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. - ―‐ - . ´ ` . / \ . ./ ヽ \ ヽ / ./ '. .!ヽ . ′./ / l | | 人 |.ハ .∧ . .′ .′ .!、 |、 ! .八\! | .ハ | | ト八 ィ!=V八 | / .|\{ ! |ヽ} | | |/l | ∨{\ | / ハ/ }\ .从 | | | 从斗z≠ミ!、 \ /x芹ミ、! 人 { | | { .! ハ r ハ \ }/ lしrV リ| ./ }人 | ./| .从.人《 ヾし ソ ゞ゜' 从′| !ヾ{ .j/ ! / \.\ /イ/ ! 八 jハ{、. ⌒\ ′ /´ ./!/ ∨∨ / \ ー ' .イ // __∨ ∨ > イ | / ´、 ∨ { <`__{ ヽ--| / _ >-=≦\|.x /ァミx Y j/=====ミ` 、 /イ ∨//\> , .{//|トハ/∧ `ヽ|━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【フィナンシェ】 ♀ 種族:ラファール・リヴァイヴ +2 性格:すなお Lv 32 HP 171 MP 9 物質系 基本 → IS こうげき / B+ A- ぼうぎょ / B B+ まりょく / D+ C- せいしん / D+ C- すばやさ / A- A キャパシティ ./ 【26/24】 T-S / 速攻 耐性 / 炎:0 氷:0 雷:-4 風:+4 光:0 闇:0 【装備】 ・チャリオッツ 《格闘・ペルソナ》【格闘/なし】 自身の心から精製された武器 以下の効果を得る 1.自身の行う【射撃】を【格闘】としても扱う 2.クリンナッププロセスを得るたびにHPを5%消費する 3.常に「モード:IS」が発動する 【セットアップ特技】…合計CP5 ・モードチェンジ 消費:T2 【体技/なし】【*】 モードチェンジを使用する事で、モード:ISへ変身する事ができる ・ガゼルフット 消費:なし 【体技/強化】【1】 自身のすばやさを上昇させる ・ビートルスキン 消費:なし 【体技/強化】【1】 自身のぼうぎょを上昇させる ・マッスルベアー 消費:なし 【体技/強化】【1】 自身のこうげきを上昇させる ・世界構築 消費:T2 【体技/なし】【2】 「~世界」と名のつくASの使用回数をリセットする 【特技】…合計CP6 ・ちさいしょう 消費:MP2 【格闘/なし】【2】 敵単体にぼうぎょ上昇無視の物理攻撃を行う ・ギャンブリングシュート 消費:MP1 [5/T]【射撃/なし】【2】 敵単体に物理攻撃を行う 命中した時、低確率でもう一度「ギャンブリングシュート」を使用する ・スクエアクレイモア 消費:MP4 【射撃/なし】【2】 敵全体に高威力の射撃攻撃を行う 高確率で反動を受ける 【種族スキル】 ・インフィニット・ストラトス 【*】 「モード:IS」「モードチェンジ」を習得する ・蘇る疾風 【*】 自身のすばやさが上昇したターン、【射撃】で与えるダメージが上昇する 【パッシブスキル】…合計CP11 ・モード:IS 【*】 戦闘能力が大きく上昇する形態を有する また、あらゆる被ダメージが「10%」減少する ただし、クリンナッププロセスを得る毎にHPを最大値の5%消費する ・スピードスターⅡ [1/T] 【2】 自身のすばやさが上昇した時、すばやさとこうげきを上昇させる ・格闘が得意Ⅰ 【1】 自身の行う【格闘】のダメージが増加する ・射撃が得意Ⅰ 【1】 自身の行う【射撃】のダメージが増加する ・GNドライブⅠ 【2】 クリンナッププロセス終了時、MPが「1」回復する ・ペルソナ:ワイルド 【*】 控えに存在する味方を「装備」する 発展途上の能力であり、可能性は未知数 発現した武器一覧 ペルソナ装備一覧 名称 武器の分類 武器の系統/属性 武器のテキスト 得られる効果 抜き出した対象 チャリオッツ 《格闘・ペルソナ》 【格闘/なし】 自身の心から精製された武器 1.自身の行う【射撃】を【格闘】としても扱う2.クリンナッププロセスを得るたびにHPを5%消費する3.常に「モード:IS」が発動する フィナンシェ ムーン 《杖・ペルソナ》 【呪文/暗黒】 ロップとの絆から精製された武器 1.ロップの習得している【呪文】を使用出来る2.???3.??? ロップ スター 《楽器・ペルソナ》 【歌/なし】 結との絆から精製された武器 1.結の習得している【歌】【踊り】を使用出来る2.???3.??? 結 ※武器装備、変更を行う際は、PTか控えに武器を抜き出す対象がいることが条件 ・セカイのアルジ 【4】 アクティブスキル「共有世界z」「絶対世界z」「肯定世界z」「否定世界z」を習得する このスキルはマスター「できない子」に依存する ・心理共有 【1】 自身の「ペルソナ」を「交流度B+」以上の仲間が装備できる 現在の仲間の交流度一覧 譲渡可能な仲間 ※()は交流値 リクーム(B++)、ロップ(A)、結(A-) 【アクティブスキル】…合計CP4 (z枠) ・不屈z [1/戦]【1】 このターンの間、HPが10以下にならない ・ウェポンチェンジz 【1】 自身の装備を所持しているものから選択し、変更する ・ドライブコードz 消費:任意のテンション 【1】 「消費」だけ自身のMPを回復する ・共有世界z [1/冒] 【*】 このターンの間、味方単体の受ける能力変化をPT全員で共有する ・絶対世界z [1/冒] 【*】 このターンのメインプロセス終了まで、自身の能力によるMP、テンションの変動が起きない ・肯定世界z [1/冒] 【*】 このターンの間、味方単体のスキル、特技追加効果の発動確立を100%にする また、効果がランダムに決定する能力を、常に最高の結果にする ・否定世界z [1/冒] 【*】 このターンの間、敵単体のスキル、特技追加効果の発動確立を0%にする また、効果がランダムに決定する能力を、常に最低の結果にする (x枠) ・シューティングアーツx [1/戦]【1】 【格闘】と同時に使用 その攻撃をすばやさで判定する 【耐性】 ・射撃耐性Ⅰ 【*】 【射撃】の攻撃で受けるダメージが「20%」減少する 父親:アルト(アルトアイゼン +1) マスター:できない子 母親:メロンパンナちゃん(Vssca-F7Aegis +1) マスター:できない子 【忘れたスキル】 ・ランダマイザ 消費:MP4 【体技/強化】【1】 以下の効果からランダムで決定される 1.自身の全能力が上昇する 2.味方全員の能力が上昇する 3.自身の全能力が低下する 4.味方全員の能力が低下する ・マッハキャリバーⅡ 【1】 戦闘に登場した時、すばやさとこうげきが上昇する
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【更新:17.12.31】 _ -- 、 ィ .ィ='´ - ー- <./ / / , _ノ / / .イ ヽ \ // /./ / V } } .∧ j/ >|/!_ /ミ、 ∨ j l. ハ ノ{/{ l ! レ うヾ!| /∨j !v| || 〉、 ! |, ` レ≠-/|j .j |! レ.j 〉 ャ、 , ヾ"}レ!./ /イ ,' ヽ ヽ_ ヽ_ /ノ j/v \ /!_ イW′ / L===! {w′ _...{ r三三三三! {! ー--ェ、_ _ <ヽ { {___\_ ,! {!、 ./ ! `ヽ / \\ _ } } ! {! / .| ヽ_ { \ { {ー― 、「{ ソ ^ヽ、! `ヽ { \ \! { { λ.{ /ハ.r┤v ¦ \ { `ヽ、 \ { { |j/O! L} ヽ リ \ { -==-、 Yヽ{ { { | 〉==/ ¦ ヽ { `ヽ}{ { _ 〉-、 {三シ. / ヽ、 { 、丶=y{ }≡≡ ´ {三ソ ./ リ { 、丶、丶 >_.. <´ リ | / / / (出典:マギ) 初登場1スレ 7080。 できない子の同期。出身はセイガイハシティの黒トレーナー。現在ランク・知名度ともに不明。 本人曰く人間の純血らしい。純潔の人間。純血と言い張るのは珍しい、家系にポケモンの血が入っているのが普通である。 