約 2,892,399 件
https://w.atwiki.jp/kasimasicm/pages/27.html
【用語名】 ベントラー会 【読み方】 べんとらーかい 【詳細】 黒木円の思いつきで始まったUFOを呼ぶ会のこと。 公園に集まり、メンバーで円を作って「ベントラー」と叫びUFOを呼ぶ…らしいのだが、実際に来るはずもなく承太郎らは二時間喉をからしながら叫び続ける派目になった。
https://w.atwiki.jp/ro-dora/pages/39.html
間違えは勝手に直しちゃって!by来亞 No. レア度 ユニットネーム 最大レベル HP 攻撃力 回復 武器 属性 Pスキル Aスキル 1 ★★★ アレン 15 剣 ライフ・サポート キュアⅠ 2 ★★★★ 戦士アレン 40 剣 ライフ・サポート セイント・キュアⅡ 3 ★★★★★ 4 ★★★ カイン 15 槍 闇 アサルト・サポート +1ダークネス・アタック1+2ダークネス・アタック2(Lv10) 5 ★★★★ 勇士カイン 40 槍 闇 アサルト・サポート ダークネス・アタックⅡ 6 ★★★★★ 7 ★★★ ルカ 15 弓 ソウル・サポート 8 ★★★★ 範士ルカ 弓 ソウル・サポート 9 ★★★★★ 10 ★★★ マリア 15 杖 光 ヒーリング・サポート ヒールⅠ 11 ★★★★ 司祭マリア 40 杖 光 ヒーリング・サポート セイント・ヒールⅡ 12 ★★★★★ 13 ★ ラビ 15 剣 火 なし エレメントⅠ 14 ★ カルル 15 剣 水 なし ディフェンダーⅠ 15 ★ アレクセイ 15 剣 光 なし キュアⅠ 16 ★ ヴィクトール 15 剣 闇 なし グラビティⅠ 17 ★ ユーリー 15 剣 無 なし ? 18 ★★ 30 剣 火 19 ★★ 30 剣 水 20 ★★ アレクセイ・クレスト 30 剣 光 なし セイント・キュアⅠ 21 ★★ 30 剣 闇 22 ★★ ユーリー・ヴァロッツァ 30 剣 無 Lv.30グリム・バスター メイジ・シフト・ソード 23 ★ アーロン 15 槍 火 なし フレイム・アローⅠ 24 ★ レオニード 15 槍 水 なし アクア・アローⅠ 25 ★ ロラン 15 槍 光 なし ホーリー・アローⅠ 26 ★ アーヴィング 15 槍 闇 なし ダークネス・アローⅠ 27 ★ イェゴール 15 槍 無 ? ? 28 ★★ アーロン・プラーナ 30 槍 火 フレイム・カノンⅠ 29 ★★ レオニード・ヴァルナー 30 槍 水 アクア・カノンⅠ 30 ★★ 30 槍 光 31 ★★ アーヴィング・ストラーフ 30 槍 闇 ダークネス・カノンⅠ 32 ★★ イェゴール・ヴァロッツァ 30 槍 無 Lv.30グリム・バスター メイジ・シフト・ランス 33 ★ アナスタシア 15 弓 火 なし アストラルⅠ 34 ★ アーニャ 15 弓 水 なし ミューテッドⅠ 35 ★ エレオノーラ 15 弓 光 なし ヒールⅠ 36 ★ リュドミラ 15 弓 闇 なし なし 37 ★ エヴァ 15 弓 無 なし なし 38 ★★ 30 弓 火 39 ★★ アーニャ・ヴァルナー 30 弓 水 ? ミューテッド・ヘルⅠ 40 ★★ エレオノーラ・クレスト 30 弓 光 ? セイント・ヒールⅠ 41 ★★ リュドミラ・ストラーフ 30 弓 闇 ? デリリアム・ヘルⅠ 42 ★★ エヴァ・ヴァロッツァ 30 弓 無 Lv.30グリム・バスター メイジ・シフト・アーチ 43 ★ カロル 15 杖 火 なし フレイム・アタックⅠ 44 ★ キリル 15 杖 水 なし アクア・アタックⅠ 45 ★ ブルクハルト 15 杖 光 なし ホーリー・アタックⅠ 46 ★ ジグムント 15 杖 闇 なし ダークネス・アタックⅠ 47 ★ エフィム 15 杖 無 なし Lv.10ソード・シフト・メイジ 48 ★★ カロル・プラーナ 30 杖 火 ? フレイム・フォースⅠ 49 ★★ キリル・ヴァルナー 30 杖 水 ? アクア・フォースⅠ 50 ★★ ブルクハルト・クレスト 30 杖 光 ? ホーリー・フォースⅠ 51 ★★ シグムント・ストラーフ 30 杖 闇 ? ダークネス・フォースⅠ 52 ★★ エフィム・ヴァロッツァ 30 杖 Lv.30グリム・バスター ソード・シフト・メイジ 53 ★★ ヨハン 25 剣 火 なし エレメントⅠ 54 ★★ クラウス 25 剣 水 無し ディフェンダーⅠ 55 ★★ ミハエル 25 剣 光 無し キュアⅠ 56 ★★ エルヴィン 25 剣 闇 なし グラビティⅠ 57 ★★ テオドール 25 剣 無 無し ? 58 ★★★ ヨハン・マルス 35 剣 火 ? ハイ・エンハンスⅠ 59 ★★★ 35 剣 水 60 ★★★ ミハエル・ヴァイス 35 剣 光 ? セイント・キュアⅠ 61 ★★★ エルヴィン・シュバルツ 35 剣 闇 ? グラビティ・ヘルⅠ 62 ★★★ 35 剣 無 63 ★★ ドミニク 25 槍 火 なし フレイム・アローⅠ 64 ★★ フリーデル 25 槍 水 なし アクア・アローⅠ 65 ★★ アルフォンス 25 槍 光 なし ホーリー・アローⅠ 66 ★★ エドガー 25 槍 闇 なし ダークネス・アローⅠ 67 ★★ クレメンス 15 槍 無 なし なし⇒Lv10 ソード・シフト・ランス 68 ★★★ ドミニク・マルス 35 槍 火 Lv.10ブレイド・サポート フレイム・カノン 69 ★★★ フリーデル・シュトローム 35 槍 水 なし アクア・カノンⅠ 70 ★★★ アルフォンス・ヴァイス 35 槍 光 なし ホーリー・カノンⅠ 71 ★★★ エドガー・シュバルツ 35 槍 闇 なし ダークネス・カノンⅠ 72 ★★★ 35 槍 無 73 ★★ ラファエル 25 弓 火 なし アストラルⅠ 74 ★★ セリム 25 弓 水 なし ミューテッドⅠ 75 ★★ マクシミリアン 25 弓 なし ヒールⅠ 76 ★★ イザーク 25 弓 闇 77 ★★ ルドルフ 25 弓 無 なし ? 78 ★★★ ラファエル・マルス 35 弓 火 ? アストラル・ヘルⅠ 79 ★★★ 35 弓 水 ミューテッド・ヘルⅠ 80 ★★★ マクシミリアン・ヴァイス 35 弓 光 ? セイント・ヒールⅡ 81 ★★★ イザーク・シュバルツ 35 弓 闇 ドラゴン・バスター デリリアム・ヘルⅠ 82 ★★★ ルドルフ・ゼーレ 35 弓 無 ? ランス・シフト・アーチ 83 ★★ リーゼロッテ 25 杖 火 なし ? 84 ★★ フローラ 25 杖 水 なし ? 85 ★★ 86 ★★ ワルプルギス 25 杖 闇 なし ダークネス・アタックⅠ 87 ★★ オクタヴィア 25 杖 無 なし ? 