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「判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 依頼内容は「全体的な良作判定の記事としての記述の増加、見直し」です。 バイオハザード0 概要 ストーリー 特徴・評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 バイオハザード0 HDリマスター 概要(HD) 変更された点(HD) 評価点(HD) 賛否両論点(HD) 問題点(HD) 総評(HD) バイオハザード0 【ばいおはざーど ぜろ】 ジャンル サバイバルホラー 対応機種 ニンテンドーゲームキューブWii 発売元 カプコン 開発元 【GC】トーセ、ニューロン・エイジ【Wii】ジャンクション 発売日 【GC】2002年11月21日【Wii】2008年7月10日 定価 【GC】7,800円【Wii】4,190円 判定 良作 バイオハザードシリーズ 概要 シリーズ第1作である『バイオハザード』の直前の出来事を描いた作品。 基本的なゲームシステムやカメラワークは『バイオハザード』以降の作品をほぼ踏襲している。 主人公は『バイオハザード』でクリスのパートナー役として登場したレベッカ・チェンバースと、新キャラクターである元海兵隊の囚人ビリー・コーエン。 操作キャラクターを常時任意交代できる「パートナーザッピングシステム」を中心に、従来とは一味違ったゲームシステムが盛り込まれている。 また、シナリオ面においてもシリーズ他作品の登場人物の関係性や大企業「アンブレラ」の黎明を描写しており、シリーズ全体に関する数々の真実が明かされている。 Wii版は対応コントローラーが増えた点以外は追加要素のない純粋な移植作品だが、媒体容量の増加によりディスクの入れ替えが必要なくなっている。 ストーリー 1998年7月… アメリカ中西部に位置するラクーンシティ郊外のアークレイ山地。ここでは最近、人が食い殺されるという猟奇殺人事件が頻発していた。 事態を重く見たラクーン市警は、特殊捜査部隊S.T.A.R.S.ブラヴォーチームの投入を決定、現地へと急行させるが、一行を乗せたヘリは現場近くの森で謎のエンジントラブルを起こし、墜落してしまう…。 脱出にこそ成功したものの、全ての装備を失ったブラヴォーチーム。そこで彼らが見たものは、大破した軍の囚人護送車と、惨殺された海兵隊員たちだった。 S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム隊長エンリコ・マリーニは、護送車から脱走したと見られる元海兵隊員ビリー・コーエンの行方を追うよう、隊員たちに指示、事態の解決に乗り出した。 …この時、今回の事件がやがてラクーン全土を巻き込む大惨事にまで発展することを誰一人予想していなかった…。 (公式サイトより) 特徴・評価点 パートナーザッピングシステム 本作最大の特徴。プレイヤーはレベッカとビリーの2人の主人公を任意選択して操作できる。 両者は体力、移動速度、武器の扱い、アイテムの使用・調合の可否、COM操作時の攻撃頻度などに違いがあり、状況によって使い分けが求められる。 互いが近くにいれば所有アイテムの交換や組み合わせが可能。そのためか、アイテムの最高所持数は2人とも6つまで。 キャラクターを切り替えて操作しないと解けない仕掛けが数多く盛り込まれており、謎解きに奥行きが増している。謎解きの過程も互いの助け合いを実感しやすく、後途の戦闘でのことも相俟って協力できるカタルシスを得られやすい構成となっている。 後発のシリーズでもパートナー制は幾つかあるが、同時進行で2人分のプレイアブルキャラクターをそれぞれ単独行動も合流も思いのままにできるのは、後にも先にも唯一本作だけであろう。 このフレキシブルなゲームシステムは合流に手間取り過ぎて最悪収拾が付けられなくなる危険性を孕むため、一歩間違えれば大いに人を選ぶ側面もあるのだが、そこは最初のステージをマップ構造の把握がしやすい列車にすることで慣れの段階を取り込むことに成功している。 またその列車内もマップ構造が把握しやすいから単調というわけでもなく、ダクトや天井といった場所の移動や輸送機を使ったやり取りなどの仕掛けが目白押しで、低難易度過ぎずプレイヤーも自力でゲーム性を上手く消化し折り込みながら中弛みせず試行錯誤を続けていけるという秀逸なレベルデザインでまとまっている。 操作しない側のキャラクターには「追従」「待機」の命令を出せる。このためCOM操作によって煩わされることも少ない。 過度に敵に突出することも無く、装備した武器の弾数消費も常識の範囲内。ある程度敵が近づかないと反応しないものの、敵に囲まれた際の別方向への同時対応はもちろん、同時攻撃を行えば単純に火力が2倍になるので頼りになる。 ある程度近付かないと反応しない攻撃パターンも裏を返せば操作キャラへの追従を優先しているということであり、画面外の敵を撃って勝手にヘイトを集めたりもしないので敵をスルーしたい時には柔軟に従ってくれる。 かと言って攻撃への積極性が薄過ぎるというわけでもなく、プレイヤーが攻撃行動を取ったり敵からの拘束攻撃を受ければ優先的に攻撃体制に入る。まとめると複雑なコマンドも無しにプレイ方針への適応力が非常に高いのである。 非操作側のキャラでも同じフロア内にいれば右スティックで移動させることだけはできるため、上級者になるとこれを用いて時間短縮や敵のいる部屋から無傷で脱出することも可能。 戦力的には頼りになりつつもCOM操作の柔軟性はプレイヤー操作の完全下位互換で、敵中で待機させていると敵を捌き切れずに無線で助けを求めてくることがある。 そのため、プレイングを食わず、むしろ常に両者の状況を考慮する必要があるといった戦略要素として昇華している。 アイテムボックスの廃止 本作にはそれまでのシリーズ作品には必ず登場していた「アイテムボックス」が存在しない。 持ち切れないアイテムはその場に「置く」システムになっている。 回復アイテムの大量ストックが難しくなり、アイテムの置き場も工夫しなければならないので、謎解きの際の戦略性が向上している。 このシステムは『アウトブレイク』でも採用されている(*1)。 恐怖演出 探索箇所となる建物内は美麗なグラフィックによってより恐怖を煽るように表現されており、今でも見劣りしない。 序盤から登場する人型ヒル(擬態マーカス)は、専用BGMと共に各所で突然登場する。 『3』における「ネメシス」や『バイオハザード』における「リサ」と並び、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた敵として挙がりやすい。 シリーズファンには嬉しい数々の演出 シナリオ内において、初代からのシリーズファンなら必ず知っている人物が登場したり、その設定補完が多数なされている。 これまで設定しかなかったS.T.A.R.S.隊員、エドワード・デューイ(*2)が登場。台詞、出番もそこそこあるため中々の扱いである。 中盤には旧作に探索場所として登場した場所にそっくりな所が登場し、ニヤリとさせてくれる(*3)。 ボスとして登場するある常連B.O.W.(有機生命体兵器)も、コードナンバーを見ると初代の設定補完であることがうかがえる。 シリーズ定番のミニゲーム ゲームクリア後にはシリーズ定番のミニゲームとして「リーチハンター」がプレイできる。ここでもパートナーザッピングシステムが活かされている。 各所に配置された「ヒルのオブジェ」を可能な限り入手して脱出を図るというもの。「ヒルのオブジェ」は2色あり、レベッカとビリーで入手できる色は異なる。 制限時間は無いが、途中で体力が尽きると力尽きたキャラの入手数は全てチャラとなる。また、一部のエリアは入手数に応じて敵が再配置される。 武器も初期装備はハンドガンのみで武器や弾は各所に散らばっているため、まずはそれを集める事からしなくてはいけない。 クリア時の入手数に応じて本編で使用可能な隠し武器・弾薬が手に入る。 賛否両論点 好みが分かれる新システム 新要素の宿命ではあるが、パートナーザッピングシステムは好みが分かれるシステムである。 常に新しいものを求めるプレイヤーや、より深いパズル的な謎解きが好きなプレイヤーにとっては楽しめるシステムといえるが、後作の『4』のように戦闘メインのテンポの良いゲーム性が好みのプレイヤーには面倒に感じられてしまうだろう。 ミニゲーム「リーチハンター」の難易度 目的となるオブジェはレベッカ専用の緑とビリー専用の青でそれぞれ50個ずつ、計100個あるのだがオブジェは枠1つにつき10個までしかキープできず、置くことも不可能。 そのため考え無しに片っ端から拾うと武器が持てなくなり敵に対応するのが難しくなる。そこで館の敵を殲滅してから一気に回収するのが常套手段なのだが、そのやり方だと後述の理由も相まって中断できないのに一時間前後も時間がかかってしまう。 館の敵を殲滅するだけでも時間が掛かってしまうのにこれに加え90個オブジェを集めると敵が再配置される。 所持アイテム欄は6つ、オブジェは全部とっても5つ分のスペースだから仮に100個近く集めていても各自武器1つずつは持てるのだが、この状態だとリロードができないので、込められている銃弾を使い切るといくら銃弾が床に置いてあってもその銃が使用できなくなる。 安全を追求するなら片方が50個、もう片方が40個集めて殲滅を狙うのが最適解なのだが、これでも枠を2つ取る武器はリロード出来なくなってしまう。 武器と弾薬を同時に持っていないと組み合わせ出来ないのが起因してこの問題が生じているのだがハーブ類は拾ったその場で枠を消費せずに使用したり手持ちのハーブと組み合わせられる。これを他のアイテムにも適用させてくれてもよかったのでは…? もう1つの安全策は敵が再配置される場所が決まっているのを利用して、敵殲滅後に再配置される部屋及び周辺にあるオブジェを先に回収しておくこと。こちらはこちらで戦闘と収集を同時に行えない為さらに時間がかかってしまう欠点がある。 クリアすると成績に応じて報酬が貰えるのだが、ランク以下の報酬が全て貰えるわけではなくそのランクの報酬しか貰えない。 最高ランクの報酬が下位ランクの大部分を兼ね備えているため最短で2回のプレイで全ての報酬がコンプできるがそれでも相当の労力(*4)。 途中でセーブは出来ずどちらか一方が死ぬと死んだ方はカウントされず生きていた方のオブジェだけが反映される。 仮に片方が50個集めていたとしても50個では低ランクの報酬しか得られない。時間が掛かっても安全性が重視されるのはこのため。 オブジェやアイテムの配置にはパターンテーブルがあるのだが5パターンと無駄に多く、しかも明らかに1パターン露骨に高難易度のパターンがある(*5)。 他は一般にほぼ全ての状況に対応でき弾持ちもいいマシンガンの出るテーブルが当たりで、弾数の少ないマグナムの出るテーブルがハズレとされる。 他にもただオブジェの緑と青を入れ替えただけのテーブルもあり、無駄に5個も作った意義に疑問が湧く。 徹頭徹尾焦燥感を煽るようなBGMが流れており、長丁場なため気が滅入りがち。どうしても気になるのであればBGMを切ることを推奨。 問題点 難易度の高さ 本シリーズは全体的に難易度が高めだが、今作はその中でも屈指の高難度を誇る。要因は以下の通り。 入手可能な弾薬数が旧作より少なめ。一方で排除しなくてはならない敵は多く、消費が激しい。 列車内は通路が狭く敵をかわすことが難しいため、最序盤から不可避もしくは回避が難しい戦闘が連続する。 ゾンビの攻撃力が高い。体力が低いレベッカだと4回も噛まれればゲームオーバーとなる。 強敵が多い。耐久力が高い上に特定の攻撃以外で倒すと大ダメージの自爆をする「人型ヒル(擬態マーカス)」や、的が小さくそのくせHPはそこそこあり(ショットガン至近撃ちで数回ほど耐える)複数で素早い攻撃を仕掛けてくる上、ほとんどのけぞらない「エリミネーター」に加え、武器が整っていない序盤に現れるボス格の「スティンガー」などは多くのプレイヤーを苦しめた。 即死攻撃をしてくる敵が多い。ボスクラスの敵やシリーズおなじみのハンターだけでなく、「ケルベロス(ゾンビ犬)」ですら使ってくる(*6)。 パートナー制を活かすための調整なのか、敵の攻撃を受けた時の主人公達の動きがもっさりしていて追撃を受けやすい。具体的にはゾンビを振りほどく時の動作が小さかったり、ハンターに足を攻撃されると数秒動けなくなったりなど。 特にハンターは足を攻撃されて怯んだ隙に連続攻撃を仕掛けたり、腕が両利きになっていたり(*7)、図体の割にほとんどが「狭い場所」に「複数で」出現するケースだったりと従来と比べても厄介な存在。特徴的な首狩りも健在。 共同探索時、パートナーが敵の攻撃を受けている状態で扉に入るとパートナーが置き去りになってしまう。そのため敵を避けて進むことが困難。 後述するパートナーの唐突な離脱によって、強力な武器や弾薬を使えなくなることがある。 これらの高難易度化はアイテムボックス廃止という制約(後述)やキャラクター二人分の火力を持つバランスとの調整上、回復アイテムや弾薬を適宜その場で消化させ切ることでアイテム欄の圧迫を緩和させる意図があったのだと見受けられ、実際ボス戦等の強敵イベントの前には弾薬等はしっかり配置されているので、終盤まで通して完全にアイテムが底をつくということはそうそう無いバランスとなっている。 おまけにクリア後のミニゲームについても、戦闘だけでなく頭も使うためシリーズ他作品と比べ難易度が高い。 難易度と言うには微妙だが、グラフィックが向上して汚れなどの表現もリアルになっているため、養成所の電源復旧作業でメーターが何を意味しているのか分からない。 「針を動かす5つのスイッチ(それぞれ振れ幅が異なる)を全部上下(+・-)いずれかにして合計を80にする」というのは事前のメモでわかるのだが、どれだけ動くかを示すスイッチの傍の小メーターの数値が汚すぎて読み取れない(*8)。 『1』とのストーリー整合性が一部不自然 部隊を預かる立場であるにもかかわらず色々と無謀な判断を下すエンリコ隊長。 ゲーム開始時、搭乗してきたヘリのエンジントラブルにより森林地帯のど真ん中に不時着するという重大なアクシデントにより、ほぼ自分達が遭難者となった状況であるにもかかわらず通常通り任務を続行、散開して捜索するよう命じる。 彼らがいくら優れたエリートであっても身の安全や脱出経路の確保すらままならない状態で、容疑者の確保や事件の手掛かりを掴んだとしても一体どうすればいいのか。 案の定、レベッカはビリーの発見後、逮捕を宣言しても全く相手にされていなかった。彼女が未熟であることを差し引いても流石にどうにもならない状況である。 さらには海兵隊の惨殺死体を発見し、危険が迫っていることが誰の目からも明らかな状況であるにもかかわらず単独行動を指示する。 単独行動自体は『1』のウェスカーもやらせているが、向こうは悪意の目的があったのに対し、エンリコはそういうことをする必要性が全くない。 仮に元から手分けして捜索する手筈だったとしても、拠点はおろか集合場所すら決めないのは首を傾げざるを得ないのだ。 パートナー同行という今作の仕様のチュートリアルを挿入する機会になりえる可能性もあっただけに、余計に気にかかる部分ととれるかもしれない。 終盤でレベッカと再会するシーンでも、いまだ他の隊員と合流できていない状況で単独行動を再開し(*9)、それが自身の末路を決定づけるものとなった。 + ブラヴォーチームの末路※ネタバレ注意 結局、レベッカを除いたチーム全員が殉職する。 リチャードとエンリコは生きて『1』で対面できるものの、それですら単独行動が仇となって重傷を負っており後に死亡。 レベッカに関しても生き残れた理由はビリーと協力関係を築いていたからであり、そうでなければ彼女も間違いなく途中で死亡していただろう場面は幾度もあった。 このように奇しくもエンリコ隊長の判断が部隊壊滅を招き寄せてしまうという、「優れたエリート」というキャラ設定にそぐわぬ汚点を際立たせるストーリー構成になってしまった。 何度連絡があってもエドワードの死亡を他の隊員に言わないレベッカ。 劇中何度かエンリコから通信が入るが、なぜかレベッカはエドワードが序盤で死亡したことを言わない。 エドワード自身「森の中は化け物でいっぱいだ」と警告する最期なので、仮にビリーが同行していることを言えないとか、ゾンビのことを信じてもらえないと思ったにしても「何かの野獣にエドワードが殺された」といった形で連絡するべきである。 