約 870,456 件
https://w.atwiki.jp/itmsanime/pages/766.html
【作品名】ひだまりスケッチ×365 OP 【曲名】?でわっしょい 【歌手】ゆの(阿澄佳奈), ヒロ (後藤邑子), 宮子 (水橋かおり) 沙英 (新谷良子) 【ジャンル】サウンドトラック 【価格】¥200 □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 ED 【曲名】流星レコード 【歌手】marble 【ジャンル】J-Pop 【価格】¥200 □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 イメージソング集 【アルバム名】ひだま~ぶる 【歌手】marble 【ジャンル】サウンドトラック 【価格】¥200均一(アルバム価格¥2,000) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりラジオ×365 (第1回)OP 【曲名】おとこのこパズル 【歌手】校長先生(チョー) 【ジャンル】サウンドトラック 【価格】¥200 □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりラジオ×365 (第2~6回)OP 【曲名】ゆめデリバリー 【歌手】ゆの (阿澄佳奈) 【ジャンル】サウンドトラック 【価格】¥200 □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』キャラクターソングVol.1 ゆの 【歌手】ゆの (阿澄佳奈) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥400) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』キャラクターソングVol.2 宮子 【歌手】宮子 (水橋かおり) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥400) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』キャラクターソング Vol.3 ヒロ 【歌手】ヒロ(後藤邑子) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥400) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』キャラクターソングVol.4 沙英 【歌手】沙英(新谷良子) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥400) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』キャラクターソングVol.5 吉野屋先生 【歌手】吉野屋先生(松来未祐) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥400) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』キャラクターソングVol.6 校長先生 【歌手】校長先生(チョー) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥400) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』オリジナルサウンドトラック 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】37曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥2,000) □■iTMS■□ 【作品名】ひだまりスケッチ×365 【アルバム名】TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』キャラクターソングVol.7 うめ先生 【歌手】うめ先生(蒼樹うめ) 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】2曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥400) □■iTMS■□ 【アルバム名】ひだまりランド・ゴーランド 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】3曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥600) □■iTMS■□
https://w.atwiki.jp/hidamari774/pages/85.html
「……いるよ。私たちの子どもがここに。今、3ヶ月目だってさ。」 そう言って宮子はへその少し下を撫でて見せた。 それはとても優しく、まるで母が泣いている子をあやすかのように。 「……。」 兄は、ただ狼狽える事しか出来ず俯いて口をつぐんだ。 喜びや感動よりもまず先に押し寄せる絶望にも似た感覚----。 宮子は、そんな兄の態度が何故かとても悲しく思えた。 "うれしく、ないのかな?" と、思えたから。 それでも、兄とは逆に喜びや感動に満たされていた宮子は、 それまでの感情を潜めたような態度から一転、嬉しそうにこう続けた。 「あっ、あのね! これ見て! エコーの写真、もらって来たんだぁ。 ねっ? ここに、小さな影が見えるでしょ? これがねぇ、私たちの赤ちゃんなんだよ~。 いやぁ、すごいよねぇ。まだ小さいけど、 心臓だってもうちゃんと動いてるんだよ~。 私これ見た時に、なんか涙出そうになってさぁ~、 すごく不安だったのがふわっ、て飛んでいっちゃったんだよ~。 それにさ、この子を見た時思えたんだ! 私ももっと頑張らなきゃ……」 「……みぃちゃん。」 よほど嬉しかったのか、この部屋に取りつく重苦しい静寂を払い除けたかっただけなのか、 写真を取り出してまくし立てるように話す宮子を、兄は静かな声で制した。 「……ん? どうしたの? にぃにぃ?」 目を丸くして、世界で一番大好きな人がこっちを向く----。 その顔を見ると、今から自分が吐く言葉は、ひどく醜悪で身勝手なもののように思えた。 そして、それと同じくらい兄は確信もしていた。 "あぁ、今から僕はみぃちゃんを傷つけるんだ。"----と。 深い苦しみにまみれた胸の奥を更にひねり潰すかのように、 兄はくぐもった声で続けた。 「その子を、産むつもりなの?」 「えっ……?」 