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元メラメラミメラゾーマ。さらにその前はど***という名前だったかもしれない。 ワカメに改名した。 魔法少女リョナリアント☆ルミコの作者。 新都社に突如として現れた何故か既視感を覚える新人作家。 ロリコンでショタコンでリョナ好きで触手好きの変態ショタっ子。 更新後に動画配信をする。
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ショタ お兄さんとショタ ロリ 戦う幼女ヒロイン
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144 :名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19 16 11 ID UddDhst4 グロ、鬼畜注意 焼け焦げて脆くなった建物が目の前で倒壊する様を見た。少年が巻き添えを食らう様を見た。東京は空襲を受けて…… 砕けた煉瓦の破片が瀑布となって、少年の頭部に降り注ぐ様をこの眼で見た。血管が凝固した。視線が凝固した。舞い上がる土埃──視界を遮られてる。 道端に転がったゼリー状の球体──赤い網膜に覆われた少年の眼球だった。生温い風が首筋を…… 新鮮な眼球だった。空腹だ。下腹部が鳴った。空腹だ。生唾を飲み込んだ。空腹だ──眼球を拾い上げた。口腔内に放り込む。 被った砂利の食感──震えるゼラチン質──咀嚼した。水晶体が壊れる。卑しく粘っこい汁が蛞蝓の如く舌へと絡みついた。 湿り気──しょっぱい──涙か。露骨な現実感が邑の口内で弾けた。流れ出た血が冥い風に乾く。乾く。乾く。 答えるものは何も無い。何も無い。動くものは何も無い。何も無い。煤で汚れた煉瓦の破片を掻き分ける。 胸元が汗に濡れてべとついた。むかつくようにべとついた。脇下が滑る。汗で滑る。不快に滑る。草も土も木も水も、全ては炎に包まれた。 焼夷弾が降り注いだ。空から焼夷弾が降り注いだ。春先の青空から焼夷弾が降り注いだ。燃えた。春先の青い空から激しい爆撃が…… 人も燃えた。家も人も燃えた。ビルも家も人も燃えた。ビルも家も人も赤ん坊も野良犬も燃えた。 黄色く汚れた歯も、赤い唇も、しわがれた喉も、朗らかな嬌声も灰にまみれて……目眩く黒い灰にまみれて…… 煉瓦の破片を掻き分ける。破片を掻き分ける。掻き分ける。太陽の熱気、かぐろく艶っぽい髪を垂れ下げたしゃれこうべの頭上に熱の雨が降り注ぐ。 ぽつんと生えた針金の雑草。ぽつんと生えた惨めな針金の雑草。光に晒されてぽつんと生えた黒く惨めな針金の雑草。 何でも食べた。何でも食べた。木の実、木の葉、木の皮、木の根、口に入れられるものはなんでも食べた。 虫、蚊、虫、黒蝿、虫、ノミ、虫、シラミ──邑の汗の気配に、血の気配に、肉の気配に、骨の気配に、存在の気配にたかり群がる。 錆びた鉄骨は半ばから溶けて──瘡蓋が膿を垂れ流す。火傷を負った瘡蓋が膿を垂れ流す。酷い火傷を負った右足の瘡蓋が黄色く臭い膿を…… 日が上がるにつれて気温が上昇する。渇きと憔悴に悩まされる。輝くばかりの太陽は腐敗の象徴に過ぎず──太陽の熱があらゆる骸を腐らせる。腐らせる。 毒の太陽、毒の熱、毒の光、毒の雲、毒の空。太陽を殺せ。昼を殺せ。太陽を殺せ。昼を殺せ。太陽を殺せ。昼を殺せ。 飢える。渇く。飢える。渇く。飢える。渇く。飢える。渇く。飢える。渇く。飢える。渇く。飢える。渇く。 見渡す限りの瓦礫、瓦礫、瓦礫の山、瓦礫の焼け野原。空襲が来るぞ。空襲が来たぞ。空襲が来るぞ。空襲が来たぞ。 見つけた背嚢を探って、破れた背嚢を探って、何か食べ物は無いか探って、煙草でも金歯でもいいから探って。 ……疲労で身体が凝り固まる。煉瓦がやけに重い。何も見つからない。何も見つからない。知ってはいるが何も見つからない。 びっこになった足を引きずる。びっこになった痛む足を引きずる。びっこになった火脹れに痛む右足を引きずる。びっこになった…… ノミがそこかしこに喧しく跳ぶ。食われた肌が朽ちた斑模様を作って──痒い。痒い。掻き毟る。掻き毟る。 ──穢多は出て行けやッッ、穢多は出て行けやッッ、穢多の餓鬼は出て行けやアァァッッ! 怒声が飛び交う。怒声が飛び交う。怒声が飛び交う。怒声が飛び交う。怒声が飛び交う。 ──穢多は出て行けやッッ、穢多は出て行けやッッ、穢多の糞餓鬼は出て行けやアァァッッ! 叫びが轟く。叫びが轟く。叫びが轟く。叫びが轟く。叫びが轟く。叫びが轟く。叫びが轟く。 145 :名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19 16 54 ID UddDhst4 ──穢多は出て行けやッッ、穢多は出て行けやッッ、汚らしい穢多は出て行けやアァァッッ! 石ころが身体を打つ。石ころが身体を打つ。石ころが身体を打つ。石ころが身体を打つ。石ころが身体を打つ。 防空壕から追い出された。防空壕から追い出されたから生き延びた。影に身体を密着させて、影の中へと忍び入り、生き延びた。 瓦礫の奥に見えた少年の腕を引っ掴み、瓦礫の奥から少年の腕を引きずり出し、瓦礫の奥から血管を剥き出しにした少年の腕を…… 口元に寄せた。肌に溜まった土色に染まる垢の生々しい臭みが鼻をつく。炙られるような暑さのせいで、肌に溜まった土色に染まる垢の生々しい臭みが鼻をつく。 前歯で肉を噛み千切った。邑は前歯で肉を噛み千切った。邑は前歯で死人の肉を噛み千切った。死肉の滋味が溢れ出す。 死肉の生酸っぱい滋味が溢れ出す。胃袋が痙攣する。嘔吐感──胃液を飲み込んだ。嘔吐感──食道から逆流する胃液を飲み込んだ。 神経線維の一本、一本が捻じ切れるように軋んでは鳴く。邑は前歯で死人の肉を噛み千切った。邑は前歯で肉を噛み千切った。前歯で肉を噛み千切った。 邑は前歯で肉を噛み千切った。前歯で肉を噛み千切った。ボルトが転がる。骨が転がる。野良犬が死臭を…… 蝿がたかる。前歯で肉を噛み千切った。蚊がたかる。前歯で肉を噛み千切った。蝿がたかる。前歯で肉を噛み千切った。蚊がたかる。前歯で肉を噛み千切った。 黒い蝿どもが傷口にたかって卵を産み付ける。黒い蝿どもが群れを為しながら、傷口にたかって卵を産み付ける。 糜爛する傷口、糜爛する精神、糜爛する誇り、糜爛する人間の尊厳。敗者は汚穢に塗れて、全てを勝者に潰されて…… 胃袋が収縮した。吐きたくない。胃袋が収縮して胃液を食道目掛けて逆流させた。吐きたくない。胃袋が収縮して横隔膜が引き攣り、胃液を…… 肌の表面に浮んだ水滴のような汗がポタリと落ちた。涙湖に溜まった涙が一滴。肉は焦げて白骨は炭となり、ただ消えた。 沈黙の喧騒が灰色の世界を支配し……空虚と貧困の土色に……憐憫と驚倒が占領軍の…… 地獄の業火に東京は……一九四五年 ──バナナの因縁聞かそうかッ、土人娘に見初められ、ポッと色気のさすうちに国定忠治じゃないけれどッ バナナのタンカ売。木箱に乗せた青いバナナのタンカ売。木箱に乗せた青いバナナを叩きながら、売人が調子っぱずれの声を張り上げてタンカ売。 ──さあ、買ったッ、買ったッ、黄色い熟れた色気のバナナもいいが、青い色気のバナナも悪くはねえぞッ 掌を木箱に叩きつけながら威勢の良い声でタンカ売。売人が威勢の良い声で……売人が威勢の良い声で…… ──バナナは入れてもしゃぶっても、餓鬼の心配いらないよッ、そこの姉ちゃんムコさん代わりにおいらのバナちゃんどうかいなッ 日照りだ。日照りだ。この熱さには耐えられない。容赦なく降り注ぐ太陽の光は通行人を責め苛む。 容赦なく降り注ぐ太陽の光は行商人や、通行人を責め苛む。容赦なく降り注ぐ太陽の光は行商人や、通行人を…… ──もう一声かけて壱八円だッ、小粋な芸者の一八番ッ、お旦那衆のお座敷でバナナ輪切りの芸を披露ッ、上手く千切っておひねり貰うッ! 邑は生まれてこの方、バナナなんて食べたことが無い。邑は生まれてこの方、バナナなんて嗅いだ事が無い。 邑は生まれてこの方、バナナなんて触った事が無い。邑は生まれてこの方、バナナなんて触った事が無い。 売人の傍らに置かれた唐丸駕籠へ手を伸ばし、売人の傍らに置かれた唐丸駕籠へ目意識に手を伸ばし…… ──この盗人小僧があァっっ! 手首を掴まれた。売人の怒号、拳が空気を切った。邑の顔面に鋭い痛みが襲った。頬骨を打つ音が鼓膜を貫く。砕けた鼻腔が鼻血をしぶかせて…… 眼を覚ます。邑が眼を覚ます。邑がそこで眼を覚ます。トタン板の上に寝そべっていた邑がそこで眼を覚ます。 驟雨が、天の雨桶をぶっ壊したような驟雨が、天の雨桶をぶっ壊したような激しい驟雨が襲う。暗い雨、黒い雨、暗い雨、黒い雨、大粒の黒い雨。 黒い雨が邑に向かって力強く降り注ぐ。黒い雨が邑に向かって力強くいたぶるように降り注ぐ。 生水は飲むな。雨水も飲むな。コレラになる、赤痢になる、チフスになる、A型肝炎になる、死人になる。飲むな。飲むな。飲むなッ!思考は混濁する。 悪夢は束の間の幻影ではなかった。束の間の幻影ではなかった。幻影ではなかった。 赤茶けて所々擦り切れたメリヤスのシャツが水を吸う。激しい渇きに水を吸う。 146 :名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19 17 37 ID UddDhst4 暗雲が空を低く横切って、生水は飲むな。雨水も飲むな。コレラになる、赤痢になる、チフスになる、A型肝炎になる、死人になる。死人は嫌だ。死人は嫌だッ! 町は町ではなくなり、建物は建物ではなくなり、家は家ではなくなり、人は人ではなくなり……ただ東京一面は廃墟の…… 嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ! 心臓が慌しく血液を吐き出し、邑の足首が地面を蹴る度に揺れた。足をすくわれそうになる。 ボウフラの沸いた水溜り。泥雨が……泥雨が…… 新橋の近く、路地裏とは呼べぬ路地裏に潜り、僅かに原形を留めたあばら屋に入る。鼻がもげるような異臭の群れが、熱気とともに顔にぶちあたる。 どす冥く沸騰する心臓、どす冥く沸騰する喉元、どす冥く沸騰する指先、鼠や蛆虫が、鼠や蛆虫が人肉を貪って、鼠や蛆虫が腐敗した人肉を貪って…… 膨れ上がった女の死体だった。醜く膨れ上がった女の死体だった。腐臭を漂わせ、肛門から糞便とともに内臓をひり出す女の死体だった。 緑色の線が網膜模様にはりめぐった女の腐乱死体だった。爪先は黒ずみ、眼窩からは蛆虫がこぼれて、舌は溶けて干からびていた。 舌は溶けて干からびていた。舌は溶けて濃褐色の腐汁をしたたらせ…… 生ぬるい褐色の腐汁が邑の足元を触った。腐敗ガスが充満する室内。激しい異臭が脈動する。脈動する。 死体の穴に潜って、死体を引き裂きながら出口を捜す鼠──鼠が芋虫のようにのたうつ腸を前足で押さえて、クチャクチャとせわしなく食らい続ける。 ここから逃げよう。ここから去らなければ──本能が脳裏で待てと呟いた。えづく。醜い裸体。腐った馬脂の悪臭。 生臭い腐った血液をガスがぶちまける。誰だ。ぶちまける。思い出せない。ぶちまける。見覚えがある。ぶちまける。この女には見覚えがある。ぶちまける。 女が握りしめたお守りが邑の視界を奪った。女の持っているお守り──女は邑の母親だった。半年前に新宿ではぐれた母親だった。 皮膚という皮膚は腐ってぶよついて浮腫を起こしたような有様で、腐敗ガスが醜く無残に身体を膨らませて……その姿には名残も面影も…… 嘔吐を催させる腐肉の臭気、握りしめた拳──爪先が肉に食い込んだ。汗ばんだ掌──血管が膨張する。 147 :名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19 18 20 ID UddDhst4 黄白色の蛆虫どもがウゾウゾと蠢き、眼窩から這いずり出ては地面へとこぼれ落ちる。灰色に濁った眼球が紫の菌糸を引いて眼穴から…… 毛穴からにじみ出る脂汗が蒸発する。蒸し暑い。蒸す。蒸す。湿りと熱が屍の腐敗を加速させていく。 腐れ爛れた母親の屍を抱きかかえた。無数の蝿が飛び出す。両腕と胸が屍が分泌する濃褐色の膿汁で滑った。 皮膚が腐ったジャガイモの皮のようにずるりと捲れてどす黒く変色した筋肉組織を露出させた。濃緑を黒く混ぜた筋肉組織を露出させた。 膿汁が空気に触れて漠然と揮発する。剥離した人皮の切れ端。泥雨が……泥雨が…… 歯茎から血が流れる。食い締めた奥歯──砕け散った。毛細血管が千切れる。哀しいのか、嬉しいのか、わからない。わからない。 毛穴から噴き出す血の汗──心臓が握りつぶされる。屎尿のアンモニア臭も大便もスカトール臭も感じなくなる鼻腔粘膜。 汗と体液で黄ばんだ黒髪を手櫛ですくって……生き延びた幸福と苦痛を噛み締める。ぬめぬめと光る腸が……裂けた腹腔内から…… 噛み締める。虚しい喪失感。血が歯茎を濡らし……病的な緑色が……醜悪な慟哭を…… 地獄の業火に東京は呑み込まれて、神風は吹くことも無く……一九四五年 新橋ではタチンボが集まって、青いドル札を見せびらかすアメリカ兵に声をかけていた。冷たい汗が唾のように額に張り付いて頬を伝う。 ──ねえ、メリケンさん。