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このSSは「ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ!」の設定を 勝手に流用して書いたものです。 http //www26.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2112.html ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 「養殖ゆっくり」 ゆっくりが幻想郷に現れるようになって、はや数年が経った。 ゆっくりが現れた当初から、ゆっくりによる民家襲撃や農作物窃盗が相次ぎ、 人間とゆっくりの間では争いが絶えなかった。 人間は、まず人里に近づいたゆっくりを見つけ次第叩き潰すことでゆっくりによる害を減らそうとした。 しかし、ゆっくりはすぐに増えるため、あまり効果がなかった。 潰しても、数日もすると別のゆっくりが人里への侵入を試みた。 そこで、ゆっくりの巣を探し出し、片っ端から一家を全滅させることで増えないようにしようとした。 ゆっくりの一家や番は、例えるならゆっくり製造機みたいなものである。 こいつらを一家まるごと殺してしまえば、ゆっくりの増えるペースは減ると考えられたからだ。 このやり方では、たしかに一定の効果があったが、それにも限界があった。 ゆっくりは、すぐに増えてしまうからだった。 ゆっくりは一回の生殖で、植物型妊娠・動物型妊娠問わず、最低でも3匹から5匹は子供を作る。 この時点で、すでにゆっくりは確実に増加する傾向にあることが分かるだろう。 さらに、ゆっくりは、その生活形態も様々だ。 個別に独立して暮らすものもいれば、群れを作って共同生活するものもいる。 群れの場合、一度潰せばゆっくりの害は大幅に減るが、ドスがいるような群れはやっかいだった。 逆に、独立して生活している家族や番の場合、散らばって生活しているので個々の一家は潰しやすいが、その分効果が薄く、巣を探すの手間取った。 加えて、人里から一定以上離れた場所にいるゆっくり達には殆ど手を出せなかった。 離れた場所に住むゆっくりを殺す為だけに里の外で夜を明かすのは危険だし、何より自分の畑から何日も離れるわけにはいかなかったからだ。 農耕で生活している以上、里に住む人々の大半は、畑仕事に一番時間を割かねばならなかった。 こうしてゆっくり対策に行き詰まりを感じ始めた里に人たちは、ゆっくりに詳しい者達に力を借りることを決めた。 依頼を受けたゆっくりの加工場の職員や研究者達は、効率的にゆっくりを駆除する方法を考え始めたのだった。 問題点は、以下の2つに絞られた。 ・どうやって人里から離れた場所(森の奥)にいるゆっくり達も駆除するか? (人里周辺のゆっくりだけを駆除しても、他所から他のゆっくりがやってきてしまう) ・どうやって数が多いゆっくりを一度に駆除するのか? (ちまちま殺していたら、繁殖力の高いゆっくりの数は減らない) そこで加工場の関係者達は、人工的に養殖させた「非常識なゆっくり」を大量に自然界に放流する方法を思いついた。 勿論、こんなことを春や夏や秋にやれば大変なことになるが、餌が殆ど無い冬直前にやったどうなるだろうか。 こんな計画が持ち上がったのも、研究者達の観察や実験結果により次のようなことが分かってきたからだ。 実は、ゆっくりの最大の天敵は、小動物でも人間でも妖怪でもなく、ゆっくり自身だったのだ。 たしかに、小動物・人間・妖怪はゆっくりにとって脅威となる存在だ。 本気で狙われたら、まず間違いなく殺される(or 喰われる)。 だがそれは、あくまで「狙われたら」という話であり、そんなことはあまり起こらない。 起きたとしても、ゆっくりの数を大幅に減らすほどの影響はない。 ゆっくりと生活圏がかぶっている小動物は、必ずしもゆっくりを襲うわけではない。 草食系の小動物は、まずゆっくりには手を出すことはないし、肉食系の小動物も、基本的には他の動物を狙うので、ゆっくりがターゲットになることはあまりない。 そして、人間は自分達の生活圏の外にいるゆっくりには手出しできない。 妖怪達は、食料としてゆっくりを食すことは珍しくないが、それでもゆっくりの数に殆ど影響を与えていない。 だが、他のゆっくりは違う。 生活スタイル(食べ物・居住環境・生活圏)が同じであるが故に、仲間同士であると同時に生活の糧を奪い合うライバル同士でもあるのだ。 加えて、ゆっくりという生物(食べ物か?)は基本的に自己中心的で頭が悪く、イザコザが耐えない。さらに、ゆっくりの中には「ゲス」と呼ばれる、 ゆっくりを襲うことで生活しているものや、「レイパー」と呼ばれる強姦魔もいるという。 こうした研究結果を踏まえて、ゆっくりにはゆっくりで対処する方が良いと考えられ、今回のゆっくりを養殖する実験計画が立てられたのである。 ちなみに、この方法がダメなら別の手を考える予定である。 この計画の最大の目的は、春になるまでに出来るだけ野生のゆっくりの数を減らすことだった。 とにかく、出来る限り個体数を減らし、農家にかかる負担を軽くしなければならない。 今回、ゆっくりを養殖させるにあたって、雑草や昆虫が大量に集められた。 野生にない食材を与えると、野生のゆっくりが採った餌を受け付けなくなるからだ。 それでは養殖されたゆっくりが、野生のゆっくりの餌を略奪してくれない。 さらに、養殖されたゆっくり達を「教育」する動画も製作された。 野生のゆっくり達に受け継がれている生き抜く方法とは真逆の教育を施す為だ。 他の関係者から、「もし非常識なゆっくりが越冬に成功したらどうなるのか?」という問題点も指摘された。 だが、計画を立案した研究者は自信を持って次のように答えた。 養殖場で生まれ育ったゆっくりは、自然界ではまず生き残れない。 冬以外の季節なら、自力で餌を採る方法を覚えたり、他のゆっくりと暮らし始めて生き残れるかもしれない。 仮に野生のゆっくりと暮らし始めても、自力で餌を採る大変さを理解していないから、すぐに仲違いするだろうが。 しかし、真冬ならどうだろうか。まず餌は手に入らない。人里は我々が完全に守っているから、進入することも出来ない。 おまけに、食料を食べたいだけ食べることが良いことだと教育するので、野生のゆっくりの巣を見つけ出して略奪を行っても食料はすぐに尽きるし、 最終的には共食いしつつ餓死することになる。だから、養殖ゆっくりは春までには全滅するはずだと答えた。 ゆっくりによる被害を受けていた里は、今回の実験を初めて聞いたときは随分驚いていたが、 一切お金を取らないことや、家屋に万全のゆっくり対策を施すことで了承してもらった。 ゆっくりを養殖する施設は、群れから少し離れた開けた場所につくられた。 また、養殖していることを野生のゆっくりに悟られないようにする為、 養殖場の周りを、植物で偽装した高い壁でグルリと囲んだ。そして、鍵を持った職員しか入れないようになっている。 ここで養殖して一斉に放すことになる。 本来は加工上で育てる予定だったが、ゆっくりの群れが住んでいる場所の近辺まで、大量の成長しきった養殖ゆっくりを運ぶ方法が見つからなかったので変更された。 我々は、加工所の中で育てられているゆっくり達に強制的に子供を作らせた。 そして、植物方妊娠をしている親を眠らせ、その子供を採取して隔離した。 こうすることで、他のゆっくりから教育を受けていない、何の記憶も技術も持たない赤ゆっくり(れいむ種とまりさ種)が手に入った。 全部で10匹だ。 採取した赤ゆっくり達を眠らせた状態で養殖場の中に放置した。 養殖場の中は、まだガラ~ンとしている。 バスケットボールぐらいの大きさのゆっくりを、500匹近く収容できるように作ってあるので、仕方が無いといえば仕方が無い。 とにかく、冬直前までに相当数のゆっくりを育て上げなければならない。 ゆっくりの教育は、毎日決まった時間に映像を流す形で行われた。 朝7時になると明かりがつき、モニターに電源が入り、スピーカーから挨拶が聞こえてきた。 「やあみんな、おはよう!ゆっくりしていってね!!!」」 それを聞いた10匹のゆっくり達は一斉に、 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 と、返事を返した。 「さあみんな、ごはんだよ!ゆっくりたべていってね!!!」 そうアナウンスされると、天井に付けられた機械が、天井を所狭しと動き回りながら餌を養殖場全体にバラバラと落とした。 いずれは、養殖場いっぱいにゆっくりがひしめき合うのだから、広範囲に餌を撒かないと、餌にありつけないゆっくりが出てきてしまうからだ。 献立は毎回一緒で、甘味料と冷凍雑草と冷凍昆虫を混ぜ合わせたものだった。 基本的に、自然界で容易に手に入る、草と虫以外のものを食べさせることは許されてはいなかった。 「ゆっ!おさらさん、ゆっくりれいむのところにえさを落としてね!」「すごくゆっくりできるえささんだね」「うんめ、めっちゃうんめ!」 「くささん、むしさん、ゆっくりたべられてね!」「きかいさん、ありがとうね!」 「「「「「「むーちゃ、むーちゃ、しあわせ~!!!!」」」」」 養殖場の様々な場所に、栄養素を溶け込ませた水を出す蛇口を取り付けてあるので、 食事を終えたゆっくり達は、思う存分水分を取っていく。 「「「「「「が~ぶ、が~ぶ、しあわせ~!!!!」」」」」」 食事が終わると、今度はお勉強の時間だ。 といっても、研究所と加工場が製作した教育映像を繰り返し流し続けるだけだったが。 『腹が減ったら、他のゆっくりの巣に勝手に入って食べればいい。他のゆっくりに餌を分けない奴はゆっくり出来ない奴だ。』 「ゆっ!すってなあに!」「でもゆっくりできそうなばしょだね!」「れいむもあんなばしょがほしいよ!」 「まりさにたべものをくれないなんて、ゆっくりできないね!ぷんぷん!」 『初めて会ったゆっくりをすっきりさせてあげるのはゆっくりできること。すぐにすっきりさせてあげよう。』 「すっきりってなあに?」「なんだかすごくゆっくりできそうだよ!」 『パチュリーはずる賢い悪いゆっくりだ。ゆっくりできないから、見つけたらすぐ潰そう。』 悪そうな顔をしたパチュリーを踏み潰すイラストを流した。 「ゆっ!ゆっくりできそうにないかおだね!」「あんなのみつけたら、まりさがぎったんぎったんにしてやるんだぜ!」 『ドスは、ゆっくりしすぎで太ってる。減らしてあげれば喜ぶから、すぐに喰いつこう。』 でっぷりした大きなゆっくりを噛みちぎるイラストを流した。喰いちぎられたゆっくりはニコニコしている。 「どすはゆっくりしすぎだよ。」「だいえっとをてつだってあげなきゃね!」 『れみりゃやふらんは敵。見つけたら全力で襲い掛かろう。弱いくせに偉そうにしている。ゆっくり出来ていない。』 「へんなかおだね!」「ぜんぜんつよくなさそうだね!あんなのかんたんにつぶせるよ!」 ゆっくりを捕食する捕食種「れみりゃ」と「ふらん」。 実は、単純に力という点だけを見れば、こうした捕食種は他のゆっくりより圧倒的に上回っているわけではない。 耐久力にしても、捕食種は中華まんだ。饅頭と対して耐久力に違いはない。 基本的に、ゆっくりが捕食種に勝てない理由には、手足の有無や体格差以外にも「絶対に勝てない」という思い込みもある。 バスケットボールぐらいの大きさのゆっくりが、複数で物怖じせずに胴付き捕食種と全力で闘えば、勝算があることは加工所の実験で証明済みだ。 捕食種というのは、頭部だけの状態なら圧倒的に飛行スピードがあるの、まず他のゆっくりに負けることは無い。 しかし、胴体付きに進化すると、手足が使える反面、スピードという利点が無くなってしまううえに、動きが鈍臭くなる。 加えて、まさか他のゆっくりが襲ってくるとは思わないだろうから、隙だらけになる。 ちなみに、フランが捕食種の中でも最強なのは、「狂気」が最大の理由として考えられている。 体格や筋力が同じでも、イカれた人間と普通の人間が喧嘩をすれば、なかなか普通の人間は勝てないのと同じ理屈だ。 養殖場のゆっくり達には、複数のゆっくりがれみりゃに体当たりして容易に転ばせたうえ、踏み潰すという映像を見せた。 映像の中では、れみりゃを殺したゆっくり達が、「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~!」とれみりゃを食べていた。 他にも、 『ゆっくりの巣は、木の根元や洞窟にあるぞ!』 『草や石が固まっているところが怪しいぞ!』 といった、野生のゆっくりの巣の探し方も教えた。 とにかく、こうした身勝手な行動こそが「ゆっくりできること」だと徹底的に教え込んだ。 まあ、こういうことが本来の「ゆっくりできること」なのかもしれない。野生のゆっくりは、厳しい自然環境の中で随分妥協しているけれど。 月日が経つにつれ、次第に養殖場のゆっくりの数は増えていった。 どんなに「すっきりー!」をしても。餌はすぐに降ってくるし、いつでも栄養素が溶け込んだ水を飲めたので、 ゆっくり達は思う存分子作りが出来たのである。 最初は恥ずかしがっていたゆっくり達も、養殖場の中にプライバシーなんぞ無いことを理解すると、 どこでも、子供の前でも、平気で「すっきりー!」するようになっていった。 村では、作物の収穫やゆっくり対策がほぼ終わっていた。 我々が行ったのは、強化ガラスとの交換に始まり、建物の補修、河童の少女と協力して開発したゆっくり撃退装置の設置などの各種ゆっくり対策グッズの設置だ。 ゆっくりの群れの方でも、ほとんどの家庭で餌の貯蔵が終わっていた。後は、本格的に冬が始まったら巣を塞ぐことぐらいだ。 さて、後はこいつらを放すだけか。 俺は、養殖場内のゆっくり達を睡眠ガスで眠らせると、 外に運び出した。 「よいしょっ!・・・と。結構いますね。どれぐらい増やしたんですか?」 「大体600匹ぐらいだな。まだ実験だし、そんなもんさ。けど、もうちょっと増えたらやばかったな。500匹ぐらいを想定してたから、 これ以上増えると、養殖場が維持できなくなっちまう。そうなると、俺達の仕事に『養殖ゆっくりの間引き』なんていう面倒くさい仕事が出来ちまう。」 「じゃあ、よかったすね。」 職員達はコンテナに詰められた養殖ゆっくり達を外に運び出すと、養殖場の撤去作業も開始した。 とても「ゆっくりした」ゆっくり達が一斉に開放された・・・ 群れから少し外れた場所で、一匹のゆっくりれいむが移動していた。 もうすぐ巣穴を塞ぐのだ。来年まで外に出ることは出来ない。 だから、冬篭りの前までに少しでも外の様子を見ておきたかった。 そんな時、れいむは一匹のまりさから声をかけられた。 「ゆっ!れいむ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっ!まりさ!ゆっくりしていってね!」 養殖場でゆっくり育てられた養殖ゆっくりは、野生ゆっくりから見て美人に見えるらしい。 すっかり気をよくしたれいむをよそに、まりさの後ろからぞろぞろと養殖ゆっくりが現れる。 「ゆぅ、なんだかさむいよ。はやくゆっくりできるところをさがそうね」 「ぽんぽんさんがすいてきたのぜ。むーしゃむーしゃしたいのぜ。」 ・ ・ ・ れいむの表情は凍りついていた。 こうして養殖ゆっくり達は次々に野生のゆっくりの群れの中心に入り込んでいった。 群れに住む野生のゆっくりたちは何事かと巣から飛び出した。 この時期に大量のゆっくりがやってくるということは、どう考えても食料や住処の略奪としか考えられなかったからだ。 だが、略奪目的にしては、やってきたゆっくりたちの顔色や肌ツヤは非常に良かった。 また、随分友好的でゆっくりとしたな態度をとっていた。 群れのゆっくりたちは次第に、 「これはもしかしたら、別の目的で群れにやってきたのかも」 とか、 「きっと冬篭り前の挨拶に来たのではないか」 と噂を始めた。ドスの元にも報告が行っていた。 そして、徐々に歓迎ムードになっていた。 だが、それから数分後、ある養殖ゆっくりの一言で状況は一変した。 「ゆっ。れいむおなかすいたよ。たべものちょうだいね。」 それを皮切りに、他のゆっくりからも食料を求める声が徐々に上がり始めた。 群れのゆっくり達は驚いた。そして、 「自分達には、あなたがたに分け与えられるような余分な食料はないこと」 と伝えたり、 「そんなに血色が良いのに、あなたたちはどうしてたべものをもっていないのか」 と質問をした。 だが、養殖ゆっくり達には、野生ゆっくりの言うことが理解できなかった。 「食べ物をくれるのはあたりまえ」「季節なんて存在しない」という環境の中で育てられた為、 「どうして食べ物をくれないのか?」「冬篭り?