約 69,693 件
https://w.atwiki.jp/tirowiki/pages/61.html
Lv42 The Legacy of Seth McMannus エバーフロストでDreadwakeを倒す Lars 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/13837.html
登録日:2012/03/17 Sat 21 15 11 更新日:2024/09/12 Thu 17 59 11NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 R2 「いい加減にしろ、ダメ親父☆」 アジテーター イガラッポイ オーベム カツラでしょ ギアス能力者 コードギアス サイコクラッシャー シャルル ダメ親父 ハーレム ブリタニア皇族 ブリトゥヴァァァァニア!!! ベガ ロールパンスケさん 主人公の親 人間ロケット 反逆のルルーシュ 哀しき悪役 嘘つき 威厳 子沢山 巻き舌 弟 強力若本 政治家 昨日を求めた男 横ロール 洗脳 演説 父親 父親失格 皇帝 神聖ブリタニア帝国 絶倫 若本規夫 言ってる事は正論 記憶操作 辣腕 陛下 人は、平等ではない。生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な体を持つ者、生まれも育ちも才能も、人間は皆、違っておるのだ。そう、人は差別されるためにある。だからこそ人は争い、競い合い、そこに進化が生まれる。不平等は悪ではない。平等こそが悪なのだ!権利を平等にしたE.U.はどうだ?人気取りの衆愚政治と坐しておる。富を平等にした中華連邦は、怠け者ばかりだ。だが、我がブリタニアはそうではない。争い競い、常に進化を続けておる。ブリタニアだけが前へ、未来へと進んでおるのだ。我が息子クロヴィスの死も、ブリタニアが進化を、続けているという証。闘うのだ!!競い、奪い、獲得し、支配しろ、その果てに未来がある!! オォォル・ハイィィル・ブリタァァァニアァァァ!! シャルル・ジ・ブリタニアとはアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』続編『R2』はじめ、コードギアスシリーズに登場するキャラクター。 声:若本規夫 ●目次 【プロフィール】 【概要】 【人物】◆過去 ◆目標 【能力】 【活躍】◆1期『コードギアス 反逆のルルーシュ』 ◆2期『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ◆ドラマCD 外伝漫画『コードギアス 双貌のオズ』 外伝『コードギアス 亡国のアキト』 ソーシャルゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』 漫画『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』 【余談】 【プロフィール】 年齢:62→63歳 生年月日:皇暦1955年8月4日 星座:獅子座 血液型:A型 【概要】 神聖ブリタニア帝国第98代皇帝。 大柄な体格と綺麗に並んだ四段横ロールが特徴。 多くの妻がおり、ルルーシュやナナリー、シュナイゼル、コーネリア達の実父。 「不平等においてこそ競争と進化が生まれる」という持論を持ち、これをブリタニアの国是としている。 この考えに基づき、皇位継承権を持つ皇族同士を争わせて勝ち残ったものを後継ぎにすると宣言している。 政治手腕は極めて優秀。 若かりし頃は権力の腐敗や壮大な内紛などの末期的な政治状況だったと思われるのに、そこから一代で世界征服を達成しそうなほどに卓越している。 【人物】 一代でブリタニアを再びまとめ上げ、世界征服に向けて邁進する辣腕皇帝。 三男クロヴィスの葬儀の際などには威風堂々たる“弱肉強食”を掲げた演説を行っている。 自分達を日本で見捨てたという事もあり、息子ルルーシュからは当然蛇蝎のごとく嫌われている。 しかし一方で、シャルルの兄V.V.によればルルーシュの人格はシャルルによく似ているらしい。 しかし辣腕皇帝というのはあくまで表向きの姿。 現在は成長した子供たちに政治を任せ、政務にそこまで力を入れていないらしいが…? ◆過去 本当の目的は、コード(C.C.が有している力)とギアス関連の古代遺跡の力を使い、「嘘の無い世界」を作ること。 人々の心がつながることによる「嘘の無い世界」を作る目的をもった理由は、人間の「嘘」・「その嘘にもとづく争い」を激しく嫌悪しているため。 そのきっかけは幼少の頃、帝位をめぐる宮廷闘争の中で暗殺により実母を失い、世界に対して絶望した。 V.V.は双子の兄であり、同じく嘘を嫌う兄とは「僕達二人の間に嘘はない」と幼少の頃互いに誓い合い、「嘘のない世界」を作る最初の同志となった。 ルルーシュと同じく、肉親への“情”と世の理不尽に対する“怒り”が彼の原動力となった。 V.V.はコードを獲得し、兄からシャルルはギアスを得た模様。 V.V.「君に出会ってから、シャルルは変わってしまったよ。互いに理解しあっていくのが、楽しくなってきたみたいだ。このままだと、僕達の契約はなかったことになってしまう。僕だけ残されちゃう…」 しかし、固いきずなで結ばれていたはずの兄弟にも亀裂が訪れる。 シャルルはマリアンヌと出会い、彼女と結婚。C.C.とマリアンヌもまたシャルルの計画を知って同志となり、本心では嘘を嫌うシャルルでさえマリアンヌとは本心から仲良くなり、その様子を見たV.V.は同志であるはずのマリアンヌに対して凄まじい嫉妬心に駆られてしまう(C.C.は潜在的にはV.V.はマリアンヌに惚れていたのではないかと推測しており、どちらにしても「自分一人だけ仲間外れになる」孤独への不安と嫉妬があった模様)。 結果、V.V.は自分の仕業に見せないようマリアンヌを呼び出し、同志であるV.V.の裏切りを予測できなかったマリアンヌはあっさり殺された。その際、偽装工作のためにナナリーは歩けない体にされた模様。 マリアンヌの魂は死の間際に発現したギアスの力で偶然アーニャ・アールストレイムに取り付き生き延びたが、マリアンヌを介して真相を知ったシャルルは「嘘のない世界」を作るという同じ目的を持つはずの兄が自分に「嘘」を付いたことにより不信感を抱く。 このままではマリアンヌの遺児であるナナリーやルルーシュにV.V.の魔手が及ぶと考えたシャルルは、ナナリーの記憶を書き換え、結果的にそのショックでナナリーは失明。 V.V.から守るべく、自分の手元から遠ざけ「取引材料」と称して日本へと送った。 ◆目標 「嘘の無い世界」を作るためギアス関連の遺跡がある地域・国々を占領・独占し、そこを天領(直轄地)とすることで人間の集合無意識に干渉するシステム『思考エレベーター』を作り出した。 普段は黄昏の間にあるこの思考エレベーター(「アーカーシャの剣」とも呼ばれる)内にいる。 そして思考エレベーターとコードの力によって、「神を殺す」=「人間達個人の意識を、魂の生みの親である集合無意識(Cの世界)へと全て接続・回帰させることですべての意識がつながる『ラグナレクの接続』」を実行しようと目論む。 尚、この計画を知っているのはブリタニア内でも側近のビスマルクやギアス嚮団などごく一部である。 辣腕を振るい、時には冷酷な決断をしてきたのもすべてはこの目的のため。 「不平等においてこそ競争と進化が生まれる」の持論は各地に散らばる遺跡を掌握するための方便に過ぎず、『皇帝』という仮面をかぶり嘘をつくこともあるが、内心としては嘘を嫌い嘘のない世界『ラグナレクの接続』をなすことは彼にとって最大の悲願である。 しかし、「ラグナレクの接続」を実行すれば死者(正確には集合無意識に残るその思考・記憶)とも対話出来るために命を軽んじている一面を持つ。 ルルーシュの母が死に妹も視力と両足に障害を負ったことで権力争いから脱落して虐げられるようになり自分と妹の身が危なくなった際には、(上記持論やV.V.の影響で特別扱いできなかったとはいえ)どうでも良い扱いをしたことでルルーシュから激しく敵意と「強者が弱者を虐げるのは許さない」という持論を抱かせることになった。 その後神根島の遺跡を狙ってルルーシュ達兄妹を人質として送った日本を侵略して更に反感を買うことになった(ルルーシュ達がすんなり死亡扱いにされている程に死んでもおかしくないものだった)。 V.V.から守るため色々するなど彼なりにルルーシュやナナリーのことは愛していたようであるが、「目的を達成すれば死者とも会える。すべての犠牲が意味を持つ」以上、彼の大義以上のものではないのもまた事実だった。 実際、「守るため」に子供たちを遠ざけた理屈も、その後戦争を仕掛けた事で「どうせ死んでいても会えるので子供たちを守るどころか生死に興味がない」事を証明してしまっており、ルルーシュからは「お前たちは俺たちを見捨てた」と唾棄されている。 余談だが、ルルーシュも最終的に“明日”を目指す大義『ゼロレクイエム』のために最愛のナナリーに対して嘘をついて遠ざけることを選んでおり、その意味でだけではV.V.の言った通り似た者親子である。 また嘘のない「優しい世界」を求めていたことは本人なりに本心のつもりであり、そのため最終局面でルルーシュに目的や事情を説明して説得したのだが、 世界も望んでいることと一方的な価値観を押し付けている上に、その成就のためとはいえ自らは好きなだけ非道な行いをして嘘をついているという有様だった。 更に目的成就した後の世界は嘘を嫌うあまり緩やかに死ぬだけの世界と化す(そのため全世界の多数派の望みというわけではないことも後に証明された)。 これらからマリアンヌ共々「自分に優しい世界」を望んでいるだけだとルルーシュに看破され、結局否定されることとなった。 このことから非道を行っているという覚悟はあったはずだが、真の意味での覚悟は出来ておらず激昂することとなった。 こんなシャルルだがあくまで目的を優先するだけで時折垣間見せる情は一応本物であり、 外伝漫画『コードギアス 双貌のオズ』では、自分の些細ないたずら心で妹ユーリアと母を死なせてしまった少女時代の娘マリーベル・メル・ブリタニアに対し、偽りの記憶を与えて立ち直るきっかけを作った。 【能力】 あとから結果を振り返りよかったと思える選択だけを選べる人生などありはしない行動の善し悪しは結果が出てみねば解らぬこともある大切なのは今の自分を信じる強さそれが出来ねば人が生きていくには脆弱すぎるそのために必要ならば偽りの記憶もまた ギアス能力者でもあり、目を合わせた他人の記憶を書き換える事が出来る。 ルルーシュのギアス同様相手の目を見る必要があるがルルーシュとは異なり、重ね掛けが可能。ギアス嚮団の研究の成果もあってか、能力を暴走させてONOFFが効かなくなるようなこともない。 その能力で、ルルーシュを始めナナリーやアーニャ及びアッシュフォード学園の生徒会メンバーの記憶を書き換えている。 おそらくブリタニアの熾烈な政争を勝ち上がることができたのは、このギアス能力も使ったものと思われる。 後に外伝『コードギアス 亡国のアキト』などでもルルーシュに使用したことが判明。しかしさすがにルルーシュの能力ほど強制力には長けていない様子。 ギアス能力は本人の願望や潜在意識・素質を反映すると言われており、自分への嘘を嫌いつつも他人に嘘を植え付ける皮肉なものとなっている。 ただ皮肉と言っても「自分に優しい世界」を望んでいることが反映されていると言えるし、嘘を激しく嫌っている割に好きなだけ重ね掛けしたり戦乱や差別を推奨しまくっていたことなどもその証左で自業自得である。 ギアス嚮団がルルーシュ率いる黒の騎士団の零番隊に襲撃され、V.V.が敗れて本部の思考エレベーターを使い逃げようとした時、彼がジェレミアを使ってルルーシュの暗殺を企てたことを知り、再び「嘘」をついた兄を見限って、兄を死亡させてコードを継承。 ギアス能力は失われた代わりに、コードの力で不老不死となった。 【活躍】 ◆1期『コードギアス 反逆のルルーシュ』 三男クロヴィスの葬儀に際して演説を行った。 思考エレベーターを介して死者とも対話ができるようで、それゆえ人の死に対して独特な価値観になっている様子。 ◆2期『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 記憶を書き換えたルルーシュを餌にしてC.C.の捕獲をもくろんでいる。 これまでの戦争での勝利などの甲斐あって『ラグナレクの接続』達成間近もあってか、政務について「俗事」というなど力を入れなくなり、子供たちに任せている。 結果的にエリアでのブリタニア国民とナンバーズの軋轢など、強引に膨れ上がった故に国としてはかなり危険な状態にある。 ギアス嚮団の嚮主V.V.を追ってきたルルーシュとC.C.を思考エレベーター内に招き、ルルーシュにギアスをかけられるもコードのおかげで死なず、ちゃっかりドッキリを披露してルルーシュを驚愕させる。 そしてC.C.の願い“死ぬこと”を叶えるという約束をして彼女のコードを奪おうとする。 しかし、直前にルルーシュの説得で拒絶されて失敗し、さらに蜃気楼の攻撃により思考エレベーターは崩壊することになる。 これにより一時行方不明扱いになっていたが超合衆国日本の成立と時を同じくして本国に復帰。 第二次トウキョウ決戦中にログレス級浮遊航空艦「グレートブリタニア」に乗り神根島に向かう。 この時、既に計画完遂が間近だったことからシュナイゼルに対して政治や戦闘を「俗事」として取り合わなかったことでクーデターを招く。 シャルル自身はそれを意に介さず、嚮団の生き残りと共に神根島のシステムを使い、思考エレベーターを修復。 思考エレベーター内で再び対峙したルルーシュに全ての真相を語り、 後から来たマリアンヌ、スザク、C.C.たちの前で思考エレベーターを起動させ目的を果たそうとする。 しかしルルーシュの行動の根本の理由を覆すような真相を語ったものの、 ルルーシュはシャルル達が「優しい世界」ではなく「自分に優しい世界」を求めているに過ぎないと気付き、改めてシャルル達を拒否し、集合無意識に対して「時の歩みを止めないでくれ」というギアスをかけた。 集合無意識にギアスをかけることは無茶だとも思われたが、ルルーシュの言っていた通りシャルルのやろうとした「神を殺す(世界の停滞)」は大半の人の望みではなかった(であろう)こともあり、集合無意識がギアスの影響を受け、それに伴い思考エレベーターも崩壊し始める。 その直後、集合無意識から拒絶されたことにより、その場に居合わせたマリアンヌと共にシャルルはCの世界に呑み込まれてしまう。 それでも下半身が消滅しながらもルルーシュにつかみかかり(*1)、シュナイゼルが作り出すであろう世界のあり方を警告したが、ルルーシュには「嘘の無い世界」を否定され「消え失せろ!」の一言と共に完全に消滅した。 ◆ドラマCD 「反逆 学園 ギアス 先生 !」 ルルーシュの記憶をギアスでいじって遊んだこともあり、ナナリーからは「いい加減にしろ、ダメ親父☆」とツッコまれた。 まさかののちの外伝で嘘から出た実と化した。 「Cタケ られた C.C.」 いつになったらワシは、おじいちゃんになれるズラァ! 親バカ。記憶喪失のC.C.に右往左往する息子をからかって遊ぶ。 何気にルルーシュから「オヤジ!」と呼んでもらえており、これでも本編よりかなり関係良好かもしれない…。 外伝漫画『コードギアス 双貌のオズ』 自分の些細ないたずら心で暗殺者を入れてしまい、妹ユーリアと母を死なせてしまった幼少期の娘マリーベル・メル・ブリタニアに対し、偽りの記憶を与えて立ち直るきっかけを作った。 亡くなったマリアンヌの遺体は大事に保存している。 しかしそのことはV.V.に隠しており、遺体の保存に気づいていたV.V.は「目的が叶えば死者とも通じ合えるのに何故亡骸を大切に保存していることを僕に隠すんだ(嘘をつくんだ)」と内心見事なまでの逆ギレをしていた。 外伝『コードギアス 亡国のアキト』 1期と2期『R2』の間の話。 スザクが捕らえたルルーシュに記憶を植え付け、皇帝シャルルの絶対の忠誠を誓う軍師ジュリアス・キングスレイとして、自分の代理人としてユーロ・ブリタニアに派遣する。 皇帝からの委任権の象徴「インペリアル・セプター」までジュリアスには与えているなど息子大好きか。 しかしジュリアスは度々不調だったようで、皇帝への忠誠を口にした途端不調をきたしてしまいやがて廃人と化してしまった。 シャルルの記憶操作も絶対ではなかった様子。 この映画のため、ロロ・ランペルージとルルーシュが兄弟として共に過ごした期間がかなり短くなる疑惑が発生した。 ソーシャルゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』 サイドストーリーでモニカ・クルシェフスキーが実は娘という事が判明。 母親がシャルルとの子を成した同時期、モニカの祖父がシャルルの抑圧的統治に異を唱え反乱を起こす。 身籠った事が発覚したのは反乱後であり、処刑を恐れた祖父が関係の深かったクルシェフスキー家にモニカを預け、その後家は取り潰しに。 結果、シャルルはモニカを認知しておらず、モニカもシャルルにそのことを告げてはいない。 漫画『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』 「ヘブンズ・ドア」を使って、集合無意識を一つにする計画を推し進めていた。不死の軍団を率いて、ユーフェミアのブリタニア&黒の騎士団の連合軍と戦い、有利に戦いを進めていた。 そのさなか、ナナリーとアリスと遭遇。マリアンヌとともに、ナナリーに扉を開いて、集合無意識を一つにさせようとする。 だが、集合無意識が統一された世界は停滞した意識エネルギーしかもたないゆえやがて均一化し滅びを迎える。 そのため、「個があることで争いや苦悩が生まれるが、同時に思いやりや愛も生み出す」というアリスの説得により翻意したナナリーは「お父様の作る世界は人間を───未来を否定しています。それは優しい世界なんかじゃない」と否定する。 扉はそれに伴い崩壊する。 それでもシャルルは諦めなかったが、マリアンヌから「ナナリーに扉を開く選択をゆだねた以上、こうなる(=計画を拒否する)ことも覚悟していたはず」と諭され、「そうなのか……」と納得。マリアンヌとともに消滅した。 【余談】 妻の数 妻が108人いる。 これは皇帝として貴族等からの申し出を受け入れている為であると思われる。 中には諸事情でシャルルも認知していない子供もいたり…。 容姿 現在の姿からはあまり想像できないが、作中にて少しだけ登場した幼少期〜若い頃は栗色の長髪が特徴的な美少年(美青年)。 息子や娘達も軒並み美しい容姿の持ち主である事を考えると、もしかしたら普通にモテたのかも。 追記・修正は嘘の無い世界を作ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 若本規夫さんの所為でブリタニアが ぶるあぁぁぁあぁタニアに見えた -- 松永さん (2013-06-18 16 12 02) 正に見掛け倒しな人間って印象 -- 名無しさん (2013-08-17 21 20 04) 皮肉なことにマリアンヌよりまともだったっていう -- 名無しさん (2013-10-07 15 20 24) 自分の子供を取引に使うとこに 寧ろ帝王な格好良さを感じたが 最終的に人類補完パパになっちまった -- 松永さん (2013-10-07 16 55 44) この世にいながら彼岸に思いを馳せている、こういう人に権力を握らせちゃいけない -- 名無しさん (2013-10-07 20 18 09) いや、このオッサン 実は割りと子煩悩でマトモな人。ヤバイのはマリアンヌとV.V. 。まぁ、相対的に見てマトモ だけど -- 名無しさん (2013-10-07 20 29 17) ナイトメア・オブ・ナナリーでは、ナナリーに同意したマリアンヌに説得されて翻意して、潔く消えて行った、と、きれいな皇帝だったなぁ・・・ -- 名無しさん (2013-10-13 11 21 04) ↑だがしかし、こいつがハーレム築いている超絶倫、且つハイスペックの(元)イケメン野郎ということを忘れてはいけない。 -- 名無しさん (2013-10-13 11 43 33) エヴァの碇ゲンドウやフルメタのレナード・テスタロッサに通じる物がある。スパロボでの共闘に期待したい所だ。 -- 名無しさん (2013-10-13 12 04 47) ↑二人が張り子の虎なシャルルを軽蔑する光景を幻視した -- 名無しさん (2013-10-13 12 10 30) レナードは実際には自分を冷めた目でも見れてたんだよね。自分の異物感を認識出来ていたというか。 -- 名無しさん (2013-10-13 12 26 49) 未来余地ネタでルルが将来皇帝を殺す事を告げられてる二次を見たが「あのヘタレが儂を殺すまでになる?まっことめでたいではないか!」と我が子の成長する未来を喜んでたネタあったが、実際そう反応しそうな部分はあるかも -- 名無し (2013-11-09 10 20 30) UXにギアスも参戦していればシャルルもハザードの人類軍にいただろうな。忠誠心は皆無っぽいが。 -- 名無しさん (2014-01-03 08 30 39) 物凄い数の妻がいるのは知ってたが、まさか丁度煩悩の数とはたまげたなあ・・・・ -- 名無しさん (2014-04-29 17 15 52) 悪人ではないのかもな ただ絶倫過ぎるだろう -- 名無しさん (2014-04-30 03 29 46) ↑自分の人間不信を世間のせいにしてる時点で……なぁ -- 名無しさん (2014-04-30 10 20 53) けど、消える間際に周囲に気づかせないで態々コードの付いてる方の手でルルーシュに掴み掛かってコード継承してる可能性があるんだよな -- 名無しさん (2014-05-12 02 03 46) 進化、いい言葉だ -- 名無しさん (2014-07-22 18 48 29) ぜひ、ナイトメア・オブ・ナナリーでの彼の項目もお願いしますOTL -- 名無しさん (2014-07-22 18 51 06) この人に限った話じゃないが、進化論と言うものを勘違いしてるよなぁ。 -- 名無しさん (2014-07-22 19 04 07) ↑別に厳密な進化論説いてるわけじゃねぇしいいんじゃないの? -- 名無しさん (2014-07-22 19 05 57) シャルルがもしルルーシュにコードを継承させたって事は、ルルーシュから死を奪ったって事になる -- 名無しさん (2014-09-11 18 30 06) ↑コード継承→固有ギアス消滅だからないじゃろうな -- 名無しさん (2014-09-11 18 40 28) 進化ではなくて競争社会を礼賛しているだけ。人間は確かに平等ではないが、人間社会は公平でなくてはならないはず -- (2014-10-28 01 14 29) ↑基準が公平じゃないと余程突出した奴じゃないと競争にならないからね ところでダモクレスの剣って全人類常時思考と記憶がダダ漏れになるって解釈で合ってる?補完計画みたいに体まで一つになるわけじゃないから直に皆廃人と化すか死ぬかの未来しか見えないんだが… -- 名無しさん (2014-10-28 19 13 37) ↑それで合ってると思う。しかしダメ親父と評判のゲンドウの上を行く悲惨な未来を望む辺り、中身はそこら辺の引きこもりと大差無かったんだなぁ…… -- 名無しさん (2014-10-28 19 22 44) 100人くらい子供作っていて、愛情を持っていた子供が2人ってある意味すごい気がする -- 名無しさん (2014-12-04 11 06 18) ↑基本人間不信で擦り寄って来た女(つまりマリアンヌ以外の妻)を信用していなかったとすれば不思議でもない -- 名無しさん (2014-12-04 13 17 26) ↑つまり、人間不信が偶々他人を信じたらよりによって一番信じちゃいけないのを信じちゃった、と。皮肉ってレベルじゃねえなあ。 -- 名無しさん (2014-12-04 14 03 35) もっと環境が良ければ案外良い人になれたかもしれない。 -- 名無しさん (2015-11-08 19 28 32) 嘘を嫌う癖に自分の能力はかけた相手に嘘を吐かせることになるのは皮肉以外の何物でもないよな…… -- 名無しさん (2015-11-08 19 34 10) ↑自分を傷付ける事=嘘なら本人を体現したギアスと言える -- 名無しさん (2015-11-08 19 38 07) この人とマリアンヌが消えた理由がイマイチわからん。 -- 名無しさん (2016-01-10 20 40 21) ↑マリアンヌは肉体が消滅しているのでCの世界でしか肉体が顕現出来ない。だがその世界が消滅するので存在出来なくなった。シャルルはルルーシュが存在を否定したからギアスにかけられた世界がシャルルを拒絶したんだと思ってる -- 名無しさん (2016-01-10 20 58 24) 夜神月に似てる -- 名無しさん (2016-02-05 20 46 20) しかし嘘をきらい嘘がない世界を求めていたのに、本人自身兄にマリアンヌ関連でウソをつきまくるってのも皮肉よね。 -- 名無しさん (2016-11-12 06 42 05) 主人公がダークヒーローになった原因 -- 名無しさん (2016-11-18 20 43 06) 政治はシュナイゼルに任せて胡散臭い宗教に国費をつぎ込む嘘つきおじさん -- 名無しさん (2017-08-21 12 48 52) 子供たちは美男美女ばかり。(奥さんたちがみんな美女ってのもあるんだろうけど)やはり優性遺伝なのだろうか -- 名無しさん (2018-03-08 21 23 23) 映画のあの展開は大体こいつらのせいだったし大体こいつらのおかげ、と感じた -- 名無しさん (2019-02-10 00 01 18) マリアンヌとその子供達には愛情あったのはわかるんだけど、ユフィたち他の子供へは駒としかみてないんだろうか? -- 名無しさん (2019-02-13 22 11 33) まさかナナリーの容姿がこいつ譲りだったとは、放送開始当初は誰も考えてなかっただろうな -- 名無しさ (2019-03-02 09 19 58) ↑×2 終盤Cの世界でルルーシュと対峙したときクロヴィスとユフィの写真が大事そうに飾られてたから情はあると思う -- 名無しさん (2019-04-19 07 31 28) 情はあるんだけどその表現方法が全然ありがたくないってのが問題。オズの時もマリーベルに気を遣ったら余計に話をこじれさせたし -- 名無しさん (2019-05-22 23 13 18) ↑そのあたりはブリタニアって国自体の歪みで育ってきたのもあるだろうな。だからって同情はせんが。 -- 名無しさん (2019-05-23 05 29 03) 小説版によると衰退して滅亡寸前だったブリタニア帝国を世界征服寸前まで立て直したらしいから人間としてはともかく皇帝としては名君と言っていい -- 名無しさん (2019-05-23 05 40 06) なんでこんな引きこもりの中二病野郎が皇帝にまでなれたんだろう?現実なら必ずどこかで叩き潰されているはず。やっぱりあの世界の住人は頭のネジが外れてるやつが多いんだろうか -- 名無しさん (2019-06-15 13 34 07) ↑ルルーシュと同じようにギアスで何とかしたんじゃね -- 名無しさん (2019-06-20 16 24 30) ひきこもりの中二病野郎なの? ていうか(その思考に至る体験をちゃんとしてるあたり)そこらへんのひきこもりとかとも違うと思うけども -- 名無しさん (2019-07-08 10 40 57) ゴールデンバウム王朝並みに腐敗して崩壊寸前だったブリタニア帝国を一代で立て直して世界征服寸前まで行ったんだから皇帝としては有能なんだろう。 -- 名無しさん (2019-10-24 18 37 58) そもそも引きこもるようになった時期が明確じゃないから、若い頃は外で活発に活動してた可能性もある -- 名無しさん (2020-02-26 08 09 28) 学校関係者だけで何人記憶書き換えてんだこいつ。ポルナレフを階段から下ろすDIO的なシュールさがある。 -- 名無しさん (2020-10-02 16 13 11) タグのオーベムがまんま過ぎて笑った -- 名無しさん (2020-10-21 13 33 20) シャルルのように理想として不平等を唱える人物は珍しい、能力主義者で -- 名無しさん (2020-11-22 11 41 26) ↑ 続き、能力主義者で、弱い奴は要らないってエリート的な悪役はよくいるのに -- 名無しさん (2020-11-22 11 44 31) サイコパワークソワロタwせっかくのシリアスなシーンなのにその一言で全て台無しじゃねぇかw -- 名無しさん (2021-03-28 00 07 43) 他人の記憶を書き換えるのも嘘と同じことになぜ気づけなかったのか(気づいたら悪役になれないが) -- 名無しさん (2021-03-28 03 42 37) ぶっちゃけクロアンのクズ皇国の鰤とかより全然まともな部分ある。あちらよりもタチの悪さはあるが人間としては優秀。というか並べる事自体不敬やが -- 名無しさん (2021-05-13 22 07 34) 「不平等こそ戦いを、勝ち延びるための進歩を生む」の弱肉強食思想も「“ラグナレクの接続”を果たすためには世界各地の遺跡を自由に扱えるよう占領したいから、全ブリタニア国民を納得させるためそれらしいこと言ってるだけだよ」らしいけど、だとすると「“嘘のない世界が欲しい”くせに片手の指で数えられるくらいしかいなさそうな本心から賛同した者以外、全ブリタニア国民とブリタニア植民領民を騙し通してた“酷い大嘘つき”」になってしまうのか……? -- 名無しさん (2021-08-02 19 18 45) この人にとっての「嘘の無い世界」っていうのは「自分が他者からの嘘で欺かれ傷つけられることのない世界」だから本質的にはルルーシュが言った通り「自分に優しい世界」。記憶操作なんて嘘そのものなギアスを得たのも「嘘」じゃなくて「他者に嘘をつかれるのが嫌なだけ」で、「自分は他者に嘘を押し付けてもいい」っていう潜在意識の表れ。「嘘」を憎むといっても「真実」を大切にしてるわけでもないから自分は平然と嘘の言葉で世界を欺く。そういう意味では酷い大嘘つきっては正しい -- 名無しさん (2021-08-14 10 39 08) 確か小説版だったかで、こういう面倒臭い性格になったのは血の紋章事件で身内と側近のほぼ全てが裏切り粛清するハメになったのが原因…といった感じの描写がされていた。 -- 名無しさん (2021-09-13 15 29 55) 嘘が嫌いとか言いつつ誰も彼も騙しまくってるのが本質を表してる。記憶操作のギアスが発現するのも納得 -- 名無しさん (2023-01-15 18 18 20) 嘘が嫌いなのに嘘を付きまくる優しい世界を欲したのに世界中に地獄を作り出すルルへの愛もあるのに尊厳を踏みにじった故に野望を挫かれた -- 名無しさん (2023-06-28 17 26 18) イレイナの真実が剣なら嘘はそれを納める鞘だって言葉を聞かせてやりたい -- 名無しさん (2024-07-07 17 41 59) 子供を置き去りにしたが故に最終的には子供に置いていかれた -- 名無しさん (2024-07-21 19 29 51) 頭の中が童貞なのに国内外に隠し子がいる精剛 -- 名無しさん (2024-07-21 20 44 24) ノーランドの正体でまじモンのクズだったわ、シャルル。弱肉強食とか言って生きることに関心が薄いくせに老化が怖いとか史上最低の嘘つき野郎だ。 -- 名無しさん (2024-08-03 11 32 02) スパロボにギアス参戦した際に「乗機無くね?残念だけどNPC?」と思ってたらログレス級浮遊航空艦(グレート・ブリタニア)の艦長扱いで出てきた時は驚いた その手があったかぁ -- 名無しさん (2024-08-03 11 59 13) 矮小な人間性を若本規夫の声帯一つで覆い隠せてるのはなかなか妙のあるキャラだなって思う -- 名無しさん (2024-08-29 11 51 49) ↑↑↑もしかしてだけど声がロイドさんの鬼太郎世界の日本の黒幕の方がまだましなの? -- 名無しさん (2024-08-29 12 10 41) 「本性がアレだからこんなギアスに目覚めるんだ」はルルーシュに流れ弾が飛ぶのでちょっと言いづらいぜ -- 名無しさん (2024-09-12 17 59 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/671.html
514 :新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 18 18 ID XjUBHhrl 「ふくちう、でつ!」 和室。座卓にはフルタワーサイズの巨大パソコンが2台・・・1台はRAIDサーバーのようだ。 20インチはある大ディスプレイは贅沢にもSVGA。字が大きくて目には優しそうだ。 部屋には巨大なページプリンターが鎮座。時折紙を吐き出している。 OA用紙が詰まった段ボール箱が積み重なって壁を形成。まるでどっかの会社の事務所である。 唯一、布団とそこにおいてある2、3のぬいぐるみがここの主がどういう人物かを表している。 「復讐とはいうけどね、薫ちゃん」 ここは禾森邸にある薫の部屋。ぬいぐるみがなかったらとても幼稚園児の部屋ではない。 「どうするの?」 この日、休みの耕治とあずさは薫と話し合っていた。 6畳間はパソコンと関連機器、それとダンボールに囲まれ、座るところは薫の布団しかない。 そこに3人は座り込んで話をしている。 「あのおんなには、ちかるべきむくいをあたえるでつ!」 その邪悪な(笑)正体を晒した後、笑留は禾森邸に入り浸っていた。 もー毎日食いたい放題、ソドムやゴモラも裸足で逃げ出す痴態が繰り広げられていた。 「ちょっと・・・薫ちゃん?まさかあの男みたいに・・・」 旧山那邸の地下にねむる誰かさんを思い出し、あずさが不安を述べる。 「みづからてをかけるなんて、ぐのこっちょうでつ!」 エヘンと威張る薫。 「てをよごちゃづ、つまーと(スマート)にいきまつ!」 「て、手を汚さずって・・・」 「とのためのきりふだは、もうちゅうもんづみでつ♪」 「ちゅうもん?」 ちゃちゃっ、ちゃちゃっ、ちゃららら~♪ 薫の大好きなアニメのOP曲が流れる。薫の携帯の着信音だ。 「あい、かぁる、でつ♪」 「・・・」 「あい!とどきまちたか?つぐとりにいきまつ♪」 短い会話ですぐに電話を切る薫。 「『だいがち』のおぢたんからでちた。かぁるのきりふだがとどいたらちいでつ」 「『代貸』・・・って、・・・の事務所から?」 「とうでつよ?」 「まさか・・・拳銃じゃないでしょうね・・・?」 あまりに物騒な薫の発言にまた不安の声を上げるあずさ。 「ちゃっきもいいまちたよ?みづからてをかけるのは、げたく(下策)でつ」 人指し指を一本だけ立てて、ちっちっちっ、の動作をする薫。 「とれに、ぱんぱん(銃のことらしい)なんかつかったら、だいがちやくみちょうたんまでめいわくかかるでつ」 「そりゃそうだけどな・・・」 「ちょっと、『ぢむちょ』いってきまつ」 よっこいしょ。薫は立ち上がり、愛用のバッグを首から提げる。 「その荷物、重いの?ついていこうか?」 場所が場所だけに気は進まないが、一応大人の耕治が薫に言ってはみる。 「かぁるの、てのひらにのるぐらい、かるいでつ」 「そっか」 「あ、おにいたん?」 「なんだい?」 「おねがいがあるのでつが」 「俺に出来ることなら・・・なぁに?」 「おにいたんにちかできないことでつ」 「?」 薫は一度は出て行きかけたが、思い出したことがあり耕治に話しかける。 515 :新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 18 50 ID XjUBHhrl 「でんわちてほちいとこがあるでつ」 「電話?」 「てれびきょくでつ」 「TV局?フラムーン(薫の好きなアニメ)の放送を野球中継で中止するなとか?」 「とんなことつるぐらいなら、『きゅうぢょうにばくだんをちかけた』といたづらでんわちたほうがはやいでつ」 「おい・・・」 「あのね、おにいたん、○○○○○○○○が、あちたのなんぢからながれるかきいてほちいのでつ」 「え?○○の○○?明日は確か・・・・があるから、いつもなら10時半ぐらいじゃない?」 「あちた、かくぢつに、ながれるよういってほちいでつ」 「うーん?聞いてくれるかなぁ?」 「みたとおねえたんのなまえをだつでつ。おねえたんはかいちゃのえらいちとでつから」 「そうなの?」 これはあずさの声。 「おねえたん・・・みたとおねえたんは、『ちーえむ』とかもやってるでつよ?」 「初めて知った・・・」 「そういやうちの店にテレビ局の人連れてきて打ち合わせしてたっけ」 「とうでつ。あと、だんぼーるに『ばつ』がついたのがあるのでつが」 そういうと薫はダンボールの中の一つを指差す。黒マジックででっかく『×』が描かれてある。 「とのなかのかみを『ちゅれっだー』にかけててほちいでつ」 「わかった」 「つぐかえってきまつからね♪」 そして薫は出て行った。 「おお、薫ちゃん」 「あ、『くつりや』のおぢたん!おひたちぶりでつ♪」 某『反社会的団体』事務所内。そこにいたのは代貸と呼ばれている人物と、もう一人。 通称『薬屋』。めったに事務所に出てこない、この団体における麻薬のエキスパートである。 「薫ちゃん、この前はえらい目にあったな」 「へいきでちた」 薫は事務所のソファーに座り、対面の2人と話し始める。 「あそことはもう話し合いがついたからな。よく勉強させたし」 というと代貸と薬屋はにやりと笑う。 (たぶんかぁるがもらったおかねのばいいじょうをもらったか、げんぶつでもらうことにちたか、でつね) とは薫は思ったが、口には出さない。不用意な発言が命にかかわる世界である。 「で、おぢたん、たのんでたのはできまちたか?」 「おう、もちろんよ!」 というと薬屋は懐から粉薬の袋を取り出した。全部で5つ。 「薫ちゃんの注文どおりのもんだ。粉薬にして、服用後5分で効果開始、10分後に切れる。バックファイヤはなし」 「ぱーふぇくと、でつね♪」 「感謝の極み」 おどけて紳士の礼をする薬屋。 「普通効果は長いほうがいいんでな。失敗作の中に丁度いいレシピがあったんで作ったけど・・・」 そこで言葉を切り、薫のほうを覗き込む薬屋。 「しかし、なんに使うんだい?まさか、これで一服もって誰かを交通事故にするとか?」 「とんなつかいかたはちまてん」 薫は言い切る。 「とれだと、くつりがからだにのこりまつ。そこからここにたどりつかれたらこまりまつ」 「OK。それならいい」 「言っただろ。この子は並みのガキじゃないって」 これは代貸の言葉。 「しかし、なんに使うんだ?俺にはそういう使い方しか思いつかなかったけどなぁ」 「ひみつ、でつ♪」 そういうと、薫はないしょ、のポーズをとる。そして立ち上がる。 「では、かえるでつ。おかねは、いいんでちたね」 「今日はサービスだ。とっときな」 「ありがとでつ♪」 516 :新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 20 29 ID XjUBHhrl 一方、主が一時不在の部屋ではシュレッダーがうなりをあげていた。 「ちょっと、これ、ドイツ語よ?」 「読めねぇ・・・いったい薫ちゃんはなにをやってたんだ?」 薫に言われたとおり、耕治とあずさは『×』と書かれたダンボールの中身をシュレッダーにかけていた。 中にあったのはコピー用紙の山。インターネットからプリントアウトしたものらしいが中身が何か全く検討つかない。 「あ、これ日本語・・・、んん?『自白剤の歴史と効果』?」 「これもだ・・・『MDHDの人体における効果時間と調整レシピ』?」 「これは・・・は?『誘導尋問を行なう上での質問技術とミスリーディング』?」 「麻薬と尋問・・・誰かの本音を聞きだすのかなぁ?」 「あれだ。耕治が浮気してないか、一服もって拷問するんだ」 「笑えねぇ・・・あ」 「ただいま、でつ♪」 部屋の主が帰ってきた。かばんをかけると寝床の布団にどっこいしょと座り込む。 「かぁるちゃん、おかえり~」 「おねえたん、ごみとうじできてまつか?」 「ごめんね、まだなの」 「ゆっくりでいいでつ。ただ、かくぢつにつててくだたい!」 「ヤバイの?中身見られたら捕まるとか」 「よむだけならつみにならないとおもいまつが、これがよめるちとなら、あくようができるでつ」 「悪用・・・」 「ねぇねぇ、薫ちゃん?」 麻薬の使い道が分からないあずさがもう一度聞く。 「文章ちょっと読んだんだけどさ・・・これでさ・・・耕治を拷問するの?」 「おにいたんに、でつか?」 ケラケラと笑い出す薫。 「おにいたんのことはちんじてまつから、とんなひつようないでつよ?」 「あのさ・・・薫ちゃん。さっきから気になってたんだけど」 と耕治はパソコンの画面を指差す。 「この『おにいたん店で盗聴3/1.mp3』ってファイル、なに・・・?」 「おとめのひみつ、でつ♪」 そういうと薫はいそいそと問題のファイルをゴミ箱フォルダに移動した。 (不用意な発言はできないな・・・) 「あ、おにいたん。でんわのけんはどうなりまちたか?」 「その件?間違いないよ。それは明日22:40ごろ放送だって」 「よろちいでつ」 「そういえばさっき薫ちゃん宛に荷物が届いたよ?」 あずさは薫が出て行った直後に来た宅配便の荷物を取り出す。 「送り主が『バラエティショップ防犯用品研究所』・・・だって」 「あい。これでふくちうのどうぐ、でんぶとろいまちた♪」 嬉しそうに言う薫。 「バラエティショップって・・・中身はあれ?スタンガンとか?」 「ちがいまつ。これは、えみるおねえたんへのぷれぜんと、でつ」 「笑留さんの?あの人に護身グッズとかいらないんじゃない?」 「逆に襲うほうだろうな」 あははははは・・・と乾いた笑い声を上げる耕治とあずさ。 「でさ、薫ちゃん。復讐って、いつするの?」 「あちたでつ♪」 「明日?!」「早っ!」 あまりの急展開に驚く二人。 「あちたでないとだめなのでつ。このきかいのがつと、つぎのらいげつではできないかもなのでつ」 次の来月では出来ないかも?変な日本語に首をかしげる二人。 「あちたは、えみるおねえたんが、こられないひでつ」 そうなんだろうか?再び首を傾げる二人。 「かくぢつにちたいので、おにいたんにおねがいがあるでつ」 「なんだい?」 「みたとおねえたんの、でんわばんごうをおちえてほちいでつ」 517 :新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 21 17 ID XjUBHhrl (かいわのないようは、おにいたんたちはちらないほうがいいでつ) そういって部屋を出て行った薫は、外に出て美里と話をしているようだ。 「しかし、なに考えてんだろうな薫ちゃんは・・・?」 「明日なんかあったっけ?」 「確かグループ店長会議、19時から・・・そっか!明日は笑留さんは実家に確実に泊まるんだ」 「そっか。本部からだとここより自宅のほうが近いからか。それを念を押しに言ったって事?」 「だろうねぇ。何で聞かれたくないかわかんないけど」 口を動かしながらも、二人は例の×印ダンボールの中から取り出した紙をシュレッダーに投入していく。 やがて、箱の中から、1冊の本が出てきた。 「これ・・・捨てたらヤバイんでしょうね・・・」 「どした、あずさ?」 ダンボールから出てきた文庫本を手に、首をかしげるあずさ。耕治はそれを取り上げる。 「うーん、とき子さんの持ってる推理小説じゃない?」 「あのひと、サスペンスドラマ好きだもんね」 「これはとき子さんに聞いてから決めたほうがいいな」 「そうね」 耕治はこの本だけを薫の机のうえに置いた。 「面白いんだったら、借りてみよ」 「おもしろいんじゃない?なんかのミステリー大賞とったとか帯に書いてるし」 「へー?!・・・タイトルなんていうんだったっけ?」 「えっとな・・・」 耕治は再び取り上げて題名を見る。 「・・・?『魔術はささやく』・・・?」 「あ~らかぁるちゃん、いらっしゃい」 「こんにちわ、でつ♪」 次の日の夕方、薫はテュルパンを訪れた。店の事務所にはフロアでの仕事を終えた笑留がパソコン相手に格闘していた。 「おねえたん、おちごとでつか?」 「今日会議でねぇ~資料がまとまらないの~」 といいつつキーボードを叩く。 「おねえたん、おつかれでつね」 「おつかれなの~だけど薫ちゃんが来てくれたら疲れも吹き飛ぶの~」 笑留は椅子を回転させて薫のほうを向き微笑む・・・涎を垂らしながら。 「かぁるちゃんのおしっこ飲んだら元気出るの~」 「え、えみるおねえたん・・・」 さすがにドン引きする薫。 「お、おねえたん。だいどころにいってこーひーでも、もらってきまつ」 「ああ~ん、かぁるちゃんのほうがいいのに~」 薫は事務所から厨房に移動する。 「おねえたん、てんちょうたんに、こーひーをいれてくだたい!」 「うん、わかった!ちょっとまっててね」 偶然食器を返しに来たあずさがいたので薫は笑留用のコーヒーを頼む。 あずさは食器棚からコーヒーカップ一式を取り出す。 「かぁるちゃんは牛乳でいい?」 「あい!あいつでおねがいちまつ!」 「はーい」 あずさは大きな薬缶に入ったコーヒーを保温のため弱火にしていたコンロからとり、コーヒーに注ごうとする。 「あ、おねえたん、ちょっとまってくだたい」 「どうしたの?」 薫はポケットから薬の入った包みを取り出すとそれを開け、中にある怪しげな粉をコーヒーカップにいれた。 「か、薫ちゃん・・・それ、毒じゃないでしょうね?」 「とんなわけないでつ!おみちぇがつぶれるでつ!」 「な、ならいいんだけど・・・」 といいながらあずさはその問題のカップにコーヒーを注いだ。 そして冷蔵庫から牛乳パックを取り出し、グラスに注ぐ。 あずさはカップとグラスを小さなお盆の上に置いた。 「薫ちゃん、これ、持てる?」 「あい!」 薫はあずさから貰った盆を手に再び事務室に向かう。 518 :新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 22 00 ID XjUBHhrl 「えみるおねえたん、ただいまでつ」 「あん、かぁるちゃんありがと~」 笑留は席からたち薫の前に立つと盆からコーヒー一式を受け取った。 薫は盆を地べたに置くとグラスだけ両手で持つ。 「では、いただきます。んぐんぐんぐ・・・」 笑留はホットをブラックのまま飲んだ。 「おねえたん・・・にがくないでつか?」 「これがいいのよ。このほうがコーヒーの味が分かるし」 2、3口で飲み干すと笑留はまたパソコンの画面に向かう。 「さーて、飲んだら気合入ったぞー!やるぞー!」 笑留はまたキーボードを打ち始めた。 「こっぷ、かえちてきまつね」 薫は笑留のコップをのけ、厨房に持っていった。そして、帰ってきたとき。 「えみるおねえたん、ちょうちはどうでつか?」 「抜群抜群・・・って、あれ・・・あ・・・なんか目が回ってきた・・・なんで?」 「おねえたんはつかれてるのでつよ・・・」 がばっ! 気がついたら笑留はキーボードの上に突っ伏して寝ていた。 「え?あたし、なにしてた?」 「おねえたん、つかれてねてたのでつよ」 「え・・・そうなんだ。何分ぐらい?」 「20ふんぐらい・・・でつね」 「よかった~」 笑留は胸をなでおろす。 「おねえたんがちんぱいでちたが、もうだいぢょうぶでつね?」 「うん!だいじょうぶ!」 笑留は薫に対し力こぶを作る動作をする。 「じゃーやるぞー!あと30分!」 「がんばってくだたい!かぁるは、これでかえるでつ」 「うん!今日はおうちにいけないけど、またね~」 パソコンに体を向けてるので後ろを向いたまま笑留は手を振る。 「あい!おねえたんも、がんばってくだたい!」 そういって出て行った薫の瞳には月色の光がともっていたが、笑留はそれに気づけなかった。 519 :新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 23 01 ID XjUBHhrl その夜、22時過ぎ。禾森邸。薫は携帯で笑留に電話した。 ぷるるるる~、がちゃ。 「あ、かぁるちゃんだ~」 「えみるおねえたん、かぁるでつ♪」 「きゃ~かぁいい~♪」 「おねえたんと、てれびでんわではなちたいでつ」 「わかったぁ、ちょっと待っててね」 薫は居間のパソコンを操作し、大画面のテレビをパソコン画面に切り替えテレビ電話を起動する。 すると、画面にでっかく笑留の姿が映し出される。 「あ~かぁるちゃん映った~♪あれ、耕治君にあずさちゃんたちもいるの?」 「あい♪みんなでいまにいまつ」 笑留は画面の中で手を振っている。ちなみに声はテレビのスピーカーから流れている。 笑留は自室のパソコンからテレビ電話をしていた。後ろに部屋の風景が映っている。 風景といっても、後ろに映っているのはベッドとその上に乗った笑留がいつも持っている鞄ぐらい。 ちなみに彼女はスーツ姿のまま。もしかしたら今帰ったばかりかもしれない。 「おねえたん、いまかえったとこでつか?」 「そ~なの~、お兄ちゃんはもう帰ってきてるんだけど、お姉ちゃんがまだ帰ってきてないの」 「おにいたん・・・ゆういちてんちょうたんでつか」 「うん!でさー、せっかくみんないるんだしさ~」 そういうと笑留はいきなり服を脱ぎだそうとする。 「お、おねえたん!ちょ、ちょっとまつでつ!」 「えー?!どうしたの、かぁるちゃん?」 「あのね、おねえたん。ゆういちてんちょうたんとおはなちちたいのでつ」 「え~!!」 明らかに不満の声を上げる笑留。 「てんちょうたんとおはなちがあるのでつ。かぁるのおねがい、だめでつか?」 「うーん、ちょっとまっててね」 そういうと笑留は画面から姿を消した。部屋の外に出たようだ。 画面から小さく「おにーちゃーん!」って声が聞こえる。 「おにいたん、いまなんぢでつか?」 「10時半に少し前・・・25分」 「ぎりぎりでつね・・・」 520 :新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] :2007/03/20(火) 00 24 08 ID XjUBHhrl 1~2分して画面の前に元店長-樹元雄一が現れた。後ろには笑留がベッドの上に座っている。 「はーい、おまたせー薫ちゃん♪」 「ゆういちてんちょうたん、よびつけてごめんなたいでつ」 「いいよ~」 そういって雄一は笑う。 「いつも妹が迷惑をかけてるからね」 「おにいたんからいちどきつくいってくだたい!」 「うんうん、いっておくよ」 後ろでは笑留が口を膨らましてプーと怒った表情。 「でね、てんちょうたん」 「なにかな、薫ちゃん?」 「てんちょうたんたちのおへやに、てれびはありまつか?」 「あるよ?」 「ちょっとつけてくだたい」 「テレビ?そういや今の時間帯だと・・・笑留、テレビつけて」 「テレビねー、おっけい」 笑留はベッドに転がっていたリモコンをとると画面から見て右にリモコンを向けた。この画面からはテレビは見えない。 「あ、うちのCMやってる」 「ほんとだ」 『ぐるぐるきょうも~♪』 ウエイトレスが複数お盆に料理を載せてクルクル回転している。テュルパンのCMだ。 ”きていぢぢつ、つくるでつよ・・・” 「え?」 「笑留、どうした?」 ”おねえたんは、ゆめをみてたのでつ・・・” 笑留はテレビを見たまま動かなくなる。 「笑留、おい!」 雄一は画面から離れると、その手を笑留の肩にかける。笑留は雄一の手を自らの手で払うと、その手首をつかんだ。 ”いまは、あくむをみてるでつ・・・” ”ゆめは、ちゃめるでつ・・・” 「うん・・・ゆめだから・・・さめるよね・・・」 「笑留、どうしたんだ、おい!」 笑留は雄一の手首をつかんだまま雄一のほうを振り向く。 その瞳は月色の光を灯していた。明らかにヤバい瞳だ。 「え・・・え・・・えみるさん?」 「おにいちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」 笑留は、雄一をベッドに押し倒した。
