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前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔 ~盗賊と魔女~ 破壊の杖を奪還せよ フーケが目を覚ましたのは、自分が練成したであろうゴーレムの上であった。 (ちょっと・・!これは一体・・・どうなってんだい!?) 気が動転するあまりゴーレムから転げ落ちそうになるが、何とか平静を取り戻して現状を確認する。 アグニ&ルドラのテンペストによって、ゴーレムを覆っていたネヴァンの蝙蝠は残らず焼き尽くされてたが、 竜巻の中心地に居たフーケは奇跡的に無傷であった。フーケはゴーレムの足元を見下ろす。 そこには学院の生徒達から介抱を受ける気絶したコルベールと、その隣では"あの"使い魔がこちらを見上げていた。 事態は最悪。ここをどう切り抜けようか考えをめぐらせようとしたその時、フーケの手元から声が囁いた。 「駄目よ・・・。折角良いところなんだから、・・・大人しくしてなさい」 「な!?なんだいこれは!お前は・・・?」 それからフーケの体と意識の自由は、再びネヴァンに奪われるのだった。 「ねえ、・・・あれ」 ルイズが指を差すそこには、再び動き出したゴーレムが両手の拳を組み、それを頭上高く振り上げていた。 ダンテはデルフリンガーを握り、野球打者の素振りを始めた。 「デル公、向こうはまだヤル気みたいだぜ?」 「そ、そいつは威勢の良いこって。・・・ところで相棒よう、俺っちで一体何をするつもりだい?」 それを無視し、今度はバッティングフォームを確認しながら、足首のストレッチを始めるダンテ。 「なあ、ちっとは相棒を労わろうぜ・・・?あんなの受けたら、俺絶対折れるって。アンタはともかく、俺死ぬって。マジ」 「あれは確実に死球」 ダンテは警告するタバサとデルフリンガーに構わず、目の前のゴーレムと対峙し、ルイズ達は固唾を飲みながらその様子を見守った。 錬金によって鋼鉄となったゴーレムの両拳には、ネヴァンが放出する有りったけの電気が蓄えられようとしていた。 ダンテが笑いながらデルフリンガーに答える。 「刺激があるから人生は楽しい。そうだろ?」 轟音と共にゴーレムの拳が振り下ろされた。 「嫌ぁあああああああ!」 ダンテは向かってくる鉄拳に合わせて、絶叫するデルフリンガーを振りかぶった。 激突する両者。ゴーレムの拳に亀裂が入った。 「ヤッハー!、場外まで飛んでいきな!!」 ダンテがそのままデルフリンガーを降り切ると、ゴーレムの両腕が粉々に砕け、破片が宙を舞った。 「もうムチャクチャね・・・」 感心を通り越して呆れるルイズ。両腕を失ったゴーレムはバランスを崩し、後ろへ仰け反った。 ダンテはそれを見逃さず、デルフリンガーを鞘に収めて、コートの裏に装備していたケルベロスを取り出した。 「逃がさねえぜ!」 ダンテがゴーレムの足元にケルベロスをかざすと、氷のスパイクが地面から大量に突き出し、 ダンテの左拳に刻まれたルーンが輝くと、それが巨大な氷柱へと変化して、ゴーレムの下半身に突き刺さった。 ルイズ達は今まで見たことも無い現象を目の当たりにし、先程の炎の竜巻の時以上に、驚きを隠せないでいた。 「嘘っ!!?」 「凄いわダーリン!ねえタバサ!?」 タバサが目を大きく見開く。雪風の二つ名を持つ彼女はこの光景に戦慄する。 「詠唱もしてない。こんなの見たことない」 (お姉さま、珍しくビックリしてるのね) ゴーレムの半身を覆いつくす程までに変貌したミリオンカラットの氷柱に、ダンテも少し驚いていた。 「ハハッ!どうしたお前等、絶好調じゃねえか!?」 ダンテが身動きの取れないゴーレムの頭部に向かって、ケルベロスの牙の一本をゴーレムの首に絡ませ、 その鎖が縮まる反動を利用して、ダンテは大きく飛び上がった。 ゴーレムの左肩に飛びついたダンテは、「ホァアアォ!!」と、雄叫びを上げながらケルベロスを振り回し、 ゴーレムの頭部を粉々に砕いた。 反対側に見えるゴーレムの右肩には、ネヴァンを持ったフーケが不敵な笑みを浮かべている。 「残念だったな。もうじきお開きの時間だぜ?」 「残念なのは・・・、さあ、どちらかしら?」 フーケが黒いモヤに覆われる。ダンテは咄嗟にエボニーを構え、フーケを撃ち抜いた。 「クソ野郎が・・・!いつの間に入れ替わりやがった?」 フーケが霞の如く消えると同時に、ゴーレムが倒壊を始めた。 ゴーレムが土くれに戻り、ダンテがそれを身に委ねながらゆっくりと降りていく途中、地上からルイズの悲鳴が聞こえた。 急いでゴーレムの土砂から飛び降りると、そこには素顔を露わにしたフーケが、 鎌に変形したネヴァンの刃をルイズの首にあて、キュルケ達の前に立ち塞がっていた。 