約 3,002,359 件
https://w.atwiki.jp/nurupogunsou/pages/35.html
https://w.atwiki.jp/michinoku_ss/pages/6.html
彼の一瞬の決意 彼はペンを回さなかった。 それは授業中の、板書を写そうとペンを手に取った一瞬であった。彼の中指は痙攣のような動きを見せたあと、すぐに止まった。教室の誰の目にも留まらなかったであろうその微細な動きを、彼だけは見逃さなかった。それは確かに、ペンを弾こうとした動きだったのだ。わかった上で彼は、わざわざペンを回さなかった。もちろん、授業中にペンを回すのはあまり勧められた行為ではない。しかし、彼が回さないということに労力をかけた理由は、それが原因でないらしい。 その昔、彼が今の学校に入る前の話だ。ある休み時間に、彼は練習を始めた。それは単に、必要であったからそうしたまでの話で、他意はなかった。差し迫った動画の提出期限に焦り、時間を惜しんでいただけのことだったと、彼は考えていた。だが、人目に付くその場所で練習を始めるのはひどく目立つことだろうということも、彼は薄々気付いていた。だから、彼が緊張していたのも無理のないことだろうと、言っても良いだろう。悪い言い方をすれば、彼はそのお披露目とも言える行為に緊張していたのだった。 当然、その目立った行為を見つけたクラスメイトは、その凄さに関心し、話題にした。周囲に人だかりができて、彼の技は待ち望まれた。慣れない感覚だった。胸の奥が収縮するような、そんな感覚だった。彼は満を持してペンを回し始めた。 彼の望んだ通り、周囲のクラスメイトたちはその曲芸的な物珍しい動きに感動し、賞賛したのだった。 しかしそれはすぐに終わってしまった。彼は技の途中で失敗し、ペンを落とした。ペンは手の甲を滑り、床で跳ねて周囲にいた人々の足元へ転がっていった。もちろんそれで彼の技の凄さが変わるわけではなかった。だが、彼がその転がっていったペンを(誰かが手を差し伸べる間も与えず)拾わんとして屈んだその時の姿を、しっかり見てほしい。彼の浮かべた笑いには、曲芸の失敗した恥ずかしさだけがあるのではなかった。 彼は考えた。別に特別な失敗をしたわけじゃない。こんなことは、この遊びの特性上珍しくも何ともない。手先の細かい動きが少し狂っただけでペンが落ちてしまう、そんな繊細な競技なのだ。それは確かに事実であるものの、ここでそんなことを言うわけにはいかない。誰もそんな事実にまで関心を示したりしない。誰もが、浅い興味で終わることを望んでいる。その理由まではわからなかったが、彼はそう確信したのだった。何かが違う、自分と彼らはどこかで食い違っている、と彼は感じた。 それでは、彼は何を勘違いしていたのだろうか。漠然と彼が欲していた賞賛は、こんなものではなかった。インターネット上では、彼の振る舞いや立ち位置から評価が下ることはなかった。彼のペン回しが彼の評価の一部を占め、全体に組み込まれていたのだった。しかしどうだろうか、この場では確かに評価はあったが、それが彼の評価に組み込まれることはなく、添えられただけであった。つまり、全体として何ら変わることはなかった。クラスメイトたちは、彼に添えられたものに自分たちの世界から出ることなく接触し、関心を寄せただけで、彼の世界には誰も歩み寄って来なかった。 はっきりと思っていたわけではないが、彼はぼんやりと何かが変わると思っていたようだ。何も突然物語の主人公のようになると、お伽のように思っていたわけではない。全てが上手くいくと、夢のように思っていたわけではない。しかし、はっきり考えなかったということは、上手くいくはずがないとはっきり意識の上で思わなかったということは、暗にそう考えたようなものだと、ほのかな罪の意識を感じさせられたのだった。その恥ずかしさが、あの笑いにはあったということだった。 彼はそれから、ペン回しを恥ずかしく思うようになった。その恥を真に理解するのは、恐らくまだ先のことだろう。