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ニコニコ生放送 政治関連コミュニティ一覧(順不同) updated 10 12 09 Community Name Owner Name Found Lvl Members アニオタ時事放談 アニオタ保守本流 2010年06月08日 Lv46 2714 政治って面白い 人形(ひとがたち) 2010月01月04日 Lv36 1530 グローバリズムと日本【政治:経済枠】 pchan110 2010年12月01日 Lv15 110 みんなの湾岸放送 ひでゆき 2009年10月08日 Lv33 1334 がんばる政治放送 たかとうちあき 2009年06月30日 Lv29 797 ムシュー・イガシの反省会 ムシュー・イガシ 2010年03月21日 Lv28 719 夜中に色々話をするオッサンのコミュ 転寝 2010年08月25日 Lv22 400 【所詮】アラサーヲタシャチョウが... りうた 2010年11月20日 Lv18 187 取り扱い注意の政治学!! カツトシ 2010年02月27日 Lv50 3302 まきの放送 まきの 2010年03月08日 Lv82 11662 政治系雑談とニコ生機能ハックの部屋 最後のニコ生テロリスト 2010年01月27日 Lv26 693 「みんなの広場」雑談放送 Pedion 2010年01月16日 Lv26 646 政鉄(政治鉄道)雑談館 足軽 2010年03月06日 Lv13 71 WW2ドイツ国防軍が好き! SANA 2010年01月06日 Lv16 128 日本の愉快な仲間たち ゴウ 2010年01月18日 Lv23 458 夜のちょっと難しい話 おたろう 2009年03月31日 Lv33 1062 ニコニコ大学 イモシリコキル 2010年04月23日 Lv32 927 海外から日本の未来を考える KEISU 2010年11月14日 Lv10 63 KYの空気を読めるように努力するコミュニティ KY(いなば) 2009年08月16日 Lv16 187 愛国心 たかとう ちあき 2009年07月07日 Lv33 1203 ニコニコ政治談義 ニャアP 2009年08月26日 Lv15 105 在庫喫茶 misa 2009年10月20日 Lv48 3363 +【凡例】 政治放送(オーナー:名無し)コミュニティ名、オーナー名 別ウィンドウで開く別ウィンドウで上記のコミュニティを開く [放送者] 名無し 主な放送者 [時間帯] 深夜 主な放送時間帯 [ジャンル] 政治・社会・経済・芸能放送で取り扱われる主なジャンル [論評] このコミュニティについての批評 アニオタ時事放談(オーナー:アニオタ保守本流) 別ウィンドウで開く [放送者] 古谷経衡、クルーンP [時間帯] 予約 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会・国際 [論評] 顔出し。保守派。討論会やデモなど、企画が多彩の放送。放送者は理路整然と独自の視点から歴史観や理想の日本像を語る。口調が軽快で、ユーモアがある。 政治って面白い(オーナー:人形(ひとがたち)) 別ウィンドウで開く [放送者] 人形(ひとがたち) [時間帯] 夜〜深夜 [ジャンル] 政治・歴史・文化・社会・国際 [論評] 保守派。『Yes反論、No侮辱』を掲げ、リスナーとのコミュニケーションをもとに双方向で意見交換を行う。口調が独特で、着眼点が斬新。自信の意見を固辞する傾向がある。 グローバリズムと日本【政治:経済枠】 Globalism and Japan( politics economy)(オーナー:pchan110) 別ウィンドウで開く [放送者] pchan110 [時間帯] 夜・深夜 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会・宗教/思想・地域・国際 [論評] 主に講義形式。英語での質問も可。 みんなの湾岸放送(オーナー:ひでゆき) 別ウィンドウで開く [放送者] ひでゆき [時間帯] 夜・深夜 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会・地域・国際・環境・医療・福祉・教育・ビジネス・業界 [論評] 顔出し。参議院議員の秘書。 がんばる政治放送(オーナー:たかとう ちあき) 別ウィンドウで開く [放送者] たかとう ちあき [時間帯] 夜・深夜 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会・地域・国際・環境・医療・福祉・教育・ビジネス [論評] 顔出し。たちあがれ日本。近衛。 ムシュー・イガシの反省会(オーナー:ムシュー・イガシ) 別ウィンドウで開く [放送者] ムシュー・イガシ [時間帯] 夜・深夜 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会・科学・地域・国際・教育・ビジネス・業界 [論評] 顔出し。海外から配信。 ★政治★夜中に色々話をするオッサンのコミュ★自民党・J-NSC・経済(オーナー:転寝) 別ウィンドウで開く [放送者] 転寝 [時間帯] 早朝・夜・深夜 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会 [論評] 保守派。淡々とした口調で日本の理想像を語る。 【所詮】アラサーヲタシャチョウが仕事さぼって勝手にgdgdしてます【自己満】(オーナー:りうた) 別ウィンドウで開く [放送者] りうた [時間帯] 夜・深夜 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会・地域・国際・環境・福祉・教育・ビジネス・業界・スポーツ [論評] 顔出し。日本創新党。 取り扱い注意の政治学!!(オーナー:カツトシ) 別ウィンドウで開く [放送者] カツトシ [時間帯] 深夜 [ジャンル] ゴシップ・経済・歴史・政治・社会・文化・ミラー [論評] 顔出し。ニコ生版タブロイド。 まきの放送(オーナー:まきの) 別ウィンドウで開く [放送者] まきの [時間帯] 夜・深夜・予約 [ジャンル] 政治・経済・文化・社会・教育・ビジネス・業界・ゴシップ・ミラー [論評] 顔出し。政治に関する話題はあまり出ない。 政治系雑談とニコ生機能ハックの部屋(オーナー:最後のニコ生テロリスト) 別ウィンドウで開く [放送者] 最後のニコ生テロリスト [時間帯] [ジャンル] [論評] 「みんなの広場」(政治経済・社会・教養)雑談放送(オーナー:Pedion)別ウィンドウで開く[放送者] Pedion[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- 政鉄(政治鉄道)雑談館(オーナー:足軽)別ウィンドウで開く[放送者] 足軽[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- WW2ドイツ国防軍が好き!(オーナー:SANA)別ウィンドウで開く[放送者] SANA[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- 日本の愉快な仲間たち(オーナー:ゴウ)別ウィンドウで開く[放送者] ゴウ[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- 夜のちょっと難しい話(オーナー:おたろう)別ウィンドウで開く[放送者] おたろう[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- ニコニコ大学(オーナー:イモシリコキル)別ウィンドウで開く[放送者] イモシリコキル[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- 海外から日本の未来を考える(オーナー:KEISU)別ウィンドウで開く[放送者] KEISU[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- KYの空気を読めるように努力するコミュニティ(オーナー:KY(いなば))別ウィンドウで開く[放送者] KY(いなば)[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- 愛国心(オーナー:たかとう ちあき)別ウィンドウで開く[放送者] 麻生タロ、Gさん[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- ニコニコ政治談義(オーナー:ニャアP)別ウィンドウで開く[放送者] ニャアP[時間帯] -[ジャンル] -[論評]- 政治関連ミラー放送 在庫喫茶(オーナー:misa) 別ウィンドウで開く [放送者] まり [時間帯] 朝・昼・夕方・夜・深夜 [ジャンル] 政治・経済・歴史・文化・社会・ミラー・国会 [論評] 主に国会のミラー放送。
