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斬魔大聖デモンベインのオリジナルサウンドトラック。 ZIZZ STUDIO製作による本編で使用されていたBGMの他、ボーカル曲やカラオケヴァージョン等全部で42曲が収録。 アーティストには歌姫いとうかなこや小野正利氏、生沢佑一氏らが参加。 ジャケットイラストは原画担当Niθによる描き下ろしを使用、2枚組。 機神砲吼ッ!デモンベイン!は必聴の価値有り。 曲目リスト ディスク: 1 1.斬魔大聖 ―汝、魔を断つ剣となれ 2.永劫の開演 ―冥き空の彼方より 3.正義の守護者 ―我等は威風堂々と覇道を往く 4.超人舞闘 ―激突する法則と法則 5.機神砲吼 ―交錯する刃金と刃金 6.鋼鉄の猛威 ―灼熱する水銀の血 7.正義爆臨 ―憎悪の空より来たる 8.勝利の凱歌を高らかに 9.アーカムシティ ―嗚呼、麗しき怪異の街よ 10.摩天楼の夜は魔性に魅入られて 11.断罪者 ―白き天使の羽が舞う 12.殺意の牙。憎悪の爪。我は漆黒の狂嵐 13.哀哭せよ。所詮、我等は神ならざる身 14.混沌の街に優雅な安らぎを 15.天才と何とかは紙一重というかむしろ完全に向こう岸 16.君の温もりを感じて 17.悠久たる孤独は我を蝕む 18.背徳者の聖域 19.七当十角 ―逆さ十字の咎人達 20.獣が嗤う 21.闇黒の絶対者 ―理不尽にして神聖不可侵 22.天に問う。剣は折れたのか? 23.破神昇華 ―渇かず飢えず無に還れ 24.神様にも消せない ディスク: 2 1.HOLY WORLD【歌:生沢 佑一】 2.魔人狂舞 ―血風、爆炎、灼ける大気を呼吸する時間 3.宇宙・生命・神・悪魔 4.汚怪なる血脈 5.絶望に灼ける剣 6.無限螺旋 ―忌まわしき神々の呪われた宇宙 7.征こう、恐怖と絶望と勇気と誇りに満ちた戦場に 8.宇宙狂騒曲最終楽章 ―苛烈なる憎悪と愛 9.世界最後の詩 ―我等は神話を紡ぐ者なり 10.Shine【歌:小野 正利】 11.それでは御伽噺を始めよう 12.神の摂理に挑む者達 ―魔を断つ剣は未だ折れず 13.天意悠久【歌:いとうかなこ】 14.HOLY WORLD (カラオケ) 15.Shine (カラオケ) 16.天意悠久 (カラオケ) 17.機神砲吼ッ!デモンベイン! (機神砲吼ボーカルバージョン)【歌:生沢 佑一】 18.機神砲吼ッ!デモンベイン! (カラオケ) 緒元 音楽:ZIZZ STUDIO 歌: 生沢 佑一 小野 正利 いとうかなこ 曲数・時間: 【Disc 1】 24曲 / 約71分 【Disc 2】 18曲 / 約66分 製品仕様: CD 2枚組・ピクチャーレーベル+ブックレット Niθ描き下ろしジャケットイラスト 発売日:2003.05.30 価格:2,940円(税込) ASIN:B00030DKK4
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レゴシリーズ 自社シリーズ作品 機種 タイトル 概要 判定 レゴシティ WiiU レゴシティ アンダーカバー 多彩な職業に扮して悪を追うオープンワールドアクションアドベンチャー。広大なマップを自在に探索できる圧倒的な自由度により高い評価を得た。 良 PS4/Switch/Win レゴシティ アンダーカバー マルチプレイに対応するなどの調整がなされた移植版。Switch版以外は任天堂ネタが削除された。 3DS レゴシティ アンダーカバー チェイス ビギンズ 上記の前日譚。地形や登場人物が異なっている。携帯機でのリリースにあたり、ロード時間や移動手段で若干の制約が追加された。 良 レゴ ニンジャゴー PSV/3DS レゴ ニンジャゴー ニンドロイド 3DS/iOS/Android レゴ ニンジャゴー ローニンの影 PS4/Switch/Win レゴ ニンジャゴー ムービー ザ・ゲーム レゴ バイオニクル DS バイオニクル ヒーローズ バイオニクルシリーズのヒーローをFPSで操作し、ヴィランを駆逐していく。 なし PS2 バイオニクル ヒーローズ レゴムービー PS4/PS3/WiiU/3DS/Win/iOS/Android レゴムービー ザ・ゲーム こちらはLEGOをベースとしたアニメーション映画が原作。雰囲気やシナリオは良いが、ヒントがなく進行がとても難しい。 スルメ PS4/Switch/Win レゴムービー2 ザ・ゲーム 続編がベース。ゲームシステムは前作と異なり、『LEGOワールド』に似ている。プレイ内容によっては詰みが発生することもあるなど重大な障害がある作品。 ク その他 PS4/Switch/Win LEGOワールド 目指せマスタービルダー 自動生成される火山・氷雪・草原といった大自然を舞台とするサンドボックスゲーム。 PS5/PS4/Switch/XSX/One/Win LEGO Brawls Apple Arcadeで配信されている作品の家庭用移植版。タイトルは海外版準拠に。 レゴ ビルダーズ・ジャーニー PS5/PS4/Switch/XSX/One/Win/iOS/Android レゴ・ブリックテールズ レゴの模型パーツを組み上げて課題をクリアしていくパズルアドベンチャー。箱庭を探索し、物理パズルを解いて遊園地を蘇らせよう。 PS5/PS4/Switch/XSX/One/Win レゴ 2K ドライブ 全てがブロックの世界・ブロックランディアが舞台のオープンワールドレースゲーム。多彩なブロックを組み合わせて、自分だけのオリジナルマシンを作ることができる。 日本未発売 PS4/PS3/WiiU/One/360 LEGO Dimensions 連動するレゴ玩具を使用し、ゲーム世界にキャラや乗り物を召喚できる作品。登場作品の原作再現度が高い一方、キャラ能力差が激しいという問題点もある。 良 他社シリーズ作品 機種 タイトル 概要 判定 LEGO Indiana Jones(インディ・ジョーンズシリーズ) 360/Win LEGO Indiana Jones The Original Adventures Win LEGO Indiana Jones 2 The Adventure Continues LEGO The Lord of the Rings / The Hobbit Win LEGO The Lord of the Rings PS4/One/Win LEGO The Hobbit レゴ スター・ウォーズ(スター・ウォーズシリーズ) PS2/GBA レゴ スター・ウォーズ エピソードI~IIIまでの新3部作を題材にしたAADV。ジェダイはもちろん、マンダロリアンやドロイド、非戦闘員まで操作できる。 PS2/DS レゴ スター・ウォーズII エピソードIV~VIまでの旧3部作を題材にした続編。基本システムは前作同様。 PS3/Wii/Win/iOS/Android レゴ スター・ウォーズ コンプリート サーガ 上2作を1本に纏めた、エピソードI~VIまでの全6作を追体験できるリマスター完全版。 360/Win LEGO Star Wars III スピンオフシリーズ"クローン・ウォーズ"が題材。 PS4/PS3/WiiU/PSV/3DS/Win/iOS/Android レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒 エピソードVII一本にフォーカスを絞り、名シーンをコメディタッチに再現。ゲーム限定のストーリーコンテンツとして、前日譚や前エピソードの名シーンも追加収録。 PS5/PS4/Switch/XSX/One/Win レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ 映画シリーズ本編すべてを題材にした作品。全9エピソードの舞台とキャラが揃い踏み。スピンオフからのキャラ追加DLCも配信されている。 レゴ バットマン / DCコミックス(バットマンシリーズ) PS3/PS2/360/DS/Win レゴ バットマン Win Lego Batman 2 DC Super Heroes PS4/PS3/WiiU/3DS/Win/iOS/Android レゴ バットマン3 ザ・ゲーム ゴッサムから宇宙へ PS4/Switch/Win レゴ DCスーパーヴィランズ 『バットマン』のジョーカー等、DCコミックスのヴィラン(悪役)達が主役。悪のスーパーマンであるウルトラマンが率いるクライムシンジケートが登場。 レゴ ハリー・ポッター(ハリー・ポッターシリーズ) PS3/Win/iOS/Android レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章 炎のゴブレットまでのストーリーをダイジェストでコミカルに演出。 