約 2,858,681 件
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/834.html
140文字SS:スマイルプリキュア!【1】 1.最強の敵/ドキドキ猫キュア 今、彼女達は苦戦を強いられていた。たちはだかる大量の敵に。 もうだめ~ 諦めたらアカン!みゆき!! 私達はまた同じ過ちを繰り返してしまうの? まさか油断するなんて! みなさん、頑張ってください 四人は夏休みの宿題に追われていた。 2.ウルフルンとおばあちゃんで。/makiray 「本当に俺のこと恐くねぇのか」 「はい」 「狼だぞ!?」 「だって狼に会ったのは初めてですもの」 だな。狼は随分と悪さをした。人も襲った。だから絶滅させられる。 「可愛い狼さんもいるんですね。長生きはするもんです」 「けっ」 「茄子のお漬物、いかが?」 「…しょっぺぇな」 3.日野あかねで『噂の二人』/ねぎぼう 「噂の二人いわれてもなあ……」 再来日後、降ってわいた『ロマンス』にあかねは困惑を隠せなかった。 「そらウチにとっても大事な友達や。でもなあ……そういうのんとはちょっとちゃうねんなあ」 「でもあかねちゃん、ブライアンといるときは本当にきらきらしてるよ。妬けちゃうくらい」 「何て!?」 4.ウン年後のNISSANコンビ『苦しいときもある』/ねぎぼう 「いらっしゃい、何する?」 「豚玉」 「これもやろ?」 135mLの缶ビールを置く。 「ありがと」 「おつかれさん、やったな」 「あたし、どうすればいいんだろう?」 所属するクラブの二部降格で離れていくチームメート、 そして自身にも移籍を勧める声。 「直球勝負、なんやろ?自分、何をしたいのん?」 5.[競作2015]みゆき&やよい「大切な夢」/一六◆6/pMjwqUTk 「わぁぁ、見ちゃダメぇ!」 涙目で手元を隠すと、意外にも真剣な声がした。 「そんな風に描いたらスピード感出るんだ。 やっぱりやよいちゃん凄~い!」 ピンと来た。 「みゆきちゃんも漫画描いてるの!?」 途端に真っ赤な顔で慌てる彼女。 でも教えてくれた。 絵本を描きたいという大切な夢と、その想いを。 6.[競作2015]あかね(&みゆき)「大切になった場所」/ねぎぼう みゆき、そない泣きそうな顔せんといて。 ホンマはな、最初ここ来たときめっちゃ大阪帰りたかってん。 ナントカしちゃってさーとか、絶対あかんわ思てた。 でもな、自分と友達になって、プリキュア一緒にやって…… 大阪の高校に誘われて行きます言うてんけど、こない行くのが辛なる思てなかったわ。 7.[競作2015]あかね&なお「大切なSt.バレンタイン」/一六◆6/pMjwqUTk 「あ~美味しかった。ご馳走様」 「ちょっと待ちぃ」 鉄板の上には白い皿。 その上にお好み焼き大のチョコレートケーキ。 「今日はこっちがメインや」 「メイン?デザートじゃなくて?」 「もうええ!ほな、切り分けてくるわ」 「よくないよ!あかねの気持ち、ホールで貰いたいもん」 「なっ、何言うてんねん」 8.[競作2015]スマイルプリキュア・なお「大切な家族、私の宝物」/mizuiram 「なお!あんたプリキュアだったのかい!?」 お母ちゃん!うん、実は… 「なんて事を!」 皆を守りたかったの!ほらあたし、一番上のお姉ちゃんだし 「バカ!」 え? 「上も下もあるかい!あたしにはみんな同じ、小さくて大切な宝物さ!本当にもう、なおったら…っ」 な、泣かないでよ。ね?お母ちゃん、ねぇ… ※なおの母にプリキュアの事がばれたとしたら… 9.[競作2015]なお&やよい「大切な宝物」/一六◆6/pMjwqUTk 転びそうになって懸命に踏みとどまる。 良かった、と思った瞬間、目が覚める――。 あの日から何度も見た夢。 でも、あの時抱き合ったみんなの涙と、 やよいちゃんの言葉は忘れない。 「諦めないで良かった。良かったよぉ!」 胸を張って言える。 五人でバトンを繋いだ体育祭の思い出は、 あたしの大切な宝物。 10.[競作2015]「大切なおくりもの」/ねぎぼう ボッ、ボッ、ボッ…… 古びたボールでなおはリフティングを続ける。 昔お父ちゃんが買ってくれたプロ用5号球。 サッカーに出会って、 夢中になって、 もっとうまくなりたいって思った。 でも女の子だし、 お姉ちゃんだし…… そんなとき 「本気でサッカーがやりてえんだろ」 その思いは今でも伝わってくる。
https://w.atwiki.jp/shfiguarts/pages/302.html
ダークプリキュア(Dark Precure) 「闇が光を呑み込む時がきた・・・」 商品画像 情報 登場作品:ハートキャッチプリキュア! 定価:3,990円 受注開始:2011年07月25日(金) 16 00 受注締切:2011年10月03日(月) 16 00 発送開始:2011年12月24日(土) 商品全高:約150mm 付属品 手首:×7(開き手×2、握りこぶし×2、開き構え手×1、オッドアイ開眼手×1、ダークタクト握り手×1) 武器:ダークタクト 表情:×4(通常顔、睨み顔、つぶやき顔、叫び顔) その他:交換用翼、スタンド キャラクター概要 プリキュアの名を冠しながらも砂漠の使徒であるサバーク博士に仕える悪のプリキュア。 イメージカラーは黒。金色の眼と片翼の蝙蝠のような翼が特徴。 第一話冒頭ではムーンライトを倒し彼女のプリキュアの種の片割れを奪い、またブロッサム&マリンとの初対戦時には一撃で変身解除させ敗北に追い込むなど凄まじい戦闘能力を持つ。 必殺技はダークタクトから放つ「ダークフォルテウェイブ」と「プリキュア・ダークパワー・フォルティシモ」 終盤、完全態として両目が金色となったバージョンが登場する。 商品解説 魂フィーチャーズ2で参考出品された商品の一つ。 これによりキュアフラワーやスーパーシルエットを除けばハートキャッチの主要プリキュアが全員発表されたことになる。 造形は良く出来ているものの、参考出品時代はブロッサムなどとの身長差が再現されておらず今後の改良が待たれる。 ムーンライトと身長が同等と表記されているため、表記通りなら問題ないということになる。 羽の造形などでムーンライトより値段が高くなるのでは??と予想されていたが、姉妹仲良く同額。 イースの例から一般ではないか?と言われていたが、限定販売に落ち着いた。 完全態も再現するためには多くのフェイスパーツが必要であると見込まれていたが、今回は完全態をまったく考えていない立体化となる。 いずれにしても4種類であるため、完全態バージョンを取り込んでいた場合、酷く半端な仕様になっていた可能性は否めない。 しかし表情は全て落ち着いたものばかりで、叫び顔ですら相手を蔑んだ顔なっている。 よって後半におけるムーンライトとの死闘などで見られた迫力あるものは一切取り揃えられていないようだ。 しかし今までのワンパターンだった叫び顔よりもネタ的な意味で色々使いどころが多い。 同時期発売のアンク(ロスト)と違い、完全態との差異が目以外はほぼ皆無であることもあり、完全態の立体化は絶望的と見てよいだろう。 造形のデキやアイプリント精度は個体差のあるムーンライトよりも上で歴代最高と言っても過言ではないが、下半身の可動はキュアパッションレベル。 しかし造形をしっかりしてくれたのでパッションのような批判はあまりあびていない。等身もムーンライトと同じく高い方で、しかも姉妹という関係なのか、 身長はムーンライトより若干低く、キュアベリーより若干高いと、細かい設定まで再現されている。 造形は非常に良好で表情や翼の造形などもしっかりしており、クオリティは高い。 翼保持用に魂ステージ用アームがもう一本(計二本)付属するため、大きい翼の保持にも問題は無い。 通常顔と呟き顔の差異が非常に些細なもので、実質同じ表情が二つ付属した状態に見える。 実際は呟き顔のほうは通常顔と比べ、口が少しだけだが開いており、左の目線が右に流れている。 口が開いている以上、パーツ自体はキチンと別造形なのだが、目線の差異がほとんど見られ無い所為でぱっと見ただけでは同じパーツに見えてしまう。 他のプリキュア系の例に漏れず、リボンが干渉したり、腰が細かったりと魂ステージのアームで挟むのが困難。 良い点 良好な造形。 等身の違いの再現。 翼を保持するためのアームが別途付属する。 肌がつや消しされている。 羽が二種類付属する。 悪い点 翼が取れやすく、BJ部分が破損しやすい。 可動に向かないスカートでありながら可動式ではないので足がほとんど可動しない。 通常顔と呟き顔の差異がほぼ皆無。 不具合情報 関連商品 キュアブロッサム キュアマリン キュアサンシャイン キュアムーンライト
https://w.atwiki.jp/precure891/pages/32.html
穏やかなる光の力 キュアスプリング サクラが春の妖精として覚醒したフォンテと共鳴して変身する真の春の戦士。 髪は桃色のゆるふわサイドテールで、瞳の色は赤。蝶の羽根が特徴。イヤリングは桜の花弁の形。 武器は『コスモスソード』を縛っていた『エラティリオチェーン』で、どこまでも伸びる。 属性は光。決して思いつかなかったとかではない。光の蝶を生成して使役することができる。 近年のプリキュアでは主役級の桃キュアが四人目でしかも隠しキャラという異例の事態が 技・必殺技 プリキュア・スプリングレイ 恐らく第十九話で初使用。通常技の一つで、技名はおまけ。 光の蝶を生み出し、周囲に漂わせる。イランナーや魔人が触れるとダメージ。 蝶に指向性は無いが、ある程度は思い通りに動かせるようだ。 プリキュア・プリマヴェーラバタフライ 恐らく第十九話で初使用。キュアスプリングを代表する必殺技。 光を纏って大きな蝶となりイランナーに突撃、浄化する。 某五人組のプリキュアとは何の関わりも無い。 プリキュア・フォーシーズンアタック 恐らく第三十五話で初使用。四人揃ったピリオドプリキュアの合体必殺技。 四季の力を一つにして光線を放ち、イランナーを浄化する。 その力はカンパーニの幹部すら浄化できてしまうほどで、体力を大幅に消費する。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1499.html
スター☆トゥインクルプリキュア レス番号 作品タイトル 作者 備考 現7-12 大切な友達のために ドキドキ猫キュア お世話になったから、お礼をするのは当たり前。というより、喜んでくれるあの子の顔を想像するのが楽しいのです――。まどかとえれな、キッチンに立つ二人の目的とは……? 競7-14 「最初の言葉」 競作スレ7-122様 思いがけないみんなとの再会。見た目はすっかり大人になって、あの頃とは変わっているのに、やっぱりひかるは変わらなくて。それを見たわたしが、まず口にした言葉は――。十五年後、再会直後のひかララです! 競7-15 雨上がりの空に、虹は輝く 一六◆6/pMjwqUTk 休暇を利用して惑星レインボーの様子を見に行くことにしたララ。久しぶりのユニとの再会に心をときめかせるが、なぜかユニの表情は冴えなくて……。出会いと交流がもたらす変化に怯えるレインボーの住人達。珍客もやってくる中、彼女達が出した答えとは? 競7-31 『孤独のグル眼』 Mitchell Carroll ったく……あたいだって、たまには時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たしたいっつーの。え?いつも自分勝手で自由?そんなことないっつーの!まさかのあの作品のパロディ登場。って、これじゃあたいは孤独になれないっつーのぉぉぉ! 全2-525 『逃亡者達』 Mitchell Carroll 「待つルン!」たった一人でララが追いかける者。それは……。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/998.html
140文字SS:スイートプリキュア♪【2】 1.[競作2015]【スイートプリキュア・響】君の気配(大切な親友の事ならなんだってわかる…か?)/mizuiram 「どしたにゃ?」 キョロリと辺りを見回す響にハミィが首を傾げる。 「奏の気配がする」 「「!?」」 ほんとに?とあこ。 さすが親友ね、と感激するエレン。 そして。 「みんな~!お茶にしましょ!」 … 「…もしかして」 「…気配って、ケーキの匂いの事にゃ?」 「…ある意味凄いわね」 「ん~美味し~!」 2.[競作2015]響&奏「大切だから、渡したい」/ねぎぼう 「あ~美味しかった!」 「こぉら~ひびきぃ~!今日という今日は絶対許さないから!」 相変わらず逃げ足は速い。 「……もう、大切なケーキなのに。あんまりよ……」 ふと見ると牛乳瓶に一輪の赤い薔薇と ドイツ語で『カナデ、ダイスキ』のメモ。 「響の……馬鹿。最後のチョコレートはちゃんと渡したいの」 ※響が卒業後ドイツに音楽留学が決まっているという シチュエーションで 3.[競作2015]【スイートプリキュア・響&奏】大切な絆/mizuiram 「あの…ごめんね響」 「えー何がー?」 「何が、って…さっきのは私が悪かったわ。意地を張り過ぎて…その…」 「そうだったっけ、覚えてないや」 「…え?だってあんなに怒ってたのに!?」 4.「黒川の手帳」/一六◆6/pMjwqUTk 「音吉さんの本で読んだの!こんな手帳が凄い値段で売れたって話」 「じゃあその手帳も売れるニャ?」 「エレン!売れたのは手帳じゃなくて中身だから」 慌てる奏にエレンが手帳を抱き締める。 「これは売らないわ。友達や学校の大事なメモで一杯だもの」 「ま、買う人も居ないけどね」 響が苦笑いで呟いた。 5.「Quiet session」(静かなセッション)/ゾンリー あの頃から随分伸びた髪をベットに横たわらせて、 窓から深い藍色の夜空を見上げる。 手に持った白フレームの写真立てには 小さな三人組がさい最上の笑みを浮かべている。 「スズ、奏太、元気にしてるかな……」 視線を落とすと、庭に植えられた向日葵が 煌めく星とセッションするように静かに咲いていた。
https://w.atwiki.jp/dcd10/pages/256.html
【種別】 DVD予定 【タイトル】 HERO CLUB 仮面ライダーディケイド Vol.1 クウガの世界を救え!! 【レンタル開始日】 2009年05月08日(金)レンタル 【発売日】 2009年05月21日(木)発売 【価格】 2,940円 本編、第1話、第2話、第3話を編集したダイジェスト版。。収録時間30分。 ノンテロップのオープニング収録 【関連サイト】(外部リンク) 東映ビデオ DVD 仮面ライダーディケイド 特集 東映ビデオ 東映ビデオ HERO CLUB 仮面ライダーディケイド Vol.1 東映ビデオ DVDリリース情報・商品カタログ 【関連するページ】 DVD予定
https://w.atwiki.jp/crossnovel/pages/85.html
「シロップ!急ぐナツ!」 「これで精一杯のスピードロプ!」 晴れ上がった空に、一匹の巨大な怪鳥が空を舞っていた。 オレンジ色の毛皮をした全長十メートルはあろうかという巨体だ。 怪鳥はシロップ、異世界を行き来することが出来る配達人である。 背中に作られた十人は軽く乗れるであろうスペースに居座った茶色の大型のリス、ナッツがシロップへ急かすように声を掛ける。 とは言えシロップもこれが全速力である。 無駄口を叩く暇すらなく自分の全力で飛行しているのだ。 それはナッツにも分かっている、だが急かさずにはいられなかった。 あの時に現れた銀色の怪人が復活してしまったのだ。 ―――― FINAL VENT ―――― 「ロプ……!?」 突如頭上から響いた、男の声を思わせる機械音。 シロップは周囲を見渡すが音声を発するような物は自身と背中のナッツしか存在しない。 しかし、あの音はとても空耳とは思えないほどはっきりとした音。 とは言え辺りには何もない。 どんなはっきりとした物音が聞こえようとも視界に入らないのならば、やはり空耳であろう。 今はとにかく先を急がなければいけない。 だが、シロップの左翼に一つの衝撃と激痛が走る。 「ロプゥ!?」 驚愕と痛みの悲鳴を上げるシロップ。 片翼が射ぬかれたことにより、安定した飛行を不可能とさせる。 痛みを感じ取りながら、必死に襲撃者の姿を探す。 シロップの下方に当たる位置に、銀色の影が会った。 騎士を思わせる仮面と剣を持った、水銀の人形のような男。 フュージョンは仮面ライダーディエンドの知識を元に作り出した、仮面ライダーナイトのまがい物。 だが、その能力の詳細はほぼナイトと同じ。 先程の飛翔斬によりシロップの左翼を貫いたのだ。 「シロップ!大丈夫ナツか!?」 シロップにはナッツの悲鳴が何処か他人事のように感じた。 脂汗を流しながらなんとか着地出来る場所を探すが、幸いと言うべきか目的地であるタコカフェまでたどり着けそうである。 この調子ならばあそこまでは行ける、そう確信した瞬間だった。 背の高いビルの屋上に、シロップは一つの影を見つけた。 巨大なランチャーを構えた、一つの影。 人が持つには巨大すぎるランチャーを構えた銃士の名は仮面ライダーゾルダ。 ナイトと同じく、フュージョンにより複製されたライダーのレプリカだ。 背筋に嫌な汗が走る、なんてものじゃない。 今度こそシロップは確実に死が忍び寄ってきているのを感じ取る。 「ナッツ!悪いけど、ここまでだロプ!」 シロップは急ブレーキをかけて背中を斜めに傾けて、ナッツを背中から放り投げる。 慣性の法則にしたがって、ナッツの身体を宙へと放り出される。 「ナ、ナツゥゥゥゥゥゥ……!」 もちろんシロップも何の考えもなくナッツを放り出したわけではない。 ナッツはアレでも耐久力は大したものだ、死にはしない。 なによりあの方向はタコカフェの方向。 この時間ならば恐らくキュアブラックかキュアホワイト、シャイニールミナスのグループが既に居るだろう。 あの三人ならば、ナッツを守ることが出来る。 そう思った瞬間、一人の男がタコカフェから顔を出すのが見えた。 シロップは配達業を生業としており、このように空を舞うことが多いことから目がかなり良い。 故にタコカフェに居た男を見つけることが出きたのだ。 その男をシロップは見て、自分と似ている、と思った。 シロップはキュアローズガーデンの住人、どの世界に行っても『同種』ではなかった。 それと同じ、帰る家をなくした迷子のような雰囲気を持っている。 シロップが最後に見つけた、タコカフェのアルバイトらしき男の名は門矢士。 仮面ライダーディケイドとして世界を巡り、その世界で役割を果たす男である。 その瞳はこの世界で何を映し、何を思うのか。 仮面ライダーディケイド×プリキュアオールスターズDX みんなともだち☆奇跡の全員大集合! 【対決! オールプリキュアVSレプリカライダーズ!】 「それにしても、ひかりったら遅いなぁ……せっかく友達が来てくれたっていうのに」 「ひかり?」 士はテーブルを拭きながら、女店主・藤田アカネが漏らした名前に反応を示す。 その士の疑問の言葉にアカネは「あれぇ、言ってなかったっけ?」という逆に疑問の言葉で返す。 「あたしの従妹で一緒に暮らしてるから、いつも手伝ってくれてるのよ。 今日は買出しを頼んだんだけど、帰ってくるのがみょーに遅くてさぁ」 「寄り道でもしてるんじゃないのか?」 「うーん、なぎさ達の所に行ったのかなー。今日は遠くから友達が来るから一緒に来るつもりなのかもしれないね」 アカネは心配そうに公園の外を眺める。 さっぱりとした性格なようだと思っていたが、心配性な一面もあるようだ。 そんなことを考えていると、『決めた!』とアカネは弾んだ声を出してエプロンを外しながら士へと声を掛ける。 「あー、実はちょっと買い置き切らしてるのにさっき気づいてさぁ。 悪いけどちょっと店番頼めるかな。あたし、買出し行ってくるから。 こればっかりは自分の目で確かめないと気が済まなくてね」 「ああ、こっちも仕事だから構わない。仕事の内容もだいたい分かったしな」 テーブルを拭きながら士は軽く返事をする。 実際にもう一人でやっていけると思ったから当然だ。 「んー、旨かった! じゃあ士、俺はちょっとブラーっとしてくるからなー」 「ああ、分かった。テキトーにやっておけ」 士はトレイに乗せた大量の入れざらとコップを片手に、ユウスケからお代を受け取る。 そして、屋台の中へと入る。 まだ昼前のためかお客はそう多くはない。 恐らくアカネもそれを承知したから士一人に店番を任せたのだろう。 それにしてもよく晴れた空だ、と士は思いながら空を眺める。 