約 1,223,672 件
https://w.atwiki.jp/orirowavr/pages/18.html
大和 正義 -- 文武両道で正義漢の強い青年 プテリクス -- 傲慢な吸血鬼 安里 飛鳥 -- 食堂のおばちゃん 山本 眼鏡子 -- 良心を脅して改名した眼鏡狂 桐本 四郎 -- 桐本事件を起こした死刑囚 被検体004 -- 死病をまき散らす被検体 江元・E・絵美璃 -- デスゲームの優勝者 田戸 康治 -- 先輩!まずいですよ! 登 勇太 -- PCゲーム同好会の少年 林 亜虎 -- 不良グループを束ねる中国マフィアの息子 美空 善子 -- 空手初段のトップアイドル 有馬 良子 -- 内気で恥ずかしがり屋な厨二病少女 如月 陸 -- ゲームの主人公に憧れる難病に侵された少年 木本 奥太 -- 真央ニャン推しで真央ニャンになったキモオタ アーノルド・セント・ブルー -- 戦争中毒の退役軍人。伝説のスナイパー ディラン・ジェンキンス -- 自分でアイドルを作ったマッドサイエンティスト社長 雨花 響介 -- 常に何かに怯えている根暗少年 氷露 雁 -- マッチョに憧れるヒョロガリ 尾張 縁人 -- 終わりに美学を見いだすホームレス 渡恒 蓮太郎 -- 母からの虐待により女性不信になった美少年 ンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィ -- 全能無能幼女。全ては些事 リィン -- 破壊の力を持つ少女 馬場 早智子 -- 機械音痴のおばあちゃん 紋木戸 瑠衣 -- 海賊版海賊王 本堂 満雄 -- ネカマ会社員 陣野 優美 -- 勇者に売られた奴隷少女 馬場 堅介 -- PCゲーム同好会長。縛りプレイヤー 本道 華花 -- 生真面目嘘発見機委員長 大小 蘭 -- 身長がコンプレックスの中学生 絵夢町 金十三 -- ホラー好きの陰キャ。リア充しね 白井 杏子 -- 魔法少女コスプレ保険教諭 水戸 光子 -- 姉御肌メイド 大日輪 太陽 -- 熱血生徒会長 大日輪 月乃 -- 天然歌姫。胸を盛った 月光 空我 -- 初期アバター忍者 月光 空明 -- アバター設定できた方の忍者 吉岡・フルメタル・以蔵 -- ニワトリ頭のドルオタ用心棒 ランス・ミルティア -- 勇者に憧れる異世界の騎士 高井 丈美 -- 女子バレー部主将 枝島 トオル -- TS美術教師 鈴原 涼子 -- HSFのセンター兼リーダー。ストイックガール 増田 知徒 -- 元PCゲーム同好会の凄腕クラッカー 掘下 進 -- ミスタードリラー 禾坂・H・礼歌 -- ホムンクルスアイドル『ほむはいむ』の大和撫子 ムーちゃん -- 人工無能 篠田 キララ -- HSFの最年少。元子役 ギール・グロウ -- 報酬狙いの盗賊 安条 可憐 -- HSFのバラエティ担当。関西人 ソフィア・ステパネン・モロボシ -- HSFのミステリアス担当。ロシアンハーフ 田所 アイナ -- 読心テレパシスト少女 日騎亜 輝美 -- 運だけの女 笠子 正貴 -- 殺人警察官 打目木 伐夫 -- ドルオタダメリーマン 射田 正忠 -- 社畜市役所員 付侘 兆 -- 外道スーパー勇者 焔花 珠夜 -- 見てもらいたいだけの爆弾魔 黒野 真央 -- 腹黒年齢詐称地下アイドル 冬海 誠 -- SEX中毒のハイパー勇者 正田 光流 -- 魔性のサキュバス男娼 小鳥遊 つなぎ -- バーチャルアイドル時代が忘れられない元バーチャルアイドル 神在 竜牙 -- 政治家志望の真面目バンドマン 郷田 薫 -- 金相場を完全崩壊させたウルトラ勇者 秋原 光哉 -- プレイヤーさん!アイフィクですよアイフィク! 陣野 愛美 -- 自己愛の果てに神となったミラクル勇者 出多方 秀才 -- 悲観的データ型副会長 魔王カルザ・カルマ -- ブチ切れ魔王様 略画 巧 -- めんどくさがりで攻略本に頼るPCゲーム同好会の少年 守川 真凛 -- 勇者たちを許さない元勇者 エル・メルティ -- 勇者を認めない誇り高き女魔界騎士 増田 快三 -- ゲーム改造が趣味なメアリースー 砦山 宏 -- 桐本事件で両親を失ったゲーム開発者 イコン -- 異世界の教団における偶像(アイドル) 植卓 京子 -- 食事スキルを持つ拒食症の少女 切間 恭一 -- 彼女に対してトラウマを持つ数々の事件の謎を解いた高校生 日雲 利人 -- 前向きな雨男 桃白・H・彩織 -- ホムンクルスアイドル『ほむはいむ』の毒舌ツンデレ妹 津辺 縁児 -- アイドルアンチな炎上系動画配信者 天空慈 我道 -- 超超実戦派空手師範代 浪速辺 昌 -- 顔だしNGの遅咲き声優 滝川 利江 -- 元HSFの幻のシックスウーマン。No1キャバ嬢 秋葉・H・朋子 -- ホムンクルスアイドル『ほむはいむ』の元気っ子 山熊 嵐 -- サバイバル知識豊富な山に住み山に生きる山男 三土 梨緒 -- クラスメイトにコンプレックスを持つ人間不信の少女 三条 由香里 -- HSFの秘密兵器。トラブルメーカー 宙上 ツバメ -- 魔法少女に憧れ空を自由に飛びたい女の子 暗舞 影華 -- 受験の失敗で引きこもるネトゲーマ 日向・H・奈央 -- ホムンクルスアイドル『ほむはいむ』の最終ロット、オールラウンダーな天才肌 間伊崎 次郎 -- マイケルジャクソンのモノマネ芸人 綾辻 時雨 -- 互いに惹かれあう相手の推理によって逮捕された殺人鬼 ローリア・ソフィ -- 弟に嵌められ勘当された名門のお嬢様 シャ -- 素手に拘る殺し屋。とにかく殺す 木下 静 -- 音信不通になった友人を探す旅人 青山 征三郎 -- 異世界に召喚された子供たちを探す私立探偵 神林 登 -- 自称唯一神のホームレス 神林 信花 -- 唯一神を信じるシングルマザー 神林 駆 -- 神アンチのミュージシャン ジーニアス・ソフィ -- 他人を蹴落とためには手段を選ばない少年 柳澤 匠也 -- 機動隊に所属する正義の刑事 VRシャーク -- サメ型PCウイルス。 酉糸 琲汰 -- 強さを求め続ける求道者にして生粋の喧嘩士 有間 作兵衛 -- 大村 純忠に仕えていたフリーの凄腕忍者 月光 空丸 -- 忍者の子孫で動画配信者 広東 百代 -- 元芸能人の政治家。初の女性総理大臣候補
https://w.atwiki.jp/gods/pages/45240.html
テパパ(テ・パパ) パパの別名。
https://w.atwiki.jp/intelljp/pages/170.html
張作霖元帥の「無賃乗車事件」」("Литерное дело" маршала Чжан Цзолиня) 2003年6月27日付独立軍事評論 ドミトリー・プロホロフ 1920~1930年代の中国におけるソビエト諜報部の活動は、余り研究されていないテーマである。その間、武装白衛移民のプレゼンス、常に変化する政治情勢は、中国をソビエト特務機関の凝視の対象とした。OGPU外国課、労農赤軍情報局及びコミンテルンOMSは、中国で起こっている事件を注意深く追跡しただけではなく、積極的に干渉した。その事例となり得るのは、1928年6月4日の中国「軍閥」奉天派の長、張作霖元帥の暗殺だった。90年代初め、歴史家ドミトリー・ヴォルコゴノフが、レフ・トロツキー暗殺の組織者、ナウム・エイチンゴンについて語りつつ、張作霖と関連したエピソードが存在することを伝えるまで、長い間、彼の除去は日本特務機関によるものとされてきた。 青年時代、元帥は、満州で馬賊と呼ばれた胡匪だった。時と共に匪賊の1つの統率者となった張作霖は、1904~1905年の日露戦争時、日本人側で戦い、ロシア軍後方に対する襲撃のために、胡匪を利用した。戦後、張作霖(特に、未来の首相田中義一の庇護のおかげで)は、自分の部隊と共に中国正規軍に採用されて、急激な出世を遂げ、将官の階級と師団長職にまで栄達した。 1911年の清朝打倒は、張作霖の立場を更に大きく強化し、1916年、彼は、日本の秘密支援の下、満州を中国から独立したものと宣言しようと試みた。北京は、北の豊かな州を失うのを恐れて、張作霖を奉天督軍兼省長と東三省巡閲使に任命した。しかし、1917年、張作霖は、中央政府に従うのを最終的に止め、満州の事実上の統治者となったことにより、いわゆる「省軍閥」に変わった。 中国の「省軍閥」という独特な現象は、配置された部隊を指揮する督軍が、軍と文民権力を兼任するシステムを特徴とした。中央政府の弱体化の条件の下、督軍は、時代遅れの組織と過酷な規律を有し、装備は劣悪であるが、他の督軍に対する闘争には全く適した傭兵に頼りつつ、急速に自領土の絶対権力を有する支配者となった。1918年までに、中国では、国内で権力を要求するいくつかの主要集団が形成された。北部には張作霖を首班とする奉天派、段祺瑞を首班とする安徽派、中央には曹錕と呉佩孚を首班とする直隷派、南部では国民党党首孫文が主要な役割を演じていた。 張作霖勝利のチャンスは、かなり高かった。第1に、彼は日本の支援を受けていた。第2に、満州には、満州で最も発達した鉄道網があり、主として日本人が建設した重工業企業の大部分が存在し、第3に、彼はリーダーに必要な資質を有していた。元帥にいかなる共感も感じなかったロシア移民P.バラクシンは、彼をこう評した。 「天賦の知性、巧妙さ、政治的機敏さの外、この表現を当時の中国の典型的統治者に適用できるとすれば、彼には多くの個人的魅力があった。張作霖は、常に自分に利益をもたらし、自分の権力を強化することを意図して、自分の政治的賭けを行った」。 20年代初め、張作霖は、孫文と同盟を締結し、直隷派に対する戦争を開始した。この戦争での敗北と国際舞台における日本の脆弱さは、張作霖をして、軍事・経済ポテンシャルの増強と相対的な経済的独立の達成を目的とした「満州再編」のスローガンを提出させた。彼の満州の経済発展プログラムは、北東部の州の自然資源の積極的利用、空白地の開拓、工業と輸送機関の発展、教育システムの改善を規定した。張作霖と1923年2月に広東に戻った孫文は、新たな同盟を模索し始めた。同盟者となり得たのは、ソビエト連邦であり、1923年春、孫文は、蒋介石を団長とする代表団をモスクワに派遣した。 1923年6月、中国共産党第3回会議は、政治及び組織的独自性を保持した下で、国民党に合流する決定を採択した。1924年1月26日、孫文と駐中ソビエト代表アドルフ・ヨッフェにより、中ソ協定が署名された。北京の中央政府を支配していた呉佩孚も、モスクワと孫文の接近に自分の権力に対する危険を見て、ソ連との関係調停に着手した。しかしながら、クレムリンは、既に独自の選択を行っており、これには国共合作が少なからず影響していた。1924年9月20日、ソ連は、張作霖と東清鉄道に関する協定を締結し、それに従い、鉄道は中ソの共同管理下に移された。既に9月末、達成された合意に従い、ソ連は、1,000万元の借款を孫文政府に提供し、編成中の中国国民革命軍のために武器を納入し始めた。