Win LEGO Harry Potter Years 5-7 レゴ マーベル(Marvel Comics関連作品シリーズ) PS4/PS3/WiiU/3DS/Switch/Win/iOS/Android レゴ マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム PS4/PS3/WiiU/PSV/3DS/Win レゴ マーベル アベンジャーズ PS4/Switch/Win レゴ マーベル スーパー・ヒーローズ 2 ザ・ゲーム その他 PS4/Switch/Win レゴ インクレディブル・ファミリー 同名のディズニー映画が原作。アンダーマイナー戦以降の時系列が描かれる。レゴブロックも駆使しつつファミリーが街各所に赴いて悪人を退治する内容。 PS4/PS3/WiiU/3DS/Switch/Win/iOS/Android レゴ ジュラシック・ワールド 『ジュラシック・パーク』4作品をLEGOの世界で再現。レゴの琥珀を集めて恐竜の遺伝子を改造し、オリジナルの恐竜を作成できる。 Win LEGO Pirates of the Caribbean The Video Game 関連作品 機種 タイトル 概要 判定 PS5/XSX/Switch/PS4/One/Win/Mac/iOS/Android FORTNITE ゲーム内でコラボレーションが行われた。 XSX/One/Win Forza Horizon 4 DLC『LEGO SPEED CHAMPIONS』を配信。 なし Switch/PS5/XSX/PS4/One/Win ソニックスーパースターズ 実際に商品展開されている「レゴ ソニック・ザ・ヘッジホッグ」に基づいたコラボDLCを配信。 シリーズ概要 デンマークの会社「レゴ社(LEGO)」に関するシリーズ一覧。 アメコミや映画などのストーリーをトレースしつつ、LEGOの組み立てブロックによる独自デフォルメされた世界観で展開するシリーズを、そのままビデオゲーム化したものが多い。 なお、タイトルの「レゴ」部分に®︎マークがついていることがあるが、本リストでは省略する。 加えて国内未発売のゲームは、記事が存在する作品のみ掲載している。 複数プラットフォームで発売されている作品は国内販売されているハードの機種名のみ記載。
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TAKERU and Ivy:Matty the Dog. ◆JR/R2C5uDs 鬱蒼と生い茂る木々の中、そこだけが奇妙に揺らいでいた。 長く、太い蔓が、うねり、絡み合い、一つの巨木の様に高く伸び、数メートル上方で、あたかも巨大な花のつぼみのような形を成しているのだ。 うっすらと、その中が光っている。 人工的な光ではない。ヒカリゴケの様な、微かな発光体。 それは、植物の造り出した天蓋であった。 主は、パメラ・リリアン・アイズリー。 通称、ボイズンアイビーと呼ばれる、ゴッサムの毒婦である。 かつて、後にフロロニックマンとして知られる異界から来た植物生命体の仮の姿、ジェイソン・ウッドルー教授によってなされた人体実験により、彼女は体内で毒とフェロモンを生成し、自身はあらゆる毒素に耐性を持ち、さらには植物を自在に操る怪人へと変貌した。 それをきっかけに、引っ込み思案だった性格も一変。 植物を偏愛し、それらに害を与える人間を攻撃する様になり、幾度となくバットマン達と闘っている。 その彼女が今、自ら植物を操り巨大化させ、形成した天蓋の中で、しなやかな、緑色の肢体を揺らして寝転がりながら、革張りの手帳を読んでいる。 天蓋の中は、そこに使われている小さな花から微かな光が発せられ、また天蓋自体を構成してている巨大な花びらも、月の明かりをうっすらと透過させており、さほど視界には困らない。 アイビーは肌の緑とは正反対の、赤く長い髪に指を絡め、ふぅ、と溜息をする。 「くだらない……」 現在、ポイズン・アイビーは、まるでノリ気がしていない。 この実験とやらにも、その中のグループ分けの抗争とやらにも、だ。 髪を弄っていた指を、次第に顎から下に移し、首に触れる。 いや、正確には、首輪に、だ。 金属の冷たい感触。 彼女の好きではない、自然成らざる感触。 彼女の愛するものは、緑であり自然であり植物だ。 人間が、傍若無人に、暴力的にまで自然を破壊し、我が物顔でいることを彼女は認めない。 従って、彼女は歴としたスーパーヴィラン(悪党)ではあるが、その攻撃対象は比較的限定されている。 植物、自然に害をなす人間、だ。 だから、提示された勝利条件が、気に入らない。 仮に自分がHolグループなら、Setに植物を愛する人間がいれば殺す気はないし、Isiに植物を害する人間がいれば助ける気はない。 仮に自分がSetグループでも、同様に植物を愛する人間を率先して殺す気はない。 そして自分がIsiグループでも…やはり同様だ。 要するに、常からの自分のルール、在り方を、易々と変えたくは無いのだ。 だが、現時点でこの嫌らしい首輪をどうこうする手段もないのも事実。 瞬間移動等という技を使う以上、主催者の能力は未知数ながら手強い。 ただのハッタリかもしれない首輪だが、ただのハッタリと言い切れる材料もない。 気が乗らないし、くだらないが、やらざるを得ないことはやるしかない。 ふぅ、と、再び溜息。 さてこんなとき、相棒のハーレイが居れば、馬鹿話をして少しは気が楽になったかも知れない。(いや、もっと苛立たしい気分になった、と言う方が正確だろう) そうしているうちに、下方からけたたましい声が聞こえた。 ◆◆◆ 一体何が起こっているのか? 松田桃太がまず最初に考えたのはそのことだ。 キラによる殺人テロが始まり、自分はその専門の捜査チームに入った。 まるで死に神のように、手も触れず姿も見せず自在に人を殺すキラという非常識な殺人者を追っているのだ。 だから、と言って、こんな奇怪な事まで信じろと言われて、どうする? 確かに…。 自在に人を殺せる殺人者が実在するのなら、遠隔操作で爆発させる首輪なんて、あまりにありふれていそうで笑えてくる。 (いや待て…全然笑えないぞ!?) 瞬間移動? テレポート? それよりは、例えば薬か何かで意識を失わせて、あの部屋を運び込んで、さらにはここにも放り出された。 そう考える方がしっくり来る。 そうだ、さっき少しばかり戻してしまったのも、決して怖かったからではなく、そのときかがされた薬の後遺症なのかも知れない。 口元を拭いながら、松田はそう納得させる。 さて。 改めて松田は、この鬱蒼とした森の中で、木の根本に腰を掛けてから、足下に置いてあったバッグの中身を確認する。 手帳があり、その中には名簿やマニュアルと書かれた頁に、地図がある。 地図を見ると、この一帯は半島のようになっており、森林地帯は北東に集中しているから、多分その辺りだろうと思う。 また、乾パンや缶詰、ボトル入りの水などの他、包みが何個か入っていた。 「便利なもの」 たしか、そんなことを言っていた、と記憶する。 仮にも刑事たる松田が、軽々にそれを信じはしない。 何かの罠があるかも知れない…が、臆しても居られまい。 意を決して、包みを開く。まずは20cm代ほどの包みだが、その中には色鮮やかなボール紙に、透明なセロファンで梱包された、玩具の銃。 「な…なんだぁ…?」 腹立ち半分、安心半分で梱包を開いて中身を見る。 紫と緑、白と黄色。いかにも子ども向けの配色のそれは、丁度銃口のあたりに、ピエロを模した顔が取り付けられていて、そのひしゃげてつり上がった口の中から、玉が出る様な形状。 いや…、と再度銃口部分を見る。 玉、じゃない。或いはこれは、水鉄砲か何かか? そう言えば、と後ろを見ると、ボンベか何かが取り付けられているぞ…と、そこまで確認して、はらりと紙が落ちた。 "ジョーカーベノムガス噴霧器 この銃からは、浴びた人間を笑い死にさせる笑気ガスが噴霧される" 「うひゃあ!」 と、思わず叫んで、取り落としそうになる。 (笑い死に!? 毒ガスって事!? 冗談じゃない! 銃なら、腕や足を狙って撃つことも出来るけど、これじゃ何もコントロール出来ないじゃないか!!) 刑事として一通りの訓練を受け、かつ射撃に関しては(見かけによらず)かなりの腕前でもある松田にとって、これは無用、いや、危険な道具だ。 慎重にそれをバッグに仕舞い、気を取り直して、別の包みを手にする。 それは先程よりかなり小さく、丁度印鑑ケースほどのものだった。 先程のような危険物とも限らないので、今度はさらに慎重にその箱から中身を取り出すと、首にかける事の出来る細い鎖の付いた、小さな金属製の笛だった。 説明書きをまず読むと、 "巴の笛。 この笛は、巴を呼び出せる。 巴は、呼びだした者の命令を何でも聞く" とあった。 巴、と言って松田が真っ先に思い浮かべたのは、木曽義仲の愛妾、巴御前だ。 武者姿で義仲と共に戦場を駆けた麗しくも勇猛な姫君。 いささかにロマンチックな妄想をし、はたと気を引き締める。 「…でも、試しに…」 何を試しにか、松田はそれを口に当て、おそるおそる息を吹き込む。 静寂。 音がしない。 音もしないし、何かがぼわんと現れるでも無い。 