約 1,158,322 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3001.html
テイルズ オブ ザ テンペスト 【ているず おぶ ざ てんぺすと】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 魂を呼び覚ますRPG) ※特典付き※特典なし 対応機種 ニンテンドーDS メディア 1GbitDSカード 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ディンプス 発売日 2006年10月26日 定価 5,040円 プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 クソゲー ポイント 致命的なボリューム不足グラフィック&スキットの手抜きタッチペン操作の強要で一部操作性も劣悪後発のオマケアプリでもネタにされる各種不具合の多さキャラ・音楽、小説版は好評 テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク 概要 問題点 シナリオ関連 グラフィック関連 戦闘関連 タッチ操作関連 その他 評価点 総評 余談 容量関連 その後の展開 エスコートタイトル問題について 発売延期について 概要 テイルズ オブシリーズのDS参入一作目。主な略称は『TOT』『テンペスト』。 その他『TOTT』(携帯アプリ『テイルズ オブ タクティクス』も略称がTOTなので、一部のファンが混同を避ける目的で使う)『(TOT)』(蔑称、泣いている顔文字)。開発は主にバンダイナムコゲームス発売のゲームを手掛けるディンプス。 問題点 シナリオ関連 致命的なボリューム不足。 初見プレイでも10時間程度あればゲームクリアできてしまう。その中でイベントや描写を上手く突き詰めているなら評価も変わるだろうが、そのような部分は序盤のゲーム開始から首都ジャンナまで。以後急激に密度が低くなり、終盤までイベントがほとんど発生しない。 イベントボイスも無い。イベントの時間がボイスがない分他作品に比べて短いため、余計にボリューム不足を感じる。 登場人物関連 パーティ5人と敵5人、主要な脇役数人程度で進んでいく。その分1人1人の描写がしっかりしているのかというとそうでもなく、肝心な部分の描写さえ充分ではない。 パーティでもまともにシナリオに絡んでいるのは主人公のカイウス・フォレストの2人だけ。しかも描写不足のためフォレストのシナリオはゲームではほとんどわからない。 ヒロインのルビアは少しロミーと絡みがあるだけで、根幹のシナリオには全く絡んでこない。 ティルキスに至っては彼が中心となるシナリオは全くない。 敵役のルキウス・アルバート・ロミーは悪役にすら見えず、教皇は被害者にしか見えない。 特にロミーは元々子供らしい性格の少女であり、教皇同様にスポットによって残忍な性格となるが、教皇は後にスポットから解放されて元々の性格に戻るのに対し、彼女はスポットの解放すらなくルキウスとカイウスに留めを刺されて最期を迎えるというあまりにも救われない展開である。彼女も教皇みたいにスポットから解放する方法があれば救われたはずなのだが…。 劇中でロミーに関するフォローがあまりなく、メインキャラにとって大切な人物がことごとくロミーによって殺害されてしまうため、プレイヤーからのヘイトが無駄に高くなっている。 終始説明不足。 前口上も何も無くムービーから物語が始まるが、字幕や音声による説明が無いため何が起こっているか解らない。 説明すると、教皇・ルキウス・ロミーによって生命の法と呼ばれる魔法が使われた結果、辺りの熱が奪われ、時期外れの雪が降ったというような内容である。 あるイベントを境にパーティキャラのアーリアが頭上で巻いていた髪の毛を下ろすのだが、何の説明も無いので気付きにくい。後述のようにグラフィックが微妙なので尚更。 限りなくあっさりとした旅の結末とエンディング。 「ラスボスが開いた異世界の扉をカイウスが閉める」という展開なのだが、特に派手な演出も無く地味で、その後は仲間達と「終わったな。」の一言を投げかけて締める。あっさりし過ぎていて、味気がなさ過ぎる。 唐突に登場するラスボス。 本シリーズでは、ラスボスが物語の序盤から中盤という早い段階で登場し(作品によってはスタート時から身近に居る事も)、その目的を解き明かしたり現段階に至る境遇が明かされたりし、中盤以降はラスボスを巡るシナリオ構成となる事が多いが、本作では登場後に即戦闘のためシリーズらしくないし、ラスボスらしさも感じられない。 過去作でもぽっと出のラスボスは『テイルズ オブ リバース』などごくわずか。 ただし、それらの作品でもきちんと伏線は張られており、しっかりプレイしていれば存在に気付けるようになっている。 容姿もこれといったカリスマや強大さを感じさせるようなモノでもなく、それらしさにことごとく欠けている。 戦闘においても、初見殺し的な技を用いてくるところもあるが、対処が分かればさほど脅威ではない。第二形態等といったサプライズも全く無い等、歴代作品でも難易度は非常に低い方であろう。人型であるにもかかわらず、戦闘中一歩も動かない(ワープ移動のみ)のもある意味画期的である。 前述の通り重要人物の殺害行為等の悪事のほとんどをロミーが担ってしまっているため、相対的に影が薄くなっている。 フィールド画面(特にワールドマップ)が無駄に広い。 かといって街などが多かったり地形に富んでいたりはせず、広大というよりだだっ広いという感じになっている。 それでいて操作キャラの歩行速度は遅く、プレイ時間の大半はワールドマップの移動に費やされる。エンカウント率も高い為、作業感のみならずストレスまでついてくる。 中盤以降は大陸を端から端へと移動するマラソンゲーと化す。 前述のようにイベント密度が低くなり、大陸を移動しては少しイベントという展開が続く。 シリーズの他作品のような空を飛べる移動手段は無く、移動方法は行ったことのある街の一部を結ぶ船だけである。 ダンジョンは似たような地形が続くため、自分が何処にいるかわからなくなる。 しかも、別画面でのダンジョンマップ表示という生ぬるい仕様すら無い有様(街やワールドマップでは上画面に地図が出る)。 謎解きなどもなく(後述のミニゲームを除く)、基本的に奥に進むだけの迷路である。ただし、そこまで広くない分『テイルズ オブ イノセンス』よりはましだが。 ダンジョンの半分は森であり、見た目の面白さにもかける。 サブイベントはおつかいものが多く、そこでもワールドマップを歩き回るはめになる。少ないプレイ時間を水増しさせてボリュームを誤魔化している。 街の数が多いわけでもないのに一度しか訪れることない街が多い。 カイウスとルビアの故郷の街でさえ(あるサブイベント以外は)旅立った後に訪れる必要は無い。 ティルキスの故郷であるセンシビアなど、名前しか出てこないところも存在する(ドラマCDにおける目的地として名前が出る程度)。 街でのイベントもほとんどなく、少し会話イベントのあるだけの街が大半を占める。 船しか移動手段がないため、内陸の町は再度訪れるのが非常に面倒。 グラフィック関連 OPからしてしょぼい。シリーズおなじみのアニメを用いたシーンは数秒しかなく、ローポリのキャラが無表情に動き回るシーンが大部分を占める。 カメラワークのみでローポリのキャラが動いてすらいないシーンも多い。 物語における重大なネタバレを示唆してしまっているシーンがある。 おまけにダンジョン内の移動シーンもほぼそのまま使用しているシーンも存在する。どこの新作ゲーム用トレイラーだ。 プロローグ、乗船時、ラスボス前後、エンディング時にも同様のゲーム内ローポリキャラによるプリレンダリングムービーが入る。 プリレンダリングムービーなので、容量の節約にもなってはいない。 上記にも少しあるが、3D機能が未発達なDSだという事を踏まえてもポリゴンの完成度が低い。そして戦闘のエフェクトがかなりしょっぱい(後述)。 ティルキス等に至っては、肘から指先までがひとつの六面体で出来ているという有様。 動きも非常に固く、ぎこちない。特にルビア。モーション自体も非常にカクカクで固く、動作自体もぎこちない。 イベント中、キャラクターがほとんど動かない。歩く・立つ・座る程度で、手を動かす等の細かなモーションは殆ど無い。 キャラたちの雑談が聞けるシリーズお馴染みのシステム「スキット」は、他作品のように顔グラフィックもボイスもつかず、字幕とキャラの動きだけで会話が進んでいくという味気ないもの。 ステータス画面のキャラアイコン自体は一応本作にも存在するが、今作の物は公式イラストの使い回しでゲーム内から浮いている。 ボイスは本作以降の大容量カートリッジを採用したDSテイルズ作品でもフルボイス化出来ていないため容量の問題上仕方ないにしても、顔グラの表示をする程度の余裕はあっただろうに。このため、『レディアント マイソロジー2』にカイウスとルビアが登場した際に、初めてこの2人、つまり『テンペスト』のキャラに顔グラが作られることとなった。 そもそも、本作のスキットは『エターニア』と同様のキャンプ式になっている為か、基本的にフィールドでしか発生しない上、雑談とヒントが別々になっていた形式も一つに統合。あらすじ機能も搭載されていない為、長期間放置後に再開した際には現在のプレイヤーの目的を聞くためにいちいちフィールドに出てキャンプを実行しなければならない為、手間が掛かる。キャンプに必要なテントも消費アイテムと扱われている為、複数持てるとはいえスキットの為にアイテムの補充が必要なのだが、テントの購入額自体も720ガルドと割高で装備や回復アイテムの補充で金欠になりがちな序盤戦ではスキットの複数発動すら難しい有様。 とどめにスキットの発生タイミング自体もノーヒント。おかげで近年のシリーズで消滅しつつあるスキット称号の取り逃し問題も再発してしまう事態に。 その他の技術的問題。 フィールド画面でカメラを回転させながら歩くことができず、カメラの回転は必ず立ち止まって行わなければならない。 壁などをこすって歩くときの挙動がおかしく、キャラが細かく震えている。 坂道ではキャラの影が欠ける。 ホーリィボトル及びダークボトルを使用した際にキャラにエフェクトが掛からず、効果が続いているのか切れたのかがかなり分かりにくくなってしまった。 本作では上述の通り無駄に広いフィールドや迷いやすいダンジョンをノロノロ速度で移動しなければならない点も相まってエンカウント率低下アイテムのホーリィボトルの需要も多いが、使用時のエフェクトが存在していない事から、かなり気になる問題になってしまった。 インターフェイス面も色々ひどい。 まず、戦闘メンバーの入れ替えを行うには、メニュー内の「ステータス」を選び、そこから更に「作戦」「隊列」「編成」の順で選ぶとようやく戦闘メンバーの入れ替えを行えるという物。実行までの手順が多過ぎて面倒臭い。おまけにステータス画面ではキャラの立ち絵すら用意されない有様。 料理画面へもメニュー内の項目から直接移動する事ができず、「アイテム」項から「レシピブック」を選んでから作りたい料理を選択するという手順を踏まなければならない。もっとも、本作の料理は後述の通り失敗しやすいとの評判を得ている為か、この手順を行うのは少数なのが救いか。 戦闘でもデュアルスクリーンを有効活用させる目的があったのか、下画面にキャラクター上画面にステータス等の戦闘情報が表示される仕組みなのだが、キャラクターのHP/TP表示がゲージ制では無く『エターニア』まで使用されていた数値表記が採用されている関係で視認性が良くなく、スマッシュ条件も上画面の情報メニューにまとめて表示される関係でかなり見づらくなってしまった。 時折画面の一部が乱れる。 戦闘関連 戦闘システムは『テイルズ オブ リバース』のシステムを簡素にした「3on3リニアモーションバトルシステム」。『リバース』と違い、他のシリーズのようなTP(いわゆるMP(マジックポイント))制を採用している。 3on3は3D+3ラインを表している。3Dグラフィックスになったことで、『リバース』とは異なり、上下に向いて攻撃を出すことができるようになっている。 ただ、この仕様がまた曲者で、敵が複数いる場合は上下または左右どちらかの2方向からの同時攻撃を食らいやすい。どのラインに居ても複数個所からの攻撃を防ぐことができないので、1体に攻撃を仕掛けている際にもう1体からの攻撃でコンボを止められたり、タコ殴りにされることが多く、ストレスが溜まる。 魔術を通常防御できる点は『リバース』と同様。 戦闘中のメニューに、他のシリーズ作品では非常に重要なコマンドである術技(技の割り当て変更、及びCPUキャラへの術技使用指示)、装備が存在しない。 装備コマンドがないことの影響は大きく、敵が耐性を持つ属性の装備で戦闘に突入してしまったとしても変更出来ない。 今作では武器に属性をつけて強化するシステムが存在するため、武器が属性を持っていることが多い。ダメージ減少だけでなく、無効化してくる敵もいるため、下手をすればダメージを与える手段がなくなってしまう。 操作キャラも味方CPUも、十字ボタンに割り当てた4つの術技しか使用できない。 『リバース』でも使える術技はセットした4つまでだったが、そちらにはちゃんとした理由があった。本作の場合はそういった理由付けも存在せず、単なる技術力不足からだと思われる。 前述のように戦闘中には術技コマンドは使用できないため、この4つの技は戦闘中に変更できない。 敵も4つまでしか術技を使用しない。 カイウスとフォレストは獣人に変化する種族であり、戦闘中にも一定条件をそろえれば変身するのだが、この変身が非常に地味。変身後は通常攻撃が変わり、「ビーストブロウ」という特技が使えるが、ほぼただ殴り続けるのみで非常に地味。 戦闘能力は大幅に強化されるものの、HPが50%以下かつTP80以上のときにしか使えず、変身中はかなりの勢いでTPが減っていく上に0になると元に戻ってしまう。また、4つしかセットできない(戦闘中変更不可の)術技枠を1つ使ってしまうため、非常に使い辛い。 ただ逆に言えば、TPの問題さえ無ければ非常に強く、獣人化状態固定(TPの減少なし)でのイベント戦闘では誇張抜きで接近して連打していれば勝ててしまう。無制限に使用出来てもバランスブレイカーになってしまう為制限がつくのは仕方が無いが、その制限があまりに極端過ぎる。 ちなみに発売前に雑誌で「マップ画面で獣人になり、最初から獣人で戦闘に入れる」という機能が紹介されたが、製品版では採用されなかった。 「特技」以上の技「必殺技」と「奥義」は、指定のある特技の後にさらに指定の特技を使用することで発動できる。つまり必殺技と奥義は単体では発動不可。尚、カイウスの技候補は9つ(獣人化含む)、ティルキスにいたっては5つしかない。これに対して術師は候補が非常に多い。 このため、従来作のようにコンボの組み合わせを考えて遊ぶことはできない。 バランスも悪く、強すぎる技とTPの無駄なだけの技が極端に存在する。特に奥義は使用TPが多すぎて使い辛いものが多い。 例えばカイウスが最後に習得する奥義は消費TPが61もあり、発動に必要な特技と必殺技も合わせると101も消費する。にもかかわらず特技の威力はある必殺技に劣るうえ、必殺技からコンボがつながらないため高確率でガードされるというあんまりな性能。 後述するCPUは必殺技や奥義を多用する傾向がある為、プレイヤー以外のキャラクターはすぐTP切れになる事が多く、奥義後のTP回復の為に激しくアイテムが消費されていってしまう。 必殺技と奥義にはボイスがついていない。 代わりに固有SEと奥義に暗転処理がついているのだが、固有SEは「カキーン」と変な音で、ゲームの雰囲気とミスマッチ。 4つしか術技を装備できないので、この仕様によって技の選択肢が増えているといえなくもない。 これらの特技仕様で戦術が狭まっている中、やたらと高性能な特技として「粋護陣」が存在。従来の作品では魔法バリアを張る技だったが、本作ではほぼ猶予無しで全方位(上下向き時のみ)に攻撃判定 自己無敵を持つ上に消費TP12と燃費も良いぶっ壊れ技。 誇張抜きに粋護陣連発だけでクリアできるゲームなどと言われる。ただし習得LVは29とやや遅め。また、無敵時間も短めであるため、防御技というよりも攻撃後の隙を補うための効果と言った所。 威力も低くはなく、3回で奥義と同等の火力になる。消費TPや回転の速さを考えればこちらが上。 また、カイウスの「裂空斬」、ティルキスの「イージスシールド」も同じように隙が少なく、全方位に攻撃できる。 魔術も出来が悪い。 とにかくエフェクトが地味。 エフェクトが粗いことに加えて持続時間が短く、上級術でも2秒程度で終わってしまい、一体どういう魔術なのかという事すらよく分からない術もある。詠唱時間のほうが長い。 こちらもDSのスペック上仕方が無い…と言いたいが、後の『テイルズ オブ イノセンス』では大幅に改善されている。 性能も極端で使わる術と使えない術が分かれる。 当たり判定に難のある術が多い。 足元にしか判定が出ない術は飛んでいる敵にあたってくれない。 ヒットして吹き飛ぶことで連続ヒットする術は、重い敵は吹き飛ばなく、軽い敵でもガードされると吹き飛ばないため、設定されている威力よりも圧倒的に低火力しか出ないことが多い。 一方でルビアの「セイグリッドシャイン」は最高クラスの火力であるにもかかわらず、下級魔法よりも詠唱が速いというとんでもない性能になっている(ただし消費TPは多い)。 敵味方問わず、AIの出来が悪い。戦闘中に仲間に術技の指示ができないため、尚更目に付く。 剣士系の仲間はろくにコンボをしてくれないどころか、操作キャラがコンボを決めている敵を溜め攻撃で別ラインに弾き飛ばすという、もはや嫌がらせや妨害としか思えない行動をしてくる。 術師の仲間は定期的に通常攻撃をしに前線に出てくる。その後、前線で術詠唱を始める。 ピンチになってもなかなか回復技を唱えてくれない。