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すいません携帯厨は非推奨です 9477XXXXXXX 20 tiyenawa finance dammama interest kapena nisai ehema kiuwe jayanti anty gen ganne na oyagen 50 gane araganawa 5laks wenda eccharai 1スレ目 知らないアドレスから、意味が解らないメールが来た 2スレ目 【スリランカ】変なメールが来た【ひやしあめ】 3スレ目 【電凸】変なメールが来た【ひやしあめ】 編集中 知らないアドレスから、意味が解らないメールが来た解明編 http //www7.atwiki.jp/hiyasiame/pages/12.html 編集中 神の業績 http //www7.atwiki.jp/hiyasiame/pages/14.html 誰でも編集可能 情報提供とか http //www7.atwiki.jp/hiyasiame/pages/15.html ひやしあめ電凸 http //jp.youtube.com/watch?v=lH77hzR4UAo ひやしあめラジオ第一回 http //jp.youtube.com/watch?v=9yzP78hQyig あとはたのんだ
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今日から私も中学生。小学生のころは学校に塾にと……勉強ばっかりでお友達があまりできなかったけど、中学生になった私は、これを機にある決心をしていた。 「私は変わる、友達をたくさん作ろう!」 ……なんて意気込みは何処へやら。気づくと私は小学生の頃と何ら変わりなく勉強ばかりしていた。 別に勉強が好きな訳じゃない。ただ、友達がいない私には、学校ではこれしかする事が無かったから。 中学生になって初めての小テスト、得点の欄にはいつも通り100点の文字。 もう見あきたこの数字に、私は何の喜びも無かった。 「あー!! もう、なんだよ68点って! ん? いや、待てよ。よく見ればなかなか人間味あふれるいい点数じゃないか」 突然私の前席で女の子が大声を上げ、自分の点数を暴露する。 そう言えば私は覚えてる限り100点しか取った事が無いから、テストの点数で一喜一憂するなんて事なかったなぁ…… そんな事をボーっと考えていると、突然彼女の目線が私のテスト用紙に移り、目を丸くしてそのまま目線を私に向けた。 「100点? 100点ってあの最高得点の……とればご褒美がもらえるかも知れない、あの100点か?!」 突然話しかけられ面喰ってしまう。 彼女の名前は確か……南さんだっけ。短いツインテールの活発な女の子。 私とは正反対の性格。 その質問にどう答えていいか困っていると、彼女は私の手を握りこう言った。 「私にも100点の取り方を教えてくれ!」 100点の取り方って……勉強するしか思いつかないよ。 「えっと……それは勉強するしか…………」 「なら、私に勉強を教えてくれ!!」 勉強を教える? んー……まぁそれくらいなら出来るかな。 コクリと頷くと、彼女は握った手をブンブンと振り喜びをあらわにする。 「ホントか?! よし、それなら早速……えーっと名前は…………」 「ケ……ケイコです」 「そうか、じゃあケイコ、今日私の家に寄って行きなよ!」 クラスメートの家に招待……私は嬉しくて先ほどよりも大きく首を縦に振った。 放課後、学校からの帰り道。いつもと違う方向へ歩いて行く。 しばらくして見えてきたマンション。ここが彼女の家らしい。 なかに入ると優しそうなお姉さんと、お利口そうな妹さんが台所で料理をしている。 「こ……こんにちは。 始めまして、えっと……お、おじゃまします」 馴れない挨拶をすると、お姉さんは笑顔で答え、妹さんもペコリと頭を下げてくれた。 彼女にリビングへ連れて来られると、少し待っている様に言われ私はその場に座る。 綺麗に片づけられたリビングには、自分の家とは違う独特の甘い香り。 しばらくすると、彼女は教材を手に持ってリビングへ現れた。 「よし! それじゃあ早速次のテストに出そうな所を教えてくれ!」 開かれた教科書には、先生に言われたポイントにチェックは無く、その代りに落書きが沢山。 とりあえず先生が言っていたチェックポイントを教えてあげると、彼女は赤いペンで線を引いていく。 こうして勉強を教えている私には、一つだけ気になっている事があった。 「あの……南さん?」 「ん? あぁ、カナでいいよ。私もケイコって呼んでるし」 「でも呼び捨てなんて、そんな……良いんですか?」 「良いって。遠慮なんかしてても、得な事なんて何も無いぞ」 教科書に線を引きながら、上の空と言った感じで彼女はそう言った。 しかし私はその言葉を聞いて、入学当初の事を思い出す、 もしかしたら、ここで一歩踏み出す事で何か変われる事があるのかもしれない。 だから私は勇気を出して口を開いた。 「カナ……」 「んー、なんだー?」 名前を呼ぶとさっきと同じように返事をするカナ。ただ、それが私にはたまらなく嬉しかった。 「カナ、カナ……カナ」 「うわ……っと、な……なんだなんだ?!」 ……しまった、つい嬉しくて連呼してしまったみたい…… 驚くカナを前に、私は慌てて本題を話し始める。 「えっと、カナは68点が人間味があるいい点数って言ってたのに、どうして100点が取りたいの?」 「え? それはほら、100点取ったらご褒美が貰えそうだろ? 私、駅前で売ってる高級なケーキが食べたいんだよ!」 なんて言う不純な動機。でも、その動機が私に変わるきっかけをくれたのは間違いない。 「そっか、じゃあケーキの為にももう一頑張りしようか」 そう言って私達は勉強を再開した。 勉強ってこんなに楽しいものだったんだ―――― カナと喋りながらする勉強はすごく楽しくて、あっという間に時間は経ってしまった。 もう7時か。これ以上お邪魔するのも悪いし、そろそろ帰らなきゃ…… そんな事を考えていると、台所からお姉さんが現れ、 「良かったら夕飯食べていかない?」 と、一言。 嬉しい。カナ達と一緒に夕飯を食べてみたい。 でも、そう思う反面、やはり迷惑なんじゃ……と言う考えが頭をよぎる。 「あの……嬉しいんですけど、やっぱりご迷惑――――」 「ケイコ、さっきも言っただろ? 遠慮なんかしても得な事なんて無いって」 また昔の自分に戻りそうな私を引き止める様に、カナはそう言った。 そうだ、何度も自分に言い聞かせたじゃない、私は変わるって…… 「えっと……それじゃあお言葉に甘えて……」 その言葉を聞いて、お姉さんは『了解』と言って台所へ戻り、すぐに4人分の食事を持ってきた。 いくらなんでも早すぎる。きっと最初からそのつもりで用意してくれていたんだ。 もし断ったりしてたら、逆に迷惑掛けちゃうところだったな…… 机を囲ってご飯を食べながら賑やかに過ごす時間はとても楽しくて、カナの少しバカな話しに、妹さんのツッコミ。それをなだめるお姉さん。 