いや、勿論松田とて、アラジンの魔法のランプの様に、煙と共に美女が現れると思っていたわけではないが、それでも拍子抜けをしてしまう。 ふう、と息を吐いて、気付いた。 生臭い、匂いと呼吸に。 「うわっ!?」 再び、松田は悲鳴を上げる。 松田の背後に、いつの間にやら大型犬が居たのだ。 黒い巨躯は、引き締まった筋肉質で、大きく裂けた口に覗く牙は、松田ののど笛など容易く噛みちぎりそうに見える。 爛々と耀く目は、凶暴とも獰猛とも取れる光を宿し、松田の心臓を縮こまらせた。 「わ、わ、待て、待て、僕を食べても…お、美味しくないぞっ…!」 バッグをまさぐり、先程しまった噴霧器を手にしようとするが、そこで再び気がついた。 「……まさか、巴…か?」 巨大な黒犬は、はたはたと尻尾を振り、それに応える。 「…お座り」 黒犬、巴がびしっと座る。 「伏せ!」 巴が、伏せる。 「回れ!」 巴が、くるくるとその場で回る。 犬にさほど詳しくは無いが、あやふやな記憶からすると、おそらくグレートデンという猟犬に似ている巴は、かなり忠実かつ従順に、松田の命令に従っている。 この支給品は、犬笛、だったのだ。 しかもどういう原理か、これで呼び出した巴は、呼び出し主の命令に忠実になるよう訓練されているらしい。 なるほど、これはもしかしたら、かなり便利かもしれない、と思う。 警察犬の例に倣うまでもなく、良く訓練された犬ほど、人間にとって頼もしいパートナーは居ないのだから。 松田は巴の笛に付いた細いチェーンを首に掛け、さてどうするかと考える。 独りぼっちで暗闇にいるよりも、一緒にいるのは心強い。 とはいえ、いつまでもここでそうしているわけにもいかない。 暫し思案して、松田は巴に命令をする。 「巴、この辺りを巡回して、誰か居たら教えてくれ」 早速駆け出す黒犬、巴を見送りながら、松田は自分のこの判断力に暫しの自画自賛。 さて、これでLか月君、又は月君の妹の粧裕ちゃんに合流できれば良いのだが。 そう考えながら、さらにバッグの中身の確認を続ける。 ◆◆◆ 「うわ、何だこりゃ!?」 そう突拍子もない声を上げるのは一人の少年。 名を、相沢たけるという。 実家は海の家れもんを経営していて、最近は居候で海棲人類のイカ娘がお気に入り、と言うと些か異常な環境に思えるが、当人は至ってごく普通の少年である。 年相応に好奇心があり、年相応に元気で、そして年相応に無邪気でありつつ、年相応に臆病だ。 彼にとってイカ娘は、既に異常な存在ではない。 人類征服と言いつつも、まるで本気とも思えない言動に、触手で遊んでくれるおかしな「イカ姉ちゃん」。 つまり、「お友達」だ。 それに較べて今。 いきなり気がついたら、真っ暗な空間にいて、何が起きたかも分からぬまま、殺せ、だの、生き残れ、だのと言われ。 また気がつけばこんな森の中だ。 状況の変化がめまぐるしく、何をどうしたものかまるで分からない。 分からないが、分からないままじっと縮こまっているほどには大人しくない。 すぐ側に置いてあったバッグに食べ物と飲み物があるのを確認するやすぐに背負い、特に目的もないままずんずんと森を歩き回った。 そして、今ここに至ったのだ。 「でけ~~…。っていうかでかすぎ? 何だよ、これ」 そう言いつつ、ぺちぺちと手で叩くそれは、巨大な蔓。 自分の腰回り以上はあるそれが絡み合い、空に向かって伸びている。 小さな頃に読んだ絵本、『ジャックと豆の木』に出てきた豆の木なら、丁度こんなものかもしれない。 登れるかな? いささか興奮気味でそう考えてみる。 上の方には、なにやら丸く、大きな花が咲いているようで、その中は一体どうなっているのだろうかと興味をそそられる。 蔓の周りをぐるり一周して、手や足をかけられる場所はないかと探す。 そして、意を決して少し上の芽の部分に手を掛けようとして、 「駄目よ坊や。危ないじゃない」 止められた。 スーパーヴィランであり異常者であるポイズン・アイビーの嫌いなモノには、「自然破壊」や、「男」と言うモノが挙げられる。(男嫌いの原因は、もしかしたらかつて自分を騙して利用しようとした、ジェイソン・ウッドルー教授の影響かもしれない) 彼女が愛するものには、植物や自然が挙げられ、同時に自然を愛する人間に対しては、敵意も些か甘くなる。 そのほかに付け加えると、子ども(未成年)に対しても、彼女は甘い。 震災によって壊滅的ダメージを受け、「ノーマンズランド」、即ち、「無法地帯」と化したゴッサムで、アーカムアサイラムから解放された多くのスーパーヴィラン達は、各々欲望と衝動の赴くまま振る舞った。 その際、ロビンソンパークを根城とし、自らのための植物の楽園を作ろうとしていた彼女は、そこにやってくる人間を無差別に攻撃、排除し(何人かは殺害し)ていたのだが、子ども、ティーンエイジャー達だけは別だった。 震災で行き場を失った子ども達を、彼女は受け入れ、むしろその庇護者となったのだ。 一種の母性とでも言うべきか。ジェイソン・ウッドルーの人体実験で植物人間となった彼女は、子供を産むことが出来ない身体にもなっている。 犯罪者であり異常者でもある彼女の、奇妙な二面性がそこにある。 「そう、たける、っていうの」 アイビーは小さな子どもを胸に抱えるように抱きつつ、そう返した。 「おう! ねーちゃんは相沢栄子に相沢千鶴。そして、イカ姉ちゃんだ!」 無駄に元気なたけるの声に、アイビーは軽く肩をすくめる。 たけるが東洋人、おそらくは日本人なのだという事は分かった。 話によると彼は、ビーチサイドで観光客向けの店を切り盛りしている家族と共に、また海棲人類のイカ娘という少女と暮らしているという。 海棲人類、と聞いて、という事はアトランティスのアクアマンの親類か、とも思うが、まあ今はどうでも良い。 スーパーヒーローの連合チーム、JLAの中核メンバーで、バットマンやスーパーマン等とも親交があり、海の王者であるアクアマンは、居れば居たで厄介な相手だが、名簿によればここにいない。 勿論アイビーからすれば、それがグリーンランタンだろうと、ザ・フラッシュだろうと、さほどの意味はないのだ。 たけるが挙げた名前のうち、イカ娘と相沢栄子の二人は、リストにあった。 話からすると二人とも、まだ子どもである。 こんな子どもをかき集めて、やれ殺し合えなどとは、この実験を仕組んだ者は、趣味が悪いにも程がある。 アイビーは思い浮かべる。 バッツは、間違いなく「助ける側」に回る。 問題はない。 不味いのはジョーカーだ。 あいつなら、相手が子どもだろうと老人だろうと、全く関係ないだろう。 確かに鬱陶しいのは認めるが、自分を慕い崇拝しているハーレイですら、煩わしいと言って本気で殺そうとすらするのだから。 ジョーカーには、アイビーの様な、「植物を守る」という大義名分など無い。 ただひたすら、この世界を笑い飛ばすジョークの一貫として、殺人を犯すのだ。 さてどうしたものかと思案する。 思案したところで、鋭く声がした。 ◆◆◆ 「手を挙げて、子どもを下ろせ!」 背中に突きつけられた銃口に、鋭いが強い語気。 声の感じからするとまだ若い。 若いが、場数は足りていないようだ。 「悪いけど、レディは優しく扱ってくれない?」 振り返りもせずそう言うと、背後の男はぐえ、と悲鳴を上げる。 足元から、蔓が、草が、這い伸びて絡み合い、男をがんじがらめにしてしまっていた。 手にしていたのは、玩具の銃。 背広姿に革靴という出で立ちで、苦悶の表情を浮かべる顔を見ると、若い東洋人の男だった。 「……ふ~ん。貴方ってば、もしかして正義の味方だったりしたわけ?」 たけるを足元に下ろし、そう軽くあざける様な口調で聞く。 当のたけるはというと、すごいすごいとはしゃいだ歓声。 自在に動く蔓を見て、「イカ姉ちゃんの触手みたいだ」などと騒いでいる。 「でも、貴方が心配していたような事は何も起きていないわよ。今は、何も…ね」 言いつつ、男の背負ったバッグの中をまさぐると、小型のDVD再生機が出てきた。 あまりに状況に不似合いなそれに興味をそそられ、何の気なしに開けてみる。 「ウソ、やだ、あんたこれ見たの!?」 中にあったのは、『ハーレイ&アイビー』のDVD。 アイビーにとっては自分自身の黒歴史とも言える、「主演映画」だ。 以前、絶滅寸前の植物を手に入れるため、アーカムアサイラムを脱獄し、当時共に行動をしていたハーレイと共に中南米へと行っていた時期がある。 その間に、自分達の事をモデルにした映画企画が、ハリウッドで立ち上がっていたのを知ったのは、メキシコでの事。 自分役の女優が、頭スッカラカンのプレイガールだと知ったハーレイは激怒。代わりに自分が録ると言って、丁度アイビーが開発したばかりの洗脳ガスを使い撮影クルーを乗っ取った。 映画の事などどうでも良かったが、湯水の様に制作費用を増やしては、それを懐に入れられるというので協力をしていたが、やはりバットマンにかぎつけられた。 クライマックスは自分達で演じるのだと意気込むハーレイに渋々付き合う中、スタントマンとして潜入していたバットマンに叩きのめされ、敢えなく捕まえられてしまう。 その、ラストカットがそのまま使われているのが、これだ。 