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過去記事 ファミ通com http //www.famitsu.com/game/coming/1218067_1407.html ITmedia http //plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0810/03/news113.html 電撃オンライン http //news.dengeki.com/elem/000/000/110/110932/ TGSステージイベント記事 GAME Watch http //www.watch.impress.co.jp/game/docs/20081012/sega4.htm TGS試遊記事 iNSIDE http //www.inside-games.jp/news/315/31561.html 電撃オンライン http //news.dengeki.com/elem/000/000/112/112001/ トレイラームービー GameTrailers http //www.gametrailers.com/player/41047.html キャラ絵 ファイター 男1 男2 女1 女2 ナイト 男1 男2 女1 女2 ヒーラー 男1 男2 女1 女2 メイジ 男1 男2 女1 女2 プリンセス 白1 白2 黒1 黒2 ローグ 男1 男2 女1 女2 サムライ 男1 男2 女1 女2
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【作品名】セブンスドラゴン2020ーⅡ 【ジャンル】鬱展開の多い竜(ドラゴン)を狩る物語(RPG) 【名前】フォーマルハウト 【属性】第5真竜 【年齢】生命誕生から2021年まで 【長所】ニャア様と違ってアクティブ 【短所】真竜の中で唯一Ⅲで出番がなかった 前日談である小説では復活してたが復活した理由が分からんまままた死んだ 【備考1】享年 【備考2】地球に生命を生み出したのが真竜。2021年に13班により討伐 vol.6
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一人の勝者の影には一人の敗者が、 一人の名将の影には幾百の部下が、 一人の英雄の影には幾千の名も無き勇者達がいる。 ここにとある小さなギルド、誰もが知る英雄の影でマイペースに活動するひとつのギルドがあった。 後にそのギルドに所属することとなる一人のローグの物語である。 「う……」 目が覚めると同時に、あたしは腹から響く鈍痛に呻かされる羽目になった。 顔をしかめながら目を開ければ、そこは薄暗い、どこか建物の一室と思しき部屋だった。 ここはどこ?私はだ……いやいや、自分が誰かくらいは分かってる。 あたしはここらでその日暮らしを営む…… ……ここらって、『ここ』は本当に『ここら』なんだろうか。 寝てる間に誰かに運ばれたなんてことは……誰かって、誰? ……ここはどこ? 「目が覚めたみたいだね」 声をかけられて初めて自分ではない誰かの存在に気付く。 それは一見柔和そうな、物腰の柔らかそうな若い男だった。 だけどあたしの勘が、その笑顔の影に非情な判断を下せる冷徹さがあると告げている。 いや、そいつだけじゃない。やっと戻ってきた感覚で辺りを探れば、その部屋には複数の人影があたしを取り囲んでいた。 その中の二人に、あたしは見覚えがあった。 気を失う前の記憶が戻ってくる―― あたしが町で見つけた男。 そして次の日、突然あたしを呼び止めて連れて行こうとした女。 必死で振り払おうとするあたし。 食い込む拳、背骨のきしむ音―― 「――――っ!」 いっぺんに状況を理解して青ざめるあたしに、男が声をかける。 「早速事情を理解してくれたみたいで助かるよ。確認するけど、そこの彼の顔に見覚えはあるね?」 ……嘘をついても逆に自分の首を絞めるだけだ。 そう判断したあたしは正直に答えることにする。 「あたしが……財布を盗ったお兄さん……」 「ほう、あっちは『お兄さん』か」 それまで黙っていた女が口を開いた。 一発で沈められた記憶が甦り、知らず身体が縮こまる。 「お前、昨日私になんて言ったか覚えているか?私はこれでもあの『お兄さん』と同い年なんだがな」 面白がるような口調とは裏腹に目は笑ってない……気がする。 ……昨日?昨日、何か言ったっけ。逃げるのに必死でよく覚えてないけど……あ。 「え、えっと……確か、とし「ちなみにもう一回言ったら殺す」 マジだ。本気と書いてマジだ。目がマジだ。 もう一度言ったら確実にあたしはエデンに別れを告げることになる。 恐怖におののくあたしを見て、若干呆れたように男が口をはさんだ。 「ほらほら、怖がらせないの。 ……さて、僕らの懐事情はそう芳しく無くてね。君が彼からスり取った僅かな金額でも無いと困るんだ。 君が盗んだお金を返してくれるなら僕達は少なくともこれ以上君を責めるようなマネはしないんだが……」 ――それは温情処置のようでいて、その実最悪の展開だった。 盗んだお金を返せば不問にすると言っているのは、でなければどんな手段もいとわないと言っているのと同じだ。 そして前にも言ったとおりあたしはその日暮らしだ。盗ったお金なんて残っている訳が無い。 考えろ。どうやってこの場を切り抜ける?どうすれば、どう言えば見逃してもらえる? あたしの頭脳がフル回転する。このときの必死さは間違いなくあたしの人生史上最高だろう。 そして出た結論は…………不可能、だった。あたしの頭でそんな名案が出るはずもない。 だらだらと冷や汗が落ちる。 「……どうしたのかな?」 黙り込んでいるあたしに痺れを切らしたか男が問いかけてきた。 その声の優しさが逆に恐ろしい。 「すっ……すいませ……食べるのに……使っちゃいました……」 あたしの返事を聞いた男は、しかし怒りも逆上もしなかった。 やっぱりね、と言うように首を振り、そして、 「……そう。じゃあ、身体で払ってもらうしかないな」 あたしは目の前が真っ暗になった。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ――二日前、午後0時05分、カザン共和国、弁当屋『旅人食堂』裏にて 「しかし……出遅れたよなあ」 「出遅れましたねえ」 行きかう人並みを眺めながらぼやくハントマンの男女がそこにいた。 一人は頑強なファイターの若者、一人は前髪をヘアピンで留めたナイトの女性だった。 「この辺りのドラゴンは例の英雄御一行が一掃した後か」 「噂ではその英雄さんたちは執政官の命を受けてすでにアイゼンに向かったそうですよ」 「ドラゴン退治の役は完全に奪われたか……復興で仕事に困らないのはいいが……どうするかな……?」 考えをめぐらせながら一歩踏み出した若者は、その瞬間に走ってきた人影とぶつかった。 「わっ!?」 「ああ、すまない!」 「ううん、こっちこそごめんね!!」 そう言い残して走り去っていく少女を見送って、ファイターはまた口を開く。 「人通りの多いところでよそ見するもんじゃないな」 「ゆっくりできる拠点があればいいんですけど、今の私達には夢のような話ですし」 「そうだな……とはいえ宿代も馬鹿にならないし、メイジに仕事採りのついでに拠点探しも頼むか」 「安くていい物件があるといいですけど」 そこで会話が途切れ、しばらくの間町の賑わいを聞きながら二人は空を眺めた。 時間の流れるのを忘れそうな感覚にひたるファイターだが、ふとかけられた声が彼を現実に連れ戻す。 「……この辺りで黄色い髪をした、肌の浅黒い娘を見なかったか?」 どこからとも無く現れたその男は、それだけ言って返事を待つ。 「……少し前にここでぶつかったが」 「そうか、それでどちらの方向へ?」 「すまないがそこまでは」 「……分かった。協力に感謝する」 男ははそう言い残して人ごみに消えていく。 あとに残された二人は顔を見合わせ、 「なんか胡散臭い感じがしたが……教えない方がよかったかな」 「さあ……」 と呟いた。 更にしばらくして、痺れを切らしたファイターが口を開く。 