約 965,667 件
https://w.atwiki.jp/undercurrent/pages/403.html
【2ch】 233 名前: 本当にあった怖い名無し Mail: sage 投稿日: 05/11/02(水) 23 03 10 ID: gjaGkNCs0 友人の僧侶の話だと、骨壷から水が湧いてくる・滲み出して来るのは時々あるらしい。但し、原因は不明。 最近の話だが、ロッカー型の集合墓の中で、骨壷から草がボワっと生えていた事もあったとの事。 水一滴も無い所で、どうやって繁殖したのかは不明。 とりあえず、表に出ている分をカットして廃棄。 骨壷には上から荒塩をぎゅうぎゅう詰め、蓋をした上、麻紐でしっかり括りつけた後、何事も無かったかのように経を読んで来た、と言っていた。 友人曰く、「僧侶たるもの、平静を装うべし。慌てず、騒がず、落ち着いて。そうして檀家の信頼を得て繁盛するのさ。ふっふっふっ…」 骨壷も不可解だが、この友人も不可解だ。
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/13300.html
ドラゴン族・封印の壺(DM4) 通常魔法 相手フィールド上に存在するドラゴン族モンスターを全て破壊する。 モンスター破壊 魔法 同名カード ドラゴン族・封印の壺 竜族封印の壺(初代) ドラゴン族・封印の壺(OCG) 関連カード 壺魔人 壺魔人(OCG)
https://w.atwiki.jp/ymst/pages/68.html
【作品名】軍事戦隊ヘイシレンジャー 【名前】 軍事戦隊ヘイシレンジャー 【大きさ】全て成人男性並み 【攻撃力】下参照 【防御力】下参照 【素早さ】下参照 【特殊能力】下参照 【戦法】 下参照 【作品名】 軍事戦隊ヘイシレンジャー 【名前】 コード1 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】ヘイシブラスター:光速の速さで惑星を破壊した。 【防御力】惑星破壊×4億の攻撃にも耐えた。 【素早さ】普通の時間軸とちがう時間で行動しており、彼が行動する時は常に時間が止まっている。 【特殊能力】過去を改ざんする効果がきかない 【戦法】 ヘイシブラスター 【作品名】 軍事戦隊ヘイシレンジャー 【名前】 コード2 【大きさ】 成人男性並み 【攻撃力】上参照 【防御力】上参照 【素早さ】上参照 【特殊能力】未来を改ざんする効果が効かない 【戦法】 ヘイシブラスター 【作品名】 軍事戦隊ヘイシレンジャー 【名前】 コード3 【大きさ】 上参照 【攻撃力】 上参照 【防御力】 コードXの攻撃などには全て耐える。 【素早さ】 上参照 【特殊能力】ヘイシ部隊を呼び寄せる 【戦法】 ヘイシ部隊 【作品名】 軍事戦隊ヘイシレンジャー 【名前】 コードX 【大きさ】大宇宙(宇宙の8阿僧祇でかい)の981那由他倍 【攻撃力】主砲:上記の倍の範囲を破壊できる 【防御力】上記の5京は耐えれる。 【素早さ】マッハ500が1としたらこいつは9000兆 【特殊能力】歴史を自由に改ざんできる 全能 【戦法】 歴史改ざん 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tasdouga/pages/349.html
タイトル(コピペ用) 風来のシレン1 ジャンル RPG このページを編集 海外タイトル 発売日 1995/12/01 動画を追加 シリーズ TASVideosForum 現行最速 -表示 国内版 ここを編集 記録 2 44.64 追記回数 3177 Player inichi TASVideosページ - TASVideosStatus - 転載元 - 分割リンク - マイリスト - 備考 Movieファイル 解説 その他 -表示 国内版 ここを編集 記録 - 追記回数 5350 Player illy2 TASVideosページ - TASVideosStatus - 転載元 - 分割リンク - マイリスト - 備考 Movieファイル 解説 過去最速 +表示 国内版 ここを編集 記録 3 18.62 追記回数 5487 Player inichi TASVideosページ - TASVideosStatus - 転載元 - 分割リンク - マイリスト - 備考 Movieファイル 解説
https://w.atwiki.jp/shiren5tips/pages/20.html
52 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 21 18 25 ID 6qOq5aX00 ぬぐすり草 飲むと装備しているものを脱いでしまう。 (風来人以外に効果は無い。念のため) …チッ 132 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 22 26 27 ID pYg7lV7a0 原始だったか、アイテム拾うたびに10ダメージってのはなんだったんだ 135 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 22 28 22 ID cAQWardi0 132 多分パチもんとかじゃね 気配察血ってのがあった 気配察知+視界の中に敵がいると10ダメ受けるっての 139 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 22 29 19 ID L18T1p++0 132 道具感血じゃないかな? 気配察知が気配察血だったから 163 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 22 41 14 ID OhfyJE/G0 強イヒの壺って出た 舐めてんのかw 227 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 23 20 50 ID hRFvHhaY0 やりなおし草の偽物 やりなおせ草 脱出するか冒険を続けるか選べる 232 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 23 24 04 ID F6KbuhIF0 原始のパチモン祭りひでえ 合城の壺、楽草、透ネ見の腕輪、ドラコン草、身伐の杖 地味に便利なのもあるから困る 247 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 23 31 59 ID 6qOq5aX00 232 心中の矢 タダの巻物 盛電の杖 かなしばいの杖 とかも拾った タダの巻物はかなりのチートアイテム こいつを祝福すれば全品お持ち帰りセール開催 254 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 23 39 14 ID F6KbuhIF0 247 タダの巻物ってそういう効果だったのか! 紙切れと同じかと思ってた パチモンじゃないけどバクチの巻物つかったら手持ちの武器・盾が全部一段階成長したわ(壺の中身除く) 275 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/09(木) 23 56 12 ID 3OOS3nRG0 夫の恵みってなんだよ、夫の恵みって せめて嫁を... 299 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 00 14 08 ID vhPT7Q+F0 ・ 巨犬なおにぎりってなんだこらwww犬のエサかよwww 500 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 03 33 48 ID wYmmKC3Q0 なんとサルの巻物は金滅の巻物だった! シレンのギタンが すべて飲み込まれた wwwww やめてくれ----w 541 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 05 05 12 ID b5DC301u0 シレンは原始に続く穴36Fで、やり直せそうでやり直せなかった。 なんだよ「やり直せ草」ってww。原始、まがい物道具多いなw 道具感血とか気配察血とか巨犬なおにぎりとか身伐の杖とか。 545 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 05 13 05 ID Kp1NvxcP0 541 やり直せ草わらたw 546 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 05 14 56 ID b5DC301u0 545 しかも、なんとなく冒険の足跡を見てみたら「やりなおせ草でやりなおせなかった」って項目があったw。 ほっといてくれw 551 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 05 41 41 ID SDMY4YQu0 パチモンアイテムの右ってのワロタw 右にしか行かないのな 778 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 13 04 34 ID JQNdNaxn0 ?2BP(0) 召介状が酷い 大きいおにぎり一個と引換に全ギタン無くなった 798 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 13 32 35 ID B3hIEbiVO 金滅の巻物 腹活の草 やりなおせ草 他の恵みの巻物 うざアイテム多すぎワロタww 47 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 18 48 51 ID 3ks4Q9Hz0 夫の恵みの巻物で相手が爺さんで遺産相続少なすぎわろた 51 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 18 50 22 ID oAtbf+VV0 そういえばパチモンといえば転ばぬ先生の杖というのもあったな どんな説教が聞けるのか知りたいがこんな時に限って転び石がでない… 52 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 18 51 32 ID Lvw5KtuB0 かなしばいの杖がおもしろかったよ 126 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 20 01 34 ID 8SGCQMHs0 聞くだけもあれなので、とりあえず見ただけダジャレアイテムまとめ ドラコン草:遠投状態になる 夫の恵み:アッー!な事になってHP半減 他の恵み:対象にした道具以外の呪いが解ける(おはらいが単品なので何気に神性能) 金滅:ギタンが無くなる まだまだあるだろうなぁ 127 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 20 03 15 ID Ko+e3/J/O 腹活の草うぜえww 死んでたから仕方ないが 184 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/10(金) 20 36 51 ID 2LX2mWZM0 壷増犬の壷ってなんだよクソがwwww 429 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/11(土) 00 05 34 ID b5DC301u0 腹活の草を飲んだ ピンポーン これは飲まずに持っておこう 「持っておこう」じゃねえよw 697 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/11(土) 04 20 34 ID GfrATEBA0 未識別の壺にアイテムを入れたらラフレシアになった なんて壺だろう 700 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/11(土) 04 26 24 ID KuSIyPOC0 697 たぶん変花の壷。 943 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/11(土) 12 15 11 ID phwoz0FT0 夫の巻物・・・シレンの夫となる男が現れ結婚。 枝の巻物・・・世界のどこかで木の枝が回復する。 543 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/11(土) 19 36 36 ID ggX4SbMD0 かなしばいの杖 振ってもコッパが喜ぶだけ 121 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/12(日) 03 22 50 ID 6gLpziYF0 かなしばいの杖ってなんだよw 何回も振ってたらリーバまで出てきてワロタ 7 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/12(日) 21 16 31 ID wYK8uqK10 10歩歩くごとに「ねみー・・・」ってコメントして シレンが睡眠状態になる呪われた腕輪拾った。 これ何の腕輪かわかる? 13 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/12(日) 21 29 17 ID eCQTajC/0 7 透視のパチモノ 透ネ見の腕輪 透視効果+10歩毎に寝る 604 :枯れた名無しの水平思考 (sage) :2010/12/15(水) 00 55 14 ID F7EA447a0 夫の巻物ちょっと調べた 爺 遺産で1000G コッパ へそくり1000G 若者 キッスでHP半減 エロオヤジ 慰謝料1000G 少年 結婚ごっこのお礼に保存の壺 おばさん 熱い抱擁で状態異常回復 リーバ像 なぜか状態異常回復 ミリィ 銃乱射で全滅巻物効果 バナナ王子 僕を食べないで吸い出しの巻物 運命のダイス なぜか重い盾 アイテムは別のが出ることもあるのかな 案外マイナスアイテムでもないみたい(若者以外) 補完求む