振り絞るかのように出した声は真っ直ぐ宮子に届いた。 それは重い積乱雲のような曇った瞳で、放たれた丸い刃----。 残酷な優しさを併せ持った矛盾。 それは字面をただ追うだけなら、単なる質問に過ぎないその言葉の奥にある、 声や表情に込められた"真意"を、宮子は感じ取らずにいられなかった。 そしてこう思う----。 "あぁ、喜んでなんかいない。"----と。 "今どきのTVドラマだったらここで、 (なんで! なんで喜んでくれないの! あなたと私の子どもなのに!) なんて言っちゃうとこなんだろうなぁ。" などと、まるで他人事のように浮かんだ"それ"は同時に、 宮子には兄にそんな避難を浴びせるつもりは一切無いという意思の表れでもあった。 ----理由なんて、無い。 "手に取るように分かっちゃうよ、にぃにぃの事なんて----。 だって、生まれた時から一緒にいる----、"お兄ちゃん"なんだもん。 東京スケッチ―第11話― "凜" 午後の静寂が、またもふたりを包んだ。 宮子は、気付いてしまっていた----。 今から目の前にいる大切な人が、自分に向けて何を話そうとしているのかを。 そして、それは自分とは全く違う方向を示したものだという事を。 それでも、ただ、待つ事しか出来なかった----。 先を読んだだけで沈んでしまいそうになるこの心が、 その通りの事を言われてしまった時に一体どうなってしまうのか----? それはそれは空恐ろしい気持ちにもなったが、それでもただ宮子は待った。 "内容どうこうなんか、どうだって良い。 世界で一番大切な人が私に向けて何かを伝えようとしてる。 それはどんな事よりも大切なことだから。" ----そう、思えたからだった。 それは1分だったか、10分だったか、永遠のような一瞬が過ぎた後----。 蝉の声が鳴り、入道雲がせり出して部屋に影を差し始めた時だった。 「僕は、その子の為には生きられないかもしれない。」 ----それは余りに呆気なく、宮子の希望を打ち砕いた一瞬だった。 ----宮子の頬に、涙が伝った。 哀しみでも、憤りでも無い。 一番解り合えた筈の人と、"解り合えない"という事実を、 思い知ってしまったからだった。 ----それでもう、充分だった。 「……っ! ごめん!」 それまで向き合っていた身体を振り返り、そのまま宮子は部屋を飛び出した。 涙でぐちゃぐちゃになった視界を必死で凝らして、 どこ行く宛もないまま、階段を駆け降り、宮子は洗面所へとひた走った。 どれだけ声を殺しても、歯を食い縛っても止まらない涙は、たまらなく熱くて、尚悲しかった。 そんな涙を誤魔化すかのように蛇口をめいっぱい開いて流れた水をすくって、 何度と無く、"バシャバシャ"と頬を叩いた。 頭の中をぐるぐる駆け巡る言葉----。 ふと、頭によぎった、 (産むという選択肢だけでは無い。と、いう事です。) という長島先生の言葉は、今の宮子の心を更に打ち砕くには充分だった。 「……うっ、くっ……うっ……うわぁぁぁぁ----!!」 ついに堪えきれなくなって、 宮子は洗面台に前屈みだった姿勢のまま、嗚咽して膝から崩れ落ちた。 "私たちには、守ってあげられない。 この子を、守ってあげられない。" そんな想いだけが宮子を支配していた……。 項垂れたまま、洗面台にもたれ掛かり嗚咽する宮子の叫びは家中にこだました。 ----その声は、新しい命がこの世に生きたいと、祈る声だったのかも知れない。 そんな声を訊いた兄は、ただ誰も居なくなってしまって淡い日陰が支配する部屋で、 ただ泣くことしか出来なかった。 ----大切な人の望みを、びりびりに引き裂いた自分にただ、 嗚咽する事しか出来なかった。 ----"ごめんなさい"と、その叫びに応えるように。 空のてっぺんから見下ろしていた太陽が、西へ少し傾いた午後4時30分----。 延々2時間以上泣き続けた宮子は、とうとう涙も枯れ果ててよろよろと立ち上がり、 居間のソファへ"バサッ"ともたれ掛かった。 表が見える窓は網戸になっていて、 そこから少し暑さの和らいだ風が宮子の髪を揺らした。 その風は宮子の涙を乾かし、優しく頬を撫でるようだった。 ----ソファに身を任せていた宮子は、瞳を閉じて頭の中によぎるゆうこさんの言葉を思い出していた。 "お母さんになる事は、そうゆう事なの。" その声は、厳しくて、哀しかった。 "夢"も、"自由"も、"恋"も、結局捨てられやしない。 そんなふたりを、戒めるような哀しみ----。 "大人"にも、"母"にもまだなれない自分が苦しくて、 責めても責めきれない位にいろんな想いが絡み合った心……。 それでも宮子の頬を撫でる風はただ優しく吹いた----。 それはいつしか泣き疲れた宮子から意識をさらって、何度も寄せては返す波のように。 少し、おやすみ。 そう、言っているかのように。 「----小さい頃ね、私は寝る時お母さんにおでこを撫でてもらうのが好きだったんだ。 優しくね、前髪をこう、かき上げるみたいにゆ~っくり私が寝るまで撫でてくれるんだ。 そしたらその内、それ無しじゃ眠れなくなっちゃってね、 小学校の時はよく"撫でてー!"って甘えてたの。」 「ふふっ、宮ちゃんって意外と甘えん坊さんだったんだねっ。」 ひだまり荘の、いつもの202号室。 私よりも小さくて、私よりもずっと可愛い女の子の部屋。 いつもこうやって、並んで話してた。 「そうなのかもね~。だからひだまり荘に来てからもね、 たまに眠れない時は自分でおでこ撫でてみるんだ。 でもちっとも気持ちよくなくて、"違うなぁ"なんて思いながら撫でてんの。 そしたらいつの間にか寝ちゃうんだけどね。」 「へぇ、なんか意外だね! 宮ちゃんに眠れない時があるなんて。」 「あたしだって寂しい時くらいあるよ~?」 何気ないこんな会話で、どうしてこんなに暖かくなるんだろう? ----一緒に過ごした3年間、ずっと思っていた。 「ふふっ、そうだね。じゃあこれからは、眠れなくなったら、私に言ってね?」 「ん? どうして?」 「私が、その……宮ちゃんのおでこ撫でに行くからね?」 「えっ……?」 「いっ嫌だったら良いんだよ!? ただその……私も眠れない時とか辛いし、宮ちゃんが眠れなくて苦しいの……いや、だし……って、宮ちゃん!? どしたの!?」 「なんか、急にゆのっちをぎゅうってしたくなった。 ……ゆのっち。ありがとう。」 「ううん、いいよ。私ね、すっごく大切なんだ、宮ちゃんの事。 ずっと恥ずかしくて言えなかったけど、もうすぐ卒業しちゃうし、 離れ離れになったら言えなくなりそうだから……今言えて良かった。」 「……あたしも、同じだよ、ゆのっち……。」 ----あぁ、答えなんていらなかったんだ。 私の事、想ってくれてる。 それだけで、こんなに暖かくなる。 誰かを想い合う事って、きっとこうゆう事だったんだ。 ……にぃにぃも、私の事、想ってくれてたのかな……。 