その外、1924年10月、V.ブリュヘルを団長とする最初のソビエト軍事顧問団が広州に到着した。 「省軍閥」間の絶え間ない権力闘争の過程において、張作霖へのクレムリンの態度は変わり始めた。特に、1926年1月、東清鉄道において、奉天軍の鉄道輸送費問題に関して、緊迫した紛争が発生した。1925年末までに、輸送費の債務は1,400万ルーブルに達し、東清鉄道の管理者A.イワノフは、軍部隊と貨物の無償輸送を禁じた。1926年1月、中国軍司令部は、拒否した場合銃殺すると鉄道乗務員を脅しつつ、勝手に列車を運行し始めた。1月22日、イワノフが逮捕されことは、事実上、張作霖による東清鉄道の奪取を意味した。 ソビエト指導部は、日本の著名人層は張作霖と他の緩衝将軍との交代に同意しているが、ソ連は「正常関係の確立の条件の下では、張作霖と他者の交代の根拠」を見出していないと示唆して、張作霖に働きかけようと試みた。 しかしながら、張作霖と合意に達することはできなかった。1926年6月、彼は、今後の「赤」への共同対策計画の審議のため、北京で呉佩孚と会見し、1926年8月21日、東清鉄道管理部に次の要求を提示した。東清鉄道の全裁判権を奉天当局に引き渡すこと、鉄道教育課を閉鎖すること。そして、ソビエト側の抗議にも拘らず、9月、彼は自分の脅迫を実行した。 張作霖がソ連に対して行った政策、並びにモスクワの同盟者の軍事的失敗は、クレムリンにおいて強情な元帥を物理的に除去する決定をもたらした。この作戦は、労農赤軍情報局職員、経験豊富な破壊工作員であるフリストフォル・サルヌィンに委任された。作戦計画を立案するに当たって、サルヌィンは、レオニード・ブルラコフを行動させた。 スターリンが立案した計画は、奉天の宮殿での強力な地雷の爆発による張作霖の除去を予定していた。宮殿に地雷を持ち込み、元帥の部屋にそれを仕掛け、時限装置を夜間にセットすることは、9月末にそこでコンサートを行うオーケストラ内のサルヌィンのエージェントが行うはずだった。地雷を満州に持ち込むことは、ブルラコフに委任された。 1926年9月24日、イワン・ヤコヴレヴィッチ・シューギン名義の文書を持ったブルラコフは、ポグラニーチナヤ鉄道駅に到着し、東清鉄道警察に勤務していたサルヌィンのエージェント、メドヴェージェフに地雷を手渡すはずだった。しかし、メドヴェージェフは、既に張作霖の特務機関の監視下にあった。乗客の1人と彼の接触を認めた後、警察官は、客車を捜索して、地雷を発見し、その後、ブルラコフ、メドヴェージェフ及び彼の補佐官であるヴラセンコは逮捕された。 ソビエト公式当局は、ブルラコフを「白衛匪賊」と呼び、彼と直ちに絶縁し、張作霖暗殺の準備は移民のせいだとされたが、これを信じる者は少なかった。1927年夏、ハルビン裁判所は、暗殺関係者に懲役を言い渡し、ブルラコフは、かせをはめられて、2年以上、独房に収監された。ブルラコフ、メドヴェージェフ及びヴラセンコは、1930年4月14日になって初めて釈放され、東清鉄道での戦闘時に捕虜となった中国人将校5人と交換された。 暗殺失敗後、モスクワと張作霖の関係は、露骨に敵対性を帯びた。1926年11月、彼はСунь Чуаньфан(孫伝芳?)将軍指揮下の国民革命軍と対決し、これをЦзюцзян(?)-南京地区で撃破した。1926年12月1日、全北部の「軍閥」の長、「安国軍」総司令となり、中国共産党を批判する「反共マニフェスト」を発表した。後に、特に「ボリシェビズムは、毒蛇、猛獣のように進んでいる・・・。我々の希望は、旱魃後の雨のように到来し、我々の生活を救う安国軍だ」と書かれたビラが、中国北東部の住民中に出回り始めた。 当時、張作霖は、蒋介石を積極的に支持し始めた。蒋介石は、1926年3月に人民革命軍部隊の隊列から共産主義者を追放して、ソ連との外交関係を断絶し、1927年4月に上海の共産主義者の蜂起を鎮圧し、南京に胡漢民の新しい国民党右派政府(武漢の汪兆銘を首班とする国民党左派及び共産政府への対抗)を創設した後、ソビエト軍事及び政治顧問は、急いで中国を離れざるを得なかった。1927年2月、張作霖は、「人民統治の発展」と「赤い過激派」の除去を組み合わせた新しい政治プラットフォームを発表し、6月25日、蒋介石は電信を送り、「赤」への共同対策のために同盟を結ぶ用意があることを表明した。この際、彼は、自らを孫文の旧友と呼び、自分の行動を彼の意思の実行と評した。電信では、彼が「赤」に反対しているだけで、特に赤に対して戦争を行っているとも語られていた。 1927年初め、武漢政府軍は、次期攻勢を開始し、当初、北方攻勢は成功した。回答として、張作霖は、満州での蜂起を懸念して、ソビエト代表団に対する一連の行為を行った。3月11日、ハルビン通商代表部の捜索が行われ、3月16日、ソビエトの株式会社「トランスポルト」のハルビン事務所が閉鎖された。3月31日、鉄道労働組合議長ステパネンコ、教官コソラポフ及び東清鉄道ハルビン電信事務所主任ヴィリドグルベの家宅捜索が行われ、4月6日、駐北京ソビエト領事館に対する襲撃が実行された。駐在武官の部屋の捜索中、警察は、暗号、中国共産党のエージェント及び武器納入のリスト、諜報業務への援助提供に関する中国共産党への指示書、並びに中国と西側諸国間の紛争発展を促進するためには、「強盗及び大量殺人を含めて、いかなる措置も避けるべきではない」と書かれたモスクワからの指令書を押収した。当時、北京で中国共産主義者の大量逮捕が行われており、中国共産党創設者の1人、李大釗を含む25人は、4月28日に銃殺された。 1927年2月28日、張作霖の軍が南京近郊でソビエトの汽船「パーミャチ・イリイッチャ」を拿捕し、外交伝書使3人とソビエト政治顧問の妻ファイナ・ボロディナを逮捕した以上なおさらであった。この後、張作霖は、南北間の和平締結を得ることを目的にして、M.ボロディンに働きかけようと試みた。5月に取引が失敗した時、F.ボロディナは、北京の刑務所に移され、6月、武器と扇動文献の輸送の嫌疑で裁判にかけられた。しかしながら、フー裁判官を買収することに成功した(彼には、20万ドルの賄賂が渡された。)後、彼は7月12日に無罪判決を言い渡し、直ちに逃亡した。釈放されたF.ボロディナは、暫くの間、北京に潜伏した後、ラクダで新疆を経由してソ連に呼び戻された。 満州においてソビエト市民及び施設に対する挑発を行いつつ、張作霖は、中国北部に住み着いた白衛移民組織のリーダーと胡匪の頭目にソビエト領土に対する武装攻撃を積極的に促した。1927~1928年に渡り、OGPU国境警備・軍総局の要覧に従えば、中ソ国境において、白衛軍部隊と胡匪グループは、90回以上、ソビエト領内に侵入した。この際、国境警備隊により、約20個の白衛軍支隊と匪賊グループが撃滅され、160人以上が殺害され、100人以上が負傷した。 その間、張作霖の立場は、非常に複雑なままであり続けた。1927年末~1928年初め、彼は、当初は武漢の人民解放軍、後に蒋介石の軍と戦わざるを得なかった。それ故、1928年、張作霖は、息子の張学良を通して、日本人との交渉を始め、その支援の下、中国北東部に独立満州共和国を建国しようと試みた。東京では、張作霖の構想に異議はなかったが、共産主義運動に対抗し、満州北部におけるソ連の利益に対してアグレッシブな政策を採ることを義務付ける等、日本の庇護下での緩衝国家「独立満州共和国」の建国について、一連の条件を提示した。 しかしながら、日本人と張作霖の交渉については、間もなく、OGPU外国課ハルビン支局長ナウム・エイチンゴンの知るところとなり、直ちにモスクワに伝えられた。クレムリンは、この交渉にソ連極東国境への直接の脅威を見て、張作霖を除去する決定が再び採択された。この作戦の実施は、エイチンゴンと1927年から在上海非合法支局を指導していたサルヌィンに委任された。作戦へのサルヌィンの参加は、彼が満州にロシア移民、中国人を問わず、多数のエージェントを有しており、全ての疑いが日本人にかかるよう、除去を行うことができることが理由となった。 1928年6月4日夜、張作霖の特別列車は、北京から奉天に向かっていた。列車が奉天郊外に近付いた時、張作霖の客車の下で、強い爆発が起き、その結果、彼は胸に致死傷を負い、数時間後に奉天の病院で死亡した。その外、爆発時、呉俊陞将軍も含めて更に17人が死亡した。中国兵ではなく、日本兵により警備されていた北京-奉天と南満州鉄道の分岐点である陸橋に地雷が仕掛けられていた以上、満州に対するコントロールを失うことを恐れて、アメリカ人顧問スワインヘッドを通したワシントンと張作霖の接触に不満だった日本人により暗殺が組織されたと、全員が誤解した。電気雷管を動作させた日本人将校の名前、東宮大尉すら挙げられた。 それにも拘らず、張作霖の除去は、ソ連に望ましい結果をもたらさなかった。元帥の後継者、息子の張学良は、1929年1月、蒋介石との同盟に入り、南京政府を承認し、8月、ソ連との武装衝突の準備を開始し、10~11月には、東清鉄道地区で起こった。張作霖の死後、中国北部に対する支配を失った日本は、1931年に満州を占領し、その領土に傀儡国家、満州国を建国することにより、ソ連国境自体に関東軍を展開する機会を得た以上なおさらである。 長い間、日本人による張作霖除去に関する説は、誰も異議を唱えなかった。1946~1948年、日本の戦争犯罪者に対する東京国際軍事裁判において、この説は、戦時中陸軍省兵務局長だった田中隆吉将軍の証言での確認すら得た以上なおさらである。張作霖の死について語りつつ、「張作霖暗殺は、関東軍の上級参謀将校河本大佐により計画された・・・。目的は、張作霖を取り除き、張学良を首班とする新国家を樹立することだった・・・。その結果、1928年6月4日、北京から来た列車が爆破された・・・。ダイナマイトを使用したこの暗殺には、朝鮮から奉天に到着した第20工兵連隊の将兵の部隊が参加し、その中には、オザキ大尉がいた」と彼は請け負った。 しかしながら、40年代末既に、日本人は、元帥除去のためのいかなる理由もなかったと主張して、張作霖暗殺への関与を厳格に否定していた。田中隆吉将軍が、ソビエトの捕虜となり、ソ連国家保安省の証人として徴募され、東京裁判でソビエト側が指図した証言を証言することにより、被告から証人に移されたことが明らかになった以上なおさらである。90年代初め、上記の通り、最も閉ざされたソビエトの公文書へのアクセスを有したD.ヴォルコゴノフは、ソビエト特務機関の張作霖暗殺への関与を認め、その後、この問題にピリオドを打つことができたはずだ。イギリスの百科事典(それに引き続き、西側の一連の他の便覧も)が90年代既に、張作霖の項目において、彼の暗殺を日本の満州占領を誘発することを期待した「日本の過激派」の責任に負わせたことは興味深い。
https://w.atwiki.jp/notepat/pages/46.html