しかし、恥は彼の心に強く刻み込まれ、今まで消えることはなかった。あの当時のクラスメイトたちと別れ、新しい環境で過ごすことになった時、彼はどんなに喜んだことだろう。彼らの無邪気に曲芸を見るため近付いてくるのを、この上なく鬱陶しいと思い続けた苦労を思ってみてほしい。彼はその度に、何やらわからない自業自得を意識させられたのだ。 彼は新しい環境で、その全てをやり直そうと思った。そんな矢先に、うずうずとした指先を不愉快に思った。鼻先で小さく笑って、そしてため息を吐いた。馬鹿のように小さいことで悩んでいる、たかが指先一つの動いただけで。そう思って気の抜けたところで、指が動き出した。 親指の上をくるりと、ペンが回った(その時、通常より半回転多く回ったのを見逃さないでほしい)。しまった、と思った時にはもう遅く、回転は止められない。余計なことを思ったおかげか、ペンはあらぬ方向へ飛んで行き、床を跳ねた。彼は意識上、ペンを回さなかった。しかし、手そのものにドクダミの如く根付いたペン回しは、彼の意識など知るはずもなかった。惨めに、薄く笑いを浮かべながら、諦めたような気持ちでペンを拾いに行った。この切っても切れない腫瘍のような罰に対する、何かしらの罪を後悔しながら……
https://w.atwiki.jp/hellosweet/pages/145.html
グレイッシュマリン 販売期間 2017/6/14~??? スペシャルゲスト ポムポムプリン ぬいぐるみ 6種(S,S,M,L,L,XL) ショールーム 提供割合 SR グレイッシュマリンの壁 1.50% グレイッシュ外ハネみつあみ 1.50% ナチュラルマリングレーアイ 1.50% グレイッシュマリンの花 2.09% R ポチャッコのナチュラルマリンハンモック 2.52% グレイッシュセーラー頭のりポチャッコ 2.52% 一緒に泳ごう♪ポムポムプリンうきわ 2.52% グレイッシュ灯台チェスト 2.78% グレイッシュマリンセーラーワンピ 2.78% N 5.35% 同系統のハピバ マリンアカデミー マリンモチーフ マリンジャーニー マリンモチーフ アンティークマリン マリンモチーフ
https://w.atwiki.jp/milktub/pages/17.html
(mixi内 コメント144まで更新 成立17曲) エントリー曲 Vo.(最大2人) Gt.(最大2人) Ba. Dr. Key. 成立! a song for… キヨカ 叙留樹 けーた アニキ 五十嵐みつあみ リーチ! Fever Show Time 糸旋 Kazya☆HORIZON SOUND もる 成立! Go-Go-Adventure! KIRIK0 Kazya☆HORIZON SOUNDしまっつ 秀 はじめ 成立! go on a trip まお ひろそいにー 秀 アニキ Just Way You Are まお Keep on Going!! くすみん K.I.S.S. ココロ㌧ 成立! Let s Jump! ココロ㌧ そいにー Nobu はじめ 成立! Like a Green くすみん けーたひろ Nobu rou みつあみ 成立! LIFE=LOVE=LIVE KIRIK0 はっち はっしー はじめ 成立! Like a Life,Like a Live! くすみん そいにー もる アニキ 成立! Love Song 糸旋 Kazya☆HORIZON SOUND もる アニキ みつあみ 成立! Over the Horizon KIRIK0 Kazya☆HORIZON SOUND けーた rou own colors 叙留樹 秀 成立! Radio d2b on AIR くすみん ひろあっきぃ はっしー ひんし 成立! t r a v e l e r s キヨカ そいにー けーた はじめ 五十嵐 Wing you way Kazya☆HORIZON SOUND Wishes キヨカ あいのたね まお 成立! キラ☆キラ KIRIK0 ゆりすなっちゃん あくとん rou みつあみ リーチ! 