約 1,542,147 件
https://w.atwiki.jp/sbamemo/pages/261.html
クラス:バーサーカー 属性:中立・悪 真名:りょうけん座(カネス・ヴィナテキ) 出典:星座 性別:男 地域:ポーランド 身長・体重:180㎝・88㎏ ステ―タス:筋力B耐久D敏捷B+魔力E幸運C宝具D クラス別スキル 狂化(B) 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 保有スキル 狩る者の遠吠え(B) 狩る者が放つ遠吠え。 聞いた者の精神を乱し、精神干渉への耐性を低下させる。 精神面が弱い者は聞いただけで体が動かなくなる。 獲物狩り(A) 水中以外に棲む生物を獲物として狩る。 獲物に対して与えるダメージが増加し、獲物が手負いであるとさらに与えるダメージが増加する。 心眼〔偽〕(C) 視覚妨害による補正への耐性。 第六感、虫の報せとも言われる、天性の才能による危険予知である。 宝具:『狩人の牙(ハンティング・ファング)』 ランク:D 種別;対人宝具 レンジ:1~2 最大補足:1人 牙による噛み付き。 牙に噛み付かれた者は精神判定が行われ、失敗すると体が恐怖で動かなくなる。 名前
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/39860.html
Dの狂宴(きょうえん) ルナティック・バレット・ヘル Dの狂宴 ルナティック・バレット・ヘル R 火文明 (7) D2フィールド ■S・トリガー ■各ターンの終わりに、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊する。 (他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) ■ ■Dスイッチ:相手のターン中、自分の最後のシールドがシールドゾーンから離れた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、そのターンの間、相手は自分を攻撃できない。 作者:檸檬色のトラウマ フレーバーテキスト もう硝煙しか匂わない。 いろいろ なんか思いついたので。 毎ターン全体火力という豪快な効果を持つが、その分自分のクリーチャーを巻き込むリスクも高いため割とデッキを選ぶ。ウィニーを軸としたデッキにはそれなりに刺さる。Dスイッチは延命に使えるが、ラス盾がこれだとS・トリガーで出しても使えないため注意。 "Bullet hell"は英語で弾幕系シューティングゲームや、その弾幕を表す。 フレーバーテキストが作中の楽曲「もう歌しか聞こえない」のオマージュである通り、元ネタは弾幕系のゲームとして有名な『東方Project』。名前に「ルナティック」とある点や全体への6000火力はどことなくデュエプレ版《神羅ドラグ・ムーン》を髣髴とさせるが、こんなカードがデュエプレで出てきたら洒落にならない。 カードパワー 選択肢 投票 ☆ぶっ壊れ (0) ◎環境 (0) ○良カード (0) △微妙 (0) ×紙切れ (0) ?分からない (0) カードデザイン 選択肢 投票 ★★★★★ (0) ★★★★☆ (0) ★★★☆☆ (0) ★★☆☆☆ (0) ★☆☆☆☆ (0) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/111409.html
オルガコンスタンティノヴナティスロシアス(オルガ・コンスタンティノヴナ・ティス・ロシアス) オルガコンスタンティノヴナの別名。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/45331.html
邪帝王秘伝(じゃていおうひでん)ルナティックパラサイト 邪帝王秘伝ルナティックパラサイト VR 水/闇/自然文明 (6) 呪文 ■アタック・チャンス:水と闇と自然を持つディスペクター(自分の水と闇と自然を持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい) ■カードを2枚まで引く。その後、自分の手札を2枚選ぶ。そのうち1枚をマナゾーンに置き、もう1枚を墓地に置く。こうしてマナゾーンと墓地に置いた手札のコストの合計以下になるよう、クリーチャーを2体まで選び、持ち主の手札に戻す。 ■自分のマナゾーンにある多色カードをすべてアンタップする。その後、自分のマナゾーンまたは墓地からクリーチャーを1体召喚してもよい。(コストは支払う) 作者:だし巻き卵 フレーバーテキスト 関連 《邪帝縫合王 ザ=デッドルナ》 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/worlfard-wiki/pages/210.html
LV 4 闇 ユニット STR 2 VIT 2 AGI 2 悪魔:魔獣 ・戦闘時、あなたのライフが相手のライフより少ない場合、戦闘終了まで[STR+4]を受ける。・ タワー HT=2~ [E=闇]を持つキーパーの召喚時、あなたは1点のライフを払うことができる。そうした場合、キーパーに[STR+1/AGI+1]を与える。 [部分編集] 第3章「廻る世界:Circle of the World」(CW)で登場した闇属性のユニット。
https://w.atwiki.jp/gundamwar/pages/6133.html
AEU-05/92 AEUヘリオン・イニティウム(空戦形態) [部分編集] 武神降臨 UNIT U-00-6 黒 1-1-1 C ヘリオン系 MA クイック 高機動 換装〔ヘリオン・イニティウム〕 宇宙 地球 [0][1][2] 黒のウィニーユニット。 大雑把には黒版ジェット・コア・ブースターと言えるデザインだが、最大の違いは格闘力が0点である事。 キャラクターのセットや戦士の鉄則などといった手段で、単機での高機動アタックが可能となる。 変形では無く、換装によりMS形態へと変形できる。 これは、換装しなければ変形を行えない、という設定の再現だろう。 なおこちらはブーストではなくクイックを持っているため、換装元としてはより優秀。 実物のカードには、オフィシャルサイトのカードリストと異なり、「AEUヘリオンイニティウム(空戦形態)」と「・(中点)」が抜けて印刷されている。換装の部分も同様。誤植だろうか?