その為、体力回復はメニューからアイテムを使用する事が最善策。 無駄に多い奥義のTPといい、戦闘中にやたらとアイテムを使用する回数が多く、本作はある意味「グミゲー」の先駆者とも言えるだろう。 属性耐性も全く考えてくれない。戦闘中に術技の変更はできないため、戦闘前に対策する必要がある。 敵の術師は近づけば通常攻撃もしくは溜め攻撃しかしなくなるので、接近して攻撃していれば簡単に倒せてしまう。 詠唱中の剛体も弱いため、詠唱開始されたところで簡単に妨害できる。 CPUキャラと敵キャラがお互いを避けて通過しようとして同時にライン移動をひたすら繰り返す反復横跳び合戦などもまれにみられる。 ボス戦が盛り上がらない。 術師が多く、前述のように近づけばほぼ無力化できてしまう。 その問題を補うためか、雑魚敵を引き連れて登場することが多い。 術は通常防御可能なので、出されたとしても脅威ではない。 近接攻撃型のボスもいるが、使用するのは特技のみで必殺技・奥義は使用しないため地味。 これを補うためか、アルバートの「ヘラクレスブロウ」はティルキスの同名技と全く異なった性能に強化されている。 そもそも特技を使用せず、通常攻撃のみというボスがほとんど。 ボス戦よりも雑魚戦で囲まれてタコ殴りにされるのが本作全体で脅威である。 動きも全体的におかしい。 特に被弾時の挙動が不自然で、非常に軽い。 魔術「テンペスト」や、オーガのアッパーなどを受けるととんでもないスピードでキャラが飛んで行ったりする。その後、見えない天井にあたって落ちてくる。 軽い敵は同じ技の連発で無限コンボになったりし、重い敵は吹き飛ばないため連続ヒットするはずの術が連続ヒットしないなど明らかに調整不足。 シリーズお馴染みの秘奥義が存在しない。 外伝作品『レディアント マイソロジー2』以降は、カイウスには獣人化時の特技「ビーストブロウ」、ルビアにはシナリオイベントで習得する術「セイクリッドシャイン」が秘奥義として割り当てられた。 1キャラにつきひとつしか戦闘中ダメージが表示されない。 1キャラに連続で攻撃が入った場合は前の表示は消えてしまう。 それなのにダメージは一度に表示されるのではなく、高いほうの桁から順に表示されていくため、攻撃間隔の短い技で3桁ダメージがでたりするとダメージの下位桁が表示されない。 通常攻撃は十字ボタンの入力で変化しない。 ジャンプもできないため、高い位置を飛んでいる敵に攻撃する際に問題になる。 ルビア・アーリアは一部の飛んでいる敵に通常攻撃を当てることができない。 上下方向への方向転換が遅い。 十字ボタン+Bボタンという術技の出し方を考えて、上や下に割り当てた技を出す際に方向転換しないように遅めにしてあると思われる。 アイテムは棒立ちのまま使う。アイテム用モーションなどない(エフェクトはあるが)。 アイテム使用指定から使用まで少し間があり、この間に被弾するとキャンセルされてしまう。 一方で他のシリーズ作品ではあるアイテム使用後の使用不能時間がないため、乱用が可能。 敵撃破時に効果音・エフェクトが無い。 シリーズ他作品のように倒された敵がすぐに消えるのではなく、倒れるモーションの後に消えるため、視覚的にも分かり辛く、何より爽快感が無い。 ごく一部のボスのみ撃破時に悲鳴が入る。 戦闘開始時のロードも地味に長い。DSにしてはというレベルではあるが。 一部武器には強化によって別の武器に変化する覚醒システムがあるが、覚醒後の武器は強化できないためあまり使えない。 強化によって武器の攻撃力は最大で元の2倍に出来る。 武器の性能は攻撃力、防具は防御力しか確認できない。 ルビアやアーリアの装備する杖には術攻撃力を上げる効果があるが、武器屋や装備画面では確認できないため、武器の変更が無意味(術師の攻撃力が上がっても利点がほぼ無いため)に見えてしまう。 装備前後にステータス画面を開いて見比べれば上昇しているのが確認できるが、まず気づかないだろう。 武器強化システムのためか、武器のみ合計の保有個数に制限がある。 古い武器を処分していかないと新しい武器が入手できなくなる。 他のアイテムは1種類につき15個までである。 上記の属性強化システムは中盤以降のほぼ全ての敵が光属性に弱いため、属性を使い分ける意味がほとんどなく雑に光だけ付ければ良い。 状態異常強化システムも存在する。本作では状態異常付加を使って攻撃するとレベルの分だけ敵の状態異常の抗体が累積して削れて行き、100になると状態異常にかかるというシステムが採用されている。 武器の石化レベルを5にするとほとんどの敵が一瞬で石化してしまうのでこれまたバランスが壊れる。 発売当時のシリーズ作品群の多くの例に漏れず、本作でも図鑑が片方(*1)しかなく、やり込み要素に欠ける。 コレクター図鑑が存在しないのなら、プレイヤーが自身でアイテムコレクターを目指す事になる…と言いたい所だが、前述の武器の保有制限の関係で武器のみ全種類集める事が出来ず、結局アイテムコンプリートすら出来ない始末。 タッチ操作関連 タッチスクリーンを無理矢理活用しようとしたのか、あるダンジョンにはスライドパズル(手数制限つき)がある。 しかしタッチの認識が悪い上、ピースを動かせていないのに残り手数だけ減るというというバグまであるためタッチで解くのは辛く、結局ボタンでやることになる。 中には34手必要な高難易度のものがある。ストーリー上で解く必要のあるものは簡単なのが救い。 同じくタッチ操作を無理矢理導入した為か、調理にはミニゲームのクリアが必要。 「制限時間内にタッチペンでx回上下にこすれ」「x回円を描くようにこすれ」といった内容。 これも認識が悪くなかなか成功しないが、こちらはボタンではできない。 スライドさせるだけの「包丁」や「フライパン」等はまだ簡単な方。円を描くようにタッチペンを動かす「鍋」等では上位の料理ともなるとほぼ不可能と言って良いほどの難易度である。 上記の点が合わさった結果、タダでさえ認識が悪く成功判定を得られないのに、手数だけが膨大な回数要求されるという理不尽なシステムとなっている。おかげでミニゲームを避ける為に全く料理をしないという結果になってしまい、本末転倒としか言いようの無い状況に。そもそも他作品では片手間で出来た料理システムにこんなハードルを作る程にタッチ操作が重要だったのだろうか。 ちなみに料理の際にパーティー先頭のキャラがボイス付きセリフをしゃべってくれるのだが、失敗時の台詞が非常に面白く、その為か本作の料理システムは失敗時のボイスを聞く為という皮肉な目的のシステムになっているのも否めない。 なぜか戦闘中もタッチ操作に対応している。 ただし、タッチした敵を通常攻撃できるだけで、術技は出せないと非常に半端。 その他 本編中にあるアイテムを入手すると通信モードがプレイできるようになる。 レベルは強制的に1にされるもアイテムや装備は持ち込める状態で、専用のダンジョンを潜ることとなる。 ストーリー進行と共に入手できるアイテムに応じて潜れる階層は増加し、最深部にはボスが存在する(本編の使い回しだが)。 珍しいアイテムが入手可能だが、やはり高いエンカウント率により協力もままならないことが多い。 クリア前後の隠し要素としてエクストラダンジョンが用意されているが、高いエンカウント率と敵のHPに泣かされるだけである。 全30階で5階ごとにセーブ・脱出ポイント及びボス戦があるが…。 出てくるボスはHPの異常に高い(他のパラメータも高くなってはいる)本編中の敵であり、使い回しである。 浅い階層のボスはボスキャラですらなく、本編中に普通に出てくる雑魚(ただし本当にHPだけは高くなっている)である。 極めつけとして、ダンジョン自体も通信プレイ用ダンジョンの使い回しである。 シリーズおなじみの2周目が存在しない。 ゲームをクリアしてもクリアデータをセーブする事ができず、再開地点は最終セーブポイントのまま。 当然、恒例のサウンドテストも無く、BGMを自由に聞くにはサントラを購入するなりして外部に頼るしかない。 戦闘難易度もハードまでしかなく、上級プレイヤーにとっても手応えを感じさせることすら出来ない。 公式ページには連動ウェブサイト(現在は閉鎖)があり、ミニゲームを遊ぶとその成績に応じてゲームで使えるパスワードがもらえたり、ゲーム進行に応じて壁紙がもらえたりした。 マゴノテ(カイウス)、ホウキ(ルビア・アーリア)など実用性は無いが見た目の変わる面白武器や称号「めんきょかいでん」といったものがあり、この連動でしか手に入らなかった。 DSソフト内の固有IDを入れないとパスワードが生成できないようになっており、攻略サイトでパスワードを見て…ということはできない。 このため、ウェブサイト自体が閉鎖された今となっては、上記の面白武器および称号を手に入れるのは不可能となっている。 評価点 misonoによる主題歌「VS」は高評価。それだけに本当にもったいない。 発売延期やOPムービーの出来など、余計なとばっちりさえなければデビューシングルとしてもっと花を咲かせることができただろうに。 描写やエピソード自体は希薄だが、近年の作品にありがちな棘のある性格付けや極端な描写等がなく、キャラ自体は好評。これでボリュームがあれば立派な魅力となっただろうに、非常に惜しい。 敵キャラのロミーも可愛らしい容姿に悪逆無道な振る舞いというギャップからよい評価を得ている。 ストーリーはスタッフが度々言及しているようにシンプルな王道で、破綻などもなくまとまっている。これでボリュームがあれば(ry BGMの評価は高い。 特に中ボス戦BGMは高評価。 通常時とバックアタック時でBGMが変化するというギミックも存在し、これは『デスティニー(PS版)』以来の復活だった。 微妙な戦闘システムだが、3Dのために仲間とぶつかったり、敵を目の前に飛ばされたりしてピンチに陥ったり、側面攻撃や背面攻撃で威力が上昇するなど、作り込みでは妥協していない。 実際、本作で実装された「溜め攻撃」は後に同じくDSで発売された『ハーツ』にてより洗練されたシステムとして復活を遂げる事になる。 フィールドの時間経過の概念が『エターニア』以来の復活を遂げているが、殆どの町やダンジョンで時間経過が反映されたり、テントでのキャンプも任意で夜に出来る機能が追加されていたりと、何かと中途半端だった『エターニア』の物と比較して洗練されている。 問題点で述べていたテントの購入額も、「スキット料」ではなく某国民的RPGのような「昼夜逆転の魔法」と割り切れば悪く無い。 登場モンスターの大半は前年に発売された『アビス』からの流用だが、同作で廃止されていたモンスター図鑑が本作で復活し、ボリュームの関係で総数こそ少ないものの『アビス』産のモンスターモデル一覧が初めてゲーム内でも見られる様になった。 加えて、モンスターのうちプチプリ系の待機モーションが変更され浮遊系モンスターになっていたり、ゴイル系とキャスター系が独立して登場する等、一部のモンスターに本作独自の特性が用意されていて敵モンスターのマンネリ化を防いでいるのは見事。 システム面など様々な点が初期シリーズに先祖返りしていたり、過去作のシステムも復活採用されたりしている所から「原点回帰」とも捉えられ、個々の出来はともかく主に初期シリーズのファンから「むしろ懐かしい」と評される事もある。 オープニングムービー、アクションゲームのような戦闘、異種族との対立の物語など、シリーズの基本は一応抑えられており、ニュースサイトのレビューでは「「テイルズ オブ」シリーズの魅力がギュッと詰まっている」と評された。 総評 2度の延期の末出来上がったのは、キャラクターやBGMなど少なからず光る点こそあるが10時間程度で終わるボリュームの無さと大味な戦闘システムのやっつけゲー。 作りこみ不足から不親切な仕様も多く、非常に遊びづらい作品となってしまった。 作品の作り込みを向上させ、プレイヤーの評価があればもっといい扱いになっていた可能性もあると思うと、非常に残念ではある。 余談 あまりの評判の悪さに発売直後に「クソゲー」という評価が一気に広まった。 2度も延期しておいてこの出来な為、シリーズ内ジャンル名を皮肉って 「延期した意味を問うRPG」 と揶揄された。 発売直後からの値下がりも非常に早く、今では980円前後で買えてしまう。 前述したウェブサイトは簡単に解析され、全てのミニゲーム公開前にパスワード生成用フォームが作られたり、壁紙へのリンクがばれたりしていた。 3つのミニゲームを遊ぶことができたが、いずれもゲーム本編を超越したクソゲーであった。 サイト公開から閉鎖までは約半年というスピード閉鎖が行われた(開設時の予定は1年とされていた)。 同時期に発売された『テイルズ オブ デスティニー (PS2)』も同様のウェブサイトがあり、同様に半年でスピード閉鎖された。 テイルズ オブ シリーズ全世界累計販売本数1,000万本突破時のナムコの公表によると、このゲームの出荷本数は301,000本である。それに対し実売は6割程度の205,541本とかなり低い結果となっている。 他のテイルズ作品同様に小説版(全2巻)が出ているが、ストーリーの描写がゲーム内でのものよりもはるかに深い。 ゲームで足りなかった登場人物の心理描写が多数盛り込まれているほか、ゲームでは名称のみ出てくる過去の大きな事件について詳細に描かれている(小説版オリジナルの人物も出てくる)。 この過去編でゲームでは匂わされつつも全く分からなかったフォレスト、アーリア、アルバートの過去が補完される。 小説版の約半分はこの過去の話で占められており、主人公のカイウス及びヒロインのルビアは過去編には出てこないため、出番は小説の約半分しかない。主人公・ヒロインなのに…。 ゲーム中盤が話から大分抜けているが、このゲームの中盤はマラソン以外のなんでもないので問題はない。 本作のリメイクについて 基盤そのものは決して悪くなく、上手くリメイクすれば化けると期待する声もある。 『イノセンス』が2012年にリメイクされた『テイルズ オブ イノセンス R』の特典アプリでは、カイウスと『ハーツ』の主人公・シングの二人が「リ・イマジネーションされる権利をかけて戦う」というエピソードがある。ゲストキャラ(『テイルズ オブ ジ アビス』のジェイド)が「視聴者に決めてもらいましょう」と提案し、そこでカイウスを選ぶと、リ・イマジネーションされた際の願望を口に出すのだが… テンペストがリ・イマジネーションされたら、きっと……海を渡る船や、空を飛ぶ船で世界中を冒険できるようになって、ティルキスの国にも行けたりするんだぜ!もう、広い砂漠や平原を夜中に歩くのはコリゴリだ。そうそう、キャンプだって、もっと話題に満ち溢れて楽しいものになるんだろうな。ルビアとキャンプしてもいつも話題が続かなくて、結局、いつも同じ話ばかりしてたからさ。たまに面白いことを言ってみたりしたんだけど、全部カットされたんだよな……料理だって、簡単に作れるようになるよな。前に10秒以内に作れって言われた時にはどうしたもんかと思ったぜ。戦闘だって自由に走り回ったり、バンバンカッコいい技出したり、仲間とサポートしあったりしてさ、手に汗握る白熱した展開になるんだろうなあ。それで戦闘終了時には、『負けられないんだ!』とか『勝ったぜ!』なんて言えるんだろうなぁ。 哀しすぎてコメントのしようがない。 ただ、このゲームでも戦闘終了ボイスは存在する、何故引き合いに出されたのだろうか?(*2) 『ハーツ』は実際に2013年に『テイルズ オブ ハーツ R』としてリメイクされたが、『テンペスト』のリメイクは2014年公開のシリーズのプロデューサー・馬場英雄へのインタビューにおいて、議論はされたが現時点では予定がないことが語られている(*3)。 容量関連 これほどのボリュームしか実現しえなかった程容量がカツカツだったのかと思いきや、解析によりROMの半分ほども余っている事が判明。そのうえ没ボイスも大量に収録されている…というか没ボイスの方が多い。 術の使えるキャラは没魔術も含めて本編で使えない魔術のボイスが大量に入っている(敵であっても)。 一方で、術の使えないキャラの没ボイスはほとんどない。このため、主人公のカイウスよりも敵であるルキウスやロミーの、それどころかほとんど出番のないラスボスの方がボイス数が多い。 アルバートは必殺技、奥義、術のいずれも使用しないが、彼のものと思われるボイスが入っている。 「死は存在しない…生きる世界が変わるだけだ。ドゥワミッシュ族の格言。」「神はこの世の終わりを決めている。だが、我々はその声を聞いてそれを避けることができる。キャサリン・ノリス。」「一粒の麦は地に落ちて死ななければ一粒のままである…だが、死ねば多くの実を結ぶ。ヨハネによる福音集。」という使い道の分からない長い没ボイスが教皇とラスボスの声で2度も入っている。本編中にこのような台詞は一切無い。 『テイルズ オブ ファンタジア』の「この世に悪があるとすれば、それは人の心だ」のオマージュでもしようとしていたのだろうか? その後の展開 本作の反省を生かし、後のDS作品『テイルズ オブ イノセンス』や『テイルズ オブ ハーツ』は世界観やシナリオも増大し、OP全編にアニメを使用し、シナリオ中のボイスが追加され、スキットも従来通り顔グラフィックを搭載する等ボリュームが飛躍的に増大し、システム面でも緻密かつ造詣の深い進化を遂げる事となる。 エスコートタイトル問題について 本作は2007年から2020年まで、シリーズの外伝作品「エスコートタイトル」として扱われていた。これについてはネット上で色々と話題になった。 まず時系列に沿って説明すると、「TOT発売時点では明確に区分けされておらず、本編であるとも外伝であるとも公式には言われていない。」「発売後の2007年にシリーズの分類として『マザーシップタイトル(メインタイトル)/エスコートタイトル』が制定された際に本作はエスコートタイトルだった。」である。 ニュースサイトも、ここが「外伝ではない」としていただけで、他では本編・外伝という区別には触れていない。 公式による区分けの前は「内容がオリジナルのものは本編、携帯機で発売された続編作品やシリーズキャラ共演作品は外伝」と、なんとなくユーザー間で区別されていただけである。 