約 4,309,978 件
https://w.atwiki.jp/dcd10/pages/429.html
【種別】 必殺技 仮面ライダーディケイド 【用語】 ディケイドドラグーン 【よみがな】 でぃけいどどらぐーん 【ライダーカード】 ファイナルアタックライド 【登場話】 第7話~ 仮面ライダーディケイドのライダーカード、ファイナルアタックライド リュウキで発動。 ディケイドが空中へと飛び上がり、ファイナルフォームライド リュウキのカードでリュウキドラグレッダーに変形した仮面ライダー龍騎の吐き出す火炎のエネルギーを受け飛び蹴りを叩き込む。 仮面ライダー龍騎が使用するファイナルベント・ドラゴンライダーキックと同一の技と思われる。 【ガンバライド】 仮面ライダーバトル ガンバライドでは、途中までは同じだがキックではなくライドブッカー ソードモードで斬りかかる。 【関連するページ】 ファイナルアタックライド ファイナルアタックライド リュウキ ライダーキック リュウキドラグレッダー 仮面ライダーディケイド 必殺技 第7話 鎌田
https://w.atwiki.jp/sentai-hero/pages/626.html
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」 平成仮面ライダー第10作目『仮面ライダーディケイド』に登場する仮面ライダー。 ディケイドとディエンドの2体が中心だが、龍騎の世界にてアビス、響鬼の世界にて天鬼という独自のライダーが登場したこともある。他にはキバーラ。 他のライダーの力を引き出すアイテム。 本作品の中心ライダーに共通するのは「他の平成仮面ライダー(一部の昭和ライダー)の力をカードを媒介にすることで自在に利用できる」という点である。 ディケイドはベルトに読み込ませることで、そのカードに描かれたライダーに変身し(カメンライド)、 その能力を使い(アタックライド)、必殺技を放つことも可能となっている(ファイナルアタックライド)。 それに対しディエンドはディエンドライバーにカードをセットすることで意思を持たぬ虚像としてカードに描かれたライダーを召喚することが可能で、 ディケイドと同様、アタックライド及びファイナルアタックライドの使用も可能と推測される。 また、「ファイナルフォームライド」のカードで、そのカードへ対応したライダーをそれぞれの持つアイテムないし、サポート用ビークルなどの姿を模した形態に変形させることが可能。 この変形は強制で、一旦効果が発動してしまうと使われたライダーは抗えない。 ディケイドとディエンドの両名はケータッチと呼ばれるアイテムを装着することで。それぞれコンプリートフォームと呼ばれる最強形態に変身が可能となっている。 変身後はそれぞれの能力の強化解釈版ともいえる強力な力が備わるのが特徴。 なお、ディケイドライバーやディエンドライバーは「大ショッカー」が開発したとされているが、ケータッチ自体もそうなのかは不明。 20作目となる記念作『仮面ライダージオウ』に次元を超えたディケイドが登場し、ネオディケイドライバーなる謎のアイテムを使う。 更にディエンドもEP29から登場し、ネオディエンドライバーなる謎のアイテムを所持している。
https://w.atwiki.jp/hayamiken32/pages/447.html
ゴゴゴゴゴライダー大戦――それは、多くの仮面ライダー同士の戦いを繰り広げた。そう、これは悪夢の始まりだった・・・ 夏海 「ダメ!これ以上 二人が戦っては・・・・」 ウォォン ブゥゥン 夏海 「世界が 破壊してしまう」 オオオオオオ カッ 夏海 「士君 ユウスケ!!」世界の破壊者、ディケイド。幾つもの世界を巡り、その瞳は何を見る。 士 「うわっ ユウスケか!?」 ユウスケ 「まったく素直じゃないな士は!」 士 「黙れ このお人好しめ!」 俺は門矢 士 通りすがりの仮面ライダー・・・・・・『ディケイド』だ! 士 「しつこい!!」 この男は小野寺ユウスケ クウガの世界での仮面ライダー『クウガ』だ! ユウスケ 「何なんだよ」 士 「うるさい!!」 夏海 「笑いのツボしますよ」 こいつは俺の天敵(?)ナツミカンこと光 夏海 栄次郎 「まあ その辺でお茶にしましょうか」 こっちは光写真館の主・光栄次郎 俺達を世界に導く謎の多いじいさんだ 俺はいくつもの世界を旅して失われた力を手に入れた―― ??? 「そうだ、この世界を破壊するディケイド、あいつのせいだぁぁぁぁ!!」 士 「うるさい」 ??? 「うわああああっ!!」 俺を見ていたのは、預言者と自称する人物・鳴滝というオッサンは俺を憎んでいた。 俺達が出かけた後に、栄次郎じいさんはおでん屋へとやってきた。 栄次郎 「さーてと親父、何か出してくれるかい?」 親父 「お待たせしました。」 親父が出したのはビールとスルメイカであった。 栄次郎 「おお、イカでビールか・・・」 すると栄次郎はどこかであったかと思った。 栄次郎 「これ・・二度も会ったような・・・・イカでビール・・・・イカデビール・・・イカデビル!!!?まさか!!! うわああああああああああああ!!!!」 栄次郎は逃げ出すが、そこからやって来たマントに包まれた。そこには・・・・ ??? 「ふふふ・・・」 親父 「栄次郎さんが悪者になってしまったぁ!!」 ??? 「ん?」 親父 「に、逃げろぉぉぉ!!」 親父は逃げた出した。 ??? 「我こそはグレート死神博士!!! 今、スーパーショッカーはグレートショッカーとして生まれ変わったのだ!!今、ここにディケイドを抹殺し・・全世界を支配するのだ!!!」 ショッカー戦闘員 「イー!!!」 栄次郎は再び死神博士の姿となり、全ショッカー戦闘員と全怪人や幹部達が集り戦闘を開始した。 そしてここは横浜のみなとみらい・・・ 夏海 「きゃああ」 突如出現した謎の敵が夏海を追い詰めようとした。 夏海 「こんな時に奴が」 ??? 「チカラヲ・・・ヨコセエエエエエエ!!!」 夏海 「きゃっ!!」 士 「危ない ナツミカン!」 夏海 「士君、ユウスケ!!」 