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前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔 ~破壊の杖~ 土くれのフーケを捜せ 朝霧に包まれる学院。シエスタを抱えるダンテの前に、見覚えのある幸薄い頭髪の教師が、早朝の広場に佇んでいた。 それからダンテに気がついた教師が、向こう側から話しかけてきた。 「やあ、君はヴァリエールに召喚された使い魔・・・であったな? 確か名前は・・」 「ダンテだ。先生に聞くんだがね、このメイドがゆっくり休めるようなベッドが、どこかに無いかい」 「ああ、ダンテ。私はコルベールだ。ここの教師を務めておる。医務室でよければ案内するぞ」 「助かるぜ。ところで、先生はこんな朝からここで一体何を?」 コルベールが指差した方角にある大きな塔には、何かが爆発したような大きな穴が開いており、 周辺の壁も含めた瓦礫が散乱した地面は穴だらけになっていた。 「昨日の晩に賊が入ったらしくてね。君の主人がそれを目撃した・・・というか、それと戦っていた者の一人だった。 という事なんだが、使い魔の君は一緒ではなかったのかね?」 「ああ、ちょっとしたパーティーでね。今帰ったところさ」 怪訝な顔でダンテを見ながら、コルベールは人づてに聞いた昨日の状況を説明した。 はじめは、ギーシュとモンモランシーが、フーケが作り出した巨大なゴーレムと対峙していたのを、 シルフィードに乗ってモット伯の屋敷から帰ってきた、ルイズ、キュルケ、タバサの3人がそれに加わったという話だ。 「やれやれ・・・次から次へと面倒事が続くな」 「ん?何の事かね?」 「コッチの事さ。それで、俺の御主人様は無事なのかい?」 「彼女等も医務室で安静にしている所なんだ。起きていればついでに、詳しい事情を彼女達から聞いてみるとしよう」 一方、医務室にあるベッドのうちの3つに、ルイズ、キュルケ、ギーシュの3人がそれぞれ床に伏せており、 割かし軽傷であるタバサとモンモランシーがその傍らに付き添っていた。 「ねえ、生きてる?」 「うん」 「ダーリン。帰ってこないわね」 「・・・うん」 医務室のベッドで一晩を共にしたルイズとキュルケの2人は、お互いが無事であるか声を掛け合っていた。 ギーシュにいたっては、全身を包帯でグルグル巻きにされて、喋ることもままならなかった。 その横にはモンモランシーが、コックリコックリと首を傾けながら座っている。ルイズ達は会話を続けた。 「それにしても、・・・とんでもない相手だったわよね」 「あんなゴーレム、今まで見たことも聞いたことも無いわよ!」 魔法学院本塔の宝物庫を荒らしていたであろう盗賊、"土くれのフーケ"が作り出したゴーレムは、ルイズ達の想像を絶するモノであった。 噂に違わぬ巨体を誇るゴーレムの頭上には、おびただしい数の蝙蝠が飛び回り、その腕から繰り出される拳は雷を帯びていた。 「やっぱりアレって・・・」 キュルケの隣で本を読んでいたタバサが口を開く。 「破壊の杖の力」 フーケの二つ名は"土くれ" 土系統の錬金を得意とするフーケが風系統の、それもスクウェアクラスをも上回る程の雷を操っていたのである。 それは盗み出した破壊の杖を使用していたからに違いない。意見の一致した3人はそう結論付けた。 それから程なくして医務室のドアが開き、シエスタを抱きかかえたダンテとコルベールが入ってきた。 「ようチビ姫。ちゃんと生きてるか?」 「ダーリン!」 「チビって誰の事よ!!」 ダンテの声に反応する二人 「ハハッ、どっちも元気そうだな」 ルイズ達の様子に安堵したダンテは、ギーシュの眠るベッドに近づくや否や、ベッドごとギーシュを蹴り飛ばした。 床に蹴り落とされ、フゴー!フゴー!と叫び声を上げるギーシュ。突然の出来事で飛び起きたモンモランシーは、ダンテに抗議した。 「ちょっと!何すんのよいきなり!?」 「急患だ」 ダンテはモンモランシーにそう短く告げると、ギーシュが眠っていたベッドにシエスタを寝かせた。 「ベ、ベッドなら・・・まだ、反対側にいくらでもあるじゃないの!」 「あん?だったら最初からそう言えってんだ。どいつもこいつも」 すかさずルイズのツッコミが入る。 「それ以前にアンタは、人の話を聞こうともしないじゃない」 最初はダンテに対して激昂していたモンモランシーだが、 目の前の男がギーシュを打ち負かした、胸を貫かれても死なないルイズの使い魔だと記憶が鮮明になるにつれて、声を小さくしていった。 それを見かねたコルベールが、穏やかな口調でダンテを論する。 「これこれ、怪我人を無下に扱ってはいかんぞ」 「チッ、しょうがねえな」 ダンテはギーシュの首根っこを掴んでズルズルと引き摺り、向かいのベッドに向けてぶっきらぼうに投げた。 ベッドに叩き落とされたギーシュは、フギー!フギー!とまたもや絶叫を上げる。 「何すんのよもう!乱暴にしないでよ!この悪魔!!」 ギーシュに駆け寄ったモンモランシーが、涙声でダンテに訴えた。 その光景を目の当たりにしていたルイズが面倒臭そうに文句を言う。 「もう、怪我人がいるんだから静かにしなさいよ」 「ハッ、そりゃ悪かったな」 コルベールがおもむろに咳払いをする。 「さて、落ち着いたところで君たちに聞かねばならないのだが」 「ミスタ・コルベール?」 「うむ、昨日の出来事だ。できうる限り憶えている事を話してほしい」 事情聴取を始めるコルベールを他所に、ダンテは医務室の扉を開けた。それをルイズが呼び止める。 「ちょっと、主人を置いて今度はどこに行くつもりよ?」 「長話は嫌いなんだよ。それに腹減って、眠くって、疲れてんだ。ちったあ休憩くらいさせろって」 ルイズはダンテの赤いコートがボロボロになっているのに気がついた。 「・・・わかったわよ、今日だけよ。特別に許してあげるわ」 「心配すんなって。眠れなくなったら子守唄でも聞かせてやるよ」 「まあ、素敵ですこと。楽しみですわ」 ウットリするキュルケの眼差しを遮るように、ルイズは使い魔に向かって枕を投げつけた。 ダンテはそれを軽くキャッチし、「ネンネしてな」と一言添えてルイズに投げ返した。 医務室を出ていったダンテは厨房に立ち寄り、 涙を絶やさぬマルトーの抱擁を避けながら朝食を貪った後、事の発端となった現場の宝物庫へと向かった。 宝物庫に保管されている品々が目に付くや、ダンテは驚愕した。 「・・・どういうこった?」 宝物庫に散りばめられていたのは、自分の事務所にあったジュークボックス、ドラムセット、 リベリオンによって左右に寸断されたビリヤード台、他にも自分が使っていたのと同じような型の2連装式ショットガンや、 事務所の外に誰かが駐車していた大型のバイクが、所狭しと保管されていた。 ダンテは壁に掛けられたショットガンを手に取り、銃身の根元を開閉しながら給弾機構を確認する。 「使えそうだな。ババアの店に置いてあったヤツが懐かしいぜ」 もう、何年も保管されていた様な埃を被っている反面、錆一つ無い新品同様の銃身に、 塗られたばかりの様なガンオイルの匂いが印象的だった。 それから宝物庫の入り口付近に落ちている、ある物が目がついた。 ショットガンを肩に担ぎながら入り口の扉前にしゃがみ込み、それを拾い上げる。 一つは女性がかけるような上品な眼鏡、もう一つは何かメッセージが書き込まれた紙切れ、それから手紙が入った封筒の様な物。 それらをポケットに仕舞い込む所で、コルベールがやって来た。 「おお、君もここへ来ていたのだな。ここは本来、立ち入りは禁じられているのだが、まあ非常の事態という事でだ・・・」 コルベールの話を遮る様にダンテが話しかけた。 「丁度良かったぜ。先生に聞きたい事があるんだけどな」 「何かね?答えられる事は何でも聞こう」 「ここにある物の大概は俺の世界の、・・・っていうか俺の事務所にあった物なんだが、こいつらは何処で拾ったんだ?」 「ここらに保管されているものは、大体が学院付近に落ちていた物なのだが。俺の世界?・・・ふむ、一体どういう事かね?」 「俺はここの人間じゃない。アンタらみたいな魔法使いなんか居ない世界から呼び出されたんだ」 「何と、そのような・・・」 それからダンテはコルベールに、自分が生まれた世界の在り方や、物心ついた頃から相手にしてきた悪魔の存在等を簡潔に説明した。 「ふーむ、悪魔か・・・。吸血鬼や、そういう類を模したガーゴイルなぞは何度か見たが、実物というのはまだ見た事が無いな。 数多の幻獣や精霊達とは全く異なる、実在する負の象徴たる者か・・・うむ、興味深いぞ!」 「ここを荒らした泥棒に会うことができたら、拝めるかもしれないぜ」 「本当かね?」 それからコルベールが目を輝かせてダンテに尋ねた。 「ところで、私は悪魔のソレよりも君のいた世界というのに興味があるのだが・・・。 メイジのいない世界で空を飛んだり火を起こしたりというのは本当なのかね?」 「ああ、コイツなんか動けば、そこらの馬より速く走れるぜ?」 ダンテはそう言いながら、誇りまみれのバイクを足で軽くノックした。 「何と!やはりそれは乗り物だったのか!それに馬より速くとな!?いや!素晴らしい!!」 最初は面白かったが、ダンテは説明すればするほど興奮気味になるコルベールが、段々と面倒になってきた。 そこへ丁度良く、宝物庫の外から話しかける老人の声が、コルベールの名を呼んだ。 「精がでるのう、ミスタ・コルベール」 「オールド・オスマン!?いや、これは・・・」 「ほっほ、よいよい。賊の件で調査に来たのであろう。経過は順調かの?」 「ええ。ミス・タバサの飛竜が追跡してくれていたお陰で、大体の位置は把握できております」 「そうかそうか。・・・ところで、ミス・ロングビルの姿が今朝から見ないのじゃが、お主は知らぬかの?」 「ミス・ロングビルですか。・・・いや、私も今日は一度も彼女と会っておりませんな」 「そのミス・貴婦人は、こんな眼鏡でも掛けてんのか?」 ダンテはポケットから、先程拾い上げた眼鏡と一枚の紙切れを、コルベール達に差し出した。 「これは・・・お主、一体これを何処で?」 「そこの入り口に落ちてたぜ。それには何て書いてあるんだい?」 その紙切れには、 「破壊の杖、確かに徴収いたしました。土くれのフーケ」 と、フーケが残す特有のメッセージ書かれていた。 「何と、やはり"土くれ"の仕業であったか!それもミス・ロングビルを拉致して・・・」 「或いは、・・・その、ミス・ロングビルが・・・」 言葉を詰らせるコルベールに代わって、ダンテが続ける。 「壁にこんなデッカイ穴を開けて、派手に逃げ出すような大泥棒ってワケかい?」 「いや、それは有りえぬよ。・・・有りえぬのだ」 つい先日に見たロングビルの笑顔が、コルベールの目の前に浮かび、自分に言い聞かせる様にそれを否定した。 そんな様子のコルベールに、ダンテは肩をすくめた。 「ま、行って確かめない事には判らない。そうだろ?」 「うむ、それもそうじゃの・・・」 そして、オスマンは意を決意して話を切り出した。 「そこでじゃ、この場をもって、お主らにフーケとミス・ロングビルの捜索を頼みたいのだが。・・・どうかのう?」 「捜索ですか・・・。それは構わないのですが、何故我々のような者に?それに、彼はミス・ヴァリエールの使い魔ですぞ?」 困惑するコルベールの前に、オスマンは 「うむ。・・・こう言うのも何じゃが、ここの学院の連中はメイジの威厳やら、貴族の誇りなどと声を荒げておるが、 実際にはフーケの討伐にも杖を掲げんような腰抜けばかりじゃからのう・・・」 コルベールは今朝の集会で、昨日の当直だったシュヴルーズを糾弾する教師達の光景を思い出した。 「そこでじゃ、まがりなりにも"炎蛇"と呼ばれる君や、伝説の使い魔殿に、この一件を頼みたいのじゃが」 「オールド・オスマン。それはまだ、仮定の話であって・・・」 「伝説?おいおい、人に黙っておいて一体何の話だ?」 その場の雰囲気を誤魔化す様にオスマンが笑う。 「ほっほっほ。それもまあ、帰ってきてから詳しく話そうじゃないか。それがお主に対する報酬、という事でどうじゃろう?」 「チッ、食えないジイサンだ・・・。さて、そうと決まれば、宝探しは後回しだ先生。とっとと泥棒退治に行こうぜ」 「よいのか?生徒達に聞いた話だと、今のフーケは決して無傷で済むような相手ではないぞ」 「構わねえよ。それに、その"破壊の杖"ってのにも興味があるしな」 ダンテはコルベール達にニヤリとして見せながら、右手に持つショットガンを、穴の開いた壁に向かって構えてみせた。 前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔
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タクティクスコート(たくてぃくすこーと) 概要 エクシリアに登場した服系の体防具。 登場作品 + 目次 エクシリア 関連リンク ネタ エクシリア ミラとローエン用の体防具、コートの一種。物理防御力+769、魔法防御力+273で光属性と闇属性に耐性を持つ。 Lv100の防具屋で買える。 分類 コート 防御属性 光属性・闇属性 物防 769 魔防 273 買値 29110 売値 10188 特殊効果 - 装備者 ミラ・ローエン 入手方法 店 防具屋:Lv100以上 ▲ 関連リンク ▲ ネタ ▲
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シャイニングコート(しゃいにんぐこーと) 概要 エクシリアに登場した服系の体防具。 登場作品 + 目次 エクシリア 関連リンク ネタ エクシリア ミラとローエン用の体防具、コートの一種。物理防御力+746、魔法防御力+265で火、水、地、風属性に耐性を持つ。 Lv93以上の防具屋で買える。 分類 コート 防御属性 火・水地・風 物防 746 魔防 265 買値 27010 売値 9453 特殊効果 - 装備者 ミラ・ローエン 入手方法 店 防具屋:Lv93以上 ▲ 関連リンク ▲ ネタ ▲
