約 2,407,447 件
https://w.atwiki.jp/chupa2/pages/48.html
759 名前:ニート×佳主馬1/5 投稿日:2009/09/25(金) 20 59 43 ??? 「…ひ、ひどいよぉ…」 ぶるる…っと最後までしっかり出し終えたのを確認してから、 ローターの電源をオフにしてやった。 股間を握り込んでいた手は汚れてこそいなかったものの、 独特の臭いと共にしっとりと湿っていた。 この調子では、下着はびしょびしょに濡れてしまっているだろう。 ハーフパンツの内側もひどいことになっているかもしれない。 俺の膝にくったりと体を預けて余韻に浸っていた佳主馬が、 ぐすっと鼻を鳴らして恨めしげな視線を寄越した。 「何だよ、気持ち良かったんだろ?」 「それはそうだけど…汚しちゃったじゃん」 どうしてくれるの、と唇を尖らせた顔は、 怒りと恥ずかしさと、もっといやらしいことして欲しいという期待が、 微妙なバランスで揺れていた。 ならば期待に答えてやらなくては。 「ちょっ、やめてよっ!!」 湿った手をこれ見よがしに見せつけてから、 顔に近づけてすんすんと鼻を鳴らした。 自分の酒臭い汗と共に、紛れもないアレの臭い。 同じ成分のはずだが、若いと何かが違うのか、 佳主馬のそれは俺のよりもずいぶんと爽やかで、 不快な臭いではなかった。 「あーあ、随分と派手に漏らしたな。ほら、お前も嗅いでみろよ」 「や、やだっ…」 ぐい、と手を近づけると佳主馬は顔を逸らそうとはするが、 本気じゃないのがあからさまだった。 というか「いやだ」という自分の言葉に興奮しているらしい。 筋金入りだ。 760 名前:ニート×佳主馬2/5 投稿日:2009/09/25(金) 21 00 15 ??? こんな関係を長続きさせるコツは、 相手が望むことプラスほんの少しの予想外。 そんな訳で、俺は佳主馬の精液の臭いが染み込んだ指を嗅がせるのではなく、 無理やり佳主馬の口に捻じ込んでやった。 「んむっ!?」 「噛まれるかも」という心配はほんの一瞬だった。 目を白黒させた佳主馬は、すぐにとろりと瞳を蕩けさせて、 喜んで俺の指を根元まで咥えこんだのだ。 「……ン、」 ぬろ、と温かな舌を絡ませる技巧は、 先ほどの口技を思い出させるに十分だった。 爪と指の肉の敏感な隙間を辿る器用な舌先。 唾液をたっぷり使って、わざと音を立ててちゅぷちゅぷと俺の指を弄ぶ。 時折、じゅる、と吸い上げては、 指の腹をあの真珠のような歯でかしかしとこすり立てる。 俺が小さく息を飲んだのが伝わったのだろう、 ちらりと俺を見上げた瞳が得意気に弧を描いた。 関節を軽く甘噛みしては舐め、 ちゅるる…っと根元の薄い皮膚までを微妙な力加減で吸い上げる。 13歳でこんな技を覚えているのだから、 末恐ろしいとはまさにこのことだ。 自分の精液の臭いのする指を咥えさせて反応を見ようと思っていた俺は、 なんというか反撃を食らったような気持ちだったが、 これはこれで悪くはない。 761 名前:ニート×佳主馬3/5 投稿日:2009/09/25(金) 21 00 57 ??? 必死で俺の指に吸いつきちゅぱちゅぱとしゃぶっている佳主馬の 髪を撫でながら、片手を再び佳主馬の股間に下ろした。 俺の指を根元まで咥えたままの佳主馬が、 不安半分期待半分の目で見上げて来たので、 「どれだけ漏らしたか見てやろうな」と囁きかけると、 悔しそうとも嬉しそうともとれる表情で、 さらに一生懸命指をしゃぶりだした。 さっき佳主馬が外せなかったハーフパンツのボタンを外して、 前を少し寛げてやる。 思っていた通り、中学生にしてはちょっと洒落た薄いグレーの下着は、 見るも無残にぐっしょりと濡れてしまっていた。 そのせいで元々ジャストサイズだったろうボクサーパンツは ぴったりと体に張り付き、収められているものの形がくっきりと浮いている。 射精したばかりでいかにも柔らかそうな可愛いサイズのそれが、 狭い下着の中で自らの精液に塗れているのだと思うと、なぜか興奮が高まった。 佳主馬にも少し腰を上げてもらってハーフパンツをすっかり脱いでしまうと、 下着が吸い込みきれなかった汁が太腿までを しっとりと濡らしているのがよく分かった。 ウエスト部分からは尻尾のように一本のコードが伸び、 俺がさっき最大までツマミを回してやったコントローラーに繋がっている。 こいつは、こんなスカした今時の中学生みたいな顔して。 OZの中では誰もが崇めるキングカズマの癖して。 俺が渡したオモチャを自らの手で尻に入れて、 まだ日も出てる天下の往来を歩いてやって来たのだ。 俺のチンコをしゃぶって、入れてもらうために。 それを思うと愉快でしょうがない。 762 名前:ニート×佳主馬4/5 投稿日:2009/09/25(金) 21 01 52 ??? 一番丸く出っ張っているところの布を、摘んで軽く引っ張ってみる。 濡れた布の、じっとりと重い感触。 指をぱっと放すと、ぱちんという高い音。 もう一度してみようかと摘んでみると、 ぐじゅ、とものすごい音がした。 出来るだけ音が大きくなるように何度も繰り返して下着を摘んでいると、 指を咥えたままの佳主馬の横向きになった頬が耳まで真っ赤になっていった。 こんなに濡れていることをはっきりと知らされて、 行為に没頭する気持ちよりも恥ずかしい気持ちが勝ったのだろう。 せっかくなので、恥ずかしい気持ちをもっと引き出してやることにする。 「おい、佳主馬。お前、パンツがびしょびしょだぞ。何だこれ、ションベン漏らしたのか?」 「………」 「何」で濡れているのかなんて分かっているくせに、と きつく見上げてくる瞳は癖になりそうだ。 にやつく口元を抑えることもせず、続けて恥ずかしいことを言ってやる。 「お前、もう中学生なのに、こんなに漏らして…恥ずかしくないのか?」 「ち…違うよ…」 しょうがないな、という口調で言ってやると、 さすがに訂正したくなったらしく、佳主馬が俺の指から口を離した。 ずっと執拗にしゃぶられていた指はふやけてしまっている。 「何が違うんだ」 「お漏らしじゃないもん…っ」 「へえ?お漏らしじゃないなら何なんだ?こんなに濡れちまってるぞ?」 「それは……」 「言ってみろよ、何で濡れてるんだ」 佳主馬はさすがに言い淀んだけれど、 俺がしっかり聞くまで引く気がないことが分かったのだろう。 長い睫毛をふっと伏せて、恥ずかしそうに顔を赤く染めて。 小さく「せいえき」と言った。 正直、その言葉だけで俺は再び射精してしまいそうだった。 763 名前:ニート×佳主馬5/5 投稿日:2009/09/25(金) 21 02 32 ??? 「ふうん、精液か」 俺は今初めて知ったというように、 ぐっしょり濡れたパンツの前をさすった。 濡れた指を思いきり嗅いで、「確かにイカ臭ぇ」と笑いかけた。 また悔しそうな顔が見られるかと思ったら、 佳主馬は熱っぽい目で溜め息を小さく漏らしただけだった。 どうやら恥ずかしい言葉を言わされて、本格的にキたらしい。 膝に乗せたまま、パンツをぐいぐいと脱がしていく。 濡れてぴったりと張り付いているせいで、 かなりやりにくかった。 ようやく佳主馬の足から外れたそれはぐっしょりと濡れて重く、 絞ることすら出来そうだった。 「コラ、いつまでも寝てないで起きろ」 「ん……」 くったりとされるがままな佳主馬の肩を軽く小突いて促し、 膝立ちにさせた。軽く足を開かせたせいで、綺麗に焼けた2本の太腿の間から 尻尾のようなコードが垂れさがっているのがよく見える。 次を期待して、佳主馬の呼吸はますます荒くなっていく。 命じてもないのに、佳主馬は大きめのタンクトップを 自ら捲り上げて股間を晒している。 それならばじっくり見てやろうとばかりに、 ぴくぴくと震えながら勃ち上がっていく性器に顔を近づけて、 息のかかる距離でまじまじと見つめた。 一度射精して柔らかくなっていたはずのものは再び硬度を取り戻し、 体の中心で可愛らしく頭をもたげていた。 つるりとした下腹や性器そのもの、 太腿に至るまでが精液で濡れててらてらといやらしく光っている。 俺にこうして見られていることも愛撫の1つになるのか、 見ている瞬間にも桃色の先端からとろりと雫が溢れた。
