約 1,455,713 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/29119.html
登録日:2014/07/09 (水) 22 43 49 更新日:2023/08/21 Mon 19 41 57 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 4000年生きてて二歳違いのバカ兄弟 エジプト カーメンマン フロシャイム ミイラ 兄 天体戦士サンレッド 怪人 清水聖 呪うぞコノヤロー! CV.清水聖(東京タイツ) フロシャイム川崎支部のミイラ型怪人。4000年以上生き続けている。同じフロシャイム怪人アントキラーとは二歳違いの兄。 メダリオ、ウサコッツと同じく川崎支部の中では古参。 口癖は「呪ったろかコラ!」や「呪うぞ!」 元々はアパートで暮らしていたが、現在は車を買って金が無いとの理由で弟のアントキラーのマンションに転がりこんでいる。棺つきで。 また、川崎支部の怪人の中では数少ない運転免許所持者。そのためドライブネタでは必ずと言っていいほど登場する。 愛車は中古の「ビッツ」。 また、ドライブする際はサングラスをかける。 いろいろと運が悪くよく周囲に振り回されたり、くじ運が絶望的に悪かったり。 ミイラだが本人曰く「死んでない」らしい。 秋の味覚が美味しくって太ったり、長風呂で水分を吸収して一時的に生前の姿に戻ることもある。死んでないけど。 服の色は原作では水色だが、アニメ版では黄色。 【必殺技】 太古の呪い ヴァジェットウィップ ツインデスアタック(メダリオとの合体技) 【関連人物】 ○サンレッド 我らが宿敵チンピラヒーロー。 カーメンマンを「エジプト」と呼ぶ。 タバコの火でカーメンマンの車を燃やそうとした。 ○ヴァンプ将軍 ご存知主婦のカリスマ理想の上司。 買い物帰りのタクシー代わりにカーメンマンを使った。 車内がネギ臭くなった。 ○メダリオ カーメンマンの相棒で対決でもコンビを組む。 カーメンがメダリオのとは知らずカップ麺を食べて揉めた事がある。 ○ウサコッツ みんなのアイドルであるアニマルソルジャーの一員。 カーメン、メダリオとは出かけたりする事が多い。 ○アントキラー 「バカ兄貴」「アントキのキラー」と貶しあう二歳違いの弟。 貧乏人の兄とは違い、「100年バイトした」らしい。現在カーメンマンと同居中。 ○アーマータイガー 同期。ドライブネタでガニメデ、ヨロイジシ、モスキーと共に登場。 カーメンマンを連れ回す。 ○ハニーバンダム ハニワ。 カーメンマンを追い回す。 ○ノースキング ウザキャラセイウチ。 カーメンマンと灯油を買いにいった。 追記修正はサンレッドとの対決に行ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 何気に最年長なのにムキエビは先輩って呼ぶのね。 -- 名無しさん (2014-07-09 23 08 06) バカ三人組+ドライブ組のやりとりは読んでて心が和む。あんな仲間が欲しいなー -- 名無しさん (2014-07-10 11 14 43) ↑×2 いつからムキエビ先輩が最年長ではないと錯覚していた? -- 名無しさん (2014-07-10 18 03 50) ↑×3 フロシャイムに入ったのがムキエビさんより後だったんじゃないの? -- 名無しさん (2015-01-23 19 19 15) 呪うぞ!って、何だかフィアみたいだな -- 名無しさん (2018-03-17 21 02 16) アニメのかすれた感じの声が好き -- 名無しさん (2021-12-04 14 35 47) 初登場のカップラーメンの回が最終的にはボコボコにされたが、いい回 -- 名無しさん (2021-12-04 15 19 13) ふだんの態度があれな弟のほうが金銭感覚についてはまともなのがいそうな兄弟 -- 名無しさん (2022-09-11 13 30 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/52914.html
登録日:2022/12/30 Fri 20 35 57 更新日:2024/09/27 Fri 10 23 43NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 2008年 アニメ版では最終回 ハッピーエンド ハッピーエンド←アニメ版 フロシャイムVSサンレッド 2008年最後の闘い モチヅキ 大晦日 天体戦士サンレッド 年末 恋の行方 超展開 踊るアホに見るアホ、同じアホなら踊らにゃ損々 餅つき フロシャイムVSサンレッド 2008年最後の闘いとは、『天体戦士サンレッド』のエピソードタイトルのひとつで、単行本では第9巻FIGHT.101に収録されている。 概要 年越しモードに入った2008年末の川崎市を舞台に区で開催される年末行事に参加することとなったサンレッドとフロシャイムとのやり取りが繰り広げられ、特にサンレッドの交流模様の変化が描かれているのが特徴。 あらすじ いよいよ2009年に差し掛かろうとしている2008年。 そんなある日、サンレッドはかよ子からある依頼を受ける。 「餅つき大会!?」 「そうよ!2時から」 毎年大晦日の溝の口の恒例行事である餅つき大会に参加することになっていたが、この日はかよ子は保険の説明の用件ができてしまったため、代わりにサンレッドが参加することになったとのこと。 しかし当のサンレッドはフロシャイムとの今年最後の対決を控えていたことに加え大の人間嫌いなため、あまり気乗りがしなかったが「ヴァンプさんだって来るんだから、終わったら一緒に対決場所に行けば」と言いくるめられ「飲み屋行くみたいに…」、仕方なく会場のある多摩川へと向かう。 「何で正義の味方と悪の組織がそろって区の餅つき大会に参加すんだよ…………」 会場へ向かう際、サンレッドは大会後の対決はどうなるのか悩んでいたが「ヴァンプたちは対決の準備などで大会に参加するヒマがなくなりそうだから戦闘員が代表で参加するかも」と予想して気持ちを持ち直す。 が、しか~し!!そんな目論見がそうそう上手く運んでくれるほど世の中は甘くなかった!! 「あ、レッドさーん!」 来てました☆(´∀`) サンレッドと同じく今年最後の対決を控えていたヴァンプは今回の怪人・モチヅキを紹介する。 「サンレッドよ~俺様のきね(・・)とうす(・・)でお前の頭を餅のようについてやるわ」 「--という事で今日の対決よろしくお願いしまーす」 一方、サンレッドはヴァンプに対決の準備などはしていないのかと尋ねるが… 「そんなの(・・・・)めったにした事ないですよっ」 なん…、だと……!? また、戦闘員たちはメダリオたちとノクティーへ買い物に出掛けており、対決の時間には戻ってくるとのこと。 フリーダム過ぎる……… そして、そんなこんなで溝の口餅つき大会が開催されたのだった。 登場人物 サンレッド ご存知、溝の口発の真っ赤な世知辛ヒーロー。 急用で行けなくなったかよ子の代わりに区の餅つき大会に参加することとなったが、かつて町内会でよっぽどイヤな思いをしたのかかよ子やフロシャイム、ヒーロー仲間以外の人間との交流が苦手なため、行くことを渋っていたがかよ子に言いくるめられる形で大会に向かうことに。 内田かよ子 ご存知、サンレッドの嫁。 当初は餅つき大会に参加する予定だったが、当日に保険会社の説明の予定ができてしまったため、代わりにサンレッドに巧妙な口車で後押ししながら大会に出るよう頼む。 ヴァンプ将軍 ご存知、フロシャイムきってのカリスマ主夫。 餅つき中にモチヅキが誤って臼を壊してしまった際は征服資金から弁償代を提供し、ついでにサンレッドにモチヅキで餅つきをさせてもらうよう許可を申し込み許可を貰った。 モスキー、ゲイラス、アーマータイガー ヴァンプ様のお付きで参加したフロシャイム怪人の面々。アーマータイガーはアニメ版のみ登場。 メダリオ、カーメンマン、ウサコッツ、戦闘員1号 2号 ご存知、フロシャイム三馬鹿古参トリオ オシャレボーイズ戦闘員コンビ。 今回はノクティーに買い物に出掛けてるため、大会には参加せず(ただし戦闘員たちは対決には参加する模様)。 モチヅキ CV:村瀬克輝 毎度お馴染み今回のフロシャイム怪人。 臼の体に杵状の腕を持った臼型怪人で、主に生物モチーフが多いフロシャイム怪人には珍しく物をモチーフにした怪人でもある。 重機を容易くペシャンコにするほどのパワーを誇り(実際餅つき中に臼を誤って真っ二つに叩き割っている)、「カシラコネツキ」という必殺技を持つ。 臼型の怪人ということもあって自身の体で餅をついたり、体を小さくすることで他の人が餅をつけるようにするといった芸当が可能。そのため様々な施設から引っ張りだこなんだとか。某バカ忍者共に「年末年始に餅つき怪人ばかりなんて芸がない」だの「最近の子供は餅なんか好きじゃない」だのと散々ディスられ、苦し紛れに寿司やカレーになったりとなにかと不遇な臼型忍獣とはえらい違いである。 大会を始める際にヴァンプから自身を使うよう提案するが、そこをサンレッドに「対決前にそいつで餅つきだなんてデリカシーがない」とごねられた待ったを掛けられたため普通に臼で餅つきというなんとも珍妙な絵面をお披露目することになったまぁ、その後臼を壊してしまい、最終的にサンレッドから自身の体で餅つきを許可を得るんだが… 餅つき大会が始まって区民の喝采が響く多摩川。 しかし一方のサンレッドは、そんな賑わいに馴染むことができず、一人つまらなそうに佇んでいた…。 「レッド、スッゲーつまんなそう…」 「お…怒ってんのかな…」 「やだ困る」 そんなサンレッドを見かねたヴァンプは、彼の下に駆け寄り餅つきに誘う。 さらに、 「レッドさん、ついてくださいよ~。区民なんだから~」 「ヒーローがついたお餅ってなんかめでたいし」 そーそー!レッドさん力が強いんですし 「おまっ、よけいな事言ってんじゃねえっ」 実はヴァンプは区民の方々にもサンレッドの餅つき勧誘の協力を要請していたのだ。 それでも尚も交流の場に入ることを嫌がるサンレッドだったが…、 「踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら」 「……うるせえ」 「だって、レッドさんがヘソ曲げて今日の対決中止とか言われると困るんで」 「なら頼むからそっとしといてくれよ」 と説得するヴァンプについに折れ、渋々彼らの下に入る。 そんな中、 「まだやってるかしら」 「あの人、みんなに溶け込めてるのかなっ………」 仕事が早く終了したかよ子は、大会会場へと駆け出していた。 サンレッドが区民と交流を深めているか心配していたところ、彼女が目にしたのは…、 区民の喝采の下、ヴァンプと共に嫌々餅をつくサンレッドの姿だった! その光景に安堵の表情を浮かべるかよ子だった…。 アニメ版 アニメ版2期で「恋の行方」というタイトルで放送され、本作の最終回を飾った。 大まかな流れは原作と同じだが、年号は放送時期に合わせて2011年に設定されている他、冒頭と結末の展開が異なる。 冒頭でのかよ子がサンレッドに餅つき大会に参加するよう頼んだ理由が、母親からお見合いの申し出を受けたため帰郷することになったということになっており、また大会開催場所が公園になっている他、大会後のサンレッドとフロシャイムの対決も追加されている。 終盤、餅つき大会とフロシャイムとの対決を終わらせたサンレッドは、一人夕暮れの多摩川沿いで黄昏ていたところ、お見合いに行っていたはずのかよ子と再会する(*1)。 そして… 推奨BGM:溝の口FOREVER 「結婚しましょ」 なんと、今までサンレッドに結婚を意識したことがなかったかよ子がこちらからプロポーズしてきたのである! サンレッドはまさかのかよ子からの逆プロポーズに困惑するものの、それを承諾。 かくして、かつて誰からも愛されない哀れな男と蔑まれていた孤独なヒーローは晴れてこれまでにない幸福を掴み取ったのであった…! まぁ、そのおかげで原作の方では「いつ結婚するの?」とネタにされたんだが… 後日、サンレッドとかよ子の結婚の報を聞いたフロシャイムの面々から祝福された後、雪合戦を展開するサンレッドとかよ子、フロシャイムの光景でストーリーは締め括られた。 余談 サンレッドは冒頭でかよ子に餅つき大会に参加するよう頼まれた際、「俺、区の人と折り合いが悪い」と公言していたが、ヴァンプ様の働きかけもあってこの一件がいい薬になったのか、後のエピソードでは少々不器用ながらも親しげに談笑を講じたりとある程度区民との関係が回復している。 また、アニメ版でかよ子の母親の声を演じたのは、なんとかよ子役の鍋井まき子女氏のお母さんである。 天体戦士サンレッドこれは神奈川県川崎市で繰り広げられる善と悪の壮絶な闘いの物語である!! 餅つき大会の他に予定ができてしまった人は追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アニメでこれなら原作の後はもうやらないかな(原作もプロポーズで終わりだし) -- 名無しさん (2024-09-27 09 43 26) これエピソード項目では? -- 名無しさん (2024-09-27 10 23 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/34663.html
