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極流星ファイナル・ガイア ≡V≡ 無色 (25) 50000 進化クリーチャー:ゼロ・コマンド・ドラゴン/フェニックス 進化GV-自分の無色のクリーチャー3体の上に置く。 バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。 相手は、多色以外のクリーチャーをコストを支払わずにバトルゾーンに出す時、バトルゾーンに出すかわりに墓地に置く。 相手は多色ではない呪文を唱えることができない。 相手は多色ではないクロスギアをジェネレートすることができない。 このクリーチャーが攻撃したとき、相手の多色ではないクリーチャーをすべて破壊し、その後相手のマナゾーンに多色ではないカードをすべて持ち主の墓地に置く。 ワールド・ブレイカー フレーバーテキスト 作者 広ヒロ 評価・意見 名前 コメント 関連カード 《極流星デストガイア》 収録セット DMO-05 最後の希望(ファイナル・ホープ)
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仮面の世界 湧き上がる歓声、まぶしいスポットライトのシャワー。 2年ぶりの経験に、懐かしい高揚感が蘇る。 「さあ始まりました、世界大会アルテミスCブロック2回戦! 注目のカードは何と言ってもイーストステージ!! 前回優勝者古城アスカ! そして対するは、前々回ファイナリスト、マスクドJが一家で参戦、マスクドファミリーです!!」 そう。私、マスクドJは今、妻のマスクドM、息子のマスクドBとともにアルテミスに出場している。 対戦相手は古城アスカ。ヴァンパイアキャットを駆る果敢なスモールレディだ。 ふれれば鬼をも殺す、と謳われるトリプルヘッドスピアーが、Bキッドを串刺しにしようと執拗に狙う。 振り上げられた三叉の先端にデュエルレイピアを突き立て、かろうじて軌跡を変遷させる。 それでもなおヴァンパイアキャットのパワーは凄まじく、マスカレードJの肩部アクチュエータが過負荷に悲鳴を上げ火花を散らした。 「マスクドJといえども、古城アスカ相手に初出場の二人を守りながらのバトルは厳しいかー?!!」 たしかに彼女は強い。だが、LBXバトルで負けるわけにはいかない。 LBXは、私たち家族の絆なのだから―― 天才、奇才、異能。 幼いころから私はずっと、そういった類のあだ名で呼ばれてきた。 それに何の感慨も覚えたことはない。 研究の道に進んだのは賞賛を求めてのことではなく、世界の発展に役立てればと思ってのことだったからだ。 学生時代は科学研究と論文執筆が趣味だった。私の研究が世界に貢献していると思えば思うほど、意欲が湧いてきた。 学術ジャーナルにいくつも論文を掲載され、博士号を取得し、卒後は民間企業でありながら国内でも有数の研究環境を有するタイニーオービットに就職した。 が、その年、次世代エネルギー研究所の事故を契機に、世界はゆがんでしまった。 ……ひどい有様だった。 恐怖、混乱、暴動、不況。そういった負のエネルギーが渦となって、日本中を襲ったのだ。 タイニーオービットも例に漏れず縮小を余儀なくされ、挑戦を避ける役員連中の意向により、新しい企画や研究は尽く却下された。 やっているのは何年も前に外国で行われた、結論のわかりきった研究の後追いだ。 発展など望めなかった。 日本は、未来への希望を失った。 世界は、正体のない不安におびえ優しさを失った。 神であるかのように他人を管理し支配して、獣であるかのように弱者を喰らい犠牲にする。世界にはそんな人間ばかりだった。 力を尽くそうと子供の時から思い描いてきた世界は、大人として社会に出た瞬間崩壊した。 こんな世界など知りたくなかった。私のやってきたことは無駄だったのだ。 世界の役に立ちたいという唯一の希望を失った私は、生きる意味さえ見えなくなっていた。 その時の私は、科学者という名の仮面をかぶっただけの、無気力の塊だった。 無目的に実施される実験は研究ではなく単なる作業なのだから、それを仕事として毎日押し付けられれば嫌悪が生じるのも当然だったといえよう。 指示を受けた仕事程度は処理していても、無断遅刻や欠勤は当たり前。手が空いた時も一人タバコを吹かすばかりで同僚ともろくに会話せず、職場に与えた影響は不利益なものの方が多かった。 上司たちは無駄に抜きん出た能力を有しながら会社を蔑ろにする私を疎んじていたが、契約上クビを切ることもできないと知っていたから、私は別段態度を改善しようとも思わなかった。 そんな傲慢で怠惰な生活を続けていた私に、ある時奇妙な命令が下った。 M☆AKIBAホールで行われるアイドルのコンサートに際し、一週間舞台機器の操作を監督しろ、というものだった。 ホログラフィや特殊音響が導入され多少作業が煩雑になったとはいえ、オートレギュレータがあるのだから会場スタッフだけで十分、メーカー側から技術者が送られる事態は滅多にあることではない。 タイニーオービットは扱いにくい私を開発室に置いておきたくなかったのだろう。要は体のいい厄介払いだった。 アイドルの名はマリー(Marie)といった。 興味など微塵も湧かなかった。アイドルというものは八方美人に良い顔をして、商売客に媚びを売るだけの娼婦のようなものとしか考えていなかった。 鳴り続ける軽薄なメロディに耳をふさぎ、チカチカ光るライトに目をつぶり、タバコに火を点けてリハーサルが終わるのを舞台裏で待った。 煙がエアコンの空調にまかれて拡散した。まるで局地で芽生えた悪意が世界中に広がっていったのと同じように。 だが突然、きらびやかな人影がその煙を払い、私に詰め寄った。 それは、つい先ほどまで鬱陶しく歌っていたあのアイドルだった。 いつリハーサルが終わったのか、気が付けば舞台からは音も光も消えていた。 そのアイドル様がわざわざ舞台裏の私のところにいらっしゃったとは。お得意の媚でも売りに来たのか? 「山野さん。私のステージ、見てくれてましたか?」 「いや、見ていなかった」 見る必要もない。 低俗な娯楽に価値などなく、それに興じる側もそれを与える側も、世界を堕落させる存在だ。 できることなら関わりたくもなかったし、早々にその姦しい場から立ち去りたかったのだが、彼女はそれを許してくれなかった。 「やっぱり!! あんなにエフェクトのタイミングずれてたのに平気でいられるなんて、おかしいと思ったのよ!」 なんだ、ただのクレームか。 「ありえないな。こいつのシステムは随時誤差を感知し、自動的に調整するようプログラムされている」 「本っ当に何も見てなかったのね! 言わせてもらいますけどね、たとえば4番ホログラム、73フレーズ目から3コマ分ずつ遅くなってたし、音響のリバーブも大きすぎてすっごく気持ち悪かったわ」 ……具体的にも程がある。嘘や言いがかりではあるまい。 というかタイニーオービットの製品もずいぶんいい加減な仕様をしている。 いや、その仕様の修正が私の仕事だったか? そう言えば。 「状況に合わせて機械を調整するのが山野さんの仕事でしょ? こういう機械のおかげで素敵なステージを作れてるから、ファンのみんなも喜んでくれるの。 私たちみたいなアイドルにはこれがどうやって動いてるかなんてわからないし、他のスタッフさんにだってあなたほど詳しい人はいないわ。 だからこのコンサートを成功させるにはあなたの力が必要なのよ。 なのにステージもろくに見ないで、しかも大事な仕事場でタバコなんか吸っちゃって、恥ずかしいとは思わないの?!」 そんなこと知るか。そもそも私は好きでこんな仕事をしているわけでもない。小娘の道楽に付き合わされるこっちの身にもなってみろ。 などと思わなかったわけではないが、淀みなく捲し立ててくる彼女の剣幕に押され、一言の反論すら許される雰囲気ではなかった。 これは……完全に私の負けだ。 「あなた、大人なんでしょ! いったん始めたことなら最後まで責任を持ってやり遂げなさい!!」 「あ……ああ、すまない。今後気をつける」 「ん、わかってくれればいいの。一生懸命お仕事してる人はね、三割増しでカッコよく見えるんだから♪」 彼女はそれだけ言い放つと、もう一度リハーサルをやり直すと言って舞台の上で再び舞い踊った。 まるで頬を張られた気分だった。 およそアイドルとは思えないほど乱暴な態度に驚いたのもあるが、私はそれまで叱られたことなどなかったからだ。 学生時代は天才だ何だともてはやされるのみ、タイニーオービットの連中からは腫物を触るように扱われた。 こんなろくに仕事もしない人間など、笑顔の仮面を作って上辺だけ適当に合わせておけば良いだろうに。 わざわざ素顔で対峙しても、彼女には何の得もない。 それなのに彼女は、まっすぐ私に向き合って説教をたれたのだぞ? 火のついたタバコを灰皿に押し付けて、ステージ上に目をやった。 自分の仕事に命を燃やす彼女は、彼女が言うように三割増しでカッコよく、魅力的に見えた。 スカートからチラチラ覗く形の良いふとももがまぶしかった。 あのしなやかに伸びた脚で、世界のゆがみにも負けず人生を歩んできたのだろうか。 彼女は…そう、パンドラの箱に残った希望。 彼女のような人がいるなら、絶望にまみれたこの世界もまだ捨てたものじゃない。 そんなことを考えながら私はステージを鑑賞し、彼女が知らせてくれた特殊効果のずれを修正した。 私は彼女に、とある感情を抱いていることに気づいた。 まさか、と思った。よもや、と疑った。やはり、と感じた。 私は彼女に、恋をしてしまっていたのだ。 私の女性経験は同年代の普通の男よりはるかに浅いと言い切れるもので、学生時代にアプローチをかけてくる物好きな女性は数人いたが、長くとも数週間付き合っただけで研究一辺倒の私に愛想を尽かし、すべて向こうから離れていった。 こと異性に対しては何の関心も抱けなかったこの私が、十近く歳の離れたアイドルの小娘に心を乱されるとは。 まっすぐな瞳が忘れられなかった。艶っぽいふともものラインが目に焼き付いて離れなかった。 彼女をもっと知りたい。その欲求のままインフィニティーネットでマリーのことを調べた。 通称プリンセス・マリー。 デビューから日が浅いものの、独特の雰囲気と清々しいまでに正直な言動、それに確かな実力で一部にカルト的人気を誇る。 本名不明、年齢不詳(私は未成年だと踏んでいる)、デビュー前の経歴も一切公表されていないが故のミステリアスさも人気の一因らしい。 それでもまだ知名度は高くない。 ならば私はこのコンサートを最高のものにして、彼女をこの世界に知らしめよう。 私は、私を必要だと言ってくれた彼女に、最大限の力を以て報いたかった。 彼女の全力を引き出すため、一度のステージが終わるごとに舞台機器のプログラムを書き換えた。 どうすれば観客に彼女の魅力をより感じてもらえるか、どうすれば彼女のふとももがもっと健康的かつエロティックに見えるか。 ハードウェア性能と時間の許す限り試行錯誤を繰り返し、最適解を探し続けた。 徹夜でテスト作業も通して、彼女が思うままに歌える環境を提供した。 その甲斐あってか、回を重ねるごとに彼女はより華麗に、より美しく進化していった。 まばゆい光の中で歌い、踊り、輝いた。 やがて、一週間が過ぎた。 コンサートは大成功だった。当初は多少あった空席も徐々に埋まり、最終日には満員、立ち見席にも入りきらないほどの動員数だった。 後で知った話だが、神業の域にまで達している、と噂される特殊効果の演出を一目見ようと足を運んだ層もあったらしい。 そして最後の夜、M☆AKIBAホール公演の締めくくりとしてパーティーが行われていた(厳密にはファンミーティングというそうだ)。 スタッフの打ち上げも兼ねて私も招かれていたのだが、私は会場の外で視界いっぱいに広がる星空を見上げながら、時が来るのを待っていた。 これが終われば私と彼女の縁も終わり……そんなことにはしたくなかった。 だから私は入念な準備を重ね、この計画を実行すると決めたのだ。 時間だ。三、二、一、ゼロ パッ 「きゃあっ!」「なんだ、なんだ?!」 心の中のカウントダウンを終えると同時に照明が落ち、客たちがざわめいた。 タイミングを見計らって屋根の上から窓を通って屋内に侵入し、二階席のちょうど会場全体を見下ろせる位置へ立つ。 途端、あらかじめ時限セットしていたスポットライトが私を照らした。 「仮面の騎士、マスクドJ推参! 麗しき星のいざないにより、今宵の宴を舞台とさせていただこう!」 刹那の沈黙。そして観客一同から感嘆の声と拍手が上がった。 これだけ派手に演出すればサプライズイベントの一環だと思い込ませられる、という予想は的中したようだった。 しかしパーティーを盛り上げることが私の目的ではない。 二階席の柵をひらりと乗り越えフロアへ降り立ち、マントを翻して目的の彼女のもとへ歩み寄る。 「プリンセス、しばしの間お付き合い願いたい」 「えっ? えっ?!」 現状を把握できずに立ち尽くす彼女をひょいと抱き上げ、人だかりをかき分けて、会場の出口へ走る。 まるでどこぞのヒーロー映画の主人公になった気分だ。やっていることはまるきり悪役なのだが。 ようやく他のスタッフが異変に気づいて追ってきたが、もう遅い。 照明、扉の電子ロック、警備装置までも、この会場全体が私の手の中だ。 手元の端末を操作し、迫りくる追手を食い止める。 警備ポッドに阻まれれば立ち止まる程度の覚悟で、私を止めることなどできまい! 庭に躍り出たところで出入り口をすべて封鎖し、人影ひしめく会場と、私たちのいる空間を完全に隔絶した。 これでもう、誰にも邪魔されまい。 だが盗み出したお姫様を私の腕から自由にするや否や、彼女は怒りの表情で私に食って掛かってきた。 「ちょっと、あなたいきなり何なの! ここは仮装大会じゃないのよ!」 「非礼は詫びよう。だが少しだけ、話をさせてくれ」 自分を拉致した不審人物の図々しい申し出に、彼女は身構える。 「君を怒らせたしがない科学者は、未熟で傲慢な卑怯者。冗談じみた仮面をかぶらねばひとりの女性と向き合うことさえ叶わぬ、ちっぽけな男なのだ」 「まさかあなた、山野さん? ……プッ!」 怪訝そうにしていた顔を一瞬で崩し、彼女は腹を抱えて笑い出してしまった。 「笑われるとは心外だな。少々傷ついたよ」 「だ、だって…おっかしいんだもん…! アハッ、アハハハッ!!」 む……さすがにそこまで笑うことはないじゃないか。 