約 3,045,023 件
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/236.html
前回のあらすじ 自らが戦う意味とルーチェモンがデジタルワールドを破壊する理由。この二つを愛は、夢なのか現実なのかもわからないまま、聞き覚えのある声を持つ『誰か』から問われる。 そして、愛を人質に、パルモンの前に現れたマイケル。パルモンのデジコアに埋め込まれている『秘伝書』もとい『テスタメント・チップ』は、ピコデビモンから進化したデビモンによって奪い取られてしまうのだった。 第三十一話 不機嫌なパルモン 朝食の用意ができた、というわけで、信一達は案内のゴツモンを先頭に廊下を歩いていた。 ちなみに、ゴールドブイドラモンはいつの間にかフレイドラモンになっていた。本人曰く、この姿が一番落ち着くらしい。 昨日は戦いが終わるや否や眠りについたため、長時間眠ることができたうえに、久しぶりに屋根のあるところで眠れたので、皆、すっきりとした面持ちである。 一名を除いて。 「頭がガンガンするぅ……」 大きなあくびを何度もしながら、おぼつかない足取りで、愛は進んでいた。足元で歩いているプロットモンが心配そうに見上げている。 「愛、やっぱり寝てたほうがいいんじゃない?」 パタモンを頭にのせた信一が愛の顔を覗き込む。疲れの色は見えないが、とにかく、非常に眠たそうであった。 愛は強く首を横に振った。 「今日はパルモンに色々質問をするんでしょう。あたしだって、パルモンに訊きたいことがあるもの」 そして、とってつけたように 「お腹も減ってるしね」 と、弱々しく微笑むのだった。 信一達が案内された部屋は、昨日と同じく、無駄に大きなあの部屋だった。 昨日の戦いの爪あとは嘘のように消え去っている。少年が壁に空けた穴もなければ、ソウエンが天井に空けた大穴もない。すっかり元通りだ。 いや、そんなことより、部屋に入った全員が一番に感じたのは、部屋中においしそうな匂いがたちこめていることだった。 「はやくいらっしゃい、冷めちゃうわよ」 部屋の中央に置かれている食卓に、すでにパルモンがついており、手招きしている。こころなしかパルモンの顔色が悪いようだ。まあ、もともと緑色であるから、なんとも言えないが。 信一達はというと、パルモンの顔色なんかに気づく気配もなく、近づくにつれ、どんどん強くなっていくいい香りに、歩くのがじれったくなってゆき、いつの間にか小走りで食卓に近づいていた。 そして、そこに並べられている湯気を出している美味しそうな食べ物の数々を見るなり、素早く席に着き、いただきます、と言ったのかどうかもはっきりしないうちに食事にかぶりついていた。愛も眠気なんか吹っ飛んでしまったかのように目の前のおにぎりをほうばっている。 その様子を見てパルモンは思わず苦笑した。 「昨日は夕食を食べていないものね。無理もないわ。さてと、ゴツモンはあの手袋を持ってきてくれるかしら?」 「はい。……あの、なにに使うのですか?」 すると、パルモンは意味ありげにフレイドラモンを一瞥して、 「長年行方不明になっていたあのチップがようやく見つかったわ」 と言うなり、自分も食事に手をつけ始めた。 ゴツモンが、妖しげなオーラを放つ黒い手袋を持ってきた時には、食事はあらかたなくなっていた。所要時間5分といったところか。 「パルモン様、おまたせいたしました」 ゴツモンが恭しく差し出した手袋を「ありがとう」と言って受け取ると、パルモンは早速はめた。パルモン独特の手の形にちゃんと対応してあるようだ。 「突然だけど、フレイドラモン、あなた、もしかして、昔のことを憶えていないんじゃない?」 満腹となり、幸せそうなため息をついていたフレイドラモンは、そう言われるなり、はっと真顔になってパルモンを見つめた。 「なんで、そのことを知ってるんだ」 「あなたが、デジメンタル・チップを持っているからよ」 「デジメンタル・チップ?」 耳慣れない単語に全員が首を傾げる。 「そもそもデジメンタルの説明からしなきゃだめね。デジメンタルっていうのは、古代種のデジモンをアーマー進化させることができる力を持ったアイテムよ。ちなみに、アーマー進化っていうのは、デジメンタルを使った進化のことね。 そして、デジメンタル・チップは、全てのデジメンタルのデータをそのままチップに記録して、デジコア――デジモンの心臓部に埋め込めるようにしたものよ。デジメンタルっていうのは複数あるから、チップにまとめることによって、そのチップ一つですませようとしたってわけなんだけどね。まあ、便利は便利だけど、とんでもなく負担がかかるのよ。チップを埋め込まれたデジモンの体に。だから、フレイドラモンに昔の記憶がないのもそのせいだと思う。チップの負担があまりにも大きくて、本来、記憶の保持に使われるはずのような部分までもが、チップの負担を請け負っていたんだと思う」 一息にそこまで言うと、パルモンが今度は、一言、一言噛み締めるように言った。 「このままだと多分、記憶喪失程度じゃすまなくなるわ。だから今から、あなたのデジコアからチップを取り除く」 「そんなの無理よ」 プロットモンが咎めるような声を上げた。それに続くようにして愛も、 「デジモンの心臓部ってことは、デジコアって体の中にあるんでしょ。そんなところからどうやって取り出すのぉ?」 と、あくびをしながらもっともな疑問を投げかける。 そのとたん、パルモンの顔があからさまに歪んだ。 なにか思い出したくないことでも思い出してしまったかのように。 「パルモン様、どうかなさいましたか?」 