登録日:2016/06/30 (木) 17 40 17 更新日:2024/06/16 Sun 16 21 16 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 ご当地ヒーロー ヒーロー ローカルヒーロー 一覧項目 兄弟戦士アバシリン 天体戦士サンレッド 奇人の巣窟 森林戦隊グリーンレンジャー 気象戦隊ウェザースリー 鳥取戦士サキューン 『天体戦士サンレッド』の世界には神奈川県川崎市を守る天体戦士サンレッドの他にも様々なヒーローが存在する。 この項目では、そんなヒーローたちを紹介する しかしその実態はどいつもこいつも問題のある人物ばかりである。 また、ヒーロー協会に履歴書を提出すれば怪人でもヒーローになれるらしい。 【愛すべき 頼りになる ヒーローたち】 ◆気象戦隊ウェザースリー 人々の心に太陽を! 悪には裁きの雷を! 血の雨を! 気象戦隊 ウェザースリー! 再結成(リターン)!! えっ、えぇーっ!? サンレッドのプロトタイプ作「気象戦隊ウェザースリー」に登場するレッドのタチが悪かった頃。 オープニングでは妙に格好いいロボが登場するが一切本編には登場しない。 ・ウェザーレッド(現サンレッド) 怪人の癖に逃げんなコラァァァ!!殺すぞコルゥァァァ!! CV.高木俊 タチの悪い頃のレッド。 地面の上にボディースラムをかけ虫の息の怪人を水中に沈め、助けに行って溺れたヴァンプに爆笑し、正義のためなら木に放火も辞さない鬼畜ヒーロー。 しかし現在はだいぶ丸くなっており「今思うと我ながらひでえな…」と反省している。 戦隊名は彼が考案した。が、ブルーは後に「酷いネーミング」と切り捨てている。 ・ウェザーブルー てゆーかうっぜーよお前!いつまでも結婚した女の話してんじゃねーよ CV.中村俊洋 元ヒーロー現ホスト。ヘルメットから頭髪を出している。 戦闘スタイルは水攻めとムエタイ。足技に関しては気象戦隊最強。 レッドと仲が悪く対決中の喧嘩は日常茶飯事。 ウェザースリー解散の理由は彼とレッドの水泳教室のインストラクター千秋ちゃんを取り合ってのトラブルである。 ただし、千秋本人はヴァンプに「2人とも友達としては好きだけど」と言っていたので、どちらとも付き合う気は無かったらしい。 ナイトール曰く「キレたら手加減してくれるか分からない、殺られるかもしれない」らしい。 現在はレッドと和解しよく飲みに行く事も。 ・ウェザーイエロー はいはいはいナニワのキムタク今行きまっせ~ CV.菊タロー 事なかれ主義のビール腹ヒーロー。本名きむらたくや。 性格は人の良い大阪のおじちゃんで阪神ファン。 他の二人に比べると温厚だが、戦い方は非常にえげつなく悪役レスラーそのもので「イエローデビル」の異名を持つ。 必殺技は「地獄突き」と「凶器攻撃」。 「雷の戦士」らしく主武装はスタンガン。他にもバール、鉄ゲタ、栓抜き、コンクリートなどを使用する。 現在はヒーローを引退、建築業を営んでいる。 ◆兄弟戦士アバシリン あーらららら It's showtime だなァ~? 殺っちゃった!とっく! ・アバゴールド、アバシルバー CV.斧アツシ(ゴールド)、イッキ(シルバー) 数少ないサンレッドが敬語を使う相手。 北海道のヒーローで初登場で既に「狂悪とされる悪の組織『デスヒグマ団』」を皆殺しにしている。 サンレッドが見上げるほどの巨漢で首から上が原作及びアニメでは最後まで画面に映った事はなかった。 その性格はレッドをして「俺よりタチ悪い」と言わせるほどであり間違い無く作中最凶の人物。 レッドもアバシリンとフロシャイムは直接会わせないようにしており、2人の言動を聞いたヴァンプも北海道には絶対行かないと決めた。 東京で怪人でも「狩ろうか」と思って上京したのによ~ 収穫ゼロだよったく… こいつ酔っぱらってデスヒグマ団の寝込みを襲ってよ~www そーゆー兄貴だって後から来た癖にヘラヘラ笑いながら怪人ボコ殴りにしてたじゃねーかwwwwww 誰か止めろ。 さらにアニメ版では上記のシーンに「前も後ろもボコボコよ~ww」という恐ろしい一言が追加されている。 ネムログリーン(現ナチュラルグリーン)は甥っ子。 反抗しただけで血祭りに遭いそうだが無事なあたり可愛がっている様子。 なおゴールドとシルバーどちらの息子でもないので、少なくとももう一人兄弟が居ると思われる。 名前的にアバプラチナかアバカッパーだろうか。 ◆シャチホコイダーG(グレート) あ、名古屋城爆破を私が阻止した話はこっちに伝わってます? CV.イッキ 愛知県のヒーロー。元々は小田原城のシャチホコをモチーフとした神奈川県のヒーロー。 サンレッドとは同期だが「デリカシーがない」「同期の癖に敬語使いやがって」「前からあいつ嫌いだったんだよ」と散々。 実際ヒーローとしては雑魚の部類で、自慢話も全て虚言と救いようが無い。 高齢化が進んできた悪の組織「天罰殺気(てばさき)」にも相手にされないほど。 名古屋のヒーローをクビになり大阪、兵庫に移ったが両方クビになり頭にシーサーを乗せ沖縄のヒーロー「シュリンジャーZ」になった。 結局フロシャイム怪人リュウガに一方的に絡んだあげく「沖縄から出ていくから命だけは助けてくれ」と命乞いする始末。駄目だコイツ。 最終的には20巻の扉絵では頭に蜜柑を乗せていた。 ◆鳥取戦士サキューン で、「決着」はどうします?怪人は殺っちゃっていいんですか? CV.松本忍 鳥取県のヒーロー。サンレッドの後輩でナイトールの旧友。 唯一サンレッド及びフロシャイムの怪人以外で表紙を飾ったキャラクター。 真面目で先輩にも礼儀正しいが、怪人に対しては基本チンピラ。(*1) 「公式」ではヒーローらしく得意技を出しあい最後は必殺技で決める正統派ヒーロー。 鳥取の悪の組織「シャンシャン」の首領ビガラが病気で倒れたため、一時期パラピの派遣会社でヒーロー派遣のバイトをしていたが、息子が組織の跡を継いだので活動を再開した。 「サキューンジャベリン」や砂丘を移動するためのホバーボード「フラットアイ」などやたら装備が多い。 名前のイニシャルがサンレッドと同じなためブーツやバトルスーツなどが度々業者に間違えて配送されている。 ◆ナイトマン(現ナイトール) 先輩が嫌いでぶっ殺したいって言ってるんじゃないですよ?怪人として正義の味方の先輩をぶっ殺したいっていうだけで… CV.市来光弘 サンレッドの後輩の公民館の壊れた折りたたみ椅子。 山口のヒーローだが「怪人になりたい」願望があり「レッドをすっげーぶっ殺したい」と悩んだ末フロシャイムの一員となる。 額に燦然と輝くFマークはシール。 レッド「お前、俺の事ずっとそんな風に見てたのかよ…」 加入後はヴァンプのお下がりの割烹着を着たり料理をレッドに振る舞うなどヴァンプの影響を強く受けている。 ウサコッツ的座り心地ランキングは153位だがアーマー無しだと高津市役所の待合室の椅子(9位)になった。 サキューンとジャスティマンは昔からの友達で「サッくん」「ジャスっち」と呼ぶ。 ◆ナイトファーザー、ナイトブラザー 今日はヒーローとしてここに来たのではない、「父親」として来たんだ。お前の「怪人」としてのデビューを観にな それに俺達の管轄は山口だからな! CV.斧アツシ(ファーザー)、菊タロー(ブラザー) 山口県のヒーローでナイトールの父と兄。 最初は息子が怪人になる事に反対していたがヴァンプに「息子さんの人生は息子さんのものだ」と説得され怪人になる事を許し、山口に帰って来た時は「ヒーロー」と「怪人」として息子を倒す事を宣言した。 怪人になりたいという悩みに気づいてやれなかった事を謝罪したり怪人になった息子の勇姿を見届けに行く良い家族。 アニメではナイトール共々レッドに秒殺された。 ◆森林戦隊グリーンレンジャー ナチュラルグリーン! ブルーグリーン! グリーンブルー! 我ら森林戦隊グリーンレンジャー! アバシリンの甥ネムログリーンがリーダーを務める元青森県の戦隊。 ブルーグリーンは青っぽい緑でグリーンブルーが緑っぽい青。地味。 ブーメランが武器だったり顔がV字だったり某秘密戦隊の緑を連想させる。 昔は世間知らずの生意気な性格でバシリン曰く「ヤンチャ」、レッド曰く「クソガキ」でアバシリンの言うことさえ聞かないため教育としてレッドに預けられた。 「木は太陽や雨で育つから」とこじつけウェザーグリーンとしてウェザースリーに加入。 最終的にレッドに世間の厳しさを教えられ北海道へ逃げ帰った。 その後心を入れ替え戦隊を組み、その地道な活動がヒーロー協会に評価されカナダのヒーローに任命された。 ◆ラッカマン レッドちゃん家行こっ!レッドちゃんの家!ね!かよ子っちいるんしょ?…うは萌える マジ萌えるわ~ 悪の組織「ベロス」と戦う千葉県のヒーロー。 戦闘員の掛け声に周りの小学生が爆笑しても動じない真面目なヒーロー。 商店街と組んでラッカマン印のグッズを出している。なかなか儲かっているらしく最近税理士を雇った。 無口で猫背で対決以外ではほとんど喋らずベロス戦闘員曰く「プライベートが見えない」らしい。 ワンルーム住みでご近所付き合いもしていない。 しかし酒癖が非常に悪く先輩のサンレッドにも馴れ馴れしく接する。 翌日何も覚えていないタイプ。 ◆ハントマン お前とやり合う程私は愚かでは無い 流れ者のヒーロー。行く先々の怪人を倒すのがライフワークという赤い通り魔めいた男。 ナイトールを倒そうとしたがレッドに止められ潔く去って行った。 ◆ジャスティマン(現ジャスティーヨ) で、どうなの?充実してる?怪人になって ナイトマンの同期で「ジャスっち」「ナイちゃん」と呼びあう仲。 ナイトマンと同じく怪人になりたいと悩みを抱えており後日フロシャイムに加入した。 ◆ゲジゲマン(元フロシャイム怪人ゲジゲ) ガウガウゴガガッ!(悪の栄えた例無し!) 怪人だけどヒーローになりたいというナイトールやジャスティーヨとは逆の悩みを抱く元異形型怪人。 必殺技はメガドリル。 人語は話せない。 見た目からして動きにくそうだが実は身軽で水中、地中でも高い機動力を発揮する。 また天井に繭を作る事が出来る。字が綺麗。 グギャギャゴゴッ!(追記修正はヒーロー協会に履歴書を提出してからお願いします) てめえが締めてるんじゃねーよっ!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 性格に問題あるのは「正義」って建前で好き放題できるからタガが外れちゃってるからかな -- 名無しさん (2016-06-30 18 28 08) アバゴールドさんはアニメオリジナルの「八ぁ~つ裂きにするだけだよぉ~~~~~~♪ -- 名無しさん (2016-06-30 19 05 59) ↑訂正。 アバゴールドさんはアニメオリジナルの「八ぁ~つ裂きにするだけだよぉ~~~~~~♪」の台詞が恐ろしくてなあ…ありゃレッドさんじゃなくても引くよ! -- 名無しさん (2016-06-30 19 06 31) もし女性のヒーローがいたら女の嫌な部分を詰め込んだ性格してそう -- 名無しさん (2016-06-30 19 16 42) サイタマ「何なんだよコイツら!?本当にヒーローかよ!?」レッドさん「お前ん所のヒーローも大概だろ!!」 -- 名無しさん (2016-06-30 19 21 58) ↑2女性ヒーローはエグ過ぎて自重したんだろうな -- 名無しさん (2016-06-30 19 33 32) ワンパンマンには何人かいるけどそういや、サンレッドにはヒロイン系はいなかったな -- 名無しさん (2016-06-30 19 58 29) まぁこの世界で最強なのはヒーローと悪の組織の対決を気にもしていない一般市民の方々だけどね -- 名無しさん (2016-06-30 21 19 38) すぐ傍に悪の組織がいるのに無関心で全く気付かない現代の愚かな市民たち、ともとれるけどな -- 名無しさん (2016-06-30 22 33 10) 悪の組織だけど礼節をわきまえるヴァンプさんたち、正義の味方なのに礼節をわきまえないレッドさん。この差は大きい -- 名無しさん (2016-06-30 22 36 35) ↑2「一応かよ子さんはヒーロー3人倒した怪人はヤバイ」って危機感持ってたけどね -- 名無しさん (2016-06-30 22 38 19) 某武道女子のゲームコラボってたことを考えると…。 -- 名無しさん (2016-06-30 23 41 18) 一人一人はクズだがチームになると結束力が高い、とかになりそう ヒロイン -- 名無しさん (2016-06-30 23 47 57) フロシャイム川崎支部だけでも「普段は温厚だがヒーロー3人倒した怪人より強い怪人」が在籍してること考えると多少ガラ悪い方が抑止力になるのかも -- 名無しさん (2016-07-01 00 19 21) アバシリン、ああ見えて身内には優しいんだろうな。レッドとかよ子には何だかんだで真摯だし(二人からはドン引かれてるけど) -- 名無しさん (2016-07-01 00 27 07) タイバニ、ワンパン、サンレッドのヒーロー達の共演とか見てみたい -- 名無しさん (2016-07-01 00 43 50) ↑どう考えてもヴァンプ無双だな -- 名無しさん (2016-07-01 00 48 53) ↑3レッドとフロシャイム怪人が一緒にいたときに「あ!レッドが襲われてるぞ!」って言ってフロシャイム怪人殺そうとしてたしな。 -- 名無しさん (2016-07-01 13 05 00) どういう経緯でヒーローになったのかわからないけれど、アバシリンが悪の怪人にならなくて本当によかった -- 名無しさん (2016-07-01 13 23 57) レッドが真面目に見えるヒーローばっか -- 名無しさん (2016-07-01 17 51 22) レッドが丸くなったのはかよ子とヴァンプのおかげだろう。