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●第10回『英雄と竜 01』 まとめ 1章 塔にて 1-1:ガイウスの再誕 ガイウス、エランとして再誕 選定者ヨハネの問答 ヨハネ「死の対極とは?」 ガイウス「誕生では?」 ヨハネ「死の対極は物質だ、われらエランは、死と物質の間にある、生の往復を繰り返す」 #いま一つ、エランと化した実感が湧かないが、まぁ、後100年もすれば実感も湧くのでは? #100年生きる僥倖に恵まれたとしてだが。 1-2:ゼゼとヨブ ガイウスの報告 ゼゼ「また会おう」 ヨブ「・・・」特に何事もなく沈黙 1-3 塔にて ガイウス帰還 ロボ(ごめん、固有名詞度忘れ)が茶菓子を持ってくる。 談笑 ヨフィウスの印象が変わった? →ルーエの真意看破は、失敗 さて、では、いよいよ全員揃ったということで、行きますか。 現在解放されている扉は D,F,Z 何処から? Dへ。 2章 異界:D 2-1 Dへの扉を抜けると、そこは草原でした。 草原の真ん中にドアだけ状態。 そして、すぐ目の前に現れるオーカージェリー! なんで、草原で知識<ダンジョン探検>なクリーチャー? と訝しがりながら掃討。 ・死体は消える。 ・お宝は残る。 ・経験点は入らない。 ・・・なに? 周囲を見渡すと 北西に森 南東に海?川? 西から南にかけては草原 北東に山 大型化してヨフィウスを持ち上げて遠望 北東に城か砦からしきものあり。 まずは人間に会おうと移動開始 2-2城にて 城につくと、勤続30年を軽く超える腰の曲がった門番が 中に入って、王に謁見できるらしい。 王(なんたら16世らしい) 「このアレフガルド全土が竜王に掌握されて30年、多くのロトの勇者が、かの竜王の顎に云々」 あーーーー、 D -Qかぁ!! ・どうやら、竜王の復活から30年、誰も竜王に勝てていない様子。 ・現在ではすっかり農耕とかはモンスターの圧力で滅んで、クリエイト・フード ウォーターなどの呪文に頼ったりで糊口をしのいでいる模様。 ・ローラ姫も、30年囚われっぱなしw とりあえず、120ゴールド(not gp)もらって、ラダトームの町へ ラダトームの町も ・基本的に食料はクリエイト・フード ウォーター頼り ・結果、神官が重要になりすぎて、良くない兆候 ・呪いの除去とか、なんかそういうサービスも受けられるらしいが、神官のレベルは低めの様子(謎だ ・子どもの姿はない 2-3アレフガルドを旅する この段階で、いろいろ解放 ・ランダム・エンカウンター率30%/1時間 ・敵は経験点にはならないが、お宝はおとす、例えMMで宝:なしでも。(DQだからね!) ・敵にはポップアップ出現、とりあえず名前は分かる。 ランダムお宝はDMG準拠 アダマンティン製ライトメイス+1,マイティ・クリーヴィング アベレーション・ベイン とかいう、謎なものも出現 ランダムの恐ろしさ。 PLにランダムエンカウンターを出すのが得意な人間が約半数いるのでいろいろ遭遇orz スライム:オーカージェリー スライム・ベス:ゼラチナス・キューブ ゴースト:ゴースト ドラキー:ハーフブラックドラゴン・テンプレート付、スタージ メイジドラキー:ハーフレッドドラゴン・テンプレート付、スタージ まほうつかい:5レベルウィザード?(力術師?) メーダ:スケルトン ・・・この世界は、1レベルキャラクターが2レベルになるのにはものすごい幸運が必要ですね。 というか、ドラキー良くない。 HP10点前後なのに、8d6のブレスをはいてくるよ。 ドラキー3体にブレスを吐かれると、24d6 いや、こちらは5レベルなのですが、何か?orz なんだかんだでうろついて、ガライとマイラを巡る。 その間に、なんだか、PLが興に乗ってしまって情報収集とか全然していなかったのだが、散発的に情報が集まる。 曰く ・虹の橋は既にかかっている ・ローラ姫は、やはり囚われ中!!?? ・・・とりあえず、リムルダールに行こうという話に。 2-4急転 海底洞くつの途中で、姫を救出するのだという話に、いつの間にかなる。 いや、準備が足りないと思うのだが・・・。 とりあえず、そういう話になる。 正面から ハーフ・レッド・ドラゴン・テンプレート付グリーンドラゴン(いや、確かにDQのドラゴンは緑色なのに火のブレス吐くけどw)が現れる。
