約 1,246,338 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/825.html
『老化執行中 脱出進行中』 「てめーにも…覚悟してもらうぜ…」 その言葉と共にワルドの腕を掴む手に力が入る。 「うぉぉぉぉぉおお!我が風の偏在ィィィイイイ!最後の力を振り絞れェーーーーーーーーッ!!」 一瞬。老化する僅かだがほんの一瞬早く分身が放った風の魔法がワルドの腕を切り飛ばしたッ! ズキュン! 「チッ・・・!」 斬り飛ばされた腕のみ老化し、干からびたそれを投げ捨てもう一度直を仕掛けるべく掴もうとするが脚に力が入らなくなり膝を付く。 「くそ…だが…危なかった…腕一本犠牲にした価値はあったというものだ…!」 あれ程のダメージを受け印の効果で無理矢理体を動かしここまできたのだ。限界などとうに超えている。 「私の…腕一本の代償としては高くついたが…ここはウェールズを斃せただけでもよしとせねばなるまい…!」 残った右手で杖を握り中空に浮く。ワルドの方も一瞬だが老化させられた事と左腕を失った事で、もう分身は消えている。 「この城はじきに我が軍が落す…!そうなれば今の貴様達ではどうしようもあるまい…愚かな主人共々薄汚い傭兵にでも首を取られるがいい!」 逃げようとするワルドに対して広域老化を再び仕掛けようとするが、気を失ったのか突っ伏してブッ倒れているルイズが視界に入り (…殺すより生かす方が先かッ!) ここで広域老化からの直触りを行えば恐らく、いや確実に敵中突破するだけのパワーは残らない。そう思いワルドを見逃した。 デルフリンガーを杖にして立ち上がる。戦闘はほぼ不可能だが移動は辛うじて可能だった。 ルイズに近付き起こそうとするが、起きようとしない。 軽く、デルフリンガーの柄で頭を小突くが、それでも起きない。 水でもあればブッかけ叩き起こすところだが生憎ここにはそんな物は無い。 ブチ破った扉の外の方から足音や怒号、悲鳴などの叫びが流れ込んでくる。 ここで起こそうとして時間を食ってはマズイ。そう判断しグレイトフル・デッドの指が三本しか無い手で器用に抱えあげる 「兄貴ィ……船はもうとっくに出ちまったがどうするんだ…?」 「考え無しに残るかよ…隠し港にタバサを待たせてある」 「敵は五万だぜ?突破できるのか…?」 「勝ち戦が確定した敵ってのは無駄死にを避けるもんだ… 残ったスタンドパワーを全て最初に注ぎ込むッ!それで駄目なら…そんときゃあ最期の最期まで敵のノドに食らい…付くまでだ」 「やっぱり兄貴はスゲーや!そうだな、たかが5万。兄貴にとっちゃあ飯を食いに行くようなもんだな」 その言葉と共にルイズを抱えたグレイトフル・デッドの体から煙が流れ出す。 礼拝堂の外に出ようとするが倒れているウェールズに気が付いた。…老化はしていない。 氷で冷やしているものを除けばグレイトフル・デッドで老化しないものは『無機物』と『死んだ生命体』だけになる。 ゴールド・エクスペリエンスが終わってしまった生命を呼び戻す事ができないようにグレイトフル・デッドも終わってしまった生命を老化させる事などできやしない。 斃れているウェールズに近付きその指に嵌っている大粒のルビーを抜き取り言葉を紡ぎだす。 「その覚悟だけは…認めてやる…それに免じてオメーの言葉は伝えといてやるよ…」 そうして、自分がブチ破った扉に向き直りウェールズの死体に背を向けると 「アリーヴェデルチ」 ただそれだけを言い残し礼拝堂を後にした。 城の中に一人だけの足音が静かに鳴り響く。 城の外は未だ大砲の音や兵士達の叫びが聞こえるが、それに反して城の一角だけは静寂に包まれていた。 朽ち果てたメイジや兵士達の死体を踏み越えながらただ前に突き進む。 ―――死は誰にでも訪れる。例え貴族だろうと平民だろうと平等に。 王軍はウェールズの戦死も手伝い士気が下がり城の内部にまで突入され全滅が確定している。 ならばここで全員を巻き込もうが問題無い。この城に残った連中はその覚悟ができているはずだ。文句を言われる事などあろうはずもない。 隠し港へ向かうまでに呻き声をあげ辛うじて生きているヤツらも居たが、その生き残りの全てにトドメを刺す。 無論、王軍、貴族派の区別などしない。淡々と、そして平等に命を狩り獲る。 比率で言えば貴族派の人数が圧倒的に多かったし王軍の生き残りの貴族などほぼ皆無だったがそれでも数人は居た。 だが、それでもトドメを刺した。どの道広域老化が解除されれば包囲され殺されるか捕縛され処刑される運命だ。 なら早めに楽にしといてやるという気になっただけことだ。 周りの呻き声すら聞こえなくなった頃には城の内部に突入してくる部隊は皆無になっていた。 この戦いは貴族派の勝利が確定している。だからこそこんな訳の分からない…老化などで死にたくないという感情で支配されている。 主力部隊が傭兵で構成されているならその感情は加速度的に膨れ上がる。 傭兵はあくまで金で雇われた存在であり、雇い主に忠誠を誓う存在ではない。 金で雇われているからこそ傭兵は無謀な突撃などはしたりしない。命が無ければ報酬を受け取ることもできないからだ。 ぶっちゃけハッタリである。スタンドパワーなぞスデに尽きている。 グレイトフル・デッドそのものは発現させる事はできるが、老化を起こすだけのパワーは無い。 最後の力を使えばまだやれない事はないだろうが、それでは離脱するだけのパワーが無くなる。脱出経路が存在するのに特攻する気など毛頭無い。 全力で城の中で老化を引き起こし、敵の戦意を喪失させこれ以上の介入を防ぐ。 人これを良く言えば『策略』悪く言えば『ペテン』と言う。 その目論見は成功したようだが、あまり長くは持ちそうもない。隠し港へ続く道以外の生き残った敵はそろそろ老化から回復している頃だ。 その連中が外に出れば、今度こそ夥しい数の敵が雪崩れ込んでくる。 そうなる前に目的地にたどり着かねばならないが、負傷も手伝いギリギリと言ったところだろう。 だが、歩いている途中に再び膝を付く。 「血が少しばかり足りねぇな…」 急所は避けたとはいえ5体のワルドの攻撃を受け続け血を流しすぎている。 立ち上がり歩を進める。止血する道具など無い上に時間すら残されてはいない。 壁を支えに手を付き港に向かうが、その壁にも血の跡は残されていた。 鍾乳洞の港の穴の上でホバリングをしているシルフィードの上でタバサとキュルケがプロシュートの到着を待つ。 ヤバくなったら逃げろとは言われていたがギリギリまで待つつもりだった。 「さっきまで静かだったけど、そろそろ危なくなってきたわね…」 再突撃が行われ、遠くから兵の叫びや破壊音などが徐々に近付いてきているが肝心の者はまだ現れない。 しばらく時間が経ちこの港にも反乱軍が雪崩れ込んでくると思ったその時 ――来た 宙に浮き運ばれているルイズの後ろに血に塗れたプロシュートがゆっくりとだが歩いている。 タバサがシルフィードに命じ二人に近付く。 「その怪我はどうしたの!?」 「説明してる暇…はねーぞ…」 港の入り口の方から兵士達の声が聞こえ、敵がもうそこまで迫っている事を理解させた。 「ワルド子爵は?」 「あのヤロー…は敵だ」 「…よく分かんないけど逃げた方がいいって事ね」 「掴まって」 這い上がるようにシルフィードに乗り込むと穴の中へと降下を始める。 それと時を同じくして貴族派のメイジや兵士が港に雪崩れ込んできた。 「間一髪ってとこだったけど…その傷大丈夫なの?」 壁に打ち付けられ出来た傷は打撲などが殆どで出血自体は大した事は無いがワルドと分身にやられた傷はそうも言ってられなれない。 他の傷はシルフィードに積んできた包帯や薬などで止血もする事はできたが、大腿部に受けた一撃がヤバイ。 動脈の一部が傷付き血が止まらないでいる。下手すればトリステインに帰り着く頃には失血死だ。 キュルケとタバサの顔が青くなる。系統が水でない以上治癒の魔法は使えないし、使えたとしても秘薬など無い。 プロシュートが深く息を吐く。それを見て、まさか諦めたのではないかと思った二人がその両眼をで見るがそんな絶望したような目は見せていない。 「折れた剣…アレまだあるか?」 「……え?ええ、そりゃあの武器屋に突き付けてやろうと思ってたから持ってきてるけど…なにに使うの?」 「…火出してくれ」 キュルケが火球を作ったのを確認すると折れた剣を手に取りその中に刀身を突っ込む。 (メタリカがありゃあこんな事しなくても済むんだがな…) 適度に熱せられ刀身が赤熱するとそれを火球の中から引き抜き息を吸い再び深く息を吐き厚く巻いた布を咬むと…… 刀身を…その傷口にッ!『ブッ刺したッ!!』 ドジュゥゥゥ 「…ッ!~~~がッ!!」 一瞬血が流れ出るが赤熱した刀身に焼かれ瞬時に血は止まる。 焼いて傷口を塞ぐ。最も原始的だが最も確実に血を止める方法だ。 当然、その痛みは半端無い。傷口に刺された痛みとその傷口を焼かれる二重奏曲とも言える激痛が駆け抜ける。 1秒…!2秒…!3秒…!4秒…!5秒…! その行動に半ば放心したように見ている方もやっている方もその5秒がやけに長く感じられ4秒と5秒の1秒間の間に 『8秒経過!ンッン~~♪実に!スガスガしい気分だッ!歌でもひとつ歌いたいイイ気分だ~~ フフフフハハハハ。100年前に不老不死を手に入れたが……これほどまでにッ!絶好調のハレバレとした気分はなかったなァ… フッフッフッフッフッ、ジョースターの血のおかげだ。本当によくなじむッ!最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハーッ 9秒経過ッ!』 (長いんだよ…ボケがッ!) やけにテンションの高い幻聴が聞こえ心の中で突っ込みを入れ5秒経ち血が止まったのを見ると剣を引き抜き投げ捨てる。 少なくともこれで失血死の可能性は無くなった。 赤熱した剣を引き抜くまで意識を保っていたという精神力そのものが賞賛に値されるものだが さすがに、度重なる傷の痛みと極度の疲労により意識を落し未だ気絶しているルイズの方に倒れ込んだ。 ―――主に忘れられた中庭の池。 その池に浮かぶ小船の中にルイズが居た。 