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135―― ―― ―― ―― 139――金鹿桜姫 140―― ―― ―― ―― ―― 145――天王洲アイル、東八凛子 ―― 147――牛久保ズズ 148――紅緋巳 ―― 150―― ―― 152――厳原早那、黒須メル ―― ―― 155―― 156――シェロン・バーンズ ―― 158――紅桃林リカ、桜世乃々 159――切谷蛍 160――戌井日日日、月夜見ウル、芒崎御影 ―― ―― 163――駒津麒麟、丹ヶ原千華、八重樫果 ―― 165――天吹荘慈 166――久礼野彬景 167――祁答院あえか 168――丹ヶ原千誉 ―― 170―― 171――喜々津哉斗 172――梅屋敷杏 173――美鶴木サクヤ、八社宮槐 ―― 175―― 176――爪霧晶哉 177――猫目奏真、濱暗傳 178――欝都宮紺、喜久田銀四郎、太宰修、堕罪理、森山秋睦 ―― 180――エリアス・ハウル、喜久田金五郎、クロノ・メリーニ ―― 182――綾川響 183――境元藍、天王洲龍牙 ―― 185――青桐四庵、鈴ヶ森畷、尊・ラ・トゥール ―― 187――梅屋敷桃、ピノ・ロレンツィーニ 188――戎屋律、流王ラギ ―― 190―― ―― ―― ―― 194――久礼野喜旬 195―― ―― ―― ―― ―― 200―― ―― ―― ―― ―― 205――楽威ジギ ゎぁぃジギせんせぇ
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ベンジャミンアンガスサミュエル(ベンジャミン・アンガス・サミュエル) 連合王国貴族のサミュエル子爵の系譜に登場する人物。 関連: ジョナサンハーバートサミュエル (ジョナサン・ハーバート・サミュエル、兄)
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ジョナサン・ジョースター ロバート・E・O・スピードワゴン ジョセフ・ジョースター カーズ 空条承太郎 DIO ジョセフ・ジョースター(老) 花京院典明 ジャン=ピエール・ポルナレフ モハメド・アヴドゥル ホル・ホース 東方仗助 . 虹村億泰 岸辺露伴 吉良吉影 ジョルノ・ジョバァーナ ディアボロ .
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レア 選手名 ポジション コスト 初期能力 MAX能力 スキル 国籍 備考 メイン サブ OFF DEF PHY OFF DEF PHY 名称 効果 N ダニー・ヒギンボザム LSB CB 5 208 573 251 - - イングランド 3 G ロベルト・フート CB RSB 12 239 698 333 799 2334 1114 エアマスター 相手SMF、WGの能力値↓ ドイツ 4 N ロベルト・フート CB RSB 6 208 607 290 - - ドイツ 4 N マーク・ウィルソン LSB DMF RSB 5 214 558 274 - - アイルランド 12 G ライアン・ショウクロス CB RSB 12 240 703 327 804 2351 1093 - - イングランド 17 N ライアン・ショウクロス CB RSB 6 209 612 284 - - イングランド 17 N マシュー・アップソン CB LSB 6 214 602 275 716 2012 919 - - イングランド 20 N アンドリュー・デイヴィーズ CB RSB 3 174 520 265 - - イングランド 21 N アンディ・ウィルキンソン RSB LSB 5 205 570 286 - - イングランド 28 N ライアン・ショットン CB CF 3 174 515 227 - - イングランド 30 SS ジョナサン・ウッドゲイト CB - 14 251 729 355 839 2437 1188 エアマスター 相手SMF、WGの能力値↓ イングランド 39 N+ ジョナサン・ウッドゲイト CB - 8 216 627 305 722 2096 1022 - - イングランド 39
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(投稿者:エルス) その瞬間を、ソイリンは寝起きでぼんやりとした頭で見ていた。 狙撃手とは一瞬に掛ける集中力と、敵を一方的に撃ち殺す精神力、目標が現れるまで待つ忍耐力を必要とする。 更に激戦地においては休息も充分でないまま任務を遂行しなければならない。 白夜戦争でその経験をしたソイリンは、比較的凍死する可能性が低い場所で休憩していると、寝てしまうのだった。 今回も訓練の合間に与えられた休憩中に寝ていた。 それを煙草を吸い終えたクリスティアが軽い拳骨で起したのだ。 「痛い」 「当たり前だ。休憩中に寝る奴がいるか、馬鹿者」 「ごめんなさい。治すように努力する」 「口では何とでも言える。速く立て馬鹿者、他の奴らもだ。立てない奴はスクワット200回だぞ」 最後の言葉を聞いて瞬時に立ち上がる遊撃隊の面々より緩慢な動作で立ち上がったソイリンは愛銃であるモソン・ヴォガンM1891/30の残弾を無意識の内に確認 して、これから何の訓練が始まるのかと考えていた。クリスティアの都合で10時半に始まった午前訓練は戦術論で言う逆襲だった。 これはカウンターアタックと言われるもので、敵に攻撃を受け、これを防御した上で行う攻撃であり、攻撃転移の手段―――らしい。 らしい、と言うのはソイリンがその意味を半分も理解できていないからだ。 彼女にとってそれは訓練の名前でしかない。戦術は指揮官であるクリスティアに頼りきっているからだ。 ―――応急攻撃、追尾追撃、離心的退却、偽陣地・・・ 思いつく限りの訓練を考えていると、背中を見せていたクリスティアが左右によろめいた。 そして体勢を立て直そうと踏み込んだ左足からガクンと力が抜け、彼女はそのまま倒れる。 皆、何が起きたのか分かりかねていた。ジョナサンが駆け寄るまで約3秒掛かったのは、その為だ。 「姉御!」 「心配するな・・・少し目眩がしただけだ」 無理矢理立ち上がりかけたクリスティアがまた倒れかけ、ジョナサンはそれを支えた。 比較的落ち着き払っているようにみえる彼も、心の中では皆以上に混乱していた。 だが、彼以上にショックを受けたのはソイリンだった。 彼女がクリスティアに寄せる信頼は絶対だ。だから、そのクリスティアが倒れた時には、ソイリンの眼は人間では無くなっていた。 彼女にとって倒れるという事は、攻撃を受けたと言う事になる。モソン・ヴォガンM1891/30を構え、悪魔は皆を睨み回した。 「誰だ」 ゴクリと誰かが生唾を飲み込む音が大きく聞こえる。殺気が場に蔓延し、精鋭と言って差し支えない皆が戦慄した。 入団手続きの際にソイリンが言った数字を、ジョナサンは思い出し、この殺気に納得した。 ―――507 それがカレヴァランド国防軍時代に記録した彼女の公式スコアだった。非公式スコアを合わせれば、それ以上になると言う事だ。 初めは殴れば何処までも飛んでいきそうだと思っていたが、実際飛んでいったのはかかっていった兵士の方だった。 身長も体重も勝っていた兵士が殴りかかった勢いそのままに飛んでいったのは、驚くしかなかったのを覚えている。 それを知っているからこそ、皆は何も言えなかった。空気が重く停滞する。 「ソイリン・・・大丈夫だ。私は大丈夫だから、銃を下ろせ」 「でも」 「下ろせ。これは命令だ」 「了解」 淡々としているソイリンから殺気が消えると、ジョナサンは此方に早足で歩いて来る彼女を見ながら息を吐いて心底安心した。 他の面々も同じだったのか、胸を撫で下ろしたり、冷や汗をふき取る者が多数居た。本人を目の前にして少々リアクションが大きすぎるのではとジョナサンは危惧したが、ソイリンがそんな事まで頭が回るわけがない。 今、彼女の眼が見ているのはクリスティアだけだからだ。それ以外の者など見えてもいないし、聞いてもいない。 クリスティアを支えていたジョナサンは彼女の顔を見たが、それは何時もと同じ無表情で、涙などは全く無かった。 漸く表情が変化すると思ったら、彼女は喋るだけだ。表情に変化は無い。 「クリスティア。大丈夫か?」 「そんなに慌てるな・・・ソイリン。ちょっとした・・・風邪だ」 「風邪?治るのか?大丈夫なのか?」 少しだけソイリンの眼が細まる。ジョナサンは彼女が心配しているのだと思った。 「治る、治るから・・・そんな心配そうな目で見るな・・・やせ我慢をしていた罰だな・・・ふぅ」 やせ我慢、と聞いてジョナサンはクリスティアの額に手を当てた。すると、熱かった。暖かいのではない、熱いのだ。 小さい身体に似合わない事ばかりだなと彼は心中苦笑し、それを表情に出さないように務めた。 大凡38度9分程度か、とジョナサンは推測する。 「ったく・・・無茶しすぎですよ隊長」 「そうだぜ。おい、ジョニー、隊長を運んでってくれ」 「ソイリンも一緒に行け。