この世界ではいつもの事件らしきものも起きる気配すらない。 あるいは、このままここでバイトをして自由に出来る金を増やすと言うのも良いのかもしれない。 ブレイドの世界以来となる収入だ、大事にしておきたいところだ。 だが、士は忘れていた。 事件とはいつも唐突に、気配すら感じさせずに、影のように常に後ろにぴったりと引っ付いてくることを。 「……ゥゥゥ!」 「ん……なんだ……?」 何処からか響く、甲高い声。 一瞬空耳かとも思ったが、外に居る四人もキョロキョロと周囲を見渡している。 となると単なる空耳ではなく、なにかの生き物の鳴き声。 だが、何処から聞こえてくるのだ? 士が珍しく不思議そうな顔をして、もう一度空を眺めると。 「ナツゥゥゥゥゥゥ!」 「なっ!?」 ポコリ、と間抜けな音がして士の顔面に柔らかいものがぶつかった。 痛みは少ないが、驚きは大きい。 真っ暗になった視界から光を求めるように顔に張り付いた『物』をもぎ取る。 ふわふわとした感触とその奥に感じる硬い感触。 小動物だ、手のひらサイズではないがリスにしてはかなり大きい。 士の顔を覆えるほどの大きさのリスだ。 「なんだこれは……?」 「ナッツやないか!?」 士が頭をひねっていると、タコカフェに来た四人組の一人が反応する。 だが、今の声は確かに高めの声ではあったが、あの中に関西弁で喋るのは居ないはずだ。 じーっと、不審そうに見る士。 その視線に慌てたように二つ分けの少女、桃園ラブが口を開く。 「あ、あー! な、ナッツやんけー! どないしたんやぁ!?」 「そっちのペットか」 「え、あ、そ、その……え、ええ! そうなんですよー!」 「空から降ってくるのか、お前のペットは」 「ハハハハッハ! い、いやあ、居なくなったと思ったらお空を飛んでただなんてー!」 あからさまなほどの胡散臭い関西弁を操りながら、足元のフェレットを蹴飛ばす。 士は今気づいたが、先程から『何か』を風呂敷に包んだフェレットが四人組の足元に寄りそうように座っている。 士は顔面に張り付いた小動物を引き剥がし、その客へと向かって差し出す。 ナッツに顔面直撃を食らい、気が立ったのだろう。 店員から客への丁寧な言葉遣いではなく、いつもの不遜な口調で士は尋ねる。 四人組の客の一人、桃園ラブたちはその言葉遣いにむっと思う暇もなくナッツのことを誤魔化すためにシドロモドロになる。 その様子に眉をひそめながらも、別にナッツ返さない理由もないため投げつけるようにラブたちへと渡す。 (こらっ!タルト! 人前では声を出さないでって言ってるでしょ!) (す、すんまへん……! でもナッツが……) 「……ん?」 だが、その瞬間に上空に銀色の陰りが見えた。 士はナッツを持ったまま目を細める。銀色の影はどんどんと近づいてくる。 また顔にぶつかるのか!?と若干顔をしかめるが、今度は顔に当たることなく士の目の前に現れる。 その影の正体は、士には見覚えのあるそれだった。 銀と黒という色合いの違いはあるものの、影は龍騎の世界で見た仮面ライダーナイトだ。 さらに同じ龍騎の世界のライダーである仮面ライダーゾルダも連れなって現れたのだ。 「ナイトにゾルダ? おいおい、ここはプリキュアの世界だろうが。それにその格好はなんなんだ」 士の呟きを無視するように銀色の銃士・仮面ライダーゾルダはカードを使用する。 ゾルダはそれだけでも強大な力を持つ銃のマガジンスロットに差し込む。 ―――― SHOOT VENT ―――― ゾルダは上空から降ってきたキャノン・ギガキャノンを肩に装備する。 話をする気が毛頭もない二人のライダーの様子に、士は僅かに舌打ちをする。 仕方ないと呟きながら、士はホルダーから『ディケイド』のカードを取り出す。 ナイトとゾルダの心情は全く察することが出来ないが、敵意があることははっきりと分かる。 ならば、士も迎え撃つしかない。 「はぁ!」 だが、変身などさせるものかと言わんばかりにゾルダが装備したギガキャノンの二つの砲口が火を噴く。 無防備な人間程度ならば一撃で殺し得る威力のギガキャノン。 士の背後の木々を巻き込んで、爆炎と煙が上がる。 「店員さん!」 ―――― KAMEN RIDE ―――― 爆風から目を守るように手を翳したラブが叫ぶと、同時に爆発の中心から機械音が響く。 低い男性を思わせる、だが何処か人間味のない声。 その機械音と同時に、コツコツと小気味いい足音が響く。 ――――― DECADE ――――― 「ったく……節操のない奴だ」 爆炎から現れたのは先程の顔立ちの整った長身の店員、門矢士ではなかった。 現れたのは、マゼンダ色と黒を基調としたスーツと装甲、そして仮面をつけた一人の戦士。 剣呑な雰囲気と飄々とした掴みどころのない雰囲気を併せ持つ、門矢士のもう一つの姿である仮面ライダーディケイドだ。 その姿を見たナッツが驚いたように声をあげる。 「ディ、ディケイド!?」 「プリプー!」 「うわ、シフォン!?」 ナッツの驚きの声に答えるように、一匹のフェレット、タルトの風呂敷の中から一人の赤ん坊が顔を出す。 と言っても、人間の赤ん坊ではない。まるで人形のような、ふわふわとした赤ん坊だ。 「でぃけいど……? ナッツさん、あの人のこと知ってるの?」 驚きに満ちたナッツの声にただならぬ気配を感じ取ったのか、祈里は説明を促す。 ナッツはコクリと頷き、冷や汗を流しながら本で得た知識を頼りに中学生にも伝わるように説明していく。 「確か古い本に詳しく書かれていたナツし、人づてにも聞いたことがあるナツ。 マゼンダ色と黒色のスーツを着た仮面の戦士……その名は世界の破壊者ディケイド。 同じように仮面をつけた戦士・仮面ライダーの世界を巡り、そのことごとく壊していくらしいナツ。 でも、本当に居るなんて……ただの作り話だと思ってたナツ!」 ナッツが説明しているうちにもディケイドはゾルダへと交戦し続ける。 ライドブッカーをガンモードへと変化させ、ゾルダを上回る機動力でポジションを変えながら銃撃戦を仕掛ける。 だが、ディケイドは若干違和感を覚えていた。 以前、龍騎の世界でゾルダの戦いを見たことがあるが、戦闘におけるポジショニングの上手さと銃撃の精密さが特徴的なライダーだった。 しかし、このゾルダは動きが鈍い上に直線的な攻撃しか行ってこない。 まるでゾルダらしくない動きだ。 恐らくこれは仮面ライダーではなく出来の悪いなにかだろうとディケイドは当たりを付ける。 「単なる出来の悪いレプリカか……なら直ぐに終わらせれてやる」 そう呟き、腿のホルダーから一枚のカードを取り出す。 赤い角と青い複眼が特徴的な、カブトムシを模しているであろうライダーのカードだ。 それを腰に巻いたディケイドライバーへと差し込む。 ―――― KAMEN RIDE KABUTO ―――― 機械音が響くと同時にディケイドが姿を変えていく。 カードに描かれていたライダーと同じ姿、仮面ライダーカブトへと姿を変えたのだ。 姿を変えた意味が分かったのか、ゾルダは焦ったようにギガキャノンを発射する。 だが、遅い。 ディケイドは一枚の『CLOCK UP』と書かれたカードをいつの間にか取り出し、トントンと指で側面を叩く。 そして、手首と肘の動きだけを使ってディケイドライバーへ投げ込むように差し込む。 ―――― ATACK RIDE CLOCK UP ――― その瞬間に、ラブたち一般人はもちろん同じライダーであるゾルダの目にすら追えないスピードでディケイドは移動する。 気づいたときには、超スピードでギガキャノンの砲撃を避けてなおかつ距離をゼロ距離まで詰めていた。 瞬きをしているだけで見逃しそうなほどのスピード。 ―――― FINAL ATACK RIDE ――― 背後を見せた堂々とした姿でディケイドはカブトの仮面を模した絵が描かれたカードを取り出す。 それをやはりディケイドライバーへと投げ込む。 ―――― KA KA KA KABUTO ――― 「はあ!!」 小気味の良い機械音が鳴り響く中で、勢い良く回し蹴りを行う。 仮面ライダーカブトの決め技であるライダーキックだ。 クロックアップにより回り込まれたゾルダがそのライダーキックを避けれる訳がなく、直撃を受け爆散する。 その戦闘を惚けた様子で眺めていたラブたちだったが、せつながいち早く事態を把握する。 とにかく敵意を感じないディケイドは今は関係ない。 それよりも敵意を剥き出しにしているナイトをどうにかしなければいけない。 「とにかく、私たちも戦いましょう!」 「ええ、分かったわ!」 「ナッツさんとタルトちゃん、シフォンちゃんは下がっていて!」 せつなの声にラブ、美希、祈里の三人が反応する。 そして携帯電話を思わせる変身アイテム・リンクルンを取り出し、鍵の形をしたもうひとつの変身アイテムであるピックルンを取り出す。 リンクルンに上部にある差込口にピックルンを差し込み、扉を開けるようにピックルンをひねる。 ピックルンによって開かれたリンクルンの中央に埋め込まれているボールを、四人全員が人差し指と中指を回転させる。 『チェインジ! プリキュア!』 『ビィート!アァ―ップ!』 その一言と共に、ピーチとベリーは前方へ走り出し、パインとパッションは下方へと落ちて行く。 光の中をそれぞれがそれぞれの方法で動いていく。 そして、その身体を包んだ光が四人の服を形作っていく。 髪、チョーカー、イヤリング、リストバンド、髪飾り、ブーツ、フリフリの服とスカート。 四人はそれぞれがそれぞれの順番で確かに『変身』していく。 変身し終わった四人が上空から落ちてきて、ブーツのかかとで地面を、トントン、と小気味の良い音を立てて四人が並ぶ。 「ピンクのハートは愛ある印!」 向かって右から二番目に立った長い髪を二つに分けたプリキュア――キュアピーチが両手の長い指でハートを作る。 そして手の皺と皺を合わせるように、パン!、と音を立ててハートを崩して手を打つ。 「もぎたてフレッシュ! キュアピーチ!」 「ブルーのハートは希望の印」 向かって左端のくるくるの青い長髪をしたプリキュア――キュアベリーが同じく長い指で胸の前にハートを作る。 そして、やはり手の皺と皺を合わせて手をたたき、踊るように一回転し。 「摘みたてフレッシュ! キュアベリー!」 「イエローハートは祈りの印!」 今度は向かって右端にいる、唯一短いオレンジ色の髪のプリキュア――キュアパインが両手で作ったハート。 それを崩しながら手を叩きながら、はしゃぐように回り始める。 「採れたてフレッシュ! キュアパイン!」 「真っ赤なハートは幸せの証!」 他の三人よりも早口で、真っ赤な服を着たプリキュア――キュアパッションが素早くハートを崩して手をたたく。 見様によっては天使の羽にも見えるボリュームのある髪が特徴的なプリキュアだ。 「熟れたてフレッシュ! キュアパッション!」 『レッツ! プリキュア!』 四ツ葉町に住み、管理国家ラビリンスと戦う四人組プリキュア。 それがラブたちの持つもうひとつの顔だ。 「こいつらがプリキュアか……雑誌に乗ってた連中だな」 ディケイドは呟き、腕を組んで試すような目をしながらタコカフェの屋台へともたれ掛かる。 仮面ライダーゾルダらしきものは龍騎の世界で見た時よりも弱かった。 士は見物に徹する。 新聞や雑誌ではイマイチ強さは分からないためディケイドとしてもプリキュアの強さが気になるのだ。 精々分かっていることなど、少女にしては勇ましいという程度だ。 バイト先のタコカフェに危害が出るようなら士が手を出せば良い。 店主が留守中にタコカフェが破壊されたとなれば、士のバイト代にも影響がある。 そう考えているうちにナイトがベルトから一枚のカードを取り出し剣、ダークバイザーの柄へと差し込む。 ―――― TRICK VENT ―――― 再び機械音が響き、ナイトの身体が四つに分かれる。 シャドーイリュージョン、機動力に優れたナイトの得意とする戦法の一つ。 これで一対一の形となった。 「はああ!」 プリキュアが勇猛果敢に攻め込む。 ピーチとパッションが直線的に進み、ベリーとパインが回りこむように左右に分かれる。 一対一ではなく四対四に持ち込むつもりなのだろう。 ディケイドの考えどおり、パッションが大きく跳躍し四人のナイトの後ろへと回り込む。 これでナイトたちは前方にピーチ、左方にベリー、右方にパイン、後方にパッションと囲まれた形となった。 それぞれのナイトがダークバイザーを持つ。 背中合わせに陣形を取り前方へと注意を向ける。 あくまで一対一に持ち込む腹なのだろう。 まず最初に動いたのはピーチだ。 ナイトの一人がピーチを迎撃するためにダークバイザーを振るう。 ピーチはそのダークバイザーを姿勢を低くすることで避け、ナイトの懐へと潜り込む。 その様子を見て、やはり動きが鈍い、とディケイドは思う。 プリキュアは確かに速いが、スピードならばナイトもそれなりのものだ。 いくら四人に増えても、これではプリキュアが勝つだろう。 「とりゃあああ!」 ピーチは肘をナイトの腹部へ叩き込む。 見兼ねたナイトの一人がピーチへと攻撃するが、陣形を崩すのはマイナスだ。 崩したナイトの前方にいたパッションが連鎖するように動き出す。 がら空きになった背後からの攻撃。 ナイトは避けきれずに直撃を受け、その瞬間だけでも四対二へと状況が変わる。 その瞬間を逃すような真似はしまい。 彼女たちもまた何度も戦闘を行ってきた戦士なのだから。 ディケイドの予想通り、隙を窺っていたベリーとパインも動き出す。 四方からの攻撃、しかも二人は体勢を崩している。 圧倒的にプリキュア側に有利な状況だ。 その有利な状況を崩さずにプリキュアたちは攻撃を開始する。 それぞれの目の前にいるナイトへと一撃を与える。 虚を突かれる形をなったナイトたちはその一撃を食らう。 そこで四人全員がナイトを一つの方向へと吹き飛ばす。 木々へとぶつかり、ナイトたちの動きが僅かに止まる。 その瞬間にリンクルンを取り出し、ボールを回転させる。 そうすることでリンクルンからそれぞれの必殺技をさらに強化させるアイテムを取り出すことが出来るのだ。 「届け! 愛のメロディ! キュアスティック! ピーチロッド!」 ピーチが持つキュアスティック、ピーチロッドは先端にハートをついた武器。 リコーダーのようについたボタン、そのボタンを指を滑らせながら押していく。 「響け! 希望のリズム! キュアスティック! ベリーソード!」 ベリーが持つキュアスティック、ベリーソードは先端にスペードがついた武器。 刀を構えるように腰だめに持ち、やはり指を滑らせてボタンを押していく。 「癒せ! 祈りのハーモニー! キュアスティック! パインフルート!」 パインが持つキュアスティック、パインフルートは先端にダイヤがついた武器。 フルートを吹くように唇へと持って行き、十の指を使ってボタンを押す。 「歌え! 幸せのラブソディ! パッションハープ!」 パッションが持つのは唯一キュアスティックではない、パッションハープという武器。 パッションは、そのハープを奏でる。 「吹き荒れよ幸せの嵐!」 その言葉と共に、ハープを天へと掲げる。 「プリキュア! ハピネスハリケーン!」 その状態で回転を始める。 そして、どんどんとハープを下ろしていく。 何度回転したか、胸元までハープが降りてきた瞬間。 彼女の回転は方向を変え、ナイトたちの方向へと突き出した。 『悪いの悪いの、飛んでいけ!』 その一方でピーチたちはキュアスティックで模様を描いていく。 「プリキュア! ヒーリングプレアー!」 「プリキュア! エスポワールシャワー!」 「プリキュア! ラブサンシャイン!」 ピーチはハートを、ベリーはスペードを、パインはダイヤを。 それぞれがキュアスティックで作った模様を目の前にあられる。 そして、その模様をキュアスティックで押し出すことで、その模様がナイトへと向かっていく。 『フレェェッシュ!』 ハート・ダイヤ・スペードと小さなハートの群れが四体のナイトに直撃する。 或いはピーチとベリーとパインのキュアスティックによる必殺技だけならば逃れることが出来たかもしれない。 だが、パッションのハピネスハリケーンがナイトの行動を阻害する。 そして、四人はそれぞれのキュアスティックとパッションハープを前へ突き出す。 円を描くように回してくことで、ナイトに直撃したハート/ダイヤ/スペードを巨大化させる。 『はあああああああ!!!』 先程の十代の半ばほどの少女が出したとは思えない、雄々しい声。 これがプリキュアの実力か、とディケイドは独りごちる。 ナイトの動きはイマイチだったが、それでも仮面ライダーだ。 それなりの実力は持っている。 一人で戦うよりも、複数で戦って実力を発揮するタイプなのだろう。 「仲間、か」 ディケイドはポツリと呟く。 共に戦い、励まし合い、困難を乗り越えていく。 言ってしまえば、仲間とはそいつの居場所だ。 「ふん……」 渡り鳥であるディケイドには、何とも言えない感情を覚える。 それがどんな感情なのかはイマイチ掴みきれない。 だが、それを考えるとどうも落ち着かない。 「駄目ナツ!」 そんな風にディケイドが考えているところを、何処からか声が響く。 方向は下方、先程ラブたちがペットだと言い張ったディケイドの顔面にダイブしてきた大型のリスだ。 そのリスは尋常ではないほどに焦り切っている。 『素晴らしい……!』 その瞬間に、プリキュアの攻撃を受けて弾かれたはずのナイトが声を挙げる。 いや、それはもうナイトではない。 水銀状の怪人へと変わっていったのだ。 「なっ……! この声!」 「そうナツ! こいつはあの時のアイツなんだナツ!」 ピーチの頭に過ぎったのは、あの時の水銀の怪人の姿。 アレはどんどんと力を吸収し、最後にはプリキュア全員でかからないと勝てないほどに強くなっていた。 まさか、キュアスティックでパワーアップした必殺技を吸収したのだろうか。 だとすると、不味い。 されるがままにピーチたちが主導権を握れていたのも、こちらに必殺技を撃たせる布石だったのだ。 『仮面ライダーカブトの力にパワーアップしたプリキュアの力……! 確かに頂いたぞ!』 興奮したような音色と共に水銀は空中へと消えていく。 このままでは大変な事になる。 あの時と、いや、下手をすればあの時以上の事件が起こってしまうかもしれない。 「早く皆と合流しないと!」 ピーチは慌てた音色で声を掛ける。 パインとパッションはうなづくが、ベリーだけが難しい言葉をして全く別の方向を見ていた。 その様子にピーチは不思議そうに小首を傾げる。 「どうしたの、ベリー?」 「……その前に、この人に話を聞いた方が良いと思うわ。ディケイド、だっけ?」 ベリーの視線の方向は腕を組んだ仮面の戦士、ディケイドが佇んでいる。 そう言えば先程襲ってきたフュージョンの姿も似たような姿だった。 「あの、貴方は……」 「ディケイドだ」 それだけで分かるか、とベリーは眉をひそめて低い音色でディケイドへと問いかける。 「貴方は何者なの? さっきの仮面の奴と、何の関係が?」 「……俺は仮面ライダーディケイド、さっきの奴は仮面ライダーナイトと仮面ライダーゾルダ」 「仮面、ライダー?」 パッションが不思議そうに呟く。 元・管理国家ラビリンスの一員として平行世界の存在を知っている彼女でいても知らない名だった。 その疑問に答えるように、ディケイドが口を開く。 「お前たちプリキュアと同じだ。様々な理由で敵と認識した者と戦う戦士……一括りで説明するのは難しいな」 「えっと、つまりディケイドさんは私たちの仲間、っていうことですか? 私たちと一緒に、さっきの仮面ライダーって言うのと戦ってくれるんですね」 仲間、パインのその言葉にディケイドはマスクの下の顔を歪める。 「やめろ、ムズ痒い。俺はただこの世界でやるべきことをやるだけだ」 「この世界でやること……?」 「プリキュアの世界に仮面ライダーが現れた……俺が現れたからか、それとも現れたものをどうにかするために来たのか。 いずれにせよ、タイミング的にも俺はその原因を探る必要があるってことだろう」 投げ捨てるように呟き、ピーチへと視線を向けた。 「他のプリキュアは何処だ、あの敵についても話してもらうぞ」 ◆ ◆ ◆ 「ふーんふふふーん♪」 赤桃色の髪をした少女が空を眺めながら、見るからにご機嫌な様子で歩いている。 その周りには同じ年頃の少女が六人、保護者らしき青年が一人だ。 彼女たちもラブたちと同じプリキュア、プリキュア5というグループだ。 先ほどの赤桃色の髪の少女が夢原のぞみ。 橙色の髪をした勝気そうな少女が夏木りん。 黄色の髪を二つにしたこの中で最も幼い容姿をした少女が春日野うらら。 緑色の髪をした落ち着いた少女が秋元こまち。 青色の髪をした年に不相応な落ち着きを持った少女が水無月かれん。 