約 540,147 件
https://w.atwiki.jp/yukue/pages/344.html
「あーもう、ムカつくな!消えろこのザコ!」 13番道路の外れに存在する洞窟、ジャイアントホールの草むらの中。 そこで少年は、手持ちの1匹であるタブンネに悪態をつきながら蹴りを入れていた。 タブンネは小さく蹲り、たまに涙でビショビショになった顔を上げ、また蹴られる。その繰り返しだった。 「はぁ~ぁ……レアポケかと思って頑張ってゲットしたのになんだよこの屑…… 進化もしない、ステータスはカス、覚える技も微妙……なんでこんなゴミポケが人気あるのか分かんねぇな」 少年は大きな溜息を吐き、独り言を呟きながら震えるタブンネの背中を踏みつけ、そのままぐっと力を込めた。 タブンネの口からは苦しげな短い鳴き声と荒い息が絶えず漏れ出し、時折少量の血が吐き出された。 「ふー、どうしようかなコイツ……別にいらないし、かといってボックスに入れる価値も無いし……そうだ!」 少年はタブンネを踏みつけたまま考え込むが、すぐに何か思いついた顔をして、タブンネを蹴りながら洞窟の奥へと向かっていった。 「はぁ、やっぱり野生うぜーなぁ……数多すぎだろ」 そんな事を呟きながら、少年はタブンネをボールから出した。 ボールの中でも何度か吐いたのか、可愛らしいピンクの体や丸い尻尾は赤黒い血液や嘔吐物に塗れていた。 「うわ、きったねー……こりゃ本当にゴミだな」 既に瀕死の状態のタブンネを見下ろし、少年はバッグから小型の刃物を取り出す。 昔から刃物好きだった少年が愛用しているその刃物――小型ノコギリを、タブンネの尻尾の根元にあてがった。 「こんな汚物触りたくねーけど……ブルンゲルがいるし洗い流してもらえばいいか」 少年はタブンネの尻尾を鷲掴みにして強く引っ張り、そのままノコギリを動かし始めた。 「ぴっ……ぴ、ぴいぃぃ……」 やめるよう懇願しているのか、黙っていたタブンネが弱々しく鳴き始めた。 しかし少年は全く気にする事はなく、タブンネの尻尾を切り落とす事に集中した。 やがて尻尾は完全に体から離れ、それを見たタブンネは目を大きく見開いて絶叫した。 「ぴ……ぴっ、ぃ……ぴぃぃぃぁぁぁぁっ!!!」 「ちっ……うるせーよゴミクズが!」 不快に感じた少年がタブンネを思いっきり蹴り飛ばすと、タブンネは背中から壁に勢いよく叩きつけられた。 その衝撃でタブンネは大量に吐血し、力なく地面にゆっくりと落ちた。 「ほら、せめて止血と回復はしてやるよ。ここで一生1匹で暮らしな。じゃあな」 すごいキズぐすりをタブンネの体にぶっかけると、少年は何も無かったような顔で外へと歩いていった。 その後ろ姿を、タブンネが憎しみと怒りの籠った目で睨みつけているのにも気付かずに…… 「はぁー、図鑑埋めるのって結構大変だな……またあそこに行かないといけねぇのか……」 数ヶ月後、少年は再びタブンネを捨てた場所でもあるジャイアントホールに訪れた。 既に図鑑を埋める、という目的しか頭になく、タブンネの事はすっかり頭から消え去っていた。 ゴールドスプレーを何度も使いながら、少年は洞窟の奥へと進んでいく。 草むらのあるエリアに辿り着くと休まず走り回り、ピッピやメタモン等を捕獲し続けた。 「はぁ……そろそろ休むか……お?」 しばらく捕獲を続けた少年が何気なく辺りを見回すと、壁の一部の大きな穴を発見した。 「あれって確か……キュレムってのがいたところだよな……?よし、行ってみるか」 少年はボールからウォーグルを出して飛び乗り、その穴の中に入った。 「うーん、やっぱり復活はしてないか……あ?なんだアレ……」 かつて伝説のポケモン、キュレムが存在し、少年を待ち受けていた場所。 そこに今、少年がここで捨てていった元・手持ちのポケモン、タブンネが立っていた。 愛らしい顔つきは憎しみ等で凶悪なものへと変わり、じっと少年を睨み続けている。 しかし少年はそんなタブンネを見ても動じず、鼻で笑いながら蔑みの視線をタブンネに向けた。 「ふん、お前生きてたのかよ。とっくの昔に死んだかと思ったぜ」 その言葉を合図にしたかの様に、タブンネはギガインパクトをなんの躊躇いもなく少年に向けて使用した。 当然、人間がポケモンの全力での攻撃に耐えられるハズもなく、少年は一瞬で後方の壁に叩きつけられた。 主人を傷つけられて怒り狂ったウォーグルはタブンネに突っ込んでいく。 しかし、タブンネのワイルドボルトにより少年と同じ様に叩きつけられる。 ウォーグルは生きたままかえんほうしゃで焼かれ、その後原形を留めない程に食い千切られていった。 一瞬の出来事だった。強力な野生ポケモンが生息するジャイアントホールで何ヶ月もの時を過ごしたタブンネにとって、 普通の旅のトレーナーである少年を倒す事など、木の実を食べるより簡単な事だったのだ。 少年が繰り出したポケモン達も、何もできないうちにタブンネに殺されていった。 ブルンゲルとスイクンはワイルドボルトで、ゲンガーとライチュウはシャドークローで。 最後のリザードンはギガインパクトで。それぞれ凄惨な方法で殺された。 この状況になって初めて、少年はこのタブンネに恐怖を抱いた。 逃げようにも体が動かず、声を出す事すらできなかった。 その時、少年の頭の中に子供の様な少し高い声が響いた。 「っ!?なんだ、これ……」 最初はよく聞き取れなかったその声が、徐々にはっきりとしていく。そこで少年は、ある事に気がついた。 「まさか、お前か?お前がやってるのか……?」 少年はその声を聞きながら、少しずつ歩み寄るタブンネを見つめながら、必死に頭を働かせる。 ――まさか、コイツがテレパシーを?エスパータイプでもないのに? ――ただの平凡な、ノーマルポケモンの癖に? ――い、いや、そんな事はどうでもいい!逃げないと…… そこまで考えた時、タブンネの牙が少年の足を噛み砕いた。 牙は骨まで達し、その骨までもが一瞬で砕かれる。 「ぎゃあっ!?いっ……てぇ……っ!」 少年は悲鳴を上げ、涙が滲む目でタブンネを見下ろす。 しかしタブンネはその顔にもギガインパクトを発動し、少年の顔と声帯を潰した。 何もできなくなった少年を睨みながら、タブンネは少年の脳内に語りかける。 ――どうして?どうして私を捨てたの? よく分からない機械で覚えられない技を無理やり覚えさせたぐらいで、あとは可愛がってくれると思ったのに…… タブンネが少年達に向けて使用した、ギガインパクトとシャドークロー。 