マシンコンポーネント マシン部品の一部やマシンカバーは機械に貼り付けることができ、Screwdriverを使うことで設定、Crowbarを使うことで取り外しができる。 マシン部品 名前 画像・レシピ 説明 Electric Motor (LV~UV)(電気モーター) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV 殆どの機械で要求される部品。電圧が上がるたびに必要な銅も2倍になり、EVやIVは軟銅になる。LuV以降はassembling lineでの作成になる。 Electric Pump (LV~UV)(電気ポンプ) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV 液体関係の機械で要求される。地味に部品を集めるのが大変。AE2で自動化すれば楽になるかもしれない。道具を使うが、assembling machineで作成はできない。機械に貼り付けることで液体の搬入出ができる。 Conveyor Module (LV~UV)(コンベヤーモジュール) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV assembling関係の機械で要求される。機械に貼り付けることでアイテムの搬入出ができる。 Electric Piston (LV~UV)(電気ピストン) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV 発電機などに要求される。部品金属がたくさん必要。 Robot Arm (LV~UV)(ロボットアーム) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV assembling関係に必要。これに回路が必要なので注意。ここで資材を大量に消費する。機械に貼り付けることでアイテムの搬入出が細かくできる。 Emitter (LV~UV)(エミッター) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV 他のものよりかは使う頻度は少ない。ロッドに使う金属は最初は作成が地味に大変。回路を使うので注意。 Sensor (LV~UV)(センサー) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV なかなか使うことはない。回路必要なので注意。 Field Generator (LV~UV)(空間発生器) LV MV HV EV IV LuV ZPM UV gregのタンクなどに必要になる。オスミウムが必要なので作成がかなり大変。回路もかなり使う。 Item Filter(アイテムフィルター) cleanroomなどに必要。また貼り付けたConveyor ModuleやRobot Armにセットしたり、自動搬出がある場合は直接貼り付けてアイテムのフィルタリングができる。 マシンカバー 名前 画像・レシピ 説明 Machine Controller(機械コントローラー) 自動化するときに便利になる Activity Detector(作業検出器) 自動化するときに便利になる Fluid Detector(液体検出器) 自動化するときに便利になる Item Detector(アイテム検出器) 自動化するときに便利になる Player Detector(プレーヤー検出器) 自動化するときに便利になる Energy Detector(エネルギー検出器) 自動化するときに便利になる Computer Monitor(コンピュータモニター) 自動化するときに便利になる Crafting Table Cover(作業台カバー) 自動化するときに便利になる Drain(ドレイン) 自動化するときに便利になる Shutter Module(シャッターモジュール) 自動化するときに便利になる Fluid Filter(液体フィルター) 自動化するときに便利になる Fluid Regulator (LV~UV)(液体コントローラー) LV MV HV EV IV 液体版ロボットアーム。液体を維持させたりなど高度な搬入出ができる。 Redstone Transmitter (In/Out)(レッドストーントランスミッター) 自動化するときに便利になる Redstone Receiver (In/Out)(レッドストーンレシーバー) 自動化するときに便利になる Needs Maintainance Cover(メンテナンスカバー) 自動化するときに便利になる Lock Upgrade(ロックアップグレード) 機械のアップグレード Muffler Upgrade(マフラーアップグレード) 機械のアップグレード Solar Panel (8V~UV)(ソーラーパネル) 8V LV MV HV EV IV LuV ZPM UV 機械に貼り付けることで、太陽光さえあれば無限に発電してくれる。その分コストも非常に重い。 中間素材 名前 画像・レシピ 説明 Diamond Sawblade(ダイヤモンドの鋸刃) cutting machineに使う Diamond Grinding Head(ダイヤモンドの研削ヘッド) 粉砕機に必要 Tungsten Grinding Head(タングステンの研削ヘッド) 粉砕機に必要 Quantum Eye(クアンタムアイ) quantum系の回路に必要 Quantum Star(クアンタムスター) 特殊コンポーネント(IV)に必要 Gravi Star(グラビスター) 特殊コンポーネントに使う 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/zetu0508/pages/505.html
テパール・フォ・サガト 女 統一紀元前1405~ サガト王国出身 髪:黒 瞳:猫/薄い青 稀目:なし サガト王国の国王庶子。 セバノスの婚約者相手として、庶子の何人かと言われたが年齢的のはテパールが最有力候補であろう。 庶子ではあるがサガト王の覚えは目出度く、サガト王の性格とは真逆に明るく優しい。 国を発展させる為としてセバノスの婚約者相手に上げられた。 トルシャ曰く、これからは沿岸線を持つ国が強く成るの弁を聞いて、それを多く持っているサガト王国の将来性が伺える。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/52033.html
ロテパゴイ ローマ神話に登場する人物たち。 オデュッセウスが立ち寄った島の住人たち。 記憶をなくす植物ロートスを食べて生きる。 別名: ローテパゴイ ローテパゴス ロテパゴス
https://w.atwiki.jp/orirowavr/pages/170.html
アイテム名 アイテム情報 M1500狙撃銃 篠田キララに支給。国産の狙撃銃。SATなどで採用されている。 VR缶ビール10本セット 黒野真央に支給。アバターでも酔っ払える!新時代の電子的麦酒。アルコール度数は高めの6%相当。1パック10本で支給。苦味が強調されたコクのある余韻が特徴。 アイドルCDセット&CDプレーヤー ギール・グロウに支給。「TSUKINO」、「美空 ひかり」、「ハッピー・ステップ・ファイブ」、「ほむはいむ」、「真央ニャン」の全楽曲が収録されたファンならば感涙のCDセット。ポータブルCDプレーヤーも付属しておりいつでも曲を聞くことができる。 暗視スコープ 滝川利江に支給。暗所でも見えるスコープ。僅かな光を増幅するタイプのものなので完全な暗闇では使用不可。 アンプルセット 大和正義に支給。STRUP:一時的(2時間)にSTRを1ランク向上させる(上限Aランクまで)VITUP:一時的(2時間)にVITを1ランク向上させる(上限Aランクまで)AGIUP:一時的(2時間)にAGIを1ランク向上させる(上限Aランクまで)DEXUP:一時的(2時間)にDEXを1ランク向上させる(上限Aランクまで)LUKUP:一時的(2時間)にLUKを1ランク向上させる(上限Aランクまで)ALLUP:一時的(2時間)に全てのステータスを1ランク向上させる(上限なし) 癒やしの護符 津辺縁児に支給。太陽の絵柄が記された護符。使用することで体力・負傷の回復速度が大幅に増加し、全快になるまで効力が続く。一度だけの使い切りアイテムで、発動後はただの護符でしかなくなる。 ヴァルクレウスの剣 黒野真央に支給。伝説の勇者ツキタ・キザスが振るったとされる秘剣のひとつ。使用者の幸運値を1ランク上昇させ、攻撃回避判定の成功率が微増する。元の世界では「勇猛なる精霊の加護が施されている」「魔王軍七天衆の一角を落とした武器」など様々な尾鰭と共に言い伝えられたが、実際は序盤のダンジョンで手に入る「ちょっとだけ強い剣」である。勇者は金に困っていた時期にこの剣を売り飛ばした(昼飯代にはなったという)。 ウィンチェスターライフル改 アーノルド・セント・ブルーに支給。西部開拓時代に活躍したレバーアクションライフルを中距離射撃仕様に改造したもの。通常は拳銃弾を用いるのに対し、内部構造を改良したことによって小口径のライフル弾を発射することが可能になっている。とはいえスコープは装備されておらず、本格的な狙撃銃に比べれば射程も威力も劣るという中途半端な代物である。 歌姫のマイク 大日輪太陽に支給。使用している間、使用者にCランクの歌唱スキル(聴く者の戦意を削ぐ。効果発生までの時間は使用者の歌のうまさに依存する)を付与。 エル・メルティの鎧 切間恭一に支給。魔王カルザ・カルマの部下エル・メルティが装備してた漆黒の鎧。兜はセットではない。装備対象のVITを一段階上昇させ、精神干渉に関する干渉を防ぎやすくなる。本来の鎧にこのような耐性はないが、彼女と相対した勇者が異常すぎたせいか、当人の精神が、愛用された鎧にも定着したのかもしれない。 オートバイ 津辺 縁児に支給。250㏄オフロード仕様のバイク。 大鉈 三条由香里に支給。巨大な鉈。丈夫だが特殊効果などはない。 おもしろ写真セット 出多方秀才に支給。ソフィア・ステパネン・モロボシが滝川利江に送った写真のセット。見た者に状態異常「困惑」を付与する。 隠形の札 三土梨緒に支給。身体に張り付けている間、使用者にCランクの隠密スキル(一定時間、気配を消した隠密行動が可能となる。再度使用するためにインターバルが必要。隠密状態のまま攻撃できない)を付与する。 海王の指輪 滝川利江に支給。指輪。装着すると海流の影響を無視して泳ぐことができる。泳ぎが上手になるわけではない。 海神の槍 出多方秀才に支給。魔王城にまつられていた槍。水辺で戦う際にパラメータが上昇する。勇者ツキタ・キザスがパクって持って帰り、愛人が欲しがったので振るう機会もないままにプレゼント。その後、ミルティア家の家宝となった。 火炎放射器 津辺縁児に支給。火炎を放射する武器。火力調節が可能で、火力が高いほど燃料の消費も激しい。