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https://w.atwiki.jp/godeater2/pages/680.html
分岐 名前 Rank 基本防御 火 氷 雷 神 スキル(備考) ◇│ グリーディキッス 7 588 564 564 564 564 捕喰吸収量↑ 捕喰弾丸効果↑ 合成 28000fc 猿神力音骨x3 闇神ノ柱片x3 真竜兜x2 禁猿雷鎧x3 禁猿血晶x1 │◇│ グリーディキッス 改 8 655 627 627 627 627 捕喰吸収量↑ 捕喰弾丸効果↑ 強化 18000fc 超密度複合コアx1 │◇│ グリーディキッス 修 9 739 710 710 710 710 捕喰吸収量↑ 捕喰弾丸効果↑ 強化 18000fc 極密度複合コアx1 │◇│ グリーディキッス 新 10 823 789 789 789 789 捕喰吸収量↑ 捕喰弾丸効果↑ 強化 18000fc 極密度複合コアx1 │◆ ※最終段階グリーディキッス 極 11 939 900 900 900 900 【B】捕喰時獲得弾数↑ 捕喰吸収量↑ 捕喰弾丸効果↑ 強化 23000fc 禁猿雷神太鼓x3 闇神ノ天鵞絨鎧x3 真竜神甲x2 猿神力骨x3 発神晶x1
https://w.atwiki.jp/ff3ds/pages/88.html
ステータス LV 40 HP 31000 攻撃 81 防御 35 弱点 なし 盗:エリクサー、グングニル、ハイポーション 落:エリクサー、グングニル 行動パターン 条件 行動内容 確率 HP50%以下 ざんてつけん 20% HP20%以下 ざんてつけん 30% HPが減ってくると1000↑ダメージの斬鉄剣を繰り出してくる。 喰らったら即回復、出来るだけ短期決戦で挑め。 シーフ熟練度70以上だとグングニルが盗める。
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グラフィック:通常 ポジション:中継ぎ クラス:ヘルパー 利腕:? 打席:? 投力:?? 打力:?? 走力:?? 技術:?? スキル1:?? スキル2:?? スキル3:?? スキル4:?? 身長:??? B?? W?? H?? 年齢:??
https://w.atwiki.jp/majikon/pages/65.html
⇒ニンテンドー3DS向け「ラブプラス」の存在が明らかに&公式サイトにも登場 ⇒ニンテンドー3DS 互換性 任天堂は29日、3D(3次元)対応の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS(スリーディーエス)」を日本で来年2月26日に発売すると発表した。 価格は2万5000円。専用の眼鏡をかけずに3D映像を楽しむことができるのが特徴で、2004年に発売した「ニンテンドーDS」の後継機となる。 ★ニンテンドー3DSコスモブラック★予約受付中★【送料無料】2011/3月上・中旬~順次発送予定★... 価格:29,990円(税込、送料込) 3DSは、現行のDSと同様に2つのディスプレーを搭載し、上部は3D映像の表示、下部は画面を直接触って入力するタッチパネル操作に対応している。 3D映像の奥行きを手動で調節できるほか、背面に設置した2つのカメラを使って3D画像を撮影できる機能も搭載した。 任天堂の岩田聡社長は同日、千葉市美浜区の幕張メッセで開いた会見で「キャラクターが立体になることで迫力が増す。奥行きや距離感が認識しやすくなり、ゲーム空間を自由自在に動き回れるようになる」と述べた。 ソニー・コンピュータエンタテインメントも据え置き型ゲーム機「プレイステーション3」で3D対応を進めるなど、ゲーム機でも3D時代が幕を開ける。 ソースは http //sankei.jp.msn.com/economy/business/100929/biz1009291454012-n1.htm ■任天堂 http //www.nintendo.co.jp/ 2010.9.29「ニンテンドー3DS」発売日と価格のお知らせ (537KB) http //www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2010/100929.pdf 「ニンテンドー3DS」への3Dコンテンツ配信 日本テレビおよびフジテレビと提携 http //www.nintendo.co.jp/corporate/release/2010/100929.html 株価 http //company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=7974 そして携帯型ゲーム機であれば、買った人すべてに同じ3D表現を提供できるため、 据え置き型ゲームを3Dにするよりも有利であるとして「ニンテンドー3DS」の発売に踏み切った としており、対応ソフトとしては「バイオハザード」や「メタルギアソリッド」 「リッジレーサー3D」「ストリートファイターIV」「ラブプラス」「戦国無双」 「デッドオアアライブ」「レイトン教授」などを予定。 ニンテンドー3DSの主な特徴は以下。 テーマは「持ち歩く、響き合う、毎日が新しい」 スリープ中にすれ違った人の「Mii」と会話できる 内蔵カメラを使った「AR(拡張現実)ゲームズ」をプリインストール カメラを用いた「Mii」の作成に対応 歩いた歩数やゲームのプレイ時間が記録される「思い出記録帳」 インカメラとアウトカメラを同時に使い、合成写真が作れる「合体カメラ」機能 コンテンツのダウンロード販売に対応 2GBのSDメモリカードが同梱 バーチャルコンソールに対応し、ゲームボーイソフトをプレイ可能 無線LANアクセスポイントを自動検出し、無料ソフトなどをダウンロードする「いつの間に通信」 NTTBPの公衆無線LANサービス「Wifine(ワイファイン)」でニンテンドー3DSが利用可能に 日本テレビとフジテレビが3D映像を無料配信 気になるカラーバリエーションについては、「アクアブルー」と「コスモブラック」の2色が発売されます。 ■ニンテンドー3DS同梱物 ニンテンドー3DS本体 ニンテンドー3DS用ACアダプター ニンテンドー3DS専用タッチペン SDメモリーカード(2ギガバイト) ARカード6枚 ■内蔵ソフト ニンテンドー3DSカメラ ニンテンドー3DSサウンド Miiスタジオ すれちがいMii広場 ARゲームズ 思い出きろく帳 #bf #technorati #blogsearch2 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ニンテンドー3ds 予約 ニンテンドー3ds 発売日 ニンテンドー3ds ソフト ニンテンドー3ds 価格 ニンテンドー3ds カラー ニンテンドー3ds 動画 ニンテンドー3ds 色 ニンテンドー3ds 2ch ニンテンドー3ds 11月20日 ニンテンドー3ds アビス で検索 ニンテンドー3DS 任天堂DS/ポケットモンスター ブラック 任天堂DS/ポケットモンスター ホワイト 任天堂DS/キングダム ハーツ Re コーデッド 任天堂DS/大神伝 ~小さき太陽 任天堂DS/二ノ国 漆黒の魔導士 任天堂DS/スーパーロボット大戦L 任天堂DS/黄金の太陽 漆黒なる夜明け 任天堂DS/不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス 任天堂DS/ときめきメモリアル Girls Side 3rd Story 任天堂DS/サガ3時空の覇者 Shadow or Light 任天堂DS/天下一★戦国Lovers DS 任天堂DS/ラジアントヒストリア 任天堂DS/ストライクウィッチーズ2 いやす・なおす・ぷにぷにする 任天堂DS/ニュー・スーパーマリオブラザーズ 任天堂DS/絵心教室DS 任天堂DS/太鼓の達人DS ドロロン! ヨーカイ大決戦!! 任天堂DS/ワンピース ギガントバトル! 