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[記録(○月×日)] [今日も今日とて、依頼は少ないです] [亜樹子所長が依頼をとってきてくれているのでギリギリ光熱費は払えていますけど、] [食事はやはり天道屋のおでんが生命線です] [今日は、天道さんが妹さんの誕生祝いをするそうなので天道屋は休みです] [僕はひさしぶりにゆっくりできるので、 ネットで元の世界と違う部分を調べることにしました] [基本的に僕の世界も変わらないので、何処が違うのかはっきりさせておかないと] 「へぇ、こっちでもニ○○コ動画のアカウント使えるんだ。 それに、知ってるアニメは軒並みあるし」 僕は、久しぶりにニ○○コ動画でとあるシリーズやらなんやらの動画を見ていた。 「やっぱり、どの検索エンジン使っても仮面ライダー系は特撮ではヒットしないなぁ…… やっぱり、仮面ライダーが実在する世界なんだなぁ」 そうしみじみとつぶやいいて、ふたたびネットに没頭した。 翌日。 事務所で目を覚まして、顔を洗ってからテレビをつけた僕はあっけにとられた。 そこに、とんでもないものが映っていたからだ。 それは、ツンツンした髪型の学生が短髪の女の子が出した雷撃を右手で弾き飛ばし、 銀髪のシスターがその二人を追いかける光景。彼らは…… 「上条当麻に、御坂美琴……!?」 そう、無能力(レベル0)にして『幻想殺し(イマジンブレイカー)』、上条当麻と、 イギリス清教の作り上げた『禁書目録』であるシスターのインデックス。 そして学園都市のNo.3にして超能力者(レベル5)の 『超電磁砲(レールガン)』こと、御坂美琴だった。 ~上琴Side~ 「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 叫びつつ風都の街を駆け抜ける当麻。それと、 「いい加減に私のお仕置きを食らいなさいってばぁぁぁ!」 当麻を雷撃で攻撃しつつ追いかける美琴である。 事の発端は一時間ほど前に遡る。 「いいかげん真剣に勝負しなさいって言ってんでしょうがッ!」 「そんなことをしたら上条さんは死んでしまうのですがね!?」 そんな会話をしつつ追いかけっこをしていた当麻と美琴の足元に、 いきなり真っ黒な『穴』が出現。 そのまま二人はそこへ落ちていった。 さらに、とあるの世界の各所でも『穴』が出現し何人かの人間が飲み込まれていた。 その中にはインデックスや学園都市最強の能力者、無能力者の少年も混ざっていた。 で、時間は少し進む。 「ん……っつ!ここ、どこだ……?」 つぶやきつつ下に手を突き、立ち上がろうとする当麻の手に、 なにやら少し柔らかい感触が。 「ん?なんだこれ」ふにふに 「んっ……あんっ」 触っていたのは美琴の……ひかえめな胸だった。 当麻も美琴が漏らす甘い声で気づき、悪い事に美琴もその刺激で意識を取り戻してしまい、 風都での追いかけっこに至る訳である。 ~聡里Side~ 「なんであの二人が現実にいる訳?いやそもそも、 とあるはこっちの世界でもアニメだったよね!?」 パニックを起こしつつ、とりあえず二人が映った場所へダッシュする僕。 「あー僕もバイク欲しいなぁもう!」 とそんなことを思いつつ走っていると、すぐその場所へついた。 そこは採石場で、すでに美琴の電撃で周りの人は逃げていた。 「あ~ん~た~はぁ~……どーして毎度毎度セクハラまがいの状況にするのかしら?」 「みみみ、御坂サン?漏電しつつこちらに殺意を向けている事は 自覚していらっしゃいますでしょうか!? 体の回りを砂鉄が渦巻いてそれはもう近づくだけで粉みじんにされそうなのですが!」 「や、やめるんだよ短髪!とうまが死んだらこれからご飯はどうすればいいんだよ!?」 そんな会話をしつつ今にも攻撃しそうな美琴ちゃんと うろたえている当麻くん&インデックスの間に入って仲裁する。 「まぁまぁまぁ……そんなにビリビリしてないで落ち着いたらどう? 『電気使い(エレクトロマスター)』。 それから、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』の君と、 禁書目録(インデックス)ちゃんも」 僕がそう言うと、三人はやっぱり驚いたようだった。 「え、あなたは誰なんでせうか?俺達のことを知っていらっしゃる!?」 「ああ、知ってるといえば知ってるし知らないといえば知らないし……って危なッ!?」 当麻君と話している横合いから、美琴ちゃんの雷撃の槍が飛んできた。 「あんたたち……?今はそんなことより状況を説明してもらえるかしら……?」 とまぁ、そんな状況で三人を事務所へ連れてくる事になった。 ……もっとも、美琴ちゃんは放電しつつ、 インデックスは歯を見せて警戒しているから僕と当麻くんは戦々恐々だけど。 と、いうわけで所変わって鳴海探偵事務所。 翔太郎さんとフィリップさん、亜樹子さんに三人の事を報告しているところになる。 「なるほど。この三人はアニメの登場人物で、 どうしてかは判らないが気づいたらこの風都に居た、と」 「まあそういう事になりますかねぇ」 フィリップさんは僕の解説を聞いて、内容を要約して説明してくれた。 その説明を聞いた三人は信じられかったらしいけれど、 僕がアニメを見せると信用したらしい。 「どどどどどうやったらここから帰れるんでせうか!? 上条さんはとっとと帰らないと出席日数がヤバいのですよ!」 「そもそもこの状況で出席日数を気にする余裕があるアンタに私は感心するわね」 「とうまは相変わらずなんだよ……」 「当麻くん……ドンマイだ」 そういって彼の肩に手を置くと、彼は男泣きをし始めた……不憫な。 「でも、こんな現象が起きるってことは……やっぱり?」 「ああ、ドーパントだろうな」 「僕もそう思うよ、聡里くん」 僕の疑問に翔太郎さんが答え、フィリップさんも肯定している。 「「ドーパント!?」」 知らないけど知っている単語に驚く当麻くんと美琴ちゃん。 ちなみにインデックスは亜樹子所長と、 ちゃっかりついてきたスフィンクスと一緒にお菓子の争奪戦で夢中である。 「Wを知っていたら知っていると思うけど、ドーパントについて僕から説明するよ。 ドーパントというのは、地球の記憶を封入した特殊な装置『ガイアメモリ』を使って その記憶を使用(ドーピング)して、怪人になったものの事を言うんだ。 大体は人間が変身するんだけどごく稀に、 動物なんかが変身することもあるみたいだね」 「はー、テレビで見てはいたけどすごいモンなんですね。」 「そこまで知っているなら、副作用についても知っているんだろうね」 当麻くんにフィリップさんが話しかける。 「たしかにガイアメモリは使用者に絶大な力を与える。 だがしかし、副作用があるんだ。 ガイアメモリの使用者はメモリの力に呑まれて行き、 闘争本能が暴走したり力を制御できなくなったりする。 そもそも、人体への負荷も相当大きいんだ。 それを壊すには、同じガイアメモリの力がもっとも有効だ」 「そして、それを壊して風都を守るのが俺たち『仮面ライダー』って訳だ」 フィリップさんのセリフに翔太郎さんが受け、自分たちの正体を明かした。 そして二人が『仮面ライダー』と聞いた当麻くんと美琴ちゃんは かなり驚いた様子だった。 「お二人が『仮面ライダー』!?」 「それって、キバやクウガみたいな!?すごいじゃない!」 「御坂、そこは一号二号だろ?」 「何よいいじゃない、平成ライダー!」 「そうだよとうま、モモタロスたちは面白いんだよ!」 あ~、どうやらとあるの世界でも仮面ライダーシリーズは放送されてたみたいだ…… なるほど、美琴ちゃんが平成派で当麻くんが昭和派か。 そしてインデックスちゃんは電王派かな。 「おーい二人とも、そろそろ話進めてもいい?」 僕が一声かけてようやく二人のライダー談義も終わり、本題に入ることになった。 「それでフィリップさん、検索の結果はどうでしたか?」 僕の問いに、フィリップさんは 「ああ。検索を完了した。犯人はおそらく『ディメンション・ドーパント』だね」 「ディメンション……『次元』の記憶だな、フィリップ」 「そういうことさ、翔太郎。目的は判らないが、おそらく犯人は次元を超えて 『現実に学園都市がある世界』から当麻くんたちを呼び出したんだろう。 パラレルワールドの存在については、聡里くんが証明してくれているしね」 「「え?」」 フィリップさんの台詞にまた驚いて僕のほうを見てくる上琴コンビ。 そこで僕は彼ら二人に僕の今までのいきさつをかいつまんで説明した。 「つまり聡里さんも、別の世界からこの『仮面ライダーの世界』に来た、 と言うわけなんですか」 「そういうことになるね、上条くん。 まぁ、僕の場合元々君ほど強くないんだけどね、あはは……」 苦笑いした僕に、フィリップさんがさらりと言い放つ。 「何を言ってるんだい?君も今や仮面ライダーじゃないか」 「「「えええええ~~~!!!」」」 苦笑いしたまま、驚く三人組に僕はロストドライバーを見せる。 「君たちは事件の当事者だからいいか。そうだよ。僕も仮面ライダー。 仮面ライダーメモリーさ。原作にはいない、この世界オリジナルだけどね」 「お、男のロマンではないですか、仮面ライダーとは!!」 「ろ、ロストドライバー!? しかも何かオプションみたいなものがついてるし、どういう機能があるの!?」 「ああ、これ・これは……ん!?」 食いついてきた当麻くんと美琴ちゃんに ロストドライバー改について説明しようとすると、窓ガラスを叩く音が聞こえた。 