想ってくれてたんだろうな……。 ……私は、ちゃんと、想えてたのかな……。 居間のソファですっかり眠ってしまっていた宮子が目を覚ますと……そこには宮子のおでこを優しく撫でる母と、それを見守る父がいた。 「ん……お父さん……お母さん?」 「あら、起こしちゃった?」 「おはよう、宮子。」 "あらあら"と微笑む母と、それを包み込むように話しかけた父----。 それを見た宮子は完全に目を覚まし、起き上がって、 「あっあの! お父さん、お母さん! 私、二人に話したい事が……」 と、勢いよく言う宮子だったが、母はそっと抱きしめて、 「うん。解ってる……お兄ちゃんから、全部聞いたから。」 と、柔らかい声で言った。 抱きしめられた宮子は、背中までぎゅっとされた母の両腕に、 少し力がこもったのを感じながら、母の言葉に耳を傾けた。 「本当はお父さんもお母さんもね、もうずっと前から気付いてたの…… 宮子とお兄ちゃんがただの仲良しな兄妹じゃないって事……」 「……えっ……ほんとに?」 ----突然の告白に宮子はただ父と母の顔を覗き込む事しか出来なかった。 そして母は宮子を抱きしめたまま、いつしか嗚咽混じりになりながら続けた。 「そりゃそうよ…… だって、私たちはあなたたちの事を生まれた時からずっとずっと見てきたのよ? 知らないことなんて無い。 ふたりが泣きながら生まれてきたこと、初めてしゃべった日のこと、 宮子が幼稚園の時の母の日にすっごく上手な似顔絵を書いてくれたこと、 お兄ちゃんが小学校の時に苛められてた宮子を助けに行って大ケガして帰って来た日のこと、 宮子が高校受験で猛勉強してた事、 それから入ったやまぶき高校ですっごく大切な人に巡り合えたこと、 お兄ちゃんが将来は学校の先生になりたいって言ってた事、 それから…… お兄ちゃんと宮子が、恋人同士だったこと…… みんな、みーんなお父さんとお母さんは知ってるよ?」 嗚咽混じりになりながら、それでも母はありったけの想いを宮子に伝えた……。 宮子も抱きしめられた温もりとその想いの暖かさに胸が一杯になって、 また涙が溢れてきた。 それをじっと見つめていた父は、大きい手のひらで宮子の肩を撫で、こう言った。 「父さんも、母さんもな、分からなかったんだ。 ふたりの為に出来る事はなんなのか…… ただ闇雲にふたりを引き離して、それで良いとも思えなかった。 相手が誰であれ、人を本気で好きになるのは素晴らしい事だ。 むしろそれが兄妹同士なら乗り越えなくちゃいけない事が他の人よりも多いことを、 ふたりも知ってて選んだんだろう。 そんな気持ちを、ただ乱暴に制したり、口を挟んだりなんか出来なかった。 だけど、今回の事はそうじゃない。これは家族みんなの問題だ。」 ゆっくりと深い声で話す父の声を、 宮子は嗚咽混じりにしか聞く事はできなかったけれど、 宮子の肩に触れた温もりと父のその想いは、宮子の胸の奥まで強く響いた。 そんな様子を見て父は、深く深呼吸をひとつして----すぅーっ、と息を吐いた。 父は気付いていたのだ。 "これから言うことが宮子を傷つけることになる----。"と、いう事を。 兄と同じく、父もまた----"優しすぎる"くらいに優しい人だった。 深呼吸をした後、さっきよりももっと深く、 宮子には計り知れないほどの想いが絡み合った声で、 父は----続けた。 「宮子……子どもを……堕ろしなさい。 それは決して、許されない事かもしれない。 芽生えた命を絶やす事は、とても苦しいかもしれない。 だけど、今のふたりはまだ親になれるほどまだ人生を味わっちゃいないんだよ。 夢や自由を両手一杯に抱えて、追いかけて、挫折して、苦しんで、叶える為になんども立ち上がって。 自由の寂しさを知って、人と繋がり合えない現実を知って初めて、 人は本当の意味で"親"になれるんだ。 今のふたりはまだ、その長い長い旅の支度も出来ていないんだよ。 そんなふたりの間に生まれた子はすごく寂しいよ? 子どもは僕らなんかよりずっと鋭い。 ふたりが何かを押し込めながら自分を見ている事なんて、すぐに気付かれてしまう。 そんな想いを、させるのかい?」 ----宮子は言い返せなかった。そしてようやく理解した。 長島先生が言った言葉の本当の意味を----。 (産むという選択肢だけでは無い。という事です。) ただ"可愛い"という理由だけで、 投げ出す事への"罪悪感"だけで生まれてくる命はなんて哀しいのか。 もっともっと、望まれて生まれてこなければならない。 もっともっと、望んで生まなければならない。 ----それが長島先生の本当の"真意"だった。 宮子はそれを----理解した。 そして涙を拭って、 「わかった。」 と、だけ呟いた。 父と娘のやり取りを聞いた母は、 「あなたたちふたりは、絶対にその子の事を忘れちゃいけない。 これはさっき、お兄ちゃんにも言ったけど…… そのお腹の中の子は、あなたたちふたりに、夢や自由を託したの。 もっともっと真剣に向き合って、覚悟して自由と夢を追いなさいって、 教えてくれてるの。 だから、ふたりは、絶対に夢を掴んで幸せにならなきゃいけない。 それがあなたたちがその子へ出来ること……。 わかった?」 と、宮子を抱きしめたまま、耳元で言った。 宮子は、 「……はい。」 と、何かを覚悟した深い声で返事をした。 すると、 「……よろしい。それじゃあ、今日はここまで! ご飯にしましょ、お兄ちゃん呼んできて!」 すっと立ち上がり、いつもの調子で言った母に、宮子も、 「うん! わかった!」 と、赤くなった目を擦って居間から駆け出していった。 そんな愛娘の後ろ姿を見た父と母は、 「……僕たちは何があってもふたりの味方でいようね。」 「……そうね。そうよね。」 と、だけ交わして、いつもの日常へと戻った。 宮子は、昼間飛び出した兄の部屋の前に立っていた。 ドアノブの少し上を軽く撫でて、心の中で"にぃにぃ"と呼んだ後、 ひとつ息を吐いてから……ドアノブを叩いた。 ----コン、コン。 「にぃにぃ、ご飯だよ~」 そう言って部屋の扉を開けた宮子が見たものは、 月明かりだけがベッドに差した部屋の隅っこで、 うずくまって嗚咽していた兄の姿だった。 「にぃにぃ……。」 思わず呼んだ声に兄は小さく反応して、組んだ腕の隙間からこちらを見た。 暗い部屋でも伝わってくる深い哀しみ----。 何よりも大切な人を傷つけた事への後悔と罪悪感。 そんな兄を見ていられなくなった宮子は、 たまらず兄にすがり付き、強く強く抱きしめていた。 「ごめんね……ごめんね……」 嗚咽混じりに呟く兄に宮子は、 「大丈夫。……私が、にぃにぃを許してあげるから。」 と、小さな手のひらで兄の目にかかった前髪をたくしあげるようにおでこを撫でながら言った。 何よりも欲しかった言葉を聞いた兄は、 まるで母の中で泣きじゃくる子どものように宮子に抱かれていた。 ----おでこを撫でるその手が、抱きしめてくれるその手が、 何より暖かくて、安らぎに包まれた。 「だから、ほら。涙ふいて? ご飯食べようよ! 私もいっぱい泣いちゃってお腹ぺっこぺこなんだ。」 そう言って笑う宮子は、太陽のようだった。 眩しさも後ろめたさも感じない、オレンジの光。 その光を真っ直ぐ見つめるように兄も、 「……うん。いこっか! 僕もお腹空いちゃった。」 そう言って、宮子によく似た笑顔で微笑んだ。 ----立ち上がる前に、ひとつキスをして、ふたりは部屋を出ていく。 ----雲ひとつ無い青空へ、駆け出して行くように。 東京スケッチ―第11話― "凜" 終。
