約 1,801,286 件
https://w.atwiki.jp/yaranaio/pages/39.html
出番別長編まとめ - 脇役 やる夫がデビルサマナーになるようです 二次創作:女神転生 完結済み ヒロイン:真紅 やる夫が妹たちのために頑張るようです オリジナル 完結済み ヒロイン:真紅 翠星石がやる夫の為に料理を作るようです オリジナル ヒロイン:真紅 やる夫が突撃行軍歌を歌うようです 二次創作:高機動幻想ガンパレードマーチ 完結済み ヒロイン:真紅 やる夫がウォードッグのようです 二次創作:エースコンバット5 ヒロイン:真紅 やる夫たちは自転車で旅をするようです オリジナル・学ぶ系 ヒロイン:水銀燈 以下の長編のシリーズまとめやる夫がサイクリングをするそうです やる夫たちは自転車で旅をするようです 蒼星石は自転車レースに挑むようです やる夫が巨大都市の影を疾走するようです 二次創作:TRPG シャドウラン 第4版 ヒロイン:真紅 やる夫がサイクリングをするそうです オリジナル・学ぶ系 ヒロイン:水銀燈 やる夫は元傭兵のようです オリジナル ヒロイン:真紅 やる夫は黒い太陽なようです 二次創作:仮面ライダーBLACK RX ヒロイン:真紅 やる夫が薔薇屋敷に監禁されるようです オリジナル 完結済み ヒロイン:真紅 いらっしゃいませ喫茶店ボンボンへ オリジナル ヒロイン:真紅 やる夫が水銀燈に帝位を継承させるようです 二次創作:ロマンシング・サガ2 ヒロイン:真紅 やる夫が1クリックの出会いを知るようです。 オリジナル ヒロイン:真紅 やる夫が魔王領総帥になるようです 二次創作:A君(17)の戦争 ヒロイン:水銀燈
https://w.atwiki.jp/ridersnovel/pages/23.html
「成程…大体事情はわかった。買い物をしていたら、いつのまにかこの風都にいた、と」 翔太郎さんが僕にそう聞いてくる。 場所は鳴海探偵事務所。翔太郎さんとフィリップさんが二人で切り盛りしている探偵事務所だ。 「はい。突拍子もないとは思いますが、そうなんです。」 「それにしても、なぜ君は僕たちのことを知っているんだい?それも、ガイアメモリの力についてまで」 「えっとですね、お二人の変身する『仮面ライダーW』、 そしてそのシリーズである『仮面ライダーシリーズ』は僕らの世界では特撮ドラマなんです」 僕のその発言に、翔太郎さんとフィリップさんは驚愕する。 「俺たちの戦いが、テレビドラマぁ!?」 「なるほど、パラレルワールドがあるならばそんな世界があってもおかしくない……面白い。 ムラムラするねぇ」 フィリップさんも翔太郎さんも、本当にテレビ通りなんだ……見てるこっちが面白いよ。 「だったら、君はこれからどんなドーパントが出てくるのかという記憶も持っているのでは? だとすれば、捜査もなにも必要なくなるんだけどね」 「それはできないんです。今の僕は、その記憶を思い出すことができないみたいなので。 ですけど、その局面にあったら思い出せるみたいです」 まったく都合のいい記憶喪失みたいだなぁ。 「そういえば、君の持っているメモリは『メモリー』のメモリだと言っていたね。 一体、どんな能力があるのか教えてくれないかな?」 「もちろんですよ、フィリップさん。僕のメモリ、メモリーメモリは 限定的に地球の本棚の一部へアクセスし、情報を引き出す能力があります」 その説明で、彼はまた驚いたようだった。 「地球の本棚へ?……興味深い。ぜひ君のメモリを調べさせてくれ!大丈夫、絶対に壊さないから!」 その迫力に気おされながら僕が了承すると、 フィリップさんはスキップでもしかねない機嫌のよさで秘密の地下室へ入っていった。 「あ、おいフィリップ!?……ったく、しゃーねーな。 とにかく、お前行くあて無いんだろ?だったら、ここで働いてみる気は無いか?」 とんでもなく良い提案だった。魅力的なんだけど、大丈夫かな? 「え、いいんですか!?でも、ご迷惑なんじゃ……?」 「いいや、迷惑なんかじゃないぜ。むしろ、仮面ライダーメモリーだっけか? の力を貸してくれると俺たちも仕事がやりやすいからな」 「…成程、ギヴ&テイクってことですか。でしたら、こちらも協力は惜しみません。 存分に僕の力、使ってください」 そして、僕は鳴海探偵事務所の助手として、Wの世界で暮らすことになった。 …のはいいんだけど。 「こりゃあぁ!」 スッパァン!! 「痛てっ!」 「あいたッ!」 僕と翔太郎さんの後頭部になにかがいい音をたてて打ち付けられ、僕らは頭を抑える。 「亜樹子ォ!いいかげん人の頭をスリッパでブッ叩くのやめろ!」 「亜樹子さん……初対面の人にも容赦ないんですね」 そう、そこにいたのは鳴海探偵事務所(自称)所長の鳴海亜樹子さんだった。 「だまらっしゃい翔太郎くん!それとその人誰?なんで私の名前知ってるの?」 「初めまして。僕は星雄聡里。今日付けで翔太郎さんの助手になりました。 これからよろしくお願いします、鳴海亜樹子所長。」 「……翔太郎くん、どっからこんな有能な助手拾ってきたの?」 さらりと人を物みたいに言わないでください、亜樹子さん。 「そんなことよりいいかげん突っ込みを手加減しやがれ!」 「何よ、やるかこの~!」 「喧嘩はやめて下さいってば~!」 そんなこんなでどたばたしていると、事務所の入り口のドアが開いた。 「あの……」 そう声を掛けかけて、中で起きているドタバタを観て呆然とする女性。 「亜樹子ぉぉぉぉぉ!」 「いいかげんに……って、お客さん!」 こんな状況でも気づくとは亜樹子さん流石です。 「す、すみません、探偵事務所と間違えました!」 「「「ま、待って待って!」」」 そして、全員そろって唱和する。 「「「探偵事務所です!!」」」 「連続風車破壊事件?」 「はい、そうなんです」 依頼人の女性の名前は、風祭葵(かざまつりあおい)さん。 