約 4,200,027 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1326.html
h15-1 京照 h15-2 咲・淡・玄・白望・小蒔 h15-3 京照 h15-4 清澄 h15-5 京淡 h15-6 阿知賀 h15-7 風越 h15-8 プロ h15-9 京久 h15-10 京憧 h15-11 京まこ h15-12 宮守 h15-13 京えり h15-14 咏・良子 h15-15 京春 h15-16 京春 h15-17 春・良子 h15-18 京春 h15-19 京咲 h15-20 咏・衣 h15-21 京塞 h15-22 春・由暉子 h15-23 京由暉 h15-24 京洋 h15-25 京理 h15-26 京宥 h15-27 京えり h15-28 胡桃・豊音 h15-29 愛宕 h15-30 京洋(15-24続き) h15-31 京春 h15-32 京泉 h15-33 京塞 h15-34 京胡 h15-35 京良 h15-36 京咲 h15-37 霞・和・竜華・白望・宥 h15-38 京健 h15-39 寮長~清澄~ h15-40 京浩 h15-41 京咏 h15-42 穏乃・玄 h15-43 京はや h15-44 優希・豊音・菫・穏乃・初美・衣・モモ・洋榎・セーラ・胡桃 h15-45 京玄 h15-46 竜華・怜 h15-47 竜華・怜 h15-48 竜華・怜 h15-49 京洋 h15-50 誠子・穏乃 h15-51 寮長~鶴賀~ h15-52 京衣 h15-53 京咲 h15-54 セクハラされる~清澄~ h15-55 京久 h15-56 京健 h15-57 絹恵・霞・桃子・和・智紀・玄・宥 h15-58 京竜 h15-59 京理 h15-60 セクハラされる~風越~ h15-61 京怜 h15-62 寮長~龍門渕~ h15-63 優希・白望 h15-64 白糸台 h15-65 京はや h15-66 京咲 h15-67 京健 h15-68 寮長~永水~ h15-69 宮守 h15-70 京咏 h15-71 京和 h15-72 京憧 h15-73 京憩 h15-74 京怜 h15-75 京和 h15-76 京理 h15-77 寮長~白糸台~ h15-78 ぷちさき!~タコス~ h15-79 ぷちさき!~どらろー~ h15-80 京雅 h15-81 ぷちさき!~のどっち~ h15-82 ぷちさき!~まふらー~ h15-83 ぷちさき!~おっど~ h15-84 京煌 h15-85 ぷちさき!~はぎー~ h15-86 ぷちさき!~おさげ~ h15-87 ぷちさき!~わかめ~ h15-88 ぷちさき!~ぽんこつ~ h15-89 京誓
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2728.html
前ページ次ページAI使い魔タチコマンズ+α 洗濯タチコマ 春の召喚の儀式から一夜が明けたトリステイン魔法学院。 まだ夜が明けきっていない学院の水汲み場には三体のタチコマとジェームスン社長が集まっていた。 「しょくーん。我々はどうやら異世界にやってきたらしい」 青いタチコマがまるで演説をするかのように語りかけた。 「こんな朝っぱらから呼び出して何事かと思えば…AIにカビでも生えたの?」 「ZZZ…」 熱くなっている一体のタチコマに非常に冷めた反応をする残りのタチコマたち。 「ねぇー、ちゃんと聞いてよぉー」 「てゆうかさー、僕たちだって暇じゃないんだよね。用があるなら早くしてよ」 「…ZZZZZ」 ジェームスン社長はピョコピョコ飛び跳ねて何か言いたそうだ。 「君たちは今まで何してたって言うんだい? 昨日の夜、ふと空を見上げたら月が…」 「そういえば月が二つあったよね。でもそれだけで異世界に来たとかいうには無理があるんじゃない」 「うーんそうかなぁ…彼女達は魔法使いだって言ってたし。ところでおまえ起きろよ!」 白熱した議論を繰り広げる二体の脇で鼻提灯を膨らませる灰色のタチコマに青いタチコマがガツンと一発殴る。 「ハッ!?ここはどこ? 僕はタチコマ」 「ボケてないで君はどう思う?ここは異世界と思う?それとも僕たちのAIがおかしくなっているのかなぁ…」 「うーんどうなんだろうね。ネットにアクセスできないし…それにモンモランシーちゃんは電脳化してなかったんだよね」 「そうそう、キュルケちゃんも電脳化してないよ。おまえの所はどうなの?」 「ルイズちゃんも電脳化してなかったよ。でも君たちの所と違ってルイズちゃんは子供だからね。ミキちゃんと一緒で電脳化はまだでも不思議じゃないよ」 「ぼくとしてはここが異世界だろうが何だろうがバトーさんにもう一度会えるかが心配だよ」 「そうだ。バトーさんは大丈夫だったのかな」 「うん。君が死んじゃった後、二人であいつを道連れに死んじゃったから大丈夫だと思うよ」 「あれ? おかしくない? ぼくたち死んじゃったんじゃないの?」 「ということは…」 「「「ここはあの世?」」」 三体のタチコマの言葉がハモる。 「まあ深く考えないようにしようよ。バトーさんに会えないのは残念だけどね」 「そうだね。折角得た第二のタチコマの人生なんだからここが何処でもいいから謳歌しようよ」 「話がまとまった所で質問があるんだけどいい?」 灰色のタチコマが青いタチコマに手を上げて聞く。 「なんだい?」 「なんでこんなところに集まったの?」 青いタチコマはポンと手を叩く。 「そうだった! 忘れるとこだったよ」 そういうとポッドから籠を取り出す。 「なにそれ?」 「洗濯物だよ。ルイズちゃんに洗濯を頼まれたんだ。いいでしょ」 自慢げに洗濯物見せびらかす。 「うわぁーいいなぁー」 「ぼくもやりたーい」 「駄目だよ。僕がルイズちゃんに頼まれたんだから」 ぶーぶーと文句を言う他のタチコマを尻目に洗濯をしようとするが、彼のセンサーに何かを捉えた。 「あれ? メイド服着た子がいるよ」 「もしかしてアンドロイドだったりするのかなぁ?」 「行ってみようよ」 シエスタにとっては何気ない一日の始まりだった。いつものように水汲み場へ洗濯をしに行ったのだが……。 「あら? 声がしますね。誰かいるのでしょうか?」 こんな早い時間に人などいるはずも無い。不思議に思って早足で水汲み場へと近づこうとしたその矢先、三体の物体に取り囲まれた。 「はじめまして! ぼくタチコマ!」 「ぼくもタチコマー」 「ぼくもぼくもー」 (ジェームスンは周りを歩き回っている) 「は、はじめまして?」 突然のことに目を白黒させながらも一応挨拶を返すことができた。 「青、黄、灰とカラフルじですねーじゃなくて…えーと、どちら様でしょうか」 「だからタチコマだって」 洗濯物を入れた籠を抱えながらあたふたするシエスタ。 「えーと、そうじゃなくて…あの…きゃあ!」 首筋を擦られるような感覚を受けて悲鳴をあげる。 「あれ? 端子が無いよ」 青いタチコマが端子を接続しようとコードをシエスタの首筋に宛がっていた。 「な、な、なにを言って…ひぃ!」 黄色いタチコマはスカートをめくりあげていた。 「やっぱりこの子生身の人間だよ」 「ひゃあぁん!」 灰色のタチコマはシエスタの胸を突いて確認する。 「なーんだ。やっぱりねー」 「ねー君、名前は?」 いきなりセクハラまがいのことをされちょっぴり涙目なシエスタだったが、タチコマの質問に律儀に答えようとする。 「え? あと、その…シエスタです」 「ねぇねぇシエスタちゃん、その服ってコスプレってやつ?」 「あう? え? こすぷれ?」 訳も分からないことを言われて返答に窮してしまう。 「いえ、その…わたしこの学院のメイドをさせていただいているんです…あの、ゴーレムさんですよね?」 「違うよ。ぼく達はタチコマだって。こう見えても戦車なんだ」 「せんしゃ…? すみません、よく分からないです」 一つの質問の後にまた質問を繰り返すタチコマたち。シエスタも時折質問を返す。何度も似たようなやり取りをしてようやくタチコマの質問攻撃は終わった。 「そうなんですか。青いタチコマさんはミス・ヴァリエールの使い魔を為さっているのですね」 「ぼくはねー、キュルケちゃん」 「ぼくモンモランシーちゃんだよ」 短い時間で打ち解けてしまったタチコマとシエスタ。 「ねーねー。シエスタちゃんはここに何しに来たの?」 「あ、そうでした。私洗濯をしに来たんです」 「一緒だねー。ぼくも洗濯頼まれたんだ」 「え?」 シエスタは驚いてしまう。どう考えてもこの喋る自称『せんしゃ』なんかにに洗濯ができるはずがないと……。 「が、がんばってくださいね」 「うん!」 シエスタは洗濯を続けながらもチラチラと横を見てしまう。 「き、器用なんですね!」 「えへへぇ~」 シエスタは器用に洗濯をするタチコマの姿に集中できないでいる。 それもそのはず、いくら手先が器用なタチコマといえどもその動きは人に劣る。丈夫な布ならばいいのだろうが如何せん彼が洗っているのは下着だ。 ああ! シルクをそんな風に洗ったら……。 つい手を止めタチコマを見てしまう。 「シエスタちゃんどうしたの?」 「いえ! 何でもありませんから!」 「ねーシエスタちゃん、ぼくにもやらせてよ」 「だ、駄目です! 私の仕事ですから!」 タチコマに任したらどうなることやら…慌てて手元の洗濯物を洗い出した。 やっぱり止められませんよ。だってこんなにも楽しそうなんですから。 「タチコマさん、私は先に戻りますけど、その…洗濯頑張ってくださいね」 「うん。じゃーねー」 「またねー」 「ばいばーい」 今度会ったら何もしないで欲しい。シエスタはそう願うのだった。 前ページ次ページAI使い魔タチコマンズ+α
