約 440,006 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5903.html
ファイナルファンタジー9からビビを召喚しました (エンディング中、ラスボス戦~ジタン再登場の間) ピロリン 立て看板がある…… くりあでーた が あると べつのぼうけん に でられるらしいぜ? Disc 1 ~プロローグ~ ビビの冒険 ~第一幕~ 魔法の学び場 トリステイン魔法学院 ~第二幕~ ビビ、がんばる ~第三幕~ 笑顔の魔法 前半 ~第四幕~ 笑顔の魔法 後半 ~第五幕~ ローズ・オブ・ギーシュ ~第六幕~ Vamo alla flamenco! ~第七幕~ ときには昔の話を ~第八幕~ ビビ、まだまだがんばる ~第九幕~ とんがり帽子のその下の ~第十幕~ 王都 トリスタニア ~第十一幕~ フレアうも多少の縁 ~第十二幕~ 追い立てる思い ~第十三幕~ 独りじゃない ~第十四幕~ 使役魔衆活躍譚 ~第十五幕~ 黒とゼロのワルツ ~幕間劇ノ一~ Obey Me, or Defy Me ? Disc 2 ~第十六幕~ 日常と非日常 ~第十七幕~ 真夜中の芝居 ~第十八幕~ あの丘を越えて ~第十九幕~ 幸運の帯虹 ~第二十幕~ 眠らない港町 ラ・ロシェール ~第二十一幕~ 足りない何か ~第二十ニ幕~ 走れ! ~第二十三幕~ 白の王国 アルビオン ~第二十四幕~ 真愛の希望 ~第二十五幕~ 誰がための力 ~第二十六幕~ この刃に懸けて ~第二十七幕~ ただ生あればこそ ~第二十八幕~ 涙の数だけ強くなれるよ ~第二十九幕~ 少年は誇りを胸に ~幕間劇ノニ~ タバサときゅうけつきと…… ~第三十幕~ 来訪者 ~第三十一幕~ 愛にすべてを ~第三十ニ幕~ 好きにならずにいられない ~第三十三幕~ 誓いの泉 ラグドリアン湖 ~第三十四幕~ 素敵だね ~第三十五幕~ 乙女のピンチ ~幕間劇ノ三~ 蜂蜜色香纏雲艶 (はちみついろか まといしくもの あですがた) ~第三十六幕~ タルブ・de・○○ ~第三十七幕~ 廻る光 ~第三十八幕~ 襲撃 ~第三十九幕~ 闘う者達 ~第四十幕~ 守るべきもの ~幕間劇ノ四~ ウエストウッド茶会談 ~第四十一幕~ 忘却の森 ウエストウッド村 ~第四十二幕~ その扉の向こうに Disc 3 ~幕間劇ノ五~ 歌劇“エレオノール” ~第四十三幕~ 人を憂うと書いて ~第四十四幕~ タマネギ隊ただいま巡回中 ~第四十五幕~ 女王に祝福と忠誠を ~第四十六幕~ 血の繋がり ~第四十七幕~ 黒のナイトの背中 ~第四十八幕~ 黄昏街の気だるい午後 ~第四十九幕~ 盲進ルイズ ~第五十幕~ いかにして彼等はその地に立ったか ~第五十一幕~ Under The Stars ~第五十二幕~ 辺境の妖塞 アーハンブラ城 ~第五十三幕~ 宿命 ~第五十四幕~ Destati ~第五十五幕~ 死闘 ― Fight To The Death ― ~第五十六幕~ 夜明けの晩に ~第五十七幕~ 偽りの再会 ~第五十八幕~ 暗闇×沈黙×混乱 ~第五十九幕~ 盗めぬ二人のこころ ~第六十幕~ The Stage is Set ~第六十一幕~ 死神を倒す者 ~第六十二幕~ 明かされた真実 ~幕間劇ノ六~ Le Garcon d un Oeil Vert Disc 4 ~第六十三幕~ 虹、まだ間に合う ~第六十四幕~ 悪魔の門 聖地 ~第六十五幕~ そして舞台の幕が開き ~第六十六幕~ No Reason ~幕間劇ノ七~ 戦闘混成曲 -Battle Arranged Medley- ~第六十七幕~ Dive Into The Heart ~第六十八幕~ 記憶の還る場所 忘却の夢迷宮 ~第六十九幕~ 迷いの剣 ~第七十幕~ かぜはやみ ~第七十一幕~ 妖星乱舞―Dancing Mad― ~第七十二幕~ 足りないならば ~幕間劇ノ八~ 一即是全、全即是一 ~第七十三幕~ Game has Overed ~第七十四幕~ 記憶を紡ぐということ ~第七十五幕~ The Other Promise ―ある夏の終わりに― ~第七十六幕~ 久遠の影 ~第七十七幕~ 闘いの結末 ~Interlude No.IX~ 生命の調べ ~第七十八幕~ 最後の闘い ~第七十九幕~ 明日へ続く道 ~エピローグ~ Message~虹~ 海外版追加Disc ゼロの黒魔道士 Another Note ~第壱篇~ Just A Zero ―持たざる者― ~第弐篇~ 1000の言葉 ~第参篇~ 夢を語るに霧は無く ~第肆篇~ 恋に落ちて ~第伍篇~ 腑に落ちない ~第陸篇~ 悪霧ふたたび ~第漆篇~ たった一言 ~第捌篇~ Just A Hero ―愛にすべてを― ~第玖篇~ 親愛なる友へ ピコン ATE ―おしえて!モグタロー!!― 「クポポッ!このSSはFF9のネタバレ要素を多く含むクポッ! あと、ビビの一人称なので、『…』がやたらと多いクポッ! 気をつけて読むクポ~!」 「モグタロー兄ちゃんはホントものしりクポ~」
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8155.html
前ページ次ページゼロの怪盗 ルイズの焦燥は並大抵のものではなかった。 同級生に『ゼロのルイズ』と揶揄され、不当な辱めを受け続けてきた彼女にとってこの召喚の儀は、 彼女を馬鹿にしてきた連中を見返す最大のチャンスでもあったのだ。 それが、召喚には何度も失敗し、ようやく成功したと思ったら、現れたのは平民の男。 しかも、使い魔の契約を結んだにも関わらず、男はすぐに自分の元から去っていったのだ。 ルイズにとっては、人生最大の恥といっても過言ではなかった。 「何処!?何処なの!!?」 その苛立ちは言葉となり、自然にルイズの口をついて出た。 「アイツ……いや、もうアイツなんて人呼ばわりしないわ!! 犬よ!それもバカ犬!!……犬だって少しは主人を慕うものよ?全く……」 ルイズの口元が歪む。 「ふっふっふっ……どうやら躾が必要なようね。ふっふっふっ……」 そんな風にブツブツと言いながら歩いていると、宝物庫の近くで海東を発見した。 ミス・ロングビルとイチャついている。……様にルイズの目には見えた。 「あのバカ犬ッ!!私がこんなに苦労しているのに!!」 ルイズは怒りに身を任せて、杖を海東の背中へと向ける。 すると次の瞬間、ルイズの目の前に何か光の弾のようなものが飛んできた。 地面へ着弾すると、土埃を高らかに舞い上げ、魔法を唱えようとしたルイズの手を止めた。 「……………………へ?」 一瞬の出来事にルイズの体が固まる。 目の前で何が起きたのか理解出来ない。 散漫していた瞳を海東へ移すと、海東はこちらに背を向けながら何かをルイズの方へ向けていた。 それは鉄砲のようにも見えたが、あんな鉄砲はこの世界には存在しない。 「やれやれ、とんだ邪魔が入ったね」 海東はそう言うと、ルイズの方へゆっくりと振り返った。 そして、その鉄砲のようなものをルイズへ向けた。 「え?え?な、何?」 ルイズは目の前の出来事に、頭が真っ白になる。 「僕は自分が邪魔されるのはあまり好きじゃないんだ」 海東は表情を変えずにそう言い放つと、引き金に指をかける。 「ちょ、ちょっとお待ちください!」 ロングビルは慌てて海東を制止する。 