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最上の空陸両用 俺「ストライクウィッチーズですよ」 899-930 俺「ストライクウィッチーズ?」 238-262 ※途中で外出したため一度中断しました 全体の表紙はこちら 899 名前:それじゃ失礼します[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 11 43 02.64 ID zrBZ6yTT0 ネウロイとの戦闘により傷ついた扶桑の重巡洋艦【最上】は 501統合戦闘航空団、ストライクウィッチーズの基地に収容される。 最上に搭乗していた<俺>少尉は501へ派遣され、 この日、リーネ・ビショップ曹長、宮藤芳佳軍曹とともに哨戒任務に向かう。 哨戒の途上にてネウロイを発見した三名。 本隊の到着まで待機の命令を受けたが、ネウロイの急襲において <俺>少尉のストライカーユニットの速度が遅いという欠点により 敵ネウロイを振り切れず、止む無く交戦を行う状況に陥る。 この一連の任務において、戦果を上げるどころか自らが原因となって僚機に 危機を呼びこんでしまった<俺>少尉は501で戦っていく自信を失いかけることになった。 しかし、そんな彼に501の指揮官ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐は 『自分は<俺>少尉を信頼している』という事を告げる。 その、根拠こそないものの確固とした信頼を受けたことをその心底に感じ入り、 <俺>少尉は頑張る決意を固めたのであった。 ……… …… … 艦長「まるで見てきたように詳細で、妙に生々しい日誌だな…」 副長「細かいことはお気になさらず。 ところで、今回は一件みなさまに報告とお願いがあります。 今回は若干状況説明が細かい部分があるのと、地図が出てくるんですが いわゆる『てれびじょん版』等との差異だとか、細かいことは気にしないでいいのですよ? 全部まったくの捏造ですので!ただのフレーバーですので!」 (`・ω・´)9m 艦長「どこを見ているのかね君は」 後記 一応キャラクターの設定は大体2期をベースに書いているんですが、放送の何話頃かとか 考えるが面倒なので舞台ごとまるまる捏造しています。 901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 11 48 56.44 ID zrBZ6yTT0 リーネ「おはようございます。今日もがんばろうね」 ……… …… … 宮藤「おはようリーネちゃん!天気がよくて嬉しいね」 エーリカ「ねむいよー」 バルクホルン「こんないい天気の日くらいちゃんと起きられないのかハルトマン」 ルッキーニ「てんきと眠気はかんけーないのだーねむいー」 シャーリー「まあ、ルッキーニの場合は天気どころか寝る場所も関係ないもんな、あはは」 ペリーヌ「まったく皆さん、坂本少佐がブリーフィングを始めようとなさっていますのにだらしないですわよ!」 エイラ「朝っぱらから怒鳴るなよツンツンメガネ、サーニャが起きるだろ!」 サーニャ「もう起きてるわ、エイラ」 坂本「まったく、たるんでるぞお前たち…まあ、これで全員集まったな。 それでは、ブリーフィングを…」 ミーナ「…あれ、ちょっと待って美緒。 <俺>さんがいないわ?」 坂本「なにィ!?」 902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 11 55 33.57 ID zrBZ6yTT0 俺(久しぶりにゆっくり寝れたと思ったら叩き起されて吊るし上げられているでござるの巻) ……… …… … 俺「いや、ンヶ月ぶりのふかふかのベッドが気持良すぎてつい…」 坂本「ばかものォ! そんな理由で寝坊するヤツがあるか!」 俺「はッはいぃ!申し訳ありません少佐!」 エーリカ「まったく、なっとらんぞー」 ルッキーニ「まったくですなあ。これはおしおきがひつようですぞしょーぐん!にしし」 バルクホルン「お前たちにだけは言われたくないだろうが、確かにそのとおりだな」 リーネ「ま、まぁまぁ…きっと昨日のことがあって疲れてたんですよ」 バルクホルン「同じく昨日哨戒についてたお前たちが起きている以上、それは言い訳にならないぞ」 坂本「罰として、朝の訓練後さらに構内20週だ!」 俺「はっはい!ありがとうございます!」 ミーナ「罰も決まったことだし、そろそろブリーフィングを始めるわよ?」 903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 01 26.87 ID zrBZ6yTT0 ミーナ「昨日撃退したネウロイについて、軍司令部より行動目的の調査の要請があったわ。 ついては、昨日ネウロイと接触した地点を中心に、付近の情報収集を行ないます」 宮藤「行動目的の、調査…? あの…ネウロイは大陸に向かっていたわけだし、普通に大陸への侵略をするために 現れたんじゃないんでしょうか?」 坂本「その可能性は高いが、それにしては妙に規模が小さかったし ネウロイは通常、海を長距離に渡って侵攻することを嫌う。 奴らが出発したと推測される巣からは、海を横切らないですむ進行路が存在するから、 わざわざ海路を選ぶ以上、何がしかの理由があったという可能性があるのだ」 シャーリー「でも、あの哨戒ルートだって、充分に侵攻されるだけの理由があるから 哨戒してるわけだろ?」 ミーナ「もちろん、シャーリーさんのいうとおり、あの地点からでも ネウロイ侵攻の可能性があるからこそ哨戒をしているわ。 だから、昨日の一件もただの侵攻以外に彼らの目的がないことがわかれば それに越したことはないのだけれど…」 坂本「だが軍上層部としては、万一ネウロイがなにか我々に隠して何かを企んでいる可能性を捨てていない。 今回の調査任務は、ネウロイの企ての有無を確認するためのものだ。 我々が気づいていないなんらかの意図があったとして、、それを発見、阻止することができれば最良だが、 もしくは、数日かけて調査を行ったうえでなんらの企図も見いだせなければ、それも仕方ない」 904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 06 43.29 ID U0R/l91D0 支援 905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 07 16.49 ID zrBZ6yTT0 宮藤「あの…バルクホルンさん。 ちょっと話の内容がよくわからないんですけど、 その、結局今回の任務ってどういう事なんですか? あの空域にネウロイが出たのはおかしいって事なんですか? バルクホルン「半分正解だが、それだけでは足りないな。 あの空域にネウロイが出ること、それ自体は有りうることだが ただ攻撃しに来たにしては戦力が少なかったから 連中には何か隠れた目的があるのではないかと疑っているのだ」 エーリカ「宮藤だって、どこかに行くために道を歩くときには歩きやすい道を選ぶでしょ? わざわざ歩きにくい道なんて普通は選ばないでしょー? なのに、ネウロイの巣からは大陸に向かって歩きやすい道があるのに 昨日のあいつらはわざわざ歩きにくい道を進んでた。 なら、その歩きにくい道を行かなきゃならないワケがあるんじゃないかー、って 司令部のオジサンたちは心配してるって事だね」 バルクホルン「ネウロイだって、わざわざ考えなしに悪路を通って撃たれに来るほど間抜けじゃない。 侵攻であれば、本来もっと大戦力で来襲してしかるべきだし、 そうでないなら、侵攻すること以外になにか目的があってあそこにいたかもしれない。 その目的を調べるのが今回の任務だな」 宮藤「な、なるほどー」 906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 14 32.66 ID zrBZ6yTT0 ペリーヌ「しかし、ネウロイの行動目的なんて… それも、すでに倒してしまったネウロイの目的なんて、どうやって測ればよろしいんですの?」 ミーナ「そうね。 確かに、いまさら彼らの目的を推し量ることは容易じゃないのは確かよ」 坂本「とはいえ、軍司令部から下りた正式の任務だ。 本日より数日をかけて、昨日3人がネウロイと遭遇した地点を中心に、周辺を調査する。 また、訓練他の日程についてもこの任務を中心に再編成するからそのつもりで」 ミーナ「できれば昨日哨戒に出た3人には調査に同行してもらいたいんだけど…。 調査飛行となると広い海域を長時間飛行してもらうことになるし、 3人の体力、魔力の消費も考慮して、1日ごとに1名に参加してもらうようにします。 詳細については、後ほど改めて通達します」 坂本「では、解散!」 907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 12 17 04.71 ID gVeVwpMVO 支援 空陸両用の人だよね? 909 名前: 907はい。そういえばもう3回目だし名前入れたほうが良かったですね[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 19 37.08 ID zrBZ6yTT0 おひるごはん ……… …… … 俺「ううう…訓練あとはご飯がおいしいですね」さすさす エーリカ「<俺>、横っ腹いたいの?だいじょぶ?」 バルクホルン「同情するなハルトマン。 訓練ではなく、罰でそうなったんだろう<俺>少尉」 俺「は、は、はひそのとおりです、バルクホルン大尉」 リーネ「でも<俺>さん、足腰強くなかったでしたっけ?」 俺「いや、足腰は人並みには、自信ありますけど…」 シャーリー「けど?」 俺「その…罰で走ってる間ずっと坂本少佐が伴走してて… ずっと無言で見つめられるし、話しかけても『走れ』って返されるだけだし… もうすっごいキンチョウしたというか気まずかったというか… そのせいで今になって脇腹がひきつり始めて、あたた…」 ルッキーニ「うじゅー…そりゃ怖いよおおおおおお」 ペリーヌ「坂本少佐に見つめられて二人きりで伴走なんて、羨ましい…!」 912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 29 07.21 ID zrBZ6yTT0 宮藤「一日目の調査は、シャーリーさん、ハルトマンさん、私の三人で行ってきます」 シャーリー「ま、初日だし、ざーっとひとまわりしてくるさ」 ……… …… … 坂本「さて、今日の調査組にはすでに説明済みだが、3人が調査を行っている間に この場でも改めて今回行う調査の範囲と、周辺環境について確認したいと思う」 このシーンは、前話の内容を振り返りながら読まれたほうが分かりやすいと思います。前話はこちらよりどうぞ。 でもまぁ、ぶっちゃけた話読み飛ばしちゃってなんの問題もありません…多分。 ミーナ「説明の前に、まずはこの、私たちが防衛している、この地域を表した地図を見てちょうだい」 ┌──────────────────┐│.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; へ ......││.;.;.;.;ネウロイ侵略圏.;.;.;.;へ^へ ......││.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; へへ^へ .│ 前回の顛末│ _ノ' ̄ ̄`--、へ^へへへ ││  ̄`-、へへ │ 哨戒中の3名、×地点でネウロイ発見│ ヽへ ...│ ↓│ @ ×遭遇 `、 ..│ 発見される。坂本少佐指示により後退│ ↑巣 ↓ ノ 大陸 .│ 同時に501基地より迎撃部隊出撃│ ◇交戦 」 .│ ↓│ /撃破 ノ .│ ◇地点にて捕捉され、3名戦闘開始、後に│ 海 ./ │ 迎撃部隊と合流し、敵撃破│ ○-「 ...││ ↑501基地 │└──────────────────┘ AAずれちゃってすいません。どうもwikiの補正でも限界があるみたいですね。 まぁだいたいわかればいいので、こんな感じで。 914 名前: 912のAA分かりにくかったらすいません。このあたりは聞き流してくださいorz[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 35 25.85 ID zrBZ6yTT0 ミーナ「昨日、哨戒にでてもらった3人に報告してもらった内容を元に作った地図よ。 今回ネウロイが発生したと思われる巣と、遭遇地点、大陸の位置関係に注目してみて」 ペリーヌ「問題になるのは『最初にネウロイがいた場所』であって、交戦地点は3人が逃げるのを止めた場所、 つまりこちらで決めたようなものですから、そちらはひとまず気にしないでいいんですのね」 バルクホルン「ふむ…朝のブリーフィングでも出た話だが、 大陸に向かっていたのだと仮定すると確かに妙だ。 すぐ近くに侵略圏が存在するのにわざわざ海を渡っている」 エイラ「でもさー、侵略圏と人類側の土地の境目にはでっかい山脈があるじゃんか。 それを避けるために海を渡ったんじゃないのかー? ネウロイだって、高い山を超えるのは大変だろうしサ」 サーニャ「でも、それなら侵略圏から海岸沿いに飛べば山脈を避けられるんじゃない…?」 エイラ「え? そ、そうかなー」 ルッキーニ「あ、わかった! きっと方向オンチのネウロイだったんだよ!」 坂本「…とまぁ、お前たちの間でもいろいろ意見が分かれるとは思っていた。 確かに、この地図だけ見ても奴らの目的は確定できない。 そこで、リーネ、<俺>両名の意見を聞きたい」 リーネ「は、はい!?」 俺「は…私たちのですか?」 915 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 40 19.00 ID zrBZ6yTT0 ミーナ「昨日は状況の報告をしてもらったけれど、 一晩あけて落ち着いた今なら、何か思い出せることがあるかも、と期待しているのよ。 もちろん、何も思い浮かばなければそれで構わないけれど、 もう一度思い出してみてくれないかしら?」 坂本「うむ、私たちとしては現場…特に遭遇地点について知っているお前たちの意見を尊重したい。 ささいな事でも構わない、気になることがあれば言ってみろ」 俺「う、うーん…」 リーネ「は、はい…」 俺「最初に奴らを発見した時の事なんですが、行く先に大陸があるって教えてもらった時ですけど… 奴らは本当に大陸に向かっていたんだろうか、とは思いました」 坂本「ほう…それは奴らが海洋を渡ることを嫌がるから、か?」 俺「それもそうなんですけど、私は昨日は土地勘がなかったですから 巣の近くにネウロイが上陸できる場所があることもよく知りませんでしたし。 そうですね、大陸侵攻するにしては戦力が少ないことが気になったんだと思います。 あの規模だとせいぜい斥候部隊とかじゃないか、と思いました」 リーネ「…あ!」 916 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 46 26.12 ID zrBZ6yTT0 ミーナ「リーネさん、何か気づいたことがあるかしら?」 リーネ「あ、はい…あの、合ってるのかどうかわかりませんけど 多分ネウロイの目的地は、私たちと遭遇したあの地点というか… えと、もっと正確に言うと、あのあたりの調査だったんじゃないかと思います」 坂本「ネウロイが…あの地点を調査?」 リーネ「ネウロイに気づかれた時のことを思い出してみたんです。 私たちは、ネウロイから充分な距離をとっていましたし、 気づかれるような事もしていなかったのに、ネウロイがいきなりこっちを向いたんです。 あれは、最初は私たちのことに気づいたんじゃなくて、捜し物をしていて たまたまこっちを向いたんじゃないでしょうか? それを私たちが気づかれたと勘違いして逃げ始めて、そのせいで ネウロイが気づいて追いかけてきた…んじゃ、ないでしょうかって、思って…」 ミーナ「……美緒」 坂本「……」 リーネ「あ、あの…すいません、わたし」 坂本「…素晴らしい意見だ、リーネ!」 ミーナ「確かに、その発想はなかったわね。 あの海域に、ネウロイが目標にしうる何かがある…? あとは、それが何かがわかれば」 917 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 52 10.41 ID zrBZ6yTT0 俺「あの、それって島じゃないでしょうか? ネウロイって基本的に海に潜らないですし、ヤツらが目標にできそうなのって あのあたりでは島しかないんじゃないかな、と思います」 バルクホルン「確かにあの海域には大きな地図には乗らないような小さな島がいくつかあるな。 私も、哨戒の際には位置を確認するのに使っているが… そういえばこの地図には載っていないな」 ミーナ「なるほど…そういうことね。 私は普段哨戒には出ないし、細かい地図は見ることも少なかったし…。 この地図をいくら睨んでもわからないはずだわ、迂闊だったわね」 坂本「バルクホルン、小さい島もちゃんと載っているような地図はあるか? できればこの遭遇地点のものがあるといいのだが」 バルクホルン「私が哨戒ルートの確認に使っているノートでよければ出してこよう。 少し待っていてくれないか」 坂本「ああ、頼む」 918 名前:出社時間が近づいてきている恐怖;;[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 12 57 28.56 ID zrBZ6yTT0 バルクホルン「よし、ノートを持ってきたぞ」 坂本「なるほど、このあたりには島が大小あわせて7つか。 このどこかで、ネウロイが何かを行っているのか、 もしくは連中が着目するなんらかのモノが…?」 リーネ「で、でも少佐…あの、私の考えが間違っているかもしれませんし、その…」 俺「恐縮ですが、私の意見も確信があるわけではありません」 ミーナ「いいのよ、二人とも。 そもそも、最初から分かっていないことだらけだったのだし、 調査の方針を決められるだけでもありがたい事だわ」 坂本「ミーナの言うとおりだ。 ふたりとも、本当に助かったぞ」 ペリーヌ「それでは、明日からの調査ではこれらの島について注意して実施するんですのね」 バルクホルン「そういうことになるな。 とは言え、それぞれの島が若干離れているから一日ですべて回るのは難しいな」 エイラ「ま、数日かけて調査するんだから、毎日それぞれ別のところに行けばいいんだろー」 919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 13 00 30.28 ID Lna2y6U2O 支援するぜ 920 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 01 17.00 ID zrBZ6yTT0 夕方、調査任務についていた3人が帰投 ……… …… … エーリカ「つかれたー!