自然と私まで笑みがこぼれてしまう。 「いいか、ケイコ! 夕飯を共にすると言う事は、お前はもう私の親友だ! だからこれからも私に勉強を教えろ!」 「何を偉そうに……この大バカ野郎!!」 「イテテッ……こら千秋、そんなもの投げるな、おい、テテッ……」 机の上を飛び交う座布団、するとお姉さんの表情がガラッと変わり、二人の顔をガシッと掴む。 その姿、言うなればまさに、『アイアンクロー・フロムキッチン対面式』と言ったところか。 親友か……そんな友達いままで出来た事無かったなぁ……えへへっ、ちょっと嬉しいかも…… 「こちらこそよろしくね、カナ」 「ふぇ、ふぁあ……ひょひょひひゅ……」 顔を掴まれたまま返事をするカナ。これが私とカナの友達になった日の事だった。 それから少しづつだけど私は変わっていった。友達もそれなりに出来たし、勉強以外の日にも、カナの家に遊び行く様になっていき、学校ではいつもカナの姿を目で追っている事に気づく。 運動は得意だけど、勉強は少し苦手で……でもいつも明るくて…… そんなカナに私は少しづつ魅かれていった。 そしてカナのツインテールが肩のあたりまで伸びた頃、私の想いは友達と言う壁を超えて、その先の恋愛感情の様な物を抱き始める。 同じクラスの藤岡君がカナに好意を抱いている事は、私にも分かっていた。 でも彼にはカナを譲れない、だってカナが遠慮なんてしても得な事なんて無いって言っていたから。 ――――私はカナの事が好き、だから誰にも譲らない。 GJです!このカプ大好きだけどなかなか無いから楽しませていただきました! -- 名無しさん (2010-09-18 15 07 04) 名前 コメント 6スレ目 この野郎氏 保管庫
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前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とあるファミレスのバカップル 定番と云うか、上条は予想がついた。 その少女は登山家のようなバックパックを背負い、シスターらしき格好をしている。 らしきと言うのは蝶ネクタイをしており修道服にはあまり見えない。のでシスターとは違うかもしれない。 しかし、上条が出会ったシスターの奇抜なこと、ミニスカ修道服の他にベルトを巻いただけと言った服装、魔女なのかシスターなのか微妙な姿、そんなモノばかり上条は見てきた。 そして本来は違うだろうと言いたいが上条の経験則ではシスターを見たら魔術師と思え、なのだ。 それに佐天が何と言っていたか? 「教えて貰った商売の基本の一つ、アフターケアも大切に」 アフターケアと言うなら白井にマジックアイテムを売った本人に間違いない。 「テメェがバルビナか?」 「うん、そう。暴走している気配を感じて探したらバッチリ」 現在上条が陥っている状況の諸悪の根元、であるはずが何か雰囲気が違う。 「佐天から連絡を受けて探してたけど、ご迷惑をおかけしました」 「あー、その助けに来てくれたのか?」 いつもと展開が違い、拍子抜けしてしまう。 「その通り、でも必要なかったみたいだね」 上条の傍らで美琴は夢見心地。 「じゃあ何で白井が倒れてんだ?」 ゴンという音は明らかに殴った音、 「あー、正気には返ってた。けど不純異性交遊ですの、不純異性交遊ですのとぶつぶつ言って危ない空気を醸し出してたから黙らしたよ」 「…………」 「恋が上手くいかなくても、ずっと固執していたらいけないでしょ? 次に進めないもの。相手に恋人ができてたら醒めるように組んでたのに、この子は元からこうなの?」 「それは……どーなんだ?」 バルビナの問い掛けを上条は美琴へ 「えっ、あっ、あー……今回は特にヒドいけど、概ねこんな感じ」 「じゃっ、セーフティーは働いてたんだ、そりゃあれだけ熱いベーゼを見れば効いてくれないとね」 「み、見てたんか!」 「にゃ、にゃにゃ」 「あれだけ堂々とやっておいて何?」 「うあぁああああああーーーっ!ってそれより、テメェなんでこんな危険な物売りさばいてんだッ!」 「それは人助けに決まってるよー」 「人助けだー?」 「恋に悩む男女の背中を軽く押してあげてるだけだもの」 「にゃ、にゃにゃ」 「ウソつけ、白井だってこんなになっちまってんだぞ?」 「それは効きすぎただけ、ホントに効力は気持ちを一押しするだけだよ。たださ、薬にも副作用があるじゃない、体質に合わない人もいるじゃない、一定割合でそーゆー人もいるってだけ!」 「だからって、なんで学園都市なんだ!」 上条が詰問するとバルビナはキョトンとした顔を覗かせ、ちょっと考え込む。 そして、手をポンと叩くと 「あーあーあー蔓延させて学園都市を混乱させるつもりだった!」 「にゃ、にゃにゃ」 「やっぱり、学園都市を狙って来てたんじゃねーかっ!」 「イヤーすっかり忘れてた、ダメだよね、困らせるより、人助けの方が燃えちまうっ、おまけに人助けもできて稼ぎもがっぽりだからホント忘れてたよ!」 「はぁ、わっ忘れてた?」 「そーそー、蔓延させようとしてね、それには客のニーズに応えなきゃってある人に教えて貰ったショーバイの基本を実践したら売れるから、悩んでる人の助けになるしで忘れてましたよ」 忘れていた、というのはどうも真実らしい。 「誰だよ……そのある人ってのは?」 「にゃ、にゃにゃ」 が、背後で操っている者がいるかもしれない、と思い聞いてみる。 「えーと、待ってね」 ごそごそと手帳を取り出すとバルビナは 「この人、この人。カーニバルの期間中に会った上条刀夜さん」 「………………親父?」 「にゃ、にゃにゃ……親父って大覇星祭のときに会った、あのお父さん?」 人語を話せるようになった美琴が確認する。 「俺の親父は一人しかいねーからそれで間違いないけど、ホントに親父?」 「あの人の息子さん?……いつもトラブルに巻き込まれる? いつもの事で理不尽な目に遭っても周りの人は指差して笑う事しかないぐらいの? 不幸を取り除いてやりたいと悩んでいたあの人の?」 「あー、間違い無さそうだな……」 「ふーん、佐天から無病息災のアイテムを尋ねられたけど、ってことはアレは効果無かったか!」 何故かテンションが変わる。 「これは何とかしないとー!」 バルビナはバックパックを降ろすと荷物を広げ始める。止めるヒマも無い。 「お、おい?」 「佐天からの頼みだったから最後にと思ったけど、これは燃えるー!」 「な、なんだ?」 荷物の中からバルビナは得体の知れない人形やらペンダントにキーホルダーを次から次へと取り出す。 「とりあえず持ってけ!あの人の息子さんだ!料金はいらねえ!!」 バルビナはそれらを上条に押し付けて来る。 「こんなもん貰っても!」 パリン、パリン、パリン つい右手で受け取ってしまった物から小さなガラスが割れる音がした。 「ありゃ?」 アイテムから効力が失われるのを目の当たりにしてバルビナは怪訝そうな顔になる。 「あー、俺の右手は幻想殺しといって異能の力を打ち消しちまうんだ、だから」 役に立たない、と続けようとしたが 「それなら、左手だけで受け取って!」 