約 4,411,629 件
https://w.atwiki.jp/mosakabe/pages/35.html
ターミナルで日本語(マルチバイト)入力ができないとき。 $ sudo aptitude install language-pack-ja $ sudo locale-gen ja_JP.UTF-8 $ sudo /usr/sbin/update-locale LANG=ja_JP.UTF-8 以下広告
https://w.atwiki.jp/airu_ob/pages/514.html
ドラゴンクエスト10雑記TOPへ ドラクエ10をプレイしてる人としてない人。 自分は後者でした。 ドラクエ9からの知り合いは約半々に分かれてます。 やってなかった理由は家庭用据置き機は当分の間やらないと決めたから。 毎月の課金。それと当時はMH(モンスターハンター)をやりだしたと言うのもあります。 あ、あとPCのスペックの問題。動くだろうけど快適にはプレイ出来なそうでした。 プラットフォームが増え今では様々な機種で出来ますね。 10月の終わりにPCを7年振りくらいに買い替えこれを機にプレイすることにしました。 課金は3月までやってたポケGO、その後やった競馬のスマホゲーに比べれば雲泥の差。 無課金の人も大勢いるでしょうが自分は無理。 やるからには深く徹底的にやりたいし既にやってる人に早く追いつきたくて必ず課金しちゃうのでw なので今はスマホのゲームは何もやってません。 10は3キャラの使用でPC版なら月々1,000円。 課金要素もありますがしなくても物語の進行速度に影響はないので問題ありません。 10月29日から無料期間20日間を終え3ヶ月のパックに入りました。 約45日間で88時間だから1日2時間もやってませんね。 まず平日にほとんど出来てません。 子供が寝るまではリビングにあるPCで遊ぶわけにはいきませんw 子供がどうしてもやりたいと言ったり寝たと思ってプレイし始めたらまだ起きてて リビングに来て一緒にプレイなんてこともw 戦闘でただボタン連打してるだけですけどね。 で、年のせいか仕事の疲れもあり1時間もしないうちに寝てしまいますw 10は寝落ちに親切設計で30分動かないと自動的にログアウトします。 あと隔週位のペースで麻雀してるのも時間掛けれない理由の一つ。 一番時間を掛けてプレイ出来る土曜の夜に大概やってるのでw 今ではオールインワンパッケージなるものが販売されてて 物語のPart1~3まで全部詰まったのがコレにあたります。 コントローラーはコレを買いました。 プレイした感想ですが本当に今までやってなかった事を後悔。 楽しいです!! まだパート1も終わってないけどボリュームが半端じゃないし職人、バザー、マイハウス、畑の栽培、各種クエスト、おなじみのカジノ(まだ未プレイ) コロシアム、強いボスとの戦闘などなど、まだコンテンツの半分以下もやってないけど、これから広がる世界にワクワクせざるを得ません。 これこそがドラゴンクエストの集大成なんだとはっきりと言えます。 これ以上ないってくらいドラクエの世界観に浸れます。 戦闘も今までのボタン連打から一転して自分でキャラを動かしてコマンドで命令します。 範囲攻撃が来るなと思ったら素早くその射程外に出たり戦士など重装備を装備できるキャラは「おもさ」と言う概念があるので そのおもさにより敵を押し込んで後衛に行かせないようにしたりします。 コマンドも自分の好きな順番に入れ替えたりコマンド欄から消すことも可能。 こう言った今までなかった痒い所に手が届くみたいな仕様が随所に見られます。 より戦略性に富んだバトルが出来るというわけです。 仲間は酒場で雇うのですがフレンドをNPCとして雇ってもいいし自分と同じくらいのLvの人を雇ってもOK。 フレンドは雇うのにLvの上限はないのでフレンドを雇った方が断然いいです。 いつもフレンドで3人埋めてますwと言ってもウミさんとキムさんしかまだいませんw 早くチームに参加したいのですがまだ入って一緒に何かするのに今のLvじゃ迷惑になるからと入ってません。 何とか3ヶ月くらいで形にしたいけどこのままのペースだと一体いつになるやらw 話は変わって今日は1年振りに東京に行きます。 目的は毎年恒例のドラクエ9&10の面々との忘年会。 忘年会の前にはドラクエ10の人たちと幕張メッセにDQXTVを見に行ったり六本木ルイーダに行ったりと濃密な時間を過ごしますw 10時くらいには新宿到着予定。 久しぶりに楽しんできます! こんな夜中に更新してるけどいつもの通り寝落ちしてたので大丈夫ですw(現在2 30) 一つだけクエストやってから寝ます。 ではでは皆さんも良きドラクエライフを!! ▲ Total -
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3757.html
『独り占めはゆっくりできない』 8KB 制裁 自業自得 嫉妬 現代 小ネタ? 教授あきの作品です。 オチが読める上に、あっさり過ぎています。 以上の点に違和感を覚える方はご遠慮下さい。 「じじいはゆっくりしないでそのごはんさんをけんっじょうしてね!」 仕事の休憩中に公園でおにぎりを食べていると、もはやお馴染みとなった台詞が。 下を見ると、案の定ゆっくりれいむだ。 「ひとりじめはゆっくりできないんだよ! だからじじいはれいむにごはんさんをけんっじょうしてね!」 『独り占めはゆっくり出来ない』 ゆっくりがよく使う常套句だ。 あれらの言い分を聞くに、奴らは『ゆっくりとは共有すべきもの』らしい。 そして、共有する以上、自分たち、いや、自ゆん達もゆっくりさせてもらうべきだと考えているようだ。 例えばゆっくりが自ゆんの子供を見せてあまあまを請求したりする。 ただし、あくまであれらの言い分だ。 私は仕事柄、ゆっくりについては他の人よりも多少は詳しい。 だが、幸か不幸か今は休憩中だ。 「よしわかった。だが、条件がある」 「さっさとちょうだいね! たくさんでいいよ!」 「俺の出した条件を守ったらな」 懐から携帯電話を取り出して録音モードにする。 「これは声を録音出来るものだ。試しに何か言ってみろ」 「ゆ? ゆっくりしていってね!」 いつも通りのお決まりの台詞だ。俺はそれを録音して再生した。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆゆ!」 自分の声を機械に録音して聞くなんて事は初めてだろう。おにぎりの事を忘れて驚愕した。 「さて、これでわかっただろう。コレを使ってお前の言葉を録音させてもらう。いいな?」 「ゆふふん。れいむのびせいにほれぼれしたんだね」 くにゃくにゃして見をよじっているが、無視する。 録音を開始する。 ピッ 「さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?」 「ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!」 ピッ ピッ 「ほう、制裁も仕方がないのか?」 「そうだよ! ひとりじめはゆっくりできないんだよ!」 ピッ ピッ 「事情があってもか? 誰が相手でもか?」 「そんなことしらないよ! ゲスはせいっさいだよ!」 ピッ 録音を停止し、携帯電話をしまう。 「よし約束だ。これはお前にくれてやる」 食いかけだったおにぎりと、食べるつもりだったおにぎりの合計2個を封を開けてれいむに投げ渡した。 「ゆ! どれいにしてはしゅしょうだね!」 じじいから奴隷になったが、まぁ、いつものことだ。 「じゃあ、俺は行く。せいぜいゆっくりしていけ」 「またれいむにけんっじょうしてもいいよ! たくさんでいいよ!」 「ゆ~ん! むーしゃむーしゃしあわせー!」 れいむは一人で食いかけを周囲に散らかしておにぎりを食べている。 「でもきがきかないどれいだね! ごはんさんのあとにはでざーとさんでしょ」 タダでもらったにも関わらず不満を示す。 そこへ、一匹のまりさが現れた。 「れいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆ! ゆっくりしていってね!」 お決まりの挨拶を交わす二匹。 「れいむ、まりさはおなかがぺーこぺーこなんだよ! ごはんさんをちょうだいね!」 「ゆゆっ!」 れいむは「何言ってるのこいつ」みたいな表情になった。 「いやだよ! これはれいむのごはんさんなんだよ! なんでしらないまりさにあげなきゃいけないの? ばかなの? しぬの?」 「どおしてそんなこというのおおおおおおおお!」 まりさが目に涙を浮かべて叫びだした。 「ひとりじめはゆっくりできないんだよっ! ゆっくりわかってね!」 「しらないよっ! とにかくこれはれいむのごはんさんなんだよっ!」 「ゆんやーっ! ひとりじめするれいむはせいっさいするよ!」 まりさが助走をつけた体当たりをれいむにくりだした。 だが、今食事をしているれいむと空腹のまりさだ。 まりさの体当たりは悠々と避けられてしまった。 「いきなりこうげきするなんて、ゲスなまりさだね! れいむがせいっさいするよ!」 れいむはベンチの下にあった石を咥えると、まりさにのしかかって石を叩きつけ始めた。 「いだいっ! やべでっ! ゆんや゛ああああああああああ!」 どれだけ空腹だったのだろうか。れいむと同じくらいの大きさにも関わらず、まりさはただ殴られ続けた。 「もっど……ゆっぐり……」 まりさが永遠にゆっくりするのに、それほど時間は掛からなかった。 「ゆんっ! やっぱりゆっくりしてないゲスだったよっ! そんなやつにあげるごはんさんはないよっ!」 まりさの亡骸に唾を吐き捨てる。 「ほう、それは独り占めじゃないのか?」 「ゆゆ!?」 れいむ達がいたベンチの後ろの林から身を出すと、れいむが飛び上がって驚いた。 「ゆゆ、さっきのどれいっ! れいむのためにあまあまさんをもってきたんだねっ!」 「なんでさ」 先程までの流れを見ていたから言い出した理由はわかるが、それが納得できるかどうかは別だ。 とにかく話を元に戻す事にする。こいつに付き合っていると時間が足りない。 「お前が今まりさにしたことは独り占めじゃないのか?」 「ゆーん? これはれいむのごはんさんなんだよ? どうしてまりさにあげなくちゃいけないの?」 「だって独り占めするのはゲスのやることなんだろ?」 「ゆゆ! そんなこと知らないよっ!」 ピッ 『さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?』 『ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!』 「ゆゆ!?」 「独り占めは制裁なんだよな? なら、お前を制裁しないとな?」 携帯電話で今さっき録音したれいむとのやりとりを再生する。 「これはお前に説明したように、お前の声を“そのまま”録音し、再生したものだ」 「ゆ、ゆゆゆ! そんなのしらないよ! いいかげんなこといわないでね! ぷくーするよ!」 ピッ 『さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?』 『ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!』 「ゆんやー! れいむのびせいをかってにながすなあああああああ!」 ピッ 『さて、れいむ。ひとりじめはゆっくりできないんだな?』 『ゆん? あたりまえだよ! ゆっくりできるものをひとりじめするげすはせいっさいされてもしかたないんだよ!』 「ゆ、ゆゆゆ……」 ゆっくりが自分にとって都合が悪い事をすぐに忘れるのは周知の事実だ。 例えば悪事を働いてお仕置きされ、心の底から謝罪をしたとする。 この場合の謝罪は本当に心の奥底からの、正真正銘の謝罪だ。 ただし、言葉だけの謝罪よりも悪質なのは“謝罪をしたことを忘れる”という事である。 謝罪というのはゆっくりにとってゆっくりできない事であるので、忘れてしまうのだ。 だが、今回は話が別だ。 何故なられいむの台詞は俺が録音しているのだ。忘れたとしたらそれを再生するだけである。 「という訳で、今からお前を制裁しようと思う」 「ゆゆゆ……。ゆっ! せいさいはやりすぎなんだよ! それに、あのまりさはむりやりごはんさんをうばおうとしたゲスなんだよ!」 流石に自分で墓穴を掘った事に気付いたようだ。だから、少しでも制裁されないように俺を説得しているのだろう。 だが――そんな事は予想済みである。 ピッ 『ほう、制裁も仕方がないのか?』 『そうだよ! ひとりじめはゆっくりできないんだよ!』 ピッ 『事情があってもか? 誰が相手でもか?』 『そんなことしらないよ! ゲスはせいっさいだよ!』 必死に否定しようとするれいむに、録音した音声を再生し続ける。 れいむは自分が迎える未来が簡単に想像出来たのだろう。 「やめてえええええええええ! せいっさいはゆっくりできないいいいいいいいい!」 俺に制裁されたくないと、必死に泣き喚いた。 「ごめん、それ無理。だって俺の仕事はお前らの駆除だから」 丁度そのとき、公園の時計が13時の鐘を鳴らした。 「ゆっ!?」 れいむを上から掴み上げ、駐車場に止めてある車まで歩いて行く。 「俺は市役所のゆっくり対策課の人間さ。仕事はお前らのような、人様に迷惑をかけるようなゆっくりを駆除すること」 「れ、れいむはなにもしてないいいいいいいいっ!」 「しただろ。俺に食べ物を要求したみたいに他の人にもしつこく迫ったらしいじゃねーか。それで市民の人から通報があったんだよ」 休憩中に公園に来ていたのは、休憩したいのは山々だが、その間にゆっくりが何かしないように見張る為だ。 