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テイルズ オブ リバース ナムコ 2004年12月16日 PS2 テイルズ オブシリーズの一つ、君が生まれ変わるRPG チェリーパイは名演説 闘技場等の追加要素と共にPSPに移植された(廉価版あり)
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【タイトル】テイルズ オブ リバース 【作者/出版・制作会社/ハード】ナムコ 【登場人外】ガジュマ(獣人)、聖獣 【あらすじ】カレギア王国の国王が崩御した日、世界中の大勢のヒトに「フォルス」と呼ばれる特殊能力が発現し、「バイラス」と呼ばれるモンスターが増加するという異常事態が起こった。この日は「ラドラスの落日」と呼ばれ、王国に騒乱が起こりだすきっかけの日となった。 主人公・ヴェイグもその被害者であり、彼は、自身に発現した「氷のフォルス」の暴走を止めることができず、幼馴染・クレアを氷漬けにしてしまう。様々な手を尽くしてもその氷を溶かすことはできなかった。しかし、1年後に彼の村を訪れた2人の尋ね人マオ・ユージーンが「炎のフォルス」を使うことで、クレアは無事に救出された。喜びもつかの間、国王直属の特殊部隊「王の盾」に、クレアは攫われてしまう。ヴェイグはマオ・ユージーンと共にクレアを救うべく、新しい国王の元へ向かうことになる。 この世界には2種類の「ヒト」が存在する。 一つがホモサピエンスの造形をした「ヒューマ」、もう一つが獣人の造形を持つ「ガジュマ」である。ひとくくりにされているが、牛人、鳥人、魚人など様々な形態がある。もう世界の半分獣人。同じ形態でも、住む町によって生活環境が変わっているため、それぞれ違う服装や生活形態、思想を持ったガジュマが存在する。 また、シリーズお約束の精霊契約在り。珍しく、6体中5体が獣寄りの見た目をしている。 この中の1体が今回の空の乗り物要員。 人外モノによくある「種族の違い」によって起こる相違がメインテーマであるため、そういった問題提起要素や, すれ違いなどが好きな人にはおすすめ。 ただし後半は人間の感情の汚い部分にふれることが多くなっていくため、ウヘァってなるかも。 後バイラスがリアルすぎてキモい。 元はPS2だが、PSPに移植されている。
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テイルズ オブ リバース(Tales of Rebirth) カレギア国王ラドラス・リンドブロムが死去した日、世界中でヒューマ、ガジュマを問わず大勢のヒトにフォルス能力が発現し、さらにバイラスと呼ばれる怪物が増加する異常事態が発生した。世界規模の異変と国王の変死とが同時に起きたこの日は「ラドラスの落日」と呼ばれ、カレギア王国はラドラスの落日に端を発する混乱と、年若い新女王アガーテ・リンドブロムにより大いに乱れ始めた。 北のはずれの山村スールズに住む主人公ヴェイグは、ラドラスの落日に突如発現した自身の「氷のフォルス」の暴走により、大切な幼馴染クレアを氷漬けにしてしまう。手を尽くしたが氷の中から彼女を救い出すことはできず、途方に暮れる日々を過ごしていた。1年後、「ラドラスの落日の真実を探っている」と言う2人の尋ね人・マオとユージーンがヴェイグの元を訪れ、クレアを氷の中から救う。しかし、そこに現れた国王直属の特殊部隊「王の盾」の2人組、サレとトーマによってクレアが攫われてしまう。ヴェイグは攫われたクレアを救うため、マオとユージーンは王の盾に命令を下した女王アガーテの真意を探るため、共にスールズを旅立つ。 生まれ故郷スールズを離れたヴェイグは、旅の道中で人々の対立に触れ、それまで意識することの無かった種族の違いについて考えさせられることになる。 テイルズオブシリーズのメインタイトル第6作品目。略称は「TOR」または「リバース」。テイルズ独特の固有ジャンル名は「君が生まれ変わるRPG」。キャラクターデザインはいのまたむつみ。主題歌はEvery Little Thingのgood night。 ( Wikipediaより )
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今日 - 合計 - テイルズ オブ リバースの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時12分05秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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テイルズオブリバース 11-68~79・81・100~119 68 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 08 54 ID OUMy/JHA ○用語解説 ヒューマ=人型の人間 ガジュマ=獣型の人間 ハーフ =ヒューマとガジュマの間から生まれた子ども。体はヒューマ型で、角と尻尾があり能力も高い。 ヒューマとガジュマが愛し合うことは珍しいことであり、体も弱いハーフが大人まで成長するのはまれ。 フォルス=超能力の種類。もとはガジュマの何割かが持ってる能力だったが、ラドラスの落日の影響でヒューマにも覚醒。 ラドラスの落日=ラドラス王の崩御と、フォルスの暴走が起こった日 王の盾=カレギア王国軍隊の秘密部隊。フォルス能力者をスカウトして作られる。 月のフォルス=史上最大のフォルス。ラドラス王とアガーテが持つ ○主人公のグループ ヴェイグ(ヒューマ) =主人公。無口で暗い青年。孤児でクレアの両親に引き取られて育つ。クレア大好き。 マオ(ヒューマ)=記憶喪失の少年。王の盾を抜け、ユージーンと旅をする。無邪気で明るい。 ユージーン(ガジュマ)=有名な軍人で王の盾の元隊長。医師を殺害し軍を追われた。彼を慕い尊敬する人は多い。 アニー(ヒューマ)=ユージーンに父を殺され、ガジュマを憎む少女。医師見習い。ガジュマを徹底的に嫌う。 ヒルダ(ハーフ)=ハーフということで迫害されて育つ。ハーフの体を捨てるため角を折り、完全なヒトの体を捜している美女。 ティトレイ(ヒューマ)=シスコンの青年。おしゃべり。軽い。ガジュマとヒューマの争いに一番怒りをあらわにするキャラ。 クレア(ヒューマ)=ヒロイン。外見も性格も良い。しっかりもの。いろいろ大変な目にあう。 ○カレギア王国 ミルハウスト(ヒューマ)=カレギア国の若きイケメン将軍。各地で種別争いを鎮めるため飛び回る。いい人。 アガーテ(ガジュマ)=若き女王。国を混乱に落とさせる張本人。ミルハウストに片思い。 ジルバ(ガジュマ)=アガーテが一番信頼する家臣。女。アガーテの願いをかなえるために力を尽くす。 ○王の盾・四星 サレ(ヒューマ)=敵。基地外。ナルシストっぽい喋り方。人が苦しむ姿が大好き。 トーマ(ガジュマ)=敵。弱肉強食を絵に描いたような暴力男。サレに劣らず性格最悪。ヒルダを刺客に育て上げた ミリッツァ(ハーフ)=敵。ヒルダと同じくハーフの能力を買われ王の盾に。あがくヒルダとは違い、自分の境遇を諦めきっている。 ワルトゥ(ガジュマ)=敵。ユージーンの旧友。国のやり方に反発を持ちつつも、王の盾としてヴェイグたちの前に立ちはだかる。 ○脇役(主要人物ではないが、話に絡んでくるキャラ) キュリア(ヒューマ)=女医。アニーの父親のもとで医学を学ぶ。ガジュマの少年を引き取り医学を学ばせている ミーシャ(ガジュマ)=キュリアに引き取られたガジュマの少年。フォルス能力のせいで親に捨てられる ポプラおばさん(ガジュマ)=ヴェイグの近所のおばさん。ピーチパイの名人。孤児のヴェイグを可愛がっている バース(ヒューマ)=アニーの父。国王直属の医師。ユージーンに殺害される。 スージー(ヒューマ)=クレアと同じく誘拐された少女。逃げ出してヴェイグたちに遭遇 69 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 10 53 ID OUMy/JHA プロローグ 病床に臥したラドラス王が、月夜の晩、何かに取り付かれたように自らのフォルスを開放し、死亡する。 世界中に光が降り注ぎ、フォルスが覚醒する人が続出。そして覚醒は暴走を引き起こし 各地で大被害が起こる。のちに人々はこれをラドラスの落日と呼んだ。 スールズという小さな村でも、ヴェイグという青年が覚醒。氷のフォルスの暴走が始まり、 ヴェイグを心配して近づいたクレアが氷塊に閉じ込められてしまう。 一年後 クレアの氷塊の前でうなだれているヴェイグの前に、マオとユージーンというフォルス能力者が現れる。 マオは炎のフォルスで簡単に氷を溶かしてクレア救出。 マオとユージーンはクレアの家で接待されることに。そこでヴェイグはマオとユージーンから話を聞く。 ユージーンはフォルス能力者を集めた軍隊『王の盾』の隊長だったが、ラドラスの落日にまつわる陰謀に気づき追放された。 マオは記憶喪失の少年で、フォルス能力を買われ『王の盾』に入隊したが、そのやり方に不信感を抱き、 ユージーンにくっついて王の盾を脱走。2人は、王の盾に知られていないフォルス能力者を探す旅に出たという。 そこでヴェイグの噂を聞き、この村まで来たのだ。ヴェイグは仲間になってほしいと誘われるが、 クレアのそばにいたい、と断る。 そこにカレギア軍を引き連れた『王の盾』の四星、サレとトーマの極悪コンビが登場。 「この村で一番美しい娘をよこせ」と村人をフォルスの力を使って脅迫。 ヴェイグたちを蹴散らし、クレアを誘拐してしまう。 ヴェイグはクレアを取り戻すため、マオとユージーンは誘拐の真意を含めた国の動きを探るため、 3人はチームを組み旅立つ事に。 70 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 11 47 ID OUMy/JHA サレとトーマを追うヴェイグたち。途中、アニーという少女がユージーンを殺そうと奇襲をかけてくる。 彼女もラドラスの落日で、フォルス能力が開花した人間らしい。 アニーは「父をなぜ殺した!」とユージーンをののしる。しかしユージーンは何も答えない。 ユージーンは、王直属の高名な医師であったアニーの父を殺し、軍を追われたらしい。 アニーは力を使い果たし気絶。ユージーンはアニーを大事そうに抱え、女医のキュリアの元に運んだ。 目を覚まし、興奮したアニーはガジュマが憎いと言い放ち、 その場にいたガジュマの少年ミーシャに「近寄らないで!」と怒鳴ってしまう。 実はそのミーシャは、ラドラスの落日でフォルス能力が開花し、気味悪がられた両親に 同じことを言われ捨てられてしまっていた。ミーシャは悲しみのあまり暴走を起こし姿を消す。 女医キュリアは「あなたの父親は、命に色はない、と言っていた立派な医者だったのに!」とアニーを怒る。 ヴェイグたちがミーシャを探し、救い出して一件落着。アニーは反省をしている様子なのだが、 それでもかたくなに「ガジュマは嫌い…ユージーンを殺す…」と言い続ける。 ユージーンは「それなら俺と一緒に来い、いつでも俺を殺せばいい」とアニーを仲間に引き入れてしまう。 「アニーの父バースとは20年の親友であり、アニーも子どもの頃から知っている、アニーは優しい子だ」 心配するマオにユージーンはそう告げた。 以降ユージーンは、アニーに何を言われてもどんな態度を取られても優しく見守る事に終始する。 ペトナジャンカという街にサレとトーマが行ったという噂を聞き、急いで駆けつけると 一足遅く、この街でも拉致が行われた直後であった。 しかも姉を誘拐されたティトレイという青年がフォルス能力を暴走させ、町中が混乱中。 ひとまず、ティトレイの暴走を鎮めるヴェイグ一行。 ティトレイも姉を救うため、一緒に行くことになる。 底抜けに明るい性格のティトレイ加入で、それまでの重苦しい雰囲気が一気に和らぐ。 が、アニーはユージーンに対する敵対心を隠さず、そこは緊張感が漂ったまま。 71 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 14 01 ID OUMy/JHA 港町サニイタウンで情報収集。この街でもサレたちによる拉致誘拐が行われていた。 「娘のヒルダがさらわれた」という母親から、サレとトーマの足取りを聞いたヴェイグたちは急いであとを追う。 と、ヒルダという娘が助けを求めてきた。誘拐されたが逃げてきたのだと言う。 ヒルダをかばい、後を追ってきたらしいトーマと対峙するヴェイグたち。 と、後ろからヒルダがヴェイグたちを襲った。なんとヒルダは王の盾の刺客。すべて罠だったのだ。 ヒルダ「騙される方が悪いのよ」 しかし、ヒルダはヴェイグたちに負けてしまう。 トーマは「角を折ったから力が半減したんだ、馬鹿め」と言い放ち ヒルダの帽子(ターバン)を払いのけた。そこには折れた角とガジュマの耳が生えていた。 「見ろよ、こいつは醜いハーフだ。ハーフが嫌だっつーんで角を折りやがった。 純粋な人の体になる方法があるって嘘をついて利用してきたが、もう役立たずだ」 「人の体になる方法があるっていうのは嘘だったの?騙したのね!」怒るヒルダ。 「騙される方が悪いだろ」笑うトーマ。怒りでヒルダが暴走しはじめたのを見てトーマは姿を消す。 最初からヒルダを暴走させ、捨て駒にするつもりで連れてきたのだ。 ヴェイグたちは苦戦するも、ヒルダの暴走を鎮める。 傷ついたヒルダを抱えサニイタウンに戻り、サレとトーマの足取りを一から探すことに。 サニイタウンでは、王の盾・四星の一人、ハーフのミリッツァが、逃げ出した少女を探し回っていた。 監禁場所から逃げ出した少女は本当にいたのだ。ヒルダはミリッツァの前に飛び出した。 ヒルダ「聞いて!純粋な人の体になる方法はないの!私たちは王の盾に利用されてただけなの!」 ミリッツァ「…で?王の盾以外にハーフを受け入れてくれる場所があるの?ないでしょう?」 ヒルダ「………」 ミリッツァ「お前は角を折った。ハーフを嫌がりハーフとしての自分も否定した。お前は許せない」 戦闘が始まり、ヒルダはヴェイグたちと共に戦い、ミリッツァを倒した。 こうしてヒルダ姉さんも、仲間に加わる事に。 72 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 15 19 ID OUMy/JHA ヴェイグたちは逃げ出した少女スージーを探し出し、話を聞くことに成功。 囚われた少女たちはカレギア城に集まられるらしい。スージーは城から逃げ出してきていた。 少女たちは丁重に扱われ、アガーテ女王と一人ずつ対面させられるのだという。 スージーが「こんな綺麗なガジュマの女性は始めて見た」と言うと アガーテ女王は悲しそうに「ガジュマのわりには、という意味?」と聞き返した。その後の記憶は無いという。 一行はカレギア城に向けて出発する。 ヒルダの苦悩を目の当たりにしたヴェイグとティトレイとマオは ガジュマとヒューマの違いやハーフへの差別について意見交換、真剣に考えるようになる。 特にティトレイは、ヒューマとガジュマが恋愛するなんて考えた事も無かった自分にショックを受ける。 アニーはガジュマとヒューマが愛し合う可能性があることに拒否反応を示すが そのうち美人で姉御肌のヒルダに憧れ、慕うようになる。 ヒルダは未だに純粋なヒトの体を手に入れる方法をあきらめてはいないと宣言。 そのままでいいじゃないかというユージーンやティトレイの意見に耳を貸さない。 砂漠でアニーが高熱に倒れ、砂漠の村に立ち寄り看病する事に。 その村は外部の人間に冷たく、アニーも「ガジュマなんかに世話になる気は無い」と 余計な一言を言い放ち、介護をする場所の提供をことごとく断られる。 その村は昔、疫病にかかったヒューマが訪れ、疫病を蔓延させた後、姿を消したため わざとこの村をを滅ぼそうとしたのではないかと、住民が不信感を抱いてしまっていたのだ。 一行はアニーを助けるためオアシスにある治療の材料を取りにいく。 ヴェイグたちが持ち帰った材料の角を見た住人が、あの疫病のあと これを持ったヒューマが村の入り口で息絶えていたことを思い出す。 ヒューマは疫病を持ち込んだ事を気に病んで姿を消したのではないか・・・ そして薬を持って来ようとして息絶えたのではないか? 住民たちは反省し、ヴェイグたちを迎え入れてくれて、アニーの容態が回復する。 喜ぶユージーンだったが、アニーは相変わらずユージーンに拒否反応を示す。 73 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 17 15 ID OUMy/JHA カレギア城を目指し着々と進んで行くヴェイグ一行。 バビログラードという港町につく。そこでワルトゥという王の盾・四星の一人と対戦。 ワルトゥはこの港から捕らえた娘たちをカレギア城まで船で運ぼうとしていた。 ユージーンは旧知の仲らしく、ワルトゥに「なぜお前がこんな事に加担するのか?」と問いただすのだが ワルトゥは答えない。 そこにミルハウストという王国正規軍の将軍も現れ、ワルトゥに娘たちを解放するよう要求。 ミルハウストは女王と国民を守る使命に燃える正義の人であり、王の盾・四星も頭が上がらないらしい(おまけにイケメン。 無事娘たちが解放され、ティトレイと姉のセレーネが再会する。 しかしクレアはすでにカレギア城に連れ去られたあとだった。 がっかりするヴェイグ。 その頃、クレアはアガーテ女王と対面。ヒューマとガジュマの違いを問うアガーテに 「違いはありません、見かけは違っても私たちは同じヒトです」と毅然と答えるクレア。 アガーテはクレアの肩に手を置いた。クレアは気絶し崩れ落ちる。 アガーテは家臣のジルバに告げる「この人よ……私を助けてくれるのはこの人」 74 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 18 47 ID OUMy/JHA ヴェイクたちはカレギア城のあるバルカに到着。 アガーテ女王は、聖なる王の復活の儀式を執り行うと宣言していた。 クレア誘拐となんらかの関係がありそうだ。 ヴェイクたちは地下道を通ってカレギア城に潜入し、囚われていた少女たちの部屋を見つけ出す。 しかしクレアは祭儀場に連れて行かれてしまっていた。 立ちふさがる王の盾をぶっ飛ばし、ヴェイグは儀式執行の間に突入。 ヴェイグ「女王は一体何をする気だ!?クレアを返せ!」 が、アガーテ女王のフォルスの力は絶大でヴェイグは身動きが取れなくなる。 アガーテ女王は月のフォルスを使い、クレアを黒い球の中に取り込み、自らも中に入り込んだ。 そこで、力が暴走。その球体は聖獣ゲオルギアスへと変化してしまった。 聖獣ゲオルギアスは言った。「ガジュマとヒューマは共存できない。必ず争う。 ならばヒューマを滅ぼすのが世界を救う唯一の方法だ」 体が自由になったヴェイグたちは、ゲオルギアスに剣を抜き、立ち向かっていった。 そして見事ゲオルギアス撃破!その瞬間ヴェイグはジャンプして光の中に飛び込んだ。 そしてクレアを抱きかかえ、戻ってきた。 ヴェイグはクレアを連れ、村に戻った。ずっと気を失っていたクレアも目覚めた。 完。 というのは嘘で、ここまでが壮大なプロローグというか第一部です。 75 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 33 26 ID OUMy/JHA 第二部突入 クレアが目覚め、喜ぶ両親とヴェイグ。だがペットのザピィは大好きなはずのクレアに寄り付かない。 そこにアニーが現れ、自分と一緒にカレギア城のそばの洞窟に来て欲しいと告げる。 ユージーンの様子がおかしくなり、マオにヴェイグ達を連れてきてと頼まれたのだと言う。 「マオとユージーンには世話になったんだから行ってやれ」とクレアの両親にも言われ ヴェイグは出発を決意。そんな中、村で騒動が勃発。 ポプラおばさんというピーチパイの名人で、人のいいガジュマの主婦が性格豹変、 ヒューマの住人が気に入らないと喧嘩を売ったのだ。 止めに入ったヴェイグに殴りかかるポプラおばさん。ヴェイグがクレアを氷付けにした時、 クレアの両親と共に、追放寸前のヴェイグをかばい、鬱になったヴェイグを励まし続けたのは このポプラおばさんだった。あまりの豹変振りに驚くヴェイグ。 アニーが言うには、各地でヒューマとガジュマの似たような対立が勃発しているのだそう。 村が心配ではあるがユージーンを救うため出発するヴェイグ。 街道の休憩所で休んでいるとクレアがやってきた。 同行していた道案内の人が言うには、クレアはカレギア城を目指していたらしい。 ヴェイグは村に戻るよう説得をしたのだが アニーが「ヴェイグさんと一緒に居たいんでしょう?追い返すのは可哀相」と言い出し なし崩し的にクレアも同行する事に。 途中ペトナジャンカにも立ち寄り、ティトレイにも声をかけ、4人はユージーンとマオの待つ洞窟へ向かった。 ヒルダは、純粋なヒトの体を手に入れるためどこかへ旅立ち、居場所がわからないらしい。 立ち寄る先では「なんだか急に嫌気がさした」「顔を見るだけで腹が立つようになった」と ヒューマとガジュマが互いを嫌いあう様子が、どこでも見られるようになっていた。 76 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 34 42 ID OUMy/JHA 洞窟の奥ではユージーンがヴェイグたちを見つけるなり獰猛な叫び声を上げはじめた。 「ヒューマが憎い!お前たちを引き裂いてやりたい!だから・・・俺に近づくな!」 父親代わりと言ってもいいほど信頼しているユージーンの豹変振りに泣き出しそうなマオ。 アニーがとある地方に精神を安定させる強力な秘薬があるのを思い出し、それを見つけに一行は旅立つ。 ユージーンが心配なマオと、戦闘能力の無いクレアはここに残る事に。 ラジルダという村に向かったヴェイグたちだったが、この村はヒューマとガジュマの対立が恐ろしいほど酷く、 ガジュマ住民はヒューマであるヴェイグたちに口も聞いてくれない。 ヒューマ住民も、ガジュマのユージーンを助けるためだとわかると態度を一変させ、ヴェイグ達を追い払う。 苦労しながらもなんとか秘薬を手に入れたヴェイグたち。偶然ヒルダもラジルダに来ており再会、合流する。 その頃、クレアは洞窟を抜け出し、カレギア城に入ろうとしてミルハウスト将軍に発見される。 ミルハウストは「女王の一件を知る人間に見つかる前に、この街から出て行け!」とクレアを追い返す。 クレアはミルハウストに何かを伝えようとしたが適わず、 「どうして気づいてくれないの?」と気落ちして門を後にする。 ユージーンのいる洞窟へと戻ったヴェイグたち。 秘薬を飲んだユージーンは落ち着きを取り戻す。ユージーンとマオとアニーは ガジュマとヒューマが憎しみを爆発させるようになったのは、 聖獣ゲオルギアスに関係あるのではと考え、遺跡があるというこの洞窟に入った。 そこで突如ユージーンが暴れだし、奥の檻に閉じこもったのだと言う。 ユージーンがアニーに「ヴェイグ達を連れてきてくれてありがとう」と礼を言うが アニーは「マオに頼まれたから仕方がなかった」と下を向く。 ユージーンが落ち着いたので、一行は洞窟を隅々探して遺跡を発見。そこには 「王ゲオルギアスはヒューマを滅ぼすと決めた。が6人の聖者はそれに反対しゲオルギアスを封印した」 「ゲオルギアスの強大な思念は人々の心に憎しみを生む」 「ゲオルギアスの思念は、聖者の力で消すことができる」など、大昔の聖戦についての記述があった やっぱり人の心が憎しみで満ちた原因はゲオルギアスだった。が、聖者の力とはどこにあるのか? と、ヒルダがラジルダでこの石碑に書いてある紋章を見たと言い出し、一行はラジルダに向かって出発。 77 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 35 48 ID OUMy/JHA クレアが一人で出かけたことをマオから聞いたヴェイグは、クレアに注意する。 クレアは「…ヴェイクたちを洞窟の外で待っていただけです」と嘘をつく。 他にもクレアは、自分がヴェイグにプレゼントした石のペンダントのことを覚えてなかったり、 話しかけると、言葉に詰まり、しどろもどろになるなど様子がおかしい。だがヴェイグは 一年の氷付け→誘拐→しばらく意識不明ということもあり、追求する事はしなかった。 ラジルダ到着。クレアに話しかけてきた少女がいたがクレアは覚えてない様子。 少女も誘拐の被害者だった。カレギア城に囚われていた間、 クレアが「ヴェイグが助けに来てくれるから大丈夫」とずーっと励まし続けてくれたのだという。 「あなたがいてくれなかったら不安で押しつぶされていたわ」とクレアに感謝する少女。 「アガーテが誘拐なんてするから悪いんだ~!」と改めて憤慨するティトレイ。黙り込むクレア。 アガーテ女王はあの事件で行方不明になったのだが、カレギア国はそれをひた隠しにしている。 ラジルダは相変わらず種別対立をしており。ガジュマ住民にはユージーンが、 ヒューマ住人には、顔の割れていないマオとヒルダとクレアが聞き込みにあたった。 特にクレアの上品な言葉使いは、ヒューマの長にいたく気に入られ、やすやすと情報ゲット。 見事、近場の沼に『闇の力』の遺跡があることを突き止める。 「クレアは女王様みたいだったんだよー」というマオの報告を意外に思うヴェイグ。 ヴェイグ「どこでそんな言葉使いを覚えたんだ?」 クレア「・・・・ア、アガーテ様に教えてもらったのよ」 (もうバレバレではあると思うが一応補足。クレアの中の人はアガーテ女王) 78 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 37 42 ID OUMy/JHA 遺跡突入。そこでティトレイは白昼夢を見る。 姉のセレーネが、ガジュマを執拗に苛めている。止めに入り、ガジュマたちを助けるティトレイ。 助けてもらったガジュマは「覚えてろ!思い知らせてやる!」と捨て台詞を吐く。 愛する姉セレーネに「あなたは本当に差別したことないの?誰にだって差別の心はあるでしょう?」と 問いかけられ、ティトレイは自問自答を繰り返す(俺は本当に差別をしたことが無いと言いきれるのか?) 場面は変わって、ティトレイの家。先ほどのガジュマがセレーネを殺害して逃亡してしまう。 絶望や憎しみがティトレイの心に湧き上がる。 「ガジュマが憎いでしょう?」アニーの声が聞こえる。 「いいや!悪いのは姉を殺したヒトだ!ガジュマじゃない!」ティトレイは叫んだ。 悪夢が終わった。これはすべて闇の聖獣の試練だったのだ。 最後にティトレイは闇の聖獣の「信じるものはなんだ」との問いに 「ヒトはみな感情がある、そこに種族の差は無い」と言い切り無事合格。闇の力を手に入れる。 次の遺跡はピピスタにあると教えられ、ヴェイグたちはピピスタに向かう。 ヒルダがぽつりと「なんであんたなの?なぜ私じゃないの?」とティトレイにつぶやいた。 ユージーンが「聖獣の力が手に入っても、人の体が手に入るとは限らない」とさとすのだが ヒルダは「そんなの手に入ってみなきゃわからないじゃない!」と反論する。 ピピスタで次の遺跡を無事発見。 次の試練の対象はマオ。マオが見たものは6聖獣たちの談話。 ━━本当にゲオルギアスの言うとおりヒューマを滅ぼせば世界は救われるのか? ━━ヒューマは本当に危険なんだろうか?共存はできないのだろうか? ━━では、世界を見るために穢れ無き瞳を作りましょう マオは気づく。そうか僕に記憶がないのは無くしたのではなく この世界を見るため聖獣たちに作られた存在だったから。記憶なんて元から無かったんだ。 そして今までの旅で見てきた経験がさまざまと脳裏に蘇る。 ユージーンとの出会い、王の盾、憤り、旅、戦い、仲間、ヒューマ、ガジュマ、ハーフ、ヒト。 マオは「この世界を守るため力が欲しい」と言い、無事炎の力を手に入れる。 ここでヒルダが「私にも力を!」を聖獣に詰め寄る。 聖獣は次は雲海にそびえる塔を目指せと言って姿を消す。がっかりするヒルダ。 79 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 39 16 ID OUMy/JHA そのころ、ラジルダの海岸にアガーテが打ち上げられ、 数少ないまともなヒューマの青年に助けられ、かくまってもらっていた。 (アガーテは女王としてのお披露目がまだだったので、顔はそんなに知られていない) しかしヒューマ対ガジュマの対立が急激に悪化、暴動に発展。町中に怪我人があふれる。 アガーテは、怪我人を運び、薬草を使い介抱を始める(さすが中の人がクレアなだけある) 少し遅れてラジルダに戻ってきたヴェイグたちも、事態を収めるため奔走。 アガーテがいることにクレアだけが気づくが、クレアはアガーテに見つからないよう隠れ、やり過ごす。 そこにミルハウストが軍隊を引き連れ、ラジルダを制圧。ヒューマとガジュマの長を連行する。 住民の対立が起きないよう、ここを軍の監視下に置くことを決めると ミルハウストはあわただしくラジルダを出ていった。クレアは黙って見送った。 宿屋ではアガーテが怪我人の治療をしていたが、ヴェイグたちはまったく気づかず 雲海にそびえる塔に向けて出発してしまう。 だが、アガーテはヴェイグたちに気づき、後を追う。 キョグエンという裕福な街に着いた御一行。 塔の情報を得るため、街の富豪のもとを訪ねる。 富豪は情報を出す代わりに、自分が主催しているオークションの警備と クレアを接客に使わせることを条件を出す。 ヴェイグたちが客の出迎えと警備に当たっている頃、クレアは監禁されてしまう。 隣の部屋では、キョグエン付近で富豪の部下に拉致られたアガーテも閉じ込められていた。 オークションと言うのは人買いも兼ねており、富豪は上玉のクレアとアガーテを売り飛ばす気なのだ。 狼狽するクレアを、壁ごしにアガーテが励ます。クレアは、向こう側にいるのが、アガーテであることに気づく。 