言わずもがな要するにストーリーを成り立たせる上で情報共有するシーンを差し込める余地が無かったということであり、例えば『1』でもクリス編では先行していたブラヴォーチームの隊員の遺体を発見しても他の誰とも情報共有はしなかったので、一応今さらではある(*10)。 しかし前述のエンリコ隊長のお粗末な判断の数々からストーリーが始まるので、そこに引っ掛かりを感じてしまうと芋づる式にここも違和感のタネになってしまいがち。新人のレベッカにそこまで気を配れというのも酷な話と言ってしまえばそれまでだが…。 初見殺しなパートナーの唐突な離脱 敵に捕らわれたり、襲撃を受けて離れ離れになるなどして、強制的に一方しか操作できなくなる場面が多々ある。 特に序盤、パートナーと出会ったばかりの際に操作キャラクター側が閉じ込められるイベントがあるが、説明書に戦闘に有利なのはビリーと書かれていることもあって、ビリーで操作していたプレイヤーの多くが戦闘面で弱いレベッカで多数の敵とボスに挑むことになってしまうという事態に陥った。 強力な武器や弾薬を使えなくなる方のキャラクターに渡してしまっていると、場合によっては詰みに近い状況となる。 そうでなくともただでさえ少ないアイテム所持可能数が半分になるので、アイテムのやりくりに悩まされることになる。 特に強力なボスとは独りで戦うことの方が多い。戦闘直前で別れるパターンが多いのが救いか。 また、「レベッカが穴に落ちそうなので救出に行く」という流れの所で「レベッカが転落した部屋」に行っても何もできない。「ここからでは助けられない」という表示もされない(*11)。 アイテムボックス廃止による煩わしさ 「謎解きの際の戦略性が向上している」と言うと聞こえはいいが、実際は「煩わしさの大幅な増加」という問題点の方が大きい。 同じ建物内を探索しているならまだいいが、違う建物に移る際は引越屋よろしく何度もルートを往復してアイテムを運ぶ必要がある。 回復アイテムを諦めて進めばそのような面倒もほとんど無くなるが、難易度は当然跳ね上がる。 アイテム枠数は『1リメイク』のクリスと同じ6個。ビリーとレベッカ合わせて12個とも言えるが「ショットガン」「グレネードランチャー」などの強力な武器は枠を2つも使ってしまい、それに加えて弾薬や回復薬を携帯するとなるとアイテム枠は常にカツカツの状態で探索を強いられる羽目になる。たらればの話になるが、アイテム枠数が8個あれば快適に遊べるバランスになったかもしれない。 特にフックショットの存在に苦しめられたプレイヤーは多いはず。アイテム欄を2つ消費し、さらに序盤の列車で使った(*12)あと、中盤になってから唐突に必要になるためである。初プレイでは、存在そのものを忘れてしまっている場合すらありえる。 クレストを3個集めるなど複数のアイテムが関係したギミックも多いため今作は従来作以上に始終アイテム枠に頭を悩まされることになる。 アイテムを「置く」場所は必然的に安全な部屋に集中するため、床に無数のアイテムが散らばる結果となり、拾いたいアイテムが拾えずイライラさせられる。 しかも、1つの部屋におけるアイテム数が限られているため、様々な部屋にアイテムが散らばり結果的に場所が解らなくなることも多い(*13)。 基本的にアイテムを置くと足元に置かれるが余り密集している場所に置こうとすると付近にランダムに置かれる。そのせいで固定カメラの死角にアイテムが置かれ行方不明になることもしばしば。 余ったアイテムをそこにおいて後で取りに戻ることもできるので「手持ちがいっぱいでキーアイテムが取れない」という問題がなくなっているほか、セーブ以外には不要で大概セーブポイント近くにある「インクリボン」を「使ってすぐにそこに置く」という行為ができるといったメリットもある。 また、アイテムを拾うアクション中は無敵になるので、このアクションで敵の攻撃を回避し攻撃後の硬直中に反撃を行うという戦法をとることも可能(*14)。 ただ全体的に見ると不評の声が多かったのか、これ以降の作品ではアイテムの所持数の増加やキーアイテムは別個で持てるといったシステムになっている。 毒ダメージによる詰みが発生する可能性 旧作では解毒アイテムのブルーハーブを全部使いきった時の救済措置に「プランター」という固定アイテムから無限にブルーハーブを使えた(入手はできずその場で使用のみ)のだが、今作では一切なくなってしまった。 代わりに数か所にある薬品タンクから無限に入手できる「緑の薬品」に解毒効果があるのだがレベッカにしか使用できないという問題点がある。 「これはレベッカがいないと入手・使用ができない」という意味ではなく、「取得可能キャラ及び使用対象がレベッカのみ」ということ。 つまり、「ビリーは薬の取得ができないばかりか、レベッカに使ってもらうことすらもできない」ということであり、ビリーの解毒にはブルーハーブを使うしかない。よって、ハーブを使い切ってしまった場合、ビリーの解毒が不可能になる。 毒状態のHP減少は1で止まるので「どうやっても回復が追い付かずに死ぬ」ということはないが、ノーダメージで進むというのは非常に難しいし、スタッフもそれが分かっているから旧作でプランターを置いていたはずである。 今作の毒を使う敵は養成所のジャイアントスパイダーだけなので毒を喰らう危険自体は低いが、絶対に食らわないとは言い切れないし、元よりブルーハーブの数自体がわずか4本しかないため、結局は早々に使い切ってしまうことになる。 プランターの廃止を抜きにしても、元々のハーブの配置数が少なすぎることも問題だろう。 敵のデザインがやや大味 敵の大半はパッと見ただ大きいだけの動物。重要キャラ(?)のヒルはかなり独自デザイン(背中に目のような器官があるなど)だが、他はただ大きいだけのクモ・サソリ・ムカデ・コウモリ、目のないカエルなど。 エリミネーターにいたってはサイズ的にも普通で「ケガして狂暴化しているサル」でも成り立つレベル(*15)。さながら動物園といった感じである(*16)。 同年に発売された『バイオハザード』には「クリムゾンヘッド」「リサ」という非常にインパクトの強い敵が登場したこともあって、余計際立つ。 もっとも今作は登場する敵のほとんどが設定上「B.O.W.としては初期作かつ失敗作」or「二次感染により変態」という設定がある為、あえて外観に大きな変化がないデザインにしたともいえる。 総評 同年発売された『1リメイク』において、ハードによって強化された恐怖演出の優秀さは証明されたが、本作ではそれに甘んじることなく、意欲的に新システムと従来仕様の変更を取り入れている。 結果的に前者は好みの分かれる点ではあるものの本作の強烈な個性として受け取られているが、後者はそれに泥を塗る形となってしまった。 難易度の高さも手伝って、『0』の名を冠するのとは逆に、シリーズ未経験者の受け口としては不適な作品と言える。 しかし、シリーズ経験者にとっては新鮮な気持ちで臨める異色の作品であり、そのシビアさもある種「原点(ゼロ)回帰」として肯定的に受け取れるとも考えられる。 バグなどの致命的な欠陥もなく、肝心のホラー要素も十分味わえるはずだ。 余談 本作は元々N64で発売する予定であったが、諸々の事情でGCに持ち越すこととなった。 N64版のプレイ動画は公開されており、アイテムボックスの廃止等はこの時から採用されていた。またレベッカが白いベレー帽を着用しているなどの違いもある。 また、オリジナルの『0』はシリーズ初の任天堂独占タイトルだったのだが、そうなった理由は当時のカプコンは財政的に厳しかったので倒産しないようにするための「生き残る術」だったと、2021年5月に元カプコンの岡本吉起氏が自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。動画はこちら。 本作のクリアランクには、他作品のような回復アイテムの使用回数、セーブ回数などが一切影響がない。とはいえ上述の難易度の高さから高ランク取得は困難(*17)。 本格的なパートナーザッピングを売りにしている本作だが、ザッピングの概念自体は『2』から受け継がれたものである。 あまり評判が良くないアイテムボックス廃止だが、『4』などの後作で入手アイテムの取り扱いが大きく変わったことを考えると、従来のアイテムの扱いに一石を投じた先駆的システムともいえる。そういう意味では意欲的な改革は間違っていなかっただろう。 なお、アイテムを床において必要に応じて持ち替えて進んでいくと言う点は、シリーズの礎となったファミコンホラーRPG『スウィートホーム』で既に存在していた要素でもあり(*18)、仲間を切り替えつつ進んでいくと言う点も含め、原点に近づけた作品と言う見方もできるだろう。 「パートナーと協力して進む」ことに重点を置いている点では、『5』の先駆的存在ともいえる。 主人公の1人であるビリーは元海兵隊のイカつい男だが、そこからは想像できない意外な特技を持っており、作中の仕掛けを解く際に発揮してくれる。 投擲武器(火炎ビン)が登場したのはシリーズでは本作が初めて(*19)。 レベッカは初代ではもともと経験不足で未熟だが、明るく快活なムードメーカー的なキャラ付けとなっており、劇中でのセリフのやり取りやリアクションはかなりオーバーな感じ(*20)で、クリス編のステージ後半ではハンターに襲われてなすすべもなく立ちすくんでしまうなど新人ゆえの未熟さを覗かせていたキャラクターであった。 初代のリメイク版では、本作において別件の事件に遭遇していたという設定を考慮し、キャラの性格やセリフ回しなどもやや落ち着いた感じに直された(*21)。 本作の公式サイトでは普段は緻密で計算高いが、周囲の状況にとらわれず、マイペースでことを運ぶ大胆な一面も持ち合わせていると紹介されている。 洋館事件の生存メンバー中で唯一その後の動向が明らかにされていなかったが、『5』と『6』の間を繋ぐストーリーとして制作されたシリーズ初の舞台作品『BIOHAZARD THE STAGE』において、事件後ラクーンシティを離れ、西オーストラリア州に位置するフィロソフィー大学の教授とB.S.A.A.のアドバイザーを兼任していることが明らかとなった。 フックショットについて。入手時の取扱説明書で「80kg以上の荷重は破損する可能性がある」と書かれていることからレベッカでしか使えないと思われがちだが、実はビリーの体重は80kg未満なので問題なく使用できる。 これは、あくまで2人同時に使用することができないことに関しての注意書きなのだが、勘違いしてしまったプレイヤーも多かったようである。 バイオハザード0 HDリマスター 【ばいおはざーど ぜろ えいちでぃー りますたー】 ジャンル サバイバルホラー 対応機種 プレイステーション4プレイステーション3Xbox OneXbox 360Windows 7/8.1Nintendo Switch 発売/開発元 カプコン 発売日 2016年1月21日2019年5月23日(Switch) 定価(*22) パッケージ版【PS3】3,990円ダウンロード版【PS4/PS3/Win】3,694円【One】3,700円【Switch】3,362円(税込) レーティング CERO C(15才以上対象) 備考 PS3版以外はDL専売(*23) 判定 良作 概要(HD) 前作『バイオハザード HDリマスター』に続いて発売されたリマスター版。 基本的には前作と同じようにリマスターが行われているが、独自の追加要素も存在する。 PS4/One/Switchでは前作とセットになったパッケージ『バイオハザード オリジンズ コレクション』も発売されており、単品版はダウンロード販売のみとなる。 変更された点(HD) 前作での変更点も参照されたい。 グラフィックの高解像度化 16 9表示のワイド画面に対応。オリジナルの4 3も選べる。 音声を5.1chにリマスタリング アレンジ操作、キーコンフィグの追加 日本語ボイスの追加 新ゲームモード「ウェスカーモード」が追加 本編クリア後に解放されるモードで、ビリーの代わりに『5』のウロボロスウィルスの力で超人化したウェスカーを操作出来る。 高速ダッシュや衝撃波攻撃など、その性能はもはや反則。公式トレーラーでも「ウェスカーがバイオ0を蹂躙」と宣伝するほどのチートっぷりを発揮してくれる。 エンディング主題歌が追加 前作と異なり、リーチハンターを含め異なる難易度へのクリア特典の引継ぎはできない。 評価点(HD) グラフィック、音声のリマスターと日本語音声の追加 前作と同様の処理が追加されたため、グラフィックはより美麗かつ鮮明に、音質も向上、日本語音声追加などは特に好評。 日本語音声の声優はレベッカは小清水亜美氏が、ビリーは小西克幸氏が担当。両者ともキャラクターに合っており評価は高い。 新コスチュームが多数追加された レベッカはこれまでのシリーズに登場した衣装(*24)や店舗とのコラボ衣装、ビリーは『戦場の狼II』や『ストリートファイターZERO3』のコーディなどカプコンのゲームが元ネタの衣装になっている。 さらにコスチュームはステータス画面に追加されたスーツケースからいつでも着替えることが可能で非常に快適。 リーチハンターの仕様改善 オリジナル版では全ての特典入手のために最低5回クリアする必要があったが、今作では入手したランク以下の特典も一気に解放されるようになった。 このため、最初に最高ランクを獲得すれば全ての特典を一括で獲得できるようになっておりかなり楽になった(*25)。 爽快感抜群のウェスカーモード はっきり言って出てくるゲームを間違えたとしか思えない性能で、本編での苦労が一気に解消される。まさにクリア後だからこそ楽しめるモードになっている。 しかしイベントシーンは変化がなく、ウェスカーがビリーの声で会話するのみ。またこの影響で、下記のビリーの意外な特技を行うウェスカーという中々シュールとも取れる光景を見ることになる。 このモードをクリアするとレベッカのコスチュームが追加される。 賛否両論点(HD) さらに増したお色気要素 前作でジルの乳房が揺れるようになっただけでも苦言が聞かれたが、今作ではさらに露骨にお色気要素が追加されている。 ただ、前作同様ほとんどはコスチューム依存なのでおまけ程度の要素ではある。 エンディング主題歌については賛否両論 作品の雰囲気に合わないというだけでなく、主題歌の関係でエンディングのプレイデモが1種類に統一されたという問題点もある。 曲自体は悪いわけではない。 問題点(HD) プリレンダムービー 前作同様、プリレンダムービーは低画質。 前作ではOPとEDでしか流れなかったので、あまり気になる点ではなかったものの、今作では擬態マーカス初登場などいくつかの場面がプリレンダなので気になりやすい。 また、当然だがこれらのムービーではコスチュームが反映されない。 総評(HD) 基本的には前作のリマスターで評価された部分はそのままに、多数の追加要素を取り入れて遊びごたえを増した良リマスター。 幅広いプラットフォームに対応し、DL販売になったことで気軽に購入できるようになったのも大きな魅力であろう。 今までプレイしてみたいけど本体を持っていなかったプレイヤーも、これを機に本作に触れてみてはいかがだろうか。
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いまさらバイオハザード4 EX 2009年05月05日 11時03分 投稿 第一村人~村長戦 いまさらバイオハザード4 EX2 2009年05月30日 19時01分 投稿 ガラドール~水の間 いまさらバイオハザード4 EX3 2009年06月05日 19時12分 投稿 3-2ノビ~サロン いまさらバイオハザード4 EX4 2009年06月11日 05時45分 投稿 檻ガラ~竜の間 いまさらバイオハザード4 EX5 2009年06月16日 17時08分 投稿 アルマデューラ~Wガラ いまさらバイオハザード4 EX6 2009年06月22日 19時05分 投稿 ヴェルデューゴ~Wエルヒ いまさらバイオハザード4 EX7 2009年06月29日 21時21分 投稿 遺跡~トロッコ いまさらバイオハザード4 EX7.5 2009年07月06日 05時37分 投稿 トロッコ別take~皿像 いまさらバイオハザード4 EX8 2009年07月11日 02時35分 投稿 塔~ベーター~サラザール いまさらバイオハザード4 EX9 2009年07月20日 03時44分 投稿 孤島開幕~リヘナラたん いまさらバイオハザード4 EX10 2009年07月29日 12時52分 投稿 メイデン~地下通路 いまさらバイオハザード4 EX11 2009年08月04日 02時13分 投稿 ドーザー~ボイラー室 いまさらバイオハザード4 EX12 2009年08月11日 17時55分 投稿 雄三~弾集め いまさらバイオハザード4 EX13 2009年08月18日 16時05分 投稿 戦場 いまさらバイオハザード4 EX14 2009年09月05日 03時32分 投稿 カードキー~最終通路~弾集め いまさらバイオハザード4 EX Final 2009年09月12日 08時18分 投稿 カリスマ いまさらバイオハザード4 EX Ending 2009年11月24日 04時38分 投稿 回想&未公開シーン少々
