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前へ 舞台は戻って、ヒワダタウン。 人よりも大幅に遅れをとっていたのび太とドラえもんも、ようやくここまでは到着していた。 二人の話し合いの結果、早速ジムに挑戦しようという事になった。 こちらは3個目どころか、やっと2個目のバッジである。 ジムに挑戦する順番については、直前にワニノコが進化して有頂天になっていたのび太が、 「僕が最初に行くよ!」 と名乗りを挙げて、ドラえもんはのび太の挑戦の後に挑戦する事になった。 のび太のジム戦は、ようやく龍の舞の使い方が解ってきたのび太が、またもや運にも恵まれて快勝した。 そして今、ドラえもんがジムに挑戦する番がやって来たのである。 「じゃ、じゃあ僕も行ってくるからね。 ちゃんと待っててね、のび太君」 のび太に確認の挨拶をしたドラえもん。 のび太は、楽観的な感じでそれに応える。 「大丈夫、大丈夫。 それに、ドラえもんなら、ジム戦なんてすぐに終わるさ!」 「そ、そうかな!? まあ頑張ってみるよ!」 のび太におだてられ、ドラえもんの表情は少し明るくなる。 こうして、ドラえもんはジムの中へと進んでいった。 「ごめんくださ~い。 ジムリーダーの人はいますか~?」 ドラえもんがそう声をあげると、ジムの奥の方から声がした。 「おっ、また挑戦者かい? ……っと思ったが違うようだな。 色違いのビーダルかなんかが紛れ込んできちゃったのか。 ここは君の住処じゃあ無いから帰りな」 この声の主は勿論、ジムリーダーのツクシである。 「僕はビーダルじゃない! ドラえもん、猫型ロボットだ!」 そしてドラえもんがすかさず反論する。 お決まりのパターンである。 「ドラエモン? まさか、鼠に耳をかじられて、ヤケ酒かまして変色したっていう、 あのドラエモンか?」 余談だが、ドラえもんのこのエピソードは、未来でネタにされている。 有名なコピペとして、様々な形で、多くの人々に知れ渡っていたりするのである。 ……但し、コピペ改変前の内容、つまりは元ネタが、正確に伝わっているケースは珍しいとされている。 それは、今ドラえもんの目の前にいる人物も、例外ではなかった。 「僕はヤケ酒なんてしてない! 適当な事を言うな!」 「おっかしーなー、じゃあ偽物か? まあ、いいか。 で、何だ? そのドラエモンもジム戦をしに来たのか?」 「そうだ! ジムリーダーの貴方に挑戦しに来たんだ!」 ドラえもんはかなり苛々しているが、その怒りは抑えて要件を告げる。 「よし、言いたい事はよーく分かったぞ、うん。 じゃあ早速だが、ジム戦を 始 め よ う か 出てこい、俺のトランセル!」 ドラえもんは、要件がツクシに伝わったのを確認して一安心する。 しかし、バトルが始まったので、すぐに頭の中を切り替える。 「よーし! 頑張ってくれ、コイル!」 それからしばらくして、トランセルとコクーンが破られたツクシが、最後のポケモンを取り出す。 「行けェ! ストライク!」 「あ、いよいよ敵の大将がお出ましだね。 コイル、あと少しだ、頑張れ!」 ドラえもんはそう言って、コイルに傷薬を投与する。 尤も、コクーンの毒針を一度喰らっただけのコイルには、特に様子に変化は見られ無い。 「ストライク、連続斬りだぁぁああぁ!」 「コイル、電気ショックゥゥウ!」 やけに熱い二人。いや、熱いのは二人だけでは無い。 しかし、それに二人が気づく気配は無い。 バトルは続く 電気ショックをダイレクトに喰らい、もう後が無いストライク。 それに対し、まだまだ余裕しゃくしゃくのコイル。 バトルは早くも、大詰めという空気を醸し出している。 「ストライクゥゥウウゥ! もう、斬るしか無いんだぁぁああ! 行けぇええ!」 「コイル、電気ショックを撃てえええ! トドメをさすんだぁあああ!」 鬼の様な形相で斬りかかるストライク。 コイルも、それに負けじと電撃を放って応戦する。 そして―― 「負けたよ」 結局、最後まで立っていた、いや浮いていたのは、大方の予想通りの結果だった。 そう、ドラえもんのコイルである。 しかし、タイプの相性の壁を超えた熱戦に、トレーナーの二人は燃え尽きたような顔をしている。 「よし、じゃあジムバッジと技マシンをやろう。 受け取りたまえ」 そう言われて、一礼をしてから戦利品を受け取るドラえもん。 そして、すっかりバトルで打ち解けた二人には、奇妙な友情が芽生えていた。 「ありがとうございます。 しかし、それにしても暑い! これはどうなっているんだ!」 「なーに、ドラエモンとのバトルが熱かっただけさ。 いい事じゃないか」 「ですよねー。アハハハハ」 ……。 …………。 「で、俺は言ってやったんだ。 『もう一度ジムバトルを や ら な い か 』ってな。 それなのに、その挑戦者はすっ飛んで逃げて行きやがったんだ。 そんなに俺のトランセルが嫌だったんだろうか?」 「アハハハハ。でもそれトランセル関係無いと思うけどなあw じゃあ僕は外でのび太君が待っているから、そろそろ行かなきゃ。 ツクシさん、また会いましょう!」 「おう、これから先は長いだろうが頑張れよ」 「ハイ!」 ツクシと暫くの間世間話をしたドラえもんは、名残惜しそうにジムを後にする。 しかし、ジムを出たドラえもんの目の前には、ツクシとの和やかムードを一瞬でぶち壊すような光景が広がっていた。 「あ、遅いよドラえもん!」 ジムから出て来たドラえもんに、一目散に駆け寄ってきたのび太。 その顔からは、焦りのようなものが見られる。 「のび太君、これは一体何が起こっているんだ!?」 「何がって、見ての通りだよ! ドラえもんがジムに入ってからすぐ、この火事を見つけたんだ! ワニノコの水鉄砲で消そうとしたんだけど、全然消えないんだ!」 見ると、辺り一面に炎があがっている。 炎の勢いはかなりのもので、少し話していた間にもドンドン大きく広がっていく。 「水鉄砲で消えないって事は、タダの火事じゃあ無いって事だね。 これは何だろう……? 炎の渦……かな? まあとにかく消さないと! これ以上火が広がるとマズい!」 即決で結論を出したドラえもん。 しかし、珍しくまともなのび太の意見に、その結論は否定される。 「消すってどうやるんだよドラえもん! 僕のワニノコがいくら頑張っても消えないし、ドラえもんのコイル一匹じゃどうにもならないだろ!」 気まずい雰囲気になる二人。 それは周りにも伝染し、村全体が重い雰囲気になっていく。 しかし、その間にも火はどんどん広がっていく。 村の周りの木が勢いよく燃え続けるのを、誰も止められずにいた。 そこで、この様子を打開しようと、野次馬の一人が案を思い付く。 「こうなったら『拡声器』を使って助けを呼べば……」 「それだ!」 「でも誰か拡声器を持っているのか?」 「こんな事で、有料アイテムの拡声器を使うのはなあ…」 再び村全体に沈黙が流れる。 しかし今度の沈黙は、長くは続かない。 「パラス、あの木の陰に向かって痺れ粉だ!」
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今日 - 合計 - ドラえもん 緑の惑星ドキドキ大救出!の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 14時21分01秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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夢をかなえてドラえもん(ふつう) 詳細・攻略 アニメ「ドラえもん(リニューアル(水田)版)」のOP曲。 AC11初出 ★×1で99コンボ むずかしいと同時プレイのとき、なぜか21~25小節目の小節線の上にある音符が消えて、94コンボになっている。 かんたん むずかしい おに コメント 94コンボは少なすぎ - 2010-06-21 13 09 20 譜面うpしますた。 - 2010-10-28 23 16 40 譜面
