約 4,225,105 件
https://w.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1130.html
本項では『テイルズ オブ バーサス』に関することのうち、キャラクターの選定に関することにのみ触れていく。 シリーズタイトルに関しての扱いや設定周りの改悪に関する情報は別項、『テイルズ オブ バーサス/シリーズの改悪』を参照されたし。 偏っているキャラクターの選定 本作はテイルズオブシリーズのお祭りゲームなのだが、キャラクターの選出の偏りが限度を超えている為、問題視されている。 テイルズオブシリーズはキャラゲーとも言われる程に戦闘を除くとキャラクター人気が頼みの綱ともなっているシリーズではある。 とは言え、人選そのものはメディア容量など様々な要因が絡むので万人が納得の行く選定など土台無理なのだが…。 + タイトル別参加人数一覧 タイトル 本作登場人数 ファンタジア 5名※内本編ボス敵1名 デスティニー 4名 エターニア 1名※主人公不参戦 デスティニー2※デスティニー続編、本編作品 4名※内本編ボス敵1名 シンフォニア 4名 リバース 2名※主人公不参戦 レジェンディア 1名 アビス 6名※内1名はマスコット扱い イノセンス 2名 ヴェスペリア 3名 ハーツ 2名 テンペスト※外伝作品 1名 ラタトスクの騎士※シンフォニア続編、外伝作品 1名※パーティキャラの参戦無し ※グレイセスは本作発売時に未発売、またマイソロシリーズ、なりきりダンジョン(以下なりダンと表記)シリーズ、サモナーズリネージのオリジナルキャラクターの参加は無し。 今作において作品ごとに参加しているキャラクターが1人2人のレベルではない程に大きく偏っており、特に藤島康介氏がキャラクターデザインを手がけた作品(『ファンタジア』『シンフォニア』『アビス』『ヴェスペリア』)が軒並み多くのキャラクターが出ている(最も少ないヴェスペリアでも3人)点が問題視された。1人しか出ていない『ラタトスク』もあるが、こちらは所謂外伝作品(シリーズ内ではエスコートタイトルと称されている)であり、本編作品(同マザーシップタイトル)で1人しか出ていない『エターニア』と『レジェンディア』を同列に見るのは少々問題があるだろう。 これらのキャラクターが4つの大国(+α)に分かれて戦っているという設定。分け方の詳細はここを参照頂きたい。 簡単に言うと『ファンタジア』『シンフォニア』の2作品で一国5人、『デスティニー』『デスティニー2』の2作品で一国7人、『アビス』のみで一国4人、『ラタトスク』を除くその他の7作品で一国12人という割り振りで、残り7名はどの国にも属していない扱い。因みに、4つ目に上げた国は『ラタトスク』を除いた参加人数が3名以下のタイトルの集合体として扱われており、他と比べても倍近い人数を一国に詰め込まれている形である。 今作は概要で書いた通り、「ユグドラシルバトル」と呼ばれる戦いをめぐるシナリオがあり、用意されたシナリオは2人1組で各国2つずつ。これは国に所属する人数に関係なく固定で『アビス』の属する国も4人分用意されている為、結果として元から国に属していない1名とマスコット1名を引いた4人全員にシナリオが用意されていることになる。前述の7作品12名を擁する国に用意されているシナリオも人数が多いからという配慮はなく、2つしかないため、キャラクターの選出同様に該当する作品のファンが不満を募らせる結果になっている。 スタッフサイドの「主人公『格』は全員入れた」という発言の割に主人公が出ていない作品があるということに不満を持ったファンが少なくない。出ていないのは『エターニア』のリッド、『リバース』のヴェイグ、『ラタトスク』のエミルの3人で『ラタトスク』に至っては主人公格どころかパーティキャラが一人もいない有様(それぞれ本編のヒロイン、仲間キャラ、敵キャラクターに出場枠を奪われてしまっている)。 エミルが参戦してない事についてはスタッフは「エミルはマルタ(『ラタトスク』のヒロイン)とセットで出したかったが、枠が一つしかないので断念した」と発言しているが、『アビス』等5枠以上あるタイトルもある事から、初めから冷遇するつもりだったと言っているようなものと受け取られている。実際、「(パーティ人数に対し参戦数が多い)『ファンタジア』や『アビス』の枠を回せば良いだけの話だろう」という意見もちらほら。 「コングマン(『デスティニー』のパーティキャラ)は絶対に出して欲しかったが、その代わりにチャット(『エターニア』のパーティキャラ)が外れた」という発言もある。つまり「ただでさえ少なかった『エターニア』の枠は減らせるが参戦数の多い『ファンタジア』『アビス』の枠は減らせなかった」ということであり、作品の優遇が見て取れる。 少なくともクロスオーバー作品で作品の顔とも言える主人公が登場しないというのは異質としか言い様がない。 主人公「格」なので、そういう意味では確かに主人公そのものではなくてもヒロインやパーティキャラクターでも(少々苦しいが)間違ってはいないと言えなくもない。だが、その観点で見てもパーティキャラクターが一人もいない『ラタトスク』という例もあるために結局フォローが出来ない。 開発スタッフの「『個性的』なキャラを選んだ」という発言の割には、テイルズのお祭りゲーム(なりダンやマイソロシリーズ)ではよく見かける顔触れになっている。 総勢35名のうち、新しくお祭りゲーム形式の外伝作品に登場したキャラクターは下記の表の5人のみ。 ヴェスペリア リタ(本編パーティキャラ) ジュディス(本編パーティキャラ) ラタトスク リヒター(本編敵キャラ) - ハーツ シング(本編主人公) コハク(本編ヒロイン) 他のプレイヤーキャラクターは全員が今作の前に発売された『マイソロ2』に登場したキャラクターである。同作では『ラタトスク』『ハーツ』は発売時期などの関係で出演せず、『ヴェスペリア』はぎりぎりで主人公とヒロインをねじ込めたと言える形であった。 プロデューサーの発言に「(タイトル間の)贔屓はしていない」という旨の発言があったが、結果として前述の通り主人公すら出ていない作品もあれば5人以上出ている作品、逆に1人しかいない作品もあったりとどう見ても贔屓していないとは言えない。 テイルズオブシリーズの悪役もプレイヤーキャラクターとして使用出来るが、実際に登場するのは過去作品でも度々登場している『デスティニー2』のバルバトス・ゲーティアと『ファンタジア』のダオスの2名のみ。コンセプトが同じお祭りゲームである『ディシディア ファイナルファンタジー(DFF)』でのキャラ選は基本各作品から主人公一人とボス敵一人ずつが2勢力(主人公勢vs.ボス敵勢)に分かれる形を取っているので、贔屓の差を感じさせにくくしている。またそれ以前のお祭りゲーでは『VII』(PS世代)以降しか出ていなかったのと製作者がインタビューの中で「○○も出したかったなぁ」とは語っているが、自重しているあたりも付け加えておく。 明らかにこのゲームに向いていないキャラクター 対戦アクションにはどう考えても向いていないキャラが使える。 テイルズオブシリーズの戦闘は格闘ゲームやアクションゲームに例えられることが多いが、登場キャラ全てがそういうものに向いているキャラ性能付けをされているとは限らず、一般的なRPGの魔法使いや僧侶のようなキャラクターも居る。そして今作はその戦闘システムを発展させたもので完全にアクションゲームの体になり、所謂前衛キャラクター向けのチューニングをされているにもかかわらず、所謂前述の魔法使いや僧侶のようなキャラクターが使えるのである。当然ターン制ではない(「○○は『××』の呪文を唱えた!」という形には行かない)ので呪文を使う前には詠唱の隙が生じ、しかも前線の戦闘など満足にこなせないため、サンドバッグにされかねない。 特に『ファンタジア』のミントはいざ戦いに及べば一歩も引かない気丈さを見せるものの、元々争いを好まない性格であるために今作の出演には「なぜ出そうと思ったのか分からない」「ミントを出す事自体が設定改悪」などと散々言われてしまう(*1)事になってしまった。 他にも後衛では弓を使うキャラクターが2人も登場しているのだが、これまたお祭りゲームで度々登場している『ファンタジア』のチェスターと『デスティニー2』のナナリー(2名とも本編ではパーティキャラクター)であった。 ナナリーに関しては本編の声優・川上とも子氏が当時病気療養中であった為に、代役(かかずゆみ)を立てての参戦であるが本作のシナリオにおいて登場する必要性が極めて薄く、代役を立ててまで出す意味があったのかという意見も強い。代役の演技も「声がおかしい」「違和感がない」と意見が分かれてしまった。 このナナリーが今作の戦闘バランスを崩壊させている元凶の一人でもある為にことさら批判意見が強くなってしまっている所もあるにはある。 一応、「ナナリーのデータを作っていた最中、または作り終わった後で声優が休業したのでは」という推測もたてられている。 なお2011年6月9日に川上とも子氏が死去したため、彼女がナナリーのCVを担当したのは『マイソロジー2』が最後となった。 前述の2名の他にも弓を使うキャラクターはおり、中には弓と剣を組み合わせた戦いが出来るキャラクターや他のキャラを圧倒する弓の技を持つキャラクターもいるが、それらのキャラクターはどういう訳かお祭り系タイトルでは日の目を見る機会が少ない。 余談だが、本作で1名しか出ていない『エターニア』のパーティキャラクターの中には弓ではないがキャラクター付けや性能において「個性が強い後衛系キャラクター」が2名いるが、こちらもやはりお祭り系タイトルでは日の目を見ない。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3554.html
テイルズ オブ エクシリア2 【ているず おぶ えくしりあ つー】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 選択が未来を紡ぐRPG) 対応機種 プレイステーション3 メディア BD-ROM 1枚 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 バンダイナムコスタジオ 発売日 2012年11月1日 定価 8,380円 プレイ人数 1人(戦闘のみ1~4人) レーティング CERO C(15才以上対象) コンテンツアイコン 暴力 通信機能 PlayStation Network対応(ダウンロードコンテンツ配信) 判定 なし ポイント やや前作プレイ済み推奨システムは前作から一部改善シナリオは陰鬱な描写が多いが高評価キャラクター面も良好 テイルズ オブ シリーズ 概要 ストーリー システム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 『テイルズ オブ エクシリア』の続編。略称は『TOX2』。 本作のレーティングは『テイルズ オブ』シリーズで初めてCERO C(15歳以上対象)となっている。 前作『エクシリア』のラストから一年後が舞台。 前作のパーティメンバーは全員続投、新たに新主人公「ルドガー・ウィル・クルスニク」と、前作のキーパーソン「ガイアス」と「ミュゼ」を含めた計9人が参戦している。 『ヴェスペリア』『グレイセス エフ』『エクシリア』データ引き継ぎ特典として、アタッチメントが手に入る。 『エクシリア』で購入したDLC衣装は今作でも使用できる。 ストーリー 世界を二つに分けていた断界殻(シェル)の開放により、リーゼ・マクシアとエレンピオスがひとつとなって、約一年。二千年間の断絶から解き放たれた両世界は、融和への動きをみせているものの、様々な対立の火種は燻ったままである。近年急成長を遂げている大企業、クランスピア社の巨大な本社ビルがそびえる、エレンピオスの都市トリグラフ。そこに住む平凡な青年、ルドガー・ウィル・クルスニク——彼の元から、この物語は始まる。(説明書より転載) システム 戦闘システム「XDR-LMB(クロスダブルレイド・リニアモーションバトル)」 基本的には『エクシリア』とほとんど同じであるため、ここでは主な変更点のみ記す。基本的な戦闘システムは『エクシリア』の記事を参照。 リンク時におけるパートナー側の行動を作戦メニューで簡単にだが指示できるようになった。 特定の術技以外で出せる「コモン共鳴術技」が登場。従来のものは「ユニーク共鳴術技」に。 『グレイセス』のアラウンドステップ(と似たサイドステップ)、弱点属性で攻撃後、さらに別の属性で攻撃していくことでダメージが上がっていく弱点連携が追加された。 弱点属性連携中は前作で多くのプレーヤーたちを悩ませた敵ボスのあの「!」を抑える効果がある。 主人公専用の能力として「骸殻」が使える。 使用出来る段階までストーリーが進むと画面右下に円の様な「骸殻ゲージ」が表示され、時間経過により自動的に溜まっていく。 ゲージが溜まった状態でL3+R3ボタンの同時押しにより変身、敵を異空間に引きずり込み、ルドガー(無敵状態)VS敵全員という構図になる。 骸殻状態では被ダメージや時間経過によって骸殻ゲージが減少し、骸殻ゲージが尽きると変身が解除される。 骸殻ゲージはフリーラン中は増加しないので何も考えずただ走り回っていれば良いというものではない。 分史世界 本来あるべき世界である「正史世界」から枝分かれして存在する、いわゆるパラレルワールド。分史世界では本編中では死んだキャラクターが生きていたり、冷酷な悪役が善業を積んでいる、またはその逆のパターンが存在している。 一部を除く分史世界には正史世界との違いを表す「偏差」と、正史世界からの距離を表す「深度」の数値が与えられている。 分史世界が増えすぎると正史世界に住む生命の魂に悪影響を及ぼすので、分史世界の核となっている「時歪の因子(タイムファクター)」を破壊し、分史世界を消滅させなければならない。 分史世界への侵入、及び時歪の因子の破壊は骸殻能力者の力が必要不可欠であり、主人公のルドガーはこれを破壊する任務を充てられるようになる。 一度分史世界に入ってしまうと時歪の因子を破壊するまで脱出することができず、また時歪の因子を破壊した分史世界には二度と戻ることはできない。 時歪の因子は正史世界と比較して最も異なる存在がそれに該当し、物質や生物に憑依していることが多い。物質であれば黒いオーラを纏っていることが多く、生物であれば正体が露見した際に肌などが黒く染まり禍々しい外見となる。 カナンの地 正史世界のみに存在する伝説の地。「時歪の因子の発生数が100万に達する前に、人類がカナンの地に辿り着く」というオリジンの審判が下されており、達成できれば願いを1つだけ叶えられるという。 本作のヒロインであるエルが目指している場所であり、分子世界に存在する「カナンの道標」を5つ集めることでその場所が判明する。 また、そこへ行くまでには「魂の橋」なるものを架ける必要があるとされるが…。 借金 ストーリー序盤、主人公はとある事情により2000万ガルドの借金を抱えてしまい、逃走防止のための移動制限をかけられてしまう。 このためストーリーは一つのメインチャプターをクリアすると借金返済期間という自由行動可能なパートに移行。借金を一部返済することで、移動制限が解除され、新たなチャプターに進むという仕様となっている。 また、一定額返済するごとにご褒美も支給される。借金を全部返すと…? 選択肢 今作では「選択」が重要視されており、主人公の言動や行動を決める二者択一の選択肢がストーリーやロングチャットなど随所に登場する。 基本的にはその後の反応が少々異なるのみで、選択によっては仲間の親密度が上がる。 ラスト近くの選択によってエンディングの分岐がされ、3つ用意されている。 更にクリア後の隠しエンディングが2つ用意されている。 キャラクターエピソード 特定のメインチャプターをクリアするごとに、各個人のキャラクターに焦点を置いたキャラクターエピソードをプレイすることができる。 