10年前ならワルドがこの場所から連れ出してくれただろうが、今は違う。 信頼を裏切り、ウェールズを殺し、自分すら殺されかけたことを思い出し泣いた。 泣いていると船が動き島の湖岸から船に手がかけられ引き寄せられる。 それに気付き手の先を見る。 プロシュートとなにやら得体の知れない化物がそこに立っていた。 その化物に抱きかかえられ船から地面に降ろされる。 「泣いてんのか?」 そう言われ、子供のように頷くと―――思いっきり殴られた 「この腑抜けがッ!なんだ!?あのザマは!?ええ!?」 さすがに踏まれこそしないが襟首をグィィッと掴まれ顔を引き寄せられる。 「いいかッ!オレが怒ってんのはなてめーの『心の弱さ』なんだルイズ! そりゃあ確かに『ワルド』にいきなり裏切られたんだ!衝撃を受けるのは当然だッ!自分まで殺されかけたんだからな。オレだってヤバイと思う だが!オレ達チームの他のヤツならッ!相手に裏切られたとしてもうろたえたりはしねぇッ!たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ!! オメーはマンモーニなんだよ…ルイズ!ビビったんだ…甘ったれてんだ!分かるか?え?オレの言ってる事 『裏切り』のせいじゃあねぇ。心の奥のところでオメーにはビビリがあんだよ! 『成長しろ』ルイズ!成長しなけりゃあオメーは栄光を掴めねぇ!」 唐突に殴られ半ば放心しながらそれを聞いていたが、使い魔に殴られた事に怒ろうとした。 だが、怒ろうにも相手の方がそれを上回っており……目が覚めるまで説教が続き、さっき泣いていた事とは別の意味で『泣きたくなった』 軽い衝撃を受け目を覚ます。 薄く目を開けると空と自分の顔の横に使い魔の顔があった。 夢と違うのは体のあちこちから血を流している事だ。少し顔を動かすとキュルケとタバサが珍しく慌てた様にしてこっちを見ている。 風に紛れて鉄と何かか焦げたような臭いが流れ、血と何かが焼けた臭いだろうと思い、自分が助かった事を認識する。 体を動かそうとするが動かない。 当然だ。倒れたプロシュートの体が半分ぐらい自分に重なっている。 血の臭いとその重さにそれを退けようと思ったが、あの時自分の魔法を信頼し命を賭けてくれた事を思い出しそのままにしておこうと思った。 ワルドの分身に襲われる瞬間まで魔法を撃っていたが、そこからの記憶無い。 生きているという事はワルドに勝ったのだろうが…そのせいでプロシュートがこんな大怪我をしてしまったという事に少し悲しくなった。 「……この腑抜け野朗が…!」 そう呟くような声にハッっとする。思わずその顔を見るがその目を閉じたままだ。 「…オメーは…マン…ーニなんだよ…ッシ」 ……さっきまで夢の中で受けていた説教とほぼ同じような事を言っている事に『実は起きてるんじゃないか?』と思い動く方の手で顔をつねってみる。 起きていれば多分えらい事になっていただろうが、反応は無い。 その後も半ばうわ言のようにそれが続いているが、ただ違うのは相手が自分ではなく時折聞こえる『ペッシ』という人物であるという事だ。 それが誰なのか気にはなったが 『ブッ殺…と心の中で思っ…なら…その時スデに…動は終わって…るんだ』 という危険極まりない言葉に、帰ったらはしばみ草を食べさせてやろうかと思いになり流れる雲をぼんやりと見ながら再び目を閉じた。 「分かったよ!プロシュート兄ィ!兄貴の覚悟が!『言葉』でなく『心』で理解できた!」 そう叫ぶ弟分はもうマンモーニの目はしていない。 別世界にいる弟分に覚悟が伝わったかどうか分からないが、少なくともこの夢の中のペッシはマンモーニではない。 「やれ…やるんだペッシ…オレはお前をここから見守っているぜ…」 このペッシにすらそれが聞こえているか分からないが、それでも今は見守ろうと思った。 プロシュート兄貴 ― 左脚にひび 右大腿部に火傷 全身打撲 出血多量 [[←To be continued ゼロの兄貴-24]] ---- #center(){[[戻る< ゼロの兄貴-22]] [[目次 ゼロの兄貴]] [[>続く ゼロの兄貴-24]]} //第五部,プロシュート
https://w.atwiki.jp/shfarts/pages/1012.html
ロックマンゼロ(Rockman Zero) 商品画像 情報 登場作品:ロックマンゼロ 定価:4,860円 受注開始:2014年06月05日(木) 16 00 受注締切:2014年07月28日(月) 23 00 発送開始:2014年10月24日(金) 商品全高:約140mm ロックマンゼロ主人公、ゼロで遊んでみた。 付属品 手首:×6(右×3、左×3) 武器:ゼットセイバー、トリプルロッド、バスターショット、シールド 表情:×1 キャラクター概要 「ロックマンX」シリーズのスピンオフ「ロックマンゼロ」シリーズの主人公。 商品解説 S.H.Figuarrtsに統合されて消滅してしまったD-Arts。 そのロックマンシリーズ再出発第一号として魂Web限定商品で発売された。 良い点 全体的な造形 接地性が良い 悪い点 髪の重さに負けて首関節が回ってしまう 髪が外れやすい、可動を入れたことで見栄えが悪い 表情パーツが2つのみ 不具合情報 関連商品 ゼロ(1st ver.)D-Arts ゼロ(TYPE 2)D-Arts ブラックゼロD-Arts エックスD-Arts VAVAD-Arts コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/4128.html
【作品名】ロックマンゼロシリーズ 【ジャンル】アクションゲーム 【名前】ゼロ 【属性】レプリロイド 【大きさ】160cm 【攻撃力】ゼットセイバー 自分と同等の防御能力を持つ敵を真っ二つにできるビーム剣の2倍の威力。 バスターショット ゼロの二倍速い弾速のショットを放つ。 ゼットセイバーの4分の3の威力。 射程約3060m、弾切れはない。 【防御力】大都市を廃墟に変えるミサイルの爆発に巻き込まれても無事。 マグマの海に突っ込んでも大したダメージを受けない。 数m上から落ちてきた約1tの鉄球にぶつかっても平気。 レプリロイドが操られる環境にいてもなんの影響もない。 ライト:流砂に流されたり飲み込まれたりせず、崩れる床に乗っても崩れない。 サブタンク:ゼロの体力を半分回復する。思考発動、即回復する。 4つ所持。 【素早さ】レーザーよりもやや速くダッシュできる。 ゼロのダッシュより倍速いレーザーに1mぐらいの距離から避けられる。 空中で一度だけジャンプできる。 スパイク:滑る地面の上でも普通に走れる。 シャドウダッシュ:ゼロがダッシュしている間敵は残像しか見えず、 攻撃を(明らかにゼロの体全体を覆うレーザーや体当たりなども)すり抜ける。 赤外線センサーも反応しない。 【特殊能力】サイバーエルフによる特殊能力 サイバーエルフはゼロをサポートするために作られたプログラムの一種。 強力な能力を使えるが一度使うと消滅してしまうため一回しか使えない。 サイバーエルフの能力はゼロの意思で即発動する。 時間停止系 ゼロの周囲2700万km四方の敵の時間を強制的に止める。停止時間は30秒ほど。 全部で5種類存在するが全て同じ能力(以下同文)。 敵掃討系 ゼロの周囲2700万km四方にいる全ての敵の存在を消滅させる。全部で3種類ある。 ダメージ系 ゼロの周囲約675000km四方の敵の体力を半分にする。重ねがけ可能。 敵掃討系エルフの能力が効かない敵のみ有効。全部で3種類ある。 回復系 ゼロがいままで受けたダメージとサブタンク一つを全回復するエルフは3種類ある。 ゼロの体力を4分の1回復するエルフは8種類ある。 吸収系 敵のエネルギー弾(15cmぐらいの大きさまで)がゼロの体力をわずかに回復するようになる。 このエルフのみ使用しても消滅せず装備品扱いとして着脱可能。 【長所】全てにおいてバランスの取れたスペックとサイバーエルフによる強力な能力。 【短所】Xシリーズとはパラレルなのかどうかはっきりしない 【戦法】ロックマンゼロ3のアルティメットモードの状態で参戦。 時間停止系エルフの能力で時を止めた後、敵掃討系エルフで存在消滅。 効かないようならダメージ系エルフを連発し、敵の懐に潜り込んでゼットセイバーで滅多切り。 【備考】素早さの欄に書かれているレーザーとはヴォルティール・ビブリーオのVレーザー、 ダッシュよりも速いレーザーはコピーエックスmk2のリフレクトレーザーのこと vol.124 760格無しさん 2019/05/24(金) 09 37 44.31 ID H7XHKxWq ランキングにあるゼロ(ロックマンゼロシリーズ )とエックス(ロックマンXシリーズ )だが ゼロは範囲の求め方が間違ってる、移動速度から求めてるならゼロの大きさが160cmなのは絶対におかしい エックスは弾速が書いてないし、特殊武器のエネルギー消費が書いてない、時止め範囲も無いし時間が一分はおかしい、移動速度から求めたら一秒すら無い 69スレ目 155 :格無しさん:2012/03/13(火) 20 40 43.62 ID 8RnNlPTw ゼロ再考察 「光速よりもやや速い」とあるが具体的な数字が無いので光速の1.1倍とする その倍速いレーザーに1mから反応できるので光速の2.2倍の反応速度 超光速から ○ラハール~ソルグラヴィオン 消滅勝ち ここから上は反応が速い奴ばっかりなので先手負けを繰り返す アイオリア>ゼロ>ソルグラヴィオン 49スレ目 74 :格無しさん:2010/10/11(月) 19 54 39 ID YjDH6O0C 67 Xシリーズとモロに繋がってるんだからエックスのテンプレを参考テンプレにしとけば強化できるんじゃないのか? 