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ポケモンタワー のび太「ほ、本当に行くの?」 ドラえもん「当たり前だろ!さ、早く」 二人はシオンに着きポケモンタワーに来ていた のび太「お墓ばっかり・・不気味だ・・」 ドラえもん「仕方ないだろ、タマムシからセキチクへの道はいねむりポケモンのせいで通れないって聞くし」 のび太「だからって何故此処に?」 ドラえもん「いねむりポケモンを起こすにはポケモンの笛が要るんだ、それを持ってるフジ老人が此処に居るそうなんだよ」 のび太「何でこんな怖いところに居るんだろ・・」 ドラえもん「フジ老人の家で聞いたら長い事帰ってきてないらしい、何かあったのかな?」 のび太「まさか・・幽霊の仕業だったりして・・」 ドラえもん「ははは、のび太君は幼いな、幽霊なんているわけないいよ」 その時近くの墓で物音がした のび太「な、何!?」 ドラえもん「誰か居る!」 墓の前に立っていたのはジャイアンだった のび太「ジャイアン!驚かせないでよ」 ジャイアン「・・・・・・・」 ドラえもん「どうしたの?いつもと様子が違うな・・」 すると突然ジャイアンはのび太に殴りかかった バキッ! ドラえもん「ジャイアン!?」 のび太「いたたた・・・何すんだよ!」 ドラえもん「待ってのび太君!様子が変だ」 今度はジャイアンが手持ちのリザードを出した ジャイアン「・・・・・かえんほうしゃ」 いきなり火炎放射をくらい、のび太とドラえもんは横転した のび太「どうしたんだよジャイアン!」 答は返って来なかった ドラえもん「のび太君!ポケモンを!ジャイアンのポケモンを倒して止めるんだ!」 のび太「わ、解った、マンキー!」 ドラえもん「オニドリル!」 二人は戦闘体制に入った ジャイアン「・・・・ウツドン・・ようかいえき」 のび太「マンキー!からてチョップ!」 ドラえもん「オニドリル!みだれづき」 勢いよく飛び掛ったがウツドンとリザードにあっさり止められた ジャイアン「リザード・・・きりさく・・ウツドン・・・はっぱカッター」 のび太「うわ!マンキー!」 マンキーはやられた のび太「こんなに強かったのか、ジャイアン・・・」 ドラえもん「のび太君早くポケモンを!襲ってくるぞ!」 のび太「あ、うん、ピカチュウ!」 ジャイアン「・・・・・・・」 驚いたことに2体のポケモンを完全に操り、のび太、ドラえもんを赤子同然のように扱っている 二人は勝てるのか? ドラえもん「オニドリル!みだれづき!」 ジャイアン「・・・火炎放射・・」 オニドリルは凄ざましい炎を受け後退した ドラえもん「くっ、オニドリルの体力が・・・」 一方のび太はウツドンと対峙していた のび太「ピカチュウ!10万ボルト!」 攻撃は直撃したがウツドンはまったくダメージを受けていない ジャイアン「はっぱカッター・・・・」 のび太「わー!ピカチュウ・・攻撃を・・」 しかしピカチュウははっぱカッターを食らい倒れた のび太「くそ、まだまだ!電光石火だ!」 その時、背後より何かがのび太を襲った のび太「うわ!ワンリキー!ジャイアンのポケモンか?」 これでのび太は形勢不利になった のび太「ワンリキーには・・・スリープだ!行け!」 ジャイアン「・・・・けたぐり」 のび太「くっ!ピカチュウ、電気ショック!スリープ、ねんりき!」 しかし攻撃は全く効いていない のび太「ドラえもん!おかしくない?さっきから僕の攻撃が全然効いてないよ!」 ドラえもん「こっちもだ!相手のリザード、体力が減ってない」 ドラえもんはのび太に近寄り耳打ちした ドラえもん「此処は撤退しよう、僕達じゃあ敵わない」 のび太「あれから逃げるの?無理だよ!」 ドラえもん「大丈夫、逃げるくらいできるさ・・ラッタ!」 ジャイアンの近くににラッタを出した ドラえもん「それ!砂かけだ!」 砂はジャイアンの目を遅いジャイアンは退いた ジャイアン「ぐっ・・・・」 ドラえもん「今だ!逃げるぞ!」 階段まで近づいたがその時横より謎の攻撃が入った のび太「うわ!・・何だ!」 ドラえもん「ジャイアンじゃない!誰だ!」 ???