約 3,034,019 件
https://w.atwiki.jp/zatchbell/pages/1075.html
S-502 サイス 術 MP1 +2000 ダメージ1 バトル攻撃 次の効果の1つを使う。 ●相手の魔本にダメージ。 ●相手のパートナー1枚を選び、捨て札にする。 ティオ第1の術 「恵!」「ハイ!! サイス!!!」ティオの術がボルボラの魔本を燃やす。 朱玉の十傑 パートナーを捨て札にする効果も選べる。 どちらを使うかは状況次第だ。 S-118 ウォケルやS-624 コファルと同様の効果を持つ術カード。 類似カードにはS-391 ザケルやS-398 ギガノ・レイスといったカードも存在する。 それらと同じように、ダメージとカード除去を臨機応変に使い分けられるのが特徴。 とはいえダメージとしては小さいので、除去できるカードがある場合には基本的に除去を選ぶ事になるだろう。 ダメージへの期待はあまり持てないものの、ティオの術カードとしてはS-404 サイスと並んで扱いやすい攻撃術である。 《負けるな女の子!》等を使う場合には、採用を検討してみて損はないだろう。 このカードとS-503 セウシルは術の番号が入れ替わってしまっている(ゴールドリスト・実物のカード共に入れ替わりが起きている)。 本来であれば、第1の術が「セウシル」、第2の術が「サイス」である。 収録パック LEVEL:13 朱玉の十傑 タグ:+2000 MP1 ダメージ1 ティオ バトル攻撃 術
https://w.atwiki.jp/iruna_ss/pages/758.html
トップ→装備→剣→剣/強化あり(ドロップ)→リーパーサイス 遊んで貯めるポイントサイト - Warau.JP リーパーサイス ATK:284 スロット:1確認 ATK+13% MDEF+20% オートスキル発動率+5% MaxMP+10% 物理貫通+4% 闇属性に半減 ※ATK=デスサイスの数値+99? ★デスサイスの強化(リオクトブの鍛冶屋) ┏デスサイス×1 ┃死霊の頭蓋骨×10 ┃大きな鎌×10 ┃乾いた丈夫な枝×20 ┗800,000スピナ
https://w.atwiki.jp/zatchbell/pages/335.html
S-023 サイス 術 MP1 +1000 ダメージ1 バトル攻撃 相手の魔本にダメージ。 ティオ第2の術 風の刃で相手を切り裂く。 LEVEL 1 攻撃力は最弱クラス。 コストは1なので、連続攻撃で使うといいかも。 最初期の「サイス」。 魔力は非常に低いので防御されれば容易に防がれるが、このゲームで防御術はそこまで多用されないので、攻撃が通る可能性は十分ある。 しかし、追加効果等がないこのカードを採用するのは厳しいと言わざるを得ない。 現在では同条件で使用な上、魔力が1000高いS-404 サイス・S-502 サイスが登場している。 前者は追加コストによって防御やかばうを封じる効果を、後者はダメージの代わりにパートナーを捨て札にする効果を選んで使用可能。 ティオの低コスト攻撃術を求めるなら、それらを優先しよう。 収録パック LEVEL:1 赤い本と魔物の子 LEVEL:1 構築済みスターターセット タグ:MP1 ダメージ1 ティオ バトル攻撃 術 +1000
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/7155.html
■アストロサイン 世界樹の迷宮Xでゾディアックが使用できるフォースブレイク。 敵全体に遠隔炎+氷+雷の複合属性攻撃。使用したターンの味方の消費TPを0にする。 雑魚処理にすごく便利。星体観測要員でも火力出せる。 地味に最速発動 ↑というか今回のブレイクは全て最速発動 序盤の雑魚でアストロサインとお裾分け併用→帰宅でTP回復し放題だ~って思ったけど、アストロサイン最速発動して戦闘終わっちゃうからこれをギリギリ耐えてくれるところを探さなくちゃいけないのであった。 スキル分類がフォースブレイクで星術スキルじゃないのが悲しい。エーテル圧縮もエーテルマスターも乗らないなんて… ↑雑魚処理に便利だからよいではないか。 ざっと調べた限りだと、これはアストロロジカルサイン(占星術用語で、空の緯線経線をそれぞれ12等分した領域)の略のようだ。特に指定がないので、それぞれの星術を司っているそれぞれの領域全部、つまりこのスキルは空の星全ての力を使っているということなのだろう エーテル圧縮は乗らないが先見術による強化は有効。ついでにアームズによる強化も可能なのでバフれる人はしっかりバフろう。 3竜の条件狙うのに有用、先見術も合わせやすい 3の時の圧縮リミットの感覚で最初ブースト3T目に圧縮選んで「???」ってなった ↑分かる なんどかやらかした 何となくウルトラマン系っぽいネーミング ゾディアック版アカシックノヴァ インペリアルがいると、ダークエーテルに見えてくる これ使ってると条件ドロップかなり取れるようになった 適当ゾディとINT盛り盛りゾディで火力が違いすぎるんだよねコレ。INT特化だとちゃんと雑魚一掃できたりできなかったり ↑いや出来へんのかーい 弱点なしの体力バカとか3色耐性持ちにはギリギリ耐えられたりするんだよね 電気カエル「ゲコっ♪」ピクシー「やっほー♪」 TP踏み倒しに意味のあるパーティー組めば、かなり便利よね序盤~中盤 諸々を乗せた先見アストロとドロップカメオで三竜の素材集めがサクサクなのは助かる コメント ■関連項目 アカシックノヴァ(スキル)
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5583.html
前ページ次ページ鋼の使い魔 昼下がりのトリステイン魔法学院。 ルイズは一人、風通しを良くした自室で机に齧りついていた。 「ん~……う~……ん~……」 つらつらと便箋に書き連ねては、クシャリと丸めて捨てる。 床にはそんな具合に丸められた便箋があちこちに転がっていた。机には、開かれた詩集と『始祖の祈祷書』、そしてペンに綺麗な便箋が置かれている。 ルイズはギュスターヴ達が王都に出かけている間、部屋に残って祝詞を考えていたのだった。 座学では優良な成績を誇るルイズだったが、なにぶん、詩というのは感性の世界である。魔法という世の真理に触れられない、という潜在化のコンプレックスは、 自然ルイズにそれらへの食指の発達を阻害する一面があり、なかなか名文、美文が思いつきもしなかった。 しかも今回は王家の婚儀で使う詩である。色々と制約がつく。使ってはいけない語句、使わなければいけない語句、韻の踏み方、最低字数、最大字数、…と、 課題は山ほどある。 流石のルイズも参り始め、耳から煙が湧き上がりそうだった。 …そして不意に、ルイズの中で何かが切れる。 「あー、もう!部屋に篭っててもいい語句なんて思いつかないわ!…そうよ、外に出ましょう。外に出て新鮮な風と緑に触れればきっといい文句が浮かぶわ!」 確かモノの本にある有名な文豪は、日がな領地の緑に戯れて文章を作るというではないか! …と、いささか逃避気味に結論を出したルイズ。祈祷書と便箋、そして携帯用のペン及びインク壷を持って部屋を出る。 