約 1,539,539 件
https://w.atwiki.jp/basebr/pages/137.html
井川 慶 (いがわ けい) 参加歴:阪神、ビリオネア 選手データ 背番号29 投手 左投左打 身長186cm 体重91kg 1979年7月13日生 血液型O 茨城県出身 水戸商高-阪神(98年D2位) 阪神タイガースバトルロワイアル 殺害:なし 所持品:トカレフTT33 物語内略歴 2日目午前、森で藤川球児の遺体と共に倒れている藪恵壹を見つけ、 民家に運んで傷の手当てをする。 昼の定時放送を聴き、下柳剛の死にショックを受ける。 午後、藪とゲームの背景について議論していたが、片岡篤史に襲われる。 肋骨を折られ自身のトカレフで殺されかけるが、藪が包丁で片岡の背中を 斬りつけたため助かり、相手が動揺している間に藪を連れて逃げる。 森で片岡に左肩を撃たれた藪を手当てするが、精神崩壊気味で反応を示さない彼に 懸命に呼びかけているところを藤田太陽に狙われる。太陽が更に後ろから現れた 江草仁貴を襲おうとしたため、威嚇発砲を行って江草を逃がしてやる。 太陽と格闘になり、追い詰められるが、不意に藪がトカレフで彼を射殺する。 驚きながらも、藪がぶつぶつと繰り返し呟く言葉からあることに気付く。 見所 (未編集) 登場章 19章 涙 27章 偶然じゃない 47章 ひとひらの…… 51章 笑みの効用 53章 崩壊現象 55章 乖離現象 67章 間の悪い男 73章 後悔先に立たず 81章 マリオネットの殺意 ビリオネア・バトルロワイヤル 殺害:なし 所持品:IMI ジェリコ941 物語内略歴 ゲームに乗るつもりでいたが、出発直後に仲の良かった五十嵐亮太?の遺体を見つけ、 悲しみにくれる。五十嵐を殺した何者かを憎みつつも、自分自身は殺人者には なれないと考え、犯人を捜し出して殺害の理由を問うことを誓う。 見所 (未編集) 登場章 33章 友の死、あるいは死 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/67.html
<ケミーライズ!パイレッツ!> 支給されたケミーライザーのセットしたケミーカードの能力の一端を部分錬成する機能を使って海賊刀を錬成する。 刀剣類が支給されていないと分かった時はどうしようかと頭を悩ませたが、これならばひとまず大丈夫だ。 間合いや重さなど気を付けなければいけないことはあるが無手よりは断然良い。 剣の、そして何より自身の肉体の感覚を確かめる様に振るう少年の名はユージオ。 黒の英雄キリトの無二の親友である青薔薇の騎士で、キリトに全てを託し死んだはずだった。 しかしなぜだか蘇り、殺し合いの参加者にさせられてる。 肉体を渡り歩いて生きながらえる怪物も居るのなら死者蘇生も不可能ではないのかもしれないが、自分が復活していること自体には驚いた。 (けど僕を復活させたのは間違いだったな、ケンジャク。 必ずお前やクルーゼたちの野望を阻止させてもらう) 決意を胸にキリトから教わった剣技を確かめていく。 問題ない。体は生前のように動かせる。 「良い剣だ」 『パイレッツ!』 そうだろう!と言いたげにケミーライザーに封印されたパイレッツが誇らしげな様子を見せる。 ユージオは海賊刀を一度納刀するとライザーからカードを引き抜き、 「君たちの力も、そのうち当てにさせてもらうよ」 『バンバンブー!』 『マックラーケン!」 ケミーライザーに付属して渡されたもう二枚のカードに封印されたケミー、バンバンブーとマックラーケンと共に一度懐にしまう。 バンバンブーとマックラーケンはガッチャンコケミーと呼ばれる最も相性のいい組み合わせで、まとめて支給されているのも納得なのだが、パイレッツの場合、マッドウィール一枚で運用可能な変身アイテムがあるせいか、バラバラに支給されてしまっているようだ。 『戦う分には問題ない武器が渡されているようですね』 「君みたいな規格外と比べると霞んでしまうけどね、ゼア」 ユージオの耳に女性的な声が届く。 だがユージオは三枚以上のケミーカードを所持していなければ、周囲に人影もない。 声はユージオにのみ腰に巻いたドライバーから直接届けられている。 その名も超知能ゼア。 飛電インテリジェンスが開発したアークをも超える人工知能である。 今は飛電ゼロツ―ドライバーにその意志が内包されている。 ユージオに支給されてすぐにゼアはあまり気は進まなかったがユージオのボディを掌握し、ゼロツ―ドライバーの前身である飛電ゼロワンドライバーにもついていたチュートリアルモード(超高速思考による現実の数分の一の時間で説明を済ませる)を使ってゼアの概要、そして仮面ライダーなどについての説明と協力を要請して来た。 最初はアドミニストレータが如き雰囲気に多少不信感を抱いたユージオだったが、害意はないと分かるとすぐに協力を了承した。 「にしても善意ゆえに人類を滅ぼそうとする仮面ライダー、か。 ガッチャードやアークと本当に協力ができると良いな」 『そればかりは出会ってみないと分かりません。 羂索がもし仮面ライダージオウの力を手中に収めていた場合、アークが人類滅亡を諦めていないころの時間軸から読んでいる可能性もあります』 「そんなことは僕が、いや僕たちがさせない。 いこうゼア!」 『ええ、行きましょう。 我々の望む未来へ』 電脳世界最高の騎士とゼロワンの世界最高の超知能のケミストリーが今、始まった。 【ユージオ@SAOシリーズ】 状態:正常、ゼアを許容 服装:いつもの服装 装備:ケミーライザー@仮面ライダーガッチャード ライドケミーカード(パイレッツ、バンバンブー、マックラーケン)@仮面ライダーガッチャード 飛電ゼロツ―ドライバー@仮面ライダーアウトサイダーズ ゼロツ―プログライズキー@仮面ライダーアウトサイダーズ 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~1(刀剣類ではない)、ホットライン 思考 基本:この狂った儀式を止める(ユージオ) 下した結論に基づきこのゲームをクリアする。(ゼア) 01:居るのならばキリトとの合流を目指す。 02:前提を確定させるために羂索、クルーゼ、茅場に関する情報を集める。 03: 参戦時期:死亡直後(ユージオ) アークと同じ結論に至った後(ゼア) 備考 ※ユージオがゼアを許容した為、ドライバーを装着している間はゼアが肉体の主動権を握れます。 【支給品解説】 飛電ゼロツ―ドライバー@仮面ライダーアウトサイダーズ …ユージオ@SAOシリーズに支給。 ゼロツ―プログライズキーとセットで支給される。 仮面ライダーゼロツ―に変身するためのアイテムで、飛電ゼロワンドライバーをベースに多次元プリンター及びライダモデル射出機能が搭載されている。 ゼロツ―プログライズキーには超知能ゼアのデータを内包している。 当ゲームではゼアの意志が内在しており、装着者の肉体を同意の上で使う事も可能。 ケミーライザー@仮面ライダーガッチャード …ユージオ@SAOシリーズに支給。 ライドケミーカード(パイレッツ、バンバンブー、マックラーケン)とセットで支給される。 ケミー回収任務に従事する錬金アカデミーの生徒に支給されたガジェット。 通信、ケミーの探知、ブランクカードへの封印、セットしたケミーの力の限定解放、ケミーをカードから解放しての使役など支給品のガジェットとは思えない程高性能で多機能。