そう言うとバルビナは再び荷物をあさり始める。 「いいんだ、親父にも言ったがこんなもんに頼んなくても……それにこの右手でも幸せは掴めたと思ってる」 「?」 その言葉の意味が分からない美琴。 (不幸だあ、なんて言ってるクセに?) その美琴をチラッと見る上条。その二人を見るバルビナ。 「あー、そーゆーことね、うんうん、わかったわかった。でも迷惑かけないようにこれ持ってきな! 自分のためじゃなく心配かけないためにな!」 そう言うとバルビナは一揃えのリングを上条の左手に渡す。 「えっ、だから」 「左の指にしとけよ!」 いくら上条でもそれがどういう意味かわかる。 リングは二つ在るのだ。 それに左の指につけるにしても左手だけではつけられない、右手を使わないでとなると誰かにつけて貰うことになる。 そしてバルビナは 「これで店仕舞い!」 と勢い良く言った。 「さっきも最後と言ってたな?」 「そろそろ追っ手がかかってるみたいだし、『明け色の陽射し』のボスからも忠告が入ってた!あっ、幻想殺しには気をつけろと言われてたんだっけ、あんたのことか!見逃してくれるとありがたい!」 バルビナは降ろしてあった荷物をまとめ始める。 「バードウェイとも知り合いなのか? じゃ、」 返事を終わる前に 「悪いね、また縁があったら!!」 バックパックを背負うとバルビナは駆け出していた。 唖然と見送る上条と美琴だったが 「一応、これで解決?」 まず美琴が問う。 「どーかな?販売元はこれで無くなったんだよな」 「そうね」 釈然としない物が残る、のと美琴には一抹の寂しさ。恋人役もこれで終わり、演技というカムフラージュも無くなり素直になれていた魔法の時間は終わった。 「白井を病院に連れて行くか?」 散々に電撃を浴びた白井、確かに心配であるが、 「……鈍感」 とある病院のとある病室 白井黒子がベッドに横になっている。上条と美琴に運び込まれ、外傷などは幸いにもなかったが精神面での障害が残ってないか経過観察を兼ねた入院だった。 しばらくして白井の目は覚め、 「ごめんなさいですの」 シュンとして傍らにいる美琴に謝罪していた。ちなみに白井を担ぎ込んだもう一人、上条はロビーの方にいる。白井を刺激しないためと以前にあったような不幸を防止するためだ。 「覚えてるの?」 「はい…」 あの状態を記憶している、というのは白井とはいえ恥ずかしいことだろうと察しはつく。普段の二乗は変態だったのだ。 「ご迷惑をお掛けして、お姉様を刺そうなどと、ああ黒子一生の不覚ですの」 「気にしないで、黒子は変なもんに影響されてたんだから」 「ですが」 「これからも黒子は私の後輩でルームメート、パートナーであることは変わりないんだから」 「あんまりですの」 「へっ?」 「わかっておりましたの、お姉様があの殿方をお慕いしていることは」 「そ、それは」 「思い詰めた挙げ句の黒子の行為。黒子はその資格を失いましたの、その言葉は残酷に響きますの」 「そんなに思い詰めなくても」 「黒子は知っておりますの」 「な、何を?」 「お姉様があの殿方と本当はお付き合いをしておらないことですの」 「いや、まあ。そうなんだけど、その……何で断言できんのよ」 「それは密かに……黒子にはお姉様の隠し事など一目瞭然ですの、故にまだチャンスがあると暴走してしまいましたの」 「はぁ」 美琴は白井が何処へ話しを持って行きたいのか判らない。まだ精神的に不安定なのか、と思うが 「それを」 「それを?」 「あのような茶番」 「茶番って、あれは黒子を正気に戻すためにっ!」 「では、黒子の責任といたしましょう。しかしっ!」 「しかし? ナニよ、もういい加減に」 それ以上は不味いという予感が美琴にはした。話しを先に進めてはいけないと話しを打ち切ろうとした。 「私のお姉様はあのような行為をお付き合いもされていない殿方となさる方ではありませんのっ!」 が、白井が一息に述べ挙げる。 「あ、あああのような行為ってな、ナンのことかなぁぁぁ」 「このマナコでシカッと見た行為ですの!ハッキリ言った方が宜しいですの?」 「よ、宜しくないっ!」 美琴にしてみればアレはその場の勢いというか、自然な流れに流されてというか、ファミレスでの事が有ったからというか、このチャンスを生かさないといけなかったというか、演技がカムフラージュとなり普段できないことをやってしまったというか、取り敢えずそんなところ。アルバムの奥にそっと仕舞い込んで、時折覗くだけにしたい記憶だった。 改めて誰かに言われたくない気持ちが強い。その上、その相手方、上条もどう思ってるか不明なのだ。聞くに聞けない、聞くのが怖い、演技だからノーカンなのか、役得程度に思われていたら嫌だ、そんな思いがぐるぐる廻っている。 「お姉様?」 「あ、ああ、うん。それでどう話しが繋がんのよ?パートナーの資格を失ったとかと」 「けじめですの。お姉様があの殿方とお付き合いをされておられるからこそキスをされていたと」 「はっきりゆーなっちゅうのっ!」 「いいえ、ここははっきり言わせて頂きますの、後先は構いませんの、お付き合いもしてない者同士がキスをされるなどふしだらですの、けじめをつけてお付き合いをされて欲しいのですの、それでこそ私のお姉様、私はお姉様のパートナーになれますの」 「お、お付き合いって私と当麻が! それって私に告白して来いってこと?」 後退る美琴。白井がベッドで寝ていることを良いことに出口の方へと移動していく。 「それ以外にありませんの!」 脱兎のごとく 「ぜ、善処するからっ!」 言葉を残してドアの向こうへ美琴は消える。 残された白井は 「私の望んだ形でのパートナーはもうありえませんが、これで良かったのですわ」 涙をこぼす。 一方、ロビーに控えていた上条は土御門からの電話にでるため屋外に場所を移していた。 『カミやーん、バルビナに最後に会ったのがカミやんって情報が入ったんだが、本当かにゃー』 「あー、会ったぞ」 『本当にカミやんはトラブルの中心に巻き込まれるにゃー、それでカミやんが捕まえておいてくれたのかにゃー』 「いや」 『いや?逃げられたのか、カミやんも?』 「逃げられたっ、つーか捕まえる気がなかったとゆーか、取り敢えずバルビナはもう学園都市の外じゃね?」 『外?…………カミやん』 「なんだ、土御門?」 『バルビナ、顧客名簿みたいな物を持ってなかったかにゃー』 土御門が恐る恐る聞いてきた。 土御門の問いに 「手帳で確認してたな」 『……その手帳は?』 聞かずとも答えは解るだろうに奇跡を信じたいかに尋ねてくる。 「そりゃ、バルビナが持って行ったぞ、それがどーした?」 『はーーーーーーーーーーーーー』 長い溜め息が聞こえた。 『カミやん、バルビナが去ってもこの件は解決にならないんだぜい』 声のトーンがひとつ落ちている。 「はぁ?」 『バルビナがいなくてもアイテムは効果を発揮しちまうんだぜい、残されたアイテムを回収しないと意味が無いんだにゃー。顧客名簿があれば個別対処も可能だったんだが、回収の言い訳が、あー有害物質でも混ざってたとか、回収の広告でも出さんと、幾ら掛かるんだ?