88 ★★★ リーゼロッテ・マルス 35 杖 火 ? フレイム・フォースⅠ 89 ★★★ フローラ・シュトローム 35 杖 水 ? アクア・フォースⅠ 90 ★★★ 91 ★★★ ワルプルギス・シュバルツ 35 杖 闇 ダークネス・ガード ダークネス・フォースⅡ 92 93 ★★★ さくら 35 剣 火 なし エレメントⅡ 94 ★★★ かすみ 35 剣 水 Lv.20ライフ・サポート Lv.1ディフェンダーⅡ→Lv.20ディフェンダーⅢ 95 ★★★ 96 ★★★ あやめ 35 剣 闇 アサルト・サポート グラビティⅢ 97 ★★★ ぼたん 剣 無 ? Lv.10アーチ・シフト・ソード 98 99 100 100 101 102 103 ★★★ にじょう 35 槍 火 なし フレイム・アローⅡ 104 105 106 ★★★ わかまつ 35 槍 闇 ? ダークネス・アローⅡ 107 ★★★ まつえ 35 槍 無 ? アーチ・シフト・ランス 108 109 110 111 112 ★★★★ 試号弐式まつえ 45 槍 無 グリム・バスター アーチ・シフト・ランス 113 ★★★ はるな 35 弓 火 Lv.20ソウル・サポート アストラルⅡ 114 ★★★ いせ 35 弓 水 なし ミューテッドⅡ 115 ★★★ みかさ 35 弓 光 なし なし⇒Lv10 ヒールⅡ? 116 ★★★ ながと 35 弓 闇 ? ? 117 ★★★ せっつ 35 弓 無 ? ソード・シフト・アーチ 118 119 120 121 122 ★★★★ 無射手せっつ 45 弓 無 フレイム・バスター ソード・シフト・アーチ 123 124 125 ★★★ ちとせ 35 杖 光 なし ホーリー・アタックⅡ 126 127 ★★★ しなの 35 杖 なし なし 128 ★★★★ 朱雀帝あかぎ 45 フレイム・ガード フレイム・フォースⅡ 129 130 131 132 ★★★★ 麒麟帝しなの 45 杖 なし アーチ・シフト・メイジ 133 134 135 136 ★★★★ 勇者エイゼル 40 剣 アサルト・サポート グラビティⅢ 137 ★★★★ 勇者ジョセフ 40 剣 なし ロード・シャッフル 138 139 140 ★★★★ 英雄エンゼリカ 40 槍 ライジング・サポート ホーリー・アローⅢ 141 142 ★★★★ 英雄フィオナ 40 槍 無 ? シャッフル 143 ★★★★ 銃士フォスター 40 弓 ソウル・サポート アストラルⅢ 144 145 146 147 148 ★★★★ 賢者レイチェル 40 杖 フレイム・ガード フレイム・アタックⅢ 149 150 151 ★★★★ 賢者ノーラ 杖 ダークネス・ガード ダークネス・アタックⅢ 152 153 154 ★★★★★ 悪食王 クトゥール 50 剣 ライフ・サポート ディフェンダーⅢ 155 ★★★★★ 騎士王 アルトリウス 50 剣 ヒーリング・サポート キュアⅢ 156 157 ★★★★★ 料理王 イザナギ 50 剣 ブレイド・サポート フレイム・アローⅢ 158 159 160 ★★★★★ 冥王 アヌビス 50 3648 13920 3551 槍 グリム・バスター ダークネス・アロー3→Lv?ダークネス・アローV 161 162 ★★★★★ 海王 リヴァイア 50 弓 ソウル・ドレイン ミューテッドⅢ 163 164 165 166 167 168 169 ★★★★★★ よりしろ 1 500 500 500 杖 なし なし 170 ★★★★ 銀のよりしろ 1 500 500 500 杖 なし なし 171 ★★★★★ 金のよりしろ 1 500 500 500 杖 なし なし 172 173 174 175 176 177 178 179 180 編集しました。よろしくお願いします。 -- 来亞 (2012-11-05 00 26 34) うまってきましたねー -- 名無しさん (2012-11-05 07 14 08) とりでやるのも -- 来亞 (2012-11-05 08 16 30) みす。ひとりでやるのも、きついので、情報提供と更新できる人は更新してください!(=^x^=) -- 来亞 (2012-11-05 08 17 52) 助かってます。更新ありがとうございます。 -- 覚醒(´・Д・)」 (2012-11-06 16 41 29) レベルによってスキルがPスキルが追加・強化されたりAスキルが強化されたりするのですがそれはどうするのでしょうか…… -- きしまろ (2012-11-08 21 37 04) ()で囲んでみるのはどうでしょうか -- 名無しさん (2012-11-08 22 42 54) 「進化先」の欄を設けてみてはどうでしょうか -- きしまろ (2012-11-10 00 28 58) 勝手に編集してしまいました( _ ) -- 月読 (2012-11-30 19 33 39) 自分が見やすいよう勝手に編集させて頂きました。m(_ _)m -- キャラメリィ (2013-02-18 14 04 07) ゲーム内でユニット詳細を見たいときは、ユニット図鑑を見る以外に方法はありますか? -- 名無しさん (2013-02-19 18 30 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1617.html
ノストラダムス2世の著作一覧。便宜上、著者不明でノストラダムス2世と関連付けられている文献も含む。 ミシェル・ド・ノストラダムス名義 1563年 占星術論 1564年頃 予兆を伴う1565年向けの占筮あるいは転回 1565年 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1565年版 1566年から1567年頃 紀元1567年向けの占筮と多くの予言 紀元1567年向けの暦と予言 今年に始まり、夥しい死を招いた年と言われることになる1568年閏年まで続く驚異の予言 化粧品とジャム論 1567年 1583年まで歴年続く20年間の予言集・1567年版 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1567年版 1568年 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1568年リヨン版 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1568年パリ版 ノストラダムス2世名義 1568年 1583年まで歴年続く20年間の予言集・1568年版 1569年 1583年まで歴年続く20年間の予言集・1569年版 1571年頃 1583年まで歴年続く13年間の予兆集 最も記憶されるべき諸事件の予言集・トロワ版 1574年 最も記憶されるべき諸事件の予言集・リヨン版 1575年 聖ビルギッタ、聖キュリロスや他の多くの聖者たちや敬虔な人々の啓示と驚くべき預言の集成 1577年頃 1577年向けの暦と予測(Almanach ende prognosticatie vanden jare… M. D. LXX VII…) {{書きかけ}} 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/650.html