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/169.html
「ファ~ア」 夜の闇が包む殺し合いの会場の一角の原っぱで、一つの影があくびをする。 その影は人型ではあるが人間ではない。 二メートルの大きさを誇るその影は、近くで見れば頭頂部と首回りが白髪のゴリラを思い起こさせる。 もしポケモンと呼ばれる怪物が存在する世界群の住人ならば、この人型をこう呼ぶだろう。 ケッキングと。 さて、このケッキングからすれば、殺し合いなどはっきり言って知ったことではなかった。 彼、性別が♂なのでこう称する、は野生で生きているポケモン。 なので別に人間がいくら死のうと気にすることはないし、同時にポケモンとして強さにそれなりの自負があるので、恐怖に怯えて行動することも無い。 流石に襲い掛かられれば反撃はするが、参加者を積極的に襲う気にはならなかった。 彼は最初に転移させられたその場に寝ころび、怠惰を極めていた。 一匹のNPCがやって来た。 そのNPCは緑色の丸っこい一頭身に短い手足と、頭に黄色い葉っぱのようなものを付けた四十センチほどの生物。 ケッキングと同じくポケモンの、名前はゴクリンという。 ケッキングはゴクリンがやって来たことに気付いたが、別にどうこうする気はなかった。 何せ、この二匹の間にある力の差は隔絶しており、仮にゴクリンが無策に挑めば無惨に敗北するのはどちらから見ても明白な話。 そんな相手にわざわざ何かするのは、ケッキングからすれば面倒でしかない。 「ゴク~」 するとゴクリンは何を思ったのかゲロのようなものをケッキングにかけた。 このゲロのようなものはいえき。 これを浴びるとポケモンが持つとくせいが消失する技である。 このゴクリンはNPCとして参加者を襲う使命がある。 だから力の差など理解せずケッキングに襲い掛かり、まずはとくせいを打ち消すいえきを浴びせた。 これを浴びれば装備ではなく己の体質や性質に頼るものはそれを失い、大抵の存在は大なり小なり弱体化するからだ。 しかしゴクリンは知らない。 このケッキングが持つとくせいは、己を無意識に縛る枷でしかないことを。 「ゴガァァァァ!!」 いきなりいえきを浴びせられ怒るケッキング。 その怒りのまま立ち上がり、拳をゴクリンに振り下ろそうとする。 しかしここでゴクリンは口を大きく開けると同時に、そこから紫色の塊をケッキングに浴びせ、逆に怯ませた。 この紫の塊の名前はヘドロこうげき。その名の通りヘドロを浴びせる攻撃だ。 それを浴びせた隙にゴクリンは逃げ出した。 「ゴガァ!?」 怒りながらゴクリンを探すケッキング。 今が昼間ならここは原っぱ。すぐに見つけ出して追いつくこともできただろう。 しかし夜ではゴクリンの姿は良く見えず、どこに行ったかが分からない。 ドスドスドス だがここで怒りを収める気にはならない。 ならばとばかりにケッキングは大きな足音を立てながらゴクリンを探す。 殺し合いなど知ったことではないが、あのゴクリンには腹が立つ。 故に必ず倒す。邪魔する奴も倒す。 そうケッキングは決意した。 今ここに、枷から解き放たれた一匹の怪物が放たれた。 人間や他の参加者など眼中にないが、同時に勘定することもない。 故に道を阻むならなぎ倒すことに躊躇などない。 この怪物を止めるのは人かそれ以外か。 はたまた最後まで止まらないのか。 それを知るものは、主催者にすらきっといない。 【ケッキング@ポケットモンスターシリーズ】 状態:とくせい『なまけ』消失、怒り(中)、ダメージ(極小) 服装:全裸 装備: 令呪:残り三画 道具:ランダム支給品×1~3、ホットライン 思考 基本:あのポケモン(ゴクリン)を探して倒す。邪魔する奴も倒す。 参戦時期:不明。 備考 ※野生のポケモンです。 ※性別は♂です。 ※覚えているわざは当選した場合、次の書き手氏にお任せします。 ※とくせい『なまけ』消失は殺し合いが終了するか、何らかの参加者、NPCの技・能力が作用しない限り治りません。 自然治癒はしません。 【NPC解説】 ゴクリン@ポケットモンスターシリーズ 全身のほとんどが胃袋で出来たポケモン。 このロワでは出会った参加者にまずいえきを浴びせて特性を無効化し、それから襲おうとする。 ただし相手が自分より強いと判断すれば、いえきだけ浴びせて逃げることを優先する傾向にある。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2701.html
俺が主催するバトル・ロワイアル 本編 俺が主催するバトル・ロワイアル 本編SS目次・投下順 俺が主催するバトル・ロワイアルの死亡者リスト 俺が主催するバトル・ロワイアルの参加者名簿 俺が主催するバトル・ロワイアルのネタバレ参加者名簿 俺が主催するバトル・ロワイアルのルール・マップ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1722.html