士 「全く・・・何やってんだ 勝手に俺から離れるんなよ」 夏海 「なっ 士君がそれを言いますか?」 ??? 「キサマ・・・ナニモノダ!」 士 「俺か?俺は 通りすがりの仮面ライダーだ 変身!!」 《カメンライド》 士はディケイドライバーとライダーカードの力でディケイドに変身した。 ディケイド 「何者だ!?」 ??? 「ワガナハフュージョン・・・」 ディケイド 「フュージョン?」 フュージョン 「キサマラノチカラヲ・・・モライニキタ」 バシュウ ディケイド 「はっ!!」 シュタ フュージョン 「オノレ!」 ディケイド 「ゾディアーツ・・・・ フォーゼの世界での敵」 『アタックライドブラスト』 ディケイドは ディケイド 「どうだっ!?」 フュージョン 「チカラヲスベテモラッタ」 ディケイド 「力?」 士 「ふっ 面白くなってきたぜ」 ドスッ! 夏海 「光家秘伝笑いのツボ! 何言ってるんですか 私達の新たな目的は滅びたはずのスーパーショッカーがグレートショッカーとして復活した敵を倒すのを忘れたのですか?」 士 「バ・・バカ 何すんだ・・・は?そうだ、そのグレートショッカーを倒しに行くのを考えよう・・・」 ユウスケ 「そうだな・・・」 士 「全ての世界はこの俺達が救う!!」 こうして士達は復活した組織「グレートショッカー」を倒しに行った。 そして・・・ そして・・・ 鳴滝 「おのれ・・・おのれぇぇぇぇディケイドォォォォォォ!!!」 彼等を見ていた鳴滝はディケイドを再び憎んでいた。
https://w.atwiki.jp/dcd10/pages/1219.html
【種別】 武器・武装 ライダーカード 仮面ライダーディケイド 【用語】 ジャンボディケイドライバー 【よみがな】 じゃんぼでぃけいどらいばー 【ライダーカード】 ファイナルフォームライド 【声の出演】 井上正大 【登場話】 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー ファイナルフォームライド ディケイドのカードを仮面ライダーディエンドが使用することによって、仮面ライダーディケイドが巨大なディケイドライバーを模した姿へと変形したもの。 巨大な仮面ライダーJの腰へ自動的に巻かれ、仮面ライダーJの姿が仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム ジャンボフォーメーションへと変身するアイテムとなる。 夏映画限定となる。 【関連するページ】 ファイナルフォームライド ファイナルフォームライド ディケイド 仮面ライダーJ 仮面ライダーディケイド 仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム ジャンボフォーメーション 仮面ライダーディケイド 激情態
https://w.atwiki.jp/dcd10/pages/1201.html
【種別】 劇場版 【脚本】 三条陸 (W) 米村正二 (ディケイド) 【監督】 田崎竜太 【アクション監督】 未定 【上映開始】 2009年12月12日 【上映時間】 約90分 【収録DVD】 未定 【主題歌】 未定 【概要】 【】 【関連するページ】 【概要】 2009年で10年目を迎えた、平成仮面ライダー10周年の記念作品の一つ。春、夏、秋ときて「冬の陣」は第4弾にあたる。 この劇場版では上映作品が三部構成となっている。この3本の同時上映の冬の劇場版の総称となる。第一部 「劇場版 仮面ライダーディケイド 完結編」 第二部 「劇場版 仮面ライダーW ビギンズナイト」(詳細はWまとめ「劇場版 ビギンスナイト」へ) 第三部 「劇場版 MOVIE大戦2010」 演出は田崎竜太監督が担当。脚本は「ディケイド 完結編」が米村正二、「W ビギンズナイト」は三条陸が担当 上映時間は3本で80分の予定→仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル) ディケイド MOVIE大戦2010 | シネマスクランブル 【】 【関連するページ】 カメンライド ガクト 劇場版 士の役割完結編 メニュー 完結編 メニュー 完結編登場ライダー メニュー 完結編登場怪人 メニュー 田崎竜太 米村正二
https://w.atwiki.jp/dcd10/pages/838.html
ライダーカードの機能が失われてしまったのはメッセージを伝えにきた紅渡によると「門矢士が全てを失ったから」と言う。9つの世界を旅する事でその能力は回復するのだが、失ってしまったものが何なのかは、特に解説するわけでもなく物語の中では具体的に何なのかはぼやかして表現されている。士が旅をした世界で撮った「一枚の写真」と関係があるようだが、特に明言されている訳でもない。 01 門矢士のあやふやになっている記憶とそれ以前。 02 カードの機能がなぜ失効しているのか? 03 夏海が見る同じ夢 04 なぜディケイドが破壊者なのか?士の記憶が定かでないのは何のせい? 05 へたくそな写真 06 9つの世界で我々の知らない平成ライダーの物語と大きく異なる世界観 07 9つの世界で士が必要とされている役割と士の撮影する「一枚の写真」の関連を整理してみた 08 謎のライダー海東大樹との関係 09 鳴滝さん語録をまとめてみた (手探り状態で作成中。) 第1話から現在進行中で放映されている劇中で語られている部分やセリフからこのリストは作成されています。 まだ、劇中で語られていない部分がここに記載されている内容に影響する場合があります。 新たな謎が増える可能性もあります。現在(第21話)まで放映されたところまで記入中。 物語は半年間(全30本)を通して進行。物語は第2クールが始まりました。起承転結で4つに分けたうちの一つ承の句で、物語は結末へ向けて動き出します。物語は9つの世界の旅を終え、新たな世界に入り10コ目の世界の旅に入り現在、新たな謎を巻き起こし次の世界へ。現在「ネガの世界」の旅を終え11番目の謎の異世界への旅が始まってしまいました。 全30話で終了予定。この30本という本数にどんな意味があるのかは不明。夏に劇場版が公開予定。2009年08月08日に劇場版が公開します。TVシリーズはちょうど終盤あたりになります。 05月01日から夏の劇場版 「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」の情報が公開されました。公開は2009年08月08日(土)昭和の初代仮面ライダーから平成シリーズの最新作であるディケイドまでの主役の仮面ライダーと敵の幹部クラスの怪人が登場する。2009年06月21日に第109回全米オープンゴルフ放送予定で放送休止が1回だけであれば、2009年08月23日が第30話目になる。第1話から第3話を田崎竜太監督が担当しているため、現在のローテーションで一人の監督が2話持ちで行われたならば、最終章は一人の監督が3話持ちになる。