学生寮の外、学院敷地内の広場の一つに出た。王家の婚儀が近い事もあってか、学院の授業は近頃半分ほどに減らされ、代わりに生徒や教師の一部は、 こういった時に家門が王国より架せられる仕事を持つ者もいるために、王宮に借り出されている。 しかしそれほど身に忙しい用事のない生徒達は、降って湧いたのどかな時間を思い思いに過していた。平時のタバサのように図書館に篭る者もいる。 広場に目を移せば、そこにも学院の生徒はいる。車座になっておしゃべりに耽る者。木陰で使い魔とともに午睡に興じる者。 広場の一角では、男子生徒二人が杖を抜いて対峙していた。決闘…ではない。 二人の間には線が引かれ、その間を鳥の羽で作った玩具が行きつ戻りつしている。向かい合う両者が浮遊【レビテイション】で羽を拾い合い、 お互いが線の向こう側に落そうと競争する。最近学生の間で逸り始めた遊びらしい…。 天気も良く、のどかな風が吹いて心地よい。肺一杯に空気を吸って気持ちを入れ替えたルイズだったが、残念ながらその場で名文の類は思いつかなかった。 そこで学院にいくつかある広場を練り歩いてみる。その内の一つ、目立たない壁際の木陰でケティとモンモランシーがなにやら 絡み合って寝転んでいたような気がするが、多分気のせいだろうと思う。 そんな具合で、最終的に足が向いた先は、このところよく通い始めたコルベール師の研究塔前だった。 『下準備の日々』 「習慣って怖いわねー…」 とはいえ、仮にもコルベールは教師だ。何かしら助力を得られるかもしれない。そう思って塔の中を覗いたが、中は無人。 その代わり、塔の脇に建てられた大きな天幕から、定期的に火の粉が吹き上がっていた。 近寄ってみると、天幕の中に作られた溶鉱炉のそばで、コルベール師がえっちらおっちらと箱ふいごの取っ手を押し引きしている。 押すとそれに合せて、溶鉱炉の天井から火の粉が吹き出ていく。 「ふっ、ふっ、…おや、ミス・ヴァリエール。今日は、一体、何の、用ですかな?」 小刻みに息を切りながらコルベールはふいごを動かしている。 用と言う用があってきたわけではないルイズは、少し困った。 「いえ、ちょっと近くまできたものですから…」 といって、天幕の影に置かれたテーブルセットの一角に座る。 座ってルイズは暫く、コルベール師の動きに合せて動く溶鉱炉を眺めていた。ふいごの運動に合せて火を噴く溶鉱炉は、ふと、昔見た解剖学書に書かれていた 心臓の挿絵を想起させる。脈に合せて熱せられた空気を送る、鉄の心臓…。 「…ミスタ・コルベールは詩を作られたりはしますか?」 問われたコルベール。少し手を止めて答えた。 「詩ですか?…生憎と文学の素養は、持ちえませんでしてな…」 暗に自分が粗忽者であると言っているようで、コルベールは苦笑した。ルイズはそこまで表情を読めず、言葉の表面だけを受け取る。 「そうですか…」 ルイズが落胆しているようで、何か声をかけようとしたコルベールだが、溶鉱炉が冷め始めていると見て急いでふいごを動かし始める。 「そういえば、貴女は、王室の婚儀の、巫女役に、選ばれたのでしたな」 教師の中でもオスマンと繋がりの深いコルベールはそれを知らされていたのである。 「はい。家名の恥にならぬよう、大役を果たして見せます」 「そうですか、ふっ、私は助力、できませんが、オールド・オスマンに、やはり、聞かれると、よいでしょうな」 結局オスマンの手を借りた方が良いらしいと、今日の散策で結論付けられてしまったルイズであった。 そのまましばらく、コルベールの溶鉱炉を観察していたルイズ。ふと疑問が浮かんだ。 「ミスタ・コルベール。そもそもこの溶鉱炉って何のために作られたんですか?」 最もな話で、ルイズは溶鉱炉の落成を見たが、何のために作られたのかはさっぱり知らなかった。ただ、ギュスターヴが協力しているらしい、とだけは察知している。 「ん…そうですな。しばしお待ちを…」 ふいごを止め、そばの麻袋からスコップで石炭を掬って溶鉱炉の中へ投下し、コルベールはやっと体を止めた。 「ふぅ、やはり人力では限界がありますな。塔に風車をつけてそこから動力を得ますか…」 後退した額には玉の汗が浮かび、コルベールは懐のハンケチーフでそれを拭った。 「…さて。この溶鉱炉はですね、まず材料を用意する為のものなのですよ」 「材料?」 「ええ。この溶鉱炉で作った鋼材を使って、私はやりたい事があるのです」 ルイズには俄に理解しがたい志向だった。例えるなら、普通パンを焼く時に小麦粉を求めるが、この場合まず小麦を畑で作るところから始める、ということである。 「残念ながらトリステイン産の鋼材では用件を満たさないのです。ですから自分で作ることにしたのですよ」 「はぁ。…じゃあ、その鋼材でやりたいことってなんですか?…その、姉様は外道な研究と言っていましたが…」 「ははは、確かに、エレオノール君のような生粋の魔法研究者から見れば、私の研究は外道もいいところでしょうな。 …私はね、魔法に寄らない技術の開発をしているのですよ」 「魔法の力によらない…?」 時にこの教師は貴族らしからぬ、メイジらしからぬ事をいう。柔軟である。ルイズの知性が刺激されうることも多岐に渡る。 コルベールは続ける。「例えばメイジは浮遊【レビテイション】や飛翔【フライ】で空を飛ぶ事が出来ます。といっても、精々地上40メイルほどですが…。 しかし平民の、魔法の使えない人々にとっては、どうやっても空を飛ぶ事が出来ない」 「あたりまえじゃないですか」 「そこです。その『当たり前』というのは、魔法を使うことが前提だからですよ。技術の全てを魔法に傾注する事を私は良しとしません。 世の理の全てが魔法であるというのは、遺憾ながら貴族の持つ幻想であると私は思ってますぞ」 「はぁ」コルベールの思想を受け止めきれないルイズだった。 コルベールの思考、実に柔軟である。縛られぬ小貴族だからこそ、貴族の特権たる魔法にこだわらないのか。はたまた、うやむやに伏せられる半生に、何を見たのか…。 ともかくも、コルベールの思想はトリステインの、いや、ハルケギニア全域のメイジと貴族にとって危険極まりないものであろう。ルイズがそれを聞いても判然としないのは、やはり魔法の使えない『ゼロ』だからなのかもしれない。 「今の私の目標は『魔法を使わずに人を空に飛ばすこと』です。…といっても、現状の計画では一部に魔法を使わざるを得ないのですが、ゆくゆくは全て、非メイジの労働力で作成が可能なものを作り上げるつもりですぞ」 「本当にそのようなことが可能なんですか?」 「ははッ、ミス・ヴァリエールは鳥や蝶も魔法で飛んでいるとお思いですか?」 はっとするルイズ。以前、ギュスターヴにも似たようなこと言われたことがある…。 「まッ、夢物語の様でもありますし、普通のメイジからすれば異端の研究と謗られても仕方がありません」 とはいえ、コルベールの目には背徳に慄く素振りなど欠片もない。彼は夢見ているのだ。いつかメイジと非メイジが互いの技術を競い合い、社会がより円満に回転する未来を見たいと願うのである。 ルイズは思わず、そんなコルベールの一旦を垣間見たのだった。 さて、学院の散策を終えて部屋に帰ってきたルイズ。結局、詩の新しい一行が思い浮かぶことはなかった。 