他のヒーローたちには好敵手も、自分を想う人もいなかったのかもしれない -- 名無しさん (2016-07-01 18 16 29) アーマータイガーに倒されたヒーロー3人倒した怪人に倒されたヒーローって底辺の奴だったのかな -- 名無しさん (2016-07-01 21 04 22) ↑でも劇中だとレッドがあながち嘘じゃないなって言っていたし最低でも中堅上位の実力派あったんじゃない -- 名無しさん (2016-07-01 21 25 54) 中堅っていうかフロシャイムは戦闘能力だけは普通に上位の連中だと思う。残念なことに性格が一般人(それもちょっと主夫とかちょっとダメな若者より)だから悪の組織としてはそこまでではないけど -- 名無しさん (2016-07-02 01 34 11) フロシャイムはかなり強い組織だった筈。赤いのが異常に強いだけで。 -- 名無しさん (2016-07-02 05 36 00) ヴァンプ達が弱いんじゃねえ、俺が強すぎるんだっていってたしな -- 名無しさん (2016-07-02 09 53 21) ヒーロー協会はワンパンマンと違って給料とかくれないのかね… -- 名無しさん (2016-07-02 20 13 54) 異能力のタイバニ、ステゴロのサンレッド、数のワンパンマンって所か -- 名無しさん (2016-07-02 21 03 10) アバシリン兄弟がワンパンマンの世界にいたら災害レベル鬼~竜程度軽くひねり潰してしまいそうで怖い(震え声)レッドさんの場合はフロシャイム同様に正座させてお説教くらいで済ませてくれそうだけどw -- 名無しさん (2016-07-13 20 44 17) サイタマVSサンレッドVSワイルドタイガー・・・・虎徹さんヤバそう -- 名無しさん (2016-07-13 21 09 53) 戦ってるより酒飲んでる方が想像出来るなそれ -- 名無しさん (2016-09-16 08 26 01) ダンガンロンパ3の未来機関や鷹の爪のデラックスファイターとこいつら、どれがマシだろう……。 -- 名無しさん (2016-09-30 19 26 47) ↑性格は質悪いけどいちおうこいつらはまだちゃんと平和守ってるからな… -- 名無しさん (2016-10-18 20 29 39) こんだけヒーローが理不尽に強かったらヒーロー協会が適当になるのもしかたないか -- 名無しさん (2019-03-27 12 35 46) ブラックジェネラルさんのところのヒーロー連盟が相対的には一番まともかな -- 名無しさん (2023-07-19 19 18 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nicoten/pages/420.html
サンレッド聖地巡礼・4話(その2) サンレッド聖地巡礼 4話(その1) ▽ 4話(その2) ▼ 5話 巡礼メニューにもどる ヴァンプ様御一行が二子玉川に着いて以降、タカジマヤに関する聖地です。 ヲタと思われないで写真を撮れるってのは良いんもんですね。ただ、警備員が不審げにこちらを見るのがすっごい気になりますが・・・ 08-11-10更新 更新情報08.11.10地下写真2枚追加 08.11.14地下写真1枚追加 タカジマヤ全景 二子玉川のタカジマヤといえば、もちろん玉川高島屋S.C.のことですね。 まずは全景として使われた画像なんですが、いきなり同じようになる場所が見つからない・・・ 写真左は南館3階のテラスから撮った写真で、これを反転したのが写真右です。反転すると、少しはそれっぽい感じですかね・・・? タカジマヤ地下フロア 天井の造形と、列の向こうにタカジマヤのサインに見覚えがあったので、とりあえず本館の百貨店と専門店街の境目付近へ。 すると・・・ レッドが並んでいた列付近 まさか、本当にそっくりな場所があるとは・・・ 本館地下1階、駐車場への通路が交わる角の付近になります。 左の絵では列の後ろにタカジマヤのロゴ・サインが見えますが、これは本館と専門店街の境目にあるもののことだと思います。もっとも、写真は列ができていたと思われる付近から撮りましたが、このように実際は結構遠いです。 この天井は本館・南館の地下、西館よりの通路のみにあります。 ただ、天井にアニメで描かれているような構造物が見える場所はありませんでした。 ちなみに ちなみに、列の後ろに見えるお店は、アニメでは麺類系の店のようになっていますが、実際の場所は和スイーツ(笑)専門店でした。 しかも、反対側ではパンを売ってました。 で、メロンパン?みたいな奴。ヴァンプ様は「ケーキ買うよりは安い」って言ってましたが、駅構内のコージーコーナーで買えばケーキの方が安いですよね・・・ レッドと一旦別れた後のタカジマヤ BEMUZ 戦闘員が服を買っていたBEMUZの入口。私服あるんだ・・・ 元は南館2階のBEAMSの入口です。右のマネキンや左のカバンがそのままですね。 それにしても、「BEMUZ」は何て読めばいいんでしょう? 見つからない! 看板 おセレブ百貨店にはこのような無粋な看板はありませんでした・・・ 店舗 食品店と思われる上の方は、天井の造形が一致せず。下は、もう探すの面倒くさかったっす・・・ ITOYA ITOYAといえば南館3・4階に同じ店名の店がありますが、現地は全然違いました。モデルはどこなんでしょう・・・? ちなみに↓が玉川高島屋のITOYAです。 4話(その1) ▽ 4話(その2) ▼ 5話 巡礼メニューにもどる サンレッド聖地巡礼のメニューにもどる サンレッド関連の単語の一覧にもどる トップページにもどる - -
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1054.html
~天体戦士サンレッド・登場人物や設定・裏設定の解説~ (※あくまでこのSSにおける設定であり、作者の自己解釈・妄想なども割と含むので注意されたし) ○主人公 <天体戦士サンレッド> 本編の主人公…なのだが、ヴァンプ将軍をはじめとするフロシャイムの怪人達に存在感を完全に奪われている。 性格は粗暴なチンピラそのものだが、ヒーローだけあって優しい所もある…と思いたい。 かつては今よりもっとタチが悪かったそうな。 かよ子という恋人に養ってもらっている、いわゆるヒモである。 ヴァンプ将軍や怪人とはもはや完全に馴れ合っており、対決の時以外は結構仲良しな部分もある。 そんな彼だがヒーローとしての強さは本物で、どんな敵が相手でもTシャツにサンダルというやる気のない格好の まま、ロクに全力を出さずに一撃で倒してしまうほど。 最近は川崎市に変な奴が色々やって来てちょっと辟易している模様。 <本人のコメント> 「主人公はヴァンプじゃなくて俺だぞ!」 ○サンレッドの必殺技 <正拳突き> 単なる拳での一撃なのだが、大概はこれ一発で決着が付く。説明不要、ただただ痛い。これを喰らって以来、匂い が分からなくなった奴がいるらしい。 <ストンピング> 倒れた相手に追い打ちで蹴って蹴って蹴りまくる。レッドの機嫌が悪かったり、逆に機嫌がよすぎて悪ノリした時 などによく使う。 <サンシュート> サンレッド専用の拳銃型の武器。戦闘員程度が相手なら一撃で仕留められる威力がある、サンレッドの頼れる相棒 …のはずなのだが、二年前に工具箱に入っていたのが確認されてから行方不明。そもそも使う必要がないほど本人 が強いため、なくても困らない。ちなみに充電式である。 <コロナアタック> サンレッドのコロナエネルギーを凝縮し、巨大な火球を作り出す必殺技。通常時で放てる必殺技としては最強だが、 威力が凄すぎて相手を確実に爆殺してしまうので、心優しいレッドさんはこんな非道な技を使わず、拳でボコボコ にするだけで勘弁してあげてるのだ。 <究極形態・ファイアーバードフォーム> 全力で闘うに値する強敵を前にした時のみ装着される、サンレッドの究極フォーム。 戦闘力が飛躍的に上昇し、更に強力な必殺技の数々を放つことができる。この姿になったサンレッドは、まさしく 太陽の化身となりて世界を正義の光で照らし、悪を焼き尽くすのだ。 …しかし、そんな強敵はどこにもいやしないので、ファイアーバードフォームはダンボールに詰められて押入れに ひっそりと収納されているのだった。 その姿は原作では登場しておらず、アニメのOPと第26話(ヴァンプ将軍が見た夢)でのみ見ることができる。 <ファイアーブロウ・バーニングキック> ファイアーバードフォームで放つ必殺技。 炎を纏う拳・ファイアーブロウ。炎と共に上空から飛び蹴りを放つバーニングキック。 実際にやった所は、誰も見たことがない。こんなんで殴られたり蹴られたりしたら確実に死ぬからね。 <ファイアーバードアタック> 燃え盛る火炎を纏うその姿は、まさに伝説の不死鳥。その偉大なる力を以て悪を滅する、サンレッドの奥義。 勿論実際に使う機会はない。使ったら相手を殺っちゃうからね。 <サンシュート・コロナバスター> 巨大化したサンシュートを右腕に装着し、全てのエネルギーを込めて撃ち出す最大最強の一撃。 サンシュートの充電率によって威力が変わり、最大出力で放った時の破壊力は想像を絶する。 言うまでもないが、レッドさんは素手でも余裕で相手をボコれるので実際には使用されない。 使ったら守るべきぼくらの地球を破壊しかねないからね。 <プロミネンスフォーム> サンレッドの飛行形態。凄まじいスピードで一瞬にして空の彼方へとカッ飛んでいく。 「クーラーと一緒で、たまには使わねーと故障する」らしく、多摩川の河原にて使用された。 その一部始終を目撃したヴァンプ様に「そんな理由で使うんなら、それで私達と闘って下さいよ!」と懇願された ものの、レッドさんは「そんなセリフはTシャツの俺を追い詰めてから言え!」とにべもなかった。 この姿でフロシャイムと闘う日は、恐らく永遠に来ないだろう。 ○悪の組織 <フロシャイム> 世界征服を企む悪の組織。 日本各地に支部を持ち、アメリカにも存在が確認されていることから、相当に大規模な組織であるようだ。 所属する怪人の戦闘力も高く、そこらのヒーローや怪人程度の相手ならば難なく倒せる猛者が揃っているのだが、 サンレッドはそれを遥かに越える強さの持ち主なので、大抵はワンパンチで倒される。 悪の組織といいつつロクに悪事を働かないので、存在意義を疑われることもしばしばだが、ご近所さんとは円滑に お付き合いをしている。 本作では主にヴァンプ将軍率いる川崎支部を舞台に、サンレッドとの壮絶な闘いの物語が繰り広げられるのだ。 ○フロシャイム川崎支部 <ヴァンプ将軍> フロシャイム川崎支部を率いる悪の権化。川崎のカリスマ主夫。 宿願である世界征服に向けて日々頑張ってるエライ人(怪人)。 部下達からの信頼も厚い、理想の上司。掃除洗濯お手の物。料理の腕もプロ級である。 日本で最も割烹着が似合う悪の将軍だろう。 サンレッドとは友好的な敵対関係を築きつつも、隙あらば結構マジで命を狙ってくる侮れない漢。 常に穏やかで礼儀正しいが、意外に図々しい一面もある。 ちなみに声は某貴族芸人の山田さんそっくりである。 <本人のコメント> 「えー、改まってコメントとか言われると照れますねー。じゃあ一言だけ。我らが宿敵サンレッドよ、このSSでは 必ず貴様を抹殺してくれるわ!…いたっ!もーレッドさん、頭を叩かないで下さいよ!」 <アニマルソルジャー> 見た目は愛らしいぬいぐるみ達だが、フロシャイム川崎支部において最強の殺戮集団。通称アニソル。 女子高生を中心に絶大な人気を誇るニクたら可愛い悪魔である。 現在のメンバーはウサコッツ・デビルねこ・Pちゃん改・ヘルウルフ。そして新人のボン太くん。 <ウサコッツ> ウサギ型。アニソルのリーダー。意外と策略家であり、サンレッドを結構苦しめている。 その可愛らしさに多くの者が道を踏み外したそうな。 <デビルねこ> ネコ型。ウサコッツ同様愛らしい姿だが、中身は中年オヤジ。糖尿と四十肩に悩む、ヤバい身体の持ち主。 インシュリンを肌身離さず持ち歩いている。 <Pちゃん改> 鳥型。改造マニアで、自分自身をどんどん改造している。そのためか核兵器やら惑星破壊級の威力を持つ レーザーやら、ムチャな武器を多数所有している。 <ヘルウルフ> 狼型。満月を見ると凶暴な姿に変身し、凄まじい戦闘力を得る。 気に入った相手には「スキ」嫌いな相手には「コロス」と、実に分かりやすく感情を表現する。 (アニメでは「チュキ」「コロチュ」だった) <ボン太くん> アニマルソルジャーに新しく加入した、謎の怪人(?)。数々の重火器を使いこなす戦闘のプロフェッショナル。 その正体は果たして何者か、誰も知らない。 <本人達のコメント> 「レッドを絶対ぶっ殺すよー!」 「最近、動悸と息切れが激しいの…あと、立ちくらみも頻繁に…」 「…………(Pちゃんは喋れません)」 「レッド コロス」 「ふもっふー!」 <メダリオ・カーメンマン> ジェイソンのようなマスクを被った大男のメダリオと、ミイラのカーメンマン。 登場する時は大抵二人セットである。 原作でも出番が多い怪人で、そのせいかレッドさんとも割と仲良し。でもやっぱりボコられる。 二人揃うと合体技<ツイン・デスアタック>が使えるらしいが、それでも全然勝てない。 <本人達のコメント> 「溶かすぞテメー!」 「呪ったろかコラ!」 <アントキラー> アリジゴク型怪人。カーメンマンと二歳違いの弟。四千年以上生きてるのに、二歳という微差が妙に笑える。 舎弟格のモグラ怪人<モギラ・モゲラ>と共に行動する事が多く、その場合は大体ファミレスでダベっている。 後輩に対してやたらエラそうだったり自転車を盗んだりと素行が悪いが、先輩に対しては礼儀正しい一面もある。 百年バイトしてたので、実は金持ち。 