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前ページ次ページキセキのジカン デジャビュ【名|(フランス語)deja-vu】 一度も経験したことがないのに、すでにどこかで経験したことがあるように感じること。(Yahoo辞書より抜粋) “気絶→倒れこむ→救出される” の流れを短時間で二度も味わった俺、もしかしてラッキーなんじゃ!?「って、デジャブじゃねー! 実際倒れたんだよ!!」『え!? ど、どしたの?』「あっ、いや……何でも……」 何か考え込んでいるうちに、知らず知らず声が出てしまっていたようだ。 頭の中がどうかしてしまっている。 思考回路がいつも以上に壊れているのかも…… あ、そうそう。 俺は気絶した後、再び森を通った人に助けられた。 そして今はヨスガシティの自宅にいる。 一日に二回も気絶したのは初めてだ。 いや、気絶したのすら初めてかもしれない。 うーん、やっぱり自宅は心が落ち着く。 見慣れている風景だが、だからこそ感じるものがあるのだ。 研究所で徹夜をしていると、自宅のあたたかさ、そしてありがたみが良く分かる。 ただ一つ、見慣れて無いものがあるというなら、それは確実にコイツだ。『ふーん……変なの』『ねぇクラム! そんなことより何かして遊ぼうよー』 俺の思考回路破壊要員、“緑色”だ。「……あのさあ、一つ聞いていいか?」 俺はずっと……といっても3時間くらいだろうか。 気になっていたことを聞いてみることにした。 『何?』と、俺の頭の中だけで緑色の声がする。 他から見れば、俺が言っている事はただの独り言だ。 外出するときは気をつけなくちゃなぁ。「まず1つ、お前は何者なんだ?」『えー、言ったでしょ、オレはリーフィアのリーブだって。 もう忘れちゃったの?』「――……」 どうも絡みにくい。 別に忘れたわけじゃなく、もっと詳しい事を聞きたかったんだが…… もっと具体的な質問じゃないと駄目らしい。 俺は小さいソファから立ち上がり、冷蔵庫に向かいながら言う。「……じゃあ、お前は何でそこにいるんだ?」『オレがここにいるわけ? ……うーん、“夢を叶えたかったから”とでも言っておく』 緑色は少し考えてからそう言った。「夢?」『そ。 オレさ、人間になりたかったんだよね。 だから某機械を使ってここへ入り込んだってワケ。』 理由としては妥当だろうか。 ……いや、俺の感性が既に可笑しくなっていて、妥当と感じるだけなのだろうか。 キンキンに冷えたアクエ○アスを冷蔵庫から出し、少しだけ口に流し込む。「ふーん……そっか」『あれ? もっと聞いてくれないの?』 緑色はときたま構ってくれとばかりに俺に話しかけてくるが、俺は基本的に無視している。 頭の中でギャーギャー騒がれると五月蝿くて仕方が無いのだが、この3時間の間に慣れてしまったらしい。 人間は恐ろしいものだ。「ああ。悪いか?」『意地悪……』 しかし頭の中とはいえ、泣かれると困るので適度に相手をしないといけない。 まるで子守のようだ。 俺はこんなことやった事無いのに……『ところでさ、クラム』 俺がそろそろ寝ようかと思い出したころ、再び頭の中からお呼びがかかった。「何だ? もう寝たいんだが」 俺は腰に手を当ててダルそうに聞く。 いや、実際ダルい。『オレは一応クラムのポケモンだから、ボールから出せるんだよね。 ちょっとボール投げてみて?』 俺は手持ちポケモンというものは持っていない。 研究時に必要があれば課長からポケモンの貸し出しがあるため、特に困らなかったのだ。 子どものころも特にポケモンに憧れなかった。 だから今、自分の中にポケモンがいるという状況が理解できないのかもしれない。 初めて持ったポケモンが頭の中にいるだ何て、どこの誰が信じようか。「ボール? ……ああ、これか」 俺は言われたとおりにズボンに手を当てると、いつの間にかボールがセットされていた。 俺はアクエ○アスを机の上に置き、変わりにボールを持ってみる。 とりあえずトレーナーがやっているように真ん中のボタンを押し、投げてみた。「ほいっと」 すると、まばゆい光とともにボールが開き、頭の中にいた“緑色”が消えて目からの視覚情報として体に入り込んだ。『いやー、やっぱ外は気持ちいいねー!』「……!? お前、ポケモンなのに喋れるのか?」 出てきた緑色の声は、耳からの聴覚情報として入り込む。 