彼女にとって、魔法の使えないゼロのルイズなどどうでもよかったが、 仮にも学院長の秘書である立場の自分が彼女を見捨てるのはあまりに不自然であった。 「彼女はミス・ヴァリエール。ヴァリエール公爵家の三女です。 それを傷付けた、或いは殺したなどあったら政治的問題になります!」 「関係ないね。興味もない」 海東は冷たくそう言い放つ。 そんな海東を見て、ロングビルは戦慄した。 (何て奴だい……) ロングビルは海東の視線の先を見つめる。 (本当に興味が無いんだねえ…。まるでそこに何もいないみたいじゃないか) そこには怒りなのか恐怖なのか、わなわなと震えるルイズがいたが、 海東の目にちゃんと彼女が映っているかは甚だ疑問であった。 「ま、いっか。お宝に障害はつきものだしね」 海東は感情のこもってない笑顔を浮かべると、ルイズに向けていたそれを下ろす。 と、同時にルイズはその場にへたり込んだ。 どうやら腰が抜けたようである。 「じゃあ僕はこれで失礼させて頂くよ」 そう言うと、素早く海東はその場から立ち去った。 「あ……。ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」 ルイズは追いかけようとするが、足が動かない。 再び自分の元から去っていく海東の背中をただ見つめることしか出来なかった。 「…………!!」 ルイズは声にならない声を上げて地面を叩いた。 使い魔に対して恐怖を抱いたことへの屈辱、そして二度も使い魔に逃げられたことの悲しみ。 様々なものがない交ぜになり、自然と涙がこぼれている。 そんなルイズを気にも止めず、ロングビルは怪盗『土くれのフーケ』として海東の背中を見送った。 (あの身のこなし……あいつがただ者で無いのは確かだねえ。 それに、あのヴァリエールの嬢ちゃんが現れた時……。 背中に目でも付いてるかのような動きだった。……敵には回したくないねえ …………さて!) ごくり、と唾を飲み込むと、今度はミス・ロングビルとして泣き崩れるルイズの元へと向かった。 「……また、印が輝いてる」 海東は森の中で身を隠しながら、発光する自身の左手を見つめた。 (今のところ害は無いみたいだけど……このままにしておくわけにもいかない……か) この印は何なのか、また自身の体に何が起きてるのか。 知らないということがいかに危険なことだということを海東はよく知っている。 今後の為にも、この印のことを知っておく必要を海東は感じた。 その時、海東の脳裏にルイズの顔が浮かぶ。 (全てはあの子から……か) やれやれ、といった感じで海東を首を振る。 「……仕方ないね」 そう呟くと、海東は森の中へと消えていった。 ルイズはどうやって学院内へ戻ってきたのか覚えていなかった。 気付いた時には、コルベールの使い魔の捜索についての話が終わっていた。 当然、コルベールの話など1ミリも覚えていない。 半ば茫然自失のまま、ふらふらとした足付きで自室へ戻る。 (はははは……。もう、何が何やら……) 取り敢えず寝よう。 寝て起きたら、きっと悪い夢も覚めるだろう。 ルイズはもう他に何も考えたく無かった。 力無く自室の扉を開く。 「やあ」 「えっ?」 誰もいない筈の部屋から声がする。 ルイズは急いで中へ入る。 すると、 そこには飄々とした顔でベッドに腰掛ける男がいた。 その男はルイズが呼び出したあの使い魔、海東大樹であった。 前ページ次ページゼロの怪盗
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6645.html
夜。トリステイン魔法学院の女子寮の一室にルイズはベッドの縁に腰掛けていた。 窓は開け放たれ、柔らかい月光が差し込んでいる。 心地よい夜風が頬を撫で、風にそよぐ草木のざわめきが耳に心地よい。 ルイズはおもむろに立ち上がり、何時までも自分を無視する男に指を突き付けて、声高らかに宣言した。 「私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。貴方のご主人様よ!」 「フウッ、それは、何度も、聞いた。フウッ」 「じゃあ、キチンと返事しなさいよ!」 漸く返事をした使い魔にルイズは激昂する。 そんなルイズの前で影が揺らめいている。部屋を照らすランプは魔法の道具であり、光が揺らぐことはあり得ない。 影が揺らいでいる原因は、ルイズを怒らせた使い魔が規則正しく立ったりしゃがんだりを繰り返しているからであった。 男は白を基調とした修行衣のようなものに身を包み、腰には短刀を刷いている。顔立ちは整っており、引き締まった腕には魔術的な刺青が彫られているのが見える。 奇妙なことにこの男は、召喚されてから一時も休まずに、何らかの筋力トレーニングを行っているのであった。 「それで、どこまで話したっけ?」 「ここが、フウッ、未開の、リージョンであり、私が君の、フウッ、使い魔に、なることを、フウッ、承諾した、ところまでだ。 フウッ、外界と、接するのも、悪くない。それにまた、あの時の様な、フウッ、昂ぶりが、得られる、フウッ、かも知れん。」 「そう。でもアンタなんでずっと筋トレしてんのよ。なんか意味あんの?」 「フッ、酔狂な。フウッ、よかろう、教えよう。私は、フウッ、努力が、好きなのだ。 フウッ、時が、流れている、以上、フウッ、努力、努力するのだ。 フウッ、一瞬、たりとも、フウッ、無駄には、しないのだ」 そう言って、次は腕立て伏せを始める。 額には汗が滲んでいるが、気にした様子もない。 その様子にルイズは頭痛を覚えるが、深く追求することはせず話を続ける。 「こほん。そ、それで、使い魔としての心得なんだけどいい? 使い魔の役割として、主人と五感を共有する事が出来るんだけど…… 無理な様ね。何も見えないもん」 時の君は、筋トレをこなしながらも一応は聞いているようで、無言で先を促す仕草をする。 その態度にルイズは怒りを覚えたが、熱くなってはいけないと自らに言い聞かせる。 相手のペースに乗って舐められては成らない、私が上でコイツが下だという事を判らせなくては為らせねば。 ルイズは、怒りを精神力で押さえ付けて話を続ける。 「げ、原因の究明は後でする事にして、次にいくわよ。 主人の望むもの、希少な鉱石や秘薬の材料を集めてくる事だけど、出来る?」 「この、リージョンの、フウッ、地理や植生は、知らないので、フウッ、無理だ」 「えっと、じゃあこれが一番大切な事なんだけど……。 使い魔は主人を守る存在なのよ。 その能力で、外敵から主人を守るのが一番の役割なの! あんた、トレーニングばっかりやってるんだったらそれなりに強いんでしょう? 何が出来るの? 言ってみて」 その問いに、時の君はトレーニングを中断する。 「並のモンスターなら敵ではない。 あと、野球も得意だ。草野球の助っ人も出来るぞ」 そう言って、どこからか取り出した1メイル程の細身の棍棒で、素振りを始める。 狭くはない室内だが、棍棒を振り回して大丈夫なわけがない。 素振りをする度に調度品を掠り、小さな傷をつけている。 程無くして素振りを終える。そして、どうだと言わんばかりにルイズを見つめている。 ルイズは何かに耐えるように、小刻みに震えながら質問を発する。 「そ、その野球って言うのは何なの?」 「野球を知らないのか? スポーツの一種だ、今度教えてやろう。きっと気に入ると思う」 何の頓着もない様子に、ルイズの疲労はピークに達した。