これは本来タブンネは覚えられない技であるが、少年はある機械で強制的に覚えさせた。 そのせいかタブンネの体は一部が変形し、自由に動かせない状態にあった。 しかしそんな体でも、彼女は少年への復讐を可能にした。 痙攣する少年への攻撃を続けながら、タブンネは思考を送り続ける。 ――どう?痛い?私はもっと痛かったのよ?貴方のせいでね。 あの時私がどんな事を思ったか、貴方に分かるかしら? この数ヶ月、私の事なんて全然気にしてなかったんでしょうね。さっきだってずっと忘れてたような顔してたし。 許さない。貴方、絶対に許さないから……! 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね殺す殺す殺す殺す殺す殺すっ!! 殺す殺す許さない許さない殺す殺す殺す死ね死ね!!あああぁぁぁっ!! 数週間後、子供のトレーナーと手持ちと思われるポケモンの死体がジャイアントホールの奥地で発見される。 それと同時に、イッシュ地方の各地で全身に血痕のような汚れのある、尻尾の無いタブンネが目撃されるようになったという。
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/55.html
一応、エンディング分岐 とある道から草むらに潜って、そこの崖を降りたところに、小さいタブンネの集落があった。 その集落のとある場所に、その中の一番大家族が住まう家があった。 傲慢な父、太った母、陰険な兄姉が住む、余り評判のよろしく無い家。 そこで一匹のタブンネ(♂)が生まれ、元気に泣き声をあげた。 しかしそのタブンネに母父兄姉は驚き、嫌悪した。 何故なら、そのタブンネは色が自分たちと違ったからだ。 「お前はタブンネじゃない、生ゴミの固まりだよw」親二匹はその仔タブンネを虐げた。 (この脂肪の塊が…)悪態を付くたびに、「しつけ」として暴力を受けた。 もっとも、日常的に虐げられていたのだが。 食事もろくな木の実を与えず、兄や姉、やがて生まれた妹弟にさえ暴力を振られ、嘲笑の的となった。 「あははっ!死ね死んじまえ!一家の恥が!」「何で生きてるの?ねぇなんで?」 (くそっ…俺が何をしたって言うんだ…!)理不尽な罵倒に、言い返すことはできなかった。 集落のタブンネたちも彼を嫌悪し、すれ違うたびに罵倒した。 もはや家の評判など忘れられ、ひたすっら村一丸となって彼を嫌悪した。 嵐のような罵倒を、唇を噛み耐え忍んだタブンネだったが……とうとう耐えられなくなり、ある夜そこを抜け出した。 しかし正直、彼が居なくなって悲しむタブンネなんて居なかった。 怒りと悲しみに任せて集落を抜け出したまでは良かったが、行く当ての無い放浪は体力を浪費するのみで、長くは続かなかった。 空腹になっても、寒さに震えても、荷物はきのみが2、3個のみ。 草むらを抜け、道を暫く彷徨い続け、ついに倒れこんでしまう。 そこで、一人のトレーナーと出会う。 「なんだ、糞豚か。でも色違いだから捕まえるかな。それに……」 何せ疲労困憊である。彼はトレーナーの言葉を最後まで聞く前に、あっけなくスーパーボールの餌食になった。 目を覚ますと見知らぬ部屋に居た。 ひんやりとした空気の中、ありふれた道に居たはずの自分は、暖かい布団の中で眠っていた。 (俺は夢でも見ているのではないか…?)とも考えたが、暖かさや外の眩しさが現実である事を伝える。 「あ、起きた起きた。」今まで読んでいた雑誌を置き、トレーナーがこちらに近寄る。 どうやらこいつが昨夜自分を捕まえた奴だ。色違いは確信した。 トレーナーはまず、「お前、何でフラフラしてたんだ?教えろ。」と切り出した。 触角を当て、(その前に、何故俺を殺さなかったのか教えろ。)と伝える。 「あははっ、そうきたか。そりゃお前は色違いだし…」なおも言葉を続ける。 「お前は、まだやりたいことがありそうだったしな。」 どきりとした。 普通のタブンネはただ毎日を当てもなく過ごす。 顔は呆け、一日家で寝そべることも珍しくない。 しかしこの色違いは違った。 毎日毎日、自分を虐げるものたちへの復讐を考えた。 それが色濃く顔に出ていたのだろう。 「よし、じゃあお前がやりたいことを教えろ。」トレーナーの言葉が考えを断ち切る。 (俺は俺を虐げたものを殺したい。それだけだ。)と伝える。 「……そうか。じゃあ、俺がお前を鍛えてやる。」トレーナーはきっぱりと伝えた。 それを良しとしない色違い。(いや、これは俺一人でやらなきゃいけないことだ。)と伝えるも、 「お前は俺のポケモンだ。言う事を聞いてもらおうか。」という、当然な言葉に一蹴されてしまった。 (くっ、仕方ない…)「はは、解れば良いんだよ。」トレーナーはけらけら笑う。 「そうだ、俺の名前を教えておこう。ブランっていうんだ。」 (俺は…名前は特に決まってないから、『色違い』とでも呼んでおいてくれ。) 「解った、よろしくな色違い。」 「あ、それと…」トレーナーは、何かを思い出したように言う。 「俺の訓練は、厳しいぞ?」 (望むところだ。)タブンネは、目を細めて伝えた。 ブランの訓練は言葉通り厳しいものだった。 しかし色違いは必死になって食い下がった。 全ては自分のやるべきこと、「復讐のために強くなる事」、それだけであった。 「はぁー……」一通り終え、深いため息をつく。 そこに、「君が色違いか。」声がかかる。 「そうだけど?」目を向けるとそこにはキュウコンが居た。 「私はロートと言う。よろしく。」ロートと名乗るキュウコンは色違いをまじまじと見る。 「なんだ?色違いがそんなに珍しいか?」これまでの体験が蘇り、自嘲気味に言う。 「いや失礼。俺がこれまで屠ってきたタブンネと大分違うもんでね。」 「顔が呆けて無いし、何より卑しさが無い…ご主人が殺さず捕まえた理由はそこにあるかもしれないな。」 ロートはふふ、と笑って踵を返し、走り去っていった。 「あいつらと一緒にされちゃあ堪らんよ…」思わず一言漏らし、訓練に戻る事にした。 「なあロート。ご主人はお前と俺しか飼ってないのか?」日が暮れた後、率直な疑問を口に出す。 「あぁ、そうだな。何でかは知らんが…まぁその分しっかり訓練してもらえるから良いんじゃないか。」 「飯だぞー、こっち来い。」 ご主人が大声で俺らを呼んでいる、急ごう。ロートの言葉を待たずして、色違いは駆けた。 一月ほど経った頃だろうか。 レベルも上がり、技も覚えた。 