https://w.atwiki.jp/xyenz/pages/41.html
不動 威霊(16歳女性) ふどう・いかづち。O市で学生デビルバスターというジュブナイル感溢れる生活を送っている少女。別にラノベ好きではない。「~ッス」という体育会系の後輩みたいな口調を使う。 かつては山に篭って修験道を学んでおり、拍手一つで低級の死霊なら即成仏させるほどの才能を示していた。 しかし、色々あって上の人たちのヤバい闘争に巻き込まれてしまい、ほうほうの体でO市に逃げてきたのだ。 色々あって知り合ったカオスサイドの大物・趙念和尚や“大鴉”の手助けで潜伏は上手くいった。 が、根本的に金が足りないので、デビルバスターや押しかけ家政婦として日銭を稼ぐ日々である。 こちらに来て初めて親しくなった友人に色々あって、ちょっと未来というものを見据えてみる気になった16歳。 参加シナリオ 06/11/19 悔弾
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/473.html
「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は「ネタバレ部分の削減」です。 テイルズ オブ ジ アビス 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 北米版について テイルズ オブ ジ アビス(3DS版) 特徴(3DS) 評価点(3DS) 問題点(3DS) 総評(3DS) 余談 その後の展開 テイルズ オブ ジ アビス 【ているず おぶ じ あびす】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 生まれた意味を知るRPG) 対応機種 プレイステーション2 メディア DVD-ROM 1枚 発売元 ナムコ 開発元 ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 2005年12月15日 定価 7,140円 プレイ人数 通常 1人戦闘 1~4人 レーティング CERO 全年齢対象 廉価版 PlayStation 2 the Best2007年6月28日/2,800円 判定 賛否両論 ポイント 3Dテイルズの革命となる「フリーラン」初採用どこまでも人間臭い主人公ストーリー関連は完全に賛否両論ご都合主義が目につく倫理観 無慈悲な仲間割れは現在でも語り草 テイルズ オブ シリーズ 概要 テイルズ オブシリーズの10周年を記念して製作された作品。略称は『TOA』『(ジ)アビス』。 プロデューサーは吉積信、キャラクターデザインは藤島康介、開発メンバーはシンフォニアチーム。 ストーリー 世界は、預言(スコア)に支配されていた。 太古の時代、偉大なる譜術士ユリア・ジュエが世界の滅亡から逃れる為に詠んだとされるそれは、惑星オールドラントに於いて絶対の存在となった。世界で起こるありとあらゆる事象を的確に詠み、その通りに生きていれば未曾有の繁栄が約束される、完全なる世界の指針。多くの人々は普段の生活から預言に依存しており、その先にさらなる人類の繁栄が在ると信じて疑わなかった。また、民衆だけでなくキムラスカ・ランバルディア王国、マルクト帝国の二大国家の王政すらもこの預言無しでは機能しない。世界は、預言とそれを託すローレライ教団により事実上操られていた。 しかしそれは、たとえ大勢の犠牲や凄惨な悲劇が詠まれていようとも、それらを実行せねばならないという事でもあった。預言から外れてしまえば、来るべき繁栄が失われてしまうからだ。 そう、かつて繰り広げられたキムラスカ・マルクト両国による「ホド戦争」の数多の惨劇も、勃発から停戦に至るまで全て預言に詠まれていたに過ぎなかった。 こうして預言は数多の人間を導き、同時に見捨てていった。 そうして築き上げられた繁栄の裏では、預言の犠牲となった者たちによる世界改革の計画が密かに進行していた... キムラスカ・ランバルディア王国のファブレ公爵の子息で王位継承権を持つルーク・フォン・ファブレは、両親や使用人兼親友のガイ・セシルと共に不自由なくも退屈な日々を送っていた。 ある日、屋敷を訪れたローレライ教団の主席総長で、ルークの剣術の師匠でもあるヴァン・グランツと共に中庭で剣術の稽古に勤しんでいた時、ヴァンを狙った謎の少女の襲撃を受ける。とっさにヴァンを庇ったルークだが、超振動と呼ばれる共鳴現象により少女共々遠い異国の地、マルクト帝国に跳ばされてしまう。故国に帰るため、やむを得ず渋々謎の少女・ティアと協力するルーク。しかしそれは、彼に待ち受ける過酷な運命の序章に過ぎなかった… 特徴 「FR-LMBS(フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム)」 『テイルズ オブ シンフォニア』の「ML-LMBS(マルチライン リニアモーションバトルシステム)」の進化形で、アクション要素がより強くなり、戦闘自由度も増した。 大きな進化は、L2ボタンを押すとラインに関係なく戦闘フィールドを自由に動ける「フリーラン」が採用された事である。いちいち敵をターゲティングしてラインを切り替える必要が無くなり、敵に挟まれた状態からの脱出や遠く離れた味方への援護などが容易となり、戦略が大幅に増した。 ただしフリーラン状態では一切の攻撃が出来ず、敵からのダメージが全てクリティカルヒット(1.5倍)になる。 また、標準システムとなっている後の作品と違い下記するADスキルのひとつとなっており、これを外すと「シンフォニア」と同様の操作になる。 「FOF(フィールド・オブ・フォニムス」 属性の付いた術技を使うことで、戦闘フィールドに属性に対応したサークルが現れる。 サークルには段階があり、最初は色が無い(無色FOF)が、対応する術技を使うたびに4段階まで溜まるとサークルに色が付く(有色FOF)。これの上で特定の術技を使うことで「FOF変化」が起り使用した術技が「FOF技」にパワーアップする(例:魔神剣 → 魔王炎撃波)。 ただしあるアイテムを術技に装着すると、無色FOF上でもFOF変化を起こす事が可能になる。 「C(キャパシティ)・コアとADスキル」 C・コアは装備品の一種で、装備しているとレベルアップ時に上昇するパラメーターにC.コアそれぞれの能力値が上乗せされ、同時にボーナスがマスク値として蓄積される。 ボーナスが一定値に達すると「ADスキル」(他のゲームに於けるスキルと同義)を修得できる。 前述のフリーランやオーバーリミッツと秘奥義はADスキルのひとつになっており、修得しなれば使用できない。 ただしフリーラン含む一部のスキルは、例外的に一定LV以上になれば自動的に習得する。 「FSチャンバー」 FSチャンバーは術技に装備するアイテムで、装備した術技に様々な効果を追加する。 チャンバーには幾つか種類があり、効果や威力を上昇させる「カーマインチャンバー」・発動直後の硬直時間の減少や効果時間を延ばす「コバルトチャンバー」・HP回復効果や盗む効果を付与する「グラスチャンバー」・無色FOFでもFOF技に昇華できる「サンライトチャンバー」の4種類が存在する。 チャンバーを装着すれば無条件でその効果が発動する訳ではない。最初は発動率が設定されており、チャンバーを装着した技を使用した回数に応じて発動率が上がっていき、100回使用すると必ず発動するようになる。 それぞれの技に装着できるチャンバーは一種類のみ。 ミュウアクション 移動中、序盤で同行する「チーグル」と呼ばれる小動物の「ミュウ」に様々なアクションをさせて仕掛けを解いてゆく。従来で言う「ソーサラーリング」の役割。 最初は火を放つだけだがシナリオを進めると新たなアクションを習得する。本編中自動で入手するのは2つだけだが、サブイベントや更なる探索によって習得できるアクションやパワーアップを果たす事が可能。 ミュウも単なるアクション要員のみならず、主人公であるルークを誰よりも慕い、彼の心の支えとして随所で活躍する。 「タウンリンク」 作中、殆どの店舗の品揃えや値段等が、シナリオの進行やサブイベント、特定の称号等によって緻密に変わる。 品揃えの変更自体は他のRPGや従来シリーズでも時々行われているが、本作の場合はゲームバランス調整の他にも、世界情勢や各地の流通・経済状況等を示す役割も果たしている。 たとえば様々な食材の産地である農村では食材が安いが、遠く離れた僻地の街等では同じ食材でも値段が跳ね上がったり、街の流通を活性化させるイベントをこなすと街中の商品の価格が下がったり、キムラスカ、マルクト両国に属さず自治を認められた流通拠点では両国よりも値段が安めな傾向がある等(*1)。 さらに、中盤のとある出来事の最中は世界中で武器や防具に特需が発生し、各地で多くの武具が売り切れ状態になる。 また売価が跳ね上がるので、序盤のうちに武器を買い込み、一気に売り払うことで財を成せるというリアリティある光景にも遭遇する。 交易品と「ディンの店」 シリーズでもお馴染みの合成システムで、フィールド各地に点在している「探索ポイント」で入手できる交易品と呼ばれるアイテムを「ディンの店」に一定額のガルド(金額)と共に持ち込み「作成依頼」をするとそれに応じたアイテムや装備品が貰える。 交易品にはそれぞれレベルが設定されており、納品していく毎に投資レベルが貯まっていき、一定以上ポイントが貯まるとより強力な武器やアイテムが合成品にラインナップされるようになる。一部のアイテムなどは特定の交易品を納品する必要がある。 このレベルを最大まで上げ、追加の交易品や多額のガルドが求められるが貴重なアイテムが手に入る「特別な依頼」が出来るようになる。 ただし、「特別な依頼」以外は完成するアイテムはランダム。 料理システム 基本的な部分は『シンフォニア』ベースだが、本作ではそれらに幾つか改変や追加が行われている。 食材ごとにメンバーの好き嫌いがあり、好きな食材を入れるとその分効果が上乗せされ、嫌いな食材を入れると一部の効果が下がる。 熟練度が一定以上まで上がると追加の食材を使って効果を更に上げられるのは『シンフォニア』と同じだが、本作ではキャラクターによって様々なアレンジ料理を作るようになる(*2)。 料理の熟練度が一部のサブイベントの会話に影響したり料理絡みのフェイスチャットが増加していたり、熟練度に応じた各キャラの称号習得も1つのイベントになっているなど、よりキャラクターの個性を色濃く反映したシステムとなっている。 称号 本作の称号は、基本的にフィールドやマップ移動時に効果を発揮する。フィールドで立ち止まっているとHPなどが回復する、店での売価などが変わる、料理が必ず成功するようになるなど。 戦闘中やステータスの成長などに効果が及ばなくなったので、『シンフォニア』にあった「成長率を無駄にしないため、レベルアップ直前を見計らって称号を付け替えなければならない」などの問題点が改善された。 オーバーリミッツの仕様 『シンフォニア』から実装されたシステムだが、様々な改善がなされている。 敵の攻撃を受ける事で貯めていたマスク数値(*3)がこちら側から攻撃する事でも貯まるようになった他、任意に発動出来るようになった。 こちらが敵を吹き飛ばした際のダメージは「1」固定だが、敵がオーバーリミッツを発動した際は通常攻撃一発分に相当するダメージを受ける。ただし、敵味方共にこのダメージで戦闘不能にはならない。 発動の際自分の周囲の敵を吹き飛ばしダウンさせる効果も付与された。一部の重い敵は吹き飛ばないが、それでも確実にのけぞらせる事が出来る。 『シンフォニア』では殆ど把握できなかったマスク数値がゲージという形で可視化され、オーバーリミッツ状態の持続時間も分かるようになった。 マスク値が最大になると表示が変わるが、この状態のままオーバーリミッツにならず戦闘を4回行うと半減するという仕様も追加され、長い間オーバーリミッツ寸前の状態を保てなくなった。 細かい点だが、敵のオーバーリミッツのマスク値が満たされた場合小さいながら効果音が鳴るようになり、敵のオーバーリミッツも予測可能になった。 評価点 主人公・ルークの繊細かつ丁寧な心理描写の完成度の高さ 本作での評価の大半はルークの人物描写が占めているといっても過言ではなく、後の作品を含めても根強い人気を誇っている。 最初は粗暴でわがままな一面を多く見せる彼だが、中盤で起こした罪に苦悩しながらも自分自身の生まれた意味を知り、揺るぎない自分自身を手にする流れは見応えがあり、プレイヤーをぐいぐいと引き込んでくる。 最初は周囲に引っ張られてもなお頼りなかった彼が様々な経験を重ね、やがて自ら仲間達を引っ張るに足る頼もしい青年となり、かつて自らを利用し、否定した者達に毅然と立ち向かう姿は必見である。 粗が多いが纏まりの良いシナリオの大筋 シナリオは、細かい部分を見ると粗が多い(後述)ものの、大筋の部分についての評価は極めて高い。 一筋縄ではいかない行動理念や背景を持つ六神将の面々との対峙、預言や過去の大戦がもたらす数多の因果、そこから脱却して「預言に頼らず自分で未来を選択する世界」を目指す事の困難さ等、見どころは数多い。 細かな部分の会話も作り込まれている。道行く街人の会話パターンもシナリオの進行や話しかけたキャラによって都度都度変わる。 その他、パーティーを分割して進行するイベント時の台詞や発生スキット等も使い回しがさほど見られず、ちゃんと別個の会話やイベントが作られている等、見ていて飽きない。 また、本作のパーティは従来作と違い「互いの利害が一致しているから」「同行しているのはあくまで立場上に過ぎない」といった動機で加入するメンバーが多く、全体的にメンバー同士が無意識にある程度の距離を置いて接している感が強い。 だが閉塞的な雰囲気であるかと言われればNOで、従来作には無い雰囲気やある程度の距離感があるからこその落ち着いたやり取りが多いのもまた魅力となっている。 エンディングのつくりもシリーズの中では独特で、一見すれば感動のハッピーエンドなのだが、最後のシーンで渓谷に現れた青年は誰なのかという議論は今現在でも続いている。 それ以前の描写や世界観等から推測は出来るものの断言する決定打には至らず、「比較的信頼できる見解」が公式側から提示された以上の進展は無い。 読み応えのある「あらすじ」機能。 いつでもシナリオを確認できる機能で、昨今のシリーズに搭載されているが、本作では『レジェンディア』から日記調のタイプが継承されていて、淡々とシナリオの流れを説明するあらすじとはまた違う読み応えがある。 本作ではルークの日記という設定でシナリオをルークの視点から綴っている。誰にも見られない日記だからこそ明かされる彼の本心が赤裸々に暴露されており、本編だけでは分からない些細な彼の一面を垣間見る事が出来る。 本作はシナリオが長い分あらすじの頁も多く、これだけでも結構な量となる。忘れられがちだが、一読してみるとより彼の心情について理解を深められるだろう。 また、後述する通り本作のシナリオは人間関係や世界観が複雑なのだが、それらを分かりやすく要約している為、本編のやりとりで分からずともこちらを見れば無理なく理解出来るつくりになっているのもありがたい。 より手軽になったダンジョン攻略 一部の広大なダンジョンの最奥部に特殊なアイテムを消費して一気にダンジョン入り口まで脱出できる機能の記憶陣(セーブポイント)が追加され、戻る際の手間が大きく減った。 該当アイテムは入手法が限られてはいるが、基本的にダンジョンの道中で一個は必ず手に入るよう配置されている為、二度目以降訪問する必要性が薄いダンジョンに於いては入手について困ることはない。 進化したグラフィック 『シンフォニア』から格段に進化している。藤島氏の元絵の雰囲気をほぼ完璧に再現できるまでに進化しており、質で言うなら次世代機の作品である『グレイセス』と比べても全く見劣りしない。 グラフィックの質のみならず動作なども大きく進化しており、イベント描写で見ても『シンフォニア』では殆ど無かった剣戟や激しいアクションシーンが多々取り入れられイベントでの臨場感が大きく増した、 キャラクターの仕草や表情のパターンも多彩になり、その場に合った仕草をするようになった事で『シンフォニア』であった「同じ動作ばかりしている」という問題も解決した。 戦闘中の魔法エフェクトやFOF技、秘奥義の演出もかなり派手になり、効果音も合わさって迫力も増している。 随所で挿入されるムービーも大幅に進化している。 『シンフォニア』ではムービーが追加されているPS2版でも数は少なめで個々の時間も短く、キャラクターが喋るシーンもほとんど無かった。 しかし、本作ではほぼ全てのムービーで多くの登場人物が喋り、シナリオの山場では長時間に渡るものも多く出ており、さながらアニメ映画を観ているかのような臨場感がある。 キャラクター以外の描写・演出も見物。陸上装甲艦や飛空艇の質感は見事の一言に尽き、本作のシナリオを盛り上げる要素としては申し分ない。 調整が不充分ながらも、戦闘システムそのものは評価されている。 特にフリーランの追加は好評で、以後の3Dテイルズにも更なる調整や進化を遂げつつ受け継がれる事となる。 敵の行動に関しても以前の作品では見られない特徴的な挙動が多い。 特定の雑魚に弱点となる行動を当てると体が小さくなってパワーダウンしたり(*4)、術を当てると大きく吹き飛んで通常のダウンとは違うダウンになり、物理防御が下がりつつ長時間無防備になる、など。 取得グレードの内訳が戦闘終了後のリザルト画面で確認できるようになり、効率的なグレード集めの為の戦闘スタイルの研究などがしやすくなった。 取得グレード自体も『シンフォニア』からある程度増え、グレードが上がる行動も増えている為集めやすくなった。 BUMP OF CHICKENによる主題歌『カルマ』の評価が非常に高く、なかでもとあるイベントで流れるアレンジ版は歌詞・展開との相乗効果もあって人気がある。 ゲーム中で用いられた『カルマ』の各アレンジ版はBOCのボーカルである藤原基央氏が作曲した。 藤原氏は他に、タイトル曲とそのアレンジであるラスボス戦の曲、加えて劇中の重要要素である譜歌も作曲している。これはオリジナルの発音言語を作って、「それぞれが曲として独立していて、組み合わせると1つの曲になる」というもの。 この設定はラスボス戦でルークとティアをパーティーに加えた際に発生するイベントに関わっている。この時の演出もまた評価が高い。 少々逸れるが、この時パーティーにルークとティアが居ない場合だと、トップにしたキャラクターとラスボスとの小イベントに変わるが、これも既存の台詞の使い回し等ではなく、大元の展開こそ同じだが全員分しっかりイベントが製作されている。 また、『カルマ』は『テイルズ オブ』シリーズの主題歌でありながら音楽ゲームでは同社の『太鼓の達人』はともかく、セガの『maimai』やバンナムと対立関係にあるコナミの『GITADORA』『pop n music』や、果てはブシロードの『BanG Dream! ガールズバンドパーティー』にもカバー版が収録されている人気っぷりで、そのこともあってか「ゲーム自体は知らないけど、曲だけは知っている」という現象も起こっていると言えよう。 ちなみに、太鼓の達人には本作そのもののBGMメドレーも収録されている。 BGMもオーケストラ風の楽曲が多く使われており、質の高さやバリエーションの数等で評価が高い。 本作のシナリオをこれでもかと彩る重くも切ない曲から、陸上装甲艦で移動する際の重厚かつ壮大な曲などが多くを占める。 だが、打って変わって明るいカジノや各シリーズ作品のアレンジ曲のメドレーで構成される闘技場でのエキビションマッチ…等々、シチュエーションにぴったり合った曲構成もまた魅力的。 大容量化に伴いやりこみ要素も大幅に増量。 サブイベントが非常に多く、長期間、何度にも分けて繰り広げられる「シリーズもの」も少なくない。本編や世界観の核心に触れたり、有用な称号や便利なアイテム等が得られるものも多く、攻略面で見てもこなしておいて損は無い。 シリーズお馴染みの闘技場ではイベントが大量に追加された他、団体戦では4人パーティで参戦可能となった。特にエキビションマッチではシリーズBGMのアレンジメドレーが流れる中過去のシリーズキャラ達と4対4の戦いが繰り広げられる。 ミニゲームも「テイルズ オブ ドラゴンバスター」「迷路屋敷」を筆頭に、腰を据えてやり込める程のボリュームを誇るものが多数用意されている。 「ソードダンサー」「魔剣ネビリム」等、『シンフォニア』から引き継いだものもちらほら登場する。 賛否両論点 本作でのルークに対する処遇や扱いに対する描写は賛否が大きく分かれる。 ゲーム中盤でルーク達はとある大事件を起こすのだが、この事件に関する処罰が全くないままにエンディングを迎えてしまう。 この点について一応不問となった理由は明かされているのだが、それを差し引いても事件の規模を考えると方々の対応が甘すぎるのではないかという意見が根強い。 ただ、本当に処罰を受けさせようものなら処刑や国外追放、投獄なども考えられる話であり、ゲームの進行に影響が出てしまうことは不可避であることを考えると致し方ない点もある。 この中盤の事件についてはイベント描写も含め、本作最大級に賛否が割れる点でもある。 + 中盤の事件について。ネタバレ注意 当該中盤の事件は簡単に言えばルークが1人で超振動を起こすことが出来る体質を利用し、1つの都市を壊滅させるといったものであり、彼に親身になって接していたヴァンは自身の計画を成就させるべく、記憶の無いルークに長年優しく接して自身に依存させ、前述のように巧みな話術でルークが周囲に相談する(情報を漏らす)ことを阻止し、尚且つ余計な疑問を抱かず計画に乗るように誘導し都市を崩壊に導かせた。 