約 2,288,101 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/576.html
翌日 窓越しに聞こえる雨の音に起こされた俺は、予定時間より早起きしてしまったことを嘆いていた しかし、覚めてしまったものは仕方なく、もう一度寝るのも忍びない、というかもう一度寝るほどの時間もない …と、それは言い訳か 実際は昨日の出来事を思い出した頭の中がお花畑でチーパッパなのだ ―涼宮ハルヒと付き合うという事実 その喜びが、無尽蔵に押し寄せて実は昨夜もなかなか眠れなかった 思わず、今日の朝も早起きしてしまった、ということだ まぁ気を取り直して、外は雨…部室か ちゃっちゃと着替えて早めに行ってみようか ハルヒに少しでも早く会えるかもしれない とかそんなことを考え、心とは裏腹に降りしきる雨なんか気にも止めなかったのだが、今思えば ―雨はすべてを物語っていたのかもしれない そして浮き浮きしながらも淡々と準備を終わらせた俺はとっとと家を出る 久しぶりに登る坂道を越え、文芸部室に到着した 部屋に入れば…なんと誰もいない、もちろんハルヒもいない。残念 大きな期待が裏切られた時というのはその分落胆も大きいもので無気力にイスに座る しばらく何をするでもなく暇を持て余していると最初の登場人物 俺はハルヒを期待したのだが古泉だった 最大級の裏切りだ 「おはようございます、あなたが最初なんて珍しいですね」 諸事情で早起きしてな 「おやおや、遠足前の小学生みたいですね、そんなに涼宮さんにあえるのがうれしいんですか?」 昨日も会ってるだろうが、おまえはどこまで知っているんだ? 「どこまで…とは?涼宮さんと何かあったんですか?ぜひお聞かせ願いたいですね」 …しまった、つい口が滑った 気分が浮かれたいたのをいいわけにさせてくれ 「それよりも古泉、おまえはハルヒのスペシャリストじゃなかったのか?」 この言葉で話題をそらせれば御の字だ 「昨夜から妙に浮かれている、ぐらいしか僕にはわかりませんよ。それが負の感情じゃないから、こうやってあなたをいじれるんじゃないですか」 いじるとか言うな、気分が悪い さて、どうやってごまかそうか、そんなことを考えていたのだが 「あ、おはようございますぅ」 とわが麗しの… ハルヒと付き合うことになっても可愛いものは可愛い、そうだろ? 改めて、麗しの朝比奈さんのご登場である 「あ、そういえばキョンくんおめでとう、だよね?」 ちょっと待ってください朝比奈さん あなたは未来人であってこの古泉のように超能力者ではないはずなのに、いや古泉も超能力で心が読めるわけではないですが、どうして俺の心を読んでしまうのです? そんなに今の俺はわかりやすい顔をしていますか、そうですか 「いえ、そうじゃなくてこれは…」 とまで言って朝比奈さんは言葉をつまらせた そして 「ごめんなさい、禁則事項みたいです」 と続けた いったい何が禁則に当てはまったのか? ハルヒと俺が付き合うのはこの時間平面上の必然だったのだろうか? まあ、何でもいいか 朝比奈さんはこれから着替えるだろう、そう思って古泉を伴い、部屋を出ようとしたのだが、朝比奈さんに袖を捉まれる なんだ、どういうことだ? 「キョン君ごめんなさい、ちょっとだけ…ね?」 と、首を傾けた朝比奈さんはとても可愛かった …ハルヒに聞かれたらどうなるか、果てしなく恐怖だ その仕草に気をとられそうになるが、朝比奈さんが時計を気にした一瞬を見逃さなかった この感じは前にハカセ君を助けたとき… また、前みたいなことがあるのか? でも、未来人の直接干渉はタブーって言ってなかったですか?朝比奈さん 「あ、朝比奈さん?」 とりあえず何かを読み取ってしまった俺だが何をするのかまではわからない 中途半端な状況で俺の声は戸惑っていた その声で俺の心境を読み取ったか、朝比奈さんは堂々と時計を見始めた 「ごめんなさい、キョン君、強制コードなの」 嗚呼、そんな潤んだ眼で上目遣いを… 「それはどういう―」 俺の言葉は途中で止められた なんと朝比奈さんが俺に… 心の準備はいいか? 朝比奈さんが俺にキスをしてきたのである …そこ、嫉妬していいぞ ちょっとこんなとこハルヒにみられたら… その時、俺は本当にこう思ったのか思わなかったのか それほど、ぴったりのタイミングでドアが轟音をたてたのだ 「ヤッホー!み…」 轟音の先にいた人物、要するにハルヒだが ハルヒは言葉途中で絶句していた 当然か、俺が入ってきたときにハルヒが古泉とキスしてたら俺も絶句する やばいな、これは死んだかもしれん 美少女に 振り回されて オチはこれ ―俺、辞世の句 なんてやってる俺の予想を裏切り… ハルヒは目に涙を目一杯ため、駆け出して行ってしまった しかし、あの朝比奈さん(大)の言っていた「ちゅーまでなら許す」っていうのがいやはや、規定事項だったとはね …いや、落ち着いている場合じゃない 「ハルヒっ!!!!」 俺は走りだしていた 一番大切な人の笑顔を守るために 部室を出る時に朝比奈さんが「ウフフ、うまくいきそうです」といっていたのが聞こえた気がする 散々誰もいない学校を走り回ってやっと中庭で座り込んで雨の中泣いているハルヒをみつけた やばい、可愛いすぎて理性が吹っ飛びそうだ 「ハルヒ!!!」 俺は無我夢中で駆け寄った ハルヒは俺の声に気付いたのか、顔をあげると眉を釣り上げこう叫んだ 「キョンのバカッ!あっち行け!」 泣いたり怒ったり大変だなハルヒ …と俺のせいか しかし、あれだけのことをしたというのに頭ん中はやけに冷静だ まぁ、それもそうか あれは浮気ではなく事故なのだから 雨に濡れているのも原因の一つかね 「ホントは前からみくるちゃんと付き合ってて、あたしを弄んだだけなんでしょ!」 冷静な思考回路を巡らしてる間にハルヒがまくしたてていた うーん…人間って不思議なもので、心が冷静でも体が勝手に動くことがあるんだな ハルヒを抱き締めていた 「離せ!バカ!!」 叫びながらハルヒは俺のボディーに的確なブローを叩き込んでくる 世界を狙う気かお前は ここで俺が保証する、難なく獲れるよ、世界 なんて言っている場合ではなく、ブラックアウトしそうになる意識をなんとか保ちながら、痛みに耐えていた 今は耐えるんだ、耐えて耐えて耐え抜けば、そのうち痛みに慣れる だが、このままだと慣れる前にお星様が見える 仕方ない弁解を開始しようか 「ハルヒ、あれは事故なんだ」 言ってから俺はバカなことを言ったと思った どうしたら事故であんなことになる? 「…事故?」 俺の腕の中でハルヒが涙目の上目遣いという究極のコンボで俺を見る …って信じたのか?ハルヒは とりあえず、続きを話させてくれるようだ 「ああ、何を思ったか、朝比奈さんが急にキスしてきたんだ、何が起きたか認識できなくてな、その瞬間にお前が入ってきた、というわけだ」 事実をありのままに語った以上、これを華麗にスルーされたら俺は言葉を失ってしまう 「…え?…なんで…みくるちゃんが…?」 それは禁則事項らしい なので俺にわかるわけもなく、このキスが何をもたらすのか全然わからない 「さぁな、全然わからん」 古泉がいつもやるように肩をすくめてみせた ハルヒも少し落ち着いてきたし、ちょっとぐらいユーモアを入れてもいいだろう 「…?」 謎である旨を伝えるとハルヒは考えだした 考えて出てくるのならフロイト先生もびっくりだ しばらくハルヒはうんうんうなっていたが、なぞなぞの答えを聞いたときのような顔をして、こう話した 「なんだ、やっぱりキョンのせいじゃない」 ホワイ??なぜに?? 何か俺、朝比奈さんにしたのか?? そんな疑問が顔にでていたのだろうか、ハルヒがしたり顔で続けた 「と、とにかくあんたが悪いんだから罰ゲームよ」 やれやれ、自分が悪い理由を知らないまま罰ゲームとはね まぁ、それでハルヒの機嫌が治るならやすいものか 「何をすればいいんだ?」 できるだけ穏やかな、優しい笑顔で話し掛けた 俺だって早く仲直りしたい 「あ、あたしとキスしなさい」 顔を真っ赤にしたハルヒがそこにいた 「は?」 罰ゲームらしからぬ罰ゲームに思わず聞き返してしまった 「な、何よ、みくるちゃんとはキスしてあたしとはキスできないっていうの?」 そう言ったハルヒの顔にはいくばくかの焦燥が浮かんでいた 言っておくが俺は朝比奈さんとキスしたんじゃない 朝比奈さんにキスされたんだ 「ハルヒ、悪いが、罰ゲームは別のにしてくれ」 何で俺がこんなことを言ったかって? すぐにわかるさ 「…え?」 ハルヒの顔に浮かんでいた焦燥が悲哀に変わる かまわず俺は続ける 「俺は今からハルヒにキスをする、それは俺がハルヒにキスしたいからであって罰ゲームだから仕方なく、ではないんだ」 言いながらハルヒの濡れた髪を撫でる それを聞いたハルヒは滴る雫など吹き飛ばすような太陽の笑顔になった 「キョン、そこまで言ったからには生半可なキスじゃ許せないわよ」 俺は真っすぐ俺を見据えるハルヒの瞳に吸い込まれそうだった、いや吸い込まれていた 次の瞬間には俺の口唇はハルヒの口唇と重なり合っていた お互いの存在を確かめ合うような永い、深いキス 閉鎖空間を入れると2回目だが、お互いの気持ちが重なり合い、お互いの口唇を重ね合う、現実世界でのファーストキスだ 雨の中のキスなんてドラマティックこの上ない そんな自分とハルヒに酔い痴れながらそっと口唇を離した ハルヒはものたりなさそうな顔で、それでいて恥ずかしそうな顔をしていた 正直な話、俺も少し物足りないのだが、今は優先すべき事柄がある 「ハルヒ、部室に戻ろう」 そうなのだ、なんだかんだいろんなものを投げっぱなしにしてハルヒを追い掛けたからいつまでもここにいるわけにはいかない ハルヒは不満そうな顔をしていたが、俺が手を差し出すとそれを握り黙ってついてきた 部室への道程は二人とも無言だった だが居心地の悪さは感じない お互いがお互いの存在を確かめるための無言なのだ 幸せいっぱいの俺たちだったが、ハルヒのまわりを彩る‘不思議’の固まり達が、そしてハルヒ自身が平穏な幸せを提供してくれるとは思えない やれやれ、これ以上の厄介はさすがに勘弁だが、ハルヒとなら乗り越えられる気がするな
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/558.html