頭の中にいたときはテレパシーか何かと思っていたが、コイツは外へ出ても日本語を話している。 ポケモンといえば独特の鳴き声を持つものだったはずだが……?『うん! でも、この声はクラムにしか聞こえないよ。 他の人にはリーフィアが鳴いているように聞こえてるはずだから』「へぇー……」『……どうかした?』「いや」 今の俺には、ポケモンという“モノ”を持った喜びというのか、ポケモン持った事に対しての責任感が全くと言っていいほどなかった。 なんなら今ここで逃がしてやってもいい。 それくらいのことも考えていた。 ……それなのに、何故だろうか。 自分でも分からない何かが、俺をひき止めていた。 目の前にいる緑色の“物体”が、何故だか尊い存在に見えた。 ページの先頭へ戻る
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キャラリーチ 最弱SP。基本的にはアンアンスロット発生・復活発展に期待。 リーチ中、エンブレム役物完成でバトルリーチ発展も。 ミントリーチ カットイン:緑<赤 アーニャリーチ カットイン:緑<赤 リナリーチ カットイン:緑<赤
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10月に予定されていますオールスターラリーの情報が入ってまいりました。 被災地での開催ということもあり、主催者の皆さんやJMRC東北の皆さんは、一丸となって頑張っておられますので是非とも参加してみたい方は、ご連絡ください。 なお、今回JMRC東北さんのご好意により、ラリー保険に変わりJMRC東北見舞金制度が利用できますので、入会金と併せて6000円で済みますので是非ご利用ください。 【ラリー概要】 JMRC第6回オールスターラリーin東北 オールスターに参加した選手を対象に以下の特別賞を検討中 ★ダンロップタイヤの賞品 「本数は検討中」 ★地区対抗戦下記各部門の優勝者に賞金5万円 ●2駆部門(3000CC以下の4WDを含む) ●4駆部門(3001CC以上の4WDのみ) ★翌年の全日本全日本出場の参加費を半額に減免「予定」 ☆ダンロップタイヤサービス ☆ヘルプサービス「ケータリングと荷物「バック」の運搬などの軽いサービスの実施 ◎SSトータル 44Km 7本 = 8k,5kのmix 【98%ダート】 以上 掲載元 http //car2.cmbc.jp/~dscc-a/?p=75
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『剛力珠について』 剛力珠 攻撃+3 達人+2 底力+2 スロット○ 剛力珠は"マイギャラリー"のギャラリー大会の賞品です。 ギャラリー大会にて6万点以上8万点未満取ることにより 60000~79999点賞品 剛体珠x1 獄炎珠x1 水鬼珠x1 剛体珠x1 永氷珠x1 獄炎珠x1 剛力珠x1 水鬼珠x1 雷神珠x1 剛力珠x1 永氷珠x1 龍王珠x1 上記の組み合わせからランダムで獲得することができます。 ~剛力珠を獲得するための下準備~ ・陳列レベルを上げる 陳列レベルは★1~5あり、効率よく剛力珠を集めるためには 陳列レベルを★4までにあげる必要があります。 陳列レベルは家具を購入することにより手に入るスタンプにより上げる事ができ、 ・HLコースならば素材購入"3000z"で1つ ・EXコースに入っている場合は素材購入"2000z"で1つ 入手することができます。 注・ゼニー購入ではスタンプは溜まりません>< 陳列レベルをあげるのに必要なスタンプは ★1 30個 ★2 30個 ★3 50個 ★4 50個 合計 160個 つまりは・・・ HLコース=48万z EXコース=32万z 分の素材購入必要となります。 大会審査にもスタンプが3個必要になるので 少し余裕を持って貯めておくといいでしょう。 以上の準備を整えたら いざ剛力集めに! 60000点家具テンプレ つぼみのランプ[青] 3360z x9 ★4 つぼみのランプ[桃] 3360z x1 ★2 果物籠[小] 600z(素材購入) x9 ★2 果物籠[大] 800z(素材購入) x1 ★2 白の食器セット 2520z x10 ★4 合計金額 65000z 果物籠【小】【大】は素材購入がオススメです。 