エスコートタイトルとされている「なりきりダンジョン」シリーズなどと違い、一本で完結する正統派のRPGとして作られていることや、メディア等でも「テイルズ オブ シリーズ最新作」と銘打たれていた事から、正当なシリーズ最新作として見るのが自然だろう。 しかしこういった経緯や発売延期を繰り返した末のゲームの出来から、「当初は本編作品として作られたが、あまりの不出来のためエスコートタイトルに格下げとなった。」「この作品の為にエスコートタイトルなんて区分けが作られた。」等と推測されている。実際、そういった説明が事前になかった為に本編を期待して落胆した声も多く、最初から外伝として作っていたのならそう告知していれば、もう少し本作への評価も変わっていたのかもしれない。 スマートフォン向けRPG『テイルズ オブ ザ レイズ』では、カイウスが起動画面で他のマザーシップタイトル主人公と並んで表示されている、シナリオでも活躍するなど、マザーシップタイトルと何ら遜色ない扱いを受けている。この点から「マザーシップ」「エスコート」という区分け自体が、バンナムにとってどんな都合で作ったものなのか、今のシリーズに関わるスタッフが本作を本当はどう扱いたいかを窺い知れるだろう。本作ぶっ壊れ技の「粋護陣」もある程度の調整をしつつも再現している辺りリスペクト要素も強い。 そして2020年になり、シリーズ25周年という節目を機にマザーシップタイトル/エスコートタイトルの分類が廃止され、新規内容の「オリジナル」とシリーズキャラクターが共演する「クロスオーバー」の分類が新たに制定された。これにより、本作は13年越しで外伝扱いから脱することとなった。 発売延期について 2度の発売延期を行っている。 当初の発売日は4月13日だったが、6月8日に発売を延期した。その理由を以下のように発言している。 「制作スタッフ一同、ユーザー様にご満足いただけるソフト開発に努めて参りましたが更なるクオリティアップを図る為、今しばらくの時間が必要と判断致しました」(GAME Watch 2006年3月1日記事より引用) そして今度は発売を2006年内に延期すると表明した。月日を明言しないところがすでに逃げ腰である。 「制作スタッフ一同、お客様に喜んで頂くべくソフトの開発に努めて参りましたが、6月8日の発売日までには満足の行くクオリティーに達することができないとの判断に至りました。」 「従来の"テイルズ オブ"シリーズにない、ニンテンドーDSならではの新しい手法も盛り込み、"テイルズ オブ"シリーズファンの皆様はもとより、新たなお客様にもご満足いただけるソフトの開発を目指す所存」(ファミ通.com 2006年4月5日記事より引用) その後10月26日に発売することが発表され、それ以上の延期は無く当日発売されたが、散々待たされたあげくにこの出来ではプレイヤーが落胆するのも無理はない。 どのあたりをクオリティアップしたのかを説明してほしかったものである。せめてROMの容量の使い方をもうちょっとマシにできなかったのだろうか。 「新しい手法」についても、強引にそれをプレイヤーに押し付ける形で提供した為、逆にプレイヤーの顰蹙と負担を買う結果に終わってしまったのも残念である。 本作の主題歌であるmisonoの「VS」がシングルリリースされたのが2006年3月26日であるが、肝心の本作の発売が4月から遅れに遅れてしまったため、楽曲の旬を過ぎてしまった感じは否めない。楽曲に問題があったわけでもないのに、本作のオープニング映像の出来も手伝って余計な悪い印象がついてしまった。 その影響からかCMでも本楽曲が起用されないという不遇な運命を辿ることになってしまった。実際のCMソングはイメージソングと称して同じくmisonoの「ラブリー♡キャッツアイ」(2006年11月1日リリース)が起用されている。この曲の評価が低いわけではないのだが、作品内で流れるわけでもなく過去作品のCMで主題歌が使われるのが当たり前であったことからどうしても見劣りしてしまう。 また、翌11月発売の『テイルズ オブ デスティニー (PS2)』、翌々12月発売の『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー』と発売日が非常に近くなってしまい、「月刊テイルズ オブ」状態と化してしまった。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/2556.html
関連商品:テイルズ オブ ザ テンペスト オリジナルサウンドトラック 概要 ジャケットイラスト 概要 ※テイルズチャンネルより転載 タイトル テイルズ オブ ザ テンペスト 商品名 テイルズ オブ ザ テンペスト オリジナルサウンドトラック 分類 音楽CD 品番 AVCD 23187〜8 発売元/出版社 エイベックス・マーケティング株式会社 販売元 エイベックス・マーケティング株式会社 価格 2,800円(税込) 発売日 2007年2月21日発売 コメント 「テイルズ オブ」シリーズ初のニンテンドーDS用ソフトとして発売された『テイルズ オブ ザ テンペスト』。 その音楽をCD用にリミックスした音源で収録したサウンドトラックです。ゲーム音楽を収録したDisc-1(Game Music Side)と、書き下ろしの脚本によるドラマを収録したDisc-2(Original Drama Side)の2枚組。 Disc-1ではゲームで使用された楽曲に加え、ボーナストラックとしてmisonoが担当する主題歌をゲームEditで収録しています。Disc-2では書き下ろしの脚本で、ゲーム本編のエンディング後が描かれます。キャラクター同士の会話がついに実現!ファン必聴です。 ジャケットイラスト
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/3541.html
登録日:2011/11/27(日) 03 06 55 更新日:2024/06/15 Sat 18 33 00NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2006年 DS TOT TOT ←(ToT)では無い misono いのまたむつみ ゲーム テイルズ テイルズオブシリーズ テンペスト ニンテンドーDS バンダイナムコ リメイクするべき テイルズ オブ ザテンペストとは、2006年にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドーDS用ソフト。 恒例のジャンルは「魂を呼び起こすRPG」 主題歌はmisonoが担当した「VS」。諸々の事情でソフトの販売が延期になったので、テレビCMでは同じmisonoの「ラブリーvキャッツアイ」が使用された。 当初、この作品はテイルズオブシリーズの本編作品9作目として扱われていたのだが、何故か本作発売の2007年以降シリーズにマザーシップタイトル(本編)とエスコートタイトル(外伝、なりダンやファンダムなど)の概念が誕生。 テンペストはエスコートタイトルに属することになる。 ……というのが通説となっているが、バンダイナムコは上記の分類以前に本作のことを「本編」あるいは「外伝」と表現したことは一度もなく(外部メディアは本編として扱っていた)、一貫して「シリーズ初のDS作品」「シリーズ最新作」と表現していた。 そのため、実際にバンダイナムコが本作を本編と外伝、どちらに属するものとして扱っていたのかは分からない状況となっている。 2020年になってマザーシップ・エスコートの区分が撤廃され、「オリジナル」と「クロスオーバー」が新たに制定されて本編・外伝の区別が消滅した。これにより、本作は13年越しで外伝扱いから脱することとなった。 ■戦闘システム 『3on3-LMBS-(3on3バトルリニアモーションバトルシステム)』を採用。 3Dになった『テイルズ オブ リバース』の戦闘、というのが最も近い。 ただし今作は戦闘参加メンバーは3人となっている。 3D戦闘になったゆえかリバースとは異なり、前後左右どこからでも直接攻撃が可能。 ■ストーリー 人種差別を題材にしたようなあらすじ。 これまたリバースみたいな感じ。 しかし今作は主人公が差別される側の立場にいる。 ■主な登場人物 ○カイウス・クオールズ (CV 高城元気) 本作の主人公。15歳の少年。 一見すると普通のヒトのようだが、実はヒトとレイモーンの民のハーフ。 その事実が彼に様々な試練を与えることになる。 過酷な人生を送るが精神的にはかなり成熟している。普通にいい奴。 武器は片手剣の剣士。歴代キャラの技はこちらが担当。 ○ルビア・ナトウィック (CV 門脇舞) 本作のヒロイン。カイウスの幼馴染。 当初は僧兵になるべく故郷の村を旅立とうとするも…。 カイウスに対して恋心を抱いているが、なかなか素直になれずケンカばかりしている。 武器は杖で、魔術により遠距離攻撃を得意とする。 ○ティルキス・バローネ (CV 山崎たくみ) カイウスたちが住む大陸とは別の地の王子。 フォレストと共にある目的を以てやって来る。 ルビアに「お兄さま」と呼ばれ慕われていたが、本人はアーリアに恋心を寄せる。 武器は大剣(両手剣)。カイウスとは対照的にオリジナル技が多い。 ○フォレスト・ルドワウヤン (CV 乃村健次) ティルキスの部下である屈強な戦士。 今作、というよりも歴代作品と比べて見ても年長の45歳。 カイウスとは違い純粋なレイモーンの民で、種族のことで悩むカイウスを気にかける。 武器は斧。 ○アーリア・エクバーグ (CV 荒木香恵) 協会に所属している僧兵。 一見クールな美人だが性格は若干天然っぽく駄洒落好きというお茶目な一面も。 真意を掴みにくい言動を取ったりもする。 武器は杖。ルビアと対照になるような術の使い手。 不評点 ここまで簡単に作品を説明したが、今作は悲しいことにテイルズシリーズの中でも非常に評価が低い作品として有名となってしまった。 取り敢えず良く挙げられる批判点を見てみると ◆ストーリー サクサク進めば10時間くらいで終わってしまう程の短さであり、必然的に低レベルでもクリア可能。 実際、筆者はラスボス時点でレベル40もありませんでした。 ゆっくり、じっくりプレイしてレベル上げを頻繁に行ない、時々道に迷ったりしながら進めればあるいは…。 ◆ムービー テイルズシリーズの見所の一つは綺麗でヌルヌル動くアニメーションムービーなのだが、この作品はそもそもアニメーション部分はOPのみ。 その上OPもアニメーションはサビ付近の一部分に抑えられ、大半はポリゴンなのである。 しかもそのポリゴンもお世辞にもクオリティが高いとは言えず、ムービー部分との比較もありなぜ全てムービーにしなかったのかとの声が良く挙がる。 ◆ボイス テイルズ作品を構成する要素として重要な豪華声優陣によるボイスも、今作は非常に聞ける部分が限られてしまっている。 キャラのボイスを聞けるのは料理と戦闘くらい。 正直、宝の持ち腐れ感が半端ない。 ◆スキット もはやテイルズの代名詞といっても過言ではないスキットも、ボイスがないのに加えてキャラのグラフィックもなく文字が出るだけというシンプルなものに仕上がっている。 そのくせさらっと大事なことをいうので困る…。 ◆戦闘 これまでのテイルズシリーズでは可能だった「戦闘中の操作キャラ、術技、装備の変更」が一切できない。 さらにCPUも設定した4つの術技しか使えないし術技の指示も不可能。 CPUのAIも良くない(敵含む)。 ショートカットもない上に前述の通り前後左右から攻撃可能というシステム上、戦闘そのものはなかなか難しい。 ◆ワールドマップ 今作に飛空挺などは存在せず徒歩が唯一の行動手段になる。 しかしマップそのものは広大で地図も見辛いのでかなり進みづらい。 砂漠で迷いすぎて匙を投げるなんてのもザラ。 エンカウント率も高くなり、テンポの悪さにも繋がっている。 ざっとあげてもこのくらい。 さすがにファンにも擁護しがたい部分もちらほら…どうしてこうなった。 「システムはともかくアニメーションとかボイスとかは容量的に仕方ないんじゃね?」と思う人も居るかもしれないが、 なんとこの作品DSソフト全体の容量の半分しか使っていない。 【こぼれ話】 テンペストは略すと『TOT』となり泣いてる顔文字にみえるので巷ではネタにされている。 2014年に海外のサイトで公開されたスタッフインタビューによれば、リメイクの予定はないとのこと。 設定や戦闘システムが微妙にTORに似ており、「リバースの100年の世界を舞台」として作られていたという噂もあるが、真相は定かではない。 ゲーム本編はまぁ評判がよろしくないが、小説は比較的評価が高い。ただ、ゲーム本編の過去話の描写が多く、カイウスたちの出番は少なめ。 外伝作品では長らくカイウスとルビアのみの参戦だったが、全員参戦を掲げた『テイルズ オブ ザ レイズ』でついにパーティキャラ全員の参戦が実現したほか、原作ではPTキャラではなかったルキウスが参戦している。 「追記・修正よろしくお願いします」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ほんとにリメイクが来そうなんだよなぁ -- 名無しさん (2013-05-07 13 40 28) リメイクしたら獣人化はルドガーみたいにな仕様になるんだろうか? -- 名無しさん (2013-05-08 15 39 52) ガチでリメイクしてくれ…! -- 名無しさん (2013-09-21 21 44 10) 正直、イノセンスやハーツよりこっちの方がリメイクの必要があるだろ -- 名無しさん (2013-09-21 22 38 42) 初めてやったテイルズだから思い出はある…キャラとストーリーは本文にもあるとおりよかったと思うしリメイクして成仏させてやってくれ… -- 名無しさん (2014-01-28 03 58 36) 散々と延期して発売したら散々な評価。misonoからしても迷惑。 -- 名無しさん (2014-11-15 23 33 55) 正直楽しめるかは人によると思う。2回クリアして裏ダン何回も往復してたけどあんまり苦にならなかったし -- 名無しさん (2015-01-28 15 12 29) ドラマCDでクリア時間で脳年齢がわかると言われた作品 -- 名無しさん (2015-01-28 17 52 58) リメイクにはカイウス女装イベないかな 中の人が性別不明キャラやっていたのを見るとそう思ってしまった -- 名無しさん (2015-01-28 17 58 30) 新作がこれを遥かに超える黒歴史な件…この作品が許される日は近い -- 名無しさん (2015-02-01 19 48 14) 真の黒歴史。サモナーズリネージを忘れてはいけない。 -- 名無しさん (2015-02-01 20 31 19) 俺はそれなりに楽しめたけどな、短いとは思ったけど内容が暗めだし長々差別を見せられるよりはって納得してた。そして新作をみてその思いが間違えなかったことがわかった -- 名無しさん (2015-03-29 16 02 06) リメイクしたら原典でラスボスだったやつが「第1部ラスボス」になって、そこから別の世界・大陸へ行って真の黒幕との戦いや新たな仲間との出会いがある「第2部」がある…とかだったらいいな -- 名無しさん (2015-07-06 06 59 40) イノセンスが発売されたころのインタビューに「DSではマザーシップと同じことは出来ないので、テンペストは何を削るか、イノセンスは何を入れられるかから始まった」って話を聞いたな。削った結果何も残らなかったんだろうな -- 名無しさん (2015-07-06 10 41 14) 通しプレイした唯一のテイルズ。 -- 名無しさん (2015-07-14 16 48 23) ジュードくん -- 名無しさん (2015-08-11 09 54 39) ストーリーの軸やキャラ設定が好きなだけに薄さや雑さが本当残念。テンペストRはよ -- 名無しさん (2016-03-23 11 04 23) こういうオナニー項目マジでキモい -- 名無しさん (2016-11-06 22 58 50) さっさとリメイクだしやがれ!テンペスト -- テイルズ改変 (2016-12-20 19 02 09) なんやこのテキトーなあらすじとキャラ紹介 -- 名無しさん (2018-11-16 21 19 05) いのまた先生の歴代キャラデザの中でアーリアが1番好き 中身も可愛い -- 名無しさん (2021-07-28 22 11 04) 小説版は傑作。本編では掘り下げられなかったキャラの過去や心情の描写がすごい良かった。一読の価値あり。 -- 名無しさん (2023-12-04 22 10 52) 辛い評価が多いけど、ゲーム初心者にはうってつけの作品だと思う。 -- 名無しさん (2024-04-28 21 37 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/202.html