技は穴を掘る、10万ボルト、どくどく、破壊光線だ。 これらはすべて、来たるべき時のための技。 そして、ついに復讐のときは来た。 「本当に一人で良いんだな?」深夜、集落前まで案内されたブランは問う。 触角を当て、(これは俺一人でやる。それは曲げられない。)あくまでもキッパリと言い放つ。 「……ならば、あいつらが逃げられないようにだけはしてやる。」ブラウは根負けしたらしかった。 (気持ちを汲んでくれてありがとう。じゃあ、行ってくる。)色違いは前を見据え駆け出した。 「……ちゃんと帰ってくるのだろうか。あいつは。」ロートは、なんとも言えない不安を感じていた。 何故かは解らない、しかし、とにかく不安だった。 「よし…ロート、火炎放射!」時を見計らい、命令する。 「了解。」崖の上から飛び出し、口から炎を吐く。 それは集落の周りを包んだ。 「何だ!?燃え始めたぞ!?」見張り役のタブンネが叫ぶ。 「えっ!なんだなんだ?」一斉に飛び起きるタブンネたち。 集落は大パニックだ。 その頃、色違いは集落の真ん中辺り…の地中にいた。穴を掘るだ。 小さく穴を開け、地上を見る。 タブンネたちが逃げ惑っている。 「覚悟しやがれ…糞虫め…」静かに呟き、一気に出た。 「お前はあのクズ…グぁぁッ!」背中から10万ボルトを浴びせる。 「誰がクズだ。ゴミムシめ。」焼け焦げたタブンネが倒れると共に次の獲物に手をかける。 技を使わず首を折った。 こきりという軽い音の後、力の抜けたタブンネはその場に崩れ落ちた。 色違いは自分の家を探していた。当然ながら、最大の標的は彼らだったのである。 家、住人、所かまわず電撃を放つ。 木製の家に飛び火し、集落は炎に包まれた。 感電死、焼死、暴徒化した住人による同士討ちで撲殺…まさに地獄と化した。 しかしまだ自分の家族は残っている。いや、意図的に残したと言ったほうが正しいか。 家のドアを蹴り破り、中に押し入る。 「何しに帰ってきやがったこのクズが!」父親が威勢良く罵声を浴びせるものの、自分に対しての恐怖感は見て取れた。 「何って…親孝行にですよ。お父さん?」嫌みったらしく言うと、どくどくを浴びせた。 「グ…ギィ…ッ」「その毒は動けなくなる毒なんですよ。せいぜい苦しんでください。」 苦しむ一家に詰めよる。 「散々俺を殴ってくれましたね?お兄さん。」「それが何だ!お前は一家の恥だから仕方ないだろうが!」 ギャンギャンと喚く兄。それと被るように家族の罵声が覆いかぶさる。 しかし色違いには何も感じさせなかった。 腰につけておいたナイフを取り出し、腹を刺す。 「うぐぅっ、何をすr…」「躾ですよ、糞野郎。」 何回も何回も何回も何回も何回も何回もザクザクザクザクザクザクザクザク刺す。憎しみや悲しみを込めて、力の限り。 「グエァ、やめて…やめてくれぇっ!」「俺がその台詞を言ったとき、貴方はやめてくれましたっけぇ?」 嘲るように言い、止めに首を掻き切った。 「さて次はお姉さん、貴方のその捻じ曲がった顔をまともにしてあげますよ。」 姉が何か言う間も与えず、顔にどくどくをぶっ掛けた。 「ギャアァァァァァ!?顔が、顔ガあァぁァァァ!!!」 顔がどんどん腐食していく。目が零れ落ち、口は解け、鼻は落ちた。 「あははっ!貴女にピッタリの顔ですよ!」思わず笑いを抑えられなくなり、ゲラゲラと下品な笑いを上げる。 「さてわが弟妹よ。君らは俺に何をしてくれたっけ?」 怯えた弟妹の顔を眺め、口角を上げ問う。 「え…えっと…」言葉に出す事ができずに口をもごもごと動かす。 「何をしてくれたんだっけ?ねぇ?ねぇ?」狂気のこもった表情でなおも問う。 答えない二匹に対し、途端に怒りが沸いて出て、色違いは軽い癇癪を起こした。 「もういい!答えなくて良い!そのまま死ね糞虫が!」ついに思いをぶちまけ、二人まとめて10万ボルトで消し飛ばした。 「さて……と。」あとは憎き父母のみ。だが… 「ぐぅっ!」頭に響く一発の鈍痛。振り返ると、そこには。 「居たぞ!こいつだ!」「あのゴミ野郎だったか!」「生きて帰れると思うな!」 数匹のタブンネ。犯人を捜していた自警団が、ついに居所突き止めてしまったようだ。。 「ははは!これでお前は終わりだ!苦しんで死んでもらうぞ!」急に威勢の良くなった父が笑いながら言う。 「はは……」「うん?何がおかしい。」 「元から生きて帰る気なんて無いですよ。あはははっ!」 その瞬間、色違いは破壊光線を放った。 家から光が放たれ、爆散する。 燃え盛る瓦礫の中、吹き飛び反動で動けなくなった色違いはなおも笑っていた。 「あはは、ごめんなブラウ。俺は最初からこうするつもりだったんだ…」 ※エンディング分岐 ED1(一応BAD) 「一体、俺は何のために生まれてきたんだろうか…。」 燃え盛る集落の中で、自分の最期を迎えようとしている時、彼は笑うことを止め自問自答した。 「……駄目だ、答えられないや…」 そのとき流れる一筋の雫。 彼は、生まれて初めて涙を流した。その、ずっと耐え忍んできた涙を。 「でもやっぱ、死にたくなかったなぁ…」涙を流し呟くものの、その細い声は誰にも届かなかった…。 息絶えた彼の上に崩れた瓦礫が覆い被さる。火事は一晩中続いた。 翌日鎮火し、集落に突入するブラウ。 瓦礫と死骸の中をしばらく探し回ると、一匹辛うじて光る箇所があった。 瓦礫をどけ見えたそれは、紛れもなく色違いだった。 「……まさか、最初からこうするつもりだったのか…」「俺は、俺は……ッ!」ブラウは、気づかなかった自分を責めた。 しかしその声はもう、目の前の死骸には届くはずもなかった。 おわり ED2(一応GOOD) 崩れる瓦礫が自分の周りを埋めていく。 空は夜なのに真っ赤に染まり、焼ける死骸の臭いが鼻を突く。 その内視界が歪んでくる。遠くでまた、瓦礫が崩れる音、助けを求める叫び声がする。 「あぁ…そろそろおしまいか…」彼に視界は霞んできていた。 「……」ゆっくりと目を閉じようとしたそのとき。 一つの人の形をした何かと、一頭のポケモンらしき何かが写った。 二つの形が何なのかわかる前に、彼は意識を失った。 目を開くとそこは地獄ではなかった。 前にも体験した事のある景色だ。そして自分を包んでいる温もりも。外の眩しさも。全てが前と同じだった。 一瞬タイムスリップを疑ったが、それはすぐにかき消された。 「良かった!死んでなかったんだな!」ブラウが駆け寄る。目には涙を貯めていた。 触覚をひょこひょこと動かそうとするが、何せ体がうまく動かない。 