必要素材は・・・ 果物篭【小】・・・カラの実x5 火薬草x1 果物篭【大】・・・カラの実x10 ネムリ草x2 素材購入に限りスタンプは溜まるので丁度いいかと思います。 それ以外はゼニー購入でそろえちゃいましょう。 上記の家具を購入後、ギャラリーに配置しレイアウト登録 をしておきましょう レイアウト登録をすることにより、大会審査後 家具がギャラリーより無くなった場合でも ギャラリー倉庫にレイアウトで使用される家具が収納されてる場合にのみ レイアウト呼び出しにより登録時の家具の配置に自動で並べることができます。 ギャラリー倉庫に家具が無い場合は呼び出すことができないので注意してください。 なので連続でギャラリーを回す場合は、倉庫に3セット分 家具がストックできるので 3セット購入⇒ 2回大会審査⇒ 2セット購入⇒ 2回大会審査⇒以降ループ でいくと1セット残しつつ早く回せるかと思います。 ・配置運について 配置運はプレイヤーのHR・性別で分かれており 現在のHR・性別にあった配置運を見るようにしましょう。 配置運が影響するものは 家具の設置位置 家具の色 家具の種類 家具のタイプ・シリーズ 同じ家具の設置数 などが影響してきます。 詳しいことはwebで!と言いたい所ですが 今回 剛力集めにつかう60000点テンプレでは アンラッキー・超アンラッキーだけ気を付けていればいいので 他の配置運ボーナスは無視してもらって構いません。 大体、家具の移動などで回避できることが多いですが 最悪、何も設置しない状態で大会に通してしまえば配置運を変えることができます。 今日はここまでっふっふ~♪
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キズナのキセキ ACT1-28「すべてがつながるとき」 ◆ 形勢は逆転していた。 マグダレーナが攻め、ミスティが下がる。 マグダレーナが切り札と言うだけあって、長剣ソリッドスネークは尋常でない破壊力を秘めていた。 「シャアアアアァァッ!!」 しわがれ声で放たれる気合いは、まるでガラガラヘビの威嚇音のようだ。 振るわれた長剣が蛇のようにうねり、ミスティに襲いかかる。 「くっ……!」 エアロヴァジュラを立て、受け流すように防御する。 耳障りな音を立てて迫るソリッドスネーク。刀身をいくつもの刃に分裂させ、次々にエアロヴァジュラと接触する。 なんとか防ぎきった。 ほっとするのも束の間、ミスティはぞっとする。 手にした刀は、ガタガタに刃こぼれしていた。これでは刀として斬る用をなさない。 「……なんてこと」 刃の強度が違うのだ。エアロヴァジュラはソリッドスネークの刃に負けてしまっている。 防戦に回っては不利だ。 「……ならばっ!」 ミスティはボロボロの刀を振り上げ疾走する。 攻めに出て、形勢を取り戻す。刃こぼれしていてもまだ使える。斬るのではなく、叩きつける。 ミスティは一気にマグダレーナの間合いに踏み込んだ。 しかし。 「……っ!!」 またしても耳障りな音と共に、ミスティの視界をソリッドスネークの蛇腹が横切った。 落ち着きを払ったマグダレーナによる操作で、ソリッドスネークは彼女を取り巻くように動いている。 まるで刃の結界。三六○度、隙はない。 「おおぉっ!!」 それでもミスティは、力任せにエアロヴァジュラを振り下ろした。 ソリッドスネークが宙を走りながら、その一撃を受け止める。 逆に、流れる連結刃がその一刀を次々と襲う。 ついにエアロヴァジュラが粉々に砕け散った。 「……くそっ!」 素早く間合いを取りながら、手に残った柄をマグダレーナに投げつける。 しかし、それもソリッドスネークの餌食になった。空中で粉砕され、マグダレーナに届くことはない。 その様子を睨みながら、ミスティはソリッドスネークの間合いの外へ退いた。 左の副腕にマウントされていた予備のエアロヴァジュラを抜き取る。 だが、この予備の刀もどれほどに役に立つものか。 あのソリッドスネークという武器はやっかいだ。 攻撃には縦横自在の動きで圧倒してくる。連なる刃による連続攻撃をはまるでチェーンソーだ。迂闊な防御は役に立たない。 防御にも力を発揮している。マグダレーナを取り巻くように動いて、近寄らせない。迂闊に近寄れば、なます切りになるだろう。まさに攻防一体の防御陣だ。 ソリッドスネークの動きは武器の域を越えて、まるで生き物のように思える。意志を持った生き物のように。 