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前ページ次ページゼロのエルクゥ ニューカッスル城の決戦は、数時間の戦いとも言えぬ戦いの後、王党派の勝利で幕を閉じた。 まさに、始祖ブリミルのお導きとしか言えない、思いもかけずもたらされた勝利に、王党派軍の貴族達は狂喜の歌を歌いながらニューカッスルに凱旋したのだった。 「すると、ヴァリエール嬢は彼女らに連れられていったというのだね?」 「はい。同じ学院の制服を着ていましたし、正直、今以上の治療は、ここでは無理でしたもので……」 「いや、いいよ。このままここに置いておくよりは安全だろうからね。ご苦労だった。水メイジの皆には、ゆっくり休んでくれるよう伝えてくれ」 「は、はいっ。失礼しますっ」 負傷したルイズの世話係につけておいた水のラインメイジの女性の報告を聞いて、ウェールズは静かに胸を撫で下ろした。 先の吶喊に失敗した場合、非戦闘員を乗せて脱出するマリー・ガラント号に同乗させる予定だった。 これ以上ない勝利を収めた今、とりあえず脱出船を出す必要はなくなったが、まだ内乱が終わったわけではない。彼自身の心情としては、ルイズ一人だけでも乗せて送り返したいところだったが……状況がそれを許さなかった。 王党派唯一の艦船だったイーグル号を焼き討ち船にしてしまったので、マリー・ガラント号を手放すわけにはいかないのだ。 女性メイジの報告は、言い方は悪いが―――渡りに船、というところだった。 ちなみに、マリー・ガラント号とその船員は、王党派に雇われる形になっていた。首都の王城、ハヴィランド宮殿が陥落する際に持ち出した財宝は、硫黄の代金を補って余りあった。 「さて、頭を失った彼らがどう出るか……」 「人形が影武者でなければよいのですがなぁ」 「祝宴中に不吉な事を言わないでくれよ、パリー」 出陣前の最後の晩餐であったパーティの用意は、勝利を祝う宴へと看板を替え、盛大に実施されていた。 勝利の熱狂に酒精が振る舞われる中、伝令の兵士が息を急ききってその場に飛び込んでくる。 「ほ、報告致します! レコン・キスタ軍旗艦『レキシントン』号、サー・ヘンリ・ポーウッド艦長より入電! 『我ら『レキシントン』以下、レコン・キスタ艦隊全艦艇、王党派に降伏の意を示す』『レキシントン』号は砲門を閉じ、白旗を掲げています!」 「しゅ、首都ロンディニウムよりの風竜便!? 『我ら裏切りの事実無し。陛下に変わらぬ忠誠を』!?」 「シティオブサウスゴータからの報告!」 「こちらはロサイスからです!」 そして、勝利に沸くニューカッスル城に次々ともたらされる報告は……2年に渡るアルビオン内乱の終結を意味していた。 「それらの報告、間違いないのだね?」 「はっ! ロンディニウムに置かれていたレコン・キスタ首脳部は高官がすべて原因不明で気絶し機能を喪失。シティオブサウスゴータ、ヤーマス、ロサイス、スカボロー、ハリッジ、ハートルプール等、各主要都市も同じ状況のようで、次々と恭順の意を示してきています」 祝宴から一転、緊急の軍議が開かれる。舞い込む報告の山に、居並ぶ貴族達は微妙な表情をしていた。 反乱軍総司令官オリヴァー=クロムウェル討たれるの報が島中を駆け巡ると同時に、各都市、各艦に待機していた司令官達がばたばたと倒れたというのだ。 「……パリー。偽りの白旗である可能性は?」 「低いでしょうな。負けた場合に仕込んでおいた、と考えられなくもないですが……此度の戦いにすらそんな場合を想定しておくような策謀を持つ軍師がレコン・キスタにいるのならば、自分らはとっくの昔に始祖の元に召されておるか、叛徒どもを蹴散らしておる事でしょう」 「違いない」 そしてロンディニウムに使者を送れば、報告が事実であったのみならず、さらに異常な事が次々と発覚する。 その気絶した高官達全てが、内乱の蜂起時からのメンバーや、ここ一番という戦いで貴族派に寝返った将であり……そして、目覚めた時にはそれらの事を覚えておらず、ある一定の時からの記憶がないと言うのだ。 それは例外なく、彼らがクロムウェルと対面した時からであった。 蜂起時のメンバーである一人の領主などは、自らの記憶から2年が経っていると聞いて冗談を言うなと笑い飛ばし、その後に成長した娘の姿を見て驚愕の余りもう一度気を失ったという。 何らかの精神操作の術で、この反乱は『起こされた』のだ。 「……そういうカラクリか。ガリア王ジョゼフ、なんと卑劣な……!」 「アルビオン騎士の精強さ、教育してやる必要がありそうですな」 「ああ!」 クロムウェルのスキルニル、その最後の言葉を聞いていたウェールズはそう結論付け、それらの証言を全て信用し、咎めをなしにするという英断を下した。 それにより、アルビオンの内乱は速やかに収まっていったのだった。 § ガリア王国とトリステイン王国の国境にその水を湛えるラグドリアン湖の畔には、二つの家が存在する。 一つはトリステイン側、先代までラグドリアン湖に住む水の精霊と王家との交渉役を任されていたモンモランシ家がある。失態を犯した今はその役から外され、湖畔部だけは別の家の土地となってしまっているが、国替えとまでは至らなかった。 そしてガリア側は、ガリア王家の直轄領となっていた。畔から少し離れた森の中、世を忍ぶようにひっそりと、一つの屋敷が建っている。 掲げる家門は、交差した二本の杖。ガリア王家の紋章である。 しかしその紋章には、赤くバツの字が描かれていた。不名誉印と言い、王族でありながら、相続権を失った証であった。 「失礼、ここはオルレアン王弟家でよろしかったでしょうか?」 「……その通りですが。失礼ながら、どなた様でしたかな」 その屋敷の門を訪問者が叩くのは、非常に珍しい事であった。 緑色の司祭服に身を包んだ、冴えない中年の司教といった風情の男だった。この屋敷に唯一仕える従僕の老人は、怪訝な顔を隠せないままに応対する。 「オリヴァー・クロムウェルと申すしがない司教です。……サイト・ヒラガ殿の使いにより参りました」 司教が答えると、老執事が目を剥いた。 瞬時に、彼から言い含められていた言葉を思い出す。 「……『えいちえむえっくすとぅえるぶ』とは?」 「『まるち』……でよろしかったですかな」 老執事の口にした暗号のような問いに、司教―――クロムウェルが答えると、老執事は喜色を満面に浮かべた。 「おお、おお! それは確かにサイト様が残した合言葉! 大変失礼致しました。私、この家に仕える執事、ペルスランと申します。不明をお許しください」 「事情は概ね聞いております。気にしてはおりませぬ」 一礼し、門をくぐるクロムウェルの右手には、深い藍色の石を載せた指輪が静かに光を湛えていた。 § 「サイト!? あんた、アルビオンに行ってたはずじゃ……?」 「ちと野暮用でね」 ガリア王国の王城、ヴェルサルテイル宮殿は、王国首都リュティスの郊外に位置する。 今も各地から集められた職人達の手によって拡張を続けているその宮殿の中心、青いレンガで作られた巨大な王城『グラン・トロワ』が、王の居城である。 そして、そのヴェルサルテイル宮殿の端。桃色のレンガで作られた離宮『プチ・トロワ』の主、王女イザベラは、座っていた椅子の裏に突然現れた訪問者に目を丸くした後、どこか安堵したかのようにその表情を緩めた。 「はン、私に会いにくるのが野暮だってのかい? 使い魔サマは随分と偉くなったもんだねえ」 「そ、そういうわけじゃねえよ」 王女の座る謁見用の椅子の裏に出現した怪しいローブ姿の男を見ても、傍付きの侍女は驚く素振りも見せなかった。 いや、それどころか……男に向かってツンとした態度を取る王女に、どこか微笑ましいものを見るように―――例えるならそれは、初々しく手を繋いで頬を染め合う学生カップルを見かけた時のような―――顔を綻ばせてさえいる。 「それで? ホントにただ会いに来ただけって訳じゃないんだろ?」 「ああ。実はな―――」 ―――ローブ姿の彼、サイト・ヒラガ……日本人、平賀才人がこのハルケギニアに召喚されたのは、今から4年か、5年ほど前の事になる。 § その日才人は、両親と温泉旅行に出かけていた。まだ元気印の中学生だった彼はその名前まで知らなかったが、北陸地方のどこかだったとはおぼろげに覚えている。 