少年を拾った日 右手に浜辺を、左手に森林を眺め、そして両足は丘陵を踏みしめる。どうにもちぐはぐとした印象を受けるその環境を佐山・御言は横断していた。 ……どういう事態なのだろうな、これは……? 突然の異変だった。夕日の照る中、皇居近くの橋で新庄・運とストロベリートークを交わし、彼女から贈り物を受け取る約束をして、そして学生寮に帰宅した。 なのに気がついた時には、あの暗闇の中で見ず知らずな人間達と共にいた。 そして見た。二人の人間が爆殺される光景を。 ……ドッキリの類ではなかったな、あれは…… あそこで別れた大城達によって拉致され、珍妙な企画に担ぎ込まれたのかと思ったが、どうやらそうではなさそうだ。あの爆音や四散した頭部は、そして周囲の悲鳴は狂言で作れるものではない。 だとすればこの状況は、自分達と敵対する何者かの工作という事か。 ……それも否、か……? 断定はしないが、その線も薄いと佐山は考えている。もしも自分達の殺害が目的ならあの場で殺されていた筈だ。あの男達が言った様に、自分達の同士討ちを狙ったという可能性もあるが。 ……まるでゲームだな…… だとすれば悪趣味この上ないが、と佐山は続けて思う。まあ少なくとも、ゲームに似た仕組みがあるのは事実であるようだった。 背負ったデイバック、この丘陵地帯に飛ばされた時には持っていた物。これが恐らく、“覇王”や“神崎”と名乗った男達のいう支給品なのだろう。 先ほど確認すれば、食糧や地図といった、こうしたゲームには必要な物品が入っていた。中には用途の理解出来ない珍品もあったが、しかし佐山はそれ以上に重要な物を見つけた。 名簿だ。 このゲームに参加した者達なのだろう、数十人の名前が羅列する紙片。その中には幾つかの知人の名もあった。 ……高町、八神、Sf君、ブレンヒルト・シルト…… ハラオウンの名前が二つあったが、おそらく細胞分裂でもしたのだろう、と片付ける事にした。事実、そんな事よりも重要な案件があったからだ。 「――新庄君」 名簿にあった名前、新庄・運切。 自分と正しく対極にある女性と、酷似した名前だ。他人のそら似と片付ける事も出来るが、この状況にあって、その楽観視は危険だった。 「ひょっとしたら、誤認されたのかもしれないな」 或はこちらが本当の名前なのか。 まあそれはさておき、もしもこれが自分の知る新庄であった場合、彼女は非常に危険な立ち場にある。死ぬかもしれない、この状況に。 ……彼女は、引き金を引けない人間だ…… 初めて会った時、そして二度目に会った時、どちらも1stーGの勢力と交戦したが、どちらも新庄は武器の引き金を引く事が出来なかった。この状況でそれは、非常に危険だ。 「助けなければ」 そう思う。彼女には助力が必要だ、と。この才色兼備豪華絢爛完全無欠の代名詞、佐山・御言が。 「待っていたまえ、新庄君……!!」 その意気込みと共に佐山は立ち上がった。デイバックを背負い直し、健脚を立て、丘陵を闊歩する。が、 ……どこへ行ったものか…… 行き先に目星がなかった。ぶっちゃけ新庄の居場所が解らない以上、どこにも目指す場所が無い。 取り合えず遠目に見える市街地を目指して歩き続けてみたのだが、 「……川、か」 丘陵側と市街地側を区切る様に、一本の河川があった。大河という程ではないが、体一つで渡るにしては大きく、また底も深そうだ。横断は断念しざるを得ない。 「何処か、地続きな場所はないものか」 川の一歩手前に立ち、佐山は周囲を見渡してみる。 と、一つの物体を見つけた。 だが生憎とそれは橋でもなければ船でもなく、ましてや浅瀬でもなかった。 「――少年、か」 それは右腕の欠損した少年だった。 ● その少年は、半身を水に浸す様にして倒れていた。 意識が無いのか両の瞼は閉じられ、四肢は脱力した様に伸びきっている。 「否、右腕が無い状態では“三肢”か」 川から引き上げてみた少年は重く、また体温や肌色も芳しくなかった。なにより、右腕の断面からの流血が止まらない。 「出血と痛み、それに疲労、か?」 状況から少年が倒れた原因を類推し、だがすぐに無意味な事だと頭を振る。 ……今考えるべきは、如何にして傷を負ったかではなく、如何にして助けるか、だ…… 佐山にはこの少年を助ける理由は無い。だがそれ以上に、助けない理由が無い。 ……出来る範囲で助かるのならば、それに越した事はないからな…… とはいっても佐山は医師ではない。応急処置程度ならばともかく、右腕の欠損という重傷が相手では、それこそ肩口辺りを縛って出血を抑える程度の事しか出来ない。 そして今の自分は包帯も無ければ糸の類も無い。自分の衣服は繊維の固い制服なので裂く事は出来ない。対抗手段がまるで無かった。 「どうしたものか、な」 末期を見取ってやるか、と佐山は思う。それとも解釈をしてやるか? とも考えて、 「……そういえば」 佐山は、先ほど漁ったデイバックの中にあった物を思い出す。思い至ってすぐにデイバックを下ろし、中を僅かに漁ればそれはすぐに見つかった。 取り出された物、それは右腕の形をした大きな手袋だった。が、その中には機械が詰まっており、腕を入れる事は出来ない。義手の類か? とその時はデイバックに戻したが、 「何か、効果はないものか」 失われた少年の右腕、そして右腕までしかない機械の手袋、この符号で何らかの機能は発揮されないものか。 佐山は手袋と少年の右腕、双方の断面を近づける。その瞬間、 「――っ!?」 突如として、手袋の断面から無数の触手が伸びてきた。否、それは触手ではなく、コードや端子だ。それらが右腕の断面へと群がる。 「ぁ……っ!」 断面から体内に侵入される感覚、それによって少年の表情が苦悶に歪む。そして佐山が手袋を引き抜く、その間もなく手袋は佐山の手から抜け出し、そして少年の右腕と完全に接合した。 「……これは………」 そうして完成したのは、機械の右腕が移植された一人の少年だった。接合が功を成したのか出血は収まっている。 「瞬間移植、という事なのか? IAIの……否、UCATの技術か……?」 突如目の前で起きた怪現象に佐山は類推を巡らせる。以前聞いた話によれば、Gの中には機械に生命を与える概念もあるらしい。それを用いた物か、と。 だが悠長に推測している場合ではなさそうだ、と佐山は思考を断った。 「怪我は腕だけではないのか」 右腕の欠損に気を取られて気付かなかったが、少年の胸部にも異常が見られた。肋骨の損傷、過去に修行と称して与えられた怪我は、佐山にとって馴染み深いものだ。 「――治療が必要だな」 胸部の内臓を守る肋骨、だがそれが折れれば、逆に内臓を傷付ける爪となる。今日明日で治る様な傷ではないが、処置は早い方が良い。 「それにおあつらえ向きの場所もある事だし、な」 面を上げる佐山、その両眼が見るのは一つの施設だ。丁度浜辺が終わった辺りに建つそれは、どうやら病院の様に見えた。 ……仮に病院ではなかったとしても、ある程度の処置を施して安静にする事は出来る…… 右腕に取り付いた義手の事もあるし、と理由を付随させ、佐山は立ち上がる。背にはデイバック、両腕には少年の小さな体躯を抱えて。 「行くぞ、少年」 未だ意識を取り戻さぬ少年に呼びかけ、佐山・御言は病院を目指す。――相手を横抱きにした、いわゆる“お姫様抱っこ”で少年を抱えながら。 【一日目 現時刻AM01 45】 【現在地 H-5 川沿い】 【佐山・御言@なのは×終わクロ】 [状態]健康・少年(ユーノ)をお姫様抱っこ [装備]特に無し [道具]支給品一式・不明支給品0~2個 [思考・状況] 基本 新庄・運切と合流。