「ミス・ロングビル、これは一体どういう事ですの?」 問い詰めるキュルケに、ロングビルが冷やかに答える 「フフフ・・・。どうも、こうも、ねえ?」 その口は薄く笑いを含み、妖しい輝きを放つ目で、キュルケ達をじっと見ている。 恐怖に震える身体を押さえながら、声を振り絞りロングビルに問うルイズ。 「ミス・ロングビル、貴女がフーケの正体だったの?」 キュルケの後ろから、鬼の様な形相で、ダンテが割って入ってきた。 「ダーリン!?」 「下手なお人形芝居はその辺にしておけよ。もう一度穴だらけにされたいなら、話は別だけどな」 ダンテはロングビルを睨みつけながら、左手に構えたエボニーの銃口を向けた。 「あら?この娘の命がどうなっても良いの?」 ネヴァンの冷たい刃がルイズの喉元に当たる。 ダンテは表情を変える事無く、冷やかに答えた。 「好きにしな」 「ちょっと、ダーリン!」 「フフフ、言い返事ね」 ダンテが言い放ったその一言で、自分が見捨てられたのだと悟ってしまったルイズ。 使い魔に見捨てられた?私が不甲斐ない主人だから?魔法も満足に唱えられないから? 迫る死の恐怖に震えるルイズは、使い魔に裏切られた気持ちも加わり、更にどん底に落とされた様な気分だった。 自然とルイズの目から涙が零れ落ちる。 しかし、目の前に佇むダンテの顔は真剣そのものだった。 その口からはいつもの冗談や軽口ではなく、己の信念を貫かんとする意志の言葉が発せられた。 「勘違いするなよ?お前がどう好きにしようが、そのガキに手を出させねえぞ。 この名を名乗る時に誓ったんだ・・・。もう俺の目の前で、お前ら悪魔なんぞに人間は殺させねえってな」 ダンテはロングビルに向けた銃口を、その手に持つネヴァンに狙いを定める。 「10秒やるから決めな。棺桶か、ゴミ箱か」 ロングビルはダンテの放つ気迫に圧倒され、観念したように溜息をついた。 「フフフ。そろそろやめておくわ。貴方のその目・・・本気で殺されちゃいそうだから」 ロングビルの周りに大量のコウモリが一斉に集まり、その中からコウモリのドレスを身に纏う一人の女が現れた。 女が現れると同時に、ロングビルはその場に倒れ込み、その女の右脇には今まで鎌の刃を当てられていたルイズが抱えらていた 「魔女・・人間なの?」 妖しい美貌を放つ半裸に近い姿のネヴァンに対して、何だかよくわからないが負けた気がするキュルケ。 そしてネヴァンに臆することなくルイズが問い詰める。 「アンタが土くれのフーケだったわけ?」 ネヴァンがルイズの頬を、右手の指でさすりながら答えた。 「いいえ。私は貴女達で言う破壊の杖よ。不細工で気に入らない呼び名だけど」 「それじゃあ、あのゴーレムは?」 「あれは彼女がつくったものよ」 ネヴァンが後ろに倒れているロングビルに目をやる。 「ミス・ロングビルが?」 「ええ。外に出ようとしたところ、偶然目があっちゃったから、・・・成り行きで付き合ってあげたのよ」 「聞きたい事がもう一つあるんだけどな」 ダンテがネヴァンに詰め寄った。 「その女に陰気臭い野郎が憑いてるのも、お前の仕業か?」 「さあ?私が会った時にはもう一緒だったから。彼女に直接聞いた方が早いんじゃない?」 それからネヴァンはコウモリのドレスを躍らせ、クルクルと器用に回転しながらダンテに抱きかかえられた。 「やっぱり素敵よ・・・。スパーダよりも情熱的な貴方。・・・私、ずっと寂しかったんだから」 ネヴァンが悩ましい姿でダンテに絡みつく。 フーケから開放され、ここ一番に駆け寄ろうとしていたルイズは、その光景を目にして一瞬たじろいだ。 「な・・・なっ!?」 「・・・気に入らないわね」 キュルケは眉を歪めながら、その膝に乗せたコルベールの頭から、残り少ない黒髪をブチブチと引きちぎった。 その度に意識を失っているコルベールが、「あっ」、「あっ」、と小さく呻きを上げていた。 タバサは、そんなコルベールの挙動を、まじまじと観察している。 ルイズとキュルケの二人に見せ付けるように、ネヴァンはダンテの耳元で囁いた。 「小娘達に物足りなくなったら、・・・夜はいつでも空いてるわ。ダーリン」 それからネヴァンはニヤリとしてみせて、雷の閃光に包まれながら、破壊の杖と呼ばれていた形状に戻った。 ネヴァンを抱えるダンテの目の前にルイズが立ち尽くす。 その顔は嬉しいやら腹立だしいやら、色々な感情がごちゃ混ぜになった表情をしており、目には涙を溜め込んでいた。 ダンテはネヴァンを肩に担ぎ、ルイズの様子を冷やかしながら話しかけた。 「ハハッ、俺の御主人様は相変わらず泣き虫だな」 「泣いてなんかないもん!」 それからダンテは、強がるルイズの頭をクシャクシャと撫でながら、珍しく穏やかな口調でこう言った。 「いいんだよ別に。悲しんだり喜んだりして泣いていいのは、人間だけだ」 ダンテが言った、その言葉の本当の意味をルイズが知るのは、もう少し先のことであった。 前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔
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東京都新宿区11-1 ☆TEL 03-5206-7228 ☆FAX 03-5206-7313 ☆営業時間 10-23時 ☆最寄駅 大江戸線牛込神楽坂 ☆行き方A1出口左(徒歩1分) Upd2005/11/16(水)
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◎イタリア・ローマ関連・書誌 ローマ帝国史 ギボン ローマ詩史 オウィディウス ヴェルギリウス ホラティウス キケロ バルト「旧修辞学」 ヴィーコ「新しい学」 ローマ詩史:ダンテ ダンテ ペトラルカ ローマ詩史II ロマン主義 ゲーテ バイロン キーツ シェリー ブラウニング コールリッジ ロマン主義 ピラネージ ルネサンス ブルクハルト モムゼン ピーター・バーク「イタリアルネサンスの文化と社会」 レオナルド ダンテ ペトラルカ ジョット イタリアのゴシック(前ルネサンス) ローマ詩史III 後期ロマン主義あるいは20世紀 パゾリーニ サングィネーティ モンターレ ウンガレッティ クアジーモド ロマンス文学 クルティウス「ヨーロッパ文学とラテン中世」 アウエルバッハ「ミメーシス」「ダンテ」 ローマ哲学 ルクレティウス マルクス・アウレリウス セネカ エピクテートス ストア派 ギリシアからローマへ
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メニュー草案 ドムドムハンバーガー マスキッパ:フレッシュ野菜バーガー バシャーモ:チキンタルタルバーガー ヒンバス:フィッシュバーガー ディッパーダン トロピウス:バナナアラモード バニリッチ:アイスチョコ -- (ユリス) 2013-04-25 17 12 28
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スターティンググリッド(前戦順位逆ポール、敬称略) 1.ken 2.kuromo 3.サードウィンド 4.もっちり 5.ダート 6.ドムドム 7.スカイ 8.TAK 9.パンダ 10.デジ 11.ポイフル 12.ピエール 最終結果(括弧内矢印は順位上下、数値は上下の幅) 1.ken(→0) 2.スカイ(↑5) 3.TAK(↑5) 4.ドムドム(↑2) 5.ポイフル(↑6) 6.ピエール(↑7) 7.もっちり(↓3) 8.デジ(↑2) 9.ダート(↓4) 10.パンダ(↓10) RE.サードウィンド RE.kuromo
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東京都調布市下石原3-11-1 ☆TEL 0424-42-3808 ☆FAX 0424-42-3818 ☆営業時間 10-22時 ☆最寄駅 京王線西調布駅 行き方 品川通りを左折、通り沿い右側(徒歩5分程度) Upd2005/11/19(土)
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前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔 ~赤い狩人~ 悪魔の巣窟となった屋敷へ向かえ 学院から少し離れた領地に構えられた屋敷。 そこの領主である貴族のジュール・ド・モット伯と、その周辺に漂う不穏な空気に、周囲の人々は只ならぬ不安を感じていたのだった。 元々あまり善い噂を聞くことが無かったモット伯であったが、近年にも増して不振な行動が目立っていたからである。 そんなモット伯の屋敷へ、コック長のマルトーの頼みでダンテが訪れたのは、日が落ちる夕刻の頃。 マルトーは何度かモット伯の厨房を手伝いに屋敷へ呼ばれたそうだ。 その時の記憶は鮮明で、あんな場所に連れて行かれたシエスタが心配で堪らないらしい。 ダンテは、厨房でマルトーに聞かされた屋敷の話を思い出す。 「あんな気持ちの悪い連中は初めてだった・・・。 あの屋敷で俺が何の仕事をしたかと言えばモット伯一人分のディナーだけ。 ヤツが食事を始めると、テーブルのサイドでメイドも執事も死んだ様な目ぇしてジッと動かねえんだ」 いつもの豪気なオーラは陰に潜み、顔面蒼白で屋敷での出来事を話すマルトー。 いつもの調子で茶化す事も無く、ダンテはその話を食い入る様に聞いていた。 「メイドの連中がゴーレムっちゅうのは、頭じゃ解っちゃあいるんだが・・・、 あんまり気味が悪い光景だから、仕事を終えたらさっさと荷物まとめて逃げる様に帰ってったね俺は。」 