約 870,584 件
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/1361.html
このスケッチも「これはこれとして」扱いである。今回はガリルちんがどの程度使えるのかというのとか、久しぶりにリーファを書きたくなったとか、魔導師としてのフェイトそんの中途半端な立場とか、色々である。 ぞぉん、と総毛立つような音を立てて通り過ぎた両手剣の刃を髪の毛一筋で避けたフェイトは、くるりと床と平行に倒した身体を回転させて魔力刃を伸ばした直刀を左から右へと薙いでガリルの踏み込んできた右ひざを断ち切ろうとした。 その一閃を魔導は「光」「闇」の対相の観測によって両手剣に載せられた運動エネルギーのベクトルを操作し、手元に引き寄せる反動で身体をを後ろに戻したガリルは、右膝を折って間一髪フェイトの攻撃を避け、そのまま軸足を移した左足を跳ねさせ右斜め後ろに跳んだ。 倒した身体を起こさず、そのまま後ろに伸ばした右足で床を蹴ってするりと踏み込んでくるフェイトを、ガリルは引き寄せた両手剣を手首を返すようにして打ち下ろし、自分も床を蹴って彼女に向かって突っ込む。 わずかに切っ先が届かないと判断したのか、フェイトは左手の直刀で打ち下ろされる両手剣を弾き、右手の直刀を右足の踏み込みと同時にガリルのみぞおちへと突き立てようとした。それをガリルは弾かれた両手剣を無理に構え直そうとはせず、くるりと回転させた剣の刃を両手で握って左右に突き出た鍔を打ち込もうとする。 互いに魔導は「光」「闇」対相の観測を用いて体幹の位置をずらし、刃に鍔に纏わせた魔力刃を伸ばす。着衣一枚切り裂くぎりぎりで互いの攻撃を避け、すり抜け際にさらに一撃を放って立ち居地が入れ替わる。 左手の篭手を軸に一回転させて再び両手剣の柄を握ったガリルと、左手の直刀を突き出し右手の直刀を立てたフェイトは、ぬるりと左右に動いたかと思うと弧を描くようにして互いに相手へむかって突進した。 「やっぱりガリルは強いね」 「フェイトさんも強くなってきていますよ。昨日までなら最初の落とした鍔で背骨を砕けていました」 仕合が終わって試合場から下がった二人は、壁際でそう小声でやりとりしていた。互いに頬を上気させ瞳をきらきらさせてはいるが、口にしている言葉の中身は割りと血なまぐさい。 「練習しているから」 「そうですよね。あ、シャルルが勝った」 「上手だね、シャルル。剣技だけならまだまだ勝てないよ」 「ですよね。まずはシャルルに確実に勝てるようにならないと」 「そうだね」 フェイトが得物を帝國軍制式の長斧から直刀二本に変えてから、シャルルも片手刀二本で戦うようになった。フェイトが得物を変えたのは、ここ近衛第902重駆逐機大隊の大隊長であるゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン大隊長による「大試し」の後の事である。並人ながら身の丈六呎を超え、さらにその身長よりも長い鉄隗のような大剣を自在に振るう彼に、大隊の騎士達のほとんどが敗北している。それはフェイトもガリルもシャルルも同じで、フェイトこそ魔導を用いてかなり粘ったものの最後に魔力が尽きたところで斬壊され、ガリルは得物の両手剣ごと圧壊され、シャルルは左篭手でいなそうとして粉砕された。 それからフェイトは威力こそ大きいものの重く予備動作の大きい長斧を棄てて手数勝負のための直刀に得物を変え、魔術も最低限しか用いずに戦う方法を会得しようとがんばっていた。ガリルもこれまでの「光」「闇」対相を用いた力勝負な剣から、全身を用いた瞬発力による素早い一撃をより速く放つ刀方へと術を変えていた。 仕合が終わったシャルルは、一礼してから負かしたアイデシアとともに試合場から下がり、今の仕合について二人で身振り手振りを交えて色々確かめ合っている。アイデシアも決して弱くも下手でもないのだが、やはり505大隊副大隊長に直接鍛えられ満を持して送り出されてきただけはあって、平騎士達の中では頭一つ抜きん出ていた。 「シャルルは、体幹の芯の通りかたきれいなんですよ」 「そうだね、どんな姿勢を取っていても綺麗に筋が抜けているね」 そのシャルルおして、どうやっても勝てないよ、と嘆息させているのがガリルである。 エドキナ大公領はその軍事を担当している自治領防衛委員会の第一委員、つまり魔族領の軍事のトップを父親に持つ彼は、魔族はダイモンの双性者であるのだが、見た目は少女を思わせるマニッシュな容姿に人懐こい性格をしている事もあって皆から魔族として認識されていないところがあった。 だがそんなガリルとてダイモンはダイモンであり、魔族大夫の称号を持つ一人前の戦士である。得意とする魔導は「光」「闇」対相を用いた「力の働きの方向と量の制御」によって、自身の身長にも近い長さの両手剣を小刀同様に自在に操り必殺必壊の一撃を繰り出してくるまごうことなき魔族の戦士であるのだ。