約 3,564,881 件
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/985.html
前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ <自由と正義と~飲んだくれと熱血バカ~> ――ガチャリ。 「ふー、久々によく食ったな」 「ごちそうさまですー!」 「今度は元マスター一人で来いよ!」というソードインパルスの声を背中に受けて、シンとデスティニーは さくら亭を後にした。 今月はジョートショップも久方ぶりの黒字を記録し、シンを含めて従業員の給料も大幅にアップしたのだ。 いつものギリギリな経営から脱却できたという記念も兼ねて、今夜は奮発してディナーと洒落こんだという わけである。 「やっぱりたまには肉食わないと力が出ないな」 「お肉もお魚もドンと来いな私もはおいしいかおいしくないかくらいしか違いが分からないですけど」 「……お前にも美味い不味いの定義があったのか。今日もあんだけ食ってたから椅子以外はなんでも食うのかと 思ってた」 「何を失礼な、そもそも私は……」と聞いてもいないことを語り出すデスティニーをスルーしつつシンは空を 見上げる。 分厚い雲で覆われ、星の輝きも月明かりも届くことはない。今の気持ちとは真逆な空模様に、ふとシンはあの 男のことを思い出していた。 ――シャドウ、か。 あれ以来、まったくその姿を見せたことはない。今どこで何をしているのか、と考えると得体のしれない悪寒 に襲われる。 黒いデスティニーといい、気になる点は挙げればキリがないほどある。 だが今はそれ以上に、この沈黙が不気味で仕方なかった。 「……どうかしたですか、マスター?」 「いや、なんでも……」 ない、と言おうとして、どこからか歌が聞こえてきた。デスティニーも遅れてそれに気付いたのか、シンの 目線の先を向く。 ……ガス灯の上に、蒼い羽根の少女が腰をかけていた。どこか悲しげに分厚い雲を眺めながら、哀悼するよう に歌を口ずさんでいた。 静かな旋律、ともすれば身を委ねてしまいそうな穏やかな音色。自然と耳はその歌を聴き取ろうと聴覚を研ぎ 澄ませていく。 ――ペチャパイ この小さな胸で ペチャパイ 夢が育ってる ――ペチャパイ きっとこれから ペチャパイ 輝きだすよ ズゴゴンッ!! 「……おや? どうしたんだい二人とも。何か思いっきりずっこけたみたいな格好だけど」 「お前のせいだお前の!」 「なんでムードを出しながらそんな歌をうたってるですか!?」 聞こえていなかったとはいえ、少しでも感動を覚えた自分を恨みつつ、心底おかしそうにぐい飲みを煽る ストライクフリーダムを見上げる。 「……パンツじゃないから恥ずかしくないぞ?」 「誰も覗いてない!」 「こーのラッキースケベ~」と笑うストライクフリーダムに反射的に叫ぶ。が、そう言われると意識してしま うのが男という生き物なわけで、こうなんというか、下から見るとよく分かるのだが装甲とか武装の下がかなり 際どいビキニで露出率が無闇に高いことに今さら気付いたりしてしまうわけで。 「マスター……顔が赤いです」 半目になったデスティニーの指摘に慌てて視線を背けるが、街灯から舞い降りてきたストライクフリーダムが 目の前まで迫ってきていた。 「別に減るもんじゃないし、いくらでも見ればいいじゃないの。何ならいっそ触ってみる?」 「なっ!?」 「だ、ダメですっ!」 「あっははははは! 予想通りのリアクションあざーっす!」 共に顔を赤くした二人を見てげらげらと笑い転げる。いつも以上にハイな行動だが、それに奇妙な違和感を 覚えてシンはあることに気付く。 「お前……まさか酔ってるのか?」 「そりゃ酔うさ。せっかく外に出たってのにお月さんが見えないってのはどーいうこったっての!」 天を覆う雲にがなり立てるストライクフリーダムに呆れて言葉も出ないデスティニーだったが、シンの疑念は さらに膨れ上がっていた。 ――こいつ、こんな風に酔ったことあったか……? らしくない、と言えるほど付き合いが長いわけではないが、何故だかその姿が無理をしているように見えたのだ。 「予報も今夜はずっとくもりだっていうしもうやってらんねー……ん? どうしたんだい色男」 「S・F。お前、何か隠して」 「おぉそうだ、あれ見ろあれ」 あれ? と酒を煽って少女が指さす方へと振り向く。 いつもの夜の街。ガス灯と家屋の窓から漏れ出る光が、夜陰に包まれた街を照らしていた。 「……何もないぞ?」 訝しげに眉根を寄せながら視線を戻そうとして……固まった。 同じく振り返りながらも何も見つからずきょろきょろと辺りを見渡すデスティニー。 その背後に、音もなくストライクフリーダムは立っていた。 「デス子っ!」 「えっ……っ!?」 名前を呼ばれてようやくデスティニーもその接近に気付く。だが離れようとする刹那、ストライクフリーダム がフッと笑った。 そして、 「ん……」 「んむっ!?」 ――ズキューーーーーーーーーーーーーン!! 色素の薄い唇がデスティニーのそれを塞ぐ。 あまりにも予想外な行動に、シンはおろかデスティニーですら思考と身体が硬直した。 「ん、ふ……ちゅ」 「ぷはっ! やめっ、あむっ……!?」 まるで別の生き物のように舌同士が絡み合う。とはいえ片方は一方的に弄ばれているだけなのだが。 最初こそ抵抗しようともがいていたデスティニーだったが、まるで舌と全身が繋がったかのように徐々に力が 抜けていく。瞳を潤ませながら涙を滲ませて、頬は夜闇の中ですらはっきりと分かるほどに紅潮している。 それからさらに数秒ほど濃厚な口づけが続き、やがて糸を引きながら離れていった。 「ぷっはぁ! ごちそうさまでした&おそまつさまでしたぁ!」 「な、ななな……」 満足そうに身体を伸ばすストライクフリーダムと、ぐったりして地面に崩れ落ちたデスティニーを交互に見な がら、シンはかける言葉も見つからず伸ばしかけた手を虚空へ泳がせていた。 「う、あ……」 「で、デス子? 大丈夫……か?」 おそるおそる声をかけてみる。緩慢な動きで上半身を起こしたデスティニーは頭をふらつかせながらもシンの 呼びかけに視線をあげ、 「――ふにゃ?」 焦点の定まらない瞳で間の抜けた声を出していた。 「デス、子?」 「うにゅ~、まぁすたぁ~」 猫のようにすりすりと顔を寄せてくるデスティニー。その口元からかすかにアルコールの匂いを感じ取り、 弾かれるようにストライクフリーダムの方へと顔を向ける。 「S・F!?」 「ウィ。ビバ! 口移し!」 意味の分からないファンファーレと共に掲げられた徳利を見て頭を抱えた。デスティニーがここまで酒が飲め ないとは思いもしなかったが、この酔っ払いの行動はそれ以前の問題だ。 「おい、しっかりしろデス子」 「――マスター」 華奢な身体を抱き起そうとしたが、その手をやんわりと押しのけてデスティニーは立ち上がった。 「今なら、出せるかもしれないです」 「……何を?」 「かめは○波」 ……今まで見たこともないような真剣な表情でそう告げるデスティニーに、軽く目眩がした。 「むう、ならば私はビッグバンアタックを」 「頼むからこれ以上話をややこしくさせるな」 わきわきと指を動かすストライクフリーダムをきっぱりと拒絶し、腰を捻り両手を腰だめに構えるデスティ ニーを止めようとする。 「おいデス子、とにかく落ち着いてだな……!?」 だが、突如沸いてきた嫌な予感にシンの身体を近付くことを拒んだ。わけもわからずシンは混乱する。これか らいったい何が起こるというのか? 「か~……め~……」 そうこうしてる内にデスティニーは唸るように言葉を紡ぐ。両掌にわずかに開けられた空間に、光が集まって きていた。 「は~……ま?」 「亀浜っ!?」 はて? と小首を傾げるデスティニーにツッコむが、まぁいいかと気にせず続けるらしい。 狙いは街の向こうにある山だろうか? あのあたりに人家はないはずだが、こんな街中で意味もなく武器を 使用することは止めなければならない。万が一という危険もあるのだから当然のことだ。 だが、シンの内にある本能はむしろさらに警鐘を鳴らしていた。 ――ここにいてはいけない、と。 デスティニーの翼が開き、光の翼が広がる。移動するでもなく、しっかりと足を踏みしめたこの状況で何故 EBMを発動させるのか、シンにはまったく分からなかった。 「――あ、こりゃマズイ。ていりゃ」 タガが外れたように笑っていたストライクフリーダムがいきなり真面目な顔になったかと思うと、デスティ ニーに接近するや否や突き出しかけていた両手を上に蹴り上げた。 「波――――――――――――!!」 構わずデスティニーは掌に溜めた光を解放する。 その瞬間、シンの目に強烈な光が飛び込んできた。 「なっ!?」 まるで太陽が落ちてきたかのように真白に染め上げられた視界を直視できずに目を瞑る。閉じていてもなお 痛みすら感じるほどの光に思わず顔を伏せる。続いて耳にも激痛、後にそれがこの光が炸裂した轟音に耳がやら れたのだと気付かされた。 ――やがてじんわりと痛みが引いていき、シンはようやく目を開ける。 そこに広がった光景に、言葉のない呻きを漏らした。 石畳の地面が、陥没していた。 さながら巨大な岩でも降ってきたかのようなクレーター、その中心に両手を天に突き出した格好でデスティ ニーは立っていた。そこでようやく理解する。あのEBMは推進として使ったのではない。『凄まじい反動を 抑えつけるため』に使われたのだ。 ではその反動とは何だったのか? それもすぐに判明した。 「あ、あ……?」 空を仰ぐ。驚きに見開かれた目に映るのは、満天の星空と真円の月。 そう、今までそれらを閉ざしていた分厚い雲が、跡形もなく消えていたのだ。 徐々に目線を下ろしていくと、山のあたりで取り残されたように雲があった。ぐるりと周囲を見渡してみると、 ほぼ等間隔に同じように雲があった。 ――まるで、エンフィールドの上空の雲だけが切り取られたように消失していた。 原因は考えるまでもない。吹き飛ばされたのだ、デスティニーの小さな掌から放たれた光の柱に。 「……あ~、」 呆けた意識がその気力のない声に引き戻される。傍らを見やると、シンと同じように空を見つめるストライク フリーダムが浮かんでいた。 しばらくその場で漂っていたのだが、ふと思い出したようにどこからともなくぐい飲みと徳利を取り出し、米 酒を煽って満足そうに頷きながらフッと微笑を浮かべつつ月を見上げた。 「――今日の天気予報はハズレだな」 「何カッコつけてんのお前!?」 叩き落としてやろうかと考えたところで、ドサッという音に再びデスティニーへと目を向ける。 それまで彫像のように動かなかったデスティニーが、糸が切れたように地面に倒れこんでいた。 「デス子!?」 血の気が引く嫌な感覚を振り切って抱き起こす。装甲がディアクティブモードのように灰色一色になっている ものの、穏やかな寝息を立てているのを確認してほっと息をついた。 「むぅ、ちょっと騒がしくなってきたねぇ」 ストライクフリーダムの呟きを聞いてシンも気付く。遠くから鳴り響く鐘の音、どうやら自警団が動き出した らしい。先ほどの一撃を考えれば無理もないことだが。 「急いでここから離れないとな……」 余計なゴタゴタに巻き込まれたくない、というよりもあれを一から説明するのは果てしなく面倒だった。 意外に重いデスティニーを両手で抱える。なんとか走れなくもないことを確認してどこへ逃げようかと考えよ うとしたところで、 「う、動くな!」 「両手を上に上げろ!」 ……できるなら顔を両手で覆いたかった。観念してゆっくりと振り返る。街の住人とは明らかに雰囲気の異な る鎧を装備した男が二人、槍をシンへと向けていた。 「お前か!? 街のド真ん中で対要塞クラスの魔法をぶっ離したのは!?」 「その子を解放して大人しく投降しろ!」 そう警告しながらも、二人は腰を引かせたまま近付いてこない。先ほどの魔法を警戒しての怯えか。 「あ~っと、無駄かもしれないけど一応俺の話を聞いてほしい……」 そう弁解しようとして、ふと気付く。 すべての元凶――ストライクフリーダムがいないことに。 「――ビームを相手の足元にシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」 「は?」 