悲しきラガー ココロ㌧ しまっつ Nobu 成立! 君の元へ ココロ㌧ 叙留樹 あくとん はじめ 成立! 君のTurn! ココロ㌧ Kazya☆HORIZON SOUND Nobu ひんし 五十嵐 成立! グリーングリーン まお なっちゃん けーた rou 祝福の歌 ココロ㌧ リーチ! スクールバス ココロ㌧ けーたゆりす もる 素敵な夜空 くすみん 花 まお 成立! 世界にジャンピングスマッシュキーーック!! くすみん あっきぃゆりす Nobu アニキ 成立! 南風 キヨカ あっきぃ もる rou
https://w.atwiki.jp/yumeneko/pages/30.html
ネコの種類、色、エリア、性別で違いがあるかも知れません。 飼い主のレベルでも変化するような気がする・・・との感想もあり。 2ch本スレで検証募集中。 ■好みのエリア ベイエリア(200pts) ヨーロピアンエリア(50pts) リゾートエリア(50pts) (検証中) ■好みの内装 一応、♂♀・毛なみにわけてまとめ中。 本スレに報告した検証人はなるべくこちらも更新してくださるようお願いいたします。 検証者 性別 毛なみ かべ ゆか 天井 ポイント 2スレ目 273 ♂ ベーシックタイル・ホワイトスモーク ウールカーペット・イエロー 100 2スレ目 290 ♂ ベーシックタイル・ホワイトスモーク ウールカーペット・イエロー 100 2スレ目 293 ♂ A ベーシックタイル・スティールブルー ナイロンカーペット・ミディアムグリーン 100 2スレ目 309 ♂ 初期あおむけE? ベーシックタイル・オリーブイエロー 50 2スレ目 271 ♀ ナイロンカーペット・ミディアムブルー 50 2スレ目 274 ♀ ナイロンカーペット・ミディアムブルー 50 2スレ目 296 ♀ ナイロンカーペット・ミディアムブルー 50 2スレ目 304 ♀ ナイロンカーペット・ミディアムブルー 50 2スレ目 343 ♀ ナイロンカーペット・ミディアムブルー 50 2スレ目 547 ♀ ナイロンカーペット・ミディアムブルー 50 2スレ目 548 ♀ D エレガントタイル 山藍摺 ナイロンカーペット・ミディアムブルー スモールスポット リーフグリーン 150 直接記載 ♂ 初期トップの子(A) ベーシックスタイル・スティーブブルー ナイロンカーペット・ミディアムグリーン 100 2スレ目 (検証中) ■好みの家具など 検証者 性別 毛なみ 家具 ポイント 備考 2スレ目 495 ♀ ダイニングテーブル ベーシック ハイキャットタワー ホワイト ハードソファ ベーシック ベーシックブックケース 20型ワイドテレビ ベーシックタンス 高さが7 ワンポイントカーペット ホワイト 2スレ目 547 ♀ ダイニングテーブル ベーシック ハイキャットタワー ホワイト ハードソファ ベーシック ベーシックブックケース(4段×2列で、W6・D2・H5のもの) 20型ワイドテレビ ベーシック ベーシックタンス(W6・D2・H7のもの) ワンポイントカーペット ホワイト イエローカーテン ウッドベッド ワンポイント 2スレ目 548 ♀ D ベーシックブックケース(4段×2列で、W6・D2・H5のもの) ベーシックタンス(W6・D2・H7のもの) ダイニングテーブル ベーシック ハードソファ ベーシック 20型ワイドテレビ ベーシック ウッドベッド ワンポイント ハイキャットタワー ホワイト ワンポイントカーペット ホワイト イエローカーテン ポスター 6/8追加 直接記載 ♂ 初期トップの子(A) デザイナーポスター イエローカーテン ウッドベッド・ブラウン 3スレ目 309 ♀ 宇宙ポスター (検証中)
https://w.atwiki.jp/llss/pages/2038.html