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[部分編集] http //www.nicovideo.jp/watch/sm2900899 投稿者コメント1.コメント2.コメント3.コメント この作品のタグ:第13回MAD晒しの宴 レビュー欄 371 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 22 50 49 ID krFY61ZZ0 うあ、これは卑怯w まあ卑怯成分差し引いてもとても良い編集 特に言及することも無いですなw さりげなく良い雰囲気の泣かせる作りだと思います~GJ! 最初だけは黒や白などの単一色画面から入った方が やわらかい雰囲気出ていいかもしれません -- 名無しさん (2008-04-07 03 19 53) 775 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 12 25 00 ID oWKBguWF0 削除されてしまったのが非常に残念。 なので完全に作者さんだけに向けたレビューです。 とても構成がしっかりしてるなと思いました。 花瓶の花びらが一枚ずつ落ちていく映像の挿入タイミングが巧い。 じわじわとドラえもんとの別れが迫っているのを視覚的に見せられると 涙腺がダイレクトに刺激されてしまう。てかちょっと零れたw 全編ゆったりとしたシーン切り替えの中、0 58のパパッと素早い展開が サビに向けての良いアクセントになってますね。 一つだけ注文するなら、おばあちゃんのシーンをカットして ドラえもんとの絆だけで圧すのも良かったのでは? レビュー用に保存したデータは大切に残しておきます。 -- 名無しさん (2008-04-10 21 20 50) 922 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/04/11(金) 19 47 28 b+4YpcmK0 これはもう、ほとんど素材の時点で悔しいぐらいに卑怯なんですが。 でもかなり良いです。セリフ抜きでも成立するぐらいの画に力のある話ですから こういった曲調に合わせた、ゆったりした切り替えをして正解だと思います。 前回のMADで、曲がいきなり無音になりドラマ部分に移行する演出が凄いと思っていたのですが もし、それと似たようなひねりがこれにもあったら、確実に涙腺が決壊していた事でしょう。 あまりMADでは見かけない曲で作られている点も、すごい好みです。 -- 名無しさん (2008-04-11 22 19 49) 962 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/04/11(金) 21 14 48 kQOv5BIN0 もう削除されているようですが…すごく良かったです 主題とか編集とかはっきりしてました マイリス見たら前回のkanonの真琴の人みたいで 最近kanon見たので今回見ました kanonの真琴のやつも上手く表現されてて良かったです! きもいとかひどいコメントもあったみたいだけど無視してください><真琴はすごくかわいいんです><; -- 名無しさん (2008-04-12 00 28 02) 名前 コメント 第13回MAD晒しの宴
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前へ 荒筋 ドラえもん達はコガネのイベントをクリアするため、 各々の力を上げようと、別れ別れになった。 ジャイアンは、チョウジタウンのヤナギの元に、 氷の抜け道でとけないこおりを入手することを条件に弟子入り志願をする。 そこで、ブリザードに大苦戦の末、機知により逆転。 ヤナギに弟子入りを認めてもらった。 ドラえもん達が、エンジュから離ればなれになってから丁度一週間が過ぎた。 今までは、ジャイアンとスネ夫達の行動しか語っていなかった。 しかし、だからといって、その間のび太とドラえもんが 何もしていなかった訳ではない。 二人は、ちゃんとコガネでの決戦に使えそうなポケモンを集めていたし、 レベル上げもしっかり行っていた。 まあ、その修行や旅は、別に特筆すべきものではなかったので、 このように割愛した訳である。 しかし、修行最終日のこの日は話のスポットを彼らに向けてみたいと思う。 二人は修行最終日の今日は体を休めようということで、 ポケモンセンターで早めの宿を確保した。 ドラえもん「のび太君、よく今までの修行を堪えたね。 僕は嬉しいよ」 ドラえもんが言う。 のび太「うん! しずかちゃんを助けるためだからね!」 のび太『んなわけねぇだろwww』 ドラえもんはのび太の心内などつゆ知らぬ様子で、言った。 ドラえもん「じゃあ、今日は特別だ。 スイートに泊まろう。」 ドラえもんはそういい、受付にスイートルームのチェックインを始めた。 のび太「えっ、ドラエモン……、スイートってあのとんでもない高い所?」 のび太が驚く。 しかし、ドラえもんは明るい表情のまま答える。 ドラえもん「うん、今日くらいはゆっくりしなきゃ! あっ、個室二つで。」 のび太「えっ、なんで二つなの?」 またのび太が聞く。 ドラえもん「言ったでしょ。 今日くらいはゆっくりしなきゃって。 修行を堪えたご褒美だよ。 淋しいのなら大丈夫。隣だから。 じゃあ、明日に備えてゆっくりしよう。」 ドラえもんはそう言い、鍵を取った。 のび太「成程、じゃあゆっくりするかな。」 のび太もそう言い、二人は各々の部屋の前へ向かった。 ドラえもん「じゃあ、おやすみ。」 のび太「おやすみー」 二人は、その後、部屋に入り、扉をしめた。 ドラえもん『……やっぱり何か、おかしい。』 ドラえもんは部屋に入った後、ベッドの前の椅子に腰を降ろし、溜め息をつく。 ドラえもん『この一週間……やっぱり何か違和感を感じた……』 実はドラえもんは、イベントクリアの為にコガネへ向かう時から、 もしかしたら、自分らの中に時間犯罪者がいるのかも知れない という考えを抱いていた。 根拠はいくつかある。 例えば、時間犯罪者の殺人が自分達の周辺のみでしか起こっていないこと。 タンバのシジマ、後になって知ったが、アサギのミカンや、 灯台のトレーナーも何人か死んだらしい。 始めは、自分らを追跡しているが故だと思っていたが、 自分達をイベントクリアに利用するのならば、時間犯罪者が 自分らを追跡する利点が全くない。 すぐにでもフスベへ向かい、自分達がイベントクリアを遂げるのを待てばいい。 しかし、フスベに居る出木杉達はトレーナーが死ぬのなど 全く見たことが無いと言っている。 故に、時間犯罪者はフスベにはいない可能性が高い。 ならば、何故、利点の塊であるフスベ行きをせず、自分らを追跡しているのか。 答えは、恐らく、それが出来ないから。 何故できないのか。 考えられるのは、奴自身が身動きのとれない立場にいること。 そこでドラえもんの頭にあることが浮かんだ。 内部犯である。 しかし、自分達の誰かがそんな事をするとは考えにくい。 だが答えはすぐに頭の中に浮かんだ。 