約 1,738,210 件
https://w.atwiki.jp/harrynovel/pages/21.html
<連載作品> かたい絆(連載中 7/13 第11章をup) 雪の奇跡(全2話完結済み)
https://w.atwiki.jp/harrynovel/pages/2.html
メニュー お題 海外ファンフィクション・感想 <小説一覧> 泣けよ。我慢する必要なんてない 君だけが信じていてくれるなら、それでいい あまりに少なかったあなたとの時間 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 2ch型掲示板レンタル 無料掲示板レンタル お絵かきレンタル 無料ソーシャルプロフ ここを編集
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/10.html
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/135.html
Date 2006/06/16(Fri) Author SS1-344 「はぁっ!?」 予想外の答えに驚く上条。 (…もしかして変身能力者のドッキリとかじゃないよな。ってなんかぶつぶつ言い出してるー!) 火野は『エンゼルさま、エンゼルさま』と呟きながら手に持ったメモ帳にペンで字を綴っていく。 そして書き終えると 「エンゼルさまがお前の名前知りたい。教えて。」 「はぁっ?」 (なんだ?、何が目的なんだ。ひとまず適当に時間稼いで隙を見てアンチスキルにでも連絡を…) 上条がそんなことを考えていると、トテトテと足音。 「んー、とうま深夜にうるさいかも。誰かいるの?」 (ーーインデックスさん!?) 「とうまっていうんだって、エンゼルさま。」 「インデックスひとまず寝といて!」 小声でぶつぶつ言う火野と大声で叫ぶ上条。 「とうま、エンゼルさまはお前と話したがってる。エンゼルさま恥ずかしがり屋、でも仲良くして。」 (なんだこのシチュエーション!下の名前をこれほど呼ばれたくない人はいませんね!) 「エンゼルさま…」 呟きとともにビクッと火野の体が電撃を浴びたように震え 「あの…、初めまして。私エンゼルっていうものです。あの、その…」 顔を赤らめ上条の顔を伺いながら 「とっ、とうまさんにですね。あの会いに来たのです。」 瞳を潤ませ眉を不安そうな表情で火野は話はじめ 「お話でも少ししたくてですね。あの、その、すっ、すみません。迷惑でしたよね。ごめんなさい!」勢いよく頭をふり体を180度近く曲げて謝る火野。 「その、でも、どうしても会いたくて会いたくて。自分かってなのは分かります。でも少し時間をくれませんか?」 顔をあげずに火野は泣きそうになりながらもそう告げた。
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/140.html
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/214.html
Date 2010/03/09(Tue) Author SS 7-572 小ネタを一つ。 なにやら難しい顔をしている美琴。また何か問題を抱えているのだろうか。 黒子はまず軽いジャブを放ってみることにした。 「いったい何をお悩みですのお姉さま。もしや、あの殿方とのデートに着ていく 下着でもお考えですとか?」 「……!」 瞬間、耳まで真っ赤になる美琴を見て、黒子はジャブのつもりが力一杯ストレートを 決めてしまったことを理解した。 (あ、あ、あのクソ類人猿がァ〜〜〜! し、しかしここで退く黒子さまでは ありませんのことよ。この状況をなんとか利用して、お姉さまの歪んだ嗜好の是正をっ) 「や、やっぱり、子供っぽい下着じゃ……駄目だよね?」 「当たり前ですの。わざわざ相手に見せるものではないにしても、見えないところの お洒落こそが淑女の嗜み」 ピッ、とポーズを決めて立ち上がると、ベッドの下に隠した衣装ケースから、 とっておきの一枚を取り出す。 「せめてこれくらいでないと」 「く、黒子! それ、それって、ただのヒモだからっ!」 「んまー、それでは、こちらを」 「透けてる! 透けてるし!!」 真っ赤になってツッコミを入れること十数回、ようやく美琴も納得……といかなくても 妥協できるレベルの下着が提示された。 「じゃ、じゃあ、これで」 「貸しにしておきますわ」 「いいわよ。ちゃんと代金払うから」 「洗わずに返していただいても構いませんわ」 「あ・ん・た・わぁ〜〜!」 いつもの電撃。まぁ、この二人の関係はこうあるべきなのだ。 そしてデート当日。美琴はいつもの倍の時間をかけて髪を整え、黒子と二人で選んだ 下着を身に着け、そして……。 「だからどうしてそこで短パンをおはきになりますのーーーーっ!!」 以上。
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/136.html
Date 2006/06/16(Fri) Author SS1-352 「……なんかお前の顔見るたびに厄介事に巻き込まれてる気がするんだけどそいつは上条さんの気のせいだったりするんでしょうかねステイル君」 「心外だね。君が勝手に首を突っ込んでくるだけだろう。で、今回のあらましだが」 「やっぱりかよ! やっぱりなのかよ!」 「シェリー=クロムウェルが“とある魔導書”の原典を手に入れてね。その解読のためにあの子をロンドンに連れて行くことになった」 「……はい?」 「で、道中の便利な盾として君を貸すと学園都市が申し出てくれてね。そういうわけだから三十分以内に荷造りをしてくれ」 「俺は盾かよ! てか初の海外旅行が魔術がらみですかー!」 「えーと、俺にはただの汚い紙切れにしか見えないんだけど、それってそんなにすげーもんなのか?」 「あんまり直視しない方がいいわよ。万が一汚染されたら廃人になるから」 「ひゃっほうそいつを先に言えちくしょう!」 「召喚の基本陣をヘブライ語とエノク語の二重結界で括ってる。術式の内容は錬金の悪魔ザガンの召喚みたいだけど……これって、まさか」 「そうよ、禁書目録。これは『赤の書』の一ページ」 「レッドブック? 絶滅危惧種のデータリストか?」 