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/675.html
姫神秋沙は、朝からグデングデンになっている上条当麻を見た。 不思議に思って話しかけようとすると、土御門元春と青髪ピアスが静止を促してきた。 それでも話しかけようとすると今度は吹寄制理が止めてきた。 やっと諦めずに話しかけると、上条はカッ!と魂が飛んでいた眼が開き、 上条「ギャ――――――![ピーーー]ッッッ!!」 思わずグーパンで殴ってしまった。 後ほど土御門に聞いた話によると、晩飯の量がすくなかったからインデックスが切れて、背に黒い羽が見えたのだという。 そのあと夜通し噛まれ続け、いまや誰が話しかけてもこんな状態らしい。 吹寄「全く、上条当麻は。先生が来る前に治さないと大変なことになるわよ」 青髪「それはそれでもいいんやないかなー、小萌せんせーの補修ならうれしいで?」 吹寄「そもそも補修自体がほめられるものではないでしょうがっ!!」 小萌「はーい野郎どもー子猫ちゃん達ー席についてくださーい」 しまった、と吹寄が顔を少しばかり歪ませたが、しぶしぶ席につく。 教卓に上がった小萌は可愛い(手のかかる)教え子、上条がつっぷしていることに気がついた。 全くもー、朝からねて仕方がありませんねーと言わんばかりにニコニコしていた小萌は当然のように話しかける。 小萌「かーみじょうちゃーん、ホームルーム始まりますよー?」 皆がヤバイ、と思ったときにはもう遅い。 上条は顔を上げて叫ぶ。 上条「この、[ピーーー]野郎ッッッッッ!!」 瞬間。 音が消えた。 神の力の『一掃』だとか、アックアの本気の一撃などの比ではない。 もっと恐ろしい何かが動き出す、まさに嵐の前の静けさのような。 上条「…………はっ!?あれ、ここ学校!?昨日の夕食辺りから記憶ないんだけど!?」 上条はようやくここで正気に返る。 が、周りの様子がおかしいことに気が付いた。 小萌「か~みじょ~うちゃ~ん?今なんていいましたですか~?」 即ち。 月詠小萌が怒りに震え満ちているということに。 上条「え、ええと……すいませんでした――――!?」 小萌「……一週間一人教室の掃除おねがいしますねー☆」 上条の土下座もむなしく。 不幸だ――――といういつもの絶叫が響き渡った。 麦野「うーん、今日のシャケ弁は昨日のシャケ弁より美味しい気がする」 いや、気のせいだろ、と浜面は心の中で突っ込む。 隣のフレンダは背もたれによしかかりながらサバカレーを口に含む。 フレンダ「あー、結局サバカレーシリーズにも飽きてきたわけよ……他にサバ入ってる奴知らない?」 浜面「知らねぇよ……つかサバカレーシリーズってどんなシリーズだよ……」 げんなりしつつも浜面は突っ込みを入れて今度は絹旗を見た。 彼女はいつも通りに映画のパンフレットを見ている。 その時、ちらりとこちらを見た。 浜面「……いや、もう誘うのはやめろよ?」 絹旗「前も超いいましたけど、同じ学生証を二人持っていたほうがバレにくいんです。ですので何か観たいのがあったらよろしくおねがいしますね」 浜面「……そうかよ」 また気分を落としつつ、最後に滝壺を見た。 いつもどおりどこを見てるかわからない……のかと思いきや、窓の外をじっと眺めていた。 まるで、何かを考えるように。 滝壺「………………?」 浜面「……なんかあったのか?」 滝壺「……ううん、別に」 絹旗「別にわざわざ突っ込むことも超ないんじゃないんですか?滝壺さんだって一端の女の子なんですから、悩みぐらいありますって」 割り込んできた絹旗にそういうお前は悩みなさそうだよな、と突っ込みかけて押しとどめる。 そんなことしたら今度こそ地獄を見そうだ。 それよりも不自然に絹旗が割り込んできたような気がした。 それについて浜面が突っ込もうとしたのに被せるように麦野は手を叩く。 麦野「今日は仕事の打ち合わせじゃなくてギャラの分け合い。ま、一応『アイテム』全体のものだから、滝壺にも少しだけあるから」 麦野「そんなわけで、浜面。明細来てるだろうから送って」 浜面「おう」 ピピピ、と浜面は携帯を操作して四人にデータを転送する。 携帯がそれぞれの着信音を奏でると同時に彼自身もそのデータを開いた。 そこには。 やはりというか、なんというかバニー姿の女性が写っていた。 彼女たちはパタン!と携帯を閉めると心のシャッターを閉めて更に核シェルターにまでひきこもる。 浜面「いっ、いや待て、これは何かの間違いだ!誰かの陰謀だッ!!」 麦野「アンタを陰謀にはめてなんになるっていうのよバ浜面」 フレンダ「結局、浜面は初めの頃となんにも変わんないわけね」 絹旗「そのキモさも相変わらずですね。そんなのだから浜面は超浜面なんですよ。というかとことんバニー好きなんですね」 三人に爆撃を受けて浜面はよろよろと数歩よろめいた。 最後に滝壺のフォローを求めるが、滝壺は携帯をじっと見つめている。 そしてその口が開かれる。 滝壺「ねぇ、はまづら」 浜面「……な、なんだ?」 滝壺「男の人って、みんなバニー好きなのかな」 ガン!と彼の頭に衝撃が走る。 バニーが好きな人もそれなりにいるにはいるだろうが、多いとはいえないだろう。 だから遠まわしにバニー好きなんてキモイと言っているのかと思ったのだ。 今度こそ浜面はよろめくだけでなく、ファミレスだということも忘れて跪いた。 麦野「……ショックを受けるのは構わないんだけど、ちゃんとデータ送ってからにして頂戴」 浜面「うぅ……この組織で唯一の癒しが……ぬくもりが……」 絹旗「うわ、超キモイ」 辛辣な言葉すらも耳はいらず、浜面は今度こそメールを送る。 フレンダ「うわ、すくなっ」 それを見た瞬間フレンダが漏らす。 ギャラは全体の一割程度……滝壺よりも少々多いぐらいだった。 麦野「当たり前でしょ。今回ミスやらかしたんだから」 フレンダ「オシオキだけで済んだと思ってたのに……何この仕打……結局私、ダメな子なわけね……」 浜面「フレンダはまだいいだろ!?俺なんて、なんだよこれ、ゼロって!」 明細を見て見事復活を果たした浜面は麦野に詰め寄る。 その明細には明らかに、〇という数字が示されていた。 浜面「俺だってちゃんと運転手やってんだぜ……!?」 はぁ、と麦野はこれ見よがしに溜息を吐いて、 麦野「浜面。アンタは今回補導されて私の手を煩わせたんだからその手間賃よ。隠蔽代もかかって、マイナスになんなかっただけ感謝しなさい」 浜面「こんなのって……ねぇよ……諦めきれねぇよ…………!」 麦野「……ってことで大まかには私と絹旗が3,5、滝壺とフレンダが1、残りは下部組織って感じね」 浜面が再び沈んだのをスルーして麦野は告げ、パン、と一度手を叩いた。 麦野「んじゃ、今日は解散。あ、浜面会計よろしく」 麦野がそう告げた瞬間、ガタン!と立ち上がる音がする。 麦野も、フレンダも、絹旗も。沈んでいる浜面も思わずそちらを見遣った。 滝壺理后。 滝壺「……それじゃあ、また今度。きぬはた、よけてくれる?」 絹旗「あ、はい……さようなら、滝壺さん」 滝壺「さようなら」 そう短く言うと、滝壺は振り返りもせず店を出て行く。 絹旗はなんとなく事情を知っているが、麦野とフレンダは少しばかり怪訝に思った。 フレンダ「……そういえば、今日滝壺少し変だったわけよ」 麦野「……何かあったの?」 絹旗「いえ、超知りませんね」 しれっ、と嘘を言う絹旗は心の中で滝壺にエールを送った。 ――――――――――――――――――― 土御門「カミやんも大変だにゃー」 上条「そういうなら手伝ってくれよ……」 土御門「お断りだぜい。そんなことしたら俺まで小萌先生の雷が落ちるからにゃー」 どうやら友達というのは無償で助け合ってこそではないらしい。ちなみに青髪は既に帰った。 はぁ、不幸だ、とまた溜息を漏らしつつ、上条は机を並べる。 土御門「でもまぁ、これだけで済んでよかったんじゃないかにゃー」 上条「どうしてだよ?」 土御門「本当なら一ヶ月補修……それも専門能力じゃないものをやらされてもおかしくないような気がしたし」 ちなみにそれは『すけすけみるみる』や『コロンブスの卵』などといったものだ。 レベルどころか能力すらない上条には到底できっこない芸当。 上条「……そう、だな…………」 その未来図を予想したのか、上条はやはりこれでよかったと思う。 土御門「それよりもカミやん。財布は見つかったのか?」 上条「いんや、どこにも。『風紀委員』にも届けられてないってさ……不幸だ……」 土御門「まぁIDカードにはチップも埋め込まれてるし、頼めばすぐに見つかるはずだけどにゃー」 上条「上条さんの不幸からしたら恐らく戻ってきたときには中のお金全部なくなってると思いますハイ!」 上条は自分で言ってむなしくなり、掃いていた箒を支えにしてしゃがむ。 なんとなく、今の彼の雰囲気を受けるだけで不幸になる気がした。 土御門「じゃあ、今日も財布をさがすのかにゃー?」 上条「ああ……じゃなかったら、今度こそインデックスにクワレル……」 ぶるり、と上条は身震いをする。 昨日のことは真の恐怖に値する。いや、今朝の小萌も十分に恐ろしかったが。 土御門「……まぁ、カミやんが食われても俺がこころ苦しいし、舞夏に少し多く作ってくれるように打診しておくぜい」 上条「ああ……サンキュな」 ちりとりで塵をかき集め、ゴミ箱に捨てたら終了。 上条は作業を終えて背伸びする。ゴキゴキ!と不健康な音が教室の隅まで響く。 土御門「んじゃ、帰りましょうかー」 上条「おう」 男二人で学園都市の街道を歩く。 太陽は傾き、僅かに赤く染まったビルの影が彼らを覆った。 土御門「……ま、案外ひょっこり見つかったりするもんだぜい」 上条「不幸な上条さんに関してそれはないといいきれる」 土御門「それはどうかにゃー、例えば、IDカードが入ってたから、わざわざ『風紀委員』に届けないで自分から届けようとか思った人がいるかもしれないぜい」 可能性として有り得ない話ではないのだがIDカードからデータを読み込むには専用の機械が必要だ。 表面からわかる情報としては名前と番号のみ。それでさがすのはいくらなんでも無理がある。 ……普通の人ならば。 唐突に土御門が立ち止まる。 上条も数歩遅れて立ち止まり、彼を見た。 土御門はいつもの通学路とは関係の無い、少し外れの方へと繋がる道を見ていた。 土御門「……カミやん、なんとなくこっちにありそうな気がするぜい」 上条「ん?……いや、ないと思うんだが」 土御門「いいからいいから。騙されたと思って行ってみようぜい」 土御門は上条の背後に素早く回りこんで彼の背を押して無理に反れようとする。 仕方がなしに抵抗をやめて上条もその道に入り込んだ。 段々と人気が少なくなり、音も無くなる。 カラスの鳴く声だけが閑静な森林に木霊した。 上条「……こんな人の少ない場所でも、ちゃんと道路が舗装されているのがすごい」 土御門「ま、学園都市だからにゃー多分殆ど未開の地はないんじゃないと思うぜい」 適当に話しながら進むと、少し広い広場のような場所に出た。 滑り台やブランコなど、子供の遊び場だ。日々の疲れを癒すには確かに丁度いいかもしれない。 ……日も傾いているから、子供の声は全く聞こえなかったが。 そんな中、土御門は一つの方向に指を指した。 厳密には、そこにボーと無気力で座っている女の子へと。 土御門「……カミやん、アソコの女の子、姫神になんか似てるような気がするんだぜい」 上条「……あ」 上条は見た瞬間理解する。 昨日ナンパされていた、ピンクのジャージを来たダウナー系の少女。 そして一緒にジュースを飲んだ女の子。 滝壺理后が、そこにいた。 上条「ほんっとにありがとう!マジで助かった!!」 上条は土下座をする勢いで滝壺に頭を下げる。 それに対して滝壺は冷静に首を左右に振る。 滝壺「かみじょうには、私も助けてもらったから」 曰く、彼女は本当は放課後校門の前でボーとしていたらしい。 しかしながら上条は一人で掃除をしていたため、今の時間まで時間がかかった。 だから一度他のところでのんびりしてから行こうとしてたところに彼が現れた、ということだった。 