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/48577.html
Dの脈月 ハイパー・ルナティック 闇 (4) D2フィールド ■自分のメインステップ中に自分のクリーチャーをタップした時、そのクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、カードを1枚引く ■Dスイッチ:自分のクリーチャーが攻撃出来るとき、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、自分のクリーチャーすべてのハイパーモードを解放する。 (他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) 作者:零龍茶 フレーバーテキスト (フレーバーテキスト) 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kakiterowa/pages/461.html
衝撃のネコミミストは、道路の真ん中で立ちつくしていた。 病院へ全力で向かっていたはずの彼女が、何故こんなところで止まっているのか。 その理由は、彼女の眼前に広がっていた。 「………!」 いったいビル何階分なのかという、巨大な門。それが彼女の前に立ちふさがっていた。 もちろん、そんなものがこの会場に実在するはずがない。これは彼女が見ている幻だ。 (ついに私も、真の護身に目覚め…って、そんなもの目指してないって! 落ち着け、ネコミミスト…。素数を数えて落ち着くんだ…。 護身は関係ないにしても、これはおそらく私の防衛本能が見せている幻…。 私の本能は、病院へ行くことを拒否している…!) ネコミミストの頬を、冷や汗が伝う。 (ここに連れてこられた頃の私だったら、しっぽと猫耳を巻いて逃げ出していたかもしれない…。 けど、今の私は違う!スクライド、幻夜、Chain-情…それに666! みんなが守ってくれたこの命…。ここで活用しないでどうする!) 己の胸に宿る決意を再確認し、ネコミミストは幻の門を押す。 門はゆっくりと開き、やがて完全に開ききるとスッと消え去った。 (門は消えた…。けど、まだ足が重い…。 そこまで私は病院に恐怖を感じているのか…! こんな足じゃ、病院に着くまでに『孤城の主』が終わってしまう! 何か乗り物でもあれば…って、本当にあったー!) ネコミミストの眼前には、一台のバイクが転がっていた。 6/の支給品であった、ワルキューレ@スパロワである。 ちなみに本来は「副司令変装セット」や武器のメジャー&ベーゴマもセットになっていたのだが、それらは落下の際にどこかに行ってしまったようである。 (まだ天は私を見放してない…。さあ、行こう!いざ病院へ!) 颯爽とバイクにまたがるネコミミスト。しかし、彼女はここである事実に気づいてしまう。 (私…バイクの運転したことなかったー!) 先ほどの颯爽とした様はどこへやら、がっくりとうなだれるネコミミスト。 頭の猫耳も、心なしかしおれ気味である。 (Chain-情なら、バイクの運転出来たかなあ…。ああ、なんて惜しい人を失ってしまったのか…。) そんな理由で死を惜しまれてもなー…というぼやきが聞こえた気がしたが、気にしないでおく。 何はともあれ、これではバイクがあっても宝の持ち腐れだ。 ネコミミストが途方に暮れていると、そこへ一人の参加者が近づいてきた。 「どうしました、お嬢さん!何か困りごとですか?」 「ああ、実はですね…。」 声をかけてきた人間のほうに向き直り、ネコミミストは目を丸くする。 なぜなら、あまりにタイミングがよすぎたから。その男は、バイクを操るのにまさにうってつけの人材だったから。 物語に愛されるというのはこういうことなのかもしれない。そんなことを思いながら、ネコミミストは叫んだ。 「か…仮面ライダー!!」 ◇ ◇ ◇ 「さあ諸君――――――――――――――――戦争の時間だ」 ネコミミストが目指す病院。いや、正確には病院跡。 今、ここでは闘争の宴が始まろうとしていた。 主賓の名はアーカード。否、それはその人物を構成する個性の一端に過ぎない。 その真の名は地球破壊爆弾No.V-7。 チートが日常茶飯事のこの書き手ロワにおいて、開始当初から現在に至るまで戦闘力の最高峰に君臨し続ける書き手。 招待されたのは6人。 ここまで地球破壊爆弾と同じ道を歩きながらも、袂を分かつことになってしまった二人の強者。 目立つものへの敵対心を抱き、その標的をアーカードに定めた女帝。 仲間を求めこの地を目指し、闘争に巻き込まれた二人の若者。 そして、愛のにおいをたどってここまでやってきた自動人形。 「どうした?迷わず来るがいい。お楽しみはこれからじゃないか!」 「言われなくても…。行くぜ!」 先陣を切るのは、巨大の一言では語り尽くせない大剣を持った剣士、神行太保のDIE/SOUL。 神行法で一気に地球破壊爆弾に接近し、竜殺しを振り下ろす。 圧倒的破壊力のその一撃を、地球破壊爆弾は紙一重で回避。 しかし、DIE/SOULも初撃からクリーンヒットが奪えると考えるほど甘い人間ではない。 素早く竜殺しを手放し、地球破壊爆弾の顔面めがけて拳を振るう。 だがその拳も、すんでの所でかわされる。 反撃を叩き込もうとする地球破壊爆弾だったが、背後からのアクションがそれを許さない。 「客は一人ではないぞ、孤城の主よ!」 凶悪な笑みを浮かべたマダオが、地球破壊爆弾めがけパニッシャーを巨大な鈍器として振るう。 「ああ、わかっている!ちゃんと全員相手にしてやるさ!」 迫り来る十字架を飛び上がってよけ、地球破壊爆弾はお返しとばかりにソード・カトラスの銃弾をマダオの顔面に撃ち込む。 「ハッハッハッハ!!面白い、面白いぞ地球破壊爆弾!貴様のその動き、不完全だがまさしく無想転生ではないか! 漫画ロワ所属の私ならともかく、アニロワ所属の貴様が目覚めるとはなあ!」 顔の半分を吹き飛ばされながら、マダオは笑う。 彼女の言う無想転生とは、愛と哀しみを知ったものが習得できるという北斗神拳の最終奥義である。 「感謝しておこう、マダオ!同じアーカード同士が近くにいたおかげで、私にも漫画ロワの因子が少しだけ流れ込んできたようだ! もっとも、たったこれだけの因子ではとても本家の無想転生にはかなわないがなあ!」 地球破壊爆弾の蹴りが、マダオの小さな体を吹き飛ばす。 「後ろが隙だらけなのよ!」 休む間もなく、新たな敵が地球破壊爆弾に襲いかかる。予約被りに定評のあるtu4氏だ。 永遠神剣「存在」を構え、tu4氏は突っ込む。狙うは、地球破壊爆弾の心臓。 アーカードは心臓を破壊すれば死ぬ。ギャルゲロワ所属の彼女でも知っている常識だ。 「隙?違うな。これは余裕というものだ!」 振り向きざま、地球破壊爆弾は指二本で「存在」の刃を挟み込む。 「慢心せずして何が王か!」 そしてtu4氏が次の行動を取る間もなく、地球破壊爆弾の拳がtu4氏に叩き込まれる。 苦悶の表情を浮かべながら、tu4氏は瓦礫の上を転がっていった。 「言ってくれるわね…。 何もアーカードやギルガメッシュのような、いるだけで特級の存在感を放つ連中だけが王じゃないのよ! 見せてあげる、空気王の力を!」 tu4氏の髪が、黒く染まる。そう、彼女はもう一度エンジェルアームを撃つつもりだった。 