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バイオハザード5 機種:PS3,360 作曲者:鈴木幸太、奥河英樹、成田暁彦、小渕世子 編曲者:鋒山亘 発売元:カプコン 発売年:2009 概要 「バイオハザード」シリーズ第5作目。 音楽はアフリカを舞台としてるだけあってアフリカンパーカッションを取り入れた楽曲や、 鋒山亘氏によるオーケストレーションされた楽曲が魅力。 だがサントラはなぜか一部の肝心な楽曲がオーケストラVerではなく、打ち込み音源のデジタルVerで収録されているのが残念。 サントラでデジタルVerだった曲は、360の数量限定版の特典サントラにオーケストラVer.が収録されている。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc1 Title Movie 奥河英樹 Opening -Chris s Arrival- 鈴木幸太 Item Box 鈴木幸太 New Fear 奥河英樹 Magic Act 奥河英樹 The Butcher 鈴木幸太 The Town 奥河英樹 First Encounter 鈴木幸太 Majini I 小渕世子鈴木幸太 Hospitality 奥河英樹 Majini II 奥河英樹 Game Over 成田暁彦 Damsel in Distress 鈴木幸太 Majini III 奥河英樹 A Piece of the Puzzle 奥河英樹 Unidentified Threat 鈴木幸太 An Emergency 鈴木幸太 ウロボロス戦、ウロボロス・ムコノ戦デジタルVerを収録 The Storage Facility 鈴木幸太 Result 鈴木幸太 The Ripper 奥河英樹 Executioner 成田暁彦 The Crisis ~Reinforcements Arrive 小渕世子鈴木幸太 Voice of The Darkness 奥河英樹 Terror from Above 奥河英樹 Flying Nightmare 奥河英樹 ポポカリム戦 Pursuer and The Pursued 奥河英樹 Shaking off The Majini 奥河英樹 Grand Resurgence 成田暁彦 Burning with Anger 成田暁彦 ンデス戦 Delta Team s Distress ~New Decision 成田暁彦 Shadows of the Past 鈴木幸太 Eerie Stillness 奥河英樹 Majini IV 奥河英樹 Disc2 Majini V 成田暁彦 Unite but 奥河英樹 Too Late 奥河英樹 Get out! 鈴木幸太 Majini s Trap I 鈴木幸太 The Patrol Boat 成田暁彦 Evil Mutation 成田暁彦 アーヴィング戦 A New Clue 鈴木幸太 Ancient Noise 鈴木幸太 Majini VI 奥河英樹 Majini s Trap II 鈴木幸太 Excella and Wesker 鈴木幸太 Underground Garden 奥河英樹 The Claw 鈴木幸太 Huge Facility ~And then 成田暁彦 Gigantic Attack 成田暁彦 U-8戦 The Enigma 鈴木幸太 Majini VII 鈴木幸太 Haze of Horror 成田暁彦 リーパー戦 UROBOROS 鈴木幸太 The Mask 鈴木幸太 Two on Two 鈴木幸太 ウェスカー&ジル戦 Old Friends, New Enemies 成田暁彦 Sad but true 成田暁彦 ジル戦 Trust 成田暁彦 The Tanker 奥河英樹 Disc3 Majini VIII 成田暁彦 Shot or Death 鈴木幸太 A New Nightmare Begins 鈴木幸太 Fragment of Fears 鈴木幸太 The Sign 鈴木幸太 A Big Despair 鈴木幸太 ウロボロス・アヘリ戦デジタルVerを収録 Message 奥河英樹 Majini IX -in flames- 成田暁彦 Rematch 鈴木幸太 Wind of Madness 鈴木幸太 ウェスカー戦デジタルVerを収録 2009年193位 The Vulnerability 鈴木幸太 Sky-high Skirmish 鈴木幸太 The Final Curtain 鈴木幸太 Deep Ambition 鈴木幸太 ウェスカー最終戦デジタルVerを収録 Striker 成田暁彦 Homeward Bound! 鈴木幸太 Pray -Theme Song- 鈴木幸太 スタッフロール(前半)歌:Oulimata Niang 2009年193位 Plan of Uroboros 鈴木幸太 スタッフロール(後半)デジタルVerを収録 Menu 鈴木幸太 Viewer 鈴木幸太 Colors 鈴木幸太 Assault Fire 成田暁彦 Dreamy Loops 鈴木幸太 On the Bass 鈴木幸太 Rust in summer 2008 成田暁彦 KILLERS 成田暁彦 Do you challenge Again? 成田暁彦 サウンドトラック バイオハザード5 オリジナル・サウンドトラック バイオハザード5 Deluxe Edition 360の数量限定版。特典サントラが付属。
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バイオハザード 当スレでは中々の人気を誇るゲーム。 始めは数多くいた仲間たちがゾンビ化していく中、その恐怖を乗り越える事が できるであろうか。いや、無い。 ゾンビの所属チーム・・・・・敵対勢力、スペツナズ 人間の所属チーム・・・・・海兵隊フォースリーコン、SAS ゾンビ 勝利条件:制限時間以内に人間を滅ぼせ。 ルール:使用武器、パークは限定。 最初のゾンビのみスモーク使用可。残り1分を切ったらスタン、フラッシュ解禁。 タグを「ONI」にしてください メイン武器 ハンドガン ナイフ フラグ 特殊手榴弾 UAV 空爆 ヘリコプター 武器 × × ○ × ○※ × × × ※特殊フラグが使えるのは最初のゾンビだけです。 C4 特殊手榴弾3 RPG-7 クレイモア フラグ3 弾薬帯 爆弾処理班 パーク1 ○ ○ × × × ○ × ※スモークを使うときは弾薬帯を。レベルが足りなかったらC4を。 動力を止めろ ジャガーノート 巧妙な手口 ダブルタップ オーバーキル UAVジャマー ソニックブーム パーク2 × ○ × × × × × ※侮ってはいけない、ゾンビは堅い。 体調絶好調 昇順安定 ラストスタンド 殉教 ディープインパクト 鉄の肺 デッドサイレンス 盗聴 パーク3 ○ ○ ○ × ○ ○ × × ※無難に体調がオススメ。 ヒント:1番難しいのが始めの1人をやるまで。2人も倒せばだいぶ状況が変わります。 スモークをどんどん放りましょう。孤立した敵を狙うといいかも。 残り1分でスタン・フラッシュが使えます。それまでには残り3人くらいには…! 人間 勝利条件:制限時間を生き延びろ。 ルール:すべての武器、パーク使用可。 空爆、ヘリも使用可能。あらゆる手を尽くして迫り来るゾンビをなぎ払え。 ゾンビにやられたら、チーム変更でゾンビチームに。 メイン武器 ハンドガン ナイフ フラグ 特殊手榴弾 UAV 空爆 ヘリコプター 武器 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ※すべて使用可。 C4 特殊手榴弾3 RPG-7 クレイモア フラグ3 弾薬帯 爆弾処理班 パーク1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ※すべて使用可。 動力を止めろ ジャガーノート 巧妙な手口 ダブルタップ オーバーキル UAVジャマー ソニックブーム パーク2 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ※すべて使用可。 体調絶好調 昇順安定 ラストスタンド 殉教 ディープインパクト 鉄の肺 デッドサイレンス 盗聴 パーク3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ※すべて使用可。 ヒント:とにかくやられない事。1人死んだら2人分の差が縮まります。 仕様変更により若干堅くなっております。お気をつけください。 だからって2.3人のゾンビを10分間いじめ続けると泣きますよ。 ホストの方へ 以下ゲーム設定の変更点です。 ゲームモード:チームデスマッチ スコア制限:無限 観戦中:自由
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バイオハザードⅠ ハンドガン二人 vs ナイフ四人 使用可能装備 ハンドガン(クリス) ハンドガン(M1911A1のみ)/ノーマルグレネード ナイフ(ゾンビ) ナイフ(SP可) 青チームがハンドガン(二人)、赤チームがナイフ(四人) オートでチームを選ばないように ローリングナイフ可 間違えてチームを選んだ場合は 間違えた... と発言後 じゃあ俺が! と発言し自殺して今自分がいるチームと違うチームを選ぶ ハンドガンのHSで死ぬようにライフは130以下のキャラクターを使う 広いマップ推奨 モード VR ユニークキャラ ホストの自由 最大プレイヤー数 6 VSレイティング制限 無効 フレンドリーファイヤー 無効 チームキルキック 無効 アイドルキック 無効 チームオートバランス 無効 ゲーム TDM マップ なるべく広い所 ラウンド時間 10~20 武器制限 ハンドガン(M1911A1)/ナイフ(SP可)/グレネード以外禁止
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バイオハザード2 概要 プロローグ 特徴及び評価点 賛否両論点 問題点 総評 オリジナル版以外のバージョンについて 余談 その後の展開 バイオハザード2 デュアルショックバージョン 概要(デュアルショック) 変更点・追加要素 評価点(デュアルショック) 問題点(デュアルショック) 総評(デュアルショック) バイオハザード2 【ばいおはざーど つー】 ジャンル サバイバルホラー 高解像度で見る 裏を見る 対応機種 プレイステーションWindows 95/98Windows 2000/XPドリームキャストニンテンドウ64 メディア 【PS】CD-ROM 2枚【Win 95/98】CD-ROM 2枚【Win 2000/XP】DVD-ROM 1枚【DC】GD-ROM 3枚【N64】512MbitROMカートリッジ 発売・開発元 カプコン 発売日 【PS】1998年1月21日【Win 95/98】1999年2月19日【Win 2000/XP】2006年2月17日【DC】1999年12月22日【N64】2000年1月28日 定価 【PS】7,140円【Win 95/98】6,090円【Win 2000/XP】1,980円【DC】5,040円【N64】8,190円 配信 ゲームアーカイブス2007年12月26日/600円 判定 良作 バイオハザードシリーズ 概要 『バイオハザード』シリーズのセカンドタイトル。基本的なゲームシステムは前作を踏襲しつつ、多数の敵に襲われるという「数の恐怖」を追求する方向にシフト。 2人の主人公によるザッピングシステムや、クリア後のエクストラゲームなど、続編らしい新要素も多数追加されている。 プロローグ アメリカ中西部、広大な森林地帯に囲まれた小さな街「ラクーンシティー」。大手一社の薬品産業に支えられ、普段はほとんど人の訪れることのない、静かなこの街が奇妙な猟奇事件で取り沙汰されて2ヶ月…街は今、新たな惨劇の舞台へと変わろうとしていた。ラクーンシティーに向けて夕日に染まったハイウェイを走る一台の車があった。レオン・S・ケネディー。 ラクーン市警に新しく配属が決まった新米警官だ。配属初日を派手な遅刻で飾ることになりそうだが、市警察からは何の音沙汰も無い。というより、何度となく交信を試みているのだが、まったくつながらないのだ。「まあいい」レオンは呑気に構え、愛車を走らせる。同じ頃、クレア・レッドフィールドは、音信の途絶えた兄の消息を追っていた。ラクーン市警に身を置く兄からの連絡がなくなって2ヶ月…。兄の身に何が起こったのか? 未だ解明されないあの猟奇事件と何か関係があるのか?異様な胸騒ぎを感じながら彼女はラクーンシティーを目指してバイクを飛ばす。圧倒的な恐怖と絶望の支配する世界が待つことを二人はまだ知らない…。(取扱説明書より) 特徴及び評価点 ザッピングシステム 本作には「表シナリオ」と「裏シナリオ」が存在し、「レオン表」「レオン裏」「クレア表」「クレア裏」の4種類のシナリオが用意されている。 カプコンが発売前から売りにしていた新要素であり、この手のゲームとしては破格のボリュームを誇る。 「レオン表」と「クレア裏」で1つ、「クレア表」と「レオン裏」で1つの、2つのストーリーが存在する。 最初は表シナリオしか選べず、クリアすると対応する裏シナリオがプレイ可能となる。「レオン(クレア)が行動していたとき、クレア(レオン)は何をしていたのか」という視点を味わえる。 これは本作の基本的なストーリーである「表」と、それに対応した「裏」が存在するためであり、レオンが「表」を進行するとクレアはその「裏」を体験することになる。逆も然り。 すなわち両者はレオンとクレアのどちらが「表」「裏」のどちらを体験したかで分岐するパラレルワールドとなっている。公式ガイドブックの開発スタッフのインタビューによると、正史ストーリーは定めていないとのこと。 ただし、シナリオ設定上以降のシリーズでは基本的にクレア表、レオン裏が基準になったシナリオが組まれている(*1)。 表シナリオと裏シナリオではストーリーの他にも、登場する敵の種類やアイテムの配置などが大幅に異なるため、新鮮な気持ちで楽しめる。勿論、同じ「表」「裏」でもレオンとクレアとで細かなストーリーも異なるため、紛れもなく4種類のシナリオが用意されている事になる。 表シナリオにて一旦エンディングを迎え、仕切り直しと言う形になる事でボリュームが増しながらも中弛みせずにプレイできる点も評価できる。 何より裏シナリオのクライマックスでは表シナリオのエンディングの続きが描かれ、ラスボスとの本当の決着や主人公達の脱出の様子など、物語の真の結末を見届ける事になる。ここまで到達して初めて本作はエンディングを迎えたと言えるだろう。 表シナリオで取った行動が対応する裏シナリオに影響を及ぼすことがあり、これらをザッピングと呼ぶ。これにより裏シナリオへの影響を考慮した戦略が必要となる。 ザッピングポイントの例としては、表シナリオで武器庫のアイテムを回収してしまうと裏シナリオではそのアイテムが無かったり、表シナリオでゲスト登録をしておかないと裏シナリオでゲスト登録をしても入れない部屋があったりする。 主人公能力の平均化 前作では主人公によって体力などの性能が異なっていたが、本作では差異が全く無く、専用武器・アイテムやストーリーなどで差別化されている。 これにより、初心者でも自分の好みで主人公を選択でき、ストーリー展開の違いが際立つようになった。 難易度の低化 前作と比べて難易度が抑えられてプレイしやすくなった。 本作の敵は出現数こそ増加しているものの、個々の敵の弱体化が図られ、特に攻撃面で下方修正がなされた。 