「……まさか……」 ◆ 「なにあれ……まるで生きてるみたい……」 涼子の感想は、奇しくもミスティと一致していた。 蛇腹剣・ソリッドスネークは、まるで意志を持つ蛇のごとく、ミスティを攻め、マグダレーナを守る。 マグダレーナの操作は超絶と言えよう。対峙した状態でも、ソリッドスネークの剣先は、ミスティを威嚇しているように見える。 まるで獲物に飛びかからんとする蛇の様相。 「……まさか……!」 美緒は思わず声を上げていた。 「まさか、ソリッドスネークも……あれも神姫……!?」 「……っ!」 その場にいた全員が息を飲む。 考えられないことではない。いや、その可能性の方が高い。 あれほどに意志を持った動きをするマグダレーナの武器ならば……『マルチオーダー』の支配下にあると考える方が自然だ。 だとすれば、マグダレーナは特殊スキルの一つを取り戻したことになる。 そして、ミスティは二人の神姫を相手にしているのと同じだった。 ソリッドスネークの動きはマグダレーナの操作ではない。ソリッドスネークという神姫の意志だというならば、あれほどに意志の宿った動きにも納得がいく。 対するミスティは、この短い間に圧倒的な劣勢に追いつめられていた。 「勝てるのかよ、ミスティ……」 弱気な言葉を口にしながら、有紀はそっとチームリーダーの顔を見た。 このバトルでミスティの有利を作り続けたその男。 遠野貴樹は無言のまま、戦況を睨み続けている。 ◆ これまでの鬱憤を晴らすかのように、マグダレーナが攻めに出る。 ミスティは焦燥にかられながら、回避するので精一杯の状況だった。 ミスティの武装はすでにボロボロだ。 背面にあったアサルトカービンもすでになく、二本目のエアロヴァジュラも刃こぼれでガラクタ同然。 人工ダイヤの爪はさすがに健在だった。だが、蛇腹剣の一撃をはじいた後、爪を装備した副腕の指は軸が歪み、まともに動かなくなっていた。 装甲にはすでに無数の傷が付けられている。両足の装備が健在で、いまだに滑走していられるのは僥倖という他はない。 あるいは、マグダレーナが意図的に脚に攻撃していないだけかも知れない。奴は「楽には殺さない」と宣言している。 市販品の装備をいくらカスタマイズしても、破壊に特化した特別製の装備に対しては、これが限界だ。 攻撃を捌くのも、いいところあと二回が限度。その前に攻撃にまわり、マグダレーナを倒さなくては、そもそも攻撃の手段を失ってしまう。 しかし、ソリッドスネークを用いた攻勢防御に隙はない。 無理に踏む込めば、ミキサーに飛び込むがごとく、粉砕されるのがオチだ。 「どうすりゃいいってのよ……」 思わず転がり出る弱気。 その逡巡こそ、隙だった。 「……しまった!」 鋼の蛇が襲い来る。 這っていた地面から一息に跳びかかってくる。 反射的に前に出した左の副腕は防御の態勢。 だが遅い。超硬度を誇るソリッドスネークに対し、市販品程度の装甲では防御にならない。左副腕は絶好の餌食だ。 鋼鉄の大蛇の牙が迫る。 鋭い切っ先がまるで飴細工のように、ミスティのカウル状の装甲を引き裂く。 蛇腹の動きは止まらない。 ミスティは苦渋の表情で副腕を捨てる覚悟をする……しようとしたその時。 「なに……っ!?」 驚きの声を発したのはマグダレーナだった。 緑色の装甲を引き裂かんと、蛇腹剣が絡みつこうとした。 が、その瞬間、澄んだ音を立て、蛇のうねりがはじかれたのだ。 ありえない。 市販品の武装パーツごとき、ソリッドスネークで引き裂けないはずがない。 その証拠に、カウル状の腕アーマーはズタズタだ。 驚いているのはミスティも同じだった。 絶体絶命の攻撃を跳ね返した原因に心当たりはない。不思議に思いながら、左の副腕に視線を向ける。 そこに、発見した。 「……なにこれ?」 引き裂かれた装甲の陰、ねじくれたような形の黒光りする金属の棒が覗いている。 剣だ。 黒い刀身を持つ一本の剣。 ミスティは右の副腕を使って、ズタズタに引き裂かれた装甲を剥がす。 装甲の中に剣がマウントされていることなど、ミスティは知らなかった。おそらく、菜々子も知らないだろう。 剣の姿が露わになる。独特の形をした黒剣。 長さはエアロヴァジュラとさして変わらない。フォルムも似ているような気がする。 特徴的なのは、柄尻から先にナイフほどの短い刀身が伸びていることだ。極端な長さの違いはあるが、双剣になっている。 そして、ソリッドスネークの攻撃を受けたというのに、刀身には一点の曇りもなかった。 