とある家の跡継ぎである模様。実家からついてきたアラジンと共に、旅を始めた。 最初から手持ちがいる所為ないのか、それとも彼の運が悪いのか中々手持ちを増やせずにいたが、現在は解消済。 黒トレーナーになった動機は「家の試練の1つ」。しかしやるかやらないかは自分次第、自分の力を試してみたいとも発言している。 アラジンとは長い付き合いでなんだかんだお互いの事も分かっているようだ。 男子らしく、下ネタや下世話な話も好きな方だが、相手によって話題は選べる者である。 できない子を気遣う優しさを見せ、気になれば積極的に首を突っ込む傾向にある。その所為で死亡フラグが立ったが阻止された。 歌は10、音痴だが自覚がない。 酒の強さは72、酒癖は特になく記憶もほどほどに残るタイプである。だから割を食うことにもなるのだが。 +- 本名「アリババ・ハルモニア・サルージャ」。「ハルモニア」というのは隠し名らしい。 これを教えるのは本当に信頼している相手のみ、と言いつつできない子に教えたが、できない子には何か引っかかるものがあった。 アリババが黒トレーナーになった本当の理由はある少女を探す為。 実家にて幼い頃「結婚するんだ」と言われるほど囃し立てられていたのに、一方的に死んだと告げられ納得出来なかった。 一応家の都合や、自分の実力を試すというのも事実ではある。 しかし「花鳥風月」のパーティーで歌うできない子を見た際、アリババは「あの子だ」とできない子を探していた少女と断言する。 この際、暗躍しているとみられる??が接触し何かを告げていたが詳細は不明。また敵対フラグが立っている。 現在彼とできない子の距離感は微妙であり、探ろうとするアリババと明言しないできない子という構図。 これはできない子が自身に関する情報を隠している所為でもある。 Pスキル スキル名 レベル 効果 備考 気合 ? 致命傷になりそうな一撃を?確率で耐える ナイフ術 ? ナイフを武器に戦う。通常攻撃が?%で当たる 釣り 悪運 Lv3 運が悪い。死ぬような運は少しだけ避けれる Tスキル スキル名 効果 備考 +... フラグ阻止済み:1件 進行中:1件
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『この世はゆっくりできない』 13KB 虐待 不運 日常模様 番い 野良ゆ 現代 虐待人間 善良だが本能に正直なれいむの話。 おさげあき れいむは善良なゆっくりだった。 人間とも関わろうとせず街の片隅でひっそりと暮らしていた。 やがて一匹のまりさと出会う。 お飾りが少し汚れていたが街で暮らすゆっくりは大抵そんなものなので気にしなかった。 意気投合した二匹はつがいとなってすっきりーをしておちびちゃんを授かった。 だが現実は過酷だ。 「「「ぶぢゅ!?」」」 「あっあああーーーーーーー!?でいぶのがわいいおぢびぢゃんがぁぁぁぁーーーー!?」 機嫌が悪かったらしい人間に見つかって問答無用でおちびちゃんを潰された。 可愛い我が子を殺され怒り狂うまりさだが人間は容赦なくまりさに暴行を加える。 「ぼうやべでぇぇぇぇ!ばでぃざをゆるじでぐだざいぃぃぃぃ!じにだぐないぃぃぃぃ!」 最初は強気だったまりさも人間の容赦ない攻撃ですぐに泣き喚き謝罪を始める。 だが人間は手を緩めずひたすらまりさをボコボコにした。 「ふうっ、スッキリした!」 気が晴れたのか笑顔で去っていく人間。 後に残されたのは原形をとどめていない饅頭の残骸だけだった。 「ば、ばでぃざぁぁぁぁぁ!!」 運よくれいむは助かったが愛しいまりさとおちびちゃんを失った悲しみでしばらくその場で泣き続けていた。 「うるせぇ!どっかいかねぇとぶっ潰すぞ!」 「ゆひぃ!」 れいむの泣き声が不快に感じた近隣の住民が窓から顔を出してれいむに怒鳴る。 れいむはおそろしーしーを漏らしながらその場から逃げた。 それかられいむはこれまで以上に人間に警戒しながら生きていた。 だが街で暮らす以上人間との関わりを完全に断つなど不可能だ。 人間のいない森や山へ行く事も考えたがゆっくりの移動力ではそこに到着する前に様々な理由で死ぬだろう。 結局れいむは街で暮らすしかなかった。 そんなれいむだが成体のまりさと子ゆっくりのれいみゅとまりちゃの三匹と出会った。 話を聞くとつがいだった母れいむが車に轢かれて死んでしまい、まりさがしんぐるふぁーざーをしているらしい。 慣れない子育てに四苦八苦しているまりさに子育てのノウハウを教えるれいむ。 そして当然のようにれいむとまりさは惹かれ合った。 子ゆっくりもれいむに母の面影を見たのかすぐ懐いてきた。 まりさが自分と一緒にゆっくりしてほしいと告白するとれいむはそれを喜んで受け入れた。 つがいとなった二匹は子ゆっくりが寝静まったその日の夜にすっきりーをした。 れいむは植物型妊娠をする。 まりさも子ゆっくりも家族が増えた事に喜んだがその幸せもすぐ壊れた。 人間に見つかりにくい路地裏に巣を作ったのだが場所が悪かった。 「「「シャアーーー!!!」」」 「「「ねこさんだぁぁぁぁぁ!!」」」 ここはとある野良猫グループの縄張りだったのだ。 人間ならまだしもゆっくり如きに縄張りを占拠される事を許さない猫達は敵を排除するべく襲い掛かった。 子ゆっくりは猫の爪でミンチにされた。 れいむの茎もへし折られまたしてもおちびちゃんが殺される。 まりさは勇敢に戦ったが多勢に無勢、最初から決着は付いていた。 「にげるのぜぇぇぇぇ!れいむぅぅぅぅ!!」 まりさの大声に猫達が一瞬怯んだ隙にれいむは逃げ出した。 逃げる事に罪悪感もあったがまりさの願いを無駄にしないためにれいむは跳ねた。 猫達が逃げるれいむを追いかけようとするがまりさが大絶叫を上げながら猫達に突進する。 そのおかげでれいむは逃げ切る事に成功したが背後からまりさの断末魔の叫びを聞いて再び涙した。 「どうして?どうしてれいむだけこんなめにあわないといけないの?れいむはしあわせーになりたいよ」 自分を悲劇のヒロインにしているようだが街に住むゆっくりの運命など大体こんなものだ。 現にそこらじゅうでゆっくりの悲しみに満ちた泣き声や絶叫が聞こえてくる。 それを見てれいむは再び涙するのだった。 そんなれいむに新たな出会いが待っていた。 「ゆえぇぇぇん!ゆえぇぇぇん!おにいさぁぁぁぁん!まりさをむかえにきてねぇぇぇぇ!まりさ、はんせいしたからぁぁぁぁ!」 公園の片隅にダンボールが一つ置いてありその中で成体のまりさが泣き喚いていた。 元飼いゆっくりだったのだろう、身なりも綺麗だった。 れいむはそのまりさに話しかけるとまりさは泣きながらこれまでの事を説明した。 まりさは銀バッジだったがある時庭に侵入してきた野良れいむに一目惚れしてすっきりーをしてしまった。 それを飼い主に発見されたまりさは必死に弁解した。 自分はおちびちゃんが欲しかったと。 だがブリーダーの言いつけで野良とすっきりーしてはいけない事も分かっていた。 分かってはいたがゆっくりの本能には抗えない。 それにおちびちゃんが出来てしまえば飼い主も仕方なく許してくれる。 そんな甘い考えを持っていたまりさだが現実は過酷だ。 野良れいむは実った茎ごとグチャグチャに潰された。 絶叫するまりさに飼い主は二つの選択肢を与えた。 ここで殺されるか野良として生きていくか。 決められないと騒ぐまりさを見た飼い主は殺すのだけは勘弁してやるとまりさを公園に持ってくるとそのまま放置した。 そして今に至る。 「ゆぅぅぅぅ、まりさ、これからどうすればいいのぉぉぉぉ?」 ガックリうな垂れるまりさを見て同情したれいむは自分とゆっくりする事を提案した。 まりさも最初は戸惑ったがそれを受け入れた。 少しでもゆっくりしたい、まりさの頭にはそれしかなかった。 その日の夜、れいむとまりさはすっきりーをした。 だが今回妊娠したのはまりさだった。 れいむは自分が妊娠したかったが贅沢は言ってられない。 とにかく生まれてくるおちびちゃんのために狩りをした。 だが…… 「なんなのぉぉぉぉ!?こんなまずいものはたべられないよ!まりさはあまあまをたべたいんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 これまで美味しいものばかり食べていたまりさにとって野良ゆっくりの食料は不味くて全く食べられなかった。 「まりさ!