第漆幕 「READY STEADY GO」 華墨のここ二戦における敗因・・・それは俺のマスターとしての至らなさと、華墨自身の「猪突猛進なゴリ押し」スタイルにある 華墨は実戦経験がまだまだ足りない・・・にも関わらず、その身体能力でもって勝ちを続けてしまった事が、自身の弱点を見えにくくし、ひいては慢心さえ生んでいた 弱点を改良していき、より良い戦術を開発しなければ、勝利し続ける事は出来ない 例えば、俺はあの「シルヴィア」について殆ど何も知らないが、公式武装主義者が勝ち続けるには、多分ゴリ押しだけじゃ駄目なのだろうという事くらいは判る 別に俺は公式武装主義者になろうとしている訳ではない が、目下の所その「公式武装」もまともに扱えているのかどうか怪しい華墨に、山の様なカスタムパーツを託すというのは・・・かなり無理がある気がしてもいた 取敢えずは、今迄の華墨の戦闘データを見てみて、どういう戦術が良くて、どういうのが不味いのか、何が得意で何が不得手なのかを検証してみる事。今はそれが第一だろう (とは言ってもな・・・) 自慢じゃないが俺は戦術だとか戦略だとか、頭が要りそうな事はほとほと苦手だった (ええい、だからってやらない訳にはいかないだろう!華墨はこういうの、もっとやらない「たち」なんだから) それもまた、「二人で闘う」ことの一つの有り方だろう (まず注目すべきなのは華墨の「ゆらぎ」の賜物、この超抜の運動能力だろうな) 今迄華墨は、「ストラーフ(ニビルではない)」「マオチャオ」「ハウリン」「ジルダリア(?)」「サイフォス」と闘った事があるが、その運動能力・・・というか脚力は、ほぼ「ストラーフ」のパワードスーツと大差無いレベルに見えた その脚力が叩き出す瞬間速度は、全身に鎧を纏っていてもマオチャオやハウリンのそれを越える かなりの練習が必要だと思うが、半端な高度を飛んでいる相手になら補助装備無しで空中戦を挑む事すら可能だろう ただし、回避が下手糞というか、速度に頼って見え透いた突込みをし過ぎる所から、多分同じ相手とやると相当な高確率で敗れるだろうし、明らかにこういうタイプに強いであろう「エルギール」に勝利する事は不可能だろう (多分もうちょっと跳躍とダッシュを織り交ぜたトリッキーな動きをした方が良いんだろうなぁ・・・) 例えば、初めてヌルと闘った時に見せたあの壁蹴りの様な・・・だ 武器は今の所、「紅緒」に付属していた標準装備は一応全て使ってみたが、太刀が合っているだろう どのみち、運動能力を全面に押し出した戦いをするなら大き過ぎる武器は邪魔になる可能性が高い かといって、ナイフコンバットさせるには、密着戦のセンスが未知数だ。そもそも「紅緒」は、比較的大型の白兵武器を振り回すタイプなのだから、剣を手放させてもあまり良い事は無いように思える だが、太刀を主力に闘う限り、あの「エルギール」の「魔女の剣」は重大な壁になるだろう・・・あの剣は、太刀より遥かに間合いが広く、加えて長い武器を絡め取るのに向いている・・・ (もう少し強力な飛び道具があればアウトレンジから一方的に攻撃出来るんだがな・・・装甲が薄いから白兵戦相手じゃ強そうだが弾幕には弱そうだ) 結局華墨にとって最も攻略しなければならない第一の難敵があの魔女、エルギールである事は明白だった 「うぅ~むむむむむ・・・」 俺は頭を抱えて部屋でごろごろ転がるのだった 「・・・暇だな」 私はベランダで頬杖をつき、甲羅干ししている「ヴェートーベン君」をつついていた マスターが色々考え始めたのは良いが、どうもそういう作業に慣れて居ないのか、知恵熱が出る寸前の様だった かといって私は私で、普段は一人で色々考え込む癖に、いざ戦闘の事になると、何も考えずに突っ込んでしまえば良いと思っている(実際今でもそうだが)ものだから、結局マスターが考える事になってしまった様だ 少しずつ等身大の自分が見えて来たが、どうも私は、自己存在についてあれこれ悩む事と、何も考えずに体を動かす事が好きな様だ 「・・・また一人でバトルスペースに行こうかな・・・」 呟きつつ振り返る。そこでばっちりボナパルト君と目が合ってしまった 「・・・」 なんかまた激しく片目をぐるぐる動かしつつ片目はしっかり私を見ている・・・だから体の隅の方だけ色変えんな!気色悪い 「えぇいっ!相変らずでかい面してっ!言って置くが私はお前に負けた訳ではないのだからな!其処の所はっきり・・・うをっ!!」 またしても私の顔の横を凄まじい速度で通り過ぎるボナパルト君の舌・・・おのれ、爬虫類め・・・馬鹿にしくさって! その時、部屋のインターフォンが鳴る。同時に、これまた凄まじい勢いで駆け出すマスター 「はいはいっ!はいはいっ!!待ってましたっっ!!」 宅配されて来たものは・・・なんとも大掛かりな機械だった。結構な額を支払っているマスター 「へへっ・・・ようやく来たぜ」 「マスター、それは一体何だ?」 ごそごそと説明書を取り出してパソコンと繋ぎ始めるマスター 「所謂トレーニングマシンってやつさ。二個前の機種だから結構安く買い叩けたぜ・・・おっけい!多分コレで動く筈」 『ふいいいいぃぃぃ』とか間の抜けた唸りを上げながら起動するトレーニングマシン。無骨なアクセスポッドが大袈裟な蒸気を上げて開く・・・なんか微妙に入りたくねー 「さぁ華墨?カモ~ン」 渋々・・・という顔だけしてポッドインする。入ってみれば槙縞玩具店のアクセスポッドと大差無いな 『実際のリーグで使われてるのと殆ど同じステージが幾つか入ってるっぽいな・・・取敢えずこの「ゴーストタウン」とかいってみるか』 画面を切り替える度に『ぶひいいいん』とか一々音がする仕様を何とかして欲しい 切り替わった世界、出現するダミー神姫 「ふっ!」 機械に対する不満は幾つかあったが、こうやってバトルが出来る事自体には不満は無い・・・むしろ望む所だ 『んじゃぁ俺ちょっと出てくるから、その間に「慣らし」やっといてくれ』 「応!」とだけ応えて、私は手近のダミー神姫との殺陣に没頭し始めた 俺が帰って来た時、華墨は新しい相手と闘い始めた所の様だった。