クレア「…あなたは強いんですね」 アガーテ「私は強くないわ。信じているだけ」 そこに、ヴェイグのペットのザピィがアガーテの部屋に飛び込んでくる。 アガーテはここにヴェイグが来ている事を確信。ヴェイグに「助けて」と手紙を書きザピィに託す。 ヴェイグは、クレアの字で書かれた手紙を読んで囚われた事を知り激怒。 クレアを助けるため富豪の家に突入する。いろいろあったが、クレアを無事に助け出す。 しかしアガーテは一足遅く売り飛ばされた後であった。 ヴェイグ「他に捕まってた女性はいないな?クレア」 クレア「……いません。私だけです」 81 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 41 43 ID OUMy/JHA ノルゼンと言う雪の村に移動した御一行。ここもヒューマ対ガジュマの抗争が勃発していた。 「種族争いなんぞけしからん!」と怒る頑固爺さんなど、まともな人が残っているので、暴動の心配はなさそうだ。 古の塔についての情報を探すと、村の青年が場所を教えてくれる。 ヴェイグたちは塔にのぼり、最上階に着いた。そこにいたのは王の盾・四星の一人、サレ。 サレはカレギア城で、いとも簡単にヴェイグにぶっ飛ばされたせいでプライドが傷つき、さらに狂った。 そしてヴェイグ達の心を傷つけ、倒し、復讐することを当面の目標にしてしまった。 この場所を教えてくれた村の青年もサレの変装。「ここならミルハウストに邪魔されずにお前らを倒せるからな」 サレはヴェイグたちと仲良くたわむれていた王の盾の下っ端、ドジッ子3人組「漆黒の翼」を改造して操り、 ヴェイグたちを襲わせ、自分はさっさと立ち去ってしまう。 戦いの後、自分を取り戻した漆黒の翼に、王の盾を抜けるよう説得するヴェイグたち。 ここは聖獣の塔ではなかった。3人を見送ったあと、うなだれる一行の前に、 遠くの平原に、雲の中までそびえ立つ塔のシルエットが見えた。雲海にそびえし塔・・・あれだー!!!! しかし塔に行くには船がないと無理なことがわかった。 船を借りる交渉をしようと、ノルゼンの港に行くと、軍が港を封鎖しており追い返されてしまう。 そこにアニーが仲間になるイベントで出合った、女医のキュリアと医師見習いのミーシャが現れる。 各地で暴動が発生しており、鎮圧するため出動した軍が2人に同行の要請をしたらしい。 軍の船を借りる事はできないか?と相談するヴェイグ一行。 宿屋で連絡待ちをしていると、ガジュマの兵士が尊敬するユージーンに挨拶がしたいと尋ねてきた。 そのガジュマの兵士は、ユージーンの元部下で、アニーの父バース殺害の現場にいたらしい。 アニーは「教えて!どうして父は殺されたの?」とガジュマ兵士に詰め寄る。 「父親?」兵士はバースの娘とユージーンが行動を共にしていることに驚く。 兵士「ユージーン隊長は悪くない。バース医師をかばっているんだ…ラドラス王を…」 しかしユージーンがそれ以上言わないよう兵士に口止めをしてしまう。 「父は立派な医者だった!ガジュマの言う事なんか信じない!」アニーは怒りまくり兵士を追い出してしまう。 100 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 27 07 ID OUMy/JHA そんな中、魔物が大挙して村に押し寄せ、勇敢に戦った兵士が大量に負傷する。 かけつけたヴェイグたちが魔物を撃退。その後みんな分散して怪我人を屋内に運び、手当てする事に。 キュリアは、医者の心得のあるアニーに、他の家に運ばれた患者を診て回ってくれと頼む。 「いい?アニー。命に色はないのよ!そこにいるのはヒューマでもガジュマでもなく、患者なの!」 アニーはしぶしぶ患者の元へ出向くが、その重傷患者は宿屋に尋ねてきたあのガジュマの兵士だった。 アニー「できない…ガジュマを助けるなんてできない……」 ユージーン「アニー、助けてやってくれ、頼む!」 しかしアニーが駄々をこねている合間にガジュマ兵士は絶命。アニーのその態度と兵士の死に涙を流すユージーン。 アニーは兵士の死でようやく自分が何をしでかしたかを認識。兵士を見殺しにした自分にショックを受ける。 アニーは走り出すと、雷のフォルスを持つヒルダを連れて戻り、電気ショックで兵士を蘇生させようと必死になる。 蘇生は成功。アニーは人が違ったように村中をかけずりまわり、すべての兵士たちの治療に精を出す。 アニーは生前父が言ったという「命に色はない」という言葉をやっと受け入れ、理解した。 そしてアニーの努力が認められ、軍が船を貸してくれる事になった。 しかし、アニーはガジュマに対する差別はやめたが、ユージーンにはやっぱり冷たいまま。 また、ユージーンもイライラしているのか様子がおかしくなってくる。 101 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 28 31 ID OUMy/JHA 古の塔に突入。次の試練の対象はアニー。アニーが見せられる白昼夢は、対ガジュマの記憶の数々。 父がユージーンに刺し殺される場面。ユージーンに奇襲をかけて返り討ちにあった思い出。 「近寄らないで!」「ガジュマなんか嫌いよ!」ガジュマの人々へ向けた自分の発した言葉。 ハーフの差別に苦しむヒルダの苦悩。いつも気遣ってくれるユージーンに対して冷たい態度を取り続ける自分。 ガジュマ兵士への治療。「命に色はない」という父の言葉。 アニーは自分が間違っている事に気づいていたのに、ガジュマを憎む事でその答えから逃げていた事を反省、 自分と向き合う事を決意する。 「種族争いを止めたい」未だにガジュマへのわだかまりが吹っ切れない自分をも認めた上で答えを出す。 聖獣は正直に自分の気持ちを答えたアニーに、風の力を分け与えた。 そして最後に父バースの殺害の真相をアニーに見せる。 ユージーン「国王はどうして亡くなったのだ?病気の原因はなんだ?答えろバース」 バース「気づいているんだろう?お前の予想通り、国王に毒をもったのは私だ」 ユージーン「バース!…なぜだ!」 バース「死ね!ユージーン」 ナイフを持って襲い掛かったのはドクター・バースだった。しかしもみ合ううちにナイフはバースの胸に突き刺さった。 呆然とバースの亡骸を見下ろすユージーンを、発見した兵士たちが取り囲む。 ユージーンは抵抗もせず連行され、軍を追放されて地位のすべてを失った。 アニーは真実を知った。塔から出たアニーは涙を流しユージーンに抱きつき、謝った。 「俺の知っているバースはあんな事をする男じゃない。何か理由があるはずだ。一緒に真実を探し出そう」 ユージーンの言葉にうなずくアニー。ユージーンとアニーのわだかまりはここで消えた。 次の聖獣の場所へ向かおうとする御一行。しかしマオに聖獣が乗り移り、 緊急メッセージをヴェイグに伝えてきた。 「ベルサスへ急げ!大切なものが失われる!」 急遽予定を変更、ベルサスに向かうヴェイグたち。 102 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 31 07 ID OUMy/JHA ベルサスでは、売り飛ばされたアガーテがこの街の権力者の家に連れられてきていた。 権力者スカラベの娘はアガーテに誘拐されており、娘は帰ってきたもののあれ以来元気がない。 そこで女王にそっくりのガジュマを買取り、娘のメイドとしてこき使い、気を晴らそうとしたのだ。 スカラベの娘とは、カレギア城を抜け出し、ヴェイグたちに助けられた少女スージー。 スージーは女王にそっくりなガジュマの出現に驚くが、「女王の顔はもう見たくないの」と打ち明け 「父に見つからないようここから逃げなさい」と、屋敷からアガーテを逃がす。 アガーテは、ベルサスの街をさまよう。どこへ行ってもガジュマは近寄るな!と追い返された。 ベルサスはヒューマが実権を握っており、ガジュマは迫害され、スラムに追いやられてしまっていた。 ガジュマのスラムに入ったアガーテは、迫害され疲労した住民に女王だということを見抜かれ 「助けてください」と懇願される。この状況を見過ごす事はできない。アガーテの姿ならできることがあるはず…。 アガーテは、権力者スカラベの屋敷に再度戻り、ガジュマ差別をやめるよう説得する。 ヴェイグたちもベルサスに到着。ベルサスのガジュマ差別に嫌悪感を抱きまくる。 スージーがヴェイグたちに挨拶に来て、ユージーンに対する父親の非礼を謝る。 そしてクレアを紹介され「あなたも怖い思いをしたのね、あんなことするなんて酷い女王様よね」 と声をかける。まったく返事ができないクレア。 クレアはヴェイグから、女王が行方不明になりミルハウストが泣いていたこと、 おそらく今は必死で女王の行方を捜しているのではないか、ということを聞く。 「嘘よ…私のことなんて…。あなたとは違いすぎるって言ったのに…」 クレアはミルハウストに思いをはせる。 103 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 33 40 ID OUMy/JHA アガーテがこの街に来ており、ヒューマとガジュマの和平宣言を行うという情報を聞き、 広場に行くと、ギロチンが用意され、アガーテが連行されてきた。 権力者スカラベは叫んだ。「ガジュマが女王なんてこの国はおかしい!ヒューマがこの国の実権を握るべきだ! アガーテは我が娘を誘拐した!そんな女王はいらない!ここで処刑する!」ヒューマの住人は歓声を上げた。 「和平を結ぶって言ったじゃないか!」ガジュマの住人が抗議の声を上げた。 アガーテがギロチン台に立たされた。最後に何か言ってもいいぞとスカラベがニヤニヤして命令した。 アガーテは前に出ると毅然とした態度で話し出した。 「皆さん、見掛けは違っても、ガジュマもヒューマも同じヒトです……」 それは立派な演説だった。その言葉に胸を打たれた人々が口をつぐみ、広間は水を打ったように静まり返った。 「私の知っている村では、近所のおばさんがピーチパイを作ります。それをみんなが美味しいねって喜んで食べます。 その美味しいと思う気持ちに、ヒューマもガジュマも関係ありません。心に種族はないんです。 みなさんもピーチパイを食べる時のことを思い出してください。美味しいと感じる心に…種族はありますか?」 ヴェイグは、気づいた。ギロチンの横にいるアガーテこそクレアだと。 ヴェイグたちは、アガーテの姿をしたクレアを助け出すため、群集に突入していった。 アガーテは、自分の姿をしたクレアの言葉に胸を打たれ、ただ立ち尽くすのみだった。 ミルハウスト率いる王国軍もアガーテ登場の噂を聞きつけ街に到着。民衆の制圧に取り掛かった。 あわてたスカラベは、アガーテ女王の首を落とすべく、ギロチンの紐を切り落とした。 ヴェイグは、氷のフォルスで落ちてくる刃を凍りつかせ、救出する。 以前はクレアを散々な目にあわせたフォルスで今度はちゃんと救ったのだ。 「私信じてた。ヴェイグならどんな姿をしてたって私に気づいてくれるって…」 「クレア…」 注・ここからクレア姿のアガーテは『アガーテ』、アガーテ姿のクレアは『クレア』と書いていきます。 104 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 35 31 ID OUMy/JHA 街も落ち着いたあと、ミルハウストとヴェイグたちがクレアの姿をしたアガーテを取り囲んだ。 ミルハウスト「あなたがアガーテ女王?なぜこんなことを…」 アガーテ「私……私は…あなたのために…」 ヴェイグ「それよりクレアに体を返してくれ、それが先だ」 アガーテ「…ごめんなさい…ごめんなさい!」 アガーテは、その場から走り去ってしまう。追いかけるミルハウスト。 ヴェイグたちも追いかけようとしたが、またマオに聖獣が乗り移り、 「君たちは先に聖獣の力を手に入れるべきだ。大切なものは守れただろう?」とヴェイグに問いかける。 ヴェイグは渋々、クレアの体の行方についてはミルハウストに任せる事にして聖獣探しを再開する。 次の聖獣の居場所は簡単に見つかり、遺跡に入って行く御一行。 ここの試練の対象はヴェイグ。見せられた白昼夢はアガーテとクレアの乱舞だった。 アガーテの姿をしたクレアが問う「私は誰?」「私はアガーテ」 クレアの姿をしたアガーテが言う「私がクレアよ」「だって体がクレアだもの」 2人が交互に現れては、混乱する言葉を吐いていく。 白昼夢は、一人だけに見せられるもので、一緒にいる仲間は 何が起こってるのかさっぱりわからない。他の仲間はみな表に出さず乗り越えたのに ヴェイグはみなの前で「お前はクレアじゃない!」と絶叫しまくり その度、現実に戻ってはクレアに「ごめん…」と謝る事になった。 聖獣からのお前の隣にいるのは誰だ?という問いかけに、 ヴェイグは「クレアだ」ときっぱり答え、無事試練に合格。 水の聖獣の力を得る。その水の聖獣は空を飛ぶために今後同行してくれるという。 この遺跡のある町では、ガジュマとヒューマの禁断の恋愛をしている住民がいた。この2人から 「ハーフが暮らしている村があると聞いた、そこなら私たちも暮らせるのではないか」と相談される。 ところがヒルダが「あんたたちみたいなのがいると迷惑なのよ!」とブチ切れ、追い払ってしまう。 ティトレイは、ヒルダに好意を持ち始めたらしい。シスコンなので年上にめっぽう弱いようだ。 マオは、ヒューマでもガジュマでもハーフでもない自分の存在に、一人で思い悩んでいた。 クレアは、みんなとわきあいあい楽しく過ごしている。しかし戦闘に加われない非力な自分を 少し気にしているようだ。 105 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 36 58 ID OUMy/JHA 水の聖獣が言うには、次はようやく待ちに待ったヒルダの番で、 ヒルダの出生にヒントが隠されているらしい。 ヒルダはハーフのせいか両親に捨てられており、手がかりといえば ずっと大切に持っている珍しいタロットだけ。 同じタロットを持つという占い師の噂を聞き、人里はなれた村に出向く御一行。 この村は驚く事に、ヒューマとガジュマの異種別結婚をして故郷を追われた人々が暮らす村であった。 一行は占い師に会いに行く。ガジュマの占い師ナイラはヒルダの母であった。 ヒルダに抱きつき、嬉し涙を流すナイラだったが、突如ヒルダに向かって「この村から出て行け」と叫ぶ。 ヒルダは落ち込み、もう一度会いに行こうと説得する仲間に「行かない!」とヒステリーを起こす。 そこに王の盾・四星の一人、トーマが現れ、ヒルダたちに襲い掛かった。 ナイラが飛び出してきて「私の娘にもう二度と手を出すな!」とヒルダをかばい、死んでしまう。 トーマは「父親もヒルダかばって死んで、次は母親かよ」と笑い、姿を消す。 村人から詳しい話を聞くと、 トーマに赤ん坊のヒルダは誘拐された。ナイラはヒルダを探し世界を放浪、この村に流れ着いた。 そして、いつか成長したヒルダがこの村の噂を聞きつけ来てくれることをずっと待ち望んでいたのだという。 「じゃあなぜ私を拒んだの?」泣き崩れるヒルダ。答えは簡単に見つかった。 ナイラは「角二本のタロット現れた時、自分の命がついえる」という予知をしており、 これがヒルダのことを指すと気づいたナイラは、母の死を娘に見せたくない一心でヒルダを遠ざけようとしたのだ。 ナイラの遺品と手紙を受け取り涙を流すヒルダ。手紙にはヒルダへのあふれんばかりの愛が綴られていた。 ナイラの遺品の紫水晶は、次の遺跡を開く鍵だということがわかり 傷心のヒルダを含めた一行は、遺跡に旅立つ。 ヒルダの試練は、それまでのヒルダの人生のフラッシュバック。 生まれたばかりのヒルダを抱き、幸せそうに笑う両親。 ハーフはたいてい成長できずに死んでしまう。ヒルダも死にかけ、助けてもらおうと聖獣のもとを訪れる両親。 だが、遺跡の中には魔物がいる。父親のアムジルは二人をかばい身を投げ出し死亡する。 ヒルダは聖獣に助けてもらったものの、ハーフ狩りをしていたトーマが現れ、ナイラからヒルダを奪う…。 ヒルダは迫害されて育ち、トーマの暗殺部隊の手ごまとして成長する。 「ハーフなんかに好かれるのは迷惑なんだよ。そんな目で見るなよ!」片思いの相手に罵倒されるヒルダ。 同じ境遇のハーフのミリッツァが言う「ハーフに居場所なんてないのよ」 己の運命に絶望し角を折るヒルダ。トーマに見捨てられ、ヴェイグたちと共に旅をし、母と再会する… 聖獣は「純粋なヒトの体が欲しければ与えてやってもいい」とヒルダに告げる。 しかしヒルダは断った「両親が与えてくれたこの体が私の誇り。今は角を折った事も後悔しているの」 ヒルダは光の力を手に入れた。 106 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 38 40 ID OUMy/JHA 残りはユージーンだけ。最後の聖獣がいるという幻の島を探しに御一行は旅立つ。 幻の島というのはサニイタウンのことだった。町の中ではすでに聖獣が待っていた。 光の中に入っていったユージーン。 ユージーンの試練は、ヒューマへの憎しみや猜疑心が渦巻く己の心に立ち向かうことだった。 やすやすとユージーンは試練を乗り越える。 ユージーンは言った「ヒトをつなぐものは種族ではない、絆だ」そして地の力を手に入れる。 実は、ユージーンは、精神安定の秘薬の効果は薄く、ずっとヒューマへの憎しみに囚われていたという。 それを押さえ、今まで旅を続けてきたのだ。 ユージーンの精神力の強さに改めて脱帽し、尊敬のまなざしを送るヴェイグたち。 そして聖獣から大昔、何がおこったのかを聞く。 その昔、文明を発達させたヒューマがガジュマを支配しようと戦争を起こしたという。 それに怒った聖獣の王ゲオルギアスはヒューマを滅ぼす事を決意。 他の聖獣はゲオルギアスに反対し対立。聖獣は力を合わせ聖獣王ゲオルギアスを倒した。 地上ではヒューマがガジュマを支配することなく、戦争も終結。 そして長い年月がたち、アガーテの一件でゲオルギアスの思念が満ちたのが現在の状況である、と。 ついにすべての聖獣の力が集まった。 ヴェイグたちは聖獣の力をあわせて、ゲオルギアスの思念を浄化した。 世界を光が覆い思念が消えた。胸をなでおろして町に戻るヴェイグたち。 だが町にガジュマ兵が押しかけヒューマ住民を理由も無く拘束してしまう。 人々も、前よりさらに憎しみ合っている様子。 聖獣があわててヴェイグたちに状況を知らせてきた。 ゲオルギアスの思念は確かに浄化されたが、 思念によって倍増した怒りや憎しみなどの『負の感情』が、かわりに世界中を覆い尽くそうとしている。 そして、それに感化されたヒトたちが憎しみに任せ、紛争を引き起こし始めたと。 107 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 40 22 ID OUMy/JHA 第三部 ヴェイグたちはあちこちの町や村の紛争を止めるため世界中を駆けずり回る。 砂漠の村では、ガジュマがヒューマの老人の家を乗っ取り、砂漠に追い出した。 老人たちは行き場も無く、魔物の出るオアシスに身を寄せていた。 いくら気に入らないとは言っても、今までは老人を砂漠に追い出すなどの 非道なふるまいは人々はしてこなかった。 これが負の感情の仕業なのか?ヴェイグたちは行く末を案じる。 ヴェイグたちは老人を助けて、村に連れて帰る。ところが今度は村が魔物に襲われていた。 ヴェイグたちは魔物を一掃。ガジュマもヒューマも協力し、一緒に魔物に立ち向かった。 住民たちは反省し、みんなで暮らすことを約束する。わだかまりは完全には消えていないのだが、 ここから先は住民同士で解決するべきだとヴェイグたちは判断して、次の町へ向かう。 ここらへんでマオは自分が聖獣に作られた存在であることをカミングアウトする。 ティトレイ「でも、マオはマオ、だろ?」 ヒルダ「…あんたはヒトよ。マオ。私たちと同じ、ヒト」 ヴェイグはというと、心がクレアであることが一番大切なのだと頭ではわかっていても アガーテの姿のクレアにどうしても馴染めない。 クレアもそんなヴェイグに気づいていた。 108 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 42 01 ID OUMy/JHA アガーテサイド 行方不明になっていたアガーテだったが、一人で旅を続けてカレギア城にたどり着く。 サレが近寄ってきてアガーテを入れてやれと門番に命じ、アガーテは城内に入ることができた。 「祭儀場で面白いことが起こってるよ~?w」サレの態度を不審に思いながら アガーテは一番の家臣であったジルバを探すことにした。 彼女なら私が入れ替わるまでの手助けをしてくれたんだもの、力になってくれるはず! そして目当てのジルバは祭儀場で見つかった。なんとガジュマ市民やガジュマ兵を集め ヒューマを殲滅するための戦争をしかけると高らかに宣言をしていたのだ。 「ヒューマは滅ぼさなければならない!いまこそ我らガジュマが世界を征服する時だ!!」 人が変わってしまったジルバを信じられない思いで見つめるアガーテ。 「ヒューマが紛れ込んでるぞ!」見つかったアガーテは逃げる事しかできなかった。 門まで逃げてきたアガーテに、サレが近づく「見た?面白かったでしょ?」 「・・・何が起こってるの?」 「さあ?でもそれを知って何ができるっていうんだ?今のアンタは無一文のヒューマの小娘。 誰もあんたが女王だって気づかない。大好きなミルハウストにも気づいてもらえなかったくせにw でもそれを望んだのは自分でしょう?ねえ、アガーテ様」サレは高らかに笑うと城内へ消えていった。 アガーテはしばらくうつむき、顔を上げると門を出て行った。 城下街に出たその瞬間、世界を光が覆った「ヴェイグたち…浄化に成功したのね」 城下街で、子どもを連れたガジュマの女性がうずくまり苦しんでるのに気づいてアガーテは声をかけた。 「ヒューマなんかに助けられたくない!」とは突っぱねられたものの アガーテは商店に急ぎ、ヒューマの店主に薬を売ってくれるように頼む。 しかしヒューマ住民が追いかけてきて「その女に薬を売るな!ガジュマに飲ませる気だ」と店主にちくる。 店主は「ガジュマに飲ませる薬はねえよ」と言ってアガーテを追い払う。 それでもしつこく頼み込み、アガーテはなんとか薬を入手。 ガジュマの女性の元に戻り、薬を渡すが「何よこれ、胡椒じゃないの!」と胡椒の入った袋を投げつけられる。 おろおろするアガーテ。見かねたヒューマの子どもが、家から薬を持ってきてくれる。 ガジュマの女性は薬を飲み、容態が治まったとたん立ち上がって去ろうとした。 「待って!せめてこの子にお礼を…」 「ふん!ヒューマなんかに助けてほしくないって言ったでしょう?」 「どうしてそんなことを…私たちは同じヒトでしょう?」 「ガジュマとヒューマは違う!一緒にしないで!」 言い争いになりかけたその時、ガジュマ女性の娘が、薬を持ってきてくれた少年に話しかけた。 「お母さんを助けてくれてありがとう、嬉しかった」 「ううん。僕もお母さんが苦しんでたら悲しいもの。当然だよ」 ガジュマ女性とアガーテは、その言葉を聞いて黙り込む。 109 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 43 45 ID OUMy/JHA ヴェイグサイド ヴェイグたちは聖獣信仰のある遺跡の町(水の力を手に入れた街)に戻った。 この町でも対立が悪化。ヒューマはガジュマを崖下の港に追いやり、上がってこれないよう リフトを止めてしまっていた。ここには禁断の恋愛をしているあのカップルがいる。 ガジュマの少女は「駆け落ちをする約束をしたばかりなのに」と涙を流し、ヒューマの恋人の身を案じていた。 ヒルダは「私たちがなんとかするから、あなたはここで彼を待ちなさい」と優しく慰める。 そしてヴェイグたちの活躍で、ガジュマとヒューマは元通りの生活に戻ることができた。 ヒルダは、例のカップルを見つけると、 「できればこのまま町にいて、あなたたちが道を開いて行って欲しい。私の両親のように」と願いを託す。 アガーテサイド アガーテはティトレイの故郷、ペトナジャンカに来ていた。 ヒューマに町を追い出されたガジュマたちが、この町の工場で職を得ていたが ガジュマにだけ力仕事を押し付けられると不満をため、立てこもりストを起こしていた。 アガーテは工場に入ると、機材を勝手に動かしまくり、機械を暴走させる。 ガジュマたちは部屋から出てきて、ヒューマたちと協力しながら機械を止めるため奔走した。 怒られるアガーテだったが、しどろもどろになりながらも 「ヒューマとガジュマは力をあわせて暮らすべきです」と自分の思いを必死になって伝える。 そしてヒューマとガジュマの話し合いが行われることが決定。一件落着する。 ティトレイの姉、セレーネはアガーテに礼を言う。 「ありがとう。さすがはクレアね。いつも他人のことに一生懸命になって」 アガーテはクレアという女性の偉大さに気づいた。 そして同時に女王としても目覚めはじめた 110 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 46 14 ID OUMy/JHA ヴェイグサイド ヴェイグたちはガジュマだけで暮らす町、ピピスタを見に行った。 そこではガジュマで階級を作り、お互いを見かけで差別するという愚考に走っていた。 (角があるのは特等民、羽があるのは優秀民、全部ないのは二級民。ヒューマの呼び名は劣等民) ガジュマ同士で差別が平然と行われ、思いつめた子どもが家出したり、自分の翼を切ろうとする事態まで発展。 いつもは寡黙なヴェイグが珍しく声を荒げ、ピピスタの長に詰め寄った 「ヒューマがいると、どうしても種族間の争いが起こるからガジュマだけで暮らしているとあんたは言った。 だが、これはなんだ?同じガジュマで階級を作り、壁を作って、ガジュマ同士で憎みあう! 姿の違いなんて問題ではないだろう!相手の姿によって態度を変えるなんてことはしてはいけないんだ!」 ピピスタの住民はヴェイグの言葉にしゅんとして黙りこくった。 ヴェイグたちはピピスタを出た。 思念が消え、まともになった人もたくさんいるのだが、 負の感情に囚われ、憎しみを増大させる人々のほうが圧倒的に多かった。 そして憎しみは憎しみを呼び、負の感情はさらに膨れ上がっていく。 クレアはヴェイグをじっと見つめていた。 「ヴェイグ?何か悩みがあるなら言ってね」 「大丈夫だ、大丈夫だよクレア……」 しかしクレアの心配は的中していた。ヴェイグの心は…… アガーテサイド アガーテは、女医キュリアと少年ミーシャの暮らす港町に来ていた。 港でミーシャが、ガジュマとヒューマの争いをやめさせようと必死で仲介に入っていた。 突き飛ばされたミーシャを、アガーテはかばう。「子どもを突き飛ばすなんて…」 アガーテはつかつかと中央に進み出ると、毅然と言い放った。 「あなたたちは種族の争いの前に、ヒトとしての行動を見つめなおしなさい!」 111 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 48 16 ID OUMy/JHA ヴェイグサイド その次の日、ヴェイグたちがその港町にたどり着く。 前日にアガーテにあれだけ怒られたのに、住民は相変わらず対立。 そこにガジュマ兵がヒューマを制圧しにやってきて、やっと事態が収まる。 女医キュリアは、クレアとアガーテの入れ替わりについて説明を受け、卒倒しそうになる。 キュリアは、ヴェイグの手が手袋の中で凍り付いていることに気づき、ヴェイグを呼び出す。 俺じゃなくて先にクレアを治してくれと、突っぱねるヴェイグ。 そこにミーシャがこの町で昨日『クレア姿のアガーテ』を見たとヴェイグに告げる。 ヴェイグは部屋を飛び出し、町中を探し回る。が、すでに彼女は町を出て行ってしまったらしい。 そこにクレアを見かけたガジュマ兵が集まってきた。 「おい、アガーテ様じゃないか?」「まさか」「アガーテ様に似てるよなぁ」 ヴェイグはその言葉に反応した「アガーテじゃない!…ここにいるのはクレアだ!」 ヒューマへの憎しみを隠そうともしないガジュマ兵たちは それを言えばヴェイグが、気を悪くするという事に気づき、はやしたてた。 「アガーテ様にそっくりだ!」「アガーテ様!」「アガーテ様!ばんざーい!」 「やめろ!これはクレアだ!クレアなんだ!」ヴェイグの体が青く光りだした。 ヴェイグの氷のフォルスが完全に暴走したのだ。 ユージーンたちが、ヴェイグの暴走を止めるため、飛び掛ってくるが、 戦闘能力が高いヴェイグは、全員ぶっ飛ばしたあとに、ようやく力を使い果たし気絶する。 クレアはヴェイグにつきっきりで看病。 夢の中で、完全なクレアが「私のせいなのね。ごめんねヴェイグ。私がいるから…」と謝ってきた。 目覚めると、クレアは消えていた。 北へ向かったという情報を頼りに、ヴェイグはクレアを一人で追いかけ、町を出て行った。 橋のたもとでミルハウスト将軍がヴェイグを待っていた。 ミルハウスト「クレアさんは私があずかった。彼女の方から助けてくれと言ってきた」 ヴェイグ「嘘だ!クレアを返せ!」 ミルハウスト「なぜ、彼女がお前のもとを去ったか、よく考えてみるがいい」 ヴェイグはミルハウストに挑みかかるが、簡単に叩きのめされる。 112 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 50 03 ID OUMy/JHA ヴェイグ&アガーテ 港町でヴェイグは目を覚ました。そして、そこに『クレアの姿』があった。 「クレア!」 「…いいえ。私はアガーテです」 アガーテは橋で倒れているヴェイグを見つけ、ユージーンたちに知らせに来てくれたのだと言う。 「アガーテ、クレアはミルハウストのもとにいる。体を元に戻してくれ」 しかし、アガーテは首を振った。あれ以来、月のフォルスの力が使えなくなってしまったのだ。 フォルスは心の力なので、体が変わっても使えるはずなのだが、何度試しても出てこないだという。 