あるかどうかわからないナニカを探すのは大変だよー」 リーネ「おかえりなさい、みなさん」 宮藤「ただいまーリーネちゃん」 ミーナ「三人ともご苦労さま。 まずはゆっくり休んでね」 ペリーヌ「もうご飯も出来てますわよ」 坂本「それと、お前たちが出た後で調査方針を再検討したので説明を行ないたい。 すまんが、夕食の後にでも少し時間をもらうぞ」 シャーリー「りょーかい。 その様子だと、何か手がかりが見つかったって感じ?」 ルッキーニ「んーとね、リーネとおっちゃんのお手柄みたいだよ」 リーネ「そ、そんなことないよルッキーニちゃん」 エーリカ「でもま、何も分からないまんま闇雲に探すよりずっといいよね。 リーネと<俺>のお手柄ってのに期待かなー」 921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 13 05 01.70 ID /hOqURNMO しえん 次空いてるなら投下していいかな? オカマといってもガチじゃなくソフトな感じだけど 922 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 06 02.80 ID zrBZ6yTT0 翌日、ひるー ……… …… … エーリカ「いーってらっしゃーーい!!」( ・∀・)ノシ シャーリー「今日はリーネ、ペリーヌ、ルッキーニかー。 何か見つけてこれるかなー」 バルクホルン「そして明日が私、エイラ、<俺>か。 そういえば、明後日からの編成はどうなるんだろうな」 エーリカ「多分1日目のと同じ、私たちのチームじゃないの?」 エイラ「さっさと全部しらべて終わりにしたいよなー」 俺(あれ…そういえば、ちょっと気になることがあるような…) 俺(えーっと…宮藤、シャーリーさん、ハルトマンさん、 リーネ、ペリーヌ、ルッキーニ、バルクホルン大尉、エイラ中尉、そして俺… やっぱり足りないよな) 俺「あの、ミーナ中佐と坂本少佐は司令官ですからともかくとして、 サーニャ中尉は任務には参加されないんですか?」 シャーリー「サーニャ?今の時間はベッドの中じゃないかな」 923 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 11 30.97 ID zrBZ6yTT0 俺「べ、ベッド…?」 (ね、寝てるのかよ!?) 俺「あ、あのー…俺まだあんまりここに慣れてないせいで知らないだけなのかもしれませんけど あのサーニャ中尉って、その、アレでいいんでしょうか?」 エイラ「ん…? オマエなにいってんだ?」 エーリカ「さーにゃんがどうかしたの?」 俺「いや、なんかあの人、朝のブリーフィングでも半分以上寝てる感じですし 無口でぼーっとしてる事多いし、何やってるのか知りませんがあんな状態で大丈夫なんでしょうか?」 バルクホルン「ん?まさか、まだ聞いてないのか?サーニャはない エイラ「なにいってんだよ<俺>! サーニャは夜間哨戒に出てるんだし、スクランブルならともかく 日中に長時間飛ぶような任務なんてできるわけないだろー!」 俺「おわっなんですかエイラ中尉!?」 エイラ「エーイうるさい! サーニャをそんなふうに言うなよな!サーニャはいつも夜ひとりでがんばってんだゾ! おまえなんかダイキライだバカ!」ばたばたっ 俺「……え?」 924 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 16 41.66 ID zrBZ6yTT0 俺「……え?」 エーリカ「ぽかーん、としすぎだぞ<俺>、だいじょぶー? それとも大ショック?」 バルクホルン「しまったな、まだ誰も教えてなかったのか…。 <俺>、サーニャはナイトウィッチなんだ。 いつも夜は飛んでいて、帰ってくるのは夜明け頃になる。」 シャーリー「ブリーフィングの時間帯なんて最高に眠いはずだからなー。 ホントは必ずしも出なくてもいいはずなのにがんばって 船こぎながらでも出てきてるし、あたしはたいしたもんだと思ってたけど」 俺「…え、えええええええっ!? そんな…俺聞いてないですよそんなの! っていうかそんなんじゃ日中眠そうなの当然じゃないですか!」 バルクホルン「いや、説明していなかったことは正直すまないと思っている…すまん」 エーリカ「<俺>の今のセリフはちょっと逆ギレっぽいけど」 925 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 22 29.58 ID zrBZ6yTT0 バルクホルン「しかし、こう言ってはなんだが、<俺>少尉は軍属もそれなりに長いんだろう? だいたい察しがついているものだと思ったんだが… ウィッチとして夜間任務の経験はないのか?」 俺「いや、俺は陸軍から海軍に流れてきたクチですけど 船に乗ってる時は夜間飛行は原則禁止でしたし、 陸軍の時は夜警は週番制というカタチでみんなで負荷を分け合うようになってましたから…。 …っていうかこの501では夜間哨戒を彼女一人に任せていたんですか?」 シャーリー「エイラも一応できるけど、やっぱりサーニャが圧倒的に多いな」 バルクホルン「陸上を歩くのと違って、夜間哨戒は日中飛ぶのとは全然違うから 慣れてないと危険だし、彼女の固有魔法である全方位広域探査は 暗くて視界の悪い夜でも早期に敵を発見できるという点でも適任だからな…」 926 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 28 07.96 ID zrBZ6yTT0 シャーリー「まぁ、それはそれとしてさ。 さっきのアレは<俺>が良くなかったと思うぞ。 そりゃ知らないのはしょうがないけどさ、だからって ああやって友達を悪しざまに言われたら気分を害したってしかたないだろ」 俺「…た、確かに、今思えば配慮が足りなかったかも…」 エーリカ「まあ、まずはエイラに謝らないとダメじゃないかな。 さすがにさっきの言い方じゃエイラが怒ってもしょうがないよ」 バルクホルン「確かに、ハルトマンたちの言うことにも一理ある。 <俺>の疑問は、知らない立場としてはあるいは然るべきだったのかもしれないが、 やはりそこは物の言い方というものがある。 第一、知らないというならまず私にでも聞けばよかっただろう」 俺「う、うう…」 シャーリー「ま、<俺>も反省と後悔の色を見せはじめてるって事で。 ここはバツとして基地内一周! って事でどうですかな、バルクホルン大尉にハルトマン中尉?」 バルクホルン「基地内一周?ずいぶんと中途半端な…」 エーリカ「ほうほう、それはよいですなシャーリー大尉。 じゃ、<俺>少尉、エイラのところまで全速力だ!」 バルクホルン「…! なるほど、そういう事か」 927 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 34 13.16 ID zrBZ6yTT0 シャーリー「…まぁそれはともかくまいったな、エイラはサーニャの事になるとマジだからなあ。 ありゃ本気で怒ってたみたいだしなぁ」 エーリカ「そこは、さーにゃんの事はよく知らなかったから誤解したって、 本当のことを伝えるしかないんじゃないかな」 バルクホルン「うむ…ハルトマンの言うとおりか」 俺「そうですね。俺、謝りに行ってきます。 …許してくれるかどうかはわからないですけど」 シャーリー「ま、どうにもならなかったらあとであたしも執り成してやるさ」 バルクホルン「ま、まぁ…明日は私たち3人で飛ぶ以上、このままでは 任務に差し支える可能性もあるからな。 どうしても必要なら助けてやるから、行って来い」 俺「はい、行ってきます」ばたばたっ エーリカ「がんばれー、<俺>ー」 …… … エーリカ「なんかさー、<俺>ってたまにトゥルーデ以上に石頭なところあるよね」 バルクホルン「石頭とはなんだ、まったく…。 しかし、あの時折見せる狭量さは確かに少し気になるな」 シャーリー「悪いヤツじゃないと思うんだけど、なあ」 928 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 39 53.07 ID zrBZ6yTT0 俺、エイラ探し中 ……… ミーナ「エイラさん? いえ、私はみてないわ」 …… 宮藤「エイラさんですか? いや、私は見てないですねえ」 … 俺、へばり中 ……… …… … 俺「エイラ中尉どこだー…」へたり サーニャ「…あの、えと、<俺>、さん…? そんなところで座り込んでどうしたんですか?」 俺「うわサーニャ中尉!?」 サーニャ「!?」ビビクッ 俺「あわわ、すいませんサーニャ中尉! あの、この時間はおやすみだと聞いたのですが」 サーニャ「起きたんです…。 ゆっくり寝れて…それに、夜から飛ばないといけないから、 ちょっとご飯を食べようと思って…」 929 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 13 44 02.20 ID /hOqURNMO 支援 930 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 13 47 08.74 ID zrBZ6yTT0 ごめんなさーい! 出勤時間到来の罠orz 残りはどこかスキマ時間にでもお邪魔します。 では ここで一旦中断しました。次のページはこちら
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俺「さて、昨日の夜にやるかと言って、午前中にアンケートをとった小ネタの時間になりました! 進めていくのは俺と」 伯爵「やあ、(女の子は)みんな大好きヴァルトルート・クルピンスキーだよ。ウィッチのことなら、なんでも聞いてよ」 俺「……なんで伯爵なの? 俺、ロスマン先生にお願いしなかったっけ?」 伯爵「ひどいなー、ボクたち友達だろう?」 俺「え、友達? 誰と? 誰が?」 伯爵「知らなかったのかい?」 俺「全く存じません」 伯爵「じゃあ、恋人かも」 俺「なんで深くなるんだよ!」 伯爵「あはは、やっぱり悪友ってところだよねボクたち」 俺「……もうそれでいい。で、なんで伯爵がここにいるの?」 伯爵「ふふっ。だって、501以外の世界のウィッチを紹介するんだろう? 女の子の話ならボクの出番じゃないか」 俺「まあ、そうだが……でも伯爵、今回紹介するウィッチは知らないだろ?」 伯爵「ハンナの従卒やってるマティルダ君でしょ? もちろん知ってるさ!」 俺「なんでだ知ってんだ、おまえアフリカ行ったことないだろおい」 伯爵「だってハンナはかわいいかわいいボクの部下だったんだ。砂漠なんかに送られて寂しがって泣いてないか見に行くくらいするよ」 俺「マルセイユが、寂しがって泣く……?」 伯爵「実際はさっさと帰れとか言われちゃったんだけどね」 俺「あ、やっぱりか」 伯爵「ま、彼女なりの照れ隠しだよね、あれ」 俺「それは100%ねーから。つーかそんな時間いつあったんだよ」 伯爵「ボクの辞書に、不可能って文字はないんだ」 俺「そりゃただの落丁……っていかん、伯爵のペースに巻き込まれたら雑談だけで話が終わる」 伯爵「ひどいなぁ。ボクはいつも通りにやってるだけなのに」 俺「はいはいそうだな普段どおり予測不能だよ。まあいい、とりあえずさっさと本題に入るぞ。今日のウィッチは、さっきも言ったが今のところ唯一のアフリカ出身ウィッチのマティルダさんだ」 伯爵「ハンナの従卒だけど、ボディーガードとかバーや彼女の個室の管理もしてるね。ハンナの部屋にはボクも入れてくれなかったよ」 俺「そのお姿や今回では紹介しきれない情報はフミカネ氏のサイトで確認してくれ」 伯爵「マティルダ君は、ほんとハンナをかいがいしくサポートするね」 俺「鷲の化身を探せってお告げで一族から別れた程だから相当マルセイユを慕ってるだろうな」 伯爵「でも、あの一途なところがいいね。口数少なくハンナの影にいつも控えて、言葉を挟むことなく主を支える。男の子じゃなくても、憧れちゃうんじゃないかな?」 俺「うん、否定はしない」 伯爵「しかも彼女はジョーク好きで、どこかいつも余裕を持った感じがするね。アフリカの広い大地みたいな器って言うのかな?」 俺「凄く完璧超人のように思えるけど、高所恐怖症なんだろ?」 伯爵「みたいだね。でも、魅力を損なう要因にはならないよ」 俺「空飛ぼうよと誘われて必死に否定するマティルダさん……イイ!」 伯爵「いつもの余裕がなくなってるギャップがミソなんだね。バルクホルンの魅力の一つが堅物さと優しさの二律背反なように、完璧さの裏にある弱さってのもたまらないね」 俺「たまらんな」 伯爵「たまらないと言えば、ボクは彼女の肌がたまらないよ」 俺「またいきなり飛ぶね」 伯爵「あの黒い肌、どうしても目がいってしまうあの色が魅力的だよ」 俺「……この前は、白い肌を褒めてなかったか?」 伯爵「エディータとかの真っ白な肌は繊細さを醸し出す。ナオちゃんとかの黄色い肌は太陽みたいな健康的な元気さが感じられるね。そしてマティルダ君の黒い肌は力強さと生命力が瑞々しい。これはボクの持論でしかないけど、どんな色の肌にも魅力はあるんだよ?」 俺「さすがだわあんたまじ淑女」 伯爵「まあね。これでも伯爵って呼ばれてるからね」 俺「中型おっぱい派の俺としてはあの程よいサイズの胸も一押しだな」 伯爵「へー、あのサイズが好きなんだ」 俺「巨乳には圧倒的インパクト、貧乳にはつぼみのような可憐さがあるから、俺の好みではあるが、とにかく体全体との曲線的バランスを俺は重視するし、マティルダさんは素晴らしい!」 伯爵「うんうんわかるなぁ。あの張りのありそうな全身にこう手を這わせたくなるよね」 俺「あの黒い肌って、より全身が引き締まって見えるし、動物的なというか野性的なというかこう理性とか超越した本能的な官能美が醸されてる!」 伯爵「なんか、目がケダモノだよ……?」 俺「あと、あのYシャツ一枚の格好とのコラボレーションは男の夢と言って過言じゃない!!」 伯爵「水をかけたいね」 俺「かけたいな。透けて欲しい」 伯爵「避けられたけどね」 俺「実行したのかよ!!」 伯爵「うん、しかも水を無駄にするなって怒られた」 俺「馬鹿すぎる。だが、その自らに正直な姿勢は嫌いじゃない」 伯爵「お褒めに預かり光栄だ」 俺「惜しむのは成功しなかったことか」 伯爵「そうだね。彼女、ものすごい身体能力だったよ」 俺「だろうな。生身でも魔法を使ってるんじゃないかってくらいものすごいが、スリング投石で小型ネウロイなんか木っ端微塵とか半端ない。なんでも普通のウィッチとは違う魔法体系に属してるらしい」 伯爵「実に、残念だ」 俺「ああ、前線でも余裕で通用するこれほどの戦力が従卒で、軍属じゃないのは確かに残念d――」 伯爵「魔法行使に使い魔を使わないってのは残念だよ」 俺「あ、そっちすか……」 伯爵「だって、使い魔の耳とか尻尾が生えた姿だって見たいじゃないか。君だって見たいだろ?」 俺「そう言われると……見たいな」 伯爵「だよねえ。それにハンナもフラウもニパ君もナオちゃんも熊さんも他のみんなも、尻尾撫でた時の手触り最高だから余計残念だよ」 俺「……うらやましい」 伯爵「触りたいなら、君も触ればいいんじゃない?」 俺「同性の伯爵はともかく、俺がやったら殺される。生きてても痴漢でぱくられる」 伯爵「日ごろの行いの差ってことかな?」 俺「それは俺が圧倒的に勝ってる自信がある」 伯爵「やだなぁ、ボクこんなに真面目ちゃんなのに」 俺「変な方向に真面目であることは認めるが、一般的な真面目では絶対にない!」 伯爵「同じようなこと、もう他に三人から聞いたなぁ」 俺「そりゃ、伯爵知ってる人ならみんなそう思ってるさ」 伯爵「でも、ほとんど初対面だったのにストームウィッチーズ隊長のおケイさんにも言われたよ?」 俺「さすがおケイさん人を見る目がある。伯爵の人柄を一発で見抜くとは」 伯爵「でも彼女酷いんだよ? ちょっと後輩で元部下のところへ遊びに来ただけだってのに怒ってさ。せっかく美人なのにあれは歳だね、まあボクの守備範囲的には無問題だけど」 俺「おケイさんはBBAじゃねえぞおい!」 伯爵「しかも、それを伝え聞いたロンメル将軍に呼び出されちゃったんだよ」 俺「ちょ、おま、どんだけ問題起こしてるんだよ!!」 伯爵「ま、ちょっと腕組んで胸当てながらお願いしたらパットン将軍が許してくれたけどね」 俺「パットンおやじぃぃぃぃぃ! うらやまもとんけしからん!!」 伯爵「言ってくれれば、君にもやってあげていいよ?」 俺「え? まじ?」 伯爵「うん。ボクのお願い一つ聞いてくれるならね」 俺「はははなんだそんなことか。なんなりとお申し付けくださいませ!!」 伯爵「ありがと。それじゃあさ……」 俺「うんうん」 伯爵「熊さんには、君がボクを無理やり連れてきたってことにしといて」 俺「…………え?」 伯爵「いやー、助かったなー。きっと一晩耐久正座だ。頑張ってね、お・れ♪」 俺「Oh……」 ページ先頭へ