「今はじっとしてろ。お前に死んで欲しくないんだからな。」ブラウは一方的に言葉を投げつけると、足早に、さっさと部屋を出て行ってしまった。 ぽつんと一人ベットの中に潜り込み、考えを巡らせる。 「やるべきことをやり終えたのに、死ねなかった…。」恥じる気持ちと何故か安心した気持ちが入り混じる。 もうやるべきことは終わってしまったし、また厳しい訓練が待っている事だろう。 ならば自分がやるべきことをまた新しく作ろう。 それは、「ブラウのために強くなる事。」 おわり 以上です、おそまつさまでした。 乙 復讐する -- (名無しさん) 2012-03-03 13 44 36 間違えた 復讐するssもいいね -- (名無しさん) 2012-03-03 13 45 16 復讐ってなかなか新鮮だな・・・面白かった! -- (名無しさん) 2012-03-04 01 07 55 俺はどっちかっていうとアイゴー側だけど、このSSは凄い面白かった。やっぱ個体によって性格が違うんだな。頑張れ色違い -- (名無しさん) 2012-04-16 22 57 20 いい話だ、感動的だな。この色違いはまともなポケモンだし、幸せになってもかまわないだろう。 -- (名無しさん) 2013-07-29 02 56 52 良い話だった‼︎ -- (名無しさん) 2022-02-18 16 03 01 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/532.html
一応、エンディング分岐 とある道から草むらに潜って、そこの崖を降りたところに、小さいタブンネの集落があった。 その集落のとある場所に、その中の一番大家族が住まう家があった。 傲慢な父、太った母、陰険な兄姉が住む、余り評判のよろしく無い家。 そこで一匹のタブンネ(♂)が生まれ、元気に泣き声をあげた。 しかしそのタブンネに母父兄姉は驚き、嫌悪した。 何故なら、そのタブンネは色が自分たちと違ったからだ。 「お前はタブンネじゃない、生ゴミの固まりだよw」親二匹はその仔タブンネを虐げた。 (この脂肪の塊が…)悪態を付くたびに、「しつけ」として暴力を受けた。 もっとも、日常的に虐げられていたのだが。 食事もろくな木の実を与えず、兄や姉、やがて生まれた妹弟にさえ暴力を振られ、嘲笑の的となった。 「あははっ!死ね死んじまえ!一家の恥が!」「何で生きてるの?ねぇなんで?」 (くそっ…俺が何をしたって言うんだ…!)理不尽な罵倒に、言い返すことはできなかった。 集落のタブンネたちも彼を嫌悪し、すれ違うたびに罵倒した。 もはや家の評判など忘れられ、ひたすっら村一丸となって彼を嫌悪した。 嵐のような罵倒を、唇を噛み耐え忍んだタブンネだったが……とうとう耐えられなくなり、ある夜そこを抜け出した。 しかし正直、彼が居なくなって悲しむタブンネなんて居なかった。 怒りと悲しみに任せて集落を抜け出したまでは良かったが、行く当ての無い放浪は体力を浪費するのみで、長くは続かなかった。 空腹になっても、寒さに震えても、荷物はきのみが2、3個のみ。 草むらを抜け、道を暫く彷徨い続け、ついに倒れこんでしまう。 そこで、一人のトレーナーと出会う。 「なんだ、糞豚か。でも色違いだから捕まえるかな。それに……」 何せ疲労困憊である。彼はトレーナーの言葉を最後まで聞く前に、あっけなくスーパーボールの餌食になった。 目を覚ますと見知らぬ部屋に居た。 ひんやりとした空気の中、ありふれた道に居たはずの自分は、暖かい布団の中で眠っていた。 (俺は夢でも見ているのではないか…?)とも考えたが、暖かさや外の眩しさが現実である事を伝える。 「あ、起きた起きた。」今まで読んでいた雑誌を置き、トレーナーがこちらに近寄る。 どうやらこいつが昨夜自分を捕まえた奴だ。色違いは確信した。 トレーナーはまず、「お前、何でフラフラしてたんだ?教えろ。」と切り出した。 触角を当て、(その前に、何故俺を殺さなかったのか教えろ。)と伝える。 「あははっ、そうきたか。そりゃお前は色違いだし…」なおも言葉を続ける。 「お前は、まだやりたいことがありそうだったしな。」 どきりとした。 普通のタブンネはただ毎日を当てもなく過ごす。 顔は呆け、一日家で寝そべることも珍しくない。 しかしこの色違いは違った。 毎日毎日、自分を虐げるものたちへの復讐を考えた。 それが色濃く顔に出ていたのだろう。 「よし、じゃあお前がやりたいことを教えろ。」トレーナーの言葉が考えを断ち切る。 (俺は俺を虐げたものを殺したい。それだけだ。)と伝える。 「……そうか。じゃあ、俺がお前を鍛えてやる。」トレーナーはきっぱりと伝えた。 それを良しとしない色違い。(いや、これは俺一人でやらなきゃいけないことだ。)と伝えるも、 「お前は俺のポケモンだ。言う事を聞いてもらおうか。」という、当然な言葉に一蹴されてしまった。 (くっ、仕方ない…)「はは、解れば良いんだよ。」トレーナーはけらけら笑う。 「そうだ、俺の名前を教えておこう。ブランっていうんだ。」 (俺は…名前は特に決まってないから、『色違い』とでも呼んでおいてくれ。) 「解った、よろしくな色違い。」 「あ、それと…」トレーナーは、何かを思い出したように言う。 「俺の訓練は、厳しいぞ?」 (望むところだ。)タブンネは、目を細めて伝えた。 ブランの訓練は言葉通り厳しいものだった。 しかし色違いは必死になって食い下がった。 全ては自分のやるべきこと、「復讐のために強くなる事」、それだけであった。 「はぁー……」一通り終え、深いため息をつく。 そこに、「君が色違いか。」声がかかる。 「そうだけど?」目を向けるとそこにはキュウコンが居た。 「私はロートと言う。よろしく。」ロートと名乗るキュウコンは色違いをまじまじと見る。 「なんだ?色違いがそんなに珍しいか?」これまでの体験が蘇り、自嘲気味に言う。 「いや失礼。俺がこれまで屠ってきたタブンネと大分違うもんでね。」 「顔が呆けて無いし、何より卑しさが無い…ご主人が殺さず捕まえた理由はそこにあるかもしれないな。」 ロートはふふ、と笑って踵を返し、走り去っていった。 「あいつらと一緒にされちゃあ堪らんよ…」思わず一言漏らし、訓練に戻る事にした。 「なあロート。ご主人はお前と俺しか飼ってないのか?」日が暮れた後、率直な疑問を口に出す。 「あぁ、そうだな。