彼女は風都に無数にある風車を作ったり修理したりしている、 「風祭風工業(かざまつりふうこうぎょう)」の社長の娘さんである。 「最近、町で過剰発電で壊れる風車の数が激増しているんです」 「過剰発電?どういうこと?」 亜樹子さんは良く判っていないらしい。 「はい、説明しますね。元々あの風車は普通の風力発電装置を小型化したもので、 風都に吹き続ける風を利用して発電するものです。 ですが、あまりに強い風、それこそ超大型台風の風などが吹くと、 過剰電圧で配線が焼ききれたり風車そのものが壊れたりするんです。 最近それが一週間に数台のペースで壊れるといった具合で、明らかにおかしいんです」 「ほう、そいつは放っておけねぇな」 あ、翔太郎さんスイッチ入った。 「困っている女性を放っておくのはハードボイルドとは言えないからな。 それに、風都の象徴の風車を壊して回っている奴がいるとしたら、 そいつはこの風都を泣かせている。そんな奴は、この俺が放っておけねぇ。 この依頼、受けさせてもらう」 「ありがとうございます、左さん!」 「良いって事さ。俺たちの専門分野という気もするしな。それじゃ、何かわかったら連絡入れるぜ」 「はい、よろしくお願いします。では、また」 そう一言言い、風祭さんは帰っていった。 「連続風車破壊事件、かぁ……何でそんなことするんでしょう、翔太郎さん」 「わからねぇ。だが、 瞬間的に、かつ局所的にそんな台風も超えるような風を吹かせることは普通はまず不可能だな」 「ということは……ドーパント、ですか」 「そういうことになるな。うっし、まずは風車が破損したところに行ってみるか。資料は持ったな?」 「はい、翔太郎さん!あ、それとフィリップさんに一言声掛けて行きましょう。 たぶんまだメモリーメモリをいじってると思うので」 「そうだな、地下に入るか」 とまぁ、そんなこんなで地下室に入った僕らが目にしたものは、ぶっ倒れているフィリップさんだった。 「フィリップぅぅぅぅぅぅぅ!?」 「フィリップさぁぁぁぁぁん!?」 どうしてこうなった。 そして二人して介抱し、ようやく目を覚ましたフィリップさんは、 「……面白い!ゾクゾクしっぱなしだよ!!」 「「開口一番それかよ!!」」 こんな状態である。 しばらくして落ち着いたフィリップさんから僕らはメモリーメモリのことを教わった。 「聡里くん、君のメモリからアクセスできる本棚は、僕が入れる物とは独立していた。 そして、中の記憶も大半が封印されている状態みたいなんだ」 「え、そうなんですか?」 変身したときに違和感があると思った。そういうことなのか。 「だが本のタイトルくらいはわかった。でも、そのタイトルも意味がわからない単語ばかりなんだ。 これから言う言葉、あるいは名前に心当たりがあったら言ってくれないかな?」 「はい、どんな単語なんですか?」 「ああ。クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド。 それから、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、オーズという単語なんだけどね」 「え、それって!」 むしろ心当たりしかないよ、これは。 「なんだ、一体何の記憶なんだ?」 「え~っと、ですね……僕や翔太郎さんとフィリップさん以外の、ライダーの名前です。 それも、結構最近のライダーですね」 「へぇ……興味深いね。だけど、僕もこのメモリのプロテクトは解除できなかったんだ。 だけど、まったく新しいメモリガジェットの設計図データが入っていた。 これから製作してみるよ。」 「本当ですか?なんでガジェットのデータが……?」 まぁ、考えていても始まらないか。って、何か忘れてるような……あー! 「翔太郎さん、依頼のこと!」 「おっといけねぇ、忘れてた!フィリップ、俺たちはこれから依頼された事件の捜査に行って来る。 メモリーメモリはもういいか?」 「ああ、翔太郎。メモリーメモリに僕側からリンクを作ったから、 これからは僕の本棚側からいつでもアクセスできるし、 メモリーメモリから僕の本棚が閲覧できるようになっているはずさ。メモリのほうは聡里くんに返すよ」 「便利なもんだな。じゃ、行くぞ聡里!」 「了解です、翔太郎さん!」 そして、僕たち二人は風都で捜査を開始した。 途中なんか見覚えのある人が魚屋さんで小指を魚の口に突っ込んでいたり、 木の上に自転車ごと引っかかっていた不幸な人を助けたりしつつ。 すべての風車が壊れた場所を見ていくと翔太郎さんが共通点を発見した。 「デートスポット、ですか?」 「ああ、ウォッチャマンやクイーンとエリザベスに聞いて判ったんだが、 風車が壊された場所の近くは有名なデートスポットがあってな、 風車が壊された関係で人を近づけないようにしたらしい」 「と、いうことはもしかして?」 「ああ、他人の恋愛を妬ましく思っている奴だな犯人は。 だが、あと一箇所壊されていない有名なデートスポット、それも特大のがある」 「それってまさか、『風都タワー』、ですか?」 「その通りだ、さすが助手だな。犯人は大体、週末や祝日に事件を起こしている。 ちょうど今日は金曜、風都タワーに張り込むぞ」 「わかりました。フィリップさんに連絡して、犯人がどこから行動を起こすのか検索してもらいましょう!」 と、言うわけで鳴海探偵事務所に戻ってくるとフィリップさんは嬉々として変わった形のノートパソコンと携帯を操作していた。 「フィリップ、検索だ……って、なんだそりゃ?」 「ああ、翔太郎に聡里くん。いいところに来たね。メモリガジェトが完成したよ」 「本当ですか!どこにあるんですか!?」 そう僕が聞くと、フィリップさんはおもむろに二本のギジメモリを取り出した。 そして、ノートパソコンと携帯にそのギジメモリを挿入した。 「紹介するよ。彼らが新しいメモリガジェット、『マンタレイライブラリ』と『ホークフォン』だ!」 [MANTAREY!][HAWK!] ガイアウィスパーが鳴り響くと、パソコンと携帯が変形してマンタと鷹になった。 