ヴェイグはそれでもいいから一緒に来い、代わりにクレアを返してもらうんだ!と、アガーテに詰め寄る。 「クレアさんは自分から出て行ったそうですし、わたくしが行ったところで帰ってくるかどうか…」 「黙れ!クレアは帰ってくる!元はといえばお前がクレアをさらったから…!!!」 それまで黙って見ていた仲間たちだったが、ティトレイが止めに入ってきた。 ティトレイは2人きりで話がしたいとヴェイグを海岸に連れて行き、いきなり殴った。 「お前がそんなだからクレアちゃんは出て行ったんだ!」「俺のせいだっていうのか?」 「ああ、そうだよ!お前が何も言わないから悪いんだ!」「お前に俺の気持ちがわかるもんか!」 「だからそれを言えって言ってるだろ?言わなきゃ伝わらない事だってあるんだよ!俺たち仲間だろ!?…言えよ!」 夕日をバックに海岸で殴りあう2人w ヴェイグはティトレイをダウンさせる。仲間たちもぞろぞろ集まってきた。 そして初めてヴェイグは自分の気持ちを素直に口に出した。 「ベルサスでクレアを助け出した時は、アガーテの姿でもクレアに見えた。平気だと思った。 でもそのうち、クレアがクレアらしい行動を取るたび、アガーテの姿が邪魔だと思うようになり、 クレアを見るのも辛くなってきたんだ…。俺がクレアを追い詰めたんだ。俺のせいだ」 泣き出すヴェイグ。 落ち着いたヴェイグは、すぐ近くにある故郷に帰りたい、クレアの両親に会って話がしたい、と 仲間たちに告げる。快く了解する仲間たち。 アガーテ陛下も一緒に行きませんか?と、ユージーンが声をかける。 驚くアガーテ「いいのですか?」ヴェイグが答える「ああ一緒に行こう」 一方、クレアはミルハウストに連れられ、女王としてカレギア城に帰ることとなった。 クレアは入れ替わった事を悟られないよう、女王陛下として振舞うよう ミルハウストに指示される。 113 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 52 20 ID OUMy/JHA ヴェイグの故郷スールズ村に戻った御一行。ここでアガーテが提案する。 クレアの両親に体が入れ替わったことは心配をかけるだけだから言わない方がいい、 自分はクレアとして振舞ったほうがいいのではないか?と。 ヴェイグも、それに同意。アガーテはクレアとして行動することになった。 実家に戻ってきたヴェイグは旅の報告と素直な今の気持ちを、クレアの両親に打ち明ける。 ヒューマとガジュマの対立によって、それまで考えもしなかった種族というものを意識するようになってしまった事。 一旦意識してしまうと、どうしても相手の姿を気にしてしまうようになった事。 クレアの両親は「大切なのは姿じゃない。心だよ。種族でもない、心だ」とヴェイグに答える。 そしてヴェイグはポプラおばさんの家へ。 この村の人々は、思念が消えて善良なヒトに戻ってはいるのだが、未だに関係はギクシャクしている。 中でもポプラおばさんは自分の犯した行動にショックを受け、引きこもってしまっていた。 ドア越しにヴェイグはポプラおばさんを励ます。「元気になったら、またパイを一緒に食べよう」 そしてポプラおばさんはピーチパイを焼いてヴェイグ達を訪ねてきた。 ヴェイグとアガーテは村中を周り、「ピーチパイを食べよう」と村人たちを呼び集めた。 ギクシャクしていた村人たちも、パイを食べて打ち解けはじめ、村は元の姿に戻った。 『ピーチパイを食べる時のことを思い出してください。美味しいと感じる心に…種族はありますか?』 クレアがギロチン台の上で言った言葉の意味を、アガーテは身をもって体験した。 「心に種族はない…こういうことだったのですね」 アガーテは、クレアという女性の強さに感服していること、 世界を見てまわり、いかに自分が狭い世界でしか物事を見ていなかったのか思い知らされたこと、 そして自分の犯した罪の大きさを今頃になって実感、とても恥じているのだ、とヴェイグに伝える。 ヴェイグは、アガーテの事はとても憎くて許せなかったけれど、今のアガーテなら国を任せたいとさえ思う、 終わった事を振り返っても仕方がない、これからのことを考えよう、とアガーテに答える。 2人は、世界の事も、クレアの体の事も、すべてが元通りになるよう頑張ろう、と誓い合う。 迷いを吹っ切ったヴェイグは、再度旅立つ事を決意する。 見送りに来たクレアの両親は「お前のことは本当の子どもだと思っている。クレアのこともいつかちゃんと話して欲しい」 と告げる。クレアが別人だという事に、両親は最初から気づいていたのだ。 ヴェイグは答えた「わかった。行って来るよ。……父さん、母さん」(これまではおじさん、おばさんと呼んでいた) 114 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 53 44 ID OUMy/JHA 最終章 村を出たとたん、地響きが鳴り響き、ラジルダが陥没、海に飲み込まれてしまう。 地の聖獣に何が起こったのが聞きに行くヴェイグたち。聖獣が言うには、 住民の対立が一番酷かったラジルダは、負の感情が高まりすぎて飲み込まれてしまった。 これから先、さらに消滅する町や村が増えるだろう。 解決法はただひとつ、世界を動かす事ができる聖獣王ゲオルギアスを復活させる事。 しかしゲオルギアスはヒューマ殲滅の野望を捨てていないかもしれない。 ヴェイグは決断する。 「俺たちはヒューマにガジュマにハーフ、そして聖獣に作られた命、体が入れ替わった女王、 様々な命の集まりだ!でもしっかりと共存している。俺たちでゲオルギアスを説得して世界を救う!」 聖獣王の眠る場所は王族の管理する聖所、獣王山にあるという。 アガーテの案内で、一行は獣王山に入った。 しかし、ヴェイグたちの動きに気づいた王の盾・四星が全員揃って入り口をふさいでいた。 アガーテが女王として道を明けるよう命令するのだが、四星は実権を握っているジルバの命令が最重要だと宣言。 アガーテを無視して襲い掛かってくる。なんとか倒すヴェイグたち。 ワルトゥに向かって、なぜジルバの肩を持つのか問うユージーン。 ワルトゥは、バース殺害の汚名を晴らさずに、簡単に王の盾を抜けたユージーンが許せなかったのだと言う。 ユージーン「俺は世界を正しい方向に持っていくために動いていた。今からでもいい。俺に協力してくれ。ワルトゥ」 ワルトゥ「…わかった。協力しよう」 ミリッツァ「裏切り者!」 力を振り絞ってワルトゥにつかみかかったミリッツァを、ヒルダが体を張って止めた。 「ハーフだからといって全てをあきらめなくても居場所は見つかる、王の盾に縛られる必要はないの! 私は自分の居場所を見つけた、ミリッツァにも必ず見つかるはずよ!」と必死に説得する。 「ミリッツァという言葉は古代カレギア語で、愛、という意味よ。あなたが生まれてきた意味はここにもあるわ」 ヒルダの言葉を聞いてミリッツァは膝を突く。そしてワルトゥに連れられ、立ち去った。 115 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 59 18 ID OUMy/JHA 意識を取り戻したサレが、ヒトの心の強さを説いたヴェイグとアガーテの言葉に反論する。 「ヒトの心が強いだなんて俺は信じない!そんなものがなんだって言うんだ!」 ヴェイグたちはサレを無視して聖所に入っていった。 「俺にとどめを刺していけ!!俺を殺せー!!!!」 叫ぶサレの体を剣が貫いた。トーマが背後に立っていた。 「悪いな。ジルバ様から、ヒューマのお前を殺すように命令されてたんだ」 「…そんなの前から気づいてたよ。でも、そう物事はうまく進まないよ」 サレはいつの間にか手にした剣で、トーマの腹を貫いた。 トーマが絶命したのを見届けてから、サレも崩れ落ち、死んだ。 聖所を進んでいく一行の前に、ミルハウストがクレアを連れて現れる。 一対一のガチンコ対決をして見事打ち勝つヴェイグ。 ミルハウストは迷いを捨てたヴェイグの成長ぶりに驚き、賞賛する。 ヴェイグはクレアに謝る。クレアも勝手に出て行ったことを謝る。 アガーテとクレアはミルハウストに預け、ゲオルギアスのいる間に突入していくヴェイグたち。 そこに、アガーテ一番の家臣ジルバが登場。 ジルバの能力はアガーテと同じ月のフォルス。その能力でバースの体を乗っ取り、 ラドラス国王に毒を盛った。しかしユージーンが気づいたため、ナイフで殺そうとしたが失敗。 ジルバはバース殺害の濡れ衣を着せ、ユージーンを追放。 そして跡を継いだアガーテ女王に、ヒューマになるにはゲオルギアスを復活させることと吹き込み、 儀式をおこなわせた。アガーテ行方不明後は、カレギア国の実権を握り、各地でガジュマ兵を使ってヒューマを制圧。 ガジュマ帝国建設に向けての計画を着々と進行させていた。 「あとはお前たちを倒し、ゲオルギアスの力を手に入れ、ヒューマを殲滅するだけだ!」ジルバは宣言した。 おまけに、ヒューマやユージーン、ひいてはバースのことまで汚い言葉で罵倒しまくり、 サレなんか足元に及ばないほどの極悪非道っぷりを見せ付ける。 怒りに燃えるヴェイグたちは戦いを挑み、ジルバを倒す。 116 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 00 20 ID OUMy/JHA ヴェイグたちはゲオルギアスを復活させる。 ヴェイグたちの言葉に耳を傾けるゲオルギアスだったが、世界を救うにはもう遅いと言い出す。 ゲオルギアスのものだと思っていた思念は、あれは『ユリス』という憎しみから生まれる怪物のもの。 ゲオルギアスはユリスを抑える役割をしていたのだが、ユリスの思念がアガーテの儀式でもれて世界に広がった。 そして負の感情を食らいつくしたユリスは、ゲオルギアスも適わないほど強大な力を持ってしまった。 こんなことになるなら、大昔の大戦の時にヒューマを滅ぼしておくべきだった… 絶望的な現実をヴェイグたちに突きつけるゲオルギアス。 と、その時、獣王山を黒い闇が包む。ゲオルギアスの言う『ユリス』が領域を持ってしまったのだ。 ゲオルギアスは、実体を持ったユリスに襲い掛かった。 しかし、ユリスはその強大な力で、ゲオルギアスを簡単に叩き落としてしまう。 ゲオルギアスは言う。 「見ただろう。私でもユリスに勝つのは無理なのだ。世界は滅ぶ。あきらめろ」 ヴェイグ「ゲオルギアス!それでも俺たちはユリスを倒す!」 ティトレイ「やってみきゃわかんないだろ?」 アニー「ヒトの心は強いんです!ヒトは諦めないんです!」 ヴェイグたちは外へ飛び出していった。 ユージーンは、アガーテの父、故ラドラス王のことを思い出す。 なぜラドラス王は、月のフォルスを開放して死んだのか?ずっと謎だった。 ラドラスの落日の前は、フォルスはガジュマとハーフ、しかもその中の極少数だけが持つ能力だった。 それを自分の命を投げ出してまで、民にフォルス能力を開花させたのは何故だ? 制御できず暴走する人や、被害が出る事もわかっていたはずなのに… ラドラス王はジルバの陰謀に気づき、自分の死期が近い事を察したのではないか。 そしてジルバと王の盾を打ち砕くヒトたちの出現を願い、戦うための力を民に与えたのではないか。 ヒューマとガジュマが共存する未来を願って…。 今となっては真実を確かめる術はないが、それ以外の答えは出ないだろうとユージーンは思った。 117 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 01 27 ID OUMy/JHA ヴェイグたちはユリスの領域に突入した。 その中は負の感情が満ち、ヴェイグたちは進むだけで、力を使い果たし苦しむ事となる。 一同は決して今まで言わなかった弱音を口にするまで衰弱。 しかしそれでも力を振り絞り、進んでいった。 ユリスの出現により、世界は混乱に陥っていた。魔物が街中にあふれ、逃げ惑う人々。 「ガジュマを魔物に差し出しておとりに使え!」「ヒューマよりも先にガジュマを助けるべきだ!」 人々は、この期に及んでも、自分たちの種族だけ助かればいいという種族争いを繰り広げていた。 そんな中、ヴェイグたちやアガーテに助けられた沢山のヒトたちが立ち上がった。 「いい加減にしろ!魔物はヒューマやガジュマを区別しない!協力して一緒に立ち向かうんだ!」 ミリッツァは雑踏から押し出され泣き叫ぶ子どもを助けた。そして、母親に預けると、 人々を助けるため、街になだれ込んできた魔物に向かって走っていった。 女医キュリアのもとには、改心した人々が集まってきた。「俺たちにも何かできることはないか?」 とある村では、ドジッ子3人組「漆黒の翼」がへタレながらも精一杯魔物に立ち向かい、 それを見ていた人々が加勢に加わった。「一緒に魔物を村から追い出すぞ!」 あちこちの街や村で、ヒューマとガジュマは手を取り合い、魔物に立ち向かっていった。 118 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 02 17 ID OUMy/JHA 人の心の力が光となり、ヴェイグたちに降り注いだ。 ヴェイグ「力がみなぎる…?」 ユージーン「ユリスの力が弱まった!今なら倒せるぞ!」 ミルハウストも、クレアとアガーテを連れて乗り込んできた。 クレア&アガーテ「私たちも力になりたいの!」 ユリスに挑み、突入していくヴェイグたち。最終決戦が始まった。 そして死闘の末ユリスを撃破! しかし、ユリスは実体を失っただけでまだ本体が残っている… 月のフォルスでならユリスを消滅させられるのだが、アガーテはフォルスを失っている。 クレア「信じて!フォルスは心の力よ!きっと使えるわ」 そこにアガーテの父ラドラスの幻が現れ、アガーテとクレアの体を元に戻す。 体が戻ったアガーテは、前に進み出ると、月のフォルスを最大限に発揮。 聖獣たちも自分の力を分け与え、協力する。 光が、負の感情を消し去り、ユリスが消滅した。 ヴェイグ「…終わったのか?」 聖獣たちが集まってきた。 ヴェイグは「人は過ちを繰り返す。それでも人は自分たちの力で歩んでいくべきだ」と聖獣王に言う。 聖獣たちは満足げに、世界をヒトに任せ、自分たちは地上を去ると告げた。 ゲオルギアス「ヒトよ。汝らの希望の光が世界を照らす事を願う」 119 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 04 50 ID OUMy/JHA 聖獣王たちに別れを告げたヴェイグたちは地上に戻ってきた。 そのとたん、力を使い果たしたアガーテが倒れる。 抱きかかえるミルハウスト。 「…ヒューマの体になれば、愛してもらえると思ったけれど、それは間違いでした」 アガーテは、自分のワガママで世界を混乱に陥れたことを謝り、世界を正しく導いてほしいと頼む。 そして最後に「ずっと、あなたことが好きでした」とミルハウストに告白して死んでしまう。 涙を流してアガーテの名を呼び続けるミルハウスト。そして動かなくなったアガーテにくちずけをする。 エピローグ 負の感情は消え、ユリスはいなくなったが、まだ種族争いは続いていた。 アガーテの墓の前に集まったミルハウストとヴェイグたちは誓いを立てる。 ミルハウスト「アガーテの遺志をついで私はこの国を立て直すつもりだ」 ユージーン「大丈夫だ。ヒトは愚かなだけじゃない、きっとわかりあえる」 アニー「そうですよ。私たちのように、ね」 マオ「それぞれが、道を示していけばいいんだよ」 ヴェイグ「そうだ。きっと変えていくとことができる、俺たちで」 クレア「これから世界は生まれ変わるんです。聖獣もそう言ってたじゃないですか」 ティトレイ「しっかし、生まれ変わった世界ってどんなんだろうな?」 ヒルダ「こんなことが必要じゃない世界であるといいわね」 ヒルダはターバンを取った。折れた角があらわになった。 ターバンは風に乗り、海へ消えていった。 EDテーマが流れる。 クレアとヴェイグは村に戻った。 マオとユージーンは、世界を見る旅に出た。 ティトレイは、荒れはてた森でクワを持ち、汗を流していた。 アニーは小さな村で医者になった。 ヒルダは、学校(孤児院かも)で子どもたちに囲まれて笑っている。 ミルハウストはワルトゥと共に、壊れた街の再建にとりかかっていた。 ミリッツァはどこかの村で幸せそうに暮らしている。 カレギア城の玉座には、ミルハウストの兜と、アガーテの額の冠が一緒に置かれていた。 完
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テイルズオブリバース 11-68~79・81・100~119 68 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 08 54 ID OUMy/JHA ○用語解説 ヒューマ=人型の人間 ガジュマ=獣型の人間 ハーフ =ヒューマとガジュマの間から生まれた子ども。体はヒューマ型で、角と尻尾があり能力も高い。 ヒューマとガジュマが愛し合うことは珍しいことであり、体も弱いハーフが大人まで成長するのはまれ。 フォルス=超能力の種類。もとはガジュマの何割かが持ってる能力だったが、ラドラスの落日の影響でヒューマにも覚醒。 ラドラスの落日=ラドラス王の崩御と、フォルスの暴走が起こった日 王の盾=カレギア王国軍隊の秘密部隊。フォルス能力者をスカウトして作られる。 月のフォルス=史上最大のフォルス。ラドラス王とアガーテが持つ ○主人公のグループ ヴェイグ(ヒューマ) =主人公。無口で暗い青年。孤児でクレアの両親に引き取られて育つ。クレア大好き。 マオ(ヒューマ)=記憶喪失の少年。王の盾を抜け、ユージーンと旅をする。無邪気で明るい。 ユージーン(ガジュマ)=有名な軍人で王の盾の元隊長。医師を殺害し軍を追われた。彼を慕い尊敬する人は多い。 アニー(ヒューマ)=ユージーンに父を殺され、ガジュマを憎む少女。医師見習い。ガジュマを徹底的に嫌う。 ヒルダ(ハーフ)=ハーフということで迫害されて育つ。ハーフの体を捨てるため角を折り、完全なヒトの体を捜している美女。 ティトレイ(ヒューマ)=シスコンの青年。おしゃべり。軽い。ガジュマとヒューマの争いに一番怒りをあらわにするキャラ。 クレア(ヒューマ)=ヒロイン。外見も性格も良い。しっかりもの。いろいろ大変な目にあう。 ○カレギア王国 ミルハウスト(ヒューマ)=カレギア国の若きイケメン将軍。各地で種別争いを鎮めるため飛び回る。いい人。 アガーテ(ガジュマ)=若き女王。国を混乱に落とさせる張本人。ミルハウストに片思い。 ジルバ(ガジュマ)=アガーテが一番信頼する家臣。女。アガーテの願いをかなえるために力を尽くす。 ○王の盾・四星 サレ(ヒューマ)=敵。基地外。ナルシストっぽい喋り方。人が苦しむ姿が大好き。 トーマ(ガジュマ)=敵。弱肉強食を絵に描いたような暴力男。サレに劣らず性格最悪。ヒルダを刺客に育て上げた ミリッツァ(ハーフ)=敵。ヒルダと同じくハーフの能力を買われ王の盾に。あがくヒルダとは違い、自分の境遇を諦めきっている。 ワルトゥ(ガジュマ)=敵。ユージーンの旧友。国のやり方に反発を持ちつつも、王の盾としてヴェイグたちの前に立ちはだかる。 ○脇役(主要人物ではないが、話に絡んでくるキャラ) キュリア(ヒューマ)=女医。アニーの父親のもとで医学を学ぶ。ガジュマの少年を引き取り医学を学ばせている ミーシャ(ガジュマ)=キュリアに引き取られたガジュマの少年。フォルス能力のせいで親に捨てられる ポプラおばさん(ガジュマ)=ヴェイグの近所のおばさん。ピーチパイの名人。孤児のヴェイグを可愛がっている バース(ヒューマ)=アニーの父。国王直属の医師。ユージーンに殺害される。 スージー(ヒューマ)=クレアと同じく誘拐された少女。逃げ出してヴェイグたちに遭遇 69 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 10 53 ID OUMy/JHA プロローグ 病床に臥したラドラス王が、月夜の晩、何かに取り付かれたように自らのフォルスを開放し、死亡する。 世界中に光が降り注ぎ、フォルスが覚醒する人が続出。そして覚醒は暴走を引き起こし 各地で大被害が起こる。のちに人々はこれをラドラスの落日と呼んだ。 スールズという小さな村でも、ヴェイグという青年が覚醒。氷のフォルスの暴走が始まり、 ヴェイグを心配して近づいたクレアが氷塊に閉じ込められてしまう。 一年後 クレアの氷塊の前でうなだれているヴェイグの前に、マオとユージーンというフォルス能力者が現れる。 マオは炎のフォルスで簡単に氷を溶かしてクレア救出。 マオとユージーンはクレアの家で接待されることに。そこでヴェイグはマオとユージーンから話を聞く。 ユージーンはフォルス能力者を集めた軍隊『王の盾』の隊長だったが、ラドラスの落日にまつわる陰謀に気づき追放された。 マオは記憶喪失の少年で、フォルス能力を買われ『王の盾』に入隊したが、そのやり方に不信感を抱き、 ユージーンにくっついて王の盾を脱走。2人は、王の盾に知られていないフォルス能力者を探す旅に出たという。 そこでヴェイグの噂を聞き、この村まで来たのだ。ヴェイグは仲間になってほしいと誘われるが、 クレアのそばにいたい、と断る。 そこにカレギア軍を引き連れた『王の盾』の四星、サレとトーマの極悪コンビが登場。 「この村で一番美しい娘をよこせ」と村人をフォルスの力を使って脅迫。 ヴェイグたちを蹴散らし、クレアを誘拐してしまう。 ヴェイグはクレアを取り戻すため、マオとユージーンは誘拐の真意を含めた国の動きを探るため、 3人はチームを組み旅立つ事に。 70 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 11 47 ID OUMy/JHA サレとトーマを追うヴェイグたち。途中、アニーという少女がユージーンを殺そうと奇襲をかけてくる。 彼女もラドラスの落日で、フォルス能力が開花した人間らしい。 アニーは「父をなぜ殺した!」とユージーンをののしる。しかしユージーンは何も答えない。 ユージーンは、王直属の高名な医師であったアニーの父を殺し、軍を追われたらしい。 アニーは力を使い果たし気絶。ユージーンはアニーを大事そうに抱え、女医のキュリアの元に運んだ。 目を覚まし、興奮したアニーはガジュマが憎いと言い放ち、 その場にいたガジュマの少年ミーシャに「近寄らないで!」と怒鳴ってしまう。 実はそのミーシャは、ラドラスの落日でフォルス能力が開花し、気味悪がられた両親に 同じことを言われ捨てられてしまっていた。ミーシャは悲しみのあまり暴走を起こし姿を消す。 女医キュリアは「あなたの父親は、命に色はない、と言っていた立派な医者だったのに!」とアニーを怒る。 ヴェイグたちがミーシャを探し、救い出して一件落着。アニーは反省をしている様子なのだが、 それでもかたくなに「ガジュマは嫌い…ユージーンを殺す…」と言い続ける。 ユージーンは「それなら俺と一緒に来い、いつでも俺を殺せばいい」とアニーを仲間に引き入れてしまう。 「アニーの父バースとは20年の親友であり、アニーも子どもの頃から知っている、アニーは優しい子だ」 心配するマオにユージーンはそう告げた。 以降ユージーンは、アニーに何を言われてもどんな態度を取られても優しく見守る事に終始する。 ペトナジャンカという街にサレとトーマが行ったという噂を聞き、急いで駆けつけると 一足遅く、この街でも拉致が行われた直後であった。 しかも姉を誘拐されたティトレイという青年がフォルス能力を暴走させ、町中が混乱中。 ひとまず、ティトレイの暴走を鎮めるヴェイグ一行。 ティトレイも姉を救うため、一緒に行くことになる。 底抜けに明るい性格のティトレイ加入で、それまでの重苦しい雰囲気が一気に和らぐ。 が、アニーはユージーンに対する敵対心を隠さず、そこは緊張感が漂ったまま。 71 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 14 01 ID OUMy/JHA 港町サニイタウンで情報収集。この街でもサレたちによる拉致誘拐が行われていた。 「娘のヒルダがさらわれた」という母親から、サレとトーマの足取りを聞いたヴェイグたちは急いであとを追う。 と、ヒルダという娘が助けを求めてきた。誘拐されたが逃げてきたのだと言う。 ヒルダをかばい、後を追ってきたらしいトーマと対峙するヴェイグたち。 と、後ろからヒルダがヴェイグたちを襲った。なんとヒルダは王の盾の刺客。すべて罠だったのだ。 ヒルダ「騙される方が悪いのよ」 しかし、ヒルダはヴェイグたちに負けてしまう。 トーマは「角を折ったから力が半減したんだ、馬鹿め」と言い放ち ヒルダの帽子(ターバン)を払いのけた。そこには折れた角とガジュマの耳が生えていた。 「見ろよ、こいつは醜いハーフだ。ハーフが嫌だっつーんで角を折りやがった。 純粋な人の体になる方法があるって嘘をついて利用してきたが、もう役立たずだ」 「人の体になる方法があるっていうのは嘘だったの?騙したのね!」怒るヒルダ。 「騙される方が悪いだろ」笑うトーマ。怒りでヒルダが暴走しはじめたのを見てトーマは姿を消す。 最初からヒルダを暴走させ、捨て駒にするつもりで連れてきたのだ。 ヴェイグたちは苦戦するも、ヒルダの暴走を鎮める。 傷ついたヒルダを抱えサニイタウンに戻り、サレとトーマの足取りを一から探すことに。 サニイタウンでは、王の盾・四星の一人、ハーフのミリッツァが、逃げ出した少女を探し回っていた。 監禁場所から逃げ出した少女は本当にいたのだ。ヒルダはミリッツァの前に飛び出した。 ヒルダ「聞いて!純粋な人の体になる方法はないの!私たちは王の盾に利用されてただけなの!」 ミリッツァ「…で?王の盾以外にハーフを受け入れてくれる場所があるの?ないでしょう?」 ヒルダ「………」 ミリッツァ「お前は角を折った。ハーフを嫌がりハーフとしての自分も否定した。お前は許せない」 戦闘が始まり、ヒルダはヴェイグたちと共に戦い、ミリッツァを倒した。 こうしてヒルダ姉さんも、仲間に加わる事に。 72 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 15 19 ID OUMy/JHA ヴェイグたちは逃げ出した少女スージーを探し出し、話を聞くことに成功。 囚われた少女たちはカレギア城に集まられるらしい。スージーは城から逃げ出してきていた。 少女たちは丁重に扱われ、アガーテ女王と一人ずつ対面させられるのだという。 スージーが「こんな綺麗なガジュマの女性は始めて見た」と言うと アガーテ女王は悲しそうに「ガジュマのわりには、という意味?」と聞き返した。その後の記憶は無いという。 一行はカレギア城に向けて出発する。 ヒルダの苦悩を目の当たりにしたヴェイグとティトレイとマオは ガジュマとヒューマの違いやハーフへの差別について意見交換、真剣に考えるようになる。 特にティトレイは、ヒューマとガジュマが恋愛するなんて考えた事も無かった自分にショックを受ける。 アニーはガジュマとヒューマが愛し合う可能性があることに拒否反応を示すが そのうち美人で姉御肌のヒルダに憧れ、慕うようになる。 ヒルダは未だに純粋なヒトの体を手に入れる方法をあきらめてはいないと宣言。 そのままでいいじゃないかというユージーンやティトレイの意見に耳を貸さない。 砂漠でアニーが高熱に倒れ、砂漠の村に立ち寄り看病する事に。 その村は外部の人間に冷たく、アニーも「ガジュマなんかに世話になる気は無い」と 余計な一言を言い放ち、介護をする場所の提供をことごとく断られる。 その村は昔、疫病にかかったヒューマが訪れ、疫病を蔓延させた後、姿を消したため わざとこの村をを滅ぼそうとしたのではないかと、住民が不信感を抱いてしまっていたのだ。 一行はアニーを助けるためオアシスにある治療の材料を取りにいく。 ヴェイグたちが持ち帰った材料の角を見た住人が、あの疫病のあと これを持ったヒューマが村の入り口で息絶えていたことを思い出す。 ヒューマは疫病を持ち込んだ事を気に病んで姿を消したのではないか・・・ そして薬を持って来ようとして息絶えたのではないか? 住民たちは反省し、ヴェイグたちを迎え入れてくれて、アニーの容態が回復する。 喜ぶユージーンだったが、アニーは相変わらずユージーンに拒否反応を示す。 73 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 17 15 ID OUMy/JHA カレギア城を目指し着々と進んで行くヴェイグ一行。 バビログラードという港町につく。そこでワルトゥという王の盾・四星の一人と対戦。 ワルトゥはこの港から捕らえた娘たちをカレギア城まで船で運ぼうとしていた。 ユージーンは旧知の仲らしく、ワルトゥに「なぜお前がこんな事に加担するのか?」と問いただすのだが ワルトゥは答えない。 そこにミルハウストという王国正規軍の将軍も現れ、ワルトゥに娘たちを解放するよう要求。 ミルハウストは女王と国民を守る使命に燃える正義の人であり、王の盾・四星も頭が上がらないらしい(おまけにイケメン。 無事娘たちが解放され、ティトレイと姉のセレーネが再会する。 しかしクレアはすでにカレギア城に連れ去られたあとだった。 がっかりするヴェイグ。 その頃、クレアはアガーテ女王と対面。ヒューマとガジュマの違いを問うアガーテに 「違いはありません、見かけは違っても私たちは同じヒトです」と毅然と答えるクレア。 アガーテはクレアの肩に手を置いた。クレアは気絶し崩れ落ちる。 アガーテは家臣のジルバに告げる「この人よ……私を助けてくれるのはこの人」 74 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 18 47 ID OUMy/JHA ヴェイクたちはカレギア城のあるバルカに到着。 アガーテ女王は、聖なる王の復活の儀式を執り行うと宣言していた。 クレア誘拐となんらかの関係がありそうだ。 ヴェイクたちは地下道を通ってカレギア城に潜入し、囚われていた少女たちの部屋を見つけ出す。 しかしクレアは祭儀場に連れて行かれてしまっていた。 