元スレURL 凛 「海未ちゃんがショートヘアにゃ!?」 概要 自分とお揃いなことにはしゃぐ凛だけど… タグ ^星空凛 ^園田海未 ^μ’s ^短編 ^ほのぼの ^[[うみりん]] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/michinoku_ss/pages/7.html
世界に一人だけのスピナー 「な~にが『彼女とキスをしながら僕はシャフィーボを決めた』だ!!」 持っていた本をパタリと閉じ机の上にアフロジャンプの要領で叩きつけた。 勿論跳ね上げさせるつもりはない。バンッという音が狭い自室に響き渡る。 本に巻かれていた"ペン回しをしている少年達に捧げる"という帯が目に入った。 「最悪の気分だ……こんな話があってたまるか、世界中のペン回し少年に謝れ。」 いや……世界にはいるのかもしれないな彼女とキスしながらシャフィーボをするようなキザな野郎が……。 最高のFSが撮れたと思って出したCVで落選し、何度もそのCVを見ている時の気分になりながら僕は右手で愛用のR.S.V.P.MXを回す。 ふと時計に目をやると23時を回っていた。 もう寝る時間だが、このまま落ち込んだ気分でベッドに入りたくはない。 鬱々とした気持ちをなんとか振り払う為にPCをつけ動画を再生する。 CVの名はJapEn。 毎年選りすぐりのメンバーが選出され、公開直後の盛り上がりはこの業界でも一番だと思われる、日本一のCVの一つ。 このJapEnに出演する事が多くのスピナーの目標になっていると思われる。それは僕も例外ではない。 今年のJapEnを見ながら僕は音楽に合わせてシャフィーボをする。 小指にペンが巻き付こうとした時、指に巻きつかずにペンが手から離れていき、コロリと地面に転がった。 ――失敗。 本の中の主人公は女とキスをしながらシャフィーボを決めてるってのに、現実はこうだ。 結局この日は、自慢のFSの閲覧数が1のまま止まってしまった時と同じような気持ちでベッドに入ることになった。 「クソ……僕も彼女がほしい」 「何だお前……ペン回し以外頭にないのかと思ってたのに。そういう事にも興味があったのか」 どうやら声が出てしまっていたらしい。友人のAが話しかけてきた。 「あたりまえだろ?健全な男子高校生なんだぞ僕は」 「はははいつも教室の隅でペンを回してる奴が健全だとは知らなかった」 Aを無視して僕はペンを回し始めた。 「そ・れ・だ・よ。ペンを回してるから彼女ができねーんだよ、お前は」 「やっぱりペン回しって良くないイメージなのかな」 「ちょっと出来るぐらいならかっこいいかもしれんが……お前レベルになるときもいだけだな。イケメンならともかく」 「やっぱりそうか……。ペン回し、辞めようかな」 「無理だろ」 「無理だな」 「それにお前、日本一のビデオに出るのが夢とか言ってたじゃねえか、その夢はどうするんだよ」 「ペンを回さなければJapEnにはでられない……ペンを回せば彼女ができない……」 「そういう事。両立は諦めるんだな……」 「さてと……」 学校が終わり、家に帰ってきた。 家に帰ってもやることは宿題とペン回しぐらいだ。 「せめてJapEnに出るという夢だけでも叶えたいな。今日からもっと練習するか」 それが両立は不可能だと悟った、僕の結論だった。 専用の筆箱から愛ペンのR.S.V.P.MXを取り出した時、僕は異変に気づいた。 「印字が……消えてる」 感動の瞬間だった。 さっきまで悩んでいたことなど全て吹き飛び、晴れやかな気分になった。 僕は間違ってなかったのだ。今までやってきた事全てが誇らしく思えた。 自身のインサートを惜しみなく披露する愛ペンをじっくりと観察したあと、僕はペンを手に取り、回し始めた。 ゆったりとしたトルネードから始まり、優しく、時に激しく、緩急をつけながらコンボを決めていく。 かつて無いほどに美しく、完璧に技が決まっていく。 15秒程のアドリブのフリースタイル。だがそれは最高峰のCVをコマ送りで見ている時と同じように、とても永く、魅力的な時間だと感じた。 永遠のように感じられた時を超えて2軸に戻ってきたペンを手首を返した勢いで力強く巻きつける。 そのままお互いの感触を確かめるよう人差し指から小指まで順に巻きつけていく。 最後に今までで最高のシャフィーボを決め、僕は彼女にキスをした。