他の事は後で考える 1.さて、あの病院を目指すか 2.この少年は誰だろうな……? 備考 ※カセットアーム@リリカルなのはStrikerS+仮面ライダーの機能は“瞬間移植”だと思っています ※ユーノ=スクライアの素性は全く知りません 【ユーノ=スクライア@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】 [状態]肋骨二本骨折・衰弱・昏睡・カセットアーム@リリカルなのはStrikerS+仮面ライダー(欠損した右腕に移植されています) [装備]無し [道具]無し [思考・状況] 基本 主催者を倒し、この殺し合いを止める 1.………うぅ(魘されている) 備考 ※沖田のバズーカ砲@なの魂が、ユーノの右腕と共にI-6に落ちています。 ※この会場にいるフェイトは、未来から呼ばれたのではないかと考えています。 ※フェイトが二人いる事に気付きました。 ※モロボシ=ダンの名前は知っていますが、どんな人物かは知りません。 ※己の魔力と魔法に、制限がかけられている事に気がつきました ※カセットアーム@リリカルなのはStrikerS+仮面ライダーの移植に気付いていません 【カセットアーム@リリカルなのはStrikerS+仮面ライダーについて】 ※バトルロワイヤルでの支給品化に際して、右腕に限り、双方の断面を向き会わせれば一瞬で移植出来る様に改造されています。尚、カセットは一切装填されていません。単体での性能は、平均よりも多少腕力と握力が強い程度です。 021 本編投下順 023
https://w.atwiki.jp/niziroyale/pages/24.html
バトルロワイヤルのルール 【原則】 58名の参加者が残り一名になるまで殺し合う。 【スタート時の持ち物】 参加者の衣服以外の持ち物はすべて没収(ソウルジェムを除く) 各人に支給されたデイパックの中身は以下の通り。 地図、名簿、食料、水、メモ帳、筆記用具、ルールブック、デバイス、腕時計、懐中電灯、 応急処置セット(絆創膏、ガーゼ、テープ、ピンセット、包帯、消毒液が詰められた救急箱)、ランダム支給品(各人1~3個)。 【ルールブックについて】 ロワのルールが書かれた冊子。 【デバイスについて】 現在自分がいるエリアがデジタル表記で表示される機械(【A-1】といった具合に)。方位磁石としての機能も兼ね揃えている。 【禁止エリアについて】 六時間に一回の頻度で行われる放送ごとに、三つずつ増えていく。 参加者が禁止エリアに踏み込んだ際、頭に仕込まれた爆弾が起爆する(爆破までに時間差や警告があるかどうかは不明)。 【ガンツについて】 会場内に複数設置されている。 放送以外にどういった機能があるかは不明。 時間表記 深夜 0~2 黎明 2~4 早朝 4~6 朝 6~8 午前 8~10 昼 10~12 日中 12~14 午後 14~16 夕方 16~18 夜 18~20 夜中 20~22 真夜中 22~24
https://w.atwiki.jp/oremousou/pages/28.html
9/9【仮面ライダージオウ】 ○常磐ソウゴ/○明光院ゲイツ/○ツクヨミ/○ウォズ/○加古川飛流/○ウール/○オーラ/○スウォルツ/○湊ミハル 8/8【ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流】 ○ジョセフ・ジョースター/○シーザー・アントニオ・ツェペリ/○リサリサ/○ルドル・フォン・シュトロハイム/○サンタナ/○エシディシ/○ワムウ/○カーズ 7/7【ボウ原さん家】 ○ボウ原しげる/○九条真咲/○井上武蔵/○天宮城祈梨/○アルタイル30/○天宮城呪恵/○ボウ原サーヤ 6/7【あずまんが大王】 ○美浜ちよ/○春日歩/○榊/○かおり/○木村/○ちよ父/●谷崎ゆかり 6/6【魁!!男塾(アニメ版)】 ○剣桃太郎/○富樫源次/○松尾鯛雄/○田沢一平/○極小路秀麻呂/○椿山清美 6/6【侵略!イカ娘】 ○イカ娘/○相沢栄子/○相沢千鶴/○長月早苗/○斉藤渚/○嵐山悟郎 6/6【スーパーマリオギャラクシー】 ○マリオ/○ロゼッタ/○クッパ/○クッパjr./○ディノパックン/○ボスカメック 6/6【映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園】 ○野原しんのすけ/○風間トオル/○ボーちゃん/○阿月チシオ/○豆沢サスガ/○ろろ 6/6【SCP Foundation】 ○SCP-2006/○SCP-1500/○SCP-3017/○SCP-3740/○SCP-5726/○SCP-7000-1 6/6【ベイマックス】 ○ヒロ・ハマダ/○ベイマックス/○タダシ・ハマダ/○ゴー・ゴー・トマゴ/○フレデリック/○ロバート・キャラハン 6/6【まどか「クールになりきれないほむらちゃん」】 ○鹿目まどか/○暁美ほむら/○巴マミ/○美樹さやか/○佐倉杏子/○キュウべえ 6/6【ひろしの日記】 ○渡辺ひろし/○渡辺とおる/○齋藤弱し/○店長/○西村京介/○暑し 5/5【ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース】 ○空条承太郎/○DIO/○呪いのデーボ/○チャカ/○ズィー・ズィー 5/5【新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜】 ○ドラえもん/○野比のび太/○源静香/○リルル/○ピッポ 5/5【三匹のおっさん】 ○清田清一/○清田祐希/○立花重雄/○有村則夫/○有村早苗 5/5【ドキドキ文芸部】 ○主人公/○サヨリ/○ナツキ/○ユリ/○モニカ 4/4【とある魔術の禁書目録】 ○上条当麻/○御坂美琴/○白井黒子/○一方通行 4/4【MegaMan Unlimited】 ○ロックマン/○ネイルマン/○タンクマン/○コメットウーマン 4/4【ゆっくり八景】 ○おにーさん/○店員/○モヒカン/○女神 4/4【Eddsworld】 ○Edd/○Tom/○Matt/○Tord 4/4【小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~】 ○門矢士/○光夏海/○海東大樹/○鳴滝 4/4【Yandere Simulator】 ○Ayano Aishi/○Taro Yamada/○Osana Najimi/○Raibaru Fumetsu 4/4【日常】 ○相生裕子/○長野原みお/○東雲なの/○はかせ 4/4【てーきゅう】 ○押本ユリ/○新庄かなえ/○高宮なすの/○板東まりも 