立ちふさがる王の盾をぶっ飛ばし、ヴェイグは儀式執行の間に突入。 ヴェイグ「女王は一体何をする気だ!?クレアを返せ!」 が、アガーテ女王のフォルスの力は絶大でヴェイグは身動きが取れなくなる。 アガーテ女王は月のフォルスを使い、クレアを黒い球の中に取り込み、自らも中に入り込んだ。 そこで、力が暴走。その球体は聖獣ゲオルギアスへと変化してしまった。 聖獣ゲオルギアスは言った。「ガジュマとヒューマは共存できない。必ず争う。 ならばヒューマを滅ぼすのが世界を救う唯一の方法だ」 体が自由になったヴェイグたちは、ゲオルギアスに剣を抜き、立ち向かっていった。 そして見事ゲオルギアス撃破!その瞬間ヴェイグはジャンプして光の中に飛び込んだ。 そしてクレアを抱きかかえ、戻ってきた。 ヴェイグはクレアを連れ、村に戻った。ずっと気を失っていたクレアも目覚めた。 完。 というのは嘘で、ここまでが壮大なプロローグというか第一部です。 75 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 33 26 ID OUMy/JHA 第二部突入 クレアが目覚め、喜ぶ両親とヴェイグ。だがペットのザピィは大好きなはずのクレアに寄り付かない。 そこにアニーが現れ、自分と一緒にカレギア城のそばの洞窟に来て欲しいと告げる。 ユージーンの様子がおかしくなり、マオにヴェイグ達を連れてきてと頼まれたのだと言う。 「マオとユージーンには世話になったんだから行ってやれ」とクレアの両親にも言われ ヴェイグは出発を決意。そんな中、村で騒動が勃発。 ポプラおばさんというピーチパイの名人で、人のいいガジュマの主婦が性格豹変、 ヒューマの住人が気に入らないと喧嘩を売ったのだ。 止めに入ったヴェイグに殴りかかるポプラおばさん。ヴェイグがクレアを氷付けにした時、 クレアの両親と共に、追放寸前のヴェイグをかばい、鬱になったヴェイグを励まし続けたのは このポプラおばさんだった。あまりの豹変振りに驚くヴェイグ。 アニーが言うには、各地でヒューマとガジュマの似たような対立が勃発しているのだそう。 村が心配ではあるがユージーンを救うため出発するヴェイグ。 街道の休憩所で休んでいるとクレアがやってきた。 同行していた道案内の人が言うには、クレアはカレギア城を目指していたらしい。 ヴェイグは村に戻るよう説得をしたのだが アニーが「ヴェイグさんと一緒に居たいんでしょう?追い返すのは可哀相」と言い出し なし崩し的にクレアも同行する事に。 途中ペトナジャンカにも立ち寄り、ティトレイにも声をかけ、4人はユージーンとマオの待つ洞窟へ向かった。 ヒルダは、純粋なヒトの体を手に入れるためどこかへ旅立ち、居場所がわからないらしい。 立ち寄る先では「なんだか急に嫌気がさした」「顔を見るだけで腹が立つようになった」と ヒューマとガジュマが互いを嫌いあう様子が、どこでも見られるようになっていた。 76 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 34 42 ID OUMy/JHA 洞窟の奥ではユージーンがヴェイグたちを見つけるなり獰猛な叫び声を上げはじめた。 「ヒューマが憎い!お前たちを引き裂いてやりたい!だから・・・俺に近づくな!」 父親代わりと言ってもいいほど信頼しているユージーンの豹変振りに泣き出しそうなマオ。 アニーがとある地方に精神を安定させる強力な秘薬があるのを思い出し、それを見つけに一行は旅立つ。 ユージーンが心配なマオと、戦闘能力の無いクレアはここに残る事に。 ラジルダという村に向かったヴェイグたちだったが、この村はヒューマとガジュマの対立が恐ろしいほど酷く、 ガジュマ住民はヒューマであるヴェイグたちに口も聞いてくれない。 ヒューマ住民も、ガジュマのユージーンを助けるためだとわかると態度を一変させ、ヴェイグ達を追い払う。 苦労しながらもなんとか秘薬を手に入れたヴェイグたち。偶然ヒルダもラジルダに来ており再会、合流する。 その頃、クレアは洞窟を抜け出し、カレギア城に入ろうとしてミルハウスト将軍に発見される。 ミルハウストは「女王の一件を知る人間に見つかる前に、この街から出て行け!」とクレアを追い返す。 クレアはミルハウストに何かを伝えようとしたが適わず、 「どうして気づいてくれないの?」と気落ちして門を後にする。 ユージーンのいる洞窟へと戻ったヴェイグたち。 秘薬を飲んだユージーンは落ち着きを取り戻す。ユージーンとマオとアニーは ガジュマとヒューマが憎しみを爆発させるようになったのは、 聖獣ゲオルギアスに関係あるのではと考え、遺跡があるというこの洞窟に入った。 そこで突如ユージーンが暴れだし、奥の檻に閉じこもったのだと言う。 ユージーンがアニーに「ヴェイグ達を連れてきてくれてありがとう」と礼を言うが アニーは「マオに頼まれたから仕方がなかった」と下を向く。 ユージーンが落ち着いたので、一行は洞窟を隅々探して遺跡を発見。そこには 「王ゲオルギアスはヒューマを滅ぼすと決めた。が6人の聖者はそれに反対しゲオルギアスを封印した」 「ゲオルギアスの強大な思念は人々の心に憎しみを生む」 「ゲオルギアスの思念は、聖者の力で消すことができる」など、大昔の聖戦についての記述があった やっぱり人の心が憎しみで満ちた原因はゲオルギアスだった。が、聖者の力とはどこにあるのか? と、ヒルダがラジルダでこの石碑に書いてある紋章を見たと言い出し、一行はラジルダに向かって出発。 77 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 35 48 ID OUMy/JHA クレアが一人で出かけたことをマオから聞いたヴェイグは、クレアに注意する。 クレアは「…ヴェイクたちを洞窟の外で待っていただけです」と嘘をつく。 他にもクレアは、自分がヴェイグにプレゼントした石のペンダントのことを覚えてなかったり、 話しかけると、言葉に詰まり、しどろもどろになるなど様子がおかしい。だがヴェイグは 一年の氷付け→誘拐→しばらく意識不明ということもあり、追求する事はしなかった。 ラジルダ到着。クレアに話しかけてきた少女がいたがクレアは覚えてない様子。 少女も誘拐の被害者だった。カレギア城に囚われていた間、 クレアが「ヴェイグが助けに来てくれるから大丈夫」とずーっと励まし続けてくれたのだという。 「あなたがいてくれなかったら不安で押しつぶされていたわ」とクレアに感謝する少女。 「アガーテが誘拐なんてするから悪いんだ~!」と改めて憤慨するティトレイ。黙り込むクレア。 アガーテ女王はあの事件で行方不明になったのだが、カレギア国はそれをひた隠しにしている。 ラジルダは相変わらず種別対立をしており。ガジュマ住民にはユージーンが、 ヒューマ住人には、顔の割れていないマオとヒルダとクレアが聞き込みにあたった。 特にクレアの上品な言葉使いは、ヒューマの長にいたく気に入られ、やすやすと情報ゲット。 見事、近場の沼に『闇の力』の遺跡があることを突き止める。 「クレアは女王様みたいだったんだよー」というマオの報告を意外に思うヴェイグ。 ヴェイグ「どこでそんな言葉使いを覚えたんだ?」 クレア「・・・・ア、アガーテ様に教えてもらったのよ」 (もうバレバレではあると思うが一応補足。クレアの中の人はアガーテ女王) 78 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 37 42 ID OUMy/JHA 遺跡突入。そこでティトレイは白昼夢を見る。 姉のセレーネが、ガジュマを執拗に苛めている。止めに入り、ガジュマたちを助けるティトレイ。 助けてもらったガジュマは「覚えてろ!思い知らせてやる!」と捨て台詞を吐く。 愛する姉セレーネに「あなたは本当に差別したことないの?誰にだって差別の心はあるでしょう?」と 問いかけられ、ティトレイは自問自答を繰り返す(俺は本当に差別をしたことが無いと言いきれるのか?) 場面は変わって、ティトレイの家。先ほどのガジュマがセレーネを殺害して逃亡してしまう。 絶望や憎しみがティトレイの心に湧き上がる。 「ガジュマが憎いでしょう?」アニーの声が聞こえる。 「いいや!悪いのは姉を殺したヒトだ!ガジュマじゃない!」ティトレイは叫んだ。 悪夢が終わった。これはすべて闇の聖獣の試練だったのだ。 最後にティトレイは闇の聖獣の「信じるものはなんだ」との問いに 「ヒトはみな感情がある、そこに種族の差は無い」と言い切り無事合格。闇の力を手に入れる。 次の遺跡はピピスタにあると教えられ、ヴェイグたちはピピスタに向かう。 ヒルダがぽつりと「なんであんたなの?なぜ私じゃないの?」とティトレイにつぶやいた。 ユージーンが「聖獣の力が手に入っても、人の体が手に入るとは限らない」とさとすのだが ヒルダは「そんなの手に入ってみなきゃわからないじゃない!」と反論する。 ピピスタで次の遺跡を無事発見。 次の試練の対象はマオ。マオが見たものは6聖獣たちの談話。 ━━本当にゲオルギアスの言うとおりヒューマを滅ぼせば世界は救われるのか? ━━ヒューマは本当に危険なんだろうか?共存はできないのだろうか? ━━では、世界を見るために穢れ無き瞳を作りましょう マオは気づく。そうか僕に記憶がないのは無くしたのではなく この世界を見るため聖獣たちに作られた存在だったから。記憶なんて元から無かったんだ。 そして今までの旅で見てきた経験がさまざまと脳裏に蘇る。 ユージーンとの出会い、王の盾、憤り、旅、戦い、仲間、ヒューマ、ガジュマ、ハーフ、ヒト。 マオは「この世界を守るため力が欲しい」と言い、無事炎の力を手に入れる。 ここでヒルダが「私にも力を!」を聖獣に詰め寄る。 聖獣は次は雲海にそびえる塔を目指せと言って姿を消す。がっかりするヒルダ。 79 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 39 16 ID OUMy/JHA そのころ、ラジルダの海岸にアガーテが打ち上げられ、 数少ないまともなヒューマの青年に助けられ、かくまってもらっていた。 (アガーテは女王としてのお披露目がまだだったので、顔はそんなに知られていない) しかしヒューマ対ガジュマの対立が急激に悪化、暴動に発展。町中に怪我人があふれる。 アガーテは、怪我人を運び、薬草を使い介抱を始める(さすが中の人がクレアなだけある) 少し遅れてラジルダに戻ってきたヴェイグたちも、事態を収めるため奔走。 アガーテがいることにクレアだけが気づくが、クレアはアガーテに見つからないよう隠れ、やり過ごす。 そこにミルハウストが軍隊を引き連れ、ラジルダを制圧。ヒューマとガジュマの長を連行する。 住民の対立が起きないよう、ここを軍の監視下に置くことを決めると ミルハウストはあわただしくラジルダを出ていった。クレアは黙って見送った。 宿屋ではアガーテが怪我人の治療をしていたが、ヴェイグたちはまったく気づかず 雲海にそびえる塔に向けて出発してしまう。 だが、アガーテはヴェイグたちに気づき、後を追う。 キョグエンという裕福な街に着いた御一行。 塔の情報を得るため、街の富豪のもとを訪ねる。 富豪は情報を出す代わりに、自分が主催しているオークションの警備と クレアを接客に使わせることを条件を出す。 ヴェイグたちが客の出迎えと警備に当たっている頃、クレアは監禁されてしまう。 隣の部屋では、キョグエン付近で富豪の部下に拉致られたアガーテも閉じ込められていた。 オークションと言うのは人買いも兼ねており、富豪は上玉のクレアとアガーテを売り飛ばす気なのだ。 狼狽するクレアを、壁ごしにアガーテが励ます。クレアは、向こう側にいるのが、アガーテであることに気づく。 クレア「…あなたは強いんですね」 アガーテ「私は強くないわ。信じているだけ」 そこに、ヴェイグのペットのザピィがアガーテの部屋に飛び込んでくる。 アガーテはここにヴェイグが来ている事を確信。ヴェイグに「助けて」と手紙を書きザピィに託す。 ヴェイグは、クレアの字で書かれた手紙を読んで囚われた事を知り激怒。 クレアを助けるため富豪の家に突入する。いろいろあったが、クレアを無事に助け出す。 しかしアガーテは一足遅く売り飛ばされた後であった。 ヴェイグ「他に捕まってた女性はいないな?クレア」 クレア「……いません。私だけです」 81 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2417 41 43 ID OUMy/JHA ノルゼンと言う雪の村に移動した御一行。ここもヒューマ対ガジュマの抗争が勃発していた。 「種族争いなんぞけしからん!」と怒る頑固爺さんなど、まともな人が残っているので、暴動の心配はなさそうだ。 古の塔についての情報を探すと、村の青年が場所を教えてくれる。 ヴェイグたちは塔にのぼり、最上階に着いた。そこにいたのは王の盾・四星の一人、サレ。 サレはカレギア城で、いとも簡単にヴェイグにぶっ飛ばされたせいでプライドが傷つき、さらに狂った。 そしてヴェイグ達の心を傷つけ、倒し、復讐することを当面の目標にしてしまった。 この場所を教えてくれた村の青年もサレの変装。「ここならミルハウストに邪魔されずにお前らを倒せるからな」 サレはヴェイグたちと仲良くたわむれていた王の盾の下っ端、ドジッ子3人組「漆黒の翼」を改造して操り、 ヴェイグたちを襲わせ、自分はさっさと立ち去ってしまう。 戦いの後、自分を取り戻した漆黒の翼に、王の盾を抜けるよう説得するヴェイグたち。 ここは聖獣の塔ではなかった。3人を見送ったあと、うなだれる一行の前に、 遠くの平原に、雲の中までそびえ立つ塔のシルエットが見えた。雲海にそびえし塔・・・あれだー!!!! しかし塔に行くには船がないと無理なことがわかった。 船を借りる交渉をしようと、ノルゼンの港に行くと、軍が港を封鎖しており追い返されてしまう。 そこにアニーが仲間になるイベントで出合った、女医のキュリアと医師見習いのミーシャが現れる。 各地で暴動が発生しており、鎮圧するため出動した軍が2人に同行の要請をしたらしい。 軍の船を借りる事はできないか?と相談するヴェイグ一行。 宿屋で連絡待ちをしていると、ガジュマの兵士が尊敬するユージーンに挨拶がしたいと尋ねてきた。 そのガジュマの兵士は、ユージーンの元部下で、アニーの父バース殺害の現場にいたらしい。 アニーは「教えて!どうして父は殺されたの?」とガジュマ兵士に詰め寄る。 「父親?」兵士はバースの娘とユージーンが行動を共にしていることに驚く。 兵士「ユージーン隊長は悪くない。バース医師をかばっているんだ…ラドラス王を…」 しかしユージーンがそれ以上言わないよう兵士に口止めをしてしまう。 「父は立派な医者だった!ガジュマの言う事なんか信じない!」アニーは怒りまくり兵士を追い出してしまう。 100 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 27 07 ID OUMy/JHA そんな中、魔物が大挙して村に押し寄せ、勇敢に戦った兵士が大量に負傷する。 かけつけたヴェイグたちが魔物を撃退。その後みんな分散して怪我人を屋内に運び、手当てする事に。 キュリアは、医者の心得のあるアニーに、他の家に運ばれた患者を診て回ってくれと頼む。 「いい?アニー。命に色はないのよ!そこにいるのはヒューマでもガジュマでもなく、患者なの!」 アニーはしぶしぶ患者の元へ出向くが、その重傷患者は宿屋に尋ねてきたあのガジュマの兵士だった。 アニー「できない…ガジュマを助けるなんてできない……」 ユージーン「アニー、助けてやってくれ、頼む!」 しかしアニーが駄々をこねている合間にガジュマ兵士は絶命。アニーのその態度と兵士の死に涙を流すユージーン。 アニーは兵士の死でようやく自分が何をしでかしたかを認識。兵士を見殺しにした自分にショックを受ける。 アニーは走り出すと、雷のフォルスを持つヒルダを連れて戻り、電気ショックで兵士を蘇生させようと必死になる。 蘇生は成功。アニーは人が違ったように村中をかけずりまわり、すべての兵士たちの治療に精を出す。 アニーは生前父が言ったという「命に色はない」という言葉をやっと受け入れ、理解した。 そしてアニーの努力が認められ、軍が船を貸してくれる事になった。 しかし、アニーはガジュマに対する差別はやめたが、ユージーンにはやっぱり冷たいまま。 また、ユージーンもイライラしているのか様子がおかしくなってくる。 101 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 28 31 ID OUMy/JHA 古の塔に突入。次の試練の対象はアニー。アニーが見せられる白昼夢は、対ガジュマの記憶の数々。 父がユージーンに刺し殺される場面。ユージーンに奇襲をかけて返り討ちにあった思い出。 「近寄らないで!」「ガジュマなんか嫌いよ!」ガジュマの人々へ向けた自分の発した言葉。 ハーフの差別に苦しむヒルダの苦悩。いつも気遣ってくれるユージーンに対して冷たい態度を取り続ける自分。 ガジュマ兵士への治療。「命に色はない」という父の言葉。 アニーは自分が間違っている事に気づいていたのに、ガジュマを憎む事でその答えから逃げていた事を反省、 自分と向き合う事を決意する。 「種族争いを止めたい」未だにガジュマへのわだかまりが吹っ切れない自分をも認めた上で答えを出す。 聖獣は正直に自分の気持ちを答えたアニーに、風の力を分け与えた。 そして最後に父バースの殺害の真相をアニーに見せる。 ユージーン「国王はどうして亡くなったのだ?病気の原因はなんだ?答えろバース」 バース「気づいているんだろう?お前の予想通り、国王に毒をもったのは私だ」 ユージーン「バース!…なぜだ!」 バース「死ね!ユージーン」 ナイフを持って襲い掛かったのはドクター・バースだった。しかしもみ合ううちにナイフはバースの胸に突き刺さった。 呆然とバースの亡骸を見下ろすユージーンを、発見した兵士たちが取り囲む。 ユージーンは抵抗もせず連行され、軍を追放されて地位のすべてを失った。 アニーは真実を知った。塔から出たアニーは涙を流しユージーンに抱きつき、謝った。 「俺の知っているバースはあんな事をする男じゃない。何か理由があるはずだ。一緒に真実を探し出そう」 ユージーンの言葉にうなずくアニー。ユージーンとアニーのわだかまりはここで消えた。 次の聖獣の場所へ向かおうとする御一行。しかしマオに聖獣が乗り移り、 緊急メッセージをヴェイグに伝えてきた。 「ベルサスへ急げ!大切なものが失われる!」 急遽予定を変更、ベルサスに向かうヴェイグたち。 102 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 31 07 ID OUMy/JHA ベルサスでは、売り飛ばされたアガーテがこの街の権力者の家に連れられてきていた。 権力者スカラベの娘はアガーテに誘拐されており、娘は帰ってきたもののあれ以来元気がない。 そこで女王にそっくりのガジュマを買取り、娘のメイドとしてこき使い、気を晴らそうとしたのだ。 スカラベの娘とは、カレギア城を抜け出し、ヴェイグたちに助けられた少女スージー。 スージーは女王にそっくりなガジュマの出現に驚くが、「女王の顔はもう見たくないの」と打ち明け 「父に見つからないようここから逃げなさい」と、屋敷からアガーテを逃がす。 アガーテは、ベルサスの街をさまよう。どこへ行ってもガジュマは近寄るな!と追い返された。 ベルサスはヒューマが実権を握っており、ガジュマは迫害され、スラムに追いやられてしまっていた。 ガジュマのスラムに入ったアガーテは、迫害され疲労した住民に女王だということを見抜かれ 「助けてください」と懇願される。この状況を見過ごす事はできない。アガーテの姿ならできることがあるはず…。 アガーテは、権力者スカラベの屋敷に再度戻り、ガジュマ差別をやめるよう説得する。 ヴェイグたちもベルサスに到着。ベルサスのガジュマ差別に嫌悪感を抱きまくる。 スージーがヴェイグたちに挨拶に来て、ユージーンに対する父親の非礼を謝る。 そしてクレアを紹介され「あなたも怖い思いをしたのね、あんなことするなんて酷い女王様よね」 と声をかける。まったく返事ができないクレア。 クレアはヴェイグから、女王が行方不明になりミルハウストが泣いていたこと、 おそらく今は必死で女王の行方を捜しているのではないか、ということを聞く。 「嘘よ…私のことなんて…。あなたとは違いすぎるって言ったのに…」 クレアはミルハウストに思いをはせる。 103 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 33 40 ID OUMy/JHA アガーテがこの街に来ており、ヒューマとガジュマの和平宣言を行うという情報を聞き、 広場に行くと、ギロチンが用意され、アガーテが連行されてきた。 権力者スカラベは叫んだ。「ガジュマが女王なんてこの国はおかしい!ヒューマがこの国の実権を握るべきだ! アガーテは我が娘を誘拐した!そんな女王はいらない!ここで処刑する!」ヒューマの住人は歓声を上げた。 「和平を結ぶって言ったじゃないか!」ガジュマの住人が抗議の声を上げた。 アガーテがギロチン台に立たされた。最後に何か言ってもいいぞとスカラベがニヤニヤして命令した。 アガーテは前に出ると毅然とした態度で話し出した。 「皆さん、見掛けは違っても、ガジュマもヒューマも同じヒトです……」 それは立派な演説だった。その言葉に胸を打たれた人々が口をつぐみ、広間は水を打ったように静まり返った。 「私の知っている村では、近所のおばさんがピーチパイを作ります。それをみんなが美味しいねって喜んで食べます。 その美味しいと思う気持ちに、ヒューマもガジュマも関係ありません。心に種族はないんです。 みなさんもピーチパイを食べる時のことを思い出してください。美味しいと感じる心に…種族はありますか?」 ヴェイグは、気づいた。ギロチンの横にいるアガーテこそクレアだと。 ヴェイグたちは、アガーテの姿をしたクレアを助け出すため、群集に突入していった。 アガーテは、自分の姿をしたクレアの言葉に胸を打たれ、ただ立ち尽くすのみだった。 ミルハウスト率いる王国軍もアガーテ登場の噂を聞きつけ街に到着。民衆の制圧に取り掛かった。 あわてたスカラベは、アガーテ女王の首を落とすべく、ギロチンの紐を切り落とした。 ヴェイグは、氷のフォルスで落ちてくる刃を凍りつかせ、救出する。 以前はクレアを散々な目にあわせたフォルスで今度はちゃんと救ったのだ。 「私信じてた。ヴェイグならどんな姿をしてたって私に気づいてくれるって…」 「クレア…」 注・ここからクレア姿のアガーテは『アガーテ』、アガーテ姿のクレアは『クレア』と書いていきます。 104 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 35 31 ID OUMy/JHA 街も落ち着いたあと、ミルハウストとヴェイグたちがクレアの姿をしたアガーテを取り囲んだ。 ミルハウスト「あなたがアガーテ女王?なぜこんなことを…」 アガーテ「私……私は…あなたのために…」 ヴェイグ「それよりクレアに体を返してくれ、それが先だ」 アガーテ「…ごめんなさい…ごめんなさい!」 アガーテは、その場から走り去ってしまう。追いかけるミルハウスト。 ヴェイグたちも追いかけようとしたが、またマオに聖獣が乗り移り、 「君たちは先に聖獣の力を手に入れるべきだ。大切なものは守れただろう?」とヴェイグに問いかける。 ヴェイグは渋々、クレアの体の行方についてはミルハウストに任せる事にして聖獣探しを再開する。 次の聖獣の居場所は簡単に見つかり、遺跡に入って行く御一行。 ここの試練の対象はヴェイグ。見せられた白昼夢はアガーテとクレアの乱舞だった。 アガーテの姿をしたクレアが問う「私は誰?」「私はアガーテ」 クレアの姿をしたアガーテが言う「私がクレアよ」「だって体がクレアだもの」 2人が交互に現れては、混乱する言葉を吐いていく。 白昼夢は、一人だけに見せられるもので、一緒にいる仲間は 何が起こってるのかさっぱりわからない。他の仲間はみな表に出さず乗り越えたのに ヴェイグはみなの前で「お前はクレアじゃない!」と絶叫しまくり その度、現実に戻ってはクレアに「ごめん…」と謝る事になった。 聖獣からのお前の隣にいるのは誰だ?という問いかけに、 ヴェイグは「クレアだ」ときっぱり答え、無事試練に合格。 水の聖獣の力を得る。その水の聖獣は空を飛ぶために今後同行してくれるという。 この遺跡のある町では、ガジュマとヒューマの禁断の恋愛をしている住民がいた。この2人から 「ハーフが暮らしている村があると聞いた、そこなら私たちも暮らせるのではないか」と相談される。 ところがヒルダが「あんたたちみたいなのがいると迷惑なのよ!」とブチ切れ、追い払ってしまう。 ティトレイは、ヒルダに好意を持ち始めたらしい。シスコンなので年上にめっぽう弱いようだ。 マオは、ヒューマでもガジュマでもハーフでもない自分の存在に、一人で思い悩んでいた。 クレアは、みんなとわきあいあい楽しく過ごしている。しかし戦闘に加われない非力な自分を 少し気にしているようだ。 105 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 36 58 ID OUMy/JHA 水の聖獣が言うには、次はようやく待ちに待ったヒルダの番で、 ヒルダの出生にヒントが隠されているらしい。 ヒルダはハーフのせいか両親に捨てられており、手がかりといえば ずっと大切に持っている珍しいタロットだけ。 同じタロットを持つという占い師の噂を聞き、人里はなれた村に出向く御一行。 この村は驚く事に、ヒューマとガジュマの異種別結婚をして故郷を追われた人々が暮らす村であった。 一行は占い師に会いに行く。ガジュマの占い師ナイラはヒルダの母であった。 ヒルダに抱きつき、嬉し涙を流すナイラだったが、突如ヒルダに向かって「この村から出て行け」と叫ぶ。 ヒルダは落ち込み、もう一度会いに行こうと説得する仲間に「行かない!」とヒステリーを起こす。 そこに王の盾・四星の一人、トーマが現れ、ヒルダたちに襲い掛かった。 ナイラが飛び出してきて「私の娘にもう二度と手を出すな!」とヒルダをかばい、死んでしまう。 トーマは「父親もヒルダかばって死んで、次は母親かよ」と笑い、姿を消す。 村人から詳しい話を聞くと、 トーマに赤ん坊のヒルダは誘拐された。ナイラはヒルダを探し世界を放浪、この村に流れ着いた。 そして、いつか成長したヒルダがこの村の噂を聞きつけ来てくれることをずっと待ち望んでいたのだという。 「じゃあなぜ私を拒んだの?」泣き崩れるヒルダ。答えは簡単に見つかった。 ナイラは「角二本のタロット現れた時、自分の命がついえる」という予知をしており、 これがヒルダのことを指すと気づいたナイラは、母の死を娘に見せたくない一心でヒルダを遠ざけようとしたのだ。 ナイラの遺品と手紙を受け取り涙を流すヒルダ。手紙にはヒルダへのあふれんばかりの愛が綴られていた。 ナイラの遺品の紫水晶は、次の遺跡を開く鍵だということがわかり 傷心のヒルダを含めた一行は、遺跡に旅立つ。 ヒルダの試練は、それまでのヒルダの人生のフラッシュバック。 生まれたばかりのヒルダを抱き、幸せそうに笑う両親。 ハーフはたいてい成長できずに死んでしまう。ヒルダも死にかけ、助けてもらおうと聖獣のもとを訪れる両親。 だが、遺跡の中には魔物がいる。父親のアムジルは二人をかばい身を投げ出し死亡する。 ヒルダは聖獣に助けてもらったものの、ハーフ狩りをしていたトーマが現れ、ナイラからヒルダを奪う…。 ヒルダは迫害されて育ち、トーマの暗殺部隊の手ごまとして成長する。 「ハーフなんかに好かれるのは迷惑なんだよ。そんな目で見るなよ!」片思いの相手に罵倒されるヒルダ。 同じ境遇のハーフのミリッツァが言う「ハーフに居場所なんてないのよ」 己の運命に絶望し角を折るヒルダ。トーマに見捨てられ、ヴェイグたちと共に旅をし、母と再会する… 聖獣は「純粋なヒトの体が欲しければ与えてやってもいい」とヒルダに告げる。 しかしヒルダは断った「両親が与えてくれたこの体が私の誇り。今は角を折った事も後悔しているの」 ヒルダは光の力を手に入れた。 106 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 38 40 ID OUMy/JHA 残りはユージーンだけ。最後の聖獣がいるという幻の島を探しに御一行は旅立つ。 幻の島というのはサニイタウンのことだった。町の中ではすでに聖獣が待っていた。 光の中に入っていったユージーン。 ユージーンの試練は、ヒューマへの憎しみや猜疑心が渦巻く己の心に立ち向かうことだった。 やすやすとユージーンは試練を乗り越える。 ユージーンは言った「ヒトをつなぐものは種族ではない、絆だ」そして地の力を手に入れる。 実は、ユージーンは、精神安定の秘薬の効果は薄く、ずっとヒューマへの憎しみに囚われていたという。 それを押さえ、今まで旅を続けてきたのだ。 ユージーンの精神力の強さに改めて脱帽し、尊敬のまなざしを送るヴェイグたち。 そして聖獣から大昔、何がおこったのかを聞く。 その昔、文明を発達させたヒューマがガジュマを支配しようと戦争を起こしたという。 それに怒った聖獣の王ゲオルギアスはヒューマを滅ぼす事を決意。 他の聖獣はゲオルギアスに反対し対立。聖獣は力を合わせ聖獣王ゲオルギアスを倒した。 地上ではヒューマがガジュマを支配することなく、戦争も終結。 そして長い年月がたち、アガーテの一件でゲオルギアスの思念が満ちたのが現在の状況である、と。 ついにすべての聖獣の力が集まった。 ヴェイグたちは聖獣の力をあわせて、ゲオルギアスの思念を浄化した。 世界を光が覆い思念が消えた。胸をなでおろして町に戻るヴェイグたち。 だが町にガジュマ兵が押しかけヒューマ住民を理由も無く拘束してしまう。 人々も、前よりさらに憎しみ合っている様子。 