約 81,104 件
https://w.atwiki.jp/zenjanrusaikyou/pages/63.html
【作品名】 IZUMOシリーズ 【ジャンル】エロゲ 【共通設定・世界観・備考】 主な舞台はアシハラノクニとネノクニという2つの世界 アシハラノクニは普通の現代世界、ネノクニは異世界で死者の国。 アシハラノクニで死んだものは転生するときネノクニで生まれ変わりネノクニで死んだものはアシハラノクニで生まれ変わる。 IZUMOの速さ スサノオ=本気ヒミコ=本気汀=新☆女番長>8倍速>剛=ヤマタノオロチの首=ミナカタ=カグツチ >渚(IZUMO)>渚(IZUMO3)=羅刹天>摩利支天>機関銃乱射を回避できる5章のIZUMO3のキャラ 上記の=は実際にはほぼ互角から何とか戦えるまでまばらだが大切なのは機関銃回避より強いということで 細かい差はテンプレにしてもあまり意味がないため無視している 機関銃は初速はマッハ2~3ぐらいらしいのでこのテンプレではマッハ2ということにする 機関銃回避できるやつより強いIZUMO2のキャラが一人で大体ヤマタノオロチの首1本と互角 ヤマタノオロチの首は8本あるので単純に考えるとIZUMO2のキャラが1回攻撃する間に8回攻撃できる スサノオは一人でヤマタノオロチ8本より遥かに速くヤマタノオロチの攻撃すべてに カウンターかませるので最低機関銃回避の8倍の速度(マッハ16) ヒミコはスサノオと互角に戦えるから同じくらいの反応 またヒミコと互角の汀がヤマタノオロチの首と互角のキャラの8倍強いという会話もあるので大体妥当と思われる。 精霊の扱い RPGパートだと攻撃に使うだけだがIZUMO3のAVGパートや学園狂想曲の描写を見る限り 普通に召還して戦わせることもできるようなので召還ルール1で使用する 【名前】織姫+牽牛 【属性】織姫と牽牛の融合体 【大きさ】空間に存在してないのでない 【攻撃力】後述 【防御力】空間がない世界いて実体がないのでおそらく物理無効 【素早さ】時間も空間もない世界で夢を紡ぐ力を使えるので時間無視行動 【特殊能力】 夢を紡ぐ力 狭間の世界を作り閉じ込めることができる 世界の大きさは学校(数百メートル)+山+大きな屋敷分程度の広さ 高さは雲よりもさらにうえまである 狭間の世界は一度入るとあらゆる空間や時間を自在に移動できるものでも脱出不可 物理法則を操ることで相手の動きを止める 相手の内部の空間を曲げることで内部破壊攻撃ができる 人に呪いをかけれる 呪いの効果はその人の運命でもっとも不幸な状態にし最悪死ぬ ただし可能性のないことは出来ない 【長所】時間無視 【短所】織姫は攻略不可 【戦法】狭間の世界に追放 追放できないほど大きかったり効かない場合は内部の空間を曲げて地道に攻撃 vol.1 32 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2009/01/01(木) 14 30 24 8 「時間も空間も~」って理由で時間無視は認められないぞ
https://w.atwiki.jp/chulainn/pages/88.html
紅蓮 紅蓮(悪魔解説)?|銀氷|雷電 雷電(悪魔解説)?|疾風 疾風(悪魔解説)?|蛮力 蛮力(悪魔解説)?|外法 外法(悪魔解説)?|技芸 技芸(悪魔解説)?| 名前 解説 アズミ 日本に渡来した南方系海洋民族の br()安曇族の水神であり 水を操る能力を br()もっているとされる。 br()黄泉の国から戻ったイザナギが体を br()清めた時に生まれたワタツミの三神を br()祖とするとされる。 ジャックフロスト イングランドに伝わる冬と霜の妖精。 br()普段は邪気の無い存在だが br()怒らせると相手を氷漬けにして br()殺してしまう恐ろしい一面も持つ。 ライホーくん ジャックフロストが br()風間刑事から譲り受けた無頼漢の証と br()合体して誕生した突然変異態。 br()クールなボディにホットなハートを br()兼ね備えた彼(?)の野望は br()十五代目葛葉ライホー襲名…らしい。 ジュボッコ 多くの死者を出した戦場や処刑場に br()生えるという悪しき妖樹。 br()通りかかる人間を枝で捕まえると br()血を吸い取り 殺してしまう。 オオクニヌシ 農耕や医療の力を司る。 br()日本神話の国津神。 br()スサノオの課した難事に打ち克ち br()その娘スセリヒメと出雲に国を br()築いたと言われる。 ナーガラジャ インド神話の半人半蛇の神ナーガ族の王。 br()特に強大な力を持つナーガが br()この名で呼び分けられる。 br()八大竜王として知られる br()ナンダ タクシャカらも br()このナーガラジャに属する。 タラスク フランス中部にあるローヌ河に br()住んでいたとされる邪龍。 br()6本の足を持ち 巨大な口と長い牙で br()人間をひと呑みにしたという。 オオヤマツミ 日本神話に登場する国津神のひとり。 br()スサノオの妻クシナダヒメの祖父である。 br()山の神として知られるが br()水源や田の実りも支配したことから br()水の神 田の神ともされた。 アラハバキ 古代日本における主神の1柱。 br()その姿は遮光器土偶に象られ 表される。 br()天皇家への逆賊の象徴として br()長らく信奉が弾圧されてきた。 |ヤマタノオロチ|古事記に登場する br()八つの頭と八つの尾をもつ大蛇。 br()スサノオによって倒された。 br()このとき体から出てきた剣が天叢雲剣 br()後の草薙の剣である。|@wikiへ
https://w.atwiki.jp/chaossyugaku/pages/12.html
本稿では今回訪れる内宮の祭神を取り上げる。 伊勢神宮内宮の祭神は天照大神である。大日孁貴神 (おおひるめのむちのかみ)とも呼ばれるほか、伊勢神宮では天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、あるいは皇大御神(すめおおみかみ)といわれている。「古事記」によると、黄泉の国からイザナギが帰ってきて、穢れを落としたときに生まれた三柱の神の一(他の二柱はツクヨミ、スサノオ)にして、高天原を治める神。太陽の神でもある。また、天皇家の祖先(皇祖)たる神の一つとされる。このように、天照大神への信仰はは日本民族(本稿では日本国に住む民族を便宜的にこう呼ぶ)にとっては祖神としての信仰と、世界中に存在する物と同様な太陽神信仰という二重の意味を持つ。 太陽神としての側面では天岩戸のエピソードは有名であり、このことによって起こったことは農作物の不作も含まれており、天照大神の豊穣の神としての側面がうかがえる。 一般には女性神といわれているが、それを推古天皇即位をスムーズに行うための蘇我一族による捏造とし、男性神であったとする説も存在する。たしかに高天原でスサノオを迎撃する時に武装するなど、男性的な一面も神話に記述されており、軍事を象徴する神という側面も持つ。。しかしながら、日本が農耕社会で女系社会であることや日本書紀においてスサノオから「姉」と呼ばれているなどの事項からすると女性神説の方が有力であるといえる。 日本書紀によると天照大神が現在の形になったのは698年(皇大神宮創建*1)のことで、これを機会に「天皇家の祖先神」としてのアマテラスが確立され、持統天皇をモデルとして自然神から人格神へと変更された。この前までは「大日孁貴」(おおひるめのむち)などとよばれ、太陽神としての性格が強かった。 さて、内宮にて祭られる神は主祭神であるアマテラスのほかに、天の岩戸からアマテラスを引きずり出した天手力雄神(アメノタヂカラオ)と天孫降臨をおこなった神である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の母神、栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)がまつられている。天手力雄神は肉体的な力を象徴する神で、スポーツの守護神としても有名である。一方、栲幡千千姫命はアマテラスの息子の嫁で、名前は機織や織物と関係するものである。
https://w.atwiki.jp/rinseidou/pages/75.html
出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 宗像三女神(むなかたさんじょじん)は、宗像大社(福岡県宗像市)に祀られている三柱の女神の総称である。 また、朝鮮への海上交通の平安を守護する玄界灘の神として、大和朝廷によって古くから重視された神々である。ムナカタの表記は、『記・紀』では胸形・胸肩・宗形の文字で表している。 概要 『古事記』に「この三柱の神は、胸形君等のもち拝(いつ)く三前(みまえ)の大神なり」とあり、胸形氏ら海人集団の祭る神であった。それが、朝鮮半島との緊密化により、土着神、地方神であった三神が5世紀以降国家神として祭られるようになった。 『記紀』の記す日本神話においては、アマテラスとスサノオの誓約において、アマテラスがスサノオの十拳剣を譲り受けて生んだとされており、スサノオの物実(ものざね)から化生したのでスサノオの子としている。 降臨の地は、福岡県の宗像地方東端の鞍手郡鞍手町の六ヶ岳という山である。 また、日本書紀には、天照大神が国つくりの前に、宗像三神に「宗像地方から朝鮮半島や支那大陸へつながる海の道は降って、歴代の天皇をお助けすると共に歴代の天皇から篤いお祭りを受けられよ」と示した。このことから、三女神は現在のそれぞれの地に降臨し、祀されるようになった。 『日本書紀』の一書には天照大神が「汝三神(いましみはしらのかみ)、道の中に降りて居(ま)して天孫(あめみま)を助け奉(まつ)りて、天孫の為に祭られよ」との神勅を授けたと記されている。 化生した順 古事記 古事記では、化生した順に以下の三神としている。 沖ノ島の沖津宮 - 多紀理毘売命(たきりびめ) 別名 奥津島比売命(おきつしまひめ) 大島の中津宮 - 市寸島比売命(いちきしまひめ) 別名 狭依毘売(さよりびめ) 田島の辺津宮(へつみや) - 多岐都比売命(たぎつひめ) この三社を総称して宗像三社と呼んでいる。 日本書紀 日本書紀では以下のようになっている。 本文 沖津宮 - 田心姫(たごりひめ) 中津宮 - 湍津姫(たぎつひめ) 辺津宮 - 市杵嶋姫(いちきしまひめ) 第一の一書 沖津宮 - 瀛津嶋姫(おきつしまひめ) 中津宮 - 湍津姫(たぎつひめ) 辺津宮 - 田心姫(たごりひめ) 第二の一書 沖津宮 - 市杵嶋姫(いちきしまひめ) 中津宮 - 田心姫(たごりひめ) 辺津宮 - 湍津姫(たぎつひめ) 第三の一書 沖津宮 - 瀛津嶋姫(おきつしまひめ) 別名 市杵嶋姫(いちきしまひめ) 中津宮 - 湍津姫(たぎつひめ) 辺津宮 - 田霧姫(たぎりひめ) 玄界灘に浮かぶ沖ノ島に沖津宮があり、田心姫を祭っている。この島に古代の祭祀跡があり、国宝に指定されている。 宗像大社の社伝 宗像大社の社伝では、以下のようになっている。(三女神の神名や配列などに 古来、種々の変遷もあったが現在では以下のようになっている。) 沖津宮 - 田心姫神(たごりひめ) 中津宮 - 湍津姫神(たぎつひめ) 辺津宮 - 市杵島姫神(いちきしまひめ) その他 海の神・航海の神として信仰されている。宗像大社のほか、厳島神社(広島県廿日市市宮島町)、田島神社(佐賀県唐津市呼子町)、および各地の宗像神社・厳島神社で祀られている。 宗像・厳島系の神社は、日本で5番目に多いとされ、そのほとんどが大和及び伊勢、志摩から熊野灘、瀬戸内海を通って大陸へ行く経路に沿った所にある。 宗像三女神を祭神とする全国の神社 善知鳥神社(青森県) 江ノ島神社(神奈川県) 淵神社(長崎市)
https://w.atwiki.jp/devilchildren_w/pages/43.html
1体目 × 2体目 = 予定デビル LV11〈リュウ〉マカラ LV14〈ヨウマ〉ジャックランタン LV15〈アクマ〉とけいウサギ LV18〈オニ〉スケルトン LV19〈レイ〉バンパイア LV20〈アクマ〉ヒポグリフ LV23〈リュウ〉コカトリス LV21〈ヨウマ〉ハッグ LV24〈アクマ〉イシス LV23〈リュウ〉コカトリス LV22〈ヨウマ〉フロストエース LV24〈アクマ〉イシス LV24〈オニ〉グール LV25〈レイ〉サキュバス LV27〈アクマ〉バシン LV30〈オニ〉ロボット LV27〈レイ〉バンシー LV31〈アクマ〉ゴグマゴク LV30〈オニ〉ロボット LV27〈ヨウマ〉ティターニア LV31〈アクマ〉ゴグマゴク LV30〈オニ〉ロボット LV28〈ヨウマ〉おしち LV31〈アクマ〉ゴグマゴク LV35〈リュウ〉ナーガ LV35〈ヨウマ〉マンドレイク LV37〈アクマ〉ラハブ LV37〈リュウ〉ヴァスキ LV43〈ヨウマ〉トウコツ LV42〈アクマ〉マモン LV44〈オニ〉ギリメカラ LV46〈レイ〉ナイトメア LV47〈アクマ〉スサノオ LV47〈リュウ〉ウロボロス LV43〈ヨウマ〉トウコツ LV47〈アクマ〉スサノオ LV50〈リュウ〉コクリュウ LV50〈ヨウマ〉マンティコア LV52〈アクマ〉クラーケン
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/729.html
大神伝~小さき太陽~ part65-19~24,30~32,36~43,47~53 19 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 52 59.49 ID 2Tr6AuC80 2012年に大神のHDリマスター版が出たので、大神のネタバレになりそうな事は一部ぼかしてあります。 まずは『大神』を知らない人の為の、本作でも出てくる簡単な大神の人物紹介および用語。 アマテラス…普段はとぼけた感じの為、よく白い犬に間違えられる白い狼。 しかしその本性は太陽が化身、天照大御神。 イッスン…自称全国を旅する絵師。虫のように小さく、すごいジャンプ力の持ち主。 ひょんな事からアマテラスと出会い、相棒となる。 サクヤ…高い霊力を持った、賽の木と呼ばれる御神木に宿る精霊。衣装はエロい。 彼女の分身である賽の木を使って邪気を払う、通称『大神降ろし』は必見である。 スサノオ…百年前にヤマタノオロチを倒したイザナギの末裔である、自称大剣士。 怠け者だったが、アマテラスのおかげで大剣士としての才能を開花させた。 クシナダ…酒造りの腕が確かな、スサノオの思い人。ヤマタノオロチの生贄にされるが、スサノオに助けられる。『大神伝』ではスサノオの妻になっている。 筆しらべ…アマテラスが、自身の尾を使用して行う神通力の事。全部で13種類存在。 ナカツクニ…『大神』及び『大神伝』の舞台で、日本の本州と同じ形をした国。 人々の服装は平安時代くらいだが、たまにオーバーテクノロジーなものも存在する。 20 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 55 57.86 ID 2Tr6AuC80 (ストーリー) 「我が知っていることについて語ろう」 1人の老人の声が、アマテラスの活躍(『大神』本編)から9か月後の物語を静かに語り始める。 訳あってアマテラスと別れて全国行脚を行っているイッスンは、神木村の傍に新たにできた村に訪れていた。 アマテラスの事を思い出していると、イッスンは妖怪に囲まれてしまう。 妖怪達は9ヶ月前に居なくなった筈だと慌てるイッスン。 そこへ1匹の白い子狼・チビテラスがイッスンを助けた。 見た目がそっくりだけでなく筆しらべも使えるこの子狼を、イッスンはあのアマテラスの子だと気付く。 妖怪が再び現れた原因を知る為イッスンはチビテラスの背に乗り、悪しきものを抑える賽の木の精霊・サクヤに会いに神木村へと向かう。 神木村に着きサクヤに話をすると、『妖怪の復活はよからぬ前兆ではないか』との答えが返ってくる。 その直後、突然の落雷が発生しサクヤが宿る賽の木は切り裂かれてしまう。 サクヤは一度は消滅してしまうが、チビテラスのつたない筆しらべにより賽の木が修復され、不完全ではあるものの復活する。 まだ力が頼りないチビテラスを見て、全国行脚中の身であるイッスンはチビテラスに頼れる相棒が見つかるまで一緒に行動してくれるようだ。 21 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 57 55.68 ID 2Tr6AuC80 原因追及の為に村の外へ出ようとするが、大剣士・スサノオが外敵侵入対策として入り口を巨大な岩で塞いでしまった後だった。 入り口の前で番をしているスサノオはチビテラスを見て「子ポチではないか」と、久しぶりに会ったかのように声をかけてくる。 以前に会っているらしいが、当のチビテラスは初対面らしくキョトンとする。 この事は「スサノオの勘違いなのでは?」と、うやむやのまま終わる。 小さなイッスンだけなら岩の隙間から通れそうだが、チビテラスは無理だ。 仕方なく引き返すと、泣いている少女を発見したチビテラスとイッスン。 そこへ、イッスン達が少女を泣かせたのだと勘違いしたスサノオの息子・クニヌシが転びながら格好悪く現れる。 クニヌシは少女に泣いている理由を尋ねると、その子は『親の形見である大事な鏡を花咲谷にいる妖怪に盗られた』と答えた。 実は妖怪の名前を聞くだけでも怖いクニヌシを、イッスンがからかう。 「ぼく…じゃなかった。我がビビるわけないだろう!」とクニヌシは反論。 