https://w.atwiki.jp/michinoku_ss/pages/5.html
L meets R 「また落ちてしまった。もう何度目だろうか」 「そう落ち込むな。こうしてまたひとつ成長したと思えばいい」 「受かった奴に言われると頭にくるが、確かにその通りだな。精進する。」 「その意気だ。いつか競演できる日が来ると信じているよ」 「あぁ。そういえば今回のCVではKTを回していたな。君にしては珍しい」 「あのKTには色々と思い入れがあってな、このペンでCVに出たいと思っていたわけだ」 「そういえば君はKTを持っていなかったよな、よく僕の所に借りに来ていた。あのKTはどうしたんだ?」 「そうか、お前にはまだ話していなかったな。実はあのKTには面白い経歴があるんだ」 「なかなか興味深いな、聞かせてほしい」 「昔、あるオフ会で素晴らしいペンを持ってきたスピナーがいてな、俺はそのペンに一目惚れをしてしまったんだ」 「よくある話だな」 「そうかもな。で、どうしても欲しくて持ち主と会話をしてみたら、最近どうもKTが欲しくてたまらないのだという。そこで俺は交渉をし、自分のKTとそのペンを交換してもらったんだ」 「KTを交換に出すなんてよっぽど回しやすかったんだな。もうだいぶ希少なのに」 「まあ昔の話だからな。それでまあ俺は満足していたわけなんだが、いつだか風の噂で交換したKTの所在がわからなくなっていると聞いたんだ」 「所在がわからない?」 「つまり、そのスピナーもKTに飽きたのだろう。交換に出したらしい。そうするとその後も何回も交換に出され、スピナーの間を回りに回って今は誰の手元にあるのかわからないという話だ」 「そのKT、確かに壮絶な人生を歩んでいるな。いや、ペン生か」 「話はまだ終わらないぞ。なんとそのKTなんだが、この前参加したオフ会で偶然見つけたんだ。持ち主にそのことを話していたら、快く私に渡してくれたのだ」 「なるほど、最近いきなり借りに来なくなったと思ったらそんなことがあったのか」 「昔はそんなに思い入れがなかったんだがな。今回の一件で愛着がわいてしまった。CVに出れて嬉しかったし、きっともう手放すことはないだろう」 「愛着か。僕は暦が浅いからまだあまりペンに愛着はないかもしれない」 「そんなことはないだろう。お前はもう五年近く続けているんじゃないか?」 「確かにそうだったかもしれない。時間は案外早く過ぎていくものだな」 「そんなものさ。俺だって昔は暦十年だなんて遠い遠い先の話だと思っていたのに、今じゃもう十五年目だ」 「君はそんなに長く続けていたのか。どうりでうまいわけだ」 「今でこそ当たり前のようになっているがな、昔はこの非対称ペン専門店だって開店してなかったんだ」 「そうなのか。てっきり何年も前からずっと続く老舗だと思っていた」 「あの頃は大変だったな。有志でスピナーを集めて開店の準備に明け暮れていた。俺も中心メンバーではなかったけどだいぶ手を回したよ」 「僕の初めてのペンはここのRSVPだったから、今こうしてペン回しを続けていられるのも君のおかげと言っても過言ではないな」 「それもそうかもな。でもあの時はすぐにKTに浮気をしてたような」 「当時はまだ回しやすさがわからなかったんだ。久しぶりに触ってみたらとても回しやすかったよ。ペン回しに慣れて感覚がおかしくなったのかもしれないけどね」 「でもその割にはお前はいつもKTで動画撮影をするよな」 「RSVPは手癖で回すのが僕なりの楽しみ方なんだ。コレクションにも最適だし、最高のペンだと思っている」 「なるほどな、そういうのもアリかもしれない」 ダラダラとした雑談が一段落ついた所で突然奥から声が掛かった。 「シフトお願いしまーす」 私は適当に返事を返してから両手のペンをケースに戻し、CVを流していたプレイヤーを閉じて仕事に向かった。