燃料はガソリンや灯油など、それっぽいものを詰めれば動くようになっている。GPを燃料とすることも可能。 カランビットナイフ 天空慈我道に支給。柄がU字に湾曲した折り畳みナイフ。手に握りこんで使用する。 機銃搭載ドローン ギール・グロウに支給。遠隔カメラと機銃が搭載されたドローン。付属のコントローラーを操作することで画面を通じて遠くを見たり、機関銃を発射して攻撃することができる。 薬セット 大和正義に支給。回復薬:ダメージをある程度回復する万能薬:全ての状態異常を回復する秘薬:ダメージと状態異常を完全回復する。また部位欠損も回復する 興奮剤 陣野優美に支給状態異常:興奮を付与する興奮状態になるとSTEが上昇するがDEXと判断能力が低下するまた精神異常耐性が低下する ゴールデンハンマー 登勇太に支給。郷田薫が異世界で作り出し、使っていたハンマー。黄金でできているがそれだけの代物。大した威力もないのでちょっと使ってすぐ売却された。非常に重いのでSTRがD以下だと持ち上げられない。 七支刀 イコンに支給。六本の枝刀を持つ剣。神に縁深き者が使えば様々な効果を発揮する。 忍びの籠手 堀下進に支給。戦国時代に活躍したとある忍者が使用していた鉄爪。 手榴弾 アーノルド・セント・ブルーに支給。ピンを引き抜けば数秒後に爆発する、通常の手榴弾。10個セットで支給。 ショックボール 有馬良子に支給。球状をした投擲型の炸裂球。衝撃を与えると炸裂し、破片と衝撃波をあたりにぶちまける。危険なので投げて遊んだりしてはいけない。 地雷魔法陣 馬場堅介に支給。物体の動きを察知し爆発する設置型魔法陣。メニューから設定できるため相手に気づかれず配置できる優れもの。 神速のブローチ 堀下進に支給。着用者のAGIを二段階上昇させる。連続使用可能時間は60分。エネルギーが切れると充電が必要。※充電用のUSBケーブルは付属しておりません。 スイムゴーグル 酉糸琲汰に支給。装備している最中は水泳能力・潜水能力が大幅に向上する。更に諸島エリアの海域などにおける強い海流を無視して泳ぐことができるようになる。 スタングレネード 篠田キララに支給。強烈な音と光で敵を麻痺させる。 掃除機 篠田キララに支給。国産の高性能な掃除機。型が古いのか少々重め。 耐火のアンクレット 天空慈我道に支給。使用者に火や熱に対する耐性を付与するアンクレット。安物なので、耐性としてはスプレー缶火炎放射をノーダメージでしのげる程度。 タリスマン 馬場堅介に支給。近くに放置されたアイテムがある場合その方向を指し示す。また隠されたアイテムを見つけることも…………? 手斧 馬場 堅介に支給。投擲用の斧。投げるのに適した重心をしているため直接戦闘には向かない。 単眼望遠鏡 堀下進に支給。筒状の単眼望遠鏡。倍率は調整可能で最大100倍。ナイトビジョン付きなので夜でもくっきり。 ナンバV1000 笠子正貴に支給。架空の銃器。8連装の電脳リボルバー拳銃。対アバター用の特殊弾薬が用いられている。弾丸を命中させた際、相手のAGI値に短時間マイナス補正が掛かる。 人間操りタブレット 三土梨緒に支給。センサーを貼りつけられた人間を操るタブレット。連続で操作できる時間は1分。それを超えると電源が落ちる。電源を落とすと15分経過しないと再起動できない。10m以上離れると操れなくなる。スワイプすることで移動、『攻撃』ボタンで簡単な攻撃ができる他、『肯定』ボタンで肯定の意を、『否定』ボタンで否定の意を示すことができる。 破壊の丸太槌 魔王カルザ・カルマに支給→ギール・グロウが奪取。城門破壊に用いる丸太槌を個人携行可能にした異常兵器。敵の防具や防御行動を無視して貫通ダメージを与えることが可能。また防壁や結界を攻撃した際、確率で一撃破壊する。尤も丸太自体が極めて大柄なので、武器として使うには相当のSTR値が必要となる。 爆弾 陣野優美に支給時限式の爆風でダメージを与える爆弾 発信機&受信機 陣野愛美に支給。発信機の位置が常に受信機に表示される。受信範囲はマップ全域(地下、上空を含む)。 バトン型スタンガン 有馬良子に支給。長さ15インチの棒状スタンガン。最大100万ボルトまで流れる。 万能スーツ 大和正義に支給。極寒、灼熱などの地形効果に対応する。攻撃ダメージの軽減効果などはない。 変声チョーカー 枝島トオルに支給。ダイアルを回して首に着けることで自在に声を変えることができる。 ポイズンエッジ 鈴原涼子に支給。刃渡りの短いナイフ。毒効果を付与する。 ボウイナイフ 大日輪太陽に支給。刃渡り30cmのナイフ 防寒コート イコンに支給。分厚い防寒用のコート。男性向けであるためややサイズが大きい。僅かながらにダメージ軽減効果がある。 焔のブレスレット 出多方秀才に支給。イコン教団が保有する装飾品の一つ。炎耐性・熱耐性を上昇させ、マグマに落ちても3分間は生きられる。 魔法の巻物(マジックスクロール) 白井杏子に支給。魔法が込められた巻物。それぞれ違う魔法が込められている。一度発動すれば消滅する使い捨て。 魔術石 天空慈我道に支給。異世界ではメジャーに使われている魔法アイテム。あらかじめ魔法を刻印しておくことで、魔法の素養がない者でも無詠唱で魔法が使える。使い捨て。 野球セット 桐本四郎に支給。金属バットとグローブと硬球の1セット。セットと言いつつこれだけではノックくらいしかできない 涼感リング 大日輪太陽に支給。気温30度以上の環境で装着していると、周囲1mの気温を25度に下げる指輪。 両手剣 ギール・グロウに支給。両手で持つことを前提とする大きな剣。 ワープストーン 大日輪月乃に支給。「ワープ」と叫ぶと触れている者を隣接する別のエリアにワープさせる石。使用者のLUK値によっては空中や水の上、エリア外に飛ばされることも。3回まで使用可能。使用回数はGPを消費することで回復する。 ワルダーマ玉 郷田薫に支給。「魔法少女エンジェル☆リリィ」の劇中にて敵組織「ワルダーマ」の幹部が使用する「W」の文字が書かれた黒い球体。中に「ワルダーマウイルス」が入っており、物体に憑依させることで、その物体を「ワルダーマ怪人」にすることができる。「ワルダーマ怪人」になった物体は5mほどの大きさになり、「ワルダーマー!」と鳴き声を発しながら建物の破壊、生命体の精神や肉体を弱らせる胞子を撒き散らしながら暴れ回る。 【不明支給品一覧】 +... 黒野 真央:不明支給品×1(確認済) 笠子 正貴:不明支給品×2(確認済) 酉糸 琲汰:支給アイテム×2(確認済) シャ:不明支給品×3 ンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィ:不明支給品×3(確認済み) 青山征三郎:不明支給品×3(未確認) 陣野 優美:不明支給品×3(確認済み) 魔王ガルザ・カルマ:不明支給品×2 有馬良子:不明支給品×1 ソフィア・ステパネン・モロボシ:不明支給品×3 津辺 縁児:不明支給品×1(確認済み) 登 勇太:不明支給品×4(確認済み) 陣野 愛美:不明支給品×2 イコン:不明支給品×4 桐本 四郎:不明支給品×2(確認済) 滝川利江:不明支給品×1(確認済み) 三条 由香里:不明支給品×2(確認済み) 高井 丈美:不明支給品×3 VRシャーク:不明支給品×3 鈴原 涼子:不明支給品×5 安条 可憐:不明支給品×3 大日輪 月乃:不明支給品×2(確認済) 枝島トオル:不明支給品×2
https://w.atwiki.jp/orirowavr/pages/204.html
天空慈我道はため息をついた。 パーティの雰囲気は最悪だった。 ライブで共にあれ程の一体感で盛り上がっていたのも今は遠い昔のように感じられる。 あれはあれでおかしな状況だったとは思うが雰囲気としては悪くなかったはずだ。 それらをすべて一撃で打ち壊した原因は一通のメールである。 そこには多くの脱落者の名が連ねられていた。 この数時間で実に3分の1が脱落した。 ここまで危険人物とは遭遇していなかったから、殺し合いと言えどもそこまで序盤から激化したモノではないと思っていたが大間違いだったようだ。 たまたま自分たちのいるマップの端の島が平和だっただけで、人の集まるような場所ではそこらかしこで殺し合っていたらしい。 我道はVRだのはよくわからないが、ここでの死は現実の死であるという。 その話にどこまで信憑性があるのか、我道は未だ半信半疑だが、嘘にせよ真実にせよ胸糞の悪い話である。 幸運な事に我道の親しい人間の名はなかった。 正義は我道に匹敵する実力者だし、善子もみっちり鍛えた愛弟子だ。そう簡単に敗れ去ると言う事もないだろう。 だからと言って、親しい人間の名を見つけたモノの心情を慮れない程、我道は無神経な男と言う訳でもなかった。 友人の名があったのだろう。 アルマ=カルマを名乗る少女は涙を流していた。 けったいな名を名乗りおかしな恰好をしているが、中身は年相応の少女である。 「……アルアル、元気出して下サーイ」 雪の妖精のような少女が片翼の堕天使の背中を擦る。 誰かを元気づけるのがアイドルの役割だと言う自覚からか励ます側に回っているが、脱落者の中にはHSFのメンバーの名があった事を我道は知っている。 表面上は気丈に取り繕っていても彼女が内心で受けているショックは計り知れないだろう。 ヴィラスは相変わらず虚空を見つめて何を考えているのかわからない。 メールを開いているかも怪しいというか、そもそも3歳児ならば文字は読めないだろう。 それはそれで、そんな幼児が巻き込まれていること自体が心配ではあるのだが。 「……気に食わねぇな」 我道はヤクザや半グレを泣かすのは好きだが、ガキどもが泣くのは気に食わない。 この状況を作った誰か。 こんな状況に踊らされて奴が誰かを殺した奴。 この場で殺しをした人間全員が悪だとは言わない。 そいつもある意味では被害者なのかもしれない。 だが、殺すしかないようなどうしようもない悪人は存在するし、我道だって殺す時は殺す。 その覚悟は常にしている。 だが、この少女たちの知り合いがそんな悪人であるはずもない。 それらを殺した輩は間違いなく許しがたい悪だ。 そして何より許せないのは、こんな状況を仕向けた奴らだ。 今もどこかでほくそ笑んでる。 どちらも必ず打ち倒す。 今のうちに大いに笑っておくがいいさ。 見つけ出してその報いを受けさせてやる。 ■ 有馬良子は泣いていた。 友達が死んでしまった。 大切な友達が。 登勇太と馬場堅介。 PCゲーム同好会に所属する友達。 メールには彼らがPCゲーム内でいつも使用していたアバター名が記されていた。 良子は漫画部で同好会には遊びに行くだけの関係だったけど、ありのままの自分を受け入れてくれた大切な場所だった。 ファンタジーな世界の住民になりたかった。 普段からそんな幻想を夢想し、想像の中で妄想していた。 自分を持たないほど子供ではなく、上手く世界と折り合いをつけられるほど大人ではない。 そんな中学二年生という時期に疾患する一種の病気、 それに彼女も罹っていた。 