この一連の流れは、ルークが生まれる前から入念に計画されていたものであり、ルークはまんまとその計画に乗せられてしまっただけであり、ルークが実行者であることは確かだが、 真犯人は紛れもなくヴァンであり、ルークが首謀者のように非難される必要は全くない。 街を救うために使ったつもりの力で逆に街を滅ぼしてしまった状態で、信頼していたヴァンからも用済みとして見捨てられた中で、仲間にどのようにするのかと問い詰められたとしても冷静な判断など不可能といえる。 この状態でルークは「俺は悪くねぇ!!」と自分に非はないと言い訳をしてしまい、仲間に見放されているわけだが、直後に泣き崩れていることからも重責を自覚した故の反応といえよう。 一方で、ルークに責任を問い質す仲間達であるが、 実は仲間の全員にも落ち度や後ろめたい事情があり、その事件の時点では棚に上げてルークを責めていた (一部おまいう案件も存在する)ことが ルークが完全に懲りた後になって 判明する。そのため、ルークだけが一方的に責められた一方で他の仲間は暗い部分が明らかになってもお咎めや制裁が全くないという落差が大きすぎる寛大な扱いが強く批判される要素となっている。 仲間のジェイドについては「せめて相談をして欲しかった」という発言をしているが、本人も露骨な隠し事が多い上に、自分を見下したり馬鹿にしたりする言動が多々見られる中で、(演技とはいえ)親以上に親身に接してくれているヴァンを差し置いて相談することなど出来ようはずもない。寧ろルークの視点からすると一番胡散臭かったとすら言える。普段から信用されてないような言動ばっかりすると肝心な時に信頼してもらえないといういい見本である。 シナリオ全体の展開ややりとりから、この惨劇はあたかも「ルークが自らの意思で行った悪行」であるかのように扱われている節があり、上記の仕打ちも相まって惨劇以降のルークの扱いはスタッフが意図したであろう「彼への正当な糾弾」ではなく単なる「主人公いじめ」にしか見えなくなってしまっている。 また、序盤のルークの性格は問題点が目立つとはいえ、不器用なりの優しさを見せるなど曲がりなりにも長所も見られたため、序盤のルークの性格をあたかも黒歴史(*5)として切り捨てるかのような扱いを批判する声もある。 展開が展開なので性格の急変自体は仕方ないとはいえ、当時の性格のまま更生、成長させることは出来なかったのかと惜しむ意見も存在する。 ルークを見捨てた仲間達の反応については、プレイヤーによっては「非難するにしても陰険すぎるのでは」「揚げ足をとっている場合か」「後からボロを出す方が恥ずかしい」という非難をされることもある。 特に制作サイドが最も悪いとしているルークの態度とこれに影響を受けたプレイヤー、そして幼児退行や軟禁生活等ルークの事情を知っている上での問題のある仲間達の辛辣過ぎる対応・その後の落差などが長々と泥沼のような議論が続く原因となったといえる。 もっとも、彼の性格の悪さは意図されたものであり、キャラとしての芯は悪いなりに通してある方である。これをバネにしているからこそ中盤以降が光るという声も多い。 件のシーンは、スタッフの反対意見もあったらしいが「そのままの方がルークに感情移入できる」と判断され変更されなかった、という経緯もある。 性格面以外にも、彼のストーリーでの一貫性の無い立ち振る舞いに対する批判もある。 冒頭でも述べたように、本作での彼は他の主人公と異なり「ゼロに近い状態から自分なりのアイデンティティを確立するまで」を焦点に当てている為、それを確立させる最終盤になるまではシナリオの展開ごとに彼の立ち振舞いや心情が幾度も変わる。 彼の境遇を考えれば、あの状況から短時間で立ち直った事自体が奇跡のようなものであり、彼が秘める可能性や素質が垣間見える。 そして終盤になると確固たる「芯」となる信念と自我を手に入れ、周囲の批判や罵声に毅然と反論したり、如何なる強敵相手でも一歩たりとも退かない強固な姿勢を見せるようになり、名実ともに主人公然とした姿を見せてくれる。 彼の世間知らずの度合いについても違和感がある。 誇張抜きで屋敷から外に出た事が無く、必要最低限の知識以外を学んでいない為「超振動や同位体、古代イスパニア語(*6)などの専門用語はことごとく知らない」「買い物を知らない」「”海”というものを見たことが無い」などはまだわかるのだが、「ローレライ教団の導師(イオン)の名前を知らない」「第七音素という存在自体知らない」「両国の緊張状態自体を知らない」など、俗世から完全に隔離された前人未踏の地で育ったならともかく、王族の屋敷の整った教育環境にあったなら学んでいる・聞くくらいはしているだろう一般常識すら知らないのは流石に不自然な感がある。 ここについては、一応「言葉や親の顔など最低限の知識を覚えることで手一杯だった」と語られ、また他のキャラクターに説明させることで同じく本作の世界観を知らないプレイヤーに理解を促す役割も担っているのだが、「完全に知らない」というパターンの一点張りな為、設定と背景の不一致を招いてしまっている。 戦闘面は調整不足な面が見受けられる。 システムの細かな調整ができておらず、プレイヤー側に有利な要素が多いため難易度はシリーズ内でも低め。 フリーランは硬直なしに瞬間的に発動することができ、なおかつそれなりの速度で移動できるのに対し(*7)、敵の攻撃は大抵動作が鈍く周囲を回るだけで簡単に回避しつつ攻撃可能。 全周囲攻撃は厄介だがこれを使う敵は少ないうえに大概動作が鈍いので一度見ればすぐ回避出来るようになる。敵AIが雑魚からボスまでほぼ一律で近くのキャラをターゲッティングするおざなりなものなので、フリーランで近くをうろうろするだけで自分をターゲッティングさせて釣る事や空振りを狙うことも簡単。高火力 回避しにくい攻撃を両立している極々一部の敵以外は基本的にこれでOK。 ただし上述したようにデメリットもあるので、乱戦になった場合無闇にフリーランに頼るとあっというまに劣勢になってしまいがち。 譜術は基本的に発動から攻撃判定発生まで時間があり、殆どフリーランで回避可能。完全回避が困難なのは攻撃範囲が全体&ランダムな術、攻撃判定が発動と同時に足元に発生するFOF技の「フリジットコフィン」くらいである。そのため魔法攻撃を防御するマジックガードの意義がやや薄れている。 オーバーリミッツの仕様も些か強化が過ぎている節もあり、便利&手軽過ぎる壊れ技寸前にまで達している。 さらに、ゲージが「アロース」というADスキルで従来より格段に貯めやすくなっていることも拍車をかけている。このスキルでの挑発行動中は完全な無防備な上『シンフォニア』と違い途中で解除出来ないが(*8)、フリーランとの併用で解決が容易。 秘奥義の発動条件もかなり緩くなり、上記の仕様もあって普通にプレイしていても一度の戦闘で何度も秘奥義を連発出来る状況になった。難易度の低下に繋がっただけではなく『秘奥義』の希少性も下がってしまった。 ただし、2つ目の秘奥義は過去作と遜色無いレベルに複雑。お馴染みのHP制限+コマンド入力によるものやガルドを消費するものなど、普通にプレイしていてはまず分からないものばかりである。オマケに一部を除く第二秘奥義は一度の戦闘で一回しか発動できない。その分威力や範囲、追加効果は1つ目の秘奥義が霞む次元である。 他にも終盤になり上級譜術を習得するとFOF技が容易に繰り出せるようになり、「FOF技発動中は一部攻撃を除いて仰け反らなくなり、HPも0にならない」という仕様により、さらにプレイヤーが有利になる。 ただし逆に言えば敵も同じで、特に裏ボス相手に考えなしに風や光のFOFを出しているとFOF技を連発され苦戦することになる。 ADスキルは便宜上任意に着脱可能なスキルという形をとってはいるものの実際はスキルの着脱に制限がない上に習得するスキルは全部有益な物ばかりなので、縛りプレイでもしない限り外す意味がほとんどない。 本来は着脱式だったが、それによる難易度調整の期間が無かったため、このようになったようである。付け外しが出来るのはその名残とのこと。 取得条件こそ厳しいが、その気になれば全員に「一部攻撃以外に仰け反らなくなる」「通常攻撃を7回まで出せる」「一度の戦闘中一度だけ倒されても自動で復活出来る」「ガードブレイクしなくなる」等の反則級のスキルを習得させることも可能。 従来のシリーズでもこれらのスキル等自体はあるが、いずれも取得者が限られていたり、強烈なデメリットを設けることでバランスを調整していたが本作はデメリットなしで使用可能。 ストーリーやキャラクターの背景・設定はシリーズの他の作品と比べても全体的に暗くシリアス。 これは今作の魅力であると同時に人を選ぶ点でもある。上記のようにBGMも暗く重い曲が多くを占めている為、一層プレイヤーの心理にのしかかる。 人間関係や勢力図も複雑で、世界観自体も専門用語が多く、どれもが学説的かつ難解。それらが絡み合って1つの大きな問題を生み出している状況も少なくない。 政治に踏み込んだ会話も多く、難しい単語や言い回しも頻繁に出てくる。それ故なんとなくプレイしていると置いていかれかねない(*9)。 「abyss」(深淵、奈落)は作中の「魔界」の設定や、「心の底から」という意味をかけている。また「the abyss」は地獄という意味で、「地獄の物語」というタイトルにたがわず、重く暗いシナリオはあえてプレイヤーの心に直接訴えかけるように展開させているという(プロデューサーのインタビューより)。物語の展開上、直接人間が殺害されるシーンが何回もある。これについては上記の通り「プレイヤーに心の底から感じ取ってほしい」という意図からぼかすのではなく直接描写しているという。 サブキャラやモブキャラに限らず、プレイヤーが感情移入しやすいメインキャラクターにも、ストーリーを進めるにつれて理不尽で過酷な運命が待ち受けていることが明らかになる。その理不尽さを受け付けられないプレイヤーは少なくなく、クリアして『アビス』そのものに好意的な感想を持っても、多くのテイルズシリーズで前提となっている周回プレイはしたくないと感じるプレイヤーもいる。しかし、同時にこれは前述の主人公の成長に深く関わる重要な要素であり、今日の『アビス』の人気と切っても切り離せないポイントでもある。 その一方で、登場する敵側のキャラクターも何らかの暗い過去があったり、確固たる信念のもとに行動する人間ばかりで(*10)、純粋な悪人は基本的に登場しない。その人物と対峙する際も単なる勧善懲悪では終わらないため、犠牲者の多さも相まって人によっては後味の悪さばかりが残る(*11)と感じることも。 登場するキャラも毒のある性格付けや裏のある設定を持つ者が多く、作中での描写も万人の納得を得るには極端なものが多い。 そんなキャラ達が成り行きでパーティーを組む為、特に序盤は常時パーティー内のどこかで諍いやメンバー同士の対立が起こっている。だが、中盤以降は難局の中メンバー同士が打ち解けあう事で改善していき、終盤では「クセ者揃いだがなんだかんだ結束力が強いパーティ」と化す。 ちなみにメンバーの全員が王侯貴族・軍や宗教組織の要職などの権力者であり、シリーズはおろかRPG全体から見ても珍しい「一般庶民が全く居ないパーティ」でもある。 なお、シンフォニアチームは『アビス』の公式攻略本で、「『シンフォニア』では仲間が仲良すぎたために、『アビス』では今までにない性格付けをした結果、仲の悪いグループが出来た」と発言している。誤解されがちだが、意図的に仲の悪いパーティにしたとは言っていない。 問題点 歴代シリーズと比較するとバグ・誤植が多くロードも長め。 ロードの長さ・多さに至ってはシリーズ随一であり、特にやり玉にあげられる部分である。建物の出入りやサブイベント中に場面のカットが切り替わるだけでも5秒前後ロードする。戦闘時のロードや処理落ちは殆んど無いのが救い。 誤植については中盤のとある大事な場面での致命的な誤字のせいで感動が台無しになってしまっていることも。 バグの中には「イベントで没収されるはずのアイテムを無理やり手元に残す」「海や崖すら歩いて横断して本来入れない場所に移動できる(ただしフラグを順番に立てていかないとシナリオが進まないので、ストーリーの大幅なショートカットやズルは出来ない)」などの有利な物もあるのだが、やはり不利な物、致命的なものが目立つ。 本来はパーティキャラ全員に秘奥義が2つ以上用意されているはずなのだが、上述の開発期間の短さゆえに、ガイとナタリアには1つしか秘奥義がない。 これらはPARを使用することで未完成モーションが見られる。また、闘技場で戦うリッドやナナリーなどの一部秘奥義は、発動時にカットインがない。 一方でアニスだけ秘奥義が事実上3つあり、攻略本で開発スタッフが「アニスに一番愛を注ぎ込みました!」とコメントをしている為、ガイとナタリアの2つ目の秘奥義を差し置きながらアニスを優先した点が批判されている。そしてアニスの場合、 本編でのやらかしや問題のある言動が度を越して酷すぎる ことも相まって「依怙贔屓もいい加減にしろ」「この時点でスタッフの内輪贔屓の前兆だったか(*12)」と呆れる人も多い。 本作は開発期間が約1年とかなり短かったらしく、バグや不完全な部分が多いのはおそらくこれが原因と思われる。 『シンフォニア』の移植で『アビス』の開発時間が減ったとのこと。また、シリーズ10周年アニバーサリーということで、それに間に合わせる必要もあったとか。 これらは後の3DS版で改善・追加実装された。 戦闘難易度「アンノウン」にした場合の戦闘バランス 敵の全てのパラメーターが4倍になり、シリーズの中では珍しく防御関係も上昇する。 しかしこの防御上昇が曲者で、シナリオの進行状況やこちらのステータス等関係なく全ての敵に同じ補正がかけられる為、多くの敵が通常の育成だとダメージを与えられない状況になってしまう(*13)。 こうなるともう、敵の攻撃を避けつつ、ただただ1ダメージずつ与えるだけの終わりの見えない不毛極まりない戦闘になってしまう。本作の敵の物理防御力は全体的に高めな傾向がある為、尚更である。 大抵はクリア後のGRADE引継ぎで「経験値10倍」を獲得して大きくレベルを上げれば解決するが、この特典の購入に必要GRADEが非常に多い。 さらに、それらの処置を以ってしても通常のプレイではどうにもならない例もある。 隠しボスはレベル200+物理攻撃特化のC・コア育成+最強装備をもってしても、更に薬草で強化しない限り物理攻撃のダメージは全て1になってしまう。 アンノウンの裏ボスに物理攻撃でダメージを与えようとした場合物理攻撃力が3042以上必要になるのだが、攻撃力の高いルークやアニスでも精々2700~2800前後が限界。 その為か、公式ガイドブックにてスタッフが「アンノウンの裏ボス(レプリカネビリム)を倒したら是非報告を下さい」と綴っている(*14)。 他にも最初に強制的に戦闘になるサイノッサスも、大量に薬草を引き継いでドーピングしない限り物理攻撃では1しかダメージを与えられない。逃走も出来ない為、まともに戦うと尋常でない長期戦になってしまう。 一方、敵の譜術防御は全体的に低く、譜術攻撃力が高く伸びるティアやジェイドに譜術攻撃特化のC・コアを装着して育成すれば、アンノウンの裏ボスにもドーピング無しでそこそこのダメージが通るので、物理攻撃程理不尽な状況にはならないのが救いか。 そもそもHPが4倍になる時点で敵も充分タフになっている為、防御まで上げる必要性はあったのだろうか。後の移植版ではアンノウンの強化補正が下がり、ある程度緩和された。 C.コアの装備状況の表示がややこしい キャラクターにC.コアを装備させレベルアップをさせていくと、ステータス画面のキャラクターの欄にどのステータスにC.コアの補正を振られているのかを示す円グラフが表示される。 だが、C.コアを外してもグラフがリセットされずそのままの状態で残り、別のC.コアの装備や長期間装備しなかった事による変化が少しずつグラフに反映されるだけで、一目するとC.コアを外しても暫くそのC.コアの効果が残っているようにしか見えない。 だが、実際は外した時点でそのC.コアのステータス補正や数値の貯蓄も無くなっているので、効果が残っていると誤解してレベルを上げてADスキル習得の機会を逃がしてしまう事態になりかねない。 このグラフについての説明はゲーム中では一切されないので尚更である。 料理の熟練度が上がりにくい。 熟練度は全20種類の料理に☆0個~3個までの4段階あるが、☆を1個上げるためには10~20回(効率的には成功1回=失敗2回)、☆3まで上げるには30回~60回その料理をする必要がある。 つまりパーティメンバー6人全員の料理熟練度を最高にしたいなら、もし料理が全部成功したとしても20×30×6で、最低3600回こなさないといけない。 無論全て成功する確率は天文学的な次元なので、大抵はもっとかかる。熟練度が大幅に上がる近道要素も無い。 意図的に熟練度を稼ぐと食材を補給しなければならないが、食材も他のアイテムと同じくそれぞれ16個…2周目以降のボーナスを活用しても20個までしか持てない為頻繁に調達しないといけない。 さらに全ての食材を扱っている店が無く、複数の街に立ち寄らなければならない。終盤では飛行艇にワープ機能(『ドラクエ』で言うルーラの呪文)が付くが、それでもPS2版だとロードの長さでかなり手間がかかる。一部高価な食材もあるので、金銭繰りも必要。幸い終盤になると大金を得られる手段には困らないのが救い。 なお料理熟練度オールMaxの称号は6人全員にある。なので称号コンプリートを狙うなら地道に頑張るしかない。 飛行艇が使いづらい シリーズお馴染みの「空を飛べる乗り物」で、フィールド移動が一気に楽になる。 本作の飛行艇は機能そのものは便利なのだが、フィールド上に点在する特殊な地点のせいで、特に中盤はかなり使いづらくなっている。 フィールド上の特定の地点では砂嵐や侵入者防止用の弾幕、吹雪などで飛行艇はそのままでは侵入出来ないのだが、その範囲に近づくだけで長めの演出とメッセージが入り、その間は操作が出来ない為、非常にストレスが溜まる。 事前に警告する機能などは無くプレイヤーがその場所を覚えるしかないのだが、そうでもないうちは「飛び回っていたら何度も停止させられる」という状況に。 終盤のサブイベントで入手出来るアイテムにより機能を強化すれば突破出来るのだが、かなり離れた位置から助走をつけて専用ゲージを満たす必要があり、満たない状態で侵入すると上記のように阻まれる為、こちらも慣れないうちはストレスが溜まる。 該当アイテム入手後は無条件で突破出来るようにしても支障は無いと思われるが。 一部のADスキルの選定に難がある 代表的なのは、本作では戦闘中に一部を除く回復アイテムを自分以外に使用するには、ADスキルの「アイテムスロー」を習得しなければならない。 このスキルはフリーラン等の基礎アクションと違いC・コアのポイントを貯めなければ取得できない為、それまでは自分にしかアイテムが使えず不自由が残る。 習得の敷居こそ低めだが、それでもあてずっぽうにC・コアを宛てていたりすると中盤になっても覚えていないキャラが出てきたりする。 他のシリーズ作品ではこういった仕様は無く、SFCの「ファンタジア」ですら最初から無条件で他人にアイテムを使う事が出来る(*15)。 シリーズ通して出来てあたりまえの仕様の1つになっていた為、それをわざわざスキルとして特別視する必要性があるか些か疑問である。 『レジェンディア』同様、シリーズ恒例だった筈のモンスター図鑑が廃止。 スペクタクルズが単にモンスターのステータス確認使うだけのものとなっており、本作で新装されたモンスターモデルをゲーム内で確認することができない。 翌年に発売された『テンペスト』ではモンスター図鑑が復活採用されたが、今度は逆にコレクター図鑑が廃止される事になるとは誰が思ったのだろうか…。 ムービー仕様について。 前作『レジェンディア』ではアニメムービーの際に字幕表示機能が新たに追加されていたが、同時開発による影響なのか本作には同機能がない。この為、本作のアニメムービーは仕様が豪華だった前作と比較してどうしても見劣りしてしまう。 ちなみにPS2の次回作『デスティニー』ではアニメムービー時の字幕表示機能が復活している。 一部のボス戦絡みのフェイスチャットについて 本作ではボス戦で敗北すると任意でその反省会のようなフェイスチャットが閲覧出来、そのボスの大まかな対処法や弱点を考察する内容なのだが、一部明らかに会話の内容と実態が異なるボスが居る。 「持久戦に持ち込むと疲弊して譜術が使えなくなる」と言われているボスは、実際は幾ら持久戦に持ち込んでも際限なく譜術を使ってくる上、HPを一定以下まで減らすと強力な上級譜術を使ってくるようになる…と全く逆の行動をとる。 「オーバーリミッツ時じゃないとある技を使ってこない」と言われているボスは、その技を使用する条件はあくまでHPが一定以下を切った時で、オーバーリミッツの有無は全く関係ない。 オーバーリミッツ発動が問題視されている敵の対処として「こちらもオーバーリミッツで対抗する」と、明らかに最適とは言えない策を挙げる。この場合は寧ろ防御や回避などに徹して敵のオーバーリミッツが終わるのを待ってからこちらがオーバーリミッツになった方が結果的に有利になる。 それ抜きにしても推奨している戦法が大雑把なものばかりで、あまり参考にならないものが多いのが実情である。先述の通り、一部の集団戦となるボス以外は「フリーランで引き付けて、後衛の譜術でダメージを与える」という戦法で何とかなってしまう。 ストーリーについては、上記の通り大筋については評価が高いのだが、深く読み込んでいくと粗が目立つ。 開発期間が短すぎたせいなのか、細かい部分で矛盾が多い。せっかく大筋の質が極めて高いのに、これらの粗によって物語への没入感が削がれたり、白けたりしてしまう。 もっと開発に時間をかけていれば、本作の評価は大きく違ったであろうと思われる。 詳細は割愛するが、PTメンバーのほとんどが何らかの重罪を犯しているにもかかわらず実質お咎め無しでエンディングを迎え、その後も何事もなかったかのようにそれぞれの日常を送っていることについても批判の声は多い。 それ自体はシリーズのみならず他のRPGでもよくあることだが、本作の場合はキャラの多くがある程度の権力を持つ公人であること、罪の重さそのものの描写はされている事から処罰されて然るべき立場であることが強く押し出されているにもかかわらずほぼノータッチな為、「外枠は現実味を気取っておいて肝心な部分はやたら緩いご都合主義」ととる者も少なくない。 元々アクの強いキャラクターが多いにもかかわらず、それぞれのキャラクター性や設定での整合性が取れていない為に単なる身勝手な人物にしか見えない描写が目に付く。 特にシナリオ上は善玉とされる人物にも描写の粗や矛盾があまりにも目立ちすぎる為、現在でも非難の槍玉に挙げられる事が非常に多い。 どのキャラを一番嫌うかはプレイヤー達の受取り方次第だが、矛盾が目立つ為に嫌われやすいキャラは概ね傾向が固まってはいる。 尚、先述している通りルークやナタリアの態度や行いについては未熟者として一通り筋の通った描写ではあり、直接の好みはともかく整合性の矛盾という点では彼らを嫌う声はあまり見られない。 寧ろ、矛盾が目に付くのは主に 年長者としての辛辣な発言を多様するティアとジェイド である。2人の成長をプレイヤーに意識させるためなのかもしれないが、結果的に特定のキャラたちへのヘイトが向きやすい構図となっている。 総評 前作『レジェンディア』の発売前に『アビス』が発表された当時は、10周年作品と銘打っており、キャラクターデザインが『ファンタジア』『シンフォニア』を手がけた藤島康介氏であったことから大きな期待を集めた。 シリーズの中でも人気は高く、ドラマCDや小説、漫画が多く発売されたこと、下記するテレビアニメが放映されたことからもうかがえる。 事実前身となった『シンフォニア』からグラフィック、演出、戦闘システムそのもの、ボイス量…といった部分は確実に進化しており、シリーズ作品としては大きな前進を見せた。 しかしロードの遅さや多数のバグ、感動的なシーンでの誤字などのユーザビリティに欠ける面が散見される。 シナリオやキャラクターの面では、メインキャラクターの多くが良くも悪くも王道からかけ離れた性格付けをされていること、随所で後味の悪さが残る暗いシナリオ、プレイヤーが感情移入しやすい主人公の扱われ方が他キャラに比べて実に理不尽な点などが、人にもよるがストレスに受け取られやすい。 一通りクリアして世界観や人間関係を理解した後で周回プレイをすると、序盤から巧妙に伏線が張られていることに気がつくが、それ故に問題の多い仲間達の言動によりいらついてしまうという意見も少なからず存在する。 その一方で、理不尽な現実に立ち向かい未来を掴み取ろうとするルークの生き様が高い人気を集めている。 