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いつでも使われる政治用語 官僚 小選挙区制と比例代表制 流行った時期に多く使われた、またはできた政治用語 郵政民営化 サブプライムローン問題
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<目次> ■このページの目的 ■政治的スタンスの類型化【試案】 ■さまざまなご意見をお願いいたします ■このページの目的 2009年の衆議院総選挙から今日までの間に、政治状況はかなり変化しました。自民党・民主党のスタンス(政治姿勢)もかなり変わりましたし、多数の新党が生まれました。 このページでは、そうした最新の政治状況を、一ページに集約する形で高度に抽象化(イメージ化)した情報分析を行います。 ※関連ページ:政治の基礎知識 ■政治的スタンスの類型化【試案】 ◆政治的スタンス5分類(内枠) 進歩重視 伝統重視 親・全体主義(閉ざされた社会) I 左翼(共産主義、社会主義、リベラル左派) ⇔親和性高い⇔(左/右しばしば転向) V 右翼(国民社会主義※1、ナショナリズム) 反・白人/反・英米的親アジア傾向、独裁制 ‡非常に対立的 II 中間(便宜主義) ‡反・左翼で一致だが潜在的には対立 モボクラシー(衆愚制) 親・自由主義(開かれた社会) III 真正リベラル(本来のリベラル=リベラル右派) ⇔親和性高い⇔(伝統に根ざした自由) IV 真正保守(伝統保守) 親・文明/親・英米的デモクラシー(民主制) ※サイズが合わない場合はこちらをクリック ◆政治的スタンス8分類(外枠) ※極右と極左は隣接 “ナチス(国民社会主義(いわゆる国家社会主義(*下記注釈参照))とコチス(共産主義)は双子の兄弟” Political Stance Ultra-Left Left-Winger Liberal Centrist Neo-Liberal Conservative Right-Winger Ultra-Right 政治的立ち位置 極左(急進・過激派) 左翼(革新) リベラル左派(中道左派・進歩派) 中間(オポチュニズム) リベラル右派(新自由主義) 保守(伝統保守) 右翼(ナショナリズム) 極右(急進・過激派) 政治制度 一党独裁(全体主義) 指導政党制(準全体主義) 選択的多党制・政権交代を前提とした政治制度(純度の高い議会制デモクラシー = 自由民主制 liberal democracy)※2 指導政党制(準全体主義・権威主義) 一党独裁(全体主義) 革命(Revolution)を是認 革命・クーデターによる政変・政体変更を否認 維新(Restoration)断行 クーデター是認 経済制度 共産主義 社会主義 資本主義 国民社会主義※1 経済政策 国家管理 高負担・高福祉 やや高負担・高福祉 功利主義・無定見 最小限の介入 中負担・中福祉 高負担・高福祉 国家管理 外交政策 親大陸(反英米) 親英米(反大陸) 反英米・反大陸 日本の事例 社民党(旧社会党) 自民党 日本共産党 民進党 維新政党新風 生活の党 公明党 おおさか維新の会 日本のこころを大切にする党 海外の事例 米・露 ソ連共産党(現:ロシア共産党) 民主党(米) 共和党(米) 統一ロシア(プーチンの与党) 自由民主党(露) 英国 労働党(英) 自由民主党(英) 保守党(英) ドイツ 左翼党(旧東独社会主義統一党) 社会民主党(独) 自由民主党(独) キリスト教民主同盟・社会同盟(独) ドイツのための選択肢 ナチス党(消滅) 中・台 中国共産党(支) 民主進歩党(台) 中国国民党(華・台) 国内メディアの立ち位置 赤旗(共産党支持) 朝日・毎日・中日・NHK(民主・社民支持) 読売・日経(大連立・中道志向) 産経(自民支持) チャンネル桜(保守派支持) ※読売は「保守」ではなく「便宜主義」※産経も「保守」ではなく「中道右派」 ※政治現象を読み解くために…上の図は頭に入れて置こう⇒上図の詳しい説明は 政治の基礎知識 参照 ※意見はこちらへ⇒ 政治的スタンス分析 ※1:国民社会主義 … 「国民」を神聖視した戦後はナチスと結びついた national socialism を「国家社会主義」とワザと誤訳してきたが、戦前の刊行物は「国民社会主義」と正しく訳しており最近の高校教科書の記述も語義どおり正しく翻訳するようになってきた(例:2006年検定合格の山川世界史教科書:「国民(国家)社会主義」と表記)。 ※2:自由民主制 … 「国民」を神聖視したのと同様に「デモクラシー」を「民主主義」とワザと誤訳して神聖視した戦後は liberal democracy をも「自由民主主義」とワザと誤訳してきた。⇒詳しくは デモクラシーの真実 参照。しかし厳密に学問的な政治学の著作は democracy を「民主主義」ではなく、ちゃんと「民主制」「民主政体」「民主政治」「衆民制」などと表記している。 ■さまざまなご意見をお願いいたします ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... みんなの党は小泉改革路線、左派ではない。 -- 名無しさん (2011-12-03 13 14 45) ↑なるほど。みんなの党 補正した。 -- 名無しさん (2013-05-30 15 35 06) 以下は最新コメント表示 みんなの党は小泉改革路線、左派ではない。 -- 名無しさん (2011-12-03 13 14 45) ↑なるほど。みんなの党 補正した。 -- 名無しさん (2013-05-30 15 35 06) 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
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■はじめに 当サイトでは、政治についての話を扱っている。政治に興味を持ってこなかった人のために、政治について基本的な知識を学べるよう、このページを設けた。 難しい言葉は避け、なるべく易しい言葉に直しながら書くよう、努める。 但し、最初の部分(政治思想の対立軸(1)・(2)及び政治的立ち位置)はやや難解である。 しかし、この対立軸をきちんと押さえておくことは、日本の政治現象を読み解く上で必須なので、我慢して欲しい。 初心者は、この部分を飛ばして政治とは何か以降をまず読み、外交の基礎知識を読んだあと、この部分の理解に挑戦してみて欲しい。 <目次> ■はじめに ■1.政治思想の対立軸(1)~「保守」か「リベラル」か ■2.政治的スタンス(立ち位置) ■3.政治思想の対立軸(2)~「全体主義」か「自由(民主)主義」か日本の思想対立の構造 参考サイト (要約)共産主義と国民社会主義(所謂「国家社会主義」※1)は双子の兄弟。どちらも危険な全体主義。 ■4.政治とは何か ■5.国家について成り立ち 治め方何で治めるか 誰が治めるか注意 要素民衆 権力 領域 役目 政治体制 ■6.法について ■7.政治哲学理性のあり方 価値観のあり方 自由のあり方 平等のあり方 経済のあり方 枠組みのあり方 ■8.補足多義的な言葉自由 愛国心 ■9.ご意見、情報提供 ■1.政治思想の対立軸(1)~「保守」か「リベラル」か 1955年以降(55年体制)の日本では、政治的思想及びそれに立脚した政治的立ち位置を「保守(conservative)」(自民党)と「革新(reformist)」(社会党と共産党)に二分していました。 のちに社会党から分かれた民社党、及び創価学会を母体として発足した公明党を「保守と革新の中間」という意味で「中道(middle-roader)」と呼び、三分することになりました。 ところが、1989年に中国で天安門事件がおき、ソ連・東欧諸国で共産主義体制が次々と崩壊して、「革新」という言葉にマイナス・イメージが定着してしまったため、それまで「革新(reformist)」を自称していた政党・政治家や学者などの支持者は、自らを「進歩派(progressive)」あるいは「リベラル(liberal)」と呼び換え始めました。 