任天堂DS/トモダチコレクション 任天堂DS/Solatorobo~それからCODAへ 任天堂DS/KORG M01 任天堂DS/そらのおとしもの フォルテ Dreamy Season DXパック 任天堂DS/ラブプラス+ 任天堂DS/Solatorobo~それからCODAへ 任天堂DS/桃太郎電鉄WORLD DS、PSP改造/2in1 パンドラ バッテリー DS、PSP改造/3777788 販売 DS、PSP改造/5.00 m33-6 DS、PSP改造/acecard2i DS、PSP改造/ak2i 販売 DS、PSP改造/akibakko DS、PSP改造/au 携帯 メール バックアップ microsd DS、PSP改造/b フレッツ 申込 DS、PSP改造/culdcept ds DS、PSP改造/ds dl 無料 DS、PSP改造/ds fireline DS、PSP改造/ds i 動画 DS、PSP改造/ds lite DS、PSP改造/ds pc DS、PSP改造/ds rom 吸出し 機 DS、PSP改造/ds rpg DS、PSP改造/ds rpg 評価 DS、PSP改造/ds w DS、PSP改造/ds wikipedia DS、PSP改造/ds ウィキ DS、PSP改造/ds ウィキペディア DS、PSP改造/ds エロ 動画 DS、PSP改造/ds カラオケ DS、PSP改造/ds カラオケ DS、PSP改造/ds ゲーム DS、PSP改造/ds ゲーム ダウンロード DS、PSP改造/ds 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DS、PSP改造/大 合唱 バンド ブラザーズ dx 起動 DS、PSP改造/大鵬 軒 DS、PSP改造/地図 ホーダイ DS、PSP改造/超 劇場版 ケロロ 軍曹 改造 コード DS、PSP改造/超 劇場版 ケロロ 軍曹 撃 侵 ドラゴン ウォー リアーズ であります DS、PSP改造/電気 バトラー ゲーム DS、PSP改造/動画 黒 執事 無料 DS、PSP改造/動画 黒 執事 無料 DS、PSP改造/任天堂 DS、PSP改造/任天堂 ds DS、PSP改造/任天堂 ds lite DS、PSP改造/任天堂 ds ソフト DS、PSP改造/任天堂 ds 解体 DS、PSP改造/任天堂 dsi DS、PSP改造/任天堂 音楽 無料 ダウンロード DS、PSP改造/麻雀 トレーニング DS、PSP改造/麻雀 トレーニング DS、PSP改造/麻雀 トレーニング DS、PSP改造/無料 ds DS、PSP改造/無料 ds DS、PSP改造/無料 ds DS、PSP改造/無料 ds ゲーム DS、PSP改造/無料 ds ゲーム DS、PSP改造/無料 ds ゲーム DS、PSP改造/無料 ds ゲーム 吸い出す 方法 DS、PSP改造/無料 ds ソフト DS、PSP改造/無料 ds ソフト DS、PSP改造/無料 ds ソフト DS、PSP改造/無料 ds ソフト ダウンロード DS、PSP改造/無料 ds ソフト ダウンロード DS、PSP改造/無料 ds ソフト ダウンロード サイト DS、PSP改造/無料 ds ソフト ダウンロード サイト DS、PSP改造/無料 psp ソフト ダウンロード DS、PSP改造/無料 ゲーム DS、PSP改造/無料 ゲーム ds DS、PSP改造/無料 ゲーム ds DS、PSP改造/無料 ゲーム rpg ドラゴンクエスト みたいな DS、PSP改造/無料 ゲーム サイト DS、PSP改造/無料 ダウンロード ds DS、PSP改造/無料 ダウンロード ds DS、PSP改造/無料 大 戦略 ●wiki #bf #technorati #blogsearch2
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/15277.html
大地偶神(ガイア・アイドルスター)グリーディ・ホーネスト SR 自然文明 6 クリーチャー:スターアイドル/ガイア・コマンド 8000+ ■W・ブレイカー ■相手のカードの効果によってマナゾーンからカードが離れるとき、マナゾーンから離れずにとどまる。 ■U・リンク-《大地偶神グリーディ・ホーネスト》以外のスターアイドル ■このクリーチャーがリンクした時、自分の山札の上から5枚を、すべてのプレイヤーに見せてよい。そうした場合、その中からクリーチャーを好きな数選び、マナゾーンに置く。残りを好きな順序で山札の一番下に置く。 ■このクリーチャーがリンクしている間、ターンのはじめにクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してよい。 作者:宇和島 フレーバーテキスト 「どんなことがあっても、自分の道を信じろ。」---大地偶神グリーディ・ホーネスト 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/459.html
スリージ王国 解説 レスペレント地方中央部に存在する、未開の森林に囲まれた小国。 王都はミエーリ。 闇夜の眷属の様に排他的な扱いを受けた者が北方諸国からこの地に流れ着いて興した国家。 人間族と獣人族、そしてその混血種が暮らしており、周辺諸国からは獣人国と呼ばれる事も多い。 メンフィル王国と同様に近年は多種族共存による調和の難しさが内政にも現れており、人間派と獣人派、それを取りまとめる混血派に分かれている。 王家のイオテール家は代々双方の血を入れる事で混血派として国を治めていた。 カルッシャ連合の一員だが、同じ連合内のフレスラント王国の圧力が高くなるにつれて国王の求心力が失われてしまい、国が乱れる原因となった。 幻燐戦争時には王女セリエルをフレスラントに人質に取られ、捨て駒同然の扱いでメンフィル王国と戦う事になってしまった。 しかしセリエルがリウイ達によって救出された事で滅亡を免れ、以後はメンフィル王国と同盟を結んだ。 雑感・考察 名前
https://w.atwiki.jp/geresurrection/pages/192.html
分岐 名前 Rank 基本防御 非物理 強化時[合成時]付加スキル ◇│ グリーディキッス 7 655 氷◎ フルスナッチⅠ【E】[捕喰弾丸威力Lv10] 合成 9700fc 氷砲体x1 帝王翼x1 禁龍紋鎧x2 真竜甲x1 真竜鎧x1 |◇│ グリーディキッス 改 9 870 氷◎ フルスナッチⅡ【E】[捕喰弾丸威力Lv10 復讐への憤怒Lv10] 強化 9600fc 天使大殻x1 帝王血石x1 堕王氷鎧x2 魔女華羽衣x1 女神激毒粉x1 |◇│ グリーディキッス 硬 11 1048 氷◎ フルスナッチⅢ【E】[捕喰弾丸威力Lv10 復讐への憤怒Lv10 捕喰体力吸収Lv10] 強化 16000fc 神玉鋼x1 帝王血石x1 幻影竜兜x1 神帝翼x1 幻影神酒x1 |◇│ グリーディキッス 真 13 1183 氷◎ フルスナッチⅣ【E】[捕喰弾丸威力Lv10 復讐への憤怒Lv10 バースト時間Lv10 捕喰体力吸収Lv10] 強化 52000fc 神帝冠x1 帝王血石x1 幻影竜兜x1 神帝翼x1 幻影神酒x1 |◇ グリーディキッス 極 14 1241 氷◎ --- 強化 96000fc 汎用複合コアx1
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3239.html