「……とうまは知らないかもしれないけど、赤の書っていうのは伝説の魔導書なんだよ」 「ああ、前の『法の書』とかみたいなもんか。でも一ページってのはしょぼくないか?」 「ううん。本物の『赤の書』なら一ページでも『ソロモンの小さな鍵』が紙屑になるほどの価値があるんだよ。『赤の書』は写本が存在しない、実在さえ疑われていたものなんだから」 「まあ、そうよね。信じるのが馬鹿らしいわ。悪魔ベルゼブブが人間を堕落させるために自ら執筆した魔導書なんて、ね」 「……誰だ、てめェ」 「素晴らしい。クシエルの霧の中で意識を保つとは。君はこの手の魔術に耐性があるようだな。私は才能のある若者が好きでね。赤の書とその少女を置いて立ち去れば、君には手出しをしなくてすむんだが、どうかな?」 「ふざけんな!」 「そうか。残念だ。それでは君を打倒して、頂くとしよう」 「つまり、俺にもあっちに行ってこいってことか」 「ふむ。アレに幻想殺しが潰されるのは少々困るからな。せいぜい守ってやるといい」 「……あの魔術師が誰なのか知ってるのか、アレイスター」 「ああ。——私の息子だ」 「私のエセルドレーダは足止めもできないほど無能ではないよ。悪魔ベルゼブブは既に召喚されている。ここに、私の中に」 「……それで、何をするつもりなんだ?」 「無粋なことを訊く。知識の収集こそが目的であって、それで何をするかなんて二の次さ。切手のコレクターがコレクションで手紙を出すかい?」 「……そうか。そんなことのために、人体実験を繰り返してたってのか。それなら俺は、テメェのそのふざけた幻想を——ぶち殺す!」 とある魔術の禁書目録×ハルマゲドンバスターズ シェリールート、近日公開ごめん嘘 てゆうか禁書の読者にハルマゲ読者っていないよねきっと……
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/23.html
元スレ:とあるSSの禁書目録 Part5 SS 5-9(未編集) 3-812 とある少年の失くした日常。第一章(16)&幕間2-1 SS 5-16(未編集) 5-16 とある少年の命日 SS 5-32(未編集) 5-32 小ネタ SS 5-39(未編集) 5-32 『INOKEN』 SS 5-51(未編集) 4-252 とある上条と姫神秋沙 3-1 お宅訪問 SS 5-71(未編集) 4-291 とあるお嬢の酔いどれ騒動 4 SS 5-101(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 1 SS 5-119(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 2 SS 5-133(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 3 SS 5-147(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 4 SS 5-161(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 5 SS 5-173(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 6 SS 5-180(未編集) 4-291 とあるお嬢の酔いどれ騒動 5 SS 5-193(未編集) 5-193 黒子×上条 SS 5-197(未編集) 5-197 『白井黒子にフラグが立ちました』 SS 5-198(未編集) 5-193 『一人忘れても』 SS 5-209(未編集) 5-209 上条×黒子 SS 5-220(未編集) 5-193 小ネタ SS 5-224(未編集) 5-193 小ネタ SS 5-226(未編集) 5-209 旗男の苦痛~翻弄する寝癖~ 第一話 SS 5-232(未編集) 5-209 旗男の苦痛~翻弄する寝癖~ 第二話 学校編その一 SS 5-247(未編集) 5-193 『とあるUFOキャッチャー』~ステイル編~ SS 5-250(未編集) 5-209 旗男の苦痛~翻弄する寝癖~ 第二話 学校編その二 SS 5-258(未編集) 5-257 とある戯曲の交響乱舞ー第1楽章帰還そして始動ー 1 SS 5-260(未編集) 5-209 旗男の苦痛~翻弄する寝癖~ 最終話 SS 5-265(未編集) 5-193 上条×美琴 SS 5-270(未編集) 4-291 とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編 8 SS 5-275(未編集) 5-193 小ネタ SS 5-281(未編集) 5-193 『とあるUFOキャッチャー』~一方通行・打ち止め編~ SS 5-294(未編集) 5-209 とある戦士の幻想殺し 予告 SS 5-297(未編集) 5-209 とある戦士の幻想殺し 1 SS 5-299(未編集) 5-209 とある戦士の幻想殺し 2 SS 5-303(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 7 SS 5-314(未編集) 5-209 【学園都市に蛇が潜り込んだようです】 SS 5-321(未編集) 5-258 とある戯曲の交響乱舞ー第1楽章帰還そして始動ー 2 SS 5-333(未編集) 5-193 『君が変わっても~いつか君が変わるとしても~』 SS 5-338(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 8 SS 5-352(未編集) 5-193 『INDEX Z.O.E』 SS 5-360(未編集) 5-193 『君が変わっても~いつか君が変わるとしても~ 外伝』 SS 5-366(未編集) 5-365 とある魔科学の幻想創造〜イマジンクリエイト〜 プロローグ&第一章 SS 5-374(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』序章&第1章 SS 5-380(未編集) 5-193 『君は君でしかないから』 SS 5-387(未編集) 5-193 『君は君でしかないから』スクライド仕立て 1 SS 5-390(未編集) 