温泉街の中心にあるとんでもなく大きなホテルにチェックインし、その豪奢さに目を輝かせながら、さて観光地巡りだと街に繰り出す。 そして、お土産選びに夢中の両親から少し離れ、自動販売機でジュースを買おうとした時だった。 手を滑らせて、お金を落としてしまう。そのまま、ころころと転がっていく100円硬貨。 中学生にとって、自由に使える100円はとても貴重である。 いつもはケチんぼな両親も旅行となればさすがに財布の紐は緩くなるのか、才人は特別にお小遣いを貰ってはいたが、だからといって目の前で100円がなくなるのを黙って見ているほど才人はセレブな感性を持ち合わせていなかった。 才人は、転がっていく100円玉を慌てて追いかける。その時だった。 「あらあら。はい、どうぞ」 と、自らの足元に転がってきた硬貨を拾い上げ、才人に差し出してくる人影。 「…………」 才人は、思わず見とれてしまった。それが、とんでもなく綺麗なお姉さんだったからだ。 才人より少し年上の、高校生ぐらいだろうか。整った顔立ちは薄く微笑みを浮かべ、まっすぐに伸ばされた鴉の濡れ羽色の髪がセーラー服の襟に掛かって、そよそよと風に揺れている。 「あれ、あなたのじゃなかったかしら?」 「あ、は、はいっ。お、俺のっす!」 慌ててその手から100円玉を受け取った。真っ白で綺麗な指が微かに触れて、才人の心臓は大きく跳ね上がった。 「ど、どうもありがとうございましたっ!」 「うふふ。元気な子ね。はい、どういたしまして」 にっこり、と笑いかけてくれる。 かーっと顔が熱くなった。才人は恥ずかしくて地面を向いてしまう。 「千鶴姉ーっ。何してんのさーっ」 「ああ、今行くわよ梓。それじゃあね」 ばいばい、とそのお姉さんは才人に向かって軽く手を振り、妹達なのだろうか、近くにいた彼女より歳下らしい女の子達の輪に戻っていく。 顔を上げ、ぎこちなく手を振り返しながらぼーっとそれを見ていた才人だったが、次の瞬間、その顔が驚きに歪んだ。 お姉さんの歩いていく先に、突然、光り輝く大きな鏡のようなものが現れたのだ。 向こうに歩いていきながらこちらに向かって手を振っているお姉さんは、それに気付かない。 「お姉さん、危ないっ!」 「えっ!?」 才人は、考える前に飛び出していた。 どんっ、とお姉さんを横に突き飛ばし、謎の物体との衝突を避けた―――まではよかった。 「うわわわわわわっ!?」 問題は、考えなしに飛び出したためにその勢いを殺しきれず、才人自らがその物体に突進してしまった事であった。 来るべき衝突の衝撃に目を閉じる才人。だがそれは訪れなかった。 あれ? と首を傾げて目を開けた時、視界に入ってきたのは、その鏡がまるでスライムか何かのようにてろりとその形を変え、才人を中に飲み込もうとするところだった。 辺りが真っ白な光に包まれ、いつの間にか気が遠くなっていき……。 「ほう。貴様が俺の運命とやらか」 「へ? へ?」 気が付いたら、まるでドラクエかFFかというような大広間の玉座に、王様が座っていた。 いや、服装こそ王様でおっさんだけど、顔はなんだか……タチの悪い近所のガキ大将みたいだ、と、混乱する頭で才人は思った。 ……そのすぐ後、そのおっさんに無理矢理ファーストキスを奪われてしまったのは、恐らく才人にとって一生のトラウマだ。 そして、その悪夢のようなマウストゥマウスから解放された直後、才人の頭に割れるような痛みが走る。 息も絶え絶えにそれが収まった時―――彼は、神の頭脳を得たのだった。 § 「―――まあそんなわけでね。その変な怪物のせいでアルビオンが負けちゃったんで、帰ってきたトコ」 「そうか。まあ、お父様の思う通りに事が運ばなくって良かったってぇところだが」 アルビオンで自らが行っていた事について話し終わった才人は、やれやれと肩を竦めた。 「一応仕込みはしといたから、すぐに元に戻ると思うけど……」 「しばらく混乱は免れないだろうな。わかった、それはこっちでなんとかしておくよ。その怪物ってのも調べとこう」 「ああ。ありがとう、イザベラ」 「フン。とってつけたような礼なんて言うんじゃないよ、気持ち悪い」 ぷいっと顔を背ける蒼い髪の少女の頬は、微かに赤くなっている。侍女達の含み笑いが少しだけ強くなった。 「……なあ、サイト」 「なんだ?」 「何とか、なりそうなのか?」 「ああ、何とかしてみせるさ。この間いいものも見つけたしな」 「そう、か……」 二人以外にはわからない、秘め事めいた会話を交わすと、イザベラは表情を曇らせて俯いてしまう。 「俺に任せなって。タバサの母さんの方は何とかなったんだ。絶対、あいつを元の優しいお父さんに戻してやるからさ。な?」 「うん……」 「ははっ。いつもそうやって神妙にしてりゃ可愛いのに」 「……っ! 馬鹿ばっか言ってないで、用が済んだらさっさと行きなッ!」 「おう。じゃあなー」 笑いながらフードを目深に被ると、サイトは風景に溶けるようにして消えてしまった。 「……ったく、あいつは……っ!」 腹立たしげに椅子に座り直したイザベラの表情がどこか嬉しそうだったのは、侍女達だけの秘密である。 § 「……貸し出せし秘宝、確かに返してもらった」 「精霊のお慈悲に感謝致します」 「よい、単なる者よ。『サイト』『クロムウェル』のお前達二個体は、我との約束を守った。我がそれに応えるのは当然の事」 ラグドリアン湖の水面からにょっきりと人の形―――それは、サイトにそっくりの、全裸の少年姿だった―――に生えていた水が、その手の中に乗せられた藍色の指輪と共に、ちゅぽん、と水の中に沈むように消え去っていった。 それは、水の精霊と呼ばれる、古き水の魔法の力を今に伝える全能の存在であった。 「やァれやれ。これで一仕事終了、だな」 「地下水君は、どうするんだい?」 湖畔に跪いていた緑色の司教服を来た男、クロムウェルが立ち上がり、膝についた砂を軽く払った。 その手に持たれた短剣から、気だるそうな声が聞こえてくる。 「あいつも言ってただろ? 適当なチンピラにでも渡してくれれば、勝手に帰るさ。ったくめんどくせぇ。なぁにが、『きちんと仕事してる人を操ったらその人の家族が心配するから、取り付く奴は選べ』だ」 「はは。でも、その通りだと思うよ。急に人が変わったり、どこかに行ったりしてしまったら、本人も周囲の人も困ってしまうからね」 空を見上げる。ラグドリアン湖は、今日も変わらず、その風光を明媚に保っていた。 「サイトくん、どうか無事に生きてくれよ」 すっかり忘れてしまっていた始祖に対する祈りの礼式を思い出し、湖に向かってそれを行うと、クロムウェルは静かにその場を立ち去っていった。 § 「それは事実なのですね? ユーヤ」 「ああ。間違いはない」 その部屋は、まるで図書室か、魔法アカデミーの研究員の部屋のようであった。 様々な本や書類の類が、机や床にまで雑然と詰まれている。一目見せられただけでは、とてもここが―――宗教皇国ロマリアの中心部、ロマリア大聖堂の教皇謁見室だとは思わないだろう。 「俺以外のエルクゥが、この世界に現れた」 部屋に立つ二人の男のうち、ユーヤと呼ばれた、ハルケギニアではあまりに奇妙な服―――それは、彼の世界では背広と呼ばれるフォーマルスーツである―――を着た黒髪の、がっしりとした体つきをした男は、静かに言い放った。 「そうですか……虚無が、胎動し始めたのですね」 「お前が言うのなら、そうなのだろうな」 もう一人、こちらはどこか線の細い印象を受ける、流れるような金の髪を長く伸ばした男だった。 彼―――ロマリア宗教庁教皇、聖エイジス三十二世、ヴィットーリオ・セレヴァレは、手に本を広げ、薄く微笑みを浮かべたまま、男の話を聞いている。 「あなたは、どうするのですか? ユーヤ」 「……どうもしない。お前が決めた事に従おう」 「良いのですか? 同じ世界の、仲間なのでしょう?」 「顔を少々見知っているだけさ。一方的にな。それに―――」 黒髪の男―――柳川裕也は、不思議な紋様の刻まれた右手を掲げ、自嘲気味に笑う。 「―――どうせ、お前に拾われなければ、エルクゥに押し潰されていた存在だ。お前の好きに使うといい」 ゆっくりと、その右手の紋様が光を放ち、明滅する。それは―――彼の体内の猛獣が、完璧に制御されている事を示していた。 「わかりました。ありがとうございます」 ヴィットーリオは、静かな―――人が浮かべるにしては静か過ぎる、どこか狂気さえ感じられる微笑みを、崩さないままだった。 「きょ、教皇猊下! ほ、報告致します!」 「それほど慌てて、どうかしたのですか。落ち着きなさい」 そこに、息せき切った様子で、純白の鎧に身を包んだ聖堂騎士が飛び込んできた。 「せ、"聖地"への密偵からの急便です! "聖地"に、巨大な山が現れた、と!」 ―――教皇の微笑みが、微かに深くなった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