「ふっふっふっ・・・」 霧の中に人が立っていた ドラえもん「な、あんなところに人が・・」 のび太「誰?」 幹部「ロケット団幹部・・・とでも名乗っておこう・・」 ドラえもん「ロケット団?まさか・・ジャイアンはお前に操られて・・」 幹部「そうだ、奴はそれなりの実力があった・・だから操って利用してやってるのだ」 ドラえもん「ジャイアンを解放しろ!」 幹部「無駄だ・・奴はこれからも俺の手下として働き続けるのだ、そして・・お前達もだ!」 ドラえもん「来る!」 幹部「行け、ゴース!ナイトヘッド!」 ドラえもん「くっ・・・強い!」 幹部「お前達も我が部下にしてやる、姿を見た奴は皆そうする」 ドラえもん「のび太君、加勢を・・」 幹部「無駄だと言ったろう、後ろを見ろ」 ドラえもん「又ジャイアンか!」 見るとジャイアンがのび太に襲い掛かっている のび太「ドラえもん!」 ドラえもん「くっ!まずい・・・一人じゃあ敵わないっていうのに・・」 幹部「フジ老人の見張りが居ないのは不安だ・・すぐ終わらせなければ・・」 ドラえもん「フジ老人も奴に関係してるのか!」 再び戦闘となった ドラえもん「オニドリル、つつく!」 幹部「弱い攻撃だ・・・ゴース、舌でなめる」 ドラえもん「オニドリル!・・・まひしてる!」 幹部「飛べない鳥など雑魚同然、止めだ!」 オニドリルは倒れた ドラえもん「次だ!サンド!」 幹部「催眠術だ!」 ドラえもん「させるか!砂かけ!」 幹部「ちっ・・・小癪な真似を」 ドラえもん「今だぞ!ラッタ、たいあたり」 幹部「ゴーストタイプにたいあたり?笑えんギャグだ!」 ドラえもん「もう一発!」 幹部「馬鹿が・・・ゴース!片付けろ」 ドラえもん「サンド今だ!」 地面よりサンドが飛び出し、幹部を襲った 幹部「ぐわ!」 ドラえもん「ゴースも倒すんだ!」 サンドはゴースも倒した ドラえもん「どうだ!・・・ん?あれは!」 サンドの攻撃を受けたとき幹部の懐から信じられない物が落ちていた ドラえもん「ポケモン図鑑!」 ドラえもん「どういうことだ?まさかお前は6人の誰か・・・」 幹部「これを見られたからには・・生きては返さん!」 さっきまでの冷静さは無くなり激怒している 幹部「行け!ガラガラ!」 ドラえもん「まだポケモンが居たのか」 幹部「死ね!骨こんぼう!」 ドラえもん「くっ、凄い攻撃力だ・・でも冷静さをなくした今なら・・・」 一つの作戦を思いついた ドラえもん「のび太君!ジャイアンは?」 のび太「突然倒れこんだよ!」 ドラえもん「操っていたゴースを倒したからだな、よし!」 幹部「もう一発!」 ドラえもん「ラッタ!ひっさつ前歯!」 幹部「ぐ!押し返せ!」 ドラえもん「今だ、のび太君!ジャイアンを連れて逃げるよ!」 幹部「させるか!骨ブーメラン!」 ドラえもん「ラッタ!頼む」 骨ブーメランを防いだ ドラえもん「さあ行くぞ、ラッタ戻れ!」 のび太「何でポケモンを戻すのさ!」 幹部「それでは戦えまい!終わりだ!」 ドラえもん「ニヤ・・・・」 すると突然3人は消えた 幹部「何故だ!これはいったい・・・あなぬけのヒモ!」 地面にはあなぬけのヒモが落ちていた 幹部「これで逃げたか・・・まあ良いわこれも計算の内・・・」 そう言うと幹部は霧に紛れ消えた 現在の状況 のび太 ギャラドス(レベル25)、ピカチュウ(レベル23) 、マンキー(レベル21)、スリープ(レベル18) ドラえもん ラッタ(レベル25)、オニドリル(レベル23) サンド(レベル21) ジャイアン リザード(レベル29)、ウツドン(レベル25)、ワンリキー(レベル18) スネオ カメール(レベル27)、イシツブテ(レベル22) しずか フシギバナ(レベル32)、プリン(レベル27)、ピッピ(レベル26) 出来杉 イーブイ(レベル29)、バタフリー(レベル27)、フーディン(レベル24)