つまり、どうでも良くなった。 良くない事だとは思うが、問題を明日に持ち越すことに決め、ルイズはフラフラとした様子で立ち上がる。 「い、色んな事があり過ぎて、眠くなっちゃったわね……」 そう言ってルイズは…… ・ ・ ・ 【タイムリープ】 時を吹っ飛ばす。 「『タイムリープ』この術は、相手を時間の流れから切り離し…… そして対象は、この時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!」 「空の雲は、ちぎれ飛んだ事に気づかず!……」 「消えた炎は、消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!」 「結果だけだ!! この世には結果だけが残る!!」 「未来という目の前に……ポッカリ開いた落とし穴を見つけ、それに落ちる事がなければ、人生は決して沈む事がない。絶頂のままでいられる、私は……! この世界で、絶頂を極めるのはこの私だー―っ!」 ・ ・ ・ 「で、犯行の現場を見ていたのは誰かね?」 「この3人です」 高価な調度品で飾られた室内に声が響く。 先に尋ねた声の主は、この学院で院長を務めるオールド・オスマンであり、それに答えたのは頭髪が寂しい中年男性教師コルベールである。 時はまだ早朝であり、外の景色は白んでいる。 「えっ、えっ??」 我等のご主人様ことルイズ・(中略)ールはキョロキョロ周りを見回す。 その様子に、隣に居た褐色の肌と癖のある赤毛を持つ、ロングヘアーの少女‐キュルケ‐は呆れる。 もう一人の、ルイズより更に小柄で短い青髪の眼鏡少女‐タバサ‐には、表情の変化は見られない。 時の君は、廊下でスクワットをしているので部屋には居ない。 そんなルイズの様子は無視して、コルベールは説明するように促す。 「なにきょどってんのよヴァリエール? 早く説明しなさい」 それを聞いてキュルケは、なぜか呆然としているルイズに、説明するようせっつかせる。 ルイズは、「何で私が……」と小声でブツブツ言っていたが、昨夜の出来事をゆっくりと思い出すに連れ、落ち着いてきたようだった。 落ち着いて昨日の夜の出来事を反芻しながら、説明を始める。 要約すると、巨大な30メイルはあるゴーレムが突然現れ宝物庫の壁を破壊した。 黒いローブを着たメイジが宝物庫に侵入し、『黄金の杖』を奪い逃走。 ルイズら3人は、あとを追いかけたが見失ってしまった。と、いう事だった。 その証言と現場に残された犯行声明より、ホシは『土くれ』のフーケと特定されたが、話し合いはそれ以上は進まず、教師らの責任の擦り合いが始まった。 そんな状況も、オールド・オスマンの秘書ロングビルのもたらした情報により、進展することとなる。 「フーケは学院から徒歩で半日、馬で4時間かかる、人が立ち入らないような森の廃屋に潜んでいます」 ・ ・ ・ 【カオスストリーム】 やあ(´・ω・`) ようこそ、時間妖魔のリージョンへ。 この術酒はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。 うん、「また」なんだ。済まない。 仏の顔も三度までって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 でも、このキーワードを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない 「ひらめき」みたいなものを感じてくれたと思う。 殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい そう思って、この術を作ったんだ。 じゃあ、注文を聞こうか。 ・ ・ ・ 「とうとう、この時が来たのね……」 ルイズは、レコン・キスタとの決戦を前に、今までの出来事に思いを馳せる。 初めは小さな切っ掛けだった。 土くれのフーケの捜索に名乗りを上げたのが始まりだった。いや、そもそもの始まりは『黄金の杖』が、この世界に持ち込まれたときからかも知れない。 そして、時の君が『黄金の杖』の正体を明かさなければ、こんな未来には為らなかっただろう。そうルイズは確信している。 ルイズは空を見上げる。空は蒼く透き通り、雲はゆっくりと西へ流れている、降り注ぐ陽光に緑は萌えて、風が土と太陽の匂いを運んでいる。 その光景は、此れから起こる国の存亡を掛けた戦いなど、忘れそうなほどに美しい。 この戦いは、どちらが勝ったとしても。新たな歴史の一節として大きく名を残す事だろう。 ルイズは思う。この日の為に出来得る事は総てした。仲間たちもきっとそう思っている筈だ。 それを無にしない為にも、この戦いは何が何でも負ける事など出来はしない。 ルイズは胸元で、強く握り拳を固める。 「なー、なー、嬢ちゃん。そんなに力んでちゃ、出来ることも出来ないぜ?」 ルイズの心中を察したかのように、忠告する声が響いた。 ルイズは手に持ったデルフリンガーに目を落とす。 『これ』は口は悪いが言っている事は正しい。 が、何時も余計な事ばかり言っているくせに生意気だ。そう思い、ルイズは憎まれ口を叩く。 「そうね、たまにはいい事言うじゃない」 「『偶には』は、余計だぁよ。俺は何時だって良い事言ってんよ」 「ふふっ、それもそうかもね」 ルイズはデルフリンガーに微笑みかける。それは、肩の力が適度に抜けた自然な笑顔であった。 2人は今まで幾つもの修羅場を共に乗り越え、気心の知れた相棒同士である。 そうして、ルイズが覚悟を決めたのを待っていたかのように、敵がその姿を現した。 敵は皆同じ服装に身を包んでいる。 その中には当然、レコン・キスタを率いるオリヴァー・クロムウェルの姿がある。 ルイズは、クロムウェルではなく其の隣の人物に険しい目を向ける。 ルイズが睨みつける先には、髭で長髪の男が居た。ルイズの婚約者でもあり、トリステインを裏切ったジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドである。 2人の視線が一瞬交錯する。それだけで、2人はお互いが敵であるという事を再確認した。 そして、レコン・キスタの精鋭達がウォーミングアップを始めるのを見て、ルイズも仲間達の元へと歩いて行った。 トリステインの精鋭達とレコン・キスタの精鋭達が正面を向きあって整列している。 両国の精鋭達はそれぞれ25人づつ、計50人の強者共が静かに闘志を燃やし、時が来るのを待っている。 クロムウェルとアンリエッタが読み上げられる試合規定と条約文に調印を行い、ウェールズが選手宣誓を行う。 試合前の一連の儀式を終えてから、主審を務めるマザリーニ枢機卿による試合開始の宣言がなされた。 「プレイボーール!!」 ・ ・ ・ かくして、ハルケギニアの野球の歴史は始まった。 この試合において、トリステインは見事レコン・キスタ打倒した。 その後も、ロマリア、ガリアを相手に連勝を重ね、ついにはエルフと聖地シリーズで戦う。 聖地の解放を経て、エルフと人間は和解の道を少しづつ歩んで行くのであった。 当時の戦いを詳しく知る資料はないが、ゼロ(ノーヒットノーラン)の二つ名を持つ虚無の担い手が居たと伝えられている。 その虚無の担い手は、インテリジェンスバットを携え相手の魔球を打ち取り、虚無の魔法を駆使して打者を翻弄したのだという。 その虚無の担い手の名は知られておらず、ミス・ゼロの名前だけが後世に伝わるのみである。 ◆◇◆ 野球は血の流れない代理戦争として生まれたが、世界情勢が安定してくるにつれ、徐々に野球は市井に浸透していった。 王政が廃され、メイジ=貴族ではなくなった今では、代理戦争の手段としては用いられなくなり、娯楽の一環として多くの人々に愛好されている。 ここ旧トリステイン王国では、誰でも一度は野球をした事があり、好きなスポーツのダントツ1位は野球である。 その熱の入れ様は、女子リーグが結成されるほどである。 旧トリステイン王国の首都トリスタニアのブルドンネ街を、少女と中年男が肩を並べて歩いていた。 町並みは数百年前の面影を殆ど残してはいない。幅が5メイル程しかなかった通りが、倍以上の広さに成り、街ゆく人々の格好も全く違う。 そんな街中を、少女はピンクブロンドの髪を揺らしてズンズンと大股で歩いて行く。その少し後ろを、もう初夏だというのに黒いコートを纏った金髪の中年が人を食った笑顔を浮かべてついていっている。 「それでどこに行くのだ?」 「昨日の試合でアンタの実力は見せてもらったし、あの高慢ちきなグラモンを打ち取ったご褒美に、道具を一式揃えてあげる。」 「別に、学院の部室にある道具を貸してもらえれば、十分なのだがねぇ」 「だめよ、そんなの! いいこと? 自分に合った道具を使うのが一番良いのよ」 「それで目的の店はまだかね?」 「もうすぐよ。少しは待ちなさいって」 大通りから外れて裏通りに入る。あまり日に当たっていない場所なのでジメジメしているのだが、悪臭などは無い。 暫く2人が路地裏を進むと、四つ辻に出た。 「あそこが目的地よ」 少女が指し示すのは、ショーウィンドウに様々な道具が展示されているスポーツ用品店であった。 「ココは隠れた名店よ。そんじょそこらの店より良い物を扱っていて、よく私も利用するの」 「ほう。それは楽しみだ」 男は顎を撫でながらニヤリと笑う。 2人が入店するとドアに仕掛けられた鐘が鳴り、カウンターで煙草をふかしていた店主が顔を上げる。 店主は少女の姿に気が付くと、営業スマイルを顔に浮かべて声を掛けてきた。 「これは、これは。ヴァリエールのお嬢さん、今日はどういった御用向きで?」 「こいつに合ったグローブとバットを見繕ってくれない? あと、スパイクもね」 「承知しました。それでは失礼して……」 店主は煙草を灰皿に押し付けてから、中年男に近寄って無遠慮に身体つきを調べる。 男は体を弄られて顔を顰めるが、特に文句は言わずに測り終えるのを待つ。 一通り調べ終えると、店主は暫く待っていてくれと言い残し、店の奥へと消えていった。 「少し店の中を見て回ってもいいかね?」 「手短に済ませなさいよ?」 一応の断りを入れてから、男は店を見て回る。 そして、古びたバットを手にした時に異変は起きた。 「んんー!? からかってやろうと思ってたが、てめ『使い手』か。いいぜ俺を買いな」 「ほう? 喋るバットか」 「もしかしてコレ、インテリジェンスバット?」 行き成りの出来事に2人は驚きの声を上げる。その騒ぎに店主も気が付き奥から姿を現す。 「やいデル公! お得意様にちょっかい掛けんじゃねえ!」 「お前、デル公というのか?」 「ちっげーよ! 俺っちの名前はデルフリンガー様だ! よく覚えときな相棒!」 「ちょっと! アンタを買うなんて一言も言ってないわよ!」 「良いじゃないか。親父、これを貰おう。」 「はっ? 宜しいので?」 店主はキョトンとした顔で尋ねてくる。 少女はギャーギャー言っているが、男は友人に良い土産が出来たと満足気に頷く。 「ヨロシクな相棒」 再び伝説は動き出す。 FIN
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5347.html
前ページ次ページゼロの社長 「宇宙の果てのどこかにいる,私の僕よ!神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!私は心より訴えるわ、我が導きに答えなさい!」 ここ、トリステイン魔法学院では、今日は2年生の使い魔召喚の儀式を行っていた。 2年生達はここで、一生の僕であり、友であり、目で耳である使い魔を次々と召喚していった。 たった一人の例外を除いて。 その例外こそが「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」 先ほどの呪文を唱えたトリステイン魔法学院の2年生であり、 そしてこの儀式を行っている中庭を爆発で穴だらけにしている張本人である。 もっとも、彼女自身が起こそうとして爆発を起こしているわけではない。 彼女はなぜか,全ての魔法を発動させようとするたびに失敗し、代わりに爆発を起こしてしまうのである。 故に“ゼロのルイズ”という不名誉なあだ名までついている始末である。 魔法成功率ゼロ、そしてゼロの記録更新はこの使い魔召喚の儀式でも,続いていた。 「ミス・ヴァリエール、そろそろ時間がありません。次で最後としましょう。」 爆発続きで体力も減ってきたのか,肩で息をしているルイズに声をかけたのは、 学院の教師でありこの儀式の監督者でもあるジャン・コルベールだった。 そもそもこれで35回目の失敗であり、コルベールは他の生徒には教室に戻り自習するようにと伝えていた。 この場に残っているのはコルベールのほかに、からかい半分で見ている ルイズのクラスメイトのキュルケとその親友のタバサのみであった。 もう日も暮れ始め、いつまでも成功する見込みのないルイズにはかわいそうだとは思うが、 いつまでもこれを続けているわけにも行かない。 彼女の努力は知っているが,こればかりは結果を出せなければどうにもならない。 コルベールはそう思い、苦渋の思いでルイズに終了を告げた。 「わかりました、これが…最後です。」 ルイズはそう言うとその最後の1回に全てをかけるかのように目を瞑り、意識を集中させ、もう一度呪文を唱えた。 「宇宙の果てのどこかにいる,私の僕よ!」 (お願い…これが最後のチャンスなの!) 「強靭で!最強で!そして無敵の使い魔よ!」 (私はゼロなんかじゃない!だから,その証のために…) 「私は心より訴えるわ、我が導きに答えなさい!」 そして,やはり起こる先ほどまでと変わらない爆発。 目を伏せ,首を振るコルベール。 からかうつもりが,流石に不憫になったのか同情するような目で見るキュルケ。 しかし、タバサだけはルイズの少し前方、爆発のあった付近へ視点がずれていた。 煙の中に,うっすらと影が見えたのである。 (成功したっ!?しかもキュルケのサラマンダーなんかよりずっと大きい!) しかし、その煙の中から現れたのは、青年であった。 長身の体躯、マントのように腰まで長いコート、腕には鉄板を貼り付けたような見たことの無い腕輪。 そして何より精悍な顔つき。 (これが…私の使い魔?) ルイズがそう思うのも無理は無い。今まで召喚されてきた使い魔たちは皆、かえるやらモグラやら,とりあえず動物だったのだ。 いや、むしろ,人間の使い魔なんて見たことも聞いたことも無い。 「ぬぅ…一体何事だ…?貴様らは一体何者だ?」 ルイズが、いや、ルイズを含む4人が思考をめぐらせている時、先に声をかけてきたのは青年のほうだった。 「……ミスタコルベール。召喚のやり直しを求めます。」 「ダメです。」 コルベールはこう続けた。 「ミス・ヴァリエール。