ハーレイ・クイーン初監督作品。最低の馬鹿映画として、カルトな人気を得てしまった、このクソ映画! あまりと言えば、あまりに恥ずかしいそれを、何故この男が持っているのか。 いや、というよりこれは、主催者がこの男に持たせたのだろう。 DVDをブチ割ってやりたい衝動に駆られたのを、たけるの、「何、これ!?」 という声がとどめる。いや、とどめられてしまう。 「あー…これはね。全く一切どうしようもなく、見る価値が全然無い、どーしようもないものよ」 「ね、この写真って、おねーちゃん? もしかしたおねーちゃん、映画スター!?」 「ば、ちが…!」 言いよどむ。 見せたくはないが、見たがっているのを無理に止められないという葛藤。 全く、ここに来てこんな間抜けなことで悩むはめになるとは…! 結局アイビーは、あきらめてそれをたけるに渡す。 主催者に対して、新たな殺意が沸いてきた瞬間であった。 ◆◆◆ 結局の所、松田は拘束を解かれ座らされている。 松田に渡された最後の支給品、『ハーレイ&アイビーのDVDとバッテリー付き再生機セット』を見ていた為、巴が見つけてきた人物の場所に出向いたときに、その女が「ポイズン・アイビー」という女だという事はすぐに分かった。 それだけなら、ただ「映画の役者、またはそのコスプレをしているだけ」と判断しても良かったが、タイミングが悪かった。 松田の近づいた背後からは、女が少年を抱え上げ、今にも首を絞めて殺そうとしているかのように見えてしまったのだ。 焦った松田は、バッグから例の噴霧器を取り出し、背後から突きつける。 脅しになるかどうか。それで少年を離したら、組み討ちに持ち込んで押さえつける…つもりだった。 結果は、ご覧の通りだったが。 一つ。松田にハッキリ分かったのは、映画と違い、彼女がさほど危険人物ではない、という事だった。 実際にはこの判断は間違っている。 間違っているが、松田はそう信じた。 結局は拘束を解かれているし、子どもを襲おうとしていたというのも全くの誤解。今もまるで敵意を感じない。 それに、松田としてはもう、「なんでも来い」という自棄な気分でもある。 死に神のように簡単に、顔と名前を知っただけで人を殺せる殺人鬼が世の中にはいるのだ。 植物を操る女が居たところで、今更どうだというのだ? 「そのー…アイビーさん?」 恐る恐るの態ではあるが、松田がそう切り出す。 「何?」 「ぼ、僕はその、刑事です。 今回の、実験だか何だか知りませんが、子どもから何から誘拐してきて、やれ戦え、殺し合え、なんて言うヤツは、許せません」 そう、一気に吐き出すように言う。 「僕は、自分の責務として、なんとかしてこの異常な実験を止めなければならないと思ってますし、それに、一個人としても…」 ちらりと、離れた位置でDVDを観ているたけるを見る。 「…助けたい」 アイビーが、少し、目を細める。 「はっきり言って、分からん事だらけです。正直、僕の手には負えない。 でも、ここには、月君や、Lも居る」 「L…にライト?」 「はい! あの、世界一の名探偵のLと、それにキラ捜査班一の天才、月君です! 彼らと合流できれば、きっと、謎を解いて、この犯人を捕まえられるはずです!」 出てくる名称に、何ら覚えはなかったが、そもそもバットマンをはじめとして、自称"世界一の名探偵"など腐るほど居るし、キラーだ何だというヴィランが、日本にいたとしても別におかしくはない。 取りあえず松田が、その二人に心酔しているのだろうという事だけ分かれば、後はアイビーにとってはどうでも良かった。 「…マッティー」 物憂げな声でそう呼ばれ、少ししてから自分のことを呼ばれたのだと気付く松田。 「そうね、私と貴方。利害は一致しているわね。 "無意味な殺し合いなんかしたくない" し、"子ども達を護りたい"」 ぱっ、と松田の表情が明るくなる。 「そう、そうですよ! 僕ら協力しあ…」 言いかけて、その口元を、不意に生暖かい何かが塞いだ。 目を見開くと、そこには美しくも妖しい瞳があり、肌から肌に、その熱が伝わってくる。 アイビーの緑色の肌は滑らかで、しなやかだがそれでいて女を主張する胸もまた、魅惑的な弾力に富んでいる。 舌が、松田の口中を蠢いて、彼女の唾液を喉の奥にまで送り込んでくる様だった。 「な、な、何…をっ……!」 なんとか、その蠱惑的な唇を引きはがし、両手で肩を掴んで身体を離した。 相変わらずの笑みをたたえるその顔は、やはりどうしようも無く美しく、抗いがたいほどの磁力を発している。 自分が、何故今この身体を離してしまったのか、それが理解できない。 「悪いけど、私、男って信用してないのよ。 だから、こうでもしないと、ね…」 口元を軽く上げるただそれだけの動作で、松田は自分の体温が一度上がるのを感じる。 脳裏にDVDの内容が浮かぶが、それはすぐにちりぢりになって、すぐに何処かへ行ってしまった。 ポイズン・アイビー。 ゴッサムシティの毒婦というこの二つ名には、二通りの意味がある。 一つは文字通りに、その血液に毒の成分が含まれていて、それに触れた者を死に至らしめるという意味。 もう一つはこの魔性の口づけ。体内で生成されるフェロモンにより、男を虜にする能力故、だ。 男を操り、或いは殺す、魔性の毒婦。 それが、ポイズン・アイビーなのだ。 ◆◆◆ 月の光を浴びて、緑に耀くその肌は、幻想的で心惑わす美しさを放っている。 その記憶が、松田の脳裏から離れず、そしてやもすれば陶然とした恍惚感をももたらしている。 愛しいアイビー。素晴らしいアイビー。美しいアイビー。 彼女は松田に言った。 Lや、月君。それから、バットマンという黒衣の男の他、役立つ人間を捜してくること。 そして、子どもを見かけたら保護し、或いはここに連れてくること。 バットマンというのは、本来はアイビーの敵らしいが、今回においては共闘した方がよい、のだという。 機械に詳しい彼は、これ(と言って、首輪を指し示した)をどうにかする事が出来るかもしれない。 それらはとても完璧な計画のようで、何よりもアイビーが自分に期待をしているという事の現れなのだ。 アイビー。 あの緑の肌。あの赤い髪。 松田は歩きつつ、それを思い起こす。 そうだ、何としても彼女の言いつけを守らなくては。 この実験とやらをぶちこわし、真犯人を捕まえ、そして何より……アイビーに喜んで貰うために。 アイビーは踊るような足取りで、縦横に森を歩き回る。 その指先から垂らされる血は、周囲の植物に染み渡り、彼女の思うまま成長し、森の中を這い伸びる。 彼女はさながら森の女王である。夏の夜の夢のティタニアの様に、この森の中を支配する。 するすると伸びゆく蔦の先に、何が待ち受けるかは分からない。 それでも彼女は思う。 この森を、私の城塞にしよう。 張り巡らせた蔦の結界は、侵入者を見逃さず、絡め捕らえてて離さないだろう。 無力な子ども達を助け、邪悪な者達から護ってやろう。 毒の血で、可愛い植物たちで。 さながら森の化身の如きその姿は、彼女の内なる毒と狂気など微塵も感じさせぬ神聖さに満ちていた。 そのとき、つぶさに松田の様子を見ていれば、普段と些か具合が異なることに気がついたかも知れない。 松田は確かに、アイビーのフェロモンにより、魅了されている。 しかし思考の全てが支配されてしまうほどには、効いていない。 今ここにおいて、アイビーのフェロモンは、かつてほどの強い効力を発揮してはいないのだ。 そのことに気付いていないことが、果たして後々にどういう結果をもたらすかは、今はまだ分からない。 ただ静かに、そして美しく、彼女は踊るように森を駆け抜けている。 くるり、くるり、ふわり、ふわりと、森の中を緑の精霊が、回り続けている。 【D-9/森の中:深夜】 【ポイズン・アイビー@バットマン】 [属性]:悪(Set) [状態]:健康 [装備]:ポイズン・アイビーの服 [道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3 [思考・状況] 基本行動方針: 森を城塞とし、子ども達を助ける。敵対する者は殺す。 1:森の植物に血を与えて城塞とする。 2:子ども(未成年)が来たら助けてやる。 3:バットマンと出会えたら、首輪解除のために共闘する。 ※ポイズン・アイビーのフェロモン キスにより男を魅了し、支配する事が出来る。 どのくらいの時間、どの程度の支配力があるかは不明。 【相沢たける@侵略! イカ娘】 [属性]:その他(Isi) [状態]:健康 [装備]:特になし [道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3(未確認)、ハーレイ&アイビーのDVDとバッテリー付き再生機セット [思考・状況] 基本行動方針:姉ちゃん達と逢いたい 1:とりあえずDVDを見る。 2:葉っぱの姉ちゃんの花の部屋に入ってみたい。 【松田桃太@DEATH NOTE】 [属性]:その他(Isi) [状態]:健康、アイビーのフェロモンにより魅了 [装備]:背広と革靴 [道具]:基本支給品一式、ジョーカーベノムガス噴霧器@バットマン、巴の笛@MW [思考・状況] 基本行動方針: 謎を解き、実験を辞めさせ、犯人を捕まえる。 1:アイビーに従い、役に立つ人物(L、月、バットマンなど)を集める。 2:アイビーに従い、子ども達を助け、或いはアイビーの元へ連れて行く。 3:アイビーの忠告に従い、ジョーカーに注意! [備考] おそらく、月がキラの捜査に加わってから、監禁されていた時期を除く、ヨツバキラとの対決時期までの何れかより参戦。 ※巴の笛。 この犬笛は、MWにおいて結城美知夫の飼っていた殺人犬、巴を呼び出せる。 巴は、呼びだした者の命令を何でも聞く。 時系列順で読む Back 宣戦布告だ Next 馬物語 投下順で読む Back 宣戦布告だ Next 馬物語 実験開始 ポイズン・アイビー Angel Heart 実験開始 相沢たける 実験開始 松田桃太 殺戮の黎明、岩におおわれた境界(はてし)ない