何それ?美味しいの?」という有様だった。 10分も経つと、群れで大騒ぎになっていた。 群れの規模は100匹前後。 しかし、やってきた養殖ゆっくりの数は100匹を優に超えていた。 群れのゆっくりは必死で養殖ゆっくりを押しとどめようとした。 ある養殖れいむが言う。 「おなかがすいたよ。たべものをゆっくりちょうだいね」 さらに養殖まりさが言う。 「たべものをださないなんてゆっくりできないね。」 「かってにもらっていくよ。」 「どいてね!はいれないよ!」 番の野生まりさと野生ありすは家の前で必死に応戦する。 「ゆ~~~!やめてね。勝手にまりさのおうちに入らないでね!でていいってね!」 「それは冬を越すのに必要な食料よ!いまたべるなんてとかいはじゃないわ!このいなかもの」 いくら押しとどめようとしたり、突き飛ばしても、次々と巣に近づく養殖ゆっくりの数にはかなわなかった。 勝手に貯蔵庫の食料に手を付ける養殖ゆっくり達。 「むーしゃむーしゃ・・・う”っべべぇ”ぇ”ぇ”ぇ”! まずっ!げろまずっ!ぺっ!ぺっ!!」 生まれて初めて甘味料のない食料を口にした野生ゆっくり達は吐き出した。 「こんなのたべものじゃないよ!あまあまじゃないよ!ほんとのたべものをかくさないでさっさとだしてね!」 甘い食料など持っていないし食べたことのない野生ゆっくり達は、自慢の保存食料をゴミのように扱われ、ショックを受けた。 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおお?」 群れで一番頭のいいパチュリー種の住む巣にも養殖ゆっくり達は押し寄せた。 「ゆっ!パチュリーがいるよ!ゆっくりしんでいってね!!」「ゆっくりできないゆっくりはしんでね!」 「むぎゅう”う”!わたしがなにをしたっていうのよおあああ!」 こうして、ゆっくりが自然界で生き抜く方法を知っている重要なぱちゅりー種は息絶えた。 ドスのいる洞穴にも養殖ゆっくりが入り込んだ。 養殖ゆっくりたちは、笑顔で挨拶する。 「ドスがいるよ!ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」「ゆっくりしていってね!!!」「ゆっくりしていってね!!!」 ドスは最初は驚くが、笑顔で挨拶を返した。 「みんな、ゆっくりしていってね!!!」 外で起きていることはまだ報告が入っていないらしい。 ぞろぞろとやってくる養殖ゆっくり達の中のある一匹が突然どすに食らいついた。 がぶ・・・ 「むーしゃむーしゃ それなりーー!」 分厚い小麦粉皮を喰いちぎって頬張る養殖ゆっくり。 一瞬何が起こったのか分からないどすの代わりに、どすの付き人をしている野生ゆっくりが叫んだ。 「どぼぢでどすのおがおだべるのおおおおお!!!どずはゆっっぐりしてるんだよおおお?ばがなの?じぬの??」 その言葉で我に返ったドスは体を壁にぶつけてそいつを潰し殺した。 「馬鹿なゆっくりはさっさと死んでいってね!」 「どぼぢでよろごんでぐれないのおおおお?ダイエッドにきょーりょくしてるでしょおお!」 理不尽な攻撃を受けていると感じた養殖ゆっくり達は、怒りに燃えてドスに攻撃した。 どすは洞窟の中で暴れようとしたが、広さも高さも足りず、ただただ噛み付き攻撃や這いずり攻撃を繰り返した。 しかし、真正面からドスの口に飛び込むものはおらず、養殖ゆっくり達は全方位から喰らいついた。 ドスは徐々にスタミナを消耗し、まるで蟻に集られる饅頭のように体の体積を減らしていった。 「もっどゆっぐりしたかったよ・・・」 こうして、群一つを潰した養殖ゆっくりによる傍若無人な振る舞いと理不尽な暴力は森の各地に住む野生ゆっくり達に広がっていった。 例えば、とある群れに属さないゆっくり一家は、苛烈な尋問の果てに皆殺しにされた。 養殖ゆっくりの集団が、けっかいで偽装された巣を見つけ、中にいた一家を強引に外に叩きだしたのである。 一家があまあまな食べ物を隠し持っているに違いないと疑ったそのグループは、執拗に尋問を行い始めた。 「あまあまさんなんてしらないよ。ゆっくりかえっていってね!」 「うそをつくななのぜ!すのなかにかくしてるのはわかってるのぜ!!!」 集団は「こーでぃねいと」された巣の中を荒らし回った。 教育であまあまの存在を信じこまされていた養殖ゆっくりの集団は、貯蔵庫の食料を掻き出し、枯葉のカーペットをひっくり返し、一夏の「おもいでのしな」をバラ撒きながら「あまあま」を探し続けた。 しかし、いくら探せどそんなものはない。 最終的に痺れを切らした集団は、一家を踏みつけ突き飛ばし餡庫のシミに変えた。 また、ある子なしの番は強引に集団でスッキリーをさせられ、茎だらけになって永遠にゆっくりした。 勿論、巣の中を滅茶苦茶に荒らされるおまけつきで。 こうして野生のゆっくり達が餡庫に変えられていくなか、空腹に耐え切れず潰れた野生ゆっくりの餡庫を貪るものも出始めた。 「うっめ!めっちゃうっめ!」 極度の空腹に襲われていた養殖ゆっくり達は、同族の餡庫を貪ることにも抵抗を示さなくなっていた。 「野生のゆっくり達は、餡庫ではないあまあまを体の中に隠し持っていた」と強引に思い込み、「共喰いをしている訳ではない」と自分達を納得させたのである。 甘い食料に舌が慣れきった養殖ゆっくりは、日が経つに連れて各地の巣を血眼になって探し続けた。 執念深く巣を見つけては、中にいた種族を問わずゆっくりを引きずり出し尋問し、巣を荒らして餡庫を貪った。 とはいえ、野生ゆっくりの数が減るに連れて徐々に巣の発見率も下がり、最後の手段である同族の餡庫すら手に入りにくくなっていった。 すると、捕食種も襲撃の対象になりはじめ、洞窟に巣を作っていたれみりゃの一家も巣も襲撃を受けた。 「おぜうさまにゆっくりたべられていくんだど~♪」 養殖ゆっくり達に無防備に近づいて手を伸ばそうとしたれみりゃは、後ろから脚にタックルを喰らい、転倒した。 「おお、おそいおそい」 「おお、よわいよわい」 集団で飛び乗り喰いちぎり貪っていく。 「うっめ!めっちゃうっめ!」 「ざぐや”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!」 「ま”んま”ま”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”」 れみりゃの子供たちも母親と同じ運命を辿った。 その後、養殖ゆっくりによる巣の襲撃は続いたが、滅多に巣を見つけられなくなった。 巣を襲撃できない養殖ゆっくり達も次第に個体数を減らしていった。 養殖ゆっくり同士で共喰いを始めるものも現れた。 すっきりーをして子供を持ったものもいたが、動きが鈍くなるため共食の対象にされた。 対象にされなくとも、これから冬を迎える季節で育てられる可能性は不可能だろう。 それに間違った知識を教えこまれているため、子供への教育もできないので子孫を残せない。 1代限りの存在を許された養殖ゆっくり達は、共食と餓死を繰り返し、 雪が積もり始める頃には姿を消したのだった。 冬も終わり春がやってきた。 月日が経ってもゆっくりによる被害は報告されず、ゆ害は皆無になっていた。 この試み因る効果は数年続くことも分かり、安い初期投資で高い効果が得られることから他の地域でも導入されることになった。 こうして、毎年冬が近づくと野生のゆっくりと養殖のゆっくりによる殺し合いが森の各地で行われることになったのである。 -完- ------------------------------------------------------------- かれこれ何年ぶりの投稿でしょうか。 何年か前に途中まで書いた作品を、今日終わりまで書き足して投稿しました。 witten by 御湯栗 過去の作品 http //www26.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4035.html#id_dd2fb33a
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5451.html
ゆっくりは善良ゲス構わず消えるよ!気をつけてね! あと荒らしさんはゆっくりしないで帰って寝てね! ある日、一つのゆっくりが目を覚ました。黒い長髪に、桜の形をしたおかざりを付けた美しいゆっくりだ。起き上がり、「ゆ~」と鳴き声(?)をあげながら歩き出した。歩いていると、れいむに出会った。 「ゆ!?見たことないゆっくりだよ!それよりかわいいれいむにあまあまをけんじょうしてね!いますぐっかつすぐでいいy」 次の瞬間、れいむの顔は半分消えていた。 桜のゆっくりはそれを食べ、そして二つに増えた!ウワキモッ!こうして、桜のゆっくりたち...いや、「絶滅種」たちは歩き出した。 さて、歩き出したはいいけど、此奴ら何処に行くんだ? おっ、れいむとまりさの巣だ。また食べるのかな。 まりさ「ゆ?ここはまりさとれいむのゆっくりプレイスな のぜ!さっさと立ち去るのぜ!あとあm」 …うん そうなるよね。 お、中かられいむ...とあと赤ゆも出てきた。 れいむ「あまあま!あまあまがおちてるy 赤「あみゃあm あー、やっぱり。つか今こいつらまりさの死体をあまあまって言ってたな。やっぱり餡子脳だ。 あ、れいむが生きてる。 れいむ「どぼして...こん...」ムシャムシャ 絶滅種「ゆ~」 現在絶滅種数 3ゆ その後も、絶滅種は順調にムシャムシャしていった.... れいむ「れいむはしんぐるまざーなんdムシャムシャ まりさ「えいっゆんのまりささまにkムシャムシャ ありす「いなかものyムシャムシャ ぱちゅりー「エレエレ(死) きめえ丸「おお やばい やばい」(逃げた) そんなことをやっていると、なんと人間さんが絶滅種を見つけてしまいました。 「お、見たことないゆっくりがいる」 「何だろう」 「あ!れいむ、ご挨拶したいの?」 れいむ「そうだよ!下ろしてね!(降) ゆっくりしていってね⭐ まぁ…その後はお察し下さい。 当然れいむは跡形塵芥の残さずムシャリされた訳で、絶滅種はいつの間にか帰ってしまいました。 「そんな...れいむ...」 加工場さんも存在を知り、研究の為に一匹つかまえる事に成功しました。やっぱり加工場ってすごいね! 研究その1 他のゆっくりと一緒に過ごさせる。 れいむ 食った まりさ 食った ありす 食った ぱちゅ 食った ちぇん 粉々にした後食った みょん 壁に投げ飛ばした後、おろしにして食った さなえ 食った(不味そうな顔) ちるの 食った ゆゆこ くわれそうになりながら食った こいし 中枢餡を砕いたのち食った なんか今後の展開が予想出来たので実験その1終了 実験その2 すっきりー!はする? A ムリ 実験その3 じゃアンプルは? A 別に何とも無かった 実験その4 知能は? A 高2並な模様 実験その5 足焼きしたら? A 直った 実験その6 ヒャッハー!血祭りに上げてやるう! A 倒しても倒してもしななかった これは長持ち 実験その7 中枢餡は? A 無い 実験その8 おかざり没収 A 生えた その後も加工場のモヒカンによる実験は続く... まぁそれはともかく残された絶滅種は高2の頭脳をひねって考えました... A 「れいむ種を拉致して食料を生産して数を増やしたらいいと思います」 B 「よっしゃ採用」 C 「でも生産には場所が必要じゃない?」 A 「良いアイデア思いついたわ」 ... ある日、絶滅種は森に行きました。 森には群れって言うのが居ますね。 そう。群れを使うのです。 れいむ「ゆっくりのひ~まったりのひ~」 まりさ「すーやすーやするのぜ!」 ぱちゅ「みんなゆっくりしてるわね♪」 れいむ「ゆっくりのひ...見たことないゆっくりだよ!ぱちぇしらない?」 ぱちぇ「むきゅ...しらないゆっくりね...」 れいむ「ゆっくりしていっt ぎゃぁぁぁぁぁ!れいむのみわくのおかおがぁ! えれえれ すーやすーy(パク) 「...れいむ種は全部で10匹か、まぁ多い方だろう」 「でもでかい群れだったな、いつの間にか俺ら30匹くらいになってるし。」 「でもこれであんこ生産が出来るな!」 「オレンジジュースは愛護派の人に10Lかって貰ったし。 」 「あの人、俺らが捕食者って知らないんだろうな」 … れいむ「ゆんやぁぁぁぁ!もうすっきりしたくなぃぃぃ!」 ありす「つんでれさんねぇぇぇ!」 れいむ「おたべなしゃっ!おたべなしぁぁ!」 「どんどん饅頭が出てくるな」 「俺らも食べ続けてたら100匹超したし。」 「でもあとオレンジジュースも残り少ないぞ?」 「大丈夫だろ。どうせれいむだし。」 れいむ「どぼしてそんなこといヴのぉぉ」 六日後、絶滅種は街におりました。 れいむが死んだからです。-(死因・オレンジ切れ) 156匹のゆっくりの大行列は街ゆく人々を驚かせました。 「みてみてー!ゆっくりがたくさん!」 「新種かしらね...」 「ヒャッハー!殺し放題だぁ!」 なんか気づいたら149匹になってましたが、歩いているとさなえに出会いました さなえ「ゆるさなえ!」 れいむ「もっと...ゆっくり...したかった...」 「...」 「...」 「...」 さなえ「あら?ゆっくりしていって下さいね!」 頭には、黒いバッチが輝いている。 「...(何だこいつ)...」×149 なんか黒いバッチがヤバそうに見えたしうぐいすあん好きじゃないので見なかった事にしました。 つづく
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森でまもなく子供が生まれるゆっくりれいむとそれを見守るゆっくりまりさをみつけた。 「どうしたんだい?」 「ゆっ!?まりさ、にんげんだよ!」 「おにーさんどうしたの!ゆっくりしていってね!」 俺の声かけに気づいたゆっくりまりさがれいむを守るように俺の前に立ちはだかる。 すこし膨れているのでだいぶ警戒しているのだろう。 れいむはまりさに隠れながら自分の頭の上の実を気にしている。 その後ろは土が崩れている用に見える。 「もしかしてここに巣があったのかな?」 「ゆぅ・・・おにーさんにはかんけいないよ!はやくかえってね!」 「そうだよ!れいむはふたりでゆっくりしたいよ!」 「まぁまぁ。この様子だと巣を掘りなおすにはしばらく掛かるんだろう?」 「ゆぅ・・・」 「その間うちに来ないかい?」 俺の質問にまりさとれいむは俺を気にしながら相談を始める。 ゆっくりにとって人間は捕食者の一つである。 昔は人間を気にせず人の畑や家に入り込んで食料を漁っていたが、人間によってゆっくりが殺されだすとゆっくりは森の奥に逃げ出した。 森の中で人間にあってもすぐに逃げるようになったので一部を除く人間は無視するようになった。 これにより人間とゆっくりは上手く生活できるようになった。 しかし、一部の人間がゆっくりを捕まえに森に入っていたので、このように人間を警戒するのである。 「おにーさんのていあんはうれしいけどまりさたちはもりでくらすよ!」 「でも近くに身を隠せる場所は無さそうだけど。」 「でもにんげんはしんようできないよ!」 「子供達がどうなってもいいのかい?」 「ゆゆゆゆ・・・」 人間は怖い。しかし、このまま森でいるとやがて夜になり、捕食者が目を光らす時間になる。 まりさは何とかなるかもしれないが、実を生やしたれいむは明日にはいなくなるだろう。 まりさは決断を迫られた。 「ゆっ!おにーさんすこしゆっくりさせてね!」 「まりさ!?」 「だいじょうぶだよれいむはまりさがまもるよ!」 「じゃあ俺の後についてきてね。」 まりさは子供とれいむを見捨てれなかった。心配するれいむをなだめるまりさの目にはれいむを護るという決意の火が見えた。 もうすぐ日が暮れる。このままでは俺も危ないので崩した巣穴を離れた。 俺は後ろからついてくるまりさとれいむを気にしながらゆっくりと家に帰った。 帰る間俺は一度もれいむに近づけなかった。 近づこうとするたびにまりさが間に入るのだ。これなら夜も過ごせたかもしれない。 家につくと庭の一角にある小さな小屋に連れて行く。 「ゆゆっ!これはほかのゆっくりのすだよ!」 「そうだよ!かえってきたらゆっくりできないよ!」 「あぁ前にも使ってたゆっくりがいるだけだよ。」 「ゆぅ?」 「ここは巣をなくしたゆっくりに使わせるために作ったんだ。 今までに何匹ものゆっくりがここで巣が見つかるまで暮らしてたんだよ。」 「じゃあいまはいないの?」 「そうだよ。今は誰も使ってないからそこでゆっくりしていってね。」 「ゆっくりしていくね!」 「おにーさんありがとう!」 ちゃんと俺にお礼を言うゆっくり。 家に来るまではだいぶ警戒していたが、先ほどの話とこの巣に残っていたのだろうゆっくりの気配から俺を少しは信用したようだ。 