かつて書き手ロワを存分に引っかき回した、あの伝説の必殺技。 ましてや今回はギャラドスの力が加わり、その威力はさらに倍増!…となるはずだった。 撃つことが出来ていれば。 「きゃああああ!!」 「やらせない。」 長門に変身した地球破壊爆弾が投げた槍が、tu4氏の右腕を肩から切り離していた。 「王であろうと空気は空気。空気はどんなに頑張っても引き立て役がせいぜい。 なぜなら華々しく活躍した時、それはもう空気ではなくなっているから。 空気というものに固執した時点で、あなたは負けが決まっていた。」 淡々と語りながら、地球破壊爆弾はtu4氏に向かって歩を進める。 「させるもんですか!!」 だがそこに、孤高の黒き書き手が金属バットで殴りかかる。 tu4氏が危険人物であることは、とっくの昔に彼女も理解していた。 だが、それでも彼女はギャルゲロワの仲間なのだ。 うっかり侍が死んでしまった。お姉さまが死んでしまった。 最速の人もステルス鬼畜も歩く頭脳戦も汚れなき愛も死んでしまった。 シルベストリもドラえもんもフラグビルドもボマーも鉄槌も死んでしまった。 もう、仲間が死ぬのなんていやだ。 彼女がそう思ったとして、誰がそれを責められるだろうか? だがそれでも、孤高の行動は決して褒められるものではなかった。 「そんな特殊能力もないただの棒きれで、私を殺せると思ったかヒューマン!!」 金属バットで殴られた程度で、地球破壊爆弾がひるむはずもない。 デコピン一発で孤高を吹き飛ばし、後ろで攻撃態勢に入ろうとしていたDIE/SOULに叩きつける。 「どうした、これで終わりではあるまい! 全力で来い!もっと宴を盛り上げようじゃないか、客人達よ!」 「あうう…。」 「大丈夫か、孤高さん!無茶だよ、アーカードに正面から向かっていくなんて!」 額から血を流し、痛みに顔を歪める孤高の黒き書き手。その体を、漆黒の龍が抱き起こす。 「そいつの言うとおりだぜ。あの化け物とやり合えるのは、同じ化け物だけだ。 一般人はおとなしく後方支援に徹してな!」 そう叫ぶと、DIE/SOULは現在マダオとぶつかり合っている地球破壊爆弾に、今一度突っ込んでいく。 「あの人の言うとおりだよ、孤高さん。孤高さんの力じゃ…。」 「でも…。でも…悔しいじゃないですか!仲間がやられてるのに!私には何も出来ないなんて!」 孤高の黒き書き手の頬を、涙が伝う。 「戦えないのと何も出来ないのとでは、意味が違うのよ、孤高ちゃん。」 「え?」 聞き覚えのある声に、孤高は振り向く。そこには、コロンビーヌが立っていた。 「コロンビーヌさん…。」 「久し振りね、孤高ちゃん。」 見覚えのある顔に、わずかに安堵する孤高。だが、それ以上に彼女は驚いていた。 コロンビーヌの外見は、温泉で別れた時と何一つ変わっていないはず。 なのに、この数時間で彼女はずいぶんと成長したように見えた。 そう、まるで恋に憧れる少女が、一気に我が子を愛する母親になったかのように。 「コロンビーヌさん、さっきの言葉はどういう意味です?」 奇妙な感覚を気にしつつも、孤高はコロンビーヌに尋ねる。 「そのままの意味よ。あなたは肉体的にはとても弱い。おそらく、ここにいる他の誰よりもね。 正面から戦おうなんて思ったら、確実に死ぬわ。 けど、肉体の強さだけが人間の価値じゃない。 頭脳、運、優しさ…。どれも大切なもの。 考えなさい、孤高ちゃん。直接戦う以外に、あなたが出来ることを。」 「私に…出来ること…。」 孤高の頭に真っ先に浮かぶのは、自らが持つ異能。 それは他人から与えられたもの。だが、紛れもなく自分の力だ。 「コロンビーヌさん、私があげた変化の杖、まだ持ってます?」 「ええ。」 「あれ、ちょっとの間返してください。それから漆黒さん、協力してもらえますか?」 「もちろんだよ!」 「私、やってみます…。私に出来る方法で、あの人を止めます!」 「フハハハハ!!実に素晴らしいぞ、二人とも! もっと私を楽しませろ!私を地獄に連れて行ってみせろ!」 アーカードの姿に戻った地球破壊爆弾は、DIE/SOULとマダオを同時に相手にしながら、それでもなお余裕を見せていた。 DIE/SOULとマダオ、今更言うまでもないが、共に人間の域を超越した戦闘能力の持ち主である。 だが、それでも地球破壊爆弾を打ち倒せない。 不完全とはいえ北斗神拳の奥義を身につけた彼女に、流れを引き寄せるほどの一撃を与えられない。 「くそっ、チョロチョロしやがって!」 義手から砲弾を撃ち出すDIE/SOUL。だが地球破壊爆弾はそれを難なく回避し、投影した鎖鎌を投げて反撃する。 「ふん。」 だがその鎖鎌は、横合いからマダオに殴りつけられあさっての方向へ飛んでいった。 「さっきの貴様の言葉、そのまま返すぞ。こんな特殊能力もないただの刃物で、我々を殺せると思ったか?」 「何、別に君たちを侮っているわけではない。せっかくの宴だ。 見せられる芸は出来るだけ見せた方が面白いじゃあないか!」 不敵な笑みを浮かべながら、マダオの言葉に応える地球破壊爆弾。 そこへ、新たな男が乱入してくる。 「うおおおおお!!」 それは、カブトに変身した漆黒の龍だった。アメフト選手のように何かを胸に抱え込んでいるようだが、それが何なのかはよく見えない。 とにかく、漆黒の龍はそれを抱えたまま、一直線に地球破壊爆弾に向かっていく。 「さっきの小僧か…?止せ!いくら仮面ライダーでも、そんな考えなしの突進が通用する相手じゃねえ!」 DIE/SOULの忠告にも耳を貸さず、漆黒の龍はそのまま突っ込む。 「いい度胸だ、仮面ライダー!私も、真っ向から受け止めてやろう!」 地球破壊爆弾が、拳を振り上げる。 「クロックアップ!」 漆黒の龍が、カブトの特殊能力を発動させる。 「時の流れに干渉する能力か…。ならばこちらも!スーパーキョンタイム!」 負けじと、地球破壊爆弾も特殊能力を発動させる。お互いの能力が相殺しあい、二人は通常の時間の流れで動くことになる。 一方、他の面々は二重に効果を受けてまともに動けない状態である。 「さあ、これで終わりではあるまい!次は何を出してくる、仮面ライダー!」 地球破壊爆弾の拳が、漆黒の龍に迫る。 (まだだ…。チャンスは一度だけ…。出来るだけ引きつけてから…今だ!) 限界まで地球破壊爆弾に肉薄したところで、漆黒の龍は胸に抱いていた物体を相手の眼前にかざした。 それは、孤高の黒き書き手の生首だった。むろん、漆黒の龍が彼女の首を切断したわけではない。 変化の杖による変身である。 孤高の黒き書き手が愛の伝道師より与えられた異能、ギアス(ギャルゲロワ仕様)。 相手に甚大な精神ダメージを与えるこの能力なら、自分でも地球破壊爆弾を止められるかもしれない。孤高はそう考えた。 だが、正面から行ったところであんな怪物と自分が目を合わせるのは至難の業だ。 そこで彼女は考えた。自分が荷物となり、自分より身体能力で遙かに勝る漆黒の龍に運んでもらえばいいのではないかと。 漆黒の龍には出来るだけ「荷物」が自分であることを悟られないようにしてもらい、直前で出してもらえば成功の確率は十分にある。 そして、彼女の策はここまで順調に進んできていた。 (あなたが何故戦っているのか、私は知らない…。 けど、あなたを止めなければ私の大切な仲間たちが死ぬかもしれないんです! ひどい仕打ちはお互い様ってことで、許してください!) 