何でかは知らんが…まぁその分しっかり訓練してもらえるから良いんじゃないか。」 「飯だぞー、こっち来い。」 ご主人が大声で俺らを呼んでいる、急ごう。ロートの言葉を待たずして、色違いは駆けた。 一月ほど経った頃だろうか。 レベルも上がり、技も覚えた。 技は穴を掘る、10万ボルト、どくどく、破壊光線だ。 これらはすべて、来たるべき時のための技。 そして、ついに復讐のときは来た。 「本当に一人で良いんだな?」深夜、集落前まで案内されたブランは問う。 触角を当て、(これは俺一人でやる。それは曲げられない。)あくまでもキッパリと言い放つ。 「……ならば、あいつらが逃げられないようにだけはしてやる。」ブラウは根負けしたらしかった。 (気持ちを汲んでくれてありがとう。じゃあ、行ってくる。)色違いは前を見据え駆け出した。 「……ちゃんと帰ってくるのだろうか。あいつは。」ロートは、なんとも言えない不安を感じていた。 何故かは解らない、しかし、とにかく不安だった。 「よし…ロート、火炎放射!」時を見計らい、命令する。 「了解。」崖の上から飛び出し、口から炎を吐く。 それは集落の周りを包んだ。 「何だ!?燃え始めたぞ!?」見張り役のタブンネが叫ぶ。 「えっ!なんだなんだ?」一斉に飛び起きるタブンネたち。 集落は大パニックだ。 その頃、色違いは集落の真ん中辺り…の地中にいた。穴を掘るだ。 小さく穴を開け、地上を見る。 タブンネたちが逃げ惑っている。 「覚悟しやがれ…糞虫め…」静かに呟き、一気に出た。 「お前はあのクズ…グぁぁッ!」背中から10万ボルトを浴びせる。 「誰がクズだ。ゴミムシめ。」焼け焦げたタブンネが倒れると共に次の獲物に手をかける。 技を使わず首を折った。 こきりという軽い音の後、力の抜けたタブンネはその場に崩れ落ちた。 色違いは自分の家を探していた。当然ながら、最大の標的は彼らだったのである。 家、住人、所かまわず電撃を放つ。 木製の家に飛び火し、集落は炎に包まれた。 感電死、焼死、暴徒化した住人による同士討ちで撲殺…まさに地獄と化した。 しかしまだ自分の家族は残っている。いや、意図的に残したと言ったほうが正しいか。 家のドアを蹴り破り、中に押し入る。 「何しに帰ってきやがったこのクズが!」父親が威勢良く罵声を浴びせるものの、自分に対しての恐怖感は見て取れた。 「何って…親孝行にですよ。お父さん?」嫌みったらしく言うと、どくどくを浴びせた。 「グ…ギィ…ッ」「その毒は動けなくなる毒なんですよ。せいぜい苦しんでください。」 苦しむ一家に詰めよる。 「散々俺を殴ってくれましたね?お兄さん。」「それが何だ!お前は一家の恥だから仕方ないだろうが!」 ギャンギャンと喚く兄。それと被るように家族の罵声が覆いかぶさる。 しかし色違いには何も感じさせなかった。 腰につけておいたナイフを取り出し、腹を刺す。 「うぐぅっ、何をすr…」「躾ですよ、糞野郎。」 何回も何回も何回も何回も何回も何回もザクザクザクザクザクザクザクザク刺す。憎しみや悲しみを込めて、力の限り。 「グエァ、やめて…やめてくれぇっ!」「俺がその台詞を言ったとき、貴方はやめてくれましたっけぇ?」 嘲るように言い、止めに首を掻き切った。 「さて次はお姉さん、貴方のその捻じ曲がった顔をまともにしてあげますよ。」 姉が何か言う間も与えず、顔にどくどくをぶっ掛けた。 「ギャアァァァァァ!?顔が、顔ガあァぁァァァ!!!」 顔がどんどん腐食していく。目が零れ落ち、口は解け、鼻は落ちた。 「あははっ!貴女にピッタリの顔ですよ!」思わず笑いを抑えられなくなり、ゲラゲラと下品な笑いを上げる。 「さてわが弟妹よ。君らは俺に何をしてくれたっけ?」 怯えた弟妹の顔を眺め、口角を上げ問う。 「え…えっと…」言葉に出す事ができずに口をもごもごと動かす。 「何をしてくれたんだっけ?ねぇ?ねぇ?」狂気のこもった表情でなおも問う。 答えない二匹に対し、途端に怒りが沸いて出て、色違いは軽い癇癪を起こした。 「もういい!答えなくて良い!そのまま死ね糞虫が!」ついに思いをぶちまけ、二人まとめて10万ボルトで消し飛ばした。 「さて……と。」あとは憎き父母のみ。だが… 「ぐぅっ!」頭に響く一発の鈍痛。振り返ると、そこには。 「居たぞ!こいつだ!」「あのゴミ野郎だったか!」「生きて帰れると思うな!」 数匹のタブンネ。犯人を捜していた自警団が、ついに居所突き止めてしまったようだ。。 「ははは!これでお前は終わりだ!苦しんで死んでもらうぞ!」急に威勢の良くなった父が笑いながら言う。 「はは……」「うん?何がおかしい。」 「元から生きて帰る気なんて無いですよ。あはははっ!」 その瞬間、色違いは破壊光線を放った。 家から光が放たれ、爆散する。 燃え盛る瓦礫の中、吹き飛び反動で動けなくなった色違いはなおも笑っていた。 「あはは、ごめんなブラウ。俺は最初からこうするつもりだったんだ…」 ※エンディング分岐 + ED1 一応BAD 「一体、俺は何のために生まれてきたんだろうか…。」 燃え盛る集落の中で、自分の最期を迎えようとしている時、彼は笑うことを止め自問自答した。 「……駄目だ、答えられないや…」 そのとき流れる一筋の雫。 彼は、生まれて初めて涙を流した。その、ずっと耐え忍んできた涙を。 「でもやっぱ、死にたくなかったなぁ…」涙を流し呟くものの、その細い声は誰にも届かなかった…。 息絶えた彼の上に崩れた瓦礫が覆い被さる。火事は一晩中続いた。 翌日鎮火し、集落に突入するブラウ。 瓦礫と死骸の中をしばらく探し回ると、一匹辛うじて光る箇所があった。 瓦礫をどけ見えたそれは、紛れもなく色違いだった。 「……まさか、最初からこうするつもりだったのか…」「俺は、俺は……ッ!」ブラウは、気づかなかった自分を責めた。 しかしその声はもう、目の前の死骸には届くはずもなかった。 + ED2 一応GOOD 崩れる瓦礫が自分の周りを埋めていく。 空は夜なのに真っ赤に染まり、焼ける死骸の臭いが鼻を突く。 その内視界が歪んでくる。遠くでまた、瓦礫が崩れる音、助けを求める叫び声がする。 「あぁ…そろそろおしまいか…」彼に視界は霞んできていた。 「……」ゆっくりと目を閉じようとしたそのとき。 一つの人の形をした何かと、一頭のポケモンらしき何かが写った。 二つの形が何なのかわかる前に、彼は意識を失った。 目を開くとそこは地獄ではなかった。 前にも体験した事のある景色だ。そして自分を包んでいる温もりも。外の眩しさも。全てが前と同じだった。 一瞬タイムスリップを疑ったが、それはすぐにかき消された。 「良かった!死んでなかったんだな!」ブラウが駆け寄る。目には涙を貯めていた。 触覚をひょこひょこと動かそうとするが、何せ体がうまく動かない。 「今はじっとしてろ。お前に死んで欲しくないんだからな。」ブラウは一方的に言葉を投げつけると、足早に、さっさと部屋を出て行ってしまった。 ぽつんと一人ベットの中に潜り込み、考えを巡らせる。 「やるべきことをやり終えたのに、死ねなかった…。」恥じる気持ちと何故か安心した気持ちが入り混じる。 もうやるべきことは終わってしまったし、また厳しい訓練が待っている事だろう。 ならば自分がやるべきことをまた新しく作ろう。 それは、「ブラウのために強くなる事。」 おわり