事実大北方戦争でも「黒の二改」を駆ってその両手剣で両手の指では余る程の数のゴーラの機装甲を粉砕しており、その武功に対して勲章が授けられているほどであった。 「でも幹部の皆さんほどではないんですよね。自分もですけれど」 ガリルの視線の先では、第二中隊長のクラウディアと第一中隊先任小隊長のルナマリアが、互いに長槍で仕合っている。方や武の名門で知られるセルウィトス一門宗家の姫として若年の頃より戦場に出ていた手垂れの戦士であり、方や内戦古兵の黒騎士である。素早く重い一撃を互いに繰り出し合い、時に長柄で、時に石突で対手を打ち据えようとしている。その身のこなしは、明らかにシャルルと比較して小さく素早く揺らぎが少なかった。 「私はずっと魔術中心でやってきたけれど、みんな体術を主にしてきたから」 「魔術は魔力が尽きたらおしまいですからね。自分も実は魔力頼りな戦い方をしてきて基本がおろそかになっていたのを知って悔しかったですし」 「そうだね。同格以上の敵と戦うなら、戦い方に穴があったらそこを突かれるから」 ひょいと槍を手放して見せて突きを誘ったクラウディアが、踏み込んでみせた足の甲で槍を蹴り上げて再度掴み、互いの柄を絡めてルナマリアの槍をはね飛ばして一撃突き入れたのを見て、二人はそろって溜息をついた。 「いらっしゃい。……あんたか」 「ごめんね。でもこの部屋だと肩の力が抜ける感じがして楽になるんだ」 次の休日、フェイトは帝都南岸の下町にあるリーファの下宿を訪れていた。 この森族の上位種アールヴの少女であるリーファは、ガリルが大北方戦争で捕虜にした戦士である。かつてトイトブルグでフェイトと戦った事もある彼女は、いかなるつもりでか帝國に来ることを決めてガリル達と一緒に帝都にやってきて、今では医者の助手などしているらしい。本人曰く、帝國の医術は彼女の知っているそれとは全く違っていて、素人同然の彼女でもなんとか食べていける程度の仕事はあるそうである。 壁や床にびっしりと鉢植えが置かれたリーファの部屋のすみっこの机の上に、バターや岩塩の塊をごろんと置いたフェイトは、客用の椅子に腰を下ろした。 「元気みたいだね。よかった」 「来るたびにそう言うわね、あんた。はい、お茶」 「ありがとう。頂くね」 香草や薬草をブレンドしたお茶を二客のお椀に入れて並べたリーファが呆れたようにそう口にするのを、微笑みで返したフェイトはちょっと癖のある香りにほっと息をついた。 「うん、やっぱり落ち着く」 「森の民みたいなこと言うのね。一応魔族なんでしょ」 「うん。でも森で育ったからかな。草木の香りが好きなんだ」 本来は森族のリーファと魔族のフェイトは不倶戴天の敵である。少なくとも両種族は出会った瞬間に殺し合いになる程度には敵対している。だがこの「帝國」の「帝都」では、こうして二人が割りとぞうけない態度でお茶を一緒するくらいには自由な空気があった。 「で、あいつは?」 「元気だよ。色々鍛錬に工夫を試してるよ」 「ふーん、あんなんでもやっぱり騎士は騎士なんだ」 なんとなく聞いてみました、という風を装いつつ、それでも少し頬がそまっていたり視線が泳いでいたり、リーファはガリルの事が気になって仕方が無い様子である。実はフェイトはリーファのことをぎゅーっと抱きしめてかいぐりしてみたくて仕方が無いのだが、少し間合いを近づけただけで警戒されるので、それは行動に起こさないでいる。少なくともこうして対面でお茶を一緒できるくらいのところまでは近づけるようになった。きっと近い将来ぎゅーっとできるようになると、そう根拠は無いが確信があった。そんなリーファが身体が寄り添うところまで近づくのを許しているのがガリルである。 「はぁ。やっぱり森が恋しいわ」 「そっか。「帝都」周辺の森は基本的に闇族のものだしね」 「そゆこと。アールヴのあたしが下手に森に近づいたら命が危ないわ。一応こうやって鉢植え置いて結界張って擬似的に森に近い空間作っているけど、やっぱり本物にはかなわないし」 お茶をすすって軽く愚痴ったリーファは、その猫目を期待にきらめかせて身を乗り出した。 「ね、あんた近衛騎士ってことは結構顔広いんでしょ? どこか森に入れて貰えないか口効いてくれない?」 「森に?」 「そ。別に住まわせてくれって言っているんじゃないわ。しばらく森で過ごさせてくれるだけでいいから」 フェイトは軽く小首をかしげてリーファのお願いについて考えてみた。 とりあえず帝都周辺の土地は基本的に御料地である。つまり皇室絡みなわけで、お願いするとするならばケイロニウス一門を経由する必要がある。そしてケイロニウス一門の友人は何人かいて、そして「帝都」周辺に土地を持っていそうな相手というと一人しか思いつかない。 「うん、ちょっと聞いてみる」 学院の頃よりも余裕と艶と、なにより凛々しさを増した彼女ノイナ・ケイロニウス・レオニダシア公爵は、その長い脚を肘掛け椅子の上で組んで両手の指を絡め合わせた。 「うん、久しぶりだね、フェイト。