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ロックマンXシリーズとロックマンゼロシリーズに出てくる 第0部隊イレギュラーハンターで最後のワイリーナンバーズでもあり、 ロックマンゼロシリーズの主人公でもある。 イレギュラーハンターでエックスと同僚。 最後のワイリーナンバーズという設定はX2より明らかになった。 タツカプとX4ではワイリーが出てくる夢を見ている模様。 (本人は作った人だと気付いてないっぽい?) Zセイバーはカウンターハンターの一人、ザーゲスが作ったという。 (実はX1ではセイバーオンリーではなかったという・・・。) またシグマがイレギュラーハンターの隊長であった頃は イレギュラーだったらしく、「赤いイレギュラー」という名が付き全世界を揺るがしていた。 ちなみにイレギュラーハンターXでは赤いイレギュラーの設定は無くなっていた。 技詳細 通常攻撃:Zセイバー ゼロが愛用しているセイバーで攻撃します。 Xキーをテンポよく押すとコンボになります。 技1:ファイアセイバー フレイムの付属効果を与えるセイバーで攻撃します。 ただしコンボはありません。 技2:双幻夢(消費EN:5) ゼロの前に黒いゼロ(通称黒ゼロ)が現れ、 自動攻撃をしてくれます。 横に移動すれば黒ゼロも横に前進します。 今のところこれしかないが、いつか技が追加されるだろう。
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ゼロ 本店:横浜市鶴見区鶴見中央四丁目9番11号 【商号履歴】 株式会社ゼロ(2001年5月~) 日産陸送株式会社(1961年10月24日~2001年5月) 【株式上場履歴】 <東証2部>2005年8月2日~ 【合併履歴】 2003年7月 日 株式会社ゼロ弘和 1968年4月 日 プリンス輸送株式会社 【沿革】 昭和36年10月 神奈川県横浜市鶴見区生麦町字明神前2036番地に、日産自動車株式会社の全額出資により、日産自動車の新車を全国販売会社へ輸送する専門会社として、日産陸送株式会社(資本金30百万円)の商号で設立 昭和36年11月 輸送拠点として平塚・京都・九州各営業所を開設 昭和36年12月 昭和35年3月に日産自動車の新車輸送会社として設立された弘和陸送株式会社(現在当社に吸収合併)に資本参加 昭和43年4月 輸送業務の拡大を目的にプリンス輸送株式会社を合併 昭和43年10月 神奈川県高座郡寒川町に寒川工場を開設し、整備事業を開始 昭和51年7月 当社の出資により九州地区の輸送力強化のため、九州弘和陸送株式会社(現 連結子会社 株式会社ゼロ九州)を設立 昭和52年6月 マイカー・中古車輸送事業を開始 昭和52年11月 当社の下請けを目的に株式会社ホンモクトランスポート(現 連結子会社 株式会社ゼロ・トランズ)を設立 昭和55年12月 本社を横浜市鶴見区鶴見中央四丁目9番11号に移転 昭和56年8月 輸送力の集約と業務効率向上を目的に株式会社ホンモクトランスポートが湘南弘和サービス株式会社と合併し、商号をトランスポート弘和株式会社(現 連結子会社 株式会社ゼロ・トランズ)に変更 昭和60年12月 輸入車輸送事業を開始 平成3年5月 カーセレクション(中古車入札会)事業を開始 平成6年6月 整備事業の拡大を視野に全国の整備工場をつなぐニチリクPRONET(現 ゼロPRONET会)発足 平成13年5月 マネジメント・バイ・アウト(MBO)により日産自動車株式会社から独立 平成13年5月 商号を日産陸送株式会社より株式会社ゼロに変更 平成13年7月 弘和陸送株式会社が商号を株式会社ゼロ弘和(現在当社に吸収合併)に変更 平成13年8月 トランスポート弘和株式会社が商号を株式会社ゼロ・トランズ(現 連結子会社)に変更 平成13年11月 九州弘和陸送株式会社が商号を株式会社ゼロ九州(現 連結子会社)に変更 平成15年7月 株式会社ゼロ弘和を業務効率の向上のため当社に吸収合併 平成16年8月 中国で新車輸送の合弁会社(陸友物流有限公司)を設立 平成16年9月 車両輸送関連業務の拡大を目的に苅田港海陸運送株式会社の全株式を三井鉱山株式会社から買い取り、子会社化 平成17年1月 車両輸送業務の拡大を目的に株式会社ティービーエムの全株式を株式会社東日カーライフグループから買い取り、子会社化 平成17年8月 株式を東京証券取引所市場第2部に上場 平成18年4月 株式会社フルキャストと合弁でドライバー専門人材派遣の株式会社フルキャストドライブを設立、子会社化 平成18年4月 一般貨物輸送業務の拡大を目的に株式会社九倉の全株式を取得、子会社化 平成19年5月 本社を現在地の川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア西館6階に移転
