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エイラさんの誤解は何とか解け、俺はいつもどおりハンガーに居た 今日はちょっと騒がしい。イェーガー大尉がユニットのエンジンテストを行っている シャーリー「よしよし、今日も絶好調だなぁ、あたしのマーリンエンジンは」 すげぇ轟音だが、ジェットエンジンに比べりゃどうってことはない ただ… バルクホルン「シャーロット・イェーガー大尉!そんな格好で何をやっている!?」 下着姿なんだよね、イェーガー大尉 シャーリー「何って、エンジンテストだけど?」 バルクホルン「そうじゃない!何だその格好は!?今は戦闘待機中だぞ!」 ギャーギャーワーワー パイロット「お~い、あっちでなんかやってるぞ…」 友「興味ねぇ…あぢ~」 パイロット「イェーガー大尉とルッキーニちゃんとハルトマン中尉が下着姿だといったら…?」 友「…俺はエイラ中尉一筋だ。それにしても暑い…」 2人とも、作業着の上を脱いでタンクトップ姿で寝そべってる シャーリー「暑いんだからいいだろ~?ほれ、あっちにも」 友「ほえ?」 パイロット「お呼び?」 バルクホルン「お前たちまで!く~っ!お前らそれでも軍人か!?」 友「医者ですけど?」パイロット「しがない操縦士ですけど?」 シャーリー「あっははは!」 …いい加減仕事しよう 俺「コラお前ら。寝てないで作業しろ」 友・パイロット「「エー」」 俺「…終わったら酒でも飲もうかと思ったが、お前らにはやらん」 友・パイロット「「なぬっ!?」」 俺「欲しかったらフェンリルを大急ぎで作る!」 パンッ!っと手を叩き、2人を作業に戻させる シャーリー「扱い慣れてるな」 俺「まぁな」 エーリカ「そういや、俺は上脱いでないね」 俺「へ?」 …脱がなきゃいけないの? ルッキーニ「脱がしちゃおう!」エーリカ「おー!」 ルッキーニとハルトマンが飛び掛ってきて、俺の上を無理やり脱がせようとする 俺「ちょ!ばっ!やめ!」 ルッキ・エーリカ「「そぉい!」」 抵抗むなしく、上着は脱がされ、友たちと同じタンクトップ姿となった シャーゲル「「…!」」 大尉2人がこっちを凝視している 俺「…なんですか?」 シャーリー「いや、お前、その肩の傷…」 ―数年前のアフガン某所― 俺と伍長に向けて飛んできたRPGは、酔っ払ったうなぎのような起動を描いた RPGはハンヴィーに直撃、俺たちは爆風に巻き込まれ、伍長は死亡。俺は全身に傷を負った イェーガー大尉の言っている肩の傷というのは、飛んできたハンヴィーの破片が刺さったときの傷だ 俺「…昔ちょっとありましてね」 バルクホルン「ちょっとって…普通の傷じゃない!一体―」 俺は、指輪を通したネックレスを大尉たちに見せる 俺「越えられたくない一線なんですよ…何も聞かないでください」 バルクホルン「…わかった(あれって…)」 シャーリー「ほらルッキーニ、俺に謝って(指輪だな)」 恋人がらみでなんかあったんだろう。2人とも、それ以上は何も詮索しないことにした 坂本「ほう、これがカールスラントの最新型か」 少し離れたところで、中佐と少佐が話している ミーナ「正確には試作機ね。Me262V1。ジェットストライカーよ」 俺「ジェットだと?」 気になる単語が聞こえ、そっちのほうに近寄る エーリカ「ジェット?」 ミーナ「ハルトマン中尉!」 バルクホルン「こらハルトマン!服を着ろ服を!…ん?何だこれは?」 エーリカ「ジェットストライカーだって」 …あ、あれ?スルー? 坂本「私は気づいとるぞ」 …ありがとう少佐 その後、大尉コンビが言い争ったり、Me262対P-51勝負したりしたけど、割愛 で、時は流れてその日の夜… 俺「…ん~」 友「…見覚えのあるエンジンだな」 Me262を簡易分解して、内部構造を覗いている。ホントは許可取らないといけないんだけど 傍らには酒が鎮座されている。男二人、ハンガーでむなしく晩酌というわけだ 俺も友も、それなりに酔いが回っている 俺「ああ、フェンリルに積まれてるエンジンによく似てる」 友「フェンリルのを真似たって言うのか?でもどうやって」グビグビ 俺「海に落っことしたのがあるだろう」チミッ 友「プハァ あれか…俺たちが探しにいく前に誰かが拾って、そこからこいつを作った」 俺「おそらくな」 どこの誰がどうやって作ったのか知らんが、こいつは欠陥機だ このまま飛ばすと… サーニャ「俺さんに、友さん?」 俺「あ、サーニャにエイラさん。これから夜間哨戒?」 サーニャ「はい」ニコッ エイラ「…酒臭いゾ」キッ うわ、すげぇ睨まれてる 友「飲むか?」ヒック 俺「未成年に飲ませるなよ」グビッ 友のやつ、本格的に酔ってきてるな …そういう俺も、ちょっと足がおぼつかないが 俺「2人のユニットの用意はできてるよ」 サーニャ「ありがとうございます。いつもご苦労様です」 俺「なぁに、仕事だからさ」 平然を装ってるけど、内心ちょっとドキドキしてる 意識しているわけでもないわけでもない…ほら、あれあれ、あれだよたぶん、うん 顔が熱いのはさっき飲んだ酒のせいだ。うん サーニャ「あの、俺さん」 俺「ん?」 サーニャ「えと、その…元の世界に帰りたくはないんですか?」 友「あれ?話したっけ?」ヒック エイラ「…中佐から聞いたんダ。異世界から来たっテ」 サーニャ「…どうなんですか?」 俺「…向こうに未練がないって言えば、嘘になるよ」 友「俺もだぁ…」グビグビ、プハァ、ヒック 俺「…友、ほどほどにな」 サーニャ「じゃあ…」 俺「いや、今は帰るつもりはないよ。帰る方法もわからんし」 サーニャ「そうですか… 俺さんたちの居た世界って、どんなところなんですか?」 俺「こっちとさほど変わらないよ」 大きく違うのは、ネウロイやウィッチが存在しないこと。人間同士が争ってることかな」 エイラ「人間同士が…」 サーニャ「争ってる…」 俺「そうだ。俺も大勢の人間を殺した」 エイラーニャ「「…」」 俺「その代わり、大事な人を失ったけど」チャラ 酔いが回ってるのか、言うつもりのないことを口にする サーニャ「指輪?」 俺「隊に恋人がいてね。プロポーズする前に戦死した」 エイラーニャ「「!?」」 俺「昔の話だ。そんな顔しないでくれ」 サーニャ「でも…」 シュンと音が出そうな顔をしている 俺「ほ~ら、せっかくのかわいい顔が台無しだぞ?」ヒック サーニャ「え…///」 俺「あ…///」 …酔った勢いですごいこと言った気がする…全部酒のせいにしよう、そうしよう エイラ「ムー…サーニャ、さっさと行くぞ」ズイズイ サーニャ「え?ちょっとエイラ?」 友「(怒ってるエイラさんもかわぇぇ)」ヒック 俺「あ、えっと…気をつけてな!//」 サーニャ「あ、はい!//」 エイラさんはそのままサーニャを引きずるようにして空に上がっていった 俺「…さて、俺らも仕事しよう」 友「エー、ネムイー」ヒック 俺「これを聴きながら作業するつもりだったが、お前は寝るのか」カチッ 友「ん?ラジオ?」 ラジオ『…ザザ…ストライクウィッチーズ、スターライトストリーム!』 友「ぅお!?」 一気に友の顔から赤みが消える。酔い醒めるのはえぇ 俺「エイラーニャのラジオ番組だ」 友「…オー」ワクワク 友のやつ、やる気が出たのか、ラジオが終わるまでに右腕を完成させた ラジオの放送中、エイラさんはかわいいなぁ、的な事を連呼してたのが少し気になった 俺「…脅しのネタにでも使うか」 そんなことを考えつつ、俺も部屋に戻った ラジオのサーニャ、ちょっと声が裏返ってた… ―翌日― 俺「なに!バルクホルン大尉が墜ちた!?」 朝、ハンガーで2人を迎えた後、フェンリルの左腕を作っていたとき、そんな話を聞かされた 中佐に聞いた話だと、墜落の原因はあのジェットストライカーにあるようだ 自分に整備させてくれと頼んだが、フェンリルの完成が優先、と蹴られてしまった サーニャ「バルクホルンさん、大丈夫かな…」 夜、夜間哨戒にいく前の2人と話していた エイラさんは嫌がったが、パイロットからもらったサルミアッキをあげたら釣れた 俺「原因はあのストライカー。中をいじれればいいんだが、」 エイラ「あれじゃあ、ナ」 ストライカーは発進ユニットに鎖でがっちり固定されていた サーニャ「あの、フェンリル?でしたっけ?それはどうなってますか?」 俺「ん?あれか?もう歩けるところまでは完成したよ」 エイラ「ナニ!?本当カ!?」 俺「ああ、でもエンジン積んでないからまだ飛べない」 エイラ「な、なんダ」ホッ 俺「…今ホッとしただろユーティライネン中尉?」ジトー エイラ「し、してないゾ!」 俺「ホントかぁ?」 エイラ「ホ、ホントだっテ~」アセアセ サーニャ「ムー…エイラ、そろそろ行こ」ズイズイ エイラ「え?でもまだ「(サーニャ)いいから!」―ちょ、ちょっと!?」 珍しくサーニャが怒ってる?昨日とは逆で、サーニャがエイラさんを引きずって滑走を始める 俺「2人とも気をつけろよ!あと、ラジオ楽しみにしてるから!」 エイラ「なっ!///」 サーニャ「…///」 …あ、今こけそうになった 俺「大丈夫、かな?」 若干フラフラしつつも、2機は夜の空へ上がっていった 今夜のラジオは、どこかたどたどしいというか噛み噛みだったのは言うまでもない
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D.H.N俺 第4話「謹慎処分明け」 前半部 ―滑走路先 ここに来て日にちもそれほど経たないうちから問題を起こし、謹慎処分をくらってしまった。 ようやく謹慎が解けたので、早速滑走路の先でタバコを吸うとその解放感にずいぶんと美味しく感じた。 最後まで吸い、吸殻を指先でひねり潰す。 そういえばあのいつもの三人っ子はエイリアンババアのところに修行に行ってるんだったな、妙に静かだと思った。 俺「ふー……ここじゃ満足にタバコも吸えそうにないから大変だ」 ひとりごとを呟きつつハンガーへと戻ろうとすると、バルクホルンが俺の前にきて立ちふさがった。 少し複雑な顔をしているバルクホルンを一瞥して、俺は地面にぐねぐねになったたばこをこすりつける。 バルクホルン「久しぶりだな」 俺「三日ぶりだけどな。まぁそんな顔するなって」 バルクホルン「はぁ……少しは気にしろ。リベリアンはそういうところがだめだ」 俺「すまないな、リベリアン全員がこうやって気楽ってわけじゃないが、俺は性分でな」 バルクホルン「少しはなおしたほうがいい」 俺「善処するさ。それで、どうしたんだ?俺に何か用事があってきたんじゃないのか?」 バルクホルン「ああ、伝えようと思ったことがあってな。俺のストライカーユニットがハンガーに届いている」 俺「よし……これで俺もやっと訓練できるってわけか」 バルクホルン「ふむ……じゃあ肩慣らしついでに模擬戦でもどうだ?」 俺「おいおい、現役のエースウィッチとやり合えって無理があるぞ、もう一週間はまともに飛んでいないから勘弁してくれ」 バルクホルン「ふふっ、ならまた今度だな。楽しみにしているぞ」 俺「ずいぶんと好戦的なウィッチだぜ。また、今度な」 バルクホルン「さて、ハンガーに戻るぞ。あとミーナに謝っておけ」 俺「ヴィルケ中佐に?」 バルクホルン「俺が来て早々にシャーリーのせいもあるとはいえ、問題を起こしたんでな。頭を痛めていた」 俺「ああ……そりゃ悪いな。ちゃんと謝っておこう」 なんだかんだでバルクホルンは怒っていないらしい。 ……おそらく誰かがバルクホルンを宥めたのだろう、そうでないと説明がつかない。 あと何かわびの品でももってヴィルケのところにいくか。 ―ハンガー それはさておき、ハンガーに脚を運びストライカーを確認し、整備兵へと話しかける。 油まみれの手に、黒ずんだ衣服、魂のスパナ。 こういうのにまみれて生活するのもいいな、と密かに思っているのだが、他のウィッチにはなかなか理解されない。 俺「ふむ、確かに合ってるな。整備兵、これの整備を頼めるか?」 整備兵「いえ、普通のP-51なら可能ですがこれはちょっと……」 俺「やっぱりか、まぁ仕方ないな」 整備兵「一応通常のことはできるのですが、特殊なモノがはいってますから」 俺「ちょっとこればっかりは外せなくてな。俺が使うにはこれが必要なわけだ」 整備兵「見たことないのでわかりませんが。でもそんなものを付けてどうするんですか?」 俺「それは秘密だ。だが、俺にとってはなくてはならない物だしな」 整備兵「これの構造とか整備方法とか理解すれば整備も可能なんですが……どうしますか?」 俺「一応機密事項だしな……。しょうがないこのストライカーの整備は俺自身がやるよ」 整備兵「わかりました。では、もし何かあればお申し付けください」 俺「おう、ありがとな」 整備兵「それと、よければ……」スッ 俺「(またか……)」 立ち去ろうとする俺が振り返ると同時に目の前に差し出される紙。 つい最近もこういうことがあったなと思い出し、若干うんざりしつつ、その紙へとさらさらとサインした。 これで一体何度目だ。 昔はこういうことがなくて意外と楽だったのに、と内心文句をたれつつ、執務室へと体を向けた。 ―執務室 慣れていない基地のため少々迷ったが執務室の前へとなんとか辿りつけ、失礼のないよう一応ノックする。 あと飛行許可ももらわないと。 俺「失礼。ヴィルケ中佐、今大丈夫か?」 ミーナ「ええ、大丈夫よ、どうしたのかしら?」 俺「ああ、この前のことを謝りたいと思ってな。来て早々あのような問題を起こしてすまない。俺は許さなくてもいいからシャーリーは許してやってくれ」 ミーナ「まぁ……あれはシャーリーさんも色々悪気があったぽいしどっちが悪いとは言えないけれど。でも今後ないようにね」 俺「肝に命じておく」 ミーナ「ここでは整備班や設営班などの人たちとは極力接触は避けるようにいってるのよ。だから男性との接触も少ないの、控えてくれるとありがたいわ」 俺「ふむ、まぁ部隊での方針に首を突っ込む気はないさ」 ミーナ「ありがとう、俺さん」 俺「それより、結構な書類の量だな」 ミーナ「ここは再結成されたばかりだからどうも、ね……」 俺「ガランドも再結成させるとは粋なことをやるな」 ミーナ「ガランド将軍とはお知り合いなの?」 俺「ああ、昔からの戦友だ。今でも仲がいいといえばいい」 ミーナ「尻に敷かれている、なんてことはないのかしら?」 俺「ははっ、冗談言うなよ。あいつにそんな気はないし、俺もないさ。それに……」 ミーナ「?」 俺「それに俺はこんな体だからな、普通の人間とは世界が違うわけだ。そういうのはもうできないんでな」 ミーナ「あ……ご、ごめんなさい」 俺「いや、全然気にしなくていい。俺はこの運命とやらを受け入れてるし、文句を垂れる気もない」 ミーナ「……でも少しくらいは色々としてみたいと思わないの?」 俺「さぁ、どうだろうな。まぁまだ少し未練はあるかもしれない、といったところか」 ロマーニャの暖かな日差しが差し込む執務室で、ヴィルケの表情は少し堅かった。 未だに、俺がネウロイになったことの理由がわからないのだろう。 だが、理解できるわけがない。 「理解する」というより、それを「感じる」ということがほとんどない、のほうが言い方的には合ってるか。 俺「そういえば、ここはたばこすっていいのか?さっき滑走路で吸ってしまったんだが」 ミーナ「え、あ、うーん……他の子達はやっぱり苦手みたいだし……場所を考えてくれるならいいわ」 俺「了解。そういやバルクホルンはさっき近づいてきたのに何も言わなかったな」 ミーナ「トゥルーデは俺さんのこと結構気に入ってるんじゃないかしら?」 俺「そうか?ああいうカールスラント軍人は最初はつっかかってくるものだと思ってたからな」 ミーナ「俺さんが悪い人ならそうだったでしょうけど、トゥルーデは分別がつくわよ」 俺「"以前の俺"の逸話に救われたってわけか。複雑だな」ハハッ ミーナ「まぁそういうことでしょうね」 俺「そりゃ、ありがたいな」 ミーナ「そういえば他に用事があってきたんじゃないのかしら?」 俺「ああ、そうだそうだ。ストライカーの整備が済み次第飛行訓練をしたい。許可をくれ」 ミーナ「ええ、いいわよ。でも無理はしないように」 俺「ラジャー。まぁ楽しくやってくるさ。それじゃあまた夕飯の時に」 ミーナ「ええ、がんばってらっしゃい」 俺「じゃあな」 ―飛行訓練 ストライカーの整備が終わったので、先程の整備兵に話をつけて色々と準備をしてもらった。 まぁ空に上がるときにもっていったのは、ペイント弾が詰め込まれたBARとボール三個だけ。 俺『これから飛行訓練を行う。地上付近での風力はジェントル・ブリーズ、おそらく7ノット。風向きは海から陸。天候は快晴。ストライカーの感度は良好』 滑走路から準々に速度を上げ風を切り空へと飛ぶ。 柔らかな海風が頬を撫で、麗らかな日差しが体に力を与えてくれる感覚がした。 俺『で、なぜテラスにいる?』 飛行中、ふと基地の方を振り返るとテラスに見慣れた三人がいた。 シャーリー、バルクホルン、エーリカの三人だ。 暇なんだろうか。 シャーリー『ちょいと見学ってやつさ。どうだ、ここの風は気持ちいいだろ?』 俺『ああ、東部方面のあたりの風も悪くはなかったが、ここはいいな』 エーリカ『あれ、東部の方もいってたの?』 俺『任務で各地を飛び回っていたからな。少しのあいだだが503JFWにいたわけだ』 バルクホルン『タイフーンウィッチーズといえば、有名なウィッチは……』 俺『カールスラント軍なら……ヴァルトラウト・ノヴォトニー、フーベルタ・フォン・ボニン、アレクサンドラ・シェルバネスク、オティーリエ・キッテル、だな』 エーリカ『うわっ、私が訓練学校出たときの飛行指令がいるじゃん』 バルクホルン『何を驚いてるんだ……』 エーリカ『いや~、知らなかってさ~。連絡とかしてくれなかったし』 シャーリー『手紙くらいは届いてるんじゃないのか?』 エーリカ『そんなわけ~……いや、あるかも』 俺『おいおい、失礼な奴だな』 エーリカ『にゃはは~』 バルクホルン『何を笑っとるんだっ!今度探して、あったら返事でも書いておけ!』 エーリカ『わ、わかったよ~』 その間、基地の周りを旋回したり、高度を上げたり下げたり、ロールしたり、投擲したボールをペイント弾で撃ちぬいたりと色々なことをした。 一週間ほどストライカーを履いたことはなかったが、感覚は正常で、コアとストライカーとの同調率も悪くはないので楽に飛ぶことができた。 俺『ふむ、これなら今日からでも戦線に加われそうだ』 シャーリー『ちょっと勘だけど、それって改造してあるのか?』 俺『よくわかったな……。一応特殊なものを組込んでる。ネウロイ化に対応できるストライカーだ』 シャーリー『へ~……って!どんな構造だ……』 俺『俺にもあまりわからないが、俺を作った研究者と同一者が作ったものだ』 バルクホルン『ふむ、化物じみてるな、そいつの頭は』 俺『周りからクレイジーサイエンティストって言われてな、そういや』 エーリカ『これじゃあカールスラントの技術も負けそうだね~』 バルクホルン『なっ!そんなわけないぞ!!カールスラントの科学力は世界一、と誰かが言っていたからな!まだ負けていない!』 俺『……リベリオンの負けでもいいぞ』 バルクホルンの自画自賛ならぬ自国自賛に呆れながら、シールドを展開し右往左往・前方後方へと移動させたり、大きさを変えたりなどをしてみる。 飛行中におけるシールドは意外と集中力を持っていかれる。 だからこうやって訓練しておかないと、いざという時に後ろにネウロイがいた、なんてことになりかねない。 