地球破壊爆弾の目をしっかりと見据え、孤高はギアスを発動させる。 「ぐうぅぅぅぅぅ!!」 地球破壊爆弾の顔が、苦痛にゆがむ。 (やった!これでしばらくは気絶…。) 作戦の成功に、こみ上げてくる喜びを隠しきれない孤高。 だが、その喜びはすぐに粉砕される。 「ぐがっ!」 ふいに伸びた、地球破壊爆弾の右手。それが、漆黒の龍の頭をわしづかみにした。 「悪くない作戦だったぞ、二人とも。だが、この私を黙らせるには出力不足だったようだな!」 「そんな…!ギャルゲロワのすべてをぶつけたっていうのに…!」 孤高が絶句するのも無理はない。いくら平均的に精神的耐久力が高いパロロワ書き手でも、あの技を受ければ普通は無事ではすまない。 だが、地球破壊爆弾は普通の書き手ではない。 あらゆる方向性の話に対応し、特にグロ描写では他の追随を許さない。 彼女にとって、「ギャルゲロワのすべての苦痛」は決して耐えられないレベルのものではなかったのである。 とは言っても、その顔色は若干青ざめてしまっているのだが。 「礼の代わりにあの世への片道切符をプレゼントしよう。楽しんでこい!」 「い、いえ、遠慮してええええええ!?」 地球破壊爆弾は、漆黒の龍を砲丸のごとく放り投げる。孤高の首と共に宙を舞う漆黒の龍。 その体は、どんどんと病院から離れていく。 (いや、ちょっと、いくらアーカードでもこれはやりすぎじゃないの? というか、病院の隣ってたしか禁止エリアになってたはず…。 やばいって!このままいったら爆死じゃないか!) 必死でもがく漆黒の龍だが、いかに仮面ライダーカブトと言えど空中を猛烈な勢いで吹っ飛ばされている現状ではどうしようもない。 生首状態の孤高はもっと無力だ。まあ、今の彼女は首輪が消えているので爆死の危険性は限りなく低いが。 (まずい!これは本格的にまずい!せめて孤高さんだけでも…。 いや、こんなスピードで飛んでる時に手を離したら、思い切り地面に叩きつけられて大惨事じゃないか! ああ、もう!どうしたらいいんだ!) 解決策が見いだせず、焦りを募らせる漆黒の龍。だが、その体は突然停止する。 「ぐげえっ!」 移動エネルギーが急激に零になった反動を受け、漆黒の龍は悶絶する。 しかしそれに何とか耐え、彼は何が起きたのかを確認すべく後ろを振り向く。 「ど、ドラグブラッカー!」 そこにいたのはリュウガの契約モンスター、ドラグブラッカーだった。 「おまえが受け止めてくれたのか? でもおまえ、ソルテッカマン運んだ時の疲労で出てこられないはずじゃ…。」 漆黒の龍の当然の疑問に対し、ドラグブラッカーは「何も言うな」とばかりに首を振る。 そして、その辺の窓ガラスからミラーワールドに戻っていった。 「あの子、無理してまで私たちを助けてくれたんですね…。」 「うん…。」 孤高の言葉に、漆黒の龍はゆっくりとうなずく。 「さあ、早く戻ろう、孤高さん!あいつに助けてもらったこの命、無駄には出来ない!」 「はい!」 ◇ ◇ ◇ 二人の黒き若者が退場した病院跡。むろん、闘争の宴はまだ続いていた。 「ガッツに関係ない武器はあまり使いたくねえが…。わがまま言ってられる状況じゃねえよなあ!」 DIE/SOULは懐から核鉄を取り出し、「武装錬金」と叫ぶ。 その瞬間、武装錬金「ブレイズオブグローリー」が発動。DIE/SOULの体が炎に変化する。 「吸血鬼らしく、灰になりやがれぇぇぇぇぇ!!」 猛火の波が、地球破壊爆弾に襲いかかる。それに対し地球破壊爆弾は落ち着いて後退。 そこに落ちていた剣を拾い上げ、炎を切り裂く。 「なにっ!?」 一瞬驚きを見せるDIE/SOULだが、すぐにその剣が見覚えがあるものであることに気づく。 そう、炎を操る支給品は、何もブレイズオブグローリーだけではない。 「レバ剣、ゲットだぜー☆」 こなたに姿を変え、場の雰囲気に合わぬ陽気な声で地球破壊爆弾が叫ぶ。 彼女の手に握られているのは炎の将・シグナムのデバイス、レヴァンティン。 仮面ライダー書き手が持っていた、不明支給品の正体である。 「だが、レヴァンティンで操れる炎の量などたかがしれている!防ぎきれるもんならやってみやがれ!」 炎を総動員して、地球破壊爆弾を消し炭にしようと迫るDIE/SOUL。 だが地球破壊爆弾は目にも止まらぬ速さでレヴァンティンを振るい、すべての炎をはじき返す。 「ふざけんな!チートにも程があるだろ、この野郎!」 「んふっふー♪これはチートじゃなくて専用装備補正というものだよ☆ それより、そのまんまでいいのかな、ダイソウくん。」 「どういうことだ!」 DIE/SOULの怒号にも、地球破壊爆弾は笑みを崩さない。 「こういう…ことだ!」 アーカードの姿に戻り、地球破壊爆弾は瓦礫に覆われた地面に思い切り拳を叩き込む。 すると、地面から大量の水が噴き出してきた。地球破壊爆弾の一撃が、地中の水道管を破壊したのである。 「がああああ!!」 水をまともにあび、DIE/SOULは苦悶の声をあげる。 ブレイズオブグローリーで生み出した炎の完全消化、それは使用者の死を意味する。 「クソが…。」 武装錬金を解除し、元の姿に戻るDIE/SOUL。しかしすでにかなりの量の水をあび、相応の体力を持っていかれてしまっている。 「これでしばらく、貴様は動けまい。さあ、貴様はどうする、マダ…。」 地球破壊爆弾が最後まで言い終わらぬうちに、マダオのパニッシャーがその体を殴り飛ばした。 「ザ・ワールド!時よ止まれ!」 さらに間髪入れず、マダオは「世界」を発動させ時を止める。 「眠れ、爆弾よ!」 マダオが突き出した右手に巻かれているのは、コロンビーヌから借り受けた時計型麻酔銃。 そこから放たれた針が地球破壊爆弾めがけ飛んでいき、その寸前で止まる。 「そして時は動き出す!」 能力が解除されると同時に、地球破壊爆弾の額に針が突き刺さる。 だが、地球破壊爆弾の対処は早かった。 自分を眠気が襲ってくるのに気づくと、迷わずレヴァンティンで顔の上半分を斬り飛ばし「毒抜き」を行う。 しかし、その程度はマダオにとっても想定の範囲内だ。彼女は、少しでも地球破壊爆弾に悪影響を与えられればそれでよかったのである。 「無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!」 マダオ本人と、「世界」の拳が同時にラッシュを放つ。 パロロワ界最強レベルのキャラと、「ジョジョ」世界最強クラスのスタンドの同時攻撃。 この直撃を受け、さすがの地球破壊爆弾もボロ雑巾のようになって吹き飛ぶ。 「まだまだ!!」 マダオは、なおも攻撃の手をゆるめない。アーカードのしぶとさは、彼女自身が一番よく知っていることだ。 マダオは容赦なく、ボロボロの地球破壊爆弾に対してパニッシャーに装備されたロケットランチャーの弾丸を撃ち込む。 「やったか…?」 巻き上がる爆風を見つめながら、マダオは呟く。だがすぐに、彼女は自分の過ちに気づく。 (しまった!爆風で周りが見えない状況で「やったか?」と呟く…。完全に相手の生存フラグではないか!) マダオが危惧したとおり、地球破壊爆弾はまだ生きていた。 もっとも首から上は完全に消失し、右腕は半ばまでちぎれ、全身が自らの血で染まっていたが。 「ハハハハハハハハハハハハハハ!!今のはなかなか効いたぞ!! さすがは私と同じアーカードだな!!ではここまで私を追いつめた貴様に敬意を払って…。 もう一段階上の私を見せてやろう!!」 