「あれは……ホークフォン! ってことは、翔太郎さん!」 「ああ、ドーパントだな!見つけてきたのか!っしゃ! 俺は先に行ってるぜ、聡里!」 翔太郎さんはそういい残し飛び出し、僕も三人へ軽く状況説明をする。 「上条くん、御坂さん、インデックスちゃん。 今君たちをこの世界に連れてきた張本人が現れたらしい。これから僕も行ってくるよ」 「俺も行きます! 俺たちの事は俺たちで解決しないと気が済みません!」 「私だってそうです! それに、私はレベル5ですから、役に立って見せます!」 「私もなんだよ! 私だって、これでも魔道図書館と呼ばれているんだから!」 そういう三人を、僕は一言で切り捨てる。 「ダメだ」 「なんで!?私の能力だって……」 「いい加減にしろ御坂さん!!」 僕の一喝に、怯む御坂さん。 「いいか、君たちは異能の力を持っていたりしても、まだ子供なんだ! 危険に向かっていくのは本業に任せてくれ!」 「でも!」 「それに、それだけ詳しかったら翔太郎さんのポリシーは知っているだろう、 君たち?」 その言葉で、当麻くんは気づいたようだった。 「『探偵は、依頼人を危険な目には遭わせない』……。そういうこと、ですか?」 当麻くんの言葉に、美琴ちゃんもインデックスちゃんも黙り込んだ。 「そう、これは我が鳴海探偵事務所の鉄則でもあるんだ。 だから、ここで待っていて。必ず君たちを元の居場所へ戻すから」 「……んじゃ、俺からもう一つ、依頼していいですか?」 当麻くんが、真剣な面持ちでこちらに話しかけてきた。 「絶対に大怪我しないこと。いいですよね? 『聡里さん』」 その言葉に、僕は一瞬言葉を失う。そして、 「ああ。任せておいてよ、上条君……いや、『当麻』! よしっ、案内して、マンタレイ!」 そう言い、僕はマンタレイライブラリに案内してもらいつつ風都の街を駆け出した。 ~W Side~ そのころ翔太郎は、ドーパントの居場所へ辿り着いていた。 「テメェが『ディメンション・ドーパント』か。 大人しく上条達を元の世界へ戻しやがれ!」 翔太郎が呼びかけるが、ドーパントはまったくいう事を聞くそぶりを見せなかった。 それどころか、おかしな態度を取っているのだ。 「俺の契約のジャマをするなぁ……!」 そういい、体から砂をこぼし襲い掛かってくるディメンションドーパント。 (以下Dドーパント) 『契約……? 翔太郎! コイツは誰かに雇われているのかもしれない!』 「わっかんねぇよ! だが、コイツは結構手強いぜ!」 その言葉通り、そのドーパントは空間を歪めつつ、 W・サイクロントリガーの銃撃をはじいているのだ。 「チッ、射撃が効かないぞ、どーすんだコイツ!」 『翔太郎、射撃が駄目なら?』 「肉弾戦、ってか!」 [Heat!] [Metal!] そして、接近戦で最も有効な組み合わせ、 ヒートメタルにメモリチェンジしたWはメタルシャフトで袈裟切りのように殴りかかる! しかし、当てたと思った場所にDドーパントは居なかった。 「なっ、どこ行きやがった!?」 『翔太郎、下だ!』 「んなっ!?」 フィリップが言うと同時に、足元に時空の歪みが生じてWはその空間に落ちていった……。 続く。 目次へ
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小説概要 サブタイトル 上に同じ 作品に対するコメントは以下へどうぞ 名前
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ドーパントにメモリを奪われ数日が経ち、 今日も鳴海探偵事務所に僕らに加え天道さんが集まりドーパント対策を考えていた。 「また謎の破壊活動があったって、風都日報ウェブのトップラインにありますよ。 この数日で五件目です。今回は高利貸しの会社のビルが破壊されたとか」 「そうか。ありがとな、聡里。犯人はまたあのドーパントだろうな……。 フィリップ、あのドーパントの正体は掴めたか?」 「ああ、翔太郎。あのドーパントは「ベロシティドーパント」。 速度を操る能力を持ったドーパントさ」 「成程な。だからあの高速移動が出来た訳か。 それじゃ、あの『クロックアップ』に対抗する方法は判ったか?」 「そっちは全然だね。僕らの能力で、ルナとトリガーを除いてあのドーパントに対抗する方法は無い」 Wのメモリが奪われたため、その能力には頼れなさそう。 「僕の方も、なかなか考え付きません。天道さん、なにか思いつきませんか?」 「俺も思いつかないな。だが、まずは盗られたガイアメモリとやらを取り戻すのがいいんじゃないか?」 「ああ、そうですね!……そうだ、フィリップさん!このサイト見てください!」 僕はそう言い、マンタレイライブラリでとあるサイトに接続し、皆に見せる。 