部屋の前に立つと、人の気配がする。そっとドアを開ける。 中では、いつもの場所にギュスターヴが座っている。以前は床にべた座りだったが、何処からか調達した丸椅子に腰掛け、まんじりとせず瞠目していた。しかし、ルイズが部屋に帰ってきたと見ると、目を開いて、朗らかに笑った。 「お帰り、ルイズ」 思わずルイズの頬も緩んだ。 「ただいまギュスターヴ。…お店の方はどうだったの」 「順調な滑り出しだったよ。…ちょっといざこざもあったが」 「?」 どこか話しにくそうにするギュスターヴである。 「まぁ俺のことはいい。ルイズは祝詞ってやつができたのか?」 「まだぜーんぜんよ…。どうしたものかしら」 「まだ時間はあるんだろう?ゆっくり考えればいいだろう」 「そうね。…ところで、ギュスターヴは…」 「生憎詩の才能はないぞ。そのあたりは全部友人に任せてたから」 「あらそう…」 ルイズの落胆は深い。 若い頃はケルヴィンに手紙の代筆を頼んだ事もあるギュスターヴだった…。 夕刻の王都トリステインの王宮。通廊という通廊には魔法で設えられた尽きないランプが灯されていく。 通い詰める官僚たちは連日部屋に篭り、三国不可侵条約のすり合わせや、婚儀の準備などで大忙しである。 王女アンリエッタもまた、婚儀の為のドレス合せや何やらで引っ張り回されていた。 「ふぅ…」 やっと一日のお努めが終り、王宮の内部――王族一家の私空間である――に引っ込んだアンリエッタ。その目は自然と、指に嵌めた『風のルビー』に向かう。 「お疲れのようね、アン」 「お母様…」 振り向けばトリステイン女王、母マリアンヌが自分を見つめていた。政務らしい政務の殆どを自分を含めた他者に押し付け、一人自分は 私室で夫を思う寡婦として暮す母…。 「この婚儀でトリステインが救われるのだと思って頂戴」 どこか哀れむように娘を見るマリアンヌ。まるで他人事のように聞こえたアンリエッタの脳裏がささくれる。自然、口を出る言葉は針を含む。 「トリステインの何を守れると言うのですか。ゲルマニアから兵を借りたとしても、戦端が開けば結局、トリステインの民草の血は流れざるを得ません」 「ゲルマニアと繋がればアルビオンの愚か者とて安易に手は出せませんよ。それを察してアルビオン側から和平の打診があったじゃないですか」 「王家を蹂躙した連中の言葉など信用できるものですか」 座るアンリエッタの肩に手を置くマリアンヌ。ふっくらとした、穢れの無い手である。 「貴女がウェールズ殿下と親しくしていたのは判っていたわ」 「…!」 きゅっ、と手のひらを片手で握り締める。 「あの人が生きていれば王子を産んで貴女に幸せを与えることも出来たのでしょうけど、今となっては過去の事。忘れなさい」 …なんと無責任な。握り締める手に力が篭る。 「……全て貴女のせいだわ、お母様。貴女が王子を産まないから、貴女がもっとこの国を盛り立てないから、私は今……」 その先が言葉にならない。ならなくて俯き、殺すように泣いた。 「私は貴女が願うように、強く生きられるでしょうか…?」 か細く、つぶやくアンリエッタの言葉を、『風のルビー』は静かに聴いていた…。 夜も更けて月が天頂を昇りきる頃。神聖アルビオン共和国、ロサイスは一部を除いて夜の帳の中であった。 ロサイスはアルビオンの中でも古くから造船、特に軍艦の建造で名を残す都市である。 内乱終息後、ロサイスは消耗した空軍が注文した建造や改修、修理で活気づいていた。職人にとってお上の戦争よりも仕事が第一である。 そのようなロサイスのドックの中でも最も大きなものの一つに、『レキシントン』が停泊していた。 ニューカッスル攻防戦において船体が受けた損傷は、既に8割ほど修復を終え、現在は皇帝クロムウェル傘下の技術者集団考案による『新兵器』実装の為の 艤装に取り掛かっていた。 今朝方もクロムウェルがわざわざ視察に訪れ、『レキシントン』艦長、現在は艤装主任に就いているヘンリー・ボーウッドによる艦隊整備の進行状況の説明を受けていた。 「余の考案せし『火竜弾』はどれだけ載せられるかね、ボーウッド君。」 ボーウッドが答える。「現在の生産状況と弾薬庫の改装計画から、従来砲弾10に対して1から3の割合で積み込める計算になっています」 クロムウェルは眉をひそめる。くどいほどに顔を憂いで染めてボーウッドに語る。 「それは少ないぞボーウッド君。余と余の議会が企画した『親善訪問』では従来砲弾10に5は必要なのだよ」 「…恐れながら閣下。我がアルビオン艦隊の腕を以ってすれば、新兵器に頼らなくとも従来砲弾で事は達成できます」 ボーウッドはかねてより聞かされていた『親善訪問』の内容を思い出して顔をわずかに曇らせた。 「ならぬぞボーウッド君。計画通り、従来比5は搭載するように。…なに、場所が足らぬなら砲を下ろせばよい」 「……は」 所詮ボーウッドは軍人である。上が首を振るままに働くのみだった。 さて、そのような一幕もあったロサイスには、駐留するアルビオン軍向けに建てられた兵舎がある。その中の一室から、男の呻き叫ぶ声が漏れ聞こえる…。 「うぅ…あぁ!ぐあぁぁぁっ!!」 男は明かりのない部屋でテーブルに置かれた瓶やグラスを腕で払い飛ばす。床に落ちて音を立てて砕け散るガラスの音が続く。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」 椅子にもたれかかって男はうなだれていた。夏には少し早いはずなのに、上半身にはシャツの一枚も羽織っておらず、さらに身体は汗で濡れていた。 男は左腕をぎこちなく掲げては、それを掻き抱いたり、振り回したりしている…。 「随分荒れてるねぇ色男」 男…ワルドが振り向くと、部屋の扉が空けられてローブを纏う女が壁に寄りかかっていた。 フーケである。アルビオンの内乱が終わったと聞くと、ラ・ロシェールからアルビオンに渡り、レコン・キスタ内の符丁を使いつつこのロサイスまでやって来ていたのだった。 「失せろ盗賊。お前にもう用はない…」 濡れたグレーの髪が顔に張り付いているワルド。その髪の根元は…白くなっていた。 「私だって用はないよ。ただ、挨拶代わりに顔を出しに着ただけさ。…それにしても、どうだい?片輪の仲間入りを果たした気分は」 フーケの口角が悪意を満ちてつり上がっている。その目はワルドの新たな左腕を見ていた。 彼女の両脚もまた、ワルドの左手と同じく作られたもの……義足である。その芯材に魔法の杖と同じ技法が施されており、素手でも魔法を使うことが出来る代物である。 ただし、フーケは自らそれを欲したわけではなかった。監獄から脱出した時、既にその両足は血が滞り腐り始めていた。 ワルドはトリステイン内に潜伏する親レコンキスタ勢力に要請し、義足を与えたのだった。 その手術の折、ワルドはスクウェアメイジという技量を買われて、自らフーケの脚を切り落としたのだ。 「無くした腕が恋しいかい?眠る夜にふと、既にありもしない指先が痺れたりするだろう?」 例え腐り落ちると知っていても自分の身体の一部を棄て去るのは精神を病む。フーケは新たな両脚が生み出す『無手による魔法』と メイジとして破格の『脚力』を手にしたが、反面、無くした脚の代わりである義足に尋常ならざる依存心を芽生えさせていた。 