『ゆっくり駆除業者のお仕事風景8』 19KB 戦闘 駆除 ゆっくりしていってね!!!(二回目) 初めましての方は初めまして 前作を見てくださった方はありがとうございます。 投稿者の九郎です。 タイトルどおり前作の続編です。 いくさんをかわいがるので饅・即・虐の方はご注意。 ――――某日、午前9時―――― 「やれやれっと…作業始めるか、諸君」 「先輩、どれくらい時間かかりますかね?」 「さあどうだろうな。まあ目標は今日中としようかね。 残業手当ても出ないし」 「今日中に終わらないって…ぞっとしませんね」 俺はある町の廃校に来ていた。 木造建築で無事なガラスなどひとつもなく 幽霊屋敷のようになってしまっている。 いまどき残っているのだ珍しいと感じるほどの施設だ。 「ところで先輩、これだけで足りるんすかね?」 「ゆっ!?ありすたちのとかいはなゆっくりぷれいすに にんげんさんがはいってきたわ!?」 「まりさにゆっくりしらせてくるよ!」 れいむが校舎の方へ跳ねていく。 だがそういうわけにもいかない。 「ゆぅっ!?はなしてね!ゆっくりはなしてね!!」 「おい、そっちも押さえとけ」 「へーい」 「やめて!ありすのかみひっぱらないで! とかいはな『へあすたいる』がくずれるわ!」 「で、実際あの車のタンクに納まりきるんですかね?」 「大丈夫だ。大丈夫じゃなかったとしても 事業所まで誰かが往復してくればいいだけのこと。 どちらにしても俺達の任務はここにいる饅頭共を 全部撤去することなのだから。 『収まりきりませんでした』ですませるものか」 「そりゃそうですね」 そう言いつつ後輩がありすを潰す。 「ゆぶべじっ!!」 「ありすううううううううううううう!!! どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおお!!?? ありずはすごぐゆっぐりじでだのにいいいいい!!!」 「ゆっくりしてるからだたわけ」 「ぶびべぇ!!」 俺も手に持ったれいむに止めを刺す。 やれやれと思いながらそれを回収ボックスに放り込んだ。 俺はある日事業所で呼び出しを受けた。 それというのも、普段の街周りとは違う 仕事の依頼が舞い込んだからである。 この廃校に住み着いた饅頭共を全て回収して欲しいということだ。 何のためかは知らないし興味もないのだが どちらにしても奴らが邪魔になっているらしい。 その気になれば取り壊しなり建て替えなりする業者が 回収できるのではないかとも考えられる。 が、基本的に俺達の給金は血税から出ている。 利用できるものは利用しようというのだろう。 それよりも俺にとって特別だったのが 後輩を二名付けられて責任者に任命されたことである。 まあこの限定空間上での駆除など誰でも出来るし 一年仕事した俺と新人二名で十分だと判断されたのだろう。 というわけで、俺は一斉駆除の時に乗っていた輸送車両を 一台与えられてここの始末を任されたわけだ。 繁殖時期であり、この施設は森に接しているため 相当数のクソ饅頭共が出入りしているようだ。 この廃校には人間が全く訪れないが すぐ正面にある住宅地では奴らに関する苦情が多いようだ。 第一回目の苦情がいつだったのかは定かではないが 随分と時間を隔てて駆除業者が派遣されることになったらしい。 ――――同日、午前10時―――― 「とりあえず出入り口は全部塞ぐぞ。 中に閉じ込めて一網打尽にするんだ。 戸締りが終わったら外周を一旦回ってから中に入るぞ」 「はーい」 「わかりましたー」 輸送車の回収ボックスと中を往復することになるので 俺はとりあえず指示を出しながら輸送車を建物の近くに寄せる。 この学校は小学校だったらしく窓は子供の手の届く範囲。 それでもクソ饅頭共が出るには少々高い位置であり 昇降口などを塞いでしまえば袋のねずみだろう。 もっとも、六学年分の教室が複数あるので テンポよくいかないと厳しいかもしれない。 この手の廃校には珍しくそれなりの大きさがあった。 「ゆ!?にんげんさんがきたよ!? ゆっくりできないよ!ゆっくりにげるよ!!」 俺がバックしようとクラッチを踏んだ時そんな声が聞こえた。 「ゆっくりかくれるよ!!ちょうどいいところがあったよ!!」 そう言うと輸送車の下にクソ饅頭が入り込んでくる。 どうしようか、と俺が考えていると運転席の真下から顔を覗かせてきた。 「ゆふふ!にんげんさんはまりさにきづかずにいっちゃったよ! ばかなにんげんさんだね!ゆっくりしねばいいよ!」 運転席からは黒のトンガリ帽子が半分だけ見えた。 ここで考えてみて欲しい。 運転席の斜め前には前輪がある。 そして奴がいるのは車の下。それも外側の部分だ。 俺はバックギアのまま半クラッチでアクセルを軽く踏み込んだ。 「ゆううううううううううう!!! うるさいいいいいいいいいいいいい!!! ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎなんなのおおおおおおお!?」 エンジン音に驚いたのもほんの少し。 俺は前輪がクソ饅頭に重なる瞬間にもう一度止まった。 「びぃ!!びぃ!!いびぃ!!! だずげでだずげでいだいいだい!!!」 身体の半分以上をタイヤに巻き込まれ騒いでいる。 しばらくじたばたしていたが唐突にタイヤから離れた。 「ゆ゙…げ…ばり゙ざ、もっどゆっぐり…」 強引に抜け出したことにより身体がちぎれたようだ。 数センチズリズリと這いずったがそのまま息絶えた。 ――――同日、午前11時、教室―――― 出入り口の完全な封鎖を確認した俺達は まとまっていてもしょうがないので 手分けして内部のクソ饅頭回収に当たることにした。 最初は学校自体が広く途方もない作業のように思ってしまったが 実際のところ奴らが階段を使うことはないと考えていいだろうから 一階部分を一通り回れば回収は終わるだろう。 特別教室のある棟と、体育館などの施設 そしてメインの棟にそれぞれ分かれた。 勿論俺は一番広い棟だ。 俺は最初の教室に入る。 引き戸は開いていた。 そもそも、饅頭共に開け閉めは無理だ。 「ゆゆっ!?ここはまりさたちの『なわばり』だよ!! かってにはいってこないでね!!」 俺を向かえた第一声はそんな言葉だった。 「残念だがここは貴様らの縄張りではないし これから駆除させてもらう」 「なにいってるの!?ここはれいむたちがつかうっていったでしょ!? にんげんさんがいくらばかでもゆっくりりかいしてね!!」 「俺はそんな話聞いていないし取り合うつもりもない」 無視して手近なれいむを槍で刺そうとする。 「ばかなこといわないでね!! これは『せんそう』なんだよ!! るーるをまもらないげすはとっととしね!!」 「はぁ?」 何を言っているんだこいつは。 俺はこいつらの『戦争』という単語に興味を引かれ ちょっと話を聞いてみることにした。 「戦争ならなおさらだろ。 俺はお前らを攻撃して殺す。それだけだ」 「ばかなこというのもいいかげんにしてね! たたかうのはそとって『おやくそく』でしょ!?」 「ちがうよ!おそとでたたかうのはあしただよ! きょうは『しんこう』のひだよ!」 「侵攻…?」 教室にあったぼろい椅子を引いてそこに座る。 小学生用なので小さいが。 「むきゅー!うるさいわ! 『けんじゃ』のすーぱーすーやすーやたいむをじゃましないでね! たかが『こま』のぶんざいでなまいきだわ!」 「ぱちゅりー!『るーる』をまもらないげすなにんげんさんがいるよ!」 「む…むきゅうううううううううう!!!! エレエレエレ………」 「ぱちゅりー!?」 「どぼじだのおおおおおおおおおおおおおお!?」 話が進まないので少々時間を進めよう。 ――――同日、午前12時、教室―――― 昼食の時間だ。 各自勝手に食事をすることにして 俺は教室で持参した弁当(俺といくさんの愛の結晶)を食いながら 件のぱちゅりーの話を聞く。 人間の恐ろしさを理解させるためにかなりの 饅頭が犠牲になったが。 「む…むきゅ、このあたりのごはんはかなりすくないわ。 だけどこのゆっくりぷれいすはひろくておおきくて みんなとてもゆっくりできるわ」 「ほうほう、まあ山の中に作る巣とは比較にならんわな」 「ごはん!ごはんだよ!!! れいみゅにもたべちゃちぇてええええええええ!!!」 「黙ってろ」 「ぶがっ!!!」 「どぼじでごろじだのおおおおおおおおおおお!? でいぶのおぢびぢゃあああああああああああああん!!!」 「話を続けてくれ」 「ゆわあああああああああああああん!!!」 「むきゅぅ…」 「外野は無視しろ。お前はただ話せばいいんだ」 「わ、わかったわ…」 なにやらわめいている連中を無視して 机の上に乗せたぱちゅりーと一対一で話す。 「わたしたちはこまったわ。 ここはひろいけどくささんもすくないし おはなさんもはえていないし」 「まあグラウンドには生えんわな」 「みんなでたすけあっていきてたんだけど そこにはいっぱいのらのゆっくりがあつまってきたわ。 ちからでうばおうとするもの、ほかのゆっくりをころすもの。 だからわたしたちはみんなであつまってたたかって かちとることをえらんだわ」 「ふむふむ、続けてくれ」 「だけどすきかってにたたかっていてはぜんめつしてしまうわ。 でもむこうのちーむにもぱちゅりーがいるわ。 わたしよりあたまはわるいけど。 だからたたかうのはあさとゆうがただけ。 そのほかはやすむことにきめたのよ」 「ほほう。だが、ゲスな奴らならいくらでも破りそうな協定だが」 「だいじょうぶよ。 