果たして土御門の勘は当たっていたというわけだ。 その土御門は『おじゃまみたいだから俺は退散するぜい』と微笑をたたえたまま去っていった。 上条は滝壺の横に座って安心したように息を吐いた。 上条「……それにしても、どうしてわざわざ届けに来たんだ?『風紀委員』に渡せばよかっただろ」 滝壺「私は直接データ見ることができるから。それじゃあなかったら、学校もわからなかった」 そっか、と上条は半分すごいんだなーと思いつつ言う。 よく良く考えてみると、すごい以前に個人情報を見られてしまうのだからそれについ敵旗艦を覚えるべきだが。 滝壺「それに、」 続け、彼女は横の上条に視線を移す。 その瞳には穏やかながらも彼を観察するような様子があった。 滝壺「かみじょうに、少し興味があるから」 どき、とした。 仮にも滝壺は可愛い少女だ。年は幾つかは知らないが、まぁ同年齢ぐらいだろう。 そんな女の子から興味ある、といわれてどきりとしないはずがない。 上条当麻も、一端の男子高校生なのだ。 一陣の風が二人の間を駆け抜ける。 上条「あ、え、えっと……どんなところに?」 しどろもどろになりながら問いかける。 うん、と一度滝壺は頷く。 滝壺「かみじょうに」 彼女は簡潔に、先ほどと同じようにそう答える。 上条の思考は明後日に一瞬だけ飛んだ。 彼女の言っている意味がよく理解できなかったからだ。 上条のどこどこが、なになにが、或いは言っていたことが、とかそういうのならわかりやすい。それについて答えればいいだけなのだから。 上条「えーっと……それはどういう意味でせう、姫?」 滝壺「……私は姫じゃない」 上条「そこはいいの!はいはい、さっさと答える!」 滝壺は?と頭に浮かべ、少々俄然としないながらも口を開いた。 滝壺「かみじょう自身に。全部」 それは、捉え方を間違えたら告白のようにも受け取ることが出来たかもしれない。 だが上条はそれはないと否定する。 彼女のようなタイプはあまり見ないが、それでも一目惚れなどをするタイプではないだろう。 上条「だから、どういう意味なんだよ、えっと、あー……」 再び問いただそうとして、ここでようやく気付いた。 彼女の名前を知らない。 上条の様子を見て滝壺もようやく気づいたらしく、驚いたように手で口元を押さえた。 表情の変化が些細だからあまりそうは見えないが。 滝壺「ごめんなさい。こっちが名前知っていたから、教えた気になってた」 前髪が微かに揺れる。 どうやら頭を下げたらしい。 上条的には名前の事よりも届けてもらったことのありがたみの方が大きいので、そんなことで頭を下げられても困ったりする。 だから激しく顔の前で手を振った。 上条「いやいやいや、そんなこと全然気にしないって!」 滝壺「……そう?」 滝壺は軽く上目遣いで上条を見た。ちなみに彼女は全くこれっぽっちも計算などしていない。 それでもやはり上目遣いというのは効果抜群なようで、上条も少し視線を逸らしながら続ける。 上条「ああ。今から教えてくれれば、そんなのなんも関係ないからな」 滝壺「ありがとう、かみじょう」 言い、彼女は淡く微笑を顔に貼りつける。 その顔をみて、上条は思わず自分の顔が赤くなるのがわかった。 どうしてだろう、なんてことない愛想笑いのはずなのに。そんなことを思っている間に彼女の表情は元のそれへと戻る。 滝壺「それじゃ、改めて。私は滝壺理后。名前の感じは、理科の理に、皇后の后で理后」 上条「なんだか賢そうな名前だな……じゃあ俺の名前は……って、知ってるんだっけ」 上条がそういうと滝壺は首を振る。 滝壺「私は一方的に知っただけだから、かみじょうにも自己紹介して欲しい」 上条「……そっか。じゃ、こっちも改めて。上条当麻だ。当たるに麻で当麻。よろしくな滝壺」 滝壺「うん、よろしく」 上条が軽く差し出した手に滝壺もゆっくりと手を伸ばす。 彼女の手が上条に触れた瞬間、少しばかりひやり、とした。 上条(…………?冷たい?) しかしすぐに人の温もりが伝わってきて、気のせいか?と思い直す。 上条「……それで滝壺。俺の全部って……何が気になるんだ?」 滝壺「簡単に言えば、『自分だけの現実』。それが解析できればその人の全てがわかるから」 能力者である以上持っている『自分だけの現実』。 その人の根幹にあるもの、信念、或いは信条。はたまた心の支え。 解析すれば確かにそれがわかる。 上条「……よくわかんねーけど、そういうのって病院にある機械とか必要なんじゃないのか?」 滝壺「ううん。私自身がその機械の役割を果たすから、大丈夫なの」 普通は、と小さく付け足す。 上条はなんだかすごいトンデモスキル持ってんだなーと感心する。 上条「……なら、それで俺の『自分だけの現実』ってやつを解析すればいいんじゃないか?」 滝壺「私は『能力追跡』だから」 上条「エーアイ……なんだって?」 滝壺「AIMストーカー。私はAIM拡散力場がないと、それを観測できないの」 上条「そっか……そういえば俺って無能力者だからなぁ……」 それに対しても滝壺はううん、と首を振った。 滝壺「……無能力者でも、AIM拡散力場がないっていうのはありえない。だって、眼に見えないだけで何かしらの能力には目覚めているはずだから」 上条「……ん?ってことは、俺は能力自体がないってことになるけど……」 それはない、と上条は確信している。 異能の力ならば何でも打ち消す右手、『幻想殺し』がそれを証明してくれる。 滝壺は少し興奮しているように上条に詰め寄った。 滝壺「それが有り得ないこと。だから、かみじょうを知りたい。今までこんな人いなかったから、かみじょうを――――」 言いかけ。 ピリリリリリ――――と大気が振動した。 けたたましい飾りのない着信音を奏でるのは上条の携帯ではない。 今まさに上条に近づいていた滝壺の携帯だ。 滝壺「……ごめんね、かみじょう。ちょっと待ってて」 そう言ってピッ、と通話ボタンを押す。 うん。うん。わかった。とそれだけ答え、彼女は通話を切る。 僅か十数秒の出来事だった。 ふぅ、と滝壺は小さく溜息を吐いて、隣に座る彼に申し訳なさそうに向き直る。 滝壺「ごめんなさい。急な用事が入ったから……」 上条「いや、いいっていいって、そんなかしこまらなくても。ほら、もう空も赤一色だし、俺もそろそろ帰らなきゃって思ってたしな」 謝罪を重ねる滝壺に上条はさりげなくフォローを入れる。 そんな上条の言葉を聞いて滝壺はほっ、と胸をなで下ろす。 滝壺「……出来れば、話の続きをしたい。連絡先、教えてくれる?」 上条「……ああ、いいぞ」 上条もさっ、と携帯を差し出すと、ものの数秒で連絡先の交換が終わる。 それを受け取って中身を確かめた後、滝壺は携帯を大事そうに胸に抱えた。 滝壺「……それじゃあね、かみじょう。ばいばい」 上条「ああ、またな」 うん、と滝壺は頷いて立ち上がる。 ちらり、と上条を見て、数歩歩いてまたちらり、と上条を見る。 上条が手を振ると、少し恥ずかしそうに、しかしうれしそうに滝壺も小さく手を振り替えしてくれた。 その後は振り返らず、滝壺はゆっくりと公園から出て行った。 そしてそのまま公園には上条だけが残り、彼は首を傾げながら彼女を想う。 上条「滝壺か……不思議な娘……なのか?」 誰も聞かないそれは一人言として、紅い空に消えた。 絹旗「――ふっ!」 ドゴン!と彼女が振るった拳がコンクリートに当たると同時、そこはクレーター状に凹む。 それを真横にうけた男は力なく崩れた。 どうやら直撃したと思い気絶したらしい。 全部が終わった後、滝壺は一人の男が持っていた銀のアタッシュケースを拾う。 滝壺「……これ?」 麦野「そうみたいね。んじゃ、ウチらの仕事はここまでってわけで」 そう言うと麦野はコキコキ、と首を鳴らした。 フレンダ「……結局、四人も集まる必要なかったわけよ」 実質的な戦闘にはまるで参加しなかったフレンダが言う。 彼女の基本的な戦術は爆弾など。それが真に生かされるのは迎撃時。 しかし今回のような遊撃戦になると意外に出番は少ない。いや、それでもそれなりに体術の心得はあるわけだが。 触れただけで制圧できる絹旗と第四位の麦野がいればそれは殆ど意味はない。 そんなフレンダの声に麦野から声が飛ぶ。 麦野「んなこといったって、今回はマジに緊急収集じゃないの。他の暗部組織も全部可動中って話よ」 麦野「そんな中私たちだけ逃がしたらたまったもんじゃないわ。だから予測の自体があった時のために皆を呼んだってこと」 麦野「……昨日逃がしたあとも後片付けは面倒だったしね」 絹旗「昨日のはそんなに面倒だったんですか……それは超災難でしたね」 麦野「そーよ。……思い出したらまたムカツイてきた」 フレンダ「え、もしかして私もう一度オシオキなわけ?」 麦野「……そーね、それもいいかもね」 フレンダは藪を啄いたら蛇が出たと、麦野の発言に慄く。 麦野「……冗談よ。昨日は昨日で済ませたんだから。それよりもとっとと帰るわよ。また運転手が補導されてちゃたまったもんじゃない」 やれやれと言わんばかりに麦野は首を振る。 皆それに続き、滝壺もアタッシュケースを抱いて追う。 しかし絹旗は滝壺が並ぶまで待ち、そのアタッシュケースの取手をつかんで彼女から引き離した。 絹旗「私が超持ちますよ。滝壺さんには途中でお呼出してしまいましたからね」 滝壺「いい、気にしない」 絹旗「いいですから。早く行きましょう」 滝壺は絹旗と後二回ほど押し問答を繰り返し、それで諦める。 結局今日は呼び出されるだけ呼び出され、何の役目もなく終わったから荷物ぐらいは持とうと思っていたのだ。 表の通りから程良く離れた場所に止まっていた車に四人は乗り込み、それは静かに発進する。 浜面「……で、今日の仕事ってなんだったんだ?」 浜面は運転手の方から後ろの三人と、助手席に座る麦野に話しかける。 麦野「あー、データを盗もうとしてた奴の粛清」 ズバン、とねとジェスチャーで麦野は軽く説明する。 実はものすごく残酷なことを言っているのに、彼女たちにはこれが普通だから誰も気にしない。 勿論、運転手の浜面も。 麦野「浜面もデータ盗んだら、知り合いのよしみとして私が殺してあげるから」 浜面「普通に殺すのかよ……」 麦野「当たり前のことに何いってんだか」 浜面は溜息さえつかない。 麦野の言っていることは恐らく真実だから。 もしも自分が裏切るような真似をしたら真っ先に始末しにくるのがこの女だと彼は確信していた。 浜面(……こえぇな、麦野沈利……出来れば一生敵に回したくないもんだ) 彼は心の中でつぶやいて、ハンドルをきった。 裏に続く道はいつの間にか抜け、表のビルが立ち並ぶ道路に出る。 白い光を放つ街灯がそれを実感させた。 ふぅ、と一度息を吐いて、浜面はバックミラーで後ろの三人を見た。 そこで一人の少女が目に留まる。 浜面「……滝壺が携帯いじってるなんて珍しいな」 彼は意外そうにそういい、後部座席の真ん中に座るフレンダも声をあげた。 フレンダ「あ、それ私も気になってた。滝壺はゲームするタイプじゃないし、かと言ってメールする友達も……いるの?」 滝壺「うん。最近出来た」 フレンダ「へぇ、そうなんだ……でも結局、滝壺ってそんなに人とかかわらないタイプじゃなかったっけ?どうやって交換したの?」 絹旗「……別に超気にすることないんじゃないですか?滝壺さんにだって滝壺さんのコミュニティがあるでしょう」 フレンダ「いや、まぁそんなんだけどさ」 フレンダの追求に絹旗がフォローを入れて、フレンダは矛を収める。 しかし気になって仕方がないという面持ちだ。 麦野も浜面と同じくバックミラーで三人を、特に滝壺を見る。 携帯の光に照らされるその顔は僅かながら赤くなっているようにも見えた。 たったそれだけの情報で麦野は回答に辿りつく。 麦野「……男、か」 ぼそ、と呟いたそれは狭い車内で当然のことながら全員の耳に入る。 絹旗は僅かに顔を強ばらせ、フレンダは驚きに目を開く。 浜面も動揺し、僅かにハンドル操作を誤った。 フレンダ「え、マジ!?男!?」 滝壺「……男の子。だけど、友達」 バレてしまっては仕方がない、と滝壺はフレンダや麦野の反応を肯定しつつ、それでいて皆が期待することを否定する。 そういった話に食いつくのは何も女子だけでなく、男子も多少は気になる。 浜面「……ってことは、昼間速攻でいなくなったのも?」 滝壺「……うん。彼に会いにいってた」 ほー、と浜面は意外そうな声をあげた。 なんとなく滝壺が友達とは言ったものの、人に対して積極的になるとは思っていなかったからだ。 それじゃあ今日悪いことしちゃったのかなーとフレンダはさりげなく思う。 そんな滝壺に質問いく中、麦野は絹旗に言及する。 麦野「絹旗。アンタ、知ってたでしょ?」 絹旗「なんの話ですか?私も超初耳でしたけど、滝壺さんも一端の女性ですしそうでもおかしくはないと思いますよ」 そのさらりと受け流す彼女の返答に、麦野は苛立を覚えた。 自分にしか聞こえない程度でチッ、と舌打ちをする。 麦野(……ま、こっちはいいか……別に。それよりも問題は……) 渦中の滝壺理后の方。 そう考えて、麦野は釘を打つべく彼女の名前を呼んだ。 麦野「……滝壺。一応って言っておくけど、」 滝壺「わかってる」 しかし滝壺は麦野の発言を遮って言う。 ぱちん、と携帯電話を閉じて、外を眺めつつもう一度繰り返す。 滝壺「わかってる」 それは、どこか憂いや諦めを孕んだ声で。 