俺『よし、ストライカーも好調だ。飛行訓練を終了する』 バルクホルン『了解した。降下してこい』 俺『ああ。そういえば今日の晩飯って―――』 ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ! シャーリー『警報!?』 バルクホルン『チッ、ネウロイか!全員ハンガーに集合しろ!』 エーリカ『了解!』 俺『了解。俺も武器を換装して一度点検してからすぐに空へあがる』 一度降下しハンガーへ。 整備兵を炊きつけ一度点検してもらっている間に自分は武器をBARへと換装。 そんな時にヴィルケと坂本とルッキーニ、同時にユーティライネン、バルクホルン、ハルトマン、シャーリーがやってきた。 ミーナ「今陸と海の境をすれすれで飛んでいて、アンナ・フェラーラ氏の島の上空を通過する進路をとっているわ。そっちの敵は大型ネウロイ一機よ」 坂本「だがもう1機ネウロイが出現した。この基地へとまっすぐに向かってきている。我々はそれを撃墜しにいくぞ」 俺「ちょっとまて!宮藤たちのところに大型がいってるんだろう、あの三人だけで大丈夫なのか!?」 坂本「我々が今からストライカーで飛ばしていってもネウロイが島上空を通過するまでには間に合わない」 俺「くっ!探知が遅れたのか……」 ミーナ「俺さん、心配でしょうけど、あの子たちは大丈夫よ」 俺「何が?つい最近まで戦線を離れていたんだろう!?」 ミーナ「あの子たちは仮にもストライクウィッチーズの一員よ、それに生半可な鍛え方はもとよりされていないわ。心配しなくても大丈夫よ」 坂本「あの三人は強い、大丈夫だ俺。それより心配しないといけないのは私たちのほうだ」 エイラ「んぇ?どういうことなんだ、少佐」 坂本「現在こちらへ向かってきている大型ネウロイは高速型らしい。しかし高速型についていけるのは……」 シャーリー「私ぐらい、か」 坂本「そうだ。シャーリー、この先で撃墜できるか?」 シャーリー「ちょっと私だけじゃ難しいって、少佐」 ミーナ「高速型の足を絡めとるだけでもいいわ。進路を妨害してから一気にたたみかけるつもりよ」 俺「じゃあ、俺が行こう。ネウロイ化すれば高速型に引けはとらない」 エーリカ「じゃあ俺もつれていけば大丈夫じゃない?」 俺「だがもしものときのために何人かを空中待機させておいてくれ」 坂本「わかっている。では、シャーリー、俺の両名は今すぐ準備し発進しろ」 俺「了解!」グッ シャーリー「了解!」 坂本「よし、あとは……宮藤、ペリ―――…。ああ、まだ修行中だったな……」 ミーナ「あらあら、寂しいのかしら?」 坂本「な、なんてことはない!全機、二人のあとに順次空へあがるぞ」 バルクホルン「了解した」 エーリカ「了解~♪」ニヤニヤ 坂本「……なんだ、ハルトマン」 エーリカ「別に~♪」 他の皆が色々と話しているうちに俺たちは準備を済ませる。 俺は黒いジャケットを着用し発進ユニットの上から高くジャンプ。 淡い光と共に基地の中を埋める魔方陣を発動させ、ストライカーに魔法力を注ぎ込む。 シャーリーの方に目を傾けると、こちらを見て歯を軽くちらつかせ笑い、合図をうったえる。 シャーリー「イェーガー機、出る!」 俺「同じく、俺、出る」 ハンガー内の空気をかき乱し、一気に加速。 憎っくき敵を撃つために空へと高く高くあがった。 第4話前半終わり 後半部へ続く
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HANNA JUSTINA MARSEILLE フルネームはハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユ(Hanna Justina Wallia Rosalind Sigelinde Marseille) 所属カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊中隊長 第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」(1945年) 階級中尉(1939年) 大尉(1945年) 使い魔 大鷲1942年10月の戦闘中に使い魔が戦闘中に「死亡」。 二代目の使い魔は初代の子供。 戦友であった使い魔の死を悼み、戦闘空域真下には小さなピラミッド型の墓標が立てられている。 身長 172cm 誕生日 12月13日 年齢11歳(1939年 - 秘め録CD 下) 14歳(1942年 - アフリカの魔女シリーズ) 17歳(1945年 - ストライクウィッチーズ2) 通称「アフリカの星」 「砂漠の鷲」 「黄の14(ゲルベフィアツェーン)」 愛称 「ティナ」 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-4/trop(黄の14号機) メッサーシャルフ Bf109G-2/trop(黄の14号機)F型からG-0型に乗り換えた際、エンジンの過熱が原因で墜落。そのためG型の使用を渋っていたが、周囲の説得と整備班の綿密なチェックの末、この機体に乗り換えた。 使用武器MG34 (Maschinengewehr 34) M1934バレッタ社より贈られた金色のマルセイユスペシャル。 固有魔法 「偏差射撃」双方が複雑な機動を行なっている最中に何もない位置に弾を送り込むと、敵が自ら当たりに来るというもので、通常の偏差射撃とは大きく異なる。 未来視、三次元空間把握、魔弾の3つの魔法を組み合わせた物ではないかと考えられているが、確かな結論ではない。 その他天才的な空戦技能と輝く美貌から「アフリカの星」と呼ばれるウルトラエース。特に射撃に関しては人類最高のウィッチと評される。「標的が勝手に射線に飛び込んでいる」ようにさえ見えるという。 作中の撃墜数ベースによる四強(エーリカ・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 天才肌で自信家、傲岸不遜な性格だが、第501統合戦闘航空団のエーリカ・ハルトマンの事はただ一人ライバル視している。 カールスラント首都ベルリンの生まれ。先祖はカールスラントの産業振興策によってガリアから移住したため、ガリア系の姓。 母親がウィッチで父も軍人という軍人一家に生まれ、前の大戦のエース・リヒトホーフェンに憧れた事から航空ウィッチになろうと決意。 魔法力も早くから発現し、自身、養成学校への入校に意欲的だったが、家庭の不和に周囲の無理解も重なり入校資格はなかなか得られなかった。 これにより力を持て余しトラブルばかりを引き起こしていたが、ベルリンでたまたま出会った貴族に気に入られた事から推薦を得て入校。 訓練生時代は成績優秀にもかかわらず怠惰でいたずらばかりしていた。特にバイエルンの訓練学校から転向してきたエーリカ・ハルトマンに執着し、一方的に突っかかっては軽くかわされる事の繰り返しだった。 教官からは「生意気かつ反抗的」と判断され、訓練学校の首席をハルトマンに奪われた。 卒業後も一部の教官は任官を認めようとしなかったが、その才能を惜しんだ担当教官が強硬に主張、更には皇帝フリードリヒ4世の側近からの助言もあり、無事少尉に任官。 任官後はハルトマン少尉(当時)と共にJG52第4中隊に配属される。初陣でネウロイをドッグファイトに持ち込み初撃墜。 その後も立て続けに撃墜し、2級鉄十字章、次いで1級鉄十字章を授与。 しかし撃墜数を稼ぐために命令を無視して深追い、長機の護衛任務を捨て単騎突撃等を繰り返したため、命令違反と軍規無視、ユニット破壊の懲罰として3日間の禁固処分を受ける。このとき上官だったバルクホルン中尉(当時)も「信頼できない部下」との評価を下している。 結局部隊に馴染めないまま第27戦闘航空団(JG27)第1飛行隊に転属。部隊がアフリカに移動したことから立場が好転。娯楽の少ないアフリカではマルセイユの明るく陽気な性格と大言壮語は好意的に受け入れられた。 それを喜んだマルセイユ自身も、苛酷な環境の中で周囲との協調性と後に神秘的とまでいわれる落ち着きを身につけるに至る。 戦法にも開眼し、驚異的な見越し射撃を完成させ急速に撃墜数を伸ばす。砂塵の向こうのネウロイを誰よりも早く発見する視力、キレがあって正確な曲技飛行、彼我の三次元的な位置を把握し未来位置を予測して弾を送り込む判断力と正確な射撃術、これらの能力が一つに合わさり、まるでネウロイが自ら弾に当たっていくとまで言われた。 乗機のBf109を、E型から最高速度と格闘性能を向上させたF型に機種変更した事も撃墜記録を伸ばした要因となった。 42年5月には1ヶ月で14機、翌6月には33機というハイペースで撃墜、一挙に100機の大台を突破。6月中に75機撃墜で柏葉騎士鉄十字章を授与されていたにもかかわらず、その半月後に柏葉剣付き騎士鉄十字章を受勲。 この異例の撃墜数によりマルセイユの名は一躍世界中に響き渡り、マスコミに「アフリカの星」「砂漠の鷲」等と書き立てられ、その天性の美貌とも相俟ってカールスラントの一大英雄となっていった。 後に中尉に昇進、同時にJG27第3中隊の中隊長となり最前線のトブルクに配属された。 45年現在、世界的に有名なウィッチのうちの一人であり、民間人のファンも多いが、サインはしない主義。 牛乳が大好きで、部隊で牛を飼っている。 喫煙者で、特に水タバコを好む。 声優 伊藤静 イメージモデル ハンス=ヨアヒム・マルセイユ (1919-1942)フルネーム ハンス=ヨアヒム・ヴァルター・ルドルフ・ジークフリート・マルセイユ 通称 「アフリカの星」 愛称 「ヨッヘン」 撃墜数 158 その他西側連合軍機の撃墜数ではドイツ空軍第一位。 見越し射撃(標的の未来位置と弾丸の予想着弾点を想定しての射撃)の名手としてギュンター・ラルと並び称される。 容貌に恵まれ、戦意高揚の為に多くの戦功を報道されたため、ドイツ国民、とりわけ女性の人気が高かった。 規律に無頓着で、素行には問題が多かった。 パイロットとしての命綱である視力を維持する為、牛乳を愛飲した。 後に撃墜王となるエーリヒ・ハルトマンとは面識はなく、JG52着任時の飛行隊司令はフォン・ボニンではなくヨハネス・シュタインホフ。 1942年9月1日には、1日に3回出撃して合計17機を撃墜。 1942年9月30日に墜死。エーリヒ・ハルトマンが初撃墜を記録するのはその約一ヵ月後の1942年11月5日。あたかも、ハルトマンと入れ違うかのように、空を後にしたのだった。 その半生は後年に『撃墜王アフリカの星』として映画化されている。 出典 アフリカの星/アフリカの魔女/世界の航空歩兵シリーズ/砂漠の虎/スフィンクスの魔女/キミとつながる空/TVアニメ(2010年)/秘め録CD 下/秘メ録手牒 下巻/アフリカの魔女 ケイズ・リポート
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俺「ストライクウィッチーズ The 100th」 42-63 作者 ID GnrsFAkn0 総レス数16 船の中はずっとカラスでやり過ごした俺。 俺「そんなこんなで俺はついに故郷へ帰還できたのさ。めでたしめでたし・・・ってやばっ!」 足音がしたので急いで近くの木の上にとまる俺 「伍長はどこだっ!?」ダッダッダ 俺(あぶねっ、六人もいるのか!) 山田「第四班、見つかったか」ダダダダ 井伊「なんだ三班か。こっちはまだ見つかってないよ。はぁ・・・なんでこんなことに」 沢田「このままだとミーナ隊長のお仕置きだあああああああ」 山田「ミーナ隊長のお仕置き・・・ハァハァ」 沢田「落ち着け、山田。ハァハァ程度では済まないだろう。きっとゼェハァだ」 山田「いや、ヘァッヘァッだろう」 沢田「違う!きっとアヘェアヘェだろ」 山田「何を言っている。キュッに決まっているだろう」 俺(なんだ変態か) 三村「こらっ!そこの二人!うるさいぞ!それよりペリーヌの方がいいだろう」 益田「何を言う。サーニャさんの方がいいだろう」 とりあえず無視する俺。 俺「・・・とりあえずあの研究所にでも行くか」 俺は研究所に着いた! ガララララッ 俺「失礼します」 検査員「おっ、あの時の・・・、どうだウィッチは」 俺「大変ですよ。今逃げているところです」 検査員「どういうことだ・・・」 俺「かくかくしかじか」 検査員「そうか。そういえば、例の槍は持ってきているか?」 俺「持ってきていますけど・・・」 検査員「よし、渡してくれ」 俺「はいどうぞ」 検査員「ふんっ!」ボキッ なんと腕力だけで槍を折る検査員・・・えっ 俺「えっ」 検査員「びっくりしたか?実はこれはお前の戦闘データをとり、 お前にもっとも適応した武器を作るために渡したデータ収集用の武器なのさ」 俺「なんでそんなことを?」 検査員「武器を作るテストって奴だ」 俺「なんて人だ」 検査員「というわけでこれが出来た武器だ。受け取れ」ポイッ 俺「おわわわわっ、投げないでくださいよ。これは・・・槍?」 渡されたのは、30×15センチほどの穂がついた、柄の部分は15センチほどのほどの長さの槍だった。 検査員「これが私がお前用に作った武器だ。説明をしようか。 槍は普通に今までどおりの槍として使うのと他に、穂の部分に魔法力を込めて、 突撃時の威力を増すこともできる。ちなみに穂の部分は多少特殊なものを使っている。 壊したら替えはないぞ。壊れないと思うが。 柄の部分に魔法力を通せば柄の部分を長くすることもできるぞ。 後これは別に武器についてのことではないのだがな、少し頼みごとがある。 実はミーナ隊長の写真が欲しいのだが。撮ってくれるか?安心しろ、このカメラでとった後に 自動的にこちらのパソコンに画像や動画は送られる。たいして時間はかからんよ。 お前の変身後の能力は知っているからな。どうやったか?あの槍と通して調べたんだ。 本当はお前を送り込んだのはミーナ隊長を盗撮する目的だったんだけどな。本当のことを言うと。 まあそれはともかく頼むぞ」 俺「長い長い。絶対にこれは見づらいですよ、全く。 自分の発言にはきちんと責任を持ってください。盗撮の件は別にいいですよ」 検査員「うむ、ありがとう。入浴中ならなお良しだ。 そうそう、槍だが、あの穂に魔法力を込め、空間上に魔法力の塊を設置することもできる。 ちなみに、その魔法力の塊はカメラと通じていてな、大量の動画・画像を同時に撮れる。 盗撮にはもってこいだろう?」 俺「そうだ。こんなにたくさんあって魔法力は足りるんですか?」 検査員「あ、ま、まぁ、な、なんとかなるだろ。うんそうそう、ストライカーユニットだが、 私のオリジナルなんだ。というわけで名前を決めたいんだがな、何か案はあるか?」 俺「えっとですね・・・やっぱり開発者のあなたが考えるべきでは?」 検査員「そうか。ふむ・・・多少気が引ける気もするが、これは五式戦闘脚を基にして作ったからな。 お前のことも少し入れるとしよう。五式戦闘脚改「烏」とでも名付けようか」 俺「おっ、俺の使い魔も入れてくれるとは、ありがとうございます」 検査員「そうだ。ストライカーユニットで思い出したが、この筒をストライカーユニットにはめてみろ」 そう言って彼が出したのは黒い固形燃料のような物が入った八つの筒だった。 それを俺はストライカーユニットにあった八つの穴?のようなものに入れる。 カチッと言う小気味のいい音がなり、しっかりとはまった。 俺「はめましたよ」 検査員「この燃料は魔法力を固めてできる燃料だ。 作り方はいたって簡単だ。この容器の中に魔法力を込めればいい。 ストライカー使用中に点火すると早くなるぞ」 俺「お、ありがとうございます。・・・って!また魔法力ううううっ!? おいいいいっ!まさか魔法力の消費考えてないとか言うオチじゃないだろうな!?」 検査員「・・・」 俺「なんだその意味ありげなちん ゴンゴン 「こちら(自称)第501統合戦闘航空団親衛隊第三班だ。そちらに脱走兵の俺伍長はいるか?」 検査員「こいつらか?お前を追っているというのは、俺」 俺「こいつらタイミングが最悪だああああ!ありえねえ・・・グルか?」 検査員「そんなわけないだろう。よし、裏口から出ろ。あとこれはここの電話番号だ」 そう言って白い包みを俺に投げる俺。キャッチして俺は言う。 俺「うおおおおい!唐突に何してんのアンタって人はああああああああ!」 検査員「また来いよー」 俺「何いい話っぽくまとめてるのアンタあああああ!?」 「入るぞー」 検査員「早く逃げろ」 俺「無念なりいいいいいいっ!・・・とりあえずさらばですな」バサッバサッ その間に彼は写真軍をたくさん机の上に並べていた。 少したち、(自称)親衛隊が入ってきた。 山田「この机の上にあるのは・・・ウィッチの写真!?」 沢田「なんだと?これは・・・欲しい!凄く欲しい!」 検査員「一枚500円だ」 山田「買ったああああっ!俺はこの10枚!」 沢田「俺も俺も!俺も買う!」 三村「お前ら落ち着け、これは罠だ・・・このペリーヌの写真を1つ」 隠れてドア隙間から見ていた俺は思った。 俺(なんじゃこりゃっ!?商売だと・・・汚いぞこいつ) とりあえず逃げた俺 俺「ま、まあ武器は大切に使わせてもらいますか」バサッバサッ 俺「どうしよう、帰ろうかな。でもこのまま帰るのもなんだかなー」 そう思いながらゆっくり帰っていたとき、前にカラスが二匹ほど カラス1「近頃ここら変は厳しいな」バサッバサッ カラス2「まったくだ・・・われわれにはこの下界は少し厳しすぎたかも知れぬ」バサッバサッ 俺「へ、変なカラスだー!」バサッバッ カラス1「なぬ?変・・・?まさか余の正体を一瞬にして見破っただと?」カァカァ カラス2「汝、名乗れ。何者だ。まさか組織の使いか?だとすれば容赦はせん」カァカァ 俺「なんだ組織って。というかお前達何だよ」バサッバサッ カラス1「我は神槍グングニルの精神が具現した物にしてこの世に断罪を下す物」カァカァ カラス2「そして私もまた聖槍であるトライデントの精神が具現した物であり、 神に変わりこの世を粛清する物であり、尚且」カァカァ 俺「ほ、本気でやばい。速く逃げよう。・・・そうだ、さっき言っていた点火って奴もしてみよう」バサバサッ 念じただけで点火は完了したようで、今までよりずっと早い速さで俺は逃げた。 俺「ひ、ひどい目にあった」バサッバサッ カラス3「近頃ここは厳しいよなぁ」バサッバサッ カラス4「おう、満足にごみ袋もあされない」バサッバサッ 俺「へぇ・・・ここら辺のカラスはごみ袋あさってんのか。さっきの奴らも・・・?」バサッバサッ カラス3「おいてめぇ、なにこっち見てんだあっ!?」バサッバサッ カラス4「おめぇ、ただじゃ済まさ」 再び点火して戦線離脱。 俺「誠に身勝手ながら逃げさせていただきます」 「おいお前待て待てオイ!」と聞えた気がした俺であった。 俺「懐かしいなこの神社。昔遊んだな」バサッ あまりにも展開が急なので説明しておくと、点火で先ほどの空域から離脱後、 地元の神社へ行ったのである。行った理由としてはここがカラスを祭っていたからなんとなくである。 とりあえず俺は人間に戻った。 俺「さて、なんか変わってることはあるかな?・・・ん?」 俺は気付いた。神社の鳥居にカラスがたくさんいることに。 俺は気付いた。神社の柱にあったはずの銅像がなくなっていることに。 俺は気付いた。俺の眼の前に三本足のカラスがいることに。 俺は気付いた。おなかがすいていることに。 