https://w.atwiki.jp/tock_t9710/pages/1436.html
ニートな魔王とツンデレ勇者とは、及川シノンによるライトノベルの形をとったファンタジーであり、日本のE★エブリスタという投稿サイトで執筆されている電子書籍である。 概要 「愛と勇気と感動とパロディーの物語」がコンセプト。しかし魔王の発言の半分以上がパロディーであることや、すでに勇者たちが旅を終えて強さを確立していることにより、出現する敵をほぼ一撃で倒すため、結果としてファンタジー系というよりはギャグ系である傾向が強い。物語は三人称で語られており、種族名や職業名でキャラクターを表す。 みんなのノベル(以下 みんノベ)というサイトに以前投稿していたが、その時とは大幅に改稿されており、ラスボスである「時空の女神」との戦闘描写はみんノベ版とは大きく異なっている。コメント欄に「帰ってキター」や「みんなのノベルのときからファンでした」などと書かれるのはみんノベ版を知っている者の所業である。サイト閉鎖に伴いエブリスタに移行した後、2013年7月には総合ランキング三位をとる人気作となっている。 世界観 「剣と魔法のファンタジー世界」とキャラクターは称している。だが魔王が3DSやPS3を持っていたり、ゴキブリーンをゴキジェットプロで倒したり、世界樹内にエレベーターがあったりと、様々なところで(ほとんどはギャグの部分であるが)その世界観を壊している。そのうえ上記からもわかるように、登場するもの(特にマンガやゲームなど)が現代日本とリンクしていることが多々ある。 もちろん、魔法を使う・技が人間の膂力をはるかに超えている・魔物や妖精や神が登場するなどファンタジー固有の要素もある。 戦闘システム この世界の戦闘システムは、「ドラゴンクエストシリーズ」や「ファイナルファンタジーシリーズ」のそれに似ている。具体的に言うと、この世界での戦闘は全て「攻撃」「特技」「魔法」に分かれている。 特技 持っている武器を媒介にして、超常的な現象を引き起こすこと。テツの「アックス・インパクト」やファシルの「デッド・スラッシュ」など、実に様々な種類が存在する。だが、なぜか上記のように武器を振って真空の刃を発生させる(またはその仕組みに準ずる)ものが多い。 魔法 魔法名を唱えることで様々な現象を発生させること。呪文は存在せず、どうやって覚えるのかも明らかにされていない。魔法の種類は主に攻撃魔法と守備魔法、その他に分かれ、攻撃魔法はその中で六種の基本魔法とそれ以外に分かれる。 基本魔法は「フレア」「ブラスト」「アクア」「アイス」「サンダー」「バースト」で、これのみに初級・中級(メガ~)・上級(ギガ~)・究極(ウルティマ~)の四段階がある。それ以外は「ブラックロザリオ」などの黒魔法、「マキシマムオーラ(攻撃力上昇)」などが位置づけられる。 キャラクター 勇者一行 世界を周る旅を終え、魔王城に到着し、魔王を倒してエンディングを迎えるはずが、わけあって魔王と旅をすることになった。すでに魔王と戦えるほどの強さを身に着けてから物語が始まったため、最初から強力な特技や魔法を使用する。 シックス 本作の女主人公。地の文では「勇者」。誕生季節は秋で、血液型はA型。勇気からくる強さ、ぶれない心、挫けない精神、そして凛々しい雰囲気を兼ね備えた、勇者たるにふさわしい女性であり、そこから出てくる言葉も男前極まりない。作者はキャラクターの外見を明らかにすることはしないが、胸の大きさは「ベルリンの壁(=貧乳)」と表記されている。本人はそのことを気にしており、指摘されると容赦なく攻撃魔法を撃つ。性格はタイトル通りのツンデレであるが、発言の内容から判断すると「クーデレ」に近いところがあると作者は言及している。 武器は片手剣。テツやマキナと同じく世界樹の頂上にて「魔王を倒せるほどの強力な武器」を願うことで手に入れたため、この世界では最強の武器である。だが、その武器や得意な風魔法「ギガブラスト」を使用することはあまりなく、敵(とくに強い敵)を倒すときはパンチである。ちなみにその武器は両刃だが、勇者は超絶技巧により峰打ちを可能にしている。最終奥義は基本の六魔法を聖剣に集めて放つ「ジャッジメント」だが、これはファシルとの戦いにしか使用しなかった。 能力は「嘘を見抜くこと」。その能力は神にさえ通じ、実際にその力で時空の女神の目的を看破した。しかし秘密や心の中を知るものではないため、黙っていれば見抜かれることもない。その能力と関連があるかは不明だが、嘘をつくのがとても苦手。これといった弱点はないが、ネーミングセンスは壊滅的である。技の強さにそぐわない、あまりにも恥ずかしい名前なので、合体技など全員で技名を言う必要があっても、仲間たちは痛烈に拒否している。 出身はアバシリ村。幼い頃に魔物に両親を殺されており、そのことから魔王を倒すことを目的として旅を続けてきた。同じ村の出身であるテツとは幼馴染であり、旅の初めから一緒にいる。最後にはファシルと結婚し、アバシリ村に戻って幸せな家庭を築く。 正体は「永遠の勇者」であり、時空の女神によって魔王と愛し合った過去を忘れ、999回も彼をその手で殺し、その度にループしてきた。その記憶が戻ったときは今までの転生は男だったために、一瞬だけ一人称が「俺」に戻っている。98回、魔王を救う選択を選ぶこともあったそうだが、途中で疑心暗鬼になって殺害するか、女神に勝負を挑んで敗北し、無理矢理殺すことでループしている。その過去98回の失敗にさえ怯えることなく、女神に挑戦し、撃破してエンディングを迎えた。 ファシル この物語の主人公。地の文では「魔王」。誕生季節は冬で、血液型はO型。本名はファシル=S=サタンⅡ世だが、本人もこの「S」が何を意味するかは(後に重要な意味を持つことも)知らない。ヒョロ長い体型で、勇者や戦士よりも背が高い。王族のため意外と教養は深く、バイオリンをひいたり、高級紅茶のメーカーを香りだけで言い当てる。だが本人いわく、学力は高2の夏で止まっている。 タイトルの通りのニートで、魔王城の一室に引きこもり、政治や軍事などはすべて部下に任せ、いわゆるサブカルチャーに没頭していた。そのため努力することが大嫌いで、少しでも自分に負担がかからない選択をしようとする。しかし旅先でたくさんの人に出会い成長した結果、少しずつ努力することを覚えていった。その証拠に、15時間かかる世界樹の頂上を自力で上っている。 性格は、一言で表せばお調子者。パロディー発言をなんの臆面もなく連発し、空気を読まないことと状況を悪化させることは達人級である。しかし、それは耐え難い経験を何度もした結果、どうせいつか死ぬなら毎日を楽しく生きておこうという彼の人生観がもとになっている行動である。それゆえ、時折出てくる真剣な言葉は絶望の色に染まっており、その眼差しも暗いものとなる。 戦闘に参加することは滅多にないが、戦闘力は魔王と呼ぶにふさわしいものである。最上級の闇魔法「ダークネス」「ブラックロザリオ」や魔界の鎌を召喚する「デスサイズ」は地形を変えてしまうほどの威力。実際、その「世界を破壊する力」により勇者に疑心を抱かれ、殺されることもあったらしい。最終奥義は鎌から放つ「黒撃破・終演」だが、これはシックスとの戦いにしか使用しなかった。ちなみに、みんノベ版ではシックスとの戦闘時に二回変身して魔物の姿に近づいていったが、エブリスタ版では削除されている。 世界樹を踏破した時の願いは「俺をニートからランクアップしてください」で、そのときはシックスに本気で怒られていた。だが本当の狙いはニートからフリーターへのランクアップではなく魔王から魔神への進化である。その理由はたとえ「ループからの解放」を願っても、世界樹の力では時空の女神の力を捻じ曲げることはできないと考え、それならば女神を倒す対抗策を願った方がいいという計算からである。 勇者と同じ「永遠の魔王」であり、999回も勇者に殺された過去から諦めることに慣れてしまった。