心配なんだろ?そら、行った行った」 強がりなのか思い思いの台詞を言う遊撃隊の面子に彼は「ジョニー言うんじゃねぇ!ジョナサンだ!」と言い返しながら医務室に向かった。 その後ろをきょろきょろとしながら付いていくソイリンを見たクリスティアはまるで子犬じゃないかと含み笑いを浮かべる。 倒れておいて笑みを浮かべているクリスティアを見たジョナサンは、溜息を吐いてから言った 「姉御はやっぱり無茶ばっかだ」 「何だ・・・ゴホッ・・・ジョナサン、無茶のない戦場があるとでも言うのか?」 「いーや、ただ思っただけですよ。ソイリンと姉御は、自分の身体を気遣わない所とか似てるなってね」 言ってから殴られるんじゃないかと思ったが、クリスティアは少し笑っただけで、殴られるようなことはなかった。 「ゴホッ・・・何だ、分かってるじゃないか・・・」 ただ、そう呟いただけだった。 ―――[V]――― 結局医務室に運ばれて元軍医のユッカ・コルピに安静にしているようにと言われたクリスティアは大人しくそれに従うしかなかった。 数日間彼女が居ない遊撃隊の士気低下は仕方が無いにしろ、誰も気にしていなかった最大の問題点があった。 事務である。書類整理、補給された物資一覧表、予算関係、外交などなど。 さすがにゼロヘイヤ・カートン一人だけでその穴を埋めるというのは不可能なので、遊撃隊から頭の良い元エリート 三名でローテーションさせてやる事にした。一人だけでは戻った時に鈍って使い物にならなくなるからだ。 臨時中隊長に選ばれたのは第二小隊隊長のルドルフ・ベーレンドルフで、ベーレンドルフの抜けた第二小隊は人数上そのままで、副隊長がそのまま隊長になった。 元エントリヒ帝国国防陸軍少佐の彼ならば大丈夫だろうと、病床のクリスティアは言っていた。ジョナサンもその通りだと思っている。 実際クリスティアが抜けた事で遊撃隊の士気が下がっていたが、ベーレンドルフはそれを感じ取ったかのようにミーティングを開いた。 勿論、全員出席した。それが士気の上昇になったかと言えば、そうだろう。 クリスティア程ではないにしろ、ベーレンドルフもそれなりのカリスマ性を持っている男だ。苦笑しながら聞く者も居たが、最後には拍手がベーレンドルフを迎えた。 ただ、ジョナサンがその事で胸を撫で下ろすことはできなかった。 その原因は、ソイリンだ。 無表情で無口だから落ち着いているように見えるが、行動が全然落ち着いていなかった。 まずお湯を運んでいたら何にも無いところで転んで向かい側から歩いてきたナイト・ロウ・バイパーにそのお湯が掛かってしまったり、体温計の使い方が分からなくて手を滑らせて落っことしたり、 勝手に薬を勝手に持ち出そうとして文字が読めないから手当たり次第持ち出そうとしたり、などなど。 勿論、体温計や薬の持ち出しの件についてコルピは真っ赤になって怒っており、叱られるソイリンは表情こそ変わらないものの、しょんぼりとしていた。 そんな事やら何やらがあってクリスティアが倒れてから三日経ち、今日も医務室でソイリンとジョナサンが見舞をしていた。 見舞と言っても、ジョナサンはクリスティアの介抱をコルピと協力してやっているので、精確に言えば見舞をしているのはソイリンだけだ。 「気ぃ落とすなよソイリン、お前は姉御を見守ってるだけで良いんだからよ。介抱は俺に任せとけって」 軽い口調でジョナサンが言うが、心中ではコルピの怒りを収めるのが面倒だからという愚痴も入っている。 「ジョナサンの言うとおりだ・・・ソイリン」 「それが命令なら。従う」 「ゴホッ・・・命令ではないが、出来ない事を無理してやる必要は無い。分かるな、ソイリン?」 「分かった。私は見守るだけにする」 「そんなに落ち込むな・・・ゴホゴホッ・・・私は大丈夫だ」 「分かってる。そろそろ時間だ。また明日」 「あぁ、また明日」 心なしかしょんぼりとするソイリンが医務室から出て行くと、クリスティアはジョナサンの袖を三回引っ張った。 それは、話があるという意味だ。 「何です、姉御?」 「今日は訓練か?」 ジョナサンはなんでそんな事をと言いながらも、今日は物資を奪いに行くんですよと返した。 クリスティアは何度か咳をしながら、何か考え事をし始めて、ジョナサンは何事も起きませんようにと願う。 勿論、何事も起きない筈がなかった。そういう時ジョナサンは、呆れたように溜息を吐くしかないのだ。 ―――[V]――― 対G戦の初期に廃墟となった街を移動していたアルトメリア連邦陸軍補給部隊の護衛に付いていた一両のM4シェイマンはそのワイヤーに気付く事無く 引っ掛かり、左側面からツィーファウスト二発の直撃を受けた。成形炸薬弾頭を使用するツィーファウストはM4シェイマンの装甲を易々と貫通し、 搭乗している兵士を爆風で殺傷し、M4シェイマンは派手な音を立てて無力化された。 異変に気付いた後方のトラック五台の内真ん中の一台と最後尾の一台は乗せていた歩兵を周囲に展開し、防御の陣形を取る。 その動きは速かったが、攻める遊撃隊がそれを許す訳が無い。身を隠すのに最適な五箇所にはエントリヒ軍の対人地雷が設置されていた。 Sミイネと呼ばれるそれは触覚のようなセンサーを踏んだ兵士の足元で跳躍する為に一度爆発し、それぞれ差はあったが約1.2m程飛び上がった所で二度目の爆発を見せた。 ケース内の320個の鉄球とケース本体の破片が兵士の至近距離で炸裂し、身体をボロ雑巾のように引き裂く。 動きの遅かった兵士も少量だが破片や鉄球を喰らい、無傷の者の方が少ない。 そしてそれに追い討ちをかけるかのように、軽機関銃を構えた兵士の頭が割れた。 「狙撃手だ!伏せろ!」 そう叫んだ老兵の頭も割れた。ある者は死んだ仲間の銃を取り、弾丸を掻き集めて反撃に出ようとするが、その逆も居る。 トラックの下に潜り込んで震えている者や、銃を持ちながらもどこかに白い布は無いかと探している者達だ。 「バウンシング・ベティ(跳躍地雷)だ!畜生めっ!変態帝国の野郎共が糞ったれなもん作りやがって!」 「伏せろ!伏せろ!頭を出すな!狙われるぞ!」 「ああああああぁぁ!糞っ畜生畜生畜生おぉ!俺の目があぁ!目がああぁ!」 「何なんだよこりゃあ!?人間相手の戦争は馬鹿馬鹿しいとかこの前大統領だって言ってたぞ!?」 「馬鹿馬鹿しい!?血生臭ぇの間違いだろうが!」 突然の攻撃に混乱する部隊を見て、中隊指揮を執るベーレンドルフは第一小隊を陽動として敵前面に移動させ、第二小隊を敵の背後から攻撃するように指示した。 第三小隊は物資回収の準備をしており、第四小隊は二班に分けられ、第一斑は約300m離れている丘から狙撃しているソイリンの護衛、第二班は第三小隊の護衛だ。 鹵獲したSミイネの性能を見るという目的は達し、敵部隊も既に壊滅状態。 中隊指揮官として華々しい戦果だと思いつつ、敵部隊の頭上、廃墟ビル三階で事を見ていたベーレンドルフは赤い地面から目を逸らした。 廃墟ビルを使用しての頭上からの攻撃は作戦としては有効だったが、床の強度が問題となり、実行できなかったのだ。 負傷者が出るかもしれないと半ば恐れながら、ベーレンドルフはあの悪魔に願った。 「赤髪の悪魔・・・貴様の狙撃で、全員が無事で帰れるかが決まるのだ・・・」 ―――[V]――― ソイリンが慣れ親しみ、身体の一部と言っても過言でもないモソン・ヴォガンM1891/30で行う狙撃は、精確無比だ。 彼女は廃墟を見下ろすかのように聳え立つ岩山の頂上で地面に寝そべり、照準眼鏡を使用せず、アイアンサイトで狙いを付けていた。 照準眼鏡を使用すればその反射光で位置が敵に露見する事と、射撃時の体勢がどうしても高くなってしまい、逆に狙撃され易くなるからだ。 もっとも、彼女は白夜戦争の頃からこうして狙撃を続けているので、一種の癖のようなものとなっている。 横には双眼鏡を覗き込み、ぶつぶつと風速や次の目標指示、その目標までの距離を等の狙撃に必要な情報を呟き続けているのが、観測手だ。 だが観測手を努めているオブライエンはそろそろ我慢の限界が近かった。先程から観測手として情報を伝えているのに、彼女は聞く耳を持たないからだ。 「次、右に3cm。距離312m、風速右4m。変則的に変―――」 その先の言葉は銃声で掻き消された。目標の軽機関銃を両手に持った兵士に命中はしたが、オブライエンは彼女に聞こえるように舌打ちをする。 観測手の情報を最後まで聞かないで撃つというのは明らかに侮辱行為だ。同じく狙撃手でもある彼はその事に我慢できなかった。 目の前で自分の役目を淡々とこなされ、それを手助けしようとしている此方の手を彼女は無視しているのだ。 彼がそんな事を考えている合間にも、彼女は遊底を引き、次弾を装填した。 双眼鏡を覗き、敵の位置を教えようかと思ったが彼は口を中途半端に開き、そして止めた。 どうせ聞いていないのだ。言っても無駄だろう。 その答えのように彼女は鉄爪を引き、銃声が鳴った。 「・・・ん?」 その異変に最初に気付いたのは他でもないオブライエンだった。目標を指示していなかったので彼女が何を狙ったのか分からなかったが、動いている兵士の数が減っていない。 まさかなと思いつつ彼は双眼鏡から目を離し、彼女を見る。