「それじゃ決まりィ」と、クニヌシをチビテラスの相棒に決め、イッスンはさっさと行脚の旅を再開してしまう。 当然怖がりなクニヌシは村から出るのを嫌がるが、既に鏡を取り返すと少女と約束してしまった。 嫌々ながら妖怪の住処になった花咲谷へ行く事にする。 スサノオに酒を飲ませ眠らせて、クニヌシとチビテラスは力を合わせて、巨大な岩を切り、村の外へ出る。 妖怪が巣食うようになった花咲谷への門は閉ざされていた。それを開けようとクニヌシは奮闘するものの、門を開けるには子供の力では無理な話だった。 そこへ、目を覚まし追いかけてきたスサノオが現れる。 我が子を妖怪のいる危険な谷に入らせまいとするスサノオ。そんな父に対しクニヌシは少女の手鏡を取り返す約束をしたのだと説明する。 それを聞いたスサノオは、自慢の怪力で門を開け「危ない目にあったら、迷わず逃げろ」「手柄を立てなくても、お前は我の息子だ」と送り出す。 ガマガエルの妖怪・大蟇怪(おおがまのけ)の住処となった谷の中には、先に訪れていたらしいイッスンの伝言がいくつか立札として残されていた。 立札の一つに『賽の芽の実は 特別な血筋 でないと触れる事が出来ない』との文章を読んだ後、「特別な血筋、か…」と呟く。 その時の彼は何を考えていたかをチビテラスは知る事はできず、そのまま先へ進む。 その答えは、大蟇怪に会った際に判明した。 22 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 00 40.92 ID W2r3jESe0 花咲谷の最奥に潜んでいた大蟇怪は、自分を倒せるのはイザナギの血筋だけだと言い放つ。 クニヌシは、自分はイサナギの血筋であるスサノオの子だと震えながら答える。 それを聞いた妖怪は「イザナギの血を引く者がそんなへっぴり腰なわけがない」と、クニヌシの事を嘘つき小僧だと罵る。 ただでさえ弱虫なクニヌシの緊張は既にピークを迎えていた為、この言葉にショックを受け、「僕はスサノオの実の子ではない!」と打ち明け逃走してしまう。 仕方なくチビテラスだけで大蟇怪から手鏡を取り返す戦いを始める。 有効となる一撃をなかなか与えられずにいると、相棒を置いて逃げた自分を恥じたクニヌシが引き返してきた。 スサノオの実子ではなく事に負い目を感じ、スサノオの真似をしていた事。 そして血のつながりはなくとも、チビテラスと力を合わせて戦う事がスサノオの子である証だと彼は叫ぶ。 大蟇怪が吐き出した賽の実をクニヌシが利用し、ついに大蟇怪を倒す。 その体から謎の黒い霧が出て行った後、妖怪の口の中から飛び出した手鏡をキャッチし、クニヌシはチビテラスと抱き合って喜び合う。 谷の門の所へ来てみると、クニヌシ達がいつでも帰れるように門を開けた状態で踏ん張っていた父に、妖怪から手鏡を取り戻したと伝える。 皆で神木村に戻り、クニヌシは泣いていた少女に手鏡を渡すと、少女の姿が目の前でサクヤの姿になったではないか。 己が消える前にチビテラス達の力を確かめる為に、態と妖怪に手鏡を奪われたと言いのけるサクヤ。 体力の限界に達していたサクヤはナカツクニの平和を願いながら消え、御神木である賽の木が枯れ始めるので、再び筆しらべを行い復活させる。 再び復活したサクヤはチビテラス達にお礼を言うと同時に、両島原から怨霊の気配を感じたと教える。今回の一件で自信をつけたクニヌシは、チビテラスと共にその怨霊を退治しに行くのだと答えた。 村を出る前にクニヌシは、イザナギの血筋でない筈の自分の事が気になると口にする。 首をかしげるチビテラスに彼は、9ヶ月前にスサノオに助けられる前の記憶がないと告白する。 そしてこの旅をすれば、忘れてしまったその過去を思い出すキッカケを見つけれるかもしれないと言葉を続けた。 そして一行は両島原を目指し、アガタの森へ向かう。 アガタの森に踏み入れると、どういうわけか森は殆どが浸水していた。 9ヶ月ぶりに帰ってきてたコカリに話を聞くと、この浸水は妖怪・大ナマズによるもので、その為西安京へ続く道が通れないとの答えが返ってくる。 皆の為にナマズを釣り上げようと、大切な釣竿で頑張るコカリの邪魔にならないように離れると、クニヌシは水面を跳ねる影を見つける。 何だろうと確かめる為に近づくと、それは珍しい人魚・ナナミだった。 ナナミは「あら?ワンちゃん…あなたは!」と、チビテラスに話しかける。 どうやら友達同士らしいが、チビテラスは覚えてないようだ。 彼女は大ナマズに盗まれた宝を取り戻すのに忙しいと言い、水の中へと潜って行ってしまう。 途方に暮れたクニヌシとチビテラスは、近くにいた占い師のぼくせんババにこの先の事を占ってもらうと、海のお宝を見つける方法を予言してくれた。 クニヌシはお礼を言ってぼくせんババの元から去る。その間際、ぼくせんババは「おぬしらには逆らうことのできないつらい別れが待っている」と呟く。 23 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 06 51.58 ID W2r3jESe0 占いに従って辿り着いた場所は、妖怪達しかいない妖怪市場だった。 妖怪のフリをして侵入した一人と一匹は、市場のとある一角へ訪れると、人間に捕まって妖怪への生贄として捧げられたナナミを発見する。 何とか彼女を救おうと、ナナミが景品となっている闘技場に参加し優勝する。 だが、優勝者が実はクニヌシだと分かった瞬間に、彼女は「人間なんか大嫌い!」と怒り出す。 話を聞くと、どうやら彼女はコカリに釣られたらしい。 とにかくナナミを連れて行こうとする途中で、他の妖怪からクニヌシが人間である事がバレてしまい、妖怪から追いかけられる。 行き止まりへと追い詰められてしまうが、市場への入り口に釣り糸を垂らしたコカリのおかげで市場脱出に成功する。 コカリに対して激怒するナナミに、コカリは「大人たちが勝手に話を進めてしまった」と生贄にしてしまった事を謝罪。その懺悔の為に、皆の脱出を手伝ったのだと言う。 それでも許せないと怒るナナミだが、壊れた釣竿はコカリとってとても大切な釣竿をだとクニヌシから聞き、彼女は自分の非礼を詫びた。 二人が和解した直後、今度は目の前でクニヌシがナマズの妖怪に攫われる。 「今度は私が助ける番」とナナミはチビテラスの相棒になり、ナマズの妖怪の根城に突入する。 泳げないチビテラスをナナミがサポートして進むと、奥で大ナマズが出現。 「出たわね、大ナマズ!」とのナナミの言葉に対し、大ナマズは「おいどんは鯉でごわす」と否定。いつかは龍になるのだと話を聞かない。 ナナミが探す『水位を操る宝』と一緒にクニヌシも腹の中にあると言うので、奪還の為に大ナマズとの戦闘になる。 勝利を収めると、口の中から人魚の宝を持ったクニヌシが出てくる。 しかし妖怪の悪足掻きで発生した激流に飲み込まれてしまう。 最初はチビテラスとクニヌシは一緒に流されていたが、クニヌシに流れてきた丸太が直撃する。クニヌシを助けようと彼にしがみつくチビテラス。 チビテラスを助ける為、クニヌシは態とチビテラスに攻撃し、クニヌシとは離れてしまう。一方、大ナマズの死体から黒い霧が飛び出していた。 両島原まで流されたチビテラスを、宝を取り戻したナナミが砂浜まで運んだ。 彼女は気絶したチビテラスに話をする。 クニヌシを見つけれなかった事。チビテラスは忘れているようだが、チビテラスは以前にナナミと出会っている事。そして彼女は竜宮城へ帰る。 24 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 11 06.18 ID W2r3jESe0 今回はここまでにします。 これでも細々としたイベントは省略してるんですよ… 長くなってしまいすみません。 30 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 40 55.30 ID UHQVnDnq0 ナナミに助けられたチビテラスは一匹だけで両島原にある都・西安京へ赴くと、都は所々妖気に覆われた状態だった。 チビテラスは妖怪に襲われていた勝気な天才子役・カグラを助ける。 妖怪を蹴散すチビテラス。助けられた彼女は、「何で早く助けなかったの!」と怒ってきた。 どういう訳か彼女を、両親が仕切る旅の一座『かぶき座』の芝居小屋へと送る事に。 到着してみると、芝居小屋は妖怪達に乗っ取られていた。 どうやら都の妖気の発生源はここらしい。 元は人間だった妖怪・千両と万両に憑りつかれてしまった両親を探し、カグラとチビテラスは芝居小屋中を探索する。 その最中、妖怪にカグラは襲われるが彼女は不思議な力を使って防いだ。 実は、巫女の才能がある事を隠していて、それを知られたくない彼女は今見た事を忘れるようにチビテラスに強制する。 妖怪に捕まった役者やお客も救出すると、その中にいた巫女長を発見する。 都の守護を任されていたが、隙を突かれ魔を払う力を吸い取られてしまったという。 困っている人を放っては置けないカグラはそれを聞いて、「あたしが妖怪を退治する」と巫女長に約束する。 巫女長から巫女装束一式を渡され、複雑な表情でそれを受け取る。 一流役者を目指していたという妖怪の性格を利用し、千両と万両を芝居小屋の舞台へおびき出す。カラクリ人形を操る2匹をそれぞれ倒すと、2匹は協力しあって、巨大な1体のカラクリ人形『連獅子』を作り出して憑りつく。 一体でも苦戦した相手なのに…と絶望し戦意喪失するカグラ。 しかし諦めないチビテラスの、妖怪の攻撃から彼女を守る姿を見たカグラは「あたしも一緒に戦うよ」と巫女装束を纏う。 人と違うこの力を嫌っていたのだが、命がけで彼女を守ろうとする姿に答える為に、自分も全力を出さなければいけないと思ったようだ。 相手の隙や弱点を狙い、自分の持つ力を存分に発揮させ妖怪を祓い清めた。 妖怪は「お許しを…怨霊王さま…」と言葉を残し消滅し、その身体から黒い霧が立ち上り、どこかへと消えていく。 妖怪から解放されたカグラの両親は、カグラの雰囲気が変わったと述べる。 彼女はチビテラスに、人と違っているのもかっこいいよねと耳打ちした。 31 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 43 20.27 ID UHQVnDnq0 一座が元に戻っても、都にはまだ妖気が残っていた。 カグラは巫女長から借りた札を使って、妖気を少しずつ払っていく。 残る妖気は後一ヶ所のみとなったその時、カグラ達の前に妖気が集合し、その中から『怨霊王』と名乗る妖怪が出現した。 カグラは怨霊王を払おうと札を投げるが、その札はやすやすとはじかれる。 怨霊王はカグラが力をつけたら迎えに来ると言って姿を消した。 カグラは決心する。『再び怨霊王が現れる前に、力を強くしたい』と。 役者業を一時休んで巫女の修行に専念するカグラを見送った後、その帰り道で謎の少年・クロウと遭遇する。 流れ星に乗ってきたと言う少年で、最近発掘された遺跡近くで保護され都の兵の監視下に置かれていたらしい。 何故か一緒に脱走しようと言う話になる。 さあ出発、と言う直後に遺跡では発掘調査隊が妖怪に襲われ、同行していたゲンナイが連れ去られる事件が発生する。 何とか戻ってきた調査隊の一人である学者の証言から、貴族の策略により憤死した菅原道真が怨念により妖怪『怨霊王』として復活した事が判明する。 遺跡に向かうため西安京を出ようとすると、突如黒い影状のものが発生しそれに触れられた住民が次々と倒れていく。 近くに居合わせた医者の見立てでは、これは病気ではなく呪いだと言う。 巫女長に頼まれたカグラがやってきて呪いを払う。 しかしそれは怨霊王の策略であった。 呪いを短時間で払える程の力をつけたとして、チビテラス達の前に怨霊王が出現。何とか抵抗するものの、カグラを自身の身体に取り込んで遺跡へと消えていってしまった。 怨霊王を追って遺跡に入る前に、クロウは遺跡の傍にある崖の上にあった壊れた菅原道真の墓石と謎の文様を見つける。 クロウもその文様に似た形のペンダントを所持しており、「ミーと同じだったのか…」と呟いた。 クロウが呟きの真意を語らぬまま遺跡の入り口に着くと、いつの間にか侵入し何かの設計図を持ってきたイッスンと再会する。 怨霊王の騒ぎを知らないイッスンは、ゲンナイを探しに都へ行ってしまう。 32 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 53 06.98 ID UHQVnDnq0 電気が通り近未来的な遺跡の中を進むと、クロウが乗ってたらしい人工的な彗星(ロケット)を見つける。 彼は重大な役目を任されてナカツクニへきたのだと言うが、その内容については本人も知らないらしい。本人は、役目を果たすまで自由に旅をするつもりらしい。 さらに進むと、空を飛べるようになる羽衣を入手したり、モニターに映し出された「月の王女の力を借り」「人形」等と書かれた気になるメールを見つけたりする。 メールを呼んでいる途中でモニターが壊れてしまい、何が書かれていたのかは不明となってしまった。 遺跡内には電流が通路を横切っている箇所があり、進むを一旦諦める。 ここで、この遺跡は雲の上に住む雷神族が遺跡へ電気を送っているから起動したと言う話を思い出す。 手に入れた羽衣をクロウが纏い雷神族の元へ飛んでいこうとするが、突風に煽られアガタの森へ落下し、同時に羽衣をなくしてしまう。 羽衣を探す為ぼくせんババに占ってもらうと、「妖怪市場へ行く(要約)」の予言を再び授かる。 チビテラスにとっては二回目の妖怪市場へ行き羽衣を見つけると、妖怪に見つかるので追いかけられながらも羽衣を使って市場を脱出。 突風はまだ強く吹いているが、今度は筆しらべで相殺しながら雷神族のいる雲の上へと目指す。 雷神族へ事情を説明すると、電気を止める代わりに電気の中を平気で通れるようになる宝『デンデン太鼓』を受け取る。 そして雷とともに地上へ戻され(落とされ?)て、再び遺跡の中へ。 前回通れなかった電気の中へ入ると、ここだけ強い電流の為か太鼓が暴走。 その結果、太鼓は壊れてしまうが奥へ進めるようになる。 最深部の扉を開けると、ゲンナイが巨大な機械を修理していた。 怨霊王の命令という理由もあるが、これ程の機械を目の前にしたら発明家としての血が騒いで機械の修理を拒否できなかったそうだ。 ちょうど修理が終わったばかりであるこの機械をクロウが壊そうとした瞬間、怨霊王が出現しクロウを弾き飛ばし、機械を作動させる。 巨大なウサギ型の塊が動き出す。怨霊王はこれを使って人間を全て滅ぼす計画らしい。 その計画を阻止する為、チビテラスとクロウは起動したウサギ型の巨大人形(ロボ)『ダイダラボッチ』の上部にあるコントロールパネル目指して走りだす。 36 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/20(水) 23 54 48.36 ID QXJvJW/K0 クロウを背に乗せチビテラスは、ダイダラボッチの身体を駆け上り、怨霊王の追撃を躱しつつ、ダイダラボッチのコントロールパネルに到着する。 ここでクロウとチビテラスは、生前と同じ人の姿となった怨霊王と向かい合う。 「人間は死滅して当然」と、過去に裏切られ絶望の淵で死んだ怨霊王の言葉。 「ユーは間違っている!」と、全ての人が醜いわけではないとクロウは反論。 チビテラスが怨霊王を引き付け、クロウがダイダラボッチの停止作業を行う。 隙を見てはクロウが持つペンダントで怨霊王の妖気を少しずつ吸収していった。 そして怨霊王を倒し、その身体の中から現れたカグラを無事保護。 ダイダラボッチも地上に出る寸での所で停止した。 遺跡の外へ出ると、学者と脱出したゲンナイが駆けつけてくる。 クロウは2人に『これは月で作られ、悪用されないようにこの遺跡内に封印されていた物』だとダイダラボッチを説明する。 そして2人にカグラを預けて怨霊王を見に行くと、怨霊王はわずかな妖気を発している状態だった。 チビテラスの筆しらべでその妖気を断つと、怨霊王は浄化され、生前の穏やかな菅原道真の姿に戻った。 道真は礼を述べると、彼はクロウが持っているペンダントに気が付く。 この時にクロウと菅原道真の2人が、同じ月からやってきた『月の民』だとわかる。 「時に裏切られもするが、友はいいものだ」と同胞であるクロウに話しかけ、道真の魂はようやく死後の世界へと旅立った。 彼を止める事が自分の役目だったのだろうと語ったクロウは、学者と共に壊れてしまった道真の墓石を修復する。 修復作業の間にカグラとチビテラスがゲンナイの所へ訪ねると、彼は遺跡で発見した設計図を基に騒音を響かせながら何かを作っていた。 あまりにも酷い騒音に対して苦情を言おうにも、ゲンナイは謎の機械を作成するのにに夢中になっていて聞こえないよなので諦める。 再び道真の墓石の修復状態を見に行くと、以前のように立派な墓石が完成していた。 クロウはその出来栄えを自慢しそれをカグラが褒めていると、突如墓石から妖気が発生する。 その妖気は、あの道真に憑りついていたものと同じ妖気だと感じるカグラ。 37 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/20(水) 23 57 03.96 ID QXJvJW/K0 集まった妖気の中から、自らを『悪路王』と名乗る妖怪が出現した。 そしてチビテラスに向けて妖気の弾を放ってくる。 チビテラスが素早く躱すと軌道上にあった遺跡にに命中し、遺跡は消滅。 それを見た悪路王は、「完璧には程遠い」と自分の状態に不満を漏らす。 『世界の全てを取り込み、常闇の新世界』を目指す悪路王は、ヤマタノオロチの血を手に入れる為、過去へと移動してしまう。 