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その他参考画 名前:ゼロ 読み:ぜろ Zero 性別:男 歳:19歳 身長:177cm 体重:72kg 出身:? 住所:アミュレットタウン 武器:剣 職業:ほぼ何でも屋の「退治屋ゼロ」 血液型:AB型 一人称:オレ 説明:腰まで伸びた橙色の長髪と、重力を無視したクセ毛がトレードマーク。緑目。左利き。 いつもダルそうな表情で、話し方も淡白。深く考え込んだりするのが苦手。しかし、困っている人を見捨てることは絶対にできない優しさもある。 容姿はそこそこ。女々しい奴が嫌い。 「退治屋ゼロ」は、元々モンスターや妖怪退治専門だったのだが需要が無くなってきたため、とりあえずどんな依頼でも受け付けることにした。 店の名前はゼロが付けたもので、そこからも察することができるよう、ネーミングセンスが破壊的に無い。例としては、自身の技である「多死斬(たしざん)」など。また、自分がゼロだからと名の無いヤマネコ族の少年に「イチ」と名づけるなど、センスの無さはとどまるところを知らない。 剣の使いはお手の物。一応独学ではなく、師匠がいるらしい。ちなみに、剣が無くても素手で戦うことも可能。それはゼロの師匠の教えで、人を殺めることを最小限にするためである。 両親とはいざこざがあり、一人暮らし。何でもめたのかはあまり語りたがらないが、父のことを特に毛嫌いしている。 頭はあまりよくなく、異国語は全くと言っていいほど知らないため、魔法を覚えることができない。 技 1.多死斬(たしざん) 2.火鬼斬(ひきざん) 3.華花斬(かけざん) 4.輪裏斬(わりざん) 5.暗斬(あんざん) 貴方のキャラに100の質問
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「遅せーぞ」 「…なんであんなのを普通に食べれるのよ…どっかおかしいんじゃない…?」 「…ほっとけ」 ふらつきながら教室に向かうルイズとその後ろを歩くプロシュートだが その後ろに今にも「Amen!」と叫ばんばかりに眼鏡を光らせたタバサがそれを見ていた事は誰も気付いていない。 教室に入り座るっているとコッパゲことコルベールが喜色満面の笑顔でなにやら珍妙な物を置いている。 それはおよそ一切のハルケギニアにおいて、聞いたことも見たこともない奇怪な物体であった。 長い円筒状の金属の筒に金属のパイプが延び、パイプはふいごのようなものに繋がり円筒の頂上にはクランクが付き、そしてクランクは円筒の脇に立てられた車輪に繋がっている。 そしてその先には車輪がギアを介して箱とくっついている。 コルベールが肉の芽でも埋められたかの如くニコニコと笑いながら火の魔法の講釈をたれる。 「で、その妙なカラクリはなんですの?」 キュルケが半ばどうでもいいと言った様子で聞き返すが最高に『ハイ!』な状態のハゲは笑いながらその正体を答える。 「うふ…ぐふふふふ…よくぞ聞いてくれました。これは油と火の魔法を使って動力を得る装置です」 どこぞのスーパー漫画家と同じ笑い方でハゲが答える。正直言ってキモイ。 「ふいごを踏み油を気化させ、この円筒の中に気化した油が放り込まれます。 そうして、その円筒の中に火を付けるとぉ~~~爆発を起こしその力で上下にピストンが動きます」 そうするとクランクが動き車輪が回転する。そしてギアを介して箱の中からヘビの人形が出たり入ったりしている。 「見てください!その爆発で生じるエネルギーの発生空間はまさに歯車的技術革新の小宇宙!!」 だが、生徒達の反応はハッキリ言って薄い。むしろ寒い。 「で、それがどうしたってんですか」 ホワイト・アルバムの冷たさの答えにハゲが少し凹むが気を取り直して説明を始める。 「えー、今は愉快なヘビ君が顔を出すだけですが、例えばこの装置を荷車に載せて車輪を回させる。 すると馬がいなくても荷車は動くのですぞ!例えば海に浮かんだ船の脇に大きな水車をつけて、この装置を使って回す!すると帆が要りませんぞ!」 「魔法で動かせばいいじゃないですか。そんな妙ちくりんな装置使わなくても」 「妙ちくりんと申したか」 ザ・ワールド! 何時もと違う妙に重い声で答えたコルベールに先ほどまでざわついていた教室が一気に静まり返った。 「おほん…!諸君!よく見なさい!もっともっと改良すれば、この装置は魔法が無くても動かす事が可能になるのですぞ! ほれ、今はこのように点火を『火』の魔法に頼っておるが、例えば火打石を利用して断続的に点火できる方法が見つかれば……」 咳払いをすると何時もの調子に戻ったコルベールだが『ハイ』になっているのはただ一人である。 生徒達は全員『それがどうした』という宇宙最強の台詞を頭に思い浮かべている時、一人声を上げる物がいた。 「エンジン…形態からして熱機関の火花点火式機関…ってとこだな」 妙に詳しかったりするが、ぶっちゃけギアッチョのたまものだ。 ギアッチョは妙に雑学に詳しいのである。 その手の知識だけならチーム1と言っても過言では無いのだが決まってキレるためギアッチョが雑学を披露しはじめたら周りの物を片付けるというのがチームの暗黙の掟となっている。 「えんじんとな?」 「オレんとこじゃそいつを使って、さっき言ってた事をやってる。ま…そいつじゃ無理だな。 出力が弱すぎるし、基本的な技術が足りねぇ。要はまだまだ発展途上って事だ。…だが独力でこれを作ったのには、いやマジに恐れいったよ」 「分かってくれるのかね…ミス・ヴァリエールの使い魔だったね君は…これで、船や馬車が動いているとは君は一体どこの生まれなんだね?」 「イタリ…ッ!」 イタリアと答えようとするプロシュートの腕に思いっきり肘撃ちをかましたルイズが小さく話しかける。 「…余計な事言うと、怪しまれるわよ」 この世界にイタリアが無い以上説明したとしても理解して貰えまいと思い、この場はルイズに任せる事にした 「ミスタ・コルベール。彼は…えー、その…そう!