そして、驚いた。 それは彼女が始めてみせる顔だった。アイアンサイトを覗いたままの体勢で目を丸くして口をポカンと開けている。 遊底に触れている左手は良く見れば微かに震えていて、顔色も段々悪くなっていく。 ―――命中せず その一言が喉から出て行きそうだったのを咳で誤魔化し、彼は彼女の肩を叩いた。 「おい、何ボケッとしてんだ!早く次を撃て!」 「了解。次は。外さない」 ハッとして現実に帰ってきたソイリンは遊底を引き、次弾を装填。狙いを付けて、鉄爪を引いた。 だが、銃声はしない。モソン・ヴォガンタイプの目立つ発砲音が、鳴らなかった。 オブライエンはその初歩的過ぎるミスに唖然とするしかなかった。弾切れの状態で遊底を引いて鉄爪を引いた所で、何も出るわけが無い。 残弾数の確認など長くその銃を使っていればしなくても分かるようなものだが、それが出来なかった。それは兵士として致命的だ。 慌てて弾丸を込める彼女の精神状態など彼にはあまりよく理解できなかったが、何時もとおかしいと言う事は理解できた。 そして思い返すと彼は漸く納得するのだ。クリスティアが彼女にとってどれ程大切な存在かと言う事に。 「落ち着けソイリン!何時も通りやれば上手くいく、だろ?」 「分かっている。大丈夫。外さない。外れない」 今度はちゃんと銃声が響いたが、命中はしなかった。 「何故。手が震える」 ボツリと呟くソイリンの目には、仕留められない獲物が映っている。 そしてその獲物は死に掛けていた。前面に展開した第一小隊が建物内に逃げ込み、後ろに回り込んだ第二小隊が所持する銃火器を連射する。 前に気を取られていた者は次々と弾丸に身を引き裂かれて絶命していくが、脆いというのに強靭さを見せるのが人間か、まだ抵抗する者は必死の反撃に出た。 人数にしてたった11人だが、指揮する中年の兵士が他を奮い立たせ、極度の興奮状態に陥っている為に、急所を外れた弾の一、二発では止まらない。 更にトラックに積まれていたのか、ブローニグM2重機関銃を碌な狙いも付けずに乱射するのだから、第二小隊は攻撃を中止するしかない。 ならば第一小隊がと建物から出ようとするが、前面はM3半自動式小銃と軽機関銃を持ったオールバックの兵士が筋肉質の兵士と割れ眼鏡の兵士の三人組で、 警戒されており、運の悪いことに裏口も崩壊しているので第一小隊も動けない。 第三小隊と第四小隊第一斑を援護にやればすむかもしれないが、その場合物資の回収作業が遅れることになり、敵増援と手合わせする事になる。 しかしこのままでは、時間だけが過ぎるだけだ。ベーレンドルフは考え、眼下で行われている戦闘を見るしかなかった。 武器は自衛用のヴァトラーP.08。しかし、拳銃弾一発でも撃てば、重機関銃の銃口は此方を向き、弱りきったコンクリートを砕き散らして我が身を襲う。 指揮官を失った部隊は混乱し、行動を停止する。頭を失った蛇と同じように。 「アルトメリアンドリーム(亜国魂)ってヤツを穴にブち込んでやる!!出てきやがれ臆病な強姦魔共ッ!」 「犯るだけ犯ってとんずらってか!?笑わせんじゃねぇよ!こちとら脇腹に穴開けられてカンカンだっつんだよ!」 「脳足りんのド低脳の集まりなんかがでしゃばりやがってえぇ!ざけてんじゃねぇぞ畜生が!」 唾を飛ばして口の端に血の混じった泡を作りながら声を張り上げる兵士達の1人、割れ眼鏡の男にソイリンは狙いを付ける。 風速、距離、射撃に必要な情報は全て分かっている。それでも手の震えは止まらない。彼女は自分の事にも係わらず、その原因が分からない。 鉄爪を引いて撃つ。しかし弾丸は命中せず、湿った地面に突き刺さっただけだ。砂埃すら上がらない。 呼吸が乱れている訳でもなく、精神的に追い詰められている訳でもない、なのに何故と彼女は自問する。 そんな時だった。出口の見えない問題に立ち向かっている彼女の肩に軽い重みが掛かった。 「ソイリン・・・ったく、私を困らせないでくれ・・・ゴホッゴホ」 小さな声でそう言ったクリスティアは寝巻きの上にトレンチコートという格好で、顔色は赤くはなく、青に近い。無理をしているのは目に見えて明らかだ。 その後ろではここまでクリスティアを運んできたジョナサンが第四小隊第二班の面々から抗議を受けている。病人を外に、しかも戦闘が行われている前線に出すとは何を考えているんだと。 そんな言い争いも、ソイリンにはもう聞こえていなかった。狙撃体勢のまま、彼女は蚊の鳴くような声で言う。 「何で。ここにいる?何で。貴方は休まないといけない。だから。私が頑張らないと―――」 「ソイリン!・・・命令を復唱しろ」 やはりこいつは子兎よりも子犬の方が似合うなとどうでもいい事を一瞬思ったクリスティアだが、それでもソイリンが駄目になった理由が彼女には一瞬で分かった。 言葉よりも行動で示すのがソイリンの良い所であり、悪い所だった。それに表情には出なくても、雰囲気に出てしまうのもある。犬の尻尾のようにソイリンの感情がクリスティアには読めた。 「命令。ごめんなさい。忘れた」 命令など出していないのだから当然だ。クリスティアはそう思いつつ額を押さえたが、すぐにそれを止めてソイリンの頭に手を置き、そのまま優しく撫でた。 驚いたかのようにソイリンの身体がビクリとしたが、クリスティアは気にせずソイリンの耳元で呟く。 「・・・さあ、いつもどおりに成果をみせてくれ、ソイリン」 「了解。だから。自分の身体を気遣ってほしい」 「判っている・・・作戦が終わったらゆっくり休む」 「約束した。絶対だ」 「約束する。・・・そのためには、判ってるな?」 「解ってる。私は狙いを外さない。弾丸は狙いを外れない」 悪魔が遊底を引き、次弾を装填する。ソイリンは何時の間にか手の震えが消えていた事に気付かなかった。今の彼女はそれを障害と見ていない。指が潰れていても、今の彼女は狙撃をするだろう。 一度深呼吸をしてこの弾丸なら当たると自分に言い聞かせ、改めてアイアンサイトを覗き、目標の敵兵士を見る。1人事切れたのか、数は10人に減っていた。 だがそれも些細な問題だ。少なくなっているのだから、此方に特と言っても良い。 ―――さて、終わらしてくれよ?さっきから頭を煩い請求屋がノックしてきているぐらいに頭痛が響いてるんだ・・・ クリスティアの限界を知ってかしらずか、赤髪の悪魔は本人もそれと知らずの内に連射していた。 一撃目を放ちすぐに遊底を引き、二撃目。その繰り返しで撃ち切れば弾を込め、また狙い撃った。 こうして約1分半の内に10発の弾丸が放たれ、その全てが命中した。 作戦成功を見たベーレンドルフが物資回収の為に第三部隊と第四部隊第一斑を呼び出し、第一小隊と第二小隊は戦利品を漁り始めていた。 「全弾命中。終わった。早く帰ろう」 ソイリンが隣に立つクリスティアに言う。その声はやや低く、震えているように感じた。 また心配しているのかと、後ろで控えているジョナサンは気付いてからソイリンに見えないように少し笑った。 最初は感情が無いのかと思っていたが、今となっては声で分かるのだ。 「あぁ・・・」 クリスティアがそう漏らすと同時に強い風が吹いた。その風にすら対抗する力がないのか、彼女はそのまま倒れてしまった。 運良くソイリンが居る方へと倒れてきたので良かったが、前に倒れていたら3m下の岩に激突していた所だ。 「どうした?何処か痛いのか?一体。何処が」 クリスティアを支えるソイリンの心情は、ジョナサンだけでなく観測手という任務を放棄してしまったオブライエンにも分かった。 今にも泣き出してしまいそうなその声を聞き、何かしなければならないと知っているが何をすれば良いのか全く分からないので震えている手を見ればどんな馬鹿でも分かる。 そしてジョナサンは待ってましたとばかりに短距離を走り、持ってきていた毛布をクリスティアに被せた。 「無理しすぎだ姉御・・・ああ、ちょっと体が冷えすぎてるな・・・おい、ソイリン。とびっきり重要な任務だぜ」 「何だ」 「じつは・・・」 ごにょごにょとソイリンにある事を伝えるジョナサン。ある事と言っても、それ程難しい事ではない。 要はクリスティアが冷えないように添い寝しておいてくれというものだ。理由として同性だから、と付け加えておいて。 「解った。それで。治るんだな?」 「治るというか、まあ治りやすくするための手段だ。あとは姉御次第だから・・・無茶しなければ大丈夫、そうだろ?」 「そうなら。そうなんだろう」 「なら頼んだぜ、何せ小さいっても遊撃隊の隊長だ。とびっきり重要な任務だろ?」 「理解してる」 「よし、そら行け」 「了解。ありがとう。ジョナサン。感謝してる」 「いいからとっとと行けって、俺行くんだから、ほらほら」 ほぼ無理矢理ソイリンとクリスティアを車に乗せて、後部座席に自分も乗り込み、運転手にOKサインを出してジョナサンはホッとした。 運転手がアクセルを踏み、ピーキーにチューンされたエンジンが化物のような馬力を発揮して驚異的な加速をした。 その走り去る車を見ながら、癖毛のマックが煙草をポケットから取り出し、口に咥えてジッポーで火を点け、吸い始める。 