召喚の儀式はメイジとして一生を決める神聖な物なのです。 やり直すなど,この儀式に対する冒涜です。 君が好むと好まざると,君が召喚した以上、彼は君の使い魔と決まったのです。 断固として,やり直しは認められません。」 断固として認められなかった。 あきらめたのか、ルイズは青年に近づき 「おい,召喚だなんだと,何を訳のわからないことを…」 「あんた、感謝しなさいよね!貴族にこんな事されるなんて、ありえないことなんだから!」 と、いいつつ、コントラクトサーヴァントの口付けをしようと試みるが… 届かない。 当然である。 ルイズの身長は153サントに対して目の前の青年は少なくとも185サントはある。 背が届かないのである。 コホン、咳払いをして、コルベールがレビテーションの魔法をかけ,強引に契約は完了した。 「ぬっ!貴様何を…ぬあっ!何だこれは?」 青年の左手に契約のルーンが刻まれる。その痛みに青年は顔を苦痛にゆがませる。 「それは契約のルーン、あんたは私の使い魔として契約されたの。」 「使い魔の契約だとっ!?ぐおっ!」 (珍しい形のルーンだな…後で調べておかなくては) コルベールは青年の手のルーンをすばやく書き写した。 「それで…あんた名前は?」 「ふん、他人に名を聞くときは、先に名乗るものだと習わなかったのか?礼儀を知らない小娘が。」 苦痛に顔をゆがませながらも、皮肉を返す青年。 ふぅ,とため息をつきながらルイズは答えた。 「私はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 このトリステイン魔法学院の生徒であり、あなたのご主人様よ。」 と,ルイズが無い胸を張りながら青年に向かって答えた。 「さて,あんたの名前は?」 相手の皮肉に冷静さをもって返したルイズ。相手もこれでは答えざるを得ない。 「俺の名は…海馬瀬人。海馬コーポレーション社長にして最強のデュエリスト、海馬瀬人だ。」 前ページ次ページゼロの社長
https://w.atwiki.jp/398san/pages/2289.html
《ゼロの切り札》 通常魔法 自分フィールド上に表側表示で存在する「KMF」と名のついた通常モンスター1体を墓地へ送る事で発動する事ができる。 デッキから「ギアス」と名のついた速攻魔法カード1枚を手札に加える。 「条件は全てクリアされた! 」 原作・アニメにおいて―~
https://w.atwiki.jp/comic8/pages/1328.html
ゼロの使い魔をお気に入りに追加 情報1課 <ゼロの使い魔> #bf 外部リンク課 <ゼロの使い魔> ウィキペディア(Wikipedia) - ゼロの使い魔 Amazon.co.jp ウィジェット 保存課 <ゼロの使い魔> 使い方 サイト名 URL 情報2課 <ゼロの使い魔> #blogsearch2 成分解析課 <ゼロの使い魔> ゼロの使い魔の98%はツンデレで出来ています。ゼロの使い魔の1%は知識で出来ています。ゼロの使い魔の1%は白インクで出来ています。 報道課 <ゼロの使い魔> 「シキザクラ」東海オンエアとしみつ&虫眼鏡、アニメで描かれる岡崎の見慣れた風景に「あの暴れん坊チキンまで? なんでここまで再現するの!?(笑)」 - コミックナタリー 特集・インタビュー - コミックナタリー 『らき☆すた』『涼宮ハルヒの憂鬱』などアニメ見放題も「ニコニコプレミアムDAY」初開催 - ドワンゴジェイピーnews 【訃報】アニメ「EDENS ZERO」監督の鈴木勇士さん死去 - GIGAZINE 「あんたのためじゃないんだからね!」が脳内再生された声優さんは?竹達彩奈、釘宮理恵、宮村優子…“ツンデレ”キャラ演者に熱烈支持!(アニメ!アニメ!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 声優「釘宮理恵」さんが演じたテレビアニメキャラ人気ランキングTOP34! 第1位は『銀魂』の神楽! 【2021年最新調査結果】(1/5) | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ Kindleストアで『狼と香辛料』1~17巻が5,276円など! 人気ライトノベル合本版がセール中 - 窓の杜 岸田教団&THE明星ロケッツ 岸田の「オタク無分別禁止論」 第一夜 ライトノベルについて - http //spice.eplus.jp/ 『のんのん』『よう実』『リゼロ』…コミックアライブ人気作の1巻が無料で読める! - 電撃オンライン 一番メンバー愛が強そうな魔法少女アニメランキング (2021年6月23日) - エキサイトニュース 声優・釘宮理恵さん、『銀魂』『呪術廻戦』『鋼の錬金術師』『ゼロの使い魔』『アイドルマスター』など代表作に選ばれたのは? − アニメキャラクター代表作まとめ(2021 年版) - アニメイトタイムズ 魔法使いのキャラクターコスプレ特集! 『この素晴らしい世界に祝福を!』めぐみん、『ゼロから始める魔法の書』ゼロ、『ゼロの使い魔』ルイズなど - アニメイトタイムズ Kindleストアでライトノベル 一気読みフェアを開催中 KADOKAWAのラノベ合本版が安い! - 窓の杜 『ゼロの使い魔』『シャイニング・ハーツ』『DEAD OR ALIVE』『けいおん!』など水着キャラクターのコスプレ特集! - アニメイトタイムズ KADOKAWAの漫画・ラノベが最大70%オフの「秋カド 2020」が開催中 hontoでは25%オフのクーポンと併用可能 - - ITmedia ヘルスケア 【ゼロの使い魔 3期】声優情報と作品概要・あらすじ紹介|ゼロの使い魔〜三美姫の輪舞〜 - AppMedia(アップメディア) 『ゼロの使い魔』などのMF文庫J作品が今なら読み放題! - 電撃オンライン KADOKAWAアニメのOP映像100本公開、第1弾に「ゼロの使い魔」「このすば」など(動画あり) - コミックナタリー 『ゼロの使い魔』『ぼくたちのリメイク』などMF文庫Jのライトノベルが無料公開中 - 電撃オンライン アニメ『モンスター娘のお医者さん』2020年放送 監督は『ゼロの使い魔』の岩崎良明 (2019年11月14日) - エキサイトニュース あの物語の始まりから、15年……! 〈ゼロの使い魔 15th Anniversary トリステイン魔法学院 学院祭〉が有楽町マルイにて開催! - PR TIMES 「ぼくたちは勉強ができない」TVアニメ化決定! 監督は「ゼロの使い魔」の岩崎良明 - アニメ!アニメ!Anime Anime 人生で最も大切な日を迎えた姿でフィギュアに!