東方のロバ・アル・カイリエからやってきたんです」 コルベールが驚いたようにして一応の納得をする。メンドイのでプロシュートもそれに話を合わせそこで一応話は収まった。 「さぁ!では皆さん!誰かこの装置を動かしてみないかね?発火の呪文を唱えるだけで愉快なヘビ君がご挨拶!」 もちろん誰も手を上げる者は居ない。その様子に『家族は来ない』と寝ている横で何百回と囁かれた病人の如く肩を落すコルベール。 そこにモンモランシーがルイズを指差す 「ルイズ、あなた、やってごらんなさいよ。土くれを捕まえ、秘密の手柄を立て、あんな使い魔を召喚したあなたなら簡単でしょ」 『あんな使い魔』という言葉に教室が凍りつく。 今でこそ、大人しくしているがルイズの使い魔はギーシュを決闘で斃しているのである。 しかも老化というわけのわからない先住魔法ともいえる力で。 「やってごらんなさい?ほらルイズ。『ゼロ』のルイズ」 プッツン 「貴様程度のスカタンにこのルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールがナメられてたまるかァーーーー!!」 と心の中で叫びながら無言で教壇の装置に歩み寄る。 「止めとけ、オメーの爆発じゃその装置が持たねぇ」 その台詞でルイズの二つ名の由来を思い出したコルベールが半泣きになりながら説得を試みる。 ――が、無駄だった。鳶色の瞳がマジシャンズレッドの如く燃えている。 「やらせてください。わたしだって、いつも失敗しているわけではありません。たまに成功、します。止めてもやります」 声が震えているルイズを見てプロシュートは無駄だと悟った。 ギアッチョと同じである。ギアッチョもキレる前には声が震えている。 そう思った瞬間、即座に撤退を決め込みここら辺共に行動しているキュルケとタバサを引っつかみ教室を出た。 出てしばらくすると、爆発が起き窓ガラスが割れ中から悲鳴が聞こえ 「ミスタ・コルベール、この機械壊れやすいです」 という声が聞こえた。 頭を押さえながら教室に入ると、消火に使われた水で教室が水浸しになり椅子や机の燃えカスが散乱していた。 「ギアッチョの方がまだマシだな…」 ギアッチョならキレてもせいぜい机か椅子一つで済むが、この被害はそれを圧倒的に上回っている。 まぁキレる頻度はギアッチョの方が圧倒的に多いのでどっこいどっこいなのだが。 「余計なお世話だったかしら?なにせあなたは優秀なメイジだもんね、あのぐらいの火、どうってことないもんね」 勝ち誇ったようにモンモランシーが言うがルイズは悔しそうに唇を噛み締めるだけだった。 「…ちったぁ学習しろオメーは」 教室の片付けを終え、ここにきて扱い方をペッシからギアッチョに変えようかと思っていたプロシュートが半分呆れたように言い放つ。 「オメーの爆発は使いどころと場所を考えねーと洒落になんねーんだからな オレの仲間の一人がよく言ってたが能力ってのは使い方次第でいくらでも変わるもんなんだぜ」 「能力って言うけど…だったら、どうしてわたしは魔法が使えないの?あんたが伝説の使い魔なのに… 強力なメイジになんてなれなくてもいい。ただ、呪文を普通に使いこなせるようになりたい。得意な系統も分からずに失敗ばかりなんて嫌」 (スタンド使いがてめーの能力に気付かずに能力が一部暴走してるのと同じ…ってとこか) それを聞いて、やはりペッシ扱いだなと心でそう思う。 「得意な系統を唱えると体の中に何かが生まれて、そのリズムが最高潮に達すると呪文が完成するって言うんだけど、そんな事一度も無いもの」 「得意な系統がねーんなら自分で探しゃあいいだろ。ロクな道が無いんなら自分で草掻き分けてでも突っ走りゃあそのうち辿りつくもんだ」 もちろん意図は、ヤバイ状況で後退するよりむしろ前に出ればいい結果が出るという特定の世界の法則だが、当然そんな事知らないルイズは別の方にと受け取った。 「系統なんて全部試したわよ!『土』『水』『風』『火』知ってるでしょ!?あんたまでわたしの事、馬鹿にしてるのね!もう知らないわよあんたの服の事なんて!!」 そういって部屋へと駆け出す。 残されたプロシュートは苦笑いだ 「ペッシとギアッチョを足して2で割ったら、ああなんだろうな。試してねーのが一つだけあんだろーによ」 一応ルイズの部屋の前に行くが当然鍵は掛かっている。軽くノックをしても返事は無い。 どうしたもんかと下に目をやると文字が書かれた紙きれを見付けた。 「読めねぇな…やはり文字も覚えないと駄目か」 書置きという手段を取るとは思えないが、一応確認しておく必要はある。 タバサかキュルケあたりに読んでもらうという手もあったが、タバサの部屋は知らないしキュルケは何か色々悪化しそうなので除外した。 厨房の連中なら問題無いだろうと思い食堂に向かうと、シエスタが歩いているのを見付けた。ご都合主義万歳 「よぅ」 「ひゃあああああ」 「……オメーもか」 今朝凄まじく、同じ光景を見たような気がして軽く頭痛がする。 「驚かさないでくださいよ…ってどうしたんです?こんな時間に」 「ルイズの地雷踏んで締め出し食らってな」 「まぁそれは大変ですね…」 「で、そっちは何やってんだ?」 「あ!あの…!その…!珍しい品が手に入ったのでプロシュートさんにご馳走しようと思って厨房に行く途中だったんですけど」 「珍しい…?まぁオレにとっちゃあほとんどが珍しいもんなんだが…」 「東方のロバ・アル・カイリエから運ばれた『お茶』っていうんですけど」 (茶?