「なんでもないわ……」 心配気なゴツモンの問いかけをさらい退けると、パルモンはいつもの調子に戻っていた。 「まあ、アイが不思議がるのも無理ないわね。普通はそんなことできないもの。でもね、先代のワイズモンがとても便利な物を作ってくれたのよ。それがこれ」 そう言って、パルモンは自分がつけている黒い手袋を信一達に見せた。 「これは、デスハンドっていって、相手の体を傷つけることなくデジコアに触れられる優れものなの。これを使えば、ばっちりチップがとれるわ」 この時、ゴツモンはパルモンの異変に気づいていた。 感情を押し殺したような、淡々とした話し方。愛から質問されたときのあの反応……。 先代のワイズモンのころから仕えているため、パルモンとも長い付き合いになるが、こんなことは始めてだった。 「……あの、パルモン様。お加減がよろしくないのでは?」 パルモンは表情を全く変えず、小さく口を動かす。 「そんなことないわよ」 そんなことないわけがございません! 危うくゴツモンはそう叫ぶところだった。それほど、パルモンの今の返答はぶっきらぼうな響きがあったのだ。 しかし、自らの主にそんな失礼を侵すわけにもいかず、またもや、何事もなかったかのように話し始めてしまったので、ゴツモンは無理矢理その言葉を飲み込んだ。 「そういうわけだから、早速作業を始めてもいいかしら?」 まるで、一緒にお茶をいかが?とでも誘うかのように気楽に言うパルモンに、今から自分のデジコアを触られるフレイドラモンはドギマギしながらパルモンに問う。 「本当に大丈夫なんだろうな」 すると、パルモンは肩をすくめ、ため息をついた。 「けっこう痛い。……さぁ、さっさとやるわよ」 「え、ちょ、ま、待ってくれ。痛いって……」 フレイドラモンが言い終わらないうちにパルモンは右腕をフレイドラモンの胸の辺りに突っ込む。 「いっでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 こうして、フレイドラモンの疑問は自らの身をもって解決された。 フレイドラモンの絶叫がブリンプモンの中で響き渡っていたころ。 天に浮き、聖なる光を放つ白い城のような建物――サンクチュアリと呼ばれる神の宮に、場違いとしか思えない、黒い堕天使が吸い込まれていった。 堕天使はデビモンであり、その背にはパートナーであるマイケルを乗せている。 デビモンは本がびっしりと並べられた部屋にたどり着くと、マイケルを降ろし、ピコデビモンに退化した。 どうやら、図書室のようで、部屋の中央の大きな円の机には、12枚の翼をもつ天使が読書に興じている。 自分に近づいてくる存在に気づくと天使は顔を上げた。 「やあ、よくここがわかったね。戻ってきた、ということは『秘伝書』は手に入ったわけだ」 「どうにかね。でも、正式名称は『テスタメント・チップ』っていうらしいよ」 そう言って、マイケルはズボンのポケットに入っていた親指の爪ほどのチップを手に乗せ、天使に見せる。 すると、このサンクチュアリの主であり、デジタルワールドの神でもある、天使、ルーチェモンはあどけない顔で笑い、言った。 「これで、僕の望みが叶う時がぐんと近くなった」 つづく
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/58.html
カオス「なるほどね・・・要は、俺はお前が護るべく存在かどうか確かめに来たワケ。・・・延長戦といこうか!」 第14話 レーザーバーモン「・・・カオス・・・だったか?・・・お前は、俺の目的が解ったのに何故戦おうとする?」 カオス「俺はやられたらやり返すタイプだからな・・・それか、闘争本能・・・かな?」 レーザーバーモン(闘争本能・・・!?・・・まさか、な・・・) カオス「言いたいコトはそれだけか?」 レーザーバーモン「お、おう。充分だ。延長戦、張り切っていくゼェ!」 カオス「俺は急ぐからな!早めに終わらすぜ!フレイム×フリーザー!」 レーザーバーモン「焦点は合わせたゼェ・・・レーザーフォーカス!」 フレイム×フリーザーは、レーザーの焦点の位置で相殺された。 だが、二つの技が消える少し前からカオスは動き出していた。相殺された次の瞬間、カオスはレーザーバーモンの背後に忍び寄る。 レーザーバーモン「チッ・・・どうやら、お前は後ろを取るのが好きらしいな・・・」 カオス「失礼だな・・・これが俺の技の効果だ・・・」 その時。時空間の0と1の部分が、WARNING!!の文字に変わった。何かが起こるコトは間違いない様だ。 カオス「警告!?」 レーザーバーモン「奴等の部下か・・・?」 WARNING!!WARNING!! やがて、内容が表示される。 警告します!時空間が閉ざされています!速やかに現実世界、デジタルワールドのどちらかに避難して下さい!警告します! レーザーバーモン「時空間が・・・閉ざされているだと!?」 カオス「くそっ・・・マズイ雰囲気だな・・・一時休戦だ!デジタルワールドに避難するぞ!」 カウント!60 00!59 00! レーザーバーモン「タイマーまで・・・あと58秒・・・俺に乗れ!デジタルワールドまで案内してやる。急ぐぜ!」 カオス「そうしてくれ!ここで死ぬわけにはいかないからな・・・」 53 00!52 00! レーザーバーモン「くそっ・・・」 49 00!48 00! カオス「あとどの位だ?」 45 00!44 00! レーザーバーモン「・・・俺を信じろ。だがこのスピードだと・・・少なくともあと50秒は欲しいところだな・・・」 41 00!40 00! カオス「・・・・・・全速力を出してくれ・・・!」 