太陽がサボっているせいなのか、4月も近いというのに真冬並みに冷え込んでいた。 俺が外出という選択肢を排除し、家でぬくぬくと快適に過ごそうと決めたまさにその瞬間に携帯がうるさく鳴り出した。 携帯に表示されていた名前はやはりあいつだった。 「もしも・・・」 「今からあたしんちまで来なさい!!大至急よ!!5秒で来なかったら死刑だからねっ!!」 やれやれ、ったくあいつはいつも勝手だな。 悪態をつきながらも、せっせと出かける準備をする。 さてと、行くか。・・・って、おい。 俺はハルヒの家の場所なんか知らんぞ。しょうがない、ハルヒにかけ直すか。 と、携帯を手に取ったときに家のチャイムの音がした。 「キョンく~ん、ユキちゃん来てるよ~」 妹が満面の笑みを浮かべて俺の部屋に入ってきた。 「どこ行くの~?ユキちゃんと二人ぃ~?エヘヘ~」 こいつは何か勘違いをしとるな。 「俺はハルヒの家に行くんだ。長門もおそらく呼ばれたんだろうよ」 「ハルにゃんのとこ?あたしも行くっ!」 「お前はおとなしく待っていなさい!」 「ぷ~!いいも~んだっ!シャミ~遊ぼ~」 やれやれ、いちいち疲れるな。 おっと、長門を待たせてるんだったな。 玄関を出るとやはりそこにはいつもの制服姿の長門がいた。 「長門、何か用か?」 「涼宮ハルヒに呼ばれた」 「そうか、お前もか。でもここはハルヒの家じゃないぞ?」 「知っている」 「じゃあなんで・・・」 「あなたは涼宮ハルヒの家を知らない。だから私が迎えに来た」 「長門・・・、いつも悪いな」 「いい」 さすがは長門だ、何でもお見通しだな。しかしまた迷惑かけちまったな。今度美味いカレーでも奢ってやろう。 それから長門の案内でハルヒの家に向かった。 「そういや長門、ハルヒの奴なんか言ってたか?」 「何も」 「そうか」 やはりハルヒはハルヒか。 「でも、ひどくあわてている様子だった。」 そうだったか?俺には怒鳴っているだけにしか聞こえんかったがな。 それにしてもあのハルヒがあわてるだって?一体なんだってんだ? これがハルヒの家か。結構でかいな。意外とあいつもお嬢様だったりするのか? ハルヒの家に着くとそこには見知った二人がいた。 「おや、あなた方も呼ばれていたのですか。いや、やはりと言うべきでしょうね。フフっ」 笑顔の気持ち悪い奴だ。その笑い方、こいつ事情を知ってやがるな。 「あ、キョン君、長門さんもこんにちは~」 にこっ。 あぁ、朝比奈さんの笑顔を見てると暑さなんて吹っ飛びそうだ。 挨拶もそこそこにして、いよいよチャイムを鳴らす。 さぁ、何が出るんだ?鬼か?蛇か?何でも来い! 数秒後、ドアが壊れていないか心配になるほどの轟音とともにハルヒが姿を現した。 泣き喚いている赤ん坊を抱いて。 「みんな、よく来てくれたわね!あたし1人じゃ手に負えなくってさ。」 「あ~、ハルヒ。お前に子供がいたのには驚いたが、いじめるのはよくないぞ、そんなに泣かせて。」 「このバカキョン!あたしの子供なわけないでしょうがっ!親戚の子供を預かってるだけよ。」 ハルヒの話を聞くに、親戚の子供を預かっているのだが、ハルヒの両親も出かけなくてはならなくなったらしく 1人で面倒を見ることに限界を感じたらしい。 「しょうがないじゃない。子供育てたことなんてないんだからさ。」 そりゃそうだ。俺だってこんな状況になったら、とにかく応援部隊を呼ぶだろうよ。 「とにかく入って。すんごい寒いし。」 そういって俺たちはハルヒの部屋に向かった。 「え~っと、まずは自己紹介ね!」 部屋に着くなり自己紹介をしだした。まずは泣き止ませることが先だろうが。 「この子は平野綾ちゃん!まだ1歳にもなってないわ。生後6ヶ月とか7ヶ月とか……まぁそのへんね。」 「みんな!よろしくねっ!」 「ふぎゃあぁぁぁぁぁ~!!」 なにがよろしくねっ、だ。ものすごい勢いで泣き続けてるぞ。 「しかし呼ばれたはいいが、俺には何も出来そうにないぞ。」 「ほ~ら綾ちゃん、あのまぬけ面を見なさい!きっと楽しい気分になって泣くことなんて忘れるわっ!」 お前はそのために俺を呼んだのか。ハルヒの思惑とは裏腹に、赤ん坊は一向に泣き止む気配は無い。 「おっかしいわね~。これで泣き止むと思ったのに。」 おかしいのはお前の頭のほうだろ。 「とにかく色々試してみましょう!まずは古泉君っ!まかせたわ!」 こいつはもしかして楽しんでるんじゃないか? 「分かりました。僕に考えがあります。」 ほう、余計な知識は豊富なこいつのことだ。きっと赤ん坊を泣き止ます方法も知っているんだろうよ。 ゴソゴソ、古泉は鞄の中からスプーンを1つ取り出し、赤ん坊の前に置いた。 まさかな。というかこいつは常時スプーンを携帯しているのか?それともやはり事情を知ってて準備してきたのか。 「綾さん。このスプーンをよ~く見ていてくださいね。」 ふぅ~っと、ひとつ大きなため息をついた後、カッ!と目を見開かせて 「ではいきます!マッ…『ふぎゃあぁぁぁぁぁ~!!』」 何も出来ずに拒否反応を見せられ、さすがの古泉もかなりヘコんだようだ。今のは同情してやろう。南無。 「古泉君じゃダメみたいね。う~ん……、そうだわ!赤ちゃんと言えばやっぱりおっぱいよね!」 朝比奈さんが本能的に体をビクッと震わせた。俺にもこいつが何したいのか手に取るように分かるぜ。 「みくるちゃん!あなたが一番母乳出そうね。さぁっ!脱ぎなさ~い!!」 「ふぇ!?い、いい嫌です~!うぅ~。」 「ほらほら、さっさと脱ぐの!綾ちゃん待ってるじゃないの。」 「で、でも~!私まだおっぱいなんて出ません~。そ、それに……」 チラっとこちらの方を見る朝比奈さん。そりゃそうだ。この状態じゃあいくらなんでもな。 「古泉、早く出……『出てけぇ!!』」 せっかく穏便に出て行こうとしたのにハルヒに蹴飛ばされるようにして部屋から追い出された。 「さぁみくるちゃん。邪魔者はいなくなったわ。」 「う、うぅ~」 あぁ~、今頃朝比奈さんは授乳で悪戦苦闘しているのだろうな。そんなことを想像していた。 「あ、……ん!あ、赤ちゃんって、ふぁ…吸うの…強いですぅ~。」 どうして俺は録音機材を持ってきてないんだろう?人間てのは無力だな…。 「入っていいわよ。」 赤ん坊は泣き止んではいたが、いつまた泣きだしてもおかしくない顔をしていた。 もっとも朝比奈さんは顔を真っ赤にしながら泣いていたが。 この子が女の子で良かった。男だったらいくら赤ん坊でも許すことは出来んだろう。 「う~ん、一応泣き止んではくれたけど、まだ何か足りないわね。」 確かにこのままでは泣きだすのも時間の問題だろう。 「有希、とりあえず何かしてみてちょうだい。」 コク、と長門式うなずきをした後、長門は赤ん坊を凝視し始めた。 じー…… おい、そんなに睨んでやるな。状況が悪化する。 「まかせて」 そう短く答えると、驚くべきことに、長門は赤ん坊のおしめを変えたり、ミルクを作ったり さらには赤ん坊を優しく抱きかかえ、子守歌まで歌いだした。 「もう大丈夫」 赤ん坊はすっかり気持ちよさそうに眠ってしまった。 「長門よ、一体どこで子守術なんぞ習得したんだ?」 「図書館の雑誌に書いてあった」 雑誌?長門は雑誌なんかも読むのか。すると続けて言った。 「ひよこクラブ」 その後、赤ん坊もすっかり落ち着いたところで、みんなは解散することになった。 俺を除いてだが。 「なぁハルヒ。なんで俺だけ残らにゃならんのだ?」 「うるさいわねぇ!男がそんな小さいこと言わないの。」 「へいへい」 ハッキリ言って俺が残る理由が分からなかった。 ハルヒもまた赤ん坊とタイマンになるのは心細かったのか? だとしても俺なんかより長門を残せばいいだろうに。 俺なんか残ったってなんの役にも立たんぞ。 「ミルクとか他は有希が用意してくれたからなんとかなるわ。 後はうちの親が帰ってくるのを待つだけね」 しばらくすると赤ん坊は起き出してまたぐずり始めたが そこは秀才なハルヒである。長門がどうあやしていたかをちゃんと見ていたようだ。 気がつけば、すっかり日も暮れて夜になっていた。 赤ん坊にミルクをやると同時に俺の夕飯まで用意してくれた。 それはもう絶品だったね。 「さて、ミルクもあげたし。そろそろお風呂に入れないと」 俺は風呂と言う単語聞き、あからさまに反応してしまっていたらしい 「キョン~、もしのぞきでもしたら即刻死刑なんだからね!!」 「わかったわかった。のぞかないでやるからさっさと入って来い」 ハルヒはもう一度俺に釘を刺してから風呂場へ向かった。 俺はハルヒが風呂に入っている間、健全な男子高校生なら 仕方がないであろう、ハルヒの入浴姿を想像しながら悶々としていた。 ハルヒは自分の部屋で休んでろと言ったので、俺は今ハルヒの部屋にいる。 さっきみんなでいたときは気づかなかったが、いい匂いがするな。 俺は疲れた体を休ませるべく、吸い込まれるようにハルヒのベッドに横になった。 これまたとんでもなくいい匂いだった。 ガチャ、とドアが開き、風呂上りのハルヒが赤ん坊を抱いて部屋にやってきた。 俺は風呂上りのハルヒの姿を見て、さらに興奮してしまっていた。 「あんたも入ってきたら?」 「あぁ、そうさせてもらう」 そして俺は風呂に入った。まず俺は髪から洗った。 涼宮家のシャンプーはやや高級な品なのだろう。 スーパーでは見たことのないものだった。 そして体を洗う。最初は左手から洗い、左足、右手、右足と洗っていく。 まず四肢を洗い終えてから体を洗うのが俺流だ。 「それにしてもボディーソープも高いやつなんだろうな」 そんな独り言をしてしまうほどいい匂いだった。 そして涼宮家の風呂を一通り満喫した俺は、風呂を後にした。 ふぅ~、気持ちよかった。 俺は体をタオルで拭きながらさっさと自分の服を着ようとした。 のだが、無い。服がなくなっている! 「なんで俺の服がないんだ?」 思わず自分に聞いてみても答えは返ってくるはずもなく 俺は途方にくれた。 俺は確かにここに置いといたはずだ。なくなってるということは ん?まさかハルヒが?まさかもなにもこんなことをする奴はハルヒしかいないだろう。 フヒヒ、こんなイタズラをするハルヒには俺がもっとすごい悪戯をしてやるぜ。 俺は素っ裸の状態でハルヒの部屋に向かった。 それにしても他人の家で素っ裸で行動するのは落ち着かないな。 ハルヒの部屋に着いた。 ハルヒよ、悲鳴をあげてももう遅いぞ。 悪いのは全部お前なんだからな。 さぁ、覚悟は出来てるんだろうな! ガチャ、とドアを開けると そこには赤ん坊と寄り添って気持ちよさそうに寝ているハルヒがいた。 ハルヒの横には俺の服が置いてあった。 イタズラしたはいいが、疲れが溜まって眠ってしまったのだろう。 俺はハルヒと赤ん坊に毛布をかけてやり、ハルヒの隣に横になって寝た。 翌朝 「ん~っ!よく寝た!」 あたしいつの間に寝ちゃったんだろ? あ!キョ、キョンの服隠したまんまだった!! ど、どうしよ~。キョン怒ってるかな? そんなことを考えていると、横からイビキが聞こえてくる。 キョンいつの間に?あ、この毛布キョンが…。ありがとね、キョン。 「……ん?………ッイヤアァァァァァ!!」 「うお!?なんだ!どうしたハルヒ!?」 「あんた何で素っ裸なのよおッ!!」 終わり