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事故俺 1 俺「ストライクウィッチーズだってさ」避難所 10-22 作者 ID lo.tNcnM 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 7 :名無しの俺:2011/01/25(火) 21 46 03 ID lo.tNcnM じゃあ俺が(ry と思ったけど、もさななじみさんの後に轢殺俺投下なんて羞恥刑にほどがあるぞ 8 :名無しの俺:2011/01/25(火) 21 51 01 ID GjfZ7ahc だいじょうぶ! 慣れれば気持ち良くなるから! 9 :名無しの俺:2011/01/25(火) 21 52 52 ID 7SObyvEQ 7 怯える事はありませんよ!!俺の駄作の後です、気にするこたぁねぇッス!!むしろ踏み台にして下さい。ハァハァ さあ頑張って☆ 10 :轢殺俺:2011/01/25(火) 21 57 16 ID lo.tNcnM じ、じゃあイキますよ……/// ~前回のあらすじ~ バイク走行中にガードレール突き破って山中に落下 ↓ 直後にウィッチーズの乗っていた車に撥ねられる ↓ ギャグ補正ぱねぇ ~501基地 医務室~ 俺「馬鹿め、タイトル通りに死んだと思ったか?」 俺「無傷ですぅぅぅぅぅぅ!イゴってませんー!!」 ミーナ「誰に向かって喋っているんです?」 芳佳「やっぱり頭を打って……」 俺「いやいや大丈夫ですよー、黄色い救急車は呼ばないでねー?」 メタることすら許されないとは何て時代だ ゲルト「意識がはっきりしてるなら身元を確認したいんだが」 俺「あー……」 ふざけて誤魔化すのは限界かな? いや、だってここ明らかに日本じゃありませんし。 間違っても現代日本では窓の外で少女(それも美の付く)が空を飛びませんし、パンツでうろうろもしませんし 俺(どこの国か知らないけど夢に溢れてんなHA-HA-) ともかくパスポートも入国許可証も無いのがバレたら危ないのは理解出来る ならば取る手段は一つ 俺「とう!」 パリーン! タッタッタッタッタッタッ...... ミーナ&ゲルト&芳佳「逃げたー!?」 11 :名無しの俺:2011/01/25(火) 21 57 30 ID .b81yjkg 綾香たん可愛い。 いちおつ。 12 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 00 18 ID NQ6Aur2Y なかなか傾奇いてる俺だな 13 :轢殺俺:2011/01/25(火) 22 00 55 ID lo.tNcnM 俺「窓から見たときはよく分からなかったけど、ここって軍事基地か? 危ない危ない、口封じなんてイスラム的コミュニケーション取られていたら終わっていた」 用心☆用心、みんなも軍事基地から逃げるためにアブドゥル式窓割り術を習得推奨 俺「……にしても警報鳴らないなー」 逃げても捕まえる自信があるのか、それともこれくらいは『非常時』にならないのか どっちにしても逃げるのみ 坂本「ん? お前は確か昨晩運ばれてきた……」 さっそく痴女1発見であります。 このまま突っ込んで自由を掴みとれフリーダム! 坂本「何だか知らんが」 俺「ん?」 あれ?もしかしてフラグ(死亡)立った? 14 :轢殺俺:2011/01/25(火) 22 04 44 ID lo.tNcnM 坂本「捕まえたほうが良さそうだな」 なにこの勘こわい というか捕まえるのに刀の鞘は適していないと思うんですが ああもう破れかぶれだ!何もかも振り切るぜ! 俺「でぇぇぇぇぇりゃぁぁぁあぁぁ!!」 坂本「遅い」 ブンッ! 俺「なんと!」 パシッ! 坂本「なっ!?」 あー、驚いてる驚いてる。ついでにいうとこっちも驚いてるYO☆ あんな速度で斬りかかるとか殺す気ですかこのやろー 俺「驚いた顔、素敵ですよー」 俺のイケメン度上がったかな? タッタッタッタッタッタッ...... 坂本「私の刀を受け流しただと……一体何者だ?」 坂本「あと何かイラっときたぞ」 15 :轢殺俺:2011/01/25(火) 22 07 29 ID lo.tNcnM 俺「こりゃ一息に基地を抜け出すのは無理だな」 なんというか補正が働いてる気がする、ToLOVEる的な(パンツ痴女との遭遇な意味で) 適当な部屋で頃合いを図ったほうがいいな 俺「というわけでこんにちわ」 ガチャ エイラ「エッ」 サーニャ「Zzz」 俺「さようなら」 バタンッ タッタッタッタッタッタッ...... 何やら後ろから悲鳴が聞こえるでござる 黄色い悲鳴に脳内変換でうまうま 16 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 08 54 ID 7SObyvEQ こんな俺はなんか好きだなぁ支援支援!! 17 :轢殺俺:2011/01/25(火) 22 10 47 ID lo.tNcnM 俺「さて、何も解決出来ずに格納庫らしきところに着いたな」 適当な飛行機パクって逃げる? NoNo. 免許もないのに飛び出したらもれなくヴァルハラにご案内Death というかゲート閉まってるのにどうやって逃げればいいんでしょ? 警報鳴らさなくても流石に守衛さんには連絡いってるだろうし、のこのこ行っても「警備HEY!警備HEY!!」に なるのは先のヴァルハラ行き並みの確立間違いなし 俺「とりあえず隠れるか」 さっきみたいに鬼の様に強い人遭遇するとマジ勘弁 おや、丁度いい資材置き場が。ここにしましょうそうしましょう -10分経過- ペリーヌ「ここですの!曲者は!!」 リーネ「ぺ、ペリーヌさん。それだと出難いですよ」 おやおや、可愛らしいウサギさんが二名ですk(ry…………なんだあの胸は ベリーメロンぶら下げて何であんな悠々と歩けるんだ、俺が持ってあげようか もう一人のほうは……タイツって素敵だよね! 18 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 11 04 ID YqhvHKLE いいなぁギャグ書けて・・・シリアスしか書けん 19 :轢殺俺:2011/01/25(火) 22 13 50 ID lo.tNcnM ペリーヌ「声くらい張り上げないとイライラしてしょうがありませんわ! 先ほどの坂本少佐の憂いの表情! きっと今逃げ出してるあの男のせいに決まっています!!」 すげーや、エスパーかあいつ 正解者には今度ふもふもしてやんよ リーネ「で、でも何か事情があって逃げているのかもしれませんよ?」 申し訳ございません不法入国なんです(^U^) そんな会話をしつつ二人は俺が隠れているところに近づいてきた。 おいおいおいおいおいおい、どうする?逃げる?戦う?揉む? ライフカードの選択ならカードで表示してくださいお願いします ニア・逃げる 揉む ふもふもする よし決まりだ、二人の回ってくるほうとは逆の方にこっそり、とな 20 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 14 29 ID TQtYdCQg 10 \ さいごのガラスをぶち破れ~ / \ 乱れた景色を蹴散らして~ / ( \/ /_∧ <./| /| /\___ ヽ/ /Д`/⌒ヽ / .| / / / // / /\/ ,ヘ i  ̄ \_/ /____// し' \_/ i />  ̄ ̄ ̄ ̄ i⌒ヽ ./  ̄>__ .|| | /⌒ヽ i i \( .|/ / /\ .|| | i | /ヽ ヽ ∠__/  ̄ .|| | ヽ ヽ| |、 \_ノ > > || | \| )  ̄ ./V ___ ..|| | ____ .ノ ./⌒)∧ / ...____[__||__]___||___ / し'.ヽ ( .∨ /\________|__| // し' / /\  ̄ 21 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 16 02 ID YqhvHKLE 20不覚にも吹いた 22 :轢殺俺:2011/01/25(火) 22 17 14 ID lo.tNcnM キリが悪いですけどここで終了で 次回には追いかけっこは終わりの予定です 黒江さん出したいなぁ…… あるぇー、轢殺関係無くなってきたよー? というわけで絶賛タイトル募集中 23 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 18 48 ID xlZo8sKg じゃあ「ガラス破り俺」で 24 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 19 14 ID enux56Aw 事故俺とか 25 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 19 41 ID C8Jb2ORc 乙、久々の新作だ 前スレ 943 スマヌ・・・ ブラックバード書きたいのは山々なんだが、今はまず書いてるのを完結させたいと思う そのうちにちょこちょこと投下はさせてもらいたいと思う 26 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 23 31 ID YqhvHKLE 26了解~、って俺も人のこと言えないけどね。 3つ更新止めてるのに今新作書いてるバカだし 27 :ガラス破り:2011/01/25(火) 22 24 40 ID lo.tNcnM 23 上のaaと合わせて盛大に噴いた 24 ゴロが良いですねー というか確かに突発イベント盛り込み過ぎたかも それでは「事故俺」と「ガラス破り」で使い分ける方向性にしたいと思います ファイズ俺をこれにキマイラするとか無理に思えてきたよシャーリー…… 28 :名無しの俺:2011/01/25(火) 22 28 24 ID NbAFgnxM 事故破り俺か ガラス俺か 俺「ストライクウィッチーズだってさ」避難所 106-114 作者 ID uvmz8392 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 104 :名無しの俺:2011/01/26(水) 11 43 18 ID uvmz8392 12時過ぎから投下おk? 105 :名無しの俺:2011/01/26(水) 12 00 01 ID /pKzXuWQ ごーごー 106 :事故俺:2011/01/26(水) 12 04 28 ID uvmz8392 それではさっそく ~前回までのあらすじ~ 基地に運び込まれたけど、銃殺刑は嫌だから自由を掴めフリーダム ↓ 501の面々と面白いくらいに次々と遭遇。主役補正美味しいです(^q^) ーーーーーーーーー こちらスネーク、敵兵二名を迂回 これより探索に戻る いやはや何だか楽しくなってきたな 知らない建物の中にいるってそれだけでワクワクしません? 正直なところ脱出方法も思いつかんし、このまま気ままにぶらつきますか おっと、廊下の向こうに人影が ……何あれすげー眠そう、ていうか寝ながら動いてないか? 格好もタンクトップとパンツで、寝て起きたばっかですよオーラがハンパねぇ ちょっと接触してみますか 俺「ねぇねぇそこの君?」 エーリカ「ふみゅ?」 やべぇ、天使だよ。形容詞が天使しか思い浮かばないよ 可愛いって言葉が役不足になることってあるんだね 俺「俺と[禁則事項です]して、[らめぇぇぇ!]なこともして、一緒に[日本の夜明け]しないか?」 (外に出る方法を知らないか?) エーリカ「」 誰だ俺の口にワセリン塗りやがったのは 見ろよ、おかげで天使の顔がハニワになってやがんぜ 107 :事故俺:2011/01/26(水) 12 08 17 ID uvmz8392 ーーーーーーーーー エーリカ「は、はえ? えーと……///」 ハニワからすぐに天使に戻ったよ、赤面してて可愛さが8万……9万……まだ上がる、だと? どうしょう、このまま虐めていたい て、あれ? 俺の顔をまじまじと見始めてどうしたのかな? このイケメンフェイスに見惚れたのかな……/// エーリカ「んー?………… あっ」 前言撤回、こいつは何かに気がついた顔だ ……い、いや、さらに違う みるみるうちに閃き顔が笑顔に変わっていきやがる 俺はこの表情を知っている……これは近所に住んでいたAちゃん(仮名)がよくしていた表情だ そう、男子の片思いの子の名前を知ったときのあの顔にそっくりなんだ この子はこう考えてるに違いない ≪イイこと思いついた♪≫ てな 悪魔め…… 108 :事故俺:2011/01/26(水) 12 11 51 ID uvmz8392 ーーーーーーーーー エーリカ「ねぇねぇ」 ーー口を開かせたら不味い 即座にそう悟った俺は緊急手段に訴えることにした 俺「てい」 ペシッ エーリカ「あう」 ビリッ! 俺がデコピンすると彼女は電源が切れたみたいにその場に崩れる落ちそうになる。 もちろん俺が支えますが。 俺「裏技成功、と」 これ、疲れるからやりたくないんだよなー。 具体的にいうと五回くらい連続でオ○ニーするくらい。 さて、この天使ちゃんを寝かせる場所を探しますか 確か少し前のところに談話室みたいな場所があったから、そこでいいかな? そう思うと俺は少女をお姫様抱っこで運び始めた ……罪状追加だなこりゃ 109 :事故俺:2011/01/26(水) 12 14 41 ID uvmz8392 ーーーーーーーーー ~談話室~ 天使ちゃん(仮名)をゆっくりソファに寝かしつける。 「謝罪はお菓子でいいかなー、すごく甘いものが好きそうですし」 二の腕をぷにぷに触りながら呟いてみる。 ジャガイモ刻んでポテチは論外だな、ここは健康的にスイートポテトにしましょう。 芳佳「み、見つけました!」 おや、丁度良いところに人が。 彼女には未来≪ちょうりば≫への水先案内人を頼もうか。 俺「ねぇ、君。キッチンの場所分からない?」 芳佳「え? あっちですけど。 あ、でもバルホルンさんが怒っていて、ミーナ中佐が飽きれ顔で」 俺「じゃあちょっとそこまで案内してくれないかな? 調理器具とかもどこに仕舞ってるのか分からないし」 芳佳「あ!私普段料理してますから器具とかは任せて下さい」 俺「よし、じゃあ任せた」 目の前の跳ね髪な女の子の頭を撫でてやる。 芳佳「はい、任せて下さい!」 良い笑顔で返事する少女。 うん、確実に俺をひっ捕らえること忘れてるね ちょっと無警戒過ぎる少女に先導されながらキッチンへと俺は向かった。 110 :事故俺:2011/01/26(水) 12 18 58 ID uvmz8392 ーーーーーーーーー 逃げました。 だってキッチンに鬼が居たんだもん 例え犬耳を生やした可憐な女の子でも、壁を素手でブチ抜けばそれはオーガです。 絶対あの子背中で鬼の顔作れるって。 もう建物の中に逃げ道を失った俺は外に逃げている。 キッチンで見つかって以降、どこに行っても誰かしらが待ち伏せしていた。 ファック! 俺に発信器でも仕掛けたのか!? もう建物からまる見えでも外に逃げるしかないのである。 もちろんメインゲートは閉じたままだ、袋の鼠確定である。 俺「いっそ海に飛び込もうか」 うわー、凄く魅力的な提案です、ここが軍事基地でなければぜひ実行したい。 船で狩り出されるフラグです、本当にありがとうございます。 俺「ここで死にたくないなー」 捕まったら刀女に切り刻まれるか、怪力女に脊髄ぶっこ抜かれそうです。 だが、案外悪くないかもしれない。 どうせ無事に家に帰ってももう誰も居ないんだ、ならどこで死んだって同じだろう。 夢もあったが叶わなくなった。 111 :事故俺:2011/01/26(水) 12 24 16 ID uvmz8392 ーーーーーーーーー 建物から人影が見えてきた、どうやら俺を捕まえる算段はついたみたいですね。 どうせならあいつに迎えに来て欲しかったなー 空を見上げながらそんな事に思いを馳せてみる。 すると、太陽に影が差してるのに気がついた。 ……戦闘機か? パトロールからお帰りなさい、不審者はあなたのお家に居ますよ。 影が一向に大きくならない、それどころか人型にさえ見えてきた。 ふと、足に妙なものをくっつけた少女二人が空を飛んでいったのを思い出した。 片割れが見えないのは、この娘さんが不審者の話を聞いて慌てて戻ってきたからか。 ?「ーーーー!!」 何か叫んでるな、まだ遠くてよく聞こえない。 て、うわ! 加速したよ。 ?「ごーーんーーなーー!!」 俺「え?」 逆光でよく見えないが空に居る彼女はもうかなり近い、てかぶつかるぞ。 ややビビってると声がようやく鮮明に聞こえた。 ?「ごめんなぁぁぁぁ!!」 俺「ちょっ、まっそげぶ!?」 ガシッ! ザザザザァー…… 直前で多少減速したものの、ほとんど変わらない勢いのまま抱きつかれた。 というか押し倒された。 112 :事故俺:2011/01/26(水) 12 26 19 ID uvmz8392 ーーーーーーーーー 仰向けになった俺に彼女が覆いかぶさる形になる。 荒く息を吐きながら彼女はおれに話しかけてきた。 顔は髪で隠れてよく見えない。 ?「ごめん! 車で轢いて悪かった!!」 何を言ってるのか最初はよく分からなかったが、どうやら昨晩の事を言ってるようだ。 ?「誰かが通るかもしれない、例え夜中でもちゃんと注意してれば避けれたはずだったんだ!」 その謝罪は不適当だ、なにせ俺から走って車に突っ込んだようなもんなんだから。 だから、 ?「ちゃんと、ちゃんと……」 俺「泣かないでくれ」 自然と彼女の頬を流れていた涙を指で拭っていた。 俺「俺はこの通り無事だよ、だからその涙は流すことは無いんだ」 ?「で、でも」 戸惑いの声が上がる。 女の子に泣かれると調子狂うなー、どうにか笑ってくれないもんか 俺「それに俺が悪いんだぜ? それともこの国は車道に走って突っ込むのが日常なのかい?」 一瞬ポカンとなった後、彼女は微笑んでくれた。 ?「いや、うちの国にもそんな風景は無いな」 俺「そいつは結構、えーと……」 俺「俺は俺だ、君の名前は?」 その質問に彼女はこちらに向き、満面の笑顔で答えた そこでようやく、顔が見えた。 シャーリー「シャーリー! シャーロット・E・イェーガーでシャーリーだ!」 細く整った眉、宝石みたいに青くて綺麗な瞳、透けるように白い肌、勝ち気そうな顔つき、 笑顔 彼女、シャーリーは≪あいつ≫にそっくりだった 113 :事故俺:2011/01/26(水) 12 28 47 ID uvmz8392 ーーーーーーーーー 俺「ーー君は」 いけない、その先を言っては不味い。 何も知らないであろうシャーリーに言ってはいけない言葉だ。 シャーリー「? …………ってありゃ」 と、シャーリーが顔を上げて基地の方を見ている。 さっき見た追っ手の方々がようやくご到着なさったようだ。 深呼吸、落ち着け俺。 そうしてるとシャーリーは俺から立ち上がって、向こうの人々に話しかけに行く。 気を沈めた俺も立ち上がろうとする。 が、 ルッキーニ「シャーリーにーなーにーしーたぁー!!」 俺「へぶぁ!?」 バシャーン! 何か飛んで来たちんまいのに突き飛ばされて、海に落ちた。 第一話 終 114 :事故俺:2011/01/26(水) 12 32 46 ID uvmz8392 第一話おわったよ! 今回の部分はただでさえあれな文章が変に真面目ぶったもんだから酷いことに というわけで人の少ない時間を選ばせてもらいましたー シャーリー、筆は進むのに内容はクソだよ…… 115 :名無しの俺:2011/01/26(水) 12 51 32 ID /pKzXuWQ おつーつ! 116 :名無しの俺:2011/01/26(水) 12 52 25 ID cLTWOo8I おつ 次回も期待させてもらうぜ 117 :名無しの俺:2011/01/26(水) 13 15 28 ID UcH.uOJQ 乙ぱい シャーリールート!シャーリールートだよね!! これから楽しみにしてまんのこ 118 :名無しの俺:2011/01/26(水) 16 01 42 ID sq8BONUU 誰か前スレdat上げてくれい 119 :名無しの俺:2011/01/26(水) 16 49 11 ID V02kDRm2 乙っす 戻る