紫色の髪をした背伸びをしたような雰囲気を持つ少女が美々野くるみ。 そして、背の高い端正な顔立ちをした青年が小々田コージ。 彼女たちは傍目からでも分かるほどに、浮き足立った雰囲気が溢れている。 特に元から『抜けている』と言ってもいいほどののぞみなど見ていて危なっかしいほどだ。 「ちょっとのぞみ。あんまりはしゃがないでよ恥ずかしい」 のぞみを見てため息をつきながら、けれども嬉しそうにくるみが呟く。 諌めるというよりは軽口を叩くような、仲の近しい間柄だから口に出来る語調だった。 のぞみを特に怒るようなこともなく、笑いながら振り返る。 「ええー、だって久しぶりに皆に会えるんだよ? ナッツも一緒に来ればよかったのにー」 「ナッツなら後から来るよ、何でも休日の内にやりたい事があるって言ってたね。 大丈夫、シロップと一緒に来るから十分間に合うよ」 「そっかー! えへへ、どうせなら皆で会いたいしね! ……ってたぁ!?」 後ろ向きに歩いていた、人よりも数倍抜けているのぞみ。 そののぞみがそんな歩き方をしていたら通行人と当たってしまうのは当然と言えるだろう。 あちゃー、とのぞみの幼馴染であるりんは顔を抑える。 「こらぁ、のぞみ! すみません、友達が……」 「え、ええ、大丈夫ですよ」 のぞみがぶつかったのは髪の長い二十前後の女性。 門矢士と共に旅をしている光夏海だ。 夏海はなにか情報はないかと歩き回っているところをこうしてのぞみたちと出会ったというわけだ。 しかし、謝れると夏海としても困るところがあった。 何故なら夏海も周囲を見渡しながら歩いていたため、夏海の方にも僅かにも非があるのだ。 「すみません、この子ちょっとはしゃぎすぎちゃうところがあって……ほら、のぞみもちゃんと謝る!」 「ごめんなさい~……」 のぞみが頭を下げて、沈んだ声の調子で謝る。 夏海は、別に構いませんよ、となるべく明るめの声で答える。 そしてもう一度プリキュアのことについて探ろうと思い、七人組の横を通り過ぎて周囲を見渡す。 「……あれ?」 その周囲には、人っ子ひとり居なくなっていた。 おかしい。 確かにあまり一通りの多そうな道には見えない。 しかし、それでも車の一つも通っていないなんて事態があり得るだろうか? 夏海の頭が疑問符で占められる。 その瞬間だった。 保護者のように一番後ろで六人を眺めていた小々田が顔を歪める。 そして。 「なにか出たココ!」 そして、そんな言葉を発して、突然『ポン!』と漫画的な擬音を立てて小々田は姿を消す。 消えた!と思った瞬間、その足元に一匹の可愛らしい小動物がいた。 モフモフとした柔らかそうな大きな尻尾が特徴的だ。 「え? ええ? え?」 だが、夏海は可愛いと思うよりもさらなる混乱に陥ってしまう。 整った顔立ちをした青年が突如として可愛らしい獣へと姿を変えたのだ、混乱しない方がおかしい。 それに加えて、ココの視線を追うと何者かが立っていた。 先程、人が突如として消えたこの場に、だ。 しかもその何者かは夏海も知っている人間だった。 いや、正確に言うならば良く知っている人間に似た何かだった。 「仮面ライダーキバ!?」 そこに立っていたの特徴的なマスクと鎧を身に纏った騎士を思わせる男、仮面ライダーキバだ。 キバの様子とココの言葉、そして夏海の驚愕にただならぬものを感じたのだろう。 のぞみたちは一歩足を引き、素早く変身アイテムであるキュアモを取り出す。 「みんな、行くよ!」 『Yes!』 そして、のぞみの声と共に五人全員がキュアモのボタンを右、左、中央と押していく。 『プリキュア! メタモルフォーゼ!』 それぞれが光りに包まれ、胴、腰、腕、脚にその光が集まっていき、服を作り出す。 襟の立った二の腕までの袖の服と極端に短いスカート、その下にあるスパッツ。 それぞれが色違いに装着される。 「大いなる、希望の力! キュアドリーム!」 夢原のぞみ、大いなる希望の力・キュアドリームには白と桃を基調とした衣装。 「情熱の赤い炎! キュアルージュ!」 夏木りん、情熱の赤い炎・キュアルージュには白と橙を基調とした衣装。 「弾けるレモンの香り! キュアレモネード!」 春日野うらら、弾けるレモンの香り・キュアレモネードには白と黄色を基調とした衣装。 「安らぎの緑の大地。キュアミント!」 秋元こまち、安らぎの緑の大地・キュアミントには白と緑を基調とした衣装。 「知性の青き泉! キュアアクア!」 水無月かれん、知性の青き泉・キュアアクアには白と青を基調とした衣装。 『希望の力と奇跡の光! 華麗に羽ばたく五つの心!』 『Yes! プリキュア5!』 プリキュア5、それが凸凹な組み合わせの彼女たちが抱える共通の秘密。 そして、彼女たちと共にいる美々野くるみもただの人間でない。 何処からか取り出した、パレットのような形状をしたミルキィーノートを構える。 ピピピ、と備え付けの筆を使って右からボタンを押していく。 「スカイローズ・トランスレイト!」 大きな声と共に、くるみの身体が青い光に包まれていく。 やはりプリキュアたちと同じようにその光は服へと形を変えていく。 「青い薔薇は秘密のしるし!」 くるみは胸に手を当て、人撫でする。 すると唐突にリボンに青い薔薇が咲き誇る。 「ミルキィローズ!」 ミルキィローズ、美々野くるみがキュアローズガーデンの青い薔薇の力によって戦う力を得た姿。 単純なカタログスペックならばプリキュア5よりも高く、単独で敵組織の幹部を撃退できるほどの力を持った戦士である。 「プリ……キュア……!?」 夏海はその揃った姿を見て驚いたように呟く。 探していたプリキュアが現れた。 突然起こった目の前の出来事が信じられないのだ。 「ココ様、後ろに下がっていてください! 貴女も!」 ローズはココと夏海に後ろに下がるように言う。 ココも自分が力をもっていないことを自覚しているため、素直に後ろへ下がる。 夏海もなにがなんだか分からないまま、ココと同じように後ろに下がる。 そして、揃った姿でキバを見据える。 キバはベルトに一本の鍵を差し込むことで剣を召喚し、その右腕に鎖が巻き付いていく。 仮面ライダーキバ・ガルルフォーム。 剣を使った近接戦闘を得意とする、機動力とキック力に優れたフォームだ。 身を低くしたまま剣を構えたキバが俊足で移動する。 片手で持った剣を、まず近くに居たレモネードへと振るう。 「きゃあ!」 レモネードは驚いたように悲鳴を上げながら必死で避ける。 近接戦闘はあまり得意ではない。 元々必殺技の性能ゆえかミントと共に他のメンバーのサポートをすることの方が多いレモネードだ。 「とりゃあ!」 そこへ助け舟に入るようにドリームが飛び蹴りを入れる。 だが、ガルルフォームは機動力に優れている。 ドリームの蹴りは空振りに終わった。 とは言え失敗したわけではない、レモネードが距離を取ることが出来た。 そして、ドリームがキバとレモネードとの間の壁となる。 その瞬間にレモネードは腕を目の前で交差させる。 そうすることで胸の蝶と両手の甲の蝶が光を放ち、レモネードの周囲に数えきれないほどの黄色い蝶が現れた。 「プリキュア! プリズムチェーン!」 プリキュア・プリズムチェーン。 幾つもの蝶が鎖を形作り、相手に絡みつくレモネードの必殺技だ。 そのプリズムチェーンがドリームの後方からキバへと向かって放たれていく。 足元に巻きつかれ、キバは大きく体勢を崩す。 その隙を逃しはしない。 アクアがレモネードと同じように胸の前で腕を交差させる。 レモネードの黄色い蝶とは違い、アクアの周囲に出てきたのは水流。 「プリキュア! サファイアアロー!」 アクアがその水流で弓と矢を作り出し、素早く撃ち放つ。 キバは左手に持ったガルルセイバーを左手へと移し、鍵を取り出しベルトへと差し込む。 その瞬間、ガルルセイバーを銃へと形を作る。 銃、バッシャーマグナムでキバはサファイアアローを撃ち落とす。 「はああ!」 しかし、僅か生じた隙に後頭部へとドリームとローズが蹴りを叩き込む。 二人の体重を乗せた蹴りにキバ・バッシャーフォームは大きく身体を傾かせる。 その隙を逃さないとドリームとローズは追撃を狙うが、キバはバッシャーマグナムを連射し追撃を逃れる。 未だにプリズムチェーンで固定されたままだが、バッシャーマグナムによる牽制で距離を稼ごうとする。 「プリキュア! エメラルドソーサー!」 だが、そのバッシャーマグナムによる射撃はミントの作った薄いが固い盾に防がれる。 足をチェーンに結ばれている以上、機動力を使って移動することは不可能。 ミントのエメラルドソーサーに防がれると思いながらも、バッシャーマグナムを連射する。 「プリキュア! ファイアーストライク!」 その隙に放たれるのは、ルージュの炎のボール。 足元に作り出されたその炎球は、サッカーボールのようにルージュによって蹴り出される。 避けることが出来ない上に、バッシャーマグナムを撃っても威力が足りない。 サファイアアローを打ち落とした時のように連射出来れば迎撃も可能だが、この状況では振り向いての一発が限度。 ならば、とキバはベルトに鍵を差し込む。 バッシャーマグナムは巨大なハンマー、ドッガハンマーへと形を変える。。 それを両手で持ち、振り返りながら大きく振り切る。 ドッガハンマーがファイアーストライクにブチ当たる。 「なぁっ……!?」 そして、ドッガハンマーによりファイアーストライクが『打ち返される』。 必殺技を放った後だけあって簡単に動ける姿勢ではない。 「ルージュ!」 そこに助けに入るのはドリーム。 ファイアーストライクの破壊力は仲間であるドリームも良く知っている。 ルージュを押し倒す形で庇う。 「大丈夫!?」 「ありがとう、ドリーム!」 幸い、ファイアーストライクをかすりもしなかった。 そのことにドリームが『ふう』っと息をついた瞬間。 「きゃああ!」 レモネードの悲鳴が響く。 何が起こった、とドリームは視線を移す。 そこには脚に引っかかったプリズムチェーンを手に取り、レモネードを振り回すキバ・ドッガフォームの姿があった。 ドッガフォームは腕力と防御力に特化したフォームだ。 機動力とチームワークによる攻撃を得意とするプリキュア5には、迎え撃つのに適したドッガフォームで行くべきだと思ったのだろう。 ドリームはそれを見て立ち上がり、手の甲の蝶を光らせる。 パワーにはパワー、向こうが迎え撃つと言うのならばこちらから向かっていってやるという腹づもりなのだ。 視線を夏海とココを守るように立っているローズへと動かす。 その意味をローズは理解したのか、頷いて一歩前に出る。 ドリームが走り出す。 光はさらにまし、ドリームの目の前に巨大な蝶が現れる。 その蝶へとドリームは手を差し出し、脚を強く蹴り出して飛び出す。 「プリキュア! シューティングスター!」 それがドリームの必殺技、プリキュア・シューティングスター。 桃色の蝶と共に、宙を飛び突進する技。 だが、キバはドッガハンマーを振るいドリームのシューティングスターを打ち返した。 そのままにドリームは建物の壁へと打たれる。 「ローズ!」 「ええ、任せなさい……!」 ドリームは痛みに耐えながらも、ローズに合図を出す。 その瞬間にローズがミルキィノートを取り出す。 必殺技の用意だ。 プリキュア五人分の力を持つと言うローズの必殺技ならば、キバを一撃で葬り去ることが出来る。 「邪悪な力を包み込む、薔薇の吹雪を咲かせましょう!」 キバが一息ついた瞬間、ローズの高らかな言葉が響く。 マズイと思い距離を取ろうとするが、いつの間にかレモネードだけでなくルージュ・ミント・アクアまでもがプリズムチェーンを抑えている。 さすがに四人のプリキュアの力となるとドッガフォームと言えども上回ることは出来ない。 「ミルキィローズ・ブリザード!」 キバの身体を、一輪の巨大な青い薔薇が包み込む。 それはキバの身体を浄化して行き、砕いていった。 「えっ……?」 その瞬間、プリキュア5とキバの戦いを呆気に取られて見ていた夏海が不思議そうに呟く。 他の人は気付かなかったのだろうか、と周囲を見渡すが不審そうにしているプリキュアはいない。 夏海の目には、キバが口元に笑みを浮かべながら水銀のように溶けていくのが見えたのだ。 後編へ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/27486.html
登録日:2014/02/11 Tue 21 21 31 更新日:2024/09/16 Mon 20 46 23NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 NG やさしいせかい クシャポイ プリキュア プリキュアシリーズ ルール 変革 大人の事情 忘れてはいけない 決まりごと 注意事項 禁止事項 全国の女の子たちと一部の大きなお友達に絶大なる人気を誇り、 今や誰もが知っている「美少女戦士アニメ」としてニチアサで放送されているプリキュアシリーズ。 メインターゲット層は小学校に上がる前の幼い女の子たちと設定されている。 そのため、彼女達を怖がらせたり悪い影響を与えたり、その背後にいる親御さんを怒らせないため、 その作劇上において、いくつかの自主的な『決まりごと』が存在している。 ここでは、それらの詳細を以下のようにそれぞれ分けて紹介する。 /!\ 注 意 /!\ 当記事では説明の都合上、重要なネタバレが多く含まれています。 ●目次 有名なタブー1.「正義のプリキュア同士で戦わせない」 2.「水着、パンチラといったセクシーカットを入れない」 3.「食べ物を粗末にしたり好き嫌いさせたりしない」 4.「プリキュアの頭や顔を直接攻撃させない」 5.「親を正面から悪者にしない」 タブーがある理由について 時代の流れによる変化 有名なタブー 1.「正義のプリキュア同士で戦わせない」 これは『雪空のともだち』で、プリキュアたちが洗脳されて互いに戦い合うというシチュエーションを描いたところ、観客の女の子が本気で泣き出したという保護者からのクレームが来たためと言われている。 しかし、子供たちが泣いたのはプリキュア同士が戦うというシチュエーションよりも、「洗脳されたキュアホワイトの養豚場の豚でも見るような目と声が怖かったから」じゃないのか、という説もある。 また、「子供が泣いた」という報告は当時の資料には無いとも言われる。 後述のレイズナ氏によるインタビューでは、鷲尾プロデューサーが あれは教訓として残っていますね。男の子ものでよくある設定をやってみたいと思ったんですが、 小さい女の子は友達同士が喧嘩することをとても嫌がるんだってことがわかりまして。 子どもにとっては良い印象は残らないんだなって言うことを学びました。 それは役者さんにとってもそうだろうと思います。今まで2年近くふたりでずっと手を取り合っていたのに、あれはしんどかったろうと思いまして。 それ以降はできるだけそういうことはないように考えていますね。 と答えている。 当時は30分前の特撮で正義のライダー同士がバトルロイヤルするのが流行っていた時期なので、 それにならって(?)「プリキュアバトル」をちょっとやってみたら不評を買ったということのようだ。 これ以降、正義のプリキュア同士での戦いは封印され、その代わりとして「プリキュアの力をコピーした悪の変身戦士」との戦いが導入されるようになった。 しかしながらダークドリームやダークプリキュアは「悪のコピー戦士」にもかかわらず本家と同様、一部ではそれ以上の人気を得る予想外の事態に。 特にダークプリキュアは大人のファンのみならず多くの子供たちからも支持され、キュアムーンライトとの和解・仲間入りを望む声も多かったほど。 その他、『フレッシュプリキュア!』では仲間が怪物に見えてしまうという敵の幻術に罹り、プリキュアバトルになりかけた。(*1) こちらは、あと一歩というところで無事に幻術を解かれ、結果的に同士討ちを免れている。 この時は直接プリキュア同士が殴り合う様は描かれておらず、同士討ちしている「ように見える」演出でぼかされていた。 タブー破りへの挑戦に意欲的だった作品でもある一方、以前に水着云々でやはり苦情が来たことからこれが精一杯だったのだろう。 しかし近年では傾向に変化が見え、『ハピネスチャージプリキュア!』では「正義のプリキュア」同士でのライバル関係があったり、「洗脳されて悪の戦士になった正義のプリキュア」が登場して主人公たちと激しい戦闘が繰り広げられた。さらにその敵組織の首領に至っては「憎悪に囚われて悪堕ちした元プリキュア」である。 また、レギュラープリキュアの闇堕ちイベントも『キラキラ☆プリキュアアラモード』で解禁された。ただし、こちらは前述の『フレッシュプリキュア!』と同じく同士討ちにならないよう配慮された内容になっている。 2.「水着、パンチラといったセクシーカットを入れない」 衣装のデザインもスカートの下にスパッツなど見えても良いパンツを履かせる、もこもこしたパニエで埋める、あるいはそもそもズボンスタイルにするなどして、中身が見えないように配慮されている。 『ハピネスチャージプリキュア!』以降はドロワーズを履いたプリキュア(*2)も登場し、パンツのデザインも多様化。 ミニスカからスパッツをチラ見せさせたコスチュームだったり、普段は見えないがアングルを変えるとスパッツが見える者も。(*3) そして『キラキラ☆プリキュアアラモード』にて、レギュラープリキュアでは初のレザーショートパンツ(スパッツにあらず)を着用したキュアショコラを皮切りに、短パンスタイルのプリキュアも多数登場中。 『フレッシュプリキュア!』の序盤にて、美希たんの競泳水着姿や(シルエットでの)シャワーシーンがあったが、これにも苦情が来たらしい。 ただし、DCDプリキュアオールスターズや数作品のカレンダー、漫画版の一部では、「おめかし」の一環として水着が実装・解禁されている。 なお、『スマイルプリキュア!』ではモブキャラが普通に水着で描かれていたり、プリキュア衣装のアレンジ的に水着になったりした。 『ドキドキ!プリキュア』でもワンカットながらマナと六花がスク水を着ている。 また、敵キャラではマジョリーナやマーモといったセクシー系の美女キャラクターは例外となっているものの、彼女らも通常のコスチュームは胸の谷間などが直接見えないようにデザインされ、パンチラなども無し。 『ハピネスチャージプリキュア!』でも水着は登場せず、代わりにプリカードの「マリン」が登場。 敵幹部のホッシーワの白ビキニ姿が披露されたが、横向きの1カットのみであり胸の谷間も髪で隠されていた。 上北ふたご先生は、初代の漫画版で海水浴の話を描いた時に「胸の谷間を描かないように。胸を強調しないように」とアニメ側から要請されたとのこと。 『ハートキャッチプリキュア!』の長峯達也ディレクター曰く HCPでは海で水着だー!!だって不自然じゃん!!海辺で水着じゃないってさあ!!とシナリオ、プロデューサー、その他の了承をとって臨んだけど・・・コンテのチェックで水着をやめました。だってやっぱり、キャラクターって自分の分身みたいなものじゃない。娘の肌さらすなんて出来ないよ!!ゴメン とのこと。 ただし近年では大きな地殻変動もある。 『Go!プリンセスプリキュア』はこのタブーに真っ向から挑戦しており、 「浜辺でできる遊びはもうやり尽くした(要約)」という皮肉とも取れる台詞と共に水遊びが解禁された。 ディスピアとステラの谷間がはっきり見える衣装や、プリキュアキャラクターによる露出の少ない水着姿などをあちこちに取り入れている。 しかもこれといった苦情はなく、以降水着は夏の定番要素になった。 翌年『魔法つかいプリキュア!』では特に序盤で箒に上手く乗れない設定上、スカートできわどいアングルも多少見られる。 『HUGっと!プリキュア』に至っては主人公勢の水着解禁のみならず、敵側の幹部の谷間を露出したコスチュームや水着も登場しており、 幼児には一見して分からない様なかなり迂遠かつぼかした形ではあるもののNTRを示唆する描写もあった。 3.「食べ物を粗末にしたり好き嫌いさせたりしない」 好き嫌いに関する回を描いても、最終的には「嫌いなものを克服した」という展開にもっていくことがほとんどである。 対象年齢の子供達が丁度食事に関するマナーなどを躾けられている最中であり、バランスの良い栄養が必要な年代なのを考慮したものと思われる。 「子どもにはたくさん食べて健康に育ってほしい」と思っている保護者のことを意識しており、「嫌な絵を作らない」ということを心掛けてのことである。(ただ、美墨なぎさは玉ねぎが苦手) 劇中では登場人物が殆どの場面で食べ物をとても美味しそうに食べている。特に『プリキュア5』シリーズで多い。 またプリキュアシリーズのほとんどに食いしん坊キャラや大食いキャラが登場している。 