約 2,407,856 件
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/272.html
キリノスレ以外に投稿されたSS等を(ほとんど個人的に)まとめています。 【バンブーブレード】石田虎侍スレ 2【コジロー】 虎と侍と紀と梨と乃 虎よ!虎よ! 【サヤ】桑原鞘子4スレ目【BAMBOO BLADE】 大爆走 【タマちゃん】川添珠姫スレ11【バンブーブレード】 タマ×メイ 【マテパ】土塚作品総合 5指目【バンブーブレード】(bbspinkなので18禁です) ダメ男とさせ子 ◆【マテパ】土塚理弘作品総合 6指目【バンブー】◆(bbspinkなので18禁です) 「半年」と「3日」(進行中)
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/32.html
『星空の仲間たち(前編)』/夏希◆JIBDaXNP.g 一条の閃光が、滅びの闇を打ち砕く。 それは、起こり得たもう一つの可能性の否定。 未来を信じ、願いをかけて、四人の絆が守った命輝ける世界。 再び花は咲き、鳥は舞い、風は薫り、月は天空に満ちる。 全てのものに宿る命は、精霊となって姿を現し、少女たちの活躍を讃えた。 「わたしたち……」 「生きてる?」 精霊の声に呼び起こされて、満と薫は目を覚ます。 不思議な光景だけど、これが緑の郷の本当の姿のような気がした。 「まるで……」 「星たちのよう……」 フィーリア王女の澄み切った声が、心の中に優しく響き渡る。 昔、世界は命の存在しない暗黒でした。 しかし、命が生まれ、星となって、暗い宇宙の中でお互いを照らし出した。 そんな星たちのように、あなたがたも互いを大切に思う心で、照らしあって輝いているのです。 「「星空の仲間……」」 「そうだよっ! わたしたちは――」 「星空の仲間!」 まだ動かない体が、優しく抱き起こされる。咲と舞の声が頭上から降り注ぐ。 その力強い響きに励まされて、ようやく実感が伴ってきた。 奇跡は、本当に起きたんだと。 自分たちは、緑の郷の精霊に助けられて、この世界の一部になれたんだと。 星空の仲間に、心から感謝を。 本当に――ありがとうございました。 フィーリア王女が、大空の樹に同化するように、その姿を消した。 御神木の本来の姿。精霊界の中心にして、全ての命を司る世界樹の元に―― 「王女様は、世界樹の精霊ラピ!」 「泉の郷にお戻りになったチョピ!」 「ありがとう……」 「ございました!」 「さっ、今なら泉の郷への道も開けるラピ!」 「一緒に、空の泉を見に行くチョピ!」 「満っ! 薫っ!」 「行きましょう!」 「「うん」」 光の道を潜り抜け、少女たちは空に向って落下する。そこは、天空に浮かぶ不思議な泉だった。 荒れ果てた姿しか知らない満と薫はもちろん、フラッピやチョッピ、そして、フープやムープまでもが言葉を失う。 片や、あまりの変わりように驚きを隠せず、 片や、見事に甦った本来の姿に感極まって。 空の名を冠するに相応しい、雄大な大空。澄み切った空気。爽やかに薫る風。 青々とした緑。清らかな水のせせらぎ。精霊たちの歌い声。 そこに広がるのは―― 美しい緑の郷で暮らしてきた、咲と舞すら魅了する――命の輝き溢れる、神秘的な泉だった。 『ふたりはプリキュア Splash Star――星空の仲間たち(前編)――』 大空の樹の祠が光り、四人と四匹は緑の郷に、トネリコの森へと帰還する。 精霊の光もすでに収まり、周囲は日常の静けさを取り戻していた。 咲は満面の笑顔でみんなを見つめて、元気よく宣言した。 「さあ、みんな、帰ろう!」 「そうね、帰りましょう!」 「帰るラピ!」「そうするチョピ!」 「ムプ~」「ププ~」 「あなたたちは、泉の郷に戻らなくていいの?」 「てっきり、そのまま空の泉に残るものと思ってたわ」 「もう少し留まって、緑の郷と太陽の泉の様子を見届けるラピ」 「王女さまに報告するチョピ」 「満が心配ムプ~」 「薫が心配ププ~」 「私たちはもう大丈夫よ」 「また明日ね!」 みんな一緒。無事に戻って来れた。そんな喜びと達成感で胸を一杯にして、咲と舞は家路に着こうとする。 しかし、何かが足りない。気が付くと、フープとムープの姿が消えていた。 「って、もう! またあの子たち!」 「引き返しましょう。薫さんと満さんのところかも」 戻ってみると、案の定、はしゃぐ二匹と困った様子の満と薫がいた。 ムープとフープは気の小さな精霊だ。二人を慕ってはいたものの、これまでは遠慮もあったのだろう。 