77 :格無しさん:2010/10/12(火) 00 28 08 ID hIu6WheX 67 ゼットセイバー以外の武器も書いたほうがよくない? このままだと遠距離攻撃の手段がないぞ 78 :格無しさん:2010/10/12(火) 04 24 24 ID +P7AbtaZ 100km四方とかどっから出した 79 :格無しさん:2010/10/12(火) 17 51 38 ID OnMrwi2I 78 最長ステージの距離とゼロの移動速度からの推測 81 :格無しさん:2010/10/13(水) 06 28 30 ID Ac9+oQfN Xシリーズの設定引っ張ればスペースコロニーの落下爆心地から無傷で生還した覚醒ゼロとか 成層圏から輸送コンテナごと地上に落下して無傷な新世代型レプリロイド そいつらに当たり前にダメージを与えられたゼットセイバー(若干の形状変化が有るがゼロシリーズと同一のもの)を 参考に使えばかなり強化出来るだろな。 あと光学兵器は基本的に光速と同じ扱いじゃなかった? なら光学兵器を追い抜ける速度なら光速以上になると思うのだが。 82 :格無しさん:2010/10/13(水) 14 20 19 ID xsZe9DYd シリーズをまたぐ場合設定の流用はありでも描写の流用は無しじゃなかったっけ? あと光学兵器といってもビームみたいなのもあるからレーザーみたいに純粋に光かどうかわかってないときついと思う。 408 :格無しさん:2011/01/07(金) 11 03 22 ID IU0oJg6Z ゼロ考察 特殊能力が外道すぎるため、よほどでかい敵か速い敵でない限り負けない。 ○ ダイゼンガー>大雷鳳>ヤマモト 時間停止→消滅勝ち ○ 金銭の精霊 人外だし余裕 × シャノン・カスール 相手に攻撃が届かない。惑星破壊されて負け × スコール・レオンハート ブラスティングゾーン負け × レントン、シオン・ウヅキ 時間停止を発動した時にはこっちが死んでいる 一応下も見る ○ ノノ>イデオン>久留間慎一>ウルトラマンマックス=秋せつら 時間停止→消滅勝ち シャノン・カスール>ゼロ>金銭の精霊
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/189.html
ここは魔法学院にある教室の内の一つ。 ルイズ達は、ここで『土』系統の魔法の講義を受けることになっている。 後ろの壁に様々な使い魔が並んでいる。サラマンダー、ネズミ、モグラ、ヘビ、ドラゴン… 召喚が終わってから初めての授業、本来なら使い魔の見せ合いでかなり騒がしくなるはず。 だが、教室はとても静かだった、ある種の異様な雰囲気に包まれている。 その原因は何故かルイズの傍らに居る使い魔。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 ただ立っているだけなのに、周囲に奇妙な威圧感を撒き散らしている 教室の空気がやたらと重い。ルイズの周りの空気は更に重く、隣に居る生徒達は物凄く不幸だった。胃に穴が開くかもしれない 授業が早く終ることを殆どの生徒達が祈っていた それはルイズも例外では無い、が。 (お腹減った・・・・・・) 早く終わってくれ、と祈る理由は彼女だけ全く別。 寝坊した結果、朝食に間に合わなかった。故にルイズはお腹が空いていた 頭には昼食の事しか無く、ペットショップの威圧感など全く感じていない。ある意味大物である 生徒達が威圧感に苦しみ、ルイズが空きっ腹に苦しんでいる時 「ミス・ヴァリエール、あなたの使い魔ですが・・・・・・何と言うか・・・・・・外に出してもらえないでしょうか?」 空気を掻き乱す雑音が全く無い空間は、教師にとってある意味理想的である が、担当教師のミス・シュヴルーズは空気の重さに耐えられる程の神経を所有していなかった とうとう耐えかねて発言した途端、教室に妙な安心感が漂う。しかし。 ギロッ! ペットショップからガンを飛ばされた! シュヴルーズの細い神経は千切れる寸前になりかける 口から悲鳴が漏れかけるが、貴族としてのプライドを限界まで使用し何とか抑える。強い女性である。 言い知れぬ敗北感を感じながら、先程の言葉をスルーしてそのまま授業を続けようとする。 だが、彼女の不幸は更に続いた。 「え・・・は、はいミス・シュヴルーズ!な、何でしょうか!?」 テンパったルイズの声 昼食の事で頭がいっぱいいっぱいだった彼女は、シュヴルーズの声を全く聞いていなかったのである! そんなルイズの顔を苦虫を噛み潰したような目で見るシュヴルーズ。 彼女は『教室から使い魔と一緒に出て行ってください』と伝えたかった・・・・・・本当に伝えたかった! 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 強烈な威圧感に続いて殺気まで放ってくるペットショップがそれを許さない 「え。えーっとミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってもらいましょうか」 代わりに取り敢えず錬金をやらせようとしたが 彼女がそう口にした途端、教室の生徒の顔が恐怖に染まった。 生徒達はペットショップの威圧感を忘れてシュヴルーズに抗議する! 「先生、ルイズにやらせるのは止めてください!」 「爆発するんですよ、先生!」 「『ゼロのルイズ』に魔法を使わせるなんて『許可』しないで!」 だが、被害に遭ってない彼女は何で生徒達がそんなに怯えるか『理解不能ッ!』 それよりもペットショップが怖い彼女は、とっととルイズに錬金をやらせて授業を終わりにさせたかった。 「皆さん静かに!ミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってごらんなさい!」 教壇へ向かっていくルイズとペットショップ。 それを見る生徒達は、何故に使い魔がルイズに着いて行くのか?と疑問に思った しかし今重要な事は疑問を解くより先に、一刻も早く自分の身を守る事!急いで机の下に避難したり、教室から脱出する! それを尻目に見ながらルイズは杖を掲げて、石の錬金を始めようとする。 彼女は失敗して爆発する事など毛の先ほども考えていなかった。 腹が減って思考力が減退していたのもあったが、サモン・サーヴァントを成功させたのが自信になっていたからである ペットショップの召喚により間違った自信が付いてしまったルイズ 万全を期して、石に自分の限界を超える勢いで魔力を込めて詠唱を始める そして――――――――巨大な爆発が起こった。 凄い爆発が起こった、石が、先生が、その他諸々が吹っ飛んじゃった 「・・・・・・・・・ちょっと失敗しちゃったようね」 あはは、と笑って済ませようとしたが、顔の引き攣りを止める事が出来ない。サモン・サーヴァント成功の自信が崩れそうだわ。 と、そこで私は気付いた 「あれ?」 至近距離で爆発が起きたのに、私無事だ。埃一つ付いてない 机の下に避難していたクラスメイトも黒い煙を吐いていたりして無傷じゃないのに。これってどういうこと? 疑問に思った私は周囲を注意深く見てみる、粉々になった石の欠片、気絶した先生、粉々になった――― 「これって氷?」 床に氷が散乱している、誰かが『水』の魔法でも使ったのかしら? ――――思い出した。今朝、滅茶苦茶に粉砕された廊下にも氷が落ちてたわね それにキュルケが、―廊下の窓や床もアンタの使い魔が滅茶苦茶に―とか何とか言ってたような。ムカツクからあまり思い出したくは無いけど 隣のペットショップを見る・・・・・・こいつも無事ね。となると、こいつが何かやったから私も無事なのかしら? 「この氷出したのってあんた?」 床に落ちている氷を杖で指しながら質問してみる私。だけどペットショップは何か考えてるみたいで私の質問に答えない。ご主人様を無視するとは良い度胸してるわね ・・・・・・・・・まあそんな事は別にいいや、爆発させた罰として教室の後片付けを命じられそうだし、今の内に箒と塵取りをペットショップに持って来させよ。 あぁ、それにしてもお腹減ったなぁ 私は女の言っている事を聞いていた。すると様々な事が分かった 驚くべき事にこの世界には『魔法』があると言う事だ スタンドとは違い、一つだけでも色々なことができるようだ。 マスターの部屋に侵入した二人の女は新手のスタンド使いかと思ったが、どうやら違うらしい。あの時あの二人が使ったのが『魔法』と言う事か (何で驚く?)(この世界?) ・・・・・・・・・・・・疑問が浮かぶのはこれで何回目だ?さすがにウンザリする。 考えても分からない事なので、無理矢理疑問を忘却して前を向く。 「え。えーっとミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってもらいましょうか」 女が何かを言っている。『錬金』。あの石を金属に変えろと言う事か マスターが立ち上がって前に歩いていく、私もそれに続く。 「先生、ルイズにやらせるのは止めてください!」 「爆発するんですよ、先生!」 「『ゼロのルイズ』に魔法を使わせるなんて『許可』しないで!」 黙っていた奴等が何かを喚いている。『ゼロのルイズ』とは?何をそんなに慌ててるんだ? そして、マスターが杖を掲げて、何かを唱え始め――――私の本能が警鐘を鳴らした!『危険!』『危険!』『危険!』 理由を考えるより早く!本能が命ずるままにスタンドを使い、マスターと私を氷の盾で包む! ドグォォォォン! 一瞬後に爆発! 強烈な爆風が急造の氷の盾を粉々にするが、辛うじて私とマスターは無傷だ。 そして『理解』した。なるほど・・・・・・マスターが魔法を使うと爆発するから奴等はあんなに慌てていたのか。 奴等の言動から考えるに、マスターが爆発を起こすのは1度や2度の事では――――― (違う!)(マスターは!)(マスターの能力は!)(マスターの『スタンド』は!)(『世界』を―――) 「ペットショップ!!!あそこにある塵取りと箒持って来て!」 いきなりのマスターの声に意識が覚醒した。顔を上げるとマスターの怒ったような顔 もう少しで何かを思い出せそうな気がした、が。 自身の思考活動を優先するより先に、マスターの命令を優先させる事が重要だと判断 私は、マスターが杖で指し示す用具入れに向けて飛んで行った ・・・・・・この後、掃除の大部分をペットショップがやらされる事になったのは割と関係無い蛇足である
https://w.atwiki.jp/zero-one/pages/18.html