このゆっくりぷれいすはひろくていいけどひろすぎるわ。 へたにうごきまわればおちびちゃんはきけんだし まもりきれるものではないから」 「だから自然と縄張りや防衛ラインが形成されていったというわけか…」 「そうよ…」 これはなかなか面白い。 ゆっくり同士の戦争か。 「話は分かった。ならばちょっと協力してやろうか?」 「むきゅ?」 俺は無線を取り出し、後輩に連絡を取った。 ――――同日、午後1時、図書室―――― 「先輩。どういうことっすかね?」 「まあ聞け。ここにいた連中の話だがな」 そう切り出して俺はここで起こっていることを説明した。 「と、いうわけだ。要するにこの戦争(笑)を利用すれば 集めて回るよりもっと簡単になるということだ」 「利用するって、どうやるんですか?」 「簡単なことだ。 どこかの陣営を扇動してやればいい。 総力戦になれば皆出てきてしまうから回収が楽になるだろう。 教室を一つ一つ回って回収するのも面倒だ。 隠れている奴らもいるだろうし、この施設は木造だ。 木が腐って出来た隙間などに入り込んでいれば 見つけることも困難だろうからな」 「はぁ…」 「そんなもんですか…」 後輩二人は納得したような、そうでないような微妙な顔をする。 「大丈夫だ。何もしらみつぶしにするだけが 駆除でないことをこの機会に知っておけ。 先輩面して悪いがここは俺の指示に従ってもらうぞ」 「分かりました」 「はい」 ――――同日、午後3時、体育館裏―――― 「よーし、栄誉ある精鋭部隊の諸君。 準備はいいかな?」 「ゆっくりだいじょうぶだよ!」 「ばかなれいむやれいぱーはまりさがたおすよ!」 「むきゅ!『けんじゃ』のぱちゅりーのさくせんなら ばかなぱちゅりーにはまけないわ!」 俺はもう一つあった派閥に会って話をした。 別に特別なことはしていない。 「よし!くそどれい! まりささまのたたかいをみてるんだぜ!」 「はいはい、がんばってね」 要するにお前らの仲間に入れてくれと頼んたあと戦いになるように おだてて、挑発して、奴らを壊滅させようと持ちかけたのだ。 「うわー、やられたー(棒)」 「ゆっはっはっ!まりささまはさいっきょうっなんだぜ!」 「ぱちゅりーはすごいなー頭いいなー 向こうのパチュリーとは比較にならんなー(棒)」 「むきゅ!もちろんよ!ぱちゅりーはさいこうのけんじゃよ!」 「まりさかっこいー!」 「ゆへへ、てれるんだぜ!」 「かっこいいよー向こうの奴ら程度なら全滅させてやればいいんだー(棒)」 「むこうにいるゆっくりはくずばっかりなんだぜ!! まりさがひゃっぴきころせば『せんそう』はおわりだぜ!!」 「そーだそーだー奴らを血祭りに上げろー(棒)」 「ゆっゆっゆっないてあやまってまりささまの うんうんをたべたらとくべつにゆるしてやるんだぜ!」 …とまあこんな具合だ。 もっともこちらの軍には俺が、向こうの軍には後輩が一人いるわけだが。 「ぱちゅりー、ここからいくの?」 「そうよ!ここは『うらぐち』だから むこうのばかなゆっくりたちをうしろからこうげきできるわ!」 「さすが森の賢者様ーステキー(棒)」 「むきゅ!ぱちゅりーはゆっくりすべてのけんじゃよ! まちがえないでねばかどれい!」 「ごめんなさいー無知で無能な私めをお許しください(棒)」 「わかればいいのよ!いまはたたかいのまえだから とくべつにみのがしてあげるわ!」 「ははーありがたきしあわせー(棒)」 いや、自分でやっといてなんだがこんなやる気のない声で よくもまあこうも調子に乗れるものだ。 ――――同日、同時刻、体育倉庫―――― 「先輩やるなー」 「ごわいいいいいいいいいいいいいい!! おがーじゃああああああああああん!!!」 「ゆがああああああああああああ!!! ちゅぶれりゅううううううううううう!!!」 「どぼじでだずげにぎでぐれないのおおおおおおおおお!!??」 「ばがなおやはどっどどじねええええええええええええ!!!!」 こちらは、成体が全て出ていった体育倉庫。 子供達はここに集めろという提案に乗った饅頭共が 本当に一箇所に子供を集めたのだ。 金属製の扉を閉めてしまえば中には入れず安全と教えたのだが 中から外にも出られないのは道理。 窓から入ってきた後輩一人が一網打尽にしているのだ。 「俺もとっとと片付けて向こうの戦争見に行こうかなー」 「だずげでよおおおおおおおおおおおお!!!」 「ゆっぐりごろじはじねええええええええええ!!!」 そんなことを言いながら気楽な回収作業は続く。 ――――同日、午後4時、本部棟一階廊下―――― 「ゆっくり静かに進むもう、そろーりそろーり(棒)」 「「「「そろーりそろーり!」」」」 あわせて三十匹あまりの成体を連れて俺は廊下を行く。 こいつらの好む掛け声を真似してやればこの通り。 非常にうるさいクソ饅頭共の大行進の出来上がり。 「ゆゆっ?だれもいないんだぜ!?」 「多分どこかで震えて縮こまってるんだろうなー そんなゆっくりしてない臆病者なんかとっとと潰してしまおうぜ(棒)」 「むきゅ!そんなことけんじゃのぱちゅりーならおみとおしよ! ばかなにんげんさんはよけいなこといわないでしずかにしてね!!」 「ごめんなさいー無知で無能な私めをお許しください(棒)」 もう何度同じ台詞を言っただろうか。 こいつらは同じ台詞を言っていることに気づいているのか? 「あそこが怪しいですな」 「むきゅ!ぱちゅりーがいおうとおもってたのよ! だまってね!」 「ごめんなさいー無知で無能な私めをお許しください(棒)」 俺が指差した先は職員室だった。 ――――同日、午後2時、職員室―――― 俺が体育館組みに接触する前の話だ。 「と、いうわけで向こうの馬鹿なゆっくり達が 一斉に攻めてこようとしてるんだ」 「むきゅー!ばかなぱちゅりーがなんのかんがえもなしに 『しんこう』してくるのね!」 「ばかなやつらなんだぜ!みんなででてきたら いまあるゆっくりぷれいすがまもれないんだぜ!」 「でも、考えてみて欲しい。 お前らは一箇所に固まった全員を相手にしたら大変だろ?」 「むきゅ?どういうこと?」 つまり、と前置きをして黒板に残っていたチョークで絵を書く。 大きい丸を一つと小さい丸をたくさん。 「一箇所に固まったゆっくりの群れがいれば こうして一匹一匹で攻めてこられても楽勝だろ? だからここでまとまって戦うんだ。 そうすりゃ子供達も守れるし向こうの数を減らすことが出来る」 小さい丸から大きい丸に矢印を伸ばし、そのあと小さい丸の上からバツを書く。 「そういうことだ。 馬鹿なあいつらはどうせ適当に攻撃してくるだろうから まとまって応戦すれば楽勝。 夜になったら疲れ果ててれみりゃの餌になるだけだ。 お前達はここでゆっくり待っていればいいだけだ」 「ゆー!それはすごくゆっくりできる『さくせん』だね!」 「むきゅ!『しんいり』にしてはじょうできよ! ぱちゅりーはさいしょからそうしようとおもってたけどね!」 「(嘘つけ)」 俺は頭の中に怒りマークを浮かべながら何とか笑顔で対応する。 「あと、ついでにここにバリケードを作っておこう」 「ばりけーど?」 黒板に互い違いの線を引いていく。 「こんな風に障害物を配置すれば入り口からは皆が見えなくなる。 奴らはここには誰もいないと思って素通りするかもしれない。 そうすりゃあとはれみりゃに任せておけばいいんだ。 ここにいるゆっくり達は何もしなくても勝利が得られるというわけだ」 「ゆゆーん!それはいいね!」 「ぱ、ぱちゅりーも、そういおうとおもっていたところよ!」 「(嘘つけパートⅡ)」 一通りの説明を終えた俺は横にいた後輩に饅頭共に聞こえるように話しかける。 「では奴隷君。バリケードの配置と ゆっくりの誘導は任せたぞ。 (くれぐれも途中でキレないようにな)」 「分かりました」 後輩がボロボロになっている机などを移動させ始める。 俺はそれを横目で見てから職員室を後にした。 ――――同日、午後4時、本部棟職員室前―――― 「じゃあとつにゅうするよ!どれいはとっとととびらをあけてね!」 「はいはい」 俺が腐って立て付けの悪くなった引き戸を動かす。 「そういえば、あのまりさはどこへいったの?」 「しらないよ!ちーむをみだすまりさなんてみつけたら あいつらといっしょにせいっさいっしてやればいいんだよ!」 「(一匹いないのか…?まあ一匹くらいならいいか…)」 ギギギ、と扉を開くと目の前には机が横たわっている。 「ゆゆっ!?だれもいないよ!?