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つなぎな私中尉1 いつだって大切な人はいるもんだ。 それを守れるかは自分の力しだいだ。 でもひとりじゃ無理なこともあるはず。 だから仲間というものがある。 一人じゃ出来ないことも、二人なら?三人なら?十人ならどうだ?百人ならどうだろう。 なんでも出来る気がしてこないだろうか。 ~執務室~ ミーナ「ストライクウィッチーズを再結成したのはいいけど、物資が足りないわね。」 もっさん「まぁもうすぐとどくから大丈夫だろう。しかし・・・あと一人くらいウィッチが戦力としてほしかったな。」 ミーナ「そのことなんだけど、戦力強化に人をよこしてもらえることになったわ。」フフ もっさん「おおっ!本当か。それはありがたいな。一体誰なんだ?」 ミーナ「うふふ、お楽しみよ。もうすぐここに着くと思うわ。もうすこしあとでもいいと言ったのだけれども、本人の希望できてもらうことになったの。」 もっさん「やる気があっていいじゃないか!」 コンコン ?「今到着しました。失礼してもよろしいですか?」 ミーナ「どうぞ。入って頂戴。」 もっさん「(わくわく)」 私「失礼します。はじめまして。扶桑海軍の私中尉です。」 もっさん「おおっ!私か。ひさしぶりだなぁ!」 私「久しぶり。今は・・・坂本少佐かな。」 もっさん「どうしてお前がここにいるんだ?」 私「いやですね。私が戦力強化のために配属されたんですよ。」 もっさん「本当か!?そりゃ頼もしいな!それにしても懐かしいな!」 ミーナ「坂本少佐とやっぱりお知り合いだったようね、ふふ。お待ちしていました。私は第501統合戦闘航空団の基地司令官、ミーナ・ヴィルケ中佐です。」 私「お初目になります。ここに配属されるなんて光栄であります。坂本少佐とは、昔からの知り合いなんです。」 ミーナ「ふふっあなたのことは色々聞いてるわ。それとあなたの希望で今日ということだったのだけれど、初日は出撃はさせないわ。 そこは理解をお願いします。」 私「いえ、それはわかっております。しかし今回のネウロイは前の巣のやつとは異なり凶暴化しているので各地でウィッチが足りない、 ということをきき、ならば早めに来て少しでも力になれればと思った次第です。」 ミーナ「感謝するわ。」 もっさん「熱いお茶が入ったぞ。いすにでもかけるといい。」ソッ 私「どうもです。えーと、書類には大体書いたつもりですけど、何かご質問はありますでしょうか?」 もっさん「ふむ・・・今のお前のストライカーユニットはなにを使ってるんだ?あといつここにくる?」ズズズ 私「紫電改ですよ。なにかここに配属されるならこれを使えと配備してくれて・・・。もう格納庫に搬入されていると思います。」ふーふー ミーナ「じゃあ後で整備班の方に色々伝えたいことがあるなら、お願いね。そういえば明日は物資も届く予定ね。」ふーふー 私「じゃあ私が一日来るのはやくなった形なんですね・・・。」 もっさん「なら今日は昼から訓練でもするか?」 私「・・・相変わらずの訓練狂ですね。剣の相手ならしてもいいけど、初日からはちょっと遠慮しとくわ・・・。」 もっさん「そう遠慮するな!楽しいぞ、わっはっは!」 コンコン 宮藤「あのー今日こちらに来る方の基地案内を頼まれたんですけど、その人がどこにいるのやら・・・」 もっさん「おお、宮藤か。紹介しよう。こちら扶桑の私中尉だ。今日から配属になる。」 宮藤「あっ!こんにちは!宮藤芳佳といいます。階級は軍曹です!よろしくお願いします!」 私「よろしくね。あ、でもそんなに仰々しくしないで。私そういうの苦手で・・・。」ニコ 宮藤「あ、すいません。(ものすごくきれいな人だ・・・。それに胸もリーネちゃんくらい、いやリーネちゃんよりわずかに小さい くらいだし形もいい・・・。これは直に見たい。あとは色とツヤと感度だけど・・・。)」 ミーナ「宮藤さん、この私中尉を案内してくれるかしら?」 宮藤「(それは風呂に誘えばどうにでもなるか・・・。でも、そんなに簡単に触れられないだろうし・・・。) わかりました!では、私が案内します!」 私「ふふっ、ありがとう。」 ガチャ エヘヘ、コチラヘドウゾー ミーナ「ねえ、美緒。私中尉のことなんだけど、この固有魔法のことがあまりわからないのだけれど・・・。」 もっさん「あいつの固有魔法は・・・思考共有だ。固有魔法使用時に任意の人間の意識的・無意識的関係なく思考を共有する。」 もっさん「使用時はつなげた人間の考えたことや思ったこと、いいたいことなどが他の人に全て伝わるんだ。簡単に言うとテレパシーみたいなもんだ。」 ミーナ「あら、それが本当ならインカムなんて不要ね。」 もっさん「便利といえば便利だ。だが範囲距離もそこまで広くないし、共有できる人数も限られているはずだ。」 ミーナ「ふふっ、説明ありがとう。あとでちょっとだけ聞いてみるわ。」ニコニコ もっさん「どうしたミーナ?」 ミーナ「ふふっ、秘密よ。」 ~食堂~ 宮藤「ここが最後に食堂となります。ここでご飯を食べたり作ったりするんです。たまに料理当番が回ってきて この基地のみんなのお国料理がでたりするんですよ!」 私「立派な食堂ね~。なんだかわくわくしてきたわ。私もまたつくりたいな~。」 宮藤「私さんもよく作るんですか?私さんの料理も食べたいです!あ、それともうすぐ昼食なのでここで食べてください 今日は私が作ったんです!」 私「本当に?人の料理食べれるなんて楽しみだわ。私も今度作ってみるけど、結構自信あるのよ、これでも。」ニコ 宮藤「そうなんですか!?じゃあまたいろいろ教えてください!」 私「そ、そんな、たいそうなものじゃないけどね。」 宮藤「あ、あとおっきい扶桑式の風呂があるんですよ!また今度一緒にはいりましょう!」 私「ここはそんなのもあるの?ふふっ、宮藤さんが誘ってくれるなんてうれしいわ。お願いね。」 宮藤「(よしっ!)はい!それと私のことは芳佳でいいですよ。みんなそう呼んでますし。」 私「じゃあ芳佳ちゃん。これからお世話になるわね。」ペコッ 宮藤「そ、そんなお世話になるのは私のほうかもしれないのに。お願いします!えへへ、ようこそ!ストライクウィッチーズへ!」 ~~~~~~~~~~~~ ミーナ「みんなそろったわね?食事前に軽く紹介しとくわね。今日から戦力強化のために配属された私中尉よ。」 私「みなさんこんにちは。私中尉ともうします。出身は扶桑。今回は配属が決定したときにはとても信じられませんでした。 若輩ですがどうかよろしくお願いします。」ペコッ シャーリー「おお~私と同じ歳か~。あたしはシャーロット・E・イェーガー。階級は大尉。シャーリーって呼んでくれ。よろしくな~。」スッ 私「ええ、よろしくお願いします。」スッ ニコ グググッ シャーリー「(なに!?あたしの握力が通用しないだって?笑顔のまま・・・。ほわい?)」 ルッキーニ「あたしはフランチェスカ・ルッキーニだよ!階級は少尉!ひとまず・・・とりゃ!」ヒュ モミモミ 私「きゃっ!あのね・・・初対面からそういうことは・・・。」プルプル 芳佳「どうなんですか!?」 ルッキーニ「これは!シャーリーには及ばないけど形ももみごたえもかなりいいよ!」MOMIMOMI もっさん「ルッキーニ!はやく離れろ!危ないぞ!」 私「ふっ!」カチャ シャキン! ルッキーニ「うわぁっっ!!か、刀抜くなんてきいてないよ~・・・。」ビクビク 私「初対面じゃそういうことはだめよ。おいたしすぎないようにね。」 シャーリー「今回もルッキーニが悪いぞ・・・。アフリカの件でまだこりてないのか・・・。」オーヨシヨシ ルッキーニ「しゃぁりぃぃぃ!うじゅぁあぁぁぁぁ!」 ミーナ「(はぁ・・・。なんで初日から問題を・・・。)」 バルクホルン「まぁその前に、私はゲルトルート・バルクホルン大尉だ。私中尉、歳はいくつだ?」 私「エースに会えて誠に光栄です。えと、歳は16ですけど・・・。」 バルクホルン「(ふむ、私より身長も低い。年下。美人でおしとやか。これは妹決定だな・・・。)そうか。ありがとう。よろしくな。」ジュルッ 私「はぁ・・。お願いします。」 エーリカ「私はエーリカ・ハルトマン。中尉だよ~。よろしくね~。あと私堅苦しいのあんまり好きじゃないから普通でいいよ。」 私「ふふっ、もう一人のエースにも会えて幸せです。よろしくお願いします。堅苦しいのは最初だけのつもりですよ。」ニコ ペリーヌ「私はペリーヌ・クロステルマン。あなたと同じ中尉ですわ。お願いしますわ。」 私「青の一番さん、お世話になると思いますがお願いします。」 エイラ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン。スオムス空軍中尉ダ。よろしくナ。」 サーニャ「私はサーニャ・V・リトヴャクです。オラーシャ陸軍中尉です。よろしくお願いします。」 私「二人のこともたくさん聞いております。よろしくお願いしますね。ユーティライネン中尉、リトヴャク中尉。」 リーネ「リネット・ビショップです。階級は曹長です。私のことはリーネと呼んでください。みんなもそう呼んでいらっしゃるので。」ニコ 私「よろしくねリーネさん。あなたの狙撃の腕前も聞いているわ。私は狙撃のことはわかんないけど、みれるのを楽しみにしてるわ」ニコ リーネ「あ、はい!よろしくお願いします!」 もっさん「さて一通りすんだな。ご飯を食べようじゃないか!」 エイラ「ハラヘッタナ~。みやふじ~今日はなんなんダ?」 芳佳「今日は・・・うどんです!」 シャーリー「なん・・・だと・・・!(今日は人がくるから豪華だと思ったんだが・・・。まぁおいしいしいいか。)」 芳佳「私さんが好きだと聞いていたもので。」 私「ふふっありがとう、芳佳ちゃん。遠慮なくいただくわ。」 もっさん「じゃあ食べるか!いただきます!」 全員「いただきまーす」 ~~~~~~~~~~~~~ ペリーヌ「この方のおなかはどうなってますの・・・?」 私「ふう、ごちそうさま!」 シャーリー「6杯・・・。どんだけだ・・・。」 もっさん「わっはっは!いい食べっぷりじゃないか!」 芳佳「これだけ食べていただけるのもうれしいです!」 私「あーおいしかった。ここにきてよかったな~。」 リーネ「ふふっ、今日は夜が本番らしいですよ。私も手伝って扶桑料理をたくさんだすつもりです。」 シャーリー「やっほーっ!そりゃいいぜ!じゃあ今日はなんかやって夜までにおなかすかさないとな~。」ガタッ もっさん「宮藤とリーネと一緒に訓練でもどうだ?」 ペリーヌ「少佐、私も訓練に参加させていただいてもよろしいでしょうか!?」ガタッ もっさん「いいこころがけだ!なんなら全員でやろう!うむ、そうしよう!」 私「えっ?」 エイラ「エッ?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ エイラ「ナンダッテこんなことに~」タッタッタ 芳佳「まぁそういわずに・・・。」タッタッタ バルクホルン「私中尉。これが終わったら風呂にはいろうじゃないか。」タッタッタ 私「あっ、さっき芳佳ちゃんにも誘われたんですよ~。大尉も一緒にはいりましょう。」タッタッタ バルクホルン「(ダブル妹!)もちろんだ。エーリカ、おまえもどうだ?」タッタッタ エーリカ「そうだね~。ひさびさにお風呂のほうにいこうかな~。」タッタッタ ルッキーニ「私もいっくよ~。あ、私、あのね・・・さっきはごめんね・・・。」 私「ふふっ、もういいのよ。私こそごめんなさい・・・。あとで一緒にお風呂にはいろっか?」ナデナデ ルッキーニ「うん!」 もっさん「よーし!終了だ!私!いきなりで悪いが一手、仕合ってくれないか?」 私「はぁ・・・はぁ・・・。望むところよ、美緒。」カチャ もっさん「ふふふ、さっき太刀筋をみたが相変わらず衰えていないな。」カチャ 私「いくわよ?はぁぁぁぁl!」シャキン もっさん「こいッ!やぁぁぁl!」シャキン エイラ「イ、イキナリカッ!」ヒョイ もっさん「ふっ!」ヒュッ 私「はぁっ!」ヒュッ キィン 二人が同タイミングで刀を抜き神速に切りかかる 高い音を立て刀が交じり合う 重なった刀は動かず、どうにもならないので押して距離をとり、切り結ぶことに切り替える 坂本と私の剣は互いにゆずらずせめぎあい、素人では到底無理であろう速さで斬りあう 両者一歩もゆずらず、何度も刀が交錯し、押し合い、また切り結ぶ 虚空を切る音は高らかに空に鳴り、地面を蹴る音は地を這う 普通の人がみれば、かなりやばい人間に見えるが、二人にはそんなことなど関係なく、笑いあっていた キィン カン カン カキィン―・・・ もっさん「はぁ・・・はぁ・・・。やっぱりやるな・・・。そろそろ決めようか・・・?」 私「はあ・・・はあ・・・こい。・・・次で決める。」 坂本は刀を横に構え、私は上段に構え、かかる 私の刀が振り下ろされるとき、坂本が対抗するように刀を放つ そして火花が飛びちるほど、激しく衝突しあった・・・と次の瞬間 のどに刀を突きつけられたのは私のほうであった 刀は吹き飛び空に舞い、地面にささる 坂本の刀が私の刀をはじき返し、次の行動をとるまもなく、切りかえし、のどにつきつけたのだ 私「ふう・・・今回も私の負けね。あーあ。」 もっさん「わっはっは!私も何度か焦ったところがあったぞ!とにかく、感謝するぞ私。最近こういうことはしてなかったもんでな。」 私「次は木刀でお願いね・・・。最後のは怖かったわ・・・。」ハァ パチパチパチパチ シャーリー「うおぉ!扶桑チャンバラってやつか!?かっこよかったぞ!」 ペリーヌ「少佐~!清く美しかったです!(真剣なりりしい顔が・・・素敵でしたわ・・・。写真に残したくらいに・・。)」 芳佳「坂本さんも私さんもすごくかっこよかったです!なんかこう、言い表せませんが!」 ルッキーニ「カキンカキンてなってシュタタ~てなって、ギギギ~ってしてるところもよかったよ!」 サーニャ「なんか・・・すごかったです。かっこよかったです・・・。」 私「ありがとう、リトヴャク中尉」ニコ サーニャ「あ、私のことはサーニャでいいですよ。みんなもそう呼んでますし・・・。」ニコ 私「ふふっ、サーニャちゃん、ありがと。」 エイラ「最初はどうなるかとオモッタゾ・・・。まったく中佐が見てたらカンカンダロウナ~。」 ミーナ「ええ・・・。そうね・・・。」 もっさん「おっ!ミーナ、すまんな。久しぶりにしてみたかったんだ。今回は大目にみてくれ!」 私「すみません!つい乗ってしまって・・・。」 ミーナ「はぁ・・・なんで扶桑の魔女ってこうなのかしら・・・。頭いたいわ・・・。」 エーリカ「まぁ別に何事もなかったんだしいいじゃん。大目にみてあげようよ~。それより汗を流したい~。」 バルクホルン「そういうことじゃないんだがな・・・。まぁ汗をとりあえず流そう。」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~風呂~ イッイユダッナ・・・アハハソレー・・・コラ!ハルトマン・・・・ 私「ふぅ~。なんていいお風呂なんだろ・・・。やっぱり心がおちつくな~。」 もっさん「わっはっは!そうだろう!この基地にも作ってもらったんだ。やはり親睦を深めるには裸の付き合いだな!」 リーネ「よ、芳佳ちゃん。大丈夫?顔赤いけど・・・。のぼせちゃった?」 芳佳「ううん、全然そんなことないよ。今ちょっと考え事してて・・・。」 芳佳「(私さんのおっぱ・・・やはりかなりのものだったか・・・。色ツヤもいい、形も最高だ。大きさはリーネちゃんには少し 及ばないもののやはり大きい部類だろう・・・。残る感度だが・・・。さっき、ルッキーニちゃんに聞いても他は私の見解 どおりだったが、これは調べてみるしかないか・・・。しかしリーネちゃんのはすばらしい。)」 芳佳「そうだ、私さん!お風呂あがったらマッサージでもしましょうか?」 私「ふふふ、気持ちは嬉しいけど遠慮するわ。このあとハンガーにいって、整備兵さんたちにお世話になることと、色々聞いておきたいこともあるから。」 芳佳「そうですかぁ・・・また遠慮なくいってくださいね!」 シャーリー「ストライカーユニットか?なにをつかってるんだ?」 私「紫電改ですよ。ここに来る前にもらったんです。」 シャーリー「おおう、少佐と同じか!なんか改造でもしてないか?」 私「ふふふっ、少しだけですけど。ばれたらお咎めうけちゃうんでいえませんが。」 シャーリー「あはは!罰なんて気にするなよ、あたしたち何度規則破ってるかわかんないぞ!」 ミーナ「そんなにいいことじゃないけどね。」ハァ・・・ もっさん「まったくおまえたちときたら・・・あんまりミーナに心配かけるなよ?」 シャーリー「(少佐が言える口かよ・・・。)」 ~~~~~~~~~~~~~ ~格納庫~ 整備兵「あそこの発進ユニットに搭載しておきましたので、いつでも出れます。整備は私たちにおまかせください。」 私「ありがとう。本当にお世話になるわ。機関銃はどちらに?」ニコ 整備兵「(おほぅ・・・)発進ユニットの横のところに搭載されており、いつでも出すことができます。それと訓練用のはあちらにありますので。」 私「説明ありがとう。今日どたばたしちゃってごめんなさい。これ、ちょっと作ってきたんで食べてくださいね。」 整備兵「(ワッフル!あいつらにも分けるか。)ありがとうございます!」 私「明日からお願いしますね。では。」ペコッ トコトコ 整備兵「われらにお任せください。・・・いい人じゃないか。」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 夜、就寝前、私部屋にて 私「ふう・・・今日も疲れたわね。やっぱり初日だからかな。」 私「正直私ってみんなに比べて弱いよなぁ・・・。」 私「まぁどうでもいいか・・・。さて寝よっと。」 コンコン 私「ん?空いてますよ~」 ガチャ パタン バルクホルン「失礼する。今日は疲れたろう。おつかれさまだ。」 私「あっ、バルクホルン大尉。正直疲れましたが、大丈夫です。ここのみなさん優しいですし。」 バルクホルン「ふふふ、なにかあったら私にいうんだぞ。力を貸してやるからな。」 私「ふふ、ありがとうございます。ところで大尉今日はどうしたんですか?こんな夜中に・・・。」 バルクホルン「いや、私がここに来たばかりで不安で眠れないかもしれない、と思ってきたまでだ。」 私「ふふっ、大尉はお優しいですね・・・。なら、なにかしてくれるんですか?」 バルクホルン「添い寝ぐらいならかまわないぞ。」ジュルリ 私「えっ、本当ですか。なんかここにきて確かにさびしいな~とは思ってたんですけど・・・でも大丈夫ですよ。」 バルクホルン「まぁそう言うな。今日くらいなら別にかまわんさ。どうだ?」 私「えと・・・じゃあお願いします。」 バルクホルン「ああ、別にいいぞ。あと私のことは普通に呼んでくれてかまわん。」 私「ふふっ、最初は硬そうな人だと思いましたけど、勘違いだったようですね。では、寝巻きに着替えてっと・・・。」 バルクホルン「ん、じゃあ電気消すぞ。」カチッ バルクホルン「わ、私がうでまくらをしてやろう!」グッ 私「わっ、なんか変な感じですけどありがとうございます・・・。なんか安心します。」 バルクホルン「ふふっそうか。・・・おやすみ私。」ぎゅっ 私「おやすみなさい・・・。」 バルクホルン「(今日は安眠ができそうだ・・・。)」 すやすや・・・ すーすー つなぎな私中尉2へ~