「だって、だって! にんげんさんはごはんさんをたくっさんもってるんだよ! だからすこしくらいわけてくれたっていいでしょおおおおおおお!」 「一つのおにぎりを腹を空かせたまりさに分けることすらしなかったお前にか?」 車に載せてあった透明な箱の中にれいむを放り込む。 「結局、お前らは自分がゆっくりできないから他人のゆっくりを妬んでるに過ぎない。 独り占めはゆっくり出来ない? 違うな。自分がゆっくり出来ないのが我慢出来ないだけだ」 ピッ 『ゆっくりしていってね!』 最初に録音したれいむの鳴き声を再生し、透明な箱の蓋を閉じた。 あとがき 『ゆっくりが自分に都合が悪い事をすぐに忘れてしまうから、謝罪が鳴き声というのよりもたちが悪い』 という台詞を唐突に思い出しました。 忘れてしまうなら、その言質を取ってしまえばいい。 ところで、前作の登場人物が不評だったようで。 冷静になって読み返すと、確かにひどかったように思えます。 ただ、ゆ虐合宿のネタはまだあるので、次を最後にしようと思います。 読了、ありがとうございました。 今までに書いた物。 anko3561 ゆっくりぱるすぃ anko3586 ゆっくりしけんするよ anko3592 ゆっくり燃えつきろ anko3638 ゆっくり剣道道場 anko3642 とよひめと桃の恨み anko3651 ハウスキーパーみょん anko3663 オチビちゃんは…… anko3690『ゆっくり』とは anko3693 楽しいゆ虐合宿 その1 anko3698 楽しいゆ虐合宿 その2 挿絵:[AVあき
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/599.html
誰も私を責めることはできない ◆1aw4LHSuEI ―――魔力の奪取というのは、どうやってするのかと。 駅にまで移動する途中に彼女に聞いたことがある。 別に、深い意味はなかった。 未だ慣れない彼女相手への、ほんの軽い雑談。 それと僅かばかりの知的好奇心からくるものだった、と思う。 それを分かっていたのか、いなかったのか。 彼女は答えて言った。 方法は、色々あるけれど、自分が主に行なう方法は、吸血。 ―――そして、粘膜接触だ、と。 初めは意味が分からなかったけれど、つまりは性行為のことだそうで。 より体の内部に近いところで触れ合うことで魔力のラインを繋ぐことができる、ということらしい。 そうですか。 と、そのときは聞き流した。 そういったことに、あまり興味はない。 どちらかといえば、嫌悪感のようなものがないでもないけれど。 それは、私の経験によるもので、行為そのものに付いては、特に感情を持っていない。 彼女が、吸血にしろ、それを行なうにしても、自分には関係のないことだと、そう思っていた。 でも、今になって思う。 そうか。 別に、粘膜接触は性行に限定されない。 例えば、口付けでもいいのだと。 ―――舌を絡ませる彼女を感じながら、そんなことを考えた。 卍 卍 卍 彼女のそれに気づいたのは、白髪の少年や、レインコートの怪物から逃げて、適当な民家に潜り込んだ後のことだった。 完全に意識を失っているというわけではないようだ。 しかし、瞳は、虚ろになり焦点が合わず。 話しかけても、呻くだけでまともに返事もできない。 体中に刻まれた傷から、血が流れている。 死ぬ、ということはないだろうが、放っておけば後に尾を引くかもしれない。 服を脱がせて、簡単な治療を行う。 基本的な医療品程度なら、基本支給品のなかに入っていたし、民家にも存在する。 幸い、傷そのものはさほど深かったわけではなかったので治療はさほど困難ではなかった。 だが、問題は彼女の体力だ。 傷そのものが深かったわけでもないのに、これほどまでに疲弊しているのは、彼女が身体的には通常人だからに他ならない。 この会場についてからの何度も繰り返し行った戦闘は、確実に彼女の体力を消耗させている。 もはや、まともに意識を保つことすら困難なほどに。 彼女の意識が回復し、再び戦闘を行えるようになるまでどれだけの時間がかかるのか? 少なく見ても2~3時間。最悪、6時間はかかるだろう。 その間、ここで隠れて彼女を守る……。 まだ、周囲にあのレインコートや白髪の少年、セイバーがいるかも知れないというのに? そんな余裕はない。残念ながら。 そこまで考えて、もう一度彼女のほうを見た。 苦しそうに息をして、虚ろな瞳で必死で生きようとしている彼女。 今ならば、小さな子供でさえも殺せそうな弱々しさ。 そして、自分を見る。 体に傷を負い、魔力をも失い、心もとない状態。 できれば魔力を補充したい。そんな、状態。 彼女はなんだ。 浅上藤乃。 私に似ていて、あの子に似ていて、人殺しの、怪物候補。 生きるために、殺しあうために手を組んだ同盟相手。 情をかけることなどない、利用しあうだけの関係。 …………。 躊躇いは、きっと一瞬だけだった。 卍 卍 卍 キスをするのは―――多分、初めてじゃない。 全てを覚えているわけじゃないけれど、あの男達に私が思いつくような行為や。 思いもしなかった行為の大半は、行なわれている。 きっと初めてのキス、なんて神聖なものはとっくに失われた。 だから、こうして口を吸われているという事実そのものには、あまり忌避感は覚えない。 むしろ、これほど丁寧に、そして執拗にされたのは初めてで。 そこに心地のよさすら感じないではない。 彼女の舌は長くて、まるで蛇のように動きまわった。 その動きは、乱暴なようで、どこか繊細。 口の中で無尽に動き回り、私の舌と絡め合う。 くちゅりくちゅりと唾液の絡まる音が、体の中からして、直接鼓膜に響く。 それが、益々雰囲気を盛り上げて、私の鼓動を高鳴らせる。 ―――ああ、私は興奮しているのか。 ここに来て、私の無痛症は収まっている。 それはつまり、私も他人と同じだけの感覚を得ることが出来るようになったということ。 ―――正確に言えば。 私は、今、生まれて初めて。 身体接触による、快楽を覚えているということなのだ。 だから。 もしかしたら、今のこれが。 私にとって、本当のファーストキスなのかも、しれない。 少し残念だった。 これで、最後になるだろう、というその事実が。 体が、弛緩していく。 力が、抜けていく。 私の全てを奪い尽くすように、彼女の舌は私を汚す。 魔力を奪われる、ということはこういうことなのか。 今の私は何もできなくて。 こんなことをされても、歪曲はおろか身をよじり抵抗することもできない。 ―――死ぬ。 死んでしまう。 だというのに、体の動揺に反して、心はどこか落ち着いていて。 まるで、俯瞰するように自身を見つめている。 仕方がないと思っているのか。 いっぱい人を殺したから、殺されても、仕方ないのか。 でも、嫌だ。 まだ、死にたくはない。 そうだ。 先輩に、また会いたい。 両儀式と、殺しあいたい。 彼女に、また、褒められたい。 その、彼女が私を殺す。 