その甚だしきは、「革新」の社会党が社会民主党と改名して「護憲リベラル」と名乗りはじめたことです。(なお共産党は今も「革新」を自称しています) そのため、もともと自民党(Liberal Democratic Party)内の非保守派を意味した「リベラル(自由主義)」という語の使用範囲が非常に広くなり、かつ曖昧な意味になってしまいました。 以下の表は、そうした混乱した現代の政治思想・政治的立ち位置を表す用語を、その本来の言葉の意味に従って5つ及び8つに分類し明確化したものです。 ■2.政治的スタンス(立ち位置) ◆政治的スタンス5分類(内枠) 進歩重視 伝統重視 親・全体主義(閉ざされた社会) I 左翼(共産主義、社会主義、リベラル左派) ⇔親和性高い⇔(左/右しばしば転向) V 右翼(国民社会主義※1、ナショナリズム) 反・白人/反・英米的親アジア傾向、独裁制 ‡非常に対立的 II 中間(便宜主義) ‡反・左翼で一致だが潜在的には対立 モボクラシー(衆愚制) 親・自由主義(開かれた社会) III 真正リベラル(本来のリベラル=リベラル右派) ⇔親和性高い⇔(伝統に根ざした自由) IV 真正保守(伝統保守) 親・文明/親・英米的デモクラシー(民主制) ※サイズが合わない場合はこちらをクリック ◆政治的スタンス8分類(外枠) ※極右と極左は隣接 “ナチス(国民社会主義(いわゆる国家社会主義(*下記注釈参照))とコチス(共産主義)は双子の兄弟” Political Stance Ultra-Left Left-Winger Liberal Centrist Neo-Liberal Conservative Right-Winger Ultra-Right 政治的立ち位置 極左(急進・過激派) 左翼(革新) リベラル左派(中道左派・進歩派) 中間(オポチュニズム) リベラル右派(新自由主義) 保守(伝統保守) 右翼(ナショナリズム) 極右(急進・過激派) 政治制度 一党独裁(全体主義) 指導政党制(準全体主義) 選択的多党制・政権交代を前提とした政治制度(純度の高い議会制デモクラシー = 自由民主制 liberal democracy)※2 指導政党制(準全体主義・権威主義) 一党独裁(全体主義) 革命(Revolution)を是認 革命・クーデターによる政変・政体変更を否認 維新(Restoration)断行 クーデター是認 経済制度 共産主義 社会主義 資本主義 国民社会主義※1 経済政策 国家管理 高負担・高福祉 やや高負担・高福祉 功利主義・無定見 最小限の介入 中負担・中福祉 高負担・高福祉 国家管理 外交政策 親大陸(反英米) 親英米(反大陸) 反英米・反大陸 日本の事例 社民党(旧社会党) 自民党 日本共産党 民進党 維新政党新風 生活の党 公明党 おおさか維新の会 日本のこころを大切にする党 海外の事例 米・露 ソ連共産党(現:ロシア共産党) 民主党(米) 共和党(米) 統一ロシア(プーチンの与党) 自由民主党(露) 英国 労働党(英) 自由民主党(英) 保守党(英) ドイツ 左翼党(旧東独社会主義統一党) 社会民主党(独) 自由民主党(独) キリスト教民主同盟・社会同盟(独) ドイツのための選択肢 ナチス党(消滅) 中・台 中国共産党(支) 民主進歩党(台) 中国国民党(華・台) 国内メディアの立ち位置 赤旗(共産党支持) 朝日・毎日・中日・NHK(民主・社民支持) 読売・日経(大連立・中道志向) 産経(自民支持) チャンネル桜(保守派支持) ※読売は「保守」ではなく「便宜主義」※産経も「保守」ではなく「中道右派」 ※政治現象を読み解くために…上の図は頭に入れて置こう⇒上図の詳しい説明は 政治の基礎知識 参照 ※意見はこちらへ⇒ 政治的スタンス分析 ※1:国民社会主義 … 「国民」を神聖視した戦後はナチスと結びついた national socialism を「国家社会主義」とワザと誤訳してきたが、戦前の刊行物は「国民社会主義」と正しく訳しており最近の高校教科書の記述も語義どおり正しく翻訳するようになってきた(例:2006年検定合格の山川世界史教科書:「国民(国家)社会主義」と表記)。 ※2:自由民主制 … 「国民」を神聖視したのと同様に「デモクラシー」を「民主主義」とワザと誤訳して神聖視した戦後は liberal democracy をも「自由民主主義」とワザと誤訳してきた。⇒詳しくは デモクラシーの真実 参照。しかし厳密に学問的な政治学の著作は democracy を「民主主義」ではなく、ちゃんと「民主制」「民主政体」「民主政治」「衆民制」などと表記している。 ■3.政治思想の対立軸(2)~「全体主義」か「自由(民主)主義」か 日本の思想対立の構造 参考サイト 山本氏は、『日本人とは何か。』のプロローグで、「当然のことだが、日本の歴史は日本の基準で記さざるを得ず、中国の基準をもってきても、西欧の基準をもってきても、おかしなことになってしまいます」と述べています。このことは、おそらく日本の思想的な対立構造を考える場合も同様で、日本独自の視点が必要になるはずですが、残念ながら、この点に直接踏み込んだ論説を私は知りません。ただ、この点に関して、3~4年程前に2chなどでしばしばコピペされていたコメントがあり、核心を突いていると感心し保存してあったものがあるので、少々長くなりますが全文を引用します。 <引用始め> 『朝日が日露戦争をマンセーした事をもって保守化したとか言ってる奴がいるが、日本の思想対立の構造が分かってないな。日本の対立構造は1.親大陸派(共同体主義、ランドパワー)=親アジア主義、親儒教、親社会主義、親官僚制(=中央集権)、親全体主義、親人治主義、親合理(観念)論、親水戸学、親平田派国学、親朱子学2.親英米派(自由主義、シーパワー)=親国際主義、親資本主義、親封建制(=地方分権)、親自由主義、親立憲主義、親法治主義、親経験論、親仏教、親国学(本居宣長)、親徂徠学なんだよ。1.親大陸派は皇室を認めるかどうかで国家社会主義(親ドイツ)か共産主義(親ソ連)に分かれ、2.親英米派は伝統の重視の度合いで保守主義と自由主義に分かれる。今風の言葉で言えば、反米保守は親大陸派で、親米保守は昔ながらの親英米派なんだよ。両者は戦後、反共産主義という一点で手を組んだ訳だが、元々は水と油。共産主義が崩壊した90年代以降、元の親大陸派VS親英米派の構図に戻っただけの話。戦前の革新官僚や軍部の中の国家社会主義者に儀装した共産主義者が沢山いたってのは有名な話で、この両者は天皇の扱いを除いては対立点はないから、転向は簡単。西部邁、小林よしのりも何度も転向してるでしょ。でも、親大陸派は絶対に親英米派にはなれない。逆もしかり。根本の思想が違う。で、日露戦争の評価について言えば、「白人に対する被支配者有色人種の勝利」と言う点を重視するのが親大陸派の特徴で、英米日の文明国が専制的(=アジア的)なツァーリのロシアに勝利したと言う点を重視するのが親英米派の特徴。当時の人々はどう思っていたかと言うと、圧倒的に後者が多いだろね。当時の一般の日本人は文明の度合いを肌の色よりも重視した。このように考えると、朝日が日露戦争を賛美したのは何の不思議も無い。国家社会主義と共産主義の間は容易に転向できる。そのうち、大東亜戦争の「白人支配からの解放」という面について賞賛する日も近いだろうね。そして孫文のアジア主義の訴えだが、中国は伝統的に日本と英米との離間を企てるのに熱心で、孫文は日英同盟にも強硬に反対していた。今の中国の日米同盟反対と同じだな。これに東洋の王道だなんて感動してる奴は馬鹿としか言いようが無い。』 <引用終わり> 厳密に言えば、用語や分類についてかなり問題がある部分もありますが、着眼点がすばらしく、うまく戦前・戦後の思想状況を捉えているのではないか思います。この発想は、おそらく欧米の思考法に関する大陸=演繹法・英米=帰納法という分類(これは思考法の一般的な傾向を指摘したものにすぎませんが)と地政学的な発想を組み合わせて応用したものだと思いますが、一定の条件をつければ日本にも当てはめることができることを教えられた気がしました。親大陸派については、日本にどの程度欧米的な観念論(演繹的思考)が定着しているのかは疑問ですが、朱子学的発想を含むという形でその幅を広げると、的確にその特徴を捉えられる気がします。岸田氏が(戦前の右翼と戦後の左翼について)「この両者は、方向は逆ですが、同種の現象である」と指摘している点も、それがいわば思考の型が同一である大陸派内部での対立だからと考えると、うまく説明できるのではないでしょうか。