一度緩んでしまった緊張を取り戻すことは難しく、彼女が笑うのをやめるまで、私から話を切り出すことは不可能だった。 「それで、ご用は何かしら。こんなことしてまで二人っきりになるなんて、よっぽどのことじゃない?」 そう、君の周りにはいつも大勢の人がいて、二人きりになれる機会などなかった。 多少強引な真似をしてまで君を連れ出したのは、大切な用事があったからだ。 「あの時の礼を言わせてほしい。私を叱ってくれた人は君が初めてだ。ありがとう」 「へっ、そんなことで?」 「それから…今度また改めて礼をしたい。私ができる限り最高のもてなしをしよう。 プライベートの連絡先を教えてくれないだろうか」 「ふーん。仮にも芸能人の連絡先を聞こうなんて、ずいぶん身の程知らずなのね」 「悪用はしない。神に誓ってもいい」 真剣に話す私とは対照的に、彼女はまたくつくつと笑い出す。 笑っている彼女も可愛らしいとは思うが、私としては伊達や酔狂で言っているわけではないのだから、こうも一笑に付されては立つ瀬がない。 しかし、ようやく笑い終えた彼女が私に返した答えは、 「本当に面白いわね、山野さんって! いいわ、教えてあげる」 ……まったく、彼女の考えていることはわからない。 人を不安にさせたかと思えば、次の瞬間には喜ばせる。私をからかっているのではないかとすら思う。 だからこそ、彼女に惹かれてしまったのだ。 自らと異なるものに興味を持つことを心理学では好奇心と解説されていたが、この気持ちはそんな机上論では計り知れない。 携帯電話で連絡先を交換する。最近ろくに起動していなかったアドレス帳に、新しい連絡先が登録された。 パーティーの主役をいつまでも独占するわけにはいかず、いくつか儀礼的な謝辞を述べた後、別れのあいさつをかわした。 離れるのが名残惜しい、と感じるのも初めての気持ちだった。 封鎖を解いたパーティー会場に戻ろうとする彼女が、去り際にこちらを振り向いて、微笑む。 「ありがとう! コンサートが大成功したの、山野さんが頑張ってくれたおかげよ。 私の本名、マリエっていうの。デート、期待してるわね☆」 マリエ、優しい名前だ。 名前を教えてくれたということは、少なからず私に好意を持ってくれていると自惚れていいのかもしれない。 しかし、あの変わり者のお姫様はいったいどうすれば喜ぶのだろう。 もしや私は今日の一件で、とんでもなくハードルを上げてしまったのではないのか…? それよりマリエを抱き上げた時スカート越しに触れたふとももが柔らかくて気持ち良かった。 直に触れられればもっと良いのだが……いやいや、それは犯罪だ。 一舞台終えて疲弊しきった私は、取り留めのない期待と不安、そして少しの助平心を抱きながら、彼女を見送った。 マリエと付き合い始めてからの私は――時折電話をかけたり、月に二、三回会って話したりするだけの関係を付き合っているといえるのかはともかく――それ以前とは比較にならないほど熱心に働いた。 無粋な話だが女性と付き合うには資金が必要で、相手がアイドルならばなおさらだ。 それ以上に、マリエに好かれたいから、という理由もあった。 ヤニ臭い、と彼女に言われてからはタバコもやめた。 とにかくがむしゃらに取り組んで成果を出すうちに、あれだけ嫌だった仕事がいつしか楽しく思えるようになった。 上司や同僚とも次第に話すようになり、人が変わったようだと言われながらも、周囲からの信頼を得て、それなりの立場に就くこともできた。 ……ただし、タイニーオービット自体未だ不況の渦から抜け出せてはいなかったが。 マリエの方はというと、あのコンサートを足掛かりに驚くべき躍進を遂げていた。 あれが業界人の目に留まったらしく、全国規模で各メディアに進出し、今や押しも押されもせぬ大人気アイドルとなっていた。 忙しさからか話のできない期間が続き、そうして。 マリエ、もとい真理絵の二十歳の誕生日の夜。 私はようやく連絡のついた彼女に呼び出され、とある場所へ向かっていた。 真理絵の故郷であるというミソラタウンの、美しい河川敷。 吹き抜ける夜風に栗色の髪をなびかせ、普通の女性と何も変わらない服装をして、彼女は私を待っていた。 「淳一郎さん…来てくれたのね」 「誕生日おめでとう、真理絵。しばらく連絡がとれなかったから、心配していたよ。 ここが君の生まれた町なのか。大きくはないが、優しさに満ちた良い町だ。 なるほど、君が天真爛漫に育ったのも理解できるよ」 私としては褒めたつもりだった。いや、間違いなく褒めていた。 だが、賛辞を受けた真理絵は悲しそうに目を伏せて、その綺麗な顔を歪ませた。 「そんなに私って子供っぽい? 私だってもう二十歳で、大人なのよ」 「……何かあったのか?」 彼女は首を小さく振る。 その眼差しは私から離れ、滞ることなく流れ続ける川に向かった。 「淳一郎さん、この前私と結婚したいって言ってくれたじゃない?」 「ああ、そんなこともあったな」 彼女の同業者の恋愛関係のスキャンダルの話題になった時、報道されたなら腹をくくって結婚すればいいのに、と言う彼女に、私も君と結婚できるなら是非ともすっぱ抜かれたい、と口走ったのだった。 といっても、またそんな冗談ばっかり、と本気にされぬまま断られてしまったのだが。 「あれからずっと考えててね。私、あなたと結婚したい」 本当に、君は私を驚かせる。 「一生懸命頑張ったし、たくさんの人を幸せにできた。私はもうアイドルとしてできることはやり遂げたわ。 だから私も、ひとりの大人の女として私自身の幸せを考えてみて、あなたと生きたいって思ったの」 真理絵は私にまっすぐ向き合った。一かけらの迷いや些細な不安すら無いかのごとく。 その気持ちはあまりにも重すぎて、きっと私には受け止められない。 今になって急に臆病な心にむしばまれる。 愛しているのに、愛しているからこそ、今まで彼女が築き上げたものが私のせいで壊れてしまうことに、私は耐えられなかった。 「……私は人の気持ちを考えるのが苦手なようだし、勤め先の状況も芳しいとは言えない。正直、君を幸せにできる自信が無い」 「そんなことないわ。今の淳一郎さん、とっても頑張ってるもの」 「ありがとう。だが、信じてくれるから尚更、期待に応えられなかった時が辛い」 「私、あなたとなら不幸になってもいい」 気がつけば、私は真理絵を抱き締めていた。 痛いほどに、折れんばかりに。 真理絵は、こんなにもか弱く小さな身体をしているのに、こんなにも強く大きい。 彼女を泣かせてはいけない。 整理のつかない散らかった心の中で、その想いだけが確かなものだった。 真理絵、愛してる。不幸にはさせない。一緒に、幸せになろう。 うん、約束。ずっと、ずっと一緒よ。 マリーの芸能界からの引退は、世間を大いに騒がせた。 マスコミは面白おかしく彼女の引退記事を書き立て、インフィニティーネットでは元ファンだった人間が一転して罵詈雑言を連ねていた。 世界のこういった面は、つくづく愚かだと思う。 引退の理由として百を超える憶測が噂されたが、どれが正答かを知ることができたのは、彼女自身と、私だけだった。 そして、真理絵と結婚して初めての夜。私は彼女を抱いた。 大学や職場の休憩時間で女の話ばかりしている同僚たちを内心軽蔑していたが……なるほど、これはハマるな。 過去の経験など何の役にも立たなかった。真理絵のおかげでセックス観が百八十度変わったといってもいい。 意外にも、彼女の方は初めてだった。反応のすべてが初々しく愛くるしい。 真っ白な雪原に足跡をつけるような、とでもいうべきだろうか。 穢れを知らぬ彼女の身体を、私で汚すのだ。罪悪感や嗜虐心が混ざり合った快感が私の脳を満たした。 指で撫でれば澄んだ声が艶めき、突き上げるたびに中が熱を帯びていく。 彼女の胎内に私自身をうずめながら、脚の付け根に手を這わせた。 太すぎもせず細すぎもしないそのふとももは、ダンスに必要な筋肉で引き締められていて、なおかつ適度についた脂肪が柔らかさを修飾する、まさに至高の芸術品だった。 それは、あたたかく、愛しく、狂おしく。 仕事や他のことなど一切忘れ、ただひとりの女性に夢中になった。 まるで初恋に身を焦がす十代の少年のように。 いや、実際初恋だったのかもしれない。 恋愛に遅いということはない。これから私たちはこの世界で同じ時間を共有し続けるのだから。 これからずっと、いつまでも、永遠に。 手に手を取って、全力で生きて、愛し合って。 そうしてようやく二人での生活に慣れた頃。 バンが生まれた。 こんな私に父親が務まるのか、という懸念はあったが、それ以上に嬉しかった。幸せだった。 真理絵がいて、バンがいる平和な世界。たとえ目の届かぬどこかで戦争が起きていようとも、それだけが私にとって本当の世界だった。 初めての子育てには、私も真理絵も苦労した。 少しばかり内向的なバンになかなか友だちができなかったことも、心配事の一つだった。 開発室を任されるようになった私は、バンのために玩具を、ホビー用小型ロボットLBXを作ることにした。 このLBXを通してバンに友だちができればいいと考えたのだ。 …皮肉なものだな。かつて娯楽を馬鹿にしていた私が、子供向けのホビーを作ろうというのだから。 家電メーカーのタイニーオービットとしては前代未聞の企画であったが、新進気鋭の宇崎悠介新社長は将来性に賭けて、LBXの開発を決定した。 結果、LBXはホビー界だけでなくロボット業界をも巻き込むキラーコンテンツとなったのだ。 が、私はイノベーターに誘拐され、ほどなくしてLBXの販売開発が停止された。 事故で子供が大怪我を負った、という知らせが耳に入った。 ショックだった。バンに友だちを作るはずのLBXが、人を傷つけたことが悲しかった。 そして責任を取るべき自分が、ただ顛末を見ているしかできないことが不甲斐なかった。 結局、5年間も、家を空けてしまった。 知らぬ間に住居も、かつてのマンションからミソラの住宅街に移っていた。 私は駄目な父親だった。バンのために何もしてやれなかった。 それどころか、あまりにも重い運命を押し付けてしまった。 バンがまっすぐ正直に育ってくれたのは、他でもない真理絵のおかげだ。 それでも帰ることができたのだから、これからは良い父親を演じて、真理絵とバンを全力で愛してやりたかった。 しかし、その誓いが曲げられるのに時間はかからなかった。 耳をふさいでいればよかった。目をつぶっていればよかった。 だがあの日、私は知ってしまった。 LBX管理機構オメガダインによる世界征服の計画を。そしてその計画にLBXが利用されることを。 知ってしまった以上、私は、私の家族が生きるこの世界を守るほかなかった。 だがそれでも、オメガダインの力は大きすぎた。 告訴のために用意した証拠は揉み消された。正攻法で挑もうとすれば、真理絵やバンにまで危険が及ぶだろう。 ならば、私にできることは。 LBXの危険性を示唆し、再び販売停止に追い込む。 これは、LBXを生み出してしまった私の責任だ。 人を悲しませることになるならば、LBXなんか作るべきじゃなかったんだ。 私は仮面をかぶり、ディテクターとして世界中でLBXに悪事を働かせ続けた。 崩壊したNシティで、子を持つ親が怒り叫んだ。 炎に包まれたキャンベルンで、小さな子供が恐怖に泣いた。 LBXの操作には私が知る限り優秀なプレイヤーを用意したため、計画はおおむね滞りなく進んだ。 たった一つだけ、失策があった。 バンの友だちであるカズ、彼に……罪を犯させてしまったことだ。 人の親としては、何があっても彼からの協力の申し出は絶対に断るべきだった。だが、 「これ以上アミに手を汚させたくないんです」 「俺に、この手で戦わせてください!」 大切な人を守るためなら、自分自身が地獄に堕ちようとも構わない。 カズのその気持ちは本質的に私と同類であったから、同じ男として無下に扱うことができなかった。 私は、父親失格だな。 やり切れぬ思いのまま十数年ぶりに吸ったタバコは、ひどく、ひどく不味かった。 私の計画では、責任を果たした後はどんな手を使ってでもカズを逃がし、私だけが罪を背負う予定だった。 しかし、カズを逃がす必要はなくなった。 事態の収拾に私の力を利用しようと目論んだNICSが、すべての罪を政敵にかぶせて処理してしまったのだ。 人を襲い、街を焼き、大罪を犯した最悪のテロリストを、平和に尽力する善意の協力者に仕立て上げてしまったのだ。 納得などできなかった。 一歩間違えればバンまでもが死んでいたというのに。 NICSへの助力が強制されているといっても、誰に罰されることもなく、おめおめと生き延びていても良いのだろうか。 自問を繰り返し、答えなど出ないまま、ただNICSからの『依頼』に従って世界の脅威へ対抗すべく力を生み出した。 ホビーであったはずのLBXを、兵器として作った。 裁かれることもなければ、許されることもない。 私は、この世界のゆがみを体現する存在になってしまった。 檜山君が憂い、真実君が苦しみ、ミゼルが消去しようとした、この世界のゆがみを。 それでも、最後の敵を打ち破り世界の希望が守られた時、バンは笑ってくれた。 どんな困難にも負けない、真理絵と同じ笑顔だった。 「LBXを作ってくれてありがとう、父さん!」 バンのその言葉だけで、私のすべてが救われた気がした。 私のやってきたことが無駄であったとしても、決して無意味ではなかったと思えた。 バンに手を引かれて、美しい河川敷を抜けて、未だに慣れないミソラの家にたどり着いて。 そこにはかつて狂おしいほどに愛した、懐かしい笑顔が待っていた。 「おかえりなさい」 帰る場所があり、帰りを待っていてくれる人がいる。こんなに嬉しいことはない。 パラダイス事件やミゼル関連の残務処理に追われてタイニーオービットに泊まり込み続きであっても、家族を思えばこそ耐えられた。 ようやく仕事が一段落して帰れることになったが、家に着いた時にはもう夜遅く、早々に床に就くことになってしまった。 イノベーター事件後一旦家に戻った時に購入したベッドも、使った回数は数えるほどしかない。 寝室で妻と枕を並べて他愛ない会話を交わすのも久しぶりだ。 「そういえばバンを見かけなかったが、どうかしたのか?」 「バンね、昨日から外国のお友だちのとこに遊びに行ってるの。 アメリカ、中国、イギリス、オーストラリア…それにエジプトも回るんだって。 日が暮れるまでバトルするんだーって張り切ってたわ」 「そうか。バンに大勢友だちができたのは嬉しいが…少し寂しいものだな。 子供は親から離れていき、いつの間にか大人になってしまう」 「うん…バン、本当に大きくなったのよ。