どれいにだまされたよ!!」 「それはどうかな…?ゆっくりしていってね!!!」 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 横にいた連中は勿論奥のほうから同様に声が聞こえた。 クソ饅頭共の悲しい習性だ。 ゆっくりしていってね、と言われれば返答せざるを得ないのだ。 「いたぞ!敵は職員室にあり!」 「むきゅ!ぱちゅりーはさいしょからわかってたわ! ぜんいんとつげきよ!」 「「「ゆっくりとつげきするよ!!!」」」 足元にいたクソ饅頭共が我先にと中に入っていった。 単純な奴らめ。 全員が入ったことを確認した俺は引き戸を閉める。 そして窓の外にいた後輩に手を振り 机を乗り越えるような形で窓のそばへ。 「見事に誘導できましたね」 「慣れればこれくらいは誰でも出来るさ。 じゃあ机を運び出すぞ」 「はい」 近くにあった机を持ち上げ外にいた後輩に渡す。 「なにやっでるのおおおおおおおおおおお!!?? それどけたらおちびちゃんがあぶないでしょおおおおおおおお!!??」 「どれい!!まりささまにさからうのぜ!? よけいなことしたらすぐにせいっさいっするんだぜ!! とっとともとにもどせえええええええええええ!!!」 「残念でした。お前ら騙されちゃったんだZE☆」 「ぶげっ!!」 俺を奴隷呼ばわりしていたクソ饅頭を蹴っ飛ばして作業に戻る。 「ゆゆっ!?じゃまなかべさんがなくなったよ! ゆっくりたたかうよ!!」 「ゆっくりー!!!」 「どれい!!おまえがいちばんまえだぜ!! いちばんよわいんだから!!」 体育館側も俺の姿を視認すると声をかけてきた。 「戦いたいんだったらお好きにどうぞ。 ほれほれ、俺なんかにかまってたら敵にやられるぞ!! 死にたくなかったら戦え饅頭共!!!」 「むきゅうううううううう!!! どれいのくせになにいってるのおおおおおおおおお!!」 「ぱちゅりー!!そんなくずはあとでまりささまが せいっさいっするんだぜ!! いまはめのまえのてきとたたかうんだぜ!!」 俺達を無視して戦闘が開始された。 戦闘とは言っても互いにボヨンボヨンとぶつかり合うだけで 戦いになっているのかどうかというのは疑問だ。 「いだいいだいやべでね!!」 「しね!!ゆっくりしね!!!」 「ばかなぱちゅりーがいたよ!!ゆっくりたおすよ!!」 「むきゅー!!ぱちゅりーをまもりなさい!!!」 「ゆわああああああああああああん!! ごわいいいいいいいいいいいい!!!」 「おちびちゃんはくちのなかにぎゅべぇ!!!」 「ゆふふ、ぐずなれいむはしねばいいよ!!」 「たたかいなんてとかいはじゃないわ!!! ありすはゆっくりにげるよ!!そろーりそろーり!!」 「ながまをだずげないげずなありずなじねえええええええええ!!!」 「ほーら俺も手伝っちゃうぞー」 「ゆべしっ!!」「ぎゅべっ!!!」 「なにやっでるのおおおおおおおおおお!!! どれいはでぎだげごろじでればいいのにいいいいいいいいい!!!」 「あれはまりざざまのどれいでじょおおおおおおおおおお!!?? ぐずなまりざはまりざざまのどれいになればいいんだぜ!!!!」 「ヒャーッハッハー!!!死ね死ねー!!」 「先輩ー!机早くくださいよー!」 「でいぶの!!でいぶのおべべがみえないよおおおおおおおお!!??」 「おお、みじめみじめぶぎゅ!!!」 「まいざのはにーをぎずずげだげずはじねえええええええええええ!!!!」 「おがーじゃあああああああああああん!!! おがーじゃんどごおおおおおおおおおおおお!!??」 「いだいいいいいいいいいいいいい!!!! まりざのうえがらどいでねえええええええええ!!!」 ――――同日、午後5時、本部棟職員室前―――― 「やっぱり最後はこいつの出番だな」 「駆除マシンっすか…」 これがこの作業の最後の仕事だ。 職員室に集まったクソ饅頭共を一網打尽にする。 蹴散らしたあとマシン底部の電動モップで掃除すれば 綺麗さっぱり全ていなくなるということだ。 「せんぱーい!倉庫にいた子ゆっくりの回収終わりました!」 「ご苦労さん。では最後の仕事といきますかね」 俺は未だ戦い続けている一行の元へとマシンを乗り入れた。 ――――同日、午後6時、校門―――― 「何とか、今日中に終わりましたね」 「ああ。正直この作戦を取らなければ 今も隠れた饅頭共を探し回っていただろうけどな」 夕日が眩しい門の前に俺たちは集まっていた。 クソ饅頭共は全て輸送車に収まり 廃校は完全な静寂に包まれいていた。 「じゃ、お前らはこいつで先に戻ってろ」 「先輩は?」 「俺は依頼者への報告や書類の作成など もう少しやることがあるんでな。 そちらはそちらで先に帰っていろ」 「いいんですか?」 「大丈夫。帰る方法などいくらでもあるからな」 「では、お先に失礼します」 「ああ、お疲れさん」 「お疲れ様でしたー」 輸送車が去っていく。 後輩達がいなくなりより静けさを増したような気がする。 「そういや、あいつらが言ってたまりさってまだ残っているのかね?」 俺は最後のチェックもかねて廃校へ入っていった。 続く あとがき ゆっくり達の戦争に関してはもっと内容を膨らませたかったですね。 叫び声などの台詞ばかりでは虐待描写にならないですね。 いくさんが出せるんなら出したほうがよかったですね。 おにいさんも随分立派な駆除業者になったですね。 木造の学校でも今現役なのってあるんですね。 衣玖さんって若干龍属性ある気がするのは私だけですかね? 最後に、この作品を読んでくださった全ての方に無上の感謝を。 私がここに投稿させて頂いた作品一覧 anko3052 ゆっくり駆除業者のお仕事風景 以降そのシリーズ anko3061 隻眼のまりさ プロローグ 以降そのシリーズ anko3127 ゆっくり加工業者のお仕事風景
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南の島の小さな飛行機 バーディー キャラクター コメント 2005年(平成17年)末から2006年(平成18年)初めにかけてNHK教育テレビで先行放送されたCGアニメ。タレントのつぶやきシローが声優として出演していた。2006年(平成18年)4月8日より本放送。 キャラクター カモネギ:バーディー 使い手のネネと声優繋がり メタグロス:フィリップ トサキント:アニー デンリュウ:ビッグパパ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る キャラクター バスラオ:ロバート -- (いせきマニア) 2021-03-20 11 23 18 キャラクター ニョロトノ:ボギー カメックス:ナンシー -- (いせきマニア) 2020-12-13 14 49 45 草案 キャラクター メタグロス:フィリップ マッシブーン:モスキート ラプラス×2:ドル フィン ハピナス:マーガレット -- (ユリス) 2020-10-04 15 05 53 キャラクター ミツハニー:ビー サメハダー:サージェント・スカイシャーク ホエルオー:ホエール -- (いせきマニア) 2020-10-04 09 25 47 キャラクター カモネギ:バーディー 使い手のネネと声優繋がり デンリュウ:ビッグパパ ポッタイシ:パンチョス ドクケイル:フライ ハエのポケモンは居ないので。 -- (いせきマニア) 2020-08-15 05 27 40 案を出さずに登場人物とだけ書かれたコメントを削除 -- (名無しさん) 2013-07-16 17 49 36