5-100 When You Wish Upon a Star(星に願いを) 9 SS 5-398(未編集) 5-193 『君は君でしかないから』スクライド仕立て 2 SS 5-400(未編集) 5-209 とある戦士の幻想殺し 3 SS 5-410(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』第1章 2 SS 5-415(未編集) 5-414 もしも二人が SS 5-421(未編集) 4-291 とあるお嬢の酔いどれ騒動 6 SS 5-436(未編集) 5-365 とある魔科学の幻想創造〜イマジンクリエイト〜 第二章 SS 5-440(未編集) 5-193 『向き<ベクトル>が変えられない』 SS 5-441(未編集) 5-193 御坂×上条 SS 5-445(未編集) 5-193 『御坂美琴の記憶日記』 SS 5-457(未編集) 5-100 「When You Wish Upon a Star(星に願いを)」後日談1 SS 5-470(未編集) 5-100 「When You Wish Upon a Star(星に願いを)」後日談 番外編 SS 5-473(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』第1章 3 SS 5-481(未編集) 5-100 「When You Wish Upon a Star(星に願いを)」後日談2 SS 5-490(未編集) 5-365 とある魔科学の幻想創造〜イマジンクリエイト〜 第三章 1 SS 5-495(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」予告 SS 5-502(未編集) 5-100 「When will I see you again? (天使のささやき)」3(後日談より改称) SS 5-507(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 1 SS 5-517(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 2 SS 5-523(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』第1章 4 SS 5-544(未編集) 4-252 とある上条と姫神秋沙 3-2 お宅訪問 SS 5-552(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』第2章 1 SS 5-559(未編集) 4-291 とあるお嬢の看病奮闘記 いちゃいちゃ(?)看病編 9 SS 5-566(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 3 SS 5-586(未編集) 5-585 科学と魔術の相互理解 SS 5-591(未編集) 5-209 『ありのままでLovin U/美琴&黒子ver』 SS 5-597(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 4 SS 5-605(未編集) 5-100 「When will I see you again? (天使のささやき)」4 SS 5-612(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 1 SS 5-620(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 2 SS 5-625(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 5 SS 5-633(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 3 SS 5-638(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 6 SS 5-649(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」1 SS 5-662(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 4 SS 5-666(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」2 SS 5-673(未編集) 5-365 とある魔科学の幻想創造〜イマジンクリエイト〜 第三章 2 SS 5-685(未編集) 4-291 『とあるお嬢の酔いどれ騒動』短編ver. SS 5-692(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 7 SS 5-697(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 5 SS 5-702(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」3 SS 5-704(未編集) 5-704 上条当麻最後の選択 SS 5-713(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 6 SS 5-719(未編集) 3-857 並行世界(リアルワールド)2日目(13) SS 5-728(未編集) 5-209 蘇る魔獣 AIMバースト SS 5-739(未編集) 5-209 とある傭兵と幻想殺し SS 5-748(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 6 SS 5-754(未編集) 3-857 並行世界(リアルワールド)2日目(14) SS 5-767(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』第2章 2 SS 5-775(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」4 