エピソードをクリアするとメインチャプターのセリフが増え、演出が強化されるボーナスシーンが追加される。 アローサルオーブ リリアルオーブに代わり搭載された成長システム。 それぞれの属性の線上の項目が解放されていき、能力値上昇、スキル習得されていくシステム。 各属性の線の間にある空間にも項目が存在し、これはその空間を挟む2つの属性を解放することで解放されていく。 術技やスキルの習得だけでなく、すでに習得した術技の追加効果も習得できる。 ネコ 各地のマップにいるネコを捕まえる収集要素。『ロックマンX6』のレスキューシステムのようなシステム。 ネコは全部で100匹。中には歴代テイルズキャラを意識したネーミングのネコもおり、外見もそのキャラに似せてある。 ルルを筆頭としたネコたちが各地に出向き、新たなネコやアイテムを持ってくるという「ネコ派遣」というシステムもある。ネコ派遣でしか手に入らないアイテムも存在する。 ショップ 前作では全ての街で共通の品揃えだったが、従来通りの仕様(街ごとに品揃えが変わる)になった。 新たに「特注」が登場。 変化衣装 今作の隠し要素で、前作や今作に登場する主要なキャラになりきれる。 見た目だけを変える要素なので、モーションやボイスは元のキャラのまま。 評価点 『エクシリア』の補完 前作は多くのキャラクターの性格に難があったり、掘り下げが浅かったりと悪い印象が多かった。 今回は基本的に前作のほとんどのキャラが成長しており、悪い部分が改善され不快に感じる事がなくなった。 今回はキャラクターエピソードもそれぞれ用意されており、きちんと見せ場がある。 シナリオ・演出 本作の悲愴的なシナリオは非常に評価が高く、テイルズでもトップクラスの完成度と人気を誇る。 伏線描写がかなり練り込まれており、中盤から終盤まででゆっくりと伏線を回収していく。大きな矛盾点も無くしっかりまとめきっている。 現実社会をモチーフとしたエレンピオスが舞台ということもあってか、全体的な雰囲気はかなり現代風なものに近づいている。リーゼ・マクシアとエレンピオスの国政事情や外交問題など従来ではあまり踏み込まれなかったリアルな事柄についても描写されている。 演出面も素晴らしく、特にラストダンジョン直前のイベント「最後の分史世界」は前後の悲壮的なシナリオに加え、細かい演出の入ったアニメムービーにより、多くの人が涙したと言われ、絶賛された。 ただし、鬱描写が多く人を選ぶ面がある。詳しくは後述。 そしてその果のラストバトルでの演出は伏線回収・BGM・映像描写があいまってテイルズ史上でも一二を争うほどの熱く感動の展開であり、多くの人の心を震わせた。 新規キャラクターについて 新規キャラクターは賛否両論あるものの、全体的に評価が高い。 今作はエクシリアの続編であり、新主人公としてルドガーに切り替わった。シリーズ中でも珍しい「無言系の主人公」ということもあり、発売前はやや不安な声が多かった。 だが蓋をあければ今作主人公であるルドガーは『テイルズ オブ』シリーズの主人公の中でも屈指の良主人公であると非常に評判である。 ゲーム中でのあまりの不幸ぶり、ヒロインであるエルへの気遣い、そして担当声優である近藤氏による熱演も含めて今作の評価に一役買っていると言っても良い。 戦闘でもウェポンシフトや骸殻システムにより非常に爽快なバトルを行えるので使っていて楽しいキャラである。 そんな特徴的な主人公と対になるヒロイン・エルは、「公証年齢は歴代最年少の8歳」かつ「戦闘に参加しないヒロイン」という変化球である。 口さのないおしゃまな女の子であり、活発で饒舌な彼女がルドガーの意思を代弁したり、相槌を打つ担当になる。 もっともその変化球なキャラ造形上、この作品で屈指の賛否両論点ともいえる存在。詳しくは後述。 ルドガーの兄、ユリウスはそのシナリオと一貫した兄弟愛から、ルドガーと同じく『テイルズ オブ』シリーズ全体で見ても非常に高い人気を誇る。 公式設定資料集での人気投票では2位で、ルドガーとワンツーフィニッシュだった。 シナリオ上でも見せ場が多い重要人物で、本作のシナリオの評価の高さは彼の存在が大きいと言っても過言では無い。 リドウやクロノスはシナリオ上では徹底的な「敵」として描かれ、ストーリーを盛り上げるのに一役買っている。 キャラクター自体は「清々しい程のクズ」とまで言われておりあまり評価は良く無いが、彼らの存在も本作では不可欠な要素と言える。 新規BGM 前作は微妙な評価が多かったが、今作は特にボス戦のBGMを中心に高評価。ボス戦の固有BGMが増え、「華麗なる精霊の演舞」「互いの証の為に」などは前後の演出も相まって高く評価された。 ラスボス戦で流れる「ただひとり 君のためなら ~song 4 u~」は展開との相乗効果が凄まじく、シリーズで見ても屈指の人気を誇る。 2Chで例年行われるBGMの人気投票ではテイルズシリーズでは最も高い人気を誇るBGMである。 特に「証の歌」関連のBGMは桜庭統氏本人もは一番思い入れのある曲と言っており、評価も高い。 今作の曲作りに関して、桜庭氏本人は「シナリオの雰囲気に合わせていつもより重めの曲調にした」「今作から制作スタジオが変わり、制作環境が大幅に良くなった(意訳)」とコメントしている。 ファンサービス要素としてはギガントモンスター戦で『ヴェスペリア』の「立ちはだかる強敵」が流れたり、隠しボスのBGMが『ファンタジア』と『デスティニー』のBGMのリミックスアレンジだったり。 戦闘システム リンクやボスの鋼体の仕様が改善されて前作より戦いやすくなった。 ボス戦での鋼体に関しては前作と同様だが、鋼体発生時に出る「!」の頻度そのものが大幅に減った。弱点連携さえしっかりできれば、ボス相手でも十分に爽快なコンボを叩きこむことが可能になった。 対象年齢が高いことや、リンクなどそれらシステムの使用を前提をしているためか、今作の難易度は歴代でもかなり高め。 ルドガーがリンク相手の固有サポートを真似できるため、たとえば自分でレイアを操作しながら、ルドガーにアイテムを盗んでもらうといったことが可能になった。 味方のAIが改善された。 レベル上限が上がった。 前作の99という不満点が解消され、他のシリーズと同様200になった。 快適性の高さはシリーズ随一。 インターフェイスは『エクシリア』とほぼ同一だが、「ウィングドブーツ」を入手するとR2ボタンでダッシュが出来るようになった(*1)。ダッシュ中は方向転換が行いにくくなり、そのまま敵に接触するとリスキーエンカウント(敵に囲まれた状態で戦闘がスタートする)となるものの、正史・分史で同じマップを何度も行き来することになるため、重宝する。 前作譲りのグラフィックの質は高い。ただ使い回しが多い、詳しくは後述。 前作に引き続きユーフォーテーブルのアニメの作画の質も高い。 闘技場に2人で戦う「タッグ」が登場。歴代キャラも登場するようになった。 前作で批判された、場外へ出ると強制失格になるルールも廃止された。 その代償として「シングル」がなくなってしまっているが…。 前述のネコの名前や歴代キャラやBGM、『グレイセス エフ』にあった歴代テイルズをモチーフにした武器、アタッチメントや変化衣装などファンサービスはそこそこ。 変化衣装には今作および前作のキャラと今作にもゲストとして登場する過去作の主人公・ヒロインの他、何故か登場していないコングマンも。 コングマン本人のプライドもあってゲーム本編で見る事はできなかったが、変化衣装という形で「あらゆる武器を使いこなせる」という設定が実現された。 DLC衣装は前作・今作で共通。新たに配信された衣装も前作パーティキャラ分のものは前作でも使用可能。 現在は配信終了してしまったがコラボレーションで『魔法少女まどか☆マギカ』の衣装が配信されたのはファンを驚かせた。 賛否両論点 主人公としてのルドガーについて 喋らないキャラのため、不自然という声が多い。掛け合いでは変に黙ったり、急に笑ったり、「あぁ」「うぅ」という唸り声を出したり、ピースをしてはしゃいでいたり。 2周目以降はON/OFFできるようになるが選択肢や戦闘時に仲間の名前を呼ぶ程度しか話せない。そうするくらいなら最初から喋るようにしてほしかったという声も。 『テイルズ オブ』シリーズではキャラ同士の会話と掛け合いがシリーズの魅力の一つでもあるため、この仕様には批判が多い。 ルドガー自身は、表情豊かだったり、ノリの良い一面や仲間を励ます描写もあり、(プレイヤーの選択肢にもよるが)比較的好青年で特に性格に難のあるキャラではない。実際、公式の『TOX2』人気投票、および第7回シリーズ人気投票では1位を獲得している。 「喋らないおかげで変なイメージや評価を下げるような発言がないため、感情移入しやすく人気になったのでは?」という意見もある。 あるキャラとの関係性を隠すことや、某ムービーにおける演出にも一役買っているため、一概に問題点であるとは言えない。しかし、似たような状況でも他の作品では上手く演じ分けがされており本作でも演技に問題はないため、やはり制作の方針なのだろう。 プレイヤーの分身として感情移入して欲しいという理由で声無しになったが、そもそもにおいてテイルズシリーズでは主人公を始め、キャラクター達の織りなす世界を楽しむゲームというコンセプトとは正反対である。(*2) 『テイルズ オブ』シリーズの世界にプレイヤー自身が入り込めると言えば聞こえが良いが、肝心のシナリオが鬱展開過ぎて報われない人物が多く、それまでの主人公のように仲間や世界を救う篤い展開に持ち込むことができないので、システムとのミスマッチ感は拭えない。 それどころか、プレイヤーに殺人や自殺を強要させるような場面も存在するため、倫理的に辛い場面もある。それもまた魅力ともいえるが、ライターは次回作でも殺人を肯定的に捉えるようなシナリオを展開しているため、『テイルズ オブ』シリーズらしさを殺してしまっている。 ヒロインのエルについて まわりの忠告を無視した身勝手な行為が目立つ。しかも、それが原因で状況が悪化する事が多い。 8歳という点を考慮しても性格に難があるためか、公式の『TOX2』人気投票でも低い評価となっている。 + エルに関するネタバレ 彼女の批難される行動として最たるものは、物語序盤でルドガーに対して「痴漢容疑」の冤罪をかけることにある。 父親から「列車に乗れ」という言伝を預かっていたエルは、切符を持たないために改札係の注意を痴漢=ルドガーに引き付ける、というとんでもない行動に出る。まだ知り合ってもいない少女に痴漢容疑をかけられるという、昨今の日本における痴漢冤罪騒ぎを考えるとまったく笑えない状況である。 その先で巻き込まれた爆破テロ事件によって重傷を負ったルドガーは、愛猫ルルと、そしてエルの治療費も肩代わりすることになり、2000万ガルドの借金と引き換えに社会的地位と就職先まで失う、というのが序盤の経緯である。これらすべては物語の黒幕がルドガーを監視するために起こした処置なのだが、それが判明するのは中盤以降である。一連のイベントでエルに対して悪印象を抱いたプレイヤーが少なくなかったのも無理からぬことだろう。 助けにきたルドガーがテロに巻き込まれたのにもかかわらず、謝罪は最後までしない(*3)。また、何度助けてもらっても礼を言わない。 最初にあって然るべきルドガーからエルへの怒りは描写されず、あろうことか何の義理も義務も無い子供の借金を肩代わりする展開のせいで大きな違和感が生じるようになっている。 良くも悪くも、「エルを好きになれるかどうか」で物語への没入度が大きく変わってくる。前述の通りマルチエンドを採用しているゲームではあるが、トロフィーなどを見てもエルを生存させるエンディングがトゥルーエンドとして扱われているのは明らかである。エルを好きになれていない場合、どのエンディングも後味が悪いという形になってしまう。それだけ重要なポジションである彼女に賛否両論のキャラ付けがされていることは、評価が分かれる部分といえる。 そんなエルだが、終盤になるとシナリオ展開の都合で永久離脱してしまう。元々NPCなのでゲーム的には影響は少ないのだが、エルと猫のルルのやりとりがほほえましかった「ネコ派遣」はルルが鳴いて走り去っていく程度の味気ない物になる。前述した点を乗り越え、可愛い娘のように好きになれたらなれたでこの仕打ちは避けられない。 借金返済を終えるとエンディングに入り、返済記念で温泉に行くという流れになるのだが、このエンディングが見れるのはエルが永久離脱した後になる。これはこれで物悲しいものがある。 問題点 『エクシリア』からの使い回し 今作は『エクシリア』の続編であり、ある程度の使い回しは必然であるが、今作は新規に作られたデータが少ない。 特に顕著なのがマップの使い回しで、今作のマップの大半は『エクシリア』からの流用となっている。 エレンピオスが舞台ということだったが、新規マップが少ない。前作でも登場した街トリグラフが拡張されたり、街や街道がいくつか追加されたのみ。結局中盤以降はリーゼ・マクシアの探索が中心となってしまっている。 前作で批判されたマップの穴の問題などもそのまま放置されている。ダッシュの追加や、マップアクションの動作が高速化されたので、いくらかマシにはなったが。 前作のシナリオに合わせて作られたマップの数々を今作のシナリオへ割り振った結果、話の流れでは特にそこである必要がないマップでシナリオが進んでいくことも多い。一方でシナリオに全く使われないまま、いつの間にか行けるようになるマップも多く、ダンジョンの難易度が分かりにくくなっている。 設定上仕方ないと言えど、分史世界でも多くのマップが使いまわされている。 一応、分史世界においては、マップや宝箱の配置や町人の会話は大幅に変わってはいる。しかしこれが同時に、形状が全く同一の広大なマップを宝箱のために同じゲーム内で何度も隅々まで探索するという苦行を生んでいる。 脇に逸れずにシナリオ進行に集中すればむしろ形状を把握している分攻略が簡単なのだが、クリアした分史世界は破壊されるという仕様上、その時限りで消滅するマップで宝箱を無視するという多くのゲーマーなら理解できるであろう苦痛が付きまとう。 音楽も大部分が『エクシリア』からの流用。元が微妙な評価だったため、もっと新規に書き下ろしてほしかったという声も。 これも設定上仕方無いのだが、分史世界の存在のためにボスも使い回しが多い。 パーティキャラもルドガーと非参戦キャラを除いて全て前作キャラである(前作では敵だったガイアスとミュゼも追加されているが)。 借金システム ストーリーを進めるために請求される金額が高めなので必然的にクエスト等でガルドを稼ぐことを強要される。 ある程度ガルドをもっていると借金の返済を催促される。 過去作に比べるとガルド自体は稼ぎやすくなっているのだが、催促を断っても何度も催促され、意地でも断り続けてガルドを貯めると、ついには拒否する選択が消滅した催促へと変わるため、一定金額以上はガルドを貯められないという状態に陥ってしまう。 そのために中々ガルドが溜まり辛い上に、メインチャプター中でも所持ガルドが請求金額を超えるといちいち催促が入るため、煩わしく感じることも。 メインチャプター中に必要金額分の借金を払っても次の借金返済期間がカットされるわけではなく、また指定された金額を支払わなければならない。借金返済ボーナスなどもあるとはいえ、メインチャプター中の支払いは無駄な支払いでしかないのである。 借金返済期間のみ催促されるようにするか、2周目以降でオン・オフ可能にして欲しかったという声もある。 「借金返済のために貯めておくか、装備品を揃えるのに使うかを考える必要がある」とのことだが、装備を集めたい人は少し溜まったら買いに行くなどを繰り返さなければ催促が来てしまう。 2周目であれば引き継いだ素材アイテムなどを売る事で稼ぐ事も出来るので、周回プレイにはそこまで影響はない。 しかし、一気に金を溜めてしまうと、借金の催促が止まらない状態になってしまうという問題も。 ついでに借金を負う経緯がかなり強引で、そこを批判する人も。 武具の入手が不便。 