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/912.html
乙 復讐する -- (名無しさん) 2012-03-03 13 44 36 間違えた 復讐するssもいいね -- (名無しさん) 2012-03-03 13 45 16 復讐ってなかなか新鮮だな・・・面白かった! -- (名無しさん) 2012-03-04 01 07 55 俺はどっちかっていうとアイゴー側だけど、このSSは凄い面白かった。やっぱ個体によって性格が違うんだな。頑張れ色違い -- (名無しさん) 2012-04-16 22 57 20 いい話だ、感動的だな。この色違いはまともなポケモンだし、幸せになってもかまわないだろう。 -- (名無しさん) 2013-07-29 02 56 52 良い話だった‼︎ -- (名無しさん) 2022-02-18 16 03 01
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/27.html
Hand Maid Cafe タブンネの森 ここはタブンネの森。ずっと昔、ご主人様に助けられた私たちの仲間が 感謝の気持ちとして人間界と唯一繋がるこの場所におうちを建てました。 このおうちはタブンネを愛するご主人様にしか見えません。 タブンネを愛するご主人様… 私たちの手料理と心からのおもてなしでお出迎えいたします。 「ようこそ、タブンネの森へ!」 「Hand Maid Cafe タブンネの森」 は、 タブンネ達がご主人様のために一生懸命、お料理を手作りするコンセプトカフェです★ タブンネ達が心をこめて作るお料理や、オリジナルカクテルをぜひぜひお楽しみください♪ これも黒歴史SSだな -- (名無しさん) 2014-03-08 23 52 02 黒歴史は代理管理人様w -- (名無しさん) 2014-06-08 21 51 26 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/425.html
タブンネの町・悲しき町民編 タブンネの町・反撃の狼煙編 タブンネの町・怒り大爆発編
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/373.html
俺は一組のタブンネ(♂♀)を最近飼い始めた。 理由としては新鮮なタブンネの卵を毎日食うため・・・いわばニワトリ代わりだ。 飼い始めてすぐにタブンネは卵を作った、しかし俺が卵を回収する度に「ミィミィ!」と騒いでうるせえ。 そんな日が続いたある日、いつものように卵を回収しに行くと珍しく卵を産んでいなかった。 こんな日もあるだろうとタブンネをチラ見すると、どこか様子がおかしい・・・そう思いつつ小屋を 立ち去った。 しかし次の日もその次の日も卵を産まなかった。どうしたものかと考えつつ今日も小屋に向かった。 小屋の近くに行くと「ミィミィ!」「ミィミィ!」と可愛らしい鳴き声が聴こえてきた。 中を覗き込むと♂♀タブンネに群がる3匹の子タブンネの姿が見えた。 ♀タブンネは赤ちゃんのうち一匹を抱いて「ミィ~♪」とご機嫌の様子だが、俺は卵を何日も食えなかった 理由がわかった・・・卵を隠してやがったんだ。俺は無言で小屋に入り♀タブンネに蹴りを入れた。 「ミギィッ!」と倒れる♀ブタ。「よくも俺を騙しやがったなゴルァ!!」と叫びながら追撃を浴びせようとした。 すると♂ブタが俺の前に立ちはだかった「ミィ!!」と生意気に威嚇してきやがったwwってゴフッ・・・ 俺はタブンネの突進に吹っ飛ばされたらしい・・・クソ豚だと侮っていたが、腐ってもポケモンって事かよ・・・ 身の危険を感じた俺は即座に逃げ出した。去り際に♂ブタが「ミィィイ!!」と勝ち誇っていかのように叫ぶ。 チラリとブタを見た。ドヤ顔の♂ブタに♀ブタ子ブタがやったね!といった感じで抱きついていた。 このままじゃ終わらせねえ、絶対にブチ殺す・・・怒りと悔しさに震えながら小屋を後にした。 小屋から立ち去った俺は手持ちのポケモンに復讐を手伝ってもらうことにした。 「ゾロえも~~ん!」俺はゾロアークに小屋での事を話した。するとゾロアークも怒り心頭のご様子、 復讐には乗り気のようだ。復讐の決行は夜、クソブタ共の寝込みを襲うことにした。 夜も更けた頃に頼もしい仲間を連れてブタ小屋に向かう。俺の片手には伝家の宝刀、金属バットだ。 ブタ共は俺自身がぶん殴らないと気が済まない・・・ここでやらなきゃ男が廃るってもんだぜ! 早速ブタ小屋に駆け込み、暢気に寝てる♀ブタを金属バットでメッタ打ちした。 「ブミィィィィィ!!」と下品な声を上げ、身を縮みこめる♀ブタ。 10発以上の連打を浴びせ、ボコボコになった♀ブタを蹴り飛ばすと♂ブタが起きたようだ。 生意気に俺を睨みつけ「ミィィィィィッー!!」と威嚇しているw 俺は距離を取り「かかってこいよクソブタァ!」と挑発するとこちらの思惑通り突進を仕掛けてきた。 目の前のブタに意識を集中し、金属バットを構え迎え撃つ体勢を取る俺。 勢いをつけて走るタブンネの横をすれ違う影が見え、その瞬間ブタの腹が裂け血が飛び散った。 ゾロアークのつじぎりだ。「ミギャアアァァァ!」と叫び前のめりに倒れそうになる♂ブタだが 突進の勢いを殺せずフラフラと俺のバットの射程圏内に・・・w 怒りを込めた炎のフルスイング!「顔面クリーンヒットォォォォオ!!」思わず叫んでしまう程の爽快感!! 