私が、もう使い物にならないから。 同盟を組む相手として、ふさわしくないから。 役立たず、だから。 ……いやだ。 ライダーさんに必要とされたい。 褒めて欲しい。 一緒に、喜びを分かち合いたい。 単純な人間だ、と。 心の中で冷静な私が言う。 利用されていただけなのに。 少し優しくされただけなのに。 簡単に。 絆されている。 馬鹿みたいだ。 でも、 そんな優しさでさえ恋しかった。 先輩に優しくされたのだってたった二度。 でも、それだけで私はあの人が誰より大切になった。 なんて―――無様。 優しくされた。 それだけで。 たった、それだけなのに。 私は、この期に及んでも彼女を嫌うことができないでいた。 私を死に追いやる彼女を。 私を抱きしめる彼女を。 暖かい、彼女を。 嫌えない。 彼女は、変わらずに私を攻め立てた。 ときに、強く彼女は私を押し倒し、 柔らかいクッションを後頭部に感じる。 最初のうちは肌を撫でていただけの彼女の手は、次第に下着の中へ。 動きも、ゆっくりとしたものから激しいものへと変わっていく。 終わりが、近づいているのだと、感じた。 息が、苦しくなってくる。 頭にかかっていた靄が深まっていく。 だんだんと何も見えなくなっていく私の目の前で。 彼女の、ライダーさんの顔だけが、間近で見えた。 水晶みたいな。綺麗な瞳。 目と目が合って。 それで―――。 ほろり、と。 一滴だけ涙が零れた。 何に対するものだったかは、良くわからない。 わかりたく、なかった。 目を瞑る。 そして、それを最後に私の意識は遠くなった――― 卍 卍 卍 ベットの上で横たわる彼女の姿。 力の抜けた、その肢体。 先ほどまでの荒れた吐息はもうそこには感じられない。 あれほどに聞き苦しかった呼吸も。 聞こえない。 静かに、なった。 瞳。 綺麗な色をした彼女の瞳。 その色が、私のことを睨んでいるような気がして。 彼女の魔眼を思い出すと、それが少し気味悪くも感じた。 なにを、考えているのだろう。私は。 彼女の歪曲に凶げられるなど、あるはずもないのに。 今の彼女に、そんなことができるはずも無い。 それでも。 全く罪悪感を覚えていないわけではない。 だから、私は心からの謝罪を口にした。 「ごめんなさい―――でも、仕方の無いことだったんです」 返事はない。あるはずも、なかった。 だから、わからない。 それだけで、許されるものなのか。 私には、わからなかった。 故に、もう少し言葉を続けた。 「―――だから、いきなりだったのは悪かったですけど、あれは治療なんですって、フジノ」 「……分かってますよ。そんなことぐらい」 彼女は、少しだけ躊躇った後、私に答えてそう言った。 粘膜接触において出来ることは、魔力の交換である。 そして、それはより魔力のコントロールに優れた方―――今回で言えば私―――に主導権がある。 普通ならば、相手から魔力を奪うために使用される方法だが……。 逆に、魔力を与える、と言った使い方も可能ではある。 彼女が失っていたのは体力だが、魔力と体力はそれぞれ相互関係にあり。 魔力が枯渇すれば体力は失われるし、逆に補給されれば体力も充実する。 もっとも、奪う場合とは違い、魔力から体力への変換はそれなりに効率が悪いのだが……。 それでも、彼女という戦力を失うよりはいいだろうと、そう判断した。 いや、しかし、最初は殺すつもりだったのだ。 彼女に口付けたそのときまでは。 だけれども。 もう少し、生かしておけないかと。 彼女の今にも途絶えそうな鼓動を感じて、そう思ってしまった。 そもそも、魔力を吸収するためだけならば、吸血するほうがよほど効率はいい。 それを考えると、口付けという手段を選んだ時点で、殺したくないと、私はどこかでそう思っていたのかもしれない。 同情、だろうか。 それとも、似ている彼女との傷の舐めあいのつもりか。 自分でも、よく分からない。 儚くて、可憐で、なのに狂気を隣り合わせに持っていて。 あの子にも似た、彼女。 多分、妹だったら完璧だった。 そんな、壊れた幻想。 ……でも、こんなことはこれっきりだ。 相手に魔力を与えての体力回復。 正直、経験に薄く結果もはっきりと保証が聞くようなものではない。 相手の消耗を考えたら、失敗しなかったことの方が不思議なぐらいだ。 彼女の魔眼に魔術に近しい属性があって、魔力変換が上手くいきやすかったのかもしれないが……。 とにかく、成功したからよかったものの、失敗していたら二人とも無駄に消耗するだけになっていた可能性すらある。 以後、自重しよう。 そうだ。 どれだけ、あの子に似ていても。 彼女は彼女で、あの子はあの子だ。 私の望みはあの子の元へ帰って聖杯戦争で勝利させること。 彼女も利用するだけの存在だ。 それを忘れてはいけない。 見誤ってはいけない。 そう、自分に言い聞かせた。 「……ライダーさん。聞いてます?」 「え? ああ、はい、なんですか?」 聞いていなかった。 それが分かってか、彼女は睨むような目をきつくしながら私を見る。 「キスが治療だって言うのは、まあ分かりました……。舌を入れたのもいいんですけど……」 「はい」 「……どうして最後に胸を触ったんですか?」 ああ―――そんなことは簡単だ。 「私の趣味です」 ぽすん、と。 顔に向けて投げられるクッション。 そんな他愛ない彼女の抗議が可愛く思えて。 私は思わずくすりと笑った。 [D-7/駅周辺民家:寝室/一日目/昼] 【ライダー@Fate/stay night】 [状態]:魔力消費(大) 右腕に深い刺し傷(応急処置済み) 若干の打撲 、両足に銃痕(応急処置済み) [服装]:自分の服 [装備]:無し [道具]:基本支給品一式x3、ライダーの眼帯、不明支給品x0~5、眼鏡セット(魔眼殺しの眼鏡@空の境界 を含む)@アニロワ3rdオリジナル、 天の鎖(エルキドゥ)@Fate/stay night、デリンジャーの予備弾薬@現実、 ウェンディのリボルバー(残弾1)@ガン×ソード 、参加者詳細名簿@アニロワ3rdオリジナル、デリンジャー(0/2)@現実 [思考] 基本:優勝して元の世界に帰還する。 0:とりあえず放送までは隠れて藤乃の体力回復を待つ 1:藤乃を利用して、殺しあいを有利に進める。 2:サーヴァントと戦国武将に警戒。 3:魔力を集めながら、何処かに結界を敷く。 4:出来るだけ人の集まりそうな街中に向かう。 5:戦闘の出来ない人間は血を採って放置する。 6:魔力が減っているセイバーを追撃し駆逐する [備考] ※参戦時期は、第12話 「空を裂く」より前。 ※C.C.の過去を断片的に視た為、ある種の共感を抱いています。 ※忍者刀の紐は外しました。 ※藤乃の裏切りに備えて魔眼で対応できる様に、眼帯を外しています。 ※藤乃の千里眼には気づいていない様子です。 ※戦国BASARA勢の参加者をサーヴァントと同様の存在と認識しました。 ※以下の石化の魔眼の制限を確認しました。 