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目次に戻る 俺「ストライクウィッチーズだぁ?」 184-203 『ただ今は、一人の為に』 その1 その2 ※この21話はプロットの中でも最もウィッチーズの出番の少ない回です。この前半は、ウィッチが出て来ません ※20話よりもネウロイさんが喋りまくっちゃってます。(ちゃんと理由あるけど)でもネウロイが喋るのはこれっきりです ※多分今回が厨二戦闘のピークです。いつもやりたい放題すまぬ・・・ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 184 :試作な俺-21話-ただ今は、一人の為に:2011/05/11(水) 11 25 28.52 ID Gg6QmikaO 推進BGM的な物 <ローマ・市街地> 普段は平和な筈のローマの街。度々ネウロイの脅威に晒されながらも、人々が力強く生きる『強い街』 その上空で現在、激突している2つの影が居た 人型ネウロイ「―――――――!」 ビシュゥン! 俺「ハッ!」 サッ 隙を突いてバルクホルンをローマまで拉致し、俺を誘い出す為に彼女を傷つけた「人型ネウロイ」。 そして「拒絶反応」を引き起こしてカプセル内で眠っていた筈だったのだが、今こうして彼女の危機に駆け付けた「俺」 それぞれの「普通」を凌駕する2人(1人と1体?)が、美しい街並みのすぐ上で激闘を繰り広げていた 人型ネウロイ「――――――――――!!」 ビシュゥン! 俺「」 ギュオッ! 正面から人型が放ったビームを減速無しのロール軌道で回避。そのまま速度を落とさずに、一気に肉迫する 俺「そらぁっ!!」 バキッ! 振りかぶった右腕にテウルギストの加速を乗せ、そのままの勢いで顔面を殴り飛ばす 人型ネウロイ「――――!」 ベコッ…… 殴られた衝撃で人型の顔面装甲が少し凹む。 次に左のアッパーを叩き込み、そのまま連撃。 「牙」を使って強化した拳で何度も、頑強な金属の装甲を躊躇無く殴り飛ばす 人型ネウロイ「――――――――!」 ブンッ! 人型の反撃。左腕の大型クローを振るって俺を叩き落とそうとするが、テウルギストの急加速で軌道を変更して回避。 カウンターでもう一度顔面に右ストレートを叩き込み、その鉄の体ごとぶっ飛ばした ポタポタ・・・ 俺「あーあー、血ィ出ちゃってるよ。固ってぇみたいだなテメェ」 「牙」を肉体に使った反動で俺の両拳は傷つき、出血していた。滲んだ血液が雫となって、握りしめた拳の隙間から垂れていく 人型ネウロイ《残念だったな。これしきではダメージにもならん》 人型ネウロイの無機的な声が頭に響く。そう言いながら体を再生させ、凹んだ装甲はあっという間に元通りになった 前述したが、この人型はネウロイの中でも普通ではない。何せテレパスとは言え人との会話が出来るのだ。それに加えて多彩な攻撃方法を持つ、今までとは『異質』の敵だ 人型ネウロイ《無駄な真似はよせ。そんな脆弱な攻撃では、到底我々を倒す事など出来ん》 俺(”牙”じゃあ駄目か……) 現在俺はγ-グリフェプタンの服用効果の一つ、『肉体超強化』と、魔力変換の固有魔法の能力の一つ、破壊力を増す『牙』を使っている為、 素手の拳としては常人を超越した破壊力を生み出していた。 しかし、それでも『凹ませるだけ』なのだ。 これはパンチが弱いのでは無く、相手の防御が強いのである。特注の魔弾を使ったバルクホルンの攻撃も効果が薄かった為、小さいながらこの人型の固さは相当なモノなのだろう 俺「そうかそうか。それなら・・・」 俺「”尖牙”・・・・・!」 コオォォ…… 俺の両拳を包む魔力の青い光が、より強く輝きを増す 人型ネウロイ(あの光は・・・!) ビシュゥン! 本能的に危険を察知した人型は、輝きを増した拳を構えて突っ込んでくる俺をビームで迎撃する。 俺はそれをほぼ直角に回避。一瞬でビームに対しほとんど垂直になり、即座に再加速。人型に再度肉迫して拳を振りかぶり、そして─── バ キ ィ ! ! 人型ネウロイ「――――――――!?」 パキッ…… 先程までよりも盛大に人型はぶっ飛ばされる。そして殴られた箇所は大きくひび割れ、崩れて白い破片が散っていた 俺「どうした? ネウロイでも痛みは感じたりすんのかぁ?」 人型ネウロイ(装甲を抜けて来た・・・!?) 俺「テメェはスクラップ程度じゃ飽き足らねぇ……。跡形も残らねぇ程にしてやるよぉっ!!」 ギュオォッ! テウルギストを噴射し、人型に殴りかかる。更に破壊力の増した拳で、その存在すら消し去るような勢いで、怒涛の如く拳を叩き込む。ひたすら殴りまくる 俺「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!」 ドガァ!! 人型の体を殴り倒し、地上へと叩き落としながらその落下中さえも執拗に攻撃し、最後には地面に突っ込むようにぶっ飛ばした。 ドッゴォーン・・・・・・! 人型が激突した事により石畳が砕けてモクモクと土煙が上がり、その姿が見えなくなる 俺「やったか? ・・・いや───」 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 11 39 47.81 ID M/ixyF+q0 しえんぬ 188 :試作な俺-21話 支援ありがとう:2011/05/11(水) 11 42 19.39 ID Gg6QmikaO ジャキン! 人型ネウロイ「――――――――――!!!」 ギュオッ! 俺「そんなワケねぇよなぁ!」 ジャキン! 土煙を吹き飛ばしつつ、人型が俺に急接近。右腕に格納していた剣を取り出して襲いかかる。 俺は即座にブレイドライフルを抜き、斬撃モードに切り替えて迎え撃った ガキィンッ!!! 剣と剣。力と力のぶつかり合い。金属同士のぶつかる音と共に、火花が飛び散る 人型ネウロイ《・・・素晴らしい》 俺「あ"?」 鍔競り合いの最中に人型ネウロイが発したのは、そんな理解に困る言葉だった 人型ネウロイ《その獣のような闘争心、戦闘能力・・・。今までの中でも一頭地を抜いている。素晴らしい、やはりキサマは素晴らしい…!》 俺「・・・何言ってんだテメエ。トンじまったのか?」 人型ネウロイ《いいや、我々は正常だ。この上ない程にな》 俺(”我々”ってコイツの一人称か? ややっこしいなオイ) 人型ネウロイ《キサマは最高だ。我々の目に狂いはなかった。ずっとキサマを見てきたのだからな》 俺「はっ、はあぁぁ?」 予想もしていなかった人型の言葉に若干動揺しながらも、更に腕に力を込めるようにして人型を弾き飛ばす。 鍔競り合いが解除され、距離の離れた両者は再び剣を構えて対峙する 俺「この変態ストーカー野郎が・・・! 何故俺を狙う?」 人型ネウロイ《わからないか? ”怒りし者”》 俺「またその呼び方か……、訳のわからない名前で呼びやがって。話が見えねぇな」 人型ネウロイ《そうだな・・・・・》 人型ネウロイ《キサマは、我が同胞の”歌”を聴いただろう?》 俺「・・・お生憎様だが、俺はテメエらの歌なんて聞いた事はねぇな。断末魔の叫びなら何度も聞いてるけどよ」 人型ネウロイ《いいや、確かに聴いた筈だ。日輪の輝きも届かない月明かりの下、白い海の上、キサマの2人の仲間と共にな》 俺(月明かり、白い海、2人の仲間・・・?) 俺「!(ハッ) まさか、あの時の・・・・・」 〔『ネウロイの歌・・・』〕 〔『歌、これが・・・か?』〕 〔『15000・・・、例の臆病ネウロイで間違い、無さそうだな・・・くっ』〕 〔『じゃあこの歌は、その臆病ネウロイが歌っているのカ?』〕 〔『〓 ―〓〓―・〓 〓〓=〓♪〓〓~〓〓=〓〓×〓〓 〓 〓 〓 〓〓〓 〓〓〓 ~〓―〓〓 〓〓 〓~♪』〕 〔『・・・ッ!! 頭に・・・響くんだよッ! ざわざわと・・・・・叫んでばかりでええええっ!!!』〕 俺「ラフレシアの歌か・・・!」 (※11話) 人型ネウロイ《その時に我々にも感じられたのだ。キサマの中の秘められた力が。究極とも言える圧倒的な力が》 俺(・・・覚醒状態だった頃の力の事か?) 人型ネウロイ《我々の同胞・・・、ある一個体はキサマの力を解析し、自らの力として利用しようとした》 人型ネウロイ《また別の一個体は、眠っているとは言え脅威的な力を持つキサマの事を危険視し、排除しようとした》 〔『嘘・・・・・直撃のはずよ!』〕 〔(バスターライフルに耐えた?・・・・いや違う。光が奴に吸い込まれていくのが見えた)〕 〔『 ━━━━━━ ━━━ ━━━━ ━━ ━━━━ ━━━━━━━━━━━』 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!〕 〔『っ! まさか・・・バスターライフルのビームを吸収したとでもいうのか!?』〕 〔『角つきのネウロイ・・・、速さで俺と戦る気かァ!?』 ギュオッ!〕 〔『――――――――!!!』〕 俺「……なるほどな、全部繋がってたって事か」 俺(ラフレシアが歌で俺の力を感じ取り、パトゥーリアはそれを解析して利用した。(※12話)レグナントは危険視して叩き潰そうとした(※18話)) 俺「・・・で、テメエは俺に何してくれるってんだ。トチ狂ってお友達にでもなりに来たのかい?」 人型ネウロイ《その通りだ》 俺「は……?」 キョトン 人型ネウロイ《我々の同志となれ、怒りし者》 皮肉で言った言葉に対する意外な返答に、思わず俺は面食らう 俺「・・・どういうつもりだテメエ」 人型ネウロイ《仲間になれと言っているんだ。キサマにはそう言う資格がある》 俺「資格?」 人型ネウロイ《同胞が歌でキサマの力を覗き見ていたその時、我々にも見えたのだ。キサマが心の奥底に押し殺しているモノがな》 俺「・・・・・・・」 人型ネウロイ《そんな感情を持っていながら、何故キサマは未だに人間と共に居る? 何故自分自身の事を誤魔化して、奴らと手を取り合って生きる?》 人型ネウロイ《そんな事をする必要はないだろう。我々と共に来て、その感情のままに全てを破壊し尽くしたいとは思わないのか》 俺「思わねぇな」 人型ネウロイ《・・・何故だ?》 俺「自分だけ不幸ぶるつもりはねぇよ。辛い事や悲しい事と一緒に生きているのは、誰だって同じ筈だ」 俺「確かに理不尽だと思う事はある。だが例え俺がどんな目に逢ってたとしても、それで無関係な人間を傷つけて良いって言う理屈にはならねぇだろうよ……!」 人型ネウロイ《感情を理性で抑え込むか……。人間のそういう所、我々には理解出来んな》 人型ネウロイ(ならば覗かせて貰うとしよう。キサマがその感情を持った原因を。それを抑え込んでいる理由を・・・!) ギュオォッ! 俺「!」 ガキィン!! 会話を中断し、突如人型が仕掛けた。俺は右腕の刀剣による一撃を、斬撃モードのブレイドライフルで受け止める 人型ネウロイ「――――――――――」 ブンッ、ブンッ 俺「ハッ!」 キィン! ガキィンッ! 即座に人型は追加攻撃。負けじと俺も反撃し、火花散らして丁々発止と斬り結ぶ ピッ・・・ 人型の刀剣が掠り、俺の頬に細い赤線を刻む ―――――――――――――――――――― 人型ネウロイ《・・・なるほど、キサマの事情と過去は理解した》 俺「あ"あ"っ!?」 幾度となく激しく斬り合った後、再び人型が話しだす 人型ネウロイ《不幸だな、キサマは》 俺「俺が不幸だと・・・?」 ピタッ 人型ネウロイ《キサマは縛られた存在だ。自由を失った命など、何の意味も持たない》 俺「! テメエ・・・、俺の記憶を!」 人型ネウロイ《人間とは残酷なモノだな。同族を改造して兵士にしてしまうとは・・・。いや、キサマの場合は消耗品か。哀れだな》 俺「ネウロイに同情なんかされたくねぇよ。テメェとは殺し合ってる方がよっぽどマシだね」 人型ネウロイ《だが、我々がキサマを自由にしてやろう》 俺「・・・は! テメエに助けなんざ頼んだ覚えはねぇよ」 人型ネウロイ《虚偽の勇気を口にするな。我々の同志となれ。そうすればずっとキサマを苦しめて来た呪縛を解き放ってやる》 俺「デタラメな事を……!」 人型ネウロイ《出来る。自らの意志で”生きる”自由も、選択するという自由も、使い切られる恐怖や起爆の恐怖に怯えないで済む自由も、全部キサマにくれてやる》 俺「! ・・・自由になれるってのか」 人型ネウロイ《そうだ。自らの運命に抗いたいと言うのならば、我々と共に来い。繋がらない未来の為に戦う義理は無い筈だ》 人型ネウロイ《いいか、これが最後のチャンスだ。もう一度言うぞ》 人型ネウロイ《我々の同志となれ、人間》 俺「・・・・・・・」 196 :試作な俺-21話:2011/05/11(水) 12 12 12.68 ID Gg6QmikaO 俺「・・・ふ、くくっ、ははは…………」 俺「あはっ、あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」 突如俺は、狂ったように笑い始める 人型ネウロイ《・・・・・・・》 俺「はは、ははははは…………。遅え。遅すぎるんだよオマエ」 人型ネウロイ《遅い・・・?》 俺「せめて後五年・・・いや、三年早かったのなら、俺はオマエの誘いに乗って、やりたい放題に力を振るっていたんだろうな」 俺「……だけど、それはもう有り得ねぇ話だ」 人型ネウロイ《・・・何故》 俺「答えは簡単だ、俺はこの世界が好きになっちまったんだ。アイツらが必死に守ろうとしているこの世界がな」 俺「もう俺に…………この世界は壊せねぇよ」 人型ネウロイ《たったそれだけの理由で、自らの未来を捨てる気か?》 俺「ネウロイとしての未来なんざいらねぇ。だったら俺は、最後の最後まで走り抜けるだけだ」 俺「”怒りし者”でも、”プロト01”としてでもない……。ストライクウィッチーズの”俺中尉”としてな!」 197 :試作な俺-21話:2011/05/11(水) 12 17 56.43 ID Gg6QmikaO 人型ネウロイ《そうか、勧誘失敗か・・・。残念だ》 ジャキン! 俺「大体、俺がテメェの仲間になる訳ねぇだろ」 ジャキン! 人型ネウロイ《敵になると言うのならば仕方ない》 俺「最初に言ったよな? 相手が誰だろうと関係ねぇって」 人型ネウロイ《我々の脅威となる者は─────》 俺「俺の大事なモンに手ェ出すのなら─────」 人型ネウロイ《排除する!》 俺「ぶち殺す!」 ガ キ ィ ン ッ ! ! 両者が再び激突した。衝撃が走り、空が震える 人型ネウロイ《キサマは相当皮肉な運命を辿っているようだな! 我々には見えたぞ!》 俺「同情とかやめてくんない? ネウロイなんざに哀れまれるとか死にたくなるね!」 198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 12 19 35.94 ID aoCLmeoG0 支援 199 :試作な俺-21話 支援感謝です:2011/05/11(水) 12 23 09.14 ID Gg6QmikaO 人型ネウロイ《そうではない。キサマ自身も忘れてしまっている事だ》 俺「! 俺が覚えて無い記憶まで見えたってのか・・・」 人型ネウロイ《教えてやろうか? 実は過去のキサマは───》 俺「聞かねぇよ!」 ズガァッ! 人型ネウロイ《くっ・・・そうか!》 ローマの街。そのすぐ直上で、俺と人型は死闘を繰り広げる。 ふと眼下の公園に目を向けると、こちらを見上げるウィッチAと、その横で未だに気を失っているバルクホルンが見えた (トゥルーデ……) 脳裏に浮かぶは彼女の笑顔。思い返すのは彼女の温もり (そうだ。もう……何もいらない) 耳に残るのは彼女の声。思い出すのは彼女の優しさ (過去も未来も必要ない) 思い出すのは彼女と共有した時間。とても大切な思い出たち (ただ今は・・・1人の為に!!) 唯一残された記憶を支えにして俺は今、眼前の闇に挑むのだった 200 :試作な俺-21話:2011/05/11(水) 12 29 02.32 ID Gg6QmikaO 人型はビームとクローと刀剣。俺はブレイドライフルの射撃と斬撃を使い分け、互いを滅しようと猛攻撃を仕掛ける。 ローマの街に、不気味な金属の激突音が鳴り響く ガキン! ガキィンッ! 人型ネウロイ《キサマは判断を誤ったな。我々は救いの手を差し伸べると同時に、キサマに復讐の機会を与えたというのに》 人型ネウロイ《それをキサマは・・・自らかなぐり捨てた!》 ズガァッ! 俺「いらねえ。必要ねぇ。そんな理屈はどうだっていいんだよ……!」 俺「テメェはやっちゃいけない事をやった、だからぶっ殺す。それだけだ!」 ズガァッ! 人型ネウロイ《『やっちゃいけない事』・・・それは、あの女の事か?》 俺「……」 ピクッ 人型ネウロイ(フン、図星か……) 人型ネウロイ(こういう直情型の人間は、少し揺すってやれば簡単に隙を見せる……!) 人型ネウロイ《見物だったぞ? ちょっと他の人間を攻撃してやったら、世界第二位とあろうものが『やめてくれ』と涙を流しながら、この我々に懇願したんだ》 俺「・・・・・・・」 人型ネウロイ《何も出来ずに大事な物を壊され心を折られていく絶望の表情……最高だった。だがそれも奴自身の無力が招いた事。弱いというのは罪なものだな》 俺「・・・・・・・」 人型ネウロイ《一気に殺したりせず、じわじわと肉体と精神の両方を痛めつける……。我ながら酷い事をしたものだ》 人型ネウロイ《いっそひと思いに殺してやれば良かったんだ。 ・・・そう例えば誰かさんの”オトモダチ”のように、『 左 半 身 を 消 し 飛 ば す 』とかしてな!》 俺「……」 ピクッ 人型ネウロイ《死んでしまえば醜態を晒さずに済む。同列にただの肉片になってしまうんだ。”世界第二位”だろうと、”見習いウィッチ”だろうとな》 人型ネウロイ《なぁ、そうは思わないか…………? 『 ゼロ 』》 『記憶を読み取る事が出来る』。それはこのように、他人に触れて欲しくないトラウマや心の領域にも、易々と侵入を許してしまう事であった 俺「・・・おい。さっきからソレは挑発しているつもりか?」 人型ネウロイ《おっと、流石にこんなのは安過ぎるか》 人型ネウロイ(いかん、挑発が露骨過ぎだったか……) 俺「いいや……そうでもねぇよ…………」 ギュイーン・・・・・ 俺「効果は抜群だクソ野郎おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!」 ギュオッッ!!! 人型ネウロイ(! 速い!?) ズ ガ ァ ッ ! ! 人型ネウロイ《・・・ちぃ!》 人型ネウロイ「―――――――!」 ブンッ! 俺「せやぁ!!」 サッ、ブンッ! ズガァッ! 人型ネウロイ「―――――――!」 ブンッ! 俺「はン!」 サッ 俺「うらぁ!!」 ブンッ! ズガァ!! 人型ネウロイ《キサマ・・・!》 俺はブレイドライフルの斬撃モードで、執拗に何度も何度も斬りつける。 人型もやられっぱなしでは無くクローで反撃するが、まるで当たらない。 航空機と言う枠から外れた、テウルギストの異常にハイスペックな機動力・運動性能で全て回避し、一方的に猛攻撃。人型が斬られる度に光る破片が飛び散る 人型ネウロイ(馬鹿な・・・。この男、隙を見せるどころか益々動きが正確になっている。怒りが本来の力を凌駕させているだと・・・?) 人型ネウロイ(こいつに挑発は逆効果だったか・・・!) 俺「欠片も残さねえぇっ!!」 ブンッ! ズガァッ!! 人型ネウロイ(調子に乗って・・・!) 再度人型に刃が直撃し、装甲を抉り破片を飛び散らせる しかし─── ブレイドライフル「」 ビキッ、バキイィッ………… 俺「! ブレイドライフルが……」 人型ネウロイ《はは、ははははは!》 威力を上げるのに魔法力を注ぎ込み過ぎてしまった為、耐久力を超えたブレイドライフルは、ボロボロになって朽ち果ててしまった 人型ネウロイ(勝った・・・! あの背中の大型ライフルは・・・バスターライフルは、とてもこんな街中で撃てるような代物ではない) 人型ネウロイ(つまりコイツは、攻撃の手段を無くした事になる。我々の勝ちだ!) 俺「流石にこの大きさに、”尖牙”はやりすぎだったか…………」 俺(ごめんな・・・) 《ったく、何やってんだよ》 俺「! てめえ……」 その時、俺の頭の中に声が響く。だがそれは、目の前で勝ち誇る人型の声ではなかった その2へ