「…………遅いな。今日は混んでるのかな?」 「そうだと思いますよ、お昼時ですから」 「かな。ちょっと見てく……っと!」 弁当を買いに行った仲間を見に行こうと立ち上がったファイターはまたしても走ってきた人影とぶつかった。 激突されて踏みとどまるファイターの目の前で、見覚えのある黄色い髪がヒョコヒョコと揺れる。 「ととっ……」 「ん、あれ?」 「ああ、さっきのお兄さん!ほんとにごめんね!!」 「いいよ、お互い様だ」 先程と同じように少女は走り去ってゆく。 「あ、さっきここで……っていっちまった」 ファイターが先程声をかけてきた男の事を思い出したときには、少女は声が届かないところまで離れていた。 その後姿を見送るファイターに、別の方から声がかかる。 「待たせたな」 いったん少女の事を頭から振り払い、右手の路地に目を向ければ、 光の反射で濃い紫にも見える黒髪の女サムライが弁当の袋を提げてやってくる。 その隣には無口そうなプリンセスの少女が連れ添って歩いていた。 「ギルドの財布は持っているか?清算を頼みたいんだが」 「あ、ああ」 そういって領収書を差し出してくるサムライにファイターは財布を取り出し……そして、首をひねった。 「……こんなに少なかったか?」 「……見た?」 「見事な手つきだったな」 広場を見渡せる宿屋の一室に、彼らはいた。 先程のメンバーにメイジの青年を加えた五人は窓際に固まって一人の少女を見ている。 そう、彼らが見たのは二度ファイターにぶつかったあの少女が鮮やかな手つきで財布をスり取る瞬間だった。 「そうか……取られたのか」 ファイターが複雑な顔でしゃがみこむ。そんな彼を見て、メイジがやれやれと言った表情で声をかけた。 「このくらいで落ち込まない。それより見ててごらん、たぶんもう一回ぶつかるよ」 そう指差した先で、確かにあの少女がもう一度ターゲットに近付いていく。 ナイトが首をひねってメイジに尋ねた。 「本当……どういうことですか?」 「一回目で財布を盗んで、何割かを抜いた後二回目で戻してるんだよ。 余計な危険を冒してでも全部を奪わない辺りまだ良心はあると見ていいかな」 「……!じゃあ、まだ更生の余地は」 少女にいっぺんの希望を見出し顔を明るくするナイトにメイジが水をさした。 「今は、ね」 「ああいうことを続けているとな、しだいに罪悪感が薄れていくものだ。繰り返し繰り返し 盗みを重ねるうち次第に抜き取る割合が多くなっていき、終いには」 「させません!」 「……うわっ!?」 台詞をぶったぎって突然声を上げるナイトにサムライが後ずさる。 「まだ更生の余地はあるんでしょう?だったら放っておいては駄目です! 未来ある若い子が悪の道に堕ちるのを、黙って見てる訳には行きません!! ………ギルマス、私達で何とかできませんか?」 訴えるような視線を受けてメイジが若干引き気味にしながら頭をかく。 「まさしくナイトの鑑だね……ま、お金を盗まれて知らん振りってワケにも行かないし、 どっちにしろあの子を放っておきはしないよ。 ……それに、君たちにあの子の行方を聞いたって男も気になる。接触は早い方がいいな」 口元に手を当てながらそれだけ言い、メイジはごそごそと何かの準備を始める。 そして翌日、同じ部屋に、今度はメイジだけの姿があった。 時計を見ていた彼は、ふと妙な物体を取り出して町の地図を広げたテーブルに向かう。 それは一言で言うなら底に魔石のようなものをつけた紙コップだった。 席に着いた彼は、その紙コップに向かって口を開く。 「コードネーム『シャルル』より各員、状況を報告せよ」 耳に当てて反応を待つと、おずおずとした声が返ってくる。 「コードネーム『ブーン』より……なあこれ本当にやらなくちゃ駄目か?コードネームとか意味あるのか?」 「ある。こういうのはノリが大事なの」 「無いんじゃねーか!あー、こちら『ブーン』、見当たらない、以上」 「『ケイト』です。こちらも見当たりません」 「『ラン』だ。この辺りにはいないようだ」 開き直ったファイターを皮切りに、仲間達が状況を報告していく。 「ふむ……西、東、南にはいないと。『モモメノ』、そっちは?」 「………」 反応の無さにメイジの動きが止まった。 「『モモメノ』?『モモメノ』ー。……軍オタごっこがつまらなかったなら謝るから機嫌直してー」 「………」 「ごめん本当に「……いた」え?」 「『モモメノ』から『シャルル』、広場からクエストオフィス方向に『ハッチ』を見つけたよ」 一瞬、全員の間に沈黙が落ちる。 「……でかした!ええと、その位置なら……」 「私が近い、押さえに行く!ファイターとナイトは路地を押さえろ!」 「ちょっ!押さえって、基本的に言葉での説得だからね!?」 「分かってる!」 「こっちに来たら任せてください、真心で説得して見せます!」 「ああそれはいいんだけど……何だか嫌な予感がする、気をつけて!」 慌しく情報の交換を終えればメイジにできることは無い。 意味も無くテーブルの回りをうろうろするメイジの耳に、少しして再びプリンセスの声が飛び込んできた。 「あっ」 「どうした?」 「予想外の事態になった」 「……っ、詳しく!それで!?」 「『ラン』が『ハッチ』をのした」 散々引っ張っておいてこのオチだ。 あたしの目の前では、後ろから出てきた女の人に盾でぶん殴られた男が頭を抑えて呻いている。 「いっ………たいなあ、いきなり何するのさ?」 「何じゃありませんよ!身体で払うとか!誤解を招くでしょう!間違ってはいませんけど言い方ってものが……」 「分かった分かった、僕が悪かったよ。いっぺん言ってみたかっただけだ…… おほん。あー、そういえば自己紹介がまだだったね。 僕達は最近オフィスに登録した新規参入ギルドでね、冒険屋兼ハントマン……の予定だ」 「冒険……屋?」 「出稼ぎと旅行者と開拓民と何でも屋を足して割ったようなものかな、新天地と仕事を探してここに来たんだ」 「ああはい……それで?」 出稼ぎと旅行者と開拓民と何でも屋。いや、イメージは出来ないこともないけど…… 「あわよくばしばらくここを拠点にドラゴン退治をして仕事と冒険の両方にありつけないかなー、と 思ってたんだけど考えが甘かったみたいでね。政府直属の少数精鋭ギルドが……これは君には どうでもいい話か。ごめん、本題に入ろう。僕達は人手が欲しい。できれば健康で、よく働いて、 戦うことが出来て、今僕達に欠けているタイプで、なおかつタダ働きさせられる人材が」 「……それって、まさか」 「そのとおり、君のことだ」 「いやあのちょっと待ってよ!……じゃなくて待って下さい! そ、そんな化け物退治なんかとてもじゃないけど無理ですって!」 「心配ない、彼女が稽古をつける」 そういって彼が指差したのは………… 「わ、私か!?」 ひいいいいいいいいい。 昨日あたしを一発でのしたサムライのおば……お姉さんじゃありませんか。 「そうだなー、一週間でこの子を一人前のローグに出来る?ついでに最低限の社交マナーも」 「ちょちょちょちょっと待て!引き受けるなんて言ってないぞ!?」 「君以外に適任なんていないじゃないか、ファイターとナイト君は稼ぎ頭だし 僕は剣なんて使えないしそもそも僕がいなけりゃ仕事そのものが受けられないし それとも何か、プリ君に見てもらう?」 つられてサムライのお姉さんが部屋の隅っこにいるプリンセスに顔を向ける。 ……まあ、むしろ教えを受ける側だよね。この子。 「……はぁ。仕方ない、引き受けよう」 「あのー、あたしの意思は?」 「……空気を読め、選択肢はお前に有って無きが如しだ」 「……はい」 いや、うん、確かにこの空気じゃいいえなんて言えないよね。 「よし、じゃあ契約成立だ。よろしくね。僕は一応ギルマスやってるから困ったことがあったら言って」 そのお兄さん……ギルマスがそういって笑うと、後ろのファイターのお兄さんとナイトのお姉さんが出てくる。 「まあ、なんだ、よろしくな」 「よろしくおねがいします。これからは真面目にしなくちゃだめですよ」 「あ、はい……よろしく」 なにしろ財布をスった相手なので顔を合わせ辛いが一応返事はしておこう。 ……と思ったらいきなり怖いお姉さまから指導が飛んできた。 