通常よりはるかに遅い進行で足元から石化。 魔眼の効果を持続させるには魔力を消費し続けないといけない。 なお、魔力消費を解除すれば対象の石化は解ける。 【浅上藤乃@空の境界】 [状態]:千里眼覚醒・頬に掠り傷(応急処置済み)疲労(大)後頭部に打撲(応急処置済み) 全身に軽い刺し傷(応急処置済み) [服装]:黒い服装@現地調達 [装備]:軍用ゴーグル@とある魔術の禁書目録 [道具]:基本支給品一式、拡声器@現実 [思考] 基本:幹也の為、また自分の為(半無自覚)に、別に人殺しがしたい訳ではないが人を殺す。 0:もうちょっと休む 1:ひとまずライダーと共に行動する。 2:人を凶ることで快楽を感じる(無自覚)。 3:サーヴァントと戦国武将に警戒。 4:琴吹紬を探して凶る。 5:できれば式も凶る。 6:それ以外の人物に会ったら先輩の事を聞き凶る。 7:幹也に会いたい。 8:逃げた罰として千石撫子の死体を見つけたら凶る。 9:セイバーを追撃する [備考] ※式との戦いの途中から参戦。盲腸炎や怪我は完治しており、痛覚麻痺も今は治っている。 時系列順で読む Back 燃えつきない流星 Next 第二回定時放送~クビワリサイクル~ 投下順で読む Back 燃えつきない流星 Next 第二回定時放送~クビワリサイクル~ 164 疾走する本能(後編) 浅上藤乃 178 『傷跡』 164 疾走する本能(後編) ライダー 178 『傷跡』
https://w.atwiki.jp/acquisition/pages/36.html
初取得済み格闘リスト 既に初取得出来ている格闘技能リストです。 確認されている技を取得しても初取得されないので御確認の御役に。 格闘系 初取得回 初取得人数 技能名 必要技能 必要技能 三日目 1名 噛みつき 格闘:5 短剣:5 三日目 15名 ガード 格闘:5 剣:5 三日目 1 レックリスチャージ 格闘:5 槍:5 三日目 1名 振り回し 格闘:5 鞭:5 三日目 1名 イベイションアップ 格闘:5 弓矢:5 三日目 1名 ローリングアタック 格闘:5 吹矢:5 三日目 1名 魔拳 格闘:5 魔術:5 三日目 19名 吸血 格闘:5 命術:5 三日目 7名 ムーンサルト 格闘:5 幻術:5 三日目 1名 サモン・チープゴーレム 格闘:5 召喚:5 三日目 11名 ワイルドナーヴ 格闘:5 魅惑:5 三日目 2名 パィプィス 格闘:5 投擲:7 三日目 4名 ガトリング 格闘:5 気象:7 三日目 3名 パワフルミュージック 格闘:5 音楽:7 三日目 2名 バトルダンス 格闘:5 舞踊:7 三日目 1名 雄叫び 格闘:5 美学:7 三日目 1名 つぼ押し 格闘:5 医学:7 三日目 9名 ヒット&アウェイ 格闘:5 軽業:7 三日目 4名 バックアタック 格闘:5 隠密:7 三日目 1名 ファイアナックル 格闘:5 火霊:7 三日目 2名 トルネードパンチ 格闘:5 風霊:7 三日目 3名 クラッシャー 格闘:5 地霊:7 三日目 3名 シャイニングナックル 格闘:5 光霊:7 三日目 4名 ブラックアウト 格闘:5 闇霊:7
https://w.atwiki.jp/acquisition/pages/38.html
初取得済み剣リスト 既に初取得出来ている剣技能リストです。 確認されている技を取得しても初取得されないので御確認の御役に。 剣系 初取得回 初取得人数 技能名 必要技能 必要技能 三日目 15名 ガード 剣:5 格闘:5 三日目 2名 カーネリアン 剣:5 斧:5 三日目 15名 オーラブレイド 剣:5 杖:5 三日目 1名 オーバーヒート 剣:5 鞭:5 三日目 2名 ヒットアップ 剣:5 槌:5 三日目 5名 マジカルエッジ 剣:5 魔術:5 三日目 5名 ブラッディブレイド 剣:5 命術:5 三日目 1名 コゥズブレイド 剣:5 呪術:5 三日目 14名 ソウルシェイブ 剣:5 幻術:5 三日目 2名 パワーフェイバー 剣:5 召喚:5 三日目 12名 ピンキーソード 剣:5 魅惑:5 三日目 3名 真空波 剣:5 投擲:7 三日目 4名 ライトニングブレイド 剣:5 気象:7 三日目 6名 ハーツダンス 剣:5 舞踊:7 三日目 1名 エンスレイヴ 剣:5 美学:7 三日目 7名 インシジョン 剣:5 医学:7 三日目 6名 プレイグブレイド 剣:5 毒物:7 三日目 15名 クイック 剣:5 軽業:7 三日目 5名 グリンエッジ 剣:5 隠密:7 三日目 13名 ヒートブレイド 剣:5 火霊:7 三日目 4名 ブルーハーツ 剣:5 水霊:7 三日目 1名 真空斬り 剣:5 風霊:7 三日目 1名 ロッキークロス 剣:5 地霊:7 三日目 7名 グリッターエッジ 剣:5 光霊:7 三日目 11名 シャドウエッジ 剣:5 闇霊:7
https://w.atwiki.jp/acquisition/pages/46.html
初取得済み槌リスト 既に初取得出来ている槌技能リストです。 確認されている技を取得しても初取得されないので御確認の御役に。 槌系 初取得回 初取得人数 技能名 必要技能 必要技能 三日目 3名 リトルリヴァイブ 槌:5 短剣:5 三日目 2名 ヒットアップ 槌:5 剣:5 三日目 2名 パワーチャージ 槌:5 斧:5 三日目 1名 押し潰し 槌:5 杖:5 三日目 8名 ブレイク 槌:5 鞭:5 三日目 2名 カオスハンマー 槌:5 呪術:5 三日目 4名 ゴールデンハンマー 槌:5 幻術:5 三日目 2名 出る杭は打つ 槌:5 魅惑:5 三日目 1名 フライングハンマー 槌:5 投擲:7 三日目 1名 ハンマーレイン 槌:5 気象:7 三日目 5名 もぐらたたき 槌:5 舞踊:7 三日目 1名 強制パラライズ 槌:5 毒物:7 三日目 11名 大回転 槌:5 軽業:7 三日目 1名 レッドショック 槌:5 火霊:7 三日目 4名 ペイリングペイル 槌:5 水霊:7 三日目 3名 アースブレイク 槌:5 地霊:7
https://w.atwiki.jp/ningenbyouin/pages/127.html
ハイタッチをしたくないのではなくしたいのにできないジョウデンさんの病気。 症例 ジョウデンさんの病気。トクマスさんはボウリングの時にハイタッチできちゃう病に罹っている。 ハイタッチに対する思い入れが強すぎて、少々のイベントごときでハイタッチできない(しない)。 「イェーイ」乗りに乗れない。 類症 コンサートに行っているのに乗れない病:リンドバーグのコンサートの2列目に座ってシュンとしてしまった二人。 ボウリングの腕前隠しちゃう病 放送 第069回 ボウリングの時にハイタッチできちゃう病
https://w.atwiki.jp/loversroyale/pages/80.html