前作のハンターのように、まだ残り体力が多いのにもかかわらず即死するような攻撃を繰り出す凶悪な敵は、ボスを除けば皆無。本作にも似たものとしてリッカーのジャンプひっかき攻撃があるが、主人公の体力が少ないほどダメージが下がるように調整されているほか、繰り出すまでの隙が大きく、ハンターほどの脅威は無い。 ゾンビの噛みつきに関しても簡単に振りほどけるようになったうえ、一度振りほどくと周りを巻き込んで倒れるので追い打ちを喰らいにくく、振り切りやすくなった。また、前作よりも攻撃範囲が狭くなり、捕まりにくくなった。 ただ、前作は敵の対処法さえわかれば難易度が大幅に低下する部分もあり、一概に易しくなったとは言えない。もっともこれは前作が極端すぎたのであり、ゲームバランスの面では今作のほうが優れていると言える。 低難易度版であるイージーモードが標準搭載された(*2)。敵の体力が低く、大量に弾薬を所持した状態でゲームが始まるため、序盤の難関である市街地を切り抜けやすくなっている。 敵の増加 技術的な面の改善により同時に多数の敵を表示できるようになったため、前作とは異なり多くの敵に襲われるシチュエーションが増えた。 前作では控えめだったショットガンの威力が上がり、敵の同時出現数が増えたため多数の敵をなぎ倒す爽快感も生まれた。 ただし、ショットガンでゾンビを撃った場合、下半身のみ吹っ飛び上半身が這いずり襲ってくるというデメリットも追加された。(*3)この仕様は『3』『CODE Veronica』にも引き継がれている。 演出およびシナリオの強化 体力によって主人公の移動モーションが変化し、腹部を抑えたり足を引きずったりする。移動速度も低下し、瀕死状態では通常時の50%にまで落ちる。 ステータス画面を開かなくてもHPの減り具合が解るようになり、同時にライフの減少による危機感や緊張感を味わえるようになった。 敵の登場やビックリ系演出が凝っており、多くのプレイヤーに恐怖を与えることに成功している。 ゲーム開始から複数で襲ってくるゾンビの集団、木の板で打ち付けられた窓を破って襲うゾンビの腕、目の前でゾンビ化する警官、Gの各形態の登場シーン、タイラントの壁破り、天井から落ちてくるリッカーなど。 前作では表現力の問題からCGムービーは一部モンスターの描写などの限定的な部分でしか使われなかった(オープニングやエンディングは実写映像)が、本作では表現力が向上し全編CGで表現されている。 当時のゲームのCG映像としては非常に高いクオリティで、OPやバイオハザード発生の真実など重要シーンが映画のような臨場感あふれる演出で映像化されている。 通常のゲーム画面の映像も質が向上。前作では3種類しかいなかったゾンビが、女性型をはじめとして種類が多様化し、市街地などの背景も非常に描きこまれている。 前述通りザッピングで大ボリュームを誇るシナリオは、後述する問題点もあるが前作以上に気合の入ったストーリー展開がされている。 ゴシックホラー・低予算映画風だった前作に対し、本作はいうなればハリウッドの大作映画風のシチュエーションや演出が展開。エイダを庇い負傷するレオンやクレア表におけるシェリーの危機、ある登場人物の最期など、ドラマチックな展開が強く表現されている。 本作では脚本家として『スケバン刑事』やスーパー戦隊、メタルヒーローシリーズなどで知られる杉村升氏を起用。狂気に駆られる科学者の有様や家族の愛情に葛藤する人物模様など、氏の作風が色濃く出ている。 人物は生き生きと個性的に描かれ、キャラクター人気は非常に高い。 新人警察官としての正義感に溢れるレオンに女子大生ながら兄譲りの正義感で困難に立ち向かうクレアと、主人公は二人とも魅力的。 パートナーも前作で名前だけ登場した謎の美女エイダ・ウォンと、両親がアンブレラの科学者であるために孤独な暮らしを強いられてきた少女シェリー・バーキンという、個性的な人物像で描かれている。 表編序盤で主人公を助けるもあっさり死んでしまうガンショップの店主ケンドや、本来はレオンの先輩となるはずだった警察官マービン、対外的に優秀な警察署長に見せかけて実は凶悪な本性を秘めたブライアン・アイアンズ、シェリーの母にして作中最大の敵「G」(ウィリアム)の妻である狂気の科学者アネットなど、敵役やサブキャラクターも強烈な印象を残している。特にケンドとマービンは本作での出番の少なさに反して、後のシリーズで本作と同じ時期を扱う際に意外な掘り下げも行われている。 エクストラゲームの追加 特定の条件を満たす事により、2種類の隠しシナリオをプレイできる。 「The 4th Survivor」は、Gウィルス奪取のためにアンブレラに雇われた傭兵の一人「ハンク」を操作してゴールを目指す。 ハンクが「4人目の生存者」であることは公式設定であり、後の作品でもゲストキャラクターとして操作できたり、作中の文書に登場したりする。 マスクを着けており、クリア後のランク画面でも素顔は見えない。(*4) 「The 豆腐 Survivor」は、豆腐を操作してゴールを目指す。冗談や比喩ではなく、本当に豆腐(*5)。 「4th(フォース)」と「とーふ」を掛けたダジャレが由来。シリーズを通しても珍しいお笑いシナリオだが、その分出現させるのは少々面倒。 ルートや敵の配置はハンクと同様だが、武器がナイフのみでライフは高く設定された代わりに回復アイテムも僅かのため難易度は非常に高い。 移動中の効果音、ダメージボイス、絶命時の声などが非常に特徴的。ライフの減少に応じて体色は赤くなってゆく。 凶暴な敵が跋扈する警察署内を関西弁で喋る豆腐が駆け抜ける姿は、非常にシュール。クリア後のランク画面も必見。 ちなみに、独特な関西弁のボイスは開発スタッフによるもの。「ほな、さいなら~(*6)」 後の作品で「トーフサバイバー」としてまさかの復活。そちらでは敵としての登場で、ゾンビ全てがリアルな豆腐に変化。火の中から焼き豆腐となって登場したりと、やけに演出が凝っている。 多彩な隠し要素 前述のエクストラゲーム以外にも、多くの隠し要素や小ネタが存在する。 シリーズ定番の隠し武器は3種類。その内の1つはシリーズでは珍しいガトリングガンである。 隠しコスチュームも健在。それを手に入れる経緯や場所は前作や『3』のストーリーとも結びつけられている。 警察署内に前作の登場人物達が使用していた部屋があるのだが、ある人物の机を50回調べると隠し写真が手に入る。その人物の意外な好み?が分かる。 この写真のネタはその場限りかと思いきや、後のシリーズにて拾われるというまさかの再登場を果たした。 主人公を画面側に向けて発砲させると、まれに画面に穴が開く演出がされることがある。 爆発系武器などでは見られないほか、固定カメラ視点の位置関係の問題もあるため、狙って見ることは意外と難しい(攻撃範囲の広いショットガンなら幾分発生させやすい)。見ることができたらラッキー? 賛否両論点 ホラー性の減少 ハリウッドホラー映画に見られるビックリ系の演出にやや偏っており、前作にあった雰囲気重視の恐怖感が感じられる場面は少ない。 前作の舞台が気味の悪い館だったのに対し、今作では武器や生存者が存在しそうな警察署であるためそれなりに安心感がある。 ただ、『1』とは舞台そのものが異なる上に同様の演出に執着してしまうと「進歩がない」とも受け取られるので、こういった変更は妥当だったとも言える。 スタッフのインタビューによると警察署をゾンビだらけにすることで誰にも頼れず、救援は来ない状況であるという絶望感を演出する意図があったと語っている。 ホラー演出に関しても、怖いというよりやたらと音の大きいBGMやSEで驚かしているに過ぎない点もある。 ゾンビの数が大幅に増加したことを、数の恐怖というよりも、恐怖の安売りと受け止めたユーザーも少なくない。 ただ、ホラー作品はジャンル問わず、大概慣れとの戦いになるものであり、特に本シリーズに限ったことではないだろう。方向性はともかく、演出の質自体はハード性能に伴ってこの後も向上してゆく。 実際、完全に開き直って(?)アクションに重きを置いた(*7)作品が『4』であり、それまでの殻を破った名作として評価されている。 また、ハードの進化やクリーチャーの設定で恐怖を演出する描写は『バイオハザード リベレーションズ』等に受け継がれている。 キャラクターの格差 前作ほどではないがやはりキャラクター間の格差はある。 レオンはショットガン、マグナムともに使いやすく、主要武器をカスタムによって強化できるので戦闘面でも有利。(*8)パートナーのエイダもある程度の戦闘力がありシナリオも比較的簡単。 一方、クレアはボウガンが使いづらく、必然的にハンドガンとグレネードランチャーを駆使して戦う必要がある。 そのハンドガンとグレネードランチャーにしても、ハンドガンはレオンより装弾数が少なく、グレネードランチャーは射程が短く弾速が遅いという欠点を抱えている。 シェリーは庇護対象ということもあって戦闘力は皆無。走るスピードも遅く、引き離してしまうと座り込んでしまうので移動スピードの調整も必要。表シナリオでは、ワクチン作りのイベントで回り道を強いられるのでやや難易度が高くなる。 その一方、シェリーはどんなにダメージを負っても全くモーションが変化しない。Dangerだろうがピンピンしている。ゲーム的な障害を避けるためであろうが不自然さは否めない。 そもそもシェリーはゾンビからの噛みつきを受けず吐瀉物による攻撃しか喰らわない、ゲーム的にもストーリー的にも殺傷能力の高い敵とはそもそも遭遇しないなど、子供故に他の大人キャラとは差別化されている。…と思いきや、最初のシェリー操作パートではゾンビ犬の中を突っ切る事になり、12歳の普通の少女がゾンビ犬に噛まれてドバドバ血を吹き出し、重傷を負おうが平然と走るという異様な光景を見る事になる。配慮しているのかしていないのか判断に困る扱いである。G-ウイルスを植え付けられる前から再生力を持っていたのか。 後年の『DC』では「ゾンビに掴まれたら早く助けないとそのまま噛み殺される」、『RE 2』では「操作パートではクリーチャーではなく人間から追われる」などと不自然さが出ないように作られている(*9)。 ハードな難易度設定 あくまで「前作よりは簡単」というだけで、単体でみた場合の難易度はかなり高い。 前述の通り、敵は概ね弱体化しているものの、全体の出現数や同時出現数はかなり増加。また、中ボスに相当する新たな強敵も追加されている。にもかかわらず弾薬数はほとんど増えていないため、弾数管理はよりシビアに。 前作の敵は今作より強かったものの、強力な武器で一撃撃破していけば安全に攻略できた。が、出現数が増えた今作ではそんなことをすれば当然弾薬が足りなくなるため、どの武器を使うか考えながら攻略しなければならない。 さらに敵の種類も増え、まだ武器が揃わない序盤から中級のザコ敵が登場したりするため、武器の選択に関してはより難しくなっている。 回復アイテムに至っては、前作よりも手に入りにくくなっている。特に序盤が苦しい。 つまり「倒す必要のない敵は放置する」ということを前作以上に意識しなければならなくなっているが、初心者にはラジコン操作という壁が立ち塞がる。 しかしながら、前作ではゲーム開始時にある程度操作を練習する余裕があったが、今作ではいきなり複数のゾンビに囲まれた状況からスタートする。操作確認もままならないままゾンビの餌食となったプレイヤーは数知れない。 序盤のシビアさを乗り越えられるようになると、中盤以降はむしろ余剰弾薬が出てくるほどゆとりが生まれるようになる。 ツッコミどころが多いシナリオや設定 今作の設定だけを考慮してもラクーンシティは本編開始の数日前から既に壊滅的状況に陥っており、当然外部にも(ゾンビやクリーチャー云々は別にしても)何らかの形で情報や立ち入りに関する警告は伝わっていたと考えるのが自然なはずである。 にも拘らず、どちらの主人公もその事を全く知らないままラクーンシティに到着、ゾンビに襲撃されていた。 レオンに関しては公式設定(*10)上、ラクーンシティについて調べられる状態ではなかったと解釈できなくもないが、クレアに関してはムービーを見る限りラクーンシティの惨状を全く知らないまま兄を探しに来ていた。 そして後の『アウトブレイク』では軍によって市全域が厳重に封鎖される様子がしっかり描写されている。 リメイク版である『バイオハザード RE 2』では設定が変更され(*11)、違和感が軽減されている。 今作も銃火器が多数登場するが、前作は二人とも特殊部隊の隊員という位置づけだったために重火器に慣れていても不思議でなかったところで、今作の主人公である二人も普通に銃器を扱えてしまうのは違和感がある。 レオンは警察官ではあるが、ゲーム開始時点が着任日の新人警官である。にも拘わらずショットガンやマグナムや火炎放射器などを難なく扱えるほどの技量がある。 一応、ショットガンを撃つときに腰だめの姿勢で撃ってしまうので反動が大きいなど前作のクリス達ほど扱いが上手くないような描写はされているが、初期装備がマニアックな拳銃だったり銃器のパーツを容易に組み替えられてしまうなどガンマニア的な設定を匂わせたりもするので、どっちつかずな印象がある。 ちなみに公式ガイドブックではその銃器の扱いの慣れっぷりと、初日から重役出勤というレベルじゃない大遅刻にも拘わらず妙に落ち着いていることから「実戦慣れしている」「ミドルネームのSはSWATのSだ(*12)」などとジョークが飛ばされていた。 クレアは「女子大生」という戦闘とは無縁の一般人である。にもかかわらず、ハンドガンはともかくグレネードランチャーの様な重火器まで普通に使いこなしている。 一応、攻略本等では「クリスが手ほどきした」と推測されているが、いくら元軍人の特殊部隊所属とは言え「法律上、一般人には扱えないはずの火器の使い方を教えていいのか?と言うかそもそも教えられるのか(*13)?」「一般人に無縁の兵器関連の使用方法を教えるのは守秘義務違反じゃないのか?」というツッコミどころが出てくる。 そもそもグレネードランチャーやデザートイーグルなどの警察官が使用しないタイプの銃器が警察署に保管されているか?という点についても公式攻略本が考察という形でフォローしているが、どうみても無理がある(*14)。 ちなみに公式ビジュアルなどでは『1』のクリス同様に 堂々と肩にコンバットナイフを装備するという卓越したファッションセンス で、これも攻略本ではクリスの影響とされている。 普段着なのか、アレは クレアの服装自体も軽装ながらこう言った危険地帯での活動を予期したような格好であり、ちょっと兄の勤務先を訪ねるにしては妙に備えが利いている(*15)。警官のレオンと並んでもあまり違和感が無いほどで、女子大生の普段着としてもライダーススーツとしてもかなり異質。そのためか、後の『DC』ではカジュアル寄りにアレンジされ、『RE 2』に至っては全く違う服装になっている。 また、キーピック技術をどうやって身に着けたのか(*16)も不明。しかもゲーム上のグラフィックではリメイク版『1』で登場するような本格的なものではなく、 どう見てもただの曲げた安全ピンと針金 である。 「ゲームの設定」といえばそれまでだが、「フィクション」とはいえ現代世界を舞台にした話である分、リアリティの観点から言えば地味に目立つ点だろう。 前置きも入手イベントもないのにクレアに通信機を渡すレオン、ザッピングの関係で何度も火事になる屋上など細かいツッコミどころも多い。 同じラクーンシティを題材にした作品で、民間人が主人公なのに銃火器をぶっ放せる『OUTBREAK』を見る限り、早い段階から設定やシナリオの統合性よりもゲームとしての面白さやユーザーフレンドリーを重視する方向でゲームデザインを突き詰めていく事にしていた、と考えられなくもないが…。 絶体絶命の極限状態にもかかわらず、キャラクターがやたらと単独行動をしたがるのもネタにされやすい。民間人のクレアを一人にする警察官レオンや、化け物だらけの警察署を「一人でも平気」と駆け抜ける少女シェリー(*17)などはよく突っ込まれる。 公式ガイドブックにおいても 上述したようなツッコミどころをネタにするような記述が散見される (後述)ため、細かい整合性をすっ飛ばして楽しむのはある程度公式の意図している内容とも捉えられる。 問題点 ザッピングシステムの甘さ 一方が他方のシナリオに絡むことが少なく、途中で再会しても少々会話するだけ。『バイオハザード0』のように「協力して脱出を目指す」というコンセプトで作られた作品ではないためとも言えるが、それにしても若干不自然。 表シナリオと裏シナリオで、ストーリーに細かな矛盾が散在している。 