ちょいとそこのメリケンさん 死人にすらなれない死人は難民の如く彷徨い、敗者の群生はわずかばかりの配給食を求めて力なくくず折れて…… ──遊んでいってよ、メリケンさん 抜け殻、人の抜け殻、魂の抜け殻、人ばかりではない。物も抜け殻だった。人々の呪詛が……奴隷の呪詛が呟かれ…… 三ヶ月ぶりに風呂にありつけた。古いドラム管を拾ってきて、石鹸は無かったけれど──久しぶりの湯だった。 暗いひさしの下に屈み、物陰でアメリカ兵が邑のアヌスの香りを嗅ぐ。腰の揺れに応じて米兵が邑の尻を叩きながら、大便で汚れたアヌスの香りを嗅ぐ。 腰の揺れに応じて米兵が邑の尻を叩きながら、さきほど目の前で排泄を晒し、瑞々しい朽葉色の大便がこびりついたアヌスの香りを嗅ぐ。 糞便の臭いが鼻柱で絡み合い、アメリカ兵が鼻頭を押し付けて、淡い褐色の穢れを糞臭もろとも柔軟な舌腹で舐め清める。怖い。怖い。 柔軟な熱い舌腹で執拗に、汚物を肉ごとこそぎ落とすように、肛門の周辺から丹念に舐め清める。怖い。怖い。 舌を汚す排泄物独特のえぐい苦味──米兵が愛しそうに微笑んだ。邑の瞼縁が微かに蠕動する。恥ずかしそうに邑の瞼縁が微かに蠕動する。 哀しそうに邑の濃い睫毛に彩られた瞼縁が、微かに蠕動する。身をよじらせて……苦悶の表情を浮き彫りにし…… 麝香線を触られて……アメリカ兵の手が包皮を被った邑の硬直しつつある部分を指弄する。性器が痛痒い。プロシャ青の瞳が…… 菫色した肛門の縁を覗き込み、ウイスキーの混ざった熱い湿り気を含んだ米兵の呼気が、邑のアヌスと睾丸いっぱいに広がる。 なんでこんな憂き目に遇うのだろう。狭隘な孔を指でくじられる屈辱。逆らってはいけない。逆らえば殺される。殺されるのは嫌だ。殺されるのは嫌だッ! 男根をしゃぶらされる。男根を小さな唇でしゃぶらされる。男根をほんのりと赤い小さな唇で…… 銃弾が額を打ち抜くぞ。銃弾が心臓を打ち抜くぞ。逆らえば殺される。逆らえば殺される。殺されるのは嫌だ。殺されるのは嫌だッ。 嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ!嫌だッ! 塩辛い苦味を含んだ精汁が、邑の口内を満たした。吹きたての白粥のような、塩辛い苦味を含んだ精汁が、邑の口内を満たした。 飲まなければ殴られる──喉をふるわせて啜った。涙と青鼻ごと啜った。不浄の焦茶色が鼻に沁みて…… 尻朶を開かれて肛門にワセリンを塗りこまれた。尻朶を開かれて、無骨な指で肛門にワセリンを塗りこまれた。直腸内部にまでたっぷりと…… 148 :名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19 19 40 ID UddDhst4 脇腹を両手で押さえつけられて……男根が突き刺さった。捻じ込まれる。捻じ込まれる。括約筋が悲鳴を上げる。痛い。痛い。痛い。 メキメキと音を立てながら、括約筋が悲鳴を上げる。肉が引き裂かれる。引き裂かれる。痛い。痛い。痛い。 炎暑に喘ぐ肢体を痙攣させてブツン、ブツンと肉が引き裂かれる。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛いッ。痛いッ。痛いッ!痛いッ! メリケン兵が腰をグラインドさせる。痛いッ。痛いッ!痛いッ!くぐもった悲鳴──声帯が裂けんばかりに震動した。 亀頭の襟に糞便をすりつけた男根が肛門からゆっくりと抜かれた。背徳の茶色……光は青褪めて……浮浪児の魂を二重の渦中へと投じ…… 透明感漂う首筋、清澄なすすり泣き、器官から洩れる空気が嘲いのメロディーを奏でる。忌まわしい。涙腺が震えた。 アメリカ兵が一ドル紙幣五枚とキャメルを一カートン──握らされた。アメリカ兵が古い一ドル紙幣五枚とキャメルを一カートン──邑はそのか細い指に握らされた。 口が痛い。肛門が痛い。腹が痛い。口が痛い。肛門が痛い。腹が痛い。口が痛い。肛門が痛い。腹が痛い。口が痛い。肛門が痛い。腹が痛い。 黄土色に染まったザーメンを邑が肛門からひり出すと、アメリカ兵がテッシュで邑の汚物を拭い取った。キャンディーの入った袋と石鹸を手渡しながら…… 黄土色に染まったザーメンを邑が肛門からひり出すと、アメリカ兵がテッシュで邑の汚物を丹念に拭い取った。ピースの紫煙をくゆらせて…… もう一度、邑に表面の黄ばんだペニスをしゃぶらせる。己の排泄物の味を……苦い、臭い、苦い、臭い、味わって……苦い、臭い、苦い、臭い。 アメリカ兵が邑の唇にキスをする。アメリカ兵が邑の唇にディープキスをする。巴の背中を労わる様に撫でて、優しく言葉をかけながら…… もう一度、邑に表面の黄ばんだペニスを舐め清める。テッシュの臭いを嗅ぎながら、もう一度、邑に表面の黄ばんだペニスを舐め清めさせる。 息苦しい。喉の奥まで……息苦しい。アメリカ兵が邑の頭に真新しい帽子をかぶせて…… アメリカ兵が邑の唇を舌で割り広げて、ザーメンと糞で雀蜂色に濡れた歯茎を愛撫し、唾液を吸って優しくディープキスをする。 心が萎える。死んじまったほうがマシだ。心が萎える。死んじまったほうがマシだ。心が萎える。死んじまったほうがマシだ。 兵隊を乗せたジープが走り去っていく。チョコレートやガムをばらまいて…… 黒い排気ガスを撒き散らして、ジープが走り去っていく。黒い排気ガスを撒き散らして、石ころをタイヤで弾き飛ばしながらジープが走り去っていく。 虚無、果てしない虚無、果てしない生への虚無。しがみつく。しがみつく。しがみついた。しがみついた。虚無にしがみついた。 涙が瞼をこじ開けて、止められずにただ、ただ…… 安堵に意識が霞んだ。安堵に意識が霞んだ。安堵に意識が霞んだ。安堵に意識が霞んだ。眠い。眠い。 軋む鈍痛の石黄色に……乖離する生への渇望、 149 :名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19 23 56 ID UddDhst4 地獄の業火に東京は呑み込まれて、神風は吹くことも無く、人々の魂と胃袋は飢えに踏みにじられて……一九四五年 三尺竿の露店に小さなゴザの切れ端を敷いて木箱の上に煙草を乗せた。一本五円で一箱なら八十円。肛門が痛む。腹部が疼いた。 公務員の給料が二百円。肛門が痛む。公務員の一ヶ月分の給料が二百円。腹部が疼いた。ほつれてささくれ立ったゴザが尻を刺す。 ──子宮は男の突く所、それが女の良か所。男と女のまぐわいはするがよいよいさのよいよい。さあ、らっしゃいッ、らっしゃいッ。 メチルアルコールを欠けた茶碗に注ぎ、ドラム缶に残飯をぶち込んだ雑炊はコンドームを浮かばせて…… デンゴロ(握り飯)が食いたい。銀シャリのデンゴロが食いたい。闇市ではなんでも売れる。なんでも売られている。物も人も…… 新宿の闇市ではなんでも売れる。なんでも売られている。物も人も活気も猥雑さも……地べたに並ぶものは全て……傷痍軍人も…… 看板掲げた兵隊が命売ります。命売ります。戦争帰りの兵隊が命売ります。命売ります。千円で命売ります。 リンゴが一個五円だ。野良犬の放るモン焼きが十五円。鰯がキロ売りで十円。リンゴが一個五円だ。野良犬の放るモン焼きが十五円。鰯がキロ売りで十円。 米兵から貰ったキャンディーを舐めて……視界の片隅で陽炎が…… 米軍の物資を横流ししろ。日本は米をよこせ。米軍の物資を横流ししろ。日本は米をよこせ。米軍の物資を横流ししろ。日本は米をよこせ。 ──お前、誰に断ってここで商売してるんだ。ここは俺達、赤狼会の縄張りだぞ。え?誰に断ってバイなんかしてるんだこの餓鬼ッ 朝鮮人。腫れぼったい一重瞼の朝鮮人。エラばった頬を震わせて、唾を飛ばしながら腫れぼったい一重瞼の朝鮮人が喚く。 ──金を出せば許してやるッ。ショバ代はアガリの五割だッ、グズグズするな、その女みたいなツラ張り飛ばされたいかッッ! 朝鮮訛り。ダンゴ鼻が横に広がったひしゃげ鼻。猛暑のせいでぜえぜえと息を上がらせて、貧相な胸板を雄々しく突き出す。 シラミが髪の隙間から顔を覗かせる。シラミが朝鮮人の髪の隙間から顔を覗かせる。右腕はできものに…… せわしなく蠢く血色の良いシラミが、朝鮮人の頭髪の隙間かちらほらと顔を覗かせる。生酸っぱく饐えたような臭い。汗の臭い。垢の臭い。 腐った白身を連想させる澱んだ白眼で邑を睨み……開いた毛穴から汗を噴き出して……朝鮮人、朝鮮人。 鼻穴から鼻糞をこびりつかせた鼻毛が……朝鮮人、朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。 エナメル質の剥げた薄汚い歯を剥いて、こめかみに青筋を立てながら金切り声で邑を罵り……朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。朝鮮人。 ──銭が払えないなら血でも肉でも売りやがれッ、俺達は戦勝国民だぞッ、お前ら日本人は負け犬だッ! 東声会の末端組織。町井久之……日本人と同じ肌……同じ黄色い肌をした戦勝国民…… 虎の威を借るゴキブリの朝鮮人。虎の威を借る卑しいゴキブリの朝鮮人。野卑な笑みを張り付かせて、朝鮮人が木箱を蹴り飛ばした。 お決まりの恫喝、お定まりの陳腐な恫喝。静黙する。静黙する。醜態を得意げに披露する朝鮮人。静黙する。静黙する。 力ある者は力なき者を虐げ──邑は静黙する。息巻く朝鮮人──邑は静黙する。 朝鮮人を殴り殺してやりたい衝動に耐えて……宙に翳りが射し……視線を周囲に巡らせた…… ──俺は女も好きだが、おめえみてえに綺麗な餓鬼のケツを抱くのも好きなんだよォ。アガリを待ってやるから、なあァ? 三文カストリ雑誌。どこの三文カストリ雑誌を読んだ。その台詞、どこの三文カストリ雑誌を読んだんだ。 口臭が、カストリの臭いを漂わせる口臭が、歯糞と混ざり合ったカストリの臭いを漂わせる口臭が頬を撫でた。 尻の辺りに朝鮮人の卑猥に動く指先が、爪先に垢を溜めた罅割れてざらつく指先が太腿をこねる。虫唾が走った。 触るな。触るな。触るな。汚い手で触るな。薄汚い手で触るな。薄汚い手で触るなアァッ! 150 :名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 19 44 37 ID UddDhst4 焦げついた木の陰……ベニヤ板を地面に置いて……崩れかけたバーは死角となって誰の眼に止まることも…… 朝鮮人の膝上に跨って、隆起した亀頭を肛門の襞にこすりつける。奪われるのはもう嫌だ。言われるがままに尻を落とした。沈痛な面持ちで…… 奪われるのはもう嫌だ。奥歯が疼く。奪われるのはもう嫌だ。奥歯が疼く。失われたる幸福。 ニヤつきながら邑を見上げる朝鮮人──前屈みで肛門を使う。身体を上下させて──砕けた煉瓦を掌が探り当てた。探り当てた。 後頭部で誰かが叫ぶ──殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。後頭部で誰かが叫ぶ──殺せ。殺せ。殺せ。殺せッ。殺せぇぇぇッッ! 力を込めた。腕の血管が浮き上がった。馬乗りの姿勢で煉瓦を朝鮮人の顔面目掛けて振り下ろす。瞼を見開いた朝鮮人──欠けて尖った部分が右の頬肉を穿った。 白黄の脂肪が傷口から露出──闇雲に煉瓦を顔面に叩きつけた。頬皮を肉ごと抉る。頬骨が砕けた。肉を潰す。潰す。 狂乱、狂態、狂貌──殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。交錯する。脳神経がする。交錯する。脳神経がする。 前歯が砕け散った。唇を突き破って、血溜まりに転がった。肉を打つ湿った音と骨を砕く乾いた音が混合して響く。 死の勃起、死の射精、オルガズムス。死の勃起、死の射精、オルガズムス。死の勃起、死の射精、オルガズムス。 糞小便を漏らして……赤に浮かんだ白は際立ってめまぐるしく鮮やかに……心の苦痛が…… 歪に裂けた傷口──生白い脂肪組織が鮮血と混ざり合う。こめかみに渾身の一撃を見舞った。頭蓋骨が陥没──衝撃に左の視神経ごと眼球が飛び出す。 ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴ったッ。ぶん殴ったッ。ぶん殴ったッ。 眼球が垂れ流れて耳朶に張り付いた。鼻骨が飛び出す。空洞になった眼窩に煉瓦を刺しこんでこね回した。熱く火照る血潮…… ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴った。ぶん殴ったッ。ぶん殴ったッ。ぶん殴ったッ。 体重を乗せて踵で煉瓦を踏みつける。頭蓋骨が割れて血と脳漿が鼻腔から飛び散った。眉毛をつけた額の皮が揺れていた。 顔にへばりついた鉄臭い液体をシャツで拭って……太陽は意味もなく燦々と酷薄そうに輝き…… 地獄の業火に東京は呑み込まれて、神風は吹くことも無く、人々の魂と胃袋は飢えに踏みにじられて、神に見放された亡者の国が生まれ落ち……一九四五年