たべないとおちびちゃんがゆっくりできないよ!ゆっくりりかいしてね!」 「いやだよ!まりさはプリンさんがたべたいよ!はやくもってきてね!すぐでいいよ!」 「まりさ!れいむたちはかいゆっくりじゃないんだよ!?そんなわがままいわないでね!」 「やだやだやだやだぁぁぁぁ!プリンさんがほしいのぉぉぉぉ!それじゃなきゃやだぁぁぁぁ!」 「まりさ!いいかげんにしてね!たべないとおちびちゃんがしんじゃうよ!」 「やだぁぁぁぁぁぁ!プリンもってきてぇぇぇぇぇ!プリンがいいのぉぉぉぉぉ!」 駄々っ子のように叫び続けるまりさに呆れ果てるれいむ。 確かに温室育ちの飼いゆっくりがいきなり野良の生活に慣れるわけないがこのまりさは我侭すぎた。 飼い主が甘やかした結果だが元々まりさは我侭なゆっくりなのだ。 銀バッジを取得したが限りなく銅に近い銀だ。 ショップでの価格もかなり低かったからこの品質なのは仕方ないのだろう。 「とにかくうまれてくるかわいいおちびちゃんのためにがまんしてね!」 「いやだぁぁぁぁぁ!それにまりさはすっきりーがしたいだけでおちびちゃんなんかほんとはどうでもいいのにぃぃぃぃ!」 「ゆぅ!?なにいってるのぉぉぉぉ!?おちびちゃんがほしいっていってたでしょぉぉぉぉ!?」 「ほしかったけどあとのことはどうでもいいよ!こそだてがこんなにめんどうなんてきいてなかったよ!」 性欲処理が最優先。 そのついでにおちびちゃんがいればゆっくりできるという本能のみで生きてきたのだろう。 ぶっちゃげれいむも同じようなものだが子育てはしっかりしてきたのでまりさよりはマシか。 れいむはまりさとつがいになったことを後悔したが今更どうしようもない。 まりさはともかくおちびちゃんを捨てる事は出来なかった。 そして未だにぎゃーぎゃー騒ぎ続けているまりさを見たくなかったれいむは再び狩りに出かける事にした。 「ゆぅ!?これはあまあまさんだよ!」 ゴミ捨て場を漁っていたれいむはケーキの切れ端を見つけた。 これならまりさも満足してくれるだろう。 れいむはケーキの切れ端を頭に乗せて我が家のある公園へと向かった。 だがそこで目にしたのは地獄だった。 「やべでぇぇぇぇぇ!ばでぃざをいじめないでぇぇぇぇぇ!」 一人の男によって殴る蹴るの暴行を受けるまりさ。 男は虐待に手馴れているようで微妙な力加減でまりさを痛めつけた。 頭に実った茎を引き抜きそれをまりさの目の前で踏みつける。 だがまりさの反応は冷たかった。 「じゃまなおちびちゃんがしんだよ!これでこそだてしなくていいからゆっくりできるね!」 その言葉を聞いたれいむはガックリとうな垂れた。 まりさにとっておちびちゃんはその程度の認識だったのだ。 まりさの言葉に顔をしかめる男はまりさのお飾りを奪い目の前で燃やした。 「まりさのてんよりもたかくそびえたつおぼうしがぁぁぁぁ!しろいおリボンがかわいくてちょくしできないおさげさんがぁぁぁぁ!」 まりさの反応にニヤリと笑う男。 それからまりさは男の手によって体を少しずつ破壊されていった。 「まりさのさーもんぴんくのまむまむがぁぁぁぁ!かみがみすらもみとれるあにゃるがぁぁぁぁ!」 「まりさのだれよりもすべすべでさいこうのびゆっくりのあかしであるおはだがぁぁぁぁ!」 「しんじゅのようにかがやくうつくしいおべべがぁぁぁぁ!」 「やみをうちはらうほどのかがやきをはなつきんぱつさんがぁぁぁぁ!」 やがてハゲ饅頭と化したまりさ。 「だ、だずげで……でいぶ……どぼじでばでぃざをだずげにぎでぐれないの……?」 小さくうめき声を上げるだけとなったまりさ。 だがれいむも既にまりさへの愛情を失っていて助けるつもりはなかった。 仮に助けに行っても自分ではまりさを救出する事は不可能だが。 れいむはこれ以上あのゲスの顔を見たくなかったのでまりさの最後を看取る前にその場を去った。 れいむの背後で聞きなれた断末魔の叫びが響くがれいむの目から涙が流れる事はなかった。 れいむはまたしても孤独となった。 そんなれいむに声を掛けてきたまりさがいた。 明らかにゲスと分かる顔だがたくましいまりさに惚れたれいむはそのまますっきりーをした。 前の夫があまりに情けなかったのでそれを忘れようとしているのか、それともただすっきりーをしたかったのかは分からない。 れいむはすぐまむまむを開くアバズレになっていた。 れいむは植物型妊娠をするがまりさはすぐにれいむを捨てた。 ただのヤリ捨て饅頭としかれいむを見ていなかったらしい。 れいむに捨て台詞を吐いて去っていくまりさだが偶然通りかかった車に轢かれてあっけなく死んだ。 「くそ!さっき洗車したばっかりだってのに!俺に何の恨みがあるんだ!このゴミクズがぁぁぁぁ!」 ゆっくりを轢いた事に気づいた運転手の男が車を止めてまりさだったものの残骸に向かって叫ぶ。 「マジでゆっくりって奴は何の役にも立たねぇ害虫だな!生きてて恥ずかしくねぇのかよ!」 まだ僅かに原型を保っていたまりさの残骸を足で粉砕していく男。 「とっととこの世から消えちまえよ!生ごみ腐敗饅頭が!」 最後にまりさの残骸に向かって唾を吐いて去っていく男。 それを見たれいむは理解した。 「れいむたちはうまれてきちゃいけなかったんだね……」 誰からも必要とされず邪魔者扱い、同族とゆっくりしようとしても無駄。 れいむは生きる気力を失いトボトボと路上を這う。 「れいむ!げんきがないのぜ!まりさといっしょにゆっくりするのぜ!」 そんなれいむを見て心配したゆっくりも居たが…… 「ゆゆぅぅぅぅぅ!?まりさのすてきなおぼうしかえしてねぇぇぇぇぇ!?」 「ほーら!早く取り返さないと帽子を破いちゃうぞ!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!?」 通りかかった子供達がまりさの帽子を奪い取って走り出した。 まりさはそれを必死になって追いかける。 れいむに手を出さなかったのはただの偶然だ。 それに元気の無いれいむよりも元気なまりさのほうがいい反応をしてくれると思ったから。 「……」 それを見届けながられいむは再び這う。 行き先は決めていない。 自分の最後の地はゆっくりしてないこの世が決めてくれるだろうから 「……」 そしてれいむがたどり着いたのは川。 どうやら川に身を投げて死ねとこの世は言っているらしい。 「ゆっくり……わかったよ」 そしてれいむはあんよに力を込めて川へと身を投げ…… 「おっ!標的発見!」 「ゆ!?」 れいむは突然体を掴まれた。 振り向いてその目に映ったのは数人の青年。 どれも邪悪な笑みを浮かべていた。 れいむは理解した。 自分はこの人間達に嬲り殺されるのだと。 「なんか元気ないな、こいつ」 「まあどうでもいいよ、標的には違いないし」 「だな、そんじゃ始めるか」 青年達はれいむの底部を念入りに焼いた。 生きる事に絶望しているが火傷の痛みは耐えられない。 普通のゆっくりのように元気に叫んだ。 そのれいむをさっき拾ってきた主の居ない帽子に固定する。 ゆっくりが死ぬ事など珍しくないのでリボンや帽子が路上に落ちてるなんてのはよくある事だった。 帽子にしっかり固定したれいむを川に浮かべる。 これで準備完了だ。 青年達は手に持っていたエアガンを構えた。 「じゃあ3発撃って一番得点の高い奴が勝ちって事で」 「得点はどうする?」 「狙いやすい口が10点、目が20点、まむまむが30点でどうよ?」 「まあいいんじゃね?」 「じゃあ俺からな」 一番手が銃でしっかり狙いを付け一発目を発射した。 「ぎぃぃぃぃぃ!?」 「くそっ!外れたか!」 目を狙ったようだが僅かに外れて眉間に銃弾が突き刺さる。 その激痛にれいむは絶叫を上げた。 「今度は外さねぇぞ!」 「ゆっごぉぉぉぉぉ!!」 片目に命中し眼球が破裂したれいむは元気な叫びをあげた。 「最後は無難に口で得点を稼ぐか」 「ぶぎょ!?」 口の中に侵入した銃弾はれいむの喉を破壊する。 「相変わらず下手だな、俺の腕前をしっかり見ておけよ」 二番手が迷わずれいむのまむまむに狙いをつけて発射した。 「ゆっがぁぁぁぁぁぁ!!」 狙い通りに銃弾はれいむのまむまむを貫く。 そのあまりの激痛に意識が飛びそうになるれいむ。 「よし!次も当然まむまむだぜ!」 二番手は2発目、3発目もまむまむを撃ち抜いた。 れいむはその度にビクンビクンと痙攣する。 