https://w.atwiki.jp/glyuri/pages/195.html
通称: 著者:日暮茶坊 イラスト:蒼樹うめ レーベル:芳文社KR文庫 既刊 2007年9月 ひだまりスケッチ ひだまりSchool Life 2007年3月 ひだまりスケッチノベル ようこそひだまり荘へ ここに紹介文 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/2042.html
figma ひだまりスケッチ×ハニカム ヒロ/宮子 ホビー発売日:11月30日/7月31日 アニメ『ひだまりスケッチ×ハニカム』より、ムードメーカーの「宮子」がfigmaで登場! ・スムーズ且つキチッと決まるfigmaオリジナル関節パーツで、劇中のあらゆるシーンを再現。 ・要所に軟質素材を使う事でプロポーションを崩さず充分な可動域を確保。 ・表情は朗らかな「笑顔」と満面の「目閉じ笑顔」の2種を付属。 ・オプションパーツには「お箸」と「お茶碗」をご用意しました。 2008年7月放送開始。ひだまりスケッチの続編。Amazonインスタントビデオが配信開始。 第3期にひだまりスケッチ×☆☆☆がある。 http //www.tbs.co.jp/anime/hidamari/ 監督 新房昭之 原作 蒼樹うめ プロダクションディレクター 尾石達也 シリーズ構成 長谷川菜穂子、与口奈津江 キャラクターデザイン・総作画監督 伊藤良明 美術監督 飯島寿治 色彩設計 滝沢いづみ 撮影監督 江藤慎一郎 ビジュアルエフェクト 酒井基 特殊効果 日比野仁、勝健輔 編集 関一彦 音響監督 亀山俊樹 音響効果 中野勝博 録音 大坪恵美 音楽 菊谷知樹 アニメーション制作 シャフト 脚本 長谷川菜穂子 与口奈津江 大嶋実句 絵コンテ 尾石達也 森義博 本田敬一 えがみきよし 福田道生 石倉賢一 藤本ジ朗 帆村壮二 飯村正之 演出 尾石達也 森義博 本田敬一 大沼心 板村智幸 石倉賢一 飯村正之 藤本ジ朗 作画監督 伊藤良明 実原登 川元まりこ 古川英樹 潮月一也 横井将史 中山初絵 本田敬一 田中穣 Amazonインスタントビデオ ひだまりスケッチ×365 Ep. 1 "第1話 はじめまして!うめてんてー" 監督 新房昭之 再生時間 0時間24分 初公開日/初回放送日 2008年1月1日 提供 バンダイチャンネル ■関連タイトル ひだまりスケッチ×365 Blu-ray Disc Box figma ヒロ ベストテーマソングス ひだまり荘へ、ようこそ! 2枚組 ねんどろいど ゆの figma ひだまりスケッチ×ハニカム ゆの TVアニメ「ひだまりスケッチ×365」オリジナルサウンドトラック OPテーマ 阿澄佳奈・水橋かおり・新谷良子・後藤邑子/?でわっしょい ドラマCD「ひだまりスケッチ×365」 TVアニメ「ひだまりスケッチ×365」イメージソング集 ひだま~ぶる ラジオCD ひだまりラジオ×365 ラジオCD ひだまりラジオ×366 特別編~いぇすっ!アスミス!!~ ひだまりスケッチアルバム TVアニメ公式ガイドブック ひだまりスケッチ プレシャスメモリーズ コンプリートカードコレクション DS ひだまりスケッチ どこでもすごろく×365 スムース抱き枕カバー ゆの フィギュア・ホビー:ひだまりスケッチ 原作コミック 蒼樹うめ/ひだまりスケッチ1巻 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; javascript plugin Error このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
https://w.atwiki.jp/bsdf/pages/9.html
キャラクター、敵味方ロボのスケッチ、自殺絵等ご自由に愛と勇気をぶちまけてください。 現在、paint_bbsプラグインはご利用いただけません。
https://w.atwiki.jp/taikosousaku/pages/294.html
基本データ 曲のカテゴリ アーティスト アニメ「ひだまりスケッチ」OP BPM 179 説明 難易度・譜面作成者 難易度 EASY BASIC ADVANCED EXPERT MASTER Re MASTER レベル 0 0 0 10 12 0 作成者 ノーツ別データ TYPE→ LEVEL↓ TAPTOTAL NORMALTAP STARTAP HOLD SLIDE BREAKTAP TOTAL EASY - - - - - - - BASIC - - - - - - - ADV - - - - - - - EXP - - - - - - - MST - - - - - - - Re M - - - - - - - 譜面データ
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2448.html
「……きれいだねー……」 「……そうですねー……」 とても静かな駅前。目の前には綺麗に染まった山肌と、その麓まで広がる田んぼだけ。 ……でも、いいなぁ、こんなのどかな所も…… 先輩と二人、ベンチで並んで座りながら、私はふと、そんなことを考えていました。 スケッチスケッチ! 6筆目 ほのぼのステーション こんにちは、小早川ゆたかです。私は今日、穏やかなこの日に、山奥の村までスケッチ大会を しにやってきました。……お姉ちゃんがなかなか起きてくれなくて、少し遅刻しちゃいました けど…… それでお姉ちゃんが提案したくじ引きで、私は駅前で、つかさ先輩とスケッチをすることに なりました。 お姉ちゃんがスタートの合図をした直後に、日下部先輩が駆け出したときはびっくりしました。 田村さん、大丈夫かな…… その後は、日下部先輩が駆け出した道を歩いていくお姉ちゃんと峰岸先輩のペア、高良先輩と パティちゃんのペア、駅から左の方に向かうみなみちゃんとかがみ先輩のペアを見送って、 今はつかさ先輩とベンチに座って、のんびりと山の景色を満喫している所です。 