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/510.html
涼宮ハルヒ無題1 涼宮ハルヒ無題3 涼宮ハルヒの停学 涼宮ハルヒの改竄 涼宮ハルヒの入学 涼宮ハルヒの異変 涼宮ハルヒの悲調 花嫁消失 ハルヒの想い 世界の終わりに 涼宮ハルヒの赤面 ‐ 涼宮ハルヒの羨望 ‐ ハルヒの実験 涼宮ハルヒの秘密 プリンとケーキ 星に願いを 涼宮ハルヒの猛暑 涼宮ハルヒの結婚前夜 涼宮ハルヒの泥酔 長すぎる10分間 涼宮ハルヒの願望 涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆 10月8日、曇りのち雨 閃光のハルヒ 涼宮ハルヒの預かり物 涼宮ハルヒのデート騒ぎ? それは誤解で勘違い 何よりも宝物 超能力 涼宮ハルヒの計算 涼宮ハルヒの嫉妬 ミニチュアハルヒ ベル 3点セット 涼宮ハルヒのネコ にわか雨の訪問者 ハルヒの寝言 涼宮ハルヒの独善(シュール・BadEnd?) 涼宮ハルヒの情熱 涼宮ハルヒの出産 あの日からの願い Amemorywithouttheend 涼宮ハルヒの日記 涼宮ハルヒの小説 ただの人間 ヒント キョンの死…そして 悩みの種 続く空 涼宮ハルヒの仮入部 はい、メガネon 【時のパズル~迷いこんだ少女~】 涼宮ハルヒの後悔 (BadEnd) 涼宮ハルヒの恋心 涼宮ハルヒの誤解 涼宮ハルヒの出会い 缶コーヒー、ふたつ LOST 恋の病・恋の熱 ステビア(ステビオシド) お祭りの後で 涼宮ハルヒの場合 彼岸花(微グロ・微鬱・BadEnd注意) loveandmusic もう一つのサムデイ・イン・ザ・レイン 初めてのデート すれ違いの恋 涼宮ハルヒの恋人 最初のデート 涼宮ハルヒのX-FILES 本の虫 サムデイ・イン・ザ・レイン(WhileKyonwassleeping) alongwrongway wishuponastar ~涼宮ハルヒがデスノートを拾ったら~ (Bad End) いじっぱり 甘えん坊モード キョンになっちゃった 眠れない夜とイタズラ電話 敬愛のキス fundamentallove やすらぎ 白い天使 サムナンビュリズム 涼宮ハル○の憂鬱 涼宮ハルヒはしあわせ(BadEnd注意) 浴衣とお祭り 言えないよ 愛のかたち 渋皮やさしく剥いたなら 涼宮ハルヒのライバル クリスマスプレゼント 教科書と嫉妬 涼宮ハルヒの告白 完全ウリジナルストーリー 涼宮ハルヒの労い
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/563.html
キョン(今日はSOS団市内不思議探索パトロールの日だ。) ハルヒ「」くじ引きで分けるから引いて。」 キョン(そして俺はハルヒと当たっちまった。) ハルヒ「行くわよ。キョン。絶対不思議探してね皆。」 探索中 キョン「ハルヒ。不思議って言ってもどうやって探すんだ」 ハルヒ「普通に探すの。こんな事もわからないの?」 キョン(御前としての普通って何だよ。) 6時間後 キョン(やっと終わったぜ。) ハルヒ「今日の市内不思議探索パトロールはこれにて終了!!」 キョン(ようやく帰宅できるぜ。この事が待ちどうしかったよ。) ハルヒ「あれ?雷落ちてるじゃない。早めに帰らないとね。」 キョン「おい、ハルヒ。ちょっと涙目になってるけど雷怖いのか?」 ハルヒ「当たり前じゃない・・・あっさっきの無しね。忘れなきゃ死刑だから。」 キョン「忘れられるか。ハルヒも可愛い所あるな。」 ハルヒ「忘れてよ。じゃあ元々可愛くないわけ?デパート寄るからキョンも付いて来て。」 キョン「はいはい。(断ったらどうなるかわからないからな)」 ハルヒ「おいしそうな物があれば絶対買うからね。勿論あんたのお金で。」 キョン「俺の金でかよ。」 ハルヒ「当たり前じゃない。あんたも神聖な団長様にお金を使わない賢い人になりなさい。」 キョン「はいはい。で?何を買えばいいんだ?」 ハルヒ「ノートパソコン買ってくれたらうれしいけど。食材でいいわ。」 1時間後 キョン(疲れた。重い。買いすぎだ、あいつ。) ハルヒ「向こうのソフトクリームでも買ってきて。」 キョン「俺もほとんど金残ってないぞ。買うなら自分で買えよ。」 ハルヒ「しょうがないわね。」サッ キョン「待てハルヒ。俺の財布を返せ。」 ハルヒ「はい。返すわよ。でももう買っちゃったけどね。それよりあんたも食べなさい。」 キョン「ハァ?何で俺も食わないといけないんだ?自分で食えよ。」 ハルヒ「団長の言ってる事が聞けないの?聞かないと死刑だからね。」 キョン「分かったよ。食えばいいんだろ?食えば。」 帰り道 ハルヒ「感謝しなさいよ。団長様が付いて来てあげたんだから。」 キョン(御前が勝手に連れてきたんだろうが。俺の金がなくなったじゃねえか。) ハルヒ「なんか頭がクラクラするわね。昨日から調子悪かったし。」 キョン「おいおい、大丈夫か?ハルヒ。」 ハルヒ「大丈夫よ・・・朝少し熱あった・・だけ・よ・・・」バタッ キョン「おいハルヒ、大丈夫か。(なんとかキャッチには成功できた。)」 ハルヒ「大丈夫・・・」 キョン(ひとまずコイツの家に連れて行かないとな。) ハルヒの家 ハルヒ「何勝手に人の家入ってんのよ・・・出て行きなさい・・・」 キョン「何強がってるんだよ、熱あるじゃねえか。」 ハルヒ「熱なんてないわよ・・でも少しだけ一緒にいて・・」 キョン(正直コイツの家に行きたくなかったがまあ38度もあればしょうがないな。) ハルヒ「ああ、しんどすぎて死んじゃうわ・・・」 キョン「ハルヒ、寝るなよ(俺どうすればいいんだろ。)」 1時間後 ハルヒ「ううん・・あれ?キョン、人の布団で勝手に寝ないで。殴ってやる」 キョン「いてぇ、何すんだよ。そうか、俺寝てたのか」 ハルヒ「ちょっとキョン、あたしの日記み、見た?」 キョン「日記って何の事だ?ああ、これね。見たけど何か文句あんのか?」 ハルヒ「ううっ、勝手に人の日記を見るんじゃないわよ。」 キョン「ハ・・ハルヒ、何泣いてんだよ。俺が何かしたか?」
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3623.html
涼宮ハルヒのVOC 第一話 「初音ミクよ!」 ハルヒは自慢げに答えた。 「そのはつねみくってのは何なんだ?」気になったので聞いてみた。 するとハルヒはしかめっ面をして 「初音ミク!! 何よ!知らないの!?」といってきた。 「ああ。まったく分からん。何をするものなんだ?」 俺の質問を無視してハルヒが、 「みんなは?」と聞いた。 朝比奈さんは少し考えて「えぇと・・・わからないです。」 長門は10秒ほど黙ってから「・・・・知らない。」 スマイルを絶やさないエスパー野郎は「不調法ながら、僕もわかりませんねぇ。」 5秒ほどの沈黙。 ハルヒは肩をすくめて 「みんな遅れてるわねぇ!だめよ!そんなんじゃ!SOS団は常に時代の先を行かなきゃいけないの!」 と紙袋から箱を取り出し机において見せた。 箱には「初音ミク」と書いてあり、緑色の髪の毛の女の子がいた。 興味津々に見入る俺たち。長門もさっきから文庫本を閉じ、こちらに顔を向けている。 「これは・・・何かのソフトですか?」と古泉。 するとハルヒが「そのとおりよ!冴えてるわね古泉君!」 「このVOCALOID・・・って何だ?」 「それはヴォーカル・アンドロイド、VOCALOIDでヴォーカロイド!こんなのもわかんないの!?」 なんか俺と古泉で対応が激しく違うんだが・・気にしないことにした。 「・・・」長門はただ見ている。 頼むからなんかしゃべってくれよ・・出番無くなっちまうぞ? 「・・・ユニーク」 「・・・それだけ?」 「それだけ」 だめだこりゃ。 「髪の毛の色は鶴屋さんみたいですね。かわいいです。」 と朝比奈さん。 いえいえ、あなたも十分にお美しいですよ。 もちろん口には出さないぞ? 痺れを切らしたハルヒが説明しだした。 「要するにこれは音と言葉を設定して歌ったり喋ったりしてくれる夢のソフトよ!」 俺はその説明書を限りなく噛み砕いて液状化させたような説明でやっと理解した。 そして聞いてみた。 「それで何をするんだ?ハルヒ。」 すると、それが当然とでも言うかのような平然とした顔で 「そんなもの考えてないわ!」 ため息をついて肩をすくめてみた。 「まず買うの!それからかんがえるの!あぁ~~!SOS団員がまた増えたわねぇ~!この子は大切に育てていくのよ!そうすれば心が通い合っていくに違いないわ!」 その後、わざわざコンピ研を隣から呼び出して 「インストールとかセットアップがめんどくさいからやれ!」 と命令し、すべての準備をコンピ研にやらせた。 最初はコンピ研も拒否していたが、「しゃ・し・ん!」ハルヒの」一声でおとなしくなってしまった。哀れ。 結局、全工程が終了したころにはもう外が暗くなり始めていた。 「早速はじめてみるわ!」とハルヒが言ったところで長門が文庫本を閉じて立ち上がった。 「・・しょうがないわねぇ・また明日って事で!じゃあ解散!」 こうして俺は帰路についた。 部室で聞いたハルヒのせりふに一抹の不安を抱きながら。 夜中の部室。 プツン! ジーー 「ア゛… ヴ・・ い゛」 プツン!