38 00!37 00! レーザーバーモン「下手したらお前、契れるぞ!?俺はお前を護るためにいるんだ・・・殺すわけにはいかないからな・・・」 35 00!34 00! カオス「さっき、分身の俺を迷わず殺しただろう!いらん感情は捨てろ!」 31 00!30 00! レーザーバーモン「死ぬ覚悟はできてんだろうな?」 27 00!26 00! カオス「覚悟くらい・・・とうの昔にできてるね!じゃねぇと隠密起動なんて入れるわけねぇだろ・・・!」 23 00!22 00! レーザーバーモン「へっ・・・!なら・・・いくぜっ!マッハグライドッッッッッ!」 20 00!19 00! レーザーバーモンは、時空間を超スピードで駆け抜ける。 カオス「くっ・・・耐えきれるか・・・!?」 カオスが後ろを向くと、なんと、今までいた場所が物凄い速さで消えて行くのだ。 レーザーバーモン「前だけ見てろ!」 10 00!09 00! カオス「くそっ・・・右腕が契れちまいそうだ・・・」 07 00!06 00! レーザーバーモン「死ぬかもな・・・あと5秒・・・うおぉぉぉぉぉっっっっっっっっっ!!!」 カオス「くっ・・・」 03 00!02 00! あと、1秒。その時、カオス達の目の前は真っ白になった。 ???「来たか・・・我が身体よ・・・!」 ???「・・・・・・」 ???「・・・・・・」 ???「待ちわびたぞ、この時を!デジモン達は・・・最後のディナーでも味わっているがいい・・・今日から・・・私がこのデジタルワールドを統べる王となる!来たれ我が身体よ!今こそ封印を解き放たん!」 ???「我は翼となり・・・」 ???「我は矢となる・・・」 ???「ハッハッハッハ!強大な力が我が身に!フフフフフフ・・・ハハハハハハァ!」 ???/???「・・・我が名は・・・」 ???「●●●●●●●●●●●●・・・なっ!?何事だ・・・!?身体が・・・」 ???/???「別れて行く・・・」 ???「・・・!?この姿は・・・!?私の・・・2体に戻ってしまう・・・何故だ!?何故ここまできて・・・」 ???「・・・混沌の力は無事に封印し終えた・・・その二人も、な・・・」 ???「達也・・・?達也なの・・・?」 ???「・・・?」 ???「俺は・・・人一人も救えない・・・こんなにも無力なのか・・・」 ???「カオス!起きろ!」 誰かが必死に呼びかける。 カオス「・・・うぅっ・・・」 ???「カオスゥゥゥッッッッ!」 カオス「うぉぁぁぁぁぁぁっっっっ!」 過去の夢を見ていた・・・人は、死ぬ前に過去を思い出すと言うが・・・ レーザーバーモン「気がついたか・・・戦う準備はいいか!?」 カオス「・・・お前と?」 レーザーバーモン「違う!周りを見ろ!」 そこには、表情を隠す鋼の仮面と、少し黒ずんだ白い翼、十字架が身体に幾つもはめ込まれた・・・恐らく、デジモンと思われる者がいた。そして、地面には、スカルサタモンと思われるデジモンの死体が転がっていた。 ネオガーゴモン「やはり来たか・・・いや、来て貰わねば困るのだがな・・・我らの主『デミカオスモン』の分身、カオスよ・・・!我が名はネオガーゴモン!我が主を『アルティメットカオスモン』へと導く者なり・・・」
https://w.atwiki.jp/digimon-battle-terminal/pages/8.html
デジモンリスト レベルⅢ(成長期) レベルⅣ(成熟期) 完全体 究極体
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/132.html
第四章第14話「終焉」 カオスロードとの決戦が始まる。果たして勝てるのか? クロニクモン「セイントバースト!」 カオスロード「ダークフォースバースト!」 相殺し、その衝撃で二体は吹き飛んだ。 クロニクモンは爆風にわずかの間翻弄された。 だがカオスロードは体勢を立て直し、光速で近付くと、クロニクモンを叩き落す。 クロニクモン「ぐうっ・・・」 ドグウオォォ! カオスロードはそこに更にたたみかけた。 カオスロード「デスブリザード!」 氷の柱がクロニクモンのいた場所を串刺しにする。 間を空けずに灼熱の炎を叩きつけた。 大爆発が起きた。水蒸気の煙が立ち込めた。 カオスロード「消えろ・・・これで僕の望む事が叶う。」 だが、突如灰色をした煙が紅に染まった。 クロニクモン「うおぉぉぉぉ!!」 炎の翼を生やしたクロニクモンが飛び立つ。その姿は更に攻撃的になっていた。 カオスロード「!!」 「クロニクモンフェニックスモード!」(この小説、~モードが多いなぁ・・・) クロニクモンの究極の姿だ!ガーディアンドラモン(だいぶ前に太一たちが進化した奴です。)の力を持つ「守護龍の剣」を出現させることができる。 必殺技は「インフィニット・クロニクル」だ!能力はまだ誰も見たことが無い。 クロニクモン「お前の目的は何だ?」 カオスロード「僕の目的かい?過去を破壊することさ。」 クロニクモン「!!?」 カオスロードは淡々と続ける。 「生命があるから争いが生まれる。だったら、それを破壊すればいい。過去を、そして生命を滅ぼせば、争いは生まれない・・・」 クロニクモン「ふざけるな!だったら、何で現実世界を滅ぼした!」 カオスロード「ふざけてなんかいないし、あれはエネルギーが必要だったからさ。」 クロニクモン「何のために?」 カオスロード「過去を遡るには、膨大なエネルギーが必要だ。だから、リアルワールドのエネルギーを全てもらったのさ。僕には、時を遡る能力を持っていないからね。」 