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地球。 「金色に光る不思議な彗星を発見しました! 軌道がめちゃめちゃなんです。星を見つけては近づいていって木星、火星、地球や金星、まるで生き物みたいに嗅ぎ回っています!」「ん? あははは! そんな彗星があるもんか」「本当ですったら! ちょっと見てください。あっ、もうどこかに行っちゃいました……」「はっはっは! 何か見間違えたんだろう」 空き地では馬が走り回っていたが、壁にぶつかってしまう。 のび太「あっ! もう。パカポコ、はしゃいじゃダメだろう? ここは狭いんだから。誰かに見つかったらどうすんのさ? さぁ、今日の散歩はここまで。もう寝ようね…… 広い牧場でもあったらいいんだけどねぇ……」 「どこでもドア」が消える。 翌日。 スネ夫「見渡す限りの広〜い牧場を、僕と愛馬スターローンは小高い丘に登り、真っ赤な夕日が地平線の彼方に沈んで行くのをじっと見つめているのでありました……」 ジャイアン「おい! 何遍その話をしたら気が済むんだよ?」 スネ夫「いい話は何遍でもいいでしょ?」 のび太「今更馬の話をしても……」 スネ夫「じゃあのび太、馬持ってるのかよ?」 のび太「うん……」 スネ夫「ええっ? じゃあ牧場もあるのかよ!?」 のび太「えっ? ああっ、もちろん!」 ジャイアン「本当だな? のび太……」 しずか「のび太さん!」 のび太「ああっ、本当だよ!」 スネ夫「じゃあ今、牧場見せてよ!」 のび太「い、今はダメ……」 ジャイアン「じゃあ今夜見せろよな!」 のび太「ええっ?」 ジャイアン「今夜みんなで見に行くかんな!」 スネ夫「絶対の絶対だぞ!」 のび太「ドラえもーん!」 野比家。 ドラえもん「またつまんない自慢話したんでしょ!」 のび太「自慢なんかしないよ。でもあんまりスネ夫が威張るからつい……」 ドラえもん「それが余計なの!」 のび太「お願い! 夜までに牧場を作って」 ドラえもん「ダメ×2……」 のび太「そこをなんとか……」 ドラえもん「絶対にダメ! この地球には余ってる土地なんかどこにもないの!」 のび太「お願い!」 ドラえもん「ダメ」 のび太「お願い」 ドラえもん「僕はこれから用事があるの。22世紀のどら焼き大売り出しに行ってくる!」 のび太「あっ、ドラえもん! ドラえも〜ん!!」 ドラえもんのび太のねじ巻き都市冒険記
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ドララー
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ドラえもん のび太の宇宙開拓史のオープニング {ドラえもん のび太の宇宙開拓史} 宇宙船・フレンドシップ号が宇宙戦艦ブルドレインに追われていた。 ブルドレインがフレンドシップ号を砲撃。 ロップル「ああーっ! 逃げきれない。ワープしよう!」 チャミー「ええっ!? 危険だわさ!」 ロップル「奴らにやられるよりマシさ。ワープスタンバイ!」 チャミー「どうなっても知らないから......」 ロップル「エネルギーチャージOK! ワープ!!」 フレンドシップ号がワープに入る。 ボーガント「ちっ。超空間に逃げ込んだな。バカな奴らだ!」 ゴス「光速でワープして無事で済むわけがない」 一方、フレンドシップ号は超空間に突入。 ロップルとチャミーは重力に耐えていた。
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巨大宇宙船が宇宙をさまよっていた。 「新銀河に接近。乙女座銀河団に属する1つです」「知的生命体はいそうか? いればその知的レベルは?」「タキオンは画像サーチ開始!」 映像に何かが映っていた。 「銀河の周辺に高速移動中の物体発見。画像拡大!」 画像を拡大するとSLらしきものが走っていた。 「なんだこれは? こんな宇宙船見たことないぞ」「おそらく古臭い交通手段でしょう…… 文明のレベルは低そうだ」「よし! 次の獲物はあの銀河だ。まず目立たない無人星に着陸し、様子を見よう……」「ではワープに入ります。ワープ!」 地球・空き地。 スネ夫「ねぇ、ミステリートレインって知ってる? 行き先が九州か四国か北海道か秘密なんだ。どこへつくのかお楽しみ。とにかくそこには素晴らしいイベントが君を待っている! 