「ったく、名前で呼んだの、隊長の次がジョナサンかよ・・・オブライエン、あとで50メルトやるよ」 「おいマック、てめぇらソイリンで賭けてたのかよ?」 「まあな、軍隊の娯楽と言えば隠し持つポルノ雑誌と賭け事に鍛え上げられた肉体に惚れて来る面ヤバ女だけだって知ってんだろ・・・フゥ、作戦成功祝いのヤニは格別だねぇ」 「何気取ってんだか。ヤニより自分の財布心配しろよ、50メルト持ってんのか?」 「そんくらい持ってるって、心配すんなよオブラナリ」 「わざと間違えてんじゃねぇよ、オブライエンだ馬鹿チン」 物資回収を終えた第三小隊と第四小隊第一斑が廃墟の街を出て行くのが岩山からははっきりと見えた。 オブライエンは癖毛のマックを軽く小突いて笑い、それに合わせて第四小隊第二班の面々は互いに握手をして笑い合った。 それは他の小隊も同じだった。また今日を生き延びたという実感は無かったが、重傷者も無く戦闘が終わってくれた事に対して誰とは言わないが感謝しているのだ。 この時は普段寡黙で滅多に笑わないベーレンドルフも声を上げて笑い、臨時中隊指揮官として初陣を完全な勝利で飾った男として、彼は賞賛された。 地平線に太陽が消え始め、空が真っ赤に染まった時だった。 ―――[V]――― クリスティアは眠りから覚めた。瞼を開くがそれはぼんやりとしていてはっきりしない。 慣れるまで医務室の天井を見ていた彼女は左右を見ようと首を回して、まず最初に右を向いた。 そこにはパイプイスに座ったまま眠っているジョナサンがいた。比較的地味な私服姿で何故かうなされている。 見舞いをする体力が無いのなら自分の部屋で寝ていれば良いものをと思いつつ、次に左を向く。 「・・・・・・なっ?!」 珍しくクリスティアが素っ頓狂な声を上げる。左にいたのはベッドに入り込んで眠っているソイリンだった。 彼女はクリスティアにピッタリとくっ付いて眠っていたため、左を向いた拍子に額と額が触れ合ってしまう程の近さにまで達していた。 左を向いて目に飛び込んできたのが物凄く近いところに居る人だったら、誰だって驚く。 そして少し離れてクリスティアはソイリンの頭を優しく撫でた。すると眠っている彼女の表情が、今まで一度も見たことの無い笑顔になった。 今日は驚くことばかりだなとクリスティアは嬉しい溜息を吐いた。こいつもこんな顔をするのかと思い、これは安心しているからだろうなと続けて思う。 よく見ればソイリンはおもしろい寝方をしていた。猫のように丸くなって寝ている。 恐らくは体温を逃がさない為にそうしているのだろうが、それを知らない者が見れば可愛らしい少女にしか見えないだろう。 子兎と呼ばれていてそれを自分はそんなに可愛らしくないから似合わないと言っていたが、あれは嘘だな。 そんな事をクリスティアが考えていると、ソイリンが三度ほど咳をした。今更気付いたが、顔も少し赤らんでいる。 「まさか・・・な」 そう言いながらクリスティアはソイリンの額に手を当てると、予想通り熱かった。 対してクリスティアはまだ寝起きでぼんやりとするものの、頭も痛くないしだるくもない。 「・・・うつしてしまったか」 その言葉に答えるようにソイリンがまた咳をする。 逆側のジョナサンは盛大にくしゃみをしてパイプイスから落ちて、物凄く痛がっていた。 ―――[●]――― 医務室で申し訳程度に生えている白髪と白いチョビ髭持つ老人、ユッカ・コルピは最近になって急激に増加した溜息をついた。 メードが風邪をひくという事が起き、とりあえず人間と同じ処置をしたが赤髪の娘が体温計を割ったり薬を盗もうとしたりと面倒を起し、 最終的のその娘まで風邪をうつされて寝込むとはどういうことだ。 しかしそれでも、短時間の説教と溜息だけで済むようになったのはコルピがもう既に老人だからだ。 というのも、白夜戦争以前から軍医を続けていたコルピは怒鳴り続けた結果、大声が出せなくなり、凍傷で右足の指を失っている。 それほど元気の無い爺を拾ってくれたのがヴェードヴァラム師団であって、この問題児の巣窟であった。 だが、そんな巣窟にも真面目な奴らはいるものだ。風邪をひいたメード―――クリスティアが率いる遊撃隊の面子がその代表例だ。 性格は異なるが根は真面目で仲間思いの彼らは、風邪をうつされた娘―――ソイリンを頻繁に見舞っていた。 それはクリスティアの時と同じだったが、同じだからこそ仲間思いの強さが分かるのだ。 今日もコルピの前には見舞い客としてクリスティアが椅子に座っている。 「全く、お主らは馬鹿だから風邪には掛からんと思っとったからなぁ、薬を手に入れるのには苦労したんだ」 「その件については感謝している。それで、ソイリンはどうだ?」 見た目に似合わぬ固い口調にコルピは眉を顰めた。自分の孫と言っても通じてしまうような年齢の容姿をしているが為に、その口調が心を痛ませる。 本来ならばこのような事になるべきではないのだと、コルピは思う。軍医としての傍ら白夜戦争末期ではメード技師としてメードの素体が何なのか 知っている彼は、幼子のメードを見る度に心を潰される思いをしているのだ。 「熱も下がってきておる。お前さんより長かったが、もうじき感知するだろう」 「なら良かった。では、見舞いをするので失礼する」 「念の為言っとくが、患者に乱暴はするんじゃないぞ」 「分かっている。病人を戦場に送らんのと一緒だ」 なら子供を戦場に送るわしら馬鹿者共は、一体何なのだとコルピは問い掛けたくなるが、それは飲み込んだ。 自分が人類の代表者であるかのような台詞は私には不釣合いだと判断したからだ。 その間にクリスティアはソイリンが横になっているベッドの横にある椅子に腰をかけていた。 「クリスティア。見舞い。ありがとう」 「何、気にするな・・・身体の具合はどうだ?ソイリン」 「熱い。気持ち悪い。頭が痛い」 「それが風邪ってやつだ・・・まあ、静かに安静していれば治る」 「でも。私の任務が―――」 「ねてろ」 ベッドから降りて立ち上がろうとしてふらついたソイリンをクリスティアは押し付けるようにしてベッドに戻した。 自分も相当無理をしていたが、部下にそんな事はして欲しくないのだろう。 「分かった」 目を細め、顔を下に向けながら乾いた咳をしつつ、ソイリンはボソリと言った。 最初に会った頃はこんなに喜怒哀楽が分かりやすい奴ではなかったなと思いつつ、クリスティアは彼女の頭をそっと撫でる。 「任務を遂行したかったらちゃんと治せ、当面の命令はそれだ」 「了解。風邪はちゃんと治す。大人しくする」 「よろしい」 そう言うとクリスティアは一度席を立って、用意していたのか粥を持ってきた。 「私の治療に貢献した褒美だ・・・食え」 彼女はスプーンで粥を掬い、それをソイリンの口近くまで持っていった。 一方、こんな事をされたのは生まれて始めてのソイリンは少し戸惑ったが、食えと言われたのだから食うしかないと思い、パクリとスプーンに食い付いた。 「―――ん」 勿論、粥も生まれて始めて食べるのでどんなものかと思っていたが、これが美味しい。 塩と米とお湯だけで出来ているとは思えないくらい美味しいとソイリンは目を輝かせている。 それを見てクリスティアはもう一度粥を掬い、彼女の口まで持っていった。 その繰り返しで彼女が粥を食べ終えると、身体が温まって眠くなったのか、目をパチクリさせるようになる。 「眠いのなら寝ろ。そうすれば治りが早くなる」 「うん。寝るけど。待って」 「どうした。何かあるのか?」 「少しだけ」 「何だ、言ってみろ」 「今度は。カーシャが食べたい」 それを聞いたクリスティアはカーシャという料理がどんなものなのか分からなかった。 ただ、推測としてヴォ連辺りの料理なのだろうと大凡の見当をつけ、どんな料理か知らないがこう答える。 「・・・いいだろう。ただし味のほうは期待するなよ?なにせ料理はしたことがないからな」 「別に良い。私は気にしないから」 それだけ言うとソイリンは瞼を閉じて眠ってしまった。そして少し声を漏らしながら身体を丸め、また猫のような格好になった。 恐らく癖なのだろうとクリスティアは微笑みながら席を立ち、顔を顰めて紅茶の入ったカップを見ているコルピの前の椅子に座った。 「カーシャとは、一体どんな料理なのか知っているか?ヴォ連辺りの料理だと思うのだが・・・」 勿論、コルピは顰めていた顔に更に皺を寄せ、変な表情をする。 此方が真面目に質問しているのにどんな態度だとクリスティアは少し思ったが、それも次の言葉で粉砕された。 「あのねぇ・・・カレヴァランド人にヴォ連辺りの料理の事を聞くのは苦だと思うんだがね?」 あ、と思わず言ってしまいそうになるのを堪えて、コルピに謝罪すると、気にしてないからと返され、 ついでにと言ってカーシャがどんな料理であるかを詳しく説明してもらい、作り方のメモまで貰った。 どうやらカーシャとは粥に近い料理であるようで、作り方としてはそれほど難しそうではない。 問題は、クリスティアが料理をしたことがないということだが、それはあまり深刻な問題でもないと願う。 しかし、万が一の事もあるかもしれないと彼女は考え、結論として最初にソイリンではない別の誰かに味見してもらうと言う事になった。 「・・・しかし、一体誰が・・・」 クリスティアは少し考え、そしてすぐにその相手は決まった。 そしてその相手は同時刻、盛大にくしゃみをして「おいジョニー、風邪なら医務室行って来いよ」などと言われて言い返していた。 「だからジョニーじゃなくてジョナサンだっての。しかも俺は風邪じゃねぇ、誰かが俺の噂してるか俺の事を考えてくれてるだけだ」 少なくともジョナサンは、クリスティアが決して良い事とは言えない事をさせようと考えているなど、彼は知る由も無かった。 関連項目 ソイリン クリスティア