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/539.html
プロローグ 高校卒業して4年経った… 俺は、今、新人として会社を勤めてる… 皆の状況を知らせて置く事にしよう 谷口は、現在NEET化になって、職探しを求めてる 国木田は、高校の教師として勤めてる 鶴屋さんは、父の跡継ぎに働いてると聞いた 古泉は、政治界に入って活躍してるらしい 朝比奈さんは、一時に未来へ帰ったが…去年帰って来て、現在はOLとして勤めてる 長門は、本が好きで図書館の仕事に勤めてる ハルヒ?ハルヒは…「ムー」と言う本の編集者になって働いてる… やれやれ、ハルヒはこういうの好きだからな… さて、仕事が終わり、家に帰る所だが… 偶然、あの懐かしき涼宮ハルヒに会った… 「!…ハルヒ?」 ハルヒ「ん?誰?あたしをよ……!キョン?」 3年ぶりの再会である… しかし、こんな時間に何やってんだ? ハルヒ「仕事よ、仕事…宇宙がどうのこうのって奴よ」 そ…そうか… ハルヒ「それにしても、久しぶりね…元気してた?」 「あぁ、してたさ」 ハルヒ「そぅ………」 「ん?今何で言った?」 ハルヒ「何でもないわ…そうだ、一緒に居酒屋へ行かない?」 …ま、多分、俺の奢りだろうよ… ハルヒ「違うわ、あたしが奢るよ」 …そ、そうか… ……ハルヒ、変わった…のか? さて、今、居酒屋に居る… ハルヒ「さ、何でもいいわ!すみませーん、ビール2つ」 ?…あれ?…ハルヒって、酒に弱かったっけ? 「ハルヒ、酒弱かったんじゃないのか?」 ハルヒ「アレは、昔の事よ?昔と同じしないでね」 …そうか、確かにハルヒは変わった… 確かに、変わったんだがな…何か、腑に落ちない感じがする この後、二人で仕事の話、懐かしき日の話など喋った…笑ったりもした。 そして、帰り道… ハルヒ「ねぇ、キョン…電話番号とメアド教えてくれない?」 ん?いきなり何言ってるんだろうか? 「あぁ、教えてやる…090-……で、家は……そして、メアドは……これだけだな」 ハルヒ「ありがとう、まだ機会あったらメール送るわ」 「あぁ、分かった…」 …変わったんだな、ハルヒ… 「……帰るか」 ふぃー、疲れた… 今、俺が住んでる場所は…都会内の少し金高かったマンションである… 部屋は、シンプルな空間になってる… 「…シャワーでも浴びるか…」 サァー… 涼宮ハルヒ、6、7年前…初めて会った… SOS団も作って活動した…あの夢も激しく覚えてる… そして、3年後…ハルヒはこう言った…泣きそうな声で 「SOS団はこれでお終いです…あたしは、楽しかったわ…… 別れるのは…おしいけど…いつか、まだ会える気がするわ… 元気でね…皆…ありがとう…そして、さようなら…」 あの時は覚えてる…アレから4年経ったのか… ふぃー…さっぱりした… ♪~♪~♪~ ?携帯鳴ってるな…誰だろうか… [メール着信 涼宮ハルヒ] ハルヒ!? しかし、何故、メールが来るんだ? 取りあえず、開くか… From涼宮ハルヒ Subキョンへ ――――――――――――― 今日は楽しかったわ!ありが とう! あたしの頼み…聞いてくれる? 土曜日に遊園地行かない? 返信待ってます。 ハルヒ……土曜日は…何も無いな… …よし、返信しよう…勿論行くとな… しかし、こっちの方が憂鬱だね ハルヒがあんなに変わるとは誰も予想しなかったとは… 土曜日ね… さて、今日は土曜日である! 俺が勝手に「デート」だと思っておく事にしよう 俺の愛車に乗って待ち合わせへ向かう… 確か、○○公園だな…お、ここだ!ここだ! さて、ハルヒは… ハルヒ「♪~♪~♪~」 いた 何やら、楽しみにしてるように鼻唄を歌ってる…行くかな 「よぅ、ハルヒ…待たせてスマなかったな」 ハルヒ「ううん、いいの…混んでたんでしょ?」 「ん、まぁ…そういう事だ…んで、どこの遊園地?」 ハルヒ「東京と言えば、ディ○ニーランドだけど…ダメかな?」 !?…か、可愛い!こんなに前より可愛くなったな… 取りあえず、今の感情を表に出さないでっと 「いや、構わんよ、金は十分あるからな」 ハルヒ「ありがと!キョン」 こうして、ディ○ニーランドへ向かったのである 今、遊園地に着いたけど、大変だった 交通道路を利用しようと思ったら混んでるわ 遊園地の近くに渋滞あるわ ははははは…見ろよ!人がゴミのようだ!と思われるぐらい、いっぱいいた… トータルして、2時間掛かったね ハルヒ「ホントにゴメンね」 「いや、行きたがったんだろ?だから、いいじゃないか…どれ乗る?」 ハルヒ「そうね、ジェットコースター乗りたいわね」 「了解!」 と、俺は軍人みたいに敬礼した ハルヒ「あはははは…何、軍人みたいな事してるのよ」 「はははは…」 とまぁ、色々楽しく乗り物乗ったり、買い物したりもした。 「っと、日が暮れたな…」 ハルヒ「そうね…最後に観覧車乗って帰ろっか」 「そうだな」 と、ハルヒと一緒に観覧車へ足を運んだのである 金を払い、ハルヒと一緒に観覧車に乗った。 …何だが、変な雰囲気になりそうだ… 長い長い沈黙が続いたが…それを破ったのは ハルヒ「ねぇ、キョン…」 ハルヒである… 「何だ?」 ハルヒ「綺麗だね」 「…あぁ」 「……」 「……」 むぅ、耐えられんな…この沈黙は… ハルヒ「ねぇ、キョン…あたしの話聞いてくれる?」 「…何だ?」 ハルヒサイド あたしは、初めてキョンに会った時、少し戸惑いだわ… 小学校頃、ある男に似てだからね… そして、あたしはそう思った…この人ならあたしを変えてくれるかな?と… その結果、少しだけ…ほんの少しだけ変わったわ…キョン、あんたに感謝したいわ… ………キョン、これだけは言わせて…あたしは、あんたが好きよ…大好きだから… 4年間、あんたと離れて物凄く寂しかったの…寂しかったのよ! キョン!あたしは物凄く…物凄く…うっ、ううっ…うっ… ハルヒサイド終了 ハルヒ「うっ…うっうっ…」 ハルヒ…4年間、寂しい思いをしてたのか… 「ハルヒ、ゴメンな…4年間、お前の気持ち分かってなくで… 本当にゴメンな!俺だって、ハルヒの事が好きだ…大好きなんだ…」 ハルヒ「キョン…」 言え!俺よ!チャンスは一度しかない! 「ハルヒ…ちゃんと聞いてくれ…」 ハルヒ「う、うん…」 「け、けっ…け、け、けっ…ふー…結婚しよう!お前を幸せしてやる!」 ハルヒ「え!?」 「やれやれ…何と言ったら分かるんだ…幸せしてやるよ…ハルヒ」 ハルヒ「あ、あぁ…あ…キョン!ありがとう!キョン」 と、めでたくキスしたのである… 「お、ハルヒ…外見ろよ」 ハルヒ「え?…わぁ…雪だ…」 「あぁ…」 ハルヒ「キョン…」 「ハルヒ」 と、まだキスした ――ありがとう、キョン… エピローグ 数ヵ月後…色々あったが… 俺は、ハルヒとめでたく結婚した! みくる「おめでとうございます」 ありがとう、朝比奈さん 古泉「おめでどうございます。あなたの尻を見たかったですけどね」 ありがとな、だけど…いい加減ホモから卒業しろ 長門「……おめでとう」 ありがとう、長門…長門もいい相手見つけてくれよ 谷口「君の心に今すぐアクセス!いやいや、おめでとう!キョン」 ありがとうよ、だが…今のカッコ悪い… 国木田「おめでとう、キョン」 おぅ、ありがとよ 鶴屋「おでとう、キョンくん!めがっさ頑張って!」 ありがとう、鶴屋さん と、まぁ…ここへ来た皆様がお祝いしてくれたのである。 「……ハルヒ」 ハルヒ「ん?」 「今日の夜はアレだから、準備してなwww」 「え!?あ、その…もぅ、キョン!恥ずかしい事言わないでよ!」 「ははははは…」 そして、ハルヒは仕事を辞め、主婦として少し忙しい日々を送ってる キョンはハルヒのために、一生懸命働いてる。 二人は、今、幸せである… 完
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1867.html
谷口「なぁ、キョン。涼宮と何があったんだ?」 国木田「何かふたりの間に見えない壁が見えるんだけど」 キョン「さらりと矛盾した事を言うな国木田。 端的に言えば・・・SOS団は解散、俺はハルヒに、もう口も聞かんだろうな」 谷口「は!?お前とハルヒって付き合ってたんじゃねぇの!?」 キョン「ちょwwwそんなわけねーだろバーローwwwwwwww あんな奴となんて死んでも付き合いたくねーよwwwwwwwwww」 谷口「そ、そうだよな…」 キョン「でも、あいつけっこう良い体してるしな。一回くらいヤってから捨てれば良かったかwwwww」 国木田「それ、まだ出来るんじゃない?」 谷口「…どういうことだよ国木田」 国木田「だって、涼宮さんは明らかにまだキョンに未練タラタラだよ? キョンが涼宮さんに声かければ、1発ヤルくらいなんでもないと思うんだけど・・・」 谷口「ちょw何でお前まだ涼宮がキョンに気があるって分かるんだよwwwwww」 国木田「バーローwww俺のツンデレスキーとしての経験値舐めんなってのwwww 俺の所持エロゲーの8割はツンデレ登場してるぜ?wwっうぇっうぇwwww」 キョン「そうだな・・・やるか。谷口、国木田、お前らも来るか?」 谷口・国木田「さすがキョンさん!そこに痺れる憧れるぅ!」 キョン「ただ、何だ。俺は、和姦物よりもレイプ物の方が好きだからな。 こうしよう、ちょっと二人とも耳貸せ。ごにょごにょごにょ……」 ハルヒ「キョン…人気のない夜の校舎なんかに呼びだして…まさか……」 キョン「来たか」 ハルヒ「キョン!?一体こんな所で何の用!?つまんない事だったらタダじゃおかないわよ!」 キョン「つまんないことじゃねぇよ。少なくとも俺達にとってはな…」 ハルヒ「達?」 キョン「谷口、国木田。出てこいよ」 ハルヒ「っ!?」 すばやくハルヒを抑える谷口と国木田。 ハルヒ「ちょっ…ちょっと!離しなさいよ!キョン!これは何のつもり!?」 キョン「は?お前も分かってんだろ。」 ハルヒ「………そういうこと、だったんだ。これじゃ、これじゃあたし、馬鹿みたいじゃない…っ!」 谷口「うおっ!暴れんじゃねぇてめー!」 キョン「面倒だ、縛っとくか」 国木田「さすがキョンは迅速に鬼畜な判断を下してくれる」 縛り上げられ、地面に転がされたハルヒ。既に抵抗する気も無くなったらしい。 その瞳に浮かぶ感情は、俺には読み取る事など出来るはずもなかった。 キョンが近づいてくる。私が、今から数分前まで好きだった男だ。 キョン「一番槍は俺が貰うわ。いいだろ?」 谷口「もちろん」 国木田「後で4Pもやるよね?」 キョン「おう。よっ……と」 パンツを下ろされた。キョンも、自らの―――を出す。 私は、キョンと初めて会った日の事を思い出す。 入学式の日。初めて自分の座席に座った日。そして私の前に座った男。キョン。 それが最初の出会い。正直言って、このときの事は全く覚えていない。 ただ、数日後。彼が私に話かけてきた事は、一応覚えている。でもその時はまだ、 他のつまらないクラスメイトと同じとしか考えていなかった。 彼をちゃんと認知し始めたのは、私の髪型の法則に気づいたとき。多分そこ。 そして、彼を部活に誘った日。それから、SOS団を結成し――― ―――ああ。私は、いつから彼に惹かれ始めていたのだろうか。 今となっては分からない。ただ私に分かる事は、今、私はキョンを好きだということだけ――― ハルヒ「っ痛――!」 キョン「く、きついな…やっぱ濡らしてないからか…」 国木田「だが、それがいい(ニヤ)」 キョン「さすが国木田はよく分かってる」 ハルヒ「ギ……!っつ、あ、ああああああぁっ!!!!」 痛い。痛い。いたい。 痛いのは体だけじゃない。痛いのは心。好きな人に犯されているという、ここの状況。 ハルヒ「う……う、うううううぅっっ………!!あ、あああああああああ…………!!!」 国木田「こいつ、泣いてやがる。そんなに痛かったのかね? へ、普段気が強い奴の泣き顔ってのもそそるもんだな。」 どうして。どうして。どうして。 どうして、こんなことになってしまったのだろう。 色んなことをした。 みくるちゃんを誘って、 古泉君を誘って、 有希から文芸部室を借りて、 SOS団を作った。 