なお、朱子学の政治理論は、混乱した宋代の時代状況を反映したものか(水滸伝で有名ですねw)、極端な形式的観念論に基づく正当論に特色があり、そうした理論を支えているのが肥大化した自尊心と排外的な攘夷感情、そして現実から目を背けた自己欺瞞にあると言われている点も特徴的です。この朱子学が中国・朝鮮だけでなく、日本においても古くから少なからぬ影響を与えてきたことには注意が必要です(そもそも「尊王攘夷」という言葉自体が朱子学由来のものですし)。これに対して親英米派とは、実際の英米に親しみを感じるかどうかではなく地政学的発想によるものでしょうが、一般に歴史的な事実を重視し、経験的・実証的論理に基づいて判断することを好む現実主義者であるとともに、ある意味で絶対的な価値判断を嫌う相対主義者といったタイプの人が当てはまるのではないかと思っています(本来は別の名称の方が良いと思うのですが適切なものが思い浮かびません)。また、私自身は一貫してこの立場だったと思っています。これは個人的感想ですが、親大陸派というのは実は日本人の中では少数派で、実際には1~2割程度しかいないのではないでしょうか。ただ、マスコミはもとより知識人や評論家、(分野にもよるでしょうが)アカデミズムの世界では、その比率が飛躍的に高まるような気はします。他方、親英米派の立場を明確にした知識人や評論家の数は決して多くはありませんが、このタイプの人は戦前・戦後を通じて一貫した立場をとった人が多く(メジャーなところでは小林秀雄くらいしか思い浮かびませんが)、90年代までは保守論壇で発言していた人のほとんどが(山本氏を含め)このタイプであったと思っています(9.11事件直後の小林よしのり氏の発言以降、反米保守と親米保守の対立が表面化します。私には小林氏が大陸派かどうかは判断しかねますが、小林氏の発言を読んだときの率直な感想は、長く封印されてきた保守系の攘夷派(要するに右翼)が表明化してきたのかもしれないないなぁ、と感じたことを覚えています)。なお、戦前・戦後を通じて、親大陸派は常にノイジー・マイノリティーであり、一方親英米派はサイレント・マジョリティーにすぎず、その結果、日本の言論空間を歪め、政治的判断をも狂わせてきたことは記憶しておくべきことです。最近の保守化というのも、結局はサイレント・マジョリティーにすぎなかった親英米派がネットを通じて発言するようになっただけかもしれません。 原文は、「一知半解なれども一筆言上」様ブログ内の1読者様コメント。内容が非常に的確なので紹介しました。 (要約)共産主義と国民社会主義(所謂「国家社会主義」※1)は双子の兄弟。どちらも危険な全体主義。 || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| 右翼左翼という切り方は間違い。自由主義(※2)と全体主義の違いです。 || 洗脳されたら Λ_Λ 全体主義シンパのサイドは、自由主義者のことを右翼と呼びます。 || 危険です \(゚ー゚*) < 自由主義者のことを右翼、軍国主義者と呼んで貶めようとしている ||________⊂⊂ | のです。これに引っかからないようにしましょう。 ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ | ̄ ̄ ̄ ̄| 全体主義側が日本の自由主義を潰そうとするのはヒトラーやスターリン ( ∧ ∧ ( ∧ ∧ ( ∧ ∧ | | がやっていることと同じなんです。 ~(_( ∧ ∧ __( ∧ ∧__( ∧ ∧ ̄ ̄ ̄ ~(_( ∧ ∧_( ∧ ∧_( ∧ ∧ は~い、先生。 ~(_( ,,)~(_( ,,)~(_( ,,) 日本が、第二・第三のチベットにならないように頑張ります! ~(___ノ ~(___ノ ~(___ノ ※1:国民社会主義 … 「国民」を神聖視した戦後はナチスと結びついた national socialism を「国家社会主義」とワザと誤訳してきたが、戦前の刊行物は「国民社会主義」と正しく訳しており最近の高校教科書の記述も語義どおり正しく翻訳するようになってきた(例:2006年検定合格の山川世界史教科書:「国民(国家)社会主義」と表記)。 ※2:自由民主制 … 「国民」を神聖視したのと同様に「デモクラシー」を「民主主義」とワザと誤訳して神聖視した戦後は liberal democracy をも「自由民主主義」とワザと誤訳してきた。⇒詳しくは デモクラシーの真実 参照。しかし厳密に学問的な政治学の著作は democracy を「民主主義」ではなく、ちゃんと「民主制」「民主政治」「衆民制」などと表記している。※なお「全体主義」の反対概念は「自由主義」であるが、現代の英米圏では liberal は「自由主義」ではなく「マイルドな社会主義」を意味する言葉に変質してしまった(詳しい事情は リベラリズムの真実 参照)ため、「totalitarianism(全体主義)」の反意語として単に liberalism ではなく liberal democracy(自由民主制)という語が使われる場合が多い。 関連ページ 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 右翼・左翼の歴史 リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 以下、用語解説を中心とした説明となります。 ■4.政治とは何か まず、政治とは何か、政治の本質は何かを知っておきたい。 争いを円く治めること 人が集まって住んでいると、お互いの望みや欲などがぶつかり合い、争いが起こる。それを円く治めることこそが、政治なのである。ロンドン大学のバーナード=クリック名誉教授は、著書でこう書いている。  「政治学とは、社会全体に影響を与えるような利害と価値をめぐって生じる紛争についての研究であり、また、どうすればこの紛争を調停することができるかについての研究である。」 講談社学術文庫『現代政治学入門』(講談社 刊)より引用 物事を決めること こういった、争いを円く治めるためには、一つの組織の中で、何らかの掟(おきて)あるいは取り決めなど作り、それを基にその組織が物事を取り締まる必要がある。この掟あるいは取り決めのことを、「法」という。この法そのものや、法に基づく行いなどを決めることも、政治なのである。社会学者の橋爪大三郎博士は、著書でこう書いている。  「政治とは、ものごとを決めることである。決断によって、ある選択肢を現実化することである。とりあえず、そう考えてよい。」 PHP新書『政治の教室』(PHP研究所 刊)より引用 ■5.国家について 今のところ、政治を行う枠組みとして、国家は、最も重んじられている枠組みといえる。 成り立ち 国家の成り立ちについて知っておきたい。これについては、いくつか説があるが、ここでは二つ挙げる 国家有機体説 一つ目は国家有機体説。この説は、「国家は一つの有機体であり、民衆は国家を形作る細胞である」という説だ。これを唱えたのは、ヨハン=カスパル・ブルンチュリやアルバート=エベラール・シェフレやハーバート=スペンサーらである。 社会契約説 そして、二つ目は社会契約説。この説は、「民衆が社会契約を交し合い、国家が生まれた」という説だ。この「社会契約」というのは、何だろう。この説では、「民衆には個々に生まれながらにして権利が与えられている」という前提に立つ。この権利を「自然権」あるいは「人権」という。この自然権を、民衆が個々に持っていると、お互いの自然権がぶつかり合って、争いが起こる。前項で書いた「争い」と同じだ。この争いを起こさないために、民衆は、各々の自らの自然権を一つの機構へ委ねるよう、契約を交わし合った。この契約を「社会契約」といい、機構を「国家」という。これが社会契約説だ。これを唱えたのは、ジョン=ロックやジャン=ジャック・ルソーやトマス=ホッブズらである。 違い では、この二つの説の違いは何だろう。それは、「鶏(にわとり)が先か、卵が先か」のごとく、「国家が先か、個人が先か」の違いである。「国家が先で、個人が後」なのが国家有機体説であり、「個人が先で、国家が後」なのが社会契約説である。つまり、国家有機体説では、国家を自然的なものと捉え、社会契約説では、国家を人工的なものと捉えてるところが、違いなのだ。 治め方 何で治めるか 国家は何で治められるべきだろうか。これは二つに分けられる 法の支配 法によって治められること、また、そうあるべきとする立場のことを、「法の支配」という。これを唱えたのは、イギリスの法律家であるヘンリー=ブラクトンは、著書の中でこう書いている。 