「相変わらずうめーな」 「いつもゆっくり撃ってるからな」 「んじゃ最後は俺か」 三番手が銃を構えたがふとある事を思いついて当初とは別の場所を狙う。 「でいびゅのぼびあげざんがぁぁぁぁ!?」 何故か得点には入らないもみあげを撃ち抜く男。 「いやー、お前には勝てなさそうだしそれなら好きな場所撃ってこいつを苦しめたほうが面白いだろ?」 「おいおい」 「れいむ哀れすぎ」 呆れる二人だがれいむの悲痛な表情を見てまんざらでもないようだ。 その後、三番手はもう片方のもみあげとリボンも撃ち抜いた。 れいむはこの世の最後が来たとばかりに悲痛な声を上げる。 「あー、楽しかった!」 「0点だけどな」 「ま、いいんじゃね?ただの遊びだし」 「んで、れいむはどうする?」 「当然殺すよな」 「なら蜂の巣にして終わりにしようぜ」 青年達は一斉に銃を構えてフルオートで乱射し始めた。 「ぶぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃーーーーーーー!?」 全身を絶え間なく撃ち抜かれる激痛にれいむは体をビクンビクンと痙攣させた。 れいむは思う。 この世はゆっくり出来ないと。 早く死んで楽になりたいと。 れいむのそんなささやかな願いは最後の最後で叶った。 ボチャン 体を穴だらけにされてバランスが崩れたのか水中へ沈むれいむ。 水で体を溶かされる痛みはあるがその痛みも和らいでいった。 れいむの中枢餡に銃弾がかすって損傷していたのかすぐに中枢餡が溶けてれいむはあっけなく死ぬ事が出来たのだ。 れいむが死の間際に思った事、それは今度生まれ変わった時はゆっくり以外のちゃんとした生き物になりたいという事だった。 おさげあきの作品 anko3508 まりさの素敵なゆん生 anko3378 まりちゃは最高のゆっくり anko3167 まりさはさいっきょう! anko3068 つむりとでいぶ anko3048 ゆっくりこいしとラブラブちゅっちゅ anko3013 れいむの幸せなゆん生 anko2974 白蓮のゆっくりいじめ anko2748 まりさはゆっくりできない anko2672 お飾りを操る程度の能力 anko2161 まりさには不幸がよく似合う anko2051 流行り物の宿命 anko2027 まりさと図書館でゆっくり2 anko1982 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,. -‐ヘ―‐- / / / i , 、\ / , ′ .′ ! i , ヽ / / ′ ! i , , '. / / .! !、ヽ ! i i ,.イ ′ ,!│ .! ハ ヽ\.! ! / ! | /!∧ .! ./ ! | ゝ ヽ 1 / ! |_j/_リ__ , ! / イ__j_j_ `ー‐ / イ j .| |‐モテ‐} /リ‐モテ‐j/ /.| ヘ| ノノ!.,ノ小 ノ'′ jノ!∧ ト、! ` ´ j/!./! l イノィV jノjハ _ _ /! / jハ 、 イ∧j | ヽ __ / |' ∧ ∧ // ヽ._,. イ lヽ., ,. ィ/i i i | ,イ. . . ∧ .| i iハi≧ュ..,,_ _,,r≦ i i i i / i i i i|、/ ’. ./ .ヽノ! i i i iヽ i i i i i ≧ュ..,,_ | iヽ i i i i i i i i∠ i i i i i |. j .{ | i i i i i i ゝ i i i i i i i i i i i≧┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【執事】 ♂ 種族:キュウコン +1 性格:ほうしのこころ Lv 25 (成長の限界) HP 182 MP 10 獣系 こうげき / D+ ぼうぎょ / B まりょく / C+ せいしん / B- すばやさ / E キャパシティ ./ 【10/11】 T-S / 逆境 耐性 / 炎:+4 氷:-4 雷:0 風:0 光:+2 闇:-2 【装備】 なし 【セットアップ特技】 ・かばう 消費:なし+(任意のT) 【体技/なし】【1】 味方単体を指定し、自身を(1+消費したテンション)ターンの間「カバーリング」状態にする このターン、自身はメインプロセスを行えない ・スカラ 消費:MP1 【呪文/補助】【☆】 味方単体のぼうぎょを「2」上昇させる ・女王と執事の華麗な献身 消費:MP3+T3 「奥義」「合体技(執事+リクーム)」【呪文/補助】【*】 味方全体の全能力を「2」上昇させる 【特技】 なし 【種族スキル】 ・狐の恩返し 【*】 味方の能力値を上昇させた時、HPを「MHPの(最大上昇量×2%)」回復させる 【パッシブスキル】 ・ガードマスタリⅠ 【1】 自身が「カバーリング」状態の時、受けるダメージを「10%」低下させる ・騎士の庇護Ⅱ 【1】 「かばう」を使用した時、ぼうぎょとせいしんが上昇する ・タフネスⅡ 【1】 HPの最大値が上昇する ・コットンボディⅠ 【1】 耐性に「物理耐性Ⅰ」を追加する ・ナイトガーターⅠ [1/T]【1】 自身のぼうぎょが上昇した時、さらに上昇させる ・エンハンスグロウⅠ [1/T] 【1】 自身以外の味方に【強化】を使用した時、テンションを取得する ・フェアリーギフトⅠ 【1】 味方の能力値を上昇させた時、HPを「MHPの(最大上昇量×1%)」回復させる ・騎獣 【1】 PT編成時にサイズが自身以下のモンスター一体を指定する 自身を「騎獣/〇〇」状態にし、全体の使用枠数を1減少させる ただし対象が「騎乗/自身」状態でない場合、自身のあらゆる能力が低下する 【アクティブスキル】 (z枠) ・献身庇護z [1/戦]【1】 かばうと同時に使用する セットアッププロセスが終了した時、【補助】属性のセットアップ特技を使用する 特技の対象を指定する場合、かばうの対象と同一でなければいけない 【耐性】 ・物理耐性Ⅰ 物理攻撃で受けるダメージが「15%」減少する 父親:ジンギスカン(ナイトゴート) マスター できない子 母親:ロリン (ロコン) マスター:できない子
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場所:東京都渋谷区代々木2-14-3 北斗第一ビルB1F 営業:11 00~15 00、17 00~21 00 日・祝休 値段:ふつう 店内:狭い 煙草:禁煙 カード:不可 長時間滞在:できない 予約:できない 最寄の劇場等:全労災ホールスペースゼロ →食べログはこちら imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 つけめんとラーメンがあります 新宿のラーメン食べログ1位の店がスペースゼロ徒歩3秒! うっかりスペースゼロに早く着いてしまった時などに、話のタネにいかがですかな 並ぶけど回転早いよ
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Skyyがサークル室に泊まるか迷った時に にゃーにゃーに言われたキツい言葉。 この言葉は4年生にとって殺し文句となり、 サークルを最優先したくなってしまう。
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従軍慰安婦の正体 へ戻る 根拠 従軍慰安婦の強制連行を証明する事はできません。その根拠は以下の4点です。 日本軍が組織的に強制連行をした事は無いから 日本軍が強制連行の為に女衒に関与した事は無いから 慰安所は待遇が良かったから 韓国は従軍慰安婦を問題視していなかったから
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このページはこちらに移転しました ほ 作詞/454スレ253 ぐちゃぐちゃに 壊れたわたしを 見せることができないので 結婚できません