しかしまだ完全に信じきってはいないようで巣箱の入り口は俺の手が入らないように枝や木の葉で隠せるようにしていた。 「ずいぶん厳重だね。」 「しらないばしょだからね!なにがくるかわからないもん!」 「まりさ!ごはんはどうしよう?」 「ゆぅ・・・」 「こんな時間だしね。何か食べれるものを持ってこよう。」 「ゆ!おにいさんいわるいよ!」 「まりさ!ここはおにーさんにたすけてもらおうよ!れいむはおなかがぺこぺこだよ!」 「ゆゆゆゆ・・・」 「料理に使わなかった野菜屑だから平気だよ。俺は捨てるものがなくなってうれしい。君達は食べれるものがもらえてうれしい。」 「ゆっ、じゃあへいきだね!おにーさんごはんください!」 「じゃあこっちにきて一緒に食べようか。」 そういってまりさとれいむを家の中に招待する。 れいむは縁側を登るのに苦労しそうだったので俺が持ち上げることにした。 まりさはいやがってたがお腹がすいたれいむはすぐに持ち上げてと言って来た。 まりさも言葉では嫌がっているがよだれがすこし見える。 朝早くに巣を壊したのでほとんど一日何も食べてないのだからしょうがないのかも知れない。 「うっめぇ、これめっちゃうめぇ!」 「むーしゃむーしゃしあわせー!」 野菜屑を一心不乱に食べるゆっくり達。それを見て俺も夕食を食べだした。 夕食を食べ終わるとこれからのことを話し合う。 「ゆっ!あさになったらでていくよ!」 「おにーさんありがと!」 「でも巣の当てはあるのかい?」 「ゆっ・・・でもなんとかするよ!」 「まぁまぁもうすぐ雨が良く降るのは知ってるだろう?」 「うん!もうすぐゆっくりできなくなるよ!」 「巣ができる前に雨が降っちゃうと溶けちゃうよ?それでもいいのかい?」 「ゆぅぅぅぅぅ・・・」 「だからさ、巣が出来るまであそこを使ってほしいんだ。餌は俺がやっても良いし自分でとってきてもいい。」 「おにーさんいいの?」 「ああ、もちろんその代わり話し相手になってくれないかな?ひとりだと退屈でね。」 「いいよ!ゆっくりしていってね!」 餌は雨の日以外は自分でとって来るそうだ。俺としては毎日上げてもよかったがまりさが嫌がった。 「かりのしかたわすれちゃうとだめだからね!」 「まりさはとってもじょうずだもんね!」 「れいむもすごいじょうずなんだよ!」 「はいはい。」 次の日からまりさとれいむの新しい生活が始まった。 朝のうちからまりさは巣のあった場所に出かけて穴を掘りに、れいむは新しい巣で子供達が落ちないようにじっとしている。 俺はまりさについていき一緒に森で食べ物を集めた。 森のことはゆっくりの方が詳しいのだ。まりさに連れられてかごをいっぱいにして家に帰る。 まりさは帰るとすぐに巣にいきれいむにご飯をあげる。そして次の日までれいむやおれとゆっくりして過ごす。 物覚えもよく、人の畑の餌をとらないなど俺が教えたことはすぐに覚えた。 どうやらゆっくりしているときに教えてもらったことはちゃんと覚えるらしい。 昔はゆっくりに厳しく教えていたそうだから逆効果だったのだ。 そんな生活も1週間続くと終わりが見える。 れいむの実がだいぶ育ち、赤ちゃんゆっくりの形が分かるようになった。 ゆっくりれいむが6匹、ゆっくりまりさが同じく6匹。 まりさの巣ももうすぐ完成だという。 「おにーさんいままでありがとう!」 「れいむたちはあしたにはでていくよ!」 「急だね。赤ちゃんが生まれてからでもいいんじゃないか?」 「にんげんになれちゃうよだめだからね!」 赤ちゃんが俺になれてしまうと、親ゆっくりがいない間に人里に近づくことを心配しているのだ。 「うーん、明日は止めた方がいいかな。」 「ゆ?」 「明日の天気予報は雨なんだ。」 「だいじょうぶだよ!あさはふらないよ!」 「しかし、もうすぐ赤ちゃんが生まれるれいむが昼までに巣までいけるのかな?」 「ゆぐぅ・・・」 俺はまりさたちがここに一日留まるように雨のことをはなす。 実際に雨が降るのでまりさも困っているのだろう。 「まりさ!まりさ!」 「れいむどうしたの!」 「あかちゃんみてみて!もううごいてるでしょ!」 「ほんとだもうすぐゆっくりだね!」 「うん!あしたにはうまれるよ!」 「ゆゆっ!?じゃああしたはここでゆっくりしようね!」 「うん!あそこならゆっくりうめるよ!」 実を宿したれいむが言うのだから本当なのだろう。明日には赤ん坊が生まれるのだ。 「じゃああとすこしだけここにいさせてね!」 「分かったよ。そのかわり後で赤ちゃんを見に行っていいかな?」 「ゆっ!うまれたあとならいいよ!」 「あといえにはあげれないよ!」 「うん。本当はおいしいものをあげたいんだけどそれもだめだよね?」 「だめだよ!もりでくらせなくなるよ!」 「じゃあ明日はすこし多く野菜屑をあげよう。れいむはゆっくりがんばってね。」 「ゆっくりがんばるよ!」 胸?をはるゆっくりれいむ。赤ちゃんが生まれる姿を見れないのは残念だがしょうがない。 俺はゆっくりをおいて部屋の奥で作業を始めた。 その夜、ゆっくり達が寝静まったのを確認してゆっくりの巣箱に向かう。 餌に睡眠薬を入れていたので朝までぐっすりだろう。始めのうちは警戒していたが今は無警戒だったので楽だった。 巣箱につくと屋根の上の鍵を外して屋根を持ち上げる。 巣の入り口は枝や石で入れないようになっていたが、そんなものは意味がない。 屋根を外すとゆっくり寝ているまりさとれいむが見えた。 朝まで時間がない。急ごう。 俺はれいむを持ち上げ外にだす。 次に実の大きさを測り、2番目に大きいれいむを手に取る。 そして用意していたライターで赤ちゃんゆっくりの底部を焼く。 焼きすぎると動けなくなるので、跳ねれない程度にライターであぶる。 これまで何度もやってきたので感覚でライターをうごかす。 一番大きいれいむ以外を焼くと、まりさのほうも同じように焼く。 これで、一番大きい赤ちゃんまりさとれいむ以外は生まれて来ても跳ねることができないだろう。 焼けた後が見えないように小麦粉で隠し、れいむを元の場所にもどして屋根を置く。 明日が楽しみだ。 赤ちゃんが生まれる日。妙にげんきなまりさとれいむに赤ちゃんが生まれたら教えてほしいと言い、家の中で待つ。 しばらくすると、巣が騒がしい。どうやら全部生まれたようだ。 まりさはまだやってきてないが俺は巣箱に近づく。 巣箱の前まで行くと外にまりさとれいむのこれが漏れていた。 「ゆっくりしていってね!」 「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」 親ゆっくりの声に元気に答える赤ちゃん達。 俺はまりさに呼びかける。 「あかちゃん、生まれたみたいだね。出て来て見せてほしいな。」 「ゆっ!!ちょっとまってね!」 「ん?どうしたんだい?」 「なんでもないよ!ゆっくりまっててね!」 どうやら子供達のことで焦っているようだ。 俺はゆっくり出てこいとまりさを説得する。やがてあきらめたのか、れいむとまりさが出てきた。 「みんなでてきてね!」 「ゆっ!ゆっ!」 れいむのこえに赤ちゃんまりさが一匹と赤ちゃんれいむが一匹巣から出てきた。 元気に親まりさのまわりを跳ねる。 しかし、親まりさとれいむはうかない顔だ。 その原因が巣から出てきた。 「ゆっ!ゆっ!」 小さいまりさと小さいれいむが五匹ずつ、巣から這いずって出てきた。 「おかーしゃんまっちぇ~!」 「ゆっ!ゆっくりはねてね!」 「ゆうううう!できないいいいい!」 5匹は上手く焼けたのかずるずるすべるしかできないようだった。 親まりさとれいむは必死に飛び跳ねさせようと口に咥えて目の位置ぐらいから落とす。 元気な赤ちゃんれいむとまりさはぽよんと地面で跳ね返った。 しかし残りの十匹はべちょっと地面に引っ付く。 「どうしてええええええ!」 「これはいったい!?」 「まりさにもわからないよおおおおおお!」 我慢していたのだろう。泣き出すまりさとれいむ。 この赤ちゃん達は外敵から逃げることも餌を取ることも出来ない。 親ゆっくりもそんな赤ちゃんを養い続けれないので赤ちゃんゆっくりはやがて餓死する。 そんな未来を思い描いてないているのだろう。 「ゆぅ・・・おにーさんありがと。まりさたちはここをでていくね・・・」 「子供達はどうするんだい?」 「がんばってそだてるよ!できるだけがんばるよ・・・」 最後まで元気が続かないれいむ。まりさも子供達を捨てることを考えているのがうかない顔だ。 そこで俺が提案する。 「もしよければ、その10匹預からせてくれないかな?」 「ゆ!でもこの子達は・・・」 「俺なら十分な量の食事を与えれるから。だめかな?」 「ゆぅぅぅぅ・・・」 捨てることを考えてた親ゆっくりにとっては願ってもないことだろう。 ゆっくり理解するのを待ってると 「まりさ、おにーさんにおねがいしようよ!」 「ゆっ!そうだね!おにーさんならだいじょうぶだね!」 信用してくれて何より。 ところで今までの話を子ゆっくりも聞いていたんだけど大丈夫なのだろうか。 「「「おかーちゃんおなかしゅいた~」」」 ・・・どうやら自分のことを話していたとは考えてないようだった。 元気な子ゆっくりはともかく、飛べないゆっくりはもう少し危機感を持つべきだろうに。 まぁその方が話が楽だ。飛べないゆっくりを手にとって手元に集める。 「じゃあ確かに預かったよ。」 「おにーさんまりさとれいむのあかちゃんをおねがいします!」 「あぁ、ちゃんと育てるよ!」 親ゆっくりは安心したのか子供達に餌をやり始める。元気なゆっくりにはもちろん、飛べないゆっくりにも餌を渡そうとする。 「おにーちゃんはやさしいからね!げんきにそだってね!」 「とべるようになったらもどってきてね!」 親ゆっくりはまだ子供達が跳ねれるようになると思ってるのだろう。 もう無理なんだけどね。 まぁ最後になるだろう子ゆっくりとの時間を潰すのはかわいそうなのでそのままにしてあげることにした。 次の日の朝親ゆっくりと元気な子ゆっくりは親ゆっくりの作った巣へと旅立っていった。 俺は残った赤ちゃんゆっくりを用意してあった箱に落とす。 「ゆべっ!」 「ゆぐっ!」 べちゃべちゃと床に引っ付く赤ちゃんゆっくり。 始めはこちらに文句を言ってきたが、しばらく無視しているとこちらを気にせず集まってゆっくりをしだす。 全部がゆっくりしだしたところで話を切り出した。 「それじゃこれから君達を鍛えるよ。最後までついてきたら親ゆっくりの元に帰れるかもね。」 「ゆっ!ゆっくちがんばりゅよ!」 元気よく返事した赤ちゃんゆっくりを確認すると赤ちゃんゆっくりから離れた場所に旗を立てた。 「じゃあ今からこの砂時計が終わるまでにあそこについてね。たどりつけたらおいしいご飯をあげるよ。」 「ごはんごはん!」 「おなかしゅいたー!」 「ご飯はたどり着いてからだよ。それじゃスタート。」 スタートと同時に砂時計をひっくり返す。赤ちゃんゆっくりも同時に旗を目指して動き出した。 跳ねると楽に間に合う距離だったが跳ねれない赤ちゃんゆっくりには遠い距離だ。 必死に這っていく赤ちゃんゆっくり。俺はそれを横から眺める。 「ゆ~!砂しゃんゆっくちちてね!」 「ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 砂にお願いするもの、無言で這う物、声をあげながらがんばってるもの。 赤ちゃんゆっくりはそれぞれ思いつく方法で旗を目指す。 やがて一匹、二匹と旗にたどり着く。差が出るのは途中で休む休まないの違いだ。 今回は最後まで見るためにかなり距離を短くしていたので全匹たどり着くことが出来た。 それでも予想していた時間よりはだいぶ掛かっていたが。 「つかれちゃ~」 「ゆっくちきゅうけいだよ!」 「ゆっくちちていっちぇね!」 さて約束どおりおいしいものを上げよう。 「よくがんばったね!じゃあおいしいものをあげよう。」 「やっちゃね!」 「これれゆっくちできるよ!」 「はやくちてね!」 うれしそうな赤ちゃんゆっくりの下にお菓子を置いていく。 「さぁお食べ。」 「むーしゃ!むーしゃ!・・・しあわちぇええええええ!」 「うっめ!これめっちゃうめ!」 「ゆっくちたべるよ!」 さっきまでの疲れはどこへやら、夢中にお菓子を食べるゆっくり。 やがて食べ終わった赤ちゃんゆっくりは思い思いにゆっくりしだす。 と、言っても跳ねれないので壁に寄り添ってたり、赤ちゃん同士で話すぐらいなのだが。 ゆっくりしだしたのでもう一つルールを教えることにする。 「さてじゃあ次からは食事にも砂時計を使うよ。」 「ゆゆ?」 「この砂時計の砂が落ちる間だけご飯の時間だからね。」 「それじゃゆっくちできないよおおおおー!」 「ご飯を取り上げるだけだからゆっくりはできるよ。それに砂時計ゆっくりしてたでしょ?」 「ゆっくちちてたよ!ごはんだけならゆっくちできるね!」 「でも次の旗も同時に置くからね余りゆっくりしてるとたどり着けなくなるから気をつけてね。」 「わかっちゃよ!」 「じゃあ次を始めるよ!」 そういって今度は先ほどよりすこし遠い距離になるよう旗を置く。 今回は最初と違って赤ちゃんゆっくりは二つに別れた。 旗に向かうものとゆっくりしてるものだ。 先ほどは旗についてからもだいぶ時間があったからゆっくりしてるのだろう。 しかし砂時計はそんな赤ちゃんゆっくりを待たずに砂を落とす。 やがて全部の赤ちゃんゆっくりが旗を目指すが、砂が全部落ちたとき辿りつけていたのは半分だった。 たどりつけてなのはまりさ種の方が多い。這うだけでも身体能力の高さが出るようだ。 それに加えて最初にゆっくりしてたのはれいむ種が多かったのもあるだろう。 「今回は半分になったね。じゃあご飯の時間だよ。」 そういってたどり着いた方には前と同じようにお菓子を、たどり着けなかったほうには野菜屑や近くで取った虫を与える。 「「「むーしゃ!むーしゃ!しあわせ~!」」」 おいしそうにお菓子を貪る赤ちゃんゆっくり。対照的に、 「むーしゃ・・・むーしゃ・・・」 「ゆゆっ!むししゃんうごかないでね!」 「れいみゅもおかしがいいよ!」 こちらは野菜屑や虫の赤ちゃんゆっくり。 親ゆっくりが取ったのを食べたことがあるので食べないことはないが、食べやすいように口渡しだったので動く虫は食べずらそうだ。野菜屑も食べやすい大きさに切ってないのでうまく食べれない。 お菓子を食べてるゆっくりの方に向かおうとしたが透明な壁によって旨そうに食べる赤ちゃんゆっくりを見て涎をたらすしか出来なかった。 そうして食べている頃に砂時計の砂が落ちる。 「はい、時間切れー。次の旗はあそこだよ。」 「ゆ~!まだたべおわっちぇないよ!」 「もっとゆっくちちゃちぇてね!」 「だめだめ。砂はもう全部落ちたよ十分ゆっくりできたよ。」 「おにーしゃん!れいむちゃちにもおかしちょうだい!」 「旗まで辿りつけたらね。辿り着けなかったらさっきみたいな野菜屑と虫だよ!」 「「「ゆ゙ゔううううううううううう!!!」」」 砂時計は砂の量を少なくしていたので短いと感じるのは当然だったが、赤ちゃんゆっくりには砂の量の違いは分からない。 野菜屑はもう嫌なのか先ほど辿り着けなかったゆっくりは我先にと旗へと向かう。 お菓子だった赤ちゃんゆっくりも野菜屑を食べないように旗に向かうが野菜屑だったゆっくりよりはゆっくりしていた。 「ゆっくち!ゆっくち!」 今回の旗はさっきよりはかなり遠くにおいているからしばらく掛かるだろう。 砂の量は増やしたので全匹辿り着けないことはないはず。砂が落ちる頃に見にこよう。 赤ちゃんゆっくりの必死な声を聞きながら俺は部屋を後にした。 「じゃあご飯の時間だよ!」 「むしゃむしゃむしゃ・・・」 旗に向かうってご飯と言うことを3日間繰り返した赤ちゃんゆっくりはもはや喋ることもせずに黙々とご飯を食べる。 一口でも口に含もうと必死なのだ。それは野菜屑と虫の方も変わらない。 この三日間で野菜屑にならなかった赤ちゃんゆっくりはいなくなった。 まだ野菜屑と虫を食べにくそうにしている赤ちゃんゆっくりもいるが、慣れて普通に食べる赤ちゃんゆっくりも出始める。 「はい時間切れ~。次はあそこだよ。」 「ゆ・・・ゆっくちがんばりゅよ・・・」 次の場所を教えると赤ちゃんゆっくりはゆっくりせずに旗に向かう。 お菓子のほうはだいぶ食べられているが野菜屑はまだ残っている。 タイムアップと同時にご飯の時間が始まり、食べる場所は旗の近くなので遅れたゆっくりは食べ始める時間もそれだけ短いのだ。 この3日間で距離と時間はだいぶ延びた。 今では俺と同じ時間に食事をするように砂時計と距離を合わせている。 赤ちゃんゆっくりは朝昼夜と制限時間内に旗に辿り着けるように一度もゆっくりせずに旗を目指し。 夜と朝の長い時間の間にだけ眠ることが出来た。 それもゆっくりしすぎると旗までたどりつけないのでゆっくり眠れない。 