「よろしくではなくよろしくお願いします!あと相手の目を見てはっきりと」 「はいよろしくお願いします!」 「さて、そういうわけでこれから当分お前の面倒は私が見ることになる。何か質問は?」 「なんとお呼びすればよろしゅうございますかお姉さま」 「こいつは……とりあえずお姉さまはやめろ」 「じゃあ師匠」 「私はそんなにできてない」 「じゃあ先生」 「もっと他にないのか」 「じゃあウバ桜の保護者さん」 「……」 「……」 「……」 「……」 「…………せっかく入った新人だが仕方ない。……居合スイッチ」 「わあああ嘘です、嘘です!言ってみただけですごめんなさいほんのジョークですって!! ストップ、タンマ首落はやばい!!すいませんチョーシこきました謝りますだから刀しまってーーー!!!」 「……ふん。いいか、私は24だ、二度と忘れるな。……それとお前」 「はい、なんでしょう姐御」 「あね……まあいい。お前の名前は?それと歳は」 「あ、17です。で名前は……」 こうしてあたしはこのギルドに所属することになった。 しかしまあよく数日前まで赤の他人だったあたしをあっさりギルドに入れてくれたものだ、 このギルドには危機管理という言葉が無いのだろうか。 ギルマスに聞いてみたことはあるが、返ってきたのはこんな言葉だった。 「うーん、まあ、君が悪い子に見えないからかな。うん、皆直感的に君を信頼できると思ってるんだよ」 直感で善人か悪人か分かるんだったら世話無いだろう。 実際あたしは出来るものなら逃げ出したいとすら思ったことがある。 いやまあそりゃ三食食べさせてもらえるし暖かい寝床で眠れるし基本的に好意的に接してくれるしで 言うことはないんだけど、………いかんせん姐御が怖すぎる。 朝から晩まで刃物の使い方をみっちりレクチャーされるのはいいがスパルタなのだ。この前なんか ショートソード一本持たされて草原に放り出されて死ぬかと思いましたよええ。 その上ちょっとでも弱音をはくと容赦なく鉄拳と激しい言葉責めが飛んでくるんだから 一日しごかれてふらふらの頭でふと逃げ出したいと思っても仕方ないんじゃないかと思う。 ……まあ、さっきも言ったとおり基本的にこのギルドの人たちはいい人ばっかだし、 恩を仇で返すのもポリシーに反するというかぶっちゃけ良心が痛む。 仕方ない。少なくともこんなあたしにかけてくれる信頼だけは裏切らないようにしよう。 ―――――――――――――――――――――――――― 「思いっきり裏切っちゃったよおい……」 あたしはその、エビフライが3尾だけ残った紙袋を手に青ざめていた。 どうしてこんなことになったのかというと、このエビフライが美味しすぎたのがいけないのだ。 宿屋の地下にある酒場『六花亭』のエビフライはとにかく大人気で、あたしはお使いで 予約してあるそれを取りに行った。で、無事に受け取ったまではいいんだけど その帰り道で、………美味しそうな匂いに我慢できなくなった。 や、もちろん1尾だけのつもりだったんだよ?たくさんあるし、お使いの駄賃として1尾くらい つまみ食いしても罰は当たらないかなー、と一口。 ……すっごい美味しかった。自慢じゃないけどあたしは生まれてこの方たいした物を食べてこなかった。 そんなあたしにとってこのエビフライはどれだけの誘惑を発していたか分かってもらえるだろうか。 袋の中を確認する。うん、もう1尾くらいは大丈夫。もう1尾くらいは…… で、このザマだ。 「どうしよう、こんなのがばれたら……」 考えただけで鬱になりそうだ。 他の人ならまだいい、だがあの人に知られた日には…… 「ん、どうしたこんなところにしゃがみこんで?」 「……ひぎゃあああああぁぁぁぁぁっっ!!?」 情けない話だがあたしは反射的に逃げ出した。 走り出した数秒後、あたしは自分の行動が結果的に正しかったことを認識する。 あたしに声をかけたのはそう、よりによって一番知られたくない人物、姐御その人だったのだ。 「おい、いったい何なんだ!?人の顔を見るなり逃げ出して!」 後ろから姐御が追ってくる。しかし追いつかれるわけには行かない、そんな勇気はあたしには無いのだ。 逃げ足と裏路地での土地勘は完全にあたしのほうが勝ってる。 そのアドバンテージを活かし、あたしは一気に姐御との距離を引き離した。 「ちょ……こら…………待っ…………」 姐御の声が遠くなっていき、そして、聞こえなくなる。 ……撒いたかな?この先に隠れて様子を見ることにしよう。 あたしは路地のさらに奥のほうへとなるべく静かに滑り込んでいく。 それにしても、よく考えたら逃げたって根本的な解決にはなってないんだよね。 信頼を裏切ったことに変わりは無いんだし、どうしよう。 目の前の困難が去ったと思ったらまた別の困難が立ちふさがってあたしを悩ませる。 ……そんなことを考えていたあたしだったから、足を引っ掛けられても受身を取ることすらできなかった。 「ーーーーっ!!」 一瞬宙を飛び、身体の前面から着地して三回転半しやっと止まった。 うう……痛い。思いっきり打った。 今足を掛けたのは誰?あれは絶対に走ってくる獲物を転ばせるための…… 「久しぶりだな」 そして聞こえてきたのは、このエデンでも姐御よりずっと上、トップクラスに聞きたくない声だった。 「ここ数日、ずいぶんと探し回ったぞ」 ……こいつがどういう奴なのか説明するのは難しい。 しいて言うならこの辺りの裏家業に手を染める不良共のまとめ役といったところだ。 「おい、聞いてるか?まあいい。連れて行け」 「!?」 辺りを見回せばどこにいたのか、いかにもゴロツキですといった風情の男達がにじり寄ってくる。 冗談じゃない。あたしは速攻で逃げ出すが、包囲をすり抜けようとしたところで腕を掴まれてしまった。 「このっ……!離せ……!」 必死で抵抗はしてみたがいかんせん力で劣り多勢に無勢じゃ逃げるのには無理があった。 完全に押さえつけられたあたしはそのままずるずると路地の奥のほうへと引きずられていく。 ああ……これなら姐御に捕まったほうがよかった…… 「さて、用事は分かっているな?」 「なんのことですかねー……!」 押さえつけられたあたしを上から見てくるあいつに精一杯のガンを飛ばしてやる。 するとあいつは手に負えないというように顔を背けた。 「……ここなら助けを呼んでも人は来ない、適当に好きなようにしろ」 ――っ!!その言葉を合図に何人かの男達があたしの衣服に手を掛ける。それが示すことは一つだ。 「なっ、こっ、ばっ!ちょっと……!まさかこんなとこで、何しようっての!?」 「お前にも分かっているはずだ。お前が上に従わないのなら、上はお前に罰を下すしかない」 「何であんな奴に従わなくちゃいけないのよ!あんなのあたしたちとは関係ない……接点無いじゃない!!」 あたしが必死で抗議している間にも男達はあたしの衣服をはぎとっていく。 ええい、空気を読め。それともそういう空気だとでも言うの? 「堅気には堅気の、裏家業には裏家業のルールがある。それがなければ人間は人間として生きられないからだ。 そして俺達のルールは義理と面子がなければ成り立たないんだ。上を立てるとはそういうことだ。 その面子を省みなかったお前は、例えどんなに理不尽だろうと、必要なかろうと、見せしめにならなければいけない。 ……殺せとは言われていない。これに懲りたら、……お前は足を洗った方がいい」 それだけ言うと、あいつは背を向けて去っていく。 行かせる物かと伸ばした手は当然届くはずもなく、身体ごと押さえつけられて地に落ちた。 ……畜生。 それでも首を捻り頬を汚しながら見上げるあたしの視界であいつが小さくなっていく。 ……上半身が地面に押さえつけられ、腰を掴まれて持ち上げられた。 ……畜生。 畜生。 畜生。 畜生。 ………ちく………しょ…… 「シッ!」 「っぎっ!?」 ……風を切る飛来音と悲鳴。 何が起こったのか、この体勢では視認できない。 もう一度、無理やり首を捻る。その先には、ここ数日で見慣れたその人がいた。 「……姐御?」 間違いない。姐御だ。……もしかして、助けが来たんだろうか。 いや、でも、姐御は武器を持っていない!!いつも持ち歩いているカタナはどこに!? 答えは簡単だった。