専用の食事席に腰掛けるダンテに向かって、マルトーが頭を下げる。 「一度だけもいいんだ、シエスタの顔を見に行ってやってくれるだけでもいい。どうにも今日一日胸騒ぎがずっと止まないんだ。」 それからダンテは意識を目の前の屋敷に戻した。外から漂う久々に感じ取った得物の匂い。高ぶる感情にダンテは思わず笑みを溢した。 「いいぜ。こういうヤバそうなのは大歓迎だ」 そう呟いて、屋敷の入り口まで向かおうとしたその時、自分の主人であるルイズが息を切らしながら駆け寄ってきた。 ルイズは少々怒った口調でダンテに問い詰めた。 「ちょっと、何処へ行くつもり?」 それに対して、ダンテはいつもの調子で答える。 「パーティーのお誘いがあってね。今夜は戻らないぜ」 ゆっくりと論する様な、しかし怒りの込められた口調で、己の使い魔に説明するルイズ。 「アンタ、何も理解してなさそうだから言っておくけどね、平民が、ましてや人権も無い使い魔のアンタが貴族と揉め事を起こしたら、 本当にタダじゃ済まないのよ。この前の決闘なんかと一緒だと思わないで」 そんなルイズの話を聞く間もなく、ダンテが真顔になって口を開いた。 「相手が貴族じゃなかったら?」 「・・・え?」 急な問いかけに対して動揺を隠せないルイズ。 「前にも話したろ?ロクでもない連中が、貴族に代わってあそこの屋敷でのさばっているとしたら?」 「そんな事急に・・・、意味分かんないわよ!」 ルイズは使い魔が投げ掛けた疑問が理解できず、それがそのまま動揺となってルイズの面に表れた。 「臭うんだよ。奴等の臭いで大体判るのさ」 頬を膨らませ、ルイズが一言漏らす。 「・・・・・犬」 「わんっ!わんっ!」 「も、もう!遊んでる場合じゃないわよ!結局どういうことなのよ!?」 「ま、行って確かめりゃハッキリするさ」 それからルイズに「ここで待ってろ」と一言告げて、ダンテは門番に近づき話し掛けた。 門番の顔を見るや確かに噂通りの顔つき・・・でも無かった。気さくな表情で和気あいあいとダンテと話している。 「・・・ハハハ。申し訳ないがジュール・ド・モット様は今晩大事な用がありますので、 今日のところはお引取り願いたいのですが。」 「そうかい。だが今日はパーティーがあると聞いてここに招待されたんだがね?」 「はて?そのようなご予定は聞いておりませんが・・・」 「おかしいな、チケットはここに持ってるぜ」 ダンテは両手をコートの裏から腰に当てて何やらゴソゴソしている。ルイズはその様子を遠くで見ていた。 「ちょっと拝見してもよろしいですか?」 「ああ、今出すから待ってな」 「ちょっ!ちょっと勝手に・・・!!!」 そう言いながらルイズが駆け寄ろうとした瞬間、門番の額にゼロ距離で銃口を向けるダンテ ダァン!と一発の銃声が鳴り響いた。 思いもよらぬ使い魔の行動に目を見開き両手を口に当てるルイズ。 恐る恐る撃たれた門番に目をやるとその姿はそこに無く、その上から血の様なものが滴り落ちている。 そこへと視線を上に向けると、壁に貼り付いている人の様な"それ"が自分の目に映った。 ギャアアァァァ!!!と金切り声をあげながら"それ"はダンテに降りかかった。 ダンテはすかさず左手からもう一丁の銃を取り出し、2つの銃口を掲げ交互に乱射する。 銃弾を受けるものは、慣性を無視するかのように宙へ浮き続けた。 あまりの出来事にストンとその場にへたり込むルイズ。 混乱する頭を落ち着かせ、悲鳴と恐怖を必死に堪えながら周囲の状況を理解しようとした。 向かいに居た筈のもう一人の門番の姿が見えない。代わりに背後で何か気配を感じる。 気配のする方向に目をやると化け物がもう一匹、 名前を呼ぶのもおぞましいその醜い姿はルイズに襲い掛からんとばかりに右手を振り上げていた。 そいつと目を合わせてから身体が硬直して一切動けない。今まで感じた事のなかった恐怖がルイズを支配している。 化け物が右手を振り下ろそうとしたその瞬間、 ダンテの投げたデルフリンガーが衝撃を響かせ、ピアスのように化け物の胴体へ突き刺さった。 次の獲物にゆっくりと近づく狩人。 悲鳴を上げながらバタバタとその場で悶る姿を傍らで見ているルイズは今にも泣き叫びそうだった。 化け物の顔に靴底を押し付け、胴体に銃口を向けてガン!ガン!ガン!と無数の銃弾を打ち込み地面にスタンプさせる。 その時のダンテはいつにも増して楽しそうな顔をしていた。 惨劇も束の間。再び夜の静寂が周囲を包む。 「よう」 呆然とするルイズに声は届かない。 「やれやれ、漏らしちゃいないだろうな御主人様よ」 「・・・・・・・漏らさないわよバカ!!」 やっと落ち着いた所で改めて周囲を見回すルイズ。 「・・・何なのよコイツら」 「悪魔さ。魔法使いなんざやっといて、見たことも無いのかよ?」 