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(投稿者:オルサ) 自分のキャラだけでも結構大所帯になってきたので、ここいらで対比図でもと。 ゲストにエントリヒ皇帝もお呼びしました。きっと横幅もでかいと思います、あの人。 ――――――――いっそこのwikiの人たち全員並べてやるぜ!とか思った時期も一覧見るまでの2秒間くらいありました(過去形。 ……んまぁ、ニーズと気力があればやるかもしれませんけど。 とりあえずいい加減な出来ですが、他のキャラの身長も当てはめて、参考にでもしてやってください(^^; 厚底ブーツでもう少し大きいのだろうけど、身長だけで考えると俺の嫁のライラはだいたい黒百合の辺り、 ジークフリートとTL-maはホルンあたり……ってウチの変態紳士小さいな~。エントリヒの変態紳士とは大違い。 ………フランケン婦長ってルテーガと同じ身長なんだぜ……。 まぁ現実にはもっとでかい人たちもいるのだから、世界は広いですねぇ。いやまぁ横幅は兎も角…。 概要 登場キャラ;チューリップ、シーア、ナイチンゲール三姉妹、黒百合、鳳凰院鶯妃、秀雄、光義、阿倍野誠明、 ブラック・スリー、トリア、ミテア、ホルン、ララスン・H・カーン、エントリヒ皇帝 関連項目 デホルトメード(+1)身長対比図(外部リンク:蜥蜴社長のデフォメード対比絵。参考資料m(__)m) Tallest People Ranking(外部リンク:背の高い人の資料を集めたサイトさん)
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ヒート 公開:1996年 製作:アメリカ 時間:171分 ヒートSTAFF CAST kz感想 関連情報 購入情報 ゲスト感想 STAFF 監督:マイケル・マン? 脚本:マイケル・マン? 製作指揮:アーノン・ミルチャン? 製作指揮:ピーター・ジャン・ブルージ? 撮影:ダンテ・スピノッティ? 音楽:エリオット・ゴールデンサール? CAST アル・パチーノ? ロバート・デ・ニーロ? ヴァル・キルマー? トム・サイズモア? kz感想 関連情報 購入情報 ヒート・・・価格 ¥3,990 (税込) ゲスト感想 この映画に思い入れがあるゲストの方、ひとことご感想をお願いします。 名前 コメント
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ブローノ・ブチャラティ Blono Buccellati 登場作品 ジョジョの奇妙な冒険 第5部「黄金の風」 種族 人間 性別 男性 一人称 俺 特殊能力 スタンド「スティッキィ・フィンガーズ」 「『任務は遂行する』『部下も守る』「両方」やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる」 概要 ギャング組織「パッショーネ」の護衛チームのリーダー。20歳。のちに幹部になった。 12歳の時に麻薬取引現場を目撃したことで銃撃されてしまった父親を護る為、口封じの為に現れた二人組を殺害してしまう。 ブチャラティは自身と父親の身を守るために町を支配していた組織「パッショーネ」に忠誠と奉仕を誓い、数年後に幹部であるポルポに気に入られ重用されるようになった。 しかし、このころの組織はギャングにとっての禁じ手である麻薬に手を出していた。 入団から5年後に父親は後遺症を残したまま死亡。 その後、自身と父親の人生を狂わせた麻薬にボスが手をそめていたことを知り、組織のやり方に疑問を感じるようになる。 5部本編の序盤にて、パッショーネの一員を返り討ちにしたジョルノ・ジョバァーナと交戦。 彼のスタンド能力の前に敗北するも、ジョルノからギャングという立場に希望を見出していることを見抜かれ、ブチャラティは麻薬取引を行う組織の体制を変えて街を浄化するという彼の意思に賛同。 ジョルノを仲間に率いれ、パッショーネの幹部であるポルポの死後に彼の遺産を組織に上納したことで幹部となった。 パッショーネのボスからの信頼を得たチームはボスの娘であるトリッシュ・ウナの護衛を命じられ、組織の乗っ取りを目論む暗殺チームの刺客達から彼女を仲間達と共に守り抜いていくのだが「自らの手でトリッシュを抹殺する為に護衛チームに守らせていた」というボスの真意を知る。 ブチャラティは私利の為に娘を裏切ったボスへの叛逆を決意し、フ護衛チームの仲間達と共に組織を離反した。 その際一度ボス(ディアボロ)と交戦するも逆に心臓まで達する傷を負わされる。 ボスから送り込まれる数々のスタンド使いを相手にし、次第に自らの肉体を消耗させながらも退け続ける。 ポルナレフの協力もあってついにボスの正体「ディアボロ」にまで辿り着くのだが、弓と矢のパワーによって生み出されたスタンドの更なる段階「レクイエム」の暴走に巻き込まれる。 ブチャラティは自らの命と引き換えにレクイエム攻略の道を切り開き、ジョルノに全てを託してあの世へ旅立った。 外見 ボブカットを頭頂部で編み込んでおり、前髪にはヘアピンのようなものを付けている。 服装はジッパーが沢山付いた白スーツ。オタマジャクシのような柄模様が入っている。 胸元は開いており、レースの様な模様が見られる。 性格 冷静沈着、頭脳明晰。内には確かな正義感を持ち、チームの仲間達からの信頼も厚い。 ギャングとしても一流であり、あらゆる困難に立ち向かう覚悟の持ち主。 温厚で責任感の強さもあってか、町の人々からの人望も篤い。 能力 スティッキィ・フィンガーズ 破壊力:A / スピード:A / 射程距離:E(2m) / 持続力:D / 精密動作性:C / 成長性:D 高い格闘能力を持つ近距離パワー型の人型スタンド。 触れた対象(生き物も可)にジッパーを取り付ける能力を持つ。このジッパーは遠隔からも開閉が可能。 別の空間を作り出して物を隠す、ジッパーを開ききって切断・逆に閉じて縫合したりとかなり応用が利く。 ラッシュの掛け声は「アリアリアリアリアリアリアリ…アリーヴェデルチ(さよならだ)」。 +本ロワにおけるネタバレ 本ロワにおける動向 初登場話 030:Look into my evil eyes 死亡話 126:『BOTTOMs ~最低野郎たち、地の底で~』 登場話数 7話 登場時期 ローマ到着直前 詳細 初登場は第30話「Look into my evil eyes」。 コロッセオにて邪悪の化身・DIOと遭遇。 彼の身に纏う圧倒的なプレッシャーと絶大なカリスマに晒され、「殺し合いを生き残る為の仲間」として勧誘される。 DIOへの強い警戒を抱いたブチャラティはスタンドを用いて彼を攻撃。 しかしDIOの強大なスタンド能力の前に圧倒され、肉の芽を植え付けられそうになるも閃光手榴弾を用いて逃走する。 コロッセオから離れた川辺に逃げたブチャラティが遭遇したのは、生存優先のスタンスである因幡てゐだった。 第48話「お宇佐さまの素い足」にてコンビニ『OWSON』の探索をしつつ、てゐと互いの情報を交換し合う。 彼女との情報交換で幻想郷とスタンドDISC(のハズレ)の存在を知ることになった。 (ブチャラティは支給品として「『聖人の遺体』の心臓部・両目」を所持していたが、用途の不明さと見た目のグロテスクさも相俟ってこれに関する情報を公開することはなかった) 「主催者及び殺し合いに乗った参加者を倒す」というスタンスを掲げるブチャラティはてゐに安全な場所に隠れるように言い、余った閃光手榴弾を譲って彼女と別れる。 去り際にてゐから「人間を幸運にする程度の能力」を行使されたが、現段階で効果の度合いは不明の模様。 その後人里を離れて西へと向かい、レストラン・トラサルディーに入っていく虹村億泰と彼に抱えられている古明地さとりの姿を目撃した。 第65話「Roundabout -Into The Night」ではレストラン・トラサルディーの寝室にて虹村億泰と慎重に接触。 重傷の古明地さとりを必死に助けようとする彼を見てゲームには「乗っていない人間」と判断、そのまま億泰の懇願を受けて彼女の容態を見る。 同時に支給品確認も行うが、億泰の持つ支給品はブチャラティと同じ「聖人の遺体」の「頭部」。 遺体の存在に疑念を覚えつつも、この場所では彼女を治療する医療器具が足りない。一行はひとまず近隣の「香霖堂」に移動を開始した。 しかしその途中、霊烏路空が上空に放った黒い太陽を目撃、そして同時に現れたのは緋色の刀剣を手に持った柱の男の一角サンタナ。 有無を言わさず攻撃してきたサンタナを前に、ブチャラティは億康とさとりを逃がしてすぐに交戦に入る。 