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Lyrical Magical Stylish Mission 03 Twin Devils 「ちょっと無茶しすぎたかなぁ……」 まだ朝もいい時間だというのに、寝る前のように疲弊した体を引きずりながらなのははぼやいていた。 それもそのはず、先日寝る前にダンテと共に闘うことを決意して、その一環として特訓の激化を行ったわけなのだが、やはりいきなり量を倍にしたのはどう考えてもやりすぎであろう。 かくしてなのはは、学校で寝ればいいやとかいう小学生にあるまじき結論を出しつつ、家の玄関を開けた。 「ただいまー」 「あら、おかえりなのは」 居間に行くと、朝食のいい匂いが漂ってきた。今日の朝ごはんは何だろう、と考えながら、なのはは桃子と毎朝恒例の会話を交わす。 「手伝えることある?」 「そうねぇ、お皿の準備とかはやっておくから、みんなを呼んできてくれる? 道場にいるから」 「わかったー」 普段ならなのはが皿の準備をしている間に士郎や恭也が来るのだが、なぜか道場に呼びに言って欲しいと言われた。 いつも、呼びにいかなくてもちゃんと時間になったら来るのだけれど、今日は何か事情でもあるのかもしれない。そしてなのはは道場の中へ入り――― 「うわあっ!」 「ハハハ、おしかったな?」 「く……ダンテさん、もう一本お願いします!」 「いいぜ、好きなようにかかって来な」 その理由を悟った。道場の中心には木刀を肩に担いで仁王立ちのダンテ。 そして、ダンテから少し離れたところに恭也、壁際に士郎と美由希がいる。ダンテが恭也と組み手をしているのだ。 「はああっ!」 「ヘイヘーイ、止まって見えるぜー」 「まだまだっ!!」 恭也はなのはが見る限り全力でダンテに向かっていくが、ダンテはこともなげにひょいひょい避け続けている。 恭也はれっきとした剣術の師範代なのだが、ダンテには関係ない。悪魔の振るう変幻自在の攻撃に慣れすぎたダンテにとって、 人間の攻撃はあまりにも真っ直ぐすぎて、目を瞑っていてもこの程度なら一太刀も浴びないだろう。 「だあっ!?」 「ヘイボーイ、疲れちまったか?」 「う……」 そしてまた、無理に繰り出した剣をあっさりかわされ、足を払われて横倒しになる。なのはは、恭也の体に無数のあざがあることを見て取る。 結構長い間こうやって組み手をしていたことが窺えた。だが、止めようにも、二人の間にはとてもじゃないけれど入っていける空気ではない。 「あの……お父さん?」 「なのは? どうした」 「お母さんが、朝ごはん出来たよって」 「そうか、それじゃあ次の一本が終わったら止めるか」 「お願い。私じゃちょっと止められそうになくて」 「そうだなぁ、あんな我武者羅な恭也は久しぶりに見るな。まあ、相手が悪すぎたということか」 そう語る士郎の目も、剣士のそれである。圧倒的過ぎるダンテの動きに、久しく忘れていた戦士の血が滾るのを感じているようだ。 本来ならすぐにでも恭也と立場を変わりたいのだろうが、今朝に限ってそれは出来ない。その理由は足元に転がった大量のペットボトルが告げていた。ちなみに、中身は全て水。 「……なのは、そこの水を取ってくれないか」 「え、うん。はい」 「あー……二日酔いじゃなかったらなぁ」 「それが理由なんだ……」 なのはは溜息をつきながら、恭也とダンテの組み手を見ることにした。見たって何がどうなっているのか分からない、 ありていに言えば次元の違う戦いであるが、これから共に闘うことになるダンテの強さを知っておくに越したことはない。ないのだが――― 「がっ……」 「ハイ残念。ま、もーちょい精進してから出直して来な」 「ありがとう、ございました……」 「よし、朝食も出来たようだし、今朝はここまでにしよう。ダンテさん、恭也に稽古を付けていただいてありがとうございます」 「なに、大したことじゃないさ」 ―――二人の間も次元が違いすぎて、ダンテの強さを測ることなど出来やしなかった。 道場に大の字になっている恭也は全身汗だくで、過呼吸になるんじゃないかというぐらいに荒い息をしているのに対し、ダンテは汗一つかいていない。 なのはが理解したのは、恭也に比べて圧倒的ということだけだった。 「おうなのは、いたのか」 「うん」 「なのは、ダンテさんと先に行ってくれ。俺は恭也を連れて行くよ」 「分かった。行こう、ダンテさん。朝ごはん出来たって」 「オーライ」 木刀を士郎に渡し、ダンテはなのはの後ろについて歩く。なのはは何となく、今朝のことについて聞いてみることにした。 「ねえダンテさん。お兄ちゃんとはどのぐらい組み手してたんですか?」 「あー……あいつ等がランニングから帰ってきてからだから……三十分ぐらいか」 「……なんで汗一滴もかいてないんですか?」 「汗が似合わない体質なんでね」 「なんですかそれ……」 答えになっていないダンテの答えになのはは軽く突っ込むだけにした。ここで思いっきり突っ込もうものならダンテの思う壺であることは、昨日一日で身に染みていた。 「……お兄ちゃん、強いですか?」 「パンピーにしちゃ強い部類だと思うぜ」 「パンピー?」 「一般ピープル、略してパンピー。よーするにただの一般人のこった」 英語が分からない小学三年生にそういったいい加減すぎる言葉で話さないで欲しい、なのはは本気で思うが、どうせ言ったところで意味がないのも分かっているから言わない。 ダンテ自身、語学なんてものはマフィアを殴りながら覚えたようなものだし、正しい正しくないではなく、通じればいいと思っている。 と、なのははダンテに今後のことについて相談というか報告というか決意表明というか、とにかくするのを忘れていたのを思い出した。ダンテが一人で出て行く前に話さなければ。 「……そうだ、後でお話があるんで、ごはん食べたら私の部屋に来てくれますか?」 「愛の告白かい? だったら十年早いと言わなきゃなんねーんだけどな?」 「十年どころか百年経っても言わないので安心してください。もっと真面目な話です」 なのはは思う。どうしてこの男は話をおちゃらけた方向に持っていこうとするのか。 ダンテに言わせれば、どんなときでもジョークを飛ばせるぐらい余裕を持ってないといけないという持論が現れているだけなのだが、なのはには理解できない。したくもない。 「ヘイヘイ、ガキの頃から真面目一辺倒だとロクな大人にならないぜ」 「ダンテさんみたいな大人にならないならそれでもいいです」 こんな調子だから、いつまで経っても話が前に進まないのだ。 「……分かりましたね?」 「オーライオーライ、お前の部屋に行けばいいんだろう」 食べてる最中に忘れたらレイジングハートで思いっきり殴ってやろう、なのははそう決意した。 「で、話ってのはなんだい? 話せることなら昨日全部話してやったんだが」 昨日とは逆のポジション。ダンテはベッドに腰掛け、なのはは学校の用意をしつつ、椅子に座ってダンテと向き合っている。 なのはは、昨日決めたことをどう言ったものかしばし考え、結局ダンテには飾ったりしない直球が一番だろうと思って、そのまま告げることにした。 「……ダンテさん、実は私、昨日あの後決めたんです。今回の件に関して、私はダンテさんと一緒に闘うって」 せいぜいが帰りに迎えに来てくれ、程度だと思っていたダンテはなのはの発言にさすがに目を剥く。 期間こそ限定していないが、なのはの口振りでは最後までと考えるのが自然だったからだ。 「ヘイガール、人の話聞いてたかい? 俺は最悪の場合は魔界に行くんだぜ」 魔界を知っているダンテとしては、さすがになのはを連れて行くのは躊躇われた。いくら強いと言っても人間レベル、 しかもまだ九歳の子供だ、あんな場所を教えて将来どうなるか分かったものではない。 だが、なのはにはダンテがそうやって翻意を促そうとするなど完全にお見通しだった。 「全く、自分でもどうかしてるって思います。でもしょうがないじゃないですか、私自身がダンテさんと一緒に闘いたがってるんですから」 「ハッハー、嬉しいこと言ってくれるじゃないの? だが―――」 「危険だ、っていうなら百も承知ですよ。それに、最初に言いましたよ? 考えた、じゃなくて、決めた。もう決めてるんです。ダンテさんが何言ってもついて行きますから」 嘆息しながらも、なのはははっきりと言い切った。そして上げた顔は笑っている。ダンテがよく浮かべるような、自信に満ちた悪魔じみた笑みだ。 ああ、こりゃだめだ。重傷だ。重度のバカだ。ダンテの大好きな、愛すべきバカ。何をやるにも全力で、優先するのは自分の信念。 表面だけ見れば似てないが、こんなところはひどく似通っている―――そこまで言われて、ダンテに拒絶の言葉を出せるはずもない。 そもそも、本人が決めてるんだ。他人がどうこう言ったところで今さら意味はない。 「オーライ分かったよマジカルガール。お前さんの好きにすればいいさ」 ホールドアップ、完全に降参だ。それこそ、出発の時に気絶させでもしない限りなのはは絶対にダンテと共に魔界に行くだろう。 もしかしたら、気絶させても後から追ってくるかもしれない、だったら最初から連れて行ったほうが気が楽だ。 「ハイ、好きにします。というわけでダンテさん、門が開くまで、私に戦い方教えてくださいね」 「……オーライ、お姫様の望むままに」 「うん、いい心がけです」 悪魔の笑みを天使の笑みに、これで後は全力で戦うだけだ。なのははダンテのリアクションに満足すると、着替えるから出ていけと扉を指した。 「……一つだけ聞かせな。お前さんをそこまで駆り立てるのは何だ?」 ヘイへイと扉に向かったダンテは、ドアノブを握って一度止まり、背中を向けたままなのはに問いかける。たかが九歳の子供が括る決意にしてはあまりに強烈だったから。 「言わなきゃダメですか?」 「ハ、今さら約束を翻したりはしないさ。ただ気になったんだよ、言いたくなきゃ言わなくていいぜ」 「……だって、嫌じゃないですか」 十秒待って何も返事がなかったら部屋を出よう、そう思っていたダンテが、ドアノブをまわしたところでなのはがポツリと言った。ダンテにはその意が汲み取れず、聞き返す。 「あん?」 「この海鳴市は私の町。家族や友達、そういったとても大切な人たちが住んでるんですよ。悪魔だか何だか知らないけど、 勝手な都合で私の大事な人たちが傷つくかもしれないなんて絶対嫌。だったら、私がなんとかしなきゃって思うじゃないですか」 「それだけかい?」 「それだけです。私にとっては、それで十分なんです」 「……そうかい。ああちくしょう、マジで十年後が楽しみだぜ!」 なのはは強い、いい女になる。ダンテはそう確信し、楽しそうに手を叩きながら部屋を出た。 「ダンテさん、今日はどうするんですか?」 「さーね。一応シローにはダチと連絡を取ってみるって言ってあるけどよ、実際はその辺散歩でもしてんじゃねーのか」 海鳴全体が戦地になりうるのだ。地理に明るくないと、緊急事態に間に合わない可能性がある。 ダンテはそのことを憂慮し、一日中歩いて街の構造を覚えよう、なんて考えていた。 「まあ、連絡が取れないようならしばらく泊ってっていって言われてるし、気長にやるさ」 「……お父さん、余計なことを」 「ヘイヘイ、お前さんにもキョーヤのぼーやにも組み手をしてやるいわば師匠に向かってなんつーことを」 ダンテの事務所がある掃き溜めからしてみれば、どこで寝たって構わないぐらい海鳴は街全体が綺麗なのだが、そんなこと言って本当に追い出されてはたまらない。 「ちゃんと教えてくださいね?」 「わーってんよ……と言いたいけどな、お前と俺とでは戦い方が違いすぎるだろう。何を教えて欲しいんだよ」 「何をって……強くなるコツとか?」 「ねーよんなもん。1に才能2に才能、そんであとはセンスと顔だ」 「十分条件満たしてるじゃないですか」 「忘れてた、後色気」 「絶対適当に言ってるでしょ!!」 「ハハハ、バレたか」 そんなこんなで、ダンテとなのははバス停まで並んで歩いてきた。なのはがダンテと歩いてきたことに驚愕するクラスメイトたち。 なのはは今さらながらダンテの非日常的な雰囲気を思い出していた。 「……ダンテさん?」 「なんだよ」 「いえ、なんでもないです。家に帰ったら呼びますから」 「わーったわーった。楽しんできな」 じゃ、またなと手を振ってバス停を通り過ぎるダンテ。その背を目で追っていると、ダンテから短い念話が。 (そうだ、お前さんが学校行ってる間に出たらどうする?) (呼んでください) (オーライ) ダンテは笑みを隠さず歩き続ける。まさかあそこまで即答されるとは思わなかった。今朝戦う理由を言っていたが、あの理由でここまで確固たる意思を持てるのは賞賛に値する。 「さて、どこから回ったものか」 高町家からくすねて来た海鳴の地図を眺めながら、ダンテはこみ上げる楽しさに打ち震えるのであった。 「高町さん、眠そうですね?」 「はっ……ごめんなさい、先生」 「夜更かしはいけませんよ?」 「すみません……」 まどろみから無理矢理引きずり上げられたなのはは、自分が悪いのは分かっているのだが、事情を知らぬ教師を軽く恨めしく思う。 ダンテとの会話のせいで寝るのが遅くなり、さらに早朝訓練での無理が祟ったのか、授業は全く耳に入ってきていない。 (ダンテさん、捕まってなきゃいいけど……) 黒板を見たが、寝る前とは大分様変わりしてしまっていたため、間を補完しての板書を二秒で諦めたなのはは、この街のどっかをうろついているはずのダンテのことをぼんやりと考えながら窓の外を眺めていた。 外はいい天気。こんな日差しの中で昼寝できたらどんなに幸せか、なんて考えていたらまた眠くなってきて、なのはは睡魔に逆らわず、夢の中に落ちようと――― (ヘイなのは、パーティの時間だぜ?) ―――して、今度は教師ではなく楽しそうなダンテの声に再度引きずり上げられた。 (……もう少し遅かったらよかったのに) (あん? 何でだよ) (寝てたからに決まってます) (ハハハ、連中は空気が読めないんだ。諦めな) (安眠を妨害したツケは払ってもらいますからね。場所はどこです) (怒りは連中にぶつけてくれや。場所は神社、とっととこねーといいところは全部貰っちまうぜ?) 「先生、お腹が痛いんでトイレ行っていいですか!?」 「た、高町さん? ど、どうぞ」 今までグースカ寝ていたはずのなのはの勢いに面食らった教師は、うろたえながらも了承する。その言葉をロクに聞かないうちになのははダッシュで教室を後にしていた。 「なのはちゃん……また何かやってるのかな」 「わかんないけど、大丈夫でしょ」 「そうだよね……」 親友二人の呟きも、ドアに遮られてなのはには届かない。階段を二段飛ばしで駆け上がり、屋上のドアを蹴破って、それと同時に相棒を天高くかざす。 「レイジングハート!!」 「Stand by ready」 「行くよ!!」 「Anything ok」 かざしたレイジングハートよりも高く高く飛び上がり、なのははダンテの言っていた神社を目指して一直線。 山頂にある神社からは、既に禍々しい魔力が放射されているのが見て取れた。 「全く、時間も場所も選ばないってのはどーよ?」 すでに完全包囲されているダンテは、されど慌てた様子もなく、肩をすくめ旧友にでも話すかのように軽い口調だ。 もっとも、そんな質問に対する答えが返ってくるわけもないのだが。 「あんまりせっかちなのは嫌われるぜ? ま、俺はいつでも誰でもウェルカムだけどよ」 相棒が詰まったギターケースを高町家に置いてきたダンテは、それでも相変わらずの余裕を見せてシャドーボクシング。 その軌跡が炎で紅く染まる。爆炎の篭手、イフリートだ。篭手として具現化させない間は、古めかしい装飾品としてしか映らないため、 携帯性に非常に優れていて、酔ったまま外すのを忘れていただけなのだが、今はそれが幸いした。 「It s showitme!! Come on!!!」 一通り演舞を行ったところで、ポーズを決めて挑発の台詞と共に手招き。その言葉に、吸い寄せられるかのように悪魔の大群が襲い掛かる。ダンテの姿はあっという間に見えなくなり――― 「ハッハァ!!」 上から見ていたなのはは、悪魔の中心から溶岩が吹き上がった、そんなイメージを持った。 全身に業炎を纏ったダンテが悪魔数体を道連れに飛び上がり、ちょうど戦場に舞い降りた幼き天空の覇者と目が合う。 「パーティは始まったばっかりみたいですね?」 「ああそうさ。開始の合図は頂いちまったがな?」 「問題ないです。さあ、派手に行くよ、レイジングハート!!」 「All Right」 レイジングハートの先から迸った極大のレーザーが、群がる悪魔を薙ぎ払う。飛び上がったダンテは、なのはの援護を背に落下。 一体を下敷きにすることで衝撃を殺し、ついでに大地に拳を叩きつけ、周囲に地獄を具現化させる。 吹き上がった地獄の業火に焼かれた悪魔たちは灰すら残さず消滅、やがて炎が勢いを弱め、 中から出てきたダンテは、炎の範囲外にいた連中がなのはにあらかた吹き飛ばされていたのを見て、口笛を吹いて空に向けて親指を立てる。 「相変わらずクールな魔法だぜ」 「それはどうも。ダンテさんがちょっと熱すぎですから、ちょうどいいと思いませんか?」 「ハーッハッハッハ、ソイツはジャックポットだぜ!!」 ダンテの繰り出す爆炎となのはが紡ぐ白光が縦横無尽に戦場を踊り狂う。 ダンテが地上での戦闘を行い、なのはが空中からそれをサポート及び爆撃するというスタイルが面白いようにハマリ、悪魔は一切の抵抗すら許されずに見る見るその数を減らしていく。 だが、悪魔の一番の強みはその尽きることない数にある。100体やられようと、101体目がダンテやなのはを傷つければよい。 1000体やられようと、1001体目で殺せばよい。相手は二人、体力も魔力も無限にあるわけではないのだ。 「イーーーヤッハァアア!!」 「ディバインシューター!!」 だが、そんな悪魔の目論見もこの二人には通じない。留まることを知らない殺戮の宴が、恐怖を糧にする悪魔に恐怖を植えつけたかのように、悪魔の侵攻が次第に弱まっていく。 「Go to the Hell!! インフェルノォォオ!!!」 「Lyrical Magical!! ぶち抜け、ディバインバスター!!」 二度目の地獄に、今までで一番強烈な白光。天井知らずに増え続けていた悪魔も遂に底をついたのか、増加が止まる。 残された悪魔、約50体。なのはは一旦地に下り、ダンテと背中合わせに陣取って悪魔と向き合う。 「我慢比べは俺たちの勝ちかな?」 「まだ終わってませんよ」 「そうだったな」 ダンテの軽口を諌め、最後の仕上げをするべくデバイスにありったけの魔力を注ぎ込む。 ダンテはダンテで、手ごたえのなさに若干つまんなそうな顔をしつつ、イフリートを構え、いつでも飛び出せる体勢を取る。 