252 月に吠える者 投下順に読む 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 252 月に吠える者 時系列順に読む 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) ミスターマダオ 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) 神行太保のDIE/SOUL 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) 地球破壊爆弾No.V-7 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) クールなロリスキー 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) 漆黒の龍 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) 孤高の黒き書き手 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) 予約被りに定評のあるtu4氏 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 249 惨劇『孤城への帰還』(後編) コロンビーヌ 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 251 黒き竜巻雲 熱血王子 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 245 イマ賭ける、コノ命 衝撃のネコミミスト 253 ようこそルナティックパーティー(中編) 250 死せる孔明、生けるバトルマスターを走らす 影の繋ぎ師 253 ようこそルナティックパーティー(中編)
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2870.html
「判定不一致修正依頼」に依頼が出ています。対応できる方は修正をお願いします。 ゾイドオルタナティブ 【ぞいどおるたなてぃぶ】 ジャンル シミュレーション 対応機種 Xbox 360 発売元 タカラトミー 開発元 翔泳社 発売日 2007年10月18日 定価 6,800円(税別) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 クソゲー ポイント 2007年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点 ゾイドゲーなのにコンセプトはゾイド否定FCやGBにさえ負ける内容の薄さ参戦機数たったの5(+1)SLGとしても単調 クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 ゾイドシリーズリンク 概要 システム 問題点 評価点 総評 余談 概要 タカラトミー(旧トミー)から販売されている動物型兵器の玩具シリーズ「ゾイド」を元にしたシミュレーションゲーム。 プレイヤーはヘリック共和国の同盟国「マロール共和国」の抱える特殊部隊「メイス」を指揮し、敵対するガイロス帝国陣営に属する「ジャミル民国」と戦い、様々なミッションをクリアしていく。 「オルタナティブ」(代替品)に相応しい、原作からの設定改変を特徴とする「ゾイドの名を冠しただけの別物」といった作品となっている。 上記のヘリック共和国vsガイロス帝国といった構図は原作シリーズにも存在する要素だが、後述の内容からここも名前以外は別物と言っていい。 本作発売当時のゾイドシリーズは子供をターゲットにした展開は終了しており、タカラトミーからの新作キットもほとんど発売されておらず、コトブキヤのプラモデル(*1)も始まったばかりであり、ファンは寂しさと不安を抱えていた状況にあった(*2)。 その中で発売されたのが本作である。 システム 各ステージの進行は、ブリーフィング→インターミッション→ミッション→リザルト…という流れの繰り返しで進む。 ブリーフィング…ミッション内容の説明が行われる。また、序盤はゲームシステムの説明などのチュートリアルも兼ねている。 なお、ローディング画面でも、一部システムの説明は行われる。 インターミッション…機体やパイロットのセッティングを行う。各ユニットにスキルや装備を設定することで、ミッション進行を優位に進められる。 各スキルや装備品はミッションのクリア報酬であったり、ミッション中に敵機を撃破したり後述のコンテナを破壊することで得られる。 ミッション…事実上のゲーム本編。マップ上に配置された味方ユニットを操作し、敵部隊をせん滅させる。 基本システムはスパロボなどでも見られるようなSLGではあるが、ターン制ではなく各ユニット毎に行動順が決まっており、1体ずつ行動していく仕様。 機体方向の概念もあり、敵機を正面に捉えるように配置することで攻撃命中率などに補正が入る。 味方ユニットは全5機で固定。パイロット事に役割があり、所謂MAP兵器に相当する「範囲攻撃」を行えるものや、味方ユニットの回復能力を持つものも存在する。 パイロットにはレベルの概念もあるがミッション中に経験値は加算されず、後述のリザルトにて処理される方式。 「支援攻撃」というシステムがあり、攻撃時に友軍ユニットの射程が被っていた場合、連携して集中攻撃を仕掛けることが可能。これは敵軍も同様。 支援攻撃は参加したユニットにも経験値が入る。火力面やレベリングを考慮しても、積極的に支援攻撃を行うことを想定したバランスとなっている。 マップ中にはコンテナなどが配置されていることもあり、これを破壊するとアイテムを入手できたりする。 一部マップで特定のコンテナを破壊すると、隠し要素として「Unknown」ユニットが登場することも。 リザルト…ミッションで得たアイテムの確認や、経験値の処理が入る。 問題点 登場ゾイドが敵味方あわせてたったの5種類という少なさ。 登場機体種類5は歴代ゾイドゲー最下位。 一機ごとの製作に手間がかかるためで登場数が限られる格闘ゲーム版や、容量が段違いに低いファミコンやゲームボーイでリリースされた作品にすら劣っている数である。 ゾイドの魅力の一つは多種多様な機体がでてくることだが、これではまるで足りない。 原作では前述のヘリック共和国とガイロス帝国であわせて数十種類のゾイドが登場し、役割に応じて細分化されていたが、この登場機体数ではそれを再現できるわけもない。長距離野砲的なゾイドや、戦闘力は低いが索敵能力に長ける電子戦闘ゾイド、地上ゾイドに猛威を振るう対戦車ヘリ的な飛行ゾイドなど、色々といるはずなのだが。 一応取扱説明書によると、設定上は陸上輸送機としてグスタフが存在するとされている。しかし何故か人員輸送機扱いであり、ゲーム中のユニットとして登場していないのであまり意味を成していない。 しかも、5機の内自軍で運用するのは3種のみ。敵軍が使うのは残りの2体と、自軍でも運用されるC-WOLFを加えた3種のみである。 後述するが、この機体数のせいでSLGとしても単調すぎるきらいがある。 