シックスとは違ってループした世界の記憶をすべて保持している。1000回目となるこの旅でも時空の女神には勝てないという考え方は変わっておらず、その旨を伝えてテツに本気で殴られ、シックスに勇気づけられて、最終的には女神と戦うことを自分で決めた。見事、勝利してループを終わらせた後はシックスと一緒にアバシリ村に行き、彼女と結婚する。 いつもふざけたことを言ったり、ふざけた行動を取ったりしては仲間たちからひどい扱いを受けている脇役感が高いギャグキャラなのに、みんノベで行われた人気投票ではぶっちぎりの一位を取った、読者受けのする主人公である。 テツ 本名は「テツ・シュミット」で、地の文では「戦士」。黒髪黒目で、金属の名前を持つ「ヤマト」の血を母親から引く生粋の戦闘民族である。誕生季節は夏で、血液型はO型。魔法の才は全く無く、「飛天御斧流」という読み方が不明な流派を会得しておきながら、特技も数えるほどである。しかし、その力と最強の斧から放たれる衝撃は並みの魔物なら即死するほどで、戦闘ではかなりの活躍を見せるキャラ。長年の付き合いであるシックスとの連携も素晴らしく、アイコンタクトのみでお互いのやりたいことを理解する。 日常ではシックスやファシルに対してツッコミを入れるキャラ。その割に知性は作者いわく「ゴリラよりちょっと賢い」程度。汗臭さは半端ではないようで、ファシルから「牛乳吹いた雑巾を絞ってその汁にアンモニア加えたような臭い」と表現されている(一緒に旅をしているし、ファシルの意見なので実際はそこまで臭くないかもしれないが)。 実は、心の底では自分が仲間に必要とされているか、そもそも自分が仲間たちを守れるほど強いのか、ずっと不安だった。それを師匠であるバサシ・サラブレッドから突きつけられたときは大きく動揺する。だが真剣に考え、悩みぬいた末に、師匠と同じ結論である「友だちのために、自分のできることをする」という覚悟を決めた。みんノベ版でのみ修行の成果として「世界夢想流」を会得した。 ちなみにみんノベ版では「100ページで死ぬフラグ」、エブリスタ版では「それ言ったときは確実にやってないフラグ」というフラグをファシルから立てられており、実際にその後(どっちのバージョンでも)サイボーグと化したゴキブリーンに殺されかけている。しかし生還し、無事にエンディングを迎え、アバシリ村に戻ってマキナと結婚した。 マキナ 地の文では「魔法使い」。誕生季節は春で、血液型はAB型。胸の大きさは「人類の夢と希望と等しい(=巨乳)」と表現されている。本作の萌えキャラ担当らしいが、あからさまなドジを踏んだりすることはない。それでも読者からの人気はかなりのものである。 使える魔法はかなりのもので、全属性の上級魔法を杖の一振りで操ってしまう。さらにごく一部の天才だけが操れる二重魔法(二つの魔法を同時、または融合して発動すること)すら修行時に使っていた。最終奥義は自らの名前を冠した神の魔法「デウス・EX・マキナ」。だがこれは修行の時にしか使用しなかった。 とても凄惨な過去を持っており、その部分はみんノベ版よりエブリスタ版の方が詳しく書かれている。修行時に自らの精神に入り込み、仲間たちの死体(の幻)とともにその過去を自身の黒い感情が実体化した「もう一人のマキナ」に言われたときは、激しく動揺していた。さらに「仲間が必要としているのは魔法使いであって自分ではない」という言葉に己を見失いかけるも、シックスの言葉を思い出して立ち直った。 魔法とは全く縁のない村で生まれた彼女は、魔法に関して「100年に1人の天才」だった。最初はそのことを喜んでいた村人も、彼女の魔法が原因による小さな事故をきっかけに見る目が変わり、ついには彼女とその家族を村八分にした。生みの父親は出ていき、新しく来た父親に母親ともども虐待を受け、最終的に母親に殺されそうになる。その時に聞いた「あんたなんて産むんじゃなかった」という言葉で感情が暴走し、魔法によって両親を含む村の人全員を、村ごと消滅させていた。 この後、彼女はホームレス生活を送っている時にシックスと出会うのだが、その話はみんノベで公開された「ニートな魔王とツンデレ勇者 外伝」に収録されていた。ちなみにエブリスタ版の彼女の紹介文に、それに関連した話が載っている。 ポチ 地の文では「蒼竜」。誕生季節や血液型は一切不明。ネーミングセンスから分かるように、この名前を付けたのはシックスである。最上級レベルの魔物に位置するドラゴンの中でも、さらに希少種で上位種のサファイアドラゴンであるため、並みの魔物が束でかかっても勝てるような相手ではない。攻撃手段はドラゴンらしい爪・尻尾・牙による直接攻撃か、青色の火炎ブレスによる遠隔攻撃である。 日常ではシックスたちの保護者的存在であり、そのせいか口調もお姉さん口調である。いつも大人の余裕たっぷりで、ファシルからは「ポチ姐さん」と慕われている。しかし本当はシックスの保護者をしているわけではなく、ただ面白い展開が好きで付いてきていただけであり、シックスたちの旅がどうなろうと知ったことではなかった。しかし最終戦のときに心境が変化し、エンディング時に「バッドエンドは、嫌いなのよね」という言葉を残して去っている。 みんノベ版ではシックスの仲間になった経緯が書かれていたし、世界樹内で彼女が美しい女性へと擬人化していたが、エブリスタ版では削除されている。ただし、応援特典で「擬人化したら美しい人だろう」と書かれている。 魔王軍 元々、魔王四天王はヤンバル、ミノ=タウロス、ミミガー(残り一人は不明)で構成されていたが、様々な理由でヤンバル以外は全員「空気男」に(ファシルの思いつきで)変わっている。しかし存在が空気な彼らはシックスたちと戦闘を行うことはなかった。 ゴキブリーン 地の文では「王虫」。魔王四天王の筆頭(=魔王軍ナンバー2)で、魔王軍の軍事や政治、経済などの一切を魔王の代わりに受け持っていた。本名は「ヤンバル=テナガ=コガネ」だが、その姿はゴキブリそのものであることから、シックスたちからは「ゴキブリーン」と呼ばれている。本人はその度に訂正するのだが、上司であったファシルにすら覚えられていなかったときはさすがに落ち込んでいた。本作の中で、なぜか敵としては一番の読者人気を誇っているキャラである。 ファシルへの忠誠心はとても厚かったが、彼の「もともと世界征服とか興味ないし」という言葉で反乱を決意する。その際に出てくる叫びは聞く人間が思わず涙するほどの苦労話である。だが自慢の4刀流もファシルの魔法の前に撃沈した。 二回目は世界樹にてパワーアップの願いを叶えるついでに妖精誘拐による軍資金獲得を考え、改造人間を作成してロコを狙ったが、シックスたちと遭遇し、あっけなく敗北。ファシルに縄で縛られて世界樹から放り投げられるという暴虐を受けた。その結果かどうかは分からないが、最終決戦時に自分の体をサイボーグ化してテツに立ち向かう。このときはブースターによる加速など、相当なパワーアップを果たしていたが、やはりやられてしまった。 ミノ=タウロス 地の文では「牛男」。首から上が牛で、とても渋くていい声を持つ魔物。元魔王軍四天王で、現在は魔王軍親衛隊隊長と男子コーラス部部長を務めている。その巨大な斧から放たれる一撃は全てを潰すほど強力なはずだったが、テツに負けてしまう。その後、シックスのパンチによって倒された。 改造人間 地の文でも「改造人間」。「嘘から出た真」のように登場した、人間と昆虫(バッタ)が半分半分で構成された化け物。ゴキブリーンの命令でロコを誘拐する。元が人間であるためシックスたちは殺すことができず、追い詰めることはできたが、肉弾戦に切り替えられて敗北した。後に妖精特有の『回帰能力』を使ったエルフの里の再生治療によって治療され、元の人間に戻ったようだ。 グランツール騎士団 人類と魔族の戦争により、居場所を失った者たちが身を寄せ合って暮らす場所。ここでは人類と魔物が完全な形で共生している。しかし、援助をもらっていないため貧しい状況に変わりはなく、ユーリは「悪人を懲らしめるため」と言って金品を巻き上げることまでしている。