と、ダンテがヒュウと口笛を吹き、面白いものを見た子供のように声を上げる。 「……へぇ、面白そうなのが出てきたじゃないか」 「ダンテさん?」 「見ろよなのは、どうやら向こう側の主役が到着したみたいだぜ」 ダンテが指差した方には、今まで空にいたなのはが主に吹き飛ばしていた死神のやや大きくなった感じの悪魔がいた。 曲がりくねった角の生えた立派な仮面をしており、軽くあしらっていた連中とは段違いのプレッシャーを放っている。 「……へぇ、面白くなりそうですね」 「だろう?」 だが、なのはには微塵の恐れもなかった。今自分が背を預ける戦士は超一流であり、自分もまたそんな男から背中を任せられているのだ。 今の二人に、負ける要素など感じられるはずもない。 「デス・シザース。さっきまでなのはが打ち抜いてたシン・サイズやシン・シザースの上のやつだ」 「関係ありませんね。雑魚なんでしょう?」 「ハハハ、確かにそうだったな。多少強くなったところで変わりはしねーか」 ダンテもまた、今自分が背を預けている魔法使いの実力を信頼していた。この援護があるのであれば、浮遊しつつ高速で移動する相手に剣がないことなど不利の要素にすらならない。 一人では接近に手間取ったかもしれないが、今なら歩いてでも仮面を叩き割れるだろう。 「んじゃま、頼むぜなのは」 「私が援護までするんですから、一撃でぶっ飛ばしてくれますよね?」 「当然だ」 飛び掛ってくる連中をハエでも叩くかのようにぞんざいにあしらいながら、ダンテは浮遊するデス・シザースに向かってゆっくりと一直線に歩く。 その上空でなのはがいつでも魔法を発動できる状態で待機、妨害しようとするシン・サイズはなのはの周囲を守る光弾が片っ端から叩き落していく。 「ハッ―――Let s Rock!!」 お決まりの台詞を吐き、ダンテが今までのペースを一気に変える。急加速で一気にデス・シザースの足元まで飛び込むと、突き出される鋏を足場に飛び上がり、一瞬にして上を取る。 そのまま炎を纏った足を振り上げ、それを防ごうとする鋏はなのはの魔法が邪魔をする。吸い込まれるようにダンテの蹴りがデス・シザースの仮面に直撃。 されど、一撃で破壊できず、ダンテはそのまま地面に着地。なのはの魔法が追撃をかけようとするが、一瞬早くデス・シザースが地面に消える。 「おっと、そーいやそうだっけか」 「ダンテさん?」 「こいつ等は壁や床を透過するんだ。ここは広いから忘れてたぜ」 「え、じゃあ今のは倒されたんじゃなくて」 「そら、下から来るぜ!」 悪魔は待ってくれない。あらかじめ予想していたダンテとは違い、完全に面食らったなのはは回避が一瞬遅れる。シザースの鋏がなのはの首を狩ろうと振るわれ――― 「そんなのは先に言ってください!」 間一髪で、レイジングハートの自動回避が間に合う。栗色の髪が数本虚空に舞い、だが、被害はそれだけで済んだ。 追撃をかけようとするデス・シザースであったが、それよりもはやくダンテが両者の間に割ってはいる。 「ソーリーレディ?」 「一発で仕留めるって言ったのに……」 「ハハハ、それも重ねてすまねぇってな」 笑っているが、なのはが危機に晒されたのは間違いなくダンテのせいであり、ダンテ自身もそれを自覚している。 なのはは今回のことで悪魔の常識から外れた攻撃というものを知り、ダンテはまた、コンビで戦うということの難しさを知った。 最も、魔界に行く前に知れたことは二人にとっても良かったのだが。 「で、どうするんです?」 「こうする」 「え?」 纏わりついてくるシン・サイズを吹き飛ばしながらなのははダンテに問いかける。それもそのはず、床に消えた相手に対して攻撃する手段など持ち合わせていないのだから仕方ない。 ダンテの攻撃はリーチの面で不利であり、なのはの魔法では決定力に欠ける。だが、ダンテはあっさりと決断すると、コートの下からなのはが見たこともないような凶悪な兵器を引っぱり出した。 「え、ええええ?」 「イヤッホー!! ぶっ飛んじまいな!!!」 銃声が神社の境内を揺るがす。ダンテが取り出したのは、ツインバレルのショットガン。それも、大型の熊を相手に使うような凶悪な代物だ。 間違っても普通の人間が片手で振り回すような軽い銃ではない。 「鉛球はお気に召したかな?」 だが、ダンテは左手でショットガンをアホみたいに連射しつつ、振るわれるデス・シザースの鋏を右手のイフリートで器用に弾き返している。 ショットガンは弾が散乱するという性質上、近距離でその威力を最大限に発揮する。剣を持ってきていないダンテにとって、篭手の間合いで戦うのが大変な相手に対しての切り札だった。 「いいのかな……」 「倒せばいいんだよ、倒せば!」 「そういう意味で言ったんじゃないんですけどね……」 なのははダンテが振るうショットガンに呆れながら、周囲の雑魚を掃討しつつデス・シザースの動きに気を配る。 あのショットガンを鬱陶しく感じるのであれば、必ず地中に逃げる。狙うはその後、必ずダンテの背後から襲い掛かるだろう。 その一瞬を狙い済まして、あの禍々しい仮面を打ち砕いてやる。 「私を狙ったこと、後悔させてやるんだから」 下から狙ってくるヘル・プライドや、周囲を飛び回るシン・サイズはレイジングハートのオート操作ディバインシューターに任せ、なのはは極限まで範囲を絞ったディバインバスターのチャージを完了。 デス・シザースはというと、ダンテの蹴りとショットガンのコンボを嫌ってか、地上に潜っていくのが見えた。 「よし!」 「派手に行くぜ!」 その瞬間、ダンテがなのはの死角を守るように動く。さっきと同じ失態はしないという二人の意識が表れている。 「KISYAAAAAAAAAAAAA!!!」 「ハッ、バカの一つ覚えが!」 果たして、出てきたのはなのはの真下。なのはにとっては完全な死角であり、また、ダンテに一任した場所である。 ということは当然、ダンテの目の前を通過したことになり、そんな動きをダンテが見逃すはずもない。 「イヤァ!!」 飛び上がり、なのはに迫るデス・シザースの鋏を防ぐ。追撃を防ぐかのようになのはを抱き寄せると、ショットガンを連射しながら重力に任せて地上まで。 だが、なのははダンテの行動に当然なんの躊躇いもなく魔法をぶっ放した。なのはを狙ったのなら、ダンテが守ってくれると確信していたから。 「ぶっ散れ」 「Divine Buster」 なのはとレイジングハートの声が、ダンテの腕の中から響く。突き出た杖から放たれた槍と見間違えるほどに鋭く絞られた魔光は、鋏をすり抜け、デス・シザースの仮面のど真ん中をぶち抜いた。 「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」 消滅の断末魔。その声を聞きながら、ダンテはなのはを抱えたまま着地し、着地の瞬間を狙っていた愚か者どもはショットガンと魔弾のシャワーを浴びて片っ端から消し飛んでいく。 「で、いつまで触ってるんですか」 なのはの怒りの一言に、周囲を暴れ回る魔弾の一発がダンテ目掛けて飛来する。ダンテは笑って魔弾を弾き返し、近くの一体に直撃させた。 「おっと失礼?」 ダンテはなのはを離し、ショットガンを仕舞う。そして、残りの悪魔をイフリートの炎が片っ端から焼き払う。今回の最大の敵を倒した二人に敵う相手など残ってはいなかった。 「ふぅ……」 「何だ、疲れたか?」 「そりゃ疲れますよ。ダンテさんは疲れないんですか?」 「この程度、準備運動にもならんさ」 境内へ続く階段の一番上に座り込んだなのはは、鳥居にもたれかかるダンテに恨めしげに言う。やはりダンテは汗一つかいていない。 朝あれだけ組み手をしていて、それでこれ。それなのに疲れていないとは、どんな体力をしているのだろう。 仕方ない、一つ仕返しをしてやろう、なのはは何となくそう思った。その思い付きがまた事態をややこしくするのであるが、なのはは見誤っていたのだ。 もっとも、なのはが軽率だったと認識するのは事態がややこしくなってからなのだが。 「うー……だったらもっと真面目にやってくださいよ」 「いやいや、なのはは真面目すぎだね。もっと遊びを持ったほうがいいぜ?」 「それでやられたら元も子もないじゃないですか」 「ハッハッハ、違えねぇ」 なのはは溜息をつきながら、境内を見回す。あれほどいた悪魔は、やはり何一つ痕跡を残さずに消滅していた。 今しがた行われていた戦闘の痕跡といえば、ダンテがつけた焦げ後だったり、なのはが打ち抜いた石畳だったりしかない。 さて、休憩も終わり。余り長いこと学校を離れていては、さすがに怪しまれる。ダンテに仕返しして、戻ろう。 「……じゃ、私は戻りますね」 「おーよ」 「ダンテさん、知ってます? 銃刀法って法律」 「あー……銃ってダメなんだよな。そんぐれーは知ってるよ」 「刀、っていうか剣もダメなんですけどね。それはともかく、今のも見られてたと思うんで上手く言い訳してくださいね。 それじゃ私は学校に戻りますから」 「おい、それって……」 「じゃあまた!」 「おい、待ちやが……ち、めんどくさいことだけ押し付けるのかよ」 ダンテのぼやき。なのはが言うには、今のを見ていた連中がいる。気配はなかったが、管理局の技術なら遠くからモニターすることも可能なのだろう。 ショットガンを使ったのは失敗だったか、と後悔しながら、ダンテはもう用済みの境内へと歩いていく。 その背に、もう誰もいないはずの階段から、聞いたことのある声とない声の二つが投げかけられた。 「そのめんどくさいことに、なのはを巻き込んでいる張本人が何を言っているんだか」 「なのはは、傷つけさせません」 前へ 目次へ 次へ
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登録日:2015/11/20 Fri 03 52 17 更新日:2024/06/03 Mon 11 16 22NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 2003年 CAPCOM DMC Devil May Cry Nintendo Switch PS2 PS3 PS4 Steam Switch W主人公 Xbox One Xbox360 XboxOne どうしてこうなった アミュレット カプコン ゲーム コイントス スタイリッシュ←モッサリッシュ ダンテ デビルメイクライ デビルメイクライ2 トリッシュ モッサリッシュローアクション ルシア 続編 賛否両論 黒歴史 悪魔と踊ろう ▽目次 【概要】 【スト―リー】 【登場人物】 【登場悪魔】 【武器】 【概要】 Devil May Cryシリーズ第二作目。 売上は日本で55万本、世界で170万本以上でシリーズの中では最下位。理由は後述。 ディスクが2枚組で、それぞれダンテ編とルシア編に分かれており、操作性やストーリーの進行に違いがある。 前作が世界的に大ヒットしたとあって発売前は本作への期待は高く、制作側も当時はPV・広告等で宣伝に力を注いでいた。 しかしいざ発売されると、待ち受けていたのは…… プレイヤーの期待を悪い意味で裏切った迷作であった。 理由としては以下の通り。 ジャンルがスタイリッシュハイアクションでありながら、ダンテの攻撃アクションがモッサリでかなり遅い。(通称:モッサリッシュ) ストーリーや設定が全体的に説明不足でわかりにくい。 ダンテが他のシリーズと比べると口数が少なく別人に近い。 システムのバグが目立つ。 そのため、一部のファンからはほぼ黒歴史の様な扱いを受けてしまっている。 また2年後に発売された続編『3』は逆にファンからの評価も高かった為、尚更本作の評価は低くなってしまった。 しかしながら、 前作より綺麗なムービーやグラフィック シリーズの中で一番悪魔らしい魔人ダンテのデザイン 激しいロック調でスタイリッシュなBGM 本作から追加されたブラッディパレスモード など評価される部分も多数ある。 ちなみに時系列の設定に関しては本作が一番後であったが(3→1→アニメ版→4→2)、『5』発売につき設定が変更された(3→1→アニメ版→2→4に変更)。 【スト―リー】 マレット島での決着をつけ数年以上の月日が流れた。 今でも相変わらず便利屋を営むダンテの下に、ある依頼が届いた。 「聖と魔の溶け合う島」と呼ばれたデュマーリ島の護り手であるルシアに案内され、マティエから受けた依頼の内容は「アリウスの撃破」。 デュマーリ島には古代から異端とされた神々や妖精を信仰する人々達が安住しており、古代技術の秘密がいくつも存在していた。 そんな中、大企業ウロボロス社を牛耳るアリウスが島に拠点を置き、その古代技術を取り込んで、かつて魔界を総べた覇王アルゴサクスの封印を解いて自身を究極の存在に昇華しようと画策していたのだ。 ダンテはルシアと共に覇王の復活を阻止するべくアリウスを追う。 やがてダンテは父スパーダの足跡を踏み越える試練に挑み、ルシアは自分自身の隠された秘密と出生に向き合うことになるのだった。 【登場人物】 ダンテ 主人公の一人で、お馴染みデビルハンター。 シリーズでは一番年をとっている。…のだが、見た目が4の時よりも若く見える。 他のシリーズとは全く別人とも言えるほどに比べ口数が減り、寡黙でクールな性格になっている。 ライダースーツとロングコートが一体化したような服装が特徴。 また、「真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE-」にゲスト出演している。 そちらは2の外見で1の口調に近く、プレイヤーに追いかけられる恐怖を嫌というほど教えてくれる。 ルシア 主人公の一人兼今作のヒロインであり、赤毛の褐色娘。 デュマーリ島で母マティエと共に暮らしている島の護り手。 武器は主に2刀流の剣と投げナイフ(ダガー)で、忍者のような動きで素早く動ける。 ダンテと同様にデビルトリガーで魔人化できる。魔人化すると天使のような鳥人となる。 その正体はアリウスによって作られたセクレタリーと言う魔物であり、本名はΧ・χ(カイ)。 出来損ないとして廃棄されるところをマティエに拾われ、娘として育てられた。 マティエ ルシアの母親である老婆。 かつてはダンテの父スパーダと共に強大な悪魔と戦ったことがあった「護り手」であり、ルシアに武器の扱いや体術を教え込んだ。 実はルシアの正体に気づいていたが、本編の後半で彼女が自身の正体を知ってショックを受けていた際には「あんたは私の自慢の娘だ」と微笑み、血の繋がり以上に強い絆があると諭していた。 アリウス 国際企業ウロボロス社のCEO。 今回の黒幕で魔法少女サリーのパパに似た髪形が特徴。 人間でありながら魔の力を求め、魔界の復活と覇王アルゴサクスの封印を解放して己が身に取り込むことを画策して、そのためにデュマーリ島が秘める魔の力を我が物にしようとしている。 覇王アルゴサクス かつて魔界で魔帝ムンドゥスと肩を並べていた大悪魔。 ムンドゥスがスパーダに封印された際にはチャンスとばかりに魔界の大半を支配しようとしたが、スパーダと先代の護り手によって自身も封印されて現在に至る。 トリッシュ 前作のヒロイン。 今作では隠しキャラとして使用可能であるが、本編には一切絡まない。ぶっちゃけいるだけ参戦。 【登場悪魔】 種類が多いので代表的なのだけ紹介。 ムシラ 猿のような姿の低級悪魔。 本作最弱の雑魚だが、数だけは多いので囲まれないよう注意。 炎を纏った「ホムロムシラ」、毒を使う「グブスムシラ」、最上級の「ジョモツムシラ」の亜種が存在。 アゴノフィニス 罪人を餓死させる為の人型の檻が悪魔化したもの。 前作のマリオネットポジション。 亜種として長剣を装備した「テレオフィニス」、円盤ノコギリを装備した「モルトフィニス」の亜種が存在。 ゴートリング 山羊の頭をした悪魔の一族。要はバフォメット。 格闘と魔法を扱う、ムシラ、アゴノフィニスより一段上の雑魚。 赤い体色の「ブラッドゴート」、黒い体色の「アビスゴート」の亜種が存在。 インフェスタント 様々な生物・無生物に取り付く魔界の寄生生物。 ゲーム中では戦車やヘリに寄生する。 ファントム 前作に登場したボスキャラ。 詳細は項目参照。 ジョカトグゥルム 巨大な水棲生物のような悪魔。 リーチが非常に長い無数の触手が鬱陶しい。 ボルヴェルク かつてスパーダと戦い敗れた魔界の戦士。 フレキ、ゲリという2体の狼型の使い魔を連れており、実質的に1対3の戦闘を強いられるハメになる。 