柱の男の異様な能力と、スタンドすら斬りつける事の出来る緋想の剣に苦戦を強いられるが、億康から事情を聞いたレミリア・スカーレットが救援に入ってきた。 驚異的な肉体を持つ彼女と絶妙なコンビネーションを披露しながら戦うが、敵もまた強大。互いに一進一退を繰り返す死闘となる。 最終的にはレミリアが決定打を与える形となり、戦闘は終息。二人の間には小さな信頼関係が生まれつつあった。 だがその時、香霖堂の方角から大きな爆発音が鳴り響き、二人が驚愕している隙にサンタナの逃走までも許してしまう。 レミリアはすぐに敵の追撃を行おうとするが、ブチャラティはそれを制止。まずは億泰らの無事を確認することが優先だと提案したのであった。 第98話「深淵なる悲哀」にてジョナサンと合流したブチャラティ達。億泰を止める事が出来なかった自分を責めるジョナサンに激励、勇気付ける。 その後レストラン・トラサルディー内でジョナサンの治療を受けながら波紋について色々と教えを請う。 3人の会話は互いの情報交換に移り、ブチャラティはディアボロ、サンタナ、そしてDIO共々の危険性と邪悪性を語り、ジョナサンを驚かせた。 やがて訪れる運命の第一回放送。その内容は彼らの予想を遥かに超えた戦慄と絶望を淡々と告げた。 誇りある部下であったミスタを殺されたブチャラティ。彼の死が心に重くのしかかるがギャングの幹部として、上司としてこのまま黙っているわけにはいかない。 ジョナサンと2人だけの会話。それは己の信じられる道について。己のこれまでの境遇について。 紳士とギャング、相反する2人が歩んできた道は今ここに交わった。それはブチャラティがこれまでに信じられてきた確かな道に間違いは無かった。 第100話「嘆きの森」の冒頭において、自らの無力さに憤るレミリアに「覚悟」を問う。 彼女の輝くような覚悟と宣言を確認し、彼らは改めて敵への報復と落とし前を胸に燃やす。 そのままの勢いで走り去るレミリアと、彼女の無鉄砲さをフォローするジョナサンに対して「お似合いだな」と評するブチャラティだった。 やがて3人は窮地に陥った億康に追いつき、絶妙なコンビネーションでサンタナを一気に追い詰める。 反撃する間を与えずブチャラティのラッシュがサンタナに炸裂、敵をバラバラに分解することに成功するも、ジョナサンの索敵によりこの場にもうひとり謎の傍観者が潜んでいることを看破。 一歩一歩物陰に隠れる不審者に近づいていくブチャラティ。その瞬間、時間は消し飛ばされた。 気付いた時には自分の身体に鉄筋が深く貫通していた。その謎の攻撃の正体を考える間も無く、ブチャラティは倒れ伏す。 轟く絶叫。すぐに駆け寄ったジョナサンの懸命な治療により、ブチャラティの肉体は何とか復活を遂げる。だが、死の淵を彷徨っていたのはブチャラティだけではなかった。 近くに億康とサンタナの姿が無い。あわてて億康を探す3人。見つけた時には既に手遅れだった。 到底治療不可能なほどのダメージをサンタナから受け、息絶え絶えの億康の最期の遺言。 それは家族が罪を犯すという、彼と似た境遇を持ったお空、そしてその家族の保護だった。 最期に億康の、天へと昇る安らかな魂を垣間見た気がした3人。ブチャラティは彼の敵を討つことを静かに決意。 そして仇の一人の正体に近づきつつあったブチャラティは、その男が自分の宿命の相手でもあると確信を固めた。 第112話「Bloody Tears」でブチャラティら三人は二手に分かれる方針をとる。 ジョナサンは「空とさとりを追う」。ブチャラティとレミリアは「敵を追う」。死した仲間の無念を弔うにはこの方法が最も適している。 ジョナサンとレミリアの誓いを見守り、かくしてブチャラティ達は敵を追うため地下に潜る。 長く暗い闇のトンネルを黙して歩き続ける二人だったが、ある時レミリアが突然口を開いた。 「―――ブチャラティ。貴方の『運命の糸』は途中でプツリと切れている。初めて私と逢った時から、糸は途絶えていたの」 それは徐々に朽ちていく彼の身体を暗に示した内容。 ブチャラティは薄々感じていたのだ。己の身はこの地へと降り立つ前から既に消滅していく運命にあったのだと。 だが彼はその運命を既に受け入れていた。己の意志はジョルノ・ジョバァーナが受け継いでくれていることを信じて。 それ以上何も語ることなく、戸惑うレミリアに背を向け、ブチャラティは地底に聳える屋敷「地霊殿」へ辿り着く。 そして彼は運命に追い付かれる。第126話「『BOTTOMs ~最低野郎たち、地の底で~』」。 とうとう仇敵を追い詰めたブチャラティ。彼はレミリアの放つ紅い霧により敵を混乱させる策に打って出る。 サンタナをレミリアに任せ、自分は悪夢の根源ディアボロ(ドッピオ)と対峙。最終決戦の火蓋が切られた。 恐るべきキング・クリムゾンを最大限警戒しながら全ての力を出し切って立ち向かうブチャラティ。その身体は限界を振り切ってドッピオを追い詰めた。 事前に体内に仕込んでいた「ウォークマン」を聴き、音によって時間が飛ぶ瞬間を察知したブチャラティはドッピオに勝利―――否、「相打ち」に持ち込んだ。 一方でレミリアもサンタナとの戦いにひとまずの終止符を打ち、ブチャラティの救援に到着する。 そこで彼女を待っていたのは……ブチャラティの死体。―――それは確かに死体であり、未だ肉体にしがみつこうとする魂の成れの果てだった。 もはや息も絶え絶え、全ての感覚を失いつつあるブチャラティにレミリアは最後に声を掛けた。 ―――「ゆっくり休みなさい、ブチャラティ……頑張ったわね」 ―――「……うん……『ボク』は先に休むって、ジョルノに言っておいて、レミリア。おやすみ」 それは彼の精神が「あの頃」まで遡ってしまったことを示す言葉。 昇り逝く彼の魂が視る、様々な生きた魂。未だ地上で生を掴む為に戦う彼らの魂は、死に逝くブチャラティには星の謳うバラードにも見えて。 真面目で優しい一人の男は残された者に全てを託し、星々へと昇って消えた。 【ブローノ・ブチャラティ 死亡】
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――さて突然だが、 ピシュッ ――……おおっ、この距離で投げたフォークを全員が回避できるとは! 先っぽ研いであるから当たれば結構痛いかななんて思ったんだけど。 ……あ、イヤ悪かったよ本当。ごめんごめん、何も君らに怪我させようなんて意味はないんだって。 フォークだってほら最近流行ってる名状しがたいカオスなナントカのアニメで良く見るからってだけの理由だし。 ――しかし君らは“カンが良いな”。 俺の最初の一言から何かしらのニュアンスを感じたか、単純に飛んでくるフォークを見てからどう動くかを一瞬で決めたか。 いずれにしてもその直感、もっと磨いた方が良いよ。 さて、この『カン』は――えーと、まあつまり“判断力”ってことだと思う。 この判断力って何するにも重要だと思う訳よ。学校のテストにせよ今のような戦闘――じゃないんだって、まあ何にせよね。正解を選んだり、あるいは今自分はどうすべきか、とか。 じゃ、そういう事で今回はそんな連中の話をしよう。 ●●● 「おい、聞こえているだろう。 どこからか攻撃を受けた。なにか情報をくれ……」 小さく呟いた僕の言葉に対しトランプからの返事はない。 情報の提供どころか、たとえば『テメーで考えろバーカ!』のような煽りもないとは。 あっても迷惑なだけだが。 しかし……この状況、裏を返せば“ムーロロの情報を聞かなくても対処できるレベル”という事なのでは? 「フーゴッ!おい外は大丈夫なのかッ!?」 ――と、ここで悲鳴にも似たナランチャの呼びかけに意識を引き戻される。 そうだ、ここは三人で切り抜けなければならない。とりあえず飛び出そうとするナランチャを手で制す。 「フーゴ、今のは……突然緑色の飛礫がガラスを割ったように見えた!これがスタンド攻撃というものなのか!?」 ジョナサンがそう聞いてくる。緑の飛礫?僕には見えなかった。彼の波紋の力か、あるいは動体視力か?いずれにせよ彼の力もスタンド使いに引けはとらない。 「君には今のが――僕には見えなかったが――見えたと?すごい動体視力だ。そして、そう、今のは明らかにスタンド攻撃。 そしてナランチャ。君ならこの場をどうする?」 あえてナランチャに話題を振る。この状況を三人で切り抜けると決意した以上、状況と思考は共有しておかなければならないからだ。 「そ、そんな事急に言われたって俺にわかる訳ねーだろッ!」 「落ち着いて、ナランチャ。君は『飛び道具で攻撃するスタンド使い』を良く知っているはずだ」 「この攻撃がミスタだってのかよォーッ!」 ……以前ならここで『んなワケがあるか』とブチ切れて彼を殴り倒していただろう。だが、そうはしない。 「そうじゃあない。ミスタを良く知ってる君なら“銃使いを相手にしたらどうするか”を考えられるはずだ」 ナランチャがハッとして目つきを変える。どうやら彼にも理解できたようだ。 『銃弾の軌道をも操作される可能性がある以上、我々のスタンドの間合いまで突っ込む』ッ! 「待ってくれ!戦うという事なのか!?