「でもこんなのって・・・・こんなの今まで一度も・・・」 「こんなのが、この中に、ウジャウジャ居るのさ。シエスタと一緒にな」 左手に持つエボニーを屋敷に突きつけながらそう言うダンテ。その中を想像するだけでルイズは背筋を凍らせた。 始末した門番の悪魔が泡となって消える頃、遠くからこちらへ近づいてくる人影が見えた。 「キュルケか」 学院を出るルイズを追いかけて来たそうだ。上空でタバサの風竜が待機している。 「もっと早く来たかったんだけど、タバサがね、今日は部屋から絶対出たくないなんて言いだしちゃって、 それを説得するのに今まで時間が掛かっちゃったの。もう会いたかったわぁダーリンっ!!! あらヴァリエールどうしたの?こんな所に座り込んで?漏れそうなの?」 「うううるさいわねどいつもこいつも!!!放っといてよ!!!!!」 マルトーに頼まれてからこれまでの事情をキュルケに説明した。 「・・・てな訳なんだ。悪いがウチの御主人を連れて帰ってもらえないか?」 「うーん、ダーリンの頼みだからいいんだけど、・・・タバサの奴絶対ここまで降りてこないわよ」 「アンタね・・・」 事の経由を察するにタバサに同情せざるをえないルイズ 「やれやれ・・・、オバケ嫌いなタバサが、安心して降りられる場所まで案内してくれ」 「え?ちょっと??・・・ひゃあっ!!」 動けないルイズをお姫様抱っこの状態で抱えるダンテ。 「優しいのねぇ。でもダーリンは早くあの屋敷へ行ってあげなきゃ。この子一人位なら私だけでも何とかなるわ」 そう言ってルイズに目をやりながら呪文を唱えると、ダンテの両手からルイズが宙に浮いた。 「おお落としたらただじゃ済まないわよ!」 「この後に及んでまだそんな口が聞けるとは・・・ちょっとは感謝してもらいたいわね」 「助かったぜ」 「あら、いいのよダーリンは。そのかわり、今ルイズにやったア・レ。私にもして欲しいなあ」 「ハッ いいぜ。・・・二人きりの時にな」 「・・ちょっと・・・急いでるんなら・・・さっさと行きなさいよ・・」 二人の世界に物理的に挟まれるルイズ。両方とも結構な胸囲なので尚更息苦しい。 「メイドさんをよろしくね」 「今夜中には絶対帰ってくるのよ!!」 「ああ、必ず二人で戻る」 ダンテは軽く手を振り、空に舞う2人を見送った。 「楽しいパーティーになりそうだな」 ダンテは夜空に浮かび上がった双月を、狩人の様な鋭い目つきで見ながら、そうつぶやいた。 前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔
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Devil never Strikers Mission 04 tear 機動六課食堂。 あの模擬戦の後、相変わらずダンテはここでピザを食べていた。 人を待っていると言った点も含めて前々回と同じような入りだった。 だが前回と違って今回は待ち合わせではなく待ち伏せである。 ダンテが三枚目のピザを食べ終え五七杯目のストロベリーサンデーに手を伸ばした時、待っている人物が仕事を終えてやって来た。 その人に向けて手を上げ気づくのを待つ。そして気付いた所で声をかけて呼び出す。 「ちょっとこっち来い、ハチマキ」 名前を呼ばれたハチマキことスバルはトマトシチューハンバーグを持ってダンテの正面に座る。 「何ですかハチマキって」 「気にすんなよ。それよりちょっと聞きたいことがあるんだ」 「聞きたいこと、ですか?」 「あれはどうしてああなった?」 ダンテの言ってる『あれ』とはもちろん昼間の模擬戦のことだ。 「それは、その……どうしてダンテさんがそんなことを聞くんですか?」 だがスバルは答えない。 普段話さない人にいきなりそんな事を聞かれれば不信に思って当然だろう。 スバルの疑いにダンテは何も言わず、スバルを見つめ続ける。その目に『悪いようにはしない』という思いをこめて。 ダンテのその思いを感じたのかスバルはおずおずと話し出す。 もちろんデリケートな部分は話さなかったが。 スバルの話はホテルアグスタの所から始まった。 ティアナがミスショットをした事、それがティアナには悔しくてたまらなかった事、それ以降二人で秘密特訓をしていた事、その成果がクロスシフトCである事。 そこから先はダンテも見ていたので特に新しい情報は無かった。 大体の事を聞いたダンテは今回の件のおおよそを理解する。 だがまだおおよそで、核心はそこじゃない。 ダンテはそこと思われる部分を聞くことにした。 「あいつの強くなりたい理由ってのは?」 「……言えません」 そこはさっき話さなかったデリケートな部分だ。 エリオやキャロには話したが、さすがに今までほとんど会話したことの無いダンテにそこを話すわけにはいかない。 