このサイトはWiki3へ移転いたします。新しいサイトはこちら▼です。https //wiki3.jp/zero-one移転の理由はアットウィキのサイトが広告のせいでとても表示が遅いためです。またamp対応のせいで表などがとても見づらい状態での閲覧を強いられる場合があり今後この状況が改善することもなさそうなのでアットウィキと使い勝手の似ているWiki3への移転を決定した次第です。最新情報の更新も新サイトでのみ行っております。これからも仮面ライダーゼロワン プログライズキー おもちゃ情報wikiをよろしくおねがいします。 仮面ライダーゼロワン 玩具発売日情報 このページの発売情報は未確定なものも含まれます。 発売が確定したものはコメントへ随時書き込んでください。 食玩・ガシャポン・その他(雑誌・アパレル商品等)の発売日(予定)は地域・店舗等によって異なる場合があります。 仮面ライダーゼロワン 変身ベルト DXエイムズショットライザー Amazonで詳細を見る 仮面ライダーゼロワン DXプログライズホルダー&ラッシングチータープログライズキー Amazonで詳細を見る 仮面ライダーゼロワン 玩具発売日情報DX玩具 食玩 ガシャポン その他プログライズキー付属商品 RHS(ライダーヒーローシリーズ) RKF(ライダーキックスフィギュア)仮面ライダーゼロワンシリーズ RKF(ライダーキックスフィギュア)レジェンドライダーシリーズ コメント欄 DX玩具 [部分編集] 発売日 商品名 価格(税別) 2019.08.03 DXフライングファルコンプログライズキー \1,500 2019.08.31 変身ベルト DX飛電ゼロワンドライバー \6,980 2019.08.31 DXプログライズホルダー&ラッシングチータープラグライズキー \3,000 2019.08.31 DX飛電ゼロワンドライバー&プログライズホルダーセット \9,980 2019.08.31 変身ベルト DXエイムズショットライザー \5,500 2019.08.31 DXアタッシュカリバー \3,800 2019.09.14 DXバイティングシャークプログライズキー \1,500 2019.09.21 DXパンチングコングプログライズキー \1,500 2019.09.28 DXフレイミングタイガープログライズキー \1,500 2019.09.28 DXアタッシュショットガン \3,800 2019.10.05 DXライトニングホーネットプログライズキー \1,500 2019.10.05 DX飛電ライズフォン \3,200 2019.10.12 DXフリージングベアープログライズキー \1,500 2019.10.26 DXブレイキングマンモス&ブレイキングマンモスプログレスキー \5,500 2019.10.26 DXプログライズキーコネクタ&アメイジングヘラクレスプログライズキー \3,500 2019.11.02 変身ベルト DX滅亡迅雷フォースライザー \5,500 2019.11.02 DXアタッシュアロー \3,800 2019.11.09 トイザらス限定 DXスパーキングジラフプログライズキー \999 2019.11.23 DXシャイニングホッパープログライズキー \2,300 2019.11.23 仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション プレミア特典付き前売り券 大人(税込)\3,100 2019.11.23 Loppi限定 オリジナルグッズセット 引換券付ムビチケコンビニ券 大人(税込)\3,600小人(税込)\2,200 2019.11.30 DXプログライズキーコネクタ \2,000 2019.11 DXアサルトウルフプログライズキー \2,500 2019.12 DXシャイニングホッパープログライズキー&アサルトウルフプログライズキーセット \4,800 2019.12 変身ベルト DXザイアサウザンドライバー \6,000 2019.12 DXオーソライズバスター \4,200 2020.01 DXカメンライディングディケイドプログライズキー \1,500 2020.01 DXライダータイミングジオウプログライズキー \1,500 2020.02.発送 プレミアムバンダイ限定 変身ベルト DXゼツメライザー \7,000 2020.03.発送 プレミアムバンダイ限定 DXヒューマギアモジュール \4,800 2020.04.発送 プレミアムバンダイ限定 DXゼツメライズキーセット \6,000 食玩 [部分編集] 発売日 商品名 価格(税別) 2019.09.16 SGプログライズキー01 \500 2019.10.21 SGプログライズキー02 \500 2019.11.18 SGプログライズキー03 \500 ガシャポン [部分編集] 発売日 商品名 価格(税込) 2019.09.3週目 GPプログライズキー01 \500 2019.09.5週目 GPプログライズキー02 \500 2019.10.3週目 GPプログライズキー03 \500 2019.10.5週目 GPプログライズキー04 \500 2019.11.3週目 GPプログライズキー05 \500 2019.11.5週目 GPプログライズキー06 \500 その他プログライズキー付属商品 [部分編集] 発売日 商品名 価格(税別) 2019.09.02~2020.09.15迄 ミラクルライダーボックスキャンペーン 景品 2019.09.12~2020.12.25迄 大空へ舞い上がれ!!ブットバ!FLY!FLY!FLY!キャンペーン! 景品 2019.12 キャラデコクリスマス 仮面ライダーゼロワン 5号 \3,950 2019.12.16 スーパーてれびくん 2019.12.26 てれびくん 2020年2月号 \1,690 RHS(ライダーヒーローシリーズ) 2019年8月~2020年8月発売分まで [部分編集] 発売日 商品名 価格(税別) 2019.08.03 RH01 仮面ライダーゼロワン ライジングホッパー \900 2019.08.31 RH02 仮面ライダーバルカン シューティングウルフ \900 2019.09.14 RH03 仮面ライダーバルキリー ラッシングチーター \900 2019.11.02 RH04 仮面ライダー滅 スティングスコーピオン \900 2019.11.02 RH05 仮面ライダー迅 フライングファルコン \900 2019.11 RH06 仮面ライダーバルカン アサルトウルフ \900 2019.11 RH07 仮面ライダーゼロワン シャイニングホッパー \900 2019.12 RH08 仮面ライダーサウザー \900 RKF(ライダーキックスフィギュア)仮面ライダーゼロワンシリーズ 2019年8月~2020年8月発売分まで [部分編集] 発売日 商品名 価格(税別) 2019.08.31 仮面ライダーゼロワン ライジングホッパー \2,500 2019.09.07 仮面ライダーバルカン シューティングウルフ \2,500 2019.09.28 仮面ライダーバルキリー ラッシングチーター \2,500 2019.11.02 仮面ライダー滅 スティングスコーピオン \2,500 2019.11.02 仮面ライダー迅 フライングファルコン \2,500 2019.11.16 仮面ライダーゼロワン ハイブリッドライズフィギュア \4,300 2019.11 仮面ライダーゼロワン シャイニングホッパー \2,500 2019.11 仮面ライダーバルカン アサルトウルフ \2,500 2019.12 仮面ライダーゼロワン シャイニングアサルトホッパー \4,300 2019.12 仮面ライダーサウザー \2,500 RKF(ライダーキックスフィギュア)レジェンドライダーシリーズ 2019年8月~2020年8月発売分まで [部分編集] 発売日 商品名 価格(税別) 2019.08.24 仮面ライダーパラドクス パーフェクトノックアウトゲーマー レベル99 \2,500 2019.08.24 仮面ライダービルド ラビットタンクハザードフォーム \2,500 2019.09.28 仮面ライダーダブル サイクロンジョーカー&ハードボイルダー \4,500 2019.10.26 仮面ライダーアクセル \2,500 2019.11.30 仮面ライダーエターナル \2,800 2019.12 仮面ライダーW ファングジョーカー \2,500 2020.01 仮面ライダースカル \2,500 コメント欄 雑談は雑談掲示板でおねがいします。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/430.html