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前ページ次ページ鮮血の使い魔 夕暮れの森の中、言葉は鞄を差し出した。 「誠君をお願いします」 げんなりした顔でフーケは受け取り、ため息をひとつ。 鞄の中身が何なのか、ロングビルとして魔法学院で働いていた時に聞いている。 オールド・オスマン直々に固定化の魔法をかけた生首。 あのエロ爺、余計な事を。 「これを持ってろってのかい? 正直、御免こうむりたいんだけどねぇ」 「危険ですから、誠君を連れて行く訳にはいきません。 それに……世界を裏切った私に手を差し伸べてくれたあなたなら、 一時的に誠君を保護してもらう程度は信用してもいいです」 「世界を裏切ったぁ? あはは。ご主人様だけじゃなく、世界までかい。 あんたの言う『世界』に、私は含まれていないのかい? ずいぶんと都合のいい『世界』だねぇ」 ――もっとも、心を病んだ人間じゃ正常な思考なんかできないんだろうねぇ。 多少の哀れみの色を瞳に浮かべたフーケだが、言葉はうつむいて視線を合わせない。 「……。あなたには感謝しています。色々と教えてくれて、この、剣も」 言葉は血濡れの剣を地面に突き刺した。 教会の中、絶体絶命の時、言葉の前に突如現れたこの剣は、 フーケが魔法で作り出したささやかな援護だったのだ。 教会から飛び出してすぐ、フーケと鉢合わせをした言葉はすぐその事実に気づき、 フーケと共に王党派と貴族派の戦いから逃れ、森の中に潜んでいる最中である。 しかもフーケは、現在地からレコン・キスタの居城への道も教えてくれた。 なぜアルビオンに土地勘があるのか、それは言葉にとってありがたい事なので、 理由などはどうでもよかった。 「クロムウェルは今、レコン・キスタの総司令官って立場みたいだね。 もっとも王党派を倒した暁にゃ、虚無の担い手って立場を利用して、新皇帝様か」 フーケは杖を振って、剣を土くれにし大地に帰した。付着していた血も地面に溶ける。 「今は首都ロンディニウム南部の空軍基地、ロサイスって所にいるはず。 軍港だから宿舎の類は無く、そこいらに将官や兵士のための天幕が張ってあるだろうね。 まあ、その手紙を持って行けば、平民のあんたでもクロムウェルにお目通りがかなうさ」 「……部外者の私は、彼をクロムウェル様と呼べばいいのでしょうか」 「そうだね、それが無難だよ。もし皇帝になってたら『閣下』とでも呼んでやんな」 「解りました。これで、アンドバリの指輪を手に入れる算段はつきました。 後は、どうフーケさんと合流するかですね」 「そうさねえ……この森のこの場所ででいいんじゃない? 四六時中ここにいる訳にはいかないから、一日に二度、 日が沈む頃と、夜が明ける頃に待ってるよ。いなかったらここで待っとくれ。 もし待てない状況なら、目印としてそこの木の根の間に石を三つ並べて置くんだ。 東に行くと川があるから、そこから下流へ下流へと逃げるんだよ。探して拾ってやる」 嫌々協力しているはずなのに、とても面倒見のいいフーケ。 こんないい奴だったかと自問自答し、言葉に親切にしてしまう理由を思い当たった。 ああ、似てるんだ。 自分が大切にしている、妹のようなあの娘に。 ――胸の大きさとか。 ……それだけ? 理由はそんなくだらないのひとつだけ? いや、多少残っていた良心からくる同情とか、武器を使った時の超人的な強さへの恐怖など、 理由は他にも色々あるのだが、多分胸の大きさであの娘を思い出すのも理由のひとつで。 「くっくっ、あっはっはっ……」 そう思うと、フーケは自分が馬鹿らしくて笑えてしまうのだった。 そんなものかもしれない。人が人に協力する理由なんて。 脅されても、あの娘の面影を少しだけ重ねたから、わざわざ教会で剣を錬金なんかして。 「……フーケさん?」 「いや、何でもないよ、こっちの事。 それじゃ、私はもう行くよ。夜が明ける前に姿をくらましたいからね。 他に頼んでおきたい事、言っておきたい事はあるかい?」 「ル……いえ、何も」 「そうかい」 きびすを返し立ち去ろうとするフーケと、同様にきびすを返しロサイスへと歩を向ける言葉。 「ああ、それと」 背中を向けるのを待っていたかのようなタイミングで、フーケの声がした。 「世界を裏切ったとか、私だけ手を差し伸べたとか言ってたけど、 あんたのご主人様も手を差し伸べてたの、気づかないフリするのはよしな」 「――あなたに、私の気持ちが!」 振り向きながら叫んだが、フーケの姿も返事も無かった。 「…………」 しばし誰もいない森を睨んだ後、言葉は空軍基地ロサイスへ向かう。 今度は振り返らなかった。 ロサイスにたどり着いてすぐ、言葉はレコン・キスタの兵士に捕まった。 しかしワルドの死を伝え、預かり物があると言うと、状況は変わる。 半信半疑の兵士が連絡に行き、すぐに将校がやってきた。 「ワルド様からクロムウェル様にお渡しするよう言付かって参りました。 是非、クロムウェル様に直接、ワルド様の最期をお伝えしたいと思います」 ボディチェックを受け手紙以外何も持っていないと確認し、 さらに手紙も本物らしいと解ると、王党派からの刺客という疑いは消えた。 名誉のために命を張る王党派が、暗殺という手など使わないだろいという判断もあった。 こうして、言葉は赤いレンガの発令所に通される。 聖職者らしき姿をした中年が指輪をはめたがいたので、 彼がクロムウェルだろうと思い言葉は微笑んだ。 クロムウェルも手紙を入手できたとの報告に頬を緩めており、 さらにそれを持ってきた言葉の豊かな胸に気づくと、碧眼に劣情の熱が灯った。 「おはつめおめにかかります。ワルド様から手紙を預かって参りました、言葉と申します」 「ほう。変わった名前だね、コトノハ。 いやしかし、君のおかげでトリステインとゲルマニアの同盟を阻止できるよ! 平民ながらよくやってくれた! 君のような乙女が、これほどの大役を成すとは! しかしながら、あの優秀なワルドが死に、なぜ君のような少女が無事だったのか疑問はある。 そこで色々と話を聞きたいのだがいいかな?」 「もちろんです、そのためにここまで来たんですから」 偽りの報告。 自分はかつてワルド子爵の家に仕えていた者で、ワルドには個人的な恩義があり、 これまでも何度かワルドの任務に協力していたのだ。 そして今回の任務を終えれば、ワルドからクロムウェルに紹介され、 レコン・キスタに加えてもらう約束をしていた。 偉大なる虚無の担い手であるクロムウェルこそ、新時代を担う皇帝に相応しく、 ワルドともども忠誠を誓うつもりであったという。 しかし任務は失敗し、ワルドはあのウェールズに討たれ、 今わの際に手紙を託された言葉は一人でここまで逃げ延びてきたのだ。 「クロムウェル様は伝説の虚無を操り、死者すら生き返らせると聞きます。 死したワルド様をお助け願います。 そのためなら私は……身も、心も、クロムウェル様にお捧げします」 うやうやしく頭を下げる言葉。 これでいい、後はチャンスを待つだけだ。 期間は、ワルドの遺体を発見されるまで。それをされれば嘘が知られてしまう。 チャンスは実に早く、その晩にはもう訪れた。 一気に攻め滅ぼされたかに見えたニューカッスル城だが、 レコン・キスタの前線指揮官は苛立っていた。 アルビオン革命戦争の最後を飾るはずだったニューカッスル攻城戦は、 三百の王軍を全滅させるのにい、二千もの損害を受け、 さらに怪我人も合わせれば四千にも上る。 戦死者の数だけ見れば、勝利の代償はあまりにも大きすぎた。 しかし指揮官をもっとも苛立たせているのは、正確にはまだ王軍が全滅していないからだ。 といっても、残っている王軍の数は指で数えられる程度だろう。 もしかしたら指一本で足りるかもしれない。 だが、その指一本が重要なのだ。 