「おお、コイツが新しいメモリガジェットか!」 「すごい!ありがとうございます!」 「さらに、マンタレイライブラリにはメモリーメモリからのデータ読み込みもできるようにしてある。 一応、キーワードがあれば検索もできるようになっているから、役に立つと思うよ。 どうかな、彼らは?」 さ「……」←感動で言葉すら出てこなくなっている 翔「……」←驚愕で固まっている 1分後 「あ~、フィリップ、検索だ。頼めるか?」 「もちろんさ。……さぁ、検索を始めよう。キーワードは?」 「キーワードは、『風都タワー』、『攻撃』、『隠れ場所』だ」 そのキーワードで、フィリップの検索結果がある程度絞られた。だが絞りきったほどではない。 「駄目だ翔太郎、絞り込みきれない。他にキーワードは?」 「あ、フィリップさん!キーワード追加、『風圧』!」 その一言で、フィリップの検索が一冊の本に絞り込まれた。 「ああ、検索完了だ!ナイスだよ聡里くん! 翔太郎、結果は風都タワーの裏側の廃工場だ。そこで張り込みしていれば、ドーパントが現れるはずだよ」 「ありがとよ、フィリップ。んじゃ、ちょっくら行って来るぜ」 僕と翔太郎さんは、メモリとドライバーを持ってその工場へ向かった。 そして時間は過ぎて翌日の深夜二時ごろ。丸一日張り込んでいたけれど犯人はまだ現れていない。 「翔太郎さ~ん、アンパンと牛乳買って来ましたよ~」 「助かった、これまでは買い込んでから見張りするしかなかったんでな」 「いえ、お安い御用ですよ……!来た!翔太郎さん、これ!」 僕はそう言って翔太郎さんにPCモードのマンタレイライブラリの画面を見せる。 そこにはホークフォンの暗視カメラから転送された映像が映っていて、 工場の入り口から入ってくる一人の冴えない男が写っていた。 「でかした聡里。気づかれないようにアイツに近づくぞ」 「アイ・アイ・サー」 闇にまぎれて動くのって小さいころからなんかワクワクするね。 ~犯人サイド~ 「くっそ、クリスマスなんかなくなっちまえ!デートなんかさせるかよ!」 暴言を吐く彼は冴えない容姿と陰気な性格のせいで、まったく女性に興味を持ってもらえなかった。 そして男は、クリスマスをブチ壊すというその考えに取り憑かれ、 禁断の力、ガイアメモリを手に入れてしまった。 そしてその男はスタートアップスイッチを押し、メモリを起動させる。 [AIR!] 「デートスポットなんて、壊れちまえばいいんだ!!」 そう吐き捨て変身しようとした瞬間、工場内に声が鳴り響いた。 「おおっと。そんなことさせると思うか?」 「思い通りにはさせませんよ!」 「!!」 ~聡里サイド~ ドーパントにセリフを投げつけながら登場する翔太郎さんと僕。 相手は露骨に悪意のこもった表情になり、ガイアメモリを握り締める。 「うるせぇ、人が仕事するしかない日に横でイチャイチャされる方の身にもなれってんだ!邪魔すんな!」 そしてその男は、自分のひじにある生体コネクタにガイアメモリを挿入し、 ドーパントへ変身してしまった。 「うわぁ、ドーピングしちゃったよ」 「しゃあねぇな。フィリップ、聡里!こっちも行くぞ!」[JOKER!] 「もちろんさ、相棒」[CYCLONE!] 「わかってますよ、翔太郎さん!」[MEMORY!] 「「変身!」」 [CYCLONE! JOKER!] 「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」 「変っ身!」 [MEMORY!] 「貴方の記憶、見せてもらいます!」 『翔太郎、あのドーパントは『エア・ドーパント』。空気を操る力を持っていて、 かまいたちを飛ばして攻撃するらしい』 「だったら、このメモリだ!」 そう言い、翔太郎さんは左側、ボディサイドのメモリを変更する。 [TRIGGER!] [CYCLONE! TRIGGER!] 「サイクロントリガー……だったら僕も!」 そう言いつつ、僕はメモリーメモリをベルトから抜き、ウェポンスロットに装填する。 すると左胸の位置にメモリーの装甲と同じ色のトリガーマグナム、メモリーマグナムが現れる。 「行くぜ、空気野朗!」 「空気って言うんじゃねぇ!」 そんなことを言いつつ、ドーパントはかまいたちをWに向かって飛ばす。 だが、Wはやすやすとかわして風の弾丸を敵に撃ち込む。 「てめぇ、いいかげんにしやがれ!」 「僕も忘れてもらっちゃ困りますよ!」 ドーパントに言い返しつつ、僕もメモリーマグナムで敵を射撃する。 「ぐあああああ!?……なーんてな」 「『「何!?」』」 その瞬間、まるで砲撃のようにものすごい風圧がWとメモリーに襲い掛かる! 「『「あぁぁぁぁぁッ!?」』」 その攻撃で、Wとメモリーは工場の壁を突き破り外へ放り出される。 「今の攻撃、なんだってんだ!?」 『あの攻撃は風……もしかして』 「ええ、フィリップさん。おそらく空気を圧縮してから一方向へ一気に開放したんでしょう。 となると、直撃すればけっこうヤバいですよ」 そんな感じで、僕らはドーパントの攻撃を回避しながら話し合っていた。 「……翔太郎さん、フィリップさん。一つ思いついた打開策があるんですけど」 そう言って、僕は翔太郎さんとフィリップさんに作戦を伝える。 「どういうことだ?」 『ああ……なるほどね』 「ってわけで、協力お願いします!行きますよ、ボス!」 「ボスっておい……まあいいか。作戦は良く判らねぇがやるぞ、フィリップ!」 『もちろんだとも、翔太郎』 そして、Wは『ハードボイルダー』、僕はバイクが無いのでハードボイルダーの後ろに立って メモリーマグナムで牽制射撃をする。 「てめぇらチョコマカ逃げ回ってンじゃねェェェェェェェェ!」 ドーパントは風を背中側から噴出しバイクに匹敵する速度で追いすがってくる! まぁ、追って来てくれないと、作戦自体成立しなくなるんだけど…… そして半時間かけて、ドーパントを狙い通りの場所、港まで連れて来た。 