「王もまた神と法の下にある」『イギリス法律慣習法(原題 De Legibus et Consuetudinibus Angliae)』より引用 法は、自然にある「自然法」と人が定めた「実定法」に分けられる。この場合の法とは、自然法であり、祖先が残した仕来り(しきたり)や慣わしのことをいう。日本語で言うと「国柄(くにがら)」、英語で言うと「コモン・ロー(common law)」ともいう。つまり、たとえ王であっても、国柄の下にあって、国柄に基づいて法を定めないといけない。国柄に背く実定法は認められない。 人の支配 人によって治められること、また、そうあるべきとする立場のことは、「法の支配」に対して、「人の支配」といわれる。つまり、実定法のみが法なのであるということだ。「法実証主義」ともいう。 誰が治めるか 国を治めるには、治める権利を「取る」人、もしくは、「持つ」人が要る。この「治める権利」のことを「統治権」という。「取る」も「持つ」も同じ意味ように見えるが、似て非なる意味として捉えてほしい。統治権を人が「持つ」ということは、その権利をその人が「好き勝手に使える」ことを意味する。ということは、国柄に背くこともできるのだから、これは「人の支配」である。だから、「法の支配」の立場からかんがみた場合は、「好き勝手には使わない」すなわち「国柄に背かない」という意味をこめて、「取る」と呼ぶべきである。要するに、「法の支配」に基づくならば「取る」、「人の支配」に基づくならば「持つ」というように、言葉を使い分けるべきということだ。この場合の「取る」は、「攬(らん)」という字に「手に取る」という意味があることから、「総攬(そうらん)」ともいわれる。 国の治め方は、統治権を誰が「取る」もしくは「持つ」かによって分けると、以下のようになる。 君主制(monarchy) 君主が治める権利を「取る」もしくは「持つ」制度 貴族制(aristocracy) 貴族が治める権利を「取る」もしくは「持つ」制度 民主制(democracy) 民衆が治める権利を「取る」もしくは「持つ」制度 注意 ある国が「君主制」を採っているからといって、その国が「貴族制または民主制でない」とはいえない。なぜなら、この三つの制度は共存し得るものだからだ。国を治める権利として、実定法の制定と公布と施行があるが、我が国では、制定と施行を民衆が、公布を天皇がやっている。つまり、我が国では君主制と民主制が共存しているのだ。 要素 国家が国家であるための要素は、三つある。「民衆」「権力」「領域」だ。国際法でそう決められている。ある枠組みが、この三要素を満たしているとき、その枠組みは国際法によって国家と認定されるのだ。 民衆 人がいなければ、国家が成り立たない。だから、「民衆(people)」が国家の三要素の一つなのだ。この民衆のうち、その国の国籍を持つ人を「国民(national)」という。さらに、その国民のうち、政治へ参加する権利を持つ人を「市民(citizen)」という。ちなみに、政治に参加する権利を「参政権」という。これらを整理すると以下の通りだ。 民衆(people) 国家の統治の下にある全ての人。「人民」ともいう。 国民(national) 民衆のうち、国籍を持つ全ての人。日本国の統治の下にあるが、日本国籍を持っていない人は、「在日外国人」と呼ばれる。 市民(citizen) 国民のうち、参政権を持つ全ての人。日本では、今のところ20歳未満の国民と在日外国人に参政権は認められていない。したがって、彼らは市民ではない。 権力 統治権を使って、他人を無理やり従わせる力を、「権力」という。この権力は、三つに分けられる。「司法権」「行政権」「立法権」だ。整理すると以下の通りである。 司法権 物事を裁く権力 行政権 国家としての志(こころざし)を示し、それを行う権力 立法権 法律を定める権力 領域 統治権が効くところを線で囲ったとき、その囲った中を「領域」といい、線を「国境」という。領域は以下の三つに分けられる。 領土 領域のなかでも、陸の上にあたるところのこと。 領海 領域のなかでも、海の上または中にあたるところのこと。岸から12海里(およそ22km.)までが領海である。 領空 領域のなかでも、空にあたるところのこと。 役目 国家はどんな役目を担うべきかによって、以下の二つの立場に分かれる。 自由主義国家論 「国家が担う役目は、なるべく、国内外の治安維持だけにとどめ、それ以外は民間に任せるべし」という立場。税金がちょっぴりで済むという長所がある反面、所得の格差が大きくなるという短所がある。「小さな政府」ともいう。「夜警国家」ともいわれることがあるが、この呼称は、自由主義国家論を揶揄する文脈で使われるものである。 福祉国家論 「国家が担う役目は、治安維持はもちろんのこと、福祉も国家が積極的に担うべし」という立場。所得の格差が小さくなるという長所がある反面、税金がたくさん掛かるという短所がある。「大きな政府」ともいう。 政治体制 国家の政治秩序を支えるルールないしは制度のこと。 自由民主制(liberal democracy) 法の支配(立憲主義)と権力分立が確立され、複数政党制と政権交代を前提とした純度の高い議会制民主主義が機能しており、個人の自由権・社会権・参政権が保証されている制度。なお邦訳は一般的には、自由民主主義体制、または単に民主主義体制となっている場合が多い。 全体主義体制(totalitarian regime) 一党または一個人の独裁による支配、単一イデオロギー、権力によるマスコミ支配・暴力の独占、秘密警察、統制経済により特徴づけられる体制。旧ソ連や東欧諸国、現在の中国・北朝鮮、全権委任法成立後のドイツ(ナチス支配期)。 権威主義体制(authoritarian regime) 民主制の外観は整えているが、実質的には指導政党が一定の権威に基づいて他を圧倒する支配体制を敷いている制度。第三世界の国々で見られる開発独裁(朴正熙時代の韓国など)や、ロシアのプーチン政権が典型。ヒンデンブルグ大統領期のドイツや近衛政権期から敗戦までの日本もこれに該当。 ■6.法について 暮らしの中で守らねばならないとされている、掟あるいは取り決めを、「社会規範」といい、このうち、権力によって守ることが強いられている社会規範を、「法」といい、そうでないものを「道徳」または「倫理」という。法には次のような種類がある。 国柄(コモン・ロー) 仕来りまたは慣わしが法となったもののこと。 憲法 国の治め方の基礎を定めた法のこと。憲法の役目は権力を抑えることにある。西洋においては、「悪い王様の独裁に困り果てた民衆が、革命を起こした」という歴史的経緯があり、このとき、「権力は放っておくと、のさばりかえる」という教訓が生まれ、憲法というものが生まれた。ただし、国柄に背く憲法は、あってはならないとされている。 法律 権力が民衆に対して強いることができる法のこと。ただし、憲法に背く法律は、あってはならないとされている。 ■7.政治哲学 政治哲学とは、政治のあり方を問う学問のことだ。世の中のいろいろな政治思想は、ぜひ知っておきたい。 理性のあり方 理性とは、物事を理詰めで考える力のことをいう。この理性をどう政治に用いるかによって、いくつか立場に分けられる。 保守主義(conservativism) 人の理性は、過ちを犯しやすい。だから、政治をするときは、理性をことさらに信じ込むのではなく、昔からある仕来りや慣わしも重んずるべき。 進歩主義(progressivism) 人の理性を正しく使えば、どこまでも人は賢くなれる。だから、政治をするときは、古い仕来りや慣わしにとらわれず、どんどん理性を働かせるべき。 価値観のあり方 価値観とは、物事の善し悪しを見極めるための基準のことだ。政治の善し悪しとは何で決まるのかによって、いくつかの立場に分けられる。 保守主義(conservativism) 政治の善し悪しは、昔からある仕来りや慣わしによって決まる。 共同体主義(communitaianism) 政治の善し悪しは、属している共同体ごとに異なる。 自由主義(liberalism) 善い政治とは、民衆の自由を守ることだ。 自由のあり方 自由(liberty)とは、嫌なことをしなくても良い状態のことをいう。個人の自由を保障するためには、どうすればいいかによって、いくつかの立場に分けられる。 自由至上主義(libertarianism) 個人の自由を守るために、政府は個人になるべく介入しないべき。リバタリアニズム。自由尊重主義ともいう 自由主義(liberalism) 個人の不自由を取り除くために、政府は個人に介入すべき。 