前作は素材やガルドで店を強化することでどこの店でも同じ武具が買えるシステムであったが、今作は従来のテイルズ オブ シリーズと同じく、行く先々に合わせた強さの武具が入手できるようになっている。 メインシナリオ前半は行くべき先が決まっているのでその順番に強い武具が入手できる。ところが後半で行けるリーゼ・マクシアの領域は任意になっているため、強い武器や防具をどこで購入できるか分かりづらくなっている。 一応終盤であればイル・ファンなどで強い武具が入手できるようになるが、情報が少なく気付きにくい。 分史世界にある店にてそれ相応の武具が販売されていることもある。 後半で訪れる分史世界などが該当する。分史世界は一度時歪の因子を破壊してしまうとその分史世界には戻れなくなるため、装備を買い損なうとシナリオを進めるか次に店がある分史世界に行ける時期まで入手できなくなる。 分史世界では街内でもパーティが固定のため、未参加のメンバーの武具が確認できず、強化値が分からない問題点もある。 前作未プレイ者への配慮の中途半端さ。 『エクシリア』の続編である本作だが、シナリオは前作のキャラクター達がほぼ続投しているので、前作をプレイしておかないとやや置いてけぼり感がある。 一応前作の内容を追えるダイジェストムービーがあり、ある程度未プレイ者への配慮がうかがえるが、それでも前作をプレイしておかないとわからないネタが出るので、前作をプレイした方が楽しめる。 前作プレイ済みでも戸惑うものもある。 レイアはゲーム開始時点でいきなり新聞記者見習いになって登場している。 これは、レイアが新聞記者見習いになるまでの過程が初回特典の小説版に回されている為である。ゲーム中では詳しく触れられず、読んでない人やそもそも初回特典つきを買っていない人は置いてけぼりを食らう(*4)。 後に同小説はweb上でも掲載された。また、作中で1年も経っているのだから家を出て新たな職に就いていても不自然ではないとも考えられる。 戦闘はシステムの追加やAIの改善、仕様変更などを行い基本的には良くなっているのだが、改善されていない点や、寧ろ改悪された点も存在する。 街の外の移動中や戦闘中のパーティメンバー交代が廃止された。 前作では加入したパーティーメンバーは常に行動を共にし、戦闘中を含めていつでも交代が可能だった。 今作では、戦闘メンバーは基本的にメインチャプターではルドガー+固定3人、キャラクターエピソードではルドガー+固定2人+任意1人となっていて、自由行動時もクリア後まではルドガーを外せず、街の外では入れ替えが出来ない。自由度が下がり、装備品の管理等が不便になってしまった。 特に、メインチャプターにおいては同じメンバーが連続で加入することはほとんどなく、自分の持ちキャラを持っていても何度も何度も強引に断ち切られてしまう…というよりは、実質的に、ルドガー以外を持ちキャラにできないと言ってよい。 明確な劣化と言えるが、一方でシーンごとの登場人物を絞ったためイベントの演出強化につながっている、「各々の事情を抱えた上でルドガーを手伝っている」という説明は付く、限られた戦闘メンバーでどう戦うか?を考える要素が出来た、などとプラス思考で考えることも可能である。戦闘中の交代処理が無くなり、一部軽くなった側面もある。 ただし、街を出ただけでパーティの変更すらできないのは不便でしかなく、これらに至ってはフォローのしようがない。状態異常を多用する敵がいるのにエリーゼがいない、術を使う敵がいるのにローエンがいない若しくはその逆など、各ボスに適した配置ではないため、前作にあったキャラクター固有の個性を台無しにしている。 クリア後にはルドガーが外せるようになるとはいえ、扱える属性や発動できる共鳴術技、秘奥義、そして何より骸殻によるルドガーの優遇が顕著で、フリーになっても結局戦闘メンバーにせざるを得ないに等しい。昨今のテイルズの流れの中においては自由度が低いとされ、大きなマイナス点としてよく指摘される。それ故に、以後の作品に悪影響を与えないか(*5)と危惧する声もある。 そして、上記の予感はより最悪な形で的中することになってしまう。 また、新たに加入したガイアスが仲間の中では頭一つ抜けて強力なため、ルドガーと合わせて二人分の枠を占領してしまうことになり、選択肢の少なさに追い打ちをかけている。インタビューによるとあえて強くしたらしいがその結果は賛否両論と言える。 また、隠しダンジョンでも他のキャラが入場条件があるのに対し、ルドガーは固定となっている。 同難易度における雑魚とボスの格差が激しい。雑魚は極端に弱く、ボスは強い。 雑魚は難易度を上げないと脆すぎて紙でも切っているように感じるが、へたに難易度を上げるとボスが勝てないほどに強化されてしまう。一定の難易度でゲームを進めることは色んな意味で難しく、オプションを何度も触るはめになった人は多いと予想される。 原因はおそらく、探索の自由度が増したことにあると思われる。次々とメインから外れたマップが解放されていくため、その度に全て回ってきた人と寄り道を嫌う人とでは大きな差となる。この両者のバランスを取った結果が、探索者まで考慮した強力なボスとレベル上げの保険として配置された雑魚という事であろう。妥当な調整かもしれないが、本来盛り上げるべきメインチャプターの攻略がつまらないというのは問題である。 前作の終盤で戦ったボスが序盤に登場してくることがあり、プレイヤーを苦しませる。 特にメインチャプター12で行ける分史世界NO.F423Fのボスは本作において屈指の強敵であり、前述のパーティ固定のハンデもあってかなりの苦戦を強いられる。 クロノスもかなりの強敵で、2回戦以降はHPが半減すると時間を戻して戦闘をやり直しにしてしまう。骸殻を発動させることで妨害できるのだが、初見かつ事前情報なしでは対処しづらい。一方的に不利にはならない(こちらのHPやアイテムも戻る)ため、決戦時にもらえるヒントや技の演出でそれとなく気づけたりするが。 耐性のある属性攻撃を仕掛けても鋼体を削った分としてカウントされない。この点がかなり影響が大きく、ここでもルドガーでのプレイが前提となってしまっている。 CPU同士でリンクしている場合にどちらがマスターかスレーヴか画面を見ても見分けが付かないため、OVL状態をCPUからプレイヤーに譲ってもらうときに面倒。 リンクする際に先に声を掛けた方がマスターであるが、それを第三者である自分が覚えておかなければならない。 スキル装着のためのSPを増やすための撃破ボーナスが雑魚の種類で分けられているため、場合により一撃で倒せるような雑魚を何体も倒す作業を強いられる。 厳密には、各フィールド・ダンジョンで出現するほぼ全ての雑魚一体一体に撃破ボーナスが設定されている。「15体撃破」「45体撃破」そして「200体撃破」。「200体なんて楽勝」と思うだろうが想像してみてほしい。各フィールド・ダンジョンには“1シンボルで1体しか出て来ず且つ出現率が低い”というレア枠ではない通常雑魚モンスターがいる。そのモンスターにも200体撃破が設定されている。どのレベルの作業を強いられているか想像するのは容易だろう。そしてご丁寧にラストダンジョンに出現する敵にも撃破数が設定されている。 状態異常攻撃が過去作以上に脅威となっている。 サイドステップはL1+スティック上下+攻撃ボタン(ちなみにフロント、バックステップはスティック左右+防御ボタン)で、素早く使い分けるには煩雑な操作となっている。また、敵の周りをくるくる回ってみれば分かるが、6時方向と12時方向を境にスティック上下の操作が反転するため、紛らわしい角度の場合には目的と逆方向へ入力してしまう可能性がある。また、ジャンプが暴発しやすい。 隠しダンジョンは雑魚からの逃走不可、リンクしないとダメージが1しか与えられないという仕様である。 その隠しダンジョンはルドガー固定で、それ以外のキャラは1周クリア毎に1つ入手する装備を付けているか好感度を上げていないと入る事が出来ず、よほど好感度を重視したプレイでもしていなければ1度クリアした時点では4人で挑むことは出来ない。 CPU同士のリンクが切れた場合が厄介で、作戦でリンクの頻度を最高にしてもなかなかリンクしてくれない上、手動で強引にCPU同士を繋げても、勝手に切ってしまう。結果、CPUが自発的にリンクするまでは、プレイヤーは原因が分かっているにもかかわらずCPUがダメージ1を連発するのを見ていなければならない。 また、敵がすべて真っ黒に塗りつぶされているのでやる気が削がれる。秘奥義のカットインも顔の部分が見えない。 アローサルオーブの仕様 どの属性を上げればどのような術技・スキルを覚えるのかの先行きが分かりにくい、という声もちらほら見られる。 オート装着の機能が無く完全に手動で付け替えしなければならないので2周目以降は前作のリリアルオーブより面倒である(*6)。 前作の不評要素の続投 前作で不評だった引継ぎシステムや料理、ショートチャットなどが改善の様子もなく続投している。 ただ、批判が多い「腹が減った」「戦闘に出せ」といったショートチャットはなくなった。 しかし、ネコ派遣の提案といったショートチャットは度々聞かされる羽目になる。 クエスト クエストにはネコ捜しが含まれており、放っておくとリストが膨大な量のネコ捜しで埋まってしまうので見難い。 町に入るとパーティトップがルドガーに固定されてしまう。 ルドガー以外のキャラで歩き回りたい場合、町とフィールドを行き来するたびに再設定を強要される。 メインストーリーのボリューム不足感 本筋とキャラクター個人にスポットを当てたキャラクターエピソードで構成されているが、キャラエピをしなくてもクリアは出来る為、本筋だけを追うと30時間前後で終わる(借金返済の金策の過程を含む)。 ちなみに、周回でアイテムを引き継いで、それを売って借金返済にあてると10時間前後で終わる。キャラエピも混ぜるとそれなりのボリュームになるのだが…。 親密度システムについて 選択肢の内容などによって上がるが、『シンフォニア』ほど大きくシナリオに影響するわけでもなく、さほど重要な要素でもない。 しかし、隠しダンジョンに行くには仲間キャラの親密度を8以上にしなければならない。フレンドリンクSなどのアイテムに頼る方法もあるが、本編やチャットの選択肢で正しい選択を選ぶことを半ば強制されるような仕組みになっている。 パーティキャラ以外の好感度が上がる選択肢もあり、基準値まで行くとアイテムがもらえるようになるのだが、中には絶対にその選択にしなければならないものが紛れ込んでおり、選ばなかった場合は1周ではアイテムがもらえなくなる。 ゲームプレイ中では好感度が上がったかどうかも確認できないため、上げるにはいちいち攻略サイトなどで調べる必要がある。 間違えた選択肢を選んだ場合はやり直さないといけない面倒さも出てくる。無論既にセーブしてしまったら後の祭りである。 ラストダンジョンの構成要素 ラストダンジョンは幾つかの道から正解を探し出して進んでいくのだが、数が少なければまだしも、上下に入り組んだ分かり辛いマップな上に、偽ルートの数まで多いため、進むのが非常に面倒臭い。 更に正解ルートは固定ではなく、毎回正解ルートが変わってしまうランダム仕様なため、尚更である。パターンは数種類しかないとはいえ、こんな入り組んだマップでやるべきではないだろう。 今作ではコンプリートを目指すのであれば周回が必須なのだが、謎解きでもなく、仕掛けがあるわけでもないためとにかく面倒と言う印象が強い。 バグ 絆双銃や変化衣装は引き継がないと二度と手に入らないバグがある。2周目以降プレイする時は要注意。 また引継ぎの際、ある操作をするとクリア不可能になるバグもある。 余りにも救いのない鬱描写の多さ 鬱ゲーと言われる程とにかく陰鬱な描写が多く、人を選ぶ面がある。 CERO Cだけあって人死にや流血表現の数は過去最多で、全体的に明るめな色彩だったテイルズでは異例なほど「らしくない」描写が多い。(*7)特にそれまでの『テイルズ オブ』シリーズ作品で流血表現は描写すらされない場合がほとんどであったため尚更である。 ストーリーそのものに問題があるわけではなく、また陰鬱だからこその感動的な展開もあり鬱描写に耐性がある人ならば特に問題はない。 主な鬱展開 + EDに関するネタバレを含む 分史世界について 正史世界より悲惨な状態になっていることがあり、メインキャラが殺されている場合も。逆に正史世界よりも平和な分史世界も存在するが、どの道分史世界は壊さなくてはならなく、その使命は重い。 時歪の因子化とは骸殻を使い果たしたクルスニク一族そのもの、もしくはそれらが憑依したもの。そして分史世界とは、時歪の因子化したクルスニク一族が望んだ世界を具現化したものである。 たとえ骸殻の力を使ってカナンの地へたどり着こうとも、骸殻を生み出したクロノスが邪魔をするため、どうあがいても超えることができない。つまり、オリジンの審判は初めからクリア不可能の詰みゲーのようなシステムで成り立っている。 分史ミラについて エルの力により、分史世界のミラが正史世界へ連れてこられてしまう。分史ミラは自分のいた世界が消滅したことに途方にくれながらも仲間として同行するが、その行く先にて「正史世界では分史世界と同じ人物は存在できず、分史世界から来た存在は消滅してしまう」真実を知る。 物語後半にて正史世界のミラ、つまり前作までのミラを召喚するための敵の罠にかかり、そこで分史ミラを助けるかどうかの選択肢が出される。が、どちらを選ぼうとも分史ミラは消滅してしまう。ミラのキャラクターエピソードをクリアしていると更に選択肢が増えるが、 選択肢が増えただけでどちらを選んでも結局分史ミラは救えない。 物語の都合上とはいえ後味が悪すぎる。 ED 終盤、ラストダンジョンに行くにはユリウスを犠牲にしなければならない。ここは評価点に書かれている通りの悲壮的なシナリオ故に高評価も得ているが、やはり救われない展開による鬱描写としてきつい所がある。 さらにこの場面にてひたすらユリウスを犠牲にすることを躊躇う選択肢を選び続けると、なんとパーティキャラ全員との戦闘になりこの戦闘に勝つとあろうことか前作キャラ全員を殺害し、ユリウスと残り僅かな時間を過ごすというひたすら暗く残酷なエンディングに突入する(*8)。 いわゆるバッドエンドであるが、そもそもメインキャラを殺す内容のEDが用意されている事を批判される事もある(*9)。 最終的に ルドガーとエルを同時に生かす事は不可能であり、最終的にはそのどちらかを犠牲にする必要がある。 その為、納得いかないと言うプレイヤーたちの声が殺到している。 キャラクターの好感度が高くなっても、一言二言セリフが追加される程度で特別なエンディングに辿り着くこともない。 前作プレイ済みのプレイヤーからしても、ユリウスの死をはじめとするキャラクターの死を仕方ないとばかりに受け入れる仲間達のドライな反応には違和感が残る。 このようにメインシナリオ中はどちらの選択肢を選んでも助けられない場面があったり、どちらかしか助からない場面が続けて存在する。その為、プレイヤーがどの選択肢を選ぼうとも後味の悪い結果を押し付けられてしまう。 選択肢のあるシステムを導入しているにもかかわらず、どちらを選んでも結果は変わらないことがほとんどであり、シナリオ上うまく機能しているとは言い難い。 まとめると本作は一部の過去作のように、誰かを犠牲にしなければならないところで主人公らが犠牲にさせないよう奮闘するなどの熱い展開が存在せず、プレイヤーの選択次第でそんな展開に持ち込むこともできない。それどころか前述した鬱エンディングがあるように、悪い方向にしか進めないのが「鬱ゲー」と称される原因になっている。 総評 前作のファンディスク的な側面がある点、『テイルズ オブ』シリーズらしからぬ暗めのシナリオなど人を選ぶ面はあるが、システム面の改善もあり総じて遊びやすい。 総合的にはストーリー、戦闘システムとも優良で今後、システム的な後継作品が出るのであれば、細部を改善しさらに完成度に磨きをかけることが期待される。 余談 同じバンダイナムコゲームスが半年ほど前に後篇を出したゲームにおいても主人公が借金を背負っており、プレイヤーによっては連続で借金返済に追われる羽目になった。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/420.html