「……天気もいいし、絶好のスケッチ日和だよねー……」 「……そうですねー……」 さっきから私とつかさ先輩は、こんな間延びしたお話しかしていません。それでもやはり、 つかさ先輩と一緒だとそんな話しかしなくても、とてもいい心地がします。 「…………」 「…………」 間延びした声もない、ただ沈黙が続くときもあります。でもつかさ先輩とだと、まったく 気まずくはありません。逆に気持ちがほわほわして、落ち着くというか……本当に、気持ちが いいんです。 「――――ホー――」 その沈黙を破って、遠くの山から、声が聞こえてきました。 「……あ、鳥の声だー……」 つかさ先輩にも聞こえたみたいで、間延びした声でその声の正体を言いました。 「……ホントですね。どんな鳥が鳴いているのでしょうか……」 「……ホー、って聞こえたから、ふくろうさんじゃないかなー」 「こんなお昼からですか!?」 ふくろうさんって、夜行性じゃなかったっけ? と思いながら、つかさ先輩の答えに目をぱちくり していると、 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン 「「……あれ?」」 突然学校のチャイムが聞こえてきました。ふと横を見てみると、つかさ先輩は不思議そうに 首を傾げ、腕時計の針を確認していました。 「あ、ゆたかちゃん。もう12時になったみたいだよ」 「えっ、そうなんですか?」 つかさ先輩の言葉に、私は慌てて自分の腕時計に視線を移しました。 「……ホントだ。全然気づかなかった……」 「うん。ボーっとしてる間に、時間が過ぎちゃってたみたいだね」 「……そうみたいですね」 つかさ先輩が述べた理由に、私は賛成するしかなかった。 だって、本当に気持ちがよかったんだもん、つかさ先輩の隣にいることが。それはもう、時が 経つのを忘れちゃうくらいに…… 「……ということは、今からスケッチ大会開始、って事だよね」 「そうですね……つかさ先輩、これからどうしますか?」 「えっ? ど、どうって……」 私の質問に、つかさ先輩は困った様に口を濁しました。 「えっとね……まずはお昼にしようか」 「あ……そ、そうですね」 そういえば、少しお腹が空いたかも。それに一度スケッチを始めたら、一気に書き終えちゃった 方がいいかもしれない。 そう思って、私はつかさ先輩の提案に賛成し、少し早いけど、お昼ご飯を食べる事にしました。 「……わぁ……つかさ先輩のお弁当、とても美味しそう……」 持ってきた手提げ鞄からお弁当――コンビニ弁当だけど――を取り出した私は、同じく 鞄の中から取り出したつかさ先輩のお弁当を見て、思わず感動してしまいました。 「そ、そうかな……」 私に褒められたつかさ先輩は、恥ずかしそうに頬を赤く染めています。 「はい。つかさ先輩って、お料理が上手なんですね」 お姉ちゃんも上手だけど、つかさ先輩の方がとても美味しそうに見える、そんな気がした。 「う、うん……」 ところが、つかさ先輩は顔を真っ赤にして、俯いて黙ってしまいました。 「あっ、ご、ごめんなさい! 迷惑、でしたか?」 「う、ううん!そうじゃないの。ただ……」 私が慌てて謝ると、つかさ先輩も慌てた様に、まだ赤い顔の前で両手をブンブンと振った。 そして今度は照れ笑いを浮かべて、 「……ただ、そんな風に褒められるの、慣れてなくて……」 えへへ、と、頬を人差し指で掻きながら、少し恥ずかしそうに笑うつかさ先輩。その姿に、私は 失礼とは思いながら、かわいい、と思ってしまいました。私よりも年上なのに、私よりも背が 高いのに、私はつかさ先輩の事を、まるで妹ができた様に感じてしまいました。 「そ、それじゃあ気を取り直して、お昼にしようか」 「あ、そ、そうですね」 と、ここでつかさ先輩が思い出した様にそう言って、私達は改めて、お昼ご飯を食べる事に しました。 「……うーん、何にしようかなー?」 私は小さな駅舎の中で、そう独りごちました。 お昼ご飯を、ゆたかちゃんと一緒にお喋りをしながら楽しく食べた後、私達は一緒にスケッチの モチーフを探していた。しばらくは二人で探してたんだけど、途中でゆたかちゃんが疲れちゃった みたいで、辛そうにしてたから、駅舎の前のベンチで休ませてあげたの。だから今は、私は 独りでモチーフを探している所。 初めは駅舎を描こうかな、と思ったんだけど、それはやめておいた。その小さな駅舎は、外観は 出入り口の上の白い壁に、木で作られた駅名の看板と、学校でよく見るアナログ式の時計、 そして私たちが座っていたベンチしかなくって、簡単すぎるかなって思って。 それで駅舎の中を探してるんだけど…… 「うーん……」 駅舎の中にもあまりめぼしい物がなくって、どうしよう、って困ってるの。 「……もう一度、外に出てみよう」 そう呟いて、私はまた駅舎の外へ出て行きました。 すると、 「……あれ、ゆたかちゃん?」 出てすぐの右側、長くて青いベンチで休憩していたゆたかちゃんが、俯いた姿勢で座っていた。 「……ゆたかちゃーん?」 近づいて呼びかけてみるけど、ゆたかちゃんは動かない。すると、 「……すぅ……すぅ……」 私の耳に、静かで可愛らしい息づかいが聞こえてきた。 「……なんだ、寝ちゃったんだ……」 ホッとしたというか、何と言うか……とりあえず、気分が悪くて俯いてるわけじゃないみたい。 すやすやと眠っているゆたかちゃんの顔は、穏やかで、気持ち良さそうだった。 起こすのも悪いかな? と思ってその場から少し離れながら、ふと、後ろを振り返ってみる。 「……あっ……」 その時、あるアイディアが私の頭の中に浮かんだ。 ……うん、これはいいかも。あ、でも、勝手に描いて許してくれるかな……たぶん、大丈夫 だよね…… そんな事を思いながら、私はその場に座って手に持ったスケッチブックを開き、鉛筆を片手に、 一枚の絵を描き始めました。 「……よし、できた!」 最後の一筆を書き終え、私は持っていた鉛筆を地面の上に置いた。30分も掛かっちゃった けど、納得する絵が描けてよかったー。 「……でも、全然起きないなー、ゆたかちゃん……」 私はまだ寝息を立てて眠っているゆたかちゃんを見て少し心配になった。 まだゆたかちゃんは絵を描き始めてないし、それに…… 「……可哀想だけど……」 私はその場から立って、ゆたかちゃんの方に近づいていきました。そしてベンチの上の ゆたかちゃんの隣に座って、 「……ゆたかちゃーん、起きてー」 私はあまりびっくりさせない様にゆたかちゃんの耳元で呼びかけて、俯いている顔を覗いてみた。 すると、ゆたかちゃんはゆっくりと目を開けて、俯いていた頭をまたゆっくりと持ち上げた。 「……うーん……あれ、つかさ先輩?」 初めは眠たそうに目をトロンとしていたゆたかちゃんだけど、しばらくすると意識がはっきり してきたみたいで、 「……あ、そうか!」 と、とても慌てた様子になって、 「ご、ごめんなさい! 私、すっかり寝ちゃってたみたいで……!」 