国王の首は取ったがしかし、皇太子の遺体が見つからない。 ウェールズはまだ生きている。 名誉だの死に場所だのとこだわった王軍の皇太子がまだ、無様にも逃走しているのだ。 死が怖くなって逃げ出したのかと嘲笑するためには、ウェールズを討ち取らねばならない。 そうせねば、大軍を率いたにも関わらずウェールズを取り逃した無能者として罰を受けるからだ。 故に指揮官は、すでに双月が輝く時間になっても大規模な捜索を行っていた。 皇太子ウェールズがいる限り、アルビオン王家は終わらない。 もしこのまま見つからなかったら、王軍を再建しレコン・キスタに挑んでくるだろう。 とはいえ、まったく手がかりがないという訳ではなかった。 捜索隊の何人かが殺され、あるいは行方不明になっている。 ウェールズを見つけたものの返り討ちにされたのだろう、 よって捜索隊を失えば失うほど、ウェールズの居場所は特定されていく。 肩に灼熱のような痛みが走りながらも、ウェールズは詠唱を完成させた。 「エア・カッター!」 不可視の刃は、矢を放った兵士の喉を切り裂き鮮血を咲かせた。 しかし木陰から、ウェールズの横に回り込んだ兵士が剣を低く構え突っ込んでくる。 脇腹をえぐろうとしたその兵士の手元が突如爆ぜた。 煙が立ち込める中、ウェールズは素早くエア・ハンマーを唱えて兵士を叩き潰す。 「はぁっ、はぁっ」 肩に矢が刺さったままの彼の横を、薄いピンクの髪の少女が通り抜け、 地面に落ちているカンテラ――追っ手が持っていた物――を拾い、灯りを消した。 灯りが消えた森は、一瞬で暗黒に包まれる。 それでも息遣いを頼りにルイズは、ウェールズに寄り添い身体を支えた。 「殿下、申し訳ありません」 「何を謝る。君が援護してくれたおかげで、僕は殺されずにすんだのだよ」 「しかし、私のような足手まといのせいで、ウェールズ殿下にご迷惑ばかり……」 「いいんだ。君がいなければ、僕はもうとっくに死地へと赴いていただろう。 だから今まだ生きていられるのは、ミス・ヴァリエールのおかげなのだよ」 ニューカッスル城攻戦で死ぬはずだったウェールズは、まだ生きていた。 すべては最愛のアンリエッタからの使い、ルイズのためである。 教会での戦いの後、敵兵に阻まれ王軍の本隊と合流できなかったウェールズは、 ルイズを安全な場所まで逃がすため、ルイズの盾とならなければならなかった。 包囲網を抜け、ゲリラ的な戦いで追っ手を確実に始末し、 名誉に泥を塗りながらも、トリステインからの使者を守るため、 彼は生きていなければならなかった。 ルイズは自分が酷く迷惑をかけているのだと理解しつつも、 そんな自分が存在しているためウェールズが生きている事実よ喜んでいた。 このまま、二人で安全な場所に――すなわちアルビオンの外に逃げられれば。 そうすれば、なし崩し的にウェールズを亡命させられるかもしれない。 でも、アルビオンから脱出する船を得られたとしたら、 その時点でウェールズはルイズから離れ、 単身レコン・キスタに特攻をかけるだろう事も解っている。 どうすればいいのか。 そしてもうひとつ、ルイズには気がかりがあった。 「ミス・コトノハが気になるかい?」 見透かされてルイズの表情は沈んだが、暗さが隠してくれた。 「すまない……今の僕は、ミス・ヴァリエールを守るだけで精一杯だ」 「いえ、殿下……感謝しております、私などのために」 「彼女に関しては無事を祈るしかないだろう」 「はい……。殿下、矢を抜かなくては」 「いや、今抜けば出血が激しくなるだけだ。このままでいい。 それよりミス・ヴァリエール。 消したばかりですまないが、カンテラの灯りをつけてくれないか?」 「はい、殿下」 カンテラに火を灯しながら、ルイズはその意味を理解し、うつむく。 ウェールズは魔法で灯りを作る程度の精神力も惜しい状況なのだ。 だから少しでも精神力を節約しなければならない。 せめて、コモン・マジックでもいい、自分も魔法を使えたらとルイズは悔やむ。 「殿下、どこか休める場所を探さなくては」 「ああ。しかし、森に逃げ込んだのは失敗だったかな。 ここが森のどの辺りなのか、少し自信が無くなってきたよ。 近くに川があるはずなんだが、せせらぎの音すら聞こえない」 「……いえ、殿下、聞こえます」 負傷し、精神力も消耗しているウェールズには聞こえなかったが、 そうではないルイズは遠くで水音がしている気がしていた。 さっきまで追っ手と戦っていたから気づかなかったが、 もしかしらた川にたどり着けるかもしれない。 一口でもいいから水を飲みたい。ルイズもウェールズも、酷く渇いていた。 「そうか、ではそちらへ向かおう」 ウェールズを支え、カンテラで足元を照らしながら、ルイズは水音の方へ進む。 少し歩いて、ウェールズも水の流れる音に気づき、 どちらからともなく互いに微笑みかけた。 瞬間、カンテラが弾ける。 真っ暗闇に放り込まれたルイズとウェールズは、慌てて杖を引き抜いた。 カンテラを破壊したのは弓矢か、投石か、ともかく追っ手に見つかってしまった。 周囲で木の葉を踏む足音や、複数の息遣いなどが聞こえてくる。 囲まれた? いや、現在進行形で囲まれつつある? 魔法の詠唱が聞こえた。追っ手にはメイジが混じっているらしい。 もうこれ以上逃げられそうになかった。 ならばせめて一人でも多く道連れにするのみ。 (コトノハ……今どこにいるの? 無事でいるの?) 自分達がここで殺されるにしても、せめて、言葉は無事であって欲しかった。 月明かりをさえぎる天幕の中、裸身がランプに照らされていた。 白い肌は紅潮し、球のような汗が全身に浮かんでおり、 太ももを汗ではないものが伝い落ちる。 すでに汗で濡れしわくちゃになったシーツでそれらを拭った言葉は、 痛むほどに掴まれ爪の跡までついている乳房の前で、指輪を握りしめた。 アンドバリの指輪だった。 おぞましい恥辱と嫌悪を代償に、ついに手に入れた。 湧き上がる感情を抑えながら、言葉は衣服を素早く着る。 ベッドの上では、物言わぬ身となったクロムウェルが仰向けになっていた。 その喉にはナイフが突き立てられている。 空腹を訴える言葉に用意された食事についていたものだ。 一般兵は粗末なパンやスープばかり食べていて、 ナイフとフォークを使って食べるような物が彼女に運ばれてきたのは、 平民ながらも手紙を持ってきた英雄だからこそであった。 食事の後、夜も更け用意された天幕で眠る段になって、クロムウェルが訪ねてきた。 まさかロサイスに到着した晩にチャンスがめぐってくるとは、言葉にとって僥倖だった。 後は隙をうかがい、クロムウェルの上になった時にシーツに隠していたナイフを取り、 その喉元に突き下ろして指輪を奪うというだけの簡単な作業ですんだ。 服を着終えてから、言葉はまだ自分の身体で濡れている部位があると気づいた。 スカートのポケットにあったハンカチで目元を拭い、 そのハンカチと一緒に指輪を左のポケットにしまう。 回収したアンリエッタの手紙も入っているため少々かさばるが仕方ない。 クロムウェルの喉に刺さったままのナイフを引き抜き、それは右のポケットに入れた。 ガンダールヴのルーンは武器に反応するが、 食事のためのナイフはまさにその使用目的通り、武器とみなされなかった。 ――工具であるノコギリとチェーンソーには反応したのに。殺傷力の問題だろうか? ガンダールヴの力で逃げるためには、敵兵から武器を奪わねばならない。 しかし自分の裏切りを知らせるより、このままロサイスを脱出する方が安全だろう。 言葉は、クロムウェルの死体をその場に残し、天幕から踏み出した。 そしてすぐ、巡回していた兵士と目が合った。 「こんな時間に、どちらへ?」 急いで着たためにやや乱れていた服の胸元を言葉は押さえ、唇をきつく結んだ。 その仕草を奇妙に思った兵士が、言葉の天幕に向かって歩き出した。 第16話 代償 前ページ次ページ鮮血の使い魔