俺「腹減ったな」 三本足「おいおい・・・第一声がそれかよ」 俺「むっ、さては貴様、俺の使い魔だな?」 三本足「そうだが、いまさら気付いたのか?」 俺「いかにも。では教えてもらおう。なぜ男の俺に魔法力がある」 三本足「簡単だよ。お前が元々持ってた」 俺「おい待った。確か魔法力は10代の女性にのみある力だろ? こんなに簡単に手に入るのか?」 三本足「えっ、違うぞ。男にも魔法力を持ってるやつはいるだろ。知らないの?」 俺「うん」 三本足「知らないのか。まあいい話を戻そう。いるんだ」 ) _ ,, -ー=- 、 ヽ 異議あり!! ゝ、ニ 二 _ ミミV, ) マ二 ニ、 r ..,,_ ヽソ, `v ⌒ヽ/⌒ヽ/ ,. ‐- .. _ `ヽ、 { a` tij` _! / __ `` ー- 、 |ノゝi ,_〈 , ィ/ ゝヽ ̄ヽ ー- / t -‐ , " _ / { {ヽ、_ ヽ ノ_,.〉 /! `>、 _/_ -ァー- 、_ ... -‐ ヽヽ、 `>、..ノ=┘ /j -‐ ´/ / / / _ノ \ `ー ! , -‐ 7´/{⌒| / _/ j >‐ / / //| 〉‐f/ \ ! , ´ / , .|/ レ ゚ノ | ,.. -‐ " / { ヽ | 〉 /__ t ,. -‐ ´ | ヽ| / / ` ヽ、 / | `!// / ┌‐────┐ │ 俺 | ├───‐─┴──────────────────────── │それならば男のウィッチがいてもおかしくないだろう!どういうことだ! └─────────────────────────────‐ 三本足「落ちつけ。そして黙れ俺。契約方法は知っているか?」 俺「知らん」 三本足「だろうな。契約方法は『使い魔自身がウィッチのお尻にタッチすること』らしい」 俺「おいまてらしいってなんだ」 三本足「気にするな。あまり覚えていないだけだ。とりあえず話を戻そう。 常識的に考えろ俺。女の尻を触りたいと思うやつは数あれど、 男の尻を触りたい奴はいるか?いないだ 話をしている途中に突っ込む俺 俺「つまりお前は・・・ホモだったのかああああああああああ!」 あらぶる俺 三本足「違ええええええええええええ!ぶっ殺すぞてめえええええええええ!」バサバサバサッ あらぶるカラス 俺「ひいいいいいいっ!ごめんなさい!」 三本足「話を戻すぞ。後、ホモじゃない。要は俺の勝手な判断と言おうか」 俺「えっ」 三本足「俺に対する信仰が薄くなってきてな。なにか依り代がないとすごしにくくなってな」 俺「ふーん」 三本足「そこにちょうど魔法の素質があり、まだ契約していないお前が通りかかったから契約した」 俺「へー」 三本足「ちなみに、お前が朝いきなり変身してたのは俺の仕業だ。何ができるか試したかったんだが、 その時はそれしかできんかった」 俺「お前の仕業か。メチャクチャ焦ったぞ。何であの時教えてくれなかったんだ」 三本足「いきなり出たら余計焦るだろお前」 俺「それもそうだな」 三本足「そうそう、ここは俺を祭っている神社だぞ」 俺「りょーかい、って俺の使い魔って噂のバター・・・カバー・・・ババァガラスぅ?」 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 15 55 38.11 ID GnrsFAkn0 [22/24] 三本足「ヤタガラスだ馬鹿者。こんな伝説上の生き物が力を貸してるんだ。ありがたく思え」 俺「ふいふい」 三本足「とりあえずはもう基地に帰ったらどうだ?いい加減に」 俺「それもそうだな。それじゃ・・って、使い魔がここにいるのに大丈夫なのか?」 三本足「うん、大丈夫」 俺「さいですか」 俺(かかったなアホが!俺が律儀に帰るとでも思ったか!) 三本足「そうそう。俺のお陰ででお前は今なかなかの戦闘技術を得ていたりもするぞ」 俺「なにそれすごい。まあいいや。さよーならー」 そう言っておれはカラスになる。きちんと変身できたし、 振り返ればもう三本足のカラスはもういなかった。 鳥居にはまだたくさんのカラスが居たが。
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元ネタ:STRIKE WITCHES 2~笑顔の魔法~(ストライクウィッチーズ2 石田燿子) 作:ヤジオーディエンス 十日 二十日 約束は反故 嫁と僕 いつやれるの 抱きたくて抱けなくて眠れない夜 誰にでもあるよ そんな時は右手 使ってるから 音は立てずにね これが普通なんて 思えない 前はほら 何度でも してただろう にべもない嫁 寝てるけど 僕はまた眠れず 妄想むなしく ムラムラしてる この股間 男の証し でも お預けされたら きっと きっと 爆発するよ 嫁を捨て その先まで ずっとやり放題 そう思ってた 結婚したなら 今じゃ厚い壁を こしらえている 二人していつも 家族だからなんて 言わないで 僕はまだ 枯れたとは 思わない にべもない嫁 はぐらかす パパママだけじゃなく 男と女に 胸を揉みたい その身体 裸と裸でね 愛撫をされたら きっと きっと 爆発するよ 壁を抜け 快楽へと 諦めてもいいよと 耐えられない僕は 右手 嫁と 今 秤にかける にべもない嫁 この先が もしも暗闇なら きっと踏み外す 積もる不満が 積もりすぎ 手遅れになりそう 笑顔もこわばる ムラムラしてる 夜明けまで 今 情念の火燃やす 女を求めて いつか いつか 爆発するよ 嫁を捨て その先まで 言いながら また 右手を 検索タグ アニメ セックスレス フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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俺「ストライクウィッチーズだね 529-621 <翌日> ~大洞窟 地底湖~ 「この崖を登るのか?」 昨日飛びおりた崖のふもとに俺とマルセイユはいた。 「ええ、そうです。出口はあそこ以外しらないし、 ここらへん一帯を歩きまわりましたけど上に行けそうな道はありませんでしたから。」 「そっか……仕方ないか。」 「ええ、仕方ありません。だから、はい。」 そういって俺はマルセイユに向かって背中を向けてしゃがむ。 「……何をしてるんだ?」 「なにって、ティナさんをおぶるんですよ。まだ体が本調子じゃないでしょう?」 たしかに一晩寝たことで昨日よりは体調が良く、歩くことも出来るが、 いまだに手足に痺れが残っているのも事実だ。 「それに、昨日のことでさらに負担が増えてるでしょう?その、特に腰が///」 そういって俺はあさっての方向に顔を向ける。 マルセイユは顔を赤らめながら自身の体調を改めて調べなおした。 腰はたしかに痛かった。それだけでなく股にはまだ何か挟まってるような違和感がある。 昨日はシた回数は7回。いささか自分でもやりすぎたかもしれないと思った。 「///……わかった、頼む。」 そういってマルセイユが俺におぶさろうとしたその時 「っ!ティナさん、危ない!!」 突然遥か上の天井が崩れたのだ、 岩と砂が地底湖に着水して波がふたりに襲い掛かる。 「くぅっ!」 マルセイユがとっさに張ったシールドのおかげでふたりは無事ですんだ。 「いったい何が?」 「ティナさん、あれ見てください。」 俺が天井を指差していう。 「あれは……」 ~サハラ砂漠 上空~ 「みつからないわね、入り口。」 圭子がそういってため息をもらす。 昨日の晩、マティルダにマルセイユたちが生きていると聞かされた将軍達は、 朝一番でその旨をオアシス中に発表した。 そして、彼女達をみつけるための志願者を募ると、なんとオアシスの兵士全員が手を上げた。 それどころではなく、情報を聞きつけたアフリカ全将兵が、ふたりの捜索に全力をあげることを誓った。 おかげで、マティルダがだいたいの場所をつかんでいることもあり、 いったんは地下に潜る入り口を見つけることが出来たのだが、それが問題だった。 なんとその入り口は入ってすぐに崩落しており、それ以上先に進めなかったのだ。 崩落は意図的に行われた形跡があった。おそらくあのネウロイのしわざだろう。 そのため自分達は他の入り口を探すしかなかったのであるが、これが一向に見つからなかった。 「はぁ、こうしてる間にもふたりがどうなってるかわからないのに……」 自分の無力さにいらだつ圭子。その彼女に声をかけたものがいた。 「ケイ!ちょっと来てちょうだい。」 ライーサである。 彼女はマルセイユと俺が消えたのは自分が不甲斐なかったせいだ、 とオアシスのテントで塞ぎこんでいたが、 将軍達の発表を聞いてからは、休む間を惜しんでこの砂漠の空を飛んでいた。 「どうしたの?」 「マティルダがティナたちを見つけたって言ってるの!」 「!!……わかった案内して。」 ライーサに続いて飛んでいくと砂漠の真ん中に、 ウィッチ隊やマルセイユを探すのに手伝ってくれているオアシスのみんなが集まっていた。 「ハンナたちを見つけたって聞いたけどどういうこと? ふたりとも地下にいるんじゃなかったの?」 「ああ、そうだ。鷲の使いと少年は地の底にいる。」 圭子に尋ねられたマティルダがそう言った。 「それじゃあ……なぜこんなところで集まってるのかしら?」 「それはこの下にふたりがいるからだ。」 「は?この下!?」 「そうだ、この真下に鷲の使いたちはいるのだ、おいそこのお前。」 「は、はいなんでしょう!」 突然呼びつけられて驚いた真美が答える。 「この下の岩は他のところよりも薄い。 お前の力ならこの下に通じる道を作れるはずだ。頼めるか?」 マティルダは真美の手に持たれた40mm対空砲を指してそういった。 「……わかりました、やってみます!みなさんは安全なところまで下がっててください。」 そういって真美は上昇を始める。 砲弾の威力に急降下での落下のエネルギーを加算するためだ。 適当な高度に達した後、砲を真下に向けてかまえる。 「すぅ……はぁ……よし。」 深呼吸して精神を集中させ、魔法力を手に持つ砲に魔法力を込めていく。 砲身に、ことさら砲弾にその魔法力を自身の制御力の限界を詰め込んだ。 「……行きます!」 掛け声とともにストライカーの推力を下にむけて急降下を始める。 そしてぴったりと狙いをあわせて引き金を引いた。 「でゃああぁぁあああああ!!」 撃ち出された砲弾は戦艦の主砲にも匹敵するほどの威力をもって地面に突き刺さり、 ドゴオオォオオンン!!! その下の岩盤をも打ち砕いた。穴は次第に広がり、砂がなかに流れ込んで行く。 「やった!」 「すごい……」 「へぇ~やるもんだねぇ」 その光景にみんなが口々に称賛を口にする。 「……よし、これからマルセイユたちの救助のためにあの穴に飛び込むわ。 ライーサ、準備はいい?」 「いつでも!」 「それじゃぁ、突入!!」 ~大洞窟 地底湖~ 「ケイ!ライーサ!」 「いったいどうして?」 天井に開いた穴から飛び込んできたものの正体にマルセイユたちは驚きの声を上げる。 「マティルダのおかげよ、彼女があなた達の居場所を特定してくれたの、あの穴は真美のおかげね。」 「ティナ……ふたりともほんとに無事でよかった!」 感激したライーサの瞳からは嬉し涙があふれ出している。 「うん、俺のおかげでね。じゃぁふたりとも、ここから出してくれないか?」 「わかったわ、いま……危ない!」 4人にむけて一条の光線が打ち込まれる。 咄嗟に張ったライーサのシールドがそれを弾いたことで全員無事ですんだ。 「あれは!」 圭子の視線の先を辿ってみると、 「KYSYAAAAA!!!!!」 そこにはあのネウロイが壁の一部を突き破ってこちらに顔を覗かせていた。 ソレは怒りに満ちていた。 やっとミツケタ!それは自分の視界に捉えたものをみてそう思った。 あのいまいましい小物にご馳走を奪われてからずっと、 マナの波動をたよりに探し続けていたがようやく見つけることが出来た。 よくみるとあのウィッチのほかに2体ウィッチがいるのがわかった。 この怒りを納めるにはあのウィッチだけじゃ足りない。 あの2体も捕まえて喰ってやる! そう激情に囚われながら目の前の壁の残りを破壊することを始めた。 「ちぃ、こんなときに!」 悪態をつき歯噛みする圭子そんな彼女に俺が声をかける。 「……圭子さん、ライーサさん、ティナさんを連れて先に脱出してください。」 「何をする気?」 聞かなくてもわかってはいたがそれでも尋ねてしまう。 「僕があいつを抑えます。その間に逃げてください。」 真剣に、覚悟を決めた表情で俺がそういった。 「駄目だ!!」 「ティナ?」 俺の言葉にマルセイユが声を荒げる。 「ひとりで残るなんて、そんなの駄目だ!俺も一緒に行こう?」 親においていかれそうになってその足に縋りつく子どものような表情で彼女はそういった。 「そうですね……そうしたいです。」 「なら、」 「でも駄目なんです。」 マルセイユの声をさえぎって俺が続ける。 「今逃げようとすればあいつは必ずビームを撃ってきます。 圭子さんはシールドが張れないし、いまのティナさんのでは強度不足です。 ライーサさんだけじゃ全員を守りきることはできませんから、 だれかがのこって足止めする必要があるんです。」 こうしている間にもどんどんネウロイは壁を壊していく。 「でも、だからって俺を残して行くなんて、そんなの嫌だ!」 「……ありがとう。でももう時間がありません。おふたりとも、ティナさんをお願いします。」 「……わかったわ、すぐ迎えに戻ってくるからそれまで待ってて。さぁハンナ、行くわよ。」 「いやっ、絶対に嫌ぁ!!」 「ティナさん!お願いです。あとでどんなことでもしますから……だから……」 駄々をこねる彼女に俺は必死に頼み込む。 しばらくして、ようやくマルセイユは現状を認めた。 「……わかった。絶対だからな、絶対、生きて帰ってきて……」 「はい、約束です……では、彼女をお願いします。」 「分かった、気をつけてね。」 そういってライーサにマルセイユを抱えて、圭子とともこの地底湖から脱出していった。 「SYAAAAAAAA!!!!」 ようやく壁を全て取り払ったネウロイが触手をマルセイユたちに飛ばそうとする。 が、 「はあぁぁあああああ!!」 俺がその触手をハンマーで叩き落して阻止する。 そのあいだに彼女達は地上を目指して上昇していった。 「GYAAAA!!」 ネウロイはそれ見て悔しそうに叫んだあと、自身を邪魔した俺に憎悪を振り向けた。 「さぁ、お前の相手はこの僕だ!しばらくの間付き合ってもらうぞ!!」 俺はハンマーを背負いなおすと、ネウロイに向かって駆け出した。 ~地上~ 俺の足止めのおかげで無事に地上に出る。 地上にでると、マルセイユの姿を確認したアフリカの将兵たちに歓声があがった。 ライーサは圭子にマルセイユを預け、再び穴の中に飛び込もうとする。 「!!」 しかしそれは出来なかった。 自分達を追って穴の中から無数の小型ネウロイが飛び出してきたのだ。 それ自体と、それの迎撃のために飛び交う砲弾のせいで穴に近づくことすら出来ない。 「俺君……無事だといいけど……」 とにかく彼を助けに戻るにはあれをなんとかしなくてはならない。 そのためにも、彼女は目の前の激戦地に飛び込んでいくのだった。 ~地下~ 「でぇええりゃ!」 一振り、また一振りと俺はハンマーを叩きつけていく。 そのたびにネウロイの触手は吹き飛び、断ち切られるが、隙をみつけて俺もまた吹き飛ばされる。 「ぐはっ、はぁ、はぁ、うぉおおお!!」 全身をバラバラにされるような衝撃に耐え、かつて与えられた超回復能力で傷を修復して ふたたび立ち向かう。しかし時間が経つにつれて回避よりも被弾の割合のほうがふえてくる。 「まだまだぁ!!」 このままやっていてはいずれ負けるかもしれない。 でも天井の出入り口があの状態じゃ援軍も脱出も望み薄だ、 そうなるとなんとか自分だけで目の前の奴を倒さなくてはならない。 「ぐぅ、うわっ!」 撃ち出されたビームを避わしきれず、ハンマーで受け止める。 膨大なエネルギーを受け止めたハンマーは耐え切れず爆散した。 「 !! しまったっ、ぐおっ」 その爆発で体勢が崩れた俺をネウロイの触手がとらえ締め上げる。 ソレは苛立っていた。 けっきょくウィッチたちは取り逃がし、いまも取り返そうとしているが上手く行かない。 しかしようやくあの忌々しい小物を捕らえることができた。 こいつは恨みもこめてじっくりと咀嚼してやってかけらも残さず養分にしてやる。 そう決めてソレは俺をもち上げ口元へと持っていった。 「クソ、どじった。さっさと離せ!!」 俺はかろうじて動かせる手を使って手榴弾を取り出し、安全ピンを抜こうとする。 この手榴弾は対ネウロイ用の特別なものでふつうのものよりずっと爆発力がある。 数日前知り合ったとある人がくれたものだ。 これで自分もろとも触手を吹き飛ばそうとしたが、その前に動きがあった。 「な、何を……ああ、そういうことか……僕を食べる気だな。」 目の前には口を大きく開けて自分を飲み込まんとするネウロイがいた。 その口の奥にコアの輝きがみえる。 それを見て俺は嘲笑った。 「ははは、馬鹿め、弱点を自分からさらしてくれるとはね。」 そういって手に持った手榴弾をネウロイの口の中に放り込んだ。 「そういえば、こういうときはいい言葉があるってパットンのおじさんが言ってたっけ。 なんていうんだっけな、ああそうそう……アスタラビスタ(地獄で会おうぜ)ベイベー!」 ドゴォォオオオオンンンン!!!! 弾殻にしこまれたヒヒイロカネが、炸薬に染み込んだ聖油の魔力を帯びて強力な刃となり、 ネウロイのコアを粉みじんに消し飛ばす。 その瞬間、今まで欲望の赴くままにマナを喰らってきたネウロイ溜め込んだエネルギーが暴走し、 とてつもない爆発を引き起こす。 爆発の衝撃で洞窟全体にヒビが入り、洞窟が崩落をはじめた。 俺はその爆発で吹き飛び、壁に打ち付けられると崩れてきた岩に足を挟まれる。 それだけでは済まず、頭の上から自身を押しつぶすには十分すぎるほどの岩が振ってきた。 「あちゃぁ、これは……ごめんティナさん、約束、守れそうにないや……」 そういって俺は目を閉じてくるだろう衝撃にそなえるのだった。 ~地上~ 「くっ、きりがない!!」 穴から這い出してくるネウロイたちは叩いても叩いても次から次へとゴキブリのように あらわれる。迎撃にあたっていたウィッチたちに目立った被害はないが、 オアシスの通常戦力部隊にはかなりの被害がではじめている。その時…… ゴオオォォオオオンンン!! とても大きな音が突然あたりに響き渡り渡った。 その爆音とともに穴から光が吹きだし、それと同時にネウロイたちが形を崩して消滅していく。 「なにが起こったの……?」 圭子が呆然として呟く。 「決まってるさ、俺がネウロイを倒したんだ!」 その彼女にマルセイユが嬉しそうに言った。 「そっか……じゃぁ彼をこの地上に戻してあげなきゃね。」 「ああ、そうしようって……うそ……」 視線を戻した先にある例の穴の付近で異変が起きる。 穴の周辺に大きなヒビが入り、なおも拡大していく。 そしてそのひび割れた部分から崩落を始めたのだ。 「地面が崩れるぞ!総員退避ーー!!」 周囲に展開していた地上部隊が一斉に後退する。 「あ、ああ……助けなきゃ……俺を、俺を助けなきゃ!」 「は、ハンナ!もう無理よ!!」 圭子は手を伸ばしてうわごとのように呟きながら、 自身の腕の中から這い出ようとするマルセイユを押しとどめる。 「そんなことない!今からでも間に合うから、ねぇケイお願い!」 