平等のあり方 平等とは、偏りや差別が無い状態のことをいう。望ましい平等にあり方によって、いくつかの立場に分けられる。 機会の平等 貧しくても努力すれば豊かになれるよう、その機会は誰でも平等に開かれているべき。 結果の平等 豊かな人から貧しい人へ金をまわすことで、結果として平等になるべき。 経済のあり方 経済とは、物を作ったり配ったり使ったりする活動のことをいう。このうち、物の作り方によって、いくつかの立場に分けられる。 資本主義(capitalism) 物作りは、資本家が労働者から労働力を買い取ることで、行われるべき。 社会主義(socialism) 物作りは、みんなでみんなの労働力の使い方を決めながら、やるべき。 枠組みのあり方 どの枠組みを重んじるかによって、いくつかの立場に分けられる。 国家主義(nationalism) 国家という枠組みを重んじるべき 世界主義(cosmopolitanism) 世界中が一つの枠組みとしてくっつくべき 民族主義(ethnicism) 一つの民族ごとに一つの枠組みがあるべき。 個人主義(individualism) 個人はどこまでも個人であって、枠組みなどいらない。 ■8.補足 多義的な言葉 一つのものがいろんな意味に捉えられることを、「多義的」という。日本の政治学界が、西洋の政治学用語を訳す過程で、多義的な言葉がいっぱい生まれてしまったので、ここで整理しておこう。 自由 freedom 嫌なことをしない自由。消極的自由と訳し分ける。 liberty 好きなことをする自由。積極的自由(解放)と訳し分ける。 愛国心 patriotism 生まれ育った故郷を愛する主義。愛郷主義と訳し分ける。この場合の「故郷」は、いろんな枠組みとして捉えられるので、必ずしも「愛国」だけをさすものではない。 statism 統治機構としての「国家」に尽くす主義。政府主義と訳し分ける。 nationalism 枠組みとしての「国家」を重んずる主義。国家主義と訳し分ける。 ethnicism 枠組みとして、「民族」を重んずる主義。民族主義と訳し分ける。日本は、ほぼ単一民族国家であるため、民族主義と国家主義が同じ意味として捉えられがち。 jingoism 好戦的愛国主義(偏狭的優越主義、ジンゴ的民族主義)。愛国主義や民族主義が昂じて他国を不当に貶め軽蔑的になり、好戦的になってしまった状態。支那や韓国などに顕著。chauvinismとも言う ■9.ご意見、情報提供 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 以下は最新コメント表示 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
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視点 国際、環境 国内、トップダウンの視点 生活、企業、ボトムアップの視点 組織別 分野別 対象別 ニュース、過去と現在、未来
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リンク名 県内の政治関連のデモ・講演会・シンポジウム等のイベントの予定です。 テンプレート イベント名 年 月 日 時間 場所 テンプレ会講演 平成23年 9月10日 18時開場 奈良県のどこか 詳細 テンプレです。
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学生/社会人として 政治のプロになるのでない限り、まず自分の本分を全うしてください。 国は政治によってのみ動くのではありません。 国は国民がそれぞれの役割を果たすことで成り立っています。 貴方が政治活動にのめり込み、本来やるべき事を疎かにすれば それは貴方にも国にも良い影響を与えない事でしょう。 人は見た目が9割 というタイトルの本が売れた時期がありましたが、とかく外見は重要なものです。 おしゃれに着飾るまでは行かなくとも、清潔感のある服装を心がけましょう。 また、服装だけでなく髪がボサボサだったり、汗で匂いがしたりするのもよくありません。 政治活動のメインはアピールです。良いアピールが出来るよう心がけましょう。 a
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<目次> ■1.このページの目的 ■2.分析・分類のための概念整理◆1.政治学の構成 ◆2.政治思想とイデオロギー ◆3.主な政治思想・イデオロギー ◆4.理念型(ideal type) ■3.政治的スタンス5分類・8分類+円環図 ■4.本当の対立軸は、自由主義 vs. 全体主義 ■5.政治的スタンス分析の応用 ■6.ポリティカル・コンパスとの関係 ■7.ご意見、情報提供 ■1.このページの目的 「自由主義」「保守主義」「社会主義」「ナショナリズム」など、政治のあり方(以下政治的スタンス(*)と呼称する)に関して様々な用語があり、混乱の種となっている。 ここでは、そうした政治思想や政策を表す用語を、理念型という概念を使って大胆に5分類・8分類し、 さらに「自由主義」と「全体主義」の対立という根本問題に落とし込んで整理する。 (*)英語の political spectrum(政治的帯域)のことだが、スペクトラムという物理学等で多用される用語を避けて「政治的スタンス」とした。 ■2.分析・分類のための概念整理 ◆1.政治学の構成 politicsという言葉には、①政治 と ②政治学 の二つの意味がある。 ここでは、②政治学 という意味でのpoliticsを考える。 この ②政治学(politics) は、さらに (1)政治哲学 と (2)政治科学 の二分野に分けられる。 (1) 政治哲学(political philosophy) 政治の本質・価値や目標、あるいはその達成手段・原理を考究する規範的学問分野 (2) 政治科学(political science) 実証主義的立場から、政治現象を科学的手法を用いて究明する経験科学分野 その各々と、①政治理論、②政治思想、③イデオロギー の関係を下図にまとめておく。 政治学 政治理論 政治思想 イデオロギー (1) 政治哲学(規範学の一つ) 規範的理論(「あるべき政治像」を追究) ← (干渉、方向付け) ← (拘束)※イデオロギーは「あるべき政治像」を拘束してしまう (2) 政治科学(経験科学の一つ) 経験的理論(「政治の実像」を追究) → (フィードバック、論理的反省) × (無視)※イデオロギーは「政治の実像」を無視した空理空論の元凶となる ◆2.政治思想とイデオロギー 広辞苑(岩波書店) し-そう【思想】 ①考えられたこと。かんがえ。「誤った-」②〔哲〕(thought イギリス・Gedanke ドイツ)(ア)判断以前の単なる直観の立場に止らず、このような直観内容に論理的反省を加えて出来上がった思惟の結果。思考内容。特に、体系的にまとまったものをいう。「新しい-」(イ)社会・人生に対する全体的な思考の体系。社会的・政治的な性格を持つ場合が多い。「仏教-」 ブリタニカ百科事典 せいじしそう【政治思想】 政治についての思想ないし、考え方。それは政治の発生とともに古く、これまで現実政治を動かし、未来を方向づけてきた。政治思想は、狭義には特定の個人の政治思想や、体系化・理論化された政治理論・政治学説を指すと考えられるが、広義には不特定多数の人の政治意識・政治的意見・世論などを含む。なお政治哲学は政治についての規範理論という理解が一般的であり、政治思想史は政治哲学や政治理論を主として取り上げながら、意識や世論にいたる思想をも対象としている。 広辞苑(岩波書店) イデオロギー【ideologie ドイツ】 (もと、19世紀初め、フランスの哲学者デステュット=ド=トラシーが唱えた観念学)①トラシーらを空論家として非難したナポレオンの侮蔑的用法を受けて、マルクスが用いた語。歴史的・社会的に制約され偏った観念形態の意。レーニンは、ブルジョアジーのイデオロギーに対抗するために、マルクス主義をプロレタリアートのイデオロギーと考えたが、その場合は肯定的な意味を持つ。②フランクフルト学派の批判理論では、虚偽意識として批判の対象とされる。③転じて、単に思想傾向、政治や社会に対する考え方の意味にも使われる。 ブリタニカ百科事典 イデオロギー ideology; ideologie もともとはフランスの唯物論者デステュット・ド・トラシーが『イデオロジー原論』で用いたフランス語ideologieに由来する語であり、文字通りには「イデーの学」すなわち「観念学」であったが、今日ではマルクスによって定義された「虚偽意識」としての「観念諸形態」「意識諸形態」を指す。