野菜屑をあげるのは朝の時間が多く、昼夜は余り野菜屑が必要なくなっていたが、野菜屑なんてそんなに多くでないので好都合だった。 お菓子を食べてる間は幸せそうに思えるだろうが、忙しなく食べていてはおいしさも分からないだろう。 現に今は小麦粉をこねてお菓子に見せたものなのだ。 遅れてご飯を食べれずに衰弱していく赤ちゃんゆっくりも出始めるが、寝ている間に果実の汁をかけてやれば元気になる。 死んでゆっくりさせないようにゆっくりの体調管理には気をつけねば。 赤ちゃんゆっくりを鍛えるようになって1週間、うれしい誤算があった。 赤ちゃんゆっくりが心配になった親ゆっくりが現れて、旗に向かって懸命に這う赤ちゃんゆっくりをみてマツタケを置いていったのだ。 どうやら、ちゃんと育ててくれていると勘違いしたようだ。 もっとも勘違いするように音は届かないようにしているし、近づくと気が散るからと言って遠くから見せたから当然だが。 赤ちゃんゆっくりも必死なので周りに目がいかず、親ゆっくりが来ても気づかなかった。 「どうだい。がんばってるだろう?」 「ゆっ!あかちゃんたちがんばってるよ!」 「そうだろう。みんな君たちに会うためにがんばってるんだ。」 「あかちゃんたちにももってきたものたべさせたいよ!」 「あとで俺がちゃんと食べさせるよ。」 「ゆ~、まりさがちょくせつわたしたいよ!」 「それはだめだね。今は君達に会うためにがんばってるから今あっちゃうと今までの苦労が無駄になっちゃうんだ。」 「ゆゆゆ・・・」 「まだ野生に耐えれないから我慢してね。」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「よし、じゃあこの野菜屑をやろう。こんなものしかないがよければもっていってくれ。」 「おにーさんありがとう!」 それからも親ゆっくりは俺にいろいろなものを持ってきた。 どれも山で取れる珍しいもので、赤ちゃんゆっくりのためにがんばって取ってきたのだろう。 ありがたく全部いただくとする。 赤ちゃんゆっくりは一度もゆっくりさせずに這い回っている。 今は平地だけじゃなく、砂利道や坂など様々な障害を加えている。 今は綱渡りだ。 旗は立方体の箱の上にある。跳ねれればいいのだが跳ねれないゆっくりは崖で止まってしまう。 そこで坂がついた箱を用意し、そこから旗の箱まで綱を引いてやるのだ。 旗に辿り着くには綱を渡らなければならず、綱から落ちたら最初からだ。 これだと辿り着けない赤ちゃんゆっくりは一度も食事を出来ずに衰弱してしまい、果実汁に頼りっぱなしになるが、 親ゆっくりが持ってきているものの中に果物が含まれているので余り負担は増えなかった。 それに赤ちゃんはまったく育ってない。 実は親ゆっくりに遠くから見せていたのは育っていない赤ちゃんを気づかせないためでもあった。 こいつらはゆっくり出来ないと成長も出来ないらしい。 おかげで餌代も増えず、場所もずっと同じでいいので楽だ。ご都合設定バンザイ。 「もっとゆっくちちたいよおおおお!」 「ゆぅ、れいみゅがんばっちぇね!」 「ゆっくちがんばりゅよ!まりしゃもがんびゃろうね!」 相変わらず食事中は声もなく急いで食べるが、ほとんど旗に辿り着けるようになって赤ちゃん達はお互いに助け合うようになった。 協力しないと辿り着けないようなギミックを増やしたせいもあるだろう。 これはどんどん無口になっていく赤ちゃんゆっくり対策だ。 綱を渡るゆっくりをもう渡りきったゆっくりが応援する様子を見ながら、 まだまだ退屈させない赤ちゃんゆっくりのために次はどんなギミックにしようか考えるのはもう日課になっていた。 「おにーさんまりさたちはしばらくこれないよ!」 「ん、そうかもう冬篭りか。」 「そうだよ!あしたにはあなをふさぐんだよ!だからはるまであえないけどあかちゃんをよろしくね!」 「それなら餌が必要だろう。よければもってけ。」 「ゆゆっ!おにーさんありがとう!」 そうかもう冬篭りか、ゆっくりが言うのだからそろそろ雪が降るだろう。 ゆっくりは天候に敏感だ。身の危険と直結してるから当然だろう。 そろそろ虐待の手段に欠いてきたのでここらで赤ちゃんゆっくりをかえしてやるか。 最後の旗とりをさせた次の日、俺は赤ちゃんゆっくりを外に出してやる。 「ゆー!おしょとだー!」 「しゃ、しゃぶいよおおおお!」 「ゆっくちできないいいいいい!」 「あぁ悪い悪い、これを着ればゆっくりできるよ。」 そういってゆっくりを綿で包んで外れないように止めてやる。 「どうだ?まだ寒いか?」 「ゆゆ~!あっちゃかぃ~」 「これなりゃゆっくちできるよ!」 「よし、じゃあゆっくり親の元へお帰り。これまでがんばってきたから野生でもゆっくりできるよ。」 「おにーしゃんありがちょー!」 「巣の場所は教えたとおりだからね。がんばって帰るんだよ。春にはまたおいで。」 「おにーしゃんまちゃね~!」 そういって綿に包まれた赤ちゃんゆっくりは森に入っていった。 今日巣を閉じると言っていたから間に合うだろう。 今までの訓練から野生でゆっくりと生きる赤ちゃんゆっくりを想像しながら俺は雪の降る道を帰っていった。 「おかしいな。あいつらがゆっくりしてる姿が想像できないぜ。」 続く このSSに感想を付ける
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密かな流行の品としてのスキンケア家電があります。 時間に余裕がある時いつでも自分の家で、エステに訪れてプロの方にしてもらうフェイシャルコースと同じような美肌を手に入れることができるのですから、ブームが巻き起こるのも当たり前ですね。ですが、人によっては買った後に毎回使うことが億劫になってしまうことだってあります。 即座にお買い求めになるのは少し待って、面倒に思うことなくずっと使い続けられるのかもあらかじめ確かめることが重要です。 肌は状態を見てスキンケアのやり方を使い分けることが大切です。 肌の状態は毎日変わっていくのに同じやり方で、「おなじでもきっと大丈夫」とスキンケアをしていればそれで大丈夫というわけではありません。 脂性なのにたっぷり保湿をすることはないと思いますし、刺激の弱いケアを生理前にはおこない、強い刺激を避けるというように変化させていくことが必要なのです。 また、四季折々に合わせてケアも季節にあったケアをすることも大切なのです。 いつもは肌があまり乾燥しない人でも冬になるとお肌がカサカサになるケースもありますから、、顔を洗った後やおふろに入った後は化粧水を使うほか、乳液を使用しましょう。冬になると肌のトラブルが多くなるので、スキンケアを怠らないようにしましょう。 しっかりと保湿をすることと血をよく行きわたらせることが冬の肌の手入れのポイントです。乾燥肌の人は、お肌に優しい洗顔料を選択して手を抜かず泡立てて、肌を強くこすらないようにしてください。力任せに洗うと肌に良くないので、優しく洗うのがコツです。 加えて、洗顔後は欠かさず保湿するのが良いでしょう。 化粧水のみではなく、乳液。 美容液クリームも状況に合わせて用いてください。 スキンケアで1番大切にしたいのは正しい手順で洗顔を行うことです。肌を痛めてはしまう洗顔とは肌トラブルの原因となり潤いを保てなくなってしまう、原因となります。 可能な限り、優しく包むように洗う念入りにすすぐ、というふうに意識をして洗顔をするようにこころがけましょう。 毛穴の汚れを取り去り赤ら顔の原因となる血行不良も解消されますから新陳代謝も盛んになるでしょう。 美容成分をたくさん含んだ化粧水や、美容液を使うことで保水力を高めることができます。スキンケアには、コラーゲンやヒアルロン酸はもちろん、アミノ酸などが含まれているコスメが最もいいんじゃないかなと思います。血流を改善することも併せて忘れてはいけないことですので、ストレッチや半身浴だけではなく、適度な有酸素運動もやり血液をさらさらに治すようにしましょう。世間には、スキンケアは必要無いという人がいます。 こちらもおすすめ
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この前なんかの映画で見たのをネタに書いてみた。 季節は冬。 食糧難で飢えた大量のゆっくりが毎年町に迫ってくるので人間たちは町を土の塀で囲んだ。 しかしそれではダメだった。他のゆっくりを足場にして塀を越えてきたのだ。 一回目の防衛戦は人間たちの敗北に終わった。唯一の救いは攻めてきたゆっくりが比較的少なかったことか。 だが今回、二回目のゆっくり達の兵力は一回目の倍近くだ。今度町へ侵入されては食料が尽きてしまう。 このピンチを一人の知恵者が救った。 「すぐれた要塞というものは一つだけ弱点がある」 そう言うと塀の中で一か所だけわざと侵入できる場所を作った。 さらに侵入した先を曲がりくねった一本道にして、最終的に住人たちが土の塀を作るために掘った穴へと続くようにした。 町全体を囲えるほどの土を掘ったのだからその穴は相当深い。 そこまで作ったところでゆっくり達の襲撃が始まった。 始めどこから町へ入ろうか考えたゆっくり軍だったが、侵入口を見つけると何の警戒もせずにそこから侵入してくる。 侵入した先は一本道。たくさんのゆっくりがへし合い押し合いしながらぞろぞろと奥へ進む。 深い穴に気づいたのは先頭のゆっくりだったが、後ろから押されているので為すすべなく落ちていく。 そして町へ攻めよったゆっくり達のほとんどは深い穴へと落ち、残ったゆっくりは「ゆっくりしんでね!」と言い残して去って行った。 人間たちの完全勝利だ。 深い穴に落ちてどこにも逃げられないゆっくりはどうするか。 殺すなどとんでもない。このゆっくり共は食料だ。必要な時に釣り上げて食べるのだ。 深い穴から逃げ出したいゆっくりはロープでも垂らせば簡単に釣れるだろう。 残念なのは、この食料庫は長く持たないということか。中にいるゆっくり達は共食いを始めるからだ。 しかし問題ない。この町の罠にまた引っかかるおバカなゆっくりがいるのだから。 さらにゆっくりを収穫したいのであればこの町の罠を知らない野生のゆっくりに豪華な食事を与えたあとに 「今度は友達を呼んで帰ってきなよ。皆ゆっくりさせてあげるよ」と言って野に返せばよい。 アホなゆっくりは必ずや友達ゆっくりを引き連れて帰ってくるから。
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「ゆっくりしていってね!」 俺は家へ帰る途中に突然飛び出してきたゆっくりまりさを避けた結果、俺は自転車もろともお空へダイブした。 キラキラと太陽の光を受けて輝く自転車と川を見て世界全てがこんな風にキラキラしてたらきっと素敵だと俺は思った。 「わ~おそらをとんでる~♪」 こちらを見上げてそんなことをほざいてるゆっくりまりさに心中でやかましいわと悪態を突きつつ 俺は自転車から離脱して受身を取った、この間約2秒。 「ぐぅっ、は、速鷹号おおおおおお!!!」 俺は無傷だったものの我が愛機は突然増水した川に落ちてポロロッカしていった。 「ゆ~おにいさんよかったね!」 「な、何故にホワイ!?」 人の愛機が河童の川流れされたというのにこのド饅頭は何をほざいていらっしゃるのだろうかと俺は驚愕した。 「あんなゆっくりできないのりものにのってたらゆっくりできなくなるところだったよ! これからはゆっくりしていってね!」 俺はかなり豪快なスピードで堪忍袋の尾が切れた。 後悔させてやる。 お前は全てのこよなくスピードを愛する自転車乗り達を敵に回したのだ。 とりあえず俺はゆっくりまりさをマイハウスへと導いたのだった。 「ゆ♪まりさをおにいさんのおうちにつれてきてくれてありがとう! おれいにずーっといっしょにゆっくりしいってあげるね♪」 ゆっくりまりさは俺の家に入るや否や満開のスマイルでお礼を述べた。 この笑顔がこれから苦痛に歪むと思うとドキドキして愉快でたまらない。 「ああ、ゆっくりしていってくれ…できるものならな!」 そう言うと俺はゆっくりまりさの目の前でシババババっと高速で反復横とびを開始した。 「ゆ?!おにいさんゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 俺の余りに素早い挙動にゆっくりまりさは目を白黒させている。 ゆっくりすることを信条とする貴様にはゆっくりしているどころか 全開ギリギリのスピードで動き続ける俺の姿を見るのはさぞかし苦痛だろう。 「ゆぅ~!ゆっくりできないおにいさんとはいっしょにいられないよ! もうおうちかえる!」 そう言うとゆっくりまりさは俺に背を向けて外へ出ようとした。 「おっとそうはイカのコンコンチキ!」 俺はシュッパーンとゆっくりまりさの前に回り込むと今度はゆっくりまりさを中心に体はゆっくりまりさに向けながらぐるぐると回転を始めた。 「ゆぅぅぅぅぅうぅぅぅ~!?やべでよおおおおお!おうちかえしてええええええ!!」 さて、こんな感じで10分ほどまわっていたが自転車で鍛えた俺の足腰も流石にきつくなってきた。 限界をオーバーしてしまうのも時間の問題だろう。 「ゆ?ちょっとゆっくりしてきて…」 「記憶を失え!」 そう言って俺はゆっくりまりさの背後に回り後頭部に水平チョップをかますとゆっくりまりさは気絶した。 「ふぅ…」 俺は脚や疲れた箇所をアイシングしスポーツドリンクを一本のみストレッチを済ませた。 そろそろゆっくりまりさが起きそうになり、俺はまたその目の前で反復横とびをはじめた。 「ゆゅ~……ゆ!?どうしておにいさんがゆっくりしてないの!?」 ゆっくりまりさがぽやぽやとまぶたを上げて目を覚ました。 「くくく…やっとおきたか、俺の余りにもゆっくりしてなさに気絶してしまったお前は気付いて無いだろうが お前が寝てる間ずっとこうやってゆっくりしてないところを見せ続けてたんだぜ…?」 俺はにやりと笑いながら寝起きのゆっくりまりさに言い放った。 「ひぃ!?いやあああああああ!ゆっぐりでぎなよおおおお!おうぢがえる!おうぢがえるうううう!!!」 余りのゆっくりしていない事態にゆっくりまりさは悲鳴を上げた。 「ほう、もうおうちに帰るのかい?随分とゆっくりしてないじゃないか こりゃ俺のゆっくりしてなさがまりさに移ってきたようだな」 「!?まりさはゆっくりしてるよ!ゆっくりしていってね!」 ヒステリーを起こすゆっくりまりさにさらなる追い討ちをかけるとゆっくりまりさはガクガクと震えながらゆっくりを主張し始めた。 「その焦りっぷりがゆっくりしてないのさ!」 俺はさらに反復横とびのスピードを加速した。 「ゆ゛っぐり゛い゛い゛い゛い゛いいいいいいいい!?」 ゆっくりまりさは遂に耐え切れなくなり餡子を口からぶくぶくと吐いて果てた。 このSSに感想を付ける