好きな女の子とか、できたのかしらね」 「バンに恋愛はまだ早いさ」 「……じゃあ、私たちは? もう…遅い?」 ブランケットの下で私の手にわずかな重みが乗る。 真理絵の手だ。絡まる指の触感が彼女の穏やかな熱を連れてきて、私を誘惑する。 「真理絵……」 「あなた…来て、お願い」 それとも、こんなおばさんじゃイヤ? まさか。こうも魅力的な女性の提案を無下にできるほど、私は薄情でも悟り澄ましてもいないさ。 枕元に置いていた眼鏡をかけ直し、薄明りをつけて、愛しい妻の顔を見つめる。 ひいき目抜きで美人の妻。無精な私を叱ってくれるしっかり者の妻。私の、永遠のアイドル。 最後に交わったのはずいぶん昔、十年近く前のことになるだろうか。 両腕を伸ばして妻の身体を抱き寄せる。 寝間着の端から手を潜り込ませて腰のあたりを撫で回し、しっとりと湿った素肌の心地良さに酔いしれる。 ……素肌? 「つけてなかったのか、下着」 「今日はあなたに…その……愛してもらおうと思ったから」 妻が可愛くて仕方ないのだが。 恥じらいから赤みの差した頬、うるんだ瞳の上目遣い、男の欲を掻き立てるように響く甘い声。 こんな風にねだられて断れる男などいるわけがない。 クレオパトラに籠絡されたシーザーやアントニーの心情も理解できようというものだ。 「真理絵、愛してる」 甘美な香りに惹きつけられ、目を閉じて彼女の顔に顔を寄せる。 真理絵のあたたかい手が、私の頬に添えられた。 しかし途端、耳元で鳴ったカチャリという音に目を開く。 ほんの数センチしか離れていないはずの妻の顔がぼやける。 私の近眼では確認できないが、どうやら真理絵に眼鏡を奪われ、どこか手の届かぬ場所に置かれてしまったようだ。 「む……返してくれないか」 「ダメ」 「しかし、君の顔が見えなくて困る」 「ダメ。見ないで、恥ずかしいから」 わがままなお姫様だ。 いささか不本意だが、こうなってしまっては私が折れるほかない。 まあいい。視覚を奪われた分、他の感覚で楽しませてもらおう。 役に立たなくなった目をつぶり、わがままを紡ぐ扇情的な唇にディープキスを落とした。 「んんっ……はあっ……」 吐息混じりの声に耳を傾けながら、絡み合う舌を味わい、接する肌の感触を堪能する。 か細い首筋に指を寄せ、一つひとつ胸元のボタンを外し、熱烈なキスで力の抜けた真理絵の身体から寝間着を剥ぎ取る。 美しい曲線を描く裸体が現れ、上から下まで余すところなく手を這わせた。 久々のセックスに燃え上っているのか、ふとももの間は早くも大いに濡れていた。 かく言う私の方も、既に準備万端といったところなのだが。 「あ……」 妻を四つん這いにして、こちらにヒップを突き出させた。 年甲斐もなく硬くなったペニスを、淫らに濡れそぼった花びらに添える。 しかし挿入はせず、そのすぐ上のクリトリスに擦りつけるようにペニスを往復させた。 花びらの中心から沁み出した蜜を纏わせれば、摩擦が軽減されて滑りやすくなる。 いわゆる素股だ。肉感的なふとももがペニスを圧迫して、ワギナに挿入するのとはまた異なったもどかしい快感を生じる。 「あっ、あんっ、焦らさないで……欲しいの、お願い…」 「何を、かな?」 「えぇっ…!?」 「私は人の気持ちを察するのが苦手なようだから、君がきちんと説明してくれなければわからないな」 無論本気で言っているわけではない。 新婚時代からのちょっとした余興のようなものだ。 私がこういう合図をしたときに、どう対応すべきかは彼女も熟知している。 気が遠くなるほど昔の戯れを忘れていなければ、だが。 しばしの沈黙。 ほら、早く君が言ってくれなければ、続きはできないのだぞ? ついに耐えきれなくなった真理絵が、口を開く。 「淳一郎さんの…お、おちんちんを、私の………おまんこにっ……挿れてください…!」 素晴らしい。実にマーベラスだ! このフレーズを仕込むのにかかった期間は結婚してから4ヶ月と12日。 元アイドルの真理絵に卑猥な言葉を言わせるのには相当骨を折った。 セックスのたびに散々焦らし、彼女が自分から求めるようになるまで我慢した甲斐があったというものだ。 真理絵は相当恥ずかしかったのか、真っ赤に染まった顔を両手で押さえているようだ。 その手をやや無遠慮に引き剥がし、私は彼女の耳元で優しく囁く。 「淫乱だな、真理絵は。極上の娼婦を妻に持てて、私は光栄だよ」 「いじわる、いじわるっ……!! お願いだから、早くぅ……」 少々いじめすぎただろうか。ほとんど涙声になってしまった。 私とてサディズムの嗜好があるわけではない。 本当に彼女が嫌がることはしたくもないし、彼女と快楽を共有できるならばその方が良い。 「悪かった。すぐ挿れる」 「ちょっと待って…! そんないきなり……ああぁぁんんっっ!!」 彼女の奥まで深くペニスを突き挿れれば、待ちわびていたと言わんばかりに彼女が私をきつく締め上げ、あられもない嬌声を上げた。 こうやって後ろから犯すのは気に入っている。手が自由になるため、犯しながらも真理絵の身体に触れることができるからだ。 「ひあっ…あっ、おっぱい揉むの…やぁ……」 柔らかく豊満なバストに手を伸ばして弄ぶ。 バンを産んでからサイズが大きくなったらしく、指を限界まで伸ばしても収まりきらない。 指の間で胸の頂をつまみ上げると、ワギナが一層収縮して私に絡みついてきた。 真理絵が感じる場所はすべて把握している。 何年もかけて私により開発された身体は、私の愛撫に反射的な反応を返す。 耳朶に軽く噛みついて息を吹きかける。下半身も休ませはしない。 私が仕込んだ快感に、真理絵は身悶えた。 「あっ、ん、ああんっ! 久しぶり、なんだから…無茶しないで…!」 む……たしかに、その意見ももっともだ。 情けない話なのだが……この体位は腰に辛いし、現時点でも既に体の節々が疲労している。 何年もご無沙汰だったせいか、それとも年齢のせいか、性欲に体力が追い付いていない。 これでは最後までセックスを続けられないおそれがある。 仕方ない。ここは真理絵に頑張ってもらうことにしよう。 後背位で貫いていた真理絵を持ち上げ、対面騎乗位にして少し前にかがませる。 ふとももが丁度腰を挟む形になり、柔らかな感触を存分に味わえる。これを四十八手では百閉という。 「ひあっ?! だ、だめっ、こんな体勢! 私、太ったから…!」 「気にならない。昔の君がやせすぎていたのだろう」 というか正直今の方が抱き心地は良い。 それでも日本人女性の平均よりもだいぶ軽いのだから、気にする必要などないだろうに。 「そう…、かしら。でも、あなたはやせたんじゃない?」 「ブリントンの食事は不味かったからな」 これは本当だ。イギリス料理とやらはとても口に合うものではなく、カズの作った納豆入りレトルトカレーの方がまだ食べられた。 天文台にいた間、ずっと真理絵の手料理が恋しくて仕方がなかった。 「これ以上体重が落ちると身が持たない。明日の朝食は…そうだな、ハンバーグがいい。もちろん真理絵手作りのを頼む」 「うん。あなたが起きた時にすぐ食べられるようにする。お昼にはお弁当、作ってあげる。 お夕飯のリクエストだって何でも受け付けてあげるから……だから、だから……」 震える声とともに、私の胸の上に熱い滴が落ちた。 「もう、絶対いなくならないで……!」 泣いて…いるのか。 近眼のせいで真理絵の表情をうかがうことも叶わないが、彼女の涙は私の胸をたたき続ける。 いつも笑顔でいてくれた真理絵。その仮面の下に隠された悲しみを、私は気づいてやれなかった。 幸せにすると約束したのに。 「本当に、すまなかった」 「ずっと……ずっと、待ってたんだから!」 強く、優しく、いつだって私を包んでくれる真理絵のぬくもり。 なぜ私は一時でもこの安らぎを捨てようなどと考えてしまったのだろう。 もう悩むまい、迷うまい。絶対に手放すものか。 もしNICSの気が変わって私を告発しようとするならば、その時は全力で立ち向かおう。 最低の屑だと軽蔑したければすればいい。 それでも私は真理絵とバンと、ともに生きることを選んだのだ。 上にまたがる妻の腰を撫でると、私を咥えこむ圧迫感が強くなった。 若い時と同じようにはいかなくとも、互いに快楽を与え合う方法は知っている。 彼女が身体をゆするのに合わせて、私も時折下から突き上げる。 「あっ、淳一郎さんっ…すき…だいすき…!」 「私も……だ、愛してる」 どれだけ歳月を経ても変わることのなかった事実。 このゆがんだ世界の美しさを初めて教えてくれた彼女に、私は恋をし続けていた。 「んっ、あぁあんっ……ずっと…いっしょにっ…!」 もちろんだ。これからはずっと一緒に生きていこう。 返事代わりに思うまま胎内を擦り上げ、柔らかな媚肉を蹂躙する。 深く、激しく、空いてしまった時間を取り戻すように、私たちは互いを求め、愛し合った。 そして。 「あっ、あんっ…ひああぁぁあああんんっ!!」 真理絵のつながった部分が強く私を抱き締めて、達したことを伝えた。 彼女の蕩けそうな身体の奥で、抱え続けていた私の熱が爆ぜる。 それは長く、気が遠くなるほど長く。 やがて熱の奔流が収まる頃、彼女は静かに私の腕の中へと身をゆだねた。 真理絵、待っていてくれてありがとう。愛してる。 恋愛に遅いということはない。今度こそ、この世界で同じ時間を共有し続けよう。 もう手放さない。もう絶対に、泣かせない。 淳一郎さん。 なんだ? 真理絵。 私、LBXをやってみようと思うの。 君がLBXに興味を持つとはな。どうしたんだ、急に。 だってあなたとバンだけの絆なんてズルいじゃない? 私も入れてほしいのよ。 そうか…さびしい思いをさせたな。すまない、何も気づいてやれなくて。 ううん、いいの。わかってくれれば。 ……今度、LBXの大会に出てみないか、バンと一緒に。若いころの君をモデルにLBXを作るよ。 ええっ…なんだか恥ずかしいわ。 なに、君ならまだまだいけるさ。私が愛したスーパーアイドル、プリンセス・マリーなら―― そして、LBX世界大会アルテミス2052。 「おおっと、ここに来てまさかの番狂わせ!! マスクドMによるファイタースピリッツを上乗せしたΩエクスプロージョンが炸裂!!! ヴァンパイアキャット、ブレイクオーバーです!! マスクドファミリー、古城アスカを打ち破りました!!!」 「やったぜ、ダディ、マァム!! この調子でトップに輝くスターを目指そうぜ!!」 「そうそう、その意気! これで優勝もいただきだゾ♪」 「落ち着きたまえ。一度の勝敗で一喜一憂していては大局を見誤る」 この勝利はヴァンパイアキャットの注意をそらしておいてくれたマスクドB、つまりバンのおかげだ。 マスクドMを演じる真理絵も、初心者ながらよく決めてくれた。 一昨年のアルテミスでも使用したマスカレードJ、バンのバトルスタイルに合わせた性能を有するBキッド、絶対領域のふとももを形成する際どいスカートまで再現したプリンセスM。 すべて私が自ら作り上げた自慢のLBXだ。 自分の作ったLBXで家族が楽しんでくれるのは、やはり何より嬉しい。 もっとも、同じハンドメイドのLBXに負けたこともあってか、対戦相手の彼女は不服顔のようだが。 「なんだよー、あんなイロモノ集団に負けるなんて…」 「アスカくん、バトルの結果にご不満かね?」 「いーや、オレの完敗だ。でもすっごく楽しかったぜ!」 勝っても負けても、バトルの後には誰もが心からの笑顔になる。 世界中のみんながLBXを楽しむ……これこそ、私が望んでいた夢だ。 LBXを通して、バンは世界中のたくさんの人と友だちになった。これからもより多くの出会いが待っているだろう。 今と未来、そして人を人とつなぐ道具である。それこそが、私がホビーであるLBXに何よりも望むことなのだ。 ねえ、あなた。私、今とっても幸せ。あなたのおかげよ。 私だけの功績ではない。君がいて、私たちの息子がいて、LBXを愛してくれるこの世界があってこそ、今の幸福があるのだ。 そうね……そうよね! さっすが私のご主人様☆ そろそろ3回戦が始まる。ふむ、次の相手も手ごわそうだ。 だが真理絵とバンの二人となら、きっと戦い抜ける。 「輝け、Bキッド!」 「歌って踊れる、プリンセスM☆」 「舞え、マスカレードJ!」 絶望と希望に満ちたこの世界で、私は今まで様々な仮面をつけてきた。科学者の仮面、父親の仮面、悪の仮面、そして男としての仮面。 人には多面性があり、それぞれが決して相容れぬもので、時と場合に応じた数だけ異なる仮面をかぶり、別人になりきる必要があると思っていた。 しかし、私は父親としての気持ちから科学者の技術を以てLBXを作り、LBXを使って働いた悪を抱えながら、今は男としてLBXの大会に立っている。 それらのすべてがあってこそ今の私なのだ。真理絵とバンはそんな私を笑顔で受け入れてくれた。 どんなに別人を演じようとも、私はひとりしかいない。……本当は仮面など必要なかったのかもしれないな。 ともあれ、今は実際に仮面をかぶっているのだから、華麗なる剣士の舞を存分にお見せすることにしよう。 「それでは、バトルスタート!!!」
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今日 - 合計 - ファイナルファイト リベンジの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時16分47秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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壁のレベルアップのやり方 村の育成と言うと各施設のレベルアップですが、壁も同じようにレベルアップさせていくものでありながら、どうしても他の 施設と比べて後回しにしてしまいがちです。 しかし、こちらが攻める側に回り、村が強いか弱いかどこで見極めているかといえば、壁の色やその禍々しさで一目瞭然な訳です。 とはいえ、序盤は余った資源で簡単に上限まで上がる壁も、レベルが上がるにつれて数も増えて、必要資源がだんだんとんでもない 量になっていくのに臆してしまいます。 壁は施設と違って即座にレベルアップしますが、それ故に大工さんの次の仕事用の資源を即座に用意しなければならない面倒臭さも、 後回しにしてしまう要因の一つでしょう。 しかし、壁を疎かにして施設を全てレベルアップさせて、大工さんが遊んでいるのを嫌ってタウンホールを上げていってしまうと、 やはり次のレベルでも壁を疎かに施設のレベルアップを優先してしまい、いつまで経っても壁のレベルはあがりません。 攻撃されれば、資源をごっそり持って行かれてしまうでしょう。 という事で、施設をレベルアップさせ切る前に壁のレベルを上げる、という癖を付けておきたいところです。 という訳で、これは方法の一つです。 通常は大工さんを施設のレベルアップにフル稼働させていますが、ある程度その目途が立ったら、大工さんを1人遊ばせて、 壁専業の職人として置いておきましょう。 そして他の大工さん用の施設の資源は確保しつつ、超過した資源を思い切って全て壁につぎ込みましょう。 特に、自由な時間を取れる日があれば、その日は壁塗りの日として、こまめに他の村から資源を奪っては壁をレベルアップして みましょう。 思ったより短い期間で壁の色が変わっていく事でしょう。 タウンホールレベルが上がるにつれて、特に後半戦に入ってからは他の村からの攻撃が激化していきますので、壁のレベルアップは 資源の無駄遣いをしているようで、奪われる資源を少なくして、効率的に村を育てる近道になります。 攻撃される前に壁に資源を使ってしまえば、そもそも奪われる量も少なく済んで一石二鳥です。