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┃サイス:サイス(セグリパ) サイスマスタリー サイスに対する基礎技術。近距離攻撃力を上昇させる。 (パッシブスキル) SLv 必要Lv 近接攻撃力 1 12 +3% 2 24 +6% 3 36 +9% 4 48 +12% 5 60 +15% 6 72 +18% 7 84 +21% 8 96 +24% 9 108 +27% 10 120 +30% 11 170 +31% 12 +32% 13 +33% 14 +34% 15 +35% ブラッジヒット セグナレとともに使用する共通スキル。4連続攻撃を行う。 ※公式には「物理攻撃」と記載あり。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(単体) 攻撃 1 16 17 3.0 210×4 - - 2 22 23 300×4 - - 3 28 29 401×4 - - 4 34 35 4.5 513×4 541×2 - 5 40 41 637×4 700×2 - 6 46 47 772×4 883×2 - 7 52 53 917×4 1084×2 - 8 58 59 6.0 1076×4 1310×2 1497×2 9 64 65 1246×4 1588×2 1766×2 10 70 71 1430×4 1830×2 2059×2 11 170 171 1959×4 2561×2 2863×2 12 2548×4 3398×2 3376×2 13 3206×4 4351×2 4809×2 14 3928×4 5418×2 5959×2 15 4723×4 6612×2 7242×2 ブラッジレイド (~Lv8)対象に強力な3連続攻撃を行い、フィニッシュブローで対象範囲に強力な一撃を与える。 (Lv9)対象に強力な攻撃を行い、フィニッシュブローで対象範囲に強力な3連続攻撃を行う。 (Lv10~)周囲の敵に強力な連続攻撃を行う。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(単→範) 攻撃2(単→範) 攻撃3(単→範) 攻撃4(範囲) 攻撃 範囲 攻撃 範囲 攻撃 範囲 攻撃 範囲 1 28 27 4.0 223 - 245 - 245 - 223 2.5m 2 34 33 300 - 327 - 327 - 300 3 40 38 388 - 420 - 420 - 388 4 46 44 489 - 526 - 526 - 489 5 52 49 600 - 642 - 642 2.5m 600 6 58 55 725 - 772 - 772 725 7 64 60 862 - 914 - 914 862 8 70 66 1012 - 1069 2.5m 1069 1012 9 76 71 1175 - 1238 1238 1175 10 82 77 1352 2.5m 1420 1420 1352 11 170 157 1779 1864 1864 1779 12 2260 2363 2363 2260 13 2800 2920 2920 2800 14 3397 3536 3536 3397 15 4056 4216 4216 4056 スピンサイス サイスに力を集めて対象の足元を強打した後、連続攻撃を行う。さらに敵中心に追加ダメージを与える。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃2(範囲) 攻撃3(範囲) 攻撃4(範囲) 攻撃 範囲 攻撃 範囲 攻撃間隔 攻撃 範囲 攻撃間隔 1 46 44 6.0 220 2.5m 220×2 2m 0.3秒 220×2 4m 0.5秒 2 52 49 316 316×2 316×2 3 58 55 430 430×2 2.5m 430×2 4 64 60 561 561×2 561×2 5 70 66 709 709×2 709×2 6 76 71 875 4m 875×2 875×2 7 82 77 1060 1060×2 1060×2 8 88 82 1263 1263×2 4m 1263×2 9 94 88 1486 1486×2 1486×2 10 100 93 1728 1728×2 1728×2 11 170 157 2163 2163×2 2163×2 12 2652 2652×2 2652×2 13 3199 3199×2 3166×2 14 3805 3805×2 3805×2 15 4471 4471×2 4471×2 ソウルピアース 対象の足を攻撃して移動及びスキル使用を不可能にする。 対象の魔法攻撃力を吸収して自分の魔法攻撃力を上昇させる。 ただし自分の魔法抵抗力は減少する。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(単→貫) 魔法攻撃力吸収 攻撃 貫通数 弱化 敵 自分 持続 時間 弱化 強化 弱化 魔法攻撃力 魔法攻撃力 魔法抵抗力 1 64 144 60.0 2805 - 移動 不可 スキル 使用 不可 持続 時間 3秒 成功率 100% -1% +1% -10 60秒 2 70 157 3889 - -2% +2% -30 3 76 170 5129 - -3% +3% -50 4 82 184 6523 - -4% +4% -70 5 88 197 8079 - -5% +5% -90 6 94 210 9802 2 -6% +6% -110 7 100 223 11695 -7% +7% -130 8 106 236 13771 -8% +8% -150 9 112 250 15994 3 -9% +9% -170 10 118 263 18414 -10% +10% -190 11 170 377 18970 -11% +11% -210 12 20426 -12% +12% -230 13 23682 -13% +13% -250 14 25174 -14% +14% -270 15 28712 -15% +15% -290 エレメントピアース 対象の全属性攻撃力を吸収して自分の全属性攻撃力を上昇させる。 ただし自分の全属性抵抗力が減少する。 対象の移動及びスキル使用を一時制限する。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(単→貫) 全属性攻撃力吸収(炎・氷・雷・毒・呪・闇) 攻撃 貫通数 弱化 敵 自分 持続 時間 弱化 強化 弱化 全属性攻撃力 全属性攻撃力 全属性抵抗力 1 64 144 60.0 2805 - 移動 不可 スキル 使用 不可 持続 時間 3秒 成功率 100% 各-1% 各+1% 各-10 60秒 2 70 157 3889 - 各-2% 各+2% 各-20 3 76 170 5129 - 各-3% 各+3% 各-30 4 82 184 6523 - 各-4% 各+4% 各-40 5 88 197 8079 - 各-5% 各+5% 各-50 6 94 210 9802 2 各-6% 各+6% 各-60 7 100 223 11695 各-7% 各+7% 各-70 8 106 236 13771 各-8% 各+8% 各-80 9 112 250 15994 3 各-9% 各+9% 各-90 10 118 263 18414 各-10% 各+10% 各-100 11 170 377 18970 各-11% 各+11% 各-110 12 20426 各-12% 各+12% 各-120 13 23682 各-13% 各+13% 各-130 14 25174 各-14% 各+14% 各-140 15 28712 各-15% 各+15% 各-150 アレインピアース 対象に高速回転するサイスを飛ばして対象の近距離攻撃力と遠距離攻撃力を吸収し、 自分の近距離攻撃力を上昇させる。ただし自分の防御力は減少する。 対象の移動及びスキル使用を一時制限する。