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扶桑皇国第三○ニ海軍航空隊。 厚木基地を根拠地にするこの部隊は、横須賀鎮守府や首都東京を含む関東を守る防空部隊である。 最激戦区の欧州にウィッチを派遣することの多い扶桑であるが、海軍の実力派ウィッチも多く所属する、本土きっての主力航空隊だ。 特に「男」のウィッチがいることで有名である。 その「男」のウィッチである俺は、呼出しを受け第三○ニ航空隊司令室に向かっていた。 ドアをノックをすると声が返ってくる。 司令「入れ」 俺「入ります」 司令「ああ、来たか」 俺「俺中尉ただ今参上いたしました」 敬礼を向ける先、巨大な執務机にいるのは不釣合いとも思えるような少々小柄な女性だった。 真面目な雰囲気をだしていた俺だったが、女性が返礼をするとすぐに表情を崩してしまう。 俺「いきなり呼出しなんて俺何かしましたっけ?」 司令「いや『今回は』説教ではないぞ」 俺「おー、そりゃありがたい。安奈ちゃんの説教はいつも長いんだよなー」 司令「階級は大して気にしなくていいとは言っているが『安奈ちゃん』はやめろといつも言っているだろうが……」 整った表情を顰めるのは小園安奈大佐。 第三○ニ航空隊の司令であり、かつてはリバウ遣欧艦隊リバウ航空隊の副長(飛行長兼任)を務め、リバウ三羽烏を部下に持っていたこともある女傑である。 カールスラントのアドルフィーネ・ガランド少将程ではないが大佐という元ウィッチとしては破格の地位にあり、扶桑海軍ウィッチの運用にはかなりの影響力を持っているらしい。 俺「なに? もしかして年齢気にしてる? 確かにもう20も後は――」 安奈「……ねじ切るぞ?」 俺「おっと失礼小園隊長」 口では言うが反省の様子があまり見られない俺に対して溜息をつくが、さっさと用件を済まそうと安奈は話を続けた。 安奈「辞令だ」 俺「辞令? なんでまた」 安奈「上層部にガランドから増員要請があったらしくてな、それでお前にはひとっ飛び行ってもらうわけさ」 俺「はぁ。でもガリアも解放された今、欧州は大分優勢なんじゃ?」 安奈「わざわざ私のところにもガランドから催促が来た。『獅子は兎を狩るにも全力を出す』とな」 耳にかかる艶やかな黒髪を払い背もたれに身を預ける安奈は、ふんと鼻を鳴らした。 俺「つまりどういう意味で?」 安奈「『優勢なうちにネウロイどもを叩き潰したいからウィッチの出し惜しみするな』ってことだろうよ」 俺「なるほどねぇ……」 納得といった様子で俺は頷く。 俺「そんで、俺はどこへ行けばいいんで?」 安奈「オラーシャだ。東部戦線のな。第502統合戦闘航空団と言えばお前でもわかるだろう?」 俺「さすがの俺でもそれくらいは知ってますって」 胸を張る俺だったが、安奈から向けられる視線は微妙に胡散臭そうにしている気配があった。 安奈「まあいい……ちなみに出発は明後日だ」 俺「はやっ!!」 驚く俺であるが安奈は全く気にしない。逆にもっと爆弾を投下する。 安奈「後そうだ、ペテルブルクまでは自分で飛んでけ」 俺「……ごめん安奈ちゃん、今なんて?」 安奈「ペテルブルクまで自分で飛べと言ったんだ。あと安奈ちゃん言うな」 俺「はぁああああ!?」 絶叫した俺だが、安奈は全く態度を変えない。まるで俺がおかしいといわんばかりである。 安奈「なにを驚いている? お前の固有魔法があれば大丈夫だろう。前だってテストでここからシドニーまで飛んだじゃないか。ペテルブルクはシドニーよりは近いぞ」 俺「確かに厚木から7800kmくらいあるシドニーよか近いけど、それだって7000kmは割らないでしょうが!!」 安奈「なんだぁ、前はできて今はできないとでも言うのかぁ?」 俺「できるできないの前に、やりたくない!! 固有魔法でどうにかなるって言っても長く飛べるってだけだから、巡航速度じゃ15時間以上かかるんだよ!!」 安奈「飛べるなら、飛べ。お前は扶桑男児だろうが、泣き言など聞かん」 ちょっとキツメの目をさらに細めて、安奈は猛烈な抗議を行う俺を冷たく突き放す。 安奈「だいたいこれは命令だ。まあ、理由としてウィッチの長距離飛行に関するデータ取りってのもあるにはあるがな」 俺「そもそもウィッチに長距離飛行なんてさせるもんじゃないって……」 石油を燃料とする飛行機はともかく、ウィッチが長距離飛行をするには問題が多い。 長時間の飛行は精神肉体両面でのウィッチへの負担があまりにも大きいのだ。 訓練を積んだウィッチでも長時間飛べば消耗が激しく大した働きが出来ないので、ウィッチを長距離で飛ばしても作戦上の意味がないこともある。 そしてそもそも、増槽もあるが魔力は基本的にウィッチ自身のもので、燃費を切り詰めたとて長時間飛行を行うには膨大な魔力を持つウィッチが必要で、それは数がとても少ない。 この最後の問題を解決できる固有魔法を持っているがゆえに、俺は苦労しているのであった。 俺「なんでこんな目に俺が……」 安奈「固有魔法があるだけウィッチとしてはいいだろうに」 がっくりと俺は肩を落とす。 だがそんなことを気にする安奈ではなく、辞令を俺に渡す。 安奈「ほれ、いつまでもいじけてないでさっさと準備しろ」 俺「はいはい……」 安奈「はいは一回にしろ」 俺「へーい……」 安奈「おい、はいですらなくなってるぞ」 一度大きなため息をついてから、俺はしぶしぶといった様子で退室した。 夕方の食堂に女性の陽気な声が響いてた。 女性「ほう、オラーシャか! なんだ、あそこでかいんだろ?」 俺「でかいんすよ。それを俺は横断しなきゃならないってわけで……」 女性「あっはっは! いいじゃないか、お前にしかできないことだ。誇れ誇れ!」 俺「姉御はほんと楽しそうで……」 ざっくばらんに切った短い髪の女性は赤松明美中尉。 軍神と称される北郷章香とは親友であり、彼女の列機を長く務めるなど、海軍指折りのエースウィッチの一人である。 無類の酒好きだが、意外にも教官としては優秀で、新米だった俺を今まで指導したのも彼女。 既にあがりを迎えており現在は第三○二航空隊で教官扱いで所属するが、隙を見てはこっそり出撃する上官泣かせなウィッチでもある。 明美「そりゃあなぁ、あのダメダメだった俺が天下の統合戦闘航空団様に派遣されるんだ。ずっと教えていた私の鼻も高いってもんじゃあないか!」 俺「行くのはともかく自分で飛ぶのは……」 明美「だから、それはお前しかできないだろ? なら伝説だ、やってやれって」 俺「姉御は気楽っすねぇ」 だがどうも愉快そうな明美と違い、俺の表情は曇り気味だった。 明美「まったくなんださっきからしけた面して、酒が足りてないんじゃないのか!!」 溜息をつく俺の前にある空きグラスに明美は手ずから扶桑酒を注いでやる。 明美「さあ飲め飲め!!」 俺「って、わかりましたからそんな背中叩かないでくださいよ!!」 明美「あっはっは! そうだそれでいい、命令ならどうせやらなきゃならないんだ。気楽にやったほうが100倍ましだろう!」 俺「まあ、そりゃねぇ」 明美「それに、お前は私の弟子だ。自信持っていいんだぞ!」 がばっと明美は俺の肩に手を回しがっちりと力を入れる。 俺「じゃ、師匠の顔に泥を塗らない程度に頑張りますかね」 明美「おっ、いい顔になったな!」 次第に明美の笑顔につられて俺にも普段通りの笑顔に戻っていた。 日も落ちた食堂。 先ほどまで俺と一緒に酒盛りに興じていた明美は、一人で酒を飲んでいた。その表情にも少々影がある。 彼女の正面に、グラスを持って安奈が座った。 安奈「珍しいな。お前がそんな表情をするとは」 明美「おや、安奈ちゃんじゃないの」 安奈「……お前ら師弟はいい加減に学習能力がないのか?」 明美「私達が言われて唯々諾々と従うような奴に見えるかい?」 呆れた顔を見せる安奈へにやりとした笑みを見せながら、明美は酒瓶を向ける。 安奈「やれやれ……そういえば、その弟子はどうした? さっきまで騒々しい酒宴だったと聞くが」 明美「あいつなら、整備兵どもに連れてかれたよ。今度ペテルブルクまで飛ぶのに使う富嶽の調整だとさ」 安奈「なるほど」 『富嶽』とは扶桑の技術力を結集した戦略爆撃用ストライカーユニットである。ただ、とある問題から実機は一つしかなく『技術力の無駄』と揶揄されている。 巡航速度だけ見ても毎時400kmを超えるなど、爆撃用としては破格の速度であり、実用上昇限度も15000mと高性能。戦略爆撃を目的としているだけあり魔力増幅率も高く積載重量も多く、素晴らしい機体のように一見すると思える。 だが、そもそも前述した通りウィッチに長距離爆撃には向かず、それが可能な膨大な魔力量を誇るウィッチがいたとしても、長距離爆撃に使うだけ人材の無駄なのだ。 それに、どんなに積載量が多くともウィッチが爆弾を持つ以上リベリオンの爆撃機B-29に敵わず、対地攻撃に使うとしてもより効率的なストライカーは多いのだ。 それゆえの『技術力の無駄』である。 安奈「しかし、酒を飲んでもすぐに仕事ができるのはうらやましい限りだな」 明美「確かに、あいつの固有魔法はそういう意味じゃあ便利だあね」 安奈「体内に取り込んだアルコールを魔力に変換する能力だったか?」 明美「そ。空でも酒を飲めば魔力が回復できるなんてギャグみたいな能力だよねえ」 安奈「そのせいで富嶽を押し付けられたわけだが」 そう、魔力変換の固有魔法のために、飛行中でも魔力の補給が可能な俺のところに実働データを取るという名目で富嶽はある。 そして上層部の命令で過去にはここ厚木基地からシドニーやホノルルまで飛ばされていたのだ。そして、今回はペテルブルクまでである。 明美「見てる分には楽しいけどね」 安奈「弟子が心配か?」 言って、安奈はちらりと明美へ目線を送る。 ちょうど酒を傾けていた明美は、一瞬止まってから観念したように息を吐き出した。 明美「ま、そりゃ心配だよ。男のウィッチなんてほぼ皆無だろ? 訓練校で見つけた時から今までずーっと世話してやってきたんだから、心配にもなるって」 安奈「まあそうだろうな。あの性格も酒好きなところも、お前によく似ている。それに腕も確かだ」 明美「おや、それは嬉しいね。安奈ちゃんが褒めるなんて」 安奈「認めていなければ統合戦闘航空団に推挙などしないさ」 空になった明美のグラスに、今度は安奈が酒を注ぐ。 明美「ふっふっふ。そこんとこは私も保証するよ。あいつならちゃんと戦果を挙げるってね」 安奈「それはよかったのか悪かったのか判断に困るな」 明美「やれやれ、ひどい言いようだね」 言葉とは反対に明美の口元には笑みが浮かんでいた。 それを見て安奈も口の端をつりあげる。 安奈「そろそろお前も弟子離れするべき時だろうしな」 明美「弟子が離れていかないだけさ」 安奈「ふっどうだか」 明美「なんだよ、文句あるのか?」 軽く明美に睨まれても、安奈は表情を崩さない。 にやにやと愉快そうだ。 安奈「どちらが正しいかの結論は置いておくが、あいつも一人立ちってことだ」 明美「まあ、な。これで厄介払いが出来る」 明かりにかざすように明美がグラスを掲げた。 透き通った扶桑酒の中で光が揺らりと泳ぐ。 安奈「あっちで騒動を起こすかもしれんぞ?」 明美のグラスに自らのものを並べるように安奈も腕を伸ばす。 明美「だけどここみたいに『またお前か』で済ましてはもらえないからなぁ。そこは自己責任さ」 安奈「確かにな」 明美「まあ、どちらにせよあいつを信じるしかもうないけどな」 明美の目線が安奈へと向けられる。 そこにはいつになく温かな色合いが見えた。 安奈「私もよく考えればあいつとは長い付き合いだったな」 明美「まだまだ続くさ。必ず帰ってくるから、な」 視線を交わし、お互いに小さく笑みが漏らす。 安奈「バカな部下の」 明美「バカな弟子の」 二人「巣立ちを祝って」 グラス同士がぶつかる甲高い音が小さく響いた。 二日という時間は過ぎるにはあまりに早く、厚木基地の滑走路には富嶽のストライカーユニットを履いた俺と、明美がいた。 明美はおもむろに一本の扶桑刀を鞘から抜き放つ。 刀身に反射した陽光は、まるで太陽をかき消すかのようにまばゆく、一切の無駄のない細き刀身は美しさと同時になにものをも寄せ付けないような怜悧さを持っていた。 実戦や訓練で扶桑刀によく触れる俺であっても見とれてしまう、まさに名刀と言える刀だった。 明美「いい刀だろ?」 じっと俺が見ていたのに気付いた明美がにやりと笑う。 俺「そうっすね。すげえいい……」 明美「うむ」 偽ることなく俺が言ったことで、満足そうな表情を浮かべる。 そして、流れるような動作で鞘に刀を収めるとそれを俺へと差し出した。 明美「ほれ、やるよ。餞別だ」 俺「え? いやいやこんないい刀もらえませんって」 首を振ってとんでもないと俺は辞退してしまう。 明美「ばぁか、師匠からの贈り物を断るやつがあるか」 俺「いや、当然のように受け取ってもだめでしょうが……」 明美「かー! いちいち細かいこと気にしやがって!」 眉をひそめた明美が、俺の鼻先に左手の指を突き付けた。 明美「お前がこれから行く先は最前線で、しかもオラーシャだ。扶桑刀がそうほいほい補給できるわけじゃない」 お気楽さを前面に出している普段と違い、真剣そのものな瞳に俺は気圧される。 明美「それを慮って、ネウロイごときにゃ負けない名刀を私がわざわざくれてやるんだ。受け取れ!」 今度は眼前に刀を差しだされた。 再び視線は漆喰の黒き鞘に吸い寄せられる。 そして、気付けば刀に手を伸ばしていた。 明美「そうだ、その刀の銘を教えておこう」 ずしりとした見た目以上の重みを深く感じていた俺は、はっとして明美に視線を戻した。 明美「『雷切』さ」 俺「雷切……」 明美「そうだ。雷神をも切ったと言われる名刀だ。どうだ?」 俺「最高っすね」 明美の不敵な笑みに、俺も不敵な笑みを返す。 俺「確かに、ネウロイ如きには負ける気がしない刀だ」 明美「ふっ」 満足そうに鼻を鳴らすと、そのまま明美は俺に背を向けて歩き始めた。 明美「用はそれだけだ。後はまぁ、なんだ」 背を向け歩みを滞らせることなく、後頭部を掻きながらちょっぴり恥ずかしそうに言う。 明美「死ぬなよ」 俺「あ……」 今までの人生の約三分の一を共に過ごしてきた尊敬する人からの、らしくないと言えばらしくない、それでいて率直な気持ちの吐露。 俺「姉御!!」 気付けば俺は声を張り上げていた。 蘇る懐かしい日々。 ある時は怒られた。 ある時は徹底的にしごかれた。 ある時は一緒にバカをやった。 ある時は死線を共に潜り抜けた。 いろいろあったけれど、彼にとっての彼女というのは簡単。 俺「今まで、ありがとうございました!!」 頼りになる『姉御』だ。 地面に頭をぶつけてしまいそうな勢いで、いやもしかしたら当ててしまうつもりだったのかもしれない、それほどの気持ちで頭を下げた。 明美「ふん、らしくないっての……バカ弟子が」 頭を下げ続けていた俺は、明美が足を止め振り返っていたことも、小さく呟きを零したことも、結局気付くことはなかった。 その日、扶桑皇国海軍第三○ニ航空隊所属俺中尉は、第502統合戦闘航空団へ飛び立った。 ページ先頭へ