「や、やっとたどり着いたぜ……」 『途中、竜巻で上空に打ち上げられたときはどうなるかと思ったよ……』 「で、でも目的地には着きました!後は……!」 「おう!コイツで決めるぜ!」 [JOKER!] [CYCLONE! JOKER!] そしてサイクロンジョーカーに変身したWは、 サイクロンサイドの能力で竜巻を巻き起こしドーパントの攻撃を吸収・無効化する。 「なんだと!?俺の砲撃を取り込んでやがるのか!」 「当たり前だ!お前なんかの風が相棒の疾風(サイクロン)に敵うか!」 『まぁ、当然の結果だね』 そしてWは、その風を纏った右腕でエア・ドーパントを上空へ殴り上げる! 「がはっ!?だが俺はこんな攻撃では……」 「誰がそれだけって言いましたか!」 [MEMORY!] 「メモリーシャフト!いっきまぁす!即興技、ライダーバッティング!」 「ぐぁぁぁぁぁ!?」 僕は打ち上げられたドーパントをメモリーシャフトでバッティングするように打ち、海の中に叩き込んだ。 「くっそ、あいつら!砲撃してや……ッチ!、空気がねぇ!」 そう、僕がWに伝えた作戦とは、『ドーパントを水中へ沈める』というものだった。 メモリーの力を使ってドーパントの能力を検索した結果、 エア・ドーパントの能力が『接触している気体を操る』という物だったから、 『気体に接触しない状況』を作り出せば良いと思い、 この作戦を考えついて翔太郎さんとフィリップさんに教えたんだ。 「翔太郎さん、フィリップさん!仕上げ行きますよ!」 「『ああ!』」 そして二人揃ってメモリを取り出し、マキシマムスロットへ挿入する。 [JOKER! MAXIMUMDRIVE!!] [MEMORY! MAXIMUMDRIVE!!] 「まずは……その場に縫いとめる!」 そう叫び、メモリーシャフトをドーパントへ投げつけ、突き刺してその場に足止めする。 「ガァァァァッ!?動けねぇ!!」 「メモリー!同時に決めるぞ!!」 「了解です、翔太郎さん!」 「『「はぁぁぁぁぁっ……!!」』」 気合を込め、僕ら二人は上に飛び上がる。そして、メモリブレイク! 「『ジョーカーエクストリーム!!』」 「メモリークラッシャー!!」 Wが左右に分離しキックを叩き込み、 僕はドーパントに突き立てたメモリーシャフトを相手に突きこむように上から踏みつける! 「貴方の罪、記憶しました」 「ぐぁぁぁぁぁぁああああああッ!!」 断末魔の叫びと共にエア・ドーパントは爆発し、メモリが排出され砕け散った。 [事件記録] [ドーパントに変身していた男はすぐに警察に引き渡しました。] [お約束の刃野刑事さんの他に、] [どっかで見たような不器用な警察の人が来て犯人を連行していったけど、なんだったんでしょうね?] [それはそれとして。女の人に気づいてもらえない程度の事でドーパントなんて、アブない人でした。] [まぁ、なんでも、いいですけど。] [翔太郎さんは、どうやら風祭さんにいいところを見せたかったみたいですね。] [でも、婚約しているとわかってすごい落ち込んでました。さすがハーフボイルド。] [そして、明らかになったガイアメモリ販売員の特徴。] [赤いシミのあるスカーフの男、だそうです。一体どういう人物なんでしょう。] [それはともかく、これからも、僕は翔太郎さんたちに協力させてもらうことにしましょう。] 「……こんなものでいいかな。ありがと、マンタレイ」 僕は、マンタレイライブラリに事件の記録を入力するのを終えて、 自分で淹れた紅茶(砂糖少な目のミルクティー)を静かに飲む……つもりだったんだけど。 「亜樹子ぉぉぉぉぉぉ!」 「ぶっふぅ!」 思わず吹いちゃった。何事かと思って見に行くと、そこでは。 「俺のプリン返せ~!」 「もう食べちゃったも~ん♪」 「じゃあ弁償しやがれぇぇぇ!」 と、喧嘩している探偵(二十四歳)と女性(二十歳)。誰かは言わずもがなでしょう。 「翔太郎さん、亜樹子さん……」 「え、聡里くん……?」 「ちょ、おい落ち着け!」 ハリセンを構える僕に対し、あっけにとられている亜樹子さんとオドオドしだす翔太郎さん。 「僕は本来、あんまり手は上げないんですけどね……?」 「「ひいっ!?」」 「いい大人が……なにやってるんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ぎゃあああああ!」「きゃあああああ!」 スッパァァァァァァァァァァァァァン!! その日、これまでで最高のヒット音が鳴海探偵事務所には鳴り響き、 後には探偵と所長の屍(生きてます)が転がっていた。 「いっぺん、天国を味わって来て下さい!」 続く! 目次へ
https://w.atwiki.jp/marowiki002/pages/267.html
目次 【概要】目的 詳細有料例 無料例 予想される問題点 【参考】関連項目 タグ 最終更新日時 【概要】 有料作品を示すものではなく、タグを設定するのが有料というシステム。タグそのものに金銭的価値を持たせる。 視聴者ではなく、創作者・投稿者を対象とする。 目的 実況動画やMOD動画などの二次創作物の保護。 一次創作者の利益保護。 詳細 公式(一次創作者)は有料のタグを設定できる。商標登録に近い。 二次創作者は投稿・配布する際、公式のタグを設定するのにいくらか支払う必要がある。有料タグを設定しなければ無料で済む。 タグ検索で有料タグが目立ちやすくなる。広告効果が期待できる。 動画投稿に限らず電子書籍やゲーム等のDL販売・通信販売にも応用できると思う。 有料例 まどマギを勝手に引用。 具体例 系統 まどか☆マギカ タイトル系 まどマギ 鹿目まどか キャラクター系 暁美ほむら 悠木碧 キャスト系 斎藤千和 新房昭之 スタッフ系 虚淵玄 無料例 具体例 系統 マミった もう何も怖くない 吹いたら契約 キュゥべえ吹き替えシリーズ 予想される問題点 同姓同名の人がいる場合。 「阪神優勝」みたいに先にタグを設定してしまう場合。 【参考】 関連項目 項目名 関連度 備考 創作/カンパの方法 ★★★ タグ その他 創作 最終更新日時 2012-10-19 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/yaranaio/pages/38.html