…珍しいもんでもないだろうが…) イタリア人であるプロシュートにとって茶とは当然紅茶のことであり、ハルケギニアにも存在するため珍しくもなんともない。 目的地も同じだったため、厨房に向かうとマルトーが出迎えてくれ、茶を淹れてくれた。 「…こいつぁ…紅茶じゃねぇな」 「どうだ、珍しいだろ」 あまり口にする事が無いが、過去数度味わった事はある。 (日本…か、任務で数回行ったきりだが、そん時に飲んだな) 日本への任務は数が少ない上、色々と厄介なのでベイビィ・フェイスの分解で死体も残らないメローネが主に担当していた。 帰ってきたメローネが大量の紙袋や背負った鞄に巻いた厚紙などの荷物をよく持ち帰ってくるので、任務がついでという感じだったのだが。 (確か、メローネのやつそれをびーむさーべるとか言ってたな…どうでもいいが) とにかくプロシュートも数度行った事はあり、その時に着物を着て飲んだ事はある。 外人が着物というのも目立つと思うだろうが、時期が時期だけにそっちの方が逆によかった。 ただし、もう二度と着たくねぇというのが感想だったが。 「…まぁ懐かしいっちゃあそうだな」 「懐かしい?ああ、プロシュートさんは東方の出身なんでしたね」 懐かしいという言葉が思わず口にでてヤベーと珍しく少し焦る。 「プロシュートさんの国の話、ぜひ聞かせてください」 「おう、そいつぁ俺も聞きてーな」 一瞬言葉に詰まる。さすがにイタリア・ギャングの勢力状況などを話すわけにもいかない。 どうするかと思ったが、まぁ日常生活の範囲で話せばいいと思い茶を啜りながらイタリアの事を話し始めるハルケギニアとは大分違う文化に目を丸くする二人。 とりあえず全面的に信じてくれているご様子。 「凄いですね…」 「スゲーもんだな…」 「まぁ…それだけ厄介な問題もあるがな」 警官や役人の汚職の事など話でも意味が無いので割愛し一通り話を終えると結構な時間が経っていた。 「もう、こんな時間か。俺はそろそろ部屋に戻るがお前さんはどうするんだ?」 「締め出し食らってるからな…まぁ適当な場所で寝る」 「勝手なもんだな貴族ってのは!」 「オレが地雷踏んだからな」 と、そこにマルトーがプロシュートを見ているシエスタを見て、笑みを浮かべながら天までブッ飛ぶような台詞を吐いた。 「…そうだ、使用人の部屋が空いてたな。シエスタと同じ部屋だが…なに問題はあるまい!」 豪快に言い放つがシエスタは真っ赤である。 「マママママ、マルトーサンナニヲイッテルンデスカ」 「ん?嫌だったか?そりゃあ残念だ。それなら俺んとこにくるか?」 「イイ、嫌ダナンテイッテマセン…ケド」 「じゃあ、決まりだ。ほれ行った行った」 もう急き立て二人を厨房から出すが、去り際に一言残す 「ああ、鍵は掛けとけよ?急に誰かが入ってきて色々と見られたくないなら」 メイド・イン・ヘヴン!アドレナリンは加速し脳内妄想は一巡する! ボッシュウゥゥゥゥっというような音がして茹で上がったシエスタが倒れこんだ。 「あー、ちぃっとばかしからかいすぎたな」 ガハハとヘビー・ウェザー笑いをかますマルトーだがシエスタをプロシュートに預けると真顔になる。 「こいつは、本当にいい娘なんだ…だから…Goだ!Go!」 「表情と台詞が合ってねーぞ…」 「ハッハッハッハッハ!まぁ冗談だ!冗談!それじゃあ頼んだぜ!」 シエスタを部屋に運ぶと、適当な所に寝かせ自分も別のところに横になる。 さすがに教室の掃除なんぞをさせられたため疲労感はあった。 「あのオッサン、誰かに似てると思ったが…ホルマジオだな」 全てがそうではないが、誰かをからかう所がそっくりだと思いそのまま眠りについた。 余談だが、朝起きた時同じ部屋に居るプロシュートを見てシエスタが気絶するという事を三回程繰り返したのだが割愛させて頂く。 「…落ち着け」 「す…すいません…」 やっとこさ落ち着つかせたのだが、昨日拾った紙切れを思い出しそれをシエスタに見せた。 「これ何て書いてあるか分かるか?」 「…ミス・ヴァリエール宛の仕立て屋の請求書ですね…結構な額ですよこれ」 仕立て屋と聞いて昨日プッツンしたルイズが言った台詞を思い出した。 (しょぉ~~~がねぇなぁ~~) 思わず仲間の口癖が思い浮かぶ。 「手持ちじゃ足りそうにねーな…悪るいが頼みがある」 「え、その、はい!プロシュートさんの頼みならなんでも!」 「ふにゃ…わたしの側に…近寄るなぁぁぁぁぁぁぁ!」 どんな夢を見ているのか知らないが某ボスの如く寝言で叫んでいると扉が開き、キュルケが入ってきた。 ちなみにフレイムも一緒だ。 「きゅるきゅる…(これが初登場?遅くないかな?かな)」 グレイトフル・デッドの能力と凄まじく相性が悪いため出番は多分あまりない。合唱。 「おーい、起きなさい」 「うーん…次はいつ…どこから…」 「フレイムー♪」 ボウッ!っとフレイムが炎を吐きルイズの鼻先3セントまで炎を出し炙る。 「くらってくたばれ…かいえ…わきゃあああああ!熱!熱っい!」 「相変わらず寝起きが悪いわねぇ。地震とか起こったら死ぬわよ?」 「ななななな、なに勝手に入ってきてんのよーーーーー!」 「わざわざ起こしにきてあげたってのにその言い草?…ダーリンが居ないようだけどどうしたの?」 10秒ぐらい、どこ行ったのにあの馬鹿使い魔ーーーーー!と心中で叫ぶが脳に酸素が廻ると自分が締め出した事を思い出した。 「なにやってるのよヴァリエール。