乗りたがる人が多くてね、切符を買うのが大変なんだけど、ジャーン! 3枚ある」 ジャイアン、しずか「わあっ!」 スネ夫「あと2人、誰にしようかな?」 ジャイアン「俺、俺!」 しずか「私も行きたいわ!」 スネ夫「だろ? そこで……」 しずか「きっとのび太さんも行きたがるわね……」 スネ夫「どっ。しずかちゃん! あんなのはほっとこうぜ!! あっ」 そこへのび太が走って空き地に現れる。 スネ夫「ほーら、噂したから現れちゃったんだ」 のび太「ねぇみんな!」 スネ夫「ミステリートレインの切符、悪いけどもうない」 のび太「そんなのどうだっていいよ!」 スネ夫「えっ?」 のび太「ドラえもん見なかった? もう3日も帰らないんだよ。今まで黙って留守にすることなんかなかったのに……」 ジャイアン「ああっ。交通事故かなんかじゃなーい?」 スネ夫「悪者に連れ去られたんじゃないの?」 のび太「そんな無責任なこと言わないでよ!! 僕は心配で心配で。ドラえもんにもしものことがあったら、僕は……」 しずか「のび太さん。大丈夫よ、ドラちゃんに限ってそんなことあるはずないわ……」 スネ夫「そうだよ。うちのエカテリーナも1週間後に帰ってきたよ」 ジャイアン「どっかに飼われてるかもよ……」 スネ夫「そうだ! 懸賞付きのポスターなんか貼ってみたらどう?」 ジャイアン「それよりさ、保健所に聞いて見たほうが早いかもよ」 のび太「猫じゃあるまいし。ん? ドラえも〜ん!!」 ドラえもんのび太と銀河超特急
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前へ 数日後…… ドラえもん達と、彼らに協力する仲間達はサイユウのポケモンセンターに集まっていた。 「ポケモン達もレベル80オーバー、準備は万端だな!」 ジャイアンの笑い声が皆を鼓舞する。 対出木杉戦の為に育てられたポケモン達。 それを短期間でここまで育成するのにはフロンティアブレーンやダイゴの助けも あったとはいえ、かなりの苦労を強いられた。 「ラティオスが見つけられれなかったのは誤算だったけどね」 スネ夫が悔しそうに歯噛みする。 スネ夫はポケモンの育成をヒースに任せ、すべての時間をラティオス捜索に費やしたのだ。 しかしラティオスはその目撃報告すらなかったのである。 「出木杉の手下達はサイユウから出ていないみたいだし、 奴らに捕られたとは思えないんだけど……」 これも世界の法則が変わった影響なのだろうか? 「まあまあ、今更言っても仕方ないよ」 ドラえもんがスネ夫を励ます。 ここ数日で最も大変だったのはドラえもんだった。 ドラえもんは序盤、ひみつ道具主体での戦いをしていたり、しずかやのび太のサポートを していたために戦力が最も貧弱だったのである。 そのため、ドラえもんのポケモンはエアームドとホエルオーを残して 全部入れ替える羽目になったのだ。 「これだけ仲間がいるんだから、しずかちゃんも助けられるよね……」 捕われたしずかを心配するのはのび太。 彼も要領が悪いなりに頑張った。 ポケモンのタマゴを孵すために再びジョギングマンとなって走り続けたからだ。 おかげで皆が遺伝技を備えたポケモンを使うことができる。 「じゃあダイゴさん、後は打ち合わせ通りに」 「では、私達は先行してトレーナー達を排除する。君達も遅れないようにしてくれよ」 ダイゴがそう言い、ヒース、ウコン、ダツラを伴って四人で チャンピオンロードへ発っていった。 それを見送ったドラえもん達四人は円陣を組む。 「僕たちの目的は三つ、まずはしずかちゃんを助けだす」 ドラえもんの言葉にのび太が決意を込めて頷いた。 「で、出木杉のヤロウをぶっ飛ばす!」 力強くジャイアンが宣言する。 「ん……あとひとつはなんだ?」 スネ夫の言葉にドラえもんが口を開く。 「ボクの四次元ポケットと、行方が分からないもしもボックスの捜索だよ」 元の世界に戻すためにはなんとしても、もしもボックスを探し出さなければならない。 最悪、もしもボックスで元の世界に戻せば出木杉は無力な小学生に戻るのだ。 「皆で元の世界に帰ろう!」 四人は一斉にそう叫んだ。 予め打ち合わせた時間になり、ドラえもん達はゆっくりと チャンピオンロードに入っていく。 