「…常に油鍋で煮込まれているかのようだ」 「ほぅ。そりゃあいい」 ケタケタとフーケが哂う。 その時、ワルドがバネ人形のように椅子から飛び上がり、フーケを銀の左腕で壁に叩き付けた。 「がうっ?!」 金属特有の冷たい質感の指先がフーケの首にめり込んでいる。 「お前のような薄汚れた盗賊と一緒にするな。お前の足はお前自身の責任で失ったものだろう。俺は違う。あのような、魔法も使えぬ使い魔如きにっ! あの野蛮極まる剣にっ!…判るか?俺の気持ちが、俺の屈辱が、俺のこの煮えたぎる怒りがお前ごとき盗賊に判って堪るか!!」 「がっ…あ゛ぁっ…」 指先がフーケのしなやかな首を締め上げ続ける。フーケの口先から舌が零れ、潰される気管から笛のように空気が漏れている。 憤りのままにフーケを締め上げるワルドの左腕。その付け根の触手が不意に動いた。 「がぁぁぁぁぁ!!」 たちまちワルドは叫び声を上げて悶え狂う。意識の落ちる直前でフーケは解放された。 「かぁ!はぁ!はぁっ…はぁっ……ちっ、精々その立派な左腕で生きながらえるといいさ。裏切り者のグリフィン隊隊長さんよ」 捨て台詞を吐き捨て、フーケは逃げるように部屋を出て行った。 (チッ…何か金目の物があればせびってやろうと思ったんだけど、失敗だったね。…こんな形(ナリ)じゃ、あの娘に会いに行くのも、な…) また、月明かりだけの暗い部屋で、ワルドは窓から見える月に向かって、その銀の左腕を掲げていた。 「ふふふ…はっはっはっ…クロムウェルから貰い受けたこの左腕で…俺は…世界を手に入れるのだ…はっはっはっはっは…!!」 その両目は双月を映し込み、炯炯と暗い炎を灯している…。 いみじくも、ワルドもフーケと同じく、身体の欠損によって心を壊し始めていた…。 前ページ次ページ鋼の使い魔
https://w.atwiki.jp/bukipedia/pages/160.html
ウォー・サイス ~War Scythe~ 基本スペックと定義 全長 200~250cm 重量 2.2~3.2kg 地域 ヨーロッパ 年代 16~20世紀 「サイス」を戦闘用に改良されたものがウォー・サイス、もしくはウォー・サイズである。 文献上では、主にポーランド人農民がよく使ったと書かれている。 直角だった刃が垂直に変わったことが最大の特徴で、この変更点により使い勝手も威力も格段に上がった。 部位別の呼称 1 刃:ブレード(Blade) 2 口金:ソケット(Socket) 3 柄舌:ランゲット(Langet) 4 柄:ポール(Pole) 時代背景 非正規軍の武器として使われていた「サイス」が、17世紀頃に頻発した反乱から、いくつかの改良がなされた結果が生まれた武器である。 ものによってはソケットに引っ掛けるための棒状の突端がついていることもあり、これは現存する資料にも描かれている。 17世紀頃にポーランド人の農民がスウェーデンの侵攻の際、ウォー・サイスで武装して対抗したという記述がある。 また、1685年にイギリスのモンマス反乱や1848年のデンマークでの戦争でもその使用が確認できる。 ただし、この形状になってもあくまで非正規軍や農民兵の武器であったため、正式な武器として採用されたと言う記述は無い。 使用用途 使い方は刺突ができない「グレイブ」で、日本で言う「薙刀」に近い運用とも言える。 元々は農具で、使用方法も薙ぎ払う、引き切るといった用法なので、サイスを使い慣れた農民兵でも成果を上げれた。 戦闘用に強度等も調整されているため、サイスとは比べ物にならないほど戦闘向きの武器である。 2010年 1月18日更新 参考文献 ・ウェブサイト wikipedia ・文献 新紀元社 武器事典 市川定春 著 新紀元社 武器と防具 西洋編 市川定春 著 ダイヤグラム・グループ 武器―歴史、形、用法、威力 田島優 北村孝一 著 幻冬舎コミックス 図説 武器だもの 武器ドットコム 著
https://w.atwiki.jp/corda_3/pages/60.html
total - / t - / y - 表現一覧 ※アルファベットは各楽曲に対応。下の表と合わせて参照のこと 表現 親密度UP 入手条件 完成度上限UP 上限UPなし 激しく 如月響也 - 「愁情」の楽曲を響也と2人練習 B C E F H L O R I K M N P Q S 切なく 如月律 - 「愁情」の楽曲を律と2人練習 C F G I R A B D J L O 快活に 榊大地 - 「彩華」の楽曲を榊と2人練習 B E HJ K L MN Q R A C D I O P S 正確に 水嶋悠人 - 「清麗」の楽曲を悠人と2人練習 C E F H M N O Q A B D G I J KL P R S 穏やかに 八木沢雪広 - 「清麗」の楽曲を八木沢と2人練習 A D G I J P E F H M N S 荒々しく 火積司郎 - 「愁情」の楽曲を火積と2人練習 B C F H L O E K M P Q R 歌うように 水嶋新 - 「彩華」の楽曲を水嶋新と2人練習 A D G H I J K P Q B C E F L M N O R S 熱情的に 東金千秋 - 8/4のストーリーイベントで入手 B C F H L O R E G I J K M N Q 甘美に 土岐蓬生 - 8/4のストーリーイベントで入手 A D E G I K L R B F H J M N P Q S 気高く 冥加玲士 - 冥加の恋愛5回目「夢3」で入手 A B C D G I K L N O P R S E F J Q 優美に 天宮静 - 「清麗」の楽曲を天宮と2人練習 A D G I J K N P R S B C E F H L O Q 生き生きと 七海宗介 - 「彩華」の楽曲を七海と2人練習 A B D E H J K M N P Q R S C G I L O 力強く 如月響也 火積司郎 習熟度80以上の「彩華」の曲を、響也or火積と2人練習 B C F H L M O P S E I K N Q R 決然と 如月律 冥加玲士 習熟度80以上の「彩華」の曲を、律と2人練習 B C F H I L O P R S A D E G K M N Q 愛らしく 榊大地 土岐蓬生 習熟度80以上の「清麗」の曲を、榊or土岐と2人練習 A E H M Q D G I J K L N R 静かに 水嶋悠人 天宮静 習熟度80以上の「愁情」の曲を、悠人or天宮と2人練習 A D G I J C F N O P S 表情豊かに 八木沢雪広 七海宗介 習熟度80以上の「愁情」の曲を、八木沢or七海と2人練習 A B C D E F G H I J K LM N O P Q R S - 華やかに 水嶋新 東金千秋 習熟度80以上の「清麗」の曲を、新or東金と2人練習 B C E H K M N Q A F G J O 楽しげに easy - - 八木沢の恋愛2回目「街を案内」で入手 E H K M N Q D J P R S 軽やかに easy - - 7/14のストーリーイベントで入手 A B C E H J K M N O Q R D F I L P S 滑らかに easy - - 如月響也の恋愛7回目「他人の意見2」で入手 A D F I L P R S B E G H J K N O Q 重々しく Hard - - 冥加の恋愛6回目「力の差」で入手 F G L P R S B C D I N O 壮大に Hard - - 2周目以降、7/22のストーリーイベントで入手 C D F I N O P R S A B E G J K L M Q 荘重に Hard - - 猫の親密度50以上の時、話しかけると入手 C D F G I L N O P R S A B E H J M 表現「easy」を付けると、大会時のボタンの数が少なくなります。 