それがさっきの戦いで、一層に心が近づいたらしかった。 「今日は、満の家にお泊まりするムプ~」 「薫と一緒に、お休みするププ~」 「駄目よ、わたしたちには家なんてないのよ」 「早く咲のところに帰りなさい」 「満っ! 薫っ!」 「それって、どういう意味?」 「「咲? 舞?」」 「そういえば、薫さんと満さんの家がどこにあるか知らなかったわ」 「家が無いって、そのままの意味じゃないよね? これまでどうしてたの?」 「どうって、そのままの意味よ。咲や舞と一緒の時以外は、ひょうたん岩の上にいることが多かったわ」 「夜中に人目につくと、色々と面倒だったから」 咲と舞の顔色が変わる。 毎日一緒に居たのに、家のない子を外に追い返していたなんて。 自分がベッドで寝ている間、満と薫は……。想像しただけで背筋が凍りそうになる。 「どうして……。どうして、もっと早く言ってくれなかったのよっ!!」 「気が付いてあげられなくて、ごめんなさい……」 「咲、もしかして、怒ってるの?」 「舞は、どうして謝るの?」 「怒っちゃダメ、ムプ~」 「満と薫は悪くない、ププ~」 「そうじゃないのよ、咲は怒ってるんじゃなくて」 「大声出してゴメン。満、薫、とにかく今夜はうちに泊まっていって」 「咲、待って! 泊まるって……」 「急に二人も押しかけたら迷惑になるんじゃ?」 「だったら、薫さんはうちに来ない? ううん、ぜひ来てほしいの!」 「舞、気持ちは嬉しいけど……」 「あっ、でも満さんと離れるのが嫌なら……」 「そこまで、いつも一緒じゃなくても平気よ。薫、今夜はお言葉に甘えましょう」 「満……わかったわ。舞、お邪魔するわね」 「決まりだね! これからのことは今晩ぐっすり寝てから考えようよ!」 「そうね、そうしましょう!」 満と一緒のお泊り、そう考えただけで咲の心は弾む。舞も薫に、画材や、これまで描いた絵を見せるんだとはりきっていた。 そんな二人と比べて、満と薫の足取りはどことなく重かった。 満は胸のペンダントを外して、じっと見つめる。満と薫がペンダントを外すのを、咲と舞はこの時初めて見た。 薫は手を開いたり、握ったりを繰り返していた。 「満と一緒に帰ったら、みのりも喜ぶだろうな~」 「それなら、薫の方がいいんじゃない? わたしはどちらでも構わないわよ」 「満でもみのりちゃんは喜ぶわ。私も舞の絵を見てみたいし」 「そうそう。さっ、見えてきたよ。そんなに時間は経ってないのに、ずいぶん久しぶりに感じるね」 洋風の赤い屋根、アーチ状の大きな看板、緑色のストライプの日除け。 咲の家、ベーカリー『PANPAKAパン』の店舗が見えてくる。その門の前に来た時、満と薫の足が止まった。 もともと白い二人の肌が、緊張のためにより一層に透き通る。薫に至っては、心なしか体が震えているようにも見えた。 「どうしたの? 満、薫」 「わたしたちは、滅びの力でこの世界に潜り込んだの。その力が消滅した今、もしかしたら――」 「みのりちゃんにとっては、私たちは知らないお姉さんってことになるかもしれないわ」 「その時は自己紹介して、また仲良くなればいいじゃない! みのりなら、何度でも絶対好きになるって!」 「そうね、そうよね。私もそう思う!」 「満と薫なら、絶対に大丈夫ラピ」「チョッピも応援するチョピ~」 「ムープも手を貸すムプ」「何をすればいいププ?」 「もう、あんたたちはいいからじっとしてるの!」 「あれ~っ? わあ~っ、薫お姉さんだ~!!」 家の外から聞こえてくる声に気が付いて、みのりが駆けて来る。 心配が杞憂に終わったと知って、全員がため息を付いた。 「その前に、お帰りなさい、お姉ちゃんたち、でしょ?」 「わかってるもん。今ちょうど、薫お姉さんのことを考えてたから」 「はいはい。お姉ちゃんたちは疲れてるから、遊ぶのはまた今度ね」 「えっ~、みのり、つまんないっ!」 「その代わり、今夜は満がうちにお泊りするから」 「ホントっ? 満おねえさんが? じゃあ、薫おねえさんは?」 「薫さんは私の家にお泊りするのよ。今夜は我慢してね」 「は~いっ!」 家に入っていく咲と満とみのりと、とっさにカバンに隠れた四匹の精霊たちに手を振って、舞と薫は海岸沿いの道を歩いて行く。 「ねえ、薫さん。何か気になることがあるの? さっきの様子、みのりちゃんたちの記憶のことだけじゃないんでしょ?」 「舞には何も隠せないのね。滅びの力がなくなっているの。もう、空を飛ぶことも、服を変えることもできないみたい」 「そうだったの……。大丈夫よ! 