スバルの言えない、と言う答えにやはりそこが今回の核心だと理解する。 (さて、どうしたもんかね) ダンテがこれからの手を考えていると今度はスバルから質問があった。 「どうして…そんな事を聞くんですか?」 さっきから言っているがダンテは機動六課の連中とは顔見知り程度の仲でしかない。 そんなダンテが首を突っ込むのは明らかに不自然だ。 スバルはダンテにその理由をさっきのように問いただす。 「間違ってると思ったからだ」 答えは短く、スバルにとって予想外の言葉だった。 その言葉を聞いたスバルは今までより強い口調でダンテに食って掛かる。 「間違ってるって何がですか!自分なりに強くなろうとして努力するのは間違ってるんですか!?」 それだけ言うと目に涙を浮かべながらスバルは食堂から去っていった。 残されたトマトシチューハンバーグを見ながらダンテは溜息をついた。 (そういう意味じゃないんだがな…) ダンテは次の人間に話を聞くために食堂を出た。 そのまま人気の無いほうに歩き出す。 適当な曲がり角を曲がり、そこで振り向き立ち止まり、食堂から自分を見張っていた次の話し相手を待つ。 数秒後、今ダンテが曲がった角から尾行者の顔が出てくる。 その顔とダンテの目が合い、ダンテは喋りかける。 「お話聞かせてくれないか?」 自分の尾行がばれていた事を知った尾行者は曲がり角から体を出して答えた。 「ええ、いいですよ」 予定していなかった話し相手、シャーリーとの話合いが始まった。 「目的は何だ?」 先に切り出したのはダンテの方。 シャーリーの答えはこの上なく簡潔だ。 「仲直りです」 「そのために何をする?」 「話し合わせます」 「それで解決するのか?」 「はい」 シャーリーは断言した。話し合えば解決する、と。 「ですから他の誰かが何かをする必要はありません」 要するにダンテは邪魔だから関わるな、と言いたいらしい。 ダンテも場を引っ掻き回すつもりはないので潔く引くことを決めた。 「そうかい、なら俺は帰るぜ」 そういってシャーリーに背を向けるダンテ。 そのちょっと寂しげな背中にシャーリーは話しかける。 「で、ダンテさん。少し協力してもらえませんか?」 ダンテはうんざりした様子で振り返り答える。 「協力してほしいならもっと素直に言え」 「気にしないでくださいよ。結果は同じでしょ?そこに至る過程を楽しまないと♪」 「……で?俺は何をすりゃ良いんだ?」 その言葉にそれもそうだなと納得したダンテは自分の役割を問う。 ダンテの役割はひどく単純な物だった。 シャーリーとの打ち合わせの少し後、ダンテは訓練場に来ていた。 なのはは今ここにいるらしい。 ティアナ達フォワードに今回の件で見せたい物があるからその間の足止めを頼まれたのだ。 運が良いのか悪いのかダンテとシャーリーが話している間にティアナが目覚め、善は急げとばかりに作戦決行となった。 (こういうのは苦手なんだがな) だが愚痴った所で始まらない、ダンテはなのはの姿を探し歩き始めた。 機動六課の入り口から訓練場までの直線ルートを歩けばどこかで見つかるはずだった。 そしてその考えは当たり、向こうから歩いてくる人影を見つけた。 なのはとフェイトだった。 二人がダンテを見つけ立ち止まる。 ダンテも立ち止まり、お互いに少し距離をとった状態で対峙する。 「どうするつもりだ?」 挨拶もなしに話し出すダンテ。 なのはは一瞬何のことか分からなかったがすぐに昼間の訓練の事だと理解する。 「話し合います。それでティアナも分かってくれると思いますから」 なのははそう言うがダンテは納得しない。 おそらくそれでは上手くいかないからシャーリーは動いているのだ。 「それで上手くいくと思ってるのか?」 「はい」 「それはないな」 「どういうことですか?」 ダンテの言い方になのはは少し怒りを覚える。そんな空気を察して隣のフェイトも少し不安そうになった。 だがダンテは沈黙でなのはを威圧する。 というより、シャーリーが動いていることから話し合うだけではダメな事を知っている。 だがどうしてそうなったかは知らないのでなのはの問いに答えられない。 よってなのはが新しい質問をするのを待つ意外に手は無かった。 (どういうこと、か……俺に聞くな) この思わせぶりな沈黙を打ち破ったのはダンテではなく、なのはでもなく、はたまたフェイトでもなかった。 突如規則的な電子音が周囲に鳴り響き、それとほぼ同時に目の前に赤いウインドウが空中に現れる。 何かの緊急事態だ。それを理解した瞬間シャーリーからダンテにだけ通信が入る。 (ダンテさん、聞こえてます?作戦は一時中断して戻ってきてください) 話を切り上げ、ロングアーチの元に行くなのはとフェイト。 今は協力者ではあるが、基本的に部外者であるダンテは仕方が無いのでヘリポート新人達と合流する事にした。 