表現「Hard」を付けると、大会時のボタンの数が多くなります。 (A)ロマンティックな小品 (B)チャルダッシュ (C)ヴァイオリン協奏曲「冬」 (D)弦楽セレナード (E)アイネ・クライネ・ナハトムジーク (F)弦楽四重奏曲「わが生涯」 (G)シチリアーナ (H)5つのノヴェレッテ~オリエンタル (I)スカボロー・フェア (J)弦楽四重奏曲~第2楽章 (K)ディヴェルティメントK.136~第1楽章 (L)ハンガリー舞曲第1番 (M)ホルベアの時代から~リゴードン (N)イタリア協奏曲~第3楽章 (O)弦楽四重奏曲第1番~第3楽章 (P)交響曲第1番~第4楽章 (Q)弦楽四重奏「ひばり」~第4楽章 (R)フィレンツェの思い出~第1楽章 (S)威風堂々第1番 表現 (A) (B) (C) (D) (E) (F) (G) (H) (I) (J) (K) (L) (M) (N) (O) (P) (Q) (R) (S) 激しく ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 切なく ○ ○ ○ ○ ○ 快活に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 正確に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 穏やかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ 荒々しく ○ ○ ○ ○ ○ ○ 歌うように ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 熱情的に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 甘美に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 気高く ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 優美に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 生き生きと ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 力強く ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 決然と ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 愛らしく ○ ○ ○ ○ 静かに ○ ○ ○ ○ ○ 表情豊かに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 華やかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 楽しげに ○ ○ ○ ○ ○ ○ 軽やかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 滑らかに ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 重々しく ○ ○ ○ ○ ○ ○ 壮大に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 壮重に ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
https://w.atwiki.jp/reikozemi/pages/18.html
EC加盟国の人物交流協力を促進するエラスムス計画(1987年~)があり、学生や教員の大学間の交流が進められていた。1999年には29ヶ国によるボローニャ宣言が署名される。ここでは、2010年までに欧州圏における高等教育圏を構築する目標が立てられた。現在では、他国の大学に行くという心理的・経済的障壁が限りなく低いため、欧州域内の学生の移動が著しい。 『カレッジマネジメント』140 2006年9~10月 p47 (赤木)
https://w.atwiki.jp/corda_3/pages/64.html
小ネタ、やりこみなど アンサンブルメンバーの習熟度 主人公の習熟度をはやく上げすぎると、他メンバーの習熟スピード落ちるので、他メンバーの習熟がある程度上がるまで本番曲には手をつけないほうが良い 恋の音4つ目に必要だった好感度 (表にする必要があればします) 弟:665、セミファイナルまで(珠玉条件イベントはもっと 兄:725(珠玉条件イベントは同上 ハル:725(珠玉条件イベ(ry 榊:860、8/22開始まで(恋の音3の時点で珠玉になった。条件不明 八木沢:585 火積:585(前段階の恋愛5が500、8/22終了まで 新:620(恋の音3の時点で珠玉になった。条件不明 東金:420、8/20帰宅時まで(珠玉/通常は選択肢 土岐:420(前段階の恋愛4が390、8/21帰宅時までだけど21日はいないので実質20日中) 冥加:440(セミファイナル時点で余裕でクリア 天宮:560(うっかり上げすぎてよくわからず…もっと低くてもいいかも 七海:520でいけた 特別EDの詳細 フルボイス 選択肢・スチルはなし 一番喋ってるのはニア 想い出の主人公イベントの最後に格納 大会終了後のニアとの会話で、特別EDと従来のキャラEDとを選択 みんなでパーティーして各キャラとツーショット写真撮って終わり 主人公と攻略キャラの会話はほぼなし 「あとでアルバムにして送るよ」←配信フラグ? 難易度「むずかしい」全股のコツ 今回は1日の練習回数が多いので、初期配置が大事。適宜リロード。 安いプレゼントよりも赤いリボンで二人練習。一人練習は基本しない 習熟度は適当なとこで切り上げる、 音楽室でチューナー1回使って完成度40くらいにしてアンサンブル練習に移行 聴衆に合わせて表現を付け替えてとにかく聴かせまくる 時間制限のあるキャラはとにかく優先 決勝アンサンブルは2曲とも兄を入れる 序盤、兄の好感度上げすぎて頭打ちしたり、 高いプレゼントを落ち込みで渡しそびれたりしたので もっと簡単にクリアすることも出来ると思う。 