++第四話 ゼロのルイズ②++ 「これは?」 「あんたの朝食よ」 床に置いてある皿を指差して、ルイズは言った。 皿の上にはいかにも固そうで、まずそうなパンが乗っている。 それと、おまけ程度に肉のかけらの浮いたスープ。それだけだ。 「椅子は?」 「あるわけないでしょ。あんたは床」 確かに自分は使い魔になると言った。でも、この仕打ちはあんまりじゃないだろうか。 花京院の中で葛藤が生まれる。ここまでされても許すのか、それとも怒るのか。 しかし、ルイズはさっさと花京院を無視し、食事の前の祈りを始めてしまった。 「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ。今朝もささやかな糧を我に与えたもうたことを感謝いたします」 他の生徒たちの唱和も重なり、食堂に響き渡る。 怒るタイミングを逃してしまい、花京院は握り締めた拳を下ろした。 食事はお世辞にもおいしそうとは言いがたいが、あるだけましだ。もし、彼女に召喚されていなかったら食事にさえありつけなかったかもしれない。 それに比べたらましだろう。たぶん。 パンを一口かじってみたら、予想通り固かった。 明日からはなんとかしよう。絶対に。 花京院は静かに決意した。 朝食を終えると、生徒たちはそれぞれ教室へと移動する。 ルイズと花京院がやってきたのは大学の講義室のような教室だった。 二人が教室に入ると、生徒の視線が二人に集中する。 からかうような視線や好奇心むきだしの視線に、思わず花京院は反感を覚えた。 笑い声の木霊する教室を歩き、席につく。 「あんた、なに椅子に座ってんのよ」 ルイズが文句を言うが、さすがにここまでは譲れなかった。 鋭い視線をルイズに向け、花京院は言った。 「このぐらいは構わないだろう」 穏やかながらも、その言葉に含まれたものを感じ取ったのか、ルイズはもう何も言わなかった。 扉が開いて、教師が入ってきた。 紫色のローブに身を包み、帽子をかぶった中年の女性だ。ふっくらとしていて、優しい雰囲気を漂わせている。 「あの人も魔法使いなのかい?」 「当たり前でしょ」 呆れたようにルイズは言う。 花京院は教師に視線を向けたまま、密かにスタンドを出してみた。 彼のスタンド、『法皇の緑(ハイエロファントグリーン)』を床の下で移動させ、教室の中央の空間に出現させる。 もしも、スタンド使いならば何らかの反応があるはず。 そう思ってのことだったが、教室にいる生徒はぴくりとも動かなかった。どうやら本当にスタンドが見えていないらしい。 スタンド使いはいない。そう考えてもよさそうだ。 花京院は何食わぬ顔でスタンドを回収した。 何も気付かなかった教師はまん丸の瞳で教室を見回すと、満足そうに微笑んで言った。 「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」 シュヴルーズはルイズの隣に座る花京院を見て、目を大きくした。 「おやおや、変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」 とぼけたシュヴルーズの声に、教室に笑いが巻き起こった。 ルイズはうつむいている。 笑い声に満ちた教室で、誰かの声が響いた。 「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」 その時、ルイズは立ち上がった。 長い、ブロンドの髪を揺らして、鈴の音のような澄んだ声で怒鳴る。 「違うわ! きちんと召喚したもの! こいつが出て来ちゃっただけよ!」 「嘘つくな! 『サモン・サーヴァント』ができなかったんだろう?」 ルイズは声の主をにらみつけると、シュヴルーズに視線を移した。 「ミセス・シュヴルーズ! 侮辱されました! かぜっぴきのマリコルヌがわたしを侮辱したわ」 「かぜっぴきだと? 俺は風上のマリコルヌだ! 風邪なんか引いてないぞ!」 「あんたのガラガラ声は、まるで風邪でも引いてるみたいなのよ!」 マリコルヌは立ち上がり、ルイズを睨みつける。 教壇に立ったシュヴルーズは首を振って、小ぶりな杖を振った。 立ち上がった二人は糸の切れた人形のように、すとんと席に落ちた。 「ミス・ヴァリエール。ミスタ・マリコルヌ。みっともない口論はおやめなさい」 いさめるようなシュヴルーズの言葉に、ルイズは申し訳無さそうにうなだれる。 いつもの生意気な態度が嘘のような変わりようだった。 「お友達をゼロだのかぜっぴきだの呼んではいけません。わかりましたか? 「ミセス・シュヴルーズ。僕のかぜっぴきはただの中傷ですが、ルイズのゼロは事実です」 くすくすと教室から笑いがもれる。 シュヴルーズは厳しい顔で教室を見回し、杖を振った。 忍び笑いしていた生徒たちの口に、どこからか現れた赤土の粘土が張り付く。 「あなたたちは、その格好で授業を受けなさい」 教室は静かになった。 こほんと咳払いをすると、 「それでは授業を始めますよ」 そう前置きをして、シュヴルーズは説明し始めた。 魔法に興味のあった花京院は熱心に授業を聞いた。 わからないところはルイズに聞きながら、魔法についての知識を吸収していく。 魔法には『火』『水』『土』『風』という四つの基本的な属性がある。 その他に、失われた系統魔法の『虚無』があるが、今は使えるものがいない。 属性を組み合わせることによって、より強力な魔法が使える。 組み合わせられる属性の数によってメイジのレベルが決まるようだ。 そこまで聞いたところで、シュヴルーズの説明は終わった。 「それでは、実際にやってみてもらいましょう」 誰に当てようか生徒たちの顔を順々に眺めていたシュヴルーズはルイズと目があった。 シュヴルーズは柔らかい笑みを浮かべた。 「ミス・ヴァリエール。あなたにやってもらいましょうか」 生徒の視線がルイズに集まる。そのどれもが恐怖と心配の入り混じっていた。 いつまでも立ち上がらないルイズを花京院は不思議に思った。 「行ってきたらいいじゃないか。ご指名だろう?」 花京院も促すが、ルイズは困ったようにもじもじするだけだ。 シュヴルーズは再度呼びかけた。 「ミス・ヴァリエール! どうしたのですか?」 「先生」 おずおずと手を上げたのはキュルケだった。 「なんです? ミス・ツェルプトー」 「やめといた方がいいと思いますけど……」 「どうしてですか?」 「危険です」 キュルケは、きっぱりと言った。 その言葉に、教室のほとんど全員が頷く。 ルイズのこめかみがぴくりと震えるのを花京院は見た。 「危険? どうしてですか?」 「先生はルイズを教えるの初めてですよね?」 「ええ。でも、彼女が努力家だということは聞いています。さぁ、ミス・ヴァリエール。やってごらんなさい。失敗を恐れていては、何もできませんよ?」 「ルイズ。やめて」 キュルケが蒼白な顔で言った。 しかし、ルイズは立ち上がった。 「やります」 緊張した顔で、ルイズは教室の前へと歩いていった。 花京院はその様子を後ろから眺める。 「そう緊張しなくても大丈夫ですよ。錬金したい金属を強く心に思い浮かべるのです」 ルイズの隣でシュヴルーズは笑いかけた。 こくりと、小さな頭が上下に動く。 机の上に乗った小石を睨みつけ、ルイズは呪文を唱え始める。 その様子はいかにも魔法使いらしくて、花京院は少し感心した。 ルイズは呪文を唱え終えると、杖を振り下ろした。 ――その瞬間、机ごと小石は爆発した。 爆風をもろに受けたルイズとシュヴルーズは黒板に叩きつけられた。 机の破片があちこちに飛んでいき、窓ガラスを割り、何人かの生徒に当たる。 爆発に驚いた使い魔たちが暴れだす。キュルケのサラマンダーが火を吐き、マンティコアが窓から飛び出していく。 外から大蛇が忍び込み、誰かのカラスを飲み込んだ。 教室の至るところから悲鳴が起こり、物の破壊音が響き渡る。 キュルケは立ち上がると、ルイズを指差した。 「だから言ったのよ! あいつにやらせるなって!」 「もう! ヴァリエールは退学にしてくれよ!」 「俺のラッキーが! ラッキーが食われたー!」 花京院は呆然とその光景を眺めた。 黒板に叩きつけられたシュヴルーズは床に倒れたまま、ぴくぴくと痙攣している。 ルイズの顔はすすで真っ黒になり、制服もぼろぼろだった。 しかし、さすがというべきだろうか。ルイズは落ち着いていた。 顔についたすすをハンカチで拭い、淡々と感想をもらした。 「ちょっと失敗みたいね」 当然、他の生徒たちが反発した。 「ちょっとじゃないだろ! ゼロのルイズ!」 「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないかよ!」 花京院はやっと、『ゼロのルイズ』の意味を悟った。 そして、これからの行く末に暗雲が立ち込めていくような、そんな気がした。 ゼロのルイズに、スタンド使いの自分。 どちらもこの世界では異端の存在のようだ。 そんな二人が、果たしてこのまま無事にいられるのだろうか。 花京院の不安は尽きることがなさそうだった。 To be continued→
https://w.atwiki.jp/may3dcustom/pages/178.html
ゼロの使い魔が好きみたいだから、という理由でゼロという名で呼ばれる。あるいはゼロあき、ゼロ魔あきとも。 タバサが大好きらしい。 本当は真名があるが言うと本人が泣くのでゼロになっている。 もともとはオンボードの使い手。 登場初期はグラフィックボードの性能が悪かったらしく、画質悪いあきなどとも呼ばれていたようだ。かなり長い間ネタにされ続け、本人は画質ネタに食傷気味の様子。 RPGの名前付けだけでも3日間程悩むらしい。 嫁データが400越えでまとまってないとか。 名前 コメント ノエル・ペシェ 主なスレ住人 金髪騎士団
https://w.atwiki.jp/dm-original/pages/788.html
ゼロ・ゼロゼロ UC ゼロ (5) 2000 クリーチャー:ネクロ・コア ■ブロッカー ■G・ゼロ-バトルゾーンに自分のネクロ・コアが4体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚しても良い。 ■このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。 ■エターナル・Ω 収録 楽園編第5弾 偽りの終焉(コードエンド) 作者 天照 評価・意見 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2359.html