テイルズ オブ ヴェスペリア 概要 特徴・新要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 DLC テイルズ オブ ヴェスペリア(PS3版) 概要(PS3) テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER 概要(リマスター) 評価点(リマスター) 問題点(リマスター) 総評(リマスター) 余談 テイルズ オブ ヴェスペリア 【ているず おぶ ゔぇすぺりあ】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 「正義」を貫き通すRPG) 対応機種 Xbox 360 メディア DVD-ROM 1枚 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 2008年8月7日 定価 7,800円 プレイ人数 1人(戦闘のみ1~4人) レーティング CERO B(12才以上対象) コンテンツアイコン セクシャル、暴力、犯罪、言葉・その他 通信機能 Xbox LIVE対応(ダウンロードコンテンツ配信) 廉価版 プラチナコレクション 2010年6月3日/3,990円 判定 良作 テイルズ オブ シリーズ それぞれの「正義」が動き出す 概要 『テイルズ オブ』シリーズの1作。略称は『TOV』『ヴェスペリア』で、キャラクターデザインは藤島康介氏。 360版が発売された当初、大作RPGシリーズが360で販売されるということで、大きく注目を浴びることになった。 その約1年後にゲストキャラだったフレン・シーフォ(*1)のパーティキャラ昇格、新仲間「パティ・フルール」参加などの追加要素を加えてPS3で移植版が発売されている(後述)。 また、その2週間後に劇場版アニメが公開されたため、売上を大きく伸ばした。 特徴・新要素 戦闘システム「EFR-LMBS(エヴォルドフレックスレンジ・リニアモーションバトルシステム)」 フェイタルストライク 敵の術式への耐久値を0まで減らすと攻撃ヒット時に魔法陣が出る。その時にボタンを押すと雑魚敵には即死、ボス敵には大ダメージを与えることができる。 オーバーリミッツ 画面左にオーバーリミッツゲージがあり、通常攻撃・術技を無制限に連携できる、魔術の詠唱時間が0になる、通常技より強力なバーストアーツを使用できるといった効果がある。 レベル4までレベルが設定されており、秘奥義を使用するにはレベル3必要。 シークレットミッション ボス戦において、特定条件下で特定の術技を使用する、特定のアイテムを使用する等といったシークレットミッションが用意されており、それらの条件を満たすことでレアアイテムの入手や戦闘グレード増加などのボーナスがもらえる。 その他 スキル スキルがついている武器を装備した状態で戦い続けることにより、LP(ラーニングポイント)を溜めてスキル習得が完了するシステムになった。 アタッチメント シリーズ初登場。装備すると外見の一部に装着される。装備できるのは1つだけで、サイズや位置は変えられない。 評価点 トゥーンシェードで表現されたグラフィック面は、次世代機のスペックで写実的に表現されている他のゲームと若干貧相に見えるのが、よく見ると個々がかなり細部まで作りこまれておりトゥーンシェードの極みといっても良い。 特にHDで描かれたキャラクターの髪がなだらかに揺れるのは非常に美しい。その筆頭がユーリなのは少々面白いとこでもある。 「次世代機じゃないと出来ないようなグラフィックを目指した」とスタッフが豪語するに相応しい仕上がりとなっている。そのためか、2010年以降に発売されたシリーズ作品よりクオリティが高いと評価する者も存在する。 戦闘システムは『アビス』のそれをベースにさらに洗練されており「フリーランで回避が簡単になりがち」や「高速魔術が強い」等といったことを除けば自由度が高く、それでいてとても分かりやすくとっつきやすいものとなっている。 それでも『アビス』や『ラタトスク』に比べてフリーランが速度低下などで弱体化しているため、以前の様な万能なシステムでは無くなった。それでも十分強力ではあるが。 FS(フェイタルストライク)やバーストアーツ、FSチェインなどの新要素は戦略性と爽快感を両立していると結構好評。秘奥義の演出も派手である。 目立ったバグ・不具合が皆無で、ロード時間も早い。やりこみ要素も豊富な点は好評。 シリーズファンへのファンサービスやニヤリとできる小ネタも随所にちりばめられている。『アビス』のキャラネタだったり、重要なボスが戦闘前にシリーズ作品名の単語を入れて話してくるなど。 特にとある都市の闘技場ではシナリオが進むと過去のテイルズ作品のキャラクター達と戦う事が出来るようになる。 その中にはあの『ファンタジア』のダオスも登場する。声は2代目の森川智之氏。 ちなみに、『デスティニー2』のバルバトスも登場。もちろんプレイヤーがアイテムを使ったときのアレ(知っている人は知っている)も再現。 そして『エターニア』からまさかのシゼルが登場した。カットインも美人であり『エターニア』のファンからも好評である。 プレイヤーへの配慮もかなり丁寧。 難易度は初期設定で「イージー」「ノーマル」「ハード」の3段階から選べる。 大体のシリーズの特徴ではあるが、これによりシリーズ初心者でも気軽に高難易度のモードで挑戦することが可能。 今作の場合は特に難易度をイージーにした場合の配慮が手厚く、ステータスダウンだけでなく一部のボスが回復術を使わないなど、敵の行動パターン自体が優しくなるようになっている。 それでいてペナルティは引継ぎに必要なグレードが一切獲得できないだけであり、基本経験値は減らされずシークレットミッションなども問題なく達成可能という親切仕様となっている。 グレード稼ぎについては今作では非常に効率の良い方法があるため、そういった面でもかなり気軽に救済手段としてイージーを選択できるようになっている。 サウンド1つとってもステレオモノラルに加えてサラウンドも選べ、さらには戦闘時のボイスやイベント時のボイスや戦闘時のBGMなども個別で設定できるようになっている。 ゲーム終盤になると、特定の場所でシリーズ恒例ともいえる作中ムービーや発生済みスキットの観覧や音楽の視聴、取得グレード数値の確認などが行えるようになる。 今作ではこれらすべての機能がサブイベの消化不要で使えるうえ、全部一か所に纏められているので非常にアクセスしやすい。 さらに今作では、同じ場所にてシークレットミッションが発生する作中のボスとの再戦までもが可能となっている。未達成のまま取り逃した場合の救済措置として役に立つ。 ストーリーそのものも、個々の各シーンを見ていけば、プレイヤーを引き込めるような物となっている。 特にシナリオをよく読み込んだ人達からは「イエガー(*2)のエピソードはもっと用意して欲しかった」という意見が根強い名キャラとして評価されている。 それに応えるかのように、PS3版ではイエガー関係のエピソードが更に追加されたり、小説版では彼の一生消えない「影」の部分に当たる過去が書かれている。また、戦闘時の専用曲も追加されており曲自体も好評である。 スキットの量も多く、キャラクター達の楽しい雑談をたっぷりと聞くことが出来る。 音楽はシリーズお馴染みの桜庭統氏と青山響氏(*3)が担当しており、今作でも中々のクオリティを誇っている。 特に「立ちはだかる強敵」は後年のシリーズにおいて大型ボスの曲に採用されることが多くなった。 全体的にキャラクターの人気が高く、特に主人公であるユーリは公式の人気投票において三連覇を獲得するという快挙を成し遂げている(*4)。 賛否両論点 キャラクターについてはシリーズの近作同様賛否の分かれる部分があり、シナリオでの描写に問題があるといえる部分が見られる。 ユーリとエステルは行動や展開に矛盾があると指摘する声もある(ユーリについては後述)。 また、PS3版で追加されたパティは360版で存在が示唆されていた点を含めて賛否両論。 フレンはPS3版で出番が増加したためにシナリオに弊害が生じている。 + PS3版におけるフレンの参戦に関する指摘 ユーリの親友であるフレンは言動や性格などは特に問題視されていないが、参戦のタイミングに対して問題がある。キャラ設定は下記の通り(電撃オンラインから抜粋)。 “ユーリ”とともに帝都の下町で育ち、同じ理想を抱いて騎士団に入った青年。“ユーリ”が幻滅して辞めた後も騎士団にとどまり、着実に実績を積んで昇進する。 騎士団において、貴族出身者からは成り上がりとして疎んじられ、逆に平民出身者からは希望の星と目されている。 責任感が強く弱い者の味方だが、法を守る立場との板挟みになってしばしば思い悩むなど、生真面目で少々融通の利かない面がある。 また、なにかと“ユーリ”にアドバイスをしがちだが、それは狭い下町でくすぶり続ける友を案じてのことである。 アレクセイに利用され、暗殺対象にされ、ラゴウは逆恨みで厳罰を下そうとし、キュモールには目の敵にされ…と多方面からこれでもかと圧迫され、理不尽な扱いを受けている。 にもかかわらず、彼をフォローしてくれる人物がほとんどいないなど、ユーリと対比と言いながら作中での待遇の差は歴然。 もっとも、これは彼の所属する帝国がいかに腐敗しているかを象徴している描写でもあり、その中において真面目なフレンが割りを食っているとも言える。 このことからも、上記のユーリの件も相まって「もはや正義の対比ではなく、フレン(の正義)すら踏み台にしてユーリ(の正義)を一方的に持ち上げているだけ」という趣旨の見方も少なくない。 後半からは、彼が一切ユーリの罪に触れず、快く支援に回ってしまったことは容認したと言えて(*5)、(ラゴウに対して)「悪法も法」及び(ユーリに対して)「勝てば法が認可した官軍」の杓子定規な薄っぺらい正義だったと受け取られて仕方ないものになってしまった。 360版では1回しかパーティに入らない上、操作したい場合でも、「ムーンセレクタ」を合成しないと操作不可能(*6)。 PS3版は、(フレンの「騎士団の隊長」という設定を考えると)その参戦タイミングについて問題が起こっている。 また、本来なら同じ場所には立てないが目標は同じであるはずのフレンが、普通にパーティに入ってしまうこと自体を批判する声もある。 本来360版で別行動中のフレンが行っていた活躍は現場を任された部下が行ったことに変更されているが、とあるシーンでは隊長を犠牲にしかねない大胆すぎる行動を起こすため(*7)、「フレンの活躍が無かったことにされた」「部隊として問題がある」等、特に批判が集中する場面になっている。 パーティキャラの1人レイヴンはフレンに正体を悟られないようにフレンと顔をあわせないようにしているのだが、その状態でもフレンが一時加入することについては「レイヴンの行動が無駄になってる」と否定的な意見も多い(*8)。 ストーリーに矛盾が出る等スタッフの「フレンが使えるのはファンサービス」という言葉が端的に現れたシーンとも言える。ただし、正体判明後の2人の和解のシーンは評価が高い。 ちなみににPS3版は、ガスファロスト、バクティオン、ヘラクレス、ザウデ不落宮、ヒピオニア大陸北東でゲスト参戦した後、終盤で正式にパーティキャラになる。 正式参戦となる和解後だけでも長い道のりとなるラストダンジョンやサブイベント、隠しダンジョンなど十分に活躍させられる機会に溢れているので、ストーリーを改変してまで途中参戦をせずとも良かったとする意見が多い。 360版における「互いを信頼しながらも別々の道を歩み続け、背中を預け合う戦いを経て正式に真剣勝負をして和解する」というストーリー展開が高く評価されていた故に改編に対し賛否分かれてしまった面が強く、PS3版以降に初めて触れたプレイヤーからはフレンの使用機会が増えるメリットが勝って問題視されることは比較的少ない。 + エステルに関する指摘 エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン エステルという略称はユーリによるもの。第一王位継承者。天然で身分相応に浮世離れしている面があり、自身の旅の目的が曖昧なままユーリと行動を共にする。 芯はしっかりしているのだが、「目的を探しながら旅をする」という名目上、自分の主張に矛盾が生じることも多い。 よく突っ込まれることは「フェローに会うのが目的なのに無理言って寄り道する羽目になる」「首領はカロルなのに無理言ってでしゃばっている」「大昔の宝箱を現代に持ち帰るなんて倫理観が欠如してる」「フレンの安全がわかったのなら城へ戻るべき」など。 サブイベントでの「ハルルで暮らしたい」「絵本作家になりたい」について「皇族の自覚がない」ということで非難されている。 ただこれらも意図されたものなのか、中盤では彼女の優柔不断な言動・行動に誰かが苦言を呈するという展開が幾度か見受けられる(*9)。 それでも性根そのものは非常に献身的な上、余計なアクの無い一生懸命な性格な彼女を評価する声も少なくない。 そもそも彼女が無理を言う時も決して単に身勝手な我儘というものではなく目の前で悪人がのさばっていたり、困っている人がいるから放ってはおけないという懇意的なものであり、歴代のシリーズであればむしろパーティ全員で促進して助けるような内容・展開のものがほとんどである。 そのため、エステルに限って何かと他のメンバーが苦言を呈す事が多いのに対し、理不尽さや不快さを感じたプレイヤーも多い(*10)。 また、とあるサブイベントで「カマトト姉ちゃん」と呼ばれる場面があるが、エステルにはそんな側面は存在しない。そのためスタッフとプレイヤーのエステル像が異なっているのではと疑われている部分がある。 360版での彼女のAIはかなり頭が悪い事で有名だったがPS3版は改善された(*11)。 それでもそのままでやらせていると馬鹿な行動を繰り返す為已然頼りなく、術技を全て封印し、ごく一部の回復術のみだけを使用可能にしてようやく機能するレベル。 問題点 音楽は単体で見れば高く評価されるものが多いが、音楽の使いどころを間違えている、という批判が多々見られる。 本来ならシリアスなシーンなのにどうみても笑い所で流れるような気の抜ける音楽が流れたり、逆のパターンがあったり。 なんと360版では序盤から終盤までずっとラスボスのテーマが相当な回数で使い回されている。PS3版では全部新曲に差し替えられた。 OPムービーも主題歌もどちらも単体で見ればクオリティは高いが、映像と歌の区切りや盛り上がるタイミングが合っていない場面が多い。 スキットの発生の遅さ スキットと呼ばれるキャラクター達のちょっとした会話があるのだが、条件を満たしていても一定時間経つまで出てこない。 また、その間隔が異様に長く設定されており、基本的に街での散策やダンジョンを歩き終わっても発生していないスキットがあるのは当たり前である。 結果的に期間限定のサブイベントよろしく、意識していても非常に見逃しやすい。 逆に全て見ようとすればダンジョンで敵がいるならまだしも街等では棒立ちして発生を待つ羽目にもなりうる。 戦闘システム面 戦闘スピードが落とされ、テンポがかなり遅くなったため、シリーズ作品の中ではモッサリとしていると評されることが多い。 別にぎこちない動きをしているわけではなく、しっかりと60fpsで動き、かなり動きが作り込まれている類ではある。テンポよりも戦闘の演出を重視した結果と思われる。 昔ながらのTP制であり、やはり終盤では回復させても焼け石に水。 RPGというよりアクションゲームとして消費するシリーズにとって現在では古臭い物となっている(*12)。 敵を斬るたびにTPが1回復するのだが、消費と回復のバランスが悪い。特技一回につき消費TP20以上などザラなので、そのたった1回を取り返すために20回斬るはめになり作業感が強い。 後半になればオレンジグミ一個で数百と回復させられるので、斬って回復はほぼ死に要素となっている。防御されてしまうと回復しない点もそれに拍車をかけている。 操作キャラへの敵の集中 シリーズ作品によっては、プレイヤーが操作しているキャラが狙われやすいものがあるが、今作は特に酷く、隊列を一番後ろにし、NPC3人全て最前衛だったとしても開幕に敵が全てNPCを無視してプレイヤーに向かって寄ってくるのが当たり前。 決められたルーチンによって動いている今作のNPCに敵の動きを止めさせるのは完全に不可能であり、その結果プレイヤーがどのキャラを操作していても常に数体に追い掛け回されっぱなしで、まともに戦闘を楽しめないという状況が頻発する。 ダウン技が非常に多いため、攻略本やサイトを駆使して全ての技の性能を熟知することを強制される。 秘奥義が魅せ技に近い扱いになっており、従来シリーズの中では威力が低くダメージソースとしての活用は厳しい。 スキルの習得が装備している武器に依存する。 そのため、明らかに弱い武器などを装備する必要ができてしまう。訪れる街ごとにを揃えた方が良いため、作業感が強い。 序盤においてただの通過点に過ぎないデイドン砦にユーリのバックステップを習得できる武器が販売されているという罠がある。 販売者も目立たないところに立っている行商人であるために見落としやすく、気づけないとかなり不便な戦闘を強いられることになる。 また後半になり仲間が増えてくると、非常に短い時間間隔で誰かがスキルを習得し、そのたびに武器を変更しなければならず、大きな負担となる。 秘奥義を出すと画面が明らかに一時停止している。しかし一戦闘につき、2回目以降なら一時停止しない。 周回時、最高難易度で開始すると敵の防御力が極端に上がり与えるダメージが1になる。 『アビス』の問題点がそのままになっている。 高難易度にすると敵が露骨に後衛を集中狙いする様になるが、人型ならまだしもモンスターまでもそれが徹底しており目の前のキャラクターを無視してまで狙う。 その為、作品内で「モンスターに知恵は無い」とキャラクターが断言するにもかかわらず動きが異様に戦略的になりかなり不自然になる。 『レジェンディア』『イノセンス』『ラタトスク』にあった敵のHPのゲージはデフォルトでは表示されない。 スキルに敵のHPのゲージを表示するものはあるが特定のキャラの専用スキルなのでこれを利用するとなるとパーティの自由度を狭めてしまう。 AIの性能が低く仲間との共闘感が薄い。 本作は敵ダウン時の挙動に難が多いため、邪魔にすら感じることがある。 ダウン技を全て封印しても、フリーランからの通常攻撃で転ばせる。 OVLで敵を吹っ飛ばしてしまうため、発動タイミングによっては効果時間を大量に浪費してしまう。 主人公が常用できる秘奥義が実質的に1つしかない。 術の詠唱を完了してから、実際に効果が発動するまでが長く、ユーザーの意図するタイミングで発動することが不可能となっている。 そのため、発動時における敵の位置は運任せとなっており著しく戦術性に欠ける。 