「ハンナ……いいえ、無理よ。 あそこまで崩れてしまったらあの下にいた彼はもう……」 「うそ、うそ、うそっ!だって俺は約束してくれたもの、 絶対に生きて帰ってくるって、なんでもしてくれるって……」 「ハンナ……」 泣き崩れてしまう彼女に圭子はかける言葉をもたなかった。 再び視線を地上に戻すと、大きく陥没した地面に砂が流れ込み、再び何もなかったかのように埋まっていく光景が拡がっていた。 「うそつき……俺の、大嘘つきいいいぃっ!!」 マルセイユの悲痛な叫びがこの青く澄んだサハラの空を駆け巡っていった。 <1942年 10月 某日> ~エジプト カイロ連合軍軍病院~ 「ハッ!……はぁ、はぁ……夢、か……」 病院のベットに横たわりながらマルセイユが呟く。 ここはエジプトのカイロ市内にある病院で、 自分はつい先日新型ストライカーを使って戦闘中に事故にあい、 この病院に運び込まれたのだ。 「もう何度目かな、あのときの夢をみるのは……」 体を起こしてベットの頭の部分の淵に寄りかかるように座りながらそう呟く。 あのとき、結局俺は帰ってこなかった。 自分だけでも助かったことに周りのみんなはよかったと口々に言ってくれたが、 自分にはそうは思えなかった。 それからだった。 医療魔法による治療を受けて、 ケイやライーサが止めるのも無視してすぐに戦場に戻り、 あんなに大好きだった酒もタバコもやる暇を惜しんでただひたすらに戦場の空を飛び続けた。 そうしていないと、悲しみで押しつぶされそうだったから。 現に何度も今の夢をみて夜中に飛び起き、そのたびに疲れ果てるまで泣いていた。 そうしているうちに撃墜スコアは伸び、 スエズ奪回作戦「スフィンクス」では、 一日の撃墜記録を更新するほどの鬼神のような戦いぶりを見せつけ、 戦場の兵士達を勇気付けることになり、結果、スエズは奪還され、カイロは解放された。 その戦績を称えられて階級も中尉から大尉に昇進したが、 自分は何一つ嬉しくなかった。 昇進祝いとして新型ストライカーが贈られてきて、 そのあとすぐに戦闘になったためにそのストライカーを使って戦場に向かったが、 その戦場で自身の使い魔が死んでしまった。 幼い頃に契約し、かなりの老齢であったあの気高い大鷲は、 ひたすらに戦場に出続けるマルセイユに文句もつけずに付き従い、その負担に耐え、 そしてその結果、彼は自身の寿命を使い果たしてしまった。 使い魔のサポートを受けられなくなった自分は魔法力を暴走させて気絶し、 ライーサたちに抱えられるようにして戦場を離脱したのだった。 「もう、戦うことも出来ないんだな……これから、どうしよう……」 ベットのシーツを握り締めてそう呟く、 使い魔の大鷲を失ってしまった悲しみはたしかにある、 だがそれ以上にあのとき俺を助けられなかった悲しみがいまでも彼女に襲い掛かっている。 でももうそれを誤魔化すこともできないのだ。それが怖かった。 しばらくそう考えていると、コンコンと部屋のドアをノックする音がした。 「誰?……はいっていいぞ」 その言葉をうけて部屋のドアが開く。 「こんにちはハンナ、気分はどうかしら?」 入ってきたのは圭子だった。 「ケイか……なんの用?」 「お見舞いにきまってるでしょ。 ついでにあなたの容態について医者の先生から聞いてきたわ。 そうとう無理してたらしいわね。」 「……」 そういわれても、事実ゆえになにも言い返せないマルセイユはだまりこんでしまった。 「はぁ、気持ちはわからなくもないわ……ずっと荒れてたものね。 でももう無理はやめてちょうだい……もうあなただけの命じゃないんだから。」 「えっ……?」 心のそこから心配してくれることがわかる感じでケイが自分を諭してくれた。 が、そのなかに含まれていた違和感にマルセイユが疑問の声をあげる。 「私だけの命じゃないって、どういうこと?」 「気づいてなかったの?まったく……三ヶ月よ。」 「三ヶ月?」 なおも疑問を発するマルセイユに圭子は苛立ちながら言い放つ。 「妊娠三ヶ月!まったくほんとに自覚してなかったの、あなた!?」 「ええっ!?そんな、なんで?」 「なんでって、そりゃ、やることやったからでしょうが。」 「そんな……だってまだ一回しか!……まさかそれが?」 「心当たりあるのね……相手は俺、でしょ?」 こくり、とマルセイユは頷く。 あのとき抱いてもらったときの種が自分の中に芽生えているなんて、思いもしてなかった。 「……そっか、そうなんだ……わたし、ひとりじゃなかったんだね。」 自分のお腹をなでながら、マルセイユは涙を流す。 その涙はいままでのような悲しみからのものでなく、 彼が自分に残してくれたものに対する嬉しさから流れるものだ。 「まったく……みんなハンナのことずっと心配してたんだからそれはないんじゃない?」 ま、仕方ないのかもしれなかったけど、 といいながら圭子は今日何度目かになるため息をついた。 「ごめん……でも、私お母さんになっちゃうのか、これはもう泣いてらんないな。」 マルセイユの顔にかつての大胆不敵な笑みが帰ってくる。 「ええ、そうよ。ハンナお母さん?」 その表情に圭子も笑みで返したのだった。 1942年11月、晴れて病院を退院したマルセイユは、 ウィッチとしての戦闘能力の喪失を理由に、 周囲に惜しまれながらも軍を退役し、ノイエ・カールスラントにその身を移した。 その2年後、新たな使い魔と契約を交わした彼女は再び軍に復帰。 再編された統合戦闘団「アフリカ」に戻ってくる。 帰ってきた彼女はそれまでのブランクを感じさせないほどの強さでふたたびアフリカの空 を駆け巡った。 ある時、とあるゴシップ紙の記者が、この「アフリカ」を取材した際、 マルセイユが、彼女に似た幼子を抱えてあやしていたのを目撃したが、 彼女の周りの説得(脅迫)によりそれを記事にすることはなかった。 これにて不死身の少年と砂漠の星の物語は幕を閉じる……かにみえた。 <1945年 ロマーニャ> ~501戦隊基地 エントランス~ 今日この日、この場所ではひとりの少女が箒を片手に掃除をしていた。 彼女の名前は、宮藤芳佳。 この基地に所属する501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」のメンバーだ。 その彼女は現在、情けない表情で箒を左右に振っている。 「とほほ、なんでこうなっちゃうのかなぁ……」 彼女は先日、地中海で襲撃を受けた扶桑国遣欧艦隊を救う際に、 無断で新型のストライカー「震電」を使用した。 結果艦隊の損害は軽微で済んだのだが、彼女の無断借用を罰しないわけにはいかない。 そうして彼女は上官である坂本から、基地中の掃除を命ぜられたのだった。 「いくら罰だからって、この基地全部は広すぎるよ~(泣)」 とはいえ、いくら文句をいっても始まらないので続きをはじめる。 その時だった…… ガサッ 「ふぇ?」 ガサガサッ 突然彼女の近くの茂みが動き出したのだ。 「な、何?だ、誰かいるんですか!?」 手に持った箒を握り締めながら茂みにむかって問いかけてみる。 すると茂みの向こうからぼろぼろの服とマントをまとった男が現れたのだ。 「だ、誰?」 「うあ~っ、やっと人に会えた! すみません、ちょっと道に迷っちゃって、 よければアフリカのトブルクまでの道を教えてもらえませんか?」 「……はい?」 芳佳は一瞬何を言われたのかわからなかった。なので問いかけてみることにする。 「あの、アフリカって……」 「はい、あ、申し遅れました。僕の名前は「俺」統合戦闘団「アフリカ」の者です。どうぞよろしく」 「はぁ、こちらこそ?」 それは、マルセイユがこの基地にやってくる、3時間前の出来事だった。
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ストライクウィッチーズ 第170統合戦闘航空団より 218 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 20 49 14 ID tpQQIcdW 先日ルッキーニの観察日記のつけ方について質問したものですが、 いつのまにかペリーヌが住み着いてしまいました。 最初は近づくと放電して威嚇してきましたが、なつくとかわいいもので 手にのせたマカロンを食べるようになりました。 このままペリーヌの観察日記をつけることにします。 アドバイスをくださった方、どうもありがとうございました。 239 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 20 58 37 ID 6Flc84k+ 218 呼び寄せ用のエサに オリーブの実かシャーリーの どちらを使ったのか気になります ぜひ御教え下さい 242 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 04 02 ID P3AsgC/1 218 ペリーヌは非常に神経質です 特によそ者には異常なほど敵対心をむき出しにします できるだけ巣に他の動物が近づかないようしてあげてください 257 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 20 12 ID P3AsgC/1 ペリーヌは気難しい上に餌にうるさいので素人のはお勧めできない 初心者は気性のおだやかなリーネがよろしいかと ヨシカとの相性もよいので一緒に飼うとなお良いです 259 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 21 09 ID QF18l/30 257 エイラを飼いたいのですけれど何か注意することはありまして? 263 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 24 31 ID P3AsgC/1 259 オスと一緒にしてもつがいにはなりません 悪戯好きな性格と世話見のよい性格を兼ね備えているので一緒に飼うペアには注意を払いましょう 一般的にはオラーシャ産のサーニャがよいとされています 264 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 24 42 ID tpQQIcdW さっきから外で雷がうるさいと思ったら、ペリーヌが電撃でルッキーニを威嚇していました。 ペリーヌが住み着いたのは、どうやらエサに混じっていた眼帯につられたようです。 271 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 29 17 ID 0aGQ2j/H 初心者なんですけど、ペリ犬にマタタビあげたらどうなりますか? 275 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 32 28 ID P3AsgC/1 271 最初は文句を言いますが一人にさせておくといつの間にかマタタビの虜になっています うっとりしてるところを邪魔すると機嫌を損ねるので眺めるだけにとどめておきましょう 313 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21 58 18 ID P3AsgC/1 ペリーヌの野生化を専門用語で「没落」と言います 基本的に飼いペリーヌは野性への適応が低いので飼い主は責任を持って最後まで世話してあげてください 317 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 02 45 ID p1tHlKRt 313 シャーリーを飼う場合何か注意することはあるでしょうか? やっぱりバイクとか買ってあげた方がいいんですか? 322 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 07 55 ID P3AsgC/1 317 シャーリー愛好家にはバイクを買い与える人が多いのですが 彼女のもつ加速本能を必要以上に刺激して事故を起こしてしまったという報告が後を絶ちません バイクで遊ばせる場合は必ず目の届く範囲でのみにし、またそのように躾けましょう 324 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 09 49 ID Chd12iGH 317 まずはとにかく毎日の散歩でしょう 着いていくのが大変でも絶対紐を放さないように すっとんでいってばたんきゅーして迷子になります 325 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 10 11 ID p/TfZQy1 自転車とか三輪車にすれば安心じゃないですか? 327 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 11 28 ID P3AsgC/1 325 油断は禁物です 彼女は隙あらば加速します 333 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 14 59 ID gawSrgxd 317 シャーリーを飼う場合問題になるのが運動不足 とにかく食欲旺盛ですので太りがちです 対処方としては巣の中に ウェルバイク(日本でいうエアバイク)を 入れてやるのがいいでしょう 337 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 15 40 ID WgBUNFAQ うちのヴィルケ(♀、38歳)ですが、最近、何かを訴える際にお尻がキュッっと締まっています 試しにお尻に割り箸を当ててみたのですが、ペキッと折られてしまいました 何かの病気なのでしょうか、非常に心配です 345 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 20 21 ID P3AsgC/1 337 ヴィルケはある年齢に達するとそのような行動を取ります 目的、効果は威嚇・求愛など様々ですが337さんの言い方からするとおそらく前者と思われます 病気ではありませんがくれぐれもストレスを与えぬよう気をつけてください 346 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 20 53 ID p/TfZQy1 うちの扶桑生まれの美緒ちゃんが20歳を越えてから突然親父ギャグを乱発したり 電波な呪文を口にし始めました わっはっはと和やかに笑っていた美緒ちゃんにはもう戻らないのでしょうか 360 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 26 06 ID P3AsgC/1 346 行き付けの動物病院などに検査入院させてみてはいかがでしょう もしかしたらナカノヒト混在症候群の可能性もあります 決して命にかかわる病気ではありませんし治る病気です 頑張ってください 352 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 23 39 ID tpQQIcdW バルクホルンを飼育しています。 1匹ではかわいそうと思いヨシカを一緒に飼い始めたのですが、 バルクホルンがヨシカにくっつきっぱなしで、ヨシカがストレスを感じているようです。 かといって、ヨシカと引き離しておくとずっと鳴き続けていてエサもロクにとりません。 どうしてあげるのがよいのでしょうか。 363 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 27 37 ID Rl+SzkmL ヨシカを飼う際の注意点 ヨシカは男性には懐きません。 女性にはよく懐きますが、飼っていたつもりがいつの間にか飼われていた、という事例が間々報告されています。 これを防ぐために、シャーリー或いはリーネを一緒に買い与えることをお勧めします。 373 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 33 14 ID P3AsgC/1 352 バルクホルンは責任感が強く非常に人気のある種ですが妹離れが難しいという欠点があります (私からすれば可愛い特徴とも言えると思うのですが・・・) 時間をかけて少しずつ2人だけでいる時間を減らしていきましょう またヨシカはおっぱいの大きな種ほど好む傾向があります 別の飼育ゲージでリーネやシャーリーなどと一緒にさせてストレス軽減させるのも一つの手です (ヨシカはハーレムを作る習性があるという研究報告もあるので複数のメスとの共存は可能です) 367 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 29 53 ID aTYLjWnb ペリーヌが毛を逆立てて大暴れしています。 どうなだめたら良いですか? 379 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 40 20 ID P3AsgC/1 367 何種類かの原因が考えられます もし静電気だとしたら放電させてやりましょう アースできる素材(木製の床)などで簡単に治ります 381 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 41 51 ID gawSrgxd 367 興奮しているようですね まずは「坂本、坂本」と優しく声をかけてください 「・・・少佐?少佐!」と鳴き始めたら落ち着いた証拠です 後は好物の紅茶など与えれば大丈夫です 注)興奮しているときは静電気が発生しています くれぐれもアースを忘れないように 376 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 37 40 ID mq1dr12K ヨシカとペリーヌを一緒に飼い始めたのですが… ペリーヌに対してヨシカが全く懐かず、 またペリーヌ自身も相手に対して敵意をむき出しにしてしまいます。 2匹をうまく共存させる方法は無いでしょうか? 390 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 45 07 ID P3AsgC/1 376 ウィッチ飼育になれ始めた自称中級者でミオを投入する人が多いのですがそれは誤りです ペリーヌの嫉妬心に油を注ぐことになる可能性大です ヨシカやペリーヌ、ルッキーニなどの小型種を上手くまとめるにはヴィルケが最適です バルクホルンでもよいですがそうすると今度はバルクホルンが妹離れできないというジレンマに陥りますのでご注意を 385 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 43 41 ID clvQtiU0 悩み:ルッキーニに「ナポリタン」をあげても食べてくれません。 ロマーニャ料理なのに・・・どうすればいいんでしょうか? 