聖獣があわててヴェイグたちに状況を知らせてきた。 ゲオルギアスの思念は確かに浄化されたが、 思念によって倍増した怒りや憎しみなどの『負の感情』が、かわりに世界中を覆い尽くそうとしている。 そして、それに感化されたヒトたちが憎しみに任せ、紛争を引き起こし始めたと。 107 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 40 22 ID OUMy/JHA 第三部 ヴェイグたちはあちこちの町や村の紛争を止めるため世界中を駆けずり回る。 砂漠の村では、ガジュマがヒューマの老人の家を乗っ取り、砂漠に追い出した。 老人たちは行き場も無く、魔物の出るオアシスに身を寄せていた。 いくら気に入らないとは言っても、今までは老人を砂漠に追い出すなどの 非道なふるまいは人々はしてこなかった。 これが負の感情の仕業なのか?ヴェイグたちは行く末を案じる。 ヴェイグたちは老人を助けて、村に連れて帰る。ところが今度は村が魔物に襲われていた。 ヴェイグたちは魔物を一掃。ガジュマもヒューマも協力し、一緒に魔物に立ち向かった。 住民たちは反省し、みんなで暮らすことを約束する。わだかまりは完全には消えていないのだが、 ここから先は住民同士で解決するべきだとヴェイグたちは判断して、次の町へ向かう。 ここらへんでマオは自分が聖獣に作られた存在であることをカミングアウトする。 ティトレイ「でも、マオはマオ、だろ?」 ヒルダ「…あんたはヒトよ。マオ。私たちと同じ、ヒト」 ヴェイグはというと、心がクレアであることが一番大切なのだと頭ではわかっていても アガーテの姿のクレアにどうしても馴染めない。 クレアもそんなヴェイグに気づいていた。 108 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 42 01 ID OUMy/JHA アガーテサイド 行方不明になっていたアガーテだったが、一人で旅を続けてカレギア城にたどり着く。 サレが近寄ってきてアガーテを入れてやれと門番に命じ、アガーテは城内に入ることができた。 「祭儀場で面白いことが起こってるよ~?w」サレの態度を不審に思いながら アガーテは一番の家臣であったジルバを探すことにした。 彼女なら私が入れ替わるまでの手助けをしてくれたんだもの、力になってくれるはず! そして目当てのジルバは祭儀場で見つかった。なんとガジュマ市民やガジュマ兵を集め ヒューマを殲滅するための戦争をしかけると高らかに宣言をしていたのだ。 「ヒューマは滅ぼさなければならない!いまこそ我らガジュマが世界を征服する時だ!!」 人が変わってしまったジルバを信じられない思いで見つめるアガーテ。 「ヒューマが紛れ込んでるぞ!」見つかったアガーテは逃げる事しかできなかった。 門まで逃げてきたアガーテに、サレが近づく「見た?面白かったでしょ?」 「・・・何が起こってるの?」 「さあ?でもそれを知って何ができるっていうんだ?今のアンタは無一文のヒューマの小娘。 誰もあんたが女王だって気づかない。大好きなミルハウストにも気づいてもらえなかったくせにw でもそれを望んだのは自分でしょう?ねえ、アガーテ様」サレは高らかに笑うと城内へ消えていった。 アガーテはしばらくうつむき、顔を上げると門を出て行った。 城下街に出たその瞬間、世界を光が覆った「ヴェイグたち…浄化に成功したのね」 城下街で、子どもを連れたガジュマの女性がうずくまり苦しんでるのに気づいてアガーテは声をかけた。 「ヒューマなんかに助けられたくない!」とは突っぱねられたものの アガーテは商店に急ぎ、ヒューマの店主に薬を売ってくれるように頼む。 しかしヒューマ住民が追いかけてきて「その女に薬を売るな!ガジュマに飲ませる気だ」と店主にちくる。 店主は「ガジュマに飲ませる薬はねえよ」と言ってアガーテを追い払う。 それでもしつこく頼み込み、アガーテはなんとか薬を入手。 ガジュマの女性の元に戻り、薬を渡すが「何よこれ、胡椒じゃないの!」と胡椒の入った袋を投げつけられる。 おろおろするアガーテ。見かねたヒューマの子どもが、家から薬を持ってきてくれる。 ガジュマの女性は薬を飲み、容態が治まったとたん立ち上がって去ろうとした。 「待って!せめてこの子にお礼を…」 「ふん!ヒューマなんかに助けてほしくないって言ったでしょう?」 「どうしてそんなことを…私たちは同じヒトでしょう?」 「ガジュマとヒューマは違う!一緒にしないで!」 言い争いになりかけたその時、ガジュマ女性の娘が、薬を持ってきてくれた少年に話しかけた。 「お母さんを助けてくれてありがとう、嬉しかった」 「ううん。僕もお母さんが苦しんでたら悲しいもの。当然だよ」 ガジュマ女性とアガーテは、その言葉を聞いて黙り込む。 109 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 43 45 ID OUMy/JHA ヴェイグサイド ヴェイグたちは聖獣信仰のある遺跡の町(水の力を手に入れた街)に戻った。 この町でも対立が悪化。ヒューマはガジュマを崖下の港に追いやり、上がってこれないよう リフトを止めてしまっていた。ここには禁断の恋愛をしているあのカップルがいる。 ガジュマの少女は「駆け落ちをする約束をしたばかりなのに」と涙を流し、ヒューマの恋人の身を案じていた。 ヒルダは「私たちがなんとかするから、あなたはここで彼を待ちなさい」と優しく慰める。 そしてヴェイグたちの活躍で、ガジュマとヒューマは元通りの生活に戻ることができた。 ヒルダは、例のカップルを見つけると、 「できればこのまま町にいて、あなたたちが道を開いて行って欲しい。私の両親のように」と願いを託す。 アガーテサイド アガーテはティトレイの故郷、ペトナジャンカに来ていた。 ヒューマに町を追い出されたガジュマたちが、この町の工場で職を得ていたが ガジュマにだけ力仕事を押し付けられると不満をため、立てこもりストを起こしていた。 アガーテは工場に入ると、機材を勝手に動かしまくり、機械を暴走させる。 ガジュマたちは部屋から出てきて、ヒューマたちと協力しながら機械を止めるため奔走した。 怒られるアガーテだったが、しどろもどろになりながらも 「ヒューマとガジュマは力をあわせて暮らすべきです」と自分の思いを必死になって伝える。 そしてヒューマとガジュマの話し合いが行われることが決定。一件落着する。 ティトレイの姉、セレーネはアガーテに礼を言う。 「ありがとう。さすがはクレアね。いつも他人のことに一生懸命になって」 アガーテはクレアという女性の偉大さに気づいた。 そして同時に女王としても目覚めはじめた 110 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 46 14 ID OUMy/JHA ヴェイグサイド ヴェイグたちはガジュマだけで暮らす町、ピピスタを見に行った。 そこではガジュマで階級を作り、お互いを見かけで差別するという愚考に走っていた。 (角があるのは特等民、羽があるのは優秀民、全部ないのは二級民。ヒューマの呼び名は劣等民) ガジュマ同士で差別が平然と行われ、思いつめた子どもが家出したり、自分の翼を切ろうとする事態まで発展。 いつもは寡黙なヴェイグが珍しく声を荒げ、ピピスタの長に詰め寄った 「ヒューマがいると、どうしても種族間の争いが起こるからガジュマだけで暮らしているとあんたは言った。 だが、これはなんだ?同じガジュマで階級を作り、壁を作って、ガジュマ同士で憎みあう! 姿の違いなんて問題ではないだろう!相手の姿によって態度を変えるなんてことはしてはいけないんだ!」 ピピスタの住民はヴェイグの言葉にしゅんとして黙りこくった。 ヴェイグたちはピピスタを出た。 思念が消え、まともになった人もたくさんいるのだが、 負の感情に囚われ、憎しみを増大させる人々のほうが圧倒的に多かった。 そして憎しみは憎しみを呼び、負の感情はさらに膨れ上がっていく。 クレアはヴェイグをじっと見つめていた。 「ヴェイグ?何か悩みがあるなら言ってね」 「大丈夫だ、大丈夫だよクレア……」 しかしクレアの心配は的中していた。ヴェイグの心は…… アガーテサイド アガーテは、女医キュリアと少年ミーシャの暮らす港町に来ていた。 港でミーシャが、ガジュマとヒューマの争いをやめさせようと必死で仲介に入っていた。 突き飛ばされたミーシャを、アガーテはかばう。「子どもを突き飛ばすなんて…」 アガーテはつかつかと中央に進み出ると、毅然と言い放った。 「あなたたちは種族の争いの前に、ヒトとしての行動を見つめなおしなさい!」 111 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 48 16 ID OUMy/JHA ヴェイグサイド その次の日、ヴェイグたちがその港町にたどり着く。 前日にアガーテにあれだけ怒られたのに、住民は相変わらず対立。 そこにガジュマ兵がヒューマを制圧しにやってきて、やっと事態が収まる。 女医キュリアは、クレアとアガーテの入れ替わりについて説明を受け、卒倒しそうになる。 キュリアは、ヴェイグの手が手袋の中で凍り付いていることに気づき、ヴェイグを呼び出す。 俺じゃなくて先にクレアを治してくれと、突っぱねるヴェイグ。 そこにミーシャがこの町で昨日『クレア姿のアガーテ』を見たとヴェイグに告げる。 ヴェイグは部屋を飛び出し、町中を探し回る。が、すでに彼女は町を出て行ってしまったらしい。 そこにクレアを見かけたガジュマ兵が集まってきた。 「おい、アガーテ様じゃないか?」「まさか」「アガーテ様に似てるよなぁ」 ヴェイグはその言葉に反応した「アガーテじゃない!…ここにいるのはクレアだ!」 ヒューマへの憎しみを隠そうともしないガジュマ兵たちは それを言えばヴェイグが、気を悪くするという事に気づき、はやしたてた。 「アガーテ様にそっくりだ!」「アガーテ様!」「アガーテ様!ばんざーい!」 「やめろ!これはクレアだ!クレアなんだ!」ヴェイグの体が青く光りだした。 ヴェイグの氷のフォルスが完全に暴走したのだ。 ユージーンたちが、ヴェイグの暴走を止めるため、飛び掛ってくるが、 戦闘能力が高いヴェイグは、全員ぶっ飛ばしたあとに、ようやく力を使い果たし気絶する。 クレアはヴェイグにつきっきりで看病。 夢の中で、完全なクレアが「私のせいなのね。ごめんねヴェイグ。私がいるから…」と謝ってきた。 目覚めると、クレアは消えていた。 北へ向かったという情報を頼りに、ヴェイグはクレアを一人で追いかけ、町を出て行った。 橋のたもとでミルハウスト将軍がヴェイグを待っていた。 ミルハウスト「クレアさんは私があずかった。彼女の方から助けてくれと言ってきた」 ヴェイグ「嘘だ!クレアを返せ!」 ミルハウスト「なぜ、彼女がお前のもとを去ったか、よく考えてみるがいい」 ヴェイグはミルハウストに挑みかかるが、簡単に叩きのめされる。 112 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 50 03 ID OUMy/JHA ヴェイグ&アガーテ 港町でヴェイグは目を覚ました。そして、そこに『クレアの姿』があった。 「クレア!」 「…いいえ。私はアガーテです」 アガーテは橋で倒れているヴェイグを見つけ、ユージーンたちに知らせに来てくれたのだと言う。 「アガーテ、クレアはミルハウストのもとにいる。体を元に戻してくれ」 しかし、アガーテは首を振った。あれ以来、月のフォルスの力が使えなくなってしまったのだ。 フォルスは心の力なので、体が変わっても使えるはずなのだが、何度試しても出てこないだという。 ヴェイグはそれでもいいから一緒に来い、代わりにクレアを返してもらうんだ!と、アガーテに詰め寄る。 「クレアさんは自分から出て行ったそうですし、わたくしが行ったところで帰ってくるかどうか…」 「黙れ!クレアは帰ってくる!元はといえばお前がクレアをさらったから…!!!」 それまで黙って見ていた仲間たちだったが、ティトレイが止めに入ってきた。 ティトレイは2人きりで話がしたいとヴェイグを海岸に連れて行き、いきなり殴った。 「お前がそんなだからクレアちゃんは出て行ったんだ!」「俺のせいだっていうのか?」 「ああ、そうだよ!お前が何も言わないから悪いんだ!」「お前に俺の気持ちがわかるもんか!」 「だからそれを言えって言ってるだろ?言わなきゃ伝わらない事だってあるんだよ!俺たち仲間だろ!?…言えよ!」 夕日をバックに海岸で殴りあう2人w ヴェイグはティトレイをダウンさせる。仲間たちもぞろぞろ集まってきた。 そして初めてヴェイグは自分の気持ちを素直に口に出した。 「ベルサスでクレアを助け出した時は、アガーテの姿でもクレアに見えた。平気だと思った。 でもそのうち、クレアがクレアらしい行動を取るたび、アガーテの姿が邪魔だと思うようになり、 クレアを見るのも辛くなってきたんだ…。俺がクレアを追い詰めたんだ。俺のせいだ」 泣き出すヴェイグ。 落ち着いたヴェイグは、すぐ近くにある故郷に帰りたい、クレアの両親に会って話がしたい、と 仲間たちに告げる。快く了解する仲間たち。 アガーテ陛下も一緒に行きませんか?と、ユージーンが声をかける。 驚くアガーテ「いいのですか?」ヴェイグが答える「ああ一緒に行こう」 一方、クレアはミルハウストに連れられ、女王としてカレギア城に帰ることとなった。 クレアは入れ替わった事を悟られないよう、女王陛下として振舞うよう ミルハウストに指示される。 113 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 52 20 ID OUMy/JHA ヴェイグの故郷スールズ村に戻った御一行。ここでアガーテが提案する。 クレアの両親に体が入れ替わったことは心配をかけるだけだから言わない方がいい、 自分はクレアとして振舞ったほうがいいのではないか?と。 ヴェイグも、それに同意。アガーテはクレアとして行動することになった。 実家に戻ってきたヴェイグは旅の報告と素直な今の気持ちを、クレアの両親に打ち明ける。 ヒューマとガジュマの対立によって、それまで考えもしなかった種族というものを意識するようになってしまった事。 一旦意識してしまうと、どうしても相手の姿を気にしてしまうようになった事。 クレアの両親は「大切なのは姿じゃない。心だよ。種族でもない、心だ」とヴェイグに答える。 そしてヴェイグはポプラおばさんの家へ。 この村の人々は、思念が消えて善良なヒトに戻ってはいるのだが、未だに関係はギクシャクしている。 中でもポプラおばさんは自分の犯した行動にショックを受け、引きこもってしまっていた。 ドア越しにヴェイグはポプラおばさんを励ます。「元気になったら、またパイを一緒に食べよう」 そしてポプラおばさんはピーチパイを焼いてヴェイグ達を訪ねてきた。 ヴェイグとアガーテは村中を周り、「ピーチパイを食べよう」と村人たちを呼び集めた。 ギクシャクしていた村人たちも、パイを食べて打ち解けはじめ、村は元の姿に戻った。 『ピーチパイを食べる時のことを思い出してください。美味しいと感じる心に…種族はありますか?』 クレアがギロチン台の上で言った言葉の意味を、アガーテは身をもって体験した。 「心に種族はない…こういうことだったのですね」 アガーテは、クレアという女性の強さに感服していること、 世界を見てまわり、いかに自分が狭い世界でしか物事を見ていなかったのか思い知らされたこと、 そして自分の犯した罪の大きさを今頃になって実感、とても恥じているのだ、とヴェイグに伝える。 ヴェイグは、アガーテの事はとても憎くて許せなかったけれど、今のアガーテなら国を任せたいとさえ思う、 終わった事を振り返っても仕方がない、これからのことを考えよう、とアガーテに答える。 2人は、世界の事も、クレアの体の事も、すべてが元通りになるよう頑張ろう、と誓い合う。 迷いを吹っ切ったヴェイグは、再度旅立つ事を決意する。 見送りに来たクレアの両親は「お前のことは本当の子どもだと思っている。クレアのこともいつかちゃんと話して欲しい」 と告げる。クレアが別人だという事に、両親は最初から気づいていたのだ。 ヴェイグは答えた「わかった。行って来るよ。……父さん、母さん」(これまではおじさん、おばさんと呼んでいた) 114 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 53 44 ID OUMy/JHA 最終章 村を出たとたん、地響きが鳴り響き、ラジルダが陥没、海に飲み込まれてしまう。 地の聖獣に何が起こったのが聞きに行くヴェイグたち。聖獣が言うには、 住民の対立が一番酷かったラジルダは、負の感情が高まりすぎて飲み込まれてしまった。 これから先、さらに消滅する町や村が増えるだろう。 解決法はただひとつ、世界を動かす事ができる聖獣王ゲオルギアスを復活させる事。 しかしゲオルギアスはヒューマ殲滅の野望を捨てていないかもしれない。 ヴェイグは決断する。 「俺たちはヒューマにガジュマにハーフ、そして聖獣に作られた命、体が入れ替わった女王、 様々な命の集まりだ!でもしっかりと共存している。俺たちでゲオルギアスを説得して世界を救う!」 聖獣王の眠る場所は王族の管理する聖所、獣王山にあるという。 アガーテの案内で、一行は獣王山に入った。 しかし、ヴェイグたちの動きに気づいた王の盾・四星が全員揃って入り口をふさいでいた。 アガーテが女王として道を明けるよう命令するのだが、四星は実権を握っているジルバの命令が最重要だと宣言。 アガーテを無視して襲い掛かってくる。なんとか倒すヴェイグたち。 ワルトゥに向かって、なぜジルバの肩を持つのか問うユージーン。 ワルトゥは、バース殺害の汚名を晴らさずに、簡単に王の盾を抜けたユージーンが許せなかったのだと言う。 ユージーン「俺は世界を正しい方向に持っていくために動いていた。今からでもいい。俺に協力してくれ。ワルトゥ」 ワルトゥ「…わかった。協力しよう」 ミリッツァ「裏切り者!」 力を振り絞ってワルトゥにつかみかかったミリッツァを、ヒルダが体を張って止めた。 「ハーフだからといって全てをあきらめなくても居場所は見つかる、王の盾に縛られる必要はないの! 私は自分の居場所を見つけた、ミリッツァにも必ず見つかるはずよ!」と必死に説得する。 「ミリッツァという言葉は古代カレギア語で、愛、という意味よ。あなたが生まれてきた意味はここにもあるわ」 ヒルダの言葉を聞いてミリッツァは膝を突く。そしてワルトゥに連れられ、立ち去った。 115 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2421 59 18 ID OUMy/JHA 意識を取り戻したサレが、ヒトの心の強さを説いたヴェイグとアガーテの言葉に反論する。 「ヒトの心が強いだなんて俺は信じない!そんなものがなんだって言うんだ!」 ヴェイグたちはサレを無視して聖所に入っていった。 「俺にとどめを刺していけ!!俺を殺せー!!!!」 叫ぶサレの体を剣が貫いた。トーマが背後に立っていた。 「悪いな。ジルバ様から、ヒューマのお前を殺すように命令されてたんだ」 「…そんなの前から気づいてたよ。でも、そう物事はうまく進まないよ」 サレはいつの間にか手にした剣で、トーマの腹を貫いた。 トーマが絶命したのを見届けてから、サレも崩れ落ち、死んだ。 聖所を進んでいく一行の前に、ミルハウストがクレアを連れて現れる。 一対一のガチンコ対決をして見事打ち勝つヴェイグ。 ミルハウストは迷いを捨てたヴェイグの成長ぶりに驚き、賞賛する。 ヴェイグはクレアに謝る。クレアも勝手に出て行ったことを謝る。 アガーテとクレアはミルハウストに預け、ゲオルギアスのいる間に突入していくヴェイグたち。 そこに、アガーテ一番の家臣ジルバが登場。 ジルバの能力はアガーテと同じ月のフォルス。その能力でバースの体を乗っ取り、 ラドラス国王に毒を盛った。しかしユージーンが気づいたため、ナイフで殺そうとしたが失敗。 ジルバはバース殺害の濡れ衣を着せ、ユージーンを追放。 そして跡を継いだアガーテ女王に、ヒューマになるにはゲオルギアスを復活させることと吹き込み、 儀式をおこなわせた。アガーテ行方不明後は、カレギア国の実権を握り、各地でガジュマ兵を使ってヒューマを制圧。 ガジュマ帝国建設に向けての計画を着々と進行させていた。 「あとはお前たちを倒し、ゲオルギアスの力を手に入れ、ヒューマを殲滅するだけだ!」ジルバは宣言した。 おまけに、ヒューマやユージーン、ひいてはバースのことまで汚い言葉で罵倒しまくり、 サレなんか足元に及ばないほどの極悪非道っぷりを見せ付ける。 怒りに燃えるヴェイグたちは戦いを挑み、ジルバを倒す。 116 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 00 20 ID OUMy/JHA ヴェイグたちはゲオルギアスを復活させる。 ヴェイグたちの言葉に耳を傾けるゲオルギアスだったが、世界を救うにはもう遅いと言い出す。 ゲオルギアスのものだと思っていた思念は、あれは『ユリス』という憎しみから生まれる怪物のもの。 ゲオルギアスはユリスを抑える役割をしていたのだが、ユリスの思念がアガーテの儀式でもれて世界に広がった。 そして負の感情を食らいつくしたユリスは、ゲオルギアスも適わないほど強大な力を持ってしまった。 こんなことになるなら、大昔の大戦の時にヒューマを滅ぼしておくべきだった… 絶望的な現実をヴェイグたちに突きつけるゲオルギアス。 と、その時、獣王山を黒い闇が包む。ゲオルギアスの言う『ユリス』が領域を持ってしまったのだ。 ゲオルギアスは、実体を持ったユリスに襲い掛かった。 しかし、ユリスはその強大な力で、ゲオルギアスを簡単に叩き落としてしまう。 ゲオルギアスは言う。 「見ただろう。私でもユリスに勝つのは無理なのだ。世界は滅ぶ。あきらめろ」 ヴェイグ「ゲオルギアス!それでも俺たちはユリスを倒す!」 ティトレイ「やってみきゃわかんないだろ?」 アニー「ヒトの心は強いんです!ヒトは諦めないんです!」 ヴェイグたちは外へ飛び出していった。 ユージーンは、アガーテの父、故ラドラス王のことを思い出す。 なぜラドラス王は、月のフォルスを開放して死んだのか?ずっと謎だった。 ラドラスの落日の前は、フォルスはガジュマとハーフ、しかもその中の極少数だけが持つ能力だった。 それを自分の命を投げ出してまで、民にフォルス能力を開花させたのは何故だ? 制御できず暴走する人や、被害が出る事もわかっていたはずなのに… ラドラス王はジルバの陰謀に気づき、自分の死期が近い事を察したのではないか。 そしてジルバと王の盾を打ち砕くヒトたちの出現を願い、戦うための力を民に与えたのではないか。 ヒューマとガジュマが共存する未来を願って…。 今となっては真実を確かめる術はないが、それ以外の答えは出ないだろうとユージーンは思った。 117 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 01 27 ID OUMy/JHA ヴェイグたちはユリスの領域に突入した。 その中は負の感情が満ち、ヴェイグたちは進むだけで、力を使い果たし苦しむ事となる。 一同は決して今まで言わなかった弱音を口にするまで衰弱。 しかしそれでも力を振り絞り、進んでいった。 ユリスの出現により、世界は混乱に陥っていた。魔物が街中にあふれ、逃げ惑う人々。 「ガジュマを魔物に差し出しておとりに使え!」「ヒューマよりも先にガジュマを助けるべきだ!」 人々は、この期に及んでも、自分たちの種族だけ助かればいいという種族争いを繰り広げていた。 そんな中、ヴェイグたちやアガーテに助けられた沢山のヒトたちが立ち上がった。 「いい加減にしろ!魔物はヒューマやガジュマを区別しない!協力して一緒に立ち向かうんだ!」 ミリッツァは雑踏から押し出され泣き叫ぶ子どもを助けた。そして、母親に預けると、 人々を助けるため、街になだれ込んできた魔物に向かって走っていった。 女医キュリアのもとには、改心した人々が集まってきた。「俺たちにも何かできることはないか?」 とある村では、ドジッ子3人組「漆黒の翼」がへタレながらも精一杯魔物に立ち向かい、 それを見ていた人々が加勢に加わった。「一緒に魔物を村から追い出すぞ!」 あちこちの街や村で、ヒューマとガジュマは手を取り合い、魔物に立ち向かっていった。 118 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 02 17 ID OUMy/JHA 人の心の力が光となり、ヴェイグたちに降り注いだ。 ヴェイグ「力がみなぎる…?」 ユージーン「ユリスの力が弱まった!今なら倒せるぞ!」 ミルハウストも、クレアとアガーテを連れて乗り込んできた。 クレア&アガーテ「私たちも力になりたいの!」 ユリスに挑み、突入していくヴェイグたち。最終決戦が始まった。 そして死闘の末ユリスを撃破! しかし、ユリスは実体を失っただけでまだ本体が残っている… 月のフォルスでならユリスを消滅させられるのだが、アガーテはフォルスを失っている。 クレア「信じて!フォルスは心の力よ!きっと使えるわ」 そこにアガーテの父ラドラスの幻が現れ、アガーテとクレアの体を元に戻す。 体が戻ったアガーテは、前に進み出ると、月のフォルスを最大限に発揮。 聖獣たちも自分の力を分け与え、協力する。 光が、負の感情を消し去り、ユリスが消滅した。 ヴェイグ「…終わったのか?」 聖獣たちが集まってきた。 ヴェイグは「人は過ちを繰り返す。それでも人は自分たちの力で歩んでいくべきだ」と聖獣王に言う。 聖獣たちは満足げに、世界をヒトに任せ、自分たちは地上を去ると告げた。 ゲオルギアス「ヒトよ。汝らの希望の光が世界を照らす事を願う」 119 テイルズ・オブ・リバース ◆l1l6Ur354A sage 04/12/2422 04 50 ID OUMy/JHA 聖獣王たちに別れを告げたヴェイグたちは地上に戻ってきた。 そのとたん、力を使い果たしたアガーテが倒れる。 抱きかかえるミルハウスト。 「…ヒューマの体になれば、愛してもらえると思ったけれど、それは間違いでした」 アガーテは、自分のワガママで世界を混乱に陥れたことを謝り、世界を正しく導いてほしいと頼む。 そして最後に「ずっと、あなたことが好きでした」とミルハウストに告白して死んでしまう。 涙を流してアガーテの名を呼び続けるミルハウスト。そして動かなくなったアガーテにくちずけをする。 エピローグ 負の感情は消え、ユリスはいなくなったが、まだ種族争いは続いていた。 アガーテの墓の前に集まったミルハウストとヴェイグたちは誓いを立てる。 ミルハウスト「アガーテの遺志をついで私はこの国を立て直すつもりだ」 ユージーン「大丈夫だ。ヒトは愚かなだけじゃない、きっとわかりあえる」 アニー「そうですよ。私たちのように、ね」 マオ「それぞれが、道を示していけばいいんだよ」 ヴェイグ「そうだ。きっと変えていくとことができる、俺たちで」 クレア「これから世界は生まれ変わるんです。聖獣もそう言ってたじゃないですか」 ティトレイ「しっかし、生まれ変わった世界ってどんなんだろうな?」 ヒルダ「こんなことが必要じゃない世界であるといいわね」 ヒルダはターバンを取った。折れた角があらわになった。 ターバンは風に乗り、海へ消えていった。 EDテーマが流れる。 クレアとヴェイグは村に戻った。 マオとユージーンは、世界を見る旅に出た。 ティトレイは、荒れはてた森でクワを持ち、汗を流していた。 アニーは小さな村で医者になった。 ヒルダは、学校(孤児院かも)で子どもたちに囲まれて笑っている。 ミルハウストはワルトゥと共に、壊れた街の再建にとりかかっていた。 ミリッツァはどこかの村で幸せそうに暮らしている。 カレギア城の玉座には、ミルハウストの兜と、アガーテの額の冠が一緒に置かれていた。 完