冥加とのファイナル前夜イベント(要検証) 冥加に一人練習を聞かせて前振りイベント(手紙イベント)がフラグ? おそらく好感度は関係ない 妹イベント(冥加の恋の音3、元町通りか山下公園で習熟度75以上の曲を一人練習・聴衆問わず )は必要ない 手紙イベント 手紙イベって差し入れ渡してないと決戦前夜に会えない 習熟70~80は必要か? Lv13・習熟度83・彩華(恋の音3つ、親密度688)で発生 Lv15・習熟度90・清麗で発生せず Lv17・習熟度97・曲難易度15・親密度576で発生 Lv17・習熟度97・曲難易度13・親密度576で発生 Lv17・曲難易度15・親密度655で発生 Lv13・習熟度100・彩華(恋の音3つ、親密度700)で発生しなかった場合もあり Lv16・習熟度100・曲難易度15・親密度900で発生せず(どの曲に変えても同じく/日付が関係?) ちなみに楽曲は習熟度さえ上がっていればどれでもよさげ? 大会での操作評価 Bravo!を出し続けるよりgoodがいくつかあった方が操作評価が良い場合がある 理由は心の壁 心の壁が割れた時にMFゲージに結構なボーナスがつくが、1回目のMF時、コンボでMFゲージが フルになる直前に最初のキャラの壁が割れると、その分のボーナスがほぼ無駄になる (MFを打つとゲージがゼロに戻り、ボーナス分の余剰は繰り越されないから) なので、一度演奏してみて前述の状態になるか・なるなら該当キャラを確認し、リロって そのキャラのところで1、2回goodを出し、1回目のMF発動前に壁が割れないように調整する 1回目のMFはコンボだけでゲージを貯めて発動し、その後は普通にBravo!を出し続ければ 心の壁が次々と割れてゲージが早く貯まり、2回目のMFが早く打てるせいで評価が上がる模様 相手が3人の東日本大会・ファイナル、長めの曲の時に有効 また、同じ曲でもリロったら流れてくるボタン数が変わる曲もある ノーマルのスカボロー・フェアなど、「ボタン1個足りなくて前半にMF打てなかったけど リロってみたらボタン1個増えて前半に打てた」なんてことも 1&2キャラのその後 フィールド上でモブに話しかけると、1&2キャラの近況を教えてくれるときがあります。 大会モードで固有会話がある組み合わせ プレイ側(MF使用者) 対戦相手 響也 律、新、火積 律 八木沢、東金 榊 律、土岐 ハル 響也、新 八木沢 新、東金 火積 律、八木沢 新 ハル、火積、天宮 東金 響也、律、土岐 土岐 榊、東金、天宮 冥加 響也、東金、七海 天宮 響也、冥加 七海 ハル、新、冥加 芹沢睦との会話イベント 東金や土岐(土岐単体では未確認)の好感度を上げておくと、芹沢睦との会話イベント発生します。(セミファイナル後?) 勉強会で神南キャラ選択でも芹沢選択できます。 普通に彼と勉強できます。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6864.html
前ページ次ページゼロのロリカード トリステイン・ゲルマニア連合軍は、驚くべきスピードでシティオブサウスゴータを制圧した。 勢いも士気も十分な上に、ルイズの虚無魔法『イリュージョン』の効果も相まって、被害も軽微。 しかしこのまま進撃を続けるかと思いきや、約二週間の足止めを食うこととなる。 理由の一つ目が、アルビオン軍がシティオブサウスゴータの備蓄食料を奪ったこと。 当然サウスゴータの人々を無視するわけにはいかず、軍の兵糧を分けることになる。 よって、早急な補給を必要とした。 理由の二つ目が、アルビオン軍側から降臨祭の期間と前一週間に限る休戦の申し出である。 補給の為の時間と慣例からこれを受け、降臨祭が終わるまでの約二週間を休戦することになったのである。 亜人相手に大暴れしたアーカードであったが、未だに血が滾っているようで、戦争が再開されるのを今か今かと待っている。 テファの使い魔、アンデルセン神父と会ってから、少しだけ纏う空気が変わった。 戦闘戦斗を望む悪鬼の様相を呈しているように見える。 と言っても、今は椅子に座って寝息を立てていた。 「何か」を感じて寝ているのか、・・・・・・闘いのにおいか何かを。 ルイズはそーっと顔を覗き込む。こうして見ると、見た目相応で可愛いものだ。 本当は男でも、今は自分よりも年下の少女がスヤスヤとお昼寝をしているような印象。 すると、ふっとアーカードの口の端が上がり、白い牙が見えた。 「あ、笑った」 寝顔は可愛いかなとも思ったが、前言撤回。やっぱりちょっと邪悪さが出ている。 (まるで明日何して遊ぼうか考えて、眠る子供・・・みたい・・・・・・) 二週間後が待ちきれず、今から寝てチャージしておくような、そんな感じ。 笑ったということは、夢でも見ているのだろうか。 (どんな夢を見てるんだろう・・・・・・) ふふっと笑って外へ出て行くルイズを尻目に、アーカードはうなされ始めた。 ◇ 「ロリカード、起きなさい。ロリカードや」 誰かに呼ばれた気がして、アーカードは目を開ける。 「お久し振りウィリス」 言葉では形容し難い光景が目の前に広がっていた。 「また会いましたね、ジャッカルの精ですウィリス」 アーカードは咄嗟に銃を撃とうとしたが、生憎と手元にない。 「無駄ウィリス。今お前は私を持ってないウィリス」 「・・・・・・」 アーカードは無言で歩き出す。どつく為に。 「あっちょっと待って、それは反則ウィリス」 そのことにいち早く気付き、アーカードに静止を求めるが当然聞くはずもない。 アーカードの右ストレートが躊躇無く顔面に炸裂し、ジャッカルの精は吹き飛ぶ。 「あぁ・・・・・・ハァ・・ハァ・・・ょぅι゙ょの鉄拳ハァハァ・・・もっとご褒美! ・・・・・・じゃなかった、やめるウィリス。ロリカード」 悶えるジャッカルの精を、半眼で見つめながらアーカードは止まる。 「ロリ・・・・・・カード?」 「ロリっ娘+アーカードでロリカードウィリス」 アーカードは腕を組む。前にも見た夢の続き・・・・・・か? 「おっと、無駄話はやめて本題に入るウィリス。お前は近い内、私と会うことになるウィリス」 「・・・・・・生憎と、弾がない。貴様を使う日は二度と来んだろう」 「大丈夫ウィリス。それもいずれわかるウィリス、もうすぐおまえは私に会いにくるのだウィリス」 アーカードは嘆息をつく。まともに相手をしてもしょうがない。 「今日はそれを伝えにきただけウィリス。必ず迎えに来るのだウィリス」 「・・・・・・」 「あの眼鏡神父を相手にする為にも、私が絶対に確定的に間違いなく必要不可欠ウィリス」 「・・・・・・」 「ハァ・・ハァ・・・ょぅι゙ょの冷たい視線ハァハァ・・・・・・放置プレイも乙でウィリス・・・・・・」 「あ゛~・・・・・・」 アーカードは溜息を吐く。 今の少女姿だと割かしフリーダムで、何にでも対応出来ると思っていた。 ・・・・・・が、例外もあるということを認識させられた。 「ふぅ・・・・・・。それじゃ、失礼するでウィリス」 ジャッカルの精は親指を立て、ウインクしつつ爽やかな笑顔を浮かべた。 「I ll be back!!!」 ――――――そしてアーカードは目を覚ました。 「うわ!?びっくりした。いきなり目を開けないでよ」 アーカードは目を見開いたまま、呆けている。 「何か悪い夢でも見たの?