私たちは始めからそんなことできないもの、なんとかなるわよ」 「ええ。私だって、別に力を失ったのが惜しいわけじゃないわ」 薫は目を閉じて、左胸に手を当てる。確かに感じる鼓動と温かさ。精霊の光を湛える、固いペンダントも感じられた。 本当に欲しかったものは、ちゃんと手に入ったのだから……。 そんな言葉を、そっとその胸の内に収めた。 咲と満とみのりは、店の裏口を通って家の中に入った。普段なら店内から入ることも多いのだが、今日は服装が少々目立ちすぎた。 灰色の戦闘服は、この季節なら普段着としても十分に通用する。だが、かなり汚れてしまっていた。 咲が着替えを提案して、ついでにお風呂も済ませてしまおうってことになった。 「満~、湯加減はどうかな?」 「それってお湯の温度のこと? よくわからないけど、気持ちがいいわ」 生まれて初めてのお風呂に、満は深い安堵の吐息をつく。体の芯から温かくなり、疲れが、まるでお湯の中に溶け出していくようだった。 一枚扉を隔てた先には、咲が自分の服を洗濯している音が聞こえる。 戦うための衣装だが、服そのものに何か力があるわけではない。もう本来の用途で使われることはないが、力を失った今となっては唯一の私物でもあった。 「満! ここに置いとくから、着替えはわたしのを使ってね。そうだ、背中流してあげる」 「ちょっと、そのくらい自分でやるわよ」 「いいのいいの、今でもみのりとはよく一緒に入るんだから」 それは事実だろうが、同じ歳の咲と自分が一緒に入る理由にはならない。まして咲は服を着ているのだ。 自分だけはハダカ、それがなんとなく気恥ずかしくて、両手で体を隠した。 「満って、やっぱり肌も綺麗だね。わたしなんてソフトの練習で真っ黒でしょ? よく男の子みたいだって」 「待って! 背中だけでいいから、済んだら出て行って。もう恥ずかしい……」 「ごめ~ん、でも満って何か変わったね」 「変わったって、わたしの身体のどこかおかしいの?」 「そうじゃなくて、恥ずかしいって気持ちとか」 「パン屋さんの売り場に立つのだって、十分に恥ずかしかったわ」 「そんな風に見えなかったけどな~、でも笑顔とか柔らかくなったよね」 「もうっ! いいから早くして」 「うん、これで終わり! ゆっくりあたたまってね」 拳を振り上げた満に、咲は優しく笑いかけて浴室を出る。 握った拳を見て、満は小さく笑った。 今のやり取りで、疲れだけじゃなくて、この先の不安まで一緒に洗い流せたような気がする。 咲なりに何かを感じ取り、気を使ってくれたのかもしれなかった。 大きな洋風の建物が見えてくる。頂には半球のドーム。個人の所有物でありながら、この街で最大の天体観測装置でもある。 異様というほどではないが、薫の目にも、この家が一般家庭ではないことくらいは理解できた。 舞は二本の鍵を取り出し、慣れた手つきで開錠していく。最初は門、続いて家の扉を開く。 「さあ、どうぞ。この時間はまだ誰もいないから、遠慮しなくていいのよ」 「舞は、いつも一人なの?」 「ううん、もうじきお兄ちゃんが帰ってくるわ。お父さんとお母さんは、大抵遅いけど」 「そう。咲の家はいつも賑やかだから」 「そうね、私も羨ましくなることがあるもの」 「咲とみのりちゃんは、舞が羨ましいと言ってたわ」 「うん。そんなものよね」 おしゃべりしながらも、舞の手は休むことがない。紅茶とクッキーを薫に出してから、お風呂の準備に取りかかった。 「薫さん、ここがバスルームよ。使い方はわかるかしら?」 「初めてだけど、多分大丈夫よ」 「これがシャワーね」 「ダメっ!! 薫さん、そっちは!」 「――!!」 滅多に聞けない、薫の悲鳴がバスルームに響き渡った。 お風呂から上がった薫は、舞に髪を丁寧に拭きあげてもらい、ドライヤーで乾かしてもらっていた。 毛先まで潤いのある長髪は、温風をあてても瑞々しさを失うことがない。 とても柔らかで、艶があって、舞の手が触れると逃げるようにパラパラと解けていく。 「薫さんの髪、とっても綺麗ね」 「そう? 舞のと変わらない気がするけど」 自分の髪が綺麗かどうかなんて、薫には全く興味のないことだった。 ただ、舞に気に入ってもらえたのは嬉しかった。 大切そうに慎重に手入れする舞の手が気持ちよくて、なんだか眠気すら感じるようだった。 「服のサイズ、少し小さくてごめんなさい。お母さんのだと大きすぎるし」 「問題ないわ、ありがとう」 そんなに小さいわけではないが、舞の普段着はパンツが多い。スカートと違って、丈の違いが明確に出てしまうのは避けられなかった。 