コンピ研からパソコンを奪ったりもした。 街の不思議探し、何ていうのもしたっけ。 あはは、キョンと二人きりになろうとして、くじ引きで二組に分かれたりもしたっけ。 あの時は、結局キョンと一緒にはなれなくて、キョンはみくるちゃんと有希と一緒に… デート、して…あはは、あの時は妬いたなあ。有希ちゃんの時なんかは、キョンったらすっごい遅刻してきたし… ……本当に。 どうして。どうして。どうして……… 涙が溢れる。 キョン「ん・・・そろそろ出るな」 谷口「何だ、意外と早いんだな」 キョン「俺は連発式なんだよ。1発までは早いが連射が効く」 国木田「マジカwww何そのニュータイフwwwwww」 キョン「んっ……!」 キョンが、私の膣に××を出しているのを感じる。 私が何度か彼を想って自慰をした時の事を思い出す。 こんなはずじゃなかった。私と彼の初めては、こんなものじゃなくて、もっと、もっと… 愛していた。わたしは、彼を愛していた。いや、今も愛しているのかもしれない。 いまのわたしには、それすらも分からない。 ただ、今までの彼との思い出がよみがえる。 ハルヒ「キョン…好き……」 キョン「……?は、ははっ! こいつ、犯されてるのにまだこんなこと言ってやがる! ついに頭イカレたか!?ま、最初っからイカれてたけどな!はっははは!!」 谷口「う、うおおお!何か俺燃えてきたぜキョン!」 国木田「(コレだ…これがツンデレの破壊力…!真価…!僕は、新しいステップを登った気がする…!) キョン「そろそろお前達も参加するか?」 谷口「俺は口だ」 国木田「じゃ、せっかくだから俺はこの汚い穴を選ぶぜ!」 谷口「っつーかいきなり4Pなんすねキョンさん」 キョン「当然だろ?」 国木田「え?じゃあお前は何を考えてたわけ?」 谷口「(こいつらレベルたけーよ・・・)」 だれかが、わたしの口に何かををつっこんでいる。 きもちわるい。 のどのおくにあたる。 はきけがする。 だれかが、わたしのおしりのあなになにかをつっこんでいる。 いたい。 すごくいたい。 きょんが、わたしのなかでうごいている。 なんなんだろう。めちゃくちゃだ。 もういやだ。 なにもかんがえられない。 かんがえたくない。 ああ――― これが、 ぜんぶ、 ゆめだったらいいのに……… 「よーし、HRはじめるぞー」 俺は出席を取り始める。 「あー、涼宮は…今日も欠席だ。」 あの時は本当に大変だった。俺の担任をしているクラスで、4人の生徒が行方不明になったのだ。 その内の一人、涼宮ハルヒはすぐに見つかった。校内にいたからだ。 ただし、暴行されたまま、放置されているのが。 犯人は分からない。同じく行方不明になった3人の男子生徒ではないかと無粋な週刊誌は騒いでいるが、 現場にはその生徒達の体液はおろか、髪の毛一本落ちていなかったのだ。 そもそも、俺は自分のクラスの生徒達を信じている。あいつらがそんな事をする訳はない。 大体、行方不明になった生徒の一人は、涼宮ハルヒと非常に親しくしていた。付き合っていたという噂もある。 そんな彼が、あんな事をする訳もない。しかしそうすると、犯人は誰なのか。 とにかく、一刻も早く犯人が捕まる事を願っている。 「………」 とある家のベッドで、一人の少女が眠っている。 その頬はこけおち、快活に校内を駆け回っていた姿は見る影もない。 彼女の精神は、ボロボロだった。 まだ見舞いに来る友達もいない。それもそうだろう、暴行された少女にかけられる言葉を 持っている者など、そういるはずもない。 ただ一人だけ、髪の長い女子生徒が、毎日花を届けに玄関先までやってくるそうだ。 「…う、うううううぅっ………!」 「……」 とある部屋に、二人の少女がいた。 一人は涙を流し、一人は、無表情――最低でも、そう見える――な少女。 「どうして、どうしてこんなことに―――」 「わからない。ただ、涼宮ハルヒが能力を喪失した時点で、起こりえた可能性」 「わたしが、わたしがもっと早くに気がついていれば、ここまでひどいことには―――」 「仕方がない。涼宮ハルヒの能力がなくなった事により、私たちの能力は大幅に低下した。 この処置が出来ただけでも運が良かったと思うべき」 「…でも、でも……… いえ、ごめんなさい。私は何もしてないのに。私が、あなたに頼んだだけなのに……」 「違う。これは、きっとわたしも望んだ事。わたしもあの光景を見たとき、 何故かこうする衝動を抑えられなかった。恐らく、エラーが溜まっていたんだと思う」 「でも、そのせいであなたは…」 「消える。しかし、私たちはあなたたちのような有機生命体とは根本的に死の概念が異なる。 …それに、わたしはこの行為ができたことに非常に満足している。」 「……」 「統合思念体が決定を下した。私は、あと5.2719秒後に消滅する。 …………ばいばい」 片方の少女が、キラキラと光の粒子になって消えていく。 それを赤い目で見つめる、もう片方の少女。 「わたしの…わたしの力が足りなかったばかりに… ごめんなさい、涼宮さん…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい………」 END ~鶴屋さんの補習授業~ はいっ!鶴屋先輩の補習授業の始まり始まり~! えーと…原因は、言わなくても分かってるにょろね? キョン君の鬼畜っ!オニっ!悪魔っ! 分かったら、さっさとあの選択肢に戻ってやり直すっ! …実は、もう一つの選択肢を選んでもBAD ENDなんだけど… それはあっちの補習授業で、詳しく教えて上げるからさっ! それじゃ、あっちの補習授業で会うにょろ!
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/307.html
ハルヒ先輩6から 「随分、成績も上がってきたな。これだと外の学校を受験しても十分勝算があると思うが」 「外の大学なんか行かないわ」 「……この進路志望調査票なんだが、第1志望から第3志望まで『ハルヒの嫁』っていうのは?」 「あ、それ、あたしが書いたの」 「……涼宮、なんでお前がここにいるんだ? なんで一昨年と同じ会話を、おれとお前はやってるんだ?」 「だって、これ、キョンの三者面談でしょ? あたしの時と事情は同じじゃないの」 「三者ってのは、本人と親と教師のことだ。おまえは何だ?」 「キョンの嫁よ。英語で言えばベター・ハーフよ。こいつの成績に関しては、あたしも責任があるし。あと、これ、キョンのお母さんからの委任状。ちゃんと話はつけてあるわ」 「あの、先生。ハルヒにはあとでよく言っておきますんで。とりあえず内部進学を希望するということで」 「すまんな、キョン」 「なによ、あたしが悪者みたいじゃないの! キョン、別によその大学受けてもいいわよ。あたしも同じとこ受けなおすから。東大でもハーバードでも好きに志望しなさい!」 「誰もおまえを悪者だなんて言ってないし、思ってない。俺の成績がここまで伸びたのは、ハルヒのおかげだし、おれのこと心配して今日も付いて来てくれたんだろ? それより、おまえの方こそ、どこか行きたい大学とか、やりたいことはなかったのか? なんか、おれと一緒にいるばっかりに、おまえを足止めしたんじゃないかって、思うことがあるんだ。おまえはいつも言下に否定するけどな」 「このお、バカキョン! あたしはあんたのために、なにひとつ我慢してもいなけりゃ、諦めてもいないわ! 自分にとって一番大事なことを、素直に優先してきて、そうやって今があるの! あんたといるのもそう! あんたの成績が上がるように、いろいろやったのもそう! この先、何かやりたいことを思いついたら、あたしはきっと、万難なぎ倒して、やりたいことをやるわ。でも、あたしはあんたとずっと一緒にいたいから、その時はキョン、あんたを説得してでも泣き落としてでも、引きずって行くから、覚悟しときなさい!」 「わかった。楽しみにしとく」 「楽しみじゃない、覚悟よ、覚悟」 「だって、どこに行くにしたって、ハルヒ、おまえといっしょなんだろ」 「キョン……。って、これ以上、あたしを萌えさせてどうするつもり!?」 「あー、すまんが二人に行く末が決まったところで、次の奴と交替してくれないか」 「あ、すいません。行くぞ、ハルヒ」 「まちなさい、キョン。それじゃ話が逆でしょ!」 「なに、ぼーっとしてんの、キョン?」 「ああ。ただの考え事だ」 「一人でうじうじ悩むんじゃなくて、あたしにどーんとぶつけて来なさい!」 「いや、悩み事じゃないんだけどな。三者面談って進路のこと話すだろ?」 「やっぱり、あたしが行ったの、よくなかった?」 「そうじゃなくて、決めてる奴はさ、医者になりたいから医学部へ、弁護士になりたいから法学部へ、とかそういう話をするんだろうな、ってちょっと考えてた」 「ふーん?」 「進路と未来というか将来が、直結してる奴もいるってことだ。おれの場合、そういうの、ないな、と思ってな」 「ちょっと、あんた、さっきと話が違うわよ。あんたの進路と未来も直結してるわよ」 「そうだな。進路先でも将来でも『ハルヒと居る』、それは変わらない。でも、たとえば、どんな仕事して家族を食べさせていくんだろうとか、おれにはまだ、そういうの全然ないな、と思ったんだ」 「そんなの高2で決まってる奴の方が少ないわよ」 「進路はとりあえず、将来は未定、ってのも悪くないけど、おれの場合、確定してる部分が人よりでかいから、その次の話にどうしても頭が進んじまうんだ。ハルヒとの暮らしをどうやって支えていこうかとか、生活じみてるが、そういうのを。悩んでる訳じゃないから心配はするな。でも、ちゃんと考えなきゃいけないって思ってる」 「……キョン」 「いや、ハルヒ、頭は撫でなくてていい。むしろ撫でないでくれ」 「大丈夫。禿げても、あたしの愛は変わんないわ」 「そっちかよ! いや、こんな髪質だけど、禿げるとは限らないだろ!」 「……意外と気にしてたのね。まあ、あたしも考えてないように見えるだろうけど、実はいろいろ考えてるわ。ううん、ついつい考えちゃうと言った方が正確ね」 「そうなのか?」 「多分、あんたと出会ったからよ、キョン。あたしだけだったら、今でもあたしには『現在』しかなかったと思うわ。その時のあたしも嫌いじゃないけどね」 「ハルヒはどんな風に考えたりするんだ?」 「あんたと別れることになったら、とか、あんたがいなくなっちゃったら、とか」 「おい、ちょっと待て、ハルヒ」 「そういう夢を続けて見たことがあってね。大長編だったわ。あたしはあんたを、あんたとのいろんなことも、忘れようとして、長い長い旅をするの。でも忘れられなくて、なんであの時ちゃんと『好き』って言わなかったんだろう、とか、なんで素直に『行かないで』って言わなかったんだろう、とか、延々と後悔するの。……夢よ、夢の話よ。目が覚めて、夢だと気付いて、あーよかったと思ったわ。寝ながらボロボロ泣いてたから、目なんか真っ赤ね。こんな顔、あんたに見せたくないけど、そんなことであんたに会わないなんて我慢ならないから、徹夜したとか嘘ついたりしたわね」 「覚えてるぞ。なんだよ、そう言う時は、胸ん中にためたりせず話せって、お互いに言ってるだろ」 「さすがに、『夢の中で素直になれなくて、あんたと別れて泣いた』とは言いにくかったのよ。付き合い出してすぐだったし。あんたをあたしの好き勝手に引っ張り回してるけど、あんたはやさしいんでぶつぶつ言いながらも付き合ってくれてるけど、この先どうなるかわからないって、きっと内心不安だったんだと思うわ。悪夢はそういう弱みにつけ込んで来るのよ」 「確かに、そういうものかもしれないけどな」 「でもね、悪夢に泣かされっぱなしにはさせなかったわよ、キョン! 確かにあたしは不安だったわ。でもね、この不安は、あたしがキョンに『好きだ』と告白したから、今一緒にいてすごく幸せで充実しているから、はじめて感じる不安よ。悪夢が見せるような『言えなかった』『素直になれなかった』っていう後悔とは大違いよ! その後悔の前に、夢の中のバカなあたしは『告白して断られたら』とか『素直になってもダメかも』っていう不安を抱えてたんでしょうね。だから、その娘は、かつてのあたしに似てるけど、今のあたしとは全然ちがう。あたしはもう、ちがう道を歩いてるわ。夢のあたしが立ち止まった崖っぷちを、あたしは踏み切ってジャンプして渡って来たの! 悪夢もお門違いもいいところよ!」 「ハルヒ……」 「今はね! あんたと一緒に明日はどうしよう、明後日は、1年後は、10年後は、とどんどん考えが膨らんでいくの。それに、昨日はキョンとこんなことしたわね、一昨日はこれ、1ヶ月前は、1年前は……ってね。過去や未来の存在意義がようやくにしてわかってきた感じよ! 加えて、今現在も、あたし史上最高に充実しているわ……って、キョン、何、笑ってんのよ?」 「いや、ハルヒにはかなわないな、って思ってるだけだ」 「その割には、お腹抱えて笑ってるわよ、キョン!」 ハルヒ先輩8へ