力が緩んだ隙を突いて抜け出せば、横っ面に赤く痕をつけた男が姐御の刀を握っている。 ……サムライの魂をぶん投げたのか、この人は。 「っ……てめえ……」 だけどその代償はあまりにも大きすぎる、なにしろ武器を相手に渡してしまったのだ。 男がカタナを通りの向こうに放り投げる。そして戦う手段が無くなった姐御に…… …… 訂正、姐御はカタナが無くなったくらいで止まる人じゃなかった。 男がカタナをぶん投げてその視線を姐御に戻すより早く、瞬間移動かと思うような速さで接近した姐御が拳を放つ。 打ち下ろされた拳は的確に男の横っ面を捉え、その身体を敷石に叩きつけた。 そういやサムライはその両手もまた魂として戦えるとか姐御が言ってたっけ。 一瞬で叩きのめされた仲間を見て周りのゴロツキたちが後ずさる。 あっけに取られるあたしに、辺りに注意を配りながら姐御が呆れた顔を向けてきた。 「散々探し回ってやっと見つけたと思ったらこれか。お前はこんなことのために私から逃げたのか?」 「……そんな風に見えますか」 「見えん。見えんから助けに来た」 助けに来た。 その言葉を聞いたとたん、なぜだか泣きそうになってきた。 さっきまでの方がずっとひどい状況だったのに、どうして? 「……なんなんだこれは」 声がするほうに顔を向ければあいつが何ともいえない顔をして立っていた。 おそらく様子がおかしいことに気付いて戻ってきたのだろう。 「すまんがそれはこっちのセリフだ。大の男がよってたかって何なんだ?」 「説明しても分かってはもらえない、だがこれは俺達の問題だ。 こちらの世界に生きる者達にとっては譲れないことでな、お引取り願おう」 「断るといったら?」 「悪いがもう一度言わせてもらおう、これは俺達の問題だ。あんたがこちらの人間で無い以上 あんたに口を挟む権利は………っておい!」 ……わあ、セリフの途中で乱闘を開始するヒーローって初めて見た。 ちなみに男達が痺れを切らして襲い掛かってきたわけじゃない、姐御が自分からいったのだ。 あたし達を取り囲む五人のうち、左方向にいる男をいきなり強襲して正拳突きを叩き込み、それから構えを取る。 またもや一瞬あっけに取られた男達だったが、今度は黙っていなかった。 憎まれ口を叩くことも無く、短剣を手に無言で突っ込んでいく。 「危ない!」 思わず叫んでしまった。 だけどそれは若干遅かったようで、受け流しながらのカウンターを叩き込まれて次々と男達が 地面とお友達にされていく。 ほんの数秒後には、軽く構えを取り直す姐御だけがそこに立っていた。 「……あんた、話して解決しようって気はないのか」 一部始終を見ていたあいつが呆れたような顔で聞いてきた。うん、あいつのことは大っ嫌いだがそこだけは同感。 「どうやら話が平行線にしかならないようだったんでな。どうせ戦うなら済ませてしまおうと思っただけだ。 ……いいか、前はどうだったのか知らんが今こいつは私達の仲間だ。お前達にはお前達の道理が あるんだろうが、それが大切な妹分を守らなければならないという道理より勝るとでもいうのか」 あ、また泣きそうになった。 たぶんこれはあれだ、名前だけは知ってるけど実際には経験したことの無いあれだ。 「……仲間?……なんだ、そうか。それじゃ確かに話はつかないわけだ……」 あいつは頭を押さえて何事か考え込みながら地面に突っ伏す男達を見回す。 そして小さくひとつため息をつくとこちらに視線を戻し、 「それはつまり、もう完全にこちらの世界から足を洗ってそっちで生きていくととっていいんだろうな」 それを受けた姐御はこちらに視線をよこす。自分で答えろ、ということだろうか。 あたしは目一杯縦に首を振った。 「戻ってくることは許されないぞ。どんな些細なことだろうと、どこの町だろうとだ」 それにもひたすら首を縦に振る。 「……ふん。今のを絶対に忘れるなよ………報告は多少『手心を加えて』やろう」 それだけ言うと、あいつは倒れてるゴロツキたちを呼んで帰っていった。 後にはあたしたちだけが残される。 「……で、今のはなんだ、昔の仲間か」 「別に……少し前ちょっと貫禄のあるヤクザの顔を立てなかったってんで落とし前をつけにきたチンピラですよ」 「その割には少し物分りがよかったがな」 助けてもらっておいてなんだがあたしは何だか醒めていた。 話半分に姐御の言葉を聞き流しつつ周りを見回して何かを探す。 ……目の端に、泥だらけになった紙袋が映った。 無言で近寄り、くしゃくしゃのそれを拾い上げる。 あ、ラッキー。中に入っていたエビフライは皆飛び出てしまって、その上踏まれてグシャグシャだった。 これならもとの数なんてわかりゃしないし、全体的な分量が減っていても誤魔化せる。 良かった、割とひどい目にはあったけどこれで怒られないで済むや。 …………なのになぜ、あたしはそのエビフライの残骸を拾い集めているのだろう。 「なんだ?……うわっ、ひどいなそれは。さすがにそれは拾わなくてもいいんだぞ?何してるんだ?」 姐御が近寄ってきた。 あたしは土のついた尻尾をそろえ、なんとかエビフライ3尾の形を作って姐御に見せる。 「……ごめんなさい、おいしくてついつまみ食いしてこれだけにしちゃいました」 あのときほど呆気に取られた姐御の顔をあたしは見たことが無い。 ……しばらくしてやっとあたしの言ったことを理解してくれたらしい姐御はバツの悪そうな顔で そっぽを向き、頭をかきながらあーとかうーとか言い出した。 「まあ……、別にいいさ、お前の歓迎パーティーのメインディッシュが無くなるだけだからな」 「……え?」 今この人はなんと言っただろうか、歓迎パーティー?損害賠償でタダ働きすることになったあたしに? 「あの……」 「あっ!?そういえば本人には知らせ……ちょっと待て、いまのはなしだ、忘れろ!」 ……ああ、もう駄目だ。温度感覚がおかしい、胸が熱い、今にも涙がこぼれ落ちそうだ。 やっぱり間違いない、もう疑う余地なんてない、この感覚は。 嬉し泣きだ。 「………っ、うぅ……。ぅえ………」 「ちょっ……おい、何だ?いきなりどうした?やっぱりなんかされたのか?おい……」 姐御が見たことが無いほどオロオロしながら聞いてきたが、当分まともな受け答えは出来そうにない。 しばらくの間、あたしは何も言えずただしゃくりあげ続けた。 そんなわけであたしは正式にこのギルドの仲間になった。 あのあとの歓迎パーティーではなぜかメインディッシュに山盛りのエビフライがでた。 たぶんかなり無理をして譲り受けてきたんじゃないだろうか。 そんなことを考えたらまた泣きそうになったのでビールを一気飲みして誤魔化したら、 姐御に乾杯が先だと殴られた。 そろそろ書くこともなくなってきたが、あたしは今でもこのギルドで元気にやっている。 相変わらず馬鹿をやって笑いあってたまに姐御に殴られる日々だ。 そうそう、この前姐御にふと思いついて 「姐御、一生ついてくね」 と言ってみた。そしたら姐御はそっぽを向いて、 「……馬鹿。早く独り立ちしろ」 といって、頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。 → 駆け出しローグの日記 ミロスにて