「このサイトは……?」 「『復讐代理人』だぁ?なんだよこのサイト」 「翔太郎さん、 このサイトは『風都』『復讐』『代行』のキーワードで検索してヒットしたサイトの一つです。 それと、このページの復讐対象リスト、どこかで見覚えありませんか?」 フィリップさんはしばらく考え込んだ後、ハッとした表情で翔太郎さんの方を見た。 「……そうか!翔太郎、刃野刑事から受け取った、例の事件の傷害事件の被害者リストだ!」 「ええ。それにこの一番下。この会社名、さっき言った記事の高利貸しの名前なんですよ!」 「決まり、だな。このサイトを運営している人間を突き止められないか?」 翔太郎さんが僕にそう聞いてくる。 「僕には流石にそこまでは。でも、一つだけ思いついた策があるんですが、これはちょっと……」 「だったら言ってみてくれたまえ。それがいい刺激になるかもしれない」 「……判りました。このサイトに、依頼を書き込むんです。僕らがターゲットになるように。 それで相手が襲ってきたところを……」 「捕まえる、って訳か。だが、それだと被害がでかくなる可能性があるな」 「はい、だからターゲットには、僕がなります」 「聡里!?お前何言ってるのかわかってるのか!?」 翔太郎さんが大声で怒鳴ってくる。 「判ってます。ですが、翔太郎さんたちにはメモリを回収してもらう必要がありますし、 亜樹子さんや天道さんに危害を加えさせるわけには行きません。 それに、あちらも僕に対しては恨みがあるでしょうから」 「だからって言って、お前が危険だって言ってるんだ!」 「でも、他に方法は……!」 その時、僕らが喧嘩をしている横で黙ってみていた天道さんが、動いた。 「お前たち、少し落ち着け」 「「天道(さん)……」 「おばあちゃんが言っていた。 『未熟な果物は酸っぱい。未熟者ほど喧嘩をする』ってな」 「なんだと!?」 「翔太郎さん落ち着いて!」 天道さん火に油を注がないでください! 「だがおばあちゃんはこうも言っていた。 『未熟なものでも味がある。その味を生かすのが料理人の腕の見せ所だ』と。 たしかにこの策は危険も伴う。だが、それしか手が無いのなら認めても良いんじゃ無いのか、左?」 「……」 さすが天道さんの『天道語録』は、重みが違う…… 「……そう、だな。だが、無茶はするな。危なくなったらすぐ逃げろよ」 「判ってますよ、翔太郎さん。 ……あ、ドライバーとメモリはここに置いていきます。 さすがにこれが奪われるといろいろマズいので」 「聡里くん、さすがにそれは、それこそ君が大怪我してしまうかもしれないよ?」 フィリップさんが言ってくるけれど、僕は首を横に振り、否定する。 「僕なら大丈夫です」 「ああ、聡里は大丈夫だ。いざとなれば、俺が行こう」 天道さんのフォローが入り、作戦は決定した。 作戦を始め、三日が経った。僕は、とある工場で野宿をしている。 件のサイトに書き込んだ僕の罪状は『不法侵入』。 勝手に廃墟に入り込んで住み着いた男で邪魔で仕方ない、という内容で書いてもらった。 そして、夕食のご飯(飯ごうで炊いた)と固ゆで卵 (人間が踏んでも割れないレベルのが一個あったんだけど、これどうやって作ったんだろう……?) を食べていると、いきなり声が響き渡った。 「星雄聡里だな?」 「この声は!?」 そう、件のベロシティドーパントの登場。 「ほう、お前はこの間のヒーローもどきの小僧か。 お前も他人から恨みを買っているようじゃないか」 「そういう貴方も、けっこう恨みを買っていますよ?」 僕がそう返すと、ドーパントは不敵に笑ってこう言い放つ。 「私は正義を成しているからな。罪人から恨まれるのも当然だろう。 さて、星雄聡里。お前を、『不法侵入』の罪で裁く!」 「くっ、今の僕は変身できないのに……ッ!」 と、僕にできる精一杯の演技で焦ったふりをしてみせる。 ちなみに、この状況とはホークフォンで撮影していて、 犯人が立ち去るときに尾行するように命令してある。 そしてドーパントが殴りかかって来て、僕はなすすべもなく倒されることになった。 攻撃はどうにか見えたけれど、ギリギリで対応するのが精精だった。 「復讐完了、か。他愛も無い」 血まみれで横たわり、動かない僕に言い放ち立ち去ろうとするドーパントに、 翔太郎さんから借りた予備のスパイダーショックの発信機をつける。 これで二重に追跡できることになるか。 そしてドーパントが立ち去ると、物陰から天道さんが現れた。 「大丈夫か、聡里」 「……ええ、天道さん。勿論ですよ」 「ならいい。事務所へ戻るぞ」 「わかりました。でも、ちょっと疲れたので、寝ても、いいですか?」 そう言って、僕は意識を手放した。 ~鳴海探偵事務所~ 「う、ぁ……眩しい……」 僕がそう言い目を覚ますと、そこは探偵事務所のソファの上。 