アーカード」 ルイズの問いに、暫く間を置いてから答える。 「いや、なんでもない」 ルイズは首を傾げながら、自分を見ている。 アーカードは「フン」と一息、立ち上がる。 「・・・・・・全く、一体なんだというのだ」 ◇ 「あ゛~さむ・・・・・・、まだ着かないの?」 「・・・・・・もう着いたよ」 シティオブサウスゴータから約30リーグほどの地点。 白に染まる山の中を、二人の人物が歩いていた。 二人ともフードを目深に被り、顔に吹きかかる冷たい風を凌いでいる。 その内の一人は『土くれ』のフーケもとい、マチルダ・オブ・サウスゴータ。 かつてこの一帯の領地を支配していた貴族であり、王室に逆らった所為で没落した。 「ここが?」 「あぁ、この水源がシティオブサウスゴータのおよそ1/3を占めている筈さ」 「オッケィ、ごくろうさま」 もう一人のその男はフードを脱いで、しゃがんで目の前の清水を覗き込む。 「へぇ。いけすかない野郎かと思ってたら、案外可愛い顔してるじゃないか」 やや中性的で整った顔立ち。 全体的には少年のような雰囲気だが、大人のような精悍さも同時に併せ持っていた。 シェフィールドと名乗る、その青年の額には古代のルーンが刻み込まれている。 そしてその佇まいは、時に自分よりも年上なのでは?と、感じさせるものがあった。 「生憎だけど、僕は趣味じゃない」 シェフィールドの歯に衣着せぬ物言いに、フーケは青筋を立てるものの、ガキ相手に熱くなってはいけないと平静を装う。 「わたしだってアンタはタイプじゃないさ」 シェフィールドは右手を水源に向かって突き出す。その指に嵌まっているのは指輪。 「それは確か、クロムウェルの・・・・・・」 「アンドバリの指輪。先住の水の力が凝縮されて出来た結晶さ」 そう言うとシェフィールドの額のルーンが輝き、指輪の先についた結晶から一滴、二滴と、水の力が広がる。 「この強力な"水"の力は、身体の組成はおろか心すら容易に操る。 この水を飲んだ者はさしずめマリオネット。生きた傀儡として動くのさ」 フーケは「ふ~ん」と興味を示さない風で言う。 事を終えてシェフィールドは立ち上がり、フードを被る。 「これで戦局は引っくり返る」 「・・・・・・あちらさんには虚無があるけど?」 タルブでの戦でトリステインに勝利をもたらした奇跡の光。 ロサイス上陸の際にも、サウスゴータ攻略の時も、幻影で以って多大な功績をあげている。 虚無があったからこそ、トリステイン・ゲルマニア連合軍は、侵攻作戦を成功させることが出来たと言っても過言ではない。 「虚無か、確かに懸念すべき事項だ。けれど最早そんなものじゃ止められない流れになるさ」 「はぁ・・・・・・」と、フーケはいまいち納得のいっていない声を出す。 (エクスプロージョンは燃費が悪い、ってジョゼフが言ってたし・・・・・・) 万に及ぶ兵を止めるエクスプロージョンはまず放てないと言っていい。 タルブで撃っているならば、尚の事である。 そして・・・・・・幻影じゃマリオネットは止まらない。 「まったく、新しい主人は人使いが荒い」 シェフィールドは、帰り路をゆくフーケには聞こえない声で呟く。 「・・・・・・まっアーサーに比べればまだマシ、かな」 「何か言った?」 「い~や、なんにも」 フーケはやや怪訝な顔をしていたが、すぐに顔を前に戻す。 青年は空を仰ぎながら、白く吐き出される息を見つめた。 ◇ 降臨祭が明けるまであと一日。アーカードは棺桶の上で、銃を分解して点検していた。 ドラムマガジンの付いた、トンプソンM1短機関銃。 白銀に輝く銃身の、.454カスール改造銃。 そして光すら飲み込むように深く黒光りする、『破壊の杖』もとい、『対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカル』。 何故ジャッカルがここにあるのかと言うと、当然持ってきたからに他ならない。 何故取ってきたのかと言うと、――――――少し前へと遡る。 "ガンダールヴの槍"として送られてきた物の中に、弾丸があった。 カスール改造銃に使う為の13mm炸裂徹鋼弾。ジャッカルに使う為の専用弾。 そのそれぞれの弾倉を、「ロマリアに戻って取ってきた」とシュレディンガーが持ってきたのだ。 シュレディンガーはアーカードにマガジンを渡すと、すぐに去っていき、その真意はわからない。 ジャッカルはアンデルセンを殺し切るという、カスール改造銃に輪をかけて凶悪な代物。 件のアンデルセン神父がこちらにいるということもあり、「折角だし」ということでありがたく頂くことにした。 その時、アーカードがなにやら苦い顔をしていたような気もしたが・・・・・・。 二週間もの間、とてもすごく暇であるので、棺桶もついでに持ってきて寝よう。 と、いうこともあり、一度アーカードは学院にまで戻って、またやってきた。というわけである。 元々の持ち主であるという事と、アーカードのこれまでの功績相まって、引き渡しはあっさりと終わったそうな。 そして今現在、戦争がもうすぐ再開されるので、点検をしているということに相成る。 この二週間の休戦期間。自分はとりあえず鍛錬だけは欠かさず、またアーカードは惰眠を貪っていた。 しかしそれでも、自ずと話す機会は多かった。 記憶が戻ったと言うアーカードから、前の世界のことを聞いた。 アーカードの、もう一人の主人。インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングのこと。 アーカードの眷族、吸血鬼セラス・ヴィクトリアのこと。そして王立国境騎士団『HELLSING』のこと。 アンデルセン神父との関係に、イスカリオテ。 シュレディンガーや大尉のことや、ミレニアムという組織のこと。 さらに裏切った執事のこと等々、様々なことを聞いた。 その全てを聞いた上で、聞いた。 「元の世界に帰りたくはないか?」と。 実際に帰る帰らないは別として、アーカードの本音が聞きたかった。 アーカードが過去の話をしている時、特にインテグラとセラスと言う人の話をしていた時。 どことなく嬉しそうに喋っていたアーカードの表情を、ルイズは見逃さなかった。 当然アーカードが帰ってしまえば、寂しい。 でも帰りたいと願っているなら、帰してあげたい。素直にそう思う。 アーカードを召喚してこれまで、思い出したくないことも多々あるが、相応に揉まれた。 自分は・・・・・・ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールは、心身共に強くなった。 アーカードに依存しなくても、アーカードに頼らなくても、きっと頑張れると思う。 なによりも、こちらが勝手にアーカードを召喚したのにも拘らず。 見返りも求めず、自分の使い魔になってくれたアーカード。 いつだって自分の力になってくれたアーカード。何度も助けてくれたアーカード。 そんなアーカードの為に、何かしてあげたい。アーカードの望むことを叶えてあげたい。 それがルイズの、偽らざる気持ちだった。だからこそ、聞いた。 ◆ 「確かに帰りたくないと言えば、嘘になる。あれでインテグラは寂しがりやだからな。 もしかしたら、セラス共々私の帰りを今でも待ち続けているかもしれない」 「そっか。