知っているモノ、理解できないコト 「あなたという存在そのものが破棄されるべきなのです」 言いながらも、不気味な笑みを浮かべる少女に向けて、銃を構える。 ―――先程の男は、あの少女のことを『アーカード』と呼んだ。 だが、私の知っている『アーカード』は、あんな少女では断じてない。 故に、アレはいてはいけない者だ。躊躇なく引き金を引く。 「私に銃を向けるか… いいだろう。相手になってやるぞ、ヒューマン! このような茶番、退屈しのぎにもならんと思ったが…… 思いのほか楽しめそうじゃあないか!」 それを、正面から受け止めた。当たったはずの銃弾は、なんら効果を発揮することはなかった。 どころか、『アーカード』は歓喜の笑みで走り出す。――――少女を、殺す為に。 「いちゃ、いけない……! 単にいちゃいけないモノを壊したいだけなのに…!! しつこいしウザイ。弾に当たったんだから倒れろ」 「なかなか筋がいいじゃないか! 何発か避けきれなかったぞ?」 どうして、できないのか。これまでは、『知らない者』はすぐに消すことができたのに。 矢継ぎ早に撃ちだされた銃弾を、『アーカード』は回避し、防御し、受け止めて再生する。 これがなんらかの加護を受けた弾丸であれば、あるいはひるませる程度はできたかもしれない。 だが、単なる銃弾ではアーカードを止めることはできない。 「さて、接近戦はどうかな?」 突き出される暴力。少女に銃の心得があろうと、所詮は素人である。 護身術の類を学んだこともあったが、その程度では役にも立たない。 「あ……」 自分が消える。知っている者も、知らない者も、意味がなくなる。 「やだ… 死にたく、ない……」 「…死にたくない、とは馬鹿げたことを。 先程貴様に殺された男とて、死にたかったわけではあるまい。 一方的に殺したいだけならば、私に銃を向けるべきではなかったな」 『アーカード』の腕は少女に突き刺さる直前で、 「投影、二連ッ!」 唐突に、投げつけられた双剣に阻まれた。 双剣が飛来した方向へ向き直り、アーカードは問いかける。 「……何者だ?」 「衛宮士郎。多分、アンタらと同じ参加者だ。 ともかく、落ち着いて欲しい。見た感じ、そっちの子は混乱してるみたいじゃないか。 いったいどういう状況なのか、説明してくれないか?」 双剣を投げつけ、少女を助けた赤毛の男――衛宮士郎と名乗った。 衛宮士郎。この男のことを、少女は『知っている』。そこに、ほんの少しの安堵があった。 確か、馬鹿な真似をして、すぐ死んでしまう。そういうタイプだった、はずだ。 「死にたくない… 死にたく、ないよ……」 けれど、それでも少女の混乱は止まらない。 アーカード。衛宮士郎。前者は名前は知っているが、少女の姿では有り得ない吸血鬼。 後者は、姿も名前も知っている。しかし、どちらにせよ――彼らが実在するというだけで、少女が混乱するには十分だった。 少女にとって、アーカードと衛宮士郎は架空の存在である。そういう世界から呼び出された。 そのことが、元から薄かった現実感を剥奪していく。ここは現実ではない、と。 「あ、ははは… そうだよね。こんなことが現実なはず、ないもの」 少女は、まだ壊れてはいない。破綻してはいない。 けれどもう、そうなるのも時間の問題だった。 【I-2/午前1時】 【恋愛(仮)@にちゃんねるそうはつばん】 [状態]:恐慌状態 [道具]:基本支給品、ベレッタ [標的]:知っている者 [思考]:知らない者は居なくなる。 【アーカード@ヘルシング】 [状態]:健康、恋愛感情なし [道具]:不明 [標的]:人間でなくては、いけないのだ! [思考]:闘争の相手はどちらがいいか。 【衛宮士郎@Fate/unlimited codes】 [状態]:健康、恋愛感情なし [道具]:基本支給品、ランダムアイテム(未開封) [標的]:なし [思考]:1.少女を助ける。2.参加者全員を助ける。3.脱出。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1743.html
※某ラノベネタ 「ゆっゆっゆー♪ ゆっくりしていってねー♪」 ここは幻想郷にある森の中。そこをひとつの生首がご機嫌に歌を歌い ながら堂々と闊歩していた。 いや、生首ではない。その頭部には首に当たる部分がなく、また人間 の頭と比べて異様に下膨れが激しく、目と口は通常の規格より2倍か ら5倍ほど大きく、さらに鼻と耳に至っては存在すらしなかった。そ れは人の頭に似た生きた饅頭、ゆっくりであった。 頭に赤いリボンをつけて顔の両脇にもみあげのようなものをくっつけ たその饅頭、れいむが散歩を続けていると、視線の先になにやら黒く て尖ったものを見つけた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってねだぜ!」 れいむが挨拶をすると、その黒く尖ったもの……もとい、黒く尖った ものを被ったゆっくり、まりさもれいむに向かってそう言った。その まりさは少しくすんだ金髪とやや釣りあがった目元、頬にうっすら残 るばってん傷が精悍さを醸し出している、なかなかの美ゆっくりであ った。 「れいむはこのもりのれいむだよ! まりさはどこのゆっくり?」 れいむは見かけた事のないまりさを見て、好奇心からそう尋ねる。 まりさはびしっと姿勢を正して、真面目な顔で大きく声を上げた。 「まりさは『たいてろごくひよーへいそしきゆすりる』にしょぞくす るまりさぐんそーなんだぜ! さー!」 そして直立不動のまま口をへの字に閉ざす。 そのまま2,3秒ほどが経ってから。 「ゆ! これはひみつだったんだぜ。わすれてほしいんだぜ」 と、まりさは思い出したようにそう言った。 「そう……」 れいむは思った。 このまりさあたまがゆっくりしすぎちゃったこなんだな、と。 第一話(最終話) ゆっくりできないろーんうるふ れいむは思っていた。このまりさは、あたまがずっとゆっくりしすぎ ちゃったこなんだな……あたまがずっとゆっくりしすぎちゃったこな んだなこのまりさは、と。 と、その時背後からむっきゅむっきゅと誰かが向かってくる足音が聞 こえてきた。れいむはくるりと振り向くと、見知った顔のゆっくりが こちらに向かって跳ねてきていた。 「れいむー!」 「ゆ! ぱちゅりー! ゆっくりしていっ」 「れいむさがってるんだぜ!」 その時、れいむの横を何か素早い物が通り過ぎ、次の瞬間にはその何 かの体がぱちゅりーの横っ腹に深々と突き刺さっていた。 「ゆがはっ?!」 「お、おあぢゅりーーー?!」 たちまち生クリームを吐いて倒れ伏し、ぱちゅりーはそのまま動かな くなる。れいむはぱちゅりーに駆け寄りその遺体に縋りついて涙を流 した。 「どぼじでごんなごどずるのー?!」 そして、ぱちゅりーに身体に突き刺さったそれ……あたまがゆっくり しすぎちゃったまりさをきっと睨みつける。 まりさは全く物怖じせず、先程とまったく変わらない仏頂面をしてい た。 