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ここを編集 ■ダンボール戦機W エンディングアニメーション3 原画(作監に西村博之) ■ダンボール戦機WARS 作画監督 29 36(西・大) ■GARO VANISHING LINE #1 キーアニメーション #6・8~10・24 ゲストキャラクターデザイン ■デカダンス ビジュアルコンセプト(村上泉と共同) ■関連タイトル ダンボール戦機ウォーズ DVD-BOX1 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
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【名前】 ファイナルベント 【読み方】 ふぁいなるべんと 【登場作品】 仮面ライダー龍騎 【分類】 アドベントカード 【所有者】 全ライダー 【AP】 4000~10000 【詳細】 全ライダーが持つアドベントカードの1枚で、契約モンスターと連動した必殺技を発動するために使用される。 カードに書かれたAPはおおよそ5000から6000が基本的だが、ゾルダのみサバイブ状態ではないライダーとしては最高値であるAP7000、 逆にシザースのシザースアタックはAP4000とダークウイング(アドベントカードのAP)と同程度とライダーによってその差は激しい。 なお、サバイブ状態も含め最高威力はオーディンのエターナルカオスでAP10000となる。 カードには各ライダーのカードデッキと同じ紋章がアップで描かれる。 龍騎サバイブ、ナイトサバイブのカードは紋章の背後に更に刃の様な意匠が付加される。 王蛇のドゥームズデイのカードはベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーの3つの紋章が描かれている。
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ゴッドブレイク 使用者:アフロディ 分類:シュート技 初登場:82話 巨大な金色の羽を生やしたアフロディがボールと共に飛ぶ 空中に浮いたボールをかかと落としでシュート 光をまとったボールがゴールへと向かう ゴッドノウズよりも更に進化したアフロディオリジナルのシュート技。 ファイアードラゴン戦では立向居のムゲン・ザ・ハンドG5を容易く破り、追加点を挙げた、が なぜか円堂の正義の鉄拳G5には弾き返される。 ゲーム三作目での正義の鉄拳の威力は低く円堂と属性不一致。 ムゲン・ザ・ハンド 正義の鉄拳であり、属性一致でムゲン・ザ・ハンドを使える立向居はなぜ破られたのか。 ゲーム版とは少々モーションが違い、本来は空中で一回転した後にかかと落としを決めるだけだが アニメではまず逆さまの状態で上空に向かってクルクルと周り、その後一回転→かかと落としとなっている。 さすが元ラスボスとだけあって見た目は派手である。 だが技名の言い方に関してスノーエンジェル同様突っ込まれる。囁きシュートが流行っているのだろうか。 アフロディ「ゴッド!!(←気合を入れて大声で)ブレイク…(←爽やかに、そっと呟くように言うのがポイント)」 実は脅威の侵略者に於ける究極奥義の一つである。 アニメ二期でアフロディが一時加入した際はこの技を使うだろうと予想されており、実際にカオス戦で 使用フラグらしき物が有ったが、結局は使わず仕舞でこの試合中に怪我を負い戦線離脱してしまった。 恐らく派手過ぎて作画が面倒だったゲームをプレイし終えた視聴者を期待させる為に韓国戦まで温存していたのであろう。 怪我離脱した際にはスレでゴッド(アフロディ)ブレイク(負傷)等と上手い事を言う人もいた。 因みにゲームではまさかのこの人とあの人も覚えたりする。 【関連】 ゴッドノウズ カオスブレイク
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「電車斬り!!」 【名前】 フルスロットルブレイク 【読み方】 ふるすろっとるぶれいく 【登場作品】 仮面ライダー電王 【登場話】 第39話「そしてライダーもいなくなる」 【分類】 必殺技 【使用者】 仮面ライダー電王 ライナーフォーム 【詳細】 仮面ライダー電王ライナーフォームの必殺技。 デンカメンソードのデルタレバーを引いて「モモソード」、「ウラロッド」、「キンアックス」、「リュウガン」の力を連続で発動。 4つのデンライナーを模したオーラライナーと共に突撃しながら、武装のデンカメンソードで標的を両断する。 例によって「電車斬り」という良太郎のネーミングセンスが炸裂した呼び名のみ使われており、正式名称は公式設定で存在するものの劇中の誰もこう呼ばない。 なおデンカメンスラッシュら他のイマジンの力を宿した必殺技も含めてデンカメンソードを使った技は「電車斬り」で統一されている。
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タイトル(コピペ用) ファイナルファイト タフ ジャンル ACT このページを編集 海外タイトル Final Fight 3 発売日 1995/12/22 動画を追加 シリーズ TASVideosForum 現行最速 -表示 海外版 ここを編集 記録 18 18.63 追記回数 44621 Player Diman TASVideosページ http //tasvideos.org/1170S.html TASVideosStatus published 転載元 分割リンク マイリスト 備考 Movieファイル 解説 その他 -表示 過去最速 +表示
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ふたなり少女(?)・古城アスカの受難 ばっしゃぁぁん、と頭から盛大に水を被った。いや、被ったというより、かけられた、という方が正しい。 「!?」 水の冷たさに、俺ははっと目を覚ます。どうやら俺は、さっきまで意識を失っていたようだ。しかし、どうして?俺はどこで意識を失った? そう、アルテミスのAブロックで優勝して、観客にぶんぶんアピールがてら手を振ってたら、何となくトイレに行きたくなった。 「どっちの」トイレに行こうか迷ったが、男子トイレの方がサッと行ってサッと帰ってこられるし、まあ俺は普段からそっちを利用しているので、そっちに行くことにした。 試合が始まる前はあんなに人のいた会場通路も、試合が始まってしまえば観客席を途中で立つヤツなんてほとんどいない。 だから、本当にここがさっきあんなに人がいた場所なのか、と思えるくらい、通路は静かだった。明るく煌々とついている照明と人の少なさが妙にアンマッチだったのを、覚えている。 ちょっと他のブロックの試合にも興味はあったから、早めに済ませよう、と思って通路を走っていたら、何か横に人の気配感じて、ちょっと見ようとしたら、いきなり頭がすげぇ痛くなった・・・ (うん、間違いなくあれが原因だ) 絶対、あそこで気絶した。だけど、一体誰が? (・・・そうか、分かったぞ) これは陰謀だ。誰かが、俺をアルテミス決勝に出場できないようにするために、俺をぶん殴って気絶させた!そうだ、絶対そうに決まっている! そうと決まれば、早速俺を気絶させた犯人を探しにいかなければ。そう思った時に、初めて俺はそういえばここどこだ、と思った。 いきなり水かけられたり気絶させられたりしたりして頭がごっちゃごちゃになっていたが、ここはどう見てもさっきいた通路ではない。まず空気からしてなんか違う。 水が滴る前髪を首をぷるぷると振って水気を飛ばし、視界を確保する。まず、目の前に見えるのは、2人の・・・人? (誰だこいつら) 腰のあたりしか見えなかったので、顔を上げてその2人の顔を見る。その2人は、俺を見下ろしてにやにや笑っていた。金髪の奴と、茶髪の奴。 2人は、どっちもガタイのいい、でかい男だった。そしてやっぱりにやにやした、というか見下したような表情で俺を見ている。 「ようやく目が覚めたか?」 「誰だてめぇらっ!俺をこんな所に連れてきて何する気だ!?」 立ち上がって男につかみかかろうとしたが、その瞬間俺はがくん、と体のバランスを崩した。大きく傾いた体は、そのまま硬いタイル地の床に投げ出される。 さっきかけられた水が床に溜まっていて、体が投げ出された瞬間に耳元で、びちゃり、という音がした。 この床、そしてこの空気、それと床に投げ出されて視点が床とほぼ同じ状態になったおかげで見えた、下が5センチ程開いた壁。間違いない、ここはトイレだ。 それも障害者専用スペースの、色々あってちょっと広いところ。 「痛ててて・・・」 それはさておき、そこでまた身を起こそうとして起き上がらなくて、自分の身を見たら縛られている、と気づいた。雑な縛り方だけどがっちりと強い力で縛られている。俺の力では到底抜け出せないな、という事が縛ってる縄が服越しに肌に食い込む痛みで分かった。 「あとさ、お前今俺に掴みかかろうとしたけど、お前の身長じゃどう考えても絶対無理だろ。どこ掴む気だったんだ?」 金髪の方が、こちらを見下して馬鹿にしたようににやにやと笑う。 「うるせぇっ!てめぇら、誰だか知らないけど――」 起き上がれないので頭だけを僅かに起こしでそこまで言ったところで、俺の頭はそいつに踏みつけられ、床にごん、と打ち付けられた。側頭部に鈍い痛みが奔る。 「お前、今の自分の立場分かってんのか?あと、誰だか知らない、は流石にねえだろ」 もう1度頭を踏まれ、もう1人の方に、腹を蹴られた。ごふっ、という声が思わず出る。 (マジで・・・こいつら・・・誰だよ・・・・・・あっ!) その時、俺は漸く思い出した。こいつら、アルテミスで俺が最初に戦った奴だ。 最初は俺の方が防戦一方のように見せかけて、追い詰められたところから俺はその苦戦の演技をやめると、あっさりと勝利した。そうだ、あの時の奴だ。 (そうか、分かったぞ。こいつら、俺に負けたのが悔しいんだ。だから腹いせに・・・) だから俺を殴って気絶させて、身動き取れなくして、それでボッコボコにしている。 卑怯だぞてめーら、LBXプレイヤーなら正々堂々戦え、そう思っても、痛みで声が、出なかった。 (ヴァンパイヤ・・・キャット・・・) こんな奴ら、LBXバトルなら、俺がボッコボコにしてやれるのに・・・ 最初は、なんだこのガキ、程度にしか思っていなかった。 こんな奴がアルテミスに出られるのか、なんて相棒と一緒に出場者のリストを見ながらそいつをケタケタと嘲笑っていた。 そしてバトルが始まっても、そいつは俺達2人相手に苦戦していた。だからこれならいける、とそいつのLBX・ヴァンパイヤキャットをフィールドの壁に追い詰めた矢先。 それは全部演技だった、と思い知らされた。 そこから先の結果は、思い出すだけでも無惨なものだった。相棒のタイタンはあの三股槍に胴を貫かれて即爆発、その直後に反撃しようとした俺のブルドも見事に惨敗した。 (糞っ、何で俺達があんなガキ1人に!) あんな人を小馬鹿にしたようなバトル、やってる方は楽しいかも知れないが、やられた方はたまったもんじゃない。 応援に来てた俺達のファンは俺達が負けたら半分以上が帰ったし、優勝候補、という事で取材に来てた奴も全員他の選手のところに散った。あんな思いをした事は、今までになかった。 だから俺達は、順調に勝ち進んでいくそいつの様子を、取り巻きのいない観客席で見ながら考えていた。どうしてやろうか、と。 そして卑怯だと言われるかもしれないが、そいつが1人になった隙に気絶させて近くのトイレに連れ込んで殴る、という結論が出た。 勿論、何かの拍子に反撃のチャンスができたりしたら困るので、CCMとLBXは取り上げて。 女だったらレイプしても良かったが、あの声で自分の事を「俺」と言っているという事は、恐らくあいつは男だろう。 思い知らせてやりたかった、ガキが大人を馬鹿にするとどうなるか、という事を。 そしてあいつが男子トイレの方へと向かった時、計画は決行された。 「がはっ!」 もう何発目になったか分からない蹴りが、また俺の腹に食い込む。乾いた息と少量の唾と、それとさっき口の中に入った床の水が口から出た。 縛っている縄越しに蹴られているとは言えど、やはり痛い。 痛みで目に涙が滲んだせいなのか、それともマジで意識が薄れて来てるのか、視界が霞む。苦しい。いつになったら、俺は解放されるんだろうか。 俺の予想通りアルテミス決勝に出場させないのが目的なら、決勝に間に合わなくなる時間まで続くだろう。 俺が気絶させられてここに運び込まれて水をかけられるまでに、どれくらいの時間が経ったのか。しかし俺には、現在時刻を確認する手段はない。 流石に障害者用トイレとは言えど、時計まではついていない。 許さねぇ。こいつら、絶対許さねぇ。こいつらの名前は、アルテミスの出場者リストを見れば分かる。絶対、いつか仕返ししてやる! 霞む目で、そいつらを睨み返す。しかし、そんな目で睨んでも逆にそいつらの暴力を加速させるだけだった。 歯をぎりぎりと食いしばって痛みを堪えても、蹴られる度にまた声が出る。自分の声ながら、情けねぇな、と俺は思った。 その時、片方の男の攻撃が止んだ。