どうやら、ヤマタノオロチの血があれば完璧な状態になれるらしい。 9ヶ月前へ行ってしまった悪路王を追う方法を思いつかない一行は、ひとまず西安京に戻る事にした。 西安京に着くと、あの騒音が止んでたのでゲンナイの所へ行ってみる。 そこにいたゲンナイは、設計図に書かれていた機械を完成させたのだと自慢した。 その機械を見たクロウは、これは「好きな時代へ移動できる装置」だと説明する。 これで悪路王の後を追う方法が見つかった。 そこへイッスンがやってきて、自分が見つけた設計図をゲンナイに見せる。 新たな設計図を見て興奮するゲンナイ。今度はこの設計図の物を作るらしい。 それを無視して、カグラに「残って巫女の修行に励むよう」とクロウは言い、チビテラスとクロウは装置を起動させて9ヶ月前のナカツクニへ移動する。 38 :大神伝~小さき太陽~(補足):2013/02/21(木) 00 05 51.63 ID t5ModOnL0 ここから先の為に、 19以外でも出てくる『大神』の登場人物と用語について、ストーリー上で既出したものも含めて説明をします。 一度に全てを説明すると覚えきれないと思いましたので…。 ゲンナイ…子供と同じ背丈の、発明家のおじいちゃん。頭に何故か電球がついてる。 『大神』の時にも登場していたが、存在を知らないプレイヤーがいるかもしれないナリ。 ヤマタノオロチ…かつて神木村に恐怖と悲劇をもたらした妖怪。『大神』の冒頭で復活する。 百年前はイザナギにより、『大神』の時にはスサノオによって倒される。 白野威(しらぬい)…百年前のアマテラスにつけられたあだ名。ヤマタノオロチ戦後に死亡。 現在のアマテラスは、オロチ復活の気配を感じたサクヤによって、石像を憑代にして復活。 イッシャク…白野威の相棒を務めた、伝説の絵師。イッスンと同じ種族。 『大神』では齢百歳を超えたご老人になっており、一族に絵の指導をしている。 オトヒメ…両島原の沖、海底にある『竜宮城』の長を務める女性。既婚者で未亡人。 因みに前の長は彼女の旦那。 水龍…海を守護する巨大な龍で、その姿はリュウグウノツカイに似ている。 両島原を守る為に妖怪達と戦っていたのだが…。 月の民…ナカツクニよりも高度な文明を築き、かつて月に住んでいた人々の事。 何故月の民は月から脱出したのか等の詳細は不明。実は『大神』にも該当人物が登場している。 では再び、ストーリーに戻ります 39 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 08 49.78 ID t5ModOnL0 9ヶ月前の、何故か西安京の沖の上空に着いたチビテラスとクロウ。 案の定海へと落下、溺れている所を交易船に助けられる。 とりあえず船員に悪路王の事を尋ねるが収穫は無く、代わりに「海が見聞きした知識を得る事が可能」な『知識の宝玉』の話を聞けた。 船長の計らいで宝玉の場所を知っているオトヒメを呼んでもらい、宝玉を収めた場所へ行く許可をもらう。 その場所が海の中だと聞いたクロウは同行を拒否。羽衣を着て、情報収集の為に1人で両島原へ行くと言いだす。 チビテラスだけでは不安であろうと判断したオトヒメは、髪留めに宝を付けた9ヶ月前のナナミを同行者として紹介する。 宝玉が収められている知玉(ちぎょく)の宮へとオトヒメに案内してもらい、宮の中にいた管理者の許しを得て宝玉に触れる。知玉に蓄積された知識の中に、悪路王に関する情報を見つけ出す事ができた。 ・悪路王は意思を持つ闇の塊で、活動するには憑代となる器(誰かの身体)が必要。 ・器として相性がいいのは、「ヤマタノオロチの血で清めた光属性」の身体。 さらに、その情報提供者の姿がクロウそっくりだと判明する。 ナナミに交易船へ送り届けてもらう際、オトヒメから「水龍は現在、海の守護者ではないから海へ出ない事」を船員達に告げるよう頼まれる。 交易船に戻ると、船は妖怪の襲撃にあっているので全て退治する。 オトヒメの伝言を伝えて船を去ろうとするナナミだったが、彼女の髪留めに付けてあった宝を1匹のナマズに盗まれてしまい、1人でそのあとを追って泳いで行ってしまう。 入れ違いでクロウが帰ってくるので、ヤマタノオロチがいる十六夜の祠へ向かおうとする。 帰る為に陸を目指す船に、今度は妖怪によって乱心した水龍が船に襲いかかってきた。 逃げ切るのは不可能と判断した乗組員は、ここで水龍と戦う覚悟を決める。 彼らと共に水龍に立ち向かおうとするクロウ達だが、船長に制止させられた。 「水龍は俺達に任せろ」 逃げるように促す船長の言葉に納得できないチビテラス。その相棒を無理やり抱え、クロウは羽衣の力で船から飛び去る。 涙をぼろぼろと流しながら十六夜の祠を目指す1人と1匹の後ろで、水龍の攻撃を受けた船は真っ二つとなり、大海原に沈んでいった。 40 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 13 14.81 ID t5ModOnL0 十六夜の祠へ入る手前の道にて、9ヶ月前のスサノオを見つける。 声をかけて話をしている途中、スサノオはぐったりとして湖に漂っている少年(9ヶ月前のクニヌシ)を発見。 慌ててスサノオが泳いで助けに行くと、少年は息をしていない。 心肺蘇生を行い、呼吸は戻ったが意識がない少年を、この傍にある十六夜神社に預けた。 スサノオは、この一件が終わった後で少年を引き取りに行くと言う。 祠の入り口の結界をスサノオと共に切り捨て、スサノオはクシナダ救出へ、クロウとチビテラスは悪路王阻止の為に別行動になる。 ヤマタノオロチの姿が一望できる場所を見つけ、悪路王出現を待つ。 スサノオがオロチの首を全て切り裂き祠を去った後、悪路王は現れオロチの亡骸に近づくので、切りかかり阻止する。 「この時代が駄目なら」とさらに百年前のナカツクニへ移動する悪路王。 移動の為にできた黒い穴が閉じられる前に、クロウとチビテラスは悪路王を追ってその穴の中へ飛び込んだ。 百年前のナカツクニへ来た1人と1匹が十六夜の祠への道を進んでいると、クロウの持つペンダントが発光する。 ペンダント内に込められていた情報が、光と共に彼の額へと送り込まれる。 チビテラスはその内容を知る事はできなかったが、それを受け取ったクロウは「それが…ミーの役目なんて」と力なく笑う。 その後彼はチビテラスに「気持ちの整理がしたい」と言い残し、羽衣を纏って1人でどこかへ飛んで去ってしまった。 後を追ったチビテラスだったが、その後ろ姿に追いつく事は出来なかった。 1匹だけで十六夜の祠へ向かうと、空腹で倒れている少年・マンプクを発見。 ここへ来る途中でもらったお肉を渡すと、マンプクはその場で肉を調理し出来上がった料理を瞬時に平らげる。 そして、食べるのを我慢できなかったとマンプクは悔やむ。 独り言の内容を聞いていると、どうやら彼は妖怪に攫われた母・モテナシを助けにここまで来たらしい。 すぐ空腹になって転倒したマンプクを見かねたチビテラスは、明らかに重たいとわかる彼を頑張って背に乗せ進む。 「おっかさんがさらわれたのは、おらの食欲のせいなんっす」 マンプクは、家にある食材を全て平らげる彼の為に、モテナシは雑草を食材に昇華できる『究極の味付け』を完成させたと説明する。 そしてオロチはその腕前に目をつけ、自身の料理を作らせようと考えて攫ったようだ。 まずはモテナシを救出しようと祠へ入ろうとするが、結界が張られており無理だった。 その時、結界の向こうから妖怪達の声がしてきた。急いで傍の階段の死角に身を隠す。 聞こえてきた妖怪達の会話から、どうやらその妖怪は料理長を務めており、自分ではなく人間がオロチの料理を作る事に不満を漏らす。 さらに『誤ったふりをして、オロチに捧げる料理に態とモテナシを混入させる』という、モテナシを亡き者にする計画を立てている事が判明する。 その料理長の後を追いかけて、氷室(天然の冷蔵庫の事)内に侵入する。 41 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 16 42.67 ID t5ModOnL0 氷室の中にある食材を取りに来た料理長の会話から、どうやらこの奥に、祠の結界を解くのに必要な『琥珀』が存在するらしい。 それを聞いたマンプクとチビテラスは、料理長に見つからないように氷室内部を探索する。 しかし最奥まで行くが見当たらない為来た道を戻ろうとした時、凶暴故に氷の中へ封印されていた妖怪・蛟(みずち)が何故か復活する。 その蛟を倒すと、口の中から琥珀が飛び出したではないか。 さらに蛟が暴れた拍子に頭上から氷が落下。その氷の中に、白野威とイッシャク(百年前のもの)が閉じ込められていたので救出する。 満身創痍ですぐには動けない白野威に少し休むよう促し、マンプクとチビテラスは先へと進む。 結界を解除し十六夜の祠内にある妖怪達の調理場に到着すると、料理長に騙されモテナシが鍋の中へ突き落された瞬間だった。 筆しらべを使い救出し、周りにいた妖怪を倒した後マンプクは母の元へ駆けつけ、自分の食欲のせいで母に迷惑をかけていた事を謝る。 しかしモテナシは迷惑に思っていない事、それどころか彼女は「マンプクの笑顔が見れるのなら、飯を抜くのはつらくない」と答えた。 母を抱え帰ろうとするマンプクだったが、目的を達成した彼はチビテラスとはここで別れなければならないと気付く。 「おらはお前と離れないっす」とマンプク。そこへ気持ちの整理がついたクロウが現れる。 当初の目的を忘れると道に迷う事になるとマンプクを諭し、「運命は一つしか選べない」とクロウは溜息をつく。 チビテラスに促された事もあり母親と帰る道を選ぶマンプク。何かあったら絶対駆けつけるとチビテラスに約束し、彼は母を背負って歩き出す。 クロウは自身が持つペンダントを見て呟く。 「運命は二つに一つ」 百年前のイザナギとヤマタノオロチの戦いが終わり、傷ついた白野威を抱きかかえるイザナギの姿が去った後、崩落する祠の中に悪路王が姿を現す。 オロチの死体に近づく悪路王に襲いかかろうとする1人と1匹だったが、こちらへの落石を回避した為に隙が生じてしまい間に合わなかった。 「悪路王の勝ち…ということか」クロウは、オロチの血を手に入れた悪路王を1人で追い、チビテラスは彼に言われた通りに百年前の神木村へと避難する。 神木村では深手を負った白野威の周りに、イザナギをはじめとする住民達とイッシャク、そしてチビテラスが集まり白野威に声を掛けて励ます。 そこへ「器を清める事ができた!」と悪路王が出現し、自身の溢れ出る妖気を弾へと変えて辺り一面に攻撃する。こちらへ飛来する弾に対し、白野威は我が身を盾にして皆を守り、そして力尽きた。 「十六夜の祠にて待つ」と去っていく悪路王と戦う為、泣いていたチビテラスは涙を我慢し、悲しみに包まれた神木村を後にした。 その後方からイッシャクが追いかけてきて、「この世界をオイラ達の力で守るんだァ!」と同行を申し出る。 42 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 26 26.45 ID t5ModOnL0 崩落が収まった祠に再び入ると、オロチの亡き殻の上に誰かがいた。 それは悪路王に、自身の器として身体を乗っ取られたクニヌシの姿だった。 悪路王はクニヌシの事を、イザナギやスサノオ達と同じ『光属性の器』の持ち主だと言う。 クニヌシ、もとい彼に憑りつく悪路王の足元には、「これがミーの選んだ運命さ」と悪路王の手下となってひざまずくクロウがいた。 元々悪路王は、『大神』の時のラスボスを器にしていたのだが、アマテラスに倒された後、その衝撃で悪路王の霧状の身体は分裂してしまったと話す。 その後それぞれが勝手に器を見つけて憑りついてしまった為、悪路王はチビテラス達を利用して、その身体の一部を回収していたのだ。 復活に成功できたのはチビテラスのおかげだと言って悪路王は、空間に黒い穴を生み出して、チビテラスとイッシャクをその中へ吸い込む。 異空間に連れてこられたチビテラス達の前に、悪路王達は大蟇怪・大ナマズ・連獅子に憑りつく千両と万両・そして怨霊王を召喚する。 チビテラスだけでは勝ち目はないとのクロウの言葉を聞いたイッシャクは、絆で繋がった仲間を時空を超えて呼ぶ奥義をチビテラスと力を合わせて披露。 途中でクロウの妨害に合うものの、チビテラスの呼びかけにナナミ・カグラ・マンプクの3人が異空間にできたヒビを破り駆けつける。 チビテラスとの再会に喜ぶと同時に、「同じ仲間なのに!」とクロウに問いかける3人。それに対しクロウは、自分には仲間はおらずずっと独りだと答える。 相手に増援が来たこの状況を面白がる悪路王は、「我と戦う資格を証明してみせよ」とチビテラス達をさらに別空間へ飛ばす。 最初にマンプクと合流したチビテラスは大蟇怪を倒す。共に進もうとするが、進む為にはどちらかが残らなければならない事がわかり、マンプクが残る。 次にナナミを背負い大ナマズを倒して、先程と同じようにナナミと別れた。 最後にカグラと合流し、連獅子そして怨霊王との連戦を制す。 そのカグラの成長を、先で待ち構えていたクロウが驚く。 しかしそれでも悪路王を倒す事はできないとも彼は言う。 カグラ、そしてクロウに連れてこられたマンプクとナナミとイッシャクがその空間に集まり、「戦う事で語り合おう」とのクロウの言葉と共に、クロウ対チビテラスの戦いが始まる。 イッシャクがチビテラスの背に乗り、3人の相棒が見守ったこの勝負、チビテラスの勝利で終了となった。 自分の心の弱さを振り返るクロウは、チビテラスに「止めを刺せ」と言葉を続ける。 チビテラスはクロウの顔をなめる。敵に寝返った彼を許したのだ。 直後、後方の空間に再び穴が開き、その中に相棒達が吸い込まれてしまう。 「ミーを許すっていうのかい?」チビテラスに尋ねるクロウ。 その問いかけにチビテラスは「わんっ」と肯定し、暗い穴の中へ飛び込む。 「甘い…甘いよユーは…」 48 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 28 17.40 ID qf2df8G60 悪路王は、クロウに止めを刺さなかった理由を訊いてくるが、それを答える必要はないと、代わりにイッシャクが答える。 「お前はきっちりと止めを刺してやる」 「本当にできるかな?」と、悪路王はチビテラスを攻撃。 しかし反撃をしないチビテラス。見かねて助太刀しようとする相棒達を拒み、一方的な攻撃を受け続ける。 どうやら自分の手でクニヌシを助け出したいと考えているらしい。 倒れたチビテラスにイッシャクが駆け寄ると、我慢の限界に達した他の3人も走り寄ろうとするが、3人は悪路王に捕まり別の空間へと飛ばされてしまう。 チビテラスに止めを刺そうとする悪路王。その時、悪路王に異変が発生する。 傷つき倒れた相棒の姿を見て、一時的にクニヌシの意識が戻ったのだ。 悪路王の本来の姿である黒い霧が離れそうになるものの、「この身体は我のものだ!」と再度クニヌシに憑りつく。 「誰にも渡さん!」と黒い霧の姿の内部にクニヌシを吸収した悪路王。 「ここは正念場だぜェ!」とイッシャクの励ましを受けたチビテラスは、クニヌシ救出の為の戦闘を始める。 相棒を想う力で悪路王の体力を削ったチビテラスだったが、悪路王によってさらなる別空間へと移動させられる。 チビテラスはその空間内にあった大きな鏡の前に立ち、自身の身体を鏡に映す。 その瞬間辺りに妖気が立ち込め、鏡の中から黒いチビテラスが突き破って現れた。 妖気から生まれた黒のチビテラス似の相棒の背に乗り、クニヌシの身体に再び憑りついた悪路王との決戦となる。 チビテラスと同じく筆しらべを駆使する悪路王。直接攻撃以外にも筆しらべの使用や相手の筆しらべの打ち消しあいという激戦。 最後に勝利を掴んだのは、太陽が化身アマテラスの子・チビテラスだった。 黒のチビテラスは消滅し、身体から悪路王を追い出してもらったクニヌシは、「ごめんよ。痛い思いをさせてしまって」と泣いて詫びる。 闇が本体である悪路王はクニヌシという器を失い、すぐさま新たな器を探し始める。その悪路王の前に、1人の少年が進み出る。 「ミーの身体を使ってください!」 クロウの発言に驚くチビテラスとイッシャク。クロウが月の民だと知り、クニヌシ程ではないが「器として悪くない!」とクロウに悪路王は憑りつく。 高笑いをする悪路王を前に、もう一度戦うのかとチビテラスは身構えた。 しかし、今度はすぐに異変が現れる。悪路王の慌てる声から察するに、どうやら悪路王の思い通りにクロウの身体を動かせないらしい。 イッシャク達が不審に思っていると、クロウが自身の中で悪路王を抑え込みながら「ミーごと悪路王を倒してくれ」と懇願した。 それを聞いて怒鳴るイッシャクに、自分の正体は『悪路王封印の為に作られた、月の民の複製人形』なのだと説明する。 遺跡で読んだあのメールの『人形』は、クロウの事を指していたのだ。 49 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 37 43.60 ID qf2df8G60 彼の体の中に入った悪路王を封印できるのは短時間だけであり、その間であれば、クロウの死と共に悪路王を倒せるのだと話す。 その役目や運命を知り、それに逆らおうと悪路王を阻止する為に全力を尽くした事。 しかし悪路王がオロチの血を入手された為、やけになって悪路王側に付いた事。 それでも裏切った彼を許したチビテラスの優しさに、クロウは感謝の気持ちを伝える。 今まで出会ってきた人々やナカツクニを守る覚悟を決め、「やってくれ」と頼み込むクロウ。 彼の身体はガタガタ震え、涙は止めどなく溢れている。 一度は嫌がるもののイッシャクに叱咤され、チビテラスも覚悟を決めた。 