出番別長編まとめ - メイン 翠星石がやる夫のせいで大学受験するようです 学ぶ系 完結済み ヒロイン:真紅 戦国幻想やる夫ファンタジー オリジナル 完結済み ヒロイン:蒼星石・水銀燈 やる夫とやらない夫が豊胸部に狙われたようです オリジナル 完結済み ヒロイン:真紅 やらない夫とやる夫が美術品に挑むようです 二次創作:ギャラリーフェイク ヒロイン:真紅 やる夫が冒険者予備校に通うようです・やる夫が幸せな冒険者になったようです 二次創作:フォーチュン・クエスト 完結済み ヒロイン:真紅 ヤル夫ガ人形ニ人生ヲ諭サレル様デス。 オリジナル 完結済み ヒロイン:真紅 やる夫達は幸せを掴み取りたいようです 二次創作:DQ3 ヒロイン:水銀燈 やる夫達は里のために全力で殺し合うようです 二次創作:甲賀忍法帖 完結済み ヒロイン:真紅 やる夫がタヒチの楽園で過ごすようです。 事件・伝記系:バウンティ号の叛乱 ヒロイン:水銀燈 やる夫とやらない夫が騎兵隊を設立するようです 二次創作:7(セブン)~モールモースの騎兵隊~ ヒロイン:真紅 やるやらのんびりツーリング オリジナル ヒロイン:水銀燈 やる夫が天空の城ラピュタに行くようです 二次創作:天空の城ラピュタ 完結済み ヒロイン:真紅 やる夫とジラートの幻影 二次創作:FF11 ヒロイン:水銀燈 やる夫でポケットの中のサクセス〜お前ら野球しろ〜 二次創作:パワプロクンポケット1 完結済み ヒロイン:水銀燈 やる夫達は生活改善に挑戦するようです オリジナル ヒロイン:水銀燈 やる夫でテイルズウィーバー 二次創作:テイルズウィーバー(または原作小説「ルーンの子供達」) ヒロイン:真紅 やる夫は怪物料理の名コックのようです オリジナル ヒロイン:真紅 やる夫とやらない夫が世界最強を目指すようです オリジナル ヒロイン:真紅 やる夫が遭難するようです ヒロイン:真紅 やる夫たちは彼女がほしいようです オリジナル ヒロイン:真紅 やらない夫達は捻れた世界にいるようです オリジナル ヒロイン:真紅 やる夫が悪の変人たちと大騒ぎするようです オリジナル 完結済み ヒロイン:真紅、朝倉涼子
https://w.atwiki.jp/sr_niji/pages/2.html
メニュー トップページ アビリティセリフ集 学園の噂 ようこそ、闇の世界へ 古の記憶 投稿フォーム メールフォーム 梨花の雑記(管理人ブログ) 更新履歴 取得中です。 今日 - /昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/ridersnovel/pages/9.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/ridersnovel/pages/16.html
こちらはここで書いていただいている作者の一覧です。 とりあえず作者ページでは簡単な自己紹介と、 その方が書いたシリーズ一覧を紹介する予定となっています。 テンプレートはこちらをどうぞ:テンプレ 作者 秋良 名前
https://w.atwiki.jp/ridersnovel/pages/24.html
[記録(某月某日)] [風都に飛ばされて今日でもう一週間] [あいかわらず鳴海探偵事務所は、閑古鳥の巣窟になっています] [依頼人はこの一週間で一人。それもペット探しというものでした] [おかげで事務所は今日も赤字。ご飯も切り詰めてギリギリと言う状況です] [そこで僕もアルバイトを始めることに決めました] [翔太郎さんたちには大丈夫だと言われましたけど] [『働かざるもの食うべからず』ですし、僕も働かないと] [そんなこんなで職探しをしていたんですけど] [どこも雇ってくれる余裕は無いようで、途方にくれていると] [一人の男性に呼び止められました] [その人はおでん屋さんだそうで、] [僕がよっぽど気落ちしていた顔をしていたんでしょう、] [相談に乗ってくれました] [話を聞いてくれたその人は、唐突に「俺が雇おう」と言い出したんです] [僕は迷惑だろうと言ったのですが、 [なんでもおばあさんが困っている人は放っておくなと言っていたそうなので] [むしろ強引に雇われてしまいました] [そのお店の名前は『天道屋』。とても美味しいおでんを作っているお店です] [さて、明日もがんばってアルバイトしないと] 「天道さん、テーブル磨き終わりましたよ。次は何をすればよろしいですか?」 「ああ、次は椅子をきちんと並べてくれ。 お客様に気持ちよく食べていただけるようにな」 「了解です」 「いいか聡里、おばあちゃんが言っていた。 『病は飯から。食べるという字は、人を良くすると書く』ってな。 俺の作った飯を気持ちよく食べていただく。それがこの『天道屋』だ」 「はい、承知しています。天道総司(てんどうそうじ)さん」 「ならいい。さぁ、もうまもなく開店だ。準備を急げ」 「はい!椅子並べてきます!」 こういった感じで二、三日前からバイトをしています。 店主は天道総司さん。『おばあちゃんが言っていた』が口癖で、 なにか不思議に惹かれる人です。 綺麗な妹さんの樹花(じゅか)さんも元気にお手伝いしているようで、 正直僕がいるのが場違いのような気もします。 ……でも、天道さんってどこかで見たことあるような……? そんな風に考え事をしていると声を掛けられた。 「……聡里、聞いているのか?」 という天道さんの声で我に帰る僕。しまった、仕事中だった! 「あ、すみません。ちょっと考え事をしてしまって。何の話でしたっけ?」 