もし子どもたちがプリキュアを理想としているのなら、「プリキュアたちもたくさん食べてるから私も!」と言う風になれば嬉しいですね。 というのが鷲尾プロデューサーの見解である。 ふたご先生も食べ物に関しての注意点を伝えられている。 『フレッシュプリキュア!』では苦手な食べ物を残さず食べるシーンがあったり、 『ドキドキプリキュア!』では亜久里が人参を苦手としていることが物語の中で判明したが、多くの大切なことを学ぶことで人参の美味しさに気付くことができた。 他にもダイエットの描写もほとんどないが、例外的にプリキュア5でココのダイエット回があった。 だが、これもあくまでも原因は「偏食」であり、好き嫌いなくたくさん食べようという考え方は徹底している。 『デリシャスパーティ・プリキュア』でも敵の策略により料理を不味くさせられたりするが、作中では直接不味いとは言わず「味が変わった」と表現している。 また、今作の怪物であるウバウゾーも子供たちが食べ物を嫌いにならないように、食べ物自体をモチーフにしないというコンセプトがあることが『アニメージュ』の2022年3月号で語られた。 ただし『キラキラ☆プリキュアアラモード』序盤では菓子作りを失敗することで食材を粗末にするシーンがほぼ毎回のようにある。 4.「プリキュアの頭や顔を直接攻撃させない」 プリキュアは敵の攻撃を必ずと言ってもいいほど腕によってガードしている。 このことについて、鷲尾プロデューサーによると これは5年間全編通してなんですけど、ダメージを受ける打撃は必ずディフェンスしてくれって言ってました。 直接顔や腹を殴らない。女の子の顔や頭を殴る事は絶対にさせませんでした。 とのこと。 現在でも、基本的には敵の攻撃を防ぎつつ受けた衝撃で吹き飛ばされ、後ろの壁となるものに全身をぶつける等によりダメージを表現している。 激しい戦いでも汚れることはあっても、コスチュームが派手に破けたり流血したりといった表現は基本的には無い。 しかし近年では傾向に変化が見え、『マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』では流血シーンがある。 「散々迷ったが、演出上やむを得なかった」とのこと。 『おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』では、キュアベリーがキュアピーチにビンタで活を入れるシーンが遠くからのアングルで描かれている。 『ハピネスチャージプリキュア!』でも敵幹部で男性のファントムがクイーンミラージュに罰としてビンタを受けるシーンがあるが、 これもSEのみで直接的な映像は流されていない。 それに加え、敵怪人のデザインもコミカルなものにされることが多く、恐怖感を与えないようにされている。 特に顔への打撃は非常に注意深くなっており、ギャグ描写で顔をはたかれるようなシーンさえ長い間皆無であった。 しかし近年では傾向に変化が見え、『Go!プリンセスプリキュア』ではギャグシーンとしてビンタやデコピンを受けて痛そうにするくらいのユーモアなら何の問題もなく多用されている。 腹殴打については、敵組織幹部本人との戦いなどシリアスさが高い局面で描写されることがある。 その場合、殴る瞬間は視点を遠ざけるor手から衝撃波を打つ描写にされる。 5.「親を正面から悪者にしない」 小さな子供をターゲットにする以上、その保護者を不快に感じさせてはいけないという配慮から。 特に親がついて行かざるを得ない劇場版で意識される模様。 例として座古監督曰く『パンプキン王国のたからもの』のパンプルル王女が初期案で”俗物の権化のような毒親に育てられた結果、善悪の存在に分かれてしまう”設定だったのを まず、お父さんとお母さんを悪者にするのは、あんまり親子向けの映画としては好ましくない。 などの理由から没にしている(他にはキュアスカーレットと被るという身もふたもない理由もある)。 また『NewStage3 永遠のともだち』は母親の暴走が発端で騒動が起こる筋書きだが、あくまで親の愛自体は否定しないようキュアラブリーのセリフなどで注意が払われている。 永富プロデューサー曰く 『子供の夢をどれくらいコントロールしていいのかは難しい』という話を子育てしている2人(脚本担当の成田と梅沢P)からたくさん聞いた。白黒はっきりできないテーマだからこそ、『プリキュアだったらどういうことが提示できるんだろう?』と議論した記憶があります。 とのこと。 ちなみにテレビ本編で親、または親として扱われた人物を敵役にする場合は『子供が敵に洗脳されていた』『親が誰かに操られている』『親に化けた敵』といった具合にやはり直接対立させないようにしている。 ただし、『スター☆トゥインクルプリキュア』に登場する香久矢まどかの父親・香久矢冬貴はプリキュア達の敵として立ちはだかることこそなかったものの、その思想は星奈ひかるの思想とは対極に位置しており、宇宙人と疑う羽衣ララを地球より放逐すべく行動し(*4)、友人を守るために父親に隠し事を貫くまどかの葛藤の原因にもなった。もっとも、冬貴が宇宙人に関する調査をしていた本当の理由は「局で成果を上げて、その中央に返り咲く」為であり、宇宙人の事も心の底から敵だと考えていたわけではなかったのだが。 タブーがある理由について これらのタブーは長い年月の間で自然に作られていったものではなく、実はプリキュアの立ち上げに関わった鷲尾天プロデューサーが第1作の時にスタッフに提示した「決まりごと」が延々と引き継がれていったものである。 これらのタブーがどうして作られたのか、そして元々は初代作だけの「決まりごと」だったものを、なぜ今でも延々と守っているのかという理由については、スタッフたちがインタビューの中で答えているものの中から見えてくるものもある。 オールスターズDX3の時期に発行された『プリキュアぴあ』には、多くの関係者インタビューが載っており、梅澤淳稔プロデューサーはこう答えた。 (「『フレッシュプリキュア!』では前半に水着やシャワーシーンもありましたね。」という言葉に対し) 実は大ブーイングでした。「コクる」「彼氏」というセリフも評判が悪かったです。 中学生だから、必然性があるから、大丈夫というわけじゃない。 両親が観せたくない作品になっては『プリキュア』じゃない、と痛感しました。 Twitterにおける川村敏江氏(5 スマイルのキャラデザ担当)と大塚隆史監督の会話では、以下のことが話された。 大塚監督は当初スマイルで水着回をやる予定だったことを明かしている。 (川村氏) カレンダーの水着絵は一応鷲尾さんにお伺いをたてまして、私が描くならむしろアリじゃないですか?っていう事でした。 (大塚監督) 子供用としての抱き枕とか、ウルフルンのおバカ仕様とかは個人的にはジョークの範疇と解釈しますけど、性的なの出したら即SD降ります。 おふざけは好きだけど悪ふざけはダメ。 他にもWebマガジン幻冬舎の『実況野郎B-TEAM 実況取材道』において、 『プリキュアシンドローム』の著者である加藤レイズナ氏に対して鷲尾天プロデューサーが留意点を語っている。 保護者も含めて大人が見た時に楽しめるストーリーになるようにしている、とのこと。 (鷲尾P) 汚い言葉を使わない、それは敵役のキャラにも言わせないようにしました。子どもはそういうところを一番真似しますから。 いわゆる子どもだましの作品は作らない。ただ、そこ(大人)に媚びるようなことはしていないですね。 子ども向けだからこの程度でいいよねって言う手の抜き方は絶対にしていません。 同じくWebマガジン幻冬舎の『お前の目玉は節穴か』において、ふたご先生は制作上の方針やルールがあることを明かしている。 (ふたご先生) 意味のない露出やローアングルとか、気持ち悪い表現にはならないように気をつけたいです。 また、女の子が蔑まれたり、弄ばれたり、暴力の犠牲になるような表現は極力避けたいと思っています。 稲上さんから「たとえスパッツを履いていても、ブルームのスカートの中は隠れるようにしてください」と言われて、ハッとしました。 幼女向けアニメであろうと、性的で好奇な視線に対するガード、配慮の必要性があることに驚くと同時に、キャラクターを大切に守る正しい姿勢に感動しました。 そして、同コーナーでは大塚監督も大切なことを述べている。 (大塚監督) スタッフが一生懸命考えて作っていく作品であって欲しいと思います。 中途半端なブランドになったり、ファンに媚びるような作りになったら、作品自体が終わるべきだと思います。 僕は大人のファンに向けてプリキュアを作っているつもりは一切ないんです。 それに、媚びだした瞬間、大人のファンにも見向きされなくなると思います。 小さい子に向けて一生懸命に作っているから、見てくれていると思うんですよ。 2014年2月頃にネットに掲載された『WEB Rooftop』の鷲尾プロデューサーへのインタビューでも、ここまでに述べたことの多くを改めて述べている。 そこでは他にも「武器を使うのは絶対に嫌(※)」というのは周りと一致していたことや、 男性キャラクターが戦闘に参加しないサポートキャラであることについて「自分たちで解決するのがかっこいい、アクションに絡めないスタンスのほうがスッキリする」という話をしていたこと等が挙げられた。 ※「武器の形状をもったもので相手を傷つける」のが嫌という意味だと思われる。 「相手を傷つけない形で武器を使う」(剣の刀身で相手のエネルギー弾を受け流すなど)は普通にある。 また、ビーム的なものが出るアイテムならプリキュアではむしろ定番ではあるが、武器には見えない形をしている。 …ちなみにこれは2014年2月に掲載されたインタビューだが、よりによってその2月から放映されたプリキュアの主人公は武器を使って攻撃したりしている。 これは後述する「スタッフの入れ替わりによるプリキュアの変化」のわかりやすい例だろう。 …だが、しかし。 実際は、これらのタブーは永遠に守られるべき普遍的なものとして捉えられているわけではない。 シリーズが進むにつれて緩和されるところもあれば、より厳格になっている部分もある。 ここから先は、最近のプリキュアシリーズを見てないという人にこそ知ってもらいたいことである。 プリキュアシリーズは、10年目を迎えた前後あたりからいろいろと変わろうという流れがあるのだ。 時代の流れによる変化 プリキュアが登場した最初の頃である2000年代、女児アニメはプリキュアがほぼ独占的な地位を占めていた。 特に長期に何年もシリーズ化されていたものはプリキュアしかなかった。 だが、2010年代になってから女児アニメは戦国時代に突入。 『ジュエルペット』『アイカツ!』『プリパラ』などがシリーズとしてブランドが確立し、競合相手となる。 それは競争力を高めるという意味で歓迎すべきことだったが、これらのアニメはもちろん子供への配慮はしていても、プリキュアほど明文化された「決まりごと」があるわけではない。 そして、そんなアニメであっても、小さな女の子も保護者も別に何の苦情もなく普通に楽しみ、人気を博している状況が、可視化されてしまったのだ。 プリキュアは本来はその時代の子供たちに向けた作品である。だが、プリキュアタブーの多くは鷲尾Pの考えを踏襲したもの。 つまり10年以上前の子供たちのためのものである。 今の子供たちは、プリキュア初期作の頃の子供たちとは違う時代に生まれ、違う考え方と感性を持っている。 2012年度の『スマイルプリキュア!』を最後に梅澤プロデューサーがTVシリーズから引退し、柴田宏明プロデューサーに交代。現場スタッフも全体的に大幅な若返りをした。 それをきっかけにして、プリキュアシリーズはいろんなことを少しずつ「考え直す」ことをすすめている。 上述したリストの中に「近年での例外」があることを示しているが、この近年とは具体的には10作目(2013年度)の『ドキドキ!プリキュア』以降のことなのである。 この変化は、ゆっくりとだが着実にすすんでいる。 2013年度の『ドキドキ!プリキュア』ではそれまでのプリキュアでは見られなかった新しい要素を次々導入。 2014年度の『ハピネスチャージプリキュア!』ではプリキュアが「あえてやらなかったこと」である中学生らしい恋愛要素(「コクる」や「彼氏」も普通にあります)や正義のプリキュア同士の戦いなどに挑戦した。(*5) そして2015年度の『Go!プリンセスプリキュア』から4代目プロデューサーを担当することになった神木優は、 今回、シリーズをもう一度根本から見直そうという部分が大きい」 ということを明確に語っている。 そして、「”今、そういう判断をするんだ”と印象的だったところ」として、今までプリキュアタブーの象徴だった水着回を解禁したことに触れていた。 更にそのうえで、 小さな女の子が不快に思わないようにするには、どうすればいいのか。シリーズならではの蓄積があり、それを踏まえなくてはいけない それは例えば、過去のシリーズを知らない演出家が描くとまた違う描き方になる として、視聴する子供たちと作り手の大人たちの世代交代による変化を受け入れ、かつ伝統をないがしろにはしないあり方でないといけないと温故知新を理想と語っていた。 ちなみに、このときの水着回は別にお色気を出すためのものではなく、海水浴をするというシチュエーションでないと描けないことをするために水着を着せたにすぎない。 上述したように女児アニメ戦国時代において他の女児アニメは性的なものを感じさせないようにうまく水着とかを描いているのに、 プリキュアだけかたくなに水着を避けているのは「ただ海で泳ぐだけのことに、性的なものを意識しすぎているのではないか」とみられかねない。 神木Pの判断は「今の時代」においては自然なことだろう。 神木Pが女性だというのも、今までの男性Pとは別の感覚を持っていたのもあるかも知れない。 大人の視聴者にとって、表現に対していろいろと言いたいことや、やってもらいたいこともあるかもしれない。 タブーなんてくだらないと思う人もいれば、逆に近年のプリキュアシリーズの変化を嘆き鷲尾Pの頃の決まりごとを厳格に守るべきと思う人もいるかもしれない。 しかし、作品に対する制作側の姿勢や思いを感じ取り、「今の時代の子供」と同じ目線で作品を楽しむことも大切ではないだろうか。 追記・修正は大人の事情と視聴者の事情、双方を理解した上でお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ※企業や作品、キャラクターやファンやユーザー等への批判や煽り行為、文句や愚痴、誹謗中傷等のコメントは違反行為ですのでやめましょう。 これらが続くとコメント欄撤去やIP規制がされます。 ▷ コメント欄 [部分編集] 依頼によりコメ欄リセット&警告追加 -- 名無しさん (2018-03-29 15 34 52) これも宗教の規律みたいなのと似たようなもんで作られた当時はそれを必要とされたが今ではナンセンスというようなモノだったり、やっぱり今でも必要であったり適時見極めていかなければとは思うわ。おそらく制作側や視聴者側も原理主義、近代主義みたいに派閥がわかれてくんだろうけど -- 名無しさん (2018-04-12 11 06 50) 制作側がそうとは思えないけど…勝手に十戒みたいなものと思って勝手に製作者側が厳守してるものと思いこんで違うじゃないか!と勝手にタブー破りしたと思い込んでるんじゃないだろうか -- 名無しさん (2018-04-12 16 08 46) 荒らしの書き込みを削除 -- 名無しさん (2018-04-19 19 34 41) 自由度を狭めているように感じるのは俺だけ?今の世の中、保護者の意見は強いとしても「なんかなぁ」……と思ってしまう -- 名無しさん (2018-04-19 19 45 32) ↑企業側からすればなんかなぁって程度なら無視したほうが懸命 -- 名無しさん (2018-04-19 20 02 24) ↑そこまでやばいのか?2と4はまだしも(それでも水着規制はどうなの?)1と3はうーん…と思ってしまう。5は朝じゃ微妙なライン。土曜日だったらまたありだった気がする -- 名無しさん (2018-04-19 20 18 04) ↑そもそもここの記事は情報が古い。勝手に今も同等にやっているんだろうと思うんじゃないよ -- 名無しさん (2018-04-19 20 22 19) ↑理解しました -- 名無しさん (2018-04-19 20 34 35) 玩具を売らないといけないわけだから、子どもはもちろん実際にお金を出す保護者に嫌われるのは避けなければいけないだろう。保護者の意見は多かれ少なかれ絶対意識していると思う。 -- 名無しさん (2018-04-19 20 47 55) プリキュアバトルは一度TVシリーズで挑戦してみて欲しいなぁ。ライダーバトルがこれだけ定着出来たんだからプリキュアでも… -- 名無しさん (2018-06-22 15 28 21) ↑いっそのことプリキュア版アマゾンズ+龍騎ぐらいのつもりでだな -- 名無しさん (2018-07-14 18 35 27) そろそろ男女恋愛もタブーに入るんだろうな、幼女アニメは男は悪、レズは正義だから -- 名無しさん (2018-07-28 01 32 10) ↑それむしろ深夜の美少女動物園だろ -- 名無しさん (2018-08-04 13 03 21) 「戦わなければ生き残れない」って感じじゃなく、スポーツのライバルチームみたいな感じならプリキュアバトルもいけないかな。あくまでも直接的なバトルではなく、競技とかに近い感じで -- 名無しさん (2018-08-14 21 17 28) 龍騎やりたいなら深夜枠のプリキュアにしないと。でもそれ(深夜枠)ってプリキュアといえるのかな? -- 名無しさん (2018-11-16 15 38 57) 正直子供向けアニメでは当たり前の内容過ぎて、プリキュア特別のタブーとはあまり思えない -- 名無しさん (2018-11-16 20 26 07) プリパラは親を悪くする展開はなかったけどなぁ -- 名無しさん (2019-06-09 17 17 40) 暗黙のうちに自然に生まれたタブーとして「敵幹部を救済せずに撃退する」というのが挙げられそう。まほプリの時とか必要以上に「容赦ない」だの言われてたイメージがあるし、古い作品でも初代や5が残酷だとかドライだとか言われるし……(おまけに、マーブルスクリューが敵を殺す技で無いと説明されてる事は得てして無視される)なんというか、なろう小説の主人公敗北並みに悪手になってるイメージ -- 名無しさん (2019-06-29 15 43 09) ↑撃退していいのは悪とか不浄とかの概念が具現化した存在だけで、人間or人型人外として生まれ育った悪人は救済される、というのはずっと一貫している。キリヤの復活が不明瞭なのは感情が「人」になれたのかが不明だからだろうし、近年では幹部でなくボスだけどディスピアとデウスマストが消滅させられてる。今「消滅させられる敵幹部」をやろうとしたら、親からではなく無から生まれるところを見せなきゃ難しいかもね。 -- 名無しさん (2019-08-16 01 57 06) あと変化球かもしれないけど、ジコチュートリオの「消滅せず救済もされず改心もせず一万年眠る」てのがあったな… -- 名無しさん (2019-08-16 01 59 07) 「女性の敵幹部がプリキュアになることはあってもマッチョマンの敵幹部がプリキュアになることはない」とかちょっと思いついてしまった -- 名無しさん (2019-10-27 17 40 06) 一番これを忠実に守ってたのがスマプリだったんかな -- 名無しさん (2019-11-05 19 39 48) 「ぼくドラえもんです」や「のび太のくせに」といったセリフは「子ども向けの番組で汚い言葉は使いたくない」という声優さんの考えで生まれたというし、多かれ少なかれこの手の物は他の作品にもあるんじゃないかな -- 名無しさん (2019-11-05 20 04 26) 闇の力を持ったまま味方にプリキュアもそろそろ出ていいと思うんだよね。忍者みたいなキャラであれば相当かっこよくなるだろうに… -- 名無しさん (2019-11-17 21 36 29) セーラームーンやウルトラマンでよく見る「十字架に磔にされて大ピンチ」のシーンもプリキュアには無いよね。見たい気もするけど無理かなー -- 名無しさん (2020-03-04 20 00 00) 「くそ!」や「アホ!」