それでいてウエストは丁度だというのだから、薫のスタイルの良さはモデル並みと言えた。 「ただいま~」 「あっ、お兄ちゃんが帰ってきたわ。ちょっとごめんね」 「おや、お客さんかい?」 「ええ、薫さんなんだけど、今夜うちに泊まることになったの」 「霧生 薫さんだったね。いらっしゃい、ゆっくりしていってね」 「ありがとうございます。お邪魔します」 「お風呂、私が先に使うね。お兄ちゃんが入ってる間に夕食の支度しちゃうから」 「ああ、頼むよ」 今夜はお父さんもお母さんも遅くなるから、と舞は薫に説明する。この家では、家族全員が揃って食事する日はとても珍しいのだ。 夕食の支度は薫も手伝った。初めてのことだったが、手際は驚くほど良かった。 パスタにスープにサラダ。そしてチキンのソテー。舞の料理の腕が冴えわたる。 比較できるほど他の料理を知らない薫にすら、これが見事な加減で調理されたものであることは、自身の味覚が教えてくれた。 食事が終わると、薫は舞の部屋で絵を見せて貰った。彫刻画や風景画。身近な物や動物たち。家族やクラスメイト。 何より、咲の絵が一番多かった。見ているだけじゃなくて、実際に描いてみないかと舞に持ちかけられる。 薫が鉛筆を持つ。舞の優れた絵を何枚も見せられ、気負いのためか手に力が入りすぎる。 震えて思うように線が引けない。そんな薫を見かねて、舞がそっと自分の手を重ねた。 「初めから上手に描こうなんて思わなくていいのよ。誰にだって、最初の頃にしか描けない絵があるわ。今はそれを大切にして」 「最初の頃にしか描けない絵?」 舞は一枚の古い絵を引っ張り出す。小さな子の描いたものらしく、線が不安定で頼りない。 なんだか、みのりの絵に似ていると思った。 「これは、私が初めて描いた絵よ。上手じゃないけど、とても気に入ってるの」 「確かに、見ていてあたたかい気持ちになるわ」 「まずは、そんな絵を描いてみましょう」 舞と薫は、疲れていることも忘れて、時間の経過すら忘れて、夢中になってデッサンに打ち込んだ。 咲の家の食卓に、スパイシーな香りが立ち込める。ハンバーグカレー、母親の沙織の得意料理だ。 いつもと同じ、夕食の団欒の風景。激しい戦いを経て、やっと取り戻した日常。 いつもと違うのは、一人の少女の存在。 神秘的な美しい容姿は、この家庭的な雰囲気とは不似合いだった。 もっとも本人は楽しそうで、料理を見たり、咲や家族に目を移したり、キョロキョロと落ち着きなく視線を動かしていた。 「じゃーん! 今夜はハンバーグカレーなんだよ。とっても美味しくて、みのりも大好きなの。それでね、おねえちゃんたら、いつも三杯もおかわりするんだよ。それでね、この前なんてね」 「ストーップ! みのりは大げさに言いすぎ、三杯なんて食べられるはずないじゃない。大体みのりだって」 「はいはい、咲もストップよ。満ちゃんが呆れてるじゃないの」 「いえ、わたしは別に……」 「あらためて、いらっしゃい、満ちゃん。店を何度も手伝ってもらってるし、一度ゆっくり招待したいと思ってたところだったんだ」 「こんなものしかなくて、ごめんなさいね。咲ったら、もう少し早く教えてくれたら準備もできたのに」 「そんな、とても美味しそうです。わたしなんかのために、ありがとうございます」 咲と違って、礼儀正しくてしっかりしてるわね、と沙織はため息をつく。 すかさずみのりが茶化して、食卓は笑いの渦に包まれる。 「いっただきま~す! うーん! 今日も美味しい。絶好調なり!」 「おねえちゃん! ご飯粒が飛んできたよ」 「咲ったら、食べながらしゃべるもんじゃありません」 「たはは、絶不調なり」 「プッ、クスクス」 「やっと、満が笑ったね!」 「あっ、わたし……」 いつも以上にはしゃいでいる咲の様子、その理由に気が付いて大介と沙織は目を細める。 みのりは、満と一緒なのが嬉しいのか、やっぱり大はしゃぎしていた。 「ほんとう……。これ、とても美味しいわ」 「えへへ、お父さんもお母さんも、パンだけじゃなく料理も得意なんだ」 「おねえちゃんのオムライスはヘンテコだけどね」 「ちょっと! 今はわたしは関係ないでしょ。それに、みのりだって美味しいって言ったじゃない」 「みのりはカタチがヘンテコだって言っただけだもん」 もう、満も気が付いていた。 みんな自分をリラックスさせようと、努めて明るく振舞っていることに。 純粋に楽しんでいる様子のみのりですら、笑顔を見たいって気持ちは働いているのだろうと。 SS2へ
https://w.atwiki.jp/hime-ss/pages/11.html
SSを表示?