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メイ・ホイットマン 名前:May Whitman 出生:1988年6月9日 - 職業:女優・声優 出身:アメリカ 出演作品 1990年代 1999年 ミッキーのクリスマスの贈りもの(女の子) 2000年代 2000年 ★Teacher s Pet*(レスリー・ダンクリング) 2002年 学園パトロール フィルモア*(アントニア、ロビン・スペンサー、サラ、シニード&フィオニュラ) 2003年 ジャングル・ブック2(シャンティ):紗栄子、清水理沙 2005年 アメリカン・ドラゴン*(ローズ) 2006年 キングダム ハーツII(ユフィ):かかずゆみ 2008年 ティンカー・ベル(ティンカー・ベル):深町彩里 2009年 ティンカー・ベルと月の石(ティンカー・ベル):深町彩里 2010年代 2010年 ティンカー・ベルと妖精の家(ティンカー・ベル):深町彩里 2011年 ピクシー・ホロウ・ゲームズ 妖精たちの祭典(ティンカー・ベル):深町彩里 東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ(ティンカー・ベル) 2012年 ティンカー・ベルと輝く羽の秘密(ティンカー・ベル):深町彩里 2013年 ★Pixie Hollow Bake Off* 2014年 ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船(ティンカー・ベル):深町彩里 ティンカー・ベルと流れ星の伝説(ティンカー・ベル):深町彩里 2020年代 2020年 キングダム ハーツIII(ユフィ):かかずゆみ ※DLC アウルハウス*(アミティ・ブライト):中井美琴
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REBORN! リボーンの画像や夢小説、バトンなど おいてあります!! -リスト *画像 *夢小説 *バトン *メモ
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概要 「スーパーマンのように敵を宇宙まで殴り飛ばすバットマンを見てみたい」 「ようやく買ったモスト・ウォンテッド・パックから出たキャラクターがザコだった…」 そんな変な、或いはゲスい思いを解決するちょっとした裏技をここでは紹介します。 あるキャラクターのスーパームーブを別のキャラクターにさせる方法 あるキャラクターのスーパームーブを別のキャラクターにさせる方法 オンラインバトル限定の裏技で、ある手順を踏む事で別のキャラクターに好きなスーパームーブをさせる事ができます。 以下にその手順を紹介します。 1)スーパームーブをさせたいキャラクターを2番目に、させたいスーパームーブを持つキャラクターを3番目に配置します。 今回はスーパーマンのスーパームーブ「クリプトン・スマッシュ」をバットマンにさせてみようと思うので、バットマンを2番目、スーパーマンを3番目に配置します。 先頭はキリングジョーク ジョーカーがいいでしょう。 2)オンラインバトルを開始し、先鋒がKOされるのを待ちましょう。 この時、タッグ交代はしないで下さい。心静かに先鋒がKOされるまで適当に攻撃をかましつつ見届けましょう。 3)先鋒がKOされたらすかさず3番目のキャラクターをタッグインさせます 4)パワーが溜まり次第、スーパームーブを発動させましょう。 5)バトル終了後、バトル成績画面に行き、バトルをリプレイします。 するとそこには、対戦相手を宇宙まで吹き飛ばすバットマンの勇姿が!!!! ちなみに、この裏技では対戦相手がほぼ100%の確率で謎の直立ポーズになります… 時々うまくいく場合もない事はないですがかなり希少です。 ※以降の裏技は順次更新予定です。
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破天荒筋肉!(後編) ……………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………… 時が未来へ進むと誰が決めた? たしか過去にそう歌った歌があった。 時間こそは過去から現在へ、現在から未来へ進む不変の真理にして不滅の流れだ。 誰にも逆らうことのできない究極の真実。 しかし、時は止まるのだ。 ある一定の空間で一定の条件を満たせば、時は止まる。 現に今、四人を包んでいる空間はまさに時を止めていた。 真人も、トーニャも、杏も、ウエストも皆等しく。 そしてある程度の時間が経って、ようやく時は動き出した。 一番最初に動いたのは、やはりというべきかトーニャだった。 満面の笑顔が心なしか怖い。 「ツッコんでいいですか? ツッコんでいいですよね? むしろツッコまれるためにあんなこと言ったんですよね? 筋肉勝負は辞退しましたよね。 なのに、いつまで私に筋肉の称号を押し付けるんですか? 『筋肉の妖精』ってかわいく言ったつもりなんですか? 全然嬉しくありませんよ。 むしろ殺意が漲ってきましたが? というか、私だけ名前のノリが違いますよね? なんですかマッスルトーニャって? しかも絶対☆をつけたでしょう? マッスルトーニャじゃなくてマッスル☆トーニャでしたよね? メディアミックス展開目指して絶賛宣伝中なんですか? って! いうか! 名乗れと言われたからには名乗らねば筋肉がすたるって、アンタはいつの時代の戦国武将ですか!? 私がいいって言うまで隠れてろって言ったでしょうがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」 「うがああああああああああああああああああ!!!」 「てけり・り!」 最後は笑顔から鬼の表情に変わっていた。 トーニャがキキーモラを操作して真人の体を縛って、限界まで上空に上げる。 人工的にとりつけられた人妖能力『キキーモラ』はゴールポストを持ち上げ、さらにそれを軽々と投げつけることも可能なほどの力を発揮する。 男一人の体重を持ち上げることなど、トーニャには朝飯前だ。 「取り消しますか? 取り消しますよね? むしろ取り消さないと不幸な事故が起こりそうですよ?」 「わ、分かった。 取り消す。 取り消すから!」 思わず、空中遊泳を楽しむことになった真人が必死の形相で言う。 その言葉を確認して、トーニャはゆっくりと真人を地上に降ろした。 無事に地に足が着いた事を確認した真人は荒く息をついた後、新たな名前をトーニャに提案する。 ちなみに、今の二人にとって、杏とドクターウエストの存在など些細な問題だった。 「じゃ、じゃあミラクル☆トーニャとかマジカル☆トーニャとかはどうだ?」 「恥ずかしい二つ名もミラクルもマジカルもいりません! っていうか、マジカル☆は一体どこから出てきた!? 魔法なんて使えんわ!」 「だってよ、お前の名前、長すぎて分かりにくいじゃねぇか。 トーニャ・安藤さんちにきな、だったか? だから短く分かりやすくだな……」 「トーニャ・アントーノヴナ・二キーチナです! なんで本名で安藤さんちに来ないか?って誘わなければいけないんですか!? それと、分かりやすくしなくていい! トーニャだけで十分です!」 果てしなく続くかと思われるやり取り。 今、彼らは間違いなく、人生で一番無駄な時間を過ごしていた。 そしてさらに事態は混迷を極める。 この世で一番、無視される事を嫌うドクターウエストが、絶賛放置プレイな現状に異論を唱えないはずが無い。 「わ、我輩を無視して話を進めるでな~~~~~~~~い!!!」 ギターをかき鳴らして二人の注意を向けようとする。 が、壊れて弦が切れたギターは音を鳴らすことは無い。 ならば、と取り出したフォルテールも、やはり魔力を持たないウエストの手では旋律を奏でることもなかった。 真人とトーニャのやり取りが一向に終わらないのも、ウエストのプライドを傷つけた。 髪を掻き毟り、涙と鼻水を撒き散らしながら叫ぶウエストの様はやはりキチ○イである。 あっちでは筋肉談義。 こっちでは泣き叫ぶキチガ○。 