そのことを団長のミミガーは快く思っていない。 ミミガー 本名は「ミミガー=アグー=アマリリス」で、地の文では「豚騎士」。とても丁寧な態度と、重厚な雰囲気を持つ、見た目以外は騎士にふさわしい豚面の魔物。元魔王軍四天王の一人で、「韋駄天のミミガー」と呼ばれていた。そのためファシルを「若様」と呼ぶ。しかし、人と魔族の共存共栄を望み、その理想のために魔王軍を去り、グランツール騎士団を作り上げた。 最終決戦の際に、ファシルからの援軍要請を受けてテツとマキナのところへ駆けつける。そのときにかつての戦友である(サイボーグ化した)ゴキブリーンと出会うのだが、この人だけは名前を覚えていた。ちなみに魔王軍配下の時とは違い、遅効性回復魔法「キュアレイト」を常にかけるようにしている。 ユーリ 本名は「ユーリ・グランツール」で、地の文では「少女」。「髪をポニーテールに結んだ可愛らしい女の子」と表記されているが、性格はとても勝気。ミミガーに教わっているだけあって、剣の腕前は相当なもの。日々ミミガーに追いつくために、剣の鍛錬を毎日している。ミミガーと同じく、最終決戦に登場したが、そのときはほとんど活躍していない。 ファシルに「ミミガーより強い敵に会ったら君は何もできない。それなら努力しても無駄になる」という主旨の言葉をかけられるが、「それが『今』努力を止める理由にはなりません」と、努力することの意味を彼に教えた。その意味では、極めて重要な人物である。 三賢者 グリンレッド 魔物の世界に一番近い人間の街、「トマコマイ」に木造の家を構える錬金術師。家の中は足の踏み場もないほど汚いらしく、それは普段部屋を汚くしている魔王が驚くほどである。容姿は長身で細身、細めがちな顔に丸メガネをかけ、癖毛で猫背がち、そして埃で汚れた白衣姿と、キャラクターの容姿をあまり描かない本作にしては珍しいことである。口癖は「~ないようで~」、名前は赤緑という章タイトル通りの「どっちつかず」な人である。ポリシーは「人生はいつもギブ テイク」。時空を越える研究をしているタマさんを紹介する代わりに、自分の研究(内容は明かされていない)に必要な勇者たちにガラス鉱石を取ってくるように頼んだ。 タマ 王都サッポロの郊外でド派手な屋敷に住む錬金術師で、内容を書けないほど恥ずかしい合言葉によってのみ開くという警備の厳しい屋敷に引きこもっている。姿はペルシャ猫そのもので、常に執事のセバスチャンに抱かれて移動している。しかし元々は人間だったらしく、猫になった理由は「猫って楽そうでいいなー。そうだ、猫になってもいいんじゃない?」という、単なる思い付きである。ちなみに書ききれないほど名前が長いため、みんなに最後のタマしか名前を覚えてもらえない。なぜか「な」が必ず「ニャ」になる。 ファシルのループを解けるかどうか、という質問に対して「まぁ、ムリでしょうね」と答える。理由は研究しているのは二次元に行く方法であって輪廻転生ではないからで、魔王は自分の運命うんぬんよりも、むしろそちらに強い興味を持ったらしく、激しい口論を繰り広げた。しかし世界樹なら願いを叶えてくれることを勇者たちに思い出させ、次の目的地を示した。 バサシ・サラブレッド 世界の一番北に位置する最果ての場所・ソーヤ岬に住むケンタウルス。勇者たちに技を教えた師匠であり、膂力・魔力・観察力など全てにおいて最強クラスである。星の動きから未来を知ることができるらしいが、他人の運命を変える力がないため実際に役に立つのかは不明。他にも自分の作った空間に人を飛ばしたり、精神世界へ飛ばしたりできる。 時空の女神 地の文では「女神」。この物語のラスボスであり、ありとあらゆるものの上に立ち、世界を観察し続けている者。魔王城の、ファシルが住む玉座の間の地下に住んでいる。この世の何よりも美しく、その姿はまさに聖母である。しかし、性格は女王様なんて言葉が生易しく聞こえるほどのサディストで、愛し合った勇者と魔王が殺しあい、永遠のループを続けるところを見て飽きることなく楽しんでいる。本人はそのことについて、「魔王と勇者が愛し合うという許されない大罪に対する永遠の罰」と言ったが、それはシックスによって嘘だと看破される。本当の目的は、世界の観察に退屈した彼女の「ヒマ潰し」である。実は新しい世界を創造することもできるのだが、「働いたら負け」という持論を持つニート。 運命を創り、書き換え、操る能力「インビジブル・ハンドオブゴッド」を右腕に秘めており、絶大な力でシックスとファシルを追い詰めるも、シックスの攻撃の速さに運命操作が間に合わず(=弱点は運命操作を連続で行えないこと)、最終的に「新☆世☆界☆ハイパーダイナマイトエキセントリック勇者パンチ」によって敗北し、二人のパンチによって消滅した。 Template Lit-stub Template デフォルトソート にいとなまおうとつんてれゆうしや
https://w.atwiki.jp/c21coterie/pages/737.html
ニート株式会社はまあ倒産するでしょうね。 次世代の種を残す倒産ができたらそれが一番だと思います。 ニートと言っても、ポスドクのようなニートのなかでは比較的ハイスペックなニートとどうしようもないニートがいます。 ハイスペックニートに少し期待するところもあります。 金になる能力や着想力はあるが、それを金に換える知恵、行動力、能力、教育を受けてない、金に換えるまでの作業力を用意できないために金に換えることが出来ない人。 まずこういう人たちは、大勢が集まる場所で仲間を得れば金を稼げる可能性はあります。 技術や着想力はあるが金になるほどの臨界点は突破していない。 こういうタイプのニートは、他の人の知恵や意見を借りて補い思考錯誤を続けることで金になるビジネスモデルまで到達することが出来るはずです。 またニートの中には、指針や命令さえ与えられれば普通人以上に真面目に働くが、それが与えられてないために何をしていいかわからず働けない人たちもいるはずです。 そういう人を部下として掌握するとよいでしょう。 ニート株式会社は倒産するまでの間に仲間を探すための場所と割り切るべきだとおもいます。 自分たちがニート株式会社という木の種になって次世代で芽を出す。 それくらいの気分で挑戦しないと多分この会社、ほとんどのニートにとって単なる楽しいパーティ、社交で終わるはずです。 ニート株式会社は、組織が持つ作業や仕事を金に換える知恵や知識、経験値や思考錯誤といった流れの中から外れた人たちの集まりです。 これが成功する可能性は極めて低い。 存続できても年収100万円会社のようなものになるでしょう。 ニートの中でも能力のある人が人的ネットワークを作り上げた時点で倒産したほうがよいのです。 彼らに待つのは苦難の道です。 優秀な人があつまっても、納期までに仕事をあげるということやそのためのノウハウに慣れてない人たちの集まりです。 運動不足(仕事に慣れてないニート)がきつい運動(納期までに仕事を上げる)をするようなものですから彼らの困難は想像に難くありません。 またそれができるという社会的信頼も蓄積していません。 ビジネス上の事務的、法律的、社会習慣的なものの処理。 色々な会社と連携して仕事を納めるというチームワーク的なものも彼らはどこかで学ぶか調達しないといけません。 上記を獲得するための思考錯誤、行動力、脳をフル回転させて目の前の事態を次々こなしていく知恵、それらの大変さを考えると、ニート株式会社は集まった人たちの上位5%がなんとか成功すれば御の字というのが私の楽観的な予測となります。
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/11285.html
このページはこちらに移転しました NEETになりたい 作詞/439スレ201 作曲/COOL METABOLIC ニートになりたい 自由で 規制がなくて 人の目を気にせずに生きられる 私はそんなニートになりたい。 音源 ニートになりたい(439スレ201ver.)