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19 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 20 58 10 る 20 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 21 01 43 ぅ 21 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 21 22 38 ち 22 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 21 26 40 ょ 23 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 21 26 45 ゃ 24 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 21 27 49 ッ 25 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 21 34 42 ダ 26 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 21 41 34 ッ 27 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 22 14 47 ク 28 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 22 34 44 キ 29 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 22 49 14 ン 30 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 22 50 53 グ 31 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/11(木) 23 02 33 ク 32 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 00 22 54 ル 33 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 00 51 48 ゥ 34 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 00 53 08 19-33 るぅちょゃ ダックキング来るぅ 35 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 01 11 44 る 36 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 01 43 21 り 37 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 01 48 35 る 38 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 02 03 11 り 40 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 03 47 41 る 41 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 04 58 53 ぅ 42 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 05 09 14 は 43 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 05 49 11 し 44 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 05 49 23 シ 45 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 06 13 40 ょ 46 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 06 53 27 た 47 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 08 38 09 で 48 名前: るぅ ◆mF8BBK4jWU 投稿日: 2006/05/12(金) 09 22 54 はありません 49 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 09 28 52 というのは嘘です。 50 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 09 30 23 るぅはショタじゃねーよ。 .∩___∩ / \| なんつったりしてな! | ● ● 丶 ミ (_●_ ) | ガハハハハハ! ハハハ /´、 |∪| 、彡 ∩_∩ ∬ ( `\ ヽ/ __ 丶 ( ´∀`) ∩ ∬ \_) | ▽(___) (つ= つ▽ ,,,。,;;;。,,,// / / | と_)_) ▼ ( ̄ ̄ ̄ ̄) (__(____) 77 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 21 52 08 る 78 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 22 05 30 っ 79 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 22 06 11 か 80 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/12(金) 22 56 17 クロノトリガーキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!! 89 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 10 12 02 るー 90 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 10 20 59 は 91 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 10 32 43 死 92 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 10 39 43 相 93 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 10 41 29 が 94 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 10 46 00 出 95 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 10 47 14 血 102 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 13 44 41 る 103 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 13 53 31 ぅ 104 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 13 54 49 は 105 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 14 01 56 変 106 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 14 03 28 な 107 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 14 19 23 曲 108 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 14 30 29 が 109 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 14 49 55 り 110 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 15 10 46 方 111 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 15 34 18 し 112 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 15 39 27 た 113 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 15 41 51 シ 114 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 15 48 46 ょ 115 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 16 06 41 う 116 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 16 09 28 ね 117 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 16 09 49 こ 118 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 16 31 03 と 119 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 16 37 53 エ 120 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 16 39 44 ロ 121 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/13(土) 17 10 18 い 285 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 02 33 19 る 286 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 02 34 31 ぅ 287 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 02 36 15 は 288 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 03 42 03 ス 289 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 04 02 30 ト 290 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 04 41 35 2 304 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 17 05 34 る 305 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 17 07 14 ー 306 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 18 44 09 ぷ 307 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 18 50 51 ざ 308 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 18 52 23 る 309 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 18 56 39 ぅ 310 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 19 05 44 は 311 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 19 12 30 し 312 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 19 13 08 ょ 313 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 19 35 07 ー 314 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 19 42 24 と 315 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 