https://w.atwiki.jp/crossnovel/pages/82.html
一方、倒れたユウスケに対し、敵はさらに攻撃を加えるべく、ゆっくりと彼のもとに近づいていた。 かわすことの出来ない連続攻撃によって戦意を喪失してしまったユウスケに近づく敵の影。 そして、その影はついにユウスケの心臓部分目がけて拳を落とすのであった。 だが、その時、敵の足元に向かって数発の銃弾が飛来した。 突然の攻撃に後退する敵。 目の前にいたのは…。 「よう、僕なりのモーニングコールは気に入ってくれたかな?」 「か…海東…。」 先ほどまで倒れていたユウスケだったが、自分の頭上で起きた銃声と爆発、そして火薬のにおいで目を覚ました。 すかさず、海東 大樹がユウスケに肩を貸す。 「ありがたいが…次回からはもうちょっと優しく起こしてくれ…。」 「次があったら…ね。」 だが、ユウスケと海東が会話している間にも、謎の敵からの攻撃が襲いかかる。 それに気づいた海東は敵に向けて発砲した。 ところが、ディエンドライバーから発射された弾は敵の体をすり抜けるのであった。 「そんなバカな…。」 海東が驚くが、そんなことなど気にすることなく謎の敵からの攻撃が海東を襲った。 吹き飛ばされる海東、そして海東の肩を借りていたユウスケも近くの壁に叩きつけられる。 しかし、海東は吹き飛ばされながらもディエンドライバーにカードを挿入し、変身するのであった。 KAMEN RIDE…DIEND!! 吹き飛ばされた勢いを利用し、壁を蹴って敵の胸元へと飛び込む仮面ライダーディエンド。 だが、彼の体は敵の体をすり抜けてしまった。 すかさず受け身をとり、攻撃態勢に入るディエンド。 だが、謎の敵の素早い動きに、胸元へ大きな一撃を喰らうのであった。 「海東!…くそ…変身!!」 ユウスケはボロボロの体を無理やり起こし、仮面ライダークウガへと変身した。 「ぐっ…。海東!ディエンドライバーをこっちへ!!」 「分かった…うわっ!」 クウガからの声に、ディエンドは攻撃を受けながらもそれに答え、彼のもとへとディエンドライバーを投げるのであった。 「超変身!!」 緑の光に包まれたクウガはペガサスフォームとなり、ディエンドライバーもペガサスボウガンへと姿を変えた。 そして、クウガは己の耳に全神経を集中させる。 この時、クウガは自分たちの攻撃が当たらないのにもかかわらず敵の攻撃が自分たちに当たっていることから、 敵の正体を<幻影を利用した存在>と考えていた。 そこで、敵の正確な位置をつかむべく、感覚神経の優れたペガサスフォームへと変身したのであった。 ところが…。 「…!何も感じられない?!」 クウガは再び集中する。 だが、何度やっても彼は何も感じることは出来なかった。 音も、熱も、敵の息遣いも、そして敵の生命感も…。 「危ない!」 ディエンドが叫ぶ。 だが、無防備状態であったクウガは謎の敵からの攻撃を再び喰らい、その勢いでユウスケの変身は強制解除してしまう。 強制解除によって今までのダメージがユウスケの体を襲う。 それにより、彼はまたしても倒れるのであった。 だが、ユウスケが倒れこんだ時、偶然にも彼の手がトライチェイサー2000のライトスイッチに触れたらしく、 ライトから発せられた光が謎の敵を包み込んだ。 まるで影のような存在を露わにする謎の敵。 すると突然、敵は唸り声をあげて苦しみだすのであった。 「なるほど…。」 そう言うと、ディエンドはユウスケが持つディエンドライバーを再び手にし、一枚のカードを挿入する。 ATTACK RIDE…FLASH!! ディエンドライバーの銃口から強力な光が発せられる。 さらに苦しそうな唸り声をあげる敵。 そして、先ほどまでの強さがまるで嘘だったかのように、敵はあっさりと消滅するのであった。 「まるで幽霊みたいなやつだったな…。」 海東は変身と解き、ユウスケのもとへと寄る。 「おい、ユウスケ!大丈夫か?」 ユウスケの顔を叩きながら、海東は声をかける。 だが、ユウスケのダメージは大きかったらしく、完全に気絶していた。 「…さすがに、放置しておくのはまずいよな。」 そう言うと、海東はユウスケの体をヒモで自分に縛り付け、 そしてトライチェイサー2000にまたがり、光写真館を目指すのであった。 ---------------------------------------------------------------------------------------------- その頃、士は鏡の前に立っていた。 先ほど見た謎の影を追って、迷路のような路地を走り続けた結果、この場所にたどりついたワケだったのだ。 「まさかと思うが…まあ、いい。物は試しだ。」 そう言って、ディケイドライバーと装着すると、ディケイドのカードを挿入した。 KAMEN RIDE…DECADE!! 続いて、別のカードを挿入する。 KAMEN RIDE…RYUKI!! ディケイド龍騎に変身すると、ディケイドは鏡の中へと突入していった。 彼の前に広がる光景、それはミラーワールドとはまったく異なる未経験の世界であった。 「これは…。」 「ここはnのフィールドです。」 突然の声に驚いたディケイドは声の方を向く。 