『ゼロの使い魔』ルイズが美しいウェディングドレスを身にまとい登場! - 電撃ホビーウェブ 「天空のクラフトフリート」、3/16(金)より「MF文庫J×天クラ」コラボキャンペーン第一弾を開催! - PR TIMES 『ゼロの使い魔』全シリーズを収録したコンプリートBD BOXの商品画像と、ルイズの新録ボイスによるTVCMを公開! - アニメイトタイムズ 「ゼロの使い魔」Blu-ray BOX、ルイズの新規収録ボイスによる発売告知CM - マイナビニュース 【独占】『アンジュ』דMF文庫J”コラボに『ゼロの使い魔』より登場するルイズを先行公開! | スマホゲーム情報ならファミ通App - ファミ通App TVシリーズ全50話収録の「ゼロの使い魔 Memorial Complete Blu-ray BOX」、描き下… - アキバ総研 「ゼロの使い魔」、コンプリートBlu-ray BOXの描き下ろしイラストを公開 - マイナビニュース 「ゼロの使い魔」、コンプリートBlu-ray BOXの発売日が2018年3月28日に決定 - マイナビニュース 『ゼロの使い魔』Memorial Complete Blu-ray BOXが2018年3月28日に発売決定! TVアニメシリーズ全4期〔全50話〕を完全収録 - アニメイトタイムズ 『ゼロの使い魔』Memorial Complete Blu-ray BOXが発売決定! TVアニメ4シーズン(全50話)を収録 - アニメイトタイムズ 【ワンフェス夏】「ゼロの使い魔」ルイズがウェディングドレス姿でフィギュア化決定 (2017年7月30日) - エキサイトニュース ORATTA、『戦国アスカZERO』がライトノベル『ゼロの使い魔』とのコラボイベントを実施 期間中はガチャからコラボキャラクターが登場! | gamebiz - SocialGameInfo 「戦国アスカZERO」で「ゼロの使い魔」とのコラボ企画がスタート - 4Gamer.net 「この上なくゼロ魔らしい終わり方だった」2月に完結を迎えた『ゼロの使い魔』シリーズ、電子書籍フェア開催! - ダ・ヴィンチニュース 『ゼロの使い魔』×『神撃のバハムート』コラボイベント第2弾開催! ルイスやサイトの限定コラボカードやイベントステージが登場 - アニメイトタイムズ 「神撃のバハムート」×「ゼロの使い魔」オリジナルストーリーも楽しめるコラボイベント第2弾が開催!|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 『ゼロの使い魔』完結記念! 3月25日から都内2ヶ所でイラスト展覧会開催決定 - 超! アニメディア 『ゼロの使い魔』完結記念イラスト展が都内で3月25日より開催 - 財経新聞 『ゼロの使い魔』完結記念! 2017年3月25日より、都内2箇所でイラスト展覧会開催決定――!! - PR TIMES 祝・最終22巻発売! ライトノベル「ゼロの使い魔」の完結記念展&兎塚エイジさんのサイン会が開催決定 - - ねとらぼ 「神撃のバハムート」ルイズとサイトのぷちキャラも登場!「ゼロの使い魔」との第2弾コラボイベントが3月に開催|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer シリーズ完結巻、『ゼロの使い魔22』発売目前! 全国23駅での特大ポスター展開に、TVCM放送情報、画集カバーイラストの公開も! - PR TIMES 「ゼロの使い魔」イラストを500点以上収録した画集が登場 3月25日リリース - アニメ!アニメ!Anime Anime 『ゼロの使い魔』最終22巻発売 兎塚エイジがこれまで描いた過去イラストを全て収録した画集も発売決定 - http //spice.eplus.jp/ 『ゼロの使い魔』最終巻がいよいよ2017年2月24日に発売! 発売を記念した兎塚エイジさんの画集やイラスト展の開催も決定 - アニメイトタイムズ 故・ヤマグチノボルのラノベ「ゼロの使い魔」が13年の時を経てついに完結! 320ページ超の画集も発売 - - ねとらぼ 「多くは言わん。ただただ感無量」ライトノベルの金字塔『ゼロの使い魔』遂に最終22巻発売決定! - ダ・ヴィンチニュース ルイズ(CV:釘宮理恵)再び!全編朗読のオーディオブック版「ゼロの使い魔」配信開始 - iNSIDE 「ゼロの使い魔」最終巻2017年2月発売 釘宮理恵の朗読するオーディオブック版が配信 - アニメ!アニメ!Anime Anime 釘宮理恵さんによるルイズが再び!?『ゼロの使い魔』を始めとするライトノベルのオーディオブックが配信スタート - アニメイトタイムズ 『ゼロの使い魔』×『ブレス オブ ファイア 6』コラボが実施中! ルイズ&タバサがフェローとして活躍するPVも公開 - ファミ通.com 「ブレス オブ ファイア 6」×「ゼロの使い魔」のコラボ決定! ボイスを新収録した「ルイズ」や「タバサ」が手に入る! - GAME Watch 『ブレス オブ ファイア 6』と『ゼロの使い魔』のコラボが決定! 専用ボイス付の「ルイズ」と「タバサ」が登場 - Game Deets 「ゼロの使い魔」続巻刊行が決定 ヤマグチノボルが残したプロットから制作 - アニメ!アニメ!Anime Anime 未完のヒットラノベ『ゼロの使い魔』が続巻刊行決定……作者の遺したプロットもとに | RBB TODAY - RBB Today 『ゼロの使い魔』続巻刊行決定「完結までのプロットが遺されていた」 - ORICON STYLE MF文庫J、『ゼロの使い魔』作者・ヤマグチノボル氏一周忌追悼ページ公開 - おたくま経済新聞 「ゼロの使い魔」ヤマグチノボルさん死去 - ITmedia 「ゼロの使い魔」作者のヤマグチノボルさん死去 - - ねとらぼ 「ゼロの使い魔」作者・ヤマグチノボルさんが死去 41歳 - シネマトゥデイ [iPad, iPhone] ゼロの使い魔 App ツンデレ魔女ルイズに惚れてハルキゲニアへ行こう! - AppBank HJ、「ゼロの使い魔」より「ルイズ ゴスパンク Ver.」の限定版を抽選販売 - マイナビニュース 「ゼロの使い魔F」カフェ、ルイズや才人のメニューが登場 - マイナビニュース 注目アニメ紹介:「ゼロの使い魔F」 ツンデレ少女と少年の冒険劇が最終章 原作者も制作参加 - まんたんウェブ TVアニメ『ゼロの使い魔F』、第1話の場面カットを紹介! イベント詳細も決定 - マイナビニュース ゼロの使い魔:シリーズ完結編をテレビアニメ化 10月から傑作選も放送へ - まんたんウェブ 「ゼロの使い魔」1~3期が3カ月連続でBD-BOX化 - AV Watch 「ゼロの使い魔」作者がガン、公式メッセージをサイトに掲載中 - GIGAZINE 『ゼロの使い魔』「日常ツンデレ会話 募集」に原作者が応募した - iNSIDE PS2『ゼロの使い魔夢魔が紡ぐ夜風の幻想曲』が11月29日発売 - 電撃オンライン 情報3課 <ゼロの使い魔> #technorati マンガとは マンガの33%は厳しさで出来ています。マンガの30%はカルシウムで出来ています。マンガの25%は元気玉で出来ています。マンガの9%は毒物で出来ています。マンガの1%は月の光で出来ています。マンガの1%は毒電波で出来ています。マンガの1%は魂の炎で出来ています。 28589.jpg?_ex=300x300 s=2 r=1 ヨスガノソラ 春日野 穹 -すくみず 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ ゼロの使い魔 このサイトについて 当サイトは漫画のタイトル毎にインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ページをブックマークしておけば、ほぼ毎日その漫画のタイトルに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3691.html