19 54 34 へ 316 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 21 09 42 あ 317 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 21 21 53 に 318 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 21 22 06 と 319 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 21 54 28 ま 320 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 22 12 08 ほ 321 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 22 23 38 う 322 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 22 25 41 く 323 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 22 31 10 を 324 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 22 52 53 し 325 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 22 56 03 ょ 326 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 23 00 57 た 327 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 23 10 45 い 328 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 23 23 34 け 329 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 23 34 48 ん 330 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/18(木) 23 39 41 こ 332 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/19(金) 00 06 45 304-330 ループザるぅはショートヘアにトマホウクを初体験子 この文で、るぅ=初体験子 ループは繰り返されると言う意味で るぅちゃまのショートヘアーにトマホークで初体験させる しかも繰り返し 438 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 19 54 03 る 439 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 19 56 43 ろ 440 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 20 01 44 う 441 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 20 02 07 に 442 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 20 09 53 る 443 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 20 12 07 ん 444 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 20 26 14 る 445 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 20 47 08 しかし毎回思うんだが 442みたいなのは、一体何に繋げたかったんだろうか・・・ るろうにる に続くものって何だ? 446 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 21 51 08 るろうにるぅはしょ○ 447 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 22 40 37 445 そこをエレガント、かつショタ的に繋げるのがるぅスレクオリティ 448 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 23 06 09 久々に原点に戻ろうぜ らん(゚∀゚) 449 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 23 09 39 らん(゚∀゚) 450 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 23 13 07 るん(゚∀゚) 451 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/22(月) 23 22 15 ⊂ニニニ( ^,_ゝ^)ニニ⊃るぅぅぅん 687 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/30(火) 23 41 21 る 688 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/30(火) 23 42 55 ね 689 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/30(火) 23 43 05 っ 690 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/30(火) 23 50 58 さ 691 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/30(火) 23 52 01 さ 692 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 00 01 49 く 693 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 00 09 16 れ 701 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 08 25 45 しょ 702 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 08 48 48 ック 703 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 09 23 15 シャ 704 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 11 55 53 イ 705 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 12 09 53 ニン 706 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 12 28 06 グ 707 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/05/31(水) 12 28 26 ショタ 794 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/01(木) 17 51 50 るぅは 795 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/01(木) 18 01 24 ニーソックスを 796 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/01(木) 18 25 25 脱がしてあげるプレイが好き 797 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/01(木) 18 48 51 だったがそれはもう過去の事 798 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/01(木) 19 29 48 今は… 799 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/01(木) 19 35 26 昔竹取ののれぅという者ありけり 800 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/01(木) 19 36 31 (゚∀゚)ショタ! 863 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 14 59 22 る 864 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 15 14 34 い 865 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 15 15 59 | 866 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 16 03 37 じ 867 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 16 15 15 は 868 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 16 19 32 ぁ 869 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 17 10 47 は 870 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 17 19 09 ぁ 871 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 17 19 35 な 872 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 17 20 30 る 873 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 18 47 04 ぅ 874 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 19 06 41 ほ 875 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 19 59 28 っ 876 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 20 16 44 ぷ 877 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 21 26 45 す 878 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 21 32 56 て 879 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 21 34 08 っ 880 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 21 44 38 ぷ 881 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/04(日) 21 46 04 玉 956 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 19 56 08 る 957 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 20 14 44 ぅは自らの腕の中で眠るシュウトを起こさないように呟いた 「ゴメンな」 その日の朝、 958 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 20 39 12 折角少年に作ってもらった朝食を、ミンティア(・∀・)に食べられてました 959 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 21 17 14 ミンティアはタンク度が2あがった そして佐古へ向かう 960 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 21 27 41 だがるぅは 961 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 21 51 40 おもむろに 962 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 21 53 05 カバンの中から 963 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 22 24 16 替えのパンツを出して 964 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 22 26 57 少年の前で大胆にも 965 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 22 37 05 りーばと 966 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/06(火) 22 59 26 ttp //www.tanteifile.com/tamashii/index1.html るぅ様はコレに行ったんですよね?? 