タテオベス 水中で行動する魚型の魔獣。 放電能力を持ち、光学迷彩で姿を消す事ができる。後述の理由でただのデカイ的と化してしまう。 ネファステュリス ビルの壁面と融合した巨人のような悪魔。 一定のダメージを受けると生首の状態(ネファスカピティス)で攻撃してくる。 トリスマギア 巨大な仮面の姿をした3体の賢者。 それぞれが炎・雷・氷の属性を操ることができ、時には1つに合体して強力な魔術を放つ難敵。 足場から遠く離れている上、目の前に接近してくる時間が短いせいで遠距離がメインの戦闘を強いられる。 アルゴサクス・ザ・ケイオス アルゴサクスが力を吸収してパワーアップした形態。 プレイヤーが倒してきた悪魔達をゴチャ混ぜにしたような異形の存在であり、その名の通りカオスな外見。 【武器】 魔具については魔具(DMC)を参照のこと。 ■ダンテ ハンドガン 威力は少ないが連射に優れる。ボタンを押しっぱなしでフルオート連射ができる。 ショットガン 散弾銃。 至近距離では軽い雑魚を吹き飛ばす。今作からファイアーワークスを披露。 サブマシンガン ハンドガンよりも連射性に優れる小型のマシンガン。 ミサイルランチャー ミサイルを発射する小型の携行ランチャー。 前作のグレネードガンと似たような性能で威力が高い。 ■ルシア カトラシア 初期装備の双剣。 形状がショーテルに近い曲刀である。 クリアムール 十手のような形をした二振りの直剣。 威力が低い代わりにリーチが長く攻撃範囲が広い武器。 ザムバック オノの刃のような形をしており、刀身が幅広く肉厚で重量がある一対の大剣。 クリアムールとは逆に威力が高くリーチが短い。 スロウダガー 初期装備の遠距離武器。 魔物に対抗するために作られた銀製のナイフ。エンジェルダストな神父のごとく無限に投げつけて使用する。 ダート 細身の形状のため、一度に複数を投げることができる短剣。 スロウダガーと比べると連射性が低い。 クランキーボム 手榴弾のような小型爆弾。 床に投げつけたり設置したりする他、ジャンプ中に使うと連続で投下できる。 水中ステージのタテオベス戦ではボムを頭上に投下し続けるだけでタテオベスをノーダメージで倒せる。 ボウガン 水中で使用のみを考慮し作られたボウガン。ぶっちゃけルシア版ニードルガン。 ■トリッシュ ルーチェ&オンブラ 性能はダンテのハンドガンと変わらないが、ラウンドトリップとのコンボで真価を発揮する。 「表だったら俺が記事を追記・修正する――それでどうだ?」 チャリーン 「表――だな」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] マティエおばあちゃんはきっと若い頃は最高にエロカッコいい魔女だったに違いない! -- 名無しさん (2015-11-20 06 00 28) 2のダンテは無口すぎるのに、ゲスト出演のメガテン3じゃ2のダンテなのに1の頃のように饒舌なんよな -- 名無しさん (2015-11-20 08 52 35) DMCでさえアクションの評価は高いのに、2だけどうしたんだろう -- 名無しさん (2015-11-20 09 17 31) 何か調整のミスで三種の剣が全部同じ攻撃力になってるとか聞いたことがある -- 名無しさん (2015-11-20 15 25 17) 同シリーズでも作る人間は毎回同じではないってことかな。 -- 名無しさん (2015-11-20 15 35 47) 4はあんなに(ウザいぐらい)賑やかなおっさんだったのに、何があったんだ。まさかネロかトリッシュが死んだとか? -- 名無しさん (2015-11-20 16 46 25) なるほどな・・・。まあ反省ということもあるのだろうけれど、3と4も評判いいからさ。1の路線でやりゃ不満なんて出なさそうなのに・・・って、業界でよくあることだけどさ -- 名無しさん (2015-11-21 00 32 23) 意外なのは2と3は同じディレクターとプロデューサー ガラリと雰囲気変わり過ぎ -- 名無しさん (2015-11-21 15 07 34) ボルヴェルクは個人的に好きなんだけどな。刀身の長いあの槍もカッコいいし -- 名無しさん (2015-11-28 19 45 29) 敵が揃いも揃って無口すぎる。ダンテの口八丁手八丁を楽しむゲームなのに… -- 名無しさん (2015-12-28 23 17 10) ダンテの魔人化で個人的に一番好きなデザインだな。ボスの名前が覚えにくかった -- 名無しさん (2016-03-20 15 12 55) 今作は生粋の悪魔が少ない。逆に付喪神や、悪魔の犠牲者の残骸から二次発生した悪魔などがやたらと多い。 -- 名無しさん (2017-01-07 16 10 07) 小説版「5」によると、「2」から十数年後が「5」らしいね ダンテが戻るまでルシアは島とデビルメイクライ行き来してたって健気すぎる -- 名無しさん (2019-03-01 21 43 35) ついでにマティエ婆さんから「アンタ、私の前だと無口になるね」って「2」での無口っぷりを弄られるダンテwwww -- 名無しさん (2019-03-01 21 44 32) 地味にスタイルアクション抜きにリベリオンで空対空コンボができた唯一の作品 -- 名無しさん (2019-03-02 01 11 22) 時系列の欄変更しました -- 名無しさん (2019-03-17 12 30 51) ぶっちゃけ、そんなに嫌いじゃない -- 名無しさん (2019-03-17 12 52 47) ↑4 でもそのあと「むしろホラー」「天国に来たかと思った」ってルシアに言ってたな。直接言わないのは一応女性への礼儀…か? -- 名無しさん (2019-03-17 13 49 16) ↑まぁ直に言ったら言ったで、口でコテンパンにされるからってのもあるかも 「5」時点のダンテでさえ口で勝てない相手だし -- 名無しさん (2019-04-08 13 10 00) ダンテ的には親父のことをよく知るマティエ婆さんがなんとなく苦手なそうな 無口の理由はそれ -- 名無しさん (2019-12-25 09 06 51) まぁこのダンテもこれはこれでカッコいいとは思うけど、もうちょい喋ってほしかったなー -- 名無しさん (2020-01-28 10 22 10) そんな理由あったんだな 2の最後で親父の因縁越えた事で吹っ切れた結果が4以降のあれになったのか?ってずっと思ってたわ -- 名無しさん (2021-10-27 16 24 43) とある設定してからハードモードクリアすると、実はスーパーキャラ使えるんだよね その仕様上、ダンテは真魔人化使用不可になるけど -- 名無しさん (2023-01-04 00 19 17) 名前 コメント
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ビクター 映像用ブルーレイディスク 1回録画用 25GB 4倍速 保護コート(ハードコート) ワイドホワイトプリンタブル スピンドル 50枚 台湾製 BV-R130U50W 内容紹介 規格 -R / 容量(GB) 25 種類 AV用 / 記録面 片面1層 / 4倍速 入数 50 盤面印刷 可 / 印刷面 ワイド 著作権保護 CPSdvd データ用 詳細情報 ブランド JVCケンウッド 商品重量 916 g 梱包サイズ 14.1 x 14 x 9.6 cm メーカー型番 BV-R130U50W OS not_machine_specific 商品の説明 ブルーレイディスク 録画用 ◆録画用ブルーレイディスク BD-R スピンドル ◆4倍速記録対応により快適な高速ダビングが可能 ◆「安心・長持ち保護コート」なのでキズや汚れから大切な録画内容を安心保存 ◆インクジェットプリンターによるワイドプリントが可能なホワイトディスク。レーベル面は内径約22mmから外径約118mmのワイドエリアに印刷でき、デザインの自由度が高いのが特長。◆タイトルなどの記入に便利なインデックスカード付き
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デザート ココナッツプリン…¥360 マンゴームースケーキ…¥310 ピーチフルーチェ&ストロベリーゼリー…¥260 ドリンク ラッシー…¥350 マンゴーラッシー…¥400 コーヒー…¥290/¥340 ジャスミンティー…¥290 ウーロン茶…¥290 アイスコーヒー…¥240/¥300 アイスウーロン茶…¥240/¥300 コカ・コーラ…¥240/¥300 スプライト…¥240/¥300 グレープフルーツドリンク…¥240/¥300 キリンオレンジきりり…¥240/¥300 キリンアップルティーソーダ…¥240/¥300 ミルク…¥190
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登場人物アグナス エヴァ キリエ クレド グロリア サンクトゥス スパーダ(登場人物) ダンテ トリッシュ ネロ バージル レディ ボスアンジェロアグナス アンジェロクレド エキドナ 神(The Savior) ドッペルゲンガー(ボス、参考) バエル、ダゴン ベリアル 重要用語デビルメイクライ フォルトゥナ システム用語イクシード エネミーステップ グリムグリップ スーパーダンテモード スタイリッシュコンボランク スタイル スナッチ 多段化 チャージショット 挑発 デビルトリガー(DT) デビルトリガーゲージ(DTゲージ) デビルハンターランク バスター フルスチーム 魔人化 スタイルトリックスター ソードマスター ガンスリンガー ロイヤルガード ダークスレイヤー リアルタイムスタイルチェンジ クイックシルバー(参考) ドッペルゲンガー(スタイル、参考) 近接武器(魔具)衝撃鋼ギルガメス スパーダ(武器) バヨネット フォースエッジ ベアナックル ベオウルフ(武器) 無尽剣ルシフェル 閻魔刀(やまと) リベリオン レッドクイーン 銃器エボニー&アイボリー カリーナ=アン 幻影剣 幻影刀 コヨーテ・A 災厄兵器パンドラ ショットガン ハンドガン ブルーローズ ルーチェ&オンブラ アイテムオーブ キーアイテム スター プラウドソウル ホーリーウォーター 略称・通称など登場人物 システム用語・アイテム 装備 アクション スタイル 敵 ボス その他 台詞の空耳・通称 コメント 主にDMC4にのみ登場する用語について解説しています。 ナンバリングシリーズ全般に関する用語集はこちら※ネタバレ注意 登場人物 アグナス 4に登場する魔剣教団における技術局の長。 悪魔に対抗するための武器や技術の開発は彼に負う所が大きく、教団騎士達の機械仕掛けの剣も彼の考案による。 マッドサイエンティストな部分があり、研究にかまけて教団の行事に顔を見せる事も少なく教団内には彼の事を知らない者も多い。 エヴァ ダンテとバージルの母親。 長いブロンドの女性で、写真の中ではダンテと同じように赤を基調とした服を着用している。 バージルが力を追求し悪魔の道に進むことになるのは彼女の死による影響が大きい。 キリエ 4に登場する女性。天涯孤独な身の上のネロにとって姉か母のような存在で、家族同然に暮らしてきた。 教団騎士団長クレドの妹でもあり、大祭「魔剣祭」にて歌姫を務める。 クレド 4に登場する城塞都市フォルトゥナを悪魔から守る教団騎士の長。 その剣の腕も騎士団トップに相応しいものである。 多くの部下を率いる統率力、厳粛公正な性格から彼を慕う者は多い。 キリエの兄であり、同じくネロを家族同様に思っているものの、ネロの命令違反や突飛な行動には頭を悩ませている。 グロリア 4登場の魔剣教団幹部の中で唯一の女性。 エキゾチックで妖艶な容姿を持ち、周囲からの注目は多い。 短期間で教団内で幹部に登り詰めており、よからぬ裏事情があるのではないかと勘ぐる者も多い。 体術・戦闘術には大いに優れているようだ。 サンクトゥス 4に登場する魔剣教団の教皇。民衆から絶対的な尊崇を受ける指導者であり、歴代教皇の中で最も偉大な存在と言われていたが…。 スパーダ(登場人物) バージルとダンテの父親。2千年前に魔界の侵攻から人間界を守るために悪魔の軍勢と戦い、魔界の王を討ち倒した伝説の魔剣士。 魔界もろとも、自らの強大すぎる力も共に封印し、以後は人間界を見守りつつ生涯を終えた。 現代においては半ばおとぎ話のように捉えられ信じる者は少数だが、4に出てくるフォルトゥナと言う土地ではスパーダの事績を信じ神として崇めている。 ちなみに閻魔刀やリベリオンなど、ダンテとバージルが扱う武器は元々彼が所有していたものである。また彼が生前使っていた最強の剣は彼と同じ名前を冠している。 ダンテ デビルメイクライシリーズの主人公。 悪魔でありながら正義に目覚めた伝説の魔剣士スパーダと、人間の母親エヴァの間に生まれた半人半魔のハーフである。 それゆえ人間の姿をしていながら、人間離れした技や怪力を自在に操る。 普段は人間の姿だが、自分の意思で完全な魔人の姿になることが可能。 悪魔に対し好戦的で乱暴に見えたり、普段の言動から軽い性格と思われがちだが、 悪魔から人間達を救った父と自分を愛し育ててくれた母を誇りに思っており、 父が持つ正義の心と母の優しさをしっかりと引き継いでいる。 半人半魔ながら、潜在的な力はスパーダ以上らしい。 全作品通して服飾や魔人のデザインはアレンジされるものの、基本的に血の様な赤を基調としたロングコートを纏っている。 ファンの間では赤いロングコート、大剣、大型二丁拳銃がダンテのパーソナリティとして定着している。 トリッシュ 1で初登場した、ダンテをマレット島へと案内する美女。 正体は魔帝ムンドゥスが作り出した悪魔で、姿はダンテの母親に酷似している。名前の由来は『神曲』に登場するベアトリーチェからと推察される。 電撃のような魔力を自在に操る。紆余曲折あり、1のエンディングでダンテのパートナーになった。 今作にも登場し、前髪を後ろになでつけた髪型に変わっている。 今作ではトラブルメーカーな一面が強調されている。 4SEでは2以来のプレイアブルキャラとなり、様々な技が追加されている。 ネロ 悪魔の隻腕(右腕)を持つ、4の新主人公。 その腕前から周囲に一目置かれている魔剣教団の若き戦士。 厭世的で皮肉屋、周囲との協調性に欠け、単独行動を何よりも好む傾向にある。 そのため、教団戦士の中でも「汚れ役」を命じられる傾向にある。 大剣「レッドクイーン」と大型六連装リボルバー「ブルーローズ」、そして悪魔の隻腕「デビルブリンガー」を駆使して戦う。 悪魔の隻腕を宿す以前は不明だが、ゲーム中ではダンテやバージルとは異なり剣や銃を左手で用いる。 バージル ダンテの双子の兄。1では名前ととある上級悪魔(下記参照)の正体として登場したのみだが、3で本格的に登場する。 1ではムンドゥスに操られて変貌した、魔界の剣士ネロ=アンジェロとしてのみ登場。 他にもイベントシーンや1周目のある時点まで所持しているアミュレットで彼の名前が確認できる。また子供時代の彼が、声のみでわずかに登場する。 外見は髪を後ろになでつけている点以外はダンテとそっくりで、髪を下ろすと殆ど見分けが付かなくなってしまう。 しかし、ダンテとは違い冷徹で目的のためなら手段を選ばない。 武器の日本刀(閻魔刀)から繰り出される剣術は冷酷無比にして華麗、目にも留まらぬ居合いは一瞬で相手を斬り刻む。 一方で、自らの美学により銃器を使う事を良しとせず、シリーズ全体で見ても、3の作中でとある敵にエボニーを撃ちこんだきりである。 ダンテと対照的な青いコート、日本刀、銃器を使わない戦闘スタイルが彼のトレードマークのようだ。 力こそ世の全てと信じ(そこまでの考えに至る経緯は母であるエヴァの死が原因)、自ら悪魔として生きる道を選ぶ。 それ以来消息不明であったが、3の一年前にダンテと再会する。 3ラストで母の仇でもある魔帝ムンドゥスに戦いを挑むものの敗れ、その後1において「魔界騎士 ネロ・アンジェロ」としてダンテに敵対することになった。 だがダンテのアミュレットを見て動揺したりと、バージルとしての自我が完全に奪われた訳ではなかったようだ。 最終的にはダンテに倒され、自らのアミュレットを残して消滅した。 