マルクスによるイデオロギーの概念は、『ドイツ・イデオロギー』(1845-46)において社会構造との関連で明確に打ち出され、『経済学批判』(59)の序文のなかで定式化された。マルクスによれば、広義には下部構造に対する上部構造一般を指すとされているが、それは法律・国家・政治形態や諸社会制度のみならず風習・道徳・宗教・哲学・科学・芸術などの諸意識形態を指示するというべきである。マルクスは上部構造としての観念諸形態が社会の下部構造としての物質的土台に規定されるとしたが、階級社会においては肉体労働と精神労働が分離される結果、実践から遊離した観念の一人歩きが生じ、それが支配階級たるブルジョアジーの権力の正当化と安定に用いられることを分析した。これに対して、20世紀に入ると、K.マンハイムはマルクス主義の階級的イデオロギー論に対して、知識社会学の立場からその批判・克服を目指した。マンハイムはマルクスに倣って諸意識形態の「存在被拘束性」を認めたが、それを自己の立場にあてはめようとはせず、自らの立場自体のイデオロギー性を認めないマルクス主義を批判した。今日では一般的に、ある階級・集団・組織などがその社会的利害を隠蔽しつつ自らの立場を正当化しようとして形成する信条・観念体系をイデオロギーと呼ぶ。この意味では科学もイデオロギー化されうる。 ◆3.主な政治思想・イデオロギー ※下記は全て、ブリタニカ百科事典(日本版)より引用 政治思想ないしイデオロギー 説明 関連ページ ナショナリズム(nationalism) 民族、国家に対する個人の世俗的忠誠心を内容とする感情もしくはイデオロギー。普通、民族主義と訳されるが、国民主義あるいは国粋主義と訳されることもある。しかしこれらの訳語はいずれもナショナリズムの概念を十分に表現しているとはいえない。ナショナリズムの概念が多義的であるのは、ネーション(民族、国民)が歴史上きわめて多様な形態をたどって生成・発展してきたことに起因している。歴史的な重要概念となったのは18世紀末以後のことである。アメリカの独立とフランス革命がその端緒となったとされ、南アメリカに浸透し、19世紀にはヨーロッパ全体に広まり、ナショナリズム時代をつくりだし、20世紀に入って、アジア・アフリカで多くのナショナリズム運動が展開された。ナショナリズムはこうした諸国の独立をもたらす解放的イデオロギーではあるが、民族紛争と戦争の拡大をもたらす危険も大きい。 ナショナリズムとは何か右派・右翼とは何か 社会主義(socialism) 資本主義の矛盾を批判し、これを克服して、新たな社会を建設しようとする思想と運動の総称。この思想は、資本主義とほぼ同時に生まれたといえる。すなわち、資本の原始的蓄積過程における様々な矛盾の発現に対して、平等社会を夢み、資本主義を批判したT.モア、T.カンパネラなどがそれである。資本主義が産業資本主義段階に入ると、サン=シモン、R.オーウェンらが出て、資本主義の矛盾が私有財産制にあることを指摘し、それを廃した平等社会を主張した。その後、19世紀半ばになると、マルクス、エンゲルスが出て、資本主義も過去の社会と同じように一歴史社会であり、労働者階級の力を媒介にして、社会主義に取って代わられる社会であることを、唯物史観のもとに明らかにした。マルクスの『資本論』は、その経済学的根拠を証明しようとしたものである。なおマルクス主義において、社会主義という用語は狭義には生産手段の共有がみられるものの、なおも一定の社会的不平等の残存する段階を指して、共産主義の前段階を社会主義と位置付けることもある。その後、社会主義は、マルクス主義を主流に展開したが、ロシア革命以後、基本的にはレーニン主義と社会民主主義に分裂、現在に至っている。 左派・左翼とは何か 自由主義(liberalism) 個人の諸自由を尊重し、封建的共同体の束縛から解放しようとした思想や運動をいう。本格的に開始されたのはルネサンスと宗教改革によって幕をあけた近代生産社会においてであり、宗教改革にみられるように、個人の内面的自由(信教の自由、良心の自由、思想の自由)を、国家・政府・カトリック・共同体などの自己以外の外在的権威の束縛・圧迫・強制などの侵害から守ろうとしたことから起こった。この内面的諸自由は、必然的に外面的自由、すなわち市民的自由として総称される参政権に象徴される政治的自由や、ギルド的諸特権や独占に反対し通商自由の拡大を求め、財産や資本の所有や運用を自由になしうる経済的自由への要求へと広がっていった。これらの諸自由の実現を求め苦闘した集団や階級が新興ブルジョアジーであったため、自由主義はしばしばそのイデオロギーであるとみられた。しかし各個人の諸自由を中核とした社会構造は、その国家形態からみれば、いわゆる消極国家・中性国家・夜警国家などに表象されるように、自由放任を生み、当然弱肉強食の現象を現出させることになり、社会的経済的に実質的な平等を求める広義の社会主義に挑戦されることになった。しかし、20世紀に出現した左右の独裁政治の実態は、自由主義が至上の価値としてきた内面的自由・政治的社会的諸自由などが、政治体制のいかんに関わらず、普遍的価値があることを容認せしめ、近代西欧社会に主として育まれてきた自由主義は再評価されている。 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 保守主義(conservatism) 既存の価値・制度・信条を根本的に覆そうとする理論体系が現れたときにこれに対する対抗イデオロギーとして形成される。「保守主義の宣言」とも言われる『フランス革命に関する省察』を著わしたE.バークは、人間のあらゆる制度の基礎は歴史であり、具体的な文脈のなかで長い時間をかけて培われてきたものだけが永続性を持つため、抽象的な哲学原理に基づく革命は座絶を運命づけられているとしている。バークは決して変化を拒絶しないが、それは既存のものの漸進的改良として果たされねばならないと考える。歴史的・有機的な社会秩序への人為的介入の排除とその漸進的改革が保守主義の思想的特徴であるが、これは現代のF.ハイエクやM.オークショットにもみられる考え方である。 保守主義とは何か オポチュニズム(opportunism) 日和見主義と訳される。確固とした原則的立場をもたず、状況や力関係によって動揺し、無原則的な対応をとること、またはそのような思想的潮流をいう。おもに社会運動・労働運動で用いられる。マルクス主義は、E.ベルンシュタインに代表される修正社会主義を右翼日和見主義、L.ブランキのような一揆主義を左翼日和見主義と呼び、どちらも科学的社会主義理論を歪曲する誤った理論であるとしている。 中間派に何を含めるか ※当サイトでは、この5つの政治思想ないしイデオロギー概念を基礎に、政治的スタンスを5分類・8分類している。(下図参照) ※なお、democracy(民主制、民主政治、民主政体)は、戦後の日本では極端にイデオロギー化されて「民主主義」と連呼されることが圧倒的に多いが、デモクラシーの真実に解説する通り、この言葉は本来的に政治制度ないし政体の一つを意味するものであり、政治的スタンスの分類には相応しくないため、ここでの分類には含めない。 ◆4.理念型(ideal type) 政治的スタンスを分析・分類するために、さらに理念型という概念を押さえておく。 広辞苑(岩波書店) りねん・けい【理念型】(idealtypus ドイツ) マックス=ウェーバーの社会科学方法論の重要な概念の一。ある現象について、現実には分散的に存在している諸特徴をとりだし、それ自身矛盾のない理想像にまで結合したもの。現実に対する規範ではなく、実在の現象を測定し、比較し、またその文化的意義を明らかにするための手段。理想型。 ブリタニカ百科事典 りねんけい【理念型】idealtypus; ideal type 理想型ともいう。M.ウェーバーの社会科学方法論の基礎的概念。現実の一定部分を理解するための手段として、それを思惟のなかで整序し、それ自体矛盾のない理想的コスモスとして構成された一種の理想像が理念型である。この概念構成は、1904年に刊行された『社会科学的および社会政策認識の 客観性 』において展開された。彼は理念型を、多数存在する経験的に与えられた所与の現実のなかからその概念を構成するのに必要と思われる本質的要素だけを取出し、一面的に高揚した結果を作り上げた一種のユートピア(思惟像)であるとした。理念型はその純粋性において現実のどこにも存在しないものであり、現実型ではない。