https://w.atwiki.jp/moemoequn/pages/155.html
ほのぼの澪SS 【頁1】【頁2】【頁3】 唯「穴があったから」澪「入ってしまった…」 澪「わ~たしピンクのサウスポ~♪」 唯「澪ちゃんはすごいんだよ!」 唯「シーソー乗ろうよ」澪紬「え」 澪「風邪の日」 唯「澪ちゃんを愛でよう」 澪「恥ずかしがりやの女子高生です」 澪「手と手をつないで」 澪「歌詞、か。・・・秋鮭、紅鮭、シャケラッチョ」 梓「澪先輩、一緒にブラジャー買いに行ってくれませんか?」 澪「ねこまんま」 律「澪のふとももをぷにぷにしたい」 律・澪「だべおん!!」 澪「こんなフォークが欲しかった」 澪「目が覚めたら母親になってた」梓律「え?」紬「」 【頁1】【頁2】【頁3】 戻る
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1637.html
140文字SS:スター☆トゥインクルプリキュア【1】(10話保管) 140文字SS:スター☆トゥインクルプリキュア【2】(10話保管) 140文字SS:スター☆トゥインクルプリキュア【3】(10話保管) 140文字SS:スター☆トゥインクルプリキュア【4】(10話保管) 140文字SS:スター☆トゥインクルプリキュア【5】(10話保管) 140文字SS:スター☆トゥインクルプリキュア【6】(10話保管) 140文字SS:スター☆トゥインクルプリキュア【7】
https://w.atwiki.jp/dngss0714/pages/28.html
SSその3 茹だるような熱の籠る室内であった。 真夏であるにもかかわらず障子戸は閉ざされており、部屋の中にはムッとする匂いが篭っていた。 畳の上に敷かれた布団の上、うごめく影が一つ……いや、二つか。 「あ……はぁ……っ!」 大粒の汗を滴らせながら、熱海真夏は空気を求めるように喘いだ。その呼気に含まれる熱は夏の暑さによるものだけではないだろう。 彼女の裸体の上を、ピンク色の触手が這った。触手から分泌される粘液と真夏の汗がまじり、ぴちゃぴちゃと淫靡な水音が辺りに響いた。 びくり、と真夏の体がはねた。目に浮かぶ涙の理由は…… (なんでこんなことになってるんだ……!!あふん!) 熱海真夏。心の声であった。ちなみに普段の儚げな夏少女っぽいキャラはキャラ作りである。傭兵だからそれぐらいはするのだ。 (私の能力で一方的に封殺して各個撃破!らくらく勝利を掴んで神事の報酬を手に入れるはずだったのに……なんでこんな触手とセックスすることにあふんあふん!) 彼女の能力『夏への扉(サマータイムアゲイン)』は相手の認識に夏を再現するとともに彼女への非夏干渉を夏化し事実上無効化するいわば無敵と言っても過言でない能力だ。 銃撃すらも無効化する能力を姦崎はどうやって突破したというのか。懸命な読者諸氏は既に理解しているだろう。 そう、汗だくセックスは夏の季語である! これにより姦崎の全ての攻撃は汗だくヌルヌルぐちょぐちょになるだけで真夏へと届いているのだ。なんという相性の悪さだろうか。相手がもし悪逆非道セックス魔人でなければ封殺できたというのに。 とはいえ相性差は仕方ないものである。今頃相性差で圧倒的優位を確保した悪逆非道セックス触手魔人は笑いが止まらないであろう……と言われると、そうでもないのであった。 (やれやれ、またセックスか。勘弁してくれよ、俺は別に普通の触手として目立たず生きたいだけなんだけどな) そもそも姦崎は今回の戦いに大したモチベーションはない。まあ、爺さん(マゾ)とその息子(マゾ)に迷惑がかからない程度には真面目にやろうと思っているが、優勝して目立つようなことは端から望んでいないのだ。 適当に戦い適当に敗退しよう……そんな目論見が崩れたのは相手が熱海真夏であったためである。 確かに熱の篭もる室内で汗だくセックスは夏の季語である。その点に関しては姦崎の絶対優位であった。だがしかし、逆に言うと姦崎の取れる手段の内、夏といい切れるのは気だるい午後風鈴の音を聞きながら汗だくセックスぐらいなのである。 