味方がどこかで、奴とすりかわってしまった可能性があることである。 それなら、全てのつじつまが合う。 ミカンには全員が会ったし、灯台も全員で通った。 更に、自分達の一行に潜めば、自分達について行かざるを得ない。 では、最も怪しいのは誰か。 のび太である。 本人によれば、所持バッジは0、会った時には、何故そこに来れる? と、首を捻るようなメンバーだった(ゲンガーを除いて)。 それに、死んだ、ミカンと最後に接触したのは彼だった。 かといって、確信や、証拠は無いし、皆の前で内部に犯人がいる 可能性があると、言った場合、結束が崩れる可能性がある。 それはなんとしても避けたかった。 そこで、皆に気付かれぬよう、のび太の監視をするために、 今回の解散を提案したのである。 ドラえもんやがて、腰を上げ呟いた。 ドラえもん「一週間………全く、証拠はつかめなかった。 のび太君が時間犯罪者であるのかも、ないのかも。 でも、何か、何て言うか分からないけど……。 仕方ない………これだけはしたくなかったけど………」 ドラえもんはそう言い、自らの腹のポケットをあさりだした。 のび太『やっぱり、アイツ、俺を疑っていやがった。』 のび太はスイートルームのおっきなカビゴンの上にのしかかりながら考えていた。 あの青狸と過ごした一週間、全く奴は自分に対し、 なんのアプローチも仕掛けて来なかった。 恐らく、この修行の旅も、自分を監察するためのものだろう。 それならば、この後に控えているイベントの為にも少なくとも奴は、 この旅で自分がクロかシロかの証拠を掴まねばならない。 だとしたら、恐らくこのスイートルームは青狸の罠。 大方、盗聴でもしているのだろう。 いや、下手したら監視もしているのかも知れない。 だとしたら、この中での言動は控えた方がよいだろう。 しかし、おとなしく時が過ぎるのを待つ訳にはいかない。 自分がこの旅の途中に考えた目的を達成せねばならない。 そう、それは奴の名前を知ること。 青狸は、皆からドラエモンと呼ばれている。 しかし、前タンバで奴の名前を書いたが死ななかった。 奴の正体は分かる。あのデザイン、腹の袋からして、約一世紀程前の猫型ロボット。 何故この時代に居て、耳が無く、メッキが剥げているのかは知らないが。 だがこのノートはこの世界ならロボットであっても、効果を発揮する。 だから、奴がロボットであるのは理由にならない。 やはり、名前が違うのか。 だが、奴がスイートに泊めてくれたお陰で、名前を知る方法が出来た。 しかし、奴の盗聴、監視、どちらか分からない限り、それは作戦のネックになる。 どうしたものか……? のび太は考えを巡らす。 一方、ドラえもんは部屋から蚊メラを外に放った。 スパイ衛生もあるが、室内は映しきれない。 かといって蚊メラを直接、のび太の部屋の中へ入れるのは無理だろう。 蚊メラは見た目は普通の蚊だし、恐らく即叩かれて終了だ。 しかも蚊メラは機械製だから、破壊されたら確実に監視していたことがバレる。 だから、蚊メラを外に待機させて、せめて、中の状況を聞くことが精一杯だった。 ドラえもん『頼むよ………蚊メラ……』 そう思い、ドラえもんは蚊メラを外に放した。 のび太「…………………」 のび太は一言も喋らず、部屋の中で思考を巡らせていた。 やはり、監視、もしくは盗聴されてることは、 これが最後のアプローチのチャンスということから考えて必死。 奴には、いつも「単独行動はやめてね」と口を酸っぱくして言われていた。 だから、部屋外への移動は監視、盗聴されているのなら不可能。 だから、手持ちポケモン、及び、部屋にあるもので奴が監視しているのか、 それとも盗聴のみなのかを確認しなければならない。 この一週間で俺のメンバーも大分変わった。 ブーバー、ラッタ、フーディン、ピジョン、そして、俺、ゲンガー。 ……………。 そうだ、こいつを利用して…………。 のび太はそう思い、モンスターボールから全てのポケモンを解放した。 ドラえもんは部屋で蚊メラの音を聞いていた。 ドラえもん「あれから音沙汰無いな……… どうしたのかな………?」 蚊メラからの連絡は全くない。 一度ポケモンを出した音がしたが、気にすることはないだろう。 すぐ戻していたし。 蚊メラの集音機能は二十二世紀仕様なのでかなり高い。 それが、一時間の間何の音も拾う事が出来ないのだ。 ドラえもん「まさか、僕の思い過ごし……………?」 ドラえもんにそのような考えが浮かんだ瞬間だった。 「ドガァァァァァァン!!!!」 突然、大きな爆発音がなり響いた。 次へ
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第一話 「のび太君、外で遊びなよ」 最近、ジャイアンののび太に対する暴力が過激になってきている。 一年前までは異次元で共に戦った仲なのにその友情は完全に崩壊していた。 唯一の友達であるしずちゃんは出来杉と恋仲になり、のび太とは疎遠になっているため 完全に孤独になっていた。当然、外にでても遊ぶ相手なんているわけがない。 のび太はいつもドラえもんの言うこの言葉が耳障りで無視していた。 ある日、ドラえもんはのび太がくいつきそうな話題を出してみた。 「ポケモンの世界に行ってみない?」 ドラえもん言ってることを妖しく感じたのび太だったが、 のび太はポケモンの世界ということで昔の好奇心が蘇り「行きたい!」と、そう強く言った。 「本当にいいんだね?」 ドラえもんの口元がわずかに歪んだ。 のび太は気づいていなかった。 「うん!」 「もしもBOX~!!さあのび太君、この中に入って」 のび太はボックスの中に入り目の前が真っ暗になった。 のび太の視界が開いたとき、そこはのび太の家ではなく カントー地方へと変貌していた。 その世界を見て、久しぶりの興奮を感じているのび太の耳にドラえもんの声が聞こえた。 「のび太君、君がバトルドランティアを制覇するまで 元の世界に戻れないようにしておいたからね」 「ちょっとどういうつもりだよ!」 「最近の君は堕落しすぎているからね。そこで身体を鍛えるといいよ」 これがドラえもんの真のねらいだった。 この行為に憤りを感じながらものび太は冷静さを欠かさずに答えた。 「バトルドランティアなんて簡単さ!3ヶ月でポケモンを育てて制覇してやるよ」 のび太はオーキド博士の研究所に招かれた。 オーキド博士はドラえもんと面識があるようだ。 「君がのび太くんだね?わしはポケモンの研究をしておるオーキドという者じゃ。 ドラえもんから話は聞いているよ。このイーブイを君にあげよう」 「ありがとうございます!がんばろうなイーブイ!」 イーブイは主人が間抜けそうな顔をしていて少し不機嫌になった。 それを察知したのび太はイーブイ以上に不機嫌になった。 その一匹と一人を見てオーキドは笑いながら 「ポケモンと仲良くなることがトレーナーの最初の仕事じゃよ」 とアドバイスしが、案の定のび太は聞いていなかった。 のび太の現在の状況 イーブイ♀ Lv5 のび太が研究所を後にしようとしたとき、扉が突然開き 少年がづかづかと入りはじめた。 「おい!じーさんよぉ、俺もう14だぜ。そろそろポケモンくれよ」 「おお、グリーンか!久しぶりじゃの。その三匹から選びなさい」 グリーンと呼ばれた少年はヒトカゲの入っているボールを鷲掴みしてポケットに入れた 「そういえばファイア君とリーフちゃんはどうした?一緒に旅をするのでは なかったのか?」 「あいつらがトロいからフライイングさせてもらったぜ。ところでそいつは 誰なんだ?」 グリーンはのび太に指を差した。 