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『ゆっくり駆除業者のお仕事風景5 後編』 21KB 野良ゆ 独自設定 なんか色々と好き勝手やってすみません。 初めましての方は初めまして 前作を見てくださった方はありがとうございます。 投稿者の九郎です。 タイトルどおり前作の続編です。 いくさんをかわいがるので饅・即・虐の方はご注意。 ――――同日、午後1時―――― 「なんだよ、それ…」 俺は女の子の指し示した方向へ歩を進めておよそ十五分。 たどり着いた先には髪の長い胴付きゆっくりがいた。 「ゲラゲラゲラゲラ」 「うるさいぞ」 「ケラ?」 ネクタイを締めたブレザーにミニスカート。 薄紫の髪に兎の耳。 希少種ゆっくり、うどんげだった。 「あはははははは…よしよし」 「ゲラゲラゲラ」 俺は力なく笑ってからうどんげの頭を撫でてやる。 近づく俺に何の警戒も見せなかったばかりか 頭を撫でられて気持ちよさそうにしている。 うどんげ種は気が弱く依存性が強い種類だと聞いた。 ゲラゲラとしか言えないが頭がよく、訓練すれば筆談もできる。 大人しくゲス化の可能性も低いためペット用としては人気の高い種だ。 もっともその希少性から野生で見かけることは困難だが。 「ともかく、これで捜索も振り出しか…」 うどんげの発見は決して意味の無いとは言えないが。 場合によっては高く売れるし。 問題はあのゆっくりが目撃したのがこいつだったこと。 変な事を言ってた、と話していたが そりゃあこいつの笑い声だけで会話は不可能だしな…。 「やれやれ、じゃあ俺は行くから。達者でな」 その場を去ろうとすると、キュッと何かに引っ張られる感じ。 「な、なんだよ…」 「ゲラゲラ」 「いやわかんねーし」 なおも俺のズボンの下のほうをクイクイと軽く引っ張る。 「俺は仕事中なんだよ」 「ゲラゲラゲラゲラ」 「おいって…」 所詮はゆっくり。 力を入れて引っ張れば軽く振り解けるのだがそうする気にもなれない。 うどんげ種のゲラゲラという声は賛否両論。 喋れないうどんげに理解を示す人もいるが 逆に癇に障ると虐待をする人もいる。 幸か不幸か俺は前者だった。 「な、放してくれよ」 「ゲラゲラ…ケラ……」 「な、泣くなって…」 やんわりと手で引き剥がそうとすると 笑い声(?)をやめて涙を流し始めてしまう。 「わ、わかったわかった。 ついていけばいいんだろ?」 「ゲラゲラ」 俺は仕方なくうどんげの引っ張る方向について行った。 ――――同日?時刻不明―――― うどんげに引っ張られて、と言ってももう裾はつかまれていないのだが まあとにかくついていくこと十分前後。 俺はだんだん心配になってきて無駄だと思いつつうどんげに聞いてみる。 「なあ、一体何処まで行くつもりなんだ?」 「ゲラゲラゲラ」 言葉を喋る野良ゆっくりが鬱陶しいと思ったことはあったが 話すことの出来ないならできないで面倒であるという珍しいケースに遭遇していた。 ここまで来ると多少良心がとがめるが放って帰った方がいいのかもしれない。 「ゲラゲラ」 「ん?どうした…あ?」 うどんげが立ち止まって指を差した先には、人が倒れていた。 「大丈夫か…って、え!?」 「ちょっと身体が痛む程度だ…私なら大丈夫」 仰向けに倒れていたその人は右手を上げて軽く振る。 白く長い髪。赤と白の無数のリボン。 これではまるで… 「…もこう?」 「え?あんた、知り合いだったっけ?…痛っ!!」 「お、おい、大丈夫か!?怪我しているのか!? 今救急車を…あれ?」 携帯を取り出してみるが圏外になっている。 馬鹿な。いくらなんでもこの山はそんなに辺鄙なところじゃないぞ。 「それが、幻想郷縁起に載ってた『ケイタイ』というやつか… いや、本自体に名前は載ってなかったか?」 「携帯を知らないのか…?今時珍しいなんてもんじゃないぞ。 そんなことより、怪我は大丈夫なのか?」 「ああ大丈夫。怪我自体はもう治ってる。 体力的な問題だな」 身体が痛むのか寝たままのその人。 いや、女の子、か? さっきの早苗と名乗った彼女よりは年上に見えるが。 大体十八、九というところだろうか。 「まあとにかく、山を降りよう。手を貸すから」 「大丈夫だって、しばらくじっとしていれば治る」 「そう言うな。俺はこれでも体力はそこそこあるという評価を貰った。 アンタを抱えていても三十分もあれば戻れる」 「大丈夫だって言って…いたたたた」 「強情だな。男に抱えられるというのが気に入らないか?」 「はははっ…そういう感覚は久しく忘れていたよ」 「???」 「全く、あいつあったらいきなり仕掛けて来るんだもんなぁ。 おかげであたり一面えらいことに…」 さっきから、微妙に意思疎通ができていない。 それは携帯のことだったり怪我のことだったりするのだが 根本的な何かを見落としている気がする。 「なあ、この辺りでもこうを見たという話があるのだが、知ってるか?」 「はぁ?何言ってるんだ。見たもなにもないだろう。 それともまさか、自分自身は見れないなんて トンチをかますつもりじゃないだろうな?」 「???…まあとにかく、ここはある人間の私有地のはずだ。 何してたか知らないけどとにかく移動するぞ」 「ああ、確かにこの竹林は普通のやつなら追い返されるだろうが 私は顔パスだ。問題ない」 「竹林…竹林って、竹が何処にあるって…」 周りを見てみると、竹が生い茂っていた。 「え!?ちょっと待て、この山に竹なんか生えてたか!?」 「生えてるも何も、そこら中に…ああ、そういうことか… よし、そろそろ動けるな」 先ほどまでに怪我人のような鈍い動きをしていた彼女は 少々身体をバキバキいわせながら上半身を起こすと普通に立ち上がった。 「え?おい、怪我は大丈夫なのか?」 「大丈夫、見ての通りな…それよりアンタ 来た道を真っ直ぐ戻らないと面倒なことになるぞ」 「面倒って、この山ならコンパスと地図を持ってりゃそんな危ないことは」 「理由はわからなくていい。 あいつがいきなり現れていきなり仕掛けてくるから何かと思えば ここで何かが起きてることは間違いないんだな… おかげでえらいことになったけど」 「何を言っている?分かるように説明してくれ」 「分からないほうがいい。 アンタは多分、火事を起こした奴を探しに来たんだろうが アンタに見つけることも捕まえることも不可能だ。 とっとと帰ったほうが身のためだ」 「………………」 一人だけ得心のいった様子に納得はいかないが 恐らくこれ以上聞いても答えてはもらえないだろう。 「そういや、うどんげは?」 「うどんげ?ひょっとしてあの兎か?」 「兎…?まあ確かに兎の耳らしきものはついているが…」 「ああいや、忘れてくれ(ゆっくりの方だったか…)」 「………なあアンタ、少なくとも俺よりは 今の状況に詳しそうだ。一度だけ聞く。 一体何があったか話してもらえないか?」 「だったら私も一度だけ言う。 いつも通りの生活に戻りたければもと来た道を真っ直ぐ戻れ。 恐らくそうすることがアンタのためだ」 「………………」 俺達はしばらく無言でにらみ合う。 心臓がものすごい速度で鳴っていた。 間違いない。この女の子も何かやばい雰囲気を纏っている。 俺はふぅ、とため息をついて緊張を解く。 「分かった。アンタの言うとおりにしよう。 ただ、どうしてもこれだけは聞いておかなければならない」 「何か?」 「もうアンタが何者でここで何をしていたのかも聞かないし アンタがなんと答えようがこれに答えてもらったら 俺は真っ直ぐ来た道を戻る。 だからアンタも真剣に答えてくれ」 「もったいぶらなくていい」 「昨日の火事の原因は、アンタじゃなのか?」 「………………………そうだ」 「…分かった。へんなこと聞いてすまなかったな」 「別にいいよ。アンタも、好きでここに来たんじゃないんだろう?」 「まあな…ではさようならだ」 「ああ、さようなら」 傍から聞けば滑稽な挨拶だが少なくとも、俺は真剣だった。 恐らく彼女も。 そして、それは彼女に二度と会うことがないだろうという意味合いを込めて言った。 ――――同日、午後7時―――― 森の中を進んでいると、気がついたら俺は道路に出ていた。 もう日が沈みかけている。 携帯を見てみると、アンテナも立っているし時刻は7時を 回っていることを指していた。 「火事、か…」 彼女が本当のことを言ったかどうかは分からない。 だが、目撃されたゆっくりと火災の原因を突き止めた以上 俺にできることはもうない。 だが、駆除職員としての仕事は終わっていない。 なぜなら、もこうを捕まえていないからだ。 「ゆゆ~おにいさんはゆっくりできるひと?」 「ゆっくりしていってね!!!」 番らしき野生のれいむとまりさが近づいてきた。 俺は持っていた甘味を取り出し、二匹の前にちらつかせてやる。 「なあ、こいつをやるからちょっと話を聞かせてくれないか?」 「ゆ!ゆっくりきくよ!」 「はやくあまあまちょうだいね!!」 「昨日火事…森が燃えているのを見なかったか?」 「ゆゆ~!あれはすごかったよ!!」 「まりさはゆうしゅうだからもうひっこしていえができてるよ!」 なにやら、比較的善良な番だな。 「ならば、こんなゆっくりを見なかったか?」 俺はゆっくりもこうの写真を見せて問う。 「そんなゆっくりしらないよ!」 