今日も『アイテム』は学園都市の闇を駆ける―――― ――――――――――――――――――― 『今日はごめんね。いきなり用事入っちゃって』 『あの時も言ったけど、別にいいって。それより用事はもう済んだのか?』 『うん。結局私が行ってもあまり関係なかったけど。 それより、明日は開いてる?今日のことの続きを話したいから』 『明日?これはまた急だな』 『だめ?』 『……ええい、わかった!上条さんが一肌脱ぎましょう! 何時にどこで集合する?』 『それじゃあ、場所は――――』 「……お前には明日、一つ仕事をしてもらう。成功したら命は助けてやってもいい」 「あァ?オマエ何勝手に決めてンだよ。こんなクズ、とっとと殺しちまえば済むことだろォが」 「俺には俺で、組織とは別な仕事がある。上の奴直々のな」 「上、か……チッ、尻尾振って機嫌取りか、めんどくせェ」 「そう言うな、一方通行。お前にはあまり関係のないことだ。それに、こいつを使う許可も貰ってる」 「……さっさと言え、か。そんなに助かりたいのか?まぁいい、仕事は簡単だ。一つの場所で一つの事件を起こしてくれればいい」 「その場所は――――」 昼ごろ、上条は街中を歩いていた。 理由はただひとつ、昨夜来たメールで待ち合わせたからだ。 上条「えっと……ここらへんだよな」 待ち合わせは第七学区とは言っても、それなりに広い。 上条がよく行く場所といえば、朝の登下校時に通る場所とか、稀に服とか買いに街に出る程度のものだ。 よくもまぁ、そのたびに不幸に巻き込まれているとは思う。 話を戻そう。 そんな上条当麻でも、その広い第七学区を網羅しているわけではない。 寧ろわからないところの方が多いくらいだ。 待ち合わせ場所も、またその一つ。 上条「……ここの公園か?」 昼間ということもあり、子供もそれなりに多い。 その公園の砂場では自分の背丈の倍はあろうかという城を作っていたり、またブランコや滑り台で和気藹々と遊んでいた。 そこを見渡すと、また見慣れたジャージ姿が目に映る。 上条「……よっ、滝壺。待ったか?」 滝壺「私もいま来たところ。とりあえず、おはよう」 上条「ああ、おはよう……ってかもう昼な気がするけどな」 時計台の下で棒立ちだった滝壺に近づき、挨拶を交わす。 そして上条も彼女の見ている光景を見る。 数秒前とさして変わらず、彼らは、彼女らは遊んでいた。 滝壺「……いいな」 滝壺がぼそりと漏らした。 上条は上条なりにそれの意味を分析し、彼女に問いかける。 上条「子供とか好きなのか?」 滝壺「違うよ、そういう意味じゃないの」 そして話は切れる。 空高くをヘリコプターが飛び、付近の電工テレビ画面では天気予報がやっていた。 上条に滝壺の心理は計り知れない。 当然、という人もいるかもしれない。 なぜなら彼女と出会ってからまだ数日しか経過していないのだから。 しかし、上条はそんな言い訳の上に胡座をかきたくはなかった。 だから彼は彼女の言ったことの意味を聴こうと口を開く。 上条「……なぁ、滝壺?」 滝壺「……なに?」 彼女は視線をそらさない。それは暗に拒否を示していた。 上条は思う。まだ早い、と。 もっと、もっと親しくなってからでは話してはもらえないだろう、と。 果たして彼はまた別の事に対して口開く。 上条「早速なんだけど、昨日の続き……聞いてもいいか?」 滝壺「……うん。いいよ」 滝壺は緩い顔を上条に向ける。 滝壺「まず……能力者は全員微弱ながらも『自分だけの現実』を持ってる。だからAIM拡散力場が生まれる。それはわかる?」 上条「ああ。つまりあれだろ。自分が『電気を出せる現実』を持ってればその『電気を発するための力場』が生じるってことだよな?」 滝壺「そう。それは今も言ったとおり、能力者なら例え無能力者だろうと持っているもの」 けれど、と滝壺は紡ぎ、それに対して上条がつなげる。 上条「俺にはそのAIM拡散力場がなかった、と……」 滝壺「……うん」 数秒の沈黙。 口を開くのは知識が足りない上条ではなく、勿論滝壺の方だった。 滝壺「私の能力はAIM拡散力場を観測する能力」 上条「……ああ、それは昨日聞いた気がする」 滝壺「だから、それを感じられないかみじょうに興味がある」 なるほどな、と改めて上条は思った。 つまりは知的好奇心。 自分の知らないことに対して興味をもつのは人として当然の反応とも言える。 それも、自分の根底に関わるものだとすれば尚更。 いつの間にか滝壺は顔だけでなく体全体をこちらに向けて、詰め寄っていた。 滝壺「だから、かみじょう。私と、付き合って欲しい」 上条は、構わない、と思った。 できる事ならば彼女が隠していることも知りたいし、彼女の力になってあげたい。 ……けれど、それよりも滝壺理后の知りたいことの理由にもっと早く答えてあげられるかもしれない。 上条「……あのー、少しいいですか滝壺さん?」 滝壺「どうしたの?」 上条「えーっと……俺の能力についての話なんだけど…………実は俺、」 刹那。 癇癪玉のような悲鳴が響き渡る。 弾けたように彼らはその中心を見ると、子供が高校生ぐらいの男に手を引っ張られていた。 その男のもう片方の腕には女の子が一人抱えられている。 男「テメェもこいっ!」 子供「やだやだ!放してっ!!」 男の目が細まる。 上条がやばい、と思い、駆け出したときには既に遅かった。 一瞬にして、フッ、と男と子供達が目の前から消失する。 上条「なん――――ッ!?」 誘拐。 すぐに理解できた。 学園都市は非道だ。上条当麻は『妹達』の件でそれをよく理解している。 きっと、今から『風紀委員』や『警備員』に連絡しても捕まらない可能性が高い。 追わないと。彼はすぐにそう判断する。 上条(今の瞬間移動を見るに、相手は『空間移動』……ルートがわからねぇ!) 上条「くそっ!」 上条は力任せに地面を殴ろうと拳を振り下ろす。 が、しかし。 それは地面に衝突する直前にて止められる。 滝壺「大丈夫」 滝壺は呟く。 その言葉に確たる芯を込めて。 今までになかった響きに、上条はゆっくりと顔を上げて、滝壺の顔を見た。 上条「滝……壺?」 滝壺「大丈夫」 繰り返す。 そこにある顔は、先程までの眠たそうな表情ではない。 瞳に光があり、声もはっきりしている。 まるで、こちらこそが正常な、本当の滝壺理后であるというように。 彼女は機械的に、そして上条に希望を与えるように、告げる。 滝壺「私は、AIMストーカーだから」 追跡が、始まる。
https://w.atwiki.jp/hack_shiren/pages/48.html
通常版と変わって、ナオキが16階以降に出現する アイテムが落ちているように変更された いろいろな草が落ちている 後半60階以降の敵が微妙に変わっている ダンジョンの仕様 階層 全99階(無限ループ) - ギタン出現率 64/256 階段 下り 店出現率 64/256 敵ベース 食神のほこら(表) 持ち込み 不可 アイテムベース 食神のほこら(表) 初期アイテム ブフーの包丁、大きいおにぎり ワナ出現率 通常と同じ確率 祝福・呪いの有無 装備品のみ呪い有り MH出現率 5/63 識別状態 腕輪、壺、杖が未識別 特殊部屋 通常と同じ確率 HP表示の色 濃い水色 敵初期配置出現数 6~9体 ダンジョン名 食神のほこら アイテム数 4~7個 番付が載る場所 食神のほこら 出現アイテム 床落ち 剣 ブフーの包丁 - - - - 盾 皮甲の盾 バトルカウンター 重装の盾 - - 矢 - - - - - 食料 - - - - - 腕輪 - - - - - 巻物 - - - - - 杖 しあわせの杖 不幸の杖 ブフーの杖 - - 草 薬草 弟切草 めぐすり草 無敵草 復活の草 消え去り草 くねくね草 キグニ族の種 命の草 胃拡張の種 話の種 ちからの草 どく消し草 どく草 混乱草 睡眠草 高とび草 すばやさ草 めつぶし草 まどわし草 壺 保存の壺 やりすごしの壺 識別の壺 魔物のるつぼ 背中の壺 店(低層) 剣 - - - - - 盾 重装の盾 使い捨ての盾 - - - 矢 鉄の矢 銀の矢 会心の矢 毒矢 - 食料 大きいおにぎり 巨大なおにぎり 特製おにぎり - - 腕輪 遠投の腕輪 百発百中の腕輪 - - - 巻物 おはらいの巻物 識別の巻物 あかりの巻物 - - 杖 ふきとばしの杖 しあわせの杖 不幸の杖 身代わりの杖 場所替えの杖 ブフーの杖 鈍足の杖 - - - 草 しあわせ草 めぐすり草 無敵草 復活の草 消え去り草 命の草 胃拡張の種 ちからの草 どく消し草 高とび草 すばやさ草 - - - - 壺 保存の壺 やりすごしの壺 識別の壺 魔物のるつぼ - 肉 ~の肉 - - - - 店(中層) 剣 つるはし - - - - 盾 使い捨ての盾 地雷ナバリの盾 - - - 矢 鉄の矢 銀の矢 会心の矢 毒矢 - 食料 おにぎり 大きいおにぎり 巨大なおにぎり 特製おにぎり - 腕輪 ワナ師の腕輪 - - - - 巻物 識別の巻物 あかりの巻物 壺増大の巻物 ワナの巻物 自爆の巻物 大部屋の巻物 混乱の巻物 吸い出しの巻物 困ったときの巻物 - 杖 ふきとばしの杖 場所替えの杖 かなしばりの杖 一時しのぎの杖 痛み分けの杖 雷光の杖 鈍足の杖 - - - 草 - - - - - 壺 保存の壺 底抜けの壺 うっぷんばらしの壺 回復の壺 - 肉 - - - - - 店(深層) 剣 こんぼう 長巻 カタナ ドラゴンキラー どうたぬき 剛剣マンジカブラ 成仏の鎌 つるはし 必中の剣 妖刀かまいたち 1ッ目殺し ドレインバスター 衰弱の枝 神器の剣 オリハルコン棒 盾 皮甲の盾 青銅甲の盾 - - - 矢 鉄の矢 銀の矢 会心の矢 毒矢 - 食料 - - - - - 腕輪 - - - - - 巻物 大部屋の巻物 モンスターハウスの巻物 混乱の巻物 吸い出しの巻物 - 杖 ふきとばしの杖 場所替えの杖 かなしばりの杖 一時しのぎの杖 痛み分けの杖 雷光の杖 鈍足の杖 - - - 草 - - - - - 壺 保存の壺 やりすごしの壺 識別の壺 うっぷんばらしの壺 回復の壺 肉 - - - - - モンスターテーブル 1 ナイフゲータ マムル あなぐらマムル - - - - - - - - - - - 85 86 84 2 ナイフゲータ マムル あなぐらマムル - - - - - - - - - - - 85 86 84 3 ボウヤー 妖怪にぎり見習い あなぐらマムル おばけ大根 ガマラ - - - - - - - - - 76 19 75 76 9 4 ボウヤー 妖怪にぎり変化 - おばけ大根 ガマラ - - - - - - - - - 108 27 107 13 5 鬼面武者 妖怪にぎり変化 - ぴーたん ガマラ - - - - - - - - - 158 39 39 19 6 鬼面武者 妖怪にぎり変化 まわるポリゴン ぴーたん ガマラ - - - - - - - - - 98 24 98 24 11 7 鬼面武者 ガイコツまどう まわるポリゴン ぴーたん 死の使い - - - - - - - - - 60 61 60 15 59 8 コドモ戦車 ガイコツまどう まわるポリゴン ぴーたん 死の使い 兵隊アリ ガマグッチ ンドゥバ やみふくろう - - - - - 45 46 45 11 46 6 5 45 6 9 コドモ戦車 ガイコツまどう まわるポリゴン ぴーたん 死の使い 兵隊アリ ガマグッチ ンドゥバ やみふくろう - - - - - 45 46 45 11 46 6 5 45 6 10 コドモ戦車 クロスボウヤー パコレプキン ぴーたん ゲイズ 兵隊アリ ガマグッチ セルアーマー やみふくろう いやしうさぎ - - - - 45 45 44 11 45 5 5 44 6 5 11 - クロスボウヤー パコレプキン ぴーたん ゲイズ 兵隊アリ ガマグッチ セルアーマー やみふくろう いやしうさぎ - - - - 54 54 14 54 6 6 54 6 7 12 きり仙人 クロスボウヤー パコレプキン ぴーたん ゲイズ 兵隊アリ ガマグッチ セルアーマー やみふくろう いやしうさぎ - - - - 45 44 45 11 44 6 5 44 5 6 13 きり仙人 クロスボウヤー パコレプキン ぴーたん ゲイズ 兵隊アリ ガマグッチ セルアーマー やみふくろう いやしうさぎ - - - - 45 44 45 11 44 6 5 44 5 6 14 きり仙人 クロスボウヤー - ぴーたん - 兵隊アリ ガマグッチ セルアーマー やみふくろう いやしうさぎ - - - - 68 69 17 8 8 68 9 8 15 きり仙人 将軍 サーベルゲータ ガイコツまじん ドレムラス 隊長アリ ゲドロ めまわし大根 くねくねハニー いやしうさぎ - - - - 31 31 31 31 31 4 31 31 30 4 16 地獄の死者 将軍 サーベルゲータ ガイコツまじん ドレムラス 隊長アリ ゲドロ めまわし大根 くねくねハニー いやしうさぎ - - - - 9 34 35 34 34 4 34 34 33 4 17 地獄の死者 将軍 みどりトド ガイコツまじん ドレムラス 隊長アリ 飛びぴーたん ノロージョの姉 - いやしうさぎ - - - - 15 60 14 60 60 8 15 15 8 18 地獄の死者 将軍 みどりトド