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1. その日はとても月の綺麗な夜でした。 ここはカザン近くの海辺です。 西の海へ傾いていく月を眺めながら私はぼんやりしていました。 さっきまでカザンの酒場で、いつもの通りみんなとお酒を飲んできたところです。 すっかり酔った私は、夜風にでも当たりながらのんびりしたいと思って酒場を抜け出してきたのでした。 今日は少し飲みすぎました。 だんだんと頭がぼんやりしてきて気持ち良いような… だんだんと胃から内容物が逆流してくる感覚が気持ち悪いような…。 今日は月が綺麗なので、もうさっさとその辺りの岩影にでも胃の中身を吐いて、月明かりを浴びながら寝てしまおうと思いました。 思っていた以上に飲んでいたようです。 ぼんやりしているうちに、かなり酔いがまわったようで目がまわります。 私はよろよろと立ち上がり杖で身体を支え、大きな岩の方へ向かいました。 さぁ、吐くぞ〜っ…。 …しかし、胃の内容物は喉の辺りからゆっくりと胃へ戻っていきます。 まわっていた目もすっかり元通り、頭も急にスッキリしました。 それは、私の目の前のもののせいです。 それは一人の少女でした。 その少女は私が吐こうとしてた岩の影で横になっていました。 少女がこんな時間にこんなところで寝ているのも去ることながら、少女はお腹から血を流していました。 少女のお腹の辺りの砂は、すっかり血が染み込んで赤黒く染まっています。 …私は医者です、ヒーラーです。 こんな大怪我してる少女を放っておけませんでした。 「大丈夫っ!?」 私は少女の頬をぺちぺち叩き、服をめくりあげてみます。 ざっくりと切れた少女のお腹「いや、じゃないの。このままじゃ死んじゃうわよ」 私はささっと応急処置をしてあげました。 それから少女を抱えてカザンへ歩き始めました。 2. 私はカザンの診療所に少女を届けました。 それからふらふらとギルドハウスへ戻ります。 「ただいま…」 もう、みんな寝たかな?…と音を立てないように扉を開けます。 返ってきたのは「おかえり〜」という元気な声。 見ればハルカラちゃんがお酒を片手に手をぱたぱた振っています。 その足元にはモモメノちゃんが痙攣を起こしながら倒れていました。 酒場でさんざん飲んで来たのに、また飲み直していたようです。 私はしっぽを振りながら近づいて来たポチをもしゃもしゃ撫でてから、テーブルの上の水差しを取ります。 「途中でいなくなっちゃって、どこに行ってたのかにゃ?」 ホッケをつつきながらハルカちゃんが言います。 私は水をぐっと一飲み。 お水美味しい。 「海まで、夜風に当たりに行ってたの」 「にゃい。戻って来ないから心配してたんだよ、にゃい」 「ごめんね」 ホッケをつつきながらハルカちゃんが言いました。 そっか、心配してくれてたんだ…。 勝手に出てきて悪いことしたなぁ。 「ところで」 ハルカちゃんがホッケを置きました。 「誰か抱えて街に入って来たけど、あれは一体だれなのかにゃ? にゃい」 いつの間にか見られていたようです。 ハルカちゃんのルシェ耳はよく聞こえるそうなので、私の足音がギルドハウスを通りすぎて行くのに気づいたのでしょう。 ハルカちゃんは私の答えを待たずに、再びホッケをはもはもし始めました。 「海の方で女の子が大怪我をしていたの。診療所まで運んでから帰って来たのよ」 「そうだったんだ、にゃい。もっちゃんは良い子だねぇ、にゃい」 ハルカちゃんはにゃはははとご機嫌に笑いました。 私は「おやすみなさい」と言って寝室へ向かいます。 モモちゃんはまだ痙攣中です。 「にゃい。もう寝るのかにゃ? 話し相手になってよー…にゃい」 ハルカちゃんが少し寂しそうでしたが、私はもう寝ます。 ニアラを討伐、そして裏ダンジョン攻略…。 …あれから一年半。 しばらくの間は英雄だとちやほやしてもらっていましたが、さすがに今では平和過ぎてかえって暇なのでした。 世界各地のダンジョンも全て回り尽くしたおかげで、新しい冒険はありません。 おかげで私達は毎日、酒場に入り浸る日々を過ごしていました。 4. 朝です。 私がお茶を沸かしていると、みどりさん(ナイト)が帰ってきました。 剣や盾を置いて、ガチャガチャと鎧を脱いでいます。 真面目なみどりさんはドラゴンがいなくなった後も、毎日早朝特訓を欠かしません。 「ドラゴンがいなくなったからって、みんな怠けすぎよ」 みどりさんが言いました。 「みどりさんはいつも頑張りますね」 「それはそうよ。私は姫を守らなきゃならないんだから…。…ああ、姫、姫っ! ああ〜…可愛い…姫、可愛いなぁ…」 みどりさんはモモちゃんが大好きです。 その守るべき主人であるモモちゃんは、昨夜と同じ場所で痙攣していますが。 私は卵をフライパンに落としながら言います。 「とりあえず、朝ごはんにしますね。ハルカちゃんを起こしてきてもらえますか?」 「わかったわ。ところで姫はどこに行ったんだろう?」 足元で痙攣しているモモちゃんに気付かないまま、みどりさんは寝室へ入って行きました。 やがて、寝巻のままのハルカちゃんが目をこすりながら「にゃい、おはよう…」と顔を出しました。 椅子に座って「にゃわわゎゎ…」と眠そうにあくびをしています。 そんなハルカちゃんの前に目玉焼きを置きます。 ハルカちゃんは眠い目をこすりながら、いつものように目玉焼きを指でつまみます。 そのまま口に持っていって、とろける黄身と固まりかけた黄身の合わさる味覚に「ふにゃ〜…」と至福の一時を味わうのです。 …まあ、今日は残念ながら途中で黄身が潰れてしまい、少し涙目でみゃうみゃう泣いていますが。 「姫っ、いつまでも痙攣していないで。朝食ですよ」 みどりさんがモモちゃんを椅子に座らせました。 モモちゃんはテーブルに突っ伏し、「気持ち悪いよぅ、頭が痛いよぅ…」と元気がありません。 ハルカちゃんに相当飲まされたようです。 「そうだ。朝食が済んだら私、出掛けてくるね」 私は言いました。 みんなが「どこへ行くの?」と言っていますが、内緒です。 やっぱり、関わってしまったからには気になるんです。 昨夜の女の子はどうしただろう。 6. 眩しい朝日の中、私はわっせわっせと診療所へ向かって歩いています。 にぎやかなカザンの大通りですが、やっぱり朝だと人もまばらです。 酔ったまま道で寝ていた人も目を覚まし、街の出口へゆっくり歩いて行きます。 宿屋の前では数人集まって本日の行動を確認しているギルドの姿。 どうやら新人ギルドのようで初々しいです。 そんなみんなが朝日に負けないくらい眩しく輝いて見えたのでした。 …今の酒場に入り浸りの私達とはえらい違いです。 それはさておき、私は診療所までやって来ました。 コンコンと扉を叩いて中へ入ります。 「おはようございます」 「あら、モルさん。おはようございます」 「あのー、昨夜の女の子は…?」 お医者さんはにっこり笑い「大丈夫ですよ」と言いました。 「今はよく眠ってるから、お話したいのでしたらお昼過ぎが良いわね」 「いえ、大丈夫かなぁ…って気になってただけですので。大丈夫なら安心しました。彼女によろしくお伝えください。ではー」 私はぺこりんとお辞儀をしてから診療所を後にしました。 7. 診療所からの帰り道。 ふらふらとした足取りで歩いていたモモちゃんを見つけました。 どこへ行くのか聞いてみると「ウサちゃんの足が取れちゃった…」と、白い糸を買いに行く途中とのこと。 私も一緒について行き、糸を買うついでに雑貨屋さんを見てまわったり、露店で売っているお菓子を買ったりしながらギルドハウスへ帰りました。 ハルカちゃんは自分の剣をふーふーしながら磨いています。 そして私達を見るなり、ふんかふんかと鼻を鳴らします。 「あー、ずるいっ。二人して何か美味しいもの食べてきたでしょ。にゃい」 「鼻が良いわね」 「僕もついて行けば良かったな。にゃい」 「わかったわ、お昼の用意するから」 私は台所に向かいます。 何もない、いつも通りの日。 …私は思っていたことをポツリと言いました。 「ねぇ、ハルカちゃんとモモちゃん」 「にゃい。何かな? にゃい」 「たまには何か依頼でも受けて来ない? 毎日ご飯食べて、お酒飲んで、寝るだけじゃ…さすがに堕落するだけだと思うの」 ハルカちゃんは「にゃはは」と笑いました。 「良いよ良いよ。たまには身体動かさなくちゃね、にゃい」 「…うう、私は家にいたい…」 8. 午後。 私達はクエストオフィスで一件依頼をもらいました。 もう暗くなり始めていたので、その足でギルドハウスとは反対の方へ足を進めます。 私達はいつもの酒場、六花亭へやって来ました。 これからお酒を飲みながら久しぶりの依頼達成の為の会議です。 お酒を飲みながら、というのが、いかにもだれてますけど。 「いらっしゃい、ゆっくりしていってね!」 ウェイトレスのかりゆさんが、いつもの席へ案内してくれます。 私達はワイワイと席につき、ビールとエビフライを二皿注文しました。 「あとホッケ」 ハルカちゃん、ホッケ好きだなぁ。 先にビールが運ばれてきたので、みんなで乾杯をしてから依頼書に目を通します。 