人気ゾイドのデスザウラーに至っては、「デスザウラー砲」という名義でストーンヘンジのような巨大砲台(*3)にされており、もはやゾイドですらなくなっている。 実感がない人のためにガンダムシリーズでたとえるなら、「ガンダム、ガンタンク、ジム(鹵獲機あり)、ドム、ゲルググ、ビグ・ザムという名前のついた砲台…しか出ないガンダムゲー」、トランスフォーマーシリーズでたとえるなら「コンボイ、ロディマスコンボイ、ウルトラマグナス、メガトロン、スタースクリーム、ガルバトロンという名前のついた砲台しか出ないトランスフォーマーゲー」と言うとピンと来るだろうか。 単純にSLGとしてみても単調で、ボリュームも薄い。 上記のように味方ユニットは5体だが、各機体数とパイロットの役割も完全固定。 レベルの概念や装備する武器やスキルなどである程度の差別化はできるとはいえ、個性の乏しさをカバーしきれているとは言い難い。 後述のように敵味方共に機体・パイロット共々没個性で、ゲームとしても絵面は単調。 デスザウラー砲といった存在こそあれど、お互いに3種のゾイドしか運用しないため、同じ機体ばかり見かけることになるのも単調さに拍車をかけている。 ステージ数もたったの14と少なく、装備を引き継いでの周回プレイは可能だが2周目以降のハードモードといった仕様は存在しない。ボリューム面はもちろん周回プレイにおけるやり応えにも乏しい。 Unknownなどの隠し要素はあるとはいえ、この総数故に武器集めなどのやり込み要素は2周でほぼ揃ってしまう。 単調なゲーム性の割にゲームの難易度は高め。 自軍総数は5体で固定でありながら、敵軍はミッション進行に合わせて続々と数が増える。序盤からそこそこシビアでありながら、後半以降も不必要に難易度を上げている節もある。 支援攻撃を序盤から積極的に活用するバランスな上、回復役も自軍には1体きりしかいないので進軍は慎重に行う必要がある。 歯応えがあると言えなくもないが、結局は自軍ユニット数と種類の少なさが主要因であり、SLGとして意図的に作り込んだ結果として見るには厳しいものがある。 かといってハードモードなどといった要素もないので、高難易度に特化した作品と評価することも難しい。 雰囲気も単なるミリタリー調で、ゲーム中は全編英語表示であるなど、ゾイドらしさがない。 自軍部隊の面々はそれぞれの個性や背景設定はあるのだが、平時はコードネームで呼ばれ、顔グラは全員ヘルメット姿で素顔が見えないために感情移入しづらい。 また敵軍側のパイロットの描写がなく、ロボット物のお約束である敵軍のエースやライバルといった存在もいない。こういった面でも単調すぎて、ゲームとしての盛り上がりに欠けている。 たしかに原作も戦争を行っているという設定があり、本作も「ミリタリーっぽく」はなっているが、実際は「おもちゃなゾイド」にミリタリーらしさで負けている。 プラモデル版の箱にはちゃんと機体の周りに随伴歩兵が写っているものがあり、補給や輸送に関してもストーリー上で言及されているのだが、本作には出てこない。他のゾイド作品でも再現されていないものが多いが、それらはミリタリー調を前面に押し出しているわけではないため問題はない。 「ゾイドが実際の兵器であったら」をコンセプトとしているのだが、それによってゾイドが動物の形をしている意味が失われている。 上記コンセプトを推し進めた結果、搭載火器は基本的に実弾兵器のみ、格闘戦は近接用武器(パイルバンカー)を利用したもののみとなり、更に生き物らしさを無くす為に目や口の無いデザインに変更、これによってゾイドをただの四足歩行戦車として扱っている。 また本作の「ゾイド」とは「Zoological Organization Interface Driving System(動物学的操縦システム)」の頭字語(*4)とされており、根本的に設定が変更されている。各機体名も、元のカタカナ表記を英語の「頭文字+生物名」という形に省略して表記している。 しかし本来の設定ではゾイドはロボットではなく、異星(惑星Zi)の金属生命体を改造したサイボーグ兵器である。そして動物の本能も残っており、野生で人に束縛されず野を駆けている個体さえいる。たとえるなら『金属の体を持った軍馬や軍象』であり、戦車や装甲車みたいな純粋な戦闘機械ではない(*5)。 しかもよりによって、5種類の登場機体のうち2機はS-LIGER(シールドライガー:ライオン型)とS-TIGER(セイバータイガー(*6):タイガー型)である。この2機はネコ科らしい生き生きとした(つまりリアルな兵器的な動きとは対照的な)動きをする様が各種ゾイド作品で幾度となく描写されてきた機体であり、その戦法も高い機動力を活かして一気に接近し鋭い爪と牙での格闘戦を得意とするものである。確かに双方ともに人気の高い機体ではあるのだが、このゲームの目指すものとまったく真逆のベクトルに特化したゾイドであり、登場機体のチョイスとしては最悪と言わざるを得ない。 残り3種も、格闘機のC-WOLF(コマンドウルフ:狼型)、角による体当たりが得意なD-BISON(ディバイソン:バッファロー型)とR-HORN(レッドホーン:スティラコサウルス型)だったりする。一応、ディバイソンとレッドホーンは砲撃機と呼べるほどの重武装も有してはいるが…。 また、デザインや設定を改変しながら機体名は元の表記を少し省略しただけなため、角がないR-HORNという外見と名前が矛盾している機体すらある。S-LIGERの頭に付いているSも、「E-シールド」が存在しない本作では意味不明である。 砲台にされたデスザウラー(ティラノサウルス型)も、荷電粒子砲の印象が非常に強い機体とはいえ、格闘戦が出来ない訳ではない(*7)。 ムービーが全然ゾイドっぽくない。 ムービーというより紙芝居であり、数枚の一枚絵をズームしたり動かして演出しているに過ぎない。 評価点 グラフィックや演出など、ビジュアル面は良好 OPムービーの出来は良かったため、ゲーム部分との落差からOP詐欺と言われることも。 戦闘中のグラフィックや演出も悪くなく、コンセプトの是非はともかくとしてクオリティは高いと言える。 しかし必殺技エフェクトがノイズのみであったり、機体数の関係から総じて戦闘シーンも代わり映えしないため、単調かつ地味な印象は否めないが。 かつて存在した公式サイトや取扱説明書には、プロモデラーによって本作用に製作されたアレンジデザインのゾイドのプロップモデルが掲載されており、こちらのビジュアルそのものは十分評価に値するクオリティであった。これを特典キットなどの形で普及させていれば、また違った評価を得られたかもしれない。 また、取扱説明書には年表をはじめ、世界観の詳細な設定が記載されている。もし本作が好評であれば、この世界観を下敷きにした続編や関連作の構想も成り立ったと思われる。 戦略性は好評 前述の「支援攻撃」のシステムにより、攻撃時の敵味方の配置には常に気を配る必要がある。難易度面はシビアだが、この辺りの戦略性は悪くない。 マップ上にある障害物を間に挟むと、ミサイルなどの一部武装を除いて武装の射程外になる。こうした地形を戦略に組み込める仕様は、シンプルながら悪くない発想である。 総評 ゾイドとしては斬新なコンセプトを掲げた一作ではあるのだが、その結果誕生したのは「製作者はゾイドの事を馬鹿にしているんじゃないだろうか」と疑われるほどの代物であった。 