僕たちには味方が必要だ! 怯えて不意にスタンドを使ったのかもしれないッ」 ジョナサンが話に割り込む。彼が言いたいこともよく理解している。 「ジョナサンも。スタンドに関しての戦闘は僕やナランチャの方が慣れています、落ち着いて聞いてください。 ――あれを見てください。ふわふわと浮いている、あれがスタンドです。きっとあれが僕たちを監視しているのだと思う」 人差し指を立てて静粛を促し、そのまま指さした先には鍵のぶら下がったUFOのような物体が浮いている。 どう見てもスタンドだ。しかも“人型ではない遠距離型あるいは自動操縦型”と推測できる。 「じゃああれが先の飛礫を放ったというのか?」 「おそらくは。ですが推測のし過ぎは良くない。ハナから相手はチームで、飛礫を放ったのは別のスタンドという事も考えられる。 そして、とにかくここで立ち止まっていれば全滅の可能性もある。ならば戦うにせよ逃げるにせよ、必要なのは移動ってことです。 さらに先にナランチャに聞いた質問の答え。飛び道具が相手なら、それが届かない距離に逃げるよりもこちらの間合いまで突っ込むのが鍵。 ……ここは僕が引き受ける。全力で君らを逃がす!」 ジョナサンの質問に回答しつつ方針の決定、行動に移す旨を伝える。 そして僕がこの場を引き受けるという発言を受けナランチャがギョッとする。そりゃあそうだろう。 ジョナサンの腕を引っ掴み戸口へ走った。 「行くぞジョナサン!ここはフーゴに任せるぞッ」 「彼を置いていくというのか!?僕も戦うぞッ!」 「ちげーよバカ!近くにいたら巻き込まれる!とにかく行くんだよ!! おいフーゴ!そうだよなッ?」 振り返って叫ぶように僕に問うナランチャ。僕も彼の目をしっかりと見返し、頷いた。 「ああ。ここはあくまで足止め、僕もすぐ行くから、安全な場所についたらエアロスミスを飛ばしておいてくれ。勝手に見つけて合流しますから」 最後の方なんかほとんど聞いてないんじゃあないか、という勢いでナランチャが飛び出した。 ジョナサンは心配気味に最後まで僕の方を見ていたが、それでもナランチャを追って行ってくれた。そう、それでいい。 さあ、いくぞ……“全力で”! パープル・ヘイズ・ディストーション! ●●● 結論から言ってしまえば、ジョンガリ・Aは三人を襲撃するつもりはなかった。 三人のうちに知り合い、あるいは敵がいるのかどうか、そういった状況を把握するためにとスタンドを行使しただけである。 それが気付けば前を走っていた奴と同一人物か、またはチームでの襲撃かと勘違いされて攻撃を受けたという訳だ。 人型のスタンドではない『マンハッタン・トランスファー』のダメージフィードバックが全身の皮膚に傷をつけている。 だが、まだ彼が再起不能になったわけではない。 一瞬だけ襲ってきた、蝕まれるような鋭い痛みにひるみ、さらにその後に吹き上がった煙に気流を乱されその場を退いた、それだけだ。 そしてこの屈辱を、『恨み』を晴らさぬジョンガリ・Aではない。 とは言え、とは言えだ。 自分の能力で、あるいは単独行動というスタンスで今後も動き続けられるかと問われれば素直にイエスとは言えない。 狙撃手ならば狙撃手らしく安全かつ有利な場所に陣取って動かずにいるという事も選択肢の一つであるし、放送で得た情報、得られなかった情報の獲得に動こうとしていたことも事実。 それらを理解しているからこそジョンガリ・Aは歯噛みをしつつも再びスタンドを空中に舞い上げ、歩き出すしかない。 そんな逆境続きの中、数分もしないうちに先の三人組を見つけられたのは彼にとって幸運以外の何物でもなかった。 当初からそう遠くへ逃げ出そうとする気はなかったのだろう。そんな推測が一瞬頭をよぎるも、問題はそこではない。 『三人組が五人組になっていること』と、 『己のスタンドで読めるのは気流から得る体格や動きだけで会話を聞き取ることが出来ないこと』の二点が問題なのだ。 ジョンガリ・Aは考える。 先の戦闘の際に向こうの五人組のうち少なくとも一人以上には自分のスタンドが見られており、自分が攻撃を仕掛けた“と思われている”事は大いに問題だ。 姿を現しただけで有無を言わさずスタンドのラッシュを受ける可能性だってある。 しかし、『ガラスを割ったのは自分ではない』と証明することが出来たのなら。 割った本人に罪をなすりつつ――事実彼が割ったわけではないから些か語弊のある表現ではあるが――彼らに取り入ることも不可能ではないのでは? 自分が攻撃“された恨み”を抑える事さえできれば『無実の自分を問答無用で攻撃してきた』として逆に弱みを握ることも出来るのでは? もちろん……この五人組を相手に今度こそ本当に攻撃することも選択肢の一つである。 さまざまな可能性を考えながらも歩みは止めない。止められない。 全てはDIO様のため。迷いこそすれ立ち止まる訳にはいかないのだ。 ――緩やかな日差しが注ぐ街並みにジョンガリ・Aは姿を消した。 ●●● 「お、おーいフーゴぉ~」 「よかった!無事だったのか!」 ラジコン飛行機みたいなスタンドがナランチャとかいうガキのもとに戻ってくる、一人の男を連れて。 ジョナサンとか言われた方も顔がゆるんでやがる。マッチョのニヤニヤ顔なんて見たくねーっつーの。 「ええ――倒すことを前提としなかった分楽に逃げられましたよ」 「え、お前のパープル・ヘイズで倒さねーなんて、そんなこと出来るのか!?」 「まあ……何でもいいじゃないですか、無事だったんだから」 フーゴと言われた奴がナランチャと一言二言挨拶してこっちに歩いてきた。 「だな、それよりよォ!スゲェ人と会ったぜ!誰だと思う?ドジャァ~ン!」 どじゃぁ~ん、ってお前ガキかよ。確かに見た目ガキだけど。 最初から俺ら隠れてもいねーし。フーゴとやらも最初からこっちガン見だったし。 「フーゴ……久しぶりね」 ――え? 「あ、あぁ。久しぶり。元気そうで何よりです、トリッシュ」 え?え? 「なんですかトリッシュ様?この穴スーツもトリッシュ様のお知り合いで?」 思わず聞いちまった。 穴スーツなんて呼んじまったせいで明らかに嫌な顔をされた。チクショウ。 「まあね、あ、こいつは小林玉美っていって――」 ト!トリッシュ様が俺の事を紹介してくださってる!思わず背筋が伸びる。 「紹介に預かった玉美と言いやす。縁あってトリッシュ様のお供をさせていただいておりやすが……」 が。そうだ。ガキらにナメられる気はさらさらネェ……そこまで言うとこっちがガキ臭くなるので言わねーが。 「――なぁフーゴ?トリッシュの奴あんなちゃっちぃオトコを連れて何のツモリなんだろうな?」 「さあ……この半日間の間に何かあったんでしょう。あとでゆっくり聞けばいい」 小声で話してるつもりなのか!?聞こえてるっつーの!流石の俺様も怒り爆発のサムライ激怒ボンバーってやつだ。 「オイ!おめぇらな、いくらトリッシュ様の知り合いだからって俺にイバりちらすんじゃあねーぞ!俺が忠誠を誓ったのはトリッシュ様だけなんだからな!」 「……玉美、うっさい」 ぐっ……流石にトリッシュ様に怒られると引き下がるしかない。 「し、失礼しやした……」 そうか、トリッシュ様の命令次第じゃ俺はこいつ等の下になっちまうのか…… 「まあまあ。君たちが皆顔なじみの友人でよかったじゃあないか。 改めて、僕の名はジョナサン・ジョースター。君たちとともに力を合わせて戦いたいんだ!」 と、ここでジョナサンとやらが自己紹介して場をリセットする。 学級委員タイプだな。コラ男子静かにー!ってか。まあ、嫌いじゃあねーかな。好きでもないが。 「決まりね。じゃあちゃっちゃと情報交換……始めようかしら、ね。フーゴ。ナランチャはエアロスミスで周囲の警戒を」 「な、なんで俺がトリッシュに命令されなきゃなんねーんだよ!?おいフーゴッ」 しかし切り出したのはトリッシュ様!流石です!ナランチャてめーは黙ってトリッシュ様にしたがってりゃいいんだよ!ケッ! 「いや、まあ……でもトリッシュの言うとおりだ、とにかく周囲の警戒を。 トリッシュ、特に君とはいろいろ話をしておきたい」 こっちはこっちでナニ気安くトリッシュ様のこと呼んでるんだよ!こいつぁメチャムカ着火ファイアーなんじゃねーの!? 「あァん?てめぇトリッシュ様に馴れ馴れしkブゲッ」 「玉美、うっさい」 トリッシュ様……ナイスな腹パン、ありがとうございます…… ●●● さて、ここでいったん話を切ろう。 最初に君らに念頭に置いといてもらったのは“判断力”ってことだが、どうだろう? ここで一番物事を判断しなきゃならないのは誰だ? ジョナサンはまあ、今回そろったメンツの中では顔見知りがいない分判断は連中任せ……とは言っても本人の目的は明確だからまっすぐ行くだろうね。 玉美も同じ。まあ判断の基準が『トリッシュ様』の命令だから何とも言えないけど。全て彼女に一任します!って感じで。 ナランチャは……頭がアレだから行動方針やら何やらの判断は出来なさそうだなぁ。戦闘になれば天才的な勘、つまり判断ができるんだけど。 で、メインはトリッシュとフーゴの二人だろうね。 どちらも『ジョジョ』を知ってて、しかもトリッシュに至ってはブチャラティに送り出されてきたばっかりで。 