オーキドがのび太の説明をした後、グリーンは口元を歪めて言った。 「おい、そこの間抜けそうなメガネよぉバトルしないか?」 プライドの高いのび太は簡単に挑発に乗った。 「ふん、調子にのるなよ!いけイーブイ!敵をギタンギタンにしてやれ!」 初めてのバトルにのび太は高揚してジャイアンみたいになった。 一方、グリーンはさっき入手したヒトカゲを繰り出す。 のび太は図鑑でイーブイが今使えるわざを調べた、しかし攻撃系のわざが ないようだ。どうみても敗北です、ありg(ryな状態である。 当然、素人ののび太にこの状況を打破する策は思いつかず頭を抱えた。 イーブイはそんな主人をみながら呆れながらも自分の非力さに苛立ちを覚えた。 グリーンは二人をあざ笑いながら、ヒトカゲに攻撃の指示を出した。 イーブイの皮膚にヒトカゲの爪が食い込み、悲痛なイーブイの鳴き声が研究所 に木霊した。 「ク・・・もどれ、イーブイ」 元々、優しい性格であるのび太はこの選択を選ぶのに躊躇はなかった。 グリーンの嫌味な嘲笑いはとまらない。 「へへ、初めてのバトルだったが余裕で勝てたぜ。こりゃぁバトルドランティアも余裕で 制覇できるぜ。じゃあな爺さん」 グリーンは初勝利の快感をかみしめながら研究所を後にした。 「のび太君、大丈夫かね?」 「悔しいです。イーブイになにもしてやれなくて・・・」 のび太は自分のトレーナーとしての責任のなさにただただ絶望するばかりであった。 「君はトレーナーを始めたばかりなんだ。最初に言ったがトレーナーの最初の仕事は ポケモンと仲良くなることじゃ。そして、辛い事をポケモンと乗り越える。 それが真のトレーナーなんじゃ。バトルに勝つことがすべてではない。」 このオーキドの言葉を背に受け、のび太は重い足取りで旅へ出た。
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前へ 「はぁ~、ドラえもん遅いなぁ」 僕はポケモンセンターのソファでドラえもんを待っていた。 (今の内に進んじゃおうかな……) そう考えたが、すぐに 「やっぱ駄目だよな!」 僕が立ち上がった時だった。 「ごめ~ん!遅れちゃって!」 「ドラえもん!遅いよ!」 何だこんだで僕達は再会したのだった。 それからポケモンセンターを出て、町を出ようとした時。 「あ……あっちの方から甘い匂いが……」 のび太が急に右を向いて歩き出した。 「何寝ぼけてるの?のび太君、早く行くよ」 「ドラえもん…これはドラや」 「よし、すぐに向かおう」 僕達はのび太君曰く、甘い匂いがする方へと向かった。 「のび太君~まだ?」 「ん!近いぞ……此処だ!」 ……そこに在ったのはドラ焼きじゃ無くてただの木だった。 「のび太君、殴り飛ばすよ?」 「い、いや……僕はドラ焼きとは言ってないわけで……」 僕の必死の言い訳も聞かずにドラえもんは襲い掛かろうとしてきた。 「あれ?お前さん達、旅の者かい?」 ドラえもんが僕に馬乗りになった所で救世主が現れた。 推定40過ぎのおじさんだ。 「この甘い香りに誘われたんだろ?」 僕は仰向けになったまま答えた。 「そうか、この木はな蜜を塗るとポケモンが寄ってくるんだ」 「本当ですか?おじさん」 やっとこさドラえもんが僕の腹の上から退いてくれて立てた。 「今から塗れば少ししたらジャンジャン沸いてくるぞ」 おじさんは少し笑顔を浮かべながら言った。 「塗ります、塗りますとも」 ドラえもんはもうおじさんの手から蜜を取っていた。 「じゃあ、僕も……ちょうど2本木があるし」 僕達は新しい戦力を求めてせっせと蜜を塗った。 30分後 「全然来ないじゃないか!」 「落ち着けって、もう少し待とうよのび太君」 1時間後 「ちょっと取っちめて来る」 「やめとけって、まだ決まったわけじゃないだろ?」 3時間後 「おい、さっきのおじさん連れて来い」 「ドラえもん!落ち着けって!」 4時間後 「ちょっと殴ってくる」 「待て待て待て、殴るなら僕にしてくれ、ドラえもん」 そんな感じで半日は過ぎていった。 それは6時間を回った頃か…… 「のび太君!起きて!」 「ん~?」 僕は余りの長さに熟睡してしまったようだ。 「あれを見て!」 ドラえもんが指(無いけど)を指した先には…… 「あ!ポケモンがいる!」 何時間待っても現れなかったので少し感動した。 「早く捕まえよう!ドラえもん!」 僕は無償にわくわくして来た。 「馬鹿、大声だすな!静かに行けよ!」 「お………お前モナー」 僕達は静かに、こっそりと木に近づいていった。 「今だ!投げろ!」 ドラえもんの合図と共に僕はボールを投げた。 コロンコロンとボールは地面に転がりもにょもにょと動き続ける。 次第に動きわ無くなった。 「やったー!捕まえたね!ドラえもん!」 「うん!これで手持ちも充実して来たよ!」 今日は少し胃がグラグラしたけど大きな戦力うpになったのだった。 皆の(以下略 のび太 コダックLV15 ズガイドスLV15 エイパムLV13 ジャイアン 知らん(前の手持ちを見れば良い) スネオ 知らん(↑に同じ) しずか 知らん 出来杉 知らん ドラえもん ルクシオLV15 ムクバードLV16 ヘラクロスLV12 僕達は新しい戦力を手に入れ、ハクタイの森へ向かった。 「ドラえもん…さっきの発電所に戦闘の形跡が合ったけど……」 「きっと誰かが付けたんだろ……多分出来杉あたりが」 先ほど見つけた発電所には大きな傷跡が残されていた。 大して僕は気にしてないんだけど。 しばらくすると前方に大きな森が見えてきた。 「此処がハクタイの森か……行こう!のび太君!」 森の中は薄暗く、まるで夜のようだった。 「そういえばこの世界には夜が無いね」 「まぁ時間が進まないように設定いといたから、気にすんなよ」 唐突に僕が切り出すとドラえもんはすぐに返事をしてくれた。 「ふ~ん……」 そんなことを言いながら1時間も歩いて歩いて戦って戦っていると出口が見えてきた。 「あれが出口だ!急ごう!ドラえもん!」 僕達は走って出口に向かっていった。 出口を抜けるとそこは辺り一面雪景色でも無かった。 大きな湖が前方に見つかった。 「タウンマップによると後少しでハクタイシティだよ、のび太君」 「よし!何だかワクワクしてくるね」 そんなのんきな事を言っているも束の間、新たな来客者が現れた。 「やぁ、君達、まだそんな所にいたのかい?」 「出来杉!何でこんなに早く……」 僕は少し怒って出来杉に問い詰めた。 「いやぁ、短足の狸と運動音痴の猿じゃあ僕のスピードには付いていけないだろうから」 この言葉を聞いて僕はバトルしようと思ったが先に足が出たのはドラえもんだった。 「僕と勝負しろ!出来杉!」 「いいだろう…僕の完璧なバトルを見せてあげるよ」 出来杉VSドラえもん(のび太) 「行け!ルクシオ!」 「ふん…所詮この程度か……行け!ルカリオ!」 出来杉のボールからは思いもよらぬポケモンが出てきた。 「まずい!ドラえもん!相性が悪いぞ!」 のび太の声は集中しているドラえもんの耳(何所にあるか知らないけど)に届いては居なかった。 「ルクシオ!かみつく!」 しかしルカリオには効果は今一つだった。 (だめだ!ドラえもんは怒りで何もかも忘れてる!) 「ルカリオ!ボーンラッシュだ!」 生憎ルカリオの技は地面タイプ、ルクシオは一撃で倒れてしまった。 「くそ!出来杉!今度会ったらぶちのめしてやるからな!」 「楽しみにしてるよ青狸君」 僕はドラえもんを止めるのに必死だった。 ハクタイのポケモンセンターでドラえもんはさっきのバトルの事をぐちぐち言っていた。 「しょうがないよ、ドラえもん。相手はあの出来杉だぞ?」 「そんなことない!