そこには一人の青年が立っていた。 「この世界にようこそ、仮面ライダーディケイド。…とりあえず、今はその鎧を脱いだらどうだろうか?」 「じゃあ、そうさせてもらう。」 そう言って、士は変身を解除した。 「…あんたがローゼンか?」 「そうだとしたら…?」 「ノーなら俺の質問は1つだけ。イエスならサービスでもう1問追加してやる。」 「面白い方だ…。では、Ja(ヤー=イエス)と答えておきましょう。」 「まず…この世界のことについて教えてもらおうか。俺はいろんな世界を旅してきたつもりだったが、 ここまで生命力の無い…いや、存在しない世界は初めてだ。いったい、この世界で過去に何があったんだ?」 「かつて、この世界は他の世界同様、全ての生き物が平和に住む世界でした。 そして、我が娘たちもそれぞれのマスターとともに生活し、幸せな生活を続けていた…はずだった。」 「…だった?」 「だが、ある時、空から見たことも無い奴らが現れ、この世界の全ての生物に対し攻撃を開始したのです。 奴らは『自分たち以外に生きる存在は必要ない』と…。」 「だいたい分かった。それでこの世界には人どころか虫一匹いないのか。」 「それだけではありません。そいつらの誰かが私の娘たちが持つ秘密に気付いたのです。」 「…ローザミスティカか?」 「ローザミスティカは、体を破壊されない限り娘たちに命を与える、いわば『不死身』のようなもの。 それに目をつけた奴らは我が娘にまで手を出し始めたのです。」 「そうだったのか…。」 「それと、約束通りもうひとつの質問についても答えておきましょう。 雛苺をあなたたちの家に置いた件についてでしょうが…あれは私ではありません。」 「なんだと…?」 「でも、偶然ではありません。おそらく、この世界が『あなたたちならこの世界を救える』と判断し、置いたのでしょう。」 「まったく…神話みたいな話だな。だが、これでだいたいどころが全て分かった。俺がこの世界ですべきことが…。 ところでだ、サービスでもう一問いいか?」 「本来ならNein(ナイン=ノー)と答えたいところですが…あなたに頼らざるを得ない今はしかたありませんね。」 「敵の正体について知っていることはあるか?」 「詳しいことは分かりませんが、奴らには体や心というものが存在しない。まるで幽霊のような存在…。 私は一応、あれをゴーストと呼んでいますがね。」 「ユウスケがやられたのはそいつらか…。」 「そして、奴らを束ねる存在…それが、あなたがこの世界で倒すべき敵です。」 「そいつの名前は?」 「銀河王…。」 「も~い~か~い~?」 光写真館に夏美の声が響く。 「ま~だなの~!」 大貧民に飽き、かくれんぼへと移行した雛苺は写真館内で隠れ場所を探す為、とてとてと走っていた。 「も~い~か~い?」 夏美の楽しそうな声が再び響く。 「え~っと…あ、あったの~!」 そう言って、雛苺は現像室へと入って行った。 「もうい~の~!」 雛苺の声を確認した夏美が、彼女を探し出そうとしたその時だった。 バタンという荒くドアが開く音とともに、重傷のユウスケを肩に抱えながら入ってくる海東の姿があった。 「大樹さん!それにユウスケ!!」 「夏メロンとマスター、すぐに手伝ってくれ!」 ユウスケを居間へと連れていく海東。 その体も、ユウスケほどではないが傷だらけであった。 「大樹さん、その怪我は!!」 「僕のことはいい…。それよりも、コイツの手当てを。」 「…分かった。夏美、倉庫から包帯を持ってきてくれ!」 栄次郎の指示で夏美が倉庫へ向かおうとしたその時だった。 「キャーッ!!」 突然、雛苺の悲鳴が響く。 「…雛ちゃん!!」 夏美が、声が聞こえてきた現像室へと走る。 「た…助けて!助けてなの!!」 雛苺に迫る謎の影、それは先ほどユウスケたちを襲ったのとは別個体のゴーストであった。 暗闇の中をゆっくりと迫るゴーストに対し、雛苺は現像室のドアを開けて逃げようとノブを何度もガチャガチャと回す。 ところが、先ほど簡単に開いたはずのドアはまったくと言っていいほどビクともしなかった。 そう、誰かが押さえているかのように…いや、そのドアは押さえられていた。 「…え?」 雛苺の手を押さえつける何か、それはもうひとりのゴーストであった。 あまりの恐怖に、泣きだす雛苺。 その声を聞いて、夏美が現像室前のドアへと現れる。 「雛ちゃん!雛ちゃん!!」 今度は夏美がドアノブをガチャガチャと回す。 だが、やはりビクともしない。 「夏メロン、退くんだ!」 海東がディエンドライバーでノブを破壊し、解錠を試みる。 しかし、ドアに開く気配は無かった。 「こうなったら、ディメンションシュートでドアを…。」 そう言って、変身しようとした時であった。 突然、写真館内の電気が全て消え、館内は外と同様の闇に包まれる。 その途端、館内にはいくつものゴーストたちが出現した。 発砲による攻撃を行なう海東。 だが、先ほどの戦い同様、ディエンドライバーからの銃弾はゴーストの体をすり抜け、館内の壁に跡を残しただけであった。 「夏メロンとマスターは逃げろ!」 「そんな…大樹さんは?!」 「いいから早…ぐぁっ!」 ゴーストのうちの一体が海東にネック・ハンギング・ツリーを仕掛ける。 「はや…く…逃げ…。」 「でも…。」 『雛ちゃんと大樹さんを置いて自分だけ逃げるなんて出来ない…。』 そんな気持ちが、夏美を迷わせていた。 「は…や…。」 海東の腕からディエンドライバーが落下する。 「大樹さん!」 窒息し、気を失う海東。 その魔の手は次の標的を夏美たちへと変えようとしていた。 BGM:http //www.youtube.com/watch?v=RSWjR1DK_Xw feature=related 「おっと、そうは問屋が卸さねえぜ。」 突然響き渡る声。 すると、写真館の玄関から強力な光が発せられる。 あまりのまぶしさに目を押さえる栄次郎と夏美、そしてゴーストたちは苦しみだした。 そしてドアが開き、マシンディケイダーから発せられていた光はさらに強力になる。 …と同時に、何かの影が夏美たちの前に飛び込んでくるのであった。 「…士くん!」 それは、仮面ライダーディケイドであった。 