君も壮健そうでなによりだ」 「ノイナも元気そうだね。子供達は元気?」 「ああ。私が元老院で忙しい分構ってやれないんだが、その分は夫が可愛がっている。そういえば北ではマルクスの下で勤務していたのだったね。彼が世話になった」 女性としては身長が高く凛々しい面立ちのせいもあって、ノイナは学院では随分ともてた。それはもう彼女が顔出しするだけで他の女生徒が黄色い歓声を上げるくらいに。そしてそれを余裕であしらっていたわけで、さすがは皇室御一門に連なる高家の当主である。 「今は法典編纂事業に参加しているんだよね」 「ああ。臣民権利章典が発布されて以来の事業さ。若手の議員が法務関係の仕事を覚えるには丁度良い機会って奴だ」 「すごいね。代替わりしても続く事業って」 「その為の組織、その為の元老院さ」 ふっ、と余裕の笑みを浮かべてみせたノイナは実に格好良い。夫のマルクス・ケイロニウス・レオニダス参謀も名家出身の古人らしく艶やかな美人であったが、貫禄と格好良さという点ではノイナにはかなわないとフェイトは思う。いや上官に対する点が辛くなるのは兵隊の常だし、学院で三年間一緒に過ごした学友に対する評価が甘くなるのも仕方が無いのは判っているつもりだが。 「法務官試験の受験はするんだ」 「ああ。枢密院で判事をやるにも、法務省で検事をやるにも必要な資格だからね。やはり仕事に幅をもたせられるようになりたい」 「帝國」では臣民権利章典の発布以来、政治を行う者に対する要求のレベルが上がった。帝國臣民であるというだけで法による加護を受けられるということは、それだけ政治の側の負担が大きくなる。これまで諸侯が領主裁判権を行使していたのを、帝國政府が担う事になるのだ。そして国家の秩序が維持されるかどうかは、人民の裁判に対する信頼の度合いにかかってくるといって過言ではない。そのため今の「帝國」では、検事と判事は法務官としての資格を持った者が任命されることになっていた。もっとも、だからといってすぐに法務官の数が揃うということはなく、それ故に今の時点では若手貴族に対する一種の箔付け的なところがあるのも仕方がなかったりするのだが。 「で、だ。手紙にあった件なんだが、何故かあり得ないところからくちばしが入った」 「そうなんだ」 「ふむ、驚かないのだね。まあ昔から君はそうだったんだが」 軽くおとがいに左手を添えたノイナは、軽く小首をかしげただけのフェイトの姿に昔を思い出したのか懐かしげに微笑むと、次の瞬間には表情を引き締めた。 「正直に答えて欲しい。手紙にあった「森族の友人を森に連れてゆきたい」というのは、他に何も裏はないのだね?」 「うん。本当にそれだけだよ。私も彼女も、森が懐かしいだけ」 「そうか。うん、君が嘘をつかないことはよく知っている。……まあ、私も若造だ、判らない事の方が多いのは当然なのだな」 「何か迷惑をかけた?」 心配そうな表情になったフェイトの言葉に、笑って手の平を振って空気を変えたノイナは、少し肩の力を抜いてみせた。 「シリヤスクス・シルディール侍従武官長から話があった。心当たりはあるかい?」 「カメリア覚師が? ううん、全く。向こうが忙しいみたいで全然会って貰えないし」 「ふむ。そうか、君にとっては魔導の偉い相手という事になるんだな。だとすればそちら側の話なんだろう。つまり」 「つまり?」 「貴族としての話ではなく、魔導師としての話に持ってゆきたいのだろう、あちらさんは」 事は済んだ、という表情になったノイナは、すっかりくつろいだ様子になってそう微笑んだ。 ぱーっと明るい表情になったリーファが全身で喜びを表すのを見て、フェイトは色々がんばった甲斐があったととてもとても嬉しい気持ちになって微笑んだ。 「うわーっ! 綺麗な森!! うん、下手な手も入っていないし、精霊達も自然だし、魔力の流れも綺麗!! ありがとう、フェイト!!」 「そんなに喜んで貰えて嬉しいかな。気に入って貰えて良かった」 くるくる回って極上の笑みを浮かべているリーファが、大喜びでフェイトに抱きついてくる。そんな彼女をぎゅーっと抱きしめて冴えた金色の髪にほおずりした。 「でもすごいですね、フェイトさん。こんな綺麗な森、東方辺境を通った時にしか見ませんでした」 「ふっふん。ガリルは中原より西に行ったことないもんね。いい、西方森族が住まう森はね、これくらいが当たり前なの。伊達に森の民と呼ばれているわけじゃないんだからね!」 へーっと驚いたような表情をしているガリルは年齢よりも幼く見えるし、ちっちっち、と右手の人差し指を振ってみせるリーファも見た目相応に愛らしい。 仲睦まじい二人を見ていると、フェイトはシリヤスクスの魔女二人との会見の時の緊張と重圧を少しだけ忘れることができた。 「リーファさん、飛べたんですか!?」 「これだけ精霊がいればねーっ」 背中から魔力で出来た羽根を伸ばしてふわりふわりと宙を舞うリーファと、彼女を追いかけて走り回っているガリルの姿を眺めつつ、フェイトは数日前の会見の事を思い出していた。 