394 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 46 01 ID gawSrgxd 385 勘違いしがちですが「ナポリタン」は扶桑料理です パスタを与える場合はオリーブオイルを使うと喜びますよ 398 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 48 00 ID 5bNEF9CD リーネ・ペリーヌ・サーニャにマタタビをあげてもいいでしょうか? あと黒豹ってマタタビきくのでしょうか? 404 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 51 01 ID P3AsgC/1 398 ライオンでも利くという話を聞いたことがありますので多分利くかと ちなみにマタタビは用法用量を正しく守ってお使いくださいかしこ 408 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22 54 53 ID 1iL3t3k5 398 虎、ライオン、豹などいろいろにマタタビは効果あり というか実は猫化でなくとも効く、ウサギや犬などにも同様の効果あり あまりに多量だと人間でさえもくらくらし、小動物だと呼吸麻痺を起こしたりするので用量に気をつけてください ストライクウィッチーズ 第168統合戦闘航空団より 637 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 22 03 43 ID KlAwHDui 夏休みの自由研究にルッキーニの観察日記つけようとベランダに 巣箱を置いたのですが、ルッキーニが営巣してくれません。 ジャガイモがエサではだめなのでしょうか。 このままでは夏休みが終わってしまいます。 どなたかよい方法をご存知でしたらご教示の程 よろしくお願いいたします。 644 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 22 13 41 ID LTKJ4Qxo ルッキーニは複数の巣を隠して作る習性があります 自然で日当たり・寝心地と隠れ家を両立した条件をそろえるのはとても困難ですので 適度な大きさの屋根と柔らかな毛布を入れてあげましょう 「ウジュジュ、ジャーン」などといったルッキーニ独特の鳴き声が聞こえるようになったら成功です エサはできるだけ甘いものにしてあげましょう 646 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 22 14 52 ID auacWMR7 呼び寄せ用のエサにはオリーブの実がいいようです。 パスタを好んで食べますが、特にニョッキをあげると嬉しそうに しっぽを振ります。 おなかいっぱいになるとすぐ寝ますが、まわりが明るいとか 多少騒がしくても気にしないようです。 ただ、つがいの相手を捕まえていないので、繁殖はできるかどうか まだ観察中です。 898 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 00 25 53 ID /UpcKnlz 637 シャーリーをエサにすると、釣れるという報告もあるようです。 まずはシャーリーを手に入れてください。
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橋爆破作戦 俺「ストライクウィッチーズぅ~?」 91-95 892-899 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 91 :スオムス派遣の大尉:2011/01/03(月) 19 35 02.22 ID HuG7Ygb00 ――スラッセン、酒場 ビューリング「お前はフィンランディアにしておけ。コスケンコルヴァなんて飲んだらつぶれるだろ」 智子「いいじゃない。寒い日にはもってこいのお酒よ」 ヴァルター「そんなにうまいのか?」 エルマ「でも度数が高いですよ。男性には人気ですけど」 ヴァルター「ふーん……。じゃあ、それで頼む」 エルマ「わかりました。すいませーん」 エルマ中尉がスオムス語でバーテンに注文する。 ヴァルター「たしかにきついなこりゃ……」 92 :スオムス派遣の大尉:2011/01/03(月) 19 40 00.25 ID HuG7Ygb00 ――数分後 智子「だからあたしは……ノーマルだって言ってるでひょ!」 ヴァルター「Firwat Gelldir dass ech lee ergoen an Suomusu? Firwat……」 (なんで俺がスオムスに行かなくちゃならないんだ? なんで……) ビューリング「だからやめとけと言ったのに……」 キャサリン「二人とも愚痴り始めたねー」 エルマ「ラインハルト大尉はなんて言ってるんですか、ウルスラ曹長……」 ウルスラ「わからない」 エルマ「わからないって、カールスラント語じゃないんですか!?」 ハルカ「あくまでノーマルといいきるんですか、智子ちゅういいぃぃぃぃぃ」 ヴァルター「Et deet mer Leed…….Et deet mer Leed……」 (すみません……。すみません……) ビューリング「そいつはガリア語じゃないか?」 ウルスラ「カールスラント語も入ってる」 93 :スオムス派遣の大尉:2011/01/03(月) 19 44 49.44 ID HuG7Ygb00 ヴァルター「ああ……ヒック……、すまないな。愚痴をこぼしてしまって……ヒック」 ビューリング「訛りがひどくて聞き取れないぞ」 ヴァルター「わたくし、酒には弱いようであります!ヒック」 エルマ「大尉……、いつもと変わりすぎです……」 結局、4人は酔いつぶれた3人を抱えて帰ることになった。 ヴァルター「両手に花であります!ヒック」 キャサリン「ほんとただの酔っぱらいねー」 エルマ「ですね~……」 ヴァルター「やっぱり飲んだ後は歌わねばならん! いくぞ」 ビューリング「どこの決まりだよ」 ヴァルター「Wir jagen durch die Lüfte Wie Wotans wildes Heer, Wir schau n in Wolkenklüfte Und brausen über s Meer.」~♪ (我らは蒼空の狩人。今ヴォーダンの勇猛軍団。 雲の切れ間より見下ろし、そして大洋の上突き進む。) 参考ページ・http //rasiel.web.infoseek.co.jp/mil/flieger.htm 「勝利せよ!ウィッチーズ」の元ネタ曲 スラッセンの町にカールスラントの軍歌が響いていた。かなりテンションの高い歌声が。 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 19 46 46.45 ID k1NsSpbR0 ところでこれいつ俺でてくんの? プロローグ長くね? 95 :スオムス派遣の大尉:2011/01/03(月) 19 49 13.76 ID HuG7Ygb00 94少し前に書いたが 主人公は大尉だ。設定上の理由で名前があって申し訳ないが ――宿舎 エルマ「明日、2日酔いで動けないなんて事になったらどうしましょう」 ビューリング「大丈夫だろう。それにこっちはグッスリ眠れる」 キャサリン「ケモノが寝ちゃってるからねー」 エルマ「アハハハ……(苦笑)。大尉、着きましたよ」 ヴァルター「あ、足がああああ」 エルマ「きゃっ」 二人の足が絡まり、そのままベッドへた お れ た。 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/03(月) 19 49 31.49 ID QvQrzzOZ0 94 wiki参照 892 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 21 50 00.28 ID CqALDEyM0 エルマ「ちょ、ちょっと大尉、どいて下さい! あれ? 寝てる……」 ヴァルター「zzzzz」 キャサリン「エルマと大尉はそう言う関係だったのかねー」 エルマ「ち、違いますっ!/// 見てないで助けて下さい!」 キャサリン「はいはい。今、助けるねー」 キャサリン「よいしょっと。ん? エルマ、顔赤いねー」 エルマ「そ、そんなことないですっ! これはお酒のせいですよ!」 キャサリン「ほんとかねー」ニヤニヤ エルマ「か、からかわないでください!」 893 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 21 55 00.47 ID CqALDEyM0 ――翌日、飛行場 今日は橋爆破の為の増援がカウハバ基地に到着する予定だ。 ハッキネン「あなた達が増援の陸軍のウィッチですね?」 ユーティライネン「はっ! 第12師団第34連隊第6中隊であります!」 ユーティライネン「私は中隊長のアリーナ・エディス・ユーティライネン中尉であります!」 ラガス「同じく第12師団第34連隊第6中隊所属のオルガ・ラガス少尉であります!」 ハッキネン「ようこそカウハバ空軍基地へ」 彼女たちは橋爆破の為に派遣された、スオムス陸軍のウィッチ達である。 ハッキネン「他の部隊は……来たようですね」 ハッキネン少佐の視線の先には、オラーシャ空軍の国籍マークを付けた飛行機がこちらへ向かってきていた。 その飛行機はオラーシャ航空隊の爆撃機、IL-4だった。 そのIL-4から一人の将校が降りてくる。 チソフ「オラーシャ航空隊第3独立飛行中隊、中隊長のチソフ中尉であります」 ハッキネン「ようこそカウハバ空軍基地へ。皆さん、歓迎します」 爆破作戦には陸戦ウィッチ中隊と爆撃機中隊が送られてきたのであった。 894 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 21 59 53.71 ID CqALDEyM0 ――飛行場、いつもの場所 ヴァルター「今日も一段と冷え込むな」 チソフ「隣に座っていいですかな? 大尉殿」 ヴァルター「えーと、オラーシャ航空隊のチソフ中尉でしたか?」 チソフ「そうです。まさかこんなところで男の中尉に会えるとは、思ってもみませんでしたよ」 チソフはベンチに腰掛けると、煙草に火を付けた。 チソフ「女性ばかりの部隊では、色々と大変ではないですか?」 ヴァルター「慣れは怖いですよ」 チソフ「ハハハハ。確かに慣れは怖い」 チソフも頷きながら答える。 チソフ「ところで何を吸っているんです?」 ヴァルター「これですか? これはベロモロカナルですよ。オラーシャ産の」 チソフ「そんな物を吸ってるんですか!? さすがに私も吸いませんよ」 生産国のオラーシャ人の彼も「さすがにそれはないわ」という顔である。 895 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 22 04 48.14 ID CqALDEyM0 ヴァルター「では、そちらは何ですか? オラーシャ産ではないと?」 チソフ「これはミルデゾルテですよ。カールスラントの」 チソフはそのミルデゾルテをうまそうに吸っている。 チソフ「やっぱりこれですよ」 チソフ「オラーシャ人の私とカールスラント人の大尉が、互いの国の煙草を吸っているのも、おかしな光景ですが」 ヴァルター「そうですな……。でもオラーシャの中隊が何故こちらに?」 チソフ「大戦の少し前に我々はオストマルクに派遣されていました。ですが大戦が始まって……」 チソフ「カールスラント戦線で戦っていましたが、なんせあっちは激戦だ。爆撃機の出る幕はない」 チソフ「それで比較的優勢なこちらに来たわけです」 ヴァルター「はあ」 チソフ「おっと、もうこんな時間だ。それじゃ私はこれで。また明日」 896 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 22 09 37.01 ID CqALDEyM0 ――翌朝、ブリーフィングルーム ハッキネン「第6中隊はこの橋に爆薬を……。第3独立飛行中隊はこの橋へ爆撃を……」 4つの中隊が集まり、ハッキネン少佐が作戦の説明をしている。 ハッキネン「……説明は以上です。それでは、解散!」 智子「やっと護衛任務に戻れるのね」 エルマ「そうですね~。私、重いのは苦手で……」 ユーティライネン「今回の護衛任務、期待しています」 話しかけてきたのはユーティライネン中尉だ。 今回の任務で義勇独立飛行中隊は、陸戦ウィッチ達が空からの攻撃を受けないよう、護衛するのが任務だ。 智子「まかせて下さい。あなたがたにネウロイは近づけさせません」 ユーティライネン「それは頼もしい」 エルマ「あ、あの~……」 ユーティライネン「なんですか?」 エルマ「ユーティライネンと言うことは、エイラちゃんのお姉さんですか?」 ユーティライネン「ええ、そうですよ。イッルとお知り合いでしたか」 エルマ「私が少尉だった頃に訓練所で会いました」 897 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 22 14 52.25 ID CqALDEyM0 ユーティライネン「イッルは私が昔にプレゼントした第一次大戦の英雄、 リヒトホーフェンの回顧録をあげてから、空軍に入りたいと思ったんですよ」 まさか数年後、イッルがエースになろうとは誰も予想していなかった……。 智子「で、そちらはラガス少尉ね?」 ラガス「は、はい! オルガ・ラガス少尉であります!」 ユーティライネン「腕は確かですが、少しばかり気が弱くて」 ラガス「中尉殿にはいつも助けられてばかりで……。本当に中尉殿は部隊の母のような方であります」 エルマ「でも腕は確かというのは、さすがラガス少将の娘さんといったところでしょうか」 ラガス「いえ、私はまだまだ未熟者であります」 ユーティライネン「それでは失礼します。また明日の作戦で」 智子「はい。それでは」 898 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 22 19 12.68 ID CqALDEyM0 ――ハンガー エルマ「ラインハルト大尉、何をしていらっしゃるんですか?」 ヴァルター「整備だ。なんだか訓練の時に速度が落ちた気がして」 エルマ「ご自身で整備されるんですね」 ラーティネン整備兵「大尉殿はタンク博士に教わったそうですよ」 マッタネン整備兵「前の基地では“技術大尉殿”と呼ばれていたとか」 エルマ「へー、すごいですね」 ラーティネン「(ウィッチ達と仲良くしやがって……。大尉じゃなかったら殴ってたわ)」 マッタネン「(抑えるんだ! ラーティネン一等兵!)」 ラーティネン「(ですが伍長!)」 マッタネン「(君は死にたいのかね? 我慢だ……我慢)」 899 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 22 24 02.16 ID CqALDEyM0 エルマ「あの……、昨日のことは覚えていらっしゃいますか?」 ヴァルター「なんのことだ」 エルマ「い、いや、別に覚えてらっしゃらないなら結構ですっ! 失礼しました!」 エルマはハンガーを出て行こうとする。 ヴァルター「そういえば、昨日はすまなかったな。のしかかってしまって。重かっただろ?」 エルマ「い、いえ……」 ラーティネン「……」(#^ω^)ビキビキ マッタネン「(おい! 感情が顔に出てるぞ!)」 900 :スオムス派遣の大尉:2011/01/06(木) 22 28 04.02 ID CqALDEyM0 今日はここまで 今回はただたんに史実人物を出したかっただけです…はい チソフ ソ連の中尉 高度6000m以上から落ちて、生還した人物 ユーティライネン エイラの元ネタの人のお兄さんが元ネタ ラガス 映画「タリ・イハンタラ」で登場 ラガス少将の息子さんが元ネタ 901 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/06(木) 22 30 01.91 ID mZYuCJ+T0 乙・・・ ってアウロラさんじゃねぇか ユーティライネン兄 [[]]へ続く
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98 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 21 50 35.37 ID FJJIvtWI0 [2/18] あらすじ い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが…… ,. -‐'""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『おれは飛行機事故で死ぬと i| !ヾ、_ノ/ u { }//ヘ 思ったらいつのまにかパンツ丸出しの痴女に助けられていた』 |リ u } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{ル{,ィ eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが / ヾ|宀| {´,)⌒`/ | ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった… ,゙ / )ヽ iLレ u | | ヾlトハ〉 |/_/ ハ !ニ⊇ / } V ヽ 頭がどうにかなりそうだった… // 二二二7 T /u __ / /`ヽ / ´r -―一ァ‐゙T´ "´ / /-‐ \ 催眠術だとかパンツじゃないだとか / // 广¨´ / / /´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ ノ / ノ `ー-、___/ // ヽ } _/`丶 /  ̄`ー-{ ... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… 104 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 21 56 49.14 ID FJJIvtWI0 [3/18] ―室内― 俺「……あれ?ここはどこだ?」キョロキョロ 俺「確か俺って、飛行機事故に会って、いきなり知らない奴にびっくり体験をさせられて、気づいたら空を落下中で・・・ 気づいたときには、パンツ丸出しで空を飛ぶ巨乳の女の子に助けてもらっていて……」 俺「本当にそんな事があったんだっけ……?でもここはどこだ?見たことが無い部屋なのは確かだし、なんだか妙にレトロな雰囲気もするし」 ガチャッ 俺「!?」 ハイデマリー「……気がついてよかった。助けた直後に気を失ってしまったから心配してたの」 俺「……」 ハイデマリー「……どうしたの?」 俺「えーと……あれ?夢……じゃない?それともこれは夢の中か?普通、あんな上空を女の子が空を飛んでいるなんてありえない」 108 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 02 11.09 ID FJJIvtWI0 [4/18] 俺「きっとこれは夢だ……だからこれも感触なんてないはずだ」モミモミ ハイデマリー「……///」 俺「あれ……?夢にしちゃリアルなもみ心地だな……」モミモミ ハイデマリー「……あ///」 俺「ふむ、夢じゃない……?