ファイアボールなど方向の概念がある術を、詠唱完了時ではなく、詠唱開始時の方向に向かって放つ。 もちろん、詠唱開始から完了まで敵が一箇所で止まってくれているなどということは無い。 操作キャラで意図的に足止めをすれば話は別だが、狙ったタイミングまで足止めするのは難しい。 その為、敵のいる場所に直接発生する術以外は使い物にならず個性が薄い。 このようなシステムでありながら発動保証のようなものは一切存在せず、たとえ詠唱が完了していたとしても発動前に潰されてしまうと術は発動しない。 敵がひたすら距離を開けようと戦闘フィールドをウロウロと逃げ回るだけの動作に入ってしまう事が有り、これが非常に鬱陶しい。 消費TP14で、5秒間完全無敵になる疾風犬という技や「被ダメージの割合が増加する代わりに、消費TPが1になる」という、メリットとデメリットが全く釣り合っていないブッ壊れ性能な要素が平然と存在する。その2つを合わせて使おうものならば…想像するに難くないだろう。 空中コンボを導入することは、本来は戦闘全体の調整にも影響することであり、たった1キャラのみに導入するなど労力に見合わない。 当然ながら調整不足な出来となっている。雑魚には無敵、ボスには通用しないと両極端である。 飛んでいる敵も同様に地上戦をメインとしたキャラが多い今作ではそれだけで大きなアドバンテージになっており、地上の敵と違い攻撃後の移動ルーチンが無いため攻撃間隔が非常に早く特にAIがまともに対処出来ず囲まれてあっという間に倒されてしまう。 全てのボスが「ゴリ押し」パターンしかない。 その為、こちらが貧弱な序盤は好き放題に蹂躙される戦闘ばかりなのに対し、こちらが強くなると逆に蹂躙するだけという戦略性も駆け引きもあったものではないバランス崩壊を起こしている。 + 2周目の世紀末具合 ほぼ全員のパーティキャラクターにハメ技や無限コンボが出来るようになり、同じ技を連発するだけでハメ技が出来る。 唯一無限コンボが無いキャラがいるが、そのキャラもダウン状態に持ち込んでしまえばハメ技が出来てしまうので意味が無い。 特に上記の疾風犬や高速魔術によって起こる通称「タイダル祭り」はファンの間であまりにも有名な究極のバランスブレイカーである。 360版に関しては、このほかにも上記の高速魔術を使った封殺技「永久ストップブロウ」や補助効果が永久になるスキルを利用した実質無敵技「永久フォースフィールド」などといったお手軽かつとんでもない組み合わせの技が大量にある。 他にも、「空中戦が実質無敵状態(*13)」や、「オーバーリミッツ(OVL)が強すぎる(*14)」など、いろいろと調整不足な部分も存在する。 逆に言えばどのキャラクターにも強すぎる技やコンボが用意されている分、強いキャラクターと弱いキャラクターの差はそこまで大きくないと言える。 この余りにも壊れたバランスを前提としているのか、不満点にあがっている戦闘面の問題はほぼ全てOVL一つで解決するという滅茶苦茶っぷり。 実績の解除が困難な物がある 「総移動距離10万Km」は普通にプレイしていては到底クリア不可能。バウルに乗ってスティックを固定して放置してクリアするプレイヤーが続出(それでも十数時間かかる)(*15)。 期間限定のスキットが多いためコンプリートに注意が必要。 敵シンボルに対して全体的に狭いマップが多く、またシンボルに接近した場合の敵の反応が非常に速いため、戦闘の回避が非常に難しい。 ソーサラーリングを使えば敵の動きが止まり先制攻撃を仕掛けられるものの、敵が通路を塞いでしまい結局戦闘を回避できない事も多い。 本作と同じくシンボルエンカウント制であり、同じ開発チームが過去に手掛けた『シンフォニア』『アビス』では問題なく戦闘を回避できる様に調整されていたため、それらと比べて劣化してしまったと言える。 シナリオ面 シナリオの始まり方が弱い 最初は盗まれた水道魔導器を追ってお使いを繰り返すというものであるが、その最初に設定される旅の目的自体が従来作品と比べて緊張感に欠け印象が薄い。 ヒロインが着いてくる理由は命を狙われている人物にその状況を伝えたいからと一見まともそうだが、当人にそのことを伝えても特に帰ることなくユーリについていくので、理由としては薄い方である(*16)。 物語の導入部におけるスケールやインパクトといったものとは無縁。当然、間で起こるイベントもそれ以下の重要度のものが並びやすく、あまり盛り上がらず淡々とした展開が続く。 こうなった原因の1つは賛否両論点でも取り上げられているが、主人公が歴代作品に比べて大人びていることにある。 冒頭で近所が大変なことになったり牢屋に入れられたりというイベントが発生するが、解決に向かう意志こそあるものの、冗談を交えた会話をするような余裕を見せるためどこか緩く見えてしまう。 これまでの主人公(や冒頭でリードするキャラクター)は精神的な幼さゆえの呑気さはあれど変化する事態への反応がはっきりしていたため盛り上がりに不満は少なかった。 中盤までの筋は纏まってはいるのだが、最終章に入ってからは伏線もなしに唐突に「精霊」や「マナ」といった単語が登場し、説明も無いまま半ば超展開となっていきユーリたちに都合よく事が進んでいく。 ファンからも最終章は微妙、いらなかった等と低く評価されやすい。最終章はラスボス絡みの矛盾点が生まれたため無いほうが締まっているという意見や、ラスボスと敵対する理由が分かりにくいという意見がある。 また世界規模の窮地に立たされる事でユーリの罪が忘れ去られる(前述の通り、正確には特赦が出ている)など、メインテーマの「正義を貫き通す」が蔑ろにされている節もある。 第二部までに描写してきたことと何の関係もない方向に話が進んでそのままエンディングという、シリーズ中で比較しても相当粗い部類に入ってしまっている。 いっそユーリとフレン、そして帝国との確執を徹底的に深掘りした上で法の側の象徴としてたびたび登場するフレンをラスボスに昇華させれば話を畳めたのではないか、もしくは第二部の大ボスをそのままラスボスにすればよかったのではないか、という意見も多く出た。 出番が多い割に人物像の描写が薄く、ただの狂人としてフェードアウトしてしまうキャラがいる。 設定は存在するのだが描写されないため、初見では置いてけぼりにされる人もいる。 壊れた言動などでそこそこ人気がある一方、作中で重大な事件を起こしたり何度も戦ってきたキャラに関して、一狂人のまま顛末も無く話を終わらせてしまうのを受け付けないユーザーもいるなど賛否が分かれている。 期間限定のサブイベントが多い。 技の習得イベント、料理のイベントなど、システム的にも無視しがたいタイプのものも中盤から随所にちりばめられている。 中にはその期間限定のイベントを見ないと発生しないイベントもある。このような物は大抵見る気が無いのなら見なくてもいい程度のおまけ要素ではあるが、今作の場合は隠しダンジョンの条件もこれに含まれているので見逃したらセーブがない限り次の周からやり直し。 この点に関してはPS3版では隠しダンジョンの条件だけ改善されている。 3Dテイルズでは定番だった水着コスチュームが存在しない(PS3版では追加された)。 声付きのシーンで、ボイスがない台詞が入っている(PS3版では追加された)。 2周目以降、レコード(所持ガルドやプレイ時間などプレイデータの記録)を引き継ぐと閲覧済みのスキットが発生しなくなる。引き継げるものは全て引き継ぎたいという人は道中の会話を楽しめなくなってしまう。 レコード自体はさほど重要な引き継ぎ要素ではなく、スキットプレイヤーで自由に見ることは可能だが、不評が多かったのか『グレイセス』以降では改善されている。 アニメネタやBLネタなどの内輪ネタが多いのは人によっては拒否感がある。 エステルの称号に歴代キャラの「BL(*17)」そのままの説明文がある、当然シリーズプレイヤーは腐女子だけではないため批判の方が圧倒的に多い。またエステルは腐女子キャラではないため、エステルの称号としても違和感が強い。まるで製作陣がエステルの印象を貶めようとしている様にしか思いようがない印象を受けてしまう。 エステルが初登場時に着ているドレスが、その服で戦闘があるにもかかわらず手に入らない。これに関してはPS3版やリマスターでも追加されなかった。 またリタが初登場時に着ているフードも手に入らない。こちらはその服で戦闘になることはないが、PS3版やリマスターで追加されなかった点は同様。 OPムービーのシーンの多くがあまりに本編内容とかけ離れている。 OPで長めの尺を取られているキャラ同士の戦闘シーンや対立関係の大半が本編では全く生じなかったり、逆に本編では長くシナリオの中心にいるのにOPには影も形もないキャラが複数いたりする。 これまでのOPは歌のパートとムービーの切り替えがうまくマッチしていたのだが、今作はイントロを除くと微妙なタイミングでムービーが切り替わってしまう。 ユーリのアウトローかつ矛盾した振る舞い・作中での行いや『正義』の扱いについての問題点が多過ぎる。 + ネタバレ注意! ユーリ・ローウェル 元騎士団で、退団後は下町で用心棒、便利屋などの仕事を気まぐれに行なっている。シリーズ中の主人公では『テイルズオブシンフォニア -ラタトクスの騎士-』の「エミル」に次ぐ最年長だが、精神的にも熟成しており、ストーリーにおける成長といった要素は少ない。 それ故物語では若く未熟なパーティーメンバーの背を押し、逆に成長を促す等といった長兄役なポジションであり、従来シリーズの主人公とはだいぶ変わっている。 少々皮肉っぽい面があり、初対面の人間には敬語を使わない、良く思わない相手に対しては少々態度が冷たい等、フレンと比べると歳不相応に奔放な面も見受けられる。 序盤こそ、ユーリの法で裁けぬ悪党を自らの手で裁く(暗殺する)「人の正義」と、フレンの帝国を内部から是正し法秩序を築き上げる「法の正義」の対比が描かれ固有ジャンル名の「正義を貫き通す」に相応しい内容となっていたのだが、中盤以降のあるイベント辺りを境にそれらが忘れ去られ、「正義で悪を倒す」勧善懲悪なシナリオにシフトしてしまう。 物語中盤でのユーリとフェローの会話のシーンは本ストーリーの中でも特に意見が分かれる部分となっている。 その内容だが、フェローがエステルの存在を「世界の毒」(殺すべき対象)と判断し、そして「より大きなもの(世界)を守る為には斬り捨てることも必要だ」とごもっともなことを伝える彼に対してユーリが「その何を斬り捨てるか決められる程お前は偉いのかよ」とその発言を否定する、というものである。 「加害者を裁いて被害者を救うこと」と「世界と個人を天秤にかけ斬り捨てること」は明らかに別の行為であるため会話自体がおかしいわけではないのだが、この2人の姿勢に共通点があるのも事実であり「人のこと言えるのか?」という疑念を抱く人も少なくない。 ただし、これについてはその後のイベントで親友に暗殺のことを激怒されたりする他、「彼の殺人に対する心境も変わってきたのでは?」という好意的意見も存在する。 そもそも、ラゴウやキュモールは個人の判断を仰ぐまでもなく、シリーズ通して見ても珍しい(*18)超がつくほどの外道なので、ユーリだから、というわけでもない部分もある(実際に手を下すのはユーリならではだが)。 むしろ終盤にエステルが攫われた後、フレンに怒りをぶつけ、暴言を吐く場面(*19)はどう見ても八つ当たりであり、よっぽど「お前が言うな」といえる場面となっている。 ただし、ユーリは一連の事件にはエステルを攫われた自分にも責任がある事を認め、フレン側からの反論を受け付けるつもりである発言をするなど一応自分なりの筋は通している。 実際に反論をしなかったのはフレンの性格上の問題であり、そのことまでユーリの問題とは言えないだろう。 また上記の通り暗殺については特赦が出たり、終盤までユーリを責める人物はほぼ私念によるもので「おかしい意見」扱いされたり、彼の「正義」やその所業が仇になる展開や周囲から非難を受けて孤立する…などといったアンチ展開が非常に少ない。 結果的には救われる人間ばかりで不利益を被る人間は暗殺された当人とその親族(*20)以外に皆無であり、挙句サブイベントで「心の中の聖騎士様」というユーリの立場とは正反対の称号が手に入ったりと、仮にも殺生を伴うアウトローな行動理念(*21)にもかかわらずまるで善行の如く美化されており、ダークヒーローさながらの大衆社会からの疎外感や孤高さを求めたプレイヤーからは批判する声もある。 特にこの特赦については、いわば彼が「法で裁けない罪人」になってしまったという事でもあり、本末転倒であると批判する声もある。 ユーリの行動は彼によって暗殺されたラゴウやキュモールの様に私欲或いは悦楽のために他者を虐げるような蛮行では決して無く、そのうえ彼らが物語の黒幕の騎士団長アレクセイともつながりを持つ国家転覆を目論む一派と後に判明し、もはや「法で裁けない巨悪」と化していたアレクセイも含めた彼らを討つことが国や世界を救う結果をもたらした多大な功績に値するのも確かである。その辺りの捉え方によって特赦についての賛否が分かれていると言える。 ただし、本件での特赦判断自体は相応と認める立場でも、ユーリとフレンのそれぞれの正義の対比というテーマが、上述のようなアレクセイの正体と反乱などフレンが何も言えなくなりユーリの意に沿うような展開の連続となったことで、ほぼ失われてしまったのは批判的に見る向きが強い また、物語終盤においても自らが罪人であることの自覚は強く持っているシーンこそあるが、騒動が全て片付いたら自らフレンの元に自首するようなことはなく、そういった素振りを見せることも一切なかった。 このため、後述のジュディスに関しては「ケジメをつけさせる」と言っておきながら、国から公に許されている立場であるとはいえ自分自身の所業に関してはロクにケジメをつけておらず、前述のようにケジメを強いられるような展開も無い為大甘にも程があると批判的に見る向きもある。 本作の転換点であるギルド結成についても「ラゴウを暗殺した翌日」「首領はカロルがなるようにと提案する」という点で批判される事がある。シナリオを進めると最大手のギルドの首領であるドン=ホワイトホースが、自身があずかり知らぬところで部下(息子)のやった事のケジメとして首を差し出す展開があり、ユーリは彼の覚悟を見て直前にギルドに損害を与えて失踪したジュディスを「ケジメをつけさせる」と追いかけるのだが、自身の暗殺がギルドに迷惑をかけているとは一切思っていない(*22)。 ドンの一件から場合によっては首領が責任を問われるのが示されているのに、抜けようとする素振りすらなかった(*23)。 なお、後のスタッフの発言に「ユーリ以外の仲間キャラは頼りないし、ユーリを引き立たせる役割がある」というものがあり、ユーリへの評価が荒れる一因となっている。 相反する正義を持つフレンも「ユーリを引き立たせる為のライバル」と、本作の人間関係が彼の持ち上げを主軸にした構図になっているのは些か問題である。 総評 本作は360最大のキラータイトルとして期待され、廉価版も含めると最終的に25万本もの売り上げを記録した。これは2017年現在において日本での360ソフトの最高記録であり、現在もこの記録を破るソフトは存在していない。本作の為だけに本体を購入したというファンも多かったという。 賛否が分かれるのは、終盤以降のシナリオ面、「正義の対比」という複雑な主題を掲げているにもかかわらず、一方の正義側が圧勝してしまう展開になってしまい、それが活かし切れてないように思えること、クリア後から大崩壊するゲームバランスなどがあげられる。 また、後述するDLCに関する評価や移植に対する評価などにおいて、本ゲームに付随する内容への評価は大きく割れている。 DLC レベルがDLC販売されたのは、シリーズ中でも本作が初。 他にも合成素材やスキルセット、ゲーム内通貨などが、「本編でも手に入れられるが有料DLCでも購入できる商品」として販売された。 また箱版のインタビューでは「本編で入手できないものはDLCとして販売しない(*24)」という発言があるがPS3版は…。 PS3版でDL販売されたコスチューム(正確には内部的に存在する称号を解禁するためのアンロックキー)は、1つ300円の「なりきりコスチューム」が4種類×9キャラ分、1つ150円の「『TOA』生誕記念コスチューム」がユーリ・エステル・フレンに1つずつの計39種+αが販売されている。 専用称号関連のDLCを全て買うとなると総額は12,050円。各種トロフィーには影響しないため、ご利用は計画的に。 2010年5月28日に出た劇場版BD予約特典はユーリ・エステル限定でフェドロック隊コスチューム(*25)だが、劇場版では主役クラスだったフレンには何故か用意されなかった。 テイルズ オブ ヴェスペリア(PS3版) 対応機種 プレイステーション3 メディア BD-ROM 1枚 発売日 2009年9月17日 通信機能 PlayStation Network対応(DLC配信) 廉価版 PlayStation3 the Best 2012年8月2日/3,800円 判定 良作 ※360版と異なる内容の項目のみ表記する。 概要(PS3) 360版と比べると多くの変更点・追加要素がある。問題となった戦闘バランスは若干の改善が見られるものの調整し切れてはいない、新キャラ・パティの度重なる乱入は話の腰を折っている(*26)、フレン加入はテーマの消化に悪影響を及ぼしたと指摘されることも多い。 イベントスキップやアイテム取得時のグラフィック・説明文表示といった機能は後の作品でもお馴染みとなる(*27)。 代表的な変更・追加箇所の例を以下に示す。詳細な内容についてはこちらを参照。 新パーティキャラクターパティ・フルール追加。 フレンのパーティ加入時期の増加・延長、正式加入。 「スペシャルフラッグR」(ラピードをパーティトップにすることが可能)追加。 「アーツボール」の追加 (術技セット数が2倍に)。 イベントのカメラワーク・演出見直し。イベントスキップ機能追加。 新コスチューム、アタッチメント、術技追加。 