「ミギッ・・・」顔面を強打し歯がボロボロにw気絶して倒れる♂ブタ。 「おっと、恐ろしい奴が来たようだぜ・・・」颯爽と現れたスカタンク、こいつも俺の手持ちで 今回の作戦では脱糞係を担っている。早速死にかけの♂ブタの頭に豪快に跨ると「ボフッ!!」挨拶代わりの毒ガスだ。 その瞬間ひときわ大きくビクンと痙攣するブタ。ウンコの前には屁が出るって事か。 「ブリュリュリュリュリュ!ブリュゥッ!」お次は本命の脱糞だ!1日ウンコを我慢してたのか凄い量だぜw するとボコボコにした♀ブタが動けるようになったらしく小屋から飛び出してきた。 「ミィィィィィィィィィ!!」とあまりの惨状に大声で叫ぶ♀ブタ。 ♀ブタがいやしのはどうを♂ブタに当てはじめた・・・っていうか顔に乗ってるクソをどけてやれよw ♂ブタに気を取られてる隙に子ブタをすかさず回収。卵が食えなかった分こいつ等をさばいて食うことにした。 暴れる子ブタ共に鉄拳制裁!「ミブィィィイ!!」「ミギャァァア!!」「ビギャァアァア!」と悲鳴を上げる子ブタ共。 「ミギャァァァァァァァアー!!グギャァァァァァアー!!」俺が子ブタを回収してる間に♀ブタはゾロアークに ズタズタにされていた。こいつも食っちまうか・・・ ♂ブタの傷は治っていたが、スカタンクのウンコが気道に詰まって窒息死していたw 死体という名の汚物をスカタンクとゾロアークのかえんほうしゃで焼き尽くしてもらった。 「ミビャアァァァァァー!」ヨダレと鼻水を撒き散らし泣き叫ぶ♀ブタ。死んだのお前のせいだろww 泣き声といい本当に汚いブタだな・・・おまけにアホって、プププ・・・ww 動けない♀ブタをバットの一撃で黙らせた。 すると腹が減っていたのか子豚を生で丸かじりするゾロアークとスカタンク。 「グギャアァァァァー!」「ブギィイィィィィー!」と叫びながら噛み砕かれ、飲み込まれた。 俺が楽しく調理する予定だったのに・・・・・ ん?俺が首根っこを掴んでいた残りの子豚は糞尿を漏らしガタガタ震えている。 あまりの汚さに俺は子ブタを地面に落とし、金属バットで叩き潰した。 「ブチュゥ!」と断末魔を上げて潰れる子ブタの感触ンギモヂイィィィー! 少し疲れたかな・・・気絶している♀ブタの処理はゾロアークに任せた。 ♀ブタはゾロアークの爪を心臓に突き刺されビクンと痙攣し、絶命した。 すかさずゾロアークとスカタンクが早くも♀ブタを食いはじめた。俺の分は・・・? こいつを食い終わったら新しいタブンネを探しに行こう。次は調子に乗らないようにしっかり躾けないとね。 調子にのるからだなww -- (名無しさん) 2012-09-23 12 57 09 俺もタブンネ飼いたいなぁ。出した糞を食わせればトイレと餌の問題を同時に解決できるし -- (名無しさん) 2012-09-23 18 12 34 卵はもちろん子豚が生まれても良い食材になるじゃないかww次は是非糞尿の元になる母乳を与えられる前に引き離し楽しく調理してくれ! -- (名無しさん) 2013-01-02 22 31 00 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/282.html
タブンネの集落で沢山のタブンネが沢山のタブンネの亡骸を見つめて呆然としています。 そこへ心優しいトレーナーがやってきてこう言いました。 「…僕が埋葬してあげよう」 タブンネ達はそのトレーナーにネコブのみ20個を渡してそれを頼みました。 やがて集落にできた立派な墓。タブンネ達は毎日お参りしていました。 ある日、違うトレーナーが来てこう言いました。 「変なものがあるなぁ、タブンネには分からんだろうし、ぶっ壊すか」 せっかくのお墓を壊されてはたまりません。タブンネ達は必死でそれを阻止しようとしました。 しかし、そのトレーナーのポケモンに勝てず、皆死んでしまいました。 いえ、一匹生き残っていました。最後のタブンネは仲間の亡骸をせっせと埋葬しました。 その光景をみたトレーナーはタブンネを追い払い、「タブンネにこんなものいらん!」と言ってお墓を壊してしまいました。 最後に残ったタブンネはただただ泣いていました。 そして何とかお墓を立て直そうとした結果、できたのは亡骸と土の山。でも最後のタブンネには十分だったようです。 最後のタブンネはそれに覆いかぶさるような形で、ゆっくりと息を引き取りました。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/490.html
丹精に手間暇かけたタブ肉を出荷しているとある農家では、肉だけでなく一風変わったものを生産している。 畜舎では、横幅が並みのタブンネの二倍はあろうかというタブンネ達が狭い個室でオボンの実をムシャムシャと引っ切り無しに頬張っている。 「えらく食欲旺盛ですね…」 「ええ、一匹20個は食べますね」 「一日に20個もですか!?それはまた随分と…」 「いえ、一回20個です。肥やしタブンネを使って果樹園でオボンの実も栽培していますが、食事は一日五回なので食費は馬鹿になりませんね。ですがそれだけ多くの肉が収穫できますし、高値で買い取って頂けているので収益はとれています。」 「こちらはタブンネ達の育児小屋になります。皆今日生まれたばかりなんですよ」 小屋は畜舎と同じように個室に分けられており、タブンネ達がまだ目も開いていない小さな赤ちゃんを でっぷりとしたお腹に抱いて、優しげな目で見つめながら乳を与えている。 「このタブンネ達はあちらに移して、出荷されることになります。」 育児小屋の隣にある、壁が分厚いコンクリート造りの建物の中に入ると、数匹のタブンネが檻の中に入れられており 外の音と遮断されているためか落ち着かない様子だ。 我々が入ってくると嬉しそうな声をあげ、檻にしがみ付いて何かを訴えかけてきている。 おそらく子供を探しているのだろう、檻から出すとあたりをきょろきょろと見回す。 しかし子供達がどこにもいないと分かると、甘えた声を出しながら農夫にすり寄ってくる。 戯れてくるタブンネ達を部屋の一角に誘導すると、備え付けてあった鎖で手足を縛り、動けないように固定した。 子供と引き合わせてくれると思っていたところを、体を拘束されタブンネ達は困惑し、再び不安そうにミィミィ鳴き始めた。 動揺するタブンネ達を放置して、隣の部屋に入るとたくさんの赤ちゃんタブンネ達が母親を探してか か細い声で鳴きながらよちよちと這いずっていた。 