「幽霊退治は任しとけ。」 KAMEN RIDE…BLACK!! ディケイドBLACKとなった士はさらにもう一枚のカードを挿入する。 ATTACK RIDE…KING STONE FLASH!! ディケイドライバーからの音声とともに、太陽のような強力な光が発せられ、ゴーストたちは一掃された。 「よし…。」 「まだです!現像室に雛ちゃんが!!」 「なら、これだ!」 FORM RIDE…BLACK RX!BIO RIDER!! バイオライダーのカードを挿入したディケイドは、体を液状化させ、ドアの隙間から現像室へと侵入した。 実体化するディケイド・バイオライダー。 だが…。 「いない…?」 あたりを見回すディケイド。 その時、光る何かが目に入る。 「これは…。」 それは、まぎれもなく雛苺が頭に付けていたリボンの飾りであった。 「士くん!」 ドアが開くようになった現像室に夏美が入る。 「まさか…雛ちゃんは…。」 「ああ、そのまさかだ…。」 その言葉に、夏美は膝から崩れ落ちた。 「そんな…そんな…。」 「放して!放してなの!!」 とある薄暗い研究室。 その中で雛苺は両手足を拘束され、壁に貼り付けられていた。 「助けて、夏美!ユウスケ!士!」 大声で叫ぶ雛苺。 だが、その声は研究室内でむなしく響くだけであった。 「何トモ騒ガシイ奴ダ。」 突然の声に雛苺が振り向く。 「ダガ、勝手二騒イデイロ。モウスグ、オ前ハ私ノ物トナル。オ前ノ姉妹ノヨウニナ…。」 そう言うと、突然研究室の一画がライトに照らされる。 ライトに照らされる『何か』。 始めは何か分からなかったが、雛苺はそれが何であるかすぐに理解した。 「そんな…嘘なの…。」 「分カッタカ。確カ、オ前ノ姉タチモオ前ミタイ二騒イデイタ。 ダガ、結局ハ私ノ物トナッタ。ソレガろーぜんめいでんノ運命ダッタノダヨ。」 そこには7体の人形があった…いや、胴体を砕かれ、頭を砕かれ、 バラバラにされ原型を留めていない7体のローゼンメイデンがあった。 「ソシテ、最後二オ前ノろーざみすてぃかヲ頂ク。 ソウスレバ、私ハ…銀河王ハ完全ナル不死身ノ存在トナルノダ!!」 光のもとに現れ、高笑いをする機械生命体の銀河王。 その体には他のローゼンメイデンから抜き取った7つのローザミスティカが輝いていた…。 つづく BGM:http //www.nicovideo.jp/watch/sm9194765 *音がデカイので注意してください <次回予告> 次回、仮面ライダーディケイド! 「夏美、昔言ったことがあるだろう。『必要なのは明るくいること』だと。」 「限リアル命ナド存在価値モ無イ!存在シテ良イノハ不死身ノ銀河王ダケダ!!」 「あぶぞーぶ・くいーんなの~!!」 全てを破壊し、全てを繋げ!! --------------------------------------------------------------------------------------------------
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/1815.html
【作品名】Journey Through The Decade 【ジャンル】仮面ライダーディケイドのOPの歌詞 【世界観】「見上げる星」「迷走するParallel world」とあるので幾つかの星が存在する単一宇宙×2以上 【名前】僕 【属性】旅人 【大きさ】旅人並み 【攻撃力】旅人並み 【防御力】旅人並み 【素早さ】「オーロラ揺らめく時空越えて飛び込む迷走するParallel world」とあるので世界観相応の時空移動可能。移動速度、反応速度、戦闘速度自体は旅人並み 【特殊能力】「自分が瞬間ごとに決断するそのすべてで未来は希望にも絶望にも変わってゆく」とあるので思考による世界観相応の未来改変可能 「真実とは心の目の中に映る物さ」とあるので心の目によって真実を見抜くことができる 【長所】歌手はGackt 【短所】多分終わらないディケイドのテンプレ議論 【戦法】未来改変、自分は他の時空に逃げる old 【作品名】Journey Through The Decade 【ジャンル】仮面ライダーディケイドのOPの歌詞 【世界観】「見上げる星」「迷走するParallel world」とあるので幾つかの星が存在する単一宇宙×2以上 【名前】僕 【属性】旅人 【大きさ】旅人並み 【攻撃力】旅人並み 【防御力】旅人並み 【素早さ】「オーロラ揺らめく時空越えて飛び込む迷走するParallel world」とあるので世界観相応の時空移動可能。移動速度、反応速度、戦闘速度自体は旅人並み 【特殊能力】「真実とは心の目の中に映る物さ」とあるので心の目によって真実を見抜くことができる 【長所】歌手はGackt 【短所】本編最終回が映画の宣伝 【戦法】普通に攻撃 vol.84参戦 vol.89修正 vol.90 502 :格無しさん:2013/09/03(火) 11 25 02.41 ID n3ZWFclH 僕(ディケイドOP) 再考察 思考発動歴史改変能力持ちの成人男性 戦闘開始後すぐに「自分だけが生き残って勝った未来」への改変が最速だと思われるが 「未来」しか改変できないので無限分の一秒は経過しないと勝てないのが難点 任意全能組は無限分の一秒差で任意全能を叩き込まれ任意全能負け 白崎宗司は時間停止能力者なので無限分の一秒も時間が経過せず時間停止負け それ以下は発動タイミングは同じなので無限分の一秒経てば 「自分だけが生き残って勝った未来」へ改変されるので勝ち よって結果は以下のような位置に ≧高町なのは(リリカルおもちゃ箱)>白崎宗司>僕(ディケイドOP)>佐治勝夫>ヴェンセール …未来改変能力がいまいちどんなものか分からなかったけどこんな感じで良いのか? 157 :格無しさん:2013/03/12(火) 18 21 30.01 ID FfUNaDgr 僕(ディケイドOP)考察、一人称僕で一人旅してるなら成人男性とみなして良いだろう よって成人男性軍団へ 152 既に参戦してる(!?)みたいだけど修正?