ミスティは既視感のようなものを感じた。初めて見る剣だというのに、どこかで見たことがあるような感じ。例えればそれは「懐かしさ」であろうか。 ミスティは手を伸ばす。柄を握る。 剣は、あっけなくはずれ、ミスティの手に収まった。 まるでミスティのためにあつらえたかのように、ぴったりと手に馴染む。 しかし、ミスティのメモリーに、この剣のデータはなかった。 この剣はいったい……? □ やっと姿を現したか。 俺が準備していた、最後の切り札。それがあの剣だった。 使わないならそれに越したことはないと思っていたが。 「なんだ……あれは……剣か?」 大城の戸惑うような問いに、俺は頷く。 「ああ、餞別だよ。日暮店長からの。……伝説の剣だ」 ヘッドセットの正体を突き止めるために、日暮店長を訪ねた時、彼に渡された小さな木の箱。 その中に入っていたのが、今ミスティが手にしている黒い剣だった。 「伝説? 何言ってんだ、遠野、こんな時に……」 「知らないか、大城? ……以前、オーメストラーダ社のデザイナーが私費を投じて、個人制作の新型武装神姫を発表した。 女神をモチーフにした神姫で、前評判も高かったが……あまりの完成度の高さゆえに、生産コストが釣り合わず、コンセプトモデルまで発表しておきながら、結局お蔵入りになった」 「……おいおい! それってほとんど都市伝説だろ!?」 「だから言っただろう、伝説の剣だと」 大城は知っていたらしい。 しかし、八重樫さんたち高校生のチームメイトは首を傾げている。 だから俺は説明を続けた。 「その完成度の高さは、その神姫にセットされる予定だった武装も例外じゃなかった。 ショートライフル、長刀、そしてCQCソード。 その武装神姫の発売中止とともに、サンプルとして生産された神姫本体と武装のサンプルがごく少数、市場に流れた。 その神姫は、信念の女神をモチーフにしていたという。 そして、彼女の持つ三つの武器は、信念を貫く者に応えると伝えられた」 「それじゃあ、あの剣は……」 「そう。あの剣こそ、信念の女神の剣……CQCソード、その名は『ブラックライオン』」 「ブラックライオン……」 「『エトランゼ』にはぴったりの剣だろう? イーダ型のデザイナーの手による、最高の完成度の武装。 何より、ブラックライオンは……信念を貫く者に応えるのだから」 だが、そう言うと同時に、俺は不安を感じている。 武器の強度は同等以上、それはいい。 しかし、ブラックライオンとソリッドスネークではリーチの差が圧倒的だ。 あのソリッドスネークをかいくぐり、マグダレーナを倒しきる方法を、俺はどうしても思いつけない。 俺が策を届けられるのはここまでだ。あとはもう、戦場の二人に託す他はなかった。 ◆ マグダレーナの力任せ攻撃を、ミスティは冷静に捌き続けていた。 この冷静さは例の特訓で身につけたものだ。武士道モードの本領発揮である。 逆に、マグダレーナの方は自分が優勢であるにもかかわらず、ムキになっていた。 攻撃が単調になるのもかまわず、ソリッドスネークで打ちつける。 それをミスティが的確な動きで受け流している。 ブラックライオンの強度は、ソリッドスネークを上回っている。ブラックライオンは何度も攻撃を受けているというのに、漆黒の刀身には曇り一つない。逆に、ソリッドスネークは小さな刃こぼれがわずかながら確認できた。 ついにマグダレーナが攻撃を止める。策もなしに、力任せに斬り付けていても、今のミスティは崩せないと悟った。 間合いを取り、蛇腹剣を下段に構える。長い刀身が地面に垂れるが、剣先だけはミスティを威嚇するように首をもたげている。 ミスティはほっと吐息をついた。 彼女は内心、追いつめられていた。 ブラックライオンは確かに頼りになる武器だ。しかし、ソリッドスネークの自在な動きとリーチの長さは未だ健在である。 そして、それをかいくぐる術もないし、たとえマグダレーナと接敵しても、奴を倒しきる方法もない。今のままでは、いずれソリッドスネークの餌食になってしまうだろう。 劣勢なのは未だ自分の方だ。 それを思い知り、焦る。 たとえ刺し違えても奴を倒さなければ。 思い詰めた思考回路がそんなことを考えたが、ミスティはすぐに否定する。 ……いや、刺し違えるのではダメだ。 わたしが壊れてしまったら、ナナコはまた深く傷ついてしまう。今度は二度と立ち直れないかも知れない。 そんなのはダメだ。 マグダレーナを倒し、勝たなくては。 