どこから声が聞こえてきたのか確かめる暇もなかった。 二条のビームが自警団の男たちの手前で炸裂し、砕いた石畳ごと吹き飛ばしていた。 唖然とするシン。その目の前にゆっくりと降りてきたストライクフリーダムはガンマンのようにライフルを クルクルと回して腰にマウントし、ビシッ! と倒れた男たちに突き付けた。 「超! エキサイティン!」 「『エキサイティン!』じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! 何やってんの!? お前何やってんだよ!?」 「だいじょぶだいじょぶ、イッツ峰打ち」 「刃オンリーだろそれぇ!?」 ツッコミすらも笑いのトリガーになっているのか、壊れたように笑い続けるストライクフリーダム。酒乱にも ほどがある暴挙にシンはどうしようもない絶望感に襲われた。 「いたぞ! あそこだ!」 「ケリーとデイブがやられてるぞ!」 「あいつらぁぁぁ!」 どかどかと地響きのような音を立ててやってくる自警団。どの目も血走り殺意が籠ってるのは気のせいだと 思いたいのに事実である。 「あぁん? お客さん?」 「お前はもう本当に何もするなぁぁぁぁぁぁ!!」 デスティニーを抱えたまま逃げる。逃げる以外どうしろというのか? そのときのシンには分からなかった。 ……それがさらなる泥沼を生むと知りながらも。 「ハッハッハー! 祭りだ祭りだぁー!」 羨ましいほどに楽しそうな笑い声が背中についてくるくるのを感じながら、シンはただひたすらに逃げる。 月明かりが淡く街を照らす下、長い長い鬼ごっこの夜が始まった。 「……なんだ?」 眼下に広がる街を見下ろす。先ほどの天を貫いた閃光、その原因を調べるためにやってきたのだが、事態は 彼女が予想していたよりもかなり大きく動いているようだった。 あちらこちらから聞こえてくる自警団の怒号。それにつられて顔を覗かせる住人。そして、何かが炸裂する音 と直後に響く爆音。 「向こうか」 もっとも騒ぎの大きい、先ほど爆発が起こった場所へ向かう。 さながら戦争でも起こったかのような突発的な出来事に、街全体が不安の色に包まれているのが上空からでも 窺えた。 「まさか……」 とある予感に少女の胸の内に焦りが宿る。探し求めていた相手、その影をかろうじて捉えながらもいつも逃が してしまったあの相手。 想いが膨れ上がるとともに自然とスピードが上がっていく。 どこだ? どこにいる? 早く姿を現わせ、と。 「!」 小さな少女を背負った少年が、鬼気迫る顔で路地を駆け抜けていた。 その背後は武装した男たちの群れ、自警団。 そしてその間に…… 「――見つけた」 場違いなほどに無邪気な笑顔を浮かべながら、両手のライフルを乱射するもう一人の少女の姿。 時折前を走る少年に追いついては何か語りかけ、罵倒を受けさらに声を上げて笑いながら再び自警団へと攻撃 を仕掛ける蒼い翼――ストライクフリーダム。 「ハ……ハハハハハハ! アハハハハハハハハ! 見つけた!」 まるでストライクフリーダムの笑みに感染したかのように狂った笑い声を上げる。 ……月にその灰色の身体を照らし出されながら、少女は観喜の声を上げた。 「ゲェァーハハハハハァ!(※註:今回のヒロインの笑い) どうしたどうしたぁ!? 自警団の底力ってのは そんなモンかぁ!?」 ――ドカーン! 「たった一匹の小娘にこうも容易く拮抗されるたぁ、失礼ながら大爆笑ですな!」 ――ズガーン! 「もっと! 熱くなれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ――ズババババーーーーーーーーーーーーン!! 「……聞こえない。俺には何も、聞こえない」 「お、一句できたね」 「ドやかましいわこの歩く大災害ッ!」 爆音とそれに混じって聞こえてくる悲鳴とか怒号から逃避しようと心の耳を塞ごうとしたシンだったが、いつ の間にやら隣を飛ぶストライクフリーダムによって一気に引き戻された。 「あっはっはっは! まぁ楽しめよこういうのも。こんな騒ぎなんてめったに――んあ?」 「今度はなんだよ!?」 不意に空を見上げるストライクフリーダムに何事かと尋ねる。 「……いや、気のせいかね。おっとぉ、待ち伏せだ」 「げっ!?」 小さな指が指し示す先に、通りを塞ぐように自警団が槍を構えていた。 一本道、そして後ろには吹き飛ばされながらもしつこく追いかけてくる自警団。 ――これで、終わりか。 諦めの中にしかし安堵も感じつつシンは観念する。これでもう逃げる必要はなくなると。 だが、二挺のライフルが連結される音がそれをあっけなく打ち砕いた。 「レェェェェェェェェェェェッツパァリィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」 全速力で走るシンに並びながらも正確に陣の中央へと狙い撃たれるエメラルドグリーンの閃光。その一撃は 屈強な男たちをまとめて吹き飛ばし、シンとストライクフリーダムの血路を切り開いた。 「よしっ!」 「何が「よしっ!」だよ!? 全然よくないだろ!」 「心配すんなって。誰一人として死人はいないよ……死ぬほど痛い目に遭ってるかもしれないけど」 「死ななきゃいいってもんじゃないだろ!」 結局この逃走劇がまだ続くということを知り、シンは再びすでに感覚がないに等しい脚を必死に動かす。 どうしようとバッドエンドが確定なことになるのを嘆きながら、シンはあてもなくただひたすらに走り続けた。 「――――ふ」 彼女は考える。己が存在のある間にいったいどれほど充実した時が過ごせるのだろうか、と。 「ふふふ……」 答えはすぐに出た。そんなものはそうは得られない。自身が人のそれよりも短い時しか生きられないというこ とだけが理由ではない、おそらくは何十年生きたところで数えるほどしかないだろう。 「ふはぁーーーははははははははは!!」 故に思うのだ、今この瞬間、己が使命を全うするときが来たことを心の底から喜ぶべきだ、と。 「あ、あのうセンパイ……なんでそんなに生き生きしてるんですか?」 「当たり前だ! 見ろこの惨状! この騒動! 街の危機と断言していいほどの大・事・件!」 バッと両腕を広げながら、∞ジャスティスは高らかに声を上げた。その背中に、セイバーは遠慮がちに疑問を 投げかける。 「たしかに凄いことになってるみたいですけど……それでなんで嬉しそうに?」 「わからんのか!? 敵! まごうことなく敵! 我ら自警団にとっての本懐! それはこの街の平和を脅か す敵を討ち倒すこと! ある意味では待ち望んでいたと言っていいほどの相手が現れたのだ! それに喜んで 何が可笑しい!?」 「さ、さすがにちょっと不謹慎かなぁって……」 「否! 例え望もうが望むまいが危機が来るときは来るのだ! ならば今は憂うよりも責務を全うすることに、 我らがいるということに純粋に喜び事態の早急な解決に当たるべし!」 瞳に炎を宿す少女にいつものごとき諦めの溜息を吐き、セイバーは別に気になっていたことを問いかけた。 「そ、それじゃあ私たちはいったい何をすれば……?」 「フン! 聞こえないか? どうやらこの件の発端である不埒者はこちらへと逃げてきているらしい。ここまで はほぼ一本道、脇道へ逃げ込もうものなら行き止まりだ。つまり! 犯人はこの道を通るという可能性が濃厚!」 「……えっと、つまり?」 「彼奴が顔を覗かせたところで一気に肉迫し! 我が断罪の蹴りにて叩き伏せる!」 ギンッ! と鋭い視線に射竦められてセイバーはビクリと身体を震わせて建物の影に避難する。 「ま、待ち伏せするってことだよね?」 「たわけ! これは……『正義の奇襲』だ!」 嬉々とした輝きを両目に湛えながら、∞ジャスティスはセイバーを奥へ押しやって影に潜む。 ……声がさらに近付いてきた。∞ジャスティスはは自身の読み通りの展開になってきたことに犬歯を剥き出し にして笑う。その顔を見てセイバーの震えがさらに大きくなった。 声の大きさからいって約20メートル。∞ジャスティスの両脚に光の刃が宿る。 あと15メートル、10メートル、5メートル…… そして、 「――断罪の! ジャスティススラッ……!?」 「!?」 物陰から飛び出し脚を振り上げた∞ジャスティスは、真っ先に飛び込んできた相手の姿に動きを鈍らせた。 対する少女も少なからず動揺したようだが、すぐにその蒼い翼を広げると物理法則を無視するかのような 挙動で蹴りを避けていた。 「っ、ヤツは!?」 慌てて振り返るも、その姿は遠く離れていく。歯噛みをしている内にその傍らを少女を背負ったシンが駆け抜 けていった。 「せ、センパイ! あの人たちって――ひうっ!?」 同じく逃亡者の姿を見たセイバーが∞ジャスティスに近寄るが、直後にその顔を見て悲鳴を上げる。 「あいつめがぁぁぁぁぁぁ……!!」 軋む歯の音と、さながら煮えたぎるマグマのような声。激情に彩られたその顔には、いつも以上に過激な少女 を危険な色に染め上げていた。 「――ん? おいお前ら!」 「えっ……? あ、アルベルトさん!」 少女らの姿を見つけてアルベルトら自警団第一部隊が揃ってやってきた。今の時間はエンフィールド郊外の 警邏を担当しているはずだが、街の騒ぎを察して戻ってきたらしい。 「お前たちも来ていたのか。なら話は早い、とにかくあいつらを捕まえるぞ!」 「は、はい!」 「……上官殿」 ぎょっと全員の視線が∞ジャスティスに集まる。いつもなら不必要なほどに力を込めていの一番に名乗りを 上げるはずの少女が、不気味なくらいに落ち着いた声音で進言してきたからだった。 「あの蒼羽根の相手は私に任せてもらいたいのです。他の者ではおそらくは足止めにもならんでしょう」 「あ? そいつは別に構わないが……」 「ではこれで!」 「何? おいまてっ!」 許可を得ると同時に背中の翼を広げ、∞ジャスティスはシンたちを追いかけていく。その後姿をぼんやりと 眺めていたアルベルトたちだったが、ハッと我に返ると慌ててその後を追い始めた。 「俺と隊の半分はもう一人を追うぞ! 隊長にも連絡に迎え! 残りは怪我人をクラウド医院へ連れていけ! おい小さいの、お前もこっちのサポートに回れ!」 「わ、わかりました~!」 瞬時に各員への支持を済ませ、アルベルトもまたシンらへの追跡を開始する。 実戦部隊の投入、終わりの見えなかったこの騒動が新たな局面を迎えようとしていた…… 「――こりゃ驚いた。こんなとこで再会するとはなぁ」 「呑気なこと言ってる場合か! あいつも自警団だぞ!?」 「マジで?」 「マジだ!」 あらら、と緊張感のない声を上げたストライクフリーダムだったが、その眼が一瞬鋭くなった。 「……思ってたよりも辛いことになりそうだ。ま、何事もそうそう楽にはいかないか」 「何の話だ!?」 「うんにゃ別に。ところでこれからどーすんの?」 「知るか! とにかくどこかあいつらを撒ける場所にでも逃げ込むしか……」 「無理だね」 「あぁ!?」 「追いつかれた」 そう言うとストライクフリーダムはライフルを腰に収め、代わりに二本のビームサーベルを抜いた。 その意味をシンが理解する前に、その声は聞こえてきた。 「ストライクフリーダムぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 雄叫びと同時に光の刃が弧を描く。突進と同時に振るわれた盾から伸びるサーベルを、二刀が受け止めた。 接触した個所から弾ける光の粒子で一瞬目が眩むシン。ほどなくその視界から白い靄が取り払われ、彼は 襲撃者の正体をようやく確認できた。 「――よう、相棒。元気してたか?」 「私を……相棒と呼ぶなぁ!」 拒絶の言葉と共に∞ジャスティスは胴を薙ぐような中段蹴りを放つ。後ろに加速してその斬撃を回避し、わざ とらしく驚きながら体勢を整える。 「あっぶねーなぁ。久々に会った相方に対して殺意100パーの蹴りはないんじゃないの?」 「黙れ! 今までどこで何をしているのかと思えば……貴様何が目的だ!?」 「あえて言うなら、酒とおっπ」 ビキリ、と空間に亀裂が走る。 ――いい加減勘弁してくれ、そう嘆きたくなったシンだった。 「……もういい。積もる話は牢獄で聞いてやろう。今はただ貴様の犯した過ちのすべてを断罪してやる! 我が 正義の下に散れ!」 「あぁん? 私をヤろうって? お~上等だ上等じゃないか! 軟弱な自警団如きに私の自由を邪魔されて たまるかってーの! 返り討ちにしてそのやわいやわいおっπ飽きるほど堪能してやる!」 「ちょっ!? おいまてコラ! なんでそんなにやる気になってんだよお前!?」 「オンナノコのハートはガラスみたいに傷つきやすいんだゾ☆ だからちょっと挑発されてムカっときちゃう のもしょうがないよね☆」 「馬鹿! ふざけんなこの馬鹿! あとその喋り方マジでムカつく!」 てへ☆ と気色悪さ抜群な笑顔を浮かべて、ストライクフリーダムはサーベルを収め再びライフルを構えた。 「さぁ! 来いよ相棒!」 「相棒と呼ぶなと、言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 放たれたビームをシールドで弾きながら、∞ジャスティスは腰からビームサーベルを引き抜いた。 前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ
https://w.atwiki.jp/revival/pages/763.html
「オペレーション・リヴァイアサン」 これはオーブ・大西洋連邦戦争において南太平洋海戦・ハワイ沖海戦と連続で大敗した大西洋連邦が打ち出した対オーブ戦略である。 オーブは地球圏のほかの勢力と比べて非常に高い技術力を有している。 また、兵士の練度・士気の高さでも有名である。その一方で資源や食料の多くを他国からの輸入によってまかなっている貿易国家でもある。 この作戦はオーブ軍と直接ぶつかり合わず、自国でまかなえる物資が少ないオーブの兵站・貿易等を阻害することによってオーブを物理的に孤立させ、枯渇させるいわゆる兵糧攻めである。 この作戦の効果は絶大であり、この作戦によってえ、オーブの主な貿易路である海路からの貿易が一時期は戦争前のおよそ6分の1にまで減少し、オーブ経済、特に食料関係に深刻なダメージを与える寸前のところにまでいった。 この作戦がここまで大きな効果をもたらした背景にはオーブ軍が他国の軍隊と違って水中戦力をほとんど持っていないことにあった。 島国であるオーブには本来水中戦力は必要不可欠なものである。 しかし、オーブが持つ「他国を侵略せず」という理念において水中戦力の拡充は諸外国、特に島国に侵略する意思があるのではないのかという疑念を持たせるきっかけとなり、余計な争いを引き起こす恐れがあるという意向から積極的に行われることは無かった。 そのため、潜水艦や水中MSが主力となっていたこの作戦を防ぐことができなかったのである。つまり、上記のような大損害はそのツケがまわってきた結果である。 主な貿易路を失ったオーブは物資の供給のためにプラントやアメノミハシラといった宇宙の貿易路の構築を積極的に行っていくことを決定した。 これに対し、大西洋連邦はオーブを宇宙においても孤立させるために宇宙軍にも妨害を命じた。 これを受けて宇宙軍は当時宇宙において最も生産規模の大きいプラントを攻撃・占領することを決定、アガメムノン級空母『アレクサンダー』を旗艦として9月19日に行われた。 ネルソン級宇宙戦艦『ヘファイスティオン』の格納庫で黒髪と金髪、2人の男が作戦について話していた。 「今回の作戦だけどよう、ようするに、プラントをぶっ壊してでもオーブに物資を送らせるなっつう事だろ。」 「発言に気をつけろ、コロナ。会話は記録されているんだぞ」 部下であるコロナ少尉の発言に部隊長であるニール大尉は諫言した。 それに対しコロナは言った。 「ん?いいんだよ。上の連中にはまだブルコスの連中が多いんだからよ。むしろぶっ壊したほうが好都合と考えてんじゃねえの?」 けだるげに言っている黒髪の青年の名はコロナ・ファランクス。彼はパイロットとしては優秀でけっして悪い奴ではないのだが口が悪く、物事を考えずに思ったことを発言・行動する、人間としてはよくできているとはいえないタイプである。 そのため、根が真面目だった金髪の青年、ニール・アスカロンとは同期でありながら階級に差ができてしまった。 今回のコロナの発言も人によっては即刻営倉送りにしているだろう。しかし、ジェームズはそれを聞き流して話を続けた。 「いいか、今回の作戦において望ましいのはプラントの占領であって破壊ではない。破壊すれば反対派に批判材料を与えることになる。」 「そういうやつらは何やっても批判すんだろが。」 「無駄に増やすなということだ。そろそろ時間だ、行くぞ。」 「へいへい。分かりましたよっと。」 話を切り上げると2人はそれぞれ自分の機体に乗り込んだ。 「ニール・アスカロン、エールストライク、発進する。」 「ファランクス機、行くぜ!」 ヘファイスティオンからエールストライクEとエールストライカー装備のウィンダムが発進する。 横を見ると他の艦隊からも次々とMSが発進してきている。 その規模を見てニールは溜息をつきながら思った。 (オーブに併合されてザフトが解体されたプラントを攻めるには規模が大きすぎる。ひょっとしたら、いや、ひょっとしなくても上層部はこれを機にプラントを滅ぼすつもりなのだろう。占領して自分たちのために使うという考えは奴らの頭の中には無いのか。全く、特定思想にのめりこんでいる奴らの考えは理解できん。) ニールが物思いにふけっているとコロナから通信が入った。 『やっぱよう、上の連中はプラントをぶっ壊したくて堪んないんだろうな。がら空きのプラントにこんだけの規模で攻め込んでくんだからよう。』 普段ならば注意するところだが今回は自分も先ほどまでそう思っていた以上そうはいかなかった。 注意を促そうとした時、突然コロナが口を挟んできた。 『おい、あれ見ろよ。乱れ桜の部隊だぜ!良いなあ、全部ストライクEかよ。俺もあれに乗りてえ!ところで、なんか言ったか?』 こいつはとことん人を苛つかせる才能があるようだなとニールは思いながら何でもないと答えた。 時機にプラントに到達する。 いくら「ザフト」という組織は消え、軍は解体されたといってもそれにしたがっていない奴は多数いるだろう。 ここは戦場だ、気持ちを切り替えないとデブリに一つへと成り果てる。 そう思った矢先に突然ドレイク級宇宙護衛艦数隻のミサイルランチャーが爆散する。 『ヘファイスティオン、一体何が起こった!』 ニールの呼びかけに対し、オペレーターは答えた。 『敵襲です!データ照合……!これは、フリーダムです!』 そう言われてモニターを注視するとはるか遠くにその存在を確認できた。しかもミーティア装備ときている。 (フリーダム……今までの2度の大戦、そして今回の戦争における南太平洋海戦で大西洋連邦に猛威を振るった青き翼がなぜこんなところにいる!諜報部は一体何をしていたんだ!) そう思っている間にもフリーダムは一斉掃射で次々と戦艦を、MSを落としていく。 現にこちらの部隊にも何発も砲撃が降り注いでくる。その砲撃をなんとかかわしながらニールは指示を出した。 「まずいぞ、早くあれを何とかしないとこちらに甚大な被害が出る。各機、奴を包囲するぞ!あれだけ大規模な装備だ、近づけばこちらに利がある!」 しかし、呼びかけに答えたのはコロナ以外にはおらず、他は浮足立っていた。 (くそ、いくら相手が伝説になっているとはいえこうも浮足立っていては勝てる戦いだとしても勝てないぞ。いったいどうすれば、……) 部下をまとめあげる策を考えていると突然コロナが怒鳴った。 『てめえら、なに浮足立ってんだ!!考えても見ろ、あいつさえたおしゃ作戦は成功すんだぞ!たった1機倒すだけで英雄になれる、そんな上手い話が早々あるか!てめえらは怖えからってせっかくのチャンスを無駄にするつもりなのかよ!俺は突っ込むぜ、怖え奴はとっとと引っ込んでケツの穴にでも顔突っ込んで震えてろ!!』 そう言われて一人が、 『ふざけるな、お前だけにいいかっこさせるかよ。』 と言って誘いに乗った。それからなし崩し的に誘いに乗り、最終的には誘いに乗らないものは極小数になった。 それを見ていたニールは思った。 (こういうときだけあいつはすごいな。俺には真似できん。) 他の部隊でも同じ考えを持ったの者がいたらしく、ストライクフリーダムに向かっていく機体が見受けられた。 それを見て、他の部隊と同様に向かっていった。 戦場はストライクフリーダムの独壇場となっていた。 ニールがフリーダムを有効射程範囲に捉える頃には、アガメムノン級1隻・ネルソン級9隻・ドレイク級20席、計30隻在った艦はおよそ半数が撃沈ないし航行不能に陥っていり、ストライクフリーダムに向かった百機近いMSも、戦闘可能な機体は十数機にまでその数を失っていた。 その中には自分の部隊のものも含まれていた。 「くそ、まさかここまでやられるとはな。だがこれ以上はやらせん!」 ニールはそう言ってストライクフリーダムにビームライフルを撃ち掛けた。 他の機体も同様にあらゆる方向から攻撃を仕掛ける。 しかしストライクフリーダムは、ミーティアと言う圧倒的なデットウェイトがあるにもかかわらず、その攻撃を驚異的な動きでかわし、はじき、打ち落として全て無力化した。 (そんな、あれだけの一斉攻撃を全て防ぎきったというのか。たしか古代ヨーロッパ人は東方の騎馬民族を「病気」と呼んでいたらしいが、こいつはまさに大西洋にとっての病原菌じゃないか。) ニールがそう思っている間にも一機、また一機撃たれ、無力化されていく。 戦艦ももはや戦えるのは一桁しか残っていない。状況は最悪だった。悪夢と言っても良い。 ニールとコロナは攻撃を何とかかわしていたがそれにも限界が訪れる。 ミーティアのミサイルがニール機のエールストライカーに命中し、大破した。 幸い本体はPS装甲が働いていたのでそのまま破壊されることはなかったが仮にも対艦ミサイルである。 相当な衝撃が機体を・ニールを襲う。 コロナ機はビームサーベルで本体に斬りかかろうとしたが、振り下ろす前に圧倒的な速度で抜刀したストライクフリーダムのビームサーベルによって両腕を切断されていた。 ニールは意識が飛びそうになる中でどうにか機体を立て直そうとする。 しかし機体はそれに反して反応がぎこちない。どうやら先ほどの衝撃で駆動系になんらかの異常を引き起こしたようだ。 こちらが方向転換した時にはストライクフリーダムは、こちらを無視して戦艦にへと向かおうとしていた。 (まずい!艦がやられる!) しかしそう思っていられたのは一瞬だった。 なぜなら旗艦であるアレクサンダーからベルリンを焦土に変えた大型MSデストロイが現れ、攻撃を開始したからだ。 『あんなもんまで積んでたのかよ。プラントをぶっ壊そうとしたのはマジだったのか。っつうかあれに巻き込まれたら塵も残らねえぞ!早くあいつらから離れんぞ!』 コロナの言葉も空しくデストロイはストライクフリーダムの周囲にいる友軍をも薙ぎ払う。 デストロイのアウフプラール・ドライツェーンがMSを、艦を、ストライクフリーダムの近くにある全てを巻き込んで、破壊の奔流を生み出す。 その奔流の射線にはニールも含まれていた。 (よりにもよってこんな形で死ぬのか、俺は。敵に情けをかけられて、味方の攻撃に巻き込まれて。俺は、俺は!) しかし、ニールに訪れたのは死をもたらす破壊の奔流ではなく衝撃だった。コロナ機がニール機に体当たりして無理矢理軌道から外したのである。自分が射線に入ることを分かった上で…。破壊の奔流に飲み込まれコロナと言う存在は、消えた・・・。 「コロナ-!!!!!」 ニールの絶叫が宇宙に空しく響き渡る。その後、ニール機はデブリとなった艦に衝突し、その衝撃によってニールの意識は途絶えた。 ニールが意識を取り戻した場所は、暗い宇宙ではなく、明るい部屋だった。状況をつかめず困惑していると、白衣を着た見知らぬ男がいた。 「お、目が覚めたか。ここは(ネルソン級)ペルセウスの医療室だ。お前は運がよかったぞ。なんたってはたから見たらジャンクにしか見えない機体の中にいたんだからな。レナ大尉が気づかなかったらそのまま流されてデブリの仲間入りをしてたぞ。」 軍医の話を聞いてニールの意識は一気に鮮明になり、軍医に聞いた。 「おい、戦いはどうなったんだ。フリーダムは、デストロイは、俺の部下たちは!」 軍医はそれを聞くと、声の調子を下げて言った。 「戦いは・・・、残念だが俺らの負け、それも完敗だ。デストロイがフリーダムに攻撃した際に仲間の多くが巻き込まれた。デストロイはそのあと、ミーティアのビームソードでアレクサンダーごと真っ二つだ。レナ大尉が残った艦を束ねて撤退させてなきゃ今頃俺たちはみんなお陀仏だ。実際、今の段階でドレイク級が二つ脱落している。お前の部下に関しては、正直なところ分からない。ひょっとしたら別の艦にいるかもしれんが、お前と同じところにいたとするとあまり期待はしないほうが良い。」 それを聞いたニールは肩を落して俯いて泣くことしかできなかった。 この戦いにおいて出撃した艦30隻のうち、アガメムノン級1隻、ネルソン級5隻、ドレイク級14隻、計20隻が撃沈され、そして、基地に戻ることができた艦は残った10隻のうち、ネルソン級1隻、ドレイク級3隻、計4隻のみであった。 ニールの部隊の他の生き残りはコロナの言葉にも乗らなかった者の中の一部のみで、共にストライクフリーダムに向かっていった者達は全滅だった。 ストライクフリーダムに討たれたのか、デストロイの砲撃に巻き込まれたのか、それとも帰還途中に爆散した艦と運命を共にしたのかは分からなかったがその事実は後の彼の思想に大きな影響を与えることとなる。 その後、この戦いがきっかけとなってカーペンタリア基地のザフト兵は反オーブから親オーブへと反転し、オーブ軍に全面協力、その結果、10月2日にはオペレーション・リヴァイアサンの中核を担っていた戦艦『ゲオルギウス』は撃沈され、計画は頓挫することとなる。 それ以降、大西洋連邦の勢力は急激に後退していくこととなり、10月25日、クーデターによって新政権が樹立、11月5日、オーブと講和条約を結ぶこととなった。 それは、かつて世界の王を自負していた大国がその座から引きずり落されたことを意味していた。