「そろそろ工房が必要な段階に研究が達していませんか? フェイト師」 開口一番そう切り出したのは、紫色の詰襟の服をまとったカタリナ覚師であった。フェイトにとってはモリアで「クルル=カリル」受領のために教育を受けて以来である。フェイトにとってモリアでの勉強と研究の期間は大変にためになった。少なくとも導師としての彼女はそこまで格が高いというわけではない。やはり専門の研究を長年続けてきた導師には一歩も二歩も譲る。 「はい。カタリナ覚師」 フェイトの研究は、つまるところ空間の裂け目から落ちていった母親を探し出し再開するためのもの。そのために空間の在り様、次元の在り様を研究しているのだ。 だが近衛騎士団の駐屯地に作る事のできた仮の工房では、どうしても雑音が酷くて研究が止まってしまっていた。それも当然の事である。そもそも近衛騎士団の駐屯地にはヴェルミリオム師とイサラ師の工房があってそちらが優先であるし、フェイトの研究のためにはかなり大規模な魔導的真空空間が必要となる。それだけの高度な術式を行使するためには、非常に高度な環境管理と高度な施設が必要となるのだ。つまり、一介の魔導師がどうこうできるレベルではない、ということでもある。 「古代魔導帝国の遺跡の跡を別荘にした土地があります。それを近衛騎士団に移管しても構わないと考えています」 「はい。対価を」 「後日あらためて」 フェイトは視線をカメリア覚師に向けた。彼女は魔導師としてはカメリア覚師の派閥に属している。古代魔導帝国の遺跡が関わるとあれば、それは生半可な対価では済まない。それこそフェイトが一生かかっても支払いきれないレベルのものである。 「構いません。これは近衛騎士団員に対する魔導教育のための施設としての移管です。貴方は管理責任者となります。魔導についての教育を行いうるよう適切な環境を維持するように」 「了解いたしました。閣下」 近衛騎士団員に対する魔導教育の必要性は、常々フェイトも口にしてきた。それがようやく動き出したというのであれば、否も応も無い。近衛騎士として任務に精励するだけである。 だが魔導師としてのフェイトにとっては、この破格の対応に対して支払いをしなくてはならない。そしてそれは後日に請求書をよこすという。この事の意味をどう理解したらよいのか判らず、フェイトは二度三度まばたきをした。 そんな彼女をカタリナ覚師は、穏やかに慈愛の微笑みを浮かべて見つめているだけであった。 「この森って、どういう由来の森なんでしょう? フェイトさん」 「うん、なんでもコンスタンス帝の頃には使われなくなった皇室別荘の一つで、管理を近衛騎士団に移管する事になったんだ。それ以上はリーファの前では話せないかな」 「うわーっ、それってとんでもないいわく付きってことじゃない。でもいいの? あたしが入り浸っても?」 「うん。ここで見聞きした事を口外しないと約束してくれるなら、ここの森の管理をリーファに任せてもいいかな、って考えてる」 「いや、それは本気で怖いんですけど」 げー、ないわーそれないわー、みたいな盛り下がった表情になって、リーファは肩を落とした。さすがの彼女であってもこの「帝國」で皇室絡みがどれだけ面倒で危険なことか理解できるようになったらしい。むしろガリルの方がその点については判っていない様子である。 「でも、これだけ綺麗な森だし、ううっ、私が手を入れられるって、それって一生に一度巡ってくるかどうかも判らない幸運なわけで。うーん、いや、でも、「帝國」の皇室関係なんて泡吹いてる底なし沼に自分から飛び込むようなものだし、うう」 さすがの怖いもの知らずで即決即断即実行なリーファであっても躊躇するような物件ということである。こういうところは割りと森の中での政治を傍目で見てきただけあって鼻が効く様子である。だが森の民にとって、一つの森を自分で管理できるというのはとてつもない魅力であるようである。あえて例えるならば、領地付きの城を任されるのと同じくらいの幸運とでもいうべきか。 「いいんじゃないですか? 「帝都」を引き払ってこちらに家を構えちゃえば」 「あんたねえ、せっかく職をまわして貰ってすぐに、はいさようなら、とか不義理にも程があるでしょうが」 「あ、そういえばそうですね」 こっちは真面目に悩んでいるっていうのに、なにそのボケは。この天然め。 ふーっ、と毛を逆立てたリーファがガリルの首を後ろから回した腕で締め上げている。それで彼女の豊かな胸が背中にあたるのが嬉しいのか、とても幸せそうな表情で止めてください苦しいですとかほざいていても、二人ともじゃれあっているようにしか見えない。 「急ぐ話じゃないから、考えておいてくれるだけでいいよ」 「そっか。なら返事は待ってね。さすがに今すぐは決められないわ」 幸せそうなガリルの首を後ろから締め上げつつ、リーファはそう何かもにょるような表情でフェイトに返事をした。
https://w.atwiki.jp/panivip/pages/183.html