4/4【YouTube】 ○HIKAKIN/○瞬殺のコルバルト/○山本亭/○遠藤チャンネル 4/4【Hikakin_Mania】 ○オナキン/○セックスキン/○グロキン/○ゼウスキン 3/3【Friday Night Funkin' Vs Sky】 ○Boyfriend/○Girlfriend/○Sky 3/3【ASSASSIN_VS_NINJA】 ○武蔵/○ハンゾー/○通行人 3/3【ミッション・チンポッシブル.AI】 ○拓也/○ドテチンコ太郎/○南佳也 3/3【本編改造淫夢】 ○関西クレーマー/○第二のいなり男/○中野くん 2/2【Creepypasta】 ○Jeff The Killer/○Momo 2/2【涼宮ハルヒちゃんの憂鬱】 ○涼宮ハルヒ/○あちゃくらりょうこ 2/2【今日も明日もカレー曜日】 ○キョン/○長門有希 2/2【Undertale】 ○サンズ/○キャラ 2/2【妖怪ウォッチ】 ○天野景太/○ウィスパー 2/2【ロックマンCX ワイリー課長の挑戦!!】 ○ロックマン?/○チートマン 2/2【Animator vs. Animation】 ○The Chosen One/○The Dark Lord 2/2【ネットミーム】 ○サイコパスひろし/○拳で抵抗する21歳 2/2【佐天「C-MOONかぁ…」】 ○佐天涙子/○310号 1/1【ぼっち・ざ・ろっく!】 ○後藤ひとり 1/1【岸辺露伴は動かない(ドラマ版)】 ○橋本陽馬 1/1【劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】 ○レオ 1/1【仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX】 ○仮面ライダーポセイドン 1/1【仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦】 ○仮面ライダー武神鎧武 1/1【The Town with No Name】 ○the Man with No Name 1/1【香港97】 ○陳 1/1【青鬼】 ○青鬼 1/1【AIが同人拓也の執筆を嫌がったので自由に書かせてみた】 ○アリス 1/1【テロリスト「両手を挙げろ!」俺「……」】 ○俺 1/1【溺れ死ぬボーちゃんのものまね】 ○ボーちゃん 1/1【Come and Learn with Pibby!】 ○Pibby 1/1【おしゃべりひろゆきメーカー】 ○ひろゆき 180/181 主催側 惑星キン@Hikakin_Mania 仮面ライダーコア@仮面ライダー×仮面ライダー オーズ ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE フルポンTV@YouTube オツムン@映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園 ワイリー博士@MegaMan Unlimited 見せしめ 谷崎ゆかり@あずまんが大王 レイナ@ASSASSIN_VS_NINJA
https://w.atwiki.jp/ls2014/pages/28.html
【スタート時の持ち物】 ※各キャラ固有のアイテム(変身アイテム、召喚に要するアイテム、装備品など)は本人支給となる。 ただし参戦時期がそのアイテムを失っている期間の場合、他の参加者に配布しても良い。 ※ゲーム開始直前に、各参加者は以下の道具を渡される。 1.ランドセル どんな大きさ・物量も収納できる。以下の道具類を収納した状態で渡される 2.スマートフォン 通話機能は無し。細々としたルールの説明と会場の地図と現在位置にメモ機能、書き手枠を除く参加者名簿。時計機能。 3.参加者名簿 書き手枠を除く、参加者の名前を記した冊子 4.ランダム支給品 何らかのアイテム1~3個。出展作品からか、本企画オリジナルの品に限る 5.水と食料 「一般的な成人男性」で2日分の量 6.ランタン 電球式の照明器。子供でも持てる軽量さ 【侵入禁止エリアについて】 ※放送時点から、1時間後、3時間後、5時間と、順次1エリアずつ侵入禁止エリアとなる。 ※禁止エリアはゲーム終了まで解除されない。 【放送について】 ※バトルロワイヤル開始から6時間毎に、主催側から侵入禁止エリア・死者・残り人数の発表を行う。 【状態表】 【現在地/時刻】 【参加者名@作品名】 [状態]: [装備]: [道具]: [思考・行動] 基本方針: 1: 2: ※その他 【作中での時間表記】(0時スタート) 深夜:00 00~02 00 黎明:02 00~04 00 早朝:04 00~06 00 朝:06 00~08 00 午前:08 00~10 00 昼:10 00~12 00 日中:12 00~14 00 午後:14 00~16 00 夕方:16 00~18 00 夜:18 00~20 00 夜中:20 00~22 00 真夜中:22 00~24 00 制限ルール ※共通の制限:人間以上の能力に対し、消耗の増大・効果の低下 固有の制限1:メルトリリス「メルトウィルス」:レベル吸収は強者のみ可能、容量吸収は不可 2:黒のアサシン「暗黒霧都」:魔術師は敏捷低下、それ以外は常に小ダメージ、範囲は0.5エリア 3:遊戯王ゼアル「カード」:支給品「決闘盤」必須、遊戯王ゼアルからの参加者は各デッキとともに本人支給 カードは使った戦闘の終了以降は使用不可、種類はアニメ中で使われたカード限定、強度は書き手に一任 4:アンチョビ「完全再生」:1~2時間の連続使用で強制解除 5:ガッシュ&ゼオン「魔本」:人間なら誰でも読める・唱えられる、燃えたら呪文は一切使えなくなる 6:ゼオン「記憶操作」:基本的に読取りのみ、抹消は消費極大で「5W1H」のどれか1つのみ 7:甲斐刹那&要未来「悪魔召喚」:1度に召喚できるのは1体、召喚できるのは作中でデビライザーに入った事がある悪魔限定 8:木之本桜「クロウカード」:原作にあるクロウカードのうち「風」以外の高位カードを抜いた14枚を本人支給、それ以外は他に支給可 1度使い終えたクロウカードは、その後1~2時間使えない
https://w.atwiki.jp/basebr/pages/104.html