https://w.atwiki.jp/kirakira_mn/pages/17.html
きせかえ フェイス ヘアスタイル トップス ボトムス ワンピース アクセサリ とおりな 色とエリアの関係はおでかけを見てください。 1・2・3でカラー変更ができます。 アイテム効果PICO:ライブ後に貰えるPICOが増える。 にんき:ライブ後、にんきが多く増える ノリアップ:初期オーディエンスゲージが増える。 アピールアップ:オーディエンスゲージの上昇量が増える。 『ゼンコクでにんき』なら全エリアで有効。『○○でにんき』の場合はそのエリアでのみ有効。 アイテムの効果は「バクハツ+(不明)%>バツグン+30%>バッチリ+20%>アップ+10%」の順。ワンピースは2倍、着ぐるみは3倍の効果がある。 ヘアスタイル じょうほうを見る? No. なまえ PK-No. 備考 00 さいしょのアップヘア ジョージ(にんきばつぐん) 01 ツインテール キバ(にんきバッチリ) 02 なかわけおかっぱ キバ(アピールばっちり) 03 ふたつむすび ゼンコク(アピールバツグン) 04 スーパーアフロ ゼンコク(アピールバツグン) 05 ふわふわウェーブ ゼンコク(ノリがアップ) 06 ドットゆうしゃヘルム ゼンコク(ノリバクハツ) 07 ヘッドドレス ゼンコク(アピールバツグン) 08 おだんごヘア オモテサ 09 くせっけショート オモテサ(アピールバッチリ) 10 ショートストレート ゼンコク(アピールバッチリ) 11 ひめカット ゼンコク(ノリがバツグン) 12 そとはねヘア ゼンコク(ノリがアップ) 13 ネコみみキャップ ゼンコク(アピールバツグン) 14 かわいいヘアゴム ゼンコク(Picoバッチリ) 15 ふんわりロング メグロ(にんきアップ) 16 バレッタまとめがみ メグロ(アピールバッチリ) 17 カールのツインテール ゼンコク(Picoバツグン) 18 おひめさまアップヘア メグロ(ノリがアップ) 19 ポンパドールヘア ゼンコク(ノリがアップ) 20 カチューシャ ゼンコク(アピールバツグン) 21 うさみみ ゼンコク(アピールバッチリ) 22 はねっけヘア エビス(にんきバッチリ) 23 くるくるテール エビス(アピールバッチリ) 24 ポニーテール ゼンコク(ノリがバツグン) 25 Bガールのロング ゼンコク(ノリがアップ) 26 ストリートニットぼう ゼンコク(アピールバッチリ) 27 サンバイザー ゼンコク(アピールバツグン) 28 たいちょうのぼうし ゼンコク(ノリがバッチリ) 29 クールなロング シブ(にんきバッチリ) 30 なかわけロング シブ(アピールバッチリ) 31 シャギーなストレート ゼンコク(Picoバッチリ) 32 バンダナ ゼンコク(ノリがバッチリ) 33 かたがわむすびヘア ゼンコク(ノリがアップ) 34 おはなのヘアアクセ ゼンコク(アピールバツグン) 35 テンガロンハット ゼンコク(アピールバッチリ) 36 すみれいろメガネヘア ゼンコク(Picoバッチリ) 37 ななめわけショート ゼンコク(Picoバツグン) 38 みつあみ シモキタ(にんきバッチリ) 39 クールなショート シモキタ(アピールバッチリ) 40 ルーズなおだんご ゼンコク(アピールバツグン) 41 きのこちゃんカット シモキタ(ノリがバッチリ) 42 げんきなセミロング ゼンコク(ノリがアップ) 43 キャップ ゼンコク(アピールバツグン) 44 ゴーグル ゼンコク(アピールバッチリ) 45 ふゆのイヤーマフ ゼンコク(にんきバッチリ) 46 ぴっちりよこわけ シンバシ(にんきバッチリ) 47 はねっけショート シンバシ(にんきアップ) 48 ベリーショート ゼンコク(Picoバツグン) 49 レトロボブ ゼンコク(ノリがアップ) 50 