それを邪魔しない程度に、「買って来たモノ」をサイドボードに放り込む 新しい相手は「アーンヴァル」か・・・華墨が今迄闘った事がなく、そしてもし「エルギール」を下したら、その後最も大きな課題になるであろう神姫だ 上空から距離を保ったまま強烈な砲撃を繰り返すアーンヴァルに、華墨は大いに攻めあぐねている様だった 丁度良い 「華墨!今からサイドボードを送るから、巧い事ソイツでなんとかしてみろ。いくぜ!?」 さぁ行け、モデルPHCハンドガン「ヴズルイフ」!!華墨の可能性を俺に示せェェ!! たかだかボタンを一個押すだけに無駄に気合いを込めて、華墨の左手に大型リボルバーを転送する しっかり握り締める華墨、そして 『おおおおおおおおおおおおおおォォォオ!!』 ハンドガンを握り締め、傾いたビルの壁面を駆け上がる華墨。そうだ、それだ!お前にもし魂があるなら・・・ 跳躍する華墨。無論、実際に「飛んで」いるアーンヴァルに、翼無き身では届く筈も無い だが今の華墨には俺が与えたもう一つの剣がある・・・!やってみろ、華墨・・・お前の力を 「お前の力を見せてみろおおおおおぉぉぉォォ!!」 天使は、堕ちながらバーチャルの空気に溶けて消えて行った・・・ 神姫が人と同じ心を持ち、その身に燃える魂が有るならば・・・華墨のその魂の名は「闘志」に他ならないだろう 多分華墨は、良くも悪くも「武装神姫」を体現しているのだ プログラムされたものでありながら、ひとのそれと実質は変わり無い感情。機械の体に、熱い魂。 多分俺が抱え、悩んだあの葛藤すらも含めて、神姫は神姫足り得、華墨を「俺の神姫」として扱うならば、その全てを飲み込んでやらなきゃならない・・・ 人でもあり、機械でもある。玩具であり、パートナーでもある その、一見背反するもの全てがブレずに、ひとつの形として存在しているのが 「武装神姫」・・・人工の戦女神達なのだ 非常に軽いブレーキ音が槙縞玩具店の表に響く 待ち兼ねていた様に、皆川彰人は店の前に立っていた 「おかえりなさい西さん。大会はいかがでした?」 エレカのドアから電気盲導犬。それに引かれて女性が一人 「ええ・・・なかなか良かったようです。この子もかなりの刺激を受けたようですし・・・」 その女性の後から 堂々とした仕草で蒼い鎧姿がゆっくりと降りて来る 「有り難い・・・助かりました、奥様」 「もう、奥様はよしてと言っているでしょう?」 身長15センチの筈が、圧倒的に大きく見える威厳を備えた「サイフォス」 狗の頭部の様にカスタムした兜を脇に抱え、濃紺のマントを羽織った金髪の神姫・・・ 「おかえり・・・『クイントス』・・・」 それが槙縞ランキングの女王「クイントス」帰還の際のやり取りだった 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1998.html
千喜の呼んだ名前を理解するまで、プシュケにはほんの少しだけ、時間が必要だった。 「……ジル?」 「ほら、お兄ちゃんとこの」 千喜には兄がいる。それは、プシュケもよく知っていた。 大して密な付き合いではないし、名字は離婚した父親の側になってもいるが……兄妹の仲がそれほど悪いものでは無いことも。 「いえ、あの、千喜………」 それはちゃんと知っているのだが……。 「大丈夫ですか?」 プシュケはあえて、そう問うた。 「何がよ」 「具体的に言えば、脳?」 「脳言うな!」 耳元から少女の怒鳴り声が聞こえてくるが、むしろそれは相手のお脳が残念なことになっていない証拠でもある。 若干、うるさくはあるが……判断力は、まだ正常な域にあるらしい。 「けれど、十貴さまの神姫はストラーフでしょう?」 プシュケの目の前にいる神姫は、シスター型神姫。多少手が入ってはいるようだが、ライトアーマータイプのハーモニーグレイスがベースになっている事は間違いない。 確かに名前はジルだったが、二文字のシンプルな名だ。被ったところで、不思議でも何でもない。 「それとも私の知らない間にアブダクションでもされてお脳の中身を差し替えられましたの?」 なら、ついでにバカも少し直しておいてくれたなら、万々歳だったのだが……。 「だから、脳から離れなさいよ」 そう言われても、目の前の神姫はどこからどう見てもハーモニーグレイスだ。 緑色のショートヘアに、特徴的な腰のバインダーとヘッドセット。背中のハードポイントに繋げた十字架型のランチャーまで、どこからどう見てもハーモニーグレイスである。 「……………?」 こちらに飛ばしてきたはずのウェスペリオーの行方を捜しているのか、その彼女はきょろきょろと辺りを見回している。 「なあ、お前ら。ここにさっき、ウェスペリオー飛んでこなかったか? コウモリの奴」 けれど。 「…………はい?」 目の前のハーモニーグレイスの第一声は、随分と乱暴なものだった。 声だけを聞けば、確かに誰もがストラーフを思い浮かべるだろう、そんな口調。 「だから言ったでしょ。お兄ちゃんの所のジルなんだってば。あんだけ派手なカタチの子、見間違えたりしないって」 外観。声紋。固有ID。 プシュケの知るジルの情報の全てが、目の前のハーモニーグレイスとストラーフのジルが同一存在ではないと告げている。 「ああ。あれは我輩が打ち返してやったのだ。撃墜数1、ごちそうさまでした」 「ちょっ! おま、いつまで経っても撃墜数増えないなぁと思ったら……人の獲物横取りしやがって! 何てことしやがる!」 けれど目の前のハーモニーグレイスはシスター型とも思えないほどの荒っぽい口調で叫び、ポモックに向けて喚いている。 その品のない所作は確かに、シスター型ではなくストラーフのそれに近いもので……。 「我輩の華麗な六十ヤードマグナムが決まった瞬間だったのだ!」 「……さっきと技の名前、変わってますわよ」 そもそも六十ヤードマグナムはバットで打つ技ではない。 「なら44マグナム?」 「……マグナムしか合ってないじゃありませんの」 ジルの問題をそっちのけにするほどツッコミどころ満載なポモックに、プシュケは色々と溜息をつく。 「ま、いいや」 だが、そんな余裕のある時間もそこまでだった。 「なら……お前ら二人倒しゃ、撃墜数2、だよな」 ハーモニーグレイスの浮かべた表情は、不敵な笑み。 それは誰もが認める、悪魔型の戦姫の微笑みだった。 マイナスから始める初めての武装神姫 その14 後編 「でぇぇぇぇぇぇいっ!」 アッパー気味にかち上げられたメイスの一撃は、ポモックのバットの比ではない。肘まで伝わる重い衝撃に、プシュケは大太刀を取り落としそうになりながらも慌てて間合を取り退がる。 武器を落とせば、一巻の終わり。防御できるかどうかではない。これだけの相手となれば、隙を見せない事がまず一番にやってくる。 追撃は来ない。 ジルが標的と選んだのは、引いた相手ではなく、攻めてくる相手。 ポモックだ。 獲物はバットが一本だけ。そして装備は限りなく素体。運動性と持ち前の無軌道なパワーだけを武器に、ポモックの軌道は思考そのままの一直線。 構え、打つ。 