「こいつはれいむをねらったひっとまんなんだぜ。したしいゆうじん のふりをしてれいむにちかづきくちのなかのはものでぐさっとひとつ きするつもりなんだぜ。ふしぜんにふくらんだからだがそのしょうこ なんだぜ」 「なにいっでるのーーー?! おあぢゅりーはただふどっでるだげな んだよーーーーー?!」 れいむが叫ぶと、まりさの眉がぴくっと動いた。そして慎重に……ま るでぱちゅりーがまた動き出さないか疑っているように……ぱちゅり ーに近寄ると、膨れた頬の部分をぷにぷにとつつく。 そして額に冷や汗を浮かべながら、 「……どうやらそのようなんだぜ」 と言った。 「だいじょうぶ。うんがよければたすかるんだぜ」 「いみもなぐごんなめにあっだおあぢゅりーがうんがいいわげないで じょーーー?!」 「いわれてみればそうなんだぜ」 「ゆげぷっえれえれえれ……」 「ゆ゛ぁー! おあぢゅりーーーーーー!!」 ぱちゅりーが口から残り僅かな生クリームを吐き出し続ける。れいむ は大声で泣きながら背中にすーりすーりを続けるのだった。 結果的にそれがぱちゅりーへの負担になり、ぱちゅりーは10分後に 息を引き取った。 群れ中のゆっくりが広場に集まり、ぱちゅりーの死を悼んでいた。 そんな湿った空気の中、最後尾の辺りに参列していた一匹のまりさが 口を開いた。 「かなしいじこだったんだぜ」 「「「「「おまえがいうなーーーーー!!」」」」」 ぱちゅりーと親しかった多くのゆっくりが、まりさに飛びかかった。 次の日、れいむは頬をぷくーっと膨らませながらぽよんぽよんと跳ね 回っていた。そして、そのれいむの背後を草むらがガサガサとついて 回っていた。 れいむはぴたりと立ち止まると……草むらもその場で足を止めて…… 振り返って大きな口を開いた。 「ついてこないでね! ゆっくりごろしのまりさとはゆっくりしたく ないよ!」 すると、草むらが真ん中から二つに割れ、中から黒いとんがり帽子が 姿を現した。ぱちゅりーを殺したあのまりさである。 「まりさはれいむをまもるにんむがあるんだぜ」 「そんなのしらないよ! どっかいってね!」 つっけんどんな態度をとるれいむに、まりさはちょっぴり困ったよう に表情を歪める。 「おにぇーちゃーん!」 と、そこへ甲高い声が響いた。まりさは瞬時にれいむの前に躍り出る。 「てきなのかだぜ!」 「れいむのいもーとだよ! てをだしたらゆるさないよ!」 れいむは殺意を露に妹れいむに飛びかかろうとするまりさの前に慌て て立ち塞がった。勢いを殺されたまりさはれいむにぶつかる直前で止 まり、落ちつかなそうな表情を浮かべる。 そんな事をしている隙に妹れいむは二人のすぐ近くまで歩み寄ってき てしまっていた。 「あのね、りぇーむむこうでにんげんしゃんのおかしをひろったの! おにぇーちゃんにもわけてあげようとおもってもってきちゃんだよ!」 そう言いながら、にっこりと笑う妹れいむ。れいむはその妹の心の優 しさと心の美しさに感動する。 「ゆぅーーー! れいむのいもうとはすごくやさしいよーーー!! ゆっくりしてるねーーー!!」 「れいむ、だまされちゃいけないんだぜ。あまいことばにはうらがあ るものだぜ。こんきょのないぜんいほどあやしくおそろしいものは」 れいむは振り返った。 「だまってね」 「ゆぅ……」 有無を言わさぬれいむの迫力に、まりさは額に冷や汗を浮かべて押し 黙る。妹れいむはそんな二人のやりとりにも気付かず、もみあげで髪 の毛の間をまさぐっていた。 「ごーしょごーしょ、これだよ! ゆっくりたべてね!」 そして妹れいむが真っ赤でまん丸でつるつるな玉を取り出した。その ゆっくりできそうな形にれいむは涎をだらだらと垂らす。 「ゆ! すごくゆっくりできそ」 「あぶないんだぜ!」 と、その隙にれいむの脇から飛び出したまりさが、妹れいむの取り出 したお菓子を体当たりで吹き飛ばす。高く高く、青く広い空を舞って ……やがてぐしゃりと音を立てて木っ端微塵になり、赤い粉末を地面 に撒いた。 そこまで見送って、ようやく突然の凶行に呆然としていたれいむと妹 れいむの感情が表情に追いついた。 「ゆ゛ぁー! でいぶのいもーどがもっでぎでぐれだおがじがー?!」 「なにしゅるn」 「ゆはぁっ!」 まりさは更に抗議をしようとする妹れいむの顔面に回しあんよを叩き 込んだ。 「ゆぎゅるぷっ」 めこりと異音が響き、一箇所に集中された衝撃が妹れいむの顔面を陥 没させる。妹れいむは吹き飛ばず、その場にがくりと崩れ落ちる。 「で、でいぶのいもうどがーーーーー?!」 れいむは泣きながら、妹れいむを蹴り倒したまりさへの叱責も忘れて 瀕死の妹に駆け寄る。 「ゆっぐ、ゆっぐり、ゆっぐりーーー! ゆっぐりじでーーーー!!」 顔が梅干しみたいな形に陥没してしまった妹れいむの傍で必死に声を 上げるれいむ。その声が届いたのか、妹れいむは僅かに身体を震わす と、 「もっちょ、ゆっきゅちちちゃかっ」 「とどめなんだぜ!」 まりさの踏み付けにより、ぺっちゃんこになって息絶えた。 「ゆ゛ぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 叫び、まりさを突き飛ばすれいむ。先程までまりさが、そのちょっと 前まで妹れいむがいた場所には黒い餡子だまりがあるだけだった。 れいむは泣きながらまりさにきっと視線を向ける。 「どぼじでごんなごどずるのーーーーー?!」 「おちつくんだぜれいむ。このおかしはどくいりなんだぜ。たべたゆ っくりがずっとゆっくりしたのをみたことがあるんだぜ。かぞくにに せたゆっくりにどくをもたせてたべさせようとするひれつなてなんだ ぜ」 「ごのごはまぢがいなぐでいぶのいもーどだよーーー?! がぞぐの おがざりをまぢがえるわげないでじょーーー?!」 いいながら、嫌悪感を我慢して死んだ妹の飾りを舌で掬い取りまりさ に突きつける。 まりさは額に冷や汗を浮かべ、やや困ったような顔でこう言った。 「ゆぅ、なににつられたのかしらないけどかぞくをころそうとするな んてすさんだよのなかなんだぜ」 群れ中のゆっくりが広場に集まり、妹れいむの死を悼んでいた。 そんな湿った空気の中、最後尾の辺りに参列していた一匹のまりさが 口を開いた。 「こんなかなしいじけんはにどとおこしちゃならないんだぜ」 「「「「「おまえがいうなーーー!!」」」」」 れいむ一家と親しかった多くのゆっくり達が、まりさに飛びかかった。 次の日の朝。 あのまりさの備考を振り切り、れいむは久々にひとりでゆっくりを満 喫していた。 「まったく、あのまりさはちっともゆっくりできないゆっくりだよ! ぷんぷん!」 最も、まりさのせいで気分良くとはいかなかったが。 と、その時近くの茂みがガサゴソと音を立てた。れいむはまたまりさ か、と身をこわばらせる。 そして茂みを掻き分け、黒い影が勢いよく躍り出た。 「んほぉーーー!!」 