あたふたしながら、私に向かって申し訳なさそうに頭を下げた。 「わぁ、そ、そんな風に謝らなくてもいいよ! ……そ、それに、私もゆたかちゃんに謝らなきゃ いけない事があるし……」 「えっ、どうしてですか?」 私の言葉に、不思議そうに首を傾げるゆたかちゃん。 「……え、えっとね? 寝ているのに気づいてたのに、すぐに起こさなくてごめんね?」 「別にいいですよ。寝ていた私が悪いんですから」 「それとね? ……えっとね……」 「どうしたんですか? つかさ先輩」 一つ謝った後、口ごもってしまった私に、ゆたかちゃんが不審そうに質問した。うぅ、いざ、 となると、やっぱり言い出せないよぅ。 私が何も言えないでいると、 「……そういえば、つかさ先輩は、絵は描き終わったんですか?」 「えっ? あ、うん、そうだけど……」 「本当ですか? じゃあ、見せてもらってもいいですか?」 「え、えぇー!」 ゆたかちゃんは私の膝の上にあるスケッチブックを見て、そう尋ねた。私はいきなり迷っている 事について聞かれて、思わずびっくりしちゃった。 「あ、ご、ごめんなさい。差し出がましかったですか?」 「ううん! そ、そういう訳じゃないんだけど……」 また申し訳なさそうに俯くゆたかちゃんに、私は思わずこう言ってしまった。 「えっ? じゃあ、どういう事ですか?」 「え、えーっと……」 首を傾げて不思議そうな顔をしているゆたかちゃん。 ……やっぱり、言わなきゃ…… 「…………」 「……つかさ先輩?」 「……ごめんね! ゆたかちゃん」 「ひゃう!?」 私は大きな声で謝って、それに驚いているゆたかちゃんに開いたスケッチブックを見せた。 そこには、駅名と時計しかない小さな駅舎と、駅舎の側にあるベンチ、そして、 そのベンチに座りながら眠っている、一人の少女が描かれていた。 「……これって、私?」 「う、うん……ゆたかちゃんが眠ってる間に、私が勝手に描いちゃったの……」 その絵を見て、ゆたかちゃんは驚いた様な顔をしていた。そうだよね、知らない内に自分の 絵が描かれてたら、誰でも驚いちゃうよね…… 「…………」 ……沈黙が痛い……もしかして、怒ってるのかな? そう心配した時、ゆたかちゃんが絵を見ながら呟いた言葉は、 「……可愛らしい、ですね」 「……えっ?」 私が想像していたものとは、全然違っていた。 「……ゆたかちゃん、怒ってないの?」 「えっ、どういう事ですか?」 「だ、だって……」 私がゆたかちゃんに何も言わないで勝手に描いちゃったのに…… そう思いながら言い渋っていると、ゆたかちゃんが、 「……確かに、描く時には言ってほしかったですけど……」 と少し不満そうに言って、でもすぐに嬉しそうな表情をして、 「……でも、こんなに可愛らしい絵を見たら、どうでもよくなっちゃった。つかさ先輩って、 料理だけじゃなくて、絵も上手なんですね!」 「えっ……あぅ……」 本当に、本当に嬉しそうな笑顔で話すゆたかちゃん。私は素直な感想を言われた恥ずかしさと、 その屈託のない笑顔によって、顔がどんどん熱くなっていくのを感じていた。 「あれ、つかさ先輩。顔、真っ赤ですけど……大丈夫ですか?」 「え、あ、う、ううん! だ、大丈夫だよ!」 ゆたかちゃんにその事を指摘されて、私は慌てて首をぶんぶんと横に振った。 またさらに40分後、私は駅舎の前のベンチに、さっきとはゆたかちゃんと場所を入れ替えた 所で座っていた。 あの後、ゆたかちゃんに、 「つかさ先輩が私の事を描いたんですから、私もつかさ先輩を描かせてください」 と言われて、今度は私がベンチに座って、それをゆたかちゃんが描く、という事になったの。 そしてゆたかちゃんが書き終わった後、今度は二人、並んで座って色塗りをしたよ。 その時ゆたかちゃんの絵を見てみたけど、その絵はこなちゃんが言ってた、絵本の挿絵の様に 可愛らしく描かれていたなぁ。 「ゆたかちゃんの方が、絵を描くの、上手だね」 私がそう言うと、ゆたかちゃんはさっきの私の様に顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに微笑んで いた。 色塗りが終わった後、私とゆたかちゃんはしばらくお喋りをしていたんだけど、その会話が 終わった後、しばらく無言でいたら、私の肩に何かが乗っかってきた。なんだろうと思って 顔を横に向けてみると、ゆたかちゃんが、さっきの様に寝息を立てながら私の方に寄りかかっているのが見えたの。 「……また、寝ちゃったみたいだねー」 そう、私は呟いてみる。やっぱり、疲れが溜まってたのかな。 ゆたかちゃんはその声にも全く反応しないで、すやすやと、気持ちよさそうに眠っている。 「……まるで、妹ができたみたい……」 その可愛らしい様子と、寄りかかってくれている事に、私はふと、こんな事を考えてしまった。 ――ガタンゴトン ガタン、ゴトン ガタン ゴトン プシュー―― 駅に電車が滑り込む音が聞こえる。それ以外は、隣にいる“妹”の息遣い以外、何も聞こえてこない。 「……気持ち、いいなー……」 私は静かに目を閉じてみた。 ぽかぽかの小春日和、少し冷たいけど、心地よく吹き抜ける風。そして、私の耳元で聞こえる 小さな寝息。 これらに誘われて、私の意識は、深く深く、夢の世界へと向かっていった。 スケッチスケッチ! 最終筆 祭りのあと コメントフォーム 名前 コメント ↓別にいいだろwww どんな書き方したってw GJです! -- 名無しさん (2009-10-23 14 12 55) GJです! やはりこの二人は和むw ↓普通に書けよ見苦しい -- 名無しさん (2009-01-27 22 35 45) 特別に教えてやろう! 俺は……ほのぼの系が好きだ!! そして、この作品はほのぼのしている! もう、言わなくても分かるだろうがあえていおう …この作品いい!! -- 15 (2009-01-24 23 41 33)
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/11735.html