「お前の給料の話だ。お前は中々物覚えがいい。 少し給料を上げてやっても良いと思ってな」 「そ、そんな。雇ってもらえただけでも大助かりなのに、良いですよ。 ……あ、でも」 「なんだ?言ってみろ」 「これから家に帰るときここのおでんを少し戴いて帰っていいですか? ここのおでんが食べられるなら事務所のみんなも喜ぶと思うので」 そう僕が言うと天道さんは少し驚いたような顔をして、 「事務所?何の事務所だ?」 と聞いてきた。そういえば言ってなかったかな。 「鳴海探偵事務所って言う探偵事務所で助手兼雑用をさせていただいてるんです、 住み込みで。ちょっと事情があって実家に帰れないもので。はいこれ名刺です」 そう言って僕は事務所で作った名刺を差し出すと、天道さんは納得したようだった。 「なるほど。その事務所の経営はうまくいってはいないようだな」 「はい、そうなんです。といっても、お客さんが居ないだけなんですけど」 「腕自体はいい、ということか。判った。 俺も何か困ったことがあれば相談させてもらおう」 「え、本当ですか?でも、天道さんなら大抵の事は解決できてしまいそうな……」 「フ、確かにな。だが、一人では限界があるというのもまた事実だ」 「ええ、確かに。それは痛感します」 「だが、この事務所なら大丈夫そうだ。何せ、『風都の守護者』だからな」 「はい。……って、え!?」 天道さん、まさか翔太郎さんたちのことに気づいてる……!? 「天道さん、あなたは……」 「おっと聡里、時間はいいのか?仕事も終わったことだ。今日はもう帰るといい」 そう言い切られては、粘ることはできなかった。 「明日もよろしくおねがいします」 「こちらこそだ。それから、これを持って行け」 そういって渡されたのは、天道屋のおでん(四人前)だった。 「ありがとうございます」 そう返事をし、僕は家路に着いた。 そして事務所について、中に入る寸前に気がついた。 (天道さんはなんで四人だって知ってるの!?) 天道さん、おそるべし…… 「「う・ま・い・ぞぉぉぉぉぉぉ!」」 「これがおでんという食べ物か……とても興味深い。早速検索を!」 「食事中に検索はお行儀が悪いから食べ終わってからにして下さい!」 味王様みたいになっている翔太郎さんと亜樹子さん、 検索モードに入ったフィリップさんがにぎやかな中で、 僕は少し考え事をしていました。 (天道さんはなんでこの事務所の事を知ってるんだ? それに、見たことあると思うのに思い出せない……まさか) そこまで考えた所で、亜樹子さんが僕に話を振ってきた。 「聡里くん、いいアルバイト先見つけたね~。 こんな美味しいおでん食べたのは初めてだよ!」 「ああ。今度食べに行きたいな。なんて名前の店だっけか?」 「天道屋っていうおでん屋さんですよ、翔太郎さん。知ってますか?」 「いや、知らねぇな……」 「ごちそうさま!さぁ、検索を始めよう!!」 そういい速攻でガレージに入ろうとするフィリップさん。 「フィリップさん!食器を洗って下さい!」 「えー」 「い・い・で・す・よ・ね?(ハリセン装備)」 「判ったよ。聡里くん」 その一言と共に自分の分の食器を持って台所へ直行するフィリップさん。 「(聡里くんって怒ると怖いよね……)」 「(ああ、キレたときのアイツの背後にはおやっさん以上の脅威が見えるぜ……)」 「ん、翔太郎さん、亜樹子さん。お二人とも、何か言いましたか?」 「「いえなんにも」」 「?」 その翌日。僕が天道さんにもらったおでんの食器をもって天道屋へ向かっていると、 いきなり柄の悪い男の人がプレハブ倉庫の壁を突き破って飛んできた! 「ッ!?大丈夫ですか!!」 僕がそう声を掛けるけれど反応はなし。 脈はあったから生きているけれど全身打撲くらいか、もっと酷いか…… 「貴様、私の仕事の邪魔をするな。どけ」 そういい現れたのは…… 「ドーパント!」 そう、流線型で空気抵抗が少なそうなデザインをしたドーパントが、 大股でこちらに向かって歩いて来ていた。 「俺はその男への『復讐』を代行しに来た。邪魔をするな」 「そんなことできませんね。本人にさせればいいでしょう、復讐なんて! それに、ドーパントなら放って置けませんしね!」 そういい、僕はロストドライバーMとメモリーメモリを取り出す。 「お前、そのメモリ、それにベルトは!?」 [MEMORY!] 「行きますよ……変っ身!」 ロストドライバーMの、 通常のロストドライバーとは逆にある変身用のスロットに メモリーメモリを左手で挿入。 そのあと左手の指をピストルのような形にして左下から右上に向かって伸ばし、 右手を左下に降ろしつつベルトを展開、変身する! [MEMORY!] 僕を地球の記憶の光が包み、それが結晶となって装甲が形成され変身が完了した。 「お前が……仮面ライダー!」 「といっても、助手の方ですけどね。さて、貴方の記憶、見せてもらいます!」 決め台詞と共に僕は走り出す! 「破ッ!」 掛け声と共にパンチを叩き込もうとしたけれど、 振り切った瞬間にはすでにドーパントはそこには居ない。 「なっ、何処に!?」 「ここだ、ここ」 言い放ったドーパントは、僕の後ろに立って回し蹴りのモーションに入っていた! 「しまっ……!?」 「させるかよ!」 その声と共に横から緑色の風の銃撃が飛んでくる。この攻撃は! 「翔太郎さん、フィリップさん!やっと来ましたね!」 僕がそう叫ぶと、 ハードボイルダーで駆けつけたWはホークフォンを取り出してきた。 「ああ、お前が知らせてくれなかったら気づかなかったぜ」 『咄嗟にホークフォンに伝令させるとは、よく考えたね』 「そんなことより、今はコイツを!」 「『ああ!』」 そしてW・サイクロントリガーはドーパントを攻撃しようとする。 が、高速移動で回避されてしまう。 「なんだコイツは、物凄ぇ速さだぞ!?」 『落ち着きたまえ翔太郎。こういうときは、このメモリで行こう』 [LUNA!] 「ああ、そうだなフィリップ。