4小説版や4SEでは3より前にフォルトゥナに赴いていた事が判明する。そして… 4SEでは再びプレイアブルキャラとなっており、バージルモードでは全ミッションをバージルで攻略する事となる。 レディ 登場人物の一人。3で初登場。 アーカムの娘であり、オッドアイを受け継ぐ。 ハンドガン、サブマシンガン、手榴弾、カリーナ=アン等、多数の近代兵器を装備し、それらを巧みに駆使して戦う。 レディ(お嬢さん)という名前はダンテが呼んだもの。 本名はメアリであり、こちらはアーカムがつけたようである。よってメアリ=アンが本名。 若くして悪魔狩りを仕事とする。 悪魔になるために母を生贄にした父と、父を変貌させた悪魔を激しく憎んでおり、父を含む全ての悪魔を滅ぼす決意を持つ。最初はダンテもその例外ではなかった。 しかし、彼も悪魔でありながら自分と同じ様に悪を憎み、そして他者を思い遣る心を持っている事を知り、最終的に和解。 今作にも登場し、服装は真っ白なジャケットにショートパンツとなっている。 金にがめつく、自分では手に負えぬ仕事や面倒な仕事をダンテに押し付けて莫大な仲介料を請求するという一面が追加されている。 4SEでは追加プレイアブルキャラの1人となり、カリーナ=アンに加えて使い捨てのハンドガンやショットガンも駆使する銃撃特化キャラとなっている。 ボス アンジェロアグナス アンジェロクレド エキドナ 魔界の深奥に広がる巨大な森の主。 龍を思わせる外観の頭部に女性型の体が付いており、この体がエキドナの本体である。 ミティスの森を密林へと変貌させ、森の至る所に意思を持つ種子「キメラシード」をふり撒いていた。 刃の付いた触手を振り回したり、種子を飛ばしたりして攻撃してくる。 種子を「わらわの子」と呼び、ふり撒いている種子を破壊したネロやダンテに襲い掛かったが、いずれも返り討ちにあっており、2度目のダンテとの戦闘で満身創痍になっていた所でトドメをさされた。 キメラシードとは別に「セフィロトの実」なる果実も宿していたようで、ネロが回収している他、魔剣教団も魔界の植物で本部を封鎖していた事から同型の物を所有していたと思われる。 神(The Savior) ドッペルゲンガー(ボス、参考) 3に登場していた上級悪魔で、身体が影でできている。ダンテに特殊な光を浴びせて魔人の姿をコピーしていた。 3ではダメージを与えるには特殊な手順を踏む必要があった。 4本編には関わってこないが、ダンテやトリッシュでブラッディパレスを登頂すると、101階で待ち構えるダンテがドッペルゲンガーになっている。 4で二度目のボス敵として登場したダンテとほぼ同仕様であるため、3のように特殊な手順を踏む必要はない。 バエル、ダゴン 魔界の各地に暮らす悪魔の一族。 放出したガスで身を隠し、淡い光を放つ少女の姿をした触角「ルサルカ」だけを晒して 獲物を誘い込み、飲み込んでしまう。 フォルトゥナ城を吹雪で覆っていた元凶であり、巨体を用いた力任せな攻撃や氷による攻撃を得意とする。 バエルとダゴンは適応した環境により体色や触角の色が異なっており、触覚の色が青い個体はバエル、赤い個体はダゴンとされている。能力面では両者に違いは全くない。 1体だけでも上級悪魔としての実力を持つが、多数体が存在している種族でもあるらしく、 ネロは増援が出てくる前にすかさず地獄門を閉じて事なきを得たが、ダンテは巨体では同士討ちが起こりやすい欠点を見抜いており、同士討ちで弱った所にパンドラの様々な技を用いて殲滅させている。 なお、ゲーム中では正規の方法ではムービーのように複数体と戦う事は残念ながら出来ない。 ベリアル 魔界の中でも特に苛酷とされる炎獄で生まれ育った悪魔。 かつては魔界の帝王に仕えていたが、魔帝が封印された後は炎獄の覇者として君臨していた。 人間を良くも悪くも意識していない面があるが、武人気質故か、挑発行為には非常に敏感である。 灼熱の炎を鎧のように覆い、この炎や様々な剣術での攻撃を得意とする。 過去にはスパーダに憧れていたとされており、スパーダが魔界を裏切った際には失望の念を抱いていた。 スパーダに子供がいる事も把握しているらしく、ネロと対峙して敗北した際には更なる血族が居た事に驚愕し、力を蓄える為に魔界に撤退した。 ダンテに対しては明確に逆賊スパーダの息子と罵り、問答無用で襲い掛かったが、返り討ちとなり遂に倒された。 重要用語 デビルメイクライ ダンテが営む便利屋の名前であり、このゲームの題名。その意味は「悪魔も泣きだす」。 名前も付けない内から悪魔に店を襲撃されては、店内で暴れまわったり、トリッシュに投げつけられたバイクを銃で蜂の巣にし、爆発させた挙句店内を黒焦げにしたり等、職業上災難が多い場所。 ダンテの趣味が所々に現れており、事務所兼自宅といった模様。 何故か椅子が倒れていることが多く、いつも蹴り上げて立てている。 フォルトゥナ 今作の舞台となる、とある大陸沿岸部に存在する城塞都市。 魔剣士スパーダを神と崇める独自の宗教が信仰されている。 「魔剣教団」と呼ばれるその信仰組織は「スパーダ」以外の悪魔を憎み排除することを第一の教義としており、その実現の為に教団騎士という独自の兵隊を所有している。 フォルトゥナは周囲の近代国家とは距離を置いており、周囲には広大な森や渓谷が未開発のまま残されている。 街中は近代化が進んでおり、道路交通網なども整備されている。 システム用語 イクシード 4から登場した新要素。ネロの所持する剣の柄はバイクのアクセルのような形状をしており、これを捻ると段階的にEXゲージが上昇していく。これが最大まで溜まるごとにストックゲージが一つ点灯し、その状態で行う攻撃は強力なものになるが、ゲージは0に戻る。EXゲージは最大3つまでストック可能で累積する程威力は増大し、噴き出す火炎も大きくなる。ゲージ溜めは歩行や滞空中の非攻撃時に行い、より早く溜められるボタン押しタイミングも存在する。 エネミーステップ 敵を足場にして多段ジャンプをすること。略してエネステ。 一部ボスや雑魚に対して生存性や攻撃力を向上させることのできるテクニック。詳しくは裏技・小ネタ等#id_d475b2e5の項を参照されたし。 1と3では隠し仕様として登場していた。2では未実装。 4以降では初期状態では使用出来ず、スキルとして取得する必要がある。 グリムグリップ 時空のひずみが具現化したもの。 グリムグリップの紋章がある起動装置の場所で、悪魔の右腕を使用して高速移動ができる。 4SEではバージルの幻影剣やレディのワイヤーショットでも移動できる。 スーパーダンテモード 2以外でシリーズ通して存在する、半ば恒例の隠しコスチューム。 外見は通常時と変わらないが、デビルトリガーを使い放題というなんとも魅力あふれたものである。 ただし最高難易度であるDMDをクリアしなければ解禁されない。 4でも健在だが、3同様に発動中体力が回復しなくなる上に、今作からはスーパーダンテを使うと極端なペナルティが発生してデビルハンターランクがC以下になる仕様になってしまった。 PS3・Xbox360版ではあくまでDTゲージのみが常時MAXという仕様だったが、PC版やSE版ではイクシード・災厄ゲージ・RGゲージ・集中ゲージも常時MAXになっている。 スタイリッシュコンボランク スタイリッシュランク、コンボランクとも言われる。 戦闘中に敵を攻撃したり倒したり、逆に敵の攻撃をかわした時、挑発した時などに、画面上に表示されるランクの事。低い方からD・C・B・A・Sの5段階あり(3からはSの後にSS、SSSがある)、スタイリッシュポイント(ゲーム中の内部パラメータ)の入る行動を起こす毎に加算され徐々に上がっていく。作品ごとにポイントが加算される行動は違うが、敵を攻撃する、倒すといったものは共通。 1と2では同じ攻撃をしていてもランクは上がっていくが、3以降は同じ攻撃をしてもランクが上がらないものがほとんどである。 スタイル 3から追加された要素で、いわゆる型である。今作では3にも登場した成長型スタイル4つが続投し、加えてとあるボス勝利時にダークスレイヤースタイルが手に入るようになった。尚、今作からはリアルタイムスタイルチェンジシステムが採用され、従来はステージ選択時にスタイルを選択する方式だったがプレイ中のいつでもリアルタイムにスタイル変更できるようになった。 スナッチ 4から登場の新要素で、ネロの悪魔の右腕を用いた特殊アクション。ネロは悪魔の右腕「デビルブリンガー」を使い、離れた位置にいる敵を近くまで引き寄せる事ができる。また吹っ飛ばした敵を引き寄せて攻撃コンボを続行するのにも利用できる。敵だけでなく、探索時に離れていたり通常移動で立ち入りにくい場所にあるアイテムを引き寄せることもできる。 グリムグリップや一部の敵に対しては逆に引き寄せられる「ヘルバウンド」が発動する。 DTを発動すると「デビルスナッチ」となり、直線上にいる敵を纏めて引き寄せられるようになる。が、残念ながらこちらはイマイチ使い勝手が悪い。 多段化 チャージショット 1より登場しているボタン長押しで行える溜め銃撃で、通常より強力な攻撃が行える。 ダンテの場合、3では銃撃型スタイル「ガンスリンガー」時にハンドガンかショットガンを装備している場合のみ使用可能だったが、4ではリアルタイムスタイルチェンジ導入に伴ってかどのスタイルでも使用可能になっている。 ネロもブルーローズを使って行うことができ、ネロの場合は小型の悪魔なら吹き飛ばすことのできる単発技になっている。 4SEでプレイアブル化したレディも似たような技を使用できる。 挑発 特定ボタンを押すことにより敵悪魔に対して挑発モーションを行う。 挑発時には大きな隙ができるが、敵の近くで行えばデビルトリガーゲージが大きく回復するため、攻撃コンボと上手く織り交ぜれば早くデビルトリガーを発動し敵掃討とコンボ評価引き上げに活用できる。 2には一旦なくなったが3以降復活した。 1ではボタンを押す強さで、3以降はその時点のスタイリッシュランクで動作が変わってプレーヤーを盛り上げてくれる。 デビルトリガー(DT) 略称DT。デビルメイクライにおいて、ダンテやネロ達メインキャラおよび悪魔が発動する魔力のこと。 面上ではライフゲージの下に表示されており、3ゲージ以上蓄積されると発動可能になる。 デビルトリガーゲージは、ダンテ達が敵に攻撃したり攻撃を受けることによって蓄積される。 今作ではダンテは操作可能時点でDTを発動できるが、ネロはある程度物語を進める必要がある。 デビルトリガーゲージ(DTゲージ) デビルトリガーを発動する為に必要なエネルギーゲージ。 初期値は3メモリ、時空神像等でパープルオーブを取得する事によって最大10メモリ相当まで増やす事ができる。 敵を攻撃したり、ダメージを食らったり、挑発するなどの行動で溜まっていく。 デビルトリガーを発動するにあたって最大まで溜める必要はなく、最低3メモリあれば発動可能。 使用中は絶えずエネルギーを消費し続ける為ゲージは徐々に減っていき、無くなると自動的に魔人化は解除される。そのため、デビルトリガー発動時は魔人化していられる時間のタイマー的役割を果たす。 今作では1と同様、時間経過以外にも一部の特殊技や魔人化にのみ使用できる強化技などを使用する際にもゲージを一つ程度消費する。 デビルハンターランク シリーズ全作を通して存在する、ミッション終了後にリザルトに表示されるそのステージ中の評価。 低い方からD・C・B・A・Sの5種類。1においてはミッションクリアまでに掛かったタイム・取得オーブ量・被ダメージ使ったアイテムの種類と個数、2では1のものに加えてスタイリッシュポイント(戦闘中のスタイリッシュランクとそのランクがでた回数の割合により計算される)、3は2と同じだが、スタイリッシュポイントは戦闘中の平均値により算出。2・3は総合評価のランクは元より、それぞれの項目別でもランク付けされる。それぞれの項目の全てを、Sランクを取ってのSランククリアはSSランクと評価された。 今作は評価基準に様々な変更点が出ている。詳細はこちらを参照されたし。 バスター 4から登場の新要素で、ネロの悪魔の右腕を用いた特殊アクション。 悪魔の右腕「デビルブリンガー」で敵をつかみ、全力で地面に叩きつける投げ技の一種で絶大なダメージを与えられる。 地上・空中どちらでも繰り出すことが可能で、状況次第では振り回し動作の後他の敵に向かって投げ飛ばし集団ダメージを狙うことも可能。 使用する悪魔によって攻撃パターンが違うのも見所の一つ。 DT発動時は「デビルバスター」となり、モーションや攻撃力が更に強化される。 フルスチーム 魔人化 デビルトリガーを発動し、悪魔の力を解放する事。 ダンテ他操作キャラの多くは武器や魔石に秘められた悪魔の力を利用することで魔人化し、強力な力を得ることが出来る。 ダンテの場合、全作品を通して全てデザインが変わっている。 スタイル トリックスター 成長型スタイル4種の内の一つ。 移動・回避に長けた扱いやすいスタイルであり、ダッシュやスカイスター等の動きで敵を翻弄する。 単純に避けるだけでなく、避けた上で反撃する、吹き飛ばした敵に近づいて追撃、 といった攻撃的な使い方も可能。 トリックスターの各種スタイルアクション実行中には無敵時間が存在する。 なお、今作より暴発や事故の原因だった「ウォールハイク」が削除され、代わりに敵を踏み台にして上空に飛び上がる「マスタング」が追加された。 ソードマスター 成長型スタイル4種の内の一つ。 近接武器の真価を引き出し、様々なスタイル専用技が扱えるようになる。 あらゆる攻撃パターンが存在する、最も技の多いスタイル。 ガンスリンガー 成長型スタイル4種の内の一つ。様々な銃技を扱えるようになる。 ソードマスターの次に技数が多いスタイル。 遠距離戦が得意なのはもちろん、場合によってはソードマスター張りに接近戦に特化することもあり、 極めればそれこそ近接武器を使わずクリアも可能。 ロイヤルガード 成長型スタイル4種の内の一つ。 敵の攻撃をガードして怒りのエネルギーを溜める「チャージ」と、 溜めたエネルギーを放出して敵にダメージを与える「リリース」の二つが持ち技。 また敵と攻撃のタイミングを合わせて発動すると「ロイヤルブロック」や「ロイヤルリリース」となって効果が上昇する。 前者はあらゆる攻撃を防ぐことができ、後者はエネルギーがゼロの状態でもザコ敵を一撃で葬るほど。 また魔人化を併用すれば攻撃力向上補正により、一撃は計り知れない威力になる。 使いこなすのが難しい上級者向けスタイル。だが、シンプル故に使い込む毎に上手くなるという使い味が渋い。 今作では敵の攻撃を吸収・回復する「アルティメット」が削除され、代わりに溜まっているRGゲージの分だけ無敵状態になれる「ドレッドノート」が追加された。 ダークスレイヤー 3SEで初登場したスタイル。力のみを追求し、闇へと堕ちた剣士。 3SEでバージルを操作するときのスタイルで、バージルはこれ以外のスタイルを持たず、またスタイルによるクレイジーコンボもないが、スタイルレベルが上がることで時空神像で強化出来る技が増えた。 この3SEではスタイルアクションはエアトリック系のみとなっている。 4ではミッション17クリア後にダンテのスタイルの一つとなり、閻魔刀によるコンボや範囲攻撃を行使するスタイルとなった。 リアルタイムスタイルチェンジ 4から追加された要素の1つで、戦闘中でも自在に上述したスタイルを自在に切り替えられるようになった。 これにより3よりも戦法・コンボの幅が大幅に広がっている。 クイックシルバー(参考) 3で使用できた消費型スタイル2種の内の一つで、時の流れを操るスタイル。 発動するとDTゲージと引き換えに自分以外が白黒世界となり、自身の移動速度はそのままに、周囲の時の流れな緩やかになるものだった。 4ではスタイルとしては登場せず、一部の場所でのみ使用可能なステージギミックに留まっている。 ドッペルゲンガー(スタイル、参考) 3で使用できた消費型スタイル2種の内の一つで、その名の通り、デビルトリガー発動と同時に影による自らの分身を作り出し、共に攻撃するスタイル。 本体と影が同時に攻撃するので、純粋に火力が2倍になるという、攻撃に完全特化した性能だった。 こちらも4ではスタイルとしては登場しないのだが、ネロの魔人化がこの要素を色濃く引き継いでいる。 