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは焦っていた。 背後から注ぐ、うららかな春の草原には似つかわしくない、憐憫と嘲笑に満ちた視線に、肉体的な痛みすら覚える。 ……あと何回失敗が許されるだろうか。いや、そもそも失敗などありえない呪文が、一度ならず二度までも爆散しているこの状況が既にヤバい。 留年、という文字が脳裏をよぎる。いやいやそれはない、それこそありえない。 公爵家の息女が留年するなど末代までの恥だ。 そうでなくとも既に上から、行かず後家、貧弱!貧弱ゥ!、と揃ってしまっているのだ、そこに落第が加わったら目も当てられない。 血脈に止めを刺したヴァカ、として歴史に名を残してしまう。そして間違いなく『あの人』の逆鱗に触れる。ゾッ、と背筋が冷たくなる。 杖をつかむ手が、ぬるり、と滑る。失敗したらあらゆる意味で最後だ。生きていたいなら、成功ッ、それしかないッ! 一生に一度くらいは成功させろォォ、このクサレ脳ミソがァ―― ――ッ! 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル!・ブラン・ド!・ラ!・ヴァリエールッ!、五つの力を司るペンタゴゴゴゴォン! 我のッ! 運命に従いしィ! “使い魔”をォッ! 召喚せよォォォ!」 ドグオオオン! 絶叫そして爆発。違う。これまでとは明らかに違う規模の爆発を、その爆風を全身に感じる。 これは来た。来たな。来ないはずがない。舞い上がった土煙をかき分け、爆心へ向かう、その足取りが先ほどまでの己のものとは思えないほどに力強いことに気づく。 確信の笑みがこぼれる。何が出てもかまわない。見栄えのする幻獣など端から望んでいないし、もはや生物であることさえ望まない。何であれ、そこに在りさえすればいいのだ。 留年さえ回避できれば、あとはどうとでもなる。 すり鉢状のクレーター。その中心に着いて跪く。カッと見開いた眼が“それ”を探して左右を睨み、再びその中心へ戻ったその時、それは地表より五サントほど上の空間から出現した。 銀色の円柱が何もない空間から現れる。髪型を模したものだろうか。 やがてそれに吊られるような格好で、やけに広い額につながった眉のない奇妙な人面に、奇怪な意匠の眼帯を施した彫像が盛り上がってくる。背景が透けているのは、これが実体ではないということだろうか。 生首。生首、のようなもの。が、宙から生えた。これがその状況である。 しかしヴァリエールはうろたえない。『これ』が『それ』ならば、そは我が運命。異形なればこそ我が使い魔にふさわしい。 先ほどまでの焦燥を微塵も感じさせない、落ち着いた口調で契約の呪文を唱えると、ルイズは生首に口づけをした―― 「――それでいい……ジョルノそれでな……それが生き残った者の役目だ……行こうか……コロッセオに…………っておいっ、何だこれは! おい! ジョルノ? ミ、ミスタ? トリッシュ? おーい。誰か?」 ジャン=ピエール・ポルナレフは困惑していた。己の分身であるスタンドを失い、次いで身体そのものを失い、残ったのは亀にしがみつく魂、という末路を辿るはめになった死闘がやっと終わったのが今、だったはずだ。それがどうして…… 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 何か来る。桃色の髪をした怖い人が来る。唇を突き出して。何だこれは。来るなッ、オレのそばに近寄るなあーッ。しかし運命は無情、契約は成された。そして―― ジャン・コルベールは絶句していた。彼女はいったい何をしているのだ。爆発は理解できる。爆発はいつものことだ。だがそのあとがおかしい。 なぜ彼女は左手を押さえて転げまわっているのだ? あ、起き上がった。何やら誰かと話しているようだ。 やがて納得と得心がいったのか、自信満々の威容でこちらに向かってくる。 ふむ、どうやら混乱も落ち着いたようで、いやそもそも誰もいない空間と会話するありさまについて、それはどうなのかとツッこみたいが…… 彼女は誇らしげな笑みを浮かべつつ、コルベールに左手を差し出して言った。 「成功しました! 彼はポルナレフ。ジャン=ピエール・ポルナレフです!」 「私は幽霊だとか言ってますけど、召喚して契約できたのだから問題ないですよね?」 「あと、なぜか使い魔のルーンがわたしの左手に刻まれてしまったけど、幽霊なら仕方がないですよね?」 この左手が何だというのだろう。ルーン? どこに? どうみてもただの左手では…… 。 「ミスタ、どうかしました? わたしの使い魔に、何か、問題でも?」 じろり、とコルベールを見上げるその眼差し! こ、この、小娘にあるまじき眼光には、問答無用で己を認めさせる『凄み』があるッ。ここは『退く』のだ……この『恫喝』から身を隠し復権の機会を待つ……ここで一時『退く』のは敗北ではない……! コルベールの宣言により、『誰にも見えない』使い魔が正式に認証され、最後の一人であったルイズ・ラ・ヴァリエールの召喚の儀が終わり、その場は解散となった。 「さすがゼロのルイズッ、使い魔まで見えない! それすなわち『ゼロ』!」 「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ、そこにシビれない、あこがれない。むしろ引く」 「腐ってやがる……早過ぎたんだ」 だのと、ずいぶんな言い草を喰らったり、それを誰がそれを吐かし、誰がそれに賛同したのか、と。帳面に執行令状をしたためるルイズの姿があったとか、なかったとか。 『うむ、それについては先ほど説明した通りだ。私は既に死んでいる』 「まあそれは見れば判ることだし、それはもう仕方のないことよね」 『そうだ。だから物理的に君の役に立つことはできないだろう』 「それも判る。それは構わない。それでもあなたには『知識』、それも幾度となく死線をくぐり抜けた者のみが持つ知識、経験、それがある」 『ああ、だからこの世界、そして他ならぬ君に呼ばれたのだろう』 「全てを、その全てを教わりたい。あなたとあなたのいた世界、そしてその『スタンド』の知識を、経験を」 『それに吝かでないが、しかし君は、私のこの血塗られた運命を、果たして必要とするのか?』 「それはわたしが判断します。この世界に存在しない力、私はそれが欲しい」 『すまないが、たぶんそれは無理だと思うよ。基本的にこれは生まれついてのものだ。特殊な血統による発現と、あの『鏃』によって強制的に発動させられることはあるが、それもこの世界にはないだろう。そしてその先にある『更なる力』を得るためには、『既にそれを持っている』ことが条件になる。制約が厳しいのだ』 「鏃、ですか。まあいずれ見つけられたら、試してみましょう」 『や、ちょっと待て。その鏃が行うのは二つに一つ、能力を得るか死ぬか、そのどちらかでしかない』 「上等。この世界の貴族として魔法の行使力を持たない私には、既に存在価値がありません。死ぬか得るか、その機会があるだけでも僥倖と心得ます」 『そうか、それほどの覚悟、君の命がけの行動ッ! 私は敬意を表するッ! 機会があれば必ず応えよう』 「ありがとう、ポルナレフ」 それが、契約の日に交わされた彼女と『彼』の約束。血みどろの道を進むことになる、二人の出会いであり、破られなかった契約の刻まれた、記念すべき一日の始まりと終わりである。 学院の朝は早い。起床と洗顔、洗濯を済ませ、朝食の場に集う。これに間に合わなければその日の一食を失う。怠惰な者に食を得る資格はない。 『おい、起きろよ。ルイズ。もう朝も遅いぞ』 挙手、の格好で挙げられた左手から声がする。寝相の悪さがこの淑女の特徴らしい。 「……ん、うふん。ふが。うううんー、眠い」寝言で眠い、だと。どんだけフリーダムなんだこの小娘は。ありえん。 『起きろー、ねぼすけー』物理的な干渉のできないポルナレフとしては、声を(聞こえているのかどうか、怪しいが)かけるのが精一杯だ。無理だよなあこれは。 そこで現われたる褐色の美女。何とも凶悪な迫力が胸にある。ポルナレフはこの時ほど肉体を失った後悔を、実感したことはなかったそうな。 『ブラボー! おお……ブラボー!』 「起きなさいよー、ルイズー?、朝よぉ?」 「ふが。ふがが?」 がくがくがく。ルイズの身体が上下に揺すられる。しかしそれでも目覚める様子がない。大したものだ。 まあ、どちらも慣れたもののようだから、これが毎日のイベントなのだろう。しかし無念だ。手が、この手が実体を持たないのが無念だ。 「ポルナレフ! あなたもなんで起こしてくれないのよ!」 『いやいや、起こしてるぞ。私の全力で』 「はぁ、誰よポルナレフって?」 「くそう、片方が幽霊だから話が通じない!」 『まあほら、私の声もルイズにだけは届いているのだから、聞こえたら起きるといいぞ』 「うるさいうるさい、うるさい!」 「幽霊って何よ! 何よ何よ!」 『見えないというのも、便利なようで不便なものだな』 三人が並んで食堂へ向かう。少し急いだ方がいいかも知れない。 「あんた! 死ぬまで、そして死しても戦った騎士の誇りが、この乳牛に屈するというの!」 食堂に着いても会話は踊る。なぜか本題が胸の威力・貴賎を問う形になっているが。 『いや、それとこれとは全く、完全に、別だ。私のそもそもの性質は大の女性好きだ。依然変わりなくッ! ああ、でも大きさは重要ではないぞ。大きさは。世界が求めるのは即ち、形と位置だ』 「ち、ちちうしとは失礼ね! これは女性的魅力の権化、全ての男が平伏する絶対的存在よ! ていうかさっきから誰と話してるのよ!」 「うううるさいわね! そんなことは聞いてないのよ! で? どちらが上だと?」 『そ、その質問に答えるのは難しいぞ。わ、私はそのどちらをも、視認したことがないのだから、な』 「嘘だ!」 『ぷー』 「これは『嘘』をついてる味だぜ。間違いねえ」 どこか、ネアポリス辺りのチンピラが吐かしそうな台詞だ。怖い。 「お風呂」ギクッ。 「左手に憑いたあなたと一緒に、入浴したわよねえ」 「誰が一緒だったって?」 『いや、断じて君の生まれたままの姿を拝んではいないぞ。約束した通りだ』 「鏡に映る『それ』も?」ギクッ。 「だから誰が、あの難攻不落の要塞に忍び込んだっていうのよ!」 それは大いなる勘違いだ。彼女の使い魔は誰にも見えないし、もっとも身近なところにいるのだから。 「答えなさいよ。わたしとこの女の胸、どちらが魅力的なのよ!」 「……だから。あんた一体、さっきから誰と話してるのよう」 『スマンがそれは私だ。君には見えない』 「いま大事なところなんだから! いいから答えなさい!」 さっきのブラボーが聞こえてないことを祈るぜ相棒! 『私は美乳が好きだ。美乳とは程よい位置に君臨する、決して大き過ぎなくそして小さ過ぎない、なだらかな円形をやや高めの位置にましまし、その頂に桃色の小さな突起を纏う霊峰。それは……』 「ややや、や、やらしいのよ何よ何よその微に入り細に渡るおっぱいソムリエ並みのおっぱい賛歌は!」 