それにつられて、もう片方の男も攻撃を止める。 (何だ?) そう思った時、体の節々がずきずきと痛み出した。さっきは蹴りの痛みで意識が散漫になっていたが、攻撃が止んだ事によって次第と意識がはっきりしてきて、それと同時に痛覚もはっきりしてきたからだ。 俺の体を蝕むかのようなその痛みに、俺は顔を歪める。 「なあ、こいつどうする?そろそろ蹴るのも飽きてきたんだけどよ」 痛覚を歯を食いしばって堪えていると、そんな声がした。 俺は首を僅かに動かして、そいつらの会話に耳を傾ける。 「放置でいいんじゃねーか?縄解いて置いておけば、そのうち自力でここ出てくだろ」 金髪の方が、そう言った。 放置。 その単語に、俺は思わずふざけるな、と叫びそうになる。だが叫ぼうと息を吸い込んだ瞬間、肺がずきりと痛み、げほっと咳き込むだけで終わった。 (確かに・・・ここまでボロボロじゃぁな・・・) さっきあいつが、「縄を解いて放置」と言った理由も分かった。こんな状態じゃ縄を解いてもすぐには動けない、そう判断したんだ。 そして実際その通りなのが、非常に情けない。 そんな事を考えている間にも男達の会話は進み、どうやら本当にそれで決定したようだった。 「んじゃ、最後に一発」 茶髪の方が縄を解こうとするともう片方がそれを止め、俺の胸に蹴りを入れた。 「うぐうっ・・・!」 まさかここで蹴られるなんて、思ってもいなかった。そしてその衝撃で、頭から帽子がぱさり、と落ちた。 帽子の中にしまっていった俺の腰ほどまである髪の毛が、ばさりと広がる。その髪は顔に少々纏わりつき、それが邪魔に思えた。 しかしこの帽子は、髪の毛が落ちないように、かなり目深にがっちり被っていた。それが衝撃で落ちるという事は、俺は一体どれ程蹴られたんだろう。 「えっ?」 しかしそれを見て、何故か男達は不思議そうな表情をした。そんな顔をされる理由が、俺には分からない。 「お前・・・女、なのか?」 金髪の方から発せられたその質問に、俺は思わず顔をしかめた。 その長い髪を見て、俺は少々唖然とした。これほどまでに髪が長いという事は、もしかしてこのガキは女だったのか?そんな疑問が、俺の頭をよぎった。 確かに、こいつの名前はアスカという中性的な名前だ。だから男とも女とも取れるには取れるが、口調や態度から男だろ、と俺達はどちらも考えていた。 だがこの髪はなんだ。今まで帽子にしまわれていたから分からなかったが、ここまで髪が長いという事は女なのか。 女だと考えれば、こいつの顔つきも何となく女のように見えないこともない。子供の顔つきは中性的、というのもあるだろうが。 男でも髪の長い奴は、多々いる。だがそれでも、ここまで長い奴は中々いない。 「お前・・・女、なのか?」 考えるよりも直接聞いた方が明らかに早いので、俺はそう聞いてみた。しかしそいつは、何故かその質問に顔をしかめる。 「どっちだ」 もう1度聞くと今度は、何も言わずにぷいと首を反らされた。相変わらずのクソガキだ。 「答えないんなら、直接確かめるぞ」 それなら少々脅してやろうと、俺はそう言ってみた。勿論、「服を引っぺがして確かめる」という意味で。 するとそいつは僅かに顔に難色の色を示したが、やはり何も言わなかった。 そいつの態度に完全に頭に来た俺はそいつの胸ぐらを掴んで、そのままそいつのワイシャツを左右に引っ張るようにし、ボタンをブチブチと引きちぎった。 まだ縄で縛ったままだったので、その状態で引きちぎれる限界まで引きちぎった。 「てめぇ・・・!」 そいつが悔しそうにそう言うが、俺は無視し、引きちぎったワイシャツをさらにがばりと広げた。そいつは僅かに身じろぎして抵抗するが、子供の力で俺に敵うわけがない。 広げたおかげで完全に露になった胸元には、子供だからまだ未発達だが、それでもわずかに膨らみかけ、発展途上、という言葉が相応しいほぼ平坦に近い胸があった。 そして2つの乳房の真ん中には、薄桃色の乳首がある。 「はな・・・せっ、離せ・・・っ!」 そいつはもぞもぞと身じろぎするので、俺はそいつの前髪をぐいと引っ張った。ある種の牽制だ。 「どうする?」 俺は、俺の横でそいつの胸を覗き込んでいる相棒にそう尋ねた。俺達は話していた、「女だったらレイプしてもいい」と。 するとそいつは、「ヤっちゃおうぜ」と返した。というか俺も、そのつもりだった。 こいつは口うるさいし性格も悪いが、顔つきは悪くない。寧ろいい方だ。それにスタイルもいい。 こういう口の悪いクソガキを押さえつけながらレイプするというのも、中々いいだろう。反抗的な目で俺達を睨みながら俺達に犯されている姿を想像すると、何となくそそった。 恥ずかしい。もう泣きたい。こんな気持ちになったのは初めてだ。 こんな奴らの前で、自分の胸を晒すハメになるなんて思ってなかった。純粋に恥ずかしいし、それに俺の胸はまたほとんどぺったんこだ。自分でも見てて虚しくなるくらいに。同年代でもっと大きい奴もいるってのに。 それに、こいつらが何を話しているのか分からないのも怖い。「ヤっちゃおうぜ」とは、どういう意味なんだろうか。俺には、理解できない。 それに、俺にはもう1つ気がかりな事があった。 (いつまで、隠し通せるかな・・・) 俺は、自分の性別が他人とちょっと違うって事は、十分理解していた。男でも女でもなく、また両方でもある、通称「ふたなり」だって事を。 ちなみに、普段はこの性別を結構有効活用しているというのは内緒だ。女の方がいい時は帽子を下ろして「女」として振舞ったり、今回のアルテミスとかでは女だとナメられるから「男」として振舞っている。 声も名前も中性的だかたら、どっちにもなりすませるのがふたなりの利点だ。 だが、ふたなりとバレるのは嫌だ。バレたら今までのようにどちらにもなりすますことができなくなるし、十中八九変な目で見られる。 だから、さっき性別を聞かれた時も俺は黙った。どっちと言っても嘘くさくなるから。男のように振舞っていたのに、髪の長いのがバレたから。 そうしたら、まさか、こんなふうに無理矢理服を引きちぎられるなんて。今すぐ俺のワイシャツを押し拡げるその手に噛み付きでもしてやりたい所だが、首が届かない。 その時、金髪の右手が俺の右の胸を掴んだ。 「っ!」 突然そんな所を掴まれる理由がわからず、俺は反射的に抵抗しようとする。 しかし縛られている事を思い出し、俺はがっくりとうなだれた。 何でこうもことごとく、俺は自分の置かれている立場を忘れるんだろうか。 それにこいつのごつごつした指が、肌に食い込んで痛い。骨が軋んでいるような感じがする。 「なに、すん・・・ひぁっ!」 「大人しくしろ」 男の手が、俺の胸を殆ど押しつぶすようにして揉み始めた。押しつぶしているのは、俺の胸に掴めるような場所がない、という事だろう。 俺の胸がだんだんじくじくと熱を帯びてくるのが分かった。痛いような気もするし、それとは微妙に違う感覚もする。 「なんだよ、これぇ・・・っ!」 こんな事は、された事もないしした事もなかった。ここを触られるとこんな気持ちになるなんて、知らなかった。今までに味わった事のない、未知と言うに等しい感覚。 その時、俺の乳首を太い2本の指でつままれた。そのまま、つまんだ乳首を指で引っ張っていく。ぎりぎりとした感覚が、俺の体を襲った。 「ちぎ・・・れるっ・・・」 乳首を引っ張られるのは痛い。だけど、乳首をつままれるのは何故かそんなに痛くなかった。痛いというよりは、むしろくすぐったい。 「んな事言ってるわりには、顔真っ赤にしてるなぁ・・・」 そんな事を言われてんも、自分の顔色なんて分からない。だけど顔を赤くしているって事は、 (興奮、してんのか?) そんなわけがない、と俺は自分の考えを無理矢理否定した。そんなはずがない。きっとあいつの嘘だ。俺を動揺させるためにそんな事を言ったに、決まってる。だけど。 こんな事になるくらいだったら、さっきのように蹴られ続けていた方が、まだマシだったかもしれない。そう思った時だった。 突然茶髪の方が、金髪に向かって「あ、こういう事した方がいいんじゃね?」と言った。 (・・・?) そいつは、いそいそとポケットをまさぐる。そこから何が出てくるのかは知らないが、ろくでもない物だという事だけは確かだった。 予感は的中した。男はCCMを取り出して、そしてそれをこちらに向けてこう言ったのだ。 「今ムービー録画モードにしたからさ、これに向けて自分で脚M字開脚して『レイプして下さい』って言えよ」 それを聞いたもう片方が、どっと爆笑した。 「ちょっ、俺映すなよ?」「大丈夫大丈夫、お前が映らないように工夫するから」何かそんな事言ってるけど、何を意味しているのか、分からない。 そもそも、「レイプ」とか「M字開脚」ってどういう意味なんだろうか。でもよく分からないけど、ろくな言葉じゃない、とは思う。 根拠はない。俺の直感がそう言ってるだけだ。 それで、やるか、やらないか?従うか、従わないか?俺は考えた。答えはすぐに出る。誰がするか、そんな事。 何だか知らないが、これ以上こいつらの好きにさせられるのだけでも嫌なのに、こいつらの命令に従うなんてまっぴらごめんだ。 命令に従ったら、俺は人として大切な何かを失ってしまいそうな気がする。それに、下手したらふたなりがバレる可能性だって――――― 「・・・やだ」 俺は少し拗ねたような口調で、そう言った。しかし、俺の希望が通用するほど、世の中は甘くなかったのだ。 俺がこんな態度を取ったら、あいつらはきっと怒ると思った。俺だって、それは覚悟の上だった。 だけどあいつらはちょっと顔をしかめた後に、ニヤニヤとまたムカつく笑みをこちらに向ける。 「・・・?」 そして2人は顔を見合わせ、ひそひそと小さな声で何かを相談し始めた。 何を話しているのかは聞こえないが、どうせろくでもない事だろうということは分かる。 そしてその俺の勘は、当たってほしくないが当たっていた。しかし、それは予想を超えた。 金髪のほうが取り出したものは、俺のLBX・ヴァンパイアキャットだったからだ。 こいつが気絶してる間に一応取り上げておいたLBXが、こんな事に使えるとは思ってもみなかった。 LBXプレイヤーの大半は、命の次くらいにLBXを大切にしている。 だから、このLBX・ヴァンパイアキャットをダシに、こいつに言う事を聞かせようと思った。 つまり―――――このLBXは、いわば「人質」だ。人じゃないが。 「何でお前が、俺のLBX持ってんだよ!返せ!かえせ!」 こいつは、自分のLBXを取り返そうと必死にその縛られた身でもがくものの、LBXには到底届かない。その前に、起き上がれない。 必死になるこいつのさまが面白くて、わざとLBXを持つ手を上に上げてみたりした。 「あっ!」 こいつは、さっきより増してもがく。その様子は、猫じゃらしに飛び付く猫の動作そのものだった。 しかし、いつまでもこんな事をしていては飽きるし、そもそも本来の目的が違う。 だから俺はこいつのCCMも取りだし、武器が首もとに食い込むように、LBXを操作した。 ボタンを数回押すだけで、LBXは面白いくらい命令に忠実に従い、首もとに武器の先端が食い込む。 「触れれば鬼をも殺す、トリプルヘッドスピアー・・・だっけか?」 武器が首もとに食い込んでいくと、バチバチと火花が散った。 このままいけば、首がもげるのも時間の問題だろう。 「やめろ!そのままだと、ヴァンパイアキャットが!」 「やめて欲しけりゃ・・・分かるよな?」 具体的には言わず、態度で語りかけるようにして言った。言わずとも、俺が何を言いたいのかは分かるだろう。 LBXを破壊されたくなかったら、大人しく言うことを聞け――――、そういうことだ。 するとこいつは、屈辱感からか悔しそうに俺達を睨む。そして、反抗的な口振りでこう言った。 「・・・分かったよ・・・んで『えむじかいきゃく』どーやんだ?」 その目付きは、まだ完全に服従したわけではない、と言っているようだった。 しかし微かに、本当に微かにだが、今にも泣きだしてしまいそうな雰囲気も纏っていた。 「M字開脚ってのはな・・・こうやって足開いて・・・ほら、もう片方は自分でやりな」 相棒がご親切に、こいつの身を起こし、足を片方M字開脚の状態にしてやった。しかしもう片方はしない。 それは相棒のささやかなる嫌がらせだろう。そもそも、何でもかんでもこっちでやっていてはつまらない。 折角撮影しているのだから、やらせた方が面白い。 「・・・っぐ・・・」 こいつがゆっくりと足を開こうとしていると、相棒がいつの間にか俺のCCMを持っていた。 相棒がCCMのカメラをこいつの股間に向けると、こいつは途端に足を開くのを躊躇う。それどころか、折角開いてもらった方の足まで閉じようとする。 俺だって、そんな行動を取る理由が分からないわけではない。しかし―――、そんな風に駄々をこねられるわけにもいかないのだ。 どうやらこいつ、いやこの馬鹿は、まだ自分の立場を理解しきれていないようだ。 というわけで、更にLBXに武器を食い込ませる。電気回路がその時どこかいかれたのか、電気がスパークする音がした。 「・・・・・・」 ぶるぶると、こいつの足が震える。そしてLBXと自分の足を交互に見ている事から、心中でプライドとLBXを天秤にかけて葛藤している事は簡単に察せた。 その細くて白い、しかし先程の暴行のせいで靴の跡がついて赤く腫れた足には、冷や汗が伝っていた。 やがて、震えながらもその足は、蕾が開くようにゆっくりと開いていく。恥ずかしさからか、ぎゅうと目を閉じていた。 そして―――――、ズボンを穿いてはいるが、股間が、CCMの前に露わになった。 「・・・・・っ――――――、・・・」 俺を見て、こいつは魚のように口をぱくぱくとさせる。 そう、後は「レイプして下さい」と言うだけだ。だが、それを言おうとしているのは分かるが、こいつの口からは声が出ていない。 こいつはM字開脚の意味も知らないガキだが、レイプの意味は何となく分かったのだろう。 言えばレイプ、言わなければLBXの首が飛ぶ。どちらにしろ、そうなった後にどうなるかという保障はない。 さあどうする、と俺が思うと。 「・・・・・・い・・・」 こいつの口から、微かに声が出る。 「何て言ってんだ?もっと大きな声で言えよ」 こいつのさっきまでの態度からは想像もつかないような弱々しさを持った声、態度、全てが愉快だった。 あのクソガキが、俺達の言いなりになっているなんて。 だから俺は、言いたい事は分かるが、苛めるためにわざとそう言った。 「・・・・して、・・さい・・・」 「はあ?」 