同じ側面を各人がどうとらえるかによって本作の評価は大きく変わる。 レビューサイトや掲示板を見ても、「主人公であるルーク本人の丁寧な心理描写と魅力的で斬新身のあるキャラクター像」に対して賞賛する者も居れば「主人公以外の誰にも感情移入出来ない上、ストーリーの整合性が全く取れていない駄作」として嫌う者まで幅広い。 まさに賛否両論である一方、単体のゲームとしては良作で、充分な開発期間さえ確保出来ていれば…という旨の見方も決して少なくない。 シナリオの大筋や肝心な整合性そのものはしっかり取れており、物語そのものの質も十分に高い。 シナリオの重さやキャラクターのトゲのある言動や極端な描写が気にならないのであれば、外部のレビューを鵜呑みにせず自らの手でプレイし、自分の意思で未来を選ぶ世界を目指す主人公のルークの顛末を見届けてみて頂きたい。 北米版について 本作は北米向けにも発売されており、日本版のそれに秘奥義やカットインなどを追加している他、一部の仕様を調整している。 特に追加の秘奥義の存在はファンの間で一時盛り上がりを見せ、北米版の要素を追加したバージョンの作品を願う声が多く挙がり、後の3DS版によって実現した。 + 北米版で追加された要素の一部 シナリオ冒頭の長髪ルークも「レイディアント・ハウル」を使用できるように(国内版では2周目以降も断髪時のみ)なった。長髪時専用のカットインも追加されている。 ルークに新秘奥義「イオン召喚」とイオンのカットインが追加。 レイディアント・ハウルからの追加技。シナリオ上でイオンがルークと同行している時のみ使用可能。 ティアに秘奥義「フォーチュン・アーク」に追加攻撃が追加。 ガイ、ナタリアに第2秘奥義「閃覇瞬連刃」「ノーブル・ロアー」が追加。 それを考慮してか、ガイの「宝刀ガルディオス」の入手時期がやや遅くなっている。 闘技場のリッド、フィリアの秘奥義「緋凰絶炎衝」「セイクリッドブレイム(*16)」とカットインが追加。日本版で何故かカットインがなかった「極光壁」「タイムストップ」「ビッグバン」「ワイルドギース」にもカットインが追加。リメDのフィリアはこの「セイクリッドブレイム」を逆輸入した。 ラスボスに新秘奥義「神葬星条破」と新規カットインが追加。 隠しボスに秘奥義「イノセント・シャイン」「フォーチュン・アーク」「ミスティック・ケージ」「インディグネイション」「絞牙鳴衝斬」と新秘奥義「エンドオブフラグメント」が追加。それぞれの秘奥義に新規カットイン付き。 余談だが『ヴェスペリア』に「エンドオブフラグメント」とよく似た秘奥義「スーパーダオスレーザー」なるものが追加された(発売時期は北米の『アビス』の方が早い)。 アッシュが一戦目から特定の条件で秘奥義を使用してくるようになった。 幾つかのバグ修正。 国内版で強力なコンボ技として猛威を振るっていた一部の特技や奥義に硬直が追加される等、戦闘バランスも多少とはいえ調節されている。 戦闘ランク「アンノウン」の敵パラメーターの上昇が4倍から3.5倍に変更。 これにより上記の敵やボスにもダメージが通るようになった。ドーピング無しでも裏ボスに物理ダメージが少しとはいえ通るようになったのは大きい。 一部のボスが使用してくる「タイムストップ」が秘奥義扱いとなり、アイテム画面を開けなくなった為アワーグラスで相殺する戦法が通じなくなった。 日本版で長かったロード時間は改善されていない。 テイルズ オブ ジ アビス(3DS版) 対応機種 ニンテンドー3DS メディア 2Gbyte3DSカード 発売元 バンダイナムコゲームス 発売日 2011年6月30日 定価 6,090円 プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 配信 2014年12月3日/2,980円 廉価版 Welcome Price!!2017年6月1日/2,800円(税別) 判定 賛否両論 ※PS2版と異なる内容のみ表記している。 特徴(3DS) 上記の北米版をベースに製作されており、追加・変更点も北米版のものを引き継いでいる。 3DS版独自の追加要素といったものは無い。 2014年12月3日からダウンロード版を配信。実質的な廉価版である。 2015年1月4日までに購入すると、同時配信された「テイルズ オブ ジ アビス テーマ」を無料ダウンロードできるキャンペーンが実施された。 評価点(3DS) 問題視されていたロード時間とバグ、誤植に関して大きく改善されている。 特にロードの速度は一変してシリーズでも上位の短さとなり、快適なプレイが可能。 ガイの武器「宝刀ガルディオス」の入手時期やルークの称号「タクティカルリーダー」の入手条件・入手時期は日本版のまま残されている。 北米版の場合、前者は日本版より入手時期が遅く、後者は日本版と違い裏ボス戦時に難易度を高くしておく必要がある為、全体的に国内3DS版の方が易しく、ガイの第2秘奥義も早めに使用できる。 問題点(3DS) PS2には無かった新たなバグも発見されている。 「ライガクイーン戦でティアのフォーチューン・アークの追加攻撃が出せない」など。 ただし、ほとんどがPS2版に比べると条件が限定的で、通常プレイで遭遇することはほぼ無いと思われる。 解像度の関係で一部グラフィックが微妙に粗く、柱の模様が簡略化される、読みづらいフォントに変わるといった特徴がある。 マップ移動や戦闘画面への突入等のロード時間は改善されたが、新たに戦闘時にFOF技や秘奥義を発動する際の数秒間の戦闘の停止や、術の発動が数秒遅れるといった処理落ちが頻繁に起こるようになった。特に術の発動は戦略に関わってくる。 細かなところだと、フェイスチャット時のグラフィックの動きもぎこちなくなっている。 ローカルプレイやWi-Fiといった通信機能にも対応しておらず、2人以上でのマルチプレイは不可能。完全に1人用のゲームとなった。 総評(3DS) 総合的に見れば、PS2と携帯機とのスペック差故に細かな粗こそあるがしっかりと移植再現されており、システム面での不備も多く修正され、より遊びやすくなっている。 PS2用の、それもそれなりのグラフィックや容量、処理を求められる本作を限りなく忠実に移植出来た事から、3DSのゲーム機としてのスペックの高さも垣間見える一作である。 北米版での追加要素も全て網羅しており、本作を初めてプレイするという人はこちらをお勧めする。 余談 キャラクター毎の賛否両論点でも挙げたルークの台詞「俺は悪くねぇ!」について、本作でも大きく取り扱われているのは上述の通りだが、ネタとしてもそれなりに広がっている。 本作及び『テイルズ オブ』シリーズ自体は知らないがこの台詞及びルークは知っている、という人も多い。 ゲーマーとしても有名な小説家の宮部みゆき氏が本作を絶賛している。 2021年12月27日にテレビ朝日系列で放送された『テレビゲーム総選挙』では本作が53位にランクインした。 これは番組内のランキングにおける『テイルズ オブ シリーズ』で唯一のランクインである。 本記事にもあるようにシナリオ・キャラクター関連に批判的な意見こそ多いものの、本作に対する強い支持者も多いことが窺える。 その後の展開 2008年10月~2009年3月にかけて、MBS制作にてテレビアニメが全26話放送された。 作画やサブキャラクターの声優が軒並み変更されている事に評価が分かれるが、2クールにも渡る放送故に概ね本編シナリオを再現しており好評。本作をプレイしていなくとも1つの作品として理解できる程のボリュームである。 なお、アニメ版のOP主題歌も「作品のテーマとしてこれ以上ない曲」という選考理由によりゲームと同じ「カルマ」が採用されている。 また、MOR氏の作詞作曲によるED主題歌も藤原氏がアレンジという形で関わっている。こちらもストーリーを非常に汲んだ曲に仕上がっている。 主人公を筆頭にキャラクターの癖はかなり強く賛否両論に分かれることとなったが、なんだかんだ人気は高く後のシリーズ共演作品などでは本作品のキャラクターが多数登場している。 しかしながら、お祭りゲーにおいてアビスキャラに対しては露骨すぎる優遇が幾度となく行われており、一方で他のシリーズキャラがアビスキャラを持ち上げるために冷遇・改悪され、いわゆる 『踏み台』 にされるケースが非常に多かった為、(個々人のアビス本編の評価とは別に)それを快く思わないファンの数と怒りは相当なものであった。 殊更に悪目立ちしまったのはティアとジェイドである。ティアはお祭りゲーでは矢鱈と他人をこき下ろす悪辣な人物となっている上に、ティアと絡んだキャラクターは、原作を知るものからすれば「このキャラ、こんな事言わねぇよ」「そんな設定があるか」などと難色を示すキャラに強引に改悪されて(*17)ティアを持ち上げる発言・言動をさせられるか、ティアより下に見られることが殆どになっていた。また『ファンダム2』において設定面で致命的な矛盾(*18)が発生する事となってしまった。ジェイドは外伝作品やお祭りゲーに登場した時には、嫌味なインテリ気取りの悪辣な人物になっている上に、他のシリーズキャラクターに、聞いてるプレイヤーの頬がひきつるような嫌味を連発したり、不謹慎な発言まであるなど、度を越した態度や発言の悪さが挙げられる(*19)。 その為、一時はお祭りゲーにアビスが参戦するというだけで「次は誰が『踏み台』になるのやら」と、ユーザーから辟易される事態になってしまっていた。原作のアビスをプレイしていないプレイヤーでも、お祭りゲーにおいて、アビスキャラとそれ以外でのあまりに大きな格差がある描写を見て、アビスという作品やアビスキャラにヘイトが集まったり嫌われたりする事態も長く続いていた。 最も、これらに関しては そういう描写を平然と作るテイルズスタッフが一番悪い のは言うまでもない。当wikiでもあちこちで触れられているが、2008~2010年頃はそれこそユーザーから「オタッフ」と揶揄される(*20)ほど、スタッフや作品の質に悪い物が多かったのが事実である。 シリーズキャラ集合作品『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3』では、幾度もやらかした事に対して相当の苦情が寄せられたようで、ティアもジェイドもかなり大人しくなっている。また、今まで不参加だったナタリアが参戦し『アビス』のパーティキャラが全員揃った…のだが、同時に「ラスボスがプレイアブルキャラ(味方陣営)として参戦が決定」したため(*21)に様々な面で波紋を呼ぶ羽目となってしまった。一応補足すると、マイソロ3では『TOD2(*22)』と『ラタトスク』もパーティキャラが全員そろっているため、『アビス』だけが全員そろっているというわけではない。 2023年に3DSのニンテンドーeショップが終了。3DSダウンロード版の新規購入ができなくなってしまった。
https://w.atwiki.jp/xyenz/pages/5.html
第一部「東京戒厳令動乱」 「人が人であり続ける…何と難しいことか」 ――太上老君 200X年XX月「蠢動」 200X年07月「少女コレクション序説」 200X年08月「外道剣縁起」 200X年12月「魔人街」 200X年12月「神をも恐れぬ子羊たち」 20XX年02月「メタフィクショナル・ラジオ・オペラ」 20XX年03月「孤影、月に吠える」 20XX年04月「この空白の時代に」 200X年XX月「蠢動」 05/09/04 GM:シェンツ GP:5 参加メンバー:佐藤(赤目) ジョルジュ(浅間) カスミ(コバヤシ) デビルバスター、ナイ神父によるダゴン召喚を阻止。 200X年07月「少女コレクション序説」 05/09/25 GM:シェンツ GP:7 参加メンバー:雨寺(OKINA) 雨宮(赤目) 春田(浅間) カスミ(コバヤシ) 雨寺、外法の人形師四谷光膳を打ち払い、木崎小夜を呪縛から解き放つ。 蘇芳城、一時的に異界化。デビルバスターの尽力により解除。 200X年08月「外道剣縁起」 05/11/06 GM:シェンツ GP:9 参加メンバー:雨寺(OKINA) 雨宮(赤目) 春田(浅間) カスミ(コバヤシ) 御園生カスミ、Y県迫沢村にて妖刀ニヒルに魅入られた少女、織垣京を救い、魔性に魅入られた魔剣匠織垣恭を討ち果たす。 堕天使オリアス死亡。 200X年12月「魔人街」 06/02/05 GM:シェンツ GP:12 参加メンバー:黒田(浅間) 墨染(OKINA) 一之瀬(赤目) 大黒(マンチ) 桜井(コバヤシ) 防衛庁量子研究所にて研究されていたSystem-Amara、米軍の襲撃を受け、スティーブンによって七枚のディスクに離散。 O市にてアドベントが発生する。 ルイ・サイファー、黒田にNO:13「死神」のディスクを与え、ジョーカーとして送り込む。 NO:00「愚者」は電霊アレテが入手し、桜井夢路に与える。 NO:06「恋人」は墨染の友人である長瀬晶が入手。 米軍、長瀬晶とsystem AMARAの能力を利用し、魔王級の悪魔の召還に成功するも、デビルバスターにより撃退。 首謀者であるハックルベリー・フィンは逃走。 後、メシア教会エージェントクララ・アップルティーにより殺害される。 200X年12月「神をも恐れぬ子羊たち」 06/02/05 GM:シェンツ GP:16 参加メンバー:黒田(浅間) 墨染(OKINA) 一之瀬(赤目) 大黒(マンチ) 桜井(コバヤシ) 長瀬晶、魔王召還の反動により魂魄消失。 NO:20「審判」、NO:21「世界」を有する秋月白虎、電霊ミメーシスの力を借りてO市の一部をボルテクス化。 これに対しクララ・アップルティー、米軍原子力潜水艦より核爆弾を射出。 ディスクの力全てを解放した秋月とデビルバスターの協力により、核爆弾はボルテクス世界と相殺。 クララ・アップルティー、デビルバスターと戦闘、死亡。 ディスク全てを手に入れた桜井夢路、アドベントに勝利。 後、唯一神への恭順を拒否。O市上空にメギドアーク光臨。 アレテはその本質である大天使マシュトに変質。O市新市庁舎にて天使の任務を放棄。 NO 21に封印されていたミメーシス、本体であるアレテを電脳分解。 マシュト=ミメーシス、アドベントの勝者とすべく復活させた秋月白虎に存在と能力を食われる。 マシュト=アキツキ、デビルバスターと交戦、敗北。 黒田、アキツキ、とともにメギドアークを封印。アマラ宇宙へと漂流 長瀬晶の魂魄、アマラ回路を通じて復活。2000年期アドベント終了。 スティーブンのバックアップ処理により、アレテ復活。 20XX年02月「メタフィクショナル・ラジオ・オペラ」 06/03/26 GM:シェンツ GP19 参加メンバー:墨染(OKINA) キリコ(コバヤシ) 石田(赤目) 春田(浅間) O市にて連続鉄塔爆破事件発生。墨染、恩師草加士郎の影を事件に見、関与。 雑誌「妖」のライター「ヒジリ」、公安警察により逮捕。悪魔の闊歩する東京の映像が原因と見た春田、独自に調査開始。 石田、神社庁退魔師のトップ、"御前"簓江雪彦の命により、ドウマンの誅殺に動く。 御園生キリコ、上司である石田一佐により「自分たちが偽者の次元に迷い込んでいること」を知らされ、単独調査を開始。 各々の調査の結果、東京はすでに悪魔が闊歩し、自衛隊反乱部隊・政府・米軍が合い争う戦場となっていることが判明。 簓江はこの事態を察知していたが、混乱を避けるために東京封印計画を実行、同時に米軍に出動を要請。 草加は妻子の困窮を世に訴えるため、ドウマンの助けを借りて要石を破壊、竜脈を乱すことに成功。 結果、封印計画によって観測されていた「何事もなかった」東京が一部崩壊し、現実の魔都東京がヒジリほかによって観測されることになった。 しかし、この要石破壊はドウマンの陰謀であった。 己の野望のために伊勢の鏡を利用し、朝廷が座する京都を叩くことこそがドウマンの目的だったのだ デビルバスター、草加の調査に助けられ、ドウマンを倒す。 東京封印計画により東京都下民を見殺しにする政府に対し、草加はO市駅前ビルにて篭城事件を敢行。 簓江は東京封印計画を再実行するも、石田一佐率いる531部隊により伊勢の鏡が略取される。 コアを失った東京封印計画は破綻。魔都東京、白日の下に晒される。 デビルバスターの説得により投降しようとしていた草加、ニュースキャスターであった妻の死を知り絶望。鬼と化す。 石田晴竜、草加に憑依した鬼の封印に成功。人間、草加志郎は生存。 東京封印計画の失敗を受け、簓江、東京の放棄を検討。首都機能は京都に移行する。 五島陸将率いる反乱部隊は砂男の助言を得て機動兵器・人造デビルシフター他計画を一ヶ月で完遂、他勢力を圧倒する。 石田晴竜は神社庁、御園生キリコは記憶を失ったまま531部隊に残留。 春田、墨染は封鎖された東京に潜入を決意。 二月始めのことであった。 20XX年03月「孤影、月に吠える」 06/05/21 GM:シェンツ GP:21 参加メンバー:石田(赤目) 墨染(OKINA) 春田(浅間) キリコ(コバヤシ) 緋司(田中) 簓江、自衛隊の完全占拠にあった東京を、ヘブライ神族率いるアメリカに引き渡すことを決定。 同時期、東京湾上の米海軍第七艦隊、自衛隊と連携したカオス悪魔の襲撃を受ける。 米軍、これを戦略級衛星レーザー兵器エノラ・ゲイ・セカンドにて撃滅。 米軍、エノラ・ゲイ・セカンドにより東京を焦土と化し、戦況の打破を図ることを決定。 これに対抗すべく、監獄都市イケブクロにて看守を務めていた砂男、赤の女王作戦発動を決定。 陰陽博士篠田空船、、シンジュクを中心に在野のデビルバスターを纏め上げレジスタンスを結成。 これを追って石田晴竜、東京に来訪。春田秋児、墨染幻灯もレジスタンスに合流。 しかし砂男旗下の部隊により、レジスタンスは陽動され壊滅する。 東京での事態打破を大上老君より依頼された緋司陽炎、虐殺を忌避した御園生キリコとともにイケブクロ収容所へと連行される。 イケブクロ収容所にて砂男のゲーム開始。 池袋の鏡像=虚像であるイケブクロを維持する神器「鏡」を頂くサンシャイン60(元スガモプリズン)への到達を開放の条件としたゲームである。 幽鬼ガキに満たされた都市をデビルバスター、突破。 幽鬼たちの大求救世心を持ってサンシャイン60屋上に到達。 デビルバスター、幽鬼の階梯を上り、衛星軌道上の魔神トールを撃破、神威の到達を阻止。 イケブクロ、「到達しなかった大破壊後世界」に受けた放射能により限界を迎えていた砂男と共に崩壊。 米軍、日本より撤退を開始。 簓江、天津神ツクヨミとしての正体を露にし、アマノヌボコ使用を決断。 記憶を回復した御園生キリコ、531部隊を離反。 四月。デビルバスターズは東京を一時離れることとなった。 20XX年04月「この空白の時代に」 06/05/21 GM:シェンツ GP:23 参加メンバー:石田(赤目) 墨染(OKINA) 春田(浅間) キリコ(コバヤシ) 緋司(田中) 篠田空船、石田晴竜両名、簓江=ツクヨミ、説得のために京都へ。説得、受け入れられず。 O市に帰還したデビルバスターズ、状況を分析。 砂男の提供した発展型ターミナルは、桜を利用したゲートによるGPの急速な上昇が稼動前提である。 霊界より篠田空船が侵入、ゲートを霊界より封鎖し、アマノヌボコ発動、自衛隊占拠の両面突破を計画する。 デビルバスター、関東鎮護の大英霊、将門公に拝謁。 己の至誠をもって公の信頼を得ることに成功し、小太刀を譲り受ける。 墨染のドルイド知識を応用した巨石陣地、完成。 これを狙い、自衛隊531部隊ならびに羅刹中隊合計6000、O市に集結。 零体を幽り世に飛ばし、無防備となった篠田をまもってO市攻防戦開始。 オーバーテクノロジーマシン1000体を公の神威にて石化、羅刹中隊を撃退。 超能力強化強化装甲服「劾」にて武装した531部隊と石田依衣子の激戦に勝利。 この状況を受け、ゴトウは時空を切断。魔界へと単機吶喊す。 ゴトウの攻撃を受け、篠田、ゲートの封印に失敗。 デビルバスター、臨死を持って魔界に到達。魔界の力を制御し切れなかった魔人ゴトウとの激闘に勝利。 ゲート封鎖に伴うGPの低下により、アマノヌボコ発動せず。ツクヨミ、による再度の国生み、失敗。 五月。 自衛隊クーデター部隊は首謀者、五島陸将の割腹をもって投降。 首都機能は東京に回復。 なお、陸将の秘書であったゆりこ=ローゼンバーグは失踪す。 簓江は暴走をとがめられ、姫宮菊枝=キクリヒメに陰陽庁の実権を禅譲。 篠田空船はO市に移住し、陰陽庁代表に就任。 御園生キリコ、篠田空船、私立十柄学園に転入。 石田依衣子、逃亡先の上海より教師として十柄学園に編入。 鎮魂の桜咲き乱れる五月、一月より始まった東京戒厳令動乱は、かくして一応の決着を見た。 変貌しながらなお、いまだこの空白の時代に。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/2847.html
397 名前: NPCさん 2005/07/26(火) 21 18 44 ID ??? 秘密結社らしく支部は「ロッヂ」と呼ぼうぜ。 519 名前: アマいもん 2005/07/28(木) 10 07 29 ID ??? 397 テンプルの方がイイニャー。 CAUTION!! 1956年6月6日、全世界の卓上ゲーマーたちは、教義の違いを越えて謎の人物アレキサンダー・ダガーによって統合された。 ――すなわち、〈冬の時代〉を魔王に有利な戦況に導くことを目的とした卓上的テロリスト組織、S∵H∵A∵D∵O∵W∵の誕生である。 この秘儀組織は、以後13年間もの間、世界中の指導者たちを恐慌に陥れたのだった。 戦争、暴動、犯罪の多発、経済の混乱、狂気の増大といった魔王の糧を生産するため、S∵H∵A∵D∵O∵W∵に忠誠を誓う黒ゲーマーたちは、地上の闇という闇で暗躍をほしいままにしたのだ。 ……だが、闇の集うところ、必ず光の照射がある。 1969年6月23日、〈国際遊戯者平和協議会〉の名のもとに結集した光のゲーマーたちは、ついに対=S∵H∵A∵D∵O∵W∵戦略のための、特殊戦闘部隊の設置を決議したのである。 その名はHeavy Lance(〈オモイヤリ〉の特殊戦隊)――略称H∴L∴という。 スレ77
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/264.html