https://w.atwiki.jp/tyaran/pages/53.html
ガンダムSEEDの主人公と同じ名前。 ゆとぴあにいた(過去形 ストライクフリーダムのほうが知名度がある。
https://w.atwiki.jp/gvsgnext2/pages/25.html
【CPU戦総合解説】|A|B|C|D|E|F|G|H|エンディング情報(含ネタバレ) CPU戦CPU概要 各コースの解説 スコア詳細撃破数 被撃墜数 アタックボーナス 最大攻撃値 耐久力ボーナス タイムボーナス 勲章ボーナス 勲章について 分岐・EXの出現条件EXステージ出現基本攻略方法 FINAL NEXTの出現条件 注意するべき味方CPU FINAL NEXT 攻略【ストライクフリーダム(ノーマル)攻略方法】 【ストライクフリーダム(ミーティア)攻略方法】 【ストライクフリーダム(SEED)攻略方法】 CPU戦 前作同様、ゲーム開始時に複数のコースから一つを選択する。(乱入時や援軍時は選択出来ない) 稼動開始時点ではABCDの4つから選択する形だが、解禁によって増えている。 ABCEFGは全9ステージ(隠しステージを含めると全10ステージ)、Dは全6ステージとなっている。 また、今作はステージの難易度がグラフ表示されている。 AとBの難易度は3。Cが最も難しい5、Dは2でいわゆる「イージーモード」にあたる。 なお、Dはステージ分岐無し一本道でクリアしてもスタッフロールが見られない。 1次解禁にともない、Eコースが解禁された。ルート選択は無く一本道。難易度3 2次解禁にて、Fコース解禁。Eコース同様一本道。難易度4 4次解禁にて、Gコース解禁。Fコース同様一本道。難易度5 今作はステージをクリアする度にα・βの二種類のルート分岐が選べるようになった。 (協力プレイ時の場合は、先にプレイを開始したプレイヤーがルート分岐の選択を出来る模様) ステージ6以降の2ステージは条件を満たすことでSIDE-α・βの2つに加えてSIDE-EXへの分岐が可能。 さらに特定の条件を満たしてステージ9をクリアすると、隠しステージ「FINAL-NEXT」出現。後述。 CPU概要 前作と同じく、後半に進むにつれて敵軍の総コストや敵の攻撃力補正が上がっていく。 また、中盤ステージ以降は敵機3体の同時出現もある。 しかしステージ5までの難易度はC、G以外のコースではかなり控えめで、 不慣れな人でもボスステージ程度までは進めるようになった。 協力プレイ時の敵配置強化も今作では存在しないようなので、クリアを目指すのなら二人プレイの方が安定するだろう。 各コースの解説 Aコース解説 難易度||| Bコース解説 難易度||| Cコース解説 難易度||||| Dコース解説 難易度|| Eコース解説 難易度||| Fコース解説 難易度|||| Gコース解説 難易度||||| Hコース解説 難易度???? A、B、Eはどちらも難易度3設定だが、一概にどのルートが楽か?というのは人によって違うと思う。 しかし、2対3になる状況が早いのはE B Aでありボス戦なども対策さえ覚えればAが楽なように感じる。 C、Gも同様であるが、Gは上級者でも意外に難しいので楽な方はC>Gと思われる。 Hコースは特殊でβルートが全てBOSSになっているコースでαルートは、ほぼ全ての敵がランダムに変わる。 よって、難易度が常に変化するためランダムと表記されている。回避率はFルートの敵くらい。さほど強くはない。 が、機体と組み合わせ次第では苦戦をする場合もあるので注意。 スコア詳細 今回のスコアは7種類の累計がスコアになる。(内1種類はマイナスのみのペナルティ項目) 作戦終了時に撃破数、被撃墜数、アタックボーナス、最大攻撃値、 耐久力ボーナス、タイムボーナス、勲章ボーナスと一覧表示される。 また、対人戦においても表示はされないものの、この7項目におけるスコア計算が適用されている。 (ただし、対人戦で獲得したスコアはCPU戦で獲得したスコアとは別途に記録される。) 撃破数 リザルト画面には撃破した機体の数が表示されるが、実際には撃破した敵コスト値の合計点数を獲得。 CPUの場合コストが半分なので低コスト機なら500、中コスト機なら1000、高コスト機なら1500点。 ステージ6の各種BOSS機体は10000点。 BルートBOSSのエルメスステージで出現するシャア専用ゲルググは、撃破しても撃破数や撃破点には換算されない。 FINAL NEXTで登場するストライクフリーダムはミーティア撃破で5000点、本体の撃破で30000点。撃破数は別々にカウントされる。 被撃墜数 自機の撃墜された数 × 自機コスト値 × 2 がマイナスされる。僚機の分はカウントされない。 要は、プレイヤーがどれだけ自軍コストを減らしたかが反映されるわけであり、 コスト1000機体で3回撃墜しても、コスト3000で1回撃墜してしまっても、ともに6000点が減点されるということである。 アタックボーナス 連合vs.Z.A.F.T.以降、採用され続けている「与ダメージ点」である。 敵機から奪った耐久の割合(百分率で一桁まで) × コスト別倍率X(※) で求められる。 計算式を見ればわかる通り、実際には与えたダメージの値ではなく敵機の耐久の割合をどれだけ削ったかが反映される。 したがって、CコースEXなどに見られる耐久の低い機体の場合、同じ100ダメージでも高い点数が得られることになる(未検証)。 ※低コスト機ならX=20、中コスト機orBOSSならX=40、高コスト機ならX=60 ちなみに百式の「まだ終わらんよ!」による復活は、アタックボーナススコアが別途(耐久100で復活なので20%分)追加される つまり、百式をゲージ2000以下で耐久MAXから倒すと、100*40+20*40=4800ポイントもらえる。 Mk-II(カミーユ機)の「まだ戦える!」による復活も同様。(100*20+31*20=2620ポイント) 最大攻撃値 作戦中に自機のみで与えたコンボダメージの最大値×10点を獲得。 各種ダメージ補正や敵機の被ダメージ2倍効果(ガンダムF91のMEPEなど)も参照される。 余談だが、この項のおかげで本作では各種機体の武器威力やコンボダメージをプレイヤー側で調査することが容易になった。 耐久力ボーナス 作戦終了時点での自機耐久値の割合(百分率で一桁まで) × コスト別倍率X(※) を獲得。 自機の撃墜数などは関係ないので、ゼロ落ちで耐久値90%よりも5回撃墜されて耐久値100%の方が、 耐久ボーナスの項目だけなら高いスコアを獲得できるということになる。 しかし被撃墜数に応じたペナルティを考えると、1被撃墜&耐久10%の状況でもわざと落ちて耐久を回復させる意味は無い。 ※低コスト機ならX=20、中コスト機ならX=40、高コスト機ならX=60 タイムボーナス 残時間(000.00の小数1桁目まで) × 10点を獲得。 時間設定の長い筐体ではスコアが伸びやすいということになる。 ※時間設定が長い筐体でも貰えるタイムボーナスは180秒設定と同じ。 つまり210秒設定でクリアタイムが180秒を超えればタイムボーナスは0。 勲章ボーナス 作戦中に獲得した勲章(=リザルト画面下部に表示されるエンブレム)ごとに設定されている点数の合計を獲得。 詳しくは下記。 勲章について 前作と同じように、一定の条件を満たすことでステージ毎に勲章が獲得できる。 勲章ごとにポイントが設定されており、前作よりも点数配分や勲章の種類が豊富になっている。 上手く立ち回れば2万点を越すほどの点数も狙えるため、スコアアタックを行う場合は必須。 勲章名(仮称) 取得方法 ポイント 【金S(赤)】 3000コスト機体でノーダメージ 10000 【金S(緑)】 2000コスト機体でノーダメージ 15000 【金S(青)】 1000コスト機体でノーダメージ 20000 【銀A(赤)】 3000コスト機体で被撃墜数0(ノーダメの場合はSに上書き) 3000 【銀A(緑)】 2000コスト機体で被撃墜数0(ノーダメの場合はSに上書き) 4000 【銀A(青)】 1000コスト機体で被撃墜数0(ノーダメの場合はSに上書き) 5000 【ALL】 敵機体を自機が全て撃破した 2000 【G】 瀕死状態(250以下?)でダメージを750以上与える 2000 【45】 作戦時間45カウント以内に勝利 5000 【60】 作戦時間60カウント以内に勝利(45カウント以内の場合は【45】に上書きされる) 3000 【75】 作戦時間75カウント以内に勝利(60カウント以内の場合は【60】に上書きされる) 2000 【TG】 ターゲット機を撃破(複数獲得可){CPU戦専用称号} 2000 【照準】 射程距離グリーンで攻撃を当てる 1000 【フラッグ】 作戦内において最初にダメージを与えた機体が取得(ノーダメージ攻撃、バリア中にヒットは含まない。ダメージを与えるのが条件) 1000 【盾】 1回でもシールドで攻撃を防ぐ(複数回ガードを成功させても意味はない) 100 【人!】 味方に誤射を5ヒット 0 【人×】 味方を撃破or自爆(イージスやGP02の核等々) 0 【鴨】 自機だけで戦力ゲージを使い切って敗北 0 【LOW】 撃破数、アタックボーナス、最大攻撃値の合計スコアが4200点以下 0 分岐・EXの出現条件 ・基本的な出し方はノーコンティニューでそのステージをソロで約30000点、協力は2人で約50000点以上のスコアを出すようにする ・ただし、ルート別に必要点数が変わってくる。上記スコアは平均的なクリアスコア ・EX-7はステージ6のクリアスコアが一定以上で出現 ・EX-8はEX-7をクリアして、スコアが一定以上なら出現。 ・DルートとHルートにはEXなし ・以下にルート別出現スコアを記載。()内は協力時の2人の合計スコア。 stage A B C E F G EX-7 29,000(50,000) 28,000(47,000) 28,000(48,000) 32,000(47,000) 31,000(58,000) 29,000(47,000) EX-8 29,000(47,000) 32,000(50,000) 35,000(53,000) 31,000(48,000) 39,000(54,000) 30,000(48,000) EXステージ出現基本攻略方法 ・敵機を自機で撃破する。 →単純ですが、撃破数スコア+アタックボーナスが高いほど進出は容易になります。 協力時は合計スコアでEXが出るのでどちらが撃破しても構いません。 ・BOSSは確実に自機で落とす。 →約12000~16000点(BOSS撃破+ターゲット勲章+アタックボーナス)のスコア差が出ます。 ・1回でも自機は落ちない。 →自機が1回撃墜された場合、非撃墜時の勲章ボーナスも視野に入れると、 高コストは-9000、中コストは-8000、低コストは-7000もスコア差が出ます。 今回僚機は撃墜されても自スコアには全く影響ありません。 (CPU僚機がスコア的にはアタック&勲章ボーナスが損するだけという存在になりました。) FINAL NEXTの出現条件 ・ノーコンティニュー ・EX-7とEX-8を両方ともクリアしたうえで、9面FINALをクリア。 ネタバレ注意 エンディング情報 注意するべき味方CPU 今回の味方CPUは高コスト機でも全くあてになりません 酷いときは回避にしていても撃破される始末 下記のステージではなるべく0落ちを目指しましょう ほとんど後半の方に出現します Aコース 6 Zガンダム 酷いときでは最初の陸ガンで落とされます。両方とも自分にひきつけ気味に戦いましょう。サイコ戦では分散にして陸ガンの足止めをしてもらう。 7-β アッガイ 7-EX ゴッドガンダム 核から逃げさせるために回避 アレックスは最低チョバムを剥がすか、自分で担当 突撃にすると少しは働いてくれるかも!? 指令変更次第で0落ちとかもある が、過信は禁物 8-β ターンX 9 エクシア ターゲット登場までに2落ちなんて事もある(最悪、クリアまでに4落ちとかありました) Bコース 7-EX デスティニー 常時回避にしておこう。デスティニーの体力ゲージを見て落ちそうだったら近くにいるようにして、CPUのロックを自分に向けよう。 8-EX 百式 Cコース 7-EX キュべレイ Z出現時に勝手に取り巻きを倒して覚醒させる事しばしば。Zを覚醒させたくなければ回避で。 8-a シャアザク 敵の火力が高いためバンバン落ちます。大変ですが2体を担当しましょう。 8-EX 百式 低耐久力と数の差ゆえに落されやすい。場合によっては6落ちも・・・。 Eコース 3 キュベレイMK-II 戦力とは考えずにおとりにしましょう。 6 V2 酷い時は最初のゲドラフで落とされます。分散・回避をうまく駆使しないと3落ちもあります。初めにABで暴れさせたら回避にしましょう 7-EX エピオン 出現する敵との相性が悪いのか、突撃にしてもすぐに落とされます。全部自分で倒すつもりで挑もう。 9 ターンX FINAL NEXT デスティニー 酷い時は序盤DX相手で2落ちという時もある。危ないと思ったらこっちに注意を向けよう Fコース 5 ドム 敵の集中砲火に脆い+地形の都合上性能をちっとも発揮できない。 Gコース 6 νガンダム ザクとタイマンしてボロ負けの弱さ。バリアが全然当てにならず、回避にしていても酷い時はνの4落ちで敗北なんてある。 7-EX F91 8-EX デスティニー Hコース 2-β シュピーゲル 突撃にしてもデビルガンダムの腹の前でクナイ投げ等をする事があるので回避推奨 3-β キュべレイ マンサ相手に全く役に立ってくれない。酷い時は前座のザク改で落ちます FINAL NEXT 攻略 出現方法は7-EXと8-EXを両方ともクリアしたうえで、ノーコンティニューで9面をクリア EXを通過せずに9面クリア時点で350000点でストフリ出現せず。 Hルートだけはステージ8-βに登場。 A・B・C・E・F・Gルート及びHルートステージ8-β共通でまず2機撃破後にストライクフリーダム(キラ)が出現 (開始位置から見て)ステージ奥端の上空降下しながら登場するが途中から動けるようになりそのまま交戦 やや遅れて最初に出てきた機体が1機増援で出現する(この増援は無限に続く) 前座と増援の機体はどれも反応がよく、闇討ちやズンダなども当たり前のようにしてくるので注意。 ストライクフリーダム以外の登場機 A:ストライク(初期はエールとソード、増援時はランチャーで固定。換装する) B:F91(ビームライフルモードとヴェスバーモードを使い分けてくる) C:ゴッドガンダム E:ガンダムDX F:ウイングガンダムゼロ G:キュべレイ H:アカツキ(オオワシとシラヌイを使い分けてくる)、殲滅後、ストフリと共にデスティニーが来る。ストフリ以外を落とすとアカツキが増援に来る。 協力時は換装アニメーション後、 強制的にストフリにロックが向いてしまうので別の登場機の注意を惹きつけている場合は闇討ち等に注意。 また換装アニメーション中に飛んできた流れ弾等は無効化されず、ダメージになるので注意。 なお、換装はどこにいてもする場所は全コース(H-βを除く)自機開始時の右側の真ん中あたりになる。 換装させる位地取りも戦略の1つである。覚えておいても損はないだろう。 ストライクフリーダム 耐久力が1/3程度減るとミーティアと合体する。 耐久が1/4~1/5くらいになるとミーティアをパージし(壊れて)常時覚醒状態になる。 ミーティアはダウン値が高く、ダウンはおろかよろけもおいそれとは取れない。 だが、大きいだけに被弾しやすいので、すぐにパージ状態にする事ができる。 超弾速マルチCSを確認。速すぎて、一発被弾した後2,3発目が喰らっているのが見えないという状態にもなる。 エクシアのアシストと同じかそれ以上の弾速なので、発生を確認してから回避はまず困難。 スーパードラグーンも展開でき(単発ずつのファンネルタイプで使用)、フルバーストも健在。 連ザIIであった単発CS(連結ビームライフル)も一応ある。 瀕死時にはSEED覚醒も有している アシストにインフィニットジャスティスがファトゥム01射出。 ミーティア時はインフィニットジャスティスもミーティアを着けてフルバーストしてくる 【ストライクフリーダム(ノーマル)攻略方法】 普通の敵と同様の戦い方で問題ないが、ドラグーン全射出→滅多切り→ドラグーン一斉照射だけは喰らわないように注意。 掴み技や捕縛も有効。おそらくこの時はダウン値は5だと思われる。 SEEDを使われると厄介なので、早めにダメージを蓄積させてミーティアに換装させよう。 その為にもBRズンダを主軸にしないでBR 各種格闘(任意で攻め継続)で攻撃する隙を与えずダメージを与えて行く。 そうすることによって結果的にミーティア戦始まったら弾切れや耐久が僅かしか残っていないという事態は避けられるハズである。 ちなみに格闘を入れ続けている間は換装できないので、 格闘でダメージを蓄積させてからミーティアに換装させると、ミーティア戦が少しだけ楽になる。 本当の敵は敵相方である 妙に上手いタイミングでカットをしてくる ソロでやっている場合はこまめにレーダーをチェックしよう 【ストライクフリーダム(ミーティア)攻略方法】 換装アニメーションの直後、すぐに速射砲を撃ってくることが多いので注意。 敵僚機の傍にいたら、闇討ち等にも注意。 距離が近いと格闘中心、距離が遠いとアシストやフルバースト中心に立ち回ってくる。 稀に処理落ちで動けないくなる場合もあるくらい攻撃が激しい。 こちらの理想の基本動作は(ミーティアが攻撃するちょっと前に)ジャンプしフワフワしながら、 BR→ミーティアが攻撃→ND→ステップ→攻撃しながら着地→以下繰り返し となるが、速射砲の後はステップをはさまなくてよい。 また距離はBRなど遠距離で攻撃できる武器を持っているなら遠距離を維持したい。 格闘機ならばリスクは大きいが、近距離を維持して相手の格闘をステップ回避→攻撃とやるか、 自分は逃げるだけ逃げて指令を集中にしCPUに攻撃させるのもよい。(的が大きく動かないので攻撃がやたらと当たる) 照射ビームも当たっているときは動きが止まるので、非常に有効。相手の照射ビームや格闘をステップで避けた後に入れよう。 【ストライクフリーダム(SEED)攻略方法】 基本はノーマルと同様。 ブースト切れが非常に読みにくい上にあっちこっちに動くので、 こちらは弾幕をはりまぐれ当たりを待つか、格闘を当てに行くしかない。 壁際に追い込むような感じで戦えばある程度の動きは抑え込む事は可能。 基本は格闘を狙った方が楽なので、積極的に狙っていこう。 大抵の機体なら2回の格闘コンボで撃墜出来る。 格闘を狙いに行く場合はドラグーン全展開からの滅多切りに注意が必要であるが、 予備動作でバレバレな上に殆どの場合空振りから着地してくれるので、そこにフルコンボを叩き込んでやろう。 その場合はとりあえず一度ダウンさせる事を優先した方がいい。 割と起き攻めに引っかかってくれるからである。 CPUを集中にしておとりにすると戦いやすい。 この時のストフリの耐久力は少ないが、敵僚機の闇討ちにも注意して、油断しないように焦らずに戦おう。 Aコース ストライクフリーダムのお供がランチャーなので下手をすればB、C、Eルートよりも苦労するかもしれない。 パートナーがインパルスなので、自機が3000なら回避、2000や1000なら突撃で安定する。 闇討ちアグニには要注意。調子に乗ってゲロビ等をしてたら間違いなく撃ち抜かれる。 稀に換装するのでランチャー以外になれば比較的楽になるが、ソードになった場合はレーダー確認を怠らないように。 Bコース FINAL NEXTでは楽な部類。 それでもヴェスバーモードやMEPEで結構粘ってくるので注意。 ヴェスバーモードの闇討ちには警戒しよう。 指令をうまく出さないとすぐに落とされます。 ただ高コスト一人旅の場合はパートナーがZなので回避にしておかないと落ちまくってくれます。 Cコース 機動力の低い機体で一人旅は本当に詰む。 ゴッドをダウンさせてストライクフリーダムを狙っても一瞬で距離を詰めてくる為、常にレーダーに気を配らなければならない。 逆に機動力がある機体ならば一度ゴッドをダウンさせてしまえば逃げつつストフリを追う感じで意外と何とかなる。 ゴッドにダメージを与えすぎてもダメ。明鏡止水になると耐久450あっても撃墜される。 又、高コスト一人旅の時は味方に注意。 Eコース 基本的にはBコースと似たような感じ。 初期配置と増援のDXはほとんどサテライトを使わない。 普通にストライクフリーダムを追っていればいいが、 ほとんど使わないとはいえ喰らえば即死級ダメージの闇撃ちサテライトには注意。 ただし、やたらうまいタイミングでBRズンダや格闘を仕掛けてくるので油断はしないこと。 相方は高コスト偽援軍の運命なので3000使用時は0落ち推奨 Fコース 全コース中で見てもかなりキツい部類に入る。現状では最難関か? ウイングゼロがストライクフリーダムのお供なので、ストライクフリーダムを攻撃している時に気を抜くと一瞬でカットされる。 EコースのDXと違い特射も容赦なく撃ってくる上、Cコースのようにダウンを奪っても効果が薄い二重苦。 ただ一人旅の場合は、相方のCPUシャイニングが良く動くのでCコースより多少マシ。 Gルート 一人旅の時はCPU僚機不在なので、常にダブルロックをくらうハメになる上、ストフリのお供はキュべレイ。 距離を離しても2機からファンネルで狙われ続けるため、非常にうっとうしいと同時に被ダメージが蓄積しやすい。 近づきすぎても、離れすぎても難しいところ。 反面、2人でプレイしているならお供がキュベレイであるため、Bルートと同じくらい楽になる。 Hルート 今までのFINAL NEXTステージではなく、狭いレクイエムの戦闘になる。 ミーティア時はやたらに高飛びするので射撃は当てずらい。 前座のアカツキはAコースなどと反応は似た感じだが、うまいタイミングでヤタやBRズンダや格闘を仕掛けてくるので注意。 増援に来る運命はお構いなしに闇討ち格闘や射撃CSなどをしてきてこちらの妨害をしてくる。 難しいがなるべくなら落としてアカツキに変えてしまえばその後はある程度は楽になる。 2人プレイではどちらかが引き付け役になればいい。 増援のアカツキがストフリミーティアにドラバリアを張る場合があるので注意。
https://w.atwiki.jp/wiki8_destiny/pages/812.html