https://w.atwiki.jp/kahluamilk/pages/160.html
Top 用語一覧 SS速報 SS速報 SSまとめサイトの一つ。 けいおんSSをメインに扱っており、訪問者も多く、大手まとめサイトの一つとして扱われている。 板の一つ、SS速報VIPとほぼ同じ名前ではあるが、こちらのほうが開設日時は先である。 以前は更新量が多いことで定評があったが、今では方針が変わってきているようで、一日一更新のペースを保っている。 とにかく様々なジャンルのSSをまとめており、一般的な長編からわずか数レスで終わる超短編まで幅広くまとめている。 また、普通のまとめサイトでは敬遠されがちな、男が登場したりレイプしたりなどの荒れやすいSSも臆することなくまとめており、姿勢がブレないことに定評がある。
https://w.atwiki.jp/nankuse/pages/31.html
◆◆◆よくある質問「ニートって毎日何やってるの?」◆◆◆ 日常的なこと: 家事、買い物、散歩、筋トレ、介護、ペットの世話、ボランティア活動 一般的なこと: 音楽を聴く、映画を見る、テレビを見る、読書、料理(家事以外)、DIY(日曜大工)、 家庭菜園、ガーデニング、盆栽、ヨガ、瞑想、語学勉強 PCとネットが使える人: 興味あることや趣味の調べごと、YouTube・ニコ動など動画サイト巡り、 2ちゃん、ブログやツイッター巡り、ネトゲ、アメーバピグ、画像・動画収集&整理 芸術・創作関係: 楽器の練習、絵を描く、詩を書く、書道、写真撮影、プラモ作り、折り紙、編み物 ◆◆◆よくある質問「ニートって毎日何やってるの?」◆◆◆ 家事、買い物、散歩、筋トレ、介護、ペットの世話、ボランティア活動 音楽を聴く、映画を見る、テレビを見る、読書、料理(家事以外)、DIY(日曜大工) 家庭菜園、ガーデニング、盆栽、ヨガ、瞑想、語学勉強 興味あることや趣味の調べごと、YouTube・ニコ動など動画サイト巡り、 2ちゃん、ブログやツイッター巡り、ネトゲ、アメーバピグ、画像・動画収集&整理 楽器の練習、絵を描く、詩を書く、書道、写真撮影、プラモ作り、折り紙、編み物 Q. ニートって親が死んだらどうするの? A.親以外の親族から援助を受ける、生活保護を受ける、 仕方なく働く、犯罪で稼ぐ、ホームレスになる、刑務所 脂肪テンプレ 脂肪の特徴 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/28.html 脂肪発言集 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/26.html 伝説の11行発狂 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/16.html 14行発狂wwwwww http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/22.html 脂肪が立てたスレの実績 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/27.html 脂肪の自演例 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/21.html 自演・連投の常習犯 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/20.html 「殺す」が口癖 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/19.html 他スレでも馬鹿にされる脂肪w http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/25.html 何で?何で?と聞く脂肪 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/23.html アスハム=筋カス認定する脂肪w http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/24.html 脂肪カスはチョンだった! http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/18.html 脂肪の謝罪文 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/17.html おまけ・アスハムに対する他スレ住人の声 http //www37.atwiki.jp/nankuse/pages/29.html
https://w.atwiki.jp/sagaraunger/pages/72.html
最大HP 最大MP 攻撃力 防御力 精神力 敏捷性 900 9999 150 100 150 100 経験値 お金 アイテム 0 0 なし 1ターン目に逃走するため何をやっても勝てる相手。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2753.html
後編 3月1日。桜並木の下で同じ学年の女子たちが泣きながら友人たちとの別れを惜しんでいた。 今日は卒業式、あたしは式の後すぐに部室棟へと向かった。朝のうちにみんなに言ってある、式が終わったら部室に集合するように、と。 あたしが扉を開けたときにはもうみんな集っていた。 みくるちゃんは一年前に卒業してたけど、今日はあたしたちの式を見に来ると言っていたので部室にも呼んでおいた。みくるちゃんは一年ぶりの懐かしいメイド服を着てみんなにお茶を配っていた。 有希は相変わらず座って本を開いていた。キョンと古泉くんは会議用の机に着いて話をしていたようだった。 あ、古泉くんのブレザーのボタンが一つ外れてる。やっぱり古泉くんだし、女子に目を付けられてたんだろうな。きっと第二ボタンを寄越せと迫られたに違いない。 キョンは、やっぱりボタンはきちんと全部付いたままだ。そりゃあ古泉くんはともかく、キョンがそこまで女にもてるはずないもんね。 それからあたしたちは学校を出て、みんなでSOS団最後の市内探索を行った。 その後はカラオケに行ったりして日が暮れるまで遊びつくした。 楽しかった。今日だけじゃなく、このSOS団のみんなと過ごした高校の3年間全てがとても楽しいものだった。 それだけに、これでお別れになってもうみんなと会えないと思うと、胸が痛くなるほどに心苦しかった。1年生の頃、夏休みが終わらなければいいなと思ったことがあった、あれを何倍にも強くしたときのような気持ちになった。 でもまた高校の3年間を繰り返したいとは思わなかった。輝かしい思い出はもうそれだけであたしの心を一杯にしてくれた。 古泉くんも、みくるちゃんも有希も、キョンもみんな掛け替えの無いあたしの友達。一緒に過ごした月日はあたしが忘れない限りいつでもあたしの中にある。だからもう一度繰り返す必要なんてない。あたしはもう満足だった。 別れ際、キョンの制服のボタンを一つ貰っておいてやった。どうせ誰にも欲しがられなかったあまり物でしょ、哀れだからあたしが貰ってあげるわと言って。キョンはぶつぶつ渋りながらも、制服のボタンをちぎってあたしに差し出した。 もうみんなと、キョンと会えないんだ。だから一生大切にするよ、キョンの第二ボタン。 それから月日は流れた。あたしはその間いろいろな事があったように思うが、実は悲しいほどにほとんど何もなかった。 卒業して大学に入ってから、あたしはすぐに大学での生活に物足りなさを覚えた。 何も面白いことなんてない。 新入生歓迎の合同コンパではたくさんの男が言い寄ってきたけど、どいつもこいつも判を押したみたいに同じ顔をしていた。男も女も、私の目には八百屋の店先に並んでるカボチャぐらいにしか映らなかった。 授業が退屈なのは高校までと一緒だけど、自由な時間が多いのがあたしにとってはかえって苦痛だった。どうせ一緒に遊ぶ友達なんていないからだ。 大学のサークルには全部仮入部してみたが、これも成果なし。どれもこれも普通すぎるくらい普通の人間が集っているだけだ。 なければ自分で作ればいい。そう思っても、その言葉を伝える相手すら今のあたしにはいなかった。