とすると俺は死んであの世の事か?それとも……」ムニュリ ハイデマリー「あ……あの……///」 俺「うーん……やっぱこのもみ心地は本物っぽいよなぁ」モミモミ 112 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 09 53.97 ID FJJIvtWI0 [5/18] 俺「……ん?ところで、君は誰?それとなんでパンツ丸出し?何これ、襲ってもいいわけ?」 ハイデマリー「……どうやらかなり錯乱してるみたいですね」 俺「そりゃ、錯乱もするよ。可愛い巨乳の女の子がパンツ丸出しで目の前に現れりゃ……」 ハイデマリー「あの……さっきからパンツパンツと何の事を……?」 俺「えっ?その下にはいてる白い物……」 ハイデマリー「ズボンのことですか……?」 俺「ズボン……?え?え……?」 ハイデマリー「やはりショックで錯乱しているようですね……先生を呼んできますから安静にしていてください」 113 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 15 37.14 ID FJJIvtWI0 [6/18] 俺「あれぇ……?」 … … 医師「外傷はなし。時々わけのわからない事を言ってはいるが、意識は明瞭・・・・・・」 俺「わけのわからない事を言ってるのはそっちでしょう?ウィッチとか、ズボンとか、カールスラントとか……わけがわからないよ」 医師「こちらとしても、君の言っていることがさっぱりだ。携帯やPCやwi-fiとは何だね?」 俺「・・・…」ウーン 医師「一晩休めば、きっと治るだろう。とにかく今は安静にしていなさい」 俺「はぁ……」 116 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 21 13.88 ID FJJIvtWI0 [7/18] ―病室― 俺「まずは俺の置かれている状況を整理しよう…・・・」 俺は、ドバイからの帰りに飛行機事故にあった そこで、急に現れた男に変な穴に突き飛ばされたら、次に気がついたときには空の上から落下していた その途中で、パンツ……いや、空飛ぶ少女に助けられたところで気を失った 次に目が覚めたときは、病室らしい部屋だった……と 後は、ここにはPCや携帯がないらしい。これがおかしいところだ。いまや世界中のどこにでも携帯やPCがあるはずだ しかも、ここは僻地の民族の部落なんかじゃない。ちゃんと文明らしい文明がある場所だ そして聞きなれない単語とおかしなもの…… ウィッチ……?魔法使いの事だよな ズボン。どうみてもパンツだ。あの少女はパンツ丸出しで恥ずかしくないのだろうか カールスラント。一度も聞いたことの無い国の名前だ…… 119 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 28 26.71 ID FJJIvtWI0 [8/18] 俺「だけど、これは夢なんかじゃない。あの胸のもみ心地は本物だ」 俺「……これ以上の情報がなきゃどうにもならな……ん??新聞だよなこれ……」ペラッ 俺「……1945年?見間違いじゃないよな……確かに1945年って書いてある。新聞の内容は……」ペラペラペラッ 俺「……」 俺「なんだよこれ……手の込んだドッキリか?なんだよこれ……」 よし。寝よう!きっと起きたら自宅のベッドの中だ…… … … 121 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 33 10.18 ID FJJIvtWI0 [9/18] ―翌朝― 俺「……夢じゃなかったわけか。要するにあれだな?俺は過去に。しかも別の世界にタイムスリップしてしまったと」 俺「しかも、この世界は中々ハードで不思議な世界っぽいときた。ますます作り話みたいな話だ」 ネウロイ?エイリアンみたいなものとの戦争中だということ その戦争は人間が劣勢だってこと この世界には、俺を助けてくれたパン……空飛ぶ女の子。ウィッチが沢山いて、そのエイリアンと戦っている事 戦艦の写真や文明の発達具合から、ほぼ1945年と変わりが無い事……あるとしたら、女の子が空を飛ぶ不思議な技術が確立されている事だろうか 俺「一度ゆっくり、1から説明して貰わないといけないなぁ……」 123 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 40 34.85 ID FJJIvtWI0 [10/18] ガチャッ ハイデマリー「……おはようございます。気分はどうですか?」 俺「大分、落ち着いて自分が今どんな状況にあるのかを自分なりに確認できたところです」 憲兵A「ハイデマリー少佐、本当にいいのですね?本来ならば混乱していたとはいえ、ウィッチにあのような行為をするような奴を……」 ハイデマリー「あれは事故でしたので……///」 憲兵B「ちっ。命拾いしたな……やっぱり女は顔か顔なのか?」 俺「……?」 ハイデマリー「それでは急な話ですが、一緒についてきてもらえますか?」 俺「別にそれは構いませんけど。こっちも色々と聞きたいことが沢山できてしまったので」 128 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 46 06.93 ID FJJIvtWI0 [11/18] ハイデマリー「それでは行きましょう。ついてきてください」 憲兵A「おらっ、さっさと立て!」 憲兵B「もたもたするな!」 俺「痛いな……もう」 … … ―尋問室― ハイデマリー「私は報告しなくてはならない事があるので後はよろしくお願いします。くれぐれも問題の無いようにお願いします」 男「お任せを」 ハイデマリー「それでは後ほどお会いしましょう」ガチャッ 憲兵A「さーてーと」 憲兵B「まずはわかっているよな・・・・・・?」 俺「?」 131 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 51 23.67 ID FJJIvtWI0 [12/18] 憲兵A「オラァ!」ドゴォ 俺「!?」 憲兵B「よくも、俺達の魔女にあんな事をしでかしてくれたな!」ドゴォ 俺「ぐへぇ……」 憲兵A「くっそ……ハイデマリー少佐の胸を胸を……!」ゲシッ 俺「ぐ……」 憲兵B「この位で終わりだとおもうなよ?」ゲシッゲシッ 俺「ごほっ……」 男「二人とも。顔は狙うなよ?見える範囲で傷が残るとハイデマリー少佐にばれるからな」 憲兵A「ご忠告どうも!この、この!」ゲシゲシ 憲兵B「本当ならその綺麗な顔を吹き飛ばしてやりたいところだけどな!」ボコスカ 135 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 22 58 58.60 ID FJJIvtWI0 [13/18] 俺「ぐ……」 男「この位で辞めて置いたほうがいいのでは?」 憲兵A「この程度で辞めれるかよ!こいつは、俺の魔女の胸をねちっこく何度も何度も揉みしだいたんだ!」ドコォ 憲兵B「くそっくそっ。あんな事をしたくせにお咎めなし。イケメンは死ね!」ボコォ 男「ハイデマリー少佐の胸を……ですか。それは万死に値しますね」 俺「……」 憲兵A「だからこうやって俺達が」 憲兵B「教育してやってるんですよ!」 俺「…………」 男「教育なら仕方ありませんね」 136 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 02 40.33 ID FJJIvtWI0 [14/18] 俺「……くそ」 憲兵A「あ?まだ喋れるのかよ」 憲兵B「とっととくたばっちまいな」 俺「……こんな所で、どこなのかわからない場所で、どこの誰かもわからない奴に殺されてたまるかよ」 憲兵A「まだまだ元気なようだな。しかも自分がやった事をまるで反省していない。更なる教育が必要だな?」 憲兵B「おうよ」 俺「……」 憲兵A「なら今度はこいつだぁ!鉄パイプを食らいやがれオラァ!!」ブンッ 俺「!!」ガシッ 憲兵A「……?素手で止めた?」 俺「……あれ?」 憲兵B「動くなA。当たるぞ!!」ブンッ 俺「!!」ガシッ 138 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 07 39.20 ID FJJIvtWI0 [15/18] 俺「……やけにスローに見えるし、鉄パイプを受け止めても痛くない?痛覚がマヒでもしてるのか?それとも夢か……?」 憲兵A「くそっ!離せこのやろう!」 俺「離したらまたそれで殴りかかってくるだろ……?夢なら鉄パイプ位曲げられるんじゃないか?」グニャッ 憲兵B「こいつっ!素手で鉄パイプを曲げやがった!?」 男「……まさか。あれは!?」 憲兵A「どうしたんだよ!」 男「あいつの頭を良く見てみろ……」 憲兵A「……嘘だろ?どうして……」 憲兵B「使い魔の耳と尻尾……?あいつまさかウィッチだったのか!?」 男「これは不味いぞ……どうする……」 憲兵A「どうするもなにも。マジでどうすりゃいいんだよ」 憲兵B「そうだ。こいつ自分がウィッチだって自覚していないみたいだから、今のうちに消しちまえば……」 139 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 10 53.95 ID FJJIvtWI0 [16/18] 憲兵A「そうしよう!ハイデマリー少佐には銃を奪われたと思ったら自殺をしたと報告すればいいしな!」カチャリ 憲兵B「やれ!」 俺「!」 憲兵A「わるいな。これでさよならだ」カチッ バンッ! 俺「……!」 … … ハイデマリー「事情はわかりました……この3人を独房へ」 良い憲兵さん「了解しました。ほら、さっさと立って歩け!」 俺「助かった……でも、さっき俺は一体何をしたんだろうか……イキナリ青い壁のようなものが出たんだけど?」 141 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 23 12 54.93 ID FJJIvtWI0 [17/18] ハイデマリー「あなたもウィッチだったんですね……」 俺「ウィッチ?昨日からその単語をよく耳にするけど、一体ウィッチって何なんだ?なにより、この世界はどうなってるんだ」 ハイデマリー「……持ち物や身なりや言動から不思議な人とは思っていましたが、どうやらあなたは」 俺「この世界の住人じゃないだろうね。なにしろエイリアンが地球に襲い掛かってきたのは映画位でしかないからな」 432 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 19 45.97 ID Ec5j6gP90 [6/18] 俺「聴きたい事が山積みだからまずは何から聞くべきか……」 ハイデマリー「私の答えられる範囲ででしたら、お答えします」 俺「そうだな……ならまずは」 … … 俺「やっぱりまだ俄かに信じられないな……」 ハイデマリー「私もまるで夢の国の話を聞いているみたいです」 俺「そりゃ俺が話したことはこれから数十年先の事で、しかもこの世界の未来じゃないからね。それよりも俺も魔法だなんておとぎ話でしか聞いたことないよ」 ハイデマリー「え?」 俺「え?って言われても。魔法なんてあるわけない……」 ハイデマリー「あなたもウィッチですよね……?」 俺「何言ってるんだよ。俺がウィッチなわけないだろう?俺の世界じゃ魔法使いなんて作り話か、本当ごく一部の、しかもかわいそうな人達の卑称だぜ?」 437 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 25 40.65 ID Ec5j6gP90 [7/18] ハイデマリー「でも、あなたの頭……」 俺「わかるよ?俺の頭がおかしいとでも言いたいんだろう?今からすれば作り話みたいな話だからそう思われてもおかしくはない」 ハイデマリー「いえ。あなたの持ち物を見せてもらって、少なくとも未来から来た事には納得しています。私が言いたいのは……」 俺「?」 ハイデマリー「鏡を見たほうが早い……かも」 俺「鏡?俺の頭に何か変なものでも刺さってるのかよ……」チラッ 俺「……」 ハイデマリー「その……見ていただければあなたがウィッチだとすぐにわかると思いますが」 俺「なんじゃこりゃーーーーーーー!」 俺「まてまてまて。いい年こいて犬耳とかないわー……全くこんないたずら」グイッ 俺「……」グイッグイッグイッ 俺「……」ぐいぐいぐいぐいグイグイグイグイグイグイグイグイ 440 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 31 29.30 ID Ec5j6gP90 [8/18] 俺「取れないんだけど……しかも引っ張ると痛いんだけど……何これ。まさか接着剤でつけたんじゃないよな?」 ハイデマリー「それは使い魔が発現している状態です。耳だけじゃありませんよ?」 俺「……まさか」チラッ 俺「……」プラーン 俺「尻尾まで完備ですかそうですか……しかも動くのかよ」フリフリパタパタ ハイデマリー「あの、その耳や尻尾に見覚えはありませんか……?」 俺「……あるよ。実家で飼ってたうちの一匹、バーニーズ・マウンテンドッグの耳と尻尾だな、これは」 ハイデマリー「その犬にお尻へタッチされた事は……」 俺「何度もあるよ。何度のしかかられた事か……」 443 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 37 02.60 ID Ec5j6gP90 [9/18] ハイデマリー「あなたの世界ではウィッチは居ないようですけど、契約自体はされていたようですね」 俺「……この耳と尻尾を消す方法は?」 ハイデマリー「魔法力のコントロールでです」 俺「どうやるの……」 ハイデマリー「ええと……会得まで少し時間がかかるかもしれません」 俺「まじで……可愛いちびっ子なら耳と尻尾が出っ放しでも可愛いけどさ……俺みたいな24のおっさんがそんな状態とかキモイだけじゃねーか」 ハイデマリー「あの……中々にあってますけど……。かっこいいですよ……?」 俺「……あまりうれしくないけど、ありがとう」 … … 446 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 44 08.46 ID Ec5j6gP90 [10/18] ―それから数ヶ月後― ウィッチ「今日も全員無事に帰還できてよかったですね」 ウィッチ「ええ。でもいつになったらネウロイと戦わなくていいんだろー。そういえば俺さんはネウロイの居ない世界からきたんでしたっけ?」 俺「ああ。ネウロイはおろか、ウィッチも居ない世界だったよ。その代わり人間同士が戦争をしてたけどね」 ウィッチ「へぇ~。私達からすれば人同士が戦争なんて今じゃ考えられないですよ~」 ウィッチ「ネウロイとの戦いでそれ所じゃないだけかもしれないけどね」 俺「ま。今の俺には関係ないけどね……俺も生きるために毎日必死さ」 ウィッチ「帰りたいとは思わないんですか?」 俺「帰りたいけど……帰る方法がわからないから半ば諦めてるよ」 451 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 50 05.44 ID Ec5j6gP90 [11/18] ウィッチ「もし、帰れる方法が見つかったら帰ってしまうんですか?」 ウィッチ「それとも、こっちに骨を埋める覚悟ですか?」 俺「んー……どうだろうね。帰りたくないといったら嘘になるし、自分のすべき事があるこっち側に残るのも悪くない」 ウィッチ「そのときの気分ですよね」 俺「そうだね」 男「ちっ。ウィッチと仲良くしやがって……」 男「自分がウィッチでちょっと最近活躍してるからって生意気な……」 男「いきなり現れたと思ったら、すぐにエース様()だもんな」 男「ウィッチをとっかえひっかえ食ってるって噂もあるし、ネウロイにやられて死ね」 453 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 22 54 19.53 ID Ec5j6gP90 [12/18] … … ―食堂― 俺「ふぅ……やっぱりこの時間帯だと人の目が痛いな」 周りは全部敵 ウィッチと仲良くしていることを快く思わない連中は多い。多いどころじゃない、ほぼ100%か 俺「あの子達と一緒ならまだマシなんだけど、彼女達はシャワー中だろうからなぁ」 男「おっと、ごめんよ!」ドンッ 俺「おっと」 男「足元がお留守ですよ」ニヤニヤ 俺「おっとっと」 俺「ふぅ……」 最初は簡単にぶちまけてたけど最近はもうそんな事はしない したとしてもただじゃ済まさないけど、後々面倒だからあまりやりたくはない 457 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 01 22.91 ID Ec5j6gP90 [13/18] 俺「ま、小さい頃から夕食は一人で食べる機会が多かったから苦にはならないけどさ」モグモグ ハイデマリー「ご一緒してもいいですか?」 俺「ハイデマリーさんか。俺と同席なんかでよければどうぞ」 ハイデマリー「ありがとうございます」モグモグ 俺「ちょっと前から気になってたんだけど、ハイデマリーさんはみんなとはご飯を食べないの?時間帯的には会うはずだろ?」 ハイデマリー「影が薄いですから……私が居ても」 俺「そうとは思わないけどなぁ……」 ハイデマリー「逆に、俺さんこそいつも一人でですよね?」 俺「そりゃそうだ。周りは全員敵みたいなもんだからね……仕方ないさ」 ハイデマリー「そうだったんですか……俺さんも一人なんですね」 俺「ああ。こっちの世界じゃ一人ぼっちさ」 459 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 08 07.19 ID Ec5j6gP90 [14/18] ハイデマリー「一人ぼっちじゃありませんよ?少なくとも私が居ます」 俺「そう言ってもらえるとありがたいねぇ。さっき俺さん「も」って言ってたけど、ハイデマリーさんこそ一人じゃないでしょう?」 ハイデマリー「私も……一人ですよ」 俺「……違うだろ?少なくとも俺が居るし、一人じゃないね」 ハイデマリー「……///」 周りの男達「チッ」 … … ―自室― 俺「さてと……訓練するか」ピョコン 俺「ええとまずは……マッチを動かす練習からにするか……!」 マッチ「」ヒョコヒョコ 俺「1本……2本…3本……」 マッチ達「」ステップステップ 461 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 13 46.13 ID Ec5j6gP90 [15/18] 俺「ここで、全部発火……」 マッチ達「」ボウッ 俺「大分スムーズにやれるようになってきたな……次は」シャカシャカ 俺「カードを並べて……☆」ペラッ 俺「月、戦車、塔、太陽、世界、死神、女教皇」ペラペラペラペラペラペラ 俺「あっちの世界でこんな事やれてたら、見える、私にも見えるぞ!とか言いながら捲ってたんだろうねぇ。これは車輪かな……あたりっと」ペラッ PSI こっちに着てから目覚めた能力。