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/565.html
プリキュア VS ディケイド(VI) 「ブッキー! 危ないよっ」 「大丈夫、だから」 一歩一歩、海東に近づき銃口に身をさらす祈里。 その悲壮ながら強い意志に満ちた姿に、ラブも美希も、士さえも声を掛けられなくなった。 「無理はしない方がいいんじゃないかな。 膝が震えてるよ」 海東の言う通り、微かに膝を震わせてぎこちなく足を前に出す祈里。 しかし…。 「お願い。 リンクルンを返してっ」 「もの分かりの悪いお嬢さんだな」 「あなたの言う通り、本当はそのリンクルンは、私にはふさわしくないのかもしれない…」 また一歩、祈里が震える足を踏み出す。 「臆病で弱虫で、怖いのも痛いのも嫌いな私だけど、他の誰かが怖いのや痛いのはもっと嫌だから」 海東の銃が火を噴いた。 祈里の足元に兆弾して、ラブと美希が声を殺した悲鳴をあげる。 「…守りたいのっ。 ラブちゃんや美希ちゃんや、四つ葉町の大切なみんなを。 この気持ちだけなら私だって負けない。 けど、今の私じゃ。 祈ってるだけじゃ叶えられない。 だから必要なの。 リンクルンが…、プリキュアの力が」 海東の目前まで来た祈里。 その額にディエンドライバーの銃口が触れた。 「そのために私はプリキュアなんだって。 プリキュアになれたんだって。 私…、しんじてるっ!」 今にも泣き出しそうな目で、それでも祈里は海東をまっすぐ見上げる。 その肩に、背後から歩み寄ってきた士の手が触れた。 「門矢さん…」 「海東、いい加減返してやれ。 大人げないぞ。 それはこの子が持っていてこそ、価値あるものなんだ」 見つめ合う海東と祈里。 そして見守る士、ラブ、美希…。 やがて海東が、くるりと銃を回して銃口を祈里から離した。 「やっぱり僕はフェミニストみたいだね。 泣いてる女の子には勝てないよ」 海東が差し伸べた手が、祈里の差し出す手と重なる。 その手が離れた時、祈里の手に黄色いリンクルンがのせられていた。 祈里が表情を輝かせ、堪えていた涙がせきを切ったように溢れる。 見ていたラブと美希にも笑顔が浮かぶ。 士も無言で、口元に微かな笑みを浮かべ頷いた。 「喜んでいる暇はなさそうだよ」 海東は背後に目線を向ける。 「早速、価値あるところを見せてもらわないとね」 騒ぎを聞きつけたのか、公園の中には5人の様子をうかがう人集りが出来ている。 いや…。 それは“人”ではなかった。 公園の中にうごめく、異形の姿の群れ…。 「不死生物(アンデッド)…。 それに…」 先頭に立つ、黒い衣装の少女。 その開いた目から、赤い視線がラブと士たちを捕らえた。 「見つけたぞ、プリキュア。 それにディケイド!」 「管理国家ラビリンス…」 青ざめるラブたちの一歩前に、士が出る。 「やはりアンデッドと手を組んでいたのかっ!」 ラブと美希と祈里、それに士、海東。 対するはイースとアンデッドの王、そして配下のアンデッド軍勢約50体。 祈里のリンクルンが手元に戻ったとは言え、絶望的な戦力差には変わりない中で、もはや衝突は避けられない一触即発状態となっていた。 「なるほど、これでディケイドとプリキュアを一網打尽か」 「ああ。 手間がはぶける」 アンデッドの王に答えて、イースが赤紫色の剣先のようなジュエルを構えた。 (“ナケワメーケ”のパワー・ストーン…) 士が舌打ちする。 誰も変身すらしていない状態で止めるすべがなかった。 一体今度は、何をナケワメーケ化する気か? ジュエルを指と指の間に挟み、左上段に構える。 伸ばした腕に片目が隠れ、残る隻眼で士たちを見据えたまま…。 次の瞬間。 イースは身体を捻り、背後にジュエルを放った。 誰もが息をのむ。 「貴様、何を…」 アンデッドの王…。 スペードのK(キング)“コーカサスビートル・アンデッド” その額の中央に、イースの投げたジュエルが貼り付いている。 「言っただろう? ディケイドを倒すため、“最強のナケワメーケ”をつくってやると」 「裏切ったのか!?」 「裏切った?」 冷ややかな目で、イースは王を見る。 「裏切ってなどいない。 最初から仲間になったつもりはないからな」 異常事態に気付き、周囲のアンデッドがイースに迫ろうとするが遅かった。 「ナケワメーケ! 我に仕えよ!」 イースの指令の声と共に、王の地獄から響くような咆哮と、全てを覆い隠すような白煙が巻き起こる。 『ア~ンデッドォ!』 煙が晴れた、そこに。 つり上がった光の目と額のジュエルを持ち、巨大化したアンデッドの王が膝をついて鎮座していた。 「アンデッドが、ナケワメーケになった!?」 「どうやらラビリンスの方が、一枚上手(うわて)だったみたいだね」 ディエンドライバーに“ディエンド”のカードをセットしながら、海東が言う。 「どう言うこと? ラビリンスとアンデッドは手を組んだって…」 「はははっ。 