流石にこのままではまずいと思って状況を変えようにも、全て非夏行動とみなされ汗だく変換されてしまうのだ。汗だくセックス封殺されているのは姦崎にとっても同じことだった。 というわけで流されるままに匂い立ち込める汗だく触手ックスをする二人だったが、熱海には懸念があった。 (あふんあふん!……セックス状況を打開出来ないことだけれど、それ以上にまずいのはここに第三者が乱入すること……もう一人にいま乱入されると為す術もなく負けてしまいかねなっっ……あふん!) その時、締め切られていた障子が勢い良く開かれた。 そこに居たのは第三の参加者、お誕生日お祝い人間ver0714であった。 焦りつつも触手の快楽から逃れられぬ真夏を見下ろし、0714はきちんと靴を脱いで室内へと足をすすめる。 (まずあっふん!今は抵抗あっふん!あっふん!!) そして0714は二人が絡み合う布団の隣に辿りつくと、そこで体育座りをした。 (!?) 更にちょっと表情を苦痛に歪めて、手からスイッチとイカを取り出すとプレイし始めた。完全に時間を潰す体勢である。 そう、神事の参加者であるとはいえお誕生日お祝い人間はお誕生日お祝い人間、お誕生日をお祝いする行為を邪魔することはできないのである。 そして0714に刷り込まれた情報によるとセックスはお誕生日お祝いに含まれるのだ。 故に、一段落するまでスイッチでイカをやって時間を潰そう、という判断を0714は行ったのだ。 「だったらせめて出てけや!!」 汗だックスで息も絶え絶えだった真夏が、最後の力を振り絞ってツッコミをした。 ばしーん!とツッコミ型で振られた手の勢いで、姦崎は真夏の体から振りほどかれる。0714はその光景をな眺めてから口を開いた。 「あ、終わりました?」 「この状況でその反応はないだろうが!」 セカンドツッコミ、そしてさらに真夏はツッコミ手刀を維持したまま振り返る。背後に忍び寄るはピンク色のぬるぐちょ! 「タイム!一回仕切り直そう!このままだとセックスで全てが終わる!」 「やれやれ。ま、いいぜ。俺は別にセックスなんて面倒なだけだからな」 「散々やっといてその言い草もどうかと思うけど!」 とはいえ、乱入者のお陰で夏状態から脱却できたのも事実である。姦崎はしゅるしゅるとぐろを巻き、0714の隣に落ち着いた。 「あ、お誕生日おめでとう」 「やれやれ、俺は別に今日転生してきただけだから、誕生日とか言われても実感はないんだけどな」 「そうですか。スイッチ要る?」 「俺は別に」 「そうですか……」 少し残念そうに肩を落とす0714と、流石にちょっと申し訳なかったかな、という感じに触手をくねらせる姦崎。 真夏はそんな二人を睨みつけた。 「ともかく、さっきまでで分かったと思うけど私と触手の二人だと千日手になって終わらない」 「やれやれ、俺は別にあの状態でも負けるとは思わなかったけど」 「終わらない」 「はい」 姦崎は頷いた。 「で、あなたの方はお誕生日お祝いを邪魔する気がないから終わらないと困る」 「いや、別にそれならそれでお誕生日の人が楽しんでるので良かったなと思うけど」 「困る」 「はい」 0714は頷いた。 「なので、ここは一対一を三回やって総合結果で勝敗を決めるのがいいと思うんだけど。どう?」 「やれやれ、女の子にそう言われちゃ拒否しても角がたっちまうな。俺は別にかまわないぜ」 「俺も拒否する理由はないですね」 「よし、それじゃあそういうことにしましょうか」 そういうことになった。 ○一回戦 熱海真夏vs姦崎成 茹だるような熱の籠る室内であった。 真夏であるにもかかわらず障子戸は閉ざされており、「まったぁぁぁあふん!」 真夏の叫びに、姦崎がだるそうに鎌首をもたげた。 「やれやれ、今度はなんだ?俺は別にこのまま進めても良かったんだけどな」 「だから!この二人だと千日手になって終わらないって話なのに!またここから始めちゃ意味ないだろうが!」 あー、と姦崎と0714は頷いた。 「だからここは引き分け!引き分け扱いで次行くよ!」 