もNGなの? -- 名無しさん (2020-03-04 20 21 13) ↑2ハピプリの封印シーンが一番近いかな -- 名無しさん (2020-03-04 20 40 23) 一応対象年齢が近いはずのライダーで当たり前にやってることがタブーなのはなんとなく疑問符が浮かぶ。罵詈雑言を真似するようになって欲しくないっていうならニチアサ全体でやらないとって思ったのは俺だけか? -- 名無しさん (2020-04-28 13 56 17) ↑親についてもライダーだと蛮野とか檀正宗とか「子を利用価値でしか見ない完全な悪役」ってタイプがいるしね…… -- 名無しさん (2020-09-12 00 41 30) ↑まぁ、ぶっ通しで見ている大きいお友達と基本プリキュアや特撮で分かれてる子供を同じ目線で見ても違うような気はするけどね -- 名無しさん (2020-09-12 00 53 05) ねずみ男みたいな、目先の損得で立場を変えるキャラもアウトなのかな -- 名無しさん (2020-10-24 13 24 39) 母親は悪者にはしないけど父親は悪者にしていいのか?(まどかパパ) -- 名無しさん (2021-04-24 21 53 12) ↑4だけど、「小中学生の女の子」にとっての親は「寄り添ってくれる存在」で「二十歳前後の男性」にとっての親は「独立し超えていく存在」だからその点でも違って当たり前なのかも -- 名無しさん (2021-06-11 19 42 06) 親御さんからしてみれば「この描写は大きいお友達向けを意識しているのでは?」と思ってしまった時点で(どれだけ冷静になったとしても)裏切られた気持ちになってしまうのが本音だろう。親世代のオタク化が進めば進むほどそうならざるをえない。 -- 名無しさん (2022-09-08 22 13 37) 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2022-09-14 21 56 05) 規制に縛られ過ぎて半分教育アニメと化してる部分はあるな、ただそれはそれで子供の成長を促す事になるからいいかもしれんが。 -- 名無しさん (2022-11-12 14 23 08) 表現を無制限に自由にしたら分かりやすくてインスタントさに過激化・画一化するだけだからな 規制はむしろ差別化のための表現の多様性を生む -- 名無しさん (2022-11-12 14 36 31) ただ上でも少し触れられている通り、ここはやや情報が古いというか、実際にはここで触れられているモノ以外でも徐々に緩和が進んでいっている部分はある。もう変わり始めたドキプリからすら10年も経ってるからね……() -- 名無しさん (2023-09-16 15 28 12) あと記事中でも触れられてるけど、実際2010年代からの女児向け作品は、それまでプリキュアでタブーとされてきた、実際苦情があったような内容をごく普通にやって、しかも苦情が来る・泣かれるなんてこともなく親子ともに人気を博しているって現実があったのよ。さすがに放映終了後とはいえ、公式で水着のビッグクッションカバー()を出した作品は(大友からも)批判されてたけどw -- 名無しさん (2023-09-16 15 35 27) 今の子供は敵の人質作戦に心折れる主人公を好いてくれるのだろうか?そういうところもしっかりさせてほしい。 -- 名無しさん (2023-11-26 22 26 56) ダークスカイはタブーギリギリ攻めてたけどすぐ戻ってくれてよかった -- 名無しさん (2024-01-21 13 03 50) プリキュア同士で戦わせない云々、スーパー戦隊最強バトルとかやってた戦隊とは本当真逆の方針だよなと思う。 -- 名無しさん (2024-02-01 22 31 46) 今も有効とは限らんでしょう。20年やってるんだぞ -- 名無しさん (2024-02-01 22 55 50) プリキュアバトルで思うのですが、「幼女先輩が喜ぶor嫌がらない、友達同士の喧嘩」って、例えばどういったものがありそうですかね? 模擬戦とか競技ではなく、あくまでも喧嘩で。 -- 名無しさん (2024-02-01 23 37 19) 「自分の子供の肌出すのは嫌」って、一時期のぶりぶりざえもん並の大人のエゴだよなぁ。↑あくまで互いを分かり合う為の喧嘩ならOKなんじゃない? -- 名無しさん (2024-06-17 12 45 26) 男性キャラと女性キャラが一緒に戦うってのもタブーになってたけど、ここ最近は変わったよね -- 名無しさん (2024-06-17 13 24 09) 実際ここに書いてあることは原理原則とか十戒ではなし、心がけ程度だから時代が推移すれば変わるもの。 -- 名無しさん (2024-06-17 13 28 38) わんぷりみたいな(ほぼ)完全にバトル排除がありだとするのなら、カブタックやロボタックみたいなのもいけないかな。あの方式ならライバルのプリキュアチームと戦うのもありだし。 -- 名無しさん (2024-06-27 23 12 45) ↑ でも女児~少女層はかつてなかよしにて、あの地獄少女(コミカライズ)すら受け入れられたわけだから、こういうので骨抜きにされた結果産業レベルで衰退しているという皮肉があるな。そもそもこれまで池袋の夏のイベントまでには全メンバーが揃っていたのに、ひろがるでは初めてマジェスティが遅刻しているし今年のは初期メンだけでの開催になっている。…明らかに刺激にならす事をサボった、その怠惰のツケが回って来ているという -- 名無しさん (2024-07-11 23 57 44) ようつべに「ヲタファの秘密基地」という内容の玩具紹介系動画があるけれど、元少女の大友が「こういう」(作品の)玩具を紹介する動画を上げるようつばーがいないというのも、結局はそういう事なのではないか?と思えてならない -- 名無しさん (2024-07-24 18 18 28) 女の子って難しいんだな -- 名無しさん (2024-08-07 18 48 23) 衰退してるかっつーと特段衰退らしい衰退はしてないでしょ。それはオタクのバイアス入ってね -- 名無しさん (2024-09-04 00 59 39) 240b c010さん、コメントの連投は場合によっては履歴流しと捉えかねないのでご注意ください -- 名無しさん (2024-09-05 11 36 00) 女の子だって暴れたいから始まって、女子学生が殴り合いをするというアウトローなことをやっていた作品が次第に優等生として模範のある行動を求められるようになったのも皮肉なもんだと思う。日曜の朝にやってる子供向け番組だから必要以上に過激なことはできないという理由もあるだろうけど、制作側が過度に自主規制していた部分もあるから雁字搦めになってたところもあるのかもしれない。とはいっても20年続いているシリーズだから今後も段階的に表現は変わってきてその時その時のプリキュア像が出来上がってくるのだろう。 -- 名無しさん (2024-09-13 13 51 14) なんか女の子向けアニメの衰退を語ってる人おるけど、そもそもアニメ自体が視聴者の多い時間帯の枠がほとんど残ってなくね?元気に生き残ってるのって老舗アニメくらいじゃん。 -- 名無しさん (2024-09-13 14 55 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/maidensnow_eve/pages/85.html
ディケイド 登場ダンジョン 吹きすさぶ木立 朽ちゆく廃軌道 泥濘の水脈 閉ざされた大路 眠れぬ墓所 ◎ さざめく納骨堂 ◎ ステータス HP 140 正確さ 10 MP 5 回避 5 攻撃力 18 防御力 10 命中 78 敏捷性 10 体力 18 抵抗力 5 魔力 5 経験値 20 行動パターン 移動タイプ 地上 接近 移動速度 1 行動速度 1 属性相性 種族 死靈:+100% 霊格 属性相性 弱点 耐性 無効 物理属性 斬撃:+50% 一般属性 炎:+50% 聖:+100% 氷:-50% 攻撃タイプ 精神:-?% ステート耐性 弱点 耐性 スタン 無効 スキル 名前 初心 普通 魔境 射程 分類 属性 備考 毒攻撃 ○ ○ ○ 1 近接 格闘 通常攻撃。低確率で毒付加 ドロップアイテム アイテム種別 アイテム名・備考 確率 エッセンス C:バイタル U:パワー ?:ポイズン 1/50 食料 なまチョコ 不明 食料 ホワイトデーの贈り物 不明 単体でも出現するが、基本はグールのおとも。 特筆すべき点は特にない。個人的には凌辱攻撃の頻度がやや高い気がする。
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/2173.html
-世界の破壊者、ディケイド。幾つもの世界を巡り、その瞳は何を見る- ■スペック 身長:192cm 体重:83kg パンチ力:4t キック力:8t ファイナルアタックライド・ディメンションキック:30t ジャンプ力:一跳び25m 走力:100mを6秒 + 「歩く完全ライダー図鑑」 「コンプリートフォーム」 身長:199cm 体重:102kg パンチ力:12t キック力:16t ジャンプ力:一跳び50m 走力:100mを4秒 + 「世界の破壊者」 「激情態」 身長:192cm 体重:83kg パンチ力:5t キック力:10t ジャンプ力:一跳び30m 走力:100mを5秒 「通りすがりの仮面ライダーだ…覚えておけ!」 (|d|b|) 平成仮面ライダーシリーズ第10作『仮面ライダーディケイド』に登場する仮面ライダー。「DCD」と省略される事もある。 「ディケイド」はラテン語で「10」、現代の英語では「10年紀」を意味し、平成ライダー10周年を記念しての名前である。*1 胸のXもローマ数字では「10」であり、十にも見える。 それぞれ異なる仮面ライダー(平成ライダー)が存在する9つの並行世界が1つに融合し、崩壊するのを防ぐため、 それぞれの並行世界を旅する男「門矢士」(かどや つかさ)が変身する。 ファンからは「門矢士」の読みを変えて、「もやし」と呼ばれる事も。 「だいたいわかった」 クウガの世界、キバの世界、電王の世界…。 これまで並行に存在していた「仮面ライダー」の世界が融合を始めてしまった。 世界は入り乱れ、それぞれの世界の敵全てが同時に現れる。 このままでは世界がすべて崩壊してしまう。 門矢士(かどや つかさ)たちに与えられたミッションは、世界を救うため、9つの世界をめぐる旅に出ることだった…。 その旅の目的とは? どうすれば世界を救えるのか? ただひとつわかっていること。それはディケイドはすべてのライダーを破壊するかもしれない存在ということだ。 ディケイド=士とは何者か?謎を抱えつつ、士は一つ一つのライダー世界を巡り、一人一人のライダーと出会っていく…。 + 詳細な原作設定など 『KAMENRIDE──』 『DECADE!』 変身ベルト「ディケイドライバー」で変身し、ソードモード・ガンモードに変形する弁当箱「ライドブッカー」が使用武器。 ライドブッカーの中には「ライダーカード」が収納されており、ブックモードで中からカードを引き出し ディケイドライバーに装填する事で「アタックライド(AR)」や「ファイナルアタックライド(FAR)」など、 様々な力を発揮する事が出来る。 ディケイド最大の特徴は、歴代の平成主人公ライダーに変身することが出来る「カメンライド(KR)」。 ただし、そのためのカードは物語序盤に突如失効してしまった(原因は不明)。 各ライダーへのカメンライドを有効にするには対応した世界を旅して、その世界で説教せねば与えられた「役割」を演じ、「何か」を得なければならない。 基本形態だけでなく、「フォームライド(FR)」のカードを使う事でそこからさらに各ライダーの別フォームにも変身が可能。 平成2期のライダーは全員アイテムでレジェンドライダーの力を使う事が出来るので専売特許を奪われているが、 フォームチェンジの点で優位を保っている。 ただし、ディケイドは平成2期のライダーにカメンライドは出来ない。と思われていたが……(後述)。 カメンライド時のベルトは、カメンライドしているライダーのベルトではなくディケイドライバーであり、 そのため、オリジナルライダーがベルトの力で発動する能力(クウガのフォームチェンジやカブトのクロックアップなど)は ライダーカードで代用する。 第三者の干渉(電王、キバの各フォーム)や別のカードからのエネルギー供給依存(龍騎、ブレイド)であっても 同様にカードで再現される。 なお、基本的にベルト付属の武器は全てライドブッカーで代用している。 しかしディケイド響鬼が「アタックライド【音撃棒・烈火】」を発動し、ベルト背部に召喚された音撃棒で敵を撃破している事から、 「アタックライド【武器名】」のカードを使えば、ちゃんと正規の武器を使う事も出来るようだ。いちいち召喚するのが面倒なのだろうか。 ちなみにクウガの場合は能力の関係でそこらへんのものを専用武器に変化させる事が可能であり、 アギト、キバのようにベルト付属でないフォーム専用武器使いの場合はフォームライドと同時に専用武器も装備される。 『FINAL FORM RIDE──』 『KU KU KU KUUGA!』 「ちょっとくすぐったいぞ」 各世界のライダーを「ファイナルフォームライド(FFR)」のカードでそのライダーにちなんだ姿に変形させる事が可能である。 さらに「ファイナルアタックライド(FAR)」で各ライダーと協力して必殺技を放つ事も出来る。 ファイナルアタックライドには「ガンバライド版」と「TV本編版」で演出や攻撃法が異なるものもあり、 中には、TV本編よりカッコイイものも…。 PS2の対戦格闘ゲーム『クライマックスヒーローズ』ではTV版に近いFARと、同ゲームオリジナルのFARが存在する。 変形には変形したライダーの意志で動く事が出来る自律型、ディケイドの武器となり自分では殆ど動けない装備型の二種類がある。 また、変形したライダーは大幅に戦闘能力が上がり、その世界のボスと互角以上に渡り合う事が可能になる。 一度ファイナルフォームライドで変形すると、変形したライダーの意志で通常形態と変形態の双方向変形が可能(電王以外)。 ただしディケイドが望んだ場合、変形するライダーの意志を無視して形態を固定する事が出来る模様。 また、敵のライダーを変形させて使った事もあったので、変形の意思決定に関してはディケイドに絶対的な優先権があるようだ。 『FINAL KAMEN RIDE──』 『DECADE!』 9つの世界を旅した後に訪れた「ネガの世界」で手に入れた「ケータッチ」を使用する事により、 強化形態・コンプリートフォームに変化する事が出来る。 各ライダーのマーカーをケータッチにタッチする事により、各ライダーの最終フォームを自分の隣に呼び出し (「最強」ではなく、TV版における「最終」フォームのため、電王はクライマックスフォームではなくライナーフォームになる)、 彼らと共に必殺技を使う事が出来る(各ライダーはディケイドと動きがシンクロする)。 黒地に銀の骸骨のような色合いの装甲、額に1枚、胸から肩にかけてカードが9枚並んで付いているという、 変わったデザインの多い平成ライダーの中でもすさまじく特異な姿をしている。公式の通称は「歩く完全ライダー図鑑」。 ファン間の俗称は「遺影フォーム」…実際「各自の世界と共に消えかかっている過去のライダーを記録する姿」なので、 遺影という表現もあながち間違いとは言い切れないのが困りもの。公式である種の経帷子とか言っちゃってるし 劇場版のディケイド完結編ではヒストリーオーナメントに対応するライダーの最強形態のライダーカードがセットされた、 「最強コンプリートフォーム」も登場。平成9ライダーを最強フォームに強化変身させる能力を持つ (こちらはリイマジ含む「最強」の為、クウガがライジングアルティメット、電王が超クライマックスフォームになっている)。 士は過去の記憶を失っており、自分やディケイドの出自や目的さえも分かっていないが、 ディケイドライバーの使い方と戦い方、各ライダーの力やその敵については何故か知っており、自分でも驚いている。 自分のいるべき世界を求め、様々な世界を巡る旅を始める。 普段は居候している「光写真館」のバックスクリーンに新たな絵が現れる事で写真館ごと別の世界に転移するという方法で世界を移動しているが、 劇場版シリーズなどでは世界を繋ぐオーロラを出現させ、個人で世界移動を行う描写もある。 「全てのライダーを破壊する存在」と言われ、ナレーションなどでも「世界の破壊者」と称される。 これは士を送り出したキバ/紅渡も用いている表現であり、 何故かかディケイドを敵視する謎の男・鳴滝や、彼にけしかけられた各世界のライダーからは「悪魔」と呼ばれている。 後に仲間となるクウガ/小野寺ユウスケが最初はディケイドを敵視していたり、 ウラタロス達がこの世界で過去がおかしくなった原因としてディケイドを疑い倒そうとする等、 実際にそのせいで各世界のライダー達に悪い意味で評判となっている。 行く先々で存在を否定されるせいで物語後半ではやや卑屈になってしまっていた。 しかし多くは伝聞に過ぎず、中にはBLACKRX/南光太郎の様に実際の士の姿を見て考えを改める者や、 最初から彼を破壊者だとは思わなかったシンケンレッド/志葉丈瑠のような人物もいる。 極度の人見知りで、初対面の相手には同じ戦隊ヒーローにも心を開かない丈瑠の性格を考えると驚くべき事である。 それぞれのライダーの世界で、その世界の秩序を壊しかねない特殊能力を発揮しているが、 士本人が過去の記憶を失っているため、これらの能力を習得している理由は不明である。 もう一人の「通りすがりの仮面ライダー」である仮面ライダーディエンド/海東大樹は士の過去について知っているようだが…。 + 特殊能力の例 ※ネタバレ注意 古代言語「グロンギ語」を理解出来るだけでなく、話す事も可能(クウガ/アギトの世界) ライダーシステム装着者ではないのにミラーワールドに入り込める(龍騎の世界) 不死生物「アンデッド」を殺す事が出来る(剣の世界) オルフェノク能力を使った超人テニス(しかも2対1)を返り討ちに出来る運動能力を持つ(555の世界) 「特異点」ではないのに自分に憑依したイマジンを自力で体から追い出せる(電王の世界) フィロキセラワームとの戦いで一瞬だけクロックアップ並みのスピードで動いた(カブトの世界) 音撃を使わずに魔化魍を倒せる(響鬼の世界) この様に異常な身体能力に加え、 「RXの世界」ではヒロインの光夏海を救う為に、命を吸い出す「パーフェクター」で命を吸い取られても生きていた。 また特殊能力ではないが、「キバの世界」では渡が得意としていた曲を難なく弾きこなし、 「ブレイドの世界」や「カブトの世界」では料理にうるさい面も見せていた (BOARD社員食堂のスタッフに「何だこの小じゃれた味は」と怒っていた辺り、庶民的な味が好みらしい)。 さらに後述の劇場版ではチートの塊のRXとタイマンを張り、無敵と名高いバイオライダーに大ダメージを与えるという偉業を成し遂げた。 しかし、写真撮影だけは上手くいかずに異常な歪みを見せてしまう。 士曰く「世界が俺のいるべき世界ではないから、俺に撮られたがっていない」との事 (実際士の世界である夏の劇場版の世界では普通に写真が撮れていた)。 なお、それぞれの世界のライダーが殆ど初期スペックなのに対し、戦う敵は大抵ラスボス級で無理ゲー状態な事が多い。 放映開始から僅か3話で士に死を覚悟させたグロンギ族の長ン・ガミオ・ゼダや、 「シンケンジャーの世界」にてディエンドに変身した外道衆のアヤカシチノナマコチノマナコ、 『仮面ライダーX』にも登場していたアポロガイストなど、ボスが語り草になる事も多い。 ディケイドは各ライダーと力を合わせこれらを撃破しており、ここからもディケイドの異常性が窺える。 ちなみに9人の各ライダー世界およびシンケンジャーの世界の敵は元作品には未登場の新規造形だが、 デザインは元作品のデザイン担当者が行っているので、元作品に登場した怪人と並んでも違和感が無いようになっている。 + 共演の話・ちょいネタバレ TV版第24話においてライダーではない『侍戦隊シンケンジャー』の世界に向かう事に。 同じ週のシンケンジャーの次回予告と次の週の本編には黒子に扮した士も登場しており、 今まで設定上ではスーパー戦隊と同一世界で活躍している風見で志郎なライダーや、 番組終了後のおまけコーナーで戦隊と共演したライダーはいたものの、 作品本編でここまでクロスした例は全くなく、これが初めての事となる。 