テイルズ オブ ファンタジア 要約版:要約スレpart2-860 詳細版:part14-131・485~489、part15-45~49・52 860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 09 26 25 ID h+lEzrE0O テイルズオブファンタジア 大昔の魔王ダオスが復活する。 ダオスを倒すには失われた魔術が必要なため主人公クレスは過去に時間移動する。 魔術が失われたのはユグドラシルという魔術の本マナを生み出す大樹が枯れたため。 クレス達はユグドラシルが枯れないよう細工しダオスを倒す。 そして倒した際にダオスの真意を聞く。 ダオスは異星人で滅びかかった母星を救うためにはユグドラシルから大いなる実りが必要だった。 しかし、人間のマナ乱用によりユグドラシルは枯れてしまいそうなため魔王になり防ごうとした。 事情を知ったクレス達はユグドラシルからマナを使えないようにする。 そして時間は流れ大いなる実りが実りダオスの遺体と供にダオスの母星に向かっていく。 131 テイルズ・オブ・ファンタジア sage 2005/03/27(日) 02 17 15 ID 8jU37cn4 アセリア暦4304年~現代~ 主人公のクレス・アルベインは田舎のトーティス村に住む、アルベイン流剣術を習う純朴な少年。 ある日親友のチェスター・バークライトと一緒に近くの森に狩りに行くと、その間に何者かに村が襲われてしまう。 急いで村に戻った二人だが、既に村人はほとんど殺されてしまっていた。 かろうじて生きていた父ミゲールは、村を襲った連中の狙いは クレスが以前ミゲールから受け取ったペンダントだと言い残して息絶える。 連中がまた来る前に早く逃げようと言うクレスに、村人の死体をこのままにはしておけないと反発するチェスター。 結局二人は後で合流することにして、クレスだけがユークリッドの都にある伯父の家へ向かった。 何とか伯父の家にたどり着いたクレスだが、彼は鎧の男達に脅されて眠っているクレスを引き渡してしまう。 捕まった先でクレスは、リーダーらしき黒い鎧の男に死神のようなものが憑いているのを目撃する。 ペンダントも武器も奪われ、牢屋に閉じ込められるクレス。 仕方なく諦めてじっとしていると、隣の牢から声が聞こえてきた。 か細い女性の声で、壁の穴に手を入れてください、娘をお願いしますと言っているようだ。 恐る恐るクレスが手を入れると、その手にはイヤリングが渡され、同時にその部分の壁が崩れ落ちた。 助かったお礼を言おうとするクレスだが、女性は鎖につながれ、 胸には剣が突き刺さってとっくに死んでいるようだった。 不思議に思いつつもクレスは胸の剣を抜き、それで鉄格子をこじ開ける。 そして女性に言われたとおり探してみると、別の牢屋には法術師の少女ミント・アドネードが捕まっていた。 クレスは母親の身を案じるミントにショックを与えないために、自分達の他には誰もいなかったと 嘘をつき彼女を連れて外に脱出するが、油断したスキに魔物の毒を喰らって気絶してしまう。 クレスが目を覚ますとそこは父ミゲールの古い友人、トリニクス・D・モリスンの家だった。 どうやら気絶した彼をミントが運んでくれたらしい。 ミントの母、メリルから受け取ったイヤリングはいつの間にかなくなっていた。 身体が回復したので外の空気を吸いに出てみると、そこへチェスターが現れる。 村の様子を見に行ったトリニクスと偶然会い、ここに来ていたそうだ。 互いの無事を喜び合うクレスとチェスターのところへトリニクスがやってきて、 自分は村を襲った黒い鎧の男を追っているのだと教えてくれる。 クレスがそいつらにペンダントを奪われたことを伝えると途端にトリニクスの顔つきが変わり、 三人にはじっとしているように言って独りで近くの地下墓地へ行ってしまう。 残された三人は相談の末、地下墓地に行くことに決める。 無数の魔物を倒し、地下墓地の最深部にたどり着いたクレス達の前には、トリニクスと例の黒い鎧の男がいた。 黒い鎧の男は何者かに操られているらしく、トリニクスの制止を振り切って ミゲールとメリルから奪ったペンダントで何かの封印を解いてしまう。 その封印にはかつてミゲール、メリル、モリスンらが封印したダオスという男が閉じ込められていたのだ。 蘇ったダオスは強力な力を持ち、トリニクスでも全く歯が立たない。 そこでトリニクスは自分の日記をクレス達に託す。 ダオスはもともと過去の世界から時空転移をして来た。 過去の世界でならダオスを倒す方法が見つかるはずだ。 そう言って三人を研究中の時空転移の術で過去に飛ばそうとする。 しかし術の発動に時間がかかり、間に合いそうにない。 そこで四人が攻撃されそうになる直前、チェスターが囮になるために独りで飛び出す。 その瞬間術は発動し、クレスとミントの二人だけが過去の世界へと送られてしまうのだった。 <過去編に続く> ここまでやってから予告があったことに気付いたが、ただ消すのもなんかムカツクので晒す。 続かない。 485 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 30 34 ID fVUTF1Yl じゃあいきます。テイルズオブファンタジアの過去編です。 131にあった現代編の続きです。 <過去編> 時空転移でアセリア暦4202年へ飛ばされたクレスとミント。 行くあてのない二人は近くのベルアダム村(現代のトーティス村)へたどり着く。 二人は村長レオニスの家に招かれ、ダオス打倒の為には魔術が必要であることを知る。 しかし魔術を使えるのはエルフかハーフエルフだけだという。 意気消沈する二人にレオニスはユークリッド村に住む魔術を研究するクラースという人物を訪ねるように助言する。 レオニスの家で一泊した二人はユークリッド村へと出発する。 ユークリッド村にたどり着いた二人は早速クラース魔法修練所を訪ねることにした。 クラースは生粋の人間だが人間でも魔法が使えるよう独自に召喚術を研究していたのだ。 協力を頼むもののクラースに軽くあしらわれてしまうクレスとミント。 そんな二人をクラースの助手(兼恋人)のミラルドが助けてくれる。 彼女はクラースをおだてて二人に力を貸すように仕向けたのだった。 こうして、召喚士クラースが仲間になった。 召喚術は精霊と契約を結んで行使するのだがそのためには契約の指輪が必要だった。 クラースは契約の指輪を手に入れるため、ローンヴァレイを訪ねるよう提案する。 486 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 31 37 ID fVUTF1Yl ローンヴァレイを訪れた一行は住人のバートから契約の指輪と引き換えに行方不明の娘・アーチェがいないか見てきて欲しいと頼まれる。 一行は地面から噴出す瘴気を塞ぎつつ進み、ローンヴァレイの再奥でクラースは風の精霊・シルフと契約する。 シルフは世界に異変がおきていること、ベルアダム村のの南に位置する精霊の森の世界樹ユグドラシルを訪ねるよう言い、エレメントオーブを託した。 シルフにアーチェのことを訪ねるものの訪れていないということだった。 バートにこのことを告げ、一行精霊の森へ向かう。 世界樹ユグドラシルの元へやって来た3人の前に、世界樹の精霊・マーテルが現れる。 彼女が言うにはユグドラシルの生み出すマナが最近大量に消費されており、このままでは世界樹は枯れ、魔法はおろか精霊さえも死滅してしまうという。 現時点で手立てのない一行はひとまず港町ベネツィアへ向かうことにした。 ベネツィアへの途上、ハーメルの町を訪れた一行が見たのは壊滅した町だった。 そこで3人は生き残りの少女・リアを助ける。 ハーメルを滅ぼしたのは魔術師デミテルであり、彼女は敵を討とうとしていた。 そんな彼女に自分を重ねたクレスは協力を申し出る。 こうして、一行はベネツィアからデミテルの住む孤島へと向かった。 デミテルを倒すと、リアの体から魂が抜け出ていく。 デミテルはダオスに操られており、リアの両親を殺すためにハーメルを襲ったのだった。 そしてまた、リアも既に死んでおり、彼女に体を貸していたのがバートの娘・アーチェだった。 こうして、魔術師アーチェが仲間になった。 487 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 32 26 ID fVUTF1Yl ベネツィアから海路でアルヴァニスタへ向かうことにした一行は船の中で旅の剣士メイアーと知り合う。 クラースと意気投合したメイアーはアルヴァニスタ王国の内部にダオスの手先がいることを教えてくれる。 しかし翌朝、メイアーもダオスに操られクレスに刃を向ける。 これを退けた一行はアルヴァニスタ王宮に忍び込みむことを計画。 王宮に忍び込み、レアード王子を操っていたダオスの手先・ジャミルを倒した。 一度は投獄された一行だが誤解は解け釈放されると、アルヴァニスタ王宮の宮廷魔術師・ルーングロムの助力も得る。 一行は月の精霊・ルナの契約の指輪が眠るというモーリア坑道を目指す。 その過程でクラースは火の精霊・イフリート、水の精霊・ウンディーネ、地の精霊・ノーム、 更に坑道で元素の精霊・マクスウェルと契約した。 しかし、坑道最下層にあった契約の指輪は既に壊れてしまっていた。 一行は指輪修復の知恵を借りるべく、フレイランドにエドワード・D・モリスンを訪ねる。 エドワードはトリニクスの祖先にあたる人物であり、各地を回りダオス打倒の為の戦士を集めていた。 指輪修復のためにはエルフの集落へ向かうよう言われた一行はいずれエドワードに協力することを約束して別れた。 ユミルの森に向かうことになった一行だが、ハーフエルフのアーチェはエルフの集落に入れず留守番することに。 かつては人間と交流していたエルフだが、魔科学の進歩に危機を感じ人間との関係を絶っていたのだ。 エルフ族長・ブラムバルドの導きで3人はトレントの森へ向かい指輪を修復する。 エルフの集落に戻った一行の前に、忍び込んで捕らえられたアーチェがいた。 エルフの集落に進入したハーフエルフは例外なく死刑であるという。だがアーチェの生き別れの実の母親が現れて命を助けてくれる。 母親にもう一度会いたいと号泣するアーチェ。一行は苦い思いを抱えたまま集落を後にする。 488 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 34 02 ID fVUTF1Yl 一行は修復した指輪を持って十二星座の塔で月の精霊・ルナと契約し、ミッドガルズに向かった。 大国ミッドガルズは魔科学を研究しており、折りしもダオスと全面戦争に入る所だった。 魔科学とは機械で魔法を使うというもので、その反動で大量のマナを消費してしまうもので、 リアの両親もかつて魔科学の研究者であったためにダオスに狙われたのだ。 エドワードと再会した一行だったが、 エドワードは開戦直前にダオス配下のモンスター・ジェストーナと刺し違えて死亡してしまう。 クレス達のいた時代の歴史では過去でダオスを追い詰めたのはエドワードだった。歴史が変わってしまったのだ。 一行は改めてダオス打倒を決意し、ヴァルハラ戦役に遊撃部隊として参戦する。 しかし、ダオス軍の空中から襲い来る大部隊の前にミッドガルズは危機に陥る。 その時、ミッドガルズの研究する魔科学兵器が作動。モンスターをなぎ払った。 同時に世界樹ユグドラシルは大量のマナを奪われて枯れてゆく。 勢い付くミッドガルズ軍だが、二発目を撃とうとした所で魔科学兵器が暴走し、街の一部が破壊されてしまう。 さらに襲い来るモンスターをペガサスに乗ったクレスと箒に乗ったアーチェが倒し、ひとまず戦いは終わった。 489 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 37 44 ID fVUTF1Yl 戦いはひとまず終わったが、ダオスはまだ生きている。 一行はダオス城へ乗り込み、激戦の末ダオスを追い詰めるものの時空転移で逃げられてしまう。 ダオスは向かった先でトリニクスらに封印されるはず、そう考えた一行は現代に戻る手立てを考える。 ミントは一行に現代に戻る前に世界樹を救うことを提案する。 そうしなければ世界樹は枯れ、現代で魔法を行使できなくなるからだ。 法術の象徴、ユニコーンの角を手に入れた一行はユグドラシルにミントの法術をかけることにする。 術は成功し、枯れた世界樹ユグドラシルに緑が蘇った。 改めて現代へ戻る手立てを探る一行は亡きエドワードの残した資料から海底の古代都市トールのことを知る。 トールに向かった一行はマザーコンピューター・オズの時空転移装置で時空転移する。 クレスとミントが飛ばされたあの瞬間、アセリア暦4304年、5月21日の地下墓地へ。 今回はここまでです。 次は2回目のダオス戦からエンディングまで書くつもり。 45 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 39 01 ID x8/KC1Iw 過去編の続きです。遅くなって申し訳ありません。 現代の地下墓地では、ダオスの攻撃がチェスターとモリスンに迫っていた。 時空転移で戻ってきたクレス達はダオスに戦いを挑む。 何とかダオスを倒すが、地下墓地が崩壊を始める。 クレス達は何とか崩れる地下墓地から脱出。ダオスは瓦礫の向こうに消えた。 数日後、過去から来ていたクラースとアーチェが戻ることになった。 別れを惜しむ一行だが、その時、空から隕石が襲来する。 驚くクレス達の前に時空転移で一人の男が現れた。 男の名はハリソン。50年後のアルヴァニスタの王宮に仕える人間で、未来からやって来た。 彼は未来にダオスが現れていること、ダオスによってミッドガルズは既に滅ぼされていること、 過去でダオスと戦ったクレス達の助力を得るために来たことを告げた。 先程の隕石もダオスが未来からクレス達を消すために放ったものらしい。 クレス達はダオスとの決着をつけるべく未来へ向かうことを決意する。 チェスターも敵討ちのために同行することを申し出る。 こうして5人になったパーティはトールの時空転移装置で未来へと向かう。 46 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 40 42 ID x8/KC1Iw <未来編> クレス達とハリソンはアセリア暦4354年のミゲールの町へと時空転移した。 アルヴァニスタに向かうにはヴェネツィアから船を使うしかない。 一行はヴェネツィアへと向かったが、海上は既にダオスの勢力下で船は出せないという。 行き詰まってしまった一行はハリソンの提案でユークリッドの国営科学アカデミーへ向かうことにする。 ユークリッドの国営科学アカデミーでは、今は亡きミッドガルズの遺産である魔科学を研究していた。 ここで一行は魔科学の産物・レアバードのことを知る。 レアバードを使えば空路でアルヴァニスタに行くことができるのだが、そのための電気エネルギーが不足しているという。 一行はサードニックスの指輪を貰うと、雷の精霊・ヴォルトの洞窟へと向かった。 ヴォルトの洞窟で電気仕掛けの罠を解いて先に進んでいく一行。 途中で一行は忍者の少女と出会う。 少女はダオスに与する忍者に戻るよう説得していた。交渉は決裂し、少女は忍者を一瞬で倒す。 立ち去ろうとするが、洞窟の罠に掛かってしまった少女をクレスが助ける。少女はお礼もそこそこに去っていく。 更に進んだ一行は、先程の少女が忍者達に襲われているのを発見する。 クレスが助けに入り、忍者達を撃退。すると少女はすずと名乗って去っていった。 洞窟の再奥でヴォルトと契約した一行は、ユークリッドに戻った。 ヴォルトの力でレアバードをパワーアップさせると、一行はアルヴァニスタへ向かって空を飛んでいく。 