僕がもう少し上手く戦えれてたら勝てたんだ!」 流石の僕もドラえもんの言い訳には少し無理があると思った。 「僕はジム戦に行って来るよ!」 ドラえもんは急ぎ足でジムに向かっていった。 僕は近くの草むらでLV上げを続けていた。 (たしか2番目のジムは水タイプだったな……僕のポケモンじゃ不利か) (何かポケモンを捕まえないと……) そう思った矢先、野生のポニータが現れた。 「これは大チャンス!ポニータ!悪いけど捕まって貰うよ!」 僕の手持ちはかなり充実してきた。 ポケモンセンターに戻るとドラえもんが居た。 「ジム戦勝ったよね?」 僕が聞くとドラえもんは黙ったまま頷いた。 よっぽどさっきのバトルで負けたのが悔しかったらしい。 僕はそんなドラえもんを他所にジムへと向かった。 皆の手持ち(略) のび太 コダックLV17 ズガイドスLV17 エイパムLV16 ポニータLV15 ジャイアン 知らん スネオ 知らん しずか 知らん 出来杉 ルカリオLV21 ? ? ドラえもん ルクシオLV18 ムクバードLV17 ヘラクロスLV16 1時間もすると僕はポケモンセンターへ向かっていた。 バッジを煌かせながら…。 「ドラえもん!早く次の町に……あれ?」 僕がポケモンセンターに入るとそこに見慣れているロボットは居なかった。 「全く……!僕を置いて何所ほっつき歩いてるだ」 最初に待たせてたのは自分だということには気づかないのび太だった。 「ごめ~んのび太君……」 「何所行ってたんだよドラえもん!」 自動ドアを開けて入ってきたドラえもんにのび太は詰め寄った。 「いや…少し用があってね」 「用って何だよ!?僕だって付いてきたかったのに……」 「分かったよこれだよこれ」 ドラえもんの手には二つの折り畳み自転車があった。 「それは!」 「これがなきゃサイクリングロードに行けないだろ?」 「流石ドラえもおおおんんんんん」 僕達はハクタイシティを後にし、サイクリングロードへ向かった。 「そういえばのび太君って自転車に乗れたっけ?」 「……ほ、補助輪があれば漕げるんだからね!」 大した自慢でもない。 「そう……怪我しないでよね」 下り坂のサイクリングロードは僕にとって地獄だった。 壁にぶつかるは人とぶつかるは……出口に来たときは自転車と僕が壊れそうだった。 「のび太君?大丈夫」 「見て分かるだろ!全然大丈夫じゃないぽ」 「引きずってでも行くからね!」 ドラえもんは僕を引きずりながら前方の大きな山へ向かっていた。 テンガン山を抜けた頃はもうヘトヘトだった。 「ドラえもん~まだぁ~?」 「僕が君を引きずってるんだろ?少しは我慢してくれ」 確かに僕はドラえもんに引きずられていた。 服は土だらけになっていた (これ洗濯するの面倒だな) 僕があれこれ考えているうちに町が見えてきた。 「のび太君!ヨスガシティに着いたよ!」 「本当!?やっと休める……」 今日はとりあえずポケモンセンターで休むことにした。 のび太 コダックLV20 ズガイドスLV21 エイパムLV19 ポニータLV19 ジャイアン 知らん スネオ 知らん しずか 知らん 出来杉 前回参照 ドラえもん ルクシオLV21 ムクバードLV20 ヘラクロスLV19 ポケモンセンターに着いた僕はまずベッドで横になった。 ここ一日に溜まった疲れが一気に押し寄せてきたのだ。 「ドラえもん……僕は少し寝てるから君はジム戦に行ってきなよ」 ドラえもんはロボットなので疲れというものが無い。 本人曰く「無理しすぎると壊れる」程度だそうだ。 僕は目を閉じた瞬間眠った気がした。 しかしそれはすぐに意味がなくなる。 「のび太君!」 「あ……あれ?ドラえもん、もうジム戦終わったの?」 「いや……ここのジムリーダーは今出掛けてるんだってさ 今からトバリシティに行くよ」 今の僕には余りにも残酷な言葉だった。 「は……はい」 従う僕。僕も僕であれだ、気が弱い。 辺りはすっかり暗くなり月明かりの中進む僕達。 偶に出てくる野性のポケモンを倒しながら進んでいった。 「ドラえもん……あれは?」 僕は前方に見える大きなタワーを指差した。 タワーの上らへんが青白く光っている。 「あれは……多分ロストタワー。……役に立つポケモンがいる 捕まえに行こう」 僕達はドラえもんの独断によってロストタワーとやらに向かった。 タワーの目の前に立つとその塔はあまりにも巨大だった。 「……ドラえもん、これを登るの?」 「早く行こう、朝日が昇る前に」 僕達は暗いロストタワー内部へと吸い寄せられる様に入っていった。 中は思いのほか明るく見えた。 ……少し青白い光りがある気もするけど。 階段を登り登り、どれだけ登ったか遂に僕はギブアップした。 「ドラえもん……先に行ってていいよ」 「そう?……じゃあ此処で待っててね」 ドラえもんは元気がいい。僕が顔を上げた頃は見えなくなっていた。 「元気だなぁ……」 10分程経って、体力も回復した僕は再び階段を登ろうとした。 だがそれは一人の大男によって阻まれた。 ……泣いているスキンヘッドだ。 僕としては「かなり」気になる……少し怖いけれど話を聞くことにした。 「あの……大丈夫ですか?」 「あぁ……心配してくれてありがとう少年」 案外優しかったスキンヘッド。 「実はな……俺のポケモンは殺されたんだ」 この一言を聞いて僕は驚いた。 この平和な世界にこんな可愛いポケモンを殺す連中がいるなんて…… 「その殺した奴って……?」 「………確かギンガ団とか言っていた……自分達のために宇宙を広げる とか言っていたが……俺のポケモンは…そいつらに殺されたんだ」 僕は怒りさえ沸いてきた。そのギンガ団とやら連中に。 「スキンヘッドさん……そのギンガ団とやら僕が壊してあげますよ」 「?……君みたいな子供じゃとても無理だ…奴らは感情も無いんだぞ? 気持ちだけ…受け取っておくよ」 のび太の言ったことは後に現実になることは今ののび太も、スキンヘッドも知らない。 ロストタワーを降りながら窓から見える朝焼けが綺麗だった。 ドラえもんの「役に立つポケモン」は先ほどゲットした所だ。 僕にはただのボールにガスが渦巻いたようにしか見えなかったけど……。 ズイタウンに着いた僕らは光りの速さで駆け抜け、雨の道を走っていた。 にても雨に打たれて寒い寒い。 「のび太君!頑張って!トバリまでは後少しだよ!」 「ド…ドラえもん!本当に?」 「ほら!出口だ!」 ドラえもんの指差した場所には建物があった。 きっと出口だろう。 僕達は転がり込むように暖かい建物の中に入ったのである。 みんなのてもち(略) のび太 コダックLV28 ズガイドスLV27 エイパムLV27 ポニータ28LV ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん ルクシオLV29 ムクバードLV28 ヘラクロスLV26 ゴースLV24 【のび太サイド】 僕達はポケモンセンターへと向かっていた。 そこにはきっと暖かい食事もある……そう思っての事だった 「ふぅーやっと着いたねドラえもん」 「うん……それよりその服洗ってきた方がいいんじゃない?」 確かにドラえもんの言う通り、僕の服はびしょ濡れだった。 「じゃあ洗ってくるよ」 僕は風呂場へと向かった。 シャワーを浴び、大分温まった後服を洗うことにした。 (こんな時のために着替え持って来て良かったなー) ごしごしと今日の疲れを取るように洗っていく。 ロストタワーを出たときはまだ朝だったのに今はもう夕暮れだ。 僕は洗った服を干しておいた。 自分の部屋でゆっくり休むことにしたんだ。 (……そういえばドラえもんがいないな) 僕はドラえもんが居ないことに気づき、ドラえもんの部屋へ向かった。 「ドラえも~ん……あれ?誰も居ないや」 ドアを開けてみたがそこにドラえもんの姿は無かった。 代わりにテーブルに置手紙があった。 『のび太君へ 僕はジムに行ってきます。 晩御飯を食べる頃には戻ってくると思うのでご飯はちゃんと用意しといてね ドラえもん】 「なんだ、ジムに行ったのか……」 僕は部屋を出て、自分の部屋に向かおうとした。 だが廊下に出たところを止められた。 「おう、のび太じゃんww」 「スネオ!」 ソノオの一件以来会っていなかったスネオだった。 「何のようだ?」 「いや……この間のことでな」 僕は疲れきった頭をフル回転させた。 (確か……「地獄を見るぜ」だったけか……) 「悪いけど僕はバトルできないよ、ポケモンを預けてるしね」 「そのポケモンはこれのことかい?ww」 「!!」 スネオの手にあるモンスターボールは僕のものだった。 コダックのにズガイドスのにエテボースのにそれとポニータのに……。 「で……何が目的なんだ」 「ほーう、少しは頭が良くなったかwwww」 ここで下手にスネオを刺激してもポケモン達がどうなるかは分からない。 僕はスネオの話を聞くことにした。 「そうだな……条件がある、それが出来たらポケモンを返してやるよ」 「じょ、条件……」 唾を飲み込む音が聞こえた。こんなこと初めてだ。 「ドラえもんと別れるんだ。お前とドラえもんだけがグルになってるしな…邪魔なんだよ」 僕はスネオに従うしか無かった。 それしかポケモンを返して貰う方法が無かったから……。 しばらくしてドラえもんは帰ってきた。バッジを手に持って。 「のび太君!バッジゲットしたよ!」 僕は黙っていた。……どう話せばいいか考えていた。 「?どうしたの突っ立ったままで……」 ……遂に言うときが来た。 「ドラえもん……悪いけど君とはもういっしょにいたくないんだ」 「何言い出すんだよ、早くご飯食べ……」 「黙ってくれ!」 辺りはシーンとする。僕の叫びが耳の中でこだましている気がした。 ここからは辛い言葉になった。 「君が居ると正直邪魔なんだ、僕の前から消えてくれ」 「冗談言うなよ!」 「冗談じゃない!本気だ!」 建物の中は僕達の叫び声しか聞こえない状態だった。 「何度も言うけど早く僕の前から消えろ!」 「うるさい!僕に消えるつもりは……」 「出てけ青狸!短足!不良品!」 …………………言ってしまった。 ドラえもんが何よりこういう言葉が嫌いなのは知っていた。 だからこそ言ったんだ。 「のび太君……!君がそういうことを言うとは思わなかったよ……!今日から絶交だ!」 「僕はそれを望んでいる!」 ドラえもんは僕が最後まで言う前にポケモンセンターから出て行った。 「のび太、約束どおりポケモンは返してやるよ……じゃあなww」 スネオは僕の前にモンスターボールを置いて出て行った。 …………終わったんだ。僕とドラえもんの友情は終わったんだ……。 自分にそう言い聞かせながら僕はずっとソファーに座っていた。 夜が朝に変わるまで――― ドラえもんの部屋には冷めたハンバーグが置いてあった。 ドラえもん宛に書いた僕の置手紙と共に。 【ドラえもんサイド】 僕達はポケモンセンターへと向かっていた。 そこにはきっと暖かい食事もある……そう思っての事だった。 「ふぅーやっと着いたねドラえもん」 やり遂げた顔ののび太君を見て僕は少し驚いた。 此処の所の冒険でのび太君は急激に成長していたからだ。 「うん……それよりその服洗ってきた方がいいんじゃない?」 僕はそのびしょ濡れの服が気になった。 此処で風邪を引かれても困る。 「じゃあ洗ってくるね」 のび太君は風呂場の方へと歩いていった。 僕は自室でこれからのことを考えていた。 (今の内にジム戦行っておいた方がいいかな…) となればすぐに行動に移す。 ……とりあえずテーブルに置手紙を置いといた。 晩御飯の事は忘れない僕だった。 ジムに着いた頃はもう辺りは暗くなり始めていた。 「早めに終わらせないとな……」 僕は自動ドアへと走っていった。 僕は近づいてくるトレーナーを軽く痛めつけ、ジムリーダーへのもとへと向かった。 「僕と勝負だ!」 僕は床にモンスターボールを叩き付け、ムクバードを出した。 最初の2回の戦闘は何とか勝利を収めたがムクバードが瀕死状態になってしまった。 僕はルクシオを出し、形勢を整えようとした。 しかし相手はルカリオを繰り出してきた。 あの忌々しい記憶が蘇って来る……。 「ルクシオ!スパークだ!」 「ルカリオ!ドレインパンチ!」 僕のルクシオの攻撃が当たった瞬間相手のルカリオはカウンター攻撃のドレインパンチを繰り出した。 「ルクシオ!」 (確かドレインパンチは体力を奪う技……早く決着を着けないと) 「じゅうでんだ!」 ルクシオの周りにバチバチと電気が集まってくる。 しかし相手のルカリオはメタルクローを打とうとしている。 「スパーク!」 僕の叫びは凄まじい電撃音でかき消された。 ………激突の中、辛うじて立っていたのはルクシオではなく…… 進化したレントラーだった! 「や、やったー!」 あのスパークの瞬間、きっと進化したんだろう。 お陰でルカリオを倒し、バッジをゲットすることが出来た。 僕は急いでポケモンセンターへと戻った。 「のび太君!バッジゲットしたよ!」 僕はバッジを見せつけのび太君に話しかけた。 でものび太君は黙ったまま立っている。 「?どうしたの突っ立ったままで……」 風邪でも引いたんだろうか……少し心配になって来た。 僕が次の言葉を発する前にのび太君が話しかけてきた。 「ドラえもん……悪いけど君とはもういっしょにいたくないんだ」 一瞬何を言っているのか分からなかった。 「何言い出すんだよ、早くご飯食べ……」 僕はすぐに話題を変えようと思った。……のび太君が言おうとした言葉を信じたくなかったから。 「黙ってくれ!」 のび太君は怒鳴った。辺りはシーンとする。 ジョーイさんもその辺のトレーナーもポケモンも、僕達の会話に興味を示していた。 「君が居ると正直邪魔なんだ、僕の前から消えてくれ」 第二の言葉がのび太君から発せられる。 おい……冗談だろ?今日はエイプリルフールじゃないんだぞ? 「冗談言うなよ!」 いつの間にか僕も怒鳴っていた。 「冗談じゃない!本気だ!」 建物の中は僕達の叫び声しか聞こえない状態だった。 「何度も言うけど早く僕の前から消えろ!」 流石にこの言葉にはカチンと来た。 腹の底から大きな声を出す。 「うるさい!僕に消えるつもりは……」 「出てけ青狸!短足!不良品!」 最後の一言で僕は完全にブチ切れた。 「のび太君……!君がそういうことを言うとは思わなかったよ……!今日から絶交だ!」 感情の高ぶりで心にも無いことを言ってしまった。 すぐに訂正しようと思ったが…… 「僕はそれを望んでいる!」 のび太君の叫びが聞こえ僕は逃げるようにポケモンセンターを出た。 僕は走り続けた。 夜が朝に変わるまで――― 僕の手にはのび太君にプレゼントしようと思い、奮発して買った技マシンが握り締められていた。 のび太君宛ての小さなメッセージカードと共に…… みんなのてもち(略) のび太 コダックLV30 ズガイドスLV28 エイパムLV27 ポニータLV29 ジャイアン 不明 スネオ 不明 しずか 不明 出来杉 不明 ドラえもん レントラーLV30 ムクバードLV31 ヘラクロスLV28 ゴーストLV27(以降不明) 次へ