極限にシンプルな動作は圧倒的なサイクルの短小化をもたらし、次の動作までの発動時間を限りなくゼロへと近付ける。 要するに。 「わーははははははは!」 殴りまくった。 殴って、殴って、殴りまくった。 その動きはシンプルが故に止まることなく。 呼吸をする必要もない神姫なら、殴る意志とバッテリーさえあるならば、気を吐く事無く殴り続けられる。 それを、体現した。 相手が攻める隙はなく。 相手の動く隙さえもなく。 殴り。 殴り。 殴り続ける。 「…………勝負、ありましたわね」 あまりに一方的な攻撃に、プシュケはぽつりとそう口にした。 「そうなの?」 「本来ライトアーマーは、入門モデルとして作られた軽武装タイプですわ」 武装数も少なく、装甲もそれほど厚くない。その少ない武装点数を補うために、複数の使い方を備えた多目的武装が採用される事が多いが……そこから生まれ出る戦闘パターンの複雑さと戦術の多様さは、入門モデルと言いながら使いこなすには高い経験を必要とすると言う、一種の逆転現象を生む事となっていた。 「……まあ、そうだよね」 「それに、フルセットモデルに比べても、攻撃力も防御力もそこまで特化されていませんの」 実際、ハーモニーグレイスもそれほど重装甲と言えるモデルではない。 そこにあの猛烈な乱打だ。防御力に優れたジュビジーやムルメルティアあたりならともかく、あのハーモニーグレイスが全力で防御していたとして、腰のバインダーや僅かな追加装甲だけでどれだけダメージを軽減出来るものか。 「追加武装とか、付けてなさそうだったよね。あのシスター型」 相手もライトアーマーのポモックとはいえ、そのバットの威力はウェスペリオーを吹き飛ばした事でも実証済み。確かに防戦一方になっている今、ハーモニーグレイスの勝機は薄い。 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」 ポモックのラッシュは止まらない。 振り回すバットは風を呼び、砂を巻き上げ、まさに嵐を起こすかの如く。 最後の一撃はバットを天高く掲げ。 「オラァーッ!!」 全身全霊をもって、大地へと叩きつけた。 「そこのあなた、終わりましたの!」 「………や。まだ、撃墜数が増えないのだ」 立ちこめた砂塵を、吹く風がゆっくりと洗い流し。 「………プシュケ」 そこに立つのは、今までと変わらぬハーモニーグレイスの姿。 否。 変わった点が、一つだけあった。 「……そんな、バカな……」 ダメージではない。 それどころか、シスター本体は全くの無傷。 「ンだよ……」 背中から伸びたバインダーをそっと撫で、ジルは呆れたようにそうひと言。 「…………こんなもんか?」 普段は腰から伸びるはずのバインダーを肩部装甲とし、あれだけのラッシュを受け止めたのか。 「……バリア!?」 バインダーの表面にちりりと時折紫電が走るのは、時折触れる砂塵が防御フィールドに触れているからだろう。 防御フィールド自体は珍しい防御手段ではない。公式に装備している神姫はベルン系列のごく一部くらいだが、一般流通品としてはよく見るものだ。 どうやら目の前のシスター型も、バインダーにそういった防御手段を仕込んでいたらしい。 「無改造ってワケじゃ、ないみたいね……」 「なら、次はあたしから行って良いか?」 シスター型にあるまじき凶暴な笑みを浮かべ、シスターが引き抜いたのはやはり公式装備ではない戦棍だ。 軽装機らしい素早い踏み込みで一気に加速。あっという間に距離を詰め、下から振り上げるようにメイスの一撃を叩き付ける。 「プシュケ!」 そこから続く、牽制混じりの数発を慌てて回避。千喜とのやりとりにまともに答える暇もない。後ろへのジャンプで大きく距離を取れば、暴れ狂うシスターの標的はバットを振り上げたポモックへ。 「むむむ!」 「なにがむむむだ!」 ポモックもライトアーマーで、装甲は見るからに少ない。 打ち付けられるメイスに対して慌てて回避運動を取るポモックを横目に、プシュケは展開し終わったシステムを端から起動。全身を駆けるプログラムの奔流に軽く息を吐けば、その力が背中を抜け、腰のユニットから接続される背部ユニットへ一斉に流れ込んでいくのが分かる。 重力の枷が端から千切れる浮遊感と、視界が広がっていく開放感。 起動完了までは一瞬だ。 直線に来るシスターをひと飛びで縦にかわし、取ったのは彼女の頭上。 「お行きなさい!」 叫んだときには背中から伸びる翼を模したユニットは、半数がリングから切り離された後。自在に三次元を翔けるそれは、プシュケの心の赴くままに槍となり、砲となり、剣となって敵を討つ。 今この瞬間もジルの前後左右と上方を囲むそれは、防御フィールドをかいくぐって粒子の奔流を叩き込まんと宙を舞い。 「シュート!」 放たれるのは、全方位からの同時攻撃。 いかにフィールドの防御が鉄壁とはいえ、四方と上方から迫る遠近の関係すらない無差別攻撃を防ぐ事は不可能だろう。 「オラオラがだめなら…………っ!」 そして、粒子砲の洗礼をかいくぐり。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」 それに加わるポモックの打撃が、横殴りに叩きつけられて。 「無………」 最後の一撃は、天高く掲げられる金属バット。 「無………!」 プシュケもその最後の一撃に追撃すべく、フィールドシュナイダーのトリガーを引き絞った。 鈍い射出音と共に銀の刃に金色の輝きが燃え上がり、物理装甲とエネルギーフィールドを同時に裁ち斬る力の刃を顕現させる。 「駄ぁっ!」 「駄ぁっ!」 叫びと共に振り下ろされた、二発の必殺が。 「十貴。三秒」 「……やるの?」 「三秒!」 二度重ねられたジルの言葉に、十貴の呆れたような溜息が続く。 -ExSEED Charge- 無機質な電子音声が響き、シスター型神姫の白いパターンを赤いラインが駆け抜けて。 -Start Up- 両肩を覆う大型のバインダーが、一瞬大きく膨れあがったように、見えた。 「………え?」 プシュケの太刀が空を切る。 「嘘………」 ポモックのバットも、空を切った。 「消えた………?」 ありえないはず。 「どこに行ったのだ!」 ありえない、はず。 フローラルリングからの砲撃は、手応えがあった。 ポモックの打撃も、ちゃんと打撃音が響いていた。ダメージがあったかは別にして、少なくともその瞬間まで、ハーモニーグレイスの姿はそこにあったのだ。 「…………案外、やるじゃねえか」 「っ!」 「にゃっ!」 耳元に聞こえた声は、ほんのひと声。 「とはいえ、二勝いただきだ」 二人の瞳に映るのは、シスターの腕を覆う鋏状に構えられたバインダーと。 「……バビロン!」 砂煙の中から伸びた、二本の巨大な腕だった。 ○ 「何ですの! あれは!」 バーチャルポッドから姿を見せるなり、プシュケは千喜にそう声を上げた。 「何なのだ! あれは!」 それと同時に隣のコンソールからも、似たような声が聞こえてくる。 