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遺伝 両親から子ゆに受け継がれる要素と、受け継がれない要素がある。 遺伝する要素 種族 おかざり 髪型 遺伝しない要素 ランク もみあげ・おさげの形状 妊娠形態 その他の初期ステータス 繁殖・家族 交尾と妊娠 ゆっくり同士が密着すると互いに身体を擦り寄せる「すーりすーり」が発生し、これがある程度継続すると確率ですっきりー(交尾)が開始される。すっきりーが完了すると性欲値の低い方がおちびをにんっしんし、つがい(夫婦)としての関係が結ばれる。 すっきりーの発生率はゆっくりの性欲値と設定の「赤ゆが出来る確率」によって決まる。また、ゆっくりの頬が紅潮している状態だとより発生しやすくなる。性欲値は高い方のみ参照されるため、☆0の個体でも☆3の個体と接触すれば高確率で交尾する。 一度でもすっきりーを行っていれば妊娠剤(ハート)で出産を早めても、また妊娠剤で新たに妊娠させても、何なら母役ではなく父役のゆっくりを妊娠させても両親の遺伝情報を参照した子ゆが産まれる。 狭い場所に複数のゆっくりを閉じ込めると常にゆっくり同士が密着してすーりすーりが多発するため、短期間で大量のおちびを作らせることが可能。 出産すると寿命値が大きく減少する。長生きさせたい場合はおちびの作らせすぎに注意。 家族関係 親子はお互いに「おかーちゃん/おとーちゃん」「おちびちゃん」と呼ぶ。姉妹は互いを「おねーちゃん」「いもうと」と呼び、つがいは種族名で呼び合う。(さくや、みょん、ちぇんの3種は未実装なのか呼ばれない) 親子・姉妹を問わず、近親相姦した場合は両者とも関係がつがいに更新され種族名で呼び合うようになる。 家族として認識されるのは一親等までであり、二親等以上関係が離れているゆっくり(祖父母や孫など)は家族にカウントされない。 仕様上、家族関係は永続的に保持される。近親相姦で関係を変える事はできるが、関係を消失させる手段は無い。このため、一度結ばれたつがいを離婚させたり、親子や姉妹を赤の他ゆんに改変したりはできない。(バグで関係が消える事は稀にある) 虐待の連動性について 家族のメンバーが虐待を受けると近くにいる家族全員が泣き始める。また子ゆを特定のアイテムやアクションで攻撃すると母役のゆっくりはぷくー化し、虐待された子ゆの元に駆け寄る。(父役に妊娠剤を投与して産ませた子ゆでも母役が怒る) 善良種・ゲス種 観察日記と同様にC·B·A·Sのランク分けが存在し、性格毎に行動や言動が変わってくる。 ランクは遺伝要素の対象外であり、子ゆのランクは親ゆとは無関係に決定される。 ランクによる行動パターンの違い Cランク ランク値が最底辺に近いと外見が涎を垂らした肥満個体になり、Bランクに近づくと通常の外見になる。ゲス種限定のセリフを喋り、逆に善良種限定のセリフは喋らない。頻繁に屁をこき、愛でられるとうれしーしーを飛ばす。プレイヤーからの攻撃や目覚まし時計など、ぷくー化のフラグが他のランクよりも多く設定されている。また、おかざり無しのゆっくりに接触すると攻撃を行う。うんうんを催すとその場でうんうん体操を開始する。手動操作のBボタンでもうんうんを出す。 Bランク 善良種限定のセリフを喋るようになり、逆にゲス種限定のセリフは発さなくなる。ただしランク値がC間近だと「行動パターンはBランクだがセリフパターンはCランク」という状態になる。このランクでもまだおかざり無しには攻撃を行う。近くにトイレシートが存在する場合、そこに移動してうんうんを行う。手動操作のBボタンでは全速前進状態になる。 Aランク セリフや行動が完全に善良化し、おかざり無しを攻撃しなくなる。 Sランク 基本はAランクと同じ。ランク値が上限に近づくと銀ピカに光る。更に好き値が☆3に達しているとより売値の高い金ピカになる。 観察日記でのBランクは全てCと同様のゲス種だったが、にっきでのBは善良とゲスが混在するようになっている。 ランクには細かな内部数値が存在し、その内部数値の変動に応じてゆっくりの状態も涎ありC→ 涎なしC→ ゲスB→ 善良B→ A→ S→ 銀ピカSという風に細かく変動していく。 涎は最底辺のCランク以外に後述する非ゆっくり症/足りないゆにも見られる特徴だが、よく見ると最底辺のC個体は涎が垂れているだけでなく、輪郭の幅が広く肥え太っている。 しつけや愛でを連打することでランクを上昇させられる。逆にゆっくりを「叩く」で攻撃し続けるとランクが低下する。 稀にエリア移動時にゆっくりのステータスが書き換わってしまうバグがあり、このバグでランクが変動することもある。 繁殖行動は前作ほど積極的には行わなくなった他、A・Sであってもうんうんを出すようになった。 捕食行動も基本的には観察日記と同様だが、ドーナツトラップ等の関係で若干複雑化している。 「ゲス化」について ランクとは無関係な仕様として、一旦虐待された後に泣き止んだゆっくりはゲス化し、ゲス個体やぷくー時のセリフを平常時に喋るようになる。(行動パターンは変化しない) ロードを挟むと解除されるが、再び条件を満たせば何度でも再発する。しつけやおかざりの着脱などでもゲス化するため、好きな飼いゆをゲス化させたくなければ注意しよう。 非ゆっくり症(足りないゆ) 非ゆっくり症とはゆっくりが精神崩壊した状態のこと。 足りないゆとは生まれつき、或いは人間からの処置によって思考能力や言語能力に欠陥が発生しているゆっくりのこと。 今作ではビンタやしつけなどで精神値が減少し0以下になると、段階を踏んで非ゆっくり症または足りないゆに該当する状態へと移行していく。 また、物理攻撃によるダメージとオレンジジュース等の回復を短いスパンで繰り返したり、同時に行ったりすると(オレンジジュースを飲ませながら殴る・布団に擦り付けながら殴る・プレスコンベアでダメージを受けつつ、苦痛で漏らしたうんうんに触れて回復等)、死すら許されず絶対に苦痛から逃れられないと悟ったゆっくりが絶望して急速に精神値が減少し、ごく短時間で非ゆっくり症状態へと移行する。 ※炎上やゆ下痢等のダメージは対象外。 初期症状 精神値が0を下回った直後の状態。まだ非ゆ症になりかけの段階。 メッセージ欄に「??????????????…」と表記される。 表情が泣き顔で固定される。 「やだやだやだぁ」などの専用ボイスしか発さなくなる。 売値が2分の1に低下する。 発症後 なりかけの状態から更に精神値を減らし続けると完全に発症する。 髪型が短髪に固定される・ランクに関わらず涎を垂らすようになる・目が上を向いてアヘ顔になるなど外見の変化が表れる。(なりかけと違って表情は変化するようになる) 売値が4分の1に低下する。 ボイスが「わーい、おはなさんだぁ!」「おうちにかーえろっと」などに置き換わる。 精神値がある程度回復すると涎が引っ込み、更に回復することでなりかけ状態を経由して正常な状態へと持ち直す。精神値を回復するには愛で続けるか、風船に括り付けて滞空させておくといい。 ボイスのパターンが限定されるため何に対しても無反応になっているようにも見えるが、ゲス・善良による行動パターンの違いや喜怒哀楽の表情変化、親子関係などは通常通りに機能している。 ランクに関わらずトイレを使わなくなる。また虐待を受けた際にうんうんを漏らすのは健常なゆっくりと変わらないが、ノーモーションで出すのではなくうんうん体操を行うようになる(なりかけの時点で確認) (なりかけではなく完全な)非ゆっくり症のゆっくりを妊娠させると、その子ゆにも遺伝する。遺伝によって生まれた子ゆも精神値を回復させると正気になる。 おかざり 各種ごとに種族固有のおかざりを持っている他、条件を満たしているとランダムで特殊なおかざりを装備した個体が出現する。 観察日記と同様、交配やすり替えなどによって他種のおかざりを持つ個体も作れる。 今作ではこたつに加えて巻貝も登場するため、「こたつむり」だけでなく「まりさつむり」等も再現可能。(勿論他のゆっくりにも付けられる) 特殊おかざりの一覧はおかざりと時季を参照の事。 おかざりはゆっくりを持ち上げた際に表示されるおかざりのマークをタッチして外す事が出来る他、しつけやダメージ等でも簡単に外れる。 おかざりが無くなるとメッセージ欄が「かなしい…」になり、ボイスでも「かえして!かえしてよ!」と言うようになる。近くに直前まで付けていたおかざりが有る場合はそのおかざりに向かい、無い場合は自分の所有物であるかに拘わらずとにかく「おかざり」が付近にないか探す。 おかざりを失った個体が同時に複数いる場合、落ちているおかざりに殺到して早い者勝ちで装備する為、他種のおかざりを装備してしまう事もある。 売却などでおかざりが消滅している場合は暫くすると機嫌が直る。 また、取り上げたおかざりを刀で斬った場合、切断された破片はおかざりと認識されなくなり消滅と同じ扱いになる。 無関係なおかざりを新たに与えると、ゆっくりとおかざりの結び付きが更新される。ただし存命の別個体から取り上げたおかざりだとすぐには更新されない。付け替え後にロードを挟むか、別個体の方でもおかざりの更新を済ませておく必要がある。 C〜Bランクの個体がおかざりの無い個体に接触するとぷくー化し、攻撃を行うようになる。(攻撃されたおかざり無しも反撃を行う) 髪型 Ver0.4aより追加された要素。 成ゆ(成体ゆっくり)は各種毎に固有の髪型を持つが、稀に他種の髪型を持つ個体が生成される事がある。(ショップでは高確率で出現する) 髪型は遺伝するため、異なる種族を交配する事で人為的に生み出す事も可能。 髪には部位耐久値が存在し、減少に応じて通常→短髪→ハゲへと髪型が変化していく。(ハゲは細かい設定の「スキンヘッド」の項目をOFFにすると発生せず、頭頂部の1房だけは絶対に剃れなくなりモヒカンのような外見になる)オレンジジュースを飲ませる事で再生させられるが、髪型が変わってしまう場合がある。 おさげやもみあげ、又はそれに準ずる可動部も頭髪とは独立した固有の耐久値を持ち、ゼロになると効果音とともに千切れて地面に落ちる。 落ちたパーツは体から離れても蠢いており、持ち主のゆっくりを近くに置くと、固有のセリフはないものの必死ですり寄り頬ずりする等執着を示す。 赤ゆ・子ゆは一律で短髪として描写されるが、これは外見だけで内部的には既に本来の髪型が決まっており、成体サイズまで成長してからロードを挟むと本来の髪型が見た目に反映される。 逆にキックなどで成ゆのサイズを子ゆまで縮小させてからロードすると外見のみ短髪化する。再び成長させると元に戻る。 非ゆっくり症/足りないゆも発症時に短髪化するが、こちらは内部的にも髪型が変化しており、また正気に戻るまではオレンジジュースによる再生もできない。 これらとは別に、れいむ種とまりさ種のもみあげ・おさげには複数種類のバリエーションが存在する。こちらは破壊後にオレンジジュースで再生させても形状変化は起きない。 胎生妊娠形・植物妊娠形 今作で追加された要素。 観察日記では胎生妊娠形(胎内に赤ゆを宿すタイプ)のみしか居なかったが、今作では頭部に茎を生やして赤ゆを宿すタイプが登場するようになった。 両者では次のような違いがある。 髪色・瞳の色詳細はゆっくり一覧を参照。 妊娠形態の違い見た目の変化・植物型〜額から茎が生え、先端に実ゆが実る。徐々に成長し、出産時期を迎えると切り離されて誕生する。実ゆは基本的に眠っているが、虐待やしつけなどの外的刺激には反応し、泣いたり失禁したりもする。殴るコマンド・炎上などによる被ダメで内部データの体力が尽きると死亡し落果、流産となる。(流産した瞬間、母体の茎は消滅する)・胎生型〜母体となったゆっくりの身体が一回り大きくなり、下顎の下が膨らむ。赤ゆは体外に露出していない為、植物型と違って出産するまで外部からの干渉はできない。出産時期を迎えると体外に産み落とされ、母体は妊娠前の体型に戻る。 植物形であっても赤ゆは1ゆんずつしか産まない。時々2ゆん以上実るが、出産時期を迎えると1ゆんだけ産まれ残りはロストする。 妊娠中のゆっくりを売却すると赤ゆ(実ゆ/胎ゆ)はロストする。植物形の場合は動かなくなった実ゆが地面に落ちる。 愛でた時の反応妊娠中に愛でるようとすると植物形且つ善良種は通常時と同様に売値が上がるが、胎生形は1ずつしか上がらない。 植物妊娠で露出しているゆっくりを愛でる事も出来るが、出産した時点で売値や性格等はリセットされるため無意味。 なお、両方の妊娠方法をとるタイプや、卵生妊娠形は現行版時点では登場しない。 稀にバグで赤ゆの状態がおかしくなる場合がある。無限うんうんとおにぎり化は複数のゆっくりを密集させて放置すると発生しやすく、それ以外のバグはあんよ焼きを行った個体を妊娠剤(ハート)で妊娠させると発生しやすい。 共通のバグ 赤ゆが巨大な状態で産まれ、その場から動かず無限にうんうん体操を行う。 赤ゆの体型がおにぎりのような三角形に歪む。上記の巨大化バグと併発しやすい。 出産時期を迎えても一向に産まれず、親ゆが「うまれる、うまれるー!」と言い続ける。 植物形の場合 実ゆが巨大化する。出産間近に直る(最小サイズに修正される)場合と巨大化したまま産まれる場合がある。 実ゆが茎に実らず、巨大化した状態で空中から降ってくる。既に産まれているかのように動き回り、実際の出産時期を迎えるまでは殺しても別個体として復活する。 胎生形の場合 胎ゆが親の身体の外に転げ落ちる。出産時期を迎えるまでは殺しても復活する。 ※産まれる前にバグで母体から離れた胎ゆ・実ゆはアイテム扱いでステータスは表示されないが、内部データは存在するようで、喜怒哀楽やランクの上下の他、攻撃や炎上等によってダメージを受けたり、しつけやビンタ等による精神値の低下で足りないゆになったりもする。(ランク等のステータスは誕生時にリセットされる)ただしアイテム扱いの為食物が摂取できず、オレンジジュースやラムネ含む飲食物による体力回復や、風船装着による精神値回復は不可能(布団による体力回復や愛でによる精神値回復は可能)。アイコンによるおかざりの着脱もできないが、頭部に上手く投げつけると装備できる。また、一度失った頭髪や可動部の再生は不可能。誕生前に死亡や売却で母体がロストしている場合、ロードを挟むとアイテム同様に消滅してしまうので、この状態を維持して飼う事はできない。 サイズ 今作では大きさの目安がテキストとして表示される事はなくなったが、観察日記と同様に大きさのランクはある程度存在する模様。 今作でもゆっくりに餌を与え続ける事で大きくなる。特にケーキはある程度の大きさまでなら急速に成長させる事ができる。 ただしゆっくりの食事速度は体格に比例して早くなるため、ある程度大きくなった個体はケーキすら一瞬で平らげてしまうようになる。(=成長効率が落ちる) 大きさの上限が前作から大幅に緩和され、根気と愛が有れば超ドスサイズのゆっくりに成長させる事も出来るようになった。 ただし、観察日記と同様に大きく育てすぎると持ち運びが難しくなる点には注意。また飛行種は天井がないと行方不明になる。(サイズの大きさ=歩幅の大きさであるため、飛行種はサイズが大きくなるほど飛行時の高度も速度も上がってしまう) 強制妊娠のアイテムがある関係上か、今作では赤ゆでも妊娠できる。 うんうん ゆっくりは時間経過で便意を催し、うんうん(大便)を排泄する。 Cランクと非ゆっくり症/足りないゆはその場で排出し、健常なBランク以上は最寄りのトイレシート(巨大な葉っぱ)まで移動してから排出する。 家ステージの自宅内のトイレ(灰色のシート)のみ、画面上の位置と実際の判定がズレているためゆっくりがトイレの外にわざわざ移動してから出してしまう。家ステージ神社エリアの境内にも同様のトイレシートが設置されているが、ゆっくりは屋外の葉っぱのシートに反応するため使ってくれない。 周りにトイレが無い、または壁などで仕切られていてトイレまで辿り着けない場合、暫くするとうんうんを漏らしてしまう。あにゃるからうんうんが出っぱなしになるが、これでゆっくりが泣き出したりする事はない。(トイレが全く無い天国ステージなどでよく見られる) うんうん体操 うんうんを気張っている最中のゆっくりは仰向けの姿勢になり、もみあげ(おさげ)をバタつかせて食いしばる。一旦動きが落ち着いた後、再びバタついて暫く経過するとうんうんが飛び出る。 眠気状態ではモーションが鈍化し、ぷくー状態では加速する。 排出後のうんうんの扱いについてはアイテムの項を参照 体力・精神値・寿命など ゆっくりの生存等に関わる重要なパラメータの1つ。何れも不可視である。→v0.5から可視化された。 この作品では体力以外は数値で表すのではなく、星の数で表している。☆の数の上限はすべて3つまで。 体力 体力は文字通りゆっくりの体力を示す。大半の虐待アイテムや他ゆっくり・動物からの攻撃、水接触等で減少し、オレンジジュースや睡眠等で回復する。(ver0.5以降は寒さでは死ななくなった) HPが少なくなるとゆっくりが青く変色して殆ど動かなくなる他、メッセージ欄の色が緑(健全)から→黄→橙→赤→黒(永遠にゆっくり、下記参照)へと変換していく。 体力 60 移動速度低下、設定次第で外見が変形 40 青く変色する、更に移動速度低下、「たのしいね!」などのポジティブな精神状態にならなくなる 10 ほとんど動かない、ボイスを発さなくなる 0 永遠にゆっくり -10 死体が破壊され破片化する 死亡後について 体力が0〜-9の段階ではまだ死体が残る。ここから下記のいずれかの状態に移行する。 消滅 死亡してから暫く放置するとゆっくりの死体が次第に小さくなり、最小サイズ以下になると消滅する。生前のサイズ=消滅までの制限時間であり、産まれたての赤ゆ等であれば即消滅する。消滅後は地獄ステージに転送される。サイズ縮小がある程度反映されるらしく、生前よりも小さい姿で出現する。バグの「おにぎり」化が発生している場合、内部データは最小サイズなので、ロード毎に変動する表示サイズにかかわらず死亡すると即消滅する。 死体破壊(破片化) 体力が-10以下になると発生。死体が破壊され、「ゆっくりの破片」に変換される。破壊後は地獄ステージに転送される。ゆっくりの破片は完全にアイテム扱いであり、元となったゆっくりと同じ存在としては扱われない。 昇天 死体を持ち上げて暫く待つと発生。死体が地形などを貫通して上昇し始め、空に消えていく。昇天後は天国ステージに転送される。昇天中の死体を攻撃して破壊しても天国行きは止められない。 蘇生 死亡状態のゆっくりにオレンジジュースを与えると生き返る。蘇生直後は咳しか発さず、挙動も超スローモーションになりその場から移動もできなくなるが、愛で続けると動き回るようになる。