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6485.html
前ページ次ページ虚無と賢女 いたるところで生徒たちの雑談が行われ賑やかな教室、彼らの脇に鎮座する多種多様な―――見たこともない生物も含めた 動物たち。恐らく全て使い魔なのだろう。生徒の中には雑談しながら使い魔と遊んでる者もいた。 (それにしても) と思う。 教室のあちらこちらから向けられる好奇心と侮蔑が入り混じった視線に居心地の悪さを覚え、 エレアノールは内心でため息をつく。召喚された時の野次や先ほどの朝食の時にシエスタやマルトーから聞いた評判、 そして今の状況から考えれば、ルイズは明らかに周囲から見下されている。 一人の少女にこれだけの侮蔑や嘲笑を集中させて恥ずかしくないのだろうかと思うが、思わないのだろうと諦めにも似た 結論に思い至る。かつて、彼女が困窮しきった農民を救うべきじゃないかと周囲に相談した時、同じような嘲笑を 浴びせられたものだ。 (世界が違っても王侯貴族は特権と誇りに溺れて堕落するものなのですね……) 失望を表情に出さぬようにちょっとした努力を払い、彼女の立ってる場所のすぐ隣の席に座るルイズに視線を向ける。 その小さな身体―――十六歳と聞いて驚いたが―――にこれだけの悪意を受け続け、なお折れずに前を向き続けている 誇りと意志の強さ。 (私よりもずっと強いのですね、ルイズ……) 彼女を支えたい、とエレアノールは思う。しかし、この世界では―――ここが遺跡の中で生まれた想像の結晶たる虚構であれ、 『新しき世界』の結果生まれた確固たる存在を持つ現実であれ―――自分は異邦人。いつか、可能ならば元の世界に帰る 仮初の住人である自分。彼女を支え続けることなど出来ない。 仲間たちの元へと帰りたいと思う気持ちと、ルイズの側でずっと支えてあげたいという気持ち、矛盾する考えが頭の中を巡る。 「皆さん、お喋りの時間はもう終わりですよ」 教室の扉から帽子をかぶった中年の女性が入っていた。一瞬間をおいて、教室中の雑談が静まりはじめ、 生徒たちは座りなおして前を向く。教壇のつくと女性―――先生は教室中を見回す。 「皆さん、春の使い魔召喚は大成功のようですね。このシュヴルーズ、毎年最初の授業で召喚された使い魔を 見るのがとても楽しみなのですよ」 教室を巡る視線がルイズと横に立つエレアノールに向けられる。 「特にミス・ヴァリエールは変わった使い魔を召喚したものですね」 その瞬間、教室がドっとした笑い声に包まれる。シュヴルーズの様子からからして蔑んでるわけではないのだろうが、 エレアノールからしてみればルイズに向けられてる悪意に無頓着すぎる発言と感じられた。 「ゼロのルイズ! 召喚に失敗したからといって、平民を雇って連れてくるなよな!」 「な……!」 「ご主人様!」 激昂したルイズが立ち上がり言い返そうとして―――エレアノールに制される。声に含まれる強い意志と、 それを信念に込めた表情に思わず従う。 「ははは、言い返しもしないか! やっぱりゼロのルイズは召喚できなか―――ヒィッ!?」 嘲笑に追従しようとした生徒は、エレアノールの視線に言葉を詰まらせる。その視線に込められているのは純然たる怒りと、 殺意にも近い敵意。人間よりも強靭な魔物相手に毎日のように命がけの戦いを繰り返していたエレアノールからの殺気に、 悠々自適な学園生活を送るだけの生徒は恐怖で震え上がる。笑っていた他の生徒たちも、異常な雰囲気に気づき 次第に静まっていく。 何人かの男子生徒を侍らせていたキュルケも恐怖の感情を隠しきれなく、ただ一人、青いショートカットの小柄な眼鏡の少女が 平然とエレアノールを見つめ返していたが。 「はいはい、皆さん。友達を中傷することはいけません。授業を始めますから前を向きなさい」 唯一、エレアノールの殺気を向けられていない―――空気が読めてない―――シュヴルーズは手を叩いて 事態を収束させる。同時にエレアノールから放たれていた殺気も立ち消え、恐怖で凍り付いていた生徒もドっと椅子に 沈み込んだ。 傍らのルイズは最後までエレアノールを見上げていたが、安心させるような微笑みを向けられて前に向き直った。 授業はシュヴルーズの自己紹介、『赤土』という二つ名とこれから一年の授業で教える土の系統魔法のこと、そして基本的な おさらいから始まった。この『世界』の魔法に興味をひかれたエレアノールは、ルイズから筆と数枚の紙を借りてメモを 講義の内容を書き記す。 (魔法の四大系統と虚無の系統……、それにしてもこちらの魔法は生活に密接しているのですね) 教壇で石ころを真鍮へと変えさせたシュヴルーズの『錬金』を見て素直に感心する。説明を聞く限りでは、 上位のメイジなら石ころから金をも作れるようだ。 (トライアングルとかスクウェアというのがメイジの格みたいですね) 授業の後でルイズに詳しく聞いてみようと思っていると、再びシュヴルーズの視線がこちらに向けられた。 「では、ミス・ヴァリエール。今の錬金をやってみてください」 「え? 私、ですか?」 ザワ……と教室中の生徒がざわめき、キュルケが困ったように手を上げる。 「ご存知、ないのですか? 彼女に実技をさせるのは止めといた方がいいと思いますわ」 教室中の生徒たちがその言葉に一斉に頷く。そうだ、そうだと声を上げて同調する者も居た。 エレアノールは最初はルイズへの侮蔑かと思ったが、どうやら違うようだ。彼らは本心から恐れている。 「私は彼女が努力家と聞いております。さぁ、ミス・ヴァリエール、失敗を恐れずにやってごらんなさい」 「先生!」 なおも食い下がるキュルケに、ルイズは意を決して立ち上がる。緊張しているが、迷いはなかった。 「やります!」 「ルイズ、止めて……!」 キュルケの制止を振り切って、教壇まで歩いていく。同時に教室中のほぼ全ての生徒が机の下に潜り込む。教室から 使い魔と共に出て行く生徒も居た。一人、事態を把握しきれないエレアノールは呆然と教室を見回していた。 教壇では、シュヴルーズが生徒たちの突然の行動に同じように呆然としていたが、それを問いただすことよりルイズへの 指導を優先して、呪文を唱える彼女ににっこりと笑いかける。 「ミス・ヴァリエール。錬金したい金属を、強く心に思い浮かべるのです。きっと上手く―――」 シュヴルーズの指導は、ルイズが杖を振り下ろしたと同時に中断することとなった。錬金により石ころが他の金属に変わった ためでなく、閃光ともに爆発したのだ。爆心の間近で爆風をまともに受けるルイズとシュヴルーズ、隠れていた席ごと 吹っ飛ばされて悲鳴を上げる生徒、突然の爆発に驚いて暴れだす使い魔たち。 「―――ルイズ!」 阿鼻叫喚の大騒ぎの中、最初に冷静さを取り戻したのはエレアノールであった。混乱する生徒と使い魔―――何かを丸呑み してた大蛇を踏みつけるが気にも留めず―――を掻き分け、仰向けに倒れてるルイズの下へと走る。 「ルイズ!? しっかりしてください!?」 煤で真っ黒になったルイズを抱き起こす。幸い、服がボロボロになっていたが外傷もなく、爆発のショックで放心状態に なっているが無事であった。 「ルイズ! ルイ―――ご主人様! 大丈夫ですか?」 エレアノールの呼びかけにルイズの瞳の焦点が合い、ぷるるっと頭を振って立ち上がる。すぐ近くで倒れて痙攣している シュヴルーズ、次に教室の惨状を見回す。 「ちょっと失敗みたいね」 言うまでもなく、言うほどでもないのだが、ルイズの一言が教室中からの大ブーイングを引き起こす。ムキになって 言い返すルイズと、さらに言い返す生徒たち。 (なるほど……成功率『ゼロ』が由来なのですね……) 幼稚な口喧嘩にエレアノールはため息をつきながら、現時点で最も救護が必要な人物、シュヴルーズの介抱を始めた。 「アフロ」 廊下に退避していた生徒の一人、青髪の少女が倒れてるシュヴルーズを扉の間から覗き見て呟いていたが、 口喧嘩中の教室中の生徒たちには聞えてなかった―――聞えていたエレアノールも聞こえなかったことにした。 エレアノールの介抱により意識を取り戻したシュヴルーズは、授業の中止と爆発の片付けをルイズとエレアノールに 命じると、ヨロヨロとした足取りで教室を後にした。もちろん、罰の意味を込めて魔法の禁止も言い渡していたが、 魔法の使えないルイズには大して意味はなかったが……。 黙々と部屋の片付けをこなすエレアノールに対し、ルイズはボンヤリとしながら雑巾で机を拭いていた。時々、 何か言いたそうにエレアノールの方を向き、しばし葛藤するように小声で自問自答をして、再び雑巾がけに戻る。 