元々引っ込み思案な性格で人付き合いが苦手だった。 そんな自分でも幻想に浸っている間は弱い自分を忘れられるようで楽しかった。 その殻を被れば彼女は強くいられた。 けれど非日常を幻想していれば日常で浮いてしまうのは当たり前と言えば当たり前だった。 あいつは変な奴だとレッテルを張られ、世界から浮遊して孤立する。 叶う筈もないありえない幻想はいずれ現実に磨り潰され、折り合いをつけることを強要されるのだろう。 だが、世界の方からやってきた。 叶う筈のない夢が叶ったのだ。 嬉しかった。 楽しくって、浮かれてた。 だから忘れていた。 夢が叶って喜んでいる場合じゃなかったんだ。 ここに名前がある以上、死ぬこともあるって考えるべきだったのに。 何もかも信じられないと、突っぱねることもできただろう。 だけど、信じたくないのに信じている自分がいた。 普段から不可思議なことを夢見てきたからこそ、この状況を受け入れられた。 この状況を受け入れてしまったからこそ、この世界の全てを否定することもできなった。 作ったキャラを含めた私を受けれくれた人たち。 いつの間にか、作ったキャラなんかよりも大切になっていた友人たち。 そんな彼らを失った事を否定できない自分。 そんな自分がどうしようもなく嫌だった。 変えられない自分。 受け入れられない自分。 受け入れられたい自分。 そんな自分を受け入れてくれた大切な人たちだったのに。 ありのままを受け入れてくれた大切な場所だったのに。 だからせめて涙を流そう。 ありのままの自分で。 ■ ソフィア・ステパネン・モロボシはこの催しが大嫌いだった。 彼女は楽しいことが好きだ。 彼女は悲しいことは嫌いだ。 誰かが笑っていれば嬉しい。 誰かが喜んでいれば楽しい。 誰かが悲しんでいるのは悲しい。 だから子供の頃から誰かを笑わせるような事ばかりをしてきた。 そんな彼女にとってアイドルは天職だった。 本気でお笑い芸人と迷ったけれど、どうにも才能はアイドルの方にあったらしく、スカウトを受けてアイドルになった。 最高の仲間たちと共に多くの人を笑顔に出来た。 それだけで彼女の中では満足だった。 頂点を極めるという事にはあまり興味はなかったけれど、より多く、より沢山の人を喜ばせる場所を目指して、気付けば頂点に手が届くところまで来ていた。 だけどそれも終わりを告げられた。 強制的に、どうしようもない悪意を持って。 可憐、キララ、利江。 無機質なメールに連なった彼女たちの名前。 デビュー前に脱退した利江は正規メンバーではないけれど、大切な人だった。 常に全体を気にかけ周りを引っ張ってゆく、リーダーになるはずだった少女。 家庭の事情で辞めていくことになった利江は強がってはいたが辛そうだった。 そんな彼女に笑って欲しくて、笑えるような画像を見つけるたびに送ったりした。 反応はなかったけれど、少しでも笑ってくれていたのならよかったのだけど。 キララはHSFでは一番年下だったけれど一番のしっかり者だった。 何かと適当なところのあるソフィアはよく叱られた。 最初からプロとしての意識を持っていたのはキララだけだったと思う。 彼女がいたから今のHSFがあったと言っても過言ではない。 それくらい大事な存在で、大好きな存在だった。 可憐は親友だった。 放置されがちなソフィアのボケを放置せずツッコミをくれる理想の相棒。 ソフィアの我侭に付き合って漫才大会まで出てくれた。 結果はすぐに予選敗退してしまったけれど、それでも最高の思い出だった。 本当に大好きな一番の親友。 そんな彼女たちが世界から失われてしまった。 それはどうしようもない悲しみとなってソフィアの心を蝕んだ。 誰を笑わせる事もなく悲しみばかり産む。 そんな世界は大嫌いだった。 ■ ヴィラス・ハークは虚空を眺めていた。 金髪碧眼の巨乳美女。 だが、何かを考えているのか感情が見えない。 それもそのはず彼女の正体は人間ではない、生物ですらない。 データの海を泳ぐサメ型ウイルス――――VRシャーク。 それが彼女の正体である。 高井丈美の幼児の様であるという見立ては正しい。 だが単位を間違えてた。 なにせまだ産まれて三カ月の赤子も同然の存在である。 彼女は今まさに世界を学んでいる最中だ。 だがかと言って何も考えてない訳ではない。 それが人に理解しがたいだけで、幼児にだって意志はある。 意志や思考、行動原理は確かにあるのだ。 ただ一つの行動原理に従い、電子のサメは牙を研いでいた。 ■ 黒野真央は自棄のように笑っていた。 「ハッハッハッハ! ざまぁないわぇ、ハッピーステップファイブ! ハッハッ……ゴホッ……! ゴホッ…………!」 笑いすぎて咽る。 それくらいに愉快だった。 私たちが殺してやった安条の他に篠田も死んだ。 HSFは崩壊寸前で、ざまぁみろだった。 あとは憎っくき美空と日輪もくたばれば万々歳だ。 まあ憎いといっても彼女たちに何をされたわけでもないが。 そもそも会ったこともない。向こうは自分のことなど知りもしないだろう。 その事実こそが腹立たしい。こっちはアイドル歴6年の大ベテランだというに敬意を払えと言うのだ。 「真央さん、楽しそうですね」 「そりゃそうよ、ライバルが減ったんだから」 ご満悦な声で応じるが何故か正貴の反応は悪い。 「いえ、すいません。よくわからなくって。 ライバルが減るっていうのはそこまで喜ぶものなんですか? 「んん? そりゃあ…………そうでしょう?」 当たり前すぎて考えたこともなかった。 ライバルが減ればそりゃあ嬉しいだろう。 「嫌いなんですか? アイドル」 「ええ。嫌いよ、私以外のアイドルなんてみんな大嫌い」 肯定する。 自分より売れているアイドルは全てが憎むべき敵である。 いつだってテレビの前で呪っていた。死んでしまえばいいと思う。 「真央さんは、なんでアイドルなんです?」 「え?」 唐突な話題に切り替えについていけず戸惑う。 こちらの戸惑いに濁った瞳の正貴がああと頷く。 「失礼。言葉が足りませんでした。真央さんはどうしてアイドルになったんですか?」 「なんでって……アイドルになれば簡単にチヤホヤされると思ったからよ」 「けれど、6年も続けていたんでしょう? 簡単ではない」 確かにそうだ。 簡単にちやほやされたいだけだというのなら、別の道を目指せばよかった。 自分で言うのもなんだけど、キャバ嬢にでもなった方がよっぽと簡単に稼げただろう。 誰からも認められず、上手くいかないという現実を見せられ続けながら。 辛く苦しいだけの6年間を諦めもせず続けたのは何故なのか。 改めて問われて、即答できない自分に気づく。 自分ならすぐにスターになれるという己惚れを抱えて少女は舞台に立った。 そんなのは真央に限らず誰だって同じだろう。 それが若さだ。 だが、選ばれた才能を持たない多くの少女は現実を知って折れてゆく。 だけど、真央はそうじゃなかった。 現実を知りながらも、そこから全力で目をそらしながら、それでも折れる事だけはしなかった。 地下アイドルと言う立場が、コネづくりに便利だったというのもあるけれど。 それは擦れて腐って爛れてしまった後に生まれた目的だ。 上手くいかない現実に腐りながら、それでも続けていたのは。 「ま……好き、なんでしょうね。結局」 導き出されるのはシンプルな答えだった。 口にしてようやく自分の奥底の想いに気づけた。 いや、思い出せた。 その初心を。 アイドルに憧れてテレビの中のアイドルのステップに合わせて踊っていた。 そんな時期が真央にもあったのだ。 チャラチャラとしたアイドルが嫌い。 キラキラとしたアイドルが好き。 アイドルと言う概念は好きだ。 真央は今だって誰よりも強く思ってる。 アイドルとして輝きたいと。 自分以外のアイドルが嫌いという思いは、自分がアイドルとして輝きたいという思いの裏返しだ だからそのために。 「素晴らしい事だと思います」 「そうかしら? 好きなモノを仕事にすべきじゃないともいうじゃない……」 弱音のような言葉を吐くその様は年相応に大人びて見えた。 幼い顔つきは男に縋る弱い女の顔をしていた。 「いえ」 男は女の弱音を否定し、肯定の言葉を与える。 「人を殺してまで叶えたい願いがあるというのは素晴らしい事だと思います」 「――――――」 その返答に息を呑んだ。 皮肉ではなく本気で言っているのだろう。 一瞬、頭を吹き飛ばされる安条(アイドル)の顔が脳裏をよぎる。 自分の殺意が殺したという事実。 そうだ、真央は真央の夢のために、全てを殺しつくさねばならない。 そう、いざとなれば自分の手を汚してでも――――。 だが、決意と共に踏み込もうとした足に静止がかかる。 「止まりましょう真央さん、誰かいます」 ■ 笠子正貴は身をかがめ遠く前方を見つめた。 そこに居たのは男女が4名。 どうやら落ち込んでいる少女を周囲が慰めているようだ。 その事に気を取られているのか、こちらにはまだ気付いていないようである。 「…………わちゃわちゃと群がってまぁ」 物陰に身を隠しながらその様子を窺っていた真央が小声で悪態を付いた。 確かに、この状況において集団と言うのはなかなか作るのが難しい。 利害の一致、信頼関係の構築、死以外の最終目標の達成、クリアすべき条件が多すぎる。 元々の知り合いだろうか? それとも我々の様にスキルによる強制的な関係か。 はたまた心を一つにするような魔法のような何かがあったのだろうか? 理由は不明だが厄介である事には変わりない。 すでに出来上がった集団であると言う事はそれだけで強みだ。 全滅を目指す立場からすれば邪魔以外の何物でもない。 「あれは……ステパネンじゃない」 集団の一人を指して真央がつぶやく。 当然のように正貴は見覚えはない。 「誰です?」 「アイドルよアイドル。さっき出会った二人と同じグループのアイドル」 「なるほど」 と言う事は正貴が殺した少女の訃報を見て彼女も悲しんでいるだろう。 大切な人を失った悲しみは正貴味わったことのない感情だが、かわいそうな事である。 同情を禁じ得ない。 確認のため正貴も集団を見つめる。 その中の一人に見覚えがあった。 「あの胴着の男、天空慈我道ですね」 「…………誰?」 今度は真央が尋ねる番だった。 アイドル以外には明るくない様だ。 「名の売れた空手家ですよ、警察にいた頃に一度だけ指導を受けた事があります。 まあ、向こうはこちらの事など覚えていないでしょうが」 普段指導を行っている『無空流』師範の代わりに、一度だけだが師範代である我道が訪れたことがある。 彼の指導を受ける多くの警察官の中に正貴もいた。 「そんなにヤバいの?」 「そうですね。なかなかの怪物ですよ」 警察官ほど様々な怪物と出会える職業はない。 常軌を逸した犯罪者もそうだが、武術指導の名目で定期的に武を極めた達人と触れ合う機会がある。 あれらは異常性の怪物たる犯罪者たちとはまた違った意味での怪物たちだ。 「なにせ、100人組み手と称して警察官全員と乱闘を始めた人ですからね。私も一撃でのされました」 「別の意味でヤバい奴じゃない」 その通りである。 なにせ、そうした理由が普段は警察に喧嘩を売れないからというのだから呆れるしかない。 