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(単→貫) 近距離攻撃力吸収 攻撃 貫通数 弱化 敵 自分 持続 時間 弱化 強化 弱化 近・遠距離攻撃力 近距離攻撃力 防御力 1 64 144 60.0 2805 - 移動 不可 スキル 使用 不可 持続 時間 3秒 成功率 100% 各-1% 各+1% 各-1% 60秒 2 70 157 3889 - 各-2% 各+2% 各-2% 3 76 170 5129 - 各-3% 各+3% 各-3% 4 82 184 6523 - 各-4% 各+4% 各-4% 5 88 197 8079 - 各-5% 各+5% 各-5% 6 94 210 9802 2 各-6% 各+6% 各-6% 7 100 223 11695 各-7% 各+7% 各-7% 8 106 236 13771 各-8% 各+8% 各-8% 9 112 250 15994 3 各-9% 各+9% 各-9% 10 118 263 18414 各-10% 各+10% 各-10% 11 170 377 18970 各-11% 各+11% 各-11% 12 20426 各-12% 各+12% 各-12% 13 23682 各-13% 各+13% 各-13% 14 25174 各-14% 各+14% 各-14% 15 28712 各-15% 各+15% 各-15% シルビリア 遠心力を利用して周囲を攻撃する。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(範囲) 範囲 攻撃 1 70 71 8.0 915 800 743 - - 2.5m 2 76 77 1050 925 863 - - 3 82 83 1195 1060 992 - - 4 88 89 1351 1204 1131 - - 5 94 95 1517 1359 1280 1027 - 3m 6 100 101 1695 1525 1440 1237 - 7 106 107 1884 1703 1612 1467 1100 4m 8 112 113 2081 1888 1792 1715 1200 9 118 119 2291 2086 1984 1984 1300 10 124 125 2513 2297 2188 2275 1625 11 170 171 2821 2586 2468 2656 1857 12 3148 2894 2767 3072 2107 13 3496 3223 3087 3524 2376 14 3862 3569 3423 4008 2662 15 4252 3940 3783 4534 2970 フィンライジング 対象付近にサイスを刺し衝撃を与えた後、周囲に物理的攻撃を行う。 ダメージを受けた対象は一時移動が制限される。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(範囲) 呪い 攻撃2(単体) 攻撃 範囲 移動不可 攻撃 1 82 92 10.0 1359×2 3m 持続 時間 2秒 成功率 100% 範囲 3m 1359×2 2 88 98 1542×2 1542×2 3 94 105 1739×2 1739×2 4 100 112 1949×2 1949×2 5 106 118 2174×2 2174×2 6 112 125 2408×2 2408×2 7 118 131 2659×2 2659×2 8 124 138 2925×2 2925×2 9 130 145 3206×2 3206×2 10 136 151 3500×2 3500×2 11 170 189 3840×2 3840×2 12 4198×2 4198×2 13 4577×2 4577×2 14 4974×2 4974×2 15 5394×2 5394×2 エキッドレイム サイスの中心を捉えて素早く4連続で対象を攻撃する。最後の 2打は範囲攻撃を行う。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(単体) 攻撃2(範囲) 攻撃3(範囲) 攻撃 攻撃 範囲 攻撃 範囲 1 91 127 13.0 762×4 762 2m 762 3m 2 97 135 900×4 900 900 3 103 144 1051×4 1051 1051 4 109 152 1214×4 1214 1214 5 115 160 1390×4 1390 1390 6 121 168 1580×4 1580 1580 7 127 177 1781×4 1781 1781 8 133 185 1998×4 1998 1998 9 193 193 2228×4 2228 2228 10 145 201 2472×4 2472 2472 11 170 236 2709×4 2709 2709 12 2957×4 2957 2957 13 3218×4 3218 3218 14 3492×4 3492 3492 15 3778×4 3778 3778 エイジグリム 空中に舞い上がり、対象に素早い4連続攻撃を行う。 SLv 必要Lv 消費MP ディレイ 攻撃1(単体) 攻撃 1 102 126 16.0 1906×2 1733 1733 2 108 134 2164×2 2016 2053 3 114 144 2439×2 2321 2399 4 120 152 2733×2 2650 2775 5 126 159 13.0 3047×2 3002 3179 6 132 167 3378×2 3378 3611 7 138 176 3731×2 3780 4075 8 144 184 4103×2 4207 4568 9 150 191 4496×2 4659 5092 10 156 201 4913×2 5140 5651 11 170 236 5229×2 5519 6100 12 5555×2 5912 6565 13 5891×2 6316 7045 14 6239×2 6735 7542 15 6599×2 7170 8059 lastupdate 2015.7.4 (500.0.240)
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Borogove│西(英吉利)│禽部│ http //www10.plala.or.jp/cotton-candy/momomi/maki-0985.htm ルイス・キャロル『古英詩の断片』
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ボニファーチョディボローニャ(ボニファーチョ・ディ・ボローニャ) イタリアのトスカーナ辺境伯の一。 ボローニャ伯。
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前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三三〇 どの武器を使う? 短剣・四四六へ 手斧(ちょうな)・五五三へ チャクラム・三九六へ デルフリンガー・四五三へ 上記のいずれでもないなら、武器を手に黒エルフと闘え(四九三へ)。 四五三 鞘から抜き放たれたデルフリンガーは、 「おお、やっと俺の出番かね。待ちくたびれたぜ」と嬉しそうな声を上げる。 君は魔剣の柄を逆手に握り、肩の高さまで持ち上げる。 「相棒? 何するつもり……」 デルフリンガーに最後まで言わせず、渾身の力で黒エルフめがけて投げつける。 運だめしをせよ。 吉と出たら四四へ。 凶と出たら四六七へ。 四四 君の手を離れたデルフリンガーは、狙いあやまたず黒エルフの胸板に命中する。 体を貫かれた黒エルフはもんどりうって倒れる――即死だ。 残ったふたりの黒エルフの片方が、攻撃の矛先をカリンから君へと転じる。 術を使う暇はなく、デルフリンガー以外の武器を使って闘うしかない。 黒エルフ 技術点・八 体力点・六 勝ったなら三九三へ。 三九三 君は最初に倒した黒エルフの死体から、デルフリンガーを引き抜き、カリンのほうに目をやる。 黒エルフが矢継ぎ早に繰り出す短剣をたくみにかわすカリンだが、形勢はよくない。 彼女が手にしている武器は、細身の剣に似ているがあくまで刃をもたぬ杖であり、当たっても相手の革鎧にはじかれてしまうのだ。 加勢に向かおうとしたその時、黒エルフが短い悲鳴を上げて顔を押さえる――カリンの杖に眼を突かれたのだ。 その隙をのがさず、君は背後からの一太刀で黒エルフを斬り伏せる。 