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俺「ストライクウィッチーズやな」 30-56 作者 パラレルワールド 30 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 38 59.71 ID PgBsoM9/0 第4話「初めての空」 ――朝、俺の部屋 宮藤「俺さーん、朝ごはんですよー」 宮藤「開けますよー」ガチャ 宮藤「いつまで寝てるんですか!早く起きて下さい!」バサッ 俺「あー、おはよう…」 俺は半分寝ながら答えた。 朝に弱い俺は、元の世界に居たときも同じように起こしてもらっていた。 朝起こしてもらう…というのは誰もが望むことであろうがそれは 「朝だよ、起きて」ユサユサ こんな感じの時に限られる。 このように、朝眠い時に布団を剥がれたらむしろ嫌になるものである。 宮藤「もうみんな食堂に揃ってますよ!」 俺「わかったわかった、今行くよ」 そう言って、食堂に行くと確かに全員揃っていた。 33 :パラレルワールド[シリアスも後の方で出てくるはずなんで、もうしばらく緩いのにお付き合い下さい][]:2010/12/01(水) 18 41 50.59 ID PgBsoM9/0 ミーナ「これで揃ったわね」 ゲルト「遅いぞ俺!」 エーリカ「朝は1分でも寝ていたい気持ちはよくわかるよ~」 ゲルト「起こす方の身にもなってくれ…」 宮藤「全くです!これじゃあ、あっちに居た時と変わらないじゃないですか…」 シャーリー「なんか夫婦みたいだな」 宮藤「なっ!そ、そんなことないです!」 まったく…シャーリーはどういう意図でからかっているのだろうか? まあ宮藤が反応しすぎってのもあると思うが… エイラ「ほら、さっさと座れヨ」 坂本「よし!では、いただきます」 「「「「「いただきます」」」」」 38 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 44 17.76 ID PgBsoM9/0 ゲルト「やはり宮藤の飯は美味しいな」 エーリカ「そうだねー」 リーネ「久しぶりですね、ほんとうに」 ルッキーニ「おかわりー!」 ゲルト「くっ…お前は毎日これを食っていた上に宮藤を扱き使っていたのか!」 俺「何かその表現誤解があるような…」 ミーナ「それはそうと、俺さん。今日から本格的に訓練を始めてもらいます」 俺「具体的にはどんなことを?」 坂本「それは私に任せろ、まずは基礎体力からだ!ビシバシ鍛えてやるぞ、はっはっは!」 嫌な予感がするなぁ… しかし、ここに身を置いた以上それは必須だろうし頑張るしかないか。 そして、朝食を終えた俺は早速訓練を言い渡された。 42 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 47 18.45 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― 坂本「筋トレからだ!いくぞ!」 まずは腕立てから。 俺だって人並みに体力はあるつもりだし、筋トレ自体はそこそここなせる。 続いて腹筋。 いつの時代も鍛え方というのは変わらないんだな…と思いつつ体を動かす。 坂本「次はランニングだ!ついてこい!」 そう言うと、少佐は自ら走り始めた。 正直筋トレが少しこたえていたが、文句は言ってられない。 なんせ同じ内容をこなした宮藤、リーネ、ペリーヌは苦しそうではあるがついていってるのだ。 俺「はぁ、はぁ…」 坂本「どうした俺!遅れてるぞ!」 そういて、遅れながらも何とかついていってその日の訓練は終了した。 かなりハードだったのに、他の面々はケロっとしている。 ウィッチってすごいな…と改めて思った。 そうして、基礎体力や飛行訓練。 模擬戦などをして俺は着々と成長していった。 そんなある日… ――――――――――――――――――――――― 44 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 50 18.62 ID PgBsoM9/0 ウーーーーーーーウーーーーーーー ミーナ「ネウロイよ!」 坂本「バルクホルン、ハルトマン、リーネ、ペリーヌ、宮藤、俺、私が出撃。あとは待機だ!」 「「「了解!」」」 ハンガーでストライカーを履きながら俺は密かに恐怖を感じていた。 これが俺の初陣だと思うと、足が震えてきた。 本当に命を懸けて戦うのは初めてであり、死がこんなに身近に感じられると思わなかった。 ゲルト「緊張しなくていいぞ、大丈夫だ。」 さすが歴戦のウィッチ。 俺の心中もバレバレってわけだ。 だが守ってもらいっぱなし、というのも男が立たない。 俺は気合を入れるためにも全力で叫んだ。 俺「俺、出撃します!!」 ブロロロロロロロロロロロ エーリカ「俺の固有魔法って銃には使えないの?」 俺「直接触れてないと駄目みたいだ。」 ペリーヌ「それでその弓も持ってきてますのね」 45 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 53 06.90 ID PgBsoM9/0 リーネ「重くないんですか?」 俺「そんなには。もしかしたら役に立つかもしれないしな」 ゲルト「いたぞ!少佐、コアは?」 坂本「ふむ…迷うことはない、ど真ん中だ!」 こうして俺の初めての戦いの火蓋が切って落とされた。 と言っても、俺が前衛に出て戦うわけではなく バルクホルン、エーリカが前衛組 リーネ、ペリーヌが後衛組で 俺は宮藤とともに、少佐の2番機に入りサポートとなる。 バルクホルンの一言が効いたのだろうか、恐怖はいくらか薄らいでいた。 散々やった訓練や模擬戦を思い出しながら銃を撃ち続け、 そして、何一つ危ぶむ事もなく… ドカァァァン パリィン 坂本「コアの消滅を確認。我々の勝利だ。」 リーネ「楽勝でしたね」 宮藤「俺さんはどうでした?」 俺「まあ訓練通りに出来てよかったよ」 47 :パラレルワールド[戦闘薄くてごめん][]:2010/12/01(水) 18 56 10.30 ID PgBsoM9/0 ただ、バルクホルン、エーリカ、坂本少佐辺りの動きはやはり群を抜いてすごい。 いくら初戦とはいえ、まるで自分が親についていくだけの雛鳥のような気がして悔しい。 そんな表情を悟られたのか、坂本少佐に声をかけられた。 坂本「そう気に病むな、その内強くなれるさ。はっはっは!」 この隊の奴らはみんな心でも読めるのかね、まったく。 無事に帰って来た俺達を、待機していたウィッチ達が迎えてくれた。 ルッキーニ「おかえりー!みんなー!」 俺「ふー、よいしょっと…って、あれ…?」ペタン 基地に戻り、ストライカーを脱いだ俺は違和感を感じ…その場に座り込んでしまった。 ゲルト「ふっ、軟弱者が」 エイラ「どうした俺?腰が抜けタカ?」アハハ サーニャ「笑っちゃだめよエイラ。俺さん、支えるから掴まって下さい」スッ エイラ「な、なんでダヨサーニャ…」 エーリカ「トゥルーデも厳しすぎだよ!さ、反対側支えてあげる」スッ 宮藤「う~~……」 こうして俺は、エーリカとサーニャに支えられながら部屋に戻った。 もう情けなくて涙が出そうだ。 でもみんなが優しくて助かったな… 49 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 59 01.41 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― ―――そして夕食の時間 俺はある問題を抱えていた。 さきほどから、宮藤が口を利いてくれないのである。 俺「なあ、何かしらないけど悪かったって」 宮藤「…」プイッ 俺「一体何なんだよ…」 シャーリー&エーリカ「(ははーん、なるほどね)」ニヤニヤ エーリカ「俺ー、今日はお疲れ様!」ガシッ そう言うと、いきなり右腕に抱きついてきた。 俺「まあ最後はかっこ悪かったけどな」 エーリカ「そんな俺を労って、はいあーん」 俺「えっ?い、いきなりそれは…」 エーリカ「食べてくれないの…?」ウルウル ダメだ、その上目遣いは反則だ! 俺「わかったよ…」パクッ 50 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 00 05.85 ID PgBsoM9/0 エーリカ「おいしい?」 俺「あぁ、おいしいな」 シャーリー「じゃあ私も反対からあーん」 俺「なんでだよっ!?」 シャーリー「ハルトマンのは食べれて私のは…」シクシク 俺「食べる!食べるから!」パクッ シャーリー「うまいか?」 俺「うん」 なんだこれは…まさか人生初のモテ期到来か? 今まで取っておいてラッキーだったぜ… 何て考えていたら、ふと視線を感じた。 見ると、宮藤がすごい勢いで睨んでいる。 そしてハッと気付いた。 これが狙いだったのか! 宮藤「…」ジトー 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19 00 44.83 ID DtPb8YGyO ヒャッハー!壁の用意だァー! 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19 02 07.60 ID eAdrv2tB0 壁がないな………そうだ地球殴れば良いんだ! 53 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 02 32.21 ID PgBsoM9/0 俺「そ、そろそろ自分で食べれるから大丈夫だよ」 シャーリー&エーリカ「しょうがないなぁ…」 宮藤「ホッ…」 宮藤が安堵の表情を見せた。 予想通りと言ったところか、2人がその隙を見逃すわけがなかった。 エーリカ「ホッとした?」 宮藤「ななな何を…」アセアセ シャーリー「動揺しまくってるな」 ペリーヌ「まったく浮ついてますわ」 エイラ「わかりやすいなミヤフジ…」 サーニャ「エイラも大概よ」 坂本「はっはっは、モテる男は辛いな!」 ミーナ「(恋の予感!)」 54 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 04 11.39 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― そして、慌しい夕食を終えると一旦部屋に戻る。 風呂の時間だからだ。 一応言っておくと、俺だって興味がないわけではない。 だがしかし、まだまだ命は惜しいからな… 部屋でじっとしていると声が掛かった。 どうやら風呂が空いたようだ。 俺「ふー、やっぱり豪華だよなこれ」ザパーン 家とは桁違いの大きさの露天風呂にゆっくり浸かる。 空には綺麗な月が浮かんでいた。 俺「月は変わらないな…」 俺「元の世界どうなってるかな…」 ここに来て俺は、少し元の世界が恋しくなっていた。 所謂ホームシックというやつだろうか。 別に未練があるわけではない。 変化のない日常に、少ない交友関係。惰性で行く大学。 どれも取るに足らないものばかりだ。 なら、何故こんなにも俺はあの世界を想うのだろうか。 56 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 06 09.55 ID PgBsoM9/0 失ってみて初めてわかる。 本当に大切なものはすぐ傍に。 この言葉を笑い飛ばしてた頃が懐かしいな。 本当に失わないとわからないとは… 俺はのんびり風呂に入りながら、ある決意をした。 ちなみに風呂で鉢合わせ、なんてラッキースケベは無かった。 ちょっぴり期待したんだけどな… 次回予告 初陣をなんとかこなしたが、ホームシックに陥ってしまう。 そんな中ある決意をする俺。 それは一体何なのか… 第5話「お暇をいただきます」
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D.H.N俺 第4話「謹慎処分明け」 前半部 ―滑走路先 ここに来て日にちもそれほど経たないうちから問題を起こし、謹慎処分をくらってしまった。 ようやく謹慎が解けたので、早速滑走路の先でタバコを吸うとその解放感にずいぶんと美味しく感じた。 最後まで吸い、吸殻を指先でひねり潰す。 そういえばあのいつもの三人っ子はエイリアンババアのところに修行に行ってるんだったな、妙に静かだと思った。 俺「ふー……ここじゃ満足にタバコも吸えそうにないから大変だ」 ひとりごとを呟きつつハンガーへと戻ろうとすると、バルクホルンが俺の前にきて立ちふさがった。 少し複雑な顔をしているバルクホルンを一瞥して、俺は地面にぐねぐねになったたばこをこすりつける。 バルクホルン「久しぶりだな」 俺「三日ぶりだけどな。まぁそんな顔するなって」 バルクホルン「はぁ……少しは気にしろ。リベリアンはそういうところがだめだ」 俺「すまないな、リベリアン全員がこうやって気楽ってわけじゃないが、俺は性分でな」 バルクホルン「少しはなおしたほうがいい」 俺「善処するさ。それで、どうしたんだ?俺に何か用事があってきたんじゃないのか?」 バルクホルン「ああ、伝えようと思ったことがあってな。俺のストライカーユニットがハンガーに届いている」 俺「よし……これで俺もやっと訓練できるってわけか」 バルクホルン「ふむ……じゃあ肩慣らしついでに模擬戦でもどうだ?」 俺「おいおい、現役のエースウィッチとやり合えって無理があるぞ、もう一週間はまともに飛んでいないから勘弁してくれ」 バルクホルン「ふふっ、ならまた今度だな。楽しみにしているぞ」 俺「ずいぶんと好戦的なウィッチだぜ。また、今度な」 バルクホルン「さて、ハンガーに戻るぞ。あとミーナに謝っておけ」 俺「ヴィルケ中佐に?」 バルクホルン「俺が来て早々にシャーリーのせいもあるとはいえ、問題を起こしたんでな。頭を痛めていた」 俺「ああ……そりゃ悪いな。ちゃんと謝っておこう」 なんだかんだでバルクホルンは怒っていないらしい。 ……おそらく誰かがバルクホルンを宥めたのだろう、そうでないと説明がつかない。 あと何かわびの品でももってヴィルケのところにいくか。 ―ハンガー それはさておき、ハンガーに脚を運びストライカーを確認し、整備兵へと話しかける。 油まみれの手に、黒ずんだ衣服、魂のスパナ。 こういうのにまみれて生活するのもいいな、と密かに思っているのだが、他のウィッチにはなかなか理解されない。 俺「ふむ、確かに合ってるな。整備兵、これの整備を頼めるか?」 整備兵「いえ、普通のP-51なら可能ですがこれはちょっと……」 俺「やっぱりか、まぁ仕方ないな」 整備兵「一応通常のことはできるのですが、特殊なモノがはいってますから」 俺「ちょっとこればっかりは外せなくてな。俺が使うにはこれが必要なわけだ」 整備兵「見たことないのでわかりませんが。でもそんなものを付けてどうするんですか?」 俺「それは秘密だ。だが、俺にとってはなくてはならない物だしな」 整備兵「これの構造とか整備方法とか理解すれば整備も可能なんですが……どうしますか?」 俺「一応機密事項だしな……。しょうがないこのストライカーの整備は俺自身がやるよ」 整備兵「わかりました。では、もし何かあればお申し付けください」 俺「おう、ありがとな」 整備兵「それと、よければ……」スッ 俺「(またか……)」 立ち去ろうとする俺が振り返ると同時に目の前に差し出される紙。 つい最近もこういうことがあったなと思い出し、若干うんざりしつつ、その紙へとさらさらとサインした。 これで一体何度目だ。 昔はこういうことがなくて意外と楽だったのに、と内心文句をたれつつ、執務室へと体を向けた。 ―執務室 慣れていない基地のため少々迷ったが執務室の前へとなんとか辿りつけ、失礼のないよう一応ノックする。 あと飛行許可ももらわないと。 俺「失礼。ヴィルケ中佐、今大丈夫か?」 ミーナ「ええ、大丈夫よ、どうしたのかしら?」 俺「ああ、この前のことを謝りたいと思ってな。来て早々あのような問題を起こしてすまない。俺は許さなくてもいいからシャーリーは許してやってくれ」 ミーナ「まぁ……あれはシャーリーさんも色々悪気があったぽいしどっちが悪いとは言えないけれど。でも今後ないようにね」 俺「肝に命じておく」 ミーナ「ここでは整備班や設営班などの人たちとは極力接触は避けるようにいってるのよ。だから男性との接触も少ないの、控えてくれるとありがたいわ」 俺「ふむ、まぁ部隊での方針に首を突っ込む気はないさ」 ミーナ「ありがとう、俺さん」 俺「それより、結構な書類の量だな」 ミーナ「ここは再結成されたばかりだからどうも、ね……」 俺「ガランドも再結成させるとは粋なことをやるな」 ミーナ「ガランド将軍とはお知り合いなの?」 俺「ああ、昔からの戦友だ。今でも仲がいいといえばいい」 ミーナ「尻に敷かれている、なんてことはないのかしら?」 俺「ははっ、冗談言うなよ。あいつにそんな気はないし、俺もないさ。それに……」 ミーナ「?」 俺「それに俺はこんな体だからな、普通の人間とは世界が違うわけだ。そういうのはもうできないんでな」 ミーナ「あ……ご、ごめんなさい」 俺「いや、全然気にしなくていい。俺はこの運命とやらを受け入れてるし、文句を垂れる気もない」 ミーナ「……でも少しくらいは色々としてみたいと思わないの?」 俺「さぁ、どうだろうな。まぁまだ少し未練はあるかもしれない、といったところか」 ロマーニャの暖かな日差しが差し込む執務室で、ヴィルケの表情は少し堅かった。 未だに、俺がネウロイになったことの理由がわからないのだろう。 だが、理解できるわけがない。 「理解する」というより、それを「感じる」ということがほとんどない、のほうが言い方的には合ってるか。 俺「そういえば、ここはたばこすっていいのか?さっき滑走路で吸ってしまったんだが」 ミーナ「え、あ、うーん……他の子達はやっぱり苦手みたいだし……場所を考えてくれるならいいわ」 俺「了解。そういやバルクホルンはさっき近づいてきたのに何も言わなかったな」 ミーナ「トゥルーデは俺さんのこと結構気に入ってるんじゃないかしら?」 俺「そうか?ああいうカールスラント軍人は最初はつっかかってくるものだと思ってたからな」 ミーナ「俺さんが悪い人ならそうだったでしょうけど、トゥルーデは分別がつくわよ」 俺「"以前の俺"の逸話に救われたってわけか。複雑だな」ハハッ ミーナ「まぁそういうことでしょうね」 俺「そりゃ、ありがたいな」 ミーナ「そういえば他に用事があってきたんじゃないのかしら?」 俺「ああ、そうだそうだ。ストライカーの整備が済み次第飛行訓練をしたい。許可をくれ」 ミーナ「ええ、いいわよ。でも無理はしないように」 俺「ラジャー。まぁ楽しくやってくるさ。それじゃあまた夕飯の時に」 ミーナ「ええ、がんばってらっしゃい」 俺「じゃあな」 ―飛行訓練 ストライカーの整備が終わったので、先程の整備兵に話をつけて色々と準備をしてもらった。 まぁ空に上がるときにもっていったのは、ペイント弾が詰め込まれたBARとボール三個だけ。 俺『これから飛行訓練を行う。地上付近での風力はジェントル・ブリーズ、おそらく7ノット。風向きは海から陸。天候は快晴。ストライカーの感度は良好』 滑走路から準々に速度を上げ風を切り空へと飛ぶ。 柔らかな海風が頬を撫で、麗らかな日差しが体に力を与えてくれる感覚がした。 俺『で、なぜテラスにいる?』 飛行中、ふと基地の方を振り返るとテラスに見慣れた三人がいた。 シャーリー、バルクホルン、エーリカの三人だ。 暇なんだろうか。 シャーリー『ちょいと見学ってやつさ。どうだ、ここの風は気持ちいいだろ?』 俺『ああ、東部方面のあたりの風も悪くはなかったが、ここはいいな』 エーリカ『あれ、東部の方もいってたの?』 俺『任務で各地を飛び回っていたからな。少しのあいだだが503JFWにいたわけだ』 バルクホルン『タイフーンウィッチーズといえば、有名なウィッチは……』 俺『カールスラント軍なら……ヴァルトラウト・ノヴォトニー、フーベルタ・フォン・ボニン、アレクサンドラ・シェルバネスク、オティーリエ・キッテル、だな』 エーリカ『うわっ、私が訓練学校出たときの飛行指令がいるじゃん』 バルクホルン『何を驚いてるんだ……』 エーリカ『いや~、知らなかってさ~。連絡とかしてくれなかったし』 シャーリー『手紙くらいは届いてるんじゃないのか?』 エーリカ『そんなわけ~……いや、あるかも』 俺『おいおい、失礼な奴だな』 エーリカ『にゃはは~』 バルクホルン『何を笑っとるんだっ!今度探して、あったら返事でも書いておけ!』 エーリカ『わ、わかったよ~』 その間、基地の周りを旋回したり、高度を上げたり下げたり、ロールしたり、投擲したボールをペイント弾で撃ちぬいたりと色々なことをした。 一週間ほどストライカーを履いたことはなかったが、感覚は正常で、コアとストライカーとの同調率も悪くはないので楽に飛ぶことができた。 俺『ふむ、これなら今日からでも戦線に加われそうだ』 シャーリー『ちょっと勘だけど、それって改造してあるのか?』 俺『よくわかったな……。一応特殊なものを組込んでる。ネウロイ化に対応できるストライカーだ』 シャーリー『へ~……って!どんな構造だ……』 俺『俺にもあまりわからないが、俺を作った研究者と同一者が作ったものだ』 バルクホルン『ふむ、化物じみてるな、そいつの頭は』 俺『周りからクレイジーサイエンティストって言われてな、そういや』 エーリカ『これじゃあカールスラントの技術も負けそうだね~』 バルクホルン『なっ!