お世辞にも効率的に掃除してるとは言えなかったが、エレアノールは気づかないふりをしていた。 そんな重苦しい教室に掃除道具を持ったメイド―――シエスタが入ってきたのは、遅々とした片付けがようやく 半分終わった頃であった。 「ミス・ヴァリエール、片付けの手伝いを言い付かって参りました」 「え……? そ、うなの?」 はいと頷いて、持ってきた掃除道具でまだ片付けだけで掃除が出来てなかった部分を磨き始める。掃除道具の扱う動きは 実に慣れたものであった。呆然とシエスタの動きを見ていたルイズだったが、やがて雑巾がけを再開する。 ルイズを横目で確認しつつ、エレアノールはこっそりとシエスタに近づく。 「シエスタさん? 本当に先ほどの教師から手伝いを言われたのですか?」 「いいえ、言われてないですよ」 小声であっさりと否定する。 「実を言えばこの教室の片付けと掃除の仕上げは、私たちの役目になるのです。あまり時間がかかると昼からの 授業に間に合いませんし、私たちも休憩を取る時間がなくなりますから」 ペロっと悪戯っぽく舌を出しての本音。それに、と続けて、 「手伝いを言われたのは事実ですよ、教師じゃなくて用務員の人からですけど」 「なるほど……」 したたかな言葉に納得する。 「後はちょっとした好意と好奇心もありますけど―――あ、エレアノールさん。その机の向こう側を持ち上げくれませんか?」 「え? ええ、わかりました。……こうですか?」 ルイズがこちらの様子を伺っていることに気づいた二人は、わざと大きな声で誤魔化す。ルイズもしばらく不思議そうに 二人を見つめていたが、やがて自分の作業に戻る。プライドの高いルイズが、自分への罰なのに平民が手伝いを申し出たと 知れば、強硬に反対するだろうと二人は分かっていたのであった。 片付けが終わりに近づいた頃、エレアノールはシエスタの動き―――重心、足の踏み位置、体さばき、バランスの取り方 などが熟達されていることに気づいた。それも、一見だけでは分からないほどに自然な動き。今も重いガラス板を軽々と 窓にはめている。 (そういえば……、今朝も十個近い洗濯籠を苦もなく持ち歩いていましたね) 水汲み場のことを思い返し、護身術か何かを習っているのだろうと推測する。同時に、手習い程度ではあれだけの 技量を身につけることは出来ないはずと思い至るが、本人に確かめるほどでもないと黙っていることにした。 シエスタの手伝いにより昼前に片付けが終わり、元の仕事に戻るシエスタを見送った二人は、爆発で掃除でボロボロに汚れた ルイズの着替えのために寮の自室へと戻っていた。今朝と同じくエレアノールが手伝う。二度目ということもあり、 すぐに着替えは終わった。 「ご主人様、終わりましたので確認をお願いします」 エレアノールの声にルイズは、ああそうと生返事を返す。その目はどこか虚ろであった。 「ご主人様?」 「……ねぇ、何か言いたいことないの?」 「何か……とは?」 ルイズの声に只ならぬ気配を感じたエレアノールは努めて感情を抑えて聞き返す。 「……さっきのことよ。私が魔法を使おうとするといつもああなるの、……ドカンって爆発。 実はね、貴女を召喚する時も何回も失敗したの、呪文を唱えるたびに爆発、爆発、爆発」 せき止めていた水が一気に流れ出すように、何もかもを喋りたい衝動。それがルイズを突き動かす。 「それでね、貴女が来てくれたの。周りから野次飛ばされたけど嬉しかったわ、ようやく魔法が使えるようになった。 もう私は『ゼロ』なんかじゃないって。契約も……爆発も何も起こらず、一回で成功した時はもっと嬉しかったわ。 それなのに……、それなのに……」 つぅっとルイズの頬を伝って涙が零れ落ちる。 「貴女だって変だと思ったでしょ? 魔法の使えないメイジ、出来損ないの貴族って!? 何で!? 何でなのよ!? 何で私は魔法が使えないのよ!?」 感情のタガが外れ泣き叫ぶ。 エレアノールは自己嫌悪のまま泣き続けようとしたルイズを抱きしめた。 「……落ち着いてください、ご主人様―――いえ、ルイズ」 「え……?」 「ルイズは、私のために―――仲間と離れ離れになった私のために、会いに行ってもいい、旅費も出してもいいって 言ってくださいました。その優しい心遣いはとても嬉しいです」 ルイズの頭に手を回し、そっと抱き止める。プライドの高いルイズは自分の泣いているところなど―――例え感情のタガが 外れているとは言え見られたくないだろう。だから見ない、抱き止めるだけ。 「使用人の人たちからも聞きました。ルイズはずっと一人で侮蔑と嘲笑に耐えてきたのですよね? それは本当に 素晴らしいことです。貴女の気高さは少しも損なわれてなかったのですから」 「……ぅく、……ぅぅ」 「だから少しだけ、わずかな間だけ休んでください。そして、いつもの誇り高きルイズに戻ってください……」 抱きしめたまま、ルイズの頭を優しく撫でる。ルイズの気が済むまでずっと抱きとめておこう、と。 (まるで……ちいねえさまみたい……) 懐かしい想いに浸り続ける。遠くから昼食の予鈴が聞こえ、同時に空腹感も覚える。 しかし、ルイズはずっとその懐かしい暖かさを感じ続けることを選んだ。 アルヴィーズの食堂では既に食事が始まっていた。ルイズとエレアノールは賑やかな生徒たちと、 空き皿や新しい料理を持って行ったり来たりするメイドたちをかき分けて席にたどり着いた。 「じゃあ、貴女も食べに行ってもいいわよ」 エレアノールの引いた椅子に座りながら、いつもどおりの口調と表情に戻ったルイズは振り返る。 「はい、ありがとうございます。それでは―――」 「あ、ちょっと! さ、さっきのはと、とと特別に許してあげるけど、ご主人様って言わないとダ、ダダメなんだからね!」 「……ええ、失礼しましたご主人様」 顔を真っ赤にして照れているルイズに、クスリっと微笑む。 「あ、あと……、ぜぜ、絶対に他言無用よ! 誰かに話したりしたら承知しないのだから!!」 賑やかな食堂とはいえ、周囲の席に丸聞こえ。何人かの生徒が何事かと注目してくるか、ルイズはそれに気づかなかったようだ。 「承知しております、ご主人様。……御用は以上でしょうか?」 「そうよ、他にはないわね」 改めて一礼するとエレアノールは厨房へ向かっていった。その姿が見えなくなるまで見送ったルイズは前を向き直り、 そして自分に注目する周囲の生徒の視線にようやく気づいた。慌てて食事の前の始祖への祈りをすばやく言い、 昼食に取り掛かる。周囲もうろんな者を見るような視線を向けていたが、すぐに興味をなくしたのか思い思いに 雑談や食事の続きへと戻っていった。 厨房は文字通り戦場であった。台の上に所狭しと並べられた高価そうな皿に置かれていくデザート、空いた大皿を流し台へと 積み上げるメイドたち。戦場以外表現しようがなかった。 (賄いをもらえるような状況じゃありませんね) 昨夜と今朝はたまたま手隙のタイミングだったのだろうと考え、手近の顔馴染みとなったのコックへ声をかける。 「すみません?」 「ああ、何だって!? ……あ、エレアノールさん!」 忙しさのあまり殺気立っていたコックは、相手がエレアノールだと知ると慌てて表情を緩めた。 「あの、何か手伝えることはありませんか?」 「え? えええ!? いや、それは助かりますが……、しかし」 「マルトーさんには後から話しておきますから」 コックは根負けしたようにため息をついた。 「……分かりました、ではこっちのデザートを配るのを手伝ってください」 ルイズは思い悩んでいた。それは、目の前の料理の付け合せにたっぷりとハシバミ草が使われていたことでも、 魔法が使えないこと―――無論、重要なことであったが今は思考の隅に追いやっていた―――でもなかった。 (はぁ~……、何してるのよさっきの私……) フォークで鶏肉をブスブスと刺しながらため息をつく。使い魔の前で感情を爆発させて泣いてしまった。 さらに抱きとめられて、ご主人様じゃなくてルイズの名で呼ばれて……威厳も何もない。 (ああ、もう! さっきはちょっと変だったのよ! 異常だったのよ! だから無かったことに!!) 鶏肉を刺すフォークはブスブスからザクザクへと進化し、比例するように鶏肉も刻一刻とミンチになりつつある。 そのまま先ほどの記憶を打ち消そうと躍起になってフォークを突き刺し続けるが、それでもエレアノールに抱きとめられた時の 安心感と温もりは心に強く響く。ルイズと呼ばれることにも嫌悪感は何もなく、ホっとする気持ちになる。 出会ってまだ一日ほどなのに、何でこんなに自分は彼女に心を許してしまうのか。 貴族としての誇りと安堵感の板ばさみになっているルイズ、その硬直は目の前にデザートのケーキが置かれてようやく解けた。 「ケーキでございます、ご主人様」 ―――否、突然のエレアノールの声で解かれた。 「な、ななな!? 何で貴女がケーキを配ってるのよ!? 食事はどうしたのよ!?」 「いえ……厨房の皆さんも忙しそうだったのでお手伝いを、と思いまして」 先ほどの掃除のお礼もありますしね、と微笑みエレアノール。 「そ、そうね……。じゃあ、頑張ってきなさいよ」 「はい」 デザートの配膳作業に戻ったエレアノールが十分に距離を取ったのを確認して、ルイズは再びため息をつく。