近接武器(魔具) 衝撃鋼ギルガメス 4に登場する、籠手と具足状の武器。生物と同化しその体の一部を鋼のごとく硬質化する魔界金属でできており、つまり籠手や具足に見えるのは肉体が変化したものである。 ダンテが入手し使用する。攻撃時に強力な衝撃を放ち、またその威力を蓄積して放つ(溜め攻撃)事もできる。 溜めモーション時にはフェイスマスクが装着される。 性能は3のベオウルフとほぼ同様だが、フルスチームや多段化が導入された事で、火力が更に増している。 また、3のバージルや1のモーションを彷彿とさせる技も登場している。 スパーダ(武器) DMC1から登場している近接武器。 フォースエッジがパーフェクトアミュレットにより本来の姿を取り戻したもの。 スパーダ自らと同じ名を持つこの剣こそが魔界との戦いの折に振るわれた武器である。 鎌のような刃を持つ巨大な片刃剣の形をしており、常に強力な魔力を纏っている。 今作では魔剣教団の手に渡っており、ある登場人物がこの魔剣を振るう。 4SEでは新たにプレイアブル化したトリッシュの武器の1つとして登場。特定の技で槍や鎌に変形する機能も健在である。 バヨネット フォースエッジ 1のダンテの初期装備であり、彼の父である伝説の魔剣士スパーダが所有し魔界を封じるのに用いた剣の一つ。 3のラストではダンテがバージルに勝利した事から、フォースエッジを人間界に持ち帰る事となるものの、 その時点でアミュレットは二つに分かれてしまうため、真の力は解放されていない状態だった。 後にダンテとバージルの持つアミュレットを組み合わせてパーフェクトアミュレットとすることで真の力を解放し、 伝説の魔剣士と同名の魔剣「スパーダ」へと変化する。 1ではリーチ、威力共にアラストルに劣り、魔人化やスティンガー、ラウンドトリップ等を使えない性能だったため、アラストルを入手したら(フォースエッジ縛りでもしない限り)お役御免だった。 3SEではバージルの武器の1つとして使用可能で、コマンド技はダンテのリベリオンと似た性能だが、コンボは閻魔刀との2刀流となる。 閻魔刀ほどではないが、リーチは1から大分改善されている。 ちなみにダンテもコスチュームを1系のものにすれば、グラフィックのみだがリベリオンをフォースエッジに変える事ができる。性能もリベリオンと全く同じ。 4SEでプレイアブル化したバージルの近接武器の1つとして引き続き登場。他の既存武器共々様々な技が追加されており、閻魔刀との二刀流コンボも大幅に変更されている。 集中ゲージが最大の場合は多段ヒットするようになり、敵を怯ませやすくなる。 ベアナックル ベオウルフ(武器) ボス「ベオウルフ」の力がバージルによって奪われ、籠手と具足の形となった近接武器。 格闘タイプの武器。3における属性は光。 1のイフリートのキープコンセプトだが、操作性が向上している。 3SEではダンテ、バージル共に使用する近接武器だったが、ダンテとバージルとで挙動が大きく異なっていた。 特にバージルは殆どの技が足技、全ての技が溜め不可能という特徴があった。 4SEでプレイアブル化したバージルの近接武器の1つとして引き続き登場。他の既存武器共々様々な技が追加されている。 ダンテの籠手型武器の要素も折衷されているらしく、拳技も増えており、大半の技が貯め可能になっている。 集中ゲージが最大の場合は溜めがもう一段階増える。無印版4の頃からあった多段化も(何故か)健在であるため、併用する事でギルガメスと同等以上の火力を叩きだすこともできる。 無尽剣ルシフェル 4に登場する、髑髏型の肩当てに金属質の翼のような両腕がついたダンテ用武器。 バラが付属しており、使用時ダンテはそれをくわえる。爆発する剣を無尽蔵に作り出せる装備であり、両手に構えて接近戦に用いたり剣を次々と飛ばしたり宙に配置でき、バラを投げるモーションで刃を爆発させることもできる。 スタイルがソードマスターなら刃をシールドのように自分の周りに数多く配置し身を守ったり、刃を動かして自動的に敵にダメージを与えることもできる。 近接武器だが、性能的にはバージルの幻影剣に近い。 4小説版では、かつては名高い上級悪魔だったようだが、本編開始前にダンテに倒され、心身共に屈服してダンテにその力を奪われたという経緯が語られている。 閻魔刀(やまと) バージル愛用の日本刀であり、父スパーダの形見でもある伝説の剣。 刃に触れる物全て切り裂くほどの鋭利な刃を持ち、「意思を持つ」とも言われる、闇を切り裂き、喰らいつくす魔刀。 バージルが魔界に落ちて魔帝ムンドゥスに挑み「ネロ・アンジェロ」になった後、閻魔刀も行方不明になっていた。 4では本編開始前に刀身が折れた状態フォルトゥナに流れ着いていた事が判明。中盤以降では魔剣スパーダ共々重要アイテムとして争奪戦となっている。 1の 「The Legendary Dark Knight」 モードでも初期装備として使用できるが、 その性能は、リーチが短くなった、アラストルの劣化版というものだった(ただし、DT発動時はリーチがスパーダと同じ長さになる)。 3SEでバージルがプレーヤーキャラクターとなった際には、長いリーチを利した広範囲攻撃で敵を圧倒する性能となっている。 4ではネロ、ダンテ共に使用する。 ネロの場合はデビルブリンガーの力の源として吸収されており、DT発動時に背後に魔人が具現。 その魔人がレッドクイーンの攻撃に合わせて閻魔刀を振るったり、ブルーローズの射撃に合わせて幻影刀を射出するという、3のドッペルゲンガーのような性能となっている。 ダンテの場合、新たに獲得したダークスレイヤースタイルを選択する事で3のバージルのようなコンボや範囲攻撃を放つことができる。 4小説版によればかつてバージルが使っていた技を見よう見真似でやっているらしい。 そして4SEでは矢張りバージルの武器として再登場。他の既存武器共々様々な技が追加されており、DmCから逆輸入された技も少なからずある。 コンボも3では無かったクレイジーコンボのような超連斬技が追加されている。 集中ゲージが最大の場合、攻撃範囲が広がり威力も大幅に引き上がる。更には3のラストバトルで使ってきた「絶刀」を彷彿とさせる秘奥義も使えるようになる。 リベリオン 近接武器。「反逆」の銘を持つ、2以降でダンテが使う大剣。 兄バージルは閻魔刀を受け継いだのと同様、ダンテはこれを父の形見の一つとして引き継いでいる。 登場作品において常にオールラウンドに使える武器で、様々な技を使う事が出来る。 1においてリベリオンは登場せず、スパーダの形見の剣という意味では主にフォースエッジを使っていた。 しかし2以降では常にリベリオンを使っているため、こちらが本来の「ダンテのための剣」と思われる。 4でもダンテの武器として引き続き登場している。性能も3のものを踏襲してオーソドックスなものに仕上がっている。 レッドクイーン 4の主人公であるネロが使用する大剣。赤の女王。教団騎士が持つ様々な剣の中において最も凶悪な力を持つ。 細身両刃の刀身を分厚い片刃に換装し、同時に推進剤を噴射して剣撃を与える、という教団騎士の剣の特性を極限まで高めている。 柄の近くにバイクのアクセルのようなバーが付いており、これを捻る事で噴射剤が作動する。 無理な強化をした推進剤噴射機構は、時折巨大な火炎を噴き、これが「レッドクイーン(赤の女王)」の由来となった。 ネロの改造は明らかにやり過ぎであり、本来剣撃に更なる力を加える為の推進剤が逆に剣の制御を困難なものにさせてしまっている。 そのため、並の騎士にはこの剣を扱うことが出来ない。人並外れた腕力と天性の勘を持つネロだからこそ、自在に振り回すことができる。まさに「ネロによるネロのための剣」であると言える。 性能としては、ダンテのリベリオンと似た感覚で使えるものとなっているが、空中では急降下系ではなくエリアルコンボが基本技となっていたり、やや複雑なコマンド技が追加される等、異なる挙動や新たな仕様も少なくない。 更に、上記の通り推進剤を流し込む「イクシード」が追加されており、これによって強化技を放つ事もできる。 銃器 エボニー&アイボリー 全作品に登場する、デビルメイクライの象徴ともいえるダンテの大型二挺拳銃。白がアイボリー、黒がエボニーである。 ベースは45口径の代表『コルト ガバメント』であることが小説で明かされているが、ダンテの超人的な連射に道具が耐えられるよう各所を増強しており、改造前の形状とはどちらも程遠い。 設定上では、エボニーが精密射撃、アイボリーが連射性に優れるという設定がある。 実際の威力面等での性能差は皆無だが、モーション上ではトゥーサムタイムの別方向射撃時にエボニーを向ける、という形で活かされている。 カリーナ=アン 3で初登場。レディの母親の名を冠するフックショット付きのロケットランチャーで、レディも攻撃・移動手段として多用する。 3ではダンテがレディとの決闘の末に勝利し、一連の事件が解決するまで借りていた。 シリーズ恒例の重火器だが、それまでのものに比べると多機能らしく、ガンスリンガースタイルでそれを使う事ができる。 4SEにおいてプレイアブル化したレディの武器として再登場しており、3の頃よりも様々な技が追加されている。申し訳程度だが近接攻撃も可能。 幻影剣 バージルの扱う、魔力で生成された浅葱色の剣。1ではネロ・アンジェロが最終戦で、3では最高難易度DMDにおいてバージルが使用してくる。また3SEでプレイヤーキャラとして使用可能になったバージルも、遠距離攻撃として使うことができる。 様々な陣形を取ることができ、なおかつ自身のダウン以外の動作中いつでも同時発射できるという性質から火力アップに多いに貢献してくれる。 4SEでも引き続き使用可能で、新たな技も追加されている。 形状は1ではネロ・アンジェロの大剣と同形状、3や4SEでは何故かフォースエッジと同形状。 ネロも魔人化時に幻影「刀」という魔力の刃を展開可能(下記参照)。アンジェロクレドも金色の幻影剣「ジャヴェリン」を使用してくる(今作は全難易度で使用)。 幻影刀 ネロの魔人化した際に放つ、浅葱色の刃。曲刀のような形状をしており、ブルーローズの射撃に連動して生成・射出される。 チャージショットの場合は円陣幻影刀とでも言うべき攻撃も可能。 細かいが、幻影「剣」ではないので注意。 コヨーテ・A 4における「ショットガン」。皆勤賞のため固有名称を頂戴したようだ。 相変わらずの水平二連式散弾銃だが、対悪魔用に改造が施されているらしい。 4小説版より、設定上では4本編より前の討伐依頼で得たショットガンを改造し、それに名前を付けたものであるらしい。 他の武器と異なり質屋行きになっていないらしく、5でもダンテの武器として再登場している。 災厄兵器パンドラ 4に登場するスーツケースのような見た目のダンテ・トリッシュ用武器。数多くの災いが生まれ出た神話のパンドラの箱のように、数多くの武器に変形し、破壊をまき散らす。 爆発する矢を搭載した弓(エピデミック)、バズーカ砲(ヘイトリッド)、空中発射可能なガトリング砲(ジェラシー)、円環状に刃の連なった巨大ブーメラン(グリーフ)、巨大レーザー砲(リヴェンジ)、着座式の移動ミサイル発射台(アーギュメント)と数多くの形態に変形させて用いることができる。またスーツケース状態でも攻撃手段が存在するようだ(オーメン)。 変形させるためには所定のコマンドを入力したり、災厄ゲージを十分に貯めてガンスリンガーでアクションを行う必要がある。 4SEではトリッシュの銃器の1つとしても登場するが、一部の変形攻撃が使用不可、災厄ゲージが存在せず代わりにDTゲージを消費する、使用できる技もダンテとは挙動がかなり異なる、などかなり使い勝手が大分異なっている。 ショットガン シリーズ通して登場するソードオフ型の散弾銃。 広範囲への攻撃が可能だが、その真価は近距離で発揮される高い破壊力にある。連射性は中程度。 3までは初期時点では所持しておらず、序盤で拾うのがお約束となっていた。 4では新たに「コヨーテ・A」の名を与えられた。詳しくは上記を参照されたし。 4SEではレディの武器の1つとして登場。やはり形状はソードオフ型。 ダンテに似た技を使用できるが、ダンテの技よりも更に火力が高いものが多い。 ハンドガン 4SEで新たにプレイアブル化したレディの武器の1つ。 名も無き拳銃群で、使い捨てる事を前提としているのか多数装備している。 ブルーローズのチャージショットに近い技とエボアボのガンスリンガーアクションに似た技を使用できるハイブリッド仕様となっている。 余談だが、1や2においてはエボニー アイボリーも詳細画面以外ではハンドガン表記だったこともあった。 ブルーローズ 4の主人公であるネロ自身が既存の銃を改造して作った六連装の大口径リボルバー。 既に原型は留めておらず、元となった銃がなんなのか判別不可能。片手撃ちで一回の威力がやや高いが、エボニー アイボリーより連射力に劣るため、単体攻撃に特化したショットガンに近い。 大口径の弾丸を射出するだけでも大きな戦力になるが、このブルーローズは2本のバレルが縦に並設されているという特徴を持つ。 2つのバレルから発射される弾丸は同時ではなく、数十分の1秒という誤差がある。 先に射出された弾丸で敵の外装を砕き後に射出された弾丸で敵を粉砕する事が出来る。 大口径であるが故に反動も凄まじく、並みの人間では扱うことが出来ない。 魔剣教団では「剣」こそが尊ぶべき武器であり、銃火器類の武装は逆に卑しいものとされており、故に銃器を扱うのは教団内において孤立しているネロ1人だけであるとされる。 ルーチェ&オンブラ スパーダが自ら作ったとされている大型二丁拳銃の名前。エボニー アイボリーとは若干異なった形状をしているが、それぞれイタリア語で「光」「影」の意味を持ち、エボニー アイボリーと同じように、白と黒を基調としたボディカラーである。 1では伝説の魔剣士、2ではトリッシュが使用していた。 4SEでもトリッシュの武器として再登場。性能はエボアボに近いが、特殊アクションが一切使えなくなっている。 銃ボタンタメ押しによるチャージショットも使えず、魔人化する事でようやくチャージショットに近い射撃ができるようになる。 アイテム オーブ 悪魔の血や生命力などが結晶化した魔石。効果によりその色が異なる。敵を倒すことで入手し、大半のオーブは入手と同時に効果が発揮される。 また、レッドオーブは時空神像に捧げることでスターやホーリーウォーター等と交換が可能である。 3以前では新たな技の取得や銃器の強化にも使われていたが、4では前作のスタイル経験値と統合される形でプラウドソウルに変更されている。 表面に顔のようなものが映っており、作品ごとに異なるがどれも共通してヘン顔である。 キーアイテム 文字通り封鎖されている扉等を開き、探索箇所を広げるためのカギとなる重要アイテム。 今作ではネロの力の源と化すアイテムが多い。無論ダンテが入手、使用する物もある。 今作に登場するキーアイテムの詳細はこちらのその他を参照されたし。 スター 錬金術によって生み出された魔石。体力を回復させる「バイタルスター」とデビルゲージを回復させる「デビルスター」があり、使用時は任意で決められる。ただし、使うとデビルハンターランクが下がるので注意が必要。 プラウドソウル 4でのみ登場する、スキル取得やスタイルのレベルアップ等に必要となるアイテム。 ミッションクリア時やブラッディパレスのリザルト画面でのみ入手できる。 前作3におけるレッドオーブによる技の取得とスタイルの経験値を分割・統合したようなアイテムで、今作では取得した技を忘れて別の技を取得する事も可能になった。 一方で、技を取得すればするほど取得コストが膨れ上がるという特徴もある。 故に全ての技を取得するには膨大な量のプラウドソウルが必要となる。 4より少し後に発売されたDmCではアップグレードポイント(+ホワイトオーブ)に差し替えられ、取得コストが可視上では簡略化されたシステムとなっていた。 更に後に発売された5ではレッドオーブに再統合となり、育成専用アイテムは廃止となった。 ホーリーウォーター 悪魔祓いの聖水。 4まではオーブやスター共々恒例だった攻撃系の消費アイテム。 2以外では任意のタイミングで使用でき(2のみ極低確率で雑魚敵からドロップし、その場で発動する)、使用すると周囲の敵全てに大ダメージを与える。 