ミスティは心の中で苦笑する。 なんてハードなオーダーなのかしら。 でも、やりきらなくてはならない。いえ、やりきってみせる。 必ず勝つ。 ナナコを守るために。 それが、最後のパスワード、だった。 ミスティのコアの奥深くで、何かの認証がなされた。 (……なに……?) ミスティの視界の中に、文字が書き出されてゆく。 〈意識水準チェック……OK〉 〈技術水準チェック……OK〉 〈装備水準チェック……OK〉 〈基準条件ロック解除、ファイル解凍開始〉 その表示が出た瞬間、ミスティは自分の身体の奥底で、何かが開く音を確かに聞いた。 その刹那。 緑色に発光する0と1の無数の羅列が、音がした部分から間欠泉のように噴き出してくる。 その0と1は、ミスティの未使用のリソース部分に書き出され、ものすごい勢いで整然と並んでいく。 ミスティが意識すれば、視界はグリーンディスプレイのように緑の文字で埋まる。 意味のなかった二文字の羅列が意味をなす。 急速に書き出されていくそれは…… (戦闘プログラム!?) 記憶野の奥深くに隠されていたのは、戦闘プログラムの圧縮ファイルで間違いない。 突然の出来事に目を見張っていたのは、実はほんの一瞬のことだったようだ。 気がつけば、書き出されたプログラムの最後にカーソルが点滅している。 プログラムの最後は付加された注意書きで締められていた。 ミスティはその文字に視線を走らせる。 --------------- わたしのコアを受け継ぐ神姫へ マスターが考案し、わたしが組み立てた、この技。 心、技、体……すべてのプロテクトを解除したあなたには、この技が使えるはずです。 この技が、わたしの最愛のマスター・久住菜々子を守ってくれることを願って。 ミスティ --------------- 初代。 「……姉さん!」 ミスティは無意識のうちに、そう叫んでいた。 同じだった。 嫌っていた初代、彼女の想いもまた、二代目の自分と同じだった。 菜々子を守りたい。 この世にたった一人のマスターを傷つけたくない。もうこれ以上、傷ついて欲しくない。 いや、本当はわかっていた。 ミスティのくだらない劣等感が、初代の想いどころか存在すら拒否していた。 初代はずっと、わたしに手を差し伸べていたはずなのに。 ティアの言葉を聞いていれば、きっと、もっと早く分かったはずなのに。 そして。 こうして伝えられた想いの強さに、今、ミスティは感動さえ覚えていた。 これは奇跡だ。 時を越えても、身体が他の神姫のものになっても、心さえ自分のものではなくなっても、それでも。 最愛のマスターを守りたい、と。 その尊い想いは、確かにミスティの胸に伝わった。 これが奇跡でなくてなんだというのか。 ふと気配を感じ、ミスティは顔を横に向けた。 すぐ隣に、薄く輝きを放つ、白いストラーフが立っている。優しい眼差しでミスティを見つめていた。 初めて見るその神姫を、ミスティは知っていた。 彼女こそは、久住菜々子が初めて所有した神姫。 初代ミスティ。 イーダのミスティの……姉のような存在。 ミスティは真剣な、しかし脅えをはらんだ瞳で、姉を見つめた。 「ごめんなさい、姉さん。 今のわたしじゃ、あいつを倒せない。 ナナコを、守れない。 だから……一緒に戦ってくれる? わたしたちのマスターを守るために。 ……お願い、力を貸して」 ミスティはおずおずと手を伸ばす。 白いストラーフの手がゆっくりと伸びて、ミスティの手をしっかりと掴んだ。 ミスティは少し安堵したように微笑する。 すると、ストラーフのミスティは、にっこりと笑い、そして寄り添う。 白い影がほどけてゆく。 緑色に発光する、無数の0と1の集合へと変化する。 それが一陣の風となって、ミスティの小さな胸に流れ込んだ。 同化する。 戦闘プログラム・インストール完了。 それは、ストラーフのミスティ最後の技。 その名を『花霞(はながすみ)』という。 「完璧だわ……」 かつて、誰かが言った。 技は絆の証だと。 ならば、託されたこの技は、初代と自分をつなぐ絆。 ミスティを名乗る神姫に受け継がれる想いの結晶。 かつて、ミスティがもっとも尊敬し愛する神姫が、言っていた。 神姫の名は誇りだと。 ならば、わたしも誇りを抱こう。 菜々子の神姫として、ミスティの名を継ぐことに! いま、すべての絆がつながった。 ミスティは仰いでいた顔を戻し、正面を見据えた。 