素晴らしいな、“アンデッド”の力は。 これでナケワメーケとして制御すれば、まさに最強か」 イースを肩に乗せ、“アンデッド・ナケワメーケ”が重厚な身を立ち上げる。 その足元のアンデッド達は、動揺して右往左往するばかりだった。 「さぁ、約束は果たしてやろう。 ディケイドとプリキュアを倒せっ!」 『ア~ンデッドォ!』 手にした巨大な剛剣が振り下ろされる。 「危ねえっ!」 慌てて散り散りに逃げる士とラブたち。 その元いた場所に剣が突き刺さり、土煙を舞い上げた。 「最初から、こういうつもりだったというわけか」 「アンデッドを騙して利用してたのね。 ひどい…」 士と祈里の言葉を、イースは軽く鼻で笑う。 「しょせん別々の世界の住人。 分かり合えなどするものか…。 お前たちだってそうだ!」 イースが眼下の士を指差す。 「その男は“世界の破壊者”だ。 この世界を破壊するためにやって来た、な。 仲間にでもなったつもりか? いずれお前たちも、滅ぼされるというのに!」 「そんなことないわっ!」 祈里が、毅然と言い放った。 「門矢さんは、そんな人じゃないわ!」 『さっきは仮面に隠れてて顔が見えなかったけど、こうしてちゃんと目を見てお話しすれば分かる…。 ツカサちゃん、悪い人じゃないって』 あの時ラブが言った事が、今なら祈里にも分かる。 夜の公園で、祈里の話を聞いて、そっと頭を撫でてくれた士。 不器用で少し意地悪で、皮肉屋さんだけど、そんなふうに分かりにくい形で隠れている優しさの欠片。 心が通じ合っているとまでは言えない。 けれどあの時僅かに寄せ合った気持ちは偽りじゃない。 「私もこの人なら信じられるわ。 世界の破壊者なんかじゃない。 きっと今、この時のため。 この世界を守るために来てくれたんだって!」 ラブと祈里がここまで信じられる人なら。 美希にとっても異存があるはずもなかった。 「そうだよっ!」 ラブも祈里と美希に並ぶ。 「大切なものや、守りたい気持ちが同じなら。 別々の世界に住んでいたって、きっと分かり合えるんだからっ!」 「!」 ラブの言葉に、イースが目を見開く。 プリキュア VS ディケイド(VII)へ続く
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/564.html
プリキュア VS ディケイド(V) 四つ葉町の街中を、士は一人、小走りに駈けていた。 商店街から学校のまわり、緑道公園、オフィス街、駅前…。 やがて河川敷まで来たところで、左右を見渡しながら足を止める。 「…おい、海東っ!」 中空に向かってそう声を挙げるが、返ってくる返事はない。 (やっぱりもう、この世界にはいないのか…?) 苛立たしげに、河川橋のコンクリート柱に拳を打ちつける。 「誰か、人を捜しているの?」 顔をあげたそこに一人の少女が立っていた。 清楚な白のワンピースに白いつば広の帽子。 胸元には四つ葉のクローバーのペンダントを下げている。 「こんにちは。 公園のドーナツ屋さんの人ですよね?」 「…ああ」 「やっぱり。 ラブたちと話しているのを見かけたから。 私、ラブの友達なんです」 「友達、ね…」 士は少女から目を離さず、変身ベルト“ディケイドライバー”のバックルを構える。 「確かに仲が良さそうだな。 “管理国家ラビリンス”さん」 少女は一瞬驚いた後、偽りの笑顔を捨てて敵意に満ちた視線を向けた。 「お見通しと言うわけね。 いいわ」 脱ぎ捨てられた帽子が宙を舞い、紺色の髪がぱっと広がる。 少女は奇妙な仕草を始めた。 広げた両手の指を折り、左右の爪と爪を合わせ両手を擦り合わせる。 「スイッチ・オーバー」 声と共に再び両手を広げた時、少女の姿は一転していた。 先程の清楚なイメージとは正反対の、身体のラインが露になった黒いレザーの衣装。 ヘアバンドで止めた灰色の髪。 そして呪殺の力さえ秘めていそうな、紅玉の瞳…。 「我が名はイース。 ラビリンス総統、メビウス様が僕(しもべ)!」 少女が姿を現す間に、士もベルトを装着しカードを構えていた。 「変身」 “KAMEN RIDE .... DECADE !!” 「我が名はディケイド。 あいにく、誰の僕(しもべ)でもないがな」 ディケイドの皮肉を聞き流して、イースはジュエルを構える。 「ディケイド…。 その力、どれほどの物か確かめてやる」 放ったジュエルの切っ先が、ディケイド横のコンクリート柱に突き刺さった。 「なにっ?」 煙を吹き上げ、不気味な鳴動を始める河川橋。 その下からディケイドが走り出て振り返った先で…、煙が晴れ、河川橋が再び姿を現す。 河川橋の側面につり上がった目のような形の光が灯る。 イースの投げたジュエルは、その額の位置に貼り付いていた。 『トオリャーンセ!』 河川橋が“動き出した” 川の両岸を足場に、ディケイド目掛けて前進を始める。 