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テイルズ オブ リバース 概要 特徴 戦闘システム「3ライン・リニアモーションバトルシステム (3L-LMBS)」 従来作品との傾向の違い その他、戦闘について他のシリーズとは異なる点 その他の特徴 評価点 賛否両論点 シナリオ・キャラクター システム面 問題点 総評 PSP版 概要(PSP版) 追加要素・評価点(PSP版) 問題点(PSP版) 総評(PSP版) 余談 主人公の扱いについて パロネタ 他作品において テイルズ オブ リバース 【ているず おぶ りばーす】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 君が生まれ変わるRPG) 対応機種 プレイステーション2 メディア DVD-ROM 1枚 発売元 ナムコ 開発元 ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 2004年12月16日 定価 7,140円 プレイ人数 1人(戦闘のみ1~4人) レーティング CERO 全年齢対象 判定 スルメゲー ポイント 戦略性の高い戦闘システムお使いが多すぎるストーリー君が回復魔法を使えないRPG テイルズ オブ シリーズ 概要 テイルズ オブ シリーズの一作。略称は『リバース』『TOR』。キャラクターデザインはいのまたむつみ。 特徴 戦闘システム「3ライン・リニアモーションバトルシステム (3L-LMBS)」 このゲームがスルメ判定になった大きな要因。システムや仕様の違いから他シリーズとは全く違った立ち回りが要求される。 その戦闘システムは仕様1つ1つとってしても今迄のシリーズとは勝手が根本的に違いハードルが高く、発売当初は「面白くない」と酷評する人も多かった。 特に「回復魔法」が存在しないという、シリーズどころか全RPGとしても異例なシステムは、当時多くのプレイヤーが困惑した。 代わりに術技を敵に当てるとHPが回復する。HPの回復には、後述する「RG(ラッシュゲージ)」も大きく関わってくるのだが、これがなかなか難しい。 HPの回復量は、RG以外にも「術技を使ったキャラ自身のHP回復力」「術技自体のHP回復力」「味方キャラのレベル」「敵キャラのレベル」などの要素が複雑に絡み合っている。 難易度によって、敵のステータスだけでなく、レベルも変化する。難易度を下げると敵のレベルも下がるので、こちらのHP回復量も下がる。逆に難易度を上げると敵のレベルが上がるので、こちらのHP回復量も上がる。 シリーズ初の3ライン制を採用。2D描写の戦闘フィールドに手前・中央・奥のラインが存在し、自由に移動が可能。 「見た目的には3Dだが実質的には2D」という『シンフォニア』とは真逆で、本作は「見た目的には2Dだが実質的には3D」のバトルフィールドを再現している。 ラインを切り替え移動する事で戦場を自由に駆け回れるようになったので、敵前衛をすり抜けて後衛を叩くことも簡単にできる。敵も同様に、こちらの前衛をすり抜けて後衛に集中攻撃してくることもあり、隊列をしっかり保ち後衛を守ることが必要なことも。 同じく特徴的な戦闘システムを持つ『テイルズ オブ デスティニー2』は「押し相撲」と呼ばれるが、今作は「陣取り合戦」である。 今作の戦闘フィールドは非常に広く、一度の戦闘での出現数も多いため乱戦になりやすい。他作品のような感覚でプレイヤー1人で敵を追いかけ、追い詰めようとすると乱戦化して袋叩きに合う・後衛が残った敵に集中攻撃され立て直し不可、という事態が発生しやすくなる。 プレイヤーに求められるのは一人で先陣を切って敵陣を崩すような立ち回りではなく、攻撃範囲の広い術技や的確な立ち回りなどで敵の足止めをし、陣形を維持すること。そのためオプションでのCPUへの作戦や位置も重要である。 TP制を廃止し「FG(フォルスゲージ)」を採用。 ゲームによって呼称は異なるが、いわゆる「MP」に相当するパラメータを廃止するという、こちらもかなり斬新な試みである(*1)。 FGの数は各キャラに4つずつ。この4つのスロットに術技をセットして使う。今作では操作キャラ以外も全員に術技をセットしなければならない。 FGはTPと同様に通常攻撃で回復するが、TPと異なる点として空振りでも回復するだけでなく、時間とともに自然回復していく。 FGが満タン(緑色)の時に術技を使うと、威力や性能が最大限に発揮され、術技を敵に当てればHPも回復する。 更に「FC(フォルスキューブ)」の位置により各術技に様々な追加効果を付加出来る。FGが満タンの時に術技を出すと、その術技に設定されたFCの能力が付加される。 FGが足りなくても、術技を使うこと自体は可能。極端な話、FGが0でも使える。つまりは、いつでも術技使い放題。 ただしFGが満タンでない状態で術技を使うと、本来の性能は発揮せず、HP回復もできず、FCの効果も発揮されない。 奥義の仕様が変更され、術技に奥義をセットして使うものとなった。後述する「RG」が一定以上あり、且つ使いたい奥義をセットした術技のFGが最大の時に、他の術技から奥義をセットした術技に連携する事で、奥義を発動する事が出来る。 奥義は各術技についてそれぞれ3~5種類の中から選ぶことができ、各種特技や奥義と「FC」の組み合わせの幅も広く、キャラクターのカスタマイズ性が高い。 攻防の要となる「RG(ラッシュゲージ)」 所謂キャラのテンション値だが、このRGの複雑さは随一で、「与ダメ」「被ダメ」「HP回復量」の他、「奥義の発動条件」や「ガードの耐久値」、さらには「敵に与えるRGの変化量」「術の詠唱時間」などなど、影響の大きいものから小さいものまで、戦闘の様々な要素に影響している。 他のゲームにありがちな「テンションは上げれば上げるほど良い」という思考に囚われてしまい、「冷静になる(RGを下げる)」ことの重要性に気づかず、「回復できない」「受けるダメージ多すぎ」と嘆くプレイヤーが続出した。 説明書に書いてあり、ゲーム中のガイドブックでも読め、さらにゲーム中でガイドブックを読むことを促されてもなおこのような意見があったことから、相当なものだったと言える。 RGが高いときは与ダメが上昇するが、被ダメも増加しHP回復量も下がる。低いときはその逆である。 特にHP回復量への影響は大きく、RGが上がれば上がるほどHP回復量がガタ落ちしていき、RGが満タンになると全くHPが回復できなくなる。 RGが一定以上だと奥義の発動が可能になる。 ガードするとRGが下がり、0になるとガードブレイクしてしまう(つまり、RGが高いと、より多くの攻撃をガードできる。RGが低いと、強力な攻撃や多段ヒットの攻撃をガードしきれない)。 RGは攻撃的な行動を取ったり敵の攻撃を食らったりすることで上昇、敵の攻撃をガードしたりバックステップをしたりなど慎重な行動を取ると低下する。また、自らRG量を変えることも可能である(「チャージ」という)。 そのため、攻める時はRGを上昇、回復する時はRGを下降させて立ち回る事になるのだが、厄介なことにこちらのRG量に応じてガードをする敵がかなりの数存在するため、こちらの戦況だけに合わせてRGを管理するのは難しい。 RGはガードの耐久値も兼ねているため、下げ過ぎると簡単にガードブレイクされてしまう。回復する際、RGを0付近にすると大回復が可能だがガードができなくなる。RGを極限まで下げて敵の攻撃は確実に回避するか、そもそもRGを下げ過ぎずに少しずつ回復するかの選択を迫られる。 術技を使わないとHPが回復しないのに、術技を使えば使うほどRGはどんどん上がっていくのでなかなか難しい。 3ラインの広い戦場の戦況を常に把握しつつ、HPとFGとRGを適切に管理することが、このゲームにおける基本である。 HP回復分配システム このシステムも、他のRPGでは見られない独特なものである。ゲーム中ではほとんど触れられていないが、実際はこれをしっかり設定するかどうかで戦闘の難易度を大きく左右するほどに重要なシステム。 具体的には、作戦メニューの隊列の設定で、近いキャラ同士がHPの回復量を分け合うシステム。全員を近づければ全員で全員を回復しあうことも可能。 例えば、重戦士キャラ「ユージーン」は、自身のHP回復力も術技のHP回復力も低いため、自力での大幅なHP回復が難しく、ピンチからの脱却が苦手。そこで、他のキャラからHPの回復分配を受ければ、お互いに回復し合う形になり、欠点を補うことができる。 例えば、HP回復力の高い術士「マオ」が覚える術「ガスティーネイル」は、かなりのHP回復力を持つ。HPを大幅に回復させることができるが、自身だけを回復させても回復量が過剰になりがち。HPの満タンをオーバーした分の回復量は、無駄になってしまう。それだけ大量のHP回復量を持つのであれば、分配するとかなりおトクなことが分かるだろう。全員に分配すると、とても効果的。 戦闘中の実際の位置は関係なく、隊列設定上で近ければ、回復分配は常に発動する(例え戦闘中に距離が離れても問題なく分配される)。 HPが満タンのキャラは、分配しないと術技を使っても誰も回復せずHP回復量が無駄になるだけだが、分配することによって全てのHP回復量を分配相手に分け与えることができ、無駄になりにくい。 つまり、回復分配を増やせば増やすほど、HP回復量の平均化を図ることができ、HP回復に無駄が出にくくなる為、より安定した体勢を保つことが可能となる。これほど重要なシステムであるにもかかわらず、ゲーム中でほとんど説明されていないのは悔やまれる所。 従来作品との傾向の違い 殆ど丸ごと新規術技となっている『デスティニー2』ほどではないが新規の術技が多く、過去作から続投している術技は少なめである。 隣のラインも攻撃可能な「裂破衝」敵の囲い込みを脱出できる「幻龍斬」等、本作のシステムならではという術技も多く、独特な戦闘システムゆえ、それに合わせた術技を作成する必要があったのだと思われる。 敵も強めの調整がされている。行動思考や強さも歯応えがあり、一筋縄ではいかない。 隊列を組んで走って来る兵、極小サイズの体で大量出現しリンチを仕掛けてくるヒル、やたらとガードが固く攻撃判定を出しっぱなしで突っ込んでくる盾やカタツムリ、攻撃が非常に素早くガードも巧みで通常攻撃だけでこちらを壊滅させるカンガルー、厄介な雑魚が特に多い「ネレグの塔」など、今作のザコ敵は好戦的で頭も良く、連携までしてくる。ボスよりザコが強いケースも多い今作の戦闘はプレイヤーの間でも語り種になっている。 シリーズ他作品に比べると、敵の出現数が多い上に攻撃動作が素早く戦略的。それがシリーズでも屈指の戦略性の高さの一端を担っている。 威力よりも隙のなさや攻撃範囲を重視し、多数の敵を長時間行動させないことの方が重要である。また、攻撃し続けて相手を動かさないことも重要。「攻撃は最大の防御」という言葉を体現するシステムである。動ける敵を減らせば、格段に戦闘が有利になる。そして、戦略やシステムを駆使し数の不利を打ち破り突破した時の爽快感は、他のシリーズ作品では中々味わえないものがある。 これらの点から、新規にプレイする初心者にとってはかなり難しい戦闘システムであることが分かる。 しかしそれらのシステムを理解してしまえば、これほど合理的で戦略性に富んだシステムも無いであろう。 それ故にバトル派のプレイヤーからは非常に好評。今でもその戦闘はシリーズ最高に面白いとの呼び声も高い。 また多くのゲームが「戦闘システムを理解すればするほど、戦い方がワンパターンになりがち(「レベルを上げて物理で殴ればいい」などは、その最たる例である)」なのに対し、本作は戦闘システムを熟知しても戦闘がワンパターンになりにくい。それどころか、システムの理解度に比例して面白さが増していく。 プレイヤーが操作する際もキャラごとに挙動や特徴が違う。主人公ヴェイグはオート向き、重戦士ユージーンはオートに不向きで自操作向き等、キャラによってはオート任せだと実力を発揮できない場合もあるにはあるが、操作キャラを入れ替えると全然違った感覚で戦闘を楽しめる。 このゲームがスルメたる所以である。 その他、戦闘について他のシリーズとは異なる点 通常の防御でも術攻撃を防御できる。 これまでは『デスティニー2』の「マジックガード」と『シンフォニア』の「防御奥義」でしか、術攻撃を防御できなかった。 秘奥義が止め専用技になっており、Hit数を増やしてのグレード取得ぐらいしか使い道が無い。 「実用的でない」と批判されるが、シリーズでも珍しい複数人で同時に発動する形をとってあり、掛け合いや演出の評価はシリーズの中でも高い。 シリーズで初めて、使うと敵の詳細なパラメータを知ることが出来るアイテム「スペクタクルズ」が廃止され、同じ敵と戦うごとに少しずつ情報が開示されていくというシステムになっている。 戦闘に勝利すると「エンハンスポイント」を入手でき、それを使うことで武器・防具を強化していくことができる。「ダメージ2倍」などの特殊効果が付くこともあり、確率で発動する。 エンハンスした武具は、新たな武具に「継承」をすることもできる。継承により、ボーナスで武具の性能がさらに上昇したり、時には特殊能力が引き継がれたり、全く別の武具に変形することもある。 その他の特徴 ダンジョンの謎解き関連 メインシリーズ恒例の「ソーサラーリング」は本作には登場しない。 これによってダンジョン内のパズル制も排除されてしまい仕掛けも単純化…とはならず、本作のダンジョンでは主にソーサラーリングの代わりにキャラクター固有のフォルス能力を駆使してパズルを解いていく作り。ダンジョン内の構造もこれまで通りになっている。 街の施設ではアイテム購入・売却、宿泊といったRPGではお馴染みの物の他に「世間話」という項目で一般住民同様の情報収集を行う事が可能。 本作の称号には従来のパーティーメンバーに加えて、非戦闘NPCにも称号が存在する。この為、シリーズ恒例の称号コンプリートを狙うには同行NPCの分も集めなければならない。 フィールドでは前作、前々作同様に特定アイテムを入手出来る「宝箱」が存在する他、一定のレベルでフィールド上の特定ポイントに到達することにより「ディスカバリー」を発見する事が出来る。 「ディスカバリー」システムは好評だった事からD2チーム次作のPS2『テイルズオブデスティニー(リメイク版)』でも続投したが、本作の「ディスカバリー」は基本的にノーヒント。導入したて機能故に未熟だったと言わざるを得ない。 フィールド上の宝箱の中身は本作では「マジカルポット」を利用する事で「食料調達施設」から供給される食材を入手するために利用する「食材チケット」に統合されている。 主人公ヴェイグを含むPTキャラ全員との戦闘がある。 「ストーリー上必ず主人公が敵になり、倒さなければならない」という展開は本シリーズでは勿論RPG全体でも非常に珍しいものであり、一部で話題になった。 これは「互いに立場や経緯が違う面々が簡単に分かり合えるものではない」背景を意識した演出である。 評価点 歯ごたえがあり全体的に難易度が高めでありながらも、戦闘バランスは非常に良い。 6人のパーティキャラクターはそれぞれ長所・短所をもっており、フォルスキューブを絡めた術技・作戦の設定や装備でこれらをどう伸ばすか、あるいは補っていくかという点も奥深い。 キャラごとの戦闘能力のバランスについても、アニーの弱さが問題に挙げられはするものの(詳しくは後述)、使いどころがないわけでは決してなく、役割分担や長所短所という面でもパーティのバランスは非常にとれている。 終盤では敵の幹部全員と味方パーティによる4VS4の総力戦が発生する。厄介な能力持ちに攻撃を集中させて抑え込む、HPが低下した敵から仕留める、危機に陥った仲間の救援に向かうなどの立ち回りが要求されるので、適当に術技を使っているだけでは突破出来ない。ボスクラスの敵がこれだけ入り乱れている戦闘にもかかわらずクリア不可能な無理ゲーにはならないので、本作の戦闘バランスが本当によく練られている証左となろう。 戦闘の難易度を上げた際の調整も丁寧。 多くのシリーズ作品では難易度を大きく上げると敵の特定のステータスがインフレを起こしバランスが歪む問題を抱えがちだったが、本作では元から戦闘のバランスがよく練られており合理的である上に、ダメージの計算式やHP回復の仕様なども上手い具合にマッチしているため、難易度を上げても「歯ごたえは増すが、理不尽にはならない」という絶妙な調整になっている。 難易度を上げると、敵のレベルが上がることによりこちらのHP回復量も上がるため、相手によっては戦いやすくなることも。気軽に難易度上げが楽しめる。 一方で、安易に難易度を下げてしまうと、敵のレベルが下がることによりこちらのHP回復量も下がってしまうので、逆に難しくなってしまうこともある。 戦闘時のCPUのAIがかなり優れている。 前作の『シンフォニア』では、AIの頭が悪くイライラさせられることも多かったが、本作では戦闘システムが戦略的になっているせいか、AIも合理的になっており頭が良い。 後衛キャラが無意味に敵陣に突っ込んでいくことなんて無いし、何もせずウロウロするだけの挙動も起こらず、作戦通りの挙動を的確に行う。 作戦設定によっては前衛キャラが後衛キャラと同じラインで戦い後衛キャラを守るような動きをしたり、HPの減った敵を集中攻撃して敵の数を減らすことを重視したりといった、CPUでありながら「チームとしての連携」まで考えた動きもできる。 『デスティニー2』と同様、プレイヤーが初心者だとCPUの方がかなり戦闘が上手いということも多く、「上手く戦闘できないなら全員オートにして戦い方を観察しろ」と言われるほど。 ただし、CPUに良い動きをさせるためには、作戦設定を適切にしておくことが重要である。 このゲームでは攻撃頻度や術技の使用頻度、RGの調整がかなり重要だが、作戦設定を正しくしないと「なかなか攻撃してくれない」「術技は多く使えば使うほど良いのになかなか術技を使わない」「RGが100になってもなかなか下げてくれない」という事態も起こる。もちろん、作戦設定を適切なものにすれば解決する。 ロード時間は非常に早く、まずストレスを感じない。 町に置かれているオブジェを調べると、それについての説明文が表示される。これの数が非常に多く、なんでもないように見えて実は説明文が用意されているということが多数あり、探す楽しみがある。 ティトレイと主人公ヴェイグの夕日の浜辺での殴り合いイベントやクレアによる通称「ピーチパイ演説」など一部は好評。 前者は、一人で苦悩を抱え込みすぎた挙句フォルスを暴走させ事態を悪化させたヴェイグに激怒したティトレイがヴェイグを殴り、ヴェイグも拳と共に秘めた感情をぶつけ、メンバーに苦悩を打ち明けるというもの。後者は、ある騒動で断頭台に立たされ命乞いを求められたクレアが民衆の前で『どんな種族が作ったものでもピーチパイの味は、それを美味しいと思う心は同じ』と、心が同じである以上どの種族も必ず分かり合うことが出来ると種族差別の根幹に一石を投じる演説である。 『電撃PS』では「あの作品の名シーン」を紙面の隅っこで幾つか紹介しており(300号突破記念当時)、ヴェイグとティトレイの浜辺で殴りあうシーンは紹介されたほど。(*2) 前者のイベントのインパクトはとても大きく、『君と殴りあうRPG』と称されることも。 シナリオは後述のとおり種族対立をテーマとしているが、直接的な描写のみならず「差別」「対立」の根本的な思想や感情にも深く踏み込んだ描写や台詞が多く、リアリティに富んでいる。 パーティのトップにして操作しているキャラクターの種族により町人の反応が変わったり一部の店が使えなくなる…といったシステム面での差別化にも余念が無い。 賛否両論点 シナリオ・キャラクター 本作は種族対立がテーマのシナリオで、人間(ヒューマ)と獣人(ガジュマ)とその間に生まれたハーフの軋轢を描いている。 今迄にも『ファンタジア』『シンフォニア』のように、シナリオの一部に種族対立を取り入れたシリーズ作品はあるが、本作はストーリーの終始に渡って種族対立がメインテーマとなっている。 話としては纏まっており、キャラクター周りの設定や描写も概ね一部始終を抑えているが、全体的にお使い感が非常に強い。またテーマとなっている「種族差別」の収拾やラストの展開の粗さもあって評価はお世辞にも高いとは言えない。 前半は連れ去られたヒロイン・クレアを助けるために各地を巡るのだが、手がかりを得て次の場所へ行くためにお遣い……と繰り返す。 「確証はないけど他に情報がないので、とりあえずそれにすがる」といったどうにも煮詰まらない状況の中動かされる展開も多く、プレイヤー側としてはパっとしない。 全体的にサブキャラの活躍が多めで、メインキャラの印象が薄い。 + ラストの賛否両論点に関して ラスボスのキャラクター性が皆無で「ポッと出ラスボス」と揶揄されている。 一応、その存在については実は作中で長きにわたり伏線が張られている。しかし話しかけずとも済む町の住人の台詞の中などにちりばめられているため、全ての伏線を確かめラスボスの存在を予測出来るのは住人全てに虱潰しに話しかけていたプレイヤーぐらいだろう。かなりの手間な上、内容が重苦しいことも相まってプレイヤーにとっては負担であり、その点は問題といえる。 ラストの展開についてあまりにもご都合主義だと批判する人が多い。 大まかにいうなら「種族同士の争いが加熱している最中に突然神のような存在が現れ、それによって世界が滅びてしまう事を知ったヴェイグ達が立ち向かう」という流れ。後半の種族対立も根本的な解決とは言いづらく、理想論的な描写が目立つ。これにより「ラスボスの思念のせいで種族対立が起こった」と誤解されることもしばしばである(ヴェイグ達もそう捉えていた時期もあったが)。 しかし、種族対立自体はラスボス誕生の遥か過去から根深いものとなっており、寧ろそれら負の感情がラスボスを生み出す結果となっている。故にラスボスが倒された後も世界的に種族対立は続いており、あくまで世界滅亡の危機は乗り越えた…程度の影響となっている。同時にラスボスが生まれる原因となったのは「ヒト」であり、またそれを乗り越えたのも強い「ヒト」の心であるということで話は結論づけられている。 クリア後にゲーム内で見られるライブラリのあらすじにエンディング後の後日談が追加されるが、ヴェイグ達はラスボスを倒した後も旅を続け、世界中に広がった種族間の争いを何年もかけて地道に治めて回った旨が追記されている。この点はスタッフロール中に出る主要キャラのその後に経年している様子が一切ないので間違えるのも仕方ないと言えるのだが。 このあたりの演出の問題は後述する冒頭にも言える。 エンディングで唐突にある重要人物が亡くなってしまいプレイヤーを戸惑わせた。力を使ったせいだと推測されているが「安易なお涙頂戴」「死なせる意味が分からない」という声が散見される。その人物は作中において精神的成長が見られ、寧ろエンディング後の活躍を予感させる描かれ方だったため、余計に批判が高まった。 冒頭のイベント演出の問題 ゲーム開始直後、ある出来事が発端で力(フォルス)の暴走で世界各地で沢山の人が亡くなり、ヒロインも主人公ヴェイグのフォルスの暴走で氷漬けになったと思ったらすぐに次の場面に移行し救出されたり、最初から置いてきぼりを喰らいがちな怒涛の流れ。 作中では1年が経過しており、ヴェイグはあらゆる手段でクレアを救おうと奮闘したが手も足も出ず、絶望と罪悪感から完全に心を閉ざしてしまったという重い経過を辿っているのだが、プレイヤーの視覚ではほんの数分でこれらの展開を見終えてしまう為、あまりそれを実感しづらい。 後半になるとラスボスの思念で世界全体で種族対立が加速。それを一時的とはいえ鎮めるために一度周った世界各地を再びお使いすることに。 世界規模で何らかの差別問題が起こっている為、どの街も基本荒れており、地域単位で両種族が対立・特定の種族の排斥を行っていたり、果ては同じ種族内でも人種で身分制度を敷いている場所さえあり、住人の言動も刺々しく不快感を覚える人も多い。 ヴェイグの故郷「山間の村スールズ」と、ティトレイの故郷「工業都市ペトナジャンカ」はそういった気風がほとんどない数少ない平和な場所だが、それでも後半の一時期はギスギスとした空気になる。 基本的に男性陣…特にヴェイグとティトレイはそのような環境で育ったためか差別感情が無く、種族の違いについては「見た目が違うだけで、種族の違いなど取るに足らない問題」とたびたび発言している。しかしそんな彼らも種族の「違い」に直面し、或いは無意識のうちに種族で他人を見るようになってしまったり、彼らなりの葛藤やそこからの打破が描かれる。 逆に、パーティ内の女性陣であるアニーとヒルダは、ある事件・生まれから異種族に対して非常に強い差別感情を抱くようになったり、心を歪めてしまっている。 心を歪めてしまった彼女らが、差別感情を持たないヴェイグやティトレイの純真さに支えられ、思慮深い大人であるユージーンに諭され、冒険の中自らの過去や生い立ちの真実と出会い、己の歪んだ心と向き合ったりしながら答えを見つけ出していくところも、本作の醍醐味である。 主人公ヴェイグについて 幼い頃の事情やクレアを自身の力で暴走で氷漬けにした呵責から基本的に笑顔を見せない、雑談系の「チャット」への参加率が極端に低いなど、シリーズでも随一に寡黙で重いキャラクターとなっている。 また序盤は連れ去られたクレアを第一に考え逸ってはユージーンに諭される流れが多く、クールというより独り善がりの強く暗い人物と映りがち。その割にクレアがヴェイグにとってどんな存在かが窺える場面も少なく(*3)(特に序盤)、彼の態度に対する掘り下げ不足によりただ闇雲にクレアに依存しているだけなのでは? という誤解も受けがち。 しかし、長年家族同然に過ごしてきた幼馴染を自分の力の暴走で氷漬けにしてしまい、ようやく救出されたかと思えば目の前で訳の分からない者達に攫われた…という経緯だけでも十分その根拠になりうるのでは?という見方もできる。 また、序盤でも自分と同じ境遇の人間を慮って自らそちらの救出を決断する・敵対したアニーを介抱するなど本来の優しさや気遣いを垣間見せ、中盤以降は周囲に対してより機敏に気遣うようになるなど、徐々にパーティーの中心としての振る舞いを増やしてゆく。 パーティーメンバーについて 主人公であるヴェイグは先述した通りだが、その他のパーティーメンバーもシリアスなキャラが多い。常に冷静に振舞うユージーン、過去の事件から閉塞的な態度なアニー、ドライかつ辛辣に接するヒルダ…と、メンバーの過半数が「暗い」部類となっており、『明るい』と言えるのはいつもポジティブなティトレイと即興の歌が趣味なマオくらいである。あまり喋らないヴェイグとユージーンにマオが辟易する…というチャットまである。 そのためか、本作の主人公はティトレイだと誤解されるケースは少なくなかった。彼は非常に明るく、「ティトレイがいないと重い空気になる」と思われるほど。実際シリーズでも定番の『チャット』で話題の火付け役やムードメーカーになるのも大抵彼である。 暗くなりがちなパーティーメンバーだが、根は常識人かつ理性的でシリーズ特有の「性格や言動が露骨に狙い過ぎて不快感を感じる」と言う事はない。 特にユージーンはシリーズで唯一の獣人キャラと言う事も相まって見た目のインパクトが強いのだが、それでいて性格は極めて理知的かつ思いやりが深い、年長者キャラの鑑である。終始厳しくも優しくパーティを見守り牽引していくので、作中でも指摘されているがまさにパーティの大黒柱…『父親』とも言えるとても頼りがいのあるキャラとなっている。 最初はマイナスの関係でも少しずつ打ち解けて行く様も見られ、とあるスキットで見ることの出来るアニーとヒルダのお気に入りの香水談義やティトレイのボケに対して冷静に、時に辛辣にツッコミを入れるアニーとヒルダ、少しずつ語られるユージーンのプライベートな一面などは必見。 ユージーンの試練 ストーリー後半で各キャラが聖獣の試練を受けて回るのだが、最後に受ける事になるユージーンの試練がダンジョンもボス戦も無く会話イベントのみで終了するという、他キャラの試練と比べて手抜き感の拭えないものとなっている。 彼が試練で突き付けられるものについても、根本的な要因として取りざたされている他のメンバーに比べると彼の性格もあってあまり表立って触れられてはおらず、数回それを示唆するイベントやスキットがあるのみと、伏線もやや弱い。 他人に容易に弱みを見せない性格や展開自体はヴェイグも共通しているが、彼はストレスの蓄積によって歪んでいく過程がそれなりに描かれている。 ただし、これについてはユージーンは年長者であり精神的に成熟したキャラクターであるため、試練の難易度を低くする事により、それを表現しているとも取れる。また、プレイヤー視点では5人分の試練を繰り返した後であり、そろそろ試練に飽きてくる頃であるため人によっては有難いかもしれない。そして、試練の直後に明かされるある設定によって、彼はシリーズのメンバーでも屈指の精神力と思慮の持ち主である事が分かり、彼の評価を更に高める事になった。 システム面 アイテム使用の敷居が高い。 上記で述べられている通り、本作の戦闘は難解な上に回復手段が特殊なので、慣れない内はどうしてもアイテムに頼ってしまいがち。しかし、その消費アイテムが今作に限って妙に入手しづらい仕様となっている。 まず、シリーズ伝統の最安価HP回復アイテム「アップルグミ」が何故か非売品。代わりに「ピーチグミ」が最初の街から販売されている。ピーチグミはアップルグミよりも回復量は多いのだが、その分値段も一個500ガルドと高く、大量に買い込むのが難しい。 加えて戦闘不能を回復する「ライフボトル」の値段も今作に限ってやたら高い。一個800ガルドと、歴代シリーズ最高額である。 これらの理由から、特に序盤において深刻なガルド不足に陥りやすい。序盤の戦闘一回につき手に入るガルドが100前後といえば、いかにこれらのアイテムが高額かわかるだろう。 だが逆に言えばどのキャラも回復手段を持っているということなので、あまり安く売ってもバランスを崩すという判断だろう。 バトルシステムに慣れてしまえば、回復アイテムどころか宿屋すら不要になり完全に自給自足で戦い続けられるようになる為問題にならなくなるが、初心者にはキツい仕様であった。 それ故このゲームはアイテムをあまり使わなくなってからが本番…と言われている。アイテムに頼らずに幾多の戦闘を切り抜けられるようになれば、本作の戦闘の楽しさが分かってくるだろう。 ただし、強力な全体攻撃を受けたりあるダンジョンなどで「HP回復力がゼロになる(自己回復がほぼ不可能に)」という強烈な制約を受ける場面があり、そういった局面に備えてある程度アイテムの貯蓄はしておきたいところ。 とはいえ、流石にこの点は不満が多かったのか、PSP版では序盤いくつかの地点でアップルグミが100ガルドと安価な値段で販売されている(ライフボトルについては変化なし)。 問題点 マップ上での移動スピードが遅い。 お使い要素が非常に強く、マップ上を徒歩で移動する展開が多いにもかかわらず、キャラの移動がとてもゆるやかなのでストレスが溜まる。多くのプレイヤーは「これで走ってるのか?」と驚くぐらいに遅い。特にクレアを操作する場面は戦闘もなくお使いでしかない為にストレスが溜まる。 PSP版では改善されている。やはり不満が多かったのだろう。 パーティメンバーの一人、アニーが弱すぎる。 従来のシリーズで言えば回復・補助系が中心の術師タイプのキャラクターなのだが、本作では対象のHPを直接回復する魔法が無いため、フィールドに魔法陣を張る補助系の術(陣内のキャラクターに影響を与える)が中心である。唯一の攻撃用錬術「D・レーベン」は威力がとても低く、打撃攻撃力はパーティ中トップであるもののキャラ性能のせいで殴りにも向かない(*4)。早い話、敵にダメージを与える手段がほとんど無く、非常に癖が強く使い難い。そのため、パーティが5人になった瞬間から使わなくなったという人も多い。 