素行の悪さをレッドに咎められてボコボコにされることもしばしば。 <本人のコメント> 「いやホント、アリジゴクにさえ引きずり込めばレッドなんざイチコロだからよ。その辺ちゃんと分かっとけよ?」 <アーマータイガー・ヨロイジシ> ネコ科猛獣の代表選手であるトラとライオン。アーマーとヨロイ。盛大にキャラ被りしているので仲が悪い二人。 共に相当の実力者ではあるのだが、それでもサンレッドにはまるで敵わない。 それもこれも、レッドさんが鬼のように強いのが悪いのである。 <本人達のコメント> 「なんでテメーと一まとめにされなきゃなんねーんだよ、この野郎!」 「黙れ!お主の方こそ遠慮してこの枠を拙者に譲るべきでござる!」 ○その他の人物やら悪魔やら吸血鬼やらもうグダグダ <炎の悪魔・シャイタン> 出典:Sound Horizon「聖戦のイベリア」 神話の時代から生きる伝説の悪魔。千年前にはイベリアを恐怖と絶望のドン底に叩き落とした恐るべき漢。 ギリシャの地底深くに住む某冥王様とは仲が悪いらしい。理由は「アイツ我トキャラ被ッテンダヨ」とのこと。 日本のミュージシャンである鎌仲氏(詳細不明)と親交があり、彼のコンサートに出演するため来日した。 その時サンレッドの財布を探してあげた縁で、彼とマブダチになる。 好物は恋人(?)のライラが作ってくれたハート型ハンバーグだとか。 <本人のコメント> 「マタ鎌仲カラ出演依頼ガ来タヨ…悪魔使イノ荒イ奴ダ」 <ヴァンプレイオス> ヴァンプ様が懸賞で当てた巨大ロボ。名前の元ネタが知りたければ第三次スーパーロボット大戦αをやってね。 その性能は非常に高く、悪事に利用されていれば恐ろしい事態になっていたが、パイロットがヴァンプ様なので 世のため人のために使われ、最後は正義の組織<アロハ・パンパース>に寄贈された。 <本人のコメントは、ロボなのでなし> <相良宗介> 出典:フルメタル・パニック! ある時は高校生・ある時はゴミ処理係・ある時は秘密組織のスゴ腕エージェント・その正体はボン太くんの中の人。 ひょんな事からフロシャイムへ潜入捜査を行う事となり、実態を掴む度にその脅威に揺れている。 いずれ来たるべきフロシャイムとの全面戦争に向けて、準備と鍛錬に余念がない。 サンレッドの事はフロシャイムと日々激しい闘いを繰り広げる立派なヒーローだと思っているらしい。 なんだかんだで川崎支部は居心地がいいらしく、時間が許せばアジトに入り浸っている様子。 ボケた言動の度にクラスメートの少女から容赦なくハリセンで叩かれている。 フロシャイムが開発したカードゲーム<バトルクリーチャーズ>には未だにハマっている模様で、新パックが出る 度に散財している。 <本人のコメント> 「なんだ貴様は。まさかフロシャイムからの刺客か!?正直に吐かねば十秒毎に貴様の指が一本ずつなくなるぞ!」 <テレサ・テスタロッサ> 出典:フルメタル・パニック! 可憐な少女ながら、宗介が所属する組織<ミスリル>のとってもエラい人。愛称テッサ。 レッドさんの事はチンピ…もとい、ちょっとガラの悪い赤い人だと思っていて、苦手なタイプのようだ。 実は宗介の事が好きだが、ウサコッツの事も気になる多感なお年頃。 たまの休日にはボン太くんの様子を見るためという名目でアニソルメンバーと戯れる姿が目撃されているそうな。 <本人のコメントを貰いたかった所ですが、一緒にいた少年に銃を突き付けられたため断念> <ピラフ一味> 出典:ドラゴンボール 説明不要なまでに有名なあの作品からやってきた、どこか憎めない三バカ悪役。 川崎市溝ノ口に来るまで結構悪事を働いていたらしく、宗介からも危険人物として警戒されていた。 アーマータイガーとヨロイジシに完敗し、宗介の手によって捕縛され、世界征服の野望はあえなく潰えた。 上記の二匹も結局サンレッドにはまるで敵わないので、カマセのカマセにされたというのもまた泣ける。 <本人達のコメントは、獄中のため掲載の許可が出ず> <望月コタロウ> 出典:あざの耕平「BLACK BLOOD BROTHERS」 金髪碧眼の無邪気な美少年。その正体は吸血鬼。 兄は闇の世界に名を轟かす<銀刀(ぎんとう)>と呼ばれる吸血鬼だが、レッドさんが目撃した彼の姿は女性の尻に 敷かれるヒ○そのものだったそうな。 年齢相応にヒーローに対して憧れており、川崎のご当地ヒーローであるサンレッドに御執心。 レッドさんも連れない態度を取りつつ満更でもないようで、結構世話を焼いていた。 今でも暇さえあればレッドさんに付きまとっているらしく、レッドさんも迷惑がりつつ内心ちょっと嬉しいようで、 パチンコで勝った時などはハンバーガーやらフランクフルトを奢っているという。 <本人のコメント> 「兄者に<ヒモってなあに?>って訊いたら、ものすごく悲しそうな顔をしてたんだけど…ねえ、もしかしてまずい 事を訊いちゃったかな?結局教えてもらえなかったけど、ヒモってなんなの?ねえ、ねえ、ねえってば」 <ヤフリー> 出典:あざの耕平「BLACK BLOOD BROTHERS」 コタロウの兄<銀刀>と目下敵対している悪の吸血鬼達の一員。 まだ若い吸血鬼ながら実力は低くないが、周りにいる連中が化け物すぎて過小評価されがちなのが悩みだとか。 仲間内では微妙にオミソ扱いされつつもなんだかんだで可愛がられている癒し系。 コタロウのワガママのせいで吸血鬼なのに炎天下の公園に呼び出された挙句、口上の途中でレッドさんに殴られるわ 危うく塵一つ残さず消滅させられそうになるわ結局ボコボコにされるわと、散々な扱いを受けた彼に幸あれ。 <本人のコメント> 「…レッドの野郎に殴られてから、匂いが分からなくなったっす…」 <ヒム> 出典:ダイの大冒険 世界征服という大きな夢を抱いて魔界からやってきた超戦士。 ちっちゃな頃から悪ガキで、十五で不良と呼ばれたらしい。 その身体は神々が創りし伝説の超金属<オリハルコン>で出来ており、生半可な攻撃では傷一つ付かない。だが レッドさんにはまるで歯が立たず、自信を失ってしまう。 しかし仲間や恩人との絆が彼を奮い立たせ、勇気と闘志を取り戻し、山籠りの果てにパワーアップを果たした。 それでもレッドさんに負けたその夜、彼はフロシャイムの怪人達と共に居酒屋で涙に暮れたという。 今なお打倒サンレッドを掲げて修業中である。 <本人のコメント> 「このままじゃ終わらねえ…必ずサンレッドを倒し、世界を征服してやるぜ!」
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/30068.html
登録日:2016/07/16 (土) 17 42 40 更新日:2024/06/16 Sun 16 21 41 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 4000年生きてて二歳違いのバカ兄弟 アリジゴク アリジゴクの先輩 アントキラー エジプト クワガタ←ではない ファミレスの悪魔 フロシャイム 井吹哲也 天体戦士サンレッド 寂しがり屋の先輩 弟 怪人 蟻地獄 金持ち 長かった…だが遂に来た、サンレッド抹殺の命が! CV.井吹哲也 アントキラーさんとは、「天体戦士サンレッド」に登場する怪人であり理想の先輩である。 初登場はアバシリン、シャチホコイダー、ぷりん帝国、フロシャイム静岡出張所の登場など内容盛りだくさんの第4巻。 【アントキラーさんのマジパネェプロフィール】 4000年以上生きているエジプト出身のアリジゴク型怪人で砂を自在に操り砂漠戦では無類の強さを誇る。植物好き。 愛称は「アント」「アントキ」「アントキのキラー」など。カーメンマンは二歳違いのバカ兄貴。 よくモギラとモゲラをファミレスに呼び出す、基本的に彼のメイン回の舞台はファミレスである。 後輩には基本的に粗暴で理不尽でぞんざいな扱いだが上司や先輩に対しては礼儀正しく献身的。相手がムキエビ先輩やアニマルソルジャーでも決して態度を変えず接する所はモギラとモゲラに尊敬されている。 ウサコッツ的座り心地ランキングは第3位。 100年アルバイトした金持ちのアントキラーさんはアパート住みで貧乏の多いフロシャイム怪人の中で唯一高級マンションに住んでいる。そして金の無いカーメンマンに転がり込まれた。 必殺技は「サンドミキサー」と「ブルシザース」。 酒が入ると無性に穴が掘りたくなるらしい。 鮒釣り15年のベテランで2年くらい前までには釣具店に彼の釣った鮒の魚拓が貼られていた。さすがアントキラーさん。 また、あくまでアリジゴク型怪人のためモスキーやセミンガのように成虫にはならない。 口癖は「○○じゃねぇーーよ、○○だよ」 【アントキラーさんのマジパネェ活躍】 【4巻】 FIGHT.42 サンレッド砂中に死す!? 重々しい導入からファミレスでくつろぐ姿で早速読者の心を掴むアントキラーさん。最近野菜不足なんだとか。 「同じ土系怪人のガジェムより強い」というよいしょを即否定する先輩思いな一面を見せるアントキラーさん。しかし同期のモスキーに対決の先を越された事には不満の様子。 だが「ガキじゃねーから」という理由でヴァンプ将軍に文句は言わない。さすが4000年以上生きているアントキラーさん。意外としっかりしているのだ。 ファミレスを出たアントキラーさんはレッドをアリ地獄に誘い込むためモギラ、モゲラとアリ地獄を作れそうな砂地の探索に出かける。 「今までの経験からすると公園はたいていアリ地獄に向いてねーんだよな~ホコリが立たねーように粘り気のある土使ってっから!ここもそうだわ」 と砂のプロフェッショナルとしての素晴らしいお言葉を下さる。 柴田さん家の家の裏を借りる事になったアントキラーさんは柴田さん家の複雑な家庭の事情に「本当に借りちゃっていいんですか?」と謙虚な一言。 アリ地獄の出来映えに感心する柴田さんに 「あ!あんま近づかない方がいいっすよ落ちたらヤバいっすから」 と注意する気配りの良さを見せる優しいアントキラーさん。 そこに柴田さんの息子が登場。なんやかんやあって柴田さん親子は和解し、朗らかな笑顔を見せる柴田さん親子、ヴァンプ様、アントキラーさん、サンレッド。 なぜか偶然立ち寄ったレッドにアントキラーさんは無念の敗北を喫してしまう。 【6巻】 目次に角だけ登場。 FIGHT.73 アントキラー死の決意!! 早速禁煙席を探して遅れるアントキラーさん。やたらくっちゃくっちゃさせながら禁煙宣言。 「一分以上俺を一人にすんじゃねえ」と萌える台詞でモギラの頭を挟むアントキラーさん。実は寂しがり屋なのだ。 ポテトサラダが大好物と次々情報を読者に小出しにしていくアントキラーさん。 実は禁煙してまだ2日目のアントキラーさん。だが兄カーメンマンにかけられた身体中から血が噴き出す「禁煙の呪い」のため吸わずに済んでいた。 禁煙するにも命懸けと漢ぶりを見せつけるアントキラーさん。しかし習慣でついタバコを吸ってしまった! もちろん古代のエジプトに「禁煙の呪い」など無くカーメンマンの嘘だった。 思わずマジギレしてしまいモギラ、モゲラに笑われてしまうアントキラーさん。 禁煙の呪いを信じて2日も耐えるアントキラーさんのピュアさと心の強さがよくわかる名エピソードの一つである。 【7巻】 14話中4話がアントキラーさん回のアントキラーさんファン感涙の巻。 FIGHT.77 2008 ファミレスの悪魔達 公衆の面前で年末やる事無いから考えた新必殺技「ブルシザース」を披露するアントキラーさん。 多摩川の上の方の地中で年越ししてしまい風邪をひくお茶目なアントキラーさん。 結局気分が悪くなってしっかりモギラとモゲラに風邪をうつして帰ってしまうアントキラーさん。呼び出した理由はいったい何だったのか。 FIGHT.80 フロシャイム、地獄の剣術特訓 BAMBOO BLADEを見て昔剣道を(体育の授業で)やっていたアントキラーさんは昔の血が騒ぎモギラモゲラと特訓。 いきなり「あ、ヴァンプ様だ!」と言って不意討ちするアントキラーさん。汚い事は汚いが試合中に横を向く奴が悪いので問題ない。 文句を垂れるモグラ達に「剣道やっとけば対決の時に役立つかもしれねーだろ」と説教するアントキラーさん。ただ意味もなく剣道がやりたかったわけではなく、 話してる途中でモギラに「アトミックファイヤーブレード!!」を叩き込むアントキラーさん。 ルールぐらい教えて欲しいとぬかす初心者達にアントキラーさんは「そんなもん盗めタコ!」と返す。 その瞬間レッドのアトミックファイヤーブレードがアントキラーさんを襲った! 倒れてなお「アトミックファイヤーブレードじゃなくレッドの「チンピラ正拳突き」じゃないっすか~」と秀逸なネーミングセンスを発揮しつつ文句を言うアントキラーさん。 しかしその発言が仇となりひたすら竹刀でボコられるのであった。 FIGHT.83 フロシャイム 地獄のゴールデンウィーク カーメンマンを罠に嵌めメダリオ、ウサコッツとしっぺ3連コンボを決めるアントキラーさん。 マジギレしてメダリオを襲うカーメンマンを押さえつけるなど好アシスト。 乱入したレッドにボウフラ呼ばわりされつつリベンジ(強制)としてカーメンマンにクジを引かせるアントキラーさん。 だがカーメンマンはやっぱり外れクジを引いてしまうのだった。 FIGHT.84 川崎で地獄を見た漢 超ハイペースで再登場するアントキラーさん。完全にレギュラー入りである。 レッドが借りたヴァンプ将軍が組織のビンゴ大会で当てた新品のママチャリをおパクリあそばしてしまうという川崎支部最大の罪を犯してしまい(あくまでもアントキラーさんは「拾った」と主張している)アントキラーさんは責任感を感じて探しに来たレッドに病院送りにされてしまう。 【8巻】 FIGHT.93 フロシャイム 恐怖のメントレ ファミレスで鮒釣りの奥深さを力説するアントキラーさん。 