ドグシャア、と左手に生える銀髪に黄金の右が炸裂するが、残念! ポルナレフは既に幽霊ッ! 見事に空振る軌跡!。ポルナレフは既に死んでいることに感謝した。 「誰がおっぱいソムリエよ! 私のこれを賞賛されることはあっても、人様のそれを云々する趣味はないわ!」 「え? ああ、あなたの事じゃないのよ。この幽霊が……」 その単語にびくりと身を震わせた少女が、同じ食卓の隣にて突然の尿意を催したのは、幸い、誰にも知られることがなかった。 眼前に現れた六体のゴーレムを睨み、ルイズが問う。 「ポルナレフ、アレどうにかできると思う?」 『おお、何だか懐かしいな。私のチャリオッツも甲冑を纏っていた。ま、アレよりは遥かに趣味の良いデザインだったがな』 「昔語りはあとで。いま必要なのはアレを倒す方法よ」 「……ルイズ、君はいったい誰と話しているんだい? 大丈夫か?」 「うるさいわね、ギーシュ。ちょっと黙ってなさい」 『そうだな、まず第一の答だが、君が対する必要があるのはあの甲冑ではない』 「どういうこと?」 『目標はあの小僧の杖。そして必要なのは、今日の授業で君が使った『錬金』の呪文だ。 甲冑どもの攻撃を回避しつつ、奴の杖に意識を集中させ――』 「――そして爆発させる。イイわね、気に入ったわ」 『回避の指示は私が出す、君はその通りに動いてくれ。いいか、ためらわずにだ』 「了解!」 「待たせたわね、ギーシュ・グラモン。さあ、掛かってらっしゃい」 杖を握る手に力を込める。鈍器として充分な破壊力を持ったそれは即座に『武器』と認識され、左手のルーンがまばゆく光る。もっとも、その光はルイズとポルナレフのほかには見えないのだが。 「かかれっ、僕のワルキューレ! 生意気なルイズをフルボッコだ!」 先頭のゴーレムがルイズに向けて拳を振り下ろす。喰らえば骨の一本も折れそうな豪腕パンチだが、既にそこにルイズの姿はない。 右翼のゴーレムが水平に腕をなぎ払う。左翼のゴーレムが必殺の突きをくり出す。 三列目のゴーレムが同時に袈裟懸けの手刀。しかし当たらない。それもそのはず―― ――ガン=ダールヴの最大の特徴は、武器を手にすれば飛躍的に戦闘力が上がる事とされている。ガン=ダールヴは基礎の動きをマスターするだけで、攻撃力は少なくとも一二〇%上昇。また一撃必殺の技量も六十三%上昇する―― 辛酸をなめ尽くした果てに手に入れた、ルイズのこの『能力』。加えて、かつて十年の修行を経て、そして数々の死闘から生還(?)した、最速のスタンドを行使していた男が指示を出しているのだ。 所詮、実戦経験のない小僧が遠隔で操作するゴーレムが、ついて来られる速度ではない。 『集中は整ったか?』 「できた。今」 『よし、では決め台詞だ』 残像すら見える速度で回避を続けていたルイズが、ギーシュの正面に静止して宣告する。 「さあ、侵攻と攻撃を開始しよう。自覚と覚悟はいいかね? グラモン」 『ちょ、我が名は……の方じゃないのかよ?』 自信満々の攻撃がことごとくかわされ、呆然の体のギーシュの持つ、杖。バラの造花をかたどったその杖に、ルイズの杖がゆっくりと下ろされ、触れた。 ドグオオオン! 理解不能! 理解不能! 理解不能! という表情でブッ飛ぶギーシュ。かたや爆風にたじろぎもせずに仁王立ちのルイズ。誰の目にも勝者は明らかだった。『ゼロ』のルイズが『二股』のギーシュを下す、の報が学院を駆け巡った日の、これがその記念すべき瞬間である。 「剣を教えて欲しいの」 『おお、そう来なくてはな、ルイズ。私の得意分野だ。かつて私が学んでそして振るったこの経験を全て伝授しよう。そう、全てをだ』 そんなわけでトリステインにある武器屋にやって来たのだ。 「貴族が剣を! おったまげた!」 「そうよ。何か、問題でも?」いつものように『凄み』で睨みをきかせると、店主がまるで歴戦の兵に相対したかのように緊張する。 ある意味それは間違っていないのだが、どちらかというとその本体の方が恐ろしいのがこれがまた。 「いえ、滅相もありません。生意気言ってすみませんでした」 「大きくて太いのがいいわ」 『ルイズ、そのルーン頼りでは長時間の戦闘は不可能だぞ。大きくて太いのの他に、片手で扱える小剣を二本、それと投げナイフを一揃え、これが私のおすすめだ』 「……なるほど、確かにそうね」 「では店主、大業物を一振りと脇差を二振り、それとこの店にある全ての飛苦無を頂こう か」 「はっ、お待ちを」 そこで外野から野次が飛ぶ。店内にはこの三人しかいないはずだったのだが。 「おいおい、その姉ちゃんがそんだけ使うってか? ありえねえよ常識的に考えて!」 「おいデル公、失礼なことを言うんじゃあない!」 「これは?」 「いえ、そこに刺さってる剣なんですがね、これがいわゆるインテリジェンスソードって奴でして」 『なん……だと……』 「へぇ、それは珍しいわね」なぜか動揺するポルナレフを無視して続ける。 「はあ全くで。ただこれがどうにも口が悪くていけませんでして、買い手もつかないまま錆朽ちている、まあ何というかボロ剣ですハイ」 ほほう、と、声のした方に向かい、やがて一振りの剣をつかみ出すルイズ。 「先ほど生意気な口を利いたのは、貴様か」 「うおっ、あんた『使い手』だったのかい。スマン、さっきのは失言だった」 「あぁ?」そこでまた繰り出される『凄み』! デル公はふるえている。 「生意気言ってすみませんでした」 「ま、いいから。ちょっと来なさい」 借りるわよ、と店主に声をかけ、剣をつかんだまま外に出る。薄暗い路地裏、都合もよく人目はない。ルイズは右手に杖を掴み、左手のデル公を無造作に転がす。 「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」 「あ、ああ、あう、あ」 「そうね。ちょっと時間が掛かるのが面倒だけど、『錬金』の呪文を差し上げようかしら 」 錬金、と聞いてデル公の比喩的な頬が緩む。 「ククク……甘いぜ嬢ちゃん。この齢六千年のデルブリンガー様に掛けられた『固定化』の呪文、そこらの棒切れと一緒にされてはな……クククッ」 詠唱と共にゆっくりと振り下ろされる杖、デル公の比喩的な笑みは崩れない。しかし、その甘い、甘すぎる予想は爆発と共に瓦解する。 ドグオオオン! 「ぐおあっ?」何が何やらわからない衝撃に、がらんがらんと転がされる。柄が吹き飛んで砕け散る。 生まれたままの姿を晒しつつ、デル公はいま、かつてない比喩的な痛みを感じている! 何だこれは。剣であるこの俺様が『痛み』を感じるだとッ! ありえない! 誰なんだこの男は! 「いま、何と?」 「へ?」 「誰が男だって?」 「あら、口に出てましたぁ?」 「よし。うぬの『覚悟』、しかと覚えた。なればさらに『長い』呪文にて仕ろう」 「え?」 じと、と比喩的な冷や汗が比喩的な首筋を伝わるのを感じる。その威力はッ、もしかしなくてもおそらく間違いなくッ、呪文の長さに比例して…… 「サモン・サーヴァントだッ!」 「いやああああああぁぁ」 「……我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし使い魔を召喚せよ……」 その日、王都に超弩級の爆音が轟いた。 『しかし丈夫な剣だな』 「見てくれは散々だけどね」 辺りの惨状と同程度に薄汚れ、端々がズタボロのように欠けているそれは、もはや剣と称するにはおこがましい。 「なまくらと申したか」 「どう見てもなまくらじゃない。その錆まみれでブッ壊れたありさまは」 と、その刀身がまばゆい光に包まれ、その中から不吉に鈍く輝く人切り包丁が現れた。 「これがおれの本体のハンサム顔だ!」 「しかもこの本体の性能はッ! 魔法を吸い込むことができるッ! 吸い込んだ魔力の分だけ使い手を操ることができるッ! こわれないぞ」 操る、のくだりでポルナレフが過去のトラウマを刺激されたのか、のけぞるような格好になる。心底いやな思い出のようだ。 「気に入ったッ! わたしの『爆発』に耐えたその刀身、およそいかなる打撃にも耐えるであろう。受け太刀はいかんと言っていたが、ポルナレフ? これならばどれだけ受けても構わないのではないか?」 『……う、うむ。本人もこわれないと言ってるしな。いいんじゃないの?』 「では買おう。デル公とやら、よく仕えるがいい」 「あ……う……よ、よろしくです(くそッ余計な自慢するんじゃなかったー)……」 ――大きいもの。硬いもの。雄々しいもの。それは、ルイズ・ラ・ヴァリエールのデルフリンガーである。 ポルナレフの剣技と、ヴァリエールの爆発と衝撃が、ハルケギニアを大きく震わす。二人、男の太さを競う―― 初めに長く二回、それから短く三回…… ルイズの表情が急に張りつめる。音もなくベッドから降り立つと、やはり音もなくドアの死角へまわる。やや腰を落とし、水月に拳を構え、静止する。 「プリンセスアンロック!」 絶大の衝撃を受けたドアが吹き飛ぶ。一瞬の踏み込みで室内に現れた人物――黒いフードに隠れ、その顔を窺うことはできない――が、ルイズの構える死角に、迷わず貫き手を繰り出す。一撃が必殺の威力を持っている。つかまれた瞬間に関節が『ありえない方向』に曲がる、それは既に確定している。しかしヴァリエールはうろたえない。 「蒼天鳳翼固め!」 極められたら決して逃れられない、大戦鬼の技が炸裂する。しかしッ、異常な身体能力が技の隙間を抜け、間合いを取り戻す。 この距離、この近さ、どちらかの技が極まればすなわち決着ッ! しかし意外! ふっ、と双方が構えを解き、破顔する。 「フフッ、衰えてはいないようね」 「姫さまこそ『王者の技』の冴え、さらに磨きがかかっておいでの様子、嬉しゅうございます」 「ふわふわのクリーム菓子、ドレス、お姫さま役……あなたとわたくしの間にはつねに闘争がありました。わたくしのプリンセス金剛拳と、あなたのヴァリエール流葬兵術、決着にはついぞ至りませんでしたが……」 肉体言語で語りあった日々を楽しげに回想する二人。 『物騒な思いで語りだな、おい』 無数の死線を潜り抜けてきた騎士にしても、その光景は異様なものと映ったようだ。 