前ページ次ページゼロの魔獣 語られるべき話は全て出尽くし、慎一はそこで口を閉じた。 学院長室の空気が緩み、オールド・オスマンは、ふう、とため息を漏らした。 高度な魔法の習得を通じ、世界の理の多くに触れた老人ではあったが 目の前にいる若者の体験は、彼が知覚出来るレベルを遥かに超えていた。 よく言えば博識、悪く言えば変人で知られたコルベールは、 高度に発達した科学技術で成り立つ異世界の話に、初めは目を輝かせていたが 話が神々の戦いに踏み込むまでに至り、戸惑いを隠す事が出来ずにいた。 「・・・お話はわかりました ―それで ミスタ・クルマ」 「慎一でいい」 「ではシンイチ あなたはこれから どうなさるおつもりなのですか?」 「・・・元の世界に戻る それだけだ」 自らの体を切り刻み、母親をモルモットのように殺した、父・来留間源三と十三人の科学者・・・。 真理阿と出会い、その運命が劇的に変化してしまった今もなお、 彼の人生の目的は、十三使徒への復讐であった。 目の前に置かれた『破壊の杖』-ガトリングガンの残骸を眺めながら、 2人のやり取りを聞いていたオスマンが、重い口を開いた。 「・・・残念じゃが 今のわしらに協力できる事はないの この『破壊の杖』をハルケギニアにもたらした人間は、既にこの世のものではない」 慎一は、特に落胆した風でもない。 ただ 「そうか」 とだけ言って、部屋を後にしようとする。 「ま 待ってくれ シンイチ」 「・・・・・・・・」 「元の世界に 戻るアテはあるのかい?」 「・・・元々俺は 内在する真理阿の力を使いこの世界まで来た 失った力が回復すれば 別世界へと跳躍すること位は出来るハズだ」 ―実際、召喚された直後の慎一は、真理阿と入れ替わる事が出来ないまでに深く傷ついていた・・・ こちらの世界に来て、少しづつではあるが、着実に慎一の力は回復しつつあった。 「だが あんまり長居はしたくは無ぇな」 慎一が、十三使徒の首を狙っているように― 神々の尖兵達もまた、慎一の体内に潜む神の血―真理阿の細胞を欲している。 自分の戦いに巻き込むつもりはサラサラ無いが、 守ってやってる余裕も無い。 慎一の言葉は、その事実を婉曲に告げていた。 「・・・良く分かった 貴殿が元の世界に戻れるように わしらも最大限の努力をしよう」 オールド・オスマンの言葉に対し、慎一は振り向きもせず ただ右手をひらひらさせて扉を閉めた。 前ページ次ページゼロの魔獣
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3654.html
前ページ次ページゼロの魔獣 昼間の決闘騒ぎに加え、広場での爆発事故。 当面の謹慎、退学すらも覚悟したルイズであったが、その処分は事のほか軽いものだった。 ルイズが魔法を使ったのは、あくまで友人を守ろうとした先走りであり、 爆発を引き起こしたのは結果に過ぎない、というキュルケ達の弁護が通ったのが大きかった。 また、ギーシュも自らの過ちを素直に認め、シェスタ・真理阿・ルイズに謝罪してきたため 結局は双方厳重注意と、広場の後片付けを命じられただけで放免となった。 もっとも、教師陣のほうにも後ろめたさはあった。 一連の動きを早い段階で掴んでおきながら、平民の使い魔への興味から、事態を黙認したのだ。 この場合、責められるべきは大人達の打算であり、少女の一途さでは無いだろう。 加えて・・・この話を大事にはしたくなかった。 立ち込める黒煙の中に異変を察知した時、学長・オスマンは、『眠りの鐘』の使用をためらわなかった。 戦場での経験を持つ教師・コルベールも、弾かれたように動きだしていた。 だが、眠りの鐘を使用する直前になって、不意に邪気は消え去り、後には惨状だけが残っていた。 この事件が公になれば、王立魔法研究所(アカデミー)が動き出す可能性があった。 もっとも、生徒の安全を優先するならば、むしろ、積極的に調査を依頼すべきなのかもしれないが・・・。 その場合、真理阿は研究対象として引き渡され、様々な『実験』に協力する事になるだろう。 初めて成功した魔法で得た、かけがえの無い友人を失う少女の苦しみはいかばかりか・・・。 「結局 魔法の失敗による爆発事故・・・と、しておく方が良かろうて」 今回の惨状の原因が、果たして真理阿にあるのかは分からない。 アカデミーを介入させるとして、彼女がおとなしく応じるのかは分からない。 彼女を拘束できたとして、その秘めた力が人に御せるものなのかは分からない。 新たな力が得られたとして、それがトリスインの民の幸福に繋がるかは分からない。 何が正しい選択か分からないのなら、少女2人のささやかな友情が守られるよう振る舞ったとして何が悪い。 「それに・・・じゃ ミス・ロングビル」 「はい」 「あと5年もあれば、あの娘はい~い女になるぞ。 アカデミーの玩具にするには ちと惜しいの・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・」 場を和ませるために放った好々爺のジョークは、しかしながら、正しい形では受け止められなかった。 前ページ次ページゼロの魔獣
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4611.html
前ページ次ページゼロの視線 第一話 開幕 「よおおおおっしゃあ!」 毎度おなじみ世界の危機・・・・・・・もとい春の使い魔召喚の儀。 魔法成功率ゼロ、故に異名を「ゼロのルイズ」と呼ばれし少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの 気合は拳を持って天を衝かんがごとくであった。 まさに「わが生涯に一片の悔い無し」な感じである。 「いや・・・・・その・・・・・・・・・いいのかね?ミス・ヴァリエール」 「何がです?」 コッパゲの問いに、拳を突き上げた姿勢のまま答える「ゼロのルイズ」 「彼は、確かに見た事も無い服装ではあるが杖も持たずマントも羽織っていない。 ぶっちゃけただの平民にしか見えないのだが」 そう、われらがルイズは、こともあろうに魔獣聖獣幻獣でもない、ただの獣ですらない 黒髪の平民を呼んでしまったのだ。 「ふっ 浅はかですね、コルベール先生。 彼をよく見てください・・・・・・・・・・・・美形です!」 「だからどおしたぁ!」 その場にいる全員からの壮烈なツッコミに怯む事無く説明を続けるルイズ。 「たとえ使用人であろうと、平民達は結局心の底では私達貴族に反抗をしているもの。 それが悪いとは申しません。 心の奥底まで縛り付けることなど愛し合う男女すら適わぬもの。 しかしわたしに使い魔として召喚されたこのハンサムは魂の奥底ですら私に従わずには居れないのです。 だから、例えば想像してみてください・・・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夜のバルコニーで、星空を見上げ寛ぐルイズ。 そんな彼女に、黒髪の使い魔が呼びかける。 「ルイズさま、ワインをお持ちしました」 使い魔を見ようともせずワインを受け取った彼女は、可愛らしい顔に嫌悪の表情を浮かべる。 「不味い 換えてきなさい」 「しかしこれは間違い無くルイズさまが「くどい!」 主が投げつけた杯が、使い魔の端正な顔を直撃する。 