しかし作品の垣根をも壊すとは「世界の破壊者」の悪名に恥じないブレイクぶりである。 ここまで行くと他の東映ヒーローの世界にも行ってしまいそうだったが、そんな事はなかった。 30分後の世界や他社のヒーローの世界にも、勿論行かなかった。 1号は他社のヒーローと共演した事もあるのだが。 …と思っていたら約10年ぶりにバンプレストがコンパチヒーローシリーズを再始動。 その記念すべき第1弾「グレイトバトルフルブラスト」へついに参戦し、ウルトラシリーズ、ガンダムシリーズとの競演を見事に達成。 ウルトラマンメビウス、フリーダムガンダム、初代ウルトラマン、仮面ライダー1号、ガンダム達と力を合わせ、 「怪獣軍団」「大ショッカー」「ジオン・ザフト連合軍」を叩き潰した。 なんなんだこの作品。 + TV版最終回ネタバレ注意 「来るなら来い! 俺が全て破壊してやる!!」 ライダーの世界の融合が始まった原因は、ディケイドが誕生した事だったのである。 鳴滝が「悪魔」「破壊者」呼ばわりしたのも無理ないと言えよう。 世界の融合を賭けた「ライダー大戦」の行方も分からないまま番組が終わったのだが…。 ちなみに、TV版最終回の後に流れたディケイド完結編の予告はほぼ嘘予告だった。 予告の通りに完結編が作られていたらまた違った展開になっていたかもしれない。 + 劇場版ネタバレ、TV版最終回後の展開について 昭和の仮面ライダー達も登場した劇場版『オールライダー対大ショッカー』においてとうとうその正体が明らかとなった。 記憶を取り戻した士の正体はなんと異なる世界を股にかける悪の軍団、大ショッカーの大首領だったのである。*2 全ての世界を繋ぎ、全てのライダーを破壊し、全ての世界を大ショッカーの物にするのが本来の目的であり、 ディケイドライバーはそのライダー討伐のため大ショッカーが製作したものであった。 一応士は世界崩壊の原因が仮面ライダーに有ると思っていたらしく、全ての仮面ライダーを破壊する事で世界を救おうとも考えていたようだ。 だが玉座についた数分後にはシャドームーンにその座を簒奪された。 大首領の座を追われた上、結果的に仲間を裏切ってしまった事で全てを失った士だが、 自分の世界におけるライダーマンの「命ある限り戦う。それが、仮面ライダーだろ」という言葉を切っ掛けに、 最終的に「仮面ライダー」としての自分を自覚し、大ショッカーとの決戦に臨む。 こうしてディケイドは昭和と平成の全てを繋ぐ仮面ライダーになったのである。 「俺は世界の破壊者だ…」 その年の冬に公開された映画『W ディケイド MOVIE大戦2010』での『仮面ライダーディケイド・完結編』では 最終回のその後の話が展開され、ディケイドの力・その存在の意味が解明し、物語に一つの決着が付けられた。 ライダー大戦の世界を経て、どの世界からも拒絶される士は破壊者としての運命を受け入れ、 ディケイドは禍々しいマスクの激情態となる。 「カメンライドしなければ他のライダーの力は使えない」「使える力は主役ライダーの物のみ」といった制限が全て解除され、 破壊者に相応しい圧倒的な力に目覚めたディケイドは全ての仮面ライダーを破壊するべく活動を開始。 飛行可能だが滑空であるが故に急激な方向転換の出来ない弱点を突き、 哨戒飛行中のスカイライダーを追尾機能付きのファイナルアタックライドで撃墜。*3 直後にクロックアップ+インビジブルで超高速移動しつつ姿を不可視にするという、 防御不可能のコンボを発動してスーパー1とカブトを一蹴、 巨大化したJにはG4のミサイルランチャー「ギガント」とカイザのマシン「サイドバッシャー」を召喚し、 ひたすらミサイル乱舞、と自重皆無の容赦無い強さを見せ付けた。 そしてアルティメット化したクウガ=ユウスケさえも下し、全てのライダーを破壊するが、 士を止めるため夏海が変身した仮面ライダーキバーラの太刀を敢えて受け、ディケイドライバーごと貫かれ、果てる。 夏海と海東の前に現れたオリジナルの存在と思われる紅渡の言によれば、 実はライダーの物語は時と共に(つまり放っておいても自然に)消滅する運命にあったのだが、 ディケイドが消えゆく世界のライダーと戦う事で人々の記憶に留め、再び物語を紡ぐ事が出来るようになったという。 則ち「ディケイド」とは仮面ライダー達の物語を再び活性化させる為の”起爆剤”であり、 世界再生がその死を以て発動した事から”生け贄”で有ったとも取れる。何というメタ作品 それにより各世界と消滅・破壊されたライダー達も蘇り、ディケイドの使命は果たされた。 しかしそれ自体が使命であるディケイド=士の物語は存在せず…。 + 整理すると 経緯がややこしいが、時系列順に並べると 各ライダー世界消滅の危機 ↓ 大ショッカーがディケイドライバーを開発、世界の融合・崩壊が始まる ↓ 大首領・士がディケイドとしてライダー討伐を開始するも、何故か記憶喪失に ↓ 世界消滅を察知した一部のライダー達がこれを利用し、消滅を食い止めるため各世界のライダーのディケイドによる破壊を画策 ↓ TV版本編(どこかで夏の劇場版) ↓ 完結編 と一部の書籍では記されている。 ただしこれでも幾つも矛盾があり、また後述のようにTV本編がループしているという解釈もあるので、 実際の所はよく分からないのだが。 特に夏の劇場版を入れる事は、矛盾が大きすぎる上に (完結編によればディケイドには固有のオリジンや物語は存在し得ないはずなのに、 「士の世界」が存在して家族の存在や能力の由来も明らかになっている)、 すっきりまとまった話が台無しになるのでパラレル展開だという意見も多い。 ちなみにシンケンジャーの世界がその後何も無かったのは、士が仮面ライダーと化したチノマナコを破壊した事で、 図らずとも本来の役目を果たした事によるもの。 + 完結編の結末、その後 士は完結編で一旦は消滅したが、夏海や海東、ユウスケ他各世界のライダー達の記憶を元に復活している。 スーパーショッカーの野望を挫いた後、「旅こそが自分達の世界」と新たな旅へと向かっていった。 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では歴代ライダーの一人として登場。 処刑広場の決戦でてつをもとい仮面ライダーBLACKを差し置いてシャドームーンと激突した。 ほら、まあ、『大ショッカー』の時はWに取られちゃったし…。 2012年のスーパー戦隊と仮面ライダーの両シリーズによる大クロスオーバー映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では、 戦隊版ディケイドこと『海賊戦隊ゴーカイジャー』との対面が実現した。 ようやく時代がディケイドに追い付いて来たのだ!またしても大ショッカー首領としての登場だけどな!! 本作では大ショッカーの首領として歴代のライダー怪人を率い、スーパー戦隊を次々と撃破していく。 同じく大ザンギャック(戦隊怪人の集合組織)を率いてライダーを倒すゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスとは敵対していたが、 実は二人の行動は裏で結託していた怪人達の「ビッグマシン計画」の詳細を探り、阻止するための芝居であり、 ライダーも戦隊も別次元に避難させていただけだったのだ。 終盤に全ライダーと戦隊を集結させ、怪人達を倒すが、士達の作戦が海東の怒りを買い、怒涛の展開を迎える事に…。 本作では仮面ライダー1号にカメンライドし、昭和ライダーへのカメンライドを初披露した。 これが元々可能だったのか、MOVIE大戦後に得た能力なのかは不明。 ちなみに本編でBLACKのカードを入手した時は海東に「これは君には使えない」と言われ、海東が使用している。 2013年公開の続編『スーパーヒーロー大戦Z』では特に大きな出番は無く、 苦戦する「宇宙刑事ギャバンtypeG」の援軍として少し登場したのみだった。 このとき登場したのは宇宙系ヒーローとされているが、「ディケイドは宇宙系か?」といったツッコミが一部でされており、 どうやらフラッシュマンとの10番目繋がりで登場したとの事 (同じシーンで登場したのがフラッシュマン、デカレンジャー、スーパー1、フォーゼ、メテオ)。 また『仮面ライダーウィザード』最終エピソードである第52話、 53話にもクウガからフォーゼまでの歴代平成ライダー達と共にライダーリングの力で魔宝石の中の異世界へと召喚され、 士役の井上氏もゲスト出演。 「仮面ライダーディケイド・ウィザードの世界編」的な側面もあるエピソードとなった。 同じくこの世界に迷い込んだウィザード/操真晴人との同時変身も披露し、ウィザードまでの14人と新ライダーの鎧武を加え15人で共闘。 黒幕を撃破した後はウィザードに「どこかで会う事があれば、また一緒に戦おう」と約束し、また再び他の世界へと旅立っていった。 「ある人が言った。俺たちは正義のために戦うんじゃない、俺たちは… 人間の自由の為に戦うんだと!」 そして、『昭和ライダーVS平成ライダー 仮面ライダー大戦』にまたオリジナルキャストで登場。 平成ライダー側の主要人物であり、物語の発端となった事件を解決させるために風都を訪れ、 あるクリーニング店にも自ら足を運ぶなど、当時放映中だった『鎧武』主役の葛葉紘汰と並ぶほど出番が多い。 ディケイドへの変身や戦闘も多く相変わらずの強さを見せる他、 本作の敵・フィフティーンは「平成ライダーロックシードにより平成15ライダーの力を使いこなす」というディケイドに近い能力を持つため、 「同一のライダーの技の打ち合い(本人不在)」という珍しい光景を見る事が出来る。 + 余談 上記にあるように完結編として劇場版が製作される事が決まっていたとはいえ、 最終回にも拘らず、明らかに話の途中で終わってしまうという展開に対して、 「映画の売り上げを上げるために未完にした」等と少なからず批判を呼ぶ結果となってしまい、 新聞でもこれについて取り上げる記事が出るなど、ちょっとした騒動となった。 TVの前で「おのれディケイド!」と叫んだファンやネット上だけでの騒ぎではなく、 本来のメインターゲットである子供達の親からもこの展開と手法にかなり批判が来ていたようで、 BPO(放送倫理・番組向上機構)からの質問状に対し、テレビ朝日の社長が「表現方法として不適切だった」事を認めている。 これを受けてか、再放送では最終2話が再編集された「特別版」として放映されている。鳴滝の思わせぶりな台詞の一部や、 さっきまで仲間として戦っていたディエンドの突然の反乱、ユウスケのアルティメット化のシーンなどがカットされ、 最後には第1話冒頭の「夏海が見たライダー大戦の夢」が現実に再現されるという展開に修正された。 第1話にループしているとも完結編に続くとも取れる終わり方だが、TV版だけではどちらにしろバッドエンド確定と言える。 なお、本作が半年で終わったのは映画を売るため(通称「 あのね商法 」)とか人気が無かったとかではなく、 最初から半年で終わらせると決まっていた為である。 ただし、その理由と言うのが「以後のシリーズの開始時期をスーパー戦隊シリーズと半年ずらす事により玩具の売り上げアップ」であり、 結局はメインスポンサーである財団Bの陰謀バンダイの都合である事に変わりはないのだが (親が「両方はダメ」「一つだけだよ」と言っても発売日が違えば結果的に両方買って貰えるかもしれない、という事。 なおプリキュアシリーズは(大きなお友達を除き)購買層が違うからか開始時期は戦隊と一緒のまま)。 加えてその元々短い尺の中でメインライターの途中降板があり、構想を立て直す時間が少なかったのも問題であったと思われる。 (好意的に解釈すれば)これらの裏事情の煽りを受けた作品とも言えるし、結果的に尺足らずでTV版が未完云々の問題に繋がったのかもしれない。 + ネタや二次創作等の扱いについて 平成ライダー10周年作品だけあって、多くの所でパロディやネタに扱われている。 また、様々な世界を渡るという設定や「ここが◯◯の世界か」「なるほど、だいたい分かった」などの台詞の使いやすさから、 他作品の世界にディケイドが乱入してくる勝手にクロスオーバー系二次創作も当然のように多数作られている。 ニコニコやpixivなどではカード繋がりという事もあり、東方とのコラボネタも多く「東方十年紀」と称されている (ちなみに東方のカードはただの紙。ディケイドのカードは力を引き出すものだが、 東方のカードは“自分は力を抑えている”という証明書のようなもの)。 また公式サイトのイベントの告知で鳴滝がプリキュア好きと取れる発言をしていたせいで、 鳴滝がプリキュア好きという二次設定も誕生した。 + その一文 (中略)それだけではない。「フレッシュプリキュア!」も会場ではみんなといっしょに踊るらしい。これは楽しみだ。 プリキュアとなら私もいっしょに踊るかもしれない。(後略) ライダーファン界隈では最終回のその惨状を始め何かと不都合や理不尽な事があると、 鳴滝の「おのれディケイド! 貴様によってこの世界も破壊されてしまった!!」という口癖のような科白から引用し、 「おのれディケイド!」と、とりあえず全部ディケイドのせいにしてその場を丸く収めようとするギャグがある。 (類義語:「ゴルゴムの仕業だ!」「乾巧って奴の仕業なんだ」「全部紘汰さんのせいだ」等) また演者である井上氏自身もTwitterなどでは、ディケイドに関する話題になると士らしさを出すようにしており、 そのせいか海東大樹/仮面ライダーディエンドの話題になるとやたら辛辣になる。 また、這いよれ!ニャル子さん最終巻ではニャル子が呼びだした古今東西のニャルラトホテプ達の大トリとして登場 (さすがにシルエットになってたが、説明含めてどう見てもディケイド)。 作者はこれに先立つ事1年くらい前に「ディケイドはニャルラトホテプの一種だよね」と呟いていたが、本当に出すとは…。 + データカードダスバトル ガンバライドでは ディケイド自体がガンバライドとのタイアップキャラ故に、色々と通ずる所が多い。 ディケイドのデザインモチーフである「バーコード」はガンバライドのバーコードをモチーフにされている、というのが一般的な説。 また、筺体の中央に変身ベルト「ディケイドライバー」をモチーフにした巨大なボタンが設置されている他、 006弾までのカードは玩具のディケイドライバーで使用する事が出来る。 ついでに、平成仮面ライダー主人公のガンバライド登場順は、ディケイドでの登場順と同じ(電王とキバは例外)。 ちなみに第1弾は『仮面ライダーキバ』放映中だったため、参戦は第2弾から。 だが、流石は世界の破壊者。 2弾からまさかのゲームバランス崩壊とは誰が予感したであろうか。 その原因はディケイドの「カメンライドシステム」にあったのだ。 これは劇中で「様々なライダーに変身し、そのライダーの能力を使える」という能力を再現した物。 当初は単なる外見、必殺技、ステータス変化と捉えられていた。 しかし研究が進められ、「追加してスキャンしたカードのレアリティによってステータスが上昇し、さらに属性をも操作する」 という恐ろしいシステムだという事が判明した。 格ゲーユーザーに分かりやすく例えると、ステータス上昇は「ルガールが殺意の波動を手に入れ、 豪鬼が暗黒パワーを手に入れる」ようなもの。 属性変化については、相性に大きく左右されるゲームで、自分だけ相手のキャラクターを見てからキャラを決められるようなものである。 さらには2-001レジェンドレア(最高位レア)ディケイドのカード能力も当時としてはぶっ壊れており、 ゲームバランスは投げ捨てるものと言わんばかりに猛威を奮った (ライダースキル発動には相手と属性を合わせる必要があるが、カメンライドを使えば簡単である)。 付いた呼び名が「殲滅ディケイド」(ライダースキル「ライダー殲滅」に由来)。 さらに第4弾、ガンバライド界は阿鼻叫喚に包まれた! 4-002スーパーレアディケイド、通称「悪魔ディケイド」の登場である。 スペックは一見普通…と思われたが、ライダースキル「なぜ知っているかは覚えていない」(通称「悪魔スキル」)が凶悪で、 「無条件で攻撃、防御、必殺すべて+200」という能力。 「前衛のとき攻撃+150」と、条件付きでちょっと上がる程度の能力が多い中でのこの設定である。 格ゲーユーザーに分かりやすく言えば「LIFE1000・ATK(DEF)100 VS LIFE1500・ATK(DEF)150」と言えば通じるだろうか。 悪魔ディケイド登場以降、レジェンドレアを中心にスキルのインフレ化が進んだものの、 純粋なステータス加算スキルでは現在で見ても相当に強力である。ただしAPが増えないのが弱点。 現在でも強力なスキルは「悪魔スキルと同等」「悪魔スキル以上」などと比較され、一種の基準となっている。 第6弾にはこのディケイドと同じスキルを持つカード、通称「小悪魔ディケイド」が登場した。 そして第5弾。ガンバライド界は絶望の渦に飲み込まれた! 「ディケイドコンプリートフォーム」の出現である。 コンプリートフォームはカメンライドが使えないが、 それに代わって追加された「コンプリートスキャン」がカメンライドを上回るほど凶悪だったのだ。 コンプリートスキャンとは「時間内(15秒)に連続してカードをスキャン(最大32枚)すれば能力が上昇する」というものである。 ……このゲーム、子供向けだっけ? そして見事32枚スキャンに成功すると全能力+600(合計+2400)。 LIFE1000・ATK(DEF)100 VS LIFE5000・ATK(DEF)500でやるようなものである。正に破壊者。 第7弾になり、ようやくカメンライドとコンプリートスキャンが弱体化。 この弱体化までの間、殆どの大会ではディケイドとディケイドコンプリートフォームが参加者を占めていた。 しかし、弱体化されてもまだ十分強力なパワーアップ効果があった。 余談ではあるが、第10弾。 そこには暴れ回った代償か、自身と関連の深い数字なのにレジェンドレアになれなかったディケイド激情態がいた。 さらにカメンライドとコンプリートスキャンはさらなる弱体化をくらった。 …といっても属性変化はノータッチだったため、デッキの自由度が一人だけやたら広いのは変わらないし、 弱体化してもなおコンプリートスキャンデッキは大会で十分戦えるレベルなのだが。 そしてこのディケイド激情態は、前述した悪魔ディケイドのスキルを引っ提げている。こいつはひでぇ…。 さらに、ディケイド激情態もディケイド同様カメンライドが可能。 ちなみに、10弾のレジェンドレアの一枚はその激情態に映画で噛ませにされた仮面ライダーカブト。 なんという下剋上。よかったなカブト! その後のW・オーズといった主役ライダーもディケイドに続き専用システムを持っており、 放送中だった当時での強さはどれもディケイドCFもかくやというレベルにあったが、放送が終わると弱体化されるのが常であった。 さらに仮面ライダーフォーゼ放送開始の01において、オーズの「コンボチェンジ」を除き、オーズ以前のライダーの専用システムは全削除された。 これも時代の流れである。なお、フォーゼ専用システム(モジュールチェンジ、スイッチコンビネーション)も結構強力である。 …とか言っていたら、『スーパーヒーロー大戦』でスクリーンにディケイドが堂々復帰したため、 04でカメンライドが復活した。しかも以前のものと、ライダーアビリティによる新バージョンの2つが用意されるという厚遇。 新バージョンは「戦闘中にディケイドがカメンライドして追加攻撃する」というものなのだが、 カメンライドに限らずライダーアビリティによる攻撃はカンスト制限を受けないため、火力面での限界突破が可能。 アビリティ版は04以降の新カードにしか付いていないし、 アビリティを持っているカードでも専用システム版のカメンライドをするとアビリティ版の方は発動しないので、 「属性変化+ステータス補強」か「1ラウンドのみダメージUP+カンスト制限撤廃」かを選ぶ形になるが、 ぶっちゃけ専用システムもライダーアビリティもないライダーが殆どなので、選ぶ余地があるなんて非常に贅沢な話である。 また、同じ04ではコンプリートフォームに劇中技が新収録されている(それまではガンバライドオリジナル技のみだった)。 シャバドゥビ弾になって、カメンライドは再び削除された。 しかしライダーアビリティ版は「カメンライド・(ライダー名)」として、一部のカードに必殺技として収録されているほか、 レベルを上げた状態で使えばライダーに対応したFFRに変化する。 