サブイベント:すずを仲間に(この段階から発生させることが出来る) ユミルの森の奥には忍者の隠れ里があるという。 この噂を聞いた一行はトレントの森の中で、ヴォルトの洞窟で出会った少女、すずと再開する。 すずに導かれて忍者の里にやってきた一行はすずの祖父であり、頭領である乱蔵に会う。 乱蔵が言うには、最近、忍者の諜報能力に目をつけたダオスによって忍者の洗脳が多発しているという。 すずの両親の銅蔵とおきよも行方不明になっており、二人を探して欲しいと依頼される一行。 これを受けた一行は、忍者が出没するというユークリッドへ向かった。 ユークリッド城で開催されている武術大会に参加したクレスの前に、洗脳された銅蔵とおきよが乱入し、襲い掛かってくる。 クレスが何とかこれを倒すと、すずが現れ、両親を説得しようと試みる。(戦闘で負けてもストーリーは進む) しかし、洗脳は解けず、襲い掛かった両親をすずは一瞬で倒した。 銅像とおきよは最後の瞬間にダオスの洗脳から脱し、人間らしい素振りをみせるが亡くなってしまう。 失意のうちに忍者の里を訪れた一行は乱蔵にこのことを報告する。 しかし、乱蔵は二人の心を取り戻したことに感謝し、すずを同行させて欲しいと申し出る。 こうして、くノ一・すずが仲間なった。 47 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 42 18 ID x8/KC1Iw アルヴァニスタ城でルーングロムと再会した一行は、アルヴァニスタ王と謁見する。 ダオスは時空転移することが出来るので、トドメを刺そうとしても未来へ逃げられてしまう。 そのため、永遠に決着が付かないのだ。 この状況を打開すべく、時間を操る魔剣・エターナルソードが必要なのだという。 エターナルソードの力を使ってダオスの時空転移を封じることが出来れば、ダオスを倒せるからだ。 エターナルソードを作るために三種の武具・ダイヤモンドの指輪、氷の剣、炎の剣が必要だという。 ダイヤモンドの指輪はすでにトールで入手してある。 魔術研究所で情報を集めた一行は一行は氷の剣を求めてフリーズキールの町へ向かった。 フリーズキールの教会の祭壇に、氷の洞窟の入り口があった。 洞窟の再奥で氷の剣・ヴォーパルソードを手に入れた一行は炎の剣を求めてフレイランド地方へ向かう。 炎の塔を攻略した一行は炎の剣・フランヴェルジュを入手する。 三種の武具を手に入れた一行。エターナルソードを作るには三種の武具を融合しなくてはならない。 クラースは、かつてトレントの森で指輪を修復したことを思い出す。 一行はユミルの森に向かった(当然アーチェは留守番) エルフの集落に着いた一行は、宿屋の女性からアーチェ宛てにプレゼントを託される。 ちなみにこの女性は過去でアーチェを助けた人物である。 トレントの森の奥、黒い石版の元へたどり着くと精霊の王・オリジンが現れる。 力を試すためオリジンと戦う一行、これに勝利するとオリジンはクラースと契約する。 オリジンの力で三種の武具が融合され、魔剣・エターナルソードが誕生した。 また、オリジンは一行にダオスの目的が何なのか問い掛ける。 ダオスはミッドガルズを滅ぼし、リアと両親を殺した。彼が人類を滅ぼすつもりならアルヴァニスタやユークリッドも攻撃されるはず。 しかし実際はアルヴァニスタもユークリッドも攻撃を受けていない。 人類抹殺でないのなら、彼の本当の目的は何なのだろうか… 48 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 44 18 ID x8/KC1Iw 一行は「空に浮かぶ城を見た」という常闇の町・アーリィへやってきた。 この大陸はダオスの力で日の光が射さない暗闇の大陸になったという。 光がないため気温も低く、雪が降る中、あまりの寒さにクラースが宿屋に泊まろうと提案する。 その夜、一行はそれぞれの思いを確認する。 クレスとミントはミントの母・メリルの事を話し、心を通わせる。 チェスターとアーチェは素直になれずにケンカばかり。 クラースはオリジンとエターナルソードの力で過去で自分を待つミラルドの姿を垣間見る。 すずはこの旅で自分の中に生まれてきた感情に戸惑う。 翌朝、一行はダオス城の目撃情報を得ると、鉱山跡へ向かった。 鉱山跡の頂上でクレスがエターナルソードをかざすと、ダオス城が時空の隙間から現れた。 一行は最後の戦いのために城へ乗り込んだ。 幾つもの強敵と罠を蹴散らし、終に一行はダオスの待つ最上階へ到達する。 斬りかかろうとするクレスを制し、ミントがダオスに何のために人を襲うのか訪ねる。 ダオスも答えて理由を明かす。ダオスはこの星の住人ではなく、デリス・カーラーンという星からやって来たのだ。 ダオスの母星ではマナが枯渇し滅びかけているため、ユグドラシルが育むマナの塊である「大いなる実り」が必要なのだ。 しかし、魔科学は大量のマナを消費し、ひいてはユグドラシルを枯らしてしまう。 そのためダオスは魔科学を研究していたミッドガルズを滅ぼしたのだという。 ダオスの目的は大いなる実りを手に入れることだった。 しかし、そのために手段を選ばず多くの人を傷つけたのは許されることではない。 互いに引けない信念のため、クレス達とダオスの最後の戦いが始まった。 激戦の末、勝利したのはクレス達だった。 ダオスはデリス・カーラーンの未来を案じたまま息絶えた。 49 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 49 46 ID x8/KC1Iw エンディング クレス達はユグドラシルの元に集まっていた。 魔剣の力で現代に時空転移するのだ。すずと別れを惜しむ一行。すずも涙をこらえて笑顔で一行を見送った。 現代ではアーチェ、クラースとの別れがあった。 魔剣を使ってクラース達が過去へと転移し、後に魔剣はクラースが厳重に封印してくれるという。 チェスターはいつもの軽口をアーチェに叩くが、再会を約束することが出来た。 クラースはミラルドの待つ家に戻り、アーチェは母親と再会する。 クレス、ミント、チェスターはトーティス村再建に乗り出し、復興したらアーチェを迎えにいこうと決めた。 そしてダオスの亡骸はマーテルによって、大いなる実りとともに母星デリス・カーラーンへと送られたのだった。 これで終了です。初めてまとめたので変な部分があったらすいません。 少しうろ覚えの所もあるので詳しい方がいたら修正して下さい。 52 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2005/05/07(土) 19 56 12 ID /HCiHV/P ちょっと訂正。 斬りかかろうとするクレスを制し GBA版ではこうなのかは知らないけど、SFCとPSではそれぞれ違う。 SFC:ダオスを倒すと勝手に語り始める PS:戦闘に敗北し、それでも必死に立ち上がるダオスにミントが戦う理由を問う
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1158.html
テイルズ オブ ファンタジア 要約版:要約スレpart2-860 詳細版:part14-131・485~489、part15-45~49・52 860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/02(木) 09 26 25 ID h+lEzrE0O テイルズオブファンタジア 大昔の魔王ダオスが復活する。 ダオスを倒すには失われた魔術が必要なため主人公クレスは過去に時間移動する。 魔術が失われたのはユグドラシルという魔術の本マナを生み出す大樹が枯れたため。 クレス達はユグドラシルが枯れないよう細工しダオスを倒す。 そして倒した際にダオスの真意を聞く。 ダオスは異星人で滅びかかった母星を救うためにはユグドラシルから大いなる実りが必要だった。 しかし、人間のマナ乱用によりユグドラシルは枯れてしまいそうなため魔王になり防ごうとした。 事情を知ったクレス達はユグドラシルからマナを使えないようにする。 そして時間は流れ大いなる実りが実りダオスの遺体と供にダオスの母星に向かっていく。 131 テイルズ・オブ・ファンタジア sage 2005/03/27(日) 02 17 15 ID 8jU37cn4 アセリア暦4304年~現代~ 主人公のクレス・アルベインは田舎のトーティス村に住む、アルベイン流剣術を習う純朴な少年。 ある日親友のチェスター・バークライトと一緒に近くの森に狩りに行くと、その間に何者かに村が襲われてしまう。 急いで村に戻った二人だが、既に村人はほとんど殺されてしまっていた。 かろうじて生きていた父ミゲールは、村を襲った連中の狙いは クレスが以前ミゲールから受け取ったペンダントだと言い残して息絶える。 連中がまた来る前に早く逃げようと言うクレスに、村人の死体をこのままにはしておけないと反発するチェスター。 結局二人は後で合流することにして、クレスだけがユークリッドの都にある伯父の家へ向かった。 何とか伯父の家にたどり着いたクレスだが、彼は鎧の男達に脅されて眠っているクレスを引き渡してしまう。 捕まった先でクレスは、リーダーらしき黒い鎧の男に死神のようなものが憑いているのを目撃する。 ペンダントも武器も奪われ、牢屋に閉じ込められるクレス。 仕方なく諦めてじっとしていると、隣の牢から声が聞こえてきた。 か細い女性の声で、壁の穴に手を入れてください、娘をお願いしますと言っているようだ。 恐る恐るクレスが手を入れると、その手にはイヤリングが渡され、同時にその部分の壁が崩れ落ちた。 助かったお礼を言おうとするクレスだが、女性は鎖につながれ、 胸には剣が突き刺さってとっくに死んでいるようだった。 不思議に思いつつもクレスは胸の剣を抜き、それで鉄格子をこじ開ける。 そして女性に言われたとおり探してみると、別の牢屋には法術師の少女ミント・アドネードが捕まっていた。 クレスは母親の身を案じるミントにショックを与えないために、自分達の他には誰もいなかったと 嘘をつき彼女を連れて外に脱出するが、油断したスキに魔物の毒を喰らって気絶してしまう。 クレスが目を覚ますとそこは父ミゲールの古い友人、トリニクス・D・モリスンの家だった。 どうやら気絶した彼をミントが運んでくれたらしい。 ミントの母、メリルから受け取ったイヤリングはいつの間にかなくなっていた。 身体が回復したので外の空気を吸いに出てみると、そこへチェスターが現れる。 村の様子を見に行ったトリニクスと偶然会い、ここに来ていたそうだ。 互いの無事を喜び合うクレスとチェスターのところへトリニクスがやってきて、 自分は村を襲った黒い鎧の男を追っているのだと教えてくれる。 クレスがそいつらにペンダントを奪われたことを伝えると途端にトリニクスの顔つきが変わり、 三人にはじっとしているように言って独りで近くの地下墓地へ行ってしまう。 残された三人は相談の末、地下墓地に行くことに決める。 無数の魔物を倒し、地下墓地の最深部にたどり着いたクレス達の前には、トリニクスと例の黒い鎧の男がいた。 黒い鎧の男は何者かに操られているらしく、トリニクスの制止を振り切って ミゲールとメリルから奪ったペンダントで何かの封印を解いてしまう。 その封印にはかつてミゲール、メリル、モリスンらが封印したダオスという男が閉じ込められていたのだ。 蘇ったダオスは強力な力を持ち、トリニクスでも全く歯が立たない。 そこでトリニクスは自分の日記をクレス達に託す。 ダオスはもともと過去の世界から時空転移をして来た。 過去の世界でならダオスを倒す方法が見つかるはずだ。 そう言って三人を研究中の時空転移の術で過去に飛ばそうとする。 しかし術の発動に時間がかかり、間に合いそうにない。 そこで四人が攻撃されそうになる直前、チェスターが囮になるために独りで飛び出す。 その瞬間術は発動し、クレスとミントの二人だけが過去の世界へと送られてしまうのだった。 <過去編に続く> ここまでやってから予告があったことに気付いたが、ただ消すのもなんかムカツクので晒す。 続かない。 485 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 30 34 ID fVUTF1Yl じゃあいきます。テイルズオブファンタジアの過去編です。 131にあった現代編の続きです。 <過去編> 時空転移でアセリア暦4202年へ飛ばされたクレスとミント。 行くあてのない二人は近くのベルアダム村(現代のトーティス村)へたどり着く。 二人は村長レオニスの家に招かれ、ダオス打倒の為には魔術が必要であることを知る。 しかし魔術を使えるのはエルフかハーフエルフだけだという。 意気消沈する二人にレオニスはユークリッド村に住む魔術を研究するクラースという人物を訪ねるように助言する。 レオニスの家で一泊した二人はユークリッド村へと出発する。 ユークリッド村にたどり着いた二人は早速クラース魔法修練所を訪ねることにした。 クラースは生粋の人間だが人間でも魔法が使えるよう独自に召喚術を研究していたのだ。 協力を頼むもののクラースに軽くあしらわれてしまうクレスとミント。 そんな二人をクラースの助手(兼恋人)のミラルドが助けてくれる。 彼女はクラースをおだてて二人に力を貸すように仕向けたのだった。 こうして、召喚士クラースが仲間になった。 召喚術は精霊と契約を結んで行使するのだがそのためには契約の指輪が必要だった。 クラースは契約の指輪を手に入れるため、ローンヴァレイを訪ねるよう提案する。 486 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 31 37 ID fVUTF1Yl ローンヴァレイを訪れた一行は住人のバートから契約の指輪と引き換えに行方不明の娘・アーチェがいないか見てきて欲しいと頼まれる。 一行は地面から噴出す瘴気を塞ぎつつ進み、ローンヴァレイの再奥でクラースは風の精霊・シルフと契約する。 シルフは世界に異変がおきていること、ベルアダム村のの南に位置する精霊の森の世界樹ユグドラシルを訪ねるよう言い、エレメントオーブを託した。 シルフにアーチェのことを訪ねるものの訪れていないということだった。 バートにこのことを告げ、一行精霊の森へ向かう。 世界樹ユグドラシルの元へやって来た3人の前に、世界樹の精霊・マーテルが現れる。 彼女が言うにはユグドラシルの生み出すマナが最近大量に消費されており、このままでは世界樹は枯れ、魔法はおろか精霊さえも死滅してしまうという。 現時点で手立てのない一行はひとまず港町ベネツィアへ向かうことにした。 ベネツィアへの途上、ハーメルの町を訪れた一行が見たのは壊滅した町だった。 そこで3人は生き残りの少女・リアを助ける。 ハーメルを滅ぼしたのは魔術師デミテルであり、彼女は敵を討とうとしていた。 そんな彼女に自分を重ねたクレスは協力を申し出る。 こうして、一行はベネツィアからデミテルの住む孤島へと向かった。 デミテルを倒すと、リアの体から魂が抜け出ていく。 デミテルはダオスに操られており、リアの両親を殺すためにハーメルを襲ったのだった。 そしてまた、リアも既に死んでおり、彼女に体を貸していたのがバートの娘・アーチェだった。 こうして、魔術師アーチェが仲間になった。 487 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 32 26 ID fVUTF1Yl ベネツィアから海路でアルヴァニスタへ向かうことにした一行は船の中で旅の剣士メイアーと知り合う。 クラースと意気投合したメイアーはアルヴァニスタ王国の内部にダオスの手先がいることを教えてくれる。 しかし翌朝、メイアーもダオスに操られクレスに刃を向ける。 これを退けた一行はアルヴァニスタ王宮に忍び込みむことを計画。 王宮に忍び込み、レアード王子を操っていたダオスの手先・ジャミルを倒した。 一度は投獄された一行だが誤解は解け釈放されると、アルヴァニスタ王宮の宮廷魔術師・ルーングロムの助力も得る。 