何となく、 今の悩んでいるところを見られたくないっと思ってしまう。 (多分……見られてないよね。うん、見られてない) 気を取り直して、目の前のケーキに意識を移す。大好物のクックベリーパイじゃないのが残念だが、おいしそうなケーキ。 ルイズはデザート用の小さいフォークに持ち替えて、まずは一口分切り取って口に運ぶ。 (ん……おいしい♪) しっかりと味わって二口目、三口目―――ちょっと離れたところで、何やら騒ぎが起きてるが気にせずにケーキを頬張る。 栗色の髪の一年生の少女と巻き髪の少女―――モンモランシーが相次いでその騒ぎに飛び込み、泣きながら、そして怒りながら 走り去っていった。―――四口目、どうやら騒ぎの原因はギーシュらしい。あのキザ男が二股でもしてたのだろう。 (自業自得よねー、まったく) むしろ今までバレてないだけ幸運な方よねと思いつつ、最後の一口を口へと運ぶ。 「どうしてくれる! 君が香水の瓶を拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉に傷ついたじゃないか!? 機転を利かせて こっそり渡してくれるくらいしたらどうだ!?」 八つ当たりかっこ悪い。ただ、その八つ当たりの対象は誰なのか興味がわいたので、改めて騒ぎの現場に視線を向ける。 「しかし、二股をされていた貴方に責があるのでは?」 対象→自分の使い魔エレアノール。しかも、怒り心頭のギーシュに反論している。 「ええええぇレア、ケフッ! ゴフォゴフォッ!?」 ルイズはケーキを口に含んだまま叫ぼうとして、思いっきりむせて咳き込むのであった。 「しかし、二股をされていた貴方に責があるのでは?」 「そのとおりだギーシュ! お前が悪い!」 エレアノールの言葉に周囲の男子生徒たちが、どっと大笑いする。ギーシュは羞恥と怒りで顔を赤くする。 「とにかくメイド嬢。僕が二股かけていようと、君の軽率な行動が原因でこうなったんだ。それについて謝罪するつもりは 無いのかい?」 「私が何もしなくても時間の問題だったと思いますが……。それに、服を借りているだけで私は学院のメイドではありませんよ」 「何だって? ……ああ、なるほど」 エレアノールの顔をしばし見つめ、納得したように頷く。 「ゼロのルイズが呼び出した平民だったな。全く、ルイズもルイズなら使い魔も使い魔だな」 バカにしたように鼻を鳴らして、やれやれと首を振る。 「―――どういう意味ですか?」 「決まっているじゃないか、ゼロのルイズの使い魔に機転を期待するのは、愚かだ……った、と……」 得意気に芝居がかった仕草を取っていたギーシュは、エレアノールからの視線―――教室の時に比べて幾分抑えていたが ―――に言葉が詰まりだす。 「私への批難は甘んじてお受けしますが、ご主人様への侮辱は取り消してください」 声色こそ平静を装っていたが、有無を言わせないほどの迫力を秘めていた。ギーシュは髪からまだ滴り落ちるワインとは 別に冷や汗を流している自分に気づき、続いて猛獣の尻尾を踏んでしまったことを察した、致命的に強く踏みつけたのだ。 無意識のうちに一歩下がりそうになり、その場に踏みとどまる。『命を惜しまず名を惜しめ』のグラモン家の家訓が 辛うじてギーシュを支えていた。 「ふ…ふふふ、ふふ、よかろう! 君がそれを望むのなら決闘で決着をつけようじゃないか!!」 自分を奮い立たせるように大声で宣言し、青銅の薔薇の造花をエレアノールに突きつける。 「いいでしょう……、それでここで決闘ですか?」 「こんな狭いところでは満足に戦えまい、ヴェストリの広場でするぞ。君もケーキを配り終わったら来たまえ」 ギーシュはくるりと体を翻して先に食堂を後にした。何人かの生徒たちが期待に満ちた表情で続く。 後に残されたのはエレアノールと何人かの―――こちらも期待に満ちた表情で見つめてくる―――生徒たち。 「……待たせるのも悪いですね」 ふぅっとため息をついて、ケーキの配膳を誰か手近のメイドに任せようと周囲を見回すと、ちょうどシエスタが目の前まで 寄って来ていた。 「あ、シエスタさん、申し訳ありませんが―――」 「エレアノールさん!!」 シエスタは表情と声色に剣呑なものを浮かべていた。 「エレアノールさん!! 貴族と戦ったら……ダメです!!」 続いてようやく落ち着いたルイズもエレアノールの元へと駆けつけてくる。咳き込んでてエレアノールとギーシュの会話を 聞くことが出来なかったが最後の『決闘』という不穏な単語はしっかりと耳に届いていた。 「貴女! 何勝手に決闘の約束なんかしてるのよ!! 勝てるわけがないでしょ!!」 「今ならまだ、謝れば間に合うかもしれないです! 下手に戦うと厄介なことになりますよ!!」 説得しようと押しとどめる二人をエレアノールは両手を向けて遮る。 「心配してくださってありがとうございます。でも、大丈夫ですよ」 見るもの安心させる微笑みを二人に返して言葉を続ける、腕にそれなりに覚えはありますから、と。そして、残っていた 生徒の一人に案内を頼むと二人を振り切るようにして食堂を後にする。 残されたのは怒りで涙目になっているルイズと、ケーキの配膳台を受け取ったシエスタ。 「な、何なのよ、もう……! いくら冒険者してて腕に覚えがあっても、メイジに勝てるわけないじゃない!!」 地団駄を踏んで叫ぶ。一方のシエスタは「ふぅ……」とため息つくと、ケーキの配膳台をさらに手近の同僚に任せる。 「ミス・ヴァリエール、私たちも行きましょう」 「え……?」 「お気づきじゃなかったのかもしれませんけど、エレアノールさんはミス・ヴァリエールへの侮辱を取り消そうと していたのですよ」 「え? 何、よ……それ?」 ルイズの問いに、シエスタはにっこりと笑って答える。 「ミス・ヴァリエールのことを想っておられるのですよ。それに……エレアノールさんなら案外あっさりと勝っちゃうと 思います」 (エレアノールさんが、私の知ってる『エレアノールさん』だったら……ですけどね) 言葉の半分を飲み込んで、ルイズを先導するように歩き出した。一歩遅れたルイズは慌ててその後を追う。 「え? え? ちょっと、あっさり勝っちゃうってどういうことよ!? ちょっと待ちなさいよ!!」 シエスタはルイズに問いに答えなかった。ただ胸中でため息混じりに呟く。 (ミス・ヴァリエールの後ろ盾もありますし、勝っても厄介事は少なくすむかもしれませんしね) オールド・オスマンとは誰かと問われた人が十人居れば十人ともこう答えるだろう。トリステイン魔法学院の学院長、 齢百歳とも三百歳とも言われる古老、偉大なるメイジ。 しかし、秘書のロングビルからしてみればただのセクハラ爺、隙あらば胸に飛び込もうと虎視眈々と狙う重度の女好き、 使い魔のネズミにスカートを覗かせようとする変態……等等。 「ふぅむ……」 今も古書を片手に部屋中を歩き回ってる……フリをしてロングビルの後ろに回り込もうとしていた。おそらく、後ろから 抱きつくかお尻を撫でるか、はたまた胸を鷲掴みにするか狙っているのだろう。 「オールド・オスマン。気が散るので出来れば席に座ってジッとしていただけると助かるのですが」 「いやなに、今読んでる内容が難解でのぉ……、こうやって身体を軽く動かしていると理解できそうなのじゃよ」 さりげなくロングビルの執務机に歩み寄り、服の上からも分かる形の良い両胸に視線を合わせる。 「わたくしの胸を見るより本を読んでくださ―――」 チュチュッ! 足元でネズミが駆け回る気配、慌てて足元を見ると逃げていくネズミの尻尾。 「オールド・オスマン!!」 「油断大敵じゃな、ミス・ロングビル。ふむふむ……そうか白か、純白か」 立ち上がって詰め寄るロングビルを軽く受け流して、ネズミ―――モートソグニルからの報告に頷く。威厳もへったくれもない。 「しかし、しかしじゃな、ミス・ロングビルには黒の下着が似合うじゃろう。熟した色気がよりいっそう薫りたって―――」 ゴスッっと重量感のある音が学院長室に響く。オスマンは頭に走る激痛にその場に蹲る。 「あら、重くて手が滑りましたわ」 いつの間にか飾ってあった花瓶を手に持っていたロングビルは、用が終わった花瓶を元の場所に戻した。 「あだだだだ……、年寄りに、いたわりの気持ちを持たないのかね?」 「セクハラを自重する年相応の分別こそ、オールド・オスマンに必要かとわたくしは真摯に考えておりますが?」 ヨロヨロと立ち上がるオスマンを切って捨てる。 「セクハラくらい良かろう! そんなに目くじら立てるから婚期を逃すのじゃ―――」 ドゴ、ガシ、ゲシゲシゲシゲシゲシゲシ。 順に……膝蹴りが腹に、腹を押さえたところに脳天に一撃、倒れて痛みに悶えてるところに踏みつけの連打。 「痛! ちょ、やめ!? あだだッ!! 死、死ぬ!?」 ロングビルによるオスマン虐待は、学院長室のドアが開くまで続いた。バタンっとノックもなしに勢いよく学院長室に 入ってきたのはコルベール、一睡もしていないか目の下に隈が浮かんでいたが目の光はしっかりとしたものであった。 「オールド・オスマン! たたた、大変です! 大発見です!!」 