ダンテがヘリポートに到着した時には四人全員とがそろっていた。 もちろんティアナもいる。 「もう動けるのか?」 「え?……はい」 それだけ聞いたダンテは視線をそのまま空に移す。 数秒の間が空き、今度はティアナがダンテに話しかける。 「心配してくれたんですか?」 「そりゃああんなもん見せられちゃな」 そのまま会話を続けることは出来なかった。 副隊長二人がやってきたので私語は出来ない。 そしてヴァイスがヘリコプターの準備を終わらせ、いつでも飛べる状態にした頃に隊長達がやってきた。 「今回は空戦になるから出動は私とフェイト隊長とヴィータ副隊長」 「みんなはロビーで出動待機ね」 「悪魔はいねーみたいだし、今回はダンテも出番無しだ」 「「はい!」」 「はい」 「…はい」 なのは、フェイト、ヴィータがそれぞれ事態を説明した。 それに新人達が返事をするが、元気の良い物は半分で、残りは元気の無いものと活気の無いものだった。 なのはが活気の無い返事をしたティアナのほうを向く。 「ああ、それからティアナ。ティアナは出動待機から外れとこうか」 その言葉に場の空気が揺れる。 それが正しいと思っているらしい隊長と副隊長の四人。 ただ衝撃を受けるエリオとキャロ。 言われた親友の顔を見るスバル。 言葉の意味を理解し、顔を俯けるティアナ。 そりゃ逆効果だろ、と思いながらも何も言わずにこの場を眺めるダンテ。 「今夜は体調も魔力もベストじゃないだろうし…」 「言う事を聞かない奴は…使えないって事ですか?」 ティアナの言ってる事はかなりひねくれた解釈にすぎない。 だが前後の状況からしてそう思いたくなるのは当然といえば当然だ。 そして一度決壊してしまった想いは止められない。 「現場での支持や命令は聞いてます!教導だってちゃんとサボらずやってます。 それ以外の場所での努力まで教えられたとうりじゃないとダメなんですか? 私はなのはさん達みたいにエリートじゃないし、スバルやエリオみたいな才能も、キャロみたいなレアスキルも無い、 少しくらい無茶したって死ぬ気でやらなきゃ強くなんてなれないんです!」 そこまで一息に言ったティアナ。 その視界が急に赤く染まる。 「ダンテさん?」 なのはの言葉でこの赤がダンテのコートの赤だと知ったティアナ。 ダンテは腕をティアナの顔の前に出し、視界をふさいでいた。 顔を上に向けるがダンテは顔をなのはのほうに向けているのでその表情はうかがえない。 「行け」 「え?ちょっと何を言って…」 「さっさと行け、何とかする」 ダンテの勢いに押されてなのは達はヘリに乗り、他のメンバーがヘリポートに残された。 何か言いたげなスバルやティアナを無視し、ヘリポートの入り口に話しかける。 「高町なのははしばらく帰ってこない、この形で良いんだよな?」 「すこし強引でしたけど…まあこれなら大丈夫です」 答えたのは入り口から入ってきたシャーリーだった。 ダンテとシャーリーなんて誰も考えなかった組み合わせに全員が混乱している中、ダンテは口を開いた。 「全員ロビーに移動だ。良いよな?シグナム」 ロビーに移動した一行は次に何があるのかとダンテを見る。 だがその肝心のダンテは次に何があるのかとシャーリーを見ていた。 「それで?何をするんだ?」 「説明するの、なのはさんの教導の意味を」 シャーリーはキーボードを叩き、ロビーのパネルに映像を映してから話し始めた。 昔、一人の女の子がいた事から始まった話は、その女の子が魔法と出会い、 一つの事件に巻き込まれた事、 その後もまた別の戦いに巻き込まれた事、 敗北と限界を超える無茶な強化へと続いた。 そしてそれまでの疲労と無茶から起こった、もう歩く事すら出来なくなるかもしれなかった程の負傷でこの映像は締めくくられた。 その後はシャーリーがなのはがどういう気持ちでみんなに戦い方を教えているかを語った。 シャーリーからなのはの過去と目的を聞いたティアナは一人で訓練場に座り込んでいた。 なのはの過去。それは無茶をしたことによる負傷。 なのはの教導。それは昔の自分の様にはしたくないがための方針。 それを無駄にしてしまうかのような無茶な特訓。 実際あのまま特訓を続けていたら映像のなのはほどではないにしろ何らかの形で医務室のシャマルの世話になっていただろう。 (結局、あの特訓はなんだったんだろう) 大切な親友まで巻き込んでまでやってたことは何も通じず、ただ体を痛めつけてただけ。 自分のしてきた事を振り返り、自己嫌悪に陥る。 どれくらい時間がたっただろうか、ふと横から視線を感じてそちらを見るとなのはが立っていた。 微笑まれたが、その顔もちょっと前のとは違って見える。 なのはが隣に座った。 「あ!なのはさんが座りました」 今解説したのはエリオだ。 