『最近、バロリオン大森林に凶暴なモンスターが出るので退治してほしい』 これはミロスよりの公式な依頼…というよりミッションでした。 ハルカちゃんは「にゃい。楽勝楽勝、にゃい」と余裕です。 モモちゃんは「…おうちかえりたい…」と涙ぽろぽろ。 …そこへエビフライが運ばれてきました。 二皿とも数本ずつエビフライが減っていますが…まぁ、いつものことです。 私が至高のエビフライを一本つまみ、口に入れようした時でした。 9. 「モルさん、いますか?」 声のする方を見てみれば、診療所のお医者さんが階段のところでキョロキョロしていました。 私はエビフライをさっくりと一口かじってからパタパタと手を振ります。 お医者さんは私を見つけて近寄ってきました。 「ごめんね、せっかく楽しんでいるところを」 「いえ、まだ飲み始めたばかりですから。ところで、わざわざ私を探しに来るなんて何の用です?」 ホッケが運ばれてきました。 ハルカちゃんは「にゃいにゃい!」と嬉しそうに騒いでいます。 それを横目に見ながらお医者さんが言いました。 「昨夜、貴女が運んできた女の子なんだけど」 「…何かあったんですか? 急に容態が悪くなったとか?」 「大丈夫、回復に向かっているから。その彼女がね、どうしても貴女に会いたいって言うの」 「私に?」 …さぁ、どうしよう。 私は放っておけなくて助けただけだし、回復に向かっているなら安心して元通りの他人同士になろうかと思っていたのに。 ハルカちゃんはホッケをはもはもしながら「行っておいでよ、にゃい」とニコニコ。 モモちゃんはお酒を煽りながら涙をぽろぽろ流していて、たぶん話なんか聞いてなかったでしょう。 10. 夜になって、カザンは昼よりもにぎわっていました。 その日の手柄を自慢し合う人達、遠くから初めてカザンにやって来て目を輝かせている新人冒険者…。 そんな人達でにぎわう大通りから外れて診療所の前までやって来ました。 お医者さんが扉を開けて、私を中へ促します。 中へ入ってみると、ベッドの上に昨夜の女の子がちょこんと座っていました。 私は笑顔で近づきます。 「こんばんは。もう起き上がって大丈夫なの?」 女の子はにっこりして頷きます。 それから「ありがとう」と言いました。 「どういたしまして。あんな大怪我して、一体何があったの?」 女の子は何も言いません。 言いたくないのを無理に言わせるのも可哀想です。 私は話題を変えました。 「あなた、お名前は?」 「…」 「お名前…」 「…」 …名乗ってくれません。 名前も教えてくれないなんて。 すると女の子はもぞもぞと言いました。 「…名前なんて無いの」 「名前が無いの…?」 「うん…」 さぁ、困った。 よほど複雑な事情の子を拾ってしまったようです。 「ずっとこんな感じなんですよ。名前も無いって言うし、どこから来たのかもわからないって…」 11. 「それで悪いんだけどね…しばらくこの子を預かってもらえないかしら?」 「えっ!?」 「貴女達のところなら安心だし、なによりこの子が貴女になついてるみたいだから」 いつの間にか女の子は私のスカートをつかんでいました。 ぎゅっと握りしめていて離してくれません。 「…仕方ないかぁ。これも何かの縁ね」 私はしばらく、この女の子を預かることにしました。 …さすがにこの子を連れて六花亭へ戻るわけにもいかないし、ギルドハウスへ帰ろうかしら。 するとそこへ、ちょうど日々の野外鍛練から戻ってきたみどりさんとすれ違いました。 「あ、みどりさん。おかえりなさい」 「ただいま…あれあれ、どうしたの? 可愛い子を連れて…」 12. 「にゃい、かりゆさん。この子にジュースとホッケね。にゃい」 …結局、この子が一緒に行きたいと言うので六花亭まで戻ってきてしまいました。 ハルカちゃんはずいぶん気に入ったらしく、さっきから女の子を離しません。 みんな、この子をしばらく預かることを快諾してくれました。 今日は帰ったらお布団用意しないとなぁ。 「ほらほら、ホッケばかりじゃ飽きるわよ。はい、エビフライ。美味しいよ」 かりゆさんが女の子の前にエビフライの皿を置きました。 ついでに一本つまんで去って行きます…。 「それにしても、この子は何て呼べば良いの?」 みどりさんが言います。 …確かに、名前が無いと不便です。 「にゃい。じゃあホッケちゃんにしよう。にゃい」 「モルさんになついてるんだからミニモルさんにしよう」 「え」 ハルカちゃんが出してた案を華麗にスルーして、みどりさんが勝手に決めてしまいました。 何だかミニモルだと恥ずかしいので、せめてミニモちゃんと呼ぶことにしました。 「にゃい。モモちゃん、遠慮してないでホッケどうぞ。にゃい」 「うう…もうホッケは飽きたよぅ…」 ハルカちゃんは今日もモモちゃんを潰す気です。 13. 深夜のギルドハウス。 今日はお酒をほどほどにしておいた私は、みどりさんと一緒にハルカちゃんとモモちゃんを運んできました。 「にゃい。まだのめるよ…にゃい」 「ダメ。自分で歩けないくらい酔ってるんだからダメ」 「にゃい。ホッケ…」 「うぅ…もうやだ…鬱…」 「姫もさっさと寝てくださいっ!」 私達は二人を寝かしつけ、ソファーに腰かけます。 ミニモちゃんは私の横にちょこんと座りました。 「あなたももう寝なきゃ」 「ううん、眠くない」 ミニモちゃんはにっこりと笑いました。 私とみどりさんは「やれやれ」と笑い合い、「眠くなったら、私のベッドに来なさい」と言っておきました。 「ところでモルさん。この子は昨日、すごい怪我してたんでしょう? こんなに連れ回して良かったの?」 「うん、私も最初はおとなしくさせようとしたんだけど…。お腹の傷が広がらないか、見てみたの。そうしたら…」 「そうしたら?」 「…お腹の傷が、綺麗に無くなっていたの。跡すら無くて、まるで最初から怪我なんかしていなかったように…」 もちろん驚きました。 きっとお医者さんも「この子はただの女の子じゃない…」と知り、私に預けたのかもしれません。 14. 朝。 私がもぞもぞと目を覚ますと、横にはミニモちゃんが寝ていました。 昨夜は私とみどりさんが寝ようとしてた時でも「眠くない」と言ってた起きていたので心配でしたが。 私がリビングへ行くと、あんなに酔い潰れていたハルカちゃんがピンピンしています。 剣の整備をしていました。 「にゃい。もっちゃん、おはよう。にゃい」 「おはよう…早いんだねぇ…」 「にゃい。今日からミロスへ出発だからね、武器も整えておかないと。にゃい」 私はいつものようにお茶を沸かして、フライパンに卵を落とします。 ずっと続いてきた、何も変わらない朝の光景は今日から数日間お別れです。 私達は昨日受けた依頼を片付けに、早速久しぶりの旅に出るんです。 「カザンから離れるのなんて、いつ以来だろうね」 「にゃ~に。さっさと用を済ませて帰ってきて、かりゆさんとこでお酒とホッケ。にゃい」 「ずいぶん余裕ねぇ」 そうしているうちにみどりさんが早朝訓練から帰り、モモちゃんも「行きたくない…手首切りたい…」と起きてきました。 行きたくない割にはしっかり荷物をまとめて準備万端なのが可愛いです。 「さぁて…ご飯だし、ミニモちゃんも起こさないと…」 15. 「むにゃむにゃ…」 ミニモちゃんを起こして来たのは良いんですが、かなり眠そうです。 だから早く寝なさい、って言ったのに。 「眠くなかったの…」 「眠くなくても寝なきゃダメよ」 みどりさんがミニモちゃんをわっしゃわっしゃと撫でて言います。 「お布団に入って羊さんを数えていれば自然と眠くなるわ」 「にゃい。羊かぁー…食べたいなぁ、にゃい」 「ちゃんと朝食は食べようね。目が覚めないわよ」 ここでミニモちゃんが目玉焼きをわし掴みにして、みどりさんに「ハルカラさんのマネしないで、フォークを使いなさい」と注意されています。 フォークを持たされるものの、手付きがぎこちない…。 そういえば昨日もエビフライやホッケを手づかみで食べてたなぁ…。 もしかしたらフォークとか使ったことがないのかもしれません。 「ミニモちゃん。私達、今日から数日間留守にするから、その間は自由にこの家を使ってね。帰ってきたらフォークの使い方を練習しましょう」 私は言いました。 するとミニモちゃんはふるふると頭を横に振ります。 