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3419.html
「・・・・・・・・・・なんでよ?あたしのこと嫌いなの?」 ハルヒが泣いている・・・・いつもの笑顔からは想像も出来ない泣き顔 俺はハルヒを悲しませてしまったのか、あの太陽のような笑顔を守ってやれないのか 「そんなことない!好きだ!・・・・でも今は・・・・・・」 俺がハルヒと付き合い始めてから早1ヶ月。変わったことと言えば毎日一緒に登校してるってことと、日曜日の勉強会が午前になって午後からはデートになったってことぐらいだ ・・・・・・そうそう、どうでもいいことかもしれんが俺にはうれしい変化がもう1つあった。ハルヒのポニーテール仕様率の異常なまでの上昇だ。髪をバッサリ切ってしまう前のポニーの長さには到底届かない、言うなればチョンマゲのようなポニーだが、そこがまた可愛い!抱きしめたくなる衝動に駆られるね、正直言って・・・・・・・俺って変態だな 「・・・・・・・って有希は言うんだけど、みくるちゃんはね・・・・・ってあんた聞いてるの?」 「ん?あぁ聞いてるぞ。で朝比奈さんは何て言ったんだ?」 「なんだ、聞いてたんだ。間抜けな顔してたから回想にでも浸ってたのかと思ったわ」 するどいな・・・・・やっぱり心が読めるんじゃないか? 「なんだかんだ言ってもキョンはあたしの話を聞いててくれるから大好きよ!」 コラ!登校中にそんな大声で「大好き」発言するんじゃありません・・・・・・はぁ、周りの目が痛いぞ 「別にいいじゃない、付き合ってることなんて皆知ってるんだから」 ハルヒのとんでもパワーは今でも健在。古泉の機関の推測である、俺と付き合えば力も消えるってのは大外れで長門曰く増大したそうだ。その証拠がこの「皆知ってるんだから」である 話は遡ること1ヶ月前・・・・・・ 「よう!キョン・・・・・お、嫁も一緒か」 空気の読めない男No.1(俺予想)の谷口・・・・・うわぁ、ハルヒがトマトだ 「だだだだだだだ誰が誰の嫁よ!ぶっ殺すわよ」 言ってることは連続殺人鬼並なのに顔がニヤケてますよ 「いて!蹴るこたぁないだろ・・・・・だって付き合ってるんだろ?」 「あれ?谷口。お前、何でそのこと知ってるんだ?俺は誰にも言ってないぞ?・・・・・・ってまさかハルヒ、皆に言いふらしたのか?」 「そんな非人道的なことあたしがすると思う?」 いや、朝比奈さんに強制わいせつしてるが、あれは人道的行為なのか?他にも挙げたらキリがねぇ 「何ブツブツ言ってるのよ!とにかくあたしは、言いふらしたりなんかしてないわ」 「だよな・・・・スマン、ハルヒ。疑ったりして」 「べ、別にあんたが謝る必要なんてないわよ・・・・あたしを好きでいてくれればそれで・・・・」 「・・・・・・・・・・ハルヒ」 「・・・・・・・・・・えぇっと・・・・・・・・俺、先行っていいか?」 谷口は相当イライラしてるみたいなんだが・・・・・正直スマンかった 「いや待て。誰から聞いたんだ?その付き合ってること」 「・・・・・・ん?そういえばそうだな。特定の誰かから聞いたって訳でもねぇし」 「はぁ?誰からも聞いてないのに知ってる?なんじゃそりゃ」 「いやぁ、俺も不思議なんだが自然とそう思ってたよ」 「不思議?!」 あぁ、ハルヒの目が輝いてる・・・・谷口、ご愁傷様 「ちょっと谷口!その話詳しく聞かせなさいよ」 谷口はネクタイを掴まれて・・・・カツアゲされてるみたいで可哀想で助けてやりたいのは山々なんだが確認しとかないとかけないことも出来たしな 「ハルヒ、先行くぞ」 ・・・・・・不思議となれば俺の言葉も耳に入らないのか?まぁ先行くか 「・・・・・ふんふん、なるほどね。キョンはどう思う?ってあれ、キョンは?」 「先行ったみたいだぞ」 「何で言わないのよ!この役立たず!」 「いてー!蹴るなよ・・・・・殴るのもなしだって」 「長門、いるかー」 「・・・・・・・・・・・・・・・何?」 なんか朝は三点リーダーが多いな・・・・・長門も朝は苦手なのかな? しかし、こんな朝早くから団室にいるなんて、流石長門だな 「ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・いい」 やっぱり機嫌悪くないか?昼休みでもいいんだが・・・・ 「・・・・・・・・・怒ってなどいない・・・・・・・・・早く話して」 やっぱり怒ってねぇ?微妙に目が恐いんだが・・・・・ 「そのことについては情報統合思念体も把握している。涼宮ハルヒの力によるもの」 まぁ、想像はしていたが・・・・・で、何でそうなったんだ 「情報統思念体の見解によると、涼宮ハルヒはあなたと恋愛関係にあることを世間に知られることで、あなたを他の女に取られることを防止したと思われる」 「なるほどね・・・・そんな可愛い一面もあるんだな」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ・・・・恐いから睨まないでください 「で、なんでそのことを俺に教えてくれなかったんだ?」 「現実、事実を捻じ曲げた情報の書き換えはなく、また時間が経てば現状と同状態になると予測されたため」 「なるほどな・・・・納得したよ。ありがとよ」 「・・・・・・いい」 「・・・・・・でね、そしたら今度は有希が・・・・・って聞いてる?」 「聞いてるって、長門がなんだって?」 「フフフ・・・・・・やっぱりキョンはキョンね」 「どういう意味だ、それ?」 「そのまんまの意味よ!」 ・・・・・・・・わけわからんぞ、それ 俺とハルヒのラブラブっぷりは自分で言うの変だが常軌を逸している そのことが顕著に現れるのは授業中と団活中、それにデート中だ 「・・・・・・・・・」 授業中はずっと後ろから視線を感じる。まぁ後ろからって時点で視線の元はハルヒで間違いないんだが・・・・・それにしてもこの席順、変わらないな 「・・・・・・・・・何見てんだ?」 「キョンの背中って案外大きいのね。頼りになりそうね」 「そうかい、そりゃぁどうも」 授業中だというのに、こんな惚気た会話をしてて、よく自分が恥ずかしくないよな しかし、この学校の教師はどうなってるんだ?これだけハルヒとお喋りしてるっていうのに注意の一つもしてこやしない ・・・・・・もしかして、またトンデモパワーで「ラブラブ遮蔽シールド」とか張ってるんじゃないだろうな・・・・・いや、ハルヒならやりかねん まぁこのくらいは許せる範囲なんだが、やっかいなのが団活中だ 授業中にいちゃいちゃ出来ないのが不満なのか放課後の団活ではその不満を爆発させる 「ねぇ~キョン~・・・・キョン~・・・・・・」 だー!耳元でそんな甘い声で囁くな!!理性よ頑張れ!! 指定席だったデスクトップの置いてある団長席は今はただのパソコン台に成り下がり、ハルヒは俺の隣に座って、俺を弄ったり古泉とのボードゲームを観戦したり俺を弄ったり雑誌を読んだり俺を弄ったりノートパソコンでネットの世界にダイブしたり俺を弄ったり俺を弄ったり・・・・ つまり何だ・・・・・俺の理性を崩壊させたいだけなのかもしれん。こいつの悪戯心にはまいるよ。こんなこと毎日されてたら理性なんてあったもんじゃないぞ まぁデートの様子なんて実況しなくてもわかるだろうし、実況なんてしたくもねぇ いわゆる唯のバカップルってことだ そんなハルヒもバカップルっぷりを唯一振舞わないのが土曜、つまり今日の不思議探索のときだ クジでの組み合わせ決めで、俺はてっきり毎回ハルヒと2人きりになるとばかり思っていたんだがそうではないらしい。きちんと確率論に則った結果が毎回提示される ここぞとばかりにハルヒパワーじゃないのか?こういうところで力を発揮して欲しいね 「大丈夫。わたしがさせない」 ・・・・・・・・・・長門?! ・・・・・・・・・偶然だよな? 偶然なのかハルヒパワーなのか情報操作なのか規定事項かはしらんが今日の午前のペアはハルヒとだった。でも何かが違った。しいていうなら風邪をひいたハルヒってところか?いつもの猪突猛進さがないというか「キョンとね!じゃぁ行くわよ!」と言って手でも引っ張っていくと思ったんだが・・・・・そういえば付き合い始めてからはペアになるの初めてだな なんだかしおらしいハルヒをつれて街中をぶらぶら・・・・傍から見ればただのデートなんだが、いつのまにか例の川沿いを歩いていた なんかハルヒも元気がないことだしベンチで一休みするか 「なぁ・・・・今日のお前、元気がないな」 「そ、そんなことないわよ!いつも通りよ」 「・・・・・・・・そうか、ならいいが」 「・・・・・・・・・ねぇ、キョン。あたし達って付き合い始めてから1ヵ月経ったわよね?」 「ん?あぁそうだな」 「キスもたくさんしたわよね?」 「・・・・・まぁ・・・・・・・・・・したな」 「あたしのこと愛してる?」 「そりゃぁ勿論愛してるぞ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう」 何が言いたいんだ?やっぱり何処か変だ。少しどころではない。大分おかしい 「キョン・・・・・探索が終ったら家に来て」 「家って・・・・・・・ハルヒの家か?」 「うん」 「そうか・・・・・・・・わかった、行くよ」 「ありがとう・・・・・もう時間ね。皆の所に戻るわよ」 おかしい。おかしいことに間違いはないのだが・・・・・それにしても直接家に呼び出すなんて、よっぽど大事な話があるに違いない・・・・・・・別れ話なんて勘弁だぜ? 「さて、涼宮さんがいなくなりましたので・・・・・大事な話があります」 「お前の、その「大事な話」とやらはどうせ俺を巻き込む事態なんだろ?」 「何故そう思われるのですか?」 「この面子で話し合うことなんざ、どうせ俺が疲れる仕組みになってるに違いない」 「まぁとりあえず話だけでも・・・・」 午前のおかしなハルヒは朝比奈さんを引き連れて午後もおかしなまま2人で人ごみへと消えていった。つまり俺のペアは長門に古泉だ 俺たちはいつもの喫茶店の前で別れる振りをして再度入店した。なんでもこの店は機関のものらしく、聞かれたくない話を存分に出来るらしい。 「端的に申し上げますと、今朝のペア決めで凉宮さんとあなたがペアになられたとき閉鎖空間が発生しました」 なんだと?閉鎖空間ってあの閉鎖空間か?ハルヒがストレスを感じてたってことか? 「いえ、今回はそのような理由ではなく、また通常の閉鎖空間ではないようです。僕は機関からの報告を受けただけで実際に見ていないので詳しいことは分からないのですが、閉鎖空間内を覗ける長門さんに、ここは説明を任せます」 「了解した」 長門はそんなことも出来たのか・・・ 「通常の閉鎖空間と違う点は2つ。1つは空間範囲の狭さと拡大する気配がないこと。2つめは神人の活発な活動が認められない」 あの神人が活発に破壊活動をしていない?想像も出来んな・・・ 「神人は出現してから約3時間の間、ただうずくまって座っているだけ。破壊活動もしなければ身動きすらしない」 「そんな神人が出たのか・・・で機関はどうするんだ?」 「えぇ、そのことなのですが・・・・触らぬ神に祟りなしとも言います。しかし放っておけば何時までも閉鎖空間は消えませんし、何時拡大を始めるかもわかりません」 「そうか・・・・・・で俺はどうすればいいんだ?」 「そうですね・・・・なにか涼宮さんについて変わったこととかはありませんでしたか?」 