行くぜ!」 [LUNA!][TRIGGER!] ガイアウィスパーが鳴り響くと共にWがハーフチェンジ、 W・ルナトリガーになった。 「行くぞ、聡里!」 「はい、ダブル!」 僕もメモリーマグナムを装備し同時に射撃をかける。 僕の牽制でドーパントが逃げたところに、ルナトリガーの射撃が迫る! 「クッ、こうなれば『あれ』を使いますか……!」 そういうと、ドーパントはある『メモリ』を取り出した。 「やった……のではないみたいですね」 「ああ……アイツ、どこに行きやがった!?」 射撃は確かに着弾したと思った。 しかし、着弾地点にはドーパントの姿も、被弾の痕跡すらなかった。 その時、なにかが恐ろしい速さで接近し、僕とダブルを吹き飛ばした! 「かはっ……!?」 「ぐあぁっ!?」 『翔太郎、大丈夫かい!?』 そう、高速移動してきたのはドーパント。しかし、速度が明らかにおかしい! 「まさか、このメモリまで使う羽目になろうとは……仮面ライダー、侮れん」 その手に握られていたものは、ガイアメモリ。 しかし、そこに書いてあった文字は…… 「『ワーム』……だって……?そんな馬鹿な!」 「どうした聡里!あのメモリがどうかしたのか!」 「フン、教えてやろう。このメモリは『パッチメモリ』と言い、 ドーパントに更なる能力を与えるものだ。このメモリは『ワームメモリ』。 超高速移動・クロックアップを可能にするものだ。 これがある限り、お前たちは私には勝てない」 「クロックアップ、だと?」 『そんなメモリ、有り得ない!第一僕の本棚にもそんな記憶は……』 「いえ、フィリップさん。その記憶は本棚にあります。メモリーの方の」 僕がそういうと、 メモリーメモリ側の本棚にある、一冊の『本』のロックが外されようとしていた。 『……これは、『KABUTO』の記憶?』 フィリップさんもその感覚を感じ取ったようだった。 「ええ。そのライダーの敵の力なんですよ。クロックアップは」 「だが、なぜその力がドーパントのメモリに?」 「そこまでは……ッ、危ない!」 僕がそう叫んだが時すでに遅く、ダブルは胴体を攻撃され、メモリ…… ルナメモリとトリガーメモリを奪われてしまった。 『しまった、僕たちのメモリが!』 「ルナトリガーになれなかったらあのスピードに追いつくのは無茶だぞ!?」 「いえ、たとえルナトリガーでもかなりキツいですよ……!?」 その時だった。横合いから『赤い影』が翔けて来たのは。 「なんだと!?他にもワームメモリの使用者が!?」 そうドーパントがうろたえるが、違う。 「あれは……クロックアップシステム。 ワームのクロックアップをシステムで再現した、仮面ライダー」 「あれが……ライダー?聡里、どういうことだ!」 『聡里くん、あのライダー、わかるかい?』 「僕らのようなガイアメモリで変身するのではなく、 ゼクターと呼ばれる虫型メカによって変身するメカライダー、あれが……」 その影は僕らとドーパントの中間の位置に立ち止まり、こちらを見る。 「……カブト。仮面ライダーカブト!」 『カブト……あれは誰なんだ?』 「おい、お前誰なんだ!?」 翔太郎さんの質問に、カブトは天を指差す。 「え?この仕草は……!」 それを以前に見たのは、数日前、天道屋の前。 『あなたは、誰ですか?』 『俺か?俺は、天の道を往き……』 「……総てを司る男」 そうして、カブトはこちらを向き、答える。 「天道総司」 その台詞を聞いた瞬間、僕の脳内で記憶が溢れ返る。 「ッ!くぅっ……思い出せた。カブトの……記憶を!」 「く、相手もクロックアップが使えるとは!ここは一旦!」 ドーパントはクロックアップを使い逃走していった。 「おい待ちやがれ、ドーパント!」 『待つんだ翔太郎! 今後を追ってもルナとトリガーのメモリがない以上圧倒的に不利だ!』 フィリップさんの一言に、翔太郎さんも追おうとしていたのをやめる。 「くっそ、油断したぜ……」 『だが、まさかあんな能力があるとは想定できなかった。それよりも、まずは』 「ああ、天道とかいうあの男だな」 その後、僕らと天道さんは鳴海探偵事務所に集まっていた。 その理由はドーパントの対策を考えるためである。 「なぁ、あんたの能力であっちのクロックアップに対抗できないのか?」 と、翔太郎さん。 「生憎、今のカブトは能力の大半を封じられている。 俺は元々別の世界の住人だったが、俺の世界の戦いは終わっていたからな。 この世界での生活を楽しませてもらっている。 幸いといえるのか判らないが家族も全員一緒だからな」 あくまでも我が道を往く天道さん。さすがというかなんというか。 「まあそれはいい。だが、俺も有事の際には協力させてもらおう」 「いいんですか、天道さん。けっこう危険ですよ、ドーパントは」 「クロックアップに比べれば軽いものだ」 「「「それは確かに」」」 と僕&翔太郎さん&フィリップさん。 なんせ神速ライダーとその敵だから、説得力がある。 あ、ちなみに今所亜樹子さんは絶賛情報収集中です。 街中で聞き込みしてます。 「それにしても、カブトか。興味深いね。もうすこし詳しく調べたいものだけど」 「あ、だったらデータ出しますよ?」 「「ええっ!?」」 答えた僕に、驚くダブルコンビ。 「フィリップさんの作ってくれたマンタレイライブラリの機能を使います。 さぁて、起動、っと」 僕はマンタレイライブラリをPCモードで起動、 メモリスロットにメモリーメモリをセットし、『ライブラリモード』を起動する。 「ライダーズデータ呼び出し、まずは『マスクドライダー』!」 そのコールと共に音声認識でデータが検索され、ライダーの概要が表示される。 「マスクドライダーシステム。 未知の生命体『ワーム』に対抗するために 『ZECT』という組織により作り出されたシステム。 装甲は未知の金属である『ヒヒイロノカネ』によって構成されている。 一段階目の変身は『マスクドフォーム』と呼称されており、 重装甲による高い防御力を誇る。 