固有魔法とかいうものらしい 今は室内だから、こまごまとした事をしているけど、戦闘ではかなり有用なスキルだった 透視によるネウロイのコア索敵、発火による攻撃、サイコキネシスによる攻撃etcetc…… 俺「これから先も生き延びる為には、もっとやれる様にならないといけないんだ」 469 自分:俺「ウィッチ?」 ミス PSI→PSY[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 23 23 11.62 ID Ec5j6gP90 [16/18] 俺「ハイデマリーさんは頑張ってるかな……?覗き見してるみたいで少し抵抗があるけど、あの子のことが気になるんだよな」 ハイデマリー「わーれーらーウィーッチ まもーりーなりー♪」 俺「特に何事もない……か。でも嫌な予感がしてならない。今日これから起こる……?」 俺「何が起こる……!」 ウィッチの中には、かなり詳しい事が判る予知が使える者も居るらしいが、今の俺じゃこの程度が限界だった ただ、悪い事が起こる。これだけは確実だ…… 俺「何か写しだされるといいんだけど……」 … … 58 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 09 32.02 ID IgmYQnXK0 [2/14] 俺「何が写るか……」 俺「……!」 ふむ……。これはいかん ハイデマリーさんに良くない事が起こるわけか…… 俺「こっちに飛ばされてきて、俺はあの子に助けられた……だから今度は俺が助けに行かないとな」 … … ウィッチ「ちょっと!こんな時間に何してるの?」 ウィッチ「勝手にストライカーユニットや武器を持ちだしたら怒られちゃうよ?」 俺「ちょっと、行かないといけない場所ができたんですよ。説教もろもろはハイデマリーさんを無事に連れて帰ってこれたら聞きますよ」 ウィッチ「え?どゆこと?」 ウィッチ「まさか、何か悪い事でも予知したの?」 俺「ま、そんなとこ」 61 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 16 02.13 ID IgmYQnXK0 [3/14] ウィッチ「まあ、そういう事なら……」 ウィッチ「内緒にしててあげる」 俺「ありがと。ちょっと行ってくるよ」 … … 俺「さてと……ある程度速度を付けて、テレポート!」キュイイイン 壁(オッスオッス) 俺「」ボンッ ウィッチ「あー……」 ウィッチ「いたそー……」 64 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 19 15.86 ID IgmYQnXK0 [4/14] ちょっと30分まで離席します 68 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 32 47.14 ID IgmYQnXK0 [5/14] 俺「いてててて……気を取り直して。テレポート」グルグルグル……ビューン ウィッチ「いっちゃった……」 ウィッチ「最初からαじゃなくてβを使えばよかったのに」 ウィッチ「天井は貫通できるのに壁は貫通出来ない不思議……」 ウィッチ「そこは突っ込まない方向よ」 ウィッチ「うん……」 … … 俺「……!ハイデマリーさんはどこだ?気配を追ってきたから近くに居るとは思うけど……」 こういう時の能力だ 有効活用せねば…… 俺「……千里眼で場所を確認して……ついでにテレパシーも送っておこう」 73 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 39 52.07 ID IgmYQnXK0 [6/14] … … ハイデマリー「おーおーぞらまうーは、あーまーたのウィーッチ」 (急いで戻って。何か悪い事が起こるかもしれない) ハイデマリー「……?今、俺さんの声が聞こえたような」ブゥン ハイデマリー「ネウロイ!」 … … 俺「でん……俺のテレパシー届いたかな?届いたなら戻って来てくれると思うんだけど……」 ザザッ (ネウロイ確認。迎撃します) 俺「ちっ……間に合わずか。嫌な予感しかしない」 78 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 46 03.32 ID IgmYQnXK0 [7/14] ―VSネウロイ― ハイデマリー「このネウロイ、硬くて速い……」ダダダダダッ ネウロイ()キンキンキンキンッ ハイデマリー「火力も……高い!?」シールド ネウロイ() ハイデマリー「こんなネウロイを街の方まで行かせる訳にはいかない……!」 ズガガガガ、ヒュンヒュン、ズガガガ…… ハイデマリー「はぁ、はぁ……」 ネウロイ() ハイデマリー「弾切れ……」 80 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 53 31.38 ID IgmYQnXK0 [8/14] ハイデマリー「魔法力も……」 ネウロイ()ビーム ハイデマリー「シールド、持って……!」ミシミシ……パリン ハイデマリー「きゃあああああ」 … … ハイデマリー「……?」 俺「間に合ってよかったよ。今度は俺が助ける番かな?」 ハイデマリー「どうしてここにいるんですか……?」 俺「その……ちょっとハイデマリーさんの様子を覗いていたら、嫌な予感がして、ちょっと念写したらこんなものが写ってしまったから、あわてて駆け付けたわけ」 ハイデマリー「……私のお墓?」 俺「しかも、没日が今日の日付が彫られてたから焦ったよ……。でも間に合ってよかった」 82 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 22 59 39.58 ID IgmYQnXK0 [9/14] ハイデマリー「どうして、そこまで私に……?」 俺「そりゃ、命の恩人だからさ」 ハイデマリー「そうですよね」 俺「それに、こんな可愛い子を死なせるなんてとんでもない」 ハイデマリー「……可愛い子だなんて。私はそんな……」 俺「というのが建前。本当は下心でいっぱいさ。危険な所に颯爽と駆けつけたら惚れてくれるんじゃないか、とかいい雰囲気になれるんじゃないか、とかね」 ハイデマリー「それって……」 俺「おしゃべりはここらにして……あのネウロイを倒しちゃおうか」 ハイデマリー「でも、もう弾が……」 俺「それなら俺の銃を使って」 ハイデマリー「それじゃあ俺さんの武器が無くなってしまいませんか」 俺「大丈夫だよ。今の俺は全身が武器のようなものだからね」 83 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 05 46.43 ID IgmYQnXK0 [10/14] … … ―戦いも終盤にさしかかり― 俺「サイコキネシス……から繋いでそらそらそら!コアはここにあるんだろ!」スパスパスパ ハイデマリー「コアが見えた……!」ダダダッ ネウロイ()ピシピシピシ…パリン 俺「やったみたいだね、ハイデマリーさん」 ハイデマリー「はい。助けに来てもらわなかったら本当にあの写真のようになっている所でした……」 俺「それで……ハイデマリーさん?」 ハイデマリー「何でしょうか?」 俺「さっきの事なんだけどさ……俺」 ハイデマリー「は、はい」 ?「はーい、そこまで。ストーップ」 俺「!?」 ハイデマリー「!?」 86 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 11 05.63 ID IgmYQnXK0 [11/14] 俺「お前は……!」 ?「久しぶりだねー、ちゃんと生き延びてたみたいだね!」 俺「てめぇ……」 ?「まーまー。怒らない怒らない。今日は君にとって朗報を持ってきてあげたんだよ?」 俺「朗報?」 ?「うん。元の世界に帰りたいとは思わないかい?」 俺「元の世界に帰れる……?」 ?「そりゃそうだよ。君をあっちからこっちに連れてきたのはボクなんだから。こっちからあっちにに連れて行く事も出来るにきまってるじゃないか」 俺「……」 ?「ま、答えは聞かないけどね。ちょっと君は強すぎて、このままじゃつまらないから帰って貰うよ。勝手に連れてきたりしてごめんね」 俺「……」 ?「あれ?どうしたんだい?もっと嬉しそうにしたらどうだい、自分の世界に、家に帰れるんだよ?」 俺「……俺にはまだやらないといけない事があるんだけどな」 ?「だから言ったでしょ?強制的に帰って貰うって。あ、二度と会えないだろうから愛の告白はしない方がいいよ。帰ってから引きずるだけだろうからね」 88 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 16 58.02 ID IgmYQnXK0 [12/14] 俺「てめぇ……簡単にばらしやがって」 ハイデマリー「///」 ?「それじゃあ。急だけど、さようならだよ。ゲートオープン!」パチン 俺「やめろ!俺はまだ……くそっ……」 ?「さようならー。向こうに帰っても元気でねー」 ハイデマリー「俺さん、私の手に捕まって!その穴から引っ張り出します」 ?「もう無理なのになー。そんな事するとお姉さんまで引きずりこまれるよ?あ、もう遅いけど」 ハイデマリー「きゃあああ」 俺「うわあああああ」 ?「よーし、これでまずは一仕事おしまい。でもあのお姉さんまで送ったのは失敗だったなー。さーてと、こっちに連れてくる人をまた探しにいかなきゃ」 … … 89 自分:俺「ウィッチ?」[sage] 投稿日:2012/06/06(水) 23 22 53.59 ID IgmYQnXK0 [13/14] ―現代― 俺「……ん?ここは、どこだ」キョロキョロ 俺「……俺の家だよな。見覚えのある庭だし、家も見覚えがある。……そういえば!」 ハイデマリー「……」 俺「……あの数か月は夢じゃなかったらしいな、それともずっと夢が続いてるのか……?とりあえずは、ハイデマリーさんを部屋に運んで、ストライカーユニットをガレージにぶっこむか」 … … 俺「今は○月○日……?数か月どころか俺がドバイから帰ってくる予定だった日じゃないか。TVも携帯もカレンダーも全て同じ日だよな……うーん」 ハイデマリー「ん……ここは?」 俺「お?目が覚めたかい?」 ハイデマリー「……ここはもしかして、俺さんが居た世界ですか……?」 俺「そうだね。俺が居た世界、俺の居た時代、そして俺の家の寝室だ」 もどる
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501基地 俺「ここがあの方が言っていた場所か……」 連合軍第501戦闘航空団が拠点としている基地。そして今日からは俺も厄介になる基地 俺「確か、基地に着く前に渡された封筒のうちの1つ目を見るようにといわれていたな……」 前に厄介になっていた研究所を出るとき、命の恩人から預かった3つのうちの封筒から1つ目の封筒を開け、中身を確認する 俺「まずは、司令を勤めるミーナ中佐に会え。そしてできる限り11人のウィッチ達と打ち解けて仲良くなれ、か……」 どうやら俺は何としてでも11人のウィッチ達と仲良くならないといけないらしい だが、あの方は何を考えているのだろうか? 確か、あの方は11人のウィッチ達を憎んでいて、俺をここへ寄越したのもその復讐の為と聞いていたのだが…… それに俺なら1人で11人を制圧する事など容易いのにどうしてこのような回りくどいやり方をするような指示を・・・・・・? 俺「あの方の事だ。何か訳があっての事だろう。まずはここの基地の司令に挨拶でもしにいきますか・・・・・・それにしても基地がこんなお城みたいなとことはいやはや……」 誰かを見つけて案内してもらわないと道に迷ってしまいそうなそんな気がした 俺「どこかに誰かいないものか……」 あたりを見回しても人っ子一人いない。ウィッチはおろか整備士や憲兵、門番の姿もない 俺「時間も時間だからか?もぬけの殻。そんなわけないだろうし、中に入れば誰かいるだろうきっと」 しかし、そんな事を考える必要はなかったようだ 魔導エンジンの回る音、背後から11 俺「・・・・・・ストライクウィッチーズ」 あの方から見せられた資料、聞かされた話。その通りだった === == = ウィッチ視点 坂本「ミーナ、今滑走路に人が立っていたがあれが今日配属される者だろうか」 ミーナ「そうかもしれないわね。降りてから確認しましょう」 ゲルト「確かブリタニアからの派遣だったな。今度もまた新人を送り込んできたのだろうか?」 ミーナ「実践経験は浅いみたいだけど、元がテストパイロットのようだから飛行時間はそれなりにあるみたいよ」 坂本「実際見るまでは判らないが即戦力として期待してもいいだろう」 ミーナ「でもいくつか気になる事があるのよね……」 ゲルト「気になる点?」 ミーナ「前に所属していた研究所のようなんだけど聞いた事がないのよ……。経歴なども不明瞭な点が多すぎるわ」 坂本「何か特別な事情があるのかもしれないか」 ミーナ「ええ、そうね」 ゲルト「だが最近ネウロイが強くなっているからこちらとしては戦力が増えると喜んでもいいのではないか?」 坂本「経歴など、戦闘では何の役にもたつまい」 ミーナ「ええ、そうね……」 === == = 俺視点 俺「……少し挨拶でもしてやるか」 あの方の命令に背くことになるが仕方ない。今1人や2人病院送りになってもあの方は怒るまい。きっと喜んでくれる 俺「……アンチマジックフィールド急速展開。全てのエーテルよ我が元に集え」 哀れかな。 空を翔る11人ウィッチは急なストライカーユニットの不調で墜落。全員重傷を負うことになるだろう 俺「あの方につけて頂いた異名の通り、実行して見せます……魔女狩り-ウィッチハンター-としてね」 しかし…… 俺「……1,2,3、いや、もっとか。まさか俺まで監視されていて銃口を向けられているとは、あの方は俺を信用してくれていないのだろうか。俺はこんなにもあの方の為に尽くしているのに……」 仕方がないので、フィールドを解除する。味方だと思っていた奴らは、あの方の指示を少しでも俺が破れば簡単に敵になるみたいだ 俺「仕方ないか。まずはあの集団のところへいってみるか」 俺はウィッチ達が向かっている格納庫らしき場所へと走っていった…… === == = 格納庫 俺「ミーナ中佐はどなただい?」 ミーナ「私がミーナよ。俺大尉でよかったかしら」 俺「はい、今日から転属になった俺大尉です。よろしく」 目の前にいる女性がここの司令を勤めるミーナ中佐か・・・・・・ 先ほどストライカーユニットで空を飛んでいたからまだ若いのだろう。多分 ミーナ「こんな所で申し訳ないけど、今ここにストライクウィッチーズを構成するウィッチが全員いるから簡単に自己紹介をさせてもらうわ。もちろん俺大尉、あなたもね」 暫くして自己紹介が始まった ウィッチ達のデータは嫌というほど覚えたから自己紹介などしてもらう必要はなかったが・・・・・・ 断れば何か嫌な予感がしたから仕方がない ミーナ「以上11名がこの基地に在籍しているウィッチよ。今度は俺大尉から軽く自己紹介をしてもらってもいいかしら」 俺「俺大尉です。いつまた転属になるかわからないですがよろしく」 差し障りのない自己紹介を続けて行く 11人の少女……一部少女?と疑問符がつく女性も混ざっているが 話を聞きながら、困惑、驚き、恐怖、敵対、値踏、無関心といった様々な眼差しが向けられていた ミーナ「俺大尉、少し聞きたい事があるけどいいかしら?」 俺「なんでしょうかミーナ中佐」 ミーナ「俺さん宛に届けられている荷物の事で少し・・・」 俺「・・・・・・できればあまり人には知られたくないし、知らないほうがいいと思うのでその件は後でゆっくりと」 聞きたい事が山ほどあるようだった。予想の範疇ではある おおよそ見当はついている。俺のストライカーユニットについてだろう ミーナ「わかりました。ならこの後私の部屋でゆっくりと話を聞かせてもらうとするわ」 この後も様々な質問攻めにあった・・・・・・ ゲルト「で、お前はちゃんと戦えるのか?テストパイロットとして飛んでいたとは聞くが?」 俺「戦える?場違いな事を聞かないでくださいよ。戦えるからこの最前線に送り込まれてきたんじゃないですか」 ゲルト「実戦経験はないのだろう?」 俺「ネウロイとの実戦は・・・・・・ですが」 ゲルト「ネウロイ以外の何かとは戦った事があるというのか?」 俺「仕事柄、ネウロイ以外との戦闘のほうが主でした」 ウィッチとの戦闘ほど得意なものはない ウィッチご自慢の固有魔法やシールドを使えなくし、グローブに仕込まれた鋼線で切り刻んでいく・・・・・・ 許しを請うもの、泣き叫ぶもの、呪言を履き捨てるもの、多種多様だった・・・・・・ 思い出すだけでもご飯3杯はいけそうな気がした バルクホルン「なるほどわかった。その言葉期待させてもらおう」 坂本「ところで、ネウロイとはどう戦うつもりだ?」 俺「ネウロイとは・・・・・・あそこに立て掛けてある槍-蜻蛉切-とストライカーユニットに内臓されている兵器で戦います」 坂本「ほほう・・・・・・」 ミーナ「(やっぱりあのストライカーユニットは・・・・・・)」 俺「この位でいいでしょう?この後ミーナ中佐から色々と話も聞かないといけないみたいだし、そろそろお開きで」 ミーナ「そうね、みんなもまだ聞きたい事はあるでしょうけど、また今度にしてもらうわ。俺大尉、私に付いてきてもらえるかしら?」 俺「了解」 こうして抜け出す事に成功した俺はミーナ中佐の後についていった・・・・・・ === == = ミーナの部屋 ミーナ「俺さん、先ほど言っていたストライカーユニットの武装はやっぱり・・・・・・」 俺「ミーナ中佐達ならよーくしっているのではないでしょうか。ウォーロックのことは」 ミーナ「やっぱりあれは・・・・・・」 俺「ネウロイコアに制御まで任せたが故に、1年前のあの事件に繋がったみたいですからね。だから今回のあれは制御するのはウィッチである俺です」 ミーナ「あなたに制御しきれるのかしら?」 俺「もちろん。俺の体質や固有魔法の関係上、あれ以外のストライカーユニットは合わないというか、無理というか・・・・・・」 ミーナ「体質と固有魔法?そういえば固有魔法については何も資料に記載されていなかったわね」 俺「こればかりは完全なシークレット扱いです。命令されても言うわけにはいきません」 魔法力無効化 これだけは絶対に知られるわけにはいかない この力はあの方の最強にして最後の切り札・・・・・・ 知られたら、あの方の計画が台無しになってしまう・・・・・・ ミーナ「なら仕方ないわね・・・・・・。危ないものではないのよね?」 俺「はい、ネウロイとの戦闘で使えるような物ではないし、無害なものです」 ミーナ「それなら大丈夫そうね・・・・・・話を戻すわ。あのストライカーユニットは・・・・・・」 俺「先ほど言った通り、システムの制御をウィッチにさせるようにストライカーユニット化したウォーロックです。ネウロイのコアは左右に各1搭載」 ミーナ「ネウロイのコアを搭載しているの・・・・・・!?」 俺「内臓兵器やシステムを使うにはコアからのエネルギー供給が不可欠。エンジンも通常はコアからエネルギーを供給して使います」 ミーナ「・・・・・・」 俺「心配しないでください、絶対に大丈夫です。取り込まれたり、暴走の心配はありません。