チビテラスだけにつらい思いをさせたくないとクニヌシは言い、「ぼくも一緒にやる」とチビテラスの背に乗り木刀を構えた。 クロウの中で諦めずに悪あがきを見せる悪路王を、1人と1匹の力を合わせた一閃が捉える。 断末魔の叫びを上げ、ようやく意思を持つ闇の塊であった悪路王が消滅した。 異空間から脱出後、十六夜の祠にてチビテラス・クニヌシ・ナナミ・カグラ・マンプク・イッシャクが、虫の息となったクロウの周りに集まり涙を流す。 胸に抱えたクロウのペンダントが輝き、彼の体験してきた思い出を虚空に映す。 『人形であったとしても、この記憶はお前自身のものだ』と、イッシャクは死にゆく彼に優しく語る。 クロウはようやく、ここにいるチビテラスの相棒達は、皆同じように周りに迷惑をかけ、そしてチビテラスのおかげで変わってきた 仲間 なのだと理解した。 自分は独りじゃなかったと知った彼は、仲間達にお礼を述べ、そしてチビテラスに対し「ユーと冒険できてよかった」と本心を告げる。 「生まれてきて良かった」 その言葉を最後に、クロウは静かにその短い生涯に幕を下ろした。 相棒達は各々の時代と場所に帰り、そして日常に戻りつつあるナカツクニ。 神木村の一角にて、チビテラスと一緒にいたクニヌシは両親に「自分が誰かを知りたい。その為旅に出たいんだ!」と頼み込む。 悪路王の件から、自分が何者なのかを知りたいと思うようになったようだ。 誰が何と言おうとお前は我の子だと説得するスサノオ。 クシナダはスサノオに「もう止めても無駄よ」と言うが、興奮したスサノオは「もうお前とは親でも子でもないわ!」と叫ぶ。 『クニヌシ』という名前を捨て、村に帰ってくるなという厳しい言葉に対し、クニヌシは覚悟を決め「わかりました。『クニヌシ』という名前はお返しします」と答える。 お世話になりましたと頭を下げ、クシナダとこちらに背を向けるスサノオの前から、それまでクニヌシと名乗っていた少年が去っていく。 50 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 43 05.55 ID qf2df8G60 心配したクシナダがスサノオの顔を覗き込むと、スサノオは涙をぼろぼろと流していた。 どうやら彼は、本当は 我が子 と別れる事が嫌であり、悲しかったらしい。 「…無理をしちゃって」とクシナダ。 「ああでも言わなければ決心も鈍るじゃろ」とスサノオは話す。 しかし、何年かかってもあの子は本当の自分を知り、本当の名を手に入れて、私達の元に必ず帰ってくると確信する2人。 「それをずっと待ちましょう! この子と一緒にね」 クシナダは自身の腹を優しく触れ、隣で驚いているスサノオに一つ相談する。 「男の子だったら名前はクニヌシにしますか?」 今度は嬉し泣きとなったスサノオ。そして2人で薄桃色の花びら舞う天を仰ぐと、ここから旅立った 我が子 の事を想う。 「…神よ。どうか息子の旅を見守りください。無事に我らの元に帰ってこられるように。あの子の行く末を、強くまぶしく照らしたまえ」 名無しとなった少年とチビテラスが村の入り口に差し掛かった時、少年は相棒に「ここでお別れだ」と告げる。今度の旅は、自分自身を探す旅。 1人でやり遂げなくてはならないとチビテラスを諭す。 別れの前に、互いに抱き合い涙を浮かべる1人と1匹。 「必ずまた会おう!」と少年はいつ終わるかわからぬ旅へと踏み出した。 その姿を涙を拭いながら見つめていたチビテラスの前に、サクヤが現れる。 ナカツクニに真の平和が戻ったと言い、この活躍のねぎらいとして彼女はチビテラスの額に口付けをする。 そこへ謎の飛行物体『天かける船』に乗ったイッスンが登場し、サクヤとチビテラスの前に着陸する。全国行脚の旅は一区切りがついたイッスンは、遺跡の設計図からゲンナイが復元したこの船で、今からアマテラスの所へ行くらしい。 「一緒に行くだろォ?」とイッスンに誘われたチビテラスは大喜びで船に乗り込む。 留守中のナカツクニの事をサクヤに頼むと、彼女はそれを快く承諾。 そしてアマテラスのいる場所を目指して、船は晴天の中を駆け抜ける。 少年とチビテラスの冒険はまだまだ続くが、それは別の機会に話す事にしよう。 冒頭の老人の声が、静かにそう語った。 「これは我が自分のことを…ぼくと呼んでいた頃の物語」 お後は次のお楽しみという言葉を以て、此度の物語は締めくくられる。 (終わり) 51 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 53 58.82 ID qf2df8G60 以上で『大神伝~小さき太陽~』のストーリーは終了です。 少々不手際が目立つ執筆者ではございましたが、これにて一旦筆を置きます。 有難う御座いました。。 52 :ゲーム好き名無しさん:2013/02/22(金) 21 09 00.88 ID jL34sRoD0 結局クニヌシの正体は明らかにならないままだっけ クニヌシってパッケージに載ってるくせに序盤しかでてこずにクロウと旅する期間のほうが断然長かったな 53 :ゲーム好き名無しさん:2013/02/22(金) 21 18 16.28 ID qf2df8G60 52 はい、そうです。 本音を言いますとプレイしていた当時、後半はクニヌシの存在を執筆者は忘れておりました…。
https://w.atwiki.jp/rinseidou/pages/71.html
出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 天照大神(あまてらすおおみかみ・てんしょうだいじん)は、日本神話に登場する神(人格神)である。『延喜式』では自然神として神社などに祀られた場合の「天照」は「あまてる」と称されている。 概要 太陽を神格化した神であり、皇室の祖神(皇祖神)のひとつとされる。『古事記』においては天照大御神(あまてらすおおみかみ)、『日本書紀』においては天照大神と表記される。別名・大日孁貴神 (おおひるめのむちのかみ)。 『日本書紀』においては複数の神名が記載されているのに対し、『古事記』においては「天照大御神」という神名で統一されている。女神であるが、実は男神だったという異説も存在する。天照大神という神名が、『皇太神宮儀式帳』など政治的な部分で用いられていることから、三品彰英や西條勉が論じているように、本来は高御産巣日神(高皇産霊尊)が皇祖神であり、ヒルメが皇祖神化して天照大神になったとする説もある。 伊勢神宮においては、通常は天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、あるいは皇大御神(すめおおみかみ)と言い、祭事の際神前にて名を唱えるときは天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)などとも言う。学術的な文書では現在では「アマテラス」と片仮名書きが慣行となっている。古くは天照太神と書かれたという説も存在する。 神話での記述 『古事記』においては、イザナギがイザナミの居る黄泉の国から生還し、黄泉の穢れを洗い流した際に、左目を洗ったときに化生したとしている。このとき右目から生まれたツクヨミ、鼻から生まれたスサノオと共に、三貴子と呼ばれる。このときイザナギは天照大御神に高天原を治めるように指示した。 海原を委任されたスサノオは、イザナミのいる根の国に行きたいと言って泣き続けたためイザナギによって追放された。スサノオは根の国へ行く前に姉の天照大御神に会おうと高天原に上ったが、天照大御神は弟が高天原を奪いに来たものと思い、武装して待ち受けた。スサノオの潔白を証明するために誓約をし、天照大御神の物実から五柱の男神、スサノオの物実から三柱の女神が生まれ、スサノオは勝利を宣言する。 天照大神の物実から生まれ、天照大御神の子とされたのは、以下の五柱の神である。 アメノオシホミミ アメノホヒ アマツヒコネ イクツヒコネ クマノクスビ これで気を良くしたスサノオは高天原で乱暴を働き、その結果天照大御神は天岩戸に隠れてしまった。世の中は闇になり、様々な禍が発生した。(知恵の神様の秩父の神様天の八意思金命(やごころおもいかねのみこと)と天の児屋根命など八百万の神々は天照大御神を岩戸から出す事に成功し、スサノオは高天原から追放された。 葦原中国に子のアメノオシホミミを降臨させることにし、天つ神を派遣した。葦原中国が平定され、いよいよアメノオシホミミが降臨することになったが、その間にニニギが生まれたので、孫に当たるニニギを降臨させた。 解釈 神話中では自分より先に生まれた天津神(高皇産霊尊)に行動の是非を伺ったり、その指示に従っている場面も見られることから、天照大神は神に祭祀(まつりごと)を行って国を治める天皇自体の神格化だとみなす考え方もある。 また、古代の巫女の神格化であるという見方もある。別名の「ヒルメ」は「日の女」で、太陽神に仕える巫女のことである。太陽神は本来男神であるが、それに仕える巫女が太陽神と同一視され、女神になったとする説がある。また、女神であるのはこの神が成立したのが女帝である持統天皇の頃であるからという説や、現在では卑弥呼が天照大神のモデルであったとする説もある。 天照大神・ツクヨミの太陽・月の神の「目」からの誕生は道教の経典・教理書の『霊宝五符序』(6世紀以前)に「目を日月となす」、『業報因縁経』(7世紀初頭)に「左の眼を日と為し、右の眼を月と為し」とあり、道教の強い影響が指摘されている。また、天照大神を祀る伊勢神宮の大神、神宮、斎宮(いつきのみや)、斎館(いつきのやかた)、紫御衣(むらさきのみぞ)、明衣(きよぎぬ)、幣帛(みてぐら)、五色薄絁(うすきぬ)などの用語や、神宮を内宮と外宮とに分ける観念なども道教と一致しているという。 比較神話学的には、天照大神らの誕生神話は、より古い時代(3 - 4世紀)に記録がある盤古神話とほぼ一致しているとの指摘がある。また両目を日月であるとみなすのはアジア一帯に広まっている普遍的なアナロジーであるため、先史時代の民族移動とともに日本に伝播した神話であるという説もある。 神格の変遷 『日本書紀』 『日本書紀』においては神格が三段階に変化しているという説がある。以下、転機となる事件と内容について概観する。 645年:大化改新。天皇家はこれ以前には天照大神を祀っていない。 「日神」(ひのかみ)=「太陽そのもの」。「アマテル」と称された男神が広く祀られていた。『延喜式』には対馬の「阿麻氐留(アマテル)神社」、播磨の「粒坐天照」(イイボニアマテル)神社」丹波の「天照玉命(アマテルミタマノミコト)神社」などの「アマテル」の読みを持つ神社が見られる。ちなみに、男神アマテルとは、アマテラスの孫のアメノホアカリの別名で、アメノホアカリは尾張氏・津守氏・海部氏の始祖でもある。また、このアメノホアカリの弟がニニギで、神武天皇の曽祖父にあたる。 672年:壬申の乱。 「大日孁貴」(おおひるめのむち)=「太陽神をまつる女」=「棚機つ女」(たなばたつめ)。この場合、祭神を女神の大日孁貴とする解釈と、蛇体の男神の「アマテル」とする解釈とがある。 698年:皇大神宮創建。 「アマテラス」=「天皇家の祖先神」。女神。持統天皇をモデルとして自然神から人格神へと創造された。以後も皇祖神以外の「天照」は「アマテル」と呼ばれた。例えば『更級日記』(1060年頃)でも「天照御神」と表記して「天照」の部分は「アマテル」と読まれ、『先代旧事本紀』の「天照孁」にも「アマテルヒルメノムチ」のふりがなが付けられている。 近代 1880 - 1881年、東京の日比谷に設けた神道事務局神殿の祭神をめぐって神道界に激しい教理論争が起こった。神道事務局は、事務局の神殿における祭神として造化三神(天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神)と天照大神の四柱を祀ることとしたが、これに対して「出雲派」は、「幽顕一如」(あの世とこの世との一体性)を掲げ、祭神を「幽界」(あの世)を支配する大国主大神を加えた五柱にすべきだと主張した。しかし、神道事務局の中心を担っていた「伊勢派」は、天照大神は顕幽両界を支配する「天地大主宰」であり、他の神々はその臣下にすぎないと主張するなど、両派は真っ向から対立した。果てには、「出雲派が神代より続く積年の宿怨を晴らさんとしている」「皇室に不逞な心を持っている千家尊福を誅殺すべし」など、様々な風説が飛び交った。やがてこの論争は明治天皇の裁定により収拾(出雲派が敗北)し、天照大神の神格は最高位に位置づけられることになった。なお、政府は神道に共通する教義体系の創造の不可能性と、近代国家が復古神道的な教説によって直接に民衆を統制することの不可能性を認識したと言われている。神道事務局祭神論争参照。 芥川龍之介は自身の小説にて天照大神を登場させる際、別名の「大日孁貴」(おおひるめむち)を用いた。これは「天照大神」と言う呼称では皇祖神をそのまま文中に登場させてしまう事になるため、太陽神、それも自然神という性格付けで「大日孁貴」を用いなければならなかったためである。実際、芥川の小説には軍の検閲によって訂正・加筆・削除を余儀なくせざるをえなかった箇所が多数存在する。 金鶏学院を設立(1926年)した安岡正篤(1898 - 1983)は「日本には天照大神の信仰がある。天照大神とは日本精神を以て世界を光被しようという理想である。」、イザナミ・イザナギの「「いざな」というのはいざなう、換言すれば世界民族の先覚者、先駆者、誘導者となって行こうという理想である。」と述べている。 天照大神を祀る神社 天照大神を祀る神社を神明神社といい、全国各地にあるが、その総本社は神宮(伊勢神宮)の内宮(皇大神宮)である。皇大神宮は三種の神器のうちの一つ八咫鏡(ヤタノカガミ)を御神体として安置する神社である。日本全国のほとんどの神社で皇大神宮(天照皇大神宮)の神札(神宮大麻)を頒布している 。
https://w.atwiki.jp/srwz2nd2/pages/276.html
シナリオ攻略 第52話 『混迷の戦場』 勝利条件 初期 敵の全滅。 敵30機撃墜 レグナントとスサノオの撃墜。 レグナントとスサノオを撃墜 トールギスIIの撃墜。 敗北条件 味方戦艦の撃墜。 刹那、またはヒイロの撃墜。 SRポイント獲得条件 2ターン以内に敵を30機以上、撃墜する。その間、連邦軍とホワイトファングに互いを1機も撃墜させないようにする。 初期配置・増援 初期 初期味方 プトレマイオス2(スメラギ) 初期味方 母艦選択×2 初期味方 ウイングガンダムゼロ(ヒイロ) 初期味方 ダブルオーライザー(刹那) 初期味方 出撃選択×22 初期敵 ギアナ級陸上母艦(アロウズ)×3 初期敵 リーオー(OZ兵)×12 初期敵 トーラス(OZ兵)×12 初期敵 アヘッド(アロウズ)×9 初期第3軍 ビルゴII(モビルドール)×18 初期第3軍 デストロイガンダム(モビルドール)×3 敵30機撃墜 敵増援1 スサノオ(ブシドー) 敵増援1 レグナント(ルイス) 敵増援1 アヘッド(アンドレイ) レグナントとスサノオを撃墜 敵増援2 トールギスII(トレーズ) 敵増援2 リーオー(OZ兵)×12 第3軍増援 ガンダムエピオン(ミリアルド) 第3軍増援 ビルゴII(モビルドール)×12 敵データ 初期敵 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 ギアナ級陸上母艦 アロウズ 62 (18000) 7(-) 8000 8 3 - 初期気力150 リーオー OZ兵 62 (9500) 7(3) 3800 7 12 - 初期気力150 トーラス OZ兵 62 (7600) 7(4) 2800 6 12 - 初期気力150 アヘッド アロウズ 62 (12800) 6(3) 4000 8 9 - 初期気力150 初期第3軍 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 ビルゴII モビルドール 62 (10800) 7(4) 4000 7 18 - プラネイトディフェンサー デストロイガンダム モビルドール 62 (14000) 8(-) 5200 8 3 - MAP兵器陽電子リフレクター 敵増援1 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 スサノオ ブシドー 63 (37000) 6(5) 16000 24 1 - 極 レグナント ルイス 63 (47000) 8(4) 17000 26 1 - 極MAP兵器GNフィールド アヘッド アンドレイ 62 (19000) 6(3) 7500 16 1 - 敵増援2 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 トールギスII トレーズ 63 (45000) 7(4) 20000 32 1 - 極初期気力150 リーオー OZ兵 62 (9500) 7(3) 3800 7 12 - 初期気力150 第3軍増援 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 ガンダムエピオン ミリアルド 63 (35000) 6(5) 16000 32 1 - MAP兵器 ビルゴII モビルドール 72(62) (10800) 7(4) 4000 7 12 - プラネイトディフェンサー イベント・敵撤退情報等 初期敵のアロウズならびにOZ兵は全員が気力150の状態でスタート。開始直後にウイングゼロのゼロシステムが発動する条件を満たしていてもなぜかこのマップでは発動ムービーが流れない。