ちなみに以降定番のネタとなるチョロ甘(*5)の元祖なのだが、アビスのジェイドが元祖だと思われる事が多い。アニーをパーティに加える人が少なかった事が一因かも知れない。 しかし蘇生術「ライズ・エリキシル」は術者の周囲にいる味方全てを蘇生させるというシリーズ全体の汎用蘇生魔法から見ても非常に強力な効果であり、ボス戦でこそ真価を発揮できるキャラクターと言える。 しかも従来のTPと違い時間でFGは時間で回復するため、実質無消費で蘇生魔法を使えるようなもの。更に複数箇所に同技をセットすることでひたすら味方を蘇生し続ける守護神と化す。前述のライフボトルの価格設定はこれらの仕様もあってのものと思われる。 他の五人も属性の偏りや敵の種類によって有利不利がある場合も多いので、そのキャラクターを外してアニーを入れた方が良い場面も当然ある。 アニーの低評価の大きな理由として、オート操作の場合「一度陣術を使った後、その効果が切れるまで再使用してくれない」というAIの仕様がある。 キャラが陣の外に出ると、支援効果はわずか4秒で切れてしまうので、陣が切れるまで貼り直してくれないのはかなりのマイナス。持続時間を伸ばす装備品を装備すれば多少の改善は可能。 「D・レーベン」だけは、FGが溜まり次第すぐ使ってくれる。 支援効果の重複こそ不可能だが、FGの回復も詠唱も早いので、プレイヤーが操作して次々と陣術を唱えていけば、回復役としてかなりの性能を発揮できる。陣術に攻撃判定を付加するFCもある。 ついでに、陣術「レジスト・ヴィレ」は、術が強力なボス相手に大活躍する。ここでもボス戦向きの性能が垣間見える。 本当にどうしようもないのは奥義の性能。効果時間が全体的に極端に短く、陣を消してまで発動する意義のある奥義はゼロと言っても過言ではない。 本作は回復魔法が存在しないと説明したが、実はアニーには「ヒール・レーゲン」と言う本作にして唯一の回復魔法がある。ところが奥義にも拘らずHPが250しか回復しないという雀の涙レベルの魔法なので、全体回復できるとはいえこれでは使う価値が全く無い(*6)。参考までに「ヒール・レーゲン」を習得するレベル35の時点でパーティの平均HPは約2500になる。 「夢のフォルス」というサブイベント(ミニゲーム)の難易度がシリーズでも最狂レベル。その極悪さは未だに語り継がれている。 キャラクターを操作し、制限時間終了までにクリア条件を満たしていくというアクションゲームなのだが、クリアしていくに連れて「2人のキャラクターを同時操作し、操作キャラにダメージを与えるホーミング弾を避けつつ、星を一定数、邪魔キャラに奪われないように集める」という途方も無く難しい条件のものまで出てくる。 演出が稚拙 特殊能力者同士の戦いというストーリーもあり、戦闘以外のイベントでも能力を使うシーンが数多くあるのだが… その多くが「敵キャラクターが構える」→「画面全体にエフェクト」→「味方パーティが悲鳴をあげながら倒れる」→「むくり、と立ち上がる」というもの。 エフェクトのちゃちさや倒れる→立ち上がる動作の緊張感のなさから見ていてなんともいえない気分になる。せめて吹き飛ぶ程度の描写をはさめば軽減できた筈である。 キャラクターの動き自体も硬く、キャラグラの枚数も少ないため全く迫力がない。やりたいことはわからないではないのだが、あまりに演出が伴っていない為、事態に対し非常に間の抜けた印象になってしまいがち。 イベントシーンの演出面に関しては、翌年発売の『アビス』で一気に進化することになる。 シリーズ定番の、キャラ同士の雑談「チャット」に水増し感が強い。 攻略本によると1000以上あるとの事だが全体的に内容が薄く、オチも無く二言三言で終わる淡白なものが大半を占めている。 次の目的地に関するチャットも、発言内容は殆ど変わらないのに2つ以上用意されていることが多い。 ちなみにチャットは今迄のシリーズと同様特定の場で鑑賞できるが、『デスティニー2』や『シンフォニア』のよりも調べにくい物になっている。 ストーリーの時期ごとに分けられており、いくつかの階層を経なければならないデザインのUIなので面倒。 コレクター図鑑コンプリートが運ゲー。 本作にも恒例のコレクター図鑑が存在するが、店での購入や道中で拾うアイテムの他に、本作では上述したエンハンスの際にランダムで入手出来る特殊な装備アイテムも対象に入っていることから、必然的に運が絡んでしまう。図鑑の項目を埋めるために、ひたすらリセット作業を繰り返しすのはいかがなものか? 総評 再三記したように、シナリオは大筋こそまとまっているが、テーマの収拾にはやや丁寧さが欠けている面があり、また全体的なお使い感の強さや、キャラクターの暗さは人を選ぶ。 戦闘に関してはシリーズ中では今現在に於いても難解な部類で、回復周りの馴染みのなさも手伝って敷居が高い。 しかしその戦略性は高く、シリーズ最高の戦闘が楽しめると評する人も多い。 シナリオ・キャラクター・システム共にトゲの強い本作は何かと敬遠されやすいが、そのすべての面でそれを乗り越えれば本作ならではの大きな魅力が待っているのは事実であり、発売から時間が経つにつれて高評価する声もどんどん増えているのがその証左である。 複雑なシステムを駆使し、戦略的な戦闘を楽しみたい人にはもれなくオススメな一作なのは確かである。興味を持ったなら、ヴェイグ達と共にフォルスの扱いが行く手を左右する戦闘・「ヒト」の対立に挑戦してみて欲しい。 PSP版 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 君が生まれ変わるRPG) 対応機種 プレイステーション・ポータブル メディア UMD 1枚 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 2008年3月19日 定価 5,040円 プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 PSP the Best 2010年1月28日/2,800円 配信 【PSP/PSV】2013年11月28日/2,500円 判定 スルメゲー 概要(PSP版) 本作は2008年にPSPに移植されている。 上記の通りマップでの移動速度が早くなる等、プレイする際の快適性の改善が行われている。 追加要素・評価点(PSP版) シリーズ定番の「闘技場」が追加された。 戦闘の中毒性が高い作品であるため、以前から闘技場が存在しない事に不満を感じる人は多かった。 戦闘難易度に「GOD」が追加。リメイク前の最高難易度である「UNKNOWN」を超える難易度であり、やりこみ派からは歓迎されている。 一方で、中断セーブのデータはロードしても消えなくなったため、裏ダンジョンはPS2版よりも難易度は下がっていると言える。 尤も、PS2版の「途中セーブ不可(中断セーブデータはロードすると消える)」という仕様があまりに鬼畜ではあったが。 ボス敵の専用技などにカットインが追加された。 従来の「秘奥義」と違い何度でも使用してくる都合上、カットインが表示されるのは最初の1度目だけ。 ラスボス直前にラストダンジョンにヒロイン達が突入するイベントが追加された。 こちらもフルボイスだが、PS2版の使いまわしなどではなく完全オリジナルなものである。 「グレードショップ」での購入項目が幾つか追加された。 問題点(PSP版) BGMで一部の和音が鳴らない、シャオルーン(後半にパーティーに協力する聖獣)に乗って移動するシーンのBGMが短縮された等劣化している。 特に序盤の通常戦闘BGM「Battle Organization」は劣化が激しい。 更にシャオルーンの移動速度が低下し、飛行中ロードが入ると一時急停止してしまう。 総評(PSP版) PS2版からおおむね無難な追加と改善がなされ、より手軽に遊べるようになった。 BGMが大きく劣化し、一部のUIも損なっているのは残念だが、そこを気にしない人にとってはより楽しめる一品であろう。 余談 PS2向けの「マザーシップタイトル」と分類されていた作品(本編・ナンバリングタイトルに相当)のうち、唯一Best版が発売されなかった。(移植・リメイクを除く) 大量出荷の関係もあってかPS2版の中古価格の暴落は凄まじく、発売から1年弱で980円以下のところもあったほど。 新品価格も暴落しており、現在でも他のPS2向けのマザーシップタイトルのBest版より安く買えるところもある。 ポプラおばさんの存在もファンからの評価が高い(主にネタ方面なのだが)。 彼女はヴェイグの住む家とも付き合いの長い、隣近所の気の良いガジュマでヴェイグも彼女には心を開いている。しかし物語後半の種族問題が表面化した際に豹変してしまい、ヒューマを公然と口汚く罵り、それを仲裁しようとする家族同然の存在であるヴェイグの首を締め上げるという暴行を働いてしまう。その際に見せる普段の彼女とのギャップの激しさが声優の熱演(直前のヴェイグの何とも言えない喘ぎ方)もあって逆に笑えるという声が多い。場面そのものは親しい人物の突然の豹変という非常に重いものなのだが。 この一件をネタとして扱われる事が多いポプラおばさんだが、彼女の作る絶品のピーチパイが名場面の『ピーチパイ演説』に繋がる他、終盤で上記の蛮行を悔いた上で「"ヒト"は分かりあえる」事を行動で示しヴェイグに成長をもたらしたり、ストーリー上ではモブキャラでありながらヒロインのごとく重要なキーパーソンでもある。 PSP版発売時にポプラおばさんの声優滝沢ロコ氏による音声ガイド付きで『ピーチパイの作り方』ムービーが予約特典として付くなど、スタッフも彼女がファンからどんな扱いをされているのかを理解しているらしい。不愉快なくらいひたすら弄られるだけのヴェイグの扱いと違って、こちらは至って真面目にピーチパイを作っているだけで、実用性もあって純粋に好評。 主人公の扱いについて ヴェイグは上述した理由で、本編中とにかくクレアの名前を連呼し、時に彼女の名前を絶叫している。担当声優の檜山修之氏が絶叫系の演技に定評がある事もあり、多くのユーザーからはネタにされることとなった。 更に後の特典DVDなどで公式にも極端にピックアップされてネタにされてしまっている。おかげで本作未プレイ者からは「ヴェイグは事あるごとにクレアの名前を連呼し叫びまくるクレア狂」と認識をされてしまっている事もある。(*7)。二次創作でもこのように扱われることが多く、未プレイ者から間違ったイメージを持たれることはヴェイグに限らず深刻であった。 公式で彼が作中でクレアの名前を呼んだ回数を数えたところ、256回彼女の名前を呼んでいたらしい。だが後に有志の検証で280回前後であった事が判明した。 なお、再三して記述するがヴェイグにとってクレアはかけがえの無い存在であり、旅立った目的も攫われた彼女を取り戻すためであり、その過程での連呼は致し方ない所もあることは念頭に置いておいて欲しい。叫ぶ時も彼女に危機が迫った瞬間ばかりであり(*8)、同じ立場ならヴェイグでなくとも叫んでいたであろうシーンばかりである。 バルバトスに続いて「公式の悪ノリのせいで強引なネタキャラ化」してしまったために不満に思うファンは多く、檜山氏もこのことに関して「ヴェイグがどんどんあらぬ方向に行ったキャラになって~」と不満を顕わにした。 流石にこれを受けて公式も反省を…していないところか、次の特典でこの不満を述べた声優インタビューを利用して「サレ(作中の悪役)のせいで自分のキャラが壊れ、声優にも迷惑をかけた(ここで不満を述べたインタビュー映像が入る)」という内容の会話を作り(勿論これも檜山氏が喋っている)、更なるネタとしている始末で、明らかに檜山氏を馬鹿にしている。 ファン曰く「この時期(2008年から2009年)が、テイルズスタジオのスタッフの悪ノリがもっとも酷かった時期」といわれている。 後のお祭りゲー『マイソロ2』とゲスト参加の『テイルズ オブ グレイセス』においては、本来のイメージ通りのヴェイグが登場している。『ヴェスペリア』の署名活動の件もあってか、流石に反省したのかもしれない。 ただし探している「大切なもの」がクレアではなく、よりにもよって不吉な名前の剣である辺り、ややキャラがおかしいとの意見もある。 更に後の『マイソロ3』では、本作のイメージにほぼ忠実なヴェイグが登場を果たした。 そのかわりティトレイの扱いが酷い事になったが。 また、毎年行われるリアルイベント「テイルズオブフェスティバル」に檜山氏が登壇する際は自ら率先して台本に載っていなくともアドリブでクレアの名を叫ぶ様子も見られる。 檜山氏曰く「クレアと叫ばない年もあったけどそれだとどうしても物足りなくなってしまった自分がいる。」と話している。 更に余談だが、彼の容姿が『デスティニー』の主要キャラクター「ウッドロウ」と似ているという声もあり、同作品のメンバーであるチェルシーがヴェイグとウッドロウを間違えているシーンがある。 パロネタ 前述の声優ネタなど、元々他作品のパロディネタが多いシリーズだが、その中でも本作は漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の露骨なパロディと思しきネタが非常に多い。 異能力バトルという時点でその開祖的な立ち位置である同作を思い浮かべる人は多いと思うが、スタッフも同様だったのだろうか… おそらく一番プレイヤーの印象に残るのは「ドネル」という敵キャラクター。「土を操り、地面を潜って移動する敵能力者」が能力を封じられ「アジなマネを!」と激昂する。もろに『第五部』の登場人物"セッコ"である。 また、ストーリー冒頭の「突如発現した制御の効かない自分の能力で周囲に迷惑をかけることを恐れ、引きこもってしまっているクールな主人公」を「能力について詳しい年長者」と「炎系能力使い」が迎えに来る所から旅が始まる部分は『第三部』を彷彿とさせる。 ちなみに後に『第三部』が再アニメ化された際の該当キャラクターの一人の声優がユージーンと同じく石塚運昇氏であり、本作を知るプレイヤーはニヤリとしたであろう。 他に目立つのはユージーンの口癖である「質問に質問で返すのは感心せんな」という台詞。同様の台詞が『第四部』以降繰り返し使われている。 他にも、作中でレストランを訪れた際にメニューに載っている「パスパスパスタ」(*9)(実際に食べることはできない)等、細かいネタが全編に渡ってちりばめられている。探してみるのも一興。 後半に戦うことになるジルバ・マディガンという人物が、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』(*10)のシーマ・ガラハウともろにキャラが被っているどころか担当声優も同じ真柴摩利氏である。戦闘中の台詞まで完全に一致する。 おそらくこちらも声優ネタ。第1作『ファンタジア』からアーチェがメロンパンについて言及したり(*11)と、シリーズでは珍しい事ではない。 ヴェイグとヒルダの協力秘奥義の「セルシウスキャリバー」の〆の演出に使われる武器も声優ネタ。ただし、この武器自体は檜山氏の演じるキャラとは別のキャラの武器。 前述通りパロネタの多い本シリーズだが、ここまでメインのストーリーイベント等で大々的にそれらのネタが使われているのは珍しい。 他作品において 『テイルズ オブ バーサス』においては本作のテーマを大きく否定されるような展開のシナリオが描かれてしまった。 さらに、ヴェイグは主人公であるにもかかわらず『バーサス』では参戦出来なかった。これは、『エターニア』(リッド)や『ラタトスクの騎士』(エミル)でも同じ事が起こっている。 だが、そもそも『バーサス』自体が非常に評価が低く、ファンからは「ヴェイグ(及びリッドとエミル)はバーサスとかいうクソゲーに出なくて正解だった」とまで言われている。 ユージーンの扱いも『リバース』ファンにとっては無視できないものとなっている。 シナリオ上における台詞のほとんどがただの絶叫で、本作での理知的な面影は欠片も無い。しかも無駄に何種類も叫ばせている。そのため批判と共にユージーン役の石塚運昇氏の迫真の演技故に、氏の喉を本気で案ずる意見も散見される。 オマケに彼のようなガジュマに触れられるとデスガロ熱という病気を発症するという、まるで不潔な病原体であるかのような謎の設定まで追加されている始末。本作のガジュマにそのような設定は一切無い。(そういう扱いをしている台詞などはあるが)最早キャラに対する冒涜である。 『マイソロ3』の「セルシウスキャリバー」は『ソウルキャリバーIV』に登場する「完全体」のデザインのもの。さらに言うと『マイソロ2』の連動サイトでもらえたソウルキャリバーのデザインと同じ。 本作での秘奥義は一人ではなく協力して放つ為か、他作品に出演の際は秘奥義が無いことが多かった。しかし『バーサス』を皮切りに単独で使う様になり、『マイソロ3』では全員に搭載されている。
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登録日:2011/03/29 Tue 22 17 33 更新日:2024/04/08 Mon 23 32 41NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 PS2 PSP RPG TOR ギスギスシーン多し クレアァァーーーー! クレアクレアクレア ←馬鹿みたい☆ ゲーム テイルズ テイルズオブシリーズ ナムコ バンダイナムコ ピーチパイ演説 リバース 人種差別 君が生まれ変わるRPG 君と殴り合うRPG 君と鬱になるRPG 姉貴ぃぃぃ! 歴代屈指のシリアス 民族問題 精神フルボッコ 考えさせられる話 鬱展開 鬱展開の嵐 クレアーーーー! △メニュー 項目変更 ポプラおばさん 特製ピーチパイ発売中 -アニヲタWiki- クレアクレアクレアクレア、バカみたい★ 「知」を司るものヒューマ、「力」を司るものガジュマ。 ふたつの種族の物語。 君が生まれ変わるRPG Tales of Rebirth 2004年12月16日にナムコから発売されたPS2用RPG。 その後2008年3月19日にPSPに移植された。 主題歌「good night」 歌:Every Little Thing ★あらすじ 一年前、ある月夜の晩、突如それは起こった。 己の死期を悟ったカレギア国王ラドラスは、最期の力を振り絞って自らの「月」のフォルスを世界中に解放し、息を引き取った。 世界中に注がれた彼のフォルスを浴びた人々は次々とフォルスの力を覚醒させた。が、その多くは突然のフォルスの発現に対応できずフォルスを暴走させ、世界中で甚大な被害が相次いだ。 それと同時に、世界中で異形の怪物「バイラス」もまた、その数を爆発的に増やし人々に被害を与えた。 カレギア国王の突然の崩御とそれに連なる一連の大被害。人々はそれを「ラドラスの落日」と呼ぶようになった。 山村スールズに住む青年ヴェイグもまた、突然氷を操るフォルスに目覚めて暴走し、偶然居合わせた幼なじみのクレアを氷漬けにしてしまう。 ヴェイグは彼女を救い出さんとあらゆる手を尽くすが、どんなに斬っても炎を浴びせてもびくともしない氷塊。彼女を救えない絶望感と彼女を氷の檻に閉じ込めてしまった慚愧の念で、彼は心を閉ざしてしまった。 それから一年。 助ける術を講じ、氷付けのクレアのそば(村の集会所)に居続ける彼の元に、噂を聞きつけたマオとユージーンが訪ねてくる。 心を閉ざしていたヴェイグは彼らを追い出そうとするものの、マオの炎のフォルスは氷を溶かし、クレアを救い出してくれた。 感動の再会もままならないまま、ユージーンは世界の現状と自らの目的を語り、フォルス使いであるヴェイグに共に来て欲しいと申し出る。 その時、突然村にきた王の盾の最高頂点たる「四星」のサレとトーマに、「美しいヒューマの娘を寄越せ」とクレアは連れ去られてしまう。 それを阻止しようと奮闘するヴェイグだったが全く歯が立たず、サレの高笑いと共に攫われるクレアの姿を見送る事しか出来なかった。 ヴェイグはクレアを取り戻すため、マオ、ユージーンと共に旅立つ。 王の盾の目的などどうでもいい。ただクレアを救い出せればそれでよかった筈だった。 しかし、この旅立ちが誰にも予想できない事件を生み、やがて世界の運命さえ左右する戦いに発展する事など、誰も知る由はなかった…。 ★システム 歴代のテイルズオブシリーズの中でも、特に戦闘に力を入れた作品。 同じく戦闘ゲーと名高い「D2」チームのこだわりがよく出たものと言える。 RPGなのに回復技がほぼ無い と言えば誰しも驚くだろう。 他にも「回復アイテムがやたら高値」「GRADEが1つの敵グループにつき1度しかもらえない」など、近年のシリーズでも類を見ない独特の仕様が多い。 PS2版に至ってはアップルグミが非売品というトンでもない仕様だった。 「3ライン・リニアモーションバトルシステム」 と呼ばれるシステムを採用しており、 これは戦闘フィールドに3つのラインが並んでおり、プレイヤーやラインを自在に移動しながら戦えるというものである。 事実上「2D描画だが実質3D移動」を可能としており、アクションの自由度はかなり高い。 戦闘中はこのラインを行き来しながら戦線を保ちつつ立ち回る事が求められ、ファンからは「陣取り合戦」と評されている。 高難易度になると、僅かな位置調整のミスであっという間に包囲されフルボッコを食らうことも。 身をもって戦闘を教えてくれるグランバスク先生も、序盤という良い位置取りをしている。 攻防一体とも言える回復手段やチャンスメイクの判断力等、覚える事が多く複雑だがやり応えのある戦闘となっている。 その辺に現れるカンガルーに殺されかけるRPGなんてのもPS2じゃこれぐらいじゃなかろうか。 ★パーティーメンバー ヴェイグ・リュングベル (CV.檜山修之) 剣士。氷のフォルス能力者。ヴェイグちゃん。 どこかの王に似ているかなに、気にすることはない。 根暗で無愛想で無口かつクレアとうるさいが、決して悪い奴ではない。 本当は熱い心の持ち主で、困っている人を見ると助けずにはいられない。ピーチパイが大好物だったりする。 戦闘面は主人公らしくバランスが良いが武器が大剣ゆえに攻撃の出が少々遅い。 どことなく誰かに似ている気もするが、何、気にすることはない。 どぉぉけぇぇぇ!裂氷撃! 彼はとても扱いやすいのだが、彼ばっかり使ってると終盤で泣くことになる。 マオ (CV.渡辺明乃) 術使い。炎のフォルス能力者。「王の盾」の一員だったがユージーンと共に出奔。 火、風、闇属性を使いこなすショタ。ただその気になれば前でも戦える。 記憶喪失だが、あまり気にしてない。一応取り戻したいという気持ちはあるらしいが… 暗かったり寡黙だったりするパーティーを明るく引っ張る健気な子。怖い話が好きな独特音感様。 ユージーン・ガラルド (CV.石塚運昇) 槍使い。ドMのフォr…鋼のフォルス能力者。元「王の盾」の隊長だったがある事件をきっかけに脱走。 ガジュマという種族のヒトであり、パーティーでは唯一獣の姿をしている。黒豹に近い。 クールかつ聡明でメンバー(主にヴェイグを)を引っ張る頼れるおっさん。 アニーにナイフで何回えぐられても耐える鋼の肉体をもつが、術にはすっごく弱い。 なお身体以上に精神力は鋼鉄仕様であり、リバースはおろかテイルズ界でも屈指の精神力の持ち主でもある。 人によっては目が4つあるように見えるが正解は下の奴。 親友だった筈のアニーの父親を殺した訳は…? アニー・バース (CV.矢島晶子) 術使い。雨のフォルス能力者。ラドラス王の侍医であるバースの娘で、彼女もまた医者を目指している。 地面に円陣を描きその範囲内にいるキャラに影響を与える、陣術という特殊な術を使う。 実は打撃攻撃力の数値がパーティ内最強で、場合によってはヴェイグを上回るダメージを文字通り叩き出す事ができる。アニーを前線に配置し敵を次々に撲殺するのも悪くないかもしれない。 ユージーンに父を殺されたため彼と(無自覚ながら)ガジュマそのものを憎んでいる。 序盤はヴェイグに関心がありそうだったが、ある出来事をきっかけにその関心の向く先が増える。その相手とは… ティトレイ・クロウ (CV.山口勝平) 格闘弓士。樹のフォルス能力者。工業都市ペトナジャンカで働く若者。 最初の台詞が「姉貴を返せ!」というテイルズオブシリーズでも指折りのシスコン。最初から最後まで姉貴姉貴とうるさい。 情の厚い熱血漢で非常に仲間想い、仲間を助ける為ならば二つ返事で仲間になってくれる。更に世界中で大なり小なりヒューマ・ガジュマの種族間の軋轢があるにも拘わらず、一切の差別意識を持っていない。マオに次ぐパーティの賑やかせ役。 終盤のヴェイグとのイベントは作中屈指の名シーン。 戦闘面では弓と格闘技を使い分けたリーチの大きさ、素早い攻撃が特徴だがヒルダさんに攻撃力の低い前衛と言われてしまう。 ちなみに彼は格闘家で前衛ではあるが、その実アニー以上の本作の回復役でもある。 ただしシステムの理解は必須。 秘奥義で鳥になって昇天する。 ヒルダ・ランブリング (CV.大原さやか) 術使い。雷のフォルス能力者。21歳。特に関係ないが、Gのパスカルは22歳。 水、土、光属性を使いこなすお姉様。「王の盾」の一員だった。 占い師で、タロットを使った占いをしてくれる。条件さえ満たせばプレイヤーが占いたいことも占える。 ヒューマとガジュマのハーフで、強い力を持っているが、ハーフである証の角を折ってしまったため、力は控えめ。 酒豪で馴れ合いを嫌うドライな性格が、旅をするうちにメンバーとは打ち解けていく。 なかでもティトレイとはいい感じに? 口癖は「ぶつよ」 ★ヒロイン ポプラおばさん 言わずとしれたメインヒロイン。 ピーチパイ作りの名手であり、村人全員を虜にしている小悪魔レディ。 作中で一時ヤンデレ化し、ヴェイグの首を絞めたりする様が男共のピーチにヒットした。本作屈指の萌えキャラ。 クレア・ベネット (CV.安田未央) ヒロイン。ヴェイグの幼なじみで、極めて薄幸。 どこかのDQ主人公よりはましだが。 そんな中でも決して諦めず頑張り続ける、優しくも強い美女。 アガーテ・リンドブロム (CV.篠原恵美) ヒロイン。カレギア国王の一人娘で若くして女王様。 美人だと有名で、ちょっと猫っぽい。ガジュマだが、ちょっとヒューマっぽい。 月のフォルス能力者。常に側近であるジルバを従えている。 ★用語 ☆フォルス 作中で物を操ったりする力。『○○(大抵漢字1文字)のフォルス』といった呼び方をする。 あとよく暴走する。 ☆フォルス使い フォルスを使う人。新手のフォルス使いか! 元々はごく少数のガジュマばかりだったが、ラドラスの落日以降は種族を問わず色んな能力者が居る。 ☆種族 ヒューマ→俺らみたいな人。頭脳労働タイプ。 ガジュマ→獣人っぽい人。肉体労働タイプ。 基本的にフォルスはガジュマにしか現れなかった(ヒューマにもごく少数だが居る)。 しかしあくまで傾向…程度のようで、ヒューマにも単純馬鹿は居るしガジュマにもユージーンのような聡明な者も多い。 また、どちらも「ヒト」という括りの扱いでありバイラスからは平等に狙われ、翼を持つガジュマも空を飛べたりする訳ではない。 両者の混血である種族「ハーフ」も存在するが、そもそもヒューマとガジュマの間に恋愛感情が芽生える事自体稀な事(*1)、難産な事、仮に生まれたとしても子供のうちは病弱で死亡率も高い…と、数自体も極めて少ない。 成人まで生き延びたとしてもこのテの作品のお約束としてヒューマ・ガジュマのどちらからも「呪われた子」として忌み嫌われる為、ハーフとして生まれた時点で人生アンノウンモードまっしぐらである。 ハーフにとっても「ガジュマの角や耳があってもガジュマではない」「外見自体はヒューマであっても角や耳のせいでヒューマでもない」、どちらの世界でも生きられない苦渋を背負う事になる。 ただしガジュマをも凌駕するフォルスの素質を持って生まれる事も多く、王の盾のような実力主義の環境でなら重宝される事もある。 ヒルダの回想を見る限り、そこでも決して扱いは良くない事が殆どのようだが。 ☆ラドラスの落日 先代の王様が死んだ日。この日を境にヒューマにもガジュマにもフォルス能力者が激増した。 ☆王の楯 フォルス能力者で結成された国王直属の特殊部隊。 いわばカレギア王国の「陰」の部分であり、正規軍と違い基本的に表舞台に現れることはない。 ★敵キャラクター ☆漆黒トリオ ギンナル、ドルンブ、ユシアの3名からなるシリーズお馴染み漆黒の翼だが、名前がコロコロ変わる。 憎めない奴らだぜ。 ☆四星 王の盾の頂点に立つ4人のフォルス能力者。 ワルトゥ CV 大塚芳忠 ガジュマ。音のフォルス能力者で、紳士的な性格。かつての同僚だったユージーンを信頼している。 ミリッツァ CV 水谷優子 ハーフの女性。光を操る虹のフォルス能力者で、ヒルダとはハーフ同士で仲が良かった。 トーマ CV 郷里大輔 ガジュマ。磁のフォルス能力者で、見た目通り獰猛な性格。更にヒューマを見下しているやな奴。 サレ CV 菊池正美 ヒューマ。嵐のフォルス能力者。ラドラスの落日以前からフォルスを持っており、キザな態度だが残虐非情。 プレイヤーの気持ちを代弁した(?)勇気のあるドS。 彼がちょっかいを出すのはおばさまが多いので、熟女好きが噂されている。 「グミなら僕も持ってるよ★」 中の人ネタだが、上記4人はZガンダムにて全員敵キャラだった。 ワルトゥ→ヤザン・ゲーブル ミリッツァ→サラ・ザビアロフ トーマ→バスク・オム サレ→ダンケル・クーパー ☆カレギア正規軍 ミルハウスト・セルカーク (CV.三木眞一郎) 正規軍の将軍の1人。27歳のヒューマ。 他の将軍はほとんど40歳前後なのとガジュマであることを考えると、異例の出世であることがわかる。 フォルスを持たないが剣の実力はユージーンに匹敵するほどで、四星も迂闊に手を出せない程。更に人望もあるので彼の部隊は結束力がとても強い。 実際に彼と戦ってみると超強い。 こっちの攻撃1ケタって… ヒューマとガジュマの共存世界を作る為各地を奔走する。アガーテのことである悩みを抱えている。 ふともも派でも尻派でもなく、ネコ耳派である。 