これは一部のみ排除・装着といったことも可能。 この形態から外装甲を排除、高機動形態になる 『キャストオフ』により『ライダーフォーム』に変化する。 キャストオフ後のライダーフォームの特徴は、 タキオンエネルギーにより時間流を操作し、 擬似的な超高速移動を生み出す『クロックアップシステム』。 クロックアップシステムはワームの能力である クロックアップに並ぶシステムとして製作され、 唯一対抗が可能と言われているシステム。 また、変身ツールであり、コアである『ゼクター』と呼ばれる昆虫型メカが 意思を持っており変身者を選ぶのも特徴の一つで、 殆どのゼクターのモチーフは昆虫になっている。」 「凄いものだね、まるで僕の『検索』みたいだ」 「ああ、メモリーメモリの検索は聡里の独壇場だな」 「俺たちのデータがここまで集められている?なぜここまで……」 「それは僕にもさっぱり。じゃあ次行きます。 検索項目、『仮面ライダーカブト』!」 そうコールすると、また情報が検索、表示される。 「仮面ライダーカブト。 カブトムシがモチーフのマスクドライダー。 誕生の詳細を知るものには『光を支配せし太陽の神』と呼ばれる。 必殺技数が16と平成ライダー中でも多い。装着者は天道総司。 ハイパーゼクターを使いこなすライダーであり、 そのシステムにはワームを装着者の意思に関係なく完全撃破する、 『暴走スイッチ』が搭載されている。」 「……こんなところです。データはフィリップさんの側にも送っておきました」 「ありがとう、聡里くん。こんどゆっくり閲覧させてもらうよ」 「に、してもあのドーパント、厄介だな。 どうにかして正体を突き止めて、メモリを取り返さないとな」 「ああ。俺も安心して店を続けたいからな」 「そういえば、天道さんはどうしてあのドーパントを追っていたんですか?」 僕の疑問に天道さんは答える。 「どうやら、俺に恨みを持った奴がいるらしくてな。俺も狙われた。 一応追い払いはしたのだが、まだ狙われているらしい。 だが、おばあちゃんが言っていた。 『この世にまずい飯屋と悪が栄えた試しはない』ってな。 必ず捕まえることができるだろう。では、俺は店に戻らせてもらおう。 商売があるからな」 天道さんは立ち上がり、お店に戻ろうとした。 「あ、僕も行きます」 「いや、お前はあのドーパントとやらを探してくれ。 これは『依頼』だ。頼めるな? 」 「! ……判りました。その依頼、受けます!」 僕がそういった瞬間、後ろからスリッパが振り下ろされる。 「あっぶな!?」 ギリギリ回避成功! 「かわされた!?じゃなくて聡里くん! そういうことは私たちに一言相談してからにしなさい! ……でも受ける!」 「亜樹子さん、ありがとうございます!」 「え~、それで依頼量の方は……」 ……さすが亜樹子さん、関西人だな~。お金の事はしっかりしてる。 「ああ、この位でどうだ?」 天道さんが金額を書いて渡した依頼書をみた亜樹子さんは、目を丸くしていた。 「ホントにいいんですか!?こんなに!?」 「勿論だ。うちの店の窓ガラスを割った奴に対して、 言ってやりたいことがあるからな。 捕まえるときには呼び出してくれ。頼んだぞ」 そういい、今度こそ天道さんは帰っていった。 続く 目次へ
https://w.atwiki.jp/secondary/pages/14.html
テス - 名無しさん 2007-09-06 16 07 23 あ - 名無しさん 2007-09-06 16 08 32 あ - 名無しさん 2007-09-06 16 08 45 s - 名無しさん 2007-09-06 16 08 52 あ - 名無しさん 2007-09-06 16 09 02 s - 名無しさん 2007-09-06 16 09 07 てす - 名無しさん 2007-09-06 16 08 39
https://w.atwiki.jp/sr_niji/pages/9.html
アビリティセリフ集 アビリティを使用する時の「呪文詠唱」や「決めゼリフ」を作っています。 シルバーレイン世界においては、詠唱兵器の「回転動力炉」に「自動詠唱機能」があり、原則として自分で呪文を唱える必要はありませんが、演出の一環として「PBWのプレイング」や「TRPG版での決めゼリフ」などに、アレンジしてご自由にお使い下さい。 このセリフ集は、往年の名作シミュレーションRPG「タクティクスオウガ」と「ファイナルファンタジータクティクス」での呪文詠唱・必殺技のセリフを参考にしています。 無限のファンタジアのアビリティセリフ集もあります。 シルバーレイン コミックマスター 「ま~るかいてちょん、ま~るかいてちょん わかるかな?スピードスケッチ! 「見るがいい!これこそ我が夢、我が浪漫 乱れ舞え!パラノイアペーパー! 「疲れた身体にコレが効く! グイッと一発、ギンギンパワーZ! 土蜘蛛 「我が内にたぎるは地獄の炎 焼き尽くせ!紅蓮撃! 「土蜘蛛の力をその目に焼き付けて 逝くがいい…紅蓮撃! ナイトメア適合者 「カオスの果て、悪夢の彼方より疾く来たりて 蹂躙せよ!ナイトメアランページ! クルースニク 「凍える月をも飲み込む、猛き氷狼の 牙に散れ!フロストファング! 「修羅の照星瞬く時、荒ぶる衝動のままに 滅殺せん!クロストリガー! 「満月の下、魂に眠る魔狼の咆哮を 解き放て!ライカンスロープ! 貴種ヴァンパイア 「血煙に舞う絢爛たる戦刃の輪舞… スラッシュロンド! 「闇の深淵より、月夜の下へ我がしもべ 集い来たれ!バットストーム! 「契約により汝の血を頂こう… 糧となれ!ブラッドスティール! 雪女 「引き裂かれし想い、悲しみに心凍らせて 吹き荒れよ!吹雪の竜巻! 無限のファンタジア 武人 「紫電一閃、闇を裂く秘太刀 見切れるか!電刃居合い斬り! 「我が刃に大神の雷を宿らそう… 打ち砕け!サンダークラッシュ! 牙狩人 「日輪のあまねく照らすところ、悪に 逃れる術は無し!ジャスティスレイン!