効果自体は普通に発動しているので問題は無い。 初期敵を30機撃墜すると東に敵増援1。 アンドレイがマップにいる状態でルイスを先に落とすと、アンドレイは撤退する。 レグナント(ルイス)とスサノオ(ブシドー)を撃墜すると北に敵増援2(火口から西に横に広く)、南に第3軍増援(火口の真南、MAP南端付近から西にかけて横に広く)。難易度がNormalだと、何故か第3軍増援のモビルドールのLvが72になっている。 攻略アドバイス SRポイント獲得にあたって注意が必要なのがマップの右の方にいるトーラス。HPが低いので、1EPで下方向に突っ込み、次のターンで下から上がってきたビルゴの集中砲火を受けて落ちる、という事態になる可能性が高い。味方の配置時に、移動力の高いユニットを右側に配置しておいて、1PPでできるだけ右方向に移動して少しでもトーラスを引きつけたい。パイロットが加速や連続行動を持っていればなお良し。 アクエリオンにシリウスとシルヴィアを乗せ、1PPに「加速」「鉄壁」をかけ、ソーラー形態で東に突っ込ませてもよい。 1PPに戦艦を東に突っ込ませると、ビルゴの移動後ビームサーベルで集中攻撃され、落とされることがあるので注意。ラクスなどであれば「鉄壁」をかけて放り込めば、よいオトリと削り役になる。周囲に他の機体がいても、比較的狙われやすい。 SRポイントを狙わない場合でも、放置するとアンドレイあたりが第3軍に囲まれて落とされてしまい、彼の持つPP等を得られれなくなる。 敵軍のギアナ級とアヘッドは、1EPでは移動しない。第3軍のデストロイとビルゴは、1EPから移動する。 「かく乱」は1PPと、トレーズ ミリアルド出現直後に使うとよい。もう1回使える余裕があるならば、ブシドーたちが出現した直後にもどうぞ。 ルイスのレグナントのMAP兵器に注意。特殊な形状で攻撃範囲が広く、射程が長い。ルイスは気力が上がりやすいものの、「脱力」で気力を120未満に抑え込めば、MAP兵器の使用を阻止できる。 多少ズルいが、ブシドー&ルイスを撃墜する前にセーブしておき、撃墜後に出現する敵増援の位置を確認し、それにあわせて味方機を適切な位置に移動させておくと、対処が楽になる。敵増援の出現位置に味方機を置いてずらせば、ダブルオーライザーのような直線型MAP兵器をより多く当てられる。 初期敵30機撃墜以降はルイス、ブシドー、トレーズを倒すだけでクリアなので、ENや弾数の残量に不安がある場合は雑魚は無視するのも手。 戦闘前会話 初戦闘:スメラギ(敵増援1後)、トレーズ ブシドー:刹那 アンドレイ:刹那 ルイス:刹那 トレーズ:ヒイロ、五飛、カミーユ、クワトロ、アムロ、ガロード、ロラン、キラ、シン、刹那、スメラギ、カレン ミリアルド:ヒイロ、ノイン、クワトロ トレーズとミリアルドが戦う場合も台詞がある 隣接シナリオ 第51話 『シュナイゼルの仮面』 第53話 『堕ちてくる月』
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1760.html
大神伝~小さき太陽~ part65-19~24,30~32,36~43,47~53 19 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 52 59.49 ID 2Tr6AuC80 2012年に大神のHDリマスター版が出たので、大神のネタバレになりそうな事は一部ぼかしてあります。 まずは『大神』を知らない人の為の、本作でも出てくる簡単な大神の人物紹介および用語。 アマテラス…普段はとぼけた感じの為、よく白い犬に間違えられる白い狼。 しかしその本性は太陽が化身、天照大御神。 イッスン…自称全国を旅する絵師。虫のように小さく、すごいジャンプ力の持ち主。 ひょんな事からアマテラスと出会い、相棒となる。 サクヤ…高い霊力を持った、賽の木と呼ばれる御神木に宿る精霊。衣装はエロい。 彼女の分身である賽の木を使って邪気を払う、通称『大神降ろし』は必見である。 スサノオ…百年前にヤマタノオロチを倒したイザナギの末裔である、自称大剣士。 怠け者だったが、アマテラスのおかげで大剣士としての才能を開花させた。 クシナダ…酒造りの腕が確かな、スサノオの思い人。ヤマタノオロチの生贄にされるが、スサノオに助けられる。『大神伝』ではスサノオの妻になっている。 筆しらべ…アマテラスが、自身の尾を使用して行う神通力の事。全部で13種類存在。 ナカツクニ…『大神』及び『大神伝』の舞台で、日本の本州と同じ形をした国。 人々の服装は平安時代くらいだが、たまにオーバーテクノロジーなものも存在する。 20 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 55 57.86 ID 2Tr6AuC80 (ストーリー) 「我が知っていることについて語ろう」 1人の老人の声が、アマテラスの活躍(『大神』本編)から9か月後の物語を静かに語り始める。 訳あってアマテラスと別れて全国行脚を行っているイッスンは、神木村の傍に新たにできた村に訪れていた。 アマテラスの事を思い出していると、イッスンは妖怪に囲まれてしまう。 妖怪達は9ヶ月前に居なくなった筈だと慌てるイッスン。 そこへ1匹の白い子狼・チビテラスがイッスンを助けた。 見た目がそっくりだけでなく筆しらべも使えるこの子狼を、イッスンはあのアマテラスの子だと気付く。 妖怪が再び現れた原因を知る為イッスンはチビテラスの背に乗り、悪しきものを抑える賽の木の精霊・サクヤに会いに神木村へと向かう。 神木村に着きサクヤに話をすると、『妖怪の復活はよからぬ前兆ではないか』との答えが返ってくる。 その直後、突然の落雷が発生しサクヤが宿る賽の木は切り裂かれてしまう。 サクヤは一度は消滅してしまうが、チビテラスのつたない筆しらべにより賽の木が修復され、不完全ではあるものの復活する。 まだ力が頼りないチビテラスを見て、全国行脚中の身であるイッスンはチビテラスに頼れる相棒が見つかるまで一緒に行動してくれるようだ。 21 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 57 55.68 ID 2Tr6AuC80 原因追及の為に村の外へ出ようとするが、大剣士・スサノオが外敵侵入対策として入り口を巨大な岩で塞いでしまった後だった。 入り口の前で番をしているスサノオはチビテラスを見て「子ポチではないか」と、久しぶりに会ったかのように声をかけてくる。 以前に会っているらしいが、当のチビテラスは初対面らしくキョトンとする。 この事は「スサノオの勘違いなのでは?」と、うやむやのまま終わる。 小さなイッスンだけなら岩の隙間から通れそうだが、チビテラスは無理だ。 仕方なく引き返すと、泣いている少女を発見したチビテラスとイッスン。 そこへ、イッスン達が少女を泣かせたのだと勘違いしたスサノオの息子・クニヌシが転びながら格好悪く現れる。 クニヌシは少女に泣いている理由を尋ねると、その子は『親の形見である大事な鏡を花咲谷にいる妖怪に盗られた』と答えた。 実は妖怪の名前を聞くだけでも怖いクニヌシを、イッスンがからかう。 「ぼく…じゃなかった。我がビビるわけないだろう!」とクニヌシは反論。 「それじゃ決まりィ」と、クニヌシをチビテラスの相棒に決め、イッスンはさっさと行脚の旅を再開してしまう。 当然怖がりなクニヌシは村から出るのを嫌がるが、既に鏡を取り返すと少女と約束してしまった。 嫌々ながら妖怪の住処になった花咲谷へ行く事にする。 スサノオに酒を飲ませ眠らせて、クニヌシとチビテラスは力を合わせて、巨大な岩を切り、村の外へ出る。 妖怪が巣食うようになった花咲谷への門は閉ざされていた。それを開けようとクニヌシは奮闘するものの、門を開けるには子供の力では無理な話だった。 そこへ、目を覚まし追いかけてきたスサノオが現れる。 我が子を妖怪のいる危険な谷に入らせまいとするスサノオ。そんな父に対しクニヌシは少女の手鏡を取り返す約束をしたのだと説明する。 それを聞いたスサノオは、自慢の怪力で門を開け「危ない目にあったら、迷わず逃げろ」「手柄を立てなくても、お前は我の息子だ」と送り出す。 ガマガエルの妖怪・大蟇怪(おおがまのけ)の住処となった谷の中には、先に訪れていたらしいイッスンの伝言がいくつか立札として残されていた。 立札の一つに『賽の芽の実は 特別な血筋 でないと触れる事が出来ない』との文章を読んだ後、「特別な血筋、か…」と呟く。 その時の彼は何を考えていたかをチビテラスは知る事はできず、そのまま先へ進む。 その答えは、大蟇怪に会った際に判明した。 22 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 00 40.92 ID W2r3jESe0 花咲谷の最奥に潜んでいた大蟇怪は、自分を倒せるのはイザナギの血筋だけだと言い放つ。 クニヌシは、自分はイサナギの血筋であるスサノオの子だと震えながら答える。 それを聞いた妖怪は「イザナギの血を引く者がそんなへっぴり腰なわけがない」と、クニヌシの事を嘘つき小僧だと罵る。 ただでさえ弱虫なクニヌシの緊張は既にピークを迎えていた為、この言葉にショックを受け、「僕はスサノオの実の子ではない!」と打ち明け逃走してしまう。 仕方なくチビテラスだけで大蟇怪から手鏡を取り返す戦いを始める。 有効となる一撃をなかなか与えられずにいると、相棒を置いて逃げた自分を恥じたクニヌシが引き返してきた。 スサノオの実子ではなく事に負い目を感じ、スサノオの真似をしていた事。 そして血のつながりはなくとも、チビテラスと力を合わせて戦う事がスサノオの子である証だと彼は叫ぶ。 大蟇怪が吐き出した賽の実をクニヌシが利用し、ついに大蟇怪を倒す。 その体から謎の黒い霧が出て行った後、妖怪の口の中から飛び出した手鏡をキャッチし、クニヌシはチビテラスと抱き合って喜び合う。 谷の門の所へ来てみると、クニヌシ達がいつでも帰れるように門を開けた状態で踏ん張っていた父に、妖怪から手鏡を取り戻したと伝える。 皆で神木村に戻り、クニヌシは泣いていた少女に手鏡を渡すと、少女の姿が目の前でサクヤの姿になったではないか。 己が消える前にチビテラス達の力を確かめる為に、態と妖怪に手鏡を奪われたと言いのけるサクヤ。 体力の限界に達していたサクヤはナカツクニの平和を願いながら消え、御神木である賽の木が枯れ始めるので、再び筆しらべを行い復活させる。 再び復活したサクヤはチビテラス達にお礼を言うと同時に、両島原から怨霊の気配を感じたと教える。今回の一件で自信をつけたクニヌシは、チビテラスと共にその怨霊を退治しに行くのだと答えた。 村を出る前にクニヌシは、イザナギの血筋でない筈の自分の事が気になると口にする。 首をかしげるチビテラスに彼は、9ヶ月前にスサノオに助けられる前の記憶がないと告白する。 そしてこの旅をすれば、忘れてしまったその過去を思い出すキッカケを見つけれるかもしれないと言葉を続けた。 そして一行は両島原を目指し、アガタの森へ向かう。 アガタの森に踏み入れると、どういうわけか森は殆どが浸水していた。 9ヶ月ぶりに帰ってきてたコカリに話を聞くと、この浸水は妖怪・大ナマズによるもので、その為西安京へ続く道が通れないとの答えが返ってくる。 皆の為にナマズを釣り上げようと、大切な釣竿で頑張るコカリの邪魔にならないように離れると、クニヌシは水面を跳ねる影を見つける。 何だろうと確かめる為に近づくと、それは珍しい人魚・ナナミだった。 ナナミは「あら?ワンちゃん…あなたは!」と、チビテラスに話しかける。 どうやら友達同士らしいが、チビテラスは覚えてないようだ。 彼女は大ナマズに盗まれた宝を取り戻すのに忙しいと言い、水の中へと潜って行ってしまう。 途方に暮れたクニヌシとチビテラスは、近くにいた占い師のぼくせんババにこの先の事を占ってもらうと、海のお宝を見つける方法を予言してくれた。 クニヌシはお礼を言ってぼくせんババの元から去る。その間際、ぼくせんババは「おぬしらには逆らうことのできないつらい別れが待っている」と呟く。 23 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 06 51.58 ID W2r3jESe0 占いに従って辿り着いた場所は、妖怪達しかいない妖怪市場だった。 妖怪のフリをして侵入した一人と一匹は、市場のとある一角へ訪れると、人間に捕まって妖怪への生贄として捧げられたナナミを発見する。 何とか彼女を救おうと、ナナミが景品となっている闘技場に参加し優勝する。 だが、優勝者が実はクニヌシだと分かった瞬間に、彼女は「人間なんか大嫌い!」と怒り出す。 話を聞くと、どうやら彼女はコカリに釣られたらしい。 とにかくナナミを連れて行こうとする途中で、他の妖怪からクニヌシが人間である事がバレてしまい、妖怪から追いかけられる。 行き止まりへと追い詰められてしまうが、市場への入り口に釣り糸を垂らしたコカリのおかげで市場脱出に成功する。 コカリに対して激怒するナナミに、コカリは「大人たちが勝手に話を進めてしまった」と生贄にしてしまった事を謝罪。その懺悔の為に、皆の脱出を手伝ったのだと言う。 それでも許せないと怒るナナミだが、壊れた釣竿はコカリとってとても大切な釣竿をだとクニヌシから聞き、彼女は自分の非礼を詫びた。 二人が和解した直後、今度は目の前でクニヌシがナマズの妖怪に攫われる。 「今度は私が助ける番」とナナミはチビテラスの相棒になり、ナマズの妖怪の根城に突入する。 泳げないチビテラスをナナミがサポートして進むと、奥で大ナマズが出現。 「出たわね、大ナマズ!」とのナナミの言葉に対し、大ナマズは「おいどんは鯉でごわす」と否定。いつかは龍になるのだと話を聞かない。 ナナミが探す『水位を操る宝』と一緒にクニヌシも腹の中にあると言うので、奪還の為に大ナマズとの戦闘になる。 勝利を収めると、口の中から人魚の宝を持ったクニヌシが出てくる。 しかし妖怪の悪足掻きで発生した激流に飲み込まれてしまう。 最初はチビテラスとクニヌシは一緒に流されていたが、クニヌシに流れてきた丸太が直撃する。クニヌシを助けようと彼にしがみつくチビテラス。 チビテラスを助ける為、クニヌシは態とチビテラスに攻撃し、クニヌシとは離れてしまう。一方、大ナマズの死体から黒い霧が飛び出していた。 両島原まで流されたチビテラスを、宝を取り戻したナナミが砂浜まで運んだ。 彼女は気絶したチビテラスに話をする。 クニヌシを見つけれなかった事。チビテラスは忘れているようだが、チビテラスは以前にナナミと出会っている事。そして彼女は竜宮城へ帰る。 24 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 11 06.18 ID W2r3jESe0 今回はここまでにします。 これでも細々としたイベントは省略してるんですよ… 長くなってしまいすみません。 30 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 40 55.30 ID UHQVnDnq0 ナナミに助けられたチビテラスは一匹だけで両島原にある都・西安京へ赴くと、都は所々妖気に覆われた状態だった。 チビテラスは妖怪に襲われていた勝気な天才子役・カグラを助ける。 妖怪を蹴散すチビテラス。助けられた彼女は、「何で早く助けなかったの!」と怒ってきた。 どういう訳か彼女を、両親が仕切る旅の一座『かぶき座』の芝居小屋へと送る事に。 到着してみると、芝居小屋は妖怪達に乗っ取られていた。 どうやら都の妖気の発生源はここらしい。 元は人間だった妖怪・千両と万両に憑りつかれてしまった両親を探し、カグラとチビテラスは芝居小屋中を探索する。 その最中、妖怪にカグラは襲われるが彼女は不思議な力を使って防いだ。 実は、巫女の才能がある事を隠していて、それを知られたくない彼女は今見た事を忘れるようにチビテラスに強制する。 妖怪に捕まった役者やお客も救出すると、その中にいた巫女長を発見する。 都の守護を任されていたが、隙を突かれ魔を払う力を吸い取られてしまったという。 困っている人を放っては置けないカグラはそれを聞いて、「あたしが妖怪を退治する」と巫女長に約束する。 巫女長から巫女装束一式を渡され、複雑な表情でそれを受け取る。 一流役者を目指していたという妖怪の性格を利用し、千両と万両を芝居小屋の舞台へおびき出す。カラクリ人形を操る2匹をそれぞれ倒すと、2匹は協力しあって、巨大な1体のカラクリ人形『連獅子』を作り出して憑りつく。 一体でも苦戦した相手なのに…と絶望し戦意喪失するカグラ。 しかし諦めないチビテラスの、妖怪の攻撃から彼女を守る姿を見たカグラは「あたしも一緒に戦うよ」と巫女装束を纏う。 人と違うこの力を嫌っていたのだが、命がけで彼女を守ろうとする姿に答える為に、自分も全力を出さなければいけないと思ったようだ。 相手の隙や弱点を狙い、自分の持つ力を存分に発揮させ妖怪を祓い清めた。 妖怪は「お許しを…怨霊王さま…」と言葉を残し消滅し、その身体から黒い霧が立ち上り、どこかへと消えていく。 妖怪から解放されたカグラの両親は、カグラの雰囲気が変わったと述べる。 彼女はチビテラスに、人と違っているのもかっこいいよねと耳打ちした。 31 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 43 20.27 ID UHQVnDnq0 一座が元に戻っても、都にはまだ妖気が残っていた。 カグラは巫女長から借りた札を使って、妖気を少しずつ払っていく。 