両方のキャラでまったく同じ仕掛けを解かなければならないという場面も多々ある。 アイテムのザッピングポイントが非常に少なく、その場所以外では片方が入手したはずの弾薬をもう一方が同じ場所で入手できるため、違和感がある。ザッピングする部分は殆ど寄り道イベントに近く、攻略にほとんど影響しない点も残念。 尤も、アイテム面のザッピングポイントが多すぎると初心者は表編で拾いすぎて余らせた挙句、裏編では苦戦したり最悪詰んでしまうことも考えられ、ザッピングイベントを増やしすぎると違うイベントを見るために何度もプレイする必要が出てくると言った問題もあるので調整されたとも言える。 終盤の舞台である研究所では、表と裏の両方で条件を満たしてようやく入ることのできる部屋があるのだが、そこで入手できるのは終盤では微妙な武器であるサブマシンガン(入手済の場合はその弾)のみ。 他には、何故か転がる兵士の死体(場所的にムービーのそれとは恐らく関係ない)や内部から破られた大きなカプセル(中身は行方不明)等やたらと意味深だが特に掘り下げはない。 わざわざ専用BGMまで用意された事実上本編内最後の要素が勿体ぶった割には…。 飛ばせないイベントシーン 各シーンでのイベントはCGムービーと本編準拠のポリゴンキャラの演技によるリアルタイムムービーに分かれるが、後者は全てスキップ不可。 また会話は全てフルボイスなので、たいてい数分の間が発生し、何度もプレイしているとイベントでテンポを削がれ易い。 これは前作にもあったが、時間制限カウントの表示がやや不親切でムービー中もカウントが進む(*18)。 隠し要素解禁を目指してプレイ時間とセーブ回数を節約したい場合、ムービー中に小休止をするという手はある。 一応、GC版のみイベントスキップ機能が追加されている。 隠し条件の出現条件 ロケットランチャーとコスチュームチェンジを除いて全て裏シナリオでしか条件を満たせないので、コンプリートを目指す場合は表シナリオが消化試合と化してしまう。 また「The 豆腐 Survivor」に関しては上記の通り、かなり面倒な…というより事前情報無しだとほぼ解らず、かつ偶然発生させるのも困難な条件(*19)であり、コンプリートに関してはシリーズでもかなり面倒な部類となる。 アナザーシナリオに関しては、本編と別のデータとして保存しなくてはならない点も地味に痛い。 のちの作品では隠し要素が簡略化されたり、本編と独立したミニゲームで条件が満たせるようになるなどして作業感が軽減され、ミニゲーム等はタイトル画面からのメニュー選択でプレイできるように配慮された。 やはり面倒な謎解き 攻略本などの情報源に頼らないと解き方が解りづらいものが大半を占めている。 特に警察署に関しては謎解きが多いので行ったり来たりが多い、そして警察署以降はそういった要素が無くなってやや戦闘面が重視されるようになるので(ここまで進めるなら大抵装備なども整うので)プレイが楽になっていくなど、難易度の緩急がイマイチである。 謎解き要素の演出の非現実性 前作は郊外にひっそりと建つ謎の洋館が舞台であるためまだ納得できる範疇だが、本作では一般市街の施設である警察署の中にトラップや隠し扉が仕掛けられている。謎解き要素は欠かせないとはいえ、リアリティの観点からするとやはり違和感がある。 一応、建物が警察署らしくない理由として「元美術館を署長の趣味で改装した」、やたらとややこしい仕掛けについては「署長が下水道を通じてアンブレラの施設に出入りしており、カモフラージュも兼ねている」と言った設定で後にフォローはされたが。一方、署内にトイレが存在しないことに対するフォローはされなかった(『RE 2』では設置された)。 この違和感は続編『3』で舞台が街全体に広がるとますます強まり、市役所やガソリンスタンドや変電所など町中あらゆるところにややこしいパズルが組み込まれるというおかしな事態になっている(こちらは何のフォローもない)。一部はスタッフからもツッコまれつつ「これが『バイオ』らしさ」と言われていた始末。 総評 前作から正当進化を遂げた続編。ゲームシステムを発展させつつ不評だった部分に調整を施し、多彩なシナリオやおまけ要素といった新要素も追加された。 数の恐怖を追求したことで前作独特のホラーテイストが幾らか薄れた部分はあるが、演出面でカバーしており、前評判に違わぬ完成度の高い作品と言える。 シリーズのゲームシステムは本作をもって完成されたとみることもできる。 グラフィックや、アクション面でのシステムが難ありであったり、リメイク版においても難易度が上がってしまった第1作よりも、難易度が比較的抑えられプレイしやすい本作をシリーズの入門編としてプレイしてみるのもよいだろう。 オリジナル版以外のバージョンについて 『デュアルショックバージョン』 無印版をベースにアナログコントローラーの振動機能の追加及び変更・追加要素を加えたアッパーバージョン。 詳細は下記を参照。 Windows版 後述の『DSVer.』をベースに、グラフィックの高解像度化、開発資料などを閲覧できる「ギャラリー」モードの追加、移動中の演出スキップが可能となっている。 裏編のスタッフロールで作中のムービーが挿入されている。これはドリームキャスト版、ゲームキューブ版でも同様。 ドリームキャスト版 『CODE Veronica』の体験版とBGM12曲が収録されたスペシャルディスク付きの「Value Plus」として発売された。 Windows版をベースに、最凶最悪の難易度「Nightmare」を追加している。 自動照準が働かず、弾薬の入手量が減少し、敵の攻撃力・耐久力が急上昇。ゾンビ戦ですら「こっちは5回噛みつかれたら死ぬ、向こうはハンドガンを10発以上耐える」という有様である。 国内オリジナル版と比べた場合、ゾンビやゾンビ犬に対するハンドガンのクリティカル判定(低確率で即死)が唯一の上方修正と言える。 ただし、体力fineから即死させられるようなケースは少なく、敵の行動パターンもほぼ変わっていないなど、やり込めばクリアできるように調整されている。 弾薬無限技もコマンドは違うが使用可能であり、クリア条件で解放されていたミニゲームが全て初めからプレイ可能になっている。 ニンテンドウ64版 操作法の変更 従来のラジコン式の操作と、『メタルギアソリッド』のような直感的な方式(スティックを倒した方向に移動する)のいずれかに切り替えられる。 ゲームキューブ版 タイトルコールの変更 初代のリメイク作品と同じボイスに変更された。これは次作『3』でも同様。 暴力描写の表示切り替え機能 敵やプレイヤーキャラの血の色を赤・緑・青の内いずれかに変更可能。ゲームオーバー画面の「YOU DIED」の文字にも反映される。 身体欠損/出血描写の激しさを「HIGH(通常の設定)」、「MIDIUM(欠損描写なし)」、「LOW(敵が死んだ時の血だまりを除いた、一切の出血描写カット)」の3段階で切り替えることが可能。 その他変更点 隠しコスチュームの変更が行われた。 EXファイルの追加。これは『2』以降の作品に登場した一部のファイルを、ある場所で閲覧できるというもの。中には、当時開発中だった『0』の内容を匂わせるものもある。 他にも、ボウガンの仕様変更などの細かい調整点あり。 余談 グレネード弾の仕様 本作のグレネード弾は『1』とは違い、発射された弾が5つに拡散した後、それぞれ爆発するという性質を持つ。 硫酸弾や火炎弾に比べると射程が短いが、大型の敵や密集した敵に対しては有効な攻撃手段となる。 グレネード弾にこのような仕様があるのは本作と『ガンサバイバー』『コードベロニカ』のみで、他作品ではほとんど単発仕様となっている。 グレネード弾に相当する弾の名称も「榴弾」「炸裂弾」など作品によって異なる(本作は「ベアリング弾」)。 ちなみに「硫酸弾」なる弾種は実際には存在しないが、「榴散弾」は存在し、本作のグレネード弾に似た性質を持つ。「硫酸弾」の着想は「榴散弾」の変換ミスから得たという説がある。 アイアンズ署長 本作で初登場したR.P.D署長の「ブライアン・アイアンズ」だが、実は前作のキャラ選択画面にあった警察の身分証明書の中に、崩れて読みにくいが「Brian Irons」のサインがすでに見られる。 また、SS版の初代に特典として付属したハードカバー本『BIO HAZARD -The True Story Behind BIO HAZARD-』に掲載された書下ろし小説の中にも登場しているため、設定の段階ではすでに存在していた模様である。 ただし、こちらでは「アイアンズ」ではなく「アイアン」となっており、『2』本編での設定に基づいた描写などは存在しない。 没になった『バイオハザード1.5』 かつて『2』として開発されていた幻の作品。「ゾンビに支配されたビルの最上階から脱出する!」というシナリオであり、『2』のクレア・レッドフィールドに該当する女主人公エルザ・ウォーカーやオリジナルクリーチャーマンスパイダー、近代的な造りになっているラクーン警察署など本作独自の要素があった。 男性主人公はレオンだがパートナーとしてマービンが最後まで付き添う。警察署はシャッターを降ろせるようになっていたなど、のちの『OUTBREAK』に受け継がれる要素もあった。 最初期の段階のレオンは現在とかなり違う風貌をしていた。現在の所謂イケメンといった感じではなく、短髪で精悍な顔つきをしているという様なワイルドな印象を与えるキャラクターとなっていた。 スタッフ曰く、ボツになった理由は「これが『バイオ2』だ!と胸を張って言える内容に及ばなかった。」ため。また、プロデューサーの三上真司氏は「辞表を用意してまで開発中止を訴えた」との事。 ディレクターを担当していたのは『2』と同じくのちに『デビルメイクライ』や『大神』を作る神谷英樹氏だが、氏は「あまり『1.5』の話はして欲しくない」との事。 現在でも開発再開を望む根強いファンが居るが、開発者が言うには「既にマスターデータなどは破棄されている」「『1.5』のために考えられたアイデアは後の『バイオハザード』シリーズの中で活かされているため、今更作り直す意味はない」との事である。 実際霊長類クリーチャーや「ピアーズ・ニヴァンス」という名前などいくつかの要素は続編に継承されている。また、『1.5』のデータは『鬼武者』シリーズに流用されているらしい。 『4』も途中で一旦作り直され、そこから『デビクラ』が生まれた。作り直されると名作が生まれるのは、ちょっとしたジンクス? 「バイオハザード1.5」というタイトルは「あくまで現在そう呼ばれている」というだけの通称。ただしカプコンのスタッフ・関係者もインタビューなどでこの呼び方を用いた事がある。 あの『月刊コロコロコミック』でも『2』として紹介されていたりする。また、『月刊コロコロ』のゲーム人気ランキングに本作が入っていたりする(*20)。 初代の『デュアルショックバージョン』の付属ディスクなどでPVを見る事が可能。 当初の女主人公であるエルザはクレアとして生まれ変わった関係上、後のシリーズにも登場することは無かったのだが、『RE 2』ではエルザの衣装がクレアのコスチュームとして登場している。 攻略本について 本作においても前作同様にカプコン公式の出版で『公式ガイドブック』が発売されている。 前作のパーフェクトガイド同様にファミ通責任編集で、やはりモンスターや武器の設定やシナリオ展開、ディレクターへのゲーム内容についての質問が細かく記載された充実した内容に仕上がっており、評価が高い。 一方で執筆スタッフは変わっているためか、前述したようにシナリオのツッコミどころ等に対するネタ的な記述は非常に多く、事件簿的だった前作のパーフェクトガイドとは毛色が異なっている。 例を挙げるとレオンのラクーンシティ到着を「ケタ外れの遅刻」、クレアのピッキング技能を「女子大生らしからぬ技能」と称する、表裏で通してシナリオを見た時のアネットの情緒不安定さへのツッコミなど。 後述するDUAL SHOCK Ver.の発売時には、攻略本も紙面構成をほぼ刷新した上で新規発売されたのだが、そちらは「ホラー映画」をテーマに構成されており、キャラクター紹介が「キャスト紹介」になっていたりと別方向に遊び心が現れたものとなっている。 扉絵は「古い洋画ポスター風の油彩画で描かれた、ゾンビが次なる犠牲者に手を伸ばす様子(次の扉絵では犠牲者がゾンビの手に加わっている)」というものなのだが、ラストの扉絵でゾンビたちが手を伸ばしている相手が「持ち歌『スリラー』の衣装を着たマイケル・ジャクソン(*21)」というオチが付いている。 YOU DIED 今作のゲームオーバー画面は前作と違って主人公の死体は映らず背景は真っ暗だが、主人公が殺される音や断末魔の悲鳴が聞こえるようになっている。死亡時のフェードアウトも早めなので主人公の死の瞬間を見る事は基本的に無く、前作よりは表現が緩和されているようにも見える。 しかし元々はその主人公が殺される様子が画面に映し出されるはずであった。死亡時の叫び声も、画面に血が飛び散る演出と共に上がっていた。その実装を見送り、バックを隠して音だけとしたのが製品版である。つまり本来は前作よりも過激になるはずだった。 そして北米版では隠されること無くしっかりと映し出され、ゾンビの餌食になる、夥しい出血と共に倒れる、爪で貫かれるなどの痛ましい最期が克明に描かれる。一部の敵に殺された時は頭部が無くなる(*22)。 シェリーに関してはこう言った残虐な殺害方法はされなくなっており、死亡時にも叫び声を上げる事もない。…が、通常プレイでは聞けないものの断末魔の叫び自体は存在し、ネットに出回っている改造プレイでシェリーが惨殺されるシーンを映した動画ではいずれもその叫び声が上がっている。つまり当初は製品版で流すつもりで収録していたのである…。 次回作ではこの演出は無くなったが、海外版の方がより過激な残酷描写が盛り込まれるのがシリーズの恒例となっていく。 あまりリアルではないローポリ時代は残酷さ、グロテスクさがそこまで鮮明ではなかったが、グラフィックの進化によって残酷描写がはっきりとリアルに映し出せるようになっていった事により、それに伴う規制も変わっていった。 Vジャンプでの扱い 前作も発売前から発売後に至るまで、妙に力を入れてプッシュされていた作品の新作ということもあってか、本作も前作並か、あるいはそれ以上ともいえるレベルで特集等が組まれていた。前作同様にVジャンプフェスティバルにおいてカプコンの新作代表として発表されたり(ちなみに所謂「1.5」といわれる最初期の状態のもの。レオンが現在とはかなり違う容姿をしていたり、女性主人公がエルザの頃)、発売前〜発売後まで熱心に情報を提供していく等、前作同様にVジャンプの読者の年齢層からすればかなりホラー要素の強い作品にもかかわらず、である。 しかもかなり開発が初期の段階から情報を提供してくれていたため、上述の規制がかかる前の死亡シーン(ゾンビの餌食になるところ)を大々的に取り上げくれるなど、かなり過激な部分も取り扱っていた。一応苦手な人に配慮して、見たくない人や苦手な人は飛ばして読んでねといった風に警告はしてくれてはいたが、怖いもの見たさで苦手なのについ見てしまい、精神にダメージを受けた読者もかなり出たのではないかと思われる。 逆に製品版では死亡シーンの演出は上述の様に規制がかかっているので、Vジャンプの事前情報のみでプレイを始めた人はゲームオーバー時に「?」と思った方もいるのではないかと思われる。 その後の展開 レオンは『4』、クレアは『コードベロニカ』で再び主人公として抜擢される。 レオンは元々常人離れしていたサバイバル能力に加えて特殊訓練を受けた結果、『4』ではアクション映画も真っ青の超人エージェントとなっている。それを皮切りに主人公達の超人化が加速し、レオン自身も更に超人化する事に。 他にも『ダークサイド・クロニクルズ』では本作の熾烈な戦いをクロニクルズシリーズのシステムで追体験でき、『4』以前のエージェント時代のレオンを見ることができる。 その後の『6』にも主人公の一人として登場した他、CG映画『ディジェネレーション』『ダムネーション』『ヴェンデッタ』でも毎度のように主役を務め、『1』のクリスに並ぶ本シリーズのメイン主人公へと成長していく。 作品を重ねるごとに超人染みていくことがネタにされるレオンだが、上記の通り女子大生らしからぬ技能のクレアも負けず劣らずの怪物化をしている。 