目の前の穴からひやりとした風が中から吹いてくる。 先頭はジャイアン、それに従うスネ夫。 切札のラティアスを持っているのび太は温存させるために中央、 そしてドラえもんは後方警戒だ。 しかしドラえもんが後方警戒をかって出たのにはもうひとつ理由があった。 『出木杉くんと話した感触からして、彼はもしもボックスの事を 知らないように思えた……となると』 のび太には隠蔽工作までしてもしもボックスを隠すような行動力はないだろう。 となるとジャイアンやスネ夫、そして捕らえているしずかも容疑者になりうる。 ドラえもんは後方だけでなく、ジャイアンやスネ夫をも見張るつもりだった。 チャンピオンロードの入り口をくぐると、急に暗い場所に入ったことで 全員の視界が真っ暗になったが、ほどなく目が暗闇に慣れてくる。 そこには2、3人のトレーナーが力なく腰をおろしていた。 おそらくダイゴ達に倒された出木杉の手下なのだろう。 「よし、急ぐぜ」 「まずはこっちの道……」 スネ夫の手元をペンライトで照らすと、手に持った攻略ノートには チャンピオンロードのマップも記されている。 一行はそれに従って暗い洞窟を奥へと進んでいく。 チャンピオンロード地下2階。 ドラえもん達がチャンピオンロードに足を踏み入れた頃、予定の時間なら 出口の掃討まで完了してるはずだったが、ヒースとウコンは ここで足止めをくらっていた。 「このトレーナー、他とは段違いの強さじゃな」 ウコンが荒い息をついている。 ウコンのウインディは敵のサーナイトによって眠らされてしまっていた。 「眠り技対策はトレーナー戦の基本だよ。フロンティアブレーンがだらしないなぁ」 サーナイトの主人である少年トレーナーがニヤニヤと笑っている。 「生憎今までの戦いで対策は使いきってしまったでの……」 ここに来るまでの戦いでウコンは眠り回復の道具を使ってしまっていた。 少年はウコンのその言葉を聞いて、耐えきれなくなったのか吹き出してしまう。 「あははっ、まだ気付かないのかい?」 怪訝そうな顔をするウコンに少年が言葉を続ける。 「あんた達が戦ってきたトレーナー達、あいつらには眠り技主体で戦うように 指示してあったのさ!」 そう、バトルにおいて最も有効な眠り技に対処する術を全て使わせた上で、 さらに眠り技主体で攻める。 それが少年、ミツルのタクティクスだったのだ。 「爺さん、あんたは僕と戦う前からすでに負けているのさ」 サーナイトのサイコキネシスが眠っているウインディ目がけ放射された。 ウコンとミツルが戦っているその横では、ヒースが別のトレーナーと戦っていた。 戦いは終盤、相手はあと2体。そしてヒースのポケモンはラグラージしか残っていない。 ヒースが操るラグラージが冷凍ビームで攻撃するが、敵のポケモンは 自己再生でそのダメージを回復させてしまう。 「まさか、あんたがソイツをゲットしていたとはね」 ヒースに対する男はピラミッドキング、ジンダイ。 ヒース達フロンティアブレーンを裏切り、出木杉についた男だ。 そして彼の使っているポケモンは青と白の二色で彩られたポケモン。 「いくら探しても見つからなかったわけだ……あんたがラティオスを……」 「ヒース、引いてくれないか」 ジンダイはヒースの言葉を遮ってそう提案する。 「元仲間に対しての情けかい?裏切り者がよくも……」 ラグラージが再び冷凍ビームを放つ。 「冷静さを失っているのか?その冷凍ビームでは心の雫を持った ラティオスを落とせはせん」 「それはどうかな?」 ヒースの言葉を聞いたジンダイはラティオスに目をやる。 ラティオスは冷気によってその体を凍らされていた。 「む……」 「何度も冷凍ビームを続けていたのはこれを狙っていたからなのさ」 ヒースはラグラージにもう一度冷凍ビームを命令する。 冷気の光線がまっすぐにラティオスに向かっていく。 しかし、その光線を受けるべきラティオスの姿はかき消え、代わりに現れたポケモンが それをその身に受け止めた。 「くっ!ラティオスを交代させたか」 「残念だったな」 ジンダイが出したのはレジアイス、ツツジの捕まえたのとは別の個体だ。 