「変わったところと言えば・・・・・どこか元気がなかったぞ」 「元気がない・・・・落ち込んでいるのでしょうか?」 「そのような感情の観測はなされていない・・・・言うなれば・・・不安になってる?」 不安?ハルヒが・・・本当か、それ 「宇宙人、嘘つかな~い」 長門・・・・キャラ変わってるぞ 「さて、これからどうしましょうか。僕としては探索が終ってからでも充分対策がとれると思うのですが・・・・どうです、長門さん」 「問題ない。探索終了後わたしのマンションで検討会を実施する」 そうかい。頑張ってくれよ 「何を言っているのですか。もちろんあなたにも参加してもらいますよ」 いや、俺はちょっと用事が・・・・ 「世界とその用事とどちらが大事なのですか?」 そりゃぁハルヒも大事だが世界が終ってしまえば元も子もないか・・・・ 「わかったよ」 「わかっていただけてよかったです。では探索終了後、1度別れる振りをして長門さんのマンションに集合ということで」 「はいよ」 「了解した」 「では探索に参りましょうか」 「今日の探索は終了!解散!」 ハルヒの一声で今日の探索とは名ばかりの活動も終了し俺も帰宅する振りを 「さ、行くわよ」 そうでした。呼び出し喰らっていましたね しかし古泉にも言われたとおり世界のほうが優先されるべきなんだろうな・・・・世界崩壊の原因が目の前にいるとは 「あぁ、そのことなんだが。スマン、実は用事があってな」 「・・・・・・なによ、あたしより優先すべきことなの?」 「まぁそういうことだ」 「その優先することってなんなのよ!」 しまったな、言い訳を考えてなかった。まさか本当のことを言うわけにもいかないし、かと言ってハルヒに俺の考えた嘘が通じるとも思えないし・・・・・ 「黙り込んじゃって、ますます怪しいわ」 しょうがない。本当のことを全部言うわけにはいかんが・・・・ 「実は長門の家に呼ばれてるんだ」 「・・・・・え、有希?」 「・・・・・・・なんであたしより有希なのよ」 え?俺の目の錯覚か・・・・ハルヒの大きな目から1滴、2滴と大粒の涙が滴り落ちてゆく 「あたしより有希なの?・・・・・・・・あたしのこと嫌いになっちゃったの?」 「違う!そんなんじゃない・・・・・ハルヒのことは好きだ!」 「そんなの嘘よ!もういい!!」 そう吐き捨てたハルヒは走っていってしまった。こんなの常識的に考えて追いかけるだろ?世界なんて二の次だ 「みっみっミラクル~み~くルンルン!」 「発信者:古泉一樹(グループ:SOS団)」 そう俺の携帯のディスプレイが表示している。いいタイミングだな 「・・はぁ・・・・はぁ・・・・・古泉か?」 「ええ。緊急事態です。閉鎖空間が急速に拡大し始めました」 まぁそうだろうな・・・・・あんなにハルヒが怒って泣いていたんだ 「はぁ・・はぁ・・・・・そうか・・・・・はぁ・・・・悪いが俺は行けそうにない・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・理由は・・・・・・・・・・後で」 「なんとなく状況は察しました。世界崩壊の危機を脱っすることが出来ましたらそのとき・・・では」 話のわかる仲間を持つと助かるぜ 「・・・・・・なんであたしの部屋に入ってきてるのよ」 「おまえが来いって言ったんだろ?」 ・・・・なんてのは嘘で夢中で追いかけてたらハルヒの部屋まで来ちまった 「だってあんたは有希のところに行くんでしょ!」 「いや違うそれは・・・・」 「それは何よ!だいたいあんたはいっつも有希やみくるちゃんばっか見てデレデレしちゃって、あたしのことなんてちっとも見てないじゃない」 「なに言ってるんだ!俺はしっかりお前のこと見てるぞ!」 「・・・・・・そんなの嘘よキョンはあたしのことを見守っててはくれないわ」 「いいや、嘘じゃねぇ!お前のことを守って見せる」 「そんな約束いつまで続くかなんてわからないじゃない!」 「約束する。いつまでもおまえのこと見守っててやる!」 「・・・・・・?!ちょっとキョン、それって」 「俺は世界とハルヒを天秤に掛けてもハルヒをとる!何があってもハルヒを守ってみせる!」 「・・・・・・・・・・本当」 「あぁ、本当だ」 「・・・・・・・・まぁいいわ。今回は信じてあげる」 はぁ、よかった・・・・ってそういえば古泉たちは大丈夫なのだろうか 本当にハルヒの方の天秤をとったわけなんだが・・・・ 「・・・・・・ねぇ、キョン。知ってる?」 何がだ? 「今ね、この家にいるのキョンとあたしだけなのよ?」 そ、それは拙くないか?男と女が二人っきり・・・・・ 「別に拙くなんかないわよ。あんたさっき自分で言ったこと忘れたの?」 さっき言ったこと・・・・なんのことだ? 「はぁ?あんた覚えてないの?あたしを一生・・・・・・まぁいいわ、キョンはやっぱりキョンね」 ・・・・・・・・なんのこっちゃ 「ここは再構築世界とかじゃないよな?」 「えぇ、おそらくは・・・・ですよね?長門さん」 「そう」 ハルヒを泣かしてしまうという事件もようやく一段落ついたその日の深夜、ようやく長門のマンションに来れた。本当はもっと早く来るつもりだったんだが、泣き疲れたハルヒは俺を抱きかかえたまま寝てしまった 別に腕の中から逃げてこられなくはなかったんだが・・・・・気持ちよさそうな顔だったから、つい見とれていこの時間だ 「・・・・・・・・可愛い寝顔だな」 「!?・・・・・Zzz・・・・」 あぁ、こいつ起きてやがる・・・・顔が真っ赤だ 「お前、起きてるだろ」 「・・・・・なんでわかったのよ」 「そりゃぁいつでも見守ってるからな」 「・・・・・・・・キョン」 「そういやぁ親はどうしたんだ?」 「・・・・・あんた雰囲気ってものを知らないの?」 「なんのことだ?」 「はぁ・・・・・・親は親戚の結婚式に行って夜まで帰らな・・・・ってもうこんな時間じゃない!何で起こさないのよ!!」 「可愛い寝顔だったからつい・・・・」 「バカこといってる場合じゃないわよ、本当に帰ってきちゃう。キョン、早く帰る支度して!」 別に「あたしの彼氏よ」とか紹介されてもいいんだが・・・・ 「バカいってないでさっさと帰る!!」 ってな具合に家を追い出されてしまった 「そうか・・・・じゃぁ、今回の種明かしをしてもらおうか」 「種明かし・・・・ですか。結論から言いますと、男には女の気持ちはわからない・・・・でしょうか」 全然結論になってないぞ、古泉。ちゃんと説明しろよ 「僕も男ですし、今回の騒動は長門さんにご説明をお願いいたします」 「了解した」 長門って、その台詞多いな・・・・・ 「凉宮ハルヒが不安になっていな要素はたった1つ。あなたとの関係」 「俺との関係?」 「凉宮ハルヒがあなたにしようとした行為によってあなたとの関係が壊れることを危惧し、その葛藤の中で例の閉鎖空間を発生させた模様」 行為?行為ってなんだ? 「・・・・鈍感」 「いやぁ、あなたがそこまで鈍感とは」 「・・・・・わるかったな」 ハルヒが俺としようとしたことぐらい俺にだってわかるさ。付き合って1ヶ月、キスも充分した、愛してる。でも気づくのが遅かったな。スマン、ハルヒ。やっぱり女の考えてることは男には到底わからないものなのさ・・・・・でもちゃんとわかるように努力はするよ 「・・・・な、なによ!じろじろ見て」 「いいや、別に。俺はただお前を見守ってるだけだ」 「・・・・・・・あんた、よくそんな恥ずかしい台詞が言えるわね」 お互い様だろ 「そんなに見られてたら答え合わせに集中できないじゃない!」 今日は土曜探索の翌日、日曜日だ。予定通り午前中はハルヒと勉強会中・・・・と言っても、もう終るんだがな 「・・・・うん、よし。今日はこれでおしまいね。お疲れ様」 「お疲れ、ハルヒ。いつもありがとな・・・・・午後はどこにデートに行きたい?」 「・・・・・あたしの家に来ない?」 ・・・・・・親に紹介でもするのか? 「んとね・・・今日も家に誰もいないのよ」 「それってまさか・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・バカ」 good end… 「いやぁ今回は出番が結構ありましたね」 「いっぱい喋った。ユッキーがんばった」 「あのー・・・・・わたしは?」 作者「空気乙wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 「貴様、【禁則事項】で【禁則事項】して【禁則事項】するぞ!」 作者「アッー!!」 bad end…
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/16.html
ハルヒ「ちょっと・・・みんな、私を無視しないでよ・・・・・・・」 キョン「うるさいんだよ、お前は毎日毎日、人使い荒くて 何なんだよお前は、何様だってんだ!」 ハルヒ「・・・!!」 キョン「朝比奈さんも古泉も長門も何も言わないけど きっと俺と同じでお前の事うっとおしく思ってるはずだぜ。 くだらないことしてないで、いい加減大人になれよお前。 じゃあな」 ハルヒ「ちょっとキョン待ちなさい・・・!!キョン・・・。 私を一人にしないでよ・・・。もう一人はイヤなの・・・」 ハルヒ「ねぇ!?なんで昨日部室に来なかったのよ!? 今日もサボったら死刑だからね!」 キョン「うるさいから話しかけるな(ボソ」 ハルヒ「え・・・。」 部室 ハルヒ「ね、ねぇ、み、みくるちゃん・・・」 みくる「・・・なんですか・・・」 ハルヒ「み・・・みくるちゃんは!わたしの事無視したりしないわよね・・・」 みくる「・・・・・・・・・」 スタスタスタスタスタ・・・ ハルヒ「み、みくるちゃん・・・」 ハルヒ「!・・・そ、そうだ、ユキ!・・・え・・・?」 古泉「みなさんもう多分ここには来ませんよ。」 ハルヒ「そ、そんな・・・」 古泉「では、私も出て行かせてもらいます」 スタスタスタスタ・・・ ハルヒ「そんな、なんでみんな・・・」 ハルヒ「なんでなの、みんな。・・・私が駄目なの?どこが駄目だったの?ねぇ、誰か・・・」 自分しかいない部室で、ハルヒは独り泣いていた 翌日 教室 ハルヒ「お・・・おはよう!みんなゲンキーッ!」 ハルヒ「・・・・・」 誰も返事を返してくれない。 そのままハルヒは黙りこんで自分の席についた。 休み時間 ハルヒ「・・・」 ヒソヒソ 女子A「聞いた?あの娘唯一の友達だったSOS団とかいうグループの人たちからも 無視されてるらしいわよ。」 女子B「え~可愛そう(笑)。でもあの娘っていつも変なこと言ったりやったりしてるから 自業自得だよね~。」 女子A B「クスクス、クスクス」 ハルヒ「・・・・・・・」 鶴屋さんの反応 ハルヒ「あっ!鶴屋さんおはよう!」 鶴屋「何?みくるやみんなにさんざん迷惑かけて何しらばっくれてんの?みんなもう疲れてるんだよ。!あっ!みくるーッ!おはよう!今日もかわいいねぇ!」 ハルヒ「・・・・・」 コンピ研部長の反応 ハルヒ「あっ!・・・えーっと、誰だか忘れたけどおはよう!」 コンピ「あぁ、もうなんだよ。君にはさんざんやりたい放題されてこりごりなんだ。もう近寄らないでくれよ。」ハルヒ「えっ、なんで・・・」 キョンの妹の反応 ハルヒ「!あっ!キョンの妹!こんにちは!」 妹「ねぇ、なんでおねえちゃんはみんなにひどい事するの?人をいじめちゃいけないって学校の先生言ってたよ?」 ハルヒ「そんな、わたしそんなつもりじゃ・・・」 妹「あっ、あんまりおねえちゃんと話しちゃだめってキョン君言ってたから、じゃあね!」 ハルヒ「・・・・・・」 ハルヒ「みんな無視する…まぁW杯でも見てその話すれば大丈夫よ」 ポチッとな 「……何、この黒い奴。一人で突っ込んで周り見てないじゃない」 「あっもしかして私、この黒いのと同じ…かも」 ハルヒ「わたし、サッカー好きなのよ~!」 キョン「サッカーはお前のことが嫌いだがなっ」 ハルヒ「・・・小笠原が特に好k」 キョン「小笠原はお前のことが大っ嫌いだけどなっ」 ついに登校拒否になってしまったハルヒさん。 おや、なにやら窓の外から聞き慣れた声がします。 