「何じゃね、騒々しい……ノックもなしに」 オスマンは窓際で外からの日差しが渋く決まるように立っており、ロングビルも執務机について黙々と書類作業を していた。刹那の一瞬の早業である。 「『始祖ブリミルとその使い魔たち』じゃないか、こんな埃臭い文献など漁っておるほど暇でもあるまいに。 それでこの本がどうかしたのかね……ええっと、ミスタ何だっけ?」 「コルベールです!!」 「おお、そうそう、そうじゃったなコール・ミー・タクシー君」 「コルベールです、コ・ル・ベ・ェ・ル!!」 大声で訂正しながらも、書物を開いて挿絵のページを示し、続いて昨日の春の使い魔召喚の儀式でエレアノールの左手に 現れたルーンのスケッチを手渡す。一目見た瞬間、好々爺だった顔が、引き締まった練達のメイジの顔になる。 「ミス・ロングビル、席を外しなさい。それと急な用件以外の訪問は受け付けないと教師たちに連絡をしてくれたまえ」 急に雰囲気が変わったオスマンに怪訝な表情を浮かべつつも、ロングビルは学院長室から退出していく。 「どういうことかね、ミスタ・コルベール。詳しい説明を聞けるのじゃろうな?」 コルベールは興奮で顔を真っ赤にしながら説明を開始した。 ―――昨日、ミス・ヴァリエールが人間を召喚し、その手に刻まれたルーンが見慣れるモノであったということ。 気になってフェニアのライブラリーに一晩中篭って文献を漁り、つい先ほど、一致するルーンが書かれた書物 『始祖ブリミルとその使い魔たち』に行き着いた、と。 「つまり、君の結論ではミス・ヴァリエールは伝説の『ガンダールヴ』を召喚したというのかね?」 「そのとおりです! 間違いなくあの女性は『ガンダールヴ』です! これは大変な大発見ですよ、オールド・オスマン!!」 興奮気味のコルベールに対し、オスマンは深く考え込むように椅子に身を沈めた。 「ふむ……、ルーンが一致したからといって確実に『ガンダールヴ』とは言えまい。決め付けるのは早計かもしれん」 「それもそうですな」 「ところで、そのミス・ヴァリエールが召喚したという女性は、君から見てどのように見えたのかね?」 普段の女性に対する好色さを全く纏わないオスマンの問いに、コルベールは数度深呼吸して落ち着いてから答える。 「そうですな……、召喚された時に見につけていた防具といい隙の無さといい―――戦い慣れているように思えました。 恐らく、傭兵か何かを生業にしているのかもしれません……が、粗野な雰囲気も一切感じさせませんでした」 「ほう、荒くれ者の傭兵なのに粗野じゃないとは……なかなかミステリアスな女性じゃのぉ」 一度、会ってみるべきかもしれん、と考えていたところにドアのノック音が室内に響いた。 「誰じゃ?」 「私です、オールド・オスマン。先ほど、教師の方から至急の用件があるとの伝言を承ってまいりました」 「ふむ、入りたまえ」 オスマンの許しを得てロングビルが入室してくる。 「ヴェストリの広場で決闘をしている生徒がいるようです。野次馬の生徒たちが集まって大騒ぎになっており、教師たちも 止められないようです」 「まったく、暇を持て余した貴族ほど、性質の悪い生き物はおらんわい。で、誰と誰が決闘なぞしておるんじゃね?」 「一人はギーシュ・ド・グラモン。もう一人はミス・ヴァリエールの使い魔の女性です」 今まで話題になっていた『ガンダールヴ(仮)』の女性が出てきて、オスマンとコルベールは顔を見合わせる。 「教師たちは、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めております」 「たかだかケンカに秘宝を使うまでもなかろう。念のために水魔法に長けた教師を何人かヴェストリの広場に向かわせて、 あとは沈静化するまで放っておきなさい」 「分かりました、そのように伝えてまいります」 指示を受けたロングビルは教師たちに伝えるために学院長室を後にした。十分に足音が遠ざかったのを確認して、 オスマンとコルベールは顔を再び合わせる。 「オールド・オスマン」 「うむ……、グラモンのバカ息子には悪いが見極めるのにちょうどいい機会じゃ」 オスマンが壁にかかった大きな鏡に向かって杖を振ると、そこに外の光景―――野次馬で埋まっているヴェストリ広場で 対峙しているエレアノールとギーシュの様子が映し出された。 前ページ次ページ虚無と賢女
https://w.atwiki.jp/yone/pages/26.html
米道利成の記事がLeadersfileに掲載されました。 株式会社LBIは来たるべき最適化社会を見据えて、ブロックチェーン技術やAI技術を用いた金融プラットフォームを構築している。同社は「第ニ種金融商品取引業」と「貸金業登録番号」の資格を有しており、ソーシャルレンディング事業に注力。今後は第一種金融商品取引業の登録も目指している。 ソーシャルレンディングとはお金を借りたい企業と、お金を貸したい個人とをマッチングさせるサービスである。個人が1万円程度の少額から貸付をすることができることから投資の門戸を広げると注目を集めている。しかし、ソーシャルレンディングには3ヶ月や6ヶ月といった短期の貸付しかできないという課題が存在した。 今回インタビューさせていただいた株式会社LBIはブロックチェーン技術を使って長期貸付を可能にするソーシャルレンディングシステム「BANKNEXT」をローンチ予定。ブロックチェーン技術を使って流動性を高めたソーシャルレンディングということで注目を集めている。 この記事では株式会社LBIの代表取締役である米道利成 氏の現在の事業に至るまでの道のりや、事業にかける強い思いまでお話を伺った。 米道利成インタビュー記事はこちら
https://w.atwiki.jp/iiyasai/pages/49.html
名前 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (添付ファイル名) Lv 245 キャラ:ティチエル 呼称:セクハラ大王 愛称:セクハラさん、穴吸い、なす(卑猥)さん 誕生日:ひ☆み☆つ ♪自己紹介♪ 充実野菜のセクハラ充がセクハラ大王になってかえってきたよグヒヒ。 これからいっぱいセクハラすると思うけど見逃してくれるとうれしいなりー☆ 僕のことは気軽にセクハラさんもしくは穴吸いと呼んでいただいて結構です♪ こんな自分ですがよろ乳首^^ 追記 充実野菜に入ったのは未樹さんというすばらしいマキシがいたからです。 同じクラブに入れて大変うれしく思っております^^ 紹介文記入(ご自由に書き込みしてください♪) これはひどい -- ククルスドアン (2010-11-07 11 48 41) 要注意人物です!皆さん気をつけて!! -- 未樹 (2010-11-09 14 47 14) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/iwakyugroup/pages/131.html
祝! 「架空鉄道ジャンクション」掲載! 2016年8月12日、架空鉄道に関するサイトやホームページへのリンク集である、架空鉄道ジャンクションに、いわて急行鉄道グループの公式サイト(本ページ含む)が掲載されました。これにより、架空鉄道ジャンクションでリンクをクリックorタップする事で、ジャンクション経由で当サイトにアクセスすることが可能になります。ジャンクションへは以下のリンクをクリックorタップして下さい。 架空鉄道ジャンクションへ トップへ
https://w.atwiki.jp/katudonchannel/pages/51.html
2016/10/04 に公開 (ニコニコ動画) http //www.nicovideo.jp/watch/sm29773576 「あなたはPTSDではない。」とハッキリ言われました。 (投稿者コメントより) 2016年10月4日のツイート https //twitter.com/katudon1985c/status/783470467063525376 そうでした…「病院でPTSDと診断された」と僕はハッキリ嘘をついていました。一年前に。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm27266674 これもまた保身の為についた嘘でした。度々すみません。 0 00こんにちは、カツドンです。 0 01 あの、今日ツイッターでもちょっと書いてましたけれども、 0 04 えー、まあ、面接受けた後ですね、 0 06 カウンセリングも受けてきて、 0 09 まあ、そこでですね、カウンセラーさん。 0 11 まあ精神科医でもいらっしゃる、カウンセラーさんにですね、 0 13 あの、まあカウンセリングが終わった後、 0 15 まあちょっと、帰り際にですね。こう、あの。 0 18 ちょっとあの、僕に、あの病名を付けるとしたら、 0 21 どういう風になりますかねっていう風に、 0 22 ちょっと、まあ、尋ねたら、 0 24 えー、まあその・・・ 0 25 パーソナリティ障害。