「“ナケワメーケ”かっ!?」 ディケイドを踏み潰さんと、ナケワメーケが地響きを上げて前進速度を早めた。 “ATTACK RIDE .... BLAST!” 拳銃型になったライドブッカーを抜いてトリガーを引く。 その周囲にライドブッカーの分身がいくつか現れ、同時に弾丸を発射した。 連射された弾丸がナケワメーケに命中するが…、全て弾き返される。 「ふん。 アンデッドどもが恐れる“世界の破壊者”…。 どれだけのものかと思えば、その程度か!」 ナケワメーケと化した河川橋の上に立ち、イースは眼下のディケイドを見下す。 「ナケワメーケ! 奴を踏み潰せ!」 『ワタリャーンセ!』 ディケイドの頭上に、ちょっとした家ほどの面積のある柱の足が振り下ろされる。 「おわあっ!?」 飛び退いて下敷きになるのだけは避けたディケイドだが、衝撃で吹き飛ばされ、河に落ちた。 やがて静まりかえる水面…。 ディケイドは浮いて来ない。 (倒した? …いや、逃げたか) 「大したものだな。 ラビリンスの力…」 イースの横に、“アンデッドの王”が立つ。 イースは冷めた視線だけを向けた。 「だが、ディケイドには逃げられたな」 「それも筋書きの内だ。 次はお前たちにも手を貸してもらおうか」 口元をゆがめ、イースは川下に広がる街に目を向けた。 「“最強のナケワメーケ”と共に、な」 ………… 河川橋から1キロほど下った下流。 その岩場になった岸辺へ、士は這い上がるようにして身体を引き上げた。 「“ナケワメーケ”か…。 ふざけた化け物だが、いざ相手にするとなるとキツいな…」 既にディケイドへの変身は解け、ずぶ濡れの黒いコート姿で荒い息を吐いている。 「まったく、不死生物(アンデッド)だけでもやっかいだってのに…」 『アンデッドどもが恐れる“世界の破壊者”…。 どれだけのものかと思えば…』 イースの言葉を思い出して、ふと士は動きを止めた。 「あいつ…、アンデッドの事を知ってた? …まさかっ!」 プリキュアたちが危ない! 士は立ち上がると、痛む身体を抑えて歩き出した。 「ツカサちゃん、今日はどうしたんだろ?」 昨日と同じ公園で、スポーツウェア姿で待っているラブたち3人。 しかしカフェワゴンはいつもの位置に停まっているものの、店は閉まったままだ。 ふと公園の入り口に目をやったラブは…、そこに士の姿を見つけて声を挙げた。 「ツカサちゃん!?」 美希と祈里も、士の様子がおかしいのに気付いた。 3人して士の元へ駆け寄る。 「お前たち…、大丈夫だったか?」 「ツカサちゃんこそ、どうしちゃったの?」 まだ濡れた服と傷ついた身体の士を、ラブが支える。 「大丈夫だ。 大したことはない」 「アンデッド? それともまさか、ラビリンスが?」 「たぶん、両方だ」 肩を貸そうとするラブを制して、険しい表情の美希に答える。 「いいか、お前ら。 おそらくラビリンスはアンデッドと」 「手を組んだ、という事だよ」 その声は士やラブたちとは違う方向から聞こえてきた。 公園の中。 カフェワゴンの近くに立っているのは…。 「海東っ!」 「あーっ! リンクルンどろぼう!」 士とラブが同時に声を挙げる。 いつの間に公園に入って来たのか、反対方向から姿を現したのは行方をくらましていた海東だった。 「士の考えている通りだ。 ラビリンスとアンデッドは手を組んでいる。 プリキュアとディケイド。 キミたちを倒すためにね」 歩を進めながら、海東が種明かしのように語る。 「それよりも、ブッキーのリンクルンを返しなさいっ」 「ああ、その事なんだけどね」 息まく美希に、海東が答える。 「これでも僕はフェミニストのつもりだから。 女性から無理に譲ってもらうのは性に合わなくてね。 公正な取り引きを用意して来たんだ」 「ふざけるなっ」 「まぁ聞けよ。 士」 海東は指を追って勘定を始める。 「アンデッドの軍勢が約50体に、ラビリンスの幹部とナケワメーケ。 対してこっちは、ディケイドとプリキュアのお嬢さん3人…。 いや、今は2人か」 絶望的な戦力差を突きつけられて、ラブたちは表情を曇らせる。 が…。 「けど、そこに僕が加われば、結構いい勝負になるんじゃないかな」 「どういうこと?」 「アンデッドとラビリンスに対抗するのに、力を貸すよ。 その代わり…」 祈里の黄色いリンクルンを手にして見せる。 「これは正式に僕に譲って欲しい。 悪い話じゃないよね?」 「そんな条件のめるわけないだろ」 ラブと美希もそれは同感だった。 それぞれ自分のリンクルンを手に取る。 「いくわよラブ。 今度こそ、あいつを捕まえるのよ」 「待って、美希ちゃん」 祈里がそんな美希を止める。 「ブッキー? まさか、あいつの言うことを聞くつもりなの!?」 「ここは私に任せて」 祈里は海東の方へと一歩、足を踏み出す。 すかさず海東が“ディエンドライバー”の銃口を祈里に向けた。 プリキュア VS ディケイド(VI)へ続く