横では亜樹子さんが僕の様子を見ていた。 「あ、亜樹子さん」 「聡里くん!目が覚めたんだ!よかったぁ…… 翔太郎くんフィリップくん!聡里くん起きたよ!」 亜樹子さんはそう叫びながら秘密ガレージへ突撃していった。 「っ、ちょっと無茶しすぎたかな?まぁこのくらいならどうにかなるか」 そう呟いたとき、翔太郎さんに思いっきりどやされた。 「聡里!俺は無茶をするなって言っておいたはずだよな!? なのにどうしてこんな血まみれになってるんだ!」 あー、そういや具体的にどうやってドーパント騙すか説明してなかったっけか。 「落ち着いて下さい。これは血糊ですよ」 「血糊!?」 「ええ。じつは、こんな物を用意していたんです」 僕は全員にビニール袋を見せる。 その袋は熱で口を接着してあり、中には血が入っていた。 「へぇ、これは面白い。どうやって作ったんだい?」 フィリップさんに聞かれ、答える。 「簡単ですよ。実は数日前から少しずつ自分の血を抜いてたんです。 で、それを水でうすめて固まりにくくしたんですよ。 後はそれをビニール袋に入れて、端をアイロンで溶かしてくっつけて作りました」 「なるほどな。だが、どうやってそれをあんだけ盛大にぶちまけたんだ?」 「それも簡単で、口に含んでビニールを噛み切った後、 殴られて吹き飛んだ瞬間にそれを自分にかけただけです。 その後騙すのは苦労しましたけどね」 その説明に、探偵事務所の面々は心底驚いたようだった。 「……ってことは翔太郎くんフィリップくん、犯人の居場所、判ったの!?」 「勿論だ、亜樹子。発信機とホークフォンからバッチリ位置が送られて来てる。あとは乗り込むくらいだ」 「僕としても問題は無い。だが、あのドーパントの相手はできるのかい、聡里くん?」 フィリップさんに聞かれた僕は、「はい」と返事をし、首をたてに振った。 しかし、天道さんが僕の方をじっと見ていて、何かをあきらめたような顔をしていた。 「んじゃ、聡里も無事だったんなら明日にもメモリを奪還しにいくぞ!」 「「おー!」」 亜樹子さんと僕の掛け声がハモり、その日はお開きになった。 ~そして、翌日~ 翔太郎さんと僕は例の犯人の家と思われる家の前に到着した。 「ここ、ですか?流石にこれは……」 「いや、でも反応はここから出てるぜ?ホークフォンもここを示してるしな」 ホークフォンが示し、スパイダーショックの反応があるその場所は、なんと警察署だった。 「まさか警察関係者だったとはな……だがこれで合点が言ったぜ。 道理であんだけ新聞に載るような事件ばかり起こして捕まらない訳だ。 事件を起こした直後に変身を解除して様子を見に来た警官の振りをして紛れ込めば誰も怪しまねぇ」 「そういうことですか……でも、こっちも警察にはコネがありましたよね?」 「ああ、そういうことだ。刃野刑事たちに話は通してある。 後はお前が犯人を見つけて、俺が注意を引き付けている間にメモリを取り返せば完了だ。 行くぜ、聡里」 「ええ、翔太郎さん」 「こんちわ、ジンさん。連絡通り来ました」 翔太郎さんは、刃野刑事に挨拶し受け付けの人に教えられた部屋の中へ入っていった。 「おう、翔太郎。それとそこのボウズが例の助手くんか。氷川から聞いたぞ」 「鳴海探偵事務所・探偵補佐の星雄です。以後お見知りおきを」 「なかなか決まってるじゃないか。さて、用事ってのは何だ?」 そう切り出されたところで、翔太郎さんは事情を伝えた。 もっともライダーの所は隠して、例の怪人の正体が警察の人間らしいこと、それと 自分たちにとって重要なデータが入ったUSBメモリが盗難された、と伝えた。 僕らの話を最初は半信半疑で聞いていた刃野刑事だったけれど、 どうにか説得できたようで所内を見て回ることになった。 同じ部屋の中でどうやら刃野さんの部下らしい刑事さんが露骨に不快そうな顔をしていたけど、 スルーすることにした。触らぬ神に祟り無し! その後、案内される途中に前の事件でお世話になった不器用な警官さんに会ってお互い挨拶がかぶったり、 すごい気が強い女の人がその横でなんか地味な人に止められていたりと、 ややこしい状況になっていたけれど一通り所内を見て回った。 そして最後の「拾得物管理室」に来たとき、僕らは目当ての男を見つけた。 「翔太郎さん!この男です!!」 そこにいたのは紛れも無く、件のベロシティドーパントの変身者だった! 「なっ、お前、どうして!?」 「悪りぃな、以前コイツを襲撃したときに付けさせてもらったぜ」 翔太郎さんがそういい男の足元を指差し、 男が確認すると足、靴の側面に蜘蛛の巣をかたどったデザインの発信機が張り付いていた。 「い、いつの間に!」 「僕が倒れた後に、ちょろっと。血糊まで用意して正解だったみたいですね、偽善者さん」 僕のその言葉が、どうやら逆鱗に触れたようだった。 