うん、あのー、 0 28 自己愛性パーソナリティ障害の、 0 31 まあ傾向が、うーんありますね、みたいな感じで、 0 34 まあ、ダン、断言的な、 0 36 断定的な言い方はされなかったんですけれども、 0 38 まあ、そういうことらしいです。僕はまあ、その、 0 40 ちょっと、パーソナリティ障害、んー、 0 42 に、当てはまる、うー、とのことです。うん。 0 46 まあ、カウンセラーさんはね、なんか、 0 48 かなり、気を遣って、くれてるような感じで、 0 51 うーん、まあ、そのー、ハッキリとね、 0 53 あなたは、えー、 0 54 自己愛性パーソナリティ障害ですっていう風に、 0 56 こう、ハッキリと言わなかったですけれども、 0 58 まあ、自己愛性の傾向が、うーん、 1 00 強いですねっていう風に、言われて、 1 02 だけど、まあその、病名はね、 1 04 えー、付けられたからと言って、 1 06 その・・・うん。 1 07 パーソナリティ障害なんだ自分は、 1 09 あ、このショーガ、こういうビョー、病気なんだ、という風に 1 11 自分をその病名に、あの、 1 13 無理矢理当てはめなくて、 1 14 えーもー、うん、まあ、 1 16 当てはめる必要はないですよ、という風に言われました。うん。 1 19 まあ、ひとつの、まあ参考みたいな感じでっていう感じなんですかね。 1 22 まあ、以前、僕はその、自分のことを、 1 25 まあその、パーソナリティ障害ではないと思います、 1 28 っていう風な感じで言ってたんですけど。 1 29 まあ、その時は、まあその、なんていうかな、 1 31 うーん、なんかもう、 1 33 あんまりこう、深い知識がなくてそう言ってフゥ、 1 35 そういう風に言っていただけで、 1 36 まあ、本心ではあったんですけれども、 1 38 まあ、今となっては・・・今はですね、 1 40 あーそうなのかー、という風に、んなーまー、 1 42 かかりつけの先生に、そういう風に言われて、 1 44 まあ、そのー・・・何の抵抗もなく、 1 46 「あーそうなのか」っていう風に、こう、まあ受け入れました。 1 48 うん、まあ、俺はその、ちょっとパーソナリティ障害なのかって。 1 52 ま、多少は、ちょっとショックは、 1 54 感じましたけれども、 1 55 まあ、でも、んー、ちょっと納得もしました。 1 57 あのー、やっぱり、まあ、俺、すごいやっぱり、情緒不安定で、 2 01 ・・・すごいなんかこう、んー、 2 02 精神的に動揺しやすくてですね、ハ、 2 05 すぐ破滅的な気持ちになったり、 2 07 なんかもう、うーん、 2 09 死にたい、っていう感じになったりとかですね。 2 11 なんか、まあすぐハメチ、 2 12 破滅的な思考に、なんかなっちゃってって。 2 14 ちょっとその、自分ってものが、すごく、 2 17 うーん、不安定すぎるなっていう感じで。 2 21 まあ、こういう風に動画撮ってるときは、まあ、その。 2 23 ユー、YouTuberとしての自分をね、こう、 2 25 しっかりこう、築き上げて、どー、あの、しゃべってるんで。 2 27 うーん、まあ、全然、その、まあ、 2 30 普段の生活の中で僕は本当に、 2 32 もっと全然、なんていうかな。 2 33 不安定な感じなんですけど。 2 35 まあ、その、んーニコニコとか、 2 37 まあ、その、掲示板とかで、けっこう、 2 39 あのー、前から言われてますよね。 2 41 カツドンは絶対、自己愛性パーソナリティ障害、とか言われて、 2 45 まあ、あんまり気に留めてなかったんですけど、 2 47 まあ、正にその通りだったということで。 2 50 まあなんか、ちょっ、ちょっとなんかこう、 2 52 まあ、なんかこう、あーのー、 2 54 なんか敗北感みたいな、そういうのも、 2 55 感じたんですけれども。 2 59 そういう意味もあってね、ちょっと、 3 01 んー、なんか若干ショックだったんですけど。 3 03 まあ、でもね。まあ、あの、それだけですので。 3 05 べつに、まあ、あの。 3 07 こういう、診断をされたからといって、 3 09 僕という人間が変わったわけではありませんし。 3 11 これからも、あの、YouTuberとして、 3 13 または、フリーターとしてね。 3 14 えーまあ・・・一歩一歩ね、えー、 3 16 頑張って、えー、やっていくだけだと思いますので、 3 19 まあ、別にその・・・ 3 20 こういう、診断されたからといってですね。 3 22 病名に、なったからといって、 3 23 えーまあ、あまり気にしては、ないです。 3 25 もちろん、その、自分はこういう病気なんです。 3 28 病人な、病人なんですっていう感じで、 3 30 それを盾にするつもりは全くありませんし。 3 33 まあ、一応ね。えー、なんていうか、まあ。 3 35 えー、僕という人間をね、 3 37 より知ってもらおうということで、 3 38 まあ今回このように、こう報告というかですね。 3 41 まあそういうこ、はい。あの、言いました。 3 43 え、ちなみにですね、 3 45 えー、僕が抱えてるその苦しみは、 3 47 PTSDでは無いという風にハッキリ言われました。 3 51 あの、全然PTSDでは無いっていう風に言われました。 3 53 あの、今まで僕、自分・・・ 3 54 PTSDだと思ってたんですよ。 3 56 あの、心的外傷後ストレス障害っていう。 3 58 なんかこう、強烈なトラウマ体験が・・・ 4 00 あって。えー、それがその、た、 4 02 その体験が、終わった後も、ずっと何年間も、その、 4 05 恐怖心とかを引きずってね。えー、 4 07 まあフラッシュバックとかで苦しみ続ける、 4 09 まあ、戦争体験とか。 4 10 ま、そういう、あの、まあ、 4 12 暴力、うー、被害者とか、そういう、 4 14 まあ、あのー、発症する、病気なんですけれども。 4 17 あのー、僕もその・・・ 4 19 大学時代の、まあ、委員会の、 4 21 えーまぁ、そのー、なんていうかな。 4 23 仲間はずれ・・・にされた、トラウマ、が、 4 25 えー、きっかけで、けっこうその・・・ 4 27 うー、精神的にちょっと、あのー、 4 29 おかしくなっちゃったっていうのが、 4 30 まあ、あっ・・・あると思ってて。 4 33 で、まあそれがPTSDだっていう風に、まあ、 4 35 うー、自分、自己診断でですね。 4 37 まあ、かたっ、まあ第3期からはもう、 4 39 言わなくなりましたけれども、PTSDという言葉は。 4 42 だけど第1期、第2期のときはPTSD、 4 45 自分はPTSDだっていう風に、言ってました。 4 47 で、それを、ですね。まあやっぱりこう、 4 49 ちょっと、批判、されたこともありまして。 4 51 えー、医師、医者からね。 4 53 正式に、あの、しょ、PTSDだっていう風に、 4 55 診断されて・・・えー、 4 57 されたわけでもないのに自己診断で、 4 59 そういう風に、言うのは、えー、 5 01 おかしいっていう風に、あのー、 5 03 まあ、批判、されまして。 5 05 その時は、僕は、んまぁ、 5 07 えー、そんな悪い事かなぁっていう感じで、 5 09 まあ、あの、思ってたんですけども。 5 11 まあ、いま思えば、やっぱりちょっと僕、 5 12 間違ってたかなっていう風に、自分で思います。 5 15 うーん、まあやっぱりこう、あの、自己診断で、 5 17 そういう風にね、こう、世の中に対して、 5 18 ぼ、俺はなんかPTSDですとか。 5 20 うーん、なんか、まあ言う・・・ 5 22 べきじゃ無かったかな、という風に思ってます。 5 24 うん。で、ということでですね、まあ、今日、あの、 5 27 まあ、あの。ハッキリとね。 5 29 エー、精神科医のですね、先生に、 5 30 あの、あなたは全然PTSDに、 5 32 当てはまらないという風に、言われました。 5 34 と、いうことでまあ、ちょっとね。えー、 5 36 今までPTSDだという風に、自己診断で言ってましたけれども、 5 39 それは間違いでした。 5 42 えーっとですね。 5 44 まあ、大学時代のその、委員会のときにね。 5 46 えー、ちょっと上手くいかなくて、 5 47 そのー、まあ四面楚歌でですね。 5 49 ちょっと仲間はずれ的な感じになって。 5 51 えー、まあ、あのー・・・うん。 5 54 経験は僕にとって、やっぱりその、 5 56 人生で一番辛い・・・時期で本当に、 5 58 ちょっと、す、し、 5 59 神経がおかしくなってしまう程の 6 00 ストレス状況だったんですけれども。 6 03 まあ・・・あれが、あの、 6 05 きっかけとしてちょっと、その僕の、 6 07 病理が・・・あの、びゅ、びょ、 6 09 あの、心の病気的な部分がグワーッって、 6 11 出てきちゃったのかも、知れませんけども。 