http //www.nicovideo.jp/watch/sm10059246
https://w.atwiki.jp/zauhack/pages/14.html
クロスコンパイル環境構築 ヘッダファイル等のインストール FILES 必要なファイルは ezaurus にあるので持ってくる: linux-headers-arm-sa1100-2.4.6-3.i386.rpm (ファイル一覧) glibc-arm-2.2.2-0.i386.rpm (ファイル一覧) rpm から cpio を取りだすために、rpm2cpio を持ってくる。 当然ながら、すでにインストールされていれば不要。 http //www.iagora.com/~espel/rpm2cpio (Perl スクリプト) INSTALL cd $CROSSDIR rpm2cpio $(SRCDIR)/linux-headers-arm-sa1100-2.4.6-3.i386.rpm | cpio -i -d -v rpm2cpio $(SRCDIR)/glibc-arm-2.2.2-0.i386.rpm | cpio -i -d -v mkdir arm-linux mv opt/Embedix/tools/arm-linux/{include,lib} arm-linux rm -rf opt/ gcc をコンパイルするときにエラーになるので、今のうちに対策をしておく。 gcc 2.x をインストールするのであれば不要かも。 gcc 3 の途中から必要になったっぽい。 cd $INSTDIR patch $(SRCDIR)/thread.diff diff の中身は以下の通り (手パッチの方が早いかも)。 __thread がぶつかるらしいので、適当に変更してやれば OK。 なお、このページの一番下に diff ファイルへのリンクあり。 --- arm-linux/include/pthread.h,origFri Sep 21 11 28 57 2007 +++ arm-linux/include/pthread.hFri Sep 21 11 29 41 2007 @@ -160,7 +160,7 @@ /* Create a thread with given attributes ATTR (or default attributes if ATTR is NULL), and call function START_ROUTINE with given arguments ARG. */ -extern int pthread_create (pthread_t *__restrict __thread, +extern int pthread_create (pthread_t *__restrict __thrd, __const pthread_attr_t *__restrict __attr, void *(*__start_routine) (void *), void *__restrict __arg) __THROW; @@ -583,7 +583,7 @@ extern int pthread_setcanceltype (int __type, int *__oldtype) __THROW; /* Cancel THREAD immediately or at the next possibility. */ -extern int pthread_cancel (pthread_t __thread) __THROW; +extern int pthread_cancel (pthread_t __thrd) __THROW; /* Test for pending cancellation for the current thread and terminate the thread as per pthread_exit(PTHREAD_CANCELED) if it has been --- arm-linux/include/bits/sigthread.h,origFri Sep 21 11 30 08 2007 +++ arm-linux/include/bits/sigthread.hFri Sep 21 11 30 20 2007 @@ -33,6 +33,6 @@ __sigset_t *__restrict __oldmask)__THROW; /* Send signal SIGNO to the given thread. */ -extern int pthread_kill (pthread_t __thread, int __signo) __THROW; +extern int pthread_kill (pthread_t __thrd, int __signo) __THROW; #endif/* bits/sigthread.h */ 名前