新ダンジョン、新ボスキャラクター、新ギガントモンスター追加。 サブイベントの追加・拡張。桜庭氏の新曲12曲追加。 『テイルズ オブ バーサス』初回特典にPS3版『ヴェスペリア』のオリジナルスキット解放のプロダクトコードを同梱。 メインシナリオのフルボイス化。 ゲームバランスが調整された。360版で強すぎると言われた技で、中でも意図的な仕様でないものは修正されている。 数々の無限コンボ・ハメ対策としてボスに鋼体を追加したりなどされたものの、新たに別の手段が発見されており、根本的な解決には至らなかった。 究極のバランスブレイカーとされた「タイダル祭り」は意図的な仕様として、元と近い形で残された。 同じく究極のバランスブレイカーである「疾風犬」は修正されるどころか、この技のスキル変化で被弾するまで攻撃範囲が広がる「幻鋭犬」が追加され悪化した、しかも疾風犬と兼用も可能。 最強クラスの戦闘能力を持つ隠しボスが追加。それに伴い裏ダンジョンも新たに追加された。 迷路上に張り巡らされた各エリアを戦闘フィールド上で連戦をこなしながら移動する、という特殊な形式になっており、中には鋼体付きかつ特定の属性以外を全てダメージ1にしてしまう敵が登場するなど、かなりの高難易度ダンジョンとなっている。最深部にいるボスも、 こちらの壊れた強さを大前提とした凄まじい戦闘力を誇る。 闘技場に参加していないパーティメンバーとも対戦する事ができるようになった。こちらもラスボスと同等、もしくはそれ以上というほどのかなりの強さなので、苦戦は必至。 テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER 【ているず おぶ ゔぇすぺりあ りますたー】 対応機種 Nintendo Switchプレイステーション4Xbox OneWindows 7/8/8.1/10(Steam) 発売元 バンダイナムコエンターテインメント 開発元 QLOC 発売日 2019年1月11日 定価 【Switch/PS4】 通常版 5,700円 初回限定生産版 11,000円【One】 5,700円【Win】 オープン価格(*28)(全て税抜) 判定 良作 ポイント 10周年記念のリマスター版英語音声を追加収録 概要(リマスター) 360版発売から10年目を控えた2018年6月10日(北米時間)に開催された「Xbox E3 2018 Briefing」にて発表されたHDリマスター版。国内向けには同年9月11日に正式発表された。 これまでのシリーズタイトルは移植・リマスター版を除けば1タイトル1機種で展開され、マルチ展開はPS4/PS3といういわゆる「縦マルチ」のみだったが、今作はシリーズ初の他機種マルチで発売された(*29)。 基本的には解像度やフレームレートの向上が主な変更で、内容はPS3版と変わっていない。 評価点(リマスター) 前述の通り、解像度、フレームレートが向上し、快適性がアップした。 解像度向上に合わせてテクスチャも高解像度化されている。Win版は最大4Kで、他の機種もフルHD対応。Switch版の携帯機モードで持ち歩けるようになったのも好評を得た。 なお、セーブ画面はXMBの機能をそのまま使っていたPS3版から360版の画面に戻されている。 英語音声、多言語字幕に対応した。 ゲーム起動時に日本語音声と英語音声を選択可能になっており、選択した言語に応じてOPムービーの主題歌も変わるようになった(*30)。 後のシリーズ作品で採用された戦闘後の掛け合い台詞の表示にも対応した。 360/PS3版で配信されたDLCが一部を除いて収録された。 コスチュームは『ケロロ軍曹』などの版権関連はなくなったものの、劇場版BDの特典だった「フェドロック隊制服 軽装ver」「フェドロック隊ごっこ」も収録。PS3版予約特典のTOAなりきりコスチュームは通常販売版の髪色違いのみが収録されている。 あの物議を醸したレベルDLCやガルドDLCも収録されているので、難所の攻略などで使ってみるのもいいだろう。 なお、DLC自体は360/PS3版同様、各機種のストアからダウンロードして該当アイテムを使用することで有効になるので、DLC未適応状態でのプレイも可能。 問題点(リマスター) 発売当初は術技ショートカットやターゲット機能が正しく機能しなかったり、フリーズや一部イベントが発生しないなど大小様々なバグがあった。 現在は2019年3月7日に配信された修正パッチで大方修正されている。発生していた問題の詳細も公式サイトで公開されている。 各キャラクターのお試しスキルセットのDLCがなぜか未収録。 本作の戦闘はバックステップすらスキルを習得するまで使えず、序盤のモッサリっぷりの要因にもなっている。このため、いくつかのスキルを早めに習得できる同DLCがあると大分違うのだが…。 実際にはそこまでスキルセットDLCを問題視しているプレイヤーは少ないため、これを問題点に上げるのはどうかと思われる。 PS4版のみの問題点としてロードがPS3版よりやや長め。 エゴソーの森でのロードが特に顕著でエリアによっては戦闘時に10秒近く待たされることも。 パーティメンバーの名前が変更できなくなった。 ゲームのプレイに直接影響する訳ではないとは言え、360/PS3版に存在した機能を削除してしまうのは改悪でしかない。 総評(リマスター) 基本的にはPS3版に準拠しつつ、細かい部分での追加要素やDLC無料化、フレームレートなどの改善が嬉しい手堅い内容のリマスター移植である。 様々な改善、調整、追加がなされたPS3版からさらに調整された今作はシリーズ代表作を争う評判を得ているのは確かであり、良作以上の水準に達していると言えるだろう。 Switch版は携帯機として気軽にプレイできるという大きな利点もあるので、ヴェスペリアに興味があるなら是非手にとって頂きたい逸品である。 余談 「ユーリの外見が女性的であること」は公式もネタにしている。というかゲーム中に勘違いするモブがいる。 さらに公式のイベントにて、ユーリと担当声優・鳥海氏にメイド服を着せて登場させていた。こういった行動を取る公式に嫌悪感をしめすファンも多い。 そもそも彼は長髪であるものの身長180cmと長身で体格も引き締まっており、声も低め…と、年相応の男性らしさを持っており、美形ではあっても女性的かと問われれば間違いなくNOである。それを公式からして強引に女性要素と擦り合わせようとする行為そのものへの反感もある(*31)。 確かにユーリに女性然とした振る舞いをさせるネタそのものはファンの間で盛んに行われているが、あくまでファンの間だけで盛り上がるからこそ栄えているのであり、公式が目をつけてプッシュしても顰蹙を買ってしまいがちである。 一迅社の4コマ漫画ではユーリが「俺が女装すると美人過ぎて女性に失礼」と笑いながら語るネタがある。 スタッフによるとユーリのコンセプトは「ダークヒーロー」だそうである。暗殺シーンを筆頭にダークな面があるが「孤独、日陰者」といったイメージは無く、仲間と和気藹々と旅をしたり、町の人や主要人物に頼りにもされる王道の要素も持つ。その為「ダーク」か「王道」か、個人の見解によって分類が分かれる、ある種珍しい主人公でもある。 しかし、上記の指摘のように「ダーク」と言うには些か作中で賞賛されてる感が強く、「ダーク風味のいつものテイルズ主人公」という趣旨の評価が下されることも。 主要キャラクターの1人フレンは『ギルティギア』のカイ=キスク、『アビス』のガイ・セシルと共通点が多く容姿も似ている。もっとも、藤島氏は「ガイとフレンは似ていない」と否定している。 漫画家に「キャラの顔が似ている」と言うのは侮辱に等しいが、ガイとフレンは『レディアントマイソロジー3』のOPアニメで共演していたり名コンビとしての人気投票で上位だったりと公式もファンもセットにしたがっている。 カイの場合、騎士団の団長を務めたこと、服の色、主人公の知人、真面目な性格など、ガイ以上に共通点が多い。 パティの紹介の際に「テイルズ初の海賊キャラ」とかかれているが、厳密には『エターニア』に海賊キャラのチャットがいる。その為、この記載に関して一部で物議をかもした。 この発言をした樋口氏は『デスティニー2』から開発に参加しているため、自身が関わるより以前の作品の内容を正確に把握していなかった事が原因であると思われる。ただし、確認せずにこういった発言をした事は軽率であったと言わざるを得ない。 1作目『ファンタジア』の頃からアニメネタを隠し入れる事の多いシリーズだが(*32)、本作にも同様のネタがあちこちに仕込まれている。 カロルには360版でもカエルのコスチュームがあったのだが、PS3版ではさらに有料DLCで『ケロロ軍曹(*33)』コスチュームが販売された。これはカロルを演じている渡辺久美子氏の声優ネタ。パティを演じている斎藤千和氏もケロロ軍曹で日向夏美役として出演しているため、ケロロ軍曹の姿をしたカロルとパティをパーティに入れて戦闘に勝利するとパティが夏美のセリフを言う。 その後テイルズスタジオ監修の『ケロロRPG』が発売されたため、その伏線ではなかったかとも言われている。 ジュディスのセリフ「水被って反省なさい」もネタ。これは久川綾氏が担当した水野亜美(*34)の決め台詞である。 ヒロインであるエステルは、開発スタッフからもいまひとつ愛されていないと思われる発言がインタビューなどで散見される。このため一部では「今後のクロスオーバー作品で冷遇されるのでは?」と危惧する声もある。今のところ目立った冷遇はないが、他のキャラと比べると外部にあまり登場していない。 ちなみに、2012年に発売された『PROJECT X ZONE』には、テイルズ オブ シリーズ代表としてユーリとエステルがペアユニット、フレンはソロユニットとして参戦している。 ただし、2015年に発売された『PROJECT X ZONE 2』ではヴェスペリアが続投参戦したものの、ユーリとペアユニットを組むキャラがフレンとなり、エステルはソロユニットに変更となった。とはいえ、前作から続投している作品ではそのほとんどがペアユニットの組み合わせが変更となっており、当作品に限った事ではない。 某まとめブログの看板に使われている(無許可)ので、外部からは妙なイメージを持たれる事も。 『アビス』と同様に、本作もお祭りゲーに出た時のユーリの持ち上げおよび優遇が過剰すぎる為、不満を漏らすファンは少なくない。 詳細は省くが『レディアントマイソロジー3』ではそれが特に顕著になってしまった。 PS3版の攻略本でのスタッフインタビューでは「タイダル祭り」に対して出来る限りの形で残したいと言っている辺り、意図的なバランスであることがうかがえる一方、疾風犬などのバランスブレイカーやハメ技については深く反省している様子もうかがえる。流石にスタッフもやりすぎたと思ったのだろう。 実際これ以降の作品では、ヒット数に応じた硬直時間の短縮化や一定時間で自動復活する鋼体の存在など、ハメ技や無限コンボの類に対してかなり明確な対策が取られるようになる。 『テイルズ オブ グレイセス』の予約特典はユーリ、リタ、パティのコスチュームが手に入るプロダクトコードだった。(PS3版では魔法カルタの景品)それぞれアスベル、シェリア、ソフィが着用するコスチュームである。 これらを加えるとDLCで手に入るヒューバートがフレン、マリクがレイヴンと、『ヴェスペリア』だけ異様にコスチュームの数が多い。しかもヒューバートに至ってはすごく似合ってないと専らの評判である。 他は『デスティニー』『デスティニー2』『シンフォニア』『アビス』のコスが1~3つと非常に偏っている。 シンフォニア、アビスから続くシンプルな戦闘システムの最後の作品であり、本作をベースにして発展させたものをプレイしたいという声も一部にはある。 以降の作品は複雑なシステムや仕様が絡むものが多くなり、良くも悪くも戦闘システムの敷居が高くなりつつある故だろう。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/11531.html
今日 - 合計 - テイルズ オブ デスティニー2の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 11時33分21秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/11962.html
『テイルズ オブ ファンタジア』クイズ(『ているず おぶ ふぁんたじあ』くいず) 概要 PS版デスティニーに登場したサブイベント。 登場作品 + 目次 デスティニー(PS) 関連リンク ネタ デスティニー(PS) アルメイダの村で発生するサブイベント。 第2部以降、宿屋前にいるクレスに話しかけると発生する。 発生場所 アルメイダの村 発生条件 第2部以降、宿屋前にいるクレスに話しかける 入手 紅蓮剣:35問以上正解チャネリング:全問正解 ▲ 関連リンク ▲ ネタ ▲
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/8651.html
今日 - 合計 - テイルズ オブ エターニアの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] 2Dテイルズシリーズ。また闘技場にてクレスがゲスト参戦する作品。 PS作品シリーズでは3Disc形式。後にPSPに移植された。 DISC1 インフェリア DISC2 セレスティア DISC3 オルバース面界 本編に関わるミニゲームが非常に多いのが特徴で直接ストーリーに関係ない隠しダンジョンもシリーズ最多を誇る。 また今作からゲーム内ムービー(イベント関連)が本格的に収録された影響で容量が増えたと言われている。 今作をベースにしたオンラインゲームやオリジナルアニメなどもあり、小説文庫も出ていたりと ゲーム以外の作品も出ている。 ストーリー [部分編集] 森での猟を終えたリッドはいつもの高台で一休みしようと思っていたが 案の定、幼なじみのファラが先客でおり、いつもと変わらない世間話をしていた。 ところが空から真っ直ぐコチラに何かが飛んできて(厳密には落下してきて) 駆けつけた先で居たのは褐色肌のドレスを着た少女が異なる言語で話しかけてきた。 言葉がまるで通じないと判明し、学術の町へ向かえば通訳者がいるかもしれないと リッドとファラは少女を連れて旅に出る。 攻略情報 [部分編集] いきなりアニメーションから始まる:今作での気合の入り様が今までと違うと言われたオープニング。 メルディサイドから物語ははじまり、リッドサイドから通常のゲーム画面に切り替わる。 とにかく多いミニゲーム:DISC1までで6つ、DISC2以降でも8つある上にストーリー上で挑戦するものもある。 急流川下り テイルズクイズ クレーメルボール シャンバルーン ビストロシャンバール(とある料理番組のオマージュ) 闘技場 ※鉄道 トロッコゲーム 寿司ゲー アラウンドザセレスティア ※海戦ゲーム オークション ダンスオーディション ※ウィス(UNOみたいなゲーム) 戦闘:〇で攻撃、□でガード、×で必殺技や魔法、△でメニュー 2Dの格ゲースキルが試されるシステムとなっており、(マニュアルモードの場合)敵との間合いや牽制攻撃・コンボなどの連携攻撃を考えて行動する。 魔法発動中でも行動可能な為、術者をショートカットキーで魔法指定してコンボ中に魔法で繋ぐ連携も可能。 このシリーズに関してはセミオートはあまりオススメされておらず、2Dの特性上で大技や一部の魔法攻撃が防げない為、 緊急回避スキルが試さるといえる。 OVL(オーバーリミッツ)がない:秘奥義の条件も他の作品と比べて比較的緩く出しやすい。やられ・のけぞりが無効となるOVLがないので 相手の攻撃が来たら回避に専念しなければならない。 一応、物語の後半でOVLに近いものが得られるが・・・。 メインパーティ リッド・ハーシェル:森で猟を営む少年。 ファラ・エルステッド:農家の少女。徒手空拳での体術や気功に長けている。 メルディ:空より飛来した少女。メルニクス語を話し、言葉が通じない問題に悩まされる。 キール・ツァイベル:学問を究める為、移住した幼馴染。 ウンディーネ:最初に契約する水の精霊。 レイシス・フォーマルハウト:親の世代が幼馴染だったという貴族出の剣客。 シルフ:少年の姿をした風の精霊。 イフリート:鬼のような姿をした炎の精霊。セルシウスが好き。 チャット:海賊アイフリードの子孫で男の子に見える女性。ボーイッシュともいう。 ノーム:マスコット系精霊。 ヴォルト:基本無口の雷の精霊。 フォッグ:大砲を担いだ豪快なおじ様。エレメンタルマスターという極太レーザーを放つ。 セルシウス:氷の精霊でツンデレ。イフリートが苦手。 レム:インフェリアの精霊を統括する精霊主 敵及び隠しキャラクター・その他 シャドウ:セレスティアの精霊を統括する精霊主 シゼル:メルディの母親。とある諸事情でネレイドに乗っ取られている。 バリル:メルディの父親。とある諸事情で帰らぬ人に ネレイド:自由をもたらす神と信仰されていたが、実際は心の闇につけ込む邪神。 セイファート:創造神といわれているインフェリアの信仰神。 ゲーム後半にて使者を通じて試練をプレイヤーに与えてくる。 マクスウェル:ミラじゃない方の老人精霊。メテオスォームだけ唱えて去っていくMOBと化している。 ゼクンドゥス:どう見ても色違いのダオス。攻撃モーションなどもそのままとなっている。 →というのも実はファンタジアにてダオス役を担当していた声優が亡くなった為、メモリアルとして実装されたらしい。 レグルス:ラシュアンの裏山に封印されているネレイドに憑りつかれた人。 コングマン:何故かエターニアの世界にも顔を出すこの男。「なりきりダンジョン」シリーズの複線なのだろうか? リリス・エルロン:ファラの料理対戦相手として立ちふさがるTODよりゲストキャラクター。 クレス戦時の背景にいる面々:ミント、チェスター、クラースらのパーティメンバーが応援として駆けつけている。 シリーズ初の秘奥義:緋凰絶炎衝、龍虎滅牙斬、火龍炎舞、風塵封縛殺、獅吼爆砕陣 カウンター秘奥義:闘技場にてクレスに挑戦中、特定の秘奥義を使用すると逆に利用されて秘奥義を受ける事になる。 隠し秘奥義:二周目以降かつマクスウェルの活力最大、「とある装備」と「とある装備」の組み合わせ、難易度マニアで1回でも戦闘済み、操作キャラクターである。マクスウェル召喚中に特定のコマンド入力で発動する。 デュアル・ザ・サン→エタニティ・スォーム→プリズミック・スターズ→ブライティスト・ゲート→エクスプロージョン・ノヴァ→マクスウェル・ロア― →ディメンジョナル・マテリアル→ブルー・アースと続く 以降の作品で協力技や隠し秘奥義として導入されている。 デスティニー:前作のテイルズオブデスティニーのパーティメンバーが次々と技の連携攻撃を繰り出すというファンサービス。 対象キャラクターはソーディアンマスター。 隠しボス:「ワルキューレの冒険」よりワルキューレがインフェリアにある「きらめきの塔」にて待ちかねている。 Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2024年04月15日 (月) 21時01分16秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/12912.html