回収仕切れないのもでるだろうにゃー、どうするかにゃー』 正直に魔術の品ですから回収します、とはいかないのだろう。 上条はバードウェイと知り合いらしいのでそちらから手を回せないかと考えたが、その前に 「個別対処はどうやってするつもりだったんだ?」 土御門が上条を巻き込むときは大概、ろくでもないことが多いので聞いてみた。 『そりゃー、もちろんカミやんの右手で壊して回って貰う計画』 「おい!推定でもいいが一体、何個あるんだ」 『千個は下らないにゃー』 「そんなの一人でやってられるか!お前の方で何とか回収しろよ!」 『何とかするぜい、これもオレの仕事だからにゃー。その代わりカミやん、しばらく恋人ごっこを続けて貰わんとならないんだぜい』 「あー、はいはい。続けりゃ良いんだろ」 土御門は予想外だった、何でだ、と返ってくるものと思いイジる言葉も考えていたのだ。 『うん? 一日二日では無いんだぜい?』 それで土御門は思わず問い直す。 「ナンだったら無期限でもいいさ、一応これからの交渉次第だけどな」 『へっ?』 「おっと、美琴が出て来た」 『美琴?カミやん、いつから女の子を下の名前で呼ぶようになった?』 上条の云うとおり、病院の玄関に美琴の姿が現れる。上条を探しているのかキョロキョロしていた。 上条は土御門の問に答えず、 「美琴が俺を探しているようだから、もう切るな。あっ、そうだ後始末頑張れよ」 『うぉい、カミやーん。どう』 構わず電話を切ると上条は美琴に向けて手を振り、 「おーい、美琴。こっちだ」 呼びかける。 美琴は上条を探しながら悩んでいた。白井の脅迫めいた要望に応えるかどうか決心がつかない。 たとえ美琴が告白しても上条がそれに応えてくれるとは限らない、と考えているのだ。演技をしていたこれまでとは違う。 美琴は上条に会ってから決めよう、会えば自ずと答えがでると思い上条を探しているのだが、なかなか見つからない。待ち合わせのロビーに上条の姿が無い。 嫌な予感がする。上条の周りに次から次へとトラブルが舞い込むのはいつものこと、美琴は上条の姿を求め、知らないうちに上条がまた何処かへ行ってしまうのを恐れ病院の玄関から外へ出る。 既に日も沈み、辺りは街灯の光が照らしているだけだ。最終下校時刻も過ぎている。 本当に何処かへ行ってしまったのではないかと不安になる。 あたりを見回していると美琴を呼ぶ声がする。 其方へ目を向けると上条が手を振っている。 「そんな大きな声で呼ぶな!とう……アンタ!」 それに安心してしまう美琴は少し顔を赤らめる。 上条に近づくと 「ぷっ、そうだよな。美琴は俺のことを名前じゃなくアンタって呼ぶよな」 からかわれたと思ったのか不機嫌そうな顔をする美琴。 「ナニよ」 それも可愛いと思ってしまう上条。 「大したことじゃねーよ、それより美琴……頼みがあるんだ」 落ち着けと上条は自分に言い聞かせた。 「頼み? 今回のは解決したのよね? また、ナンかあったわけ?」 やはり終わったと思えば早速、次のトラブルか、と美琴は呆れる。 「それがな、まだ解決した訳じゃないってさ、どうもアイテムを全部回収しないと終わりじゃないらしい」 「全部? それって……いつまでかかるのよ?」 「一日二日では無理みたいだな」 「その間、恋人役を続けてくれってこと、頼みって云うのは?」 「まーな」 「いつまで続けないといけないんだか」 続けるなら、告白せずとも白井に言い逃れができる。慌てて告白する必要も無くなったと、美琴はホッとして気持ちとは裏腹のことを言うも、 「そーだな、100年ぐらい?」 とんでもない数字が上条から返ってきた。 「ひゃ、ひゃ100年?」 「そんくらい上条さんは長生きしたいんですよ」 「あ、アンタが長生きするのとこれが、ナンの関係があるって言うのよ!」 「それはだなバルビナに貰ったこのリング、勿体ないから回収に出しません」 上条は左手に持っているリングを美琴に見せる。 「ですから、回収は終わりません。俺は死ぬまで手放す気は無いからな」 「死ぬまでって、回収にだ、出さないって、そんな、なんで」 「そーしたら美琴が一緒にいてくれるだろ?」 「えっ?」 「100年も演技させるのも悪いから『役』を取っ払っちまってもいいかな」 「えっ?」 『役』を取り払うとはどういうことか、上条は恋人役を美琴に頼んでいるはず、その役がいらないとは、その意味が真綿に染み込むように美琴の心に染み渡っていく。 が、 「アンタ、それの影響を受けてる訳じゃないわよね?」 左の手のひらにあるリングを指差して言う。 「開運グッズみたいなもんで、恋愛系とは違うだろ」 リングはペアリング、恋愛系じゃない訳なかろうと美琴は口に出かかる。 その前に 「そうだったとしても影響を受けてるにしても、この気持ちはウソじゃねー」 「あう」 「美琴は俺のことアンタって呼ぶよな」 「それさっきも言ってたけど」 「ファミレスで一回、あの時だけアンタって呼んだよな」 美琴は演技中、上条の名前を常に呼んでいたつもりだった。 「記憶を無くす前も今もアンタは変わらない、同じ上条当麻よ。あのときアンタのことを好きになったって、あれが美琴の気持ち、あれは演技でなく美琴の本心からの言葉だよな」 「ギャーーー!」 素だった、全くの素だった。演技中だから本当のことを言っても嘘になるから、と本当のことを言ってしまっていた。まさかそんな落とし穴があると思わなかった。普段通りアンタと呼んでしまい、それが演技でなく本心であると見抜かれると思ってなかった。 「あれはっ!」 「だから、俺も嘘は言ってねー」 「えっ?」 「あれが山の頂きに立ったときだよ、俺が自分の気持ちにはっきり気づいたときだ」 「本当に?」 「考えたらおかしいんだよ。俺が記憶している美琴、一方通行と戦う前、鉄橋で美琴を見つける前、二回しか会って無いんだぜ、それなのに美琴の事を信じていた、美琴の事が分かっていた。記憶を失う前のことも心に残ってたんだ。それ以外は話した通りだ」 「なあ、美琴。このリング俺一人じゃ着けられないんだ、着けてくれないか」 「わかった、その……当麻、はっきり言って貰っていい? 私も言うから」 「いいさ、言うぞ」 「うん」 「上条当麻は御坂美琴を愛してる、これは演技じゃねー」 「御坂美琴は上条当麻を愛してる、これは演技じゃない」 芝居が終わり、幕が降りる。 演技マジックは本当の魔法 そして今日も今日とて、とあるファミレスでは 「ここのコーヒー苦ェな、何でこンなに苦くしてンだァ?」 「それは今日もミサカが絶好調な理由と一緒だね」 「はァ?」 「怨嗟の声が満ち満ちてるの、ってミサカはミサカはネットワークの状況を伝えてみる」 「あァ?……あれかァ」 「大体、辛いか苦いかのメニューばっかしにゃー」 「超激辛カレーも超定番メニューになりました」 「おい、絹旗。最近よくこのファミレスに来てるって聞いてたけどよ、なんだこのメニューは?」 「超浜面と滝壺さんには超関係ありません、二人は限定メニューにしてれば良いのです」 「おいおい」 「今日は超超激辛カレーにしますか」 「なんだ、そりゃー?」 「超苦行ですよ」 「バルビナ、どこ行っちゃったのかな?」 「うーん。リコールしたのは全く別の企業のようですし、謎です」 「そっか、無事だと良いけど」 「無事と言えば白井さん?大丈夫ですか?」 「ふっ、黒子は悟りましたの、悟ったですの、これに耐えてこそお姉様のパートナーですの!耐えてみせますの!」 「お客様ッ! そんなに何度も証明して頂かなくても! 構いませんからっ!! ああ、くそっ、何分やってんだよ! このバカップル!」 終劇 前ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とあるファミレスのバカップル