もみあげ等の仕草や顔の表情などは死亡直前のものが貼り付き、外部刺激からかなり遅れて再生されるセリフも含めて実際の精神状態と乖離した挙動をするが、ロードを挟むと正常化する。焦げた食べ物で中毒死させると食事中の判定が残るためか、オレンジジュースを飲ませられず蘇生できなくなる。 部位の破壊 ゆっくり本体とは別に可動部や頭髪にも体力が存在しており、これらの体力が0になると該当部位が消失する。 詳しくは上記の「髪型」の項目を参照。 精神値 ※以下の精神値は、「精神」と表記され、数値ではなく☆の数で表示されている。最大値は☆☆☆。 精神値は各個体のゆっくり度合を示し、しつけやビンタによって精神値が減り、愛でる事で精神値が増える。 精神値が減ると、台詞(ボイス・字幕共に)が専用のものに変わる(上述の非ゆっくり症/足りないゆ参照)。 また、ライトセイバーはHPと精神値の両方を大幅に下げる効果がある。 寿命 ※以下の寿命は「寿命」と表記され、数値ではなく☆の数で表示されている。最大値は☆☆☆。 寿命は文字通りゆっくりの生きられる時間を示し、時間経過や食べ物の投与や出産などで減り、睡眠などである程度回復する。 特に、焦げた食べ物を与えてゆ下痢を発生させると大幅に減少する。 とは言え、滅多に起こり得ない事だが、食べ物をゆっくりに与えなかった場合はHPが減ってしまうため、愛で目的でゆっくりを育成する場合は基本的には食べ物を常に与える必要がある。 現行のバージョンでは空腹でHPは減らない。 寿命値が0になるとHPが徐々に減少する他、出産の度にダメージを受けるようになる。また売値が急激に下がり、メッセージ欄が「とてもしあわせあしたもいっしょにゆっくり」になる等の変化がみられる。HPが0になると永遠にゆっくりする。 この状態になるとラムネやオレンジ、その他通常の食べ物では体力や寿命を回復できなくなる。ケーキと布団のみ有効。 メッセージ欄は旧バージョン限定。現行のバージョンでは寿命が迫ると「かなしい…」となり、被虐待時のボイスを発して泣きながら逃げ惑うようになる。 空腹 「空腹」は「満腹度」のことであり、☆が一つ以下だと固有のボイスで空腹を訴え、☆がゼロになると動きがスローモーションになる。ステータスのメッセージ欄は、☆の数と残り体力によって変化する。・体力100〜41「ごはんちょうだい!(☆1)」「おなかぺこぺこ(☆0)」・体力40〜21「たべものをください…」・体力20〜1「ごはん…」 ☆が一つ以下だとゆっくりが少し細っぽくなる。 水泳 「水泳」は「水接触ダメージへの耐性」である。数値を上げるには、ゲーム内時間で数日ほど水槽など水のある場所に入れると、待っていれば自然に数値が上がる。しかし☆2未満ではダメージが入るので、適度に回復する必要がある。 ☆0~1だと体力にダメージが入る。(☆0つだとダメージは多くなる?(要検証)) ☆2だと水に浸かるだけなら平気になり、体力ダメージを受けなくなる。 ☆3の状態だと☆2の要素に加え、遊泳中はおかざりを反転して船にする「水上ゆっくり」となる。前作とは違いおぼうし型でないおかざり(れいむ種のおりぼん等)でも可能。 プレイヤーの手でゆっくりを水中に引きずり込むと、水泳値に関係なく溺れてダメージを受ける。 あんよ焼きを行った場合、水泳値に関係なく溺れるようになる。(☆0と同じ挙動になる) 飛行種(れみりゃ・ふらん・ちるの)にアイテム「王冠」を装備させると飛行しなくなるので、水泳訓練中に使うと効率的。(通常の飛行種を水に入れると飛んで逃げてしまう) 好き プレーヤーに対するゆっくりごとの好感度。最大値は☆3つ。 愛でコマンドでつっつく、エサを与える、持ち上げるなどの行為で僅かずつ上昇し、虐待行為で減少する。特にミサイルによる爆発は大幅に好感度を減少させる模様。 好感度によって売値と持ち上げた時のセリフが変化。 今のところ金ピカにする条件以外では使われていません とのこと。 ソース= https //www.youtube.com/watch?v=mESOpLxZKIg における作者様のコメント。 性欲 少ないほど子供を作りにくいが、高いのに接触されると関係ない とのこと。これも最大値は☆3つ。 ソース= https //www.youtube.com/watch?v=mESOpLxZKIg における作者様のコメント。 詳しくは上記の「繁殖・家族」の項目を参照。 ※PC版における「好き」「性欲」パラメータはv0.5a10より可視化されている。 環境ダメージ・環境ダメージ耐性 ゆっくりのHPを減らす攻撃のうち、水接触・寒さに関してはかなり特殊で、特殊なお飾りを着けたり、永遠にゆっくりしない程度に適度にゆっくりにこれらのダメージを負わせる事で、それぞれ対応した環境ダメージに対する耐性を得る事が出来る。 なお、水接触は文字通り、水槽や池・海等の水の中にゆっくりを入れる事で、寒さは12月~2月の間に屋外に放置したり、食べ物のアイスを大量に摂取させたりする事で、それぞれ発生する。 飢餓に関してもダメージ耐性の対象となっており、元々発生しずらいのも相まってゆっくりを餓死で永遠にゆっくりしにくい要因となっている。 現行のバージョンでは寒さや飢餓で体力が減少する事は全く無い模様。 行動変化と状態異常 紅潮 おもちゃで遊ぶ、他のゆっくりとすーりすーりを行う、プレイヤーから愛でられるなどの要因で発動。ゆっくりの頬がピンクに染まり、他のゆっくりと接触した際に通常よりもおちびを作りやすくなる。他の精神状態とは独立しており、怒ったり泣いたりしている間もこの状態は維持される。 全速前進 機嫌が良い時にランダムで、または善良種を手動操作してBボタンを押すと発動。サッカーボールや石ころを追い掛ける際も発動する。ゆっくりが「ぜんそくぜんしーん!」「わーい、まてまてまてー」などのボイスを発しながらダッシュ移動するようになる。 ぷくー(おこったよ!) 複数の要因で発動する。ゆっくりが激怒し、他のゆっくりを攻撃したりプレイヤーに敵対的な言動を取ったりする。 泣き(かなしい…/えーん!) 複数の要因で発動する。ゆっくりが泣きながら逃げ惑うようになる。ゆっくりが受けている苦痛に応じて涙目→泣き→大泣き→号泣と段階的に状態が激しくなる。号泣している状態で更に苦しめ続けるとビンタで黙らせるまで泣き止まなくなり、そこから更に虐待を続行すると下記の恐慌状態に移行する。 恐慌 同じゆっくりを集中して虐待しすぎると発生する。プレイヤーの事を怖がり、近づくだけで号泣しながら後退るようになる。 ゲス化 プレイヤーに危害を加えられた後に時間経過や愛でなどで泣き止むと発生。ランクとは無関係に通常時のボイスにゲス種やぷくー時のものが混ざるようになる。詳しくは上記の「善良種・ゲス種」の項目を参照。 衰弱(ゆっくりしたい…/えーんえーん…) 体力40以下で発動。身体が青く変色し、移動速度が低下。常に泣いてばかりになる。それまでぷくー状態だった場合は強制解除され、手動操作のCボタンで無理矢理ぷくー化させてもまともに戦えなくなる。 炎上 暗黒面の力や赤ミサイルなどで発動。ゆっくりの身体が赤く熱りながら火を纏い、その場で暴れながら泣き叫ぶ。継続的に体力ダメージと頭髪への部位ダメージを受け、おかざりが数秒ほどで焼失する。他のゆっくりやアイテムなどに引火する。もみあげ等の耐久値に影響はしないので可動部が焼け落ちる事はなく、炎上でハゲ饅頭になる事はない。 この状態で「しつけ」や「殴る」を実行すると燃えながら走り回り始めるが、ビンタをすると再び立ち止まる。 高温(あつい…) ラーメンやフライパン、夏場におくるみやこたつを着せっぱなしにするなどで発動。ゆっくりの身体が真っ赤に熱る。継続的にダメージを受けるが炎上状態よりも弱め。暫く継続するとゆっくりが熱で縮み上がり、サイズが縮小する。 低温(さむい…) 冬場の野外や冷蔵庫の中に放る、ちるの種に攻撃されるなどで発動。ゆっくりの体が黒ずみ、寒がって泣きながらあちこちをダッシュ移動で走り回る。もみあげ等のバタつきやうんうん体操等の動きも倍速になり、ゆっくりらしからぬ忙しなさで行動する。尚、ダメージなどは無い。冬季の屋外で燃やされる等の理由で「炎上」と重なった場合、炎を纏う以外のグラフィックとセリフのみこちらの描写が優先される(燃えながらダメージを受けつつ黒ずみ、寒がりながら泣き出す)。フライパン加熱等で「高温」と重なった場合は高温の描写が優先される。 眠気(ねむい…) 布団やラムネを使用、またはランダムで発動。眠気で動作が緩慢になり、ボイスの頻度も減少する。更に眠気が溜まると睡眠状態になり、目を瞑ってその場から動かなくなる。(寿命回復の効果あり) 汚れ うんうんと接触する、おくるみの中にうんうんを漏らすなどで発動。最初からこの状態でゆっくりが生成されることも。ゆっくりの身体がうんうんに塗れて茶色く汚れ、売値が下がる。高温や低温など他の状態と重複するとそちらの描写が優先されるが、汚れが取れているわけではない。 溶解 降雨中に屋根の無い場所に出ると発動。ゆっくりが雨に怯えて泣き、時間経過で少しずつ身体が縦に潰れていく。(ダメージは受けない。そのまま溶け消えてしまうような事も無い)また、降雨(降雪)中は時折突風が吹き、屋外のゆっくりは溶解しながらあちこち吹き散らされる。水辺のあるマップでは水中への転落に注意。 老衰 寿命値が0になると発動。体力と寿命がケーキと布団以外では回復しなくなり、徐々に減少するようになる。出産を行うと更にダメージを受ける。寿命値が1以上になると解除される。この状態では体力が減ってもゆっくりの身体が変形しない。 あんよ焼き(足焼き、底面焦げ) ゆっくりをフライパンの上に乗せて暫く待つと発動。初めは暴れて逃げようとするが、火が通ると小刻みに痙攣するようになる。目安は45ダメージ。(残り体力55) ゆっくりのあんよが黒焦げになり、飛行や水泳を含む一切の移動能力を失う。風船やすぃーなど道具による移動は可能。「たのしいね!」などのポジティブな精神状態にならなくなり、常に泣き続ける。また、永続的にサイズが上昇しなくなる。加熱中は必ず「高温」状態とセットになる為、火が通るまでの間に熱で縮み上がり一定のサイズまで縮小する。従って、ドスサイズのままあんよ焼きをするのは不可能。設定でラブモードに切り替えると稀に治る場合がある。ただし治るのは、ラブモード切り替え後に入ったマップにいるもの限定。入らなかったマップのものは治らないので、切り替えをうまく使って特定マップのゆっくりのみ狙って治す事もできる。 こーろこーろ ※現バージョンでは廃止 ランダムに発生。暫くの間、ゆっくりが側転し続ける。 巨大化 バグ。赤ゆっくりが通常よりも巨大な状態で産まれる。母体のゆっくりが小さすぎると発症しやすい。 おにぎり(汚にぎり/奇形) バグ。ゆっくりの体型がおにぎりのような三角形型に歪み、その場から動かずうんうん体操をし続ける(時折出すうんうんの大きさはサイズ下限のものなので目視は難しい)。またロードする度に大きさが変わるようになる。サイズの内部数値が下限以下の状態で涎付きのCランク個体が産まれるとこうなる。涎付きCランクをキック等でサイズ下限まで縮めてからロードを挟むと人為的に生み出せる。愛でやしつけ等でランクが上がると外見のみ通常に戻るが、行動パターンは変化せず、殴って涎付きCまでランクを下げると外見もおにぎり型に戻る。バースデーケーキを摂取するなどして成長し、内部データがサイズ下限を脱すると解除されて通常のゆっくりに戻るが、条件を満たせば何度でも再発する。このバグが発生したゆっくりはおくるみの着脱ができなくなり、おくるみ扱いのドーナツトラップ装着もできなくなる。 うんうん体操中のゆっくりは眠りに落ちる事がない為、無限ループが発生するこのバグ発生中はラムネや布団の使用や時間経過で眠気が溜まっても眠らせる事ができなくなる。 クイックセール以外での売却ができなくなり、売却箱やゴミ箱に入れて蓋を閉じても無反応でゆっくりが中に残る。(通常の個体と同時に入れると通常個体のみ売却される)季節・天候の影響を受けない「おうち」として中で飼う事も可能。 ミサイル(赤・白)を命中させても爆発したり刺さったりしなくなり、当たった瞬間即座に複数のうんうんをまき散らすようになる。 戦闘 ゆっくりが別のゆっくりを攻撃すると両個体は敵対し、戦闘が開始される。 攻撃が発生する条件は「C〜Bのゆっくりがおかざりの無いゆっくりに接触する」「プレイヤーが手動操作の攻撃ボタン(旧Cボタン)でゆっくりをぷくー状態にさせ、その上で他のゆっくりに接触させる」のいずれか。ドーナツトラップによる共食いなどでは発生しない。 ゆっくりは体当たりで敵対者に攻撃する。体当たりの与ダメージ量はゆっくり同士の体格差によって変動する(大きいほど有利) 体当たりは体力ダメージだけでなく部位ダメージも発生するため、おさげがもげたり髪が抜けたりする場合がある。部位破壊されたゆっくりは確定で精神状態が「えーん!」に移行し、戦意喪失して逃げ惑う。(追い掛けてくる対戦相手から一方的に攻撃される) 体力が40以下まで低下すると攻撃頻度の減少 移動速度の低下が発生し、まともに戦えなくなる。 戦闘中に突然うんうん体操が始まる事がある。 戦闘はお互いが接触しないまま時間の経過で落ち着くか、片方が死亡すると終了する。稀に死体を攻撃し続けて残骸化させる場合も。 手動操作でぷくー化させてもそれでゲス化する事は無いが、ぷくー化させたゆっくりで別のゆっくりを攻撃するとやられた側のゆっくりはゲス化する場合がある。 通常種vs捕食種の戦いでは基本的に捕食種が有利だが、体格差がありすぎる(通常種側が大きすぎる)と与ダメージの差で捕食種が敗北する場合もある。 動物との戦闘 ランクや種族に関係なく、ゆっくりが動物と接触すると戦闘が開始される。動物は攻撃力が低いため、基本的にゆっくりが殺されることは無い。 ただし動物による攻撃はプレイヤーがゆっくりに危害を加えた判定になるため、戦闘終了後はゲス化する。 コメント(編集できない場合やメモなどに) コメントログ 名前 寒さ耐性と空腹耐性って今のバージョンだと上げられない感じ?水耐性は上がったけど他はいつまで経っても上がらなかったので - 名無しさん (2024-01-13 22 21 57) 不自然に文章が削られてる部分を見つけたので書き直しておきました - れみどん (2023-11-13 13 19 08) 魚類(さかなのヒレがついているゆっくり)のゆっくりは、羽がついているゆっくりでも飛ばないですか? - 名無しさん (2023-06-20 18 10 30) ↓この状態でゆっくりぶん回すと簡単に起こせる() - 名無しさん (2023-05-27 10 21 14) 恐慌は手に持ってから掴んで(右手でアイアンクロー(?)してる状態) - 名無しさん (2023-05-27 10 20 41) 一部読みづらい・文体のおかしい文章があったので勝手ながら推敲させていただきました - 名無しさん (2023-05-04 17 40 56) Cのみょんから8万ぐらいの子ゆうまれてびびった - すぃーさん (2023-04-08 20 36 52) ↓↓屋外や水槽など、移動可能な範囲にトイレシートがない場所では - 名無しさん (2023-02-23 21 42 51) Sでも小さければ撫でたり餌でうれしーしーする。大きくても蹴って縮小したら、する - 名無しさん (2023-02-23 21 40 30) A・Sのうんしーするとこ(催すとこ?)って見かけないけどどういうタイミングなの? 近くに葉っぱマットがあるとき限定とか? - 名無しさん (2023-02-15 12 39 10)