テイルズ オブ ジ アビス (Part1/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。 要約スレpart1-678 part20-66~86・117~126・148~150・152~158・205~206 678テイルズオブジアビスsage2006/01/23(月)01 22 49 ID UTg2QoT+ 預言という、星の未来をよんだものが存在する世界。 主人公ルークは幼い頃誘拐されて記憶喪失状態で戻ってきた過去があるので、実家に軟禁されている身の上。 しかし他国との戦争を止めれば英雄になり、自由の身になれるぞと師匠にそそのかれてその気になる。 その結果、主人公にしか使えないスペシャルパワーを師匠によって暴走させられ、住んでる人ごと街一つあぼん。 自分達だけ辛うじて助かるも、その責任逃れの言動ゆえに仲間達から愛想をつかされる。 そして更に追い討ちをかけるように、自分は本物のルークのレプリカ(コピー人間)で、 師匠にとっては捨て駒に過ぎなかったのだと知らされる。 落ち込みきった主人公は、我侭放題が一転して素直5割うじうじ5割の性格に。 そして贖罪のために、どんどん崩壊していく大地を救おうと奔走し始める。 一方師匠は、預言通りに歴史を動かせば繁栄が訪れると信じこみ、預言通りに島を滅ぼしたり戦争起こしたりする人類に愛想を尽かしていた。 しかも極秘の預言において、人類は繁栄の後すぐ滅亡するという未来が読まれていた。 預言が人類を縛りつける力は絶大で、そんじょそこらの努力では預言から逃れる事は出来ない。 それならいっそ全人類を滅ぼしてしまい、預言の影響外にあるレプリカという新人類を作ってしまえ!と師匠。 反対に主人公達は、それでも人は預言以外の道も選択出来る!と師匠を撃破。 預言を人類にもたらした張本人である精霊みたいな存在を主人公の力で宇宙に解き放ち、 世界から預言という道標がなくなりました。終わり。 66名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)17 58 07 ID MdbIKuCf ○主人公パーティー 【キムラスカ王国】 ルーク・フォン・ファブレ(キムラスカ王国皇帝の甥。公爵家の一人息子。17歳) ガイ(ルーク家の使用人。幼馴染であり親友。女性恐怖症のナイスガイ。21歳) ナタリア(キムラスカ王国の姫君。ルークの婚約者。血縁はいとこに当たる) 【マルクト帝国】 ジェイド・カーティス(マルクト帝国軍大佐。頭脳明晰、長髪眼鏡の35歳) 【ローレライ教団】 ティア・グランツ(ローレライ教団情報部饗長。ヒロイン。ヴァンの妹でモースの部下) アニス(導師イオンの守護役。13歳。玉の輿願望の強いロリキャラ) ミュウ(聖獣の子供。火事を起こして一族から追放される。ルークたちに同行) ○その他のキャラ 【ローレライ教団】 イオン(ローレライ教団の最高指導者。導師。14歳。和平を主張。モースと対立) モース(大詠師。イオンに次ぐ教団NO.2。戦争賛成でイオンと対立) ヴァン・グランツ(オラクル騎士団の総長。ティアの兄でルークの師匠) 【オラクルの幹部・六神将】ヴァンの直属部下でモース派の集団 鮮血のアッシュ(ルークとそっくりの外見を持つ謎の男 17歳) 魔弾のリグレット(女性士官。ティアの教官。実質的なヴァンの右腕) 死神ディスト(自称薔薇のディスト。ジェイドの幼馴染、六神将唯一のギャグキャラ) 黒獅子ラルゴ(ごつい体系の中年) 妖獣のアリエッタ(イオンの守護役だったが二年前に解任。魔獣に育てられた少女) 烈風のシンク(仮面をつけている謎の少年。14歳) 67名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)17 59 33 ID MdbIKuCf 【世界観の説明】 世界を構築するすべての基礎に、 火、水、土、風、光、闇の六つの属性にわかれる音素(フォニム)がある。 その音素を取り込んで発動するのが譜術(要するに魔法) 2千年前、属性を持たない七番目の音素(セブンスフォニム)が発見された。 それは星の記憶と呼ばれる未来までの記憶が刻まれている特別な音素。 ユリアという伝説の天才音律師がローレライと契約。第七音素を詠み解いた。 その未来が書かれた譜石をめぐって戦争が勃発したと伝えられる。 その後ユリアの預言(スコア)を管理するために誕生したのがローレライ教団。 人々はローレライ教団を信仰し、人生の転機や誕生日などに自分の預言を 教団員に詠んでもらって、それを頼りにして生きている (外れない占いみたいなもの。精度の高いユリアの預言とは違って曖昧な言葉しか詠みとれない) 歴史がずばり書かれたユリアの預言は、極秘にされており、世界の要人しか知らない。 【ローレライについて】 第七音素の意識集合体の名称。 音素は集まると自我を持ち、人間と契約して力を分け与えたりする。 第六までの各音素にもそれぞれ意識集合体はあるが、 第七音素のローレライは絶大な力を持ち、別格扱い。 簡単に言って 第六までの音素の意識=精霊、第七音素ローレライ=神レベル という認識でいいかと。 伝説ではユリアが契約したと伝えられるが、正式には存在が確認されたことはない。 68名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 00 37 ID MdbIKuCf 【歴史】 2千年前、第七音素発見 ↓ 瘴気があふれて星の危機 ↓ 大地修正計画。ローレライ教団誕生。人々の間に預言信仰が根付く。 ↓ 16年前、マルクト帝国VSキムラスカ王国の領土争いでホド消滅。冷戦に突入。 ↓ 7年前、10歳ルーク誘拐される。 ↓ 現在 【勢力図】 キムラスカ王国(ルーク、ナタリア) ↑ 戦争→中立にローレライ教団(和平推奨イオン派←対立→戦争賛成モース派) ↓ マルクト帝国(ジェイド) 多分長くなるので、最後に簡単なキャラ別あらすじ書くわ。 伏線多すぎ&物語絡み合い杉で省略できそうもない。 69名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 02 58 ID MdbIKuCf ○あらすじ開始。 キムラスカ王国公爵の一人息子ルークは敵国のマルクト帝国に7年前誘拐され、 戻ってきた時には記憶がなかった。 言葉も歩く事も、何もかもを忘れた彼は、一から人生を始める事になる。 以来、叔父である国王の命令によって、成人まで屋敷から出ることを禁じられ 文字通りの箱入り息子として甘やかされて育ち、現在17歳。 心を許すのは、剣の師匠のヴァン、付き人のガイだけだ。 ヴァン師匠とは剣術の稽古の日しか会えず、退屈すぎる毎日。 ヴァン師匠が突然家に来た。 応接間に行くとヴァンからしばらく来れなくなると言われてしまう。 ヴァンの所属するローレライ教団の最高指導者である導師イオンが行方不明になり、 探しに行かなくてはいけないという。 「なんで?嫌だよ!そんなやつほっとけよ!」 憤るルーク。なだめる両親とヴァン。 ヴァンは剣術の稽古をしてくれるという。はりきって広場に向かうと ファブレ家の使用人で親友のガイが、なにやらヴァンとこそこそ会話中。 ルークの登場で、稽古が開始。そこへ髪の長い女性が突如現れ、 ヴァンに襲い掛かった。ルークは女性に向かって攻撃。 その瞬間、ものすごい力場が発生、女性とルークは見知らぬ渓谷にワープしてしまう。 70名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 04 04 ID MdbIKuCf 【ティア】 女性はティアと名乗った。 ティアは数少ない「第七音素」の使い手で、その能力を使ってヴァンに挑んだ。 ところが、ルークにも「第七音素」の能力があり、力がぶつかりあった。 そして「超振動」が起こり、ワープしてしまったらしい。 責任を感じたティアが「あなたを屋敷まで送り届ける」と約束。 ティアはヴァンを狙った理由などは一切答えない。しかし悪い人ではなさそう。 念願の外の世界を見る事ができたルークだったが、 「靴が汚れる」「土臭い場所は嫌だ」ぶちぶち文句を言いまくる。 辻馬車に運良く乗り込んで、2人はここがどこだかを知った。 ここはキムラスカ王国ではなく、マルクト帝国だった。 あろうことか冷戦状態の敵国に来てしまったのだ。 【キムラスカ王国への旅】 あわてて馬車を降り、国境を目指して小さな村にたどり着く。 「貧乏臭い村」「変な小屋が並んでる」と文句を言うルーク この村では食料盗難が続いており、住民はピリピリしているのだが、 金を払うという概念がない真正お坊ちゃまルークは、 売り物のリンゴを勝手に食べてしまい、品代を請求した店主と喧嘩になる。 その結果、食料泥棒と疑われて、村長のもとに突き出されてしまう。 ここまでの馬鹿とは、とティアは頭を抱える。 71名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 05 54 ID MdbIKuCf 【ジェイド大佐・導師イオン・守護役アニス登場】 そこには、マルクト軍大佐ジェイド、ローレライ教団導師イオンがいた。 イオンは、倉庫に残ってた毛を見つけ、聖獣チーグルが犯人ではないかと 言い出し、ルークは無罪放免になった。 ティア「なぜここに導師イオンが?」 ルーク「あいつがイオンなのか?俺はヴァンから誘拐されたって聞いたぞ」 イオンの守護役(ボディガード件お付き)の少女アニスと会い、 誘拐されたと聞いたと伝えると アニスは「はぅわ!?そんな噂になってるんですか?」と驚き 詳しい話を聞く前に走り去ってしまった。 公務に同行する守護役がいて、軍を引き連れ、堂々と歩いているところを見ると 誘拐にはどうしても見えない。 ルークは泥棒に間違われたのがどうしても許せない。 国境に向かうというティアの発案をはねのけ、チーグルの森へと向かった。 入り口で、お供もつけず一人で来たイオンと遭遇。ルークは自己紹介。 イオン「ルーク…聖なる焔の光という意味ですね。良い名です」 ティアも、ここで始めて身分を明かした。 「私は、ローレライ教団大詠師モースの部下、ティア・グランツ響長です」 イオン「あなたがティア?ヴァンの妹の?」 ルーク「はぁ?ヴァン師匠の妹?なんで妹がヴァン師匠の命を狙うんだ?」 ティアは自分の故郷に関わる問題なので言えないと、口をつぐむ。 72名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 11 50 ID MdbIKuCf 【イオン加入】 ローレライ教団の始祖ユリアと契約したと伝えられ、 以来教団のシンボルになっている聖獣チーグルが 人間の食料を盗むなど考えられない。 イオンは、原因を探りたくて来たのだという。 ルークは「目的は同じだし、こんな弱っちい奴ほっとけなから連れてってやろうぜ」 と、今からイオンを村に送り届けるというティアの提案をはねのける。 「ありがとう。優しいんですね」というイオンの言葉に照れて 「アホか!大人しくついてくればいーんだよ」と乱暴な言葉を返すルーク。 【ジェイド大佐加入】【ミュウ加入】 チーグルの巣に行くと、チーグルの長が話しかけてきた。 ユリアの関係の者がいるということで、信用してわけを話してくれた。 北の森でチーグルの子供が火事を起こして、魔獣ライガの住みかを奪った。 ライガはこの森に移動。ライガのエサであるチーグルたちは、 自分たちが食べられるのを防ぐため、食料を盗んで献上していたのだという。 ルークたちはライガと対戦。しかし、まったく刃が立たない。 そこにイオンを探しに来たマルクト軍大佐ジェイドが助太刀に現れ、 その圧倒的な譜術能力によりライガを討ち取り一件落着。 この件で、火事を起こしたチーグルの子供ミュウが同行することに。 一言で言ってウザ可愛いミュウは、ルークをご主人様と呼び、慕うに慕うが ルークは「なんかムカつく」と言っては、ミュウを虐めまくる。 ティアが見かねてルークの態度を咎めるのだがルークは聞き耳持たず。 森の出口につくと、アニスがジェイド大佐の命でマルクト軍を引き連れ現れた。 ジェイドが兵士に命令する「彼らを捕まえなさい!第七音素の超振動を放出して キムラスカからマルクトに飛んできたのはこの2人です!」 73名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 13 32 ID MdbIKuCf 【戦艦タルタロス内イベント】 マルクト軍の誇る最新型戦艦タルタロスの中で、取調べを受けるルークとティア。 「俺はルーク・フォン・ファブレ。お前らマルクトが誘拐したファブレ公爵の息子だよ」 ジェイドは「7年前というと先代の頃ですね。知りません」とそっけなく流した。 玉の輿願望のある少女アニスは、ルークが王族と知ると一気にブリブリとなついた。 超振動事故で飛んできただけで他意はない、と主張するティア。 「まあそうでしょうね。世間知らずの坊ちゃんに敵国に乗り込む頭はないでしょ」 と納得するジェイド大佐。憤慨するルーク。 現在、両国の緊張が高まり、戦争が勃発する危険があるのだという。 「戦争?そんなに両国の関係は悪かったのか?」驚くルーク。 そこにいた全員に、知らないのはお前だけ、と突っ込まれさらに気を悪くする。 ここでジェイドから提案が。彼らは、マルクト帝国ピオニー陛下からの和平条約の親書を キムラスカ王国に届ける途中なのだという。 (村に滞在していたのは、そこで親書を受け取るため) 公爵家の息子ルークがいるのは国境を越え、マルクト王に接触するのに都合がいい。 国王への取次ぎを頼まれたルークは、条件を飲む見返りにジェイドに頭を下げさせる。 プライド無さ杉、と馬鹿にするルーク。 こんなことで怒る安っぽいプライドは持ち合わせてない、と笑顔で嫌味を放つジェイド。 74名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 14 55 ID MdbIKuCf 両国の中立立場であるローレライ教団導師イオンは、 和平条約の仲介役としてマルクトからの正式任務で同行していた。 誘拐されたと噂になっているのは、ローレライ教団の内部分裂が関係している。 最高主導者導師イオンの派閥は和平を望む改革的立場。 これに対し、保守的な大詠師モース派閥は戦争を望んでおり、意見が対立。 モースによって教会内に軟禁されていたイオンは、マルクト軍に助け出された。 あわてたモースが誘拐だとでっちあげ、教団の騎士団「信託の盾(オラクル)」を使って イオン奪還のために動いているのが真相。 和平条約の停止には、仲介役のイオンを拉致監禁するのが一番効率がいいからだ。 ここで大詠師モースの直属部下のティアが反発。 モース様が戦争を望んでるはずが無い、と口答え。 イオンの守護役アニスが「ええー?ティアはモース派なわけ?」と不満を口にする。 なにがどうあれ、戦争を起こしたくないという気持ちは一緒。 しかもキムラスカ王国に戦艦で送り届けてもらえる。 ということで、ルークとティアはジェイド一味に加入。 75名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 16 34 ID MdbIKuCf 【六神将ラルゴ登場】 戦艦タルタロスに魔獣の群れが襲い掛かってきた。 ここにいたら死んじまう!と、真っ先に逃げ出そうとしたルークだが、 乗り込んできたローレライ教団「信託の盾(オラクル)騎士団」六神将の一人、 黒獅子ラルゴに吹っ飛ばされる。ジェイドが譜術を発動し抵抗。 ラルゴ「さすがだ。死霊使い(ネクロマンサー)ジェイド」 驚くティア「ネクロマンサージェイド!?あなたが?」 ジェイドは先の大戦で、屍の山を築き「死霊使い」という呼び名が浸透するほど 有名な軍人だった。 ラルゴはイオンを取り返しに来たのだという。 冷静なジェイドは、隙をついて反撃、イオンとアニスを逃がす。 さらにティアも後方から支援。ジェイドはラルゴを刺す。 目の前で人が刺し殺されるところを見たルークは腰を抜かし動けない。 ティアに促されルークは立ち上がった。 3人はオラクル騎士団に占領されたタルタロスの奪還に動き出す。 【六神将・鮮血のアッシュ登場】 魔物をけちらしながら3人はブリッジに到着。 見張りを頼まれ外に残されたルークだったが、 オラクル兵と戦闘になり、腰を抜かして剣を振り回し相手を刺し殺す。 ティアとジェイドが駆けつけてくると、ルークは自分が人を殺した事に驚愕していた。 「人を殺す事が怖いなら剣なぞ捨てろ!出来損ない!」叫び声と共に 赤い髪の男が上から襲い掛かってきた。ティアとルークは気絶。 唯一男の顔を見たジェイドは驚き、動きが止まった。 3人は捕らえられ、船室に閉じ込められる。 (男は3人を殺そうとしたのだが、他の六神将にとめられた) 76名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 18 09 ID MdbIKuCf 【タルタロス脱出計画】 船室で目を覚ましたルークは、タルタロスを脱出をするというジェイドの提案に 「また戦闘になったら人を殺すかもしれないんだぞ!」と激しく抵抗する それに対し、ティアとジェイドは「殺さねば殺される」 「戦争が起こったらたくさんの人が死ぬ」と諭すのだが ルークは「そんなの俺は関係ない!知らない!」と駄々をこね、2人を呆れさせる。 しかしここにいても殺されるだけ。渋々ルークは2人について脱出することにする。 【六神将リグレット登場】【六神将アリエッタ登場】 ジェイドはタルタロスの非常停止機能を使って動力を停止させた。 3人は混乱の隙を突いて出口に到着。そこへ六神将の女性兵士リグレットに 捕らえられたイオンが連れられてきた。 計画通り不意をついて攻撃した3人だったが、 ティアが自分の師であるリグレットに攻撃できず、あっさり反撃されてしまう。 (さきほど、3人が殺されるのを止めたのはリグレット) 六神将の少女、妖獣使いアリエッタの加勢まで入り、大ピンチ! 【ガイ登場・加入】 そこへ、なぜか華麗に空を飛んで男が登場!リグレットを押し倒した。 その隙を突いてジェイドがアリエッタを拘束。一気に形勢逆転。 現れた男は、ルークの付き人のガイ。 ファブレ家の命を受け、ここまでルークを探しに来たのだ。 リグレット、アリエッタ、オラクル兵をタルタロス内に入れ、 ジェイドがハッチを封印。 77名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 20 00 ID MdbIKuCf 【イオン再加入・アニス行方不明】 これでイオンを取り戻した上、ルーク一味は晴れて自由の身に。 しかしタルタロス内部に残ったマルクト軍140名は、証拠隠滅のため 全員殺されているはず、とジェイドが発言。ルークは押し黙る。 イオンと同行していたアニスは、捕まった際、 親書を奪い返そうと相手に突撃し、魔物に吹き飛ばされてしまったという。 ジェイド「アニスなら大丈夫でしょう。待ち合わせ場所に向いましょう」 とういうことでアニスとの合流場所へ一行は向かう。 途中オラクル兵に襲われ、腰抜けルークをかばってティアが負傷、野営に。 ルークはガイから、世間一般は戦争や盗賊強盗、魔物襲撃など 死の危険に常にさらされていること、ガイも人を殺めた経験があり、 特に街の外での戦いは日常茶飯事だと教えてもらう。 ティアには、民間人であるルークに人殺しを強要した自分が悪いと謝られ ルークはいたたまれない気持ちになる。 翌日、ジェイドから戦わないでいいと言われたルークは、「俺も戦う! 敵は敵だと思うことにする。人を殺すことの重みは俺自身で背負う」と涙目で宣言する。 皆はルークの自主性にまかせた。 【セフィロトの説明】 イオンは拉致されていた間、セフィロトと呼ばれる音素が集中する星のツボ的場所に 連れていかれたらしい。ジェイドがそこで何をしたのか聞きだそうとするが 「教団の機密事項に関わるので言えない」と拒否。 イオンも体力が低下していた。導師にしか使えないダアト式譜術を 拉致された間に使って体力を消耗したというが、ここまでの極端な消耗はおかしい。 ジェイドは「まさかイオン様もルークと同じ…?」と意味深な独り言をつぶやいた。 78名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 22 24 ID MdbIKuCf ルーク一行を捕まえるため、六神将のうち5人が探しに来た。隠れる一同。 ジェイドに刺されたラルゴがいた。生きていたらしい。 見当たらないのは「鮮血のアッシュ」と呼ばれる タルタロスで襲ってきた赤い髪の男だけ。 六神将は、これ以上の探索は政治問題に関わると判断、引き上げていった。 六神将の長はヴァン。ということはイオン拉致にはヴァンも絡んでいるはず。 「六神将は大詠師モース派です。モースがヴァンに命じているのでしょう」 このイオンの発言にルーク逆上「ヴァン師匠が戦争に加担するわけねーだろ!」 ティアが言い返す「兄ならやりかねないわ」 「なんだと!お前こそモースのスパイだろう!」と口喧嘩。 ジェイドが「はいはい、さっさとアニスと合流しましょうねー」と場を〆る。 アニスとの合流地点である国境に向かった一同の前に 六神将、妖獣使いのアリエッタが立ちふさがる。彼女は先の大戦で故郷ホドが壊滅。 ルークたちがチーグルの森で倒したライガに拾われ育てられたという。 「ママの仇!殺してやる!」その時、地震が起こり、地中から瘴気が噴出した。 噴出し口に立っていたアリエッタは瘴気を吸い込み気絶。 ティアが機転を利かし、「ユリアの譜歌」を歌い一時的に瘴気を打ち消した。 ジェイドは武器をかまえて、倒れているアリエッタに近づいた。 「やめろ!殺す必要はないだろう!」ルークがあわてて止める。 ジェイドは「殺さねばまた襲ってくるでしょう」と取り合わない。 そこにイオンが「彼女は二年前まで僕の守護役だったんです、見逃してください」と 頼み込み、ジェイドは武器を収め、アリエッタは見逃される事に。 79名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 23 56 ID MdbIKuCf 【ユリアの譜歌の説明】 ユリアの譜歌は、術者が意味と象徴を理解しなくては使えないため 歌える人間はほとんどいない。 どこで習ったのだ?と聞くジェイドに、 ティアは口ごもりながらも「…私がユリアの子孫だからです」と答えた。 譜歌の中には、ユリアがローレライと契約した際に使った 「大譜歌」と呼ばれる秘術もあるらしい。 【アニス加入】【ヴァンと再会】 国境に到着。先に到着していたアニスと合流。 アニスは無事で、和平条約の親書も取り戻していた。 「きゃわ~ん、誉めて誉めてルーク様(はあと」とはしゃぐアニス。 そこに、六神将・鮮血のアッシュがルーク目指して襲い掛かってきた。 吹っ飛ぶルーク。そこにヴァンが現れ、止めに入った。 「やめろアッシュ!私はこんな命令はしていない、退け!」 アッシュはその言葉をきくと、大人しく姿を消した。 「心配したぞルーク。しかし頑張ったな。さすが我が弟子」 「ヴァン師匠!」めちゃくちゃ喜ぶルーク。 「…兄さん!」ティアがナイフをかまえる。 ヴァンは「お前は誤解している。話をしよう」とティアに言う。 イオンも、話し合いに応じるべきだとティアに進言。 教団最高指導者イオンにそう言われては、ティアもはむかう事はできない。 話し合いが始まった。 80名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 27 37 ID MdbIKuCf イオンがなぜマルクト軍と行動を共にしているのか。その説明を受けたヴァンは 「なるほど。確かに六神将はモース派だ。モースから命令があったのだろう。 私は六神将の長だがモース派ではない。イオン様を探せとしか知らされてなかった 六神将には私のほうからイオン様の邪魔をするなと命を出しておく」 とはっきり言い切った。 ヴァンに、お前こそモースの部下ではないか、と問われたティアは 「私はモース様の命であるものを捜索しているだけ。それ以上は言えない」と口を閉ざす。 【第七譜石の説明】 どうやらティアは第七譜石というものを探しているらしい。 第七譜石とは、始祖ユリアが読み解いた預言(スコア)の七番目の譜石のこと。 ユリアの預言は、星の未来が全て記され、あまりに膨大なその量は山ほどの大きさが7つ。 それらは破壊され、空に浮かぶ譜石帯(星みたいなもん)になったり、地表に落ちた。 落ちた譜石をめぐって、国同士が争いを始め、戦争に発展したという。 ユリアは7番目の譜石を隠してしまったため、一番重要な事柄が記されていると噂される。 その第七譜石は、いまだ発見されていない。 宿で、ティアは「兄の言う事は信用できない。何か隠しているはず」と言い放ち 「お前だって隠し事あるじゃねーか!ふざけんな」とルークと口論になる。 81名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 29 19 ID MdbIKuCf ガイはキムラスカ人のわりに、マルクトの土地勘があり、 しかも一介の使用人にしては頭も良く腕がたつ。 目ざといジェイドは怪しみ、ガイの身辺を聞き出そうとするが、 ガイは自分の過去については口が重く、うまく話題をそらしてしまう。 唯一話したのは、家族を殺された時の記憶が抜け落ちているということだけ。 それ以上の詮索はしないでくれ、とガイはきっぱりジェイドをはねつける。 ところで、ガイには女性に近寄られると震え上がるという情けない弱点があるのだが、 (…のわりには女心をくすぐる口説き文句を天然で発するのでモテまくり) いい機会だから今回の旅で女性恐怖症を治せという ふざけたジェイドの嫌がらせに近い提案に乗り、女性陣はガイをいじりまくる。 国境を抜け、キムラスカに入った一行は港に向かった。 そこでは、追いかけてきたアリエッタが魔獣を使って 船を壊してしまっていた。ヴァンがアリエッタを拘束し、問い詰めると アッシュに頼まれてやった、と素直に告白。 「船の整備員はコーラル城にさらった。ルークとイオン様がこなければ殺すって」 と伝言を伝えると、アリエッタは鳥型魔獣を使って空を飛んで逃げてしまった。 7年前、誘拐されたルークが発見されたのは、そのコーラル城だという。 コーラル城はファブレ公爵の別荘で、先の大戦で破壊、放置されていた。 一同は「お前らは街に戻れ」とヴァンに言われたものの、 こっそりコーラル城へ。 地下には、巨大な譜業装置があった。 珍しいことにいつも冷静なジェイドが、それを見てうろたえる。 82名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 31 08 ID MdbIKuCf 【六神将死神ディスト登場】【六神将シンク登場】 城を探し回っているうち、アリエッタの放った魔物にルークが拉致される。 気がつくとルークは、地下の譜業装置に拘束されていた。 六神将の死神ディストというナルシスト発明家が装置をいじくっていた。 ディスト「ふー。すべてが同じですね。これはビックリしました」 シンク「アッシュの奴勝手なことしやがって」 同じく六神将、仮面をつけた少年シンクもいる。 