ひだまりスケッチ×ハニカム Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 発売日:3月22日 ◆原作者 蒼樹うめ描き下ろしBOX ◆キャラクターデザイン・伊藤良明描き下ろしデジパック仕様 ◆特製ブックレット ◆ジャケットイラストピンナップセット ◆音声特典 オーディオコメンタリー ◆特典映像 2012年10月放送開始。ひだまりスケッチ×☆☆☆の続編。2017年3月22日、Blu-rayBOXが発売。完結編にひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編がある。 http //www.tbs.co.jp/anime/hidamari/ 監督 新房昭之 原作 蒼樹うめ シリーズディレクター 八瀬祐樹 シリーズ構成 長谷川菜穂子、大嶋実句 キャラクターデザイン 伊藤良明 総作画監督 伊藤良明、西田美弥子、中山初絵(5話~) 美術監督 飯島寿治 ビジュアルエフェクト 酒井基 色彩設計 滝沢いづみ 撮影監督 江上怜 特殊効果 渡辺康子 編集 関一彦 音響監督 亀山俊樹 音響監督助手 郷文裕貴 音響効果 中野勝博 録音 壬崎馨 録音助手 佐藤寛之、小笠原頌 音楽 菊谷知樹 アニメーション制作 シャフト 脚本 大嶋実句 長谷川菜穂子 絵コンテ 龍輪直征 佐々木満 潮月一也 八瀬祐樹 小俣真一 演出 八瀬祐樹 美甘義人 石川俊介 村田尚樹 江副仁美 平田豊 奥野耕太 宮本幸裕 作画監督 伊藤良明 西田美弥子 潮月一也 浅井昭人 清水勝祐 武本大介 宮西多麻子 稲田真樹 松原栄介 志賀道憲 中山初絵 本多恵美 西山忍 田中美穂 山村洋貴 豊田暁子 桜井正明 藤原未来夫 藤田正幸 吉本拓二 丸山修二 櫻井司 ■関連タイトル ひだまりスケッチ×ハニカム Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 ひだまりスケッチ×ハニカム 1【「超ひだまつり第4弾」イベントチケット優先販売申込券付】 ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ卒業編 きーあにめーしょんのーと figma ヒロ ひだまりスケッチデイズ -TVアニメ公式ガイドブック- figma 宮子 ねんどろいど 宮子 ひだまりスケッチ×ハニカム ぷろだくしょんのーと ベストテーマソングス ひだまり荘へ、ようこそ! 2枚組 ねんどろいど ゆの figma ひだまりスケッチ×ハニカム ゆの ひだま~ぶる×ハニカム OPテーマ おーぷん☆きゃんばす EDテーマ marble/夢ぐも ひだまりラジオ×ハニカムOP ED主題歌 阿澄佳奈/恋いろSHOOTING・それじゃ、ひだまり荘で。 ひだまりスケッチ×ハニカム 湯のみ ひだまりスケッチ×ハニカム グラフィグ+ + ひだまりスケッチ×ハニカム シーツ マウスパッド 1 ゆの×宮子×ヒロ デコレーションジャケット 1 ゆの クリアしおり 1 ゆの 宮子 マシュモストラップA ゆの 宮子 ひだまりスケッチ×ハニカム クッションカバー フィギュア・ホビー:ひだまりスケッチ 原作コミック 蒼樹うめ/ひだまりスケッチ1巻
https://w.atwiki.jp/hidamari774/pages/31.html
『ふたなりスケッチ』 「……もが?」 ある朝、宮子がなにか気がかりな夢から目をさますと、 自分が寝床の中で一匹の巨大な虫になっているのを発見した。 「もがっ、もがもがもがっ」 当然の事ながら、宮子の容姿が虫のそれに変わっていたわけではない。 ただ、今の宮子がそう比喩するに足るものになっていたというだけである。 宮子は寝床の中で、体にシーツを巻かれ、さらに堅いロープで幾重にも縛られていた。 厄介なことに腕までシーツの中に入ってしまっていて、 動こうとしてももぞもぞと体を蠢かせることしか出来ない。 おまけに口のガムテープのせいで人の言葉も話せないとなれば、立派な芋虫に違いなかった。 「もが、もがーっ」 とはいえ宮子、地を這う獣の気分を心から実感しながらも、人間の尊厳は捨てきれない。 この状況を脱するべく、様々な手法で起きあがろうと努力する。 結果、体を折り曲げ、床に足だけ降ろしてそこから勢いを付けて立ち上がれば、 現状を変えることが出来ると発覚した。体よく事態の解決法が見つかり、思わず雀躍したい気分になる。 だが、実際のところ今の宮子にはベッドのスプリングを弾ませるぐらいしかできないので、 ここは欲求を押さえ込んで、すぐさま実践に移るべく行動を開始する。 「もがもが……」 しかし、宮子は気付いていなかった。いや、気付く余裕がなかったとでも言うのだろうか。 宮子は自分がシーツでぐるぐる巻きにされて目を覚ますという奇妙な状況に飲まれて、 その外側、誰がこんなことをしたのか、という疑問を抱くことを忘れていたのだ。 唐突な異変が起こるとすれば、必ずやそれを引き起こす原因があるはずなのである。 現実はカフカの小説とは違うのだ。 「もがーっ!」 幾度かの失敗を経て、遂に宮子は立ち上がることに成功する。 言葉を喋れないのでぴょんぴょん跳ねて喜びを表現する宮子。 しかし、それはここにいない誰かの巧妙な罠だった。 「もが……っ!?」 不意に体のバランスが崩れ、倒れ込んだ宮子はフローリングと接吻することになる。 痛む鼻先を気にしながら、渋い顔で見遣った足元には……ビニールテープ。 ベッド近辺に張り巡らされたそれは、明らかにトラップ。 万が一、ベッドから立ち上がった宮子の行動を奪うためのものだった。 ここで宮子は、自分をこの状況に陥れた犯人の存在に気付く。 「もがもがが……」 犯人は、探さずとも向こうから来てくれた。 宮子が倒れた音を聞きつけたのか、誰かの足音が近づいてくる。 床に突っ伏している宮子には姿を見ることは出来ないが、その足音は既に聞き慣れたものだ。 宮子の脳裏に、ある人物の姿が像を結ぶ。 「宮ちゃん、おはよう」 優しい声音が、真上から響いた。 「もががっ」 「あら、そういえばガムテープ貼ったままだったわね」 しなやかな腕が伸びてきて、宮子の口に貼り付いたガムテープを剥がす。 その優しい手つきは紛れもなく、先輩のヒロのものだった。 「じゃあ改めて、おはよう、宮ちゃん」 「あ、おはよーございます。で、私はどうして縛られているのでありますかー」 当然といっては当然の疑問を、宮子は口にする。 「ふふ、何でだと思う?」 「……当たれば何かくれますか?」 「あげません」 「………」 景品の問題はさておき。どうしてだろうか、と宮子は思う。 ガムテープを貼ったまま───などと言っていたことから、ヒロが犯人なのは確実である。 犯人、犯人───犯人に必要なのは動機。 推理モノなんかでは犯人が特定できても、動機がなければ最後の締めまで持っていけない。 動機があれば犯人がどうしてその行動に至ったのか、説明が付く。 しかし───自分はヒロに何かしただろうか。 考えあぐねていると、ヒロから声が掛かった。 「思い出せないなら、教えてあげましょうか」 「お願いしますー」 宮子の頼みにヒロは頷く。それから一拍、呼吸を置いて、 「宮ちゃんはね、昨日私が楽しみにとっておいたケーキを食べちゃったのよ」 張り付けたような笑顔に怒りのシワを滲ませながら、ヒロは言った。 「………………………………あ、思い出した」 「今まで忘れてたのね……」 それは、今を遡ること12時間前のことである。 金欠で朝昼を抜いた宮子は、ヒロの部屋での夕食会において意識を混濁させ、 ヒロが楽しみにとっておいたケーキ(隣町の有名店&高い)をかっ喰らってしまったのである。 「いやー、ごめんヒロさん。この通り、謝るから!」 「いやいや宮ちゃん、私、そのことに関してはもう怒ってないのよ……」 どう見ても怒ってます、という一文を宮子は気合で飲み込んだ。 もう怒ってないならわざわざ蒸し返したりはしないはず。 そんな宮子の思いも知らず、ヒロは続ける。 「……私、昨日の一件で気付いたの。 宮ちゃんは女の子としてしおらしさが足りないなぁって。 だからね、宮ちゃんにちょっとしたテストをしようと思うの」 「で、それと私の芋虫状態にどういう関係がー?」 「……ねぇ、宮ちゃん。朝起きた後ってトイレに行きたくならない?」 「はっ?」 「寝る前にトイレに行ってなかったり、飲み物飲んだりしてると余計にそうよね?」 「へっ?」 「もし今の宮ちゃんがトイレに行きたくなったら……そんな格好で行けるのかしら。ねぇ?」 宮子の体が、ぞくりと震えた。 <続く>