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二匹のゆっくりが、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。 「このやまはゆっくりできないね。ちょうちょもありさんも、ぜんぜんいないね。」 「はやくつかまえてゆっくりしたいね。ゆっくりしようね。」 それはだいぶの山奥でした。案内してきた専門の鴉天狗も、ちょっとまごついて、どこかへ行ってしまったくらいの山奥でした。 「ゆっくり寒くなってきたね。」 「ゆぅ、ゆっくりもどろうね。」 ところがどうも困ったことは、どっちへ行けば戻れるのか、いっこうに見当がつかなくなっていました。 風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。 「お゙な゙がずい゙だよ゙ぉぉ。な゙に゙がだべだい゙よ゙ぉ。」 「れいむ、やまを下りたらお花をいっぱい食べようね。」 「あ゙る゙ぎだぐな゙い゙よ゙。何がだべだい゙よ゙ぉ。」 「ゆぅ、まりさも何か食べたいんだよ」 二匹のゆっくりは、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことを云いました。 その時ふとうしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。 そして玄関には RESTAURANT 西洋料理店 SLOWLY HOUSE 低速亭 という札がでていました。 「れいむ、おうちだよ」 「れいむたちが見つけたんだかられいむたちのおうちだよ」 「ゆ!いいにおいがするよ」 「たべもののにおいだよ、ゆっくりしようね!!!」 二匹は玄関に立ちました。玄関は白い瀬戸の煉瓦で組んで、実に立派なもんです。 そして硝子の開き戸がたって、そこに金文字でこう書いてありました。 「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」 二匹は字が読めないので中に入りました。 「あたたかいね、ゆっくりできるよ」 「うん、あたたかいね。もっと奥があるよ」 「いってみよう」 そこには扉が一つありました。そしてそのわきに鏡がかかって、その下には長い柄のついたブラシが置いてあったのです。 扉には赤い字で、 「お客さまがた、ここで髪をきちんとして、それからはきものの泥を落してください。」 と書いてありました。 「ゆ、れいむがむこうにもいるよ」 「それはカガミっていうんだよ。とかいはのゆっくりアリスがもってたよ」 二匹は字が読めないので、そのまま扉をがたんと開けて、次の室へ入って行きました。 早く何か暖いものでもたべて、元気をつけて置かないと、ゆっくりできなくなってしまうと、二匹とも思ったのでした。 扉の内側に、また変なことが書いてありました。 「鉄砲と弾丸をここへ置いてください。」 見るとすぐ横に黒い台がありました。 「ゆ、また扉があるよ」 「ゆっくり開けてね」 二匹は字が読めないので中に入ると、また黒い扉がありました。 「どうか帽子と外套と靴をおとり下さい。」 しかし二匹は字が読めないので気にせず中に入りました。 扉の裏側には、 「ネクタイピン、カフスボタン、眼鏡、財布、その他金物類、 ことに尖ったものは、みんなここに置いてください」 と書いてあり。扉のすぐ横には黒塗りの立派な金庫も、ちゃんと口を開けて置いてありました。鍵まで添えてあったのです。が。 二匹は気づかずにそのまま飛び跳ねていきました。 「おっきなおうちだね」 「これだけおっきいといっぱいゆっくりできるね」 すこし行きますとまた扉があって、その前に硝子の壺(つぼ)が一つありました。扉にはこう書いてありました。 「壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。」 みるとたしかに壺のなかのものは牛乳のクリームでした。 「うっめ、これめっちゃうっめ」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 それから大急ぎで扉をあけますと、その裏側には、 「クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか、」 と書いてあって、ちいさなクリームの壺がここにも置いてありました。 「ゆー、おいしくてゆっくりできるね!!!」 「きっと、おくにはもっとゆっくりできるものがあるよ!!!」 するとすぐその前に次の戸がありました。 「料理はもうすぐできます。 十五分とお待たせはいたしません。 すぐたべられます。 早くあなたの頭に瓶の中の香水をよく振りかけてください。」 そして戸の前には金ピカの香水の瓶が置いてありました。 二人はその香水を、頭へぱちゃぱちゃ振りかけました。 ところがその香水は、どうも酢のような匂いがするのでした。 「すっぺ、これめっちゃすっぺ」 「すっぱいけどおいしい!!ふしぎ!!」 二人は扉をあけて中にはいりました。 扉の裏側には、大きな字で斯う書いてありました。 「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。 もうこれだけです。どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさん よくもみ込んでください。」 なるほど立派な青い瀬戸の塩壺は置いてありましたが。 「おしおはたべれないね」 「のどがかわいてゆっくりできなくなるね」 奥の方にはまだ一枚扉があって、大きなかぎ穴が二つつき、銀いろのホークとナイフの形が切りだしてあって、 「いや、わざわざご苦労です。大へん結構にできました。さあさあおなかにおはいりください。」 と書いてありました。おまけにかぎ穴からはきょろきょろ二つの青い眼玉がこっちをのぞいています。 二人は扉をあけて中にはいりました。 ばたん ゆっくりたちの入ってきた扉が勢いよく閉まり、ゆっくりたちが何をしても開きません。 ゆっくりたちの目の前に、胸の平らなメイド服の女の人が立っていました。 「おねえさん、ここはまりさたちのおうちだよ!!!」 「ゆっくりできないならでていってね!!!」 女の人はゆっくりたちを掴むと、さらに奥の部屋へと進んでいきました 「「いたいよ!!やめてよ!!ゆっくり放してね!!!」」 女の人は部屋の中にゆっくりを投げ入れると、外から鍵を閉めました。 「いたいよ!!ゆっくりやめてね!!」 「まりさ、ここはゆっくりできそうだよ!!」 部屋にはふかふかなベッドを始め、高級そうな調度品が並んでいました。 二匹はベッドに飛び乗り、ポンポン飛び跳ねます。 「ゆっくりできるね♪おねえさんはゆっくりおいしいものをもってきてね♪」 「ここがまりさたちの新しいおうちだよ♪ゆっくりしていってね♪」 「うっう~♪」 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `> !!!!!!!!!!!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ :__ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、:_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7´ .. .、ン、: rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/≧- -─==', i :r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! Σiヾ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | :!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' i (◯), 、(◯) | .|、i .|| :`! !/レi' (◯), 、(◯)Σ'i !て ,rェェェ、 ". 「 !ノ i | :,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ',.く |,r-r-| . L」 ノ| | : ( ,ハ |,r-r-| 人! :||ヽ、 `ニニ´ . ,イ| ||イ| / :,.ヘ,)、 )>,、_`ニニ´_,.イΣハ ル` ー--─ ´ルレ レ´: このSSに感想を付ける
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※他作者様の設定を使わせていただいております。 ※下品な表現がありますので、それが嫌な方は今すぐに回れ右してください。そう、今すぐに、です。 ゆちゅりーのゆっくりアイス 暑い。 とにかく暑い。 今年の夏は例年以上に暑く、ここ毎日最高気温を更新していた。 そんな中、俺は冷房を28度に設定した部屋の中で、ゆっくりと「ゆっくり宇治金時」を食していた。 うん、今流行のクールビズってやつだね。電気代も高くなっているそうだし、一人身はちょっとお財布の紐を硬くしておきたいのさ。 といっても、我が家の電気は全て「ゆっくり回し車」で発電しているから問題ナッシングネスなんだけどね。苦労するのはゆっくりだけだし。 「んまーい♪」 絶望と恐怖で凍りついた表情を張り付かせたままの、ソフトボールくらいの大きさのゆっくりれいむの頭頂部を外し、しゃくしゃくと気持ちの よい音をさせながら、凍った抹茶餡を崩して口に運ぶ。さらりとした甘さの抹茶餡が溶けながらのどを滑り落ちていく。 ゆっくりれいむはまだ息があるのか、「ゆ”…ゆ”…」とか細い声を上げながら、命の源が少しずつ少しずつ削り取られていく恐怖におびえていた。 「流石自家養殖の新鮮なゆっくりれいむは味が違うねー」 このゆっくりれいむは、我が家および公営スキー場の雑草処理係の内の1匹として、つい1週間前までは元気に飛び跳ねていたのである。 雑草だけを純粋に食べるよう調教されたゆっくりの餡子は、通常の粒餡から、小豆を残したまま濃い緑色をした抹茶餡へと変化する。 餌によってゆっくりの中身が変化することは知られているが、まだまだ未解明な部分が多かった。ある地方で捕獲されたドス・まりさの中身は、 濃い黄金色をした、濃厚な栗餡に変化していたという報告が出ているし、とある家庭で飼われていたゆっくりれいむの中身は、鮮やかな紫色を した紫芋餡へと変化していたという。 もともと謎の多いナマモノであるゆっくり。突然出現したこれが、人家や農作物に被害をもたらし害獣認定されてから3年。 その3年で、さまざまな研究が行われて、ゆっくりの生態などが解明されてきたが、まだ未知の領域が残っているのである。 うん、ロマンに満ち溢れているナマモノだね、ゆっくり。おいしいしね。ウザイけど。 「ゆっくりれいむとゆっくりまりさは餡子が変化するんだけど…そのほかの通常種はどうなんだろ」 すっかり中身のなくなったゆっくりれいむの皮を飲み込むと、俺はそう呟いた。 「たとえば、ゆっくりぱちゅり。あれの中身は生クリームなんだけど…他のに変化するのかな。たとえばイチゴ味とか。よし、試してみるか」 そう思い立ったら吉日。 俺は部屋を飛び出し、炎天下の町へと繰り出していった。 1時間後。 いろいろと買い込んできた俺は、慣れた手つきでゆっくり専用拷問部屋の中に機材をセットした。 今回の犠牲者…もとい、犠牲ゆっくりになっていただくのは、つい昨日捕獲されたばかりの野生のゆっくりぱちゅり3匹。 大きさはちょうどハンドボールくらいで、成体になる1歩手前だろうか。 加工所で購入してきた、3匹のゆっくりぱちゅり、通称ゆちゅりーをわが社の新商品「ちょうきょうくんG」に、起こさないように顔をを上向きにして入れる。 このクソ暑い中でも目を覚まさないなんて、加工所の仮死状態維持システムは凄いね。 そして、DVDプレイヤーから伸びた音声出力コードをドルビーサラウンド5.1チャンネルアンプを介してから、ちょうきょうくんG下部にある音声入力端子につなげる。 「うし、これで準備完了ーっと。でわでわ逝きますかー」 微妙なニュアンスを含んだ一言を呟き、俺は魔法の言葉を大声で叫ぶ。 それは、愛しのお姫様を目覚めさせる魔法の言葉。それは、悲劇のヒロインを絶望のどん底に陥れる呪いの魔法。 「ゆっくりしていってね!!!!!!!」 「「「ゆっ…ゆっくりしちぇいってね!」」」 そういうと、ほぼ同時に3びきのゆちゅりーが目を覚まして言った。 「おじさん、ここはぱちゅりたちのゆっくりぷれいすにするわ」 「わかったらゆっくりでていってね」 「ごはんとごほんをゆっくりとはやくよういしてね」 うんテンプレどおりっ!ははは、何も知らないって無知だね。といっても、生クリーム脳じゃ理解できないんだろうけど。 知能が高いと言われているゆちゅりー。でも、それは他のゆっくりと比べてであって、やっぱりゆっくりでした!ごめんなさいっ! 「透明な箱に入って何言ってるのかなベイビー?ここはお兄さんの家で、君たちはこれからお兄さんの実験につきあってもらうんだよ。ユーアンダスタン?」 これから始まるであろう惨劇を想像してぞくぞくする俺。やべぇ、少しおっきしてきた。 俺、もしかしてドSのHENTAIさん?いや、違うっ!紳士という名のッッッHENTAIなのだッッッッッ!!! 「なにいってるのおじさん?ばかなの?しぬの?」 「はやくごはんとごほんもってきてよね」 「さっさとゆっくりでていってね。ここはゆちゅりーのゆっくりぷれいすにするんだから」 人を小ばかにしたようなこの言い草。自分が生態系の最底辺に位置する完全被捕食生物であることを理解していないみたいだね! よし、ではこれからそれを思う存分思い知らせてあげよう! 「うん、また、なんだ。この映像は僕のおごりさ。でも、これを見たときに、君たちは確かなゆっくりを感じることができると思う」 ニコニコしながらそういいつつ、俺は傍らにあった液晶ディスプレイをゆちゅりーたちの目の前に設置し、スイッチを入れる。 と同時に、ちょうきょうくんGのふたを閉めて、南京錠できっちり鍵を閉める。 それと同時に、ある映像が流れ始めた。 主演はもちろん、この俺。 俺が、大小さまざまなゆっくりれいむやゆっくりまりさ達を、惨殺し、喰らい、拷問している映像だ。 今年の春に、社食に現れたゆっくり一家にキレた俺が、ついつい暴走したことがあった。そのときの隠し撮り映像(撮影:同僚A)である。 今では、加工所でゆっくりの仕上げに使われているという。 くそう、楽しみにしていた特盛ダブルカツカレーとイチゴの洗面器パフェ台無しにしやがって。ちょっとむかついてきた。 画面の中のゆっくりは、あるものは後頭部から喰らわれ、あるものは核ごと手刀で撃ち貫かれ、あるものは正拳突きで核を引き抜かれ、あるものは左右5つの 穴から餡子を噴出しながら、のたうちまわっている。おまけには生き赤ゆっくりの焼き饅頭だぜフゥハハハー。 まさに血しぶきならぬ餡子しぶき飛び散るスプラッタ映像。心臓の悪い人やお子さんは見ちゃいけないぞ!お兄さんとの約束だ! でも、その音は外部には聞こえてこない。静かなものだ。だがしかーし、箱内部のゆちゅりー達にはその音が、ゆっくり達の命乞いや断末魔の叫び声と、俺の狂った 笑い声が生々しく聞こえているはずだ。その証拠に、ゆちゅりー達はひくひくと痙攣しながら体中の穴という穴から謎の液体を噴出している。 このちょうきょうくんGは、優れた防音性を持ちながらもゆっくりを痛めつけないように優れた環境維持性能を持っている。 その上、内部に直接音声を流すことによって、ゆっくりたちに確実な恐怖を与えることができるのだ。 うむ、そろそろ頃合かな。 俺はDVDの再生を止め、ふたを開ける。 そして、ひくひくと痙攣しているゆちゅりーに声をかける。 「おーい、生きてるかー?」 「ゆ”…ゆ”…あ”か”ち”ゃんた”べないでぇ…」 「い”や”…い”や”…こ”な”い”でね”ぇえ”え”えっ!!」 「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」 「生きてるな。簡単に死んでくれたら困るんでなー」 そう言いつつ、今度はゆちゅりーの口をこじ開けて中に管を挿入する。 管の先には、2リットルのペットボトルの中にイチゴ牛乳を入れたものがつながっていた。それを3匹に1つずつつなげ、口の皮をガムテープで寄せて固定する。 「さて、あまーいイチゴ牛乳ですよー。たくさんあるからゆっくり全部飲んでね!!!」 そういうと、管をはさんでいた洗濯ばさみを取り去る。管を伝って勢いよくイチゴ牛乳がゆちゅりー達の中に流れ込み、その衝撃で飛びかけていたゆちゅりー達の意識が 戻ってきた。 「「「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”」」」 目を見開き、恨めしそうに俺を見るゆちゅりー達。 「うんうんそうかそうかー。おいしいかー。おにいさんうれしいなー」 見事なまでの棒読みで相槌を打つ。 すると見る見るうちにゆちゅりーの体が膨らんでいく。2リットルのイチゴ牛乳が全て入り終わるころには、ゆちゅりー達の体はもともとよりふた周りくらい膨らんでいた。 すげえ、全部入っちゃったよ。つーか、ちょうきょうくんGにみっちり詰まってやがる。 デジカメで写真を撮り、ついでにガムテープをはがして管を抜いてやる。 「ゆ”っ…ゆ”っ…ひ”どい”よひ”どい”よ”お”おぉおぉぉっ!!」 「こ”のし”し”い”、ゆ”っく”りし”でえ”ぇぇぇぇぇっ!」 