確かに指導と称した組み手ならば合法だろうが、それにしたって屈強な警察官相手に喧嘩を売る当たり正気ではない。 「…………どうするの? 引き返す?」 不安そうな声で真央が尋ねる。 受け入れているとはいえ、スキルによる魅了をされている以上、最終的な主導権を持っているのは真央だ。 そんな生殺与奪の権を握っている状況にありながら、無理に突撃せよとは言わない辺り優しいのか気が弱いのか。 どちらにせよ彼女らしい。 「いえ、やりましょう。あれ以上戦力が拡大する前に今のうちに叩いたほうがいい。 現実での真正面からの立ち合いならまず勝てませんが、ここはゲームで殺し合いだやりようはある」 動かす操作感覚はあるだろうが、体は完全な別物だ。 現実で強いからと言って、ここで強いとは限らない。 加えてスキルと言う超常的な要素もある。 不意を突いて『捕縛』スキルを使えば1人は殺せるだろう。 唐突に自分の体が引き寄せられればまともな人間であれば混乱するはずだ。 先ほどの少女がそうだったようにとっさの抵抗程度が関の山である。 機会は手の内がバレていない1度きりだが、それで十分。 護衛役の狼を排除できれば残された羊はどうとでもなる。 「そう……じゃあ、頑張って」 「はい。お任せを」 応援を受ける。 奥底より力が湧き上がるようだ。 今ならば誰にも負ける気がしない。 物陰から飛び出し一息で駆け寄る。 当然の様にこちらの存在にも気付かれたが、もう遅い。 既に『捕縛』スキルの射程圏。 正貴は我道に向かってスキルを発動させた。 ■ 「ぅお!?」 クンと見えない釣り竿に吊り上げられた様に我道の体が宙を舞った。 唐突に自分の体が浮き上がる超常現象。 そんな事態に巻き込まれれば、まともな人間であれば混乱するだろう。 そうまともな人間であれば。 だが武術家は須らく、まともではない。 人体を闘争に特化した肉体に作り替えた埒外の生き物である。 緊急事態を意識が認識するよりも早く、肉体は臨戦態勢に変わった。 呼び起こされた闘争本能に従い肉体は思考よりも早く最適を選び取る。 引き寄せられながら我道は弓の様に身を引き絞った。 その動きを見て正貴は瞬時に組み伏せるという目的を諦め、一撃を防ぐことに意識を集中させた。 そうでなければ、死ぬのはこちらだと直感する。 そして引かれる勢いすら利用して、振り下ろされる――――肘。 その一撃は鉞の如く。 氷柱すら容易く砕くだろう。 正面から受け止められる一撃ではないと察し、正貴は両腕で横合いから撃ち払った。 辛うじて捌けたが、それでも両腕に凄まじい衝撃が返る。 恐らく真央の応援効果がなければ防げなかっただろう。 一撃は止めた。 だが引き寄せた勢いまでは止まらず、体がぶつかり合いもつれあって転がる。 そして二人の体はそのまま勢い余って島端の崖へと転がり落ちた。 我道は崖から落ちながら残された事態についてけずポカンと呆けている三人に向かって叫ぶ。 「こいつ一人とは限らねぇ、気を付――――!」 遠ざかり最後の方は聞こえなくなっていったが、意味は十分に伝わったようだ。 堕天使は怯えるように身を竦め。 アイドルは素早く青い瞳で周囲を見た。 「あそこ、誰かいマス!!」 そして、すぐにそれは見つかった。 「モシモーシ。そこのアナタ? おとなしく出てきてくだサーイ」 ソーニャが声をかける。 その呼びかけに観念したのか、チッと舌を打つ音が返った。 そうして物陰からゆっくりとその姿が表れる。 それはアイドルだった。 ■ 物陰に身を隠していた真央が姿を現す。 アイドルとは常に注目を浴びる職業(もの)。 プライベートでも身バレする様に最上級のアイドルスキルを持つ真央が潜伏することなど不可能だ。 即座に発見されたことに苛立ちながらも、相手は小娘三人。 何とかなるだろうと真央は覚悟を決める。 大きく息を吸う。 両手を顔の前で遊ばせ、内またで駆け寄る。 「ち、違いますぅ。たまたまそこに隠れていただけでぇ。怖くってぇ。信じてくれますぅ?」 全力の媚びるような口調で、困ったような眉を寄せた。 これこそが天真爛漫で愛くるしい地下アイドル真央ニャンの姿である。 我ながら白々しい言葉だと思いながら相手の様子を伺う。 「無論。信じる愛らしき者よ」 「可愛らしいデース」 「かわ、イイ……」 だが通る。 説得力皆無のこの言い分が愛らしさと言う一点だけで押し通った。 どう見ても怪しいこの状況すら覆す問答無用のアイドルスキル。 「く……くくくっ」 そのあんまりな無茶苦茶さに、思わず笑ってしまう。 「ハッハッハ。バッカみたい!!」 ちょっと媚びるだけでこれだ。 一目見ただけで対象を魅了して推さずにはいられなくなるという呪いの域に達したアイドルスキル。 もはやこいつらは真央のために命を懸けることもいとわない兵隊となった。 「何がハッピーステップファイブよ。調子に乗ってんじゃないわよ! 安条といい、こうして私に利用されるために生まれてきたのねぇ!」 連日メディアで調子に乗ってるアイドルがこうして、自分に熱狂してるのだから笑える。 「さぁどうしてやろうかしら!? 殺し合わせる!? それとも肉壁としてこき使ってやろうかしら!?」 この場における女王は世間から天才と持て囃される諸星ソフィアでもない。 誰も知らないような地下でクズぶってる地下アイドルの真央ニャンだ。 それがたまらなくおかしくて、ふんぞり返って真央は命じる。 「そうねぇ。3人もいらないから殺し合いなさい、あなた達。 生き残ったやつにはキスしてあげるわ!」 そう言って愛らしいポーズで投げキッスを送る。 推しのキスをかけた殺し合いが始まろうとしていた。 ■ 崖から落ちた二人の男は互いに受け身を取り即座に立ち上がる。 崖下は海にほど近い岩盤地帯だった。 固い岩盤の上で互いに向かい合い、構えを取る。 「よう。あの肘を防ぐとはやるじゃねぇか。 防御は巧い上にその構え、けど柔道家って感じでもねぇな、どちらかつーと逮捕術か。つーことぁポリか?」 僅かな攻防と構えのみでそこまで言い当てられるモノなのかと感心する。 だが、わざわざそう言うあたり、我道が正貴を覚えていないのは確かなようだ。 正貴は答えず無言のまま足に力を籠める。 我道も元より返答など期待していない。 言葉よりも、その態度が何よりモノを言う。 それが立ち会いという物である。 固い地面を正貴が蹴った。 滑るように低い軌道で足元を狙った低空タックル。 敵は空手家。 立ち技では話にならない。 一、二発貰う覚悟でも、掴みさえすれば。 「――――――と、思ってんだろ?」 右足が消えた。 そうとしか思えぬほど鮮やかな蹴りだった。 蹴り足はしなやかな鞭のような軌道を辿り、タックルを決めようとしていた正貴の顎先を掠めた。 顎を素早く打たれればテコの原理で脳が揺れ、人間は確実に昏倒する。 「すべき覚悟は、一撃を貰う覚悟じゃなく、一撃も貰わない覚悟だったみてぇだなぁ」 そうして一撃にて決着した。 ■ 「アルアーール! 目を覚ましてくだサーーーイ!」 向かい合う三人の少女。 今にも殺し合いが始まろうという瞬間、強烈なビンタが炸裂した。 そのビンタの勢いに堕天使が倒れる。 「…………い、痛い」 涙目の堕天使が頬を抑えながら唸る。 その目は正気の色を取り戻していた。 闘魂の白手袋。 装備すれば、打った相手の精神異常を回復するというアイテムである。 解除成功率はビンタの強さに比例するため渾身のビンタであった。 「ヴァラランも目を覚ましてくだサーイ!」 「あぅ」 幼児と思しき少女に対しても全く容赦のない全力ビンタが炸裂した。 受け身も取れず地面に突っ伏す金髪美女。 だが、これにより先ほどまでのおかしな状態も解除されたようである。 「はいはーい。多分、あの人見てたら心を奪われちゃう見たいデスネー。 モッカイ効くかは分かんないデスケド、念のためアルアルとヴィラランはあっち向いててくだサーイ」 「ぅぎぎ」 正気の色を取り戻した二人の首が強制的に向こうにひねられる。 この体勢では堪らないと良子は回れ右して背中を向けた。 「なんでアンタは平気なのよ……ッ!?」 「何の話デス?」 悔しそうな声で真央が叫ぶ。 ソフィアも真央のアイドルスキルに魅了されていたはずなのに。 「私のことカワイイって言ったじゃない、私のスキルで魅了されてたんじゃないの?」 「アー。ソーイウ事ですカー。けどワタシはそう思ったカラ、そう言っただけデースヨ?」 「なっ…………!?」 真央が6年間磨いた相手に媚びる技術。 その力が本物だったからこそソフィアは思った通りそう言っただけである。 つまりは培った技術が身を助けず足を引っ張ったという事だ。 「じゃあつまり、アンタは最初から私のアイドルスキルにかかってなかったってこと? どうしてよ!?」 「サー? ファンじゃなく私もアイドルだからじゃないですカ?」 同系スキルの軽減効果。 アイドルはファンを引き付けるモノ。 同じアイドルには効果が薄い。 「という訳で。アルアル。ヴィラランを連れて離れていてくだサーイ」 「え、けど…………」 「大丈夫デース。信じて下サーイ」 振り返る訳にもいかないのでソフィアがどんな顔をしているのか良子には分からなかった。 「う、うん。では、任せたぞ我が同士たる雪の妖精よ!」 そう言い残し、目線を送らないようにしながら堕天使が幼女の手を引いて走り去ってゆく。 ソフィアが立ち塞がっている以上、立ち去ってゆく二人を追う訳にもいかず真央もその背を見送るしかない。 彼女たちが完全に立ち去りその場に残されたのは真央とソフィアというアイドルが二人だけとなった。 ふぅとソフィアが息を吐いた。 その様子は真央の目にもわかるほど明らかに別物へと変わった。 ふざけたような表情は鳴りを潜め、細めた目は見るだけでゾクリとする氷みたいな冷たさがあった。 「それで――――可憐がどうって話、詳しく聞かせてほしいんだけど」 流暢な日本語。 首に手をかけコキリと鳴らす。 絵にかいたような片言さはどこにも見受けられない。 そこに居たのは先ほどまでのアイドル諸星ソフィアではない。 真央にはすぐに理解できた。 何故なら真央もそうだから。 それは舞台上の自分とは違う素の自分。 これが素のソフィア・ステパネン・モロボシなのだろう。 「はっ! キャラ作りはどうしたのよ!? 化けの皮が剥がれてんだよクソガキ!」 煽るような真央の言葉に対しても、ソフィアは動じずどこまでも冷静だった。 諸星ソフィアは誰かを楽しませるための存在だ。 誰かの笑顔が自分の幸せだから、誰かの笑顔のためにそうやってきた。 だが、目の前の相手は違う。 「アンタを楽しませる義務なんてないもの」 そう冷たく言い放った。 ■ 顎に一撃を貰い意識を失った正貴の体が崩れ落ちる。 一撃にて勝負は決着した、筈だった。 意識を失った正貴の体は力なく地面に向かって倒れこみながら――――我道の手首をつかんだ。 「な…………ッ!?」 「ふふぁふぁふぇふぁ」 正貴は意識を失ってなどいなかった。 ゆっくりとその顔が上がる。 それを見て我道は理解した。 (テメェで……顎を外しておいた!?) 顎が外れた状態ならば脳を揺らすこともない。 