『冷凍ビーム対策、ということなのかい』 フロンティアブレーンにしては考えが甘い。 「ラグラージ、かわらわりだ!」 ラグラージの手刀がレジアイスに炸裂する。 その効果抜群の攻撃は急所に直撃し、ヒースは勝利を確信した。 しかしその攻撃を受けてなお、レジアイスは立っていたのだ。 「そんな……確実に仕留められるはずだ!」 「あらゆる可能性を考慮して戦うのがフロンティアブレーンというものだ」 ジンダイにそう言われたヒースはレジアイスをもう一度よく観察した。 その腕には布切れが巻き付けられている。 『きあいのタスキか!』 それに気が付いた瞬間、レジアイスは大爆発を起こしてラグラージを道連れにしてしまう。 これでヒースの手持ちポケモンは全て倒されてしまった。 対するジンダイは氷漬けのラティオスが残っている。 「ヒース、お前の……負けだ」 「ヒースが負けおったか、無念じゃが仕方ないの」 ウコンはミツルに敗北を認め、ヒースの元に駆け寄る。 「すみません、ウコン爺」 「こうなったら後はダイゴ殿に託すしかない……」 二人は穴抜けのヒモを使ってその場を去っていった。 「おじさん、そのポケモンはデキスギに内緒で持ってるんでしょ?」 ミツルの言葉にジンダイはギロリと睨み返す。 「そんな恐い顔しないでよ、チクりはしないよ」 面倒は勘弁だから、とミツルはジンダイを置いてさっさといなくなってしまった。 氷漬けのラティオスに回復の薬を与えて介抱するジンダイ。 「ヒースよ、お前はひとつ勘違いをしている」 そう、このラティオスはジンダイが捕まえに出向いたのではない。 “本来の主”の元に帰ってきたラティオスをジンダイが保護しただけなのだ。 「ヒース、ウコン……こいつを見て気付かなかったのか?」 そう、このポケモンはリラのラティオスなのだ。 バトルフロンティアが陥落したあの日、主がいなくなってモンスターボールに 帰れなくなったラティオス。 そんな迷子ポケモンを保護したジンダイが、ドラミの「スナッチ」の力で ジンダイの命令下に置いたものなのだ。 「すまんな、ラティオス。もう少しでお前の主人に再会させてやるからな」 しかし、ダークポケモンと化しているラティオスにジンダイの声は届くことはない…… チャンピオンロード、地下2階。 暗闇の中、のび太のトロピウスのフラッシュの明かりを頼りに進んでいくドラえもん一行。 波乗りで地下水路を進んでいくと、目の前には地下とは思えないような光景が広がっていた。 「すごいや……地下に滝が!」 のび太が感嘆の声を上げる。 滝が発する霧がフラッシュの光を反射してキラキラと輝いているのだ。 「この滝を登れば後少しだよ」 スネ夫が滝の上を指差す。 「よし、ホエルオーで滝を登るよ」 全員がドラえもんのホエルオーに乗り込み、流れ落ちる水流に逆らいながら滝を登っていく。 しかし、滝を登った四人を待っていたのは戦闘準備万端のポケモントレーナー達だった。 「で、彼等はここで一旦足止めを受けるはずだったんだが……」 岩陰から現れたのはダイゴ。 その場にはドラえもん達の姿はすでになく、倒されたトレーナー達が力なく服に付いた砂埃を払っていた。 「まさかこの人数がタケシ一人にやられてしまうとは、彼らを鍛えすぎてしまったか……」 計画に微妙な狂いが生じている。 タケシ……ジャイアンは実に巧みな罠を仕掛けながら戦っていた。 複数人のトレーナーを相手に彼が出したのはバンギラス。 バンギラスが現れた瞬間、特性による砂嵐が発生し特防を上昇させた。 そして圧倒的な破壊力で敵を咬み砕く。 だが、バンギラスの恐ろしさはそこではなかった。 密閉空間である洞窟内での砂嵐はトレーナーの体力も大きく削られていく。 思考能力が低下し、反応が遅れる敵トレーナーをジャイアンのバンギラスは一人、また一人と撃破していったのだった。 今だに目すら開けられないくらい砂を浴びたトレーナー達を後目に、ダイゴもドラえもん達の後を追う。 「彼らがポケモンリーグにたどり着くまでに、ドラミがやることを終らせられるか……」 協力関係にあるが、ドラミの真の目的はダイゴも知らない。 だが「ドラえもん一行、特にノビタ」に出木杉を打倒させるのが目的のひとつであることはわかっている。 