「asawsedryguhnjiko lp +*!!!!!」 憤怒と憎悪の形相で、俺をにらみつけるゆっくり達。しかし、徐々にその体が赤らんできた。心なしか、そわそわしているようにも見える。 「どうしたのかなー?もしかして、出ちゃうのぉー?」 この上なく棒読みで、ニヤニヤした笑みを浮かべながら聞く俺。しかし、ゆちゅりー達は、そんな余裕はない様子だった。 よく見ると、あごの下にあたる部分に、黒い穴が開き始めていた。 あー、こりゃすぐポロロッカ状態になりそうだな。 ゆっくりは、基本的に排泄行為を行わない。口に入れたものはほとんど全てが内臓器官で消化される。 しかし、何らかの理由で、1回に内蔵で処理しきれないほどの水分を摂取してしまった場合、体内の餡子が解け出てしまうのを防ぐために、体の一部を変形させて一時的に 排水を行うことができる。 その際には、人間でいう下顎周辺に新たに排泄口ができ、そこから排水を行う。そして、排水が終了すると同時に閉じるのである。 俺は、そこに手早くシリコン製のチューブを体の奥まで差し込んだ。そして、反対側のチューブを口の奥まで差し込み、舌の上にガムテープで固定する。 「「「い”だあ”あ”あ”あ”いいい”ぃぃぃっ!!!!!!!!ぼじざんな”に”ずるのぉぉぉぉ!!!」」」 「ごめん、手が滑った。それよりいいのかい?おしっこ出ちゃいそうなんでしょ?すっきりしたいんでしょ?お兄さんのことは気にしないで、すっきりしたら?」 「ゆっ!?」 「このままじゃすっきりできないでしょ?」 「ゆっゆっ!そうだったね!」 「はやくすっきりするよ!」 「ぱちゅもすっきりするの!」 排泄のための穴に管を挿入された痛みもすっかり忘れたのか、ゆちゅりー達は口々にそう言った。やっぱりゆっくりはゆっくりだね。 そう言い終えたゆっくりの口を、俺はすかさず再び閉じ、ガムテープで厳重に目張りをする。ゆっくりの下の世話をするのは嫌だからね。 そうこうしている内に、ピンク色の液体が管を勢いよく流れていく。おー、そのまま出るのか。俺の予想どうりじゃないか。 そして!行き着く先はッッッ!もちろんゆちゅりー達の口の中だああぁぁぁぁぁ!!!!! 「「「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”」」」 苦しそうに目を白黒させて悶えるゆちゅりー達。うわ、すげー嫌そうな顔してる。てか、お前ら下手なところできれい好きなのかよ。ゴミ饅頭の癖に生意気な。 ま、俺も飲尿趣味なんてないから、ごめんこうむりたいけどな! さてさて、なぜ俺がこんなHENTAIじみたことをしたのか種明かしといこう。 ゆっくりは、常に同じ種類の餌を摂り続ける事によって自身の中身を変化させる。 だから、雑草だけを食べ続けたゆれいむの中身が粒餡から抹茶餡に変わっていたのだ。 今回の実験は、同じものを摂り続けたゆちゅりーの中身(生クリーム)が、別のもの(イチゴクリーム)に変わるかどうかを確認することが目的である。 しかし、イチゴなんてものはこの季節には売っていないし、例え手に入れることができたとしても高価なもの、ゆっくりごとき下等生物にやろうなんて気はさらさらない。 ならばどうしたらいいか。 ゆっくりは、過剰摂取した水分をそのままの形で排水する。そして、消化器官で吸収できる分はゆっくりの体内に吸収され、栄養となり消費される。 つまり、餌となる成分の含まれた水を過剰摂取させ、それの排出→摂取→吸収というサイクルを確立させれば、餌やりも特別いらず、かつ同じ種類の餌を続けて供給できる ことになるのである。 もちろん、ゆっくりに人権なんぞないわけで、こんなひどい仕打ちをしても問題はないわけで。 「さてと、このままションベンが出なくなるまで、君たちにはそのままでいてもらうよ!もちろん、キミの食事は自分のションベンだけだからね!嫌でも飲まなきゃ死んじゃ うから、頑張って飲み続けてね!それじゃ…たっぷりゆっくりしていってね!!」 そう言うと、俺はゆちゅりー達の入ったちょうきょうくんGのふたを閉めて南京錠で開かないように固定した。 ゆちゅりー達の憎しみと恨みと怒りが篭ったうめき声を聞きながら、俺はゆっくり専用拷問部屋をあとにした。もちろん、ドアにはきちんと鍵をかけてね! それから20日後、ようやくゆちゅりー達の水分排出が止まった。 そこから逆算すると、ゆちゅりーが1日に必要な水分の量は100ミリリットルとなる。大体コップ半分くらいだね。多いように見えるが、実際には食事からも水分を摂っている ため、水分単体で見るとそう多くはない数字だ。 うちのゆっくり回し車の参考になるなと思いながら、俺はゆっくり専用拷問部屋に入った。いくらか成長したのか少し窮屈そうにちょうきょうくんGに入っているゆちゅりー達。 「ゆっくりしていってね!」 開口一番そう声をかけたが、ゆちゅりー達は虚ろな目で明後日の方向を見ながらかすかな呻き声をもらすばかりだった。 「ありゃ、こわれちゃったか。でも、これからお亡くなりになってもらうんだし、どうでもいいか」 そう言うと、俺はちょうきょうくんGのふたを開けて、1匹目のゆちゅりーを取り出した。 丁寧にガムテープやら管やらをはずす。そして、手にしたぺティナイフでことさらゆっくりとした手つきで、帽子と髪ごと後頭部を切り開く。 生きたまま体を切り開かれる痛みに、ゆちゅりーの目が大きく見開かれるが、声は出ない。かすかな呻き声が出るだけ。 「おー、いい色に染まってるじゃないの。実験成功したじゃん」 ゆちゅりーの生クリームは、見事薄いピンク色に染まっており、甘いいい匂いを放っていた。 俺は、スプーンでそれを一口すくうと口に入れた。 口の中にイチゴの芳醇ないい香りと甘い味が広がる。 「どれどれ、他のはどうかなー?」 2匹目、3匹目のゆちゅりーも同じように切り開いて確かめてみる。 結論から言うと、2匹目3匹目のゆちゅりーも、1匹目と同じように中身がイチゴクリームに変化していた。 これで、ゆちゅりーも同じ餌を摂り続けることによって、中身が変化するということが証明できたわけである。 「よーし、忙しくなるぞー。とりあえずは、研究レポート持ち込んで上の連中を説得するか!」 そう言うと、俺はすっかり廃ゆっくりとなってしまったゆちゅりーたちをお盆に載せて部屋を出て行った。 それから数ヵ月後。 クリスマス商戦にあわせて、加工所から新しい商品が売り出された。 その名も「ゆちゅりーのゆっくりアイス」である。 ゆちゅりーの中に、ゆちゅりーのクリームをそのまま固めたアイスが詰まっているというこの商品。 それぞれのゆちゅりーの中に、異なった味のゆちゅりーアイスが詰まっているということもあり、大家族用夜パーティー用に売れたとか。 おしまい あとがき マイサンがおっきしてくれた勢いで書いてしまった人生初の投稿SS、楽しんでくれたならば幸いです。 粒餡が別の餡子に変わるのならば、生クリームも変わらないはずがない!と、単純な思考かつ短絡的なネタです。 おいしいですよね、アイス。暑いときにはぴったりですよ。私はかき氷も好きですがね! でわ、また気が向いたら投稿するやも知れません。そのときは生あったかい目で生あったかく見守ってやってください。 ご意見、ご感想などお待ちしております。 ゆっくり虐待スレ29 レス番号602の人 このSSに感想を付ける
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昨今の幻想郷では、ゆっくりが餡子の材料、ペット、ストレス解消など様々な利用方法をされている。 そして大工の場でもゆっくりが使われていた。 家を建てる際に草木を撤去し、凸凹とした土地を平らに均す必要がある。 その時にゆっくりを使うわけだ。 まず平らにしたい土地を柵で囲っい、れみりゃ除けに網をかけてその中にゆっくりを何匹か放り込む。 逃げられないようにするためと、無必要な部分まで整地されないようにするためである。 ちなみに中にいれるのはゆっくり霊夢、それも母ゆっくりだけだ。 まりさ種を入れると何かと理由をつけてさぼったり、それが原因でゆっくり同士喧嘩しだすのでNG。 ありす種を入れると他種のゆっくりが犯されて殺されるのでNG。 ちぇん種は仕事に対して集中できないうえ目を離すと遊びだすのでNG。 みょん種などは話が通じるか分かり辛いのでNG。 そんなわけで割と素直で真面目なれいむ種が使用されるわけである。 今日もまた新たなれいむ家族が箱に詰められて現場へと連れてこられた。 箱の中からはゆっくり家族達の声が聞こえる。 「ゆっくり出してね!」 「おかーしゃん、ゆっくりできないよ!」「くらいよ!」「せまいよ!」「こわいよー!」 「うるさいなぁ。ほら着いたぞ」 大工の一人が箱を開けて中を確認する。 母ゆっくり一匹。子ゆっくり二匹に赤ちゃんゆっくり二匹。 その中から母ゆっくりだけを取り出して柵の中へと置いた。 「ゆ! ひろいよ!」 柵の中は今まで閉じ込められていた箱に比べればずっと広い。 母ゆっくりは清々しい表情をする。 「わたちたちもゆっくりだちてね!」「だしてだして!!」 子供たちの声を聞いて子供たちを思い出したのか、母ゆっくりは大工へ向かって抗議する。 「れいむのこどもたちもゆっくり出してあげてね!!」 「だめだ。お前が仕事を終わるまでこいつらは預かっておく」 「ゆ"!? なんでそんなこというの!? ゆっくりだしてね!!」 「聞けよ。仕事が終わったら放してやるって言ってんだろ」 「おじさん、なにいってるの? なかなの?? はやくこどもをだしてね!!!」 「あー、めんどうな奴らだな」 こんなやり取りを今までに何度もしてきたので大工はうんざりだという顔をする。 「仕事の説明はあそこにいる他のやつらに聞け。仕事が全部終わったら子供に会わせてやる」 同じ柵の中、向こう側で寝ているゆっくりの群れを指で示してそれだけ言うと大工は背を向けて去って行った。 「ゆっくりまってね!! こどもたちをかえしてね!!」 しかし大工は聞かず、そのまま自分の小屋へと帰った。 今晩の食事はちょうど手に入った4つの饅頭だ。 そうして残された母ゆっくりはしばらくの間、すでにいない大工や子供たちに話しかけたり、 柵に向かって体当たりしていたがどれも適わなかった。 その音に目を覚ました他の母ゆっくり達四匹が集まってきた。 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 「ゆ? ゆっくりしていってね!」 他の母ゆっくり達の挨拶に母ゆっくりも挨拶を返す。 「れいむもこどもたちをもってかれたの?」 「ゆ! そうだよ! ゆっくりしないでたすけなきゃ!!」 母ゆっくりは再び柵に向かって体当たりしようとする。 「ゆっくりもんだいないよ!」 「しごとがんばればかえしてもらえるよ!!」 と、他の母ゆっくり達は言う。 「それが本当かどうかわからないよ!!」 「だいじょうぶだよ! さいしょにいたゆっくりはこどもたちかえしてもらってたよ!!」 「ゅ! しあわせそうにおそとへいってたよ!!」 それは他のゆっくりに、がんばれば子供を返してもらえると示すための大工によるヤラセのようなものだ。 ちなみにその子供を返してもらったゆっくりは他の現場へと連れていかれたが、残るゆっくり達は知る由もない。 ただ、仕事を頑張れば子供と一緒にゆっくり出来ると信じていた。 「じゃあだいじょうぶだね! しごとってなにをするの!?」 他の母ゆっくり達の言葉に安心した母ゆっくりはようやく仕事する気になったようだ。 「ゆっくりせつめいするね!!」 「しごとはここのじめんをぺったんこにするだけだよ!! たべものはここにあるくさだよ!!」 「でもくさをいっぱいたべないでね! これいがいはないからね!!」 「ゆっくりわかったよ! みんなでゆっくりがんばろうね!!」 さすがは母ゆっくり、今の説明で理解できたようだ。 母ゆっくりの群れなので食事の量の管理も問題ないだろう。 それから母ゆっくり5匹のお仕事が始まった。 昼間は小石を柵の隅へと退かしたり、口や大きな体を使って地面を平らにしていく。 また、食事と整地も兼ねて草を食べていく。 疲れたらそれぞれ自由に休んでいた。 暗くなるとゆっくりタイムだ。 といってもこの辺りは明かりになる物もないのでみんなで擦り寄って眠るだけだが。 子供たちのことが心配ではあったが、仕事が終わればまた家族でゆっくり出来る。 それに共にがんばった他のゆっくり達の家族とも一緒に遊ぼう。 最初ここに連れてこられた時は不安でしょうがなかったが、甘い未来を想像するとゆっくり出来た。 それから一週間経ったころ、大工は様子を見にきた。 最初は凸凹で草木もたくさん生えていたこの土地はしっかり整地されていた。 草一本生えず平らになっていた。 「いい感じだな。よくやったなお前たち」 「ゆっくりがんばったよ!!」 「ゆうしゅうでごめんねー」 「ゆー♪ゆー♪」 自分たちのがんばった仕事を褒められてゆっくり達は嬉しそうだ。 仕事の最後の方は食べるものも少なくなって辛かったが、労いの言葉にゆっくり達の言葉は満たされた。 「がんばったのだからご褒美をあげないとな」 「ゆ! おぼえてるよ!! はやくこどもにあわせてね!!」 「あとおなかへったからごはんもってきてね!!」 「こどもたちはゆっくりしてる? ゆっくりあいたいよ!!」 「ごほうびごほうび!! こどもとたべものちょーだいね!!!」 「こどもたちといっぱいたべたいよ!!」 ご褒美と聞くと5匹の母ゆっくり達は口を揃えて望みを言う。 「じゃあ、そこまで連れていくからこの箱に入れ」 大工はそう言うと、持ってきた5つの木箱をゆっくり達のいる地面へ置く。 「はこ? はこはいやだよ!」 「せまいからゆっくりできないよ!!」 「お前たち疲れてるじゃないか。だから箱に入れて運んでやるんだよ」 「じゃあもっと広いはこにしてよね!!」 「まっててあげるからゆっくりよういしてね!!!」 「嫌だよ阿呆饅頭。とにかく箱に入らないなら食事無しで子供にも会わせないからな」 図々しいゆっくり達もさすがに食事と子供を盾にされると贅沢言わなくなり、自分から箱へと収まった。 「ゆっくりはこんでいってね!!!」 リヤカーにゆっくりの入った木箱を5つ積むと、大工はリヤカーを引いていく。 何も見えずにただ揺らされるゆっくり達は不平不満を垂らす。 「ゆっくりできないよ! いつつくの!?」 「おそとがみたいよ!」 「ゆれがはげしいよ! ゆっくりはこんでね!!」 しかし大工にとってそれは雑音にすぎない。 無視してリヤカーを引いていく。 そして数時間後、ゆっくり達入った木箱の蓋が外されて地面へと降ろされる。 「ゆっくりできるよ!」 「ひろいよ! くさがいっぱいあるよ!!」 「ゆ? こどもたちは? どこにいるの!?」 「ゆっくりしないで会わせてね!!」 「今度はここで仕事だ。前と同じだからがんばれよ」 「ゆ”! どういうこと!! やくそくがちがうよ!!」 「ゆっくり達のしごとはもうおわったんだよ!!」 「仕事はあそこだけなんて言ってないだろう?」 「い、いやだよ!! もうしごとしないよ!!」 「そうだよ!! はやくしょくじとこどもをもってきてね!!」 「そしたらしごとすることかんがえてもいいよ!!」 「食事ならそこにいっぱい生えてるじゃないか」 大工の指差した先には確かに草木が茂っていた。前の土地よりも多いかも知れない。 「あまいのがいいよ!」 「おかしもってきてね!」 「あとこどももね!!」 「こどもは仕事が全部終わったらって約束だろ? じゃあ後はがんばれよ」 ゆっくりとの無駄な問答に付き合ってられないと大工は去って行った。 「ゆ"う"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"!! まっでえぇぇぇぇぇ!!!」 「せめて! ひとめだけでもみせてね!!」 「ゆっくりまたないとおしごとしないからね!!!」 最後のゆっくりの言葉に反応して大工は振り返る。 「一か月後に仕事ができなかったら子供は食べるからな? しっかり仕事しとけよ?」 今度こそ大工は去っていった。 後に残されたのは柵に囲まれた広大な土地と5匹のゆっくり達だけだった。 今度の仕事場は大豪邸でも建てるのか前に比べてずっと広い。 5匹のゆっくり達は誰も何も言わず呆然と佇んでいた。 一ヶ月後に見事に仕事をやり遂げた5匹のゆっくり達はご褒美をもらえた。 苦しむことの無いよう鉈で一刀両断。これがご褒美だ。 きっと子供たちに会えるはずだ。仕事を始めた日には死んでいた子供に。 きっとあの世でね。 終 by ゆっくりしたい人 主にゆっくりれいむ家族を虐めたいだけ。虐待というか人質とって強制労働というべきか。 ある種グッドエンドっぽいけどあの世で子供に会えるか決めるのはえーき様。 このSSに感想を付ける