救世主が現れるのはいつのことだろうか。 そして、そんな事態を収拾したのは、意外にも杏とダンセイニだった。 「いい加減にせんかアンタ達ーーーーーーーーーーーーー!」 「てけり・り!」 ダンセイニが筋肉チョッキから顔を出して真人とトーニャの間に割って入る。 そして、他人に聞かれる事を承知で、杏のコルト M1917の弾丸が火を噴いて夜明けの空に消えていった。 ◇ ◇ ◇ 「という訳で、残念ながら私達はあなた方の知り合いとは誰一人会っていませんね」 「こっちも会ってないわね」 頭脳労働が苦手な真人と、口を開けば余計なことまでしゃべるウエストを放っておいて、トーニャと杏をメインにして、情報交換は始まった。 まずはお互いの目的の確認。 念のため、殺し合いを肯定するかしないかを確かめ、知り合いの情報、敵意ある人物、探している人物を教えあい、武器の確認もする。 次に、歩いたことのある場所、訪れた施設があるかなどの情報を交換し、少しでも他の参加者との輪を広げるべく意見を交わす。 細かい部分への言及も決して忘れない。 重要な情報を知り、情報を制することこそ、生き延びるための第一歩なのである。 現状で確認できるだけの情報を交換し終わって、さぁこれからどうしようか、と女二人が考え始めたとき、ウエストが不意に口を開いた。 「マッスル☆トーニャよ、さっきの紐はなんであるか?」 「その名前で呼ばないで下さい」 「いいから答えるのだ。 今後の行動に影響を与える重要なことなのである」 「……ふぅ、今更隠しても仕方ありませんね。 私は人妖です。 そして、さっきの紐らしきものは私の能力です」 トーニャは息をついて、観念するように切り出した。 人妖であることを一般人に知られれば、途端に迫害の標的にされる。 人を軽々と持ち上げたあの紐――キキーモラを手品だと隠すのは無理がある。 迫害したいのは勝手だが、今は非常事態だ。 これで、人妖なんかと一緒に行動できるか! と怒り出すような底の浅い人間なら、トーニャも心置きなくこの集団から離脱するつもりであった。 しかし、トーニャの思惑とは別に、人妖と聞いて、三人が返したのはまったく予想外の対応だった。 つまり、「人妖ってなに(なんだ)(なんであるか)?」というもの。 トーニャも驚きを隠せない。 人妖のことを知らない人間など、現代の日本にいるとは思えない。 ウエストはともかく、杏も真人も日本人と答えた。 ならば、人妖――後天的全身性特殊遺伝多種変性症のことは一般常識として知ってないとおかしいのだ。 ところが、杏も真人も人妖という言葉はおろか、神沢市のことさえ知らないという。 人妖能力者の監獄都市、神沢市まで知らないとは一体どういうことか? トーニャがさらに頭を悩ませていると、ドクターウエストがここぞとばかりに口を開いた。 「簡単なことだ、つまり我輩たちは異世界から連れてこられたのである」 ドクターウエストが、今まで自分の中で暖めていた自論を披露した。 「いくらなんでもそれは突飛すぎるのでは?」 「そんなわけ無いでしょう。 素質はあると思っていたけど、こうも馬鹿だとはね」 「異世界から連れてこられてなにか問題でもあるのか?」 それぞれの口調から放たれる否定の言葉の数々。 しかし、ウエストはめげずに自論を支える根拠を話し始めた。 「では、貴様らはアーカムシティを知っているか?」 三人とも首を振って否定。 では魔術のことは? これも否定。 大黄金時代にして大混乱時代にして大暗黒時代を迎えているアーカムシティ。 世界の中心はどこかと聞かれると、ウエストの世界の民衆は、子供から大人まで口をそろえてアーカムシティだと言うだろう。 片田舎に過ぎなかったアーカムシティを一代で大都市にまで育て上げた傑物、覇道鋼造。 強引勝つ無謀とも言える方策で数々の大成功を収めた人物。 この人物さえ知らぬのは、もはや非常識を通り越して無知の領域だった。 杏がアーカムシティを知らぬと言ったときから確証を深め、トーニャの人妖という言葉で、ウエストは自論の正しさを確信。 こうして、一気にその自論を説明したのだ。 「我輩は人妖など聞いた事の無いのである。 マッスル☆トーニャよ、人妖とは個人レベルでは隠すことであっても、世間全体では知られているのであろう?」 「ええ、人妖という言葉を知らないのは、まだ生まれたての赤ん坊か発展途上国の田舎の中の田舎くらいだと思います。 それからマッスルは止めろって言ってます」 トーニャの言葉にウエストは満足げに頷く。 「であろう。人妖などという言葉が世界の最先端を越えて、凡才どもを三周遅れにまでしている、大天才の我輩の耳に入ってこない方がおかしいのである! そんな存在がいたとすれば、我輩、とぉぉぉぉぉぉぉぉぉっくの昔に研究対象にしていたである。 マッスル☆トーニャよ、時給700円で我輩のモルモットにならぬか? 今なら、ブラックロッジの臭い飯が三食もれなく付いてくるのである」 「丁重にお断りします。 それと、いい加減にマッスルやめないと、その大天才様の脳みそが何色か確かめることになりますが?」 「トーニャ、これはこういう人物だから、放っておいて」 よほどマッスル☆トーニャという呼び方が印象的だったのだろうか。 ウエストは先ほどからトーニャのことはマッスル☆トーニャとしか呼ばない。 当然、その呼び方に大いに不満のあるトーニャとしては、断固呼び方を変えてもらいたいのだが、事態が事態なのであまり強くも言えない。 今回も、杏に抑えてと窘められ、不承不承引き下がった。 「さらにさらにさら~に! このダンセイニと呼んでいる生き物、ショゴスのことであろう? 貴様らの世界にこんな不思議動物は生息しているか?」 「てけり・り♪」 ダンセイニはその通りだと言わんばかりに、ゼリーのような触手を伸ばして振る。 どことなく愛らしさがある動きだ。 筋肉チョッキがなんとなく蛸壺のようにも見える。 ダンセイニはさらに、杏の方へ触手を伸ばしていく。 「わ、私になにか用?」 「たぶん、握手しようって言ってるんだ」 「握手? 軟体動物なのに随分と知能高いのね」 真人の横から解説を聞いて杏も感心する。 握手というなんとも人間じみたコミュニケーションに違和感を感じながらも、杏もおずおずと手を伸ばす。 最初に触った感想はともかく柔らかいの一言に尽きた。 しかもダンセイニは杏に握られた触手を上下に振り、本格的に握手する。 握手という人間のコミュニケーションをここまで心得ているあたり、杏が想像しているよりもずっと知能が高いようだ。 しばらく両手に振られた手をようやく離すと、杏の手にはダンセイニの体の一部であろうか、粘液がベットリついていた。 「うわぁ、これ後で洗わないと」 「てけり・り♪」 「へ? ってちょっと待って、待ってってば!」 どうやらダンセイニは杏のことを大層気に入ったようで、杏から離れようとしない。 さらに杏に向かって触手を伸ばし、杏に触れようとしている。 おそらく、ダンセイニなりのコミュニケーションのつもりだろう。 「てけり・り♪」 「やけに気に入られてますね」 「トーニャ、笑ってみてないで助けなさいよ!」 「おや、私にはじゃれ付く子供を撥ね付ける趣味はありませんよ」 「子供じゃないでしょ!」 「似たようなものですよ。 それではお楽しみください」 「ま、真人は!?」 「フンッフンッフンッ! 昨日できなかった回数の分も腹筋をこなさないとな。 フッフッフッ!」 真人は絶賛筋トレ中であった。 難しい話についていけないと感じたので、トーニャに許しをもらって筋トレ中なのだ。 「何で森のど真ん中で腹筋やってんのよ! ああもう、頼りたくないけど残りはウエストしかいない! ウエスト、この子を剥がしてよ!」 「つまり、我輩たちは異世界から連れてこられたのである!」 「なるほど、どうやら主催者は私達の想像もつかないような技術を持っているようですね」 「なんでトーニャと普通に元の会話に戻ってんのよ~!」 「てけり・り♪」 「では、あの二人の奥にはやはり、かなりの人物がいる可能性があると?」 「そうである。 このような武器を支給するあたり、反乱されても全く問題が無いと考えているのであろう」 真人と杏を放っておいて、トーニャとウエストの考察はさらに続く。 トーニャの持っているゲイボルクを手にとって見たウエストは、おもむろに語り始めた。 自身がアーカムシティで秘密結社ブラックロッジに所属し、破壊の限りを続けていたことを。 宿敵、大十字九郎との戦いの日々。 ブラックロッジを束ねる大導師、マスターテリオンの恐ろしさも余すところなく語った。 ウエストが悪人であることにトーニャは驚いたものの、ここでウエストを糾弾するのは愚策と考えてそのまま流す。 聞いた限り、ウエストは自分なりの美学を持って破壊活動を行っているらしい。 そして、今回の殺し合いはそんなウエストの美学に真っ向から反するものらしい。 ならば、下手に刺激して機嫌を損ねるより、あえてウエストの自分の世界での悪行に目をつぶり、手を貸してもらうべきだ。 「私達は途方も無い存在に喧嘩を挑もうとしているのかもしれませんね」 「なにを言っておるかマッスル☆トーニャ。 