「わ、わたしも一緒に行くよ…」 「ダメよ、危ないもん」 「でもー…」 …困ったなぁ、どうしよう。 16. 昼過ぎ。 私達はカザンとミロスをつなぐ橋を渡っていました。 「これなら夕方には到着するわね」 モモちゃんと手をつないだみどりさんが言いました。 モモちゃんはみどりさんから離れようとしません。 仲が良くて微笑ましいです。 「にゃい。もっちゃん、お昼だね。お腹空いたよ、にゃい」 「それじゃあ、お昼にしましょうか…」 ちょうど良い木陰を見つけ、そこにみんな腰を降ろします。 私はカバンからサンドイッチを出してみんなに配りました。 「にゃい。ホッケが良かったなぁ…にゃい」 「このホッケねこ!」 いつものようにワイワイしながら食べます。 私達を眺めながらミニモちゃんも「おいしい」とサンドイッチを食べていました。 …そう、結局は連れてきてしまいました。 「一緒に行きたい…」とスカートを離してくれなかったので。 「本当は心配だったんでしょ? 母性本能だわね」 「にゃい」 みどりさんやハルカちゃんがニマニマ微笑んでいます。 …まぁいいか。 日頃から何かと鬱なモモちゃんも、ミニモちゃんと一緒にいると和むようです。 「…ぅぅ、ミニモちゃんの前では手首切らないよ…」 それは良かった。 お昼を済ませ、すぐ出発しました。 久しぶりの遠出ということもあり、みんな少しはしゃいでいるようでした。 ミロスに到着し、宿を取ります。 みどりさんとモモちゃんで一部屋、私とハルカちゃんとミニモちゃんで一部屋を取りました。 その30分後、夕飯に行く約束をしといたので、私はみどりさんとモモちゃんを呼びに行きました。 「みどりさーん」 「ぅぅ、ミニモちゃんと一緒の部屋が良かったよぅ…ぅぅ…(さくさくさくさく)」 「姫っ……ぁあ…っ! ひめっ……ひめぇっっ! …んっ…んんぅっ(くちゅくちゅ)」 部屋を開けてみればモモちゃんがリストカット、みどりさんがそれを見ながら自慰にふけっていました。 私の後ろからそれを見たミニモちゃんは恥ずかしそうに目を伏せました。 すでに見慣れている私は二人に「ご飯に行くから早く準備して」と言って扉を閉めました。 素晴らしい騎士と姫の主従関係です。 …ただ、普段は真面目なみどりさんだけに、ミニモちゃんが受けた精神的ショックは意外と大きかったでしょうね。 そして夕飯を済ませた私達は、さすがに今日は飲み過ぎず、おとなしくベッドに入りました。
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辺境人さま 日本帝国陸軍冬季戦闘教導団、通称<冬戦教> 対戦車砲編 対戦車ライフル編 美術(?)編 戦車開発よもやま話 飛燕開発物語 美味礼賛 地震列島 武術バカ数代 テツさま 〜灼熱の冬のその前に〜 上海事変 野球狂の詩 イーゴリ・イヴァーノヴィチ・シコールスキイ 攻龍◆KjSC6/6g5M(◆N7DVv.HogQ)さま ビスマルク級戦艦と欧州対抗戦艦群の開発秘話 「護衛艦」この新艦種について 『護衛艦』改造計画のその後 九三式戦闘機 『「金剛」型巡洋戦艦開発秘話』とよばれるもの… モニター『三景艦』登場。 とあるジェット練習機開発事情 帝国海軍 戦艦 長門 FFVS J22-3 New(◆QTlJyklQpI)さま バトル・オブ・フィンランド 都井睦雄の憂鬱 大独逸帝国海軍の闘争 〜我々と軍人と時々総統〜 大英帝国陸軍の苦悩 乃木希典のハルピン戦闘記 ウェロントン ドストエフスキー エドワード・スミスの憂鬱 拝啓、北の国から ある米兵の日誌1942 カブへの挑戦 在中米軍戦車に関する考察 とある軍需産業経営者たちの会議1942 _ 米国のとあるパイロットの日常 提督たちの憂鬱 支援SS 478さま 伊吹 名無しモドキさま 登山家 パッキン パッキン2 忘れられた戦場「上海日記」 −第十七捕虜収容所 Stalag 17 − 忘れられた戦場「上海日記」 −憲兵の憂鬱− 忘れられた戦場 −マニラの夕焼け− 「忘れられた歴史」 −ブルック王国の妃− 忘れられた歴史」 −続・ブルック王国の妃− 忘れられた戦場 −太平洋の壁− 忘れられた戦場「上海日記」その3 −ケルベロスを統べる者−(未投稿) 忘れられた戦場 −太平洋の壁− その2 「ハワイ沖海戦外伝」 ゲッベルスの挑戦(名無し名義にての投稿) 続・ゲッベルスの挑戦(名無し名義) 預言者がいるとでも言うのか?(名無し名義) 魔王と鳥と(名無し名義) 赤い熊の苦闘(以降、固定ハンドル) 寧ろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ 珍機を求めて 小休止、そして木の奇跡 日本軍大型爆撃機の分析 日ノ出新報 _ 「サヨンの鐘」 −憂鬱世界版− 1.「ハワイ沖海戦外伝」−その2− 2.「ハワイ沖海戦外伝」−その3− 3.「ハワイ沖海戦外伝」その3 −憂鬱世界におけるハワイのエドガー・R・バローズ− 「慕情〜マニラの黄昏〜」 Love Is a Many Splendored Thing あの映画は・・? その2 対ソ連謀略組織オリガ版 −戦艦ポチョムキン− 1.忘れられた戦場 −アメリカ本土決戦計画(ダールキスト案)− 2.忘れられた戦場 −カンザスの戦い− 3.忘れられた戦場 −マニラの夕焼け2− 駆逐艦スチュアートの物語 4.忘れられた戦場 マニラの夕焼け4−蒼海の墓場− 5.忘れられた戦場 マニラの夕焼け5−巡洋艦ヒューストン 祝福されざる艦− 6.忘れられた戦場 −いくらでもある、とある山村の物語− 7.忘れられた戦場 −アメリカ本土決戦計画2・ダールキストの逆襲− 総合軍事技術研究所 −弾道矯正弾開発秘話− 福建国軍物語 −福建国軍の曙− モスクワ通信 対ソ謀略組織「オリガ」 アメリカの黄昏−1942年8月15日(現地時間− 対米諜報組織「ビーグル」 「パンドラの箱」 −死の翼に触れるべからず− 日米謀略戦1 「セクション21-B」 1.「アステカの星」 シエラマドレの虜 2.「アステカの星2」 −チトニア(メキシコヒマワリ)の雨に打たれて− 3.「アステカの星3」 −湖畔の輝き Reflections in A Palace Lake− 4.「アステカの星4」 −ルート66 midnight express− 5.「アステカの星5」−涙の旅路(Trail of Tears)− part1 6.「アステカの星6」−涙の旅路(Trail of Tears)− part2 7.「アステカの星7」−涙の旅路(Trail of Tears)− part3 8.アステカの星 番外1 −小さき者の花園− 戦時下の日本点描 名無し三流さま 金柏葉・剣・ダイヤモンド・・・ 腹黒紳士と赤い巨熊 対戦車犬にまつわるある逸話 徳田球一と福建共和国 ジョーク集 米国のとあるパイロットの日常 雪と狐 とあるソ連の上級密偵(エリートスパイ) トレーディングカードにまつわるエトセトラ:ドイツ編 太陽になりたい 少年科学読本 芬蘭の冬 ヨシフ・スターリンの焦燥 歴史の修正力:オードリー・ヘップバーンの場合 足長戦闘機ショック 備えが有れば… テクニカル・ハラスメント アメリカ風邪に関するエトセトラ 雑誌、新聞のスクラップ・軍事雑誌編 Help me, PORSCHEEEEEE!! 徳田球一と浅沼稲次郎と… 正教会にまつわるエトセトラ 帝国陸軍総合祭・前編 帝国陸軍総合祭・後編 魔王の日記 チートVSチート、その足音 俺のバルボが… ドゥーチェのパスタ 列島と半島 ドイツ空軍の改革・その始まり yukikazeさま ジョージ・サーストン卿の日記 長門 映画による世論誘導 ユトランド沖海戦。 