ガイコツまじん ドレムラス 隊長アリ 飛びぴーたん ノロージョの姉 ちびタンク いやしうさぎ - - - - 12 49 11 49 49 6 12 12 49 6 19 地獄の死者 - みどりトド - - 隊長アリ 飛びぴーたん ノロージョの姉 ちびタンク いやしうさぎ - - - - 29 27 14 29 28 114 14 20 - - みどりトド - - 隊長アリ 飛びぴーたん - ちびタンク いやしうさぎ - - - - 36 18 37 146 18 21 ガンコ戦車 カラクロイド みどりトド - - 隊長アリ 飛びぴーたん シューベル メンベルス いやしうさぎ - - - - 79 78 19 10 20 19 20 10 22 ガンコ戦車 カラクロイド みどりトド 妖怪にぎり元締 - 隊長アリ 飛びぴーたん シューベル メンベルス いやしうさぎ - - - - 73 73 17 18 10 18 19 18 9 23 ガンコ戦車 カラクロイド - 妖怪にぎり元締 やみふくろう 隊長アリ 飛びぴーたん シューベル メンベルス いやしうさぎ - - - - 76 75 19 10 9 19 19 19 9 24 ガンコ戦車 - - 妖怪にぎり元締 やみふくろう 隊長アリ 飛びぴーたん シューベル メンベルス いやしうさぎ - - - - 108 27 14 12 27 27 27 13 25 死神 - - 妖怪にぎり元締 やみふくろう 隊長アリ 飛びぴーたん シューベル メンベルス いやしうさぎ - - - - 107 27 14 13 27 27 27 13 26 死神 ガイコツまおう - - - 大将アリ - - - - - - - - 119 120 16 27 死神 ガイコツまおう ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 47 47 48 48 12 6 47 28 死神 ガイコツまおう ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 47 47 48 48 12 6 47 29 死神 ガイコツまおう ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 47 47 48 48 12 6 47 30 - アイアントド ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 17 71 71 18 8 70 31~35 キグニ族3 アイアントド ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 16 16 66 66 17 8 66 32 キグニ族3 アイアントド ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 16 16 66 66 17 8 66 33 キグニ族3 アイアントド ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 16 16 66 66 17 8 66 34 キグニ族3 アイアントド ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 16 16 66 66 17 8 66 35 キグニ族3 アイアントド ドラゴンヘッド マッドレムラス デブーチョ 大将アリ ドラゴン - - - - - - - 16 16 66 66 17 8 66 36~40 キグニ族3 アイアントド スルードラゴン パコレプキング うたうポリゴン 大将アリ ニシキーン キラーギャザー チタンアーマー 火炎入道3 ギガヘッド やみふくろう - - 6 7 29 29 29 4 29 30 29 29 30 4 41~45 キグニ族3 アイアントド スルードラゴン パコレプキング うたうポリゴン 大将アリ ニシキーン キラーギャザー チタンアーマー 火炎入道3 ギガヘッド やみふくろう ノロージョの母 ガマゴン 6 7 28 28 28 3 28 28 28 28 28 4 7 4 46~50 かすみ仙人 アイアントド グレートチキン 正面ファイター デブートン 大将アリ スカイドラゴン ヘルギャザー 吸引成虫 - - - - - 39 9 38 39 9 5 39 39 38 51~59 かすみ仙人 ブレイドゲータ グレートチキン 正面ファイター デブートン ベルトーベン スカイドラゴン ヘルギャザー 吸引成虫 ファントムデビル ノロージョの母 - - - 29 29 29 29 17 13 29 30 28 10 12 60~69 かすみ仙人 ブレイドゲータ グレートチキン 正面ファイター デブートン ベルトーベン スカイドラゴン ヘルギャザー 吸引成虫 ファントムデビル ノロージョの母 ハードレムラス - - 26 26 26 26 16 11 26 26 25 10 11 26 70~79 ハイパーゲイズ デスヘッド 妖怪にぎり親方 大将軍 パコレプキーナ なよなよハニー スカイドラゴン ローグトド アナコーン らんぶポリゴン - - - - 21 37 16 16 36 18 33 13 40 25 80~89 ふくりゅう 洞窟マムル 妖怪にぎり元締 大将軍 ねむり大根 なよなよハニー 正面マスター ベルトーベン ノロージョの婆 デブートン - - - - 43 37 21 16 22 15 46 17 12 26 90~99 かすみ仙人 洞窟マムル メガタウロス ミラクルチキン パコレプゴット ローグトド 正面マスター ベルトーベン ノロージョの婆 デブーゴン ヘビーレムラス スカイドラゴン - - 26 27 27 26 16 15 26 17 7 16 26 26
https://w.atwiki.jp/siren3/pages/85.html
光陣丸参号ダンジョン情報 ダンジョンの特徴仲間 推奨装備 ダンジョン攻略注意するモンスター モンスター分布その1 モンスター分布その2 出現アイテム コメント(連絡所) 光陣丸参号 ダンジョン情報 階層 3F 道具持込 可能 ギタン持込 可能 仲間同行 可能 レベル 継続 救助要請 不可 ダンジョンの特徴 公儀隠密所属忍者部隊隊長「おぼろ」が持つ空を飛ぶ巨大な船。 もともと、この船はからくり仕掛けではない至って普通の木造船だった。 しかし、からくり御殿を中枢として放たれる「からくり増殖」に巻き込まれ、機械仕掛けの船へと変貌してしまった。 ゲーム中では、おぼろ達が知らぬ間に内部には魔物が溢れ出し始めた。 仲間 名前 Lv HP シレン Lv8 HP41 アスカ Lv8 HP43 推奨装備 倭刀+3、ばん族の盾+3 アンペリウムや死の使い、リップルバードといった特殊能力を持つ敵が多く出てくる。 また、このダンジョンは1度クリアすると入ることができない。 ダンジョン攻略 強制突入のダンジョン。とはいえちゃんと装備がそろっていれば全く苦戦しないはず。 めぼしいものは何もないので即降りでサクッと攻略しよう。 クリア後再突入不可だが、旨味が無いため全く問題は無い。 ボスもいないため素早く終わらせたい。 注意するモンスター リップルバード回避率が高く、ウィングガードをする厄介なモンスター。攻撃する場合は注意しよう。矢で攻撃するとガードされない。 モンスター分布その1 名前 出現階層 属性 備考 死の使い 1-3 知 浮遊+倍速 アンペリウム 1-3 雷 浮遊+周囲に電撃攻撃 だましカタナ 1-3 熱 浮遊+アイテムに化けている リップルバード 1-3 知 浮遊+ウィングガード(通常攻撃のダメージ半減)+回避率高 モンスター分布その2 階 出現モンスター 01 だましガタナ アンペリウム 死の使い リップルバード 02 だましガタナ アンペリウム 死の使い リップルバード 03 だましガタナ アンペリウム 死の使い リップルバード 出現アイテム 名前 床 店 備考 武器 盾 腕輪 札 毒の札 ○ 幻覚の札 ○ 痛み分けの札 ○ 睡眠の札 ○ 混乱の札 ○ 矢・石 杖 巻物 天の恵みの巻物 ○ 地の恵みの巻物 ○ メッキの巻物 ○ あかりの巻物 ○ 壺 草 睡眠草 ○ すばやさ草 ○ ドラゴン草 ○ こんごう草 ○ ちからの草 ○ 消え去り草 ○ 食糧 おにぎり ○ コメント(連絡所)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/42545.html
登録日:2019/07/26 (金) 03 30 19 更新日:2024/07/02 Tue 22 35 10 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 アイテム バランスブレイカー ローグライク ローグライクゲーム ワイルドカード 万能 不思議のダンジョン 不思議のダンジョンシリーズ 切り札 巻物 白紙の巻物 風来のシレン 『白紙の巻物』とはローグライクゲームに登場するアイテムである。 【概要】 ローグライクゲームに登場する巻物は読むことで効果を発揮するアイテムであり、杖とは違い使用できるのは原則一度きりだがその分強力な効果を持つ物が多い。 何だかよく分からないアイテムを鑑定する「識別の巻物」「インパスの巻物」はダンジョン探索の要であり、 部屋内の敵全てにダメージを与える「真空切りの巻物」「いかずちの巻物」「イオの巻物」や、 状態異常を与える「バクスイの巻物」「混乱の巻物」「はりつけの巻物」は突然のモンスターハウスを打開する切り札となる。 読む以外にも床に置いてその上に立つと敵から攻撃されなくなる「聖域の巻物」の他、 投げて敵モンスターにぶつけるとそのモンスターを消滅させてさらに出現率をゼロにする「ねだやしの巻物」といった特異な効果を持つものも存在する。(*1) そして白紙の巻物は、プレイヤーが内容を書き込むことによってあらゆる巻物を代用できるという効果を持つ。 実質的に全ての巻物の上位互換と言えるアイテムである。 シレン・トルネコシリーズでは書き込むのにターンを消費しないので、開幕モンハウといった1ターンが生死を分ける窮地でも幅広く対応することが可能。 また、白紙なので識別が楽なのもよい。 NetHackなどでは未識別名がこれのみ「ラベルのない巻物」だし、シレン・トルネコシリーズでは最初から識別状態になっている。 作品によって細かな仕様は異なるが、どの作品でも一つあるだけでかなり気が楽になる強力なお助けアイテムとなっている。 ちなみに白紙のまま読んでも当然ながら効果は無い。読むと何も起こらずに巻物が消滅してしまう。 ゲイズの催眠術などで読まされるのはもはや通過儀礼である。 何も書いていない白紙の巻物をどうやって読むのかという点については気にしていけない ……ちなみにNetHackでは白紙の巻物を読んでも「読み書きをしない」の自発的挑戦を妨げない。 【作品ごとの解説】 Rogue いわゆるオリジナルのRogueだが、この時点で白紙の巻物は存在していた。 していたが、今日知られている万能アイテムではなく、むしろシレンの「ただの紙切れ」のような効果のないアイテムであった。 しかも、これが存在していたのはバージョン4までの間で、バージョン5では虐殺の巻物ともども削除されてしまった。(*2) NetHack 白紙の巻物が超強力アイテムとして知られるようになったのはおそらくここからだろう。 だが、このゲームでは白紙の巻物はあまり珍重されない……というのも(オリジナルRogueを受け継いでか)白紙の巻物単体では何もできず、「魔法のマーカ」という品で内容を書き込むことで初めて効果を発揮するからである。よって渇望されるのはマーカの方。 白紙の巻物自体は割と色々な方法で作成できる。既にある巻物を水に浸すとか(このゲームのインクは水性のようだ)、無力化の杖を振るとか、紙のゴーレムを倒すとか。 原則内容を知っている(=識別してある)巻物しか書けないが、知らない巻物でも魔法使いなら1/3で、それ以外の職業でも1/15で書くことに成功できる。運の値が高ければ確率はさらに上がる。 書き込む内容としては、大抵虐殺の巻物か充填の巻物になるだろう。場合によっては鎧を破壊する巻物などを作成する場合もあるだろうか。(*3) なお、魔法書の白紙バージョンである「白紙の魔法書」もこのゲームにはある。識別の魔法や死の指の魔法などを習得できればかなり頼もしいだろう。 不思議のダンジョン2 風来のシレン この作品のみ、一度も読んだことがない巻物の名前を書き込んでも使用できる。 また、この作品では聖域の巻物は存在しないのだが、「せいいき」と書き込むと聖域の巻物の効果が発揮される。 更に、「ぜんめつ」と書き込むと「全滅の巻物」という文字通り敵モンスターを全滅させる強力な巻物を作ることが可能。 ただし、全滅の巻物を使用するには「倉庫を使用せずにこばみ谷をクリア」という条件を満たす必要がある。 最初のダンジョンであるこばみ谷ではそこそこの確率で落ちており、どんな巻物が存在するかの知識さえあればガンガン使用できる。 