https://w.atwiki.jp/zauhack/pages/25.html
tcsh のコンパイル tcsh はここ ftp //ftp.astron.com/pub/tcsh/ まず最初に libncurses.so が $(CROSSDIR)/arm-linux/lib にあることを確認する。 無い場合 (何もしてなければ無いのが普通) にはインストールしておく (See ライブラリのコピー)。 ここでは tcsh-6.13.00 をインストールする。 現時点での最新版は 6.15.00 だが、私の環境 (FreeBSD / kterm) では 6.14.00 以降でマルチバイト文字が正しく処理されないようなので、あえて古いバージョンを使っている。 (環境の問題か tcsh の問題かは確認していない)。 もしかしたら Zaurus では最新版でもうまく動くかも? tcsh はクロスコンパイルすることを想定していないようで、make の途中でコケる。 ターゲット用の gethost を作成し、それをホスト側で動かそうとしているのが原因。 gethost はコンパイルの途中で使われるだけなので、まずそれをコンパイルしておく。 gethost さえできればいいので configure のオプションは適当で良い。 tar xvzf $(SRCDIR)/tcsh-6.13.00.tar.gz mv tcsh-6.13.00 tcsh-6.13.00-host cd tcsh-6.13.00-host ./configure make gethost cd .. ここからが本番。 arm-linux 用の情報がない (6.15.00 にもない) ので、追加する (host.defs.diff)。 環境変数 (HOSTTYPE, MACHTYPE) だけの問題なので、気にしないのであればそのままでも OK (パッチを当てないと、共に "unknown" になる)。 setenv PATH $(CROSSDIR)/arm-linux/bin $PATH tar xvzf $(SRCDIR)/tcsh-6.13.00.tar.gz cd tcsh-6.13.00 patch $(SRCDIR)/host.defs.diff env LDFLAGS=-static-libgcc LIBS=-lncurses ./configure --prefix=/opt/QtPalmtop --host=arm-linux ここで、お好みで config_f.h ファイルをいじる。 私は config_f.h.diff のようにしている。 そして、ようやく make。 vi config_f.h make 上にも書いたように、途中で、 ./gethost ./host.defs tc.defs.c ./gethost 1 Syntax error word unexpected (expecting ")") *** Error code 2 のような感じでコケるので、 ../tcsh-6.13.00-host/gethost ./host.defs tc.defs.c make strip tcsh とする。 host.defs.diff --- host.defs,origSat Sep 29 11 47 08 2007 +++ host.defsSat Sep 29 12 27 29 2007 @@ -456,6 +456,8 @@ machtype defined(M_mipseb) "mipseb" machtype defined(M_mips64el) "mips64el" machtype defined(M_mips64eb) "mips64eb" +hosttype defined(arm) || defined(__arm__) "arm" +machtype defined(arm) || defined(__arm__) "arm" enddef config_f.h.diff --- config_f.h,origSun Sep 30 19 33 53 2007 +++ config_f.hSun Sep 30 19 34 34 2007 @@ -61,7 +61,7 @@ *if you don t have nl_types.h , you don t want *to define this. */ -#undef NLS_CATALOGS +#define NLS_CATALOGS /* * LOGINFIRST Source ~/.login before ~/.cshrc @@ -93,7 +93,7 @@ /* * NODOTDon t put "." in the default