危険でない戦いに意味など無いように、弱っちいボスになぞ我輩は興味ないのである。 ここはやりがいを感じるべきであろう! 強大な敵を、友情、努力、勝利で打ち勝ち、その先に待つのは大・団・円! 空から光が降り注ぎ、天使が降り立って我輩を安息の地へ誘うのである! ああ、我輩疲れたよエルザ。 『アーカムシティのロボ』完結! って我輩死んでいるのであるか! やはりヒーローは最後に死んで悲劇を演出しないといけないのであるか!? ノンノンノン、我輩はそんなお約束に反逆する! 死の運命を覆し、生の未来を勝ち取り、我輩は生きるのである! ドクターウエスト先生の次回作にご期待を!」 ウエストのノンストップクレイジーマシンガントークは無視して、必要な情報だけ取り出して吟味する。 『チェルノボグ』がかわいらしく見えるほど、今トーニャたちが挑もうとしている敵は強大らしい。 しかも、言峰と神崎のバックにはウエスト曰く、マスターテリオンクラスの人物か、あるいはマスターテリオン本人、 トーニャの知識で言えば、八咫烏クラスかそれ以上の存在が控えているらしい。 神話上の武器を軽々しく支給し、あまつさえ異能力者や神話の武器に制限まで課し、異世界への干渉能力すら持つ人物。 考えれば考えるほど絶望的な反抗だ。 当初のとおり、殺し合いに乗って優勝を目指した方がまだ効率がいいのかもしれない。 我知らず、トーニャはその言葉を口に出していた。 「ひょっとしたら、反抗するより優勝を目指した方が、生存確率は高いのかもしれませんね」 「? 優勝してどうするのだ?」 「? どうするって、元の世界に帰らせてもらえばいいのでは?」 「何を勘違いしておるのだ? 残り一人になるまでやるとは言っていたが、その最後の一人を無事に帰すとは一言も言ってなかったであるが?」 「…………………あ」 「…………………な!」 「…………………ちょっと待って!」 考察に参加してなかった二人もその会話を聞いて、一斉にウエストの元へ駆けつける。 真人は腹筋を中止して、杏はダンセイニとじゃれるのを中止した。 三人の顔はいずれもウエストに説明を求めている。 ウエストもその要求に答えて、説明を始めた。 「我輩は全て覚えているのである! あの暗い空間で起こったすべての出来事を!」 ウエストは意識を取り戻してから、あの空間での出来事をすべて記憶している。 時には身振り手振りを加えながら、言峰や神崎の言葉、態度、その他の参加者の反応まで鮮明に再現した。 目が覚めたと思ったら、暗い空間にいて、次の瞬間には言峰と神埼が現れてゲームとやらの説明。 状況が理解できないうちに出た初めての死者、そして異能を持つ双子のあっさりすぎる死。 さらに、首輪の機能を説明するために選ばれた見せしめの女の子と、それを庇って死んでいった知り合いらしき女性との死。 次の瞬間にはもう参加者はゲームの会場にいた。 訳の分からない展開の連続、日常から非日常へと足を踏み入れたことに対する違和感。 それらに脳が適応する前にもう島へと送られていた。 参加者は精々、一人になるまで殺しあうということや、禁止エリアなどの重要な情報を覚えるので精一杯だっただろう。 しかし、ドクターウエストだけは違った。 彼は間違いなく天才の一人だった。 状況を理解するので精一杯だった有象無象の参加者の中で、あの時、状況を素早く理解し、状況に対処していた男がドクターウエストその人だ。 主催者の言葉を一字一句違わずに覚え、いつでも記憶のタンスから引き出せるようにしておいたのである。 魔術を使えないながらも、魔術結社ブラックロッジに勧誘されたのは決して伊達ではない。 「じゃ、じゃあ残り一人になったら、その一人はどうなるのよ?」 「おそらく、帰れる可能性のほうが低いであろうな」 「だから、どうなるのかって聞いてるのよ?」 「生贄。 現状、考えうる限りではこれが最も可能性が高い」 不安げな様子で聞き返す杏に、ウエストは考えていた答えを示した。 古今東西、呪術や宗教的な儀式において定番の手法だ。 だが、生贄という単語に納得がいかなかったのか、杏は聞き返す。 「生贄? 生贄なら適当に一人選べばいいじゃないの? なんでわざわざ殺し合いをさせるのよ」 「蟲毒を知っているか、凡骨リボン?」 「何よそれ? 知らない」 自らは魔術を行使できないが、自分の作ったものに魔術を使わせる事は可能なドクターウエストは、東洋の魔術、呪術体系も大体は理解している。 ウエストが蟲毒の説明を軽く杏にしてやると、杏はさらに絶望的な顔をした。 もしも、ウエストの推測が正しいのなら、今の杏たちは蟲以下の価値しか求められてないのだ。 「でも、それならどうして私のような一般人が選ばれたのよ。 強い人がいい生贄になるなら、私なんか到底及びじゃないと思うんだけど」 「そこから先は私が説明しましょう」 杏の新たな疑問に今度はトーニャが語り手となって答える。 元々、この説明は杏が聞いてこなくてもするつもりだったので、一石二鳥とも言える。 「生贄に関しては、肉体的な強さはもちろんですが、精神的な強さの方が重要ではないのでしょうか? 違いますか、ウエスト?」 「いや、間違いない」 「あぁん! 俺の筋肉は役立たずと言いたいのか?」 「ちょっと黙っててくださいグッピー。 肉体的な強さのみで生贄が決定されるなら、強い人だけを呼び、殺し合わせればいいです」 「イエーーース! 極端な話、天下一武○会でも開けばいいのである!」 トーニャの言いたいことはこうだ。 肉体的に強い人と、精神的に強い人は必ずしもイコールでは結ばれない。 だから、今回は生贄選抜のために、一般人も異能力者も等しく参加させられたのだろう。 しかし、そのまま戦わせても、異能力者が一般人を蹂躙する光景しか思い浮かばない。 そこで、主催者は異能力者に制限を課した。 つまり、主催者は一般人にこう言っているのだ。 死力を尽くし、支給品を有効活用し、役に立つものはすべて利用して、仲間の死を乗り越えて、異能力者、超人を打ち破れ、と。 逆に異能力者、超人にはこう言っているのだ。 幾多の屍を乗り越えて、一般人の小ざかしい策を純粋な力で押しつぶし、我が元まで駆け上がって来い、と。 そして、最後まで残った精神的な強さを持つ一般人、または異能力者や超人を生贄に、何かしらの儀式をたくらんでいるのだ。 その儀式とやらの正体は今はまだ一切不明。 そもそも、この殺し合いが蟲毒という仮説が崩れれば、この推測もまるで意味がなくなってしまう。 「聞けば聞くほどやべぇな。 早いところ鈴と理樹を探しにいこうぜ」 「ええ、それでは私達はこれで失礼します。 貴方たちの御武運を祈ります」 「てけり・り」 ウエストと杏と同盟を組んだ事を確認して、真人とトーニャとダンセイニは立ち上がる。 真人たちは主に仲間集めを担当。 ウエストたちは主に首輪の解除を目指して行動するつもりだ。 強大な主催者に立ち向かうには、一人でも多くの戦力が必要。 そして、この参加者を抑える最大の枷である首輪さえ外せれば、必然と主催への反抗作戦に参加してくれる人も増えるはずだ。 どちらも、同じくらい重要な任務である。 夜明けは近い。 今日上がってくる太陽が人生最後に見る太陽となるかは分からない。 ただ一つ言えることは、全身全霊を掛けて、絶望に立ち向かえば、明日も太陽を見られる可能性が高くなるということである。 「トーニャ、これあげる」 背中を見せて歩き出したトーニャに、杏がなにかを差し出す。 それは中にドロリとした真紅の液体が入ったアンプルが1本。 アンプルには智天使薬――ケルプ、と書いてある。 説明書もついてるようでトーニャは杏からもらって読んでみた。 『智天使薬は第参種人妖追跡機関、ドミニオンの戦闘隊員が使用する薬。 神沢市などで出回っている粗悪品と違い、はるかに濃度が高い。 人妖がこのアンプルを使用すると、一時的に人妖能力を高めることができる。 しかし、その代償として、使用して一定時間が経つと、激しい疲労に見舞われる』 「人妖でないと効果ないみたいだし、あげるわ」 「ケルプドラッグとは違うんですか……まぁ、あのドミニオンが使ってるみたいだから信頼はできると思いましょう。 ありがたくいただきます」 「ちゃんと生きてまた会おうね」 「ええ、生きてまた会いましょう」 「てけり・り……」 「うん、ダンセイニも会おうね」 手渡されたアンプルをデイパックにいれ、今度こそトーニャと真人は歩く始める。 杏と別れることが寂しいのか、ダンセイニはどこか寂しそうだった。 ここから四人は二人ずつで行動。 待ち合わせはどこかなど決めておきはしない。 禁止エリアに指定された場合や、集合場所に留まることにこだわって、命を落とすことになれば冗談ではすまないからだ。 だから、今はこれで十分。 いつ再会するとも分からない同盟。 そんな不確かな約束のみで作られた繋がり。 けれども、きっと、4人はいつかまた出会う。 再会したときの人数は果たして今よりも多いのか少ないのか、それとも現状維持なのか、今は誰にも分からない。 【D-3 北東部 森 早朝】 【井ノ原真人@リトルバスターズ!】 