彼らはデータを装置から取り出した。 ガイがいち早く駆けつけ、シンクをぶっとばし、シンクの仮面が外れた。 「お前…?」ガイはその顔を見て驚く。他の面々も駆けつけてきた。 シンクとディストはデータの入ったディスクを残して姿を消した。 気を取り直して、一同はアリエッタを見つけ出し戦闘。 倒れたアリエッタに、今度こそとどめをさそうと近づくジェイド。 イオンが立ちはだかった。「アリエッタは教会の査問会にかけます。命だけは…」 そこへ遅れてヴァン登場。イオンの頼みを聞き入れ、アリエッタはまたもや命を助けられる。 救出した整備員が大急ぎで船を準備してくれ、ようやく船出。 甲板でルークを、頭痛と幻聴が襲う。 ”やっと捉えた。我の力を感じよ…” ルークの体は何者かに操られ、超振動を起こし始めた。 83名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 32 12 ID MdbIKuCf 【ルークの超振動能力の説明】 気づいたヴァンがルークを抱え込んで落ち着かせ、発動を阻止。 「俺の体、何が起こってるんだ?」おびえるルーク。 「…お前は誘拐された後、なぜ屋敷に監禁されたのか疑問に思った事はないか?」 ヴァンは、軟禁の真相を語りだした。 超振動は、2人の術者が音素をぶつけあわせることで発動する。 だがルークは単独で大規模な超振動を起こせる能力を持っている。 それを知った両国は、戦争に利用しようとルークに目を付けた。 マルクトによる誘拐も、キムラスカによる軟禁も、すべてこの能力のせい。 成人しても婚約者のナタリア姫と結婚させられ、城に軟禁されるだろう。 「嫌だ!このまま軟禁されて、戦争になれば狩り出されるっていうのか?」 「大丈夫だ。今回の和平に努力すれば、戦争は起こらない。 戦争を回避した英雄として理不尽な軟禁も無くなるだろう」 「英雄…。俺が英雄になれるのか?」 途中の街でヴァンはローレライ教団にアリエッタを引き渡すため別行動に。 ルークたちは、六神将シンクから奪ったディスクからデータをプリントアウト。 港に向かう途中、シンクが凄い勢いでガイに襲い掛かった、 ガイはディスクを奪われたものの、データ書類は死守。 一同は船に飛び乗り、なんとか逃げ延びた。 しかしこの時、シンクはガイの体を操るための、ある譜術をかけていた…。 84名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 36 22 ID MdbIKuCf 【フォミクリー&同位体の説明】 船の中でデータ書類を読むジェイド。 「これは同位体研究?ローレライ(第七音素集合体)の音素振動数が書かれている…」 音素振動数とは、指紋やDNAのようなもの。同じ人間はいないとされる。 同位体は、クローン人間のこと。 同位体は、振動数も同じなので超振動が簡単に起こりまくるので超危険。 だが、兵器としては使えるため、レプリカ人間を作る「フォミクリー技術」が 昔、某所で研究されていたという。 だが振動数までそっくり同じ完全同位体を作る事はできず計画は頓挫。 その後、様々な問題で禁止されたという。 ようやくキムラスカ首都バチカルに到着。 港に迎えに来た将軍たちに、家に帰って休めと言われたルークは 「俺がイオンたちを城まで連れて行く、国王に取次ぎすると約束したんだ」と宣言。 「ルーク…立派だわ!」二人旅でルークに振り回され続けたティアが感心する。 実際は、戦争回避の英雄になるため、できるだけ恩を作っておこうという 計算から発せられただけだったのだが。 一同は大詠師モースと会談中の国王のもとへ。 「俺を誰だと思ってる?ファブレ公爵家のルークだ!邪魔をするな!」と ルークは無理やり、謁見場にイオンたちを引きつれ突入する。 想像通り、モースは「マルクトが戦争準備に入ってる」と国王に嘘の進言をしていた。 ルークは会話に割って入り、イオンとジェイドを紹介。 イオンの登場にひきつるモース。 ルークはモースに向かって「嘘の報告してるんじゃねー! マルクトは平和そのもので戦争の気配なんかないっつーの!」と怒鳴った。 和平条約の親書は無事渡され、ルークの役目は終わった。 85名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 38 44 ID MdbIKuCf 【ナタリア登場】 イオンたちを客人として家に連れ帰ったルーク。 応接間にはルークの婚約者ナタリア姫が来ていた。 ナタリア姫は、ルーク失踪の原因であるティアを睨む。 2人は一方的な政略結婚というわけでもなく、 記憶をなくす前、ルークはナタリア姫にプロポーズをしており相思相愛だった。 ナタリア姫は、いつかプロポーズの言葉を思い出してくれると信じていると言う。 (現在のルークは、そんな気はさらさらないらしいが) 婚約者ナタリア姫の登場に、ただただ驚くティアとアニス。 そしてナタリア姫から、ヴァンが今回のルーク失踪を計画した犯人として 捕らえられたと聞く。処刑の可能性もあるという。 次の日、ルークに登城の命令が下る。ヴァンの件を確かめるため城へ。 昨夜会議が開かれ、和平条約は結ばれる運びになったという。 しかし、マルクト王国から和平提案と共に、救援の要請も入っていた。 【第一部クライマックス・アクゼリュスイベント開始】 国境沿いにある鉱山都市アクゼリュスは、 資源豊富な鉱山をめぐって度々領地争いが起こり、現在はマルクト帝国が所有。 ところが最近になって瘴気が噴出。 マルクト側からの道は瘴気で断絶されているため、住民の救助ができない。 そこでキムラスカ王国へ、救援要請をしてきたのだ。 アクゼリュスはもともとキムラスカ領地だった上、 住民を助けるのは和平の証にもなる。 86名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/05(木)18 39 58 ID MdbIKuCf 国王はルークを、キムラスカ代表の親善大使として任命。 アクゼリュス救出に向かえと命令する。 ルークが承諾すれば、城に捕らえているヴァンを無罪放免、 アクゼリュスにも同行させると国王は約束。 ルークは即座に承諾する。 「でも、なぜ俺を親善大使に?」不思議がるルーク。 国王は、保管されていたユリアの第六譜石を詠みあげさせた。 【ND2000 ローレライの力を継ぐ者キムラスカに誕生す 其は王族に連なる赤い髪の男児なり 名を聖なる焔の光と称す。彼はキムラスカを新たな繁栄に導くだろう】 【ND2018 ローレライの力を継ぐ若者。人々を引き連れ鉱山の街へと向かう】 ルークの父ファブレ公爵が誇らしげに言う。 「お前を守るため軟禁していたが、英雄になるべき時が来たのだ」 ジェイド「…英雄ねえ…」(←意味深に) 117名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 40 33 ID ZdcuEBLa ルークは地下牢にいるヴァンを迎えに行った。 そこでヴァンはルークに、ダアト(ローレライ教団の自治区)に亡命して オラクル騎士団に入らないか?と誘う。 ヴァンが言うには、ルークはキムラスカ王国に利用されているのだという。 ユリアの預言には続きがあり、”アクゼリュスで若者は力を災いとして使い それをきっかけに戦乱が起こりキムラスカが勝利、以降長期にわたって繁栄する” と書かれているのだという。 「お前の超振動で瘴気を消せば、アクゼリュスは助かり戦争は回避される。 その後は、亡命して私の元へ来れば、英雄になった上に自由になる」 ヴァンは、自分が力を貸せばルークの超振動の発動と制御も自由自在だと断言。 確かに船で超振動を起こしかけた時、発動を阻止してくれたのはヴァンだった。 「師匠は、なんで俺のことそんなに親身になってくれるの?」 「…お前は忘れてしまったのだな」 幼い頃のルークは、超振動の酷い実験を受け、心身ともに傷つき 7年前ヴァンに、『ここから逃げたい、ダアトに連れてって』と頼んだという。 ヴァンはその願いを受け入れ、ルークを誘拐した。 「師匠が俺を誘拐したのか?マルクトじゃなかったのか!」 「今度は失敗しない。私にはお前が必要だ」 ルークはヴァンについていくことを決心する。 ヴァンは、亡命の機会をうかがうため誰にも計画は話してはいけない、と口止めする。 【ジェイド・ガイ・ティア加入】 というわけで、晴れて親善大使となったルークはアクゼリュスに向かうことに。 ジェイドの報告では、モース派閥のオラクル騎士団が妨害工作のため 海に張り込んでいるという。和平条約回避のため、向こうも必死らしい。 ヴァンがおとりとなって、救助隊を連れて船に乗ってオラクルを引き付けると言い出した。 ルーク一派は陸地経由でアクゼリュスに出発。ヴァンとは向こうで落ち合うことに。 せっかくヴァン師匠と旅ができると思ったのに、とむくれるルーク。 そこへ、アニスがかけつけ、イオンが拉致されたと報告に来た。 118名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 42 15 ID ZdcuEBLa 【アニス加入】【イオン行方不明】 目撃者によると、世界をまたにかける盗賊「漆黒の翼」が オラクル騎士団と共謀してイオンをさらったらしい。 アニスの頼みで、先にイオンを取り戻すことに。 一同はオラクルに見つからないよう街の地下にある廃工場を通って、 外に出ることにした。そこになんと軽装のナタリア姫が登場する。 【ナタリア加入】 ナタリアは、この緊急事態に王女である私が行かなくてどうする!?と 同行する気満々。これには女性陣から反発が。 アニスが「お姫様は足手まといになるから嫌」と言えば ティアまで「同感です」と言い出し ナタリアも負けずに「私は弓の腕が一流ですわ!そこにいる下品なオラクル(アニス)と 無愛想なオラクル(ティア)よりは役に立ちますわ」と言い返す。 ルークがナタリアを引っ張って行き、説得するが なんとナタリアは、地下牢でのヴァンとの会話の後半部分を盗み聞きしており、 連れてってくれなければ国王に亡命計画をばらす、と脅迫する。 亡命については「私との約束(プロポーズの言葉)を守ってくださるのなら 亡命してもいいですわ」と理解を示した。 「わかった!連れてく!だから絶対ばらすなよ!指きりだ!」 「……指きり…お嫌いではなかったの?」不思議そうな顔をするナタリア。 ということでナタリア加入。 不満をもらすティアや、頭を抱えるガイに ルークは「うるせー!親善大使は俺だ!文句言うな」と怒鳴りとばす。 119名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 44 00 ID ZdcuEBLa 街の外に出るとオラクル騎士団が撤退しようとしている所だった。 捕らえられたイオンと、その前方に鮮血のアッシュの後姿を確認したルークが 剣を構え、飛び込んでいく。刃がぶつかりあい、にらみ合う2人。 【アッシュ】 はじめてアッシュの顔を見たルークは驚愕。 アッシュはルークと瓜二つだったのだ。仲間たちも驚く。 唯一、タルタロスでアッシュの顔を見ていたジェイドだけは表情を変えない。 後方から六神将シンクが「今はイオンが先だ」とアッシュを呼ぶ。 「いいご身分だな。ちゃらちゃら女を引き連れやがって!」 アッシュはそう吐き捨てると、戦艦に乗りこみ姿を消した。 「あいつ…俺と同じ顔…」うろたえるルーク。 「我々がここにいることが六神将にばれました。おとり作戦は失敗です」 ジェイドは顔色も変えず話をすりかえ、 このままイオンを探しにオラクルを追って陸路を進むか、 ナタリアを王家に引き渡して新たに船を出してもらい、アクゼリュスに向かうか、 その選択を、ルークに迫る。 「なんで俺が決めるんだよっ!」 「責任者はあなたなのでしょう?」(ジェイドは万事この調子で嫌味言いまくり。 そうやってルークをうまく誘導するので、パーティーの歩みが止まる事がない) ナタリアを王家に渡せば亡命計画がばれるかもしれない。 結局、考え込む暇もないまま、イオンを探して戦艦を追うことに決定。 120名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 45 38 ID ZdcuEBLa 少し進んだところで、ルークをまた頭痛と幻聴が襲う。 しかし今回の幻聴は声も違い、口調が乱暴だった。 ”応えろ、グズ!”「誰だ…!」 ”わかってるだろうよ、そっくりさん”「アッシュか!」 アッシュはイオンは砂漠の遺跡にいると伝えて、伝達を切った。 崩れ落ちるルークを、ティアがとっさに支える。 罠かもしれないと怪しみつつ、一同は指定された場所へ。 奥の扉の前には、アッシュに連れられたイオンがいた。 シンクとラルゴが襲い掛かってきたが、ルークたちは見事撃破し イオンを取り戻す。 結局、ここに呼んだアッシュの意図はわからないまま。 去り際、ラルゴがナタリアに気づいた。 シンク「あれがナタリア王女か。因縁だね、ラルゴ」 アッシュ「なんだ?ラルゴはナタリアと何か関係あるのか?」 しかしラルゴもシンクもその問いには答えない。 六神将には互いの過去を詮索しないという決まりがあるらしい。 【イオン再再加入】 この遺跡も、音素の集合するセフィロトだった。(各地に点在) ジェイドは改めてイオンに「彼らはあなたにセフィロトで何をさせているんですか」と聞き出す。 「…セフィロトの入り口には導師にしか解除できないダアト式封印が施されています。 その解除をさせられました。封印をといても何もできないはずなのですが…」 イオンが喋ったのはここまで。セフィロトは何を守っているのかという問いには 「それは最高機密なので言えません」と黙り込んだ。 無事イオンが戻ってきて、一同はやっとアクゼリュスに向かって出発。 121名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 47 16 ID ZdcuEBLa ようやくアクゼリュス付近の山まで来た。早くヴァンと合流したいルークは 「余計な寄り道なんかしなきゃ良かった」だの 「イオンなんか助けなくても、親善大使の俺がいれば戦争はおきねーんだし」 と愚痴りまくり、ほかのメンバーの反感を買う。空気がピリピリし始める。 さらに、当のイオンが山道に疲れて倒れ、アニスが休憩を頼んだのだが、 ルークは「休憩なんかしない!親善大使は俺だ!俺が行くっつったら行くんだよ!」 と怒鳴り散らした。これには全員憤慨。 アニスが「あんたねぇ!」と叫んだその時、 ジェイドが落ち着いた有無を言わせぬ口調で 「では休みましょう」と、ルークを無視して休息を決定。 自分の発言を無視されたことにむくれるルーク。 ティアが近づき、注意するが、ルークはうぜぇと拒絶。 六神将リグレットが現れた。 リグレットはヴァンの妹であるティアを迎えに来たという。 こっちの仲間になれというリグレットをきっぱりティアは拒否。 「そんな出来損ない(ルークのこと)と一緒にいる必要はない、ティア」 この言葉にジェイドが反応する 「やはりあなた方は禁忌の術を使ったのですね!冗談ではない!」 怒鳴るジェイド。 はじめて見る取り乱したジェイドの姿に驚く一同。 リグレットは姿を消した。 ルークは、リグレットとジェイドがなぜ自分の話題を持ち出したのかわからない。 先述のこともあいまって 「俺が出来損ないだと…?俺が親善大使なんだよ!俺をおいて勝手に話を進めるな」と 怒りまくる。唯一なぐさめてくれたミュウにも「うるせえ!」と一喝。 「師匠だけだ…。俺のことわかってくれるのはヴァン師匠だけ」 泣きそうな顔になるルーク。 122名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 48 40 ID ZdcuEBLa 【アクゼリュスの惨劇】 アクゼリュス周辺は瘴気が満ち、あちこちで人が倒れうめき声があがり、 想像以上に酷い惨状。 真っ先にナタリアが走り出し、倒れている住民にかけよった。 「おい!ナタリア。汚いだろ?伝染るかもしれないぞ」声をかけるルーク。 「馬鹿なこと仰らないで!」軽蔑した目でルークを睨むナタリア。 瘴気を長期間吸い続ると体力を奪われ、最悪死に至る。 急がなければ自分たちも倒れてしまう。 ルークは、親善大使様は俺だ!とさんざん威張り散らしてたくせに あちらの住民代表に「あの…えっと…」と口ごもって、救助に来た事すら まともに伝えられない情けない姿を晒す。(代わりにナタリアが説明) 他の仲間たちは、てきぱきと、情報収拾や改善策に取りかかったのだが、 ルーク一人、周囲にお膳立てをしてもらわなければ、何もできないという お坊ちゃま根性をいかんなく発揮。見事なでくのぼうと化す。 見かねたティアやナタリア、ガイに「しっかり」と声をかけられても 「えーそんなことしなくていいじゃん」と、文句を言う。 うじうじ下を向いて、(早く師匠に会って超振動使って英雄になるんだ!)とか (俺が瘴気を消せば、一気に助けられるんだし救助なんか無駄無駄無駄)と 自分が英雄になる瞬間を妄想するだけ。 ナタリアは、そのうち、ルークが王族としての義務にちゃんと気づいて 救助を立派に果たしてくれるはずだと言いはるのだが、 ジェイドとアニスは静かに腹をたてており、「役に立たない人間はいらない。 ルークは救助隊の頭数にはいれない」と切り捨てる。 123名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 51 42 ID ZdcuEBLa 先に到着しているヴァン先遣隊は、坑道に取り残された住民の救助に行ったという。 ルークたちも後を追うことに。 そこへ、兵士が「第七譜石を発見しました」と報告に来る。 イオンの指示で、ティアは確認のためパーティーを一旦離れる。 坑道最奥部は、瘴気が吹き溜まり、人がバタバタ倒れていた。 「おかしい…ヴァンの先遣隊の姿がない」ジェイドが怪しむ。 悲鳴と騒ぎが聴こえ、ジェイドたちが様子を見に行ってしまい、 ルークとイオンが残された。 ルークは奥に進んで、ヴァンをようやく発見。 そこにはダアト式封印の施されたセフィロトの扉が。 ヴァンは瘴気を消すために緊急に中に入りたいと、イオンに封印解除を頼んだ。 突如、アッシュからの電波が届いた。 ”そこから先に行くのはよせ!アクゼリュスを滅ぼす気か!?” 「なに言ってんだ!俺は瘴気を消して英雄になるんだ!邪魔するな!」 その後もアッシュは何度も電波を飛ばしてくるが、ルークは無視しまくる。 「さあルーク。超振動を使ってこのパッセージリング(セフィロト制御装置)を壊すのだ」 ジェイドの元へ、ティアが血相を変えて駆けつけてきた。 「大変です!先遣隊がオラクルに殺されました! 第七譜石発見も嘘です、彼らは兄に命じられて私を連れ去ろうとしました。 アッシュが私を助け、教えてくれました!兄はどこですか!?」 「おい!早くあの屑をどうにかしろ!死ぬぞ!」アッシュが走って行く。 ティアが叫ぶ「兄さんは…アクゼリュスを消滅させる気なんです!」 124名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 52 33 ID ZdcuEBLa セフィロトの中、ルークは超振動の開放準備に入った。 ヴァンがつぶやく「さあ、愚かなレプリカルーク。力を解放しろ」 船の甲板で超振動を起こしかけた時、ヴァンはルークに催眠術をかけていた。 『私の合言葉を聞いたら、お前は全能力を使って超振動を放つ…合言葉は…』 『愚かなレプリカルーク』 ルークは超振動を発動。強大な地震が起こり始めた。 「くそっ!間に合わなかったか!」アッシュがやってきた。 ヴァンが驚く。「アッシュ?なぜここにいる?」 ヴァンは鳥型魔獣を呼び寄せ、飛び立った。 もう一匹の魔獣もアッシュを捕まえ、飛びたつ。 「放せ!俺もここで朽ちる!」アッシュがもがく。 「イオンを救うつもりだったが…お前を失うわけにはいかぬ」 ティアが駆けつけてきて、去っていく兄を罵る 「兄さん!やっぱり嘘をついてたのね!外殻大地は滅ぼさないって言ってたじゃない!」 「メシュティアリカ!お前にもいずれわかる。 預言に縛られた大地など消滅させた方がいいのだ!」 125名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)17 53 33 ID ZdcuEBLa アクゼリュスが陥落を始めた。 ティアがユリアの譜歌を発動。 男性陣が気を失ってるイオンとルークとミュウを保護し、一同はバリアの中へ。 鉱山都市アクゼリュスは崩壊、巨大な穴と化した。 ルークは目を覚ました。 魔界(クリフォト)と呼ばれる地下の果てに落ちたらしい。 彼らは瘴気の泥海に浮かぶアクゼリュスの残骸の上に乗っていた。 譜歌の保護を受けたルーク一派しか生きていないようだ。 周囲はアクゼリュスの住民の死体がごろごろ転がっている。 瘴気の海に浮かぶ小さな瓦礫の上から、子供が助けを求めていた。 父親が身をていして守ったらしい。少年は父の死体の下で泣いている。 海に飛び込もうとするナタリアをティアがひき止める。 「この泥の海は瘴気を含んでる、入ったら助からない!」 「じゃあ、どうすれば!」 と、地面が揺れ、少年の乗っている瓦礫が海に沈み始めた。 「母…ちゃん……父…ちゃん…助…けて……」 助けを求め、手を伸ばした少年は目の前で海に沈んだ。 126名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/06(金)18 03 27 ID ZdcuEBLa 今日はここまで。 89名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage]投稿日:2006/01/05(木)19 28 50ID AtWVz7+4 87 乙です。 ただ、ガイは女性恐怖症ではないんだ! あくまでも女性との接触が怖いだけで、女性を眺めるのは好きなナイスガイなんだ!! 89 ゲーム中でもはっきり女性恐怖症と言っているので 見逃してくだされ 90名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage]投稿日:2006/01/05(木)19 33 47ID 1N/GaJX5 乙。 しかしアンチフォンスロットの件がない所為でジェイドが最強状態の予感 90 アンチフォンスロットについては 戦闘レベルを下げてルークたちに合わせるための物で ストーリーには直接関係ないと思って省略しました。 気になる人もいると思うので一応説明します。 アンチフォンスロットとは、 国家予算規模の封印術で、これを 75でラルゴに使われて ジェイドは戦闘レベルがガクンと落ちた。 値段が値段なので、もう使ってこないだろうというジェイドの 予測どおり、使われたのはここだけ。 ジェイドは徐々に封印術を解除していき、 それに従いレベルも上がっていく仕組み。 148名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 34 57 ID GN69BHnD 【魔界(クリフォト)】 先遣隊を殺したオラクルは戦艦タルタロス(陸海両用)に乗って アクゼリュスに来ていたのだが、タルタロスは非常装置が働き、 海に沈まずに機能も生きていた。 一同は乗り込み、ティアの案内で魔界にあるユリアシティという唯一の島を目指す。 「あなたたちの住んでいる地は外殻大地と呼ばれてるの」 ティアが説明を始めた。イオンが補足する。 2千年前、原因不明の瘴気が星を包み込み、預言を詠んだユリアの発案で セフィロトツリーというエネルギー(記憶粒子)の柱で大地を空中に押し上げたという。 その時、ユリアシティと呼ばれる小さな島だけ魔界に残された。 この話を知っているのはローレライ教団の要人と、魔界出身者だけ。 ティアは魔界ユリアシティの出身なのだ。 アクゼリュスが陥落したのは、セフィロトツリーという柱を、 ルークが超振動で消してしまったから。 そして何千人という人が、一瞬で犠牲になった。 イオンは、自分がヴァンの野望に気づくべきだったと悔やむ。 ジェイド「しかしルークには事前に相談して欲しかったですね。 仮に瘴気を消せたとしても、先に住民を避難させてからでも遅くはなかった」 この発言で、全員の視線がルークに集中。 その空気に耐え切れずルークは叫びだした。 「俺は悪くねえぞ!だってヴァン師匠がやれって言ったんだ! こんなことになるなんて誰も教えてくれなかったじゃないか! 俺はアクゼリュスを助けようとしたんだ!お前らだってなにも出来なかったじゃないか! 俺を責めるな!悪いのは師匠だ!俺は悪くねえ!俺は悪くねえ!」 149名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 36 13 ID GN69BHnD ジェイドがキレた。