赤星 憲広 (あかほし のりひろ) 参加歴:阪神、若虎、ビリオネア 選手データ 背番号53 外野手 右投左打 身長170cm 体重65kg 1976年4月10日生 血液型A 愛知県出身 大府高-亜細亜大-JR東日本-阪神(01年D4位) 阪神タイガースバトルロワイアル 殺害:なし 所持品:探知機(中村豊に貸す) 物語内略歴 出発地点の体育館で藤本敦士に声をかけられ、田中秀太、的場寛壱らと共に 金本知憲をリーダーとする対主催チーム「ゴレンジャー」の一員となる。 2日目、中村豊がメンバーに加わり、彼が潜んでいた民家に全員で移動する。 午後、中村と秀太が新たな仲間を見つけに出かけたまま帰らないため捜しに行こうとするが、 金本に反対される。彼の冷たさに憤るが、藤本に諭されて仲間を思う金本の真意を察し、詫びる。 見所 (未編集) 登場章 70章 回想・五連星 74章 6人目(1) 76章 6人目(2) 88章 帰らない仲間 若虎BR紅白戦 殺害:なし 所持品:不明 物語内略歴 白組 上坂太一郎と合流。 絶対信頼出来る人をつれてくると上坂に言ってしまい人を探しにいくも言葉通り中村豊をつれて戻る。 3人でいる所を桜井広大に襲撃され、見張りの上坂死亡。 さらに中村を人質にとられ中林佑輔と怪我の治療用の薬を探しにいかされる。タイムリミットは夜明け(約5時間) 見所 (未編集) 登場章 3章 赤か白か 25章 風になりたい ビリオネア・バトルロワイヤル 殺害:なし 所持品:カメラ 物語内略歴 支給品のカメラで多くの選手を撮ることを目的に歩いている途中、海を臨む高台で 小笠原道大?と出会う。小笠原の写真を撮影し、一緒に昼食をとり、 家族の話を聞くなどした後、互いの健闘を祈って別れる。 見所 (未編集) 46章 侍とカメラマン 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/76.html
「羂索、お前を理解するぞ。 お前は人の可能性を欲している。 故に自身の呪いの力だけでは飽き足らず、我が創りし錬金術やモビルスーツやナイトメアフレームとかいう児戯にも手を出した。 そうであろう?」 銀色のバンドと複数の腕で構成される異形の身体を持つ人外が愉快そうに笑う。 彼はギギスト。 錬金術の至高たる賢者の石の欠片を宿す冥黒王である。 空間に干渉する錬金術を最も得意とし、理性を司る彼ならばこの事態を解決できないことはないだろう。 だがバグスターウイルスの件を差し引いてもギギストはそれをする気にはなれなかった。 何故ならギギストからすれば何年生きていようと羂索は人間に変わりなく。 理解できる。 故にこのままでも何の問題もない。 「ならば我がすべきことは変わらない」 支給されたリュックの中身を統べて取り出す。 やはり中身は全て錬金術に関わる物であった。 「なるほど、理解したぞ。ん?」 そうしていると少し離れた路地の方で煙が上がっているのが見えた。 炎による煙ではない。 破壊によって舞い上がった粉塵だ。 「どれ。錬金術以外の異能や異形とやら、見せてもらうとしよう」 そう言うとギギストは得意の空間転移で煙の出元まで向かった。 【冥黒王ギギスト@仮面ライダーガッチャード】 状態:正常、賢者の石の49.5%を保有 服装:なし(多分あれで全裸) 装備:なし 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×1~3(全て錬金術に関係する物)、ホットライン 思考 基本:異世界の力をも取り込み真の王座を得る。 00:我は羂索を理解した。このままでいい。 01:粉塵が起こった方に向かう。 異界の異能力や異形が居ると良いのだが 参戦時期:ガエリアの力を取り込んだ直後 備考 ※羂索を本人なりに理解しました。 故に最終的に自分が総取り出来る気でいますが、実際のところは不明です。 ♦ 「ぐっ……あぁあああ……」 「腹立たしい。 羂索にクルーゼに茅場の様ないたずらに社会を脅かす犯罪者も……」 時はギギストが粉塵を見た時より少し遡る。 狭い路地の一角で一人の男と一人の少女が対峙していた。 男の方は一体どんな匠が鍛えたのか、どこからどう見ても寸分変わらぬ二本の刀を持っており、苦し気に倒れる少女にそれはそれは恐ろしい視線を向けている。 情欲?優越感?否、ひたすらな殺意である。 切っ掛けは少女が友の仇を観たかと問いかけたことだった。 男はそれを聞いたが早いか少女に斬りかかり、いかなる理屈か彼女の動きをたった一太刀で止めてしまったのだ。 「貴様のような醜悪な贋物のヒーローも」 「なん……ですって?」 倒れ伏す少女の名前は成見亜里紗。 茜ヶ咲中学校に通う学生にして、魔女から人々を守る魔法少女。 そして魔法少女殺し天乃鈴音を追う者である。 「生ある限り、英雄の心は誰が為だけに捧げられるべき物。 だがお前は自分の復讐の為だけにその力を振るおうとしている。 これを贋物と言わずしてなんと呼ぶ?」 そう言って男、ステインは逆手に構えた剣で…… 「ちっ!」 自分の腕を狙って投擲された剣を弾いた。 投げられたのは白い紋様が走る深紅の短剣だ。 そして恐らく短剣と対を成しているのであろう似たデザインの長剣を携えた黒づくめの少年が斬り込んで来た。 よくみると耳は西洋神話に出てくるエルフのようにとがっており、背中に透明な虫の羽のような物がある。 後退するステインを引きはがさんと距離を詰めながら剣を振るう黒づくめ。 「デク!」 そしてついにステインの姿勢を崩すと、合図と同時に黒づくめの頭上を越えて黄色いマントを羽織った少年が飛び出てくる。 「St. Louis SMASH!」 剣戟の合間を縫ってステイン目掛けて飛び上段蹴りが放たれる。 ギリギリで飛びのいたステインの表情は、驚きと喜びに染まっている。 そしてステインの頭の代わりに地面を派手に抉ったせいで巻き起こった粉塵が晴れると、ステインは予想通りの顔に改めて喜ぶ。 「保須の時の……見違えたぞ!」 「ステイン!」 デクと呼ばれた少年は右手のグローブを変形させながらデコピンのような構えを向ける。 「その様子……どうやらいい意味でお前は変わっているが、同時に変わっていないようだ。 嬉しく思うぞ、お前のような社会を正しく導けるかもしれん者の成長を」 「随分上から目線だな。 お前はヒーローの評論家かなんかか?」 デクと共に亜里紗を助けた黒づくめの少年、キリトが支給されたシャドーサーベルを構え直しながら吐き捨てる。 だがステインは気にした様子もなくキリトに話しかけた。 「そう言うお前は初めて見る顔だ。 お前は何者だ?」 「別に。デクみたいにヒーロー気取るつもりはない。 けど茅場たちもお前も止める。 二度とこんな地獄は繰り返させない。 だからお前に、いや、誰にも誰も殺させない」 ステインはプロヒーローとヴィランのみを狙った連続殺人鬼。 そして同時に『英雄回帰』を掲げる情熱家である。 