【装備:マッチョスーツ型防弾チョッキ@現実【INダンセイニ@機神咆哮デモンベイン】】 【所持品:なし】 【状態:走り回ったことによる疲労小、胸に刺し傷、左脇腹に蹴りによる打撲】 【思考・行動】 基本方針:リトルバスターズメンバーの捜索、及びロワからの脱出 0:ボス狸と行動。筋肉担当。 1:理樹や鈴らリトルバスターズのメンバーや来ヶ谷を探す。 2:主催への反抗のために仲間を集める。 どこに行くかはまだ不明 3:ティトゥス、岡崎朋也、クリス、ドライを警戒 4:また筋肉の世話になっちまったぜ 【備考】 ※防弾チョッキはマッチョスーツ型です。首から腕まで、上半身は余すところなくカバーします。 ※現在、マッチョスーツ型防弾チョッキを、中にいるダンセイニごと抱えています。 ※真と誠の特徴を覚えていません。見れば、筋肉でわかるかもしれません。 ※真人のディパックの中はダンセイニが入っていたため湿っています。 ※杏、ドクターウエストと情報交換をしました 【ダンセイニの説明】 アル・アジフのペット兼ベッド。柔軟に変形できる、ショゴスという種族。 言葉は「てけり・り」しか口にしないが毎回声が違う。 持ち主から、極端に離れることはないようです。 どうやら杏のことを気に入ったようです 【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと -幻妖異聞録-】 【装備:【ゲイボルク@Fate/stay night[Realta Nua]】 【所持品:支給品一式、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃、智天使薬(濃)@あやかしびと -幻妖異聞録-】 【状態:健康、走り回ったことによる疲労小】 【思考・行動】 基本方針:打倒主催 0:たまご風味のグッピーと行動。頭脳担当。 1:神沢学園の知り合いを探す。強い人優先。 2:主催者への反抗のための仲間を集める。どこに行くかはまだ不明 3:ティトゥス、岡崎朋也、クリス、ドライを警戒。アイン、ツヴァイも念のため警戒 【備考】 ※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。 先端の金属錘は鉛製です。 ※真人を襲った相手についてはまったく知りません。 ※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。ドクターウエストと情報交換をしたことで確信を深めました ※杏、ドクターウエストと情報交換をしました 【藤林杏@CLANNAD】 【装備】:コルト M1917(6/6) 【所持品】:支給品一式、予備弾28、ランダム支給品0~1(確認済み) 【状態】:右手首に重度の捻挫(ある程度治療済み)掌と膝にひどい擦過傷(応急処置済み) 【思考・行動】 基本:朋也に謝る、ウェストに謝罪させる 1:朋也を探す(多分自分が来た方向=西?) 2:可能ならウェストの手助けをする。 3:首輪解除を目的に行動。どこに行くかは不明 【備考】 ※捻挫はウラジミールのTシャツ@あやかしびと -幻妖異聞録-によりある程度的確に処置されています。 ただ三角巾のような形で固定されているので、右腕はそのままでは使えません。 ※空元気交じりですが、冷静さを取り戻しました。 ※クリス・ティトゥス、ドライを警戒。朋也については複雑な心境 ※ウェストとお互いの世界や知り合いについて情報交換しました。 突っ込み連打の甲斐もあり、魔術やロボについても一応納得しました。 ※トーニャと真人と情報交換しました 【ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】 【装備】:秋夫のバット@CLANNAD、フォルテール(リセ) 【所持品】支給品一式 、フカヒレのギター(破損)@つよきす -Mighty Heart- 【思考・行動】 基本方針:我輩の科学力は次元一ィィィィーーーーッ!!!! 1:設備・器具の入手 2:首輪のサンプルが欲しい 3:首輪の解除 4:フォルテールをあらゆる手を使って弾いてみせる 5:とりあえずは杏についていく 【備考】 ※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。 ※ティトゥス、岡崎朋也、クリス、ドライを警戒しています。 ※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。 ※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。 063 破天荒筋肉!(前編) 投下順 064 ときめきシンパシー 時系列順 064 ときめきシンパシー アントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ 000 [[]] 井ノ原真人 000 [[]] ドクター・ウエスト 070 リセエンヌ(前編) 藤林杏 070 リセエンヌ(前編)
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概要 全四号。2007年 ワイルドストーム世界から帰還したキャプテン・モナーク(レイ・パルマー)が、平行世界を制覇すべく、各世界から同一人物達をつれさらってきて戦わせ生き残った者達の軍団を組織しようと画策。 一言でまとめたら「ぼくのあつめたさいきょうのJLA」を作ろうとする話。 ライター&アーティスト ライター キース・シャンパン ペンシラー Scott McDaniel 主要登場キャラクター キャプテン・モナーク(レイ・パルマー) バットマン アース19 1880年代に活動している、切り裂きジャックと戦ったバットマン。 アース40 WW2の頃に活動しているバットマン アース43 「バットマン&ドラキュラ:レッドレイン」の世界で戦うバットマン スーパーマン アース16 クリストファー・ケント:ゾット将軍の息子 アース30 クラーク・ケント:ザ・レッド・サンの世界のスーパーマン、ソ連書記長 アース31 クラーク・ケント:ダークナイトリターンズの世界のスーパーマン、極右思想 グリーンランタン アース05 ハル・ジョーダン :マルチバースのハル・ジョーダン アース12 ハル・ジョーダンIII:ハル・ジョーダンの孫、アニメ「バットマン・ザ・フューチャー」の世界 アース32 ブルース・ウェイン:アビン・サーが選んだ後継者がバットマンだった「バットマン・ダーケストナイト」の世界 ワンダーウーマン アース アース アース フラッシュ アース02 ジェイ・ギャリック:フラッシュ1、アース2なのでニューアースのジェイとは厳密には別人 アース09 ライア・ネルソン:女性のフラッシュ アース03 ジョニー・クイック:反転して悪人となったヒーローたちがいる世界のフラッシュ ブルービートル アース33 テッド・コード:巨大な大きいブルービートル アース39 ダン・ギャレット:外見は三代目ブルービートルそっくり アース26 スカラベ:ブルービートルの群れで構成されている スターマン アース07 コートニー・ウィットモア スターウーマン アース17 知的なゴリラ、カマンディと地球の調停者を務めていたらしい アース48 ミカール・トーマス:ブラックプラネット ナイトシェード アース13 ニューアースにそっくりなどこか アース3 レイス アース10 アース50 アース06 【ネタバレ】 スーパーマンプライム リーフ個別ストーリー簡易解説 #1 #2 #3 #4
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メニュー>種族>ヒューリン>コンバットマスタリー [Pv,-,U,-,-,1/EqWp’HtR+2] ☆☆☆☆ 武器攻撃系、特にウォーリアに寄らないシーフに便利。それ以外なら不要だと思うが、《スペルバレット》を駆使するメイジなんかは取るかな。 ヒューリンが戦闘民族だというのが良く分かる。 -- 灯 (2011-11-04 18 17 25) 名前 コメント
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autolink NK/W30-036 カード名:優秀なヒットマン 誠士郎 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:6000 ソウル:1 特徴:《武器》? 【自】 このカードがアタックした時、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《武器》?か《令嬢》?のキャラなら、そのターン中、このカードのパワーを+2000。(公開したカードは元に戻す) 【自】アンコール[手札のキャラを1枚控え室に置く] (このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く) では死んでください レアリティ:U 14/08/19 今日のカード