「馬鹿な発言に苛々する」とブリッジに戻ってしまった。 ナタリアも「記憶を消してからのあなたは別人です」と毅然と言い放ち、立ち去った。 ルークに言葉をかけようとしたイオンを、アニスが止めて引っ張っていく。 「イオン様!こんな最低な奴ほっときましょう!」 ガイもしぼりだすように「あんまり幻滅させないでくれ…ルーク」とつぶやいた。 最後に残ったティアも「いいところもあると思ってたのに。私が馬鹿だった」と言って出て行った。 「ご主人様…。元気出して」ミュウだけはルークの側にとどまった。 「うるさい!」怒鳴られても、ミュウは泣きながらルークを励まそうとする。 「ボクも…ボクのせいで仲間たくさん死んでしまった…だから気持ち…わかるですの…」 「お前なんかと一緒にするな!お前なんかと!!」泣き崩れるルーク。 ユリアシティに到着。ティアの祖父である市長に会いに行くことに。 ところがルークだけは、また責められるから行きたくないと駄々をこね、その場に残る。 「とことん屑だな。出来損ない」アッシュが現れた。一同を探して追いかけてきたらしい。 「なぜ深く考えもしないで超振動を使ったんだ!ばかやろう!」 仲間達とは違い、そのものずばりの言葉でルークを叱り付ける。 「俺は悪くない」馬鹿の一つ覚えを繰り返すルーク。 「レプリカってのは脳味噌まで劣化してるのかよ!」 アッシュは舌打ちをすると、吐き捨てるように、真実を語りだした。 「教えてやろうか?俺はバチカル生まれの貴族なんだ。 7年前にヴァンっていう悪党に誘拐されたんだよ。 おまえは俺の劣化複写人間だ。レプリカなんだよ! お前みたいな屑に、家族も居場所も奪われたなんて、反吐が出る!死ね!」 アッシュがルークに向けて剣を振り上げた。 150名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 38 35 ID GN69BHnD 目が覚めると、ルークの意識はアッシュの体の中に取り込まれていた。 ”起きたかレプリカ”アッシュの意識が話しかけてきた。 アッシュが見下ろすと、ベッドに意識を無くした自分の体が横たわっていた。 アッシュは、ヴァンの外殻大地消滅計画を知り、阻止しようと動いていた。 完全同位体のルークに、コーラル城で細工をしかけて意識が繋がるようにし、 ルークと共同作業をするつもりだったのだという。 自分は六神将の立場を利用して地下に潜ってヴァンの監視を続け、 表立った妨害行動はルークにさせようと考えていた。 ところが、ヴァンに対するルークの信仰が厚すぎて協力要請ができなかった。 そのため、敵として電波を飛ばして呼び寄せたりした。 そんな中、ルークがアクゼリュスを消滅させてしまったのだ。 アッシュは“悔しかったら自分で意識を操作して、元の体に帰るんだな”と ルークに告げる。というわけで、ルークはアッシュの中の人に。 【ルーク離脱】【アッシュ加入】【ティア離脱】 ルーク気絶の合間に、事情説明はすっかり済んでいたらしく みんなはルークがアッシュのレプリカであることを知っていた。 ナタリアは、自分が好きだった『記憶を無くす前のルーク』が突如現れ、混乱していた。 アニスは「ルークがあんな馬鹿とは思わなかった」と素直に悪口を叩いていた。 ガイはひたすらルークを心配している。ルークの更正と立ち直りを願っているようだ。 そんなガイをアッシュは、相変わらずお人よしだなとひっそり懐かしむが ガイはアッシュに向かって「俺はまだお前を信用してない」と拒絶する。 ジェイドは、とっくにルークを見限って思考を切り替えており、話題にすらしない。 ティアは兄のことで頭が一杯のようで、故郷であるユリアシティに残るという。 ミュウは、自分の主人はルークだけだ、と言い張り、 寝たきりルークの体から頑として離れない。 アッシュの体の中から、ルークの意識は全てを見ているだけだった。 152名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 40 36 ID GN69BHnD 【外殻大地へ】 アッシュと仲間たちは、ここに寝たきりルークを残して、 戦艦タルタロスごと外殻大地に帰る作戦を実行。 アクゼリュスを支えていたセフィロトツリーの跡地に乗り、 エネルギーを投入して一時的に復活させ、その勢いで地上に戻った。 アッシュは、ヴァンの動向を探りたい、とメンバーに協力を打診。 一同はアッシュと行動を共にすることになる。 ガイは、レプリカとして誕生したルークがあんな馬鹿に育ったのは 甘やかした自分に責任があると思い悩む。(母親かよ…) また、アッシュにも抵抗を感じているようで、アッシュにやたらとつっかかる。 ナタリアはガイに、ルークの心配だけでなく、奪われた7年間を持つアッシュの人生も 思いやるべきだと主張、ガイがアッシュを疎んじるたび叱り付ける。 アッシュは無愛想ながらも、ナタリアにはめっぽう優しく、 アッシュの指きり嫌いエピソードや、城を抜け出した話など、思い出話で花が咲く。 しかし「ルーク」とナタリアが呼んでしまうたび 「俺はアッシュだ、ルークじゃない」と一気に不機嫌に。 そんな二人をアニスがからかい、 軽いノリや冗談に慣れてないアッシュはうろたえまくる。 ジェイドはそれらを内心面白がりながら遠巻きに観察。 153名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 42 15 ID GN69BHnD ヴァンが出入りしているというレプリカ研究所を調べだした一行。 アッシュ誘拐からルークの製造まで関わっていたスピノザという研究員を探し出した。 非難されたスピノザは言い訳を開始。ジェイドの姿を確認すると レプリカ製造技術フォミクリーは、ジェイドが発案したものだと言い出す。 「アンタだって何十体もレプリカを作っただろう、ジェイド・バルフォア博士!」 ジェイドは否定をしなかった。ジェイドの作った初期レプリカは悲惨な末路をたどり 罪を自覚したジェイドは、研究をやめ軍人になったのだという。 「わしはヴァンの保管計画に乗っただけだ!」 アッシュがどういうことだ?と問いただすが、スピノザは固く口を閉ざしてしまった。 聞き込みで、六神将ディストがフォミクリー研究をしている場所がわかった。 その洞窟を探して乗り込むことに。 ディストはジェイドの幼馴染で、一緒にフォミクリーの研究をしていた旧知の仲。 しかしジェイドが研究を断念し軍人に転職、おまけにフォミクリーを禁忌にしたため 二人は断絶。その後ディストは六神将に入りフォミクリー研究を続けていたらしい。 子供の頃は、親分ジェイド、子分ディストのような感じで仲良くしていたようだ。 ディストは今でもジェイドを崇拝しているというか、歪んだ愛情を持っているというか 可愛さ余って憎さ百倍というか、とにかくジェイドに固執しまくっている。 154名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 45 35 ID GN69BHnD 【ガイ離脱】 ここでガイがパーティーを抜けると言い出す。 「どうしてだ、ガイ」驚くアッシュ(ここで素のアッシュがちらり、声口調がルークと同じ) ガイは「ルークの親友ならついてやらなきゃな」と言い、ナタリアの引き止めに耳を貸さない。 アッシュはユリアシティに繋がるワープ出口をガイに教える。 アッシュ「…お前があいつを選ぶのはわかってたさ」 ガイ「ヴァンから聞いたのか?でもそれだけじゃないんだぜ」 含みのある会話を交わし、ガイがパーティーから抜けた。 フォミクリー研究がされている洞窟に乗り込んだ。 人の姿はなく、レプリカ実験で作られた魔物がうようよしているだけ。 そしてレプリカに必要なデータを収集するための機械を見つけた。 アッシュとジェイドは、機械を調べ、 そこに惑星の10分の1ほどの広さの大地レプリカを作り出すデータが 収集されていることに気づいた。 おまけに先の大戦で消滅したホド島の住民のデータも入っている。 檻の中に、被検体のチーグルが二匹いた。オリジナルとレプリカらしい。 どういうことか、オリジナルチーグルが弱り、レプリカチーグルのほうが元気だった。 ジェイドが言うには、レプリカデータ採取のさいに、 オリジナルに悪影響が出て、体力が弱ったり、死に至る場合があるという。 アッシュがうつむく。中の人ルークも衝撃を受ける。 「ナタリア、アッシュ。心配しなくて大丈夫ですよ」ジェイドがフォローに入った。 データを採取されたオリジナルに異変が出るのは10日以内。 7年ピンピンしてるアッシュに心配はないという。 155名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 49 37 ID GN69BHnD 大規模な地震が起きた。 今の地震でどこかがまた魔界に落ちたかもしれないとアッシュが言いだす。 ルークのおかげで柱を失った大地周辺はとくに危ない。 前にアッシュ達はイオンをさらって、ダアト式封印を解除させていた。 扉の封印を解除しても、セフィロトツリーを作り出している装置には手は出せない。 そう思ってイオンは封印を言われるがまま解除してしまっていた。 ヴァンがどうにかして装置を動かす方法を見つけたのかもしれない。 アッシュが言うには、ヴァンは次にマルクト領にあるセントビナーという街を落とす予定らしい。 “時間がない。お前と馴れ合うのはここまでだ” アッシュは自分の中からルークの意識を追い出した。 【ルーク復活】 ルークが目覚めた。ティアの姿を見つけたルークは セントビナーが危ないから外殻大地に戻りたいと頼み込む。 「どうやって崩落を止めるのよ?少しは落ち着いて物事を考えてから行動しなさい」 ティアはぴしゃりとルークをしかりつけた。 「…本当だな…俺は自分で考える事をしない…」 ルークはしばし黙り込むと自分の思いを吐き出した。 「みんなが俺を見捨てるのも当然だ…。アクゼリュスのこと…謝って済むのならいくらでも謝る。 俺が死んで復活するのなら……死ぬ。でも現実はそうじゃない。 だから自分でできることを始める。俺、変わりたいんだ」 ルークは長い赤毛を切り落とした。 ティアはルークと一緒に外殻大地に行ってくれるという。 「できることから始めなさい。でも…あなたが変わらないようだったら 私はいつでもあなたを見限るわ」 ルークはずっと傍ににいてくれたミュウに、今まで辛く当たったことを謝った。 「ルークが謝るなんて!」とミュウとティアはビックリする。 156名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 51 17 ID GN69BHnD 【ティア加入】 外殻大地に戻るため、ティアの祖父である市長に会いに行く二人。 「あなたがレプリカルークか。なるほど。良く似ている」 「……」ぐっと手を握りしめるルーク。 そしてアクゼリュスを崩壊させたことを、たどたどしい敬語をつかって謝った。 だが、市長はそれに驚くべき言葉で返した。 「アクゼリュスの崩落は、ユリアの秘預言に詠まれていた。(秘預言=極秘扱い重要預言) だから起こるべくして起きた事。あなたが謝る事ではありませんよ」 衝撃を受けるティアとルーク。 ルーク「預言でわかってたならどうして止めようとしなかったんだ?」 ティア「住民を避難させることもできたわ!ホドの消滅の時もそうだったの?」 市長「死の預言は人々を混乱させるだけだ。もちろんホド消滅もユリアの預言にあった」 二千年前、瘴気が発生して人類の危機に直面した時、ユリアは星が繁栄する未来を詠んだ。 このまま預言どおりに進めば、この後戦争が起こりキムラスカが勝利、 星に未曾有の繁栄が訪れるという。 ホド消滅もアクゼリュス崩落も、ユリアの預言どおりに進むための予定調和なだけ。 魔界の人間はユリアの預言どおりに世界を動かす監視者の役割をしており、 ローレライ教団は外殻大地での活動拠点。 モースが戦争を起こそうとやっきになっているのは、 彼が預言を忠実に守ろうとする熱心な監視者だったから。 衝撃の事実にたじろぐ二人。ヴァンもホド消滅の預言の存在を知っているという。 ティア「…だから兄さんは、預言に縛られた大地を消滅させようとしているんだわ…」 市長「ヴァンは今は立派な監視者だよ、ティア。現にアクゼリュスを崩落させたではないか」 ティア「お祖父様!兄さんは次はセントビナーを崩落させようとしているのよ」 市長「セントビナーは崩落しない。預言に詠まれていないからね」 心配なら見に行ってくればいい、と余裕綽々で市長は大地へ向かうワープの通行許可を出した。 157名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)22 53 32 ID GN69BHnD ティアは兄との思い出をルークに語った。 16年前の戦争で、マルクト領のホド島が壊滅。 当時、ティアの一家はホドに住んでいた。まもなくホドは魔界に崩落。 妊娠中の母と11歳のヴァンは譜歌を歌い、助かった。 母はティアを産み落とした後、死亡。(ユリアの血筋は母親からっぽい) ヴァンが親代わりとなってティアの面倒を見た。 成長したヴァンはローレライ教団の幹部になった。 ティアは兄の背を追ってオラクルに志願、特別にリグレットから傭兵訓練を受ける。 毅然としたリグレットにティアは憧れ、リグレットもティアを妹のように可愛がった。 ある日、ヴァンとリグレットの会話を、ティアは立ち聞きしてしまう。 「アッシュが大地消滅計画に気づいたらしい、奴の性格なら妨害工作をしてくるだろう 念のためシンクをアッシュの監視役につけろ」 ティアは、計画を阻止するため兄を殺す決心をする。 (アクゼリュス崩落での、ティアの「嘘つき、大地を滅ぼさないって言ったじゃない」 という台詞から推測するに、決心するまでの間に兄妹間でいろいろ揉めたと思われ) ティアは外殻大地に行くためローレライ教団での任務を引き受け 大地に着くなり、刺し違え覚悟でヴァンのもとを訪れ、襲いかかった。 それが、ルークと最初に会ったあの日だったという。 【ガイ加入】 外殻大地に戻った二人を待ち受けていたのは、笑顔のガイ。 ルークはどうガイに気持ちを表していいのか悩み 「でも俺…レプリカで…ルークじゃないけど…」と口ごもった。 「せっかく待っててやったんだから、もっと嬉しそうな顔してくれよ」 ガイは、ルークを元気付ける。 「ありがとう」 「!!!!ルークが、…ありがとうだって!?」 初めて他人に礼を言ったルークに驚くガイ。 158名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/07(土)23 05 45 ID GN69BHnD 【ジェイド加入】 ジェイドがいきなり現れた、ガイを呼び戻そうと探しに来たのだ。 アッシュと別行動になったあと、 モースによって、イオンとナタリアが拉致されてしまったという。 キムラスカ王国はナタリアとルークがマルクト帝国に殺されたと思いこんで、開戦準備を始めた。 モースは戦争が起こるまで、ナタリアたちを教団本部のあるダアトに監禁するつもりらしい。 二人を助け出すために、一同はダアト向けて出発。 ジェイドは当初ルークを無視。話しかけても ブリザガ級の冷たい声で嫌味を返し、一発でルークを黙らせてしまう。 【アニス加入】 ダアトで、先に情報収集していたアニスと合流。 「うわー、アッシュ髪切ったの~!?」元気な声でルークに話しかけるが 「…あ、ちがった。ルークだ」と眉をひそめた。 「もう体は大丈夫なの?ずっと寝ててもよかったのに~!」 ニコニコ笑顔で嫌味を連発するアニス。 ジェイドとアニスの冷たい態度に、いたたまれないルーク。 ティアもネチネチと、当然でしょう?そんな簡単に許してもらえると思ってるの? と、事あるごとに言う。 だが、以前と違い、ルークは何を言われても怒ったり噛み付く事はしなくなった。 超振動の制御方法も真面目に学び始める。 【ナタリア&イオン奪還】 教会では、モースが「もうすぐ戦争が起こるぞ」といそいそ動いていた。 ヴァンの思惑にはまったく気づいていないらしい。 ティアはモースが戦争賛成派だということを始めて自分の目と耳で確認。気落ちする。 一同はすんなりオラクル本部に捕らえられていたイオンとナタリアを救出。 205名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月)13 14 37 ID fvLUy7+G 160 それだ。ティアがなんかネチネチとおいうちかけてたなーと思って 投稿寸前に書き足したけど、なんか単なるイジメ発言になってしまって 書き足さなきゃよかったと後悔してたところ。 「一度失った信頼を回復するのは難しい」そうそうこれ言ってたんだ。 というわけで 158、ティアの台詞部分書き直して再度貼り。 前回貼った最後の部分です。 170名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage]投稿日:2006/01/08(日)01 40 12ID iCzQ/MZ5 実際のアビスをプレイしたけど、上手いなぁアビスの人。 ところで、アッシュの指切り嫌いエピソードってそんなのあったの?「ばかばかしい」って言うのなら覚えてるけど… 170 アッシュ加入直後の二人の思い出話スキットで。 子供のころのアッシュは、父親のファブレ公爵が遊んでくれると指きりしたのに いつも約束破られて大の指きり嫌いに。 んで、指切りをせがんだナタリアに逆切れ起こしたらしいです。 関係ないけど、アッシュに料理作らせて出てくるスキットは必見です。 「俺がお前の舌を満足させてやる」とアニスがアッシュの物まねをしてナタリアに言いより アッシュが真顔でアニスに斬りかかります。 73 下から4行目、マルクト王と書いてしまいましたがキムラスカ国王の間違いです。 206名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月)13 15 54 ID fvLUy7+G 【ジェイド加入】 ジェイドがいきなり現れた、ガイを呼び戻そうと探しに来たのだ。 アッシュと別行動になったあと、 モースによって、イオンとナタリアが拉致されてしまったという。 キムラスカ王国はナタリアとルークがマルクト帝国に殺されたと思いこんで、開戦準備を始めた。 モースは戦争が起こるまで、ナタリアたちを教団本部のあるダアトに監禁するつもりらしい。 二人を助け出すために、一同はダアト向けて出発。 ジェイドは当初ルークを無視。話しかけても ブリザガ級の冷たい声で嫌味を返し、一発でルークを黙らせてしまう。 【アニス加入】 ダアトで、先に情報収集していたアニスと合流。 「うわー、アッシュ髪切ったの~!?」元気な声でルークに話しかけるが 「…あ、ちがった。ルークだ」と眉をひそめた。 「もう体は大丈夫なの?ずっと寝ててもよかったのに~!」 ニコニコ笑顔で嫌味を連発するアニス。 ジェイドとアニスの冷たい態度に、いたたまれないルーク。 ティアも、「しかたないわ。一度失った信頼を回復するのは難しいのよ」 と、事あるごとに言う。 だが、以前と違い、ルークは何を言われても怒ったり噛み付く事はしなくなった。 超振動の制御方法も真面目に学び始める。 【ナタリア&イオン奪還】 教会では、モースが「もうすぐ戦争が起こるぞ」といそいそ動いていた。 ヴァンの思惑にはまったく気づいていないらしい。 ティアはモースが戦争賛成派だということを始めて自分の目と耳で確認。気落ちする。 一同はすんなりオラクル本部に捕らえられていたイオンとナタリアを救出。 Part2
https://w.atwiki.jp/generation-genesis/pages/266.html
MS-06S シャア専用ザクII【ジ・オリジン版】 性能 COST EXP SIZE HP EN 攻 防 機 移 宇 空 地 水上 水中 SFS 防御 14000 380 M 11000 85 120 120 140 5 B - B - C ○ ○ 武装 名前 射程 威力 EN MP 属性 命中 CRI 武装効果 使用適性 対応適性 備考 宇 空 地 水上 水中 宇 空 地 水上 水中 キック 1~1 3300 12 0 物理格闘 85% 10% なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 胸部バルカン砲 1~2 2000 10 0 物理射撃 85% 0% 連続攻撃 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 半減 MS用バズーカA2型 3~5 3500 18 0 物理射撃 70% 0% なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ MS用対艦ライフル 4~7 4400 24 0 物理射撃 70% 0% 貫通 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ アビリティ 名前 効果 備考 なし 開発元 開発元 開発不可 設計元 設計元A 設計元B 設計不可 開発先 開発先A 開発先B 開発先C 開発先D 3 リック・ディアス【レッドカラー】 4 ジオング 6 百式 8 サザビー 捕獲可能ステージ ステージ 出現詳細 捕獲不可 GETゲージ ステージ 出現詳細 無し クエスト No. クエスト名 達成条件 該当クエスト無し 備考 登場作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 THE ORIGIN版のシャア専用ザクII。シルエットは酷似してるが、細部がTV版と異なる。 TV版のシャアザクがザクIIに毛の生えた性能だったのに対し、本機は本体性能こそ据え置きだが射撃方面で強化が行なわれている。 MS用対艦ライフルは原型機にコスト+2000にしては優秀な追加武装。貫通付きなので表示以上の性能を出す。 開発はシャアが歴代乗ってきたMS達が並ぶ。 百式はクワトロ・バジーナのスカウト条件に関係するので、可能であればZガンダムステージ攻略前に生産登録しておくと楽。 単純に強いMSが欲しいならサザビーに進むと、すぐにネオ・ジオングまでたどり着いてしまう。DLCさえ購入すれば無条件で入手可能な機体にしては、ややバランスブレイカー気味。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/47924.html
死神魔幻 バロム・ジ・エンダー SR 闇/自然文明 (10) クリーチャー:デーモン・コマンド/ガイア・コマンド 14000 ■マッハファイター ■スレイヤー ■T・ブレイカー ■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがデーモンなら出す。デーモンでなければ、マナゾーンに置く。 作者:お出ましだっチ 解説 今までのデーモン・コマンド(バロム)デッキといえば、マナを伸ばして《悪魔神ドルバロム》や《悪魔神バロム・クエイク》といった大型進化獣を出す、といったものだった。しかし今回は、進化獣を出すのではなく、デーモン・コマンドを横に大量展開していく、【連ドラ】ならぬ【連デモ】をコンセプトとしてカードを作った。 このカードは、【連ドラ】で言うところの《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》枠。あちらと同様10コストと重いが、攻撃時効果は進化獣も踏み倒せるため、《悪魔神ドルバロム》をそのままこのクリーチャーから進化させられる(結局ドルバロムは出してる)。進化以外に踏み倒して強いのは、《知識の破壊者デストルツィオーネ》や《聖魔連結王 ドルファディロム》、《奈落の葬儀人デス・シュテロン》などか。今はカードプールがあまり広くないが、今後も【連デモ】関連の踏み倒して強いカードは作っていこうと思う。 また、デュエプレとは違い、ブロッカーを持たないために踏み倒し手段がほぼなかった《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》など光デーモンも踏み倒せる。これでようやく救われたか。 ただ、文明的にスピードアタッカーを持っていないため、相手の盤面にクリーチャーがいないと何もできない。こいつ自身も踏み倒す前提のコストに設定しているので、10マナ払って素出しするにはカードパワーがやや貧弱かも。 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 優秀 (0) 普通 (0) 微妙 (0) コメント 名前 コメント