残る妖気は後一ヶ所のみとなったその時、カグラ達の前に妖気が集合し、その中から『怨霊王』と名乗る妖怪が出現した。 カグラは怨霊王を払おうと札を投げるが、その札はやすやすとはじかれる。 怨霊王はカグラが力をつけたら迎えに来ると言って姿を消した。 カグラは決心する。『再び怨霊王が現れる前に、力を強くしたい』と。 役者業を一時休んで巫女の修行に専念するカグラを見送った後、その帰り道で謎の少年・クロウと遭遇する。 流れ星に乗ってきたと言う少年で、最近発掘された遺跡近くで保護され都の兵の監視下に置かれていたらしい。 何故か一緒に脱走しようと言う話になる。 さあ出発、と言う直後に遺跡では発掘調査隊が妖怪に襲われ、同行していたゲンナイが連れ去られる事件が発生する。 何とか戻ってきた調査隊の一人である学者の証言から、貴族の策略により憤死した菅原道真が怨念により妖怪『怨霊王』として復活した事が判明する。 遺跡に向かうため西安京を出ようとすると、突如黒い影状のものが発生しそれに触れられた住民が次々と倒れていく。 近くに居合わせた医者の見立てでは、これは病気ではなく呪いだと言う。 巫女長に頼まれたカグラがやってきて呪いを払う。 しかしそれは怨霊王の策略であった。 呪いを短時間で払える程の力をつけたとして、チビテラス達の前に怨霊王が出現。何とか抵抗するものの、カグラを自身の身体に取り込んで遺跡へと消えていってしまった。 怨霊王を追って遺跡に入る前に、クロウは遺跡の傍にある崖の上にあった壊れた菅原道真の墓石と謎の文様を見つける。 クロウもその文様に似た形のペンダントを所持しており、「ミーと同じだったのか…」と呟いた。 クロウが呟きの真意を語らぬまま遺跡の入り口に着くと、いつの間にか侵入し何かの設計図を持ってきたイッスンと再会する。 怨霊王の騒ぎを知らないイッスンは、ゲンナイを探しに都へ行ってしまう。 32 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 53 06.98 ID UHQVnDnq0 電気が通り近未来的な遺跡の中を進むと、クロウが乗ってたらしい人工的な彗星(ロケット)を見つける。 彼は重大な役目を任されてナカツクニへきたのだと言うが、その内容については本人も知らないらしい。本人は、役目を果たすまで自由に旅をするつもりらしい。 さらに進むと、空を飛べるようになる羽衣を入手したり、モニターに映し出された「月の王女の力を借り」「人形」等と書かれた気になるメールを見つけたりする。 メールを呼んでいる途中でモニターが壊れてしまい、何が書かれていたのかは不明となってしまった。 遺跡内には電流が通路を横切っている箇所があり、進むを一旦諦める。 ここで、この遺跡は雲の上に住む雷神族が遺跡へ電気を送っているから起動したと言う話を思い出す。 手に入れた羽衣をクロウが纏い雷神族の元へ飛んでいこうとするが、突風に煽られアガタの森へ落下し、同時に羽衣をなくしてしまう。 羽衣を探す為ぼくせんババに占ってもらうと、「妖怪市場へ行く(要約)」の予言を再び授かる。 チビテラスにとっては二回目の妖怪市場へ行き羽衣を見つけると、妖怪に見つかるので追いかけられながらも羽衣を使って市場を脱出。 突風はまだ強く吹いているが、今度は筆しらべで相殺しながら雷神族のいる雲の上へと目指す。 雷神族へ事情を説明すると、電気を止める代わりに電気の中を平気で通れるようになる宝『デンデン太鼓』を受け取る。 そして雷とともに地上へ戻され(落とされ?)て、再び遺跡の中へ。 前回通れなかった電気の中へ入ると、ここだけ強い電流の為か太鼓が暴走。 その結果、太鼓は壊れてしまうが奥へ進めるようになる。 最深部の扉を開けると、ゲンナイが巨大な機械を修理していた。 怨霊王の命令という理由もあるが、これ程の機械を目の前にしたら発明家としての血が騒いで機械の修理を拒否できなかったそうだ。 ちょうど修理が終わったばかりであるこの機械をクロウが壊そうとした瞬間、怨霊王が出現しクロウを弾き飛ばし、機械を作動させる。 巨大なウサギ型の塊が動き出す。怨霊王はこれを使って人間を全て滅ぼす計画らしい。 その計画を阻止する為、チビテラスとクロウは起動したウサギ型の巨大人形(ロボ)『ダイダラボッチ』の上部にあるコントロールパネル目指して走りだす。 36 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/20(水) 23 54 48.36 ID QXJvJW/K0 クロウを背に乗せチビテラスは、ダイダラボッチの身体を駆け上り、怨霊王の追撃を躱しつつ、ダイダラボッチのコントロールパネルに到着する。 ここでクロウとチビテラスは、生前と同じ人の姿となった怨霊王と向かい合う。 「人間は死滅して当然」と、過去に裏切られ絶望の淵で死んだ怨霊王の言葉。 「ユーは間違っている!」と、全ての人が醜いわけではないとクロウは反論。 チビテラスが怨霊王を引き付け、クロウがダイダラボッチの停止作業を行う。 隙を見てはクロウが持つペンダントで怨霊王の妖気を少しずつ吸収していった。 そして怨霊王を倒し、その身体の中から現れたカグラを無事保護。 ダイダラボッチも地上に出る寸での所で停止した。 遺跡の外へ出ると、学者と脱出したゲンナイが駆けつけてくる。 クロウは2人に『これは月で作られ、悪用されないようにこの遺跡内に封印されていた物』だとダイダラボッチを説明する。 そして2人にカグラを預けて怨霊王を見に行くと、怨霊王はわずかな妖気を発している状態だった。 チビテラスの筆しらべでその妖気を断つと、怨霊王は浄化され、生前の穏やかな菅原道真の姿に戻った。 道真は礼を述べると、彼はクロウが持っているペンダントに気が付く。 この時にクロウと菅原道真の2人が、同じ月からやってきた『月の民』だとわかる。 「時に裏切られもするが、友はいいものだ」と同胞であるクロウに話しかけ、道真の魂はようやく死後の世界へと旅立った。 彼を止める事が自分の役目だったのだろうと語ったクロウは、学者と共に壊れてしまった道真の墓石を修復する。 修復作業の間にカグラとチビテラスがゲンナイの所へ訪ねると、彼は遺跡で発見した設計図を基に騒音を響かせながら何かを作っていた。 あまりにも酷い騒音に対して苦情を言おうにも、ゲンナイは謎の機械を作成するのにに夢中になっていて聞こえないよなので諦める。 再び道真の墓石の修復状態を見に行くと、以前のように立派な墓石が完成していた。 クロウはその出来栄えを自慢しそれをカグラが褒めていると、突如墓石から妖気が発生する。 その妖気は、あの道真に憑りついていたものと同じ妖気だと感じるカグラ。 37 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/20(水) 23 57 03.96 ID QXJvJW/K0 集まった妖気の中から、自らを『悪路王』と名乗る妖怪が出現した。 そしてチビテラスに向けて妖気の弾を放ってくる。 チビテラスが素早く躱すと軌道上にあった遺跡にに命中し、遺跡は消滅。 それを見た悪路王は、「完璧には程遠い」と自分の状態に不満を漏らす。 『世界の全てを取り込み、常闇の新世界』を目指す悪路王は、ヤマタノオロチの血を手に入れる為、過去へと移動してしまう。 どうやら、ヤマタノオロチの血があれば完璧な状態になれるらしい。 9ヶ月前へ行ってしまった悪路王を追う方法を思いつかない一行は、ひとまず西安京に戻る事にした。 西安京に着くと、あの騒音が止んでたのでゲンナイの所へ行ってみる。 そこにいたゲンナイは、設計図に書かれていた機械を完成させたのだと自慢した。 その機械を見たクロウは、これは「好きな時代へ移動できる装置」だと説明する。 これで悪路王の後を追う方法が見つかった。 そこへイッスンがやってきて、自分が見つけた設計図をゲンナイに見せる。 新たな設計図を見て興奮するゲンナイ。今度はこの設計図の物を作るらしい。 それを無視して、カグラに「残って巫女の修行に励むよう」とクロウは言い、チビテラスとクロウは装置を起動させて9ヶ月前のナカツクニへ移動する。 38 :大神伝~小さき太陽~(補足):2013/02/21(木) 00 05 51.63 ID t5ModOnL0 ここから先の為に、 19以外でも出てくる『大神』の登場人物と用語について、ストーリー上で既出したものも含めて説明をします。 一度に全てを説明すると覚えきれないと思いましたので…。 ゲンナイ…子供と同じ背丈の、発明家のおじいちゃん。頭に何故か電球がついてる。 『大神』の時にも登場していたが、存在を知らないプレイヤーがいるかもしれないナリ。 ヤマタノオロチ…かつて神木村に恐怖と悲劇をもたらした妖怪。『大神』の冒頭で復活する。 百年前はイザナギにより、『大神』の時にはスサノオによって倒される。 白野威(しらぬい)…百年前のアマテラスにつけられたあだ名。ヤマタノオロチ戦後に死亡。 現在のアマテラスは、オロチ復活の気配を感じたサクヤによって、石像を憑代にして復活。 イッシャク…白野威の相棒を務めた、伝説の絵師。イッスンと同じ種族。 『大神』では齢百歳を超えたご老人になっており、一族に絵の指導をしている。 オトヒメ…両島原の沖、海底にある『竜宮城』の長を務める女性。既婚者で未亡人。 因みに前の長は彼女の旦那。 水龍…海を守護する巨大な龍で、その姿はリュウグウノツカイに似ている。 両島原を守る為に妖怪達と戦っていたのだが…。 月の民…ナカツクニよりも高度な文明を築き、かつて月に住んでいた人々の事。 何故月の民は月から脱出したのか等の詳細は不明。実は『大神』にも該当人物が登場している。 では再び、ストーリーに戻ります 39 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 08 49.78 ID t5ModOnL0 9ヶ月前の、何故か西安京の沖の上空に着いたチビテラスとクロウ。 案の定海へと落下、溺れている所を交易船に助けられる。 とりあえず船員に悪路王の事を尋ねるが収穫は無く、代わりに「海が見聞きした知識を得る事が可能」な『知識の宝玉』の話を聞けた。 船長の計らいで宝玉の場所を知っているオトヒメを呼んでもらい、宝玉を収めた場所へ行く許可をもらう。 その場所が海の中だと聞いたクロウは同行を拒否。羽衣を着て、情報収集の為に1人で両島原へ行くと言いだす。 チビテラスだけでは不安であろうと判断したオトヒメは、髪留めに宝を付けた9ヶ月前のナナミを同行者として紹介する。 宝玉が収められている知玉(ちぎょく)の宮へとオトヒメに案内してもらい、宮の中にいた管理者の許しを得て宝玉に触れる。知玉に蓄積された知識の中に、悪路王に関する情報を見つけ出す事ができた。 ・悪路王は意思を持つ闇の塊で、活動するには憑代となる器(誰かの身体)が必要。 ・器として相性がいいのは、「ヤマタノオロチの血で清めた光属性」の身体。 さらに、その情報提供者の姿がクロウそっくりだと判明する。 ナナミに交易船へ送り届けてもらう際、オトヒメから「水龍は現在、海の守護者ではないから海へ出ない事」を船員達に告げるよう頼まれる。 交易船に戻ると、船は妖怪の襲撃にあっているので全て退治する。 オトヒメの伝言を伝えて船を去ろうとするナナミだったが、彼女の髪留めに付けてあった宝を1匹のナマズに盗まれてしまい、1人でそのあとを追って泳いで行ってしまう。 入れ違いでクロウが帰ってくるので、ヤマタノオロチがいる十六夜の祠へ向かおうとする。 帰る為に陸を目指す船に、今度は妖怪によって乱心した水龍が船に襲いかかってきた。 逃げ切るのは不可能と判断した乗組員は、ここで水龍と戦う覚悟を決める。 彼らと共に水龍に立ち向かおうとするクロウ達だが、船長に制止させられた。 「水龍は俺達に任せろ」 逃げるように促す船長の言葉に納得できないチビテラス。その相棒を無理やり抱え、クロウは羽衣の力で船から飛び去る。 涙をぼろぼろと流しながら十六夜の祠を目指す1人と1匹の後ろで、水龍の攻撃を受けた船は真っ二つとなり、大海原に沈んでいった。 40 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 13 14.81 ID t5ModOnL0 十六夜の祠へ入る手前の道にて、9ヶ月前のスサノオを見つける。 声をかけて話をしている途中、スサノオはぐったりとして湖に漂っている少年(9ヶ月前のクニヌシ)を発見。 慌ててスサノオが泳いで助けに行くと、少年は息をしていない。 心肺蘇生を行い、呼吸は戻ったが意識がない少年を、この傍にある十六夜神社に預けた。 スサノオは、この一件が終わった後で少年を引き取りに行くと言う。 祠の入り口の結界をスサノオと共に切り捨て、スサノオはクシナダ救出へ、クロウとチビテラスは悪路王阻止の為に別行動になる。 ヤマタノオロチの姿が一望できる場所を見つけ、悪路王出現を待つ。 スサノオがオロチの首を全て切り裂き祠を去った後、悪路王は現れオロチの亡骸に近づくので、切りかかり阻止する。 「この時代が駄目なら」とさらに百年前のナカツクニへ移動する悪路王。 移動の為にできた黒い穴が閉じられる前に、クロウとチビテラスは悪路王を追ってその穴の中へ飛び込んだ。 百年前のナカツクニへ来た1人と1匹が十六夜の祠への道を進んでいると、クロウの持つペンダントが発光する。 ペンダント内に込められていた情報が、光と共に彼の額へと送り込まれる。 チビテラスはその内容を知る事はできなかったが、それを受け取ったクロウは「それが…ミーの役目なんて」と力なく笑う。 その後彼はチビテラスに「気持ちの整理がしたい」と言い残し、羽衣を纏って1人でどこかへ飛んで去ってしまった。 後を追ったチビテラスだったが、その後ろ姿に追いつく事は出来なかった。 1匹だけで十六夜の祠へ向かうと、空腹で倒れている少年・マンプクを発見。 ここへ来る途中でもらったお肉を渡すと、マンプクはその場で肉を調理し出来上がった料理を瞬時に平らげる。 そして、食べるのを我慢できなかったとマンプクは悔やむ。 独り言の内容を聞いていると、どうやら彼は妖怪に攫われた母・モテナシを助けにここまで来たらしい。 すぐ空腹になって転倒したマンプクを見かねたチビテラスは、明らかに重たいとわかる彼を頑張って背に乗せ進む。 「おっかさんがさらわれたのは、おらの食欲のせいなんっす」 マンプクは、家にある食材を全て平らげる彼の為に、モテナシは雑草を食材に昇華できる『究極の味付け』を完成させたと説明する。 そしてオロチはその腕前に目をつけ、自身の料理を作らせようと考えて攫ったようだ。 まずはモテナシを救出しようと祠へ入ろうとするが、結界が張られており無理だった。 その時、結界の向こうから妖怪達の声がしてきた。急いで傍の階段の死角に身を隠す。 聞こえてきた妖怪達の会話から、どうやらその妖怪は料理長を務めており、自分ではなく人間がオロチの料理を作る事に不満を漏らす。 さらに『誤ったふりをして、オロチに捧げる料理に態とモテナシを混入させる』という、モテナシを亡き者にする計画を立てている事が判明する。 その料理長の後を追いかけて、氷室(天然の冷蔵庫の事)内に侵入する。 41 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 16 42.67 ID t5ModOnL0 氷室の中にある食材を取りに来た料理長の会話から、どうやらこの奥に、祠の結界を解くのに必要な『琥珀』が存在するらしい。 それを聞いたマンプクとチビテラスは、料理長に見つからないように氷室内部を探索する。 しかし最奥まで行くが見当たらない為来た道を戻ろうとした時、凶暴故に氷の中へ封印されていた妖怪・蛟(みずち)が何故か復活する。 その蛟を倒すと、口の中から琥珀が飛び出したではないか。 さらに蛟が暴れた拍子に頭上から氷が落下。その氷の中に、白野威とイッシャク(百年前のもの)が閉じ込められていたので救出する。 満身創痍ですぐには動けない白野威に少し休むよう促し、マンプクとチビテラスは先へと進む。 結界を解除し十六夜の祠内にある妖怪達の調理場に到着すると、料理長に騙されモテナシが鍋の中へ突き落された瞬間だった。 筆しらべを使い救出し、周りにいた妖怪を倒した後マンプクは母の元へ駆けつけ、自分の食欲のせいで母に迷惑をかけていた事を謝る。 しかしモテナシは迷惑に思っていない事、それどころか彼女は「マンプクの笑顔が見れるのなら、飯を抜くのはつらくない」と答えた。 母を抱え帰ろうとするマンプクだったが、目的を達成した彼はチビテラスとはここで別れなければならないと気付く。 「おらはお前と離れないっす」とマンプク。そこへ気持ちの整理がついたクロウが現れる。 当初の目的を忘れると道に迷う事になるとマンプクを諭し、「運命は一つしか選べない」とクロウは溜息をつく。 チビテラスに促された事もあり母親と帰る道を選ぶマンプク。何かあったら絶対駆けつけるとチビテラスに約束し、彼は母を背負って歩き出す。 クロウは自身が持つペンダントを見て呟く。 「運命は二つに一つ」 百年前のイザナギとヤマタノオロチの戦いが終わり、傷ついた白野威を抱きかかえるイザナギの姿が去った後、崩落する祠の中に悪路王が姿を現す。 オロチの死体に近づく悪路王に襲いかかろうとする1人と1匹だったが、こちらへの落石を回避した為に隙が生じてしまい間に合わなかった。 「悪路王の勝ち…ということか」クロウは、オロチの血を手に入れた悪路王を1人で追い、チビテラスは彼に言われた通りに百年前の神木村へと避難する。 神木村では深手を負った白野威の周りに、イザナギをはじめとする住民達とイッシャク、そしてチビテラスが集まり白野威に声を掛けて励ます。 