今日 - 合計 - タグ RPG テイルズ オブ ジ アビスの攻略ページ 基本情報 ストーリー 攻略情報 Tips プチ情報 関連動画 参考文献、参考サイト 感想・レビュー 基本情報 3DS ニンテンドー3DS テイルズ オブ ジ アビス ソフト ケースあり Nintendo 任天堂 ニンテンドー 4582224497690 【中古】 価格 2,480円 (2023/2/1 06 36時点) 感想(0件) [部分編集] メーカー ナムコ ハード プレイステーション2 発売日 2005年12月15日2007年6月28日(PlayStation 2 the Best版) 価格 7,140円(税別)2,800円(税別、PlayStation 2 the Best版) ジャンル RPG プレイ人数 1~4人 セーブデータ 有り 公式情報 https //web.archive.org/web/20110211024233/http //toa.namco-ch.net/ps2/ 生まれた意味を知るRPGとしてテイルズオブ10周年記念作品となった。 通称アビスと呼ばれ、ギスギスしたパーティメンバーに音を題材にした(スコア、音素など)世界設定、更に3DSへ移植とアニメ化された。更に舞台化もされた上にその模様を映像記録としてDVD化された。ミュージカルと思いきやアクション系俳優を起用したアクション舞台であった。 レジェンディアに遅れること4カ月であった。(テイルズオブフェスティバル コメントより) 有名セリフに「俺は悪くねぇ」があり、十数年経った今では鉄板ネタとして各イベントで披露されている。 主題歌にバンプオブチキンが担当したことでも有名。 尚、3DSへ移植の際にPS2で発見されたバグの取り除き、北米版で追加された秘奥義等の追加要素を盛り込んだ内容で ……画質等はほぼ、そのままである。 キャストに 子安武人:ボーボボ(ボボボーボ・ボーボボ) ゼクス(ミリアルド/ガンダムW) ギム・ギンガナム(∀ガンダム) ファウスト(シャーマンキング) エクスカリバー(ソウルイーター) クルル曹長(ケロロ軍曹) ガンダムSEEDなど 松本保典:3代目ノリスケ(サザエさん) ゴエモン(がんばれゴエモン) ファイバード(太陽の勇者ファイバード) ボーマン(アニメ・スターオーシャン) ゆかな:あずさ(あずきちゃん) C.C.(コードギアス) フォウ(ガンダムZ) 鈴木千尋:めがね君(とっとこハム太郎) ティンク、中ボス(魔界戦記ディスガイアシリーズ) 根谷美智子:律子先生(地獄先生ぬ~べ~) リザ・ホークアイ(鋼の錬金術師) タルホ(交響詩篇エウレカセブン) マリア(スターオーシャン Till The End Of Time) 桃井はるこ:歌手・音楽活動がメイン 中田譲治:言峰神父(Fate) ギロロ伍長(ケロロ軍曹) 玄田哲章:コンボイ(トランスフォーマー) 龍神丸(魔神英雄伝ワタルシリーズ) アクション仮面(クレヨンしんちゃん) コングマン(TOD、TOD2) 大谷育江:ピカチュウ(ポケットモンスター) チョッパー(ワンピース) ガッシュベル(金色のガッシュベル) 光彦(名探偵コナン) 伊藤美紀:藤姉(藤村大河/Fate) 雪野五月:かごめ(犬夜叉) お妙(銀魂) 矢尾一樹:ジュドー(ガンダムZZ) 忍(超獣機神ダンクーガ) ジャンゴ、フランキー(ワンピース) 山崎たくみ:ケイネス(Fate) イサム(マクロスプラス) 丸山美紀:ウラン(鉄腕アトム) といった知る人ぞ知る有名声優を起用。 ストーリー [部分編集] とある日、キムラスカランバルディア王国ファブレ邸にてヴァンと剣の稽古に励んでいたルークであったが、 突如の乱入者によって超振動が起きてしまい、マルクト帝国領域内へ飛ばされてしまう。 事態を軽く見ていたルークであったが、国家間の問題や教団との武力衝突などを経験することとなる。 帰国の旅で出会ったイオンという友人やチーグルのミュウなどが後々に力になってくれることをまだ知らないルークなのであった。 やがて自身の手で起こす問題を「どう向き合っていくか?」という課題を抱えていくこととなる。 攻略情報 [部分編集] 5頭身3D作品で自由移動のフリーラン、能力アップの方針を決めるキャパシティコア、属性変化FOF、任意覚醒のオーバーリミッツ、付加効果のアディショナルスキル、フォンスロットチャンパーといったシステムがある。 属性変化FOF(フィールドオブエフェクト) フィールド上で魔法こと譜術を行使すると属性のついたマーカーが付く。この上で対応の技を行使すると 異なった技に変化する。また何度も使用すると覚えることが出来るというのも特徴。 称号限定技 特定のナムコネタ称号や衣装で特定の技を繰り出すと変化するファンサービス。 他タイトルの技などが該当。 戦闘モード 2.5Dのアクションパートによるバトルでいわば格闘ゲームのスキルが必要。 オート、セミオート、マニュアルとありオートは完全CPU操作、セミオートは敵との距離に応じて間合い対応。マニュアルは距離関係なく、その場で攻撃。 更に隠しモードで全アクションコマンドモードもある。 オーバーリミッツ(OVL):いわゆるスーパーアーマー状態、のけぞり無効とダメージモーションが発生しなくなるだけでなく、スキル「スペシャル」があると強力な秘奥義を出すことが出来る。また2周目以降限定技もある為、周回を強要される。 フリーラン:回避用の自由移動モード、スキル習得が必須でボタンを押している間のみ行動可能。ターゲットの敵を主軸にして動き回る仕様となっている。後の作品にも継承されている。 2つのまじんけん ガイが扱う魔人“剣”とルークが扱う魔人“拳”がある。 拳の初出は前作のレジェンディア。 精霊召喚がない この作品のみシリーズ恒例の召喚獣がなく、あっても暦などの名称のみ。 タウンリンク 物語進行(戦時中など)で物価変動や品ぞろえの変化が度々起こるというもの。中には支給品で臨時販売や購入不可能などもある。 闘技場 場所:王都バチカル ゲスト枠にリッド・ハーシェル、フィリア・フィリス、ナナリー・フレッチ、ミント・アドネードが出演 戦闘ランク ノーマル、ハードが1.5倍、マニアは2倍、アンノウンは4倍と移植では3.5倍のグレード取得変化 グレード 2周目を遊ぶ要素として必要なポイントの事、開始時に項目を選択して有利にプレイ出来るというもの。 2周目限定秘奥義 1周目では覚えない専用の秘奥義。 ルーク(ローレライの鍵入手以降&宝珠装備時)、ティア(譜歌規定回数以上・OVLにジャッジメント) アニス(通常秘奥義の追加・更に○押し、ラックラック規定回数以上・所持ガルド規定数以上) ジェイド(サンダーブレード規定回数以上・OVL中にアピール)が 使用できる。(PS2版) 3DSでガイ、ナタリアも可能になった。 2周目限定Boss 退場したハズの六神将が生きていた……ではなく、ディストがいつの間にか用意していたレプリカたち。 最奥にはレプリカのキメラみたいなヤツがいる。 多すぎるミニゲーム とにかく寄り道要素が多い。2周目以降限定やイベント期間限定などもある。 ナム孤島、カジノ、倉庫番など エクストラダンジョンもココに含まれる。 お風呂イベント テイルズオブシリーズお約束(?)の何かしらの場所で起こるイベント。 専用衣装の称号を入手する。ある意味伝統。 外観変更によるシナリオセリフ変化 3Dテイルズ作品以降の“称号による外観変更”に反応や変化するキャラクターがおり、 周回要素の一つとして楽しめる仕様になっている。 特に長髪ルーク時の外観変更に対するツッコミが大半を占めるが 真面目なシーンでの緊張感の無い服装によるギャップも面白さのひとつ。 ルーク フォン ファブレ / アッシュ(Cv.鈴木千尋) 主人公、キムラスカランバルディア王国ファブレ公爵家出身の貴族。物語中に子爵の階級を得る。 ナタリア王女の許嫁なので次期国王の権利を持つ。 物語が進むにつれてやがて自身がレプリカ技術で作られた存在であることやオリジナルとの出会いを経て自分を見つめ直していくこととなる。 アッシュはそのオリジナルであるルークフォンファブレ本人であり、とある人物の計画によって居場所と自分を失ってしまった。 現在はローレライ教団のオラクル騎士団で特務兵として活動しているがとある人物の動向を伺っている。 ガイ セシル(Cv.松本保典) ルークとは従者の関係であり、キムラスカ軍のジョゼット・セシルとはいとこにあたる。歳も近いこともあって仲は良好。 制作スタッフいわく本来のテイルズ主人公枠とされており、魔人剣をはじめ歴代の主人公技を多く持つ。 尚、彼の本名はゲーム本編にて判明する。 ティア グランツ(Cv.ゆかな) ローレライ教団オラクル騎士団情報部所属のいわゆるスパイ。セブンスフォニムを扱える譜術士。 ユリア ジュエの子孫にあたる為、ユリアの譜歌を詠える。6神将のリグレットを教官に持ち、 幼少時は地下世界である魔界クリフォトのユリアシティで育っているため、外殻台地の土地勘がないのはその為。 本来の苗字はフェンデであるが、引き取られたテオドーロ グランツ市長にともないグランツと名乗る事となった。 詳細はゲーム中のホド戦争で語られるのでご確認を。 ジェイド カーティス(Cv.子安武人) マルクト帝国軍大佐の階級を持つ眼鏡の人。レプリカ技術の生みの親ともされており、本当の意味での黒幕。 ネビリムレプリカ事件を機に封印し、譜術のスペシャリストとして軍での功績を挙げていた。 ネクロマンサーの異名を持つ、バルフォア博士としても著書を発行しているらしい。 物語では導師イオンの護衛役として付き添っているところをルークたちが遭遇することとなる。 アニス タトリン(Cv.桃井はるこ) ローレライ教団オラクル騎士団フォンマスターガーディアン(導師の付き人のこと)にしてモースのスパイ。 物語後半にてイオン側に就きモースを裏切る事となる。その理由は両親が教団に浸かりきっており、 私財を全て更に借金を負うまでのレベルと化した為、その埋め合わせとしてモースのスパイとしてイオンの傍に付く事となった。 元イオンの付き人だったアリエッタから憎まれている。 ミュウ(Cv.丸山美紀) ルークがチーグルの森で出会う相棒。ユリアから継承されたソーサラーリングを長老から授かる。 フィールドでのアクション要員で隠し要素をコンプリートする為には欠かせない重要な役割を持つ。 常時ルーク(レプリカ)の傍を離れない忠誠心と愛くるしい外観を持つ。 断髪前は乱暴な扱いを受けたが断髪後はルークの成長を見守る唯一の味方となる。 ティアにはどストライクだったようで隙あらばルークから自分に懐かせようとあの手この手で試みる姿は必見。 ナタリア王女 (ナタリア ルツ キムラスカランバルディア)(Cv.根谷美智子) ルークの許嫁でキムラスカランバルディア王国王女。 事あるごとに昔の記憶をルークに問いかけるものの、記憶を持たないレプリカなので思い出すことは不可能である。 また生い立ちに色々訳がある人物で詳しくはゲーム後半にて語られる。 ヴァン グランツ(Cv.中田譲治) ティアの兄、ローレライ教団オラクル騎士団主席総長というトップの人。ホド戦争で家と親を失った。 ルークの剣の指導役というのは表向きの理由で本当は……。 導師イオン/シンク/フローリアン(Cv.大谷育江) ローレライ教団の指導者という表向きの理由で祭られているお飾り。彼もまた訳アリ人物でゲーム中に語られる。 シンクは六神将の一人で隠密行動を得意とするというより、出自上せざるを得ない人物。 フローリアンもゲーム進行上で語られる。 ユリア ジュエ(Cv.ゆかな) ローレライ教団の教祖といわれる人物。孤独な子供時代を過ごしていたが、セブンスフォニムの素養とローレライと契約したことにより、 星の未来を詠めるようになったことで聖人化された。チーグルという魔物が唯一の友達であった為、 後に聖獣として扱われることになった。 テオドーロ グランツ市長 地下世界 魔界クリフォトにあるユリアシティの責任者。 中盤にて地下世界を訪れたルークらにローレライ教団の本来の目的を語る。 リグレット(Cv.伊藤美紀) ヴァンの右腕、ローレライ教団オラクル騎士団六神将の一人。 テイルズオブシリーズでも珍しい銃使いでティアの指導者である。 本名ジゼル・オスロー アリエッタ(Cv.雪野五月) 元フォンマスターガーディアン、ローレライ教団オラクル騎士団六神将の一人。 魔物に育てられた過去を持つホド戦争の戦争孤児。 ディスト(Cv.矢尾一樹) ジェイドと同じ故郷出身のローレライ教団オラクル騎士団六神将の一人。 封印したはずのレプリカ技術を独自に研究、開発を続けていた。 譜業技師サフィール・ワイヨン・ネイス博士。 その技術がヴァンの目に留まりスカウトされ計画に加担する事となった。 シリアスシナリオで展開されるジアビスのギャグ担当。 ラルゴ(Cv.玄田哲章) ローレライ教団オラクル騎士団六神将の一人。黒獅子のラルゴと呼ばれる武人。 デカい身体にデカい声で見る者を圧倒する。 その昔キムラスカ軍に所属していたらしく,砂漠の獅子王ヴァダックと呼ばれていたところをヴァンのスカウトによってローレライ教団オラクル騎士団に入隊した経緯がある。 ケテルブルク知事 ジェイドの妹、ルークに兄の過去を語る。 ピオニー皇帝(Cv.山崎たくみ) ジェイドの親友でマルクト雪国4人組の一人。 ジェイドの妹の元カレ、ブウサギをこよなく愛する。 マクガヴァン親子 元帥を引退した父に持つ、セントビナーを治める息子と 街のシンボルでもある大樹を観察研究している。 セシル中将 ガイの母方の性を持つ従姉妹。 キムラスカ軍に属するがホド戦争の件で中将止まりとなっている。 とある悲しい物語のヒロインとなるが、ゲームで確認を。 レプリカネビリム 本名ゲルダ・ネビリム。本作の隠しボスにして最凶最悪のボス(難易度アンノウン時)である。 レプリカ作成時に未完成の状態で復元させた結果、人として欠損が酷く攻撃的な人物と化した。 やりこみ要素に魔装具という全キャラクター分の武器があり、全て集めかつとあるイベントを進めることで戦う事が出来る。 (レム装備3つ 聖〇〇など・シャドウ装備3つ 魔〇〇など) 最高Lv.255ですら歯が立たない程凶悪なアンノウン仕様を除けば、ほぼ勝てる難易度なので安心されたし。 キムラスカ ランバルディア王国 と マルクト帝国 このゲーム世界を2分割する大国で中立独立州ケセドニアとローレライ教団の総本山ダアトを除いたほとんどの地域が どちらかに属する街となっている。 キムラスカランバルディア王国 王都バチカル/廃工場 音機関都市ベルケンド 職人の街シェリダン ※ザオ遺跡 デオ峠 ※アクゼリュスの鉱山 国境のカイツール マルクト帝国 水上都市グランコクマ ※ケテルブルク/ロニール雪山 農村エンゲーブとチーグルの森 フ―ブラス川 城砦のセントビナー フェレス島廃墟群 栄光の大地エルドラント(ホド島) 国境のカイツール タルタロス内部(ストーリー限定Map) 流通都市ケセドニア ローレライ教団 と オラクル騎士団 このゲームにおける世界的宗教とされており、ほとんどの国と地域がこの教えに基づいた生活を送っている。 事の発端はユリアが星の歴史を詠み後世に残したものから。 オラクル騎士団とはその教団を守る為の防衛組織であるはずなんだけど、一国規模の軍勢力を持っているので 上記の二国とは対等という立場にある。長を導師と呼ばれるがまだ幼い為、導師代理と言う名目でNo.2のモースが 事実上のトップに君臨している。 ローレライ教団総本山ダアト ※ザレッホ火山 ワイヨン鏡窟(EXダンジョン奥地) 地底世界クリフォト 監視者の街ユリアシティ アラミス湧水洞 レムの塔 ※アブソーブゲート ※ラジエートゲート キノコロード ナム孤島(ヒント:漆黒の翼) レプリカ クローンのこと。ただし、魔法的な要素で生み出された存在なので厳密にはオリジナルの情報を持つ別個体である。 現実でも人権問題などがあるので直接表現するのは良くない事から名称を変えている。 外殻台地と魔界クリフォト とある諸事情により元々の大地では生活が送れなくなった為、魔法技術の力で大陸ごと中空へ浮かし 本来の惑星外周を覆いつくした事によって誕生した世界が外殻台地であり、魔界クリフォトが本来の惑星世界である。 初めて来たときには瘴気に覆われた生命活動困難地域となっており、唯一生活できるスペースとして確保された ユリアシティのみ訪れることが出来た。 アッシュの持ち逃げ 特定の条件でアッシュがパーティに加わる。彼が外れる前に貴重な装備を外しておかないと後悔する事になる。 