また、使用中は無敵だったり、攻撃属性は近距離にも遠距離にも属さない特殊属性だったりする特徴もある。 略称・通称など 登場人物 略称・通称 元の用語 備考 アゴナス顎 アグナス 名前のもじり顔の特徴から 兄貴 クレド キリエの実兄ネロの義兄 兄貴鬼いさん バージル ダンテの双子の兄プレイヤー時の鬼ような火力から 教皇爺 サンクトゥス 地位や年齢から システム用語・アイテム 特殊アクションは「アクション」の項目に統合 略称・通称 元の用語 分類 備考 H HUMAN 難易度 トータルランキングでも使用旧難易度表記のHARDとの混同に注意 DH DEVIL HUNTER 難易度 トータルランキングでの表記はD SOS SON OF SPARDA 難易度 トータルランキングでの表記はS DMD DANTE MUST DIE 難易度 トータルランキングでの表記はD(DHと同表記) HOH HEAVEN OR HELL 難易度 HAH HELL AND HELL 難易度 Stpスタポ スタイリッシュポイント システム用語 DT デビルトリガー ゲームシステム ダメ ダメージ システム用語 聖水 ホーリーウォーター アイテム BP ブラッディパレス ゲームモード 装備 略称・通称 元の用語 分類 備考 青薔薇 ブルーローズ ネロの銃器 薔薇(=エクスタシー)との混同に注意 エボアボエボアイE I エボニー&アイボリー ダンテ銃器 E Iは3の作中ファイルにおける略称 カリーナ カリーナ=アン レディの銃器 ギルギルガメス 衝撃鋼ギルガメス ダンテの近接武器 コヨーテ コヨーテ・A ダンテの銃器 ショット ショットガン レディの銃器 コヨーテとの混同に注意 パンドラ 災厄兵器パンドラ ダンテの銃器トリッシュの銃器 漢字の省略のみだが念のため記載 ブリンガー デビルブリンガー ネロの特殊武器 ベア ベアナックル トリッシュの近接武器 ベオ ベオウルフ バージルの近接武器 リベ リベリオン ダンテの近接武器 ルシルシフェル 無尽剣ルシフェル ダンテの近接武器 アクション 略称・通称 元の用語 分類 備考 CS チャージショット ネロの技ダンテの技 ネロの場合後ろに1〜3を付ける DTアッパー ネロの魔人化攻撃 ネロの特殊アクション 正式名称不詳 J ジャンプ 汎用アクション MBベッド マキシマムベッド ネロの技 RB ロイヤルブロック スタイルアクション 3とは技名(JB=ジャストブロック)が異なるため注意 RI リアルインパクト スタイルアクション RR ロイヤルリリース スタイルアクション 3とは技名(JR=ジャストリリース)が異なるため注意 SD ショウダウン ネロの技 スラッシュディメンジョンとの混同に注意 アクト EXアクトMAXアクト ネロの特殊アクション 特に区別しない場合に使われる 一斉発射一斉掃射 アーギュメントの一斉発射 スタイルアクション エアトリトリック エアトリック スタイルアクション トリッシュの技バージルの技 トリックの場合トリックスターを指す場合もあるため注意 エネステ エネミーステップ 特殊アクション エリアル エリアルレイブエリアルコンボ スタイルアクション トリッシュの技ネロの技 次元斬 スラッシュディメンジョンF C次元斬 スタイルアクションバージルの技 ダンテの場合、必要であれば後ろにFやCを付ける 疾走ダァーイ 疾走居合 バージルの技 ダァーイは掛け声から。下記の台詞の空耳・通称も参照 絶 次元斬・絶 バージルの秘奥義 多段 多段化 ダンテの裏技バージルの裏技 (恐らく)公式の想定外の挙動のため正式名称は無し ディバイン ディバインドラゴン スタイルアクション 薔薇薔薇投げ エクスタシー ダンテの技 青薔薇(=ブルーローズ)との混同に注意 フルスチ フルスチーム ダンテの特殊アクションバージルの特殊アクション 兜ヘルム 兜割りヘルムブレイカー ダンテの技 ホッパー テーブルホッパー ネロの特殊アクション ルーレット ルーレットスピン ネロの技 レーザーパンドラレーザー リヴェンジ ダンテの技トリッシュの技 特殊浮き なし(造語) DTエネミーを空中で浮かせ直すテクニックのこと 二度浮き なし(造語) DTエネミーを空中で二回連続で浮かせるテクニックのこと スタイル 略称・通称 元の用語 備考 GSガンスリ ガンスリンガー SM ソードマスター TSトリック トリックスター トリックの場合エアトリックを指す場合もあるため注意 RGロイガ ロイヤルガード DS ダークスレイヤー 敵 略称・通称 元の用語 備考 金鎧アルト アルトアンジェロ 鎧の色から キメラスケア キメラスケアクロウ 剣 グラディウス 攻撃時の外見から 魚 カットラス 素体が魚のため 種シード キメラシード スケア スケアクロウ 白鎧ビアンコ ビアンコアンジェロ 鎧の色から メガスケメガスケア メガ・スケアクロウ 鎧 ビアンコアンジェロアルトアンジェロ 区別しない場合に用いる 犬わんこ バジリスク 素体が猟犬のため ボス 蛙 バエル ダゴン 外見から ガラス M6で戦うアグナス 実質ガラスがボス敵のため 教皇 教皇サンクトゥス M11のほう 天使兄貴 アンジェロクレド 外見から上記登場人物も参照 ドッペルドッペルゲンガードッペルダンテ ダンテorトリッシュでBP登頂時にラスボスとして登場するダンテ 3のドッペルゲンガーみたいなカラーリングをしているため ハエ・ハエ男顎・アゴナス アンジェロアグナス 外見から上記登場人物も参照 蛇蛇女 エキドナ 外見から 魔皇 魔皇サンクトゥス M20のほう その他 略称・通称 元の用語 説明 DMCデビメデビル デビルメイクライDEVIL MAY CRY ゲームタイトル・シリーズ スタイシッシュ スタイリッシュでないかっこ悪い 元ネタは3公式サイトの誤字(現在は修正・サイトリニューアルにより見れない) マニアクス DMC MANIACS 3公式サイトのコンテンツゲーム中に解説されない小ネタやテクニックの解説などが載っていた。有益な情報の宝庫だったが、現在は閉鎖しており見れない。 フル成長 なし(造語) 体力、DTゲージ、アクション等が最大強化された状態のこと。 有成長 なし(造語) ニューゲームで始めアクション取得等でキャラクターを強化しながら、クリアを目指すプレイスタイルレッドオーブやプラウドソウルの配分という駆け引きが生まれるため、フル成長or引き継ぎ有りとはまた違った楽しみがある。 無成長 なし(造語) ニューゲームで始め、初期状態のままクリアを目指すプレイスタイルいわゆる初期縛り。今作ではスタイルレベルもプラウドソウル消費によるレベルアップとなっているため勝手にスタイルレベルが上がる事は無くなった。無成長+DMD+評価S、という猛烈な縛りでクリアする猛者もいる 無着地 なし(造語) 一度も着地せずに敵やボスを倒すこと。やり込みの一種。 TST True Style Tournament 海外の非公式コミュニティによる、DMCのプレイ動画を投稿し合う催しのこと。主催のサイトは現在閉鎖しているが、動画はYoutubeやニコ動に転載されており今でも視聴可。 台詞の空耳・通称 空耳・通称 元の言葉 説明 ダァーイ Die. バージルの疾走居合 酢昆布 Scum. バージルの疾走居合 コメント コメント すべてのコメントを見る
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Lyrical Magical Stylish Mission 08 Thunder fowl 「待っていたぞ、魔剣士の息子よ、そして幼き魔導師よ」 広場全体を揺るがすほどの大声。そして、突如空を覆った雷雲の中から現れた巨大な鳥。ファントムと同じくムンドゥスに忠誠を誓う、魔鳥グリフォンである。 「やれやれ、ファントムの次はお前か。ドイツもコイツも諦めが悪いったりゃありゃしねぇ」 「ムンドゥス様に楯突く愚か者よ、この場で消滅させてくれよう!」 「ったく、人の話聞いちゃいねぇな」 「ダンテさん……」 面倒くさそうに愚痴をこぼすダンテに、なのはは自身を震わせる激戦の予感を伝える。ダンテはそんななのはに器用にウィンクを一つ飛ばすと、グリフォンを指差してこともなげに言った。 「そんな訳だなのは。アイツは空を飛んでるからな、頼むぜ?」 ダンテは空を飛べない、そしてなのはは空を飛べる。グリフォンは鳥である以上、ダンテのフィールドに最初から下りるわけがない。そんな簡単な計算からはじき出される、前衛なのは後衛ダンテ。 なのはもまた、それを理解していたからこそダンテに聞いたのだ。返ってきた予想通りの答えに、なのははレイジングハートを強く握り締め、不敵な笑顔で言い放った。 「……端っこでのんびり眺めてても構いませんよ?」 「ハッハッハ、さすがに援護位はしてやるさ」 グリフォンが翼を大きく広げ、戦闘態勢を取る。ダンテもまた両手にエボニー&アイボリーを構え、銃身がスパークを起こすほどに魔力を込める。 そしてなのはは大きく息を吸うと、グリフォンのフィールドである空へと舞い上がった。 「私と同じフィールドで戦うか。その驕り、後悔させてくれる!」 「そういうことは、私を撃墜してその後言ってよね。言っとくけど、空中戦で負ける気なんてないんだから」 「吹き飛べ―――!!!」 咆哮とともに放たれた雷撃は三発。直感を頼りにそれを避け、掠っただけでシールドが消し飛んだことになのはは戦慄する。 (……直撃もらったら終わり、か。でも、そんなのはここに来てからはずっとそうだった) 続けざまに放たれる雷光を、紙一重なんて贅沢を言わずにしっかり距離を取って避ける。 万が一目測を誤ってシールドが消えれば、その度にシールドを形成しなければならない。そんな無駄な魔力は使っていられない。 「ウオオオオオ―――!!!」 「小賢しい……!!」 ダンテが連射する二匹の獣はグリフォンの片翼を執拗に狙い続けている。ダンテがかつて取った戦法、翼を片方もげば鳥は空を飛べない 、それはグリフォンにも通じる。 己に攻撃が向けられることが極端に減った分、ダンテは殆ど動かずに砲台と化していた。その様子をチラリと窺ったなのはが、安堵半分苛立ち半分といったなんとも微妙な表情を見せる。 (時間を稼げばいい、ってこと? でも……そんなの……) 満足できない。納得できない。ダンテは言ったはずだ、なのはに頼むと。だったら、ダンテの攻撃はグリフォンの気をそらすただの援護、メインは自分が張る―――!! 「ディバインシューター!!」 高速で空を駆ける三発の魔弾は、グリフォンが撃った雷撃をすり抜け、ダンテが狙う方の翼に直撃する。体が大きい分狙いを外すことはありえない。 逆に、迫った雷撃を避けるのは容易いことではないが、出来ないことではない。 「これだったら……」 なのははさらに連続でディバインシューターを放つ。その間にも目まぐるしく位置を変え、グリフォンに的を絞らせない。 「フェイトちゃんの攻撃のほうが、百倍避けにくかった!!」 一度は自身を堕とし、そして激戦を繰り広げ、今は親友となった雷を操る魔導師、フェイト・テスタロッサ。フェイトとの戦いの経験から、なのはは雷に対して鋭い感覚を持っていた。 (行ける……!) ダンテの射撃はどういうことか止む気配がない。銃弾一発一発には濃密な魔力が目で見て確認できるほどに宿っており、グリフォンの纏う雷の加護をものともせずに翼を痛めつける。 なのはの魔法もまた、フェイト用に作られた雷対策が、魔弾にグリフォンの加護を破る力を与えている。これならば、いずれグリフォンの翼は潰され、そして地上でダンテに炎の洗礼を浴びるだろう。 全てが、順調に行けば――― 「鬱陶しい……時間の無駄だ!!」 だが、世の中はそんなに甘くない。グリフォンが広場全体を覆いつくす雷のフィールドを発生させ、中にいるもの全てに無慈悲な雷撃が襲い掛かる。 「く……ライトニング・プロテクション!!」 かき消されるディバインシューターに気をやる余裕もなく、なのはは自身を襲う全方位の雷に対抗したワイドエリアの雷専用シールドを展開する。シールドと触れ合う雷が激しい発光を起こし、なのはの目を焼く。 ダンテもまた、銃撃を止め、全力でネヴァンを掻き鳴らしている。 グリフォンの放つ雷はその威力もさることながら、食らうと暫く痺れてロクに動けなくなるということを、以前の戦闘でイヤというほどに思い知らされていた。 「死ね」 激しい発光と、同時に起こる爆音。その中で、なのははグリフォンの声を聞いた。 「あ……」 プロテクションを突き破られる感覚。ヤバイと思った次の瞬間感じた、自身の体に”何か”が無数に突き刺さる感触。 呆然と体を見ると、グリフォンの羽根がデタラメに突き刺さっていた。愕然とする光景に、消し飛ぶシールド。そして、周囲に存在するのは触れたら体ごと消し飛ぶほどの雷撃のカーテン。 「Reacter purge」 「きゃああああああ!!!」 「なのは!!」 バリアジャケットの一部が消し飛ぶ。リアクターパージ、限界を超えたダメージを受けた際に発動する最後の自動防御魔法が、辛くもなのはを即死から救う。 だが、続いて感じるのは浮遊感。飛行魔法が消えたら、重力に従って落下するだけだ。 「間に合え!」 ダンテはすぐさまなのはの落下地点に向けて全力で走り出した。鬱陶しい雷も無視して、自身が迅雷の速度で以って広場を駆け抜ける。 なのはもまた、薄れゆく意識を必死に繋ぎ、レイジングハートを落とさないよう強く強く握り締める。 「消えろ!」 「させるか!!」 落下するなのは目掛けて放たれる死の一撃。それに抗うかのようにぶん投げられたリベリオンが避雷針の役目を果たしたか、ギリギリのところで雷を打ち消す。 「ウオオオオオ―――!!!」 なりふり構わぬ獣のような咆哮を上げ、矢のようなスライディング。ダンテは墜落死寸前のなのはをまさに間一髪で受け止めることに成功する。 だが、状況は最悪。空ではなのはへの追撃を邪魔されたグリフォンが、ならばとばかりに身動きの取れぬ二人目掛けて今までで最大の雷を落とそうと構えている。 「こりゃ、ヤバイか?」 なのはを抱きかかえたまま上を見上げてダンテは呟く。あの威力を完全に相殺できる手段は自分にはなく、また、なのはを抱えたまま無傷で避けるのは不可能だ。 だが、グリフォンが止めの一撃を放とうとした時、ダンテにとってもグリフォンにとっても完全に予想外の声がグリフォンの咆哮を遮る形で響く。 「消え失せるが―――」 「Divine buster」 ダンテは目を疑った。雷の直撃を受け、飛行すら出来なくなって落下したはずの、腕の中のなのは。 確かに、助けられたことに安堵して意識の確認はしなかった。だが、そのなのはがまさか爛々と目を輝かせていようとは誰が想像できようか。 「吹き飛べえぇぇぇぇ!!!」 ダンテの腕の中から放たれるなのは最強の一撃。既に発射体勢に入っていたグリフォンにそれを避けることなど出来やしない。 「グオオオオオオオオオオ!!!!」 発射寸前で爆発した雷が、ディバインバスターの威力に上乗せされる。 半分自爆する形で、グリフォンのいた空域一体が太陽と見間違うほどの白光に包まれた。その光に目を奪われていたダンテに、なのはの声が聞こえてくる。 「してやった、よね」 「……喋るな。治療に専念しとけ」 「こんなの、余裕です……」 「だから喋るなって」 ダンテの腕の中で、なのはが弱弱しい、けれど優しい光に包まれる。ユーノから学んだ治癒魔法をレイジングハートが自動で発動したものだ。 ダンテはゆっくりなのはをその場に横たえると、すぐ傍にネヴァンを突き立てフィールドを発生させる。これで多少なりとも雷撃は防げるだろう、というダンテの配慮だった。 「さて……レディにひどい仕打ちをしたこと、後悔してもらおうか」 怒りを隠さない声色で、収めていた二匹の獣を再度引きずり出し、銃身に今まででも最大の魔力を無理矢理ねじ込んでいく。目を焼いていた輝きも弱まり、その奥から未だ堕ちぬグリフォンが姿を現す。 だが、ディバインバスターに打ち抜かれたと思われる右足周辺は完全に吹き飛んでおり、自身の雷で焼かれた全身はところどころが激しく焦げている。ダメージは甚大なようだ。 これならばすぐにでも地上に引き摺り下ろせる。ダンテがそう考えたところで、ファントムに続きあり得ない台詞を聞いた。 「……今回はここまでだ」 「何?」 「この勝負、預けるぞ」 「! 待ちやがれ!!」 