ふと見てみると、いつものメンバーが笑いながらあるいています。 ハルヒさんの家の前なのに誰も気にしてないようです。 (私の居場所は本当になくなっちゃったんだな・・・) 暗い部屋の中で体育座りをしているハルヒさん。 こうしてれば自分を傷つける人はどこにもいない。 嗚呼、可哀想 「うう、うっ、わぁ、うわぁぁん。」 怖い夢をみてしまったハルヒさん もう落ち着ける場所はどこにもない。 嗚呼、可哀想 もう誰も信じられなくなったハルヒちゃん (もう虐められるのはイヤ) そう思いながらコツコツ貯めていたお金で遠くへ逃げます そこへキョンが訪れてきました。 キョン「なぁハルヒ、少し金貸してくれよ」 ハルヒ「え、あ、今は・・・」 キョン「ん?なんだこれは・・・ お、金じゃん!しかもスゲー金額!」 ハルヒ「あ、それは!」 キョン「別にいいじゃん。俺ら、友達だろ?」 そう言われ、お金を持っていかれたハルヒちゃん 人生お先真っ暗 嗚呼、可哀相 ハルヒ「えー!なにこれー!もう最悪ぅー!」 キョン「お前の性格がなっ」 ハルヒ「・・・直すように努力するわ」 キョン「努力では掴みとれねー物もあるんだよ、いい加減オトナになれヴァーカっ」 警察「すみません 涼宮ハルヒさんですね?」 ハルヒ「・・・?はい、そうですが」 警察「実は貴方が朝比奈みくるさんの卑猥な画像を インターネット上に公開したとの通報がありまして ちょっと署までご同行願えますか」 ハルヒ「ちょ、あの、それは」 キョン「朝比奈さんの気の弱さにつけこんで 散々酷いことをした罰だ 少し頭を冷やしてこい」 ハルヒ「・・・・」 キョン:それじゃあ、明日は2000年前に行ってピクニックをしよう! ──────────────────────────────── みくる:賛成! ──────────────────────────────── 長門:それはいいわね! ──────────────────────────────── 古泉:じゃあ僕は外国から取り寄せた高級お菓子を持ってくるよ! ──────────────────────────────── 『ハルヒ』が入室しました ──────────────────────────────── 『キョン』が退室しました ──────────────────────────────── 『みくる』が退室しました ──────────────────────────────── 『長門』が退室しました ──────────────────────────────── 『古泉』が退室しました ──────────────────────────────── ハルヒ:・・・・・・ ──────────────────────────────── 長門:しかし最近の若手芸人のつまらなさには腹が立つよね ──────────────────────────────── みくる:そうよね。それを雇うテレビもテレビだわ ──────────────────────────────── 古泉:昔の番組は凄く面白かったよね ──────────────────────────────── 『ハルヒ』が入室しました ──────────────────────────────── キョン:つまらないから早く消えてしまえばいいのにな ──────────────────────────────── 『ハルヒ』が退室しました ハルヒ「(今まで何やってたんだろ私)」 ハルヒは学校の屋上に来ていた ハルヒ「あっちの世界に逝けば 宇宙人や未来人よりも面白いことがあるのかな・・・」 そう呟くと なるべく何も考えないようにして 屋上から身を投げた たまたま教室から外を眺めていたキョンの目に 落ちてゆくハルヒの姿が映ったが キョンは眉一つ動かさず そのまま外を眺めていた 数分後 学校のグラウンドにサイレンの音が鳴り響いた 長門「…」 ハルヒ「あ!ユキ…っ」 長門「これ…」 ハルヒ「え?本?」 長門「読んで…」 ハルヒ「あ…お勧めの本なの?そ、そうね。本はあんまり興味ないけど どうしてもっていうなら読んであげてもいいわよ」 ハルヒ「えっとなになに…完全自殺マニュアル………?」 みんな「王様だ~れだっ?」 キョン「あ、オレだ。じゃあ二番のヤツ、振り返りながら「大好き」ってやってくれ」 長門「・・・私」 長門「・・・大好き」 キョン「なんかそうじゃないんだよな~、もう一回!」 長門「・・・大好き」 キョン「ハルヒ、お前やれ」 ハルヒ「なんで私g」 キョン「やれ。」 ハルヒ「・・・やるわよ、やればいいんd」 キョン「早くやれ、ブス」 ハルヒ「・・・d」 キョン「やっぱりいい。きめえから」 みんな「ぎゃははははははははははははははははは」 キョン「悪いな、今日4月1日だったから調子に乗りすぎた」 ハルヒ「何考えてんのよバカ・・・」 キョン「おま・・・うっ(泣き顔モエスwww)」 ハルヒ「何よ・・・」 キョン「いや、その顔もかわいいなと・・・」 ハルヒ「・・・信じらんない///」 キョン「・・・と言うとでも思ったのか? だいたいちょっと優しくされただけですぐ顔を赤らめるな気持ち悪い。 じゃあ俺は帰るからな。」 バタン ハルヒ「・・・・・・・」 ハルヒ「あ、あのさ、今度のSOS団の活動なんだけど」 長門「…………フッ」(嘲笑) 古泉「あのう、誰に話しかけているんでしょうかね、彼女は?」 みくる「さあ、独り言じゃないですか?」 キョン「SOS? まだ言ってたのかよwww寒っwww」 ハルヒ「あ・・・上靴が。。。」 ~朝会~ 担任「え~涼宮さんの上履が無くなってしまったそうです。 見かけた人がいたら涼宮さんの所に届けてあげください。」 クラス一同「クスクス」 朝比奈「そうですね、許してもらいたかったら以前あなたが 私にしたこと全てをあなた自身も体験して下さい。 まずはコンピ研からですね」 ハルヒ「……え?」 キョン「っくははははは! そりゃいいや、行って来いハルヒ」 古泉「コンピ研で何があったんですか?」 長門「セクハラ」 一同「誕生日おめでとー」 キョン「・・・何て言うと思ったか?」 朝比奈「わーすごーい。勘違いして生きていけるって幸せですよねーww」 小泉「一度入院されたほうがいいのでは?」 長門「死ね。氏ねじゃなくて死ね。」 ハルヒ「・・・・・・・・・・・・」 ハルヒ、クラスメイトからの疎遠増幅 不注意からみくるを大怪我させSOS団からも疎外 映画部、PC部にかけた損害が生徒会に周りSOS団強制解体 それでもどうにかSOSのメンツを集めようとするが誰一人集まらず そしてハルヒは「毎週土日になると街をさまよう電波女」として都市伝説になった キョン「おーい サッカーしようぜ」 古泉「いいですね 実は最近、新しいボールを買ったんですよ その名も・・・涼宮ボール!」 そこにはロープで雁字搦めにされたハルヒの姿 口を糸で縫い付けられているので 喋ることができないようだ 古泉「このボールをよく飛ばすにはちょっとしたコツがありまして」 キョン「ほう どうするんだ?」 古泉「この部分を力いっぱい・・・蹴る!」 そう言うと古泉はハルヒのみぞおちを思いっきり蹴り飛ばした ハルヒ「・・・・!!」 口の隙間から液体が溢れ 糸が赤く染まる 古泉「あらら・・・ボールが裂けてしまったようですね」 キョン「ははは 水風船みたいだな」 キョン「ハルヒ誕生日おめでとう、意地悪して悪かったな」 ハルヒ「そんなのいいのよ~!ありがと!キョン、みんな!」 古泉「さあ、ロウソクの火を消してください、涼宮さん。」 ハルヒ「そうするわ、(フゥー)」 キョン妹「消えた消えたー♪」 キョン「ハルヒの生命もこの火の様に早く燃え尽きてほしいよな」 みんな「ぎゃははははははははははははははははは」 長門「ww」 ハルヒ「なにこれ・・・まさかドッk」 みくる「ドッキリなんかじゃないですよ、現実なんだよぉっ!!」 古泉「あぁ…いけない。 ちょっと忘れ物をしてしまいました。 取ってくるから待っていて下さい。」 ハルヒ「分かったわ。」 ――――――――――――5分―――――――――――――10分――――――――――――――――20分―――――――――――――――30分――――――――40分――――50分―――――――― ハルヒ「遅いなぁ…」 キョン「お前黒いな…」 古泉「クスッ…それはお互い様でしょう…。 さぁ早く行きましょう。遅れますよ。」 ――――――――― ハルヒ「……おそい…なぁ…」 古泉「ちょっとシャーペンお借りしますよ。」 ハルヒ「え?あ…うん」 キョン「俺も借りるぜ。」 長門「借りるよ。」 みくる「私にも貸してね。」 ハルヒ「ぇ?ぇ?…… …私の分が…無くなっちゃう…」 古泉「ぇ? あなたには別に必要ないでしょう。クスクス…」 キョン「激しく同意。」 ハルヒ「…………」 ハルヒ「キョン、ちょっときなさい!」 キョン「は? なんで俺がお前の言うこときかにゃならんのだ」 ハルヒ「うるさいわねぇ! いいからついてきなs」 キョン「うるさいのはお前だ。きゃんきゃんきゃんきゃん喚きやがって」 ハルヒ「な、なによ! アンタなんかが私に……」 キョン「鬱陶しいんだよ、マジで。もううんざりだ、お前に付き合うのは」 ハルヒ「わ、私だって……う、うんざりよ! アンタなんかとは、もう口きかないんだからね!」 キョン「ああ、そうしてくれ。というか、そのつもりだ。わかったら俺に近寄るな」 ハルヒ「あ、アンタがどっか行きなさいよ!」 キョン「へいへい。じゃあな、馬鹿ハルヒ」 ハルヒ「…………っ……なによ、馬鹿……」 涼宮ハルヒの構造 キョン「なあ、古泉、何でハルヒは憂鬱の後、あんまり活躍出来ないんだ? 古泉 「おや、あなたは、またあの灰色の空間に閉じこめられることをお望みですか?」 キョン「いや、もう二度とゴメンだ・・・」 古泉 「要するにこの物語における涼宮さんの役割は終わってしまったのですよ。 彼女は平凡な高校生であるあなたをキテレツな言動と行動で振り回し、 あげくの果てに暴走し異世界へ拉致監禁までしようとした。 そこで、窮地に陥ったあなたが王子様のキスをして彼女の目を覚ましてあげたのです」 美しい話じゃないですか。 つまるところ、彼女があなたに与えられるお話など もう、じれったいラブコメくらいしか残っていないのですよ」 キョン(ハルヒ、えらく、ひどいこと言われてるぞ・・・) ハルヒ「ちょっと来なさい!」 キョン「何か言ったかトラブルメーカーさんよ。」 ハルヒ「はぁ!?あたしが・・・」 古泉「キョン君もあなたのわがままにつきあわされるのがいやだと言ってるんです。 わかりませんか?(ニコニコ)」 ハルヒ「そ・・・そん」 キョン「そういうことだ。古泉、帰るぞー」 古泉「わかりました。」 キョン「二度と関わるなよ、トラブルメーカーさん。じゃあな。」 ハルヒ「あたしが・・・トラ・・・いやぁぁぁああああ」 今日もSOS団から無視をされたハルヒ。 自宅の部屋のベッドで泣きながらうなだれていると、机の上に置いた ハルヒの携帯のランプ部分が点滅しているのに気づいた。 人から電話やメールなどは滅多にこないので、いつもマナーモードになって いるため、偶然机に目がいっていなかったらきっと朝まで気づかなかった だろう。 ハルヒ「このメール・・・キョン・・・バカ・・でもありがと・・」 メールの送り主はキョンからのもので、メールにはこう文面がつづられていた。 Title:ハルヒへ さいきん冷たくしてごめんな。 っていっても、あれは本当はみんなの演技なんだ。 さいきんハルヒがみんなにわがままばかり言うから、ちょっ とお前をからかってやろうと思ってたんだ(笑) しつれいなことをしたと今は思ってる、本当にごめんな。今日はもう ねるよ、また明日学校で。SOS団の活動もがんばろうぜ。俺も ボーっとしてないで、ちゃんと活動に参加するからさ。 ケッセキなんてするなよ、お前がいないとつまらないからさ(^▽^) キョンより。 キョンに勇気付けられたハルヒは、明日からは心を入れ替えて頑張ろう、と 心から思ったのだった。 ――――― まとめてる人「ヒント:縦」