がるでぃおす家のふくしゅう 庭師ペール、ガイ(ガイラルディア)が計画していたファブレ家へのふくしゅう計画。 ヴァンことヴァンデスデルカも加担していたが別の目的が芽生えて手を引いた。 メリル ナタリア殿下の本来の名。砂漠の獅子王ヴァダックの一人娘。王家に仕える祖母がナタリアと偽って献上してしまった為、ショックで母は海に身を投げた。 本物のイオン 既に病で他界している導師。シンク、フローリアン合わせて複数のイオンレプリカがつくられたとされる。 アッシュことルークの立ち位置 キムラスカ王家第1王女ナタリア姫の許嫁で王位継承第3位にあたる実はとっても偉い人。 現キムラスカ王(インゴベルト)は父クリムゾンの姉の夫にあたる。その上でナタリアへアノ言葉を投げかけたのは決意の表れからである。実は誰よりも大人な対応のアッシュ君なのかもしれない。 ユリアの予言(スコア) 捉えようによってはどうとでも取れるルークの事を予言した内容。 アクゼリュスの事かもしれないし、レムの塔かもしれない。 エンディングの彼 制作会社発行の攻略本(兼設定資料集)でのコメントでは「皆様のご想像にお任せします。シナリオ設定上正体はありますが、省かせていただきました。」とあるが、ゲーム内でも伏線は張ってあるのだ。 1.ネビリム戦後の囚われたディストの元へ向かった時 ここで大爆発(ビックバン)現象について語るジェイドとディスト。最後に語る「記憶は残る」という一言。 どちらの事とは明確にしていない。 2.ディストの研究施設にて発生するイベント(期間限定) コンタミネーション現象についての解説と完全同位体について解説するジェイド、最後まで進めるとジェイドが結論に達したようなコメントをする。 このイベントは要約すると オリジナルが消滅してレプリカが残り、オリジナルを取り込んで「オリジナル」と思い込む。→オリジナルが蘇ったと勘違いする。 制作側のミスリード。 以下2つもミスリード要素 3.ヴァン戦後のティア以外のコメント ほぼ消える(消滅する)前提で会話が挟まれている点とジェイドが「これは希望です」と言っているあたりからして消えることが確定している。 4.エンディングでのジェイドの表情 彼はある賭けをしていたが、万が一コンタミネーション現象とは異なる現象がローレライの力で起こるのではないか?と期待を込めていたが、 やはり論文通りの結末となった。 5.ゲームでの条件 ①物語終盤で瘴気を消す為、心中計画するものの何とか消滅は免れたが、乖離が起きているルーク(レプリカ) ②オリジナルであるアッシュが〇んでルーク(レプリカ)に入り込む。→その結果「第2超振動」が扱えるようになる。 ③ヴァンとの激戦でルーク(レプリカ)は消滅寸前。 ④EDにて「第7フォニム」集合体であるローレライがすぐそばにいる。 ⑤設定で「第7フォニム」を扱えると治癒師になれる。ルーク、アッシュ、ローレライは完全同位体である。 剣の携え方が明確に設定されているルークとアッシュ。 ⑥チーグルでの実験とは明らかに条件が異なっている。 改めてゲームシーンやムービーを見ると・・・。 ・ナタリア×アッシュの背景 ・ティア×ルークの背景 Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 本作以外の2人(ルーク、アッシュ)の扱い クローンネタは流石にまずいのか双子の兄弟として描かれていることが多い。(レディアントマイソロジーなど) 長髪、短髪も作品によっては別人として扱うこともある。(実質3役) ゲームフェスであるテイルズオブフェスティバルでは見事に使い分けて演技するプロの技を拝見出来る。 実は登場人物の過半数が…… BGMのタイトルにも伏線が ちゃんと遊んでいれば(シナリオをよく読んでいれば)無効になった約束が分かる。 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (2) 2024年04月07日 (日) 11時48分53秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/vitello24/pages/11.html
テイルズ作品4タイトル決定!! 「テイルズオブイノセンス」DS 「テイルズオブデスティニーディレクターズカット」PS2 「テイルズオブリバース」(PSP移植) 「テイルズオブシンフォニア~ラタトクスの騎士~」Wii すごいではないですか!!すごく楽しみです!! 最近DRにはまっています。 2週目を少しずつ進めてはいるものナカナカ進まない↓↓↓ 1週目で逃がしたサブイベントを2週目でやるのが楽しい!! アルカナルインの最終階のバルバトスを倒すのがとても楽しい↑↑↑ あと、DRの面白い動画を見つけました!! デスティニー逆再生ブラストキャリバー
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/9486.html
登録日:2010/02/27(土) 08 12 23 更新日:2024/05/30 Thu 03 20 52NEW! 所要時間:約 5 分で読めるパン ▽タグ一覧 2005年 PS2 TOL 「ステラァァァァ!」 ふっはっくらえ ゲーム テイルズ テイルズオブシリーズ ナムコ バンダイナムコ パン パンのある項目 ヒョオオオオオ レジェンディア 一人用 不遇の名作 任せてくれ 愛のある項目 涙腺崩壊 絆 豪華声優陣 鉄拳スタッフ製作 この項目は小生が独断と偏見で解説させていただくパン。 読みにくい、分かりづらい等の意見は受け付けないパン。 概要 ストーリー 登場人物パーティメンバー その他のキャラクター 特徴・評価 余談 概要 テイルズ オブ レジェンディアは、2005年8月25日にナムコから発売されたPS2用RPGだパン。 ジャンルは「絆が伝説を紡ぐRPG」、キャッチコピーは「信じる思いを力に変えて」だパン。 開発は従来のナムコ・テイルズスタジオではなく、ナムコが新設したチーム・メルフェスが担当していて、キャラクターデザインや作曲家を一新したテイルズオブシリーズの異色作パン。 キャラクターデザインは中澤一登氏、BGMは椎名豪氏が担当しているパン。 主題歌はDo As Infinityの『TAO』、オープニングを始めアニメパートは従来通りProduction I.G制作だパン。 ストーリー 世界の大半は、 荒れ狂う海に覆われていたパン 爪術(そうじゅつ)と呼ばれる特殊な技を使いこなす少年セネル・クーリッジとその妹のシャーリィ・フェンネスは2人で小型船に乗り、霧の立ちこめる海上を漂流していたパン。 食料は尽き、体力も限界に達しかけたとき、突如として霧の中から島が姿を現すパン。 しかもそれは鸞くべき速度で接近し、小型船は荒波にのみ込まれてしまうパン。 そして2人が目覚めた場所はさきほどの島パン。 それは土壌に覆われて植物が茂り、島のような外観になってはいるが足元に広がる大地は紛れもなく、人工的に造られた巨大な「船」だったパン。 古代文明の遺産である「遺跡船」パン。 そこで待ちうけていたのは、シャーリィを狙う者達パン。 彼女を「メルネス」と呼ぶ彼らが企むこととはパン……? セネルとシャーリィは、多くの仲間たちと出会いながら幾多の出来事を乗り越え、やがて世界や人類の真理をも巻き込む大きな問題へと導かれていくパン。 登場人物 パーティメンバー ◎セネル・クーリッジ CV.鈴村健一 本作の主人公。妹を守るため拳で戦う熱いお兄ちゃんパン。 ハッキリ言って最初はかなりDQNな印象を受けるキャラだパン。 けれどそれは妹を心配するお兄ちゃんゆえの暴走パン、本当は結構気さくな兄貴パン。 倒れた敵は取りあえずぶん投げるパン。 「ステラァァー!」は偶然パン。 ◎シャーリィ・フェンネス CV.広橋涼 本作のヒロイン。本編の彼女はずっと強制縛りプレイなため正義感が空回りする鬼畜仕様パン。 交わした約束はどんな手を使っても守ろうとするやたら律儀な奴だパン。 監禁生活15年、ずっと友達がいなかったらしいパン。 「わたしはだいじょうぶだから」 ◎ウィル・レイナード CV.千葉進歩 博物学者でメガネな筋肉のおっさんだパン。 みんなのまとめ役パン。 かなりの魔物マニアで珍しい魔物が関わると変人になるパン。 この鍛えられた腹筋とハンマーが武器なのにキャラ性能は魔法使いだパン。 ◎クロエ・ヴァレンス CV.浅野真澄 主人公っぽい技を使うクーデレ女剣士パン。 本作の裏ヒロインで、セネルもシャーリィも彼女を特に気に掛けているパン。 イイ奴だけど、わりと後先考えず行動する無鉄砲女パン。 「言ったはずだ。覚悟がなければ、死ぬと……」 ◎ノーマ・ビアッティ CV.水橋かおり 自称トレジャーハンターの家出娘パン。 パーティのムードメーカーとトラブルメーカーを兼任しているパン。 KYなキャラクターに見えるけれども、実際は空気をかなり読んでるみたいだパン。 他人に変なあだ名をつける癖があるパン。 セネル → 『セネセネ』 シャーリィ → 『リッちゃん』 クロエ → 『クー』 モーゼス → 『モーすけ』 ジェイ → 『ジェージェー』 グリューネ → 『グー姉さん』 ウィル → 『ウィルっち』もしくは『おやじ』 ちなみに小生のあだ名は『ワンパン』(*1)だパン。誰も呼んでないパン。 挙げ句の果てには滄我(そうが)と呼ばれる大いなる存在すら『滄我ちん』(*2)だの『滄我ぽん』(*3)だの呼び始めるパン。 「だーもー」 ◎モーゼス・シャンドル CV.中井和哉 魔獣使いで裸族な山賊パン。 仲間想いの熱い漢で、セネルとはかなり波長が合ってるパン。 だけどコイツがシャーリィを誘拐したせいで物語がイロイロとこじれたパン。 「ヒョオオオオオオ!」 ◎ジェイ CV.白石涼子 情報屋をしている小僧だパン。女の子でないパン。 皮肉を言ったりイヤミを言ったり、なかなか意地の悪い性格をしているパン。 敵には非情になれるクールなヤツだけど、仲間やモフモフ族には甘い所も有るんだパン。 「モーゼスさーん 死んじゃって下さーい」 ◎グリューネ CV.川澄綾子 天然パン。 多分本作で一番ツッコミ所が多いキャラパン。 何をやらせても必ず皆とズレる最強の天然パン。 記憶喪失を差し引いてもヒドすぎると思うパン。 称号で唯一TP消費半減ができるなど優遇されてるパン。 あとパンツはけパン。ノーノーパンパン。 「あらあら、それは大変ねぇ」 その他のキャラクター ◎ヴァーツラフ・ボラド CV.小杉十郎太 どっかの国の王子様パン。 本作の諸悪の根源みたいなヤツだパン。 かなりの極悪人なので、力の限り、消し飛ばすつもりでぶん殴るのが正解パン。 ◎ステラ・テルメス CV.園崎未恵 セネルにとってのヒロインパン。 シャーリィの姉でもあり、かなり不幸体質パン。 ◎フェニモール・ゼルヘス CV.小清水亜美 シャーリィのヒロインパン。 そして初めての友達だったらしいパン。 ◎テューラ・ウェルツェス CV.小清水亜美 シャーリィのもう1人のヒロインパン。 フェニモールの双子の妹だパン。 ◎マウリッツ・ウェルネス CV.大友龍三郎 水の民のジジイパン。 コイツも遠慮せずぶん殴るパン。 ◎ワルター・デルクェス CV.櫻井孝宏 水の民のイケメンパン。 コイツも遠慮せずぶん殴るパン。 セネル大嫌いなストーカーみたいなヤツパン。 通称過労死パン。 ◎ミミー・ブレッド CV.神田朱未 新主人公で真ヒロインの超絶美女だパン。 何を隠そう小生の事だパン。 ワンダーパン職人流パン術を世界に伝えるため遺跡船で大暴れするパン。 もしも小生と熱いデュエルがしたいなら闘技場で待ってるパン。 小生のことをパンの耳とか言うヤツには「魔神パン」だパン。 ちなみにPS2版テイルズオブデスティニーにも出てやってるパン。 レディアントマイソロジー3にも登場決定パン。えっへんパン。 特徴・評価 本作はシリーズ内でもシナリオやBGMの評価が高い一方で、肝心の戦闘システムの評価が微妙な作品となっているパン。 本作のシナリオは大きく2部に分かれていて、前編がセネルとシャーリィを中心とした「メインシナリオ」、後編がパーティメンバーそれぞれの物語が展開される「キャラクタークエスト」と呼ばれるパン。 前編は正直、よくある普通のRPG的なシナリオだパン。 ただ、後編のキャラクエはかなり好評で、各キャラの個人的な事情や心情に深く切り込んでいくドラマティックなシナリオになっているパン。 『絆』がテーマの本作らしい、感動的で泣けるエピソードも多いパン。 ただ、前編でも後編でも物語の舞台は遺跡船のままで、しかも後編では前編で攻略済みのダンジョンを使い回すので、その点は不評だパン。 それからBGMの評価はめちゃめちゃ高いパン。 フィールド曲の『鳥は鳴き、僕は歌う』を筆頭に、ボーカルコーラス付きの曲とかもあって、メロディアスで壮大な楽曲が多いパン。 日本のゲーム音楽の祭典『PRESS START』(*4)では、マリオだのペルソナだのといった音楽的に評価の高いゲーム作品と並んで、本作の楽曲が選ばれているパン。 戦闘システムはちょっと独特で、なんとシリーズ恒例の秘奥義が存在しないパン。 もともとは入れる予定だったらしいのに、大人の事情で没になったらしいパン。 だけどレディアントマイソロジーとかの外伝作に本作キャラが登場するときには秘奥義が設定されているパン。小生も欲しいパン…。殺劇舞荒パンとかがいいパン。 戦闘システムの独自要素として、ダウンした敵をつかめる『投げ技』(セネル限定)、敵全体の動きを止めて一定時間フルボッコにできる『クライマックスモード』というシステムがあるパン。 ただ、敵が硬すぎるとか、投げ技が微妙とか、エフェクトが地味で爽快感がないとかの意見も多くて、戦闘に関する評価はあんまり良くないパン…。 余談 本作発売の一ヶ月前に、『テイルズ オブ ジアビス』のタイトルが発表されたパン。 レジェンディアが制作チームを一新した異色作で、従来ファンから反発する声があったのに対し、ジアビスはいつものテイルズスタジオ制作で、しかもシリーズ10周年記念作品だったのもあって、レジェンディアは発売直前というタイミングで完全に話題をジアビスに持っていかれてしまったパン…。 とはいえ本作にも根強いファンはいるので、シリーズファンなら異色作と敬遠せずに手を出してみてほしいパン。 追記、修正お願いするパン。 タッタッタッ…ドテッ 「…いだいだパン…」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 後の真選組である -- 名無しさん (2013-09-01 13 31 46) ノーマとハリエットが後の魔法少女 -- 名無しさん (2013-12-31 13 46 38) ↑その前にノーマは魔法少女一応やってるがな、ハリエットはもっと前に魔法少女です -- 名無しさん (2014-05-16 01 04 58) キャラクターデザインが異色だった。 -- 名無しさん (2014-05-16 11 38 44) 戦闘が地味ってのはともかくダンジョンを徒歩で2回往復させられるのが苦痛だったわ… -- 名無しさん (2014-05-16 13 21 34) 詠唱が他作品と違うんだよなたしか -- 名無しさん (2014-05-26 23 18 35) 周りに一番勧められるテイルズ。なんとなくキャラデザが苦手で、まだプレイしてないんだが。 -- 名無しさん (2014-10-15 21 16 14) パーティの家族っぽい感じが好きだった -- 名無しさん (2014-10-26 23 43 58) 一番上↑偶然なのか狙ったのか -- 名無しさん (2014-10-27 00 00 08) これをやらずにテイルズを語ってはイケナイ -- 名無しさん (2014-10-27 08 49 32) 漫画かいてくれた藤村あゆみ先生はアンソロでアビスも描いてたね -- 名無しさん (2015-08-24 21 07 24) キャラクエの他に大陸編みたいな続きがあったみたいだけど容量の問題で泣く泣く削ったとか それでも今のバンナムとは大違いで大満足な量だったからこういうのならDLCも悪くはないんだよなぁ… -- 名無しさん (2015-08-24 21 36 03) ワルター使ってみたいんだけどな。中の人がアスベルやってるしもうプレイアブルキャラにはなれそうにないか -- 名無しさん (2015-08-24 22 24 43) リメイク希望。多分俺の中で一番リメイク欲高い。 -- 名無しさん (2015-10-29 13 15 19) ↑一番上 最近はワルターの人も登場したな。 -- 名無しさん (2015-12-09 13 06 07) この作品のパーティは銀魂だと幕府関係者だな。 -- 名無しさん (2015-12-18 16 57 05) シャーリィはそよ姫、ジェイは盛盛様。 偶然って凄いね。 -- 名無しさん (2015-12-18 17 49 14) ここまでくると実は向こうが狙ったんじゃないかとすら勘ぐってしまうな。 -- 名無しさん (2015-12-18 18 18 05) リメイク希望したい。幻の大陸編本当にプレイしたいわ -- 名無しさん (2016-02-03 05 29 17) 容量の都合であれ以上マップ用意出来なかったんだろうけどただでさえ移動スピードも遅くエンカウント率も高くて無駄に広いだけのダンジョンをキャラクエでもう一度全部マラソンさせられるという地獄の苦行。 -- 名無しさん (2017-03-29 03 42 55) セイバーとイクスが グリューネだったとは 外道丸 -- 名無しさん (2017-07-18 19 51 16) 未だにPS2実機でしかプレイできないのか・・・アビスもシンフォニアも移植あったのに -- 名無しさん (2019-07-23 13 50 31) 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2019-07-25 20 01 35) Wikipediaでは秀逸な記事だったのか。 -- 名無しさん (2019-09-04 13 00 08) 名前 コメント