「やれやれ、俺は別にこのままやっても負けるとは」 「次」 「はい」 そいうことになった 熱海真夏vs姦崎成 勝敗:引き分け ○二回戦 お誕生日お祝い人間0714vs姦崎成 「次は君だよ」 真夏にそう言われ、0714はスイッチをスリープさせ立ち上がった。 「あっ……」 その拍子に真夏が体勢を崩し、0714の胸元へと倒れ掛かってきた。 0714はその体を受け止めた。薄っすらと汗の滲んだ肌が、ほのかに赤く上気していた。 0714の腕の中、真夏は潤んだ目で彼を見上げ、小さな声で囁いた。 「取引だ。君では絶対あいつに勝てない……だけど、私が協力すればそれを覆すことができる」 0714はわずかに眉を潜め、反論しようとした。だが、その唇を閉ざすように真夏の人差し指が触れた。 「静かに。気づかれる。言いたいことは大体予想がつく。一つ、協力する理由。これは簡単。君が勝ってくれないと、また私とあいつが戦うことになる。流石に三度目のセックスは避けたい。二つ目、君が勝てない理由。それは」 (以下、0714が姦崎に勝てない理由と真夏の能力があれば打破できる理由が説明され白熱の能力バトルが描写される予定でしたが、うまい理由づけが思いつかなかったので代わりに読者参加欄を設けておきます。 いい展開を思いついた人は読者参加欄に書き込んでおいてください。 思いつかなかった人はお誕生日をお祝いする言葉を記入しておけばいいんじゃないでしょうか) お誕生日おめでとう! ハッピーバースデー! お誕生日おめでとうございます!ばか! な……なんだこれ!? バカなのか!? ふ、ふざけんなよ!誕生日おめでとう! おめでとう…ございます…? Happy Birthday! バ、バカ!そんなssがあるか!オメデトゴザイマス! オメデトウゴザイマス! コメント すべてのコメントを見る ……もう、立ち上がってくれるなよ。 真夏と0714の祈りも虚しく、畳を貫通した穴からはピンク色の触手がはいでてきた。 「そんな……!あの天才的な能力応用で生み出されたお誕生日お祝いガジェットを持ってしても勝てないというの!?」 「やれやれ、あんなものが何の役に立つと思ったけど、まさか君の能力と組み合わせてああんなことができるとは。俺の魔法であれができなければこうなってはいなかったよ」 「そうか……魔法と剣術を体術してあれをああすることであのお誕生日ガジェットをああしたのか!く……俺の負けなのか……」 「やれやれ……勘違いしてもらっちゃこまるな。俺はただ立ち上がれただけなんだけどな」 「え?」 「ということは……」 「やれやれ、本気をだした俺がここまでやられるなんて……前世を通してもはじめて何だけどな……」 (感動的なBGM) 「やれやれ……今回は敵同士だったけど、もう一度戦うのはごめんだな……(光の粒がファーっとし始め姦崎の体の色が薄くなる)……次に召喚される時は、仲間だったら面白い……かもな(ファー)(シュイーン)(キラキラキラ)」 「か、姦崎……」 「姦崎ぃー!!」 お誕生日お祝い人間0714vs姦崎成 勝者:お誕生日お祝い人間0714 (続き) 「か、姦崎……」 「姦崎ぃー!!」 そうして、蝉しぐれの響く夏の森で、姦崎は去っていった。 膝をつく0714。彼の頬を伝うのが汗なのか、それとも涙なのか。 そんなことは真夏にとってクソどうでも良いことだった。 (作戦通り……厄介な姦崎をこいつに倒させ、さらに奇襲で能力をかけて何もさせないまま倒す。こういった封殺こそが、本来は私の真骨頂だからね) 無防備な首筋を晒す0714、真夏はそこへ無慈悲に手刀を振り下ろし…… 0714は身をひねった。回避と言うには小さく、手刀は問題なく0714の首を落とすことができる。 だが、身をひねったことで見えた体の下には何か筒状のものが…… どん、と低い破裂音が響き、真夏の体が弾き飛ばされた。 「ガッ……!!」 「……今回は、君にとって不運な戦いだったと思う」 0714は体の下に隠していた打ち上げ花火の筒を手に持ち、立ち上がった。 「姦崎は君の能力をほぼ無効化できる……そして、それは俺も同じだ」 ただの爆発物であるのならば真夏の能力で無効化することができる。 だが、花火なら? 