こんなことなら、大学のランクを下げてでもキョンか古泉くんと同じ大学に行ってればよかったかもしれない。 そう、あたしにとって大学のネームバリューなんてどうでもいいことだった。別に将来出世してお金持ちになりたいわけでもないんだから。 あたしにとって大切なのは人生を楽しむことだったはず。それもただ娯楽に酔うだけの楽しみじゃない、もっともっと素敵な物を見つけて、この世界で誰もできないような愉快な体験をすることがあたしの目的だったはずだ。 なのになんで今あたしは一人でいるんだろう。これじゃあの頃と、高校に入ってSOS団を作るまでの一人ぼっちだった頃となにも変わらない。 高校でも結局宇宙人も未来人も超能力者も見つからなかった。 でも、あの3年間はそんなこと気にならなくなるくらいに楽しくて、毎日が輝いていた。 それはなぜ? 真っ暗だったあたしの世界に光を与えてくれたのは誰? 孤独な世界で一人立ち尽くしていたあたしに手を差し伸べてくれたのは一体誰? 気づけばあたしはまた一人ぼっちだった。 あたしは朝起きなくなった。起きたくなかったから。 大学にも行きたくなかった。ずっと一人でいたかった。 本も読まなくなってテレビも見なくなった。身の回りの全部に対して関心が持てなくなっていた。 3月、後期の授業が終わって留年の告知を受けたとき、もう大学は中退することにした。 家では部屋に閉じこもって、食事も母さんに部屋の前まで持って来させた。 なにやってんだろう。こんなの駄目だよ。はじめはそう思っていたが、やがて自分の事にすらあたしは関心を失っていた。 そこから先の数年間は毎日同じことの繰り返しだった。 起きては寝るの繰り返し。ネットの遊びを覚えてからは退屈しなくなったが、結局は同じこと、あたしは動物園のオリの中にいる動物と同じように、ただ毎日起きては部屋の中だけで動き回ってまた眠ることを繰り返していた。 ある日父さんが怒ってあたしに出て行けと怒鳴った。 あたしは言われた通りに、何も持たずに家を出た。 玄関の扉に向かって小声でごめんなさいと呟いたが当然返事は戻ってこなかった。 あてもなく街をぶらついた。 寒かった。寂しかった。辛かった。 もういっそ死のうかと思った時だった。あたしはその光景を見て最初夢を見ているんじゃないかと思った。もう頭がおかしくなって、幻覚を見てるんじゃないかと考えた。 キョンがいた。ちょっと身長が伸びてたけど、顔つきもしゃべり方もあの頃と変わらないままで、キョンがあたしに話しかけてきた。 そして、キョンはあたしと一緒に暮らしたいと言った。彼の優しさが身に染みて、あたしは思わず泣き叫びたいほどの気分になった。夢なら覚めないで欲しかった。 それからの生活はあたしにとって楽しいものになると思った。 だけど、実はそうじゃなかった。 辛かった。すごく苦しかった。 両親になら迷惑をかけるのも気にならなかった。怒鳴られて家を追い出されても構わないと思えた。 でもキョンの迷惑になることはあたしにとってこれ以上無く心苦しいことだった。 もしキョンがあたしを怒って、もうどうでもいいと放っておかれたらどうしようと考えた。それはあたしにとって最も恐ろしいことだった。そうなったらあたしはきっと生きていく気力すら無くしてしまっただろう。 何度も頑張ろうとした。何度も何度も、あたしの壊れた心に火を灯そうとした。早くキョンに迷惑をかけないで済むようにしようと思った。 だけど上手く行かなかった。部屋に引き篭もっている生活を楽しいと思ったことは一度もない。だけどそれ以上の事をする気力がどうしても湧いてこなかった。 でもキョンはそんなあたしを一度も怒ったりしなかった。あたしはキョンが眠った後、彼に向かって何度も頭を下げて感謝した。こんな優しい人、世界中探してもキョンだけだ。こんなにあたしを大切にしてくれる人なんてきっとどこにもいない。 部屋の掃除をしろと言われたときも、彼があたしのためを思って言ってくれているとわかった。だから頑張ろうと思った。頑張って、キョンを喜ばせたいと思った。 だけど、いざ片付けを始めようとしたとたんに体から力が抜けていった。信じられない、ただ床に落ちたゴミを掃除しようとしただけで、強烈な倦怠感と疲労に襲われて動けなくなってしまった。 何事に対しても気力が続かない、これがあたしの病気、以前両親に連れて行かれた病院でのカウンセリングで言われたことを思い出した。 『無気力疾患』そう呼ばれる状態だそうだ。あたしは今、心の燃料が全くゼロになって、何もすることが出来ない状態でいると医者から聞いた。その事を改めて思い知らされた。 あたしは泣いた。声を上げてわんわん泣いた。こんな、落ちてるゴミを拾ってゴミ箱に入れるという簡単な事すら満足にできないのがどうしようもなく情けなくて。 あたしが何も出来ずにいる間にもうキョンが帰宅する時間になっていた。必死の思いでなんとか部屋中の物を全て集めて見つからないように隠した。こんな子供みたいな手段で誤魔化せるわけないと知りながらもそれ以上のことがあたしには出来なかった。 もう殴られてもいいと思った。キョンにとことんまで怒られて、呆れられて、そして家を追い出されればいいやと思っていた。こんなあたしに生きてる価値なんてないと理解していたから。キョンにも見捨てられていいと思った。 そうなったらもうあたしがこの世界で生きていく理由なんてない、だからひっそり誰にも見つからないように死んでしまおうと決めていた。 だけどキョンはあたしを許してくれた。あたしに対して怒る気持ちが無いわけじゃなかったんだと思う。それでもキョンはあたしに手を上げることも、出て行けと罵ることもしなかった。 それからもキョンはあたしのために色々なことをしてくれた。あたしは彼のおかげで変われた。救われた。もう全く役に立たなくなって、捨ててしまうしかないと誰もが思うだろう壊れたあたしを、キョンは拾いあげてぴかぴかに磨いて修理してくれた。 いくら言葉を尽くしてもこの恩を伝えることはできないと思う。あたしのキョンへの思いを伝えようとしたら愛しているという言葉すら軽すぎるほどだった。 告白しようと思っていた。 こっそり仕事を探していた。それが見つかって働けるようになったら初めての給料でキョンにプレゼントを買って、好きだって、ずっと一緒にいたいって伝えようと思っていた。 そんなある日、両親が訪ねてきた。 あたしを連れ戻しに来たと言った。当然あたしはそんなのに聞く耳を持つつもりなんてさらさらなかった。 あたしは今の生活に満足している。キョンが帰れというならいざ知らず、父さんと母さんがなんと言おうと関係ない。絶対に帰らないつもりでいた。 キョンだってきっとあたしとの生活をまんざらでもないと思っているだろうとあたしは感じていた。あたしは迷惑の掛けっぱなしだが、それも最近ではだいぶキョンのために色々なことが出来るようになってきた。 だからキョンさえ「いいよ」と言ってくれるなら、あたしはいつまでもずっと一緒にいたいと思っていた。 でもキョンはあたしを両親の元に引き渡すと言った。あたしは愕然とした。世界が足元から崩れていくような感覚があった。 キョンはあたしといて楽しくなかったの? あたしはずっとキョンと一緒にいたかった。でもキョンはそう思ってなかったの? でもそれも当たり前だ。あたしがキョンにしてることなんて、生活の全てをまかせきりにしてキョンに負担と迷惑をかけることだけだった。 キョンもひょっとしてずっと我慢してたのかもしれない。別にあたしのことをどうも思ってなくて、本当にこれでようやく解放されると思っていたのかもしれない。 あたしは大人しく両親に連れられて家に帰った。久しぶりに見たあたしの部屋はきれいに片付けられていた。でも、あたしにはここが自分の家とは思えなかった。あたしの帰る場所はもうキョンの元だけだと思っていたのに。 でもそう思っていたのはあたしだけ。キョンはあたしに家に帰ったほうがいいと言った。 元の生活に戻ってからは全てが順調だった。 会社に入った時は、中途採用ということで紹介され、その日にあたしのための歓迎会まで開かれた。 大学生だった頃、朝起きて大学に行くことが苦痛でしょうがなかったのに、今あたしは普通に早起きして出勤していた。 職場の人たちもみんないい人ばかりだった。働いてお金をもらえることにはとても充実感を感じられたし誇りに思えた。 だけど、全然幸せじゃなかった。 今だからわかる。人って絶対に一人では生きていけない生き物なんだ。 