嫌がらせのように、いや実際嫌がらせだが、わざとらしくそう聞いた。CCMを構え直して、こいつの顔と股間が一緒に映るようにする。 するとこいつは俺達を一睨みした後、目を閉じた。そして痛みからの震えか、恥ずかしさからの震えかは分からないが、震えながら息を吸い込む。 吸えるだけ吸い込むと、口を閉じ、そして大きく開いて、 「――――、レイプ、して、下さい!」 そう言ったこいつの目尻には、一滴にも満たないが、涙が浮かんでいた。 「よーし、よく言えたなぁ!んじゃ、お望み通りレイプしてやるか!まずは・・・これ、しゃぶれよ」 そう言って、金髪の方は俺の前に立ち、いそいそとズボンのファスナーを下ろし、下着の下からぼろり、とその直視したくもない、しかし心の中ででけーな、とも思った物体を取り出した。 「ほら、早く」 ぐりぐりと、それの先端を頬に押し付けられる。鼻が曲がるどころか腐りそうな臭いが、俺の鼻を突いた。所々にこびり付いた白いカスが、その臭いをさらにきつくさせている。 (もうちょっとちゃんと洗えよ!しかも包茎とか・・・) いい大人でこれはねぇな、と俺は思った。こいつのそれは、先端が少し出てる程度だ。俺だってもう少し剥けていると思う。 「突っ込めって!」 中々しゃぶらない(というか絶対にしゃぶりたくない)俺を見てイライラしたのか、それを正面から俺の口に無理やりねじ込んだ。 「っ――!」 一瞬のうちに、それが喉の奥まで刺さる。あまりにも奥に突っ込まれたせいで、俺は吐き気を催した。 そしてそのままずるずるとそれを口の中から引っ張りだそうとしたが、その時に男が顔をしかめ、思いっきり頭をばちん、と叩かれた。 「歯、立てんじゃねぇよ」 そんな理由で叩かれたのか、と思うと無性に腹立たしくなったが、これ以上叩かれるのも嫌だし、それに歯を立てていたという事はあの白いカスが俺の歯に付いているのは間違いない。 あんな汚いものがこれ以上付くのは耐え切れなかったので、渋々口を緩めた。しかしかなり無理して口を開けているせいで、顎が痛い。 「よし・・・いくか!」 その瞬間、乱暴にまた喉の奥までそれを突き立てられた。 「んぐうっ!?」 そのまままた抜き、差し、を繰り返す。抜けるギリギリまで引っこ抜いたかと思えば、奥まで突き立てる。喉の奥にそれが当たる度に、それの強烈な臭いもあいまって、俺の吐き気は強まって行った。 (こんな事して・・・何が楽しいんだ・・・!?) 人の前にくっさいもん晒して、それを口の中に突っ込ませて。向こうは至極楽しそうだったが、俺はその理由が分からなかった。 口の中に、臭みと、少しだけ苦い味がした。 「んじゃ、俺はこっちにしますか、っと」 吐きそう、と思っていたその時、茶髪のほうが金髪の股の下に頭を入れた。そしてそのまま手も入れ、片手にCCM,もう片方の手は俺の股間へと伸びていく。 金髪のほうが乱暴に腰を揺さぶるせいで視界ががくがくと揺れてよく見えなかったが、それは分かった。 (そ、そっちは・・・!) 今ここで触られたら、間違いなく感触でばれる。それだけは何としても避けたい。俺に向けられているカメラが、ますますその思いを強める。 しかし、今の俺は手も縛られてるし、口に咥えこんでいるそれのせいで余計に身動きが取れない。簡単に、俺はズボンに手をかけられてしまった。 するり、と少し布のこすれる感触がした時だっただろうか。ズボンを下ろす男の手が、止まった。 「ん?」 男は、そう言う。 (終わった。完っ璧に、終わった・・・) 手が止まったのは、間違いなく俺のズボンの違和感に気づいたからだろう。その感触からして、俺の股間に何かがあるのは確実だ。 「おい・・・なんだこれ?」 「どれだ?」 金髪が、それを俺の口に突き立てる動きをやめて、俺の股間に視線を向けた。 「え、おい、これ、まさか・・・」 男は素早く、俺のズボンを下ろしていく。男物のトランクスが露になった。 「何でこいつ、男物のパンツ穿いてんだ?」 金髪が、そう言った。 (仕方ねぇだろ!女物のパンツだと前に穴ねぇじゃねぇか!) あんなパンツ穿いてたら、どうやってトイレに行けというんだ。どうやって出すんだ。 そう心の中で思っていたとき、とうとう、俺のトランクスもずり下ろされた。 「おいおい、どうなってんだよ・・・」 そして、俺が一番見られたくなかったものが、男たちの前に晒された。 空気に触れたそこに、ひんやりとした感触と、男たちの突き刺すような視線が伝わる。 「えっ・・・こいつ、男?」 茶髪が、俺のそれをまじまじと眺めてそう言う。 「でもこいつ胸あるよな・・・まさか、ふたなりか?」 そうなのか、と、金髪が俺の口から勃起したそれを引き抜いて尋ねた。その時に、唾の糸が俺の口とそれを繋いでいたのを見て、吐き気がした。 それには、俺の唾液が大量に付いていて、トイレの照明に反射しててらてらと光っていた。 「どうなんだ?」 金髪が俺に、再び尋ねる。しかしその声は、さっきより脅迫じみた感じを含んでいた。 答えたくないが、答えなければまた叩かれる。そのくらいは俺でも分かった。俺だって、そこまで学習能力がないバカじゃない。 だから俺には、答えるしか道は残されていなかった。しかし、せめてもの反抗の意として、睨みながら俺は言った。 「そうだよっ・・・俺は、ふたなりだよっ・・・!」 「へぇ・・・ふたなり、か・・・」 絶対にドン引きされるかと思いきや、向こうの反応は俺の予想の斜め上を行っていた。金髪は俺の股間と顔を交互に見て、ニヤリと笑ったのだ。 「おい、こいつちゃんと映ってるよな?」 金髪が茶髪にそう聞くと、茶髪は慌ててCCMを構え直した。どうやら俺の異変に気づいた辺りから、CCMが別の方向を向いていたようだ。 (そのまま一生あっち向いてりゃよかったのに) そう思ったのも、金髪がCCMを奪い取って、俺中心に映し込んだからだ。 ところで、あそこに残った映像はどうなるんだ、と俺はふと思った。ただ単に俺の羞恥心を煽るためだけのもの、というわけじゃないだろう。 (流出?脅迫?) 俺はアルテミスのファイナリストだ。そんな奴がこんな事をされている動画が世界中に流されたら大惨事だ。 いや、そう言って脅すのが目的かもしれない。だとしたら、俺は下手したら一生こいつらに従わざるを得なくなる。 (それだけは、絶対にやめてくれよな・・・?) だからと言って、流出されても困るけど。 しかしこいつらが今まで俺を撮ってたのは、俺を女だと思い込んでいたからかもしれない、と思うと、少しだけ脳内に希望が沸いた気がした。もしかしたら「女じゃない」という理由で愛想尽かされてここに放置、とかもあり得る。 その時に俺のCCMを置いて行ってくれれば通報くらいはできるだろうし、もし届かない場所にあっても、トイレは外からは鍵がかけられない、それに清掃の用務員だって来るだろうから、その時に半開きのドアの向こうに俺がいたら気づくはずだ。 その時に俺を見つけた奴にも俺のふたなりはバレるだろうが、そこは我慢だ。 (・・・ん?) その時に、俺は今金髪が取っている行動を思い出した。金髪は、俺にカメラを向けている。それも、舐めるようにしつこく。 そして、俺は思った。もしかしたらこいつ、ふたなりの俺に何かしらの興味を持っているんじゃないか、と。 何度も言うが、俺はふたなりだってバレたらドン引きされる、とばかり思っていた。それなのに、金髪のこの行動はなんだ。 世の中には色々な性癖の人間がいる、って事は俺も知ってるが、まさかふたなり好きまでいるとは思わなかった。 (つーか、そんなまじまじ見るな、それに撮るなよ・・・!) ここまでしつこく見られたのは初めてだ。 それがどうにも恥ずかしくて、目を瞑った3秒後ほどに、金髪の方らしき声が聞こえた。 「おいこいつ、ちょっと勃ってね!?」 そう言われて、俺は思わず目を開けた。するとそこには、驚く光景があった。 さっきまで全く勃たずに俺の股に横たわっていたそれが、微かに、重力に逆らって上を向こうとしている。 「えっ、なんで・・・!」 初めの一瞬はそう思ってそのまま思わず口に出していたが、少し考えると心当たりらしきものが浮かんだ。 (もしかして俺、見られた事にも興奮して・・・!?) それ以外に、原因は考えられない。胸も揉まれた、というか押しつぶされたが、それはだいぶ前の話だ。勃ってるのとは関係ない。 だけど、そう思っても信じられなかった。こんな奴らに見られて撮影されて、何度も興奮できる自分が。 自分が変態なのかMなのか。そう考えたが、どっちも認めたくない。 「う・・・嘘だッ、こんなの!お前ら、俺が気絶してる間に薬でも飲ませたんだろ!」 もしそうだったら何もされなくてもさっきから勃ちっぱなしだったはずだ、そしたらズボンに手をかけるまでふたなりだって気づかない可能性はありえない。 だからその可能性はよくよく考えればすごく低いんだが、俺はとにかく自が興奮して勃起した、という事を認めたくなかった。 しかし当然、「んな事してない」という返事が返ってくるわけで。そして、金髪に俺の顔を片手でがっしりと掴まれた。頬に指が食い込んで、顔が歪みそうだ。 「そんな反抗的なこと言うクソガキには、お仕置きしねぇとなぁ・・・おい、ちょっとこいつの口にチンコ突っ込んどいて」 「えっ、お前がするんじゃねーの?」 これは、俺も茶髪の返答に頷きたくなった。金髪の股間には、ばっちり勃起したそれがそびえ立っている。あんな状態になっているのに、続行しないというのは少々疑問を感じた。 しかしその理由は、俺もすぐ実感させられる事になる。 「勃つって事はよ、こうされたら気持ちよくなっちゃったりすんのか?」 その直後、俺のそれをがし、っと握られた。 「!?」 いきなりそれを掴まれた衝撃に、俺は現状が理解できなくなる。するとそのまま、その手を上下にゆっくりと動かし始めた。 「あっ・・・!」 俺のそれに、むず痒いのかくすぐったいのか、よく分からない感覚が襲いかかる。俺はこんな事、したこともないしされた事もない。 そしてその感覚は、さっき乳首をつままれたときの感覚に似ていたような気がしたが、その感覚よりも、明らかに、強い。 「ちょっ・・・お前、まさかホモだったのか!?」 金髪のその動作を見て、茶髪がそう驚いたように言って、金髪から一歩距離を置いた。 「は?俺がホモなわけねーだろ!何言ってんだよ」 それに対して、金髪は笑いながらそう返す。 「いや、だってさ・・・さっきからこいつのチンコじーっと撮影してるし、挙句の果てには掴み始めるから、もしや、って・・・」 茶髪がそう言うと、金髪ははっ、と軽く笑って、俺のそれを掴んだまま茶髪に向けて話を始めた。 「よく考えてみろよ。こんなクソガキだけどロリで、おまけにふたなりって奴をハメ撮りできる機会なんて滅多にねーだろ?それに、ふたなりってちゃんとマンコの穴もあるんだぜ?」 「えっ、マジ?」 ハメ撮り、の意味は分からなかったが、茶髪にズボンとトランクスをさらにずり下ろされ、そんな事はどうでも良くなった。俺の股間を大の大人、それもこんな奴に覗き込まれてると思うと、屈辱の極み、という事場が最もよく当てはまる。 「うわっ、ホントだ。お前よく知ってんなー」 「まあな。んでさ、そう考えるとこいつも中々悪くねーだろ?」 そう言って、金髪はまた手を動かし始めた。すると、俺は自分のそれの異変に気づいた。 (えっ・・・!?) そう、さっきはちょっと上を向いていただけのそれが、明らかにさっきよりも上を向いている。 そして先端から、透明なものがちょっとだけ出ていた。 なんだこれ、そう言いかけた瞬間、口の中に荒々しく茶髪のそれを突っ込まれた。金髪のよりは若干小ぶりだが、それでも口の中に入れられたら気持ち悪いことには変わりはない。 そして、金髪よりも荒々しく、喉奥にそれを突き立てる。 そして俺が吐き気と戦っている間にも、俺のそれは金髪の手により刺激を与え続けられる。 その刺激のせいで、何度も吐き気を堪え忘れそうになった。 「―――っっ!?」 その時、一気に俺のそれに意識が集中した。俺のそれの先っぽに、何かが集まるような感覚がした。 そしてその感覚は、1つの点が大きくなるように、段々と膨らんでいく。吐き気のせいで涙で歪む視界で頑張って見てみると、さっきよりも透明なものがたくさん出ていた。 「お前、意外とやらしいんだな。こんなにだらだらだらだら液出して・・・」 金髪がニヤニヤしながら、俺を見てそう言った。 (俺がやらしい!?んなわけあるか!) さっき自分でも少し、興奮してんじゃないかと思った事や、この点が膨らむような感覚も忘れて、俺は即座にその一言を脳内で否定した。 口に出して怒鳴ってやりたい所だが、こんなもんを突っ込まれてると怒鳴る以前に喋れない。 「んーっ!んーっ!」 やがてその感覚は堪え切れない程に大きくなり、俺はその感覚をどうにかしようと、必死で足をばたつかせた。 しかし、あっさりと金髪に押さえ込まれて終わる。 (なんか、なんか来るっ・・・!) もうダメだ、そう思った瞬間、勢いのいいお漏らしをしたような感覚がした。俺のそれがびくびくと震えて、何かが勢いよく出ている。 「げっ、こいつ射精した!精液手についちまったよ・・・」 そう言う金髪の声が聞こえると、同時に茶髪の腰を振る動きも止まる。揺れなくなった視界で何があったのかを確認しようとすると、そこにはとんでもない光景が広がっていた。 「!?」 俺のそれの周りに、白いものが沢山飛び散っている。そして金髪の手にもそれは付いていて、ぱっぱっと手を払っていた。 (これって・・・!) これが何なのかは、俺だって保健体育の授業で習った。「精液」って名前だったのは覚えてるが、他はほとんど授業を聞いてなくて覚えてないのは別として。 俺も何回か、寝てる間に気が付いたら出てたりしてパンツが大変なことになったのは何度もある。 (だけど、なんでそれが今・・・?) そう思っていたとき、金髪がまだ手を払いながら、さっき「やらしい」と言ったときよりも更にニヤニヤしながら、こう言った。 「そんなに気持ちよかったか?」 当然首を必死に振る。つもりが、何故か弱弱しく首を動かすしかできなかった。 なんというか、身体に、力が入らない。さっき精液と一緒に、力までどっかに抜けていったような感じがする。 「あー、イって力入んねぇのか。・・・お、ここもちょっと濡れてきてんな」 そう言って、金髪は視線をずらした。かと思うと、いきなり俺の「真ん中の穴」の部分に、指を突っ込んだ。 「んんっ!?」 突っ込むと同時に、ぐちゅり、という音がする。そして指は、無理矢理中を押し広げながら、奥へ進んでいく。 