闘いが終わったのを見て、ルイズとキュルケが駆け寄ってくる。 「かあさま……じゃなくてカリン殿、大丈夫ですか!?」 「心配いりません、ルイズ」 そう答えるカリンの視線は、地に横たわる黒エルフたちに向けられている。 「なぜ、わたくしたちの魔法は発動しなかったのでしょう? この亜人たちには、何かそういった能力が備わっているのですか?」 問いかけられた君は、そんな事はないはずだと答える。 キュルケが試しに軽く杖を振るが、やはり何も起こりはしない。 「それじゃあ、何か魔法を妨害するようなマジック・アイテムでも持ってるのかしら?」 ルイズの言葉を聞いた君は、黒エルフたちの死体のかたわらにしゃがみ込み、彼らの懐を調べるが、すぐにその手を止めることになる ――地鳴りめいたただならぬ音と揺れを感じたのだ。 振り返った君の眼に映ったのは、こちらに向かって押し寄せてくる大群衆だ。 人々はロサイスの市民や港で働く荷役夫、連合軍の兵士たちであり、いずれも恐怖に目を見開き、先を争って町から逃げ出そうとしている。 たちまち周囲は人であふれ返り、君はルイズたちの姿を見失ってしまう。 君は殺到する人の波にもみくしゃにされ、群集に押されるままに北門をくぐり、町の外へと出る。 周囲を見回してルイズたちの姿を探すが、町から逃げ出した人々はあまりに多く、その数はどんどん増えていく。 「ジョン! ジョンはいないのか!」 「母さん、どこにいるの?」 「中隊長! 誰か、ルフェーヴル中隊長を見なかったか?」 はぐれた家族や仲間を探す者たちが、めいめい声を張り上げる。 君も負けじとルイズたちの名を叫ぶが、応える者はいない。 そうしている間にも、門からは続々と人があふれ出す。 その中にオークどもがまぎれていないのは、幸いと言ってよいだろう。 とにかく、ルイズたちを――最悪の場合はルイズだけでも――探し出して合流しなければならない。 手当たりしだいに探して回るか(四〇八へ)、それとも術を使うか? SUN・六四五へ KID・七〇〇へ ZAP・七二九へ FAR・七六八へ PIN・六七四へ 六四五 体力点一を失う。 太陽石を持っているか? なければ術は使えず、ルイズを探して歩き回ることになる(四〇八へ)。 太陽石を持っているなら、術をかけて頭上高く掲げよ。 朝とはいえ薄暗い空の下、君の作り出すまばゆい輝きは大いに人目を引く。 しばらく待つうちに、君の名を呼ぶ声を聞きつける。 ルイズの無事な姿を目にした君は、ほっと胸を撫で下ろす。 キュルケも一緒だ――彼女は人波のなか、ルイズの手をしっかりつかんで放さずにいたらしい。 しかし、カリンはどこに居るのだろうか? 三六二へ。 三六二 「母さまはどこ?」 ルイズが尋ねるが、君は、わからないと答える。 キュルケが、不安げな表情で門のほうに視線を向ける。 ロサイスの北門からあふれ出す人の流れはほとんど途絶え、今は、十数人の兵士たちが武器を手にして見張りに立ち、敵の追撃を警戒しているところだ。 「まさか、まだ中に残って……?」 キュルケのつぶやきを聞いたルイズは、はじかれたように門に駆け寄るが、兵士たちの指揮をとっていた将校が、それを見咎める。 「おい、近づくんじゃない! いつ奴らが来るか、わからんのだぞ!」 ルイズは門の内側に向かって 「母さま!」と叫び、 さらには、兵士たちの間をくぐり抜けて町の中に戻ろうとする。 「やめろ、正気か!?」 将校が腕をつかんでルイズを引き止め、君とキュルケもそれに加わる。 ルイズの瞳に涙が浮かぶ。 「放して、お願い! 中にまだ、母さまが! 母さまが!」 「無理よルイズ! 死んじゃうわ!」 「母さまー!」 悲痛な声が響きわたる。五五五へ。 五五五 涙ぐむルイズに励ましの言葉をかけながら、君は十分ほど待つ。 だが、門からは人間もオークも誰ひとり現れない。 城壁の向こうからは、太鼓と角笛の荒々しい響きが聞こえてくる。 城壁に沿って西門に向かいカリンを探してみるか(五二〇へ)、もう少し待ってみるか(四四四へ)、それともあきらめて先へ進むか(四三一へ)? 五二〇 三十分ほど壁に沿って歩き西門のそばまで来るが、そこも北門同様、町から逃げ出した人々でごった返している。 君たちは大声でカリンの名を叫び、人々に尋ねてまわるが、無駄に終わる。 得られたものといえば、無関係ないくつかの噂話だけだ。 「ふたり連れの若い女が町を離れ、シティオブサウスゴータへと向かう街道を北上していった」 「逃げ遅れた者たちは堅固な赤煉瓦(あかれんが)造りの司令部に立てこもり、包囲されながらも敵を撃退し続けているらしい」 「船着き場は敵の襲撃を受け、多くの船が焼き払われた。船で逃げようとした者の多くは、死ぬか捕らえられるかしたようだ」 最後の噂は君たちにとって不吉なものだ。 「お姫様は大丈夫かしら。『ロリアン』号の出港が、間に合っていればいいんだけど」 キュルケが眉根を寄せる。 「姫さまはきっと無事よ……母さまも。ふたりとも、こんな所で死んじゃうはずがないわ。そんなのありえない。絶対に」 ルイズは言う――自分自身を納得させるかのように。 「だから、もう行かなきゃ。トリスタニアが攻撃を受けるまで、あと五日しかないわ。それまでにわたしたちが≪門≫を破壊しないと、 ここまで来たのが無駄になっちゃう」 ルイズは潤んだ目を袖でぬぐう。 「ルイズ……本当にいいの?」 「ええ。わたしはもう平気よ。さあ、いつまでもぼやぼやしていられないわ」 ルイズは街道に立ち、北へ向かって足を踏み出す。四八五へ。 四八五 「ルイズ、ちょっと待って!」 「な、なによ。調子狂うわね」 憮然とした表情のルイズに、キュルケは言う。 「ロンディニウム塔まで三百リーグもあるのよ。まさか、歩いて行くつもり?」と。 君は三百リーグがどれほどの距離かを、ざっと計算する――このハルケギニアの地で使われているリーグという単位は、 君の故郷のそれとは別物なのだ。 ハルケギニアにおける三百リーグは二百マイル以上に相当し、徒歩だと六日前後はかかる距離だ。 「本当は、ロサイスで馬を調達する予定だったのよね」 キュルケが肩をすくめる。 「馬を連れてロサイスから逃げ出した人なんて……」 ぱっと振り返り、城壁の周りに集まった人々をざっと眺めて、 「……都合よく居るわけもない、か」と続ける。 「とにかく、進むしかないわ」 ルイズは意を決したように告げる。 「途中で馬に乗った人たちに会ったら、譲ってもらいましょう。わたしたちは勅命で動いているんだから、なんとかなるはずよ」 「そう都合よくいくかしらね? ここじゃ王室の権威も通じないと思うけど」 キュルケの言葉に、君もうなずく。五三二へ。 五三二 道を北へと歩き続けていた君たちは、街道の向こうに動きを認めてはたと立ち止まる。 距離が縮まると、相手がそれぞれ馬にまたがった、三人の男たちだとわかる。 彼らは飾りのついた帽子や兜をかぶり、派手な胴着を身にまとっている。 「レディの頼みを断れない立派な騎士様には見えないわね。傭兵みたい」 キュルケが意味ありげに囁く。 「とにかく、馬を貸してもらわないと」 ルイズが緊張した面持ちで、大きく息を吸う。 「手段は問わず、かしら?」 キュルケが胸元に差し込んだ杖に手をやると、ルイズは慌てて 「だめよ! 味方を傷つけるわけにはいかないわ!」と制止する。 「貴族のお嬢さんがたが、こんな所で何をしているんだ?」 騎馬の男たちの隊長格が尋ねてくる。 ルイズは、シティオブサウスゴータに向かうので馬を譲ってほしい、相応の礼はすると持ちかけるが、彼らはその言葉を鼻で笑う。 「二日前に奇襲を受けて司令官のド・ポワチエ将軍が行方不明になって以来、シティオブサウスゴータは大混乱のさなかにある。そんな所へ出向こうとは、 あんたらも見た目によらずとんだ命知らずだな」 男の目が細められる。 「あの町だけじゃない。このアルビオンにいる諸国連合軍の部隊は、どこもひどいありさまだ。士気も軍規もありゃしない。 部下を置き去りにして逃げ出す将校、追い剥ぎや山賊に鞍替えする兵隊、それに、払われることのない給料のかわりとして、 上官の持ち物を頂いていく不届き者だっている」 君は、男の言葉に込められた皮肉に気づく――彼らの乗る馬もその馬具もかなり上等であり、乗り手とは不釣合いなものだ。 盗人に身を落とした傭兵たちだが、君たちを襲うつもりはなさそうだ。 