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,. -――‐- ._ ,. '´ /⌒ヽ /⌒ヽ `ヽ / ! o l_!o ! ヽ.. / ,. ‐へ_,ノ-ヽ__ノ‐、 ヘ ,' / ``'''ー- ゙、_,ノ -‐''" ヽ ', ! l  ̄ ̄_ | _ ̄ ̄ l | l l ‐弋´ | `~フー ! l. ', ', >-、_ | _,. -'" / / VV { )  ̄ / / ヽ/ `ー'_____,// / /--/⌒ヽ----┘、 l / ヒΤフ ヽ \ 仮 新宿のメカニック。戦車の魔改造を依頼される。
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「ドラえもうん!」 日曜日の昼下がり、野比家に情けない泣き声が響いた。 声の主は玄関を乱暴に閉め、ばたばたと廊下を走り、 二階へと繋がる階段を上って来る。 「やれやれ」 ドラえもんは溜め息をついた。泣きながら部屋の襖を開けたのは、 ドラえもんの予想通りのび太だったからだ。 「今日はどうしたんだい。ジャイアンに殴られた? スネ夫に馬鹿にされた? それともしずかちゃんに嫌われた?」 ドラえもんはこういう状況には慣れている。何故なら日常茶飯事だからだ。 しかし、のび太は首を横に振り、 「全部はずれ!」 ドラえもんの言葉を否定し、捲し立てる。 「ポケモンのダイパを持ってないからジャイアンたちに馬鹿にされたんだよう!」 「ジャイアンたちってことはスネ夫もってことだ。だったらはずれじゃないよね」 ドラえもんが珍しく食い下がった。はずれと否定されたのが悔しかったのだろう。 「そんなことどうでもいいよ! お願いだよ、ドラえもん。ダイパを出して!」 しかし、 「それは無理だ。ぼくは出せないよ」 ドラえもんは即答した。 「そんなあ……」 のび太は、ガクリとうなだれたが、 ふと、なにかを思い付いたらしく、ゆっくりと喋り出す。 「ああ……これじゃあ、ぼくだけじゃなくて ドラえもんまで馬鹿にされちゃうだろうなあ」 「なんだって!」 「スネ夫あたりが『ゲームのひとつも出せないなんて役立たずなロボットだな』 とか言ってくるだろうなあ」 これが赤点キング・のび太の作戦だった。 「でも仕方ないよね。出せないものはしょうがないもんね」 (ここまで言えばドラえもんは釣られてくれる……) ドラえもんは仮にも未来から来たネコ型ロボット、そのプライドは低くはない。 「ぐぬぬぬぬ……」 「それじゃあ、ぼくは空き地に行って来るよ。じゃあね、ドラえもん」 のび太が追い討ちをかけた。すると、 「のび太くん、待った!」 (よし、かかった!) のび太は心の中でガッツポーズをした。 「なに? もしかして……」 のび太がドラえもんのほうへ僅かな期待とともに向き直る。しかし、 「空き地に行ったらみんなを呼んでおいで」 ドラえもんの言葉はのび太の期待を見事に裏切った。 「ええ、なんで?」 「いいから呼ぶんだ。そうそう、ダイパを持って来るように言っておいてね」 ますますわけが分からなくなったのび太だったが、取り敢えず空き地へ向かった。 数分後、 「ただいまあ、連れて来たよ」 のび太は四人の子供を連れて部屋に戻って来た。 「ほら、ダイパ。ちゃんと持って来たよ」 そのうちのひとり、スネ夫がこれみよがしにゲームを見せ、 「ドラえもん、今日はなにをするつもりなんだ?」 ジャイアンがドラえもんに尋ねた。 「よくぞ聞いてくれました!」 ドラえもんは四次元ポケットを漁り始め、そこから小さな機械を出した。 テケテケン♪ 「ゲームワールド!」 「ドラちゃん、それはなに?」 しずかが尋ねた。 「よくぞ聞いてくれました!」 ドラえもんの言葉にデジャビュを感じずにはいられない五人だったが、 黙って耳を傾ける。 「これはね、ここにゲームを差し込むとゲームの世界に入れる道具なんだ」 五人はそれを理解するのに少し時間がかかったが、 意味が分かると嬉しそうに目を輝かせた。 「すごいだろ?」 ドラえもんは得意気だ。 「それじゃあ、説明書を読むよ。ええと……ポケモンダイパは928Pだな……」 今度は分厚い本を取り出した。ゲームワールドの説明書らしい。 「あったあった。ええと…… “このゲームは最大十二人までが楽しむことが出来ます。 差し込むソフトはひとつで構いません。 ゲームの世界での一日は現実の世界での二十四秒程度です。 だれかひとりがバッジを八つ集め、ポケモンリーグに挑戦し、 見事チャンピオンとなればゲーム終了です” ……というわけだからスネ夫、ダイパを貸して」 「あっ、うん……はい、ドラえもん」 スネ夫がダイパをドラえもんに手渡す。 「ありがとう。それじゃあ、準備はいいかな? それではダイパの世界へ……」 「ちょっと待った!」 待ったをかけたのはのび太。 「なんだよ、のび太。トイレか?」 ジャイアンが苛立ちながら言った。早くゲームがしたいようだ。 「ぼくとしずかちゃんはダイパをやったことがないんだよ? これって不利じゃないかなあ」 「今更なにを言ってんだよ」 今度はスネ夫が言った。 「みんなだって一回クリアしたゲームをまたやったって面白くないんじゃない?」 のび太にしては尤もな意見だ。 「なるほど、確かに一理あるね」 出木杉もそれに賛同した。 「しょうがないなあ、分かったよ」 ドラえもんが機械を弄り出した。 「なにしてるの?」 「時間設定をクリア後に変えるんだ」 しずかの問いにドラえもんが答え、 「時間設定をクリア後に変える?」 のび太が聞き返した。 「そう、これでこのダイパは主人公が殿堂入りして三年たったあとの世界になるよ」 ドラえもんの説明が理解できず、呆然とする五人。 「ああ、主人公っていうのはきみたちじゃなくて…… そう、ゲームのひとりの登場人物として捉えてくれればいい。 きみたちはその主人公が殿堂入りしてからの世界を冒険するんだよ」 「それならゲームのイベントはどうなるんだ?」 ジャイアンが即座に尋ねた。 「さあね……ぼくにも未知の世界なんだ。そっちのほうが楽しみだろ?」 五人の中で首を縦に振らない者はいなかった。 「よし、それじゃあ今度こそ準備はいいかな? それではダイパの世界へ……レッツゴー!」 ドラえもんが言ったと同時に、六人は不思議な感覚に襲われた。 ここは フタバタウン わかばが いぶく ばしょ 「みんな無事に着いたみたいだね」 ドラえもんが人数を確認しながら言う。 「すっげえ! これがダイパの世界か!」 ジャイアンが大声を上げた。 とてもゲームとは思えないほどのリアルさに他の四人もざわざわと騒ぎ出す。 「それじゃあ、今からポケッチとポケモン図鑑とタウンマップとひでんマシンと パートナーのポケモンを配るよ」 「そんなに?」 スネ夫が驚いて聞き返した。 「うん。ポケッチのアプリ、ひでんマシンは全種類が揃ってるよ。 とは言ってもバッジを手に入れなきゃ使えないけどね。はい、どうぞ」 ドラえもんが五人に各種アイテムを配り始める。 ここは殿堂入り後の世界。 五人はポケッチやポケモン図鑑などは手に入れることができないのだ。 「みんなに配られたね。それじゃあお待ちかねの……」 ドラえもんは五つのモンスターボールをポケットから取り出した。 「パートナーになるポケモンを配るよ!」 五人から歓声が沸き起こる。 「アイウエオ順だから……まずはジャイアンだね。どうぞ」 ジャイアンが五つのボールのうち、ひとつを選んだ。 ぽんっ! ジャイアンがボールを投げた。現れたのは、 「グレッグルか!」 ジャイアンが嬉しそうに言う。 「おれ、ゲームでも使ってたんだよ! こいつ」 「よしよし。じゃあ次は――」 こうして、出木杉はリオル、のび太はビッパ、スネ夫はスコルピ、 そしてしずかはミミロルを手に入れた。 