6 13 でも、あ・・・それが、あの、 6 15 あの委員会のときの、そのトラウマが、あの・・・ 6 17 原因コ、原因というよりは、やっぱそれ以前、もう、 6 20 言ってしまえば、その、生まれて、 6 21 オギャーって生まれてから、ずっと今まで、 6 23 こう生きてきた人生・・・ 6 25 もう、0歳のときから、ずっと、こう積み、 6 27 蓄積されてきた、えー。 6 29 なにか、が、 6 30 えー、原因、らしいです。 6 33 僕の今、抱えてる苦しみは。 6 35 うん。だからまぁ、その・・・あの、まあ、 6 38 インナーチャイルド理論、とか、 6 40 なのかもしれませんよね。 6 42 そういう風にもね。えー、精神科医の、先生に今日、 6 44 言ってもらいました。うん。 6 46 その、べつに、委員会のね。大学時代のァ、 6 48 それが原因ではなくて、それ以前にもっと、ス、 6 50 あのー、あのー、もともと、おー・・・ 6 52 人生で抱えてた、ものが、えー、 6 54 苦しみの原因となってるという風に、言われました。 6 56 まぁそうですねー。んー、 6 58 なんていうか、YouTuberとしてね。 6 59 こう・・・やってる時は、 7 01 まあ、けっこう自分をね、強く保ってね。 7 03 えー、頑張ってやっていくんだっていう風に、こう・・・ 7 05 つよ、つよい、じょう、うん、なんていうかなー、そこー、 7 07 強く。えー、なってる、つもりでいましたけれども、 7 10 うーん、やっぱそのー・・・なんていうかこう、 7 12 ふとした、瞬間にすごく不安定な自分っていうのが出てきて、 7 16 うーん、なんか怖くて怖て、くて堪らないっていうかもう、 7 18 自信が失ってっていう感じで。 7 20 うーん、やっぱまだまだ弱くて 7 22 本当に病気だなっていう風にもう、 7 24 ちょっと思っ・・・s今日思ったんで。 7 25 なんかカウンセリング受けてる時になんか 7 28 やっぱりそういう、弱い自分ってのが出てくるんですよね。 7 30 なんかこう、うーん、まあそういう、 7 32 うん。ときに・・・限定的なそういう場面で、やっぱこう、 7 35 フスー、弱いフ、素の自分ってのが出てきます。なんか。 7 38 YouTuber活動が、不安で不安で堪らない、くなったりとか、 7 42 今日したんですけども。ウーン俺やっていけるのかな、みたいな感じで。 7 45 うーん、まあちょっとィ。ああ、い、うん、 7 47 弱音を吐いてしまいましたけれども。 7 48 まあ、とにかく、まだまだね、 7 50 不安定で、その、ちょっと、危うい、 7 51 あのー、まあ、うん、心の病気を抱えてる僕なんで。 7 55 えー、まあ、カウンセリングね。 7 56 えー、ちゃんと受けて、うーん、まあ週1・・・ 7 59 うん。週1、でね、 8 01 うん、まあ、ウケ・・・ 8 02 で、できれば受けていくっていう感じで。 8 04 あのー僕のね。心のその病気の部分とかをちゃんとこう・・・ 8 08 んー、なんていうかな。まあ、治るようにですね。 8 11 えー・・・ 8 12 まあカンセリング受け続けて行こうと思います。 8 14 まあ、カウンセリングって、ク、 8 15 すごく、あの、保険が利かなくて、 8 17 あの、高いんですよね。 8 19 うーんまぁ・・・1回でもう、ねえ。 8 21 こう、何千円とか、かかりますから。だからまあ、 8 23 おあのー、はやて、 8 25 は、払ってくれる親にね、感謝・・・ですね。うん。 8 27 カウンセリングを受け続けて、心の病気を治して、 8 31 えー、まあフリーターとしてもっと働けるようになって、 8 34 自立できるようになって、またはYouTuberとしてね。 8 37 もっともっと、えー、なんていうかな、こう・・・ 8 39 高みにね、登って行けるように、 8 41 えー、精進して、いこうと、思います。 8 43 はい。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5584.html
前ページ次ページ虚無と金の卵 ある日の学院長室における、年寄りの楽しい楽しいセクハラの時間/代価――ミス・ロングビルのビンタと蹴りの応酬。 痛がりつつも満足を覚えていた学院長オスマンの至福の時間は破られる。 コルベールの逸る足音が学院長室へと近づく。 オスマン達はその足音が聞こえた時点で、気の抜けた空気を早業で払拭させていた。 「オールド・オスマン! 大変です!」 「なんじゃね? 大変なことなどあるものかね」 コルベールの目に映るのは、机に向かい重々しく手を組むオスマン/粛々と書類を整理するミス・ロングビル。 そして乱暴に扉を開けたコルベールに対し、オスマンは重々しく頷いて促す。 「こ、これを見てください!」 「これは『始祖ブリミルの使い魔たち』ではないか。 まーたこのような古臭い文献など漁りおって。 そんな暇があるのなら、たるんだ貴族達から学費を徴収するうまい手をもっと考えるんじゃよ。 ミスタ……なんだっけ?」 「コルベールです! お忘れですか!」 「そうそう、そんな名前だったな。君はどうも早口でいかんよ。 で、コルベール君、この書物がどうかしたのかね?」 「これも見てください!」 「……これは……」 コルベールは、ウフコックの額に現れたルーンのスケッチを手渡す。 それを見たオスマンは、重々しく呟く。 「……小さすぎてよく見えんのじゃが」 「すみません。鼠の額に現れたルーンを、原寸大で写したもので……」 「猫の額どころではないのう。眼鏡、眼鏡……と。 あ、そうじゃ、ミス・ロングビル。資料室の整理をお願いして宜しいか? 召喚の儀式も終わって授業も本格化してきたからのう」 「ええ。畏まりました」 春の召喚の儀式以降、ルイズは相変わらず魔法が成功することは無かったが、めげることなく 勉強と実践に取り組んでいた。 つまるところ、ルイズ達は概ね平穏な日々を送っていた。 そして学生の身の彼ら、彼女らにとって、退屈とは敵であった。 「ウフコックはピスタチオ好きよね。鼠なのにチーズが嫌いだし」 「俺のいた国でも、鼠はチーズを齧る、というのがステレオタイプなイメージらしい。 食事やパーティの度に勧められて困ったものだ」 「ちゅう(良い生活してるもんじゃな、ウフコックも)」 放課後のヴェストリ広場、そこに備え付けられたテーブルの一角で、一人の少女と二匹の鼠が長閑な休憩を取っていた。 ルイズ、ウフコック、そして学院長の使い魔、ハツカネズミのモートソグニルである。 同じネズミどうし、そして同じ使い魔の二匹は、出会ってすぐに意気投合していた。 今では茶飲み友達といったところだろうか。 ルイズは、この世界に馴染みつつあるウフコックに安堵を覚えつつ紅茶を飲む。 何と平和に満ち溢れた放課後だろうか――そんな主人の満足げな匂いを感じ取り、 ウフコック自身も同じ満足感に浸っていた。 「ま、おかげで運動不足だ。きっと寮の廊下を走ったら息切れしてしまう」 「ちゅう(おいおい、2、30メイルくらいじゃねぇか。そんなんで獲物を捕れんのか?)」 「……自分自身、不甲斐ない気がする……。 そういえば、獲物を捕ったことは無いな。というより調理されていない食事を摂ったことが無いと思う。 調理器具なら用意できるんだが……」 「ん? モートソグニルに怒られてるの? それじゃあ食堂の人にお願いして、一度くらい獲物を捕まえるのにチャレンジしてみたら?」 「ルイズ、勘弁してくれ……俺にはあまり鼠の本能は残っていないんだ。 それに獲物を捕ったとして、別に見たくはないだろう?」 「……それもそうよね」 「ちゅ(何抜かしてやがる。野生の魂を忘れちゃあいけねぇ。メスでも紹介してやろうか?)」 そんな気軽な会話を交わしていた頃、男子達の一団が、騒がしい空気を醸し出していた。 その中心に居るのは、フリル付きのシャツに薔薇を挿した金髪の少年。 少なくとも学生達の話題の中心になる程度には華がある。彼を囲むのは少数の女性も混ざっていた。 「なあギーシュ、お前今誰と付き合っているんだよ?」 「付き合う? 僕にそのような特定の女性は居ないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」 などと冷やかされつつ、気障な斬り返しで場を盛り上げている。 その会話の輪の中へ、あるメイドがそのギーシュと呼ばれた少年に近づき、何かを手渡そうとしていた。 ――結論から言って、恋愛や性にあまり興味を持たないウフコックからしても、そこからの展開は酷かった。 ウフコックは何処か険悪な匂いだけを嗅ぎ取り、少年らの方へ首を向けた。 「あのう、こちらの香水を落とされましたよ」 「……これは僕のじゃない。君は何を言ってるんだね?」 一見してごく普通のやり取り。だが、明らかにギーシュからは焦慮の匂いが漂う。 「おお、その香水、モンモランシーが自分で調合したやつじゃないか。 それがギーシュから出てきたってことは……モンモランシーと付き合ってるのか!」 