いぶかしげな表情のマグダレーナがそこにいる。 瞳に宿るのは、強い意志。 これ以上ないほどに心は燃えていたが、意識はひどく冷静だった。 これもあの合宿の成果……武士道モードのおかげなのか。 ミスティは現状を分析する。 武器の強さは互角。 マグダレーナを倒す最後の一手もある。 だけど、足りない。 ソリッドスネークのリーチを無効にし、マグダレーナ本体に接近する方法がない。 ミスティには策がない。 ならばどうするか。 その策を考えるのは……そう、マスターの役目だ。彼女ならば、いい手を閃くに違いない。 そう信じて、ミスティは叫んだ。 「ナナコ! 桜散らすわ! どうする!?」 菜々子はその一言に、びくりと身体を震わせる。 わかった。菜々子にはその一言だけですべてが理解できた。 今、この一瞬の間に、ミスティが何を見て、そして何を得たのかを。 そして、ミスティが菜々子に何を求めているのかも。 「ミスティ……」 菜々子は俯き、吐息のようにその名を呼ぶ。 かつて心を救われ、家族として愛した白い神姫を想う。 ありがとう。今もわたしを助けてくれるのね。今のミスティも大事に想ってくれて……ほんとうに、ありがとう。 今、菜々子は実感していた。 わたしは独りではない。 武装神姫を通して出会った人たち、出会った神姫たちに支えられ、今ここに立っている。 そして、決してわたしを見捨てないでいてくれる……わたしの神姫、二人のミスティ。 自分とつながるすべての絆……それは、どれほどにかけがえのないものだろう。 愛する人が、わたしに教えてくれた。 そう、それが、それこそが。 『エトランゼ』を名乗るわたしの本当の力……! 菜々子は顔を上げる。 その瞳には強い光が宿っている。まっすぐに決然として前を見た。正面に立つ……桐島あおいを。 あおいは一歩、後ずさる。それは無意識の行動だった。 彼女はたじろいでいた。 目の前にいる人物は、あおいの知る菜々子ではない。 『エトランゼ』の異名を持つ神姫マスター・久住菜々子の本当の姿……かつて、あおいが追い求めた理想を叶えた、真の神姫マスターの姿だった。 「見てください、お姉さま。これが、わたしのたどり着いた答え……。 理想は形に……絆は力に……お姉さまに教わったことは全て正しかったと……その証明です!」 揺るぎない意志を言葉にする。 言い切った菜々子は、自らの神姫に視線を送る。 そして叫んだ。 「ミスティ! 亡霊と踊りなさい!」 その場にいた誰もが、菜々子が何を叫んだのか、その意味するところを理解できない。 だが、それでいい。 ミスティは思っている。菜々子の「無茶ぶり」を理解できるのは、菜々子の神姫・ミスティだけ。 これこそ『エトランゼ』流の『アカシック・レコード』封じだ。 それにしても、まったく、なんてヘビーなオーダーなのかしら。 ミスティの口元に笑みが浮かぶ。 苦笑、ではない。挑戦的な、不敵な微笑。 もう、負ける気がしない。 ミスティは応える。 「応っ!」 ミスティは天に向けて指し上げた黒剣を、左右に鋭く振るう。 剣風が、舞い散る花びらを吹き散らす。 さらに振るう。振るう。 剣を持って舞う。舞い踊る。 ミスティの剣の舞に吸い込まれるように、桜吹雪が渦を巻く。 無数の花弁が、ミスティを押し包んでゆく。 緑色の神姫の姿が、薄紅色に霞む。 その場にいた皆が、ミスティを見つめていた。彼女の舞に、目を奪われている。 渦巻く桜吹雪。 中心にいるミスティの口元には、笑みさえ浮かんでいる。 ミスティを包む薄紅色はどんどんと濃くなり、やがて彼女の姿を覆い隠すほどになる。 まるで桜の花びらの竜巻。勢いはいや増すばかり。 そして、誰もが息を止めたその瞬間。 タン、という音ともに、ミスティが渦から一歩外に踏み出す。 すると。 桜の花びらが、膨らむように舞い散った。 広がり、はらはらと舞い落ちる花弁。 拡散する桜吹雪の中心。 剣を構えたミスティがいる。 その姿はまるで、ミスティが満開の桜の木に変身したかのよう。 マグダレーナはその光景に心奪われていた。 そして、神姫に対する初めての感情を抱く。 美しい、と。 「覚悟はいいか、『狂乱の聖女』マグダレーナ!」 ぼう、と見とれてしまっていたマグダレーナの意識を、ミスティの一喝が現実に引き戻した。 ミスティはまっすぐにマグダレーナを見据えている。 凛、と叫んだ。 「久住菜々子が武装神姫、『エトランゼ』のミスティ! 推して参る!!」 次へ> Topに戻る>