花火は夏にふさわしいアイテムであり……そして、お誕生日プレゼントとしても申し分ない。例え、人を傷つける用途に使われたとしてもだ。 「だ、だけど……なぜ私の能力にとらわれなかった!なぜ、避けようのない郷愁を弾くことができたんだ!」 真夏の問いに、0714は首を横に振った。 「俺のお誕生日は今日だ」 「それは全員……」 「いいや、違う。お誕生日お祝い人間の寿命は1日。俺が生まれたのは、今日……十数時間ほど前なんだ。感じるべき郷愁なんて……」 脳裏によぎるのは、0713の姿。 だが、これを郷愁と呼ばない。呼ぶことができない。だって彼女は、俺が迎えた未来こそを祝ってくれたのだから。 「郷愁なんて、ないんだ」 0714は再び打ち上げ花火を生成する。そして、それをまるで大砲のように真夏へと向けた。 「は、はは……なるほど……じゃあ、君は勝って神様に命でも願おうっていうんだ?」 0714は曖昧に笑った。 「そうだ。そうだけど、違うんだ。0713にお誕生日を祝われて、俺はお誕生日を祝われることがすごく幸福なことだって知った……だから俺も、もっとたくさんの人のお誕生日を祝いたいんだ。今日だけじゃなくて、明日も。明後日も……あと一年、毎日お誕生日を祝い続けたい。それが俺の願いなんだ」 導火線は短くなる。真夏はくだらない、といいたげにため息をついた。 炸裂音が響き、0714は小さくつぶやく。 「ハッピー・バースデイ。熱海真夏」 お誕生日お祝い人間0714vs熱海真夏 勝者:お誕生日お祝い人間0714 最終勝者:お誕生日お祝い人間0714
https://w.atwiki.jp/pmamas/pages/12.html
ss
https://w.atwiki.jp/wiki6_clockwork/pages/7.html
SS置き場です。勝手に使ってください。
https://w.atwiki.jp/dngssc3/pages/113.html
幕間SS一覧 SSの文字数を事前に確認したい方は、文字数の箇所の色を反転させて表示させてください。 幕間SS名 幕間SSのキャラクター SS文字数 野々美つくねの幕間SS 野々美つくね 6,335 特に必要のない話 刈谷 融介 1,203 乙女の旅立ち 狭岐橋 憂 1,637 銀天街飛鳥の幕間SS 銀天街 飛鳥 2,164 三十路カップル初遊園地デートの巻 刈谷 融介 3,244 泡沫夢幻 変幻怪盗ニャルラトポテト 2,299 野々美つくねの幕間SS2 野々美つくね 3,523 その真犯人の名を転校生たちはまだ知らない。 ”アクトレスアクター”蜜ファビオ 2,276 第3ラウンド第2試合・その3 支倉 饗子 4,082 「拘束と衝突~ラストレシピ~」(前編) ”アクトレスアクター”蜜ファビオ 5,072 第2ラウンド第1試合その2・後日談 ミルカ・シュガーポット 5,072 プレゼント作戦 狭岐橋 憂 2,438 第四回戦前幕間その2 銀天街 飛鳥 1,980 ―――第三試合決着前 ?(作者不明) 563 銀天街飛鳥・プロローグ0 銀天街 飛鳥 3,802 おのれゴメス 刈谷 融介 3,438 「拘束と衝突~ラストレシピ~」(中編) ”アクトレスアクター”蜜ファビオ 2,787 世界から逃げる 稲葉 白兎 7,078 ケツブルガリア前編(刈谷融介キャラレイプSS) 〈私〉 4,566 ケツブルガリア後編(刈谷融介キャラレイプSS) 〈私〉 9,089 答え合わせ 銀天街 飛鳥 368 狭岐橋 憂・プロローグ Side.K 狭岐橋 憂 3,955 ダンゲ✕ロンパSSC3 ?? 作者:変幻怪盗ニャルラトポテト 760 Tai-kansoku last edition S.B.M. ”アクトレスアクター”蜜ファビオ 7,746 「拘束と衝突~ラストレシピ~」(後編)その1 ”アクトレスアクター”蜜ファビオ 4,541 狭岐橋 憂・エピローグ 狭岐橋 憂 8,641 「拘束と衝突~ラストレシピ~」(後編)その2 ”アクトレスアクター”蜜ファビオ 6,524
https://w.atwiki.jp/tanya/pages/17.html
その他SS