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某楽団用語集にそう書いてありました。sf。もしsfzだったらスーパーフォルテゼットなのだそうです。バカですねワラ イタリア語が苦手なので、なんとなくしっくり来てなかったんですが、ようやく辞書を引いてみました。 sforzando 名男 (音)スフォルツァンド(その音を特に強めて) sforzare 他 力を振り絞る、精一杯働かせる、最大限働かせる、無理にさせる、強制する、こじ開ける、押し破る、(古)侵略する、暴行する sforzato 形 強いられた、強制された、捕まえられた、わざとらしい、不自然な、無理にこじつけた、曲解した なにがわからないって、まずは「s」。 おいらの辞書に寄れば接頭辞のsには「強調」という意味があるらしい。(他には、分離、除外、中止、対立、反対、~から、という意味がある) おいらの辞書ではforzareを引いてもとsforzare同じ意味が出てくるけど、多分ニュアンスとしてsがついているほうが、強調された感じになるのだろうなぁ。 じゃぁ、わからないことの本質。つまりsfの意味。 ときどき忘れちゃうんだけど、「特に強い」という意味。でもp, mp, mf, f, ffのラインに乗っているようなそこから先、次の指示まで続く音の強さの大きさのではなくて、指示のある音1音だけの音量を示す、アクセントなどの系列。でも強いアクセントかと思いきや、柔らかいアクセント、という意味らしい。 普通のアクセントは大きく入って小さくなるけど、スフォルツァンドは小さく入って大きくなって小さくなるという意味。 <>というアクセントほど、ゆっくり大きくなるわけじゃないですから、>と書くアクセントとの違いを演奏するのはかなり難しいと思うんですが。 とりあえず、「強い!」って覚えておいても、大差ないかもしれません。 じゃぁスーパーフォルテであってるじゃん!
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僕にだって言い分がある 初版:1999/11/15 芳文社 収録作品 ACT.1 1999年 花音 2月号 ACT.2 1999年 花音 4月号 ACT.3 1999年 花音 6月号 ACT.4 1999年 花音 8月号 ACT.5 1999年 花音 9月号 あとがき 描きおろし 僕にだって言い分がある 樺谷新太郎(カバ新) / 岡田悟志 / 橋本康人 / 及川高久 ※ 橋本康人 / 及川高久 は関連作アリ →ピクニック 収録:僕にだって言い分がある・番外編1 / 僕にだって言い分がある・番外編2 / 君が隣で眠るわけ . .
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そして僕はけものになった【登録タグ けものP そ 初音ミク 曲】 作詞:RuRu 作曲:meu(けものP) 編曲:meu(けものP) 唄:初音ミク 歌詞 (PIAPROより転載) 花束を投げつけていた 風が強くなって 奪い去っていく 君と揺れていたあの日々は 今もうつろに輝いている 笑い声さえ聞こえるよ 今は痛みにしかならない どうして僕たちは離された……絶望…… 繰り返す日々に何の意味があるの? 君は笑ってくれない この右手にキョウキを持って 涙を振りきり走る 君がいない揺り篭は あぁネジがはずれて壊れ始める 通り過ぎていく人達の希望 メチャクチャに壊し続けた 白黒になった世界から 吠えて綺麗なもの切り裂く 静かに祈っても助からない……ユルシテ…… 繰り返す罪に心は穢されて カミサマは目を閉じた 赫く染まった両手で君を 抱きしめられるだろうか 気がついて両手を伸ばす 君は黙って消えてしまった!! 「ワラッテイテ、ワラッテイテ」 あの頃のように手を繋ごう 君の手は暖かかった 繰り返す日々に救いはみつかるの 誰が許してくれる? 思いだす懐かしい感情 もしも願いかなうなら 夢を見て涙を流す いるはずのない君にふれたい この醜い世界の中で 今日も僕は穢れよう 君のいる場所にあこがれ 悲劇に飢える獣になった コメント meuさん好きなので、もっと伸びてほしいです!!! -- 名無しさん (2009-12-12 19 43 55) なぜ伸びない……!! -- 名無しさん (2010-08-20 22 31 27) 隠れた神曲 -- 名無しさん (2010-09-03 14 19 45) この曲 友達に広めよう!! -- たりらららん♪ (2011-07-24 13 01 13) おとラジから!いい曲だよね -- ラララリアット (2011-07-24 13 06 31) ここで発見してど肝を抜かれました…!暗いけどいい曲!! -- 名無しさん (2011-08-08 12 43 06) 個人的に、カラオケ配信されたら歌いたい曲No.1です -- pigg (2011-08-18 12 13 33) なんで伸びないんだ……名曲なのに -- ああああ (2012-02-18 19 18 01) 名前 コメント
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Q: 261 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン :2008/03/14(金) 14 59 45 ID ELw4UxKk なんで太刀の中に鎌があるんですか? 形状も違うしおそらく使い方も違うはずです 気になってご飯が喉を通りません>< A: 263 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン :2008/03/14(金) 15 05 22 ID rmysOiR4 261 太刀と同じ動きで扱える武器だからです。 例えば片手剣や双剣の中にもこん棒やフォークとナイフのセットなど、さまざまな物がありますね。 それと同じことです。 太刀 鎌