皇帝の憂鬱 ハワイオワフ島 帝国陸軍リストラ計画 全てはこの時の為に 旅順要塞の砲兵隊司令官であったV・ベールイ少将の日記 大空の侠客 死天使達の競演 魔王の贄 軍事ジョーク集 看取る存在 ham ◆sneo5SWWRwさま 三菱航空開発部編 陸軍航空隊編 ユトランド沖海戦 バトル・オブ・ブリテン パシフィック・ウルフズ _ フィンランドスキーさま フィンランドに一式戦闘機をレンドリース 英雄達の憂鬱 〜マンネルヘイムの場合〜 英雄達の憂鬱 〜エイラ・イルマ・・・いや、エイノ・イルマリ・ユーティライネンの場合〜 スウェーデン ひゅうがさま ある造船技術者の憂鬱 On the Beach1943〜パンジャンドラムに愛をこめて On the Beach1943 その2〜救国兵器1号 その名は・・・ 英国面より愛をこめて ロケットの夏の男たち〜1944年 北海道 ネタSS ゴジラ誕生秘話 レッド・シールド 西暦1943年8月 ニューブリテン島 西暦1894年 日本 理化学研究所 ネタSS「器は崩れず」 suuri sotalaivasto〜われらフィンランド海軍「大艦隊」〜1 suuri sotalaivasto〜われらフィンランド海軍「大艦隊」〜2 suuri sotalaivasto〜われらフィンランド海軍「大艦隊」〜3 「友邦」 ネタSS――南極の奇跡〜スコット隊〜 東北航空小史1 東北航空小史2〜「富嶽」ノースロップ案 東北航空小史3〜萱場「かつをどり」飛翔〜 銀座狂騒曲 〜1938年〜 同期の桜 提督たちの決断ネタ帳――厳秘 「衝号計画」要綱 バラックのベートーベン(1917−1943) ヒトラーの一服 救助 支援・ネタSS――「秘密兵器SY」 稚泊と青函〜北の鉄道網略史〜 「ひかり」の速さで 東京五輪に・・・ 図面描者 世界が滅びぬその為に 連邦崩壊概観 陸将 英国造船官の憂鬱 天空の大地にて 歴史作家 軍歌 マルタ急行 北大西洋の奇跡 輜重 彼女はそこに 1943年宇宙の・・・ 我ら蛮人に非ず 博士の異常な・・・ 2号さま 空への希求 テツさま レスキューソルジャー ヒナヒナさま 緑の革命 提督たちの憂鬱 支援SS その2 961名無しさま ジョーク集『戯言園(ざれごとのその)』 1さま 四匹のかぶと虫 或る列車 夜間飛行 沖縄のある葬式 ある小さくも大きな復讐 荒野の用心棒 アメリカンドリーム ある明治男子の憂鬱 「翼をください」
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SS集 【1】 【2】 3/15 乙女達-中身不問-の秘密のメインクエツアー 五勇者アンドリュー 五勇者クラー きっこりー 要人ボス前 日記と激闘も行ったけど、SS撮るの忘れたとか・・・。クリックすると拡大しますー 3/22 またまた突発クエツアー 下水 少年昼?! 少年夜 復活のアドレー 倉庫も行ったけど、4枚がちょうどよかったので未掲載。。時間の都合でソロクエ競争出来ませんでしたね!今度やりましょう 3/22 第5回デュエリストゲート-かものはし なこっち準優勝おめでとう!調子こいて全部掲載しました… 5/2 とある昼下がり… 溜まり場に来た+君 惨劇が…!! 殺ったの誰ぞ(´;ω;`) あっ blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 苦情受付ません 【1】 【2】 .
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スキル一覧 剣マスタリ系 キーンエッジ 敵単体に中ダメージ 剣を鋭く振り敵を切り裂く攻撃スキル ラッシュエッジ 目標敵と左右の敵に中ダメージ 3体の敵に一度に斬りかかる攻撃スキル グランドバスター 敵全体に中ダメージ 大地を駆け敵全体を一戦する攻撃スキル ブラッドブレード 敵単体に小ダメージ+まれに出血 敵の弱点を狙って斬りつける攻撃スキル アタックキル 敵単体に小ダメージ+攻撃力ダウン 敵の武器を狙って切り裂く攻撃スキル ファングブレード オフェンシブ時発動中+まれに麻痺 剣を回転させ敵の神経を狙うスキル エレメントフォロア デフェンシブ時発動 属性ダメージ 味方の攻撃魔法と同時に斬る攻撃スキル ヘキサスパイク 敵単体に特大ダメージ 剣を連続で6回斬る伝説の攻撃スキル 斧マスタリ系 パワークラッシュ 敵単体に大ダメージ 力をためて敵を切りつける攻撃スキル バランスキル 敵単体に小ダメージ+状態異常率アップ 正中線を叩きバランスを崩す攻撃スキル ディフェンドキル 敵単体に小ダメージ+防御力ダウン 敵の防具を狙って叩き壊す攻撃スキル パージ 一定LIFE以下の敵を確実にしとめる 弱った敵を一撃で粉砕する攻撃スキル シールドアクス ディフェンス時発動 自ダメージ軽減 斧を盾のように構え攻撃を受け止める スタンバッシュ 敵単体に中ダメージ+敵の行動を最後に 斧の柄で敵を吹き飛ばす攻撃スキル アローフォロア ディフェンス時発動 単体大ダメージ 味方の矢と同時に斬りかかる攻撃スキル タイダルウェイブ 敵単体に特大ダメージ+まれに技不能 上空から突撃する伝説の攻撃スキル その他系 ベルセルク 攻撃力大アップ+出血 血を吹くほど全身に力を込める体術
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BIGガンスリンガー00-II [部分編集] BIGガンスリンガー00カード COMMAND 紫 1-1-2-0 強化 【1枚制限/デッキ】 (自動B):このカードは、「BIGガンスリンガー00」でしか使用できず、デッキ枚数の制限に含まれない。 (常時):自軍ユニット1枚は、ターン終了時まで+5/+5/+5を得る。この効果はリングエリアにいるユニットも対象にできる。 BIGガンスリンガー00カードの2枚目。 効果はパンプアップ。 イラストはガンダムエクシア。 参考 BIGガンスリンガー00カード各種 BIGガンスリンガー00-I BIGガンスリンガー00-III BIGガンスリンガー00-IV BIGガンスリンガー00-V
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今までにスレに貼ったSSとかゲーム内で撮ったSSとか うp方法は ページ上部ツールバーから 画像うp:編集→このページにファイルをアップロード 文字うp:編集→このページを編集 (**[[画像タイトル ファイルのurl]@])@は消しましょう (#image(ファイル名.jpg,width=400,height=300))←これで画像をページに張れる うpテスト とLoveるっ!! 高校生になったが恋愛に奥手な結城リト(画像右にゅたお)は、ごく普通のマブ信者。 両想いのクラスメイト西連寺春菜(左幼女)とは、互いにその事を知る事もなく、まともに会話することも出来ず、日々苦悩していた。 そんな彼の元に、窮屈な王族暮らしから家出してきた宇宙人のデビルーク星の王女ララ・サタリン・デビルーク(真ん中裸んぼの子☆)がやって来た。 彼女を追っ手の手下たちから守り、その後の勘違いからなぜかリトはララと婚約することになってしまう。 春菜にも誤解され、ララが学校に転校してきてしまったことで、 その日を境に連鎖的に災難に見舞われるようになってしまったリトの日常はハチャメチャな毎日となるのであった。 なお右の幼女はストーリー中結城リトに心を寄せていく古手川 唯。 レクスールフォーリングラリー 幼女 110kもらえるダンジョンとか行くしかない 2 3 間違い探しだよ☆ →二枚目 どこが違うか、わかるかな? 一枚目のしゃしんは、10年前に取ったものです。 二枚目は現代のしゃしんですね。 このように、人や物は成長して変わっていくのですけれど、原点というのを忘れたくないものですね。 私立ダイアロス幼稚園に新入生がきたようです きっしょ きっしょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww コメント欄 ろだにあげた画像のURLをここに張ってくれればうpするで - 名無しさん 2011-05-24 20 57 26 どうやって1M以内に収めんの?2M とかいっちゃうんだけど - 名無しさん 2011-05-24 21 57 02 ぐぐってなんとかなりませんか - 名無しさん 2011-05-24 22 01 49 つるぺた幼女 - 名無しさん 2011-05-26 19 17 50 名前