『CODE Veronica』では「兄を探してアンブレラのヨーロッパ支部の建物に潜入して捕らえられた」というまるでスパイのような設定で、オープニングムービーで「ビルの外に滞空するヘリからの機関銃の掃射からダッシュで逃げ切り非常階段に向って思いっきりダイブして転がり落ちるも無傷で無事」「両手を挙げて降参する振りをして銃を落としてからすかさずかがんでキャッチし、追手の背後のガスタンクを撃ち抜いて爆風を利用して一掃」というアクション映画俳優張りのスタントプレイを見せてくれたりするあたり、やはりどこか女子大生離れしている。ただ、本編中はそこまで大袈裟なスタントプレイは無く、巨大な斧で1回ぶった切られたぐらいでは死なない生命力などは見せるものの、ストーリー後半の役回りなどを見てもどちらかと言えばヒーローである兄に救出されるヒロインのような扱いとなっている。 『DC』では、クレアがゾンビをナイフ投げで仕留めるシーンや、本作に沿うなら本来開かないはずの扉を蹴り破って進むシーンがあり、シリーズファンの誰しもが一度は心の中で思ったであろう行動を実現してくれた。あの兄あってのこの妹か。 その後も『リベレーションズ2』で主人公の一人として再登場したり、漫画『ヘヴンリーアイランド』にも登場。三十路を過ぎても変わらぬ戦闘・サバイバル能力の高さを見せるが、人外化し過ぎたクリスやレオンや本当の意味で人外になってしまったシェリーに比べるとまだ人間をやめていない範疇に収まっている。 『ディジェネレーション』ではレオンとのタッグが復活したものの途中で重傷を負って離脱し、ゲストキャラに活躍を譲っている。 本作のリザルト画面が「その後…」的な事だと思われたが、後作で無かった事にされてしまっている。所謂イメージ画像である。 画像では、レオンはその後に警察に戻り、クレアはシェリーとバイク旅に出ている様に描かれている。しかし後作で語られる設定では、本作のエンディング後はクレアは兄を探すために単身出発し、銃創を負ったレオンと衰弱したシェリーは合衆国の保護を受ける形で分かれている。 レオンはその後はシェリーの安全の保証と引き換えに合衆国エージェントとなり、クレアはバイオテロの被害者救済を目的とするNGO団体に入る。しかしシェリーの方はその後は政府による長い保護(軟禁)生活を送った末にエージェントとなり、もちろんバイク旅など到底できる余裕は無かった。 一応、クレアは軟禁中のシェリーに面会に行ったり、シェリーがエージェントになった後も交流は続いていることは語られる。だが、いずれにせよ本作リザルト画面のような光景は実現し得ない(*23)。 杉村升氏は本作の功績を買われて、本シリーズは勿論『鬼武者』『ディノクライシス2』など、後のカプコン作品でもフラグシップのメンバーと共に脚本家として起用され、氏が没する2005年まで関係は続いた。 氏は『1.5』が没になった折に岡本吉起氏に呼ばれて採用されることになり、エルザに代わる主人公の考案や狂気じみた署長の人物像など本作の重要な設定の変革を行っている。ディレクターの神谷英樹氏も「杉村氏は『1.5』を見て最初からのやり直しを自分に進言し、その言葉にそうする勇気をもらった」と述懐している。 前述の警察署にある無茶な仕掛けについても、神谷氏がリアリティの観点からツッコミを入れたのに対し「美術館を改装した設定にすれば何でもできるだろ」と返したのは杉村氏だったとのこと。 一方、ザッピングを発案したのは神谷氏の方で、これについては杉村氏は「シナリオの矛盾が避けられないから」と反対を表明していたとのこと。結果的に本作の特徴として強い印象を残しつつも、杉村氏の危惧した問題点も表出することになっている(このためかリメイク版では廃止されている)。 年齢的にスタッフとは親子ほどの差があるにも拘わらずゲーム業界の未来に理解を示しており(*24)、面倒見もよくてスタッフから慕われていたことを複数のスタッフが証言している。 2019年1月25日にPS4/One/PCで前述の『RE 2』が発売された。 『7』のために開発されたRE ENGINEを使用したフォトリアルなグラフィックとなり、視点も固定カメラから『4』以降の主流であるビハインドビューTPS形式へと変化している。 ファンからは概ね好評だが、フェイスモデルの起用やクリーチャーの設定(デザイン含む)変更&リストラなど気になる点も。 バイオハザード2 デュアルショックバージョン 対応機種 プレイステーションニンテンドーゲームキューブ 高解像度で見る 裏を見る メディア 【PS】CD-ROM 2枚 【GC】GC専用光ディスク 1枚 発売日 【PS】1998年8月6日【GC】2003年1月23日 定価 5,040円 判定 良作 概要(デュアルショック) 『ディレクターズカット』と同様のアッパーバージョンである。以後『DSVer.』と表記する。 タイトルのとおりデュアルショックに対応した以外にも、変更点・追加要素が存在する。 変更点・追加要素 「The 4th Survivor」「The 豆腐 Survivor」はプレイ中にタイムが表示されるようになった。 ミニゲーム「EXTREME BATTLE」の追加 研究所から警察署に向かい散逸した対ウイルス用の爆弾を回収するという内容。本編に登場するレオン、クレア、エイダに加え、クリスが使用可能。 アイテムや爆弾の位置がランダムで変化する(法則性はある)ため固定の攻略が通じないのが最大の特徴であり、セーブできる回数も限られるなど、難易度は高くやりごたえがある。 特に最高レベルの「LV.3」の難易度は強烈。多くの敵の攻撃力が通常の5倍になっていたり、強敵タイラントや表プレイのラスボスがそこかしこに出てきたりするので、LV.2をクリアできたからといって軽い気持ちで挑むとひどい目に遭う。 難易度の追加 北米版準拠の難易度(自動照準無し、敵の配置変更、敵の攻撃力・耐久力上昇etc.)でプレイできる「U.S.A.バージョン」が追加。 オリジナル版のEASYモードをベースに、初期装備が無限サブマシンガンに変更され、他2種の隠し武器がアイテムボックスに用意された「ROOKIEモード」が追加。 さらに、すべての武器の弾数が無限になる隠しコマンドが用意されている。このコマンド入力はやり方さえ知っていればいつでも使え、再度コマンドを入力すると解除することも可能。 後にも先にも隠しコマンドによる弾数無限はこの作品だけである。ちなみに、このコマンドを使用すると、ナイフにまで∞マークが付く。 同様の隠しコマンドはオリジナル版から存在しているが、効果が異なり(北米版のように武器を構えても敵をサーチしなくなる)、難易度を上げる縛りのようなものであった。『DSVer.』では上記U.S.A.バージョンの存在もあり元々の効果は削除されている。 無限マークの付いたナイフは一種の設定ミスだと思われるが、後のリメイク版『RE 2』ではナイフに耐久値が設定されたことにより、条件を満たせば無限ナイフが使えるようになるというネタが存在する。 評価点(デュアルショック) より幅広い難易度を提示した。 『1』と比較して易しめになった『2』ではあるが、この時期のバイオハザードシリーズのラジコン操作のハードルは高かった。 ROOKIEモードの実装によって敵に対しては隠し武器を装備して構えて撃つという操作さえ出来ればほぼ対処でき、移動や謎解きに集中できるようになった。 弾数無限コマンドはコマンド使用によるデメリットも一切無いため、隠し武器に頼らない場合の初心者でも簡単にプレイを楽しめるようになった。 一方で上級者向けにはU.S.A.バージョンやEXTREME BATTLEが用意され、オリジナルの『2』をプレイしていても楽しめる要素がある。 問題点(デュアルショック) オリジナル版の問題点が改善された場所は特に存在しないこと。 せめてイベントシーンのスキップ機能ぐらいは搭載してもらいたかった点である。 総評(デュアルショック) オリジナル版以上に幅広い難易度に対応した作品。現在のバイオシリーズとは操作体系が異なるものの、シリーズ入門編としては有力な選択肢だろう。
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バイオハザード0 出版社 講談社 カプコン カプコン 出版年月 2002年12月 2003年1月 2003年1月 ISBN 978-4-06-339667-6 978-4-575-16357-5 978-4-7577-1298-0 税込価格 1,320円 1,320円 1,430円 ゲーム概要 2002年11月21日発売。ハードはGC。
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検問所 CheckPoint 1 2 CheckPoint 1 2 3
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【作品名】バイオハザード5 【アルバム名】バイオハザード5 オープニング/テーマソング 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥150均一(アルバム価格¥300) □■iTMS■□ 【作品名】バイオハザード5 【アルバム名】バイオハザード5 (オリジナル・サウンドトラック) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】18曲 【価格】¥150均一(*パーシャルアルバム) □■iTMS■□
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1351.html
バイオハザード 2 632バイオハザード2sage04/09/28 02 17 48 ID il3C5sXd ■要約版 新人警官のレオンは、兄を訪ねてきたというクレアと共に、ゾンビに占領されたラクーンシティの脱出を試みるため、警察署を目指す。 そこの留置場で生き残っていた記者から、この騒動の原因となったアンブレラ社の実態を知る。 レオンとクレアは生き残りの少女シェリーと出会い、ゾンビ化するウィルスを作り出したアンブレラ社員に遭遇する。彼は研究成果を独占すべく、自身の体にウィルスを投与し、怪物へと変貌していた。さらに娘であるシェリーの体に子孫繁栄のため胚を埋め込んでしまう。一行はシェリーの治療方法と脱出経路を求め、アンブレラ研究所へ向かう。 研究所でウィルスワクチンを作り、シェリーは無事回復。 しつこく追いかけて来ていた怪物も倒し脱出。一行はアンブレラを潰すと誓う。 ※それぞれの主人公に表編・裏編が存在するが、ストーリー上の大きな違いはない ここではクレア表、レオン裏で進める ■プロローグ 恋人との大喧嘩が原因で、出発が遅れた新人警察官のレオン 彼がラクーンシティに着く頃には、とうに日が落ち、あたりは闇に染まっていた 一方、クレアは突然連絡が途絶えた兄クリスを探す為、単身ラクーンシティに訪れる 大型バイクを駆る彼女が街の食堂前に愛車を止めた頃、やはり辺りは真っ暗闇になっていた 人気のない大通りを走っていたレオンは、女性の死体を発見する 死体を調べていると、あちこちの路地から住民が現れ、こちらへ向かって歩み寄ろうとしていた ふらついた足取りに異様さを覚えたレオンは銃を向けるが誰も反応しない ふと足元を見ると確実に死んでいたはずの女性が彼の足を捕らえ、今にも噛み付こうとしていた レオンは彼女を撃ち、周りの住民たちにも銃撃を加えたが、誰一人として倒れない 路地裏に追い込まれたレオンは物音を聞いて咄嗟に銃口を向けたが、 そこにいたのは本物の生きた女性、クレアがいた レオンとクレアは路地裏を抜け、放置されたパトカーに乗り込み猛スタートを切った 混乱する頭を落ち着かせながらも、自己紹介をする二人 その背後には大型のトレーラーが迫っていた 突然、後部座席から青白い手がクレアに掴みかかった ゾンビ化した男が車内に潜んでいたのだった ハンドル操作を誤った車は街灯に激突し、 ゾンビはフロントガラスを破って車外に飛び出された 一息つく間もなく、背後から放置車両を弾き飛ばしながらトレーラーが迫る 二人が車外の右と左に飛び出した直後、トレーラーが突っ込み大爆発が起こった 炎上する車に道を分けられたレオンとクレア 2人は警察署で合流することを決め、長い夜の一歩を踏み出した 634バイオハザード2sage04/09/28 02 21 50 ID il3C5sXd ■ゲーム本編 警察署へ辿り着いたクレアは、重傷を負った警察官に出会う。男はこの騒動の原因となったアンブレラの報復を恐れ、正体を暴こうと呼び掛ける洋館事件(バイオ1)の生き残りの言葉を無視してしまったことを後悔していた。男は治療を拒み、クレアに生き残りを探すよう依頼した。 一方、レオンは警察署の裏にあるヘリポートに到着していた。ふと見上げるとアンブレラのヘリが飛んでおり、警察署に謎のタンクを落下させ、夜空に消えて行った。建物に入ると、タンク内部からコートに身を包んだ2mをこえる大男が現れ、レオンに襲いかかった。レオンの反撃に一切の感情を見せない大男の正体は、アンブレラの新生物兵器「改良型タイラント」だった。無法地帯と化したラクーンシティを絶好の実験場と見た、アンブレラによる企てだった。レオンは何とかこれを倒すが、部屋を移動した際、地に伏していた筈の巨人が姿を消していることに気づく。 ・備考 以降、裏編の主人公はたびたびタイラントに襲われることになる 635バイオハザード2sage04/09/28 02 23 18 ID il3C5sXd 捜索の中、クレアはゾンビに追われる少女を発見する。彼女の後を追うと、レオンと再会。少女は見失ってしまった。警察署内も安全な場所ではないと悟ったクレアは脱出ルートの発見をレオンに頼み、クレアは少女の捜索を行うことにする。レオンはクレアに通信機を渡し、再び二手に分かれた。 クレアは墜落したヘリに遮られた扉の前で、不審な悲鳴を聞く。押収物倉庫で入手したプラスチック爆弾でヘリを爆破すると、奥には豪奢な署長室があった。悠々と椅子に腰掛ける警察署長の前には、先刻の悲鳴の主である美女が横たわっていた。署長は彼女の死を悼みながらも「どうせ皆こうなる」と自暴自棄な様子だった。 クレアは奥へ進むと、隠し倉庫で少女シェリーを見つけ出す。シェリーは相手がゾンビでないとわかり、安心して泣いてしまった。街よりは安全だという親の忠告で、警察署に訪れていたのだった。クレアは一緒に行こうと促すが、少女はゾンビよりも大きな化け物が自分を探していると言って怯えている。その言葉に応じるかのように謎の咆哮が響き渡り、驚いたシェリーは走り去ってしまった。 道を引き返すと署長の姿はなく、代わりに彼の手記を発見する。密かにアンブレラと繋がりのあった署長は、この現状に絶望し、署員の脱出経路を断った上で人間狩りに興じていたのだった。 637バイオハザード2sage04/09/28 02 25 43 ID il3C5sXd 警察署の地下を捜索するレオンは、謎の女性エイダと出会う。とある記者を探しているという彼女に協力し、留置場で記者を発見する。彼はこの騒動について何やら知っているらしいが、真面目に答えようとしない。レオンは外に出ろ、と気色ばむが記者はそれに応じず、外に居るのはゾンビだけではないと意味深な言葉を返す。同時に何処からか謎の雄叫びが響き渡った。 2人は記者から聞いた下水処理場への抜け道に向かう。レオンの協力で下水処理場通路へ侵入したエイダは、ばったりとシェリーに出くわす。驚いたシェリーは慌てて逃げ去り、ペンダントを落としていった。エイダは別ルートを探すと言って姿を消し、レオンは単独行動に戻った。 638バイオハザード2sage04/09/28 02 27 41 ID il3C5sXd クレアは署長室の隠し通路を進むと、署長に銃を突きつけられる。鬼気迫る表情でにじり寄る彼は、何故か苦しげに胸元を押さえていた。クレアは、アンブレラの研究員ウィリアム=バーキンが署長に宛てたメールについて問うと、署長は洋館事件を起こしたTウィルスとは比べ物にならない究極の生物兵器、シェリーの父であるウィリアムが開発した「Gウィルス」のことを語る。それにより生み出された怪物が既に署内にいるのだと言う。来るべき破滅にクレア巻き込もうとした署長だったが、突如として苦しみ始める。署長は怪物によってG増殖の為の寄生体を植え付けられていた。もがく彼の体内から、肉を食い破りながら甲殻類を思わせる奇妙な生き物が現れ、署長は無惨な死を遂げる。 地下へと逃げた寄生体の後を追って下水道へ向かう。姿を現したGが襲い掛かってくるが、何とかこれを倒し署長室でシェリーと再会。新たな道を求めて下水処理場へと向かった。 一方、捜索を続けるレオンの耳に突然の悲鳴が届いた。声の元へ駆けつけると、深手を負った記者が格子の前に倒れている。