「ビッパって……」 のび太は嘆いた。 ビッパのことなら知っている。知っているから嘆いたのだ。 ジャイアンとスネ夫はそんなのび太を笑っている。 「ビッパなんてその辺の草むらにいるじゃねえか!」 「まぬけなのび太にはお似合いだね!」 二人はそう言うと、さらにボリュームを上げて笑い続ける。 出木杉は気の毒そうにのび太を見ている。 しずかはのび太さんのポケモンも可愛いわよ、などとフォローしている。 「はいはい」 ドラえもんが手を鳴らして五人の注意をこちらに向けさせた。 「それじゃあいいかな? そろそろ旅に出なきゃ」 「あっ、そう言えば」 のび太がドラえもんに尋ねる。 「ドラえもんは旅をしないの?」 「うん。ぼくはゲームを見守る役なんだ。タケコプターでパトロールするんだよ」 それを聞いて、のび太は少し残念そうな顔をした。 「ああ、そうそう。ポケッチのアプリに電話っていうのがあるよね?」 ドラえもんの言葉に五人は腕にはめたポケッチを見た。 「その機能でぼくはきみたちに、きみたちはぼくに電話をかけれるから なにかあったら連絡してね」 五人は頷いた。 「これくらいかな。……それじゃあ、みんな」 ドラえもんは大きな声で、はっきりと言った。 「いってらっしゃい!」 201ばんどうろ 草むらを掻き分けて、二人の少年が進む。 「おい、スネ夫! 早く来ねえと置いてくぞ!」 「待ってよ、ジャイアン!」 ジャイアンとスネ夫、現実世界でもこの二人はいつも一緒にいた。 ジャイアンはスネ夫を子分として扱い、 スネ夫はジャイアンを虎の威を借る狐の如く利用しているだけではあったが、 二人はやはりこちらの世界でも一緒に行動している。 「スネ夫、町が見えたぞ! ええと、なんて言う町だっけ……」 「マサゴタウンだよ、ジャイアン」 それも一種の友情なのかもしれない。 とにかくも二人はいち早くマサゴタウンへ辿り着いたのだった。 「のび太さん、わたしたちは急がずにゆっくり行きましょうね」 「そうだね、しずかちゃん」 のび太としずかは主人公とヒロインらしく、二人で行動している。 (わたし、のび太さんと二人で大丈夫かしら……) (しずかちゃん……やっぱり可愛いなあ) しずかはただ単に自分ひとりだけでは不安であることや、 のび太をひとりにしておくのも不安であることなど、 諸々の理由によってのび太と一緒に行動しているのだが、 のび太には下心がありまくりである。 もしこの場にいたら、ドラえもんは泣いていたに違いない。 「そういえば」 しずかが口を開く。 「出木杉さんはどこに行ったのかしら」 出木杉はドラえもんの言葉が終わるとすぐに駆け出して行ったのだ。 「……さあね。もう次の町についてるのかもよ」 のび太が素っ気なく答えた。 のび太は出木杉に好感を抱いてはいない。 なんでもできる出木杉を見ていると、 なんにもできない自分が惨めに思えて来るからだ。 「そうかしら……」 しずかは首を傾げる。 すると、 「うわっ!」 のび太が声を上げ、 「えっ……きゃあっ!」 野生のムックルが二羽、突っ込んで来た。 二人はその出来事に戸惑いながらも、ボールを投げる。 「行け、ビッパ!」 「がんばって、ミミロル!」 この世界に来てから初のバトル、 しかも主人公・のび太とヒロイン・しずかのタッグバトルが始まった。 「ビッパ、たいあたり!」 「ミミロル、はたく!」 ビッパのたいあたりとミミロルのはたくが、それぞれムックルたちにヒットする。 ムックルたちは怒ったのかビッパを攻撃する。 ハクタイのもりにしか生息しないミミロルより、 そこらにいるビッパを狙うのも当然だろう。 「くそっ、まるくなる!」 鈍いビッパにムックルの攻撃を避けるのは無理、 ならば防御力を上げて少しでもダメージを減らすしかない。 丸くなるビッパとそれを集中攻撃するムックルたち。 その光景は亀を苛める子どもたちを彷彿とさせた。 「ミミロル、はたくよ!」 突然、しずかの声がして片方のムックルは戦闘不能になった。 もう片方のムックルはミミロルの攻撃に戸惑い、 「ビッパ、たいあたりだ!」 のび太のビッパのたいあたりを急所に食らい、倒れた。 「……あっけなかったね」 のび太が呟いた。 「あら、のび太さんのおかげだわ」 「へっ?」 しずかの言葉にのび太が素頓狂な声を出した。 「のび太さん、ビッパを囮にしたんでしょう? あれがなかったら駄目だったかもしれないもの」 しずかは壮大な勘違いをしてしまった。 「ま、まあ全部ぼくの計画通りだけどね! あはは……」 のび太が虚勢を張る横で、ビッパは円らな瞳でのび太を見つめていた。 このさき シンジこ きもちを あらわす みずうみ 湖が太陽の光できらきらと輝く。 出木杉はひとりの老人と一緒に湖を眺めている。 出木杉はだれよりも早くそこに着いた。 尤も、出木杉以外はだれひとりとしてそこへは向かわなかったのだが。 シンジこはゲームでは初めてのポケモンを手に入れる場所であるので、 この世界に於いて五人にはおおよそ無縁であるはずの場所だった。 「少年よ」 老人が出木杉に声を掛けた。 「きみはなにをしているのかね」 「……この湖には感情を司る神、エムリットがいますよね」 老人は少し驚き、出木杉の言葉に耳を傾ける。 「ぼくはそのポケモンに興味がありました。……もうここにはいないようですけど」 「少年よ」 出木杉が言い終わるのと同時に老人は言う。 「きみの名は?」 「出木杉です」 「デキスギか……。わたしはナナカマドだ」 「知っています」 出木杉は冷静だった。 ナナカマドは無表情のまま続ける。 「デキスギ、マサゴタウンのわたしの研究所に来なさい。 きみにいいものを見せよう」 出木杉は頷いて、ナナカマドに着いて歩き出した。 ここは マサゴタウン うみにつながる すなのまち のび太としずかが到着したとき、 「なんだね、きみは? 部外者の子どもは出て行きなさい!」 その言葉と共に、ジャイアンがマサゴタウンの研究所から追い出されていた。 「もう、ジャイアン。だから言ったじゃないか」 「どうしたの?」 しずかが尋ねた。 「ああ、しずかちゃんにのび太か。ジャイアンが研究所に入ろうとしたんだよ」 「なんでだよ、なんで入れてくれねえんだよ!」 ジャイアンは腹を立てているようだ。 「だってジャイアン、ぼくたちはただの子どもだよ? 主人公だったら博士と面識があるし、研究所に来るように言われてたけど、 ぼくたちは博士に会ってすらいないんだから」 スネ夫が続ける。 「それにぼくたち、ポケモンもポケモン図鑑も持ってるから、 研究所に用はないんだよ」 「あっ、確かにそうだな」 ジャイアンはやっと納得したらしい。 「だったらさっさとコトブキシティ行くぞ!」 「……そういう訳だから。じゃあね、二人とも」 我が侭ジャイアンと苦労人スネ夫は去って行った。 「スネ夫も大変だなあ……」 のび太がぼそりと呟いた。 のび太としずかはポケモンセンターに行き、 少し休んでから202ばんどうろに行くことにした。 二人がポケモンセンターに入ったとき、 丁度、出木杉とナナカマドはマサゴタウンに到着した。 「いいんですか? ここまでしてもらって」 「気にするな。わたしはきみが気に入ったんだ」 誤解を招きそうな台詞である。 「さあ、着いたぞ。わたしの研究所はここだ。入りたまえ」 「失礼します」 出木杉はナナカマドの研究所に入って行った。 そして数十分後、出木杉は研究所から出て来た。 「意外と……言ってみるものだね……」 出木杉の呟きは青い空に吸い込まれて行った。 次へ
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