path, for security reasons */ -#undef NODOT +#define NODOT /* * AUTOLOGOUTtries to determine if it should set autologout depending @@ -150,7 +150,7 @@ *POSIX says to use stat, but stat(2) is less accurate *than access(2) for determining file access. */ -#undef USE_ACCESS +#define USE_ACCESS /* * REMOTEHOSTTry to determine the remote host that we logged in from @@ -164,7 +164,7 @@ * COLOR_LS_F Do you want to use builtin color ls-F ? * */ -#define COLOR_LS_F +#undef COLOR_LS_F /* * COLORCAT Do you want to colorful message ? 名前
https://w.atwiki.jp/panivip/pages/148.html
【ニコニコ動画】【MAD】ひだまりウサビッチ画質向上版【ウサビッチ×ひだまりスケッチ】
https://w.atwiki.jp/tarupa/pages/108.html
絵心無いんだけど、スケッチは描かないとダメ? 描かないでタルパを作っている人はいますし、無理ではありません。 イメージを固めることに絵が適していると言うだけです。 Q Aトップページに戻る
https://w.atwiki.jp/zauhack/pages/11.html
NAND バックアップのとりかた サービスメニューに入る バッテリーとACアダプターを外す 蓋を外した (ロック解除の) 状態で、[D]と[M]キーを押しながら AC アダプターをさす バックアップをとる SERVICE(3/3) に移動 「2. BACKUP RESTORE MENU」 メモ SD カードだと妙に時間がかかるので CF の方がよい CF の場合、FAT32 だと読み書きできない (らしい)。ので、FAT にする (SD は未確認) SL-C1000 で、いきなり (タッチパネル調整とかよりも前) NAND バックアップすると、こんな感じ -rwxr-xr-x 1 user user 138428432 Jan 1 2003 SYSTC100.DBK MD5 (SYSTC100.DBK) = 7bc765696317bcc3425bef034b1405b6 名前
https://w.atwiki.jp/zauhack/pages/16.html
クロスコンパイル環境構築 gcc のインストール Qt アプリをコンパイルする場合は gcc 2.x が必要 (らしい)。 が、今のところその予定はないので、最新版を入れる。 現時点 (2010/03/26) での最新版は、gcc-4.4.3。 ヘッダファイル等のインストール での修正 (ヘッダファイルへのパッチ) をやっておくこと。 こっちも FreeBSD の素の make では通らないので注意。 bzip2 -cd $(SRCDIR)/gcc-4.4.3.tar.bz2 | tar xvf - cd gcc-4.4.3 env CFLAGS="-O2" CFLAGS_FOR_TARGET="-O2 -mcpu=xscale -Wa,-mfpu=fpa" ./configure --prefix=$INSTDIR --target=arm-linux --with-cpu=xscale --enable-shared --enable-languages=c,c++ env PATH=$(CROSSDIR)/bin $PATH gmake CFLAGS="-O2" CFLAGS_FOR_TARGET="-O3 -mcpu=xscale -Wa,-mfpu=fpa" gmake install また、実際にコンパイルする際は、$(CROSSDIR)/bin にパスを通しても良いが、私は setenv PATH $(CROSSDIR)/arm-linux/bin $PATH としている。 名前
https://w.atwiki.jp/konanrekishi/pages/248.html
明治10年「永野小学校」の前身「野庭学校」のスケッチです。 「野庭学校」は明治5年に下野庭の正応寺に創立しました。 明治10年10月に上野庭の浄念寺(野庭神社)の北側に移設され、以後明治25年に「永野小学校」誕生まで地域教育の拠点となりました。 その後、この建物は永野小学校の脇に移設され、永野村役場の庁舎となりました。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/423.html