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第二話「奇跡になんか、頼るなよ」 ―――普通の少女・大倉都子。 けれど彼女は、出会ってしまった。 人智を超えた、魔法の力と。 <魔法の使者>キュゥべえと<魔法少女>佐倉杏子との邂逅から、一夜明けて。 「…魔法少女」 都子は一人、まとまらない考えを引きずって街を彷徨い歩いていた。 ―――結局。 <もう少し考えさせて>とだけ答えて、キュゥべえとは別れた。 「意外だなあ、大抵の子は二つ返事なのに」 まあいいや、とキュゥべえは呑気そうに言う。 「契約したくなったら、心の中でボクを呼んでくれるだけでいい。すぐに駆け付けて、契約してあげるよ」 「…契約」 「自分の気持ちと、しっかり向き合って、その上で決めるんだ。選択権は、キミにある」 とはいうものの、都子は未だに決断できずにいた。 (魔法少女になれば…引き換えに、どんな願いも一つだけ叶う) 今の彼女にとって、あまりにも魅力的な取引ではあったけれど。 その後は―――どうなる?魔法少女として、恐ろしい魔女と命ある限り戦う運命を背負う事となる。 アニメの主人公みたい、だなんて能天気にはしゃぐ事はできない。 それよりも、都子を迷わせているのは、願いの内容だ。 ―――輝明を、あたしに振り向かせたい――― でもそれは…本来なら、自分の力でどうにかすべきではないのか? 奇跡に縋って、彼の心を無理矢理に自分に向かせたとしても――― 「本当に…それでいいの?」 そんなので、恋を成就させても――― いつかきっと、後悔するんじゃないだろうか――― 一晩中、ベッドの中で一睡もせずに考えた。 それでも答えは出せずに、堂々巡りに終わってしまった。 朝になって、制服を着て、鞄を持って。だけど学校に行く気になんかなれずに。 当てもなく、ただぼんやりと歩いていた。 「おい。そこのあんた」 だから最初、それが自分に向けてとは気付かなかった。 「あんただよ、あんた―――大倉都子」 「え…」 振り向けば。 「何してんのさ、平日の真っ昼間からそんなカッコで。学校はサボリかい?」 ―――昨夜の戦装束とは違い、爽やかな印象を与える薄い色合いの上着に、ショートパンツ。 色気のない格好だが、それが逆に彼女の自然な健康美を引き立てている。 「佐倉…さん?」 「杏子でいいよ」 そう言って。 「食うかい?」 杏子は、ポッキーを差し出してきた。 都子は怪訝に思いながらもお礼を言ってそれを受け取る。 「綺麗に食べろよ。食い物を粗末にする奴は最低だからな」 「う、うん…」 行儀が悪いが、道端に座り込み、しばし無言で、二人でポッキーを齧る。 どうにも杏子の真意を掴みかねて、都子は少々居心地の悪い思いだった。 「なあ…都子。まだ契約してないみたいだけど、結局あんた、どうすんの?」 不意に、杏子はそう訊ねてきた。 「昨日も言ったけど、あたしはお薦めしないよ」 「…でも」 振り切るには―――あまりにも甘い誘惑だ。 「正直に言っとくけどね。これはあんたの為というより、あたしの為だ」 言って。 杏子は掌に乗せた何かを、都子に見せる。 「それは…」 「これが、ソウルジェム…魔法少女の証さ。その様子じゃ、キュゥべえに教わってないみたいだね」 ―――昨夜、戦装束の杏子の胸元で輝いていた、あの真紅の宝石。 あの時と、少し形が違っているけど、この輝きはそれに間違いない。 ソウルジェム。 「魔法少女の魔力の源。しかして、魔法を使えば使うほど、奇跡を起こせば起こすほど、この石は穢れていく」 「穢れる」 「真っ黒に穢れ切ったら…どうなるのかね?ま、死ぬんじゃないの」 おかしくなさそうに、杏子は笑う。 「その穢れを浄化するためには、とあるモノが必要だ」 そう言って杏子が取り出したのは、美麗な装飾が施された球体。 「グリーフシードというモノでね…ソウルジェムの穢れを祓う事ができる、唯一のアイテム。魔女を倒せば、コイツ が手に入るが―――どうしたって数に限りがあるからね。グリーフシードを巡って、魔法少女同士で争う事も珍しく ないんだ」 つまり。 「魔法少女同士ってのは仲間じゃない…商売敵さ」 ポキィっ! 派手な音を立てて、ポッキーを噛み砕く。 「従って、あたしとしては新しい魔法少女の誕生なんか迷惑なんだよ。文字通りの死活問題だからな」 「…………」 「そうでなくとも帰る家があって、家族がいて、暖かいメシが食える―――そんな恵まれた奴が、魔法少女になんざ なるんじゃねえよ」 「恵まれてる…ですって…!?」 その言葉に我慢できず、都子は思わず立ち上がり、杏子を見下ろして喚き散らす。 「何が恵まれてるってのよ!?あたしにだって…あたしにだって、願いがあるわ!」 「―――そうか。どんな願いだ」 「…輝明、に」 健気に、一途に想い続けた、幼馴染。 「あたしの事を…好きに、なって、ほしい…」 「惚れた腫れたの話かよ…個人的にはどうかと思うね。魔法で人の心をどうにかしようなんて…最悪だ」 「それでも…」 知らず知らずの内に、涙が零れた。 「それでも、好きなの…鈍感で、あたしの気持ちに全然気付かなくて…だけど…嫌いになんか、なれない…」 「…………」 「あたしは…あいつが好きなの…命を捨ててもいいって、思えるくらいに…」 すっと、ハンカチが差し出された。 ぶっきらぼうに、杏子は「拭けよ」と都子の手にハンカチを押し付ける。 「…あり、がと」 「あんたなりに、命を賭けるに足る理由だってのは分かったよ…でもな、それでもやめとけ」 杏子は、断固とした口調で語る。 「運命を捩じ伏せ、従えたつもりでも―――そのツケは、どこかで払わされるんだ」 とても払えないような利子をつけてね、と、杏子は自嘲気味に笑った。 「希望と絶望は差し引きゼロ―――奇跡の名の下に因果を歪めた報いは、いつか必ずあんたに襲い掛かるよ」 「差し引き…ゼロ」 「あたしも、魔法少女は何人も見てきたけど…願いを叶えて幸せになった奴なんて、会った事ないね」 杏子は笑みを消して、真摯な眼差しで都子を射抜いた。 「だから、魔法少女になろうなんて考えるな―――人として生きろ」 「…………」 「失敗したあたしが言うんだ。間違いない」 失敗。何気なく言ったのだろうが、それはとても重いものを秘めているのだと、都子は感じた。 「…杏子は」 「あん?」 「杏子は…どんな、願いを?」 「言いたくねえ。言う義理もねえ」 短くも明瞭な否定。しかし、その一瞬浮かべた苦渋の色が、雄弁に物語っていた。 自分も、魔法少女達の例外ではない。 たった一つの願いを叶えても―――幸せになどなれなかった、と。 「ま、それはそうと、都子。色恋沙汰なんて理由ならさ―――」 杏子はニカッと笑い、ビシっと人差し指を都子の鼻先に突き付けてくる。 「あんた、そんだけ可愛いツラしてるんだ。もっともっと自分を磨いて、振り向かせればいいじゃねーか!」 「杏子…」 「自分自身で勝負しな。奇跡になんか、頼るなよ」 そう告げられて―――都子は、思わず微笑んだ。 「いい人ね、あなた」 「ハンッ!さっきも言ったけどあんたの為じゃねえ。同業者なんか増えても、あたしには損な事しかねーからな」 自分の為だ、と杏子は嘯(うそぶ)く。 「それでも…ありがとう」 ぐっ、と。杏子は食べ物が喉に詰まったかのように顔を赤くして、そっぽを向く。 「だ、だから!お礼なんか言ってんじゃねーよ!…ったく。白けた白けた。あたしはもう行くぞ!」 「うん…それじゃ、また」 「バカ言え。あたしとしちゃ、あんたがこのまま平和な日常に戻って、二度と顔を合わせないっつーのが最良さ」 憎まれ口を叩きながら、杏子は街の雑踏へと消えていく。 