「誰が倒そうが結果は同じだと思うんだが、ドラミはそうは思っていないようだな」 その真の目的、意図をつかむことも頭に入れておかなければならない。 『何も知らぬまま、ドラミに利用だけされるなんて納得がいかないからな』 チャンピオンロード1階。 立ち塞がるトレーナー達を倒し、ドラえもん達はようやく出口の光を見つけた。 「いよいよ、出木杉の待つポケモンリーグに……」 「のび太くん、絶対にしずかちゃんを助けようね」 ドラえもんとのび太が覚悟を誓い合った時、出口の逆光に人のシルエットが浮かび上がる。 「そうはいかないよ。君たちは僕に倒されるんだから」 「ん、どこかで聞いた声だな……」 のび太は必死で記憶の糸をたぐり寄せる。 しかしやはりのび太だ、思い出すことはできない。 「以前恵んでやったポケモン預け屋の代金、ここで返してくれるかい?」 預け屋…… その言葉にのび太はハッとなった。 「まさか、ミツル君!!」 出口の光の中から現れたのはキンセツで出会った少年、ミツルだった。 「久しぶりだね、ノビタ」 見知った少年に出会った事で、のび太の緊張が一気に溶ける。 「ミツルく……」 足を踏み出そうとしたのび太をスネ夫が制止する。 「のび太、行っちゃダメだ。奴はボクと同じ匂いがする……」 スネ夫は一目で気付いたのだ。 ミツルの目の奥から感じられる闇のようなもの、それは嫉妬や妬みといった感情だ。 スネ夫の言葉に警戒を強める一行。 ミツルはやれやれといったジェスチャーをすると、隠していた憎悪を剥き出しにした。 「僕の望みはひとつ、ノビタと戦いたいだけだ!」 ミツルの唐突な宣言にジャイアンが反発する。 「俺達は出木杉をブッ飛ばしにいくんだ、邪魔するなよ!」 「知るか。僕はそのノビタを倒すんだ、お前らこそ邪魔するな!」 そんな舌戦の中、のび太が前に歩きだす。 そんなのび太を慌てて止めようとするドラえもん。 「のび太くん!」 「皆は見てて……」 その決意に、ドラえもんはのび太の腕を掴んでいた手を離してしまった。 三人が見守る中、のび太とミツルのポケモンバトルが静かに始められる。 「いけ、チルタリス!」 「ピー助、頼むよ」 ミツルはチルタリスを繰り出し、のび太はトロピウスで応戦する。 「チルタリス、うたうんだ!」 チルタリスの歌声を聴き、睡魔に襲われるトロピウス。 「ね、ねむけざましを……」 のび太が慌ててトロピウスに眠気覚ましを振りかける。 目を覚ましたトロピウス、その眼前にはすでにチルタリスが迫っていた。 「ゴッドバードッ!」 ミツルの命令を受け、チルタリスはゴッドバードでトロピウスを吹き飛ばす。 「ピー助っ!」 壁面に叩きつけられたトロピウスはかなりのダメージを受けているようだ。 「のび太、もう一発くるぞ!」 外野のスネ夫が警告するが、その時はすでにチルタリスは再び行動を起こしていた。 再びゴッドバードの一撃を受け、トロピウスはその体を地に伏せたまま動かなくなった。 「も、戻れ……」 トロピウスを戻すのび太に、ミツルは話しかける。 「最初に君に会ったとき、君は僕より弱いトレーナーだった……」 育て屋にポケモンを預け、それを引き取れないほど困窮もしていた。 そんなのび太にすがりつかれ、ミツルは引き取り料を立て替えたのだ。 「そして次に見掛けたとき、君のそばには二人の仲間がいた。だけど……」 ミツルはその後、ある真実を知ってしまった。 握った拳がワナワナと震える。 「僕は今の君達、特にノビタを許すことができない!」 その迫力に圧倒されるのび太。 だが、のび太にも引けないわけがある。 「しずちゃんを助け、出木杉を倒さなきゃならないんだ!」 のび太はモンスターボールを投げる。 現れたのは金属質の青いボディに包まれた四つ足のポケモン。 「ダイゴさんから貰ったこのポケモン、メタグロスで君を倒す!」 次へ