レッドと対決するための精神修行としてモギラとモゲラを鮒釣りに誘う後輩思いなアントキラーさんは「ひたすらアリが落ちるのを待つアリジゴクの怪人である自分に取って鮒釣りは宿命とも言える」という事を分かりやすくモギラモゲラに解説する。 偶然来たデビルねこに「デビル兄さん」と呼ぶ、ガムを口から出す、敬語を使うなど礼儀正しい後輩ぶりを見せるアントキラーさん。超絶DQNな彼の意外な一面に読者の顔も思わず綻ぶ。 鮒釣りの結果はお察しだった。 【9巻】 遂に表紙を飾るアントキラーさん。 裏表紙でレッドに口調を真似された。 FIGHT.106 潜入!!アリジゴクの住み処 チューリップを育てるためモギラモゲラに本を持って来させたアントキラーさん。球根を見せるためだけにモギラモゲラを家に上げ、見たらとっとと帰らせた。 チューリップの球根が腐ってしまい落ち込むアントキラーさん。 しかし次の日アントキラーさんは元気に立ち直りブルシザースを食らわせるのだった。 やはりアントキラーさんのピュアな一面が見られるエピソード。前向きに生きてこその長生きである。 【10巻】 FIGHT.115 唖然!! フロシャイム川崎支部壊滅!? 梅雨時期にパワーアップしメダリオを取り込んでカオナシ化したカビラジェイ。なんとかレッドがメダリオを助け出し事なきを得る。 川崎支部のためカビラジェイを自信満々でマンションに招き入れる綺麗好きのアントキラーさん。 だがカビラジェイはカーメンマンを取り込みカオナシ化するのだった。 【11巻】 FIGHT.131 アントキラー怒る!! やたらメニューを急かす親に「メニューくらいゆっくり決めさせてやれよ」とアントキラーさんは説教する。 色々あって機嫌を悪くしていたが謝りに来た子供に「俺こそ悪かったな、母ちゃんお前に八つ当たりしなかったか?」と心配するイケメンぶりを見せた。 この辺でアントキラーさんのキャラが超DQNから態度が悪いが決める時は決めるイケメンに変わっていく。 FIGHT.136 怪人トリオ、狩る!! 色々あって大惨事なメダカーウサトリオの前で竹の子を自慢した。 FIGHT.139 太陽 闇に落ちる!? ヴァンプ様や怪人達と共にレッドの誕生日を祝う。 【12巻】 まさかの出番無し。 【13巻】 カーメンマン、ウサコッツ、そしてアントキラーさんの石像が表紙を飾る。あまり観光客の来ない所に存在するらしい。 すぺしゃるFIGHT.先輩と後輩 ウサコッツからソファークラスの座り心地である事が判明する。 FIGHT.162 アントキラーのすばらしき時計の世界 肩が痛いと言いながらロレッ○スのデ○トナをアピールするアントキラーさん。 「見栄」ではなく「本質」を見ていると力説する。 「真の時計マニア(笑)」としてモギラに長々と自慢するが真の時計マニアのモゲラとグルゲゲのディープな会話の前にはなすすべもなかった。 FIGHT.163 善と悪のGW in川崎2011 田舎に帰省するモギラモゲラに「これでお前らの親父とお袋に何か買ってってやれよ」と万札を差し出す。 兄も出かけたため一人寂しくタバコを吸うがモスキーに飲みに誘われ楽しく過ごした。 【14巻】 出番無し。 【15巻】 FIGHT.182 ウェザーブルーは見た!!怪人達の怪行動!? メダカーウサと一緒に雪合戦をする。 合体必殺技「メダリオスノーキャノン」を編み出したり蟻地獄を仕込んだりはしゃぎ回っていたが転んで気まずい雰囲気にしてしまう。 ブルー曰く「中学生」。 持ち前の立ち直りの早さでカーメンマンにお湯をかけまくった。 FIGHT.184 2012年 アントキラー再出陣!? ヴァンプ様に頼まれて種から育てたレッド抹殺秘密兵器植物怪人モクジンを「俺の子供」と紹介する。 しかし自分の将来は自分で決めたいというモクジンのためヴァンプに頭を下げるなどいい父親ぶりを見せた。 【16巻】 FIGHT.189 怪人モギラとモゲラ先輩を斬る!? 「一番好きな先輩」に選ばれる。 振り回すアントキラーさんと振り回されるモギラモゲラの絆と日常を描いた神回。 FIGHT.192 泣いた緑鬼 思い悩む怪人新オニーの相談に乗り「てめーの人生決めんのはてめーだろがターコ」と斬り捨てる。 FIGHT.198 セミンガは見た!!みきの浮気現場!? 珍しくモギラモゲラそして戦闘員1号共々ファミレスでとことんセミンガに振り回される。 【17巻】 1コマ2コマ程度で出番は少ない。カーメンマンに10万貸した。 【18巻】 FIGHT.224でセミンガの脱け殻をリサイクルする事を提案した。 【19巻】 FIGHT.228でレギュラー怪人達と鍋パーティーに参加。 最近出番がなかったムキエビ先輩を発掘した。 【20巻】 FIGHT.237 アントキラー そば屋に行く 最終巻の頭からアントキラーさんのメイン回。 モギラとモゲラに「タメ口口答えタイム」を設けるアントキラーさん。 アントキラーより先に天ぷら蕎麦を注文したのに先にアントキラーの所に天ぷら蕎麦が来たため怒り出すBBA。 難癖をつけにきたBBAに「俺4000歳だもん」「アリジゴクだバーカ」「態度悪いのなんか当たり前だっつーの俺ら悪の組織なんだから」とアントキラーさんは切り返す。 そしてBBAの蕎麦代を支払う最後まで男気溢れる姿を読者に見せた。 追記修正お願いしますじゃねーーーよ、追記修正しろよ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 一見ただのDQN、しかしその実時々だが人間味あふれる漢という、ある意味レッドやヴァンプと並んで本作を象徴するキャラだな -- 名無しさん (2016-07-16 18 07 06) 基本的にめんどくさい先輩なんだけど、ほっとけない感じがあるのかね。 -- 名無しさん (2016-07-18 13 56 48) 決していいやつではないけど後輩にイジられてもキレたりすることがない何気ない懐の広さを持ってる -- 名無しさん (2016-10-18 20 02 14) めんどくさい奴ではあるけどなんか憎めない魅力がある -- 名無しさん (2016-10-18 20 26 56) 子供に優しい、どんな先輩にも変わらず礼儀正しく接する所は見習いたい -- 名無しさん (2021-12-04 14 38 08) 禁煙の呪いで「ふざけるなよ兄貴!!!」(アニメだとカーメンマンが「ふぜけてるよ~兄貴~」と返してる)のが好きだわ、めんどくさい先輩だが根がまじめなところもいい -- 名無しさん (2021-12-04 15 13 18) チャリパクった事をヴァンプ様が知ったら本気で落ち込みそう。パクられたことより部下がそんなことしてたことに対して。 -- 名無しさん (2021-12-13 17 27 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nicoten/pages/495.html
サンレッド聖地巡礼 オープニング・7話追加分 サンレッド聖地巡礼 オープニング ▽ 7話追加分 ▼ 1話 サンレッド聖地巡礼のメニュー 09-01-22更新 random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 オープニングの7話からのバージョンで追加された部分のモデルとなっている場所です。 河川敷 二子玉川の多摩川河川敷、二子橋と新二子橋の間にある「兵庫島公園」です。高層ビルは野村の億ションですね。丸い屋根のビルが高島屋です。 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 現在、レッドさんのいる付近は08年秋頃から河川工事中で、立ち入り禁止になってます。しかも大規模なものでまだしばらくはかかりそうな感じです。 そのため、対岸側からのものを除き、しばらく撮影できないようです・・・ ↓二子玉川駅から撮影した兵庫島公園です。手前の二子橋に隠れて見えないあたりがレッドさんの居る付近です。オレンジ色の柵がある通路は工事車両用の仮設路で、写真奥のほうにパイロンが立てられており立ち入り禁止になってます。 駅前 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 溝口の駅前、ペデストリアンデッキの上です。 下の画像は、位置的には12話に登場した「カラオケの達人」(ビルの外観は他の話でも登場)の上層階の非常階段からと思われます。出ていいのか、許可を取ったのか・・・? 居酒屋 西口商店街(オープニングでレッドが屋根から飛び降りたり13話のオープニングでレッドが通過する商店街)の居酒屋「二の鉄」のようです。 道路が細く、南武線を隔てて撮ろうとするも同じアングルでは撮れず・・・ サンレッド聖地巡礼 オープニング ▽ オープニング(7話追加分) ▼ 1話 サンレッド聖地巡礼のメニュー サンレッド聖地巡礼のメニューにもどる トップページにもどる - -
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1161.html
天体戦士サンレッド・飛翔形態<プロミネンスフォーム>。 熱く輝く太陽の紅き炎を宿す、サンレッドの戦闘形態の一つ。 速度と機動性、そして飛行能力に特化したこのフォームを装着したサンレッドは、正しく大空の覇者。 炎を纏い空を駆けるその姿は、燃え滾る真紅の流星! 「その姿…どうやら空中戦を御望みのようね」 対して、風見幽香は不敵に唇を歪めた。 「いいでしょう、付き合ってあげる―――」 その背中から、服を突き破って一対の翼が広がった。 仄かに輝く、美しき純白の翼―――それだけ見れば、まるで天使のようだ。 そう―――云わば命を刈り取る、告死の天使。 「そして思い知るがいい。幻想郷の住人に対して、空で闘いを挑む愚かさを!」 紅き戦士と大妖怪が、同時に飛翔する。 両者は烈風を巻き起こしながら空中で幾度となくぶつかり合い、火花を散らした。 天は今、強大な力を有した二匹の獣によって荒らされ、乱され、震えていた。 其処に座すであろう神々でさえ、もはやこの闘いを止めることなどできない。 どちらかが、地に堕ちぬ限りは―――闘いは、終わらない。 「ああ~…どうしましょう、紫ぃ~~~…」 情けない声で、白玉楼の主・西行寺幽々子は隣で観戦していた八雲紫に縋り付く。 「このままじゃヴァンプさんが(ピー)されちゃうわ。いいえ、もしかしたら(プー)されるかも…」 「随分心配するのね…いつの間に、そんなに仲良くなったのかしら?」 「だって…だって!」 思い起こす。短いながらも濃密な、ヴァンプ将軍との思い出を。 ―――初めて出会った夜に作ってくれた鍋から立ち昇る香りは、今でも鮮明に蘇る。 ―――おやつにと用意してくれたサーターアンダギーの甘い味わい。 ―――トーナメント予選前の特大のステーキとトンカツ。 ―――派手さはないが確かな腕によって生み出される、ヴァンプ将軍の料理の数々。 「ヴァンプさんは…私の専属料理人になってくれるかもしれない怪人なのよ!」 盛大に涎を垂らしながら、幽々子は叫んだ。 ヴァンプ様というより、食事の心配をしているようである。 「どっかで聞いた様なセリフねえ…ま、あんまり深く考えないことよ」 紫は顔を上げて、空を―――正確には、空を舞うサンレッドを見つめる。 「ここは一つ、ヒーローの健闘に期待する事としましょう」 ガシィッ―――! もはや何度目になるだろうか。サンレッドの繰り出す拳は、悉く幽香の掲げる日傘によって防がれていた。 ドゴォッ―――! カウンター。レッドは吹っ飛ばされながらも素早く方向転換し、再び幽香へと向かい――― 焼き直しのように、先程と同じ攻防が繰り返された。 『ああーっこれはいけない!サンレッド、またしても返り討ちだぁーっ!どうしたヒーロー、このままではヴァンプ将軍 の命は風前の灯だぞぉーーーっ!巻き返しなるのか!?それともよい子も見ている中で18禁モノの残虐ショーが 始まってしまうのか!?』 果たしてヴァンプ様を心配しているのか、単に開き直って楽しんでいるのかよく分からない(恐らくは後者)実況が 響き渡る。 しかして観客席にいるジロー達は、実況を気にする余裕もない。 空中で火花を散らしながら繰り広げられる激戦を、固唾を呑んで見守るだけだ。 「―――しんどそうじゃない。あいつ」 と―――ジローの<頭上>から声がした。 「…………!」 「ごきげんよう、望月ジロー…今宵の宴は楽しんでるかしら?」 くすくすと。 真紅の吸血姫―――レミリア・スカーレットは笑う。 彼女は誰にも…ジロー本人にも気付かれることなく、いつの間にか彼の頭上で腕を組んで立っていた。 「あら、礼儀正しいあなたらしくもない。返事もしないなんて、紳士失格よ?」 「こ…これは失礼しました…いや、それよりも何故、私の頭の上に…」 「決まってるじゃない。このレミリア・スカーレットの強さをアピールするためよ」 「…………」 「このレミリア・スカーレット、いつ如何なる時もカリスマとしての振る舞いを考えているのよ」 こともなげに、レミリアはそう言った。 嘘だ。ジローは思った。 なら何故にかつてプリンを落とした際、あそこまで狂乱していたのか。 そんなジローの心情を知ってか知らずか、ようやくレミリアはジローから飛び降りた。 「おや、よく見ればお馴染みの顔が揃ってるじゃないの」 「何だ、レミィじゃない」 「パチェ。顔を見ないと思ったら、ここにいたのね」 「よお、お嬢様。今日は咲夜は一緒じゃないのか?」 「あの子は…死んだわ。ある意味」 「お久しぶりですね。あの夜は貴女が暴れ回ったおかげで、お庭の掃除が大変だったんですよ?」 