SS 5-779(未編集) 5-365 とある魔科学の幻想創造〜イマジンクリエイト〜 第三章 3 SS 5-787(未編集) 3-857 並行世界(リアルワールド)2日目(15) SS 5-799(未編集) 3-857 並行世界(リアルワールド)2日目(16) SS 5-812(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』第2章 3 SS 5-819(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」5 SS 5-824(未編集) 5-824 【替え歌】上条さんが歌うDestiny s play SS 5-827(未編集) ルイズコピペ改変・黒子ver SS 5-833(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」6 SS 5-838(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 7 SS 5-843(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」7 SS 5-847(未編集) 5-193 『美琴がいちゃれーを読みました』 SS 5-852(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 8 SS 5-859(未編集) 5-610 Forced・cohabitation 第1章 8 SS 5-862(未編集) 5-193 『美琴は上条さんの……』 SS 5-866(未編集) 5-373 『とある暗部の未元物質』第2章 4 SS 5-873(未編集) 3-857 並行世界(リアルワールド)2日目(17) SS 5-887(未編集) 5-365 とある魔科学の幻想創造〜イマジンクリエイト〜 第三章 4 SS 5-908(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」8 SS 5-916(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」9 SS 5-929(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」10 SS 5-943(未編集) 5-100 「ミサカ、巫女と美琴」11 SS 5-980(未編集) 5-506 とある少女の一つの願い 9
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/203.html
Date 2010/01/29(Fri) Author 雨上がりの空、地平の向こうに掛かる虹がはっきりと見える。しかし、誰もそれを気にかける者はおらず、『風紀委員』『警備員』の合同会議中の貼り紙がされた扉の向こうの大ホールは騒然としていた。 「先日から頻発している『人間灰化事件』ですが、原因究明を急いでいる最中です。もし何か情報を手に入れた場合は、即刻私に通達してください」 壇上の最高責任者が、学園都市の風紀委員・警備員全員に命じた。これほどまでに大規模な会議なのには理由があった。 未確認生命体やファンガイアの活動や報告は皆無であり、『風紀委員』に復帰した黒子は今の落ち着きに安らいでいた。 「はぁ…平和ですわ」 「つい先日までは連続して怪人が出現したりで大変でしたから……」 第一七七支部に備え付けられたPCを弄り倒す初春が黒子の呟きに答えた。彼女も仮面ライダーと未確認生命体の戦闘の目撃者だが、距離が離れ過ぎていた為に詳しいことはわからないままなのである。 「あれ?」 「どうしました?」 「これ見てください」 気になる何かを初春が見つけたようで、黒子は彼女の椅子の後ろからディスプレイを覗き込める位置へ移動する。薄型の液晶に映るのは、背景が薄い灰色にの黒い文字、匿名掲示板のスレッドのひとつ。学園都市の都市伝説Part9スレと銘打たれている。 「んなオカルトな…」 「まあまあ、気にしたら負けですよ」 「そうですわね」 「これです。ここ」 目の前をゆらゆら揺れる花が邪魔だったので後ろの方に飛ばしておいた。空いた椅子を陣取り、スレを読み進める。 「人間灰化……?」 そこには、こう書かれていた。 灰色の体の怪人に襲われた人間は、一部はその怪人の仲間になり、なれなかった人間は灰になって消滅する、と。 勿論、そんなことを出来る能力者は学園都市には居ない。だが、都市伝説と言われているだけあってか、胡散臭さ全開と黒子は呆れた目つきで下にスクロールする。 「証拠に写真もうpされてるんです」 「どうせ合成の類じゃありませんの?」 「解析した結果、本物だったみたいです」 「何を根拠にそんなこと……。でもまぁ、最近の事案もありますし、頭の片隅にでも置いておきましょうか」 部屋の電話が鳴る。二人は緊張に体を強ばらせ、部屋の奥に居た固法美偉が通報の知らせを受けた。 「未確認生命体が出現したそうよ。…白井さん」 「…わかりましたわ」 太もものホルスターに金属矢を装填し、PCの前には再び初春が就き、黒子は支部を文字通り『飛び出した』。 柵川中学の校門の先へと空間移動し、正規の道を使わず空中から空中へと跳び、現場へ急行するのだ。 『そこを東に30メートル行った先にあるコンサート・ホールが通報場所です』 「了解ですの」 三次元座標を十一次元座標に置き換えて演算し、その場へと着地する。 「何もありま…あら?これは……」 『どうしました?』 ヘッドセットから初春が説明を求めた。 周囲に人影は無く、静寂に包まれているというところだ。しかし、奇妙なものがあった。 「初春、先程の『人間灰化』はあながち間違いでは無いのかもしれませんわ……」 いくつか点在する灰の山。未確認生命体の出現で、先日は怪我人が多数出たのだが、今日は違った。 人気すら無いのだ。その代わり、人が居たと思しき感覚距離に灰の山があるのだ。 「…上条さんなら、何か知っている筈……」 風が吹き灰が流れ行く。黒子の口からは自然と上条当麻の名が零れた。
https://w.atwiki.jp/indexssindex/pages/13.html
now making