そこから現れたのは、気色悪い体液を撒き散らしながら奇声を発する ゆっくりありすの姿だった。 れいむは突然現れたそれに驚き、叫んだ。 「ゆ! ありす! ひさしぶり! ゆっくりしていってね!」 「んほぉーーー!!」 仲睦まじく挨拶を交わすれいむとありす。 この二匹はこの群れで生まれた幼馴染みで、大人の事情で群れから出 ていったありすとは実に数ヶ月ぶりの再会になるのだった。 ……ちなみに、れいむ以外のゆっくりに言わせると、ありすは何を言 ってるかわからないのでゆっくりできないのだというが、れいむは自 然とありすの言葉を理解できた。 「んほぉーー!」 「ゆ? れいむにようじ? なんなの? ゆっくりはなしてね?」 「んほぉ! んほぉーーー!!」 「ゆ? まりさ? やめたほうがいいよ! まりさはゆっくりできな いゆっくりだよ!」 「んほぉーーーーー!!」 「ゆっ?! ちがうよ?! れいむはまりさのことなんかなんともお もってないよ?! ゆぅ、わかったよ。でもずっとゆっくりしちゃっ てもばけてでないでね?」 「んっほぉーーーーー!!」 傍から見れば何を言っているかわからない会話。 しかし何らかの交渉は成立したようだった。 空が割れなかった。 まりさは必死に走り回っていた。護衛対象であるれいむがいなくなっ てしまったからだ。れいむが投げつけてきた松ぼっくりを爆弾だと間 違って解体作業をしてる間に見失ってしまった自分の愚かさを呪いな がら。 まさかもう死んでしまったのでは……そう思っていると、背後で何か ががさりと動いた。 「まりさ!」 「ゆっ! れいむ! どこにいってたんだz」 聞こえてきたれいむの声に、まりさは喋りながら振り向き―― そして、れいむの傍らで三日月のように歪んだ目と口でまりさを見つ めてくる、異形の怪物の姿を目撃した。 まりさは全身が総毛立つような悪寒を覚えながら口を開く。 「ばけもの! れいむからはなれるんだぜ!」 「ゆんっ!」 と、れいむがいつのまにか口に咥えていたハリセンでまりさの頭を引 っぱたく。 まりさはやや怒ったような顔のれいむを見ながら言う。 「いたいんだぜ」 「れいむのおともだちにしつれいなこといわないでね! ありすはば けものじゃなくてありすだよ!」 「んほぉーーー!」 ありすはよろしくねとばかりに叫び、舌をにょろにょろと突き出して くる。なんだか怖いのでまりさは無視した。 そしてれいむがハリセンを何処かに仕舞いながらまりさに告げた。 「ありすはまりさのことがすきなんだよ! ありすとつきあってあげ てね!」 「なん……だと……」 「んほぉーーーーー!!」 突然にして衝撃の告白にまりさがフリーズしている隙に、ありすがま りさの背後から襲い掛かった。れいむは超展開に頬を赤くして顔を背 ける。 「ゆぅ、ありすせっきょくてきすぎるよ!」 「んほっんほぉ! んほぉーーーーーーー!!」 「ゆぎゃーーー!!」 一方でまりさは今までの人生でかつてないほどの窮地に追い込まれて いた。異形のバケモノに全身をまさぐられるという想像を絶する状況。 兵士として鍛え抜かれたまりさの心をも一瞬の間揺るがした。 「ゆんっ!」 「ん゛っ?! ん゛っぼぉーーー! ずっぎりーーー!!!」 が、それは一瞬の事。まりさは一瞬の機転を利かせ、正常位で犯され そうになる所を逆に騎乗位で下から突き上げる形にしたのだ。 「あ゛りずがーーーーーー!!」 頭から茎を生やし、見る見るうちに黒くなっていく級友の遺骸を前に れいむが泣き叫ぶ。 れいむはありすの遺体を蹴倒してずりずりと這い出ると、額の脂汗を 三つ編みで拭いながらこう言った。 「すっきりなんてちびれみりゃをころすよりかんたんなんだぜ」 次の日の朝。 「なにするんだぜれいむ」 そう言うまりさの体は上下逆さにひっくり返された上で幾重もの蔓に 縛り付けられ、身動きが取れなくなっていた。れいむはそのまりさを 怒気満面で見下ろしている。 「れいむのともだちのありすをころすようなわるいまりさはこうやっ てしばりつけとくんだよ!」 「あれはふかこうりょくだっておさもいってたんだぜ。『まえまでの はともかくあれはしかたないね!』って。わすれたのかだぜ」 「うるさいよ! とにかくまりさはそこではんせいしててね!」 言って、ぺっぺと唾まで吐きつける。さしものまりさも嫌そうな表情 を浮かべ、 そして突然血相を変えて―― 「れいむ! ふせるんだぜ!」 「ゆ?」 まりさが叫んだ時にはもう手遅れだった。れいむが勢いよく引っ張ら れるような感覚と、その一瞬後の異様な浮遊感を覚えると同時にそれ は高々と声を上げた。 「フゥハハハー! 我々はこだわりのある虐待家の集い! このれい むは我々のカキタレとなるのだぁー!!」 「どぼいうごどなのーーー?!」 そいつは、妙な白衣を着た、胸毛が濃くて体臭がキツくて、女にはフ られてばかりのどうしようもないクソ野郎みたいな風体の……端的に 言えば、ブ男だった。。 透明な壁に四方を囲まれる閉塞感に包まれながら、れいむは透明な箱 の中で嗚咽とともに叫んだ。 こだわりのある虐待家の集い……略してコダ虐の男はそれを完全にシ カトしながられいむの入った箱をブンブンと振り回す。 「今まで友達のぱちゅりーを脅して殺させようとしたり妹を殺してそ の飾りをつけさせたゆっくりと入れ替えて毒入りお菓子を食わせよう としてまた失敗し、邪魔なまりさを排除しようと適当なありすを発情 させて解き放ったがあっさり返り討ちにあいどうにもこうにもならな かったが私が直接出向く事によって以外とあっさりれいむを捕らえる 事ができたのだーーー!!」 「ほんどうのごどだっだのぉーーーーーーーーーー?!」 不自然なまでの説明口調で明かされた真実にれいむは驚愕する。まり さの妄言だと思っていたものが全て真実だったのだ。それと同時に、 そのような恐ろしい事を実行した目の前のコダ虐に対する恐怖とが押 しよせて来る。 「いまたすけるんだぜれいむ!」 「ば、ばりざ……」 恐怖で押し潰されそうなれいむを救ったのは、まりさの声だった。あ んなに酷い事を言ったのに、それでも助けてくれようとしている。れ いむは涙に濡れた瞳で蔦に絡まるまりさを見つめた。 そしてまりさは、その身をぶるぶると震わせ、そして 「……うごけないんだぜ」 と、いやによく通る声で呟いた。 場がしんと静まり返る。非情に悔しそうな表情を浮かべるまりさが言 った。 「はりがねいっぽんあればぬけだせるんだけどだぜ」 呟くまりさに背を向けてコダ虐はれいむの入った箱を抱えたまますた すたと足を進める。 逆さのまま額に冷や汗を浮かべてゆぅと唸るまりさに向かって、れい むは力いっぱい叫んだ。 「ばりざのやぐだだずーーーーー!!」 ばりざはいつもの仏頂面で答えた。 「まりさはやくたたずじゃないんだぜ。すぺしゃりすとなんだぜ」 この後、れいむはコダ虐のカキタレとなって3年後に死んだ。 おしまい 挿絵:儚いあき