ちなみに俺は、この穴の名前を知らない。男のほうの保健体育の授業は受けたが、女のほうは受けていない。というかどうやったら両方受けられるのか知りたい。 「そんじゃ、俺も再開しますか」 しかしそんな事を考えるのも束の間、茶髪が俺の口の中に再びそれを突っ込んだ。また喉奥にそれが当たるのを感じる。 「―――っ!」 そしてそれとほぼ同時に、真ん中の穴の奥で金髪の指が曲がった。今までまっすぐだった指が曲がることで、さっきとは違うところに違う刺激を感じて、俺は震える。 その指は、曲がったり、まっすぐになったり、を繰り返しながら奥に進む。中で指をぐるぐる回してきたりもした。 そして指が中で激しく前後に動いて、真ん中の、身体の奥まで突かれてるような気がする。 (あ、あれ・・・?) また、さっきのようなくすぐったいようなむず痒いような感覚。 (そういえば、さっき乳首つねられたときも、あれを触られたときも、こんな感じが何度もしてる・・・) そしてその度に、「気持ちよかったか」とか言われたり、身体が興奮したような感じになる。 (もしかして・・・これが、気持ちいい、って、事なのか?) そう考えると、気持ちいいような気もしてきた。だけど、さっきから口にそれを突っ込んでくる茶髪のせいで、感覚がぼやっとして、そういう事があまり分からない。 「やべっ、もう出る!」 茶髪のそのでかい声で、自分の世界から現実に引き戻される。それと同時に、口の中にすごく苦い、しかも臭いどろりとした液体が流れ込んできた。 「んうっ!?ごふっ、うえっ・・・」 そんなものが喉に当たったもんだから、とうとう胃の中からいろいろと逆流してきた。 「お前、早漏すぎじゃね?」 「うっせーなー、それ結構気にしてんだよ」 そんな会話を笑いながら2人はしつつ、茶髪は俺の口からそれを引き抜く。胃の中のもの付きのそれが出てくると、俺は咳き込むと同時に少しだが色々吐いた。 「ごほっ、ごほっ・・・!」 一応横を向いて吐いたがそれでも服の一部に吐いたものがかかる。幸い食べ物類はあまりなかったが、何本も飲んだトマトジュースの色が混じっているのが分かった。 「きったねーなー。つーかお前、こんなになるまでするなんて、いったいどうやったんだよ」 「知らねーよ。こいつの口がちっちぇーのがいけねーんじゃね?」 (いや、こんな事しなけりゃ、初めっからこうならなかっただろ・・・!) そう心の底から思ったが、言えなかった。咳き込んでるし、言ったら何をされるか分かったもんじゃない。 「でも、吐いてるわりには、こっちの口はもの欲しそうな感じしてるよなぁ」 そう言って、金髪がさらに指を深く食い込ませる。口の中からそれがなくなったせいで、俺の体はその刺激をモロに受けてしまった。 「あっ・・・!」 びくり、と体が震える。気がつくと、指はいつのまにか1本から2本に増えていた。その指がばらばらに動いて、俺の真ん中の穴を犯す。 「あっ、指、やだっ、やめぇ、・・・」 「そんじゃ、やめてやるよ」 意外にもあっさりとした返事に、俺は若干驚いた。こいつの事だから絶対やめないか、やめるにしても何かしらの条件を付けてくると思っていた。 それで「ラッキー」と喜んでいたのが数分前までの俺だが、今は素直に喜ぶということがどうしてもできなかった。絶対、俺が分からないだけで何か企んでいる。本能がそう言っている。 「もっと太いほうがいいよなぁ?」 そう言って、金髪は指を抜いて体勢を変える。そして俺の前に立ち、その、勃ち上がった太いそれを、俺の真ん中の穴に、勢いよく突っ込んだ。 「いっ・・・!?」 激痛が、真ん中の穴に走る。真ん中の穴とそいつのそれの隙間から、血がだらだらと流れていた。 「くっ・・・やっぱきちーなー・・・!」 「いっ、痛い痛い痛い、痛いぃっ・・・!」 あまりの痛みに、俺は暴れるようにして身悶える。そして、便器で背中を打った。 それほどまでに痛くても、金髪はさらに奥の方まで突っ込もうとする。俺がいくら「痛い」と言おうが、「やめろ」と叫ぶように言おうが。 それでもじたばたと暴れると、余計に中で動いて痛みが増すだけだった。 「ぎゃーぎゃーうるせぇなぁ・・・誰か来たらどうすんだよ」 すると茶髪が苛立ったように、ヴァンパイアキャットを俺の前に見せた。 「っ・・・」 これ以上騒ぐとヴァンパイアキャットを壊す、そういう事だろう。 むぐっ、と俺は唇を強く噛みしめた。確かに痛いが、ヴァンパイアキャットを壊されるくらいなら黙る。 幸い痛みも段々収まってきて、これなら耐えられるかも、と思った、その時だった。 「なあ、俺ケツの方ヤっちゃっていい?」 「ほぐしてねぇけど、それでもいいならいいんじゃね?」 茶髪が思いついたようにそう言った。そして金髪の返答を聞くと、茶髪は金髪にちょっと後ろに下がるように言った。 その時に、中でそれがこすれて痛む。 そして茶髪は俺の後ろにしゃがみ込み、俺の腰を持ち上げ、さらにズボンをずり下げる。そして、 「・・・・え?」 一瞬、何が起きたのか分からなかった。何をされたのか、想像もつかなかった。 だけど襲いかかる痛みと、尻の穴が広がっている感覚。間違いない、尻の穴に、それが、入ってる。 「えっ・・・んええぇぇっ!?」 物を出すだけの所に入れる人間がいる、という事がまず理解できなかった。こんなこと、常識のある人間がする事じゃない。 「お前、何考えてんだよ・・・!」 「アナルファック」 即答だった。しかし意味が分からない。何で(多分)英語なんだ。日本語で言えばもっとわかりやすいと思うのは、俺だけだろうか。 そしてそんな呑気な事、言っている場合じゃない。驚きが通りすぎると、今度は尻の穴からじくじくと痛みが伝わってくる。 「痛いか?」 金髪に突かれながらそう聞かれ、俺は反射的に涙目でうんうんと頷く。 「お、随分と素直になったな。態度も、体もっ!」 金髪は一度腰を大きく引いて、そして一番奥までそれを突き立てた。 「んあぁぁっ!」 口の中みたいに吐きそうにはならないが、代わりに無理矢理奥までそれを詰め込んだ反動が痛みになって伝わってきて、正直口の中よりもきつい。 「おいおい、こいつ泣いてるぞ?もう少し手加減してやったら、どうだ?」 と、茶髪は口では言いつつも、体は俺の尻の穴を少しずつ、そしてやはり無理矢理押し広げようとする。 「言ってる事とやってる事真逆じゃねーか」 俺の本音を金髪が代弁してくれた。 そして2人に体の奥まで突かれる旅に、腰が激しく上下に揺れ、振動と痛みでもう目を開けることも困難になっていた。 「い、痛い痛い、無理、絶対無理だって、早く抜けぇ!」 「あ、そういやこっち忘れてたな」 「んっ!」 どっちの手かはわからないが(金髪の声だったから多分金髪の手だと思う)、ごつごつした手がまた俺のそれを力強く握った。 「アスカー?アースカー?」 広いアルテミス開場の中を、俺達はアスカの名を呼びながら歩き回る。 「いませんね・・・もうすぐ決勝も始まるし、そろそろ戻ってきた方がいいんじゃ・・・」 アスカがいない、ということに最初に気づいたのはヒロだった。 確かにアスカは観客席のあちこちをうろうろしていたが、今はどこにも姿が見当たらない。 一応郷田と仙道にも知らないかさっき聞いてみたが、2人とも首を振るだけだった。 「ほっときゃ、そのうち戻って来るんじゃない?」 ランが、探すのに飽きたのか、そう言う。 「そう、でしょうか・・・」 それに対して、一番最初に「探しに行きましょう」と言ったヒロも、小さな声でそう返した。 アスカは1人で来てるぶん、行動範囲に制限がない。どこにどれだけ行こうと誰かに怒られる事もないし、誰かを待たせることもない。 それに誰もアスカのアドレスを知らないから連絡の取りようもないし、何よりあの性格だ、どこに行くかなんて分かったもんじゃない。 「ねぇバン、私達もそろそろあっちに戻らない?」 ジェシカも、探しても見つからないことに疲れを感じたのか、控え室の方を指差して俺にそう言った。 「でも、さすがにもうそろそろ近くに戻って来てないとまずいだろ・・・よし、手分けして探してみよう」 俺は、そう言ってまだ探していない廊下の方角へ向かった。 「は・・・っあ・・・」 ごぼり、と、精液が俺の真ん中の穴から流れ出した。それに合わせてか、まだそれを突っ込みっぱなしの尻の穴からも、精液が間を縫って流れ出す。 何度も激しく突き上げられ、至るところの穴に精液を出された俺は、体も心も自分でも分かるくらいボロボロになっていた。 鼻の穴に出されなかったのが幸い、とすらも思えるようになってくる。 (痛い・・・苦しい・・・) 髪の毛は精液と水で見る影もないくらいにぐちゃぐちゃで、服も同様、それにさっき出た血もついている。 こんな状態だと、仮に決勝に間に合っても、決勝の前に医務室行き、なんて事になるかもしれない。 それにもう、自力で会場に戻る体力も気力もない。動くのもつらい。 「おい、へばってんじゃねぇよ。まだまだ頑張ってもらわねぇとなぁ?」 ぐい、とまた前髪を掴んで引っ張り上げられた。なのに、何か頭がぼんやりとして、痛いのかそうでないのかよく分からない。 そのまま、金髪が真ん中の穴にそれを挿し込もうとする。さっきの痛み、流れ込んだ精液の刺激の記憶が蘇る。 (ふたなりって、子供作れんのかな) ふと、そんな事を考えた。子供ができる仕組みくらいは学校で習ってる。細かい事は忘れたが。 もしできたら、どうすればいいんだろうか。まずは病院?いや、病院にいったらまず間違いなくふたなりでびっくりされる。 (・・・うう) 考えたくない。考えるのが怖い。 (・・・俺らしくねぇなぁ) こんな事を考えたのは、初めてだ。こんな弱気な事を考えたのも、初めてだ。 ずぷり、と精液の溜まった穴の中に、またそれが挿し込まれた。 「いないなぁ・・・」 人気のない廊下を走り回りながら、俺は思う。 今は予選と決勝の間の時間、その間にトイレに行ったり何か買ったりする人はいるが、そんな人でもここまでは来ないのだろう。 (・・・さすがに、アスカもこんな所にまでは来ないかな) そう思って、別のルートを探しに行こうとした時だった。 『・・・っう・・・』 どこからか、そんなくぐもった声が聞こえてきた。 (なんだ?) 耳を澄ませて、その声がどこから聞こえてくるのか確かめようとする。 空耳であるという可能性も、念に入れて。 『んぁ・・・んう・・・』 やはり、これは空耳ではない。明らかに、どこかから聞こえている声だ。 (あそこか?) 俺の視線の先に映ったのは、1つの男子トイレだった。間違いない、あそこから聞こえてきている。 何の声だろう。そうも思ったが、もう一つ気になる事があった。 聞こえてくる声が、アスカの声そっくり、という所だ。いや、これは間違いなく本人の声だ。 (にしても、何であんな所から・・・) トイレに寄ったのならわざわざこんな暗い所のトイレに寄る必要もないし、まずトイレからこんな声がするのは不自然だ。 確かめた方がいい、しかし場所が場所であるせいか若干怖く、俺はそっと男子トイレに入った。 入り口のドアを開けた時の、きい、という音すらも、俺に冷や汗を垂らさせた。 きい。肉を打ち付けあう音と、精液がぐちゅぐちゅと立てる音に混じって、微かにそんな音が聞こえた。 それがトイレの入り口が開いた音だ、と俺は分かった。誰かが来た。 そう確証するのに、そう時間はかからなかった。 ゆっくりと、だが確実にこちらに向かってくる足音。時々聞こえてくる、個室のドアをきい、と開ける音。 それに気づいたのは俺が一番最初だったが、金髪と茶髪もその音に気づいた。そして、一時的に腰を振るのを中断する。 これでもうやめてくれれば、せめてこの足音の人が出ていくまで中断してくれれば、そう思ったが、こいつらはそんな性格じゃなかった。 2人互いに顔を見合わせ、目と目で何かのコミュニケーションを取ったかと思うと、ニヤリと笑う。 そして同時に、俺の体の奥にそれを突き立てた。 「―――――――っーっ!」 ほぼ反射的に、唇を噛んで声を押さえる。もう少しで声が漏れる所だった。 (聞かれる・・・っ!) ドアの向こうの奴が誰かは知らないが、どんな奴でもこんな声を聞かれるのは絶対に嫌だ。 ずんずんと、2人がバラバラに俺の奥を突く。その刺激に、とうとう俺は声を漏らしてしまった。 「んあっ・・・!」 どうか空耳だと勘違いしてくれる事を祈る、そう思ったその時だった。 「アスカ?」 「ふぇ・・・?」 ドアの向こうから、俺の名前を呼ばれる。この声は、間違いない。 「バン・・・」 俺がそう呟いた直後、ドアを激しくノックする音がした。 「アスカ?アスカなのか!?」 そろそろファイナリストの決勝戦が始まるぞ、変な声聞こえたけど大丈夫か、というか何でこんな所にいるんだ、という事を息をつく間もなくまくし立てる。 (バン・・・!) 何でよりによってバンが来てしまったんだ、という気持ちと、心配してくれて嬉しい、という気持ちが混ざり合う。 流石にここまで激しく反応されるとは思っていなかったのか、2人が心配そうにひそひそと話を始めた。 その時に、俺の口を手で押さえる。多分助けを呼ばれないようにするためだろう。 「おい・・・これヤバくね?」 「ああ・・・普通、ヤってるような声したら空気読んで逃げるもんだと思うんだけどよ・・・」 「つーかこいつ、さっき『アスカ』って名前呼んでたよな。何?こいつの知り合い?」 「彼氏とか?そうでもなきゃここまで心配しねーだろ」 「いや、こいつに彼氏・・・?」 「そういえばさっきさ、こいつ『バン』って呟いてなかったか?」 「バンって・・・去年のアルテミス優勝者の、あの山野バンか? なんだ、ただの中学生のガキか。それなら・・・!」 金髪が、俺の真ん中の穴からそれを抜く。抜いた瞬間、どろりと精液が溢れ出た。 そして床に置いて固定カメラ状態だったCCMを取り、そして、 ドアを、開けた。 金髪が鍵を外しておもいっきり蹴ったおかげで全開になったドアの向こうに、びっくりした表情のバンがいた。 きい。肉を打ち付けあう音と、精液がぐちゅぐちゅと立てる音に混じって、微かにそんな音が聞こえた。 それがトイレの入り口が開いた音だ、と俺は分かった。誰かが来た。 そう確証するのに、そう時間はかからなかった。 ゆっくりと、だが確実にこちらに向かってくる足音。時々聞こえてくる、個室のドアをきい、と開ける音。 それに気づいたのは俺が一番最初だったが、金髪と茶髪もその音に気づいた。そして、一時的に腰を振るのを中断する。 これでもうやめてくれれば、せめてこの足音の人が出ていくまで中断してくれれば、そう思ったが、こいつらはそんな性格じゃなかった。 