野生のウサギは一匹でもたくましく生きていけるが、人に飼われてかわいがられたウサギは、ある日いきなり一匹だけで放置されると寂しくて死んでしまう。 あたしもそう。中学生のとき、一人で尖がってたときは孤独なんて全然平気だったけど、人のぬくもりを覚えてしまったから、もう一人ぼっちの孤独には耐えられないんだ。 たとえこうやって働いてお金を稼いで、色んな人からよくしてもらっても辛かった。もう一度あの頃に、無力なあたしだった頃に逆戻りしても、またキョンと一緒にいたいと思った。 そうだ。それがいいよ。全てうっちゃって、会社も辞めて、家を飛び出して、またキョンのところに戻ろう。きっと優しいキョンはまた暖かくあたしを迎えてくれる。 ねえ? いいよねキョン。あたしキョンのことが好きなの。もう一人ぼっちで生きていくのはいやなの………… 『俺はお断りだ。なんでまたお前の世話をしてやらにゃならんのだ面倒臭い。もうニートなハルヒの世話をするのは懲り懲りなんだよ』 キョンの声が聞こえた気がした。 そんなひどいことをキョンがあたしに対して言ったことは一度もない。でも内心はずっとそう思っていたのかもしれない。 キョンはあたしに言った、実家へ帰るべきだと。つまりもう一緒にいたくはない、と。 本当はすごく迷惑してたんだ、あたしが気づかなかっただけで、キョンはあんな生活ちっとも楽しくなかったんだ。 じゃなかったら引き止めてくれたよね。でもそうじゃなかった。キョンはあたしを手放した。あたしはキョンがいなくちゃ生きていけない、けどキョンにとってあたしは必要なかった。 気づいたら部屋に入ってきた母さんが金切り声のような悲鳴を上げていた。あれ? なんであたしの腕からこんなに血が出てるんだろう? どうしてあたしは右手にカッターナイフなんて握ってるんだろう? なんでもいいか。だってもう生きてたって辛いだけだもん。みんなに迷惑かけるだけだもん。 もっと早くこうしてればよかったのかな。 キョンもあたしの事なんて早く忘れて、いい女の子を見つけて幸せになってね。 あたしの意識はそこで途切れた。 俺の聞き間違いでなければ、電話口から響いたハルヒの母親の言葉は確かにこう聞こえた。『ハルヒが自殺した』と。 公衆電話から掛けているようだった。俺が落ち着いてください、何があったのか詳しく話してくださいと言うと、母親はひどく取り乱してまた泣き出してしまった。 ぶつりと電話が切れた。俺はどうしていいかわからなかった。 とりあえずハルヒの家に掛けてみたが誰も出ない。 受話器を置いてしばらくその場で立ち尽くしていると、また電話が掛かってきた。すぐに出た。電話口から聞こえてきた声はハルヒの父親のものだった。 「久しぶりだね、妻はだいぶ混乱しているようだ…………まあ私もそうだが……まさかこんなことになるなんて思ってもみなかった…………」 「ハルヒはどうしたんです!? その……自殺したと、聞いたんですが…………」 「医者の話では命に別状は無いらしい。部屋で手首を切って血を流しているハルヒを妻が見つけたんだ、すぐに病院に連れて行った、今は眠っている。妻は腕から血を流すハルヒを見たショックでだいぶ錯乱しているようだ」 ハルヒは生きている。それを聞いて俺は腹に溜まった息を吐き出した。 だがよかったとは言えないだろう、ハルヒが手首を切って自殺しようとしたという話だ。 「一体……何があったんです……?」 「…………わからない。私には何もわからない。ハルヒは会社に勤めるようになって、全てが順調だったのに……。昨日だってハルヒは朝早くに働きに出て夕方に普通に帰ってきたんだ……なのになぜ…………?」 「とにかく俺も今すぐそっちに向かいます。ハルヒがいる病院は市立病院でいいんですね?」 父親は「ああ」と言った、それだけ聞いて俺は電話を切った。そして服も着替えずに家を飛び出して駅に向かった。新幹線に乗れば今日中には向こうに到着できるだろう。 その時、俺がどうしてハルヒのいるところに行こうと思ったのかはよくわからない。ただ、俺が行かないといけない気がした。 病院に着いたときにはもう夜も遅かった、その日はもう面会時間を過ぎていたが、身内だと言って入れてもらった。 個室のベッドに横になったハルヒは腕に軽く包帯を巻かれているだけだった。傍らにはハルヒの両親もいた。ハルヒは仰向けになっているが眠ってはいないようだった。 「ほらハルヒ……、キョンくんが来てくれたわよ……」 「……………………なんの用?」 ハルヒは天井を見たまま口だけ動かして言った。 とりあえず大事ではないようでよかった。自殺未遂の原因も今はどうでもいい。ただハルヒが無事だったことが嬉しい。 「あたしの事を聞いてわざわざ向こうから来てくれたの? ご苦労なことね……」 「当たり前だろ。お前が怪我したって聞いて家でのんびりしてられるか」 そう、当たり前の事だ。電話してやれば古泉や長門も朝比奈さんもすっ飛んで来るに違いない。 「…………大きなお世話よ……」 ハルヒはぷいっと寝返りを打つようにして、俺に背中を向けた。 「ちょっとハルヒそんな言い方……!」 「キョン、あんたにとってあたしって何なわけ? 別に家族でもなんでもない、高校の同級生でただの友達ってだけでしょ?」 「そ、そりゃあ……そうだが…………」 違う。そうじゃないだろう俺。ハルヒは俺にとって特別な存在だ。決してただのお友達だとかいう関係じゃなかったはずだ。 「あんたにも色々迷惑かけたわね、もういいから、帰ってよ。あたしの事なんてほっといて…………」 俺は大人しく病室を後にした。今日はハルヒも精神的に参ってるんだろう。明日また出直そう。今日は実家の方に泊まることにするかな、最近親と妹にも会ってなかったからな。 そう思って病院を出ようとした時だった。何もないはずの場所で何かにぶつかって俺は足を止めた。 「うぷっ……」 なんだこりゃ? 病院の出口には見えない透明の柔らかい壁みたいなものがあった。 振り向いてカウンターを見ると受付の人がそこにいた、ただし眠っている。さっきまで今日の診察に関係したものと思われる書類を眺めていた受付係の人は机に突っ伏すようにして寝息を立てていた。 よく見ると、その奥には床に転がって眠っている看護師の姿もあった。どうして? 手術用の吸引麻酔がガス漏れでも起こしたのか? まさか……。いや、まさかじゃない、間違いなく原因はハルヒだ。俺は走ってさっきまでいたハルヒの部屋へと戻った。 しかし、そこにハルヒの姿はなかった。いるのは椅子に座ったまま目を閉じて眠っているハルヒの両親だけだ。 「どこに行ったんだハルヒ……」 心当たりはあった、思いつきたくも無かったが……。ハルヒは自ら命を絶とうとしている。それもきっと突発的な理由じゃあなく、本当にどうしようもなく死にたいと思っていたんだ。 だからあいつはきっとまた死のうとしている。だったら向かう先は大体見当が付く。屋上だ。 俺は廊下を思いっきり走った。病院内では走らないで下さいとの立て札が見えたが無視した。どうせみんな眠っちまって起きないんだから。 エレベーターが動いていた。それも一直線に上へ上へと進んでいる。乗っているのはハルヒで間違いないだろう。俺は階段を使って上がることにした。 1段抜かしで階段を駆け上がりながら俺は思った。なんで俺だけ眠らされていないんだ? 他の人たちはみんな寝ていた。それはハルヒが自分のすることを邪魔されたくないと思ったからだろう。 なら俺は? なんで俺だけをハルヒは無意識のうちに邪魔者の中から除外していたんだ? さっき部屋で会ったときも、あれほど邪険に扱って、さっさと帰れと文句まで言っていた俺をなぜ? そんなの決まってる。ハルヒはきっと本当は俺に帰ってほしくなんかなかったんだ。そして、本当は死にたくもないんだ。俺に止めてほしいと、助けてほしいと願っているんだ。 毎日デスクワークばかりで運動不足だった俺の体が屋上階に辿り着いたときには、ハルヒの乗ったエレベーターはとっくに屋上へと着いた後だった。 まだ手遅れじゃないはずだ。外への扉を開けたとき、ひんやりとした空気が流れ込んできた。空には月も星も見えない、その真っ黒な空の下、安全用に張られたフェンスの向こう側にハルヒの姿があった。 「ハルヒ!!」 俺が声を掛けると、ハルヒは振り向いて俺を見た。 「なによ……まだいたの?」 半分だけ開いた気力の感じられない目を向けて、小さな声でハルヒが言った。 「ハルヒ……聞いてくれ。俺はお前が好きだ、本当はずっと一緒にいたかった。