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用語 子供の集いとは「顕正会ドラえもんショー」を上演したとされるイベントである。 概要 女子部達が集う芸術祭および男子部の花巻温泉合宿で余興として披露された「ドラえもんショー」。冒頭では司会から、これらイベントと同日に「子供の集い」というイベントにてもこのショーを上演したという説明が入る。 子供の集いに関する情報は不明だが、その名の通り「子供達を招いた集会」であるとは辛うじて推測できる。 劇団芙蓉はこのとてもちびっ子に見せられたものではない着ぐるみ劇を子供達の前でも披露したということになるが、通常のショーと内容や演出に相違はあるのか、そして当時の子供達の反応が一体どのようなものだったのか気になるところである。 女子部版後編での静香曰く「大好きなお母さんの歌」の手話はこの集いで覚えたらしい。
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『これよりワープに入る』 宇宙船の中の森でロップルとチャミーが遊んでいた。 モリーナ「ロップル、待ちなさい! 走らないで。こら待て!」 モリーナが追いかけるとロップルはこけてしまう。 モリーナ「ホラ見なさい」 すると宇宙船が揺れる。 チャミー「何、何? どうしたの?」 モリーナ「大丈夫よ……」 警報品が響く。 船員「なんだ? どうしたんだ⁉︎」 そこへモリーナたちがやってくる。 船長「まずいな。エネルギー波の嵐だ」 操縦士「このままでは嵐に吸い込まれます!」「第2ロケットのブースター、破損」 バーンズ博士が宇宙服を取り出す。 カモラン「バーンズ博士。まさかこの嵐の中に出て行くつもりじゃ?」 モリーナ「お父さん! 何があったの?」 博士「モリーナ。ここにきちゃダメだと言っただろう……」 モリーナ「待ってよ。どうする気なのお父さん?」 博士「大丈夫。こう見えても宇宙船をいくつも作ってきたんだぞ……」 ロップル「気をつけてね、おじさん」 バーンズ博士は船の修理に取り掛かる。 すると船の機能が回復する。 船員「ブースター、動きました」 船長「よし、ワープから抜け出すぞ! 準備を急げ」 するとエネルギー波がバーンズ博士を襲う。 ロップル「おじさん!」 船長「急げ!」 命綱が切れ、博士は船から引き離される。 博士「うわっ!」 チャミー「お父さん! 誰かお父さんを助けて。お願い!」 博士「うわああーっ!!」 野比家。 ドラえもん「起きてよ。のび太くんってば…… ねぇ、ねぇ」 のび太「ん? あれ!?」 のび太が起きた衝撃でドラえもんが吹き飛ぶ。 ドラえもん「何驚いてるの?」 のび太「すっごい夢を見たんだよ。宇宙船を修理してる最中、エネルギー波の嵐に襲われたんだ!」 ドラえもん「あっ、今は嵐よりジャイアンだよ!」 のび太「ん?」 空き地で中学生が野球をしていた。 ジャイアン「のび太、大変だ。我がジャイアンズの球場が中学生に乗っ取られた…… なぁのび太、俺たちこのまま黙ってていいんだろうか?」 のび太「よくないって…… ここは僕らのホームグラウンドじゃないか」 スネ夫「そうだ!」 のび太「この空き地を使う権利が僕らにはある!」 スネ夫「さすがのび太。いいこと言うなぁ……」 出木杉「カッコいい、さすがだよ……」 のび太「それほどでも……」 ドラえもん「また乗せられて……」 ジャイアン「よーし! お前が我がジャイアンズに代表だ。責任を持って中学生から球場を取り戻せ!」 ジャイアンとスネ夫がのび太を突き飛ばす。 その表紙にのび太は中学生のズボンをおろしてしまう。 中学生「なんだお前は?」 のび太「ぼ、僕たちもここで野球をしたいなぁって……」 中学生「なんだと?」 のび太「だ、だって、中学生なら野球部に入ればいいじゃない……」 中学生「誰が野球部なんか……」「俺たちは自由に野球を楽しみたいの」 のび太「とかなんとか言って、下手すぎて入れてもらえなかったりして……」 一同「グサッ……」 のび太「えっ? 本当なの?」 中学生「気にしてること言いやがって……」 中学生たちがドラえもんとのび太を追いかける。 中学生「邪魔だたぬき!」 ドラえもん「僕はたぬきじゃない!」 のび太は道を左に曲がるが空き缶を踏んで工事中の穴に落ちてしまう。 中学生「どこ行った? 向こうを探せ!」 のび太「助けてよ…… ドラえもーん‼︎」 ドラえもん新・のび太の宇宙開拓史