「わたくしは国策として、ゲルマニア皇帝との婚姻を結ぶことになりました」 ビキッと奥歯を噛む音が響く。 「だが……第一位王位継承権者が他国へ嫁ぐなど、言語道断ッ。わたくしはこの状況を打破するべく、アルビオンへ向かいます」 「!」 「アルビオン王党派の即時撤退、トリステイン国内にて亡命政府の樹立、そして皇太子ウェールズ・テューダーとわたくしが婚礼を果たし、トリステイン=アルビオン王国を建国するのです。これで内政干渉のそしりを受けることなく、アルビオン大陸の併呑に取りかかれます」 アルビオン王国が崖っぷちに立たされるまで、機会を待っていたというのか、この人は。老獪、プリンセスにあるまじき老獪さ! 「時は満ちたのです。この偽りの仮面をはぎ取り、天下布武を掲げる日が来たのです」 「しかし、全てはアルビオン王党派が王家の正統性を失うことなく、この国への撤退を完了させてから、のことです。 しかもこの行動にトリステイン王国は『公式には』関われません。彼らが正式に亡命を申し込み、それをわが国が正式に受諾するまでは。したがってアルビオン王国へはごく少数の者のみが、潜入することとなります」 「そのための準備は今日、整いました。老オスマンより徴発したスキルニルが、わたくしの影武者を勤めます。わたくし自身は得意の変装をもって『さる人物』に化け、『あること』を行います。そして」 往年の『スゴ味』もそのままの、ブッ殺したような視線をルイズに向け、 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、わたくしと共にあなたも来るのです」 「ククッ……成長されましたな、姫さま。おもしろい! やはりあなたはおもしろい!このルイズ、地獄の底までお供をしましょうぞ! 」 「ありがとう、あなたなれば必ずそういってくれると信じておりましたよ。……そしてあなたと共にわたくしの右腕として、盾として立つもののふを紹介しましょう」 と、軽く視線をやってささやく。 「アニエス?」 「はっ、ここに」するりとドアを抜け、歩み寄った人物がアンリエッタに跪く。どうやら護衛のようだ、が、腰には杖ではなく剣が下げられている。 「我々が行うのはまず撤退戦です。殿はわたくしとあなた、そしてこのアニエスともう一人、『ある方』が受け持ちます。敵はおよそ五万、不足はないでしょう?」 「五万!」 「その五万のどこかに、あなたの仇もおりますよ、アニエス」 「先日、リッシュモンを罷免して追放しました。レコン・キスタに通じた彼が、貴族派に合流したのは間違いないでしょう。そしてその男こそが、ロマリアの手先として『虐殺』を命じた張本人です」 「!」 「わたくしの与り知らぬところで行われたとはいえ、王権に携わる者としての責任、重大と心得ます。かの地にてリッシュモンへの仇討ち、これは全ての任務に優先して構いません。彼を発見次第、護衛の任を解きます」 「殿下……」 「ま、あのすくたれもののことですから、陣の奥深くから動くこともないとは思いますが、あなたの草が必ず見つけてくれると、わたくしは信じていますよ」 「……必ずや!」 「ああ、でも決して死んではなりませんよ。あなたはこれから、わたくしと共にあなたの仇の首魁、ロマリアを討たねばなりませんからね」 「おおお、殿下ッ! このアニエスッ! 決して、決して、死なずにッ! 殿下の下に仕え、覇道の露払いをいたしますぞ!」 「それでこそわたくしの騎士、全ての怨敵を誅滅して、この国に、この世界に、正義を打ち建てるのです。見敵必殺、それがわたくしの命令です。そして正義は、絶対に、一度として、負けてはなりません」
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/728.html
結局爆発がルイズの魔法の失敗による物とわかり、マリコルヌが呼んで来た先生達は ルイズに罰として教室の片づけを命じた。 当然の如くルイズは、平民であり使い魔の育郎におしつけようとしたのだが、 「怪我は無いみたいだけど、念のため休んでいた方が良い」 と先に言われてしまい、やることもなく育郎を眺めているのであった。 変な奴… なんで文句一つ言わないのよ? 魔法を失敗して教室をこんな風にしたのは自分なのに… 押し付ける気だったのに、ついそんなことを考えてしまう。 「ねえ、あんた…何か言う事は無い?」 「?」 声をかけられた育郎が、手を止めてルイズの方を向く。 「ほら、あれよ…その…私の魔法…」 「ああ、誰だって失敗ぐらいあるさ」 一瞬わかってて言っているのかと、頭に血が上りかけるが、この従順な使い魔が そんな事を考えるわけは無いと思い直す。 「…私がなんで『ゼロのルイズ』なんて呼ばれてると思う? 魔法の成功率ゼロだからよ…みんな私を馬鹿にしてる…」 二つ名を自分で口に出すと、いつもより惨めな気分になってきた。 「魔法…つかえたじゃないか?僕を呼び出せた」 「……あんたなんか唯の平民じゃない…失敗よ、失敗! 成功したと思ったのに、なんで…なんであんたなんか…」 勝手に呼び出しておいて、あんまりといえばあんまりだが、うつむいて悔しさに 震えるルイズを見ると、育郎は彼女が不憫に思えてならなかった。 「確か…使い魔の一番の役目は主を守る事だったね」 「…それがどうかしたの?」 「見てて」 爆発で砕けた石のかけらを手にもち、 「………ウソ!?」 育郎が手に力こめた次の瞬間、石が粉々になっていた。 「どうかな?」 口をぽかんと開けて育郎の手を見つめていたルイズが、慌てて平静を装う。 「ま、ま、まあまあじゃない…す、少しは評価してあげてもいいわね」 「ありがとう」 「ちょ、調子にのらないでよね、ただ馬鹿力なだけじゃない!使い魔ってのは」 「ルイズ」 「こ、今度は何?」 「そろそろお昼ご飯じゃないか?」 育郎が時計を指差すと確かにもう昼食の時間だった。 「後はやっておくから、先に行っておいで」 『ゼロのルイズ』か… 一人掃除をしながら育郎は考えた。 魔法がつかえない魔法使い。 ルイズは『貴族』である自分を『誇り』に思っている。 しかし貴族の証明たる魔法が扱えないのだ。 『誇り』を持つが故に、魔法が使えないと言う事実が彼女を傷つける 自分が彼女になにかしてやれる事はないのだろうか? 「ん?」 ふと視線を感じたので思考を中断し、そちらの方を向く。 「あれは…キュルケさんの使い魔だったか…どうかしたのかい?」 近づこうとすると、どこかに走り去ってしまった。 「なにやってんのよ。掃除は終ったの?」 振り返るとルイズが教室に入ってきて、こちらを見ている。 「ああ、ルイズか。今そこにキュルケさんの使い魔がね」 「キュルケの~?」 露骨に嫌そうな顔をするルイズ。 「掃除ならもうすぐ終るけど」 「まったく、グズなんだから…ホラ」 そう言って何かが入った包みを育郎に渡す。 「これは?」 「アンタの昼食よ、もう昼からの授業も始まるから食堂に行く時間もないでしょ? ご主人様がわざわざ持ってきてあげたんだからありがたく思いなさいよ」 包みの中を見るとサンドイッチが入っている。 「…ありがとう、ルイズ」 「使い魔の面倒を見るのはメイジの役目なの!か、勘違いしないでよね!」 その夜、トイレから部屋に戻ろうとすると、部屋の前にサラマンダーが居た。 こちらに気付くと、きゅるきゅると鳴きながら近づき、育郎のズボンをくわえる 「な、なんだい?」 等といっても答えるわけもなく、そのままグイグイとズボンを引っ張る。 「ふふ、準備完了ね…」 部屋の明かりを消して、キュルケは一人ほくそえんだ。 あのルイズの使い魔… す ご く い い ! 今日の出来事から、自分の使い魔を使って育郎を観察していたキュルケは さっそく育郎を自分の新しい恋人にすることを決め、使い魔のサラマンダー、 フレイムに育郎を連れてくるよう命じたのであった。 顔も良いし、優しいし、なによりもあのルイズの使い魔ってのが最高ね! 家同士の因縁で、ルイズとの仲は最悪といって良い。 そのルイズから使い魔を奪い取ると考えただけで笑いがこみ上げてくる。 ほえ面をかくルイズを想像していると、部屋のドアが開き、誰かが入ってくる。 きたわね… 当初の予定道り、少しずつ蝋燭をともしてゆき、ムードをだす。 闇の中、淡い光にともされて、足がグンバツ、胸が何想像してんのさ!な美女が 下着姿で現れるのである。大抵の男はこれだけでやられてしまう。 「ようこそ、こちらにいらっしゃ…ってあれ?」 「なにやってのんのよ、キュルケ!」 しかして暗闇から現れたのは、育郎ではなくルイズだった。 「ちょっと、なんであんたがいるのよ?あんたの使い魔はどうしたの」 「あいつが何時までたっても帰ってこないから、もしやと思えば… やっぱりあんた、私の使い魔をたぶらかそうとしてたのね!」 「あら、恋愛は自由よ…悔しいならあなた自身の魅力で繋ぎ止めればいいのよ ま、その胸じゃ無理だろうけど」 「なんですってぇぇぇぇぇ!」 一触即発の空気が流れる中、育郎は 「すいません、こんな時間に。えっと…」 「あ、シエスタって言います。 お気遣いなさらなくても結構ですよ、使い魔に食事を出す事も私達のお仕事ですし」 きゅるきゅる 出された肉を美味しそうに食べるサラマンダーを見て、育郎は微笑んだ。 「やっぱりお腹がすいてたんだな…」 そんな育郎の横顔を見ていると、シエスタは (この人、よく見ると結構格好いいかも) なんて事を思ってしまい、少し頬が赤くなってきた。 「何か、僕の顔についてますか?」 「い、いえ!あの…イクローさんもどうですか?余り物ですけど ミス・ヴァリエールから申し付けられた量では足りないでしょうし」 「…いいんですか?」 「ええ、平民同士は助け合わないと!」 「それではお言葉に甘えさせてもらいます。本当にすいません」 フラフラ ア、アシガモツレテ 大丈夫ですか!? ゴロニャン なんだかんだでいい思いをしていた。 ルイズ・キュルケと壮絶なダブルKO キュルケ・同上 ぺリッソン・キュルケとルイズの争いに巻き込まれてリタイヤ スティックス・同上 マニカン・同上 エイジャックス・同上 ギムリ・同上 マリコルヌ・使い魔と散歩をしていたら、上の5人が次々に降ってきてリタイヤ