「それはごめんあそばせ」 「また魔理沙に近づく女が…ブツブツ…」 「…もう目を覚ましなさい。色んな意味で」 皆と親しげに話すその様子は、何処にでもいそうな年頃の少女といっても差し支えない。 ジローは意外そうにレミリアを見つめた。 吸血鬼という種族は、排他的な者も数多い。それに加えて、数百年を生きた古血(オールド・ブラッド)ともなれば 感性を磨耗させて、殆ど無感情になってしまう者も少なくはないのだ。 しかし、今のレミリアからはそんな印象はまるで受けない。 「ん?どうしたのかしら、望月ジロー。私の横顔が魅力的なのは自覚してるけど、ジロジロ見るのは少々不躾じゃあ なくて?」 「…申し訳ない。ただ…失礼ながら、随分と気が若くいらっしゃるようだと」 「ふふ…」 ジローの言いたい事を理解したのか、レミリアは薄く笑う。 「幻想郷は面白おかしい奴らの揃った楽しい所だからね…そうそう無感動になんてなってられないわ。あなたも此処 に住まえば解かると思うわよ。どう?あの方と―――コタロウと共に、移住してみないかしら?なんなら、紅魔館に 来てもいいのよ」 本気なのか、ただからかっているだけなのか分からない。ジローは苦笑する。 「…お誘い感謝します。そうですね、熟考しておきましょう」 「腐れた政治家みたいな事を言っちゃって…まあいいわ、この件についてはいずれまた、ね…そうそう。ここに来る 途中で、コタロウを見つけ 「レッドさーーーん、頑張れーーーっ!」 …たのだけれど」 コタロウは座席の上に立って手を振り上げ、大声を張り上げてレッドを応援していた。 レミリアがジローと話している隙にそそくさと席に戻っていたようである。 「…コタロウ」 「あ、兄者!何してるの、レッドさんとヴァンプさんがピンチだよ、しっかり応援しないと!」 「それよりもお前、何か言わなければならないことが…」 「そこだー、レッドさーん!目だ、耳だ、鼻!」 兄の言葉をガン無視し、謎の声援を張り上げる。 どうやら、すぐに客席に戻ってこなかった事に対する兄からの追求を、勢いでなかった事にしたいらしい。 「全く、こやつは…」 「そう怒りなさんな。教育方針に口出しするつもりはないけど、きつく叱るだけが躾じゃなくてよ」 それに、とレミリアは、空中戦を繰り広げるサンレッドと風見幽香を見上げる。 「今はあの二人の闘いがどうなるか、でしょう?」 「貴女はどう見るのです?ミス・レミリア」 「…コタロウにも同じような事を訊かれたわね。私はこう答えた―――風見幽香に分があると」 「…………」 「あなたも分かっているようね―――奴は、強い」 レミリアは一息ついて、続ける。 「幻想郷において強者と目される者には、大概はそれだけの理由がある」 例えば、境界を操るだとか。 例えば、あらゆるものを破壊するだとか。 「しかし、風見幽香にはそれすらない――― このレミリア・スカーレットのように運命を操れるわけではない。 或いは八雲紫のように境界を操れるわけではない。 或いは西行寺幽々子のように死を操れるわけではない。 或いは星熊勇儀のように怪力乱心を持つわけではない。 その能力で出来る事といえば、精々が花を操る程度―――」 されど。 「それでも誰もが認めている…認めざるをえない。風見幽香の、絶大な力を」 「それでも勝ちますよ、レッドは」 ジローは言った。 「彼はあれでもヒーローです。ヒーローは…勝つべき時には必ず勝つ。そういうものですから」 「…そう。実を言うと、私もサンレッドに勝ってほしいと思ってるわ」 レミリアは、暗い笑みを浮かべる。 「あいつは我が手でその肉を引き裂き、我が牙でその血を啜ると決めているのだからね――― ここで終わってもらっちゃ、私も困るのよ」 ―――太陽の戦士の拳は、またしても届かない。 それは物質としては頑丈なだけの日傘であるが、風見幽香が持てば磐石の楯となる。 「はあっ!」 気合と共に日傘を振るい、サンレッドを身体ごと押し返した。 背の翼を震わせ、追撃する。日傘を両手で強く握り締めた。 それは物質としては頑丈なだけの日傘であるが、風見幽香が持てば無双の剣となる――― 「花葬―――<鏡花水月><花鳥風月><百花繚乱><柳緑花紅><飛花落葉><錦上添花><落花狼藉>」 一つ一つが一撃必殺の破壊力を秘めた絶技。 それを、瞬きの間に―――七つ。 「―――<七花八裂(しちかはちれつ)>!」 呻き声さえ上げられず、大地に落とされる。それでも歯を食い縛って立ち上がり、幽香を睨み付けた。 幽香はその視線を、値踏みするように見つめる―――そして。 「…それなりに楽しかったけど、ここまでかしら」 トン―――と、軽やかに地に降り立った。 「このまま同じ事を繰り返しても、つまらないわね―――終わらせるとしましょう」 日傘を墓標の如く突き立て、それを通じて大地に己の妖力を注ぎ込んでいく。 「―――月に叢雲 花に風―――」 涼やかにして毒に満ちた言霊が、大妖怪の唇から紡ぎ出される。 「花符―――<幻想郷の開花>!」 大地が割れ、亀裂から何かが飛び出す。 それは―――花。 向日葵、朝顔、紫陽花、桔梗、彼岸花、薔薇、金木犀、百合、鈴蘭、弟切草、杜若、菊、胡蝶蘭、石楠花――― 多種多様、数え切れない程の花が、一瞬にして視界を、世界を埋め尽くす、 その光景は例えようもなく美しく―――吐き気を催す程におぞましい。 咲き誇った花々は、奇怪な生物の触手のように蠢き、這いより、のたうち、サンレッドに絡みつく。 「ぐっ…!?」 ふぅ―――と、身体から精気が抜けていく感覚があった。 まるで、魂ごと吸い出されるような違和感。 何より恐ろしいのは、それは決して不快ではなく、むしろ安らかさすら覚えるものだということだ。 「こ…こいつら…俺の力を、吸ってやがるのか…!」 「うふ…その通りよ。特にあなたの精気は極上だわ。花にとって、太陽の光は何よりの御馳走だもの」 風見幽香は、凶笑を浮かべる。 「さあ。この子達の養分となり、干乾びるがいいわ―――」 更に無数の花が、サンレッドを完全に覆い隠した―――! 「以って五秒…それで、あなたは朽ち果てる」 『サ…サンレッド、大大大大大×10ピンチだぁぁーーーっ!太陽ですらこの究極加虐生物は止められないのか!? 僭越ながら私、射命丸文がカウントダウンをさせていただきましょう!』 1! 2! 3! 4! 「…?」 幽香は、異変に気付いた。宣言した五秒など、アナウンスの間にとっくに経過している。 それでもなお、花々による蹂躙は終わる気配さえ見せない。 この技ならば、並の敵なら一瞬で塵芥と化す。強敵であっても、数秒持てばいい方だ。 なのに、何故――― 『5!』 同時に―――全ての花が、砕け散った。粉々になった欠片は、地に落ちる前に焼け落ちて灰すら残らない。 その中心で、サンレッドは何事もなかったかのように、力強く立っていた。 「なん…ですって…!?」 愕然としながらも、幽香は一瞬で答えを導き出していた。 単純そのもの―――吸収可能なキャパシティを遥かに凌駕する勢いで、闘気を放出させた。 その結果、オーバーフローを起こし、爆発。 理屈はその通りだったが、実行に移すには半端ではない難易度だ。 何しろこれは、そこらの凡夫が繰り出した業ではない―――仮にも大妖・風見幽香が織り成した魔術だ。 それを力ずくで打ち破るなど、不可能と言ってよい。 可能だというならば、それは風見幽香に比肩しうる―――或いは超越する―――怪物のみ。 「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!」 紅き怪物が、咆哮と共に真っ直ぐ突き進む。 炎を纏い、閃光と化して駆け抜ける。 「紅炎拳―――<ブレイジング・ナックル>!」 打ち込まれた拳に、虚を突かれながらも幽香は殆ど本能だけで対処する。 先程までの攻防と同じく、日傘を楯の様に構え――― 「だらぁぁぁぁぁぁっ!」 中ほどから、日傘がへし折られた。それを突き破った勢いのまま、幽香の心臓の真上に拳を叩き付ける。 錐揉みしながら吹っ飛ばされ、背中から地に叩き付けられた。 窮地に追い込まれていたはずのサンレッドの逆襲劇に、場内から大歓声が上がる。 『サンレッド、怒涛の反撃!風見幽香、今大会初のダウンです!今度は彼女にターンが回るか!?それともこのまま 二回戦で散るのか!?』 「…立てよ。こんなモンでテメーが終わるわけねーだろ」 「そうね…まだまだ楽しめそうだもの」 立ち上がった幽香の顔には、未だに笑みが張り付いている―――否。 これまでよりも更に楽しそうで愉しそうな、狂気と凶気、そして狂喜に満ちた笑みだった。 手に握ったままの、半分になってしまった日傘を見つめる。 「…迂闊だったわ。闇雲に攻めてるように見せて、一点に攻撃を集中していたのね」 「へっ…これでも闘いに関しちゃ、頭は回る方でね」 ニヒルに笑ってみせる。 全くの偶然だった事はナイショである。 「ねえ、サンレッド。幻想郷に生きる者は、大抵は人様から化物と呼ばれるのよ」 唐突に、幽香は語り出した。 「冗談としか思えない身体能力、悪夢としか形容できない異能―――故に、化物」 「それがどーしたよ」 「そんな私の目から見ても…あなたは、おかしい。異常と言い切ってもいいわ」 戦闘能力において最強種族と称えられる鬼―――その中でも最強の一人と称される星熊勇儀と真っ向から殴り合い、 捻じ伏せた腕力。 そしてコメディ・コミックの登場人物だと言われれば信じてしまいそうな桁外れの体力と頑強さ。 「あなたも立派に化物よ、サンレッド」 「ありがとよ。一応、褒めてるんだと思っとくぜ」 「けれど…あなたの勝ちだなんて、まだ誰も言ってない」 スクラップと化した日傘を投げ捨て、幽香は凄絶な妖気を放った。 「この風見幽香―――今だ、全てを見せてはいない」
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1137.html
「ああ~…いよいよ始まっちゃいましたね」 ヴァンプ様は落ち着きなくそわそわしながら、闘技場に立つレッドを見つめる。 「ね、ね。大丈夫ですよね、レッドさん。ああ~、あの人の強さを疑うわけじゃないけれど心配だなあ…もし殺られ ちゃったりしたら大変だよ。抹殺すべきヒーローを他の人に倒されたなんてなったら、皆にどう言えばいいのか… あ、そうなったらなったで世界征服に一歩近づくわけだし、ここはむしろあっちの星熊勇儀さんを応援すべきかも。 でも私達以外の誰かがレッドさんに勝っちゃうってのも複雑な気分だし…あ~も~、ホントどうしよう、私」 「…とりあえず、静かに観戦してはいかがでしょう」 「そ、そうですね、ジローさん!よーし、見るぞー!」 身を乗り出し、食い入るように闘技場を睨み付けるヴァンプ様である。 そんな彼を呆れ顔で見つめて、魔理沙はジローとコタロウに小声で問うた。 「なあ。このオッサン、ちゃんと世界征服できてるのか?」 「…ノーコメントとさせていただきます」 「…ま、毎日頑張ってるんだよ、ヴァンプさんは」 「そっか…」 それで全てを察した魔理沙は、静かに口を閉ざしたのだった…。 「それにしても、いきなり星熊勇儀とは…サンレッドも運がないわね」 「ふむ。それは聞き捨てなりませんね」 パチュリーのその言葉に、ジローは少々気分を害したように反論する。 「身内贔屓と誹られるかもしれませんが、私はレッドの戦闘力は幻想郷に在ってもそうそう並ぶ者はいないと見て いますよ」 「そうですよ。レッドさん、おっそろしいくらい強いんですから!」 ヴァンプ様もジローに続くが、パチュリーは首を横に振った。 「別に、彼が弱いなんて誰も言ってないわ…レミィが気にかけているくらいだもの。相当の力の持ち主なのは確か でしょうね。だけど<語られる怪力乱神>星熊勇儀が相手となれば、分が悪いと私は見るわ」 「その、星熊勇儀さんって…そこまで強いんですか?」 「まあ、口で説明したってピンと来ないでしょうけど―――」 「―――見りゃ分かるさ。嫌でもね」 答えたのは、幼い少女の声。一同が振り向けば、そこには長い二対の角を備えた小さな鬼。 彼女―――伊吹萃香は瓢箪に口を付け、酒を煽りながら語る。 「百聞は一見に如かず。千聞とてまた然り。いくら言葉を重ねようと、あいつの―――星熊勇儀の力を計り知る事 は出来ないさ。ま、それを知るのは…あの赤マスクが大地に沈む瞬間だろうけどね」 「あ、あの…」 ヴァンプ様は、遠慮がちに萃香に話しかける。 「確か、トーナメントに出ていらっしゃる…伊吹メロンさんでしたっけ?」 「…あん?」 ぴくりと、萃香は眉を持ち上げた。 「あんた…今、なんつった?」 「え?伊吹メロンさんじゃ…」 「違います…伊吹萃香ですよ、ヴァンプさん」 妖夢が、冷汗と共に訂正した。 星熊勇儀と並び称される伊吹萃香―――彼女がその気になれば、ここにいる全員が束になっても敵うまい。 この場において怒らせてはならない危険人物№1は、間違いなく彼女である。 「す、すいません!人様の名前を間違えるだなんて、とんだ失礼を…<スイカ>と<メロン>を間違えるなんて… ぷ、ぷぷ…ご、ごめんなさい…スイカとメロンって…ぷーっ!す、すいませんすいません!笑ったりして私ったら ほんと…で、でも…ひーひひひ!すいません萃香さん!」 謝りつつ、自分の発言に大ウケするヴァンプ様。彼は今、自分がすごい勢いで地雷を踏み抜いている事に気づいて いない。萃香はといえば、身体をぷるぷると震わせて今にも噴火寸前といった有様である。 誰もが血の海に倒れ込むヴァンプ様の無残な姿を思い浮かべたその時。 「ぎゃははははっははははっはははははははははっはっはははひぃぃーーーひひひひっひっひいひいいいい!」 当のメロン、もとい萃香は、腹を抱えて笑い転げた。 「い…い…<いぶきスイカ>だから<いぶきメロン>ってか…ぷ、ぷ…あはははは!ダメだぁ、可笑しすぎるぅ! さてはあんた、私を笑い殺す気だね!?