クロニクモン「そんな世界に、何の意味がある?」 カオスロード「意味なんて無いさ。だけど、滅ぼす事には意味がある。」 クロニクモン「確かに、争いは存在しない・・・でも!」 確かに争いは存在しない。だが、それは、すべての生命を否定するということだ。未来も、過去も、そして、現在も存在しない。そんな世界は・・・! クロニクモン「絶対に作らせない!」 カオスロード「だったら力づくで止めてみろ!」 クロニクモン「力を貸してくれ!守護龍の剣!」 ガーディアンドラモンの頭を模した鍔の、優美な両刃の剣が出現する。 カオスロード「おもしろい!出てこい!大極の剣!」 取り込んだ四聖獣とファンロンモンを模した、漆黒の剣が現れる。 クロニクモン「ファンロンモンまで取り込んだのか!?」 カオスロード「あれほど強力な力、滅多に無いからな。そして、今まで君たちが戦ってきたデジモンは全て、僕の差し金さ。」 そう、そのデジモンたちによって消されたデジモンたち、空間、世界は全てカオスロードが取り込んでいたのだ。 クロニクモン「絶対に君を許さない!」 続く
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2844.html
デジモンバトルクロニクル 【でじもんばとるくろにくる】 ジャンル アクション 対応機種 プレイステーション2Xboxニンテンドーゲームキューブ 発売元 バンダイ 開発元 ブラックシップ 発売日 2004年7月29日 定価 7,140円 判定 クソゲー ポイント 劣悪なバランス理不尽なギミック&アイテム全体的に原作無視全体的に漂う洋ゲー臭 デジタルモンスターシリーズ 概要 操作キャラクター 問題点 ゲームシステム ステージ・アイテム 評価点 総評 余談 概要 『デジタルモンスター』シリーズの歴代アニメ作品を題材とした2D対戦格闘ゲーム。最大4人対戦が可能。 どちらかというとスマブラ系統のゲームで、ボタンと方向入れで技が出せたり、ギミック付きのステージがあるなど意識している部分は多い。 ただし、スマブラとは違い体力制を採用している。また、一部のギミックにより一撃死ということもある。 デジモンのゲームは『デジモンワールド』や『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』など名作もあるのだが、それは初期の話。 似た構成の対戦アクションとしては、『デジモンテイマーズ バトルエボリューション』のように荒削りながら原作愛に溢れたものもあった。 しかし、人気低迷期に発売されたこのゲームはパチタルモンスターと言っていいほどの出来だった。 操作キャラクター 『デジモンアドベンチャー(無印)』からは仲間達全員が参戦しているが、『02』からはブイモン、『テイマーズ』からはギルモン、『フロンティア』からはフレイモンのみと、『無印』以外の作品からは主人公以外ほぼ参戦していない。 隠しキャラはオメガモン、ディアボロモン、ネーモン、ダスクモン、ベリアルヴァンデモン、ブラックアグモン、ブラックガブモン、ブラックギルモンがいる。 デジモンの進化系譜は本来「幼年期→成長期→成熟期→完全体→究極体」で構成されているが、アニメで究極体が登場しなかったデジモンの救済のためか、本作では 「成長期→成熟期→究極体or完全体」の3段階 に統一されている。この仕様上、究極体と完全体で強さは変わらない。 問題点 いろいろと設定を無視&謎仕様な内容の数々。 ブイモンの系譜がブイモン→フレイドラモン→インペリアルドラモンとなっている。フレイドラモンはブイモンが「勇気のデジメンタル」で進化した姿で系統がやや異なっており、一方で成熟期のエクスブイモンも存在するため、ブイモン→エクスブイモン→インペリアルドラモンの方が系譜的には正しい。 アグニモンは、劇中では僅かしか出てきていないフレイモンを成長期としている。ここはまだ許容範囲と言えるが、そこからの進化がフレイモン→アグニモン→ヴリトラモンとおかしな設定になっている。 何が問題なのかというと、ヴリトラモンはアグニモンからスライドエボリューションする、いわばフォームチェンジ的な形態変化であるため、他の最終形態と比較すると戦力的に大きく見劣りしているのである。なお、本来であればアグニモン(及び変身者の神原拓也)の最終形態はスサノオモンであり、さらにその間にはアルダモンやカイゼルグレイモンといった中間形態にあたる存在もいる。これだけ選択肢がある中、何故ヴリトラモンをチョイスしたのか謎。 これらの進化形態のチョイスに関しては、「アニメで出番の多かった形態を優先した」「系統的に違和感がないから」といった理由を捻り出すこともできるが、やはり設定面での違和感が目立つ。無理に3段階進化で統一せず、キャラ毎に進化システムを用意するなどの調整が欲しかったところである。 技名の間違いが多い。アニメーションと比較すると、一部の技の名前が入れ違いになっているものもある。 酷い間違いの例としては、デュークモンの大技「ファイナルエリシオン」が、本作では「シールドアタック」というなんとも言えない技名になっている。技名の入れ違いは上記のフレイドラモンが該当しており、進化ルートとしても首を傾げざるを得ない上に技名を間違えられるという救いようのない有様。 技のエフェクトも全体的に非常にショボイ。ウォーグレイモンの「ガイアフォース」などは原作の面影がない、チンケなものとなっている(*1)。 ディアボロモンはアニメでは喋らないはずが本作では喋る。担当声優は千葉繁氏と何気に大物を使用。 