1040 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 16 08 37 まさにショタるぅぅぅぅん 1041 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 17 05 05 いよいよカウントダウンしょた 1042 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 17 10 27 8ショタ 1043 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 18 17 59 7しょた 1044 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 19 57 27 6しょた 1045 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 21 02 37 5しょた 1046 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 21 02 54 4ょた 1047 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 21 03 09 3ょた 1048 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 21 03 22 2ょた 1049 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 21 03 33 1ょた 1050 名前: 名無しさん 投稿日: 2006/06/09(金) 21 03 55 0りーば(゚∀゚)
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244 :1/9:2009/03/12(木) 19 41 30 ID m4hYLXsw 俺達が外へ出る日が来た。アイツラがいなくなってから三日後のことだった。 昨日まで俺は医務室にいた。身体中痛くてだるくて、 ずっとベッドに潜り込んでいた。アーサーも一昨日まではいたけれど、医者が先に戻れと指示をしたようだ。身体の方は特に異常が 無かったらしい。“らしい”と言うのは、俺がそれを確めなかったからだ。 ――あの日以来、アーサーとは話をしていない。 家に帰る支度をする。といっても少ない服や私物をまとめるだけだ。全部あるか確認してから要らないものは誰かにやるか捨てるかして、 残りをショルダーバッグに適当に詰める。まだ身体がだるい。それを我慢しての作業だった。 「よう、ご苦労さんだったな。ロイド・バーカー。」 軽い声がした。誰だか予想はついたが、悪態をつく気にもならない。視線だけ移動して相手を見据える。 「随分と湿気た顔してるな。まるで」 多分マルコの言う通りなんだろう。あれ以来食欲がない。今朝もオートミールを数口食べただけだ。 「何でここにいるんだよ…」 「今はレクリエーションの時間じゃないか。“友人”の見送り位してもいいだろ?」 白々しい。こういう奴等は何人も見てきたけれど、こいつは浮草みたいに捉え所がない分不気味さが増している。 「怖い顔するなよ。何もしやしない。」 両手を上げておどけてはいるが、多分マルコは今も何か別のことを考えている。そう。俺の考えが及ばないような何かを考えているはずだ。 とても気を許す気にはならない。 「用が無いなら帰れよワンカー。俺は忙しい。」 ベッドに広げられた洋服を適当に詰め込みながら言った。だけどやっぱりマルコはそんなこと位じゃ堪えず、こっちを見ている。 「用ならあるさ。お前に聞きたいことがある。」 コツ、コツという音が聞こえる。音と音の間隔は長かったけれど、それは確実にこっちへと近づいてきていた。荷物をまとめる手は止め ないものの、俺は神経を張り詰めて身構える。マルコもアレックス達と同じくらいのガタイの良さだ。何かされたらひとたまりもない。 「ロイド。」 低い、落ち着いた声が響いた。 「“サンドロは約束を破ったか”?」 その瞬間時間が凍りついた。空気も、身体を流れる血も全て凍った。ただ、不思議なことに頭だけは嫌にはっきりと動いていた。 “約束”。 アーサーを傷つけない。 それが約束だった。 それが誓いだった。 でも、それは破られた。 守られなかった。 じゃあ、一体誰が? わかってる。わかりきってる。アーサーを傷つけた。それは―― 「ロイド。」 ビクリと身体が跳ねる。我に返るといつの間にかマルコは俺の顔を覗き込んでいた。驚いて壁の方へと後退る。マルコはにんまりと不気味に 笑う。 「雄弁は銀、沈黙は金とはよく言ったもんだな。“よーくわかったよ”。」 みるみる内にマルコの笑顔が冷たくなっていく。俺はぞっとした。今まで見たことのない程澄んだ、氷のような瞳。それは明らかにまともな 人間のモノじゃなかった。 245 :2/9:2009/03/12(木) 19 44 34 ID m4hYLXsw 「くくくっ……お前、もう少しポーカーフェイスを覚えろよ。考えてることが丸分かりだ。」 そう言うとマルコは口に手を当ててほくそ笑んだ。その時俺は初めてその指の間に小さな紙切れが挟まれているのに気付いた。 「…その…紙切れは……?」 自分でもアホらしいくらい間抜けな声だった。細くて頼りない、蚊の鳴くような声だ。マルコはその声にまた笑う。 「いいものだよ。ことによってはただの紙切れにも、レディ・ゴダイヴァの行進にもなる。面白いギャンブルの種さ。」 マルコの手の中でひらひらと揺れる、小さなメモのようなもの。四つ折りにされた、何の変哲もない紙切れが酷く鮮明に目へと焼き付けられる。 レディ・ゴダイヴァ。 この前覗いたアレックスとマルコの密会に関係あるのか。それとも単なる言葉遊びか。最後の最後のまで、こいつの頭の中は見えない。 「…さて。そろそろ行くかな。俺も暇じゃないんでね。じゃあな。元気でやれよ。」 マルコは踵を返した。やっとこの緊張感から解放される。そう安心した次の瞬間だった。 「ああ、“家族にもよろしくな”。」 その言葉がザクリと心臓を突いた。 “出口”に着くと、そこにはもうアーサーがいた。アーサーは酷く思い詰めた顔をしている。どうしたのかと聞きたかった。 だけど、出来なかった。 もしアーサーの口から俺を拒絶する言葉が出てきたら。そう考えただけで死にたくなるほどの恐怖にかられた。 「ロイド・バーカー。アーサー・バーカー。出ろ。」 職員が指示を出す。口もきかず、気まずい空気のまま、俺達はこの忌まわしい場所と自由な世界を繋ぐその扉にを潜ろうとする。 ピュウッという音がした。音の方を見ると、そこには何故かマルコがいた。壁にもたれ掛かって、こちらに投げキッスをしてきた。 その姿は昔見世物小屋で見たクラウンそのものだと、その時気付いた。マルコを見たアーサーは動揺したように走り出す。その後ろ姿が 目に入る。 一瞬、アーサーが何か白いものをくしゃり、とポケットに突っ込んだように見えた。 「ロイドっ!アーサーっ!!」 底抜けに明るい、甲高い声が響く。 「フレッド…マー…ハーマン…」 門の外には皆がいた。俺達を迎えに来てくれたんだろうか。フレッドがきゃあきゃあと言いながらこっちに突進してきた。 「ロイド!アーサー!おかえりなさいっ!」 フレッドはタックルするように俺達に飛び付いて、大喜びしていた。フレッド前に見たときと随分変わっている。背も髪も伸びて、 しゃべり方も少しまともになっていた。フレッドに続いてマーが走ってきてくれた。俺達を二人まとめて抱き締めて、会いたかった、 愛してるとキスをしてくれる。俺達もマーの背中に手を回し、ハグをした。久しぶりのマーの温もり。それが嬉しくて涙が出そうになった。 「ロイド。アーサー。元気だったか。」 優しくて静かな声。小さな頃から俺を呼んでいてくれた声。その主が、マーの肩越しにこっちを見ていた。 「ハー…マン…」 短く適当に切られた髪。俺達兄弟四人に共通の金の髪と青い目が日差しにきらきら照らされていた。特にハーマンの目は温かい光を帯び ながら俺達を見つめている。 「お前ら少し見ない内に大きくなったな。」 マーもハーマンに同調して、もっとハンサムになったと頭を撫でてくれる。帰ってこれたんだ。そう安堵した。家族の元に帰ってこれたと。 同時に恐怖した。皆が俺のしたことを知ったら、果たしてこのまま俺の側にいてくれるんだろうか。 多分、答えはノーだ。 246 :3/9:2009/03/12(木) 19 46 27 ID m4hYLXsw 「ロイド、どうした?」 ハーマンが俺を呼ぶ。それからこっちにスッと手を伸ばしてきた。 「髪伸びたな。」 そう言うとハーマンは首筋の辺りに触れながら、俺の髪をすいた。だけど無意識に俺の身体はその手から逃れようとしてた。後ろめたさや、 アイツラにファックされたことを思い出したからだと思う。 「……?」 ハーマンは怪訝そうな目をしていた。眉をしかめ、目を細めている。 「ロイド髪長い。女の子みたい。いっつも僕のこと女の子みたいだっていじめてたのに~。」 いきなりフレッドがぴょこんと俺の前に飛び出してくる。それから両手で自分の髪をツインテールのようにまとめ、“女の子”の物真似をし、 べーっと舌を出した。そういえば髪はいつの間にか肩にかかるくらいになっている。時間の流れを感じた。マーはフレッドを怒ったけど、 その言葉はフレッドを本気で叱るつもりじゃなく、からかうような言い方だった。 「アーサー、ロイドっ。ブランコしながら帰ろ!」 フレッドのいう“ブランコ”は、二人でフレッドの左右の手を繋いで、真ん中のフレッドをブランコみたく持ち上げる遊びだ。フレッドは 強引に俺とアーサーを引っ付かんで準備万端と言わんばかりだった。どうしようか悩んだものの、無理に引き剥がすのも可哀想だったから 仕方なくブランコしながら駅までの道を歩く。 「♪ロンドン橋落ちた 落ちた 落ちた 落ちた♪」 歌を歌いながら足をぶらぶらさせて、フレッドはいたく上機嫌だ。久しぶりに俺達に会えたのが嬉しいんだろう。いつになく歌声も大きい。 そんなフレッドを見て、俺もつい口許が綻ぶ。何気無く視線を上げると、思いがけずアーサーと目があった。アーサーは俺を見てたんだ。 慌てアーサーは俺から目を逸らせたけれど、その目はとても悲しそうで、追い詰められたような目だった。 そんな目で俺を見るなんて。 俺はどれだけアーサーを傷つけたんだろう。 緩んだ口許が一気にひきつった。俺は視線を足元に戻した。俺とフレッド、アーサーの三つの影と、その後ろから伸びるマーとハーマンの 影が見えた。 「♪ロンドン橋落ちた マイフェアレディ♪」 その時俺は気付かなかった。ハーマンも俺を見ていることに。 家に帰るとマーが腕を振るったご馳走が待っていた。マカロニ・アンド・チーズにミートローフ、チキンのシチュー、パスティ、フレンチフライ、 スチームドサラダ。デザートはナッツとベリー、アイシングたっぷりのマフィン。その上には砂糖漬けのチェリーまで乗っていた。 マーは特別よといたずらっぽく笑った。マーの料理は本当に温かくて美味しくて、本当に幸せだった。ハーマンもフレッドもアーサーもマーも 皆笑っている。ハーマンはスコッチの入ったショットグラスを煽りながら。マーはパスティを開きながら。フレッドは歌ったり、料理を手当たり 次第こねくりまわしたり、マーに口を拭かれたりで色々忙しそうに。久々の五人の夕飯は賑やかに進んだ。俺もアーサーも皆に色んなことを話した。 ブタ箱の中であったことをたくさんした。 ただし、アイツラのこと以外だけど。 それに、俺とアーサーはやっぱり口を聞かなかった。 