「……あら。お隣だったのね」 「みたいですね。さっきは、ども」 隣の席のマスターも、女の子。それもどうやら、千喜と同じ高校生くらいのようだった。 「こちらこそ。ほらねこ丸、挨拶」 少女の声に、ねこ丸と呼ばれたポモックはひょいと少女の手の上に乗ってくる。 「よ!」 フレッシュ素体に戦闘用のシャツとスカート。片手にはバットを持ったまま。やる気があるのかないのか分からない格好で、ねこ丸は緊迫感のない挨拶を投げてきた。 「ねこ丸………?」 「でも、確かポモックってタヌキ……」 「リスである!」 「ねこ丸は……前に飼ってた、ねこの名前」 以前飼っていたペットの名前を神姫に付けるマスターは、そう珍しいものではない。 だが、猫型のマオチャオならともかく、それ以外の神姫にその名前はいささかどうだろうと二人は思うが……さすがに口には出せずにいる。 「何であるか。長門の付けてくれた名前に文句でもあるのか? ぬっこぬこにしてやるのだ!」 「や、別に文句があるわけじゃないけど……」 ジルダリアで言えば、花子と言ったところか。プシュケがそんな名前を付けられたら間違いなくぶち切れて訂正を要求してくるだろうな……などと思いつつ、千喜は苦笑いするしかない。 「そっちのパツキンねーちゃんは何て名前であるか。我輩にだけ名乗らせておいて名乗らないなんて、不届き千万である」 ねこ丸は大声でそう叫びながらバットをぶんぶんと振り回している。 「あーっ! 長門、我輩の粉砕バットー!」 もちろん少女に速攻で取り上げられた。 「……危ないから」 テーブルの上に置けば、それはごとりと重い音。 どうやら、塗装や表面処理だけでなく、本当に金属製のバットだったらしい。 「パツキンって…………プシュケですわ。こちらは、私のマスターの千喜」 「よろしくね。長門さん」 長門が名字か名前かはよく分からなかったが。とりあえず長門と呼ばれた少女は軽く頭を下げてくれた。 「なに……? 何で長門は名を名乗ってないのに名前を知ってるのか! まさか………超能力者!?」 「いや、違…………そうじゃないけど」 違わなくはない。違わなくはないのだが……触れていない以上、千喜に相手の心を読む術はない。だから、長門という名が名字か名前かも分からないわけで。 「……あなたがそう呼んだではありませんの」 「我輩は呼んでないのである!」 ねこ丸はプシュケの言葉を速攻否定。 「いや、呼んだわよ」 「……………そうか?」 「うん」 だが、長門の言葉には疑問形。 「…………呼んだ?」 首を傾げ、再度確認。 「呼んだ」 さらなる肯定に、うーと唸って。 「長門がそう言うなら、そういう事にしておくのだ」 ポモックにしては難しい顔をして、がくりと頭を垂れ、折れた。 「やれやれ……」 どうやら千喜よりもバカらしい。 そんな事を考えながら主の方を見上げると、千喜は明らかに嫌そうな表情を浮かべている。そういえば主の手の上に乗っていたなと、プシュケは今更ながらに思い出した。 「だが黄色いの、テメェはダメだ!」 「なんですってぇ!」 この無軌道な振りっぷり、バカさ加減で言えばやっぱり千喜よりタチが悪い。 そう考えてもう一度上を見上げると、主は諦めたのか、溜息をはぁと吐くだけだ。 「けど、さっきの最後……何だったのかしらね」 さりげなく話題を戻した長門の呟きに、一同は顔を見合わせた。 「……そうなのだ。黄色いの、見てないのか?」 名前を覚えられないのもバカだからだろうと割り切って、いちいちそこまで突っ込まないことにする。 「一瞬しか……。そちらはどうですの?」 近接戦での反応速度はジルダリアよりポモックの方が上だろう。相手の姿は、おそらくねこ丸の方が正確に捉えているはずだった。 「速すぎて、なんか灰色なのしか見えなかったのだ。今日の長門のぱんつと同じむぐー!」 「………それ以上は、黙ってて」 その彼女でも、捕らえきれない動きと加速。 まともなハーモニーグレイスの動きではない。 「今は……普通のシスター型よね」 コンソールに映る千喜達の予選バトルロイヤルも、終了まであとわずか。相変わらず健在なジルは、長刀を構えたラプティアスと殴り合いの真っ最中だ。 「バインダーも、普通だよね……」 長刀を弾くメイスも、肩から伸びたバインダーも、それほど変わった所はない。時折攻撃をバインダーが紫電と共に弾いているから、防御フィールドが張られているのは間違いないだろうが……せいぜいその程度だ。 そしてそれは、プシュケもねこ丸もとうに理解していた。 あの最後の一瞬、二人を一撃の下に打ち砕いた巨大な腕と、大鋏ではない。 「見間違いだったのか?」 「けど、視覚データにもちゃんと残っていますわ」 だからこそ、プシュケもねこ丸も首を傾げざるを得ないわけで……。 「やっぱり、締め上げるしかないか……」 予選バトルロイヤルはセンターの各フロアにある筐体全てを使って行われている。入場ギリギリだった千喜は一階だが、見渡す限りそれらしき姿がないということは、別の階の筐体から参戦しているのだろう。 逆を言えば、下から見ていけば、十貴に逃げ場はないわけで。 「千喜さん。あのシスター型のマスター、知ってるの?」 「まあね。バトルも終わったし、行ってみようよ。ボコボコにしたら、きっと教えてくれるよ」 コンソールには、予選バトルロイヤル終了の表示がされている。予選突破した名前が表示されていく中に、もちろん十貴とジルの名前も記されていた。 「ほ……ほどほどにね」 「お疲れ様、ジル」 マスターの出迎えの言葉に応じるより先に、バーチャルフィールドから帰還したシスター型神姫が確かめたのは、コンソールに表示されている順位表。 「………三位か。やっぱ、プシュケ辺りで遊びすぎたな」 今回の予選での撃墜スコアは、上から三番目。少なくともジルより勤勉に敵神姫を倒していた奴が、二人はいるということだ。 「だからバビロンまで使うのって聞いたじゃない。セカンド上位に行くまで、今の装備で何とかするって言ってたのに」 サードランクを一瞬で駆け抜けて、現在のジル達の所属ランクはセカンドの半分から下辺り。 ジル曰く、この辺りで基本装備以上の新兵器や装備に頼るようでは、上で戦えるワケがない。それが、かつて初期装備だけでアーンヴァルと戦い抜いた、神姫バトル最古参プレイヤーの誇り………だったはずなのだが。 「や、なんかあんだけ殴られてると、腹立ってさぁ。三秒ルールって言うじゃんか」 その三秒はどう考えても違う三秒だったが、あえて言わないことにする。 「……まあ、ジルがいいんならいいけどね」 ジルは戦う係。 そして十貴は、それをサポートする係。 実戦で新武装を使おうとしないジルの実働データが取れたとなれば、十貴にとっては喜びこそすれ、困る理由はどこにもない。 後は相棒がのびのび戦えるよう、装備の調整をするだけだ。 「や、十貴君。大活躍だったねぇ」 装備一式を片付けて。