「違う。いいかい? 彼女の名誉のために言っておくが……」 ギーシュの側に居た栗色の髪の少女は香水の瓶を見咎め、ほろほろと泣き始める。 そしてまた別の少女がギーシュの元につかつかとやってくる。その様子に気付いたルイズが、 「あ、モンモランシー」と言葉を漏らす。 「ギーシュさま……その香水が貴方のポケットから落ちたのが何よりの証拠ですわ。さようなら!」 「やっぱり、この一年生に手を出してたのね、うそつき!」 やってきたモンモランシーによって惜しげもなくギーシュのあたまにぶっかけられるワイン/ 去って行く二人の少女/表情を崩さず芝居がかった仕草のギーシュ/哀れなほどに顔を青くするメイド。 ギーシュは表情を崩さず、だが肩を震わせつつメイドに問い詰めた。 「そこの君……。君の軽率な行動のおかげで、二人のレディが傷付いてしまったじゃないか? どうしてくれる気だね?」 「も、も、申し訳ありませんっ」 メイドから感じるのは心からの恐怖。 理不尽に対して怒りを覚えることのできない、剥ぎ取ることの難しいほどに染み付いた何かの匂い。 この一連の出来事と匂いに黙っているウフコックではなかった。 ルイズも未だ知らないお喋り鼠の悪癖――感情の匂いを頼りに相手の心の隙を付くこと。 「ったく、ギーシュったら本当に仕方ないわね。 ……って、ちょっとウフコック、どこ行く気よ!」 「待て。少なくとも彼女は、間違った行動は取っていない。 今出て行った二人を傷つけた人間が居るとしたら君しか居ないだろう」 「……誰だね?」 ウフコックは、元居たテーブルから飛び降りて、ギーシュたちの居る場所へと近づいてメイドを庇った。 誰がどう見ても、無鉄砲極まりない行為である。ルイズはウフコックを止めようとしたが、 お喋りネズミの口を遮るには至らなかった。 「……む、姿を隠さないで現したらどうだ!?」 「……下だよ、下」 ギーシュは声の主を見つけられずきょろきょろと辺りを見回す。 ギーシュの取り巻きの一人がウフコックを指差し、やっと見つけられたようだ。 「ね、ネズミっ!? ……ふ、ふん、貴族に説教とは、身の程をしらないネズミも居たものだ。 第一、ネズミがうろちょろしてる場所で、よく君達は食事ができるものだね。 ……おや、そういえばこのネズミはルイズが呼び出したのか。では、仕方無いな。 しかし魔法を使えなくとも、使い魔にマナーくらいは教えておいてほしいものだ」 平静な顔をしつつも、ギーシュは今の出来事に興奮しているらしい。 つい、ウフコックのみならずルイズを含めた何人かを愚弄する形になったが、当のギーシュは気付いていない。 「……へえぇー、言ってくれるじゃないのギーシュ……!」 流石にルイズも、ここまで愚弄されて黙っているほど人間はできていない。 「まあ、ルイズ、ここは俺に話させてくれ。 ……俺がここに居ることで不快に思う人間がいれば謝ろう。 また、彼女が香水の瓶を拾ったことで傷付いた女性が居たら、彼女と共に謝ろう」 「わ、私謝りますっ!」 「……ふむ、なかなか素直じゃないか」 冷静に、場を纏めようとするウフコックの言葉に、ギーシュは溜飲を下げそうになった。 メイドもそれにならって頭を下げようとする。 しかしウフコックは冷静であった。 事態に流されて頭を下げるほど、面食らってもいなかった。 「……だが、俺が謝ったところで、あるいは君が俺を詰ったところで、 君から離れた二人の少女が癒されるわけではない。 得られるのは君の刹那的な充足感であって、君の疚しさの根元が消え去ることは無い」 まるで、患者の不摂生を詰りもせず淡々と説明する医者のように、ウフコックは言葉を並べる。 ギーシュどころか、ルイズを含めた周囲の人間は、ぽかんとした表情すら浮かべた。 「できることならばその疚しさを解消してやりたいと思うのだが……、 今この瞬間にできることではないし、まず第一に、自分の冒した行動を自覚してもらなければならない」 「つ、使い魔に説教される覚えは無い! 僕が、この無礼な使い魔を摘まみ出してやろう!」 逆上し顔を歪ませウフコックを指差すギーシュ。 そして思わず杖を振って青銅のワルキューレを出現させ、ウフコックに掴みかかる。 あまりの出来事に、メイドは悲鳴を上げた。 「きゃあっ!」 「ちょっと何するのよギーシュ! 喧嘩売る気!」 「ふん、君がネズミでなければ決闘を申し込んだかもしれないが、 そんな非道な真似は僕はしないさ。 ただ僕の衛生観念上、ネズミにはここからご退場願おうと思ってね」 「喧嘩売ってるのと同じよ! ……ギーシュ、そこからちょっとでもその不細工なゴーレムを動かしてごらんなさい。 あんたのにやけ面が跡形も無い爆心地になるわよ」 今にも飛び掛らんばかりに怒りに目を吊り上げるルイズ。 だが、当のウフコックはワルキューレに掴まれた程度で焦ることは無かった。 むしろ激情に身を任せ怒りを発散させるルイズを恐れた。 ギーシュも心底恐れた。 「…そ、その、ルイズ、俺は全くもって大丈夫だ。君が落ち着いてくれ。 それに、だ。俺にとっては、この程度の事態など危機とすらいえない」 ウフコックはギーシュを見もせずに言った。 鼠に虚仮にされている、という事態にギーシュは頭が付いていかず、単純な疑問を口にする。 「……なんだって?」 ウフコックはギーシュと向かい合う。鼠らしからぬ力強い眼で相手を見据える。 「決闘、と言ったな。 互いの了承したルールに乗っ取って雌雄を決する、というのならば望むところだ。 ギーシュ、君に決闘を申し込もう」 前ページ次ページ虚無と金の卵
https://w.atwiki.jp/cookie_kaisetu/pages/1311.html
[部分編集] ハッキリ言っちゃうと…えっちがしたいゾ 通称 五十嵐兄貴セクハラうさぎちゃん 出演作品 秋祭り♡(森近霖之助)東☆方☆白書(森近霖之助B) CV ジュン(甘えたいゾ☆) ニコニコ user/70083956 静画 user/illust/70083956 Twitter @igarashi187 pixiv users/28223101 [部分編集] 概要 2017年8月頃~クッキー☆静画で活動する絵師。 秋祭り♡(2018年12月26日)で森近霖之助を演じた声優。 絵師活動や声優活動よりも、Twitter上でのペペーチョへの過度なセクハラ発言の方が有名である。 2018年上半期頃からペペーチョに対してTwitter上でセクハラ発言を繰り返しており、何度もブロックされては解除されたり発言を晒し上げられたりしていた。 その中でも特に2018年10月27日に晒し上げられた「ハッキリ言っちゃうと…えっちがしたいゾ><」の発言は今まで以上に大きな反響があり、この発言を元にしたイラストや朗読などがTwitter上で小流行した。 五十嵐やペペーチョの投稿した動画や静画にもその言葉が書き込まれるなど影響力は強く、語録化している。 2020年9月17日以降、消息不明となっていた。これについて逮捕説が存在していたが、10月7日に本人のツイートでそれが事実だったと判明した。 [部分編集] 主な持ちネタ ハッキリ言っちゃうと…えっちがしたいゾ>< ペペーチョに対するするセクハラから出た語録。 ペペーチョ「反吐が出る」 五十嵐「背中さするゾ」 五十嵐「たまには姉貴もデレてほしいゾ」 五十嵐「姉貴~」 五十嵐「人肌が恋しいゾ…姉貴は大丈夫なのかゾ?」 五十嵐「ハッキリ言っちゃうと…えっちがしたいゾ 」 五十嵐「姉貴~」 五十嵐「姉貴は興味ないフリをしつつも本当はセクハラされて嬉しいへんたいさんじゃないのかゾ…?」 五十嵐「甘えられるのは好きなのかゾ?」 五十嵐「嫌なら嫌って言ってほしいゾ」 五十嵐「俺は姉貴に甘えたいゾ~」 五十嵐「姉貴といっぱいえっちしたいゾ」 五十嵐「いっぱいえっちしようね」 参考:「野原しんのすけ、女性にセクハラDMを送る」 うーちゃん ペットの兎・飼い主と異なりかわいい(性別は不詳)。五十嵐が定期的に愛らしい姿をTwitterにうpしている。 五十嵐が行方不明(拘留されてた)時に各フォロワーから残されたうーちゃんの安否が心配されたが、 後に拘留中は知人の家で無事保護されていた事が明らかになった。 未成年淫行 2020年9月17日頃、未成年女性に淫らな行為をしたとして逮捕された。10月7日頃に出所。(本人報告) 2020年10月7日に判明したことによると、示談金10万と罰金40万、そして「二週間以内に罰金用意できないと労働所送り」という。 尚、逮捕ツイートに始終噛み付いていたКОНЬは過去に五十嵐から交通費を持ち逃げした女で被害者は全くの別人。
https://w.atwiki.jp/kabotya/pages/92.html
サンタは来るよ。きっと。いつか。また。 えーと とりあえず メリークリスマス。 遅いか。 みんなは何をもらったかな。 僕は 「また今度な。」 て言われたよ。 寂しいな。 もう正月近いですね。 宿題してない。 年賀状かかなきゃなんねぇな。 めんどくせぇな たく。 まぁ年賀状はいいかなと。 楽しいから。 宿題はありえんわー。 ウザス でわ。 名前 コメント