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状況証拠 そろそろ帰ろうかな……。 少しの集中力の低下と、かなりの空腹をこれ以上放置するわけにもいかず、読んでいた本から顔を上げた時、かがみの嗅覚は秋の味覚の匂いを捉えたのだった。 週末。 土曜日。 かがみは自転車でこなたの家へと来ていた。 「朝も早よからご苦労だねー」 出迎えたこなたが言う。これは歓迎の意を表しているのかどうか、かがみは疑問に思わずにはいられない。 「いや、あんたが呼んだんだろ?」 かがみが泉家の敷居をまたいだのは午前九時。確かに早い。 「いやー、かがみの家だと色々と主導権を握られちゃってねー」 「宿題を写させてもらうのに支障が出ると?」 「あ、あははは……」 こなたときたら、誤魔化し笑いのついでにあくびまでサービスする。 「あんた、ちゃんと寝たの?」 「うん一応」 「一応ね……」 来客の予定に自重する程度には、といったところだろうか。 「ほら、さっさと始めるわよ。私だってまだ手をつけたばっかなんだから」 そう言って廊下を先に歩くかがみ。こなたは靴を揃えてやってからそれに続く。 「つかさは?」 「まだ寝てる」 「だよねー。宿題は大丈夫かな? 私が心配するのも変だけど」 「帰ったら尻拭い確定ね」 「大変だね~。家出しちゃえば?」 「極端なこと言うな。むしろ誰かさんが自助努力して、負担を軽減してくれれば助かるんだけどね」 こなたの部屋のドアを開けるかがみは、横顔の目が座っている。 「むう~、かがみのためとあらば、頑張らねばなるまい」 そんなこなたの一大決心(?)とともに始まった対宿題戦は、思いの外早く午後1時には片付いてしまった。こなたの奮闘ぶりを珍しくかがみが褒める。 「さすがに一夜漬けが得意とあって、短時間の集中力はなかなかね」 「ふっふっふ、本気を出せばこんなもんよ。問題は長続きしないことと、覚えた事をすぐ忘れちゃうことなんだよね」 「それは問題だ。大いに問題だ。断じて改めろ」 そう言いながらかがみはふと、努力は惜しまないがなかなか結果に繋がらないつかさとの比較をしてしまう。そもそも、もう起きているだろうか? 「つかさにも見習ってほしいわね。あんたもあんたで、つかさを見習ってほしいんだけど」 「また謎なことを言うね~。じっちゃんの名にかけて、その意味するところを解けというんだね?」 「『こなちゃんのくせに』って言われない程度にはなりなさいってことよ。さて……」 かがみ、妙にそわそわした様子を見せる。 「お昼かい、かがみ?」 「もう一時よ。当たり前でしょ」 「クラッカーにする?」 「いや、まともなものが食べたい。ていうか、あんたはお腹減ってないの?」 「かがみとは生活のサイクルが違うし」 「そうだったわね。ごめんね、私のサイクルに合わさせちゃって」 「いーえぇ。それに元々小食だし」 「コロネ一個でもつものね」 「寝食を忘れちゃうこともしばしばだし」 「勉強と宿題もな」 「自分より、ゲームキャラの食糧確保に奔走したり」 「さしあたり、私の食糧確保に助言してくれるとありがたいんだけど」 「かがみを操作できる?」 目を星だらけにして握り拳のこなたが迫る。 「だとしたら何をさせたいんだ?」 「アンナコト、コンナコト、イケナイコト」 「帰っていい?」 丁度ノートや教科書をバッグに戻したところだったかがみが、立ち上がって言った。 「あ゛~~、タンマタンマ」 こなたは抱きついてでも止める。 「宿題終ったんだし、私は用済みでしょ」 少しとがらせ気味の唇が、拗ねたように言う。 「も~、分かってないなあ」 肩や二の腕にすりすりしながら、こなたが言う。 「かがみと遊ぶ時間がほしくてかんばったんじゃないか」 そう言ったらかがみの顔に朱が差した。 ツンデレキタ!? 「私がいないとなれば、つかさが一人で頑張るかもしれないからね」 「そうだねー」 「べ、別にあんたのためじゃないんだからね」 「お約束通りのセリフをありがと」 というわけで二人は昼食を買い求め、泉家を出る。 秋めいてきた空と街と空気が、外歩きにはこの上なく心地よい。 夏よさらば。悲しいかな、出会いの季節は去った……。 まあ、退屈だけはしないからいいんだけどね。 隣で揺れるアホ毛を見ながら思う。 「弁当じゃないんだ」 視線に気付いたこなたが問う。 「まあ、ね。途中で買うこともできただろうけど、どれくらいお腹が空くか予想がつかなくて」 「それって今年何度目かの……」 ……ダイエット? 声に出さず、口だけ動かして言うと、かがみの顔に悲壮かつ壮絶な表情が浮かぶ。 「体重計が秋を先取りしちゃったか」 「どうせ私は馬よ……」 肩を落として、怪談シーズンに遅れてやってきてしまった幽霊のように生気のない顔で歩くかがみが気の毒になってしまったので、こなたはこう言う。 「わ、私もやろうかな」 幽霊がこちらを見る。 「あんたに必要なのは、縦方向の逆ダイエットでしょ」 「それが出来れば苦労しないよ」 「私も同じよ」 「なるほど」 こなたには初めてダイエットに関する実感のようなものが湧いた。 「よく分かった」 「まあいいじゃない。需要あるんでしょ」 「アレは自分で言うから慰めになるんだけど……」 コンビニの前を通り過ぎ、スーパーの方へ歩き続ける。軽食ならそちらの方が安くて量も多いものが、惣菜コーナーに置いてある。 「値段はともかく、量は別にね……」 そう言うかがみは、小食のこなたをして「これだけ」と思わしめるほどしか購入しなかった。 昼食が済んでしまえば、やることもない。 二人して漫画を評論したり、ゲームをしたり。やがてこなたの一人プレイとなり、かがみは持ってきた本を開く。異変らしい異変といえば、かがみがおやつをつままなかった事くらいだろうか。 やがて夕刻となり、かがみが立ち上がる。 「そろそろお暇するわ」 「ああ、もう?」 こなたはゲームを止め、時計に目をやる。 6時35分。夕焼け小焼けでまた明後日といった感じの時刻だ。 「あれ?」 読んでいた本をバッグに仕舞ったところで、かがみは嗅覚が捉えた秋の味覚が、やはり錯覚ではないことに気付く。 「いい匂いがするわね」 窓を開け鼻で深呼吸し、左右を見渡す。 「どこかの家が松茸ご飯を炊いてるみたいね」 「ああ、それウチ」 「え?」 自分の顔を指差すこなたは、ずっとゲームをしていた。ということは……。 「準備はおじさんがしてるの?」 「うん。先月出した本が予想より売れてね。国産モノを奮発したんだって」 「へー」 いいわね、と言いかけた言葉を慌てて飲み込む。それではまるでご相判預かりたいと言わんばかりではないか。 「よかったわね、いっぱい売れて」 松茸ご飯ではなく売り上げに対して言うことで、これを切り抜ける。あ~、お腹減った……。 「お父さんの場合、趣味に消えるお金が増えるだけなんだけどね」 「あんたがバイト始めた動機も同じようなものだったわね」 「松茸は買わなかったけどね」 廊下に出てもなお話す。 「手伝わなくてよかったの?」 「かがみが来るって言ったら、俺がやるからいいって」 「あー、そうか……」 ありがたいし、悪いとも思うのだが、何か微妙にウラがありそうに感じるのは気のせいだろうか? 「おじゃましました」 泉家は二階にキッチンがあるという特異な構造なので、階段のところで二階にいるであろうそうじろうに辞去を告げる。すると慌てたような足音とともにそうじろうが階段の上の現れ、手招きする。 「かがみちゃん、ちょっとちょっと」 「何ですか?」 和服の上にエプロンで頭巾という奇妙ないでたちのそうじろうについてキッチンまで行くと、それがあった。 「?」 二重にしたボウルの間に氷水を入れ、内側のボウルには炊きたての松茸ご飯が湯気を立てていた。冷凍保管するための処置のようだが……? 「いやー、炊きすぎちゃってね。邪魔にならないなら持って帰らないかい?」 「い、いいんですか?」 声が震える。味覚と嗅覚と消化器系の全てが疼く。食べたい! 食べたくて仕方ない! 「じゃあ……いただきます」 「そうかそうか。確かかがみちゃんのところは、今日は三人なんだよね」 両親は神社・仏閣を巡るため東北へ旅行中。長女は出張というわけで、柊家は学生ばかり三人である。夕食の準備はまつりとつかさに任せてある。 それにしても腑に落ちないのは、そのことはこなたが話したんだろうけど、いちいち覚えている必要はあるのだろうかということだった。 「たらふく食べるのには足りないけど、中ぐらいのおにぎりして食べるくらいなら三人分あるから」 「あ、ありがとうございます」 深々と頭を下げる。 「じゃあ、冷えるまで待っててねー」 こなたはそう言って、しゃもじでことさら冷却中の松茸ご飯をかき混ぜ、香りを散らす。