撤収できるようになった彼らに声を掛けてきたのは、長身の青年だった。 「あれ……倉太さん。来てたんですか?」 ストラーフのジルの命の恩人にして、シスター型のジルの生みの親。正確にはその橋渡しをした人物であるのだが、恩人である事には変わりない。 「ちょっと野暮用でね。ジル君の様子はどうだい?」 「勝ったぜ!」 「……そりゃ、キミなら勝って当たり前だろうさ」 本来のジルは、神姫バトル黎明期から最前線で戦い抜いてきた歴戦の猛者だ。 ホームグラウンドのショップならともかく、サードからセカンド中位のプレイヤーが中心の東条神姫センターでは、その実力は限りなく反則に近い。 「そっちじゃなくて、装備のほうだよ。隆芳先輩から素体の研究資料、もらったんだろう?」 「はい。基本の構造は分かりましたけど、パワーの調整が難しくて……」 実のところ、今の新装備の耐用時間は最大出力で連続十秒ほど。三十秒を超える耐用試験は、まだしていない。 「リミッターを付ければ簡単ですけど、それじゃ意味がないですし……」 セカンド中位を超えるまで、実戦はデフォルト装備のままで戦う。 そのジルの誇りが、自身の熟練度を上げるだけでなく、装備の実用性も理由の一つだということは……もちろん、十貴にも分かっていた。 彼女の実力ならば、あっという間にセカンドの上位に乗り込んでしまうだろう。それまでに何としてでも、実戦投入出来るだけの目処を立てておかなければならない。 「それであそこまで形にしてるのか……」 その時、倉太の肩から響いたのは、鈴の鳴るような澄んだ声。 「十貴さん。今度来たときにでも、あたしの武装、見てみます?」 倉太の神姫。両耳に小さなユニットを備えた、ポニーテールの少女だ。 「あたしの身体、ジルさんとは同じ系列ですから。何か参考になるかも」 「いいんですか?」 十貴の言葉は少女ではなく、主の倉太へ向けて。 ポニーテールの少女は倉太の神姫ではあるが、同時に彼の所属する研究室の備品でもある。中にどんな機密が潜んでいるか、予測も付かない。 「スライガーならいいよね? 倉太」 「エリがいいなら、任せるよ」 話がまとまったところで、席を立とうとして。 筐体の並ぶ通路の向こうに姿を見せたのは、一人の少女。 「あ、長門さん! あそこの席っ!」 遠くからでもひと目で分かる。そして、この状況下で彼女が何をしてくるのかも。 「……やばっ。ジル!」 十貴は彼女の異能のことを知らない。 けれど、彼女の暴力性は十分以上に熟知していた。 「お、おう!」 慌てて相棒を肩に乗せ、武装群の入っているキャリングケースを反対の肩へと担ぎ上げる。 「千喜のことは任せてくれて構わないよ。十貴君たちは、どこかで次の本戦の準備をするといい」 「た、助かります! 倉太さん!」 長身の青年にそう声を投げておいて、十貴が向くのは千喜が迫る通路の逆方向。確かそちらには、非常階段があったはず。 「気分的に、女装のほうのキミに言って欲しい言葉だけど……って痛い痛いエリ、そんな引っ張らないでよ! 髪が抜ける、抜けるっ!」 「この、見境なし!」 「………倉太さん?」 自分の神姫に思い切り髪の毛を引っ張られている青年を心配そうに見上げれば。 「ほら。後はあたしたちが何とかしといてあげるから、行った行った!」 照れたように叫ぶ神姫の言葉に、十貴は通路を今度こそ走り出すのだった。 赤い色が、空の半分を覆っている。 「あーあ。結局、聞きそびれちゃったなぁ……」 足下に長い影を曳きながら呟くのは、千喜。 「ま、それは次の楽しみに取っておこうよ。長門君だって、そう言ってくれただろう?」 そして、彼女の隣を歩くのは、千喜の影よりはるかに長い、青年の影。 「そう……だね。うん、そうする」 ぽそりと呟き、小さな影は大きな影の内へと重なり合って。 道路を歩く少女も、青年のコートにそっと頬を埋めている。 彼女たちの肩や頭に腰掛けた神姫達も、幸せそうな少女の様子を穏やかに眺め、微笑むだけだ。 「久しぶりだね、こういうの」 「そうだね」 聞こえるのは、烏の声。 住宅街の、夕暮れ時だ。 遊ぶ子供の帰宅時間にはやや早く、買い物の帰りには少しだけ遅い。誰か必ずいるはずの時間に生まれた意外な空白の中、二人の影は寄り添い歩く。 やがて、十字になった角を曲がれば。 「あれ? あそこ歩いてるの……」 目の前をふらふらと蛇行する、自転車の存在に気が付いた。 ロードバイクと呼ばれる、見慣れた形の自転車は……。 (道、変えるかい?) 寄り添う倉太から流れ込んできたのは、そんな思考。 「……ううん。もうすぐ巴荘だし、いいよ」 千喜からは切り出しにくいと思ったのだろう。その心遣いを嬉しく思いながらも、千喜は静かに首を横に。 「おーい!」 掛けた声に、ロードはゆっくりと停止。 「ああ……千喜と、倉太さんスか……。二人とも、いま帰り?」 振り返ったのは、千喜と倉太の予想通り。 彼女たちの暮らす巴荘102号室の住人、武井峡次だった。 「うん。峡次も?」 「まあな……」 「何だかお疲れだねぇ」 いつもなら、少年の口数はもう少し多い。それが今日は、珍しく憔悴しきった様子を見せている。 「………まあ、色々ありまして。大会はどうだった?」 「…………」 「残念ながら、予選落ちでしたわ」 途端に不機嫌そうになった千喜に代わり、彼女の頭に腰掛けていたプシュケが答えてくれた。 「峡次さんのフィールドシュナイダーもちゃんと役に立ってくれましたし………。ノリコは?」 いつも峡次に寄り添っている砲台型神姫がいない。 大太刀をプシュケに預けてくれたのは、彼女だ。ノリコにもちゃんと、報告をしておきたかったのだが……。 「ああ、ノリはこの中」 峡次が指したのは、背負ったバックパックだった。 「調子が悪いんですの? それともバッテリー?」 「や。研修がハードだったみたいでさ。色々覚えた事が整理し切れてないみたいで……」 「大変ですわね」 通常の動作をシャットアウトしてまで処理に向かうなど、よほどの情報が詰め込まれたのだろう。 フォートブラッグの情報処理能力は、機動動作や近接戦の処理ルーチンが弱いぶん高いと言われるのだが。それで対処できない情報量となると、プシュケには想像も付かない。 「じゃ、俺、帰って寝るわ。シュナイダーの調整とかあったら、いつでも言ってくれな………」 そして、峡次の乗ったロードはその名にそぐわぬ鈍い動きで、ゆっくりと道を走り出す。 「いつでもって、そんな死にそうなのに声かけらんないでしょ……」 転倒寸前の緩やかな動きに、千喜は珍しくそんな言葉を呟くのだった。 戻る/トップ/続く
https://w.atwiki.jp/ffccrof/pages/17.html
まだ何も書いてません
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1961.html