「わたしが換えて来いといったら換えてくるのよ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー そしてこの美形は、額から血を流し、この美しい黒髪からワインをたらして歯を食いしばり しかしわたしに逆らおうと考える事すら出来ないのです・・・・・・・・・」 なにやらヤバげな表情を浮かべながら白昼夢を語る少女。 その場にいた女性陣の全てが、その風景を思い浮かべて一斉にぐびり、と生唾を飲み込む。 恋多き情熱の少女は勿論の事無表情な眼鏡少女すら、それは例外ではなかった。 「どうかされましたか、コルベール先生」 「いや・・・・・・・・この年になってもまだ抱き続けてきた『女の子への幻想』ってヤツが 木っ端微塵に粉砕されましてね・・・・・・ まあそれはどうでもいい、はやく『コントラクト・サーヴァント』を行いたまえ」 「合点承知!おっしゃあ!」 どこぞの三代目に匹敵しかねん見事なダイブをかましたルイズは、呪文を唱えながら口づけをおこなう。 「ぷはぁ」 豪快に口元をぬぐうルイズ。 親父臭さ全開だ。 (しかしこの男性は何者なのだろう) コルベールは考える。 (筋肉のつき方から、戦士であるのは間違い無い。おそらく戦い、殺す事が日常だっただろう。 なのに周囲でこれほど騒いでいながら目覚めない・・・・・・・・何かあるのか?) などと考えていると、その黒髪の男性の左手甲になにやら紋章のような物が浮かび上がる。 「ぐ・・・・うぅ・・・・・・・・・・ぐううううう」 気を失ったまま呻き、身をよじる「使い魔」 その、男でありながらなんとも色っぽい情景に再び「ぐびり」と生唾を飲み込む女性たち。 中には「ちがうんやー 俺は女の子が好きなんやー!」とのた打ち回るマリコルヌとかもいたりするのだが。 やがて『彼』がゆっくり目を開ける。 「ようやく目覚めたわね」 「ここは・・・・・・・・」 しばらく横臥したまま呆然としていた『彼』はやがてがばりと起き上がると慌てて周囲を見回す。 「ここは何処だ?そして朧は?」 「オボロって何よ?アンタはこのあたしが召喚したんだからね。 たった今からあたしに絶対の忠誠を誓いなさい! そういえばアンタ名前は?」 「わたしの名は・・・・・・弦之介。甲賀・・・・・・弦之介」 「とりすていん・・・・・・そしてさもん、さーばんと・・・だと?」 以前他所の忍が地面に面妖な模様を描いて呼び出した奇怪な獣と戦った経験があるので その辺は簡単に受け入れた。 「で、どうやったら帰れる?」 「帰れるわけ無いでしょ。送り返す魔法なんか無いんだから」 なんとも素晴らしい答えが返ってきた。 まあよかろう。 一族十人集悉く死に(幾人かは自らの朧への想いが殺したのだ)向こうに未練も戻るべき理由も存在しない。 そう考えて振り向いた弦之介は、己が目を疑った。 子供達が、一斉にそらを飛んでいるのだ。 「こ・・・・・・これは?」 「アンタ『フライ』も知らないの?心底田舎者ね」 ふらい?・・・・・・・南蛮の揚げ物料理の事か? いや手足も無く地を這う者や壁や地面に潜り込む者が居るのだ。 ならば空を飛ぶ術があっても普通だろう。 卍谷の面々や鍔隠れの者達を思い出す。 「で、るいずどのはふらいをせぬのか?」 「出来ないのよ・・・・・・あたしは『フライ』も『レビテーション』も何一つ出来ないのよ!」 その悲しみに満ちた声に、朧を思い出す。 (弦之介さま・・・・・・・・・わたくしは・・・・・鍔隠れ集の棟梁にあるべきはずなのに・・・・何も出来ませぬ) 「ならば出来る事をすればよい。出来る事が無いのなら出来る事を探せばよいのだ」 薄く笑った弦之介は、少女を背負う。 「な、何すんのよ」 「しっかりつかまっておれよ」 言うや否や、弦之介は走り出す。 空を飛ぶメイジはおろか馬より早く風を抜く。 「うわぁ、サラマンダーよりはやーい」 「・・・・・・さらまんだーとは何だ?」 「女の子が早い乗り物に乗った時はこう言わなきゃいけないの。 決まりよ決まり」 主となった(らしい)少女が寝具でふやふやと寝息を立てている。 あの後、この世界の幾つかの取り決めや常識を教わった。 ・・・・・・・・それがどの程度信用できるのかは疑問だが。 (しかし、まこと遠くへ来てしまったのだな) 夜空に、月が二つ浮いている。 甲賀を遠く離れれば星の並びも異なるのだと聞いた事があるが、まさか月すら異なるとは。 朧・・・・・・わたしはこのような所に来てしまった。 お前は・・・・・・あのまま死んだのか? はい、本当にここまでです 「奇怪な獣」云々は勝手に出しました なんていうか風太郎ワールドならそのくらいありえるのではないか、と思いまして 前ページ次ページゼロの視線
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4904.html
前ページ次ページゼロの女帝 「あ・・・あの・・・ミス・ヴァリエ-ル・・・」 「なんて顔してんのよ!決闘するのはあんたじゃなくてあたしなんだから」 「で・・・でも・・・あの・・・」 「だ-いじょ-ぶよ!たかがドットメイジ程度の邪魔する奴は指先ひとつでダウンよ!」 「でも・・・」 「気にすんなっつってんのよ! 平民如きが貴族様の心配しようなんて一万年と二千年早いわ! とりあえずクックベリ-パイでも焼いて待ってなさい」 食堂を飛び出し、見えないところまで来て誰も居ないのを確認してから、ルイズは真っ青な顔で壁に寄りかかる。 シエスタに言った言葉は嘘だ。 現状の、魔力と扱える適性の数のみで評価するシステムでは確かにギ-シュは無能と呼ばれても仕方がない。 しかし彼は、それをカバ-すべく己の魔法を徹底的に練りこんだ。 深夜裏庭で鍛錬を続ける彼の姿を窓から幾度となく見かけたルイズは、彼の努力を知っている。 その結果、ドット程度の魔力でありながら瞬時に六体ものゴ-レムを作り出し、完璧に制御可能なまでになった。 拙い自分を恥じ、影で死に物狂いで努力する。 自分と同じだ。 だから判る 自分は勝てない 決闘や怪我をするのは別に怖くない 「負ける」という事実が怖い これまで自分は徹底的に他人と関わる事を、そして争い事を避けて来た 他人と関われば自分が無能と思い知らされるから そうなったら自分の心が折れてしまうから だから だけど でも 今から逃げる・・・・馬鹿言っちゃあいけない それはシエスタを、マルトーを・・・切り捨てるという事だから 笑うことを知ってしまった自分はもう・・・ひとりぼっちには耐えられない でも だって だから それでも 懊悩していた自分を、唐突に暖かいモノが包み込む。 「セ・・・ト・・・・?」 「大丈夫よ、ルイズちゃん」 「落ち着いた?」 冷えた果汁水を飲み干したルイズは瀬戸に問う。 「あたし・・・・どうすればいいんだろ・・・」 「だからね、大丈夫なのよルイズちゃん。 あたしは多少人を使う仕事をしてた。 だから判るの。目の前に居る人が何が出来るか何が出来ないか。 ルイズちゃん、あたしはね・・・人に出来ない事をしろって言ったことは一度もないわ」 生命の限界までぎりぎり振り絞って、やっとのことでかろうじて出来ることをしろって言った事はあるけどな。 「だから、ギ-シュちゃんが強いのも判る」 「ならなんで!」 「だから ルイズちゃんも出来る事をやればいいのよ。 出来ない事をしろ、なんて言ってないんだから」 前ページ次ページゼロの女帝