それなら協力するわ。私も一緒に帰る方法を探してあげる」 ルイズは穏やかな笑顔を浮かべながら、そう言った。 アーカードの為に尽くしてあげたい。そんな気持ちが、素直に表情に出ていた。 アーカードはそんなルイズの言葉と、真っ直ぐ己を見つめる鳶色の瞳に、少しばかり驚いた顔を見せる。 その後に、ルイズのように笑みを浮かべて言った。 ルイズの想いが、目と目を通じて伝わる。 「いや、それには及ばん。インテグラは大事だ、だがルイズ。お前も大事だ。故にどちらかを贔屓することはない」 「でも、会いたいでしょ?」 ルイズは眉を八の字にして、アーカードを見つめる。 主人に慮られて心配されるなんて、とアーカードは笑った。 「フッ、主がそこまで言うのであれば、そうだな・・・・・・後30年か40年くらいここにいて、それから帰るとしようか。 なに、インテグラならそれくらい待っていてくれるだろう。こっちで30年、向こうで30年。半々に分けるとしようか。 ルイズもインテグラも私の愛しいあるじ、だからな。気長に帰る方法は探せばよい。 尤もそうなると、ルイズの死を看取ってやれんが・・・・・・の」 冗談めかして言うアーカードに、ルイズはつられて、二人合わせるように笑う。 「構わないわよ。私だけしわくちゃのおばあちゃんになっちゃって。 でもアーカードは姿が変わらず傍にいられたんじゃあ、なんか嫉妬しちゃいそうだし」 「年老いても変わらないものがある。いや、年老いてこそ美しくなるものがある。 それが在り続けるのであれば、老いて外見が変わったとしても・・・・・・美しいままさ」 ルイズは肩を竦めてアーカードと微笑み合う。 もう言葉はいらない。心だけで通じる。そんな絆を、ルイズは感じた。 ◆ そう。あの時、ようやくアーカードとの間に真の絆を確認出来た。 本当の意味での主従を感じ入ることができた。 互いが互いを信頼するパートナーになれた。 そう、思える。 アーカードは銃の点検を終えると、左前腕に十字を描くように銃身を置き、サイトを覗き込む。 まずはジャッカル。・・・・・・何も言うまい。夢の事も、今手元にある事実も、何もかも。 次いでカスール、トンプソンと見た後、「よし」と頷き銃をしまう――――――その時だった。 銃声が聞こえた。 当然アーカードが撃ったものではなく、もっと遠くから聞こえたきたもの。 それも一発や二発ではない。何発もの音が聞こえた。 「今の音は・・・・・・?」 「発砲音だな、十中八九。何か起こったのかもな」 ルイズは弾かれたように立ち上がる。 アーカードもそれに応じるかのように、ゆっくりと立ち上がった。 不測の事態が起こったのかもしれない。 降臨祭最終日であるが、油断は出来ない。 ふとアーカードを見ると、ギラついた牙が口から覗いている。 紅い瞳もつり上がり、闘争の愉悦を感じる・・・・・・これ以上ない笑みが、そこに浮かんでいた。 ◇ トリステイン・ゲルマニア連合軍は、敗走の最中にあった。 突如として軍の内部に反乱が起き、混乱の中でロサイスまで退却する事となったのである。 三万にも及ぶ離反者は、アルビオン軍と合流して七万の大軍勢となって進撃してきている。 士気も兵力も大きく下がった連合軍に、膨れ上がったアルビオン軍を相手にする力はない。 指揮系統も大いに乱れ、崩れ、軍としての機能は既に果たせない。 兵士たちは皆、蜘蛛の子を散らすようにして、アルビオン大陸から逃れようとしていた。 敗走する連合軍が集結しつつあるロサイスでは、半日の交渉の末にようやく撤退の許可が本国から降りた。 やっとのことで兵達が乗船し始めるも、まだまだ時間は掛かる。 退却が完了する前に、アルビオン軍がロサイスへと到着し、攻撃を開始するのは明白。 全軍が無事に撤退し終える為には約一日、敵軍の足止めが必要であった。 そんな事が可能な手段は――――――、一つしかない。 「・・・・・・殿を、任されたわ」 司令部から戻ってきたルイズは、その命令を自身で再確認するかのように・・・・・・そう言った。 両目を瞑り、浮かない色をその表情に見せている。 「アルビオンの退き口・・・・・・か」 アーカードは煙草を吹かしながら呟く。情報が錯綜していて実態が掴めない。 サウスゴータでは退却の命令もあり、結局戦わずじまいでロサイスまで戻ってきた。 だが、"命令"が出た。 かつての友軍を含めたアルビオン軍と、"戦っていい"ということだ。 ◇ 白みつつある、夜明け前の空。 丘の上に、ルイズとアーカードは立っていた。 「テファ達の村が・・・・・・少し近いわね」 「まぁ、大丈夫だろう」 地平を見れば、七万のアルビオン軍。 「・・・・・・随分な強行軍みたいね」 七万の大群は、緩い地響きを自分達に届ける。 いざ目の前にすると、遠目でも圧倒される光景だ。 「本当に『エクスプロージョン』も『イリュージョン』もいらないの?」 「問題ない」 そう言うとアーカードは片手で棺桶を持ち上げ歩いて行き、ルイズもそれに続いた。 アーカードから聞かされた『拘束制御術式』、『零号開放』の詳細。 ワルド戦で見せたのとはまるで違う。たった一人の軍団たるその能力。 孤軍奮闘たる今の状況におあつらえ向きな、恐るべき吸血鬼の性質。 アーカード達とアルビオン軍の相対距離がどんどん狭まっていく。 適当なところでアーカードは棺桶を置き、ルイズを止める。 棺桶よりさらに前に出て、アーカードは長い黒髪を風に靡かせ然るべき時を待つ。 ロ ン ド ルイズは目を瞑り自問する。今から見ることになるだろう、死の輪舞曲。 七万の人間を殺す"覚悟"。自分がたった今から下す命令一つで、敵軍は殲滅される。 姫さまの頼みでアルビオンに来た時。 空賊扮する、故ウェールズ皇太子達に襲われた時。 アーカードは言った。殺すのは、わたしの殺意。 今、彼らを、アルビオン軍を、目の前の七万人を殺すのは、・・・・・・私の殺意。 それが――――――最後の、いちじくの葉。 短いのか長いのか・・・・・・わからない時間。ルイズは自問し続けた。 そして、紅い瞳を見開いて狂喜の笑みを浮かべたアーカードが口を開く。 「そろそろ、頃合か。・・・・・・さあ!ルイズ!!」 「・・・・・・覚悟、完了」 ゆっくりとルイズは目を開く。 既に敵軍は、はっきりと確認出来るほどのところまで迫っていた。 マイ マスター オーダー 「あるじよ!!我があるじよ!!我が主人ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールよ!!命令を!!」 アーカードが叫び、ルイズは大きく息を吸い込んだ。そして高らかに――――――。 スレイブ 「我が下僕、吸血鬼アーカードよ!!命令する!!」 ルイズはアーカードの先に見える、アルビオン軍を鋭く見据えた。 そして勢いよく右手を水平に、真っ直ぐ横に伸ばす。 「総滅せよ、彼らを生かしてこれ以上進ませるな」 「白衣の軍には白銀の銃を以って、朱に染めよ」 「黒衣の軍には黒鉄の銃を以って、朱に染めよ」 「一木一草、尽く我らの敵を赤色に染め上げよ」 「見敵必殺!」 「見敵必殺!!」 アーカードは、深く、静かに、口を開いた。 マイマスター 「了解。認識した。我が主」 ――――拘束制御術式零号 開放―――― 前ページ次ページゼロのロリカード