その後ろ姿を、都子はずっと見送っていた。 かつて、同じ選択を迫られ―――そして奇跡を選んだ、彼女の姿を。 ―――数時間後。 都子と杏子が語り合った、その場所で、汗だくになって走る少年の姿があった。 髪はあまり手入れされておらずボサボサだが顔立ちは整っており、異性にはそれなりに好かれる部類だろう。 電柱に手を着き、深呼吸して荒い息を静める。 「都子…」 呟くのは彼にとって、とても大切な女の子の名前だった。 彼の名は―――永井輝明。 大倉都子の、幼馴染。 「どこに行っちゃったんだよ…お前…」 学校に、都子は来なかった。 彼女の家に電話しても、今朝は確かに登校したと言われた。 いても立ってもいられず、学校は自主休校し―――つまりサボリである―――都子を探して街中を駆けずり回り。 それでも、影も形も見つからない。 「…俺の、せいか」 思い出す。都子と共に過ごした、昨日の昼休み。 彼女の作ってくれた弁当を食べながら、無神経に放ってしまった言葉。 ―――きっと都子は、いい男を見つけて、素敵なお嫁さんになるよ。 ―――結婚式にはさ、俺も幼馴染代表として呼んでくれよな。 こんな言葉は、彼にとっても本心ではなかった。 輝明だって―――都子の事は、憎からず想っていたのだ。 けれど彼は<鈍感が服を着て歩いている>とまで評されている男である。 都子も自分を好きでいてくれている、なんて、まるで気付かずに。 (都子が俺に優しくしてくれるのは…単に、幼馴染だからだよな) (恋人が出来たりしたら…もう俺に、構ってくれないよな) そんな風に考えてしまって、半分やけっぱちで、あんな事を言ってしまった。 そして―――都子を傷つけた。 「ごめん…都子」 今となっては、理解するしかない。 自分が都子を想うように、都子もきっと、自分を想ってくれていたのだと。 だから―――あんなに、泣いて。 過去に戻れるのなら、自分を蹴り飛ばしてやりたかった。だけど、そんな事は出来ない。 ならば、自分に出来る事は、一つだけ。 都子を見つけて、謝って。そして。 もう手遅れかもしれないけれど―――自分の気持ちを、伝えよう。 「昨日の昼休み…本当は…俺の嫁さんになってくれたらいいのになって…そう、言いたかったんだぜ」 ぐっと歯を食い縛って、再び駆け出した。 都子を。 大事な人を、求めて。 ―――そんな彼の姿を、電柱の上から観察する者がいた。 「ふーん…永井輝明。なるほどね」 魔法の使者―――キュゥべえ。 街往く人々は誰一人、彼の姿には気付かない。 彼自身から姿を見せぬ限り、誰もキュゥべえを認識する事は出来ないのだ。 「それにしても、人間というのは理解できないよ。愛だの恋だので右往左往…」 まったく。 わけが分からないよ。 それがキュゥべえの、正直な感想だった。 「ま、いいか…そんな事は、ボクの知った事じゃない」 瞳を歪ませ、キュゥべえは冷徹に輝明を見つめる。 その様はまるで、配られた手札をチェックする、カードゲームの参加者のようでもあった。 彼にとっては人間なんて、使えるのかそうでないのか、その二つにしか区別されていないのだ。 「魔法少女の強さは才能だけじゃなく、契約の際にどんな願いを叶えるか。それにも相当に左右されるからね…」 大倉都子は、最上級とまではいかないが、逸材と称して差し支えない素質を秘めている。 それでも願い事次第では<並の魔法少女>程度に成り下がってしまうだろう。 「誰かに自分を好きになってもらう、ってのも別にいいんだけど…正直ちょっと弱いなあ。おまけにあの永井輝明 も、都子に対して好意を抱いてるみたいだし。これじゃあ願い事にならないかもね―――そもそも、輝明が都子を 見つけちゃったら、都子は魔法少女になるつもりなんてなくなっちゃうんじゃないかなぁ」 面倒な事だなぁ。恋愛なんて、所詮は性欲に起因する劣情を綺麗に言い換えただけの言葉なのに、と。 キュゥべえは嘲りすらせずにそう思った。 ともかく、折角の上等な素材を準備段階で台無しにしては、元も子もない。 キュゥべえは考える。 「できればもっともっと、強い感情で、純粋な祈りで、気高き願いで契約してもらいたい所だ」 そのための布石は、打てるだけ打っておくべき。 キュゥべえはもう一度、永井輝明を一瞥する。 大切な幼馴染の姿を探して、必死に駆ける少年を。 「大倉都子への最後の一押しとして、彼にも精々、活躍してもらおうかな」 そして、キュゥべえは地面に降り立ち。 輝明に向けて、ゆっくりと歩き出した―――
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その手には明日がある その手には明日がある あらすじ 戦場情報基本 戦功目標 武将データ 戦局展開・イベント 特別会話相互 個別 その他 攻略アドバイス 天絆鏡 ストーリーモード・シナリオ展開 あらすじ 戦場情報 基本 冒頭解説 劉備の妻子を発見するも、趙雲は敵に囲まれてしまう。曹操軍の包囲網を突破し、劉備の元へ帰還せよ! 出現条件 「この手で今日を切り開け」をクリアする 推奨Lv 53 勝利条件 20ターン以内に脱出地点へ到達する 敗北条件 制限ターンの超過 戦功目標 内容 褒賞 備考 共鳴を2人以上で発動する 銀塊(中) 21000チャージ達成する 仙桃 9ターン以内に許褚を撃破する 白銀の宝箱 初期状態では???表示 武将データ 劉備軍 備考 曹操軍 ユニットタイプ Lv 体力 攻撃力 移動 力 防御 技量 敏捷 精神 武器 アイテム スキル 備考 趙雲 固定武将 夏侯惇 アタック 53 1424 604 4 451 323 365 400 370 滅麒麟牙 踏ん張り血の滾り力の気脈 曹操登場時、再出現再出現時は白銀の宝箱を所持 雷斌 荀彧 メンタル 52 1037 537 5 407 246 437 513 539 金欄杖 白銀の宝箱 精神統一連環精神の気脈 武将・甲 選択武将 曹純 ディフェンス 52 1002 519 5 324 338 315 322 309 神龍昇天刀 消耗品 韋駄天・極逆境戦法防御の気脈 張飛 増援 文聘 ディフェンス 52 1002 519 3 324 338 315 322 309 神龍昇天刀 貴金属 一閃・極脱力戦法破竹の勢い 夏侯恩 ディフェンス 52 1208 599 3 404 321 428 386 352 神龍昇天刀 白銀の宝箱 逆境戦法防御解除戦法技量の気脈 旅団長 ディフェンス 51 1148 546 3 393 310 417 374 344 驃騎滅尖 槍兵 テクニック 51 639 266 3 230 170 201 214 186 鈍槍 弓兵 テクニック 52 492 246 3 213 129 290 285 192 鈍弓 旅団長 アタック 51 1135 591 4 396 306 418 376 344 神龍昇天刀 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 貴金属 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 