虫が鳴かないよう、かがみは慌てて腹を押さえた。 「つまみ食いはダメだよ」 「誰が! こ、子供じゃあるまいし」 「ダイエット中の女の子と、減量中のボクサーほど手癖の悪い生き物はいないって言うけどねー」 サラダ用のプチトマトのヘタをとっていたそうじろうが、手を滑らせそうになる。女子高生の生な会話(??)、ええなー。 冷却が終るまでの間、かがみは椅子の一つに座り、人が変わったようにじっと松茸ご飯を見つめていた。まるで湯気が出なくなる過程を観察するかのように。 「食べたくてしょうがないって顔に書いてあるね」 そう言うこなただが、五感のうちの二つはおろか、消化器系まで疼いたといったらどんな顔するだろうか。 「俺にも見えるぞ」 そうじろうは、かがみがどれほどの苦痛に耐えているかを想像してみる。ダイエットに加え、普通に腹が減る夕刻時。その上ご馳走を前にしてのお預け状態だ。 そうじろうはそれを、実に彼らしい言葉でこう例えた。 「イキたくてしょうがないのに、寸止めされてイカせてもらえない時の顔みたいだな……」 食品用の小さいポリ袋に入った冷却済みの松茸ご飯とともにかがみが辞去すると、泉家では夕食が始まる。親子二人きりの食卓も早十数年。今さら寂しさもないものだが、かがみが帰った直後だけに、食べてけばいいのにと思うところがないわけではない。帰るのが遅くなっちゃうし、まつりさんとつかさが待ってるもんなあ……。 「かがみちゃんとは何したんだ?」 そうじろうが何かを期待して尋ねる。 「宿題やったりゲームしたり、かがみは本も読んでたよ。おとーさんが期待・妄想するようなことは何もなかったから」 目を輝かせるそうじろうに、こなたは釘を指す。本当にぶっ刺したろかと思うほどに。 「そーか……。あの顔に伏線があるのかと思ったけどなあ」 「私がそうさせたとでも?」 「ん~、んなわけないか~」 娘に睨まれ、誤魔化すように手を振る父。白状してどうする? 片付けはこなたが一人でやる。髪をまとめ、食器を水に漬け、スポンジを持ち、洗剤をつけ……。 「今日はいい番組がないな。録画でも見るか」 テレビをつけたそうじろうがぼやく。 「それなら私、BGMにしたいのがある」 未鑑賞のDVDを聞きながら皿を洗おうと、こなたは自室に向かった。 「あれ?」 目当てのDVDを手に部屋を出ようとすると、ベッドの上に見慣れぬ文庫本が転がっているのを見つけた。かがみの忘れ物のラノベだった。 時計を見る。そろそろ家に着いた頃だろう。こなたも自転車で柊家に行ったことがあるから、所要時間は大体分かっている。よし、電話してたまのドジッ娘ぶりをからかってやるか。 「もしもし、泉ですけど」 「あ、こなちゃん」 柊家の電話を取ったのはつかさだった。 「あ、つかさ? かがみ帰ってる? そろそろ着いてる頃だと思ったんだけど」 「お姉ちゃん? まだだけど」 『つかさー、出来たよー』 まつりの声が聞こえてきた。 「あ、ごめんね。そっちはこれからなんだ」 「うん。お姉ちゃんを待ってたんだけど……」 仕方ない、ドジッ娘ぶりは諦めるか。 そう思ってつかさに伝言を頼もうとした時……。 『ただいまー』 かがみの声がした。 「あ、お姉ちゃんだ。替わるね。(声が少し遠くなる)お姉ちゃんお帰り。こなちゃんからだよ」 『ええ!? こなたから?』 かがみはやけに慌てている様子である。さては空腹が限界で、早く夕食にありつきたくて焦ってるな。 そう思ったこなたは、誘拐犯からの電話に臨む被害者家族のように、引き伸ばしてやろうとした。いやむしろ、イキたくてしょうがないのを焦らすように? 「何?」 かがみが電話口に出る。 「やあ、かがみん」 「うん」 「ごきげんうるわしゅ」 「うん」 反応がなんだか淡白だ。ツンデレで空腹ならもっとこう……。 「無事にお着きのようで、お慶び申し上げます」 「そうじゃなきゃ電話になんか出ないわよ」 おー、これこれ。こんな感じ。 「ではかがみ様。バッグの中をご覧ください」 「え!?」 かがみはまたもや、やけにうろたえたような声を上げる。 「何かが足りないはずだよ」 「うう……」 今度は呻く様な声。そんなにお腹が減っているのかな? そしてはじまる長い沈黙。長い長い沈黙。長い長い長い沈黙。長い長い長いなg― 空腹で倒れちゃった? いや、床にぶつかる音とかしてないな。でも音がしないといえば、かがみのお腹の虫……じゃなくて、バッグを漁るような音も聞こえない。 「おーい?」 「はう!!」 大げさに驚くかがみに、こなたの方が手にしたDVDを落としそうになる。 「あの、かがみ? 本忘れていったよ」 「え?」 がさがさ、ごそごそ……。バッグを漁る音が聞こえてくる。やはり最初は探してさえいなかった? それに、かがみが本をしまうところ見なかったっけ? 「あ、本当だ」 ようやくという感じで、かがみはほんの事に気付いた。 「実は二冊持っていったのよ」 「読むの速っ!」 宿題が終ったのが午後一時。それから昼食を買って来て食べて、ゲームした後に読み始めたのだから……。 「それって何て速読法?」 「いや、片方は読み終わる寸前だったのよ。忘れたのは読み終わった方。うっかりしてたわ」 なるほど。かがみが本を仕舞うのを見たのは間違いではなかった。 「萌えないねー、それ」 「何よ?」 「いや、その一冊だけ忘れるって言う中途半端なドジッ娘ぶりが」 「別に、あんたを萌やかすために読んでるんじゃないんだけど」 「どうせならこう、二冊とも忘れたついでに、私の本を本棚ごと持って帰っちゃったとかさ。そんなのよろ」 「それはドジッ娘じゃなくて引越し屋だろ」 「松茸ご飯の香りに惑わされちゃったってっとこカナ?」 「まあ、そんなとこ……。わるい、月曜に学校に持ってきてくれる?」 「いいよ」 「それまでに読んでもらっても構わないし」 「文字ばかりの本はちょっと……」 「おもしろいから、読んでみなって」 「背表紙には<下巻>ってあったような気がするんだけど?」 「<上巻>を買ってきてでも読む価値あるよ」 「挿絵だけ堪能させてもらうよ」 「それが関の山ね」 「それより、長電話いいの? 凶暴なかがみのお腹が、電話を食べたくてうずうずしてない?」 「食うか!」 つっこむ元気はあるらしい。 「でも、あんたがそう言うのなら切るわよ」 「あい」 「月曜、本お願いね」 「あい」 「じゃ」 「あーい」 受話器を置いてからふと思う。つかさとまつりさんが考えた今日の献立は何だろうか? 松茸ご飯に合うかな? まあ合わなくても保管処理はしてあるから、明日にでも食べてもらえばいいでしょ。 そんなことを考えながらこなたが皿洗いを再開したのが、土曜の夜のことだった。 つづく コメントフォーム 名前 コメント 我慢できずに全部食べちゃったかがみん萌えw -- 名無しさん (2008-06-11 00 12 50) 空腹かがみカワユス -- 名無しさん (2008-06-10 06 26 35)
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『すぃーはゆっくりできない』 14KB 制裁 野良ゆ 赤ゆ ゲス 現代 独自設定 運転が上手くなりたい。 ・台座に車輪がついた物はすぃーになる設定。 ・他にもすぃーに関して独自設定多め。 ・お兄さんがやらかしてます。 すぃーはゆっくりできない 「ふんふんふ~ん♪」 お兄さんは鼻歌を歌いながら、1ヶ月前に購入した自分の車を洗車していた。子供の頃 から車好きだったお兄さん。小さい頃はミニ四駆やラジコンで毎日のように遊んだ。免許 を取得してから5年。1ヶ月前までは親からプレゼントしてもらった支払い総額30万円の中 古軽自動車に乗っていた。乗り心地は良いとは言えなかったが、親からプレゼントされた 大切な車。通常なら2~3年で廃車コースであったが、お兄さんのメンテナンスのおかげで、 5年間も乗ることができた。先月車検が切れると同時に廃車となったが、最後に見たその車 は、お兄さんにお礼を言っているようにも見えた。お兄さんは次の車を探した。いずれこ んな日が訪れる事は予想していた。お兄さんは就職した2年前から必死にお金を貯めていた のである。その甲斐もあって、中古で念願のR◯-7を購入したのであった。 先日、念願の初ドライブに行ってきたお兄さん。長距離運転の後は車に様々な汚れが付 着しているものだ。