そこへ「器を清める事ができた!」と悪路王が出現し、自身の溢れ出る妖気を弾へと変えて辺り一面に攻撃する。こちらへ飛来する弾に対し、白野威は我が身を盾にして皆を守り、そして力尽きた。 「十六夜の祠にて待つ」と去っていく悪路王と戦う為、泣いていたチビテラスは涙を我慢し、悲しみに包まれた神木村を後にした。 その後方からイッシャクが追いかけてきて、「この世界をオイラ達の力で守るんだァ!」と同行を申し出る。 42 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 26 26.45 ID t5ModOnL0 崩落が収まった祠に再び入ると、オロチの亡き殻の上に誰かがいた。 それは悪路王に、自身の器として身体を乗っ取られたクニヌシの姿だった。 悪路王はクニヌシの事を、イザナギやスサノオ達と同じ『光属性の器』の持ち主だと言う。 クニヌシ、もとい彼に憑りつく悪路王の足元には、「これがミーの選んだ運命さ」と悪路王の手下となってひざまずくクロウがいた。 元々悪路王は、『大神』の時のラスボスを器にしていたのだが、アマテラスに倒された後、その衝撃で悪路王の霧状の身体は分裂してしまったと話す。 その後それぞれが勝手に器を見つけて憑りついてしまった為、悪路王はチビテラス達を利用して、その身体の一部を回収していたのだ。 復活に成功できたのはチビテラスのおかげだと言って悪路王は、空間に黒い穴を生み出して、チビテラスとイッシャクをその中へ吸い込む。 異空間に連れてこられたチビテラス達の前に、悪路王達は大蟇怪・大ナマズ・連獅子に憑りつく千両と万両・そして怨霊王を召喚する。 チビテラスだけでは勝ち目はないとのクロウの言葉を聞いたイッシャクは、絆で繋がった仲間を時空を超えて呼ぶ奥義をチビテラスと力を合わせて披露。 途中でクロウの妨害に合うものの、チビテラスの呼びかけにナナミ・カグラ・マンプクの3人が異空間にできたヒビを破り駆けつける。 チビテラスとの再会に喜ぶと同時に、「同じ仲間なのに!」とクロウに問いかける3人。それに対しクロウは、自分には仲間はおらずずっと独りだと答える。 相手に増援が来たこの状況を面白がる悪路王は、「我と戦う資格を証明してみせよ」とチビテラス達をさらに別空間へ飛ばす。 最初にマンプクと合流したチビテラスは大蟇怪を倒す。共に進もうとするが、進む為にはどちらかが残らなければならない事がわかり、マンプクが残る。 次にナナミを背負い大ナマズを倒して、先程と同じようにナナミと別れた。 最後にカグラと合流し、連獅子そして怨霊王との連戦を制す。 そのカグラの成長を、先で待ち構えていたクロウが驚く。 しかしそれでも悪路王を倒す事はできないとも彼は言う。 カグラ、そしてクロウに連れてこられたマンプクとナナミとイッシャクがその空間に集まり、「戦う事で語り合おう」とのクロウの言葉と共に、クロウ対チビテラスの戦いが始まる。 イッシャクがチビテラスの背に乗り、3人の相棒が見守ったこの勝負、チビテラスの勝利で終了となった。 自分の心の弱さを振り返るクロウは、チビテラスに「止めを刺せ」と言葉を続ける。 チビテラスはクロウの顔をなめる。敵に寝返った彼を許したのだ。 直後、後方の空間に再び穴が開き、その中に相棒達が吸い込まれてしまう。 「ミーを許すっていうのかい?」チビテラスに尋ねるクロウ。 その問いかけにチビテラスは「わんっ」と肯定し、暗い穴の中へ飛び込む。 「甘い…甘いよユーは…」 48 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 28 17.40 ID qf2df8G60 悪路王は、クロウに止めを刺さなかった理由を訊いてくるが、それを答える必要はないと、代わりにイッシャクが答える。 「お前はきっちりと止めを刺してやる」 「本当にできるかな?」と、悪路王はチビテラスを攻撃。 しかし反撃をしないチビテラス。見かねて助太刀しようとする相棒達を拒み、一方的な攻撃を受け続ける。 どうやら自分の手でクニヌシを助け出したいと考えているらしい。 倒れたチビテラスにイッシャクが駆け寄ると、我慢の限界に達した他の3人も走り寄ろうとするが、3人は悪路王に捕まり別の空間へと飛ばされてしまう。 チビテラスに止めを刺そうとする悪路王。その時、悪路王に異変が発生する。 傷つき倒れた相棒の姿を見て、一時的にクニヌシの意識が戻ったのだ。 悪路王の本来の姿である黒い霧が離れそうになるものの、「この身体は我のものだ!」と再度クニヌシに憑りつく。 「誰にも渡さん!」と黒い霧の姿の内部にクニヌシを吸収した悪路王。 「ここは正念場だぜェ!」とイッシャクの励ましを受けたチビテラスは、クニヌシ救出の為の戦闘を始める。 相棒を想う力で悪路王の体力を削ったチビテラスだったが、悪路王によってさらなる別空間へと移動させられる。 チビテラスはその空間内にあった大きな鏡の前に立ち、自身の身体を鏡に映す。 その瞬間辺りに妖気が立ち込め、鏡の中から黒いチビテラスが突き破って現れた。 妖気から生まれた黒のチビテラス似の相棒の背に乗り、クニヌシの身体に再び憑りついた悪路王との決戦となる。 チビテラスと同じく筆しらべを駆使する悪路王。直接攻撃以外にも筆しらべの使用や相手の筆しらべの打ち消しあいという激戦。 最後に勝利を掴んだのは、太陽が化身アマテラスの子・チビテラスだった。 黒のチビテラスは消滅し、身体から悪路王を追い出してもらったクニヌシは、「ごめんよ。痛い思いをさせてしまって」と泣いて詫びる。 闇が本体である悪路王はクニヌシという器を失い、すぐさま新たな器を探し始める。その悪路王の前に、1人の少年が進み出る。 「ミーの身体を使ってください!」 クロウの発言に驚くチビテラスとイッシャク。クロウが月の民だと知り、クニヌシ程ではないが「器として悪くない!」とクロウに悪路王は憑りつく。 高笑いをする悪路王を前に、もう一度戦うのかとチビテラスは身構えた。 しかし、今度はすぐに異変が現れる。悪路王の慌てる声から察するに、どうやら悪路王の思い通りにクロウの身体を動かせないらしい。 イッシャク達が不審に思っていると、クロウが自身の中で悪路王を抑え込みながら「ミーごと悪路王を倒してくれ」と懇願した。 それを聞いて怒鳴るイッシャクに、自分の正体は『悪路王封印の為に作られた、月の民の複製人形』なのだと説明する。 遺跡で読んだあのメールの『人形』は、クロウの事を指していたのだ。 49 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 37 43.60 ID qf2df8G60 彼の体の中に入った悪路王を封印できるのは短時間だけであり、その間であれば、クロウの死と共に悪路王を倒せるのだと話す。 その役目や運命を知り、それに逆らおうと悪路王を阻止する為に全力を尽くした事。 しかし悪路王がオロチの血を入手された為、やけになって悪路王側に付いた事。 それでも裏切った彼を許したチビテラスの優しさに、クロウは感謝の気持ちを伝える。 今まで出会ってきた人々やナカツクニを守る覚悟を決め、「やってくれ」と頼み込むクロウ。 彼の身体はガタガタ震え、涙は止めどなく溢れている。 一度は嫌がるもののイッシャクに叱咤され、チビテラスも覚悟を決めた。 チビテラスだけにつらい思いをさせたくないとクニヌシは言い、「ぼくも一緒にやる」とチビテラスの背に乗り木刀を構えた。 クロウの中で諦めずに悪あがきを見せる悪路王を、1人と1匹の力を合わせた一閃が捉える。 断末魔の叫びを上げ、ようやく意思を持つ闇の塊であった悪路王が消滅した。 異空間から脱出後、十六夜の祠にてチビテラス・クニヌシ・ナナミ・カグラ・マンプク・イッシャクが、虫の息となったクロウの周りに集まり涙を流す。 胸に抱えたクロウのペンダントが輝き、彼の体験してきた思い出を虚空に映す。 『人形であったとしても、この記憶はお前自身のものだ』と、イッシャクは死にゆく彼に優しく語る。 クロウはようやく、ここにいるチビテラスの相棒達は、皆同じように周りに迷惑をかけ、そしてチビテラスのおかげで変わってきた 仲間 なのだと理解した。 自分は独りじゃなかったと知った彼は、仲間達にお礼を述べ、そしてチビテラスに対し「ユーと冒険できてよかった」と本心を告げる。 「生まれてきて良かった」 その言葉を最後に、クロウは静かにその短い生涯に幕を下ろした。 相棒達は各々の時代と場所に帰り、そして日常に戻りつつあるナカツクニ。 神木村の一角にて、チビテラスと一緒にいたクニヌシは両親に「自分が誰かを知りたい。その為旅に出たいんだ!」と頼み込む。 悪路王の件から、自分が何者なのかを知りたいと思うようになったようだ。 誰が何と言おうとお前は我の子だと説得するスサノオ。 クシナダはスサノオに「もう止めても無駄よ」と言うが、興奮したスサノオは「もうお前とは親でも子でもないわ!」と叫ぶ。 『クニヌシ』という名前を捨て、村に帰ってくるなという厳しい言葉に対し、クニヌシは覚悟を決め「わかりました。『クニヌシ』という名前はお返しします」と答える。 お世話になりましたと頭を下げ、クシナダとこちらに背を向けるスサノオの前から、それまでクニヌシと名乗っていた少年が去っていく。 50 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 43 05.55 ID qf2df8G60 心配したクシナダがスサノオの顔を覗き込むと、スサノオは涙をぼろぼろと流していた。 どうやら彼は、本当は 我が子 と別れる事が嫌であり、悲しかったらしい。 「…無理をしちゃって」とクシナダ。 「ああでも言わなければ決心も鈍るじゃろ」とスサノオは話す。 しかし、何年かかってもあの子は本当の自分を知り、本当の名を手に入れて、私達の元に必ず帰ってくると確信する2人。 「それをずっと待ちましょう! この子と一緒にね」 クシナダは自身の腹を優しく触れ、隣で驚いているスサノオに一つ相談する。 「男の子だったら名前はクニヌシにしますか?」 今度は嬉し泣きとなったスサノオ。そして2人で薄桃色の花びら舞う天を仰ぐと、ここから旅立った 我が子 の事を想う。 「…神よ。どうか息子の旅を見守りください。無事に我らの元に帰ってこられるように。あの子の行く末を、強くまぶしく照らしたまえ」 名無しとなった少年とチビテラスが村の入り口に差し掛かった時、少年は相棒に「ここでお別れだ」と告げる。今度の旅は、自分自身を探す旅。 1人でやり遂げなくてはならないとチビテラスを諭す。 別れの前に、互いに抱き合い涙を浮かべる1人と1匹。 「必ずまた会おう!」と少年はいつ終わるかわからぬ旅へと踏み出した。 その姿を涙を拭いながら見つめていたチビテラスの前に、サクヤが現れる。 ナカツクニに真の平和が戻ったと言い、この活躍のねぎらいとして彼女はチビテラスの額に口付けをする。 そこへ謎の飛行物体『天かける船』に乗ったイッスンが登場し、サクヤとチビテラスの前に着陸する。全国行脚の旅は一区切りがついたイッスンは、遺跡の設計図からゲンナイが復元したこの船で、今からアマテラスの所へ行くらしい。 「一緒に行くだろォ?」とイッスンに誘われたチビテラスは大喜びで船に乗り込む。 留守中のナカツクニの事をサクヤに頼むと、彼女はそれを快く承諾。 そしてアマテラスのいる場所を目指して、船は晴天の中を駆け抜ける。 少年とチビテラスの冒険はまだまだ続くが、それは別の機会に話す事にしよう。 冒頭の老人の声が、静かにそう語った。 「これは我が自分のことを…ぼくと呼んでいた頃の物語」 お後は次のお楽しみという言葉を以て、此度の物語は締めくくられる。 (終わり) 51 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 53 58.82 ID qf2df8G60 以上で『大神伝~小さき太陽~』のストーリーは終了です。 少々不手際が目立つ執筆者ではございましたが、これにて一旦筆を置きます。 有難う御座いました。。 52 :ゲーム好き名無しさん:2013/02/22(金) 21 09 00.88 ID jL34sRoD0 結局クニヌシの正体は明らかにならないままだっけ クニヌシってパッケージに載ってるくせに序盤しかでてこずにクロウと旅する期間のほうが断然長かったな 53 :ゲーム好き名無しさん:2013/02/22(金) 21 18 16.28 ID qf2df8G60 52 はい、そうです。 本音を言いますとプレイしていた当時、後半はクニヌシの存在を執筆者は忘れておりました…。
https://w.atwiki.jp/stselysium/pages/140.html
月が見ている。 世界を、星を終わらせる死の満月。 昼間だというのに空に浮き、こちらを見ているそれ。 鏡の中のバケモノに似ていると、東雲あづまは思った。 鏡の国のアリス症候群という奇病が存在する。 鏡、あるいはガラス、水面。 鏡面ならば何でもいい。 あべこべの世界が映るのなら、彼らはどこにでも鏡の国を見出してしまう。 鏡の中の自分が、現実とは違う風に動く。 映るはずのない、そこにないものが映り込む。 幻覚の怪物が手招きし、語りかけ、患者の心を侵していく。 東雲あづまもまた、そうした症状に日常的に苛まれてきた。 発症要因、メカニズム、一切不明。 患者の脳を調べても医学的な異常は一切なし。 そのあまりの奇怪さに、患者達は鏡の向こうに実在する何かを本当に知覚しているのではないかと唱えた医者もいる。 そして、これがただの精神病ではないというその推測は的を射ていた。 鏡面認識異常を抱えた患者達は、文字通り"アリス"なのだ。 ワンダーランドに入り込み、世界を滅ぼす鬼と戦うことの出来る戦士。 いわば、世界の希望。そう称されるべき存在こそ、あづまを始めとしたアリス達なのである。 しかし、あづまにとっては世界の命運などよりよっぽど優先すべき目的があった。 自分を殴り、叩き、犯し、唯一の友人すら奪い取った家族。 家族といっても、正式なものではない。 今はどこにいるとも分からないお母さんとはまるで似つかない、心底醜くて許し難い四人。 彼らを殺すことだけが、東雲あづまの目的だった。 ワンダーランドのある仕組みを利用することで、家族全員を殺す。 聖杯戦争に巻き込まれてしまうというアクシデントがあっても、大元の目的は何も変わっていない。 それだけ追い求めて此処まで来た彼女は、一般的な感性の持ち主から見れば、まさしく異常者に映ることだろう。 「ふあ」 欠伸を一つ、する。 朝の陽射しが眩しい。 いつも通りの飾り気のない服装で、あづまはある場所へと向かっていた。 学校、ではない。あづまはもう随分と長いこと、ほぼ不登校といっていい状態にある。 そもそも彼女は幼稚なのだ。 実年齢よりも、その精神年齢は幾つか下。 小柄なことも相俟って、ある意味では見た目通りの性格ともいえる。 そんなあづまだから、学校のような集団生活を余儀なくされる場所とはそもそも相性が合わない。 よく言えばマイペース、悪く言えば自己中心的で社会性がない。 すれ違う人々は彼女に驚いたり、哀れんだりと様々な顔を見せたが、あづまにとって周りなど腐った南瓜に等しい。 自分と、文鳥ちゃんと、あとまあバーサーカー。あづまの世界はそれだけで、それ以上がほしいとも思わない。 『……どこへ行くのだ、マスター』 「きょーかい」 行き先は、冬木教会。 言わずもがなその場所にいる人物は、昨夜初めて顔を見せた軍服のルーラーだ。 てっきりまたどこかへ散歩、ないしは索敵と言うものだとばかり思っていたバーサーカーはわずかな驚きの感情を抱く。 この猪突猛進な少女が、自ら進んでルーラーの下に向かおうとするなど考えもしなかったからだ。 『何をしに行くつもりだ?』 「しらべもの。ルーラーってすごいやつなんでしょ?」 鳥の死骸などという冒涜的な品物を懐に忍ばせながら、教会に向かおうとする姿のなんと異様なことだろう。 その足で悪魔崇拝のカルト教団に駆け込もうとしていると言われた方が、まだいくらか信憑性がある。 あづまは、何やらルーラーに訊きたいことがあるという。 もちろん聖杯戦争絡みの案件ではあるだろうが、ルーラーの言葉を仰がねばならないほどのこととなると限られてくる。 「セカイオニ殺しのちから。どのくらいまで使えるのか、わかんないから」 アリス。 ワンダーランドで戦う力を持つ者。 本来その"力"は現実世界には持ち出せないはずだったのだが、この世界ではそもそも現実ではないからか、その制約が存在しない。 これまでにも何度かマスター殺しに使ってきたし、それをバーサーカーも実際に見ている。 サーヴァントであるバーサーカーの目から見ても、異様な力だった。 武器を作り出して小さな体で跳ね回り、一刀両断していく姿は驚嘆に値した。 そして、あづまが力の使い方に難儀した様子を見せていたのも事実だ。 確かに聖杯戦争を取り仕切るルーラーなら、その辺りについても知恵を授けてくれるかもしれない。 自分の力がどれだけ出せるのか。 それを把握しておくことは極めて重要だ。 全力と流す部分の区別がつかない兵士など、戦場では真っ先に死んでいく。 戦う力を持ち、自分自身戦うことを望んでいるあづまだからこそ、その辺りは確かに重要なファクターといえた。 とはいえ、それを指摘するなら自分からだろうとバーサーカーは思っていた。 重ねて言うが、東雲あづまという少女は幼く、稚拙なのだ。 しかし今回のように、変なところであづまは利口なところを見せる。 自分の確と見据えた概念以外は見えない、そういう性質なのか。 「じゃま入るとだるい。バーサーカーはそのへんうろついてて」 『了解した。何かあれば、すぐに念話で呼べ』 バーサーカーは未だ、自分のマスターの人となりが分からない。 