そこだけが不自然だったけど、フレッドがはしゃいでいたのもあってマーもハーマンも気付いていなかったと思う。 ……多分。 「マー、こいつら風呂に入れるよ。せっかくブタ箱から出てきたんだ。さっぱりさせてやる。」 ハーマンはフレッドを膝の上であやしながら言った。マーはハーマンに賛成して、外に置いてあるバスタブを暖炉の側に持ってくるよう言う。 運ぶのはもちろん俺とハーマンだ。マーは鍋やケトル、タライまで総動員してコンロや暖炉でお湯を沸かし始めた。俺とハーマンは廊下に置いて あるバスタブを家まで持っていく。 「随分力ついたじゃねえか。」 ハーマンは笑って言った。ただ、その顔は微かに曇っていた。小一時間かけてバスタブに湯を張ると、マーは裁縫道具一式を持って隣の部屋に 行く。それから俺達は風呂に入るため服を脱いだ。 「わー、ロイドどうしたの?怪我だらけだ。」 俺ははっとした。しまった。いつもと違って家じゃ“この身体”はあんまりにも不自然だ。どうしよう。傷の中には歯形に見えるものもある。 それに胸や尻――アソコなんかにはおかしな傷もある。もしそれがバレたら、きっと―― 「あ…ハ、ハーマンっ…フレッドっ…」 先に声をあげたのはアーサーだった。アーサーは何を言うつもりなんだろう。気が気じゃなかった。アーサーは言葉に詰まって何かモゴモゴ いっている。びくびくしながら、脱ぎかけのシャツを握り締めた。 247 :4/9:2009/03/12(木) 19 52 01 ID 0Ofcm4Rn 「ケンカ、だろ?」 俺は思わずハーマンを見た。ハーマンは目こそ鋭く見えたものの、にやりと笑ってこっちを見ていた。 「よくあるんだよ。塀の向こうじゃ。誰が飯を盗った、誰が生意気だって因縁を付けちゃ殴る蹴るの乱闘になる。生傷なんて絶えない。 だろ?ロイド。アーサー。」 「う~?そうなの?」 無邪気な顔でフレッドは聞いてきた。思いもよらない助け船に、俺は咄嗟に首を縦に振った。アーサーは驚きつつもそれに同調したみたいだ。 「お前も気を付けろ、フレッド。殴り合いにはコツがいる。また教えてやるから、ちゃんと覚えろ。」 フレッドはくりくりした目をきらきらさせてシャドウボクシングをした。将来はベビー級の世界王者になると息巻いている。相変わらず フレッドは単純だと思う。でも、それが救いだった。それにアーサーもあれ以上は話をしなかった。走り回るフレッドを追いかけて捕まえたり、 服を脱がしたりしている内にうやむやになったんだ。 でも良かった。 上手く誤魔化せた。 これで少しだけ、俺は“生き延びた”んだ。 俺達は四人揃ってバスタブにぎゅうぎゅう詰めになりながら入った。まだ体が小さいからできる荒業だ。ハーマン、俺、アーサー、フレッドの 順で一列に並んでバスタブに入る。それから皆頭に石鹸を擦り付けて洗っていく。ハーマンは俺の、俺はアーサーの、アーサーはフレッドの 髪をそれぞれ洗う。フレッドは何故かお気に入りのラグビーボールに石鹸を付けてごしごし洗っていた。 「♪木と泥で作れ 作れ 作れ 木と泥で作れ マイフェアレディ♪」 「フレッド、目と口閉じろ。」 「♪木と泥じゃ流される マイフェア……えぅっ!アーサーやだあ~!石鹸目に入ったぁ~!」 アーサーは兄貴風を吹かせてフレッドの世話をこまめに焼いている。だから俺の方なんて見ない。俺から見えるのはアーサーの後ろ姿だけだ。 きれいな金の髪を泡で包んでやる。三日前の夜もそうした。死んだように眠るアーサーを抱いて、石鹸とスポンジで俺が汚したものを全部 洗い流した。そうすればもしかしたら、俺がしでかしたことが全部チャラになると思った瞬間もあった。勿論そんなことあるわけない。俺が つけたキスマークや、無理矢理押さえつけた時に出来た引っ掻き傷は消えなかった。そしてなにより、アーサーの心の傷はきっと一生消えないだろう。 強姦して、挙げ句の果てアーサーに欲情した俺をアーサーが許してくれる筈がない。アーサーを、家族を傷付けた最低最悪でおぞましい、救いようの ない人間。そう、これじゃあまるで、まるで。クソッ、あんなに嫌っていたのに。畜生っ、これじゃあ俺はそれ以下じゃないか。 畜生畜生畜生畜生っ! 「おい、ロイド。ぼーっとするな。」 声と同時に俺は現実に引き戻される。ハーマンが俺を呼んだと気付いた。 「考えごと多くなったな。らしくないぞ。何かあったか?」 ハーマンは俺の髪を後ろでまとめ、持ち上げながら言った。ハーマンの手がうなじを触る。ぞくりと電気が背筋を走る。始め、それは単に身体を 洗っていてくれているんだと思った。 丁寧に、丁寧に、身体の隅々まで洗ってくれているんだと。 でも段々それは違うんじゃないかと感じ始めた。首筋、肩、腕、胸、腰、脚――それから、性器。ハーマンの手はゆっくりゆっくり、何かを 確かめるように俺の肌の上を滑っては止まり、滑っては止まりを繰り返す。 右の首筋。そこはアレックスが特に好んで噛みついてきた場所だ。 肩。ユルギスはそこを掴んで挿入するときに暴れる俺を押さえ付けた。 胸。散々弄られ、酷く敏感になった乳首はコナーの馬鹿みたいに舐めるだけの行為にすら勃起するようになってしまった。 そして、ペニス。そう。俺はこの小さな肉の塊で、アーサーの未熟な搾まりを抉じ開けて、なぶって、身勝手な欲望を撒き散らした。 それぞれの場所にハーマンが触れる度、俺はハーマンに懺悔を迫られているように感じた。実際、喉まで“告白”は出かかっていたんだ。 けど、それを吐き出す勇気なんてなかった。出来るわけない。そんなこと知られた、俺はきっと居場所を無くしてしまう。 怖い。怖い。怖い。 そんなの嫌だ。嫌だ。俺は目を瞑り、ただひたすら時間が過ぎるのを待った。 248 :5/9:2009/03/12(木) 19 53 06 ID 0Ofcm4Rn ♪煉瓦とモルタルじゃ崩れる 崩れる 崩れる 煉瓦とモルタルじゃ崩れる マイフェアレディ♪」 「よし、出るぞ。ガキども。」 「え~?もう~?ちぇ~。」 ハーマンの号令とともに皆お湯に潜り泡を落とす。ハーマンが立ち上がるとアーサーとフレッドもそれに倣った。その時アーサーはまだ立ち 上がれない俺に気付いて、こっちへ身体を屈めてきた。そして恐る恐るこちらに手を伸ばしてくる。 「アーサー。お前はフレッドの面倒見ろ。あっちの部屋にタオルとパジャマがあるから。風邪引く前に早く行け。」 アーサーはハーマンの声にビクッと震え、伸ばしかけた手を引っ込めた。 「で、でもロイドが……」 「いいから行け。ほら、もうフレッド向こう行ってるぞ。」 そこまで言われるとアーサーもハーマンに逆らうことができず、てくてくとフレッドの後を追いかけていく。途中、何度もちらちらと こちらを見ながら部屋を出ていった。そして部屋には俺とハーマンの二人きりになった。 「立て。ロイド。」 ハーマンは兄ちゃんだ。兄ちゃんには、逆らえない。俺は黙って立ち上がる。ポタポタと雫が髪や傷だらけの身体からから落ちて、濁った バスタブの湯に落ちていく。バスタブから出れば雫は床にいくつもの水溜まりを作った。ふわりと温かいものが身体をくるむ。 背中からハーマンがバスタオルをかけてくれたんだ。それからハーマンは優しく濡れた身体を拭いてくれた。それはさっきと違って俺の傷に 障らないよう、そっと身体を撫でていくようだった。 それでも俺の身体と神経は昂ったままだ。俺がアーサーを傷つけたことがバレてしまわないか、気付かれやしないか。もし勘づかれたらどう 切り抜けようか、どう誤魔化そうか。そんなことばかり考えていた。あまりの不安に叫びそうになる。口を震わせながら開き、小さく息をした。 ふと、喉の辺りに何かが当てられた。ハーマンの手だ。 「ここは痛むか?」 くっ、指に力を込められた。軽く気管が圧迫される。ほんの少しだけど、息が苦しい。次の瞬間フラッシュバックが起こった。 『おぉっ、この口マンコすげぇ。喉がよく締まるぜ。』 『げぼっ!んふっ…ちゅぶっ…くぽっ、くぽっ、くぽっ…!はあぁっ…クソッ…んぐぅっ!むちゅっ、むちゅっ、ちゅうっ…!』 髪を掴まれ、頭ごと揺さぶられる。小さい口じゃペニスを突っ込まれればまともに息なんかできない。なんとか鼻で息をしても濃くて生臭い 精液の臭いでディップになった脳ミソが更に腐っていく。 苦しい。苦しい。苦しい。 『嬉しいだろ?臭くてエロい精子たっぷり飲めてよぉ。お前みたいなど淫乱は汚ねえザーメン、ビュクビュク出されんの大好きだもんなあ。』 『チンポうまいって顔してるぜ。ロイド。ほら、少しシコっただけでお前の包茎チンポもビンビンになりやがった。イラマチオで勃起する ような変態マゾガキはしっかり躾てやらねえとな。』 勝手なことを言いやがって。こんなの全然嬉しくない。精液なんて大っ嫌いだし、俺はマゾでも変態でもない。身体が反応しちまうのは 仕方ないんだ。喉を思いきり突かれる。顎も、喉も死ぬほど痛い。今にも突き破られそだ。自然に涙か流れる。その内ドピュッ、ドピュッと 口の中に射精される。ねばねばした物が口に放たれる。まずい。吐き出したい。畜生。死んじまえ。ペド野郎が。 「……こっちは痛いか?」 今度は腹を軽く押された。また頭にあの時の光景が、音が、感覚が甦る。 『ひぐうっ!かはっ…!そんなっ…奥っ、挿れるなっ…ひぃっ…くふっ!痛っ…!』 グチャッ、グチャッという音がする。アナルが擦り切れてしまいそうな程乱暴にピストンされる。内臓の奥深くまで何度も突かれた。一番 敏感な場所も何度も擦りあげられ、痛みと快感がぐちゃぐちゃにミックスされる。 『もっとケツ締めろ!淫売!ザーメン欲しいんだろ?あぁ?!ケツ振って種付けしてくださいって媚びてみろよ!ケツ穴にチンポくわえて 雌犬みたくアヘアへ喚けよ!!』 口までペニスを詰めこまれたみたいに苦しい。真っ赤に焼けた火掻き棒が内臓をミンチにするように引っ掻き回す。嫌だ。こんなこと嫌だ。 『がぁっ…く…ぅうっ…ひんっ!違うっ…俺っ…雌、犬っ…じゃあ…あぁっ…痛ぁっ…きひっ!ぅあんっ! …あ、あひっ…あ、あ…あっ…!』 『雌犬じゃなけりゃビッチだ。ケツマンコ野郎が。ほら、濃い精液注ぎ込んで孕ませてやるよっ!アナルで全部受け止めやがれ!!』 ヘドロがミンチになった内臓に叩き付けられる。同時に俺もイカされた。中に出された精液の量があんまりにも多くて、腹が破裂しそう だった。激痛と、耐えられないほどの快感。狂うには十分過ぎるほどの衝撃だった。 249 :6/9:2009/03/12(木) 19 58 36 ID 0Ofcm4Rn 「あ…う…あぁっ……あ………」 脚から力が抜けて、その場にへたり込んだ。ガクガク身体が震え、涙が後から後から零れてきた。こんなじゃダメだ、早く取り繕わないと。 そういくら自分に命令しても身体は言うことを聞かない。 「ち、違う…俺……ハーマンっ…ごめっ…」 アイツラにされていたことは予想以上に俺を蝕んでいた。身体も心も全部俺の手に負えないところまでいってる。アーサーに酷いことした くせに、こんな無様なことになるなんて。本当に俺はダメになってしまった。 「……悪かったな。もう寝よう。」 泣き続ける俺をハーマンはバスタオルで包んで、そのまま部屋まで運んでくれた。それからパジャマも着せてくれて、ベッドに寝かせても くれた。俺はこんなことしてもらえる資格なんて無いのに。シーツを握りしめて俺は自分を責め続けた。 さわさわと風が吹いている。草が気持ち良さそうにそよいでいた。ここはどこだろう。辺りを見回してみる。雨の匂いのする原っぱ。そうだ。 ここはフープスネークの草原だ。それじゃあ皆はどこだろう。目を細めて、遠くを見る。すると向こうに三人の人影が見えた。泥だらけの フレッド。それを眺めるハーマンとアーサー。俺だけがそこにいない。あっちにいきたい。皆といたい。 けどそれはダメだ。 皆はそれを許してくれないだろう。 俺はしゃがみこんで草の中にかくれた。足元にはフープスネークがいた。見たことなんか無いけど、これは確かにフープスネークだ。 フープスネークは一生懸命自分のしっぽにかじりついてる。 その内フープスネークはしっぽを食べ始める。 がじがじ。 がじがじ。 がじがじ。 がじがじ。 がじがじ。 がじがじ。 最後にはフープスネークは頭だけになって死んでしまった。 自分で自分を食べるなんて。 自分で自分を食べても痛いし死んじゃうし良いこと無いのに。 そんなこともわからないんだろうか。 なんて間抜けなフープスネークだ。 何か音がした。俺は目を開ける。窓の外を見ると、まだ夜は明けていないみたいだ。 それなのに少し開いたドアからは光が漏れてる。 そっと床に降りるとその隙間から向こう側、つまりキッチンの方を覗いた。ぐすん、ぐすんと鼻を啜る音がする。 人影は二つ。一つは 椅子に座ったハーマン。もう一つはアーサーだった。 アーサーは顔を手で覆いながら泣いていた。それを慰めるようにハーマンはアーサーの背中を抱き、頭を撫でて いる。どうしたんだろう。アーサーが泣いてる。怖い夢でも見たんだろうか。可哀想に。 蝋燭の灯りの中、二人は何かを話している。耳をすましてみるものの、上手く聞き取れない。かなりの時間、二人はそうしていた。 時折ぼそぼそと話ながら抱き合っていた。小一時間も経った頃、顔を隠していた手を動かす。 その手はゆっくりと下に下りていき、ズボンのポケットに辿り着く。 