ゾイド本来の魅力である「おもちゃらしさとミリタリーらしさ」から「おもちゃらしさ」と「ミリタリーらしさ」双方を抜き取ったゲー無とさえ呼ばれることに。 「翔泳社」開発のゾイドゲーにはおなじみであった限定特典キットも本作には無く、当時のホビーコンテンツとしてのゾイドの斜陽振りを象徴しているとも言える。 一応、新機軸のビジュアルそのものや戦略性など、光る面はなくもないのだが、機体数の少なさからなる単調なゲーム性から、単体のSLGとしても厳しい評価を下さざるを得ないだろう。 余談 2007年度クソゲーオブザイヤー据置部門では次点入りした。 こうした評判もあり、発売当時のゾイドに関する某掲示板では「暗闇の中に一条の光が見えたかと思ったら、荷電粒子砲(による砲撃)だった」と評された。 本作発売後、シリーズは2018年のアニメ『ゾイドワイルド』まで長い停滞期間が続く事となり、コトブキヤのハイエンドマスターモデルでシリーズ人気を支える状態が長く続いた。 同様に、ゾイドのコンシューマーゲームはSwitchで発売された『キング オブ ブラスト』まで途絶える事となる(*8)。
https://w.atwiki.jp/lovetrick/pages/172.html
ファナティック by ◆QKZh6v4e9w さん 1-5 南国の暗い夜を背景に、何の変哲もない建物がかがり火に照らされている。 祝いの酒を喰らって騒いでいる人々の目をかすめるのは簡単だったし、裏手の引き戸を外すのも楽勝だった。 内部の構造も単純のようだ。この島の民家と同じに田の字型に区分けされた各部屋を順に廻ればいい。 奈緒子の姿を探して上田次郎は室内に足を踏み入れた。 建具もなにも取り外された内部の奥に、張り巡らされた蚊帳が見えた。 その白と水色の爽やかな印象を裏切るように、内部には濃厚な香の匂いが立ちこめ、蝋燭の灯りが隠微に揺れている。 部屋の奥の薄闇に据えられた、白布に包まれた巨大な男根像。 滑りのある光沢を放つ絹地に覆われた広くて分厚い布団。 その中央に彼女が、覆い被さった男の下でくねっていた。 見た瞬間何がどうなっているのか、よくわからなかった。 長くうねる髪に縁取られた彼女の顔は白すぎて、絹の敷布より色がない。 唇だけが鮮やかで、池の如くひろがった振り袖と同じ色だった。 襟の抜けた肩は丸くて清楚だったが、喘ぎは獣のようだった。 男の腕の先が消えているはだけた裾の奥。 その浅黒い腕をはさんで、二本の腿が蠢いている。 女は自分も腕をあげ、男の後頭部をかき抱いた。 袖が落ちて、細く白い二の腕が上のほうまで露になる。 「……胸は小さいけど、感度いいね」 感心したようなくぐもった声が弾丸の激しさで上田の耳を叩いた。 くうっ、と女が喉をそらしてまた喘いだ。 腿を持ち上げ、何度も何度も男の腰にこすりつける。 「よしよし、可哀相に。すぐに挿れてあげるさあ」 男が尻を浮かせ、褌の紐をさぐった。 その背後に彼は立った。 男の下から、女が喘ぎながら上田を見上げた。 かすかな光が外の闇のような瞳に浮かび上がる。 「……あ…………う……?」 上田は男の逞しく盛り上がった首筋を確認し、おもむろに手刀を振り下ろした。 * 悶絶した男の重い躯を抱え、渾身の力で女の上から引きずり下ろした。 「逃げるぞ、you」 力なく横たわった彼女の腕を掴みかけ、上田は躊躇した。 男の躯に覆われていた有様が目の当たりに飛び込んでくる。 はだけられているのは裾だけではなく、赤い着物は幅広いしごき一本で辛うじて躯の前に留まっているだけだった。 象牙を彫り上げたような小さなふたつの膨らみと、うっすらと汗にまみれた細い胴。 抜けるようなというよりは病的なまでに白く見える肌の中央の、小さな臍のくぼみに溜まった闇。 下着すらつけておらず、あまり濃くない茂みが細い逆三角形をかたちづくって、下腹部から腿の奥まで続いている。 くびれた胴から腰、尻からもちあがった立体的な細身のシルエット。 腿に至るそれは流れるような曲線で、華奢なだけとは言えない肉感が籠っている。 滑らかな尻が敷いている絹布が歪んだ。 ゆっくりと腰をよじり、彼女は立てていた腿を片方下ろした。 短く、切な気な吐息。 「逃げる………?」 呪縛を解かれたように上田が視線をあげると、白い顔がじっと上田を見上げていた。 上田は深く荒い息を吐き出し、頭を振った。 「──you。媚薬を飲んだのか」 奈緒子の視線はうろたえてはいない。 こんな格好で上田の前にいる状態に、いつもの彼女なら耐えられるわけがない。 奈緒子は俯き、顔を巡らせて、倒れている男をもの悲しそうに眺めた。 「飲まされたんだな、え?」 上田は顔をしかめ、周囲に立ちこめる香の匂いを嗅いだ。 花のようだが奇妙になまぐさい。 この香だってどういう効き目を持つのだか、怪しいものだ。 上田は急いで男の足を持って引きずり、中央の大黒柱に腕をからませ、縛り付けた。 奈緒子の傍らにしゃがみこむ。 「you。さあ、帰ろう」 視線が微妙にあっていない気がして上田は焦った。 「立つんだ」 奈緒子の剥き出しになった肩を掴み、揺さぶった。 「………いや」 小さな声がした。 奈緒子が潤んだ目でじっと上田を凝視している。 「動けない」 そう言うと、はぁっ、と吐息を漏らした。赤い唇の中で舌が揺れて縁を舐めた。 「………」 上田は無言で目を逸らし、背中を向けた。 「おぶされ。連れていってやる」 「…だめ」 奈緒子はまた言った。 「やる気のない事言ってんじゃない。ほら!」 上田が背後に伸ばした手をひらひらさせると、細い指が触れた。 握ろうとすると握られた。手首を、腕を、その指は這い上がり、上田の肘を手中におさめた。 「you?」 振り向こうとした上田の顔の横に奈緒子の目があった。 その濡れた色に見入った瞬間、上田は唇をおしつけられた。 「……………おい!」 尻餅をつくようにして上田は奈緒子を払いのけた。 「待てよ、落ち着け」 振り払われて、長い髪が顔にかかった奈緒子は視線を流して上田を見た。 影の濃い、ぞくりとするような目つきだった。 「……苦しいの」 ゆっくりとまた身を起こし、彼女は背をくねらせて上田の膝に掌を置いた。 「おい!怒るぞ!」 上田は口ひげを歪めて激昂した。 「しっかりしろよ!俺だ、上田だ。助けに来たんだ、わかるか?you……」 再び奈緒子に躯を押し付けられ、上田はバランスを崩して仰向けに布団に転がった。 赤い唇が目の前で開き、舌が踊り、叱ろうとした上田の口は覆われた。 奈緒子は上田の唇を舐めていた。 縁から縁まで、唇の上のひげまで。 柔らかな舌が上田を濡らして舐め上げる。開いた唇をおしつけ、彼の舌を乞おうとする。 切迫した喘ぎが合間を塞ぎ、苦しいと言った自身の言葉を上田に証明しているようだった。 「……」 上田の眉間に皺が寄った。 「…!おい」 肩を掴んで引き離す。 彼女の躯を布団に押し付けて動きを封じ、唇に残った感触を、上田は舌を伸ばして舐めとった。 甘みの影にうっすらと残る生臭い苦み。この味には覚えがある。 「その口紅をすぐに取るんだ」 喘いでいる奈緒子に目を向けないようにして、上田は急いで絹地の端を布団からはぎとった。 「媚薬入りだ。そんなものをつけてたらいつまでたっても──」 奈緒子は上田に口をこすられながら、凄みのある表情で彼を見上げた。 「…薬…?…」 「…?」 