「れいむもしらないよ!」 「そうかい。ならそれが、多分事実なんだろう。 ほらよ」 「ゆー!あまあまさん!!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 そんなことを言っている饅頭二匹をその場に残して 俺は合流地点へ向かった。 ――――翌日、午前6時―――― 俺達は移動用の大型輸送車にいた。 一応ホテルはとってあったのだが部屋は三人で一部屋。 あんな軍隊もどきの連中と一緒では全く気の休まる時間などなかった。 「では、今日の方針を説明する」 結局、昨日の話を報告できるはずもなく。 ある種予定通りのもこう捜索会議が始まる。 この狭い輸送車両の荷台は精鋭部隊用らしい。 左右には小さな椅子が取り付けられており 中央にはギリギリテーブルが置ける隙間があった。 ここが俺達の屋外会議場と化していた。 「…とりあえず担当区域は以上だ。 何か質問は?」 「………………」 「無いようなので、会議はここまでとする。 では各自解散して捜索にかかれ」 「はい!」 「駆け足!」 「はい!!!」 こんな時間に大きな声を出せば周囲の迷惑になるというのに。 「何をしている!お前は昨日の担当区域と変わらん!さっさと行け!」 「はい!!」 正直言うと俺はすっかりやる気をなくしていた。 昨日の話を報告したところで変人扱いされるだけだし そもそも火災の犯人らしき人物を俺は放置してきてしまったのだ。 お話にならない。 かといって、俺にとって重要な局面で サボりなどしていれば後々まで問題になる。 ただ、あの山には入りたくないなー等と考えつつ 担当区域付近へ向かっていた。 ――――同日、午前9時―――― 「いいえ、昨日は誰も尋ねてきませんでしたが」 「そうですか…失礼しました」 で、俺は神社に来ていた。 だが半ば予想していた答えに俺は落胆とも安心とも分からない 微妙な気持ちになった。 俺は、昨日見聞きしたことを忘れるべきなんだろうか? 「いや…そうだな」 この話は追求しようがない。 忘れるかどうかはさておき 少なくとも考えても分からないことを考えるのはもうやめよう。 俺は、駆除業者なんだから。 ――――同日、午前11時―――― 結局俺は任務に戻っている。 付近の住民に髪の長いゆっくりがいなかったかと 聞いて回っているのだ。 「いや、見てないねー」 「そうですか、ありがとうございました」 あの時の自白が本当だったかなど分からない。 あれはただの冗談だったのかもしれないし 俺が見た白昼夢だったのかもしれない。 分からないから可能性を潰すしかない。 それは元の任務、ゆっくりもこうの捜索。 「収穫なしかー」 地図を見るがやっぱり住宅街の周りにもこうがいるとは思えない。 担当の捜索範囲は森八割、市街地二割といった具合。 「やっぱり森の中を地道に歩き回るしかないのか」 森の境目の道路に足を踏み入れる。 ゆっくりがこの世界に現れる前からあるこの道路は 対ゆっくり用の対策が施されておらず 交通量が少ないらしい。 「ここはれいむのゆ゙っ!!!」 「やかましい」 「ゆ゙ゔゔーーーーーーーーー!!!!」 多段延長が可能な棒で中枢餡を貫通してやる。 ぐりぐりとかき回してやるとあっという間に動かなくなった。 死んではいないが。 「こうなってくると、一匹一匹探していくより 一匹一匹殺していったほうが早いのかねぇ」 棒を引き抜くと痙攣するゆっくりを省みることなく 俺は件の山の中に入っていった。 ――――同日、正午―――― 「ん~」 俺は地図と前を交互に見ながら歩を進めていく。 問題をまとめようにも手がかりなど 目撃位置しかない。 火災発生予想地点から200mの地点。 そして髪の長いゆっくりを見た、という目撃証言。 目撃証言がもこうであった可能性はゼロではない。 やつらゆっくりは自分以外のゆっくりに対して無頓着なことが多い。 『おかざり』を失ったゆっくりが迫害されるのも 自分達と違うから、という理由だ。 要するに奴らが見たのがもこうかうどんげか定かでないということ。 希少種ゆっくりが自分達と違う存在だと考えるなら 相手にしないのも無理はないのだが…。 「ゆうううううう!!! どぼじでにんげゆぶぇ!!!」 「うるさい」 そこに現れたゆっくりの中枢餡を再び貫く。 こいつらの証言は人間のものよりさらに信憑性が薄い。 「はぁ~。面倒だ…」 結局俺は手がかりを探すこともせず 一日山を歩き回っただけで仕事終了とした。 ――――同日、午後8時―――― 合流地点である輸送車両まで戻ってきた俺。 何の成果も上げられなかったが まあこれで俺の研修任務も終了だ。 こんな得るもののない捜索などやってられん。 俺は小さな作戦室と化した輸送車両の荷台で 隊長を待っていた。 「よーし、全員揃ってるな。では各自報告をしろ」 隊長が入ってくると右端の隊員から報告が始まった。 と言っても、皆元気に発言してはいるのだが 付近の聞き込みの結果、自分の担当区域にいる可能性は低いでしょう 等というように意味のない報告が積み重なっていく。 そして俺の番。 「私が担当した捜索範囲では発見できませんでした。 野生のゆっくりに聞き込みをしたところ 髪の長いゆっくりを見た、という報告がありましたが 付近でうどんげを発見しました。 この目撃情報がもこうである可能性は低いでしょう。 以上です」 続けて隣にいた隊員の報告が始まる。 そんな話を右から左に素通りさせながら 帰ってからのことを考えていると、隊長から面倒な指示が来た。 「ではこれから任務を延長して夜間捜索に入る。 各自ライトを受け取り任務に入ってくれ。 作戦終了時間は午前3時だ。」 うわーい、なんてこったい。 「もこう種の起こす火を見逃さないように。 各自ライトの使用についてだが…」 俺も夜間捜索を考えなかったわけではないんだがね。 それでもやる気のない状態の俺に追い討ちを掛けられたことに変わりはない。 仕事だからやるけどさ。 ――――同日、午後10時―――― ヘルメットについたライトで辺りを見回す。 だがいくらライトがあってもちゃんと見えるのは 数メートル先までだ。 昼間の視界の範囲に比べれば雲泥の差である。 よく考えたら火事が起きたのは夜間だ。 もこう種はその希少性ゆえに生態もわかっていない部分が多い。 夜行性なのか、場合によっては人間と同じように 自身の判断で行動時間を変えられるかもしれない。 昼間寝ていたというなら夜間捜索は妥当な線だったのかもしれない。 ちょっとやる気がなくなっていてそこまで考えが回らなかった。 もっとも、もこう種の起こす火を見逃さないようになどと 言うは易し。実際この暗い中光を発する物体があれば 簡単に見つかるだろうが 問題はこの広範囲の中から、あるかどうかも分からない 小さな一点を見つけ出す作業であること。 それが精神力を消耗する要因だ。 ガサガサと草木を掻き分けて進む。 周りを一応見回してみるのだが やはりと言うべきか、足元が気になってしまう。 転んではいろんな意味でむなしくなるから。 「…ん?」 木の中に妙なものを見つけた。 なにやら太い枝が出ているな、と最初は思ったのだが それが微妙に違う。 近づいてみると、それはなんと注連縄だった。 一本の木の俺の目線くらいの高さに注連縄が巻かれている。 「何か曰く付きの木なのか…」 真っ暗な中に一人。しかも一本の木に注連縄。 まるで心霊スポットではないか。 昼間こんな物があったかどうかはわからないが ともあれ、妙なのは確かだ。 触ってみる。なんともない。 振り返ってみる。別に何もいない。 さらにベタベタと触ってみる。 軽く引っ張ってみるが緩いように見えて意外としっかり巻かれている。 何か切る道具がなければ外すことも難しいだろう。 「お札でもあれば、間違いなく封印なんだろうけどな」 別にそんなものはない。 白い紙がぶら下がっているのは仕様だ。 「………」 つんつん、と対ゆっくり用の棒でつついてみる。 「…あ」 少し動いた。 そうか、木が上に行くほど細くなっているのは道理だ。 下に引っ張っても動かないが上に押し上げると動くのか。 「ほれほれ」 つんつん、としつこく突いてやる。 するとズル、と小さな音を立てて地面に対して水平に巻かれていた 注連縄がちょっと斜めになった。 「うおっ!?」 視界がぐにゃり、と歪んだ。 すぐに収まったが俺はびっくりしてしりもちをついてしまった。 「なんだったんだ?今――――」 「――――やめなさい」 「――――――――――――え?」 