署長を襲ったGが記者の前にも現れていたのだ。息も絶え絶えの記者は、ウィリアムと署長の癒着の証であるメールの写しをレオンに渡し、彼らの悪事を暴いてくれと言い残して絶命する。遅れて現われたエイダはメールに記されていた薬品工場へ去り、直後に無線を寄越してきたクレアも警察署を離れ下水道へ向かうという。引き止めるレオンを女性陣は完全に無視。 「全く女って奴は!」 レオンは沈黙する無線機に怒りをぼやいた。 415バイオハザード2sage05/01/24 03 21 42 ID zjeCdF0i レオンは先行するクレア達を追い、警察署地下の浄水室にたどり着く。しかし、おぼつかない足取りで金髪の男が立ち塞がり、聞き覚えのある咆哮を発する。同時にめきめきと異音を上げ、男の体が数倍にも膨れ上がり、右肩に開いた亀裂から彼を印象付ける巨大な目が現れる。これこそが記者を引き裂き、署長の体内に寄生体を埋め込んだ怪物、 G だった。 レオンはこれを倒すと、Gは自ら欄干を乗り越え、底知れぬ暗がりへ落ちていった。奥へ進むと、排水構内を滑り降りてきたエイダと再会する。レオンは声を荒げて彼女の軽率な独断先行を責めたが、彼女は全く動じていない様子だった。 一方、下水道南口。 通路への扉を開こうとしたクレアとシェリーの前に、レオンとの戦いで姿を消したGが現れる。怯えるシェリーを励まし、一瞬を狙って通路内へと駆け込んだ。ほっと息をついた瞬間、シェリーは排水溝の隙間から水路へと引き込まれ、二人は離れ離れになってしまった。 ひとり通路内をさまようシェリーは、誤ってダストシュートに落ちる。シェリーはゴミの山に叩きつけられ、気を失ってしまう。力なく呻きながら横たわる少女の体に、ふと影が差した。その後姿は、紛れもなく先刻逃れきった筈のGだった。 シェリーを探して通路を急ぐクレアの目前に、突如現れた金髪の女性が銃を突きつける。彼女はクレアをアンブレラのスパイと思い込み、夫のGウィルスが目当てだろうと憎々しげに吐き捨てる。彼女はシェリーの母親アネット=バーキンだった。クレアはシェリーがこの下水道ではぐれたことを知らせると、アネットは見る見るうちに蒼白になった。 「なぜこんなところへ?ウィリアムが狙っているのよ!?」 416バイオハザード2sage05/01/24 03 23 25 ID zjeCdF0i アネットはこの街が地獄と化した理由を語った。 ウィリアムはアンブレラの思惑に背きウィルスの独占を図ったが、アンブレラが仕向けた特殊部隊の強襲を受け、ウィルスは奪われてしまう。瀕死のウィリアムは隠していたGウィルスで怪物に変貌してしまい、下水道を駆ける特殊部隊を皆殺しにする。アタッシュケースから漏れたウィルスは下水道のネズミに感染し、街を侵食していったのだった。 出所を語ったアネットは、Gと化したウィリアムは理性や記憶を失い、遺伝情報の近いシェリーに、子孫を残す為の 最適の宿主として狙っていることを告げる。そこにシェリーの悲鳴が響き渡り、はっと顔を上げた二人は左右に別れ、それぞれシェリーを探して駆け出した。 下水処理場を進むレオン達は、アネットとはち合わせる。レオンはエイダに向けられた銃撃をかばい、傷を負って気絶してしまう。怒りに燃えるエイダは反撃をするが、不意を突かれ、銃を弾き飛ばされてしまう。エイダがアンブレラシカゴ支部のジョンの恋人だと知ったアネットは、彼はゾンビになって死んだと言い、Gウィルスを狙う者は皆死ぬのだと笑う。その直後、アネットは先程エイダが拾ったシェリーのペンダントに気がつく。動揺した彼女の隙を突き、エイダは彼女を処理プールへ転落させた。ペンダントを開くと、二重底の仕掛けの下には、Gウィルスのアンブルが隠されていた。 417バイオハザード2sage05/01/24 03 28 44 ID zjeCdF0i シェリーを探すクレアは、集積プールのゴミ山で彼女を見つける。しかし突如として黒い水面が泡立ち、ウィルスによって変異した巨大ワニが襲いかかる。怪物を退けシェリーを介抱すると、彼女のそばから、あの甲殻を持つ生き物が逃げ去る。目を覚ましたシェリーは謎の腹痛を訴え、悪い予感を覚えつつも彼女を励まし、その場を後にした。 気絶していたレオンは目を覚まし、エイダを探して集積プールにたどり着く。対岸にいるエイダに呼びかけた直後、先程クレアを襲った巨大ワニが現れる。道幅一杯に迫る巨体に押され防戦一方に追い込まれるが、高圧ボンベを利用して巨大ワニを爆死させる。 エイダはケガを負ったレオンを手当てし終わると、恋人のジョンが死んだと呟いた。聞き返すレオンに対し、エイダはただ静かに首を振り、先を急ぐよう彼を促した。 18 :大神 ◆l1l6Ur354A2006/11/30(木)08 44 21ID oUPYDT8b0 クレア達はロープウェイで廃工場にたどり着き、巨大なエレベーターに乗り換え、アンブレラの秘密研究所を目指す。エレベーター上の電気機関車内で待っていると、シェリーの腹痛が悪化し、高熱を出して倒れてしまう。アネットが恐れていたとおり、Gによって胚を植えつけられるという最悪の事態が起こってしまっていた。クレアは脱出手段だけでなく、彼女の体内に巣食う破滅の芽生えを防ぐ方法も探さねばならなくなった。 遅れて来たレオン達はロープウェイを呼び戻し、廃工場を目指す。発車して間もなく招かれざる同乗者が天井に取り付いている事に気づかされる。天井を突き破って何度も繰り出される巨大な爪に銃撃を加え続け、何とか撃退に成功する。姿を消した怪物の不気味な影を感じながらも、二人は先へ進んだ。 19 :バイオハザード2:2006/11/30(木) 08 47 26 ID oUPYDT8b0 突如、クレア達が乗ったエレベーターは音と共に揺れ、獣のような唸り声がとどろいた。車外へ飛び出し振り仰ぐと奇妙な化物が電気機関車の天井に陣取り、彼女を見下ろしていた。恐らくかつては人間であっただろうと分かる怪生物は変形を始めた。辛うじて人の形をしていた頭部が左胸の中に沈みこみ、代わりに右肩の肉がめりめりと音を立てながら盛り上がって新しい頭となる。右腕に比べて不釣合いに太い左腕を掲げると、その先端から巨大な爪が肉を割って飛び出した。次の瞬間、化物はクレア目掛けて飛び降りてくる。レオン達が乗ったロープウェイと共に、娘の後を追いかけてきたウィリアム=バーキンとの初めての対決が幕を開けた。 なんとかこれを撃退したクレアは、秘密研究所に到着する。クレアは警備室のベッドにシェリーを横たえ、お守りだと言って、自分ベストをシェリーに着せた。両親に遊んでもらえず、ずっと一人ぼっちだったがもう寂しくないと言うシェリーは、その言葉とは裏腹に泣き出してしまう。そんな姿に、クレアは何としても彼女を救いだそうと、硬く決意した。 20 :バイオハザード2:2006/11/30(木) 08 50 10 ID oUPYDT8b0 タイラントの追跡から逃げながら、レオンは達は研究所へ向かう。彼らが乗るエレベーターの電気機関車に何物かが襲い掛かる。唸り声と共に、エイダの背後から巨大な爪が飛び出し、彼女の背中を引き裂いた。クレアの攻撃から復活したGは、腹部から二本の副碗を生やし、一回り近くも巨大化して、更に人の姿からかけ離れた怪物に成り果てていた。激闘の末、全身から血を滴らせたGは、驚異的な跳躍力で上空へと姿を消した。激しい戦いの影響か、エレベーターはオーバーヒートを起こし、緊急停止した。 意識を取り戻したエイダは、足手まといの自分を置いて一人で逃げろと呟く。レオンは「生きてここを出るんだ、待っててくれ」と力強く励まし、電気機関車を出て行った。 347 :バイオハザード2:2007/01/01(月) 10 43 47 ID czljH99k0 低温実験室で作ったヒューズにより、途断していた研究所の電力を復活させた後、 いよいよ本格的な探索に乗り出したクレアの前に新たな生物兵器が現れる。 洋館事件の「プラント42」をベースに作り出された「イビー」と名付けられたこの怪物は、 人間大の「歩く植物」で、彼らに半ば支配された研究所内部は 放棄された植物園のような有様となっていた。 化物たちを葬りつつ階下のCエリアへ達したクレアは, そこで地下ホーム直通ゲートと記された通路を発見するが、頑丈なシャッターで塞がれていた。 シャッターを開く為のMOディスクを探してクレアは更に内部へと侵入する。 緊急停止したターンテーブル上からダクトを伝い、研究所内通路へと着地したレオンの背後で モーター音が響いた。 動力が回復して、テーブルが再下降を始めたらしい。 突き当たりのエレベータを使い、後を追おうとするが電源が入っていない。 溶鉄プールで電源を入れ、道を戻ってエレベータに乗り込むと、反対側にも扉がある。 マスターキーを使う事により非常ルートを開けるようだ。 エレベータを使って到着した降車場はゾンビの巣窟となっていた。 群がる敵をなぎ払い、電気機関車にたどり着く。 だが、重傷を負って座席に横たわっていたはずのエイダは車内から忽然と姿を消していた。 348 :バイオハザード2:2007/01/01(月) 10 44 36 ID czljH99k0 エイダの姿を探し、また脱出方法を探して研究所内を奔走するレオン。 P-4レベル実験室で動力室のカギを発見したレオンは動力室へ向かう。 先刻進入してきたダクトがある通路を駆け抜けようとしたその時、足元に銃弾が跳ね、火花を散らした。 振り返ると先刻下水道で遭遇したあの金髪の女性が、怒りに燃える目でこちらを睨みつけている。 「よくも夫を!分かってるわよ、G-ウイルスが目当てね」 エイダに貯水プールに落とされた後、いかなる手段を使ってか、彼らの後を追ってきたアネット=バーキンだった。 夫の遺産を簡単には渡さない、とアネットは何かのアンプルを握った指をレオンに向かって突きつけたが、 所で一緒にいた女は?お仕事中かしら?と何故か急にエイダの行方を聞いてくる。 急に現れた素性もよく分からない女性に、敵意もあからさまに訳の分からない事を言われて 面食らうばかりのレオンだったが、彼女の言葉に不穏なものを覚えて問い返すと、アネットは 「あんた、何も知らないの?おめでたいわね!」 いかにもひとを小バカにした風に笑い声を上げた。 つづくアネットの言葉にレオンは耳を疑った。 アネットがこの研究所から引き出したデータによると、エイダはG―ウイルスを奪う為にどこかの組織が送り込んだ工作員で、 エイダが恋人だと言っていた研究員のジョンも、アンブレラの情報を盗むための足がかりだったというのだ。 彼女はそんな女じゃない、と信じようとしないレオンに向けてアネットは銃の狙いを定めた。 「そんな事はどっちでもいいわ。お前はもう死ぬんだから!」 しかしすんでの所でその撃鉄が引かれる事はなかった。 やはりレオン達の後を追っていた不死身の追跡者、あの禿頭の大男が突如として天井から現れたのだ。 アネットは驚き、逃げ去った。 ある意味で彼はレオンの恩人であるが実際は単に死神がもっとタチの悪い死神に摩り替わったに過ぎない。 新たに現れた死の運命に対抗する為、レオンは武器を構えるのだった。 349 :バイオハザード2:2007/01/01(月) 10 46 27 ID czljH99k0 大男を倒し、動力室へ至ったレオン。通路を進む彼の背後に不気味な影が地響きを立てて降ってくる。 先刻倒したばかりのあの大男が、例にもまして異様な回復を見せて彼を追ってきたのだ。 通路を後じさり、奥に向かって駆け出したがその先には壁しかない。 追い詰められたレオンが腹をくくって振り返った時、大男が突然響いた銃声と共に、わずかに前につんのめった。 「逃げて!」ゆっくりと振り返る大男の巨体の陰から見えたのは、赤い服をなお赤く血に染めたエイダの姿だ。 のしのしと歩み寄ってくる男にエイダは立て続けに銃撃を見舞ったが、 その歩みの速度すら緩めさせる事が出来ない。 あえなく弾切れになったのにも気付かず更に数度引鉄を引いてから、予備のカートリッジを取り出そうとした所で 首根っこを掴まれて、エイダは高々と宙吊りにされた。 しかし照準と身体の自由をほぼ奪われて、それでも彼女はあきらめなかった。 手早くリロードを済ませると、敵の顔面目掛けて弾丸の連打を浴びせかける。 この攻撃は少なからず大男にダメージを与えたようだったが、その代償として彼女はメインシャフトに叩きつけられた。 顔を覆い、ふらつきながら歩きだした直後、大男はバランスを崩し、遥か階下の溶鉄プールへと落ちて行った。 血の池の中にうずくまるエイダの肩を駆け寄ったレオンが抱くと、そんな状態になってさえ、エイダは彼に逃げるよう促した。 「俺たちはチームだ。一緒に行こう」 声を詰まらせたレオンの言葉にエイダは首を振り、とぎれとぎれに呟いた。 「私はただの女よ。あなたを愛した女……」 二つの視線が絡み合う。 ひしゃげたメインシャフトがショートする火花を浴びながら、二人はそっとくちづけを交わした。 けれども過酷な状況を共に駆け抜けた彼らの間に急激に燃え上がった愛情は、 しかとそのぬくもりを確かめる間もないまま、むなしく断ち切られた。 レオンの二の腕に添えられていたエイダの指が滑り落ち、ぱたりと床を叩く。 はっとして身を起こしたレオンに溜息のような声だけを残して、更に大量に出血したエイダの体から全ての力が失われた。 「エイダ……嫌だ……エイダ―――!!」 レオンの上げた絶叫を、破壊されたメインシャフトが起こす地鳴りが飲み込んでいく…… 350 :バイオハザード2:2007/01/01(月) 10 48 48 ID czljH99k0 最奥のP-4レベル実験室でラボのカードキーを発見、戻ろうと部屋を出たクレアの鼻先に、突然銃口が突きつけられた。 「よくもウィリアムを…許さない!」 ウィリアムの人としての最後の場所からクレアが現れたせいで (アンブレラの強襲部隊がウィリアムを射殺した部屋がP-4レベル実験室) その時の記憶がフラッシュバックしたのか、自らが新たに作り上げた G ウィルスのサンプルを手に 「夫の残した偉大な研究を今から私が受け継ぐ」 と歯をきしらせるアネットだったが、シェリーが宿主にされて殆んど意識が無い現状をクレアから聞かされ、激しく動揺する。 その時、もう今夜何度聞いたか分からない程に聞き慣れた咆哮が二人の耳を打った。 凍りついたようになったのも束の間、 「ウィリアム…」 呟いて、駆け出したアネットの眼前に、 G が天井のダクトを破り、飛び降りてきた。 「ウィリアム。生きてたのね…」 呆然と呟く彼女は正気をなくした彼女の夫に取って最早ウィルスを持つものでしかなく、 彼はアネットに無感情に鉤爪を振り下ろした。 悲鳴にクレアが駆けつけると「ウィリアムが生きてる。彼は更に強く成長してるわ」 全身を血に染めたアネットは息も絶え絶えに語り、娘の名を呼んだ。 シェリーを救う方法を必死で問うクレアに、アネットは震える手で数枚の紙からなるファイルを差し出した。 「娘を助けて…そして悪いママだったけど―――愛していたと伝えて」 最後にもう一度、シェリーと言いかけて果たせず彼女は動かなくなった。 エイダを床に横たえ、レオンはゆっくりと立ち上がった。 頭上では無機質なコンピュータ音声が研究所爆破装置の作動を繰り返し告げ、無情に彼を急きたてている。 愛した人の死を嘆くため、立ち止まる事は今の彼には許されない。 今は逃げ延び生きるため、ひたすら走り続けなければならない。 それが、彼女が最後に望んだ事だったから。 「君を忘れない……さよなら、エイダ」 固い決意を込めた別れの言葉を呟くと、レオンはエイダが叩きつけられたせいで メインシャフトのコンソールから床に跳ね飛んでいたマスターキーを拾い上げ、まっしぐらに駆け出した。 彼が部屋を出たその直後、煮えたぎる鉄の中から巨大な爪が飛び出すと、 炎を発するほど熱された鉄の熱さをものともせずに、溶鉄プールの縁をがっしりと引っ掴んだ。 483 :バイオハザード2:2007/01/09(火) 20 42 47 ID n03vPJF20 「……爆破装置が作動しました。繰り返します。爆破装置が作動しました。 停止することはできません。研究員は最下層のプラットフォームから非常車両で脱出してください……」 その緊急放送はアネットの亡骸の側から立ち上がったクレアの耳にも届いていた。 モニター室まで引き返したクレアをビープ音が引き止める。 見上げると居並んだモニターの一つにレオンの姿が映し出されていた。 トランシーバーを取り出したクレアは回線を開いて呼びかけ、モニターの中のレオンが慌てて無線機を取り出した。 「クレアか?今どこに?」レオンの質問にモニター室よ、と答えた後 クレアは警備室のシェリーを連れて先に逃げるよう、レオンに言った。