ダーリンがあなたを励ましてくれたのにそれに逆上して締め出すなんて」 一晩寝て頭が冷めたのか、圧倒的に自分に非がある事を自覚し言葉が出なくなる。 「はぁ…早く謝ってきなさいな。 彼、結構厳しいけど相手を信頼してるから厳しくしてくれてるのよ?ま…それが分からないから『ゼロ』なんでしょうけど」 キュルケが部屋を出ると、ルイズが着替え食堂に向かう。 「そうよね…あいつも自信を持てって言ってくれたんだから」 そう思うと急に足取りも軽くなる。 とりあえず謝るのは食事を済ませてからでいいやと思い朝食を摂りながらどうやって謝ろうかと考える。 (昨日は、失敗して落ち込んでただけで、ほ、本気で怒ってたわけじゃないんだから!…でもごめんね) 数度考え直し、これだ!と心の中で小さくガッツポーズを取る。 完璧なツンとデレ。脳内に『パーフェクトだウォルター』という幻聴まで聞こえる。 意気揚々と食堂を出てプロシュートを捜し回るが、居なかった。 いい加減叫びたくなった頃ふと目を窓にやるとそこから見えた光景を見てルイズが固まった。 「別に付いてこなくてもいいんだがな」 「いえ…まだ慣れてないでしょうから。マルトーさんの許可もとってありますし」 「あと、落ちねーようにしろと言ったがつかみ過ぎだ」 「へ…?あ、す、すいません!」 と、プロシュートを前に後ろから抱きつくようにして馬に乗っているプロシュートとシエスタの姿を見たッ! ルイズの目には色々と、その、何だ。背中に当たっている物が見える。というかそこしか見ていない。 「……( ゚Д゚)」 一時間経過 「………( ゚Д゚)」 二時間経過 「…………(゚Д゚)」 三時間経過 「授業サボって何やってるんだ『ゼロ』のルイズ」 「…あ…あ…あ……あんの馬鹿ハムーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 ドッギャーーーーーz_____ン その日トリステイン魔法学校において一人の若きメイジがヘブンズ・ドアー(天国への扉)を開くことになった。 風上のマリコヌル ― 重ちーのように爆破され死亡 ゼロのルイズ ― 爆破の後片付けでその日、一日を潰す。 兄貴 シエスタ ― 夜頃、学院に帰ってくるもプッツンしたルイズにより締め出し継続。再びシエスタが気絶する事になる。 「まだ…死んでないど…」 ←To be continued 戻る< 目次 続く
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ゼロの使い魔への道-1 『ギーシュ危機一髪 その1』 『ギーシュ危機一髪 その2』 『ギーシュ危機一髪 その3』 『キュルケ怒りの鉄拳 その1』 『キュルケ怒りの鉄拳 その2』 『キュルケ怒りの鉄拳 その3』 『燃えよドラゴンズ・ドリーム その1』 『燃えよドラゴンズ・ドリーム その2』
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《ゼロ()/Zero》 アイコン ゲスト 性別 男 種族 闇族 異名 破壊神 好きなもの 闇、破壊 嫌いなもの カービィ、フラン、平和な世界 『星のカービィ3』に登場したラストボス。ダークマター族の親玉。 白い球体に赤い目だけというシンプルな姿。一度倒されても眼球が体から飛び出し、襲い掛かってくる。 赤いレーザーを放ったり、小型ダークマター軍団を呼び寄せて攻撃する。 闇の再来編 ファイナルスターにてケイオスを闇で支配する為に進行を図る中、突如星に姿を現した男(後にダークマスターと呼ばれる)と出会う。 彼の口からゼロを一度討ったカービィの存在を聞かされ、より強い力を得たければ部下に下るといいと勧められる。 ゼロにとって誰かの下に就く事はあまり好ましい事ではなかったが、混沌世界の情報に不備がある為、多くのダークマター軍団と共に彼の部下に下る。 彼の部下の中で最強クラスの一人とされている。 忌まわしきカービィに嫁(フラン)がいるとの情報を聞きつけ、彼女を利用しカービィへの復讐計画を企てるが、それを阻止するべく現れたDMトゥーンに邪魔される。 二人と交戦し体を壊されて消滅した。 大戦争編 シルヴィの謎の力によって復活し、更なるパワーアップを遂げ『メタルゼロ』となる。 技一覧 赤弾 目玉の周りに裂け目が現れ、そこから赤弾を放つ。 ダークマター召喚 周囲にダークマターを召喚し相手に襲わせる。 体当たり ただの体当たりだが巨体を誇る故に当たれば一溜まりもなく、鋼鉄壁をも破壊する。 レーザー 必殺技。 目から真っ赤な極太レーザーを放つ。 主な台詞 「カービィ、お前の目の前からかけがえのない仲間を奪ってやろう。」 「私に勝てないと、先の戦いで身に染みてなかったようだな。」 関連ページ ダークマター カービィ メタルゼロ ゼロツー ダークゼロ ダークマスターの部下 闇の再来編 関連画像 ※グロ注意 +... キャラクター紹介へ戻る|ダークマスターへ戻る コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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6話 ヴェストリの広場は、魔法学院の「火」の塔と「風」の塔の間に位置する、西側の広場である。 この場所は西側ということもあって、日中はあまり日が差さない。 つまり目立ちにくい、ということで、決闘なんてことをするのにはうってつけの場所である。 ……はずだったが。 「諸君、決闘だ!」 などとのたまって薔薇の杖を掲げる目立ちたがり屋のおかげでヴェストリの広場はまさに大盛況、 前後左右人だらけ――まあ生徒ばっかりだが、とにかくそういう状況になってしまった。 目立ちたがり屋とは、言うまでも無くギーシュのことである。 そして前述したとおりにギーシュが杖を掲げてカッコつけた台詞を吐くと、 周囲の生徒達から大きな歓声があがった。 「ギーシュが決闘するんだってよ!」 「相手はルイズだ!」 「魔法使えないのに決闘するのかよ!?」 「いや、ひょっとしたら決闘するのはルイズの使い魔なんじゃないか?」 「ペリッソンを気絶させたヤツじゃないか! ギーシュは大丈夫なのか?」 「キノコを最初に食べた者を尊敬する……」 「族長(オサ)! 族長(オサ)! 族長(オサ)!」 そんな歓声に、ギーシュは満面の笑みで手を振って応える。 そして、それから広場の反対側に立つルイズをぐっと睨みつけると、広場の中心に向かって歩を進める。 ルイズもそれを見て、広場の中心へと歩き出した。 ホワイトスネイクは、ルイズの後ろに空中を滑るように移動して続く。 「とりあえず、逃げずに来たことは褒めてあげるよ、ルイズ」 「私のほうこそ、コソコソ逃げなかったあんたに感心してるぐらいよ、ギーシュ」 まずは舌戦。 古来より続く、戦いの基本である。 ここでガマンが効かなくなってうっかり攻撃を開始しちゃったりすると、 相手の策にハマったりして大変なことになるものなのだが―― 「っ! ……いいだろう、そこまで大口が叩けるなら、準備は万端のようだな!」 ギーシュはルイズの安い挑発にあっさり乗ると、杖を振るう。 その動作で、杖から一枚、花びらが地面に舞い落ちると―― 「……ホウ」 「それ」を見たホワイトスネイクが、感嘆した様子で声を漏らす。 ギーシュの杖から舞い落ちた花びらは地面に落ちると同時に、甲冑を着た女戦士の人形に姿を変えたのだ。 その高さは人間とほぼ同じ。 その表面は深い緑色――青銅色に輝いている。 「僕は『青銅』のギーシュ。君が魔法を使えようと、使えなかろうと、 僕はこの青銅のゴーレム、『ワルキューレ』でお相手するよ、ルイズ」 (『青銅』……ト名乗ッタナ、アノ小僧ハ。 ツマリアノ人形……『ゴーレム』、ダッタカ? アレハ青銅デ出来テイルノダナ) ギーシュがカッコつけた口上を聞いて、ホワイトスネイクはそんなことを思った。 そして一方のルイズは、 「ホワイトスネイク」 「何ダ、マスター?」 「あんたに命令するわ」 来たな、とホワイトスネイクは思った。 マスター、もといルイズは魔法を使えない。 どんな魔法を使っても、きっと授業のときのように爆発する。 だとすれば……あの青銅のゴーレムに勝つ手段は、ルイズにはない。 それでもルイズがギーシュに勝とうとするなら、自分に――ホワイトスネイクに、頼るしかない。 だからきっと、「わたしの代わりに戦いなさい」と命令するだろう。 その方が確実だし、決闘でぶちのめす、という目的も果たせるからだ。 そう、ホワイトスネイクは考えていた。 「私が戦える限り戦い切るまで、あんたは手を出しちゃダメ」 しかしルイズの命令は、ホワイトスネイクにはまったく意外なものだった。 つまり、ルイズは自分であの青銅のゴーレムと戦おうと言うのだ。 無謀にも程がある。 勝算はあるのか、何故そんな意味のない事をするのか。 そういう言葉が口をついて出かけたが、ぐっと堪える。 自分はスタンドだ。 スタンドは本体に意見などしない。 スタンドは本体の力そのものでしかない。 力は、持ち主に意見しない。 そう言い聞かせて、自分には到底理解できないであろうこの命令を、 「……了解シタ」 渋々ながらホワイトスネイクは了解し、自分自身を解除した。 ホワイトスネイクの姿がルイズの背後からフッと消える。 それを見て、今まさにワルキューレをけしかけようとしていたギーシュは、 「ルイズ、君は使い魔を引っ込めるのかい?」 驚いた様子でそう言い、ワルキューレの動きをピタリと止めた。 ギーシュもまた、自分がホワイトスネイクと戦わねばならないものと考えていたからだ。 そしてワルキューレを止めたのは、予想外の事態に、ギーシュの生来の小心が「危険だ」と囁いたからである。 しかし、そんなギーシュに対してルイズは、 「そうよ。何を驚いてるの? 御託はいいから、早く仕掛けてきなさいよ、ギーシュ」 さも当然とでも言うような態度で言い放って杖を抜く。 既に、自分に勝算があるかのような態度だ。 「そうか……ならばもう遠慮はするまい! 行け、ワルキューレ!」 ルイズの再三の自分を見下ろした態度で、完全に戦闘体制に入ったギーシュは、すかさずワルキューレに指令を出す。 ワルキューレが、青銅製の重い足を軽やかに持ち上げて一歩を踏み出した。 そしてニ歩目、三歩目と徐々に加速し、ガシャガシャと関節を鳴らしながらルイズの方へ突進する。 ルイズはそれを確認すると、ワルキューレと距離をとるようにしてニ、三歩下がる。 だがその程度では駆け足でルイズに迫るワルキューレとの距離は取れない。 ついに、ルイズとワルキューレとの距離が五歩まで縮まる。 そして四歩、三歩と瞬く間に距離は縮まり、距離が二歩になったところでワルキューレがぐん、と拳を振り上げる。 重いワルキューレの体重を十分に乗せたパンチが、来るッ! それを認識した瞬間、ルイズは横っ飛びにワルキューレの正面から逃れた。 直後、ルイズがいた空間をワルキューレの拳が薙ぐ。 