剣兵 アタック 52 644 276 3 238 169 198 216 191 鈍刀 消耗品 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 槍兵 テクニック 52 653 271 3 235 172 204 219 191 鈍槍 槍兵 テクニック 51 639 266 3 230 170 201 214 186 鈍槍 貴金属 槍兵 テクニック 51 639 266 3 230 170 201 214 186 鈍槍 槍兵 テクニック 52 653 271 3 235 172 204 219 191 鈍槍 槍兵 テクニック 51 639 266 3 230 170 201 214 186 鈍槍 盾兵 ディフェンス 51 677 236 2 201 213 201 198 187 鈍槍盾 消耗品 盾兵 ディフェンス 52 691 241 2 206 219 205 201 192 鈍槍盾 盾兵 ディフェンス 51 677 236 2 201 213 201 198 187 鈍槍盾 盾兵 ディフェンス 51 677 236 2 201 213 201 198 187 鈍槍盾 貴金属 盾兵 ディフェンス 52 691 241 2 206 219 205 201 192 鈍槍盾 弓兵 テクニック 51 480 241 3 208 128 286 278 190 鈍弓 弓兵 テクニック 51 480 241 3 208 128 286 278 190 鈍弓 弓兵 テクニック 52 492 246 3 213 129 290 285 192 鈍弓 消耗品 弓兵 テクニック 51 480 241 3 208 128 286 278 190 鈍弓 弓兵 テクニック 51 480 241 3 208 128 286 278 190 鈍弓 貴金属 剣兵 アタック 52 644 276 3 238 169 198 216 191 鈍刀 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 貴金属 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 剣兵 アタック 52 644 276 3 238 169 198 216 191 鈍刀 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 弓兵 テクニック 51 480 241 3 208 128 286 278 190 鈍弓 弓兵 テクニック 52 492 246 3 213 129 290 285 192 鈍弓 貴金属 弓兵 テクニック 51 480 241 3 208 128 286 278 190 鈍弓 弓兵 テクニック 51 480 241 3 208 128 286 278 190 鈍弓 弓兵 テクニック 52 492 246 3 213 129 290 285 192 鈍弓 貴金属 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 剣兵 アタック 51 630 271 3 233 167 195 210 186 鈍刀 剣兵 アタック 52 644 276 3 238 169 198 216 191 鈍刀 槍兵 テクニック 51 639 266 3 230 170 201 214 186 鈍槍 槍兵 テクニック 51 639 266 3 230 170 201 214 186 鈍槍 許褚 ディフェンス 53 1460 584 4 387 410 379 379 368 蚩尤瀑布砕 白銀の宝箱 気絶誘発治癒・極無血の武 増援1 旅団長 アタック 51 1135 591 4 396 306 418 376 344 神龍昇天刀 増援2 剣兵 アタック 52 644 276 3 238 169 198 216 191 鈍刀 旅団長 アタック 52 958 507 3 310 231 250 279 256 蚩尤瀑布砕 盾兵 ディフェンス 51 677 236 2 201 213 201 198 187 鈍槍盾 旅団長 メンタル 51 1120 515 4 394 308 419 379 348 九天扇 弓兵 テクニック 52 492 246 3 213 129 290 285 192 鈍弓 張遼 スピード 53 1288 573 7 420 324 453 412 373 獅吼双鉞 白銀の宝箱 韋駄天・極一閃・極無血の武 増援3 夏侯淵 テクニック 53 1296 564 4 420 325 457 402 369 天衝弓 白銀の宝箱 一閃・極報復の歌破竹の勢い 曹操 テクニック 53 1235 548 4 418 325 457 404 379 倚天の剣 黄金の宝箱 報復の歌異常誘発・極虚無の理 増援4 戦局展開・イベント 荀彧を撃破後、敵増援の許褚が出現。曹操軍の士気が上昇。 夏侯惇と交戦後、敵増援2が出現。曹操軍の士気が上昇。敵増援2は無限増援。 夏侯惇を撃破後、敵増援3が出現。曹操軍の士気が上昇。自軍増援の張飛が長坂橋に出現。 張飛の登場後、火計イベント発生。目標地点に到達後、玉の力が発動。火計イベントが発生。 火計イベント発生後、曹操軍本陣が炎上。曹操軍の士気が大幅に低下。 張遼と夏侯淵を撃破後、敵増援4の曹操が出現。夏侯惇が再出現。曹操出現後、火計イベントは中止。 クリア後、劉備、関羽、張飛、諸葛亮が仲間に加わる。 特別会話 相互 対象武将 内容 話者 発言 個別 使用武将 対象武将 内容 話者 発言 その他 対象武将 発生条件 内容 話者 発言 関羽 開始時 関羽 皆、諦めてはならぬ!味方を信じ、死力を尽くすのだ! 攻略アドバイス 敵は完全に包囲してくるうえ、無限増援にたいしてこちらは寡勢。 とはいえ、共鳴を主体に戦えば毎ターン発動できるため、ゲージ回収を最優先として数を確実に減らしていこう。 天絆鏡 ストーリーモード・シナリオ展開 前のシナリオ 現在のシナリオ 次のシナリオ この手で今日を切り開け その手には明日がある 河は揺らいでいるか
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2章 爆弾を置く意味 爆弾を置くことの意味は二つある。 相手を倒す 位置を殺す ほとんどのプレイヤーは爆弾は相手を倒すものだと考えており、位置を殺すことが全くできていない。 脅威的な一列置きとは、位置を殺す置き方であり、相手をただ殺したいだけの一列置きとは圧力が異なる。 位置取りとは相手の位置を殺し、相手をマイナスに、自分をプラスにすることである。 位置を殺すことがわからないプレイヤーは、BO動画を見てもなんの感想も抱けない。 爆弾情報の把握と相手を倒す爆弾にしか目がいかず、位置を殺す爆弾の存在、位置情報、 どちらがプラスかマイナスかが全くわからないからである。 参考動画 もろきゅぅ2 .