機体一覧 : コスト|勢力+旧機体枠|勢力前作準拠(以前の書式)|勢力DP(PS2版公式)準拠 【更新履歴(本ページおよび各機体ページ全体における変更点)】 [2007/07/01] 掲示板へのリンクを更新 [2006/12/26] 機体位置を整理 [2006/11/13] 解禁に伴い機体位置を変更 ※討論を重ねずデータ削除に徹する場合は、荒しの一環とみなし復旧対象になります。 荒らしは討論のページで対策を考えられている最中です。最悪、アクセス禁止処分も考えられます。 本ページ編集上の注意 本ページは、討論にて決定した以下の原則に沿って編集をしてください。 基本はコストに準拠し、今後解禁機が増えた場合解禁した順に赤字で「一次解禁」「二次解禁」と記入する 機体所属(勢力)が重要と考えるなら、冒頭にある「機体一覧 : ~」のリンクからどうぞ 各機体ページ編集上の注意 技名は解り易さを第一に考えて下さい。解りにくい名前及びこのゲームと無関係なネタは避けてください。例えば、 SEEDやSEED DESTINY、前作『連ザ』ネタ程度に留めておく。 前作から引き続き登場する格闘には、わかりにくい表現以外は前作『連ザ』Wikiの名前を引き継ぐ。 などに留めてください。(この方針などは、討論にて武装表フォーマット案一覧で定まった案への変更を検討中です。) 機体一覧表(コスト別) 自軍の総コストは1000です(MS選択画面でコストゲージと共にxxx/1000という表示がある)。 コストの背景色は、ゲーム内のMS選択画面で表示されるコマの背景色と同様です。 590 590 デスティニー ストライクフリーダム レジェンド インフィニットジャスティス 560 560 アカツキ(オオワシ装備) プロヴィデンス 一次解禁 フリーダム ジャスティス 一次解禁 アカツキ(シラヌイ装備) 五次解禁 450 450 フォースインパルス イージス一次解禁 ソードインパルス ブリッツ 一次解禁 ブラストインパルス バスター 一次解禁 セイバー デュエルAS 一次解禁 グフイグナイテッド(ハイネ機) エールストライク 一次解禁 スラッシュザクファントム ソードストライク 一次解禁 ブレイズザクファントム ランチャーストライク 一次解禁 ガナーザクウォーリア(ルナマリア機) ストライクノワール 一次解禁 ドムトルーパー レイダー 一次解禁 ストライクルージュ カラミティ 一次解禁 カオス フォビドゥン 一次解禁 アビス ガイア 420 420 グフイグナイテッド デュエル 一次解禁 ザクウォーリア ゲイツ[指揮官用] 一次解禁 ガナーザクウォーリア シグー 一次解禁 ウィンダム(ネオ機) ラゴゥ 一次解禁 ストライク(ビームライフル) 一次解禁 ストライク(バズーカ) 一次解禁 ムラサメ(バルトフェルド機) 五次解禁 280 280 バクゥ(ミサイルポッド) ゾノ 一次解禁 バクゥ(レールキャノン) ディン[指揮官用] 一次解禁 ゲイツR ジン(大型ミサイル) 一次解禁 ジンハイマニューバ2型 ムラサメ ウィンダム(ジェットストライカー) ウィンダム(ミサイル) 270 270 バビ ゲイツ 一次解禁 ディン ジン(マシンガン) 一次解禁 長距離強行偵察複座型ジン ジン(バズーカ) 一次解禁 アッシュ ジン(特火重粒子砲) 一次解禁 ダガーL(ジェットストライカー) M1アストレイ 一次解禁 ダガーL(キャノン砲) ストライクダガー 一次解禁 ダークダガーL 200 200 グーン ザウート 一次解禁 ジンオーカー ジンワスプ 一次解禁 ガズウート プロトジン 一次解禁 ザクウォーリア(ライブ仕様) 三次解禁 CPU専用 CPU専用 スカイグラスパー(エールストライカー) デストロイ スカイグラスパー(ソードストライカー) ストライクフリーダム(ミーティア装備) スカイグラスパー(ランチャーストライカー) インフィニットジャスティス(ミーティア装備) ミネルバ フリーダム(ミーティア装備) 二次解禁 アークエンジェル ジャスティス(ミーティア装備) 二次解禁 ガーティ・ルー コスト合わせ表 機体1 機体2 総消費コスト 590(1落ち) 590(0落ち) 590 590(0落ち) 450(2落ち) 900 590(1落ち) 280(1落ち) 870 590(1落ち) 270(1落ち) 860 590(1落ち) 200(2落ち) 990 560(1落ち) 420(1落ち) 980 560(1落ち) 200(2落ち) 960 450(1落ち) 450(1落ち) 900 450(1落ち) 270(2落ち) 990 420(1落ち) 280(2落ち) 980 420(1落ち) 270(2落ち) 960 280(2落ち) 200(2落ち) 960 耐久力一覧 ※8月21日以降に解禁された機体には『一次解禁』と付いています。 同様に、9/11以降解禁は『二次解禁』、10/2以降解禁は『三次解禁』、 11/13以降解禁は『五次解禁』と付いてます。 コスト:■700 (CPU専用) ■590 ■560 ■450 ■420 ■280 ■270 ■200 2000 ■デストロイ 1000 ■ストライクフリーダム(ミーティア装備) ■インフィニットジャスティス(ミーティア装備) ■フリーダム(ミーティア装備) 二次解禁 ■ジャスティス(ミーティア装備) 二次解禁 720 ■デスティニー 700 ■レジェンド ■ストライクフリーダム ■インフィニットジャスティス 680 ■アカツキ(オオワシ装備) ■フリーダム ■プロヴィデンス 一次解禁 ■ジャスティス 一次解禁 ■アカツキ(シラヌイ装備) 五次解禁 650 ■ソードインパルス ■ソードストライク 一次解禁 640 ■ゾノ 一次解禁 630 ■ブラストインパルス ■グフイグナイテッド(ハイネ機) ■スラッシュザクファントム ■ガナーザクウォーリア(ルナマリア機) ■ドムトルーパー ■アビス ■イージス 一次解禁 ■バスター 一次解禁 ■デュエルAS 一次解禁 ■ランチャーストライク 一次解禁 ■ストライクノワール 一次解禁 ■レイダー 一次解禁 ■カラミティ 一次解禁 ■フォビドゥン 一次解禁 600 ■フォースインパルス ■ストライクルージュ ■カオス ■ガイア ■ブリッツ 一次解禁 ■エールストライク 一次解禁 580 ■グフイグナイテッド ■ザクウォーリア ■ガナーザクウォーリア ■ゲイツ[指揮官用] 一次解禁 ■シグー 一次解禁 ■ラゴゥ 一次解禁 ■ストライク(ビームライフル) 一次解禁 ■ストライク(バズーカ) 一次解禁 570 ■デュエル 一次解禁 560 ■ウィンダム(ミサイル) 550 ■セイバー ■ブレイズザクファントム 540 ■ムラサメ(バルトフェルド機) 五次解禁 530 ■ゲイツR ■ジンハイマニューバ2型 500 ■バクゥ(ミサイルポッド) ■バクゥ(レールキャノン) ■ムラサメ ■ウィンダム(ジェットストライカー) ■ジン(大型ミサイル) 一次解禁 ■ストライクダガー 一次解禁 490 ■ディン[指揮官用] 一次解禁 480 ■長距離強行偵察複座型ジン ■ゲイツ 一次解禁 460 ■アッシュ 450 ■ウィンダム(ネオ機) ■ディン ■ダガーL(キャノン砲) ■ジン(マシンガン) 一次解禁 ■ジン(バズーカ) 一次解禁 ■ジン(特火重粒子砲) 一次解禁 430 ■バビ ■ダークダガーL ■ガズウート ■M1アストレイ 一次解禁 ■ザウート 一次解禁 ■プロトジン 一次解禁 420 ■ダガーL(ジェットストライカー) ■ジンオーカー ■ジンワスプ 一次解禁 ■ザクウォーリア(ライブ仕様) 三次解禁 390 ■グーン 240 ■スカイグラスパー(エールストライカー) ■スカイグラスパー(ソードストライカー) ■スカイグラスパー(ランチャーストライカー)
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/926.html
前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ 「……で、そんな騒ぎ起こしときながらわざわざ準備中のウチに飛び込んできたわけか、このクソお客様は」 「ヘイそこの赤いの、酒くれ酒。米酒を熱燗で」 「ッざけんなこのアホ! だいたい金持ってんのかテメエは!」 「うっさいな、さっさと運んでくれ。でないと乳揉むぞ」 「どんな脅しだよそれは!?」 「ひぅっ!?」 「なんでお前がビビってるんだデス子!?」 ――そんなやりとりを眺めながら、シンはそっと窓の外を見やる。 未だ自警団が何人か見回りをしているようだが、先ほどインパルスらが聞き込みに来た団員をなんとか誤魔化 したおかげで踏み込んでくることはないようだった。 勝手に店に入ってきたストライクフリーダムだけでも引き渡した方がいいのでは、と言われたが、シンには 彼女の話を聞かなければならないという予感もあり、その提案を断った。 「まったく、厄介事に巻き込んでくれたな元マスター?」 「……悪い」 「だ、大丈夫ですよ。今はオーナーさんもパティさんもいませんし」 それが唯一の救いだった。どちらか、というよりもパティがいれば間違いなくこのテーブルに着く前に店から 叩き出されていたことだろう。 「まぁいい、今さら何を言ったところで状況は変わらん。熱燗だったな? すぐに用意しよう」 「おぉ~、緑のは話がわかるじゃんか」 「ただし値段は通常の5倍だ」 「鬼! 悪魔! 人でなし!」 「クックックッ、最高の褒め言葉だ」 「ぶ、ブラストちゃん……あ、元マスターも手伝ってくれませんか? 人手が足りないので」 「あぁ」 ブラストの目配せの意味を察してシンは席を立つ。デスティニーから何やら訴える視線を感じたが、すぐ戻る と告げてインパルスに続き厨房へと向かった。 「しっかし、今度はアイツかよ。なんか変な呪いでもかけられてんじゃないのか元マスターは」 「そう言うなソード。元マスターのトラブル体質は今に始まった話ではない」 「そ、そんなことは……あるかもしれないけど」 「お前ら俺のことそんな風に思ってたのか……?」 燗の用意を進めるインパルスと並んで、シンは若干凹みながらまかない程度ではあるが即興で米酒に合うつま みを作る。 ここで働いた経験から大体の物は作れるようになったシンだが、ここに来た本当の理由はそれだけではない。 「それで、奴はどうするつもりなのだ?」 「……とりあえずは向こうの話を聞く。どうするかはそれからだ」 「甘いんじゃねぇの? アタシらとデス子がいりゃフリーダムだろうが一人なら……」 「でも、絶対に勝てるっていうのは言い切れないと思う」 フォースの意見にシンは頷く。先ほどの戦いを見る限り、二人がかりで仕掛けたとしてもせいぜい互角がいい ところだ。現状ではフリーダムの時のように勝てる要素がまるで見つからない。そもそもの目的すら不明ではど う対策を取ることもできないのだ。 だからこそ、相手が話し合いの姿勢を見せている今は下手に手出しをせず応じるべき、とシンは考えていた。 「……もどかしいな、アタシとしちゃとっとと叩っ斬りたいとこなんだけどよ」 「ソード」 「わぁってるよ。元マスターの手前、勝手な行動は慎むさ」 「ならばいい……さて、これ以上遅れると怪しまれるかもしれん。そろそろ行くか」 「あぁ」 徳利と猪口、そしてつまみをそれぞれ持ち、シンとインパルスは厨房から出る。 たとえ相手が穏健を装っていても、それで油断しないよう気を保ちながら…… 「二人っきりになったってことはさっきの続きをしていいってことだな! ってことでおっπ! おっπ!」 「いやぁぁぁぁぁぁ! 助けておねえちゃぁぁぁん! マスタぁぁぁぁ!」 「「何してんだお前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 再びデスティニーを剥きにかかるストライクフリーダムに、ソードインパルスのフラッシュエッジとシンの 投げナイフが飛んでいった。 「ついムラッときたのでやった。今は反省している」 「今度アタシらの妹に手を出したらなます斬りにするぞこの万年酔っ払い」 「失礼な、そんな下劣なものじゃないぞ私は。