汚れが落ちにくくなる前に洗車をすることにした。 「んっふっふ~♪R◯-7さん、ゆっくりしていってね~♪」 洗車を終えたお兄さんが縁側でくつろいでいると、遠くからラジコンカーのような大き さをした物体が迫ってくる。箱に車輪をつけたかの様なその物体は、すぃーと呼ばれてい るゆっくり専用の乗り物だ。乗っているのは成体まりさが1匹、その帽子の上に子供と思 われる赤ゆっくりが2匹。種類はれいむが1匹、まりさが1匹だろうか。速度は個体によっ て様々だが、多くは人間の自転車より若干速い程度であると言われている。 車をはじめ、大体の乗り物には興味のあるお兄さん。どうやって動いているのか、など と思っていたが、すぃーが速度を緩めずに突き進んでくるのを見ている内に、次第にその 表情は青ざめていく。 (このままでは・・・ぶつかる!) すぃーが向かう先にはお兄さんの車。あの速度で激突したら、間違いなく両者とも無事 ではすまないだろう。全速力で走りだすお兄さん。だが、無情にもその瞬間は訪れた。 「「「おそ(しょ)らをとんでるみた(ちゃ)い!!!!」」」 お兄さんの愛車とすぃーが激突した。すぃーは粉々に砕け散り、乗っていたまりさ一家 は空中に投げ出される。そのまま車のルーフを飛び越え、ボンネットでワンバウンドした 後、地面に激突した。お兄さんはゆっくりには目もくれず、自分の車に駆け寄った。車は バンパーの部分が若干凹んでいた。比較的軽く脆いすぃーとは言え、時速40kmを超える速 度でぶつかったのだ。 「あ・・・あああっ・・・」 ショックで言葉も出ないお兄さん。そんなお兄さんを尻目に、奇跡的に無事だったまり さ一家はギャーギャー喚きだした。 「ゆわぁぁぁん、いちゃいのじぇぇぇぇ!」 「れいみゅのきゃわいいおきゃおがぁぁぁ!」 「おちびちゃんだぢぃぃぃ!しっかりじでねぇぇぇ!」 近所迷惑な事間違い無しの大音量で喚くまりさ一家。しかし、お兄さんは車の事で頭が 一杯である。お兄さんの頭の中では、大切にしていたマイカーに傷がついたショック。修 理費はいくらかかるのか、保険は適応されるのか等、様々な感情が渦巻いていた。 「ゆがぁぁぁ!くそにんげん!!!おまえのすぃーのせいでおちびちゃんたちがけがし ちゃったのぜぇええ!ゆっくりいしゃりょうさんをよこすのぜぇえええ!」 「「ゆわぁぁん!まりしゃ(れいみゅ)たちいたかったんだよ!おわびにあまあまをよこ しゅんだじぇ!」 まりさ一家がお兄さんの存在に気付いた。間髪いれずに虐待鬼威惨が聞いたら一瞬で潰 されるような台詞を吐き始める。近距離で自分に向けられた罵声がやっと耳に入ったよう だ、ようやくお兄さんはまりさ一家に気付いた。加えて、自分の大切な車を傷つけられた 怒りがお兄さんの中で強くなっていく。 「じじい!きづくのがおそいんだぜ!はやくいしゃりょうとしてあまあまをよこすのぜ!」 その台詞を聞いて、お兄さんの怒りのレベルがマックスを一気に超える。人間は怒りを 通り越したら逆に冷静になるという。お兄さんは冷静にゆっくり達を掴み上げ、庭の片隅 に放置されていたダンボールにぶちこむ。 「おい、お前ら。このすぃーはお前たちが以前から持っていた物なのか?」 こんな街中ですぃーを持っている野良がいたら確実に目立つはずである。しかし、お兄 さんはそんな野良がいるなんて話は聞いたことがなかった。これには確実に裏がある。冷 静になったお兄さんはそのように考えたのだ。 「ゆゆっ!?ゆっ・・・ゆぅぅ・・・そうだよ!このすぃーはずっとまりさのものなんだぜ!」 すぐに反論するまりさだが、バレバレである。確実に裏があると判断したお兄さんは、 ダンボールの中から赤まりさを取り出した。 「本当だな?嘘をついていたら、この赤まりさは潰すぞ?」 「ゆううう!?どぼぢでそんなことするのおおおおお!?」 慌てふためく親まりさ。嘘をついているのだから当然だろう。 「どうしてそんなに慌てているんだ?別に嘘をついていないなら問題ないだろう。それ とも、嘘をついていたとでもいうのかな?」 「ゆうううううう!とうぜんなんだぜえええ!まりさはうそなんてついてないんだぜえ ええ!!!」 親まりさはしらを切り続けるようである。お兄さんは親まりさに質問しながら、このす ぃーは人間が飼いゆっくりに与えた物ではないかと推理した。飼いゆっくりに与えられた すぃーには登録ナンバーがついている。これを利用すれば、まりさを更に追求することが できる。お兄さんは更なる追い打ちをかける。 「わかった。それじゃあ、あそこに転がってるすぃーの残骸を調べてみよう。誰かの持 ち物だった場合、登録シールがついているからすぐにわかるからな」 「ごべんなざいいい!ごのすぃーはこうえんのちかくのにんげんさんのおうちのまりさ のものでずうううう!うぞじゃないでずうう!だからおちびちゃんをたすけてくださいいい!」 お兄さんの言葉を聞き、嘘が簡単にバレると判断した親まりさはあっさりと自白した。 ふむ・・・公園の横には愛で一家で有名な田中さんが住んでるな。あそこのゆっくりはま りさだったはずだから、きっとあそこだろう。お兄さんは一家が入ったダンボールを抱え ると、田中さんの家へと向かった。 「はい、これはうちのまりさのすぃーですね。・・・いえいえ、どうもありがとうございました」 田中さんと今回の事の経緯について話し合った。まりさ一家の処分は田中さんにお任せ したが、愛で派の田中さんは、自分の飼いゆっくりに怪我を負わせ、すぃーを奪ったまり さ一家にも重い処罰を下すことが出来なかったようだ。ただ、 「このまりさ一家の事はお兄さんにお任せします」 この一言が田中さんの本当の心を表しているかのようだった。 家に帰ってきたお兄さんは、まりさ一家の入ったダンボールに餌として生ごみをぶち込 むと、すぐに作業を始める。 「「「だせえええええ!ここからだせえええっ!まりさたちはゆるされたんだよっ!」」」 一家がギャーギャー喚いているが、気にしない。 「ここに台座をつけて・・・・よし、完成だ」 お兄さんが作ったのは、ミニ四駆を2台連ねた上に台座を付けた物、台座の大きさは折 り紙1枚程で、丁度成体のゆっくりが乗ったら丁度いいような大きさだ。それに、この高 さなら車を傷つける事はないだろう。何故このような物を作ったか、実はこれはすぃー の代わりになるのである。適当な台座に車輪をつけただけの物でも大丈夫らしいが、今 回はある趣向のために、このような物を用意した。お兄さんはダンボールから親まりさ を取り出して台座に貼り付ける。 「ゆがあああっ!なにするんだぜえええええ!」 親まりさが暴れるので、中々糊がくっつかない。強力な接着剤を使っても良かったの だが、これはお兄さんのまりさ一家に対する救済でもある。必死にもがく親まりさを抑 えつけ、なんとか固定させる事に成功する。 「おい、まりさ。今からこのすぃーと俺のすぃーで競争してもらう。お前が勝ったら そのまま帰してやろう。ただし、お前が負けたら永遠にゆっくりしてもらう」 「ゆゆっ!まりささまがまけるわけないんだぜ!」 二つ返事でOKを貰う。準備は整った。お兄さんはまりさ一家を車に乗せて、深夜の某 県道へと向かう。ここは数キロに渡って直線が続く絶好の環境。更に田舎のため、1時 間に通る車の数は1台あるか無いかという好条件。今回の趣向にはぴったりの場所であ った。 勝負のルールは10キロの道をどちらが先に走破するかという単純な勝負である。更に お兄さんはハンデを設けた。スタート地点を某農業組合の倉庫としたA地点、ゴールを路 肩にある大きな木を目印としたC地点とし、その中間にバス停が目印のB地点を設ける。 お兄さんはB地点からA地点に向い、更にC地点を目指さなければならないというハンデだ。 簡単にいうと、お兄さんはまりさの1.5倍の距離を走るという事になる。 「ただでさえまりさについてこれるかわからないのに、はんでさんをつけるなんてば かなにんげんなのぜ。おちびちゃんは、まりさがぜったいにまもるのぜ!」 「「おちょーしゃんきゃっこいい!」」 お兄さんの車がA地点へ到着する。 「俺はこれからB地点へ向かう。ここからはお互い意思疎通ができなくなる。だから、 スタートは5分後とする。5分数えたらスタートしてもらって構わない」 「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」 B地点へ向かうお兄さん。