一行は月の精霊・ルナの契約の指輪が眠るというモーリア坑道を目指す。 その過程でクラースは火の精霊・イフリート、水の精霊・ウンディーネ、地の精霊・ノーム、 更に坑道で元素の精霊・マクスウェルと契約した。 しかし、坑道最下層にあった契約の指輪は既に壊れてしまっていた。 一行は指輪修復の知恵を借りるべく、フレイランドにエドワード・D・モリスンを訪ねる。 エドワードはトリニクスの祖先にあたる人物であり、各地を回りダオス打倒の為の戦士を集めていた。 指輪修復のためにはエルフの集落へ向かうよう言われた一行はいずれエドワードに協力することを約束して別れた。 ユミルの森に向かうことになった一行だが、ハーフエルフのアーチェはエルフの集落に入れず留守番することに。 かつては人間と交流していたエルフだが、魔科学の進歩に危機を感じ人間との関係を絶っていたのだ。 エルフ族長・ブラムバルドの導きで3人はトレントの森へ向かい指輪を修復する。 エルフの集落に戻った一行の前に、忍び込んで捕らえられたアーチェがいた。 エルフの集落に進入したハーフエルフは例外なく死刑であるという。だがアーチェの生き別れの実の母親が現れて命を助けてくれる。 母親にもう一度会いたいと号泣するアーチェ。一行は苦い思いを抱えたまま集落を後にする。 488 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 34 02 ID fVUTF1Yl 一行は修復した指輪を持って十二星座の塔で月の精霊・ルナと契約し、ミッドガルズに向かった。 大国ミッドガルズは魔科学を研究しており、折りしもダオスと全面戦争に入る所だった。 魔科学とは機械で魔法を使うというもので、その反動で大量のマナを消費してしまうもので、 リアの両親もかつて魔科学の研究者であったためにダオスに狙われたのだ。 エドワードと再会した一行だったが、 エドワードは開戦直前にダオス配下のモンスター・ジェストーナと刺し違えて死亡してしまう。 クレス達のいた時代の歴史では過去でダオスを追い詰めたのはエドワードだった。歴史が変わってしまったのだ。 一行は改めてダオス打倒を決意し、ヴァルハラ戦役に遊撃部隊として参戦する。 しかし、ダオス軍の空中から襲い来る大部隊の前にミッドガルズは危機に陥る。 その時、ミッドガルズの研究する魔科学兵器が作動。モンスターをなぎ払った。 同時に世界樹ユグドラシルは大量のマナを奪われて枯れてゆく。 勢い付くミッドガルズ軍だが、二発目を撃とうとした所で魔科学兵器が暴走し、街の一部が破壊されてしまう。 さらに襲い来るモンスターをペガサスに乗ったクレスと箒に乗ったアーチェが倒し、ひとまず戦いは終わった。 489 テイルズオブファンタジア sage 2005/04/26(火) 19 37 44 ID fVUTF1Yl 戦いはひとまず終わったが、ダオスはまだ生きている。 一行はダオス城へ乗り込み、激戦の末ダオスを追い詰めるものの時空転移で逃げられてしまう。 ダオスは向かった先でトリニクスらに封印されるはず、そう考えた一行は現代に戻る手立てを考える。 ミントは一行に現代に戻る前に世界樹を救うことを提案する。 そうしなければ世界樹は枯れ、現代で魔法を行使できなくなるからだ。 法術の象徴、ユニコーンの角を手に入れた一行はユグドラシルにミントの法術をかけることにする。 術は成功し、枯れた世界樹ユグドラシルに緑が蘇った。 改めて現代へ戻る手立てを探る一行は亡きエドワードの残した資料から海底の古代都市トールのことを知る。 トールに向かった一行はマザーコンピューター・オズの時空転移装置で時空転移する。 クレスとミントが飛ばされたあの瞬間、アセリア暦4304年、5月21日の地下墓地へ。 今回はここまでです。 次は2回目のダオス戦からエンディングまで書くつもり。 45 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 39 01 ID x8/KC1Iw 過去編の続きです。遅くなって申し訳ありません。 現代の地下墓地では、ダオスの攻撃がチェスターとモリスンに迫っていた。 時空転移で戻ってきたクレス達はダオスに戦いを挑む。 何とかダオスを倒すが、地下墓地が崩壊を始める。 クレス達は何とか崩れる地下墓地から脱出。ダオスは瓦礫の向こうに消えた。 数日後、過去から来ていたクラースとアーチェが戻ることになった。 別れを惜しむ一行だが、その時、空から隕石が襲来する。 驚くクレス達の前に時空転移で一人の男が現れた。 男の名はハリソン。50年後のアルヴァニスタの王宮に仕える人間で、未来からやって来た。 彼は未来にダオスが現れていること、ダオスによってミッドガルズは既に滅ぼされていること、 過去でダオスと戦ったクレス達の助力を得るために来たことを告げた。 先程の隕石もダオスが未来からクレス達を消すために放ったものらしい。 クレス達はダオスとの決着をつけるべく未来へ向かうことを決意する。 チェスターも敵討ちのために同行することを申し出る。 こうして5人になったパーティはトールの時空転移装置で未来へと向かう。 46 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 40 42 ID x8/KC1Iw <未来編> クレス達とハリソンはアセリア暦4354年のミゲールの町へと時空転移した。 アルヴァニスタに向かうにはヴェネツィアから船を使うしかない。 一行はヴェネツィアへと向かったが、海上は既にダオスの勢力下で船は出せないという。 行き詰まってしまった一行はハリソンの提案でユークリッドの国営科学アカデミーへ向かうことにする。 ユークリッドの国営科学アカデミーでは、今は亡きミッドガルズの遺産である魔科学を研究していた。 ここで一行は魔科学の産物・レアバードのことを知る。 レアバードを使えば空路でアルヴァニスタに行くことができるのだが、そのための電気エネルギーが不足しているという。 一行はサードニックスの指輪を貰うと、雷の精霊・ヴォルトの洞窟へと向かった。 ヴォルトの洞窟で電気仕掛けの罠を解いて先に進んでいく一行。 途中で一行は忍者の少女と出会う。 少女はダオスに与する忍者に戻るよう説得していた。交渉は決裂し、少女は忍者を一瞬で倒す。 立ち去ろうとするが、洞窟の罠に掛かってしまった少女をクレスが助ける。少女はお礼もそこそこに去っていく。 更に進んだ一行は、先程の少女が忍者達に襲われているのを発見する。 クレスが助けに入り、忍者達を撃退。すると少女はすずと名乗って去っていった。 洞窟の再奥でヴォルトと契約した一行は、ユークリッドに戻った。 ヴォルトの力でレアバードをパワーアップさせると、一行はアルヴァニスタへ向かって空を飛んでいく。 サブイベント:すずを仲間に(この段階から発生させることが出来る) ユミルの森の奥には忍者の隠れ里があるという。 この噂を聞いた一行はトレントの森の中で、ヴォルトの洞窟で出会った少女、すずと再開する。 すずに導かれて忍者の里にやってきた一行はすずの祖父であり、頭領である乱蔵に会う。 乱蔵が言うには、最近、忍者の諜報能力に目をつけたダオスによって忍者の洗脳が多発しているという。 すずの両親の銅蔵とおきよも行方不明になっており、二人を探して欲しいと依頼される一行。 これを受けた一行は、忍者が出没するというユークリッドへ向かった。 ユークリッド城で開催されている武術大会に参加したクレスの前に、洗脳された銅蔵とおきよが乱入し、襲い掛かってくる。 クレスが何とかこれを倒すと、すずが現れ、両親を説得しようと試みる。(戦闘で負けてもストーリーは進む) しかし、洗脳は解けず、襲い掛かった両親をすずは一瞬で倒した。 銅像とおきよは最後の瞬間にダオスの洗脳から脱し、人間らしい素振りをみせるが亡くなってしまう。 失意のうちに忍者の里を訪れた一行は乱蔵にこのことを報告する。 しかし、乱蔵は二人の心を取り戻したことに感謝し、すずを同行させて欲しいと申し出る。 こうして、くノ一・すずが仲間なった。 47 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 42 18 ID x8/KC1Iw アルヴァニスタ城でルーングロムと再会した一行は、アルヴァニスタ王と謁見する。 ダオスは時空転移することが出来るので、トドメを刺そうとしても未来へ逃げられてしまう。 そのため、永遠に決着が付かないのだ。 この状況を打開すべく、時間を操る魔剣・エターナルソードが必要なのだという。 エターナルソードの力を使ってダオスの時空転移を封じることが出来れば、ダオスを倒せるからだ。 エターナルソードを作るために三種の武具・ダイヤモンドの指輪、氷の剣、炎の剣が必要だという。 ダイヤモンドの指輪はすでにトールで入手してある。 魔術研究所で情報を集めた一行は一行は氷の剣を求めてフリーズキールの町へ向かった。 フリーズキールの教会の祭壇に、氷の洞窟の入り口があった。 洞窟の再奥で氷の剣・ヴォーパルソードを手に入れた一行は炎の剣を求めてフレイランド地方へ向かう。 炎の塔を攻略した一行は炎の剣・フランヴェルジュを入手する。 三種の武具を手に入れた一行。エターナルソードを作るには三種の武具を融合しなくてはならない。 クラースは、かつてトレントの森で指輪を修復したことを思い出す。 一行はユミルの森に向かった(当然アーチェは留守番) エルフの集落に着いた一行は、宿屋の女性からアーチェ宛てにプレゼントを託される。 ちなみにこの女性は過去でアーチェを助けた人物である。 トレントの森の奥、黒い石版の元へたどり着くと精霊の王・オリジンが現れる。 力を試すためオリジンと戦う一行、これに勝利するとオリジンはクラースと契約する。 オリジンの力で三種の武具が融合され、魔剣・エターナルソードが誕生した。 また、オリジンは一行にダオスの目的が何なのか問い掛ける。 ダオスはミッドガルズを滅ぼし、リアと両親を殺した。彼が人類を滅ぼすつもりならアルヴァニスタやユークリッドも攻撃されるはず。 しかし実際はアルヴァニスタもユークリッドも攻撃を受けていない。 人類抹殺でないのなら、彼の本当の目的は何なのだろうか… 48 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 44 18 ID x8/KC1Iw 一行は「空に浮かぶ城を見た」という常闇の町・アーリィへやってきた。 この大陸はダオスの力で日の光が射さない暗闇の大陸になったという。 光がないため気温も低く、雪が降る中、あまりの寒さにクラースが宿屋に泊まろうと提案する。 その夜、一行はそれぞれの思いを確認する。 クレスとミントはミントの母・メリルの事を話し、心を通わせる。 チェスターとアーチェは素直になれずにケンカばかり。 クラースはオリジンとエターナルソードの力で過去で自分を待つミラルドの姿を垣間見る。 すずはこの旅で自分の中に生まれてきた感情に戸惑う。 翌朝、一行はダオス城の目撃情報を得ると、鉱山跡へ向かった。 鉱山跡の頂上でクレスがエターナルソードをかざすと、ダオス城が時空の隙間から現れた。 一行は最後の戦いのために城へ乗り込んだ。 幾つもの強敵と罠を蹴散らし、終に一行はダオスの待つ最上階へ到達する。 斬りかかろうとするクレスを制し、ミントがダオスに何のために人を襲うのか訪ねる。 ダオスも答えて理由を明かす。ダオスはこの星の住人ではなく、デリス・カーラーンという星からやって来たのだ。 ダオスの母星ではマナが枯渇し滅びかけているため、ユグドラシルが育むマナの塊である「大いなる実り」が必要なのだ。 しかし、魔科学は大量のマナを消費し、ひいてはユグドラシルを枯らしてしまう。 そのためダオスは魔科学を研究していたミッドガルズを滅ぼしたのだという。 ダオスの目的は大いなる実りを手に入れることだった。 しかし、そのために手段を選ばず多くの人を傷つけたのは許されることではない。 互いに引けない信念のため、クレス達とダオスの最後の戦いが始まった。 激戦の末、勝利したのはクレス達だった。 ダオスはデリス・カーラーンの未来を案じたまま息絶えた。 49 テイルズオブファンタジア sage 2005/05/07(土) 18 49 46 ID x8/KC1Iw エンディング クレス達はユグドラシルの元に集まっていた。 魔剣の力で現代に時空転移するのだ。すずと別れを惜しむ一行。すずも涙をこらえて笑顔で一行を見送った。 現代ではアーチェ、クラースとの別れがあった。 魔剣を使ってクラース達が過去へと転移し、後に魔剣はクラースが厳重に封印してくれるという。 チェスターはいつもの軽口をアーチェに叩くが、再会を約束することが出来た。 クラースはミラルドの待つ家に戻り、アーチェは母親と再会する。 クレス、ミント、チェスターはトーティス村再建に乗り出し、復興したらアーチェを迎えにいこうと決めた。 そしてダオスの亡骸はマーテルによって、大いなる実りとともに母星デリス・カーラーンへと送られたのだった。 これで終了です。初めてまとめたので変な部分があったらすいません。 少しうろ覚えの所もあるので詳しい方がいたら修正して下さい。 52 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2005/05/07(土) 19 56 12 ID /HCiHV/P ちょっと訂正。 斬りかかろうとするクレスを制し GBA版ではこうなのかは知らないけど、SFCとPSではそれぞれ違う。 SFC:ダオスを倒すと勝手に語り始める PS:戦闘に敗北し、それでも必死に立ち上がるダオスにミントが戦う理由を問う
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/10970.html
テイルズ博士(ているずはかせ) 概要 エターニアに登場した称号。 登場作品 +目次 エターニア 関連リンク関連称号 エターニア その作品中での説明 リッドの称号。 テイルズクイズの中級を全問正解すると取得できる。 取得者 リッド 取得条件 テイルズクイズの中級を全問正解する ▲ 関連リンク 関連称号 テイルズせんせい テイルズおたく
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/10969.html
テイルズ先生(ているずせんせい) 概要 エターニアに登場した称号。 登場作品 +目次 エターニア 関連リンク関連称号 エターニア その作品中での説明 リッドの称号。 テイルズクイズの初級を全問正解すると取得できる。 取得者 リッド 取得条件 テイルズクイズの初級を全問正解する ▲ 関連リンク 関連称号 テイルズはかせ テイルズおたく
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1145.html