そして中から、白い紙くずを取り出した。そして、ハーマンはそれを受け取るとアーサーの額にキスをした。 「アーサー、いい子だ。」 「……ごめんなさい。」 それ以上は見ていられなかった。あれは、あの紙くずはマルコのそれとそっくりだった。 ぐしゃぐしゃになってたけど、間違いない。どうしてそれをアーサーが持ってる?何でハーマンがそれを?出てくる答えはどれも 最悪のシナリオばかりだ。 俺は罪を犯した。 だから、罰を受けなきゃならない。 そんなのわかってる。わかってるけど。 俺は、それが怖い。 250 :7/9:2009/03/12(木) 20 03 41 ID 0Ofcm4Rn こつこつと頭を叩かれる。 「ロイド~ロイド~起きて~ご飯だよ~。」 犯人はフレッドだった。キッチンからはいい匂いが漂ってくる。身体を起こす。頭がぼーっとしていて動くのが億劫だ。眠れなかったせいかもしれない。 「早くしないと冷めちゃうよ~早く~。」 フレッドに急かされて、顔も洗わないままキッチンに向かう。そこに着くと調度マーがエッグ・ベネディクトを乗せた皿を運んでいる ところだった。席につくと手が伸びてきて目の前の皿にそれがぼとりと置かれる。手の延びた方を見るとハーマンが自分用の エッグ・ベネディクトを摘まんでいるところだった。マーは俺が起きてくるのが遅かったことが心配らしく、色々と聞いてくる。俺が 言い淀んでいると、代わりにハーマンが答えた。 「マー、ロイドは風邪らしいよ。暫くは家で寝てた方がいい。」 何故ハーマンはそんな嘘を言うんだろう。昨日のことが何か関係あるのか。戸惑いながらも俺はハーマンの嘘に乗る。マーはおでこと おでこをくっつけて熱を測ってくれた。それからアーサーにいくらか小銭を渡して、コークを買ってくるよう言いつける。アーサーは いぶかしげに俺を見た後、外へと飛び出して行った。 「ああ、マー。そうだ。俺今日出掛けるんだ。ピーナッツバターサンド作ってよ。」 ミルクを飲みながらハーマンは言った。ハーマンの一言一言にドキドキする。 昨日、アーサーはハーマンに何かを言った。それが酷く気になる。首にナイフを当てられてる感じ。いつ地獄のどん底に突き落とされる のかわからない。マーが手際よくピーナッツサンドを作って、 紙袋にそれを入れる。ハーマンはそれを受け取るとコートを羽織って玄関に歩いて行った。 「帰るの遅くなるから。チビども、マー手伝えよ。」 ハーマンが部屋を出るとき、調度アーサーが帰ってきた。二人がすれ違う時ハーマンはアーサーの頭をポンと叩き、アーサーはハーマン から目を逸らす。その光景はとても不自然に思えた。 「ねえねえ、ロイド。あのね、あのね、マーの特製コーク出来たら良いもの見せてあげるよっ!この前ねっ、駅の待合室から盗って きたんだよっ!テルモスって言ってね、いつまでもコーヒーとかあったかいんだ!」 フレッドはきらきらした目で俺の前に乗り出してきた。俺は曖昧に返事をしながら、ぎこちない二人を見ていた。 それからハーマンは一週間、家に戻らなかった。 キッチンにあるサイドボードの引き出し。その一番上を開ける。 そこにはいくつもの薬が入っている。マーが昔飲んでいた薬だ。その中から大きめのピルケースを手に取る。ラベルにはバミタールと 大きく書いてあった。蓋を開け、中から一錠取り出す。それを放り込んでテルモスの中の特製コークで流し込む。 ハーマンが出ていってから三日が経つ。ハーマンが出ていった日から俺は眠れなかった。 眠い。なのに眠れない。頭が痛い。 だからとにかく寝るためにマーの薬を内緒で飲むようになった。 薬を飲めば死んだように眠れた。真っ黒な泥の中に沈んだみたいに夢も何も見ず、何も聞かず、何も考えずにいられる。アーサーは俺を どう思っているか。ハーマンとアーサーは何を話したのか。ハーマンはどうして帰ってこないのか。考えれば考えるほど辛い現実に押し 潰されそうになる。 逃げたい。逃げ出して楽になりたい。 気付けば食事の時以外はずっと眠るようにしていた。そして今日も俺はまた眠りの沼へと身を投げる。 251 :7.5/9:2009/03/12(木) 20 04 34 ID 0Ofcm4Rn 「♪銀と金で作ろう 作ろう 作ろう 銀と金で作ろう マイフェアレディ♪」 フレッドの歌が聞こえる。キッチンの方からだ。目が段々覚めてくる。頭が痛い。喉の乾きもあってそっちに顔を出す。フレッドは一人で 積み木遊びをしていた。 「♪銀と金じゃ盗まれる 盗まれる 盗まれる♪」 「フレッド……マーとアーサーは?」 「あっ!ロイドおはよ~。んとね、マーはお仕事でね、アーサーはお出掛けだよ。」 フレッドはブンブンと細長い積み木を振り回しながら答える。その拍子にガシャンと目の前の積み木が崩れた。 「あう~!壊れちゃったあぁ~!」 フレッドは泣き出した。俺は急いで側によると、よしよしと頭を撫でてやる。 「泣くな、フレッド。何作ってたんだよ?」 散らばった積み木を集めてやる。頭が痛い。寝起きのせいで少し手元がおぼつかない。それを見てフレッドはぐずぐずしながら答え始めた。 「あのね、あのね、ロンドン橋作ったの。でもね、ダメなんだ。積み木じゃダメなんだ。煉瓦でも、銀と金でもダメなんだよ。一回壊れると もうダメだ。壊れたらもう直んないんだ。」 フレッドの顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。俺はフラフラしながらハンカチを取ってきて、それを全部拭いてやった。こんなこと位で泣く なんて、フレッドはまだまだガキだ。そんな風に思う。涙の勢いが弱くなった辺りで鼻をかませてやる。 「ほら…今度はさ、ブルックリン橋にしろよ。あれはロンドン橋より新しいし、長いし、格好いいだろ。それに自由の女神が 寝ずの番をしてる。絶対落ちないよ。」 少しの間フレッドはぽかんとしていたものの、一つ積み木を渡してやると笑顔になってまた橋を作りはじめた。 「ロイドっ!ロイドっ!橋が出来たら一番最初にロイドに見せてあげるね!」 俺はにこっと笑うとまたサイドボードの方へ行く。 引き出しを開けていつものようにバミタールを一粒。 それから頭痛を抑えるためにアスピリンを一粒。 それぞれ口に入れて、水で流し込んだ。そしてまた一人きりの部屋に戻り、ベッドに横たわる。 『一回壊れるともうダメだ。壊れたらもう直んないんだ。』 フレッドの声が聞こえた気がした。 252 :8/9:2009/03/12(木) 20 14 06 ID 0Ofcm4Rn 気が付くと俺はクローゼットの中にいた。外からは嫌なものが聞こえてくる。耳を塞いでそれを聞かないようにした。 それなのに音は手をすり抜ける。耳が潰れるくらい力を込めてても変わらない。 その内その音が聞き覚えのあるものだと気付く。微かに微かに開いた隙間から、クローゼットの向こうを見る。 目に飛び込んできたのは誰かが犬みたいに四つん這いにされ、レイプされている光景だった。ファックされている方の股間には小さなモノが ついている。体つきから言っても恐らくは少年だ。随分長い間犯されているのか、うっすらとピンクに染まった体のあちこちには白い粘液が まとわりつき白い、太股には白と赤の筋が何本も伝っていた。ペニスで突かれる度、少年は痛々しい声をあげる。それでもレイプをしている 奴は容赦なく腰を振り続ける。その光景に言葉を失っていると、ふと嫌な予感がした。 そういえばアーサーがいない。 いつもクローゼットに一緒に隠れていたアーサーは? アーサーはどこにいる? 慌てもう一度耳を済ませ、クローゼットの外を凝視する。 「あんっ…はっ、あっ、あうぅ…痛いっ、痛いよぉ…」 くちゃくちゃと湿った音をたてながら肛門を犯され、か弱い悲鳴をあげている少年の声と顔。それはアーサーのものだった。 「アーサー!!!」 俺は喉が許す限りの声を張り上げ、クローゼットの戸を開ける。アーサーを傷つけるやつは許さない。一体誰がこんな残酷なことを―― 「きゃふっ…ぅうっ…くぅ…お願、い…やめてぇ…」 アーサーにのし掛かり、何度も腰を打ち付ける男。いや、少年。 彼が、ゆっくりこちらを向いた。 「え………」 「ロイドぉ…ぉねがい…ひゃんっ…も…やめて……」 そいつは、俺だった。 253 :8.5/9:2009/03/12(木) 20 16 28 ID 0Ofcm4Rn 次の瞬間、俺は痺れるような甘い感覚に襲われる。思わず目を瞑って声を漏らし、身体を痙攣させた。 「あぁっ……」 同時に絶望したような声が下から聞こえた。目を開けるとそこにはアーサーがいた。 「お願いだから…ロイド…もう、中に出さないで…お腹、苦し……」 置かれている状況に愕然とする。あろうことか俺はアーサーを押し倒し、陵辱していた。繋がった部分は真っ赤に腫れ上がり、痛々しく ひくついている。 「ロイド…何でこんなことするんだ…?俺達、兄弟…なのに…酷いよ……」 慌ててアーサーからペニスを引き抜く。それは血と精液にまみれてヌラヌラと光っていた。 「なあ…?俺、死ぬほど…嫌だったのに…なんで…?凄く、痛いのに…」 「ご、ごめ、アーサーっ…」 「無理矢理、身体…舐められ、て…ひぐっ…フェラ、されて…こ、こんな…お尻に挿れられて…たくさん……中に出されてっ…」 虚ろな目からぽろぽろ流しながらアーサーは呟く。俺は後退り、ガクガクと震えることしかできない。 「本当に最低だな。お前は。」 いつの間にかハーマンがいる。ハーマンは恐ろしいほど冷たい瞳で俺を真っ直ぐ見据えていた。 「アーサー嫌がってたろ?それなのに何でレイプなんてした?」 何の抑揚もない声に俺は恐怖を覚える。 「そ…それは…ア、アレックスがっ…」 「違うだろ。お前思っただろう。“アーサーを自分のものにしたい”って。アーサーをファックしたいって思っただろうが。」 どうしてハーマンがそれを知ってるんだ! 何でハーマンは俺がアーサーを欲しいと思ったことを何で知ってるんだ!ああ、どうしよう。 どうしよう。アーサーが泣いてる。ハーマンが怒ってる。 ハーマンが言った通りだ。 俺はアーサーに欲情した。 アーサーを愛してる。 絶対絶対絶対許されないのに。 あの時はっきりアーサーが欲しいって思った。そしてアーサーを傷つけてしまった今でも、その感情はマグマみたいに心の奥底に 燻り続けている。一方的で、身勝手で、歪みきった俺をアーサーがどう思ってるかなんてわかりきってる。なんて堕ちれぶれた存在 なんだろう。これじゃあ、これじゃあ本当に 「“アレ”にそっくりだ。」 「ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」 「家族を傷つける、傲慢で、自分勝手で、人としての価値なんて欠片もない。お前は“アレ”と同類だ。」 「違う違う違う違う違う!!!俺は“アレ”なんかじゃないっ!!!!」 「違わないさ。“アレ”さ俺やマーを殴った。お前はアーサーを犯した。どっちも家族を傷つける屑野郎だ。」 ハーマンが俺を責める。“アレ”を見る目で俺を射抜きながら俺を追い詰める。 「違う!!俺は“アレ”とは違うっ…!だって…だってっ…!!」 「そうだよハーマン。だってロイドはアーサーとえっちしたいんでしょ?それってただ殴るよりず~っと最悪の変態さんだよ~。」 「そうだな。コイツは“アレ”以下の蛆野郎だ。とっととくたばればいい。」 「そん…な…ハーマン…フレッド……ゆ、許し…違う……俺は…」 フレッドがケタケタ笑う。耳にこびりついて離れない。ハーマンも笑ってる。鋸で全身の肉を削がれる。どんなに叫んでも謝っても やめてくれない。 逃げたい。 でも逃げられない。 俺には家族から離れるなんてできない。だって俺は皆が好きで、だから嫌われたりなんかしたら、俺は―― 「ロイド。」 アーサーが呟いた。透明で、無機質な空気の波が鼓膜に届く。 「大嫌いだよ。」 254 :9/9:2009/03/12(木) 20 16 59 ID 0Ofcm4Rn 甘く煮たオートミールが湯気をたてている。マーはそれをスプーンで掬って口まで運んでくれる。俺はそれを少しだけ食べて、 首を振った。マーはとても心配してくれた。最近眠れているかとか、何か欲しいものはあるかとか、色々聞いてくる。俺は 大丈夫とだけ言ってまた横になった。そうは言っても寝る訳じゃない。とにかく横になるだけだ。 マーは悲しそうな顔をしてキスをする。今日は用事で隣町にいかなきゃならないらしい。アーサーとフレッドも一緒に行くん だそうだ。マーはなるべく早く帰ると言って部屋を後にした。 ハーマンがいなくなってから今日で八日目。一週間まるまる ハーマンは帰ってこない。そして俺はあの夢以来眠らなくなった。もう夢さえ逃げ場になってくれない。 頭が痛い。吐き気がする。視界もはっきりしない。音も妙に大きく聞こえる。 辛い。 苦しい。 気持ち悪い。 自業自得なのに、酷く悲しかった。ぽろりと、涙が出てきた。 太陽が高くなった頃、俺は耐えきれずまたサイドボードに向かう。 こんなに自分の罪深さを分かっていると言うのに、自分が嫌いなのに、それでもまだ俺は木のコートを着る気にはなれない。 …臆病者の自分を呪う。 とりあえず眠らないといけない。 それから、割れそうな頭も何とかしないと。 口から内臓が出そうな吐き気もどうにかしなきゃならない。 引き出しの中の薬を片っ端から手にとる。それから何錠かチョイスして手に盛れば小さな山になった。これを飲めば大丈夫だ。 この感覚から抜け出せる。きっとなんとかなる。薬を握り締め、水をコップに注ぐ。 早く楽になりたい。 早く、早く、早く。 俺は震える手を必死に持ち上げ、タブレットの山を口に運んだ。 -:最終話