そして体重を十分に乗せたパンチが、逆にワルキューレ自身の重心を崩す。 ぐらり、とワルキューレがよたける。 この瞬間を、ルイズは待っていたッ!! 素早く体制を立て直し、杖をワルキューレへ向ける。 そして短くルーンを唱え、ワルキューレに向けた杖を振り下ろすッ! ドモンッ! ワルキューレの体内で、鈍い共鳴を伴った爆発が巻き起こるッ! ワルキューレの体内は空洞ッ、 そしてその空洞の中に閉じ込められた爆圧はワルキューレの細くくびれた腰周りを風船のように肥大させ、 さらにその胴体につながれた脆弱な間接を、根こそぎッ、もぎ取るッ! バギョアァッ! 金属が引きちぎれる甲高い音とともに、ワルキューレはッ! バラバラに砕け散ったッ!! 自身を支える両足どころか両腕までもを失い、さらに腹を爆圧で膨らませ、 まさしくダルマ同然の姿になって地面に転がるワルキューレ。 自分が目の前の、コモン・マジックさえまともに使えない少女に対して、 絶対の自信をもって送り出したしもべが晒した無様な姿に、ギーシュは声にならない呻き声を上げた。 その様子を横目に、ルイズは表情を崩さずに言う。 「今朝の錬金の授業で……知ったのよ。 わたしが錬金に失敗すると、錬金の対象だったものは、その中心から爆発する。 石ころみたいなのに使えば、まず間違いなく粉みじん、よ。 ま、考えてみれば当然よね。 錬金は、対象の物質を構成するものをまったく別のものに変換する魔法。 だから魔法に失敗して爆発が起きれば、対象の中心から爆発が起きる。 そして今……わたしはあんたのワルキューレの全身を砂に錬金しようとした。 そして魔法は失敗するから……ワルキューレはその中心から爆発する。 つまり……爆発はワルキューレの中心、つまり空洞のお腹から始まる。 さて、どうしたの? 早く次のワルキューレを出しなさいよ。 あんたの精神力なら、まだ六体は出せるはずよ、ギーシュ」 冷静に、自分のしたことを説明して見せるルイズ。 その様子にギャラリーは完全に静まり返る。 あの「ゼロ」が? まさかあんな手段でギーシュのワルキューレを? 誰もが、ルイズのしたことを半信半疑に見ていた。 そして一方、土を付けられた形となったギーシュは、 「くそ……僕を……甘く見るなッ!」 そう言って、手に持った杖を力任せに振るう。 再び杖から花びらが舞い落ち、それぞれがワルキューレへと変化する。 その数六体。 今ギーシュが出せる限界にして最大の数だ。 そしてギーシュはそれら全てを自分の前にずらりと整列させ―― 「君の言うとおり、これが僕が出せるワルキューレの残りの数だ。 そして一体のワルキューレに丸ごと錬金をかけるようなことをしたなら、 時間も精神力も余計にかかってしまうのは僕にだって分かる! 集中力だって多く必要になる! つまり、君はさっき僕のワルキューレを倒したやり方では、この六体を倒すことは出来ない! もう分かるだろう! 今この瞬間で、君の負けだ、ルイズ! 君にはもう、僕のワルキューレに殴り倒される未来しか残っていないぞッ!」 そう、大声で叫んだ。 決闘が始まる以前のカッコつけたギーシュはここにはいない。 今のギーシュには、カッコつける余裕なんて無い。 確かに状況においては、なるほどギーシュがルイズよりかなり優位に立っているだろう。 しかしルイズはギーシュを圧倒していた。 精神の面で、ギーシュを圧倒していた。 そのことがこの圧倒的優位な状況にもかかわらず、ギーシュから余裕を奪い取っていたのだ。 そしてルイズはギーシュの言葉を一通り聞くと、 「そうね……確かに、状況はわたしが圧倒的に不利。 でもそれはわたしが決闘を降りる理由にはならない。 わたしはわたしで決めて、ここにいるのよ。 だからどんなに不利でも、そんなのは関係ない! やれるだけやるまで、杖を落とすまで、杖を折られるまで、わたしは決闘を続けるわッ!」 高々と宣言するかのように、そう言った。 そんなルイズの姿を見て、周囲の生徒達はようやく理解した。 自分たちの目の前にいるルイズは、もう自分たちが知るルイズではない。 何かは分からないが、だが確実に、ルイズは以前より成長している、ということを。 そして、それは相対するギーシュにも感じ取れた。 今まで見下していたものが、いつの間にか自分よりもずっと先にいる。 技術とかの問題ではない。 何か、何かよく分からないものにおいて、ルイズは自分より遥か先にいる。 それが、気に入らなかった。 自分でもそれを認めてしまうのが、なおさら気に入らなかった。 ギーシュはそんな思いを無理やり胸中にしまいこむと、苦し紛れに叫んだ。 「くっ……行けぇッ、ワルキューレ!」 ギーシュの号令とともに、ワルキューレたちが動き出す。 どれか一つが抜け駆けすることも無い、一つの青銅の壁のようにルイズに迫る。 それを見て、ルイズは覚悟を決める。 あれから逃れる手段は、自分には無い。 先ほどワルキューレを破壊したやり方では、あの壁は突破できない。 なら、どうするか。 もう考えていられる時間は幾分も無い。 5秒もしないうちに、ワルキューレたちは自分のところに到達する。 何か、何か手段は―― そうやって必死に策を探すルイズの脚に、何か硬いものがぶつかった。 思わず下に目を向けるルイズ。 そして――閃いた。 あのワルキューレを突破する手段が、起死回生の方策がッ! ルイズはすぐに足元に無数に転がるそれを、思い切り、迫り来るワルキューレの方へ蹴飛ばす。 