それを見てまりさはカウントを始める。 「1・・・2・・・3・・・たくさん・・・ゆあああああっ5ふんってなんなのぜえええ!」 餡子脳は3以上の数字を数えられないのであった。勿論お兄さんはそんな事わかって いる。どうせ数えられなくてすぐに出発するだろう。しかし、それでも追いぬいてや る。これはお兄さんのハンデの一つでもあった。 「「おちょーしゃん!もうしゅっぱつしようよ!どうせばかなにんげんはおちょーし ゃんにかてないんだから、いつしゅっぱつしてもいっしょだよ!」 「ゆっ!そうだねっ!それじゃあおちびちゃんたち、まりさのおぼうしにのるんだぜ!」 親まりさのお帽子の上に赤ゆ達が乗り込む。白いリボンを赤ゆ達が"はむっ"と咥える と、親まりさは出発の合図をした。 「それじゃあおちびちゃんたち、ゆっくりしゅっぱつするのぜ!」 親まりさが動けと念じると、すぃーはゆっくりせず、いきなりトップスピードで走りだ した。 「ゆゆー!まりさかぜさんになってるみたいなのぜ!」 先刻田中さんの飼いゆから奪ったすぃーとは比べ物にならない速さである。お兄さんが 子供の頃に奮発して購入したプラ◯マダッシュモーターが影響しているのか、とんでもな い速さである。時速50キロ以上は出ているのではないだろうか。 ((おちょーしゃん、すっごいはやいよ!)) 声を出してはしゃぎたい赤ゆ達であったが、リボンを咥えていなければ、あっという間 に空中へ放り出されてしまうだろう。心の中で親まりさに声援を送っていた。しかし、こ の時点で気付くべきだったのだ。これだけ速く走っているのに、一向にお兄さんのすぃー を確認することが出来ないという事に。 お兄さんはB地点からA地点の方角を眺めていた。すると、遠くに車のライトにしては弱 々しい光を確認することができた。十中八九フライングスタートしたまりさのすぃーであ ろう。思ったよりも速度が出ているようだ。ライトを搭載しておいて正解だった。お兄さ んはそう感じていた。 「さて、予定より早いが、そろそろ行きますか」 お兄さんは愛車のエンジンをかけると、一気にアクセルを踏み込んだ。急加速するお兄 さんの車。その速度は一気に100キロを突破した。勿論速度違反だが、気にしたら負けだ。 発車してすぐにまりさのすぃーとすれ違う。両者がすれ違う時に物凄い風がまりさのすぃ ーを襲う。自転車でトラックの近くを走った時に飛ばされそうになるぐらいの風に襲われ た経験はないだろうか。ゆっくり達にとって、その風は驚異的な物である。 「ゆががが・・・ばりざのかたぢがかわっちゃいそうだぜ・・・」 掴まる物がない親まりさは必死に耐えていた。糊で足を固められていたのも幸いしたか、 なんとか飛ばされずにすんだようだ。 「ゆ!だいじょうぶだったみたいだぜ!」 「おしょら・・・」 しかし、大丈夫なのは親まりさと、赤ゆでも比較的力の強い赤まりさだけだったようで ある。赤ゆで力が弱い赤れいむは、風圧に耐えきれず、そのまま吹き飛んでいった。親ま りさと赤まりさは確認することができなかったが、数秒後に道路には何かが叩きつけられ たような黒い染みができていた。 「ゆ゛ぁぁぁっ!!!おぢびぢゃーん!!!」 どうしてこんな事に・・・とまりさは思った。しかし、泣いてどうにかなる事でもない。 自分が負けたら、残ったおちびちゃんも含め、全員殺されてしまうのだ。今すぐすぃーを 止めて、死んだおちびちゃんの元へ向かいたいという衝動を抑え、まりさはすぃーを走ら せた。しかしその頃、あっという間にA地点へ到達したお兄さんが、C地点へ向かうために 初心者マークとは思えない手際の良さでUターンを開始したのであった。 ゴールはまだなのか、まりさはそんな事を考えていた。あれから何分たったのだろうか。 辺りが暗い事、ゆっくりでは経験の無いであろう移動距離、移動速度という事もあって、 まりさからは時間の感覚が失われていた。 「かわいいかわいいまりさのおちびちゃん・・・れいむがのこしてくれたおちびちゃん ・・・まりさが絶対にまもるんだぜ・・・!」 まりさの気持ちが思い込みの力を増幅させたのか、まりさのすぃーは時速70kmに達して いた。普通では考えられない速度である。お帽子の上の赤まりさも、飛んでいってしまわ ないよう必死にリボンを咥えている。 「ゆーん!おちびちゃん!きっともうすぐごーるさんなんだぜ!」 その時、遠方に大きな木が見えた。ゴールである。まりさはやっとゴールできるんだ、 という嬉しさで餡子が熱くなった。しかし、徐々に見えてきたわけではない。急に見えた のである。何故大きな木はいきなり現れたのだろうか。まりさは気づいてしまった。後ろ からまりさのすぃーとは比べ物にならない強い光が迫ってきている事に。大きな木はあの 光に照らされて見えるようになった事に。 そこからはあっという間の出来事であった。お兄さんのすぃーがあっという間にまりさの すぃーを追い抜く。再び発生した風に耐える親まりさと赤まりさ。前回は耐えた2ゆだ。 今回も大丈夫のはずだった。しかし・・・ 「まりちゃのおぼうちさん!とんでいかないでね!ゆっくりもどってきてね!」 風圧で赤まりさのお帽子が飛ばされた。それに反応して赤まりさは声を出してしまった。 今声を出したら、そのまま飛ばされていってしまうことも忘れて・・・。 「おしょらをとんでるみたい!!!」 あっという間に吹き飛んでいく赤まりさ。先程よりも速度が出ていたためか、とんでも ない距離を飛ばされた赤まりさは、最早どこに落ちたかもわからない。ただし、永遠にゆ っくりしたことだけは間違いないだろう。 「どぼぢで・・・どぼぢでこんなことに・・・」 ゴールでうなだれる親まりさ。それを冷めた目で見ていたお兄さんは、そんな気持ちは お構いなしといったように、親まりさに最後通告をする。 「悲しんでいるのは結構だが、約束は約束だ。お前には永遠にゆっくりしてもらう」 しばし俯いていた親まりさだったが、何かを心に決めたように、すっと顔を上げる。潔 く死を選ぶのか、と感心したお兄さんだったが、彼は餡子脳という物を理解していなかっ た。 「もうやだ!おうちかえる!」 すぃーを急発進させる親まりさ。その速度は時速80kmを超えているだろう。おちびちゃ んを守る!と言っていた時よりも速度が出ているのは、やはり一番大切なのは自分という 事だろう。お兄さんはため息を吐きながら、すぃーを走らせた。その時速は130km以上で ある。 「まりさはゆっくりするんだぜ・・・またおよめさんをみつけて・・・おちびちゃんた ちをつくって・・・とにかくゆっくりするんだぜえええええ!」 そんな事を考えている親まりさに、神がいたとしても味方するはずがないだろう。当然 のようにお兄さんのすぃーはあっという間に追いついた。 親まりさが最後に見たのは、唸るようなエンジン音と共に迫ってきた、後ろから照らす お兄さんのすぃーの強烈なライトだった。 「まったく・・・これは交通違反をした天罰かね」 路肩に停車した、ボンネットから煙を上げる愛車を見ながら、お兄さんは煙草を吹かし ていた。勿論天罰ではなく、中古車にありがちの購入直後の故障ではあるのだが、お兄さ んはそのように感じていたようだ。 「結局冷静に見えて、頭に血がのぼって何も考えられなかったのは自分だったってわけ だ。ま、取りあえずJAFを呼ばないとな・・・」 本当に冷静になったお兄さん。自分の過ちを反省しながらも、JAFを呼ぶために携帯電 話を取り出すのであった。 END あとがき 最初はミニ四駆に台座つけた物(ゆっくりは操作不能)を車通りの多い道路に走らせて、 後ろから来る車に潰させるって展開を考えてましたが、車大好きお兄さんが、他人の車 が傷つく可能性のある行為をやるわけがないと思って、ストーリーを変更しました。 うちの近くにも、車通りが少ない国道がありますが、なんだかんだでそれなりに広い道 路は物語ぐらい車が通らないってことはありませんよね。 以前に書いた作品 anko2495 一番多いゆっくりは anko2498 日本を支える一大産業(本編) anko2501 胴付きになりたかったまりさ anko2503 新たなエネルギー源 anko2504 冷凍ゆっくり anko2514 新発見、ゆっくりの新しい移動法 anko2516 読書の秋