自身の主観で理想的でないと判断したヒーローを贋作と唾棄し、欲望のままに力を剥きだすヴィランも醜悪と嫌悪する。 同時にただ守らんとするために見返りを求めず戦う原理主義に近いヒーロー像に合致すると判断した者には必要以上に攻撃を加えない。 なのでかつて保須市で未来の英雄の片りんを見たデク、そして今回デクとの見事な連帯で粉塵が晴れるより前に亜里紗を抱えて逃げる準備をしっかり終えているキリトにステインは大いなる喜びを覚えている。 「……ふふふ、悪くない!」 シリアルキラーか、ダークヒーローか。 ステインの本性は観る者によって真っ二つになることだろう。 だがそうなってもデクとキリトの心は同じだった。 (あの少年……デクの“個性”は以前よりも増した超パワー。 黒ずくめの方は、今は見えないが、さっき背中に見えた虫の羽での飛翔か) キリトは現実では満足に戦える身体能力を持たないからか、ALOでのアバターの姿でこの殺し合いに呼ばれていた。 故に今まで培ってきた戦闘経験、ソードスキル、そして影妖精族の特性を持ち合わせている。 地味に血を舐めとるという予備動作が“個性”発動の必須条件であるステインからすれば不利な状況だ。 故に先にキリトとデクが数の利を生かすか、ステインが上手く亜里紗を始末して離脱するかで勝負が決まる。 「おい、動けるか?」 「む、り……身体が、動かない……」 「ステインの“個性”は舐め取った血の持ち主を動けなくさせるんだ! 血液型によって長さが違って、多分O型が一番効きが悪い」 「私、B型ッ」 「(俺の場合、現実の血液型なのか? でも今の身体は影妖精だから……影妖精って血液型あるのか?) 兎に角、かすり傷でもアウトってことだな?」 「だからアイツの刃物に本当に気を付けて」 「作戦会議は終わりか?」 そう言ってステインが一歩前に出ようとした時 「それが異なる世界の異能力か」 ステインとデク、キリト、亜里紗の間に立つようにギギストが現れた。 「今度は、誰よ……」 「何だ貴様は?」 「我は冥黒の王、ギギスト。 あらゆる人間の理解者だ」 ギギストはさらに言葉を続けようとしたが、それより早くデクが動いた。 最初にキリトが投げたままになっていた短いシャドーセイバーを“黒鞭”で掴んでギギスト目掛けて振るう。 それに対してギギストは何の気なしに右手をかざすとまっすぐギギストに向っていたはずの剣はデクの頭上に出現する。 「うおっ!?」 どうにか白羽取りで受け止めたデクだが、ギギストに対して一切鳴りやまぬ“危機感知”に汗が止まらない。 故に思考も止めない。 「ワープゲートか!」 「ほう?たった一度見ただけで我が力の一端を理解したのか。 お前の聡明さとあきらめの悪さ、理解したぞ」 そう言うとギギストはリュックから一冊のバインダーを取り出し、そこから二枚のカード、仮面ライダー電王と仮面ライダーゼロワンのレジェンドライダーケミーカードを取り出す。 「お前が割れの力を受け取るに足るか、試してやろう。 冥黒に染まれ!」 二枚のカードを握りつぶすように拳に収めると、その指のスキマから銀色の液体が零れ落ち、それは二体の怪人の姿を成した。 電王とゼロワンの姿を歪に歪めたようなそいつらかつて仮面ライダージオウが戦ったアナザーライダーとほぼ同じ姿だが、本質的にはレプリverのマルガムに近い別のナニカだ。 「これが異界の技術と我が力の融合だ!」 危機感知に頼るまでもないギギストの脅威を理解した 「キリト君はその人を連れて逃げて」 「本気で言ってるのか?最悪4対1だぞ?」 「ワープゲートがある限りそう簡単には逃げれない。 なら、誰かが殿に残って止めるしかない!」 「その蛮勇と自己犠牲、理解するぞ」 そう言ってギギストはまた何かしようと手を伸ばすが、それより早くステインの刃がギギストを襲った。 「いたずらに力を振りまく貴様も粛清対象だ!」 「どんな世界でも愚か者は神の怒りを買う……だが我は許そう。 そしてその怒りと殺意、社会への怒りと渇望を理解しよう」 そう言ってギギストはステインに黒い炎を分け与えた。 ギギストの持つ力の中でも特に特殊な子の力は本来人間に堪えられるものではない。 どんなに優秀な錬金術師でも跡形もなく消失してしまうような代物だ。 「貴様のようなっ者も!贋物もぉ!すべて粛清対象だぁあああああーーーーっ!」 「何だと?」 だがステインはそれを振りはらった。 息も絶え絶え、武器を持つ手は震えているがそれでも生きていた。 「なるほど、その令呪なる刻印で強引に相殺したのか。 しかしそれでもすべてではなかったはず」 「黙れっ……全ては正しき社会のために!」 そう言って斬りかかって来るステインを簡単に避けるとギギストはデクたちも生み出したマルガム擬きを引き連れながらでは有ろうが逃げたのを察すると、面白い物を見せてもらったとばかりに笑いながらその場を後にした。 【冥黒王ギギスト@仮面ライダーガッチャード】 状態:正常、賢者の石の49.5%を保有 服装:なし(多分あれで全裸) 装備:なし 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~2(全て錬金術に関係する物)、ホットライン ゴージャスカグヤファイル@仮面ライダーガッチャード レジェンドライダーケミーカード(アギト、龍騎、ブレイド、ゴースト) 思考 基本:異世界の力をも取り込み真の王座を得る。 00:我は羂索を理解した。このままでいい。 01:あれが異界の能力か。 02:割れの力とするにふさわしき力を探す。 03:あの三人(デク、キリト、亜理紗)はマルガム共に任せる。 参戦時期:ガエリアの力を取り込んだ直後 備考 ※羂索を本人なりに理解しました。 故に最終的に自分が総取り出来る気でいますが、実際のところは不明です。 ※ゴージャスカグヤファイルには電王とゼロワンのカードも付属していましたが、マルガムのような異形へと変化させました。 デクたちを追跡しています。 【ステイン@僕のヒーローアカデミア】 状態:正常、黒い炎を耐えたことによる疲労とダメージ(中)、苛立ち(中)、歓喜(中) 服装:いつもの服装 装備:千刀・鎩@刀語 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン 思考 基本:ヴィランも偽物のヒーローも粛清する 01:次に会った時、あの女(亜理紗)とギギストは粛清する。 02:黒衣の少年は様子見。真の英雄になり得ないと判断すれば殺す。 03:デク、か。覚えたぞ 参戦時期:少なくともデクと交戦し一度拘束された後。 備考 ※元々発動までの手間が多かったためか、 【支給品解説】 ゴージャスカグヤファイル@仮面ライダーガッチャード …冥黒王ギギスト@仮面ライダーガッチャードに支給。 