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ヘンリエッテアマーリエフォンアンハルトデッサウ(2)(ヘンリエッテ・アマーリエ・フォン・アンハルト=デッサウ) 神聖ローマ帝国のアンハルト=デッサウ侯の系譜に登場する人物。 関連: レオポルトイッセイ(4) (レオポルト1世、父) アンナルイーゼフェーゼ (アンナ・ルイーゼ・フェーゼ、母)
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ヒロインアンセムゼロ エピソード1 側面視点ACT ARPG 1,480円(税込)3.9GB 『Heroine Anthem Zero(ヒロインアンセムゼロ)』は風雷工作室(WindThunder Studio)が贈る壮大なファンタジーアドベンチャーゲームの最初のエピソードです。 感情を揺さぶるサウンドトラックと、美しいビジュアルアート。物語と音楽、そして美麗な映像を調和させた、記憶に残る体験。 本シリーズは10年以上にわたって製作されている物語です。 悠久の時を流れる、感動的な冒険の世界へ旅立ちましょう。 物語は一つ前の終焉へ。神の裁きにより、世界が浄化された後、救世主の末裔は世界樹「トラシル」を囲んで、新たな生命を育み、その数千年後、偉大なアンゴラ王朝を築き上げた。 精霊と人類、2つの種族が再び共に平和な新世界を作り上げ、共に世界の辺境に、死の匂いに包まれつつあるロングホルンの森からの災いを阻止してきた。 森の番人である少年ワインと流浪の旅を続けるネコ少女シャマの偶然な出会いが、その後2人の運命を大きく変えていくこととなる…… 本作は、『Heroine Anthem Zero』物語の第一章である。 ゲームの特徴: シリーズ初めての日本語化 『Heroine Anthem Zero』は14年間のシリーズで初めての日本語音声に対応!小林裕介(アルスラーン戦記(アルスラーン)、若林直美(THE IDOLM@STER)、ブリドカットセーラ恵美(ハルチカ)など有名声優がキャラクター達に魂を込めます 絵本のような美しい2Dグラフィック 緻密に描かれた背景画や表情が豊富で美しいキャラクターの立ち絵、生き生きとしたムービーシーンなどが収録されています。 各シーンは美麗なCGで繋げており、その上、丁寧で繊細な演出も相まって、多くのシーンが心に響く印象的なものとなります。 忘れられない美しき調べ 『Heroine Anthem』シリーズの伝統に続いて、本作も、同シリーズの音楽を手がけてきた台湾の作曲家・周志華氏、『仙劍奇俠傳』シリーズの音楽の父と呼ばれる台湾の作曲家・林坤信氏が音楽の制作に携わります。 さらに、本作の主題歌やイメージソングの作曲・編曲は、日本人音楽家、神村茂三氏が担当し、NAMI氏がボーカルを務めます。 各ステージBGMは主に、ユニット「Studio B-up 」の大野元毅氏、上田哲也氏が担当。 また、橋口礼氏による素敵なBGM、前田煉子氏による人気曲も収録! シンプル且つ直感的な操作 攻撃や移動ボタンなどの組み合わせにより、連続技や壁キックなどの動きを簡単にキャラクターに演出させる事ができます。 冒険の途中で、二段ジャンプや強キックなど様々な動きを習得できます。 また、やり取りができる生き生きとした背景も本作の特徴です。 様々な武器とスキル キャラクターの成長は武器やアイテムに密接に関連しており、武器の切り替えにより、ダメージや属性、攻撃アクションも変わります。 ステージには武器で起動するギミックもあります。 また、冒険の途中で「英霊の力」というアイテムを取得することがあり、その数が増えるにつれ、キャラクター攻撃力アップのほかに、攻撃範囲も広くなります。 お宝探しを満喫 ゲームの中には、謎解きが楽しめるステージのほかに、何箇所もの宝物の隠し場所が設置されています。 お宝の隠し場所を探索し、冒険の旅に役立つアイテムが入手可能となります。 メーカー Winking 配信日 2019年5月23日 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり対応 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー タッチスクリーン プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数× 1 ~ 2 対応言語 日本語, 英語, フランス語, ドイツ語, 韓国語, 中国語 レーティング CERO C セクシャル, 暴力 5月22日 23 59 まで割引価格でお買い求めいただけます。 Steamによるとグラと音楽は良いが操作性が普通以下で難度が高い。第1章の名の通りストーリーが未完で終わる 大半がこんなレビュー -- 名無しさん (2019-05-28 22 25 45) 買った ロードが長い 何かともっさり イベントの小芝居とかボイスとかが中堅和ゲーARPGレベルにしっかり作られてるので、そういうのが好きならまあ 値段のわりに、を良い方向に捉えれば悪くない 悪い方向に捉えれば、インディーなんだからそういうとこはサクサク遊ばせてくれよって感じ 個人的には分不相応な背伸び感がプレイ感を悪くしてるなーと思った -- 名無しさん (2019-05-28 22 26 06) ヒロインアンセムは現状ではお薦めしかねる NPCの大半から話を聞くことが出来ない、steam/PS4版は一通りから聞けた 数秒に一度ほどの頻度でゲームが進行したまま画面が一瞬(0.2?0.5秒ほど)止まる デモシーンでも数秒に一度の頻度で画面が止まり、音楽が先に終わって次のループが始まる UIがいちいち重い、特に装備変更 ゴリラ女以外で表現規制がかかっている、同時配信のiOS版に引っ張られたようでCERO Cが必要な描画自体は残ってるが全体的にその水準になってない ストーリーは短く唐突に終わる 演出は抜群、一見の価値あり、しかし上記の処理落ちでぷち壊される 個人的には表現規制が残念すぎる -- 名無しさん (2019-05-28 22 26 30) 名前 コメント
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ヨハンナシャルロッテフォンアンハルトデッサウ(ヨハンナ・シャルロッテ・フォン・アンハルト=デッサウ) 神聖ローマ帝国のブランデンブルク=シュヴェート辺境伯の系譜に登場する人物。 関連: ヨハンゲオルクニセイ(2) (ヨハン・ゲオルク2世、父) ヘンリエッテカタリーナファンナッサウ (ヘンリエッテ・カタリーナ・ファン・ナッサウ、母) フィリップヴィルヘルムフォンブランデンブルクシュヴェート (フィリップ・ヴィルヘルム・フォン・ブランデンブルク=シュヴェート、夫) フリードリヒヴィルヘルム(7) (フリードリヒ・ヴィルヘルム、息子) フリーデリケドロテアヘンリエッテ (フリーデリケ・ドロテア・ヘンリエッテ、娘) ヘンリエッテマリーフォンブランデンブルクシュヴェート (ヘンリエッテ・マリー・フォン・ブランデンブルク=シュヴェート、娘) ゲオルクヴィルヘルム(3) (ゲオルク・ヴィルヘルム、息子) フリードリヒハインリヒフォンブランデンブルクシュヴェート (フリードリヒ・ハインリヒ・フォン・ブランデンブルク=シュヴェート、息子) シャルロッテ(2) (娘)
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694 :名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 16 03 12 ID ZdkbuCVv 体験談風 「なんすか、オレ、ケンカ強いっすよ」 自信はありました。いっこも負けたことないし、相手は二十ぐらいのひょろっとしたヤツだったし。 けど強さの次元が違いました。腹への一発で動けなくなって、連打をぶち込まれてノックアウト。 自分から人のいない裏道に連れ込んだもんだから助けてもらうこともできませんでした。 泣きながら土下座するオレに、相手はヘラヘラ笑いながらケリを入れてました。 オレは怖さのあまり小便を漏らしました。 「きったねえな。おい、汚れるから服を脱げ」 そう言われてオレは必死で言うとおりにしました。寒く感じるヒマもなかった。 実はオレ、チン毛がまだ生えてなくてそれを秘密にしてたんだけど、ツルツルのあそこを見られて笑われたときは恥ずかしくて死にそうでした。 しかもそれを携帯で撮られて・・・ つぎに股を大きく拡げておケツ穴を開いてるところも撮られました。 もしお礼参りにくるようだったらコレをネットで公開すると相手に言われ、ショックで身体が震えました。 最後に目の前でオナニーするよう命令されて、必死にチンポをこすり、早くイこうと必死になりました。 その結果、立ったままチンポ汁を漏らしてしまい、その瞬間も撮られてしまったのです。 脱いだものは相手が去るときに全て棄てられてしまい、その後オレはその汚い姿のまま日が暮れるまで動くことができませんでした。 695 :名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 16 44 27 ID ZdkbuCVv 一人称SS風 (前略) 「きったねえな。おい、汚れるから服を脱げ」 そんな! アレを見られたら・・・ 誰にもいえないオレの秘密。それは、あそこの毛がまだ生えてなくてツルツルなことだ。 小学校までは気にしなかったが、中学に入ってもそのままだったので恥ずかしくてたまらない。 どんなにケンカに勝って強がってみても、アソコはまだガキだなんて誰にも絶対知られたくなかった。 「早くしろ」 「ひぃっ!」 目の前に突き出されたゲンコツに、またもチビってしまうオレ。 情けない。やっぱりオレはガキだった。オレのチンポのように。 「なんだお前、毛も生えてないじゃねえか。本当はお前、小学生だろう。それとも剃ってンのか」 「ちゅ、中学生です。まだ・・・生えてないんです・・・」 恥ずかしさに顔がかっと火照る。 じろじろと容赦ない視線に晒されて、オレのチンポはムズムズと疼いた。 「股を大きく広げな。ケなしのチンポとケツ穴を撮ってやる。生意気なガキには効くんだよな」 そう言いながら携帯のレンズの向けられたとき、オレは絶望に目がくらんだ。 確かにそんな恥ずかしい写真を撮られたらもう、胸を張って生きてくなんてできない。 「ガキチンポ」とか「ケツ穴野郎」とか言われるだけでも恥ずかしくて死にたくなるだろう。 それがわかっていても、相手の暴力が怖くていいなりになるしかなかった。 「ケツ毛もないんだな。綺麗なモンだ」 そう言われたときにはオレは恥で舌をかみ切りそうになった。 屈辱的な姿勢で写真を何枚も撮られた後、命令されたのはオナニーだった。 「十分以内にイかなかったらネットに実名入りで公開するからな」 ああ、なんてヒドイやつなんだろう! こんな風に見られて、興奮できるわけがない。 そう思ったのに、恥ずかしいと思うと同時にアソコがだんだんと硬くなってきた。 無理やり裸にされて、それを命令した当人が見つめていると思っただけで、オレのチンポは熱さを増していくのがわかった。 みるな! いや、ああ、もっと恥ずかしいチンポを見られたい・・・・・・ 心臓が羞恥だけじゃないものでドキドキと高鳴る。 手が自然にチンポに吸いついてゆき、そろそろと扱き上げていくのがわかった。 とまらない、とめられない。 手だけじゃない、腰も、リズムに合わせて前後に振れてしまう。 目の前にある蔑むようなニヤニヤ笑いがオレの中にあるなにかを触発し、目覚めさせていった。 「おーおー、いい顔しやがって」 フラッシュが浴びせられるたび硬直がほどけ、何かがとろけてゆく。 無我夢中の果てに、何かが怒濤のように押し寄せてきて――― オレは熱いものを漏らしてしまったのを感じながら、地面へと崩れ落ちた。 (後略)
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春はおねショタ やうやう深くなりゆく思いに戸惑いつつおねに翻弄されるショタはいと良し。 専用タグなくショタが逆転するやつは爆散してどうぞ。 夏はTS。 変化した部分を触ってみる初めのころはいうまでもない。 また、未知の快感に悶える「初めて」はいみじけれ。 秋は女性上位。 女装癖などの秘密や社会的地位を人質に身も心も汚され、染め上げられるさへあわれなり。 種族差があり、愛を根底にしているとなほよし。 冬は社会人百合。 ついぞ別れたるは、いふべきにもあらず。 気に入った連載中の小説をブクマした瞬間更新止まるのやめてほんと。 13 44より 補足やコメント等あればどうぞコメントください 名前 コメント