俺は耳を疑った。 ここには勿論、俺しかいない。 にもかかわらず、俺以外の声が聞こえた。 しかも女性の声だ。 しかも俺の真後ろからだ。 「――――っ!」 俺は息を呑んだ。 まさか、本当に幽霊か!? 腰を抜かした姿勢のまま、動けない。 やばい。心臓が恐ろしいほど鳴っている。 やばいやばい。喉が焼けるように渇く。 やばいやばいやばい。膝が揺れて身動きが取れない。 「うー☆あまあまさんのにおいがするんだどー!」 「!!!!」 その緊張感とは縁遠い声で俺は動けるようになった。 腰を抜かした姿勢だったので正面に向かって 身体を投げ出すように身を起こした。 すると勢い余って両手を突いた四つんばいの姿勢になる。 「――――――――――――――――!!!!」 声にならない悲鳴を上げながら犬コロ寸前の姿勢で走り出す。 途中何度も後ろが気になったが俺は体力が尽きてへたり込むまで がむしゃらに走り続けた。 ――――翌日、午前0時―――― 「はっ…はっ…はっ…はっ…はぁっ…はぁっ…」 破れかぶれに走って走ってたどり着いたのは結局森の中。 極度の緊張状態にあった俺は思った以上に消耗していたらしい。 そんな冷静な思考を頭の隅でしながらへたり込んでいた。 ホーホー、リーリーと夜を主張する野生動物たちの声がする。 草木も眠る丑三つ時…にはまだ早いが深夜なのには間違いない。 少ししてから何とか身体を起こし、現状の確認をする。 怪我はない。落し物もない。 後ろには…別に誰もいなかった。 地図を見る。 「あら」 適当に走ったせいで現在位置などコンパスを使っても分かるわけがない。 真っ暗で余計に分からないのだ。 やむを得ない。とりあえず真っ直ぐ進んで一般道路に出るしかない。 コンパスで方位を確認しつつ前へ進むことにしよう。 ――――翌日、午前1時―――― 「いや、まてこの辺は」 しばらく歩き続けて俺が見た場所は例の火災現場の一部だった。 「担当区域から随分外れてしまったな…」 火災による被害は細い山道を境目に防がれていた。 その山道に立ってみると前後で随分様子が違う。 この辺りは鎮火が早かったのか焦げた臭いはしない。 「そういや、この先にいるかもしれないんだよな」 火災発生から24時間以上が経過している。 いや、まだ戻ってくるには少々早いかもしれない。 「そんなことより、やる気ないんじゃなかったのか俺?」 他にやることもないので捜索について考えてしまうのは仕方ないのか。 「はぁ~」 いい加減にしろ。 昨日から面倒なことに手を出しては面倒な事態に巻き込まれている。 もうやめろ。担当区域に戻るんだ。 できるなら整備された道を。 山道越しに見える火災後の景色に光はない。 今度は山道を使って森を避けるように進んでいった。 ――――翌日、午前2時―――― 山道を進んで一般道路に出た後 さらにそのまま森を横に見ながら歩き担当区域に戻ってきた。 なんだかんだゴチャゴチャやっているうちに 集合時間が近づいてきていた。 完全にグダグダだがもういい。 本当に疲れた。やはり俺は精鋭部隊員向きではない。 そこで、俺は光を見た。 森の中に一点の光。 色は黄色かオレンジに近い色。 光は弱々しく、明らかに人工的な光ではない。 「面倒だ…」 俺は好奇心とも責任感とも言えない感情を 持ちながらそちらへ歩いていった。 「ちょっといいか?」 「!!!」 「ああ待ってくれ!」 俺がその光の元に行くとそこにはゆっくりがいた。 白く地面に着くほど長い髪。 その各所に結び付けられた赤と白のリボン。 「私を、捕まえに来たの?」 「いや、違う。ああいや、違うことはないんだが…。 ともあれちょっと話が聞きたくてな」 「話?駆除業者が私に話だって?」 流暢な日本語。とてもゆっくりとは思えない。 これが最高レベルの希少種ゆっくりの力か。 そこには、キャンプで使うようなかまどがあった。 地面に穴を掘ってその下に枯れ枝などを放り込み 小さな火が燃えている。 「いや、そうだな。俺はとてつもなくやる気のない駆除業者だ。 ただ単に珍しいゆっくりを見つけて話がしてみたいと考えているだけだ。 昨日の、もう一昨日か。火災の原因についてもだな」 「火災か…」 もこうは木の枝をくわえて薪を軽くいじる。 カランと音がして通気性を確保していた空間が埋まる。 火を使うだけあって、焚き火の仕方も申し分ない。 「原因も何も、私の火の不始末がきっかけだ。 人間にも、ゆっくりにも、悪いことをしたとは思っているよ」 「そうか…」 さほど驚きはない。 この焚き火を見れば原因は一目瞭然だし捜索目標のもこうがいたのだ。 加えて今の俺はやる気が全くなく このことも俺の感情を動かすほどではなかった。 「しかし、火の不始末など人間でもやらかすことはある。 ゆっくりのお前の身ではどうなんだ?これ以外にも やってしまったことはあるのか?」 「いや、ない。今回が初めて。 言い訳するわけじゃないけど れみりゃから逃げてきたらしいれいむに邪魔されてね」 「れいむに?そうか…」 昼間にしか行動しないれいむと接触したのか。 詳しくは分からないが夜間に明かりを見て 引き寄せられたのかもしれないな。 「で、私を捕まえるのか?」 「捕まえないって。そんな諦観したことを言うな。 お前が常識あるゆっくりと分かっただけでも俺は満足した。 …ああでもあと一つだけ。 お前、ここに来る前は何処にいたんだ?」 「別に。私は森伝いにずっと移動しながら暮らしてるから 何処にいた、ということはない。 だけど、ここは前にいた森より随分様子が違うな」 「ふーん…」 そこまで聞くと俺は服に着いた土をはたきながら立ち上がった。 「聞きたいことはもうないし、俺はそろそろ行く。元気でな」 「もういいのか?もっと根掘り葉掘り聞かれるかと思ったけど」 「言ったろ。俺はやる気がないんだ。今は特にな。 まあ今後は気をつけてくれな」 「ああ、覚えておく」 そんな軽口を交わしながら俺はその場を後にした。 ――――同日、午前7時―――― 「ただいまー」 「あ、おかえりなさい、おにいさん」 あれから集合時間に少し遅れて戻った俺は少々注意を受けた。 それでもあんな中を移動したのだ。 一、二時間遅れたというわけでもないのでそれほど 珍しいことでもないらしい。 ただ単に規律というものを徹底した結果なのだろう。 「もこうさんはみつかりましたか?」 「いいや、駄目だった。 本職でも見つけるのは困難らしいからな。 二日間でしかも見習いの俺が見つけるなんて不可能だろ」 俺は嘘をついた。 正直言って空気に敏感ないくさんに隠し通せるかどうかは怪しい。 だが同時に話したがらないようならば聞かないのも 空気を読むが故の配慮という形で現れる。 「おしょくじにしますか?」 「やめとくよ。今回は成果のない山歩きで疲れた。 一旦寝てからにするよ」 「そうですか。ではわたしもおやすみさせていただきます」 「すまんな」 「いえいえ、おきになさらず」 風呂に入るのも面倒な俺は上着を脱いでシャツになり そのまま布団も敷かずにたたみの上に横になった。 今回の研修任務参加のため今日は臨時休暇だ。 そういえば、もこうを発見した位置は あの女の子が指した方角でもあったんだよな…。 うどんげ発見前後の二十五分、それだけ歩けば 道路に出ていたはずなんだよな…。 もこうは森伝いに移動したと言っていたが この道路と街に囲まれた山の中に、ね…。 いや、もういいんだ。 イレギュラーな要素に入り込まれたから イレギュラーな事態が起こった。 ただそれだけのことだ。 本当のイレギュラーが何だったのかはわからないが そこにあった矛盾に、俺は完全に興味を失っていた。 続く あとがき ちょっとこの5話で好き勝手にやりすぎたと反省しています。 動きがあると言いつつ謎を謎のまま済ませたことを反省しています。 結末は既に決まっているのですがお仕事風景が少ないことに反省しています。 もこう発見のプロセスに大きな伏線や推理が入らなかったことを反省しています。 いくさんと違って様々な意味で空気が読めないことを反省しています。 ゲヘゲヘ…衣玖さんとちゅっちゅする、衣玖さんとちゅっちゅする。 最後に、この作品を読んでくださった全ての方に無上の感謝を。 私がここに投稿させて頂いた作品一覧 anko3052 ゆっくり駆除業者のお仕事風景 以降そのシリーズ anko3061 隻眼のまりさ プロローグ 以降そのシリーズ anko3127 ゆっくり加工業者のお仕事風景