おさないツインテール ゼンコク(Picoバッチリ) 51 りょうしのはちまき ゼンコク(アピールバッチリ) 52 みずいろキャスケット ジョージ 53 くろぶちめがねヘア ジョージ 54 ウェーブミディアム ゼンコク(アピールバツグン) 55 サイケヘア シンバシ(Picoばくはつ) 56 さらさらストレート ゼンコク(ノリがアップ) 57 ゆるゆるニットぼう ゼンコク(アピールバッチリ) 58 アンダーリムのメガネ ゼンコク(Picoバッチリ) 59 50Sなポニーテール ゼンコク(ノリがアップ) 60 イタマエヘッド シンバシ(にんきバッチリ) 61 ふんわりボブ ゼンコク(にんきバツグン) 62 ぴっちりやかいまき ゼンコク(Picoバツグン) 63 ゴージャスなエクステ ゼンコク(アピールバッチリ) 64 メイドカチューシャ ゼンコク(アピールバッチリ) 65 ライバルのショート ジョージ 66 ほんばのスパイラル ゼンコク(Picoバツグン) 67 きいろのリボン ゼンコク(Picoアップ) 68 パツキンヘッド ゼンコク(アピールばくはつ)全曲S++でショップに登場? 69 つきのかみどめ ゼンコク(アピールばつぐん) 70 べんぱつぼう シンバシ(にんきバツグン)
https://w.atwiki.jp/michinoku_ss/pages/8.html
魂を尽くさず夜は明けない ’’どこに行くの?’’ その一言で僕は目を覚ました。 時計に目をやると時刻は午前8時。昨晩の記憶が不明瞭だが目覚ましがなっていないところから察するにいつの間にか寝てしまったのだろう。 都内の高校に通う僕はゆっくり身支度を始める。今日は何か特別な日だったかなと希望を込めてカレンダーをチェックするが、当然何の変哲もないただの火曜日だった。 「行ってきまーす」 既に誰もいない部屋に向かって声をかける。 学校に着くと教室では授業が始まっていた。教師に一瞥もくれず自分の席につく。鞄から筆箱を取り出し、板書をとろうと筆箱の中を漁ると、見覚えの無い金属部品、見たところボールペンのペン先部分だろうか。加えて、インク軸の入ってないペンや、見たことのないペンのキャップなんかがいくつか出てきた。 不思議に思ったが誰かのいたずらだろう、僕は授業に集中することにした。 特筆することも無く授業は終わり、休み時間になる。 「おはよう。遅刻だよ?」 友人が言う。 言われなくてもわかってるよ、答えようとした時に既視感いわゆるデジャヴュというやつを感じた。 しこりのような妙な感覚を残しながら放課後になり、僕は家に帰った。 「この違和感はなんだ・・・?妙に記憶もぼんやりしているし・・・」 PCを立ち上げるとskypeに一件の通知が入った。 本日動画提出の期限となっておりますが、撮れましたか? 送り主に見覚えもないし、動画提出と言われて思い当たる節がない。 妙な恐怖を覚え返事をするのを躊躇った。胸が圧迫されるように苦しい。宿題を家に忘れた時の苦しさと似ている。 少し落ち着こうとベッドで横になろうとした時、見覚えのない妙に長いペンが目に入った。 何かおかしい。ここ最近友人を家に招いた覚えはないから忘れ物でもないだろうし、このペンは書く事もできなさそうだ。 「友人を家に招いた覚えはない・・・?」 違う、記憶がないのだ。ぼんやりあると思っていた記憶は思い出そうとしても輪郭すら浮かばない。 途端に恐怖が身を包む。 この家の住所もそもそも家に家族がいたかも思い出せない。僕は何者だ。 頼れるのは今朝話しかけてくれた友人だけと思い携帯のアドレス帳を開くがそもそも名前が思い出せない事に気付く。 頭が混乱している。混乱しているが、混乱しているという事実を冷静に受け止めている自分がいる。 ピコン 通知音でPCに目をやると、先ほどとは別の人物からskypeでメッセージが送られていた。 動画提出本日までとなっていますがどうですか? またか。どうなってるんだ。 と、ここで少し閃く。 