後述のオメガモンと違い、後の作品で台詞を与えられた作品もなく、完全に本作独自のキャストとなっている。 オメガモンの声優が、『無印』『02』での坂本千夏氏&山口真弓氏のコンビではなく田中秀幸氏になっている。 ただし、田中氏は後に公開されたCGアニメ『DIGITAL MONSTER X-evolution』でもオメガモンの声を担当している。同作は当初劇場公開予定だった作品を後にTVスペシャルとして公開したもので、製作自体は早い段階で完了していたとされる。本作のキャスティングはこれに準拠したものと思われる。 ネーモンは『フロンティア』において旅に着いてくる非戦闘員であったが、本作では下品な攻撃をするネタキャラとなっている。 ネタキャラポジションはキャラゲーでは珍しくないが、原作再現をしているとは言い難い性能。第一に ネタキャラが喜ばれるのは他の参戦キャラが十分に揃っていてこそ である。ネーモンは別段人気キャラでもないため、非戦闘員でもあるコイツが枠を一つ食っていることは純粋に疑問。 また、『テイマーズ』からは唯一敵役が一体も参戦していない。本作の後、設定を変えて再起用されるほどの屈指の人気デジモンであるベルゼブモンなどの参戦もなし。 ダスクモンは『フロンティア』の敵役だが、『無印劇場版』の大ボスのディアボロモン、『02』のラスボスのベリアルヴァンデモンが参戦している中、物語中盤で退場した敵(*2)が参戦しているのは賛否両論。とはいえダスクモンは後に仲間入りする輝一が進化した姿であり、『テイマーズ』のベルゼブモンに近い立ち位置なので「ライバルキャラ」のチョイスとしてはそれほどおかしくはない。本来の形態である「レーベモン」もいるにはいるが、こちらは仲間入り後の姿である。 ベリアルヴァンデモンは、本作では「ヴェリアルヴァンデモン」と微妙に表記が間違っている。さらにゲーム中のデジモン図鑑で「ベリアルヴァンデモンは七大魔王の一人である」と誤った解説がなされている(*3)。 ブラックアグモンの最終形態ブラックウォーグレイモンの背中に勇気の紋章が描かれているが、本来は無地(*4)である。加えてブラックウォーグレイモンの声優は『02』での檜山修之氏ではなく、ブラックアグモンの坂本千夏氏のまま。モデリングの流用に加え、声優へのギャラを渋ったとしか思えない手抜き仕様である。 「別個体だから」という解釈もできなくはないが、そもそも他の無進化キャラクターのようにブラックウォーグレイモン単体で参戦していればよかったとも指摘されている。 ブラックガブモン、ブラックギルモンに至っては原作アニメに登場すらしていないという露骨なまでの水増し要員。ネーモンといいこの二体といい、他に出すべきキャラがいくらでもいたはずである。 ブラックアグモン、ブラックガブモンはそれぞれ進化系ともども元から存在している(カードゲーム初出)派生種だが、ブラックギルモンは今作にしか登場していない(*5)。 ゲームシステム HPを0にすればライフが減り、攻撃を受けると放出される水晶を集めて溜まる「進化ゲージ」を利用して下記の行動をとることが出来るのだが、全体的に調整不足。 進化ゲージは最大まで溜めきれば一段階進化できる他、ゲージを消費してHPを回復することが可能。最終形態時はゲージを0にして超必殺技を放つこともできる。 本作ではライフが減ると進化が一つ下の段階となって復活する。そのため「相手を倒す→倒された側の進化が一段階減る→倒した側は水晶を回収しゲージ溜め」という一方的な展開が起こりやすい。 普通のゲームならライフが減ると一定時間無敵になって復活するが、本作では無敵時間が皆無。 グレイモンやグラウモンなどの炎を吐く攻撃は、相手の無敵時間が無いおかげで延々と当たり続けて動きも止められるため、これで水晶を集めるワンサイドゲームになりがち。 隠しキャラで登場する無進化デジモンは進化の概念がないため、超必殺技を実質的に3分の1の労力で放てる上、低リスクでゲージを回復に回すことができる。このため無進化デジモンが非常に強く、この点でもゲームバランスが悪い。 原作における人間のパートナーキャラは戦闘中一切出てこない。デジモンといえば「人間とデジモンの絆」が共通のテーマと言えるはずの作品なのだが…。 上記した進化演出も、デジモンが自ら「進化」を宣言するだけと地味。パートナーが出てこないのはもちろん、ジョグレス進化やスライドエボリューションといった細かな違いも表現されていない。 妙にテンションの高い英語実況のシステムボイス。とてもアニメの雰囲気にそぐっているとは言えないものである。 それに対してBGMは全体的にテンションが高いとはいえず、対戦を盛り上げる要素にはなっていない。 同キャラ対戦ができない。 色替えという概念をそもそも設定していないためだろう。ある意味性能がほとんど変わらないアグモン・ガブモン・ギルモンとそのブラックの関係性は同キャラ対戦に値するのかもしれない。 ただそいつらも一部性能が異なるため、万全ではない。 ステージ・アイテム 本作独自の要素が強く、どれもこれもデジタルワールド感の薄いステージばかり。 アニメのBGMがひとつも使われていない。ステージ(世界観)やBGMは独自のものとなっている。 デンジャータウンのトロッコに 触れると大ダメージ 即死。 悪夢のトイタウンでは無敵の巨大アヒルが炎をステージに吐く。 この他のステージも理不尽ギミックがあり、そもそもギミック無しのステージが無い。 アイテムを取得することで発生するイベントも、「おやすみ!」や「いなづま」など、ステージに同じくデジモンと無関係な内容が多い。 