うわははははははは!は、腹がヤバい、捩れるぅ!スイカにメロンって… これはイケる!今世紀一番の大ヒット!あははははは!よーし、後で勇儀や天子ちゃんにも教えてやろうっと!」 見てる方がドン引きするような勢いで大笑いする萃香。 どうやら震えていたのは怒っていたのではなく、バカ受けしていたからのようであった。 恐るべきは、鬼のギャグセンスである。 とにもかくにも、ヴァンプ様は生命の危機を乗り切ったのであった。めでたしめでたし。 「…まあ、こいつはほっとくとして。一回戦からヤバい相手に当たったって事だけは確かだぜ?」 「そうね。はるばる外の世界から参戦したっていうのに、気の毒に」 「大丈夫」 悲観的な意見を述べる魔理沙とアリスに対し、コタロウはにっこりと笑った。 「レッドさんだって、ムチャクチャ強いもの」 「―――そうだよね」 ヴァンプ様はコタロウを見つめ、しっかりと頷いた。 「相手が誰だって…レッドさんなら、きっと勝ってくれるよ!」 「私は心配など、これっぽっちもしていませんよ」 ジローは不安の欠片も見せず、牙を見せて不敵に言い放つ。 「我々が星熊勇儀の力を知らぬように、貴女方とてサンレッドの強さを知らない―――予告しましょう。彼はこの 闘いに必ずや勝利し、皆を驚かせると」 「ふーん…これも美しい友情ってやつかね」 意地悪く言いながらも、魔理沙はどこか優しげに顔を綻ばせた。 「ま、ここで知り合えたのも縁か。この試合、私もサンレッドを応援してやるよ」 「うん!バッチリ応援よろしくね、魔理沙ちゃん!」 コタロウがグイっと立てた親指に、魔理沙も笑って親指を立て返す。 それを横目に、アリスは呟いた。 「それにしても、長々と話し込んで大丈夫なの?試合はもう始まってるのに」 「そうよ!こんなバカ話してる間に見逃したなんてなったらいい笑い者だわ」 「アリス、そしてメディスン。それについては無問題ですよ」 やたら自信ありげに妖夢が言い放つ。 「漫画的時空の発生によりまして、我々がさっきまでだらだらとくっちゃべっていたのは現実時間にしてたったの 2~3秒ということになっております」 「私達、すごい早口だったんだ…」 (※このセリフはメディスン・メランコリーのものですが、これも現実時間にして0.01秒の間に放たれました) ―――と、いうわけで。試合開始から数秒。 先に動いたのは、勇儀だ。 「ここは、先手必勝でいかせてもらうよ―――」 空に舞い上がり、抑えていた妖力を解き放つ。漏れ出した強大な気配は竜巻の如き圧力を伴い、勇儀を中心に うねり、渦巻き、蹂躙する。この勢力圏内に迂闊に立ち入ろうものなら、それなりに力のある妖怪であっても瞬時 に灰と化すだろう。 だがレッドはそれを、微動だにする事なく受け止めていた。荒れ狂う大蛇を思わせる力の奔流をかわすのではなく、 むしろ真正面から迎え撃ち、己の闘気で逆に抑え込む。 ひゅう、と勇儀は口を鳴らした。 「そう来ないとね。これくらいの脅しで顔色を変えるようなら、興醒めしてたところだ」 「ガタガタ言ってんじゃねー。さっさと来いよ」 「ははは、急くな急くな。勝負はこれから、これから―――」 勇儀は指先に妖力を込め、宙に円を描くようにくるくると回す。 その軌跡は、光を纏う無数の円輪と化す。 「怪輪―――<地獄の苦輪>」 数十、数百の光輪が一斉にサンレッド目掛けて飛来する。レッドは一瞬でその動きを読み切った。 最小限の動きでかわし、掻い潜り、避けられぬなら自らの拳で粉砕する。 「いい動きだね―――なら、これはどうだ?」 「っ!」 見れば、レッドの周囲を取り囲むように光輪が集まっていた。それは次々に融け合い、混ざり合い、一つの巨大な 円環となる。 「枷符―――<咎人の外さぬ枷>」 勇儀が右拳を強く握り締めると同時に、光の円環が収縮し、レッドを締め上げ、身動きを封じる。 『おっと、サンレッド油断したか!これでは動けないぞ!』 「ちっ…!好き勝手言ってんじゃねー!」 忌々しげに実況席を睨み付けるが、相手はその間も待ってはくれない。 「続けていくよ…今度はちょっと、派手にね」 動けないレッドに向けて、その両掌を向ける。それはまるで、標的を捉えた砲門だった。 「力業―――<大江山嵐>」 掌から放たれた、無限に等しい妖力弾がレッドに叩きこまれる。 大地が抉られ、巻き上がる土砂が、レッドの姿を覆い隠した。 『こ…これは終わったか!?星熊勇儀、試合開始早々の怒涛の攻撃だ!サンレッド、果たして無事か!?第一 試合からいきなり死者が出てしまうのかっ!?』 実況アナ・射命丸文の解説にも力が入る。だが、次の瞬間。 「―――っらぁぁぁぁぁぁぁっ!」 土砂の中から飛び出す、赤い影。レッドは全身の力を込めて己を縛る枷を引き千切り、鬼へと迫る。 「しゃあっ!」 強烈なヒジ打ちが、勇儀の顎を捉えた。さしもの鬼も衝撃を殺せず、地に落ちる。 間髪入れず、太陽の戦士が追撃する。 「ダララララァッ!」 目にも止まらぬ左のハイキックの三連撃。 「かはっ…」 「おおおおおっ!」 渾身の力を以て、鳩尾に右のショートアッパー。たまらず膝を折り、体を折り曲げる。 その隙に、既にサンレッドは勇儀の目の前から消えていた。 垂直にジャンプし、太陽闘気(コロナ)を燃え上がらせる。 「―――コロナアタック!」 火花を散らして猛る大火球を、大地目掛けて投げつける。 破壊をもたらす光が激しく明滅し、世界は真紅に染まり、轟音が闘技場を揺さぶった。 跡には、隕石が激突したかのようなクレーター。星熊勇儀はその中心で倒れ伏し、指一本動かない。 『サンレッド、防戦から一転して凄まじいまでの猛攻!最強妖怪の一角・星熊勇儀がまさかの大苦戦だぁ!勝負 はここで決まるの』 かぁ!?と、言い切る事は出来なかった。倒れていた勇儀がバネ仕掛けの如く飛び起きたからだ。 首をコキコキと鳴らしながら、口に溜まった血をぺっと吐き出す。 全身に傷を負い、衣服は既に襤褸切れと化していたが、その覇気に満ちた横顔には一切の翳りがない。 「今のはちょっと、効いたよ。けど、これで終わりと思ってもらっちゃ困るね」 笑ってそう言ってのける。 その頑強さに観客達はどよめくが、闘技場に立つサンレッドには動揺は見えなかった。 「だろうな…アレで決まってたら、ガックリくるトコだ」 「そりゃあ杞憂というものさ」 肩を回しながら、美しき鬼は天体戦士の前に立つ。 瞬間、レッドの全身を貫くような悪寒が奔った。 「サンレッド…あんたは、確かに強い」 勇儀の全身から、暴風雨の如く鬼気が漏れ出していた。 それは永き時の中で熟成された、不動にして不滅の鬼気だ。 「久々だよ。あたしの全部を見せられる相手は…全力で闘える敵は―――!」 勇儀が放つ妖力が膨れ上がり、大地が揺れる。天には乱雲が渦巻き、雷鳴が轟く。 「とくと見よ…鬼族が四天王・星熊勇儀―――<怪力乱神を持つ程度の能力>を!」 <怪力乱神> <怪>即ち、怪異にして超常たる存在。 <力>即ち、並ぶものなき剛力。 <乱>即ち、天地を乱すが如く。 <神>即ち、神妙不可思議なる全て。 総じて人智を、理解を、現実を超越せし概念。 古の賢人が語らざる物語。 その体現者にして語り部こそが星熊勇儀。 故に、彼女を知る者はこう謳う―――<語られる怪力乱神>! 獅子の鬣(たてがみ)の如く逆立つ金の髪。 大きく、長く伸びていく爪牙。 血のように紅く染まる瞳が、大きく見開かれた――― 「…ここまでだね」 観客席で、伊吹萃香はそう呟いた。 「勇儀がああなった以上、サンレッドにはもう、勝ち目はない」 「な、何を言ってるんです!まだ分かりませんよ!」 「そうだよ!レッドさんは負けないもん!」 「分かるさ」 ヴァンプとコタロウの抗議を遮り、短くそう答えた。 「あいつの<怪力乱神を持つ程度の能力>ってのは、妖力を使って説明のつかない、不可思議な現象を起こす 能力―――今の勇儀の姿は、それを純粋に戦闘能力の強化につぎ込んだ状態だ」 そして、続けた。 「あいつがこの世に生まれ落ちて数百年―――誰が相手だろうと、あれを使った勇儀が力勝負で負けた事なんざ 一度もないんだよ」 変貌した星熊勇儀の姿を目にしたサンレッドが次に視界に捉えたのは、迫り来る拳だった。 「くっ…!」 両腕を上げてガードするが、何の意味もなかった。 身体そのものが力任せに吹き飛ばされ、世界がぐらりと回る。 音を置き去りにする速度で弾き出されたレッドに、勇儀は一瞬で追い付いた。 「力業―――<大江山颪(おろし)>!」 妖力を全身に纏わせ、一撃で山をも砕く拳を、雨霰と降らせる。 散々に打ち据えられたレッドは耐え切れずに苦鳴を洩らす。 その首元を右手で掴まれ、宙吊りにされた。 不意に、その手が離され――― 「四天王奥義―――」 右の一撃が、サンレッドの脇腹を砕いた。 身悶える暇も与えてくれず、左の拳が側頭部(テンプル)を痛打。 そして、最後の三撃目。 地球の核をブチ抜くような踏み込みから放たれたのは、天を貫くような右のアッパーカット。 レッドはたっぷり十秒もの間、発射されるロケットの気分を味わい――― 同じ時間をかけて、飛び降り自殺者の気分を味わい――― 大地に、叩き付けられた。 「―――<三歩必殺>!」 破壊的にして圧倒的。 太陽は今、恐るべき力を持つ鬼の前に、砕かれた――― 誰もがそう思い、ある者は星熊勇儀に歓声を送り、またある者は必死にサンレッドの名を呼んだ。 文は興奮を隠しきれない様子で叫ぶ。 『星熊勇儀、恐るべし!その真の力の前にサンレッド、手も足も出ず!今度こそ勝負ありか!?』 「…いや。まだだな」 呟き、戦況を見守る審判・映姫に目をやった。 「決着が付いたなら、あんたが黙って見てやしないさ―――なあ、閻魔様」 「その通りです。まだ、白黒はっきり付いてはいない」 幻想郷の審判全てを司る存在は、答えた。 「彼にはまだ、闘う意志がある―――白か黒かは、まだ分かりません」 「どっちでもねえ。赤だよ、俺は」 そう言って。 サンレッドは、立ち上がった。 「一見かっこよさげですが、よく考えると何を言いたいのかよく分からないセリフですね」 「ほっとけよ。あんたと話してる暇はねー」 相当なダメージを被ったはずだが、その言葉に怯えの響きは一切ない。 絶望的なまでの力の差を見せつけられたにも関わらず―――まるで、心が折れていない。 眼光鋭く、星熊勇儀を睨み付けた。人差し指を、彼女に向けて力強く突き付ける。 「こちとら、あのバケモンを倒さなくちゃならねーんだからな」 『お…驚きました!サンレッド、まだやる気だ!しかし、彼我の力の差は歴然としている!何か策があるのか!? それとも自棄になったのか!?彼の真意はどっちだ!』 「策なんざ、ねーよ」 レッドはそう吐き捨てる。 「へえ…けど、自棄になったって顔でもないね」 勇儀は、楽しげに口の端を吊り上げる。 「全力で、やるだけだ」 熱い風が、吹き抜ける。 「星熊勇儀―――俺はきっと、期待してた。テメーみたいな奴が現れるのを、待ってたんだ」 異常なまでの力を持て余す日々。 ヒーローとしてこれ以上なく恵まれた才能を持ちながら、それを発揮する機会もなかった。 強敵が欲しい――― その思いは彼の中で、ずっと燻っていた。 そして、今。 「ありがとよ―――おかげでやっと…本気のブン殴り合いができるぜ!」 サンレッドの太陽闘気(コロナ)が、極限まで高まった。 より真紅(あか)く。 更に灼熱(あつ)く。 遥か頂点(たか)く。 何処までも強靭(つよ)く! 荒ぶる太陽神(ヒュペリオン)の名を受けて、今、紅き勇者は焔の戦神と化した! 「雄々しく激しく、正義が吼える―――!」 情熱が漲る。灼熱が溢れる。爆熱が荒ぶる。 日輪の煌きの中、サンレッドがその姿を変えていく。 両腕と両脚に、古代ギリシャ神殿の支柱を模した装甲。 胸部を覆う、頑強な鎧(アーマー)。 頭部には、無骨な兜を思わせるオーバーメットが装着された。 今まさに、天体戦士サンレッドがその真の力を解き放つ時が来たのだ! 「天体戦士サンレッド・剛力形態―――<ヒュペリオンフォーム>!」
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1101.html