ネタっぽさが多いが、作品自体はシリーズ全体から見てもかなりシリアスかつ生々しい内容である。 ライターが旅先での民族問題を目の当たりにした経験から、思想や種族をどう捉えるかがテーマとなっている。物語中盤のピーチパイ演説は必見。 また、精神的にも堪える展開が多く、上記のキャラへの執拗さもそうしたものが積み重なった結果である。 一方NPCの話をくまなく聞かないと伏線すらつかめないラスボスの唐突さ、やたらお使いイベントばかりな展開、メインとなる種族対立の収拾やヒロインの1人の最期の不可解な展開など粗も多く、好みが分かれる作品でもある。 ちなみに、『自分の能力が原因で引きこもる主人公が、能力の正体を知っている年長者と炎の能力者によって引っ張り出される』といった冒頭の流れがジョジョ3部のそれであり、『フォルス使い』という呼称やバクショウダケの展開も併せて当時一部でネタにされていた。 「追記修正を願いたい心に種族はありますか?」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アガーテ様美人だったなあ -- 名無しさん (2013-11-23 00 47 51) 聖獣の強さのバランス設定あきらかにおかしいよな… -- 名無しさん (2013-11-23 01 08 32) サレが(テイルズ史上まれに見るガチクズだったのを覚えてる -- 名無しさん (2013-11-23 01 10 44) 四星、ミルハウスト、ジルバの流れがすごく良かった。 -- 名無しさん (2013-11-23 01 31 44) サレ、トーマは敵として見たら最高のコンビだった、特にサレはマジで腹立つ。 -- 名無しさん (2014-02-04 10 33 20) ヒルダの尻尾はどんなか気になる 牛?山羊?猫? -- 名無しさん (2014-02-23 14 52 31) シンフォニア、リバース、レジェンディアと「種族の違い」を理由にした対立がメインテーマの作品が3作続くが、間違いなくこれが一番重い。しかしシンフォニアのハーフエルフはたくさんいるのに純血エルフはほとんど出ないという違和感を無くし、逆に種族が違うと恋愛感情を抱くことはあまりなく、生まれたハーフは成長しにくいと妥当な感じに設定したのは評価できる -- 名無しさん (2014-02-23 17 32 41) クレアがひどい目にばかりあっている、最初は氷漬け、次はアガーテと入れ替わって憎まれるなど一番最悪な目にあっている。 -- 名無しさん (2014-02-23 17 38 54) ↑クレアはそんな目にあいながらもよく挫けなかったよな。自分よりも他の人を助けようとするのはプリキュア系の主人公みたいだ。 -- 名無しさん (2014-02-23 18 31 11) 忘れがちだけどヴェイグは歴代屈指の一般人だよね(特殊能力は別に氷が特殊と言われてるわけでないし) -- 名無しさん (2014-02-23 18 58 49) そもそも、ジルバがアガーテ女王をそそのかしたからですよね。 事の発端は。 -- 閲覧者 (2014-02-25 04 39 32) ↑5 「テンペスト」も種族の違いがテーマだぞ。 -- 名無しさん (2014-02-25 09 40 36) ラジルダ崩壊がトラウマ -- 名無しさん (2014-02-25 09 42 05) ミルハウストがもっとはっきり自分の気持ちを言わなかったのも原因だと思う。 -- 名無しさん (2014-02-25 13 24 27) ↑身分差が言えるなかった理由では? -- 閲覧者 (2014-02-25 13 28 58) というか鈍感>ミルハウストが -- 名無しさん (2014-02-25 17 49 59) 一番悪いのはジルバです。 彼女さえ、いなければ二人とその他大勢に悲劇は起こらなかったはずでし…… -- 閲覧者 (2014-02-25 19 45 35) ↑×4 一応本作の世界観では種族間恋愛は超重い設定だからな。「種族が違っても愛があれば」だけでどうにかなる問題でもない。 -- 名無しさん (2014-02-25 19 47 55) 戦闘は緊張感あったな。雑魚戦であれだけ死んだのはこのゲームだけ -- 名無しさん (2014-02-25 19 50 44) ↑↑そうですね…他の作品では軽視されやすい傾向がありますから重要な作品ですよ。 本作品は。 -- 閲覧者 (2014-02-25 22 30 19) ヒューマとガジュマのカップルは両方の種族から疎まれる 生まれてくる子供は生存率低い 育っても両種族から排斥される又はトーマのような連中に利用される 大変だな -- 名無しさん (2014-02-25 23 22 52) このソフトなぜかすごい安かったな なんでだろ -- 名無しさん (2014-03-12 00 00 15) シーマ・ガラハウの名台詞を喋るジルバ -- 名無しさん (2014-03-12 02 24 01) ライター「友人が旧ユーゴ出身だし民族対立モノ書きたい」お偉いさん「獣耳出して!」。この2つが合わさった作品なんだとか -- 名無しさん (2014-03-12 02 45 17) ↑×3戦闘が人を選ぶのが大きいからだと思うよ。シナリオの完成度は高いけど -- 名無しさん (2014-03-12 06 51 28) ポプラの偽善振りが怖かった。あれだけの事しておいて「ピーチパイを食べれば皆平和よ」みたいなこれが吐き気を催す邪悪か。 -- 名無しさん (2014-03-12 09 49 30) ↑流れを無視するにも程がある。そんなん言ったらガジュマ全員淘汰されるようなことになるわ。断片的な事しか見ていない頭の悪い子はバケツをかぶって廊下に立ってなさいでごじゃるよ! -- 名無しさん (2014-03-12 11 59 08) ↑×2種でナチュラルが滅べば争いは無くなるとか、絶チルで悪いのはみんなノーマルとか言い出す口かな?この手の種族対立モノは本来、差別描写の量の違いこそあれど、どちらかが一方的に悪ということはありえないし、そう描いてはならないテーマだ -- 名無しさん (2014-03-12 14 35 46) 「どっちも悪い!喧嘩両成敗!」って結果がラジルダだろ、↑3はラジルダ出身か? -- 名無しさん (2014-03-12 14 43 48) 仮にヒューマ・ガジュマ片方だけになってもどのみち差別は無くならないだろうな ピピスタでも角毛羽で位付けして争いがあったし -- 名無しさん (2014-03-12 15 50 37) アガーテには生きててほしかった… -- 名無しさん (2014-03-12 16 07 23) 聖獣戦のBGMが好きだ -- 名無しさん (2014-04-11 22 28 14) 効率を最大まで重視すると、まるでシューティングゲームのような立ち回りになるからな。スリルはあるけど、ぶっちゃけ今作のゲームシステムには無駄が多すぎ。 -- 名無しさん (2014-05-18 05 25 10) 凄い実験的な要素が多かったよな。あと夢のフォルスのミニゲーム、あれの難易度の高さは異常 -- 名無しさん (2014-05-18 08 55 42) サレ、トーマ、ジルバの3人を倒し甲斐のあるクズにしてくれたことに感謝。 -- 名無しさん (2014-05-24 01 14 11) 戦闘面白い、テイルズだけどあざとくない魅力的なキャラ、ストーリーも良い、シリーズ中でも特に面白かった。 -- 名無しさん (2014-05-24 19 56 09) 最後の余談、言われてみれば確かにジョジョやね。しかも年長者の声が同じっつー -- 名無しさん (2014-05-24 20 09 10) 仲間メンバーが「いそう」な感じの性格だったのが好き。 -- 名無しさん (2014-06-04 18 44 20) ↑わかる。みんな普段は明るくしてて、実は内に暗い部分や悩みを抱えているのがすごく人間臭い。 -- 名無しさん (2014-06-04 19 12 02) コショウイベントにはマジ吐き気を催しそうになった・・・。あれが一番きつい・・・ -- 名無しさん (2014-06-15 16 27 10) シャオルーンのアクエリアススフィアに何度死にかけたか。 -- 名無しさん (2014-06-15 16 39 47) 「おばあさん、どこに落ちたい?」とかw -- 名無しさん (2014-07-16 17 52 19) ストーリー長すぎてやりごたえあるなあ -- 名無しさん (2014-07-16 19 57 49) サレは、いい悪役だったな特に最期の「現実はこんなものさヴェイグ」という言葉は印象に残るな -- 名無しさん (2014-09-22 23 18 37) ジルバも何かユリスに操られてるっぽい描写なかったっけ。どっちにせよユリスは蛇足だったと思う。 -- 名無しさん (2014-10-11 19 47 34) アガーテを殺したのは蛇足としか…彼女には生きててほしかった -- 名無しさん (2014-10-28 23 16 50) ↑生きてても幸せには生きられない余生になるだろうな。国のトップが自分の恋煩いのために町の婦女子拉致しまくりましたってすっごい酷いぞ。言うまでもなく求刑モノ。事情があることはあるけどチャラにはできないと思う。 -- 名無しさん (2014-10-28 23 39 39) プレイヤーのテクニックやカスタマイズによって、大きく難易度が変わる作品だからな。味方の基本性能がかなり低い気がする -- 名無しさん (2015-01-14 21 41 14) バランス面ではかなり悪い気がする -- 名無しさん (2015-01-21 16 18 53) 他作品と違ってやり込めばやり込むほど戦闘が上手くなったて実感する、まるで格ゲー -- 名無しさん (2015-02-06 00 37 24) ヴェイグの暴走は仕方ないよね。家族がいきなり他人の姿になってて、でも言動そのまんまなんだもん。誰だってああなる。俺だってああなる。 -- 名無しさん (2015-02-21 15 44 42) 「質問に質問で返すのは関心せんな。」➡質問に質問で返すなぁーー!!とも解釈出来る辺り要所要所にジョジョを感じる。 -- 名無しさん (2015-04-21 09 50 49) ユリスの領域上層部がえらく幻想的でかえって不気味に感じた思い出 -- 名無しさん (2015-06-05 13 20 47) これ面白かったなぁ。久々にPS2出してやるかな -- 名無しさん (2015-06-06 21 52 30) 多分テイルズで一番文明が進んでない世界観(そこが良いのかもしれないけど)…かな? もっと文明が発達してない作品あったっけ? -- 名無しさん (2015-06-06 23 24 31) 終盤の暗闇で喋ってたのがユリス -- 名無しさん (2015-06-16 01 01 29) さっき聞いたけど、ユリスの声は中原茂に似てる -- 名無しさん (2015-12-16 00 16 42) ベルセリアにキーアイテムとして登場する「サレトーマの花」…。「(趣味の悪い)紫色の花に赤い茎と葉」「ラズベリーのような香り」「薬になるが死ぬほど不味い」「花言葉は”偽りの共存”」…徹底的にネタとして再現?してやがるw -- 名無しさん (2016-09-08 00 48 58) 上にあるけど拉致に加えてその後の世界中での騒動のきっかけにも関わってるし、周りを騙してクレアのふりし続けたりクレアのこと黙ってたり、美点らしい美点が何もないロクデナシだよね。 -- 名無しさん (2016-09-19 16 46 08) テイルズの中でも特に戦闘が奥深いね -- 名無しさん (2016-09-19 18 34 22) そういやユージーンの中の人、3部ジョセフだったな -- 名無しさん (2017-03-11 11 56 42) テイルズの中では一番好きや。スマホで出来ればいいのに -- 名無しさん (2017-03-12 07 02 51) 好きなゲームなんだが、ラスボの存在とアガーテが最期に亡くなった説明が無さすぎるのが、ちょっと残念だな -- 名無しさん (2017-05-05 15 37 31) せっかくテイルズの打ち込みサウンドでは最高峰のクオリティのBGMがPSP版ではスペックのせいで無残なことに -- 名無しさん (2018-01-10 07 36 02) ↑でもPS2版ではゲームに支障を来たしかねないほどの移動の遅さと、このゲームを100%楽しむ術が存在しない -- 途中送信 (2018-01-10 07 37 34) クレアァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!のイメージが強い、強すぎる -- 名無しさん (2018-12-16 08 39 17) PS2以外ならその辺のカンガルーに殺されかけるRPGが存在するかのような記述があるな…(うろつく跳獣にアッパーでふっ飛ばされながら) -- 名無しさん (2023-02-27 20 50 21) パーティメンバーはリバースくらいの関係がいい -- 名無しさん (2023-05-18 18 38 25) 名前 コメント
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テイルズ オブ リバース テイルズ オブ リバースID+ゲーム名一回でたくさんの経験値が入る 現在レベル1 現在経験値0 レベルアップ残経験値 1 (表示のみ) お金がいっぱい 消費EP0 装備品のエンハンスポイント全て200 シリアル版 (16bit) 装備品のエンハンスポイント全て200 シリアル版 (8bit) 買い物時の消費ガルド×-155%(笑) 技変更 サイグローグの館で指定した階に移動 全ての食材15個 シリアル版 食材の引換券全種15枚 シリアル版 全ハーブMAX・シリアル版 全錬石MAX・シリアル版 全リキッドMAX・シリアル版 全道具MAX(道具欄の99種を各15個)・シリアル版 (戦闘中も適用) 戦闘不能回数 グレードポイントMAX (99999.00) 所持金MAX (9,999,999) 注:カンスト値はこちら ウエイターゲームの時間減らない (10秒固定…のはず) 焔の塔の試練時の残り体力減らない(4) 夢のフォルスのミニゲーム時の体力 夢のフォルスのミニゲーム時のタイム表示 ID+ゲーム名 _S ULJS-00132 _G Tales Of Rebirth 一回でたくさんの経験値が入る _C1 EXP MAX _L 0x2030F33C 0x7FFFFFFF ※フリーズするみたいです※ 現在レベル1 _C0 Now Lv.1 _L 0x80241AA8 0x00060198 _L 0x00000001 0x00000000 現在経験値0 _C0 Now EXP 0 _L 0x40241AA0 0x00060198 _L 0x00000000 0x00000000 レベルアップ残経験値 1 (表示のみ) _C0 Next EXP.1 _L 0x40241AA4 0x00060198 _L 0x00000001 0x00000000 ※3つとも、シリアル版で全員分。 ※序盤のステータス上げや、MAXHPの上昇くらいには使えるかも。(現在レベルだけで十分かと) ※現在経験値を元にNext EXPを算出してるようなんで、残経験値は意味なしかと。 お金がいっぱい _C1 GALD MAX _L 0x20245224 0x7FFFFFFF 消費EP0 _C0 Use EP 0 _L 0x003C0896 0x00000000 ※使用EPは0になりますが、必要最低限のEPがない場合は強化できません 装備品のエンハンスポイント全て200 シリアル版 (16bit) _C0 Enhance Point 200 (16bit) _L 0x80242908 0x0078001E _L 0x100000C8 0x00000000 装備品のエンハンスポイント全て200 シリアル版 (8bit) _C0 Enhance Point 200 (8bit) _L 0x80242908 0x0078003C _L 0x000000C8 0x00000000 ※上記の消費EP0よりも、こちらの方が実用的かと思います。 ※EP値は8bitで十分な値ながら、16bitで格納されてるようです。 ※他に検証をされた方で、正常に適用された場合はコメント等の編集(修正)を願います。 買い物時の消費ガルド×-155%(笑) _C0 Shopping Cost (minus 155%) _L 0x00244AB7 0x000000FF ※買い物コストを個数%減少させる某アイテムの個数をいじくって実現させています。 技変更 ww 技番号 _C0 Veigue Arts _L 0x00241B7C 0x000000ww Up _L 0x00241B85 0x000000ww Front _L 0x00241B8E 0x000000ww Back _L 0x00241B97 0x000000ww Down _C0 Mao Arts _L 0x00241D14 0x000000ww Up _L 0x00241D1D 0x000000ww Front _L 0x00241D26 0x000000ww Back _L 0x00241D2F 0x000000ww Down _C0 Eugene Arts _L 0x00241EAC 0x000000ww Up _L 0x00241EB5 0x000000ww Front _L 0x00241EBE 0x000000ww Back _L 0x00241EC7 0x000000ww Down _C0 Annie Arts _L 0x00242044 0x000000ww Up _L 0x0024204D 0x000000ww Front _L 0x00242056 0x000000ww Back _L 0x0024205F 0x000000ww Down _C0 Tytree Arts _L 0x002421DC 0x000000ww Up _L 0x002421E5 0x000000ww Front _L 0x002421EE 0x000000ww Back _L 0x002421F7 0x000000ww Down _C0 Hilda Arts _L 0x00242374 0x000000ww Up _L 0x0024237D 0x000000ww Front _L 0x00242386 0x000000ww Back _L 0x0024238F 0x000000ww Down サイグローグの館で指定した階に移動 _C0 Cyglorg s Chambers s 20F _L 0x20296A48 0x00000014 _C0 Cyglorg s Chambers s 40F _L 0x20296A48 0x00000028 _C0 Cyglorg s Chambers s 60F _L 0x20296A48 0x0000003C 全ての食材15個 _C0 All Foods Max (15) _L 0x00244AC4 0x0000000F _L 0x00244AC5 0x0000000F _L 0x00244AC6 0x0000000F _L 0x00244AC7 0x0000000F _L 0x00244AC8 0x0000000F _L 0x00244AC9 0x0000000F _L 0x00244ACA 0x0000000F _L 0x00244ACB 0x0000000F _L 0x00244ACC 0x0000000F _L 0x00244ACD 0x0000000F _L 0x00244ACE 0x0000000F _L 0x00244ACF 0x0000000F _L 0x00244AD0 0x0000000F _L 0x00244AD1 0x0000000F _L 0x00244AD2 0x0000000F _L 0x00244AD3 0x0000000F _L 0x00244AD4 0x0000000F _L 0x00244AD5 0x0000000F _L 0x00244AD6 0x0000000F _L 0x00244AD7 0x0000000F _L 0x00244AD8 0x0000000F _L 0x00244AD9 0x0000000F _L 0x00244ADA 0x0000000F _L 0x00244ADB 0x0000000F _L 0x00244ADC 0x0000000F _L 0x00244ADD 0x0000000F _L 0x00244ADE 0x0000000F _L 0x00244ADF 0x0000000F _L 0x00244AE0 0x0000000F _L 0x00244AE1 0x0000000F シリアル版 _C0 All Foods Max (15) _L 0x80244AC4 0x001E0001 _L 0x0000000F 0x00000000 食材の引換券全種15枚 _C0 All Food Ticket MAX (15) _L 0x00244AE2 0x0000000F _L 0x00244AE3 0x0000000F _L 0x00244AE4 0x0000000F _L 0x00244AE5 0x0000000F _L 0x00244AE6 0x0000000F _L 0x00244AE7 0x0000000F _L 0x00244AE8 0x0000000F _L 0x00244AE9 0x0000000F _L 0x00244AEA 0x0000000F _L 0x00244AEB 0x0000000F _L 0x00244AEC 0x0000000F _L 0x00244AED 0x0000000F _L 0x00244AEE 0x0000000F _L 0x00244AEF 0x0000000F _L 0x00244AF0 0x0000000F _L 0x00244AF1 0x0000000F _L 0x00244AF2 0x0000000F _L 0x00244AF3 0x0000000F _L 0x00244AF4 0x0000000F _L 0x00244AF5 0x0000000F _L 0x00244AF6 0x0000000F _L 0x00244AF7 0x0000000F _L 0x00244AF8 0x0000000F _L 0x00244AF9 0x0000000F _L 0x00244AFA 0x0000000F _L 0x00244AFB 0x0000000F _L 0x00244AFC 0x0000000F _L 0x00244AFD 0x0000000F _L 0x00244AFE 0x0000000F _L 0x00244AFF 0x0000000F シリアル版 _C0 All Food Ticket MAX (15) _L 0x80244AE2 0x001E0001 _L 0x0000000F 0x00000000 全ハーブMAX・シリアル版 _C0 All Herb Max (15) _L 0x80244AAB 0x00070001 _L 0x0000000F 0x00000000 ※ラベンダー等のキャラドーピングアイテムです 全錬石MAX・シリアル版 _C0 All Stone Max (15) _L 0x80244AB2 0x00050001 _L 0x0000000F 0x00000000 全リキッドMAX・シリアル版 _C0 All Liquid Max (15) _L 0x80244AB8 0x00050001 _L 0x0000000F 0x00000000 ※食材調達施設で某アイテムと引き替えるアレです 全道具MAX(道具欄の99種を各15個)・シリアル版 (戦闘中も適用) _C0 All Item MAX (15) _L 0x80244A9D 0x00630001 _L 0x0000000F 0x00000000 戦闘不能回数 _C0 Dead Point _L 0x10244C88 0x00000000 ※戦闘回数は変更できたものの、撃破数がうまくいかないのでこの辺で勘弁。 グレードポイントMAX (99999.00) _C0 Grade Point Max (99999.00) _L 0x20244C40 0x0098961C 所持金MAX (9,999,999) 注:カンスト値はこちら _C0 Gald Max (9,999,999) _L 0x20245224 0x0098967F ウエイターゲームの時間減らない (10秒固定…のはず) _C0 Waiter s Game s Timer (10sec) _L 0x10296F50 0x00000259 焔の塔の試練時の残り体力減らない(4) _C0 Fire Tower s Life _L 0x00296E7C 0x00000004 夢のフォルスのミニゲーム時の体力 _C0 Minigame s Life _L 0x002FEF64 0x0000000Z _L 0x002FF714 0x0000000Z _L 0x002FFEC4 0x0000000Z _L 0x00300674 0x0000000Z ※上から、ヴェイグ・2人目(マオor漆黒組)・3人目(漆黒組)・4人目(漆黒組) Zに入れる値は… 一人目…ヴェイグ用なので、5にするのがベストかと。(クリア条件も加味して) 二人目…一度だけマオになる為、その時だけ0以外にし、漆黒組の時は0に。 三・四人目…漆黒組用なので、常に0でOK。 夢のフォルスのミニゲーム時のタイム表示 _C0 Minigame s Time _L 0x10321DB0 0x0000ZZZZ ※ZZZZは、フレーム数を16進数で。1フレームは60分の1秒(1秒の場合003C)。 ※場合によって0かそうでないかを使い分ける必要あり。
https://w.atwiki.jp/psp_wiki/pages/14.html
攻略・裏技サイト このwikiは「テイルズ オブ バーサス」の攻略・裏技サイトです。 ゲーム詳細 画像 タイトル:テイルズ オブ バーサス 発売日:2009年8月6日 価格:5,200円(税込) メーカー:バンダイナムコゲームス ジャンル:アクション 公式サイト テイルズ オブ バーサス | バンダイナムコゲームス公式サイト 攻略情報 募集中です。攻略情報を知っている方はぜひ投稿して下さい。 名前 コメント 裏技情報 募集中です。攻略情報を知っている方はぜひ投稿して下さい。 名前 コメント 関連ニュース 「ヘブンバーンズレッド」や「リネージュW」のプレイレポ記事をラジオで振り返る!【Gamerラジオ第28回】|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 「テイルズ オブ ルミナリア」の正式サービスが開始。“可能性と発見”をテーマにした「テイルズ オブ」シリーズ25周年を締めくくる記念タイトル - 4Gamer.net 「テイルズ オブ ルミナリア」,オープニング/エンディング映像公開。先行体験プレイ会の実施も決定 - 4Gamer.net 「テイルズ オブ アライズ」×「ソードアート・オンライン」コラボDLCが配信開始。新たな難度を追加する無料アップデートも - 4Gamer.net 「テイルズ オブ アライズ」,あみあみから4種類の新グッズが12月に発売 - 4Gamer.net 「テイルズ オブ アライズ」発売前に,「ファンタジア」から「ベルセリア」までの戦闘システムを一気に紹介。シリーズの変遷をバトルから振り返ろう - 4Gamer.net テイルズ オブ アライズ発売記念。シリーズ新作グッズを先行販売 - 4Gamer.net 「テイルズ オブ クレストリア」で1周年記念ステップアップLIMITED召喚第3弾が開催中。新限定クエストの開催も - 4Gamer.net 「テイルズ オブ アライズ」,バトルや強化・育成システム,主人公を付け狙う謎の剣士の情報が公開 - 4Gamer.net シリーズ最新作「テイルズ オブ アライズ」の新情報公開。美しいグラフィックスの秘密やキャラクターの詳細,再構築したというバトルシステムなどが明らかに - 4Gamer.net 新作『テイルズ オブ バーサス2』発表!? 簡単操作の対戦格闘 - 電撃オンライン 女性層をガッチリ掴んだテイルズオブバーサスがモンハン3を押さえて1位に (1/2) - ASCII.jp PS3「テイルズ オブ ヴェスペリア」,PSP「テイルズ オブ バーサス」との連動要素など新情報を紹介 - 4Gamer.net PSP「テイルズ オブ バーサス」,新たに10キャラクターの参戦が判明&バトルシステムやカスタマイズ要素の新情報も - 4Gamer.net バンダイナムコ、PS3「テイルズ オブ ヴェスペリア」 PSP「テイルズ オブ バーサス」との連動企画発表! - GAME Watch バンダイナムコ、PSP「テイルズ オブ バーサス」 10人の参戦キャラクターが決定! 予約特典情報も公開 - GAME Watch 登場キャラや秘奥義の画像も満載! PSP「テイルズ オブ バーサス」最新情報をお届け - 4Gamer.net シリーズ13作品から,35人の人気キャラクター達が登場! PSP「テイルズ オブ バーサス」の最新情報をお届け - 4Gamer.net 2009年度の“テイルズ オブ”新作タイトルが発表。Wii「テイルズ オブ グレイセス」が今冬,PSP「テイルズ オブ バーサス」が2009年夏に発売! - 4Gamer.net 関連ブログ #blogsearch2 関連口コミ #bf トップページに戻る