シャバドゥビでのライダータイプはディケイドは万能(マルチ)、コンプリートフォームは融合(ユウゴウ)、激情態は闇(ヤミ)。 (融合と闇はシャバドゥビ3弾から開放) 余談だが、「ゴー!ゴー!ゴールドカードゲットキャンペーン」で貰えるカードでは、 再びライダースキル「なぜ知っているかは覚えていない」を所持している。 同キャンペーンのW、オーズ、フォーゼが原作で特に印象的な要素を持つスキルが選ばれる中の抜擢のため、 それだけユーザーへの印象が強かったという事なのかも。 ちなみに、必殺技がやたら多いのも特徴の一つ。 ディケイドがライダーパンチ、ライダーキック、DCDS(ディケイドスラッシュ)、DCDB(ディケイドブラスト)、 DCDV(ディケイドヴァニッシュ)、DCDJ(ディケイドジェイル)、ディメンションキック。 コンプリートフォームがディメンションスラッシュ、ディメンションブラスト、 DCDI(ディケイドインパクト)、DCDU(ディケイドアンリミテッド)、ファイナルアタックライド。 激情態がDCDS(ディケイドスラッシュ)、DCDB(ディケイドブラスト)、ディメンションキック(激情態)。 実際はFFRや一般応募技もあるので総合的な技数は20を超える。お前は技のデパートか。 + 『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では 当然のごとく1弾から参戦。 しかも鎧武・ウィザードと同様に、LRとキャンペーンカード両方の枠を持っていく好待遇。やはりガンバライドの顔役は格が違った。 ボイスもガンバライドから流用されてるとはいえ本人ボイスで、戦闘開始時にディケイド特有の効果音もなる。 奇しくもシステムボイスがガンバライド初期弾と同じディケイドライバーの中の人(マーク・大喜多)のため、なんとなく初期のガンバライドを彷彿とさせる。 共通システム「ライドバースト」で各種カメンライドが再現され、 さらにバースト後は原作同様にカメンライドしたライダーの必殺技を使うようになった (必殺技の演出は基本的に元のライダーと同じだが、今の所ディケイドカブトの「クロックアップ」のみ、 独自モーション(ディケイドライバー操作)が含まれている)。 弾が進む度に着々とカメンライド先を増やしており、バーストすると素のディケイドのままで戦わないカードの方が多い有様である。 カメンライドが優先されたためか中々劇中技が実装されなかったが、5弾で遂にディメンションキックを持つカードが登場。 複数のフォームで連続で必殺技を出す「極極極ワザキャンペーン」の1枚で、 ディケイドのバースト必殺技「カメンライド・ディメンションキック」は、 ディケイドクウガでマイティキック→ディケイド響鬼で烈火弾→ディケイドキバでダークネスムーンブレイク→ ディケイドに戻ってディメンションキック、 という流れになっている。 マイティキックとダークネスムーンブレイクは簡易的なものになっているが、ディメンションキックを含めてライダーキックを3発放つ豪華仕様である。 そして遂にナイスドライブ6弾。FARを実装したコンプリートフォームが登場した。レア度はレジェンドレア・レジェンドレアエクストラ。 FARはプレイの度にランダムで決定される仕様。エクストラではディエンドとの連携必殺技。 ガシャットヘンシン4弾ではディケイドが3度目のレジェンドレアで登場。 ボトルマッチ3弾では激情態がレジェンドレアで登場。 更にライダータイム1弾では新レアリティのガンバレジェンドレアで再登場している。 ライダータイム4弾では後述の仮面ライダージオウ版のディケイドがレジェンドレアで登場。 バースト必殺技ではウィザード、ゴースト、ビルドのいずれかにカメンライドして必殺技を放つ。 また、プレミアムバンダイ限定で入手出来るプロモーションカードでは、 バースト必殺技でクウガからビルドまでの18ライダーのいずれかにカメンライドして必殺技を放つ。 ディケイド10周年記念となるライダータイム5弾ではレジェンドレアとキャンペーンで登場。 バースト必殺技は、レジェンドレア版はW(サイクロンサイクロン&ジョーカージョーカー)と共に放つ「トリプルエクストリーム」、 キャンペーン版はディエンド、キバーラ、クウガライジングアルティメットと連続必殺技を放つ、 「世界をつなぐディケイドの物語ディ・ディ・ディ・ディケイド!」。 + 『仮面ライダー バトライド・ウォー』では 仮面ライダー版無双ゲー『仮面ライダー バトライド・ウォー』では、 プロローグからウィザードの前に「W、オーズ、フォーゼは倒したから後はお前だけだ」と、 クウガ~キバの9人を引き連れ襲い掛かってくるという衝撃の登場を果たす。 操作キャラの性能としてはおなじみの専用スキル「カメンライド」でインターミッションで、 クウガ~キバから3枚カードを選び、選択したライダーカードから切り替えながらカメンライドして戦う。 必殺技もそのライダーの技に変わるがディメンションキックのみ固定で、使うとディケイドに戻ってから攻撃する。 通常攻撃そのものは変化しないため自分の好みのカメンライドで戦えるのが強み。 攻撃のヒットに応じて時間が延長されるクロックアップの仕様の関係で、 カブト本人よりも攻撃範囲が広いライドブッカーを持つディケイドカブトの方がクロックアップの時間が長くなるという事も。 ……だが世界の破壊者はその程度では終わらなかった。 他のライダーでは最強フォームに変身する時にしか発動出来ない超必殺技を、 ディケイドはコンプリートフォームになっている限り残り時間消費で連発出来るというとんでもない仕様で、 ゲージが許す限りファイナルアタックライドで敵を蹴散らす地獄絵図と化すのであった。なお召喚するのは選択中のライダー。 その代わり他の性能は一切強化されず、FARは見た目よりも攻撃範囲が小さく威力も低い(技が同じカブトが顕著)のでバランスは取れていた。 いたのだが……(後述) 本作では各主役ライダーを救出する時に一部例外を除いた全ライダーに対して掛け合いがある。 登場しているのは全員原作でのライダーなのだが、ディケイドは会話の中でリ・イマジネーションライダーの話題をあげたり、 渡や一真、モモタロスなど本人に出会ってる場合はその事に触れるというファンサービスがある。 ただ、残念な事に同キャラ対戦が出来ないというライダーゲーの共通仕様のせいで、 五代クウガからディケイドへの掛け合いは存在しない(「ディケイドの目覚め」で小野寺クウガが敵として登場するため)。 逆にディケイドからは小野寺クウガの事を交えた話をする。 「タイマンはらせてもらうぜ!」というフォーゼに対して、 「確認しておくが他のライダーに変身するのはルール違反じゃないよな?」と返す一面も。 ……コンプリートフォームのファイナルアタックライドはルール違反なんだろうか。 + そして…終盤ネタバレ注意 ラスボスとしてまさかのディケイド激情態が抜擢されている。 とはいっても敵ボスがライダーの記憶から生みだしたものであり別に士が敵に回ったわけではない。 それでも戦闘中の声と口調は士そのものであり (会話では敵ボスの声と口調のまま、というかこのゲームは士のテンションが激情態並に常に低め)、 映画同様にカードの制限が無く、通常ディケイドとは性能も別物である。 最終的にウィザードの活路を開くためになんとディケイド本人が激情態とライドブッカー同士でぶつかり合うという展開を見せた。 また、ラスボス戦をクリアすると激情態のフィギュア(強化パーツ)が購入可能になるのだが、 その性能が「最強フォームになるための超必殺ゲージがMAX固定になる」というもの。 ……そう、ディケイドがこのフィギュアを装備すると無限にFARを撃ち続けられるようになるのである。 最強フォームになるとゲージが切れるまで解除されない(=ステージ終了まで継続)ため、同じ事が出来るキャラはいない。 激情態装備中は本来最強フォームに付属するコンボ数永続やスーパーアーマーが消えるが超必殺技中は無敵なのでそんな事は関係無い。 当然バランスなど存在しない。おのれディケイド!貴様のせいでバトライドウォーの世界までも破壊されてしまった! 流石にマズいと思ったのか、下記の『II』では激情態フィギュアの効果が変更された。 続編『仮面ライダー バトライド・ウォーII』にも引き続き登場。 究極形態(劇場版に登場したフォーム)として最強コンプリートフォームが追加された。 だが究極形態に変身するボタンと超必殺ボタンが共通のため、性能は据え置きのままでディケイドの強みである超必殺連打が出来なくなってしまった。 最強コンプリートフォームでなら連打出来るものの、前作でラスボスのフィギュアが猛威を振るったためか、 本作ラスボスのフィギュアは無く、同様の効果も存在しない上全体的な変身時間が短い(全員共通で成長上限が前作の3分の1程度)。 さらに最強コンプリートフォームになっても技は一切変化せず、 ライジングアルティメットも超クライマックスも使えないと1人だけ弱体化と言える措置を受けている。 トドメとばかりに平成一期では数少ない究極形態持ちなのに、 ストーリー終盤で電王と平成二期ライダーが究極形態に変身するムービーからハブられてしまっている。 更に、激情態がプレイアブルキャラとして追加。 激情態はクウガ~キバの9ライダーのアタックライドに加え、G4のギガントなども使用出来る。 その中でも龍騎のドラグレッダーが非常に強力なため、強キャラとされている。強すぎて他の技がいらないと言われる事も。 ボイスは通常ディケイドと同じ。 3作目『バトライド・ウォー 創生』にも当然参戦。ボイスも新録された。 更に本作では小野寺クウガも本人キャストでディエンド共々プレイアブル化した。 でもやっぱり最強コンプリートフォームの性能は変わらない。ライダー史上最低のクソゲーこと『サモンライド!』で新規モーション増えてたのに。 本作にて超必殺ゲージを無限にするラスボスフィギュアが復活したが、 取得条件がストーリーモードに加え最難関の最高ランクサバイバルクリアと性能に見合うものに変更され、 かつ装備中は最強フォームが任意で解除可能になり、誰でも無限FARと同じ事が出来るようになったので一強ではなくなった。 + ディケイドそのものの再構成(リ・イマジネーション) 『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』では、士を始め設定が大きく異なっており、 各旅先の世界で「破壊者」や「悪魔」とは呼ばれず、専ら鳴滝から呼ばれる程度に留まっている。 作中ではディエンドにもカメンライド出来る他、コンプリートフォームがケータッチによる変身ではないなどの差異がある。 この小説、未だに正体不明の存在である鳴滝について踏み込んだ描写がある他(小説独自のものだが)、 「終わりがないのが終わり」なディケイドの物語で明確な終わりを描いているなど見所も多い。 一方で、作者が本著がデビューとなる鐘弘亜樹氏と監修した人が設定を深く考えない事で定評のある井上敏樹氏であるためか、 設定の間違いや技・武器呼称の不統一(マイティフォームが剣を使用、イマジン間の名前呼びなど)が多く見られ、その辺りの敬遠も少なからずある。 なお、後に亜樹氏は井上敏樹氏の実娘である事が明かされ、以後の名義も「井上亜樹子」と改めており、 『プリキュアシリーズ』『ゲゲゲの鬼太郎(第6期)』などの脚本に参加した。 また『小説 仮面ライダー鎧武』でも、明言はされていないものの士と思しき人物が登場し、 高次元世界に囚われた龍玄/呉島光実の元に現れ、彼に道を示す役割を務めている。 + 『仮面ライダージオウ』では 「お前、王様になりたいんだってな」 「だが無理だ。この世界は俺に破壊されてしまうからな」 平成仮面ライダー20作品記念作にして平成仮面ライダー最終作『仮面ライダージオウ』にて、士が登場。 中の人曰く課金によりドライバーがマゼンタ色のネオディケイドライバーに変わり、新たに『W』~『ビルド』までのカメンライド能力を得ている。 ジオウ公式サイトでは「仮面ライダーディケイド(ネオディケイドライバーver.)」と表記されている(通称「ネオディケイド」)。 スペックも以前から強化され、パンチ力:15.8t、キック力:36.4t、ジャンプ力:一跳び40.2m、走力:100mを3.7秒と、 走力以外はコンプリートフォームをも上回っている。 なおあくまで「現代のディケイド」のためか、グランドジオウ変身時に現れるのは通常のドライバーのディケイドとなっている。 『ディケイド』と同じく各ライダーを繋ぐ記念作品という事もあり、物語の鍵を握るキーパーソン、トリックスターとして存分に暴れ回る。 『ジオウ』の敵役であるタイムジャッカーの助っ人として初登場し、ジオウ/常磐ソウゴとゲイツ/明光院ゲイツを圧倒的な実力差でボッコボコにする、 『ゴースト』本人が不在の状況でゴーストにカメンライドしてアナザーゴーストと共にゲイツゴーストアーマーと戦う、 「数千回に一回鏡が割れる瞬間にだけミラーワールドに繋がる」といういかなる媒体でも出てきたことの無いワザップめいた設定をタイムジャッカーに教える、 ディケイドライドウォッチを渡しても普通に変身できる等、 相変わらずの「破壊者」っぷりを発揮。地声も低くなったことで悪役ムーブが堂に入っている。 オーロラの扱いにも磨きがかかっており、タイムマシンが無いと時間移動出来ないタイムジャッカーに対し、 「わざわざ時間旅行をしないと過去の世界に行けないのか?」と煽りながらオーロラであっさりと時間移動してドン引きさせたり、 敵が作り出した人間を閉じ込める異空間にオーロラから平然と乗り込むなど万能アイテムめいた活躍を見せている。 その一方でソウゴにディケイドの力が宿ったディケイドライドウォッチを「歯ごたえが無いとつまらない」という理由で(ゲイツ経由で)渡したり、 未来で最低最悪の魔王となるとされるソウゴに「無実の罪と思いながら死んでいくのは不憫」として魔王オーマジオウが支配する世紀末な未来へ導き、 「手助け」とも言える行動もしており、タイムジャッカーとは別に独自の思惑で動いている節がある。 どうやらジオウの世界を破壊すべきかを見定めているようだが…。 + 番組終盤ネタバレとそれ以降 余談だが『ジオウ』開始当初は、「タイムジャッカーにより各番組がリセットされている」かのように描写されていたが、 『ディケイド』同様「各番組の世界が独立して存在し、条件によって融合したり崩壊したりする」という設定である事が明言され、 終盤にはラスボスの目的や士による解決策などに深く関わってきたため、 視聴者からは「ジオウの世界もまたディケイドに破壊されてしまったのではないか?」などと言われたりも。 終盤ではスウォルツにディケイドの力を奪われるもディケイドライドウォッチに残していた力で再度変身能力を取り戻し、 さらにディケイドジオウにカメンライドしてソウゴと視聴者を絶句させ、 ゲスト扱いのライダーとしては初めてとなるTVシリーズの最終決戦への参戦も果たした。この番組の主人公の座を破壊するつもりか 「ジオウにはジオウの力だ、お前も来い!」 その後の『RIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイド』では新強化形態コンプリートフォーム21を引っ提げて登場。 胸部のヒストリーオーナメントは両肩の覆う部分まで伸び「クウガ」から「ジオウ」までの19人の最強形態のライダーカードがセットされ、 頭部のディケイドクラウンには令和1号ライダー「ゼロツー」のカードが備えられ、 背部に追加されたマントには2号ライダー、ファイナルフォームライド、ファイナルアタックライドのカードが張り付けられている。 必殺技は「強化ディメンションキック21」。 ジオウと協力してオーマジオウと化した真実のソウゴに挑むも、強化ディメンションキック21をバリアで防がれ変身解除に追い込まれた。 登場早々オーマジオウの引き立て役のような扱いではあったが、本編で散々舐めプしていたオーマジオウが初めて本気の防御を見せていた辺り、 相手が悪すぎただけでその実力は決して低くはなかったことが窺える。 なお、平成二期の力を得た事により、流石に劇中では披露していないものの、 理論上は「エグゼイド・ダブルアクションゲーマーレベルXX」(2人)、「ウィザード・ドラゴタイマー」(4人)、 「オーズ・ガタキリバコンボ」(50人)を組み合わせる事で総勢400人による一人ライダー大戦が可能になるという事に……。 しかもイリュージョンやらで更に増える。ディケイド一人でいいよ、もう また、士役の井上氏は「ムテキゲーマー」+「イリュージョン」+「インビジブル」+「クロックアップ」をやりたいと語っていた。 + 大丈夫か? 2023年の『仮面ライダーガッチャード』のスピンオフ作品に登場した仮面ライダーレジェンド。 その風貌はどことなくディケイドに似ており、その能力は歴代ライダーの姿への変身及び銃型デバイスによるライダー召喚と、 ディケイド(とディエンド)を意識したものであった。 これは変身者が幼少期に絶体絶命の状況をディケイドに救われたことが影響していると考えられている。 このシーンでは井上氏の新録ボイスが使われているが、これは映像を見たスタッフが本人のボイスを入れたいと考えたためである。 その後レジェンドの強化形態であるレジェンダリーレジェンドが登場したが、 その姿は「レジェンドライダーライドケミーカード」を貼付けた装飾を纏うという、 これまたコンプリートフォームと類似したものとなっている(複眼の色も同じ)。 そしてガッチャードの劇場版『ザ・フューチャー・デイブレイク』でまさかのサプライズ出演を果たした。 なお、ネオディケイドライバーではなく白い通常のディケイドライバーを使用しているが、 井上氏はこれについて、この士は『ジオウ』より前の時間軸から来た存在のためと解釈している。 また、同作で『ガッチャード』の次回作のライダーが現れたのもディケイドが連れてきたためという裏設定がある。 「ここも俺の世界じゃない」 MUGENにおける仮面ライダーディケイド 平成主役仮面ライダー製作でお馴染みのqzak氏が製作したディケイドとその改変、DCDキバ、DCD1号が存在する。 qzak氏製作ディケイド + 仮面ライダーディケイド(元:DCDクウガ) 仮面ライダーディケイド(元:DCDクウガ) メインはクウガにカメンライドしたディケイドであり、 スプライトは氏の製作した同人格闘ゲーム『StreetRider』のクウガのドットをメインに使用。 通常攻撃はクウガのものだが、ディケイドの能力で「キバパンチ」「サンダー(ブレイド)」 「昇竜突破(龍騎)」「セイバースラッシュ(アギト)」など、他のライダーの技をも使うため、一種のディケイドファクトリー状態である。 勿論、ディケイド自身の必殺技である「ディメンションキック」、アタックライドの「ディケイドブラスト」なども搭載されている。 更にファイナルフォームライドやコンプリートフォームの最強フォーム召喚技までもが追加された。 平成ライダーの中では流用も含め一番必殺技が多くバリエーションが豊富で充実しているが容量が大きめ(特にsndファイル)。 以前はクウガの流用が多かったためDCDクウガという名前だったが、放送終了後に仮面ライダーディケイドへ改名。 現在変身、待機、しゃがみ、ガード、立ちダメージのモーションがディケイドの素材へと変更されている。 最新版はディケイドブラストが改良。構えが変わり当たりやすくなった。 また、sndファイルの容量も削減された。 更に24、25話でコラボした侍戦隊シンケンジャーの烈火大斬刀を使う技と 30分後のキャラであるイースをキュアパッションにFFRさせる技が追加。 2009年から2010年に放送されたニチアサキッズタイムをまとめたようなキャラになった。 バトスピがない? こまけぇこたぁいいんだよ! + 現在までに搭載されているディケイドと他のライダーの技 必殺技 クウガ技マイティキック飛び蹴りだが低空で真っ直ぐ飛ぶので当たりやすい ペガサスブラスト対空技。斜め上に弾を発射する カラミティタイタンタイタンソードを突き刺す。スーパーアーマー付き クウガ アギト技ストームドラゴンクウガドラゴンのドラゴンロッド→アギトストームのストームハルバード アギト技ライダーキック(アギト)マイティキックと同じ? セイバースラッシュ 龍騎技昇竜突破ドラグクローから火炎放射をする ブレイド技サンダー雷を落とす技。