蹴飛ばされたそれは、迫り来るワルキューレのうちの一体にぶち当たり、跳ね返って地面に転がる。 しかし跳ね返ったとはいえ、それにはいくらかの重量があり、遠くまでは転がらない。 はたしてそれが落ちた場所は、迫り来るワルキューレの正面、すぐ近く。 そしてワルキューレのうち一体がそれを――先ほど破壊されたワルキューレのパーツを跨ごうとした瞬間―― ドッバァァァアアアアン! パーツが、炸裂したッ! 炸裂を引き起こしたのは、ルイズの「錬金」の失敗魔法ッ! 破裂したワルキューレのパーツはまとまった一つの金属。 だからこそ、内側より解放されるその爆発力は、手榴弾さえ上回るッ! そして強烈な爆圧は、パーツを跨いだワルキューレと、その両脇のワルキューレを転倒させ、 さらには地面の土を盛大に巻き上げ大きな土煙を作るッ! 興奮した周囲からわあっ、と歓声が上がる。 それを聞いてギーシュは思わず舌打ちした。 何をそんなに騒ぐんだ。 まだ自分のワルキューレは三体が無傷で動いている! 転倒した三体が起き上がるのには時間がかかるが、 まだ立っている無傷の三体があれば、あっというまにルイズを…… そこまで思ったところで、ギーシュは奇妙なものを感じた。 ワルキューレがルイズを攻撃する音が、まだ聞こえてこない。 ワルキューレは青銅の塊だ。 それで人間を打てば絶対に音がする。 それなのに……その音が聞こえない。 爆発の直前のルイズとワルキューレとの距離を考えれば、もうルイズに到達したはず。 なのに何故ワルキューレは、まだルイズを攻撃していな…… その瞬間だった。 自分の正面、約数歩先。 もうもうと立ち込める土煙からルイズが飛び出し、自分の方へ一直線に駆けて来るのが見えたのは。 ルイズは衣服のところどころを何か鋭いもので切っており、血が滲む場所も少なくない。 その上、土煙を突破してきたため体中泥まみれ。 自分が起こした錬金の爆発に自分から突っ込むことでワルキューレを振り切り、 さらにギーシュの目を誤魔化すために土煙の中を突破した結果だ。 傷の中にはいくらか雑菌が入ったことだろう。 それでも、そんなことはお構い無しと言わんばかりに、こちらに突っ込んでくる。 その姿はあまりにも前向きで、そして、あまりにも誇り高かった。 一直線に土煙を駆け抜け、ギーシュの前まで駆け抜けたルイズは、ギーシュに杖を突きつけ、高らかに宣言する。 「杖を捨てなさい。わたしの、勝ちよ」 さっきの爆発のときよりも、数倍大きな歓声が、巻き起こった。 ルイズが、「ゼロ」と呼ばれて蔑まれたあの少女がギーシュに勝ったのだ。 その事実が周囲の生徒達を、より大きい興奮に包んでいた。 だが――そのとき、ルイズには二つだけ、しかし致命的なミスがあった。 そして一つの不運があった。 一つのミスは三体のワルキューレを土煙の向こう側に残したままだったこと。 もう一つのミスは、ギーシュがまだ杖を持っていたこと。 そして一つの不幸は――周囲から巻き起こる歓声のため、後ろから迫り来る、ワルキューレの足音に気づけなかったこと。 ギーシュは、湧き上がる歓喜を顔に出さないようにするので必死だった。 結局この「ゼロ」は、最後の最後でツメが甘かった。 まだ自分は杖を持っている。 土煙の向こうにいるワルキューレを操ることが出来る。 そしてこの歓声があれば――ルイズにばれることなく、背後からルイズを倒せる! グラモン家の男児たるこの僕が、魔法一つまともに使えない「ゼロ」に、負けるはずなど無かったんだ! そうほくそ笑みながら、三体のワルキューレのうち一体を、土煙の中に隠れるように操作する。 これで周囲からはこのワルキューレの動きは見えない。 そして、土煙の中から、ルイズの方へ突進させるッ! いつもなら、ガシャガシャとうるさい音がするはずのワルキューレの歩みも、この歓声のおかげでそれが聞こえない。 ワルキューレの姿が、土煙の中からでも ルイズには、これを受けきれるだけの体力は残っていないッ! 勝ったッ!! そう、ギーシュが思った瞬間だった。 ズゴンッ! 鈍い音とともに、ルイズのすぐ後ろまで迫っていたワルキューレが吹っ飛ばされたッ! 突然の轟音に、大騒ぎしていた周囲の生徒達が一斉にシン、と静まる。 そして、今更になってギーシュは気づいた。 ルイズに、「そいつ」がいたことを。 「そいつ」は――ホワイトスネイクは、今の音に驚き、振り向いたルイズに向かって、 しかしルイズには背を向け、ワルキューレを吹っ飛ばした方向を見据えながら言った。 「マスター……ココカラハ、私ノ領分ダナ」 To Be Continued...
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ゼロ Mega_Man_icon.png ロックマンXから参戦!セイバーを使い敵を倒す しかし彼もイレギュラーになることもあるようだ +出現方法 対戦を400回以上する ロックマンでシンプルをノーコンティニューでクリアする 亜空の使者で仲間になる [亜空の使者以外は挑戦者として登場してきたゼロを倒す必要があります] ゼロの必殺技 必殺技 ゼロバスター 上必殺技 火炎切り 横必殺技 回転切り 下必殺技 Zセイバー 最後の切り札 覚醒ゼロ変身 最後の切り札紹介 覚醒ゼロに変身する 変身中は無敵になり攻撃力もアップする なお変身前のオーラにも攻撃判定がある 変身時間はやや長め
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