上田はぞっとして腕の中の女を見た。 「それなら、ここにも」 奈緒子の手がゆっくりあがって、いい加減乱れきっている襟をかき広げた。 眩い肌が上田の目を射る。 奈緒子は自分の首筋を撫で、鎖骨から乳房に掌を動かしていった。 「ここ…」 白い肌に似合った淡い色の乳暈と、半ば尖った先端を細い指が撫で回す。 腹をおりていく指。 引き寄せた膝が、布団についた上田の腕にあたる。 急な角度を描く腿の内側に奈緒子はためらいもなく指を滑らせた。 「……それに、ここ」 「……くそ」 上田は呟いた。 見てはいけないと思いながら、彼女の動きから目を離せない。 奈緒子が教えようとしている事がおぼろげながら想像できた。 きっと婚礼の儀式の準備として、催淫効果を持つ媚薬──例えばカリボネの成分のようなアルカロイドの一種を躯に塗り込められたに違いない。 奈緒子の眉がひそまった。 目が虚ろに一点を見据え、放心したように吐息を漏らす。 指先が茂みの影にゆっくり沈み、露な肩がびくりと跳ねた。 「……くぅ…」 くねくねと身をよじり、彼女は上田の掌に顔を寄せた。うねる長い髪が指に絡む。 肩が動き、彼女は反対側の腿をかすかに開いた。 「は、あ…」 奈緒子はぐいと背をそらし、喘いだ。赤い唇が半ば開いたままになる。 「あっ……あん…いっ…!」 奈緒子の反対側の手がそろそろと躯を這い、同じく茂みの奥に添えられた。 「んっ」 上田の目の前に、奈緒子は訴えるような表情を浮かべた顔をあげた。 その目には活き活きとした普段の生意気で利発な光がなかった。 闇。 そこにあるのはただただ苦痛と、それから同量の恍惚をたたえた底知れない深さの闇だけだ。 躯の向きが動き、ひきしまった膝が、上田の脇深くに挟まるように押し込まれた。 唇を舐めた柔らかそうな舌が軽く突き出される。 「あふ、あっ…あ…」 ぐちゅぐちゅと掻き回す音がする。 淫らな響きが、疑いもなく彼女の指のその先から。 上田は眼鏡の奥でこぼれ落ちそうなほど目を見開いて奈緒子の痴態を眺めた。 無意識のうちに唇を舐め、微量の苦みを確認する。 理由はわかったが、どうしたらいいのかわからない。 この有様の奈緒子を、どうすればここから連れ出せるのか。 上田の顔を、首を巡らせた奈緒子が見上げた。 「…………だ、抱いて」 彼女の闇をたたえた目は苦痛のあまり潤み切っていた。 「抱いて」 「バカな事を。君と俺はそんな関係じゃ──」 上田は抵抗した。 「なんでもいい……誰でもいいの……抱いて。私を、ねえ、めちゃくちゃに」 めちゃくちゃに。 上田は彼女の哀願に唇を舐めた。 ──誰でもいい。 その言葉に自分が傷付いている事がわかる。 くらくらするほど生々しい香のかおり。 * 奈緒子が正気ではない事はわかっている。 こんな状態の彼女を抱くなど、そんな事が許されるはずがない。 「────」 いや。 いや、いっそのこと……抱いてしまえば。 他の誰でもなく、上田自身が抱けば、彼女の受ける傷は少しでも少ないかもしれない。 友達も恋人もいない彼女が唯一救いを求めようとした自分にならあるいはそれは許されるかもしれない。 彼女の味わっている、自分を見失うほどの苦痛を、深い混乱を鎮めるのに、それが一番役立つのなら。 彼女をこの島から連れ出す事ができるかもしれない。 飲み下しにくい唾を無理矢理にのみこんだ。 唇にまぶされた毒の薬。 自分が考えているその解決法が純粋に理性から出ているのではない事が上田にはうっすらとわかる。 すぐにムキになる、少女めいたひたむきな表情の面影が心の奥底に沈んでいる。 一体どうすれば彼女を救えるのか。 動かないままの男の躯に、奈緒子の腕が伸びた。 肘を、二の腕を這い上がり、肩の後ろに廻される掌の熱。 これが唯一の道だとばかりに迷いもなく彼の腿に絡みつく細い脚。 「たすけて」 食虫花のように咲いた唇。 あなたに会えて、よかった。 そう囁いて微笑した彼女と同じ白い顔。 「わかった」 上田は答えた。 * 白い絹布の上で、南国の闇の中で、淫らな香の煙に巻かれながら奈緒子を抱く。 「ん、っ……ん」 のたうつ躯を抑えつけて、唇に残った紅を奪う。 舌で潤し、丁寧に吸う。 塗られた場所を考えるに、この媚薬の成分は粘液から吸収されやすい性質を持つのかもしれない。 躯が熱い。 唇が柔らかい。 混じり合う唾液が口の中で蕩けて、上田の心を麻痺させていく。 手を伸ばして、奈緒子の躯を胸から引きはがす。 ちいさな膨らみを握り込むと密着した唇から呻きが漏れる。 奈緒子の舌が口の中に忍び込んできて、上田はわずかに目を見開いた。 その、ぎこちないくせに当然のようなひらひらとした動き。 背後で気を失っている男を思い出す。 猛然と湧き上がった感情をそのまま舌に絡めて反対に彼女の口腔に押し戻す。 「ん、ふ」 唾液を啜り、乳房をもみしだくと奈緒子の喉から声が漏れる。 そのうっとりとした響きが彼の感情を倍増させる。 そのまま顔をずらせて這わせ、彼女の右の乳房を銜えた。 「あぁああ」 ひくんと細い躯がのけぞる。 優しくはできなかった。強く吸い、塗り付けられているだろう薬を舐めとっていく。 左側も同様に。小さな突起が舌を誘うように、柔らかな乳暈の上に聳えて固くなる。 舌でくるんで転がして、残さないように何度も舐め上げる。 「んふ、あ、……あっ、あうん…」 腕の中でくねる躯。奈緒子の、耳を疑うような喘ぎが上田の頭上に響く。 あの男も吸ったのだろうか。奈緒子の反応がひどく甘い。 顔をあげると、息を乱した奈緒子が眉をしかめて上田を見上げる。 やめないでほしいのだろう。 肩をくねらせ、紅の剥げた、それでも赤い唇を差し出そうとする。 熱い。 ベストを脱ぎ、ボタンダウンの襟を開いていると、奈緒子の手がするりと腰にまわされた。 ひきよせた上田の躯に、彼女は腰を押し付けてくる。 それだけで彼女は白すぎる頬に血の色をあげた。 「ふぅっ……はぁ、あ…ん」 彼女の下腹部にかたく押し付けられる上田のもの。 「まだだ」 邪険なほど強い力で奈緒子から身をはがすと彼女は怒りの声をあげた。 その腿をひきあげ、上田は躯をずらしてさらに下がった。 「………」 納得したように、奈緒子は力を抜いて上田を眺めた。 開いた腿の内側を見せつけるように、彼女は更に脚を開いた。 絹と同じぬめりの躯で余計にほの暗く見える茂み。 その帯に縁取られてほのかに開いている細い裂け目。 内側に、赤い肉が濡れて光を弾いている。 掌の中の脹ら脛がするりと抜けたのに気付き、上田は敷布に手をついた。 耳に、とん、と奈緒子の脚が触れる。 上田の肩に片足をあげる淫らな姿。奈緒子は期待に満ちたくらい目で上田を見上げて微笑した。 上田は呻く。そんな場所を隠し持っているとは思えなかった清楚な表情がどこにもない。 生々しくてグロテスクな肉が、香と入り交じった女の匂いを放って誘っている。 すっとその端に細い指がかかり、裂け目がひろがった。 柔らかな濡れた肉と、内側にたたえられたぬめりが滴りそうなみずみずしさで目前に見せつけられる。 「ね」 奈緒子の声がする。震えている。羞恥ではない、期待にだ。 「ね……」 上田は肉にかぶりついた。 「ああ」 嬌声をあげて白い躯がのたうつ。 「素敵。あぁ、あ、あ」 塩の味、なまぬるい酸味を帯びた透明な蜜をまぶした奈緒子の肉。 そこにも濃厚な甘みと苦さが入り交じっている、これのせいだ。 奈緒子がこうなったのは、これの。 Next>>