唯一デジモンらしいイベントと呼べるのは「ファントモン」。ただしその内容は「 現れたファントモンに触れると即死 」と大味。 中でも「ピニャタ・パーティー」というイベントが発動すると、HPが全回復すると共に デジモンがサイケデリックな色のロバになる 。意味がわからない。 ちなみに「ピニャタ(ピニャータ)」とは、メキシコや中南米のお祭りに使われる玩具やお菓子を詰めた人形。マイクロソフトから『あつまれ!ピニャータ』というゲームも出ている。 デジモンでこれをやる意味は全くないが。 評価点 グラフィックに関しては頑張っている方。 一部どこを向いているかわからないキャラ(ブイモンなど)がいるが、一部の設定無視を除けば比較的質感は悪くない。 オメガモンをスペシャル版のものと踏まえるのであれば、インフェルモンとブラックウォーグレイモンを除き、キャストが全てアニメ準拠であること。 特にジョグレス(合体)体であるインペリアルドラモンの声の再現のためだけに、ジョグレス相手であるスティングモン役の高橋直純氏をわざわざ呼び寄せたのは、謎な仕様が多い本作にしては細かい配慮である。 現状、対戦アクション形式のデジモンゲームで『無印』のメインデジモンが全て参加しているのは本作だけである。 逆に他のシリーズファンにとっては残念なラインナップと言えるのだが。 総評 全体的にとてもひどい出来。あまりの原作無視っぷりに「デジモンをあまり知らない人が作ったのではないか」という批判が多く、後述の開発環境を見る限り、実際にその通りなのでは…とまで言われるほど。 単体の対戦アクションとしても全体的に粗い作りで、さらに洋ゲー感の強いデザインとデジモンシリーズとの噛み合わせの悪さも否めない。 この後に『デジモンセイバーズ』や『デジモンクロスウォーズ』などの新作アニメも多数製作された現在において、国内で最後に発売されたデジモンシリーズの対戦アクションがこのような作品であるのは、何とも悲しい話である。 余談 当時はデジモンのブームが過ぎており、本作もこのような出来故に猛スピードで値崩れが起きたようである。 こんなわけのわからない出来になっているのは、本作が 海外の会社によって製作された洋ゲー だからというのが要因であると考えられる。事実、同じく洋ゲーである『デジモンレーシング』は、本作以上に救いようのないクソゲーっぷりを発揮している。 後の2014年に、海外のみだがデジモンの対戦ゲームとして『Digimon All-Star Rumble』 が発売されている。 海外版のタイトルは『Digimon Rumble Arena 2』で、『Digimon Rumble Arena』(デジモンテイマーズ バトルエボリューション)のナンバリング続編扱いとなっている。
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/223.html
孝治とグリムモンはスーツェーモンに報告した。 「そうか…グリムモンは何者かに操られていたのかもしれんな…。そして、御前たちも敵をデリートせず、正気に戻す方法を手に入れたか…」 「スーツェーモン、話してくれるんだろう?」 「…必要か?」 「あぁ…これからの役に立つと思うから…」 「…そうか…」 Evolve15『闇に堕ちた者 スーツェーモンの過去』 「あれは…9年前くらい前のことだった…。とある森に2体の互いに愛し合っていたデジモンがいた…。その彼等を落としたデジモンの名は…」 スーツェーモンは息を呑んだ。 孝治とグリムモンも息を呑んだ。 「スーツェーモン…」 孝治とグリムモンはショックを受けた。 スーツェーモンは再び話を続ける。 その名はアグモンとテイルモン。 2体の力は桁外れのように強かった。 しかし、決して弱いものを蹴落とすような真似はしなかった…。 「うんしょ!うんしょ!」 1体の幼年期デジモンがとても高い木についている木の実を取ろうとしていた。 丁度、アグモンとテイルモンが通り縋った。 「どうしたの?」 テイルモンがその幼年期デジモンに聞いた。 「あの木の実を取りたいの!」 幼年期デジモンは頑張って酸の泡を吐いてその木の実を落とそうとする。 しかし、全く違うところに当たって割れる。 「もっと落ち着いて狙えば、きっと当たるよ」 アグモンがアドバイスした。 「本当?」 「本当さ」 アグモンはニコッと笑って返した。 幼年期のデジモンはまず、落ち着いた。 2体はその様子を伺っている。 そして、その幼年期デジモンが泡を吐いた。 その泡は見事に木の実の根元の部分に当たって、木の実は落ちてきた。 「わーい!!有難う!」 その彼らもニッコリと笑った。 その笑顔はまるで自分もやりたいことをやり遂げたような、そんな嬉しさがこっちまで伝わってきた。 そんな優しい彼等に、ある日悪夢が襲い掛かった。 当時、現在のようにユニオンは東西南北の別々ではなかった。 テイマーたちに緊急クエストを渡された。 そのクエストは「危険なほどの力を持つ2体のデジモンを除去せよ」との事だった。 そう…それはあの優しい彼等のことである。 アグモンとテイルモンは散歩していた。 しかし、突然気配を感じた。 そして、叢からいきなりデジモンたちが襲い掛かってきたのだ。 『ゴブリンストライク!!』 『DJシューター!!』 『メテオスコール!!』 『アイスファントム!!』 4体のデジモンの攻撃が彼等に襲い掛かった。 しかし、彼等はすぐにその攻撃を避けた。 「何なのよ、アンタ達!」 テイルモンが言った。 その4体のテイマーらしき人間が現れた。 「ユニオンのテイマー!?どういうことだ!」 