近距離、中、遠コマンド有り 響鬼技烈火弾音撃棒から炎の弾を2つ発射する カブト技アバランチスラッシュ キバ技キバパンチ バッシャーマグナム敵を追尾する弾を撃ち、当たると少し固まる 高性能でありコマンドも簡単なので、CPUでもプレイヤー操作でも飛び道具の中では一番便利 ドッガウォークスーパーアーマー状態で前進し最後にハンマー攻撃 アタックライドAR ディケイドブラスト真っ直ぐに飛ぶ弾を3発連射する。 アタックライド オートバジンオートバジンを呼び弾を連射するストライカー技 呼ぶまで時間がかかるので途中で攻撃を受けて無効になる事も 超必殺技(ゲージ技) クロックアップ(Lv.3ゲージ技)カブトと同じ時止め技。 ブラストなどの弾も止まる。 2ゲージでも発動出来るが3ゲージあればライダーキックも使用可 ディメンションキック(クロックアップ中のみカブトのライダーキック発動)当てるのは少し難しい。遠すぎず近すぎずの距離で。 ライダーキック(カブト)クロックアップ発動中にディメンションキックコマンドを入力すると発動。 ファイナルフォームライドクウガゴウラムクウガを呼び出しゴウラムに変形させ敵に突進させる 割り込みで攻撃でき、相手と距離が短くても当たるので使える技 キバアローキバを呼び出しアローに変形させ敵に射撃 コンプリートフォーム攻撃するまで時間がかかるので使うタイミングが難しい ファイズブラスター(Lv.3ゲージ技)ファイズブラスターフォームを呼び出し二人でビームを発射 近すぎると当たらない。敵に邪魔され攻撃出来ない場合もある。 ハイパーライダーキック(Lv.3ゲージ技)ハイパーカブトを呼び出し二人でライダーキック クウガとアギトのキック強化版? フルスロットルブレイク(Lv.3ゲージ技)ライナーを呼び出し二人で突進 電王の電車斬りと同じ? 挑発 アタックライド 俺参上! アタックライド 答えは聞いてない アタックライド 僕に釣られてみる? アタックライド 泣けるで! ディケイドで新規に作られた技はキバの攻撃とAR全種とクロックアップ以外の超必殺技。 昇竜突破等、一部の技は修正が加えられ他のライダーと違う性能なのも存在する。 エマノン氏製作のがAIパッチが2010年3月2日より公開されている。 ちなみに、人操作だとドッガウォークを連発するだけで強AIキャラに勝てたりする。 + DCDキバ DCDキバ ディケイドがキバにカメンライド(変身)した姿。小ポトレが大ショッカーの紋章になっている。 前は通常攻撃にクウガ~電王の素材が使われていたが、最新版は全素材がキバに変更された。 必殺技はディケイドで作られたキバの技と新規技が収録されている。 そして2011年4月1日、このDCDキバとは別に仮面ライダーキバが公開された。 データカードダスのガンバライドではディケイドキバがキバアローを使うのだが MUGENのキャラではディケイドの方に搭載されている。新規技はガルルフォームの必殺技。 更に最新版は仮面ライダーW、仮面ライダーOOO(オーズ)がストライカーとして登場。 + 現在までに搭載されているキバの技 必殺技 キバフォームFAR:ダークネスムーンブレイクゲージ技。 劇中のように上に飛んでからキック。 ガルルフォームガルルハウリング中距離系飛び道具で攻撃力はなし。 喰らった相手を一時的に行動不能にする ガルルスラッシュ口にガルルセイバーを咥えて飛び掛り、唐竹割に斬りつける バッシャーフォームバッシャーマグナム直進 バッシャーマグナム追尾ディケイドのバッシャーマグナムと同じ ドッガフォームドッガハンマーカラミティタイタンのドッガ版 ドッガウォークディケイドと変わり無し AIは未搭載。 + DCD1号 DCD1号 こちらはスーパーヒーロー大戦の1号にカメンライドしていたディケイドを元にしたキャラで、 上記の2体とは違い「全てのライダーの制作素材を一度登録して試してみる」という実験目的のキャラになる予定らしい。 目標は月一更新との事。 ボイスは今の所イントロと超必殺技のみ搭載。 ニュートラルは1号だが、基本動作(歩きやガードなど)はWに、しゃがみとジャンプ・通常技などはOOOに姿が変わる。 また必殺技として現時点ではライダーパンチ・ライダーキック・対空技の3つが存在。 ライダーパンチとライダーキックは1号の姿のまま攻撃(強で出すとフォーゼに変化)し、 対空技はフォーゼの姿になり、上空に向かってライダーロケットパンチを繰り出す(強で出すとロケットステイツに変化)。 超必殺技は今の所1ゲージ技のプロミネンスドロップと3ゲージ技のアルティメイタムフルコンボが存在する。 アルティメイタムフルコンボは『MOVIE大戦アルティメイタム』に登場したライダー全員で連続攻撃する技。ディエンドがスタンバってるのだろうか 具体的にはDCD1号がウィザードに変身した後、アクセルがバイクモードに変形し突撃、バースがドリルアームとキャタピラレッグで突進、 メテオがメテオストライクで攻撃しなでしこがライダーロケットパンチで突進、 WとOOOがジョーカーエクストリームとタトバキックで同時攻撃した後 最後にDCDウィザードとフォーゼファイヤーステイツのダブルライダーキックで締めるという超大掛かりなもの。 ……が、始動時にロックするわけではなく、出現するライダー一人ひとりが口上を述べる上に攻撃タイミングがバラバラのため、 フルヒットしないどころか人操作相手だとまず一発も直撃しない。攻撃中無敵なので回避には使えるか。 AIは搭載していない模様。 2013年1月分の素材更新によりイントロがウィザードに変化し、各動作のWがkaabeelove氏製作の仮面ライダージョーカー素材に変更された。 また、空中の特殊技として元祖メテオ仮面ライダーケタロスの「ケタロス・メテオ」が追加された。どっかで見た事あるポーズ?気にするな! 一番の変更点として「アルティメイタムフルコンボ」が「アルティメイタムフルコンボ・ビースト」に変化し、 技の最後に仮面ライダービーストによるダイスサーベル突進が追加された他一発でも当たれば相手をロック、再度コマンド入力で技を中断可能、 それにより「技発動で3ゲージ消費」から「ライダー一人出現ごとに約0.5ゲージ消費」に変化、と攻撃性能が大幅に強化された。 ……が、相変わらず攻撃前に口上を述べるため基本的にガードされる。 それどころか今度は無敵時間が削除されたため「ショータイム見てからカウンター余裕でした」となり、 折角追加されたロック効果も相手が半画面ほど離れていないとラストのダブルライダーキック二連発がスカり相手の方が先に動けるようになる始末。 とはいえフルヒットすれば約800ダメージ+追撃可能という凄まじい性能なので、タッグ戦では猛威を振るう事間違いなし。 2月分の更新で攻撃エフェクトが変更され、仮面ライダーBLACKRXに変身して攻撃する0.5ゲージ消費の「キングストーンフラッシュ」が追加された他、 1ゲージ技として仮面ライダージョーカーの「ライダーパンチ」と「ライダーキック」が追加された。 (これに伴いプロミネンスドロップは2ゲージ技に格上げされた) またイントロにブレイdドキドキ!プリキュアの主人公・相田マナが仮面ライダーカリスの動作で1号に変身するパターンが追加された。 このイントロが出た場合3ゲージ技が「アルティメイタムフルコンボ・魔法少女ビースト」に変化する。 通常版との違いはビーストの口上と攻撃モーションのみ。 3月分の更新では一部動作がオーズのものに変更されたほか攻撃エフェクトの変更が進み、 「ライダーキック」の演出が変更され、仮面ライダーサガの動作が追加された 4月分の更新では映画『スーパーヒーロー大戦Z』の公開記念として新1ゲージ技の「スーパーヒーロータイム」が追加された。 内容はDCD1号がウィザードフレイムドラゴンに変身した後、 ゴーカイシルバー、イエローバスター、キョウリュウレッド、ギャバンの4人が順番に攻撃する技で、 「アルティメイタムフルコンボ・ビースト」と同じく一人出現毎に少しづつゲージが減少していく。 また近距離でパンチとキックを使った際に龍騎に変身して攻撃するようになった。 この他、転倒動作がオーズのものに、ガードエフェクトがオリジナルのものに差し替えられた。 5月分の更新では特殊技として仮面ライダーシザースが追加、歩きとダッシュの絵がオーズのものに差し替えされた。 7月分の更新ではオーズ単体化の先駆けとして連続攻撃の「タカキリバ」と移動投げの「タカトラーター」が追加、 更に0.5ゲージ技として空中技のギャレンジャックフォームが搭載された。 10月分の更新ではオーズが単体化したためそちらに搭載されたタカキリバとタカトラーターが削除、 代わりに「タカキリーター」「タカトラドル」が搭載され、プロミネンスドロップも「ジョーカーグレネード」に変更された。 この他、スーパーヒーロータイムが通常技に変更され、マナとウィザードのイントロにエフェクトが付いた。 2014年1月分の更新では他の平成ライダーと同様に『仮面ライダー大戦』の本郷猛との特殊イントロが搭載、 立ち弱・強攻撃、立ちガードの絵がフォーゼに変更された。 4月分の更新では対平成ライダー用勝利ポーズと汎用イントロが追加、 しゃがみ強・ジャンプ弱・ダッシュ・バックステップがフォーゼに変更され、ジャイロモジュールによる空中ダッシュも搭載された。 5月分の更新では立ち弱・しゃがみ弱がフォーゼ素材に変更、ホッピングモジュールによるハイジャンプが搭載された。 上記のディケイド3種類には全て平成ライダーキャラ定番のボイスパッチが存在し、ディケイドとDCDキバにはBGM挑発パッチ、ベルト音声パッチが存在する。 ボイスパッチはかじゅみ氏製作で、適用するとセリフや効果音が増える。 DCDキバにおいては、オリジナルキバこと紅渡のボイスが同梱されているので渡キバ気分で使える。 BGM挑発はアミバでお馴染みのオキ氏製作の「挑発ボタンでBGM変更を行える」パッチだが 他のライダーと違いZで出せる上、BGMも3曲収録されている(他のライダーはSTART)。 ベルト音声パッチはふぁいぶ氏によるもので、適用するとディケイドライバーの音声が追加される。 ただしディケイド用パッチはエマノン氏AIに対応しておらず、DCDキバ用パッチはBGM挑発スイッチ適用が必須となっているため注意。 改変版ディケイド + Azuma氏製作 ディケイドEX Azuma氏製作 ディケイドEX Azuma氏による改変版ディケイド。 イントロを初めとしてエフェクトが多数変更され、既存技の性能も変更されている。 出は遅いが一度に複数撃つ「AR ブラスト」、別の電王のフォームに切り替えて再攻撃出来るイマジンコンビネーションなど新技も増加。 また基本動作や通常技もほぼクウガではなくディケイドに変わっている。 代わりにゲージ技は大半が削除されクロックアップとディメンションキックのみになったが、 前者は改変版カブト同様時間鈍化に、後者は発動時前方にカードを展開しそれが当たればロックするようになった。 AIは搭載されていない。 + ennki氏製作 ディケイドSP ennki氏製作 ディケイドSP 上記EXをベースにさらなる改変が施されたディケイド。仮面ライダー制作Wiki用アップローダーで公開中。 以前は名称が上記同様EXで内容も特殊イントロ追加や小ポトレ追加とEXの延長線上だったが、 2015年12月の更新でなんとカメンライドを搭載し、SPに名称変更された。 Ver0.4以降は画面下部に『バトライド・ウォー』のようにライダーカードが表示されており、x・yで一枚ずつ、zで五枚まとめて切り替え可能。 そして現在の形態以外のライダーに合わせた状態でsを押すとカメンライド(KR)を発動、そのライダーに変身する。 更にVar0.65からはフォームライドも搭載され、現在はファイズアクセル、デンオウガンが使用可能。 各形態毎に元キャラにはなかった新技も搭載され、あらゆる状況に対応出来る。 KRしていない素の状態だとKR可能ライダーの技が削除され代わりにカウンター技を得たディケイドEXといったキャラ。 注意点としてKR発動時は約1秒間無防備になり、その状態で攻撃されるとKRもキャンセルされる。 0.5ゲージ消費でこの隙を消したKRを使う事も可能なので、緊急時はこちらに頼ろう。 また、1ゲージ技のファイナルアタックライド(FAR)を使用した場合、 使用したFARは一つの形態で約20秒戦うか最後にFARを発動してからKRせずに約20秒経過するまで再使用する事は出来ないため注意。 1.5ゲージ消費でKRをすっ飛ばして選択したライダーに即変身しFARを使用する事も出来るが、当然しばらく再使用は不可能。 Ver1.0にて、特定の条件を満たす事で3ゲージ消費してコンプリートフォームになれるようになった。 コンプリートフォームになるとKRが不可能になるがステータスが上昇しFARディメンションキックが3ゲージ技になり大幅強化&使用無制限化、 更に3ゲージ消費で選択中のライダーカードのライダーを召喚し二人でFARする(一度使用したライダーはその試合中再使用不可能)。 ただし現在の所龍騎、ブレイド、響鬼のFARは未実装。 この他、特殊カラーとして7P以降ではFARの使用制限がなくなる。 お遊び要素として12Pを選択すると破壊者モードになり、ステージとか被ダメージとか仰け反り絵とか色々なものを破壊する。 この状態だと通常の手段でダメージを与える事は出来ず、即死当身などの一部即死しか通用しない。 Ver0.95からデフォルトAIが搭載された。 簡易AIながらコンフィグで使用する形態を設定でき、現在は通常ディケイドの他クウガが選択可能。 なお、これだけ詰め込まれているので当然容量も重く、解凍前で約81MB、解凍後は約145MBと凄まじい容量のためDLする際は注意。 SP公開当初 Ver1.0 + BlackCat氏製作 ディケイド激情態(DECADE-Violent Emotion) BlackCat氏製作 ディケイド激情態(DECADE-Violent Emotion) Azuma氏のEXをベースに海外製作者のBlackCat氏による改変版。 名前通り外見がツリ目の激情態で他ライダーの技を使ってもカメンライドせずディケイドのまま。 全体的に性能が上がって必殺技も乱舞技になったり射撃無敵が付いたりダウン追撃可能になったりとそれぞれかなり強化されている。 ただし竜巻コマンド+cの突進乱舞は相手が地上だと初段ののけぞりが二段目が出る前に終わり反確になってしまうので注意。 ディメンションキックも強化されてキックがガード不能の上相手ライフの33%固定ダメージになった…のだが、 改変元と違い初段の畳がガード可能になったのに空中の相手にカス当たりするのはそのまま、かつ必要ゲージが1,5本に増えてしまった。 新技として長い無敵を持つが発生も長い(その代わりガード不能)というAI殺しなゲージ2本消費のブレイドブレード、 1発につき2割強(ガードでも1割強)でゲージ1本で1発、ゲージ2本で2発、ゲージ3本で4発撃つギガントを持っている。 更にゲージ3本使う即死技として、初段のクロックアップ突進が当たるとインビジブルで消えディメンションキックを叩き込むという、 『MOVIE大戦2010』の冒頭を再現した技を持つ(順番は逆だが)。 AIもデフォルトで搭載されてはいるが、AIファイルの更新日時は2016年で製作者不明のディケイドAIそのままらしく、追加技はほぼ使わない。 DLは下記の動画から 上記以外に海外製作者のninefreeman氏による改変版も存在する他、 ライバルの仮面ライダーディエンドもAzuma氏を始めとするProject Diendにより製作されている。 …この他にもMUGENに似たような魔砲使いロボットがいる気がするが、何、気にすることはない。 まぁ中の人がライダーのOPを歌ったり、高速移動や、クロックアップしたり、 二次OVAでオリジナルの中の人が同じレギュラーキャラがディケイドでも登場していたりと、何かとライダーと関連は多いのだが。 もう少しさらに言うとディケイドの「AR:イリュージョン」のように、 MUGEN界隈には分身を連れて同時に戦うキャラが何人もいたりするのだが、MUGENのディケイドではまだ再現されていない。 また、『ディケイド』をリスペクトしたイングリッド主役の「遺伝史ホルダー イングリッド」というストーリー動画も存在する。 -全てを破壊し、全てを繋げ!!- 出場大会 + 一覧 シングル オールスターゲージ増々トーナメント MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 会話ありミニトーナメント 温泉異変 仮面ライダートーナメント 現時点でAI未搭載のキャラでシングルトーナメントⅡ オール仮面ライダートーナメント 仮面ライダーランセレバトル 特撮トーナメント 平成ライダーで普通にトーナメント 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント タッグ 有名ペアっぽい何かでタッグトーナメント ゲージ増々タッグトーナメント 仮面ライダー×(非)仮面ライダーMUGEN大戦 ライダーor魔法少女と一緒の男女タッグ大会R (ほとんど)自分の大会に出た男女タッグでリーグ大会 「ライダーは助け合いでしょ」トーナメント 「魔法少女とも助け合いでしょ」杯 友情の属性タッグサバイバル チーム 無茶?無謀?第5弾 『成長+大貧民』 四大勢力大陸争覇戦 作品別トーナメントRe その他 主人公連合vsボス連合ランセレ勝ち抜き戦 「地球を守るのは君だ!」大会 手書きキャラonlyトーナメント ライダー・ウルトラマン連合VS魔法少女連合 ランセレ勝ち抜き戦 削除済み 正義VS悪【ランセレ】勝ち抜き戦 Re 超弩級作品別Big Bangトーナメント 最終鬼畜全部人工AIトーナメント Summer Days(ディケイド プレイヤー操作) ライダーと魔法少女と多分…普通の男女タッグ大会 更新停止中 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 KOFごっこ2nd 凍結 マイナー強~並時々メジャーたまに凶大会 非表示 「[非表示大会] [仮面ライダーディケイド]」をタグに含むページは1つもありません。 仮面ライダーとトゥーフゥー【東方】でタッグトナメ (ディケイド、DCDキバ) 出演ストーリー D code KING OF FIGHTERS X Lost in peace 狼は安らかに眠れない! 仮面ライダー778 コンパチヒーローカードウォー ブロリーとMUGEN町の人々 蛇の断章 *1 …というのが公式だが、「次元」を意味する英単語「ディメンション」をもじり、 「様々な世界を旅する=次元を超越する」との意味もある、と噂され、 また「DCD」をカードゲーム『ガンバライド』で使用される「データカードダス」の略称と捉える向きもある。 *2 余談ではあるが、昭和の10号ライダーであるZXが主役の漫画『仮面ライダーSPIRITS』に登場する、 バダン総統=ショッカー首領も他ライダーへの変身能力を披露している。 そのため、ファンからディケイドとの関係性について考えられる事もあった。 実際、ライスピ単行本での後書きなどによると平成ライダー製作者の中にはライスピ読者も数多くいるようであり、 案外本当に元ネタなのかもしれない。 またディケイドも平成の10号ライダーだったりと、ZXとは色々と共通点があったり。 スピンオフのディケイドはZXの事を嫌っていたが *3 このスカイライダーを撃墜したFARに関しては、ファンの間で「キック」か「ブラスト(ビーム技)」か意見が分かれている。 劇場版上映当時は、スカイライダーの落下したクレーターからディケイドが現れるため、 「蹴った勢いのまま着地した」と言う解釈からキックで撃墜したと言う意見が主流であった。 しかし、いざDVDが発売されて、スローや一時停止を交えて何度も見れるようになると、 映像ではブラストのようにしか見えない事が判明。 直後のシーンでカブトに放ったキックと明らかに演出が違う事もあり、ブラストで撃墜したと言う意見が広まり始めた。 別に論争になる訳ではないが、現在でもどちらの意見を信じるかは人によって違うようである。 なお、公式としては、ガンバライドでの激情態の必殺技が追尾キックになったり、 ファンブックにも「キックだ」と書かれていたりと、この攻撃はディメンションキックだったと言う事になっている様子。 しかしこれが元からなのか、それともファンの誤解から生まれた後付けなのかは不明である。