「偽善者、だと?俺が何のために警察に入ったと思ってるんだよ! 俺は悪人を取り締まるために警察官になったんだ!なのに毎日毎日こんな狭い部屋の中でカンヅメで 仕事といえば拾得物を整頓してケースの中に入れる、それだけだ! だから俺は、犯罪者共を取りしまるためにこの『力』を手に入れたんだ!邪魔をするなァ!!」 そう叫ぶと、男はガイアメモリを懐から取り出しスタートアップスイッチを押し込んだ! [VELOCITY!] 「探偵風情が……お前らまとめて、正義への反逆の罪で裁く!」 男の足首に生体コネクタが現れ、男はそこにメモリを挿入してしまう。 [VELOCITY!] 「ひえぇ~、怪物~!」 と、情けない声を上げて逃亡する刃野刑事。あの人本当に刑事さんなんだろうか? 「ボサっとすんな聡里!ここは俺が相手をするから、お前は!」 「わかってますよ、翔太郎さん!」 短いやり取りの後僕は部屋を飛び出した。 「おや、今回は助手の方は戦わないのか。臆病風に吹かれて逃げ出したか?」 「いいや、違うね。アイツは今変身できねぇから逃がしただけだ。行くぜ、ドーパント! 「面白い、スペックを最大限発揮できない状態でいつまで持つかな?」 「言ってな。行くぜ、フィリップ!」 翔太郎さんは呼びかけ、フィリップさんは答える 『勿論さ、翔太郎。行くよ!』 「『変身!』」 [CYCLONE! JOKER!!] ガイアウィスパーと風が警察署の廊下を駆け抜け、翔太郎さんはWへ変身した。 「さぁて、ちょっとばかし厳しいがいけるな、フィリップ?」 「何を今更。翔太郎、頼むよ」 その頃、僕は拾得物管理室に舞い戻っていた。理由は簡単。 「さて、ホーク!マンタレイ!スパイダーに、スタッグ、バット!」 [HAWK][MANTAREY][SPIDER][STAG][BAT] ガジェットにギジメモリを挿入すると、ガジェットは一斉にライブモードへ切り替わった。 「いいかい、皆。ルナメモリとトリガーメモリを探すんだ!GO!」 僕のその掛け声と共に、室内の一斉捜索が始まった。 ~W SIDE~ 一方、ドーパントと戦闘しているダブルはかなりの苦戦を強いられていた。 「がっ、ぐあっ!」 「くっ、やはりサイクロンジョーカーでは追いつけないよ、翔太郎!」 べロシティドーパントの高速移動にWCJフォームでは攻撃をすることが出来ない。 攻撃を見切るのが精一杯で、それでも流しきれなかったダメージが刻一刻と蓄積していた。 「いい加減ダメージが溜まってきている……これでは翔太郎、君が持たないよ?」 「わーってる!聡里、早くしてくれよ……!」 そう翔太郎が考えたとき、油断しているベロシティドーパントの側面に攻撃が直撃した! 「がっ!!何だ!?」 そちらをドーパントが振り返ると、そこに立っていたのは仮面ライダーカブト。 カブトが能力を制限され、わずかな時間しか使用できないクロックアップを利用し カブトクナイガンでドーパントを射撃したのだった。 「悪いが、そいつを倒させるわけにはいかない。俺も相手をさせてもらおうか」 「この間のクロックアップライダーか!?なら、こっちもだ!」 そう言い、ベロシティドーパントはガイアウィスパーを鳴り響かせる。 [WORM!] 「貴様は長時間クロックアップできないんだったな!ならば、こちらが圧倒的に有利だ!」 そう叫びつつ、クロックアップの世界でカブトと戦闘し続けるドーパント。 さしものカブトも焦りを見せ、攻撃をかけるがドーパントは時間を稼ぐだけのつもりのようで、 ことごとく交わされる。 そして、クロックアップの限界時間が訪れた。 「ぐっ、限界か……ッ」 [EMERGENCY CLOCK OVER!!] その電子音と共にクロックアップが解除され、同時に変身も解除されてしまう。 「こちらの世界に来てから、ゼクターのメンテナンスも出来なかったからな。ガタが来たか……」 「フン、どうやら終わりのようだな」 ドーパントは勝利宣言とばかりにクロックアップを解除し、天道に話しかける。 「お前もどうやら、俺の処刑リストに載っているようだな。丁度良い。ここで処刑を……」 ドーパントがそう言いかけたとき、今度は背後から何かが激突し動きを止める。 「今度は何だ!」 ドーパントを妨害したのはホークフォンの体当たりだった。そして、そこに居たのは。 「とある傭兵が言ってましたよ?『獲物を前に舌なめずりは、三流のすることだ』って。 貴方は三流どころかとんだチンピラみたいですね、ドーパント!」 聡里が、怒りもあらわにそこに居た。 ~聡里SIDE~ 「貴方の正義とは、なんですか?」 僕は、ドーパントにそう問いかける。 「決まっている!罪を犯した人間を裁くことだ!」 「罪とは何ですか?」 僕は、重ねて問う。 