だから死ぬな。また一緒に暮らそう」 「…………キョン、ありがとう。でも無理しなくていいよ。今、あたしが死にそうだから、それを止めたくて言ってるだけなんでしょ?」 ハルヒは目に涙を浮かべて、自嘲するようにして言った。 そう思うのも無理はない。だが本心から思っていたことだ。俺はハルヒが好きで、ずっと一緒にいたいと思っていた。 今のハルヒは何を言っても聞く耳を持ってくれないだろう。だから、俺は言葉じゃなくて別の方法でハルヒに俺の気持ちをわからせることを選んだ。 「……っ!? ちょっとキョン! あんた何してんの危ないわよ!!」 俺はハルヒの立っている場所から離れたところのフェンスを乗り越えて外側の縁に足をかけた。 下を見ると吸い込まれそうになった。滅茶苦茶高い。落ちたら間違いなく即死だろう。たとえすぐ目の前が病院でも関係ないくらいの大怪我をするに違いない。 そう、神様が奇跡でも起こしてくれない限り。 「ハルヒ、俺はお前を愛してる。その証拠としてここから飛び降りてやる」 「はあっ!? 馬鹿言ってんじゃないわよキョン! 昔のアホなドラマの見すぎなんじゃないの!? なんであんたが死ななきゃいけないのよ!!」 大丈夫、多分助かる。ハルヒが本当に俺に死んでほしくないと願っているなら、絶対に死なないはずなんだ。 とはいえ、本能的な恐怖は拭い去れない。足元に広がる光景はあまりに説得力を持って俺に死の予感を訴えかけてきた。勝手に足がガタガタ震えているのがわかった。 「ね、念のため聞いておくが、ハルヒも俺の事嫌いじゃないよな? 好きとまでは行かなくても、死んでほしいと思うほど嫌っちゃいないよな!?」 「な、なに言ってんのよ……!? そりゃあ、あたしだって……あたしだってあんたのこと好き! 大好きよ! 本当はずっと一緒にいたいって思ってるわよ!! でも……それじゃあんたが迷惑するだろうと思って…………!」 「そりゃあ嬉しいな。だけど、ひょっとして今俺が死にそうだから、無理して嘘ついてるんじゃないだろうな?」 「なに言ってんのよバカ! 本気よ! あたしはあんたとずっと一緒にいたいって思ってたのよ!!」 「だったらそこで見てろ! もしお前が本当にそう思ってるなら、俺は助かるはずなんだから!!」 こんなことしてなんになる? しかし滅多にありゃしないぜ、お互いがお互いを本当に想っているかを確かられることなんて。俺は覚悟を決めてロープ無しバンジージャンプを決行しようとした。 だがその時ハルヒの様子が変わった。ハルヒは俺の頭がおかしくなったことを嘆く意味か、それとも本気で俺のことを心配してか、ついに声をあげて泣き出してしまった。 「う……うええ、ひぐっ、わかったわよ。あたし信じる、キョンのこと信じるから、死なないで……お願い…………」 「は、ハルヒ……」 ハルヒは金網を掴んだまま、その場に泣き崩れた。 「す、すまないハルヒ……その、少し悪ノリが過ぎたかもしれん」 考えてみればハルヒは俺が落ちたら当然に死ぬと思っているんだ、そりゃあ泣くだろう。俺の安全がハルヒの力によって保障されている(かもしれない)ことをハルヒは知らないんだから。 「バカ……本当にバカ。死んじゃったらどうにもならないじゃない……このバカキョン……」 ハルヒ、今まで飛び降りようとしていた奴の台詞じゃないぞそれ。 俺は慎重にフェンスをよじ登って内側に戻った。ハルヒも同じ様にして戻ってきたが、こっちを見るなりいきなりダッシュで向かってきて、俺に体がくの字に曲がるほどの強烈なボディーブローをかましてくれた。 「うごっ!?」 「それはあたしを心配させて泣かせた分の罰よ! ドロップキックじゃないだけ有り難く思いなさい!」 今までのしおらしい態度は全部フェイントかよ、せめて平手打ちくらいにしておいてほしかったな。 そう思って顔を上げると、そこには涙を浮かべて真っ赤になったハルヒの顔があった。 「でも……嬉しかったわ。……だから、これはその分のご褒美よ…………」 そう言って、ハルヒは俺に顔を近づけた。 『ベタ』 「平べったい」が語源、誰もが予想できる展開やオチを指す。「ベタな話」「ベタなギャグ」など、お約束とも言われる。まあ具体的には今俺がやってることだ。 昔、ハルヒと共に迷い込んだ灰色世界での事を思い出した。しかし閉じた目を再び開いたときの俺の視界に映ったのは、夢オチを知らせる自分の部屋の天井ではなく、頬を赤らめてこっちを見るハルヒの顔だった。 それからの事を端的にまとめて話そう。 ハルヒは会社を辞めた。会社側としてはハルヒの仕事の能力を高く評価していたから、引っ越してもそこから近い支社にいてほしいと要求したとの話だった。 だがハルヒは自分の意思で退社することにした。給料は一年目にして俺よりも遥かに高額だったのに勿体無い。ハルヒがいらんならそのポストを俺によこせと思ったほどだった。 そしてハルヒはまた無職となって、俺と二人で暮らすようになった。 まあただ今のハルヒは世間的にニートと呼ばれる部類の人間ではなくなった。とあるところに永久就職することになったからだ。もちろんその職場に定年退職なんてない。死ぬまで一緒にいること、それが俺とハルヒの共通の仕事になった。 そういうわけで当初の目的とは全く違った形ではあるが、俺のニートハルヒ更正プログラムはこうして終わりを告げたのだった。 完
https://w.atwiki.jp/kaupaneetman/
^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^; 2ちゃんねるネトゲ実況板(ネ実)に巣食う ^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^; 伝説級の嘘つき粘着チンカスニートである ^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^; カウパニートマンのテンプレサイトです(笑) ^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^;^^; カウパニートマン(別名コミケマン)とは? 「カンパニーソードの性能高すぎ!修正汁!!」をネタにナイト弱体、削除を必死に叫んでいたキチガイ。 その後も色々なネタでナイト粘着するがことごとく論破され泣きながら逃げ帰る。 この特定の人物がカウパニートマンな。 元はカンパニーマンだったが、カンパニー+ニート(NEET)でカンパニートマンになった。 その後「コミケの常連」だったのがバレた為、別名としてコミケマンとも呼ばれている。 更に現在は先走り早漏野朗な為、「カウパニートマン」になった。 戦士、シーフ、侍、詩人を擁護し、ナイト、暗黒、モンクなどを30IDで自演叩き粘着するのも特徴である。 詳細はテンプレを参照のこと。 ちなみに彼の2ch荒らし累計時間は驚きの 1 0 0 0 0 時間オーバー(2005.12月に達成w) 【約3年に渡りナイト等に粘着(1日10時間 x 1000日以上 = 10000時間以上】 これがカウパニートマン(別名コミケマン) ↑←テンプレメニュー ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ チンカスカウパーに逝って欲しい人の累計は現時点で - 人です(爆) ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 現在のネ実本スレ 【なとり】カウパニートマン 10400時間突破【教育】 http //live19.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1141127635/ ^^;
https://w.atwiki.jp/nankuse/pages/37.html
漫画・アニメ DVD MP3ダウンロード TVゲーム 家電&カメラ おもちゃ スポーツ ヘルス&ビューティー 食品&飲料 パソコン・周辺機器 イライラして気分が優れない時は・・・セントジョーンズワートがおすすめ 運動不足じゃない?運動しようぜ! 読書しようぜ!ニート関係の本 引きこもり関係の本 http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004XFS66S/rentier210-22/ 名前 コメント - - -