ただのおっπ紳士だ。紳士の魂以外どこも他の連中と変わらん」 「その魂が爛れまくってるって言ってんだよ!」 「っていうか、紳士じゃなくて淑女じゃないのか……?」 激昂するソードをもはや止める気も削がれ、シンはさっさと本題に入ることにする。 「それで、お前の話ってのはなんなんだ? デス子とインパルスもいるし今がちょうどいいだろ」 「はな、し……?」 「…………」 「あいそうでした! 私が話があるって言ったんでした! すばらしいおっπと旨いお酒で忘れててすいません!」 無言で腰のナイフに手をかけるシンを見て慌てて姿勢を正すストライクフリーダムだったが、やはりどこか 芝居くさいように見える。インパルスに軽く視線を送り、シンはナイフから手を離して椅子に座り直す。 「で? さっさと話してくれないか?」 「超簡潔に話すなら、私らは君らと敵対する気はないんで手を出さないでくれってこってす、まぁさっきみたい に仕掛けられたときは当然反撃もするけど」 「私『ら』? お前以外にもいるのか?」 「あぁ、こないだマイシスタを拾ったんだよ。今はゆ、ゆ……? 名前忘れた、狐のねーちゃんのとこに一緒に 厄介になってる。街であんたらと戦ったことは聞いてるけど、ちゃんと私が躾といたんで安心してくれい」 そう言って猪口を傾け、「うンめー!」と唸った。告げられた言葉を頭の中で反芻しながら、シンは考えを 張り巡らす。 ――狐の、ってことは由羅のとこにいるのか。予想してたものの中じゃ一応一番マシなものだったけど…… 「その言葉、どこまで信用できるかわかったものではないな」 「ありゃ、素直に受け取れないと?」 「当たり前だ。この世界に来る前の我々の関係を考えれば信じられるわけがない」 射抜くように言葉と視線を叩きつけるブラストに、ストライクフリーダムは変わらず受け流すようにヘラヘラ と笑う。 シンの考えもブラストと同じだった。こうして言葉では都合のいいことを並べ、腹の内に抱えた黒いものを 隠していないと言い切れるだけの根拠もない。むしろ何かを隠していて当然だろうと踏んでいた。 だがしかし、そんな疑いの眼差しを受けてなおストライクフリーダムは笑みを崩さない。 「別にそっちがそう考えてるならそれでも構わんよ? こっちはもう宣言はしたんだ、気にせず過ごすさ。それ で君らが仕掛けてくるって言うんならさっきも言ったとおり相手にはなるけどな、あくまで正当防衛で。もっと もそんなのは無駄の極みだろうからお互い得にはならんだろうけど」 ブラストは黙り込んだ。シンもまた同様に。 今のところ、言っていることに怪しいところは何も見当たらない。真っ当とは言い難いかもしれないが、少な くとも正論ではある。 「あぁ、別に普通によろしくする程度なら大歓迎だぞ? こっちとしてももっとヨロシクしたいくらいだし」 そう言ってネットリとした視線をデスティニーに向ける。もはや天敵と化した相手のハンターな視線にすっか り怯えきったデスティニーはガタガタと震えながらシンの背中に隠れた。 溜息をひとつついて、シンは改めてストライクフリーダムを見据える。 「……こっちと戦う気がないならいいさ。それでえっと、S・Fでいいか?」 「おっ、ようやく名前を呼んでくれたか。嬉しいねぇ」 先ほどまで浮かべられていたものとは違う、あどけない笑顔にシンはわずかながら動揺する。 「『すごい』『Fカップ』と同じ略だな!」 「…………」 が、すぐにそんな気持ちは萎えた。 「『すンばらすぃ~』『Fカップ』も同じだな!」 「それはもういい……それでこっちも聞きたいことがあるんだけど」 「私の3サイズ? ゴメンそれは国家機密」 「知るかンなこと!」 「きょぬー派はひんぬー派かってことなら……一週間ほど考える時間がほしいかも」 「それもどうでもいい!」 「さっきからツッコミばかりだねシン坊は。ふざけずにさっさと話をしてほしいんだけど」 「お前がさっきから脱線させまくってるんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「お、落ち着いてください元マスター!」 あ~やだやだと肩をすくめるストライクフリーダムに本気で殴ろうとしたシンだったが、寸でのところで フォースに止められてなんとか頭をクールダウンさせる。 「……本題だけど、他にお前たちみたいな奴って見たことはあるか?」 「んー? あるぞ。ザクとかダガーとか」 「本当か!?」 「あぁ。みんなどてっ腹に風穴開けてやったけど」 ――数秒間、卓の回りの空気が凍りついた。 「…………何?」 「いやぁ、あれは参った参った。何せ……」 薄ら笑いを浮かべながら再び酒を飲もうとするストライクフリーダムだったが、向かい側から二挺のビーム ライフルを向けられて眉根を寄せつつその動きを止める。 「おいおい、さっきの話聞いてたかい?」 「黙れ! 本性現しやがったなテメェ!」 猛るソードと怯えの色を消し険しい表情を浮かべるデスティニーを止めるべきかと考えかけたシンだったが、 さすがに今の一言をただ聞き逃すわけにはいかない。 「……今のはどういう意味なんだ?」 「どういう意味も何もそのままだけど」 「先ほどの戦いたくないという言葉、さらに信用できなくなったな。貴様の狙いを含めてこの場で洗いざらい 吐いてもらおうか」 「さっきは不覚を取りましたけど、今度はやられないです!」 二人分の本気の敵意を受けながら、ストライクフリーダムは呆れたように息を吐いて猪口を置き、名残惜し そうにテーブルの縁を指でなぞる。 「喧嘩っ早い連中だこと。保護者の苦労が知れるってもんだね、なぁ?」 「口の減らねぇ奴だな」 溜まりに溜まった怒りが臨界点を突破したのか、ソードはまるで遠慮のない殺意を向けて銃口を直接ストライ クフリーダムの頭に突き付ける。 「さすが姉妹、熱くなりやすいとこもそっくりだ」 笑顔を依然そのまま、しかし口元に浮かんだ歪みは一層深くなる。 「――ま、だから対処も楽なんだけど」 そう呟くや否や這わせていた指がテーブルの縁を掴み、一気に跳ね上げる。 ひっくり返されるテーブル。散乱する料理と皿。 シンとデスティニーはなんとかその場を飛び退くことができたが、一人身を乗り出していたインパルスは逃げ 遅れてテーブルの下敷きになった。 「こ、のぉ! どこだぁっ!」 上に乗ったテーブルを跳ねのけ、ソードは左右を見渡すが……ストライクフリーダムは見当たらない。 だがその位置を、ほどなくして彼女は知ることとなった。 「呼ばれて飛び出てなんとやらー」 「ッ!?」 後頭部に硬い感触。それがビームライフルのものであると察知してソードはその場に固まった。 「形勢逆転、ってやつかなこれは」 距離を取ったが故に容易に手出しができなくなったシンとデスティニーに目を向け、少女は不敵に笑った。 前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ
https://w.atwiki.jp/yukimi0/pages/234.html
CE75年の3月。NGO組織としてピースガーディアンが正式に発足した二ヵ月後。 彼らの最初の活動は、赤道連合の内戦地域への支援だった。 ラクス=クライン自らが陣頭に立って非戦闘地域を回り、人々の楽しみになればとコンサートや慰問を行いつつ、他のNGO・NPO人道支援団体の活動を積極的に支援する。医療や食料援助、戦時復旧活動など様々な面で大きな活躍を見せ、また内乱自体に介入はしないものの、非戦闘員に危害が加えられそうになれば、MSを使い敵を撃退した。 慈愛に満ちたラクス=クラインの献身的な行為。弱者を守るキラ=ヤマトの雄雄しき振る舞い。 ここでの活動がピースガーディアン、ひいてはラクス=クライン、さらには統一連合に対する支持を一気に上昇させるきっかけとなる。 そんな活動の中、ある出来事が起こったのだった。 エターナルフリーダムの完成にはまだ二年の月日が必要であり、この頃のキラ=ヤマトはストライクフリーダムを愛機としている。その他のピースガーディアンの隊員は、チューンナップの施されたムラサメに搭乗している。部隊に配備された人数こそ少ないが、いずれも腕利きのパイロットばかりであった。 その時にキラとともに任務に出たのはイケヤ、ゴウ、ニシザワの三人。かつて見事なコンビネーションでカオスガンダムを撃墜したエースパイロットたちである。もともとはオーブ軍に所属していたが、ピースガーディアンの発足とともに招聘され、正式メンバーとして転属となった。 今回、現地で活動する他のNGOから要請を受けたのは、とある私兵集団への対応だった。 政治的なお題目を掲げてはいるものの、実際には、政府内の混乱に乗じて強盗・殺人を繰り返す犯罪集団と大差ない組織である。 地球連合の軍人崩れが参加し、MSまで持っているため、NGOもたびたび被害にあい、援助物資を強奪されている。死者もすでに出ている。 その日、たまたま哨戒中であったキラたちにSOSの通信が入った。食糧援助を行っているNGOが件の組織に襲われたのだ。急げば何とか間に合う。キラのストライクフリーダムを先頭に、四機のMSは全速力で通信の発信源に向かう。 そこにはダガーLを中心としたMSの一団がいた。食料を積んだコンテナを、今まさに奪い去ろうとしている。 「こちらはピースガーディアン。そこの武装集団、直ちに強奪を止め、MSから降りて投降しなさい。繰り返す。MSから降りて投降しなさい!」 キラの警告も虚しく、ダガーLはビームライフルの斉射で応じる。キラも、はじめから相手が素直に言うことを聞くとは思っていなかった。予想していた反撃を難なくかわし、ストライクフリーダムを敵陣に走らせる。 イケヤたちの援護も必要とせず、キラは瞬く間にすべての敵MSをライフルで撃ち抜き、その腕や脚を切り落として戦闘能力を失わせてしまう。 ただの一機も破壊することなく、戦闘能力のみを失わせる。圧倒的な力の差が成せる技だった。 「凄まじいものだな。これが不殺、か」 嘆息しつつ言うイケヤ。ゴウも頷くが、ニシザワだけがやや批判めいた言葉を投げかける。 「しかし、我々は軍人だ。警察ではない。抵抗する敵に対して、いたずらに温情をかける必要はないと思うのだが」 イケヤがニシザワを咎めた。 「おい、いくらピースガーディアンがNGO組織とはいえ、上官批判に相当するような言葉は慎め。 それに不殺とは、あの方の比類なき技術があってこそなせる業だろう。誰に強制するわけでもなく、自身の主義としてやられているのだから、他者がそれを批判するいわれはない」 「分かっているさ。しかし、温情をかけるべき時と場所と相手をもう少しキラ殿も考えられた方が……!」 イケヤもゴウも気付かなかった、破壊された敵MSの動き。キラの不殺に疑問を持っていたニシザワだからこそ察知したのだろうか。 「キラ殿っ!」 キラに詳細を伝える暇も惜しんで、ニシザワの乗るムラサメがストライクフリーダムのもとへ飛ぶ。 完全に油断していたキラも気付かなかったのだ。撃墜された一機のダガーLが、かろうじて動く左腕に持ったライフルで、ストライクフリーダムを狙い撃ちしたのだ。 もしかすると、ニシザワがかばわなくても、キラはその一撃を避けられたのかもしれない。たとえ命中したとしても、致命傷にはならなかったのかもしれない。 しかし、ストライクフリーダムの向こう側に隠れる格好になり、相手を撃つことができなかったニシザワは、ストライクフリーダムの前に出て、キラの機体をかばうことを選んだ。 敵の一撃はムラサメの機体にまともに命中した。 そのまま、ムラサメは爆散する。 その後、ニシザワを撃った敵をイケヤとゴウが破壊したが、キラは自分のとった行動の、予想外の結末に、ただ呆然としているだけだった。 目覚めたとき、見慣れた天井が眼に入った。すでに朝日が昇っており、さしこむ光がキラの顔に当たって、彼を眠りから呼び覚ました。 キラはひとつ深呼吸すると、ベッドに腰掛けたまま、枕もとの水差しからコップに水を注ぎ、一口で飲み干した。 (あのときのことを、また思い出したか。いや、一生忘れることなんて、できないだろうな) あれは、自分の甘さが招いた悲劇だ。相対している敵の危険性をきちんと認識するべきだった。相手に情けをかけず、完全に倒していれば、ニシザワは死なずに済んだ。 あの事件の後ほどなくして、イケヤもゴウも転属願いを出してきた。二人はニシザワの死についてキラを責めることはしなかったが、キラの下で働き続ける自信がなくなったと転属の理由を明言した。残念ですが私たちは、あなたに背中を預けることはできそうにありません、と。 キラには二人を引き止めることなどできなかった。そのような資格は自分にはないと自覚していた。 (あのときから、僕の戦い方は変わった) たとえどれだけ技量の差があろうとも、相手を完膚なきまでに叩き潰した。相手が完全に降伏するまで、一切の情けをかけることはやめた。いたずらに命を奪うことすら避けてはいたが、抵抗する限りは相手が子供だろうと老人だろうとまったく容赦はしない。 自分が自分の甘さゆえに倒されるのならば、それは構わない。しかし、被害は自分だけでなく、自分の仲間や、守りたい大切な人々にまで及ぶ可能性もあるのだ。だから…… そこまで考えたところで、電話が鳴る。キラが受話器を取ると、それはピースガーディアンの事務局からの連絡だった。 「それは、確かな情報なのか?」 電話口の声はよく通り、簡潔にして的確な説明がなされたが、それでもキラは問い直した。 「そうか、誤報じゃないんだな。わかった。すぐに僕もそっちに向かう」 キラはため息混じりにクローゼットに向かう。今日は非番であったが、そうも言っていられる状況ではなくなったようだ。 「地上軍敗退、ゴランボイの地熱プラントは奪取されたか。イザークたちでも適わなかったか」 そうつぶやくキラの瞳に、苛烈な炎が宿っていた。 立ち向かうすべての敵を焼き尽くさんとする、地獄の業火にも似た炎が。