パターン①悪の皆様方 「バレンタインだなあ…」 「ああ、バレンタインだよ」 「だからって、なあ…」 「所詮、俺らにゃ関係ない行事っすよ…」 ―――言うまでもなく、神奈川県川崎市。 道を往くのは世界を狙う恐るべき悪党四人。 フロシャイム川崎支部所属のメダリオ&カーメンマン。一匹狼のヒム。悪の吸血鬼ヤフリー。 世界を狙ってるくせに、話題はセコいにも程がある。 しかし―――しかし、だ。男子たるもの、バレンタインは試練の時なのだ! 「そういや思い出すなあ、メダリオ。お前、いつかのバレンタインで高級チョコを自分で買って、女の子から貰ったとか 虚しい演技してたっけ(笑)」 「なっ…おいカーメン!その事は言うなよ!」 「うっわー…そんなハズカシー真似してたのかよ」 「メダリオさん、そりゃ悲しすぎますよ…(苦笑)」 「うっうるせー!お前らだって精々母親からしか貰ったことねーくせに!」 ぐうの音も出ず、三人は黙り込むしかないと思われた。だが…そこに名乗りを挙げる勇者が一人。 「俺は…貰ったっすよ」 「ヤ…ヤフリー…お前…」 どよめく面々を睥睨し、彼は告げる。それは、まさに勝利の雄叫びだった。 「母親以外の女から、チョコを…しかも、二人!」 ババーン!そんな効果音が聴こえてきそうな程、今の彼からは<オーラ>が感じられた。 しかし。 「…どうせ<姉貴>とか<妹>とか、そんなオチだろ」 「…………」 無言で意気消沈していくヤフリー。その姿は図星と言っているも同然である。 結局、モテない同盟四人である事は揺るぎない事実だった。 というより、読者の皆様も考えてほしい。本当にバレンタインで男にチョコを贈る女なんているのだろうか? 実はただの都市伝説ではないのか?そうは思わないのか、皆さん!少なくとも筆者は見た事無いぞ、そんなん! 「…オレ、決めたぜ」 「何をだよ、ヒム」 「オレが世界征服した暁には、バレンタインを廃止する。こんな…こんな悲しみと憎しみの連鎖は―――誰かが断ち 切らなくちゃならねえんだ!今までに散っていった、多くの戦士達(おとこたち)のためにも…!」 その横顔は、眩しいくらいに気高く、そして悲しかった…。 そんな切なすぎる漢達は、揃って肩を落とす。その時だった。 「あ、いたいた!みんな、探したんだよ」 四人に駆け寄ってきたのは、悪の軍団を女手一つで統べるロリ美少女・エニシア。 重たそうな袋を抱えた彼女は、ムサいヤロー共に輝くような笑顔を向ける。そして。 「はいっ!バレンタインおめでとう!」 綺麗にラッピングされた箱が四つ、メダリオ達に手渡される。 「お、おお…!」 「これは、まさか…!」 「あの、伝説の…!」 「女の子のちょ、ちょ、ちょ…!」 恐る恐るラッピングを外して、中身を確認する―――神々しい輝きと共に(※イメージです)現れたのは、小ぶりで 形も歪な、手造り感溢れるハート型のチョコレート。 えへへ、とはにかむエニシア。 「お世話になった皆に配ろうと思ったんだけどね…たくさん作ろうと思ったら、材料が足り苦しくて、こんなに小さく なっちゃった。形もよくないし、そんなのでごめんね」 そう言いつつヤロー共を見たエニシアはぎょっとする。 四人はチョコを握り締め、まるで命を賭して闘った好敵手の最期を見届けたかのような熱い涙を流していたのだ。 そして。 「うおおおおーーーーっ!バレンタインばんざーーーーい!」 「4000年生きててよかったーーーーっ!食わねえ!このチョコは食わねえ!ピラミッドの中まで持ってく!」 「チョコレートなんて…大好きだぁーーーーっ!魔界の皆…オレは…やったぞぉぉぉぉぉっ!」 「よっしゃあ!こうなったらエニシアちゃんを胴上げだぁ!」 「え?え?」 訳の分からない間に担ぎ上げられ、天高く舞うエニシア。何が起こっているのかイマイチ理解できないが、歓喜の 涙を流す漢達の笑顔を見た彼女は<ああ、皆喜んでくれてるみたいでよかった>と微笑むのだった。 さあ漢達よ、今回のサンレッドはバレンタイン。 僕らには一切関係のないこの菓子業界と歯医者の陰謀に、川崎市の皆はどう立ち向かうのか!? 天体戦士サンレッド ~バレンタイン!それぞれの波乱 パターン②アニマルソルジャー 「いやあ、エニシアちゃんのおかげで、今年はいいバレンタインになったなー」 「ほんとっすよ。この思い出だけで、俺は強く生きていけるっす」 先程までとは打って変わってほくほく顔の漢達。現金なものである。 「えへ…そこまで喜んでもらえるなんて、嬉しいよ」 照れてほっぺを赤くしながらはにかむエニシア。心温まる光景である。 (※一応言っときますが、この連中は悪サイドです) 「ははは。で、今から他の連中のとこにも幸せの配達に?」 「うん。バイト先の人や、レッドさんとか…あ、でもレッドさんはかよ子さんがいるからどうかな…迷惑かも」 「あー、そうだなあ…レッドとかよ子さんかあ…」 「あの二人、バレンタインだからってすっげーいいことしてたりして!」 「おいおい、そういう話はよせよー」 「そうっすよー。女の子がいるってのに」 ちょっぴり下世話に盛り上がるヤロー共。そんな四人に対して。 「え?レッドさんとかよ子さんがなにするの?」 エニシアはきょとんとして訊き返した。赤ちゃんはコウノトリが運んでくるものと信じている純粋な瞳である。 ゲホンゲホンと、わざとらしく咳込んで誤魔化した所に、新たな登場人物達が現れた。 「あれ?皆して集まって、何してるの」 フロシャイムのアイドル・アニマルソルジャーのウサコッツ・デビルねこ・Pちゃん・ヘルウルフである。 ボン太くんは、今日はお休みの模様。 キュートな四匹は、当り前のように大量のチョコを抱えていた。 「おう、アニソル…って、お前ら、すっげー貰ってんのな…」 「うん。女の子達に追いかけ回されて、困っちゃったよー」 そこらのイケメンのセリフならしばきたくなるが、ウサコッツの言う事ならば許せる。だって可愛いは正義だもの。 「あはは…それじゃあ、私も追いかけ回しちゃおっかな。はい、ウサ先輩達にもチョコレート」 「あ!ありがとうね、エニシアちゃん」 「でも、そんなにたくさん貰ってたら、迷惑じゃない?」 「そんな事ないよ。嬉しいよ。そうだよねっ、ねこくん、Pちゃん、ヘルウルフ」 耳をピョコピョコさせてチョコを受け取るウサコッツ。Pちゃんは早速包みを開けてパクパクしている。 「チョコレート スキ」 ヘルウルフもご機嫌だ。しかし、デビルねこだけはどうも浮かない顔である。 「あれ…?おい、ねこ。お前、チョコ苦手だったっけか?」 メダリオの問いに、デビルねこは首を振った。 「ううん。チョコは大好きだよ。でも…」 「でも?何だよ、おい」 デビルねこは、深く、ふかーーーーーーく溜息をつく。 「食べたらダメなんだ。糖尿が…酷くなってね…」 「と…糖尿…」 「…そ…そうなんだ…」 「うん…食事制限をもっと徹底しろってお医者さんに言われてるの…」 何つーか、非常に重い話だった。何故ファンシーなぬいぐるみから、こんなトークを聞かされなければならないのか。 「そう言えば血圧もちょっとヤバかったし…四十肩も全然治らないし…歩くとすぐ息切れするし…加齢臭もますます キツくなるし…コレステロールもアレだし…痔の疑いも…あと、肝臓の数値を見たお医者さんが深刻な顔してた…」 「…ねこ。それ以上はやめとこうぜ…こっちも悲しくなるから…」 「そだね。ぼくが言えるのは一つだけだよ…健康には気を付けてね!」 ―――それは、シャレにならないほどの説得力だったという。 パターン③レッドさん かよ子さんのマンション。 すまし顔でお茶を啜るかよ子さん。 そして、やるせなさそうに頬杖をつくレッドさん。 「なあ…かよ子…言うもんじゃねえ。男の方から言うもんじゃねえのは分かってんだけどよ…」 「何よ」 「バレンタインなのに、チョコくれねーとか!去年も一昨年もその前も!つーか去年、俺アピールしたじゃん!恥を 忍んでチョコ欲しいって、すっげーアピールしてたじゃん!ヴァンプには用意してたのに俺にはねーって、やっぱり 傷つくっつーの!」 「あー、やっぱそれでヘコんでたの?あんたも可愛いとこあるわねー(はあと)」 「う、うるせー!」 「ふふ、そんなに拗ねないの」 かよ子さんはレッドさんに向けて、艶っぽくウインクする。 「あんたにはチョコレートより、もっといいものあげるから。ね?」 「な…!お、おま…そういうこと、言うんじゃねーよ…」 レッドさんは顔を真っ赤にして(元から真っ赤だが)そっぽを向く。そんなちょっぴりアダルティな雰囲気の中。 ピンポ~ン と、玄関のチャイムが鳴った。邪魔されたようなほっとしたような微妙な気分で、レッドさんが立ち上がる。 「あーもう、誰だよ…ヴァンプか?またチョコレートのお裾分けに来たんじゃねーだろな…」 そうぼやきながらドアを開けると、そこにいたのは意外な顔。 「ヤア、レッド。久シブリーッテ程ジャナイネ、コナイダ赤色戦隊ゴッコシタバッカダシ。ハハハ」 「お前…シャイタンじゃねーか!」 そう。イベリア在住の悪魔シャイタンだった。 「どーしたんだよ、また鎌仲のコンサートに出演か?ハードスケジュールだな、おい(笑)」 「イヤイヤ、今日ハレッドニ用事ガアッテネ…ホラ」 シャイタンが懐から取り出したのは、ラッピングされた四角い箱だ。 「あん?まさかこれ、チョコか?」 「ア、勘違イシナイデヨ。マサカノBL展開トカジャナイカラ(ポッ)」 「ポッじゃねーよ、気色悪りー。何だよ、たくさん貰ったからお裾分けか?」 「違ウ違ウ。ホラ、ライラノ事ハ話シタヨネ?」 「ライラ…?」 考え込むレッドさんだったが、直に得心して手を叩く。 「あーあー、思い出した!ライラって確かホラ、お前のコレだろ?」 へらへらしながら小指を立てるレッドさんである。 「モー、ソウイウ言イ方ハヨシテヨ。マア、間違ッテハナイケドサ…フフ。デ、ライラガ世話ニナッテル人ニッテ、チョコ ヲ作ッタンダヨ。コレハレッドノ分ッテワケサ」 「ほー…随分気立てがいいんだな。俺とは直接面識もねーのに、何か悪りーなー」 「ハハハ、ソンナニ褒メルナッテ。イイ女ナノハ確カダケドサー(笑)」 「おいおい、日本まで来て<嫁自慢>?このこの」 冷やかすレッドさんと照れ照れなシャイタン。そんな和やかムードは、背後からの冷たい言葉で凍り付いた。 「あらあら…あんたったら、私にチョコをねだらなくても貰えてるじゃない」 すっかり蚊帳の外にされていたかよ子さんは、完璧に左右対称の笑みを作った。そう、まさに<作った>としか表現 できない、凄絶な表情である。 「へえ~…あんたも他の人からチョコを貰える甲斐性があったんだあ~…ふ~ん…」 その笑顔の、なんと恐ろしかったことか。 かつてイベリアを震撼させた悪魔と、現在進行形で川崎を震撼させているヒーローが、揃って脂汗に塗れていた。 お前のせいだぞ、何とかしろよ。そんな想いを込めてシャイタンを肘で突っつくレッドさん。 シャイタンは頬をヒクヒクさせつつ、自信なさそうな愛想笑いをするばかりだった。そして。 「ア…アノサ…我、チョット急用思イ出シチャッタ!アステカデ<唯一神(クロニカ)>ト昼飯食ウ約束シテタンダッタ! <レコンキスタ>ト<コンキスタドーレス>ニツイテ熱ク議論ヲ交ワスンダッタ!ジャアネ、レッド!」 シャイタンは愛想笑いを浮かべたまま翼を広げ、大空へと飛び立ち、あっという間に見えなくなった。 恐らく、マッハ10は出ていただろう。流石は伝説の悪魔だ、とレッドさんは妙な所で感心するのだった。 「って感心してる場合じゃねーよ!テメー、おい、待て!」 待て、と言った所でシャイタンは既に空の彼方。 後には立ち尽くすレッドさんと、張り付いた様な笑顔のかよ子さんだけが残されたのであった。 ―――なお一時間後、ようやくかよ子さんが機嫌を直した所でエニシアがチョコを持って来て、更に修羅場な空気に なってしまったそうだが、それは全く別のお話である。 パターン④軍曹 とあるマンションの一室。 高校生と思しき男女がチョコレートケーキを挟んで向かい合っていた。 サクッ。パクッ。 「どうよ、宗介。感想は?我ながらよく出来てると思うんだけど」 「肯定だ、千鳥。とても立派な菓子に仕上がっている」 相良宗介は、無愛想な顔をほんの少しだけ緩めて(普通の人間ではまず気付かない変化であるが)頷く。 「カカオの香りが食欲を程良く刺激し、味覚に対する期待を否が応にも高める。口内に入った瞬間にチョコクリーム がふわりと溶ける食感も中々だ。チョコの甘みと苦みが染み込んだスポンジも相まって(以下省略)」 「何でアンタはそんな堅苦しい感想になるんだか…」 呆れた風を装いながらも、千鳥かなめは嬉しそうに笑っていた。 「ま、いいわ。褒めてるんだから、よしにしたげる」 そう言って、美味しそうにチョコケーキをぱくつく宗介を、彼女には珍しい事に優しく見守るのだった。 日本一(世界一か?)非常識な高校生も、今日ばかりは常識的にバレンタインを謳歌していたとさ。 ―――ちなみに、とある潜水艦の中では。 「…はあ」 テレサ・テスタロッサは、デスクの上の物体を涙目で眺め眇める。 仔細にその形状と色彩を表現するのは難しい。例えて言うなら、前衛芸術だった。 一応言っておくが、これはチョコレートケーキである。 少なくとも、彼女はそうなるように作ったはずだった。 「こんなの渡したら、絶対嫌がらせだって思われちゃう…」 黒焦げの前衛芸術をゴミ箱に突っ込み、テッサは不貞寝するしかなかった。 「結局当て馬扱いなのね、私って…いいのよ、分かってるから。原作からしてそうだもの…」 ―――悲しいバレンタインを過ごすのは、何もモテない漢ばかりではないというお話だったとさ。 パターン⑤望月ジロー 「…ごめん、ジローさん。まさかこんな事になるとは思わなくて…」 愛嬌たっぷりのアヒル口少女・ミミコさん。 彼女は望月ジローと望月コタロウの吸血鬼兄弟を女手一つで養っています。 さて、そんな彼女の眼前では、ジローさんが口から煙を吐いていた。 「ミミコさんの…せいでは…ありません…私も…迂闊でした…」 青息吐息で、ようやっと言葉を発する。 「バレンタイン、とは…そもそも…聖人ヴァレンティヌスが死した日…云わば、聖なる日です…そんな日に贈られる チョコにも…神聖な力が宿ったとしても…おかしくは…ない…」 「いや、その理屈はおかしいよ、兄者…」 コタロウはツッコミを入れたが、ミミコさんから貰ったチョコを食った瞬間に彼の兄はこの有様である。 彼の中に流れる血が、神聖な存在であるバレンタインチョコを拒絶したとしか考えられない。 「ふ…この身に宿す黒き血は…どうやら、バレンタインを楽しむ事すら赦してはくれないようです…それもまた、私 の宿命なのでしょう…」 「いや、いくらカッコつけてもカッコよくないから」 ―――望月ジロー。彼もまたバレンタインに苦悩する漢の一人であった。 通常とは、かなり違う意味で。 パターン⑥ヴァンプ様 川崎支部の居間には、山と積まれたチョコレート。 何故か大量の味噌やら醤油やら砂糖やら塩やらまで置いてある。 そこからヒョイっと顔を出したのは、我等が将軍ヴァンプ様だ。 「いやー。こんなにたくさん貰っちゃった、私。バレンタインって、いいなあ」 女子高生から御近所の若い女性、婦人会のおば様まで、幅広い支持を得たヴァンプ様。 何を隠そう、川崎一のモテ男とは彼の事である。 こうして、バレンタインは十人十色に過ぎていくのだった。 ―――天体戦士サンレッド。 これは神奈川県川崎市で繰り広げられる、漢達の壮絶な――― 大事なことなのでもう一度言おう、壮絶な闘いの物語である!