人間キャラが思い浮かばない・・・。誰か追加お願いします。 -- (名無しさん) 2010-08-07 22 06 44 麻生さんは両手にパペットしてるようにみえるサザンドラ -- (名無しさん) 2010-10-06 14 17 31 人間キャラ追加してみました。 -- (名無しさん) 2010-11-23 22 55 24 ↑追加ありがとうございます。 -- (名無しさん) 2010-11-23 23 41 15 ヨーテリーを一目見て犬男を連想したので追加してみました -- (名無しさん) 2010-12-03 04 51 09 根岸みなもはキルリア、特性トレース(写真)的な意味で、 空の「スケッチ」とも似通ってるし。 -- (名無しさん) 2012-01-14 00 23 52 空にハピナス HPが高い(足腰が強い)ので。性格はてれやorおとなしい推奨 -- (名無しさん) 2012-02-26 23 42 41 根岸にシザリガー ザリガニを飼っていたので、色違い不可(結局青く出来なかったので) -- (名無しさん) 2012-03-20 23 16 21 空(ハピナス)の技構成を考えてみました 性格 てれや、おとなしい、ひかえめ等 個性 のんびりするのがすき、かんがえごとがおおい等 特性 てんのめぐみ(某天使と中の人繋がりで) 努力値 HP&防御に252(足腰が強いので) 持ち物 たべのこしorどくどくだま(猫にあげるエサ(ただし賞味期限切れ)、おいしいみず(水筒) 技 めいそう(スケッチ)、リフレッシュ(休憩)、なげつけるorどくどく(猫にエサ) ちいさくなるorかげぶんしん(根岸から逃げる)、じこあんじ(考え事) プレゼント(猫に名前をつける)、がむしゃらorからげんき(必死にコミュニケーション)等 -- (名無しさん) 2012-06-12 00 32 35 葉月(マッスグマ)の技構成を考えてみました NN 「はづき」「とりちゃん」 性格 まじめ、しんちょう等 個性 とてもきちょうめん等 特性 ものひろい 努力値 無振り(金をかけない) 持ち物 おまもりこばんorピッピにんぎょう(ふくだとくのすけの人形) 技 かぎわける(品定め)、ほしがる(ふくだとくのすけの人形を) こらえる(スケッチ)、にほんばれorずつき(おでこが広い)、おいうち(ツッコミ)等 -- (名無しさん) 2012-06-25 23 39 25 夏海(サザンドラ)の技構成を考えてみました。 性格 ようき 個性 しんぼうづよい 持ち物 ピッピにんぎょう(マペット) 技 ハイパーボイスorエコーボイス(腹話術)、しっぺがえしorドラゴンテール(ツッコミ) はねやすめ(スケッチ)、そらをとぶ(クロの散歩)等 -- (名無しさん) 2012-09-27 23 41 45 青にカメックス 色的に。ピンプクorラッキーは♀しかいないのが残念。 朝倉先生にフーディン 手品が得意なので。 クルル(鳩)にマメパト も良いかも。 -- (名無しさん) 2012-10-01 23 46 49 訂正 色的に→名前的にでした -- (名無しさん) 2012-10-01 23 49 47 木陰(ムウマージ)の技構成を考えてみました。 NN くがっち 性格 きまぐれ、ひかえめ等 個性 ぬけめがない等 技 めいそう(スケッチ)、おどろかすorわるだくみorイカサマorトリック(根岸に) あくのはどう(闇夜よ。)、トリックルーム(上へ参りまーす。)、 たたりめ(日本ってユウフクよね、食べもしないのに「食」パンと呼べるのが。) かげうち(戸締りチェック)等 備考 ゴースト弱点(お化けが苦手)もピッタリ。 -- (名無しさん) 2012-10-16 23 27 27 涼風コンビ(クチート&ヤミラミ)の技構成を考えてみました 性格 きまぐれ(共通) 個性 イタズラがすき(共通) 特性 クチート いかく(独特の雰囲気) ヤミラミ いたずらごころ(夢特性) 技 共通 おどろかすorイカサマ(ネタ)、りんしょう(スケッチ) クチート はさむ(ザリガニじゃんけん)、バトンタッチ(漫才) ヤミラミ バークアウト(奇声ラッシュ)、テレキネシス(ラジオ修理) -- (名無しさん) 2012-10-20 23 35 47 朝霞(チャーレム)の技構成を考えてみました 性格 むじゃき 個性 イタズラがすき 特性 ヨガパワー 努力値 攻撃252、他適当 技 めいそう(スケッチ)、テレキネシスorリサイクル(工作)、かいりきorはっけい(力持ち) じこあんじ(こうして食べると、フランスパンがフォアグラ味になるんですよ) フェイントorトリック(イタズラ)、ねこだまし(クマを拾ってくる)等 -- (名無しさん) 2012-10-22 23 31 14