https://w.atwiki.jp/suteteco/pages/133.html
「異形の戦士」(1~3) 372 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2005/12/03(土) 15 27 09 ID ??? 「異形の戦士」 (1/7) 月面に、人知れず異形の巨人が横たわっていた。 鉄の足は萎え、電子の目は光を失い、砂に埋もれた腕は再び火を噴くことはない。 鉄の戦士は死んだのだ。炎の時代は過ぎて行ってしまった。 これは、かつて戦場を駆け抜けた異形の戦士の物語である。 その男は叩き上げの兵士であった。幼い頃から身寄りもなく、食うためにザフト軍に入ったと 公言して憚らなかった。時代の流れでMS戦闘が主体となり、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では MSパイロットとして戦った。何機か敵MSも撃墜し、最終的にジャスティスに撃墜されたものの 前大戦を無事生き延び、腕はまあまあだと自負していた。 家族・親類と呼べる者はなく淡泊な人となりの男にも、一人だけ親友と呼べる同僚がいた。 尤も、このことを当人達に話せば、「絶対に違う」と異口同音に答えたであろうが。 親友の男は、家庭もあり、性格も陽気で正反対だったが、それゆえに2人の関係は不思議と上手くいった。 入隊以来、ほとんど同じ部隊に配属されパイロットと整備士のコンビとして過ごしていたが、 それは原因なのか、それとも結果なのかはわからない。 十年以上の付き合いも、終わりはあっけなかった。エターナル追撃戦での出来事だった。 補給のため母艦に戻っていたとき、ストライクフリーダムのドラグーンが母艦の推進機関を破壊した。 推力を失い地球の引力に引かれ落ちていく船から脱出すべくハンガーに戻ったとき、 親友は黙々と機体の整備をしていた。「お前も一緒に脱出しろ」との呼びかけに、 親友は頭を振った。「俺達整備士は、まだMSが残っている限りこの場を放り出すわけにはいかん。 一人でも多く出してやらにゃならん。邪魔になるから早く出て行け」と。 彼の若い部下達がハンガー内を飛び回っていた。半べその者、ヒステリー気味の者、 淡々と整備している者………人それぞれであったが、職場を放棄する者は一人もいなかった。 男は説得が無理であることを悟り、MSに飛び乗った。普段は敬礼の下手な親友が、 一部の隙もない見事な敬礼を返していた。 親友との別れを惜しむ間もなく、再び男は危機に直面していた。 ストライクフリーダムは正に鬼神の如き強さで、戦況は逆転していたのである。 ストライクフリ-ダムはコクピットは狙わないとはいえ、それで生存が保証されるわけではない。 現に、何人かのパイロットがMSの爆発に巻き込まれて死亡していた。 死が恐ろしいわけではなかった。軍に入った時から、戦場に斃れることは覚悟していた。 だが、今死ぬことは耐えられなかった。自分より遙かに生存する価値のあった親友の死が、 無駄になるのが恐ろしかった。 周囲に新たな2~3の火球を生成したあと、ストライクフリーダムがこちらを向いた。 ツインアイが光ったその顔は、新たな獲物を見つけて舌なめずりしているかのようであった。 しかし次の瞬間、爆炎に包まれたのはストライクフリーダムの方であった。 見たこともないガンダムらしき機体が、日輪を背負って仁王立ちしていた… 373 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2005/12/03(土) 15 27 51 ID ??? 「異形の戦士」 (2/7) 助けてくれたのは、既に生ける伝説と化しているミネルバ隊であった。 先の戦闘でミネルバ側にも欠員ができたため、男はそのままミネルバに転属となった。 そして男は知ることとなる。キング・オブ・ハート、ドモン・カッシュと 彼の教えを受けたクルー達を。 男はそれまで戦う意味など考えたこともなかった。食うためだけに戦ってきた。 それを疑問に思ったこともなかった。しかし、今は戦う理由を考えずにはいられなかった。 なぜ、家族もあり自分よりまともな人間である親友が死に、自分が生き残ったのか。 なぜ、凶悪なテロリスト、ラクシズにかくも強大な力が与えられたのか… 三十余年の生涯で考えたこともない命題の答えが一朝一夕に見つかるはずもなく、 男はとりあえず力を求めた。いつか目的を見出した時に、それを成就するための力を。 だが、男の希望は程なく失望に変わる。流派東方不敗に入門したものの、 一向に上達する気配がなかったのである。若さの違いなのか、素質の違いなのか… 日に日に上達していく若手クルー達とは対照的に、修行の効果は全くと言っていいほど現れなかった。 また、ラクシズ側も以前より明らかに強さを増してきており、男の絶望に拍車をかけた。 修行を休みがちになった男を心配したのか、ある日ドモン・カッシュが男の部屋を訪ねてきた。 一見、自分同様ぶっきらぼうに見えるが、本質的な面倒見の良さが自分との決定的な違いなのだろう。 そう冷静に分析する一方で、自分でも驚くほど素直に悩みを打ち明けた。 自分が生き残った経緯、修行の行き詰まり、闘う理由… ドモン・カッシュは慣れないアルコールに顔を真っ赤にしながらも、 真剣に相談に乗ってくれた。自分より一回りも若いこの男は、妙に世間知らずな一面があり、 ともすればその答えは突拍子もない奇天烈なものになった。 しかし、その真摯さだけは疑いようもなかった。結局、要約すれば「自分でなんとかするしか無い」 ということにほかならなかったが、男にもう迷いは無くなっていた。 374 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2005/12/03(土) 15 28 50 ID ??? 「異形の戦士」 (3/7) それから、男の試行錯誤が始まった。残念ながら、どうやら自分には格闘家の素質は無いらしい。 ならば、創意工夫でそれに代わる力を。 コーディネイターとはいえ、パイロットとしてはせいぜい中の上程度である。 最早非常識とも言える力をつけつつある敵と渡り合うには、尋常の工夫では駄目だ。 特にストライクフリーダムクラスになると、中長距離からの砲撃では致命打を与えるのは困難だろう。 こうして、近接戦闘での一撃に全てをかける、他に類を見ない特殊な戦術の創意工夫が始まったのである。 一撃をより確実・絶対のものとするために、敵との距離を一瞬でゼロにする能力。 回避のための機動は捨て、そのかわりある程度の攻撃にはひるまず突撃できる防御力。 火気管制は不要であるが、判断と行動のタイムラグをなくすためにも、単座であること。 こうした理由から、鹵獲したゲルズゲーをベースとすることとした。 大型プロペラントタンクと大型バーニアを追加して大推力を確保した。 近接戦闘の武器として採用したのは、異形の右腕だった。巨大なクローで敵を捕獲し、 巨大シリンダーから必殺の一撃「サドンインパクト」を打ち込むのである。 その一撃は、VPS装甲すら易々と撃ち抜く威力であったが、発動には大量のエネルギーを必要とし、 装弾数は僅か6である。また、不要な左腕は排除し、バランスを取るためにプロペラントタンクをも 左右非対称とした隻腕のゲルズゲーは、まさに「異形」と表現するほかなかった。 そして男が制御用の上半身に用いたのは、ダガーではなく、親友が最後に整備したジンであった。 そして男は戦場に帰ってきた。異形のゲルズゲーと対峙したラクシズ兵は、はじめ驚愕し、 次いで恐怖した。一度の出撃で最大6撃しか撃てないため、他のミネルバMSと比べると 撃破数は目立たないが、異形のゲルズゲーが駆けるところ、確実に一つの死がもたらされた。 一駆一殺。いつしか、敵味方両方で「異形の告死天使」の噂が囁かれるようになった。 やがて男は転属し、ミネルバを離れることとなった。 部隊を移っても、男は戦い続けた。Dプランに興味は無い。コーディネイターとナチュラルの 確執などどうでも良い。かつては親友を殺したストライクフリーダムに対する復讐心もあったが、 今はそれすらも無い。言葉では上手く言い表せないような気がする。 しかし、男は確かに戦う意味を見出していた。 http //anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1132581388/372-378 >2
https://w.atwiki.jp/freedom_vip/pages/13.html
名前 フリーダム君 配信 ゲーム アニメ コメント ファミコンゲーム ドラゴンボールを配信してます CPU core2duo メモリ 1024MB グラフィック geforce 8500 256MB SCFH 有 配信サイズ 640×480 ビットレート 映像350k 音声32k fps 30 デコーダ? シンプル キーフレームの間隔 100 オーディオコーデック wmv9 ビデオコーディック wmv9 コメント wmv9の方が重いですが画質はいいです 低スペックの方はwmv7を使用しましょう 例ですので、もし書く人が出てきましたら 消させていただきます。
https://w.atwiki.jp/nenrei/pages/3323.html
【作品名】仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 【ジャンル】特撮 【名前】水澤悠 【属性】第三のアマゾン アマゾン細胞に人の遺伝子を注入して作られた存在 人の形をしたアマゾン細胞 【年齢】9歳 【長所】水澤ストライクフリーダム悠とすら言われる、他アマゾンと比べて別格の完成度 【短所】どうして人を食べちゃいけないのか分からないよ!俺はアマゾンだから! 【備考】本編(仮面ライダーアマゾンズ シーズン1)の2年前に誕生 シーズン1の5年後がシーズン2 それから2年後が仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判なので old 【作品名】仮面ライダーアマゾンズ 【ジャンル】特撮 【名前】水澤悠 【属性】第三のアマゾン アマゾン細胞に人の遺伝子を注入して作られた存在 人の形をしたアマゾン細胞 【年齢】7歳 【長所】水澤ストライクフリーダム悠とすら言われる、他アマゾンと比べて別格の完成度 【短所】どうして人を食べちゃいけないのか分からないよ!俺はアマゾンだから! 【備考】本編(シーズン1)の2年前に誕生 シーズン1の5年後がシーズン2 vol.6