「ノストラダムスはつぶやいた」は、楠桂の漫画作品。『りぼんオリジナル』 1984年初夏の号に掲載され、単行本としては 『たとえばこんな幽霊奇談』(りぼんマスコットコミックス) に収録され、のちに 『ぼくの学校は戦場だった』(集英社文庫コミック版) に再録された。 【画像】 『ぼくの学校は戦場だった』 (集英社文庫―コミック版) 内容 舞台は1984年のある学校。主人公 白川晃は、精神だけ未来に飛ばせる能力を持っていて、翌日の出来事などを知ることに使っていた。しかし、その能力には、未来に遭遇した事件でショックを受けると、ショックの度合いに応じたダメージを体にも負ってしまうという欠点があった。 そんなある日、クラスメートとの雑談で、ノストラダムスの1999年の予言を知った晃は、実際に15年後の未来がどんな様子なのか、見に行ってみることを思いつく。そして・・・。 単行本 りぼんマスコットコミックス 『たとえばこんな幽霊奇談』(1988年) に収録された(pp.159-178)。表題作「たとえばこんな幽霊奇談」をはじめ、併録されている読み切り3作品がいずれもコミカルな要素を織り交ぜて描かれていることと対比すると、いささか異色のトーンの作品になっている。 1998年に別の短編集 『ぼくの学校は戦場だった』が文庫化されたときに、本作品も再録された (表題は上述の通り 『ぼくの学校は戦場だった』)。 書誌 作品名 ノストラダムスはつぶやいた 著者 楠桂 版元 集英社 出版日 (単行本)1988年1月19日 注記 『たとえばこんな幽霊奇談』に収録。のち文庫化。 外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) Titre Nosutoradamusu wa tsubuyaita (traduction. / Nostradamus a murmuré) Auteur KUSUNOKI Kei Publication Tatoeba konna Yûrei kidan, Shûeisha, pp.159 - 178 Lieu Tokyo, Japon Date le 19 janvier 1988 Note Bande dessinée. ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/83.html
『トンデモノストラダムス本の世界』は、山本弘が1998年に洋泉社から出版した著書。日本で刊行された100冊以上のノストラダムス本について、笑える点を指摘しつつ紹介している。翌年に改訂文庫版が出版された。 洋泉社版は『トンデモ本の世界(未作成)』『トンデモ本の逆襲(未作成)』『トンデモ超常現象99の真相(未作成)』に続く「本家と学会第4弾」と位置付けられていた(*1)。 【画像】洋泉社版のカバー(クリックすると Amazon のページに飛びます) 構成 第1章「ノストラダムスをめぐる13のダウト」ではノストラダムスに関するありがちな誤解をとりあげ、第2章「フィクション大魔王・五島勉の伝説」では、五島勉の『ノストラダムスの大予言』シリーズのおかしな点を検証している。 第3章「トンデモ・ノストラ研究家列伝」と第4章「トンデモノストラ本大行進」では、切り口は異なるものの、五島勉以外のノストラダムス解釈本について紹介している。解釈本に含まれない小説、マンガ、映画などのなかでノストラダムスがどう扱われてきたのかは、第5章「フィクションの中のノストラダムス」で紹介されている。 第6章「予言詩解釈バトルロイヤル!」と第7章「恐怖の大王の正体は?」では、有名な詩篇の解釈が論者によってどれほど統一性がなく、信頼性に欠けるかを紹介している。 結論として、信奉者達によって積み重ねられてきたノストラダムス予言の解釈は、それぞれの論者の願望や恐怖心が投影されたものに過ぎないと看破している。 コメント 事実上の続編である『トンデモ大予言の後始末』とともに、日本のノストラダムス関連書や映像作品などについて、最もよく整理された著作といえる。これらの巻末のリストは、公刊されたものに限れば、現在日本で手に入るものとして最も充実したものである。 書誌 書名 トンデモノストラダムス本の世界 著者 山本弘 版元 洋泉社 出版日 1998年 注記 1999年6月16日に宝島社文庫の1冊として改訂版が出された。 外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌 Titre Tondemo Nostradamus bon no sekai (trad. / Le monde de livres outrageux sur Nostradamus) Auteur YAMAMOTO Hiroshi Publication Yousensha Lieu Tokyo, Japon Date 1998 Note Comptes rendus de plus de 100 livres (en japonais) sur Nostradamus. 改訂版の書誌 書名 トンデモノストラダムス本の世界 著者 山本弘 版元 宝島社 出版日 1999年6月16日 注記 宝島社文庫 外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌 Titre Tondemo Nostradamus bon no sekai (trad. / Le monde de livres outrageux sur Nostradamus) Auteur YAMAMOTO Hiroshi Publication Takarajima-sha Lieu Tokyo, Japon Page pp.460, (4) Date 16 juin 1999 Note Format de poche. édition revue de Yousensha, 1998. 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pixiv100/pages/256.html
企画主の卒業制作であるオリジナルカードゲーム『サイコバトラー』の キャラクターを募集して実作しようという「超・緊急」共同制作企画。 めでたくも卒業制作は完成し、参加作のデザイン画と名前もファイルに収め秋葉原での卒展展示が行われた。 あなたもpixivで卒業!? 企画主 タツ 企画告知イラスト 【超・緊急企画】カードゲーム用キャラクター募集! 開催期間 2009.2.1〜18 (終了) 代表タグ サイコバトラー 関連企画 pixivサイコロバトル pixivカードバトラー 企画目録 完成への道のり――参加作から
https://w.atwiki.jp/ffccrof/pages/29.html
まだ何も書いてません