だが、自ら顎を外すという行為もそうだが、外した顎を自ら打たせるなど正気ではない。 一撃を打たす覚悟は読んでいたが、一撃を打たす覚悟の深さを読み誤った。 我道が次々と屈強な警察官を打ち倒してゆく様を正貴ははっきりと見ていた。 我道にとって正貴は打ち倒した有象無象の一人だったかもしれないが。 その雄々しくも猛々しい姿は、鮮やかな記憶として残っている。 天空慈我道が低空タックルにどう対処するのかも覚えていた。 目視不能なほどの速さの蹴りなど避けることもできないが、正確無比であるが故にどこに来るかは読めていた。 だが、掴まれた所で我道は空手家である以上に喧嘩家である。 総合格闘以上の多種多様な相手と戦ってきた。 掴まれた時の対処など嫌と言う程心得ている。 掴まれた手を剥がそうと切るような動きで手首を捻る。 だが、敵の腕は我道の手首を離れず掴んだままだ。 上手く力が入らず引きはがせない。 合気の達人は相手の手首をつかむだけで相手の動きを封じるというが、それとは違う。 力が入らないというより、入る力が弱まっている。 これは技術ではない何かによるものだ。 抵抗する間もなく、手首を引かれ引き寄せられる。 そのまま胴着の襟を掴まれ咄嗟に重心を落とすが、力の入らない状態では何の抵抗にもならなかった。 最強の格闘技は何か? それはパンクラチオンの時代がから現代に至るまで結論の出ない問いかけである。 ならば条件を限定すればどうだろうか? 路上。素手。一対一。 そこまで情報を絞るなら候補に挙がるのが、柔道である。 剣道と並ぶ警察官の必須科目。 畳の上だから競技として成立しているが、実戦においてこれほど凶悪な格闘技はない。 簡単な話だ。 固い地面に頭部から叩き落せば、人間は死ぬ。 ゴッ。 固い何かがぶつかる鈍い音が響いた。 ■ †黄昏の堕天使 アルマ=カルマ†は強い、と思う。 漫画の世界の住民みたいに戦える。 そう設定した理想の自分だ。 きっと戦っても強い、はずだ。 だが、そう思えど良子は動けずにいた。 ソーニャを助けに行こうにも、見るだけで魅了されてしまう相手なんて助けに行ったところで足手まといでしかない。 ここで待機するのが一番の助けだろう。 かと言って我道の援護に行くのもそれはそれで気が引ける。 大人の男同士の喧嘩に割り込んでいくのは、正直怖い。 姿だけ理想の自分になっても中身は引っ込み思案な自分のままだ。 どうしたら良いのかわからず傍らのヴィラスを見た。 状況を理解してないのか、変わらぬ様子で口を開けて呆けている。 道理も分からない3歳児を戦いに巻き込むわけにも、放置するわけにもいかない。 この子のお守りが今は自分の役目だとそう自分に言い聞かせる。 「くくっ。安心せよ無垢なる者よ。 我らが同志の勝利を信じ、我と共にここで帰還を待つが良い」 ヴィラスを安心させるべく言葉をかける。 それがどれほどの意味を持つのかは分からないが、ひとまず注意は引けたのか。 ヴィラスが涼子を見ながらぽつりと呟いた。 「…………たべたい」 「む。空腹であるか?」 と言っても、残念ながら食料は支給されていない。 何か食べさせてあげたいけれど、どうしたものかと考えて、ふと気づく。 そもそも、食料が支給されていないのはアバターであるこの体に空腹はないからである。 ならば、ヴィラスは何を。 「たーーぁべたああいいいいいいい!!」 「!?」 突然叫びを上げたヴィラスが大口を開いて良子に噛み付いてきた。 咄嗟に出した手を噛まれて、小指と薬指が完全に口内に飲み込まれる。 「い、痛いッ!!」 それは甘噛みなどと言う次元ではなかった。 ゴリゴリと骨を削るように牙を突き立てられる。 振り払おうとするが、まるでピラニアのように食いついて離れない。 「ッ……ぁあ…………ッ!」 これまでの人生であり割ったことのない鋭利な激痛。 痛い。痛い。この痛みから逃れたい。 アイテム欄にはスタンガンがあり、噛みつかれていない片腕は開いている これを使えば、この苦痛から逃れられるかもしれない。 「ぅ…………っ!」 だが、誰かを攻撃するというのはある種の覚悟が必要となる。 その覚悟が、良子には足りていなかった。 まして相手は幼児であるという事実が、既の所で攻撃を躊躇わせた。 良子はスタンガンではなく自らの左目に巻き付けた包帯による封印を解くことを選択した。 封じられし金の瞳が解放され、青い瞳を捉える。 それは見た者に1分間の幻を見せる幻惑の魔眼。 「ッ…………水の牢獄に呑まれよ!」 与えたのは溺れる海のイメージ。 酸素を求めて口を開く。 それを期待しての事だったが、効果は覿面だった。 いや、覿面すぎた。 酸素を求める様に口が開かれ、解放されて引き抜いた指に赤の混じった糸が引いた。 肉は裂けうっすらと白い骨が見えるが指はかろうじて繋がっている。 痛みに顔をしかめながら、その傷の元凶であるヴィラスを見る。 溺れた魚みたいに口をパクパクとし続ける。 苦しそうなその様子に、良子は幻術を解こうとした、だが。 「え…………?」 困惑の声をあげ、その動きを止めた。 見ればヴィラスの顔が変わっていた。 美しい女性の顔は魚みたいに目が離れ眼球が飛び出すように盛り上がる。 パクパクと開く口元からはノコギリみたいな歯が覗いて。 まるでそれは、そう、邪神信仰における深き者みたいだ。 「………………サメ」 凶悪な海の捕食者。 口を付いたのはそんな言葉。 その言葉に応える様にギザギザの歯が並ぶ頬まで裂けた口を開いて、再び良子へと襲いかかった。 「ひっ!?」 良子はなすすべなく身をすくませる。 今度は指なんかでは済まず、胴体ごとかみ砕かんとする勢いで飛び掛かった。 だが、幻影の獲物に飛びついたのか、良子を過ぎ去りそのまま勢いよく海に落ちていった。 海上に大きな飛沫が上がる。 その様子を青ざめた顔で良子は見降ろした。 自業自得な感はあるが、そこまでするつもりはなかった。 追っていこうにも下は激流だ。 一人取り残された堕天使が呆けた声で呟く。 「…………どうしよう」 [G-7/海岸近くの草原/1日目・朝] [有馬 良子(†黄昏の堕天使 アルマ=カルマ†)] [パラメータ]:STR:D VIT:C AGI:B DEX:C LUK:C [ステータス]:右手小指と薬指を負傷 [アイテム]:バトン型スタンガン、ショックボール×10、不明支給品×1 [GP]:15pt [プロセス]: 基本行動方針:†黄昏の堕天使 アルマ=カルマ†として相応しい行動をする 1.ソフィアと我道と合流したい 2.殺し合いにはとりあえず参加しない ■ 「っ…………ぉ!」 呻きを上げたのは正貴の方だった。 我道は地面に叩きつけられる直前、握り込んだカランビットナイフで相手のわき腹を刺した。 天空慈我道は武器の使用を躊躇わない。 素手が最も効率的だからそうしているだけで、必要とあらば何でも使う。 これにより叩きつけられる寸前で僅かに拘束が緩んだ。 とは言え最後の一押しを防いだだけで頭部を地面に叩き付けられたことに変わりはないのだが。 割れた頭部から血がドロリと流れた。 赤く染まった視界が揺れる。 「…………さて、困ったな」 正貴が外れた顎を嵌めながらぼやく。 刺された傷も浅く、行動に支障はない。 ダメージは確実に我道の方が大きいだろう。 だが、スキルは全てネタが割れた。 この状態でも正面戦闘では分が悪い。 手負いの獣が相手だ、油断すれば喰われる。 「キャオラッッ!!!」 野獣のような雄たけびを上げ我道が攻める。 頭部の傷は深く、止血もならず大量の血が流れ続けている。 如何に血の気の多い我道とは言え、行動不能になるのは時間の問題であった。 烈火の如き猛攻で狙うは短期決戦である。 対する正貴は防御に徹した。 狙いはもちろん大量出血をしている敵の消耗。 警察官の扱う逮捕術は拘束と防御に特化した武術である。 一流の使い手が防御に徹すれば、それを破るのは不可能に近い。 だが、目の前の空手家はその不可能を可能とせんとしていた。 それは多くの凶悪事件を担当し荒事に巻き込まれてきた正貴をして味わった事がない領域の猛攻だった。 瀑布のように降り注ぐ打撃。 一撃が早く重く巧い。 まるで激しい大滝に撃たれているようだ。 たまらず相手に組みかかるが、突き出し手を握り締めたナイフで裂かれた。 勝負の要点を読む力がずば抜けている。 攻撃一辺倒に見えて、掴ませないという一点は徹底していた。 刃物を持ちながら主体としないスタイルも厄介だ。 刃から注目を切る訳にもいかず、打撃に対する対応がおろそかになる。 これならばいっそ刃物を主体としてくれた方が攻撃が読めて楽なのだが。 「ご…………ッ!?」 刃に気を取られるうちに、平拳が防御を縫って蟀谷に炸裂した。 直接的な打撃で僅かに脳が揺れる。 このままでは先に力尽きるのは正貴の方である。 「うぉおおおおおおおおおおッ!!!」 正貴が叫ぶ。 彼らしからぬ雄たけびと共に全身を投げ出すようなタックルを放った。 そこに放たれるカウンターの膝。 顔面に直撃を喰らい数本の歯が飛んだ。 「ッ…………ぉ!?」 だが、そのまま勢いを止めず押し出した。 推し負けた我道が僅かに体勢を崩す。 捨て身により生まれた一瞬の隙。 正貴が最後の切り札を出すのは、この瞬間しかなかった。 最後まで隠し通した切り札。 それはただの銃だった。 ただ普通に撃っただけなら天空寺我道には通用しなかっただろう。 だからこそここまで封じてきた。 ここまで無いと思わせたからこそ、ただの銃が切り札足りえる武器になる。 意識の外より放たれる万が一すらの討ち漏らしを許さぬ、文字通りの必殺の意思を込めた全弾発射。 至近距離より放たれた8発の凶弾が空手家を襲った。 ■ 余裕を作るような笑みを浮かべながら真央は右手に「ヴァルクレウスの剣」という名の片手剣を構え、左手に構えたボウガンを突きつける。 「このボウガン。安条から奪ったモノなの、意味は分かるかしら?」 「そう、つまりはアンタが可憐を殺したのね」 予測していたのか、ソフィアは激昂するでもなく氷のような冷静さでその事実を受け止めた。 真央も否定はしない。 事実、可憐を殺すように指示したのは真央である。 「アンタも安条の残したボウガンで逝けるなら本望でしょう?」 悪役のように笑いながら、ボウガンの弦を番えた。 真央は片手剣とボウガンという遠近隙のない装備を構える。 対するソフィアは武器になる支給品がなかったのか無手。 ボウガンの矢を突きつけられたソフィアが真央の周囲を回るように動き出した。 「ちょこまかと…………!」 動かれると狙いが付かない。 ボウガンの心得などあるはずもない真央が、動く獲物を狙うなど簡単にできるはずもない。 ソフィアは止まらずただ無言で周囲を回り続ける。 凍ったみたいに表情一つ変えないその顔が癪に障った。 真央が堪えきれずソフィアに向かって引き金を引く。 放たれた矢は狙いを外れ、地面へと突き刺さる。 狙いのぶれた片手撃ちでは当然の結果だ、せめて両腕で構えるべきだった。 加えてスキルに全振りしたためDEXは最低レベル、これでは静止していたところで当たるかどうか。 