そんなわけないぞ!!カールスラントの科学力は世界一、と誰かが言っていたからな!まだ負けていない!』 俺『……リベリオンの負けでもいいぞ』 バルクホルンの自画自賛ならぬ自国自賛に呆れながら、シールドを展開し右往左往・前方後方へと移動させたり、大きさを変えたりなどをしてみる。 飛行中におけるシールドは意外と集中力を持っていかれる。 だからこうやって訓練しておかないと、いざという時に後ろにネウロイがいた、なんてことになりかねない。 俺『よし、ストライカーも好調だ。飛行訓練を終了する』 バルクホルン『了解した。降下してこい』 俺『ああ。そういえば今日の晩飯って―――』 ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ! シャーリー『警報!?』 バルクホルン『チッ、ネウロイか!全員ハンガーに集合しろ!』 エーリカ『了解!』 俺『了解。俺も武器を換装して一度点検してからすぐに空へあがる』 一度降下しハンガーへ。 整備兵を炊きつけ一度点検してもらっている間に自分は武器をBARへと換装。 そんな時にヴィルケと坂本とルッキーニ、同時にユーティライネン、バルクホルン、ハルトマン、シャーリーがやってきた。 ミーナ「今陸と海の境をすれすれで飛んでいて、アンナ・フェラーラ氏の島の上空を通過する進路をとっているわ。そっちの敵は大型ネウロイ一機よ」 坂本「だがもう1機ネウロイが出現した。この基地へとまっすぐに向かってきている。我々はそれを撃墜しにいくぞ」 俺「ちょっとまて!宮藤たちのところに大型がいってるんだろう、あの三人だけで大丈夫なのか!?」 坂本「我々が今からストライカーで飛ばしていってもネウロイが島上空を通過するまでには間に合わない」 俺「くっ!探知が遅れたのか……」 ミーナ「俺さん、心配でしょうけど、あの子たちは大丈夫よ」 俺「何が?つい最近まで戦線を離れていたんだろう!?」 ミーナ「あの子たちは仮にもストライクウィッチーズの一員よ、それに生半可な鍛え方はもとよりされていないわ。心配しなくても大丈夫よ」 坂本「あの三人は強い、大丈夫だ俺。それより心配しないといけないのは私たちのほうだ」 エイラ「んぇ?どういうことなんだ、少佐」 坂本「現在こちらへ向かってきている大型ネウロイは高速型らしい。しかし高速型についていけるのは……」 シャーリー「私ぐらい、か」 坂本「そうだ。シャーリー、この先で撃墜できるか?」 シャーリー「ちょっと私だけじゃ難しいって、少佐」 ミーナ「高速型の足を絡めとるだけでもいいわ。進路を妨害してから一気にたたみかけるつもりよ」 俺「じゃあ、俺が行こう。ネウロイ化すれば高速型に引けはとらない」 エーリカ「じゃあ俺もつれていけば大丈夫じゃない?」 俺「だがもしものときのために何人かを空中待機させておいてくれ」 坂本「わかっている。では、シャーリー、俺の両名は今すぐ準備し発進しろ」 俺「了解!」グッ シャーリー「了解!」 坂本「よし、あとは……宮藤、ペリ―――…。ああ、まだ修行中だったな……」 ミーナ「あらあら、寂しいのかしら?」 坂本「な、なんてことはない!全機、二人のあとに順次空へあがるぞ」 バルクホルン「了解した」 エーリカ「了解~♪」ニヤニヤ 坂本「……なんだ、ハルトマン」 エーリカ「別に~♪」 他の皆が色々と話しているうちに俺たちは準備を済ませる。 俺は黒いジャケットを着用し発進ユニットの上から高くジャンプ。 淡い光と共に基地の中を埋める魔方陣を発動させ、ストライカーに魔法力を注ぎ込む。 シャーリーの方に目を傾けると、こちらを見て歯を軽くちらつかせ笑い、合図をうったえる。 シャーリー「イェーガー機、出る!」 俺「同じく、俺、出る」 ハンガー内の空気をかき乱し、一気に加速。 憎っくき敵を撃つために空へと高く高くあがった。 第4話前半終わり
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俺「ストライクウィッチーズねぇ……」 149-196 作者 前1 149 :前1[]:2010/11/02(火) 00 25 52.01 ID tnRSEy3wO ――あの戦いのあと元666部隊の面々は、 ミーナ「あの子達の帰る場所は私達の所よ」 というミーナの発言で501に所属することになった。彼らは隊長と大変な事になっている仲間のの帰りを待つ… 男「エーリカ起きろ。食堂に行くぞ」 ガチャ 男「行かないのか?」クルッ エーリカ「キスしてくれなきゃ起きれなーい」 男「まったく…」チュ エーリカ「ふふっ///」ニコニコ 158 :前1[]:2010/11/02(火) 00 37 16.33 ID tnRSEy3wO ――我らがヒーロー達は命掛け戦っている仲間の帰還を待っているのだ。 ―元の世界― ミーナ「あの子達が向こうに行って随分経つわねぇ」 ズズッ・・・ 坂本「ああ、元気にやっているだろうか?」 ミーナ「心配いらないわよ」 坂本「ああ、そうだな」 ミーナ「あら!このお菓子美味しいわ」 坂本「ほう、どれどれ」 165 :前1[]:2010/11/02(火) 00 46 01.56 ID tnRSEy3wO モグモグ・・・ 坂本「うまいな」 坂本「しかしあの2人が居ないと基地が静かだな」 ミーナ(……そ、そうかしら?) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ゲルト「弟ぉー!どこだー!」 ゲルト「出てこないとお姉ちゃん寂しくて泣きそうだぞーっ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 坂本「なに!?弟は今バルクホルンと一緒じゃないのか!」 坂本「すまんミーナ!ちょっと用事が出来た!」 ドタドタドタドタ 166 :前1[]:2010/11/02(火) 00 53 00.89 ID tnRSEy3wO ミーナ「……」 ミーナ「あなた達も充分騒がしいのよ…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ―ハンガー― シャーリー「キ84その部品とってくれ。あとそのレンチも」 キ84「はい」 シャーリー「ありがとう」 ガチャガチャ キ84「なあシャーリー」 ガチャガチャ シャーリー「ん?」 ガチャガチャ キ84「今度の休みにデートしよう」 ガキッ シャーリー「ああ///」 169 :前1[]:2010/11/02(火) 00 58 36.14 ID tnRSEy3wO ゲルト「ここに居たか」 弟「あ、お姉ちゃん」 ルッキ「わたしと遊んでたんだよー」 ゲルト「私も仲間にいれてくれ」 ルッキ「いいよー」 ルッキ「芳佳達も誘ってくるねー」 ゲルト「ああ。弟とここで待ってる」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 坂本(先を越されたか!) 172 :前1[]:2010/11/02(火) 01 05 14.20 ID tnRSEy3wO ゲルト(ふむ…弟が私の相手をしてくれるのは嬉しい…) ゲルト(だが、あのバカがいないとなんか張り合いがないな…) ゲルト(早く帰ってくるんだリフレクト…) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ―庭― メガネ「水やり終わったよペリーヌさん」 ペリーヌ「ありがとうございます」 173 :前1[]:2010/11/02(火) 01 12 21.05 ID tnRSEy3wO ペリーヌ「ではお茶にしましょうか」ニコッ メガネ「そうだね」 テクテクテク ガッ メガネ「うわぁ」 ドンッ ペリーヌ「大丈夫ですか!」 メガネ「いててて…」 メガネ「!?」 ペリーヌ「どうしま…!?」 ペリーヌ「メガネさんのメガネが割れてますわよ!」 メガネ「僕のメガネっ!メガネが!メガネがあああああ!」 メガネ「ぐわああああああ」 174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/02(火) 01 14 45.71 ID kiTIiLug0 さすがメガネwww 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/02(火) 01 15 21.64 ID 49EJ6P9p0 メガネわろたwww 176 :前1[]:2010/11/02(火) 01 17 48.72 ID tnRSEy3wO ペリーヌ「め、メガネさん!?」 ペリーヌ「お、落ち着いてください!」 メガネ「だって!だってー!」 ペリーヌ「……」 スッ かちゃ メガネ「っ……!?」 ペリーヌ「私のメガネをかけてください…」 メガネ「ペリー…ヌ…さん」 メガネ「そんなことしたら君が!?」 ペリーヌ「……」 178 :前1[]:2010/11/02(火) 01 25 44.42 ID tnRSEy3wO ペリーヌ「ええ…」 ペリーヌ「これでわたくしはよく見えません…」 メガネ「そんな…」 ペリーヌ「ですからその…///」 ペリーヌ「て、手を…///手を繋いでください///」ドキドキ メガネ「わかったよ!」 ガシッ ペリーヌ「///」ギュ メガネ「この手は離さない!」 メガネ「必ず君を連れて帰る!」 ペリーヌ「ええ///どこまでもあなたについて行きますわ///」 180 :前1[]:2010/11/02(火) 01 31 47.88 ID tnRSEy3wO ペリーヌ「今度の休みに新しいメガネを買いにいきましょう」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ―汚部屋― 男「これは…掃除しないとな…」 男「おいエーリカ!どこだ?」 エーリカ「男ぉーここだよー」 エーリカ「起こしてー」 男「どこに埋まってるんだ?」 エーリカ「ここだってー」 エーリカ「声のする方ー」 188 :前1[]:2010/11/02(火) 01 42 49.13 ID tnRSEy3wO ガサガサ・・・ 男「こんな所にいたか」 男「掃除するぞ起きろ」 エーリカ「抱っこー」 男「はぁ…」グッ ガシッ グイッ 男「うわっ!?」 ガタッ シーン・・・ ギュッ エーリカ「へへー捕まえたー」 男「はやく放せ。部屋掃除するぞ」 エーリカ「……男」トロン 男「っ……///」ドキドキ ちゅっ・・・ 193 :前1[]:2010/11/02(火) 01 52 24.56 ID tnRSEy3wO エーリカ「ん…んん///」 男「ぱぁっ…はぁはぁ」 エーリカ「ね…もう一回…」 男「……」 ちゅっ ちゅぱ エーリカ「はぁはぁ…」 ちゅっ エーリカ「んん///」 れろっ・・・ ちゅぱちゅぱ 男「はぁはぁ」 エーリカ「やめないで///」 男「ああ…」 ちゅっ ちゅぱちゅぱ エーリカ(幸せだよ男///) ちゅぱちゅぱ・・・ 196 :前1[]:2010/11/02(火) 02 01 45.97 ID tnRSEy3wO ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ドンッ 坂本「くそう!今日も先を越されたッ!」 坂本「最近弟が構ってくれん!」 坂本「ミーナ!なんとかしてくれ!」 ミーナ「そんなこと言われても…」 ミーナ「あ!そうだわ、今度休みをあげるわ!」 ミーナ「弟くんを連れて出掛けたらどうかしら?」 坂本「おお!ありがとうミーナ!」 俺団Ⅲ 7へ続く
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俺「ストライクウィッチーズ……なのかもしれない」 376-400 作者 前1 376 :前1[sage]:2010/11/24(水) 09 30 47.97 ID HjGC17aB0 ネウ俺「うっ」グッ ガチャ ネウ俺「!」 ガチャガチャ ネウ俺「くっ」ジタバタ サンダー「目が覚めたか」 ネウ俺「!?」 ムキムキ「みんなを呼んできてくれ」 サンダー「ああ」 _____________ ______ ___ 378 :前1[sage]:2010/11/24(水) 09 45 32.18 ID HjGC17aB0 ネウ俺「・・・・・」 コナー「お前は何者だ?」 ネウ俺「・・・・・」 コナー「・・・・・」 コナー「もう一度聞く」 コナー「お前は何者だ」 ネウ俺「・・・・・・」 バキッ ネウ俺「ぐっ」 兄「さっさと答えろよ。いつでもお前を殺せるんだぜ?」 ネウ俺「ならば殺せ」 兄「あ?」 ネウ俺「聞こえなかったのか?」 ネウ俺「殺せと言っている」 379 :前1[sage]:2010/11/24(水) 09 54 47.40 ID HjGC17aB0 ガタッ 兄「ああ!殺してやる」 兄「その頭を粉々にしてやるよッ!」 サンダー「おい、やめろ」 ガシッ 兄「チッ」 サンダー「お前はネウロイか?」 ネウ俺「違う」 ネウ俺「だが人間でもない」 サンダー「それはどういうことだ?」 ネウ俺「・・・・・」 382 :前1[sage]:2010/11/24(水) 10 15 07.28 ID HjGC17aB0 ネウ俺「俺は・・・」 ネウ俺「人類を守るためネウロイと契約した」 ネウ俺「ネウロイがいなくなれば人類どうしが戦争をはじめる・・・」 ネウ俺「だからこの戦争を終わらせるわけにはいかないと思った・・・」 ネウ俺「だが・・・」 ネウ俺「気がつけば世界はこの有様だ・・・」 ナイト「なぜ世界を守りたいお前がネウロイを引き連れてここに来たんだ?」 ネウ俺「あいつを倒すためだ」 ネウ俺「あいつを倒すため今はあいつの命令に従っている」 コナー「あいつ?」 384 :前1[sage]:2010/11/24(水) 10 25 11.78 ID HjGC17aB0 ネウ俺「この世界をこんなにしたやつだ」 全員「!」 コナー「詳しく聞かせてくれ」 ネウ俺「今この世界にいるネウロイは全てあいつが生み出した」 ネウ俺「俺の力も十数年前にあいつからもらったんだ」 ネウ俺「そして・・・」 ネウ俺「あいつを倒せばネウロイはこの世界から全て消える」 コナー「なに!」 コナー「そいつは今どこにいるんだッ!!」 385 :前1[sage]:2010/11/24(水) 10 34 13.16 ID HjGC17aB0 ネウ俺「とある場所の地下だ。そこに置いてある」 コナー「置いてある?」 サンダー「どういうことだ?」 ネウ俺「あいつとは・・・」 ネウ俺「大きな黒いコアのことだ」 コナー「場所を教えてくれ」 ネウ俺「なぜだ?」 コナー「我々がそのコアを破壊しに行く」 ネウ俺「無理だな」 387 :前1[sage]:2010/11/24(水) 10 42 22.26 ID HjGC17aB0 ネウ俺「あいつの部屋の入り口はネウロイしか開けられない」 ネウ俺「その前に生きて辿り着けるかどうかすらわからない」 ネウ俺「ネウロイの本部だ。もちろん警備も厳重だ」 ナイト「ならお前を連れて行けばいい」 ネウ俺「え?」 ナイト「お前ならその部屋の入り口を開けられるだろう」 ナイト「それにお前の強さは知っている」 サンダー「そうだな」 388 :前1[sage]:2010/11/24(水) 10 51 42.96 ID HjGC17aB0 ネウ俺「お、おい!俺はお前達と」 ムキムキ「ははは!決まりだな」 兄「そのコアを破壊してからお前を殺してやる」 コナー「よし!作戦は一週間後だ。皆に伝えなければな」 コナー「デコイ、皆を広間に集めてくれ」 デコイ「はい」 コナー「お前も休みなさい」 ネウ俺「ああ・・・」 ___________ ______ 392 :前1[sage]:2010/11/24(水) 11 02 25.17 ID HjGC17aB0 ―広間― ざわ・・・ざわ・・・ コナー「――作戦決行は一週間後だ。」 コナー「これが最後の戦いになるだろう。諸君しっかり休んでくれ」 コナー「以上だ。」 ざわ・・・ざわ・・・ リフ「マジかよ・・・」 喉「マジだよ・・・」 トビウオ(おっさん、もうすぐ終わるぜ・・・) ナックル「なんか緊張してきた・・・」 __________ _____ __ 394 :前1[sage]:2010/11/24(水) 11 10 38.76 ID HjGC17aB0 -病室- トビウオ「だってよ」 アイス「そうか」 ナックル「それまでに治りそうか?」 アイス「なんとかな。治癒魔法のおかげだ」 _________ ____ リフ「マジかよ」 ナイト「マジだ」 喉「はやく終わらせて元の世界に帰ろうぜ」 サンダー「ああ」 __________ ______ 396 :前1[sage]:2010/11/24(水) 11 22 17.14 ID HjGC17aB0 -三日後・コナー部屋- ナイト「どうしたんだ?俺たちを集めて」 コナー「最終決戦の突入部隊を選ばせてもらった」 コナー「君たちに任せたい」 ミーナ「この基地最強のメンバーよ」 ミーナ「読み上げるわね。呼ばれたら返事するのよ?」 ミーナ「ナイトくん」 ナイト「はいよ」 ミーナ「リフくん」 リフ「はーい」 ミーナ「喉くん」 喉「へーい」 ミーナ「サンダーヘッドくん」 サンダー「はい」 398 :前1[sage]:2010/11/24(水) 11 29 34.68 ID HjGC17aB0 ミーナ「トビウオくん」 トビウオ「はい」 ミーナ「アイスくん」 アイス「はい」 ミーナ「ナックルくん」 ナックル「はいはーい」 ミーナ「兄くん」 兄「チッ」 ミーナ「槍くん」 槍「はいッ!」 ミーナ「ムキムキくん」 ムキムキ「はい」 ミーナ「デコイくん」 デコイ「はい」 ミーナ「ヘイへくん」 399 :前1[sage]:2010/11/24(水) 11 37 55.54 ID HjGC17aB0 ヘイへ「はい」 ミーナ「次は・・・ネウ俺くん」 アイス「!」 リフ「なんでこいつが!」 ナイト「この作戦にこいつが必要なんだ」 ネウ俺「安心しろ。作戦が終わればさよならだ」 ミーナ「へ・ん・じ・は?」 ネウ俺「あ!はい!」 ミーナ「あとはこのメンバーにロボ子を加えた13人と1体が突入部隊のメンバーよ」 400 :前1[sage]:2010/11/24(水) 11 44 23.81 ID HjGC17aB0 ガチャ コナー「ん?」 異世界「俺も加えてくれ」 ナイト「おまえは」 異世界「かならず役にたつ!だから頼む」 コナー「・・・・」 コナー「いいだろう」 異世界「すまない」 ミーナ「ではこの14人と1体が突入メンバーです」 コナー「基地の皆と私の部下達が総力をあげて君たちをサポートする」 コナー「みんな、頼んだぞ」 14人「了解」 _________ _____ __ 俺団Ⅲ 22へ続く