2人互いに顔を見合わせ、目と目で何かのコミュニケーションを取ったかと思うと、ニヤリと笑う。 そして同時に、俺の体の奥にそれを突き立てた。 「―――――――っーっ!」 ほぼ反射的に、唇を噛んで声を押さえる。もう少しで声が漏れる所だった。 (聞かれる・・・っ!) ドアの向こうの奴が誰かは知らないが、どんな奴でもこんな声を聞かれるのは絶対に嫌だ。 ずんずんと、2人がバラバラに俺の奥を突く。その刺激に、とうとう俺は声を漏らしてしまった。 「んあっ・・・!」 どうか空耳だと勘違いしてくれる事を祈る、そう思ったその時だった。 「アスカ?」 「ふぇ・・・?」 ドアの向こうから、俺の名前を呼ばれる。この声は、間違いない。 「バン・・・」 俺がそう呟いた直後、ドアを激しくノックする音がした。 「アスカ?アスカなのか!?」 そろそろファイナリストの決勝戦が始まるぞ、変な声聞こえたけど大丈夫か、というか何でこんな所にいるんだ、という事を息をつく間もなくまくし立てる。 (バン・・・!) 何でよりによってバンが来てしまったんだ、という気持ちと、心配してくれて嬉しい、という気持ちが混ざり合う。 流石にここまで激しく反応されるとは思っていなかったのか、2人が心配そうにひそひそと話を始めた。 その時に、俺の口を手で押さえる。多分助けを呼ばれないようにするためだろう。 「おい・・・これヤバくね?」 「ああ・・・普通、ヤってるような声したら空気読んで逃げるもんだと思うんだけどよ・・・」 「つーかこいつ、さっき『アスカ』って名前呼んでたよな。何?こいつの知り合い?」 「彼氏とか?そうでもなきゃここまで心配しねーだろ」 「いや、こいつに彼氏・・・?」 「そういえばさっきさ、こいつ『バン』って呟いてなかったか?」 「バンって・・・去年のアルテミス優勝者の、あの山野バンか? なんだ、ただの中学生のガキか。それなら・・・!」 金髪が、俺の真ん中の穴からそれを抜く。抜いた瞬間、どろりと精液が溢れ出た。 そして床に置いて固定カメラ状態だったCCMを取り、そして、 ドアを、開けた。 金髪が鍵を外しておもいっきり蹴ったおかげで全開になったドアの向こうに、びっくりした表情のバンがいた。 驚きすぎると言葉も出ない、というのは本当だと言うことが分かった。 いきなりドアが開いた時には、確かに驚いた。 だがしかし、本当に驚いたのは、ドアの向こうにいたアスカが、とんでもない状態になっていたことだ。 まずワイシャツは破かれ、ズボンはずり下ろされ、そして取れた帽子からは想像もしなかったロングヘアが見えている。 床には大きな水溜まり、精液にしか見えない物体があちこちに飛び散り、さらに吐いた跡、そしてアスカの服にも吐いたものがついていた。 「ア・・・スカ・・・?」 呆然、という感じが最もふさわしい声で、俺はアスカの名前を呟く。 「バン・・・」 アスカの目は、虚空を映していた。顔はこちらを向いているが、目が何も見ていない。 そして声にも、感情らしきものがほとんどこもっていない。ただ俺の名前を言っただけ、という感じだ。 この状況を見て、何が何だか分からないほど俺はバカじゃない。 アスカはこの男2人に無理矢理されている、それは明らかだった。 しかもその2人は、アスカのアルテミス初戦の相手。優勝候補として雑誌に載っていた、2人組。 そんな奴らとどうしてこうなった、そう思ったが、それ以上に気になるものが、1つある。 それは、アスカの股間だった。 ロングヘアが目に映った時は、えっ女だったのか、と思った。 しかし、だとしたらアスカの股間に立派に付いているあれはなんだ。そして精液らしきものが溢れ出してるあの穴はなんだ。 尻の穴かとも思ったが、尻の穴はあんな所には無いし、それにもう一つちゃんと穴があった。(尻の穴に変なものが現在進行形で突っ込まれているのは置いといて) 「―――よっ、と!」 ずるり、と布が擦れる音がする。その音は、俺の下半身の方からした。 一瞬状況が呑めなかったが、音に反応して下を向くと、 「え・・・?」 俺のズボンとトランクスはずり下ろされ、丸出しになった下半身に、CCMが向けられていた。 「ええっ・・・!?」 慌てて、股間を取り敢えず両手で隠す。しかし、遅かった。 「おーし・・・これで、バッチリ顔と一緒に映り込んだぞ・・・」 俺を下半身丸出しにし、そのうえそこにCCMを向けるという、変としか言い様のない行動をしたそいつは、俺を見てそう言って笑う。 「なあ、これネットでバラまいたらどうなると思う?」 そして、CCMを少し操作して、俺にCCMの画像を見せた。 「・・・・!」 そこには、下半身丸出しにされた瞬間の俺が映っていた。驚いて固まった瞬間の、俺が。 ここまで正面から映っていては誤魔化しようもない。 そして自分がまだ下半身丸出しだった事に気付き、ズボンをずり上げる。 しかし一瞬で撮った割には、ピンぼけのピの字もない。 そして突然のことで何が何だか分からなかったのは分かるが、なんとも間抜けな表情をしている俺を見ると悲しくなる。 「アルテミス前年度チャンピオンのこんな写真、当然バラまいたら・・・」 その言葉に、俺の顔はさっと青ざめた。そんな事をされたら、俺はこれから一生表を歩けない。 しかも今の技術なら、表情のコラージュくらい簡単にできる。つまり、このびっくりした顔を、まるで自分から悦んでやっているような顔に変えることもできる、というわけだ。 「嫌だよな?」 俺の心情を察したのか、そこにさらに追い討ちをかけるようにそいつは言う。 「・・・・・・」 俺は、何も言えなかった。 「分かったら大人しくさっさと出て「おい」」 色々あって存在を若干忘れかけていたアスカが、口を開いて呟いた。その場にいた全員が、アスカの声に反応する。 「・・・バンは・・・なんも、関係ねぇだろ・・・」 アスカの声は、絶え絶えで弱々しかった。こんなになるまで、アスカはどんな酷い事をされていたんだろうか。 「何で・・・バンにまで脅し・・・かけるんだよ・・・写真とか動画とかで脅すの、俺だけで・・・いいだろ・・・」 そこで初めて、アスカが脅されていたと知った。確かにアスカの性格なら、大人しくされるがままなんて事はないはずだ。 「なぁバン・・・アルテミス決勝まで、あと・・・どれくらいだ?」 アスカは、弱り切った表情で俺に尋ねた。 「え、さっき俺達Eブロックの予選決勝が終わったから、もうすぐ始まるけど・・・」 そう言うと、アスカは少し驚き、そして全てを諦めたような悲しい笑顔を見せた。 「そっか・・・ま、この格好じゃ、どっちみち決勝は無理だな・・・あーあ、不戦敗か・・・」 アスカは軽く言うが、内心は相当悔しいだろう。 「・・・あーあ・・・」 また、アスカはそう呟いた。 精液や傷で顔がぐちゃぐちゃでよく分からなかったが、涙がアスカの頬を伝っていた。 最初は1滴だった涙は、2滴、3滴と増える。 そのまま大泣きしそうな感じもしたが、アスカはそこで唇を噛み締めて堪えた。 「アスカ・・・」 「なーに2人で盛り上がってんだよ」 アスカにそんな顔されるとこっちまで辛くなるよ、と俺は思っていたが、その気持ちは金髪の発言でストップされてしまった。 「いいか?お前が関係あるかないかを決定する権利は、お前とこいつにはないんだよ」 俺とアスカを交互に見て、いかにもうざったい、といった感じの口調でそう言う。 「ま、お前らの茶番劇は見てて面白かったぜ。ちょっと感動しちまったよ」 感動しちまった、の部分を特に強調して言われた。 あれを本心から言っていないのは明らかだ。むしろ、「お前らが何やろうと俺には関係ない、むしろうざいだけだ」という事を遠回しに言っているように感じた。 そういう言い方は、嫌みったらしいことこの上ない。 しかしこっちには、もう逆らう権利なんてありはしない。 怖い。こいつらが、怖い。 次に何を言われるか、何をされるか。考えたくも、ない。 でもバンが来てくれた時は、実は少しだけそんな気持ちも薄らいだ。もしかしたら、もしかしたら助かるかも、って。 だけど、バンもこいつらに弱味を握られてしまった。希望は、もう消え失せた。 「いいか?お前ら2人分の写真も動画も、流出させるかどうかは俺達の勝手なんだよ」 言い方はかなり傲慢だが、言っていることそのものは正論だ。 だからこそ、余計に嫌なんだ。怖いんだ。 絶対に、こいつらからは、逃げられもしないし逆らえない―――そう俺に、強く、精神を抉り取るほどに思わせる。 「嫌だろ?だったら、大人しく俺の要求呑めよ」 ごくり、とバンが唾を飲む。 だけど、何でだろうか。もう、俺はバンみたいな緊張感と恐怖心を持てない。 どうやら俺は、そういう気持ちも一緒に抉り取られてしまったようだ。 (なんかもう、段々、) ―――――何もかも、どうでもよくなってきた。 「そうだなぁ・・・お前ら2人で犯し合えよ」 「あ、それいいな!」 犯しあう。具体的な意味はよく分からないけど、何となくなら分かる。 多分さっき俺があいつらにされたことを、バンと2人でやれってことだ。 (バンとなら、まだいいかな・・・) こんなことを思ってしまう俺は、感覚が間違いなく麻痺している。 一方バンは、俺を見て、あいつらを見て、目を白黒させていた。あの反応が正常だ。 「ほら、早くそこでどぎまぎしてるあいつにおねだりしてやれよ!」 「おねだり・・・?」 「そうだよ、さっき『レイプして下さい』ってM字開脚で言っただろ!あんな感じで!」 「え、アスカ、さっきそんな事言った・・・のか?」 もうこいつらは、遊びのつもりでこういう事をやっている。 俺への逆恨みとか、嫌がらせとか、そういうつもりでやってるわけじゃ、なくなってる。 でも、そんなこともやっぱどうでもいい。 「バン・・・」 俺は何のためらいもなく、バンに向けて、ゆっくりと足を開く。そして真ん中の穴を見せつけるように、股に力を入れた。 「・・・きて・・・」 今のアスカは、間違いなく正気を保っていない。 アスカが、こんなことをするはずがない。 にもかかわらず、アスカのこの姿に興奮を覚えてしまっている自分がいた。 俺は最低だと思う。こんな状況で、一瞬でもアスカを犯してみたい、と思ってしまったのだから。 (いやでも、ここであいつらの命令に従わずに、アスカを犯さなかったら・・・) 俺達はきっと、あの動画を流出させられ、社会的に抹殺される。だから今は、やるしかない。嫌でも犯すしかない。 という言い訳を自分自身にしてみるが、やはり男の本能は抑えられない。 下半身に血が集まるのが分かる。俺は、アスカの正面にしゃがみこんだ。その時に勃ち上がりかけてるのを隠せたのは幸いだ。 まあ、自分がこれからする事を考えたら、隠しても意味がないのは分かっている。 アスカに向けて、絞り出した声で「ごめん」と謝る。そこから自分のズボンをずり下ろし、アスカを抱き上げ自分の股の上に座らせ、俺のそれでアスカを貫くまでにそう時間はかからなかった。 「んああっ!」 アスカが、悲鳴に近い甲高い喘ぎ声を上げる。 アスカの喘ぎ声に対する悦びを覚えると同時に、罪悪感を感じた。 しかしそれを無理矢理押し流すように、俺はアスカに向けてピストンをする。 考えるな、何も考えるな。考えれば考えるほど、罪悪感やら何やらで辛くなるだけだ。 「んあっ、あっ、バン、激しっ・・・!」 アスカの声も、耳には入れない。全てを無視する。 おいこいつら、本当に始めやがったぜ。ああ、しかも結構激しくね?そんな声も聞かない、聞こえない。 まだ男の1人がアスカの尻の穴にそれを突っ込んだままなので、前を見るとにやにやと笑った男の顔が視界に映るのが不快だ。 半分やけになり、アスカのそれを右手で掴み、上下に擦り上げる。 「ひっ!バン、だめ、ああっ!」 また、アスカの甲高い声がする。 小柄なアスカは、俺が下から突き上げる度に全身が上下に揺れる。 そしてそんな激しいピストンをしていれば、当然俺にもアスカにも限界は訪れる。アスカのそれから先走りがどろどろと溢れ、俺の右手を汚していった。 「もう、俺、俺っ・・・また、なんかくる・・・っ!」 聞こえない振りをしていたつもりだがアスカのそんな声が耳に入ったので、それと同時にアスカのそれを強く握りしめた。 「だっ、駄目え・・・ああぁっ!」 アスカは悲鳴に近い矯声を上げ、射精した。俺の手のなかでびくびくとそれが震え、精液が俺やアスカの顔に飛び散る。 「くっ・・・!」 そしてそれと同時に、膣内が収縮し、俺のそれが圧迫される。 「ごめん・・・出るっ!」 俺はそう一言叫び、アスカの中に精を放つ。 「あっ・・・ああっ!!」 びゅくびゅくと、アスカの中に俺の精液が流れこんでいくのが分かる。 奥へ奥へ、子宮めがけて。 とっくにあの2人の男に犯しつくされた子宮を、さらに犯す。 「あ・・・っ、はあっ・・・」 するとアスカは、もうとっくに体力も限界に近かったのだろう、俺の目の前で意識を失った。 がくん、と後ろ向きに倒れそうになった体を、男が支える。 「随分出したみてぇだな、お前。そんなに溜まってたのか?」 「ちが・・・っ!それより、これでいいだろ、早くアスカを・・・」 「誰が1回だけって言った?」 そう言うと、男はアスカの背中に膝で蹴りを入れる。 「がはっ・・・!」 「それじゃあ、まだまだ頑張ってもらうか」 ―――アルテミスファイナリスト、山野バンさん、古城アスカさん、まもなく決勝戦が始まります、今すぐ試合会場までお戻り下さい、繰り返します――― 放送が、微かに聞こえる。恐らく会場全体に、この放送が流れているのだろう。 そしてCCMに、さっきからメールがじゃんじゃん来る。「バンさん、試合始まっちゃいます!早く戻って来てください!」「バン君、早く戻るんだ!このままだと不戦敗になるぞ!」「バン、どこにいるの!?」電話もかかってくる。不在着信がどんどんと増える。 「お仲間が、よっぽどお前の事心配してるみたいだな。・・・出なくていいのか?」 「・・・・・」 俺が出られないことを知って、わざと男は挑発的にそう言うのだろう。 今電話に出たところで、メールに返事をしたところで、何がどうなるというのだ。どうにも、なりはしない。 今俺の目の前で、アスカはぐったりとしている。話しかけても、うつろな声の返事しか返ってこない。 まだ、俺とアスカは1本の肉棒で繋がったままだ。もうアスカにも俺にも、これを抜く体力が残っていない。 「それじゃ、俺たちそろそろ会場まで戻るわ。精々そこでじっとしてるんだな!」 そう言って、男2人は大笑いしながら、トイレを後にした。結局、写真も動画も消されないまま。