『紅焔!!』 地面から灼熱の炎の渦がアグモンとテイルモンを包み、襲った。 『ウアァァァァァァァァァァァッ!!』 彼等は倒れるが、すぐにまた立ち上がった。 「ほぅ…太陽のプロミネンスにも匹敵するというこの技を食らっても倒れないとはな…やっぱり危険な存在だなぁ…」 赤き鳥の姿をしたデジモンのテイマーが言った。 「でも、すぐに楽にしてやる…」 「テイルモン…逃げるよ…」 「ウン…」 彼等はその場から去った。 「逃がすな!!」 他のテイマーとデジモンもその後を追う。 そうして、彼等は多数のデジモンの攻撃を受けながらも、何とか生き延びることが出来た。 「大丈夫?」 「え、えぇ…」 そして、雨が降ってきた。 彼等は木の下で雨宿りをした。 しかし、そうしてる余裕も無かった。 「追われてるのにこんなところで雨宿りとは随分余裕があるなぁ…」 赤い鳥を連れたテイマーが彼等に言った。 「どうして…どうして私達が追われなきゃいけないの!?」 テイルモンがそのテイマーに言った。 「クックック…」 そのテイマーは薄気味悪い笑い声を上げた。 しかし、そのテイマーは答えない。 『紅焔!!』 「テイルモン!離れろ!!」 アグモンはそう言いながら、テイルモンを押して、その攻撃から守った。 そして、アグモンは2体分の紅焔を受けた。 「ウアァァァァァァァッ!!」 「アグモン!!」 「フハハハハハハハハハ!!いい気味だ!」 アグモンはその場に倒れこんだ。 「アグモン、大丈夫!?」 「冥土の土産に教えてやるよ…。この情報を流したのはこの俺だ」 『何!?』 赤い鳥のデジモンも彼等もびっくりして、同じ台詞で返した。 「”御前達が危険”だと…」 「どうして…そんな…」 「俺が弱いデジモンを苛めてると、てめぇらが割り込んでそれを止める。俺は、そんなてめぇらが気に入らなかったんだよ!てめぇらみてぇなヒーロー気取ってる奴が気に入らねぇんだよ!!」 「御前…そんなことのために…!!」 赤い鳥のデジモンが言った。 「てめぇは俺の言うことだけを聞いてれば良いんだ!!」 『蒼雷!!』 『金剛!!』 『霧幻!!』 3つの攻撃が、アグモンとテイルモンを襲った。 『ウワァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!』 「ほら、お仲間が来たぜ!」 「き、貴様!!」 そして、3体のデジモンが現れた。 「クッ!!」 赤い鳥のデジモンはその3体のところへ飛んでいった。 すると、その3体を連れてきた。 「なるほど…そういうことであったか…」 青い竜のデジモンが言った。 「どおりで可笑しいと思った…」 白い虎のデジモンが言った。 「全ては貴様の仕業であったか…」 「な、何だよ…」 「行け!ここは我々に任せよ!!」 赤い鳥のデジモンはアグモンとテイルモンに言った。 アグモンはテイルモンの腕を自分の首の後ろに通して、起き上がらせ、ゆっくりとその場を去った。 そうして、彼等はなんとかその場を凌ぐ事が出来た。 「大丈夫?」 「だ、大丈夫よ…このくらい…」 しかし、進んでいると、地面が割れているところに来てしまった。 「ダ、ダークエリア…」 地面と地面の間にはダークエリアの闇エネルギーが溢れている。 当時、まだ不完全であったデジタルワールドは、所々地面が割れ、ダークエリアの闇エネルギーが溢れているのだった。 「見つけたぞ!!」 そして、遂に追い詰められた。 赤い鳥は他の3体に自分のテイマーを任せ、アグモンとテイルモンを探していた。 「一体何処に…ん!?」 赤い鳥は追い込まれている彼等を見つけた。 「あれは…ダークエリア…まずい!!」 赤い鳥は全力で彼等のところへ急いだ。 しかし…。 『アイスファントム!!』 青い炎が彼等の足元を攻撃した。 そして、彼等は爆風で飛ばされた。 「ウワァァァァァァァァ!!」 「キャァァァァァァァァ!!」 彼等はダークエリアの闇エネルギーの中に入っていってしまった。 赤い鳥がスピードを上げて彼等を救い出そうとするが、ダークエリアの強い力で行くことが出来なかった。 「クッ!!」 赤い鳥は無理に入ろうとすると、吐き出されるかのように飛ばされる。 「くっそぉぉ!!!」 赤い鳥は悔しさでいっぱいだった。 「………」 孝治もグリムモンも思わず黙ってしまった。 「その後、私のテイマーは私の告げ口により、イグドラシルの裁きを受け、排除された。それからだ、我等四聖獣がユニオンを持つようになったのは…」 「それで、その2体はどうなったんだ?」 「………」 スーツェーモンは深刻な顔をした。 「彼等は…確かに現在生きている」 「生きてるのならそれで…」 「ところが…」 スーツェーモンが孝治の話を中断させた。 「あの頃の彼等の面影は何一つ残ってない。まるで別人のようだ…」 「ど、どんな風に…変わってしまったんだ…?」 「…彼等の心に優しさは全く無い。多くのデジモンを大量に殺戮している…」 「………」 「無力というのは…私のような奴を言うのではないか…?」 「無力…」 「助けられるのに、助けることが出来なかった。本当の無力とは出来るものを出来ないものだと私は思う…」 「…野暮な話を…聞いちゃったな…」 「いや、何れ話さなければならなかったからな。今日はもう帰るがいい」 孝治は渋々と帰っていった。 「…そう…彼等があぁなってしまったのも、私の原因…」 スーツェーモンはあれから彼等に出会った時の事を思い出した。 「御前達は…あのときの!!」 赤い鳥は大量にデジモンをデリートしている2体のデジモンに言った。 「私達がダークエリアに送られて以来ね…」 「何故…こんなことを…!!あんなに優しかった御前達が何故!!」 「僕達は分かったんだよ。自分が無力だって…。だから、こうして僕達は有力者になったんだ」 「邪魔をすると言うのなら、容赦しないわよ」 アグモンの左手とテイルモンの右手にはそれぞれ包帯がグルグル巻きになっている。 彼等はその包帯を取った。 すると、大きな力が赤い鳥を襲い、致命傷にまで至らしめた。