テイルズ オブ ザ テンペスト part44-402~410 402 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 36 53 ID Z7qUklW90 神秘と幻想の大陸、アレウーラ。 大陸に君臨した種族[レイモーンの民]が、獣人戦争によって衰退してから100年。 大陸の支配権は[ヒト]に移り、各地で[レイモーンの民]は迫害を受けていた。 それは、辺境の村フェルンでも例外ではなかった。 フェルン村の小さな家に、少年カイウスと、その父ラムラスは住んでいた。 「オレももう15だよ!オレは外の世界が見たいんだ!」 カイウスは父と口喧嘩をして、家を飛び出した。 その足で教会へ。教会に住んでいる、幼馴染の少女ルビアに会いにきた。 「今まで黙ってたけど、あたし、次の冬が来る頃に、ジャンナに行くの。 学校に入学して、僧になる勉強をするんだ」 その勉強は8年もかかるとルビアは言う。 「淋しくなるな。でも、自分で決めたことだもんな。頑張れよ」 ふたりは遊びに行こうと、村を出ようとしたところに、金色の鎧を身に着けた騎士がやってきた。 どうやら怪我をしているらしい。 騎士は教会に担ぎこまれ、司祭が治療を施したが、気を失ったまま目を覚まさなかった。 その夜、カイウスは寝ずの番を任された。 「でも、どうして騎士様がこんな辺境にやってきたんだろう?」 首を傾げるカイウス。ふと騎士は目を覚まして、カイウスに言った。 「最期の頼みを聞いてくれ。私の荷物の中に、赤い大きな石が入っている。 その[ペイシェント]を首都ジャンナの大公様の元へ届けてくれ――」 騎士はそのまま息絶えてしまった。カイウスは騎士の荷物を調べると、確かに石が入っていた。 石を取り出すと、カイウスが首から下げているペンダントの赤い石と共鳴するかのように光りだした。 「母さんの形見の石と共鳴している?」 にわかに外が騒がしくなったので、カイウスは急いで[ペイシェント]と呼ばれた赤い石をポケットに入れた。 光は収まった。 カイウスは教会を出た。村中に謎の黒いモンスターが徘徊していた。 ふたりはカイウスの家の前までたどりついた。ラムラスが黒い魔物に囲まれていた。 「これから何が起こっても、目を逸らさず見ていろ、いいな」 ラムラスはそう言うと、オオカミ男のような姿に変身し、魔物を全てなぎ倒してしまった。 突然のことに驚くカイウス。 「あんた、[リカンツ]――化け物どもの仲間だったのか!」 ラムラスが変身するところを見ていた村人が騒ぎ出した。 ラムラスとカイウスは家の中に逃げ込んだ。 403 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 38 16 ID Z7qUklW90 カイウスはさっそく[リカンツ]とはなんなのかラムラスに聞いてみた。 「[リカンツ]というのは、[ヒト]が我々を蔑んで呼ぶときの呼び名だ。 [リカンツ]とは[レイモーンの民]のこと。[ヒト]の形をしているが、獣人化という特殊な能力を持った種族だ。 今まで隠していて済まん」 父が[ヒト]ではなかったなんて――と動揺するカイウス。 自分もあんな風に獣人になるのだろうかと思ったが、ラムラスはさらに話を続ける。 「我々[レイモーンの民]には、体のどこかにあざがある。 それは[ザンクトゥ]と呼ばれる、[レイモーンの民]の証(あかし)だ。 だが、お前の体には[ザンクトゥ]が現れていない。だから、お前が獣の姿になることは無いのかもしれない。 ――私はお前の本当の父親ではない。私はお前を幼い頃に、メリッサ様から預かったのだ。 お前の母、メリッサ様は、レイモーン王家最後の王族。 100年前の獣人戦争のとき、レイモーンの国は滅んだ。 散り散りになった[レイモーンの民]は、[ヒト]の中に紛れて、静かに暮らしてきた。 だが、[ヒト]は我々を異端者とみなし、異端者狩りと称して捕らえられた。 メリッサ様も異端者狩りに――。 お前の父親がどこかに生きている。お前は父親を探しなさい」 ラムラスを狩るために、首都ジャンナの教会から異端審問官がふたり村にやってきた。 異端審問官は覆面の女ロミーと、仮面の男ルキウスといった。 ふたりはカイウスの家の前で、出てこないと家に火をつけると脅した。 ラムラスは大人しく出て行った。カイウスはルビアと共に、スキをついて村から逃げ出した。 しばらくたった後、カイウスは、一人でこっそり村の様子を見に行った。 ロミーとルキウスは、騎士が持っていた[ペイシェント]を探しているらしい。 騎士は教会に運び込まれたと聞いたロミーは、 口封じのために司祭と奥さん――ルビアの両親を惨殺した。 そして異端審問官たちは、ラムラスを連れて村を去っていった。 「こんなのってありかよ。ひどい、ひどすぎる――!」 ルビアと合流し、両親が殺されたことを話す。 ルビアは、両親の仇を討つと心に誓った。 カイウスも、生きているという父を探し、そして捕まったラムラスを助けたかった。 ふたりは異端審問官たちを追うことになった。 船に乗ろうとしたが、子供だけでは乗せてくれないというので、 少々危険だが黒の森を抜けて、首都ジャンナへ向かおうということになった。 昼の間はなんとかなったが、夜になるとモンスターが凶悪化してしまった。 カイウスとルビアはモンスターに囲まれてしまった。 「困っているようだね。俺たちが力を貸してあげようか」 さっそうと男ふたりが現れ、モンスターを倒した。 若くてチャラチャラした感じの男はティルキス、無口な男はフォレストと名乗った。 「俺たちはセンシビアっていう島から来たんだ。 お前たち、なんかワケありって感じだな。とりあえず、付いて来い」 404 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 39 22 ID Z7qUklW90 4人は森を抜け、小さな町に着いた。 このまま町に入っては怪しまれるので、ティルキスとルビアは兄妹、 フォレストとカイウスは親子という設定で、ふたり組みになって行動しようということになった。 その夜、眠れないカイウスは宿屋を抜け出して外に出た。 心配して追ってきたフォレストに、カイウスは秘密を打ち明けた。 「何でだろう。フォレストにだけは話してもいいような気がしたんだ」 「――お前には[ザンクトゥ]がないから、[レイモーンの民]ではないのだろう」 「じゃあ、オレの本当の両親は誰なんだろう」 「これだけ言える。他人は他人、自分は自分だ。お前が今せねばならないことは、 本当の自分を見つけることなのかも知れんな。迷うなよ、カイウス」 翌日。合流した4人はジャンナに入った。 三方を海に、一方を川に囲まれている巨大な町だ。 海の上に城が建っているが、今は城の中には誰もいないらしい。 昔、とある事件があり、それをきっかけに国王はアール山という山の上に住んでいるという。 その他に、大きな教会がある。教会のトップである教皇がいるらしい。 ティルキスとフォレストは用事があるというので、宿屋で落ち合う約束をして別れた。 カイウスとルビアは、まず騎士の願いを叶えるべく、大公に会おうとしたが、門前払いにされてしまった。 そして、ラムラスがどうなったか探るべく、教会の方へ行ってみることにした。 フェルンで捕まった[リカンツ]はその日のうちに処刑されたという。 「父さん、ごめん。オレ、助けられなかったよ――」 しょげかえるカイウスをルビアが励ました。ふたりは港の方へと行った。 ふたりを騎士たちが追いかけてきていた。 どうやら、騎士たちもカイウスが持つ[ペイシェント]を狙っているらしい。 「こっちよ!こっちへ来なさい!」 見ると教会の尼僧が手招いている。尼僧のおかげで、騎士たちを撒くことが出来た。 「わたしはアーリア。あなたたち、どうして追われているの? ――答えたくないならいいわ。早くジャンナを離れたほうがいいわね」 アーリアと別れて、ふたりは宿屋に向かった。 宿屋ではティルキスとフォレストが密談中だった。 「センシビアに現れた魔物は、教会が[プリセプツ]を使って生み出したのは間違いないようだな」 そこへいきなり僧兵が現れた。 「[ザンクトゥ]――。その男、[リカンツ]だな!」 フォレストは異端審問官に捕まり、教会へと連れて行かれた。 ティルキスは逃げ出し、カイウスとルビアを連れて港の方へ行った。 405 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 42 02 ID Z7qUklW90 アーリアの手引きで、フォレストが捕まっているであろう教会の地下へ侵入することに。 アーリアは僧侶でありながら異端者狩りに反対しているという。 地下水路を進んでいくと、フェルンにいたのと同じような黒い魔物が現れた。 黒い魔物は[スポット]と呼ばれている。[プリセプツ]と呼ばれる特殊な魔法を行うと、 副産物として[スポット]が出現してしまうのだとアーリアは説明した。 [レイモーンの民]たちが多数捕まっている牢獄を発見した。 その奥にはフォレストが鎖につながれていた。鎖をある程度解くと、 フォレストは獣人化して鎖を引きちぎった。 カイウスに会わせたい人がいると言って、フォレストはラムラスを連れてきた。 処刑されたというのは嘘だったのだ。教皇は、何がしかの理由によって、 [レイモーンの民]を処刑したように見せかけて、牢獄に集めていたのだった。 「やつらは、我々から[ペイシェント]のことを聞き出そうとしているのだ。 [ペイシェント]とは、我々[レイモーンの民]に伝わる赤い宝石のことだ」 他の囚われた[レイモーンの民]を解放し、カイウスたちはジャンナを出ようとした。 川に架かる橋の上で、騎士たちに囲まれてしまった。 一同は川に飛び込んだ。 カイウスは川をしばらく流されたところで目を覚ました。 側にはアーリアとラムラスがいる。他のメンバーはさらに流されていったらしい。 そこへロミーがやってきた。ラムラスはロミーに操られ、アーリアとカイウスに襲い掛かってきた。 カイウスは応戦し、ラムラスを動けなくした。 ロミーは妖しげな術でラムラスを殺した。ラムラスは石像のようになった。 これが[レイモーンの民]の死だ。 「父さんに何をした!」 カイウスは怒りのあまり自分が抑えられなくなり、ついに暴走―ー獣人化し、ロミーに飛び掛った。 「ラムラスにあなたを殺させて、[ペイシェント]を手に入れるつもりだったけど、まあいいわ」 ロミーは逃げていった。 [ヒト]の姿に戻ったカイウスはショックで動けなかった。 「オレも[リカンツ]だった――」 アーリアはなんとかカイウスをなだめた。 川のほとりの町でみんなと合流し、情報交換。 教皇は、[生命の法]という[プリセプツ]を行おうとしていたらしい。 [生命の法]とは、死んだ人を蘇らせるものだ。 [生命の法]の実行のために[ペイシェント]が必要だったらしい。 「[ペイシェント]には強力な魔力が秘められているわ。 教会は[ペイシェント]を生み出すことが出来ないの。 [ペイシェント]は、[レイモーンの民]が作ったと言われているわ」 「昔、獣人戦争の頃、レイモーンの国の宰相クベールは、 通りかかった旅人から[ペイシェント]の精製方法を聞き、 [生命の法]を実行しようとしたという記録が残っている。 だが[生命の法]は失敗し、[スポット]が蔓延ってしまったらしい」 「もともと、[プリセプツ]は[レイモーンの民]の文化です。レイモーンへ行ってみましょう」 アーリアがそう提案した。 406 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 43 04 ID Z7qUklW90 延々と東の方に進む。東の門という巨大な壁が張り巡らされている所に着いた。 その前に、ルキウスとロミーが待っていた。 「大人しく[ペイシェント]を渡せば見逃してやろう」 両親の仇の姿を見て、ルビアは激昂した。 「何言ってるのよ人殺し!!」 カイウスは獣人化してルキウスたちに突っ込んでいって、追い払った。 「またオレは獣人に――。オレの体はどうなっているんだろう。 もし、また獣人化したら、みんなを襲ってしまうかもしれない」 苦悩するカイウスをフォレストが励ました。 「カイウス、心配するな。お前はまだ力が制御できないだけなのだ。 これから、慣れていけばいい」 ルビアも悩んでいた。 「戦うカイウスを見たとき、あたしは、怖かった。[ヒト]にはない、巨大な力――」 門番に賄賂を渡して東の門を通過すると、一面に砂漠が広がっていた。 その砂漠の中心あたりに、もう廃墟となってしまった都、レイモーンがある。入ってみて一同は驚いた。 石像と化した[レイモーンの民]――つまり死体がたくさんあった。 中に入ると、大きな書庫がみつかった。役に立つ本がないかどうが探してみようとしたところへ、 ルキウスとロミーが再び姿を現した。 「ここにはもう役に立つものなんてないのよ。とっくに調査済みってわけ」 「[生命の法]とはなんなの?それで教皇様はなにをなさろうとしているの」 アーリアの問いに、ルキウスが答えた。 「教えてあげよう。教皇様は、この世界を憂えていらっしゃる。 [ヒト]や[リカンツ]がいがみ合う世界をね。 だから、教皇様は、失われた尊い魂を再びこの地に呼び戻し、憎しみの連鎖を断とうとなさっているのだ」 ルキウスはさらに続ける。 「カイウス、きみの持っている[ペイシェント]は、[リカンツ]の魂そのものなのだよ」 [ペイシェント]は[レイモーンの民]の魂から精製するものらしい。 石像と化した[レイモーンの民]は、[ペイシェント]を作るときの犠牲者だとか――。 カイウスは取り乱してルキウスを殴った。ルキウスの仮面が外れて飛んだ。 「その顔、カイウスに?」 ルキウスの素顔はカイウスによく似ていた。 「カイウス、仲間にならないか?ぼくはきみの弟だよ」 「弟――?ふざけるな!誰がお前の仲間なんかに!」 当然断るカイウス。 それならば強硬手段に出るまでと、カイウスはルビアを捕らえた。 「お前が持っている[ペイシェント]と引き換えに、この娘を返してやろう」 407 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 44 19 ID Z7qUklW90 約束の場所にやってきたカイウス。 「約束通り、ルビアを返せ!」 カイウスはロミーに[ペイシェント]を渡した。 だがルビアはルキウスの後ろから動こうとしない。 「カイウス、あたしそっちにいけない。もう何を信じていいのか解らない――」 ルビアは両親が[リカンツ]によって殺されたと嘘を吹き込まれていたのだった。 「いいんだ、お前がそう思ったのなら、それでいいんだ」 カイウスが立ち去ろうとしたとき、ロミーの手の中の[ペイシェント]と、 カイウスのペンダントが共鳴し光りだした。 「その[ペイシェント]もこっちへ渡してもらおう!」 ルキウスとロミーの態度が豹変した。 「断る!これは母さんの形見だ!」 「カイウス!逃げて!」 ルビアがロミーとルキウスを止めようとした。 「いまいましい小娘め!あなたもわたしのこの手で両親と同じところに送ってあげるわ!」 それを聞いてルビアは、両親を殺したのはロミーなのだと悟った。 「よくも騙したわねーっ!」 カイウスとルビアは協力してルキウスとロミーを撃退した。 「これほどとは――。だが、[ペイシェント]は手に入った。今日のところは引き上げるとしよう」 「迷惑かけてごめんなさい」 ルビアはパーティに復帰した。みんなで今後の方針を決めることに。 [ペイシェント]を手に入れたロミーとルキウス。その[ペイシェント]は今頃は教皇の手に渡っているだろう。 そして教皇は[生命の法]を執り行うに違いない。 「[生命の法]で命を呼び戻す――そんなことで世界を救えるのかしら? そもそも、なぜ今になって教皇様は[プリセプツ]を?」 ここは僅かな手掛かりだとしても欲しいところだ。 雪深い北の森の中にサンサという村がある。 そこは生き残った[レイモーンの民]がひっそりと暮らしている場所であり、また、フォレストの故郷だ。 [生命の法]について知っている人がいるかも知れない。一同は北に進んでいった。 サンサに着いた。長老に話を聞く。 「かつて[レイモーンの民]は繁栄を極めていた。しかし、繁栄は増長を生み、 互いに争うようになり、[レイモーンの民]は滅びようとしていた。 それを憂えた宰相クーベルは、ある方法を使って世界を救おうとした。 だが、それは叶わず、[レイモーンの民]の血の涙だけが残った――。 これが、この村に語り継がれてきた伝説じゃよ」 結局具体的なことは解らずじまいだった。そこに急いでやってきた人が言うには、 フォレストの友人のトールスという男が有志を募り、ジャンナを襲撃しようとしているとのことだ。 一同はトールスがいるという町に急行した。 「話は聞いた。ジャンナへの襲撃はやめろ。 俺は[ヒト]とも上手くやっている。傷つけあうのはよせ」 フォレストがトールスを説得しようとしたが、トールスの意志は固いようだった。 「ならば、少し待て。俺が教皇に会って決着をつけてやる。異端者狩りが無くなれば文句はあるまい」 「解った。お前を信じてここで待つことにしよう」 408 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 45 49 ID Z7qUklW90 一同はジャンナに入り教会へ向かった。