「そうか、PCの履歴を見てみれば・・・」 ブラウザを開き、履歴のページを見る。 動画サイト、動画サイト、動画サイト、JEBO、・・・ 「JEBO?」 そこには見慣れないページの名前が載っていた。 救いを求めるようにそのページを開く。 JapEn Board Official という表示がPCの画面を染める。 「ペン回し・・・?」 ページには幾度となくペン回しというワードが表示されている。 ペン回し動画-募集というリンクをクリックする。上から10程のトピックの最新記事は全て同じ名前で埋め尽くされている。 ペン回し動画-公開というリンクをクリックする。トピックを開くと、動画サイトへのリンクが貼られていたので再生してみる。 愉快な音楽とペンを回すという異様な光景が怪しげなマッチングを見せる動画が流れる。 人並み外れたペンの操り方や音楽との絶妙な相乗効果は見ていて純粋に面白いものだった。 しかし動画が終盤に差し掛かろうかというタイミングで見覚えのある机そしてペンが映る。 「これは・・・この家か・・・?」 名前の表示を見ると動画募集板を埋め尽くしていた名前。どこか馴染みのある文字列があった。 「このペンが・・・?」 と初めてペンを持つ。 頭に鈍い痛みを伴った衝撃が走る。次の瞬間意識がハッキリする。 今自分が何をしなければいけないのか。 答えは一つ。動画を撮るんだ。参加希望した責任を果たさなければならない。 自分が何者なのかようやく理解した。これは僕の動画だ。この名前は僕の名前だ。このペンは僕のものであり僕はこのペンを回していた。 動画募集板のページを開き、自分がいくつ動画を撮らなければならないのかを確認する。計12個の動画を求められているようだ。 完全に感覚を取り戻した今、この数字には笑うしかない。参加希望をした自分を恨みながら小さな声で笑ってみた。 絶対に無理だ。一つの動画を撮るのに数日かける人もザラにいる世界で一日12個の動画を撮るなんて馬鹿げている。 動画を見ている内にも催促のメッセージがいくつか来ていたようだ。どれも返事はしていないが。 ダメだ、逃げ場がない。 記憶を取り戻してから5時間。僕は動画を撮ってみてはいるが、妥協しても3個の動画しか撮れていない。 時計は午後10時を指す。 正直頭がおかしくなりそうだ。趣味のはずのペン回しに今や魂を支配されてしまっている。 どうしようもなく笑みがこぼれる。段々おかしくなっている自分がわかる。 ところで、先ほどから少しずつ頭の片隅を侵食してきている悪魔の提案がある。これまでどうにか目線を逸らして自分を騙し続けていたが、ここまで大きくなってしまうと認知せざるを得ない。 そうだ、寝ていたことにして全部ばっくれてしまおう。- 僕は今までこういう人間を否定し続けてきた。人として有り得ないと断言してきた。いや、今だって本当は逃げたりはしたくない。 でも、どうしようもない。こんなはずじゃなかった。思いつくのは言い訳だけだ。パンクしそうな頭を抱え一人で涙目になる。今まで積み上げてきたもの、プライド、ペン回し界という狭い世界だが、世間の目までも気になってしまう。嫌だ。動画を撮るべきなんだ。 だが、もうダメだ。最低最悪の悪魔の提案をもう無視できなくなっていた。 「たかがペン回し、それもインターネット上のことだ。俺を攻めるやつなんて、いないさ。」 「俺は悪くない。攻めるほうがおかしい。俺は悪くない・・・。」 PCの電源を落としてベッドに入る。Skypeのオンライン通知をオフにしていなかったからまた別の言い訳が必要になるかもな、などと思いながら目を閉じた。 少しばかりの良心も、もう何も言わない。僕はわかっているから、言わせない。 明日が来てしまえばもうおしまいだ。僕は悪者になるのか? でもこの苦しみから逃れられるならそれも構わない。いや、僕は悪者じゃない。僕は悪くない。 言い訳を並べ、自分を正当化しつつ僕は深いまどろみの世界に逃げ込んだ。 意識を失うか失わないかの瀬戸際、どこからか声が聞こえた。 ‘’どこに行くの?’’ 目覚ましはセットしていない。