薄っすらと感じ取れてはいるものの、それだけだ。 善ではなく、悪でもない中庸の灰色。 かつての仲間達……アカメなら、タツミなら、ナジェンダなら、彼女にどう接したろうか。バーサーカーは、考える。 答えはそれぞれの性格によって変わってくるだろうが、共通しているのは一つだ。 彼らなら、決して虐げられる少女を見捨てはしない。 そしてバーサーカーも、この哀しいマスターに見切りを付けるつもりはさらさらなかった。 どれだけ救いようがなくとも、それを決めるのはたかがサーヴァントであるこの身ではない。 「(……俺は戦うだけだ。帝具として、サーヴァントとして)」 小さな足取りを後ろから追いながら、バーサーカーは己の指針を再確認する。 あくまでも此処は聖杯戦争。 通過点でしかなく、大事なのはこの先だ。 なら、自分が腐心すべきは生かすことである。 帝具として、サーヴァントとして、主を生かすために全力を尽くす。 人型帝具であるバーサーカー……スサノオにとっては慣れた趣向だ。 ならば、後はそれをなぞるのみ。 黙して守り、まっすぐに倒し、あづまを未来まで案内する。 教会の扉の向こうに消えていくマスターの姿を見届け、スサノオは霊体のまま移動、近場のマンションの屋上まで跳んだ。 此処ならば近付く気配の察知も、隠形の手段を持たないマスターの接近も瞬時に見抜くことが出来る。 正直、制裁を恐れずルーラーに攻撃を行うような馬鹿が居るとは思えないが――何も危険は物理的なものだけではない。 例えば使う力の情報がちょっと漏れただけでも、戦場では致命的である。 聖杯戦争は単純な武力のぶつけ合いに非ず。 その実情は相手の情報をかき集めて分析し、敵の弱みを洗い出して叩き潰す情報戦だ。 生前ナイトレイドの暗殺者として行動した経験のあるスサノオは、情報の大切さをよく知っている。 だからこそ彼は一切気を抜くことなく、いかなる形での危害も許さぬとばかりに神経を集中させるのだ。 何か来るのなら、看過はしない。 何も来ないなら、それでよし。 のどかな朝の空気の中、一人佇む見えざる狂戦士。 だが――彼を待っていた展開は、予想していたどれとも異なるものであった。 『――何』 体を翻す勢いで、教会の方へと視線を向ける。 次の瞬間、スサノオは凄まじい速度で教会へと駆け出していた。 彼が今感じ取ったのは戦闘の気配。 だが真に驚くべきなのは、それが発せられている場所だ。 スサノオのマスター、あづまが入っていった建造物。 ルーラーが待機している、この冬木市で最も安全な筈の施設。 即ち――冬木教会。他ならぬそこで、今まさに剣呑な戦いが始まったようなのである。 何が起きている。焦燥のスサノオの心を一言で表すならば、妥当な言葉は"理解不能"以外にない。 教会に近付く反応が感じ取れなかったということは、気配遮断スキルを持つアサシンでも潜り込んだのか? そもそもルーラーは何をしている、よもやあの男は襲撃の一つも察知できない愚物だったのか? 契約のパスは生きている。つまり、あづまは死んでいない。では、こんな状況だというのにあづまは何故念話を送らない? 疑問の尽きないまま、スサノオは一刻も早くあづまを救い出すべく教会への道を急ぐ。 結論からいえば、教会で繰り広げられている事態は、スサノオが思い描いたどんな可能性とも異なっている。 サーヴァントはいないし、不届き者のマスターもいない。 どこかの誰かが向かわせた使い魔や宝具による召喚物が暴れているなんて話もない。 そもそも教会には――東雲あづまとルーラーと、管理NPCとされる少女以外には誰もいない。 ◇ 「おや。何の――」 用か、とルーラーが言う前に扉が閉まり、東雲あづまは床面を蹴った。 何も握っていなかった小さな右の手のひらに、お手頃サイズの手斧が出現する。 そのままルーラーへと踏み込んで、その顔面を叩き割らんとあづまはそれを振り下ろした。 しかし手応えはない。あづまの斧はものの見事に空を切っていたからだ。 "すかっ"なんて間抜けな擬音が似合う空振り方だった。 ルーラーがあづまの暴挙に対し取った行動は、ただその場を一歩後ろに退いただけ。 彼の表情は実に涼しいもので、何の焦りも怒りも抱いてはいないように見える。 とはいえ流石に、少しは驚いたようだったが。 「ちっ」 舌打ち一つ。 斧を投げ捨て、また作り直す。 今度は身長ほどもあるハルバードを。 ぶおんと空を切る快音を立てながら、ルーラーの首へ。 「ふむ」 またしてもステップ一つで避けるルーラーに、あづまはなおも追い縋る。 その身のこなしは間違いなく、平和な日本に生まれた少女のものではなかった。 武道の達人顔負けの速度から振るわれる、乱暴だが馬鹿げた威力を秘めた一閃。 あづまの生み出す武器が神秘を宿している以上、当たればサーヴァントすら殺傷出来るだろう。 「投影魔術……とは似て非なるものらしいな。 魔力を消費して神秘に変換し、自分の心象を特定の型に当て嵌めているのか」 珍しいものを見た、と感心したように漏らすルーラー。 その間もあづまは一瞬も手を休めることなく執拗な攻撃を続けている。 薙いで払って突いて切り伏せて切り上げて縦に横に右に左に斜めに、手を変え品を変え。 猛烈な勢いだが、その表情を見るに彼女的にはご不満な展開のようだ。 確かにあづまは、マスターとしては破格の力を持っている。 要は強い思いがあればそれに応えてくれる力なのだ、弱いわけがない。 おまけに武器だけでなくそれを扱うあづま自身の能力も、同様に強くなっている。 ただ積み重ねてきた技量だけは、アリスの力では誤魔化しが効かない。 世界鬼が相手なら、技量の強さはそこまで重要視されないのだ。 的が大きければ振れば当たるし、小さくても粘り強く食い付いていけばどうにかなる。 が、世界鬼より上等な頭脳とスペックを持つサーヴァント相手ではそうはいかない。 現にあづまは、ルーラーの圧倒的な技量を前に彼を傷つけるどころか、武器すら抜かせられずにいる。 「(こいつきらい! うざい!!)」 笑みを浮かべながら攻撃をかわすルーラーに、あづまは神経を逆撫でされたような気分になった。 今まで、あづまの周囲にはいなかったタイプの相手だ。 眉間に皺を寄せるあづまは攻撃の手は緩めないまま、更に攻めるべく戦斧を片手持ちにする。 そうして手空きになった左の手のひらに生み出すのは、右と全く同じ巨大戦斧だ。 数が倍になればそれだけ強い。 同じ動きを倍の武器でやれば敵は死ぬ。 簡単な理屈を大真面目に実行するのが、東雲あづまだ。 大きな力を持った子どもは一番怖いというが、まさに彼女はその"大きな力を持った子ども"だった。 それでもルーラーを捉えられない。 けれど、あづまは何も闇雲に攻撃しているわけではなかった。 ルーラーの動きは達人のものだが、時間さえかければまだ慣れられる。 慣れることが出来たなら、後は強引にぶち破ればいい。 150を少し超える回数斧をぶん回したところで、あづまは一旦後ろに下がる。 気は済んだのかな、とルーラーが言い終えるのも待たずに、新しく出した武器をぶん投げた。 もちろん当たらなかったが、避けた隙を突いてまた疾走、細切れにしてやる勢いで斧を振るう。 ルーラーは相変わらずだ。しかし変わらないままならいける。あづまは、叫んだ。 「とまほぉぉぉ――――――――っく!!!!」 トマホーク――元は北アメリカのインディアンが使っていたとされる斧。 手に持って使うことももちろん出来るが、本領は斧のイメージとは結び付かない投擲にある。 要は俗に言うところの投げ斧。 遠くにいる獲物も仕留められ、ものによってはブーメランのように使うことも出来る変わり種だ。 あづまがさっき投げたのはそれだった。 ルーラーに呆気なく避けられた二本の手斧はぐるぐる回転しながら、背後からその背中に飛んでいく。 それも知っているとばかりに避けてみせるルーラーだが、あくまで飛んできたトマホークが外れただけだ。 あづまの手元にある二本の斧は、依然振るわれない状態のままで残されている! 「ほう。悪くない手だ」 左右から豪速で襲ってくる斧は、流石のルーラーでも避けきれない。 此処で初めて、彼はその得物である剣の柄に手をかける。 火花が散るほどの速度で、ルーラーが抜き放った。 すると、どうだ。あづまの両刃を、抜刀動作だけで相殺してみせたではないか。 攻撃動作を終えたばかりということもあり、あづまの小さな体が押し返される。 力強く床を踏みしめることで踏み止まったあづまは両手の斧を捨て、今度は一振りの"馬鹿でかい"戦斧を出現させる。 防いでくるなら防御ごとかち割ってやる、と言わんばかりの強引な武器チョイス。 が、あづまがその威力を試す前に勝負は決しようとしていた。 「だが、これ以上は看過出来ないな。静粛にしたまえ」 パチン――ルーラーの指が鳴る。 それと同時に、あづまの体を見えない何かが真上から襲った。 すっかり攻撃に取りかかっていたあづまは、為す術もなく地面に叩き伏せられる。 かふっと肺の息を吐き出す音が教会の中に響いた。 「な、んだ、これっ。――はな、せ! この、くそメガネっ!!」 「そう暴れるものではない。それにどうやら迎えも来ているようだ」 暴れるあづまと、それを制するルーラー。 教会の鉄扉が開け放たれたのはまさにその時だった。 扉の向こうから現れる、サーヴァント。 東雲あづまのバーサーカー。真名、スサノオ。 彼は一も二もなくあづまに駆け寄ると、ルーラーを鋭く睥睨した。 それに対しルーラーは咎めるでもなく抜いた剣を収める。 彼はただ、応戦しただけだ。 あづま達がこれ以上続けようとしてでもこない限り、戦闘を続ける理由はない。 「……どういうことだ、これは。何故ルーラーの貴様が、俺のマスターと戦闘していた」 「誤解しないでもらいたいな。仕掛けてきたのはあくまで君のマスターだ、バーサーカー」 「なんだと?」 あづまの顔を思わず見るスサノオだが、彼女がそれを否定することはなかった。 沈黙は時に肯定を意味する。 ルーラーの言い分、あづまの様子、そして教会の中に何も外部からの仕掛けがない事実。 全ての要素が、加害者は東雲あづまであると語っている。 「何故だマスター。何故、ルーラーを攻撃した?」 「……さっきゆった」 「……まさか、お前は」 あづまは、調べものをしに教会に行くと言った。 しかし、ルーラーに話を聞きに行くとは言っていない。 此処でスサノオにもようやく事の真相が見えてくる。 なんということだと、唇を噛む他ない真実だったが。 あづまは嘘をついていない。 最初から彼女はルーラーと戦うつもりだった。 いや、正しくはそうではない。 あづまは元よりルーラーという手頃な"最強"を使って、此処での自分の限界を調べようとしていたのだ。 それを予想出来なかったスサノオを誰が責められるだろう。 どんなサーヴァントでも、まさか自分のマスターがそんな暴挙に出るなどとは思わない。 人間がサーヴァントに挑む時点でおかしいのに、あろうことかルーラー相手にそれをやるなんて。 聖杯戦争のなんたるかを理解している者の行動とは到底思えない、とんでもない自殺行為だ。 「目的はどうあれ、ルーラーへの反逆行為はペナルティの対象だ。 この場合なら令呪一画の没収あたりが妥当だろうが……」 そう、ルーラーを攻撃しないのは単に強いからではない。 多くの場合、彼らはサーヴァントやそのマスターにペナルティを下す力を持っている。 反逆が成功したならともかく、失敗すれば後の聖杯戦争で大きなハンデを負うことになりかねない。 そして今回などは、もはや言い逃れのしようもなかった。 「まあ、魂胆は理解出来る。 主従間で企てた襲撃でもなかったらしいのでな……今回は不問としておこう」 その言葉を聞き終えるのと、バーサーカーが動いたのは同時だった。 座り込んだままのあづまを抱き上げ、床面が陥没するほどの勢いで地面を蹴り、まさに脱兎のごとく逃走。 数秒とかからない一瞬の内に、荒々しすぎる訪問者達は教会を去っていった。 それを見届け、ルーラーは感心したような顔をしているからおかしなものだ。 彼にとって東雲あづまの暴挙は、怒りを覚えるたぐいのものではなかったらしい。 いや――むしろその逆のようですらある。 そんな彼を怪訝な目で見つめるのは、裏に隠れていた美遊・エーデルフェルト。 ルーラーですらない偽りの監督役を従える、表向きは管理用のNPCとなっている少女だ。 「……どうして処罰しなかったの?」 「何も情けをかけたわけではないさ。 サーヴァントが手を出してくるようなら、容赦なくペナルティを与えていた」 そして、理由はそれだけではない。 そのことが美遊には分かっていたから、視線には少なからず責めるような色が混ざっている。 自分の力の底を試すため、一番分かりやすい実力者と見てルーラーである自分を実験台にする。 まさしく、光と意志の力を愛するこの男が好きそうな手合いだ。 共犯者からの揶揄するような視線とまともに相撲を取るでもなく、ルーラーは二人が出ていった扉を見つめる。 とんだ暴れ馬のマスターを掴まされたバーサーカーには同情するが、あの少女は"悪くない"。 魂が闇の方に偏っているのが残念でならないというほど、多くの資質と可能性を秘めた少女だった。 穴熊を決め込んでたまたま生き残れたわけではないのだと、あの戦いぶりを見れば一発でわかる。 「まずは一日目。存分に見せてくれたまえ、君達の輝きを」 時刻は午前8時を少し過ぎた頃だった。 聖杯戦争最後の三日間はまだ始まったばかり。 波乱と激闘で溢れ返るべき戦いのスタートとしては、上々の波乱だろう。 ギルベルトと美遊、二人の黒幕は緩やかな嵐の予兆を既に感じ取っていた。 【D-10/冬木教会/一日目 午前】 【美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 [状態]:健康 [令呪・聖鉄]:三画 [装備]:なし [道具]:なし [所持金]:管理NPC扱いのためそもそも必要ない [思考・状況] 基本:聖杯戦争を見守る 1:この男は…… 【ルーラー/セイバー(ギルベルト・ハーヴェス)@シルヴァリオトリニティ】 [状態]:健康 [装備]:長剣 [道具]:なし [所持金]:ルーラー扱いのためそもそも必要ない [思考・状況] 基本:聖杯戦争の運営を行う 1:バーサーカー主従(東雲あづま&スサノオ)に期待 [備考] ※真名看破のスキルにより、バーサーカー(スサノオ)の真名を把握しました。 ◇ 「危ないところだったんだ。理解しているのか、マスター」 スサノオは、あづまを抱えながら人通りのない道を疾走していた。 理由は当然、教会から少しでも離れるためだ。 ルーラーは自分達を不問に付すと言っていたが、戦いを嗅ぎ付けたハイエナがやって来ないとも限らない。 状況を立て直す意味でも一度退くべきだと、スサノオは判断した。 春になったとはいえまだ肌寒さの残る朝の空気。 それを切り裂きながら駆け抜けるバーサーカーとそのマスター。 曲がりなりにも狂戦士を名乗る者とは思えない冷静な口調で主を叱責する彼だったが、正直なところ暖簾に腕押しだった。 「だいじょうぶ、なんとなくわかったから」 「……そういう問題ではない。 相手がルーラーだったことを抜きにしても、今後は二度とサーヴァントに挑むような真似はするな」 ルーラーとの一戦で、あづまは此処での自分の限界がある程度分かったようだった。 しかしスサノオにしてみればまるで安心は出来ない。 彼女が、必要とあらばサーヴァントだろうが殺そうとする思考の持ち主だと判明したからだ。 東雲あづまは殺意の塊だ。 聖杯という目的のためなら、あづまはいくらでも殺すだろう。 マスターでもサーヴァントでも関係なく、さっきのように殺しにかかる。 出来る出来ないではなく――やってしまう。それに取り組んでしまう。 「……あいつはやだ」 「? ルーラーのことか」 こく、とあづまは頷く。 あづまが他人を嫌いだということ自体まず珍しい。 彼女にとって他人とは無価値で、見るに値しないものであることがほとんどだからだ。 そのあづまが明確に好き嫌いを表明するということは、それすなわちよっぽどのことを意味している。 「……あいつ、ちょっとこわかった」 それが強さを指して言っているわけではないことに、スサノオは気付かない。 あづまは被虐待児として、他人の人格や抱える歪みに人より敏感だ。 戦っている間中、あづまは攻撃が当たらないことへの苛立ちに加えて、ルーラーへの微かな恐怖も感じていたのだ。 あの公明正大に見える、裁定者のサーヴァントに。 ルーラーの笑みにあづまは闇を見た。 どす黒く、痛くて苦しい暗さを見た。 自分が、ではない。 他人をそんな風にしてしまう気配を、あの男からは確かに感じたのだ。 ――東雲あづまは復讐鬼だ。 自分を痛め付けた大嫌いな家族を殺すためなら、全ての敵を殺すまで止まらない。 しかしあづまは怪物(フリークス)ではあっても、無敵ではなかった。 彼女はただ人より負の思いが強いだけの、弱々しい少女に過ぎないのである。 【C-10/路地/一日目 午前】 【東雲あづま@世界鬼】 [状態]:疲労(小)、魔力消費(小) [令呪・聖鉄]:三画 [装備]:なし [道具]:文鳥ちゃん(偽) [所持金]:小銭が少しある程度 [思考・状況] 基本:マスター全員殺す 1:さっさと殺して帰りたい 2:ルーラーちょっとこわい [備考] ※アリスとしての能力には以下の制限がかかっています 複雑な機能を持つ武器、道具の製作は不可能。 生命エネルギーの代わりに魔力が消費される。 【バーサーカー(スサノオ)@アカメが斬る!】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:なし [所持金]:なし [思考・状況] 基本:願いはないが、サーヴァントとしてマスターを守る 1:あづまをサーヴァントとは戦わせないつもりだが……