教会ではルキウスが待っていた。 「待っていたよ、カイウス。これ以上先に進ませるわけにはいかない」 ルキウスを倒す。 「ぼくの負けだね、兄さん。行くといい」 「どうして兄弟で争わなければならないの?」 ルビアの問いに答えるルキウス。 「これが宿命なんだよ。兄さん、どうしてぼくのことを解ってくれなかったんだ。 ぼくは兄さんのように自分の中に流れる[リカンツ]の血を認めることが出来なかった。 ぼくも本当は、異端者狩りを止めたかったんだ。だって、自分を裁いているみたいだろ。 でも、教皇様は本気で[リカンツ]を――」 ルキウスは床に倒れて動かなくなった。 「ルキウス――オレは必ず教皇を止める!」 教会の一番奥の部屋。そこには美しい女性の姿をかたどった石像が置いてあった。 「あの石像、どこかで見たことがあるような――」 カイウスはふらふらと石像に近づいていった。 「その石像に近づくでない!近づけば命は無いぞ」 石像とカイウスの間に割って入るように教皇が現れた。 「お前が教皇か!これ以上[生命の法]を使わせるわけにはいかない!!」 「愚かな――。良かろう、相手をしてやる」 教皇はギラギラした目でカイウスたちに襲い掛かってきた。 強力な魔法を連発してカイウスたちを圧倒しようとしたが、なんとか倒す。 「――私はなぜこんな所に?」 教皇はまるで別人のようになってしまっていた。 「聞いてくれ。今日はメリッサが蘇る日。そして、命を落とした[レイモーンの民]も全て――」 あの石像はメリッサの死体らしい。 「あなたは、[生命の法]に失敗して、体はおろか心まで[スポット]に巣食われていたのでしょう」 ティルキスにそう言われて、教皇はハッと我に返ったようだ。 「思い出した。私は国王に呼びだされて――何てことを! 私は妻を失った悲しみに耐えられなかった。そして、この世にメリッサをもう一度蘇らせようとしたのだ。 クベールの忠告を聞いていればよかったものを。お前はカイウスか。 よく聞け、[ヒト]と[レイモーンの民]の間に生まれた子よ。お前とルキウスがいれば、王の――」 そこまで言ったところで、部屋にロミーが入ってきた。 「故郷が近づいて、パワーも上がっているの。すぐ楽にしてあげるわ」 ロミーの一撃で教皇は倒れ、[ペイシェント]を取り落とした。 「素晴らしい純度の[ペイシェント]だわ。これがあれば今度こそ――」 ロミーは[ペイシェント]を拾って去っていった。 息も絶え絶えな教皇は最後の力を振り絞って言った。 「カイウス、クーベルに会え。彼は全てを知っている。行くのだ、北の最果てアルデハビッツへ!」 カイウスは教皇の側に行って膝をついた。 「しっかりしろ、あんたはオレの――」 「私はあまりにも多くの罪を犯した。その報いは受けねばなるまい。さらばだ、カイウス」 教皇は静かに息を引き取った。 教会を出ると辺りは[スポット]だらけだった。 困っているところへトールスが仲間を引き連れてやってきた。 「ジャンナの[スポット]は俺たちが掃除しておくさ。任せてくれ」 「みんな、ありがとう――」 一同はジャンナから脱出することに成功した。 409 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 47 03 ID Z7qUklW90 教皇に言われた通りに、アルデハビッツを目指す。 アルデハビッツはアーリアの故郷だという。 アルデハビッツに到着し、早速クーベルに会う。 クーベルは確かにおっさんだが、それほど年を取っているとは見えないし、 ましてや、100年前から生きているようには見えなかった。 「あんたは100年前――獣人戦争のときのクーベルなのか?まだ生きているなんて――」 「確かに、わしは屍も同じじゃ」 「教皇様があなたに会えと仰いました。[生命の法]について教えてください」 アーリアがそう言うと、クーベルは語りだした。 「かつて、わしはある旅人から[生命の法]を授かった。 [生命の法]を執り行うには、とてつもない力を必要とした。そのために造られたのが[ペイシェント]だ。 何千もの[レイモーンの民]の魂を凝集して[ペイシェント]を造りあげたのじゃ。 ――わしを虐殺者と罵りたければ罵るがよい。 だが、あのときはそれ以外に[レイモーンの民]を救う方法は考えられなかったのじゃ。 そしてわしは、教わったとおり[生命の法]を執り行った。 すると、空間に真っ黒な扉が開いて、辺りのエネルギーを全て飲み込んでしまった。 今、レイモーンの周囲が砂漠化しているのはそのためじゃ。 旅人は残った[ペイシェント]を持って去っていった――。 [ペイシェント]には、寿命を延ばす力が秘められている。 このわしも、[ペイシェント]の力で100年を生きることが出来たのじゃ。 旅人もまた、今も生きておる」 これではっきりした。[生命の法]がなんなのかを知っているのは、その旅人だ。 「直接聞けばよかろう。旅人とは、アレウーラの国王じゃよ。 王は強いぞ。おぬしらには、その覚悟があるかのう?」 みんなの気持ちは決まっていた。 「ならば、力を渡そう。国王を倒すために構築した[プリセプツ]を」 ルビアは「セイグリッドシャイン」、アーリアは「テンペスト」を覚えた。 国王はアール山の頂上に住んでいる。一同はアール山を登っていった。 中腹あたりにロミーが待っていた。 「わたしもそろそろ里帰りしたいのよ。だからあなたたちには死んでもらわなきゃ」 ロミーは体から瘴気を漂わせている。 「兄さん、ロミーは特殊な[スポット]だ。そのままでは止めは刺せない」 死んだと思われていたルキウスが現れて言った。ルキウスがロミーに向かって念じると、 ロミーは真の姿――全身真っ黒な[スポット]の姿に変わった。 カイウスとルビアは親の仇を討った。 「終わった――父さん、やったよ!」 頂上まで登り、国王が住んでいる建物の前に着いた。 そこには見えない壁が張り巡らされていた。 試しにティルキスとフォレストが見えない壁を押そうとしたがびくともしない。 「なるほど。[ヒト]も[レイモーンの民]も入れぬ領域か」 「オレがやってみる!」 カイウスが進み出て押してみると、見えない壁は一瞬にして消えた。 410 :テイルズ オブ ザ テンペスト:2009/03/21(土) 03 48 19 ID Z7qUklW90 国王の待つ部屋へとやってきた。国王はなんと、少年の姿をしていた。 [生命の法]とは何かと尋ねると、国王は語った。 「[生命の法]とはすなわち、私の世界と繋がる扉を開く法なのだ。 実験の失敗によりこの世界に流されてから幾星霜――。 私は元の世界に戻る方法を考えていた。しかし、[生命の法]はなかなか完成しなかった。 私はまずクーベルに、そして教皇に実験させた。 結果、扉は開き、我が国の住人[スポット]が現れた。 見よ!我が故郷が最も近い今こそ、[生命の法]が完成するときだ!」 国王は[ペイシェント]を使い、頭上に真っ黒な次元の扉を開いた。 その中で真っ黒な[スポット]が蠢いているのが見える。 「[生命の法]なんか、完成させるもんですか!」 だが国王は余裕の表情だ。 「[ヒト]の命をもってしても、[ペイシェント]は精製可能なのだよ。 何度失敗しようと、材料には困らんさ」 「――何てことを!オレが絶対お前を止める!もう誰も死なせはしない!」 国王との最終決戦。厳しい戦いの末に勝利を勝ち取った。 「なぜだ。この私が負けるなど――。お前たちのどこにそんな力が?」 「我々は自分のために戦ったのではない。仲間のために戦ったのだ」 国王は死んだが、まだ次元の扉が開いていた。 「もう一度[生命の法]を使って、扉を閉じるのよ!」 「だけど、もう[ペイシェント]が――」 「オレのがある!きっとこのために持ってたんだ。いいだろ?母さん――」 カイウスのペンダントを使うことになった。 「[プリセプツ]は大丈夫。もう何度も見たから」 アーリアが[生命の法]を執り行い、次元の扉を閉じた。 三ヶ月後。 ジャンナでは[ヒト]と[レイモーンの民]双方が出席する評議会が開かれるようになった。 [レイモーンの民]の代表はフォレストだ。 ティルキスはアーリアを連れて故郷のセンシビアに帰ることになった。 ルキウスは異端審問会を解散させた。 カイウスは以前からの希望で、他の大陸に行って世界を見て回りたいという。 旅立ちの日。ジャンナの港にみんなが見送りに来ていた。 「なぁ、ルビア。お前はこれからどうするんだ?」 「僧になる勉強をするわ。だから、しばらくお別れね」 カイウスはルビアに着いてきてほしいのだが、素直に言い出せないでいる。 「カイウスがどうしてもって言うんなら、あたしも一緒に行ってあげようかしら」 ルビアの方からそう言った。 カイウスとルビアは仲良く船に乗り込んだ。船は次の大陸に向けて出港した。 おわり
https://w.atwiki.jp/itmsanime/pages/101.html
【作品名】テイルズ オブ デスティニー2 (ナムコ) 【曲名】Key to My Heart 【歌手】倉木麻衣 【カテゴリ】J-POP 【価格】¥200 【iTMS URL】http //phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?playlistId=74635114 s=143462 i=74633500
https://w.atwiki.jp/comic8/pages/1596.html
テイルズ オブ ブレイカーをお気に入りに追加 情報1課 <テイルズ オブ ブレイカー> #bf 外部リンク課 <テイルズ オブ ブレイカー> ウィキペディア(Wikipedia) - テイルズ オブ ブレイカー Amazon.co.jp ウィジェット 保存課 <テイルズ オブ ブレイカー> 使い方 サイト名 URL 情報2課 <テイルズ オブ ブレイカー> #blogsearch2 成分解析課 <テイルズ オブ ブレイカー> テイルズ オブ ブレイカーの41%はスライムで出来ています。テイルズ オブ ブレイカーの28%は厳しさで出来ています。テイルズ オブ ブレイカーの28%は大人の都合で出来ています。テイルズ オブ ブレイカーの3%は大阪のおいしい水で出来ています。 報道課 <テイルズ オブ ブレイカー> 『テイルズ オブ ベルセリア』など、バンナムのPS4用ゲームが最大70%オフ! - 電撃オンライン 「Tales of ARISE」や「SCARLET NEXUS」などがセール価格に。バンダイナムコがPS StoreのBLACK FRIDAY セールへ参加 - 4Gamer.net 『テイルズ オブ アライズ』の唯一の完全攻略本が本日発売!! - 電撃オンライン 「ガンダムブレイカーモバイル」大型MA「ラフレシア」追加アップデートが実装!|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 『テイルズ オブ ルミナリア』をレビュー。シリーズの魅力は継承しつつ、過去作品を知らなくても楽しめる! - 電撃オンライン ゲームバランスを崩壊させた「最強すぎるキャラ」3選 調整ミスとしか思えない強さ(マグミクス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 選ぶんじゃねえ。もう選んだんだよ。Switch版『テイルズ オブ ヴェスペリア』が安い!! 【電撃衝動GUY】 - 電撃オンライン 『テイルズ オブ アライズ』イベントが9/30開始! 今こそ始めたい『テイルズ オブ ザ レイズ』の魅力まとめ - 電撃オンライン 新作アプリ『テイルズ オブ ルミナリア』21人の視点で描かれるシナリオなどゲーム全容が公開 - 電撃オンライン 『テイルズ オブ アライズ』シリーズ最速! 発売初週で世界累計出荷本数100万本を突破 - 電撃オンライン 『テイルズ オブ アライズ』レビュー! ファンが求めた次世代の『テイルズ オブ』がココにある!! - 電撃オンライン “テイルズ オブ フェスティバル 2021”出演者発表。『テイルズ オブ アライズ』から佐藤拓也や下地紫野も - 電撃オンライン 新作『テイルズ オブ ルミナリア』の続報は9月下旬に公開予定 - 電撃オンライン 『テイルズ オブ アライズ』体験版配信開始! 料理研究家リュウジとのコラボ動画第2弾も公開中 - 電撃オンライン 『テイルズ オブ アライズ』絢香がグランドテーマと劇中歌を担当! - 電撃オンライン 『テイルズ オブ アライズ』ゲームシステム紹介動画や桜庭統氏インタビュー動画が公開 - 電撃オンライン 『テイルズ オブ アライズ』進化したスキットなど仲間との絆を深めるシステムを紹介! - 電撃オンライン 『テイルズ オブ』シリーズのタイトル単独オンラインライブ第1弾“TOD編”の視聴チケット販売開始 - 電撃オンライン 「ガンダムブレイカーモバイル」Ver.3.0大型アップデートが実施 - 4Gamer.net 『テイルズ オブ クレストリア』1周年キャンペーンで最大400連召喚が無料! - 電撃オンライン 2本合わせて3317円。PS4『テイルズ オブ』が今だけ安い。安すぎる!【電撃衝動GUY】 - 電撃オンライン 『テイルズ オブ』シリーズの夏特番が7/5配信! 『アライズ』のOPアニメ初公開も? - 電撃オンライン 【カオスブレイカー】配信日・リリース日はいつ?事前登録情報【カオブレ】 - AppMedia(アップメディア) 指一本で強くなれるRPG「カオスブレイカー」がiOS/Android向けに配信開始!最大600連分のガチャをプレゼント中|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 「カオスブレイカー」が2021年初夏にリリース予定 - 4Gamer.net 『スプリングセール』開催中!「ガンダムブレイカー3 Welcome Price!!(PS4(R)版)」『スーパーロボット大戦』シリーズなど、人気ダウンロード版ゲームが最大65%OFF! - PR TIMES 「ファントムブレイカー:オムニア」が2021年に全世界同時発売へ。シリーズ最多の20キャラが登場する,美少女対戦格闘ゲーム - 4Gamer.net 情報3課 <テイルズ オブ ブレイカー> #technorati マンガとは マンガの33%は厳しさで出来ています。マンガの30%はカルシウムで出来ています。マンガの25%は元気玉で出来ています。マンガの9%は毒物で出来ています。マンガの1%は月の光で出来ています。マンガの1%は毒電波で出来ています。マンガの1%は魂の炎で出来ています。 28589.jpg?_ex=300x300 s=2 r=1 ヨスガノソラ 春日野 穹 -すくみず 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ テイルズ オブ ブレイカー このサイトについて 当サイトは漫画のタイトル毎にインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ページをブックマークしておけば、ほぼ毎日その漫画のタイトルに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/13377.html
クリーチャー版 ■リバース(このカードが山札とシールドゾーン以外のゾーンから手札に加わる時、代わりにコストを支払わずに召喚してもよい。) 呪文版 ■リバース(このカードが山札とシールドゾーン以外のゾーンから手札に加わる時、代わりにコストを支払わずに唱えてもよい。) クロスギア版 ■リバース(このカードが山札とシールドゾーン以外のゾーンから手札に加わる時、代わりにコストを支払わずにジェネレートしてもよい。) 城版 ■リバース(このカードが山札とシールドゾーン以外のゾーンから手札に加わる時、代わりにコストを支払わずに要塞化してもよい。) 作者:牛乳