「法に従わない事、他人の行為を妨害する事だ!」 「では、貴方はつまみぐいをした子供を裁くのですか? 廊下を走った子供を捕まえますか? そして、人を傷つけた自分を捕らえるのですか?」 僕は、最後に問う。 「そ、それは……」 「かつて、一人の女性のために戦っていた男が居ます。 その女性は人間ではなかった。しかし、その存在自体が人間に危害を及ぼす『罪』とされていたのです。 それでも、その女性はその女性でした。どこまでも優しかった」 「な、何が言いたい!?」 「罪とは、一人が勝手に押し付けるものではないんです。正義もまた然り。 しかし、貴方はその自分の勝手な『正義』で多くの人を傷つけてきました。 これも立派な罪と言えるでしょう」 「う、煩い!」 ドーパントがわめき、一歩僕から後ずさる。 「貴方の罪は判りましたか?」 そのドーパントに向け、僕は一歩足を踏み出し、語る。 「どうしても貴方が罪を数えないのなら、僕が数えさせてあげます!」 僕がそう叫びメモリーメモリを取り出したその時、不思議なことが起こった! 「どうした、カブトゼクター!?」 僕の元に、正確には僕の取り出したメモリーメモリの元にカブトゼクターが飛んで来て、 メモリーメモリになにか光のようなものを照射したのだ。 すると、メモリーから新たなガイアウィスパーが鳴り響いた。 [KABUTO!] 「カブトの記憶……記憶しました。行きますよ、ドーパント」 新たな力を得たメモリーメモリをロストドライバーにセット、右手でスロットを払うようにして開く。 「……変身」 [MEMORY!] そしてガイアウィスパーと閃光と共に僕はメモリーへと変身し、さらにあるシステムを起動する。 「メモリイジェクター!カブトメモリ、イジェクト!」 [KABUTO!] メモリーのベルトに追加された装置の一つ『メモリイジェクター』から一本のメモリが排出され、 僕はそれを空中で掴む。 「カブトメモリ。天道さん、力をお借りします」 僕はさらにベルトに追加された『チェンジスロット』にカブトのメモリをスロットする。 [KABUTO!] そのガイアウィスパーが鳴り響いた瞬間、メモリーの装甲の表面を六角形のエフェクトが包み込み、 ベルトこそロストドライバーだけれど、仮面ライダーカブトとなって僕はそこに居た。 「な……」 「メモリーが、カブトになった……?」 その光景に翔太郎とフィリップは絶句、 天道も驚いたような表情でメモリーカブト(以下Mカブト)を見ていた。 「な、なぜお前があの仮面ライダーに!?」 ドーパントもどうやら混乱しているらしい。 「僕は、仮面ライダ-の『記憶』を宿したメモリーメモリのライダー。 だから、このシステムも当然使える」 僕はそう語り、ベルトの『アビリティスロット』にカブトメモリを一旦スロットし、発動させる。 [KABUTO! ABILITY CLOCK UP!] そのガイアウィスパーと共に、僕の姿はドーパントの視界から消え去った。 「な、クロックアップ……!」 ドーパントが理解したときにはすでに手遅れ、僕はドーパントの背後に立っていた。 「遅いですよ」 「な!?」 僕はドーパントの背中に蹴りを叩き込み、その隙にWに二本のメモリを投げ渡した。 「ダブル、メモリを返します。マキシマムドライブを」 「あ、あぁ。判ったぜ」 『聡里くん……?』 そしてWはフォームチェンジし、W・LTフォームになった。 「行きますよ、メモリブレイク」 ダブルがマキシマムドライブを発動したことを確認し、 僕もマキシマムスロットにカブトメモリをスロットし、発動させる。 [TRIGGER! MAXIMUMDRIVE!!] [KABUTO! MAXIMUMDRIVE!!] 「ダブルはそのまま、トリガーフルバーストを打ち込んでください。着弾地点に放り込みます」 僕はそういい残し、再びクロックアップを発動し、ベロシティドーパントに肉薄する。 「ひっ!?や、やめてくれ!」 「……貴方の正義、記憶するまでもありません」 僕はその台詞と共に、足にエネルギーを貯める。 「さぁ。天国を、楽しめ」 [ONE TWO THREE] 「[RIDER-KICK]!」 「がぁぁぁぁっ!」 その一撃で吹き飛んだドーパントは、クロックアップが解除される。 そしてその着地地点は丁度ダブルがトリガーフルバーストの着弾地点にしていたところだった。 「ぎゃああああああああああああああっ!!」 男の断末魔の悲鳴と共に、メモリが排出され、粉々に砕ける。 普通の砕け方ではなく、粉末に分解される、むしろ消滅であった。 「一件落着、ですか……ふぅ」 ~翔太郎SIDE~ 「聡里……?」 何だったんだ、今のアイツの迫力は……? ビギンズナイトのおやっさんに匹敵する恐ろしさだったぞ……? 