矢が放たれたことを確認したソフィアが周囲を回っていた軌道を変えて、一直線に真央へと迫る。 それこそ矢の如き疾走。 雪の妖精が走る。 「このっ!」 向かい来るソフィアに向けて、真央が右腕の剣を振り下ろす。 だが、その間合いに入る直前でソフィアがピタリと静止した。 恐るべきボディバランス。 アバターのDEX(技能)もあるのだろうが、それ以上に身体感覚がずば抜けていた。 振り下ろされた刃は空を切る。 空ぶった勢いに釣られて真央がバランスを崩した。 そこに向けて、ソフィアが拳を振りかぶった。 「は?」 肩を回して放たれる打撃。 それはロシアンフックと呼ばれるフックの一種だった。 予想外に放たれる弾丸のような一撃。 それ呆気にとられ、真央が思わず後ずさった。 「キャ!?」 そこに偶然あった石に躓いて転ぶ。 それにより幸運にも一撃は避けられた。 だが、その拍子に剣から手を離してしまった。 地面に置き去りになった剣はソフィアに蹴飛ばされ遠くに転がっていく。 「ふざけんなよ…………アイドルが格闘技って美空じゃないんだから」 アイドル同士の喧嘩だ。 地下アイドルの楽屋裏でたまにやるようなキャットファイトのような取っ組み合いのになると予測していた。 素人同士の喧嘩なら武器のあるこちらが有利だと妄信していた。 だが、ソフィアの動きはそう言った女子供の取っ組み合いとは質が違った。 明らかな格闘経験者の動きである。 天才――――ソフィア・ステパネン・モロボシ。 ロシア軍の女将校を母に持つ、才女である。 「く、来るんじゃないわよっ!!」 再び矢を番えたボウガンを構える。 ソフィアは自身に向けられる殺意を冷ややかな目で見送って、首を鳴らす。 真央の技量に見切りをつけたのか、もはやソフィアは周囲を回ることすらしなかった。 真っすぐに真央に向かって踏み出す。 ソフィアは宝石のような青い瞳で敵を見据え、走るでもなくゆっくりを距離と詰める。 「このッ……舐めやがってぇ…………ッ!!!」 今度は両腕で狙いをつける。 だが、腕の震えが伝わって上手く狙いがつけられない。 一歩、また一歩と距離が詰まる。 その歩みはもはや外しようもないほどの近距離にまで近づいていた。。 「フザケ、んなあぁ…………ッ!!!」 真央が引き金を引く。 だが、それよりも一瞬早く、真央の顔面に足裏が突き刺さりその鼻柱をへし折った。 鮮やかな高速ソバット。 傍から見れば妖精が躍る美しい舞いのようにも見えただろう。 大量の鼻血が噴き出す。 仰向けになって倒れこんだ。 「ッこ、アイドルの顔を…………ッ!!」 自慢の顔がつぶれたことにショックを受けながら身を起こし呪い殺す強さで敵を睨む。 そこで気づく、先ほどの衝撃で落としてしまったのか手元にボウガンがないことに。 どこに行ったか周囲を見渡す。 「探し物はこれ?」 ソフィアの手にそれはあった。 既に矢は番えられていた。 その矢先を突き付けられる。 「ま、待って!」 「何を?」 冷たい声。 真央はその場に正座して頭を地面に叩き付けた。、 人を殺せる道具を初めて突き付けられた。 喉がキュッとしまる、背筋がザワザワする。 感じた想いは一つ。 ただ、死にたくない。 「ごめんなさい……! 私だってこんな事したくなかった! けど巻き込まれて殺さなきゃ殺されると思て……死にたくなかったのよ!! そう思って精一杯悪ぶってたの……かわいそうだと思わない!?」 「そうね。かわいそう」 大量の涙を流しながら、地面に額をこすりつける。 「生き残りたかった、生き残ってアイドルとして輝きたかった! そう思う事は悪い事なの? あなたもアイドルなら分るでしょう!?」 「そうね。わかるわ」 ようやく初心を思い出せた。 今ならアイドルとしてもう一度飛び立てる気がする。 だから、死にたくない死にたくない死にたくない。 「もうしない! 心を入れ替える! あなたに協力してもいい、いえ、協力させて! だからッ!!」 「そうね。あなたが心を入れ替えたって信じてもいいわ」 許しのようなその言葉に、真央が顔を上げた。 そこで彼女の全身が凍った。 彼女を見下ろす、ロシアの永久凍土のように凍るような青い瞳。 「けどね。私の親友を殺したアンタを――――許すわけないでしょ?」 放たれたボウガンの矢は見上げた脳天に突き刺さった。 どれだけ泣いて詫びようとも、罪は消えない。 真央の体が粒子となって消える。 風に流されれるその様をソフィアは見送りもせずボウガンを抱きしめるようにして膝を付いた。 痛みをこらえるように表情を歪める。 全てが終わった、誰もいなくなったその後で。 今はアイドルではないソフィア・ステパネン・モロボシとして、静かに涙を流した。 [黒野 真央 GAME OVER] [G-7/草原/1日目・朝] [ソフィア・ステパネン・モロボシ] [パラメータ]:STR:C VIT:E AGI:C DEX:A LUK:B [ステータス]:健康 [アイテム]:闘魂の白手袋(E)、ボウガン(E)、不明支給品×3 [GP]:10pt→40pt(勇者殺害により+30pt) [プロセス]: 基本行動方針:殺し合いには乗らない 1.HSFのメンバーを探す ※ヴァルクレウスの剣がその辺に放置されてます ■ 至近距離より放たれた8発の凶弾。 だが、稀代の空手家は、それすらも凌駕した。 残像すら追いつけぬほどの超人的反応。 半数の弾丸を避け、頭部と心臓の弾丸は両腕で防いだ。 防ぎぎれず腹部と左足に開いた穴を気にせず、我道は跳んだ。 「―――――シッ」 落とされる稲妻の様な踵落とし。 銃を持つ正貴の手首を破壊し拳銃を地面へと叩き落とした。 岩盤に叩きつけられたナンバV1000が砕け散る。 右腕は砕かれただが正貴は損傷を気にせず無事な左手を伸ばす 我道が血濡れた腕で振り払おうとするが、遅い。 先ほど命中させた弾丸は相手のAGIを一時的に封じる特殊弾薬である。 この一瞬ならば、正貴の方が早い。 襟を掴む。 その瞬間『身柄確保』スキルにより我道のSTRが封じられる。 STRもAGIも封じた、この状況ならば――――! 「うあああああああああああ!!」 「おおおおおおおおおおおお!!」 二匹の野獣が叫ぶ。 先ほど同じ轍は踏ぬよう、ナイフを握った手を制しながら、体ごと投げ出すように大外を刈る。 共にひっくり返る二人の体、下になった我道の頭部が、二人分の体重を乗せて岩盤に叩きつけられた。 頭蓋が完全に砕かれる音が響いた。 正貴が這いずるようにして身を離す。 残された我道の体は粒子となって消えていった。 闘争の化身のような男だった。 未だに勝てたのが信じられないほどの強敵。 だが、安心してなどいられない。 正貴は肉体に鞭打ち震える足で立ち上がる。 まだ終わりではない。 獲物は3人残っている。 何より、早く真央の下へ戻らねば。 長時間遠く離れてしまったせいか応援によるバフは切れていた。 同時に魅了も切れているのだろう。 それでも胸の中には確かに真央も想う心があった。 きっとそれが「生きる意味」になるのだろう。 勝利に酔いしれる暇もなく、男は愛する女の下へと向かっていった。 その先に何が待ち受けるかも知らず。 [天空慈 我道 GAME OVER] [G-7/海岸/1日目・朝] [笠子 正貴] [パラメータ]:STR:C VIT:C AGI:B DEX:A LUK:C [ステータス]:頭部にダメージ(大)、前歯なし、右手首骨折、左わき腹に小さな刺し傷、軽い酒酔い(行動に問題はない程度) [アイテム]:予備弾薬多数、カランビットナイフ、魔術石、耐火のアンクレット、支給アイテム×2(確認済) [GP]:55pt→85pt(勇者殺害により+30pt) [プロセス]: 基本行動方針:何かを、やってみる。 1.真央の元に戻る 2.真央を護ることを「生きる意味」にしてみる。 3.他の参加者を殺害する。 ※事件の報道によって他の参加者に名前などを知られている可能性があります。少なくとも真央は気付いていないようです。 ※『捕縛』スキルのチャージ時間は数分程度です。 ■ ヴィラス・ハーク――――否、VRシャークは海を泳いでいた。 連なる島々の影響により生み出された複雑な激流など何するものぞ。 彼女は水の塔の支配者である、激流に飲み込まれることはない。 いや、それ以前に魚が溺れるなどあるはずのない。 その顔は人のモノを離れ、魚の混じった半魚人めいていた。 迷彩が半分剥がれた歪な怪物。 精神異常を回復するソフィアの闘魂ビンタ。 アルマ=カルマの魔眼が見せた海の幻影。 これらが合わさり、VRシャークは海の捕食者として覚醒した。 その思考はシンプルだ。 齧り。噛みつき。喰らいつくす。 血の味を知った捕食者の本能が呼び起される。 もう止まらない。 [G-7/海/1日目・朝] [VRシャーク(ヴィラス・ハーク)] [パラメータ]:STR:D→C VIT:E→D AGI:D→C DEX:E→D LUK:E [ステータス]:幻覚、インマウス面 [アイテム]:不明支給品×3 [GP]:150pt→250pt(塔の支配ボーナスにより+100pt) [プロセス] 基本行動方針:??? 1.食べたい ※水の塔の支配権を得たことにより水属性を得て本来の力を僅かに取り戻しました ※魚としての自覚を得て本来の力を僅かに取り戻しました 054.命短し走れよ乙女 投下順で読む 056.お宝争奪戦 時系列順で読む 057.炎の塔 ~ 行く者、去る者、留まる者 ~ 酔生夢死 黒野 真央 GAME OVER 笠子 正貴 虎尾春氷――急章 虎尾春氷――序章 ソフィア・ステパネン・モロボシ 有馬 良子 天空慈 我道 GAME OVER VRシャーク サメ×アイドル×殺人鬼
https://w.atwiki.jp/winningeleven2010/pages/128.html
ハンブルガーSV 背 名前 収録先 国籍 1 ロスト 隠し選手 ドイツ 3 ロゼフナル チェコ代表 チェコ 4 ラインハルト 未収録 ドイツ 5 マタイセン オランダ代表 オランダ 6 アオゴ 未収録 ドイツ 7 ヤンゼン ドイツ代表 ドイツ 8 ゼ ロベルト 隠し選手 ブラジル 9 ゲレーロ ペルー代表 ペルー 10 ペトリッチ クロアチア代表 クロアチア 11 エリア 隠し選手 オランダ 12 ヘスル 未収録 ドイツ 13 テシェ 未収録 ドイツ 14 ダヴィド ヤロリーム チェコ代表 チェコ 15 トロホウスキ ドイツ代表 ドイツ 16 マルクス ベリ 未収録 スウェーデン 17 ボアテング 隠し選手 ドイツ 18 カステレン 未収録 オランダ 20 ギ ドゥメル コートジボワール代表 コートジボワール 21 ピトロイパ 未収録 ブルキナファソ 22 ファン ニステルローイ 未収録 オランダ 25 リンコン ベネズエラ代表 ベネズエラ 29 ミッキー 未収録 ドイツ 30 ベンジャミン 未収録 ナミビア 33 シュテパネク 未収録 チェコ 34 サム 未収録 ドイツ 35 トゥルン 未収録 トルコ
https://w.atwiki.jp/ffxi_soa/pages/20.html
アルテパ地図