魔法を操る貴族を正面から相手取るのは、危険が大きいと考えているのだろう。 「そんな物騒な状況だから、馬を手放すわけにはいかねえんだ。悪いが他をあたってくれ」 男は話を終えて立ち去ろうとしている。 その場を動かず、黙って連中を見送るか(四六一へ)? それとも武器を取るか(二九四へ)? 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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マンティサイス 画像 マンティサイス 機体説明 カマキリをモチーフにしたMサイズ陸戦ロボ。 両手に装備した場合にのみ斬撃波を発生させるサブウェポンを内蔵したAMを持つ。 BDだけでなくLGにもBS接続部がある。 STATUS ※手持ち武器・アクセサリを外した状態で記述 名前 TYPE SIZE HP COST Capacity STR TEC WLK FLY TGH ロボ価格 購入条件 マンティサイス 陸 M 310 740 750 17 15 16 13 8 ガラポン なし 構成 ※SHOPで販売されている場合、セットで付いてくる手持ち武器は下に記述 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 オートガンビット マンティサイスBD M 陸 430 200 10 9 11 10 5 マンティサイスLG M ALL 40 20 1 2 2 BS接続可 マンティサイスBS M 陸 35 20 1 1 1 1 マンティサイスHD M ALL 35 20 2 2 1 マンティサイスAM M ALL 100 25 2 1 1 1 SUB:SLASH武器接続不可 マンティサイスAM M ALL 100 25 2 1 1 1 SUB:SLASH武器接続不可 ※初期状態ではBD側のBSジョイントは空き状態。 必要経験値 LV1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 270 540 810 1080 1890 2430 2970 3150 4230 4860 カートリッジ ※上から順に。 名前 コスト 備考 キャパシティアップ+70 20 HP+12、6枚 シェルガード 20 ソードガード 20 ブラストガード 15 スウェー 15 ブーストランニング 15 バンプアブソーバー 15 Lv6 ショートブースト 15 クイックランディング 25 クイックジャンプ 30 スタンリゲイン 15 レイジングワンダー 30 ファストリカバリー 30 Lv9 ブロードレーダー 50 ステルスシステム 40 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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1 神のご意志によってキリスト・イエスの使徒となったパウロと,[わたしたちの]兄弟テモテから, 2 コロサイにいる,キリストと結ばれた聖なる者たち,また忠実な兄弟たちへ わたしたちの父なる神からの過分のご親切と平和があなた方にありますように。 3 わたしたちは,あなた方のために祈る際いつもわたしたちの主イエス・キリストの父なる神に感謝しています。 4 それは,キリスト・イエスに関するあなた方の信仰と,あなた方のため天に蓄えられている希望のゆえにあなた方が聖なる者たちすべてに対して抱く愛とについて聞いたからです。 5 その[希望]は,良いたよりの真理が語り告げられることによってあなた方が以前に聞いたものです。 6 その[良いたより]はあなた方のところにもたらされましたが,世界じゅうで実を結んで増大しているのであり,それは,あなた方が真に神の過分のご親切について聞き,また正確に知った日以来あなた方の間でも[起きていること]と同じです。 7 これはあなた方が,わたしたちの愛する仲間の奴隷エパフラスから学んだ事柄です。彼はわたしたちのための,キリストの忠実な奉仕者であり, 8 また霊的な面でのあなた方の愛をわたしたちに聞かせてもくれました。 9 そのゆえにもまた,わたしたちは,[それについて]聞いた日以来,あなた方があらゆる知恵と霊的な把握力とにより,[神]のご意志に関する正確な知識に満たされるようにと祈り求めてやみません。 10 それは,あなた方があらゆる良い業において実を結び,また神に関する正確な知識を増し加えつつ,[神に]じゅうぶん喜ばれる者となることを目ざしてエホバにふさわしい仕方で歩むためであり, 11 また,あらゆる力をもって[神]の栄光ある強大さのほどにまで強力にされ,十分に耐え忍ぶ者,また喜んで辛抱する者となり, 12 あなた方を光にある聖なる者たちの相続財産にあずかるにふさわしい者としてくださった父に感謝をささげるためです。 13 [神]はわたしたちを闇の権威から救い出し,ご自分の愛するみ子の王国へと移してくださいました。 14 この[み子]によって,わたしたちは贖いによる釈放,すなわち罪の許しを得ています。 15 彼は見えない神の像であって,全創造物の初子です。 16 なぜなら,[他の]すべてのものは,天においても地においても,見えるものも見えないものも,王座であれ主権であれ政府であれ権威であれ,彼によって創造されたからです。[他の]すべてのものは彼を通して,また彼のために創造されているのです。 17 また,彼は[他の]すべてのものより前からあり,[他の]すべてのものは彼によって存在するようになりました。 18 そして彼は体である会衆の頭です。彼は初めであり,死人の中からの初子です。それは,彼がすべての事において最初の者となるためでした。 19 なぜなら,[神]は満ち満ちたさまが余すところなく彼のうちに宿ることをよしとし, 20 また,苦しみの杭の上で[彼の流した]血を通して平和を作ることにより, 地上のものであれ天にあるものであれ,[他の]すべてのものを彼を通して再びご自分と和解させることを[よしとされた]からです。 21 そうです,思いが邪悪な業に向けられていたためにかつては疎外され,また敵となっていたあなた方を, 22 [神]は今やこの方の肉の体により,[その]死を通して,再び和解させてくださったのです。それはあなた方を,神聖できずがなく,何ら訴えられるところのない者としてそのみ前に立たせるためでした。 23 もとよりそれは,あなた方が引き続き信仰にとどまり,土台の上に堅く立って揺らぐことなく,自分たちの聞いた良いたよりの希望からそらされないでいるならばのことです。その[良いたより]は天下の全創造物の中で宣べ伝えられたのです。私パウロは,この[良いたよりの]奉仕者となりました。 24 わたしは今,あなた方のための自分の苦しみを歓んでおり,また自分自身としても,キリストの患難のうちの欠けたところを,彼の体のために,自分の肉体において補い満たしているのです。その[体]とはすなわち会衆のことです。 25 わたしは,神から受けた家令職にしたがってこの[会衆の]奉仕者となりました。それは,あなた方のため,神の言葉を十分に宣べ伝えるために,わたしに与えられたものです。 26 すなわち,過去の事物の諸体制から,また過去のもろもろの世代からは隠されてきた神聖な奥義を[宣べ伝えるためです]。それは今,[神]の聖なる者たちに対して明らかにされたのであり, 27 神は,諸国民の間におけるこの神聖な奥義の栄光ある富がどんなものかを彼らに知らせることを喜びとされたのです。それは,あなた方と結ばれたキリスト,その栄光の希望です。 28 この[キリスト]こそわたしたちが言い広め,すべての人に訓戒し,知恵をつくしてすべての人に教えている方であり,こうしてわたしたちは,すべての人をキリストと結ばれた全き者として差し出そうとしているのです。 29 このために,わたしはまさに骨折って働き,彼の働きと一致した努力をしています。それは力をもってわたしのうちに働いているのです。 2章へ
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