絶対にです」 ミーナ「絶対に安全なのね?」 俺「絶対に安全です」 ミーナ「少しまだ不安ですがいいでしょう。次の戦闘から出撃してもらいます」 俺「了解」 しかしまだミーナ中佐は俺のことを信用してはいないだろう いや、俺ではなくストライカーユニットをといったほうがいいだろうか 俺「(マロニー様・・・・・・俺はマロニー様の野望を・・・・・・望みを必ずや達成してみせます・・・・・・!)」 部屋 俺「……!」 部屋に誰かが侵入した痕跡がある 慎重に部屋のドアを開ける 男「……お待ちしておりましたよ俺様。先ほど庭で予定外の行動をされていささか焦りました」 俺「邪魔したのはお前か。……態々姿を晒してここに居るってことは、何の用だ?」 男「マロニー様からこれを預かっております。後これも」 俺「5番のワイヤー?何に使うんだよこんな役に立たないものを」 男「マロニー様がすぐに1番から5番のワイヤーに取り替えろとの連絡もありました」 俺「マロニー様直々に連絡がか?」 男「ええ。マロニー様はあなたの事をたいそう買っているし気に入っているようですからね。無暗に問題を起こしてほしくないのでしょう」 俺「問題を起こすとマズイっていうのもあるだろうけどな」 男「では、5番のワイヤーに今ここでお取替えください。1番ワイヤーは回収させて貰います」 俺「……嫌だと言ったら?」(わさわさ……) 手をブラブラしてるようなそぶりに見せかけてワイヤーを飛ばし、張り巡らせる 不自然に見せてはダメだ。自然に、自然に振る舞っているように。 男「その時は力ずくで構わないと命令を受けています」 俺「俺を力ずくで?」(わさわさ……) 男「はい。俺様を力ずくで取り押さえる為にマロニー様は2機のウォーロックを貸し与えてくださいました」 俺「へぇ……たった2機のウォーロックでどうにかできると思ってるのか?」 男「出来ると思いますが?」(わさわさ……) 俺「無理だよ。この状況ではいっ。って出せない限りはな」 男「……」 俺「あとお前の周りよく見てみろよ?」 男「!?」 男「いつの間にこんなものを、1歩でも踏み込んでいたら痛い思いをしていたのか」 俺「別に踏み込まなくても俺が少しでも弄れば四方八方からワイヤーが集まってきてバラバラ死体の出来上がり♪」 男「……ゴクリ」 俺「わかってるよ。 5番のワイヤーはベッドの上にでも置いといてくれ。後で付け替えればいいんだろ?」 男「はい」 俺「あの方の考えはわからないけどあの方がそうしろというのなら俺はそうするだけだ」 男「我々の目的の為によろしくお願いします」 俺「わかった。あのお方にもこちらでうまくやると伝えておいてくれ。そろそろ人が来る、隠れたほうがいい」 男「いえ、私はこれにて失礼します……」 俺「それじゃ昔、友人から借りたエロゲみたくコツコツ好感度を稼ぎつつフラグを立てていきますか」 俺の好感度稼ぎの毎日が始まった。 慎重に、堅実に、しかし時に大胆に 俺「友人には感謝しないといけないな……今頃あいつら元気にやってるかな?2年か……いろいろありすぎて長いようで短かったかな……」 俺の元々住んでいた国 国というよりは世界? 信号無視の軽自動車に微妙な速度で突っ込まれ、即死するわけでもなく、かすり傷の軽傷でもなく、微妙なライン それはそれはとてもとても幸運なのか微妙なのか…… 骨は折れてないけど頭も打ってないけど内臓も損傷してないっぽく ただ無茶苦茶痛い 痛みに耐えきれず意識を失ったと思ったら 次に起きた時は冷たい冷たいレンガの上だった しかも、一応はねられて転がって打ったであろう全身が痛くて痛くて…… 俺「……今思い出すだけでも最悪だった」 今までに見た事もない路上で悶え苦しんでいた俺を拾ってくれたのがあのお方 行く宛もなく、途方に暮れていた所に手を差し伸べてくれたのもあのお方 右も左もわからないこの世界の事を全て教えてくれたのもあのお方 ウィッチという希少な存在という事で俺のこの世界で為すべき事を教えてくれたのもあのお方だ 俺「でも、あの研究所内で使われてたのが英語とドイツ語でラッキーだったよなー……」 幸いだったのは言語自体は同じみたいだったので、困ることが無かったことか 俺「さて。どんどんテンプレ通り好感度を上げていくお!」 === == = 俺「……解せぬ」 宮藤「どうしたんですか?」 リーネ「解せぬって何か問題でもあるんですか?」 俺「独り言だ、気にしないでくれ」 ミーナ「そうだ、俺さん。後で頼みたい事があるのだけど」 宮藤「俺、後で一緒に訓練をしないか?」 俺「……やはり解せぬ」 なにこのイージーモード ここの子達なら、私とゲームどっちが大切なの!とか聞かれてゲームって即答しても即ビンタが飛んでくるとかないだろうな…… 俺「そういえば、ビンタくれたあの子は今頃元気にしてるかなー。丁度、この位の時期だったよなー……」 ペリーヌ「あら。俺さんが一人でどこかよその世界へ行ってしまわれているけどどうしたんですの?」 宮藤「それがわからないんですよ」 リーネ「さっきから時々訳の分からない事を口にしてて……」 俺「ふふふ……あの頃は若かったもんな。若さ故の過ちだから仕方ないよな……」 ミーナ「若さゆえの過ちって、俺さんもまだ若いじゃないの」 坂本「一体幾つなんだ?」 俺「一応こう見えてもう少しで26です。よく高校生と間違えられるんですけど……」 === == = そんなこんなで 俺「きっとここはアニメかゲームの中の世界なんだきっと。みんな純真無垢な天使たちなんだ。出てくる女の子たちはみんな18歳以上なんだきっと」 そう勝手に結論を付けて俺は明日に備えて寝た 501基地 俺「今日も張り切って好感度稼ぎとフラグ構築だお」 今日もこつこつと小さな親切をする作業が始まる 俺「見える、俺にも選択肢が見えるぞ。友よ!」 何故かこっちへ来てから人生イージーモードだった 俺「さてと……どうしよう。誰のところへ行くかな?」 今のところ、誰かに嫌われているなんてことは多分なさそうだ あえていえば、エイラという奴位か。あのあたりはあとできっとイベントが来るに違いない。きっと 俺「とりあえず、ミーナ中佐のところへ行ってみよう」 ミーナ中佐の執務室・ 俺「ミーナ中佐、何か手伝う事はありますか?」 ミーナ「俺大尉。どうしたの?」 俺「きっと忙しいと思って何か手伝える事がないかと思いまして」 ミーナ「ありがとう。ならそうね、この書類を片付けるのを手伝ってもらって良いかしら?一人じゃ多すぎて終わらなさそうなの」 俺「お安い御用です。こう見えても俺は槍を使った戦闘の次に書類整理が得意なんだ」 ミーナ「うふふ。この間は掃除だったわよ?」 俺「あれ、そうだったかな?とにかく書類整理は得意なんです。昔いやというほどやらされたから……」 あの糞教授は今も生きていて、次なる犠牲者が年々量産されているだろうか…… 本当にあっちでは大変だった思い出しかないな ミーナ「俺大尉。どうしたの?」 俺「何でもありません。少し昔の事を思い出していただけですよ」 ミーナ「それじゃあこれが俺大尉の分ね。適当に目を通して間違いがないか確認してくれればいいわ」 俺「了解。すぐに終わらせますよ」 === == = 俺「こんなもんでしょう。こっちがOKな書類でこっちが一部誤りのある書類です」 ミーナ「本当に早かったわね。助かったわ」 俺「いえ。この位楽勝ですよ」 ミーナ「俺大尉がこの基地に来てくれて本当に良かったかもしれないわ。みんなの事も色々手伝ってあげているんでしょう?」 俺「まあそんなところです。任務の1つがこの基地のウィッチ達の助けとなるように、ですから」 本当は仲良くなるように。だけど本当の事を言うのは不味いだろうと思い、咄嗟に適当な事を言っておいた ミーナ「俺大尉には本当に申し訳ないんだけどブリタニアは何を考えているのかしら……」 俺「といいますと?」 ミーナ「改良はされているんでしょうけど、あんな事故を起こしたコアコントロールシステムにまだ執着していたなんて……」 俺「仕方ありませんよ。事故を起こしたけれど起こす前に大きな戦果をあげてしまっていますから」 ミーナ「そうね……確かにあの力は強大なものだったわ」 俺「二度と事故を起こさないように、リミッターとして俺が扱うので大丈夫です。前も言ったと思うけど絶対に大丈夫」 ミーナ「……」 ミーナ中佐はやはりまだ警戒しているようだった 仕方もないか……それを目の当たりにした人なのだから 俺「それにこれはブリタニア軍でなく」 ミーナ「どうしたの?」 俺「……いえ、何でもありません」 このことは言ってはいけないことだった…… この事が知れたら俺はこの基地を追われるだろう そして、あのお方の崇高な計画に狂いが生じてしまう それだけは絶対に駄目だ 俺「書類の整理も終わったし、宮藤軍曹やリネット曹長のところへ行って昼食の準備の手伝いにでもしてきます」 ミーナ「働きものね。誰かに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいわ」 === == = ブリタニア某所・ 男「以上が報告です。マロニー様」 マロニー「ご苦労だった。彼は上手くやっているようだな」 男「お言葉ですが、やはり私はあの男にこの計画の一端を任せるのは危険と判断します」 マロニー「彼ほど私に尽くしてくれる者はおらんよ」 男「ですが、マロニー様のこととなると少々行き過ぎた行動をとりかねません。現に2度も予定外の行動をしようとしたわけで」 マロニー「ウィッチを病院送りにしようとしたり、お前を切り刻もうとした事か?」 男「はい。私が切り刻まれる分には問題ないのですが、ウィッチに危害を与えるのは今の段階では時期早々かと」 マロニー「確かにウィッチに危害を加えるのはいかんな。できれば素直に大人しく普通の女の子をやっていればいいものを……」 男「彼は上手く彼女達をたらしこめるでしょうか」 マロニー「大丈夫だろう。彼がこういっていたから信じるとしよう。フッ、自慢じゃないが俺は槍の次に得意なのが女の子を攻略することなんだ。とね」 男「今は彼に任せるとしましょう……」 マロニー「そうだ。ウォーロックMK2の完成がもう少し早ければ……」 男「……これが今我々にできる精一杯の開発スピードです。あと2年、いえ、後1年半はかかるかと」 マロニー「1年で完成させてみせい。私もできる限り手を回す」 男「宮藤博士さえいれば可能かと……」 マロニー「彼は行方不明……いや、死んだのではないのか?」 男「噂ではブリタニア内で今も生存しているという噂がまことしやかに流れております」 マロニー「ならば宮藤博士をここへ連れて参れ。少々手荒なまねをしてもかまわん」 男「では、ウォーロック数体をこのまま引き続き使わせていただきます」 マロニー「数体でいいのか?必要ならばもっと持っていくがいい」 男「いえ、これ以上使うと見つかってしまう恐れがありますので……」 マロニー「そうか……このウォーロック軍団が必ずやウィッチに変わって大空を支配するためにはウォーロックMK2を完成させねば!」 男「一応、彼のストライカーユニットでも統制が取れるのでは?」 マロニー「確かにそうだが、彼もウィッチでしかもこの世界の人間ではない。彼をこれ以上巻き込むのも気が引ける……」 男「ふっ。マロニー様も色々とお優しい方ですな」 マロニー「別にやさしいわけではない。ウィッチの小娘など邪魔なだけだし、彼も哀れな犠牲者なだけだ」 男「ふっ。それではマロニー様、私は宮藤博士捜索に向かいます。念のため彼にはお気をつけください」 === == = 上空 俺「まさか昼食の真っ最中にネウロイが現れるなんて空気読めてない奴だよな……」 坂本「愚痴っていても仕方あるまい」 バルクホルン「俺大尉、期待しているぞ?」 坂本「名槍と呼ばれるそれを持つ実力を見せてもらおうか」 俺「期待に沿えるよう頑張りますよ」 坂本「見えてきた。大型と小型の群れのようだな」 バルクホルン「数が多い。油断するなよ?」 俺「一対多数こそ俺の本領が発揮される状況ですよ…CCS、小型ネウロイの指揮系統を乗っ取る!」 坂本「何っ!」 バルクホルン「ウォーロックと同じ事をするというのか」 俺「無論暴走してネウロイ化。なんて事はありませんよ。その為の俺ですからね?」 順調に小型ネウロイを乗っ取り自分の指揮下へと入れてゆく 俺「乗っ取り完了。これより小型ネウロイ群は俺達の味方と考えていいですよ」 坂本「本当に大丈夫なんだな?急に小型ネウロイから攻撃を受けるような事はないだろうな」 俺「もちろんそんな事はありません。安心して大型ネウロイとの戦闘に集中してください」 そんな事を言っている間にも小型ネウロイへと指示を送る 『大型ネウロイを攻撃せよ』と 宮藤「坂本さん、小型ネウロイが大型ネウロイへ攻撃を始めました!」 リーネ「でも小型ネウロイの攻撃じゃ大型ネウロイに中々ダメージが入らないみたいです……」 俺「小型程度じゃやっぱり話にならないか…」 バルクホルン「俺、大型を乗っ取ることはできないのか?」 俺「そんな事をしたら多分俺が制御しきれずネウロイ化するんでパス。小型が居なくなっただけでも十分でしょう?」 坂本「確かに、小型との無駄な戦闘で魔法力や弾丸を消耗しないですんだのは大きい」 俺「小型の攻撃でのダメージが皆無ならわざわざ攻撃をさせる必要はないな、せいぜい俺の役にたってもらうとするか」 再び小型ネウロイへと指示を送る 『攻撃を中止して俺の周りで静止しろ』 バルクホルン「俺、小型ネウロイをどうするつもりだ?」 宮藤「まさかシールド代わりにするつもりですか?」 俺「そんな事はしない、こうするのさ!」 周りに静止する小型ネウロイを薙ぎ、突き、両断する 坂本「何もわざわざ自ら破壊する必要はなかったのではないか?同士撃ちさせればいいものを……」 俺「自分で破壊する、これが重要だったんです。お陰で蜻蛉切のゲージが一気に溜まった」 坂本「?」 俺「戦いを見ていればそのうちわかりますよ」 バルクホルン「坂本少佐、そろそろ大型を片付けてしまいましょう」 坂本「そうだな、宮藤、リーネ、援護を頼んだぞ。バルクホルン、俺は私と一緒に来るんだ」 バルクホルン「了解した」 俺「おーけー」 === == = バルクホルン「うおりゃあああああ!」 坂本「烈風斬!」 俺「二人とも派手にぶちかますなー」 坂本「俺、何をやっている。お前も攻撃をしないか!」 バルクホルン「お前の力を見せてみろ」 俺「仕方ないな」 内蔵兵器を駆動。 機銃とビームがネウロイの装甲を吹き飛ばしていく 俺「こんなもんですか?」 バルクホルン「流石、あのウォーロックと同規格の武器を積んでいるだけはあるな。凄い火力だ」 坂本「私が興味のあるのはその長すぎる槍なんだがな」 俺「仕方ないな……特別に見せてあげますよ」 ただの大型ネウロイ相手だから通常駆動でよさそうだろう ネウロイの姿を穂先に映す 俺「結べ、蜻蛉切」 大型ネウロイを真っ二つに割断 しかしネウロイは再生を始める。どうやらコアには当たらなかったらしい 坂本「何が起こった……?」 バルクホルン「大型ネウロイが両断されただと……?」 俺「コアには当たらなかったか……坂本少佐、コアは今どの位置に?」 坂本「コアは……機首となっている部分に今は移動している」 俺「ネウロイはしばらく再生に専念してもらうとして、次はコアを露出させます」 内部兵器を再度稼動 大型ネウロイの機首付近に弾丸をビームの集中砲火を浴びせる 俺「リネット曹長、コアがもう露出する。狙いは任せたぞ?」 リーネ「はい!」 これで残弾0。コアからのエネルギー供給量も一時低下。最後のビームを機首へと叩く リーネ「見えました……!」 === == = 基地 坂本「無事にネウロイを撃退する事ができた」 ミーナ「ご苦労様。俺さんがCCSを使ったようだけど暴走の気配はあったかしら」 坂本「いや、暴走の気配はなかったな。本人が言うには大型クラスだと制御しきれないから無理と言っていた」 ミーナ「本人がどの程度まで使えるか把握しているなら大丈夫そうね」 坂本「だがまるで目の前にあのウォーロックが居るみたいな感じだった……」 ミーナ「そうでしょうね。あれはまさしく、ウィッチがコントロールするウォーロックそのものだもの」 坂本「ミーナ、あれは本当にブリタニア軍が用意したものなのだろうか。私にはそうは思えないんだ」 ミーナ「ええ……、確かにそうかもしれないわね。出所がどこかは謎に包まれているわ」 坂本「まさかマロニー大将が何か噛んでいるということはないだろうか」 ミーナ「それは考えられないわ。マロニー大将は責任を取らされているし、大々的に活動はできない位監視がきついはずですもの」 坂本「そうか……そうなるとマロニーとは別の誰かが裏に居るかもしれないというわけだな?」 ミーナ「ええ、そう考えるのが普通でしょうね。だけど、俺大尉はそのことを知らずにただ利用されているだけカも知れないという事も念頭においておかないといけないわね」 坂本「……」 自室 俺「ワイヤーも取り替えておかないと駄目だな……5番ワイヤー、これじゃせいぜい縛ったりするくらいしかできないな」 グローブに仕込まれたワイヤーを最細の1番から最太の5番へ変更してゆく。 あのお方からの命令となればそれに従うしかなかった 俺「マロニー様……あなたは一体何をしたいのですか?あなたはウィッチが憎かったんじゃないのですか?」 ここで予想外の行動をとったらどうなるだろうか 計画に狂いが出てしまうのだろうか、それともそれも計画に練りこまれているのだろうか それを知るのは今はまだマロニー大将ただ一人だった…… ブリタニア マロニー「彼はどう動くだろうか。予定ではそろそろウィッチ達を手に掛けようとする頃だろうな……そうなったときが我々が動く時。期待しているぞ……俺大尉」 マロニーの視界には埋め尽くされるほどのウォーロックが その中心にはまだ未完成と思われる1機の他とは違うウォーロック マロニー「次はガリアか……これの完成はかの地でになりそうだな」 宮藤「離しなさい。逃げたりはしない」 男「マロニー様、お待たせしました。宮藤博士をお連れしました」 マロニー「ご苦労だった。そして宮藤博士、手荒な真似をしてすまなかったな。手錠をはずしてやれ」 男「はっ。逃げようとは考えないほうがいい」 宮藤「わかっているよ」 マロニー「宮藤博士、どうだねこの絶景は」 宮藤「よくもまあこれほど……」 マロニー「宮藤博士、頼みがある。あの中央部分にある未完成の機体があるだろう?あれを完成させて欲しい」 宮藤「……拒否権はないんだろう?」 マロニー「察しが良くて助かる」 宮藤「マロニー大将。あなたはこれを用いて何をするつもりですか?答えていただきたい」 マロニー「ウィッチの小娘達に代わって、このウォーロック達がネウロイを駆逐する。ウィッチなど……この世にはいらんのだ」 宮藤「……一つ約束していただきたい」 マロニー「何だね?」 宮藤「ウィッチにとって変わる事は問題ない、けれどウィッチ達を傷つけてその座を奪い取るような事はしないで欲しい」 マロニー「我々からは手を出さない事を約束しよう。我々からはね……」 宮藤「ウィッチ達が攻撃を仕掛けてきたら、反撃するというわけですか」 マロニー「そうなるかもしれないな。ウィッチ達が大人しくネウロイとの戦闘を我々に任せれば何も問題は起きまい」 宮藤「……判りました。あの機体を完成させましょう」 マロニー「こちらも、宮藤博士がこの事を口外しないと約束して頂けるなら完成しだい即開放する事を約束しましょう」 もどる