さりとて平均型でもないし、また価値を伴った模範型でもない。本質的要素だけを取出して作った思惟像であり、経験的事実と理念型とを比較することによって、現実の記述が明確にされる。理念型の検証は、社会科学的認識にとって有効かどうかによって行われる。 ※理念型は、あくまで政治現象を社会科学的に認識するための仮説であるが、複雑な現象を理解するうえで有効である。 ※当サイトでは、政治思想や政策を便宜上5つ(内枠)ないし8つ(外枠)の理念型に分類し様々な分析を行っています(下図参照)。 ■3.政治的スタンス5分類・8分類+円環図 ※サイズが合わない場合はこちらをクリック ■4.本当の対立軸は、自由主義 vs. 全体主義 上図のように、政治思想の本当の対立軸は、右翼 vs. 左翼 ではなくて 自由主義(開かれた社会) vs. 全体主義(閉ざされた社会) である。 それぞれに該当する諸概念を以下に対比する。(※なお、共産主義/社会主義とファシズム(国民社会主義)は共に全体主義) 自由主義(開かれた社会) ⇔ 全体主義(閉ざされた社会) 関連ページ 民主制(自由民主制) ⇔ 独裁制(全体主義体制) デモクラシーと衆愚制リベラリズムと自由主義 資本主義 ⇔ 共産主義、社会主義 ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 保守主義 ⇔ 急進主義 保守主義とは何か 真の個人主義 ⇔ アトム的個人主義+集産主義 個人主義と集産主義 解放的ナショナリズム(パトリオティズム) ⇔ 拡張的ナショナリズム(ジンゴイズム)or国家解体思想 ナショナリズムとは何か 立憲主義 ⇔ 専制主義(絶対主義) 立憲主義とは何か日本国憲法改正問題(上級編) 法の支配 ⇔ 人の支配 リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配「法の支配(rule of law)」とは何か 批判的合理主義 ⇔ 設計主義的合理主義 国家解体思想の正体 歴史・伝統主義 ⇔ 反歴史主義、リセット主義 価値多元論・非決定論 ⇔ 価値一元論・決定論 左派・左翼とは何か右派・右翼とは何か ※サイズが合わない場合はこちらをクリック ※サイズが合わない場合はこちらをクリック ※上図の詳しい説明は 保守主義とは何か へ ■5.政治的スタンス分析の応用 (1) 支那・中共への抗議活動の性格 例えば、私たちが中共に反対しているのは、邪悪な全体主義体制だからである。すなわち、自由を価値とせずデモクラシーでもない抑圧体制に反対しているのであって、マスコミなどが盛んに指摘するようなナショナリズム(この場合は拡張的ナショナリズム)ゆえに中共に反対しているのではない、ということをここで確認しておこう。(特に支那の民主化運動やチベット・ウイグルの解放運動の場合)もっとも、尖閣諸島問題は純粋に日本の国内領土への支那の侵略行為であり、これに反対することは日本人にとって正当なナショナリズム(解放的ナショナリズム)の発動であり、また国内の不法在留外国人の不当な土地占拠などに抗議する活動も、正当なナショナリズム(パトリオティズム)の発動と考えてよいと思う。 (2) 連携の在り方 例えば、円環モデルの8分類について、本来は同じ「自由」に価値を置くはずの「保守」と「リベラル右派」が、郵政民営化問題などをきっかけに分断されてしまうと、「左翼」が選挙で得をすることになりかねない。図的には、「保守」と「リベラル右派」が確り連携し、「右翼」「中間」まで取り込むか、「保守」と「右翼」が確り連携し、「極右」から「リベラル右派」さらに「中間」まで取り込むことで、「左翼」に打ち勝つ可能性が高まるように思われる。 ■6.ポリティカル・コンパスとの関係 他の政治的スタンス分析として、「ポリティカル・コンパス」がよく使われている。 これに、円環モデルの5分類(内枠)の内容を組み合わせて、両者の対応関係を確認する。 ※サイズが合わない場合はこちらをクリック。 評価 (1) ポリティカル・コンパスは、従来の左から右へ一直線に並んだ政治的位置関係を考察するだけの分析ではなく、①政治軸と②経済軸の2次元で、自身の政治的スタンスを分析できる、と謳っている。 (2) しかし、現実には①政治的自由度と、②経済的自由度は密接にリンクしており、両者を分離して考えることは不可能である。(②経済的自由が損なわれれば、①政治的自由も必然的に損なわれる)⇒円環モデルの下の8分類(外枠)図ならば、①②の関係を明示できる (3) また、ポリティカル・コンパスの2次元モデルでは、極右と極左が実はその実質において双生児である(どちらも全体主義である)という、ハイエクやポパーが第二次世界大戦中に鋭く指摘し、英米圏の保守層の間では常識となっている事実(左翼リベラル層にとっては知られたくない事実)を全く表現できない(むしろ隠蔽しているように感じられる)。⇒この極右・極左の隣接を分かり易く表現できるのは、円環モデルだけである。 (4) さらに、ポリティカル・コンパスの解説(「いわゆる右翼は保守に、左翼はリベラルに対応します」と解説している)によれば、、①保守(=伝統保守)と右翼(=ナショナリスト)の区別、及び、②リベラル(=本来の意味は「自由主義者」)と左翼(=社会主義者)の区別、が共につけられないことになり、分析内容としては甘いと言わざるを得ない。⇒①②をきちんと区別できる円環モデルの方が分析として優れている。 (5) なお余りに詳細な分類は役に立たない。円環モデルにある5分類(内枠)および8分類(外枠)程度が適度である。 ■7.ご意見、情報提供 ページ内容向上のためのご意見・情報提供を歓迎します。 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 当サイト(保守右派)とマスコミ(リベラル右派)は本来とは違い、非常に対立的。同族嫌悪だな。 -- 名無しさん (2013-07-15 17 06 41) ↑なんでこんなに工作員が湧いてるの? -- 名無しさん (2014-09-30 00 16 05) ↑自演 -- 名無しさん (2014-11-24 14 02 26) ネオリベであって保守やない。ある種共産主義と同じ穴の狢。 -- 名無しさん (2014-11-25 18 48 40) ↑↑自演ってあなたでは?IPアドレス調べたら俺の工作員発言以外同アドレスだったんだけどどういうこと? -- 名無しさん (2014-12-24 07 13 36) 管理人さんは「真正保守」の日本国民が増えることを願ってこのwikiを作成されたと推測するのですが、いまのネット世論は右の全体主義者である「極右」的なものばかりになってきています。よーめん氏などがその代表例。管理人さんの胸中いかに... -- 鎮西八郎 (2015-04-19 20 01 52) ↑左翼の悪いところを一度に教えすぎた結果、「極右」的になってしまったのでは? -- 名無しさん (2015-04-27 14 13 20) 広辞苑とかいう反日の紙くず情報は消せ - 名無しさん (2018-03-31 02 29 15) 以下は最新コメント表示 当サイト(保守右派)とマスコミ(リベラル右派)は本来とは違い、非常に対立的。同族嫌悪だな。 -- 名無しさん (2013-07-15 17 06 41) ↑なんでこんなに工作員が湧いてるの? -- 名無しさん (2014-09-30 00 16 05) ↑自演 -- 名無しさん (2014-11-24 14 02 26) ネオリベであって保守やない。ある種共産主義と同じ穴の狢。 -- 名無しさん (2014-11-25 18 48 40) ↑↑自演ってあなたでは?IPアドレス調べたら俺の工作員発言以外同アドレスだったんだけどどういうこと? -- 名無しさん (2014-12-24 07 13 36) 管理人さんは「真正保守」の日本国民が増えることを願ってこのwikiを作成されたと推測するのですが、いまのネット世論は右の全体主義者である「極右」的なものばかりになってきています。よーめん氏などがその代表例。管理人さんの胸中いかに... -- 鎮西八郎 (2015-04-19 20 01 52) ↑左翼の悪いところを一度に教えすぎた結果、「極右」的になってしまったのでは? -- 名無しさん (2015-04-27 14 13 20) 広辞苑とかいう反日の紙くず情報は消せ - 名無しさん (2018-03-31 02 29 15) 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