逆に、最終ダンジョンであるフェイの最終問題では店限定のアイテムとなっている。 ちなみに書き込むだけなら代金を請求されないので、聖域と書き込むことでタダでンドゥバ対策に使用できる。 また、分裂の壺というアイテムと組み合わせることでアイテムを無限に増やすことが出来る。(実際に使用するのは他の巻物だが白紙で代用できる) ただし、書き込むと行動数(ターン数とは別のマスク値)を11も消費してしまうという意外なデメリットも存在する。 フロアに長期滞在したい時や、白紙を交えた用事がある時は到達する前に、もしくは迅速に…。 余談だが、書き込めるのは6文字までとなっているが「モンスターハウスの巻物」は8文字なので正確に書き込むことができない。 この場合「もんすたー」「はうす」「もんすた」「もんすたーは」「もんすたはう」のいずれかを書き込めば有効と見なされて効果を発揮する。 6文字入れた瞬間に「おわる」ボタンにカーソルが移動してしまうため、「じぇのさいと」と入れてしまい白紙を無駄にしてしまうのはあるあるネタ。 不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城! この作品からは一度読んだり貼り付けたりして使用したことがある巻物しか書き込めなくなった。選択方式なので一度使わないと選択肢として表示されない。 聖域やバクハなどは貼り付けたり、ねだやしは投げてねだやしさせる必要がある。ちなみに読んでも登録される。 その代わり、前作のように巻物の名前を書き間違える心配はなくなった。「聖域」と「聖城」を選び間違えることはあるかもしれないが。 モンスターハウスの巻物が無いので平和なフロアで荒稼ぎをしたり、分裂の壺がなくなったのでアイテム増殖は出来なくなったが、 新たに登場した「水がめ」というアイテムと組み合わせることでそれに匹敵する強力なコンボを使用可能。 ※前置き※ 今作では巻物が水に浸かるとぬれるという仕様が存在する。ぬれた巻物は使えなくなり、フロアを移動すると乾いて元の巻物に戻る。 水がめを使って巻物に水を浴びせると当然のごとく濡れる。 つまり自発的に巻物を濡らすことが可能であり、更に白紙の巻物は濡れると一度書き込んだ名前が消えるという効果がある。この仕様を応用すると…。 (1)白紙聖域を再利用 白紙に聖域と書き込んで使用した後、水がめで濡らすとぬれた巻物となって拾えるようになる。 次のフロアに移動すれば白紙の巻物となっているので再利用可能。 (2)アイテム識別(巻物限定) 白紙の巻物にまだ登場していない(未識別の)巻物の名前を書き込んで、その後水がめで濡らす。 そして次のフロアに移動すると白紙の巻物に戻るのだが、その書き込んだ名前の巻物は識別状態にとなり、次に拾った際には識別されている。 (3)店売りの白紙を盗む。 店で売られている白紙の巻物に適当な巻物を書き込んだ後に水がめを使ってぬれた巻物にする。 すると何故か値札が消えて商品の状態ではなくなるのでそのまま拾って店を出ることが可能。 (白紙が店売りされていた場合、大部屋と書き込んで泥棒した方が得な場合が多いのであまり使用されないが) 水がめは容量の数だけ使用でき、水場があれば水を汲んで補給できるのでそこまで条件やコストは厳しくないと言える。 特に(1)の白紙聖域再利用コンボはあまりに強力過ぎるので、自戒するプレイヤーも多い。 白紙のまま剣と盾に合成すると、特殊能力を付与できる上限数である「印」そのものを増やすというこれまた強力な効果を発揮する為、この作品では特に需要が高い。 異種合成限定なのでマゼルン系モンスターを使わなくてはならないが、お気に入りの武器を印16の最強装備にしたり、スペースを作って持て余したレア装備を合成したりなど、ロマンは大きい。 不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城 GB1月影村の怪物ではハードのスペックのためか白紙の巻物は登場しなかったが、GB2で復活。 GB2ではダイバクハツの巻物というフロア全体の敵を爆破して消滅させるという強力な巻物が登場した為、それを代用できる白紙の価値も相対的に増した。 ただし、特殊なアイテムであるスメラギの巻物は代用できない。 リメイクのDS2版では、ウツボカズラ系レベル4モンスターである「強化カズラ」に巻物を投げると白紙の巻物にしてくれる。 不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! 聖域とねだやしに関しては正しい使い方(置く、投げる)をすることで白紙に書き込めるようになった。 ねだやしの巻物はムラドの試練20問目にも出現するため、今までの作品より白紙リストへの登録は容易になった。 今作ではぬれた巻物にすることでの白紙聖域の再利用コンボは不可能だが、巻物識別は可能。 頼りになるアイテムだが、難関ダンジョンである裏白蛇島・一致団結・冥炎魔天の挑戦には出現しない。 また、持っている巻物を指定することでその巻物を複製する「転写の巻物」という下位互換のアイテムが登場しており、そちらは裏白蛇にも出現する。 当然ながら白紙の巻物を転写の巻物で複製することは出来ない。書き込んだ状態の白紙ならば転写することが出来る。 また、無意味な行動なので白紙の巻物に書き込むことで転写の巻物を作ることは出来ない。 武具に合成することで印を増やす効果は無くなり、「風魔石」というレアで高価で投げられると即死級のダメージを受けるアイテムに引き継がれている。 手に入れるのが手間な上に使い道が多いのでこの用途で使うのは後回しになりがちだが、装備品かけコンプではこの要素が重要。 不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫 ある仕様によって物議をかもしている。 この作品ではぬれた巻物がフロア移動時に必ず乾かず、5%の確率判定で乾くようになったのだが、乾いた場合は白紙の巻物になる。 このため、いらない巻物は全て濡らして白紙にしたほうがいいという状態になっている。 ちなみにぬれた巻物は祝福状態だと次のフロアで確実に乾く。その為、祝福の壺と組み合わせると白紙の量産が可能。 この点に関してはバランスが悪いと批判意見も多い。水路が存在しないヲチミヅ峠では白紙は作れないが。 ちなみに巻物がぬれると白紙になるという仕様はローグライクの元祖であるNethackでも存在しているのだが、 そちらでは書き込む為にはMagicmarkerというレアアイテムが必要になるのでバランスブレイカーにはなっていなかった。 このように白紙が簡単に入手できてしまうためか、3はシリーズ中で唯一ねだやしの巻物(ジェノサイドの巻物)が登場していない。 ただし、久しぶりに全滅の巻物が復活した作品ではある。 不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ 批判が多かった為か、ぬれた巻物が白紙の巻物になる仕様は撤廃された。 その代わりか、「夢中の小道」という昼夜の切り替わりが早いダンジョンには白紙の巻物が大量に落ちている。 本作からは、ねだやしの巻物と聖域の巻物も一度は読まないと白紙に登録されなくなっているので注意したい。 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス 巻物の数自体が増えた(まがいものも多いが)ので使い道が多くなり、相対的に強化されたとも言える。 また、ポイントカードによる交換・マダムアテスカ占いの超大吉・仲良しの証からの変化など入手方法も多い。 特に「国った時の巻物」は告白さえ成功すれば仲良しの証を入手でき、さらにその証が白紙に返る場合もあるため、ねだやしより便利との声も。 ちなみに本作の全滅の巻物は初代と同様にオリジナルの巻物は存在せず、白紙に書き込むことでしか入手できない。 なお、ぬれた巻物が白紙の巻物になる仕様は引き続き撤廃されたままだが、フィーバーの壺という特殊な壺(*4)にぬれた巻物を入れると全部最初に入れた種類の巻物に変化するという仕様が存在するため、いらない巻物を濡らして白紙にするという手法は復活した。 ただしこの手法を行うにはレアアイテムであるフィーバーの壺を持っていることが大前提であり、ほとんどのダンジョンで店売り限定かそもそも出現すらしないこともあって滅多に利用されない。 風来のシレン6 とぐろ島探検録 今作では床落ちでも出る上に、店での購入価格も1000ギタンとやや高めとはいえ買い易い価格になった。 とはいえ、敵テーブルがねだやしを繰り返していくことを前提に組まれていることや、印増大で武器の強化を進めたいことなど、用途は数多いのでいくらあっても足りないレベル。 ちなみに、今回は手帳に登録された段階で書けるようになったため、最初のねだやしを無駄に読む必要がなくなった。 トルネコの大冒険シリーズ 初代には登場しないが2からシレンから輸入される形で登場。 トルネコの大冒険2 聖域の巻物として利用する場合、床に置いてから聖域と書き込むと一度だけ拾い直せるので実質的に2回使用できるのでお得。 特筆する点としてはこの作品ではセーブする際に「中断の巻物」というアイテムが必要となっている。 ゲームが続行できない状態なのに中断の巻物が手に入らなかった結果、泣く泣く白紙に中断と書き込んだプレイヤーも多いと思われる。 また、この作品でも分裂の壺と組み合わせればアイテムの無限増殖が可能。 「やりなおしの巻物」あたりとして使い悪用することも考えられる。 ちなみに文字入力式だが今まで読んだことがない巻物の名前を書こうとすると弾かれてしまう(再入力は可能)。存在しない(間違った)名前の巻物を書き込んでも同様。 トルネコの職業が戦士だと白紙の巻物には書き込みもできないし、他の巻物も読めない。PS版ではゲーム機の調子に要注意してください・・・ また、職業が魔法使いの時にお世話になる「スペルブック」という亜種も登場。呪文欄を拡張するような働きをする。 GBA移植版ではフロア移動時にセーブできるので白紙を消費してセーブする必要はなくなったが、白紙に書き込むことでパルプンテの巻物を作ることが不可能になっている。また、やりなおしの巻物が削除されたので相対的に弱体化している。 トルネコの大冒険3 やはり一度読んだことのある巻物しか書き込めない。またパルプンテの巻物は書き込むことが出来ない。 一方でこの作品における最凶モンスターであるひとくいばこ(*5)が紛れている可能性がゼロという特性があるので信頼度も高い。 最強のアイテムとして名高いニフラムの巻物(*6)は異世界の迷宮の31階以降に低確率で落ちている(変化の壺は76階以上)レアアイテムなので、初めて手に入れたらニフラムの巻物を躊躇せずに読み、白紙に書けるようにするのが鉄則である。 また、シレンGB2でも強力だったダイバクハツの巻物はクリア前ダンジョン「灯台の地下室」に低確率で落ちているので、クリア後ダンジョンに挑む前に入手して読んでおきたい。 トルネコでは心強い味方と言えるのだが、もう一人のプレイアブルキャラのポポロの場合は巻物を読むことが出来ず、置くタイプのものしか使用できない。 白紙に関しては書くことも出来ないのでほとんど役に立たない。 換金用、またはアイテムを盗んだり破壊する技を使用する敵に対する囮になる程度。 間違った名前を書きこむと「白紙だった巻物」というガラクタになってしまうので誤字には気をつけよう。 また、シレン2に存在した剣と盾に合成することで印を増やす効果がこちらでも採用されている。本作では指輪の印も増加可能。 異種合成モンスター「バブリン」は異世界の迷宮に出ないため、持込可ダンジョン用の装備強化に使おう。 あるダンジョンの特定の階層でへんげの壺にアイテムを入れると白紙の巻物とゴールドの二択となり、 ゴールドはダンジョンから出るとアイテム枠から消滅して所持金に加算されるという仕様があるので手間はかかるが数を揃えるのはそこまで難しくない。 ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン 登場せず。非常に難易度が低いだけでなく、モンスターズ要素が強いこの作品で白紙を登場させると簡単になり過ぎる、あるいは仲間モンスターの価値を損なうので、この判断は妥当と言えるかもしれない。 仲間たちと共に地道に探索を重ねていこう。 オメガラビリンスZ トルネコシリーズのスタッフが開発した本作には、白紙の巻物ならぬ「白紙の本」が登場する。 出現率は低いものの、読んだ事がない本も書き込む事が可能。 特筆する点としては、階段までワープする「上り(下り)の本(*7)」というものがあるため、泥棒をほぼ確実に成功させられる事と、 バストアップ=パワーアップの本作で、バストサイズを最大にする「Z胸の本」を手軽に用意できる。 余談 一部の作品には食べることでお腹を満たす「いかすしの巻物」という巻物も存在する。 いかすしと書き込むことで白紙の巻物をいかすしの巻物にすることも当然可能なのだが、書き込むことによって紙と墨で出来た巻物が米と魚介類の料理に変わる原理は不明。 現実において、古文書及び古紙に関しては文字が書いてあるものよりも白紙の方が貴重かつ高価とされる。 まっさらな古紙は美術品の素材として使用される他、偽書として利用できる価値がある為。 