「……さて、翔太郎さん、天道さん」 俺が考えていると、聡里が声を掛けてきていた。 「なっ、なんだ聡里!?」 「なんでそんなに驚くんですか……まあいいです。 それより、帰りましょう。僕、お腹すいちゃいましたよ」 そう言い無邪気に笑うその顔からは、先ほどのような殺気は微塵も感じられなかった。 そして釈然としない気分のまま、俺たちは事務所へ戻った…… [事件記録 風都の滅殺仕置人事件] [今回から、件名をつける事にしてみました。] [犯人の動機は犯人自身が語っていたようなのですが、なぜか僕はそのへんの記憶があいまいなんですよね] [せっかく記録をはじめたのにな~……っと、これはいいでしょう] [今回、僕は新たな力、カブトの力を手に入れました] [メモリーに他のライダーへの変身能力まであったとは、驚きとしか] [他にはどのような能力があるんでしょうかね?] [謎は深まるばかりです] 「これから、も 新たな 能力 は 開放されて 行くでしょう……っと。 もうこんな時間か。ありがとう、マンタレイ」 そういって事件記録のデータをUSBメモリに保存して、 マンタレイを開放してやってから僕は眠りについた。 続く。 目次へ
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アビリティセリフ集 アビリティを使用する時の「呪文詠唱」や「決めゼリフ」を作っています。 シルバーレイン世界においては、詠唱兵器の「回転動力炉」に「自動詠唱機能」があり、原則として自分で呪文を唱える必要はありませんが、演出の一環として「PBWのプレイング」や「TRPG版での決めゼリフ」などに、アレンジしてご自由にお使い下さい。 このセリフ集は、往年の名作シミュレーションRPG「タクティクスオウガ」と「ファイナルファンタジータクティクス」での呪文詠唱・必殺技のセリフを参考にしています。 無限のファンタジアのアビリティセリフ集もあります。 シルバーレイン コミックマスター 「ま~るかいてちょん、ま~るかいてちょん わかるかな?スピードスケッチ! 「見るがいい!これこそ我が夢、我が浪漫 乱れ舞え!パラノイアペーパー! 「疲れた身体にコレが効く! グイッと一発、ギンギンパワーZ! 土蜘蛛 「我が内にたぎるは地獄の炎 焼き尽くせ!紅蓮撃! 「土蜘蛛の力をその目に焼き付けて 逝くがいい…紅蓮撃! ナイトメア適合者 「カオスの果て、悪夢の彼方より疾く来たりて 蹂躙せよ!ナイトメアランページ! クルースニク 「凍える月をも飲み込む、猛き氷狼の 牙に散れ!フロストファング! 「修羅の照星瞬く時、荒ぶる衝動のままに 滅殺せん!クロストリガー! 「満月の下、魂に眠る魔狼の咆哮を 解き放て!ライカンスロープ! 貴種ヴァンパイア 「血煙に舞う絢爛たる戦刃の輪舞… スラッシュロンド! 「闇の深淵より、月夜の下へ我がしもべ 集い来たれ!バットストーム! 「契約により汝の血を頂こう… 糧となれ!ブラッドスティール! 雪女 「引き裂かれし想い、悲しみに心凍らせて 吹き荒れよ!吹雪の竜巻! 無限のファンタジア 武人 「紫電一閃、闇を裂く秘太刀 見切れるか!電刃居合い斬り! 「我が刃に大神の雷を宿らそう… 打ち砕け!サンダークラッシュ! 牙狩人 「日輪のあまねく照らすところ、悪に 逃れる術は無し!ジャスティスレイン!
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ダブル使用メモリ サイクロン(CYCLONE):疾風 ジョーカー (JOKER):切札 ヒート (HEAT) :熱 メタル (METAL) :闘士(鋼) ルナ (LUNA) :月 トリガー(TRIGGER):引金 ファング (FANG) :牙 スタッグ (STAG):クワガタムシ スパイダー(SPIDER):蜘蛛 バット (BAT) :こうもり フロッグ (FROG) :カエル デンデン (DENDEN):カタツムリ メモリー使用メモリ メモリー (MEMORY) :記憶/ライダーの記憶を宿す ホーク (HAWK) :鷹 マンタレイ(MANTAREY) :マンタ オリジナルメモリ エアー (AIR) :空気/気体を操る チェンジ (CHANGE) :変換/様々なものの「種類」を変える(男性を女性、存在を非存在) ディメンション (DEMENTION) :次元/次元を越え、物を呼び出したり取り出したりできる。 オーベディエンス (OBEDIENCE) :服従/生物や機械をコントロールできる ベロシティ (VELOCITY) :高速/高速で移動が可能。また、相手の速度も操れる。 目次へ
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