当然レオンはクレアはどうするのかと聞いたが 「私はまだやる事があるの。頼んだわよ!」 早口に言って、クレアはさっさと通信を切ってしまい、それっきりうんともすんとも応答しない。 仕方なくレオンは警備室を目指し、走り出した。 警備室の簡素なベッドに横たえられていた少女は具合が悪いのか辛そうな様子だったが、 クレアが待ってる、と言うレオンの声に顔をこちらへ向けた。 「クレアが?」 乱れがちの息の下から苦しげに問う少女にレオンは頷き、彼女をそっと抱き上げてエレベーターへと向かった。 入ってきた扉とは反対側の扉の操作盤にマスターキーを差し込むと、モニターに新しいルートが示される。 通路を切り替えているらしい幾度かの振動の後、エレベーターは最下層のプラットホームに到着した。 扉を出ると目の前に、頑丈そうな貨物列車が発車の時を待っている。 シェリーを乗務員室の長椅子に横たえ、レオンは運転室に入った。 運転室は薄暗く、作動レバーは動く気配もない。動力が供給されていないためこのままでは動かせないようだ。 手段を探してホーム脇のゲートを潜ると地響きが起こり、爆発五分前のアナウンスが流れた。 いよいよぐずぐずしてはいられない。レオンは歩道橋を駆け抜け、反対側のホームへ向かう。 484 :バイオハザード2:2007/01/09(火) 20 44 05 ID n03vPJF20 階段を下りた所に頑丈そうなバーに守られた大容量プラグの収納庫があり、そこでジョイントプラグを手に入れた。 奥の突き当たりに扉がある。開くと再び地響きがレオンを襲った。爆発が近いのかもしれない。 部屋の両脇にある溶鉄プールからも不穏な火柱が上がっている。 部屋の奥に列車への電力供給用らしい装置を見つけたレオンは差込口にプラグを差して、レバーを倒した。 警告音と共にモニターにメッセージが出る。 非常モード起動の為電力供給が一時ストップし、その後電力回復と同時に非常列車が起動されるようだ。 かしゃん、と何かが切り替わる音がしてライトが消える。 残った非常灯の心許なげな光を押しのけ、室内は両脇のプールで溶ける鉄が発する不気味な仄明かりに支配された。 と、そのオレンジに光る海の中から何かが飛び出し、ずしりと重い音をさせて床の上に降り立った。 巨大な爪、しかしそれはあの G ではない。 度重なる戦闘によって幾度も傷付けられ、そのたびに立ち上がり、 それゆえ更に与えられ続けたダメージは、全身を灼熱の海に沈められるまでに至って遂に彼の戒めを解いた。 身に付けていたコートは燃え尽き、隆々とした上半身は炎に包まれているというのにその無表情は小揺るぎもしない。 両腕に備えた巨大な爪を高々と振りかざし、大男は、いやアンブレラの生物兵器、 量産型タイラントは耳が割れるほどの雄叫びを上げた。 避難していた研究員達の末路だろうか、白衣を着たゾンビで一杯のラボの奥にMOディスクを見つけたクレアは それにより、脱出用の通路へ至っていた。通路を過ぎたカーゴルームの突き当りには巨大なリフトがあり、 これを使えば通常は資材搬入出用、緊急時は脱出用となる特殊高速車両が停車しているプラットホームに 抜ける事が出来る。 リフトに近づくと床が激しく揺れて、緊急アナウンスが聞こえてきた。 爆破五分前だという。急いでリフトの呼び出しボタンを押し、到着を待つ。 階数表示が点灯する。しかし、ランプが三つも点かないうちに、頭の上でイヤな音がした。 そう、何かが天井の鉄板を殴りつけているような…… 二歩、三歩、後退した所で鉄板が折れ曲がり、 G が姿を現した。 前見たときよりも更に猛々しい姿に変形している。元が人間だったとは思えないくらいだ。 悪趣味な天使のように広がった背後の副腕をかわし、与えたクレアの攻撃に悲鳴じみた声をあげ、 G は床にくず折れた。だが安堵したのもつかの間、一声高く雄叫びを上げると G は更なる変形を始めた。 上半身が膨れ上がり、無数の牙がたてがみのように首周りを覆う。 体型は最早二足歩行の為のものではなく、四足獣、さながらライオンかイノシシのようだった。 それはつまり、小回りを捨て、強力な突進力を得た事を意味していた。 だが、資材の間を跳ね回る敵に照準を狂わされ、時には突進で壁に叩きつけられてもなお、 クレアは立ち上がり攻撃を続けた。 彼女には、シェリーがいた。背中に守る者を庇ったクレアの前に遂に巨大な怪物は横たわり、クレアは最後の戦いを制した。 485 :バイオハザード2:2007/01/09(火) 20 46 19 ID n03vPJF20 両腕の爪により攻撃力が格段に上がり、更にスキを見せれば一瞬で距離を縮めてくる、 これまでにないタイラントの素早さにレオンは苦戦を強いられていた。 その上今回は時間というもう一つの敵がいる。 一向に膝をつく様子のないタイラントに焦る内にもタイムリミットは刻々と迫ってくる。 もう駄目かと思われたその時、頭上の通路に人影が差した。 「これを使って!」 確かに聞き覚えのある声が投げ落としたのは、戦車でも吹っ飛びそうなロケットランチャーだ。 「エイダ、君か!?」 わが耳を疑いながらもレオンは問いかけたが、胸元に金のペンダントを光らせた影は彼に応える事もなく そのまま姿を消してしまった。 後ろ髪を引かれる思いでレオンはしかし彼女の物騒な置き土産に駆け寄り、担ぎ上げた。 「これで終わりだ!」 狙いを付けたレオンの叫びと共に引き金は引かれ、白煙を上げて飛び出したロケット弾が タイラントに向かって一直線に飛んでいく。 その威力は凄まじく、轟音と共に不死身の追跡者の体は四散し、二度と立ち上がることのない肉片となった。 レオンが構えた武器を下ろすのと同時に電源が回復し、列車への電力供給が始まった。 道を後戻って列車を動かさなければならない。 ホームにはどこから迷い込んだのか、恐らく実験用サンプルだろう、全裸のゾンビ達が緊急放送も知らぬげにさまよっている。 勿論感傷など感じよう筈もない。 レオンは掴みかかってくる彼らを掻き分けて非常トンネルへ続くゲートを開くと、列車の中へ駆け込んだ。 もう待っている時間も通信をする時間もない。クレアが来る事をただ信じて、レオンは重い発車レバーを押し上げた。 まるで眠りから醒めるように運転室の全てのモニターに色とりどりの明かりが点り、列車がゆっくりと動き出す。 崩壊の前兆か、天井から大量の砂埃が降ってきた。 祈る思いで待つレオンの眼に、砂塵舞う通路の奥のクレアの姿が映る。 「クレア、こっちだ!」 思わず扉から身を乗り出し、必死で叫んだ。 気付いたクレアが脱兎の勢いで駆け寄ってくる。 片手をドアのふちに掛け、もう片手はクレアを引っ掴まえんばかりに振り回してレオンは尚も叫び続けたが、 先頭車両がトンネルに入り、危うく乗り出した体ごと両断されそうになってすんでの所で身をかわした。 目を白黒させ、息をついた所で後続の貨物室のドアが開き、クレアが客室に入ってくる。 大きく開け放たれた貨物室の荷物積み込み口から車内に飛び込んだのだ。 再会を喜ぶ間もなく列車が激しい揺れに襲われ、座席のシェリーが床に放り出される。 「シェリー!」叫んでクレアは駆け寄ろうとしたが、 「伏せろ!」レオンに怒鳴られ反射的に身を伏せる。 遂に爆破装置が作動して、爆発が始まったのだ。 「シェリーの意識が……!」 シェリーを庇ったレオンが身を起こし、顔色を変える。先程のひどい揺れにも最早シェリーは眼を閉じたまま反応しなくなっていた。 絶体絶命かと思われたその時、クレアが懐から緑色の液体を封じ込めたアンプルを取り出す。 「ワクチンがあるわ。これを打てば……」 彼女が通信で言った「やる事」とはこれだった。 アネットの残したGに対する抗体の製法を元にクレアは研究所内を駆け巡り、ワクチンを作り出していたのだ。 486 :バイオハザード2:2007/01/09(火) 20 47 32 ID n03vPJF20 暗いトンネルの中を、猛スピードで列車が駆け抜けていく。 「クレア、どうなんだ」 目を閉じたままのシェリーを覗き込んで、焦りの色を見せつつ尋ねるレオンを制し、クレアはシェリーに呼びかけた。 「さあシェリー、起きて。お願い、目を開けるのよ!」 言葉そのものがシェリーに命を与えると信じているかのように、クレアは強い口調で少女に呼びかけた。 一拍の間、その後唐突にクレアの願いが通じた。 「クレア……ここは?」 戸惑って視線を左右にやるシェリーに「やったぞ!」「シェリー……」レオンとクレアは明るい笑顔を見合わせる。 そんな二人に状況を悟ったのか、 「ありがとう……」 シェリーははにかんだような微笑を見せた。 「終わったな」 立ち上がったレオンが息をつくと、「まだよ」その背に向けてクレアはきっぱりと首を振る。 「兄を、探さなきゃ」 レオンは 「そうだな。まだ始まったばかりだ」 頷いて、運転室の扉を開けた。 列車のヘッドライトが照らし出す、来るべき未来に向かって語りかける。 強い決意を秘めた、別れの言葉を。 「さよなら、エイダ」 「お守り、効いたわね」 クレアに言われてシェリーは背中を振り返った。 クレアのベスト、その背中には今正に爆弾を落とさんとする物騒な天使、そして「Made in Heaven」の文字がある。 「これからずっと一緒よ」 クレアは温かく微笑んでウインクを投げ、シェリーは彼女の優しい守り手に抱きついた。 487 :バイオハザード2:2007/01/09(火) 20 49 11 ID n03vPJF20 だが、その瞬間。 突如緊急列車は激しい揺れに襲われる。 ビープ音が鳴り響く中、レオンは慌てて運転室を飛び出し、クレアに状況を尋ねるが当惑した様子で首を振るばかりだ。 取り敢えず車内の様子を確かめようとレオンが客室を出ると、コンピュータ音声の緊急放送が入った。 バイオハザード発生の危険があるためこの列車は強制処理モードに入り、爆破されるというのだ。 余りの事に驚く内に、背後でドアがロックされてしまう。車内のクレアにもどうしようもないようだ。 結局前に進むしか取る手がなく、後続の貨物車両へと向かう。 最初の車両には何もない。通り過ぎ、二番目の車両に足を踏み入れた所で天板をブチ抜いて太い鞭が降ってきた。 否、太い鞭と見えたのは長くぬめった奇妙な触手だ。 大慌てで身を翻し、一番目の貨物車両まで駆け戻った所で更に二本の触手が伸びてきて出口のヘリに自らを引っ掛け、 それに引っ張られて巨大な本体が現れた。 赤と緑のグロテスクなイソギンチャクの中央に長い首、 両脇に異様に充血した赤い両眼を埋め込んだとしか形容しようのない怪生物。 それが幾体ものゾンビやその他の化物たちを飲み込み再生進化を繰り返した結果暴走し、 肉体を保つ事が出来なくなったウィリアム=バーキンの哀れな姿だった。 レオンは残された僅かな気力体力、そして武器弾薬の全てを振り絞り、この最後の敵と戦った。 巨大化しすぎた為に敵の動きは鈍く、長い四本の触手角以外脅威らしいものはなかったが、一晩中 (そう、この悪夢のような出来事は正しく悪夢の名の通り、たった一晩の出来事なのだ!) 戦い続けた彼の体は限界と言うのもおこがましいほど限界を通り越してしまっていた。 迫る刻限を示すかのようにじりじりと迫ってくる巨大な肉塊に長い長い夜を断ち切るとどめの一撃が吸い込まれ、 長い首がぐったりと倒れ伏した時には、レオンはもうほとんど貨物車の壁に背を付けんばかりになっていた。 軟体状の体がしゅうしゅうと音を立てながら液状化していく。 レオンは汗まみれの顔を拭い、振り向きもせずに貨物車両を後にした。 アナウンスが爆破装置の作動を告げている。 「各車両は順次、爆破されます。繰り返します……」「……そんな!」 理不尽な現実に抗議の声を上げてもどうにもならない。ドアを叩いてレオンが列車を止めるようわめいている。 「だめよ、運転室もロックされてるわ!」 クレアの絶望的な叫びにレオンは焦りの色を濃くしたが、 背後から響いてきたごぼごぼとした唸り声に気付いて息を呑み、身を翻した。 あの化物は一体何をどうすれば死んでくれるのか。 またぞろ復活した G が背後の車両を一杯に埋め、触手を伸ばすのももどかしいと言わんばかりに ずらりと牙が並んだ丸い口を開き、ぬるぬる迫ってきていた。 「クレア、どうしたの?」 不安そうに問いかけるシェリーに「下がってなさい」ぴしゃりとクレアは言った。 硬い表情に怯えながらもシェリーはこくんと頷いて部屋の端まで走り、運転室のドアに背中を押し付ける。 途端に轟音を上げてドアがひしゃげ、少女は悲鳴を上げて座り込んだ。 拍子に足元の排気口が目に映る。大人は潜れないが、子供になら通れる幅だ。だったら……! 二度目の打撃は怪物からの攻撃を想定して設計されていない貨物列車のドアには荷が重すぎた。 あっさりと吹き飛んだ扉の向こうには牙だらけの肉の塊がみっちりと詰まっている。 「何て事……」思わず低く呟いて、クレアはそこにいる筈の若者の名を呼んだ。 「レオン、どこなの!?」 488 :バイオハザード2:2007/01/09(火) 20 51 17 ID n03vPJF20 その叫びはレオンの耳に届かなかった。 もちろん死んだわけではない。これまでの地獄を駆け抜けてきた彼は、こんな所で死んでやるほど諦めがよくない。 彼の耳にあるのはただ轟々たる風の音。 列車の屋根に張り付いたレオンは背後を眺めやり、なおも追いすがろうとする触手達にうんざりとした薄笑いを向けた。 「……最高!」 背中で上がった金属音に、クレアは首を振り向けた。 「シェリー、何を?」慌てて制止しようとするがその時には開いた穴にごそごそと這いこむ後ろ姿が見えるばかりだ。 「電車を止めればいいんでしょ?」 できるもん!とでもいいたげな声にクレアは一瞬動揺するが、他に手立てがあるわけでもなし、 第一こういう時の彼女がガンとして聞かないのはとっくの昔に証明済みだ。 覚悟を決めたクレアは目の前一杯に迫る化物に振り返り、手を差し招いた。 「さあおいで、私が相手よ」 とは言うものの、このままでは一分も持たない間に追い詰められてしまう。 室内のあちこちに走らせたクレアの視線が床の一隅、金網になっている部分に止まる。 それを暫く眺めた後、クレアはタイミングを計るべく、睨むような視線を怪物に向けた。 運転室に入ったシェリーはコンソールの上を見回し、首を傾げていた。 「たくさんスイッチがあるわ。どれかしら?」 しかし彼女が考えても分かるわけがない。 適当な一つを押そうとしたところで間一髪、「シェリー!」天井が開いてレオンが現れた。 少女が顔を輝かせた次の瞬間、 G が列車に新たな一撃を加え、シェリーはよろめいて尻餅をつき、 その下では「もうダメ!」さかさまに列車の床にしがみ付いたクレアが珍しく弱音を吐いている。 「そこのスイッチだ!」 レオンが示す指の先、黄色と黒のエマージェンシーカラーで囲まれた赤いボタンをシェリーが掌でぱちんと叩く。 すると列車は火花を散らしながら緊急減速を始め、甲高い悲鳴の残響を残してほどなく停車した。 「出口だわ……!」 彼方に漏れる光を目にして、クレアは安堵の息を吐く。 シェリーの無事を確認するレオン。間もなくクレアも合流を果たした。 「みんな無事ね」 クレアの言葉に頷くのと同時に、窓ガラスが割れて触手が這い出してくる。 余計な相手の無事に、「しつこい奴だわ!」 舌打ちしたクレアの合図で全員が出口に向かって一斉に駆け出した。 車内から姿を消した獲物たちをまだ探しているのか、運転席に達した触手がフロントガラスを突き破る。 その瞬間。 爆破カウントがゼロを差し、タイムリミットを告げる、長く緒を引く電子音が鳴り響いた。 それに引き伸ばされたかのように G の不気味な瞳孔が細長くなって―――列車が次々に大爆発を起こした。 489 :バイオハザード2:2007/01/09(火) 20 52 52 ID n03vPJF20 「もう大丈夫よね……」 トンネル内をロケット砲さながらに駆け抜けた爆炎の残滓が、夜明けの空に黒々と上がるのを眺めつつ、 クレアは首をこきこき鳴らした。ふと傍らを見下ろして片頬を歪める。 「シェリー、ひどい顔だわ」 言われたほうはけろりとして「クレアだって」と応じ、二人は笑みをかわし合う。 その輪に混じる事もなく、レオンは厳しい表情でやおら立ち上がった。 「さあ……立つんだ」 「どうしたのよ。まだ何かいるの?」 不思議そうにクレアが問うが彼は答えず、「行こう。遊んでる時間はない」とただ促すばかりだ。 「行くって、どこへ?」 訳も分からず立ち上がったクレアが、遥か向こうに並ぶ町並みに向かって歩き出した背中に再度問いかける。 冗談とも本気ともつかぬ口調、しかしその瞳には強い意思を光らせレオンは相棒を振り返った。 「アンブレラをブッ潰すのさ!」