古紙の質感を再現する為に人間の尿を使って紙を変質(変色)させる技術が存在するらしいが詳細は不明。 追記・修正は白紙の巻物をゲイズの催眠によって読まされた、ぬすっトドに盗まれた、畠荒らしに雑草に変えられた方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] シレン5には「ただの紙切れ」というアイテムもある。このことから白紙の巻物はただのまっさらな紙ではないようだ -- 名無しさん (2019-07-26 07 57 59) ↑巻物として加工されてるからなにかしらの魔力みたいのは込められてるんでは -- 名無しさん (2019-07-26 16 43 50) 巻物ではあるから台紙とかは付いてるんじゃないのか 名前書き込んだら使える当り何らかの魔術的処理もされてそうだし -- 名無しさん (2019-07-26 16 56 40) 記事中でも書かれてるけどNethackの白紙の巻物が起源なんだしそれについて書いても良くない?それ以前のHackやband系列に存在するのかまでは知らんが -- 名無しさん (2019-07-26 18 41 13) ↑band系列には無いね。後Nethackだと紙のゴーレムというモンスターを倒すと白紙の巻物を大量に落としたり、魔法書版白紙の巻物の「白紙の魔法書」もあるよ 後魔法のマーカーはもの凄く貴重品で充填出来る回数が制限されている -- 名無しさん (2019-07-26 18 50 59) それにしても風来人やトルネコは@と違い筆記用具を常に持ち歩いてるのか -- 名無しさん (2019-07-26 21 36 03) ↑クロスボウを持ち歩いているのに比べれば、筆記用具くらいなんてことないだろう。トルネコの場合、いつでもどこでも商売契約を結べるようにかもしれない -- 名無しさん (2019-07-26 21 42 09) 血文字でしょ -- 名無しさん (2019-07-26 22 57 17) どうしても食料がなく、白紙の巻物に「いかすし」と書いた苦い思い出が…… -- 名無しさん (2019-07-27 00 01 29) 案外、「困った時」は汎用性が高いので状況次第で白紙に書き込むのはやぶさかでない。 -- 名無しさん (2019-07-27 00 08 22) シレン2も「読んだ」ではなく「使用した」巻物が書き込めるのに、なんで読まないと書けないって誤認が多いんだろ -- 名無しさん (2019-07-28 11 12 41) NetHackとかについて書いてみた。HackやAB Hackは分からないがどうもRogueバージョン4からの派生らしいので白紙はあるはず…… -- 名無しさん (2019-07-31 09 14 04) 強力なアイテムなだけなのにチートとかタグ付ける人は何なのか 瞬間移動とかにもついているし 明らかな誤用だから消していいよね -- 名無しさん (2019-08-01 16 19 48) しんくうぎりをしんくうきりって書いて失敗したことあるわ -- 名無しさん (2019-08-10 13 46 58) 伝説だから真偽は怪しいけど義経の逃避行で弁慶が関所役人の冨樫相手に通行手形と偽って白紙の巻物(多分本来は平泉に着いてから藤原氏に手紙を書くためのもの)を読み上げて見せたってのが、由来の一つにありそうだ -- 名無しさん (2019-08-10 15 29 45) 何度考えてもポポロが書き込めないのは文字すら知らないのかレベルだから無理あると思う -- 名無しさん (2024-07-02 22 35 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/678.html
麦野「……で、どうだったの?」 第三学区にある高層ビルの一角。 『二つ星』以上のVIP用サロン――といえば、上流階級の人はすぐにわかるだろう。 そこに麦野、フレンダ、絹旗、浜面……つまりは滝壺を除く四人が雁首を揃えていた。 そこで麦野が聴くのは、昼間の成果。 滝壺理后を追跡した結果のこと。 絹旗「…………」 絹旗は何かを言おうと僅かに口を開いたまま硬直する。 浜面「……お、おい絹旗」 絹旗「浜面は黙っててください、いま超頭の中でまとめてるところなんですから」 いい、直後うん、と自分のその構成した分に対して頷き、報告する。 絹旗「滝壺さんと会っていた少年はなんてことのない普通の少年でした」 絹旗「少し違うところといえば、超強引というぐらいですね」 絹旗「まぁその程度で、滝壺さんが一方的に話されている、といった感じで確かに気にはなっているようですが一方的な約束を超されていたので感情的には半々といったところですね」 絹旗「勿論、それが仕事の邪魔になるとは考えられません」 一気に言い切り、絹旗は息を吐く。 勿論、これは嘘だ。約束を交わしているのは滝壺だし、あちらの少年は強引というより善人だ。 ……本来、絹旗がこんな嘘をつく必要はない。しかし、それでもついたのは『アイテム』の中で一番人情に厚い彼女だからこその理由がある。 絹旗(滝壺さんの『居場所』……超壊したくありませんからね) 絹旗最愛に、滝壺理后は楽しそうに見えたのだ。 少年と接するとき。話すとき。隣を歩くとき。 感情を特に示すことのない彼女が少しでも、楽しそうに思えたのだ。 絹旗(だから、このぐらいの嘘は超いいでしょう?あくまで私の主観だったといいはればオシオキも軽減されるはずですし) 絹旗はそこまで考えて、嘘の報告を告げたのだ。 麦野はそんな彼女のそれに対して目を細めて、次に浜面を見る。 麦野「浜面は?」 浜面「……絹旗と、同じだ」 数秒の沈黙の後、そう答える。 当然ながら絹旗と浜面は口裏を合わせてある。バレてしまっては困るから。 それでも浜面は最後まで渋っていたが。 麦野「……ふーん」 興味なさそうに言い、立ち上がる。 そして彼女は二人の座るソファーの前に気楽な調子で移動し、 ズバン!と。 絹旗最愛の米噛み付近を回し蹴りで強烈に射抜く。 食らった本人はただでは済まない、ノーバウンドでサロンの壁に叩きつけられた。 鈍い音が響く。 浜面「なっ!?」 突然のことで面食らった浜面は絹旗が壁に衝突する音でようやく思考能力をとりもどした。 立ち上がり、直ぐ目の前にいる麦野と壁に衝突しながらもゆっくりと立ち上がる絹旗を見比べる。 浜面「む、麦野!?どうしてこんな」 麦野「うるさい、黙ってろ。お前はお前で嘘をついた言い訳を考えてりゃいいんだよ」 投げやりにそういうと、麦野は絹旗の方へと向き合う。 ふらふらと立ち上がった絹旗には傷ひとつない。 『窒素装甲』の自動展開されている盾の賜物だろう。 絹旗「ご機嫌……斜めみたいですね、麦野。超どうしたんですか?」 麦野「しっらじらしい。テメェらが嘘をついてるってことぐらい知ってんだよ」 麦野の言葉に殺意が宿っている。 どうやら、彼女には確実といえる理由があるらしい。 麦野沈利は仮にも、学園都市第四位の人間だ。感情論に任せるところも或るにはあるが、冷静さは滅多に欠かない。 絹旗(……一体、どこでバレたんでしょうかね) あまりにも否定的なことを言い過ぎたか。 真実味を追求するなら、もっと滝壺の意志があることを言えばよかったか。 そんなことを考えながら周りを一瞥すると、あわあわと口元を抑えているフレンダが目に入った。 絹旗(……フレンダ?) そういえば、自分たちが命を受けたときフレンダは立ち去ろうとした。 しかし、麦野がそれを抑えつけたのだ。お前にも用がある、と言わんばかりに。 絹旗が嘘をついていた、ということに確実な証拠を見出すのはそれほど難しいことではない。 なぜならば。 その現場を見ていればいいのだから。 絹旗「尾行していた私たちに、更に尾行ですか……超やられましたね、嘘をつくこともおみとおしだった、というわけですか」 その結論に達した絹旗に、麦野は口笛をヒュウ、と鳴らす。 麦野「その通り。だからわざわざ足手まといになるであろう浜面をつけたんだからな」 いつも暗部に浸っている絹旗なら、きっと一人なら尾行しているフレンダに気づいたことだろう。 だから麦野は、その彼女に浜面にも気を配らせることでその余裕をなくした。 しかし、絹旗はそこで一つの疑問に辿り着いた。 絹旗「……フレンダが超嘘をつくことは考えなかったんですか?」 そうだ。 絹旗が嘘をついたように、フレンダがもし嘘をついたとしたら。 フレンダも絹旗ほどとは言えないにしても仲間意識が強い人間だ。そんな可能性がなかったわけではないだろう。 その疑問に対して、麦野はハッ、と鼻で笑う。 麦野「いいや、フレンダは嘘はつかないわ」 絹旗「……なんでですか?」 ぐにゃり、と麦野は酷く顔を歪め、 麦野「すこーし、おはなしさせてもらったからにゃーん」 その言葉にフレンダは過剰に反応した。 何かに怯えるように左手でその右腕を撫でる。 そこにそれがあることを確かめるかのように。 絹旗「……なるほど」 フレンダは、確かに仲間意識は強い。 しかし。 同時に、自分のことを一番に考えるのも彼女なのだ。 自らの身が危険になったら例え仲間でも売る。それが彼女、フレンダという少女。 それは逆に言えばそれを言っても大丈夫だという信頼の裏返しでもあるわけだが、それでも裏切りには変わりない。 その性格を知っている麦野なら、簡単に情報を引き出せる。 例えば。 その能力でビームサーベルのようなものをつくり、彼女の腕に押し当てたとしたら。 絹旗(そんなことをされたら……私でも超話してしまうかもしれませんね) 自分でもそう思うのだ、その傾向が強いフレンダがしないはずがない。 絹旗「……それで、私たちをどうするんですか?」 一番気になるのはここだ。 自分は、リーダーの命令を破った。 このリーダーは裏切り者には基本的に容赦はしない。 ヘタをすれば、殺す可能性だってあるのだ。 麦野「……そうね」 ピッ、と麦野は人差し指を立てる。 それを自然に、浜面へと向けた。 浜面「っ!?」 その指先が、光り輝く。 能力使用の前兆―――― 思った瞬間。 浜面の頬を浅く切り裂き、放たれた光は向こう側の壁を貫通していた。 麦野「こーんなふうにしてもいいんだけどね。奇遇にも、もうすぐ欠員が出そうだし二人も補充するの面倒だから生かしておいてあげる」 そう言い、麦野はその手を誰に向けることもなく下ろした。 その言葉に偽りはない。 欠員が出そうだというのも、面倒だから生かしておくというのも。 つまりは、その欠員がでそうでなかったなら殺されていたのだ。 麦野「――あ、そうそう」 黙る絹旗と浜面に、麦野は告げる。 麦野「次はないから。そんじゃ、解散」 ――二度目は、ないと。 麦野だけが去り、残りは三人になる。 その中で動くのは、やはり彼女。 フレンダ「えっと……ごめんね、絹旗、浜面」 浜面「ごめんね、じゃないだろ!お前、仲間なら――」 絹旗「浜面」 堰を切ったかのように溢れ出した浜面の感情を、絹旗はただ一言で抑える。 勿論濁流がせき止められている堤防などに力強くぶつかるように、行き場のない怒りは彼女へと向かう。 浜面「でも、絹旗!こいつ、俺達を」 絹旗「浜面!」 浜面「っ」 是が非でも、言わせない。 浜面は絹旗の言葉のしたに隠されたものを悟り、黙る。 誰も悪くなんてない。 誰も酷くなんてない。 なら、この言いようのない怒りはどこにぶつければいいのだろうか。 答えは誰も知らない。 恐らくは、神様でもなければ。 フレンダ「……ま、まぁ結局色々しゃべっちゃったわけなんだけど……『超電磁砲』と別れたあとのことは言ってないから」 絹旗「そう、ですか……超安心しました」 フレンダ「あったりまえよ、流石に赤の他人を殺す決定打を言うのは少し、ね……」 フレンダにも流石に良心の呵責、というものはあるらしい。 確かに健全に表の世界で歩んでいて別に悪いこともしてない人間を間接的とは言え殺してしまうのは引ける。 浜面「……まー、あそこが一番幸せそうだったからな」 絹旗「あれ、浜面にもわかったんですか?」 浜面「いや、あれは本人たち意外大体の人は理解していたと思うぞ」 フレンダ「そうね……あれは私でも少し引いちゃったわけよ」 浜面の言葉にフレンダは同調し、二人同時に溜息を漏らす。 遅れて絹旗もそれをし、こんなことがあることを知らない最後のメンバーに想いを馳せた。 絹旗「……今頃、滝壺さんは何をやってるんでしょうかね」 フレンダ「さぁ?」 浜面「ま、あの様子から見るに……よろしくやってるんじゃねーのか?」 絹旗「そうですね。ま、兎にも角にも……」 パン、と一度手を鳴らす。 絹旗「滝壺さんのご武運を超祈りましょうか」 また、時は僅かに遡る。 日も赤くなりかけた頃、今日は収穫もないから解散の運びとなった。 上条「じゃーな御坂」 美琴「ええ……アンタ、その子に迷惑かけるんじゃないわよ!?」 答えつつ、初めは俺に離れろとか言ってなかったっけ……?と上条は思う。 言われた滝壺はきょとん、とした顔をして首をかしげた。 二人きり 上条「それじゃ……送るぞ」 滝壺「それじゃあ、いつもと同じところまで」 上条「おう」 そういい、どちらともなく歩き出す。 夕方になっても人の多さは変わらない。 学園都市は眠らない……わけではないが、完全下校時刻を過ぎても外にいる人も少なくはないのだ、この時間帯で人がいなくなっても困りものだ。 