仮面ライダーレジェンドがレジェンドライダーケミーカードを保管するのに使っているカードファイル。 当ゲームではアギト、龍騎、ブレイド、電王、ゴースト、ゼロワンのレジェンドライダーケミーカードが付属する。 千刀・鎩@刀語 …ステイン@僕のヒーローアカデミアに支給。 完成形変体刀十二本の内の一振り。 いくらでも替えが利く、恐るべき消耗品としての刀。 「千本で一本」と称され、全く同じ形状、同じ性能の刀が千本存在する。 その上オリジナルさえ残っていればいくらでも生産可能。 飛び道具のほぼ無い戦争で行われ続ける限りあらゆる国の軍隊が欲しがるだろう刀だが、完成形変体刀十二本の中では一番普通の刀。 ♦ 「デク、どうだ!?」 「二体追ってきてる。 でもギギストの姿は見えない」 「うっ……」 「どうした?」 「降ろして!もう動ける!」 フルカウルと妖精の羽で移動していたデクとキリトは一度近くのビルの屋上に降りた。 ステインの“個性”が解けて亜里紗の身体が動くようになったのだ。 「一応、助けてくれてありがとう。 デクに、キリトでいいのよね?私は成見亜里紗」 「無事でよかったよ、成見さん」 「それじゃあ、悪いけどここで」 「待って! ステインはヴィランだけど自分がヒーローらしくないって判断したヒーローとヴィランしか狙わない。 アイツと、何か話したの?」 「……一つ聞くけどさ、アンタらは友達を殺した奴を許しておけるほど人間が出来てる?」 「それがステインがお前を殺そうとした理由か?」 「ええ!アイツを、天乃鈴音を見てないかって聞いたら、見つけてどうするって聞き返して来たのよ!」 そして復讐を答えて戦闘に発展したのだろう。 「成見さん……」 「悪いがおしゃべりをしている時間はなさそうだぞ」 キリトがそう言うと、敵も建物の屋根や電柱を伝ってきたのか、電王モドキとゼロワンモドキが3人の前に降り立つ。 「成見さん、色々思う事とか言いたい事あるかもしれないけど……」 「今回だけだから!」 固有武器の大鎌を生成する亜理紗。 「一応聞く。 迎撃か?それとも撒くか?」 「勿論、SMASH!」 走り出したデクに亜里沙とキリトも続いた。 【キリト@ソードアート・オンライン】 状態:正常、ALOアバター 服装:いつもの服装 装備:シャドーセイバー(長)@仮面ライダーBKACK RX シャドーセイバー(短)@仮面ライダーBKACK RX 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン 思考 基本:このゲームを攻略する。 01:態々俺に一対の剣を支給するってことは、間違いなく羂索の言ってた茅場は茅場晶彦だろう。今回で完全に決着をつけてやる。 02:デクと共にクルーゼや羂索、仮面ライダーを知る者たちを探す。 03:もし呼ばれているならアスナたちやデクの仲間たち、ガッチャードなどの協力できそうな者を探す。 04:まずはこいつら、そして追ってくるならギギストとステインを撃退する。 参戦時期:少なくともマザーズロザリオ編終了後 備考 ※アバターはALOの物です。 【緑谷出久@僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト】 状態:正常 服装:デクのヒーロースーツ@僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト 装備:同上 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×1~2、ホットライン 思考 基本:羂索らこのゲームを仕掛けた一味を逮捕する。 00:まずはこいつら(電王モドキ、ゼロワンモドキ)を倒す。 01:それが終わったら成見さんを説得する。 02:キリトと行動する。よし呼ばれているなら皆やプロヒーロー、キリトの仲間との合流を目指す。 03:落ち着けたら羂索たちの狙いや“個性”についてまとめたい。 04:ギギストやステインは要警戒 参戦時期:映画終了直後 備考 ※“ワン・フォー・オール”がどの程度制限されているかは後の書き手様にお任せします。 【成見亜里紗@魔法少女すずね☆マギカ】 状態:切り傷(小)、健康 服装:魔法少女の服装 装備:大鎌、亜里紗のソウルジェム@魔法少女すずね☆マギカ 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン 思考 基本:殺し合いにはのらないけど、もし天乃鈴音が来ているなら話は別 01:まずはこのバケモンどもを片付ける。 02:天乃鈴音が来ているなら見つけ出して必ず殺す。 03:邪魔するならギギストだろうが誰だろうが容赦しない。 参戦時期:詩音千里死亡後~奏遥香魔女化までの間のどこか 備考 ※グリーフシードは支給されていません。 そのかわりに回復のエナジーアイテムでもソウルジェムの穢れを減らせます。 【支給品解説】 シャドーセイバー@仮面ライダーBLACK RX …キリト@SAOシリーズに支給。 シャドームーンが使用する長短一対の剣。 白いラインの入った深紅の刀身を持つ剣で、長い方が攻撃、短い方が防御を担当する。 ブラックRXのリボルケインと打ち合える業物。 一つの支給品だが枠を二つ使ってしまう。 デクのヒーロースーツ@僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト …緑谷出久@僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクストに支給。 彼の個性、“ワン・フォー・オール”を活かすために様々なギミックやサポートアイテムを組み込まれたヒーロースーツ。 黄色いマントは大師父グラントリノから託された物。 亜里紗のソウルジェム@魔法少女すずね☆マギカ …成見亜里紗@魔法少女すずね☆マギカに支給。 インキュベーターと契約した少女の魂が変質した物。 魔法少女の変身アイテムと魔女発見機を兼ねる。 当然魔法少女にとってはむき出しになった命も同然なのでこれを破壊されるor穢れが溜まり切ってグリーフシードに変質すると死んでしまう。 【NPCモンスター解説】 電王モドキ ゼロワンモドキ …厳密にはNPCモンスターではないが、便宜上こちらに記載。 冥黒王ギギストがレジェンドライダーケミーカードを媒介に造った怪物。 性質としてはマルガムよりもゴーレムに近い。 (作者が特撮で似たようなことやるならアナザーライダーの微改造で出すよな、と思ったから)見た目はアナザーライダーによく似ている。