ダンテの制止は意味を成さず、バサリと翼を翻したグリフォンは自身が生み出した雷雲の中へと消えていった。咄嗟に放った銃弾がグリフォンを掠めるが、それも戦闘の継続に対しては役に立たなかったようだ。 そして、グリフォンが完全にこの場から姿を消したことを暗示するかのように雷雲もまた消滅していき、広場には最初の静寂が戻る。 「……どうなってんだ」 ダンテはリベリオンを呼び戻し、定位置である背中へと戻す。ファントムに続き辛くも退けることが出来たが、この程度で退く相手ではないことはダンテが一番よく知っていた。 二体の不可解な行動に謎は深まるばかりだが、今はそれでもよかった。 「大丈夫か?」 「……なんとか」 あの時は咄嗟にグリフォンを逃すまいと声を上げてしまったが、あのまま戦闘を続ければ、なのはがどうなっていたか分からない。 今はとりあえず回復のための時間が取れただけでよしとするべきだ、ダンテは自分を納得させると、ネヴァンを引き抜いてなのはの横に腰を下ろした。 そんなダンテに、弱弱しいながらもしっかりとした声が聞こえる。横を見ると、なのはがダンテを見上げていた。 「……ごめんなさい。足、引っ張っちゃって」 「バカ言え、飛べるからって理由だけで前衛やらせた俺のミスだ。時間がかかっても、二人で地上に引き摺り下ろす算段を立てるべきだった。悪かったな」 「何言ってるんですか……前衛を任せてもらえて私は嬉しかったんですよ? ファントムのときは何も出来なかった、だから」 「汚名返上ってか? 冗談キツイぜ。そんなんで死なれた日には、俺はどうすればいいんだよ」 羽根に穿たれた傷跡は深く、雷に焼かれた傷跡はさらに深く。 治療を始めて時間が大して経ってないとはいえ、まだ起き上がることすら出来ないほどの重傷なのだ。ダンテは失態だったと強く自分を責める。 「……なのは」 「今さら、帰れ、なんて言いませんよね」 「……だけどよ」 ダンテはなのはを見る。今生きてるのは単純に運が良かったからだ。何か一つでも違っていたなら、なのはは死んでいた。 それが分からないなのはでもなし、ダンテは何とか言い含めようとするが、対するなのはの目は強い意志をたたえ、輝いていた。 「ダンテさん、言いましたよね? 相棒って」 「…………」 「私なら、大丈夫。今度こそ、ローストチキンにしてやりますから」 「はぁ……ったく、お前が一番人の話聞かねぇな。分かったよ、好きにしな」 暫く動けないほどの重傷のクセに口だけはでかく。それは、いつもダンテがしていることと全く同じだった。そんな相手には何を言っても無駄、というのはダンテ自身が一番知っている。 グリフォンの残した強力な悪魔の気が周囲一体には色濃く残留している。これがある限り、下級悪魔は出てこれない。期せずして得たしばしの休息の時間だった。 場所は大きく変わり、門の外。結界内で戦うクロノやフェイトをモニターで眺めながら、アースラのブリッジで座っていたリンディが呟く。 「……海鳴市の海域そのものを時空転移させます」 アースラのブリッジでリンディが下したのは苦渋の決断。ここまで大規模で、かつ安定してしまっている空間を転移させるとなれば、発生する時空震も相当なものになるだろう。 いくらリンディが魔導師として優れていると言っても、抑えきれるかどうかは分の悪い賭けになることは間違いない。 『提督!? それは……』 「分かっています。ですが、最悪の事態を考えた場合にはこれしか方法はない」 『く……』 現場から飛んできたクロノの驚きの声にも、答えは変わらない。つい先ほど、管理局本部では今回の極小次元断層をアルカンシェルで空間ごと消し飛ばすという決定がなされた。 たとえ海鳴を巻き込んでも、魔界が広がるのを看過するわけにはいかないということだ。 もちろん、現場で対応に当たっていたリンディは猛反対。だが、たとえ海鳴が消し飛んだとしても、それ以上の人々が救われるのならばという話を理解できないわけでもなかった。 結果として、アースラスタッフが抑えられる限りという条件付でアルカンシェルの即時発射は止められたが、それでもいつまで時間が稼げるか分かったものではない。 だが、海鳴の守護はもちろんのこと、門に消えたダンテとなのはの安否が確認できるまではどうしても門を死守しなければならない。 「準備します。エイミィ、しばらくよろしくね」 「ハイ……御武運を」 「ええ。任せてちょうだい」 リンディは提督の椅子を後にし、最大限の力を出せるよう自室に戻り準備をする。ここまで大きな魔法になると、服装から何から全てに気を使わなければならなかった。 やることは対プレシア・テスタロッサ戦で行ったことと同じだが、今回は規模が違う。どれだけ押さえ込んでも生じる時空震は甚大な被害をもたらすだろう。それでも、やらないわけには行かない。 「さて……頑張らないと、ね」 最後に、モニターから門を一睨み。魔導師として前線で動いていたときですら持ち得なかった気合を入れて、リンディは颯爽と歩き出した。 「ぐえ……」 「鼻つまんだって無駄だぜ、諦めな」 「……なんでそんな平然としてられるんですか」 「俺の事務所がある掃き溜めはこんな感じだからな」 治療が終了し、二人は広場を抜けて新たな場所へ来ていた。扉を潜った先にあった階段を抜けた、そこは下水道。あまりの悪臭に思わずなのはが帰りたくなったのも仕方の無いことかもしれない。 「まだいいじゃねーか。お前は空を飛べるんだし、靴やズボンが汚れることは無いだろ」 「まあ……確かにそうですけど」 高かったジーパンに汚水が跳ねるのを見て顔を顰めつつ、ダンテは飛んでるなのはを恨めしげに見る。靴はもう処分決定だろう。お気に入りだったが、仕方ない。 「しかし、随分滅茶苦茶な繋がりしてますね」 「そーだな。でもま、よくある話さ。魔界だからな」 「おかしく思わないんですか?」 「別に俺がここに住むわけじゃないからな」 「……そりゃそーですけど」 お互いぶつくさ文句を言いながら、T字路へやってきた。 「じゃ、そっちお願いします」 「ヘイヘイ」 ダンテは左に、なのはは右に。 ダンテが歩いていくと、更に曲がってその先に扉があり、頑丈そうな鉄格子で塞がれていた。その横には三つ並んだ穴が開いており、どうやらこれが封印のようだ。 「鍵になりそうなものは……ねーか」 「ダンテさーん! ちょっと来てくださーい!」 「おー」 コートの中を探ったが、もちろん何も無い。そこになのはからの声、聞こえたかどうかも分からない返事をしてダンテはなのはが消えたほうへと歩いていく。 そこには、特に何の変哲も無い扉の前でドアノブをガチャガチャ回しているなのはの姿があった。 「……やっぱ鍵がかかってるよ」 「ヘイ、どきな」 「お願いします」 なのははドアノブから手を離し、やって来たダンテに場を譲る。もしかしたら鍵を持っているのかも知れない、そんな期待を持ちつつなのははダンテを見て、そして目が点になった。 「うおらっ!!」 本物のヤクザキック。扉は盛大に吹っ飛んでいった。 「開いてたぜ」 「……随分無用心ですね」 他に言えることがなかった。二人は扉のあった穴を潜る。そこは先ほどの下水に比べて若干広い、部屋と呼べるスペースだった。 「あれですか?」 「ああ、間違いない。あれだ」 その奥に、おそらく、下水を抜け出すための扉、あの封印を解く鍵であろう、三叉の矛が突き刺さっているのが見えた。 「じゃ、ダンテさんお願いしますね」 「ったく……」 長さ的になのはが持つのはしんどい、分かっているのだが、何となく文句を言いつつダンテはそれを引っこ抜いた。と同時に、元扉の穴が赤い封印に覆われる。 「またですか?」 「そーいうこった」 壁を背にしていても安全ではない、そのことをよく知っている二人は部屋の中央へ陣取る。そしてなのはは死にたくなった。 「……うげ」 「ハハハ、あーいうのは嫌いか?」 「……ダンテさん、私を何だと思ってるんですか? か弱い乙女ですよ?」 「自分で自分のことをか弱い乙女とか言うなよ、つい噴き出しちまいそうになった」 下水を流し込んでいる配管から涌き出てきたのはベルゼバブ。耳障りな羽音を撒き散らしつつ、部屋を埋め尽くさんばかりに増殖していく。 さすがに、いくら優れた魔導師と言えどまだ子供、何だかんだ言ってこういったグロテスクな相手は苦手なんだろうとダンテが当たりをつけたところで、聞こえてきた呟きは憎悪に満ちていた。 「……最悪」 もう、見た目からして殺意が沸く。今まで何度も料理をダメにされたことか、考えただけでなのはは血管が切れそうになる。夏場なんか特にそうだった。作ったばかりのケーキを一瞬でオシャカにされたことは生涯忘れないだろう。 ダンテも真っ青なほどに赤く染まった怒りの炎がなのはを覆う、そんな幻を見たダンテは冷や汗をかきつつなのはに尋ねる。 「だったら―――」 「ここから、ついでに翠屋からいなくなれ!!」 どうする? と聞く前に浮いた光弾は七発。我先にと押し寄せるベルゼバブに向け、具現化したなのはの怒りが炸裂する。 厨房で殺虫剤を使うわけにはいかないとハエ叩きを持って必死に追いまわした腹立たしい記憶。逃げることなくむしろ向かってくる連中は今までの溜まりに溜まった怒りをぶつけるにはちょうどいい相手だ。 「……やれやれ、レディは怒らすもんじゃないな。だろ?」 あれほどの重傷を負っていたことなどおくびにも出さず、荒れ狂うディバインシューターでバカスカ蝿の悪魔、ベルゼバブを撃ち抜いていく。 そんな光景を眺めつつ、ダンテは近付いてきたベルゼバブに同意を求めながら、同意が得られる前にショットガンでぶっ飛ばした。 「こりゃ、俺の出番はねーなぁ」 360度見えてるのではないかと疑うほどの精密操作。周囲を飛び交うベルゼバブはあっという間に殲滅されていく。 だが、これで終りではない。ベルゼバブは二種類、互いが互いを補完する形でこの弱肉強食の魔界を生き延びてきたのだ。撃ち落とされた青いベルゼバブの死骸を、飛ばない緑のベルゼバブが喰っていく。 そのおぞましい光景を見たなのはの攻撃の手が思わず止まるのも、致し方ないだろう。 「うわ……夢に出てきそう」 「さすがに刺激が強かったか? なんなら代わるぜ」 「バカ言わないでください。ケーキをダメにされた仕返しは、まだ済んでないんです」 だが、そんな悪夢のような光景でさえも、なのはにとっては恐怖より怒りを呼び起こすものだった。仲間の死体を食べれるのなら――― 「何でわざわざ、人様の作った物を食べるの!!」 ついにプッツンした。なのはから巻き起こる魔力が暴風となって周囲一体に襲い掛かる。ダンテはその光景に割と本気でビビッていた。半分以上八つ当たりなのだが、そんなのは知ったことではない。 「こんの……クソボケェェェェェェ!!」 「……頼むから、天井が崩壊するほどの破壊だけはするなよ」 ダンテの呟きは、ベルゼバブの上げる悲鳴と、ダンテ自身が上げる銃声と、なのはが上げる叫びに虚しく掻き消されていった。 「怒りは収まったか?」 「ええ、まあ」 言葉とは裏腹に頭から湯気が見えそうななのはだったが、炎よりはマシか。ダンテは肩を竦めつつ、三叉の矛を鉄格子横の穴に突き刺した。鉄格子が上がり、そしてまた扉が赤く発光する。 「……やれやれ、運の悪いというか、空気の読めないというか、いろんな意味で大した連中だぜ」 背後から聞こえるのは先ほどと同じ羽音。ダンテは振り返ることすらしなかった。 「―――へぇ……まだ、足りないんだ」 隣のなのはが、レイジングハートにどう見てもオーバーキルにしかならない量の魔力を注ぎ込むのを確認していたから。 「ヘイヘイ、壁は壊すなよ? 天井が落ちてきたらたまらん」 「運がいいといいですね」 「おい!?」 「ディバインバスターーーーー!!」 思わず制止しようとしたダンテの手は間に合わず、なのはがディバインバスターをぶっ放した。哀れなベルゼバブの群は怒りの白光に飲み込まれ、文字通り塵一つ残さずに消滅する。 そして――― ズズン…… 天井から落ちる埃。ダンテは嫌な予感がした。 ビシビシッ! 天井にヒビが走る。さすがに我を取り戻したか、なのはが冷や汗をかく。 「走るぞっ!」 「……ったく、誰のせいですか!!」 「お前のせいだ!!」 封印の消えた扉を蹴破り、背後の天井が凄まじい音を立てて崩壊していく様子を感じたくもないのにハッキリと感じながら、二人は通路を全力で疾走した。 「ハァ……ハァ……二択、です、か?」 「ゼェ……ゼェ……いんや、多分、どっち、も、行かなきゃ、なんねーと、思うぜ」 前へ 目次へ 次へ
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キャラクターファイル目次 セワシセワシ(ブラックコート) セワシ(バージルコスチューム) セワシ 出展:ドラえもん 登場作品:(G版、GⅡ版)InsanityDestiny 原作ドラえもん のび太としずかの玄孫(孫の孫、5世)、ノビスケの曾孫と言われている人物。 未来から借金まみれになってしまった自分の一族を救うため、 借金を作った張本人の、のび太の人生を変えるためにドラえもんを送り込んだ。 ちなみに元々はのび太とジャイ子の玄孫であったが、のび太の人生を変えたことで現在はのび太としずかの玄孫になっている。 彼自身は22世紀の野比家でドラミと共に暮らしているが、何度かのび太達の暮らす20世紀(アニメ第2作第1期の途中からは21世紀)に渡航してきたこともある。 Insanity Destiny版 セワシ自身の回想シーンにて、原作に近いグレる前のセワシが登場している。 セワシ(ブラックコート) 出展:オリジナル(ドラえもん) 登場作品:G版、GⅡ版、InsanityDestiny版 G版 本作においては、22世紀に住むのび太の玄孫というのは背徳卿が見せた幻覚であり、その実態はT-ウイルスの完全適合者である可能性があったために製作された、野比 のび太のクローン。 体力や知力などの面で課題があったオリジナルの野比 のび太より優秀な戦闘員として育てるため英才教育が施されており、基本的な能力は5倍程度まで向上されている。 しかし、アンブレラ社が望むようなT-ウイルスの完全適合者には程遠く、結局は捨て駒として背徳卿に良い様に使われている。 そういった自身の身の上からか、オリジナルの野比 のび太を超えたいという強いコンプレックスがあり、オリジナル同様の射撃のセンスがあるにも関わらず、あえて剣を武器としている。 キャラクターデザインは、アクションゲーム「デビルメイクライ3」に登場する主人公ダンテの兄、バージルがモデルとなっているようだ。 GⅡ版 序盤は仲間として登場するが、後の分岐次第では彼と戦闘になる場合もある。 味方の時点では、三点バーストのハンドガンと前後3マスに攻撃が届く刀を武器として使用する。 敵としてはG版と異なり、ハンドガンは一切使用せず刀のみで戦ってくる。 近接武器ではあるものの攻撃範囲が広く、最大で二連撃になるためその威力は侮れない。 距離を取っている場合に軸が合えば、Gシリーズ定番の踏み込み斬りを仕掛けてくる。 攻撃範囲はやはり同直線上だけでなく、左右もしくは上下も含めた3マスでありダメージも大きい。 だがG版とは異なり攻撃後の隙は大きくなっており、うまく回避できれば背後から攻撃するチャンスに成り得る。 アウトローな者同士気が合うのか、咲夜とは打ち解けるのが早かった。 エンディングでは、ルートに関わらず咲夜と共に生存し、その後も行動を共にしているらしい。 Insanity Destiny版 Gシリーズからのゲスト出演であり、性格はGシリーズのものに準じる。 ただし、こちらでは原作同様のび太の玄孫設定である。 本編では味方としてしか出演しないが、おまけデータにて戦闘可能。 こちらも行動はGⅡ版に準じるが、当たり判定が微妙に異なっており、油断は禁物。 デマオンの逆襲 こちらもGシリーズからのゲスト出演。 原作設定ののび太たちが住む第7宇宙とは異なる、第8宇宙の存在らしい。 デマオンサイドの手違いにより事件に巻き込まれることとなる。 セワシ(バージルコスチューム) 出展:オリジナル(ドラえもん、デビルメイクライシリーズ) 登場作品:最終闘、迷宮大消毒 最終闘、迷宮大消毒 Gシリーズに登場したセワシ(ブラックコート)を、元ネタであるアクションゲーム「デビルメイクライシリーズ」の登場人物、バージルにより近づけたもの。 のび太(ダンテコスチューム)と対になるキャラクターである。 キャラクターファイル目次