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/32.html
第四話「遭遇」 パートナーを見つけ、とりあえずクワガーモンを撃退した真治たち。 とりあえず、その草原に(設定変更)泊まることになった。その一夜が明け― ドラえもん「ここから、どっちに進む?」 孝「こういうときは西に進むって決まってんだろ!!」 真治「誰がいつ決めたんだよそんなこと(汗)」 光「もう、勝手に決めて・・・」 愛「そういえばプロットモンたちは人のいるところ知らないの?」 コエモン「俺たちは封印されていたからよくわかんないんだ。」 プロットモン「そう、ずっと・・・」 アグモン「でも、もう封印されなくてすむぜ!!」 テリアモン「そうだね。」 真治「ところで、ドラえもん、のびた君は来てないの?」 ドラえもん「いいや、一緒に来たんだけどのびた君だけどこかに飛ばされたみたいなんだ。」 孝「で、どうするんだよ。」 ドラえもん「考えてても埒が明かない、尋ね人ステッキ!!」 人のいるとこ・・・と、皆が考えていた。「カラン!」 それは、真っ直ぐに西の方向を示していた。 (西だーーーー!!)その場にいる全員がそう思った。方向音痴の孝がいった方向に人がいるというのだ。 孝「ほ、ほら、俺の言ったとおりだろ?そんな気がしてたからいったんだよ。俺は。」 真治(絶対嘘だ・・・) 五人と四体は、歩き始めた。 光「タケコプターを使えないの?」 ドラえもん「残念、電池切れ。」 孝「どこでもドアは?」 ドラえもん「地図がインプットされてないから役に立たない。これから記録して通れるようにするよ。」 真治「そうか・・・」 愛「あ・・・」 光「どうしたの?」 愛「あれ・・・」 孝「あ!!」 真治(小声で)「チューモンの大群だ・・・しかもこっちに向かってきてる!!」 孝「見せないほうがいいよな?」 ドラえもん「なになに?」 真治「見ちゃダメだぁ!!」 ドラえもん「!!!!!!!!!」 真治の制止も空しくドラえもんは見てはいけないものを見てしまった。 ドラえもん「ネ・・・ネズミだぁーー!!!!!」 そしてドラえもんは逆方向の東へ走っていってしまった。 仕方なく、真治たちは進路を変えざるおえなかった。 やがて、森を見つけ、ドラえもんがそこに突っ込んでいくのが見えた。 やがて、ドラえもんが息を切らして立っているのを見つけた。 孝「ドラえもん、勝手に走っていくなよ。」 ドラえもん「でも、ネ、ネズ、ネズミが・・・」 愛「ところで、ここ何処?」 ???「ここは、幻想の森・・・見る者の一番恐れるものを映す森・・・そして、僕のテリトリーだ。」 アグモン「誰だ!?」 コエモン「何処にいる?」 ???「ここさ。」 なんと、木の上に人が立っていた。 プロットモン「あなたは一体誰なの!?」 男「獲物に名乗る名前はないよ。やれ、ギガルモン。」 すると、幽霊のような形をしたデジモンが現れた。 データ 「ギガルモン」ゴースト型・成熟期・ウィルス種 対象の恐怖を移す能力を持ったデジモンだ。 必殺技は、敵一体を箱に閉じ込め、対象の一番恐れる物を見せる「キラーボックス」だ。これにかかったものは人格が崩壊してしまう技だ。 アグモン「ベビーフレイム!!」火の玉が飛ぶが、ギガルモンはあっけなくかわしてしまう。コエモンたちもさまざまな技を飛ばすが、まったく当たらない。 ギガルモン「キラーボックス!!!」 ドラえもん「うわ!!」ドラえもんが箱に閉じ込められてしまった。 真治「ドラえもん!!」 男は満面の笑みを浮かべた。 男「さあ、苦しめ・・・」 ドラえもん「ネズミだぁー!!!うわぁぁぁぁぁ!!」 孝「ドラえもーん!!」 ドラえもん「!!!!!」 どたばたと、あちこちを駆け回る音が聞こえる。どうやら必死で幻影から逃げているようだ。 続く
https://w.atwiki.jp/redigitize/pages/112.html
データ 世代 幼年期1 形態 - 属性 - 性質 - 寝起き - [[トレーニング]]適正 - 好物 - 必殺技 名称 - 威力 - 範囲 - スキル () () () 進化 進化条件 デジタマ:赤を選択 進化前後 進化元 デジタマ:赤 進化先 ギギモン その他
https://w.atwiki.jp/redigitize/pages/120.html
幼年期Ⅰ ユラモン 幼年期Ⅱ バドモン 成長期 リンク名 ハグルモン リンク名 テントモン リンク名 ララモンゴマモンピヨモン
https://w.atwiki.jp/redigitize/pages/79.html
データ 必殺技 スキル 進化進化条件 進化前後 その他 データ 世代 究極体 形態 聖騎士型 属性 ワクチン 性質 格闘・火炎・光 寝起き 07 00~00 00 [[トレーニング]]適正 - 好物 - 必殺技 名称 ガルルキャノン 威力 610 性質 氷水 射程 ・ 効果 なし スキル 火炎3,5,7 格闘1~7 光闇6,7 機械5,7 進化 進化条件 パートナーとデジメモリにウォーグレイモンとメタルガルルモンが存在する 進化前後 進化元 ウォーグレイモン メタルガルルモン その他