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/1147.html
妄想スケッチ 基本情報 作曲・作詞 40mP http //piapro.jp/pianica マニピュレート(リン) Dios/シグナルP http //twinkledisc.net/ イラスト ぎた http //guitars.jpn.org/ 初音ミクwiki http //www5.atwiki.jp/hmiku/pages/13912.html EASY NORMAL HARD EXTREME EX EXTREME レベル FT - 4 6 9 9.5 無印 - 4 6 8 - ノート数 - 503 585 683 808 BPM 174 ランキング HARD http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_mous_hard.html EX http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_mous_extreme.html EEX http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_mous_ex_extreme.html 備考 40㍍P作詞・作曲の初音ミク オリジナル曲。 初音ミク and Future Stars Project miraiからの移植 曲選択後のハイスコアなどが表示されている画面の時に、スライダーの緑の部分を長押しするとミクボーカル、 黄色でリンボーカルになる。 長押しで選択しなかった場合、キャラ1のモジュールがリン系でリンボーカル、それ以外でミクボーカルになる。 動画 NORMAL 評価:PERFECT モジュール:ミコ Player:らいあ HARD 評価:PERFECT モジュール:初音ミク・妄想ガール Player:みそら>ヮ<からあげ 評価:PERFECT モジュール:みやび Player:らいあ EXTREME 評価:PERFECT モジュール:初音ミク 蝶 Player:らいあ 攻略 24分地帯 見方 [○○○○] []で囲まれた4つの音符が24分間隔(半拍3連) それ以外の音符の間隔は8分 ・は8分休符 1番と2番の間 △・[△○△○]△△△△ ・[△×△×]△△△△△ △(H)・・・○○○○ ・○・○[○×○×]○○ ○ まだ簡単なほう。高速連打前後の8分は高速連打の入りと同じボタンを押せばよい。 あと、△HOLDが鬼畜なのでHOLD拾う人は頑張ってください。 アウトロ □・[□×□×]□□□□ ・××××[×○×○]× ×(H)・[○×○×]○○○○ ・[×□×□]××××× ×(H)・・・□□□△ ・△・△[△□△□]△△ △(H)・[○×○×]□□□□ ・[×□×□]□××□□ △(H)・[□×□×]○○○○ ・□□□□[×○×○]× ×(H)・[□△□△]○○○○ ・[○△○△]○□□×× □(H)・・・○○○△ ・△・△[△□×○]△△ ○(H) 空行で区切ったところの後半が本番。24分の前後の8分連打がカラフルになっているため難解。 まずはリズム(特に24分の出る場所)を覚えるべし。リズムも配色も間違えるようでは閉店必至。 リズムについては8小節ごとに同じリズムを繰り返すので最後の8小節を覚えればよい。 間奏とラストの前半は途中から叩き始めること以外同じ。 24分を叩く時の注意点だが、速く叩き過ぎないこと。24分の部分の判定は大分甘いので、同時押しに化けないよう意識してしっかり4回押そう。 最悪、24分4連+8分1つを16分5連として処理しても繋がる(かなりシビアだが)。 コメント 24分表記にしたら見辛いと思うなら24分連打にしなければいい話だろがよぉぉぉぉぉ…(泣) -- (名無しさん) 2013-01-13 23 28 49 そもそも24分連打の要素が元曲に全く無いんだよね。元曲にそういう要素があるなら24分でも32分でも好きに入れろと思うけど。 -- (名無しさん) 2013-01-15 00 34 39 ↑ でも曲に合ってるし、この譜面結構気に入ってるんだけどな。やっぱ24分苦手な人多いのか。 -- (名無しさん) 2013-01-15 12 09 24 ↑2 ボーカル無いんだし伴奏よく聞こうぜ 難しくなるのがいやだっていうのはわかる -- (名無しさん) 2013-01-15 20 25 40 SAFEとかSADばかりでなかなか交互繋がらないと思ったら16分じゃなかったのね…紛らわしい 個人的にあそこは4連じゃなくて16分の3連でよかったのに -- (名無しさん) 2013-02-11 16 35 27 もー追加日から毎日のようにやってるのにパフェれん こいつだけで3万は飛んだぞ・・ -- (名無しさん) 2013-04-28 19 19 28 ↑の人ではありませんがやーっとパフェしましたー(´∇`)好きな曲・譜面なので嬉しいです -- (名無しさん) 2013-07-08 19 45 54 FTにて曲選択後にタッチスライダーを緑の(黄色の)部分を押し続けると、歌唱ボーカルのみミク(リン)になります。 -- (名無しさん) 2013-12-20 04 11 52 やっぱり高速4連打を早く叩きすぎるとFINE連発8分に繋がるとこでSAFE・・・「タカタカッ」と叩くと遅すぎたのか遅FINE・・・(´・ω・`) -- (虹音キョウ) 2014-03-30 11 35 22 mirai2ではトコトン(ボタンで)PERFECT取れた、が、何故にarcadeは☆9という難易度なのでしょうか? arcade怖い・・・ -- (秋奈多二梅雨) 2015-04-27 16 37 57 名前 コメント すべてのコメントを見る