情報交換も慎重になりそうだ。各々の考えや判断をいかに先の三人に伝えるかが課題だろうね。 ――で、忘れちゃあいけないのがジョンガリ・A。 現状で選択肢が、つまり判断しなければいけないことが一番多いのは彼だと思うよ。しかもそれを一人で判断しなければいけない。自分の判断の尻拭いもすべて自分ですることになる。 これは中々のプレッシャーだろうね。あ、いやプレッシャーと表現するのはアレだけど。 あとはそうだなぁ……この話には出てこないけど、ムーロロだってずっとフーゴのポケットで話聞いてるはずだからね。判断要素が一気に増えたと思うよ? 殺戮ウイルスって聞いてたフーゴのスタンドが相手を殺さなかった? 最近デビューした歌手がなんでパッショーネの連中と知り合いなの? ……とか。 でもまあ、ここで俺がムーロロについて話しても仕方ないからね。ほら何というか――話さない方が面白くない?彼の場合は。 ――え?俺の判断力? いや俺は大してないよ。選択肢を選んでくゲームなんかはいっつも負けばっかりで、 ……ってうわっヤメ、フォーク投げるの止めて!痛いから!ごめんマジごめんってッ―― 【E-6 南部 路上 / 1日目 午前】 【ジョナサン・ジョースター】 [能力] 『波紋法』 [時間軸] 怪人ドゥービー撃破後、ダイアーVSディオの直前 [状態] 全身ダメージ(小程度に回復)、貧血(ほぼ回復)、疲労(小) [装備] なし [道具] 基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1~2(確認済、波紋に役立つアイテムなし) [思考・状況] 基本行動方針:力を持たない人々を守りつつ、主催者を打倒。 0.ナランチャやフーゴの知り合いか!情報交換をしよう。 1.先の敵に警戒。まだ襲ってくる可能性もあるんだから。 2.『21世紀初頭』? フーゴが話そうとしていたことは?→方針0の情報交換で聞こう 3.『参加者』の中に、エリナに…父さんに…ディオ……?→方針0の情報交換で何かわかるかも? 4.仲間の捜索、屍生人、吸血鬼の打倒。 5.ジョルノは……僕に似ている……? [備考] ※放送を聞いていません。フーゴのメモを写し、『アバッキオの死が放送された』と思ってます。 【ナランチャ・ギルガ】 [スタンド] 『エアロスミス』 [時間軸] アバッキオ死亡直後 [状態] 額にたんこぶ(処置済み)&出血(軽度、処置済み) [装備] なし [道具] 基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1~2(確認済、波紋に役立つアイテムなし) [思考・状況] 基本行動方針 主催者をブッ飛ばす! 0.トリッシュだ!仲間増えてよかった!エアロスミスで警戒してるから情報交換しようぜ! 1.フーゴが話そうとしていたことは?→方針0の情報交換で聞こう 2.ブチャラティたちと合流し、共に『任務』を全うする。 3.アバッキオの仇め、許さねえ! ブッ殺してやるッ! 4.フーゴのパープルヘイズが『逃げ』で済ました……?よくわかんねー [備考] ※放送を聞いていません。フーゴのメモを写し、『アバッキオの死が放送された』と思ってます。 ※エアロスミスのレーダーは結局花京院もジョンガリ・Aもとらえませんでした。 【パンナコッタ・フーゴ】 [スタンド] 『パープル・ヘイズ・ディストーション』 [時間軸] 『恥知らずのパープルヘイズ』終了時点 [状態]:健康、やや困惑 [装備]:DIOの投げたナイフ1本 [道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、DIOの投げたナイフ×5、『オール・アロング・ウォッチタワー』 のハートのAとハートの2 [思考・状況] 基本行動方針:"ジョジョ"の夢と未来を受け継ぐ。 0.トリッシュ……素直に喜んでいいものか、とにかく情報交換はせねば。 1.先の襲撃&追撃に引き続き警戒。 2.ジョナサンと穏便に同行するため、時間軸の違いをきちんと説明したい。→方針0でしっかり話しておこう 3.利用はお互い様、ムーロロと協力して情報を集め、ジョルノやブチャラティチームの仲間を探す。 4.ナランチャや他の護衛チームにはアバッキオの事を秘密にする。しかしどう辻褄を合わせれば……? 【トリッシュ・ウナ】 [スタンド] 『スパイス・ガール』 [時間軸] 『恥知らずのパープルヘイズ』ラジオ番組に出演する直前 [状態] 肉体的疲労(中程度までに回復)、全身に凍傷(軽傷だが無視はできないレベル)、失恋直後、困惑 [装備] 吉良吉影のスカしたジャケット、ウェイトレスの服 [道具] 基本支給品×4、破られた服、ブローノ・ブチャラティの不明支給品0~1 [思考・状況] 基本行動方針:打倒大統領。殺し合いを止め、ここから脱出する。 0.フーゴ……いざ会うと複雑な気持ちね、とにかく情報交換かしら 1.ウェカピポとルーシーが心配 2.地図の中心へ向かうように移動し協力できるような人物を探していく(ただし情報交換・方針決定次第) 3.ありがとう、ブチャラティ。さようなら。 4.玉美、うっさい [参考] ブチャラティ、ウェカピポ、ルーシーらと、『組織のこと』、『SBRレースのこと』、『大統領のこと』などの情報を交換しました。 【小林玉美】 [スタンド]:『錠前(ザ・ロック)』 [時間軸]:広瀬康一を慕うようになった以降 [状態]:全身打撲(ほぼ回復)、悶絶(いろんな意味で。ただし行動に支障なし) [装備]:H K MARK23(0/12、予備弾0) [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:トリッシュを守る。 1.トリッシュ殿は拙者が守るでござる。 2.とりあえずトリッシュ様に従って犬のように付いて行く。 3.あくまでも従うのはトリッシュ様。いくら彼女の仲間と言えどあまりなめられたくはない。 4.トリッシュ様、ナイス腹パンです…… [備考] 拳銃の弾は無くなりました。 【E-6 中央部 / 1日目 午前】 【ジョンガリ・A】 [スタンド] 『マンハッタン・トランスファー [時間軸] SO2巻 1発目の狙撃直後 [状態] 肉体ダメージ(小~中)、体力消耗(ほぼ回復)精神消耗(小) [装備] ジョンガリ・Aのライフル(30/40) [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~2(確認済み/タルカスのもの) [思考・状況] 基本的思考:DIO様のためになる行動をとる。 0.襲撃する?取り入る?見逃す?どうする、俺? 1.情報がほしい。 2.ジョースターの一族を根絶やしに。 3.DIO様に似たあの青年は一体? 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 128 目に映りしものは偽 ジョナサン・ジョースター 162 ありえない筈の遭遇 124 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~ 小林玉美 162 ありえない筈の遭遇 128 目に映りしものは偽 ナランチャ・ギルガ 162 ありえない筈の遭遇 128 目に映りしものは偽 パンナコッタ・フーゴ 162 ありえない筈の遭遇 124 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~ トリッシュ・ウナ 162 ありえない筈の遭遇 128 目に映りしものは偽 ジョンガリ・A 168 Trace
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投手 松坂大輔 08MATSUZ.SEN 岡島秀樹 08OKAJIM.SEN 斎藤隆 08SAITO.SEN ジョン・レスター BRLEST08.SEN ティム・ウェイクフィールド BRWAKE08.SEN ジョナサン・パペルボン BRPAPE08.SEN ジョシュ・ベケット BRBECK08.SEN ブラッド・ペニー BRPENN08.SEN ジャスティン・マスターソン BRMAST08.SEN ラモン・ラミレス BRRAMI08.SEN マニー・デルカーメン BRDELC08.SEN クレイ・バックホルツ BRBUCH08.SEN 野手 ジェイソン・バリテック BRVARI08.SEN ジェド・ロウリー BRLOWR08.SEN ダスティン・ペドロイア BRPEDO08.SEN ケビン・ユーキリス BRYOUK08.SEN ジェイソン・ベイ BRBAY08.SEN J.D.ドリュー BRDREW08.SEN ジャコビー・エルズベリー BRELLS08.SEN フリオ・ルーゴ BRLUGO08.SEN ジェフ・ベイリー BRBAIL08.SEN ジョナサン・バンエブリー BRVANE08.SEN ジョシュ・バード BRBARD08.SEN マイク・ローウェル BRLOWE08.SEN デビッド・オルティーズ BRORTI08.SEN