現在物陰で二人の様子を窺っているのはダンテ、スバル、エリオ、キャロ、シャーリーの五人。 「シャーリーさんや、他の人に色々聞きました」 「なのはさんの失敗の記録?」 「じゃなくて!あの…」 「無茶すると危ないんだよ、って話だよね」 「……すみませんでした」 そしてなのはは作ろうとしている四人のチームの理想形を語りだした。 「エリオはスピード、キャロは優しい支援魔法、スバルはクロスレンジの爆発力。三人を指揮するティアナは射撃と幻術で仲間を守って知恵と勇気でどんな状況でも切り抜ける」 そんなチームをなのはは作りたかったらしい。 その形にゆっくりと近づいている事を話し、なのはは続ける。 「模擬戦でさ、自分で受けてみて気づかなかった?ティアナの射撃魔法ってちゃんと使えばあんなに避けにくくてあんなに痛いんだよ。一番魅力的なところをないがしろにして慌ててほかの事をやろうとするから、だから危なっかしくなっちゃうんだよ、って教えたかったんだけど」 そして最後にティアナが置いておいたクロスミラージュを手に取る。 「まあ、でもティアナが考えた事、間違ってはいないんだよね」 クロスミラージュのシステムリミッターのテストモードをリリースした。 それをティアナに渡し、モード2の起動を促がす。 「モード、2」 「Set up Dagger Mode」 クロスミラージュを構えたティアナがモード2を命じ、クロスミラージュが持ち主の支持に従い、その姿を変える。 グリップと銃身の角度が開き、銃口からオレンジの光の刃が伸びる。グリップの底から銃口にもアーチ状の刃が輝き、変形を終える。 「ティアナは執務官志望だもんね。ここを出て執務官を目指すようになったら、どうしても個人戦が多くなるし、将来を考えて用意はしてたんだ」 先の事まで考え、自分達の安全を最優先に行われていたなのはの教導。 それを成果が出てないと思い込んで、自分だけが弱いと思い込んで、そしてみんなを巻き込んだ。 ティアナの肩が震え、目から涙が零れだした。 そこまで見届けたダンテは振り返り、歩き始める。 「ダンテさん?」 「俺はもう帰るぜ、あれなら十分だ」 ダンテが数歩も歩かないうちにスバルが呼び止め、ずっと疑問に思っていた事を聞いた。 「なんでダンテさんは協力してくれたんですか?」 おそらく照れくさいのだろう、ダンテは歩みを止めずヒントだけ呟いた。 「Devils never cry」 「え?」 「意味は自分で考えな」 悪魔は泣かない。 何故なら涙は人間だけが持つ、宝物だから。 (あんな使い方はもったいなくて見てられなかったぜ) 訓練場で見せた劣等感や焦燥からくる涙ではなく、今ティアナが流している涙。 それを見れたダンテの顔にはいつもの皮肉屋なものではない、暖かく優しい微笑みがあった。 Mission Clear and continues to the next mission 前へ 目次へ 次へ
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スターティンググリッド(前戦順位逆ポール、敬称略) 1.ken 2.kuromo 3.サードウィンド 4.もっちり 5.ダート 6.ドムドム 7.スカイ 8.TAK 9.パンダ 10.デジ 11.ポイフル 12.ピエール 最終結果(括弧内矢印は順位上下、数値は上下の幅) 1.ken(→0) 2.スカイ(↑5) 3.TAK(↑5) 4.ドムドム(↑2) 5.ポイフル(↑6) 6.ピエール(↑7) 7.もっちり(↓3) 8.デジ(↑2) 9.ダート(↓4) 10.パンダ(↓10) RE.サードウィンド RE.kuromo
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スタッフォードノースコート(スタッフォード・ノースコート) 連合王国貴族のイデスリー伯爵の一。 8代ヘインのノースコート準男爵、初代イデスリー伯爵。 関連: ヘンリースタッフォードノースコート (ヘンリー・スタッフォード・ノースコート、父) アグネスコックバーン (アグネス・コックバーン、母) セシリアフランセスファラー (セシリア・フランセス・ファラー、妻) マーベル (娘) マーガレット(12) (娘) ウォルタースタッフォードノースコート (ウォルター・スタッフォード・ノースコート、息子) ヘンリーノースコート (ヘンリー・ノースコート、息子) アグネスメアリー (アグネス・メアリー、娘) ジョン(21) (息子) アーサーフランシス (アーサー・フランシス、息子) ヒューオリバー (ヒュー・オリバー、息子) エドワードルイス (エドワード・ルイス、息子) エイミアス (息子) 別名: スタッフォードヘンリーノースコート (スタッフォード・ヘンリー・ノースコート)