滝壺「そういえば、足大丈夫?」 上条「あ、ああ問題ありませんとのことよ、上条さんはこのぐらいなら、」 言いかけて。 よそ見をした上条の足に、ずがん、と駐輪場からはみ出た自転車が激突した。 上条「ぉぉぅ」 無様な声を発して、苦悶に顔をひきつらせる。 その様子を見て、滝壺は我慢しきれずにわびを入れた。 滝壺「……ごめんね」 上条「いっ、いやいや!この程度は問題ないから!」 上条的に、女の子(ただし美琴は除く)に罪悪感を抱かせるのはいただけない。 だからついつい、心配させまいとするが、 滝壺「……えい」 上条「」 悶絶する。 上条の治癒力なら恐らく一日で全力疾走可能、二日で完治するだろうが直後は痛い。 そんな上条を見て滝壺は無表情のまま、考える素振りを見せた。 滝壺「……決めた」 上条「っ……な、なにをでしょうか」 滝壺「今日は、私がかみじょうを送る」 一瞬、上条は凍った。 上条「……いやいやいやいやいや!今日は他によるところもあるのでというか女の子に送ってもらうって言うのは男としてどうかと!?」 滝壺「大丈夫、私は大能力者だから。……寄るところ?」 上条「……もう冷蔵庫の中身がなくなっていまして……丁度タイムセールがあるんですよ」 たいむせーる、と滝壺は口の中で繰り返す。 タイムセールは上条のような無能力者の苦学生にとって必要不可欠とも言える。 それを理解して、滝壺はうん、と頷いた。 滝壺「それじゃあ、それにも付き合う」 上条「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!」 タイムセールは学生たちが多いために多くの場合戦場と化す。大人の教師も交じることもある。 そんな場所に慣れていない、しかもひ弱そうに見える女の子をつれていくわけにはいかないのである。 滝壺「大丈夫」 滝壺は自分の胸を一度ぽん、と叩く。 そして、誇らしそうに言った。 滝壺「私は、大能力者だから」 その可愛らしい行動に上条は思わず見とれ。 次の瞬間に我に返ってツッコミを入れる。 上条「っていうか滝壺の能力、物的力ないよな!?それからその『大丈夫、私は大能力者だから』ってフレーズ気に入ったのか!?」 滝壺「………………」 上条「お願いですからその俺の足を蹴ろうとする足を下ろしてくれませんでしょうか?」 心から懇願され、滝壺はやはり表情を動かさずに足を地面に突いた。 だが滝壺はじっ、と上条の顔を覗き込む。 うっ、と上条はたじろぎ、しかし滝壺は尚もそれを続け、沈黙が訪れた。 結局、根負けするのは上条。 上条「……わかったよ、お願いする。だから――――っ」 瞬間。 上条の視界に、微笑みが映った。 それは、単に口の端を釣り上げたとか、そういうものではなくて。 確かに、『笑った』といえるもので。 さっきの行動より、もっと、もっと綺麗で、淡く、可憐なもので。 上条は、思わずどきっとしてしまったのだった。 次には、もう既に元の顔に戻っていた。 滝壺「それじゃあ、行こう?」 そう言って、滝壺理后は何気なく右手を差し出す。 行こう、というのはそのタイムセールのあるスーパーへ、だろう。 何ら特別な意味はないはずだ。 上条「…………」 いつもなら、上条はこれを華麗にスルーしたりなんだかんだ言い訳をつけて取らないだろう。 しかし。 さっきの表情が頭から抜け落ちない。 今まで感じたことのない感情。 柄にもなく、心臓が脈を打ち、外にも聞こえているんじゃないか、と錯覚する。 その上、差し出された手。 上条(……俺、もしかしたら) 脳裏に、ただ一文字の漢字が過る。 もしかしたら、それは違うものかもしれない。 もしかしたら、それは錯覚なのかもしれない。 それでも。 滝壺が『幻想殺し』の正体に興味をいだいたように。 上条がこの想いの正体に興味をいだいてもおかしくない。 だからこそ、上条当麻は。 彼の、その右手で。 彼女の、右手を。 上条「よし、行くか」 掴んだ。 幻想なんかじゃない、紛れもない本物。 それはとても暖かな、現実だった。 上条「なんかもう色々と申し訳ないんですが……何分お金まで出してもらったりして……」 滝壺「気にしないで。いつも付き合ってもらってるお礼だから」 買い物帰り。 荷物を二分して、彼らは上条の寮へと向かっていた。 中身はどっしりと。それも滝壺がお金を払ってくれたお陰なのだが。 上条「でもなぁ、なんていうか……釣り合わないような気がするんだよな」 滝壺「そんなことないよ、かみじょう。かみじょうが付き合ってくれてるだけで十分なことなんだから」 上条「だから、上条さん的には付き合ってる『だけ』なんだよ。今日もやったことといえば、御坂の相手ぐらいだろ?」 そうだ。 滝壺には上条がいるだけで成果が出るのかもしれないが、上条はただそこにいるだけなのだ。 何かやっている実感があるわけではない。 それなのにこうしてお礼をもらう。どうしてか釈然としない。 上条「うーん」 更に返せるもの、或いは返せること。 ペンダント、だとか。 いやいや、それは何か違う。 自分が貸して、返してもらった分が多いから更に返すのではないのだ。お釣りのお釣りを出すわけではない。 自分に返してくれる分を減らしてくれればまぁ、問題はない気がする。 上条「……あ、そうだ」 滝壺「?」 上条は思いつく。 とても至極単純なことだ。 食材を買ってもらったのなら、その食材を引き受けるのではなく減らす手伝いをしてくれればいい。 上条「ついでに、家で夕飯食べていかないか?」 滝壺は呆気にとられる。が、すぐに頭を働かせる。 この後にアイテムの集まりはないだろうし、恐らく問題ないだろう。 そう判断する前に、反射的に彼女は頷いていた。 滝壺「うん」 上条「おう、じゃあさっさと俺の家いくか」 そんなわけで、二人そろって上条家へと向かうのだった。 禁書「……で、その子は誰なのかな、とうま?」 ぎにゃー!と上条は頭を抱えた。 そうだ、この居候シスターさんの存在を全くもって忘れていた。 なぜかはよくわからないが女の子関係にすごく敏感であり、そしてその結果噛み付いてくる存在。 そして今が滝壺を連れて帰った結果。それは言うまでもないだろう。 滝壺「…………?」 滝壺はどうやらまだ理解が追いついていない様子だった。 それはそうだ。 ここは学校に通っている生徒の『男子』寮。そんな中に女の子がいるだなんて普通は思わない。 それも、科学の街学園都市において真逆の場所に位置する教会のシスターさんときた。 まぁ隣人もよく義妹を部屋に入れて寝泊まりさせたりもしているが、この二部屋は一般から漏れた例外的なものだ。 上条「あー、えーっと、その、ご飯代を奢ってもらったわけで、それでその……あー!とりあえず飯だ飯!インデックス!とっととテーブルの上片付けろ!」 禁書「え、あうん。……とうま?何か誤魔化そうとして」 上条「さぁ飯だ飯だ。滝壺はベッドにでも座ってくつろいでてくれ」 滝壺「う、うん」 禁書の言葉を封じ、滝壺を案内する。 そして落ち着いたのを確認して台所へ向かう途中。 ガブッ、と。 いつもの通りに、上条の頭に擬音がした。 一歩遅れて、夜暗い中なら数十メートルは響くだろう悲鳴が木霊する。 禁書「全くもう、とうまったらまた女の子に手を出して……」 奥からずんずんとインデックスが怒った風に現れる。 滝壺(……この子も、拡散力場がない?) 滝壺はインデックスの頭の先から爪先まで見下ろす。 金の刺繍が入った帽子や修道服。しかしそれらは銀色の針が貫いている。 まさに、針のむしろ。 ……まぁそれはさておきとして、彼女にとっては拡散力場がないことが重要だった。 上条の例もあることだし、一応聞いてみる。 滝壺「あなたも、『幻想殺し』なの?」 禁書「え?ううん、違うかも。そもそも私はこの街の超能力者じゃないからね」 超能力者じゃない、と滝壺は確認するように繰り返す。 なるほど、それならなんとなくと納得する。シスター服の制服なんてこの都市にはないから。 その彼女は三毛猫を抱いて、自分の横に座って話しかけてきた。 禁書「……えっとね、私はインデックス。和名では禁書目録っていうんだよ」 滝壺「インデックス?」 禁書「うんっ」 その言葉を呼ぶと、彼女は元気に頷く。 どうやら聞き間違いではなく、本当にインデックス――禁書目録――目次、というらしい。 禁書「あなたは?」 滝壺「たきつぼ。たきつぼりこう」 禁書「それじゃ、りこうって呼ぶね」 いきなり名前で呼ぶことに滝壺は面食らう。 しかしこの純粋さを感じる少女なら或いは、と思った。 禁書「……ねぇ、りこう。とうまに何か変なこととかされてない?」 開口一番の質問がこれだった。 何か、というのは色々あるだろう。 例えば、上条の不幸に巻き込まれてセクハラされただとか。 例えば、何かの偶然で裸を見られただとか。 だが滝壺にはそんなことをされた試しがないため、全く別のこと――助けてくれたこととかが思い浮かぶ。 滝壺「……変なことはされてない、かな」 助けてくれたことは変なことには当てはまらない。 だから彼女はそういった。 禁書「それなら……じゃあ、どうしてとうまの右手のことを知ってるの?」 この質問になら容易に答えることができる。 先ずは馴れ初め。 ナンパされていたところを助けてくれたこと。 自分が能力を感じ取ることができる能力をもっていること。 それによって上条当麻の能力を感知できなくて、興味を持ったこと。 誘拐されかけた子供を助けたこと、などなど。 つまりは上条と滝壺が会ってからの出来事。 ところどころでインデックスの歯がきらんと輝いた気がしたが、遂に彼女は言及することはなかった。 話し終わり、滝壺が一息付いているところでインデックスは呟く。 禁書「そっか。とうまにしては、まだ普通な方なんだね」 滝壺「普通?」 禁書「ううん、なんでもないかも」 聞こえた単語を聞き返すと、インデックスは首を左右に振ってなんでもないと、つまり言わない意を示す。 少しばかり気になったが、滝壺はそのことについて問い詰めはしなかった。 滝壺「私からも、一ついい?」 インデックスの質問が途切れたところで、攻守交替。 別にインデックスにも断る理由はないため、簡単に頷く。 禁書「うん、いいよ。なんでも聞いて欲しいかも」 滝壺「それじゃあ……どうしてかみじょうの家にいるの?」 ?とインデックスの頭の上にクエスチョンマークが踊った。 禁書「私が此処に住んでるからだよ?」 滝壺「ううん、そうじゃなくて。どうしてかみじょうの家に住んでいるのか、その理由を知りたいの」 それは誰でも聞きたいことだ。 見た限り、血がつながっているというわけでもない。そして学園都市の人間ですらない。 そんな人がどうしてこんなところにいるのか。 シスターなら普通は協会にいるものじゃないのか。 滝壺もそう思ったわけだ。 インデックスは瞬刻、考える。これを言ってもいいものかどうか。 ……自分も聞いたのだ。それならば答えなければならない。そう考えた彼女は上条がまだこちらに来ないことを確認して、ぽつりぽつりと語り始める。 禁書「……とうまはね、私を助けてくれたんだ」 それは、大切なもの。 心の奥底に仕舞い込んだ大事な思い出。 禁書「命をかけて。死ぬことも恐れないで。私を地獄の底から救いだしてくれたんだよ」 彼女は、知った。 インデックスがどんな状況にいたのか、ということを。 いや、詳細までわかるわけではない。しかし、『地獄』とまで例えられたその状況を察したまでだ。 そして。 それから救いだした、上条当麻という人物のことを。 滝壺「そっか。ありがとう」 禁書「ううん、お礼を言われるようなことはしてないかも」 上条「ご飯できたぞー」 落ち着いたところで、上条がタイミングよくご飯を運んできた。 二人の間に漂う、優しく落ち着いた雰囲気を不思議に思ったのか、上条は訊ねる。 上条「……何のはなししてたんだ?」 それに対して、二人そろって答えた。 曰く、 滝壺「ひみつ」禁書「ひみつかも!」 上条家の夜は、更けていく。 彼は思いめぐらせる。 上条当麻。滝壺理后。 二者の関係と、そして齎すだろう結果について。 土御門「……難しいな」 アレイスターの考えていることに近づこうとするが、届かない。 そもそも『幻想殺し』の正体とはなんだ。 アレは原石だ。生まれ持っての才能だ。それ以上でもそれ以下でもないはずだ。 土御門「その原石に対して……能力を感知する『能力追跡』を当てる」 そうするとどうなる? 原石のAIM拡散力場から、どういう風に上条の『自分だけの現実』が組まれているかわかるだけではないのか? そう考えるのも無理はない。 なにせ彼は知らないのだから。『幻想殺し』にAIM拡散力場が存在しないことを。 土御門「……とにかく、第二段階までは終了だな」 ピッ、と携帯を操作して幾つかのデータを纏めて削除する。 そして次のデータ――今まで開いていなかったファイル――を開き、サングラスの奥の目で見やる。 土御門「なるほど……確かに、こうなるだろうな」 それはアレイスターから送られてくる予言のようなもの。 そして同時に指令でもあるもの。 こうなるから、こうしろ。そういうものだ。 土御門はそれをどうすればうまく行くか考えつつ、背伸びする。 ゴキゴキ、と不健康な音が鳴った。 土御門「……さてと。今日も今日とて、頑張りますかにゃー」 どこまで重要人物に察されずに行動できるか。 多角スパイの腕の見せ所だった。