「雌は次世代の母親として残ってもらいます。雄は可哀想ですが、ここで加工されることになります。」 そう言って牧夫は雄のタブンネだけを籠に集め、元の部屋へ戻る。 「みいいいぃぃぃーーーーーーーーーーー!!」 鎖に繋がれたタブンネ達は、籠の中に無造作に詰め込まれた我が子の声を聞き 激しい声を上げながらこちらに手を伸ばしている。籠に詰められ苦しそうにもぞもぞ蠢いていた赤ちゃん達も、母に反応してかピィピィと哀願するような声で鳴きだした。 牧夫はうるさいタブンネ達を無視して、親タブンネ達の丁度正面にある透明な大きな戸棚のようなものへ向かう。 戸を開けるとひやりとした空気が外に漏れ出し、籠の中の赤ちゃん達もぶるりと反応した。 「これは特注の冷凍庫なんですよ。ちゃんと外からも見えるものが欲しくて。赤ちゃん達はペット用の餌として出荷されることが多いですね」 「ピィィ!ピィィ!!」寒さからか恐怖からか、震えながら抵抗する赤ちゃん達を次々と冷凍庫に押し込んでいく。 後ろでは母タブンネ達がけたたましく鳴き続けている。 全ての赤ちゃんを収納し終えると、牧夫は母タブンネ達の元へ向かい、タンクへと繋がったチューブのついたゴーグルのようなものをタブンネ達に装着した。 「みっ、みいぃ!?」 取れないようバンドのきついゴーグルを付けられたタブンネ達は一瞬困惑するが、意識はすぐに冷凍庫の赤ちゃん達へ戻る。 「みぃぃ!?みっみっみっ!!み゛ーーーーーっ!!」 冷凍庫の中で身を寄せ合い震えている赤ちゃん達を見て、タブンネ達は激しく取り乱し必死に手を伸ばす。 しかし体も手足も鎖でがっちり拘束されているため身動き出来ない。 「フィィ…」 冷凍庫内の温度は生まれたての赤ちゃん達には相当深刻らしく、想像以上に衰弱が著しい。 冷蔵庫の扉に張りつき、繋がれた母親に向かって弱々しい鳴き声で助けを求める。 母タブンネ達は鎖から脱しようと必死に体を捩り暴れるが、どうにも出来るわけがなく 凍える赤ちゃん達を見てただ涙を流すことしか出来ない。すると、ゴーグルに貯まった涙がチューブを通ってタンクへと流れて行く。 「タブンネは涙腺に糖分を溜め込むんですよ。毎日沢山のオボンの実を食べさせていたので、非常に糖度の高い涙が分泌されます。」 ご存知の通りタブンネは苦痛や恐怖、絶望でミィアドレナリンを分泌するが、体液に溶けたアドレナリンが糖分と反応を起こし非常に美味な涙を流すのである。 「少しいかがです?原液を口にする機会そうそうないですよ」 一滴舐めただけでも口一杯に濃厚な甘みがじんわりと広がり、いつまでも後味が残る。甘さもくど過ぎず、さわやかな風味である。 「ちなみにこの冷蔵庫は温度が低めに設定してあります。中の赤ちゃん達もたくさんいるので、完全に冷凍されるまで丸一日くらいですね。 タブンネ達には出来るだけたくさん涙を流してもらわないといけないので、時間がかかるようにしてあるんですよ。」 タブンネという種族は非常に親子愛が強く、子を失くした親は後を追う程に悲しむという。 生まれたばかりの赤ちゃん、それも初めての子供を奪われる母タブンネの悲しみは何にも勝ると牧夫は語る。 「このまま数日放置して涙が枯れたら、従業員のサンドバッグにしたあと奥の工場で食肉に加工します。 この肉も他では味わえない甘みがあると、大変好評を頂いております。」 加工された肉は主に専属契約をむすんだ高級レストラン等にタブンネの涙と一緒に出荷される。 タブンネの涙はとても貴重なため薄められて扱われ、熟成されてタブンネフルコースの食前酒や食後酒に加工されることが多い。 また、調味料としても使用され、ソースやスープの隠し味としても重宝される。 タブンネの不幸で飯が美味いとはまさにこのことである。 供給量が需要に追い付いておらず中々口にする機会の無いものだが、一度はフルコースと共に嗜んでおきたい美食である。 この話でもあることだが、子を亡くした親ブタンネ(以降豚)は後を追うほど悲しむと確かによく言うが、野性では親か子の片方しか助けないと言った場合、豚以外は親が子をかばい親が犠牲になるが、豚は子を差し出し親が助かろうとすることが実験により発覚した。これは豚以外のポケモン全てが子を本当に愛し守ろうとするのに対し、豚は子はまた産めばいいけど、それには自分達が生きなければいけないなとど言い、子を本心から愛していないなどの性格の違いが大きく関係していると言われている。 また、親豚が犠牲になるケースは全体の豚の1000分の1程度なのだそう。 コメントでとても長々と書いてしまったのだが最後に言いたいのは親豚が犠牲になろうが、子豚が犠牲になろうが、親豚子豚両方が最終的には捕食される、犠牲になる、の最期をむかえるのだ。 ~タブンネの性格の研究報告データ~ -- (名無しさん) 2012-12-23 17 00 12 しかし子豚も子豚で身の危険を感じると兄弟、酷い場合には生みの親すらも見捨てて逃げるケースもある。さらに親を亡くした個体は自分は憐れ、だから暴力・盗み・住居侵入しても許されると思い込む自分勝手な性格になる。見掛けた場合は保護など考えず即刻処分か駆除隊に連絡を入れる事をオススメする -- (名無しさん) 2012-12-24 22 29 34 雄は加工されて死ぬから雌に種付けする奴いないのにどうやってタマゴ産ませるんだ? -- (名無しさん) 2013-12-30 11 41 39 種付けする奴がタブンネの雄である必要はないからな -- (名無しさん) 2013-12-31 05 43 23 www -- (名無しさん) 2022-05-29 11 08 17 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/63.html
Hand Maid Cafe タブンネの森 ここはタブンネの森。ずっと昔、ご主人様に助けられた私たちの仲間が 感謝の気持ちとして人間界と唯一繋がるこの場所におうちを建てました。 このおうちはタブンネを愛するご主人様にしか見えません。 タブンネを愛するご主人様… 私たちの手料理と心からのおもてなしでお出迎えいたします。 「ようこそ、タブンネの森へ!」 「Hand Maid Cafe タブンネの森」 は、 タブンネ達がご主人様のために一生懸命、お料理を手作りするコンセプトカフェです★ タブンネ達が心をこめて作るお料理や、オリジナルカクテルをぜひぜひお楽しみください♪